平成26年村上市議会第2回定例会会議録(第2号) 〇議事日程 第2号 平成26年6月12日(木曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  一般質問                                              〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(25名)    1番   渡  辺     昌  君     2番   尾  形  修  平  君    3番   板  垣  千 代 子  君     4番   鈴  木  い せ 子  君    5番   本  間  清  人  君     6番   川  村  敏  晴  君    7番   冨  樫  宇 栄 一  君     8番   小  杉  和  也  君    9番   齋  藤  信 一 郎  君    10番   竹  内  喜 代 嗣  君   11番   平  山     耕  君    13番   木  村  貞  雄  君   14番   三  田  敏  秋  君    15番   小  池     晃  君   16番   姫  路     敏  君    17番   長 谷 川     孝  君   18番   滝  沢  武  司  君    19番   小  林  重  平  君   20番   佐  藤  重  陽  君    21番   相  馬  エ  イ  君   22番   大  滝  国  吉  君    23番   大  滝  久  志  君   24番   山  田     勉  君    25番   片  野  鉄  雄  君   26番   板  垣  一  徳  君                                              〇欠席議員(1名)   12番   川  崎  健  二  君                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    大   滝   平   正   君        副  市  長    鈴   木   源左衛門    君        教  育  長    圓   山   文   堯   君        総 務 課 長    高   田       晃   君        財 政 課 長    菅   井   晋   一   君        政策推進課長     渡   邉   欽   也   君        自治振興課長     大   滝   一   芳   君        税 務 課 長    板   垣   喜 美 男   君        市 民 課 長    佐   藤   勝   則   君        環 境 課 長    吉   村   和   昭   君        保健医療課長     林       与 市 次   君        介護高齢課長     冨   樫   孝   平   君        福 祉 課 長    長       研   一   君        農林水産課長     瀬   賀       功   君        商工観光課長     佐   藤   憲   昭   君        都市整備課長     船   山   三 喜 雄   君        下 水 道 課 長    中   村   則   彦   君        水 道 局 長    東 海 林   則   雄   君        会 計 管 理 者    忠       芳   夫   君        農業委員会                   遠   山   昭   一   君        事 務 局 長        選管・監査                   米   山       聡   君        事 務 局 長        消  防  長    板   垣   恵   一   君        学校教育課長     板   垣       圭   君        生涯学習課長     田   嶋   雄   洋   君        荒 川 支 所 長    渡   辺   正   信   君        神 林 支 所 長    鈴   木   芳   晴   君        朝 日 支 所 長    本   間   誠   一   君        山 北 支 所 長    斎   藤   寿   昭   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長       橋   邦   芳        事 務 局 次 長    小   林   政   一        書     記    鈴   木       渉           午前10時00分  開 議 〇議長(板垣一徳君) ただいまの出席議員数は25名です。欠席の届け出のある者1名です。定足 数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。   本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願 いをいたします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(板垣一徳君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、9番、齋藤信一郎君、22番、大滝国吉君を指名 をいたします。ご了承願います。                                              日程第2 一般質問 〇議長(板垣一徳君) 日程第2、一般質問を行います。   今定例会の一般質問通告者は16名でした。質問の順序は、お手元に配付の一般質問通告書のと おりに行います。   本日の一般質問は、5名を予定しております。ご了承願います。   最初に、20番、佐藤重陽君の一般質問を許します。           〔20番 佐藤重陽君登壇〕 〇20番(佐藤重陽君) おはようございます。私も抽せんでトップバッターということで務めさせ ていただきますが、朝一番というのは準備の時間が足りないので、なかなかおぼつかないところもあ るのですが、始めさせていただきます。   私の一般質問は、通告書に載っておりますとおり、3項目ございます。1つは、防犯灯の整備設 置について、2項目めが大葉沢城跡周辺整備について、3項目めが市内高等学校の募集学級減に対す る村上市の対応についてということでございます。   まず初めに、防犯灯の整備設置について。村上市は、「安全で快適な住みよいまちづくり」を目 指し取り組んでいます。しかし、「安全で快適」という言葉は広く使われ、言葉の持つ意味も広く捉 えることができます。ことしは、市街地周辺までクマが出没しています。クマに襲われたと思われる 事故も発生し、市民の不安も大きくなっています。村上市では、猟友会、警察署にも協力を求め、出 没現場のパトロールと広報による市民への情報提供に努めています。クマの駆除には、猟友会の皆さ んにも頑張っていただいていますが、クマと人間の知恵比べになっているようです。市民の皆さんが 安全・安心の中で生活するには、有害鳥獣と人間がすみ分ける環境整備を進めることも行政と地域の 皆さんがともに取り組む大切な事業と考えます。   4月中旬、岩船地区の方々から道路・歩道が暗く、夜道が不安で危険であると相談をいただきま した。岩船港湾道路の一部区間のことであります。