平成25年村上市議会第3回定例会会議録(第5号) 〇議事日程 第5号 平成25年9月13日(金曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  一般質問                                              〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(25名)    1番   渡  辺     昌  君     2番   尾  形  修  平  君    3番   板  垣  千 代 子  君     4番   鈴  木  い せ 子  君    5番   本  間  清  人  君     6番   川  村  敏  晴  君    7番   冨  樫  宇 栄 一  君     8番   小  杉  和  也  君    9番   齋  藤  信 一 郎  君    10番   竹  内  喜 代 嗣  君   11番   平  山     耕  君    12番   川  崎  健  二  君   13番   木  村  貞  雄  君    14番   三  田  敏  秋  君   15番   小  池     晃  君    16番   姫  路     敏  君   17番   長 谷 川     孝  君    18番   滝  沢  武  司  君   20番   佐  藤  重  陽  君    21番   相  馬  エ  イ  君   22番   大  滝  国  吉  君    23番   大  滝  久  志  君   24番   山  田     勉  君    25番   片  野  鉄  雄  君   26番   板  垣  一  徳  君                                              〇欠席議員(1名)   19番   小  林  重  平  君                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    大   滝   平   正   君        副  市  長    鈴   木   源左衛門    君        教  育  長    圓   山   文   堯   君        総 務 課 長    大   滝   和   春   君        財 政 課 長    菅   井   晋   一   君        政策推進課長     渡   邉   欽   也   君        自治振興課長     佐   藤   憲   昭   君        税 務 課 長    伊 与 部   純   夫   君        市 民 課 長    西   村       治   君        環 境 課 長    吉   村   和   昭   君        保健医療課長     林       与 市 次   君        介護高齢課長     川   内   信   一   君        福 祉 課 長    斎   藤       勉   君        農林水産課長     瀬   賀       功   君        商工観光課長     田   嶋   雄   洋   君        都市整備課長     船   山   三 喜 雄   君        都市整備課参事    東 海 林   則   雄   君        下 水 道 課 長    中   村   則   彦   君        水 道 局 長    太   田       薫   君        会 計 管 理 者    百   武   勇   一   君        農業委員会                   遠   山   昭   一   君        事 務 局 長        選管・監査                   本   間       清   君        事 務 局 長        消防本部次長     伊   藤       功   君        学校教育課長     板   垣       圭   君        生涯学習課長     高   田       晃   君        荒 川 支 所 長    渡   辺   正   信   君        神 林 支 所 長    板   垣       裕   君        朝 日 支 所 長    本   間   誠   一   君        山 北 支 所 長    斎   藤   寿   昭   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長       橋   邦   芳        事 務 局 次 長    小   林   政   一        書     記    鈴   木       渉           午前10時00分  開 議 〇議長(板垣一徳君) ただいまの出席議員数は25名です。欠席の届けのある者1名です。定足数に 達しておりますので、これから本日の会議を開きます。   本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願 いをいたします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(板垣一徳君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、3番、板垣千代子さん、15番、小池晃君を指名を いたします。ご了承願います。                                              日程第2 一般質問 〇議長(板垣一徳君) 日程第2、昨日に引き続き一般質問を行います。   本日の一般質問は2名を予定しております。ご了承願います。   最初に、1番、渡辺昌君の一般質問を許します。   1番、渡辺昌君。           〔1番 渡辺 昌君登壇〕 〇1番(渡辺 昌君) 皆さん、おはようございます。鷲ヶ巣会の渡辺昌です。議長のお許しをいた だきましたので、私の一般質問をさせていただきます。私の質問項目は2項目であります。   1、地域づくりと支所のあり方について。合併から6年目となり、急速に進む高齢化や人口減少 などの社会的な要因、合併後の行財政改革や地区ごとに異なっていた制度の統一などにより、市周辺 地域の元気がなくなりつつあることを感じ、大変危惧するものです。   そこで、次の2点について伺います。   @、中山間地域の現状や将来についてどのように認識されていますか。また、山北地区と朝日地 区に地域おこし協力隊を配置する計画がありますが、その内容はどのようなものでしょうか。   A、地域住民のさまざまな活動に対する支援や地域振興のセンター的な役割を担う支所のあり方 は、大変重要であると考えますが、現在進められている組織改革では支所の業務は窓口サービスが主 となり、そして各支所を本庁の下部組織とするものではないですか。   B、2年目となった各地域のまちづくり協議会の活動についてどのような評価をされていますか。 また、アドバイザーである明治大学の小田切教授からはどのようなご意見をいただいていますか。   2、市所有バスの有効活用について。@、市が所有するマイクロバスとスクールバスは現在何台 ありますか。   A、以前の一般質問において各種団体からのバス利用の要請について統一的な制度の研究を行っ ているとの市長答弁がありましたが、その後の経過はどのようになっていますか。   B、協働のまちづくり事業に関連する活動などその利用目的にはよっては市所有バスを有効活用 すべきではないですか。   市長答弁の後再質問させていただきます。よろしくお願いします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 皆さん、おはようございます。それでは、渡辺議員の2項目のご質問につい て順次お答えいたします。   最初に1項目め、地域づくりと支所のあり方についての1点目、中山間地域の現状や将来につい てどのような認識であるのか。また、山北地区、朝日地区に配置を計画する地域おこし協力隊の内容 はどのようなものかとのお尋ねについてでございますが、まず本市の高齢化の状況を見ますと、高齢 化率は平成23年4月1日現在で30.84%であったものが本年同日で32.44%となり、高齢化の進行が著 しくなってきており、その中でも中山間地域においてはその状況が顕著であります。また、特に65歳 以上の高齢者割合が半数を占める集落の数が11集落と2年前に比べ3集落増加しており、地域コミュ ニティーの存続や後継者問題等の根幹的課題の対応が急がれているところであると認識しております。   このため、本市においては、市民協働のまちづくりを積極的に推進しており、その推進母体とし て各地域の地域まちづくり協議会が活発に活動を展開しているところであります。また、これらの活 動に加え、特に高齢化が著しい地域においては、外部からの人材活用が急務であり、Iターン者の定 住への望みを込めて、議員ご質問の地域おこし協力隊の制度の導入について現在検討を進めていると ころであります。   本制度は、平成21年度から総務省において設立された制度で、都市部から過疎地域等への移住に より地域の担い手として、また新たな産業おこし起爆剤として活動することにより地域力の維持強化 を図ることを目的とした制度であります。本市が検討している導入計画といたしましては、平成26年 度にモデル地区として朝日地区と山北地区にそれぞれ1人ずつ、計2人を導入したいと考えており、 地域の問題解決の促進や地域の新たな特産品の開発あるいは地域福祉の向上につながるよう制度設計 を行っているところであります。   次、2点目、支所のあり方についてのお尋ねでございますが、10日に平山議員の質問にもお答え した内容と一部重複しますが、組織再編計画後期計画においては、協働のまちづくりをさらに推進さ せるためには、支所全体が地域振興の中核であることから、窓口サービスを低下させないことはもち ろんでございますけれども、支所を身近な行政としての機能を有し、かつ地域活性化を推進できる組 織に移行してまいります。平成26年度に地域振興課と産業建設課の2課、29年度には1課体制とする とともに、支所全体で地域住民の活動支援を中心とした横断的な組織とし、支所で完結できるよう組 織の再編を行うもので、支所機能を明確にすることが大きな目的であり、現在の本庁と支所の関係を 変えるものではございません。