平成25年村上市議会第4回定例会会議録(第3号) 〇議事日程 第3号 平成25年12月6日(金曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  一般質問                                              〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(26名)    1番   渡  辺     昌  君     2番   尾  形  修  平  君    3番   板  垣  千 代 子  君     4番   鈴  木  い せ 子  君    5番   本  間  清  人  君     6番   川  村  敏  晴  君    7番   冨  樫  宇 栄 一  君     8番   小  杉  和  也  君    9番   齋  藤  信 一 郎  君    10番   竹  内  喜 代 嗣  君   11番   平  山     耕  君    12番   川  崎  健  二  君   13番   木  村  貞  雄  君    14番   三  田  敏  秋  君   15番   小  池     晃  君    16番   姫  路     敏  君   17番   長 谷 川     孝  君    18番   滝  沢  武  司  君   19番   小  林  重  平  君    20番   佐  藤  重  陽  君   21番   相  馬  エ  イ  君    22番   大  滝  国  吉  君   23番   大  滝  久  志  君    24番   山  田     勉  君   25番   片  野  鉄  雄  君    26番   板  垣  一  徳  君                                              〇欠席議員(なし)                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    大   滝   平   正   君        副  市  長    鈴   木   源左衛門    君        教  育  長    圓   山   文   堯   君        総 務 課 長    大   滝   和   春   君        財 政 課 長    菅   井   晋   一   君        政策推進課長     渡   邉   欽   也   君        自治振興課長     佐   藤   憲   昭   君        税 務 課 長    伊 与 部   純   夫   君        市 民 課 長    西   村       治   君        環 境 課 長    吉   村   和   昭   君        保健医療課長     林       与 市 次   君        介護高齢課長     川   内   信   一   君        福 祉 課 長    斎   藤       勉   君        農林水産課長     瀬   賀       功   君        商工観光課長     田   嶋   雄   洋   君        都市整備課長     船   山   三 喜 雄   君        都市整備課参事    東 海 林   則   雄   君        下 水 道 課 長    中   村   則   彦   君        水 道 局 長    太   田       薫   君        会 計 管 理 者    百   武   勇   一   君        農業委員会                   遠   山   昭   一   君        事 務 局 長        選管・監査                   本   間       清   君        事 務 局 長        消  防  長    本   間   善   和   君        学校教育課長     板   垣       圭   君        生涯学習課長     高   田       晃   君        荒 川 支 所 長    渡   辺   正   信   君        神 林 支 所 長    板   垣       裕   君        朝 日 支 所 長    本   間   誠   一   君        山 北 支 所 長    斎   藤   寿   昭   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長       橋   邦   芳        事 務 局 次 長    小   林   政   一        書     記    鈴   木       渉           午前10時00分  開 議 〇議長(板垣一徳君) ただいまの出席議員数は全員です。定足数に達しておりますので、これから 本日の会議を開きます。   本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願 いをいたします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(板垣一徳君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、7番、冨樫宇栄一君、19番、小林重平君を指名を いたします。ご了承願います。                                              日程第2 一般質問 〇議長(板垣一徳君) 日程第2、昨日に引き続き一般質問を行います。   本日の一般質問は、5名を予定しております。ご了承願います。   最初に、20番、佐藤重陽君の一般質問を許します。   佐藤重陽君。           〔20番 佐藤重陽君登壇〕 〇20番(佐藤重陽君) 皆さん、おはようございます。高志会の佐藤重陽でございます。一般質問を 行わせていただきます。なかなか朝一というのは私得意ではないのでありますが、行わせていただき たいと思います。   私の一般質問は、2つの質問事項がございます。1つには、村上市の少子化対策と子育て支援の あり方について、もう一点が移住定住者の促進を図る取り組みについてということでございます。こ れは、さきの定例会において村上市の人口減少問題にかかわる対策について一般質問を行いました。 少子化傾向に対する市の取り組み、働く場を確保することによる若者の定住、定着を図るための市の 取り組み、移住定住者を増やすための市の取り組みなどを念頭に置き、7つの視点から質問させてい ただきました。質疑のかみ合わない点もありましたが、数年先を見据えた市の取り組みに対する姿勢 は私も理解できるものでありました。しかしながら、今をどうするかという問いには理解できる答弁 が得られなかったと思っております。そのことを踏まえ、改めて質問させていただくものです。合併 し、今の村上市が誕生した平成20年から5年の間に人口が4,000人近く減ってしまいました。毎年800 人近く人口が減っているのです。村上市も人口減少に係る危機感を共有する中で、村上市の将来を案 じ、村上市人口減少問題対策委員会を設置したことは私もよく理解しているつもりです。しかし、計 画が出そろってから施策が動き出すのではなく、今取り組めることは今取り組みながら将来の取り組 みを検討すべきと考えるものです。まず、このことについて市長のお考えをお聞かせ願います。その 後、以下のことについてお聞かせください。   @、少子化傾向に対し、市は子育て支援、子育て環境の整備を中心に事業展開してきたと言って おります。それならば、保育園が未満児保育の受け入れに際し、保護者の要望になぜ応えられないの か、市長の考えをお聞かせ願います。   A、市内に私立幼稚園が3園あり、3歳児以降の幼児教育にはすばらしいものを持っていると理 解しています。未満児と言われるゼロ歳から2歳児の預かり保育については、幼保連携事業の中で認 定こども園も開設されました。しかし、村上市の公立保育園は未満児保育に関し、長い実績と経験を 有し、保護者の信頼を得ています。子どもが育つ環境、子どもを育てる保護者の環境が時代とともに 変化する中、行政が子育て支援に求められるサービスも多様化しています。保育園、幼稚園が互いに 得意とする分野を生かし、連携することが今まで以上に必要と考えます。未満児保育に対する希望が かなわず、保護者の方々から出る不満を解消するため、園児を未満児と3歳児以上に分け、保育園と 幼稚園での受け入れを割り振り、増える未満児保育の要望に応えることが今すぐ取り組める子育て支 援と考えますが、市長の考えをお聞かせ願います。   2点目、移住定住者の促進を図る取り組みについての@は、移住定住者の促進を図るため市が今 まで取り組んできた空き家バンク制度、「週末百姓やってみ隊」は一定の成果があった事業との市長 の評価でありますが、私も今後も継続すべき事業として取り組みに力を入れていくべきと考えます。 そのためには、市外、県外への事業の発信力が弱いように見えます。制度施策の充実に合わせ、広報 の方法についても検討すべきと考えますが、市長の考えをお聞かせ願います。   A、大都市、中都市圏域で働き、60歳から65歳を迎え現役を引退し、その後の人生を夫婦2人で のんびり楽しく活き活き暮らしたいと考える人が増えています。前述の空き家バンク制度、「週末百 姓やってみ隊」で移住定住者の促進を図るには、多様化する生活観の中では限界があると考えます。 これからは、介護事業や医療事業、商業者を巻き込み、安心して生活を楽しめる共有スペースを備え たシェアハウスなどの設置を図り、移住定住者の招致を検討してはどうかと考えますが、市長の考え をお聞かせ願います。   以上でございます。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 皆さん、おはようございます。それでは、佐藤議員の2項目のご質問につい て順次お答えいたします。   最初に1項目め、村上市の少子化対策と子育て支援のあり方についてのお尋ねでございますが、 ご承知のとおり本市では全国的にも深刻な問題となっている人口減少問題に対し全庁的に取り組むた め、4月には村上市人口減少問題対策委員会を設置し、本日まで委員会及び調整会議を3回、子育て 支援部会、雇用創出部会、元気なまちづくり部会、影響調査部会の4部会で計17回の作業部会を開催 し、検討を進めてきたところであります。9月定例会以降につきましては、平成26年度から取り組む 事業案の確定を優先に議論を進めてまいりました。また、内容的に中長期的に取り組むべきものにつ きましては、来年3月をめどに整備を終えることとしております。   それでは、1点目、なぜ保育園が未満児保育の受け入れに際し保護者の要望に応えられないのか とのお尋ねについてでございますが、近年少子高齢化の進行等により核家族化や就労形態の変化、産 休、育児休業後の職場復帰等に伴い、3歳児未満保育のニーズは年々高まっております。定員を超過 している施設があることや、定員に満たないが資格を有する保育士の確保が困難であることなどの理 由から、保護者の希望どおりに入園を決定することができないケースがあることは事実であります。 このような場合、保護者と相談の上、第2希望、第3希望の保育園や認定こども園に入園をしていた だくこともありますし、認可外保育所を紹介するなどの対応をいたしております。   次、2点目、園児を未満児と3歳以上児に分け、保育園と幼稚園での受け入れを割り振る考えは ないかとのお尋ねについてでございますが、幼稚園の根拠法令は学校教育法であり、幼児の心身の発 達を助成、助長することを目的としております。これに対し、保育園の根拠法令は児童福祉法であり、 日々保護者の委託を受けて保育に欠ける乳児または幼児を保育することを目的としております。つま り幼稚園は3歳から5歳までの未就学児の教育を行う場、保育園は保護者にかわって乳児または幼児 を保育する場ということになります。これに関連して、幼稚園と保育園では子どもを預けることがで きる年齢また保育時間に違いがあります。幼稚園入園からの子どもの年齢は3歳から5歳、保育時間 も1日平均4時間であります。それに対し、保育園は子どもを預けられる年齢の幅がゼロ歳からと広 く、保育時間も長く設定されております。親が仕事の都合等で子どもを預けなければならない場合に 利用される施設が保育園ということになります。このようなことから、年齢によって保育園と幼稚園 に割り振ることは現行制度上ではできないことになっております。先の9月定例会の佐藤議員の一般 質問でもお答えいたしましたが、平成27年4月を目標に質の高い幼児期の保育の総合的な提供、子育 て支援の充実を図ることを目的とした子ども・子育て支援新制度が施行されることになりました。こ の制度では、就学前児童及び小学校の保護者を対象にニーズ調査を実施し、幼児期の教育、保育及び 地域子ども・子育て支援事業の現在の利用状況並びに今後の利用希望の把握を行うこととしておりま す。この制度の主なポイントといたしましては、質の高い幼児期の学校教育、保育の総合的な提供と いう目的を達成するために認定こども園制度の改善が主要施策に位置づけられ、幼稚園と保育園のよ さをあわせ持つ認定こども園の普及を進めることにされております。しかしながら、幼稚園や保育園 から認定こども園への移行は義務づけられず、任意とされているために既存の幼稚園も保育園もその まま運営され続けることもあれば、幼児教育と保育を一体的に提供する認定こども園へ移行すること もあります。このため、保育ニーズの把握や事業者の移行希望などの聞き取りを行い、子ども・子育 て会議での協議を経ながら子ども・子育て支援事業計画に反映させ、幼児期の学校教育、保育の確保 に向けた取り組みを行ってまいりたいと考えております。   次、2項目め、移住定住者の促進を図る取り組みについての1点目、制度施策の充実と広報手法 の検討についてのお尋ねでございますが、平成23年10月にスタートした空き家バンク制度につきまし ては、これまでに6世帯11人の方が他地域より本市へ移住され、また3世帯8人の方が二地域居住に 至っており、着実に実績を上げております。本制度により今後も実績を積み上げていくためには、確 実な現状分析と検証が重要であると考えており、広報に関しても同様であることから、これまでのイ ンターネットや情報紙を活用した広報手法についても検証を行い、より効果的な広報活動に努めてま いります。   また、「週末百姓やってみ隊」につきましては、長年にわたり継続している事業であり、過去に おいては総務大臣表賞を受けるなど、各種メディアに取り上げられるなど輝かしい実績を重ね、現在 においても認知度はかなり高いものと感じております。後ほどのご質問内容にも関連いたしますが、 同事業がさらに充実したものとなるためには事業主体を段階的に民へ移行し、行政の枠を取り外した 生きた地域の魅力を全国に発信できる仕組みづくりを検討してまいります。   次、2点目、いわゆる団塊の世代移住定住者招致についてのお尋ねでございますが、佐藤議員ご 指摘のとおり多様化する生活観の中での移住定住策の促進につきましては、行政だけでは地域力の発 信には限界があり、また受け入れ環境の整備につきましても同様であります。そのため、1点目でも お答えいたしましたが、本市で今実施している施策のうち民間の活力を利用することでより効果的か つ事業充実が期待されるものにつきましては、市民協働もしくは段階的な民間移行を図ることを積極 的に検討してまいりたいと考えております。なお、ご提案のシェアハウスにつきましては、都市部に おきましては有効な高齢者対策として設置されていると承知しておりますが、この地域で本市が経営 主体となることにつきましては十分な検討が必要と考えております。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) まず、ご答弁ありがとうございます。   今市の取り組みについて異論があるのでなくて、最初にまず言っておきたいのは、くどいようで ありますが、私はこれから先の検討については、進めようとしていることに対しては異論を挟むもの ではありません。ただ、では今どうするのかと、このことを問いたいのでありまして、市長のほうか らも答弁ありました。前回も確かに9月定例会の中でいただきましたが、新制度が施行されることに よって平成27年をめどに事業へ取り組んでいきたいと、こういうようなことなようでありますが、そ したら今平成25年なわけであります、そして27年に例えば新制度ができたときに最初にやるのは、前 回の答弁でもきょうの答弁でも言っておられますように、まず保育ニーズをつかむのだと。保護者、 園、そういうところの皆さんと話を聞きながら、ニーズを調査しながら具体的な事業、サービスに応 えていきますよと、それは新制度として行える事業なのですよと、こういうことを言っているわけで あります。ということは、実際に子を持つ保護者の皆さん、それは事業として地域に還元されるのは 少なくても平成28年以降なのではないかなと。では、それまでの間やはり皆さん我慢してくださいと。 要するに先ほど市長からありました、もし希望する園がない場合には第2、第3、また民間の預かる ところへ紹介しますよと、こういうことでありましたが、大体皆さん希望されるのはやはり自分たち の生活環境、そして勤める環境を考えてどこどこがいいと、それがたまたま集中するのでしょうけれ ども、私はその中の定員の移動なりなんなりをしてできるのではないかなと。なぜ希望するところに 受け入れられないのか、まずそこのことについて、課長、もっと詳しく教えていただきたいのであり ますが。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎籐 勉君) 先ほども市長答弁にございましたけれども、今現在未満児の受け入れが 大変多い傾向にあるということでございます。未満児の受け入れに当たっても当然配置基準というの もあるわけでございますし、それからまた施設も最低基準というものがございます。それで、今現状 としてはやはり定員がいっぱいだというようなことと、もう一つは前回も答弁させていただきました けれども、やはり保育士の確保というのが難しいという状況の中から、受け入れの部分について保護 者の皆様方にちょっと今保留というような形、保留といいますか、空きがないというような形でお話 をさせていただいているという状況でございます。 〇議長(板垣一徳君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) 言っておられることはよくわかるのですけれども、そうすれば今課長が言わ れるように今子どもの数は少なくなってきているのだけれども、受け入れができないような状況を迎 えているというのは、いわゆる通常の3歳児以降の保育ではなくて、要はゼロ歳児から2歳児の保育 が増えてきていると、要望が増えてきていると、そのことによって定数の問題、保育士さんの問題、 そういう問題の中から受け入れができなくてよそを紹介せざる、または希望外のところを紹介するし かなくなってきていると、こういう状況だと思うのですが、今そういう状態を迎えている保育園とい うのは幾つあるのですか。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎籐 勉君) 特に村上地区に確かにそういう未満児、ゼロ歳、1歳児の入園を申し込 みされる方が多い傾向にございます。施設数につきましては、やはりゼロ歳児、乳児保育を実施して いるという保育園に偏るわけですけれども、今現在こういって申し込みで保留というような形では現 行ではないのですけれども、山居町保育園あるいは山辺里保育園のところにやはり入園希望が多いと いう状況ではございます。 〇議長(板垣一徳君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) 今聞くところで、私も前に確認した要するに2つだと。それを例えば岩船保 育園であれば、あとどこだ……未満児の保育というのは、全園がやっているわけでないのですね。全 園が未満児保育を受け入れられる状態になっているのですか。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎籐 勉君) 施設的には、村上市全園の保育園では未満児保育をやっております。 〇議長(板垣一徳君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) そうしたときに、いわゆるそこで私は幼稚園と保育園との……           〔何事か呼ぶ者あり〕 〇20番(佐藤重陽君) ああ、そうですか。何を言おうと思ったのだか忘れたけれども。   それで、私が提案する幼稚園と保育園とすみ分けをしたらどうだというのは、今現在村上幼稚園、 いずみ幼稚園、そしてあらかわ幼稚園ですか、坂町幼稚園ですか、3園あると思うのですが、私の知 る中では幼稚園として営業している限りは延長保育ではないですね。普通市長が答弁されたように4 時間ぐらいの幼稚園の場合は教育なのですが、保育という言葉を使わないのだから、どういうのでし ょう、遅くまで預かってくれる事業もやっております。そう考えると、その辺の発展的なものを幼稚 園にもお願いする中で、3歳児以降見れると、要するに幼児教育、確かに保育、目的とするところ、 根本が違うのかもしれません。しかし、今それがほとんど幼稚園教育、幼児教育と保育ということの 違いというのがなくなってきているのでないかなと。確かに幼稚園というのは管轄が違うといえばそ れまでかもしれませんが、ただ果たす、要するに今地域として求められる機能としてはどちらも、幼 稚園であろうと保育園であろうとかなう部分があるのでないかなと。もう一つ私も書いてありますけ れども、大体役目としては同じようなところに来ているけれども、ただゼロ歳児、2歳児に対しては 認定こども園というのが今できましたが、なかなか幼稚園にその事業取り組んで事業を拡大してくだ さいと言っても難しいと思うのです。どちらかというと、やはり3歳児以降の幼児教育ということで ずっと手がけてきた方々ですので、いきなりそれが未満児保育について幼保連携の中で事業展開して くださいと言われても難しいだろうなと。それよりは、今まで専門にやってきた公立の保育園が村上 市にはたくさんあるわけです。得意とするところは得意の分野の保育園に任せて、3歳児以降のとこ ろで調整することが現実的なのでないかなと。これから3年、4年間、まだ子育て支援村上市として は未満児保育十分でありませんと、あなたの希望をかなえられませんから、もう子ども授かるのは2 年待ってください、3年待ってください、平成28年以降にしてくださいなんて、そんなこと言われな いわけではないですか。今もう既に人口減少問題として村上市は大変だということで、これは新潟県 もそうです、全国的にもそうなわけですけれども、その中でやはりおのおの地域の特色を出して、村 上は村上の色を出したそういう事業に取り組むべきなのでないかなと。そういうところにありきたり の国から下がってくるお下がりに乗るのではなくて、村上市が独自のものも少し展開していく必要が あるのでないかな、そういう特色があるかないかで今地方の人口というのは維持できるか。それを維 持できるかというのも、増やすことはなかなか難しいのです。維持できるかどうかということだと思 うのです。新潟県の日報だったかの資料を見ても、今2040年で新潟県の一番人口の減る率が少ないの は聖籠だと言われております。推定されております。なぜかと言われてみれば、私も、ああ、そうだ ろうなと思う節があります。