確かに夜道は暗く、道路周辺には新潟リハビリテ ーション大学、介護施設、住居・アパートが隣接しております。歩行者や自転車走行の方には、不安 というより恐怖と危険を感じさせます。以前は、夜の人通りがほとんどなかったのですが、現在は地 区の環境も変わり、防犯灯が1キロ以上もないこと自体、行政の市民生活の軽視につながります。   防犯と事故防止の観点から防犯灯の設置を相談するため、所管する市民課を訪ねました。市民課 に現地を確認し、至急、防犯灯設置の検討をするようお願いしました。現地を確認した後、連絡をい ただき、検討結果を聞き、私は唖然としました。状況はよく理解できましたが、道路沿いに電柱がな いため、防犯灯を設置するためのポールから設置しなくてはなりません。結果、費用が高額となるた めに、すぐには設置できない。地区の方々からの要望が今のところ届いていない。別な路線を通るこ とにより、危険や不安は回避できるのではないか。県道であり、新潟県の道路照明などの考え方も聞 いた上で考えたい。今後、通行量調査などを行い検討したい。以上のような回答をいただきました。 全く情けない話です。周辺地域は、転入・転居してきた住民の方が多く、道路を利用しても声の届け 方がわからない方が多いものと思われます。村上市は、いかにできるかではなく、いかにできないか の理由を考えているようにしか思えない。市民の生命・財産を守ることは、行政の大切な務めと考え ます。こんなことで村上市は、市民の安全・安心を守ることができるのか。過去の忌まわしい事例も ありますが、事件や事故が発生しないと防犯・事故防止のための事業は軽視されてしまうのでしょう か。   そこで市長にお尋ねします。@、岩船港湾道路の防犯灯について、その後、何か検討されている のかお聞かせください。   A、県道高根村上線、若鮎橋を過ぎてから西興屋・古渡路付近までの防犯灯・道路等が極端に少 ない。今後、設置する計画があるのかお聞かせください。   B、村上市内全域の道路網に関し、防犯灯整備の検討はなされているのかお聞かせください。   C、市長は施政方針の「安全で快適な住みよいまちづくり」の項の中で、安全なまちづくりの推 進を唱えています。内容は、おおよそ交通安全対策、防犯対策、防災対策に分かれるかと思います。 現在、市民課が所管する防犯灯の管理に関し、交通安全対策、防犯対策と防災対策をあわせて検討で きるよう所管を総務課に替えるのが最善と考えますが、お考えをお聞かせください。   2項目め、大葉沢城跡周辺整備について。大葉沢集落の皆さんが中心となり、大葉沢城跡を核に 捉え、歴史・文化をもとに、自然景観を生かした地域おこしに取り組んでいます。春と秋に開催する お寺の庭園公開とあわせたイベントには、休日になると500人を超える人が市内外から訪れるそう です。これからの村上市にとって、大切な観光資源になるものと思われます。しかし、残念なことに もともと観光地として整備をしている地域ではないため、訪れる方々が不便を来すことも多く、一番 の問題は車を駐車する場所の確保とのことです。   そこで提案させていただきます。大場沢会館周辺に公設広場を整備し、イベント広場、駐車場ス ペースに活用できるようにしてはどうかと考えますが、お考えをお聞かせください。   3項目め、市内高等学校の募集学級減に対する村上市の対応について。県は、平成26年度から 28年度を計画年度として、新潟県高等学校等再編整備計画案を策定し、取り組んでいます。計画は、 県内8地域に分け策定されており、本市は新発田・村上地域と区分けされています。その中で、村上 桜ケ丘高校と荒川高校は、来年度募集学級減が予定されています。近年、村上市の子どもの数は少し ずつ減り続けています。来年度以降、高校進学に係る対象生徒・児童数を関川村も含めて推計してみ ると、来年度は591人おりますが、5年後には573人、9年後には480人ほどになってしまいます。 本年度の募集学級数を見ると、市内4校で15学級、496人です。結果、志願者数は433人でした。 来年度整備計画案を実行すると、13学級420人前後の募集学級数になると考えられます。しかし、 さきに述べた数字のとおり、来年度以降しばらくは募集学級を減にしなくとも、村上市岩船郡の子ど もたちの高校進学対象者数は十分足りているものと考えます。市外の高校に流出する子どもがふえる と、多くの保護者に子どもの教育に係る費用の負担増を強いることになります。村上市として、新潟 県に対し募集学級を減らすことのないよう働きかける必要があると考えます。これも大切な子育て支 援であり、若者定着の要因となります。お考えをお聞かせください。   以上でございます。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 皆さん、おはようございます。それでは、佐藤議員の3項目のご質問につい て順次お答えいたします。   最初に1項目め、防犯灯の整備設置についての1点目、岩船港湾道路の防犯灯についてのお尋ね でございますが、臨港道路岩船港線の防犯灯設置につきましては、現在道路照明の設置について県の 関係部署とも協議を行っているところでございます。付近には、リハビリテーション大学、アパート、 住宅が建設され、交通量、歩行者も増加し、以前の状況と変わってきております。本市といたしまし ては、道路照明の位置等が防犯灯の設置に影響することから、道路照明が設置されるかどうか協議し ながら、防犯灯の設置を進めてまいりたいと考えております。   次、2点目、県道高根村上線の防犯灯、道路灯の設置計画についてのお尋ねでございますが、状 況を見ながら、必要性の高いところについては順次整備できるように進めてまいります。   次、3点目、村上市全域の道路網に関し、防犯灯整備の検討はなされているかとのお尋ねについ てでございますが、本市全域の防犯灯の整備につきましては、これまで各地域等からの要望により、 防犯灯の設置を行ってきており、今年度は防犯灯のLED化に向けた調査を行う予定でおります。今 後も、市民が安全で安心して暮らせるまちづくりを推進するため、継続して防犯灯を設置してまいり たいと考えております。   次、4点目、安全なまちづくり推進のために交通安全対策、防犯対策、防災対策をあわせて検討 できるよう所管を総務課にするのが最善であると考えるがとのお尋ねについてでございますが、これ まで本市では事務事業の拡大や専門化に伴い、一つの所管で複合的に担うことが難しくなってきてい ることから、専門的に対応する担当を設け、関連する事務事業とあわせ、より有効な対応ができるよ う組織体制を見直してまいりました。市民課生活人権室は、市民が最も身近に接する市の窓口として 機能し、交通安全対策、防犯対策のほか、人権対応、各種市民相談、空き家対策などを行っており、 市民生活の安全対策に関連する事務事業を所掌していることで、より大きな効果を得ているものと考 えております。佐藤議員が冒頭で述べられた有害鳥獣対策等を含め、交通安全対策、防犯、防災等安 全なまちづくりについては、一つの担当だけで完結、推進できるものではないため、今後も現体制の 中で関係する複数の担当が連携し、総合的に進めてまいります。   次、2項目め、大葉沢城跡周辺整備についてのお尋ねでございますが、大葉沢城跡は戦国時代の 貴重な要害としての特徴を有する文化財として、平成8年に新潟県史跡として文化財指定を受けてお ります。近年は、大河ドラマ等の影響もあって、歴史を愛する中高年や歴女と呼ばれる人々が戦国ブ ームも重なって、全国各地の、特に、戦国時代に関係する歴史的観光地を訪れていることが報道され ております。