一定の業務につきましては、支所で完結できる組織体制とするために は、組織再編に合わせ事務の決裁権限についても見直しをしてまいりたいと考えております。   次に3点目、2年目となった各まちづくり協議会の活動の評価について、またアドバイザーであ る明治大学の小田切教授からどのような意見をいただいているのかとのお尋ねについてでございます が、集落支援による伝統文化、行事の存続や復活、地域の宝の発見や保全活動など地域に根差した特 色ある地域づくりを進める機運の高揚と地域の問題解決に向けた具体的な動きもあらわれてきており、 地域住民の主体的な参画意識と行動につながっております。   しかしながら、取り組みがわからない、一部の人だけ活動しているといったご意見もございます。 まちづくり協議会が歩み始めたばかりでありますが、地域住民に対し周知が不十分な点もございます ので、今後情報発信とともに、人と人とのつながりを大切にした取り組みを進めていただけるよう支 援していきたいと考えております。また、本市の協働のまちづくり推進アドバイザーとしてご就任い ただいております明治大学の小田切先生は、旧山北町時代から地域づくりに深くかかわっていただき、 また国の過疎対策等の委員も長年務められておる方でございます。昨年度は、市民協働のまちづくり の機関紙「むらかみ元気マガジン」へご寄稿いただき、まちづくり協議会への期待、地域資源の活用 の重要性、地域づくりの原点や都市、農村交流の重要性についてご助言をいただいたほか、担当者研 修の講師としてご指導を賜りました。今後は、地域おこし協力隊の導入手法、地域の核となるまちづ くり協議会の活動や交流による地域の元気づくりなどについても幅広い見地からご意見を、多くの助 言を賜りたいと考えております。   次、2項目め、市所有バスの有効活用についての1点目、市が所有するマイクロバスとスクール バスは、現在何台あるかとのお尋ねについてでございますが、本市では業務全般に使用する庁用バス を8台、スクールバスを27台、保育園送迎バスを16台、施設送迎用バスを5台、それぞれリースを含 め所有しております。   次、2点目、統一的な制度の研究についてのその後の経過はどのようになっているかとのお尋ね についてでございますが、市所有バスの利用についての統一的な制度の考え方につきましては、現在 これまでの利用実態を調査し、整理しているところでありますが、それぞれの地区における細部の取 り扱いが異なっていることから、結論に至るまでには至っておりません。また、ご承知のとおり、バ スには道路運送法上の許可を受けた緑ナンバーのものと自家用の白ナンバーのものがあり、本市が所 有するバスにつきましては自家用バスという扱いになり、使用の方法、事故が発生した場合の責任問 題やバスの運転業務との関係などについても再度確認をし、早急に整備をしていきたいと考えており ます。   次に3点目、協働のまちづくり事業に関連する活動などその利用目的によって市所有バスを有効 利用すべきではないかとのお尋ねについてでございますが、協働のまちづくり事業をはじめ、各種団 体等のバスの利用につきましても、利用目的や運行計画が多岐にわたることから、早急に利用に係る 考え方の整理を行い、今後対応してまいりたいと考えております。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) ありがとうございました。それでは、再質問させていただきます。   本日は、一般質問の最終日、順番も15番目となりますので、私の出しました質問項目も既に一般 質問の中で答弁いただいておりますので、なるべく重複しないように質問いたしますので、ご答弁の ほどをよろしくお願いいたします。   初めに、中山間地の抱える問題についてお尋ねします。今定例会の一般質問で多くの方が取り上 げましたように、人口減少の問題は本市にとりまして大変重要な問題であります。特に山北地区、朝 日地区は人口減少が顕著であり、高齢化も著しい地域であります。人口減少や高齢化は、この先集落 を維持していくために必要な後継者の問題とも重なり、ご答弁にありましたように、地域コミュニテ ィーの存在にかかわるものであります。そのような地域への対策の1つが26年度から導入が検討され ている地域おこし協力隊の制度であり、モデル地区として山北地区と朝日地区にそれぞれ1人ずつ導 入する計画であるということです。   それで、この制度について、既にこの制度を導入している自治体に対し、制度導入の成果につい てなど問い合わせるなどの情報収集は行っていますでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(佐藤憲昭君) 本日の新潟日報の新聞の報道にもありましたように、新潟県におき ましては十日町市、佐渡市、それからお隣の粟島浦村、それから柏崎市において導入されております。   そこで、本年度十日町等に出向きまして、実際に推進員のご意見をいただいたり、それから地元 担当者と状況を調査したという経緯はございます。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) この山北、朝日地区両地区モデル地区での結果によって、今後さらなる制度 の拡充も視野に入れていると思いますが、将来的にはどのようにお考えでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(佐藤憲昭君) 当然ながら、モデル地域で来年度2人を予定していますが、2人で は到底この広大な面積、集落等について支援ができない、不足するだろうということで、状況を見ま してふやしていきたいというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 私も今回の質問に当たり、総務省のホームページで地域まちづくり協力隊に ついてちょっと調べてきました。県内の状況については、今課長さんおっしゃられましたように、市 町村の状況については、制度を導入している自治体は今答弁いただいたとおりでありますけれども、 現在新潟県には24年度25名の地域おこし協力隊が導入されておりまして、その性別、年齢層で言えば 男性が6割、そして年齢層については20代と30代を合わせると全体の8割を占め、男性は20代、30代 が多く、女性は20代の方が最も多いそうであります。   また、この地域協力活動の例でありますけれども、農林水産業への従事、水源保全、監視活動、 そして不法投棄パトロール、道路の清掃など環境保全活動、見守りサービスや通院、買い物等の移動 サポートなど住民の生活支援など、そして地域おこしの支援として地域行事、伝統芸能等コミュニテ ィー活動の応援などが主な活動であるそうであります。   また、この制度の特徴的なことは、単に地域おこしにその隊員に協力してもらうというものでな く、最終的にはその地域に定住してもらうということが大きな目的であるように思います。実際この 協力隊の任期というものは1年以上3年未満ということになっております。そして、その後協力隊が 終わった後にその後どのようになっているかというアンケート結果も出ておりまして、任期終了後の 隊員の動向として、約7割がその地域に定住しているということであります。これは、大変重要なこ とであると思います。また、定住して、その後どのような進路をとっているかということも載ってい まして、例えば地域の特産品の販売や飲食店の経営、自治体職員、農業法人、道の駅、森林組合など の従業員、また稲作や果物農家などへの就農、無農薬野菜の販売などを行っております。これまでの 国からの支援などの場合は、大抵は補助金や助成金などによるものでしたが、地域おこし協力隊のよ うな人材活用による支援制度は、注目すべき政策であると思いますが、市としてはどのようにお考え でしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(佐藤憲昭君) 議員おっしゃられたとおり、大変よい制度だと思っておりますし、 小田切先生からも、民主党時代でございますが、「コンクリートから人」ということで、補助金でな くて補助人という制度でもってこの制度は確立されたというふうにお聞きしております。   それで、今ほど議員さんが調べておられたとおり、この制度については最長3年という期限が切 られております。その後どうするかというのが今全国的な自治体の抱える問題だということで、就職 先、それから住居をどうするのかということで、その辺もあわせて今検討中でございます。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 地域おこし協力隊のほかに、国の支援策として集落支援という制度がありま すけれども、村上市では現在この制度はどのようになっていますでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(佐藤憲昭君) 現在は導入してございません。   お隣、胎内市では、区長様等によりまして兼任ということで採用しているということはございま す。ただ、区長様におきましては、各集落町内の取りまとめ、それから市からの業務委託ということ で大変お忙しい中で活躍をされているわけでございますので、安易に集落支援員という新たな仕事を 押しつけるのはどうかなということで、今検討はしておりますが、導入はしておりません。   なお、兼任の、国からのこれは特別交付税措置されますが、兼任では最高額40万、専任では最高 額350万の特別交付税を支援するということになってございます。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) ちなみに、県内の集落支援制度をとっている自治体の様子を見ますと、例え ば上越市では高齢化率50%以上の集落を対象に公募による6名の支援員を委嘱しているそうでありま す。また、妙高市では、高齢化率の高い6地区に社会福祉1人ずつを配置しているそうであります。 また、妙高市では、集落支援を配置している集落の高齢化率は35%から85%の6地区であるそうであ ります。   次の質問に移ります。協働のまちづくりについて伺います。この事業も2年目、まだまだ試行錯 誤の活動状況であり、長い目で見守っていかなければならないと思いますが、7月24日付の新潟日報 に関川村のまちづくりに関する記事が載っていました。それは、「きらりと光る地域活性化事業」と いうもので、豊かな村づくりにつながる住民の取り組みを支援するために、補助金の交付を受けよう とする団体が提案する事業の公開プレゼンテーションを行い、補助金の交付が決定したとの記事でし た。   