保育園の管理の問題、保育園の入所の問題、そういうことを考えただけ でも余りにも大きな違いがあると。そういうことを考えたときに、聖籠は聖籠なりの独自の町ではあ りながら行政としてのサービスを提案し、働きかけていくからそういう結果になるのだろうと。とこ ろが、村上に限りませんが、新潟県全般に見て、とにかく人口が減った、大変だ、それで国は制度は どうするのだ、県はどうするのだと、それを見ながら市で、村で、町で取り組もうと、そういう取り 組みの姿勢が第一間違っているのでないかと。まず、では村上であったら何ができるのかということ を先に考える必要があると思うのですが、どうですか。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎籐 勉君) 現在保育園に入園をしていただくというのは保育に欠けるというのが大 きな要因になってくるわけでございますけれども、これまで保育の子育て支援というふうな形の中で、 やはり今現在多様化している保育ニーズにも対応させていただいているわけでございます。今申し上 げた子育て支援を側面的に支援をするということから、やはり乳児保育、それから延長保育、それか ら障害児保育あるいはその他の特別保育等々について拡充をさせて保護者のニーズに応えさせていた だいているわけでございますが、今後いろんな形でのニーズ等々も考えられるわけでありますけれど も、やはり今議員は国のほうからあるいは県のほうからというのでなくて自治体のほうから積極的に というようなご発言でありますけれども、しかしながら制度として動きが大きな変換期に今ちょうど 差しかかっているというふうな状況にあるわけですので、その辺の状況を踏まえながら私どものほう もやはり検討をさせていただきながら取り組みをさせていただきたいというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) 言っておられることはよくわかるのですけれども、だからそういう国の動き、 新制度を待っているから、また3年、4年先の話をしなければいけなくなると、私はそう申し上げて いるわけです。だから、3年、4年の話は話としていいのです。検討すればいいし、それに合わせた 事業というのの展開を今よくよく様子を見ながら検討していけばいいと思います。ただ、それはそれ として、では3年後、4年後になれば何とかなると。それまでの間は、ではどうするのか。今のこの 村上市の置かれた状況の中で、取り組めることがあれば取り組むべきではないかと。それが全く取り 組むことはありません、国が決めてくれるまで待っています、あとはお手上げです、そういうのにな れば別です。でも、そんな村上市で、もうあすもあさってもないわけではないですか。だから、それ までにどうするのか。市は市としての独自の考えを持たないと、常に国、県から来るものの事業のぶ ら下がりでしかなくなるよと。そんなものでは、全国画一的なものの行政サービスでしかなくなるわ けです。やはりそういうものから一歩飛び出していかないと、これは村上市としての生き残れる方法 はないのかなと。市長も6月だったかに言われたように、合併して7万だった人口が西暦2040年には 4万1,000人になるよと。3万の人口が減ってしまうわけです。社会減、自然減合わせて。そして、 今自然増を目指す自治体というのは少子化対策、子育て支援ということで一生懸命やっておりますが、 それでも結果的には自然増というのはなかなか難しいだろうと。そうしたら、社会減を減らすことと 社会増を村上市としてつくっていくこと、それを行政としての施策として取り入れていくことが大事 なのでないかなと思っているわけです。そのときに全国同じことの事業に乗ってしまっていたようで は、別に村上の魅力ではなくてそれこそ、失礼ですけれども、例として胎内であろうとも新発田であ ろうとも変わらない土地柄になってしまうわけではないですか。やはり村上に魅力をつけようと、村 上に住んでいてよかったと、村上で安心して子どもを育てようと思う環境というのは、やはり村上な らではのものがあってのことなのではないですか。その辺のことをいかがお考えでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 私から答弁をさせていただきますが、佐藤議員の言っていることはごもっと もなご意見だと、そのように感じております。しかしながら、そこに移行するにはまだまだ解決しな ければならない問題が非常に多いということも事実であります。1つには、幼稚園と保育園の違いは 先ほども申し上げましたが、いわゆる保護者が、幼稚園と保育園では料金の差が非常にありますので、 その点が1つでありますし、乳児保育、いわゆるゼロ歳児保育等につきましてもそんなに今待機者が 多いとは聞いておりません。しかし、やはりこれからは幼稚園と保育園がタイアップして、いかに村 上市の子どもたちの保育をやっていくかというのが大きな課題になってくると思っておりますので、 国の施策を待つ前に私どもが打つ手があれば打っていきたい。あらかわは今幸い3つの保育園が統合 して1つになりますので、荒川地区においてはそういう問題が解決できるのではないかなと、そのよ うに捉えているところでございます。   先ほど聖籠の話もございましたが、私も聖籠町長に聞いてみました。あそこはなぜかというと、 保育の基本料金が無料なのです。しかし、ゼロ歳から保育期間は聖籠にいるそうです。保育期間が終 わると引っ越すそうです。保育期間にはアパートか何か借りて聖籠にいて、そして小学校に上がるこ ろにはまた別なところに行く。非常に悩んでいるのですよというお話でしたので、ためになりますけ れども、そういうこともありますので、私どもは先ほど来、佐藤議員がおっしゃるように村上でなけ ればならない、できないことをきめ細かな保護者のニーズに合った保育ニーズを求めていきたいと、 そのように考えています。 〇議長(板垣一徳君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) わかりました。お願いしたいと思うのですが、くどいようでありますけれど も、とにかく子どもを育てている、子どもが途切れては困るわけですから、そして今市長が言われた ように、ではゼロ歳児の入園希望が多いのかと、多くないのです。多くないのになかなか紹介できな いと、それが現実なのです。だから、私はそんな都市みたいに50人も60人も待っているのであれば、 これは頭抱えていろんなところ紹介したり、無理もお願いしなければいけないかもしれない。5人、 6人のことで頭悩ませている今の担当課が気の毒でしようがないのです。文句を言っているのではな い。気の毒でしようがないのです。私がお願いに行きます。苦労して何とか考えてくれます。これで は、苦労してやっとやっとおさめた、ということは苦労しなければおさまらないような今状態になっ ているわけです。しかも、言葉は悪いですよ、もしかして、そんなことはないと思いますが、私が行 ったから無理してくれたのかもしれません。では、一般の方が行ったときに本当に、すっと行って、 いや、わかった、無理だけれどもと無理して入れてもらえたのかどうかと。そこが私の疑問の残ると ころ、また担当課の苦労しているところで、よくわかるのです。だから、何とかそんな本当に言うよ うに50人、60人ではなくて5人、6人の未満児の受け入れに頭を悩ませてできない、できるなんて話 をしているのでなくて、それぐらいのところであればいつでもどこでも対応できるような、それぐら いの定員の、または保育士さんの異動や何やらで解決することができないのかなと。それが不思議で ならないのです。そういうことをもっと臨機応変にできるような、行政としての保育の行政の体制を 整える必要があるのでないかなと。要するに空いているところは空いている、いっぱいのところはい っぱいだ、あと1人入れられるか、2人入れることで非常に時間をかけて議論したり、本当保護者は せつない思いで泣きながらお願いしてみたり、そんなことをしていなければいけない現実がちょっと おかしいのでないかなと。大した待機者もないのに、その中でそれができる、できないなんて悩んで いること自体がおかしいなと。そこのところを何とか解決してあげたいし、してもらいたいなという ふうに思っているのですが、課長、いかがです。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎籐 勉君) 先ほど市長のほうからも答弁がございましたように、そのようなところ 私どものほうもいろいろ研究させていただきながら今後も取り組んでまいりたいというふうに考えて おります。 〇議長(板垣一徳君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) 私文句がましく言っていますけれども、文句ではなくてお願いと。あと、や はり担当課が確かに苦労しているのもよくわかるのです。相談を受けて、その相談を持っていくわけ ですから、そのときの対応またはやりとりを見ていると、これは保育園または担当課としては非常に 苦労して何とかしようとしてくれているのわかるのです。しかし、余りにもその悩み方が私からした ら大げさだと思うのです。わずかな子どもたちの人数の対応ができないなんていうことが少し情けな いなと。それがもう少し余裕を持った保育行政を市として取り組めるような、行えるような体制をつ くっていただきたいなと。市長先ほど言われました、あらかわ保育園、そのことのないような今新し い保育園としていってくれるだろうというふうに言っておられましたので、私も期待はするところで ありますが、今ということを置いてやはり先へ先へ、また将来、将来のことだけ言っていてもしよう がないと思うので、やはり今をどうするかということをあわせて考えながら、今できることをすぐ今 取り組むと、そのような気持ちでやっていただけたらというふうに思うのであります。   そして、ちょっと場所を次へ移させていただきますが、移住定住者の促進についてですが、市長 の言われることも私もよく理解しておるつもりであります。そして、都心だからかなうこと、やはり 地方都市だから間に合わないことということになると思うのですが、先ほどと同じことになろうかと 思うのですけれども、今の空き家バンク、「週末百姓やってみ隊」は特にそうですけれども、やはり 村上としての今、山北時代からこれは続いた事業ですよね。村上としての独特な事業としてこれ評価 を得ているのだと思うのです。同じことをやはり定住促進という意味では、私は何でこれを急ぐのか なというのは、人口が減るということはまちの産業も雇用の場もなくなるということだと思うのです。 だから、やはりそこに人が住むだけでも、生活するだけで消費という人間として、私も生きる以上は 飯も食べれば洋服も着るわけですから、やはり日用品、食料品は最低限生活するために必要なわけで あります。そういうことで、人が村上に住んでくれる、増えてくれるということはいかに大事かとい うことは、村上の産業、商業を残すためにも大切なことだし、やはりまちの元気のバロメーターとい うのはどんどん、どんどん、30年後には村上は……今13年、これちょっと新潟日報の、皆さんも見た でしょうけれども、資料を見ると2013年と2040年の比較で村上の場合は35.7%人口が減りますよと、 先ほど言いました4万1,000人くらいになりますよということが推計されているわけであります。そ のものを阻止するのは、少子化対策もそうですけれども、私はあわせて、本当であれば社会増として 期待できるものとして考えた場合には、やはり若者の流出、要するに大学がない、例えば専門学校が ないから村上を離れた。でも、帰ってくると。それは、一つの大切な社会増の要因になるのでないか なと。もう一つがやはり今言った60歳、65歳の現役を引退したような方が村上を選んで、最後楽しく 活き活きとここで暮らしていきたいなというような選択をしてくれる方々の移入というのでしょうか、 移り住んでくださることがやはり大切な村上市として社会増を狙えるポイントなのかなと。ところが、 なかなか若い人のUターンというのは現実的に難しいわけです。とにかく自分の気に入る仕事がある のか、働く場所があるのか、そういうことから始まるわけであります。だから、やはり鶏が先か、卵 が先かでありますが、少しでもここに住む人が増えることによって、まず間違いないのは消費人口は 増えるよと、そのことによっての産業の少しずつでも上積みはできるのでないかなということが1点。   あと、やはり大きな意味では、少子化、少子化と言っていますが、少子化の今、何とか若い人た ちに結婚していただいて、やはり子どもを2人でも3人でも授かっていただくと、安心してそういう 授かれる環境をでは行政として提供していこうということだと思うのです。その中の一つとして、私 は移住定住者の促進を図るために、シェアハウスは都会的なものかもしれません、しかしそうそう私 が見て聞いている中で、マンションタイプが確かに多いといえば多いのですけれども、そうでないも のもあるのです。だからそこが村上としてのできる工夫であり、例えばそれがどうしても多いのが調 べてみると初期投資が多いものですから、民間だとやはり力のあるゼネコンだとか、デベロッパーと いうのですか、そういう方でないとなかなか立ち上げることできないので、場合によってはそれこそ 公設民営的な、市が建物を用意して、それを民間に活用させると。そんなことをしながら、そういう 施設を設けて多様な生活観を求められる中に対応できるような施設として考えることもあってもいい のでないかなと。これは、それこそ今すぐやれということではありません。しかし、そんな先でない 将来に向けて私は考える必要があるのでないかなというふうに思っているのです。それがいいか悪い かは別として、例えば私は本当は、昔温泉に社会保険の施設の、空いたホテルがありましたが、それ はもう民間の手に渡りましたけれども、ああいうものが市として安く求められて、そこをそういう施 設に、シェアハウス的なものに改良できればいいなと。そんなものが今村上市の中にないのかなとい うふうに考えたときに、もしやして4年後、5年後に駅の西側に行ってしまう今の駅前を考えたとき に、村上総合病院の中の棟が3棟か4棟ありますが、あれ全部だめなのではなくて1棟ぐらいはたし か新しい、後から工事したものがあると思うのですが、そういうものを果たして使えないものだろう かとか、そういうものの再利用も考えながら、何とか市として新しい形のそういう熟年期の方々の受 け入れを考えられないかなと思うのですが、市長、いかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) いわゆる少子化問題あるいは人口減問題、非常に難しい問題であるとどこで も捉えているわけですけれども〔質問時間10分前の予告ブザーあり〕1つにはやはり少子化や人口減 問題を解決する一番の手だてとしては、やはり子どもを産み育てる、多く育てる環境づくり。それに は結婚もあるでしょうし、働く場所、そして若い人たち、いわゆる労働力である人たちが住んでいた だくことがまず大事ではないかなと。以前やっぱりシルバー構想というようなものも考えてみたので すけれども、生産能力のない人だけ集まっていただいても、将来的には年をとっていくわけでござい ますので、そうするといろいろな医療とか問題がありますので、非常に難しい問題が出てくるのでは ないかなと。やはり人口減対策に取り組むには、少子化あるいは若い人たちがここで戻ってきて働け る、そういうようなものを目指していくべきではないかなと、そのように考えています。かといって、 お年寄りがここに来ていただくということも非常にいい手だてでありますので、それらについても同 時並行で進めていく必要があるのではないかなと、そのように考えております。いずれにいたしまし ても、非常に難しい問題であります。 〇議長(板垣一徳君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) そうなのです。もう決して私も簡単だなんて思っていないし、これ日本全国 どこの都市でもそうなわけですので、村上だけが特別よくなろうとしたって難しいのです。でも、そ の中でもやはり努力していかなければいけない、その方向性を示さなければいけない、それが将来の ことだけではなくて同時にしていかなければいけない歯がゆさと難しさがあるのだと私は思っている のです。   1つ私ちょっと忘れたのですけれども、太田市という、群馬でしたか、太田市って。太田市の市 長さんに、そちらのほうは15年、20年までならないと思うので、15年前後前だと思うのですが、太田 市の目指すところ、そのときの市長さんの話ですから、市長さんが言ったのは「私は、太田市は市の 職員は最後は目標は50人でやっていきたいんだ。」と。たしか「徴税事務と企画、総務を残して、あ とは全て民間に委託して市役所を民間の事業所に、大勢の民間の事業者に入っていただいて、民間活 力を生かした太田市の運営、それが夢だ」と、こう言われたのです。ははあと思って感心したのです。 ところが、その前に、実は今度旧黒川村の伊藤孝二郎村長がまだ若くて元気なころだったのですが、 それは今度30年ぐらい前だと思うのですが、私が今57だから、30年ちょっと前ぐらいかもしれません。 仕事でよく行っているときに村長がいろいろ、私がばかなことを言うということもあったのでしょう けれども、反感を買ったりなんかして、よく怒られながらいろんな話を聞かせていただきました。そ の中で、「黒川村は、村上から来て商売する必要ねえ」と。黒川村に。「黒川村は、みんなこれから の若い人たちは村の仕事、村の事業にかかわって生活していくのだから、みんな村の中でおさめるか ら、面倒くさいこと言う人間は村に来るな」と、こういうような話をしたことがありました。「村長、 それで足りるんだったらいいけどもさ」、「いや、足りないものは必要に応じて持ってくればいい」 と、「だから、これは黒川村のこれからの子どもらは、黒川村で仕事をして育っていくんだ」と。だ から、外のかかわりは要らないとは言わなかったと思うのですが、これ極端な例だなと思って私ふと 思い出したのですけれども、でもこれも考え方で、そのとき、そのときの首長としては一理あるのか なと思ったのです。村長の話を聞いたときにはそうかと、村はよその世話にならないのだぞ、これか ら生まれてくる若い子たちはみんな村のホテル、村の役場、村の例えば飲食店というか、そういうと ころへ行って、または交渉してもらって村の中で十分生活していけるようにこれからの若い人たちの こと考えて今村は仕事しているのだと。職員の方々は大変だったようですけれども。そういう考え方 もあれば、太田市長のように「いやいや、太田市はもう私がする目標というのは、市の職員は50人で いいんだ」と。徴税事務と企画、総務と言ったと思うのですけれども、その人間だけがいればあとは 全て民間にお願いするのだと、そして民間活力でいくのだと。行政経費は抑えてと。それも一つの考 え方だなというふうに思ったことがあるのですが、やっぱりその物の考え方、あとそれをどう行動に 移せるかどうかだと思うのです。そんなことを〔質問時間5分前の予告ブザーあり〕村上市も考える 必要があるのでないかなと。   その中で、1つちょっとくだらない話を聞いていただいて、それにいいかどうか聞いていただき たいのですけれども、やはり嫁婿対策というのは、ちょっと私質問とは違うと言われるかもしれませ んけれども、これ人口減の中でずっと思っていたことなので。あえて書くほどのことでもないと思っ て書かなかったのですけれども。行政として嫁婿対策として出会いの場をつくろうとして一生懸命や っていますけれども、民間の中には実際に結婚相談所みたいなところがあるわけです。誰と誰とどう ですかと、登録してきた中にこういう方がいますけれどもというのが新潟市にはあるそうです。そう いう方が村上にも結構登録している方がいるのだと聞いて驚いたのですけれども、私はそういうもの をいっそ市で取り組んだらどうかなと思うのですが、いかがですか。出会いの場を前は粟島汽船を使 ったり、いろんなことで出会いの場を提供しようということで都心から女性を呼んだりなんかしまし たけれども、そんなことよりももっとわかりやすく結婚相談所みたいな、紹介所みたいな、そういう サービスを行政として人を充てて取り組んだらどうかなと思うのですが、どうですか、市長。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 行政として結婚相談所あるいは出会いの場の係的なものを設けてやったほう がいいのではないかというご意見でございますが、非常にデリケートで、プライバシーもありますの で、問題解決にはいろいろな問題があると思いますけれども、一考を要する必要があるなと考えてお ります。しかし、やはり少子化問題でございますけれども、この地域は、私はいつも思っているので すけれども、環境的には2人、3人あるいは4人育てる環境は整っている地域であると思っておりま す。それはなぜかといいますと、祖父母がいる。非常に地域のコンビネーションがいい、コミュニ ケーションがいいですので、みんなで子育てをする環境が整っているというようなこと。では、何が 足りないかというと、やはりここに住んでいただくには、1つはやっぱり先ほどから問題になってお ります安全、安心した地域であるかどうかです。保育がしっかりしているか、あるいは働きながら子 育てができる環境にあるか。それには、やはり医療もそうです。医療が整っているか、しっかりして いるか、教育がしっかりしているかと、そういうところを今の若い人たちは非常に重要視をしてやっ てきているのではないかなと。そういうところを気をつけながら取り組みをやっていくことによって、 やはり村上に住みたいというようなことになってくるのではないかなと、そのように考えているとこ ろでございます。本当に子育てをしながら安心してできる環境づくり、これが第一なのでないかなと、 そのように考えていますので、取り組みを強化してまいりたいと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) ありがとうございます。時間がないので、そういう理解をしていただいただ けで結構です。そういうことも頭に入れて考えてもらいたいなと。   私もう一点聞いておきたいことがあったのですが、これは市長でないほうがいいのかもしれませ んけれども、できるかどうかということ。現実的な話も含めてなので。私は、介護施設というわけで はないですが、介護施設も含めてそういう先ほど提案した移住定住者の、要は割と高年齢の方々の受 け入れのための、下請と言ったら言葉は悪いですけれども、行政同士の下請として都心、例えば横浜 でもいいです、大阪でもいいけれども、そこの都市との提携の中で、村上市にどうぞ、そういう施設 を整備するのが前提ですけれども、設備をしますと、その年齢になって例えば横浜または大阪市でこ ういうことの取り組みとしては多くて費用がかかり過ぎると、ところが村上であれば物価も安いです よと、環境もこういう環境が提供できますよという中で、そういう介護事業や何かの行政の下請は村 上はできないものかななんて思っているのですけれども、そういうものはどうなのでしょうね。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) いわゆる私が先ほど言いましたように、それはシルバータウン構想というよ うなことにつながってくるのではないかと思いますけれども、そうした場合、その方々が全部村上に 住所を持ってこなければならないということになってきますと、それはちょっと大変な事業になるの ではないかなと。その点も考えながら取り組む必要があると。ただし、やっぱり考える必要はあるの ではないかなと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) 時間がないのであれですが、そうなのです。