本市も例外ではなく、春と秋に開催される普済寺の庭園公開とあわせたイベントには、 毎年大勢の観光客が訪れております。また、本年6月1日に行われた「鮎川まつり」も集落の皆様の ご努力により、多くの参加者をいただき、大変盛況であったと伺っております。しかしながら日本海 東北自動車道朝日三面インターから3分という交通の便利に恵まれている一方で、イベント期間中、 特に昼食の出るイベント時は駐車場が不足し、その確保に大変苦労しておられると伺っております。 佐藤議員ご質問の公設広場につきましては、地域の活性化や観光振興からも重要と考えております。 なお、大場沢会館周辺は、住宅と優良農地となっているため、広場の確保は容易ではない状況である と思われますが、周辺地域のご協力をいただきながら、利用可能な土地の有無を含めて、検討してま いりたいと考えております。   次に、3項目め、市内高等学校の募集学級減に対する村上市の対応については、教育長に答弁を いたさせます。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) それでは、佐藤議員の3項目め、市内高等学校の募集学級減に対する村上 市の対応についてのお尋ねでございますが、本市教育委員会といたしましても県教育委員会が示した 「新潟県高等学校等再編整備計画(案)」により、平成27年度に市内の高等学校等4校のうち、2 校で募集学級が1学級ずつ減になる予定であることは承知しております。このことについては、県教 育委員会が中学校卒業生徒数及び地域外への入学状況等をもとに、全県的視野に立って策定されたも のであると認識しております。本市教育委員会といたしましては、学級減になろうとも地元の第一志 望校に合格できる学力を一人一人に身につけさせることが重要であると考えており、そのため小中学 校での質の高い学びを積み重ねるべく努力をしてまいりたい、このように考えております。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) ご答弁ありがとうございました。   私大体一般質問になると、いつもこうやって通告書の質問要旨が非常に長いのでありますが、今 回は特に1項目めに私的感情も入りながら長文になってしまいました。非常に状況としては、私はわ からないわけでもないし、ただ言いたいのは、やはり何とかして、要旨の中でも言っておりますが、 できない理由を最初に言われたので、私自身非常に思うところができたのであります。やはりどうし たら、要するに必要のないものであれば必要ないのだと、そんなもの必要ないのだから検討しません、 それはそれでもう考え方として言ってくれれば、それはそれとして仕方ないし、それに対してまたど う対処しようか我々は考えればいいわけだと、そういうふうに思うのですけれども、今回非常にあえ て大変申しわけなかったのですけれども、言われたことまで大体費用が高い、地区の方々から要望も 出ていません、そんなことを理由に一々、逆に丁寧に説明してくれたのかもしれないけれども、私に してはもうできない理由、最初からもうできない理由を言ってきているなと。では、どうしたらでき るのか。どうしたらすることによって可能なのかと。それは、例えばすぐ言いやすいのは財源の問題 ですけれども、財源はさることながら、しかし県なり国にどういう補助をやって、どういう安全なま ちづくりのための資金を探してとかと、何らかしらの努力、方法があろうかと思うのです。そういう 中で、こういう方法であればできるかなと。しかし、こういう問題もあるのですよという話ができる のであれば、私はこれは仕方ないのかなというふうに感じていたのでありますが、もうできない理由 のパレードで、ではどうしたらそれが可能になるのかと。県があくまでやってくれるまで待っている のかと、そういうふうな私は捉え方、とり方をしたので、これはもう私のブログを見ている課長さん たちは、早くにきょうの質問の要旨と同じことをパソコンの中で見ているかもしれません。もうこれ 2カ月前にほとんど同じことを私は実は私のブログの中で紹介しているわけです。こういうことがあ ったのだ、これでいいのかと。それに対して、いろんなご意見も頂戴しました。しかし、それは私は 少し感情も入り過ぎているかなと、この質問に対しては感情が入り過ぎているかなというふうに思っ ているのですが、しかし大切なことであるということは私は間違いないのだと思うのです。   市長の答弁の中でも決して否定するものではなくて、やはりこれから順次進めていかなければい けないと、ことしはことしでLED化に対しても検討すると、こういうふうな話がありますが、ただ 私非常に心配だったのは、まちや集落の中にある防犯灯、街路灯というのは意外と早く整備されてい るのです。ところが、今私が県道高根村上線、そして岩船港湾道路の一部区間というのは、逆に県道 であり、市にとってはそう近くない、そこに住宅が張りついているわけでない。集落がその中にある わけでないので、なかなか外されがちになってしまうのだろうと。しかも我々気をつけなければいけ ないのは、この地域ですので車社会ですから、車で通るから何げなく通ります。ところが、7時、8 時に見てください。今明るくなったから8時ぐらいですけれども、8時ぐらいに高校生が、私高根村 上線最近よく通るようにしているのですが、若鮎橋から西興屋のところまで、実は交差する村上東中 学校の交差点といいますか、曲がるところ、西興屋集落の交差点、そして古渡路の入り口、中という ふうに、もともとの道路が走っていて、横断していて、そして電柱の立っているところには確かに道 路灯として県で立てた道路照明が出ております。そこは、非常にその交差点部分は明るいのだけれど も、それとそれの間というのは非常に暗いわけです。そこを自転車で、さすが歩いている子って7時、 8時になって私見た覚えはないのですけれども、自転車の子は結構通るのです。ああいう部活や何か をやって通るから、きっと7時、8時ぐらいになるのでしょう。その時間帯にあそこを自転車で通っ て、ライトはついているのだけれども、なかなかライトも明るいのもあれば暗いのもあるので、時と してはっとするときあるのです。やっぱりあれは、偶然の事故もあるのだろうし、故意的な事故もこ ういう場所であれば考えられるなと。だから私非常に恐怖を感じるような物の言い方をしたのですけ れども、ああいうところ私が男でさえ、この年でさえ自転車で通ったりしたら、やっぱり不安になり ます。そういうところを毎日子どもたち、学生が通っているということを考えたら、これは岩船港湾 道路も少し年齢が高くなりますけれども、似たような年齢構成の人たちがやはり通っているわけです。 確かに迂回路というか、もともとの道路や何かを通っていったら、それは照明もあるでしょう。しか し、後から建ったアパートだとか施設に関して、そして若い人たちであれば通りやすい道路、本来は ごちゃごちゃしていなくて一本道路ですから、非常に走りやすい、どっちも。岩船港湾道路も高根村 上線も通りやすい道路です。自転車でも走りやすい道路です。歩道もしっかりありますし。ところが、 みんな暗い、怖い、そういう問題を少し解消してあげないと、やはり安心して暮らせる、安心してそ こで過ごすには不安なのかなと、そういうことに対する行政としてのやはり仕事、責任は果たしてこ なければいけないのではないかなと。そのことについて、私は余りにもめどのないような話を今行政 はしているような気がしてならないのです。もう少し、これから検討するのは検討するで結構ですが、 めどのある仕事にしていただきたいと、そういうふうに思うのでありますが、いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市民課長。 