本市の場合の協働のまちづくりにつきましては、最初に交付の金額が決まっていまして、それを 地域ごとに人口割、行政区割、そして辺地の状況によって加算するという制度で配分されていますけ れども、そしてその交付金をもとに活動内容を決めるような内容になっていると思いますけれども、 例えば将来的にはこのように関川村のように提案型の方法によってまちづくりの交付金を配布するよ うな方法というものはどのようにお考えでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(佐藤憲昭君) この交付金制度につきましては、行政内部、それから各議員の皆様 と全員協議会等でいろいろ議論をして決定したものがございます。特にこの交付金については、地方 公共団体においては普通交付税的な扱いで、どうぞ地域の皆様でいろいろ考えて地域の特色に合った 使い方をしていただきたいというのが本音というか、趣旨でございます。   今後は、やはり例えば地域課題、例えば嫁婿対策ですとか産業おこしですとか、今後については そういったメニュー化も必要になってくるのかなというふうに思っております。また、協議会の中に おきましては、例えば荒川のまちづくり協議会においては、協議会の中で夢ファンドという格好で各 団体、諸団体のほうから提案をいただきまして、それに充当している、支援するという対応をとって おりますので、その辺は協議会の中で特色のある使い方をしていただきたいなと。あわせてそういっ たメニュー化もしていきたいなというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 多少質問が前後するのですけれども、今回一般質問するに当たり、地域まち づくり交付金のその交付の金額、仕方についてちょっと資料をいただいたのですけれども、一番最初、 昨年度からですか、昨年度の交付金額を決定するに当たりましては、今の課長さんかかわったと思い ますけれども、これ大変交付金の配分について苦労されているような感じを受けましたけれども、そ の点について説明いただけますでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(佐藤憲昭君) 何十通りの交付金の算定を行いました。基本的には、やはりそこに 住む方の人口でしょうと。ただ、協議会の中では、集落に対する支援もあるだろうということで、人 口割と行政区割がまずありきで想定したものでございます。   ただし、例えば病院から遠いとか駅から遠いとかバスが走っていないとかということで、議員が おっしゃいました辺地にかかわる公共施設の総合整備のための財政上の特別措置に関する法律、要す るにこれが辺地計画を作成する上での法律でございますが、これに基づいて算定方式で加算を加えて、 失礼な言い方になるかもしれませんが、遠く、ご不便がかかっている地域についてはそれなりの加算 をさせていただいたということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) ありがとうございました。   この協働のまちづくり事業というものは、日本国内多くの自治体で行っている事業でありますの で、例えば都市部ではどのような活動を行っているのかちょっと調べてみましたけれども、例えば東 京の多摩市では、多摩市のホームページにこのような協働のまちづくりについての説明がありました。 多摩市のまちづくりは、行政だけでなく、NPOやボランティア団体、自治会、管理組合といった地 域団体、関係機関や事業者など公共サービスのさまざまな担い手によって支えられています。地域の 公共サービスの多様な担い手がそれぞれの持ち味を生かしながら対等な立場で協働することで私たち のまちにきめ細かいサービスが広がり、より暮らしやすいまちづくりが進みますという文章がありま した。   将来的には、村上市のまちづくりももう少し発想を変えて広い意味でのまちづくりを考えなけれ ばならないと思いますが、その点はどうでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(佐藤憲昭君) その辺も検討してまいったわけでございますが、また小田切先生か らもこの協働のまちづくりの主眼はどこにあるのかということで、小さな……行政に任せるというこ とではなくて、地域のことは地域の皆さんで行政も一緒になって頑張っていこうというのが本筋でご ざいますし、今ほどご紹介ありました事案についても、そのとおりだなというふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) また、この多摩市のそのホームページの中には、協働のあり方について、市 と行政との協働は委託、補助、共催、事業協力、後援などの形態によって実施されているとありまし た。今現在の村上市のまちづくりは始まったばかりですので、まだまだそのような余裕はないと思い ますけれども、地域のために役員の方が一生懸命活動されているのはわかりますけれども、自分も含 めて、まだ協働という意味が正直言って理解できておりません。今後は、活動の内容もそうでありま すけれども、協働というものがどういうものかもうちょっと勉強してやっていかないと活動も尻すぼ みになるといいますか、限界があると思いますので、その点よろしくお願いします。   そしてまた、小田切教授のことでありますけれども、むらかみまちづくりマガジンでしょうか、 これはまちづくりのホームページを見れば以前から載っておりますけれども、紙ベースでの配布とい いますか、そういうものはあるのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(佐藤憲昭君) 年3回ほど市報と一緒に配布してございます。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) ぜひ一般市民も参加できる形で、小田切教授の講演会なり、そういうものが あればどんどん開催していただきたいと思います。   次に、支所のあり方について伺います。組織再編計画によって、来年度に地域振興課と産業建設 課の2課体制、29年度には1課体制となる計画でありますけれども、先ほど市長答弁にありました支 所の組織再編の内容と市長答弁の間にかなり大きなギャップといいますか、本当に実際に支所がそう いう体制になっていくのと例えば地域活性化を推進できる組織、支所でも問題完結できる組織にする というような話がありましたけれども、私も議員1年生であります。行政の仕組みとかどのような行 政のやり方が行われているのか正直よくわかりませんけれども、何か組織が小さくなることと市長の 答弁にありました目指すところがかなりギャップあるように感じますが、その辺について説明お願い いたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) この支所につきましては、いわゆるこれからは支所全体で地域の活動支援を していこうと。そのために動きやすい組織体制をとっていこうということでございますので、支所全 体で地域を支えていこう、地域の活性を果たしていこうというものがねらいでございます。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 29年度から1課体制となった場合、その後の例えば支所の職員の業務という ものは今と比べれば1人の職員の業務というものは広く、浅く。一方本庁の職員は、専門家というの でしょうか、業務がだんだん専門化していくように思います。そうすることで本庁の権限も強くなる のではないかと思いますけれども、そうした場合に本庁が支所のある地域の状況を把握するのという ものはかなり難しくなるのではないかと思いますけれども、どうでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(大滝和春君) 今ほどの件でございますけれども、まず現在各支所につきましては40名 から43名ということで4課体制6室の体制でございます。これをまず次年度におきましては2課とい うことでございますけれども、業務的なものについては次年度については引き続き今の業務をしてい ただくというようなことで今考えております。その中で、今年度、来年度を通じまして本庁に集約で きる業務、また民間のほうに委託あるいはお力をおかりして民間のほうにお願いするもの等々整理し まして、最終的には1課体制というようなことでございますけれども、1課体制といいましても、今 ある課がございますけれども、それはその中でこなしていくということでありますし、支所長が1人 になるわけでありますけれども、例えば税の申告でありますとかあるいは地域の大きな取り組みであ りますとか、その辺につきましては支所長を中心にして、課はないわけでありますので、対応してい くということで、より横断的な取り組みができるようにというようなことでございます。   支所の状況について本所で把握できないのではないかというようなお話もございましたけれども、 各室でこれまでどおり業務については行っていきますし、それをまた本所とも連携をとりながらやっ ていくわけでありますので、本所においても支所の状況等については当然把握できるということで考 えております。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 先ほど言いましたように、本庁の職員と支所の職員との差にその業務に大き な差ができた場合、例えば人事交流、職員の異動といいますか、人事交流に関しても多少影響が出る ような感じもしますが、いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(大滝和春君) 業務につきましては、当然支所のほうも人員は減員になりますけれども、 本所においても減員になります。その辺につきましては、先ほど申し上げましたように、民間にでき るものは民間に委託していきたいと考えておりますし、また職員の異動関係についても、現在もそう でありますけれども、支所、本庁間の異動等も積極的に行っておりますし、今後につきましても取り 組んでまいりたいというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 用事があって支所とかに行きますと、その職員の出身地といいますか、例え ばあくまでも自分の感じですけれども、案外他の地区から来ている方というのは少ないような感じを 受けますけれども、今の人事交流の状態というものは当初計画したとおりのレベルというのか、水準 というのか、そのような感じでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(大滝和春君) 人事交流につきましても、最初から他の地区に行くというのはなかなか 難しい面もございまして、地区の方も対応が大変だと、市民の方も大変だということで、2年目あた りからでしょうか、それぞれの支所あるいは地区間の人事交流をしてまいったわけでありますけれど も、今後につきましても、先ほど申し上げましたように、同じ市になったわけでございますので、地 区間あるいは支所、本所間の人事交流を進めていきたいというふうなことで考えてございます。