だから、その辺を事業の下請と いうのは、例えば都市の下請をしながら都市にも負担を当然してもらうと、そういう中でそういう事 業ができないかなという〔質問時間終了のブザーあり〕ことを思ったので、一考してみてください。   以上で私の一般質問を終わります。 〇議長(板垣一徳君) これで佐藤重陽君の一般質問を終わります。   午前11時5分まで休憩します。            午前10時51分  休 憩                                                        午前11時05分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、7番、冨樫宇栄一君の一般質問を許します。   冨樫宇栄一君。           〔7番 冨樫宇栄一君登壇〕 〇7番(冨樫宇栄一君) 一般質問2日目、2番目の市民クラブ冨樫でございます。よろしくお願い いたします。私の質問項目は、2項目でございます。   1点目、1項目め、村上市の街づくり構想について。通告書ではあえてこの「街」という漢字を 使いましたのですけれども、それは主にハード面に重点を置いたという意味での表現としてあえてこ の漢字で「街づくり構想」というふうに書きました。新村上市が発足して間もなく丸6年となろうと しております。合併市町村基本計画に登載された事業は順調に進んでいると思われますが、新村上市 の具体的な構想がはっきりしません。大滝市政も2期目の半ばとなります。市長は、具体的なまちづ くり構想を新村上市づくりに具体的に踏み出す時期に来ているのではないかと思いますが、市長のお 考えを伺います。   2項目め、観光行政についてでありますが、市の観光行政については6月議会でも取り上げてき ましたが、観光振興における行政の役割について再度伺いたいと思います。過日村上市民号として柏 崎市の臨時列車による日帰りの団体ツアーが催されましたが、この中で幾つかの問題点、課題が見受 けられました。市は、この企画をどのように位置づけ、その上どのような取り組みをされたのかお伺 いいたします。   2項目、よろしくお願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔何事か呼ぶ者あり〕 〇議長(板垣一徳君) 冨樫宇栄一君。 〇7番(冨樫宇栄一君) そこにいて言うことを忘れたので、ちょっとここでもいいからお願いした いと思うのですが、実は市長の答弁がちょっと早口でなかなか聞き取れないので、できましたらゆっ くりとお願いしたいということを一言つけ加えておきたいと思いますが。よろしくお願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、冨樫議員の2項目のご質問について順次お答えいたします。   大体こんな感じなのですけれども、これ性分でどうしようもない。なるべくゆっくり話しするよ うにしますけれども、ご勘弁をお願いしたいと思います。   最初に1項目め、村上市のまちづくり構想についてのお尋ねでございますが、本市のまちづくり につきましては平成28年度までを計画期間とし、平成21年度に策定いたしました第一次村上市総合計 画におきまして、まちの将来像を「元気“eまち”村上市」と定め、5つの基本目標のもと、基本計 画前期及び後期実施計画により進めてきたところであります。今後も市民の皆様の意見をお聞きしな がら進めてまいりたいと考えております。   次、2項目め、観光行政についてのお尋ねでございますが、先般実施された「団体列車で行く柏 崎にふれあう旅 村上市民号」の企画につきましては、びゅうプラザ村上駅が主催した事業でありま す。本市は主催者ではありませんが、以前柏崎市から市民号が来市した経緯もあることから、観光協 会などと連携し、商工観光課が窓口となってこの企画に協力するという位置づけで役割分担を行い、 取り組んでおります。チラシについては、びゅうプラザ村上駅は営業活動として配布していましたの で、観光協会ではチラシで会員に参加を呼びかけ、本市においては市内施設にチラシを設置するほか、 市内商工会などを通じて会員への参加を呼びかけております。また、柏崎市の木村茶道美術館へ立ち 寄る行程もありましたので、茶道関係者への直接訪問して参加依頼等も行っております。広報宣伝は、 村上新聞、いわふね新聞、むらかみ商工会議所ニュース、市内各商工会の会報などに掲載していただ き、周知を図ったところであります。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 冨樫宇栄一君。 〇7番(冨樫宇栄一君) ご答弁ありがとうございました。   まちづくり構想については、総合計画に基づいて進められておりますが、もうちょっと具体的な ことでご質問したいというふうに思いますが、あらかわ保育園が今もう間もなく完成をしようとして おりまして、合併基本計画に基づく計画は順調に進んでおるというふうに言えると思いますけれども、 市長として新村上市を、もう基本計画に登載された事業はでき上がったような状況の中で、これから がどうするのかという構想をきちっと市長として、大滝市政の2期目の半ばとしてはそういうことを もうちょっと明確にすべきではないか、そういう時期に来ているのではないかというふうに考えるわ けでありまして、そういう意味では、この広大な村上市でありますから、簡単に今ここをどうするだ とかこうするというふうにはなかなか言えないかもしれませんが、しかし市長として全体を見渡しな がら、ではこの村上市をこういうふうにしていくのだと、こういうふうにしたいのだということをも うちょっと打ち出して、そういうことを我々もあるいは一般市民も含めてどうなのかという検討、議 論をしていく、そういう段階に来ているのではないかという意味で質問をしたということであります ので、その辺については市長はどうお考えでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 提案理由の説明で申し上げましたが、最上位計画であります第一次村上市総 合計画の8年間の計画でございますけれども、前期、後期、今後期に入っているわけでございますが、 それらに基づいて村上市の方向づけをしているところでございます。この計画につきましては、いろ いろなご意見をいただきながら議会の同意を得てやっている計画でございます。第二次の村上市の総 合計画がこれが終わりますと始まりますので、その中で当然のことながらいろいろなご意見を拝聴し ながら、あるいは議会の皆さんのご意見をお聞きしながら村上の将来像はどうあるべきか、あるいは 今本当に非常に大きな課題が山積しております、それらに対してどういうような方向づけをしていく のかといったことをつくっていかなければならないと考えております。 〇議長(板垣一徳君) 冨樫宇栄一君。 〇7番(冨樫宇栄一君) 総合計画と方向づけについては、私たちとしてもなかなかいい方向として は示されているなというふうに思うのでありますが、もうちょっと具体的にしていかないと方向はい いけれども、なかなか進まないということになるのではないかということを心配をしているというの か、そういう方向、もう少し具体的に踏み出す時期に来ているのではないかということを言いたいと いうことなのですが。   今回村上駅周辺のまちづくりプラン等策定委員会の設置条例が提案をされておりますが、この村 上駅周辺の整備事業は極めて大きな壮大な事業であり、しっかりとしたプランをつくるということが 求められているわけでありますが、村上総合病院の移転後の跡地について統合保育園という構想も市 長から出されておりましたが、決してそれにこだわるわけではないということもおっしゃっておりま すけれども、これは病院の跡地をどうするかというのは駅周辺の整備事業をどのようにするのかとい うことによって、では病院の跡地に何が一番適当なのかということが想定されるわけでありまして、 村上総合病院の後に保育園があって、それではそれからまちづくりというのではなくて、部分ではな くて全体の中の部分というふうになるわけでありまして、したがって市長は保育園にしたいという構 想は、ではあそこを保育園にして、ではあの辺をどういうふうにしたいのだなという大枠の構想はど んなふうにお持ちなのかお伺いしたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当然これからの村上市を考えた場合、駅から発信をするというのは非常に大 事な事業になってまいります。その中で、今村上市の病院が移転をし、そして跡地ができる、そして もう一つはジャスコの跡地もあるというような中でありますので、全体的な構想の中でどういう位置 づけをされていくのかということをこれから考えていく必要があるのではないかと。我々は構想自体 を持っておりまして、今、きのうからお話しさせていただいておりますが、今年度中にはお示しでき るというようなことでありますので、その際にお示ししたいと思っておりますが、私どもとすれば全 体計画の中で今当面抱えております村上の3保育園について将来的にどうあるべきかというような観 点から、面積的にも市街地という、環境的にもそれがいいのではないかなという構想をつくっている わけでございまして、きのうから申し上げておりますが、それが全てではないと。いろんなご意見を お聞きしながら、駅前周辺にマッチした施設と希望が強い施設であれば、やはりそれはそれとして受 けとめていく必要があるのではないかなと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 冨樫宇栄一君。 〇7番(冨樫宇栄一君) 壮大な事業でありますから、さまざまな意見も聞きながらそれを集約をす る形で市長として構想を打ち出すということは極めてそのとおりだというふうに思いますが、私がち ょっと危惧するのは、まちづくりプラン等策定委員会だとかが今回立ち上がりますし、いろいろな機 会で検討委員会だとか審議会だとか、こういうものが設置をされ、そこで議論をされたその答申を受 けてという形をとっておるわけでありますが、どうしてもその答申がある意味では錦の御旗になる危 険性というか、可能性があるように非常に思うわけです。多く有識者、専門家も含めた検討委員会で 出された答申を受けてなのだということで、いろいろのものが市の構想として提案されるわけであり ますが、しかし見ていれば確かに検討委員会の意見を皆受け入れたというふうな形をとっているわけ でありますが、それが錦の御旗あるいはそういう答申を受けたので、ご承認をお願いしますという傾 向に陥りやすいというふうに私は考えておるわけでありまして、そういう意味ではもっとその答申を 受けたらそれをまずは、では議論するあるいはむしろ逆に市長としてこういう構想を持っているのだ ということで、それで諮問委員会や策定委員会等にこれはどうなるのかというふうなむしろ議論をお 願いをして、そしてしたほうが議会でも議論を深められるし、一般市民もその問題に対する関心が非 常に高まっていくのではないかという感じが私のほうは持っているわけでありまして、その辺につい て執行委員会だとか、この位置づけをもうちょっときちっとして取り組む必要があるのではないかと いうふうに考えているのですが、その辺について策定委員会等あるいは審議会等の位置づけについて ちょっと市長の考えをお伺いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) いろいろな策定委員会あるいは検討委員会があるわけでございますけれども、 そこから出てきた答申が全てではない。それを100%うのみにして私が議会にご提案申し上げている ということはあり得ません。当然のことながら、その答申を拝見いたしまして、今回であれば財政的 な問題等も勘案しながら、差し戻すこともありますし、またつけ加えることもあると。そのようなこ とで、その前に議会にお示しして議論をするということではないと。議会にお示しするには、市とし ての最終的な方針はこれでいきたいのですよということを議案として上程をさせていただくと、そう いうことになるのでないかと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 冨樫宇栄一君。 〇7番(冨樫宇栄一君) 確かに検討委員会や策定委員会で議論して、それを受けて、では市長が判 断する、そういうやり方も一つそれはもちろんあります。そういうことも必要でしょうけれども、市 長という立場から村上市のことを一番よく知っているのは市長なわけでありまして、この広い村上市 を考えながら、そこはどうしたらいいな、ここはこうしたらいいな、こういうふうにすると将来村上 市は発展するなとかという構想をお持ちだと思うのです。そういうものをむしろ先に構想を提案をし て、それがみんなの議会の議論だとか、あるいは審議会だとかで、それではちょっと問題があるから こうすべきではないかというだとか、いや、全く別なものをすべきだとかという、そういうことが検 討委員会等で出てきてもそれはいいことではないかということで、むしろ市長がこういうふうな村上 市づくりしたいのだということを訴えることが皆さんが市長を信頼してついていくことになるという ふうに私は思うのですが、その辺は市長、あれでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当然のことながら、検討委員会あるいは策定委員会の中では喧々諤々の意見 を交わしながら最終的な案を練り上げてくるわけでございます。それを私が拝見いたしまして、先ほ ど来申し上げているように変更するべきところは変更する、ここをもう一回考えていただきたいこと はここをもう一回考えていただきたいというようなことでやっているわけでございます。あるいはま た、地域審議会等にもお諮りをすることがあるということでございます。議会においても当然のこと ながら、議論の府でありますので、当然ここはこうしたほうがいい、ああしたほうがいいという意見 が出て当たり前の話でありますので、そして最終的には村上市としての最高の計画書を策定していく と、そういうことになろうかと思います。 〇議長(板垣一徳君) 冨樫宇栄一君。 〇7番(冨樫宇栄一君) 今の市長の答弁、それはそれであれなのですが、お願いしたいのは答申が 出されたらもっと議論する場を余計とるために、ある意味でこういう答申が出ましたという、市長の 構想はこうですというふうなもの、そこにもうちょっとその答申を検討する、議会の中でいろいろな 議論をする、そういう場を、そういうようなやり方をぜひお願いしたいということで、市長、ぜひお 願いしたいというふうに思っております。よろしくお願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 答申が出てきたものに対しまして、私が上程するわけですよね。そこで議会 の皆さんは議論させていただいていますので、そのほかに、どういうことかわかりませんけれども、 答申が出てきて上程する前に皆さんに見せて、そしてそれを議論するべきではないですかということ ですか。 〇議長(板垣一徳君) 冨樫宇栄一君。 〇7番(冨樫宇栄一君) いやいや、答申が出されてから議会で議論するまでの期間がちょっと短い のではないかという感じを私は持っているので、そういう面では、これは検討委員会、審議委員会の 答申を受けたものですというふうにすぐ出されてきて、すぐそこで議論というような感じになってい るような気がするものですから、もうちょっといろいろ議論をする期間をぜひ設定していただきたい、 そういう時間的なものを配慮をお願いしたいということなのですが。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) そうしますと、私が答申をいただいて議案として上程する前にこの議会で審 議するには時間が足りないと、そういうことをおっしゃっているみたいですけれども、それはそれで、 もしそういうことであれば、もっと期間を長くしろと議会から要請があれば、当然のことながら私ど もはそれを尊重してまいりたいと、そのように考えています。 〇議長(板垣一徳君) 冨樫宇栄一君。 〇7番(冨樫宇栄一君) 全てということではありませんので、そういうことについてぜひご配慮を していただきたいということをお願いをしておきたいというふうに思います。   それから、今回村上商工会議所から市及び議会に対して何項目も要望書というのが出されたとい うことでありますが、読んでみますといずれももっともな要望であり、大変重要なことをいろいろ要 望されておるわけでありますが、これは各団体やあるいは各地区からさまざまそういう要望書が出さ れると思いますが、それを市長は受けて、それこそ市全体を考えながらやれるものはどうするかと、 こういう計画を立てるのだというふうに思いますけれども、いろいろ各地区からあるいは各団体から 出されたもの、これをどういうふうにして、みんなそれぞれの切実な問題を要望書として出されてい るわけでありますから、どれを優先順位というふうにすることもなかなか難しいとは思いますけれど も、しかし市全体の今の状況を考えたら、まずここをどうしようか、これだとかというふうなことを 考えて、そして具体的な市の政策を打ち出すことになるわけでありますが、今回の、今の状況の中で 村上市が一番まず重点的に取り組まなければならないことというのは幾つかありますが、市を発展さ せていくためには市を全体として、村上市全体として発展させていくには今どこに投資をして、そし て具体的な発展の基盤をつくるのかということが今必要なのではないかというふうに思っているわけ でありますが、それは具体的に申し上げれば、最近ある工場が業務拡張のために建物を建てたいので 土地をあっせんしていただきたいという話が市にあったようでというふうなお話を聞きましたけれど も、結果的にはその会社の希望するような土地が見つからずによその市に決まったというお話を耳に いたしましたが、この広大な村上市で工業団地だとかさまざま、いろいろあるわけでありますが、こ ういう条件の中であっても、その会社の条件が非常に厳しかったということもあるのでしょうけれど も、これが見つからなかったということは非常に残念だったなと、何とかできなかったのかなという ふうに感じは持っているのでありますが、今回はこの件に関して市長は何をしなければならないのか ということを感じたか、その辺について、こういう事態が発生したときに、ではどうしたほうがいい のか、そういう考えはちょっとおありなのかお聞かせいただきたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほどから要望の話もございますが、今時期的に来年度予算の編成に係る時 期でありますので、非常に多くの要望が来ております。それを足しますと何百億のあれになりますが、 そこから取捨選択をして、優先すべき事項等を各担当課にお聞きしながら事業に取りかかっていると いうことでございます。今の工場の話でございますけれども、特に決まったという話は私は聞いてお りません。   そして、今村上市に何が必要かということでありますけれども、ご案内のように神林工業団地あ るいは坪根の工業団地、そして山北の工業団地、ほとんど埋まっている状態であります。若干のあい ているところはございますけれども、1万平方メートル欲しいといったときにはそれだけに対応でき るところはないということでありまして、やはりこれからを考えると工業団地を造成しておく必要が あるなと、そのように捉えております。この後のどなたかの質問にもありますが、いわゆる山辺里に あります創設非農用地、莫大な面積があるのですけれども、あそこは本当は工業団地としては適地だ と私は考えておりますが、あそこを工業団地にするには非常にハードルが高い。これも以前にお話し したことがあるかと思いますけれども、あそこは基盤整備するときに村上市がスポーツ施設をつくる ということで北陸農政局の許可を得てつくった施設であります。ですから、まず完成したわけでござ いますけれども、それを撤回していかなければならない。スポーツ施設をつくらないということでは ないわけですけれども、スポーツ施設よりも今現在はやはりそういうような工業団地等に活用してい ったほうがいいのではないかという私は考えを持っております。あそこを工業団地にするには、まず それを用途変更していかなければならないのです。用途変更するには、まず1つにはあそこの創設非 農用地にどこの企業が来て、どういうものをつくって、あそこの面積を全部使わなければ、2社でも 3社でもいいのですよ、具体的に進出企業が決まって、具体的な建設計画をつくって、そして具体的 な操業計画をつくって初めて申請ができるということでありまして、ただ単に工業団地にしたいとい うだけでは受け付けはできないということでありまして、非常に苦慮していると。これは、村上市の ほかにもう少しの市でそうした案件があるのですけれども、非常に厳しい条件であります。それをク リアをするには、何回も申し上げますけれども、確定した進出企業、そして使用面積、半分使って半 分は要りませんというわけにはいかないというようなことで、北陸農政局の管轄ですので、非常に、 それはそうですよね。あれだけ莫大な金額を使って、できた暁にはスポーツ公園をつくりますよとい う約束で許可をして基盤整備をした事業でありますので、できた途端に別な用途に使いますよという ことになりますと、それはちょっとおかしいのではないのということになってきますので、それらに ついてどうやってクリアしていったほうがいいかなと、そのように考えているところでございます。 そのほかにもやっぱり工業団地が必要でありますので、あそこ以外にどこか適地がないかというよう なことで今模索をしているという現状であります。 〇議長(板垣一徳君) 冨樫宇栄一君。 〇7番(冨樫宇栄一君) 確かにあそこの山辺里のところの市有地を工業団地にするにはハードルは 高いというふうには思いますけれども、しかしあそこの土地、せっかくの土地をたなざらしにしてお くことが本当にもったいない話ですので、どうするのか。あそこを今莫大な金をかけて工業団地にし なさいとかというふうに言っているわけではないのでありますが、あの土地をどうするのか、もしそ ういう事態が発生したときには少しでも早く手続ができるような方法はないのか、そういう前段の作 業というのですか、そういうのがないのかということなのです。そういうものを少しずつ、もしかし てこういうときあったときに、こういうふうにすればその手続が少しでも早く進むというようなこと を考えておく必要があるのではないかなというふうに思うのですが。あのほかにも工業団地は幾つか ありますが、インフラが整備をされていないというふうなことが工場立地の障害になっているという ふうに言えるのではないかと思うのですが、その辺についても、あそこは神林は太陽光発電の会社が 発足いたしましたけれども、そういうものだったらそれはインフラがなくてもできるというふうにそ れは言えると思いますので、ではそういうことを、ではここはこういうことを誘致を重点的に追求し ようだとか、あそこはこういうものをしようだとかという構想をぜひご検討をお願いしたいと思うの です。