平成23年村上市議会第3回定例会会議録(第2号) 〇議事日程 第2号 平成23年9月5日(月曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  一般質問                                              〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(26名)    1番   板  垣  千 代 子  君     2番   鈴  木  い せ 子  君    3番   本  間  清  人  君     4番   板  垣  栄  一  君    5番   川  村  敏  晴  君     6番   冨  樫  宇 栄 一  君    8番   小  杉  和  也  君     9番   山  田  昭  夫  君   10番   齋  藤  信 一 郎  君    11番   平  山     耕  君   12番   川  崎  健  二  君    13番   木  村  貞  雄  君   14番   三  田  敏  秋  君    15番   小  池     晃  君   17番   長 谷 川     孝  君    18番   滝  沢  武  司  君   19番   小  林  重  平  君    20番   小  田  信  人  君   22番   相  馬  エ  イ  君    23番   大  滝  国  吉  君   24番   瀬  賀  秀  雄  君    25番   小  野  七 五 三  君   27番   大  滝  久  志  君    28番   山  田     勉  君   29番   板  垣  一  徳  君    30番   佐  藤  宮  吉  君                                              〇欠席議員(1名)   26番   石  嶋  修  平  君                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    大   滝   平   正   君        副  市  長    鈴   木   源左衛門    君        総 務 課 長    齋   藤   甲   三   君        財 政 課 長    佐   藤   昭   一   君        政策推進課長     相   馬   正   喜   君        自治振興課長     板   垣   純   一   君        税 務 課 長    伊 与 部   純   夫   君        市 民 課 長    西   村       治   君        環 境 課 長    増   子   要   作   君        保健医療課長     遠   山   た   つ   君        介護高齢課長     川   内   信   一   君        福 祉 課 長    斎   藤       勉   君        農林水産課長     本   間   誠   一   君        商工観光課長     瀬   賀       功   君        都市整備課長     船   山   三 喜 雄   君        下 水 道 課 長    中   村   則   彦   君        水 道 局 長    太   田       薫   君        会 計 管 理 者    百   武   勇   一   君        選管委書記長        監 査 委 員    板   垣       圭   君        事 務 局 長        消  防  長    本   間   善   和   君        教  育  長    工   藤   泰   則   君        学校教育課長     大   滝   和   春   君        生涯学習課長     高   田       晃   君        荒 川 支 所 長    平   野   俊   之   君        神 林 支 所 長    斎   藤   敏   夫   君        朝 日 支 所 長    小   田   政   秋   君        山 北 支 所 長    斎   藤       誠   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    菅   井   晋   一        事 務 局 次 長    高   橋   邦   芳        書     記    石   井   美   紀           午前10時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) ただいまの出席議員数は26名です。欠席の届け出ある者1名です。定足数に 達しておりますので、これから本日の会議を開きます。   本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願 いいたします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、3番、本間清人君、22番、相馬エイさんを指名い たします。ご了承願います。                                              日程第2 一般質問 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第2、一般質問を行います。   今定例会の一般質問通告者は15名でした。質問の順序はお手元に配付の一般質問通告書のとおり に行います。本日の一般質問は5名を予定しております。ご了承願います。   最初に、27番、大滝久志君の一般質問を許します。   大滝久志君。           〔27番 大滝久志君登壇〕 〇27番(大滝久志君) おはようございます。議長のお許しが出ましたので、一般質問をさせていた だきます。私の質問事項は1点でございます。   日沿道の計画段階、この評価についてでございます。日沿道の新潟、山形県境ルートの計画段階 評価に着手することが決定されたと先日報道されました。これは、旧政権の国土開発幹線自動車道建 設審議会、国幹審における基本計画路線から整備計画路線に格上げされたというふうに理解してもよ いものなのでしょうか。それとも国幹審を廃止した新政権が基本計画と整備計画の中間に新しい仕組 みとして計画段階評価を導入したものでしょうか。   今月から計画段階評価に入り、整備案を数年かけて検討するとしていますが、それが1年なのか 5年なのか、それ以上長くかかるのか、これが大きな問題と考えます。事業を着手した後は、新聞で もごらんのとおり、10年以内の完成を目指すということで、この計画段階評価をいかに短縮するかが 課題と思いますが、市長の考えをお伺いいたします。   ご答弁をいただいた後、再質問をさせていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 皆さん、おはようございます。それでは、大滝議員の日沿道計画段階評価に ついてのご質問にお答えをいたします。   まず1点目、旧政権の国幹審における基本計画路線から整備計画路線に格上げされたと理解して いいのか。それとも国幹審を廃止した新政権が基本計画と整備計画の中間に新しい枠組みとして計画 段階評価を導入したものなのかとのお尋ねについてでございますが、正確には後段のとらえ方でよろ しいかと思います。   計画段階評価は、国土交通省所管公共事業における政策目標評価型事業評価の導入の基本方針に 示されているもので、環境影響評価や都市計画決定等の手続に入る前の段階で実施するものとされて おります。一般的な公共事業の場合には、事業採択時に評価を実施することになっておりますので、 この場合も事業に向かって大きく進展したものととらえております。   次2点目、今月から計画段階評価に入り、整備案を数年かけて検討するとしているが、この検討 期間をいかに短縮するかが課題と思うが、いかがかとのお尋ねについてでございますが、まさにその とおりと思っております。この検討には、解決すべき課題の把握、原因分析、政策目標の明確化、代 替案など数ルートの比較や評価を行うなどがありますが、次の段階で環境影響評価や新潟県が必要と した場合には、都市計画決定等の必要がありますので、地元の同意などスムーズにいくよう国土交通 省、新潟県はじめ、関係機関と連携をし、本市としてできる限りのことをしてまいりたいと考えてお ります。   新聞等では、計画段階評価着手イコール事業実施ととらえられている向きがあるようでございま すが、まだまだ事業実施に向けては市民皆様の一層の熱意とご理解が必要となりますので、議員の皆 様からもご支援とご協力をよろしくお願いを申し上げます。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝久志君。 〇27番(大滝久志君) それでは、再質問をさせていただきます。   日沿道の計画段階評価という見なれない、聞きなれない言葉を目にいたしましたのは、8月22日 の黒岩先生からの国会ニュースということでファクシミリが送られてまいりましたので、そこで私は 初めて知りました。そのニュースには、「日沿道整備促進14年ぶりの前進」という見出しでありまし て、異例の国交大臣面会ということで写真が掲載されておりましたので、皆様方にも配信されたと思 いますので、ごらんになっていただいたと思います。その写真には、前の大畑国交大臣、黒岩先生、 村上市長ともう一人は、これ鶴岡市長ですか、でありましょうか、村上市長から大臣に書類を渡すも のだったと記憶しておりますが、手渡した書類は多分要望書だと推測していますが、文書の手渡しだ けであったのか、それとも何かその場でお話し合いがあったのか、少し詳しく話をしていただければ ありがたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) お答えをいたします。   国交大臣が一市長と面会をさせていただけるというのは、異例中の異例でございます。本来であ ればなし得ないことでありまして、それが実現をしたということでございます。40分くらい時間を割 いていただきまして、私どもの実情を訴えあるいは現状を訴えて、将来のなぜ必要かというようなこ とを十分に議論をいたしまして、そしてその上で要望書を手渡したというようなことでございます。   そのときの大畑大臣の反応でございますけれども、今の震災を顧みるときに、どうしても太平洋 側、太平洋軸に縦軸に1本、そして日本海側に縦軸に1本、国土保全の面からも必要であるという認 識はしているというようなお話がございまして、非常にいい感触で、前に進んでいただけるなと、そ のような感触を持って帰ってきたわけでございます。   その後、だめ押しを押すようにして、新潟県知事と山形県知事が面会をして、ああいう記事にな ったというようなことでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝久志君。 〇27番(大滝久志君) 大変ありがとうございました。40分間にもわたる大臣とのお話があったとい うことは、非常にすばらしいことであり、私もそれを聞いて、「ああ、これでは前進したのかな」と 思ってはおりますが、計画段階評価についての説明はそのとき事務方あるいはあったのでしょうか。 それとも単なる、あったとしても、段階評価の流れだけの説明であったのか。   具体的に、例えばこの計画段階評価、これは1年でやりますとか2年でやりますとか、具体的な そういうふうな目途とするものが話の中に出てきませんでしたか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まず1つには、高速道路をつくるときには、どうしてもこの計画段階評価に 入らなければならないというものが大前提でございまして、私どもが行ったときのすぐ後にそういう ような決定をするというようなことを聞いておりましたので、8月2日に行ったわけでございますが、 その時点では当然のことながらまだ発表の段階ではないわけでございまして、計画段階評価にあなた の路線は入れますよというような発言はございませんでした。   ただ、新潟県の泉田知事、私も何度も同行をいたしておりますけれども、この日沿道の全線開通 だけは新潟県もお金を惜しまない、お金を新潟県も出してもいいから一日も早くつなげたい、つない でいただきたいと、本当に心強いご意見をいただいておりますので、心強く感じて運動を展開してき たと。そういうような結果が今回の計画段階評価に組み入れられたものと、そのように考えておりま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝久志君。 〇27番(大滝久志君) 具体的に話があったかなかったかは別としましても、黒岩先生のご活躍によ って日沿道の整備促進が一歩前進したものであれば、大きな敬意と感謝を申し述べなければならない と思っております。   先ほど市長から8月2日に国交大臣と面接されたとのお話がございましたが、それからはや1カ 月が経過いたしました。よりよき知らせは、1日でも、1週間でも早く知りたいというのが人間の心 情であり、人情であろうかと思います。少し残念に思いましたのは、8月2日に国交大臣と面会され たそのちょうど1週間後の8月9日に県道北中山熊田府屋停車場線の期成同盟会の総会がございまし た。市長も出席をされておりましたので、ご承知のこととは思いますが、そこには山北地区出身の市 会議員3名全員、小野、片野両県議会議員、市会議長、村上地域振興局地域整備部の部長あるいは各 課長、山北支所の職員を含めて70名を超える出席者による会議でございました。その席上で話をする のに抵抗があったならば、その後に懇親会もありましたので、そのときにでも何か話がと思いました が、その席上で私は小野県議からこんな話を聞きました。村上市長は、日沿道について殊のほか大き な力を入れているから、そのうちにいい話があるでしょうというような話でございました。私は、内 心基本計画から整備計画に格上げされたものだと、そんなふうに勝手に思いまして、内心喜んでおり ました。   平成元年から続いている日本海沿岸東北自動車道建設促進新潟・山形県境地区期成同盟会を結成 し、23年間一緒に活動してきた町長であり、市長であり、議員だったのであります。その割には、水 臭い話だと感じて、余りにいい気分ではございませんでした。国交省あるいは大臣あるいは黒岩先生 から何か足かせがあったのでしょうか。お聞かせください。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほども申し上げましたが、まず1つは、国交大臣が我々と会っていただけ るというのは異例中の異例ということでございまして、国交大臣と話をした中で、私はそうとらえた と思っているわけでございまして、国交大臣からあなたのところは大丈夫ですよというお話ではなか った。例えばそういう話があったとしても、それは絶対言ってはならないことでございます。また、 それらに類しまして、話をした結果、今の計画段階評価に組み入れられるだろうというようなことも 私としては話してはいけないことであると、そのように考えております。   8月2日にお会いして、二、三日後の新聞に出たとおりでございまして、我々とすればオフレコ の情報であるというようなことで、お話はあえてしなかったと、してはいけないということで考えて おりました。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝久志君。 〇27番(大滝久志君) 市長の答弁聞いていて、どこにも責任というような話ではないです。持って いきようがないので、そのような話になったのかなというふうに思いますが、8月24日の新潟日報に 泉田知事の談話として、23日、国、山形県と歩調が合わなければできない案件で、ハードルが高かっ た。東日本大震災によって、重要性、必要性を社会全体で共有でき、壁を乗り越えることができたと 述べ、県北地域には医療面でのメリットもあるとつけ加えた報道でございました。   私は、日沿道建設促進新潟・山形県境地区期成同盟会が、この同盟会があったからこそ高いハー ドルは乗り越えられたと思うし、県境を乗り越えるルートも可能にした大きな原動力であったと感じ ております。新潟、山形両県知事とも県北、この地域の期成同盟会が果たした役割を認めた上での発 言と思うが、市長の感想をお聞かせください。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 1つには、冒頭に大滝議員がおっしゃいました、いわゆる新潟と山形の歩調 が合わなかったということは、新潟側にはミッシングリンク、いわゆるまだ未整備の部分はあそこだ けなのです。山形県はもう2カ所あるのです。3カ所あるために、そこだけというようなことではい かないというような吉村美栄子知事の最初の意向であったわけでございます。それを今度一緒にやっ ていこうというようなことで、新潟、山形県境は、私ども日沿道は9キロしかないわけでございます ので、そういうようなことで最初は歩調が思うようにとれなかったというような面もあろうかと思っ ておりますけれども、山形県のほうでは3つ一緒にこの際ミッシングリンク解消に向けていこうとい うようなことで積極的にその要望行動も一緒にやってきたというようなことで私どもは理解をしてお りますし、また鶴岡市と私どもの村上市は一体となった連携のもとに運動を展開をしてきております し、またこれからも力を合わせてミッシングリンクの解消まで努力をし、運動を展開していきたいと。 この計画段階評価に入ったから、先ほども申し上げましたけれども、できたのだということでは決し てない。これから運動の展開の仕方によっては、早くもなりますし、遅くもなるというようなことで ありますので、しっかりと取り組んでいきたい、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝久志君。 〇27番(大滝久志君) 私は、さきの6月定例会で東日本大震災における東北自動車道の果たした役 割の大きさとその重要性について述べました。そのときの市長答弁で、東北自動車道を基軸として、 1本のくしに見立て、そこから海岸線に向けてすべての道路をくしの歯の形のように全部整備してい った。これが大きな成果を上げ、被災した住民に大きな安心と支援物資を大量に送り込むことができ た。後に国交省では、これをくしの歯作戦だというふうに呼んだとお聞きをいたしました。   国交大臣と面会をさせてくれました先生を悪く申し上げるつもりは少しもありませんが、地方に もう高速道路は要らないと足を引っ張り続けてきたのはだれだったのでしょうか。平成9年に朝日ま ほろばインターから温海インターまでの39キロ間が基本計画の指定を受け、その時代の背景もあり、 政治的には14年間変化はなかったかもしれません。しかし、国交省では、14年間の長きにわたり血の にじむような努力を重ねてきた結果が計画段階評価の着手につながったと理解をしております。   