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 29年度からは1課制になるということで、合併した当初から見れば大変大き な再編になるわけですけれども、例えば現場にいる職員の方の考えというか、意識というか、この再 編に関しての現場の職員の方の意見というものは、アンケートではないですけれども、意見を集約す るようなことは行っているのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(大滝和春君) これにつきましては、具体的にはまた業務的なものについてはこれから 協議してまいるわけでございますけれども、これにつきましても支所のほうにお示しをしまして、私 どものほうも支所を回らせていただいて、それぞれご意見をいただいておりますので、その部分につ いてはまた今後整理をして対応してまいりたいと考えております。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 先ほどの答弁の中に今後の支所のあり方について、事務の決裁権限の見直し とありましたけれども、もう少しわかりやすいように説明お願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(大滝和春君) 今回支所の体制を平成29年度を見据えていくと、減員をしていくという 中で、今現在の体裁でいいのかどうか。今現在例えば産業建設で事業をやるというものについて、決 裁の中では支所長の部分を通らないようなものもございますし、また金額的なものについても今のま までいいのかどうか等々について今後検討してまいりたいというものでございます。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 29年度から1課制になった場合、各支所長の責任というものは今以上に重く なると思いますけれども、支所長の権限といいますか、今の権限、具体的にはよくわかりませんけれ ども、今後支所長の権限というものは強くなるのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(大滝和春君) 強くなるとか弱くなるとかというのはなかなか難しい部分だと思います けれども、今4課あるものが1課になるということでございますので、当然支所長大変になるわけで ありますが、その分室長が当然それらの責任的な部分も含めて緩和していく体制づくりが必要である というふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 区長さん方〔質問時間10分前の予告ブザーあり〕の話を聞きますと、何か要 望とかさまざまな用事で支所に行っても、最終的には本庁に確認しなければわからないというような 返事が多くて困ったものだという話をよく聞きます。もう少し、そういう面もありますし、また支所 は先ほどもありましたように地域振興、まちづくりにとって大変重要な場所になるわけですので、も っと支所長の権限を強くするというのでしょうか、もうちょっと考えてみたらどうでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 支所機能の再編につきましては、私も支所に毎年2回ほど出向いてい ろいろ支所の状況、またいろんな体制の中で問題点等を洗い出していろいろ話をさせていただいてお りますし、非常に支所でもどういう体制になる、人員減らせばどうなるのだというような非常に不安 を持っていることもございます。その中で、いろいろ決裁権限、また決裁の額とか、そういうものを 再編に合わせて検討して、より支所長に権限を持たせるような形の今取り組みをしております。いろ いろまた支所での聞き取り等もあわせて行いながら、よりよい体制をつくっていきたい。また、支所 と本庁の課との連携をどうするのか。その辺も含めてこれから聞き取りをしながら、また職員にも不 安のないような形で業務をしていけるように、また住民サービスも低下しないような形で進めていき たいと考えていますので、よろしくお願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 周辺部の地域の振興のため、よろしくお願いいたします。   それでは、次に市所有バスの有効活用について伺います。今回この定例会でこのような質問を出 したというのには1つ理由がありまして、私の地元である塩野町地区8集落の敬老会、毎年9月に開 催しております。地区の公民館、8集落がそれぞれその年の幹事を交代しながら毎年運営しているも のでありますけれども、そして塩野町小学校を会場に敬老会を行っておりますけれども、そこまでの 参加者の足といいますか、輸送といいますか、そのために毎年朝日支所のスクールバスをお借りして 行ってきました。   そうしましたところ、ことし幹事の方が毎年と同じようにスクールバスを貸していただけるよう にお願いに行きましたところ、ことしは貸し出すことができないという返事をいただきました。それ で今回この市所有のバスについてちょっと質問しようと思ったわけであります。   今回この件について、ちょっと問題といいますか、ちょっと考えましたことは、1つは制度とい いますか、規則に変更がなかったにもかかわらずなぜバスを借りることができなかったかという点と もし事前に貸し出しができないことが決められていたのであれば、敬老会の計画予定もありますので、 事前に説明があるべきではないかと思いますけれども、その2点について説明お願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(大滝和春君) 朝日地区の敬老会については、塩野町地区、笹川地区、それと小揚方面 のほうが地区ごとにやっております。そのほかについては、集落ごとで〔質問時間5分前の予告ブ ザーあり〕あろうかと思いますけれども、塩野町地区等につきましては合併前事務局が教育委員会で あったというようなことでスクールバスの運行していたわけであります。その後担当が地域福祉課に 変わりましてからも引き続きスクールバスのほうご利用いただいていたわけでございますけれども、 今回これらの事務を進めている中で、要は先ほど市長のほうからもお話ありましたけれども、私ども のほう白ナンバーということで自家用バスでございます。その運行について、再度確認させていただ きましたところ、要は市の主催は当然でありますけれども、共催まではバスが使用できますけれども、 そのほかに他の団体で使用するものについて貸し出すことについては、先ほどお話がありましたけれ ども、道路交通法上の規定に抵触するおそれがあるというようなことでございまして、そうすると万 が一事故が起きた場合の対応ができなくなります。そのようなことで今回、今年度についてはバスの 利用についてはお断りしたというか、ご遠慮を願ったというのが実態でございます。   それと、当然規則変わっていないわけでありますけれども、それを事前にお話し申し上げるべき ところでございましたけれども、それがわかったのがそのおいで願った直前というようなことで、そ ちらのほうの連絡もできなかったというようなところが現状でございます。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) これまでの一般質問でもこの市所有バスのマイクロバスについては、いろい ろ説明ありましたので、この制度自体、合併以前から続いている各地区のやり方というのでしょうか、 なかなかそれを統一できない問題があるというのは今回十分わかりました。仮に新しい制度をつくる ことになれば、今まで使用できていた団体とかが使用できない可能性もあるということで、市民の方 の利便性を考えればなかなか新しい制度でやるのは難しいというのは今回十分わかりました。   ただ、やはり例えば私区長になっておるときに朝日地区の嘱託員手当半額になりました。ただ、 そのかわり集落で維持管理していた防犯灯の費用等も全額市のほうに移行しましたので、例えばそう いうこともありますので、将来的にはやはりきちんとした制度をつくらないと後々やっぱり問題が出 てくると思いますので、ぜひとも、いろいろ難しいとは思いますけれども、制度のほうをよろしくお 願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) この市の所有のバスにつきましては、いろいろなご議論をいただいておりま すので、しっかりとこれから新しい運用規定をつくっていかなければならない。遠くへ行くバスも議 論になっていますので、緑ナンバーもありますので、白ナンバーと緑ナンバーのすみ分けあるいはど ういう団体、市が共催、主催の場合とかいろいろなケースが出てきますので、しっかりとすみ分けを しながら新しい制度につくり上げていかなければならないと考えています。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) ありがとうございます。   それで、一応質問はここで終わりますけれども、ちょっと時間ありますので、中山間地の機能と して、ちょっと話戻りますけれども、結局中山間地というものは国土保全の面もあるのです、例えば 水源の涵養とか。大滝市長は、山北町長を長く務められていますけれども、そういう面で一言説明を お願いいたします、中山間地の持つ意味について。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 中山間地は、日本の国土保全という意味では、非常に大きな役割を私は持っ ていると、そのように捉えております。   中山間地の活性化は、非常に村上市としても大切でありますし、また日本にとっても非常に国土 の保全という意味では非常に大切な地域であるわけでございますので、それらについてしっかりと対 応をしていかなければならないなと。幸いなことに〔質問時間終了のブザーあり〕先生はそのベテラ ンでございますので、それらと相談しながらやっていきたいと、そのように考えております。 〇1番(渡辺 昌君) これで私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 〇議長(板垣一徳君) これで渡辺昌君の一般質問を終わります。   