今回の問題で、荒川のある土地もちょっと話題に上ったそうでありますが、これがちょっと時 間的な問題があって無理だという話をお聞きしましたけれども、そういうところなんかも今後考えて、 では荒川地区の交通事情だとかを考えたらこれから企業が誘致できる可能性だとか秘めているという ふうに思いますが、その辺についての現在の工業団地と、そういうことだけではなくて必要なところ をすぐに対処できるようなことも検討をする必要があるのではないかと思うのですが、いかがでしょ うか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まず、山辺里の創設非農用地でありますけれども、あそこはやはりどうして も活用していかなければならない、スポーツ施設としての申請はしてありますけれども、今の現状を 考えるとあそこにスポーツ施設をして大金を投じていくのは非常に難しいのではないかなと考えて、 やはり工業団地等がいいのではないかなと考えているところでありまして、実は村上に進出しており ます優良企業の本社に参りまして社長とお会いいたしまして、例えば工場拡張あるいは具体的な工場 の新たな新設、さっき言ったように具体的なものがなければだめなのです、ですからそういうものが あったらいち早く教えていただきたい、そうすると村上市としても協力をさせていただきたいという 旨はお伝えをしてまいりました。   そして、先ほど言いましたように、そのほかにやはり工業団地というのは準備しておく必要があ ると、そのように考えております。例えば荒川のそれも一つです。ほかのところであれば農地転用と か、そういうようなことがないわけでありますので、非常にやりやすいところがあるとすればやはり そういうところに将来の村上市の雇用促進あるいは企業誘致も絡んで準備をしていく必要があるので、 今探していると、模索をしているというところでございます。 〇議長(板垣一徳君) 冨樫宇栄一君。 〇7番(冨樫宇栄一君) 企業誘致をするには、やはり条件を整えておく、環境を整えておくという ことが企業の誘致合戦に打ち勝つための大事な条件でありますので、市長が言われたようなことを力 を入れてぜひ取り組んでいただきたいというふうに思います。   次に、観光行政について幾つかお伺いいたします。この間の柏崎への村上市民号の位置づけにつ いては今お聞きしまして、商工観光課が窓口となってやっていくということでありますが、2年前に ですか、柏崎から団体でおいでいただいたと、それに対するお返しの意味も含めて設定をされたとい う意味では、今柏崎市が原発が全部停止をしておって地元経済にも影響が及んでいるということで、 この間テレビでもやっていましたけれども、市長も観光を拡大することによって少しでも地域経済を 活性化していきたいというようなことをおっしゃっていましたが、そういう意味ではこの設定につい ては非常に時宜を得た催しの取り組みだなというふうに思うのでありますが、この取り組みを商工観 光課が窓口となってやったというにはどうも結果的になかなか集客が思うようにいかなかったような お話を聞きました。100人そこそこの団体ですから、行政が動けばあっという間に埋まるのかなとい うふうに思ったのですが、そうはなかなかいかなかったということを聞きまして、どうなのかなとい う気が非常に強くいたしました。この辺について商工観光課としてどのような反省をしているのかお 聞きいたします。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(田嶋雄洋君) このたび110名募集のところ、結果的には100名ほどの皆さんが集ま ったわけですが、ぎりぎりの段階でやっと集まっていただいたというような状況で、早い段階、2カ 月くらい前から職員も手分けをして動いたわけでございますが、なかなか思うような集客ができなか ったという点で、いろいろな企画をする段階で、多くの関係団体などと企画の段階からやはり連携を して考えていくと、そういった立ち上げが大事だなというようなところを感じているところでござい ます。 〇議長(板垣一徳君) 冨樫宇栄一君。 〇7番(冨樫宇栄一君) 企画の段階からやっていくということは当然大事なことではありますが、 なかなか思うようにいかなかったときにどうするのかということがこれは問われるのではないかと、 本気度を問われているのではないかという気が、大変申しわけない言い方ですが、そういう感じを私 は受けました。企画、それこそ市民号と銘打って取り組んだのを定員が合わないというのは、むしろ 逆にというのですか、向こう側、柏崎市さんに対してちょっと申しわけないのではないかという気が 私はするわけです。集まらなかったら集まらなかったで、場合によってはいろいろ、はいつくばって でもという言い方は悪いのですが、そういうくらいの気持ちが必要なのではないか。例えば市長が団 長になって出かけていくわけですから、関連、観光協会だけではなくてほかのところにも呼びかけは もちろんやりましたけれども、一般の茶道クラブだとかお茶の先生だとかだけではなくて、余りいい 方法ではないのかもしれませんが、しかし市全体からある程度集まっていただいて、例えば区長会の 代表に入ってもらうだとか、あるいは市の関連のところから何人か出してもらうだとか、こういうこ とをして、オール村上市というような形をとって出かけていくということが必要なのではないかとい う気がするわけであります。その辺についての取り組みはいかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(田嶋雄洋君) 観光担当といたしましては、やはり先進の市あるいは先進の観光施 設などに訪ねまして、そこから学ぶものあるいは受け入れ態勢を見て学ぶといったものもたくさんあ るものですから、これからもぜひいろんな関係の皆様と一緒にいろんなところへ視察等をして学んで いきたいと、よいものはこの村上に取り入れてまいりたいというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 冨樫宇栄一君。 〇7番(冨樫宇栄一君) 今この取り組みの位置づけについてお話がありましたけれども、もちろん 2年前においでいただいたお返しという意味が一つありますし、それから今言われたように観光に携 わる人、行政を含めて、ではよそ様の取り組みどうなのかということを学んでくると、参考にするた めに勉強しに行く意味も含めてもうちょっと幅広くというのですか、関係の方々に参加してもらうよ うな取り組みをぜひ強化をして〔質問時間10分前の予告ブザーあり〕いただきたいというふうに思う わけであります。   それから、これもまた1つちょっと余り、言いにくいのでありますが、商工観光課が窓口となっ てやる、お客さんを集めたわけですから、参加された市の職員は自分で休みをとって1万円も参加費 を払って行っていただいたわけでありますが、それは感謝申し上げるところではありますけれども、 しかし一般市民の目からというのか、参加した一般の人から見れば市役所の職員も自分たちも同一だ というふうには見ないわけです。市民号であって、市の職員が何人もいるけれども、市の職員は我々 と同じお客様であっていいのですかという声も、ほんのごく一部でありますけれども、聞こえてきま した。そういうことも、これはいい悪いは別として、市民の目というのはそういうことだということ をもう少し商工観光課あるいは行政の職員の皆さんにも考えていただきたいということを思うのです が、ひとつどういうふうに対策、受け入れ希望しているのかお聞きいたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 村上市民号、110名の定員に対しまして101名ということでございまして、先 ほども言いましたけれども、これ当初村上びゅうプラザで企画したものですから、駅長の話だとすぐ 満員になるからというようなことで安心して見ていたのですけれども、結果的には101名ということ で、でもほぼ満員状態になったということでございますが、その中に市の職員が同行したというか、 個人で参加しているわけですけれども、それは何も悪いことでは私はないのではないかなと。先進地 を視察、あるいは柏崎という土地、今原発で揺れております。そして、冨樫議員も行ってみてわかる とおり、駅前あたりはもう閑散としている。原発が稼働しないというようなことで、非常に困ってい る状態が続いているというような現状を目の当たりにしてきました。そういうことを見たり、あと非 常に観光行政が進んでいるなとか、あと文化が非常にあるなというようなことも感じ取ってきました ので、そういう面からいきますとやはりそういうような視野を広げるあるいは研修を重ね、研さんを 重ねるという意味では積極的に参加を私は呼びかけていきたいと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 冨樫宇栄一君。 〇7番(冨樫宇栄一君) 市長の答弁、そのとおりであると思います。私も参加させていただきまし たが、柏崎市の受け入れ態勢については非常に参考になったなというふうに思います。長岡までわざ わざ出迎えに来て、列車の中でも民謡を歌ったり踊ったりしてサービスしたりと。それは当然のこと ながらあれですが、駅前では観光のセレモニーをやる。びっくりしたのは、お昼休み終わったレスト ランから午後の出発するときに、市長がバスのところまでおいでになってずっと3台バスが発車する まで見送りをしていただいたのです。ああ、本気度が違うなという感じを私は受けました。この前の ときに村上どういうふうなあれをしたのかよくわかりませんが、そういうことなんかも非常にそうい う意味では勉強になったというふうに言えると思いますが、やはりもう一つの側面として、参加して くれた村上市の一般の方々に対するフォローというのですか、お礼というのですか、こういうことも もう少し力を入れるべきではないかなと。市長は、行くときに各車両で〔質問時間5分前の予告ブ ザーあり〕歓迎のご挨拶をされたわけでありますが、帰りも一言ありがとうございましたのことはあ ったほうがよかったのにねという声も聞きました。市長が全部するあれではないですが、市長が手の 回らぬところは行政の職員がそれをカバーするだとか、こういうこともやはり必要ではないのかと。 そういうことを通して市民が参加してよかったなというふうに思っていただくことが、あるいは今度 は来たときにおもてなしで俺もやろうという気持ちに結びついていくのではないかという感じが私は いたしましたので、そういうことをぜひ受けとめて、観光行政について商工観光課を中心にしっかり 取り組んでいただきたいというふうに思っているところです。 〇議長(板垣一徳君) 答弁するのかね。答弁求めていない。   市長。 〇市長(大滝平正君) ちなみに、柏崎市からお見えになったときは、柏崎市長と今おっしゃったよ うなことは対応させていただいております。ただ、村上市民号もびゅうプラザ主催でありまして、私 は朝挨拶をさせていただきました。それで、できれば皆さんのところに行ってお酒飲んだり、歌うた ったり、わいわいしたかったのですけれども、帰りもそうしたかったのですが、主催が私ではないと いうことは、余りやり過ぎるとおまえ何だ、売名行為しているのではないかとようなお叱りを受ける のではないかなと、そういう危惧をしております。そういうことはできればご理解をしていただきた いなと。騒ぎたいのです。一緒に飲みたいのです。そして、皆さんといろんな話ししたいのですけれ ども、それは売名行為というようなことも言われかねないなと思いましたので、ある程度セーブをし たということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 冨樫宇栄一君。 〇7番(冨樫宇栄一君) 市長の気持ちはお聞きしましてわかりましたけれども、しかしそういうこ とを売名行為だなんていうふうには余り受け取られないと思います。いや、なかなか市長はあれだな というふうに思うと思います。参加してよかったなというふうにぜひなってもらうような形で、市長 をはじめ関係者の皆さんの一層のご努力をお願いをいたしまして、私の質問終わらせたいと思います。 ありがとうございました。 〇議長(板垣一徳君) これで冨樫宇栄一君の一般質問を終わります。   午後1時まで休憩します。            午前11時53分  休 憩                                                        午後 1時00分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              会議録署名議員の追加指名 〇議長(板垣一徳君) 会議録署名議員の追加指名を行います。   本日の会議録署名議員として19番、小林重平君を指名しましたが、早退届の提出がありましたの で、本日の会議録署名議員として22番、大滝国吉君を追加指名をいたします。ご了承願います。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、10番、竹内喜代嗣君の一般質問を許します。   10番、竹内喜代嗣君。           〔10番 竹内喜代嗣君登壇〕 〇10番(竹内喜代嗣君) それでは、通告いたしました4項目に基づきまして一般質問を申し上げま す。   最初の1項目め、TPP交渉参加の影響についてお伺いをいたします。   その@、混合診療の拡大による医療の格差が増大をすると考えますが、公的保険の縮小につなが らないか、市長のお考えを伺います。   A、食品表示規制、残留農薬基準の緩和、遺伝子組みかえ食品の表示等、米国の食品安全近代化 法が押しつけられようとしていると考えますが、食の安全は守れるのでしょうか。市長のお考えを伺 います。   B、これは公共工事等ということでありますが、入札の基準が引き下げられ、地方の公共工事へ 影響が及ぶと考えます。それについての対策はどのように考えておられますか。   C、Bの項目を含むわけでありますが、ちょっと表現が余りよくなかったようであります。C、 ISD条項、これは直訳すると投資家対国家間の紛争解決、が国内法に優先されます。この影響をど う認識されていますか。   D、関税撤廃による当市の農業分野の影響額と対策についてどのようにお考えですか。   大きい項目の2番目、米価下落の対策についてであります。今回米の生産調整見直しが発表され ました。40年来の政策の大転換ということでございます。これが米価暴落への対策となるのか甚だ疑 問でございます。米の生産調整見直しは、政府の産業競争力会議第3回農業分科会、25年の10月24日 開催ということであります。新浪株式会社ローソン代表取締役社長から減反廃止や米の直接支払交付 金廃止などの提言が出され、一気に火が噴きました。財界委員の提言を受け、農林水産省は6日、米 政策の見直し案を自由民主党に示し、了承されました。生産調整見直し案の要点は、次のとおりです。   @、戸別所得補償制度をやめて米の直接支払交付金、10アール当たり1万5,000円を段階的に削 減し、5年後の2018年産から廃止する。   A、それにかえて農業の多面的機能に着目した日本型直接支払制度を創設する。   B、水田活用直接支払交付金を見直し、飼料米への助成を数量払いなどを含めて現行の10アール 当たり8万円以上とする。これは、10万円というふうに発表あったでしょうか。   C、全国一律で助成していたそば、菜種については産地交付金での助成とする。   D、国は全国ベースの米の生産と需給見通しの策定はするが、都道府県別の生産数量目標の配分 は行わない。   5年後には行政、生産者団体、現場が一体となった生産調整が実現することを目指すとしていま す。餌米への転換を進めるといっても、地域の畜産農家は大幅に減っています。TPPで外国産米が 自由に入ってくれば、現場が生産調整をするといっても制度が成り立ちません。39%にまで落ち込ん だ食料自給率の引き上げや農村社会の持続的発展が全く無視されています。米価暴落歯どめなし。こ のままでは、日本の農村社会は根底から崩壊します。MA米、これはミニマムアクセス米のことであ りますが、新潟県の米生産量65万トンを上回る年間77万トンも輸入しています。こうした中で、米過 剰のもとでの減反を廃止すれば、米価の暴落に歯どめがなくなります。安倍政権は、米の需給や価格 安定に対し、政府の責任を完全に放棄することになるのでしょうか。また、米政策の見直し案で下落 がとまると考えますか。市長のお考えを伺います。   大きな項目の3点目、国民健康保険税についてお伺いをいたします。これは、ちょっと項目別に すべきでありました。来年度は、消費税増税と年金切り下げ、米価下落が市民を直撃します。平成24 年度剰余金を繰り越し、基金も活用した国民健康保険税の引き下げが必要と考えます。生存権侵害の 国民健康保険税強制徴収についてお伺いをいたします。   1つ目、地方税法及び国税徴収法に規定する徴収方法は、生活を著しく窮迫させるおそれのある ときの滞納処分の停止を規定しています。つまり生活保護基準になるか否かを市長は課税、徴収に当 たり日常的にチェックする義務があると考えます。これを実行されていますでしょうか。   A、分納誓約書を当局との話し合い合意後提出した納税者には差し押さえ手続を留保すべきでは ないですか。市長のお考えを伺います。   B、生活保護基準を下回る所得状況の方々に税を負担をさせる根拠はないとの認識を持ち、市独 自の減免制度を充実させることはできませんか。お伺いをいたします。   最後に4点目、水道料金の統一についてでございます。水道料金統一を9月議会で来年度、26年 度からの料金改定案を採決いたしました。この結果、統一を10年以上も引き延ばす結果になりました。 この説明の中で、合理的理由が見当たりません。合理的理由がなければ、公営事業である水道事業で 料金格差は認められません。私との一問一答で、最後に「合併というものは、超越して強いところ、 弱いところを平準化し、スタートし、発展していくのが合併だ」というふうに答弁をされました。こ の答弁のどこが合理的理由なのでしょうか。企業会計を組む、バランスシートを持つ企業会計の料金 改定で、こういう文学的な表現が本当に合理的な説明になるのでありましょうか。具体的に釈明をさ れることを望みまして、3項目お聞きをいたします。   水道料金統一を行わずに、簡易水道だった山北地区を水道企業会計に組み込み、市内5地区で一 番安い料金にすることがどうして平等原則の法にかなっているのか説明をしていただきたい。   2つ目、水道料金の平等を認めた最高裁判決をどう理解していますか。また、市長は最高裁判決 の行政判例を尊重する意思がないということでありましょうか。   3つ目、たとえ議会で議決をしても違法な契約は無効ということをどう理解していますか。この ことがよくわからないという質問ありましたのでお答えいたしますと、前段の最高裁判決がつまり議 会で議決をして料金決定をしたと、そのことで差別された方が訴訟に持ち込んで最高裁判決でひっく り返ったわけです。だから、たとえ議会で議決をしても違法な契約は無効というのが民法上の、憲法 上の全くの基本的な原則的な立場ではないでしょうか。どう理解しているかご説明をお願いをいたし ます。   以上、積極的なご答弁をお願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、竹内議員の4項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、TPP交渉参加の影響についての1点目、訪問診療の拡大による医療の格差が 増大すると考えられるが、公的保険の縮小につながらないかとのお尋ねについてでございますが、現 在保険診療と保険外診療の併用、いわゆる混合診療については原則として禁止されております。これ が解禁あるいは拡大されますと、保険外診療が一般化し、患者負担が増大してしまうおそれがあるこ と、また安全性、有効性が確認されていない特殊な医療が実施されるおそれがあるとされております。 現在のところ、混合診療は保険外併用診療として先進医療などで限定的に認めているところでありま す。TPPの交渉内容についての詳細は公表されていないためわかりませんが、竹内議員ご指摘のよ うな事態につながるおそれがないか、今後の交渉内容について注視をしてまいりたいと考えておりま す。   次、2点目、食品表示規制、残留農薬基準の緩和、遺伝子組みかえ食品の表示等、米国の食品安 全近代化法が押しつけられようとしていると考えるが、食の安全は守れるかとのお尋ねについてでご ざいますが、個別の食品の安全基準の緩和についてはTPP協定交渉において協議されているか確認 できませんが、輸入食品に係る安全基準が緩和された場合、食の安全が損なわれる可能性があります。 そのようにならないよう今後とも推移を見守ってまいりたいと考えております。   次に3点目、入札の基準が引き下げられ、地方の公共工事へ影響が及ぶと考えるが、その対策は とのお尋ねについてでございますが、TPP協定交渉における政府調達部門での国際入札の対象が市 町村にまで及ぶかどうかについてはまだ決定はされていない状況であります。今後の動向を注視して まいります。   次に4点目、ISD条項、いわゆる投資家対国家間の紛争解決の影響をどう認識しているかとの お尋ねについてでございますが、ISD条項は海外で活躍している日系企業が進出国の協定に反する 規則やその運用による損害をこうむった際に、その投資を保護するための有効な手段の一つであると 考えられており、日本でも既にISD条項を結んでいる国は数多く存在するわけであります。しかし ながら、我が国の特性を踏まえることなくISD条項が導入されることになりますと、いろいろな分 野において弊害が生ずる懸念があると思っておりますので、今後の国の動きを注視してまいりたいと 考えております。   次に5点目、関税撤廃による当市の農業分野の影響額と対策についてのお尋ねでございますが、 農林水産省の試算では農林水産物生産額で3兆円減少すると公表されておりますが、本市では政府が 重要5品目の聖域を確保できない場合は交渉からの脱退も辞さないとの姿勢で交渉に臨んでいること から、農業分野においては現在のところ影響額の試算及び対策については考えておりません。   次、2項目め、米価下落の対策について政府の各種米政策の見直し案で下落がとまると考えるか とのお尋ねについてでございますが、政府は米政策を抜本的に見直し、従来の米の生産調整に係る施 策が農業担い手の自由な経営判断や市場戦略を著しく阻害し、意欲ある担い手の効率的な生産を大き く妨げる要因になるとして、生産調整を5年後の2018年に廃止する決定をいたしております。竹内議 員ご指摘のように、生産調整が廃止されることで米の需給バランスが崩れ、余剰米が発生し、米価が 下落することが考えられますが、今後地域間競争に打ち勝てる農業政策が必要になってくるものと考 えております。   次に3項目め、国民健康保険税についての1点目、生活保護基準以下になるか否かを課税、徴収 に当たり日常的にチェックする義務があるかと考えるがとのお尋ねについてでございますが、保険税 は前年中の総所得金額や世帯の所得状況により賦課されます。その中で、未納となっている方との納 税相談に当たりましては、担当徴税吏員が現在の収入状況や生活に必要な経費などの聞き取りを行い ながら納税計画を立てていただいております。   次、2点目、分納誓約を提出した納税者には差し押さえ手続きを保留すべきではないかとのお尋 ねについてでございますが、1点目で申し上げたとおり納税相談を行い、納税計画を立てていただき、 税の完納に向けての分納誓約書を提出していただいております。分納誓約に基づき計画的に納税いた だいている納税者に対しましての差し押さえは行っておりません。   次に3点目、市独自の減免制度を充実させることはできないかとのお尋ねについてでございます が、所得の少ない世帯に対しましてはその前年所得に応じて保険税の7割、5割、2割を軽減する制 度が適用されております。その他特別な事情がある場合におきましては、今後も現行の条例の規定に 基づき減免を行ってまいりますが、減免申請を受けるに当たりましてはその方々の実態をよくお聞き して対応してまいりたいと考えております。   