平成25年村上市議会第3回定例会会議録(第4号) 〇議事日程 第4号 平成25年9月12日(木曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  一般質問                                              〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(25名)    1番   渡  辺     昌  君     2番   尾  形  修  平  君    3番   板  垣  千 代 子  君     4番   鈴  木  い せ 子  君    5番   本  間  清  人  君     6番   川  村  敏  晴  君    7番   冨  樫  宇 栄 一  君     8番   小  杉  和  也  君    9番   齋  藤  信 一 郎  君    10番   竹  内  喜 代 嗣  君   11番   平  山     耕  君    12番   川  崎  健  二  君   13番   木  村  貞  雄  君    14番   三  田  敏  秋  君   15番   小  池     晃  君    16番   姫  路     敏  君   17番   長 谷 川     孝  君    18番   滝  沢  武  司  君   20番   佐  藤  重  陽  君    21番   相  馬  エ  イ  君   22番   大  滝  国  吉  君    23番   大  滝  久  志  君   24番   山  田     勉  君    25番   片  野  鉄  雄  君   26番   板  垣  一  徳  君                                              〇欠席議員(1名)   19番   小  林  重  平  君                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    大   滝   平   正   君        副  市  長    鈴   木   源左衛門    君        教  育  長    圓   山   文   堯   君        総 務 課 長    大   滝   和   春   君        財 政 課 長    菅   井   晋   一   君        政策推進課長     渡   邉   欽   也   君        自治振興課長     佐   藤   憲   昭   君        税 務 課 長    伊 与 部   純   夫   君        市 民 課 長    西   村       治   君        環 境 課 長    吉   村   和   昭   君        保健医療課長     林       与 市 次   君        介護高齢課長     川   内   信   一   君        福 祉 課 長    斎   藤       勉   君        農林水産課長     瀬   賀       功   君        商工観光課長     田   嶋   雄   洋   君        都市整備課長     船   山   三 喜 雄   君        都市整備課参事    東 海 林   則   雄   君        下 水 道 課 長    中   村   則   彦   君        水 道 局 長    太   田       薫   君        会 計 管 理 者    百   武   勇   一   君        農業委員会                   遠   山   昭   一   君        事 務 局 長        選管・監査                   本   間       清   君        事 務 局 長        消防本部次長     伊   藤       功   君        学校教育課長     板   垣       圭   君        生涯学習課長     高   田       晃   君        荒 川 支 所 長    渡   辺   正   信   君        神 林 支 所 長    板   垣       裕   君        朝 日 支 所 長    本   間   誠   一   君        山 北 支 所 長    斎   藤   寿   昭   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長       橋   邦   芳        事 務 局 次 長    小   林   政   一        書     記    鈴   木       渉           午前10時00分  開 議 〇議長(板垣一徳君) ただいまの出席議員数は24名です。欠席届のある者1名、遅参の届けのある 者1名です。定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。   本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願 いをいたします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(板垣一徳君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、2番、尾形修平君、14番、三田敏秋君を指名をい たします。ご了承願います。                                              日程第2 一般質問 〇議長(板垣一徳君) 日程第2、昨日に引き続き一般質問を行います。   本日の一般質問は4名を予定しております。ご了承願います。   最初に、20番、佐藤重陽君の一般質問を許します。   20番、佐藤重陽君。           〔20番 佐藤重陽君登壇〕 〇20番(佐藤重陽君) 改めましておはようございます。高志会の佐藤重陽でございます。一般質問 を始めさせていただきます。私の今回の一般質問は1項目でございます。   村上市の人口減少問題対策についてということであります。この問題に関しては、昨日お二方が 既に質問しておりまして、なかなか重複するところがあるかもしれませんが、合間を縫いながら質問 を進めさせていただきたいと思います。   初めに、質問の要旨といたしまして、歯どめのかからない少子化傾向に対し、市の講じてきた現 在までの対策についてお聞かせ願います。   2点目に、若者定住促進が少子化対策にもつながると考えられているが、市長の考えと現在まで の取り組み及び今後の取り組みについてお聞かせ願います。   3点目、若者の進学、就職による市外への流出も人口がふえない要因の1つと考えられているが、 市長の考えと現在までの取り組み及び今後の取り組みについてお聞かせ願います。   4点目、村上市内における働く場の確保が若者をはじめとした人の定住、定着に大きく関係する と考えるが、市長の考えと現在までの取り組み及び今後の取り組みについてお聞かせ願います。   5点目、現在まで村上市が誘致した企業や村上市へ進出した企業と村上市との関係はどのような 状態にあるのかお聞かせ願います。   1つ、景気が変動する中、精力的に営業活動を行う誘致、進出企業から村上市に対し支援要望、 要請などはあったか、また支援要望、要請があったとき村上市はどんな対応をしてきたのか、また今 後の対応については。   2つ目が、村上市が誘致、進出企業に対し雇用促進などに係る定期的な情報交換や要請を行って きたのか。また、今後の対応については。   6点目が、子育て支援を進める中で、市内保育園、幼稚園の連携が今まで以上に必要と考えるが、 未満児保育に対する希望がかなわず、保護者の方々から不満の声も聞こえてきます。未満児と3歳児 以上の保育、幼児教育を考える上で、市内保育園と幼稚園の連携、すみ分けを進める必要があるので はないかと考えるが、市長の考えをお聞かせ願います。   7点目、移住、定住者の促進を進めるため、今まで取り組んできた施策と今後の取り組みについ てお聞かせ願います。   8点目、5月の市議会全員協議会において、村上市人口減少問題対策委員会の設置について政策 推進課より説明がありました。現在までの進捗についてお聞かせください。   以上8点について質問をさせていただきます。そして、お答えの後にまた必要があれば再質問さ せていただきたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 皆さん、おはようございます。それでは、佐藤議員のご質問について順次お 答えいたします。   最初に1項目め、村上市の人口減少問題対策についての1点目、市の講じてきた現在までの少子 化対策についてのお尋ねでございますが、少子化対策は単発的な事業実施等で解決するものではなく、 行政全体の総合的かつ連携した取り組みを継続して推進していく必要があると認識をいたしておると ころであります。   平成21年に策定いたしました第1次村上市総合計画におきましても、重点戦略である定住の里づ くりの実現に欠かせない対策として、5つの戦略プロジェクトを中心に総合的に取り組むことと位置 づけて現在まで事業を推進してきたところであります。これまでの取り組みといたしましては、子育 て支援、子育て環境の整備を中心に事業を展開してまいりました。   次、2点目、若者定住促進の取り組みについてのお尋ねでございますが、議員ご指摘のとおり、 若者の定住促進は少子化対策の大きな柱にもなるものと考えております。これまでの取り組みといた しましては、3点目、4点目でお答えいたしますが、今後は将来の施策に加え、若者向けの居住環境 の提供等新たな視点での施策を研究してまいりたいと考えております。   次に3点目、若者の進学、就職による市外への流出も人口がふえない要因の1つと考えているが とのお尋ねについてでございますが、議員がご指摘のように、若者の進学や就職による市外への流出 も人口減少の一因と考えており、一人でも多くの若者が地元に就職できるよう手だてを講じていると ころであります。この春学校を卒業し、就職したハローワーク村上管内の高校生の状況を見ますと、 管内への就職率が75%、県内を含めると95.3%となっており、以前よりも地元に就職した人の比率が 高くなってきておるのが現状であります。来春の卒業予定者についても、地元への就職希望者が強い と聞いております。本市としては、これまでも市内高等学校やハローワークとともに、岩船郡村上市 雇用対策協議会などに対して加盟する市内企業への新規卒業者の求人要請を行ってまいりましたが、 今後も継続し企業からの協力を得て地元就職の希望がかなう環境づくりを進め、多くの若者が地元に 定着できるよう努めてまいりたいと考えております。また、大学など上級学校を卒業して地元に就職 する人が少ない状況でありますので、その対策についても各企業に要請するとともに、さらなる検討 を依頼しているところであります。   次に4点目、村上市内における働く場の確保が若者をはじめとした人の定住、定着に大きく関係 すると考えるがとのお尋ねについてでございますが、働く場所は生活の基本であり、人の定住、定着 を促進するためにはその確保が不可欠であると考えております。本市では、企業誘致の取り組みを進 めるとともに、岩船郡村上市雇用対策協議会への働きかけや企業訪問時の要請などを行い、雇用の確 保に努めてまいりました。景気の持ち直しとともに雇用情勢も改善してきており、ハローワーク村上 管内の有効求人倍率も1倍まで回復しております。今後も粘り強く取り組みを続けてまいりたいと考 えております。   次に5点目、現在まで村上市が誘致した企業や村上市へ進出した企業と村上市との関係はどのよ うな状態にあるかとの、また進出企業から市に対して支援要望や要請はあるかとのお尋ねについてで ございますが、特に市外からの誘致企業や進出企業については、定期的に工場を訪問し、本社への表 敬訪問などを通して情報収集や意見交換をするとともに、事業拡張や雇用拡大についての要請を行う など交流や連携を深めております。また、新たに進出をお願いしている企業からは、優遇措置に対す る質問や要望、工業団地の空き状況や民有地に対する照会などが寄せられております。随時要望提供 を行っているところでありますが、特に優遇措置については企業の要望に応えられるように企業設置 奨励条例の改正について今検討しているところであります。   次に6点目、保育、乳児、幼児教育を考える上で市内保育園と幼稚園の連携、すみ分けを進める 必要があるのではないかとのお尋ねについてでございますが、本間議員の一般質問にもお答えしてお りますように、昨年8月に子ども・子育て関連3法が成立し、平成27年4月を目標に質の高い幼児期 の教育、保育の総合的な提供、子育て支援の充実を図ることを目的とした子ども・子育て支援新制度 が施行されることとなりました。この制度では、就学前児童、小学校の保護者を対象にニーズ調査を 実施し、乳児期の教育、保育及び地域子ども・子育て支援事業の現在の利用状況と今後の利用希望の 把握を行い、分析の上、具体的な定員及びサービスの見込み量の推計を行うこととしております。こ の制度の主なポイントといたしましては、質の高い幼児期の学校教育、保育の総合的な提供という目 的を達成するために、認定こども園制度の改善が主要施策に位置づけられ、幼稚園と保育園のよさを あわせ持つ認定こども園の普及を進めることとされております。このため、保育ニーズの把握や事業 者の意向希望などの聞き取りを行い、子ども・子育て会議での協議を経ながら子ども・子育て支援事 業計画に反映させ、幼児期の学校教育、保育の確保に向けた取り組みを行ってまいりたいと考えてお ります。   次に7点目、移住、定住者への取り組みについてのお尋ねでございますが、新市になって取り組 みました空き家バンク制度や旧山北町から継続して実施してまいりました「週末百姓やってみ隊」は、 いずれも一定の成果はあった事業ととらえております。山田議員及び川村議員に答弁いたしましたと おり、空き家バンク制度の充実を図りながら、両事業を中心に取り組みを強化してまいりたいと考え ております。   次に8点目、村上市人口減少問題対策委員会の進捗状況についてのお尋ねでございますが、姫路 議員及び長谷川議員に答弁いたしましたとおり、これまで委員会及び調整会議を各2回、各作業部会 を2回から4回の計11回開催しており、平成26年度から実施できる事業を最優先に議論を進めている ところであります。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) 市長から一通りご答弁をいただきました。ありがとうございます。   昨日、演壇でも申し上げましたが、全く同じテーマで姫路議員、長谷川議員のほうからも質問が 出ておりまして、できるだけ避けて質問をしたいな、重複しないようにしたいなと思っておりますが、 かぶるところがどうしてもあるかと思いますが、よろしくお願いいたします。   まず、質問要旨の1点目のところですけれども、歯どめのかからない少子化と。これは、村上市 だけの問題ではなくて、全国的な問題であろうかというふうに考えております。そういう中で、全国 の自治体が一斉に取り組んでいて、なかなか解決できない問題でありますので、これは本当に簡単に この場で1回、2回の話で終わるものでもありません。   そして、私も思うに、市長きのうも言っておられましたが、これは1つの問題で解決できるもの ではなくて、総合的な問題、総合的な対策で組み合わせによって解決しなくてはいけないのだと、そ ういうようなことを言われておったと思うのでありますが、私もそうだと思います。   そういう中で、私本日特に取り上げているのは、特に少子化、子育て支援、雇用、産業、雇用の 問題も含めての産業、移住、定住ということを取り上げてみました。しかし、この人口減少問題とい うことを考えるときには、住環境も含めて幅広いものになってしまうので、まだまだ教育、医療、介 護という分野も当然入ってくるのだろうというふうに思っておりますが、きょうはこの8点、特に8 点というよりは7点に、@からFについて少し質問させていただけたらというふうに思っております。   特にAのところでありますが、非常に若者定住促進が必要だということを申し上げたいのであり ますが、なぜかという中には、やはり今若い人の結婚観というものが非常に変わってきているのかな と。というのは、村上に若い人が進学、就職等で少子化の中で、また学業や就職で村上市を離れてい く方が多いわけであります。村上で今残っている方々が自分のパートナーを求めようとするときに、 私たちは一般的に男女が結構たくさんいるし、こんなにいい若者、こんなにすばらしい女性がいるの に何で結びつかないのかなというふうに考えているのでありますが、その価値観というものが非常に 難しい問題になってきているのかな。要するに、男女間で我々のころといいますか、そういう言い方 をするとちょっと情けないのでありますが、本来私などが考えるには、男女間で互いの価値観を共有 できる相手を求めることによってパートナーが探せるのかなと。要するに、価値観を同じ共有できる 人が一緒に夫婦として結婚できるのかなというふうに思っていたのでありますが、今若い人たちの考 え方の中では、互いの価値観を尊重してもらえる、要するに自分の考えは自分の考え、パートナー、 相手の考えは相手、男女が考え方が違うと。そのものの違いを理解して、そして認めてくれる方と一 緒になろうというようなところに少し変わってきているのかなと。同じようだけれども、それで非常 に若いカップルを誕生させるのに難しいハードルになっているのかなという気がしてなりません。   そういう中で、今若者定住促進対策につながると私が考えるようなもので、市長のほうから取り 組んでいるということでありましたが、具体的に一、二例を挙げていただくとどういう形のもので今 近年やっておられるか教えていただきたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡邉欽也君) 定住の里アクションプランということで、第1次総合計画の中でも うたっておりますが、その中の部分について今進めているわけですが、その内容につきまして今回策 定いたしました検討委員会で各部会でもって検討を進めているものでございます。   例えば子育ての支援部会のほうでもいろんな検討をしておりますし、雇用だとか元気なまちづく りのところで検討を進めているわけでございますが、1つには子育てしやすい環境の整備というよう なことで、例えば子育て支援センターの整備だとか、それから保育園、保育環境の整備だとか、それ から医療費、子どもの医療費の整備といったような形で安心して子育てができるようなことをさまざ ま取り組んできているわけでございますが、それに加えて今後どういった形でより充実させていくこ とによって定住、それから子育てのお子さん方が子育てしやすい環境にしていくかということを検討 しているというのが現在の状況でございます。 〇議長(板垣一徳君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) 定住ということで、いろいろ子育ての支援策というものは、この後でまたち ょっとお話をさせていただきたいと思うのですが、若者の定住ということを考えるときには、やはり 市長も何度も言っておられますが、まずここで生活する場を確保できるかどうか。要するに、仕事が あるかないかと、こういうことが一番やはり一つの大きな問題なのでないかなと。学校を出ても、帰 ってきて就職する場がない、または働きたいような仕事がない。この辺の問題が大きな問題の1つに なっているのかなと。   しかし、先ほどの市長答弁の中で、市内の近年就職率が75%、新卒の高校生の、県内で95%とい う非常に思ったより高い数字が出ておりますので、そういう意味ではありがたいなと。それだけの企 業が受け皿としての会社が存在するのだなということにまず安心を少ししているところであります。   ただ、そういう中で、やはり今以上に若い人がふえていかないといけないわけでありますので、 一人でも多くの若者が残れるような環境を創造していかなくてはいけないわけであります。そうした ときに、まず子育ての前の前段、若いカップルの誕生できるような環境をいかにつくり上げるかと。 