〇市民課長(佐藤勝則君) 私ども防犯灯につきましては、要望等ございましたときには確認して設 置させていただいてきているところであります。今佐藤議員さんからもご指摘あったように、ここの ところ道路新しくできたところに2カ所ほどでございます。それで県のほうとも協議いたしまして、 県のほうの道路照明は主要な交差点、カーブの箇所にはついてくださる。設置してきているところで あります。私どもそのカーブのところまで照明灯が設置されれば、そこまで柱が立っていくもので、 そこに防犯灯をつけていくというようなところでこのような説明をさせて、県と協議をしているとこ ろでございますということで答えさせていただきました。   この高根村上線におかれても、若鮎橋から村上東中学校の入り口までの間、それから村上東中学 校入り口から西興屋の入り口、それからその先の古渡路の先のところの交差点のところにはついてい ます。その中において、今新しくできたところで私らもちょっとその辺把握し切れないところもあっ たかと思いますが、その辺については市全体の中で考えて状況を見ながら、必要の高いところから設 置していきたいと、整備していきたいと考えております。あくまで市民が安全で安心して通れるよう なところを目的としております。 〇議長(板垣一徳君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) 私は、今の課長の答弁というのは、市長が演壇でした答弁とそう変わらな いと思うのです。市長のした答弁は、市長のした答弁でいいと思うのです。今後のこれからの村上の 考え方、今までの考え方を話したわけですから結構なのですけれども、やはり事務方の課長としては、 今私が求めたのは、めどはどうなっているのだという話なのです。要するに、県がここまでしたら、 その後続けて市がやりますなんて話でなくて、では県と市の話の中で、では道路照明についてどうい う時期に、いつごろまでにどういうふうに考えるのかという県としようか、建てようかという、そう いう具体的な相談をできているのかと。ただ社交辞令的な、いやいや、県の皆さん、これ危ないから この道路に何とか道路照明をお願いします、わりました、今後検討しましょうなんていう話ではなく て、やはりもっと詰めた話をしているのか。詰めた話というのは、物事めどだと思うのです。ことし にできる話なのか、5年後、10年後の話をしているのか、今の課長の答弁ではわからないのです。 少なくとも近年、めどとしては3年以内にこのぐらいのところに行きたい、今年度中にはこういう話 をしていきたい、そういうことの仕事の詰めができているのかということだと思うのです。仕事みん なそうでないでしょうか。私は、今すぐやれなんて確かに言いません。しかし、優先順位の高いとこ ろから設置していく。では、優先順位の高いところ、一覧表つくっているのですか、村上市として。 そういう計画つくっている。前にはたしか、今それは新規事業ないのですけれども、消雪パイプや何 かは年次計画、順位をつけて整備をしていこう、こういうふうにしていこうとありました。それと同 じようなものが防犯灯にもあるのですか。 〇議長(板垣一徳君) 市民課長。 〇市民課長(佐藤勝則君) 優先順位というような表はございません。状況を見て、危険だと確認で きれば設置検討のほうに入っていきたいと思います。   あとそれから、先ほどのちょっと言葉足らずで申しわけなかったのですが、港湾道路の関係のほ うについては県とも協議しておりまして、これは県のほうも予算のほう、予算計上のほうしないと進 めないというところで、それは今返事待ちということで、これから先予算計上していただいて、それ が結果次第でわかるかと思います。それを見ながら進めてまいりたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 基本的に、こういうような防犯灯の類に属するものに関しましては、1つに は各地域の区長会から上がってきます。区長会の要望事項として、この地域は非常に暗いと、危険が 伴っているということで、いち早く防犯灯をつけていただきたい、そういうものが上がってきますの で、そういったところから順次手をつけていると。今おっしゃった2つの路線については、県も今 我々が言うまでわからなかったのではないかなと、そのように懸念されます。しかしながら、私ども も十分に今認識をいたしておりますので、早急に県との協議を進めまして、県に働きかけをし、ある いはまた市も十分な準備をして一日も早く取りつけると。いつまでということは、ここで明言は避け させていただきますが、危険なところであるということは十分に認識をいたしておりますので、協議 をし、早急に対応してまいりたい、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) ありがとうございます。   課長、今の市長の答弁でいいの。そういう言い方悪いけれども、私はやっぱり課長の言いたいこ と、順序立てて話ししたいことわかるけれども、緊急性、急ぐところと言いながら、一つ問題もある のだけれども、やはり緊急性が高いかどうかというのは、その人の私感も入るわけです。あと今ちょ っと市長も言ったけれども、私も最初に言ったけれども、集落やまちの中というのは、やはりそこに 人がもう既に張りついて住んでいるものだから、すぐ自分の家の前が暗い、隣が暗い、だからつけて くれと、こうなるのですけれども、今言った県道高根村上線もそうだし、岩船港湾道路のその一部区 間もそうですけれども、通り道としては利用頻度が意外と今高いのだけれども、そこにたまたま人が 住んでいないために、その道路そのものに住んでいないために、どうしても忘れられてしまう。そし てまた、幸か不幸か今車社会ですから、我々の感覚でいくと、車で通ってしまうと何げなく通り過ぎ てしまうわけです。だからどうしても要望に、ある意味では上がりづらい部分もあるのかなと、上げ 忘れているところがあるのかなと。地区全体としての要望として検討してもらう、本当はべきなので す。あれは、例えば山辺里だとか、西興屋だとか、古渡路だけの問題、高根村上線について言うなら ば、そこの集落だけの問題ではなくて、その地域、地区としての問題として本当は取り上げるべきな のでしょうけれども、それがなかなか中途半端に広い部分を受け持つ道路になってしまっているもの だから、ちょっとなおざりにされているのかなというふうに思っております。ちょっと私的感情が入 ったような一般質問であれなのですが、私はとにかくそういう意味で、課長の言った、県からの今返 事を待ってと言いましたけれども、いや、県からの返事が来るのが遅いのであればまたどうだという 話を出してほしいし、そしてそれが県としてのめどがこのころに立つよと、そうすれば市としても1 年後、2年後にはこんなふうにできるのでないかというようなやはり構想みたいなのは事前に持って おくべきかなというふうに思いますので、それが大切な部署の役どころでないかなというふうに思っ ております。   そして、最後に私所管課を総務課にまとめたほうがいいのではないかというふうに言っておりま すが、これも無理してまとめる必要ないかなと私も思っているのです。そんなこと言えば、この項目 に関してだけ防犯交通安全、防災ということになれば、消防だ、都市計画だ、農林水産だ、いろいろ なのが出てくるわけです。そういうのが複合して絡んでくるので、確かにそれは1カ所でやれという のは無理かなと。ただ1つ真面目に思ったのは、市民課から外してもいいのかなと思ったのは、私も 中で考えたときに、市民課もちょっと窓口業務が忙し過ぎるのかなと、そういうことを考えたときに は、もっと専門的にといいますか、さっき言った防犯であり、防災であり、交通安全であり、そうい うものをもう少し専門的に取り組める部署をつくってもいいのかなと。