次に4項目め、水道料金の統一についてのお尋ねでございますが、基本料金の統一を平成26年度 から行うことにつきましては、合併協定及び上下水道料金検討委員会の意見を踏まえ、合併7年目の 平成26年度を目指す趣旨を考慮したものであります。また、基本料金の段階的調整期間を平成30年度 までの5年間とすることにつきましては、検討委員会において上下水道料金の統一については同時に 検討してきた経緯があり、下水道の布設計画が平成30年度を完了目標としていること、そして使用者 の急激的な負担の軽減を図るために緩和措置として取り入れたことなどによるものであります。なお、 従量料金の統一につきましては、基本料金が統一される前年度ころに経営審議会等を組織して、その 中で検討していただくよう考えております。   それでは1点目、簡易水道の山北地区を企業会計に組み入れ、一番安い料金にすることは平等原 則にかなっているかとのお尋ねについてでございますが、現在山北地区におきましては全てが簡易水 道であり、一部の地域、北中地域、大毎、大沢地区の簡易水道につきましては、平成28年度に上水道 への経営統合を予定しております。水道法では、公正な水道料金の確保、差別的取り扱いの禁止など が定められて、統一料金であることが要求されているところであります。しかし、旧市町村の料金水 準や料金体系などの料金制度は大きく異なっており、いずれかの料金制度に合わせることは困難な状 況であります。そのため、検討委員会の意見を踏まえ、最初に基本料金を統一することとし、5地区 の平均値程度の料金を設定するとともに、緩和期間を設けて徐々に水道料金を平準化していく調整方 法を採用したものであります。   次、2点目、水道料金の平等を認めた最高裁判決をどう理解しているか、行政判例を尊重する意 思がないということかとのお尋ねについてでございますが、地方自治法の規定に普通地方公共団体は 住民が公の施設を利用することについて不当な差別的取り扱いをしてはならないとあるとおりと認識 いたしております。   次に3点目、議会で議決しても違法な契約は無効ということをどう理解しているかとのお尋ねに ついてでございますが、議会に上程させていただく議案等は当然のことながら法令等に抵触するもの ではないと理解しております。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) それでは、再質問をさせていただきます。   最初に、TPP交渉参加、TPPそのものの問題でございます。ISD条項が当市に適用された 場合にどうなるのかということで意見を述べさせていただきます。つまり一番憂慮されることは、例 えばWTO協定で言われているところの6億円以上の建設工事契約あるいは600万円以上のサービス 契約、行政サービスの契約、業務委託をしている契約、こういったものが国際入札が求められると。 インターネットで広告をして、英語で仕様書をつくり、英語で説明できる要員を持つことが義務づけ られる。こうしたことが懸念されるわけであります。お隣の韓国は、FTAですか、アメリカと協定 を結びまして、その後このISD条項でとんでもないひどい目に遭っているわけであります。損害を 受けたということになれば、例えば村上市があるいは新潟県がアメリカの企業、あるいはベトナムの 企業に損害を賠償する必要があることになります。つまり私が想像するにほとんどの建設工事会社は TPP参加のもとでは生き残れないだろうと、よくて下請企業になるしかないだろうというふうに考 えます。サービス契約も同じ状況ではないかなと考えます。このような著しい不平等条約、国際的な 不平等条約を結ぶことは、まさに国家的な損失、誤りだと考えます。明治維新のときに不平等条約を 結んだがために、関税額までアメリカの言いなりというような状況が続きました。これが富国強兵、 戦争への道にまっしぐらに進んだ原因だったと考えます。今似たようなことを言い出した総理大臣が いますが、富国強兵、戦争へまっしぐらのように私は感じております。このようなTPPの本質をぜ ひ理解していただきたく、質問事項に取り上げさせていただきました。   次に、米価下落対策についてお伺いを申し上げます。国が米価安定に対する責任を放棄すること で、これから3年間米価下落となります。これは私が前回の9月の一般質問でも申し上げましたが、 米卸しの中堅どころの営業課長さんと懇談する機会がございましたので、お話を伺いました。私ども のネットワーク、農民運動全国連合会の情報でも全くひどい状態だということでお話を聞いています。 3年は続くだろうと言われております。余剰米が全て繰り越していって、年内に流通するコシヒカリ、 我々心配しているわけでありますが、ほとんどない状態であります。これが3年間続いていきますと、 毎年2,000円ずつ下がっていけば3年後には1万円を割ってしまいます。こうした状況下では、市が 進めてきた規模拡大で大規模法人の方、たくさん頑張っておられるわけでありますが、こうした大規 模な農家や法人から破綻していくことが懸念されます。国に余剰米の隔離を求める考えはありません か。市長にお伺いをいたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今お話のとおり、農政は非常に大きな転換期を迎えていると、そういうふう に理解をいたしております。耕作放棄地がふえる懸念があって、私ども中山間地を抱える村上市とし ては非常に危惧をいたしておるところであります。今米価の下落、下落、下落と言っておりますけれ ども、それに対応する政策を政府は必ずや打ち出してくるはずでございますので、それらをこれから 十分に注視をして対応していく必要があると、そのように認識いたしております。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 米の隔離対策を求めていただきたいと指摘をしておきます。米価下落対策 の問題であります。   それでは、米が自由市場にあったときの経験を身をもって体験した人は残念ながらこの議場には いらっしゃいません。戦後の教育を受けた方ばかりでございます。ですから、一体、私の知る範囲で ありますが、恐らくご老人からお話を聞いているような方もいらっしゃるかと思いますが、紹介をし たいと思います。完全な自由市場に米が、稲作が置かれたときに、日本の歴史ではどういうことが起 こったのかということであります。第一に、米は自給できなくなっていました。戦争の原因が国の生 命線は満州にありということで戦争を始めたということがよく言われますけれども、まさに日本国内 で米が自給できなくなっていました。そして、朝鮮や台湾から輸入するようなことでやっと成り立っ ていたわけであります。それから、古いことになりますが、米騒動ということもございました。食べ る米がなくて、お母さん方が米屋さんに、米問屋に押しかけるというようなこともございました。そ れから、青田買いなどという言葉もありました。まさにもう一度その歴史をたどるのではないか、私 は危惧をするものでございます。こうしたことが農村経済の破綻となるのではないでしょうか。これ は指摘にとどめます。   次に、国民健康保険税の問題であります。私の質問の仕方が悪くてお答え願えなかったので、も う一度お聞きをしたいと思います。来年度は、消費税増税と年金の切り下げ、そして米価下落が村上 市民を直撃いたします。国民健康保険税の剰余金を繰り越して、さらに基金も活用し、国民健康保険 税の引き下げが必要だと考えますが、市長、お答えをお願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 国民健康保険税の基金は、いわゆる医療費が増大したときのための基金でご ざいまして、それを全部繰り入れてあるいは法定外繰り入れをして国民健康保険税を引き下げるとい うことは私はいたしません。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 国民健康保険税について再質問いたします。   税務課長にお伺いをいたします。納税猶予の制度があることを窓口の相談に来られた方に教えて いますでしょうか。周知していますでしょうか。教えているでしょうかという言い方のほうが意味合 いが通るかと思いますが、どうなっていますでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 税務課長。 〇税務課長(伊与部純夫君) 今ほどの質問でございますが、納税相談に来た方につきましては、こ ういう制度、徴収の猶予等の制度があることは伝えております。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 新発田にある新潟県の徴収機構に村上市役所から送られている方がたくさ んいるわけでありますが、こうした方が一義的に誠実さを欠くということではなくて、いろいろな事 情でなかなか納税相談に来れなかった。私の知っているお話では、おじいちゃんが認知症ぎみで、来 る書類、来る書類自分の名前で来るものだから、あれは世帯主で来ますから、そうすると借金のよう だということでみんなまとめて捨ててしまうということで、どうなっていたかよくわからなかったと いうような方の相談も受けています。誓約書を提出した場合に、新発田の徴収機構ではなくて市役所 対応に戻すことはできるのではないでしょうか。課長、お伺いします。 〇議長(板垣一徳君) 税務課長。 〇税務課長(伊与部純夫君) 徴収機構のほうに引き継いだ案件につきましては、その後徴収機構の ほうで交渉いたしております。徴収機構のほうで完納になったものについては私らのほうに戻ってき ます。そのほか、以前は徴収機構のほうで分納というか、ある程度のその分納のやり方をやるという ようなものについては戻ってきた事例がございますが、ここ2年ほどにつきましてはあくまでも引き 継いで、そして徴収機構のほうで最後まで引き継ぐというような建前上もございますので、完納をし ないものについては滞納処分がするものがないということで執行停止したもの以外はそのまま徴収機 構で処理しております。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 私も民主商工会の会員の一人で、役員もさせていただいておりますが、民 主商工会県連合会の体験交渉で、税務担当の課長補佐の方が県の認識として分納誓約をした場合に、 それを精査して市役所対応に戻すこともあり得るというふうなことを言われているわけですが、この ことを確認して検討するお考えありますか。税務課長、お願いします。 〇議長(板垣一徳君) 税務課長。 〇税務課長(伊与部純夫君) 今ほど戻ってこないというような説明させていただきましたが、本税 についてでございまして、本税を完納し、そして延滞金についてもしある場合、それら徴収機構のほ うでもその履行状況を確認しながら行っているわけでございますが、履行が順調にやっている場合は 戻ってくるというケースもあると考えております。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 水道料金の統一についてお伺いをしたいと思います。   私が提出しました資料の@、このA3の大きな紙でありますが、こちらにタイトルの見出しで 「合併して6年、来年4月から上下水道料金改定へ」ということで出ておりますが、平準化という名 前でのこれは料金統一の否定なわけです。よく同一規模の南魚沼、佐渡というふうに言われるわけで ありますが、いろんな事情があるにもかかわらず、南魚沼では統一が完了しております。佐渡も95% 完了ということであります。長岡市なんかですと少し残っているようでありますが、これも今年度、 平成26年度だったかで統一ということだと認識しております。つまり平成28年度で料金統一、基本料 金統一ということで言っておりますが、これは料金統一にならないわけです。統一しないのは村上だ けであります。そこで、皆さんに理解していただきたいのは、では一体5年かけた水道料金の改定が どうなるのかと。平成25年度の料金、平成30年度の料金ということで表にしてありますけれども、山 北が一番安くなる。荒川、村上、神林、朝日というふうに続くわけです。こういう実態がございます。   それで、具体的にまたお聞きしたいと思います。来年度から一般会計から、この間の初日に山北 水道に出している金額は幾らかと聞いたのだけれども、答えてもらえませんでした。それで、出され ている資料で平成19年の決算資料を見ますと、一般会計から山北簡易水道へ7,000万円、7,000万円超 えるわけでありますが、約7,000万円弱の繰り出しを行っています。一覧表にしたやつに出ていまし たね。Bのところ、一般会計の繰り出し、簡易水道繰入金というところを見てもらえば、山北に7,60 0万円の一般会計からの繰入金しているわけです。私は、簡易水道というのは企業会計になじまない と、余りにも高額な水道料金になるがために、交付税で措置される一般会計資金から補助をして水道 会計をつくるということが趣旨であるかと考えます。それをこの額言わないわけでありますから、そ うすると7,600万円の繰り出しをやめて、一般会計から7,000万円が消えるわけです。どういう意図で こういうことをするのか、合理的な説明、合理的な、合理的なと言うと何が何だかわけわからないと 思いますので、私の議会報告のAのほうを見てください。判決の条文です。判決文、主文の中に出て きます。合理的な説明がなければならないというふうに規定をしているわけです。合理的というのは そんな文学的な表現ではなくて、企業会計というのはバランスシートなわけですから、この金額がこ うなってという説明がなければ合理的とは言えないかと思います。   それでは、山北簡易水道へ一般会計からこれだけ多額の資金を繰り出して、そして企業会計の全 ての市民負担にするということでありますが、これが議会への合理的な説明がなかったと私は考えま す。改めて市長、説明していただきたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 水道局長。 〇水道局長(太田 薫君) 私のほうから説明させていただきます。   まず、一番最初に議員からお話のありました件でございます。まず、平成28年度までに全て県内 の自治体が料金について統一するというお話ございました。また、長岡市はなんていう話ありました が、私のほうの手元の資料、これことし10月現在であります、長岡市さんにつきましては平成23年7 月から統一するようなことでございます。また、10月時点においては、統一の予定なしということが 3件、市が今のところ統一を考えていないということでございます。   続きまして、いろいろ質問されたわけでございますが、まず資料3でございますか、資料3、平 成19年度決算ということで各地区の簡易水道繰入金載ってございます。これにつきましては、多分議 員事細かにその当時の資料をお持ちであって、その資料に基づいてお調べのことと思います。今現在 においては、各地区で簡易水道は分けてございません。各4地区において、簡易水道事業1本として 予算計上、あとまた決算の報告をさせてもらっております。というのは、例えば本庁、これ神林支所 でございますが、16人の職員がおるわけでございます。例えば私の給与、これにつきましては上水道 事業会計からいただいておるわけでございます。では、私はまるっきり簡水のほうの事業関係にタッ チしないかということになりますと、タッチしておるのはご承知のとおりだと思います。当然のこと ながら、水道局の長でありますので、簡易水道あるいはまた上水道事業全般にわたって関与させてい ただいております。というわけで、私の給与についてこの地区は幾ら幾ら、また違う地区は幾ら幾ら という分配はできない状態でございます。これを職員…… 〇10番(竹内喜代嗣君) 合理的な説明を求めているわけでして、7,000万円何がしということで私 はただしたわけですが、これはだからどういうことで繰り出しするのですか。繰り出しをやめるので すか。大体局長、市長に言われてやったと私に雑談で言ったではないですか。何であなたが答えるの ですか。では、いいです。   市長、どうして山北簡易水道を企業会計にしたのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 合併したわけでございますので、同じ村上市でありますので、当然料金の統 一はしていかなければならないということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 今の答えを合理的な説明だと解釈する人は誰もいないかと思います。私は 理由は簡単だと思います。7,000万円の繰り出しだと考えれば、10年で7億、20年で14億、一般会計 から金が浮くわけです。その分税金と同じに水道料金で市民の皆さんから負担をいただく。その金を 元手にして駅周辺開発をやろうとしているのではないですか。お答え願います、市長。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) そんな気は毛頭ございません。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) それでは、最高裁判決、行政判例についてのどう解釈して、どう対応する べきかということで、政治家に聞いてもしようがありませんので、市役所あるいは村役場に入局する ときに宣誓をして〔質問時間10分前の予告ブザーあり〕公務員となって、今幹部職員でおられる方に ご質問をしたいと思います。   最高裁の行政判例については遵守する義務があるかと思いますが、いかがお考えですか。一番若 い政策推進課長、どうお考えになりますか。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡邉欽也君) 判例というものは重視すべきものというふうに解釈しております。 〇議長(板垣一徳君) 水道局長。           〔「私求めてないけど」と呼ぶ者あり〕 〇水道局長(太田 薫君) 私ちょっと補足させていただきます。というのは、項目が水道料金の統 一ということについての項目の中の今のご質問でございます。           〔「もう終わったんで、いいです」と呼ぶ者あり〕 〇水道局長(太田 薫君) それで、今判示……           〔「議長、時間とめてください。勝手にしゃべっているんで」と呼             ぶ者あり〕 〇議長(板垣一徳君) では、水道局長、答弁要らないそうですので。           〔「答弁要らないって言っているんですから」と呼ぶ者あり〕 〇水道局長(太田 薫君) ぜひ判示事項を読み上げさせていただけたらなと思っていましたが。時 間いただけるのであれば。           〔「いや、だから結構ですて」と呼ぶ者あり〕 〇議長(板垣一徳君) 答弁要らないということですから、ちょっと控えて。           〔「時間回っているじゃないですか」と呼ぶ者あり〕 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 最高裁判例の遵守義務があると考えますが、総務課長、いかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(大滝和春君) 事案によりいろいろあると思いますが、原則的には遵守すべきものと考 えます。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) この水道事業に対する最高裁判例が最高規範になるかと思います。私わか らないのだけれども、ではこういう裁判の行政判例についての判断、またコンプライアンスは誰がや っているのでしょうか。市長、誰がコンプライアンス担当なのですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当然総務でありますし、またそれぞれの分野でやっていると、そういうこと でございます。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) それでは、総務課長ということですから、最後に聞いて質疑したいと思い ます。   不祥事連発の村上市であります。こうした最高裁の判例、では判断、もしかしてわからないかと 思いますので、最高裁の判決が下っている場合に下級審は同じような訴訟が起こされた場合にはどう いう判断を下すのでしょうか。総務課長、ご存じでしたらどうぞ。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今の議論は水道料金に関してのあれでございますので、それにつきましては 先ほど申し上げましたように、それぞれの課でやっているということは水道、上水道課でやっている ということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 私は、今最高裁の判断に対して下級審が従う義務があるのではないかとい うことで総務課長に聞こうかと思ったのですけれども、議長の判断どうですか。 〇議長(板垣一徳君) 私の判断。           〔「関連しているか、してないということですか」と呼ぶ者あり〕 〇10番(竹内喜代嗣君) 関連しています。 〇議長(板垣一徳君) 私に答えれということは、何を答えるのですか。 〇10番(竹内喜代嗣君) では、もうちょっと詳しく。   それでは、水道料金の判決があるわけですけれども、同じような訴訟が起こされた場合に最高裁 の判決があります。同じような訴訟が起こされた場合に下級審はどういう対応をするのでしょうか。 総務課長、お答えください。水道事業に関してです。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。           〔何事か呼ぶ者あり〕 〇議長(板垣一徳君) 竹内議員、質問の趣旨に、あなたが4番目の中のAの中で今質問しているの だと思いますが、この内容に沿って質疑していただきたいと、こう思います。 〇10番(竹内喜代嗣君) 自分では全く沿って発言しているつもりなのですけれども。   コンプライアンスの大事なところでありますが、水道料金の平等を認めた判決というふうに私は 理解いたしますし、全くそういうふうに書いてあるわけでありますが、似たような、同じような水道 料金の訴訟が起こされた場合には下級審の判断はどうなるのでしょうか。そんなの知らないでもいい です。どうぞ、答えてください。〔質問時間5分前の予告ブザーあり〕 〇議長(板垣一徳君) 水道局長。 〇水道局長(太田 薫君) 今の案件につきましては、最高裁で判決したものでございます。また、 議員のAですか、下級審ということで、その下と言うとちょっと言葉は語弊あるのですが、東京高裁 で確定ということが書いてございます。この東京高裁の確定を覆されたのは最高裁の判決でございま す。ちなみに、この案件に対して判示事項をちょっと読み上げさせていただきます。まず、普通地方 公共団体が営む水道事業に係る条例所定の水道料金を改定する条例のうち、当該普通地方公共団体の 住民基本台帳に記載されていない別荘に係る給水契約者の基本料金を別荘以外の給水契約者の基本料 金の3.57倍を超える金額に改定した部分が地方自治法第244条3項に違反するものとして無効とされ た事例でございます。この3.57倍というのは、基本水量、これ別荘においては3,000円から5,000円に、 また一般住宅においては1,300円を1,400円に……           〔「結論言ってください」と呼ぶ者あり〕 〇水道局長(太田 薫君) この5,000円と1,400円の差が3.57倍であるので、地方自治法に違反して いますよということでございます。また、2審で、最高裁のちょっと下の2審になるわけですが、そ れは憲法違反として判断しましたが、最高裁においては法のもとの平等を定めた憲法14条の判断には 踏み込まず、憲法判断を下すまでもなく地方自治法に照らして無効としたということでございます。   