その1つが私は大きな問題として今、何度も言っておりますが、生活の場を確保するための仕事なの かなと、雇用の問題なのかなというふうに考えているわけであります。   そういう中で、きのうも少し話出ておりました。これ姫路議員だったと思いますが、やはり雇用 創出への支援策を市独自でもっともっと考えるべきでないかなというふうなご提案があったと思うの であります。私も全くそのとおりだというふうに思っているのでありますが、これもやはり姫路議員 だったか、きのうたまたま進出企業として村上ではやはり超優良企業と言ってもいいのでしょうか、 ジャムコさんの話題が少し出ましたが、やはり昨年から非常に新卒または中途採用で大勢の雇用を今 担ってくれているという感じがしております。そしてまた、来春に向けてもある程度まとまった若い 人たちの雇用が生まれるような話も聞いております。   そういうことで、具体的に特定の企業でなくても結構なのですが、もっと企業と、進出企業たち とどんな働きかけ、または要望などが今まで来ているのか、あったらお聞かせ願いたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(田嶋雄洋君) まず最初に、市のほうからお願いしていることについては、先ほど 市長からも話ありましたように、高等学校やハローワークと一緒になりまして市内の企業の皆様にぜ ひ新規高卒の皆さんを地元に就職できるように職場を用意していただきたいというお願いはしており ます。   先ほど議員もおっしゃられたように、市内の企業においては今年度、ことしの4月、今まで以上 に多くの方の就職を得ることができましたし、今聞いている情報では来年度もさらに多くの求人を求 めたいというようなお話をいただいております。   それから、地元との進出された企業との情報交換でございますが、これは定期的に企業訪問をし たりあるいは必要に応じて、先日市長さんも東京のほうの本社等に訪問していろんなお願いをしてい るところでございます。相手企業から要望が出されることについては、できることについては極力要 望にお応えできるように検討しているという状況でございます。   以上です。 〇議長(板垣一徳君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) 市のほうからは定期的な働きかけがあると。市長からも答弁ありましたし、 今課長からもあったわけでありますが、これは直接確認している話でないので、非常に単なるうわさ なのかもしれませんので、違ったら違ったで訂正していただければ結構なのですが、ジャムコさんに ついて言うならば、ことし、来年で100人以上になるのでしょうか、ぐらいの雇用増というか新規の 雇用が入るという話を聞いているわけであります。   そして、工場自体は変わらないわけだから、よくそれでもつなというふうに考えたら、いや、新 たな場所も求めているのだという話も聞いて、市にも相談やら何やら持ちかけているような話も聞い ているのですが、そのような具体的な話もやはりあるのですか。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(田嶋雄洋君) まず、求人の話につきましては、今つくっている飛行機のほうが月 に月産で言いますと6台ぐらいのものがこの二、三年のうちに12台ぐらいの倍増になるというような お話をいただいております。そこで、正確な人数はわかりませんが、人をふやしてまいりたいという お話はいただいております。 〇議長(板垣一徳君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) 聞き方悪かったみたいです。それは、何となく私も聞いているし、先ほども 答弁いただいてわかるのですけれども、要は倉庫や工場の拡張を考えているという話も聞いているの ですけれども、それは事実であり、またもっと言わせていただくと、どうもその新天地を村上市では なかなか求められなくて、市外へ出るような話も聞いているのでありますが、その辺のことがちょっ と気になって今聞いてみたのであります。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 私からお答えをさせていただきます。   確かに今非常に受注が多くて、いわゆる倉庫的なストックヤードといいますか、ストックができ るところが欲しいというような意向をお示しのようでございます。それは、村上の製品だけではなく て、いろいろな工場から集まってくる製品でありますので、村上ということでは限定されたものでは ないということでありますけれども、先日東京に伺いましたのは、できることであれば、将来的に村 上の今あるジャムコを核といたしまして、どこかにあるものを村上に持ってきていただけませんかと。 そして、もっともっと広くやっていただけませんかというような要請をお願いをしたり、いろいろ景 気の話をしたりさせていただいたわけでございます。   いずれにいたしましても、今の村上市の現状を考えると、やはり工業団地はもうほとんどないで すよね。それをどうするかというようなところから私どもは取り組んでいかなければならないのでは ないかなと。   そして、当然のことではございますけれども、高速道路にアクセスできる、最短でアクセスでき るあるいはまたアクセスしたとしてもアクセス道路として非常に幅の広い道路、大きなトレーラーが 入ってくるようなこともあるでしょうし、そういうようなものが整備されているところをこれからや っぱり村上市としては考え、そして検討して取り組んでいく必要があるのではないかと。それをする 必要があると私は捉えておりまして、検討していかなければならないなと、そのように考えておりま す。 〇議長(板垣一徳君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) 余りこの問題に固執するつもりはないのですが、やはり働く場として、しか もある程度村上市の企業の中ではやはり企業のランクもそうですし、雇用条件などもやはり村上の中 では上位に位置する企業だと思いますし、やはりそういう企業が雇用をふやしてくれることによって、 より若い人たちの生活の安定が保たれるのでないかということで特に聞かせていただいているのであ ります。今市長から今後その辺のところについて検討していきたいということでありますが、ぜひそ うしていただきたいなと。   私のところに入ってくる話ですと、実はなかなか村上市に適地を見つけられなくて、隣接する胎 内市に今二、三話がいっているようであります。私もこれはそちらのほうからちょっと来た話なので 非常に気になったのです。というのは、過去に、その会社の名前忘れましたが、進出企業で村上市に 来てくれた方なのですが、来ていた企業が大きくなるときに場所がなくて、実は県営の工業団地に行 ってしまったということがかなり前だったと思いますけれども、あったはずです。そういうことを考 えると、今話を聞いている中では、これも直接聞いているわけでないのであれですが、将来的には倉 庫と言いながらやはり工場も含めた施設にでき得るようなところを求めているというような話も聞こ えてきますので、そうなるとなおさらのこと村上市としては、せっかく優良企業が来てくださって、 それを村上に残せないようなことになってしまっては元も子もありませんので、それは隣接する胎内 市ですので、通勤圏としては十分可能でありますが、でき得るならばやはり村上市にその今ある工業 団地を核として、市長が言われるように衛星的な形で村上の市内の中でその工場を営業していけるよ うな、運営していけるような形で市としても積極的に働きかけていただきたいなというふうに思うの でありますが、これは事務方としてやはり商工観光課長が先頭にならなければいけない。組織官は市 長だとしても、事務方としてやはりその辺のところ密にやはり働きかけたり、情報収集したり、足を 運んでいただきたいなというふうに思うのでありますが、いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 私どもは、何度か足を運ばせていただいているわけでございますが、議員の 皆さんに限らず、住民の皆さんも、いわゆる山辺里にあります創設非農用地があるわけでございます けれども、そこが何でそういうふうにならないのだというようなことを言っている方もいらっしゃる わけです。   あの現状をお話ししますと、今現状はまだ農地でありまして、いわゆる村上市時代にあそこの基 盤整備をするときに、基盤整備が終わった後には運動公園とか、それに類した施設をつくるという事 業計画を出して北陸農政局から許可をいただいてつくった創設非農用地でありますので、非常にそれ を直すのがハードルが高いというようなことをまず覚えておいていただきたいなと、そのように思っ ておるわけでございます。それが簡単にできることであれば、それほど簡単なことはないのですが、 非常にハードルが高い。どうしたらそれを簡単にできる方法がないかというようなことで検討をして いるわけでございますけれども、いずれにいたしましても基盤整備するときには、その当時佐藤さん も恐らく議員であったでしょうけれども、運動公園をつくると、それに類したものをつくるのだとい うようなことで計画が出ておりますので、それをどうするのかというようなことも非常にハードルが 高い問題でありますので、それらも含めてどうしても必要です。工業団地、村上市には何カ所かあり ます。しかし、今ほとんど満杯状態でありますし、また民間の空いている土地につきましても、非常 に今多くの方が企業から問い合わせがありまして、いわゆるメガソーラーの問い合わせがございまし て、いつかの時期になればどことどこが操業しますというようなことお示しできると思いますが、今 の段階ではもう少し、今進捗している状況でございますので、お話しできませんけれども、そのよう なことで、早急な対策をとると同時にそのような問題も抱えながら進めていかなければならないとい う立場もご理解いただきたいなと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) はい、わかりました。ありがとうございます。   とにかく先ほど市長のほうからもお話がありましたが、新規の企業に対しても優遇措置などに対 して条例改正も検討しているのだということもあるようですし、やはり働く場があってのとにかく生 活の場、そういうような気持ちでおりますので、そのことを忘れずにお願いしたいなというふうに思 います。とにかくあわせてやはり旧来から地元で頑張っておられる企業、地元の企業もあるわけであ りますので、それらに対しても、今この景気の浮揚の中で、上向きのムードの中で、やはりもう一回 頑張ろうと、さらに成長しようとやって頑張っておられる地元の企業もあります。その辺に対しても、 目配り、気配りをできたら忘れないでお願いしたいなというふうに思いますし、そういうことの窓口 というのは商工会議所になるのかもしれませんけれども、その辺との連携を密にしながら進めていた だきたいというふうに思います。   続いて、Eの子育て支援を進める中でというところでございますが、私ここで申し上げたいのは、 余り幅広く問題をしていくと収拾がつかなくなるので、端的に私がこの1年間の間で何度かお話をい ただいたり、また苦情をいただいて、するとすぐ福祉課長にご迷惑をかけ、相談しているような状態 でありますが、というのは、非常に未満児の保育が要望が高くなっております。ここにもいろいろ拝 見させていただいたのですが、村上市の保育園等施設整備計画という中でもいろいろうたわれており ます。現実もよく掌握しているのだなというふうに思いました。   ただ問題は、それに対しての対策としての施策についてまだ方針が決まらない、また検討、検討 で、もう既に動いていなければいけない問題が動いていないのでないかなというふうな気がしてなら なくて、今回特にこの人口減少問題の中では必要なポイントの部分になると思って質問に載せさせて いただきました。   というのは、子育て支援、要するに働く親御さんの環境というものは、ある程度子どもさんが大 きくなればもう安心して勤めも出られるわけですが、勤めながら育児をしていこうということになる と、やはり核家族化が進む中で3歳未満、いわゆるゼロ歳児、1歳、2歳児をどうやって面倒見てい くかと。その問題が解決しない限り、お母さんというものは特に安心して外に出ていけないわけであ ります。それがまたどうしても少子化の1つの要因にもなっているのでないかと私はそういう気がし てならないのであります。   そういう中で、私が申し上げたいのは、今市内保育園も幼稚園も3歳児以降についての保育、幼 児教育の場というものは、村上地区の保育園が二、三定員近くまたは定員超過しているところがある ようでありますが、ほとんどがきのうも話で出ておりましたが、保育園については定員割れというの が現状であります。そういうことを考えたときに、私は少しでも一番ゼロ歳児、いわゆる未満児です か、未満児に対しての保育のニーズの高い地域またはどうしても全保育園で見られれば一番いいので しょうけれども、どこか拠点的なものを考えながら、未満児保育に対して力を入れて、逆に言えば3 歳児以降というものは幼稚園もやっているわけでありますので、幼児教育か保育かという違いはあり ますが、そこのところのその話し合い、協議をしながら、逆に言えば3歳児以降は幼稚園に少しでも お願いして、そのあいた部分を少しでも未満児保育に保育園は力を入れて見ていくようなことに考え たらどうなのかなと。今いずみ幼稚園ですかのところで、きのうも話が出ておりました。長谷川議員 から出ておりましたが、こひつじ保育園ということで、未満児を見てくださっておりますが、幼保連 携ということで見ておりますが、もっとそれを進めていかないとうまくないのかなと。そして、逆に 言えば、未満児保育とか、保育に関しては私は幼稚園よりも市の保育園のほうが数段進んでいるのだ というふうに思っているのです、私が見る目の中でなのですが。そうしたときに、未満児保育という ものはある程度市で請け負い、3歳児以降というものは幼稚園にお任せをするような、ある程度そう いうすみ分けを調整をすることも必要になってきているのでないかなと。しかも、それを急いでやる ことによって安心して子どもを預けられる方々、仕事できる方々がすぐにでも出てくるのでないかな という効果を得られる方法なのでないかなというふうに考えているのでありますが、いかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) 佐藤議員今おっしゃるとおりだというふうに思っておりますけれども、 確かに近年未満児、特にゼロ歳児、それから1歳児の入園の申し込みが多いという状況であります。 また、育児休業明けで保育園のほうに入園される方もやはりゼロ歳児の方が多いというふうな状況に あるわけでありますけれども、その中で私どものほうも希望された保育園のほうに入園が可能という 形でとれれば一番よろしいのでありますけれども、しかしながらなかなかその要件等々に満たないと いいますか、その要件の1つにはやはり設備の面積、当然ゼロ歳児、1歳児を入れますと面積の基準 というものは当然ございます。それをもクリアしなければならないという問題も当然ありますし、そ れからまたもう一つ、今一番大きな要因としては、やはり人の、保育士さんの確保という部分がなか なかちょっと厳しい状況に至っているというのが現状であります。   そういう状況の中で私どもとしては、先ほど議員からもお話ありました認定こども園さんの村上 こひつじ保育園さんのほうを調整を図らせていただいたりあるいは定員割れしている保育園のほうに 受け入れが、行っていただくことが可能かどうかというような当然含めまして〔質問時間10分前の予 告ブザーあり〕実は保護者の方と相談をさせて決めさせていただいているというところではございま す。今現にやはり申し込みされて入園をお待ちになっている保護者の方もありますけれども、先ほど 申し上げたように保育士の確保という部分が今ちょっと大きな要因としてはございますので、私ども のほうとしてもハローワークにお願いをさせていただいたり、それから保育士の資格はあるけれども、 今現在勤めていないという方もおられるかと思っておりますので、そういう潜在保育士の掘り起こし 等々も含めながらその人の確保について今取り組みをさせていただいているという状況でございます。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 佐藤議員おっしゃるように、この乳児保育、非常にこれからそういうような お母さん方が要求が多いというようなことを考えますと、やはり将来的、近い将来乳児保育センター というようなものをやっぱり設置する必要があるのではないかと。例えば統合した保育園のところに そういうセンターを設けて、乳児専門的に保育する、面倒を見るというようなものが必ず私は必要に なってくると。ですから、1カ所1カ所に全部つくるというのは無理ですので、そういうような統合 したようなときにそういうようなセンター的な役割を持った施設が必要になってくると、そのように 捉えています。 〇議長(板垣一徳君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) 課長も市長もありがとうございます。   問題意識と考える方向は一緒なのです。だから安心なのですが、ただやはり問題は、やはり実は スピード感だと思うのです。というのは、今間に合わないとどうするのと、「今でしょ」。その問題 がここでもうたわれているのですが、この保育園等施設整備計画の中でもうたわれているのですが、 入所児童の状況、村上地区の保育を除き、ちょっと約して読みますが、定員割れの状況だと。過去5 年間で毎年減少していると。一方で未満児等低年齢の保育園入園児童数は年々増加していると。その まとめとして、保育園の新設等に際しては、その受け入れについて十分配慮が必要であるというよう なまとめ方をしているのです。   ところが、その新設や何かを待っていてはやはり間に合わないわけです。やはり今既にそういう 状態になっている。市長が言われるようにそういう施設を私は求めたいし、やはりお願いしたいと思 うのです。   ただ、そこにたどり着くまでの間、では何もしないでいいのかというところが問題になってきて いるのかなというふうに思うのです。だから、そういう意味で、今ある施設を生かしながら、しかも 保育園だけではなくて、幼稚園も取り込んで、いわゆるゼロ歳から学校就学前までの子どもたちを見 れるようなというのでしょうか、そういう環境を今提案し、そういうことを進めていく必要があるの でないかなと。将来的には、本当に市長言うような形でやっていただきたいと。それまでの間、では どうやって対処するのか。今いる若い人たち、若いお母さんたちが2人目、3人目という子どもを考 えたときに尻込みするものをそのものを排除するにはどうしたらいいのかというときに、今できるこ と、そういう形の中で私は幼稚園と保育園のその年齢の中でのすみ分けをして、少しでも保育園のほ うでゼロ歳児、1歳児を受け入れられるような環境にしたらどうかということを1つお願いしている わけです。   あとあわせて、課長のほうから保育士さんが足りないのだということを言っておられます。ハ ローワークに出ているのもよく存じております。しかし、若い人にとっては、実は保育士の資格を持 った方たくさんいるのですけれども、保育士の資格を持ちながら別な仕事についている方が多いので す。というのは、ハローワークに出ているのはあくまでもパート、臨時です。やはり若い人たちは、 自分たちが学んできたものを正職員として、正規の職員として働きたいという思いが強いのです。そ ういうものにかなわないとなると、やはりほかへ行ってしまいます。それこそだから課長が言うよう に、OBというのでしょうか、退職した方だとか資格を持ちながら子育てを理由にやめた方だとかい ろいろおられます。そういう方をもう一回呼び戻すわけではないのですけれども、そういう方たちを ねらってまた保育の現場に戻ってもらうということも考えておられるようですが、それはそれとして いいのですけれども、やはり保育士そのものの、これから公設民営という形で指定管理者制度でいき たいという考えもあるから〔質問時間5分前の予告ブザーあり〕職員の数を制限しているのは仕方な いのかなと思いながらも、しかしやはり必要な部署に必要な職員は置くべきでないかなというふうに 考えております。いかがでしょうか、その辺。