平成22年村上市議会第1回定例会会議録(第1号) 〇議事日程 第1号 平成22年3月1日(月曜日) 午前10時開会 第 1  会議録署名議員の指名                               第 2  会期の決定                                    第 3  諸般の報告                                    第 4  議会報第1号 財政援助団体監査結果報告について   第 5  議会報第2号 定期監査結果報告について                      第 6  請願第1号 農業農村整備事業促進に関する請願                   第 7  報第 1号 専決処分の報告について                             報第 2号 専決処分の報告について                             報第 3号 専決処分の報告について                             報第 4号 専決処分の報告について                        第 8  議第 8号 村上市固定資産評価審査委員会委員の選任について   第 9  議第 9号 村上市教育委員会委員の任命について                  第10  議第10号 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて           第11  平成22年度村上市施政方針                            第12  議第11号 平成22年度村上市一般会計予算                         議第12号 平成22年度村上市土地取得特別会計予算                     議第13号 平成22年度村上市情報通信事業特別会計予算                   議第14号 平成22年度村上市みどりの里特別会計予算                    議第15号 平成22年度村上市蒲萄スキー場特別会計予算                   議第16号 平成22年度村上市あらかわゴルフ場特別会計予算                 議第17号 平成22年度村上市国民健康保険特別会計予算                   議第18号 平成22年度村上市国民健康保険診療所特別会計予算                議第19号 平成22年度村上市後期高齢者医療特別会計予算                  議第20号 平成22年度村上市老人保健特別会計予算                     議第21号 平成22年度村上市介護保険特別会計予算                     議第22号 平成22年度村上市介護サービス事業特別会計予算                 議第23号 平成22年度村上市下水道事業特別会計予算                    議第24号 平成22年度村上市集落排水事業特別会計予算                   議第25号 平成22年度村上市簡易水道事業特別会計予算                   議第26号 平成22年度村上市上水道事業会計予算                 第13  議第27号 字の変更について        議第28号 字の変更について        議第29号 神林地区情報通信基盤整備工事の工事請負契約の締結について        議第30号 村上市辺地に係る総合整備計画の策定について        議第31号 村上市入札監視委員会設置条例制定について        議第32号 字の変更に伴う関係条例の整理に関する条例制定について        議第33号 村上市の特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一            部を改正する条例制定について        議第34号 村上市消防手数料条例の一部を改正する条例制定について        議第35号 村上市駐車場条例の一部を改正する条例制定について        議第36号 村上市児童館条例等の一部を改正する条例制定について        議第37号 瀬波児童館開放条例制定について        議第38号 荒川いこいの家条例の一部を改正する条例制定について        議第39号 村上市子どもの医療費助成に関する条例の一部を改正する条例制定について      議第40号 村上市国民健康保険税条例の一部を改正する条例制定について        議第41号 村上市後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例制定について        議第42号 村上市公民館条例の一部を改正する条例制定について        議第43号 村上市さんぽく会館条例の一部を改正する条例制定について        議第44号 村上市体育施設条例の一部を改正する条例制定について        議第45号 市道路線の認定について        議第46号 市道路線の変更について        議第47号 市道路線の廃止について        議第48号 村上市都市公園条例の一部を改正する条例制定について        議第49号 村上市簡易水道事業施設整備基金条例を廃止する条例制定について   第14  議第50号 平成21年度村上市一般会計補正予算(第9号)                  議第51号 平成21年度村上市土地取得特別会計補正予算(第2号)        議第52号 平成21年度村上市情報通信事業特別会計補正予算(第5号)            議第53号 平成21年度村上市みどりの里特別会計補正予算(第5号)             議第54号 平成21年度村上市国民健康保険特別会計補正予算(第4号)            議第55号 平成21年度村上市老人保健特別会計補正予算(第2号)        議第56号 平成21年度村上市介護保険特別会計補正予算(第3号)              議第57号 平成21年度村上市下水道事業特別会計補正予算(第6号)             議第58号 平成21年度村上市集落排水事業特別会計補正予算(第4号)            議第59号 平成21年度村上市簡易水道事業特別会計補正予算(第5号)                                                    〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(29名)    1番   板  垣  千 代 子  君     2番   鈴  木  い せ 子  君    3番   本  間  清  人  君     4番   板  垣  栄  一  君    5番   川  村  敏  晴  君     6番   冨  樫  宇 栄 一  君    7番   中  山  悌  一  君     8番   小  杉  和  也  君    9番   山  田  昭  夫  君    10番   齋  藤  信 一 郎  君   11番   平  山     耕  君    12番   川  崎  健  二  君   13番   木  村  貞  雄  君    14番   三  田  敏  秋  君   15番   小  池     晃  君    16番   姫  路     敏  君   17番   長 谷 川     孝  君    18番   滝  沢  武  司  君   19番   小  林  重  平  君    20番   小  田  信  人  君   22番   相  馬  エ  イ  君    23番   大  滝  国  吉  君   24番   瀬  賀  秀  雄  君    25番   小  野  七 五 三  君   26番   石  嶋  修  平  君    27番   大  滝  久  志  君   28番   山  田     勉  君    29番   板  垣  一  徳  君   30番   佐  藤  宮  吉  君                                              〇欠席議員(なし)                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    大   滝   平   正   君        副  市  長    鈴   木   源左衛門    君        総 務 部 長    小   田   吉   雄   君        総務部総務課長    斎   藤   甲   三   君        総務部財政課長    佐   藤   昭   一   君        企 画 部 長    小   田   貞   明   君        企  画  部    相   馬   正   喜   君        政策推進課長        市 民 部 長    阿   部   正   一   君        市民部税務課長    板   垣   純   一   君        福祉保健部長     佐   藤   正   幸   君        福 祉 保 健 部            保健医療課長     遠   山   た   つ   君        福 祉 保 健 部        介護高齢課長     西   村       治   君        福 祉 保 健 部        社会福祉課長     斎   藤       勉   君        産業観光部長     増   子   太   平   君        都市整備部長     五 十 嵐   孝   次   君        上下水道部長     渡   辺   成   一   君        会 計 管 理 者    吉   川       強   君        監 査 委 員    種   部   義   秋   君        選管委書記長        監 査 委 員    板   垣       圭   君        事 務 局 長        農 業 委 員 会    渡   辺   正   信   君        事 務 局 長        教  育  長    工   藤   泰   則   君        教 育 部 長    平   山       浩   君        教  育  部        学校教育課長     大   滝   和   春   君        教  育  部        生涯学習課長     百   武   勇   一   君        教  育  部        スポーツ振興課長   斎   藤   敏   夫   君        荒 川 支 所 長    平   野   俊   之   君        神 林 支 所 長    田   村       豊   君        朝 日 支 所 長    佐   藤   健   吉   君        山 北 支 所 長    富   樫   昌   平   君        消  防  長    佐   藤   秀   明   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    忠       隆   司        議 事 係 長    建   部   昌   文        書     記    伊   藤   良   子           午前10時00分  開 会 〇議長(佐藤宮吉君) ただいまの出席議員数は29名です。定足数に達しておりますので、これから 平成22年第1回定例会を開会いたします。   市長から招集のごあいさつをお願いいたします。   市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 皆さん、おはようございます。本日、平成22年村上市議会第1回定例会を招 集いたしましたところ、議員皆様には公私ともお忙しい中ご出席いただきまして、まことにありがと うございます。   本日提出いたしました議案は、専決処分の報告4件、人事案件3件、平成22年度村上市各会計当 初予算16件、字の変更2件、工事請負契約の締結1件、計画の策定1件、条例制定3件、条例改正12 件、条例廃止1件、市道路線の認定等の関係3件、平成21年度補正予算10件の合わせて56件でありま す。よろしくご審議の上、原案どおりご決定賜りますようお願い申し上げまして、招集のあいさつと いたします。 〇議長(佐藤宮吉君) これから本日の会議を開きます。   本日の会議は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願いい たします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、1番、板垣千代子さん、24番、瀬賀秀雄君を指名 いたします。ご了承願います。                                              日程第2 会期の決定 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第2、会期の決定を議題といたします。   最初に、議会運営委員長から本定例会の会期日程案及び議案の取り扱いについて報告をお願いし ます。   議会運営委員長。           〔議会運営委員長 長谷川 孝君登壇〕 〇議会運営委員長(長谷川 孝君) おはようございます。平成22年村上市議会第1回定例会の会期 日程及び議案の取り扱いについて協議するため、去る2月24日午前10時から市役所第1委員会室にお いて、委員6名、正副議長、4常任委員長、総務部長、課長、議会事務局長出席のもと議会運営委員 会を開催いたしました。その協議内容と結果について報告いたします。   会期については、本日3月1日から26日までの26日間といたします。   審議日程については、本日の本会議で会期決定の後、諸般の報告、報告事件及び即決議案の審議、 採決を行い、その後市長による平成22年度村上市施政方針について所信表明が行われます。終了後、 提出議案の上程を行い、議第11号から議第26号までの16議案について一括上程の後、あす会派代表に よる代表質問が行われます。議第27号から議第49号までの23議案については一括上程、一括質疑の後、 各常任委員会へ付託いたします。次に、議第50号から議第59号までの平成21年度各会計補正予算10議 案については一括上程、一括質疑の後、各常任委員会へ付託いたします。   なお、この定例会からより議論が深まることを目指し、従来の代表質疑を代表質問に変更いたし ました。会派代表による活発な代表質問を期待いたします。   あす3月2日の本会議では、施政方針及び先ほど報告いたしました議第11号から議第26号までの 提出議案に対し代表質問を行い、その後提出議案について各常任委員会へ付託いたします。代表質問 の順序及び質問時間は、1番、鷲ヶ巣会、48分、2番、清流会、41分、3番、かけはし、39分、4番、 村上未来、37分、5番、つきさらクラブ、37分、6番、新生会、34分、7番、民主むらかみ、34分と 決定いたしました。   3月4日、5日、8日、9日の4日間は、本会議で一般質問を行います。   3月10日、12日は総務常任委員会、15日、16日は市民経済常任委員会、17日、18日は厚生文教常 任委員会、19日、23日は建設企業常任委員会を開催、付託議案の審査をお願いいたします。   なお、追加議案が上程された場合は、当日審査による即決といたします。   次に、議案の取り扱いについて申し上げます。議会関係議案の議会報第1号と議会報第2号につ いては、それぞれ単独上程の後、質疑を行い、報告を終了いたします。   請願第1号 農業農村整備事業促進に関する請願については、単独上程、紹介議員の補足説明の 後、市民経済常任委員会へ付託いたします。   次に、理事者関係議案についてでありますが、報第1号から報第4号については一括上程、一括 質疑の後、報告を終了します。   議第8号から議第10号までの3議案については、人事案件につき、それぞれ単独上程、質疑の後、 討論を省略、即決といたします。   その後、市長から平成22年度村上市施政方針の所信表明が行われます。   続いて、議第11号から議第26号までの平成22年度村上市各会計予算については一括上程とし、本 日は提案理由の説明を受けるにとどめ、あす3月2日の本会議において施政方針及びこの16議案につ いて代表質問を行い、その後議案についてそれぞれの各常任委員会へ付託いたします。   なお、議第27号から議第49号までの23議案及び議第50号から議第59号までの10議案については、 それぞれ一括上程、本日一括質疑を行った後、各常任委員会へ付託いたします。   次に、議案の付託について申し上げます。議第11号から議第26号までの16議案、平成22年度各会 計予算に関する議案についてでありますが、議第11号は4常任委員会へ分割付託、審査をお願いいた します。議第12号、13号については総務常任委員会へ、議第14号から議第16号までの3議案について は市民経済常任委員会へ、議第17号から議第22号までの6議案については厚生文教常任委員会へ、議 第23号から議第26号までの4議案については建設企業常任委員会へそれぞれ付託いたします。   続いて、議第27号から議第49号までの条例制定などについての議案について申し上げます。議第 27号から議第34号までの8議案については総務常任委員会へ、議第35号、議第40号については市民経 済常任委員会へ、議第36号から議第44号までのうち議第40号を除く8議案については厚生文教常任委 員会へ、議第45号から議第49号までの5議案については建設企業常任委員会へそれぞれ付託いたしま す。