以上です。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 今局長がおっしゃったように、地方自治法が憲法判断にまで踏み込まなか ったというお話ではございましたが、平等が原則だということであります。ですから、山北簡易水道 を一般会計から抜いて企業会計に組み込み、村上市民の負担に転じたと、このことを大問題だと考え ます。統一しない自治体が許されるという判断をどうやらされているようでありますが、それは全く 不当なことだと私は考えます。さきの一般質問でも申し上げましたように、一般会計から投資部分に 充当すれば引き上げを抑制できます。また、今回の山北簡易水道会計を組み込むことをしなければ、 値上げは緩和されたはずであります。このことが一切丁寧に説明されないで議決をされたということ に対して改めて抗議をいたしまして、一般質問を終わります。 〇議長(板垣一徳君) これで竹内喜代嗣君の一般質問を終わります。   午後2時5分まで休憩します。            午後 1時49分  休 憩                                                        午後 2時05分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、3番、板垣千代子さんの一般質問を許します。   3番、板垣千代子さん。           〔3番 板垣千代子君登壇〕 〇3番(板垣千代子君) 公明党の板垣千代子でございます。議長のお許しをいただきましたので、 私の一般質問をさせていただきます。私の質問は2項目となっております。   1、子育て支援について。@、里帰りの出産をする妊婦の上の子どもさんを保育園に入所させる ことができると聞きましたが、村上市ではどのようになっておりますか、お伺いいたします。   A、毎月の市報等で子どもたちの予防接種などのお知らせが掲載されていますが、他の市では携 帯電話の防災情報でも知らせていると聞いています。小さいお子さんを持っているお母さんたちに大 変喜んでいただいていると聞いています。村上市ではどのようにお考えか伺います。   2、障がい者の支援について。障がい者を持つ子どもたちの保護者の方たちの心配事や悩みはは かり知れないものと思います。その中、村上市は障がい者の就労施設が少ないとの保護者の声が出て います。村上市での取り組みをお伺いいたします。   市長の答弁の後、再質問をさせていただきます。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、板垣議員の2項目のご質問について順次お答えいたします。   最初に1項目め、子育て支援についての1点目、里帰り出産をする妊婦の子どもを保育園に入所 させることができるかとのお尋ねについてでございますが、里帰りの出産等の際に住所を移さずに別 の市町村の認可保育園に子どもを入所させる制度を広域入所といっております。この制度は、市町村 間で協議を行い、受け入れが可能な場合に入所が可能となるものであります。広域入所を実施してい ない市町村もあるため、住所地や入所希望先の市町村のどちらか一方でも広域入所を実施していない 場合、例えば村上がしていても来るところの市町村がしていない場合、あるいはまた制度はあっても 予算をつけていない市町村、都合等で受け入れができない場合は広域入所を利用することはできませ ん。お尋ねの他市町村から里帰り出産時に家庭保育ができない場合、本市の保育園へ入所を希望され る方は受け入れを行っております。また、本市に住所を有する方が他市町村に里帰り出産をする場合 には、入所希望先の市町村と協議を行い、広域入所を委託しております。ただし、いずれも市内に住 所を有する入園希望者が優先されるため、広域入所希望施設が定員を超過しているときや待機児童が 存在しているときは入園できない場合がありますが、現在のところ広域入所については全て入園でき ております。   次、2点目、予防接種等の情報提供に携帯電話を活用できないかとのお尋ねについてでございま すが、人口減少問題対策委員会の子育て支援部会におきましても板垣議員ご提案の事業について平成 26年度から実施する事業として計画を進めているところであります。具体的には、現在着手している 市のホームページリニューアル事業の中でメールマガジン機能を備えたシステムの導入を行ったこと から、その第1弾として、仮称ではありますが、子育て支援メール事業を創設する予定としておりま す。このシステムの利用を希望される方は登録が必要となりますが、予防接種以外の各種情報も盛り 込み、充実した子育て支援情報の発信に努めてまいります。   次に2項目め、障がい者の支援について。障がい者就労施設が少ないと保護者の声が出ているが、 市の取り組みはとのお尋ねについてでございますが、市内に障がい者の就労の場を提供する事業所と して就労継続支援B型が4カ所、地域活動支援センターが2カ所、計6カ所があります。本市では、 障がい者の就労支援について第2次村上市障がい者計画及び第3期村上市障がい福祉計画に基づき取 り組んでいるところでありますが、障がい者の雇用をめぐっては改善は見られるものの、福祉施設等 の利用者が一般の企業に就労する事例は多くないのが実情であります。障がい者が地域に自立して生 活を送ることができる経済的基盤としての所得確保や、働くことによる生きがいなどのために就労支 援は重要なことと考えております。障害のある人の雇用拡大のため、企業に対し雇用の促進、奨励の 啓発を村上公共職業安定所等と連絡、連携し、取り組んでまいりたいと考えております。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ご答弁ありがとうございました。   それでは、再質問をさせていただきます。ただいま市長のほうから、平成26年度から市のほうで も携帯での子育て支援のお知らせをしていくというご答弁がありました。また、里帰り出産をすると きに、妊婦さんの上の子どもさんを保育園に入所させていただけるというご配慮がもう既にできてい るというふうにご答弁をいただきました。本当にありがとうございます。これから、里帰り出産をさ れる妊婦さん、またお父さんも安心して実家で出産させることができるというふうに考えております。   また、メールでの子育て支援、予防接種または子どもの健診等についてメールでお知らせをする ということに関しては、平成26年度といいますと4月1日からされるということでしょうか。課長。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡邉欽也君) 今の市長答弁にもございましたように、現在ホームページのリニ ューアル作業を行っておりまして、その中にメールマガジンの配信機能を持ったシステムに今準備し ているところでございます。そのシステムによりまして行うわけでございますが、準備自体は2月末 か3月頭には完了するのですが、そこから仮称の子育て支援メールのほうに登録をいただいて、それ で具体的に配信するというような形になるわけですが、その内容につきましては今保健医療課ですと か福祉課のほうとの調整を行っておりまして、予防注射だけでいいのか、また健診についてはどんな ふうな取り扱いにすればいいのかということを最終的に詰めているところでございます。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ありがとうございます。   それについて、はっきりとしたいつまでに準備は整いますというような見解はございますか。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡邉欽也君) 今申し上げましたように、3月頭には登録する準備はできるのです が、希望する方が登録をしていただいて、そこから配信という形になりますので、具体的には平成26 年度入ってからが本稼働になろうかなというふうに思います。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ありがとうございます。   それでは、4月前、3月、2月にこのメールに登録をしていただければ配信をしていただけると いうように考えさせていただきたいと思います。   また、先ほどの里帰り出産のときに上のお子さんを保育園のほうで預かっていただけるという話 でしたけれども、これは里帰り出産だけではなく、市で出産、生活をしている妊婦さん、2歳とか3 歳というようなお子さんがいた場合、その上のお子さんのことも保育園で預かっていただけるかどう かということもお聞かせいただきたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) まず、先ほど市長のほうから広域入所というふうなことでご説明をさせ ていただきましたけれども、当然受け入れ先の保育園と私どものほうで協議をさせていただいて、受 け入れが可能かどうかということに協議になるのですけれども、そこで定員に満たないといいますか、 入所できるということであれば、その上のお子さんにつきましては入所できるというふうな形で対応 させていただいております。逆に村上市に転入された方、広域入所でされた方でも同じように私ども のほうで入園を希望される保育園が受け入れ可能であるということであれば、転入前の住所地のある 方に対して入園は可能でありますというふうなことでお返事を申し上げているということでございま す。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ありがとうございます。   その中で、保育園に入所が可能となった場合、何カ月ぐらいの期間で子どもさんを預かっていた だけるものかと思いますが。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) その方のいろんなケースバイケースというのがありますけれども、今年 度でご利用されている方が実は9名ほど、私ども村上市のほうに広域入所ということでございますけ れども、その方が1年の方もあれば1カ月の方もあれば、非常に幅が広いというふうな受け入れ期間 となっております。したがいまして、基本的には里帰り出産というふうなことでやっておりますけれ ども、その方の状況等によりまして対応させていただいているという状況でございます。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ありがとうございます。   これは、里帰り出産でなくても大丈夫というふうに考えていてよろしいわけですね。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) 今現在も基本的には里帰り出産というのが基本でありますけれども、就 労等という方も中にはおられますので、その辺の方につきましても同じような考え方で対応させてい ただいているということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ありがとうございます。それを聞いて安心するお母さん、お父さん方が多 いと思います。よろしくお願いしたいと思います。   また、先ほどからメール配信ということを聞いておりましたけれども、このメールについては登 録された方たち、一家、1世帯でお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんというような何 台にでも一斉配信がされるということでよろしいのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡邉欽也君) 今の防災メールもそうでございますが、登録された方の携帯なりス マホのほうに情報が行くようになりますので、特に今問題になっているのが自分が欲しい情報を受け 取りたいということですので、特に子育て世代のお父さん、お母さんにしてみれば定期健診だとか、 それから予防注射の情報を得たいということであればそのところに登録すればいいわけだし、私のよ うに子育ての関係ない、例えばお年寄りとかにしてみれば余り関係ない情報についてはまた別の例え ば防災の情報が欲しいとか、ほかの情報について登録をしてみたいな形のイメージをしております。 いずれにしましても、3月中を登録期間にして4月以降に配信ができるような形で今進めております ので、お待ちいただきたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) 先ほど来メールマガジンというふうなご説明でしたけれども、メールマガ ジンですので、自分の欲しい情報は全て見ることができるというふうに考えておいてよろしいのです ね。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡邉欽也君) 随時の登録になりますので、今の子育て支援メールであれば、これ からその内容について詰めているというお話しさせていただきましたが、その内容について注射、何 カ月健診というような形で随時情報が行くような形、送信を希望された方に随時行くというような形 になります。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) 一応私のほうで小さいお子さんを持つお母さん方にメール配信ということ でお尋ねしたいと思ったのですけれども、今村上市でもなかなか子育てをすることによって本当に育 児ノイローゼというのですか、そういうことを抱えているお母さんたちもいらっしゃいますし、そう いう面でもメールの中にその支援、子育て、それこそ外に出られない子育てに悩んでいる、孤立して いるというような形の支援体制も含まれているかどうかお聞きいたします。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡邉欽也君) それにつきましては、今申し上げましたようにお母さん方、子育て している皆さんがどういった情報を求めているのかということを十分に把握した上で、必要に応じて 増やしていくというようなことも可能かと思います。相談会だとか、どこ行けばこんな話ができるみ たいなものが、それこそ可能であればそういったものも登載をし、子育て世代の悩み、相談事の受け 皿になることも検討してまいりたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ありがとうございます。本当に子育ては難しいですので、お隣のおじいち ゃん、おばあちゃんに聞くということもなかなか容易ではない若いお母さん方もいらっしゃると思い ますし、そのことを酌み取って子育て支援をどんどん膨らませていっていただきたいと思います。   その中で、本当に今のところ新潟県では3市ですか、このメールで子育て支援をやっているとい うふうに聞いております。上越、三条、燕というふうに聞いておりますけれども、その自治体のほう からいろんなプラスの支援のメールがお聞きすることができるかと思いますけれども、そういうとこ ろで他の自治体とご相談をしたりということはありますか。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡邉欽也君) 作業部会ではそこまではやっておりませんが、実際内容を最終的に 詰めていく段階で先進的な市町村の情報も確認しながらつくり上げていくことが必要かなと思います。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ありがとうございます。そうしますと、今私が知っている中で、村上市は 4番目にメール配信をするというところに来ているかと思いますので、ぜひいいものをつくっていた だきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(林 与市次君) 保健医療課ですが、ちょっと補足させていただきたいのですが、 先ほど子育ての育児のことで相談というのがありましたけれども、今パパママ教室というのを現に保 健医療課でもやっているわけです。それらの教室関係についてもメールマガジンに登録できるのかど うかについても検討させていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ありがとうございます。ぜひ細かなところで子育て支援をされているご家 族の皆さんにいろんな面でメール配信をしていただければ心強いかなというふうに考えておりますの で、よろしくお願いいたします。   それでは、早いのですけれども、もう早速メールのほうは手がけていらっしゃるというお話でし たので、第2項目め、障がい者の支援についてを質問させていただきます。本当に障がい者の方を持 つおうちの方、保護者の方の気持ちというのは本当に大変だと思います。毎日一緒にいて、それこそ 一応年齢とすれば高校を卒業する年代になったけれども、働く場所がないというようなご相談事が年 に何カ所かずつございます。その中で、大体は各施設のほうで通園をしながらいろいろなものをつく ったり、アルミ缶の清掃ですとか潰し、ペットボトルの清掃ですとか、さまざまなことをその施設で 考えられて子どもたちに、子どもたちといってもかなりの年をとった方もいらっしゃいますけれども、 施設に来ている人たちに仕事をする意欲というものをつけさせているということをお聞きしておりま す。また、子どもたちもお金をもらうということに対してすごく、この仕事をしてお金をもらったと いうことがうれしくて仕方がないということで、うちに帰るとお母さん、お父さんにそのお金を見せ るというような喜びも加わっているというふうにお聞きしております。その中で、先ほども障害者の 作業支援ということで各施設のほうで仕事をさせていらっしゃるということで、6カ所というふうに 市長のほうからお話がありましたけれども、その6カ所をもう一度説明いただけますでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) 市内に6事業所がございますけれども、就労継続支援型のB型というの がありますけれども、これは一般就労が困難な方の就労の場を提供しているサービスで、これにはA とBという2つの形態があるわけですけれども、A型というのは事業所と雇用契約を結ぶ形態、それ からB型というのは雇用契約を結ばない形態ということになりまして、先ほど申し上げた6事業所の うち就労継続支援B型というのが4カ所ございます。その事業所名は、浦田の里、それからすずかけ、 それからみどりの家、それからみどりの家の朝日がB型でございます。それから、地域活動支援セン ターが2カ所ございまして、これがぬくもり工房とやまびこの家、この2カ所でございます。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ありがとうございます。ただいま名前が載りました浦田の里、浦田の里の ほうで作業をしている子どもたちの作品をお持ちしました。それはこちらのお花です。これをつくら れています。お水も要りません。肥料も要りません。でも、こんなにきれいに咲いております。朝起 きましたら、息をふっ、ふっと吹きかけるだけでいつまでもきれいに咲いているというお花です。ま た、これはお風呂上がりの、お風呂の前に敷いてある足拭きなのですけれども、こんなのも子どもた ちが手織りでつくられています。これは布を織ったのです。この布が村上市の縫製会社さんのほうで 余った生地を寄附してくださいまして、それで織ったということなのです。もちろん指導をしてくれ る施設の先生方、また親御さんですとかがつきっきりでこの織物をつくらせたということなのです。 これ400円です。かなりしっかりしておりますし、私の一般質問終わりましたらぜひ手にとっていた だきたいというふうに思います。先ほども理事の方にお見せしましたら、皆さんが、販路がないので すということでお話をしましたら、ぜひ村上市に寄附をくださる方に対してこういうものもあるとい うことで、お礼のつもりで入れてやったほうがいいのではないかというような提案もありました。あ りがたいと思います。ぜひそういうところでもいろいろな皆さんのお知恵をかりながら販路をつくっ ていければなというふうに考えておりますので、お力添えお願いしたいと思います。こういうもので あっても、それこそ支所、本庁の窓口、カウンターにちょっと載せておいても市民の皆さんの目につ きますし、ここに浦田の里の作業所でつくったものですよというようなことを書いておくと、あらと いうような形で買ってくださる方もいらっしゃると思いますし、また何もないカウンターよりたとえ 造花であっても心が和むというようなこともあると思いますので、ぜひカウンターのところに飾って いただきたいなというふうに思います。市長、いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) もう既に飾ってあるところもございますし、できる限り飾って心和むように していただければありがたいなと思っています。質問席にも飾っていただければ、より一層私も助か るのですけれども。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) そちらのほうから見られたときに少しは和みますかしら。そういうことも ありますし、ぜひいろんなところでこの花が見られるような形になっていけばいいなというふうに考 えております。   それでは、同じこの障害者に対する支援のことなのですけれども、本当に一生懸命子どもたち、 先生方、親御さんたちがつくってはいるのですけれども、販路先がないというのが一番の悩みです。 販路は、ではどこでするかといいますと、施設の文化祭ですとか、市の福祉バザーですとか、そうい うところで販売をしていますけれども、そういう施設の文化祭、福祉バザーとなると、そこにいらっ しゃる人は大体決まってくるのです。多種多様に皆さんに見ていただいて買っていただくためには販 路先をもっともっと考えていきたいと思いますけれども、その点につきまして販路先をこれからどん なふうにふやしていくか、お考えがありましたらぜひお聞かせください。福祉課長。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) 確かに今議員がおっしゃるとおり丹精込めてつくっていただいた製品、 その販路先が拡大されるということは本当に望ましいことだというふうに思っているところでありま すけれども、私どものほうとして議員がおっしゃるとおり文化祭あるいは福祉まつり、それからやま びこのまつりでそういう場所を提供させていただきながら販売をさせていただいているのが実情であ りますけれども、やはり一般市民の方にも多く目を通していただき、そして購入していただくという ことが大変望ましいかというふうに思いますので、その辺のところを私どものほうが当然判断するよ りもやはりその事業所の方とやり方等々も含めまして一度ご相談をさせていただきながら検討させて いただければというふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) 今までそういう販路拡大の会議というものはされたことがないということ になりますが、そういうことですか。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) こういう品物ということで個別にはあるのですけれども、そういう全庁 的な取り組みでありますとか、拡大した部分に関しての話し合いというのが公式の場、公式というか、 会議の中ではしておらないというのが現状でございます。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ありがとうございます。