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故郷をテーマにした作品を多く手掛ける画家、板垣匠さん(緑町三丁目)の個展が、市文化会館で開催されています。板垣さんの画法には特徴があり、目の粗い麻布を木に貼り、その上に砂とアクリル樹脂を混ぜたものを下地として描かれており、日本の漆喰やヨーロッパの壁画などを参考にしているそうです。
展示作品の中でも、見どころは「千五百秋(ちいあおき)」という作品。千五百秋とは、悠久に近い言葉で長い時間のような意味があり、板垣さんは「自然や人の営みに祝福と祈りを捧げている絵を描きたかった」と語ってくれました。絵には解説をつけておらず、自由に見て欲しいとのこと。郷土への独特な視点と表現力あふれる作品をぜひご覧ください。(取材:富樫)
市文化会館
令和3年5月11日(火曜日)~6月29日(火曜日)