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村上市猿沢地内における砒素などによる土壌汚染について
村上市猿沢地内(道の駅「朝日」)において、市が実施した土壌調査の結果、砒素およびふっ素が基準値を超えて検出されました。
調査結果の概要および市の対応は次のとおりです。
1 概要
(1)調査地点:村上市猿沢地内
(2)試料採取日:令和5年10月30日から令和5年12月1日
(3)基準超過状況:試料採取全61地点 うち 基準超過 9地点
有害物質の種類 | 調査結果 | 基準値 |
---|---|---|
砒素およびその化合物 | 0.011~0.033mg/L | 0.01mg/L以下 |
ふっ素およびその化合物 | 2.9mg/L | 0.8mg/L以下 |
有害物質の種類 | 調査結果 | 基準値 |
---|---|---|
砒素およびその化合物 | 0.16~6.2mg/kg | 150mg/kg以下 |
ふっ素およびその化合物 | 30未満~150mg/kg | 4,000mg/kg以下 |
※土壌含有量については、基準値を超過した地点はありませんでした。
・土壌の汚染が確認されたことについて、県条例に基づき、県へ報告(届出)しました。
・砒素及びふっ素の基準値超過は温泉の成分に起因しているものと考えられます。
(当該土地及び周辺において、砒素及びふっ素の使⽤履歴のある事業者は他にありません。)
・周辺に飲⽤井⼾がある場合には、その所有者に対して飲⽤指導を⾏います。
・農業⽤井⼾等、周辺の⽔源を農業⽤に利⽤している⽅への周知を⾏います。
・なお、県では周辺の井⼾の設置状況を確認の上、地下⽔調査を実施し、周辺における汚染の状況を確認することとしています。
・今後も関係機関と調整を図りながら、適切に対応して参ります。
(参考1)基準超過した物質の健康への影響など
〇砒素およびその化合物
1 健康への影響
皮膚炎、末梢神経障害、腎障害を及ぼすといわれている。また、発がん性のある物質といわれている。
2 用途
トランジスタ、半導体、ガラス、顔料、木材の防腐剤などに使用。
〇ふっ素およびその化合物
1 健康への影響
高濃度のふっ素を含む水の摂取によって斑状歯が発生するほか、ふっ素沈着症が生じる。
2 用途
金属の研磨やステンレスの洗浄などに使用。
(参考2)基準について
○土壌溶出量基準
土壌に含まれる有害物質が地下水に溶け出して、その有害物質を含んだ地下水を口にすることによるリスクの観点で設定される基準。
〇土壌含有量基準
土壌に含まれる有害物質を口や肌などから直接摂取することによるリスクの観点で設定される基準。