これからぜひ施設の先生方とも、お母さん方とも 販路拡大のために協議をしていっていただきたいと思います。   関川村のほうにさくら工房という障害者の方たちが働いていますパンづくりの工場があることは ご存じだと思いますが、その点詳しいことをお聞かせいただければありがたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) 関川さんのほうのさくら工房についてはご承知しておりますけれども、 そこで就労されておられる方がパンづくりでしょうか、あれをつくっておられるというふうなことで、 それこそ個別になりますけれども、パンを社会福祉協議会のほうにお持ちいただいて、そして一部の 課になりますけれども、そこで販売をさせていただいているというようなことで何回かお見えになっ ておるということは承知しております。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) こちらのさくら工房さんのほうは5年前につくられたというふうに聞いて おります。その点、福祉課長、間違いございませんか。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) 年数までは、申しわけないのですけれども、ちょっと承知していなかっ たのですけれども。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) この障がい者の方たちがつくられているパンというのは、わざわざ関川の ほうまで買いに来るということがなかなか難しいということで、車3台につくられたパンを乗せて販 売して回っているというふうに聞いております。今ほど福祉課長のほうからお話が出ました社会福祉 協議会のほうにも売りに来ていらっしゃるというような話も聞いております。どうして、ではパン工 場をつくられたのかというふうにお聞きしましたところ、障がい者の給料は、賃金、ものすごく安い と。5年前のことなのですけれども、1カ月4,000円から5,000円だったそうです。賃金支払いに関し ては。そこを何とかクリアしていきたいということを考えまして、このさくら工房というパンをつく る障がい者のための働く場をつくられたというふうに聞いております。このことに対して、では今は、 お給料のことは聞かなかったのですけれども、何人の障がい者の方がそこで働いていらっしゃるのか と聞きましたところ、「現在22名の方が働いている。指導される先生方は3名だ」というふうに言わ れていました。販売の日にちは月曜日から金曜日というふうに聞いております。4時を過ぎると車が 順番に帰ってきて、5時には解散というようなことを話していただきました。車に対しても、ちょっ とど忘れしましたけれども、宝くじですとか、そちらのほうから車を2台いただいたというふうに聞 いております。1台は店長さん、店長と言えばいいのですか、社長と言えばよろしかったのでしょう か、この方の車を使っているというようなことを聞いています。ただ、現在それこそ小麦粉のお値段 も高くなっております。また、バターの値段も高くなっているということで、本当にぎりぎりの線で 仕事をさせていただいて何とかお給料を払っている状態ですというふうなことを聞いております。そ の中で、先ほども申しましたけれども、販路がなかなか見つからない。「とにかくパンの値段は周り のパン屋さんよりはぐっとお安いはずです」と、「味のほうにも自信があります」というふうなお話 をされていました。そういう中で、パンづくりだけが障がい者の職場ではないので、もしもこれから 障がい者の皆さんに働いていただくために何かを、そういう作業所をつくるということを考えたこと はあるかどうかお聞きしたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) この管内、関川さん、粟島さんを含めたになりますけれども、村上・岩 船地域自立支援協議会というものが実は組織を立ち上げているわけですけれども、その中には当然就 労部会という部会を設けさせていただきまして取り組みをさせていただいているわけですが、実は平 成23年度から企業の訪問というふうな形で実は取り組みをさせていただいております。当然言うまで もなく障がい者の方の就労の向上を目指すというようなことと、それから障がい者のやはり先ほど申 し上げておりますように自立した生活を送るがための収入の確保というようなことで、その辺のとこ ろの啓発も含めまして行っているところでございます。平成23年度になりますけれども、これ実は企 業5社に訪問させていただきまして、障害をお持ちの方が27名参加しておるということでございまし たし、それから平成24年度にも4社のほうに企業訪問をさせていただきまして、16名の方が参加をい ただいていると。今年度になりますけれども、3社のほうに企業訪問させていただいて、9名の方が 実は参加をさせていただいているという状況であります。したがいまして、先ほど市長答弁のほうに ありましたけれども、なかなか一般就労までには至っておらないのですけれども、こういう取り組み を協議会としても積み重ねながら、やはり企業にも〔質問時間10分前の予告ブザーあり〕ご協力をい ただくよう努めてまいりたいというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ありがとうございます。本当に一般企業にお勤めするとなるとなかなか大 変なことがあると思います。企業のほうでも肢体、手や足が不自由だというような方、また知能うん ぬんということもありますので、1人の障がい者の方を採用するに関しても、トイレにしても食堂に しても改装うんぬんということでリフォームをしていかないといけないということで大変な費用がか かるということも聞いておりますし、その中で私、本庁の入り口のところにハローワークの募集の用 紙が置いてありますけれども、それを毎週いただいて見ておりますけれども、ここでお名前を申し上 げますけれども、ブルボンさんのほうで障がい者という文字で募集をされていたことが2週ありまし た。ああ、こんなすばらしい会社なのだというふうに考えまして、直接行けばよかったのですけれど も、電話をさせていただきました。電話をとった方が女性の事務員さんだったので、よくわかりませ んというお話で電話は切られてしまったのですけれども、そういう企業独自でハローワークさんのほ うに募集をされているというようなことも、ああ、すばらしい会社があるものだというふうに感心を した覚えがあります。そういう中で、その企業訪問をするということに対して、内定はなかったとい うお話でしたけれども、子どもたちはどういう反応をされているのかお聞きしたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) 当然それぞれの特性に応じた仕事というふうに形になるかと思いますけ れども、皆さん生活をしていく中でやはり自立したいというお気持ちは当然高く持っているかと思い ますので、それがやはりいろんな環境の問題等々があるかと思うのですけれども、そこに一歩前へ進 まないというのも一つの要因としてあるのかなというふうには思っているところであります。しかし ながら、先ほどの繰り返しになりますけれども、自立して生活していくということからすれば、やは りそういうことも指導員等々が指導しながら自立に向けた支援ができるようこれからも進めてまいり たいというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) 先ほどの6カ所の中で、朝日のほうの鵜渡路、こちらのほうにみどりの家 の分室みたいな形で、クリーニングですか、作業内容は。クリーニングをしてもらっているというこ とで、こちらのほうのお給料はかなりいいというふうに聞いておりますけれども、その金額のほうは おわかりになりますか。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) みどりの家全部という形になるかと思いますけれども、みどりの家が平 均月額で2万7,600円だそうです。最高の方で5万円が賃金としてやられておられるということでは お聞きしております。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) すばらしいです、本当に。パートですとか〔質問時間5分前の予告ブザー あり〕アルバイトでも健常者で5万円をいただけるということが大変なことだと思います。その中で、 みどりの家のほうで最高5万円というような金額が出たということは、いかにその仕事の内容ですか、 厳しいのでしょうね。お願いします。内容は。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) 詳細についてはちょっとわからない部分はありますが、大変な作業にな るのかなとは思っております。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ありがとうございます。その施設の先生方、保護者の方、こちらのほうに 仕事を頼んで来ていただく企業の社長様の方たち皆さんに感謝する思いです。とにかくこういう仕事 をしてもらうというような形をどんどん増やしていってもらいたいということに関しまして、これか ら皆さんのお力をいただいていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。   私の一般質問は以上とさせていただきます。ありがとうございました。 〇議長(板垣一徳君) これで板垣千代子さんの一般質問を終わります。   午後3時10分まで休憩します。           午後 2時53分  休 憩                                                        午後 3時10分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、25番、片野鉄雄君の一般質問を許します。   25番、片野鉄雄君。           〔25番 片野鉄雄君登壇〕 〇25番(片野鉄雄君) 議長のお許しをいただきましたので、一般質問をさせていただきます。今し ばらくおつき合いのほどよろしくお願い申し上げます。   1番目、村上茶について。三面川の鮭、北限の村上茶、村上木彫堆朱は村上市の大切な伝統地場 産業です。ことしは、世界で最初に鮭の自然保護増殖を成功させた青砥武平治の生誕300年に当たり、 鮭と青砥武平治にちなんだ各種催しが行われました。11月9日と10日の300年祭のほか、11月11日は 鮭魂祭も行われ、自然の恵みと先人の功績に多くの市民が感謝の誠をささげました。そして、来年、 平成26年は村上茶を初めて成功させた村上茶の大恩人、村上町大年寄徳光屋覚左衛門の没後380年に 当たります。これといった産業のなかった村上に何とかお茶を根づかせたいと私財を投じて瀬波松林 の育成事業に取り組んだ先人のご労苦に思いをはせ、原点に立ち返ることは極めて意義のある大切な ことと思います。村上市茶業組合と連携し、徳光屋覚左衛門没後380年の記念式など連携して行う考 えはないでしょうか。また、北限のお茶の町村上市PRのため、村上市役所ロビーに村上茶の給茶器 を設置する考えはないでしょうか、お伺いいたしします。   2番目、瀬波温泉トンネル先線について。村上総合病院の移転計画に伴い、村上駅周辺まちづく りプランの各種計画策定業務が委託されていますが、移転後は周辺道路の利用状況も変わってくると 予測されます。瀬波小学校まで未完成になっている瀬波温泉トンネル先線について利活用の方策、特 に山北地区観光振興の見地から、アイデアを出して都市計画マスタープランに盛り込み、社会資本整 備総合交付金制度の事業評価に該当させる努力をする考えはないでしょうか。また、あらゆる知恵を 絞り努力し、未整備区間約1,200メートルについて来年度以降事業着手する考えはないでしょうか。   3番目、地産地消について。会津若松市では、平成19年からあいづわかまつ地産地消推進プラン をつくり、熱心に取り組み、成果を上げています。地元農産物の安定供給や小売店、量販店との連携 による地元農産物流通の取り組みや地産地消サポートクラブの拡充など、市の年間予算は数十万です が、担当者1人で実績を上げています。   @、村上市内の小中学校の給食における地元農産物の利用割合は何%でしょうか。   A、農林水産省の食のモデル地域育成事業の中で、地域食材の地産地消の取り組みに対して上限 1,000万の定額補助の制度がありますが、村上市でもこの事業に取り組む考えはないでしょうか。   B、村上市の今年度の地産地消関係の予算額は幾らでしょうか。また、先進地会津若松市へ村上 市の担当者が研修視察に行く考えはないでしょうか、お伺いいたします。   4、市の魚について。平成23年1月に、村上市の慣行審議委員会から提案された市の花と木と鳥、 ハマナス、ブナ、クマタカが議会で全会一致で可決されました。市によっては市の魚を指定している ところもあります。喜多方市「イトヨ」、いわき市「メヒカリ」、日光市「ヒメマス」、魚沼市「ア ユ」、富士宮市「ニジマス」、熊谷市「ムサシトミヨ」、千葉県鴨川市「鯛」、函館市「イカ」など があり、それぞれ市でも売り込みに力を入れています。鮭、酒、情の村上市、鮭のまち村上市をさら に全国発信する意味からも、市民に愛され、なじみのよい鮭を手順を踏み村上市の魚に指定する考え はないでしょうか、お伺いいたします。   5番目、防衛白書について。先般9月20日に自衛隊北関東防衛局より企画部次長以下5人が来市 され、市長に平成25年我が国の防衛白書の説明をされたよし、新発田地域事務所より後日お聞きしま した。20年間2桁増の軍備拡張を続ける中国は、南シナ海や東シナ海で一方的に領海に線を引き、核 心的利益として権利を主張し、尖閣諸島は日本が盗んだと日本を強く非難し、実力で尖閣を奪い取る 姿勢を見せています。また、11月23日、中国は尖閣諸島上空を含む東シナ海に防空識別圏を一方的に 設定し、民間航空会社必ず計画書を提出するよう発表しました。加えて、中国の外務大臣は19日北京 で「中国は、強大な国防を必ず建設しなければならず、日本は言動を慎み、中国の主権と権益を損ね るようなことはならない」と日本を批判したとマスコミは伝えています。既に中国は日本を属国扱い にした発言であり、共産党独裁国の本音のあらわれであると思います。現在も命がけで災害の復旧現 場で活動している自衛隊は、日本人の生命と財産、日本の国の主権を守るためさらに充実、強化すべ きと私は考えますが、9月20日に自衛隊北関東防衛局より説明を受けた概要と市長の感想、さらに自 衛隊に対する認識をお伺いいたします。   6、米軍瀬波海岸上陸について。11月27日、瀬波新田町の米進駐軍上陸地で、当時の揚陸艦艇い かり保存のための上屋竣工式が行われ、瀬波地区の区長さんはじめ多くの関係者が竣工を祝いました。 来賓の新潟日米友好協会会長は、この件は米国大使館にも伝えると話しされていました。昭和20年の 10月3日、突如瀬波海岸に巨大なアメリカの揚陸艦艇3,000トン21隻があらわれ、大騒ぎとなったわ けですが、戦後70年日米友好のシンボルとして、また瀬波地区の活性化に資するため、毎年10月3日 を米軍瀬波海岸上陸記念日として日米両国国旗の小旗を立て記念行事をする際に村上市として大いに 協力する考えはないか、お伺いいたします。   7、創設非農用地について。合併前、平成7年に山辺里地区県営ほ場整備事業では、日下地内に 創設非農用地として総合体育施設の用地を計画し、平成15年に5.6ヘクタールから6.9ヘクタールに変 更をしています。施設としては、総合グラウンド4万3,000平方メートルのほか、駐車場、テニス コートが計画されています。以下、お伺いいたします。   @、村上市の体育施設整備検討会議では、日下地内の総合体育館をどのように位置づけしている のでしょうか。必要性、建設予定年度、または計画見直し予定などお聞かせください。   A、計画施設の概算工事費は幾らでしょうか。   B、他の利用目的に変更する場合の手順と期間についてお聞かせください。例えば村上市第2工 業団地にする場合など。   8番目、雇用創出について。人口減少を食いとめる問題は今に始まったことではありませんが、 村上市にとって雇用の場の創出は喫緊の急務であると思います。各企業の経済活動が活発になれば、 仕事がふえ、利益を生じ、黒字になれば設備投資がふえ、臨時、パートも含め雇用も伸びると思いま す。人と物とお金と情報がスピーディーに多く動くのが経済の活性化であると思います。地域経済活 性化の手順として、一般的には(1)、地域経済の分析、(2)、地域にある阻害要因、価値観等の 分析、(3)、到達目標の設定、(4)、戦略の策定と言われています。現在村上市商工会議所にあ る岩船郡村上市雇用対策協議会は、企業ガイドブックの発行などそれなりの働きはされていますが、 村上市として民間から雇用創出にやる気のある優秀な人材を募集し、雇用創出係を設けてはいかがで しょうか、お伺いいたします。   以上、ご答弁をいただいた後、再質問させていただきます。よろしくお願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、片野議員の8項目のご質問について順次お答えいたします。   最初に1項目め、村上茶についてのお尋ねでございますが、片野議員ご指摘のとおり村上茶の歴 史は古く、最初に栽培されたのは江戸時代の初期、1620年代にさかのぼります。当時の村上藩の大年 寄だった徳光屋覚左衛門が宇治、伊勢の茶飲みを借り入れ、当地域の主要地場産業にしようとしたの がその始まりだと言われております。このようにな先人のご苦労があったからこそ今の村上茶がある ことは十分に承知しておりますが、お尋ねの徳光屋覚左衛門没後380年の記念式典などの事業は本市 としては考えておりません。しかし、このような本市の偉人の功績については、茶業組合と連携しな がら市民の皆様に広くお知らせしていきたいと考えております。   また、北限のお茶の町村上PRのための市役所ロビーに村上茶の給茶器を設置する考えはないか とのお尋ねについてでございますが、村上茶のPRを目的とするのであれば市役所ロビーよりは県外 のお客様が最もおいでになる観光施設等が効果があると考えております。   次に2項目め、瀬波トンネル先線について都市計画マスタープランに盛り込み、社会資本整備総 合交付金制度で整備できないかとのお尋ねについてでございますが、既に当該路線は都市計画道路と して決定されておりますし、村上市都市計画マスタープランの中でも山北地区の観光振興等も視野に 入れ、広域幹線道路として位置づけております。また、ご承知のとおりさきの定例会等でも何回か質 問や要望を受けておりますし、地元からの強い要望も受けている路線でありますので、片野議員ご指 摘のとおり村上総合病院の移転計画に伴う周辺道路の環境整備とあわせて、まちづくりプランの状況 等を捉えながら検討してまいりたいと考えております。   次に3項目め、地産地消についての1点目、市内小中学校の給食における地元農産物の利用割合 につきましては、教育長に答弁をいたさせます。   次、2点目、農林水産省の食のモデル地域育成事業を村上市でも取り組む考えはないかとのお尋 ねについてでございますが、現在本市でとれる水産物の消費拡大、商品開発、販路拡大による地域活 性化を推進していくため、市内の漁業、観光、消費者等の関係者、新潟市の料理研究家や県及び本市 の職員などで構成した越後むらかみFOOD(風土)プライド食のモデル地域構築計画審議協議会を 平成25年7月10日に設立し、お尋ねの事業に取り組むための食のモデル地域構築計画を策定、8月1 日には同計画が国に認定されております。現在魚、食文化の調査、本市でとれる水産物の消費拡大、 商品開発及び販路拡大などの調査研究を進めております。なお、この事業を実施するに当たり、補助 金を除いた不足分を本市を含め他事業実施団体で負担することとなりますので、本市負担分を今定例 会に計上いたしております。   次に3点目、本市の本年度の地産地消関係の予算額は幾らか、また先進地の会津若松市へ本市の 担当者を研修視察に行かせる考えはないかとのお尋ねについてでございますが、本市の今年度の地産 地消関係の予算額は70万円であります。また、担当者の研修視察につきましては、福島県会津若松市 も含め検討してまいります。   次、4項目め、市の魚について。鮭を村上市の魚に指定する考えはないかとのお尋ねについてで ございますが、魚の中の魚という意味のイヨボヤの言葉に代表されるとおり、村上市民の鮭に対する 思いは強く、これは他地域、そして世界にも誇れる鮭文化にもつながっているものと考えております。 先般実施した青砥武平冶生誕300年祭を通じ全国にアピールしてまいりましたし、これからも本市自 慢の観光資産として大いに情報発信をしていく必要があると強く認識いたしております。しかしなが ら、市の魚として指定することにつきましては、鮭文化と商品としての鮭との考え方の整備、また市 の魚として指定することによる効果等、さまざまな角度からの検討が必要であると考えております。   次に5項目め、防衛白書についてのお尋ねでございますが、9月20日の当日は平成25年版防衛白 書のダイジェスト版に基づき、北関東防衛局企画部次長から説明を受けております。防衛白書第1部 から第3部までの構成となっており、我が国を取り巻く安全保障環境や我が国の防衛政策と日米安保 体制、そして我が国の防衛に関する施策のそれぞれについて情勢全般の説明をしていただいておりま す。   次に、私の感想についてでございますが、私からは防衛の重要性と協力の必要性は十分認識して いるとのお話をさせていただいております。   最後に、自衛隊に対する認識についてでございますが、自衛隊は日本国憲法のもと専守防衛に基 づき我が国の平和と独立を守り、また国民の生命と財産を守ることを任務としており、さらには災害 等の際に被災地への派遣や国際連合の平和活動、平和協力活動の副次的任務にも当たっておりますの で、その存在、果たすべき役割は大きいものと考えております。   次、6項目め、米軍瀬波海岸上陸についての日米友好シンボルとして、また瀬波地区の活性化に 資するため、毎年10月3日を米軍瀬波海岸上陸記念日として日米両国の小旗を立て記念行事をする際 に村上市として大いに協力する考えはないかとのお尋ねについてでございますが、まずもってこのた びの米軍上陸の地、いかり保存事業の完成を心からお祝いを申し上げます。本事業は、瀬波地域住民 の熱い思いを受け、瀬波地区区長会が中心となり、また活気あふれる街瀬波まちづくり推進協議会が 共催してこのたびの竣工に至ったもので、完成式典には来賓として新潟日米友好協会の会長にご出席 をいただき、ご祝辞をいただいたと伺っております。片野議員ご指摘のとおり、日米友好のシンボル として、また当該瀬波地域をはじめ本市の歴史的資産の一つであると認識をいたしております。今後 瀬波地域におきましては、歴史認識を大切にしながら平和への思いを後世に伝えていくため、いかり を活用した交流事業を計画しているとのことでございますので、本市といたしましてもその事業内容 を精査しながら、支援できるものは協力していきたいと考えております。なお、米軍瀬波海岸上陸記 念日の制定は考えておりません。   次、7項目め、創設非農用地についての1点目、村上市の体育施設整備検討会議における総合体 育施設の位置づけや必要性、建設予定年度、または計画見直しの予定についてと2点目、計画施設の 概算工事費については教育長に答弁をいたさせます。   次に3点目、ほかの利用目的に変更する場合の手順と期間についてのお尋ねでございますが、先 ほども申し上げましたように当創設非農用地は、片野議員ご指摘のとおり平成7年度に県営ほ場整備 事業で村上市総合体育施設を建設する目的で計画されたものであります。