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) 佐藤議員のおっしゃるとおりでございますし、私どものほうでも人の確 保という面はちょっと大きな問題もございますけれども、そういう点も含めまして、できるものは速 やかにやってまいりたいというふうに考えておりますし、いろいろ私どものほうも整備計画の中で進 めるべきものも当然出てくるわけですので、その辺のところの整合性も図りながら今後前向きにまた 検討させていただきたいというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) 余談になるかもしれませんけれども、決してこれを私は求めているわけでは ないのですが、先ごろフィギュアスケートの安藤美姫選手というのがいますね。シングルマザーです けれども、その方のことが新聞の記事に載っておりました。その中で、多様な親子を支える社会を築 いていかなければいけないのだよということなのであります。   というのは、例として出ているのがフランスの出生率のことが出ておりました。1990年前半には 女性1人が生涯に授かる子どもの数が1.6人。ところが、この2010年には2.01まで回復してきたので すよと。これは、経済支援のほかに保育制度の選択肢がいかに多いか。要するに、働く若い男女にと って子育てしやすい環境をどうやって行政または民間のそういう子育て事業、子育てにかかわる方た ちがカバーしてあげて、その方たちが安心して仕事でき、また子どもを育てられるという環境をつく るかということだと思うのです。そういうことで、保育制度というものは決して簡単なものでないな と、よくこれからの時代に合ったものを考えていかなければいけないなというふうに改めて思ったわ けであります。   そんなことで、その保育については十分考えていただきたいなということをお願いして終わらせ ていただきます。   最後に、ここに本当は時間をかけたかったのですが、またなくなりそうですが、Fの移住、定住 者の促進を進めるということがありますが、これはやはり大切なことだというふうに思います。空き 家バンクの話いろいろ聞かせていただきました。けさも早朝からテレビで山形のほうだったかどうか、 シェアハウスということでいろいろ紹介されておりましたが、若い方にもはやっておりますが、実は 高齢者の方のシェアハウスというものが今都心も含めて地方にも波及してきてふえております。とい うのは、寝泊まりする自分のプライベートな部分とやはり一緒に暮らして安心して、経費的なものも 含めてシェアハウス、要するに共有する部分があるということは、全く独立したマンションだとか建 物よりは経費的に安いと、こういうことだと思うのですが、そういう中で暮らす、またそういうとこ ろで暮らすことを思考される方がふえております。   特に私はポイントとして、実は3月の施政方針の質問の中でも実は市長に言われたときに、要は 元気なお年寄りを村上市に招致するような、呼び込むようなことができないのかと。それも大切な村 上市の人口をふやす1つの方法であり、そこには必ず消費、いろんなものの、医療を含めて、が発生 するわけであります。ここで生活するということで、やはりかかるものはかかるわけでありますので、 そういう方が若かろうがお年寄りであろうが、お年寄りといっても六十五、六でお年寄りというと、 ちょっと我々も近くなってきたので、お年寄りという言葉使いたくないのですけれども、今現役を引 退されるような方々はまだまだ元気なわけでありますし、そういう方々が第2のふるさとということ で、都心で暮らしながら、都心はもう自分の後継者、子どもたちに任せ、自分たちはのんびりこの先 好きなことをしながら暮らしたいという方々が非常に考え方としてまだまだおります。そういう方々 を村上に呼び込むような、そんなことでいろいろ人口増に対して考えていけないのかなと。   市長には、3月の施政方針では、やはり村上市に住んで〔質問時間終了のブザーあり〕終わって しまった。   続きはまたにさせていただきます。   それでは、私の一般質問これで終わります。 〇議長(板垣一徳君) これで佐藤重陽君の一般質問を終わります。   午前11時5分まで休憩します。            午前10時52分  休 憩                                                        午前11時05分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、10番、竹内喜代嗣君の一般質問を許します。   10番、竹内喜代嗣君。           〔10番 竹内喜代嗣君登壇〕 〇10番(竹内喜代嗣君) 10番、日本共産党、竹内喜代嗣です。今回は、3項目の大きな項目での一 般質問となります。それでは、順番に従いまして質問いたしたいと思います。   1つ目は、住民が安心して住み続けられるよう村上市の不断の努力が必要ではないでしょうか。 対策を伺いますということであります。   この対策の問題では、1番目に、村上駅周辺開発に財政をつぎ込み、老朽化した橋は通行止めに する方針が市長の考えですか。以下について伺います。   (1)、なぜ新飯田区長に宮ノ腰橋の修繕拒否、経過を見て通行どめの回答書を出したのでしょ うか。   (2)、道路、橋梁等の維持管理、ストックマネジメントについてであります。地球環境の保全 が叫ばれている昨今、我が国は今までの有限地球資源の消費に立脚した消費型社会から限りある資源 を有効活用する循環型社会、構造物を可能な限り長く使う長寿命化型社会への転換が喫緊の課題とな っています。以下について伺います。   さらに@、19年の国土交通省通達を受けて、すぐに調査開始をしなかったのではないですか。   A、現在調査中ということでありましたが、なぜ19年度から取り組まなかったのか。同じような 質問になりました。   そしてB、今後どう対応していくお考えか伺います。   不断の努力ということで2つ目、市の水害対策について伺います。(1)、百川橋梁が国道橋、 鉄道橋が拡幅されました。水量も増したわけです。神林時代にこの問題で前村長に一般質問したとこ ろ、7倍の流量ということで回答がございました。そうしたことからも、石川、百川、笛吹川の浸水 予想図が必要ではないですか。以下について伺います。   石川は、どのくらいの量で溢水すると想定していますか。   2つ目、石川、笛吹川、百川の堤防整備、しゅんせつの促進スケジュールはどうなっているのか。 市は、管理者である新潟県にどう働きかけているのか伺います。   そして、荒川に流れ込む神林地区の1級河川堀川の整備が必要かと考えています。上流部にかけ まして松沢川、そしてまた滝矢川等の浸水問題、洪水問題もございまして、下流からの整備というこ とになれば、当然これは計画スケジュールに入っていると思っております。したがいましてお伺いを 申し上げます。   荒川河口整備が遅れているのは、県の漁港整備計画と整合というふうにこれ書きましたが、これ 振興局の指摘で県の海岸区域計画との整合だということでお答えがございました。羽越工事事務所と も確認をしていたのですが、振興局から指摘がありましたので、訂正させていただきます。   そして、今なぜ進捗しないのか、何が原因と考えるのかお伺いをしたい。   そして3番目、大雨のときに田んぼが水量の調整池となり、水害を軽減しています。田んぼダム の制度化を県と国に要請していただきたいが、市長のご見解を伺いたいと思います。   そして、大きな項目の2番目、安心して暮らし続けられるまちづくりを考えれば、上下水道料金 の統合は安いところに合わせて統合すべきと考えるが、いかがでしょうかという質問でございます。   内容は、1つ目は、値上げが原因となる設備投資に一般会計資金を投入し値上げを軽減すべきで はないですかということです。   2つ目、値上げが低所得者の方を直撃いたします。軽減対策は考えられないかということであり ます。   大きな項目の3つ目、米価安定対策、対策が抜けていました、すみません。米価安定対策を国、 県に要請をしていただきたい。また、村上市独自の米価暴落に伴う融資施策を考えていただきたいと いうことであります。米をめぐる状況は、震災以降不足感の高まりから2年続いて米価が一定回復し たものの、現在ではことし4月以降から業者間取引での価格が急落し、歯どめがかからない状況とな っています。既に農協仮渡金は、昨年より1,800円も安い水準となっています。政府発表は、20万ト ンの過剰とされ、JAでは25年産も含めてということでありますが、60万トンの過剰とも言われてい ます。以下について伺います。   1つ目、政府に備蓄米の買い入れ実施を要請していただきたい。   2つ目、集荷円滑化対策資金を活用したこの余剰米の隔離対策をお願いしてください。   3つ目、国民の主食である米の価格安定と流通に国がきちんと責任をとる施策が必要と考えます が、市長の見解を伺いたいと思います。   4つ目、米の再生産に支障を来さないよう無利子融資など県とも協力して実現をしていただきた いということであります。年度末には、年を越えるのに大変な事態が、農家の困難が想定されます。 ぜひとも検討をしていただきたいと考えます。   それでは、降壇をして再質問したいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、竹内議員の3項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、住民が安心して住み続けられるよう村上市の不断の努力が必要ではないかの1 点目、村上駅周辺開発に財政をつぎ込み、老朽化した橋は通行止めにする方針が市長の考えかとのお 尋ねについてでございますが、市民に欠かせない大事な村上総合病院が駅の西側に移転するとなれば、 その利便性や本市の発展などを考えながら周辺の整備をすることは、私は重要であると考えておりま す。また、昨今問題となっている施設の老朽化に対する維持管理も市民生活にとっては重要なことで あると考えております。   したがいまして、開発優先というような見方は当たりません。そのような方針はとっておりませ ん。   そこで、1点目の1つ目、なぜ新飯田区長に宮ノ腰橋の修繕、拒否経過を見て通行どめの回答書 を出したのかという点についてでございますが、修繕を拒否したということではなく、現状以上に老 朽化のために危険度が増せば補修対応では済まないため、改修等により安全が確保できるまでの間は 通行止めも含めた検討をしなければならないとしたものであり、通行止めとすることを趣旨としてい るものではありません。   次に、1点目の2つ目、道路、橋梁等の維持管理、ストックマネジメントについて、平成19年の 国土交通省通達を受けてすぐに調査開始しなかったのはとのお尋ねについてでございますが、当時は 旧市町村間で合併のための調整をしていた段階であり、それら調整を踏まえ、新市になってからの調 査としたものであります。   現在調査中とのことだが、なぜ19年度から取り組まなかったのかについても同様であります。   次に、今後どう対応していく考えかとのお尋ねについてでございますが、平成21年度から始めた 市道橋の調査、点検は、平成26年度に完了する予定ですので、財政計画等と照らし合わせながら計画 的な改修や修繕等を行っていくこととしております。なお、早急に修繕等が必要な主要幹線道路等に つきましては、本年度から工事等を実施しているところであります。   次、2点目、市の水害対策についての1つ目、百川が拡幅され水量も増したが、石川、百川、笛 吹川の浸水予想図が必要ではないか、石川はどのくらいの雨量で溢水するか想定しているかとのお尋 ねについてでございますが、既に平成19年3月、新潟県より石川水系の浸水想定区域図が公表されて おります。それによりますと、石川水系の浸水想定区域図は平成18年当時の河川断面に対して、50年 に1回程度の確率の降雨による洪水が発生した際に起こり得ることを想定してまとめられているよう であります。   石川、笛吹川、百川の堤防整備、しゅんせつの促進スケジュールはどうなっているかとのお尋ね についてでございますが、市はどう働きかけているのかとのお尋ねについても同様でございますが、 本市では合併後毎年村上市河川整備促進協議会を開催し、村上地域振興局地域整備部に対しておたず ねの石川水系3河川を含めて、三面川水系の河川とともに要望を続けております。協議会においても、 会員から整備促進のスケジュール等についての質問もございますが、下流部である石川の改修状況や 予算の状況等を見ながら進めていくこととしているところであり、具体的なスケジュールを示すこと は難しいようであります。   次に2つ目、1級河川堀川の整備が必要だと考える。国は、河口整備が遅れているのは県の漁港 整備計画と整合できないからとしているが、なぜ進捗しないのか、何が原因と考えるかとのお尋ねに ついてでございますが、堀川につきましては新潟県の管理となっておりますが、平成14年度までで一 通りの整備は完了しており、現在は地域要望等に沿って国道345号までのしゅんせつ等を行っている ところであると伺っております。   なお、荒川河口整備が遅れているのは、県の漁港整備計画と整合ができないからとのことであり ますが、新潟県ではそのような計画はないということでありますし、羽越河川国道事務所においても 現事業計画の中では整備すべき計画はないということでありました。もし整備が必要と思われる箇所 等をご指摘ございましたら、国や県と調整をしてまいりたいと考えております。   次に、田んぼダムの制度化を県と国に要請していただきたいとのお尋ねについてでございますが、 神林地区の田んぼダムにつきましては平成14年度に田んぼダム発祥の地として、全国に先駆けて石川 水系の百川、笛吹川流域において実施され、最近では田んぼダムが十分に機能していると思われ、浸 水被害までには至っていないと聞いております。百川、笛吹川流域においては、農地・水保全管理支 払交付金を利用して22団体が田んぼダム事業に取り組んでおりますので、現段階では制度化への要請 は考えておりません。   次に2項目め、上下水道料金の統合は安いところに合わせて統合すべきではとのお尋ねについて でございますが、今回の上下水道料金の統一につきましては、各地区で設定されている基本料金を平 準化させていくものであります。   また、1点目の設備投資に一般会計資金を投入し、値上げを軽減すべきではとのお尋ねについて でございますが、地方公営企業である上水道事業は独立採算を原則としているものであり、事業の健 全な発展を図りつつ財政の自主、自立性を確保するものであります。特別会計の簡易水道事業、下水 道事業、集落排水事業の運営につきましては、一般会計の繰出金に過度に依存することなく、安定し た財政基盤を築くことを目標としているため、必要以上の繰り入れはしないことにしております。   次、2点目、低所得者の軽減対策は考えられないかとのお尋ねについてでございますが、上下水 道料金の統一については、最初に各地区の基本料金を平準化することを目的としておりますが、急激 な負担を軽減するために、緩和措置として5年の調整期間を設けて段階的に統一していきたいと考え ております。   次に3項目め、米価安定を国県に要請をしていただきたい。また、村上市独自の米価暴落に伴う 融資施策を考えていただきたいについての1点目、政府に備蓄米の買い入れ実施を要請していただき たいとのお尋ねについてでございますが、現在の米政策においても政府が大不況の際などに国民に提 供される備蓄米として買い入れはされており、25年産米の政府買い入れ予定数量は25万トンで、県内 の落札数量は3万948トンであります。うち本市での備蓄米生産数量は約1,737トンであり、24年産米 の92ヘクタールに比べ、25年産米は322ヘクタールで、約230ヘクタール取り組み面積がふえている現 状であります。このようなことから、政府に対し買い入れ要請は考えておりません。   次、2点目、集荷円滑化対策資金を活用した隔離対策をお願いしていただきたいについてでござ いますが、ご質問の集荷円滑化対策資金については、16年産米から豊作による過剰米を出荷段階にお いて主食用米の市場から区分出荷、区分集荷、保管、いわゆる隔離をすることにより米の需給と価格 の安定を図ることを目的に整備されました。   しかし、本対策については、21年産米を最後に終了しておりますので、今後の国県の対応、政策 を注視してまいります。   次に3点目、国民の主食である米の価格安定と流通に国がきちんと責任をとる施策が必要と考え るが、市長の見解をとのお尋ねについてでございますが、現在米の価格が国内の需給バランスにより 価格が決定されている状況であり、またTPPの問題もあることから、現在米政策の置かれている状 況は混沌としているところであります。国では、基本的に24年産米の農業者戸別所得補償制度等と同 じ枠組みで25年産においても引き続き経営所得安定対策として、米価や農業経営の安定を図る施策を 実施しているものと思っております。   次に4点目、米の再生産に支障を来さないよう無利子融資など県とも協力して実現していただき たいとのお尋ねについてでございますが、現在米の価格低下に対応可能な制度資金として、農林漁業 セーフティーネット資金、農業経営基盤強化資金と農業経営改善促進資金があります。これらの制度 資金は、いずれも認定農業者などの担い手に対し、長期の運転、経営または設備を整備する資金であ ります。また、これまで本市でも異常気象による農業所得の減少時には関係機関や団体と協力しなが ら対応をしてまいりましたので、本市の重要な産業でもある農業の育成を図るためにも引き続き県や 関係団体とともに対応したいと考えております。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) それでは、再質問申し上げます。   最初の安心して住み続けられる施策の1点目の宮ノ腰橋の回答についてでございます。担当課長 に今の市長の答弁とは一体どういうことなのか。修繕、通行止めということを回答した覚えはないと いうふうに聞こえたのですけれども、これは都市整備課長になるのか、どちらになるのでしょうか。   では、お願いします。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) この件につきましては、新飯田の集落あるいは区長会というので すか、嘱託会議というのでしょうか、そちらのほうからも毎年そういったような要望が出ているとこ ろでありまして、それでこの件については点検も済ませたところであります。それで、今現在は欄干 部分が非常に危ないというか、朽ちておりますので、それに対してこれ以上危険度が増せば通行止め も考えなければなりませんねというふうな回答だったと思っております。   それで、長寿命化計画、橋梁の長寿命化計画で点検も終えておりますので、その修繕の方法等を 今検討している最中でありまして、今現在通行止めにしているわけでございませんので、もう少し地 元と協議をしながら修繕の方法を考えていくというふうな段階であります。そういった意味でござい ます。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) この問題では、別紙で市長と整備課長宛てに要望書を出しました。並びに 土木事務所にも参りまして要望書を出しました。土木事務所の回答は、橋の改修の問題では拡幅等で 河川改修等で橋の工事が必要となれば、早い話が工事があれば架け替えますということでした。   それから、仮にこの小さな橋ですけれども、この工事をやるについて補助事業等のことは考えら れないのかということで相談申し上げたのですが、災害対策の関連で補助事業ありますよということ で、整備課のほうにもその旨回答をいただいた事柄について差し上げましたし、土木事務所のほうで もそういうふうに指導したというふうに聞いているのですが、どういうふうに検討されたのでしょう か。   都市整備課長、お願いします。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) この件につきましては、竹内議員からも県の地域整備部のほうか らいただいた資料だよというふうなことで、私も防災安全交付金という制度があるというふうなこと を聞いておりますし、こういった制度も含めて今橋梁の長寿命化計画の中でもそういった補助メニ ューがありますので、そういったことと含めて今後検討していくということでございます。   