午前11時10分まで休憩します。            午前10時51分  休 憩                                                        午前11時10分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、2番、尾形修平君の一般質問を許します。   2番、尾形修平君。           〔2番 尾形修平君登壇〕 〇2番(尾形修平君) 皆さん、おはようございます。高志会の尾形修平であります。私の一般質問 は3項目でございます。   まず第1点目、職員の労務管理、人事管理についてであります。行財政改革の一環として取り組 まれてきた職員定数適正化計画及び組織再編計画も前期計画が終了し、本年度から後期計画に移行し ました。   そこで、前期計画についての総括をお尋ねいたします。また、これから最終年度に当たる29年度 には支所を1課体制とするなど過度の職員定数削減には、住民からも不安の声が聞かれます。市長の ご見解をお尋ねいたします。   また、人事異動に関しては、専門性を身につけた職員が数年で部署を異動することはマイナス要 因が大きいと思います。市の方針をお聞かせください。   2項目め、耕作放棄地対策と農地集約化について。本市では、現在人・農地プランを実施してお りますが、現状と今後の見通しについてお尋ねいたします。   また、他市においては、遊休農地の効率的利用や農家の円滑な経営規模拡大を図るため、利用さ れていない農地の情報を農地バンクに登録し、インターネットや広報紙などで情報公開したり、市、 県、農協などの機関で情報を共有し、各窓口で相談に応じたりすることで農地を買いたい人に対する 効率的な情報提供を図っております。本市では、既に空き家バンクは実施されておりますが、あわせ て取り組まれるお考えはありませんか。   3項目め、学校における食育指導について。本市の学校給食は、小学校、中学校で単独調理方式 及び共同調理場で調理されております。食物アレルギーなどによる事故なども報道で伝えられており、 現場では細心の注意を払って職務に当たっていることに対しまして敬意を表します。また、最近の傾 向として、家庭でのバランスのよい食事もなかなか難しく、子どもたちの発育に関して学校給食の役 割は大きなウエートを占めていると考えます。   そこで、本市においては、豊富な食材の供給ができるため、地産地消の原則からも地元食材を提 供しているものと推察しますが、このような観点を踏まえ、教育現場ではどのような食育指導をなさ れているのかお尋ねします。   市長答弁の後再質問をさせていただきます。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、尾形議員の3項目のご質問について順次お答えいたします。   最初に1項目め、職員の労務管理、人事管理について。職員定数適正化計画及び組織再編計画前 期計画の総括についてのお尋ねでございますが、計画の着実な実践により計画数値を上回る職員数の 削減を達成しております。   主な要因は、各年度の退職者の7割分を減じ、採用を退職者の3割程度としたことでありますが、 見込むことのできない勧奨退職者及び普通退職者の増加もあり、前期目標数と実際の職員数に大きな 差が出て、平成21年4月1日から25年4月1日までに削減目標数112人に対し、実際には138人が削減 されております。また、組織再編計画につきましては、合併により誕生した新村上市の職員数から職 員定員適正化計画における各年度の退職者の7割削減を進め、自治体規模に見合った組織となるよう スリム化を目指し、後期計画終了時の平成29年4月の組織職員体制を見越した第一段階といたしまし て、平成23年4月に組織再編を行っております。具体的な改革方針は、次の6つでありました。   1つ目は部制の廃止、2つ目は組織数の見直し、3つ目は支所機能の見直し、4つ目は協働のま ちづくりの推進、5つ目は市民にとってわかりやすい組織機能、6つ目は外郭団体等への職員関与の 適正化でありました。   平成23年度に行った組織再編において、計画策定時に組織体制を事前に示して調整したことでお おむね計画どおりに移行しております。   また、前期の課題といたしましては、1つ目は部制から課制へと移行しましたが、室の設置で室 長を課長補佐級としたことにより管理職の割合が上昇していること。2つ目は、業務の横断的連携を 図り、職員の減少への対応を目指した室体制も単に複数の係が統合しただけに捉えられるところがあ ること。3つ目は、支所機能の見直しに当たり、本庁、支所の業務整備を所管課で行わせたことによ り、所管業務によってばらつきが出ていることが挙げられます。   なお、後期においては、職員定員適正化計画の目標数値は、当初掲げた733人としておりますが、 前期計画期間中に発生した東日本大震災による市民の防災意識の高揚や本市の重要施策である協働の まちづくりの推進など市民のニーズに応えるために、時世をとらえた定員管理を行い、時世の変化や 職員数の急激な減少、今後の職員年齢構成を見据え、採用者数の退職者3割補充を検証してまいりま す。支所につきましては、平山議員、渡辺議員の質問にお答えしたとおりであります。   次に2点目、職員の異動についてのお尋ねでございますが、職員につきましてはそれまでの担当 業務等を踏まえ、適材適所の配置をし、毎年度4月1日付の定期異動及び随時必要に応じて人事異動 を行っております。専門的な資格の必要な職は言うまでもなく、専門性の高い業務については、専門 的な知識、技能を有する人材を採用とすることを基本としながら、一般の職員を長目に配置し、専門 的に取り組んでもらうことで専門性を高める業務もあります。同じ職場で同じ業務を長く担当すれば、 その業務に精通し、専門性を身につけ、市民にとっても職場にとっても頼りになる存在になると考え られます。   しかし一方で、長く担当することで特定の業務をその職員一人任せっきりになり、他の職員が業 務内容をわからなくなるおそれがあることや職員自身については業務の改革意欲が喪失しがちになる などのマイナス面も懸念されます。また、余り短い期間では何も身につかないことにもなりますが、 計画外の退職者の増加により、異動後1年程度でやむを得ず異動させる場合もあります。管理職以外 の一般行政職員につきましては、意向調査を実施し、本人の意向もできる限り反映するように努めて おります。また、同じ庁舎、施設で長年勤務すれば業務や地区の事情に精通することになりますが、 同じ職場で同じ業務を担当することと同様の懸念があることから、職員の出身地区にかかわらず配置 をするなど、いわゆる人事交流も進めております。   次に2項目め、耕作放棄地対策と農地集約化についての1点目、人・農地プランの現状と今後の 見通しについてのお尋ねでございますが、人・農地プランは平成24年12月に策定され、荒川地区1地 区、神林地区1地区、村上地区3地区、朝日地区5地区、山北地区1地区の計11地区でプランが策定 されております。本市全体を100%カバーしております。その後平成25年2月と6月に2回の更新を 行い、現在中心となる経営体は荒川地区で102経営体、神林地区で121経営体、村上地区の3地区合計 で136経営体、朝日地区の5地区合計で362経営体、山北地区で13経営体で、合計734経営体となって おります。   また、今後の見通しでございますが、今後も地域での話し合いを重ねていただき、中心となる経 営体、いわゆる受け手と連携する農業者、いわゆる出し手及び新規就農者の掘り起こしを実施して、 人・農地プランがよりよいプランとなるよう更新を行ってまいります。   次、2点目、農地バンクについてのお尋ねでございますが、現在は希望があった場合に農地の出 し手と受け手を結びつける業務は農業委員会が行っております。本市の場合、離農、規模縮小を希望 する農家である出し手からの希望を受けて受け手農家を探すというケースが多く、賃借の場合は農地 利用集積円滑化団体である農協とも連携を図りながら、農地経営基盤強化促進事業での利用権設定を 主体に進めております。また、売買の場合は、その地域の担当農業委員とも連携しながら、受け手へ のあっせん業務を進めております。   議員ご指摘のように、意欲ある農業者が効率よく規模拡大を図るためには、新規就農を希望する 個人、法人のために、本市のホームページ等に農地情報の公開があれば便利であることは理解いたし ますが、出し手農家の繊細な事情や耕作条件の悪い農地のみが出し手というのが実態であるため、現 在は個々の対応となっております。農地バンクの今後につきましては、政府が現在検討しております 農地中間管理機構制度も関連がありますので、あわせて注視しながら、より有効的な対策の検討を進 めてまいたりと考えております。   次に3項目め、学校における食育指導については、教育長に答弁をいたさせます。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) それでは、尾形議員の3項目め、学校における食育指導についてのお尋ね でございますが、尾形議員の言われるとおり、食物アレルギーへの対応、バランスのよい食事、地産 地消による地元食材への興味、関心の喚起など食育の果たす役割は大きくなっております。   そこで、学校における食育指導では、子どもたちへの指導と保護者への働きかけの2つの面から 取り組んでおります。子どもたちへの指導では、例えばバランスのよい食事の取り方、上手な間食の 取り方、食事と成長の関係など学年の発達段階に合わせて担任と栄養職員、養護教諭などが協力しな がら指導しております。また、給食時に献立を放送し、給食で使われている食材や栄養などについて 伝え、子どもたちが日常的に食事や食材への関心を高めるようにしております。   保護者への働きかけでは、授業参観時に食育についての授業を公開したり、懇談会で給食の様子 を話題にしたりして保護者に食育の大切さを理解してもらうようにしております。毎月家庭に配布す る献立表にも栄養や食材、食育に関する情報を掲載し、家庭でも食について意識してもらえるように しております。学年によっては、保護者とともに給食を食べる行事を設定し、栄養職員が保護者に講 話をするなどの取り組みも行っております。また、地産地消の観点から、生産者との交流給食会、畑 等の見学、収穫体験などを行い、その食材を使った給食を提供するなどの工夫もしております。この ように学校だけでなく、家庭からも食育について子どもたちへ働きかけてもらえるようにしておりま す。