具体的には、9月中ごろ、もう四、五日すれば地方小委員会で論議を開始するというふうに載っ ておりましたが、その地方小委員会の開催する場所は、新潟国道事務所なのでしょうか、それとも山 形県で行われるのでしょうか。この点わかりましたらお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 地方小委員会といいますのは、北陸地方整備局にありまして、いろいろな 方々、恐らく学識経験者と言われる大学の先生が主になってくるのではないかと思いますけれども、 その関連の人たちの小委員会でございまして、これを数回開催いたしまして、対象路線整備の例えば 目標とかルートの複数案、1カ所に決めるのではなくて、何カ所も決めて、どのルートがいいかとい うようなこととか構造規模がどうあるべきかあるいは代替の今の道路を使えないかとか、そういうこ とを決めて、そういうものを今度住民の方々の意見も聴取しながら進めていくと。これがいわゆる計 画段階評価の特徴でありますので、新潟地方整備局に置くということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝久志君。 〇27番(大滝久志君) 北陸地方整備局、これ新潟にあるのですか。ここで議論されるというお話で ございますが、地方小委員会で、先ほども市長申しておりましたが、中心的に議論されるのは確かに ルートの複数案、この前全員協議会でいただいた冊子を見ますと、A案、B案、C案と3つの案であ り、これを比較評価して、概略ルートと構造が示されれば計画段階評価が終わり、整備計画段階へと 移行する手順になっております。   私は、この計画段階評価にそんなに時間がかかるとは思ってはおりません。それは、国交省でA 案、B案、C案の概略はある程度相当できているのではないか。そして、それに伴う地質調査もでき ていると感じております。この問題については、地方小委員会で議論することであって、この場でお 話しすることではないとは思いますが、その次に、市長今おっしゃいましたとおり、一番大切なのは、 ある程度のルートが決まったとしたら、地域の意見を聞きながら、それをまとめ、各段階で随時自治 体である村上市と調整を図りながら概略ルートを決定していくのだと、このようにうたわれておりま す。村上市の自治体としての意見が色濃く反映される場が目の前に来ていると言っても過言ではあり ません。   計画段階評価という聞きなれない言葉は、現政権が新しくつくったものですから、これから任期 満了まであと2年現政権は続くでありましょう。この政権下で整備計画に上げていただける、そのよ うに確信しておりますし、早ければ1年半、遅くても2年、これによって整備計画路線に移れると思 いますが、市長のその覚悟のほどをお聞かせください。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今1年、2年という話でございましたが、大滝議員もご承知のとおり、民主 党政権になりましてから国交大臣が4人目です。前原さん、馬渕さん、大畑さん、そして今のはちょ っと……           〔「前田さん」と呼ぶ者あり〕 〇市長(大滝平正君) ああ、そうですね。名前覚えるのも大変なくらいなのでございまして、その 動向も非常に気になるところではありますけれども、しかし国幹はつくるということで、私はこれは 変わりないのだというような認識を持っております。   ですから、今大滝議員がおっしゃいましたように、いわゆるルートの決定が決まりまして、環境 アセスに入るわけでございますけれども、いわゆるそのルートの決定にしても、私どもが一番注意し なければならないのは、いわゆるこの地域も地すべり地帯がありますし、蒲萄鉱山もある地域であり ます。そのようなことで、ルートの決定には慎重に対応していかなければならないなと考えておると ころでございますので、そういう意見を述べながら、1年、2年で終わるか、あるいはそれ以前にで きるかもしれませんので、順次要望活動を展開しながら前に進んでいきたい、そのように考えており ます。   私の口から1年でできるとか2年でできるとかという問題ではございませんので、極力国交省と 連携をとりながらあるいは北陸地方整備局、東北地方整備局、東北地方整備局には、幸いにも新潟国 道事務所にいた徳山さんという方が東北地方整備局の局長をしておりますので、みんな熟知しており ますので、それらの連携も深めながらやっていきたい。この15日にまた東北地方整備局も行ってお話 をしてきたいと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝久志君。 〇27番(大滝久志君) 先ほど市長のおっしゃるとおりなのですが、先ほど市長が申しておりました が、例えば小委員会でA案、B案、C案があるとするならば、朝日まほろばインターから国道7号を 北上してきますと蒲萄集落に出ます。確かに蒲萄集落の上部を行くルートについては、地すべり対策 が必要でしょうと。集落の下部を通る場合には、確かに蒲萄鉱山があり、公害の心配もされるところ であります。そしてまた、C案として、北上せずに海岸に出るとしたら、名勝笹川流れがありますし、 JR羽越線が通っておりますので、これとどういうふうにマッチさせるか大きな問題ですし、なかな か問題は尽きないとは思いますが、市長がおっしゃっているとおり、A案、B案、C案というものは もう既に国交省である程度審議あるいは調査されてきていることではないかと思います。   市長は、今自分の考えだけでこうしてくれ、ああしてくれと思いどおりにはならないという返事 でございましたが、私は前首相の菅さんを見習ってほしいと思うのです。といいますのは、この法案 を通らなければ首相はやめません、そう言って頑張りました。私は、この法案をルートの決定と見ま すと、このルートを決定しない限り私もやめませんよと、頑張りますよと、一日も早くこのものを決 定させるのだというあきらめない精神こそがこの村上市を支える大きな原動力になると、そのように 思っておりますので、見習うべきところはやはりきちっと見習わなければならないと思うし、「コン クリートから人へ」をキャッチフレーズにし、巧みに政権交代をなし遂げた民主党は、私は立派だと 思います。   しかし、政権公約だからといって、時代に合わない国の大型直轄事業は全面的に見直すとして、 八ッ場ダムをはじめとするダム建設の中止あるいはまた高速道路の無料化というようなことで社会実 験を行いましたが、結果として、社会実験も終わり、高速道路の無料化も実現しない結果となりまし た。子ども手当に当たっては、首相がかわろうとする間際になって、3党合意によって見直しが決定 され、民主党は東日本大震災を機会に公共事業政策も見直そうとしております。「コンクリートから 人へ」を捨て、国の大型直轄事業を復活させ、防災力向上に向けて社会資本整備に力点を置くと、こ ういう政策へと大きなハンドルが切られたのだとすれば大歓迎であり、地方にも明かりが見えてくる と思います。この段階が来た以上、私は市長として粘り強く、国交省の都合もあるでしょう、小委員 会の都合もあるでしょう。しかし、私たちとしては、1年半でこの計画段階評価を終わらせていただ きたいのだと、1日でも、1週間でも、1年でも早く、これが私たちの願いですが、そういうふうに 粘りながら村上市を支えていく原動力となる決意のほどをお聞かせください。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 「コンクリートから人へ」というお話がございました。最近の日本の自然界 を見ていますと、3月11日の東日本大震災、そして7月30日の新潟、福島大洪水、そして今の近畿地 方の洪水、これで本当に社会資本が整備されたと言えるのかと。まだまだ整備をしなければならない ところが多々あると。私は、日本のまだまだ国土保全という面に関してはこれから力を注いでいかな ければならない問題であると考えております。   日沿道につきましても、つくるのであれば、地元の経済があるいは地元の業者が少しでも仕事に つけるようなそういう工法を取り入れるようなルートを設定をしていただきたい、そのように申し上 げていくつもりでございます。   1年でできるのか2年でできるのか、それは村上市長としての私の仕事でありますので、精いっ ぱい頑張らせていただきたい、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝久志君。 〇27番(大滝久志君) 大変力強いお話をいただきまして、ありがとうございました。   この計画段階評価が終わったとすれば、次に待っているのが整備計画でありまして、ここで最も 時間がかかり、厄介な仕事は、先ほども市長がおっしゃっているとおり、環境影響評価、環境アセス メントだと思うのですが、国交省では数年も前から環境アセスメントを行っておりまして、朝日地区、 山北地区では現に実施をしております。特に市の鳥に指定したクマタカなどの猛禽類には、大変注意 を払っているようで、四、五年も前から毎年春になると観察に訪れております。私は、環境アセスメ ントもある程度できていると思うのです。だから、この計画段階評価というものに着手したのだと思 いますし、要するに私は、この計画段階評価というものは、テレビ番組で言う「なんでも鑑定団」と いうものを市長は知っていますか。あれとよく似ていると思うのです。といいますのは、持っている お宝、国交省でずっと計画路線に上がってから今まで一生懸命に積み上げてきた、そのお宝を今見せ てくださいということで、それを見せましょうというような段階に来て、オープンザプライスになれ ば、要するに「はい、ここは2,000億円ですよ」とか「3,000億円ですよ」とかいう数字が出てきて初 めて工事着手となり、この地にも、山北の地にもあるいはまたこの新潟、山形の県境にも高速道路の つち音が響いてくるというふうに思っておりますので、さらなる市長のご活躍と中央への要望は欠か すことなくやっていただくことをお願いをいたしまして、私の一般質問を終わらせていただきます。   ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで大滝久志君の一般質問を終わります。   午前11時まで休憩します。           午前10時44分  休 憩                                                        午前11時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、6番、冨樫宇栄一君の一般質問を許します。   冨樫宇栄一君。           〔6番 冨樫宇栄一君登壇〕 〇6番(冨樫宇栄一君) 議長のお許しをいただきましたので、一般質問をさせていただきます。私 の質問は2項目であります。   1項目は、市の遊休施設の活用方についてでありますが、学校や保育園の統合などによって廃止 になった施設が有効に活用されずに、遊休施設となっているものが幾つかあります。その有効活用に ついて検討が急務だと思いますが、特に旧山辺里小学校や旧門前谷小学校などの旧教育施設の活用に ついて現在どのようになっているのか、そして今後どのように活用されるのか、市長のお考えをお伺 いいたします。   2項目めでありますが、市の医療費抑制策についてであります。今年度も国民健康保険税が改定 をされまして、平均で9.44%引き上げられました。市民の負担が大きくなっており、市民の国保会計 に対する関心も強くなっておるところであります。大きくは、国の制度上の問題でありますが、市と しても医療費を抑制する取り組みを強化する必要があると思います。現在市として医療費を抑えるた めにどのような取り組みを行っているのか、また問題点は何かお伺いいたします。   答弁の後、再質問をさせていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、冨樫議員の2項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、旧山辺里小学校や旧門前谷小学校などの旧教育施設の現在と今後の活用方法は とのお尋ねについてでございますが、議員ご指摘のとおり、学校や保育園の統合等により廃止となっ た施設については、スポーツ施設や福祉団体施設として可能な限り有効活用に努めているところであ り、今後についても地域の声を聞きながら推進してまいりたいと考えております。   お尋ねの旧山辺里小学校と旧門前谷小学校につきましては、ご承知のとおり、本年4月に統合し て山辺里小学校が新設されたことに伴い、廃校となったものであります。旧山辺里小学校の校舎は昭 和43年度に、体育館は昭和45年度にそれぞれ建設され、40年以上経過しております。また、旧門前谷 小学校の校舎及び体育館につきましては、昭和49年度に建設され、築後36年を経過しているものであ ります。現在のところは、ともに行政財産として管理されており、旧山辺里小学校の校舎1階部分に ついては、今回の東日本大震災の避難者救援物資の保管場所として活用をいたしておるところであり ます。今後の活用方法につきましては、それぞれの立地条件等も踏まえ、現在要望のあるものも含め、 地域の方々のご意見なども十分にお聞きしながら慎重に検討してまいりたいと考えております。   次2項目め、市の医療費抑制のための取り組みと問題点はとのお尋ねについてでございますが、 現在国民健康保険の医療費の動向は、人口の減少等もあり、受診件数や患者数が減少し、逆に医療費 総額が上昇している状況であります。本市では、外来診察や薬剤費についての医療費抑制策として、 ジェネリック医薬品の普及や重複頻回受診者の訪問指導等を行っており、その結果として、ここ数年 の外来医療費が抑制をされてきております。   しかし、入院医療費、特に高額な医療費は増加傾向が続いております。これは、抗がん剤など先 進医療の発達により、病状の回復や体調の維持が可能になり、継続的治療ができるようになった結果 と考えられます。これら高度な先進医療を必要とする場合は、医療費抑制策が実施しにくい状況であ ります。また、本市では、特定健診、保健指導や各種がん検診、健康教育等の疾病予防対策、健康増 進事業を実施しております。対象者の利便性を図るため、土日に検診日を設定したり、特定健診とが ん検診をセットにし、1度で各種の健診を受診できるセット健診を全市に拡充するなどと工夫を凝ら して受診率の向上に努めております。   さらには、健康診断結果を家庭訪問や健康相談で対象者に説明して、精密健診の受診勧奨や保健 指導を実施し、病気の早期発見、早期治療に努めているところであります。市民の皆様がみずからの 健康状態を確認していただき、糖尿病等の生活習慣病を早期に発見し、食事や運動に注意していただ くことで病気の進行を防ぎ、健康な生活を送っていただきたい。そのことが長い目で見れば医療費の 抑制につながるものと考えております。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 今山辺里小学校等の利用方についてのご答弁がありましたけれども、現在 この地元の声を聞くということを第一にされておるわけですが、今旧山辺里小学校についての貸して いただきたいという希望は現在あるのかないのか、ちょっとお聞きいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 非常に多くの団体あるいはそれらの類する団体から希望があります。詳細に ついては、担当課から説明をいたさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(大滝和春君) 旧山辺里小学校、それと門前谷小学校についてでありますけれども、 まず外部の団体につきましては、現在3団体ほど使用したいというような申し出がございます。それ とあわせまして、今庁舎のほうも大分手狭で、倉庫あるいは物置場等がございませんので、内部のほ うからも9課からこの施設について使用したいというような申し出がございます。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 学校施設につきましては、体育館とそれから校舎というものは、全く使用 目的が違うと思いますので、なかなかどういうふうに使うかというものが非常に難しいとは思います が、セットでなければならないということはないと思うのですが、その辺はどういうことなのでしょ うか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 中にはセットでお借りしたいという方もいらっしゃいます。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 希望があった場合、なるべく早く結論を出してお貸しするというのが一番 大事だと思うのですが、その検討はどのようにして行うのが一般的なのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(大滝和春君) 検討の方法でございますけれども、今申し上げましたように、幾つ かの団体、かなり多くの団体から参っております。これらにつきましては、今後私どもだけでなくて、 今現在私どもの財産となっておりますけれども、私どもだけでなくて、他の部局あるいは地元の方の ご意見等お聞きしながら、どれが一番地元にとっていいのか、有効活用できるのかというような部分 について検討して決定をしていく予定でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 行政財産だからということで教育委員会が中心になって決めるということ がどうなのかわかりませんが、一般的にはさまざまな方面からの希望があると思うのですが、市全体 としてみてどういうふうに使ったほうが最も有効なのかという検討をするような検討委員会のような ものはあるのかないのか。あるいはそういうものを設置して決めるのかどうか。この辺についてはど んなふうにお考えでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 必要であるとすれば、そういうような委員会を設置をして決めていかなけれ ばならないと思っておりますし、必要がなければ設置をしないで、いろいろな意見を聞きながら決め ていくのが本筋だと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 聞くところによると、かなり大きな団体といいますか、ところからも希望 が出ているというようなうわさもお聞きしますが、これも早急に結論を出して、一日も早く有効に活 用されるようにぜひ検討をお願いしたいというふうに思います。これについては、私はどこにどう使 うのかというふうなことは申し上げるわけではありませんけれども、なるべく早く有効に活用するよ うな結論をぜひ出していただきたいということをお願いをしたいというふうに思います。   次に、医療費の抑制策について今ほど説明がございました。いろいろ市も努力をされているとい うことはわかるわけでありますが、現実的にこの国民健康保険税がまた2年連続して値上げされたと かということで、市は果たして本当にどれだけ努力しているのだというふうなちまたの声が聞こえる わけでありますので、その努力の跡、それをやっぱり市民によく伝えると、わかっていただくという ことが極めて大事なのではないかなというふうに思います。   