ただ、この橋梁の長寿命化の関係で点検を26年度で終わる予定なのですけれども、緊急的に直さ なければならないような橋が幾つもございます。そういったものを今専門的な観点で重要な市道幹線 だとか集落を結ぶようなそういう重要な幹線の橋を優先的に直すべきだというふうなことで整理をし ている最中でございますので、もうしばらくこの橋については時間がかかるかとは思いますが、直さ ないというふうなことではございません。その間に県のほうで河川改修等が来れば、そのときに一緒 になって市のほうもアロケーションで整備をしていくというようなことも考えられると思いますし、 あわせて検討している最中でございます。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 改修を考えていないということではないことが確認できましたので、次の 質問の確認に移らせていただきます。   道路、橋梁等の維持管理、ストックマネジメントの問題であります。現在調査中ということです が、このことについてことしの8月4日の日曜日にNHKスペシャルで日本のインフラが危ないとい うことで報道特集がございました。ここに公益社団法人の土木学会の構造委員会、構造物の長寿命化 技術に関する検討委員会、この委員会に所属する技術者の方が登場いたしまして、いかに自治体の点 検がいいかげんなものかという、率直に申し上げますと、そういうことで指摘をしていました。   都市整備課長にお聞きしますけれども、点検の場合にはポイントがあって、橋脚であれば、例え ばアンカーボルトの点検、それからゲルバー橋というふうに木造建築物の継ぎ手みたいに継ぎ足す橋 ですけれども、この継ぎ足し目の点検、アーチになっている橋であれば、その亀裂がどういうふうに なっているかとかいうことが指摘されていました。こういった点では、今進行中ということですが、 ちなみにこのNHKスペシャルの番組では、登場した自治体がこれは安全だというふうに確認した橋 が実は非常に危険な、数年後には崩壊するような橋だということを指摘をしているというこのような ことがございました。こういった事柄についてどのように認識されているのか、都市整備課長お願い します。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 私もその8月のNHKの番組は、興味を持って見させていただき ました。確かにその橋梁の部分に焦点を当てて、維持管理の部分、焦点を当ててやっておりましたけ れども、確かにその番組の中で出てくる方が言うように、地方自治体単独でやっている部分について は非常に危なっかしい点検だというふうなことなのかもしれませんけれども、そういったことで自治 体にはそういう専門的な橋の技術員がおりませんので、国のほうで支援をする制度ができてきたよと いうふうなことであります。それで、長寿命化計画の中でも、私どももそういう専門員がいませんの で、県の技術センターというところにお願いをして調査、点検をしていただいているところでござい ます。その中には、長岡技科大の先生だとか新大の先生だとかも入って、専門家の意見を聞きながら まとめているというふうなことでございますので、あの番組ではそういうふうなところにスポットを 当てている関係でああいうふうなつくりになったと思いますけれども、決して自治体がやったものが 全部そうだというふうには私は受けとめておりません。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 都市整備課長もごらんになったということでよくおわかりでしょうけれど も、私注目したのはトンネルの構造的な欠陥の問題でした。昭和55年以前に建設されたトンネルは、 工法として背面空洞が、要するにコンクリートの天井に生コンを流して木でつくった型組んでトンネ ルをつくるというそういう技術だったということなのですが、ところがその工法では一番丸い天井の 部分に空洞が起きる、そういう可能性があるということでの指摘でした。実際トンネルが崩壊して崩 れるというようなそういう映像も流されましたが、今いきなり聞いて幾つあるかと言われてもあれで しょうけれども、相当市道で昭和55年以前に建築されたトンネルがあるかと思うのですが、このよう なことでの対策はお考えでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) トンネルにつきましても、やっぱり今維持管理上問題が出てきて いるというふうなことで、国、県のほうでもそういう対策、支援ができてきておりますので、私ども も山北のほう今そういった危険のあるトンネル等については調査あるいは設計のほうを検討をしてい るというところでございます。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 次に、水害対策についてお聞きしたいと思います。   この浸水予想図が策定されているということですが、昨年お聞きをしたときに、あれは何月だっ たかちょっと忘れましたけれども、水害の浸水予想図と兼ね合わせたようなものを県がつくっている ので……津波の浸水予想図等つくっているのでというような回答もありました。50年に1度の水害で どのくらいの面積が床下浸水、床上浸水となるのでしょうか。そういった図面が例えば関係集落に配 布されているとか、そういうことではないように考えますが、これはやっぱり都市整備課長なのでし ょうか。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(大滝和春君) 昨年の6月議会だったと思いますが、そこでもお答えを申し上げました けれども、村上市のほうでも平成21年度末に洪水の避難地図を作成をさせていただきまして、これに ついては全戸に配布をさせていただいておるものでございます。   それで、今お話ありましたように、地図上に5キロメートルごとのメッシュを切りまして、それ ぞれの地区の50年確率の雨量を出しまして、それをもとにしてこの部分まで浸水しますよということ で表示したものがこのマップでございます。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 50年度に1度というものは、雨量でどのくらいということでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(大滝和春君) 今データはございますけれども、一般的に、これは気象台のデータでご ざいます。48時間雨量で岩船地域、村上市で308ミリ、それから3時間雨量でございますけれども、 これで114ミリでございます。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 笛吹川が破堤をするとあるいは溢水すると、今の345号線、ふれあいセン ターまでの道路がありますけれども、あのレベルで、あの高さで国道7号線まで湛水するのではない かなというふうに考えているのですが、総務課長、ご認識されていますでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(大滝和春君) この図面で見ましても、大体今議員がおっしゃったような部分が浸水す るというようなことで、これについてはそれぞれの深さごとに色分けをされてございますので、その ようなことでございます。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 神林支所長にお伺いします。   国道7号線まで345号線の道路の高さということになりますと、支所の1階まで浸水するのでは ないでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 神林支所長。 〇神林支所長(板垣 裕君) 前回の8.28水害のときも支所の1階正面玄関にここまでの水位という ことでございますが、そのような浸水になるかと思います。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 1階に支所機能を全部今移動させているわけで、そうした場合に水防対策 として機能できるのか、支所が機能できるのかという問題がありますが、総務課長どのようにお考え ですか。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(大滝和春君) 今年度から支所の体制として1階に集約しましたのは、要は市民の方々 がおいでになっていろんな利便性を考慮しながらそのようなことでさせていただきまして、また防災 対策につきましては当然1階部分浸水が想定されるということであれば、緊急時にあってはそれなり の体制をつくっていく必要があるというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 神林支所長。 〇神林支所長(板垣 裕君) 今ほど1階が浸水することを想定しまして、私どもの防災関係の機器 等については1階に移動しなくて、2階にそのまま設置しております。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) それでは、支所長に聞いたほうが早いようなので、ではお聞きしますけれ ども、1階が湛水すると当然漏電ブレーカーが働いて電源が落ちるかと思いますが、その対策考えて いますでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 神林支所長。 〇神林支所長(板垣 裕君) 非常発電等の設備をしてございます。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) それは、切りかえて、停電した場合に自動的に切りかわるような装置なの でしょうか、それとも職員が発電機動かしてコンセントつなぐようなそういう形なのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 神林支所長。 〇神林支所長(板垣 裕君) 自動的に切りかわりでなくて、発電機を稼働させるというような設備 だと思います。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) それでは、料金統合の問題でお伺いをしたいと思います。水道局長にお伺 いしたいと思います。   1つは……一問一答ですから、来年度消費税増税、私は反対で、みんなで来年度引き上げはとめ るべきだと考えていますけれども、消費税はどうなるのですか。この料金改定に対してどういうふう に課税されるつもりですか。 〇議長(板垣一徳君) 水道局長。 〇水道局長(太田 薫君) 今のところまだその辺ははっきりしておりません、当分秋の経済効果を 見るということで話があるものですから。   ただ、基本的に言われていることにつきましては、来年4月1日から100分の5が100分の8にな るということは基本的に言われております。また、翌年度におきましては、100分の8から100分の10 というようなことは言われています。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 聞く人間違えました。   市長、消費税は転嫁するおつもりですか、それとも消費税増税に対して水道料金転嫁はしないと いうふうにお考えですか。 〇議長(板垣一徳君) 水道局長。 〇水道局長(太田 薫君) これは、水道料金の徴収条例に載っていまして、今のところ別表で水道 の基本料金あるいはまた従量料金が載っているのですが、そこにおきまして今のところ100分の105を 乗じるということでなってございます。となりますと、来年度消費税が変わるということになれば、 その100分の105も変えなければならないなということを考えております。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 市民負担にするということで確認をいたしました。   それでは、この今回の改定について踏み込んでお伺いをしたいと思います。何度も質問している のですけれども、全く誠実な回答いただけないので、ずばりお聞きしたいと思います。   平成19年度の水道決算の資料いただきました。これによりますと、原価と供給単価と利益率、利 益率のほうは私手計算ですから、もしかしたら間違っているかもしれませんが、原価で言えば村上が 107円、供給単価が125円、利益が14円、利益率はしたがって11.2%。荒川が原価で100円、供給単価 が111円、利益が11円、利益率では9.9%です。神林が原価が136円、供給単価が184円、利益が48円、 利益率が26.08%、こんな超優良な企業はないのですけれども。それから、朝日であります。原価が2 11円、供給単価が194円、利益はマイナス17円です。マイナス8.7%の利益率ということになります。   それでお伺いしますが、私この1年目の改定で改正前、改正後で水道料金20立方で計算した額が あります。朝日地区が3,700円から、20立方です、3,610円、90円減ります。神林地区が3,200円から3, 160円、40円減ります。村上地区が2,250円から2,330円ということで値上げになります。荒川町も2,1 00円から2,210円ということで値上げになります。利益率が大幅に違うのに何でこんなことになるの かということでありますが、どういう計算根拠でこの改正を決めたのでしょうか。   局長、お聞かせください。 〇議長(板垣一徳君) 水道局長。 〇水道局長(太田 薫君) 先ほど市長答弁のあったとおり、まず基本料金、これを平均化させてい ただくということがございます。その平均化の算定根拠につきましては、平成23年度を実績ベースに してございます。平成23年度の基本料金、こちらにつきましては4億1,835万ほどでございます。こ ちらを1カ月当たりに直しまして、それ掛ける戸数分の1、その当時の戸数が2万4,530戸、これは 上水、簡水、両方合わせた戸数でございます。この2万4,530で割り戻しまして月基本料金でありま すが、1,455円と〔質問時間10分前の予告ブザーあり〕いう単価を出してございます。これを55の端 数をもぎまして1,400円と、税抜きでございますが、させていただいたものでございます。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 計算根拠を聞いたのに全然的外れ。19年度の決算を行って、20年度から合 併をして、下水道工事や本管の布設替え等がありました。各地区ごとのこの4年間の、平成24年度決 算今やっているわけですけれども、どれぐらいの資本投下をしたのか。村上、荒川、神林、朝日でど のくらいの資本投下をしたのか回答をお願いします。 〇議長(板垣一徳君) 水道局長。 〇水道局長(太田 薫君) まず、村上地区においてでございます。これは、拡張事業費、建設事業 費、また改良事業費と全額合算してございます。こちらにつきまして、平成20年度から24年度決算出 ていますので、その合計が13億3,379万ほどでございます。また、荒川地区でございます。荒川地区 におきましては14億1,740万ほどでございます。神林地区におきましては、これは拡張事業やってご ざいませんので、建設事業あるいはまた改良事業費の合計ということで1億3,041万ほどでございま す。   以上です。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 朝日は幾らと言いましたでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 水道局長。 〇水道局長(太田 薫君) すみません、朝日地区ではちょっとあれなのですが、最初が……もう一 度、ではすみません、お話しさせていただきます。   村上地区、拡張事業と建設事業、また改良事業足しまして、合計額で13億3,379万円。荒川地区 におきましては、拡張、建設事業費、改良事業費、合計しまして14億1,741万。神林地区におきまし ては、拡張事業をやっていませんが、建設、改良事業費、この合算額で1億3,041万でございます。 また、朝日地区におきましては、改良事業費ということで5,038万ほどでございます。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 神林は1億でいいのですか。 〇議長(板垣一徳君) 水道局長。 〇水道局長(太田 薫君) 1億3,041万ほどでございます。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 私一般質問しまして、先般の一般質問で水道局長にこのことをお聞きした わけです。   要するに、単価を決めていくという、地区ごとに水道料金違うわけですから、決めていくときに 原価率あるいは利益率を勘案して計算しなければならないのではないですかと言ったのですけれども、 全く誠実な答弁がなくて、私今お聞きしたら、この4年間で投資したものが13億、14億、荒川、村上 で投資しているのですよね。それで、神林はもう今の設備を維持するためにかかる経費ということに なっていました。   それで、では料金改正ではどうなったのかというと、私は朝日地区の人に対して問題だと言って いるわけではありません。朝日が前村長いらっしゃいますけれども、当然だと思います。住民のため に一般会計から資金をつぎ込んであまねく負担が軽減されるようにするのは、それは自治体として当 然の仕事だと考えていますから当然だとは考えます。   しかし、今回この改定の中で引き下げ額が朝日が90円で神林が40円と。神林地区がこの村上市水 道を支えているのは明瞭ではないでしょうか。ちなみに合併したときの借金、神林借金多いからいい のだというようなとんでもない議論ございますけれども、全くのでたらめであります。合併時の〔質 問時間5分前の予告ブザーあり〕債務負担額も含めましての金額を言いますと、114億8,700万が村上 市、80億9,700万が朝日村、荒川町が63億1,400万、これが荒川町、山北町が54億6,800万が山北町、 神林が52億2,800。つまり村上市の約半額の借金、債務負担を持ち込んだのであります。   ところが、神林がいかにも借金をいっぱい持ち込んだというふうに誤解をされている。その一方、 今時間がなくなったので、残念ながら聞けなくて終わってしまうのですが、一本算定になるのですけ れども、現在は従前の算定額で交付税が予算として入ってきています。   きのうの同僚議員の平山議員との議論でもその話題出ましたけれども、神林ばかり不公平ではな いかというようなことございましたが、橋を直してくれと言えばできないと。そして、水道料金では これだけの不公平な扱いをする。   最後に市長に答えていただかねばならないのですが、こういう不公平、どうやら簡易水道料金も 住民はひとしく同じ料金にすべきだと考えるのですが、山北ではずっと別だったようですね。それど ういうことなのでしょうか。あまねく市民は同じ恩恵を受けなければならないと考えますが、市長お 考えを伺って終わりたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) いろいろ数字を並べて議論をお聞きしました。   合併というものは、それを超越して弱いところ、強いところ、それを平準化してスタートし、そ して発展していくのが合併だと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) もう時間ですから、私は水道料金の問題では、今200万以下の申告所得の 方が8割を超える村上市です。先ほど来申し上げていますように、米価暴落では2億円以上の収入減 となると言われています。こうした村上市の現状がある中で、10月からですか、年金の引き下げもご ざいます。こうしたことがある中で、市民の暮らしを支える市政に転換することがどうしても必要か と考えます。村上駅の巨大開発を進めて、トンネルが崩れるような、橋が崩落するような、そういっ たことでは全く納得できません。   村上市政の根本方針の転換を求めて一般質問を終わります。 〇議長(板垣一徳君) これで竹内喜代嗣君の一般質問を終わります。   午後1時まで休憩します。           午前11時53分  休 憩                                                        午後 1時00分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、25番、片野鉄雄君の一般質問を許します。   25番、片野鉄雄君。           