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) ご答弁ありがとうございました。   それでは初めに、今回の不祥事について市では村上市職員懲戒審査委員会を開催し、当該職員を 懲戒免職という一番重い処分を下したことは妥当な処分と考えております。本市においては、この懲 戒免職の処分を下されたことは、平成23年度に続いて2例目だというふうに認識しております。   ですが、今回の事件に関しましては、前回のものと異質のものと感じております。市民からいか なる理由で刑事告訴をしなかったのかというような疑問の声も聞かれております。この件に関しまし て、市長のご見解をお伺いします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今回の不祥事の当該元職員でございますけれども、公務員として、また市職 員としての戒めとして、法令に照らし合わせまして、任命権者として懲戒免職処分を行ったところで あります。   市として最も重い懲戒免職処分を科して、被害回復が懸念されたことなどを勘案し、刑事告訴は しないという方針を私が打ち出しました。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 懲戒処分に関しては、行政処分の中で一番確かに市長言われたように重いと 思いますけれども、民間のやっぱり企業から考えると、言ってみれば私的流用、言ってみて公金着服 をしたということになると、民間レベルで考えると当然刑事告訴というものは私は市民感情として当 然なのではないかなというふうに考えているのですけれども、なぜそこに至らなかったかというもの をもうちょっと詳しく教えていただきたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ただいま申し上げたことに尽きるわけでございますけれども、例えば私ども が懲戒免職処分をしたときに実名で発表させていただきました。そして、本人自体は、非常に私ども の聴取に対しまして素直に隠すことなく答弁というか、釈明をしておりますので、それらを踏まえて、 社会的な本人に対する責任は私は市として果たしたものと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) はい、わかりました。   本議会の初日にも質疑がなされましたけれども、今定例会におきまして議第112号 損害賠償和 解の件についてはどのような処分が下されたのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(大滝和春君) ただいまのご質問についてお答え申し上げます。   この事故につきましては、職員本人もけがを負ったようなこともございまして、処分自体につき ましてはこの後処分内容を決定してまいる予定でございます。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 毎年人事行政の運営等を公表しておりますけれども、その中で分限処分のう ち休職されている方が相当数おられます。平成21年度に15名、平成22年度に19名、23年度が13名、24 年度が11名となっております。処分事由は、心身の故障となっておるのですけれども、具体的にお聞 かせください。また、複数年度にまたがって対象になっておられる方がおるかどうかもあわせてお聞 きします。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(大滝和春君) ただいまの分限処分の件でございますけれども、では年度ごとに内容を 申し上げますけれども、よろしゅうございますか。   22年度19となっておりますが、実人数でございますけれども、8名、前年度から引き続きは4名 であります。このうち精神疾患が3名、悪性腫瘍については4名、うち3名が前年度に引き続きとい うことであります。あと脳外科関係、これはクモ膜下でございますが、1名、これも前年度に引き続 きでございます。   それから、23年度の実人数については13、引き続く者が4名、精神疾患については7名、引き続 く者3名、このうち悪性腫瘍が4名、1名は引き続きであります。先ほど申し上げましたクモ膜下の 関係が1名。それと、これは腰の何か病気でございますが、1名ということでございます。   それから、24年度につきましては6名、このうち1名が前年に引き続くというものでありまして、 このうち精神疾患が2名、悪性腫瘍については2名、うち1名は引き続きということであります。そ れと、先ほど申し上げました腰のヘルニアでしょうか、1名、それと交通事故による骨折が1名とい う内容でございます。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 今お聞きした中で、いわゆる心身の心の部分です、という方も、いわゆるメ ンタルの部分で病んでおられる方もかなりおられるみたいですけれども、そういう方に関してのケア というか、そういうものは行政としてやっておられますか。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(大滝和春君) これについては、当然担当部署の課長さんにもお願いをしまして、その 辺のケアについて周りの職員とも十分協議をしながらやっていただきたいというようなことでお願い はしておりますし、私ども総務のほうでもご本人と話をしながら状況確認したりして改善につながる ように努めているところでございます。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 今回の事件を含めて、懲戒処分、分限処分の職員が毎年かなりのように発生 しているというふうに私は認識しております。この処分数を含めて、県内他市との比較状況等はした 実績はありますか。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(大滝和春君) 県内の状況につきましては、それぞれの市町村ごとには公表されていな いということで、県一括となっておりますが、よろしゅうございますでしょうか。           〔「簡単でいいです」と呼ぶ者あり〕 〇総務課長(大滝和春君) はい。   年度ごとでよろしいですか。           〔「いや、いや」と呼ぶ者あり〕 〇総務課長(大滝和春君) 失礼しました。   では、23年度のものが一番新しいので、懲戒処分者数、私どもが7名、県全体で44名であります。 うち戒告が1名、県全体で34、減給については4名、県全体で26名、停職につきましては1名、県全 体で3名、免職については1名、県全体で6名というような状況でございます。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) そうすると、40名中7名が当市にいるということになると、かなりウエート が大きいなと。これは不名誉なことなのであれなのですけれども、いわゆる職員の市長がよく言われ る綱紀粛正の部分でまだまだ徹底が足りないのではないかというふうに私は感じておりますが、そこ も含めて、最終年度職員数が現在733名だから80名ぐらいも職員数が削減されるのであります。本当 に業務に支障が出ないのか私としては不安でなりません。その結果、職員一人一人の能力を向上させ なければならないというふうに感じておりますけれども、現在実施している研修などで十分だという ふうに考えておられますか。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(大滝和春君) 今お話ございましたように、805名が最終的には平成29年4月1日には7 33名というようなことで、当然個々の職員の能力を底上げする必要がございますけれども、そのため に今現在行っている研修についてでございますけれども、職責に応じた階級別の研修あるいは技術的 な研修等に積極的に参加をしております。また、24年度と今年度につきましては、若手職員向けの接 遇研修あるいは管理者向けのリスクマネジメント研修等を実施してございますけれども、一番大事な 部分については、常日ごろから職場の中で業務にかかわりながら自身の能力を高めていくことが一番 大事なのかなというふうに考えているところでございます。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 例えば、商工観光課例に挙げて悪いですけれども、現在体制が13名となって おります。観光産業のウエートが大きい本市において、観光、商工、雇用等をこの人数で本当に賄え るのでしょうか、疑問でなりません。また、指定管理者朝日みどりの里、荒川ゴルフ場、またサポー トステーション、観光協会、商工会議所、ふれあいセンター、シルバー人材センター、企業誘致ほか 観光施設などなど、さらに昨年度不祥事が発生した蒲萄スキー場も担当されるわけでありますけれど も、この人数で本当に万全な体制で臨めるのでしょうか。   商工観光課長、お願いします。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(田嶋雄洋君) 与えられた条件の中で万全を期したいというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 多分商工観光課長は優秀ですからできるのだと思いますけれども、一般的に 考えてこれだけの業務をこの体制でやるというのは、私から見ればどこかに必ずしわ寄せが寄るので はないかと。業務量のやっぱり平準化というもの必要ですし、本当に人員削減というものは決められ ていますけれども、過度の部分でやっぱりマンパワーというものは、最終的にはマンパワーだと思い ますので、適正な人員配置をなさっていただきたいというふうに思っております。   また、本計画の目標数値枠外として、定年退職者の再任用制度の導入を図るとしております。具 体的に示していただきたいと思います。また、臨時職員の方も多数就労しておりますけれども、本人 の希望が前提ではありますが、優秀な方の中途採用をなさるお考えはありますか、あわせてお尋ねい たします。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(大滝和春君) ただいまお話のございました再任用制度につきましては、本年度退職す る職員から最長5年間希望する場合に雇用するというものでございます。これにつきましては、現在 県内の市町村で開催しております再任用に関する研究会等で情報交換しておりまして、また県内では 上越市が取り組んでおりますので、それを参考にしながら26年度の導入に向けて準備を行っているも のでございます。   