そういう意味では、いろいろ今答弁があったようなことがなかなか一般の方々に浸透していない というか、理解されていない面が非常にあるのではないかというふうに思いまして、そういうことを さらにもうちょっとPRするというのですか、そういう取り組みは何か検討をされておるのでしょう か。 〇議長(佐藤宮吉君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(遠山たつ君) 国民健康保険につきましては、本当に皆様方にご理解いただいて改 定させていただきましてありがたいと思っております。   医療費が年々増加しております。前年比で決算のところでも3%ほど上がりまして、ということ は、もう2億近いお金が医療費で1年に上がるという状況でございますので、税はそんなに上がりま せんですよね。やむを得ずお願いするということになっております。   私どもとしましても、何とか医療費を抑制したいというふうに考えておりまして、例えば看護婦 さんを3人ほど雇いまして、同じ病気であちこちのお医者さんに行かれているような場合ですとか、 頻回に受診しているような場合、ご本人の体のためにもということで訪問指導をさせていただいて適 正な医療についてのお話をさせていただいたりしております。また、レセプトの点検というような事 業でございまして、国民健康保険の連合会のほうからこちらのほうに毎月請求書とレセプトが来るわ けですが、その内容を国保も、連合会ももちろん見るわけですが、もう一度私どものほうでも4人の 方を採用しまして1枚1枚点検をさせていただいて、過剰な請求がないかどうかを審査いたしており ます。そのようなことで少しでも医療費を何とか節約したいと思っております。   また、ジェネリック医薬品というものが最近出ておりますので、ちょっと特許の過ぎた、けれど も効果は同じと思われるその薬につきまして、ぜひそのような薬に変えていただきたいというような ことで、保険証を一斉更新8月にいたしますときにそのようなカバーのところにジェネリックを活用 してくださいというような表示のあるようなカバーを使用したり、それから広報をしたりして、その ような活用をお願いしているところです。   また、各種の検診につきましても、早期受診をして早く見つけて、そして大事に至らないように、 そうすることによって医療費を何とか抑制したいということで努力しているところでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) いろいろ努力されているようでありまして、県下でも村上市は進んでいる というふうなこともお聞きいたしますが、より一層取り組みを強化をしていただきたいというふうに 思うのですが、新聞等の報道によれば、国民健康保険の納入率が年々低下をしているということが報 道されておりますが、納入率、滞納率というふうに言うのかどうかわかりませんが、その辺について は村上市の状況というものはどうなっておるでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 税務課長。 〇税務課長(伊与部純夫君) 国保会計の収納率の関係でございますが、決算のほうにも今後出てく るわけでございますけれども、現年度分につきましては92.3%、これは昨年度と同率でございます。 滞納分の収納率につきましては18.5%でございまして、前年比較しますと0.8ポイントほど下がって いるというような状態でございます。   これらの関係を見ますと、やはり景気の低迷等ございまして、滞納者の納入率が下がっていると いうようなことでございまして、課としましても納税相談等を行いましていろいろの方策をとってい るわけでございますが、何せ滞納分につきましては滞納者がある程度固定化しているというような状 態もございます。今後につきましても、その納税相談を綿密に行いまして、その辺の解消を進めてい きたいというふうに考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) なかなか滞納の低下という状況というものは、今こういう経済情勢からす れば当然考えられることでありまして、これについては非常になかなか対処方は難しいというふうに 思いますが、その辺についても一層の努力をお願いをしたいというふうに思います。   高齢化は避けられない事態でありますし、経済情勢に来て押されてなかなか医療費の納入が少な くなるというのもこれもまた避けられないことでありまして、したがって私たちが最もやらなければ ならないことは、やはり病気にかからないというのですか、健康づくり活動、保健活動、これをさら に推進するということが最も大事ではないかというふうに思いますが、市もいろいろ努力はされてお りますけれども、一課の担当課の仕事ではなくて、市を挙げた取り組みというものがぜひとも必要で はないのかというふうに思いますが、特に健康診断、健診ですか、基本健診だか特定健診とかいろい ろやっておるわけでありますが、毎年市民の健康調査を行って、各種のがん検診だとか基本特定健診 あるいは高齢者健診だとかの申し込みを行っているということでありますが、その受診率というもの は現在どのようになっているのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(遠山たつ君) 20年からは各保険者が特定健診ということで健診をするというふう に方法が変わりました。それ以前は、全市民を対象にして健診をするということだったのですが、今 保険者ごとにやるということで、村上市の場合は国民健康保険の被保険者を対象にしてやるというこ とになっております。   しかし、村上市では、それだけではということで、30代の人も健診の対象に含んで実施しており ますし、それからもちろんほかの勤めている人の家族の方の健診もやっております。特定健診につい て申し上げますと、大体40%ぐらいの受診率でございまして、これがなかなかもっと上げたいのです けれども、上がっていかない。昨年あたりで少し下がっているというような状況がございます。私ど もも何とかしたいと思いまして、日曜日とか土曜日に健診の日を設けましたり、先ほども市長のほう からお話ありましたように、がん検診と組み合わせて、忙しい方であれば1回で、胃の検診とか、そ ういうばらばらに受けるのではなくて、1回に受けられるようにというようなことで努力をしている ところでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 特に問題となるといいますか、一番市の財政として関係するのは国民健康 保険ということなわけでありまして、この加入者につきましてはいかに受診率を上げて早期発見に努 めるかということが結果的には健康保険改善につながるというふうに思うわけでありますが、40%ぐ らいというものがよそと比較してどうなのかわかりませんけれども、ここをもっと上げる努力という ふうなことが大事だと思うのですが、その辺については名案がないのかもしれませんが、どのような 努力をするべきだというふうにお考えなのか、お聞きいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(遠山たつ君) やはりこの健診の必要性といいますか、健診を受けて自分の健康の 状態を確認していただいて、そして早期に生活習慣の改善を図っていただくということが大事だとい うことをもっとPRしたいというふうに考えております。   また、基本的な生活のところで今年度「満点バン菜作戦」などと言って、私ども野菜をもっと食 べていただきたいというようなことも広報をさせていただいたりしております。健康教育等にもっと 力を入れなければならないというふうに思っているところです。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 受診率の向上と、それと連動してその後の要受診だとか、それから……ち ょっと忘れましたけれども、受診をしなくてもいいけれども、健康管理をしなさいというふうなそう いう指導がされておるようでありますけれども、それについての点検だとかはあるいはそれがどの程 度されているのか、その受診率だとかは調べられておるのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(遠山たつ君) 私どもでは、各種のがん検診やっております。胃とか大腸、それか ら肺がんとか子宮がんとか乳がんとか、そういうがん検診につきましては、ほとんど100%とは言い ませんけれども、九十何%の確率で全部家庭訪問したり電話連絡をしたりして、そしてお医者さんに 行ってくださいということを一人一人にお願いして、行ってきましたかということでその返事をもら うことにしております。   ですが、その基本健診というか特定健診につきましては、なかなか人数が大変多い状況でござい ますので、十分ということにはなっておりません。ちょっとあれですけれども、例えば特定健診を受 けまして、その後国のほうでこういうふうにして受けた人の仕分けというか、健康レベルを分けなさ いということが決まっておりまして、それに基づいて、情報提供でいい方、それから動機づけの支援 をしなければならない方、それから積極的な支援をしなければならない方というふうに受診者を3つ に分けます。それで、情報提供でいいという方につきましては、健診の結果こうでしたよということ で、必要なパンフレットなどを入れて郵送いたします。それから、動機づけ支援の方につきましては、 1回とにかく電話なり訪問なりして面接をすると。そして、その生活習慣を変えることが必要だとい う動機づけをするということになっておりますし、積極的な支援の方につきましては、何回か家庭訪 問したり、電話をしたり、メールをしたり、手紙を出したりということを実施して、そしてその生活 を変えていただくように指導するということになっております。その対象者なのですが、大体650人 ぐらいの方が動機づけ支援になりますし、積極的支援の方が330人ぐらいいらっしゃいます。それで、 なかなか実施率というところですが、ことし22年度の速報値で23%という現状でございます。なかな か皆さんにお会いできない状況がございますし、それからこの日においでくださいということでお手 紙を出すのですが、なかなか皆さん来ていただけないということもありまして、その辺でちょっと苦 慮しております。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 職員の数の問題だとかあるいはその保健指導をやるには看護師の資格が必 要だとか管理栄養士の資格がなければとかということがあるのでしょうけれども、もっと受診を催促 するというのですか、啓蒙するというのか。これは、別に資格は要らないというふうに思うのですの で、各保健医療課だけの問題ではなくて、これはもっともっと全市を挙げてキャンペーン活動、啓蒙 活動をやっていくということがぜひ必要だというふうに思いますが、この辺については市長のお考え をお聞きいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まず、健康診断とかはもちろん必要なわけでございますけれども、その前に いかに健康を維持できるかというようなところから始まっていかなければならないのではないかと。 例えば健康を管理するために、いろいろな生涯学習を通じてのスポーツやあるいは趣味講座等を開催 しながら、自分の健康は自分で守るというようなところも啓蒙をしていかなければならないと思って おりますし、健康診断にみんなが行ってくださいというようなことを再三再四にわたり市としても言 っているわけでございますけれども、首に縄をつけて連れていくわけにもいきませんので、これから もそういうような健康診断をすることによって早期発見、早期治療ができますよと、自分の体なので すから、どうか健康診断を受けてくださいというようなことは積極的に市としてもお願いをしていく 所存であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 通年的にやるというのは、なかなかあれでしょうけれども、要は健診をや る時期あるいはやった後の直後だとかに市を挙げたキャンペーン活動だとか、そういうものは考えら れないでしょうか。その辺は、市長いかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ちょっと質問の趣旨がわからないのですけれども、基本健康診断をして、そ の局部的に、例えば胃なら胃を全部やるということですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 健康診断の後でも前でもいいのですけれども、一定のその時期にもう市と して健診はみんなで受けましょうというふうなこういうキャンペーン活動、市のムードを盛り上げて いくというか、そういう取り組みはいかがでしょうかということなのですが。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) それと似たようなことを今までもやっているわけではございまして、例えば 健康診断月間とか健康診断週間というようなことをということでしょう。そういうような週間とか月 間を設けてその啓蒙をして、一人でも多くの人たちに健康診断を受けさせたいというようなことをや ってはどうかということでございましょう。           〔「はい」と呼ぶ者あり〕 〇市長(大滝平正君) それも1つの方法でありますので、できる限りは健康診断を受けていただく ような、いただけるような市の体制を整えていく必要があると、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 一大キャンペーンというものは、言えるような形にできれば一番いいので すけれども、そういう全体として受診率を上げる市のムード、これつくるのをぜひ市を挙げて取り組 みをやることをぜひお願いをしたいものだというふうに思いますが、よろしくお願いいたします。   それから、要するに健康づくりということで、これは総務省の資料ですか、各都道府県別の65歳 以上の人たちの有業率、職についている人の1人当たりの医療費を比較をした資料によりますと、65 歳以上の有業率が一番高いのが長野県で30.7%で、次いで山梨県、福井県、鳥取県だとかというふう になっておるようでありまして、総じて1人当たりのこういう有業率の高いところは、老人医療費の 平均老人医療費が低くなっているということが数字であらわれているというようなことが言われてお りましたが、反対に有業率の低い県、沖縄県が最もならしいのですが、これは17.6%、兵庫、長崎、 福岡だとかと、北海道も含めてそうだそうでありますが、この辺がぐっと下がっておりまして、この 有業率の高い県と、それから低いところを平均医療費を比較すると1.5倍以上の差があるというふう なことが総務省の資料として明らかにされておりますが、そういう面では高齢者が仕事につくあるい はみずから仕事をするだとか、こういうことが極めて大事なのではないかなというふうに思うのであ りますが、そういう高齢者が働く場をつくるということもこれは極めて大事ではないかというふうに 思うのですが、シルバー人材センターとかいろいろ高齢者の働く場だとかもありますけれども、さら にそういう人たちが、あるいはボランティアも含めてということでもいいのかもしれませんが、老齢 者が働く場を行政としてもつくるといいますか、そういうことを検討をされてはいかがでしょうか。 市長のお考えお聞きいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 働く場ということでございますけれども、働く場はもちろん必要なことであ りますけれども、当然のことながら、先ほども申し上げましたが、まずお年寄りの方々あるいはお年 寄りではなくてもそうでございますけれども、病気にならないような施策を市で取り組んでいかなけ ればならないのではないかと。そして、お年寄りの方には、生きがいを持って、元気で暮らせるよう なそういうような施策の必要があるというようなことで、いろいろな課を通じて、部署を通じて取り 組みをしているところでございます。   例えば地域の茶の間、ゲートボールもそうでございまして、すべてのこと等を勘案しながら、お 医者さんに行かなくてもいい、そういうような体質づくり、そういうものを心がける必要があると、 そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 病気にならないようにする施策、これが最も大事なことで、今いろいろ市 としても取り組みをされておるわけでありますが、働く高齢者がふえるということが医療費を抑えら れるということが総務省の資料としてされていますけれども、そういう面ではそういう人たちを優遇 するというようなことが提案している人もおりますけれども、その辺についてはできないものなのか どうかということなのです。   私の周りにも、「私は大したうまいものも食わないで一生懸命仕事をしていて、医者になんか1 年に何回も、ほとんどかかったことないよ」と、「表彰してもらいたいものだな」というようなこと を冗談半分、本気で言っている人の声をよく聞くわけでありますが、そういう面では年間医療費を幾 ら、ゼロというふうにならないし、もうごく少なかった人たちを優遇するような制度、保険料を幾ら か免除するだとかあるいはもうちょっと別な方法でそういう結果としてそういうあらわれた努力を報 いてやるというようなことが必要ではないのかなというふうに感ずるのですが、市長はいかがでしょ うか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 例えば健康保険に入っていて、1年間健康保険を一回も使わなかったという ことは、医者に一回も行かなかった、まさか健康保険なら現金で払ってくる人はいないわけでござい ますので、そういう人たちにいわゆる報奨金とかそういうものを出したらどうかというようなご意見 であろうかと思っておりますが、それも一つの方法ではないかなと、そのように考えております。   それは、以前にもそういう取り組みをしたことがあるのではないかな、今保健課長から答弁させ ますけれども。1年がいいのか2年がいいのか3年がいい、4年がいい、5年がいいのかは別にして、 国民健康保険を使わなかったというような方の優遇措置、それらについては十分に考えていく必要が ある施策の一つであるなと、そのようにとらえております。   課長、何かありましたら。 〇議長(佐藤宮吉君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(遠山たつ君) ここ最近そのような制度についてのちょっとどこかでやっていると いうことは聞いておりませんが、たしか以前にそのようなことが、大分前ですけれども、あったとい うふうにも聞いております。研究をさせていただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) やったことがあったけれども、今はやっていないということは、何かが問 題があったのかどうかは知りませんけれども、しかしやっぱり努力が報われるといいますか、そうい うこともひとつ大事なことではないかなというふうに思いますので、ぜひご検討をお願いしたいとい うふうに思います。   