〔25番 片野鉄雄君登壇〕 〇25番(片野鉄雄君) 鷲ヶ巣会の片野であります。議長のお許しをいただきましたので、一般質問 をさせていただきます。   まずもって、このたびの2020年東京オリンピック開催決定は、日本人に夢と希望、勇気と自信を 与えるものであり、関係各位のご努力に対して心からなる感謝と敬意を表する次第であります。   さて、漆生産事業の立ち上げについてであります。約30年前旧村上市で漆造林事業を行いました が、軌道に乗らず、平成13年度で廃止しました。国指定を目指す村上まつりのおしゃぎりは、国宝級 の文化財補修には国産漆が欠かせないと言われています。村上藩では、過去日本唯一漆奉行を置いて いました。伝統地場産業振興の見地から下記について伺います。   1つ、朝日地区の古渡路、猿沢、檜原などの平地部に村上市森林整備計画と整合性をとり、国と 県による68%補助の漆造林事業を導入する考えはありませんか。   2、ことし10月3日、村上市で県の伝統工芸士大会が開催されます。村上木彫堆朱は、県の伝統 的工芸品、これは県の大会ですが、伝統工芸士というものは通産省の指定でありますので、国であり ます。訂正させていただきます。国の伝統工芸品として、県内16工芸品の重要な1つに指定されてい ます。市では、漆造林者の確保、漆かき職人の養成、漆器生産者の充実、漆需要の開拓などもっと力 を入れ取り組むべきと考えるが、今年度漆事業の調査を実施する考えはないかお伺いいたします。   2、村上市スポーツ少年団のミニバスケットボールチーム「村上ウルブズ」が新潟県代表として 五泉のチームとともに8月に石川県輪島市で開催された新潟県、富山県、石川県のチームで争うあす なろ杯ミニバスケットボール大会に出場し、8戦全勝で優勝しました。今回村上市スポーツ振興車使 用規程によりスポーツ振興車を借りることができませんでしたが、遠征費用の負担が大きいので、ス ポーツ振興、青少年健全育成の観点から以下お伺いします。   1、市のマイクロバス及び市スポーツ振興車の使用規程を市民がもっと使用しやすくなるように 見直す考えはありませんか。   2、村上市のスポーツ振興に係る助成制度について、他市を参考にしていただき、内容を充実さ せる考えはないかお伺いいたします。   3、村上市の偉人集について。日本の歴史と村上市の歴史に誇りを持つことは、将来の村上を担 う青少年の健全育成に極めて重要であると考えます。現在進めている村上市の偉人集について下記お 伺いします。   1、児童生徒の教材用として編集を進めているとのことですが、編集委員と郷土史家の各人員数、 役職、肩書をお聞かせください。   2、今年度完成後、高校生、大人、一般向けの村上市の偉人集Uを発刊する考えはありませんか。   3、昭和50年11月から昭和55年5月まで村上市報に「村上掃苔録」が掲載され、50人の先人、偉 人が紹介されました。ぜひ市で編集し、書籍として発行してはどうでしょうか。   4、播磨屋甚蔵、仏海上人、長尾秋水、川上俊彦、本庄繁長、佐藤伊助、稲垣吉蔵、有磯周斎な どの掲載についてはどのように考えますか。   大きい4、緊急物資の保管庫について。8月25日に村上市総合防災訓練が実施されましたが、想 定外の大災害が発生し、道路が遮断された場合、海と空からの救助と輸送に頼らざるを得ません。9 月1日の防災の日に実施された総合防災訓練は、南海トラフの巨大地震により、愛知、三重、和歌山 に甚大な被害が発生したとの想定で行われ、海上自衛隊の輸送艦や自衛隊機での負傷者搬送などの訓 練が実施されました。緊急時に備え、村上市で岩船地内に土地を提供し、岩船港から船で搬送すぐで きるよう緊急物資の保管庫の設置を防衛省と国土交通省に働きかける考えはないかお伺いします。   5、忠魂碑の管理について。羽黒神社の山頂に日清戦争、日露戦争、日中戦争、太平洋戦争で亡 くなった2,346柱が祭られている高さ3メートル余りの昭忠碑が建てられています。私のおじと妻の おじ2人も戦死し、靖国神社に祭られています。戦後日本が奇跡の復興をなし遂げ、今日の日本と 我々があるのは多くの尊い犠牲のおかげであると信じてやみません。国のため戦死した人を慰め、平 和の祈りをささげることは、日本人として極めて大切なことだと思います。以下お伺いいたします。   1、市内にある忠魂碑や慰霊碑など各地区にそれぞれ幾つあるでしょうか。   2、それぞれの忠魂碑の管理団体と市とのかかわりについては、以前から同じやり方でしょうか。   3、戦没者遺族会の会員が減少し、管理ができなくなることも懸念されます。市は、現場の実態 を調査し、管理と予算にもっと協力すべきと考えるが、市長の考えをお聞きします。   6、視聴覚障害者及び聴覚障害者の福祉政策について。村上市内には、視覚障害者の人が187人 と聴覚障害者の人が444人います。等級によりそれぞれ視覚、聴覚の制度は異なるが、以下について 伺います。   1、現在市で行っている事業の社会福祉協議会に委託している事業、村上市ボランティア連絡協 議会の活動など市ではどの程度の予算措置がされていますか。また、その効果についてお伺いします。   2、介護高齢課と連携し、NPO法人障害者自立支援センターオアシスの協力をいただき、障害 者や高齢者のための音声パソコンや拡大読書器など福祉機器の使用講習会を計画してはどうでしょう か、お聞きします。   7、村上市の企業振興と(仮称)産業サポート村上の設立について。ことしの7月5日に会派で 福島県白河市の一般社団法人「産業サポート白河」の視察研修に行ってきました。白河市では、これ まで交通の要衝の地から企業誘致にかなり成功してきたが、人口増を図るためにも産業振興に関する 事業を行い、地域経済に寄与する目的で平成21年に市が300万、商工会議所が50万、金融機関が各40 万など21社団体、合計830万の基金で社団法人産業サポート白河を設立しました。代表理事は商工会 議所の会頭で、筆頭理事は白河市長です。平成24年度の事業報告や経営状況説明書の説明を受けまし たが、白河市は既存企業の振興に大変力を入れ取り組んでいるとのことでした。その成果もあって1, 500人規模の雇用をする大手企業の進出が最近決定しました。社団法人産業サポート白河の目的業務 内容は、企業経営情報、以下であります、時間がありませんから、などであり、1カ月の企業訪問の 数は98カ所との説明であり、驚きました。村上市も白河市を見習い、産業サポート白河を手本に(仮 称)産業サポート村上を設立する考えはないかお伺いします。   一通りご答弁をいただいた後再質問をさせていただきます。よろしくお願いします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、片野議員の7項目のご質問について順次お答えいたします。   最初に1項目め、漆生産事業の立ち上げについての1点目、国と県による68%補助の漆造林事業 を導入する考えはないかとのお尋ねについてでございますが、堆朱に代表される本市での漆を使用し た製作品の製造技術は時代を超えて伝承され、尊ぶべき文化であることは市民共通の認識であると考 えております。かつて岩船郡村上地域は、日本国内屈指の天然漆の生産地でありましたが、漆価格の 下落やかき職人などの担い手不足により昭和10年代中ごろから生産量は減少の一途をたどり、以降国 内で使用される漆の大半は外国産が主流となっているのが現状であります。   堆朱製品の品質維持と品格、希少性の確保を図るために、村上市産漆を使用することの必要性に ついては認識をいたしておりますが、造林事業の実施に当たっては、廃止に至った旧村上市の経過を 踏まえ、補助事業を導入した場合においても事業の採算性を十分に検討して行う必要があり、現在の 状況下においては事業実施が可能な段階に至っていないと判断されることから、当面漆造林事業を導 入する考えはございません。   次、2点目、堆朱関係事業にもっと力を入れるべきではないかとのお尋ねについてでございます が、村上木彫堆朱は本市の重要な伝統産業の1つであると認識をいたしております。今後も伝統産業 の振興のために支援、協力してまいりたいと考えております。先般も担当職員が村上堆朱事業協同組 合の皆様と漆器の先進地であります輪島へ行き、伝統工芸品に対する補助制度など振興策を視察研修 してまいりました。また、現在新潟県や村上堆朱事業協同組合と共同して啓発のためのパンフレット を策定する作業を進めており、販売促進につながるよう期待しているところであります。昨年度は、 市内の堆朱事業者が羽越しな布との共同による新商品開発へ臨み、本市の産業元気づくり支援事業補 助金を活用して完成しております。今後もこのような意欲的な取り組みに支援をしてまいりたいと考 えております。   国産漆については、外国産漆と比較して絶対量が減ってきていることや価格も高くなっているこ となどから需要量は減っているものの、村上堆朱の製品工程では必ず国産漆を使用していると聞いて おります。さらに、本市の漆かき職人も現在1人であることなど後継者育成の必要性については認識 をいたしております。漆需要の調査については、今のところ調査をする考えはございません。調査よ りも村上堆朱事業協同組合や関係機関と連携を深め、技術の伝承を含めた後継者育成、販路拡大に向 けた広報宣伝活動などを通して環境整備を充実させて、村上木彫堆朱事業の振興支援を図ってまいり たいと考えております。   次、2項目め、スポーツ振興についての1点目、市のマイクロバス及び市スポーツ振興車の使用 規程を市民がもっと使用しやすくなるように見直す考えはないかとのお尋ねについてでございますが、 各種団体の市所有マイクロバスの事業につきましては、整理すべき点も多いのが現状であり、検討中 でありますが、ご質問のような長距離の移動を伴う利用につきましては、利用者の安全に配慮すべき 点からも緑ナンバーの旅客運送バスによる運送をするべきと考えております。   なお、スクールバス及びスポーツ振興車の取り扱い及び3項目め、村上市の偉人集については教 育長に答弁をいたさせます。   次に4項目め、緊急物資の保管庫について、岩船地内に土地を提供し、設置を防衛省と国土交通 省に働きかける考えはないかとのお尋ねについてでございますが、防衛省及び国土交通省からは緊急 物資保管庫の整備を行うとの情報は得ておりませんので、本市としては両省に働きかけることは考え ておりません。   次に5項目め、忠魂碑の管理についての1点目、市内にある忠魂碑や慰霊碑など各地区に幾つあ るかとのお尋ねについてでございますが、村上地区6カ所、荒川地区4カ所、神林地区4カ所、朝日 地区5カ所及び山北地区2カ所であります。   次、2点目、忠魂碑の管理団体との市とのかかわりは以前と同じやり方かとのお尋ねについてで ございますが、忠魂碑のかかわりについてはこれまでと同様地元集落や寺院、神社、戦没者遺族会で 管理を行っております。   次に3点目、戦没者遺族会の会員が減少し、管理できなくなることが予想されるが、市は現場の 実態を調査し、管理と予算に協力すべきとのお尋ねについてでございますが、戦没者の慰霊と平和へ の願いを後世に引き継いでいくためにも慰霊碑の管理等は大切なことだと考えております。今後実態 を調査し、村上市戦没者遺族会とも協議し、検討してまいりたいと考えております。   次に6項目め、視覚障害者及び聴覚障害者の福祉政策についての1点目、市で行っている事業の ほか社会福祉協議会に委託している事業、村上市ボランティア連絡協議会の活動に市ではどの程度予 算措置されているか、その効果はとのお尋ねについてでございますが、社会福祉協議会に委託してい る事業として、手話奉仕員養成研修事業に30万6,000円、手話奉仕員等派遣に175万3,000円を委託し ております。村上市ボランティア連絡協議会には、活動費として支給はしておりませんが、共同募金 会の配分金により運営されております。   効果につきましては、手話などのコミュニケーション手段を広く市民に取得していただくことに より、障害者の方が安心して暮らせる地域づくりにつながるものと考えております。   次に2点目、障害者や高齢者のための音声パソコンや拡大読書器などの福祉機器の使用講習会を 計画してはどうかとのお尋ねについてでございますが、現在福祉機器の使用講習会を行っておりませ ん。使用方法については、購入した方がメーカー担当者からの説明で対応していただいているところ であります。今後障害者や障害者団体、高齢者から講習会の要望があれば検討してまいりたいと考え ております。   次に7項目め、村上市の企業振興と(仮称)産業サポート村上の設立について、白河市を見習い、 産業サポート白河を手本に(仮称)産業サポート村上を設立する考えはないかとのお尋ねについてで ございますが、本市としてもまた関係機関からもそのような要望はなく、現段階で設立の考えはござ いません。   しかし、白河市の取り組みは本市にとっても参考となる事項が多いと思われますので、研究をし てまいりたいと考えております。また、既存企業の振興という観点からは、本市の支援制度である産 業等の活性化事業補助金などを有効に活用していただくよう周知するとともに、村上商工会議所や各 商工会、新潟産業創造機構の支援制度の研究、啓発にも力を入れてまいたりいと考えております。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) それでは、片野議員の2項目め、スポーツ振興についての1点目、市のマ イクロバス及び市スポーツ振興車の使用規程を市民がもっと使用しやすくなるように見直す考えはな いかとのお尋ねについてでございますが、現在スポーツ少年団や青少年団体が大会出場や活動を行う 場合、スクールバスやスポーツ振興車等を利用しておりますが、両車両ともに運行規程及び使用規程 の中で運行範囲や使用条件などが定められております。   議員ご指摘のあすなろ杯ミニバスケットボール大会は、石川県が会場となっており、運行可能範 囲でないから使用できなかったものです。さきの本間清人議員のご質問にもお答えいたしましたとお り、スポーツ大会が広域化する中、近年の高速交通網の整備により、遠隔地での大会が増加傾向にあ ることから、交通手段の確保が必要不可欠な状況にあることの認識は持っておりますので、今後教育 委員会内部で協議してまいります。   次に、村上市のスポーツ振興に係る助成制度について、他の市を参考にしていただき、内容を充 実させる考えはないかとのお尋ねについてでございますが、スポーツ振興に関する助成制度につきま しては、全国大会出場者への激励金制度のほか、スポーツ団体への活動補助や学校部活動外部指導者 への補助制度などがあります。スポーツ振興基本計画においても、こうした助成制度の拡充や見直し を行う予定になっておりますので、他市の状況も参考にしながら本市のスポーツ振興助成制度を検討 してまいります。   次に3項目め、村上市の偉人集についての1点目、児童生徒の教材用として編集を進めているが、 編集委員と郷土史家の各人員数、役職、肩書についてのお尋ねでございますが、議員ご承知のとおり、 村上市の偉人集は市内小中学校で活用できるものを目指し、小中学校の教職員9人で本資料作成に当 たっております。現在作成に当たっているのは、小中学校の教頭3人、教諭が6人です。そのほかに 校長1人に全体のまとめ役をお願いしているところであります。また、内容の正確性とより活用しや すい資料となるよう今後助言をいただく方を5人程度お願いする予定でおります。   次に2点目、今年度完成後、高校生、大人、一般向けの村上市偉人集を発刊する考えはないかと のお尋ねについてでございますが、現在のところ発刊する予定はございません。   次に3点目、昭和50年から55年まで市報において50人の先人、偉人が紹介された掃苔録を市で編 集して書籍して発行してはどうかとのお尋ねについてでございますが、掃苔録を書籍として編集、発 行することは、現在予定しておりませんが、郷土資料館のホームページにバナー掲示してあります村 上大辞典にも郷土の偉人が紹介されておりますので、掃苔録に掲載されている人物につきましてもこ こに追加することで村上大辞典の拡充が図られ、市民に活用されるのではないかと考えております。 今後郷土資料館と協議してまいりたいと思っております。   次に、播磨屋甚蔵や仏海上人、長尾秋水、川上俊彦、本庄繁長、佐藤伊助、稲垣吉蔵、有磯周斎 などの掲載はどのように考えるかとのお尋ねについてでございますが、議員ご指摘の偉人につきまし ては資料集作成の当初段階では3人ほど掲載する予定でおりましたが、編集の段階で絞られたため、 現在仏海上人を掲載する予定でおります。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 一通りありがとうございました。   まず、漆のことでありますが、現在そういった造林事業といいますか、そういうものは考えてい らっしゃらないということですが、需要の調査もするより、もっと組合とも協力してそういったパン フレットつくったり、何か新商品の開発とかそういうところをもっと力入れていきたいということで ございます。それはそれで結構でございます。   市長、この漆の専門のこういう資料、昨年8月にできたのですが、これごらんになりましたです か、漆の健全な森を育て良質な漆を生産すると。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) いただいて、ごらんになったかと言われれば目を通しました。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 課長も多分目を通しておられたと思いますが、私もこの漆に関して簡単にこ ういう当初の質問のような考え方でおったのですが、やっぱり非常に漆の木というものは難しくて、 そう簡単にいかないと。それで、日本文化財漆協会、これがございます。これは課長ご存じですか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 存じておりません。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) ぜひこれ私あちこち漆とか堆朱やっている人に聞いた、そういうこと教えて もらったのですが、日本文化財漆協会というものが東京にありまして、全国の漆の漆芸作家とか、そ ういった保存修理したりする技術者とか芸術家とかこれから学ぶ人とか、そういう方でもって構成し て、年会費が7,000円なのです。これぜひ村上市もこういったことを。そうすると、どういうことが いいかというと、植栽、漆関係の情報が入ったらすぐ会報が届くと。それから、各種講習会とか栽培、 精製、そういう研修会のそういったことも聞かれますし、各国産漆、さまざまな国産漆が手に入ると、 こういう漆やっている方のそういう協会なのです。   それと、県森林研究所、先ほどの資料でございますが、これは森林総合研究所、国の特別行政法 人なのですが、昨年の9月に発行したものです。ここに全国の専門家22名で3年のプロジェクトでつ くったものですけれども、ここに新潟県から1名そこの朝日の森林研究所の松本則行さん、この方が 入っているのです。その方にいろいろ聞いてきたのですが、漆を栽培するときの植栽方法から管理の 方法からどこが適地だとか、専門的に非常に詳しく存じ上げておりました。そういったお話もぜひ聞 いていただきまして、やはり現在、先ほど漆かき職人が1名とお話ございましたが、4名いる。本職 にやっている方ばかりではないのですけれども、この2名は若い方で、そのうち1名の方は岩手県の 浄法寺ですか、二戸市か、浄法寺へ弟子に行ってかなり長期間といいますか、技術習得してきたと。 漆もただかけばいいというものでなくて、いろいろそのかき方があったり、非常に技術的なものがあ るのです。その方は、今その漆の木がある程度あるのだけれども、それで足りなくなるのでまた植林 しているのです。15年後を見据えて自分の自費でもって、他のアルバイトしながら、それで漆のそう いう仕事好きだから山林に漆の木を植林して育てていると。そういう方もあるわけです。   鮭の居繰り網漁がやはりこのままでは絶えるのではないかということで市で助成されていますが、 そういった実態をよく調べられまして、村上の漆を使っておしゃぎりを塗るあるいはそういったもの を地元の漆でもって継続していくというか、そういったことやっぱり個人の努力だけではなかなか超 えられないものがありますから、行政としてそういったものを継続していくためにもそういった方法 といいますか、協力すること必要でないかと思いますが、その漆かき職人の後継者育成といいますか、 そういうものは課長どんなふうにお考えですか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 大変いいことだなというふうに思っておりますし、育ってもらいた いなというふうに思います。   