最後に議第50号から議第59号までの平成21年度各会計補正予算について申し上げます。議第50号 については4常任委員会へ分割付託いたします。議第51号、議第52号については総務常任委員会へ、 議第53号については市民経済常任委員会へ、議第54号から議第56号については厚生文教常任委員会へ、 議第57号から議第59号については建設企業常任委員会へそれぞれ付託、審査をお願いいたします。   なお、今定例会から当初予算の審査については相当の時間を要し、説明員の拘束時間がとられる ことから、常任委員会審査を各部局ごとに行う方法といたしました。一例を挙げますと、市民経済常 任委員会では、初日に産業観光部、農業委員会所管に関する審査、2日目に市民部所管に関する審査 となります。理事者側のご協力もよろしくお願いいたします。   次に、会派の代表質問の通告期限は、本日正午までとなっております。また、一般質問の通告は、 2月24日の正午で締め切ったところ、16名の通告がありました。市内中学校の卒業式日程の都合によ り、8日、9日の2日間の本会議の開会を午後1時とし、4日、5名、5日、5名、8日、3名、9 日、3名の一般質問を行うことといたします。   討論及び請願、陳情に伴う意見書の提出期限は3月24日正午まで、その他の意見書提出期限は3 月9日の正午までとなっておりますので、よろしくお願いいたします。   以上で議会運営委員会の協議内容と結果について報告を終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) ただいまの委員長報告に対する質疑を行います。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) これで質疑を終わります。   お諮りします。本定例会の会期は、議会運営委員長報告のとおり、お手元に配付の日程表により、 本日から3月26日までの26日間としたいと思います。これにご異議ございませんか。           〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) ご異議なしと認めます。   よって、本定例会の会期は本日から3月26日までの26日間と決定いたしました。                                              日程第3 諸般の報告 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第3、諸般の報告を行います。   理事者から報告をお願いします。   市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 諸般の報告を申し上げます。   最初に、災害の発生状況であります。昨年の12月定例会でご報告申し上げた以後、配付報告書の とおり、火災は建物火災3件であります。   次に、寄附の申し出についてであります。寄附につきましては配付報告書のとおりであり、多く の善意が寄せられました。深く感謝を申し上げるとともに、有効に活用させていただきます。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) これから質疑を行います。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) これで質疑を終わり、諸般の報告を終わります。                                              日程第4 議会報第1号 財政援助団体監査結果報告について 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第4、議会報第1号 財政援助団体監査結果報告についてを議題といた します。   直ちに質疑を行います。   相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 伺います。   定例監査結果報告について、この中からお伺い…… 〇議長(佐藤宮吉君) まだ定例監査でありません。 〇22番(相馬エイ君) いっていませんか。失礼いたしました。 〇議長(佐藤宮吉君) そのほかございませんか。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) これで質疑を終わり、報告を終わります。                                              日程第5 議会報第2号 定期監査結果報告について 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第5、議会報第2号 定期監査結果報告についてを議題といたします。   直ちに質疑を行います。   相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 伺います。   共通事項の中の主要施策事業の実施についての中身です。「商工観光課の中小企業金融制度では、 昨年度に引き続き不況対策として預託により、市内中小企業の資金繰りを確保した」とございます。 実際何件現在まで利用されている現状だったのでしょうか、監査の状況では。 〇議長(佐藤宮吉君) 代表監査委員。 〇監査委員(種部義秋君) お答えします。   まず、12月末現在の数字でございます。村上市地方産業育成資金、これでは36件でございます。 次に、村上市中小企業振興資金、これは345件でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) それぞれ36件と345件と計数に差がございますが、345件のほうが多いという のは何か優位性があるのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 代表監査委員。 〇監査委員(種部義秋君) 資金は最終的に銀行の審査を経るわけですけれども、やはり借りやすい というのが一番だと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 次に、都市計画課の中に下から2行目の「長期の滞納者分については保証人 へ働きかけ等も行っているが」という文章がございますが、長期の滞納者とは何件ぐらい現実的にあ るのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 代表監査委員。 〇監査委員(種部義秋君) 一番長いもので、平成7年からということを聞いております。 〇22番(相馬エイ君) 件数をお聞きしたつもりです。 〇監査委員(種部義秋君) 申しわけございません。件数までは承知しておりませんでした。 〇22番(相馬エイ君) 終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) そのほかございませんか。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) これで質疑を終わり、報告を終わります。                                              日程第6 請願第1号 農業農村整備事業促進に関する請願 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第6、請願第1号 農業農村整備事業促進に関する請願を議題といたし ます。   紹介議員から特に補足して説明することがありましたら発言を許します。   平山耕君。           〔11番 平山 耕君登壇〕 〇11番(平山 耕君) それでは、農業農村整備事業促進に関する請願について補足説明をいたしま す。   昨年政権が変わりまして、民主党政権としては初めての国家予算が組まれました。平成22年度の 農村振興分の関係予算の概算が発表されました。それによると、全体で21年度比で66%という非常に 厳しい数字になっております。特に土地改良区関連の予算が大幅に削減され、半減以下にされていま す。かんがい排水事業、ため池事業、湛水防除等農家が水田農業を維持する上で死活問題につながる 事業費の削減であります。農業には、ご存じのように国土の保全という多面的な機能もあわせて持っ ております。   どうか議員各位の温かいご理解とご配慮をお願いしまして、本請願が滞りなく通されるようお願 い申し上げまして、紹介議員としてのお願いにかえさせていただきます。よろしくお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) ただいま議題となっています請願第1号については、会議規則の規定により 請願文書表のとおり市民経済常任委員会に付託いたします。                                              日程第7 報第1号 専決処分の報告について      報第2号 専決処分の報告について      報第3号 専決処分の報告について      報第4号 専決処分の報告について 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第7、報第1号から報第4号まではいずれも専決処分の報告についてで あります。   理事者から発言を求められていますので、これを許します。   市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) ただいま上程をいただきました報第1号から報第4号についての4件につい てご報告申し上げます。   これらは、市長の専決処分事項でありますことから、いずれも専決処分を行ったものであります。 報第1号は、川口町が長岡市に編入されることにより、平成22年3月30日限りで新潟県市町村総合事 務組合から川口町及び小千谷地域広域事務組合を脱退させるため、新潟県市町村総合事務組合を組織 する地方公共団体の数を減少し、これに伴って同組合の規約の一部を変更したものであります。また、 十日町市からは公平委員会に関する事務について、新潟県中越福祉事務組合からは職員の研修に関す る事務について共同処理する事務への加入がありましたので、あわせて変更を行っております。   報第2号は、川口町が長岡市に編入されることに伴い、新潟県後期高齢者医療広域連合の構成団 体の数の変更と同広域連合規約の議員定数を31人から30人に改めるものであります。   報第3号及び報第4号の2件については損害賠償であり、事故の状況は記載のとおりであります が、報第3号は強風により寒川駅前自転車置き場の屋根が壊れ、その破片が隣接する家屋の雨どいを 破損したものであります。   報第4号は、帰宅途中、相手車両が市道上を通過中、道路上の消防用井戸マンホールが崩落し、 車両左前輪足回り部分を損傷させたものであります。この井戸は、近隣に防火水槽があることから使 用していないものでありました。昨年から水利台帳の作成のため市内全域において防火水槽、消火栓、 消防用井戸など消防水利の点検、確認作業も順次行っているところでありますが、このようなことが ないよう管理を徹底してまいります。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) これから一括質疑を行います。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) これで質疑を終わり、報告を終わります。                                              日程第8 議第8号 村上市固定資産評価審査委員会委員の選任について 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第8、議第8号 村上市固定資産評価審査委員会委員の選任についてを 議題といたします。   理事者から提案理由の説明を求めます。   市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) ただいま上程いただきました議第8号について提案理由のご説明を申し上げ ます。   本案は、村上市固定資産評価審査委員会委員の選任について議会の同意を求めるものであります。   欠員となっておりましたその後任委員として、武士俣馨氏を選任しようというものであります。 略歴につきましては、お手元に配付したとおりであり、適任であると考え、提案するものであります。 なお、後任委員の任期につきましては、前委員の残任期間の平成23年5月19日までとなります。   よろしくご審議の上、原案どおりご同意賜りますようお願い申し上げます。 〇議長(佐藤宮吉君) これから質疑を行います。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) これで質疑を終わります。   本件は人事案件ですので、委員会付託を省略し、討論を用いないで直ちに採決したいと思います。 これにご異議ございませんか。           〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) ご異議なしと認めます。   よって、本件は委員会付託を省略し、討論を用いないで起立により採決いたします。   本件は原案のとおり同意することに賛成諸君の起立を求めます。           〔賛成者起立〕 〇議長(佐藤宮吉君) 起立全員です。   よって、議第8号は原案のとおり同意することに決定しました。                                              日程第9 議第9号 村上市教育委員会委員の任命について 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第9、議第9号 村上市教育委員会委員の任命についてを議題といたし ます。   理事者から提案理由の説明を求めます。   市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) ただいま上程をいただきました議第9号について提案理由のご説明を申し上 げます。   本案は、村上市教育委員会委員の任命について議会の同意を求めるものであります。平成22年5 月20日をもって任期満了となります村上市教育委員会委員、佐藤信子氏の後任についてでありますが、 同氏を適任と認め、引き続き教育委員会委員に任命したいので、提案するものであります。   よろしくご審議の上、原案どおりご同意賜りますようお願い申し上げます。 〇議長(佐藤宮吉君) これから質疑を行います。   本間清人君。 〇3番(本間清人君) お聞きいたします。   この佐藤さんという委員の方がどうだこうだというつもりは全くございません。ただ、平成12年 から朝日村の教育委員をやられておりまして、ことしで10年この職についているわけでありますが、 今各地区から9地区、5地区から1人ずつという教育委員会の配置でございますけれども、その旧朝 日村からは10年やられた方、ほかの選考というか、ほかの人材、もう少し若いというか、そういった 観点からの人材を求めるという何か模索はしなかったのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) そういうことも考えられますけれども、村上市まだ合併して2年経過をした という段階で、やはり今の段階では経験豊富な方をお願いしたいということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) そう言われても、その2年の間に教育長という市の役員の中でも大事な役職 がこうやって変わられているわけですから、そういった教育長の意見とかというのもこういう人事に やはり一番強く反映してくるのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) それは、もちろん教育委員会教育長等の意見も反映されていると思っており ます。 〇3番(本間清人君) 終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) そのほかございませんか。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) これで質疑を終わります。   本件は人事案件ですので、委員会付託を省略し、討論を用いないで直ちに採決したいと思います。 これにご異議ございませんか。           〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) ご異議なしと認めます。   よって、本件は委員会付託を省略し、討論を用いないで無記名投票により採決いたします。   議場を閉鎖します。           〔議場閉鎖〕 〇議長(佐藤宮吉君) ただいまの出席議員数は議長を除き28名です。   投票用紙を配付します。           〔投票用紙配付〕 〇議長(佐藤宮吉君) 投票用紙の配付漏れはありませんか。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) 配付漏れなしと認めます。   投票箱を改めさせます。           〔投票箱点検〕 〇議長(佐藤宮吉君) 異状なしと認めます。   念のために申し上げます。投票は本案を可とする者は賛成と、本案を否とする者は反対と記載の 上、点呼に応じて順次投票願います。   なお、会議規則第73条第2項の規定により、賛否の表明しない投票及び賛否が明らかでない投票 は否とみなすことになっておりますので、その点特にご注意願います。   点呼を行います。           