それを広い所管に、要するに 広い皆さんのところに横のつながりの中で情報交換しながら、事業として、または仕事していっても らえればいいのかなという気持ちもあったので、集約してもいいのかなということを提案してみたの であります。しかし、市長の答弁のとおり、これが一つの課で完結できない問題がたくさんあります ので、完全に1課で対応するというのは私も無理かなというふうに感じておりますので、ただ考え方 として、今の市民課の業務の窓口が少し広過ぎるから、外に出た仕事がなおざりとは言わないけれど も、少し忘れられてしまうときもあるのかなというふうに心配をしたわけであります。課長いかがで しょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市民課長。 〇市民課長(佐藤勝則君) これからいろんな面で対処していきますので、今改めて心しました。よ ろしくお願いします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ただいまの問題ですけれども、おっしゃることは十分に理解をいたしており ます。とかく行政というのは縦割り行政で、そういう弊害が出ているというようなことがよく言われ ておりますけれども、私どもはそれをなくしよう、横断的に、あるいは横の連携をとりながら、諸問 題の解決に当たっていこうというようなことで、庁議で持ち合わせをしておりますし、そういう問題 については関係部署と緊密に連携をとりながら、横の連携を保ちながら、市民の皆さんが納得できる ような、そういうような事業体制に持っていきたいと、そのような努力をしているところでございま す。 〇議長(板垣一徳君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) ありがとうございます。   ちょっと言葉の過ぎる、または文書の質問の要旨、通告の中でも過ぎる部分があったかもしれま せん。しかし、よろしくお願いしたいと思いますし、何せやはり防犯灯というのは、まちの安全、安 心を得るためには大切な一つの道具だと思いますし、場合によっては今すぐには無理なのでしょうけ れども、市役所前の庭といいますか、植木されているところに、あれは太陽光ですか、時間で夜にな るとついて、日中消えて、そしてあれは太陽光か何か、パネルがついているから太陽光の照明かなと いうふうに私思っているのですが、そういう方法もあるのだろうと思うのです。ただ、それは冬にな ったら向かないと思うから、ただ今言ってみているだけですけれども、だからそれに近いような、も しかしたら風であるとか何か方法があるのかもしれないので、そんなことも本当は研究してみてもい いのでないかなと。単に電気照明だけを考えるのでなくて、ほかの方法、要するに電源の大もとです よね。先ほども電柱がないからできないというのは、一つにはやはり電気の線が来ていないというこ と、あと電線があることによって支柱が立つわけですから、その支柱を使えるから費用が安くできる と、そういうことを言いたいのでしょうけれども、よくよくなければ、やはり危険な場所であれば独 自のポールは考えなければいけない。その中でも安くできる方法、何か今できる方法があるのかなと いうことも少し研究してもいいのではないかなというふうに思っておりますので、よろしくお願いい たします。課長、よろしくお願いします。   では、2点目に入らせていただきます。先ほど2点目に、これは市長が非常に理解をしてくださ っているので、別にこれをこの後深く掘り下げる必要もないのかなというふうに思うのですが、確か に大葉沢城跡を周辺にというのでしょうか、大葉沢城跡そのものの視察というか見学に行かれる方、 登られる方というのは、本来の入り口から行くと非常に細くて、車なんかもう当然県道何線だっけな、 からもう県道沿い、大場沢の集落の県道からも中に入ること自体がちょっと大きな車だと無理なのか なというようなところであります。そういうところに非常に人が集まるわけですから、やはりそんな 近くなくてもいいけれども、遠くないところにやはり駐車場というよりは、私は公設広場と言ってい るのは、車のとめるところが必要かなと。そして、私も実は6月1日の鮎川まつり行ってきたのです が、ああいうイベントをやるときというのは、非常にちょうど大場沢の公民館がありますが、大場沢 会館というのがありますが、あのものを中心に駐車場や何かを使ってイベント的なものもやっている のですけれども、あれやっぱり駐車場でもあるわけですので、やはりそうしたら万が一のときには大 場沢会館というのは避難所にもできるし、トイレにも使えるわけですから、だからそこに広場がある だけで、駐車場にしてもいい、またはイベントに使ってもいいような広場があることによって、あの 集落の人たちが一生懸命やっている事業といいますか、催し物がもっと生かされるのかなと、生きて くるのかなという気がして、できたら大場沢会館周辺にその広場を、市としての公設広場を設けては どうなのだろうかと。そうすることによって使い勝手が上がるのかなというふうに考えたので、特に 駐車場ということではなくて、広場を求めたらどうなのかなと。たまたま市長が先ほど言われました ように、会館の周辺というのはみんな田んぼなのです。その建物、大場沢会館の周辺が田んぼなもの ですから、そうなると田んぼを埋めなければいけないのかな、それとも少しぐらい離れてもいい場所 があれば、そういう空き地を求めて広場にしたらどうなのだろうなというふうに思っていたのです。 1番には、私は怒られるかもしれないけれども、後ろの大場沢会館荒廃地の田んぼなんかを埋め立て ることによって広場にしたらどうなのかな、使い勝手が高くなるのではないかなというふうに考えて いたのですが、いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(佐藤憲昭君) おっしゃるとおり、会館の後ろ、これ農振農用地が網がけされてい る農用地でございますので、なかなか広場にするというのは難しいのだろうと思います。私も個人的 に年に2回ほど普済寺のほうには行きますので、道路の狭さは重々承知しておりますし、一方通行で 帰ってくるような格好になっておりますので、広場があったら助かるのになというふうにはいつも行 くたびに思っておりますので、今ほど市長が申し上げましたように、周辺の空き地等を探しながら、 有効に活用していければなというふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) そういう話〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕というのは、ごめん なさい。今商工観光課長が答えたからあれなのだけれども、やっぱり商工観光課長がこれは所管にな るわけ。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(佐藤憲昭君) 観光施設という点では、どこかの所管になると思いますが、大葉沢 城跡となった場合には生涯学習課、文化行政が所管になろうと思います。縦割り行政で大変申しわけ ございません。 