何はともあれ、自分の健康は自分のものでありますので、一人一人が一生懸命に健康管理に気を つけるというのが最も大事でありますけれども、やはり市としても全体としてムードづくりというか、 啓蒙活動、これをぜひ力入れてやっていただきたいなということをお願い申し上げまして、私の一般 質問を終わります。   ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで冨樫宇栄一君の一般質問を終わります。   午後1時まで休憩します。           午前11時40分  休 憩                                                        午後 1時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、8番、小杉和也君の一般質問を許します。   小杉和也君。           〔8番 小杉和也君登壇〕 〇8番(小杉和也君) 議長のお許しをいただきましたので、一般質問させていただきます。私の質 問は2項目ございます。   まず1項目めは、これからの観光のあり方についてであります。村上市は、合併して観光資源が 豊富になりました。人を呼び込み、交流人口をふやしていくためには、豊富な資源を生かし、PRし ていくことが必要です。この広大な地域には、自然景観、景勝地、史跡、祭り、温泉、食文化、伝統 的建造物群、おもてなしの心などさまざまな地域資源が豊富にあります。   市民経済常任委員会で行政視察に行った函館市は、平成元年に重要伝統的建造物群保存地区に全 国で29番目に指定され、函館の西部地区には和風、洋風、和洋折衷様式などの歴史的な建築様式を受 け継ぐ建物が今でも数多く建ち並び、坂道などと溶け合いながら函館らしい町並みが形成されており、 伝統的建造物群をうまく生かしたまちづくりを進め、札幌市の砥山農業クラブでは、農業の6次産業 化に取り組み、交流人口をふやすことに成功していました。ソフト面も大切ですが、函館市のように 今ある施設の整備、改善を進め、よりお客様に喜んでもらえるように取り組むことも必要と考えます。 観光は、すそ野の広い産業であり、関連する産業も多いことから、地域経済の発展にも寄与しますの で、市としても力を入れることが大切だと考えます。   このたびの東日本大震災の発生によって、本市の経済や産業にも少なからず影響があった反面、 日本海東北自動車道の朝日まほろばインターまでの延伸と朝日、温海区間の計画段階評価の着手など この地域の社会環境も大きく変化してきています。これらのことを踏まえながら、市では現在の観光 の状況をどのようにとらえ、今後どのように取り組んでいくのかをお伺いいたします。   2項目めは、学校教育についてであります。教育基本法第6条、学校教育では、法律に定める学 校は公の性質を有するものであって、国、地方公共団体及び法律に定める法人のみがこれを設置する ことができると定め、第2項では、全校の学校においては、教育の目標が達成されるよう教育を受け る者の心身の発達に応じて体系的な教育が組織的に行われなければならない。この場合において、教 育を受ける者が学校生活を営む上で必要な規律を重んずるとともに、みずから進んで学習に取り組む 意欲を高めることを重視して行われなければならないとされています。   第1点目に、市では、子供たちがみずから進んで学習に取り組む意欲を高めるためにどのような 取り組みを行っているのかをお伺いいたします。   第2点目に、小学校の英語活動が5、6年生で必修になり半年が過ぎようとしています。これか らの社会においては、英語やICT、情報通信技術が必ず必要になってきますが、現在市では英語教 育やICT教育に対してどのように取り組んでいるのかをお伺いいたします。   以上2項目の質問ですので、よろしくお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、小杉議員の2項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、市では、現在の観光の状況をどのようにとらえ、今後どのように取り組んでい くのかとのお尋ねについてでございますが、本市の現在の観光の状況については、日本海東北自動車 道が3月27日に朝日まほろばインターチェンジまで開通し、観光客の増加が期待されましたが、3月 11日の東日本大震災の影響が大きく、震災後客足が伸び悩む状況にありました。5月のゴールデンウ イークからは前年並みに戻りつつあり、6月19日に高速道路の無料化社会実験が終了しましたが、瀬 波温泉海水浴場やみどりの里などは昨年を大きく上回る入り込みがありました。市内の観光施設は、 昨年並みになっております。   議員がおっしゃるように、本市は合併して観光資源が豊富になりました。海、山、川、田園など の自然景観に恵まれており、四季を通じておいしい食材も豊富にあります。伝統、文化、産業を受け 継いだ貴重なわざもあります。これらの観光のあり方については、まずこれらの魅力、可能性を十分 に引き出していくことが必要であります。   そのために重要なことは、まず1つ目は、市民協働の観光のまちづくりであります。これまでも 市民主導の事業展開で大きな成果を上げてきたところから、今後も市民の皆様の主体的な活動を支援 していくことや人情あふれるおもてなしを進めていきたいと思っております。   2つ目は、観光資源を守り、育て、つくっていくことであります。芭蕉が歩いた出羽街道には、 山北地区で投宿した現在の北中や大沢峠の石畳、蒲萄峠、村上に至り2泊した井筒屋旅館、城下町の 町屋があります。50キロメートルに及ぶ海岸線には、海老江や塩谷、岩船、瀬波の北前船の寄港地や 笹川流れなどさまざまな観光資源があり、それぞれの点を結んで線に、線から面に広がりを持たせ、 滞在型観光につながけていかなければならないと考えております。海、山、川等の自然環境のほか、 城跡、武家屋敷、伝統行事、伝統文化などの観光資源を今後も大切に守り育て、継承されるよう努め るとともに、村上市観光イベント事業補助金などを活用いただきながら、新たに魅力ある観光イベン トをつくっていきたいと考えております。   3つ目は、観光の魅力を広め、伝えることであります。昨年4月7日に5地区が1つに合併し、 村上市観光協会が新しく発足いたしました。このことにより、各地区の垣根を越えた一体的な観光宣 伝ができるようになり、村上市全域の観光パンフレットを作成をいたしております。また、本市観光 協会、村上商工会議所が中心となり、村上市観光情報戦略会議を設置し、昨年7月に村上市観光協会 のホームページをリニューアルいたしました。従来のパンフレットを張りつけたようなものから画面 を日々変化させ、ブログ風の記事にするなど工夫を凝らした結果、以前のホームページと比べ約5倍 のアクセス数になっており、観光宣伝に大きく寄与していると思っております。引き続きコンテンツ の充実を図ってまいります。また、日本海きらきら羽越観光圏、羽越本線沿線観光振興連絡協議会、 さいたま市村上市フェア実行委員会、JR、NEXCO等とも連携をいたしながら観光宣伝に努めて まいりたいと考えております。   観光振興によるまちづくりを進めることは、第1次産業から第3次産業まですべての振興が図ら れる6次産業化となり、地域経済の発展につながります。これら3つを基本方針とし、交流人口の拡 大に努めてまいります。   次に2項目め、学校教育については、教育長に答弁をいたさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) それでは2項目め、学校教育についての1点目、子供たちが進んで学習に 取り組む意欲を高めるためにどのような取り組みを行っているかとのお尋ねについてでございますが、 第1には、児童生徒が主体的に調べたり、発表し合い、教え合ったりすることを重視した授業を行い、 子供の意欲を引き出すための教師の指導力向上が重要です。教育委員会では、指導主事1人、嘱託指 導主事8名を配置し、市内全学校を年2回以上授業参観して指導、助言を行っています。特に教師の 指導力向上は、日々学校での授業の積み重ねが大切なため、教師がお互いに学び合い、高め合う有効 な研修方法について、指導主事が学校ごとに指導、助言して回っています。   第2には、キャリア教育を重視して、夢や希望を実現し、幅広い職業選択を可能にするためには、 学力、体力をつけることが重要であることを子供みずからの体験から気づかせ、学習意欲を育ててい くことです。   本市では、平成20年に文科省のキャリアスタートウイークの指定を受け、その後市の単独の事業 として、職場体験を実施しており、県内での先進的な取り組みをしてきました。各種団体や行政組織 を複合したキャリアスタートウイーク実行委員会を組織し、機能させ、学校を支援し、より有効な職 場体験を可能にしてきました。中学校2年生でのこうした体験は、働くことへの目的意識の向上、学 習意欲の喚起に大きな効果を上げてきています。   第3には、家庭と連携して家庭学習を習慣化し、徹底を図ることです。早寝早起き朝御飯に家庭 学習の基本的な生活習慣の育成は、まず家庭教育が基本になりますが、このことはPTAの集会や校 長会などで繰り返し説明しています。また、各学校からもこのことをより具体的に家庭へ伝え、学校 と家庭が連携した取り組みを行っています。生活リズムが定着し、家庭学習にみずから取り組める児 童生徒は、高い学習意欲を継続し、学力を身につけていきます。こうした習慣は、早いうちに徹底し て身につけなければなりません。今後もこれらのことを学校と家庭で連携していくよう教育委員会と して働きかけてまいります。   次に2点目、英語教育やICT教育についてどのように取り組んでいるかとのお尋ねについてで ございますが、小学校において今年度より5、6年生の外国語活動が週1時間必修となりました。各 学校では、文科省が発行する英語ノートを活用した授業を行っています。担任とALTが連携した授 業や電子黒板を有効に活用した授業など各学校で創意工夫がなされ、優しい英会話を取り入れ、英語 に抵抗感なく親しみ、効果の上がる内容となっています。   さらに、教育委員会として、ALT6人、小学校外国語指導助手を3人配置し、生きた英語に触 れる機会をできるだけふやす取り組みをしています。また、中学校では、学習指導要領の改訂により、 次年度より英語授業の時間数が3割増加となります。学校では、英語検定への受検を奨励するなどの 工夫をしていますが、教育委員会としては必要な教材の整備や教員の指導力の向上など対応してまい ります。   ICT教育については、各学校への教育用コンピューター、電子黒板や大画面テレビ等のハード ウエアの整備は進んでおります。現在各教科や総合的学習などにおいて、各校の実態に応じてこれら を有効に活用した教育活動が実施され、成果を上げております。今後一層の活用を推進し、情報活用 能力の育成を図るよう学校を支援、指導してまいります。また、インターネットの適正利用などの情 報モラルの育成においては、小学校時代からの積み上げが重要と受けとめ、各学校を指導するととも に、必要に応じPTAなどとも連携して対応してまいります。   以上です。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) では、再質問させていただきます。   市長から今ご答弁いただきましたけれども、日本海東北自動車道の延伸が村上市にもたらしたも のとして、市長が思うところをちょっと教えていただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まず1つには、人、物、情報が非常に多く入り込んでくるというようなこと であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 1つにはというのは、それ物が2つ目で、情報が3つ目ということですか。 もう少し詳しく何かないですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) そのことによりまして、非常に観光面あるいは村上市がより近くなったとい うイメージを関東圏はもちろんでございますが、その周辺の方々も非常に来やすい地域の一つになっ たというようなことを感じておりますし、また医療においても、非常に救急医療機関、第3次救急医 療機関を含めまして、救急医療機関までの搬送時間が短縮をされて、非常に命の道としての役割を果 たしている面も非常に大きいと考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 今言われたように、やはり近くなったというイメージはあると思います。そ れと、やはり情報として発信できたかなと思います。   まず、1つの例を挙げますと、高速道路のあのパーキングに行きますと地図がございますよね。 あそこのところにきちっと、点々ではなくて、実線で載るようになりました。あれは、大変なPR効 果だと思います。   それから、近いというイメージ、さっきも言われましたけれども、私も高速道路がつながってい ると近いというイメージがございます。それと、一般道ですと、何かあると時間が計算できませんけ れども、ある程度高速道路は時間が計算できますので、旅行プランを立てやすいとか、観光面であれ ばそういったことがあるのかな。医療面は、今言われたようなこともあると思います。   答弁の中で、6月議会ではゴールデンウイークでの入り込み的なことを説明いただきましたし、 お盆の交通状況については、地方の新聞なんかにもいろいろ出ておりました。震災後戻ってきている というようなことでございますが、先日の新聞記事に瀬波温泉の海水浴場が今年度は12万3,000人、 前年比で2万5,000人入り込みがふえたというようなことがございます。瀬波温泉でそうやって把握 できているということは、ほかの施設でも4月から8月くらいの入り込み的なことを把握できている と思いますが、商工観光課長、いかがでしょうか。 〇商工観光課長(瀬賀 功君) 今ほど瀬波温泉の海水浴場の入り込み客の話がございました。瀬波 温泉につきましては、数字的には細かい数字は出せませんが、大手の旅館の話を聞きましたら、7月、 8月につきましては90から98%ぐらいまで戻ってきているということでございます。みどりの里につ きましては、8月が155%、前年比、7月が141%の増ということで、ふえてございます。穂波の里に つきましても、7月が88%、8月が98%ということで、ほぼ穂波の里につきましても前年に戻ってき ているということで、入り込みはふえております。   ただ、観光施設のイヨボヤ会館、郷土資料館につきましては、その震災後の流れをなかなか断ち 切れなくて、大体イヨボヤ会館、郷土資料館につきましては80から95ぐらいまでに戻ってきていると いうことでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 6月19日に新潟中央インターと荒川胎内インターの無料化実験が終了しまし たけれども、この辺のところで一番影響があったというようなことは何かございますでしょうか。い かがでしょう。   市長が全体のことわかれば全体のことをちょっとおっしゃっていただければと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 全体としては、高速道路の利用客が減ったというようなことではないかなと。 1つ、その後、こっちから行きますと、いわゆる荒川胎内でおりて下の道を走って新潟まで行く人が ふえていると。なかなかみんな利口になってきていまして、無料区間は高速に乗るけれども、そうで ないと乗らないというようなことがありますし、今商工観光課長が答弁したように、穂波の里におい ては、無料化のときはやはり入り込み客が少なかったということでありますが、無料化実験が終了し た段階におきまして、それ以後はやはり下道を走るお客が非常に多くなってきて盛り返してきている というようなことが言われておるわけでございまして、非常にその使い分けをしている人たちが非常 に多いというような感じを抱いております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) この無料化実験は、国のほうで検証するというふうに言われていますけれど も、通行量だけではないと思うのです。その辺もろもろの影響がどうだったかというものが出てくる と思いますので、データを出しなさいとか、そんなふうな形で進んでいくのでしょうか、今後は。ど うなのでしょうか。国のほうの方針はまだ定まっていないのでしょうか、いかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当然のことですけれども、今私どもが課長も含めて申し上げたようなことを データとして当然要求されれば出しますし、そういうようなものをもとにしてどうだったかというよ うなことを検証していくのではないかなと考えております。   幸いにもうちのほうの高速道路については、悪い使い方は決してできないわけでございますので、 例えば震災地の近くのあれ、高速道路みたいにおりてまた乗るとか、そういうようなことではないと いうようなことでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) いずれデータを出しなさいというものが来ると思いますので、その前に徹底 的に無料化がどうだったのかという部分を市独自でもいいので、まず検証して、その効果はどうだっ たと。その先に大変な効果があったからぜひとも無料化にとか、そういう流れになってくると思いま すので、ぜひともその辺を進めていっていただきたいなと思っております。   続きましてといいますか、市民経済常任委員会で視察に行った函館市は、観光文化のあるまち函 館、住むこと、訪れたことが自慢できるまちづくりということを基本理念にしまして、函館市観光基 本計画を立てています。観光文化都市を目指しております。函館市は、早くから開港しましたので、 150年も前から海外と交流して、独自の文化がありましたし、あと視察に行きましたら、何であんな にレンガのつくりが多いのかなと思っていましたら、かなり大火があったそうなのです。大火が続い たために、レンガづくりなど火災に強い建築方式で家が建っていたと。昭和52年に旧北海道庁函館支 庁庁舎を北海道開拓の村というものが札幌にありまして、こちらのほうに移転してはどうかという計 画が出たそうなのです。そのときに、函館の市民の方が景観に対する思いとかがありまして、意識が 高くなりまして、今では伝統的建造物を生かした観光誘致を進めております。   6月議会で市長は答弁の中で、東京に行った際には、担当している部署、これは文化庁のことだ と思いますけれども、を訪ねていろいろ話をしてきたい、やる気はあるのだというふうに言っていま したが、文化庁のほうには行かれたのでしょうか、いかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まず、県のほうに行ってまいりまして、9月の中旬に文化庁の担当者と話を してくる予定にしております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 何か教育長が文化庁のほうにも行ってきたというようなお話もちょっと聞い たのですが、それは本当でしょうか。