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すくすくコラムVol.20

記事ID:0031219 更新日:2017年9月22日更新 印刷ページ表示

食欲の秋!からだにやさしい食べ方~砂糖の適切量を知ろう~

  強い日差しが差す日も少なくなって、涼しい時期になってきました。秋といえば、食欲の秋ですね!子どもが元気に成長していくためには、糖質やたんぱく質、脂質、ビタミンやミネラルなどたくさんの栄養素が必要です。その中でも特に糖は脳の栄養になって、脳を育てたり、筋肉を動かすエネルギーになる栄養素です。しっかり食べて欲しいものですが、その取り方には工夫が必要です。いったいなぜでしょうか?

すい臓は消化酵素をつくる要です

 糖を体の中の細胞に届けるために、血糖を下げる「インスリン」というホルモンがすい臓から出ます。子どものすい臓は小さく、機能も未熟です。2歳では、糖を消化する力が成人の70%程度しかありません。そのため、インスリンの分泌が十分ではなく、高血糖になりやすいです。すい臓の機能は大体4歳頃に完成すると言われています。

血糖が高くなると…?

 糖は血液中にあるたんぱく質(赤血球、白血球、リンパ球など)とくっつき、細胞に必要な酸素が運べなくなったり、免疫力が低下して感染症にかかりやすくなったりしてしまいます。脳や筋肉が育つための栄養や酸素が行き届かず、子どもの成長の妨げになってしまいます。また、高くなった血糖を下げようと、すい臓はフル稼働してインスリンを出します。一生に使えるインスリン量は決まっているため、インスリンの先使いで将来インスリンが枯渇してしまう可能性にもつながりかねません。

インスリンの使いすぎは…?

 インスリンは無限に作られるわけではなく、幼少期からの先使いは子どもの身体に負担をかけます。無駄使いの原因になりやすいものは、単純糖質と言われる、砂糖やジュースといった甘いものです。すぐに身体に入って、すぐにインスリンが必要になります。砂糖は、調味料で取る程度にして、ごはんをしっかり食べましょう。

「1日の砂糖の目安~大切なインスリンを先使いしないために~」

  糖は身体に必要な栄養素です。みなさん、自分の食事や間食を振り返ってみましょう。

年齢1~2歳3~5歳6~8歳大人
砂糖の量5g以下10g以下15g以下20g以下

  子育てや子どもの成長などの心配なことがあれば、いつでも保健師までご相談ください。