市長が先ほど申し上げましたのは、市としてこういう造林事業をやらないかと、漆造林事業をや らないかというお話の中では、今まで、先ほど市長が申し上げましたように、非常に昭和51年から旧 村上市が植栽事業を始めて、廃止に至った経緯につきましては、相当な経費かかった割にはその売り 上げがなかったということでございます。   今ほどおっしゃる中では、その漆かきの人が植栽をするということであれば、先ほど申し上げた 国、県、市の補助の中で再造林事業というものございます。経営計画を立てる中で植栽をしてあげて 育てていただければ大変いいことではないかなというふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) ぜひそういった実態を調べてもらって、ぜひこの漆の後継者育成、それから 漆の木自体も大いにやっぱり地元として大事にしていく必要があるのではないかと。それが結局は村 上の木彫堆朱の振興にもつながるということを考えます。ぜひ前向きにお取り組みいただきたいと思 いますが、よろしくお願いします。   2番のスポーツ振興についてであります。スポーツ振興車につきましては、先ほどのご答弁で今 後そういった遠隔地の試合ふえてきつつあるので、運行規程、使用規程を今後検討していきたいと。 それと、同じく助成制度も検討して、見直しも含めていきたいと、検討していきたいと、こういうご 答弁だと思いますが、ぜひ私も知り合いの方からもお孫さんがあるいは子どもが試合に行くので、な かなかお金がかかるというお話を本当にそれはそのとおりだと思います。せっかくスポーツ振興車の ものなぜ使えないのだろうという率直なそういった疑問が相談あったのです。それで、市のスポーツ 振興車使用規程を見ますと、原則として県内及び隣接県とし、日帰りのできる範囲とするというふう になっていますが、これをやはり例えば鯖江市と姉妹都市でスポーツ交流すると。440キロぐらいあ りますか。高速で行っても五、六時間かかるではないですか。そうすると、もう隣の隣の隣の県だか らもうスポーツ振興車は使えないと。要は、ここにそれが使えないのであれば、そういう場合には若 干マイクロバス借りる経費の半分持ちましょうかとか、例えば。そうでなければ、市長の特例。その 規程見ますと、下のほうにあるのですが、ただし、理事長が認めた場合にはこの限りでないと、ここ は市長なら市長でもいいですけれども。要は、スポーツ振興車運営委員会、ウェルネス、体育協会、 スポーツ少年団の6名でいろいろ協議するのだそうですが、その規約第3条、運行の範囲、この辺も ぜひ柔軟に考えてもらいたいと思いますが、課長いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(高田 晃君) 議員おっしゃるとおり、何とかその負担の軽減をしたいというふう な考えは私どもも持っております。   ただ、一方でやはり安全な運行をするというふうな運営管理をする側の考えもありますので、私 ども市の所有のバスでないわけですので、そういった運営委員会に対しましてもそういった働きかけ は今後していきたいというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) ぜひ前向きにお願いできればありがたいと思います。   次に、偉人集でありますが、先ほどのご答弁で今後助言される方をふやしたり、それからやって いきたいと。ただ、偉人集ナンバーUというものは、パートUというものは考えないということです。   それから、掃苔録についても特別書籍として出す考えはないけれども、村上大辞典のホームペー ジに掲載していきたいということでありますが、それは今のところやむを得ないかと思いますが、た だ非常に郷土のそういう方は非常に大事なのです。前にも申し上げましたけれども、米沢市が市制10 0周年のときに上杉鷹山公の漫画の本、非常によくできている漫画の本です。これを市費でもってみ んなつくって、全戸に配布したのかな。非常に大事なことなのです。郷土にそういうすばらしい方が 出たということを誇りに思うわけです。そういう意味で、私は大事なことでないかと思いますが、こ れは教育長に聞けばいいのですか。播磨屋甚蔵と川上俊彦は、もう教育長はみんなご存じですね。そ れ簡単にお願いします。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) 申しわけありません。川上俊彦さんは、村上南小学校の学区にも入ります ので承知しておりましたが、もう一名の方は私は承知しておりません。勉強不足であります。これか ら勉強させていただきます。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) もう時間がなくなるということで、余り余計なこと言っているとあれなので すけれども、ぜひこの播磨屋甚蔵、俳句士でもあったわけです。この方の肴町の人に言わせれば、も うこの人が神様みたいといいますか、屋台つくるときの、魚問屋の。その子孫の方は岩船にいらっし ゃいますけれども、その恵比寿様も京都まで頼みに行って、それで自分に似せて一番男盛りの顔作っ てくれということで、財力もそういう文化人でもあったと。また、川上俊彦も非常に外交官で乃木将 軍とのステッセル会見での通訳ですか、これは有名です。すばらしい、劇場の創設者でもありますし。 とにかくなるべくそういった方々、これ以外にもたくさんいるのですけれども、紹介していただきた いと思います。せっかくそういった方が過去にいたのに後世の人がさっぱりわからないということで はもったいないですから、ぜひ。稲垣吉蔵なんかは、ロダンの助手で、大した方です。そういう方が たくさんいますので、ぜひ前向きに。   では、この今取り組んでいる教材用の偉人集は、今年度中にできるということですか。何部ぐら いつくる予定ですか。 〇議長(板垣一徳君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(板垣 圭君) 先ほど教育長がご答弁申し上げましたように、ことしじゅうには原 稿なるものをつくり上げたいと思っております。部数につきましては、当然各小学校、中学校の児童 生徒に活用できるような数はそろえたいなと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 次に、緊急物資の保管庫、これは国土交通省あるいはリーダーのほうから特 に要請もないので、今のところ考えていないということですが、やはり非常に大事なことだと思いま す。先般も防災訓練のときも新発田駐屯地の炊事車来て、とにかく300人の炊事を40分でやると、こ れには皆さんびっくりしていましたけれども。いざとなった場合はそういった体制、あるいは岩船港 にことしも掃海艇が2隻、8月1日から5日出航したのですが、そういうふうに船、大震災のとき、 東北大震災のとき掃海艇も非常に活躍しました。そういったことは、やっぱり忘れたことなのであり ませんが、ドクターヘリポートについては市長あそこに立派にできまして、大変、若鮎橋の脇のとこ ろに。あれは、私は非常によかったと思いますが、ぜひ今後そういう話のときは前向きにお取り組み いただければありがたいと思います。   次に、忠魂碑でありますが、今後実態を調査していきたいというたしかご答弁だったと思います が、そこでこの資料5は左のほうはことしの5月のこれは主催は神林の平和記念碑保存会の主催で平 和祈願祭というものがやっています。右のほうは、真ん中の大砲の弾のような昭忠碑、これは羽黒山 の山頂に建っています。それから、右の平和観音像はお城山の登り口にあります。下のほうは看板で すが、この観世菩薩の建ったのは昭和28年で、看板が立ったのは平成元年と、こういうことになって います。   そこで、この羽黒山の山頂の招忠碑、これ先ほど数とかいろいろ一通りお聞きしましたけれども、 そうすると遺族会でもって管理すべきというそういうご答弁だったのですか、どうでしょう。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) 忠魂碑の管理につきましては、遺族会、それから神社、それからお寺で 管理されているところもあるということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) ただ、この瀬波羽黒神社の頂上、頂に建っている碑の管理。それから、お城 山の登り口に建っているものは、これは仏教会でやっているということでよろしいのですか。羽黒神 社の上のほうはどういうふうに管理するつもりですか。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) そこまで……羽黒神社とお城山登り口にある2カ所の招魂碑につきまし ては、管理及び供養の状況がちょっと不明だったというのが実態でありまして、それがちょっとわか らなかったというのが実情でありました。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) ぜひ各地、うまく管理しているところもあるようです。ただ、上海府の上海 府小学校の忠魂碑、これ調べてもらったのですが、それから荒川地区の、金屋とか保内地区はうまく 管理されているようですが、坂町の佐野医院さんの前の開拓団の殉難の碑、それから坂町駅の平和祈 念碑、この辺がまだ管理がどういうふうになっているかよくわからないというようなことも聞いてお りますので、ぜひ実態をよく調べていただきまして、やはり遺族会の事務局があるでしょう。各支所 の総務課とかなっているわけですから、その辺をきちっと実態を把握されましてやはりもっとちゃん と管理に力を入れてもらいたいと思っております。   羽黒神社の〔質問時間10分前の予告ブザーあり〕あそこの土地は、市の市有地でもありますので、 その辺よく現場の現況を見て、課長これ現地見てきましたか。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) 申しわけないのですけれども、現場は見ていないのですけれども、前羽 黒神社に行ったときには前には見たことはございますけれども。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 多分見てきたのだと思ったのですけれども、市長は見てきませんね、忙しい から。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) あそこ通ったときは見ていますけれども。           〔「この上の……」と呼ぶ者あり〕 〇市長(大滝平正君) どこのあれ言っているのか……           〔「一番上にあるんだ」と呼ぶ者あり〕 〇市長(大滝平正君) いや、それは見たことはないです。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 階段は133段ありますから、まず今度ぜひ担当の方は現場をやっぱりじっと よく見てもらいたいと思います。そうすれば、その神社の方とかにもよく話聞いて、市でどこまでで きるのかあるいは遺族会の方ともよく協議してもらいたいと思います。相変わらず同じようであれば またこの問題取り上げますので、きちっと現場把握してください。   それから、障害者の問題で、今のところそういう要望もないのでそういう研修会は考えていませ んということでございました。実は私、先般この研修会に、知っている方が目が悪いものですから一 緒に行ってまいりました。   この資料6は、そのときの資料の一部で、なるほどなと。何せ目が見えないものですから大変な のです。席を離れるときとかは必ず一声かけるとか、挨拶も握手しながらするとか、トイレ行くにも 真っすぐだとか何とかと、こう言ってやらなければならないので。   でも、いろいろ目が悪くても料理ができるようになったり、オアシスという、これ信楽園病院と も連携しているのですが、このボランティア団体、NPO法人ですか、この講習プログラムを見ます と、だんだん5回の講習で目の悪い方は階段上りおりするときあるいは交差点を渡るとき、それから 方向を間違ったときの回復方法とか、それで最後には駅で乗車券を買うと、あるいは自販機でジュー スを買うとかデパートでエスカレーター乗るとかと、そういうことまでも指導するのです。私がお邪 魔したときは、料理にすしつくったり、目が見えない方です。そういうものもやっている実例を聞き ました。ぜひそういう要請等がありましたら、なくとももう少しこの辺研究して、やはりそういった 障害者の方のためにも、ほかの市、県内でやっているところも何カ所かありますので、取り組んでも らたいと思いますが、いかがでしょうか。   再度課長さんにお聞きします。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) 先ほどの市長からの答弁ありましたように、今後要望がございましたら 検討してまいりたいというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) いや、その要望がありましたらという、要望がなくても、やっぱり勉強して おいてほしいのです。村上市が後からついてよっこらよっこら行くのではなくて、やはりそういう先 進地とか進んだ考え方とかやり方については、もう積極的にやはり、今すぐ役に立たなくとも勉強す ると。そういう機会あったら、課長どうですか、勉強に行くつもりございますか。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) 先ほど検討させていただくということを答弁させていただきましたけれ ども、やはりそういう団体の方々の声をよくお聞きしながら対応してまいりたいというふうに思いま す。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 最後に、時間もありませんけれども、白河市の取り組みについて今後研究し ていきたいと市長のご答弁いただきました。   ちなみに、25年度版の都市データバック東洋経済新報社の資料を見ますと、人口は6万4,000人 ですから、村上とさほど変わりません。ただ、白河市の地方税収入が村上70億に対して80億あるので す。自主財源比率も村上は31.7%に対し40%と。そして、やはり工業、製造業が盛んだということで す。製造品出荷額、これが村上が約720億に対して2,484億ですから3倍ぐらいになります。従業員1 人当たりの〔質問時間5分前の予告ブザーあり〕粗付加価値の金額、村上が800万に対して1,600万と 倍ぐらい。そういう企業が活動活発なわけです。   それで、お手元の資料7も私ら研修に行ってもらってきたのですが、こういうカラー版で、市長 これなのです。こういうカラー版でこういったことをサポートしますと。それで、これは市の職員で はないのです。何か目的は、地域企業の活性化と、雇用を創出するのだと、それで地域を本気で支援 すると、そういうことなのです。それで、役員は代表に商工会議所の会頭、それから理事に白河市の 市長さん、それで社員というものは、これは団体になっているのです。白河市あるいは商工会議所、 各商工会議所、この地域の。それから、信用金庫、福島銀行、信用組合、農業協同組合、近くの矢吹 町とか西郷村とか矢祭町とか、こういう町村とか、こういう関係の方々がそれぞれ出資してつくった と、こういうことなのです。それで、いろいろ詳しい資料等見させてきましたが、ぜひ前向きに研究 してもらたいと思います。   それと、企業振興が少子化対策の私はやはり一番決め手になるのではないかと思いますが、これ は商工観光課長に聞けばよろしいのでしょうか。中小企業の振興基本条例、それから振興計画をつく ってくださいと昨年の12月に要望出ていました。これについては、さらに今度は村上市の企業の税収 調査を実施してくださいと、こういう要望も理由が出ています。これについてはどんなふうにお考え ですか。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(田嶋雄洋君) 幾つかの要望が出ているのは承知しておりますが、特に今のところ 企業振興条例等についての設置をする考えはまだ至っておりません。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 時間もなくて恐縮ですが、やはり人口が減っていくというものは、就労の場 がやはり少ないからというのが私は一番基本的ではないかと思うのです。ですから、ぜひとも中小企 業の振興、これに力を入れてもらうと同時に、阿賀野市で去年産業経済振興基本計画というこれつく りました。つくって終わりではもちろんないのですけれども、こういったことも市長どうでしょう、 今後前向きに取り組むお考えございませんでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 市はもちろんでございますけれども、商工会議所あるいは商工会、各種産業 団体等とこれは綿密な連絡をとりながらやらなければならない事業であると、そのように捉えており ますので、その横の連携を図りながら検討をする事業であると、そのように捉えていますので、その ようにさせていただきます。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) はい、ありがとうございます。ぜひとも産業振興、企業振興、地場産業振興、 村上市にやっぱりそういう人口が減っていくということだけでなくて、就労の場がふえると、そして 税収もふえるというビジョンでもってやっていただければありがたいと思います。   私の質問終わります。ありがとうございました。 〇議長(板垣一徳君) これで片野鉄雄君の一般質問を終わります。   午後2時5分まで休憩します。           午後 1時49分  休 憩                                                        午後 2時05分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、8番、小杉和也君の一般質問を許します。   8番、小杉和也君。           〔8番 小杉和也君登壇〕 〇8番(小杉和也君) 議長のお許しをいただきましたので、一般質問をさせていただきます。本日 最後の質問となります。私の質問は3項目ございます。   1項目めは、教育の格差についてであります。経済的格差や地域間格差によって教育の格差があ ってはならないと考えます。経済的格差を少しでも和らげるために奨学金制度があり、奨学金は学び たいという意欲と能力のある学生が経済的な理由で学業をあきらめることなく、夢を追い求められる よう応援するためにあります。村上市の奨学金制度の平成21年の利用者は33名で、内訳は大学生25名、 短大生3名、専修学校生5名でしたが、現在の利用者数はどのようになっていますか。返済も始まっ ていると思いますが、どのような状況ですか。また、市では教育の地域間格差をなくすためにどのよ うに取り組んでいるのかをお伺いいたします。   2項目めは、子どもたちへの支援についてであります。家庭の経済状態によって子どもの将来が 左右されることのないような環境を整備することを目指して、6月19日、子どもの貧困対策の推進に 関する法律が国会で可決、成立し、年内にも施行される予定です。この法律は、国と自治体が協力し て教育支援、生活支援、就労支援、経済的支援などの施策を策定し、実施することを義務づけていま す。   さらに、経済的支援ばかりでなく、精神的な支援も欠かせませんが、現在では村上市においてこ のような状況にある子どもたちに対する支援はどのようになっているのでしょうか。今後はどのよう に進めていこうと考えているのかをお伺いいたします。   3項目めは、グリーンツーリズムについてであります。グリーンツーリズムとは、都会では決し て味わえない農山漁村の豊かな自然と親しみ、その自然に調和して営まれる農林漁業体験を楽しみな がら学び、地域の生活、伝統文化、人々と触れ合ってのんびり、ゆっくりと滞在することを目的とし た旅のことですが、ことし10月16日から18日に村上、関川、粟島を会場に新潟県グリーン・ツーリズ ム大会が開催されます。   