本当でしたら、どんなだったかお話しいただけますでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 最初埼玉のほうのそういうふうな理事をやっている方のお話を聞き、それ から文化庁のほうの主任調査官の人たちと伝統、文化、お祭りだとかあるいは建物だとか、そういう ふうなものの要するに国指定のお祭りあるいは建物にしていくにはどういうことをこれからしなけれ ばならないのかというようなことについて指導を受けてまいりました。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) では、生涯学習課長に伺いますけれども、今後どういった形でこういったも のは進んでいくのでしょうか、いかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(高田 晃君) 今議員ご指摘の伝統的建造物群の指定についてですが、私どもも今 国、県を通しながら、村上市にあるその歴史的な町並みあるいは伝統的な建造物群が指定を受けて、 その指定を受けたことによって新たにまちの活性化が生まれるにはどうしたらいいかということで協 議を進めております。   今ほど市長、教育長からも答弁がありましたとおり、今現在私どものほうでもこの村上市の指定 が果たして可能性があるのかどうか、その辺について一応研究、調査をしたいということで今動いて おります。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 市長が9月中旬ですか、文化庁のほうに行かれるのは。現在88カ所が指定さ れておりまして、あくまでもうわさですけれども、文化庁は100ぐらいで打ち切るのではないかと。 毎年補助を出していますので、そんなにむやみやたらにふえてもしようがないので、そうすると残り あと12ですから、ぜひともトップセールスで文化庁のほうに行ってセールスしていただきたいなと思 います。   函館市は、伝統的建造物群を生かしながらも、私たち視察に行きましたら、私も二十数年前に行 ったことあるのですけれども、ことし行きましたら、景観に合わせたトイレとかの整備もきちっと進 んでいたのです。会議所で視察に行きました松本なんかもトイレは充実しているのですけれども、観 光地といいますと、最近トイレはかなり整備、改善されてきていると思うのですが、この辺について は市長いかがお考えでしょうか、村上市において。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 皆さんが視察へ行ったのは函館ですので、函館とか札幌とか小樽とか金沢と か横浜とか神戸とか、そういうところと比較されると非常に問題になる点だけが見えてくるようでご ざいますけれども、それはそれなりに村上市として、当然ではありますけれども、今まではマイナー な面が非常に多かったわけでございますが、多少なりともメリット的な要素も含まれてきているとい うようなことをかんがみますと、当然今おっしゃったようなことに向かって進んでいく必要があると いうことでございます。   特にトイレ等に関しましては、観光客の一番敏感な部分あるいは来町者にとって非常に敏感な部 分でありますので、それらの対策は今後十分に考えてつくっていくべきだと、そのようにとらえてお ります。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 比較するところが大観光地ですので。ただ、先進地ですから、目指すところ はそういうところだと思うのです。   今市長からも整備していく、向かっていく必要があるというような前向きな言葉をいただきまし たので、ぜひとも行政だけでなくて、民間も含めて、いろんな形でどうやったらうまくその来られた 方に不便をかけないか、いい印象を与えるかというものを研究していただきたいと思います。   それから、地域資源が豊富だということも通告書に書いたのですけれども、村上市の食文化とい えば、まず鮭が挙げられますよね。観光協会では、今年度より各地域でばらばらに宣伝していたもの を一本化して、点から線、線から面へというPRをするために、「越後村上鮭物語」という企画をし ております。議長からお許しをいただきまして、ポスターを持ってきたのですが、こういったポス ターは市長はごらんになったことございますか。ありますか。こういった取り組みについて、市長は いかがでしょうか、お考え方。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 小杉議員がおっしゃるように、確かにこの村上は食に関しては非常にすばら しいものを持っていると。食というか、その素材のすばらしさについては、どこにも負けないものを 持っていると私は考えております。   例えば村上の鮭でもそうでございますし、コシヒカリ、米あるいは海産物等について、そのほか にもいっぱいあります。その素材のよさについては、どこにも負けないというようなものを持ってお ります。それはなぜかといいますと、大自然の中にはぐくまれた素材だからで私はあると。そして、 山を大事にし、田畑を大事にしていると、守り育てている、海を大事にしていると。そこからすばら しい素材が生まれてくる。そのように考えておりますので、その食と素材のよさというようなものを 十分にPRしながら誘客を図っていくことも十分に可能な地域の一つであるととらえておりますので、 それらの面についても積極的に取り組んでいく必要があると、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 最近の観光といいますと、それこそストーリー性があって、そこに共感して 来るというものも最近ふえているのです。すばらしい景勝地を見に来るというだけでなくて、何かそ こにあるストーリー性のものを感じに来るというのが多いと思うのです。   三面川におきましては、村上藩士の青砥武平治が世界で初めて鮭の回帰性を利用した種川の制を 創設したという歴史がございます。銅像も建っています。1713年の生まれなのです、この方が、青砥 武平治が。そうしますと、2013年、あと2年後には生誕300年ということですので、何かこの辺のと ころでまたストーリーを盛り上げるような形ができないかというふうに私は思っているのですけれど も、歴史、文化に大きく貢献してきた、あとこれからのそういうストーリー性のある、目玉にもなり 得るというような種川について、市長はどのようにお考えでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 青砥武平治の生誕300年ということで、今三面川漁業協同組合とも話をして おりまして、やはり大々的なイベントを催しながら、より一層村上の鮭といわゆる青砥武平治の関係 等についてPRをしていきたいと思っておりますし、種川についても、今の改修するとか、そういう 意味ですか。           〔「考え方だけでいいですよ」と呼ぶ者あり〕 〇市長(大滝平正君) 結局種川についても、つけ加えながらPRをし、説明をして、そして村上の 地、鮭の地を知っていただくというようなイベント等をやっていきたいと、そのように考えておりま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) では、副市長にお伺いしますけれども、職員の方大勢いらっしゃるわけです が、こういった種川とか、また居繰り網漁、こど漁、こういったことについて、職員の方は認識でき ていると思いますか、いかがでしょう。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 種川につきましては、現在環境整備に入って、いろいろ環境をよくし て流れをスムーズにするというようなことで今実施をしております。また、取水につきましては、農 林水産課のほうで県と協議をして、どういう形で取水をしてやればいいのか、ブロック積み等それら の協議に入っております。通年的に本当に観察護岸もあれだけのいいものあるものですから、それを 有効利用させるために、常にきれいな水を張って、そこに実際来る鮭を見れる、そういう環境をつく っていきたいということで今進めているところであります。   そんなことで、これからこの資源を生かしながら、村上の本当に一つの文化でありますので、市 職員にもそういうことで継承してもらいたい。   ただ、居繰り網漁につきましては、後継者不足が非常に進んでいるようなことを聞いております。 ただ、朝日地区においては、若い人たちが率先して、鮭もそうですけれども、マスとかそういうこと の捕獲をされている方もおります。そういうことを今後鮭漁にもつなげて、それらのストーリー性も 含めてこれからの鮭文化の継承に努めてまいりたいと、こんなことを考えております。           〔何事か呼ぶ者あり〕 〇副市長(鈴木源左衛門君) 職員につきましては、それなりのこの村上市の文化でありますので、 私どもがどうこうするということではなくて、やっぱりそれは文化として皆さん知っているのではな いかなと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 本来であれば、村上市民の方だれに聞いてもわかるよと、あそこの場所だよ と、こういうことだよというふうになればいいのですけれども、まず職員の方からの庁内のそういう 回覧のやつもございますよね。そういったことで、ぜひ種川の場所はこうだとか、こういう歴史があ るのだとか、そういったものは、やはり村上といえば鮭というものが全国的には一番知られておりま すので、ぜひとも率先してそんなふうに情報を共有していただきたいと思います。   さっきのポスターにもついていたのですが、サケリン、キャラクターできましたよね。これの着 ぐるみがもうすぐできると聞いております。できれば、私は公式の場のときには市長がみずから入っ てアピールしていただければと思います。おとといのテレビを見ていましたら、野田新内閣がドジョ ウ内閣と言われているということで、テレビ局もさすがだと思いました。島根の安来に行って市長の ところ訪問しましたら、市長が安来節に合わせてそのドジョウの踊りというのでしょうか、それを披 露していました。あれだけでもすごいインパクトなのです。ぜひともそういうようなPRに一役買う ような、市長みずからがそういったものを有効に活用してほしいと思うのですけれども、いかがでし ょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 縫いぐるみの中に入って踊るのがいいのか、決して嫌だというわけではござ いませんが、積極的にパフォーマンスはしていきたいと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 力強いお言葉ありがとうございます。ぜひよろしくお願いします。   市民経済の常任委員会でもう一つ視察行った中に札幌市の砥山農業クラブというところがありま して、こちらは本当にそんなに大きくない地域なのですけれども、見事にその情報発信であったり、 6次産業化、つくる、加工する、あと販売する、あと交流人口のために人に来てもらうようなそうい う仕掛けをいろいろやっておりました。   村上市も豊かな食文化があるので、こういった6次産業を推進しなければならないと。豊かな食 文化は、今や観光客を引きつける原動力にもなっています。観光目的にもなっていると思います。国 では、地域資源を活用した農林漁業者等による新事業の創出等及び地域の農林水産物の利用促進に関 する法律、これ6次産業化法と言うそうですけれども、3章から成りまして、第1章、目的、第3章、 地産地消関係の公布を平成22年12月3日、第2章、6次産業化関係を平成23年の3月1日に公布いた しました。こういった6次産業化の公布を受けて、今後の進め方としてはどんなふうに進んでいくの か、担当課長でしょうか。どんなでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(本間誠一君) 6次産業化等につきましては、今村上逸品交流会ということで皆様 に集まっていただいて、それで製品の開発とか、それからまた当然生産者の方々、今所得がかなり激 減しているということで、もうからなければ生産意欲もわかないということでございますので、そう いう6次産業に関しての情報提供、またそういう逸品交流会で今製品化にこぎつけたのが「まんまス ティック」などというコシヒカリの筒状のだんごですが、これを統一化して今売り出すようなそうい う状況にもなっておりますし、そういう機会があるごとに周知して、販売、それから生産、それと本 当の生産者がそういう方々と協議しながら、手を組んで売り出されるようなそういう仕組みづくりを していきたいと、こんなふうに考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) ちょっと聞きたかったのは、6次産業化法を受けてのことをもう少し聞きた かったのですけれども、みどりの里のところ、トイレの改修が近々完成するということで、閉会中の 所管事務調査とかで見せていただいたのですけれども、今までのトイレの場所も販売スペースになる と聞いております。休憩所と販売スペースでしょうか。6次産業化といいますと、加工して、それを 販売するという部分も入ってくるのですけれども、加工品を販売するための冷蔵施設がみどりの里に は少ないような私は気がしていたのです。経営形態が違いますけれども、穂波の里はかなり冷蔵施設 が充実していました。土曜日私見てきました。   それで、こういった6次産業を応援します、農林水産業の6次産業化というような国のパンフレ ットがありまして、ここでいろんな整備に対する支援を行いますと、国が2分の1補助しますという ような、どの部分で当てはめるかちょっとわからないのですけれども、こういった法律の制度を利用 するとかしながら市内の農林水産業者の方の6次産業化を推進するようなことを進めるべきかなと私 は思うのですけれども、この冷蔵施設というものは一つの例なのですけれども、市長はどのようにお 考えでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) そのとおりやっぱり私も考えております。6次産業化というものは、1次、 2次、3次を足して6次産業化と言うわけでございますので、それらを総合的に、いわゆる国の制度 等を活用をしながら、新商品の開発もそうですし、また施設整備もそうでありますが、極力というか、 全力を挙げて国の制度に乗っかっていった産業化にしていくとあるいは施設整備をしていくというこ とには同感でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) みどりの里、旧朝日だったときには山のものということでよかったのでしょ うけれども、今度広くなりましたので、海もかなり面しています。水産加工であれば、やはり冷蔵施 設とかが必要になってきますので、今市長からも力強い言葉をいただきましたが、トイレとかの改修 ができましたらその辺のところも少し検討していただいて、必要なものはやはりそろえていくと、そ んなような形で進んでいっていただきたいと思います。よろしくお願いします。   学校教育についてですけれども、教育長からいろいろとみずから学習に取り組む意欲を高めるた めにはということで、教師の指導力の向上、それからキャリア教育、それから家庭と連携というよう なことをいただきました。早寝早起き朝御飯というようなことでいただきましたが、前に私言ったこ とあるのですけれども、早寝早起き朝御飯プラス読書というものを私は1つ入れたのです。できれば、 Cとして、図書館とか図書室の活用もできれば少し入れていただきたかったなと。この3つ言われた ことは、市が一生懸命取り組んでいるのだなということで答弁でわかりましたけれども、もう一つ言 えば図書室や図書館のあの利用をもう少し促進してほしいというのが私の考え方なのです。   生涯学習センター、仮称のものが今計画されていまして、計画段階ですが、2階通路で中央図書 館と結ぶというようなことの計画がございます。現在中央図書館は、午後7時までですけれども、こ の辺もう少し、親が例えば7時から9時まで生涯学習センターを利用するといった場合、子供も一緒 に来て、子供が図書館で本を読んだりして、その生涯学習センターで親が学んで、終わったら一緒に 帰るとか、そんなふうな形で9時までの延長というのでしょうか、そんなことも考えてみたらどうか ということをぜひ提案したいと思います。これから詰めていくのかもしれませんけれども、私が学生 のころ、杉並区に住んでいたのですけれども、そこの近くに区立の図書館がございました。そこはも う二十何年前ですけれども、既に9時まで。親子で来ていたりとか、あとびっくりしたのは、中学生 が勉強しているのです。ちょっと雑談で〔質問時間5分前の予告ブザーあり〕聞いたのですけれども、 家にいるよりもいいのだと、集中できるのだというようなことを言っていました。毎日9時までとい うのは少し大変かなと思いますので、あと私条例の規則とか調べてみたのですが、村上市立図書館条 例施行規則の第3条には、開館時間及び休館日には村上市教育委員会が特に必要と認めるときには時 間を変更し、または臨時に開館し、もしくは休館することができるとあります。いきなり毎日9時で すよというのではなくて、例えば曜日を決めて、週に1回ずつでもいいので、そういった9時までの 開館をするとか、そういった取り組みで今後できるであろう生涯学習センターとの連携を持っていく というようなことを私提案したいと思うのですが、教育長いかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 今のご意見を聞いて、非常に参考になりました。   ただ、勤務時間だとか職員の数だとかいろいろありますが、しかしそのような子供たちのことを 考え、それから地域住民のことを考え、よりよい方向に検討したいと、こういうように思っておりま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) あと荒川と神林の図書室は9時まで、山北の図書室は9時半までなので、で きれば朝日の図書館も6時閉館ではなくて、同じような週1回ぐらいその動向を見るというような意 味でテストケースでぜひやっていただければと思いますので、その辺のところぜひご検討ください。   それから、英語とかICTの部分は、ちょっと時間が足りないので、中途半端で終わるとあれな のですけれども、1つだけ、ICTでハードウエアの整備が進んでいるという答弁がございました。 成果を上げているというようなことの答弁がありましたけれども、これこれこういったことが出てき たから成果が上がっているのだよというような具体的な説明がなかったように思うのですが、この辺 のところはいかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) コンピューター関係でありますが、指導計画を各学校つくって、例えば ローマ字入力小学校3年生からやるなどというようなことで成果を上げつつあります。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 小学校3年生からやっていれば、それが打ち方が早くなってとか使いこなせ るようになったというような理解でよろしいですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) そのように私も、これは各学校に連絡をしながら聞いたのでありますが、 そのように各学校ではやっているというようなことで、具体的にやっているというようなことで理解 しております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) その成果が出てくるのは、その子供たちが大人になってからなのかもしれま せんけれども、せっかくあれだけのお金をかけてICTの環境を整備したわけです。