先進地事例については、採用に当たっては当該職員の勤務状況や健康状態なども加味しながら面 接等を行って決定をしているようでございます。私どもにつきましても、これから早急に関係する条 例等の整備を作成して、できるだけ早い時期に、12月定例会にお願いする予定でございますけれども、 議案として提出をさせていただきたいということで考えております。           〔「中途採用の」と呼ぶ者あり〕 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 中途採用でございますけれども、方針としては極力中途採用をしていきたい なと、そのように考えております。今臨時で働いている人も含めまして、特に技術職の職員が不足し ているのではないかというようなことで、ことしも採用試験終わっておりますけれども、技術職で1 人有資格を持った人を採用をしたいなと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) ここにおられる課長さん方ももう3年もすればほとんどおられなくなるかと 思います。民間であれば、もう65歳までの定年が決まっているわけでありますし、再任用される際に、 この職員の今までいただいていた給料の部分、その辺はどういうふうなお考えをお持ちですか。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(大滝和春君) 勤務時間等につきましても、フルタイムとなりますと採用の関係も出て まいりますので、それとあわせて給料につきましては大体6割から7割程度、これフルタイムの場合 でございますけれども、そのような取り扱いをしているところが一般的であるようでありますので、 私どももその方向で検討してまいりたいというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 先ほど市長から答弁いただきました中途採用なのですけれども、具体的に今 臨時で来られている方というものは本当の一般行政職だと思うのです。そういう専門性を持った技術 職員という方は、多分私が把握しいる限りでは臨時で採用はされていないと思いますけれども、どう いうふうな形態で中途採用を募集されるお考えですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 一般職の中途採用という……           〔「いや、専門職です」と呼ぶ者あり〕 〇市長(大滝平正君) 専門職。           〔「市長がおっしゃったのは専門職の採用」と呼ぶ者あり〕 〇市長(大滝平正君) 専門職の採用条件につきましては、今総務課長から答弁いたさせます。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(大滝和春君) 専門職につきましては、今現在私のほう35名でしょうか、おりますけれ ども、まだまだ職員数といいますか、不足しているというか、十分でない状況でございます。   そんなことで、採用に際しても今年度年齢枠を広げさせていただいて、たしか40歳だったと思い ますけれども、そんなようなことで、なかなか募集しても技術職については民間のほうに流れるとい うような状況もございますので、そのようなことで市職員の確保に努めてまいりたいと考えていると ころでございます。           〔何事か呼ぶ者あり〕 〇総務課長(大滝和春君) これらについては、たまたま今年度については建築の方を募集させてい ただきましたし、それぞれの専門の大学等を出ておられる方を優先的にお願いしてまいりたいと考え ております。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 今度人事のほうに移りますけれども、数年で配置がえがなされておるようで ございます。本当にその職員の能力、適正、経験等を考慮して人事異動がなされているのか、私にと っては疑問でなりません。   その辺、先ほど市長答弁いただきましたけれども、改めてお願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 職員といいますのは、若いときにいろいろな部署を回って、そしてオールマ イティーな知識を身につけて、そしてその中から自分には何が適しているかというようなものを見い だして、そして最終的にはスペシャリストの部署につくというのが私はベストだと、そのように考え ておりますので、そのようなことで年数もそのような間隔で異動をお願いしているということでござ います。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 今市長おっしゃられた最終的にそのスペシャリスト、専門性を発揮するとい うことだと思うのですけれども、具体的に例えば就職してから何年かぐらいをめどにそれを市長は考 えておられますか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) やっぱり自分にどういうものが向いているかなというような意識を持つのは、 やっぱり管理職、係長に昇任をしたあたりからではないかなと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) それでは伺います。   本市において、人事評価というものがどのように行われているのでしょうか、お尋ねします。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(大滝和春君) 本市の人事評価につきましては、平成22年度から係長級以上、また23年 度からは全職員を対象にして実施をしております。   具体的には、評価者である課長あるいは職員の面談を経て、設定した目標に取り組み、年度末に おいては達成度、自身で評価するものでございまして、これらについては当然人事あるいは昇格等に ついても使用することを目的としておりますけれども、面談などを通しまして情報を上司、部下が共 有することによりまして職員個々の能力向上を図ることを主な目的として実施をしているものでござ います。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 行政の場合ですと、年功序列というものが建前なのだと思いますけれども、 やっぱり能力ある若い職員に対しては、やっぱりモチベーション上げるという意味でもやっぱり昇給、 昇格というものが私は基本ではないかというふうに思っているのですけれども、なかなかそれが行政 の中だと個人が自分の能力を発揮してもなかなか評価されないということになると、なかなかモチ ベーションが本当に上がらないというのが今現状なのではないかなというふうに私は思っているので すけれども、その辺総務課長いかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(大滝和春君) 当然のことながら、今人事考課、試行ではございますけれども、これを できるだけ早い時期に先ほど申し上げましたように人事面あるいは昇格関係につきましても使ってい きたいというようなことで考えておりますので、当然年功序列とかではなくて、いわゆる職員の能力 に応じたものになっていくものと考えております。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 組織再編の基本的な考え方として、住民サービスの維持と効率化を図るとし て、先ほど市長答弁にもありましたけれども、横断的な人的支援体制の確立により職員間の業務量と 提供する住民サービスの平準化を図るとしておりますが、具体的に例があればお示しいただきたいと 思います。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(大滝和春君) 先ほど渡辺議員さんの質問にもお答え申し上げましたけれども、具体的 には例えば市税の申告でありますとか、時期的に忙しくなる部分についてより一層、支所であれば全 員で……全員といいますか、横断的に。これまでですとどちらかというと課で対応していたわけであ りますけれども、横断的な取り組みとして大勢でかかわれるような体制づくりをしていくというよう なことでありますし、また上下水道につきましても現行においては各支所単位で管轄をしているわけ でございますけれども、これにつきましても職員が現場に達する時間等を勘案した新たな管轄エリア を設定して取り組むことによって、職員の事務の平準化とあわせまして市民の方へのサービスの平準 化を図っていきたいというようなことで考えているところでございます。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 本定例会で発言されておられない課長さんもおられるようなので、市民課長、 おたくの課においていわゆるOJTはどのようなふうに実施されておりますでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市民課長。 〇市民課長(西村 治君) 市民課におきましては、特に戸籍とか住民票の交付、届け出の受け付け、 証明書の交付をしている窓口部署におきまして、毎月とまではいきませんが、随時の勉強会を行って います。退庁後ですけれども、2時間ほどかけまして、出張してきた内容の情報の共有と、それと窓 口業務でトラブルがあったことに対しての検証、どういうふうに改善すればよいかあるいは窓口のお 客様に対する配慮上必要なことへの対処ということで、例えば具体的に今年度届け出用紙の戸籍と婚 姻と離婚の届け出用紙を別に設けまして、そこで記入でも置きまして一緒に見ていただくようなこと に配慮いたしました。また、室全体で、行政全体、市全体の動きについて、行政改革とか、そういっ たことについての情報の共有を図るとともに、例えば職員の提案制度につきましても昨年度室全体で こういったことを提案したいというようなことで私に話がありまして、私もぜひみんなで話し合った のであれば、それを政策推進課のほうに上げなさいというふうなことで話もありまして、実績もあり まして、そのようなことで職員の意識向上に努めているというところであります。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 職場改善の紹介もしていただきまして、ありがとうございました。   今質問した内容は、村上市の人材基本育成方針ということで、総務課長からこの冊子は職員全て に行き渡っておりますか。