そこで、現在の準備状況はどうなっていますか。当日の体験などどのような大会にしたいと考え ていますか。今後は、このような取り組みを進めるためにどのような体制を整備していこうと考えて いるのかをお伺いいたします。   以上3項目の質問ですので、よろしくお願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、小杉議員の3項目のご質問について順次お答えいたします。   最初に1項目め、教育の格差については教育長に答弁をいたさせます。   次、2項目め、子どもたちへの支援についてのお尋ねでございますが、議員ご指摘のとおり、子 どもの貧困対策の推進に関する法律が本年6月に可決、成立し、生活の支援が規定されております。 本市では、生活支援として、生活保護法に基づく生活扶助の支援、保育料の軽減、学童保育利用料の 減免、児童扶養手当、特別児童扶養手当、ひとり親家庭等医療費助成、子どもの医療費助成及び未熟 児養成医療などの支援を行っております。今後国の動向を見据えながら対応してまいりたいと考えて おります。   なお、教育支援等については、教育長に答弁をいたさせます。   次に3項目め、グリーンツーリズムについての1点目、現在の準備状況はどうなっているかとの お尋ねについてでございますが、ことし10月16日から18日に開催する「新潟県グリーン・ツーリズム 大会in村上・関川・粟島」を新潟県と本市を含めた当地域3市村、県と村上地域のグリーン・ツー リズム協議会が主催となって開催する予定で、現在県、市、村の広報紙、イベント情報誌へ掲載やチ ラシを作成し、参加者を募集しております。また、関係者並びに関係機関と大会の運営について調整 中であります。   次、2点目、当日の体験などどのような大会にしたいと考えているかとのお尋ねについてでござ いますが、小杉議員に6月議会で答弁したとおり、当地域の財産である自然、文化、食、伝統産業を 活用した大会にしたいと計画しており、体験では北限の茶どころをさらにアピールするコースや繭玉、 縄細工、タコとりなどの伝承文化を活用したコースを設定しています。この大会を開催することで地 域内には広くグリーンツーリズムによる体験観光、体験学習を活用したまちづくりの進め方を周知し たいと思っております。また、地域外に向かっては、当地域の自然、文化、食、伝統産業の情報を発 信したいと考えております。   次に3点目、今後はこのような取り組みを進めるためにどのような体制を整備していこうと考え ているかとのお尋ねについてでございますが、現在当地域のグリーンツーリズムは村上地域グリー ン・ツーリズム協議会が関係団体と連携をとりながら進めており、本市としても本協議会への支援を 引き続き行ってまいります。具体的には、現在個別に活動している組織、団体の発掘や体験メニュー のリスト化、外部団体への情報提供であります。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) それでは、小杉議員の1項目め、教育の格差についてのお尋ねでございま すが、平成21年度から平成25年度までの村上市奨学金の新規貸与者の合計は288人で、内訳は大学生1 83人、短期大学生23人、専修学校生82人となっております。貸与金額別では、7万円が190人、5万 円が78人、3万円が20人となっております。平成21年度からの奨学金の返還については、早い方で平 成23年から返還が始まっております。現在は、ほぼ計画どおり返還していただいております。また、 本市において義務教育の地域間格差はないものと思っております。   次に2項目め、子どもたちへの支援についてのお尋ねでございますが、議員がご指摘のように、 子どもの貧困対策の推進に関する法律では、さまざまな支援に対し施策策定が義務づけられることに なります。ここでは、教育委員会の管轄となる教育支援に限って本市における取り組みの現状をお答 えいたします。   1つ目は、学習支援についてです。これは、学校教育の中核をなすものであり、学習指導と生徒 指導、教育相談を充実させ、全ての児童生徒の自尊感情、自己有用感を高め、自己実現の可能性を広 げようと全校体制で取り組んでいます。市教育委員会としても、学力向上、生徒指導等の充実に関し て指導主事等が学校を訪問して指導やサポートに当たっております。あわせて管内にもいじめや不登 校で悩む児童生徒、保護者がいらっしゃいます。その中には、経済的理由によるものもあるとも聞い ております。これらに対して、教育支援センターが当該校と連携し、適応指導教室でのかかわりや ケース会議等を通し、親身になって支援に当たっているところであります。   2つ目は、就学援助についてであります。保護者からの申請を随時受け付け、毎年多くの児童生 徒を準要保護児童生徒として認定し、援助しております。本年9月1日現在、425世帯626人の児童生 徒が認定されております。   3つ目は、学費援助についてです。高校卒業後も奨学金制度を設け援助しております。今後も経 済的に厳しい家庭の子どもたちを含め、さまざまなニーズを持つ子ども、家庭の状況に応じた指導や 支援がさらに充実できるよう必要な施策を講じていきたいと考えております。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) では、再質問させていただきます。   市長は、就任当初から奨学金制度の創設については並々ならぬ熱意を持って取り組まれてきてお ります。なぜなのか。こういった思いを少し伺いたいと思います。   市長、お願いします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) とかく学力が非常に高くて、しかしながら経済的な事由あるいは家庭の経済 によって学べない、学びたくても学べない子どもたちがいる現状を見てきまして、それではまずいと。 そういうことで、そういう子どもたちが教育が受けられる行政運営をしていく必要があると、そのよ うに考えたからであります。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) そういったことは大事なことだと思います。人材育成という部分でやはり市 長の方向性は間違っていないのかなと。人口減少問題でもいろんな議員が言っておりますけれども、 子育ての負担軽減、教育費を考えると2人、3人目というものがなかなかつくれないという家庭もあ ると思います。   ここにまず県内の奨学金のデータがあるのですけれども、村上市は驚くほど県内だけに限って言 えば奨学金が充実しているなと。金額、人数もそうです。それと、他の市町村見てみましたら、ほか の奨学金とセットにできないというのでしょうか、村上市の場合は有利子であればセットにできると いうことで、大変まず充実しているなという思いもあります。   教育委員会から奨学金の推移もらったのですけれども、教育長は平成21年から25年まとめて報告 してくださったのですが、私の手元には21年、22年、23年、24年、25年と単独のやつがありまして、 21年は私も通告書で申し上げましたが、33名、22年度は62名、23年度は85名、平成24年度は47名、平 成25年度が61名でございます。金額別にして、トータルの人数です。この辺ところ、申し込み数の推 移から、この数字から読み取れること何か学校教育課長ございますでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(板垣 圭君) 確かに21年については33名、その後22年で62名、85名ということで、 数字的に倍以上の数字が貸与者が出ているわけですが、やはり21年、初年度については若干いわゆる 周知のこともあったのかなと思っておりますし、22年、23年と数字が伸びてきたことにつきましては、 周知が浸透したのかなという感じはしております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 21年度は、短大と専修学校生の借りられる金額がある程度限定されていまし たので、そういったこともあるのかなと思います。   ただ、平成23年度85名までいったのですが、平成24年度47名とちょっとがくっと落ちていますよ ね。この辺の分析は何かされているのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(板垣 圭君) この年、平成24年度につきましては、貸与者、貸し付けた方につき ましては47名なのでございますが、申請者もこの年は24年度につきましては53名ということで、22年、 23年よりも大幅に減っております。申請者が少なかったということになるかと思います。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) その申請者が少なかったというものの分析みたいなものは何にもしていない ですか。 〇議長(板垣一徳君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(板垣 圭君) 申しわけございません。私その数字の中身、申請者の部分について までは分析はしてございません。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 今いろいろ条件がございますので、全ての方が奨学金受けられるというわけ ではないのでしょうけれども、ある程度条件が整えば、金額的な部分でもいいですけれども、ある程 度条件が整えば7万円で申請していた人が7万でいいですよという形になっているのか。その辺の現 状はいかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(板垣 圭君) 申請時、1月の中旬から3月の初めまで受け付けをするわけですが、 その時点で希望される方から希望金額を聞いてございます。3種類あるわけですが、この3種類の希 望をその申請時に希望を聞いてございます。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) ですので、希望は通っているのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(板垣 圭君) 先ほどの24年度に限って申し上げますと、53名の申請者の方がござ いましたが、いわゆる書類の中でオーケーになった方につきましては48名ということでございます。 5名の方がいわゆる申請漏れということになっておりますが、これは私どものほうのその条件の中に いわゆる収入の部分がありますので、その部分、それから学力の部分もありますが、総合的にそこら を判定して、53名の申請に対して採用が47名ということになります。   そして、採用になったのですが、辞退された方もございますので、24年度につきましては貸与さ れた方は47名ということで、1名辞退をされております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 7万で申請していて5万に減ったとか、そういう例があるのかどうか聞いて います。 〇議長(板垣一徳君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(板垣 圭君) 私の資料では、そういう方はございません。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 返済状況ですけれども、23年から始まっていると教育長の答弁ありまして、 私の手元には25名の方が返済していると。返済金額が324万337円だということで、教育長の答弁は計 画どおりというような答弁でしたが、これ滞納とかその辺のところの部分のあれはあるのでしょうか。 何か数字が端下なので、少し均等割のはずなのですが、ちょっとその辺は気になるので、いかがでし ょうか。 〇議長(板垣一徳君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(板垣 圭君) この方々につきましては、ほぼ計画どおりの納付をお願いしてござ いますが、ただ引きおろしが、月末引きおろしの翌10日に再振替という制度になっておるのですが、 何らかの形で今月は入らなかったけれども、翌月には入っているというような方もございます。その ような方、それからそのような方に対して当然ご連絡申し上げるわけですが、その分についていわゆ る定月の分、ほかに納めている方もいらっしゃるので、若干端数が出るのかなと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 日本学生支援機構の平成23年度末の現在で返済すべき人が301万4,000人ほど いると。3カ月以上滞っている方が19万7,000人、6.5%ということからすれば、村上市の場合は順調 に来ているのかなと思います。   あとこの奨学金の条例の中で延滞金の部分も出ていますけれども、申請のときにそんな話は余り したくはないでしょうけれども、条例ではこうなっていますので、きちっと納めてくださいねという ような話はきちっとされているのでょうか。いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(板垣 圭君) 申請時には、保証人の方のお名前も当然来るわけですので、その辺 も申請に来られた方に連帯保証人の立場等々についてもご説明して用紙を差し上げているということ でございます。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) こちらに第1次総合計画の成果指標一覧表というものがありまして、奨学金 を受ける人の数が当初目標が60人。ただ、この数字見ていますと、85とか、結構順調にいっているの で、この指標ですと、学校教育課では60という数字を出していますけれども、私はもう少し手厚く、 人数も多くしてもいいのかなと思うのですけれども、今度返済の部分も出てきますので、戻ってきて いる部分もあります。基金で積んでいる部分もありますので、その辺のところ何か検討されましたで しょうか。60のままなのですよね。 〇議長(板垣一徳君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(板垣 圭君) 確かに予算措置上は、シミュレーション上でも60人をシミュレーシ ョンして、私どもの予算要求についても60人をお願いしているわけですが、ただ21年から25年までの 推移見ましてもほぼ60台、それから47というところもありましたが、大体まず60人台を予算化お願い していれば当面対応できるのかなと思っております。また、これが毎年60を超えるような状況になれ ば、またさまざまなところとご相談申し上げなければならないかなと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) ぜひともそういった形で、学ぶ道を閉ざしてほしくないというのでしょうか、 目標60でありますけれども、常にもう少し上を目指して、申請があれば、条件が合えばそういった子 どもたちにぜひ奨学金をということでございます。   21年度から始まりまして、村上市の場合は1年据え置きですよね。ほかの市町村見ましたら、半 年とかいうのが割に多かったです。その部分でも村上市は手厚いのかなと思います。21年度に大学生 で借りた方が今順調に4年で卒業しておれば就職していますよね。ただ、まだ返済は始まっていない。 そういったことで、奨学金を受けて学んだ人の感想とかそういったもの、名前はA君、Bさんでいい と思うのです。そういったことで、村上市はこういう制度をとっているし、いい制度なのでというよ うなことをぜひ紹介したらどうかなと私は思うのですが、教育長いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) その方々の了承が得られればそのような形で子どもたちに知らせることも 大事なことではないかというふうには受けとめております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 教育長そんな考えですので、ぜひその辺のところも考慮していただいて、ぜ ひこのいい制度を紹介するということも大事だと思います。もしあれだったら名前載せなくてもいい ですので、こういった感想もあると。ぜひその辺のところを紹介していただければと思いますが、市 長いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 必要なことだとは思っております。   私の聞く範囲によりますと、村上市のお金を使わせていただいて学校に行かせていただいている のだという意識を非常に強く持っていると。そのような子どもが多いというようなことで感心をいた しているところでございますので、この制度はお金を差し上げるのではないのです。1回ローテーシ ョンすれば元金はみんな戻ってくる制度でありますので、積極的にお貸しをして、そして勉学に励ん で立派な社会人になっていただきたいと、そのように願っております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 私通告書の中に奨学金は学びたいという意欲と能力のある学生が経済的な理 由で学業をあきらめることなく夢を追い求められるよう応援するためにあると書きました。   10日の平山議員への答弁の中で、市立病院でないので、地元の病院に就職することを条件にした 援助体制、これは返済義務がないというような意味だと思うのですけれども、それは難しいというよ うなことを言っておりました。その学びたいという意欲の中には、医師を目指している生徒もいるの かなと思います。ただ、市の奨学金の上限が7万ですので、なかなか医学部となると厳しい部分がご ざいます。新潟県の言われていました医師養成就学資金貸与制度の地域枠Bというものが月額15万で すよね。このくらいがやはり必要なのだろうなと思います。県の場合は、何年か勤めると返さなくて もいいということなのですが、私はまず今の奨学金、村上の奨学金のやり方と同じやり方で医学部枠 というのでしょうか、金額を15万、そのかわり返済してくださいよというような形をとることもでき るのかなと思うのですけれども、市長の考えいかがでしょうか、そういうものを創設したらどうかと 思うのですけれども。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) それは、非常に私は難しい問題だなと思います。新潟県枠は、9年間新潟県 に医師として勤務すればいいということでありますし、県立病院も非常に多くあるわけでございます が、この前も質問にお答えしましたように、村上市には市立病院がないわけでありまして、その絡み からいくと非常に私は難しい制度になるなと、そのように考えております。   では、4年間のインターン入れると今6年でお医者さんになれるわけですけれども、なったとき に、では県外どこに行ってもいいのか、どこの病院に行ってもその返済を免除するのかということに なると、それまた問題があると思いますし、そういうことであれば、私は厚生連にお願いして、厚生 連でそういう制度をつくってやるべきではないかなと、そのように考えているところでございます。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 返済義務がないということではないです、私言っているのは。わかりますか。 きちっと返済はしてもらうのですが、額を大きくしたらどうですかという提案ですけれども、同じで すか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 7万円を10万円にするとか10万円を15万円にするということですか。           〔「1人とか2人の枠をつくったらどうですか」と呼ぶ者あり〕 〇市長(大滝平正君) 以前実は、私町長やっていたときにこれ一番最初にやったのですけれども、 10万円にしたのです。そうすると、やっぱり返済が非常に重いのです。7万円だと大体月3万円くら いだと思いますけれども、10万円にするとかなりの返済額になるということで、非常に返済するとき も大変だというようなことで7万円に落とした経緯があるのですけれども、それらを考えると、小杉 さんおっしゃるのはその中で15万円枠とかそういう枠を設けたほうがいいのではないかということだ と思うのですけれども、それはいい方法かもしれませんけれども、問題も出てくるのではないかなと、 そのように考えておりまして、例えばなれなかった場合、ではどうするかというようなことであろう かと思っておりますので、問題もあるなという点はありますけれども、検討する値があると思ってお ります。