ですので、やは りあるものは有効に生かしていく。いい使い方があったらどんどん市内で発信しながら、教師の指導 力向上というものもありましたよね。そういった部分でもぜひ率先して、こういうことを教えたら子 供たちがこんなふうに伸びていくのではないかとか、やっているのかもしれませんけれども、もう少 し具体的にそんなものを発信していただければと思います。   本当に最後になりますが、電子黒板、各学校2台ぐらいでしょうか。私、ちょっと先日授業参観 的なものがあって見に行ったのですが、確かに使ってはいましたけれども、なかなか使いこなしてい ないというのでしょうか、子供たちが少し興味を持ってという部分が足りなかったかなと思うのです けれども、その辺のところ最後教育長いかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 電子黒板のような新しい機器についての子供たちへの使用方法、そういう ようなことについてはまだ各学校研修不足なところがありますので、これから研修させていきたいと、 そのように思っております。 〇8番(小杉和也君) 以上で私の一般質問終わります。ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで小杉和也君の一般質問を終わります。   午後2時まで休憩します。           午後 1時50分  休 憩                                                        午後 2時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、28番、山田勉君の一般質問を許します。   山田勉君。           〔28番 山田 勉君登壇〕 〇28番(山田 勉君) 議長のお許しをいただきましたので、ただいまより一般質問させていただき ます。   全部で2項目ですが、1項目についてお尋ねします。地域防災計画の見直しについて質問させて いただきます。東日本大震災により、地域の防災計画の見直しを早急に行わなければなりません。ま た、津波対策についても同様であります。特に村上市の海岸線においては、介護福祉施設や小学校な ど多くの施設があります。現状を総点検し、避難所及び避難経路について検討していると思いますが、 早急に市民に周知し、指導していただきたいと考えます。現在の取り組み状況についてお伺いします。   なお、洪水、土砂災害、地震、津波などすべての災害について、最悪な事態を想定したものに見 直すべきと考えますが、いかがでしょうか。   次に、嫁婿対策についてお伺いします。嫁婿対策の取り組みについては、これまでも何回か一般 質問させていただきましたが、その後の対策について市ではどのように対応されているのか伺います。 また、今後対策についてもあわせて伺います。   答弁をいただいた後に再質問させていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、山田議員の2項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、地域防災計画の見直しについてのお尋ねでございますが、現在の取り組み状況 について申し上げます。津波ハザードマップは、日本海海底域で発生する地震による津波の大きさ、 到達時間等を解析し、浸水予測区域や要避難区域、避難場所、避難経路などを地図上に表示し、市民 の皆さんの避難や防災対策に役立てるために作成するものであります。現在そのための地形をはじめ とするデータの収集を行っております。また、海岸地域を中心に海抜表示の調査もあわせて行ってお り、海抜は10センチ単位で表示をすることとし、現在指定避難所となっているところから優先して表 示したいと考え、準備を進めております。   次に、避難計画につきましては、想定される最大規模の津波を対象として、避難対象地域、避難 場所及び避難路の指定、避難勧告、指示などを情報伝達、避難誘導の計画を定めるもので、現在公共 施設や土木施設、土砂災害危険区域などの計画の基礎となる資料の洗い出しと現地調査を進めており ます。また、避難計画には、実際に対象となる地域住民の意見、要望を反映させることが重要であり ますので、8月28日の総合防災訓練の際に山北地区のメイン会場となった寒川地区に参加された100 人を超える皆様にアンケート調査をさせていただきました。後日市内海岸部の住民の方々にも同様の アンケート調査を実施する予定でおります。   なお、これらの業務のもととなる地震の被害想定につきましては、現在新潟県が専門家による津 波対策検討委員会で検討を進めており、この結果を十分に反映させて取り組んでまいります。また、 防災行政無線の増強につきましては、岩船港エリアに屋外拡声子局の1基の増設と上海府、瀬波地区 ではスピーカーの増設を予定しておりますが、現在詳細な音達調査を行い、実施設計を進めており、 設置については10月末までの完成を目指しております。これらの津波対策を含め、村上市地域防災計 画の見直しも必要となりますので、順次作業を進めてまいる所存であります。   次に2項目め、嫁婿対策についてのお尋ねでございますが、山田議員が日ごろ率先して出会いの 場づくりに取り組まれていることに対しまして、まずもって感謝を申し上げます。   さて、議員からはこれまでも何度か同様のご質問をいただいており、農業体験を通しての交流、 触れ合いを行っている週末百姓やってみ隊の取り組みや勤労青少年ホームでの活動などを紹介しなが ら、さまざまな面から出会いの場づくりに取り組んでいることをお伝えしているところであります。   その際も申し上げましたように、単発的な出会いの場づくりの大切さも理解しながらも、安心し て子育てのできる環境づくりや職場の確保、地域のよさを知ってもらうなど息の長い取り組みが必要 であると思っておりますので、今後とも積極的に出会いの場づくりを進めてまいります。また、今年 度から取り組んでいる協働のまちづくりにおいても、多くの皆さんが地域の活性化について議論を重 ねており、事業の推進による地域の活性化とともに、出会いの場としても大いに期待をしているとこ ろであります。   なお、平成20年7月には、恋人の聖地に指定されている瀬波温泉では、この春ホテル主催のパー ティーで複数のカップルが誕生したと聞いております。これからも行政、地域、企業などそれぞれの 立場で取り組んでいければと考えております。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) ありがとうございました。   非常のときの備蓄等の強化についてお尋ねします。食料の確保、飲料水などどのぐらいの備蓄を 今現在されているのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務課長(齋藤甲三君) 備蓄につきましては、県の指針もございまして、こういうものは大体2 日程度、人口規模に対して何日間程度という示しがございます。食料については、特に水、缶詰類等 を含めて、乾パンもそうですが、期限がございますので、それらについては随時更新をしていくとい うことになります。したがいまして、まだ全体的には十分な備蓄品の達成という段階にはおっており ませんので、計画的にやっていくということになると思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 胎内市の隣の市では、小中学校に備蓄されているそうですが、今後やっぱり 村上市でも、いっぺんに1カ所というわけにいかないでしょうから、各学校関係やら、そういうとこ ろへ最低限置いておくという考えはございませんか。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務課長(齋藤甲三君) 備蓄の置く場所につきましては、議員ご指摘のとおりでございまして、 この広い範囲でありますので、少なくとも旧村単位に備蓄倉庫を既に設置をしております。また、一 部学校等も利用させていただいて、毛布などの備蓄も置かせていただいているということで、1カ所 に集中すること自体は、この村上市においては非常に不都合なことでありますので、やはり広く各地 区に1カ所ないし複数の箇所に散らばって備蓄をしていくというのが緊急時の対応が即とれるものと 考え、そのような形で配置をしております。 〇議長(佐藤宮吉君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 突然の大災害に遭った場合、電気、水がない、品物がない、電話がつながら ない、パニックになるわけです。以前コカコーラとも協定を結んでいるという話も前に聞いたのです が、今後やっぱり各コンビニも今結構あっちこっちにありますが、そういう場所も協定の1つに考え たらいかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務課長(齋藤甲三君) 災害時の応援協定につきましては、自治体のほか民間の方々、今コカ コーラというお名前も出ましたけれども、飲料水の提供等もしていただく協定を既に結んでおります。 できるところからの申し出もございますし、また地元の業者等も応援していただくということで、随 時協定も締結をしているということでございますので、そのような方向で協力をお願いしていくとい うことにしたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) それから次に、情報無線でございますけれども、7月30日ですか、荒川のほ うで水位が相当上がった経緯もあります。特にああいうふうに堤防が上がると、今市民の方はずっと 「荒川の川はどうでしょうかね」とか、それから「烏川はどうなっているのでしょうかね」とか、そ ういう電話等はもらいますが、今回の場合も全く情報が流れなかったのです。そんなことで、一般の 方が大変心配しておられました。今後なるべく情報を流してもらいたいと思うのですが、いかがでし ょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今の問題は、いわゆる荒川、烏川、そのほかの河川について、警戒水位に達 しなくても情報を流していただきたいと、そういうようなことの意味に聞こえるわけでございますけ れども、警戒水位に達していないときに、もう何メートルで警戒水位に達しますからとか、そういう ような防災無線のいわゆる伝達の方法というものは、私はするべきではない。警戒水位にすれすれに 来たときに、もう警戒水位に達しそうですので十分に注意してくれとか、避難をしていただきたいと か、そういうのでわかりますけれども、まだまだちょっと水がふえてきたという段階で住民の皆さん に「今ちょっと増水してきましたので気をつけてください」というような言い方は、逆に混乱を招く 必要もあるのではないかというようなことでありますので、十分にその点については防災無線の使い 方については注意をしていかなければならない、そのように考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 前回も烏川で橋が通れなくなって大変な状態になって、市長にも大変ご迷惑 おかけしましたのですが、ああいう状態になると、近くの人はもう大変な、一歩間違えればその水が どこまで浸透するのかということで、もう情報、情報で、こうやって電話等でいろいろ電話していま した。   ただ、今運よくまず橋が一たん下がった状態でしたから、あれがまた反対になって水をとめるこ とになると、もう坂町全域は水があふれる状態。それでも水位はまだとかどうのこうのとは言ってい られない状態だと思うのですが、そういう場合でもやっぱり完全にまず大丈夫だ、大丈夫だと言って いかれるのでしょうか。情報は流さないのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 大丈夫だ、大丈夫だという意味ではなくて、判断をして、まだ警戒水位まで いっていないなというときに、むやみやたらに情報を流しても混乱を招く必要もありますので、やは り住民の皆さんに知らせるには、ある程度のところまで来た段階で初めて知らせるべきだなと、その ように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) では、反対にどこまで情報出すよ、どこまでなったら情報流すのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務課長(齋藤甲三君) 河川の大きさによりまして、それぞれ国、県におきまして観測値地点を 設けております。その中に避難すべきまたは消防団が警戒をすべき水位、避難を呼びかけなければな らない水位、そういったものが設定をされております。   私どもまず最初に状況を把握するために、職員はもとより、消防団にも警戒水位に達しますと、 消防団が警戒水位に達しましたので巡回をお願いしますというようなことで、消防団の協力をいただ いて、まずもって警戒に当たるというのが最初の行動でございます。その後、水位の上昇もあろうし、 また雨の量によっては、いわゆる多少水が引いていくというような状況もありますので、その後の状 況はその時点で判断をして、それで避難をしていただかなければならない場合については、避難をま ずする場合として、第一に避難の準備情報、それから避難指示、勧告というような順番で進めますの で、それぞれの河川における状況を的確に判断をして、そして周囲の市民の皆さんにどういった指示 をしたらいいのか、情報を伝達したらいいのかというものを状況判断をしてお知らせするということ で、混乱のないようにまずしたいと思っておりますし、まず的確に情報を流すということがまずもっ て大事なことだなというふうに思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 今わかりましたけれども、事そうなった時点ですぐ今度誘導というところへ 走るわけです、緊急な場合。そういう場合は、現にどういうふうな、情報無線で流すのか、反対に、 現に練習個々にはしているのでしょうけれども、そういうときは情報はどういうふうに流すのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務課長(齋藤甲三君) 情報伝達手段として、第一には防災行政無線が先に挙げられます。これ によって全地域、また部分的な地域、今の場合に烏川周辺について放送をさせて、荒川地区に放送を させていただくということになりますので、そのまず防災無線、それから広報車等で呼びかけをして いくと。避難についての場合については、消防団の協力をいただいて、それぞれの地域の住民に声か けをしていくと、このようないろんな形での情報伝達を使いながら、安全に避難をしなければならな い場合についてはそのような形にさせていただくというふうに皆さんと申し合わせをさせていただい ております。 〇議長(佐藤宮吉君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) ありがとうございました。   それでは、次の嫁婿対策について、少子化の要因である未婚者、晩婚者化について、安心して子 供を産み育てる環境の整備が重要でありますが、市長、今後についてはどんな考えでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほども答弁いたしましたが、いわゆる嫁婿対策は、短絡的な施策でなるも のでない。少子化もそうでございます。パーティーをして、人を集めて、男性と女性を集めて、それ で成功するものでもございませんので、息の長い事業としてとらえていかなければならないと考えて おります。   先ほど申し上げましたが、いわゆる1年間を通じて事業をやっております週末百姓やってみ隊と かあるいはまた今これから始まります協働のまちづくり等を通じまして、地域の皆さんと一体となっ てそういう地域を売り出していって、そこに来ていただくような方々を出会いの場として提供をして いくのも1つの方法でありますし、またクライガルテンをことしから始めましたので、それらも通じ て、この地域のよさをアピールして、この地域に来たい、嫁さんに来てもいいよというような取り組 みも非常に重要になってまいりますので、そのような息の長い取り組みの中から出会いの場を確保し ていかなければならないと考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 青年男女が出会う、ともに活動できる場を提供して人間関係の希薄化の要因 と考えますが、未婚率は上降の一途をたどっているわけです。合併のときの7万19人がことし7月末 までは6万7,000台に減少しています。今後何十年間で恐らく5万前後になる可能性ももう既に見え てくるのです。これはもう相当積極的に何とかしなければ、だんだん人口が減るのがわかっているの に、もう、いや、長く長く考えるのだというよりも、もう市長みずから先頭になって何かやっぱり考 えていかないと。起爆剤というか、何か考えていかないとなかなか難しく、だんだん減少の一途をた どると思うのですが、どうお考えですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) これは、村上市に限ったことではございません。新潟県においても、人口減 少が非常に激しくなっております。ほかの市町村もそうでございます。今すぐでは歯どめ策は何だか ということになってくると、これといった切り札もないわけでございます。   しかしながら、これも先ほど言ったとおり、1つの事業をやったから人口に歯どめがかかるとい う問題ではないと考えております。まず1つには、少子化対策から始めていかなければなりませんの で、少子化対策を始めていって、そして成人になったときには嫁婿対策とかあるいはまたそして企業 誘致による雇用の場の確保と、すべてオールマイティーに取り組んでいきながら全体計画をつくり上 げていくと、そのようなことをやりながら人口減を極力とどめていくというようなことでありますの で、そんなに1年、2年でそれが全部終結するという問題ではない。これは、永遠の課題と言ってい いくらいの行政課題であると私はとらえております。 〇議長(佐藤宮吉君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 少子化問題は、本市のみならず、国全体の大きな課題でありますが、子育て をしながら働ける職場づくり、また雇用の場が必要でありますが、今後どのような誘致といいましょ うか、そういう会社を誘致しながら雇用の場をつくるには、今は何かございますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 雇用の拡大のことだと思っておりますが、私どもも再三申し上げております とおり、新潟あるいは東京事務所等をお訪ねしながらあるいは既存企業を訪ねながら企業誘致に努め ているところでございます。