〔点呼により順次投票〕 〇議長(佐藤宮吉君) 投票漏れはありませんか。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) 投票漏れなしと認めます。   投票を終わります。   議場の閉鎖を解きます。           〔議場開鎖〕 〇議長(佐藤宮吉君) 開票を行います。   開票立会人は、議会が行う選挙の方法に準じ、会議規則第31条第2項の規定によって、1番、板 垣千代子さん、24番、瀬賀秀雄君を指名します。   両君の立ち会いをお願いします。           〔開  票〕 〇議長(佐藤宮吉君) 開票の結果を報告します。   投票総数28票。これは、先ほどの出席議員数に符合しています。   そのうち、賛成25票、反対3票、以上のとおりであります。   よって、議第9号は原案のとおり同意することに決定しました。                                              日程第10 議第10号 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第10、議第10号 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて を議題といたします。   理事者から提案理由の説明を求めます。   市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) ただいま上程をいただきました議第10号について提案理由のご説明を申し上 げます。   本案は、人権擁護委員の推薦につきまして議会の意見を求めるものであります。   本市区域に置かれております人権擁護委員のうち、平成22年9月30日をもって任期満了となりま す舩山四夫氏の後任として中倉清氏を適任と考え、推薦しようとするものであります。   よろしくご審議の上、原案どおりご決定賜りますようお願い申し上げます。 〇議長(佐藤宮吉君) これから質疑を行います。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) これで質疑を終わります。   本件は人事案件ですので、委員会付託を省略し、討論を用いないで直ちに採決したいと思います。 これにご異議ございませんか。           〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) ご異議なしと認めます。   よって、本件は委員会付託を省略し、討論を用いないで起立により採決いたします。   本件は原案のとおり同意することに賛成諸君の起立を求めます。           〔賛成者起立〕 〇議長(佐藤宮吉君) 起立全員です。   よって、議第10号は原案のとおり同意することに決定しました。   午前11時まで休憩します。           午前10時41分  休 憩                                                        午前11時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              日程第11 平成22年度村上市施政方針 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第11、平成22年度村上市施政方針について、市長の発言を許します。   市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 平成22年村上市議会第1回定例会の開催にあたり、新年度の市政運営につい て、私の所信を申し述べ、議員各位ならびに市民の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。   昨年は、我が国において一時期の例外を除き長期の自民党政権から民主党政権に代わった、まさ に変革の年でありました。   政権交代により、私たちの暮らしの向上に期待をしておりますが、景気の二番底への懸念や物価 下落、円高傾向が、長引く景気の低迷、雇用不安などに、より一層拍車をかけており、私たちの生活 に大きな影を落としております。   本市におきましても、依然として大変厳しい経済情勢ではありますが、幸いにも二つの期待の持 てる出来事があります。   一つは、4月から開学する「新潟リハビリテーション大学」であります。この間、学校法人 北 都健勝学園をはじめ、関係各位のご努力は計り知れないものであったと深く感謝を申し上げます。今 後は、村上・岩船圏域初の4年制大学として、本市の教育水準と福祉環境の向上、さらには、地域活 性化につながるものと期待しております。   二つ目は、日本海東北自動車道の延伸であります。   この3月28日には待望の「神林岩船港インターチェンジ」が開通いたします。また、本年度中に は、我が国初の温泉名を冠した「村上瀬波温泉インターチェンジ」をはじめ、「村上山辺里インター チェンジ」、「朝日三面インターチェンジ」および「朝日まほろばインターチェンジ」の開通が予定 されております。   さらに、本年6月より荒川胎内インターチェンジから新潟中央ジャンクション間の無料化社会実 験が開始されることから、本市の新直轄区間と併せ日本海東北自動車道が新潟市まで完全無料化にな ります。   このことは、本市の産業・物流に大きな影響をもたらし、交流人口の拡大が期待されると同時に、 通勤圏の拡大に寄与できるものであり、地域や経済の活性化に繋がるものと確信しております。   このような大きな社会変化は、本市にとって「大きなチャンス」であります。合併後3年目を迎 える今、行財政運営にあたっては、合併による組織体制や事務分掌の改正を理由とした行政サービス の低下は、もはや決して許されるものではありません。職員ともども初心にかえり、気を引き締め、 英知を結集して、このチャンスを確かなものとするため簡素で効率の良い行財政の経営に邁進してま いります。   幸い、昨年12月に議決をいただきました本市基本構想を基に、関係各位のご協力をいただき「第 1次村上市総合計画」をまとめることができました。先ずもってこの場をお借りしてお礼を申し上げ ます。   私は、初代村上市長として、ことあるたびに「愛郷無限」のまちづくりを主張してまいりました。 本計画の根底に流れているものも「愛」であります。   一昨年、本計画の策定にあたって市内高等学校の代表生徒と懇談する機会を持たせていただきま した。その際、「私が生まれ育った故郷の素晴らしい景色をいつまでも大切に残してもらいたい。」、 「私は、生まれながら病弱のため、頻繁に医療を受けてきたので医療費の助成を行っていただきた い。」などの意見をいただきました。子どもたちが故郷を思う気持ち、親や家族を思う気持ち、この 「愛」が本市の宝であります。合併の不安を解消し、市民の一体感の醸成を訴えてきた者にとって何 よりも大切であり、行政も市民皆様に愛情を持った行政運営を行わなければならないと考えておりま す。   本計画を基に行政手腕が試される本年度以降、積極的に諸施策を推進するとともに、国・県の動 向に柔軟に対応しながら、市民が安全で安心して元気に暮らせる本市の将来像「元気“eまち”村上 市」の建設に全身全霊を傾けてまいる所存であります。   それでは、本市総合計画の重点戦略である「定住の里づくり」に向けた最も重要となる5つの戦 略プロジェクトについてご説明申し上げます。   はじめに、産業元気プロジェクトにつきましては、かつてない経済・雇用危機を打開し、中小企 業の経営支援と雇用の確保を図るため、「市企業設置奨励条例」を見直し、対象企業の要件緩和によ る雇用創出に努力するとともに、融資制度の充実を図ります。   また、農林水産業をはじめとする本市基幹産業活性化のため、昨年度設立しました「村上市地産 地消推進協議会」を核とし、県の地域振興戦略事業とのタイアップなどにより、「村上の逸品発掘交 流会」や首都圏でのPRイベントなどを積極的に実施し、特産物・特産品のブランド化を推進してま いります。   次に、交流・体験プロジェクトにつきましては、日本海東北自動車道の延伸に伴う誘客増の可能 性を見据え、定住や地域の活性化に繋がる交流人口の拡大と既存施設のさらなる利用増進のため、モ デルケースとしてみどりの里周辺にクラインガルテンを計画し、平成23年4月からの本格運用に向け た取り組みを行います。   クラインガルテンの運用については、地元住民の協力が不可欠であり、農業生産のノウハウや生 育のメカニズムの伝授と、併せて市民の温かさや地域の素晴らしい景観などを満喫していただき、地 域のみならず広く市民との交流の輪が広がることを期待しております。   また、観光情報の充実は、観光客の利便性の向上や本市のイメージアップを図る上で大変重要で あります。このため、昨年度関係機関により「村上市観光情報戦略会議」を設立し、「村上市観光活 性化支援システム」の構築に着手したところです。本システムでは、観光ウェブマガジンの発行や、 観光客と市民の相互交流型ウェブサイト等が予定されていることから、市民の「おもてなしの心」と 併せ、本市の魅力を積極的にアピールしてまいります。   次に、健やか・子育て応援プロジェクトについてであります。   子育てに係る保護者の経済的負担の軽減を目的に、県においては「子どもの医療費助成制度」の 拡充が予定されています。本市におきましては、更なる子育てへの応援と健やかな子どもの成長を支 援するため、現在、入院が小学校卒業まで、通院が就学前までで、3人以上の子どもを持つ保護者に ついては、小学校3年生までとしている医療費助成制度を子どもの人数や保護者の所得に関係なく、 入院・通院とも小学校卒業まで引き上げることとし、本年度中の出来る限り早い時期に実施いたしま す。   さらに、障がい児童を持つ保護者に対しては就労支援のため、子どもたちが、安全で安心した放 課後を送れるよう、地域と連携した障がい児童の放課後児童支援の検討に着手いたします。   次に、人づくりプロジェクトにつきましては、教育基本構想に基づく「教育基本計画」がまとま りましたので、本計画に基づき家庭、学校、地域が繋がり合って共に育つ「郷育のまち・村上」の実 現を積極的に推進いたします。生涯学習では、「共にまなびあう生涯学習に向けて」平成21年度から 着手している「生涯学習推進計画」の完成を目指し、その一環として、市民が共に学び、ふれあいの 居場所づくりの拠点となる社会教育施設整備の充実を図るため、教育情報センターと併設した「(仮 称)生涯学習センター」の整備に向けた検討を進めてまいります。   また、昨年度から実施しております「奨学金制度」につきましても、より市民が利用しやすくす るため、制度の見直しを行いながら、将来を担う人材の育成に邁進してまいります。   最後に、暮らし応援プロジェクトにつきましては、本市の持続可能で使いやすい公共交通体系を 目指し、昨年度国の「公共交通活性化総合プログラム」の採択を受けて、任意協議会である「村上市 公共交通活性化検討委員会」が組織され、アンケート調査およびモデル地区である山北地区における 懇談会を開催いたしました。本年度は、平成23年度から3年間の実証実験に向けて、法律に基づく法 定協議会を立ち上げ「公共交通総合連携計画」を全地区の市民の意見を反映しながら策定し、交通弱 者はもとより、通学や通勤、さらには市民の福祉の向上に繋がる全ての市民が利用しやすい市民の足 の確保に努めます。   また、高齢社会に対応するため、集落・町内の狭隘な生活道路につきましても、歩きやすく高齢 者に優しい道路整備を推進してまいります。   さらに、市民のご意見をお聞きしながら、本年度中に「市の木、市の花、市の鳥」、「市民憲 章」を制定し、市民の一体感の醸成に努めてまいります。   次に、本年度の一般会計予算の概要と主要事業の取り組みにつきまして申し上げます。   予算編成にあたり実施する事業は、総合計画における事業計画を精査し、市民の生命財産を守り、 活力あるまちづくりの創造のため、メリハリのある編成を行ったところであります。   社会経済の不況により、税収の大幅な落ち込みが予想され、大変厳しい財政状況にありますが、 本年度の予算規模を一般会計総額で301億8,000万円を計上いたしました。   主要財源につきましては、市税で67億3,768万円、地方交付税で116億1,500万円、国県支出金40 億7,896万円、市債31億9,310万円を見積もりました。   次に、主要事業の取り組みにつきましては、市総合計画の基本目標に沿ってご説明申し上げます。   支え合い安心して暮らせる思いやりのまちづくり。   はじめに、支え合い安心して暮らせる思いやりのまちづくりであります。   全国の地方都市同様、本市においても、少子高齢化の影響により、高齢者のみの世帯や核家族世 帯の割合が増え、老後の生活や子育てに不安を抱える市民が年々増加しております。これらの不安を 払拭し、市民の健康を守り、福祉の充実を図ります。   まず、保健・医療の充実につきましては、健康教室などを通じての市民の心と体の健康づくりや、 予防接種による感染症予防策を徹底し、総合的な健康づくりの推進を図るとともに、各種がん検診や 特定健診、特定保健指導による成人・高齢者への健康支援を引き続き行います。また幼児歯科検診や 成人歯科検診、口腔内の健康教育等、歯科保健の充実により市民の健康保持増進を図ります。   全県的に深刻な医師不足が叫ばれている中、本市においても、地域医療対策については喫緊の課 題であります。市民が安心できる地域医療体制の構築を目指すため、地域医療フォーラム等の開催に より地域医療の現状について市民の理解を深めるとともに、村上総合病院が更新を予定している核医 学検査装置(ガンマカメラ)を国県と協調し支援するなど、地域医療体制の充実に向け取り組みを進 めてまいります。   地域福祉の形成につきましては、市内で活動されている各種福祉団体に対する支援の継続はもと より、地域住民やNPO法人、子育て支援団体などの民間組織との連携を深め、「地域の支え合いに よる福祉」を目指した総合的な地域福祉の推進を図ります。また、市民参画の機会を積極的に推進し、 市民のボランティア意識の醸成と人材の育成強化を図り、登録ボランティア数の増加に努め、重厚な 地域福祉の形成を図ります。   高齢者支援の充実につきましては、健康づくり・介護予防施設の充実を図り、健康寿命を延ばす 保健・介護予防対策を推進するとともに、生きがい活動通所支援事業の実施や老人クラブ活動に対す る支援等による高齢者の社会参加の促進を図ります。また、外出支援サービス事業や軽度生活援助 サービス事業、各デイサービスセンター等、高齢者の自立を支える福祉事業の充実を図り、高齢者が 住みなれた地域で安心して暮らせるよう、サービスの提供に努めます。   かねてより、市民の皆さまから強い要望のありました荒川いこいの家の建て替えがまもなく完了 し、営業を再開します。これにより、温泉の活用による心身のリフレッシュと健康の維持増進が一層 図られるものと期待をしております。   また、神林いこいの家および寿山荘には、AED(自動体外式除細動器)を配備し、安全・安心 で快適な施設サービスの充実を図ってまいります。   障がい者支援の充実につきましては、障がいを持たれている方が地域で安心して暮らしていける よう、各種制度の積極的な活用を図るとともに、相談支援の体制や情報提供の充実を図り、障がい者 やその家族の不安の解消と自立支援に努めます。また、関川村、粟島浦村、そして本市の3自治体に より共同設置した「地域自立支援協議会」を中心に、関連する医療・保健・福祉・労働機関等との連 携を図り、個別の障がい特性に応じた総合的な障がい福祉の推進を図ってまいります。   子育て支援の充実につきましては、子育て支援に関する新市のアクションプランとして初めてと なる「次世代育成支援行動計画」後期計画を策定しました。この計画に基づき、今後5年間にわたり、 本市における総合的な子育て支援の推進を図ってまいります。   子どもたちは、本市にとって大切な宝であります。親が安心して妊娠・出産・育児ができるよう、 各種健診や相談指導を実施し、母子乳幼児の健康確保・増進を図るとともに、子育て支援センター事 業等の実施により、子育て親子の交流の促進を図ります。また、子育てに関する相談を行い、家庭保 育における育児不安の解消に努めるなど、地域資源等の活用により家庭と地域の子育て力の向上に努 めてまいります。   さらに、不妊に悩む夫婦や家族の費用負担の軽減と誰もが安心して産み育てることができるよう、 本年度「村上市不妊治療費助成事業」を創設いたします。   老朽化により移築を進めておりました瀬波学童保育所が、本年4月に「瀬波児童館」として開所 いたします。地域の子育て支援の拠点および現在整備中の山辺里学童保育所と併せ、放課後の児童健 全育成推進が図られるものと期待しております。また、老朽化した荒川地区の3保育園を統合した新 たな保育園の建設に向けて準備を進め、乳幼児期における保育基盤の充実を図ってまいります。   このほか、保育基盤の整備充実としまして、市内保育園および学童保育所にAED(自動体外式 除細動器)を配備し、子どもたちの安全と保護者の安心の確保に努めます。また、昨年ご寄付いただ きました寄附金を活用させていただき、市内全ての保育園、学童保育所及び子育て支援センターに児 童文庫を順次開設し、幼少期における情操教育の充実を図ってまいります。   生活支援の充実につきましては、本市における生活保護受給世帯数は全国同様に増加傾向にあり、 昨今の経済不況の影響も加わり、中途離職者の受給が増えております。この状況に対応するため、関 係機関との連携の強化と生活相談機能のさらなる充実を図り、市民が安心して暮らせるセーフティー ネットとしての制度活用を図ってまいります。   