〇議長(板垣一徳君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) 今すぐどうしろと言ったら、これは非常に難しい問題なので、人の土地の 話なわけですし、今あるもの、市の市有地をそれを広場にしようというのであれば、そんな簡単なこ とはないのでしょうけれども、そうでないわけなので、だけれども、やはり大切な、やっているこの 鮎川まつりはじめそうですけれども、年に3回ほどでしょうか、やっているようですけれども、そう いうイベントをやって人を集める、市長の答弁にもありましたが、私も行ったら埼玉の女の子が2人 組が来ておりました。「どうやってきたの」と言ったら、インターネットで調べたみたいで、そんな ことを言っていましたけれども、そんな子がやはり来るのです、わざわざ。そう考えたときに、やは りそういうこと、そういう遠くからも来るような新しいまちのスポットとして育てていかなければい けない事業といいますか、まちづくりの一つなのかなというふうに考えているので、そういうことを 考えたときには大切に支援していくような市としても体制をつくっていただきたいなというふうに思 うのです。   私と同じように、行っている皆さんも感じるかもしれませんけれども、やはり大須戸能も結構な 人が集まるのです。私も行くと、いつも皆さんもそうでしょうけれども、田んぼ沿いにずっと車を並 べて歩いていくわけですけれども、距離というのは途中に催し物もやっているから、逆言えば歩きな がら、散策しながらちょうどいいのかなという気もするのですけれども、ただでもあれは本当に田ん ぼの道にみんな車をとめているわけだから、ああいうものを少し本当は解消してやれるようなことが、 それも市有地があるかないかによって全然話が違ってくるわけですけれども、そういうポイント、ポ イントでやっているまちづくりに対して、やっぱり行政として手を貸して応援していくようなこと、 これからは考えていただきたいなと。今まで以上に、今までしていないということでなくて、今まで 以上に考えて、新しい村上の目玉を、小さいものでもいいからぽつぽつと光るようなものを育ててい けるような行政として応援をしていっていただければというふうに思うのですが、いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(佐藤憲昭君) おっしゃるとおりだと思いますので、所管課いろいろありますが、 連携しながら実施していきたいというふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) ありがとうございます。   そして、3点目の今度市内高等学校の募集学級減に対する村上市の対応についてということであ ります。ちょっと私も書きとめられなかったので、ちょっと忘れてしまったのですけれども、要は学 級減になったとしても、教育長の言ったのは、市内の小中学生が教育の質を高めて、要するに市内の 高校に実際に、中条高校も実は私、数に4校の中に入れていなかったのです。村上高校、村上桜ケ丘 高等学校、村上中等教育学校、荒川高校と、この4校で市内4校と言っていたのですが、大体市内の 子どもが通う人数の多いところというと、実は中条高校もかなりの子どもたちが通っているのです。 これは、あえて入れなかったのですけれども、ただ私が言いたかったのは、市長の言われること、実 は県の教育委員会でも似たような話をしたのです。要するにちょっと言葉間違うとあれなのですけれ ども、子どもの数が減っている中で学級減するのは、要するに子どもたちの選択の幅、今学校は広く 遠くまで行けるわけですから、自分の能力に応じて選択の仕方はあるのだと。だから努力によって、 または子どもたちの考え方によって、遠く行ったり近くを選んだり、近くの学校でもやはり質の高い 高等学校、教育長が質の高い子どもたちというように、高校は高校なりにやはり質の高い生徒、子ど もたちを自分の学校で育てたい、持ちたいと思っているわけです。なものだから、数がだぶつくとい うことは、競争の原理から外れて誰でもが入れる学校になったら困るのですと、〔質問終了時間5分 前の予告ブザーあり〕簡単に言うとそういうことだろうと思うのです。しかしながら、言われること はわかるけれども、これからの子育て支援と考えたときに、私はやっぱりできるだけ市内の子どもが 市内で学べるような、しかもそれがだんだん、だんだん高等教育まで学べるような環境が持てれば一 番ありがたいわけです。それが今の村上市には、ある程度の限界があるわけですけれども、だからそ ういう意味では小・中学生の子どもたちの質の高い子で、そして地元の高校に残れるような子どもた ちを育てていくということも大切です。当然大切なのだけれども、あわせてやはり市内の子どもたち が親の負担を軽減しながら高校へ通えるような、そういう環境を行政としても何とか提案していくよ うな、またはそうできるように働きかけていくことも大切なのでないかなというふうに思ったもので 今回質問に載せさせていただいたわけであります。いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) まさしくそのとおりだと思いますけれども、2つあると思います。質の高 い学びを我々は子どもたちにしっかり言って、しっかりした学力つけていく。そのとき子どもたちが 自分の進路に応じた高校、どのような高校を選んでも行ける力をつけてあげたい、これが1つであり ます。もう一つは、市内の学校のやはりよさ、そしてその中で学んでいくことの大切さ、これを子ど もたちが築いていくこと。そのために、やっぱり市内の高校がどういう高校であるかということも子 どもたちが知らなければいけないと思っています。今村上高校の校長先生が小学校に高校の説明に来 てくださっています。市内の高校には、こんなよさがあるのだよ、こんなことがあるのだよ、これは 村上中等教育学校を視野に入れています。要するに、小学校のときから中学校へ行くか、村上中等教 育学校へ行くか、ここの検討がありますから、そのようなことを通して子どもたちが村上高校、村上 桜ケ丘高校、それぞれのよさを知り、そこを頑張ってやろうという目標を持つということも私は大事 なことであろうと。   また、中高、小中高とやはり連携が必要だと私は考えています。ことし県のハブ授業というもの を持ってきました。英語のハブ授業であります。これは、村上高校が中心として、今モデル地区です ので、村上第一中学校と村上南小学校と英語を通して学力を高めていこうという取り組みであります。 その高校の先生が中学校で勉強を教えたり、小学校で教えたり、そのよさが伝わっていけばまた身近 になっていくのではないか。村上地区の子どもたちの学力が底上げされることにより、村上地区の高 等学校の質が高まっていく、そしてそこに活気が生まれてくることに考えて取り組みを進めていきた い、このように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) わかりました。   あと1つお願いしたいのは、やはり今教育長が市長に、県の教育委員会というのは義務教育の関 係だと思うので、高等教育のほうとも定期的だとは言いませんけれども、一応学級減に対してのやは り村上市としての意思は見せておく必要あるのでないかなと。考え方として、教育長の言っているこ とが違っているとか、私県の言っていることが確かに違っているというふうには思っていないのです けれども、どうもやはり実際に減らされる学校なわけですから、村上にある高等学校が2校が減らさ れようと、今1学級ずつ減らされようとしているわけですから、そう考えたときにこれからどんな子 どもたち、また何とか子育て支援をする中で、子どもたちの数が少しでもふえるような、そういう環 境をつくっていきたいという今村上市の考え方がある中で学級減が出てくるというのは、非常にやっ ぱり印象的にもよくない部分もあるわけですので、だからそういう意味では今教育長たちが言った努 力は当然のこととしていただく中で、やはり何とかしかし学級減に対しては、まだまだ市内の小学生、 中学生の今後の推移を見ていくと、ここしばらくの間は学級減しなくても生徒の確保は可能なのでな いかというようなところで機会見てお話、村上市は何も黙ってて、それでいつの間にか高等学校の学 級数が減った、または間違って学校がなくなったみたいなことになると困るので、やはり市として高 校教育に対する要望、意見的なものもやはり県に対して伝えていただきたいし、言っていただきたい なというふうに思うのですが、いかがですか。