非農用地創設計画の変更を 行う場合、まず具体的な計画とその計画の関連する制度の調整と許可の見込みを得て初めて県との事 前協議が開始され、最終的には北陸農政局との協議が必要となり、例えば村上市第2工業団地にしよ うとする場合、当創設非農用地の全面積について進出企業が確定しなければならず、部分的な変更は できないこととなっております。このようなことから、ほかの利用目的に変更する場合でも相当な期 間がかかるものと考えております。   次、8項目め、雇用創出についてのお尋ねでございますが、人口減少を食いとめる策として雇用 の創出は重要課題の一つであると認識しております。人口減少問題対策委員会において雇用創出部会 を立ち上げ、現在企業設置奨励条例の見直しなど、新たな企業が本市に進出しやすく、そのような環 境を整えようと検討を重ねているところであります。景気が上向いてきていると言えるとはいえ、新 たな大企業の進出を期待することは非常に難しい状況ではありますが、企業誘致に向けた活動を進め ているところであります。また、市内で営業している企業がさらに発展し、活性化することにより、 雇用をふやしていただけるよう制度融資等支援施策も実施しているところであります。片野議員が提 案する雇用創出係についてでございますが、現在商工観光課内に雇用促進係を設置し、企業誘致等に 取り組んでいるところであり、民間からの人材募集や新しい係の設置は考えておりません。今後も引 き続き岩船郡村上市雇用対策協議会や村上商工会議所及び市内各商工会など民間団体との連携、協力 を深め、新たな雇用創出につなげてまいりたいと考えております。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) それでは、片野議員の3項目め、地産地消についての1点目、市内の小中 学校の給食における地元農産物の利用割合は何%かとのお尋ねについてでございますが、平成24年度 の給食回数における地場産農林水産物の使用割合につきましては14.5%となっております。   次に7項目め、創設非農用地についての1点目、村上市の体育施設整備検討会議における総合体 育施設の位置づけや必要性、建設予定年度、または計画の見直しについてのお尋ねでございますが、 創設非農用地での体育施設整備につきましては、平成元年にスポーツ振興審議会からの答申をもとに 策定された村上市総合体育施設整備構想の中で、総合グラウンドやテニスコートの建設が計画されて おります。その後他の公共施設の建設や財政状況などにより計画が実行されないまま合併を迎え、本 市体育施設の保有状況やスポーツ環境などが変化したことから実効性が低い構想となっておりますの で、見直しの必要性があると考えております。このようなことから、昨年度策定した村上市スポーツ 施設整備計画の中には、本整備構想にある体育施設の建設計画はございません。   次に2点目、計画施設の概算工事費のお尋ねについてでございますが、村上市総合体育施設整備 構想は策定から10年以上経過した平成14年ごろに計画を一部修正しておりますので、その時点での見 積額は約9億9,000万円となっております。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) ありがとうございました。順次、では再質問をさせていただきます。   1番目の徳光屋覚左衛門です。市では特に記念日は、そういった行事は考えていませんけれども、 PRには大いに協力していきたいということでございまして、実はこの前文化行政の方に徳光屋覚左 衛門のことでちょっとお聞きしたら、どうしたかさっぱりわからないということで私ちょっとがっか りしたのですけれども、村上茶、お茶の大恩人ということになってまして、資料1にもありますよう に初代、2代目の方もいらっしゃるのですね。2代にわたって私財を投じたということなのですが、 生まれは加賀小松、土田村と。それで、本国といいますか、育ったところは越前国足羽郡徳光村と。 それで、その後村上のほうに来られまして、お茶のことに力入れて、元和6年ですか、1620年に村上 茶が初めて成功したと。また、もうじき400年になるのですが、一説では江戸屋敷のほうでお茶を育 てたという。それも確かにそうだろうと思うのですが、初めて村上茶の栽培を始めたというのが1620 年ということになっております。宇治のお伊勢参りの帰りに、とにかくに産業がないので何とかしな ければならぬということで非常に努力された方ということで、立派な村上の偉人だと思います。   それで、この頌徳碑、これ市長ごらんになったり、碑文をお読みになったことございますか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 残念ながらございません。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 教育長はごらんになりましたね。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) 小学校の4年生に郷土学習の中で偉人があります。村上市はほとんど青砥 武平冶を使っておりますが、十五、六年前でしょうか、徳光屋覚左衛門を教材として授業を行った際 があります。その際に、この方の行ったこと及び東林寺様の碑を見たことはございます。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 村上桜ケ丘高校が創立100周年でしたか。最初に女学校建った校舎の写真見 ると、周りは全部お茶畑です。本当に何もないお茶畑。100年ぐらい前です。大正11年ですから90年 ぐらい前になりますか、3年がかりで建てたということ出ています。碑文もお城山だよりに載ってい るのですが、文化行政の方にもやっておいたのですが、ぜひ後で市長、わかりやすく書いた碑文の、 こういう字だとちょっと読めませんので、これ市長読みたくないかもしれぬけれども、後でお上げし ますから、ぜひ暇のとき中見てください。村上茶を、やっぱり大事な産業だと思いますので、ぜひそ ういうふうにPRもしてもらいたいし、やっていただければありがたいと思います。給茶器について は、観光施設のほうがよかろうというようなお話ございますので、今後検討していきたいと思います。   2番目に、瀬波温泉トンネル先線。以前から県でやってくれとかさまざまやっているのですが、 昨年ちょっと私お聞きしましたところ、社会資本整備総合交付金制度でもって採択受けるには、やっ ぱりマスタープランの説明、その道路をつくるのでこれだけ効果が出るとか、これだけ利用価値があ るとか、そういう客観的な事業評価、これに耐えるものをつくらなければなりませんので、先ほどの ご答弁で業務策定委託の中で交通計画なんかもいろいろもんでいるようでありますので、今後検討し ていきたいと、こういうことの解釈でよろしいでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 今議員おっしゃったとおり、そういった駅周辺の絡みもございま すので、その中で一緒にこの道路、必要性十分認識しておりますので、検討していくことになると思 います。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) ちょっとお聞きしたいのですけれども、平成18年に私ちょっと調べたところ、 用地買収とも大体7億5,000万ぐらいだと。その時点でですよ。それで、延長が16メートル幅で1,350 と。地図とかにそれ載せておいたのですけれども、実際には、余り詳しいこと言わないけれども、そ んなものですか。1,350ぐらいですか。太田さん、わからないか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 延長で申しますと、私が調べた範囲ではこのトンネルから瀬波小 学校までの部分で約1.6キロで、そのうち400メーターほどが道路整備されております。ですから、あ と残り1.2キロぐらいが残っていると。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 3番目の地産地消でございますが、これ越後むらかみFOOD何とかモデル 事業ということで、主にこれは岩船の魚のそういった事業だと思うのですが、それはそれで結構です が、ぜひ地産地消について、先ほどの村上市は学校給食の地元農産物の割合、昨年で14.5%になって いましたけれども、ちなみに会津若松市は私会派で視察に行ってきたのですが、平成22年度で49%な のです。驚くべき。それで、平成28年度目標は55%に引き上げようと、こういうような意気込みでや っているのです。それで、予算もいろいろ事業のために、その事業は別なのだけれども、担当者1人 で地産地消運動推進事業として何と63万なのです。一般財源から出しているのです。来年は100万に しようというようなことで、事業施策評価表というのさっき送ってもらったのですが、非常にプラン もつくってやっぱり理念を、目的をはっきりさせて本当に本腰入れてやっていますので、ぜひこれは 課長にお願いしたいのですが、村上市もそれはやっていますけれども、一度先進地視察でぜひ行って もいいのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 先ほど市長が申し上げましたように、おっしゃられるように他市の 状況も先進的なところも見聞きしながら、勉強してそれに倣っていきたいという部分ございますので、 新年度なり時間が出ましたら視察に、研修に行ってまいりたいというふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 時間あったら行くなんて言って、ぜひ……やっぱりよそを見てくると非常に 勉強になるし、村上のやり方、そこそこのやり方もあるし、歴史もあるのだろうけれども、とにかく 一生懸命なのです。うまく民間の量販店とか、それから生産者とうまくリンクして、本当に資料にも ありますように非常に理念がいいです。なぜ勧めるかという。そういったことをきちっとさせて、そ れでやっていますので、その後どういう成果があるか私また追跡していきますので、ひとつお願いし ます。   次、市の魚。これは、市の魚を指定しないで大いに売り込んではいきたいということで、そうい うことでいいかと思いますが、市の魚であれば一番いいのですけれども、種川というのは世界用語に なっているのです。鮭文化、鮭料理、これはやっぱりもっと生かさなければならないだろうと私は思 っております。ことしは青砥武平冶のをやりましたけれども、世界でやっぱり通用する、そういう文 化とか事業とか、そういったものがこれからどうしても必要ですので、鮭をもっともっといい方向に 情報発信する必要があるのではないかと思いますが、ぜひよろしくお願いしたいと思います。   では次、防衛白書でございますが、先ほど市長からのご答弁で行政全般の説明と。ということで、 去年はこれ来たのですけれども、ことし初めてですか。関東防衛局が来たというのは。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 普通は新潟事務所から来ておりますけれども、ことしは5名でしたか。           〔「5名です」と呼ぶ者あり〕 〇市長(大滝平正君) 北関東防衛局からお見えになっております。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) それだけ村上市長に期待しているのだと思いますけれども、ぜひ自衛隊の必 要性、専守防衛であると、平和と独立を守ると、国民の生命、財産、安全、そういう見地からも私は それに同感でありますので、ぜひこういった自衛隊のこともご理解いただければありがたいと思いま す。なお、こういう防衛白書もありますので。市にこれ来ていますか。一般には出していない。そう ですか。インターネットでも見られますから。   6番目お願いします。瀬波海岸米軍上陸。先ほどのお話で、事業内容、我々は協力していきたい と。市道にあります左側の碑、これは若林さんのころだと思います。上陸記念の碑ということで、こ れは永遠の平和を願って建てたのです。平成7年10月3日です。ちょうど上陸した日、10月3日です。 これ建てまして、今回右のほうの、いかりは平成9年の8月の29日に引き上げられたということです。 ここにちゃんと米軍の何か銘も打ってあるのです。それから、コーティングしましてさびがそれ以上 進まないようにして、今回約3坪ぐらいの3面ガラス張りになって強風にも耐えると、こういう立派 なすばらしいデザインの建物が竣工したわけでございます。私も竣工式ちょっと行ってきたのですが、 こういう立派な竣工の碑がありました。来賓に新潟日米友好協会の会長、それから地元市会議員とし て姫路議員、立派な挨拶されていました。本当立派なやつで、テレビなんかも見た人があると思いま すが、そういう非常にやっぱり大事な、しかも区長さん方ほとんど来ていたのではないでしょうか。 まず、私大勢いたのでびっくりしたのですが。しかも、あの日雨風で、いやいや、どうなるのだと思 ったらぱっと晴れて、天もこれ祝福したようなものです。本当に不思議に晴れました。ですから、地 元のほうで何かそういったこれからの要望とか、ちょっと新聞に出ていたのですけれども、地元の区 長会の会長さんがすばらしい、「後世に残していくのも今後の維持管理が大変だから、協力お願いし たい」と、こう挨拶されているのです。そうすると、市の施設であれば指定管理者なんてことあるの でしょうけれども、やはりそういう点はできるだけ地元に協力すべきではないかと思いますが、市長、 いかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) この施設、地元の人たちが今の事業で取り上げてやっていただいたというこ とでございますので、非常に自主的な事業をやっているなという感じがいたしております。引き続き 地元の英知を結集してやっていただければありがたいなと。地元でできないところは市でもお手伝い をさせていただくと、そういうことでございます。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) ありがとうございます。これは今言いましたよね。教育長ですか、これは。 米進駐軍瀬波海岸に上陸という証言集なのです。これは瀬波の公民館に売っていまして、議員の方で も求めた方何人かいらっしゃるのでありますけれども、平成元年に、しかも10月3日にこだわって発 行しているのです。当時の証言集です。もうぶったまげてというか、驚いて騒然となったのです。新 潟のほうに機雷がもうどんどんあるのだが、上陸できないわけです。物資。その上陸する前に二、三 回やっぱり現地視察なんか来ているのですが、立派な本でございます。公民館にありますので、850 円です、ぜひお買い求めください。市長もぜひ……           〔何事か呼ぶ者あり〕 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 市の三役ぐらいはぜひこういう歴史的な証言集を教養として持ってください。 大事な。   7番目に、創設非農用地です。私も余りよく知らなかったのですが、ほ場整備は平成7年度から 始まりまして、平成15年にその用地を圃場整備の余ったというか、非農用地を1.3ヘクタールふやし ているのです。5.6から6.9にしたのです。なぜかというと、変更理由として主に小谷川、これ2級河 川ですけれども、図面がありましたね。小谷川が改修事業が見込めなくなったということと、それか ら合併をして、今後その合併を踏まえて高速体系を見込んでスポーツ大会が開催可能なように、市民 のスポーツの高まりと市民スポーツ活動の活性化、それによって総合グラウンドとかテニスコートを つくるのだと、こういうことで変更をしているのです。ふやしているのです。ところが、先ほどのご 答弁で、午前中の質問にもあったようですが、こういう人口減少、もう待ったなしの対策、待ったな しの時代に働く場所とか、そういったことが大事なのではないかというお話ございましたが、ただ手 入れをする場合に非常に具体的な計画があって、そして部分変更はできないと。もうそこにどういう 企業が来る、そしていつから稼働させるというような相当緻密な、そういったものがないと県の事前 協議にも上げられないし、北陸農政局のほうにも行けないと、こういうお話でございますので、そこ は大滝市長のあと腕の見せどころだと思うのですが、何かいい方法ありませんか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) この問題等については、村上市だけではございません。過去といいますか、 すぐ近い過去にいる幾つかの市でございます。非常に苦労をして転用したところもございますが、並 大抵ではないということでございまして、幾ら腕をまくっても法律は法律というような対応でござい ます。それは当然です。基盤整備するときに約束としてこういうものをつくりますという約束でつく ったのですから、それは北陸農政局とすればなぜだということになってくるのは当然のことではない かなと、そのように認識をいたしております。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 確かにそういう問題あると思いますが、先ほどのお話でつくろうとすれば平 成14年の段階で約10億ぐらいかかるというお話でした。規模縮小とか一部転用、これも認められない ということで、そういうことですよね。どうでしょうか。例えば総合施設、グラウンドを小さくして、 あと企業に来てもらうとか、具体的な計画あればですけれども、そういうのはだめなのですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) グラウンドを小さくして、その残りを企業誘致に使うと、そういうことです か。           〔「そういうことできないんでしょうか」と呼ぶ者あり〕 〇市長(大滝平正君) それにしても非常に難しい、ハードルが高いと認識をいたしております。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 7万平方メートルになるのでしょうか、7ヘクタールであれば。そうすると 1万平方メートルの企業が〔質問時間10分前の予告ブザーあり〕70社か。違いますか。間違えました。 広い場所ですから、例えば市長、今植物工場というのは、LEDか何かでやる、ありますね。これま だ企業的に採算がなかなかとれないということで全国いろいろやっているようですが、この場所をた だ提供しますよと、それで広い場所を生かして、それはぱっといくわけではないけれども、そういっ た類いの売り込みをするにしてもこういう高速道路から乗り入れる道路がまずないとどうしようもあ りませんけれども、アクセス道路だけでも早く手をつける、そういうことはできないのですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) アクセス道路については、市でやろうと思えばできると思いますけれども、 目的もないのにつくっておく必要があるのかどうか、そういうことになってくると思います。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) そう言えば非常に見込みといいますか、やっぱり難しいところもありますけ れども、でも何もしなければこのまま塩漬けみたいな状態で土地がそのまま寝てしまうということで ありますので、ぜひひとつこれもプロジェクトチームをつくって何とか活路をみいだすようにしても らいたいと思いますが、今後の課題として市長の手腕に期待を申し上げます。   8番目に雇用創出でございますが、冒頭述べましたようにこれは今始まったことではありません が、ぐんぐん人口が減っていくというような、ちょっとあれですけれども、雇用創出係は現在あるの だというお話でしたね。商工観光課長、何人担当しているのですか。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(田嶋雄洋君) 係長と担当職員の2名でございます。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 前の市役所の業務内容というか、商工係はどういうことをやる、どういうこ とをやる、それ以外のこととか、みんなそういう一覧表あったのですけれども、今推進室とか何とか 室でというの非常にもやもやっとして、各課もそうですけれども、どなたが企業誘致係だ、雇用創出 係だとかとちょっとわからないのです。これは、やっぱりそういった責任感を持ってもらうためにも それをはっきりさせてもらいたいと思いますが、1つはご承知の長野県の川上村、これ非常に婚活で も成功して、所得があるわけです。高原野菜なのですが、レタスで年収2,500万ということで。ただ、 村も一生懸命取り組んでいるのです。インターネットとか、東京のどこどこに集合してくださいとか ものすごくPRしていまして、それ以降村も一緒になって取り組んでいるのです。だから、村の努力 といいますか、そういう姿勢は非常に大したものだと思いますし、なおかつそういうふうに収入があ れば花嫁さんも来るというようなことで、やっぱり自分で努力するというのが基本にあると思うので す。   それで、これまた市長にお伺いしますけれども、世界的な名著の、私も全部は読んでいないので す、自助論ってある。これなのです、これ。これイギリスのサミュエル・スマイルズ、これが150年 ぐらい前に「道なくば道をつくる」とかとにかく、さっきの徳光屋覚左衛門ではないですけれども、 やっぱり自分が道を切り開くというのが根本にあるのです。そして、情報ももちろん集めますけれど も、この中にビジネスを成功させる6つの原則なんていうのちゃんと出ていまして、注意力、勤勉、 性格、手際のよさ、時間厳守、スピードと。こういうのを150年前に書いたこの世界的名著、ベスト セラーであり、ロングセラーになっている。これ読んでイギリスの若い人はもう発奮して、それでど んどん産業革命以降発展していったということがあるのです。だから、村上市もやっぱりこういう発 想、これ教育長どうですか。ここの自助論の要旨、課長さん皆さんに読んでもらうと。自助論です。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) まだ私は目を通しておりませんので、まず私自身が勉強させていただいて、 その後考えさせて〔質問時間5分前の予告ブザーあり〕いただきます。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 国は何もしてくれない、地域的に不利だとかばかり言ってみても始まりませ んから。島根県の隠岐島の海士町もそうです。これも悪いけれども、無人島になるということで発奮 して、いろんなブランド商品というか、開発していって今やっているわけですけれども、この中、村 上も無人島ならぬだんだん限界集落的になってしまって、もう全体としても縮小していく。こんなこ とではいかぬと思いますので、ぜひ市長以下職員の皆様には発奮してこの自助論を勉強されることを お薦め申し上げます。   以上で私の一般質問を終わります。(拍手) 〇議長(板垣一徳君) これで片野鉄雄君の一般質問を終わります。                                              〇議長(板垣一徳君) 本日はこれで散会いたします。   また、来週9日月曜日午前10時から一般質問を行いますので、定刻までにご参集ください。   大変ご苦労さまでございました。           午後 3時56分  散 会