平等社会の推進につきましては、多様化する個人のライフスタイルやそれを取り巻く環境の変化 を的確に把握し、本市に適合した人権施策の推進手法を検討するとともに、全市民の人権が尊重され る施策の展開を目指します。また、男女共同参画においては、昨年に引き続き講演会を開催し、広く 市民皆様の人権意識の高揚を図ってまいります。   自然と景観を守る環境に優しいまちづくり。   次に、自然と景観を守る環境に優しいまちづくりであります。   まず、自然環境の保全についてであります。   地球温暖化をはじめとした地球規模の環境破壊が進む中、私たち市民一人ひとりが環境を守る大 切さを再認識し、後世に引き継いでいくことが求められております。そうした中、平成21年3月の 「環境基本条例」の制定から引き続き進めております「環境基本計画」と、法律で定められた「地球 温暖化防止地方公共団体実行計画」を本年度中に策定いたします。「環境基本計画」においては、本 年1月に市内中学校をはじめ、市民や事業者の方約4,500人を対象にアンケート調査を実施しており ますので、その意見を反映し、市民、事業者、行政等の協働による自然環境の保全および活用施策を 総合的に推進してまいります。   また、環境に配慮した意識の高揚を図るため、引き続き、各種団体と連携し「環境フェスタ」の 開催などを行うとともに、町内、集落などにおける市民清掃活動の支援や、海岸、河川等のクリーン 作戦の実施により、環境の保全に努めてまいります。   次に、生活環境衛生の確保についてであります。   施設の老朽化に伴う新ごみ処理場の建設関連事業につきましては、処理場建設に向けた一般廃棄 物処理基本計画に基づき、本年度、用地関係者の皆さまのご理解とご協力を得ながら用地取得を行う とともに、建設促進に向けた取り組みを行ってまいります。また、将来にわたり、市民が健康で文化 的な生活が送れるよう、環境負荷の少ない持続可能な社会の実現を目指し、ごみの発生抑制、再使用、 再資源化を推進するとともに、本年7月から荒川、神林および朝日地区においてプラスチック製容器 包装ごみの分別収集を試行、10月から本格実施し、分別収集を統一することにより、既存ごみ処理場 の負担軽減を図ってまいります。   後を絶たない不法投棄につきましては、巡回パトロールの実施と看板設置等による意識の高揚を 県などの関係機関と連携しながら行ってまいります。   また、市内火葬場の中で唯一市直営の「山北火葬場」につきましては、本年度から指定管理者制 度による運営を行い、他の火葬場と同様に、民間活力により、市民サービスの向上が図られることを 期待しております。   次に、上水道整備の推進についてであります。   村上地区における上水道事業につきましては、引き続き「第4次拡張事業」に取り組み、安定、 かつ、安全でおいしい水を供給できるよう施設の拡充と機能強化を進めており、本年4月には、「村 上浄水池」が稼働いたします。また、本年度から、山辺里地内の「第2水源地」の築造と、「第2水 源地」から村上浄水池までを結ぶ導水管の整備を行ってまいります。建設改良事業では、村上地区、 荒川地区における下水道事業の進捗や神林地区の道路改良事業などと併せた配水管の建設および老朽 管の改良を進め、安定した水の供給と施設の安全性を向上させ、新規需要等への対応と有収率の向上 を図ってまいります。   簡易水道事業では、村上地区において安定した良質な水の供給を行うことを目的とした「上海府 瀬波統合事業」を引き続き行うとともに、朝日地区および山北地区においては、経年より老朽化した 施設の改良事業に着手してまいります。   次に、汚水処理対策の推進についてであります。   下水道の整備は、生活の利便性、快適性の向上を図るとともに、公共用水域の水質保全および本 市の恵まれた自然環境を守るうえで、その役割は重要であります。   平成20年度末における本市の汚水処理人口普及率は、84.5%と県の普及率を上回る状況で整備が 進んでおりますが、整備未了となっている村上地区および荒川地区においては、引き続き、計画に基 づき整備を実施しているところであります。   公共下水道事業においては、終末処理場の施設増設工事と併せ、管渠布設工事を行い、処理区域 の拡大を図ってまいります。   また、集落排水事業では、「上海府地区農業集落排水事業」の完了が見込まれており、本年11月 頃からの供用開始を予定しております。併せまして、経年劣化してきている既存施設の改築更新を行 い、水洗化率の向上に努め、より一層の生活環境の改善に寄与してまいります。   なお、合併時からの課題であります上下水道料金の統一については、平成26年度からの料金統一 を目指し、識見を有する市民による「上下水道料金統一検討委員会」を開催して、引き続き検討を行 ってまいりますとともに、朝日地区においては、下水道料金従量制の料金算定方式への変更に向けた 「井戸メーター」の設置を進めてまいります。   次に、活力に満ちた輝くにぎわいのまちづくりであります。   まず、農業の振興についてでありますが、国の農業施策が、政権交代により大きく転換いたしま した。食料自給率向上と農村地域再生を目指す「戸別所得補償制度」の本格実施が、平成23年度から 予定されております。本年度は、前段階としてのモデル対策事業が実施されることから、農家の方々 に混乱なく新制度に移行していただけるよう、関係機関と連携のもと、準備を進めるとともに、食料 自給率の向上と耕作放棄地の発生防止を図るため、市として新たに水田利用推進事業を実施してまい ります。   また、ブランド化・地産地消の推進により、市内外の皆様から愛される安全で質の高い農林水産 物の積極的な生産普及拡大に努めるとともに、「農業振興地域整備計画」の見直しや「農村環境計 画」の策定が本年度で完了することから、計画的かつ環境に配慮した農業振興を図ってまいります。   なお、農作物だけでなく、生産者の意欲にも深刻な影響を及ぼしている有害鳥獣対策につきまし ては、昨年度、被害調査およびパトロールをもとに策定されました「農作物被害防止計画」に基づき、 本年度から具体的な被害防止策を対策協議会と連携を図り推進してまいります。   農業生産基盤整備につきましては、三面川左岸1期地区の県営かんがい排水事業をはじめとする 各種県営事業の早期完了の促進、農業用施設の維持管理についても適正な支援を継続します。また、 耕作放棄地対策については、平成23年度から実施予定の県営岩沢地区農地環境整備事業に先立つ土地 利用調査を進めてまいります。   林業の振興につきましては、「越後杉」、「岩船杉」等の地域産材の利用拡大の促進と森林の持 つ多面的かつ公益的機能を強化するため、引き続き間伐などの森林施業の支援、市行分収林の適正な 管理に努め、積極的な森林整備を推進してまいります。   特に「森林・林業・木材産業づくり交付金」の活用により、競争力のある木材産地の形成と地域 材の安定的な供給体制を整備するとともに、本年度新たに「再造林推進事業補助金制度」を創設し、 伐採跡地における再造林の支援をすることにより、良好な森林循環サイクルを構築し、林業の活性化 を推進してまいります。   また、開設中の森林基幹林道5路線の事業促進および既存林道の舗装改良・維持管理により、山 村地域の生活維持・地域活性化を図ってまいります。   水産業の振興につきましては、豊かな水産資源の確保のため、海面・内水面における放流事業の 継続等により、「つくり・育て・管理する」漁業のさらなる推進を目指します。   また、県営寝屋漁港の防波堤整備事業の早期完了を促進し、港内静穏度の向上を図るとともに、 漁協等関係機関と連携し、「さかなまつり」に代表される産直イベントの開催や、漁港・直売所にお ける加工、販売を視野に入れた組織の強化を支援いたします。さらに、瀬波温泉等の市内宿泊施設と 連携し、観光客をターゲットとした新鮮な地魚の消費拡大の取り組みも継続してまいります。   市外から多くのお客様が訪れるイヨボヤ会館については、バリアフリー化のためのエレベーター を設置し、来館者に優しい施設整備を行います。また、三面川観察護岸を含めた種川全体の浄化計画 および河床整備、緑地帯の環境保全を進めるための整備計画を作成し、観光資源としての充実を図り ます。   次に、商工業の振興についてであります。   市内の景況につきましては、依然として低迷している状況であり、市内中小企業の安定経営を図 ることが喫緊の課題となっていることから、融資制度の充実により経営の下支えを図るとともに、引 き続き不況対策資金の信用保証料を全額補給いたします。また、昨年度創設いたしました「産業等の 活性化支援補助制度」により、新たな価値創造につながる多種多様な意欲ある企業等の自立的な取り 組みを支援してまいります。   物産振興につきましては、伝統や技術を活かした新商品開発が見込まれていることから、首都圏 での商談会や各種物産フェアの参加と併せて商品化・販路拡大を図ってまいります。   また、昨年度商工会議所・商工会との連携により発行いたしましたダブルプレミアム商品券は、 市民の購買意欲を刺激し、地域商工業の活性化に大きな効果があったことから、本年度も継続し、更 なる地域内消費の拡大を図りながら商店街を支援する商店街空き店舗活用事業により、中心市街地活 性化を促進してまいります。   次に、観光の振興についてであります。   昨年は、「新潟県大観光交流年」として、本県には、トキめき新潟国体、NHK大河ドラマ「天 地人」、そして「うまさぎっしり新潟」に代表される新潟デスティネーションキャンペーンなど、年 間を通して多くのお客様においでいただきました。また、本市においては、日本を代表する有名な女 優が出演されたJR東日本のコマーシャルをはじめ、多くのメディアに本市の魅力を取り上げていた だき、大きな効果を実感した年でもありました。今後はこの熱気を一過性のものに終わらせないため にも、更なる取り組みが必要であります。このため、県では、本年度を「ポスト大観光交流年」とし て、官民協働のキャンペーンを行う予定であり、本市においてもその一環としての振興事業を実施し てまいります。   幸い、関係各位のご努力により、市内の3つの観光協会が本年4月に一本化され、組織強化が図 られます。本協会を中心に、市民一丸となった戦略的かつ一体的で幅の広い観光振興を推進いたしま す。   また、秋田、山形、新潟各県内の10市町村による広域観光圏「日本海きらきら羽越観光圏協議 会」が2年目を迎え、連携の成果が大いに期待されます。「また来たい」、「もっと居たい」とお客 様に思っていただけような、何度でも訪れたくなる滞在型観光を目指し、特に圏域内の温泉と連携し た「連泊キャンペーン」などにより、瀬波温泉等の宿泊客の増加を目指してまいります。   就業・雇用支援につきましては、市内の雇用状況が依然として大変厳しいことから、今後も関係 機関と連携し、雇用の確保や若者の職業訓練、就業支援に努めてまいります。特に、昨年度から実施 しております「ふるさと雇用再生特別基金事業」、「緊急雇用創出事業」を継続し、市での直接雇用 と民間への委託事業を実施し、合わせて市内に約70人の雇用創出を図ってまいります。   また、日本海東北自動車道延伸に伴う利便性の向上と併せて岩船港を利用した海路の可能性をP Rしながら積極的な企業誘致を図ってまいります。   安全で快適な住みよいまちづくり。   次に、安全で快適な住みよいまちづくりについてであります。   まず、道路の整備についてであります。   高速交通体系の整備促進につきましては、新直轄方式で工事が進められ、本年度中に朝日まほろ ばインターチェンジ間の供用開始が見込まれております。一般道との効率的なアクセスを確保するた め、村上山辺里インターチェンジおよび朝日三面インターチェンジの整備や、(仮称)荒川高速バス ストップに着手し、利便性の高い高速交通体系の構築を図ってまいります。   また、基本計画区間である朝日〜温海間の早期事業化に向け、引き続き国・県に対し地域と一丸 となって要望を行ってまいります。   幹線市道の整備につきましては、村上地区瀬波1号線、荒川地区長政坂町線、神林地区桃川牧目 線および朝日地区布部高南線の道路改良工事を実施し、国道・県道へのアクセスの向上を図るととも に、機能性や安全性に配慮した幹線市道の整備に努めてまいります。   また、村上地区牛沢線の歩道新設工事、山北地区府屋1号線歩道改良工事を実施し、安全・安心 な歩行空間づくりを進めてまいります。   道路の適正な維持管理の推進につきましては、老朽化が進む橋梁の安全性確保と延命化を図るた め、計画的に予防的修繕を進めるとともに、冬期間の交通を確保するため、きめ細かな除雪対応を実 施してまいります。   次に、河川・排水路の整備促進についてであります。   河川整備では、神林地区山屋川及び滝矢川の改修工事を進めてまいります。   排水路整備では、昨年度に引き続き、村上地区岩船備前屋排水路の調査を行うとともに、荒川地 区(仮称)烏川排水路の整備に着手いたします。   また、山北地区の向川、家の沢の砂防事業の促進、一級河川荒川の浸透に対する堤防強化、局所 洗掘からの堤防保護と水衝部対策、乙大日川総合防域防災事業の促進、二級河川三面川水系、石川水 系の整備促進を、引き続き国・県へ強く要望してまいります。   河川・排水路の整備はもちろんのこと、点検・管理の強化に努め、豪雨時における浸水被害の解 消を図ってまいります。   施設の適正な維持管理の充実につきましては、周辺地域集落間との連携を図りながら、河川・排 水路の点検修繕や清掃等を実施し、周辺地域における安全性の向上を図ってまいります。   自然と調和した河川環境整備の推進については、河川それぞれの自然環境・景観や自然生態系の 保全に配慮した、地域の持つ個性的かつ快適性に富んだ水と緑の豊かな河川環境整備の促進を国・県 に対し要望を行ってまいります。   次に、港の活性化の推進についてであります。   特定地域振興重要港湾に指定されている岩船港につきましては、船舶の安全性、操船性の向上の ため、航路埋没の防止対策など整備促進を国・県に要望してまいります。   また、海岸保全施設の整備促進につきましては、瀬波海岸、岩ケ崎海岸および桑川海岸の浸食対 策事業の促進と、新規箇所の事業着手についても、国・県に要望してまいります。   にぎわいのある港湾・海岸の利用促進につきましては、隣接する漁業施設や港湾緑地公園など付 帯施設の有効活用を図るとともに、港湾関係団体と連携し、多くの市民や観光客で賑わう港湾・海浜 の利用促進を図ってまいります。   次に、安全なまちづくりの推進についてであります。   交通安全対策の推進につきましては、交通事故の減少を図るため、未就学児、小学校児童および 高齢者などの交通弱者を主な対象として交通安全指導および交通安全思想の普及に努めるとともに、 安全で安心して通行できる交通環境づくりのため、交通安全施設の整備を推進してまいります。   防犯対策の推進につきましては、悪質・凶悪犯罪の増加傾向を受け、安全確保と犯罪のない地域 づくりを目指し、防犯連絡組織や地域との連携強化を図るとともに、防犯灯など防犯施設の整備充実 を推進してまいります。   防災対策の推進につきましては、防災訓練の実施等により、災害救助活動の推進を図るとともに、 防災セミナーの開催などを通じて防災意識の高揚と地域自主防災組織の育成・支援を行い、災害対応 能力の強化を図ってまいります。   常備消防につきましては、消防機能および救急機能の充実を図るため、消防本署に1.5トン水槽 付ポンプ車、山北分署に高規格救急車を配備するとともに、救急救命士の計画的養成に努めてまいり ます。また、非常備消防につきましては、水利基準に基づいた消防水利の充実を図るとともに、引き 続き資機材の整備・充実や消防団の団員確保に努めてまいります。   消費者の自立支援につきましては、市民一人ひとりが多様化する消費者トラブルから身を守り、 安心した消費生活を送れるよう、消費生活センターに相談員を1人増員し、消費生活相談体制の充実 を図るとともに、広報活動や研修会、講座の開催により消費者情報を提供してまいります。   次に、高度情報化の推進についてであります。   地域情報化の推進につきましては、「村上市情報化基本計画」をもとに、高度情報化社会に対応 した市民生活の利便・向上を目指し積極的に取り組んでいるところです。   昨年、携帯電話の不感地域の解消として、村上地区上山田地内の移動通信用鉄塔整備が完了し、 また、本年度、同地区大栗田地内においても整備完了を予定しております。その結果、本年度末まで に市内全地域において携帯電話の不感地域が解消されることとなり、生命を守る大切な通信施設でも ありますので、事業の早期完了を目指します。   また、平成23年7月、地上テレビ放送がデジタル放送へ完全移行することによる難視聴地域につ いては、引き続き施設の整備・改修を推進し、完全移行までに市内すべての難視聴地域の解消を目指 してまいります。   さらに、昨年度から着手しております光ファイバーによる神林地区情報通信基盤整備につきまし ては、本年度で整備を完了し、神林地区全域で高速ブロードバンド化や、告知放送端末による多様な 情報サービスの提供を実現します。朝日、山北地区の情報通信ネットワーク施設と併せ、市民の生活 利便性の向上に寄与するため、施設の有効活用を推進し、適正な運用に努めてまいります。   行政情報化の推進につきましては、行政情報システムの適切な維持管理と情報管理の徹底を図る とともに、行政サービスの向上に向けた電子自治体の構築を推進してまいります。   また、本年度は、国勢調査の年であり、10年に一度の大規模調査が行われます。統計調査を遅滞 なく実施するため、統計調査員の確保に努めてまいるとともに、市民各位のご理解とご協力をお願い 申し上げます。   次に、良好なまちづくりの推進についてであります。