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) まず、返済今10年ですので、それを延ばすとか、あと卒業したばかりですと そんなに収入もありませんので、ちょっとスライドしての返済にするとかいろんな方法あると思いま すので、ぜひそういったこともまず検討する価値があるでいいですよね。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) いわゆる15万円枠とか30万円枠、それは医師専門コースとかそういう形にす ると、やっぱりそこに何らかの問題点が出てくると思っておりますし、大体7万円というものがいい 方。あとおうちの方々がもう少し足してやれば十分に大学あるいは専門学校、短大で勉強できるとい うようなことがありますので、検討はしてみます。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 厚生連にもというようなことでしたので、何かの機会にやはり厚生連にもそ ういったものがどうだということをぜひ提案していただければと思います。   あと教育長の答弁で教育の地域間格差はないと明言されましたけれども、市長はこの辺どう思わ れますか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 私もそんなに格差はないと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) やはり県内だけでとらえたら、新潟市とこの辺の圏域ではあるかもしれませ ん。あと東京のほうとこの辺であれば間違いなくあるなというのが私の見解です。   義務教育ということを強調されましたので、ただ中学生の場合も高校受験とかいろんな形で、今 の子結構塾とか行っていますよね。それすぐそばにある環境と遠くから通わなければならないという 環境では違うのかなと思うのですけれども、その辺ないと明言された判断はどういうことでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) 本市においてはと、先ほど申し上げましたように。小杉議員のおっしゃる とおり、新潟市と村上市を比べた場合、その教育の地域間格差はそういう面ではあるかもしれません。 塾とか、それからその他の学ぶ場所、習い事の場所がいっぱいあるとか。もちろん東京と新潟を比べ ればまた違いもあるということです。本市においてそういうものが大きく義務教育の教育に影響を強 く及ぼしていると私は考えておりませんので、先ほど本市においての地域間格差はないものと考えて おります。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) ちょっと通告の書き方が余りうまくなかったかもしれませんけれども、とに かく村上市の公教育の充実をぜひ図っていただきたいと。特に、私いつも申し上げておりますが、こ の辺は農業とか基幹産業ですので、農学部とかバイオとか、そういったものを学んで持ち帰ってくる ことだってできると思います。収入を上げられる産業になり得る可能性がいっぱいあるのだろうなと 思いますので、できればやはり理数系に強いような子どもたちをつくっていただきたい。   きのう、おとといの中でもやはり中学に入るとどうしても落ちてしまうというのがありますので、 その辺のところの公教育の充実をぜひ充実させていただきたいということを申し上げておきます。   ちょっと順番変えまして、グリーンツーリズムについてですけれども、村上市におけるグリーン ツーリズム、かなり有効だなと思うのですけれども、市長はもう少し詳しく村上市におけるグリーン ツーリズムをどのように捉えていますでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まず、この地域には、素朴な地域が非常に点在してあるということと風光明 媚なところがあるあるいは海もあり、山あり、川ありといったところがありますので、そういう面で はレトロな面も含めまして非常に多種多様なものを望める地域でありますので、グリーンツーリズム には適した地域ではないかなと。そして、やはり人の温かみも当然あるわけでございますので、そう いう点でグリーンツーリズムとしての地域としては適していると考えています。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) では、農林水産課長に伺います。   ことしこの圏域で行われるわけですけれども、これは毎年開かれているのでしょうか。そして、 前回はどこで開かれたのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) この大会につきましては、毎年開かれてございます。昨年は佐渡で 開かれました。   昨年佐渡で開かれる前に県のほうから打診がございまして、下越地方では胎内までやっていたけ れども、村上はやっていないので、ぜひともやってくれということで、それではやりましょうという ことで引き受けさせていただきました。   来年につきましては、妙高市が一応候補に挙がってございます。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) では、佐渡で開かれたということですけれども、ちなみに村上圏域の方は参 加してその状況を見てきたとか、そういうようなことはあるのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 実は、私も行く予定だったのですけれども、その日農林担当課長会 議が県全体のものがございまして行けなくて、課長補佐と担当係長、それからグリーンツーリズムの こちらのほうの担当が行っております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) では、行けなかったということですけれども、報告は受けていると思います けれども、どういった感想をまず持ち帰ったのでしょうか。いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 佐渡も、細かい部分については聞いてございませんでしたけれども、 先ほど市長が申し上げたように、素朴な部分がございまして、村上と同じような形でグリーンツーリ ズムがこれから伸びていくのではないかというふうな報告を受けております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 市長の答弁の中には、自然文化、伝統文化をアピールして、お茶とか繭とい うようなことが、あとタコですかというふうに述べられましたけれども、特にこれをアピールしたい というものが何かこの実行委員会の中であるのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 村上の先ほど市長さまざまな素朴なものがございますという話がご ざいましたが、村上地域グリーン・ツーリズム協会という協議会ございまして、その中では全部で78 の体験メニューがございます。さまざまな大きいものから小さいものございますが、その中から村上 地域につきましてはその時期に合ったものということで選ばせていただいたということでございます。 ここに書いてございます。チラシ皆様のほうに先般お配り、棚に入れさせていただきましたが、その 中で秋に合ったような、タコとりもちょうど、粟島であればタコとり、関川であればさわし柿、まだ さわし柿できる時期なのかなという部分もございますが、できなければ別なものと、これらもそうで すし。村上では、北限の茶どころでございます。ちょうど時期的には新茶はございませんが、できた お茶でございますので、お茶の入れ方というものは年じゅうできますので、そんな形でお茶を体験し ていただこうと。里山の秋を肌に感じてもらおうということで、シイタケのもぎ取り体験、これは神 林のほうのシイタケ栽培農家のほうにやっていただくと。それから、蚕様の里でシルククラフトとい うことで、みどりの里でシルククラフトの体験をしていただこうと。自分流のキャンドルで笹川流れ を満喫していただこうということで、八幡のほうで笹川流れの貝殻と砂を使った自分だけのキャンド ルづくりということで、それぞれの地域に時期に合ったものをということで体験メニューをつくらせ ていただきました。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) やはり一番楽しみに来られるものは、体験もあります。あと交流とかの部分 もかなり楽しみに来られるのかなと思うのですけれども、交流とか食、その辺のところもやはり楽し みに来られると思うのですが、この辺のところは何かアピールするものを考えておるのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 夜の交流、お酒の入った交流になりますが、会場につきましてはふ れあいセンターで大会をやりまして、夜そのふれあいセンターの2階を利用しまして交流会をさせて いただきます。その中で、地元の食材を使ったメニューでお料理を出すということで、荒川から山北 までの「いなかごっつぉまつり」というものが11月に毎年開かれてございますけれども、その中の1 品ずつを出していただいて皆様に村上の味を楽しんでいただこうということ。それから、関川と粟島 も1品ずつ出していただいて、それを楽しんでいただこうということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) これ県の協議会も主催の1つですよね。その中のグリーンツーリズムの中に 横須賀学院小学校「雪の学校inキューピットバレイ」というものがございます。これは、修学旅行 の冬版だと思うのですけれども、1月22から25日まで大体60名ぐらいの子どもたちが雪遊びをしたり、 いろんな体験をするというようなことが紹介されておりました。   商工観光課長に伺いますけれども、みどりの里宿泊施設、これは冬場必ず落ち込みますよね。夏 場とか秋、釣りの時期は結構混んでいるのですが、この間私たちも管内視察に行ってまいりましたけ れども、こういったやはりグリーンツーリズムをやるということは、緑の時期もいいのでしょうけれ ども、こういった冬の時期の部分も新潟県であればアピールできます。高根、大毎とかであれば雪が ないなどということはほとんどありませんので、この時期であれば。この辺のところ有効に生かして、 それで宿泊棟を、たしか13棟あって、5名くらい入れると思いますので、掛ければ65名ぐらい入りま すので、この1学年ぐらいであれば、これは4年生らしいのです。あとスキー場もあります。いろん な形で冬の取り組みもできると思うのですが、こういったこといかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(田嶋雄洋君) 営業する必要があるかというふうに感じております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) もう少し具体的にあれでしょうか。営業する必要ではなくて、今後こう考え ていきたいとか〔質問時間10分前の予告ブザーあり〕何か。今の考えでいかがでしょう。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(田嶋雄洋君) グリーンツーリズムだけでなくて、夏の臨海学校なども含めて、い ろんな情報を仕入れて、これから切り込みできることについては切り込んでまいりたいというふうに 考えております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) なかなか課長は慎重なので、市長いかがでしょうか、こういった取り組み。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当然のことながら、スキー場がありますので、宿泊施設があると。それも近 いところにある。あるいはまた、今非常に脚光を浴びている大毎でありますので、それも近いところ にあると。そして、峰を越えていくところがあるというようなことでありますので、そういうものを 一体的に捉えてコースとしてやはりつくり上げていく必要があるのでないかなと、そのように考えて おりまして、みどりの里を指定管理している人たちとも何度か話をしている段階であります。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) ぜひともその辺のところを進めていただきたい。   今蒲萄スキー場のいろんなワークショップもやっていますので、その辺とうまくリンクさせなが ら、グリーンツーリズムと。農林水産課と商工観光課で所管は違いますけれども、まず絶対重なる部 分がありますので、連携を密にしてその辺のところもやっていただきたいなと思っております。   あと今後の体制ということで、体制の整備というものがありましたけれども、体験メニューをつ くって、数多くあるということでしたが、私はやはり体験をしてもらうにもそこを見てもらったり回 ってもらうにしても、その地域、そのことに精通した人がやはり必要だと思っております。   こちらの村上市観光振興計画の中にもインストラクターの養成、拡充というものが載っておりま す。23年から養成開始、24年以降はずっと継続して毎年10名以上のインストラクター養成を行います というようなことが書いてあります。この辺のところは、私は今後の整備やっていく中ではどうして もこの辺は必要だろうと思うのですが、この辺の整備についてはどうなっておりますでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(田嶋雄洋君) 議員がおっしゃるように、こういった事業に関しては、やはりどう しても協力者が必要でございます。地元には、資源や素材といったものはたくさんあるのですが、や はり協力していただける方が必要でございます。現在インストラクターの養成については、なかなか 進んでいないということを聞いております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 聞いておるのであれば、その辺のところを市の観光課もどんどん入っていっ てと言えば変ですけれども、いろんな形でその辺を進めるべきだと思いますが、いかがですか、課長。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(田嶋雄洋君) 私も進めるべきだというふうに思っておりますが、何分相手があり まして、やはりいろんな機会にお願いはしているのですが、すぐには進まないような状況があるとい うことでございます。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 農林水産課長のこういうグリーンツーリズムの大会をきっかけということも できると思います。成功例を見せるというのが大事だと思いますので、いかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 実は、ことしの1月の21日に村上地域グリーン・ツーリズム協議会 が講師を呼んできました。私も関川で勉強会があったのでありますけれども、ちょっと顔出させても らいました。   ここに書いてありますけれども、若林先生がこのグリーンツーリズムの大会に講師として来られ ますが、私この話聞きまして非常に感動しまして、ぜひとも今大会にはこの人を呼んでいただきたい ということで実現させてもらいました。話を聞きまして、その日は夜交流会もありまして、一緒に酒 飲みながら、秋に県大会があるので、ぜひとももし来られたら来てくれませんかと、私あなたの話に 感動しましたということは、この人はプロフィールは、若林伸一という人なのですけれども、北海道 の洞爺湖子ども農山漁村協議会の会長をされておりまして、豊浦と。豊浦・洞爺湖子ども農山漁村協 議会の会長をされているということで、洞爺湖地域のグリーンツーリズムの活性化をしたという人で ありまして、さらには〔質問時間5分前の予告ブザーあり〕この人の痕跡がわかりまして、この人は 現在沖縄の何市町村かの市町村の観光協会から呼ばれまして、その地域にぜひとも人を呼んでくれと、 グリーンツーリズムで呼んでくれということで、そちらのほうで今活動されているということで、そ の活動内容の中の話では、やはり修学旅行というものは今体験型に変わってきていると。先ほど小杉 議員おっしゃっているように、冬場1クラス泊まれるのではないかという話、全くそのとおりだと思 って聞いていました。   その先生おっしゃるには、修学旅行呼ぶにも保険を掛けなければならないと。インストラクター が要ると。その保険を掛けるには高いと。その保険掛けるよりも安くなるのは、その先生がやってい る協議会のインストラクターになれば何億だかという金が2,000円ぐらいでその保険で賄えるという ふうなことで、それを聞いた村上地域のグリーンツーリズムの近良平さんと、それから鈴木信之さん がこの研修を受けてきました。近さんは、沖縄まで行ってわざわざその研修を受けてきたということ で、非常に話に感銘しまして、これからそういう小杉さんおっしゃるようなインストラクターを養成 しながらやっていかないと、教育よくやる、やると言ってもなかなかグリーンツーリズムお客さんは 来ないということですので、そういう部分でそういう話を聞いていただいて、ぜひともそれに感銘し ていただいてインストラクターになろうという人が出ていただければいかがというふうに思っており ます。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) ぜひこういった大会が村上で開かれるわけですので、これをきっかけにいろ いろとインストラクターの整備とか、この大会をきっかけにしていろんな形の整備を進めていただけ ればと思いますので、よろしくお願いします。   最後に、子どもたちの支援についてですけれども、この辺のところいろいろと学習支援とか就学 支援とか学費援助とか、いろんな形で聞かせてもらいました。かなり手厚い支援があるのかなと思い ます。精神的な支援も支援センターとかいろんなところと連携しながらというようなお話を聞きまし た。   1番とちょっとリンクするような形であれなのですが、子どもたちというものは小学生の子ども たちですと、教育長3月まで小学校の校長先生ですので、小学校の子どもたちというものは奨学金と かそういうような意味というものはわかっておるのでしょうか。いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) 小学校段階でそこまで子どもたちが把握はしていないというふうに考えま す。   ただ、6年生のときに自分の未来図という形で総合的な学習で自分の将来をどうしていこうかと 考えているところがあります。その中で、子どもたちが調べ学習の中で奨学金制度とか、例えば医学 部とかいろんなところに行こうとしたとき、そのようなことを調べ学習の中でわかる子もいるとは思 いますけれども、6年生段階で全部の子どもたちが奨学金制度を認識しているとは考えられません。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 答弁の中で、学費援助で奨学金というものも出てきましたので、ぜひ一定の 段階かというものはちょっと私わかりませんけれども、どの段階かで、義務教育のどの段階かで子ど もたちにもぜひこういったことがあるのだよと、夢をあきらめるなというようなことを言っていただ きたいですし、あと親も子どもともども保護者に対してもぜひこういったことをPRしていただいて、 子どもの夢が摘まれることのないようぜひ公教育の充実をやっていただきたいと、そんなふうに思い まして、私の一般質問を終わらせていただきます。   ありがとうございました。 〇議長(板垣一徳君) これで小杉和也君の一般質問を終わります。                                              〇議長(板垣一徳君) 本日はこれで散会をいたします。   また、明日も午前10時から一般質問を行いますので、定刻までにご参集ください。   大変ご苦労さまでございました。           午後 2時54分  散 会