〔質問時間終了のブザーあり〕終わった。           〔「承っておきます」と呼ぶ者あり〕 〇20番(佐藤重陽君) すみません。きょうは早く終わって、少し褒められようと思ったら、時間 いっぱいになってしまいました。   以上で終わります。 〇議長(板垣一徳君) これで佐藤重陽君の一般質問を終わります。   午前11時5分まで休憩します。            午前10時51分  休 憩                                                        午前11時05分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、10番、竹内喜代嗣君の一般質問を許します。   10番、竹内喜代嗣君。           〔10番 竹内喜代嗣君登壇〕 〇10番(竹内喜代嗣君) それでは、通告をいたしました3つの事項について質問提起をいたしま す。   1つ目、国保税の引き下げと滞納徴収のあり方についてお伺いをいたします。1点目、現在消費 税の増税や灯油やガソリンの高騰等、物価高騰と米価下落が市民を直撃しています。平成26年産米 は、農協の概算金で7,000円支払いも今言われています。高過ぎる国保税の引き下げは、市民の要 求と考えます。一般会計からの繰り入れで値上げ前の水準に引き下げを行っていただきたいと考えま すが、いかがですか。なお、財源は一般財政調整基金から国保会計の基金に繰り入れて行うことで可 能と考えます。   2つ目、所得が4人家族で200万円の場合、38万5,700円の保険税支払いと現在なっています。 これでは、払いたくても払えない世帯が出て当然と考えます。村上市の減免規定を燕市や阿賀野市の 例に倣い改訂していただきたいと考えますがいかがでしょうか。   3つ目、納税緩和制度があることを市民に知らせることを徹底していただきたいと思います。こ の制度は、地方税だけではなく、国保税にも適用されるよう市民への周知について伺います。   4つ目、市民の生活を把握できる地元で納税相談に乗るべきなので、税徴収機構から脱退をして いただきたいと考えますがいかがですか。   大きな項目の2つ目、水害対策でございます。1つ目、荒川上流のこれは山形県になりますが、 横川ダムの放流情報も羽越河川国道事務所に開示をしていただくべきだと考えます。このように要望 していただきたいと考えますが、いかがでしょうか。   2つ目、気象予報に基づき、ダムの洪水調整操作が可能になったとあります。洪水調整をシミュ レーションし、情報提供を羽越工事事務所に求めていただきたいと思いますがいかがでしょうか。   3つ目、荒川本川の水位上昇で支川溢水がどの程度の雨量で発生するのか、どの範囲まで湛水す るのか明らかにしていただきたいと思いますがいかがですか。   4つ目、これは地元、村上市の川であります。石川改修計画の堤防築堤の計画水量がなぜ変わっ たのか明らかにしていただきたいと思いますがいかがですか。   5つ目、石川・笛吹川の河川改修を急いでいただきたいと考えますがいかがでしょうか。   6つ目、これも石川の下流域であります。岩船下大町樋管の改修を早期に行っていただきたいと 考えますがいかがでしょうか。これ樋管というのは、ゲート操作、堰板が上がったり下がったりして、 洪水のときには逆流しないようになるような設備なわけでありますが、これが故障、朽ちまして、さ びて壊れて動かない状態になっています。この排水樋管、これの改修を早期に行ってもらいたいとい うことであります。   それから7番目、同じく同じ場所の話であります。岩船下大町付近の洪水時に、土地改良区管理 の排水機での排水が可能になるように関係者と協議をして排水路整備を検討していただきたいと考え ますがいかがでしょうか。   8つ目、石川下流域でも田んぼダム事業が行われるように、関係農家組合に要請をしていただき たいと考えますがいかがでしょうか。理由は、上記のように石川下流域でも洪水が発生する可能性が 大きいわけであります。実際下大町では、床下浸水等があったという話も伺っております。ですから、 この下流域でも八日市や三日市でも田んぼダム事業がやられるべきではないかなと私は考えておりま す。   9つ目であります。山居町でも新たに水害が発生したということでありました。対策を検討して、 業者に設計委託しているというようなお話を伺っておりますが、中身についてお伺いをしたいと考え ます。   大きな3つ目であります。政府の農政改革に対する見解を市長にお伺いをしたいと思います。今 TPP参加を前提にした農政改革、農協解体、企業の農地所有、農業委員会の権限縮小など、矢継ぎ 早に農業潰しの攻撃が展開されていると私は考えます。米をめぐっては、現在TPP参加を先取りし たかのような需給の混乱と価格の下落が進行しています。市長は、どのようにお考えでしょうか。積 極的なご答弁をお願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、竹内議員の3項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、国保税の引き下げと滞納徴収のあり方についての1点目、国保税の引き下げは 一般会計からの繰り入れで、値上げ前の水準に引き下げて行い、財源は一般財政調整基金から国保会 計の基金に繰り入れて行うことについてのお尋ねでございますが、国民健康保険は竹内議員ご承知の とおり、加入者の税金と国県の負担金、交付金等により財政運営されているものであります。平成 24年度における決算ベースで見ると、繰越金が生じておりますが、前年度の調整交付金等の返納な ど調整を行った実績の収支決算で比較すると、決して余裕のある財政事情ではありませんので、税の 引き下げは考えておりません。また、本年度は診療報酬が改正され、医療費の動向は高度医療や感染 症などの突発的な発生により、年度ごとに増減があります。これらの動向を注視しながら、基金の活 用を図るとともに、被保険者に負担増にならないよう、医療費の抑制策に努めてまいりたいと考えて おります。財源の基金への繰り入れは、基金の目的からしてできないものであると解釈をいたしてお ります。   次、2項目め、村上市の減免規定を燕市、阿賀野市の例に倣い改訂していただきたいとのお尋ね についてでございますが、所得の少ない世帯に対しましては、その前年の所得に応じて保険税の7割、 5割、2割を軽減する制度が適用されております。本定例会初日において、国民健康保険税条例の一 部を改正する条例をご承認いただき、この措置が拡大されたところであります。また、疾病、失業、 震災及び火災等の特別な事情がある場合におきましては、今後も現行の条例の規定に基づき減免を行 ってまいります。減免申請を受けるに当たりましては、実態をよくお聞きいたしまして対応してまい ります。   次、3点目、納税緩和制度があることを市民に知らせることを徹底していただきたいとのお尋ね についてでございますが、保険税額の決定時に納税通知書の見方と制度の仕組みを説明したチラシを 同封し、徴収の猶予、減免、納税相談について周知しているところであります。