計画的な土地利用の誘導につきましては、 昨年度に策定しました「都市計画マスタープラン」をもとに、計画的で効率的な土地利用を図るとと もに、良好な市街地の形成については、魅力的でコンパクトな市街地の形成と潤いのある環境形成を 目指し、都市計画道路および用途地域の変更に着手いたします。   良好な住環境の形成につきましては、災害に強い住宅づくりに向け、耐震強化の重要性を広く普 及させるとともに、木造一戸建て住宅の耐震診断、耐震設計および耐震改修工事の支援を新たに実施 してまいります。   景観の保全・活用の推進につきましては、地域それぞれが持つ価値の高い固有資産を継承しなが ら、良好な住環境を形成していくために、新たな景観計画の策定に着手いたします。   公共交通の整備についてでありますが、前段の「戦略プロジェクト」でも申し上げましたが、国 の支援をいただき広く市民の意見を反映しながら「公共交通総合連携計画」を策定し、平成23年度か ら3年間の実証実験を行いながら、@地域に密着した交通、A持続可能な交通、B今よりも便利で使 いやすい環境の整備、C安全で安心できる交通、D地区や集落などの元気再生、E効率化によるコス ト縮減を柱とした、市民、交通事業者、行政が「協働でつくり育てる公共交通」を目指してまいりま す。   豊かな心と文化を育むふれあいのまちづくり。   次に、豊かな心と文化を育むふれあいのまちづくりについてであります。   まず、学校教育の充実についてであります。   子どもたちが意欲を持って主体的に学ぶ力を育んでいくためには、地域に開かれた信頼される学 校づくりが必要不可欠であります。このため、郷育会議をはじめとした学校・家庭・地域といった横 の連携を強化し、学びの相乗効果を生み出すことにより、社会全体の教育力を高める取り組みを進め てまいります。このような取り組みを進める中で、学校教育と地域社会における子どもたちの諸活動 を一層活性化させ、豊かな人間・関係づくりを進めるなど、地域の教育力の向上に努め、「地域の子 どもは、地域で育てる」ことを実践してまいります。   個を伸ばす学校教育の充実につきましては、確かな学力を確実に身につけることができるように、 子どもの基礎・基本学力の定着と活用力の育成を図るため、引き続き教材・教具・図書等の学習環境 整備や外国語指導助手(ALT)をはじめ教育補助員・学習支援員の配置を行い、家庭学習と連携し、 自学自習力と学力の向上を図ります。   また、生徒が主体的に自己の進路を選択・決定できる能力と、しっかりした勤労観・職業観を育 むための地域支援活動「キャリア・スタート・ウィーク事業」を市内企業や事業所のご理解をいただ きながら引き続き実施してまいります。   特別支援教育につきましては、児童生徒一人ひとりに応じた適切な教育体制の整備充実に向けて、 引き続き介助員の配置を行うとともに、関係機関と連携を密にしながら充実を図ってまいります。   いじめ、不登校の問題につきましては、専門知識を有する指導員を配置し、市内全地域に、児童 生徒の心に寄り添った指導・相談などの支援体制を整備してまいります。この支援体制のもと、関係 機関とも連携を図りながら、今後ともいじめ・不登校などの児童生徒の諸問題の解決に、しっかりと 取り組んでまいります。   安全で豊かな教育環境づくりにつきましては、本年度からさらに、スクールガードリーダーを2 人増員し、パトロールボランティア等と連携して推進するとともに、冬期間の登下校バス運行等につ いても実施してまいります。また、小中学校の児童生徒に対しては、通学安全のヘルメット、防犯ベ ルの購入補助を引き続き行ってまいります。   平成23年4月に開校を予定しております統合山辺里小学校につきましては、昨年度から行ってい る校舎、体育館等の建設工事を竣工させるとともに、山辺里小学校、門前谷小学校がスムーズな形で 統合が行われるよう、学校・地域とも連携を図りながら進めてまいります。また、各学校における耐 震補強工事につきましても引き続き実施してまいります。   子どもたちが豊かな人間性を育み、生きる力を身につけていく上での基礎となる「食育」につい てでありますが、子どもたちはもとより、保護者にも「食育」の必要性や重要性の意識を高めていく とともに、地元産コシヒカリの学校給食を市内全小中学校で継続実施してまいります。   次に、生涯学習の充実についてであります。   市民一人ひとりが自分に合った学びを通し、新たな自己発見と出会い、人とのふれあいの中で心 の豊かさを感じ、自らの見聞を広め、その成果を地域社会に生かすことが生涯学習の意義であります。 「いつでも、どこでも、誰でもが学べる」学習機会を提供するため、市民に最も身近な公民館や各種 社会教育施設を活用し、市民の学習ニーズに応じた各種講座、講習会の提供や各社会教育団体活動の 支援体制を整備し、生涯学習活動を推進してまいります。   社会教育施設の整備充実につきましては、昨年度用地取得いたしました村上警察署跡地と、これ に隣接する既存の教育情報センターを一帯と捉えた生涯学習ゾーンの形成に向けて、本年度「(仮 称)生涯学習センター建設検討委員会」を設置し、市民の意見を取り入れた施設の検討を進めてまい ります。また、多くの市民に利用されている図書館、図書室につきましては、蔵書の充実を図ってい くとともに、中央図書館の祝日開館のさらなる周知と、老朽化に伴う移動図書館車の更新を行い、よ り良いサービスの向上に努めてまいります。   青少年の健全育成につきましては、昨年度各地域の育成会や市民会議の代表者で設立しました 「村上市青少年健全育成市民会議」と青少年健全育成センターとが連携し、官民共同で青少年の健全 育成に向けた取り組みを推進してまいります。   次に、文化・芸術の振興であります。   本市の優れた文化を継承し、新たな文化・芸術を育むことは、豊かな人間性や創造性を育て、多 くの人に感動を与える財産であります。この地域に存在する多様な財産の周知・活用を図るため、文 化施設での展示公開や「伝統芸能祭」「村上市美術展覧会」の開催を通じて、文化・芸術に接する機 会や発表の機会の提供に努めてまいります。   また、歴史的文化遺産である国指定史跡村上城跡・平林城跡の保存・整備を計画的に進め、一般 に広く公開するとともに、遺跡からの出土品や調査成果につきましても、展示公開のほか、各種歴史 講座等の教材に活用し、市民の文化財に対する保護意識の高揚と愛郷心の醸成を図ってまいります。   次に、スポーツの振興であります。   本市では、スポーツの持つ多様性を踏まえ、恵まれた自然環境や優れた人材等を最大限に活かし ながら市民の誰もが、いつでも、どこでも、いつまでもスポーツ活動に親しむことができる「生涯ス ポーツのまち村上」を実現してまいります。そのため昨年度、本市のスポーツ振興を総合的かつ効果 的に進める上での考え方や今後の方向性を示す「村上市スポーツ振興基本計画・むらかみ元気スポー ツプラン」を策定いたしました。   この計画を確実に実行するため、生涯スポーツの推進につきましては、年代やライフステージに 応じたスポーツ活動の機会を提供することが大切であります。そのため、気軽にスポーツに親しむ環 境づくりを進め、子どもから大人まで健康や体力づくりを推進するとともに、地域での推進役となる スポーツリーダー養成に努めてまいります。   可能性に挑戦する競技スポーツの推進につきましては、専門的指導者の養成に努め、競技活動や 指導が行える環境整備を進めるとともに、本年2月に朝日地区において総合型地域スポーツクラブ 「愛ランド・あさひ」が設立されたことから、既存の総合型地域スポーツクラブと連携しながら、ス ポーツ人口の拡大や個人、チームの技術力や競技力の向上、さらには、地域コミュニティ形成の一翼 を担っていただくことを期待しております。   また、市内のみならず県内外から参加される「元旦マラソン大会」や「笹川流れマラソン大会」 は、市民の健康、体力の向上はもとより、交流人口の拡大や地域の活性化にも大きな効果があること から、積極的なPRを行い、全市的な取り組みを推進してまいります。   簡素で効率の良い行政運営。   次に、簡素で効率の良い行政運営についてであります。   財政力が脆弱な本市にとっては、行財政改革の徹底と健全財政の堅持は、本市の輝ける未来のた めに大変重要な施策であります。このため、識見を有する市民による行政改革推進委員会のご審議を いただきながら行政改革大綱を定め、昨年11月には本大綱の前期実施計画をまとめることができまし た。   本計画は、組織・職員、財政、行政サービスおよび施設改革ならびに市民協働のまちづくりの推 進を具体的に示したものであり、行財政の健全経営を進めながら、スリムで効率の良い行政サービス の向上を図ると同時に、施設の有効利用および適切な管理を図ってまいります。また、計画の実効性 を高めるためにも、しっかりとした進捗管理と、よりきめ細かな行財政改革を進めてまいります。   さらに、平成23年度の組織機構の再編に併せ、窓口業務の効率化と市民サービスの向上のため、 市民や来庁者に優しい窓口体制の整備を検討してまいります。   また、老朽化が著しい山北支所庁舎につきましては、地域の防災拠点として市民への安全・安心 の提供はもちろんのこと、市民協働のまちづくりの拠点となることから、建て替え事業に着手いたし ます。なお、建て替えにあたっては、重要な地域拠点施設ではありますが、今後の組織・職員体制の スリム化等を考慮し、コンパクトな支所庁舎とすることとしております。   市民と行政の協働による行政経営。   最後に、市民と行政の協働による行政経営についてであります。   まちづくりの基本理念を後世に伝え残すためには、本市の恵まれた自然や歴史・文化などの地域 特性を活かした市民の参画によるまちづくりが重要であります。   各地域が長年培ってきた生活文化を理解するとともに、尊重し合い、市民一人ひとりが主人公と なる協働のまちづくりを推進いたします。この協働のまちづくりは、新たなまちづくりの手法ではな く、各地区や町内・集落において協働で行われる活性化策をより強力に支援していこうというもので す。今までの画一的な行政運営では支えきれない、地域の宝や資源を地域で考え「守り・育み・輝 く」故郷づくりを進めていくことを目的としています。   少子高齢化の現状は、町内・集落の自治会運営や後継者や嫁婿不足といった根幹的なことへも影 響しております。このため、企画部政策推進課に自治振興室を新たに設置し、平成23年度からの協働 のまちづくり実施に向けて、山北地区での「魅力ある集落づくり事業」や「週末百姓やってみ隊」な どを参考に、各地区に合った協働のまちづくり事業や地域間交流事業などを検討するとともに、市民 および職員の意識の醸成を図ってまいります。   以上が私の市政運営に当たっての所信と平成22年度の主要な事業概要であります。「元気“eま ち”村上市」の実現を目指し、職員とともに一丸となって、誠心誠意取り組んでまいります。   市民の皆様と議員各位におかれましては、特段のご理解とご協力、ご支援を賜りますようお願い を申し上げます。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 以上で平成22年度村上市施政方針を終わります。   午後1時まで休憩します。           午前11時54分  休 憩                                                        午後 1時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              日程第12 議第11号 平成22年度村上市一般会計予算                    議第12号 平成22年度村上市土地取得特別会計予算                議第13号 平成22年度村上市情報通信事業特別会計予算              議第14号 平成22年度村上市みどりの里特別会計予算               議第15号 平成22年度村上市蒲萄スキー場特別会計予算              議第16号 平成22年度村上市あらかわゴルフ場特別会計予算            議第17号 平成22年度村上市国民健康保険特別会計予算              議第18号 平成22年度村上市国民健康保険診療所特別会計予算           議第19号 平成22年度村上市後期高齢者医療特別会計予算             議第20号 平成22年度村上市老人保健特別会計予算                議第21号 平成22年度村上市介護保険特別会計予算                議第22号 平成22年度村上市介護サービス事業特別会計予算            議第23号 平成22年度村上市下水道事業特別会計予算               議第24号 平成22年度村上市集落排水事業特別会計予算              議第25号 平成22年度村上市簡易水道事業特別会計予算              議第26号 平成22年度村上市上水道事業会計予算           〇議長(佐藤宮吉君) 日程第12、議第11号から議第26号までの16議案を一括して議題といたします。   理事者から提案理由の説明を求めます。   市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) ただいま上程をいただきました議第11号から議第26号までの16議案について、 一括して提案理由のご説明を申し上げます。   これらの議案は、平成22年度の村上市各会計の予算案であります。施政方針でも申し上げました ように、第1次村上市総合計画の具現化に向けて着実な歩みを進めてまいりたいと考えております。 厳しい財政事情の中ではありますが、重要施策及び主要事業の実現に向けて通年予算を編成いたしま したので、ご理解とご協力をお願いするものであります。   それでは、各会計の予算案の内容について順次申し上げます。議第11号は、一般会計予算案であ ります。予算の総額は、前年度比プラス3.8%、10億9,000万円増の301億8,000万円であります。第2 条では債務負担行為、第3条では地方債の目的及び限度額等、第4条では一時借入金の借り入れ最高 額を30億円と定めたところであります。   歳入では、第1款市税をマイナス2.6%、67億3,768万円見込みました。第10款地方交付税は、プ ラス0.9%、116億1,500万円を計上いたしました。第14款国庫支出金は、プラス60.8%の24億5,329万 1,000円を見込みました。これは、子ども手当などの影響であります。第18款繰入金では、財政調整 基金繰入金として5億円をはじめマイナス20.3%、6億5,500万3,000円計上いたしました。第21款市 債は、プラス1.8%、31億9,310万円を計上いたしました。   次に、歳出について申し上げます。第2款総務費は、23億2,389万3,000円、2億6,900万7,000円 の減額といたしました。職員人件費の減額及び国体終了に伴うものが要因であります。第3款民生費 は、78億2,915万8,000円、7億1,097万2,000円の増額といたしました。子ども手当の創設、生活保護 及び障害者経費の増によるものであります。第4款衛生費で新ごみ処理場用地取得や子ども医療費助 成などで22億7,556万9,000円、3億574万5,000円の増といたしました。第7款商工費では、中小企業 振興資金預託金などで15億8,625万8,000円、5億7,047万5,000円の増といたしました。第9款消防費 では、防災無線統合経費終了で16億5,635万9,000円、5億8,717万9,000円の減といたしました。第10 款教育費では、山辺里地区統合小学校費などで41億9,063万9,000円、3億613万9,000円の増といたし ました。   続きまして、特別会計の予算案について申し上げます。議第12号は、土地取得特別会計の予算案 であります。予算の総額は43万2,000円で、前年度比2,336万5,000円の減であります。歳入で財産収 入など43万2,000円、歳出で諸支出金を同額計上いたしました。   議第13号は、情報通信事業特別会計予算案であります。予算の総額は14億30万円で、歳入では情 報通信施設負担金10万円を、情報通信施設使用料で3,666万1,000円を、繰入金で8,011万5,000円を、 諸収入で2,342万2,000円を計上いたしました。歳出では、総務費で7,792万3,000円を、事業費で160 万1,000円を、公債費で5,877万4,000円を計上いたしました。   議第14号は、みどりの里特別会計の予算案であります。予算の総額は2億3,620万円で、歳入の 主なものは売上金で7,095万円を、使用料及び手数料で9,711万円を、繰入金で6,286万4,000円を、ま た諸収入で517万6,000円を計上いたしました。歳出では、総務費で7,203万7,000円を、事業費では主 なものとして物産会館事業費で1,875万1,000円を、食堂事業費で4,263万6,000円を、保養センター事 業費で3,387万7,000円を、体験交流施設事業費で975万7,000円を、温泉活用健康増進施設事業費で5, 774万8,000円をそれぞれ計上いたしました。   議第15号は、葡萄スキー場特別会計の予算案であります。予算の総額は3,320万円で、歳入の主 なものは使用料及び手数料で1,207万6,000円を、繰入金で1,982万3,000円を、諸収入で124万3,000円 を計上いたしました。歳出では、葡萄スキー場運営経費を含んだ総務費で第2ペアリフト支曳索取り かえ工事費などにより、3,310万円を計上いたしました。   議第16号は、あらかわゴルフ場特別会計の予算案であります。予算の総額は5,660万円で、歳入 の主なものは使用料及び手数料で4,170万円を、繰入金で1,315万8,000円を、諸収入で111万円を計上 しました。