幸いにも若干ではありますが、進出企業の中でも業務を拡大したりある いは従業員の雇用を拡大したりというような企業も見受けられますが、全体としてはやはりこの経済 の底冷え等から非常に苦しい経営状況に陥っているというようなことでございまして、今ある企業の 経営を続けていくこと自体難しい現状でありますので、それらも含めまして企業の皆さんにまずここ にいる企業にはここにずっといていただきたいと、そして関連する企業がありましたら誘致をしてい きたい、そのように考えているところでございますし、再三申し上げているように、岩船港がありま すので、港をターゲットとしたポートセールスもやっております。幸い太平洋セメントさんが今もう じきまたサイロが復活をいたすことになっておりますし、またまだ未公開でございますけれども、も う一つ大きな事業も展開できるようなことも今計画を進めさせていただいていると。まだ未公開でご ざいますので、申し上げることはできませんが、そのようなことで、非常に厳しい現状の中ではあり ますが、企業誘致にも努めてまいりたい。幸いにも高速道も伸びておりますし、条件的にも整ってき ましたので、それらも含めてPRをしていきたいと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 家の後継ぎは、後継者がおらず大変困っているという相談が多くあります。 この対策について何回とも質問しましたが、一歩進んで考えていかなければなりません。今後の対策 として、専門の担当部署を設置する考えはございますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今ちょっと聞きづらかったのですが、何の跡取りですか、跡取りという話ご ざいましたけれども。 〇議長(佐藤宮吉君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 後継ぎは、これは後継者の問題で、なかなか結婚できないと後継が続かない ということで、その反対に言うと、これからは花嫁、花婿の専門部署をつくって、もっと積極的に一 歩進んだ、いつも農業対策だ、いや、いや、どうのこうのと言っているけれども、それよりも専門に 回ってもらう部署をつくったらいかがですかということを言っているのです。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) はい、わかりました。   嫁婿対策の専門部をつくってやったらどうかというようなことだと思いますけれども、結婚相談 員とかやっている現状のところもあります。   しかし、なかなか行政として踏み込めるところはある程度限度がありますので、非常にそういう 専門的な部署に職員を配置してやって果たしてどこまで踏み込んでいけるかということになってきま すと、それは非常に難しい問題だなと思っております。それよりも、どうかこれからも一生懸命にや っていただいて、協力していただきたいなと思っております。   専門部署はないにしろ、商工観光もそうでございますし、教育委員会もそうでございますし、す べての部署においてそのような認識は持っておりますので、専門部署がないとしても、あったと同じ ようなくらいのいわゆる認識のもとに取り組んでいるということを理解していただきたいと思ってお ります。 〇議長(佐藤宮吉君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) ないよりはあったほういいなと私は思っていますが。   それから、花嫁、花婿対策に今後助成する考えありますか。要するにお金を出して協力すると。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) どこにお金を出す。例えば結婚して仲人した人にお金を出すとか、そういう 意味ですか。           〔「いえ、いえ、そうじゃなくて」と呼ぶ者あり〕 〇市長(大滝平正君) どこにお金を出すという意味。 〇議長(佐藤宮吉君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 今広報でも何だか出ていました。何人対何人、15人対15人どうのこうのと出 ていました。神林の商工会でしたか。そういうもの出ていました。そういうものに助成というか、少 しお金を提供して、皆さんが少しでも安く会合できる。   また、私今計画しているのは、東京のほうへという、一般の人が少しでも安くできるように、皆 さんに少し安くやって、少しでも皆さんが大勢に集まるようなそういうふうな……どこに助成すると いうとあれなのですけれども、何か企画した人にはそういう企画も考えたらいかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まず1つには、このいわゆる嫁婿不足というものは、どこの集落に行っても、 どこの地域に行っても恐らく深刻な問題であるととらえておりますので、1つには今協働のまちづく りが始まりましたので、その中でいろいろな問題が浮き上がってくると、そのように考えております ので、そこで取り上げていくのも一つの方法でありますし、例えば民間の人がやったところへでは助 成をしていいかということになってきますと、それは議論があるところでございますので、その点に ついてはもう少し検討をする必要があると。民間の方がやったところにも助成をしてはどうかという ことでしょう。それについては、もう少しやっぱり行政として、民間の、例えば山田さんがやってい るようなところに助成をするということになってきますと、少し検討をする必要があるなと、そのよ うに考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 反対に、皆さんボランティアで何とかして皆さんを後継者をつくりたいとい うことで現にやっているわけですから、今後は検討してどうのこうのではないけれども、みんなで協 力してもらえればという考えでいます。   それから、反対に言うと、私ども何かあったら市のほうでお願いするのですが、そのとき市の職 員がみんな手分けしてやってもらっています。今後もどうかひとつお願いしまして、一般質問をこれ で終わりたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) これで山田勉君の一般質問を終わります。   午後2時45分まで休憩します。           午後 2時30分  休 憩                                                        午後 2時45分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、5番、川村敏晴君の一般質問を許します。   川村敏晴君。           〔5番 川村敏晴君登壇〕 〇5番(川村敏晴君) 皆さん、こんにちは。6月定例会一般質問初日ラストバッターの川村でござ います。           〔何事か呼ぶ者あり〕 〇5番(川村敏晴君) 9月、9月定例会。あと一人おつき合い願いたいと思います。それでは、議 長のお許しが出ましたので、私の通告に従い質問をさせていただきます。   1項目め、地域まちづくり組織の進め方についてでございます。平成23年度から市の機構改革と ともに、目玉政策の1つである地域まちづくり組織の設立準備がいよいよスタートいたしました。行 政側が目指すこの地域まちづくり組織像についていま一つ明確にイメージすることができません。各 地区にある既存のこの組織との関係も含めて明確な存在意義を伺います。   2項目め、(仮称)荒川統合保育園をはじめとする市直営事業に対する指定管理制度活用のあり 方についてであります。   @として、今まで市が行ってきた事業を順次指定管理者制度を導入して、市の財政改革の取り組 みとして行うことについて、ある程度理解することはできます。しかし、地元事業者に任せるべき事 業まで他市町村に拠点のある事業者にゆだね過ぎるのは、当市の産業構造の空洞化を招くことになる と思いますが、市長はどうお考えでしょうか。   Aとして、(仮称)荒川統合保育園は、平成26年度より公設民営方式による指定管理者制度を利 用した民間経営保育園とする計画で進んでいます。人件費の削減効果を第一主義とする指定管理者制 度で、幼、保、小、中連携プログラムにより取り組みを進めている「郷育のまち・村上」の教育の理 念が守られると考えているか、お伺いしたいと思います。   ご答弁の後、関連について再質問させていただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、川村議員の2項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、地域まちづくり組織について、各地区にある既存の組織との関係を含めた明確 な存在意義はとのお尋ねについてでございますが、市の重点施策である市民協働のまちづくりの目的 は、各地域の特色を生かした元気づくり、地域の活性化であります。県下一の市域面積を誇る本市は、 豊かな自然や深い歴史に支えられ、特色ある文化や伝統に恵まれております。これらの大切な財産を 後世に伝えていくとともに、ふるさとを再認識し、愛郷無限のふるさとをもっともっと元気にしてい くことが本事業の趣旨であります。このためには、地域住民一人一人の力、自治会の力、各種団体や 組織の力、行政がともに協力し合い、連携しながら大きな協働の力を発揮させることが重要と考えて おります。   地域まちづくり組織は、この協働の力を発揮させていくまちづくりの推進母体としての位置づけ でございますが、地域によっては先輩の皆様が苦労して築き上げてきた体育協会、文化協会などの既 存組織団体があります。元気な地域づくりを推進するため、これらの先進的な組織、団体と連携、協 力し合いあるいは地域まちづくり組織の構成員として、地域の課題に対応した活動を行いながら、と もに組織の活性化につなげていきたいと考えております。   次に2項目め、(仮称)荒川統合保育園をはじめとする市直営施設の指定管理者制度についての 1点目、地元事業者に任せるべき事業まで他市町村に拠点のある事業者にゆだねるのは、本市の産業 構造の空洞化を招くことになると思うが、いかがかとのお尋ねについてでございますが、(仮称)荒 川統合保育園建設検討委員会において、指定管理者制度の運営方法や応募の資格、指定期間、管理運 営、業務内容等についてご承認をいただき、現在指定管理者制度導入に向け業務を進めているところ であります。指定管理者の応募資格については、新潟県内に主たる事務所を置く社会福祉法人の法人 格を有し、かつ平成25年4月1日現在新潟県内で認可保育所の運営業務を行っており、運営の実績の ある法人と考えております。議員ご指摘の点は十分に考慮していくとともに、今後も適切に進めてい きたいと考えております。   なお、指定管理制度については、今までもそうでございますが、これからも当然地域に資格のあ る適格者がいたら当然のことながらそのような方々にやっていただくのが本筋であると考えておりま す。   次に2点目、人件費の削減効果を第一主義とする指定管理者制度の導入で「郷育のまち・村上」 の教育理念が守られると考えているかとのお尋ねについてでございますが、まず指定管理者制度の導 入の決定に当たっては、人件費削減等財政上の問題が第一主義ではありません。本市として、保育に 対しどのようにかかわっていくべきかという視点を最優先にしなければならないと考えております。   保育園運営管理については、児童福祉法、村上市保育園条例及び同施行規則、その他関係法規を 遵守し、本市の心身ともに健康な子供という保育目標のもとに、家庭や地域住民との連携を図り、保 育を実施してまいりたいと考えております。   指定管理者制度導入に際しては、移行のため一定期間統合元の3保育園職員と指定管理者による 合同保育を行うことを予定しており、臨時保育士等の多くの臨時職員はそのまま指定管理者に採用し ていただくことなどの条件を付すことや保護者、指定管理者、本市の3者による保育園運営や保育内 容についての話し合いの場を設けることで円滑な引き継ぎが行われるものと確信いたしておりますの で、「郷育のまち・村上」の基本理念は十分に守られるものと考えております。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) ご答弁ありがとうございます。   それでは、第1項目より再質問させていただきたいと思います。7月以前に、これは荒川地区に おいてですが、協働のまちづくりのリーフレットが配布されました。よく読ませていただきまして、 大方の考え方は理解しているつもりでございます。その後、7月12日に荒川支所のほうから、地域振 興課から協働のまちづくりの懇談会の開催のご案内をいただきました。荒川地区の体育協会の役員と してのご案内でしたので、私も参加をさせていただきました。   荒川地区においては、この懇談会に参加していろいろ資料をもらってわかったのでありますが、 我々所属する体育協会及びスポーツ少年団関係のほかに、区長会、農家組合長会、商工会、学校PT A役員、青少年育成、漁協、消防団などおよそ18団体だと思うのですが、18団体がそれぞれ同じよう な懇談会を開催されており、事前に5項目によるアンケートがついておりまして、それを集計したも のも提示され、その5項目というものは、荒川地区の将来像や夢、そして資源、宝、問題や課題、活 性化策、そのまちづくりについての考え方、この5項目について重要な意見を述べてくださいという ふうなことでのことでございましたが、私も荒川地区以外のこのまちづくり組織の進め方については、 参加もしていないので、全く承知していないのでお聞きしたいのですが、このような手法は5地区同 様な手法でなされているのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(板垣純一君) 市民協働のまちづくりの進め方につきましては、5地区あるわけで すけれども、それぞれの地域でその進め方を相談をしまして進めているということでございますので、 決してみんな統一したものではなくて、地域に合った形の進め方を区長さん、公民館長さん等と話を しながら進めているという状況にあります。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) そうしますと、この項目についての質問については、若干荒川地区に限定さ れるようなところも出てきますが、これを一つのバロメーターとして考えていただきたいというのも、 前の議会の一般質問でもやはりこのまちづくり組織のあり方が既存の組織との関係を心配する議員の 質問もあったように受け取っておりますし、我々同僚議員の間からもそのような危惧の声が聞かれま すので、荒川地区を一つの題材として質問をさせていただきたいと思いますけれども、荒川地区のよ うに18にも上る多くの団体から懇談会を開催し、多くの意見を集約されること、非常に悪いことでは ないと思っております。いろんな意見が行政側が感知すると、知っておくというものは大変大切なこ とだと思いますが、我々かつてPTAだとかいろんな体育協会等の活動を通じて、人が大勢集まった りすることによって陥りやすいのが行政側が準備したそのシナリオといいますか、そういうものにの っとられてというか、意見が集約し切れず、そういう形になったり、またはなかなか意見の集約がで きずに、その会が逆に行政側が集まった人たちの自主運営を期待しているのだけれども、なかなかそ ういうことにいかないで、行政側のシナリオでいかざるを得ないというふうな流れになってしまった という経験が多々ございますので、この今回のまちづくり組織も一番その辺のところが心配している ところなのでお聞きしたいのですが、これからワークショップを予定しているということでございま すが、23年度内に24年度の予算を受け取れる受け皿となる組織を完全につくり上げる必要があると思 っておりますが、行政側としてはどのような形であるべきと考えているか、お聞きしたいと思います が、これは課長……全体像でも構いません。 〇議長(佐藤宮吉君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(板垣純一君) あくまでも目標は、年度内にこの地域まちづくり組織を立ち上げよ うと。そして、来年度から実践の活動につなげていこうという目標でおりますので、3月末までには 5地区のそれぞれの地域協議会ができることを目標に今取り組んでおりますので、初めての大きなく くりの中の組織をつくるわけでありますので、なかなか行政からいろんな提案、意見が出しやすいよ うな仕組みをつくっていかないと、なかなか住民の皆さんからの意見が出にくい部分もありますので、 できるだけいろんな事例とか、そういったものを提供しながら、皆さんからワークショップに参加を していただく、提案をいろいろいっぱい出してもらう、そのような努力をしながら、皆さんの意見、 思いを積み重ねをしながら、この地域の将来像どうあるべきかを模索をしながら、それに向かって、 ではどんな取り組みをすればいいのか、そういったものを今準備会の中で検討、協議を進めていきた いというふうに考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) これは、5地区すべてがそういう形を23年度内に構築するということと思い ますが、24年度からはそれぞれ地区に予算が配分され、その執行がなされるわけですが、この予算執 行については、純粋にその各地区どのような形で組織ができ上がるか、ちょっと私も荒川地区の場合 どのような形になるのかいまだ想定できないでいるのですけれども、どんな形であれ、その組織の役 員会と言えばいいのですか、の方たちが100%の権限を持って、荒川であれば600万近い予算を執行す る権限を有することができる組織というふうに考えていいのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(板垣純一君) そのまちづくり協議会については、それぞれ規約を設けるというふ うになっておりますので、その規約案についても今これから準備会で検討していくという形になりま すので、その規約の中にその役員の役割、総会の役割、そういったものをもろもろ掲げまして、それ に基づいてその交付金なりを有効活用していくというふうな形になろうかと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) 規約のたたきはあるにしても、その規約にのっとった範囲内で予算執行権を 有するという組織であるというふうにとらえてよろしいですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(板垣純一君) よろしいかと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) 心配している点が1つありまして、荒川地区18団体それぞれから代表といい ますか、役員レベル意識のある方がお集まり、それぞれの説明会、懇談会を開いた上でこれからワー クショップというふうなことで、だんだんその組織の中心格となる人たちが集約されていくのだろう と。