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(大滝和春君) 職員全てには行き届いておりません。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) この基本方針には、各職員が、行政職であれば何をしなければならないか、 主査から管理職まで、いわゆるマニュアルなのです。これを私は全職員に配布して〔質問時間10分前 の予告ブザーあり〕いただいて、もう一度自分のポジション、自分の仕事を再度認識していただきた いというふうに思っておりますが、課長いかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(大滝和春君) おっしゃるとおりでございますので、そんなことで全職員に周知をして まいりたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 今回の村上市行政改革大綱の後期実施計画の作成に際しまして、行政改革推 進委員会からの答申が出されております。その中の意見として、組織、職員改革についても示されて おりますが、この意見に対しましてどういうふうな対応をされていくのか、総務課長お願いします。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(大滝和春君) 何点かご指摘をいただいておりますけれども、行革の中で特に室制につ いても、来られた方が何をしているのかというのがちょっと見えてこないというようなご指摘をいた だいておりますので、その部分についても検討をしてまいりたいと考えております。   また、職員数につきましても、組織再編に合わせて単に数だけの適正化ではなくて、事業、業務 に合った定員の適正化に努めてもらいたいというようなことでご意見を頂戴しておりますので、これ についても柔軟な体制で取り組んでいきたいと考えているところであります。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) この意見の中に、答申の中に、今課長言われた職員定数改革の中に地方公務 員給与の均衡の原則となっている国家公務員給与の比較対象の民間企業は、大都市の給与水準の高い 企業であると。地方の民間企業の給与水準と大都市企業では大きな格差があるので、市と地方民間企 業でも給与の官民格差が大きいと考えられる。地方交付税等から再配分を受けている地方公務員の給 与水準は、地方経済と連動する仕組みを検討し、構築することが必要であるという部分も触れられて いますけれども、どうですか、課長、これ、市民の方が皆さん感じておられることだと思うのですけ れども。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(大滝和春君) それについては、ニュース等で私も見聞きしておりますけれども、ただ 通常言われるラスパイレス等につきましては、当村上市においてはたしか92ぐらいだったと思います けれども、今議員がおっしゃられたことについても十分認識をしながら進めてまいりたいと考えてお りますので、よろしくお願いしたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) それでは、次の項目に移らせていただきます。   先ほど答弁いただきましたけれども、本市では遊休農地面積が450.6ヘクタールということであ りますけれども、水田、畑等の割合を教えていただければと思います。 〇議長(板垣一徳君) 農業委員会事務局長。 〇農業委員会事務局長(遠山昭一君) 450ヘクタールの遊休農地、田んぼと畑は1対3程度でござ います。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) この本年度の人・農地プランの目標達成に向けた活動計画ということで、本 年度遊休農地解消面積を3ヘクタールとしているのですけれども、450ヘクタールに対しまして3ヘ クタールというものは目標値としては低過ぎるのではないかというふうに私は考えておるのですけれ ども、いかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 農業委員会事務局長。 〇農業委員会事務局長(遠山昭一君) 議員おっしゃる計画なのですが、恐らく農業委員会の活動計 画のものだと思います。確かにおっしゃるように数値的に低いものでありますが、現在国の遊休農地 再生利用交付金等の〔質問時間5分前の予告ブザーあり〕計画等を見込んで、実施可能な面積という ようなことで上げさせていただいております。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) この活動計画の中で、この調査員が47名というふうになっておりますけれど も、その方は全て農業委員であるのでしょうか。また、現地調査を行い、土地所有者に対し今後の営 農に関しての情報収集まで行っているのかお尋ねいたします。 〇議長(板垣一徳君) 農業委員会事務局長。 〇農業委員会事務局長(遠山昭一君) 農業委員37名でございます。そこに各集落並びに地区の協力 員ということで10名を計画しております。   なお、農地情報につきましては、新たに遊休化されているところを見つけた場合とか、そういっ たケースによっては所有者と話し合いしているというところでございます。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) この新規の集積面積として100ヘクタールというふうになっておりますけれ ども、具体的に地域としてどちらでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 農業委員会事務局長。 〇農業委員会事務局長(遠山昭一君) 計画上は、市全体の面積でございますので、地域別には設定 はしておりません。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) では、この集積面積といって具体的にこの地区は幾ら幾ら、この地区は幾ら 幾らといって積み重ねて100ヘクタールになったということではないということなのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 農業委員会事務局長。 〇農業委員会事務局長(遠山昭一君) 例年の流れといいますか、実績等を鑑みまして設定しており ます。   ただ、地域によって面積の多いところ、また認定農業者等の担い手の多いところ、少ないところ ございますので、そういったところでは勘案をしながら設定はしております。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) すみません、時間がないので次いきます。   学校栄養士の配置について、何名体制で行っているのか伺いたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(板垣 圭君) 学校栄養士の配置につきましては、12名の配置を受けてございます。 そのうち2名につきましては、市費の栄養士の対応でございます。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 国の基準では、小中学校単独調理場である場合、550人以上の場合を1人配 置し、それ以下の場合は4校に1人配置するとなっております。また、共同調理場の場合は、1,500 人以下で1人となってはおりますので、今言われた12名は数字的に計算していくと余計なのではない かというふうに私は思うのですけれども、その辺いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(板垣 圭君) ただいま議員おっしゃられたとおり、栄養教諭等の栄養士さんの配 置につきましては、県のほうからの県職の方の配置となっておりますけれども、今尾形議員申し上げ られたとおり、共同調理場では基本的に1名を配置すると。   それから、550人以上の単独実施校については1名配置。それから、その以下については県の教 育委員会が認めた学校に1名ということで、今の12名につきましては本務校と、それから第一兼務校、 第二兼務校ということで、多い方で食育の関係もございますので、第二兼務校まで兼務されている栄 養士さんもおられます。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) それでは、時間がないので、現在小中学校で食物アレルギーを有しておられ る児童数はどの程度おられるか把握されておりますでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(板垣 圭君) 私どものほうで各学校栄養士さん、それから養護の先生からいただ いている中では、20校で約60名の児童生徒が何らかの食物アレルギーを持っておられるということで ございます。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) その中で、昨年度も東京都で事故ありましたけれども、アナフィラキシーに 対応するような重篤な児童さんはおられますか。 〇議長(板垣一徳君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(板垣 圭君) アレルギーのショックの強い場合、今議員おっしゃったようにアナ ……非常にちょっと舌かむような感じなのですが、アナフィラキシーショックというところに〔質問 時間終了のブザーあり〕至る重篤な児童はいらっしゃいます。私どもの把握しておるところで4名の 方がそれに対応するエピペンというお医者さんからの処方を受けた自己の注射薬を保持している方が いらっしゃいます。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) まだまだこの件については聞き足りない部分がありますので、私の時間配分 を間違えましてご迷惑をおかけしました。また次回の会に伺いたいと思います。   私の一般質問を終わらせていただきます。 〇議長(板垣一徳君) これで尾形修平君の一般質問を終わります。   以上で今定例会の一般質問を終わります。                                              〇議長(板垣一徳君) 本日はこれで散会をいたします。   なお、9月17日から第1委員会室において各常任委員会が開催をされますので、定刻までにご参 集ください。   大変ご苦労さまでございました。           午後 零時01分  散 会