歳出の主なものは、ゴルフ場管理費で5,654万9,000円を計上いたしました。   議第17号は、村上市国民健康保険特別会計予算案であります。予算の総額は73億2,100万円で、 前年度比6,300万円で、収入の主なものとして、第1款国民健康保険税では後期高齢者支援金分の国 民健康保険税の税率改定を前提として積算し、15億108万7,000円となりました。第4款国庫支出金で は17億7,864万3,000円を、第5款療養給付費等交付金では4億6,735万8,000円を計上いたしました。 第6款前期高齢者交付金では16億8,092万4,000円を、第8款共同事業交付金では8億8,977万円を、 第10款繰入金では7億1,206万2,000円をそれぞれ計上いたしました。歳出では、第2款保険給付費で 50億4,161万2,000円を、第3款後期高齢者支援金等では7億5,832万5,000円を計上いたしました。第 6款介護納付金では3億6,834万7,000円を、第7款共同事業拠出金では8億9,914万9,000円を計上い たしました。   議第18号は、国民健康保険診療所特別会計予算であります。予算の総額は1,990万円で、歳入の 主たるものは、第1款診療収入の943万2,000円及び第3款繰入金の1,045万6,000円であり、繰入金は 全額一般会計からの繰入金であります。歳出の主たるものは、第1款総務費の1,975万6,000円であり ます。診療委託料1,033万2,000円と職員人件費756万2,000円が主な支出内訳であります。   議第19号は、後期高齢者医療特別会計予算であります。予算の総額は6億2,690万円で、歳入で は後期高齢者医療保険料として4億2,507万6,000円、繰入金で2億181万7,000円を計上いたしました。 歳出では、総務費に3,183万5,000円計上いたしました。後期高齢者医療広域連合納付金では5億9,49 6万1,000円といたしました。   議第20号は、老人保健特別会計予算であります。予算の総額は250万円で、歳入では支払基金交 付金で106万7,000円を、繰入金で142万6,000円を計上いたしました。歳出では、総務費で28万7,000 円、医療諸費に210万8,000円を計上いたしました。   議第21号は、介護保険特別会計予算であります。予算の総額は62億8,800万円で、歳入では第1 款保険料に10億5,360万円を計上いたしました。また、保険給付費、地域支援事業費及び事務費の歳 出見込額に対する負担割合に応じて国庫支出金、支払基金交付金、県支出金及び繰入金を算出し、予 算計上いたしました。歳出では、平成21年度決算見込額及び第4期介護保険事業計画を反映させ、第 2款保険給付費に59億2,200万円を、第3款地域支援事業費に1億6,192万6,000円を計上いたしまし た。   議第22号は、介護サービス事業特別会計予算であります。予算の総額は5,970万円で、歳入では 第1款にサービス収入として4,979万3,000円を、第2款の繰入金に一般会計からの繰入金990万5,000 円を計上いたしました。歳出では、第2款のサービス事業費に上海府デイサービスセンター運営事業 経費として3,489万8,000円を、介護予防サービス計画費に1,889万2,000円を計上いたしました。   議第23号は、下水道事業特別会計予算であります。予算の総額は53億9,300万円で、歳入につい ては受益者負担金、下水道使用料、国庫補助金等で16億944万1,000円、市債19億1,970万円、他会計 からの繰入金18億6,385万9,000円を計上いたしました。歳出の主なものについては、下水道費として 29億4,823万円を、公債費に24億4,227万円を計上いたしました。   議第24号は、集落排水事業特別会計予算であります。予算総額は12億6,800万円で、歳入につい ては受益者負担金、使用料、国庫補助金等で3億9,117万7,000円、市債4億3,050万円、繰入金4億4, 632万3,000円を計上いたしました。   議第25号は、簡易水道事業特別会計予算であります。簡易水道事業の業務予定量は、給水戸数4, 587戸、年間総給水量122万1,000立方メートルを予定しております。予算の総額は6億5,800万円であ ります。歳入については、水道使用料、国庫補助金等で2億8,080万4,000円、市債を1億2,600万円、 一般会計からの繰入金2億2,960万3,000円を計上いたしました。   議第26号は、上水道事業会計予算であります。業務の予定量は、給水戸数2万111戸、年間総給 水量を649万立方メートルと定めました。収益的収支予算では、事業収益を9億6,675万8,000円、事 業費用を8億4,268万5,000円とし、当年度純利益は1億2,407万3,000円を見込んでおります。資本的 収支予算では、資本的収入を4億2,395万1,000円、資本的支出を10億6,881万3,000円とし、主な事業 として村上地区の第4次拡張事業で第2水源地の施設整備及び各地区で下水道、道路改良工事に伴う 配水管布設替えなど約1万1,500メートルを予定しております。また、荒川地区では、水道施設の拡 張事業に伴う測量調査等を実施いたします。収支差し引き不足額6億4,486万2,000円を当年度消費税 等資本収支調整額3,294万8,000円、過年度及び当年度損益勘定留保資金3億7,514万4,000円、建設改 良積立金2億3,677万円で補てんしようとするものであります。   以上、平成22年度一般会計及び特別会計の予算案について一括してご説明申し上げました。よろ しくご審議の上、原案どおりご決定賜りますようお願いを申し上げます。 〇議長(佐藤宮吉君) 以上で議第11号から議第26号までの提案理由の説明を終わります。                                              日程第13 議第27号 字の変更について         議第28号 字の変更について         議第29号 神林地区情報通信基盤整備工事の工事請負契約の締結について       議第30号 村上市辺地に係る総合整備計画の策定について         議第31号 村上市入札監視委員会設置条例制定について         議第32号 字の変更に伴う関係条例の整理に関する条例制定について         議第33号 村上市の特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関             する条例の一部を改正する条例制定について         議第34号 村上市消防手数料条例の一部を改正する条例制定について         議第35号 村上市駐車場条例の一部を改正する条例制定について         議第36号 村上市児童館条例等の一部を改正する条例制定について         議第37号 瀬波児童館開放条例制定について         議第38号 荒川いこいの家条例の一部を改正する条例制定について         議第39号 村上市子どもの医療費助成に関する条例の一部を改正する条例             制定について         議第40号 村上市国民健康保険税条例の一部を改正する条例制定について       議第41号 村上市後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例制定             について         議第42号 村上市公民館条例の一部を改正する条例制定について         議第43号 村上市さんぽく会館条例の一部を改正する条例制定について        議第44号 村上市体育施設条例の一部を改正する条例制定について         議第45号 市道路線の認定について         議第46号 市道路線の変更について         議第47号 市道路線の廃止について         議第48号 村上市都市公園条例の一部を改正する条例制定について         議第49号 村上市簡易水道事業施設整備基金条例を廃止する条例制定につ             いて   〇議長(佐藤宮吉君) 日程第13、議第27号から議第49号までの23議案についてを一括して議題とい たします。   理事者から提案理由の説明を求めます。   市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) ただいま上程をいただきました議第27号から議第49号までの23議案について、 一括して提案理由のご説明を申し上げます。   議第27号は、神林岩船駅前に係る字の変更についてであります。本案は、行政区として使用され ております岩船駅前について、添付しております字変更区域図でお示しのとおり、以前より字変更の 要望があり、このたび関係集落において協議が調いましたので、今宿及び小口川の一部を村上市岩船 駅前とする字の変更を提案するものであります。なお、岩船駅前に変更になる筆数と面積ですが、今 宿からは62筆、3万5,679.9平方メートル、小口川からは233筆、5万9,272.13平方メートル、合わせ て295筆、9万5,272.13平方メートルを有する区域となります。   議第28号は、圃場整備による字の変更についてであります。近江新地区県営圃場整備事業の実施 に係る胎内市との境界変更については、さきに議決をいただいたものでありますが、編入した区域の 字変更を行う必要がありますので、提案するものであります。   議第29号は、神林地区情報通信基盤整備工事の工事請負契約の締結についてであります。本案は、 神林地区における情報通信基盤整備事業の工事請負契約締結について議会の議決を求めるものであり ます。本工事は、今年度事業に着手し、22年度に整備完了する予定であり、神林地区における光ファ イバー施設を整備することによるブロードバンド空白地の解消と各世帯に設置するIP告知端末によ る行政情報の告知、緊急防災情報の伝達、集落放送等のコミュニティー等の再構を図るものでありま す。契約の方法についてでありますが、制限つき一般競争入札及び指名競争入札と2度にわたり競争 入札を公告しましたが、いずれも応札者が1社のみであったため、村上市財務規則第133条第3項第 6項の規定を準用し、随意契約を行うこととし、競争入札の応札者である株式会社NTT東日本新潟 と2月17日に仮契約を締結しております。   議第30号は、桑川辺地に係る総合整備計画の策定についてであります。本年度から23年度までの 3カ年計画とし、桑川地区簡易水道施設増改築事業を実施しているところでありますが、新たな事業 の必要などから事業費の増額が見込まれるため、辺地計画の変更を行う必要があります。ついては、 同法第3条第1項に基づき、辺地総合整備計画を定めるものであり、計画策定に当たっては事前に県 との協議を行い、同意を得ております。   議第31号は、村上市入札監視委員会設置条例制定についてであります。本市の発注する建設工事 に関し、入札及び契約の過程並びに契約の内容の透明性を確保するために、中立、公正の立場で客観 的に入札及び契約についての審議等を行う委員会を設置するための条例を制定するものであります。   議第32号は、字の変更に伴う関係条例の整理に関する条例制定についてであります。本案は、議 第27号に提案しております岩船駅前の字変更に伴い、関係条例を整理する必要がありますので、村上 市支所設置条例ほか4条例についての改正を行うものであります。   議第33号は、村上市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正 する条例制定についてであります。本案は、区嘱託員、産業医及び学校薬剤師の報酬額について改正 するとともに、国体推進員については国体終了に伴い削除するものであります。区嘱託員の報酬につ いては、区長会を通じ額も含めて制度全体の見直しを進めてきたところであり、報酬額については均 等割と世帯割を基礎に、均等割は年額12万円、世帯割は1世帯当たり年額1,200円で合意をいただい たところであります。現行の報酬額に大きな開きがあったこと、業務に対する報酬の考え方に相違が 見られたことで協議も難航したところでありますが、調整に向けて特に各地区の代表者の方々には大 変ご苦労をいただいたところであります。改めて感謝を申し上げる次第であります。産業医について は、現行の1回当たりの報酬では、職員の健康、診断結果の分析、指導や日常の相談業務などに対応 できないことから、村上市岩船郡医師会の要望も受けて他市の例も参考に年額報酬に改めるものであ ります。学校薬剤師については、検査項目がふえたことから、下越薬剤師会からの要望を受け、他市 の例も参考に単価を引き上げるものであります。   議第34号は、村上市消防手数料条例の一部を改正する条例制定についてであります。本案は、平 成22年4月1日より新潟県から煙火について火薬類取締法第25号第1項の許可に関する事務の権限が 移譲されることに伴い、審査事務に係る手数料を加えるものであります。なお、手数料は1件につき 7,900円であります。   議第35号は、村上市駐車場条例の一部を改正する条例制定についてであります。本案は、坂町駅 前市営有料駐車場の発券機、精算機等の機器類の老朽化により時間駐車を廃止し、すべて月決め駐車 とするための改正であります。   議第36号は、村上市児童館条例等の一部を改正する条例制定についてであります。村上市勤労青 少年ホーム敷地内に建設中の瀬波学童保育所が平成22年4月1日に児童館として開設することに伴い、 関連する村上市児童館条例、村上市学童保育所条例及び村上市勤労青少年ホーム条例の名称及び位置 等を改正するものであります。   議第37号は、瀬波児童館開放条例制定についてであります。村上市勤労青少年ホーム敷地内に建 設中の瀬波学童保育所が平成22年4月1日に児童館として開設することに伴い、利活用を本来の設置 目的のみに固定することなく、従来までの勤労青少年ホームの利用者及び地域住民の集会等に広く開 放するため、条例を制定するものであります。   議第38号は、荒川いこいの家条例の一部を改正する条例制定についてであります。昨年10月から 改築工事を進めておりました荒川いこいの家が先月末で竣工し、現在保健所による検査等開館に向け た準備を進めているところでありますが、この新しい荒川いこいの家は日帰り専用施設となることか ら、これまでの宿泊を伴う料金体系から入浴のみの料金体系に変更するものであります。利用料金は、 市内に住所を有する方については、大人300円、子供150円とし、また休館日は今までどおり毎週火曜 日としております。なお、本条例の施行は4月1日としておりますので、3月25日から1週間はプレ オープン期間として開館し、この間については無料でご利用いただく予定にしております。   議第39号は、村上市子どもの医療費助成に関する条例の一部を改正する条例制定についてであり ます。現在の助成対象者は、通院については就学前まで、3人以上の子供を有する保護者については 小学校3年生までとしています。子育てにかかる保護者の経済負担の軽減と健やかな子供の成長を支 援するため、子供の通院医療費の拡充を図り、子供の人数や保護者の所得に関係なく小学校6年生ま で引き上げることに改め、平成22年9月1日より実施の予定であります。   議第40号は、村上市国民健康保険税条例の一部を改正する条例制定についてであります。国民健 康保険税には、すべての加入者からいただく医療給付費分として平成20年度に創設された後期高齢者 医療支援金分及び介護2号被保険者からいただく介護納付金分がありますが、このたび提案させてい ただいておりますのは、後期高齢者支援金分であります。この後期高齢者支援金分については、毎年 支払基金から請求される後期高齢者支援金を基準として、国庫負担金等を控除した金額を賦課徴収す ることとなっております。高齢者の人口増や高度医療の普及に伴い、予想以上の後期高齢者支援金を 求められており、制度発足年である平成20年度決算において既に8,338万1,000円の赤字となっており ました。この状況は、平成21年度及び22年度でも同様の見込みであり、平成21年度までは前年度繰越 金等で対応しております。しかし、本来は後期高齢者支援金分の国保税で対応すべきものであり、平 成22年度はこの不足分に対する財源がないことから、国保税の後期高齢者支援金分について税率を改 定するものであります。   議第41号は、村上市後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例制定についてであります。 平成20、21年度に続いて平成22年度以降も当分の間普通徴収の暫定賦課を行わない取り扱いとするも のであります。後期高齢者医療制度については、与党民主党が平成24年度末までの廃止を掲げている ことから、制度が開始された平成20年度から普通徴収の暫定賦課を実施していないため、平成22年度 に実施した場合、納め方が変わることにより、被保険者に混乱を生じさせるおそれがあることなどか ら平成22年度以降も当分の間普通徴収の暫定賦課を行わないこととするものであります。新潟県後期 高齢者医療広域連合後期高齢者医療に関する条例の一部改正について、新潟県後期高齢者医療広域連 合で平成21年12月に専決処分され、平成22年2月27日新潟県後期高齢者医療広域議会で承認をされて おります。このことを受けて、村上市後期高齢者医療に関する条例においても平成22年度以降におけ る保険料の徴収の特例について定める必要があることから提案するものであります。   議第42号は、村上市公民館条例の一部を改正する条例制定についてであります。平成22年度から 神林地区公民館が神林農村環境改善センター内に移設されることに伴い、名称、位置等の一部改正及 び非常勤特別職の任期の統一を図るための改正を行うものであります。   