その中で、やはりいろんな団体のお話を聞くと、それぞれ自分たちはこういうことで予算をちょ うだいしたいとか活動したいというふうな積極的なところもあれば、まだ漠然としているというふう な団体もあるようでございますが、よくあるパターンで、参加団体すべてにばらまき的な予算の配分 になってしまったのでは、やっぱりこのまちづくり組織の目指すものがやはり方向違っていくのでは ないかなというふうな感じがしていますので、その辺のところは一つの流れを行政側が責任を持って やはり手綱を取るというか、そういう意識が必要でないかと、このように思っておりますが、いかが お考えでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(板垣純一君) この市民協働のまちづくりは、各種団体の活動が優先するものでは ないというふうに考えております。その地域が今後将来どうあるべきかということを皆さんで模索を して、将来目標、将来像というものを掲げて、それに向かってでは何をすればいいのか、具体的な事 業、取り組みを何をすればいいのかというものをその協議会が中心になって決めていただくというこ とで、なかなかコーディネート、調整するのは難しいと思いますけれども、コーディネート役に各支 所の自治振興室の職員がおられるということになりますので、そういったところをコーディネートし ながらまちづくり計画を策定していきたいと考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) 極論でお聞きしますが、その地域の活性を促すためにその組織がよしとした 場合、ある1つの事業、これをやってみようということで年度の予算をとりあえずそこにすべてつぎ 込むようなことに決定した場合、それはそれでよしととらえてよろしいのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(板垣純一君) あくまでもまちづくり計画に基づいて取り組みをしていくというこ とでありますので、その地域まちづくり組織がそういうふうに決定したのであれば、それはそれであ りと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) ありがとうございました。ようやく私なりのイメージといいますかを持たせ ていただきましたので、これからも我々の立場でこの地域活性のための組織づくりに手伝いをさせて いただきたいと、こんなふうに思っております。   それでは、2項目めの質問をさせていただきたいと思いますが、先ほど市長の答弁では、Aのほ うの答弁というふうに聞いておりましたので、順を追って@のほうの再質問ということでお聞きした いのですが、これまた空洞化を招くことになることに非常に危惧をしています。事保育園運営にして も、やはり今まで市営、直営として行政が村上市に事業基盤を置いていたわけですから、それが他市 にゆだねる、事業基盤を他市町村に移すということをよしとすることについて非常に、保育園だけで ないのですが、持っております。   先般の一般質問でもごみ処理場のDBO方式について少しお伺いしましたが、これも指定管理の 一部としてとらえて、これまた議長に通告外と言われるかもしれませんが、先般も聞いた同じ質問に なるのかもしれませんけれども、このDBO方式で発生する運営経費、この辺は地元にしっかりと発 注する、指定管理の1つと考えて、そういう姿勢を今もお持ちかどうか市長にお聞きしたいのですが、 いかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村議員。 〇5番(川村敏晴君) 通告外でございますか。 〇議長(佐藤宮吉君) ちょっと通告外でございますので。 〇5番(川村敏晴君) わかりました。   それでは、改めて荒川統合保育園のあり方についてを聞かせていただきます。私の経験談、体験 談ですか、お話ししますが、ことし8月29日に自治会館において新潟県の後期高齢者医療地域広域連 合の議会、これは厚生文教の委員長として任命されておりましたので、8月定例会に出席させていた だきました。このときに、定例会の前に代表会議というものがございまして、この席に南魚沼市の議 員さんもちょうどいらっしゃいました。   7月8日に我々厚生文教常任委員会でいわゆるこの公設民営保育園の運営実績について、これ先 進地であります南魚沼市さんの2つの公設民営保育園を視察をさせていただきましたので、そのとき はお会いしなかったのですが、同じ南魚沼市の議員さんということで、その保育園の運営、その後の 運営いかがですかというような形でお聞きをしましたら、まあ順調ですよというふうなお答えでした し、さらにびっくりしたのは、新たにもう一つ地元の建設会社が受け皿となる保育園を準備中で、そ れも指定管理するみたいだねなどという話があったので、これはまだ私も確認していないので、聞い た話ですのであれですけれども、その折に、我々も平成26年に公設民営、しかも指定管理を予定して 民営化をする保育園を今計画中なのだと、そんなことで当市に、おたくにお邪魔させてもらったので すが、残念ながら村上市には今のところこの指定管理を受ける事業所が存在しないと、手を挙げる事 業所が存在しないので、先進地たるおたくさん、南魚沼市さんの現状を勉強しに行ったのだよという ふうなことで話をしたら、その議員さんも南魚沼6万1,000、村上市6万7,000、人口的にはほぼ一緒 だけれども、ちょっと残念ですよねというふうなことで、しかもいろいろ我々厚生文教ということで やりとりする中で、受け皿がないので、他市町村の経験豊富な事業所を予定しているというふうな私 のくどきを申し上げたところ、その方は「そうですか」と、非常にやっぱり子育ての基本となる保育 園直営できないのは非常に、残念ながら地元にその事業体がないのも非常に寂しいことですよねとい うふうなことで、私も常々そう思っている一人でございますので、非常にその方と意気投合したとい うふうなお話をさせていただきまして、ここで教育長にお伺いしたいのでありますが、通告にもある ように、村上市教育基本計画の中に幼、保、小、中との教育の連携がございますが、村上市の教育基 本計画の巻頭に「村上市教育基本計画策定に当たって」と題して、教育長の言葉による文書が掲載さ れております。その中には、基本政策の一番初めに、支え合い、つながり合って、ともに育つ郷育の 推進を位置づけ、市民総ぐるみで教育を考え、実践していくことを最も重視しております。そしてま た、地域の子供たちは、地域のみんなで育てていくということを皆様の取り組みを支援してまいりた いと。このようなことが書かれておりました。   いかに保育運営は、福祉課所管でございまして、教育委員会の所管外で、直接物は申せないとこ ろとは思いますが、三つ子の魂百までと言います。やっぱり昔から子育て、子供の教育については、 地元、地域が育てていく、この考えがやはり昔から指摘されているとおります。しかも、郷育を旨と する我が村上市の教育環境、これをつくり上げていく上で、この保育園の拠点が我が市にあることが いいのかないことがいいのかについて、ぜひ教育長のお考えをお聞きしたい。これは通告しています からよろしいですよね。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 今のご意見を聞いて、村上市にそのような管理運営をする会社が、事業所 があればそれにこしたことがないわけでありまして、そういう事業所を今後はつくるように私たちは 努力していかなければならないのではないかなと。今まずないわけでありますから、そして管理運営 はそういう事業所に頼んでいくというような方向がありますので、一時的にはそういうふうなところ、 運営しているところに頼んだとしても、将来はやはり村上市でそういうふうな事業所を育て、そして そういうふうな管理運営をしていくところにお任せするような、管理運営をお願いするような方向に 持っていかなければならないのではないかと私は考えておりますし、またそういうふうになってくれ ば、要するに保護者やあるいは地域住民やそれから子供たちやそれらの関係者がいろいろと集まって、 そして1つのものを練り上げて子供づくりをやっていくと、子供の成長を願ってやっていくというそ ういうふうなふうになれば「郷育のまち・村上」につながっていくのではないかと、このように考え ております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) ありがとうございました。所管外にもかかわらず適切なお考え。   先ほども申し上げましたが、新潟県で公設民営の保育園の先進地である南魚沼市、我々厚生文教 常任委員会で視察させていただいたのは、浦佐にある浦佐認定こども園、そしてめぐみ野保育園、こ の2カ所です。浦佐のほうは、認定こども園ということで、当市にはございませんが、保育園と幼稚 園の統合された新しいタイプの幼稚園というふうな形でございます。ここで視察をさせていただいた。 いずれも保育理念をしっかりと前面に掲げ、民間ですから、公務員さんではないのですけれども、そ のすべての保育士さんの意識をしっかりとまとめ上げたすばらしい運営をしているというふうに感じ てまいりましたが、特に視察後南魚沼市の担当の方たちと協議をする時間をいただいて、そのときに 確認として私からしていただいたのですが、この浦佐認定こども園についてだったのですけれども、 医療法人萌気会という医療法人社団、社会福祉法人ではないのですが、こちらのほうが運営主体とな っているということで、結構保育経験があるのかなというようなことで質問しましたら、新しく初め てこの保育園を運営するというふうなことで、南魚沼市としては設立前からこの指定を内定し、保育 園の建設についても意見をちょうだいしながら進めていったと、そんなふうに説明をしていただいた というふうに思って帰っておりましたが、この件については以前に斎藤課長にもちょっと調べておい てくださいということで頼んでおいたので、再度お聞きしますが、先ほど市長から保育実績のある社 会福祉法人にこの村上市の予定されている統合保育園の運営をゆだねたいというご答弁でございまし たが、他市では、先進地と言われている南魚沼市さんでは、保育経験のない医療法人さんが市の指定 をしっかり受けて保育園運営を行っている、順調にやっているということで、このことについては法 的には問題あるのかないのか、ちょっと斎藤課長には確認、調べてくださいねというお願いをしてい たと思うのですが、その辺についてお答え願えればありがたいのです。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) 今ご指摘の浦佐認定こども園の関係につきましては、今議員おっしゃる とおり、医療法人社団というようなことで今回指定を受けて運営をやっておるわけでございますけれ ども、南魚沼市さんのほうの考え方も当然あるわけでございますが、南魚沼市さんにお聞きしたとこ ろによりますと、実は2社応募があったというふうなことで、今回その2社のうちその1社が医療法 人社団の萌気会に指定管理となったというふうなことで実はお聞きしております。   したがいまして、私どものほうの村上市としての考え方といたしましては、何分指定管理を行う には初めてなことでありますので、その辺のところは慎重にしながら進めていくことなのですけれど も、私どもがやはり保育園の運営が継続的、安定的に行われる必要があるというふうなことで、質が 高く、安定的なサービスを提供をするには、やはり保育園運営の実績とか経験が豊かな事業所にさせ ていただきたいというふうなことで実は考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) 実績のある事業所に対してゆだねたいという先ほど市長の答弁にもありまし たので、南魚沼市さんだけではないと思うのですが、この実績のない団体に保育園を……これから私 調べますが、他市の前例好きの行政の皆さんですので、我々村上市と同等規模の人口を有する行政区 で信頼の置ける医療法人さんなのだと思います。しかも、そこに携わっている園長さんというのは、 行政保育をされて退職された方だそうです。数名の方は、行政保育園を退職してその園長についてき たと。あとは臨時さんの方をまとめて組織しているというふうなことでございます。   我が村上市においても、行政保育園、公立保育園を退職した、26年になればまた何人退職するか、 出てくると思いますが、保育実績の十分ある方、そして半数以上になるのでしょうね、臨時の保育士 さん等はそこに継続した方を雇用させてもらうというふうなことで、スタンス的には経験者ばかりの 組織をつくることができる。ただ、運営体としては初めてかもしれませんが、どういう運営、事業所 ができるかにもよると思うのですが、そこのところを検討していっていただきたい。市長にもぜひこ れは政治判断をしていただきたい案件であると、このように思っております。あえて我々のこの地域 で保育園運営をできるものを他市の事業所にゆだねるというのは、もう冒頭から申していますが、こ の地域に保育園、幼稚園も含めてくるのでしょうけれども、そういう民間経営の芽をやはり行政が摘 んでいくことになるのではないかと。摘むのではなくて、種を植えて育てていくのが行政の仕事でな いかと、このように強く考えておりますが、南魚沼市のこの萌気会さんが浦佐認定保育園を運営して いるということについては、市長も承知でしたでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 多分ゆきぐに大和病院の関係の保育園だと思います。そこは、非常に保育実 績等においても、さっきお話にあったとおり非常にあるところでございます。保育園を運営をして、 あの子供たちを預かるということは、並大抵のことでは私はない。特に素人ができるものではないと 考えております。豊かな経験と実績も必要でありますし、ただ単に保育園をやめた先生方が集まって そこでではできるかと。そのような簡単なものではないと。そして、では投げ出されたら困るのはだ れ。子供たちなのです。ですから、当然のことながら、村上の指定管理を受けるには、先ほど来申し 上げているように、社会福祉法人あるいは医療法人であったり、それだけの実績がある方に当然任せ るのが本来の姿で私はあると、そのように考えております。   民間のいわゆる指定管理に保育園がなったとしても、市と離れるということは絶対あり得ないわ けなのです。市の保育方針とその民間のいわゆる指定管理した保育方針と打ち合わせしながら、一体 となって子供たちを育てていくと、そういうようなことには何ら変わりないわけでございます。   そして、でき得れば、私どもも地元にそういうような保育園経営、保育園をやりたいと、やって もいいという人たちがこれからどんどん、どんどん勉強をしながら法人格をとって、そして実績を上 げて地元の人たちでやっていけるだけの組織をつくっていただくように私たちも指導していかなけれ ばならないと思っておりますし、そういう方々が出てくることを期待しております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) 大和病院さんなのですが、だから保育園、幼稚園の運営実績はないのです。 初めてなのです。信頼があって、病院経営としては盤石の経営をされて、地域の信頼も厚い、それは もう間違いないのですが、そういう行政間との信頼を持ちながら、では保育園をやってみようという ことで指定管理を受けていただいたというか、受けたということについて、市長はご存じだったか。 答えなくていいです。だったかということと、それを我が村上市で、例えば保育実績にこだわってい たら、新しい組織は生まれません、これ絶対。そうではありませんか。荒川の統合保育園が26年、あ と行政改革大綱から言えば、3年後か4年後には村上市も統合して指定管理の計画でいますよね。今 初めてこの市にできる指定管理の公設民営、そこに他市の実績のある業者さんがどんと座ってしまえ ば、もう第1位のチャンス、我々みずからつくり上げようとする、行政の皆さんがみずからつくり上 げようとする企業体をつぶすことになると思いませんか。そこで実績を積み重ねていけるようにやは り行政側としては力を貸して育てていく、これが市民協働、この村上市の教育基本計画にもある考え でないかなと。ずっとそう思っているので、この件については市長に前々からご理解いただきたいと、 こんなことでいるのですが、いかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほど来申し上げておりますとおり、保育園経営、保育園をやるということ は、先ほど来申し上げておりますように、保育園の経験した先生方が集まって、ではみんなでやりま しょうと言っても、私は子供を安心してお預かりすることができないと考えておりますし、経験を有 する者ということでありますが、私は当然であると考えております。もし新しくやりたいという、企 業を起こしたいという方々が出てきたとするならば、やはりそれは何らかの形で経験をどこかで積ん でいただくというようなことになろうかと思っております。あれだけの子供たちを、大切な子供たち を保育として預けるわけでございますので、そんなに簡単な私はことでは指定管理者を出すわけには いかない。そのように考えております。もしやりたいという人があれば、当然のことながら何年間も かけて勉強をしながら、それらに合致するような体質を整えて、そして正々堂々と応募をして村上の 保育園の指定管理者になって、そして保育業務に当たっていただくのが本筋ではないかなと、そのよ うに考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) 市長の考えからすれば、南魚沼市さんがとった施策については論外だという ことになりますよね。他市のことだからとやかく言う必要は全くありませんが、私はそれを大きな行 政の英断だというふうにとらえたのですが。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ゆきぐに大和病院の保育園をそこにゆだねたというのは、恐らくそのゆきぐ に大和病院というものは、保育に関してもそれ相当の知識とそれだけのノウハウを持っているという ようなところもあると私は思って南魚沼市さんはそこにゆだねたと。そういうことで、全くずぶの素 人ではないということではないかなと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) そこまで私も〔質問時間5分前の予告ブザーあり〕調べていないし、確認し ていないのですが、これからよく調査させていただき、仮に全くそういう経験がないということであ ったとしたら、まだやはり我が市にもそういう芽を私は残してほしいと。市長の政治判断の範囲の中 で、やっぱり今決めつけないでほしい。そんなふうに思っていますので、周辺の調査についてはこれ からまた進めていきたいと思いますし、この問題についてはまた皆さんにいろいろ検討していただき たいと思いながら、これで私の一般質問を終わらせていただきます。   ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで川村敏晴君の一般質問を終わります。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 本日はこれで散会いたします。   あすも午前10時から一般質問を行いますので、定刻までにご参集ください。   大変ご苦労さまでした。           午後 3時31分  散 会