議第43号は、村上市さんぽく会館条例の一部を改正する条例制定についてであります。村上市公 民館条例では、山北地区公民館はさんぽく会館内に設置されていることから、村上市公民館条例と利 用時間と使用料を規定する別表について整合性を図るために改正を行うものであります。   議第44号は、村上市体育施設条例の一部を改正する条例制定についてであります。村上運動公園 内にあります天神岡テニスコートは、上昇した地下水がラバーコートを押し上げたために凹凸が生じ、 利要不能な状態となっていることから、同テニスコートを体育施設から削除するものであります。   議第45号は、市道路線の認定についてであります。道路用地の寄附をいただいた1路線と神林地 区の圃場整備事業の完了に伴う新設道路2路線と里道1路線、計4路線を新たに市道認定しようとす るものであります。   議第46号は、市道路線の変更についてであります。神林地区の県道岩船町停車場有明線の道路改 良に伴う2路線と平林地内の市道改良に伴う1路線の路線延長の変更及び起点の変更、神林地区の圃 場整備事業の完了に伴う6路線の路線延長の変更と起点及び終点の変更、神林地区の県営湛水防除事 業に伴う河川改修工事により、狭小の市道橋を廃止したことによる1路線、南田中地内の市道改良に 伴う1路線、朝日地区の圃場整備事業の完了に伴う3路線、山北地区の2路線、合わせて7路線の路 線延長の変更及び終点の変更を行うものであります。   議第47号は、市道路線の廃止についてであります。神林地区の圃場整備事業に伴い、つけかえ等 により1路線を廃止しようとするものであります。   議第48号は、村上市都市公園条例の一部を改正する条例制定についてであります。本案は、議第 44号に関連して村上市都市公園のうち村上運動公園にある天神岡テニスコートは、コート下に雨水が たまり、表面に凹凸が生じたため、平成15年から使用を中止しておりました。このたび長期間にわた り使用されていないテニスコートを廃止し、隣接する野球場の駐車場として有効利用を図るものであ ります。   議第49号は、村上市簡易水道事業施設整備基金条例を廃止する条例の制定であります。簡易水道 事業施設整備基金は、簡易水道事業における改良工事等の財源の一部として簡易水道事業特別会計に 繰り出して運用しており、今年度においては残額のすべてを繰り出すこととしております。簡易水道 事業は、一般会計からの繰出金に依存して事業運営を行っており、今後の基金への積み立ては困難な ことから、村上市簡易水道事業施設整備基金を廃止するものであります。   以上、23議案について一括してご説明を申し上げました。よろしくご審議の上、原案どおりご決 定賜りますようお願い申し上げます。 〇議長(佐藤宮吉君) これから一括質疑を行います。   姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 市長、ご苦労さまです。多く全部一括で3問しか質問できませんので、ちょ っと1点、この入札の件、議第31号 監視委員会設置条例制定について、これについて3問私のほう で聞いてみようと思います。   私所管が建設企業なものですから、これ見ると総務のほうに振られておりますので、総務のほう が建設にかかわることのやるのかなと、ちょっとそういうふうに思っておりますけれども、非常に余 りにも簡単過ぎる条例なものですから、少しちょっと不安なところもございます。1つは、委員会の 委員が5名ということで、この5名という委員会はどのようなメンバーで、どのような方法で、また その議会の同意は必要になってくるのか、この辺のところを少しお聞かせいただきたいのですが。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) この入札監視委員会については、委員会を設置して委員長がいますので、委 員長から答弁をさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) ただいま上程されました案件につきましては、委員会設置条例であり ます。そんな中で、委員の5名以内というようなことでお願いをしているところであります。この選 任については、それらの有識、識見のある方ということで今後選任をしていくつもりでございます。 また、その選任については委員会、私どもの所管のほうでさせていただきたいということでございま す。 〇16番(姫路 敏君) 議会同意要らないですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 詳しい内容については、所管が…… 〇16番(姫路 敏君) 議長、ちょっと整理してもう一回言います、1問目の質問。いいですか。ど のようなメンバーで、どのような方法で選ばれて、議会同意は必要なのかと聞いているのです。これ だけに答えてください。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 詳しい要綱についてこれから検討していきまして、その後どういう人 がいいのか、それをやっていくつもりでございます。また、この案件については担当のほうで詳しい 内容についてご説明をさせていただきます。監査委員会のほうでお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 監査事務局長。 〇選管・監査事務局長(板垣 圭君) 今の議員のご質問の件でございますが、おおむね副市長が答 弁したとおりでございますが、最後の議会の同意は、委員の指名で同意は必要かということでござい ますが、これは法律等に基づいた委員ではなく、市町村の独自の任意設置の委員会でございますので、 議会の同意は必要ないものと考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 議会の同意は必要ないということになってくると、これまた少し心配なとこ ろがございまして、何が心配だかというと、やっぱり私はこの監視委員制度というのは、ひとつ行政 あるいは業者さんとの絡みの中で、さまざまな今入札問題がいろんな問題が出てきております。官制 談合なんていうのもあり得なくもない話でございます。それらも含めて監視をしていくということに なると、やっぱり1つは独立性の持った、一部行政がはまって、市長の息のかかったと言ったらおか しいですけれども、行政側がやりやすいような人をぼんぼん、ぼんぼん選んで、はい、監視委員制度 ですというのもこれまたいかがなものかというところも不安な材料でございます。ですから、第8条 の委員会の運営について語っておりますけれども、この条例に定めるもののほか、委員会の運営等に 関し必要な事項は、市長が別に定めると。確かにこれは条例ですから、市長がトップに立ってやって いくことが必要なのでしょうけれども、この辺からしてもひとつ私は独立性に少し懸念があるのでは ないかなと思われます。したがいまして、これは委員会付託になっておりますので、この辺も含めて 委員会の方々にはぜひ十分に審査をお願いしたいのですが、その前に先ほど副市長のほうで何か要綱 みたいなことのお話がございましたが、私的には条例の下には大体運営の規定などが存在してくるの だろうなと思います。条例をつかさどるというか、条例の下にその条例がうまく運営されるように、 運営の規定などがひとつ入ってくるのだろうとは思いますが、この辺のことも条例の中には入ってお りませんが、その運営について市長が別に定めるだけであって、その辺の運営に対しての規定などは 今後どのような考え方しているのか、お聞かせ願いたいのですが。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) ただいま申し上げましたとおり、第8条についての委員会の運営等に 関しては、必要な事項は市長が別に定めるということで、これから準備をしていくつもりでございま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) できればその5名の方々というのは、やっぱりしっかり、例えば司法書士さ ん、弁護士さん、税理士さん、士となっている先生方たくさんいらっしゃいますでしょうけれども、 5市町村あるのでしょうけれども、その中で均衡にされた中で、そういう方々にぜひ委員になってい ただいて、その方々も含めて要綱などをつくっていかれるような方向性がとれれば非常によろしいの かなと思います。今これから定めていくというのであれば、その辺いかがでしょうか、副市長のほう で。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) そういう意見も取り入れながらやっていくつもりでございますので、 よろしくお願いいたします。 〇16番(姫路 敏君) 終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 議第29号の神林地区情報通信の基盤整備工事についてちょっとご質問させて いただきたいと思います。   私も所管が建設企業常任委員会でして、これが総務のほうに入っておりますものですから、少し ご説明をしたいと。先般所管の課長から議員の全員協議会におきまして、入札工事をしたのですけれ ども、参加企業が1社しかなくて、随意としての再契約をするのだというご説明がございました。金 額の規模、それとその工事がどういったものかというその専門的なものは私もよくわかりませんが、 ただ、今この時期におきまして7億5,000万というその巨額な金額を投じてやる事業に関しまして、 普通であれば業者は飛びつくような工事ではありますが、そこにどうして入札に参加をせず1社にな ってしまったのか、そういった原因のほうは市側としてはどういうふうに分析されていますでしょう か。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇総務部財政課長(佐藤昭一君) この整備工事につきましては、最初JVの制限つきの一般競争入 札等で図ったわけでございますが、結果として1社ということで中止になって、その後6社の単体で の入札を行いました。これにつきましても辞退ということで、1社匿名ということで最終的に随意契 約を行ったわけでございますが、工事の手法等がやはり限定されているというのが原因でないかとい うことで、やれる企業がなかなか限定されるというのが原因でないかというふうには思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) この通信基盤整備に関しましては、旧山北地区、それと朝日地区はもう既に この整備がされているわけでありますが、そのときも当時地元業者さんとJVという形で契約されて いるようでございます。その金額との比較とは、当然いろいろな条件も違ったりして、一概にその金 額の比較はできないのでしょうけれども、ちょっと聞いたところによりますと、結局こういったマイ ク、ここに設備を設置した、そのメンテナンスに関しましては、どうしてもやった業者に後々行くの だと。例えば安く入札をとったとしても、その後々のメンテナンスを考えると、安くとったって後々 ずっと続くことを考えればかえっていいのだというようなことを言われている方もいらっしゃるよう です。そうすると、例えばこれがNTTに光ファイバーのその情報基盤が決まったとしても、結局そ の後のメンテナンスというのはNTTさんが直接やるわけではなくて、地元の業者さんにNTTさん が下請に出すというような形になれば、直接今の工事を業者が入り込むよりNTTさんに契約をさせ て、後々のメンテナンスを我々がもらうのだというような考え方があるというような部分は聞いてい らっしゃいませんでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇総務部財政課長(佐藤昭一君) そういった情報は、特に聞いておりません。 〇3番(本間清人君) わかりました。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 伺います。   入札監査委員会設置条例についてお伺いいたします。これは、この委員会は公開なのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 公開も含めてこれから検討をさせていただきます。現在は、条例を制 定をさせていただきたいということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) そうしますと、会議の内容とかいろいろな審査をした場合の仕事は、情報公 開の対象に当然なりますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 監査事務局長。 〇選管・監査事務局長(板垣 圭君) 当然村上市の情報公開条例の対象にはなるかと思います。た だ、その中でも非公開の開示情報があるような場合は、当然提出はできないということになりますが、 すべて情報公開条例にのっとった形で適正に処理されると思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) この委員会の開催は、どのような進め方がされるのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 監査事務局長。 〇選管・監査事務局長(板垣 圭君) 今ほど副市長も申し上げましたとおり、詳細につきましては これから要綱、要領等を作成するという段取りに、この条例を可決いただいた後、検討することにな るかと思います。 〇22番(相馬エイ君) はい、わかりました。   終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 単純な質問なのですが、議第29号の神林地区情報通信整備工事の請負契約 の締結についてでありますが、今ほど本間議員のほうからも質問ありましたのですが、入札をやって も1社しかなかったということで、それに対する答弁として工事の手法に関係するのではないかとい うふうなお話もございましたのですが、この資料を見ただけでは、ちょっと私らではよくわからない のですけれども、工事期間が平成22年の3月27日から3月の31日まで、5日間というふうになってい るのですけれども、これはどういう工事でこの7億5,000万の工事をやるのか、ちょっと説明をお願 いしたいと思うのですが。 〇議長(佐藤宮吉君) 企画部長。 〇企画部長(小田貞明君) 工事の内容につきましては、市長提案説明でも申し上げております。ま た、既に完成、供用しております山北地区あるいは朝日地区と同様に、各世帯まで光ファイバーを引 き込んで、さまざまな行政情報の伝達あるいは超高速ブロードバンドのインターネット接続のサービ スを行うことになるわけでございまして、現実的にはほぼ1年近い工事期間が必要でございます。た だし、今ご指摘のようにわずか数日間の工事期間の設定ということでございますが、ご承知のように この事業につきましては平成21年度の国の経済対策に伴う補正予算を活用してございまして、繰り越 し前提の事業になってございます。今定例会提案しております3月の補正予算の中で、繰越明許費と してご提案をさせていただいております。議決をいただいたところで変更契約をし、工事期間は平成 23年の3月ころまで、およそ1年近い期間の中で工事を進めていくということになりますので、ご理 解をお願いしたいと思います。 〇6番(冨樫宇栄一君) わかりました。   以上で終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) そのほかございませんか。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) これで質疑を終わります。   ただいま議題となっております議第27号から議第49号までの23議案については、議案付託表のと おり、会議規則の規定によって各所管常任委員会に付託いたします。                                              日程第14 議第50号 平成21年度村上市一般会計補正予算(第9号)         議第51号 平成21年度村上市土地取得特別会計補正予算(第2号)         議第52号 平成21年度村上市情報通信事業特別会計補正予算(第5号)       議第53号 平成21年度村上市みどりの里特別会計補正予算(第5号)        議第54号 平成21年度村上市国民健康保険特別会計補正予算(第4号)       議第55号 平成21年度村上市老人保健特別会計補正予算(第2号)         議第56号 平成21年度村上市介護保険特別会計補正予算(第3号)         議第57号 平成21年度村上市下水道事業特別会計補正予算(第6号)        議第58号 平成21年度村上市集落排水事業特別会計補正予算(第4号)       議第59号 平成21年度村上市簡易水道事業特別会計補正予算(第5号) 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第14、議第50号から議第59号までの10議案についてを一括して議題とい たします。   理事者から提案理由の説明を求めます。   市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) ただいま上程をいただきました議第50号から議第59号までの10議案について、 一括して提案理由のご説明を申し上げます。   これらの議案は、平成21年度の一般会計及び特別会計の補正予算であります。議第50号は、一般 会計補正予算(第9号)であります。歳入歳出予算の総額にそれぞれ4億350万円を追加し、予算規 模を328億3,243万3,000円にしようとするものであります。   歳入の主なものは、地方交付税を1億1,409万1,000円、国庫支出金で3億8,612万5,000円、繰越 金では2億470万5,000円を追加するとともに、寄附金では篤志家にいただいた5,000万円を追加いた しました。   歳出の主なものは、総務費で情報通信事業特別会計への繰り出しなど4,901万8,000円を追加いた しました。また、民生費、衛生費、農林水産費で予算確定による減額を行いました。教育費では、1 億6,739万7,000円を減額いたしました。内容は、教育基金への積み立て、山辺里地区統合小学校建設 や生涯学習センターの減額などであります。さらに、諸支出金では財政調整基金に4億5,000万円、 減債基金に2億円、その他基金に2,000万円をそれぞれ追加いたしました。   議第51号は、土地取得特別会計補正予算(第2号)であります。歳入歳出予算の総額にそれぞれ 4万5,000円を追加し、予算規模を38万8,000円にしようとするものであります。   歳入では、財産収入を4万5,000円追加し、歳出の諸支出金を同額計上いたしました。   議第52号は、村上市情報通信事業特別会計補正予算(第5号)であります。歳入歳出予算の総額 からそれぞれ2,567万8,000円を減額し、予算規模を10億235万2,000円にしようとするものであります。   歳入では、第2款使用料及び負担金3,000円を、第5款諸収入では530万9,000円を追加し、第7 款市債では7,700万円減額いたしました。   歳出では、第2款基金積立金531万2,000円を追加し、第5款事業費では3,099万円を減額いたし ました。   第2条地方債の補正は、事業が確定したため限度額を変更したものであります。   議第53号は、みどりの里特別会計補正予算(第5号)であります。第1表繰越明許費として翌年 度に繰り越して使用する経費を計上したものであります。   議第54号は、国民健康保険特別会計補正予算(第4号)であります。歳入歳出予算の総額からそ れぞれ1億790万円を減額し、予算の総額を73億2,060万円にしようとするものであります。   歳入の主なものは、第4款国庫支出金で交付額の確定により2,309万2,000円、第7款県支出金で は2,537万6,000円それぞれ追加いたしました。   第8款共同事業交付金では、確定のため1億5,547万2,000円を減額し、第10款繰入金でも一般会 計の清算で1,099万4,000円減額いたしました。   歳出の主なものは、第2款保険給付費で、退職被保険者の医療費減等により2,255万1,000円、第 7款共同事業拠出金で8,325万6,000円減額いたしました。   議第55号は、村上市老人保健特別会計補正予算(第2号)であります。歳入歳出予算の総額から それぞれ1,897万7,000円を減額し、予算規模を682万5,000円にしようとするものであります。   歳入では、第1款支払基金交付金で920万円を、第4款繰入金で977万7,000円をそれぞれ減額い たしました。   歳出では、第1款総務費で57万7,000円の減額、第2款医療諸費で1,840万円を減額いたしました。 老人保健制度は、平成19年度で終了しており、本年度の診療報酬費として支出される内容は、過去に よる給付費のみであります。   議第56号は、村上市介護保険特別会計補正予算(第3号)であります。歳入歳出予算の総額から それぞれ2,610万3,000円を減額し、予算の規模を61億8,351万4,000円にしようとするものであります。   歳入では、第2款の分担金及び負担金を収納見込額により318万7,000円減額しました。また、地 域支援事業費の減額に伴い、第4款国庫支出金を443万5,000円、第5款支払基金交付金を78万7,000 円、第6款県支出金を221万8,000円それぞれ減額いたしました。   第8款繰入金では、介護従事者処遇改善臨時特例基金繰入金等の減額により、1,547万6,000円減 額いたしました。   歳出では、今後の支出額を見込み、第3款地域支援事業費を1,450万6,000円、第4款基金積立金 を1,159万7,000円それぞれ減額いたしました。   議第57号は、下水道事業特別会計の補正予算(第6号)であります。歳入歳出予算の総額からそ れぞれ5,180万円を減額し、予算の規模を51億7,817万1,000円にしようとするものであります。   歳入では、第2款使用料及び手数料を4,300万円、第6款諸収入で消費税還付金の額の確定によ り2,377万9,000円追加し、第4款繰入金では1億1,857万9,000円を減額いたしました。   歳出では、第1款下水道費で総務管理費1,230万円、施設管理費1,850万円、下水道建設費2,100 万円を事業実績に合わせそれぞれ減額いたしました。   議第58号は、集落排水事業特別会計の補正予算(第4号)であります。歳入歳出予算の総額から それぞれ5,019万9,000円を減額し、予算の規模を20億6,932万7,000円にしようとするものであります。   歳入では、門前・鋳物師地区の事業完了により、第3款汚水処理施設交付金を555万5,000円、第 5款繰入金で一般会計繰入金を4,193万8,000円、第7款諸収入、移設補償金を4,700万円、第8款市 債560万円をそれぞれ実績に合わせ減額したほか、第6款繰入金を1,181万4,000円、第7款で消費税 還付金3,764万2,000円を実績に合わせ追加いたしました。   また、繰越明許費において百川改修負担金2,021万円、県道村上神林線及び県道岩船港線改良改 築事業の委託料220万円、工事費3,259万円の合わせて5,500万円を平成22年度へ繰り越すものであり ます。   歳出では、第1款集落排水費で総務管理費の平成20年度分消費税の額の確定に伴い103万6,000円、 農業集落排水建設費で県道村上神林線移設工事費及び国道7号移設工事費の額の確定により3,900万1, 000円、門前・鋳物師地区の事業完了を見据えて、第13節委託料で測量設計委託料125万円、第15節工 事請負費575万円、第22節補償補てん及び賠償金で補償金415万5,000円をそれぞれ減額いたしました。   議第59号は、村上市簡易水道事業特別会計補正予算(第5号)であります。歳入歳出予算の総額 からそれぞれ877万9,000円を減額し、予算の規模を7億9,262万1,000円にしようとするものでありま す。   歳入では、第1款分担金及び負担金で工事負担金2,000万円を減額し、第3款国庫支出金では上 海府・瀬波簡易水道統合事業の補助事業追加要望に係る国庫補助金500万円を追加いたしました。   第7款諸収入では、消費税還付金として雑入に622万1,000円追加いたしました。   歳出では、第1款の一般管理費の修繕料及び手数料について、事業実績により640万円減額いた しました。   第2条の繰越明許費につきましては、県道大栗田村上線道路改良事業に伴う配水管改良工事を県 の歩道改良工事の進捗状況により607万2,000円を平成22年度へ繰り越すものであります。   よろしくご審議の上、原案どおりご決定賜りますようお願いをいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) これから質疑を行います。   姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 市長、ご苦労さまです。   議第52号、これは私の所管でございませんので、少々お聞きしたいと思いますが、先般、この前 に基盤整備ということで契約なされて、これから本格的に入るということで通信事業特別会計のほう に一般会計から繰り入れられて、そしてそこからお支払いされていくという経緯の中でこれが出てき ているのでしょうけれども、神林のほうは部長も一生懸命我々のほうに協議会の中で説明もなさいま したし、十分内容は承知しておりますので、ただ1つちょっと心配なことがあるのです。どういうこ とかというと、旧神林村の通信を一手に背負って、今まで行政と一緒になって貢献してきたところと いったら、神林の農協。恐らく行政と神林農協さんとの話し合いが手間取って1年ぐらい延びたよう な格好になっているのでしょうけれども、その歴史というのは非常に私は高く評価しているのです。 どこにも自治体もないものをああやって農協を主体性として、おばあちゃん、おじいちゃんからもう 神林の有線放送は非常にいい形で住民に入り込んでいって、恐らくこれからこの基盤整備の中でこの 支払いができ、契約ができてくれば、それはストップされていくだろうと。同時にどういうことがで きるかというと、撤去ということが出てくるでしょう。恐らくつけるときは行政も一生懸命農協に支 援しながらやってきた経緯もあろうかと思いますが、今時代の背景からいってこれらはみんな光ファ イバーに変えられ、その有線放送が時代から取り残され、そして撤去されるということになった場合、 この撤去はおまえら全部せいよということになるのでしょうか。この辺のところをやっぱり私はよく よく農協とまた、今まで貢献してきた農協と詰めていかなくてはいけないのかなとは思いますが、こ の通信整備の会計からそれら見ると何も出ていないので、ちょっと心配しているのですが、いかがで しょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 神林地区の有線放送等については、時代の趨勢とともに更新の時期に来てい るというようなこともあって、私どもの光ファイバー等について了解をいただいて工事を進めてきた というような経緯があると思っております。ご質問にあります今までやってきた農協の施設等につい て撤去のときはどうなるのだかというような話でございますが、それらについてはこれから十分に農 協さんと話をして、開業当時からどのくらいの経費がかかって、どのくらいの利益が上がってという ような詳細等も検討をさせていただきながら、市としての対応を真摯に考えていく必要があると、そ のように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 今年度の予算というか、もうこれは補正予算ですから、これで打ち切りでや っていくのでしょうけれども、今後考えたときに恐らく農協さんのほうにも光ファイバーの話等々も 行政側からも打診したりなんなりした経緯もあるとは思います。しかし、さっきの見てください。も うだれもできないのです、7億、8億かけても。やっぱりNTTが優先されるようなところに農協や れと言われても農協だってできないだろうし、やっぱりそうやって考えてみれば、農協さんの立場も、 私は別に農協の組合員でも何でもないのですけれども、貢献してきた度合いからいうとやっぱりその 辺は行政としても農協とよくよく話し合いながら、費用の負担等も現実的な部分やりながら進めてい くべきだろうなと、私はこのように思っております。ぜひ市長のほうも前向きに考えながら、今まで の貢献してきた部分、それらも含めて再度検討していってもらいたいなと、このように思っておりま すが、最後にいかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ただいま申し上げましたとおり、その経緯等も十分にわかっているつもりで ございます。有線放送も経営でありましたので、経営内容がどうだったのか、あるいは事業をやって きて収益がどうだったのかと、そういう点もつぶさに私どもも数値を見させていただいて、それから 検討を一緒にしていきたいと、そのように考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 答弁は要らないですけれども、農協のほうはどうしても収益上げていかなく てはいけない部分で存在していましたし、その辺で言うと行政とのその辺の考え方の違いもあったと は思いますが、含めてよろしくお願いしたいなと思います。   以上です。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) すみません。今の姫路議員と同じ議第52号についてちょっとお尋ねしたい のですけれども、この予算が来年1年で大体施政方針に書いてあるように、神林地区全域が基盤整備 になるというふうに書いてありますけれども、実際岩船駅前周辺の今宿、小口川地区というのは、実 質的に局番が違うために神林地区全域の中でどういうような形でこれからやっていくのかということ をお聞きしたいのですけれども。 〇議長(佐藤宮吉君) 企画部長。 〇企画部長(小田貞明君) 今回の神林地区の基盤整備工事の関係につきましては、サービスの内容 について、超高速ブロードバンド接続サービスの部分については、NTT東日本のBフレッツという 商品名のインターネット接続サービスがあるわけですが、それによって提供してもらうという計画を してございます。市で敷設をした光ファイバーの一部をNTTに貸し出しをして、そしてそれによっ てBフレッツを提供するというスタイルでございます。その場合、NTTのBフレッツ網という会社 の個人のネットワークがあるわけですが、それの仕組み上、加入電話の局舎単位で整備をする必要が あるということで、神林地区ではありますが、一部岩船の局舎の電話番号の方については、Bフレッ ツサービスを提供できないという状況がございます。これにつきましては、岩船地区を根本的に解決 をしない限り神林地区のブロードバンドも最終的には完成しないということになりますので、その部 分につきましてはNTT東日本のBフレッツ網の整備を促進してもらうという形の中で対応していき たいというふうに考えてございます。理由といたしましては、市街化の非常に狭い範囲の中の市街化 の地域でありますので、通信事業者による採算性が十分にとれる地域であるというようなことからそ ういう整備手法を考えたわけでございます。旧村上市内も含めまして、地域の皆さん方と一緒になり まして、NTTに要望をしてまいりたいというふうに考えてございます。もう既に岩船地区の皆さん 方にそういった説明会を始める準備をしてございまして、皆さんから加入の仮の申し込みをいただい て、それをつけてNTTに要望することによって、早期の接続ができるというふうに考えております ので、できれば神林地区の基盤整備事業が完了した、これから1年後に完成するわけでありますが、 ほとんど時期を同じくして、岩船地区も含めて残りの超高速ブロードバンド接続サービスが開始でき るような体制になるように要望を取り組んでいきたいというふうに考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 今言われたように、できれば岩船地区と神林の駅前地区が一緒になって、 来年中にBフレッツのほうに移行していただければ一番いいのですけれども、今月の22日と24日に駅 前地区と岩船地区で説明会やっていると思うのですけれども、やっていますよね。その辺の利用状況 というのか、そういうようなのが来年1年で完成できるという見込みがありますかどうか、ちょっと 教えてください。 〇議長(佐藤宮吉君) 企画部長。 〇企画部長(小田貞明君) 岩船局舎を利用してインターネットに接続している方が全員と申します か、ある程度新しいBフレッツに移行してもらえるようであれば、問題なく整備はできるというふう に思っておりますが、最終的に今現在利用されているのはADSLというサービスを利用されている わけでありますが、それとの料金差というのも多少ございますので、最終的には加入者の皆さんの選 択によることだろうというふうに思いますが、料金の差以上に通信の品質というのは格段に違います ので、そういった利点をPRすることによって皆さん方のご理解を得て事業に移行していくのは十分 に可能だというふうに考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 私が心配するのは、市長の施政方針だと来年1年のうちに神林地区全域の 基盤整備、情報のインフラの基盤整備は終わるというふうに施政方針に掲げてあるのに、岩船とそれ から今宿、小口川の神林の岩船駅前周辺がもし万が一1年以内に解決ができないと、施政方針でうた っていることがちょっと間違ってとらえられる可能性があるので、神林の駅前、岩船駅前の周辺の住 民にきちんとやはり説明をその辺をやっているのかどうかというのが一番心配なわけです。ですから、 その辺に関して今部長、住民説明会もやったということなので、その辺徹底した形で進められたのか どうかというのをもう一度教えてください。 〇議長(佐藤宮吉君) 企画部長。 〇企画部長(小田貞明君) 神林地区なのだけれども、Bフレッツのサービスができないということ の説明はいたしておりますし、それを解決するための手法についても説明をしてございます。そうい ったことで、住民の皆さんのご理解は得ているというふうに考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) そのほかございませんか。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) これで質疑を終わります。   ただいま議題となっております議第50号から議第59号までの10議案については、平成21年度予算 付託表のとおり、会議規則の規定によって各所管常任委員会に付託いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 以上で本日の日程はすべて終了しました。   本日はこれで散会いたします。   明日は代表質問を行いますので、定刻までにご参集ください。   長時間大変ご苦労さまでした。           午後 2時12分  散 会