また、市報、ホーム ページでもお知らせをいたしております。   次、4点目、市民の生活を把握できる地元で納税相談に乗るべきで、税徴収機構から脱退してい ただきたいとのお尋ねについてでございますが、新潟県地方税徴収機構は、平成21年度から県と県 内市町村が緊密に連携し、個人住民税を中心とした地方税の滞納額の圧縮に努めるとともに、市町村 職員の徴収技術の向上を図ることを目的として設置をされております。新潟県地方税徴収機構へ引継 ぐ事案は、個人住民税に滞納があり、その総額がおおむね50万円以上で、かつ滞納処分が困難と認 められるものを県税部と協議の上、決定しております。なお、引き継いだ事案以外は、本市では対応 しております。市税等の徴収率の向上や徴収技術の向上のためにも、必要な組織として引き続き職員 を派遣してまいりたいと考えております。   次、2項目め、水害対策についての1点目、横川ダムの放流情報も羽越河川国道事務所に開示し ていただくよう要望していただきたいとのお尋ねについてでございますが、ダム放流情報の自治体へ の通知につきましては、ダム操作規則に基づき、ダムの放流により下流域で急激な河川水位の上昇が 考えられる場合、その影響のある区間に通知するものであり、本市へは影響しないとのことから通知 対象になっておりません。また、荒川支所並びに神林支所には、羽越河川国道事務所の情報端末が配 備されており、横川ダムの放流量等も確認できることから、改めて要望することは考えておりません。   次、2点目、洪水調整シミュレーションをし、情報提供を求めていただきたいとのお尋ねについ てでございますが、大石ダム、横川ダムとも流入量に応じた洪水調整を行うもので、大雨注意報や洪 水警報などによる予備放流を行う操作規則にはなっておりません。そのため、実際の操作のための洪 水調整のシミュレーションは、行わないとのことでした。なお、本市では出水への早期対応にあたり、 気象庁予測雨量から1時間おきに水位予測結果を出力する荒川洪水予測システムのデータなどを活用 させていただくこととしております。   次、3点目、荒川本川の水位上昇で支川溢水がどの程度の雨量で発生するか、どの範囲まで湛水 するのか明らかにしていただきたいとのお尋ねについてでございますが、荒川本川河口部に流入する 支川の堀川は、現状では直接、荒川に合流しており、荒川の水位上昇によっては堀川堤防からの溢水 も考えられますが、その防止のための施設配置等合流地点処理は検討中とのことであります。なお、 平成16年7月の降雨では、堀川自体の溢水はありませんでした。また、その他の小規模な支川は、 樋管等を通じて荒川本川に流入しており、荒川本川で水位上昇した場合、樋門、樋管は本川水が支川 側に逆流しないよう操作を行っております。支川等の溢水に至る降雨量については、降雨分布、降雨 強度、各地形等によりさまざまな状況が考えられるため、明示できる数値は持ち合わせておりません。   次、4点目、石川改修計画の計画水量がなぜ変わったのかとのお尋ねについてでございますが、 昨年9月の定例会におきまして、竹内議員の一般質問にもお答えいたしましたが、基準地点の明神橋 における毎秒430トンという流量に変更があったとの報告は受けておりません。   次、5点目、石川・笛吹川の河川改修を急いでいただきたいとのお尋ねについてでございますが、 毎年村上市河川整備促進協議会において実態を話し合い、その後関係機関に対し、要望活動をしてい るところでありますので、ご理解をいただきたいと思います。   次、6点目と7点目の岩船下大町の早期樋管改修と排水機での排水を可能にとのお尋ねについて でございますが、この施設は当初圃場の湛水対策として設置された施設であります。しかし、現在こ の付近一帯は宅地となり、現在は使用しておりませんが、都市排水としての機能上問題となっている ということであれば、実態を調査の上、対応してしてまいります。   次、8点目、石川下流域でも田んぼダム事業が行われるよう、関係農家組合に要請していただき たいとのお尋ねについてでございますが、現在石川水系では、既に22集落が田んぼダム事業に取り 組んでおります。また、下流域での田んぼダムは、上流域に比べ効果が少なく、現段階では各農家組 合の判断とさせていただきたいと考えております。   次、9点目、山居町での水害対策と排水路整備はどうなるかとのお尋ねについてでございますが、 近年、ゲリラ豪雨と言われるような降雨の際には、たびたび道路や宅地が一時的に冠水することがあ りましたので、昨年度実態調査をいたしましたところであります。本年度は、その調査結果に基づき、 すぐに対応すべきものと長期的に計画を立てて対応していかなければならないものなどを仕分けしな がら検討をしているところであります。   次、3項目め、政府の農政改革に対する見解についてのお尋ねでございますが、国は今年度より 農業を足腰の強い産業としていくための政策と、農業・農村の有する多面的機能の維持・発揮を図る ための政策を車の両輪として推進し、関係者が一体となって課題解決に向けて取り組むこととしてお ります。そのための4つの改革を実施いたします。1つ目は、農地中間管理機構の創設、2つ目は経 営所得安定対策の見直し、3つ目は水田フル活用と米政策の見直し、最後に、日本型直接支払制度の 創設であり、本市としても農業者への制度の周知・活用を強く推進しているものであります。ただ、 水田農業の抱える諸問題に対応する政策であることは理解しておりますが、5年後の生産調整の見直 しに向けた対応については、注視をしてまいらなければならない、そのように考えております。   また、竹内議員ご指摘の規制改革会議が示した農業改革に関する提言については、農業・農村の 衰退につながることも危惧されることから、拙速な見直しにならないよう、地方・現場の意見も十分 に聞いて判断していただきたいと、関係機関等へ強く要望していきたいと考えております。TPPに つきましては、現在難しい交渉が継続しておりますが、それによって米に対する需給の混乱と米価の 下落が進行しているとは確認できません。いずれにしろ国益にかかわることでありますので、今後の 推移について注視していきたいと考えています。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) それでは、お伺いをいたします。   国保税の問題について質疑をしたいと思います。財政課長にお伺いしたいのですが、財政調整基 金、今積み増しているわけですけれども、今回も3億円というような変更がありましたけれども、交 付税の一本算定化によって交付税の収入が減るということで人員削減を年度ごとに行っていますが、 これは年次ごとの目標を突破して、さらに簡単に言えばやめ過ぎているというような状況もあるかと 思いますが、財政課長として財政上のこういった問題についてどういうふうに考えですか。既に交付 税が減った場合についての対策は、合理化対策は進んでいるのではないかと思うのですが、いかがで すか。 〇議長(板垣一徳君) 財政課長。 〇財政課長(菅井晋一君) 合併算定替えに対する財源の準備といいますか、その辺につきましては ご承知のとおり、合併算定替えに対する準備基金ということで、ようやく目標の20億に現在達して おります。ただし、20億というのは一応の今のところ目標でございますし、5年ずつ徐々に減って いきまして、5年間ではトータル70億減るという状況になります。そうすると、やっぱり20億で はまだまだ不足なのかなというふうにも考えております。   それから、人件費といいますか、人員の3割補充というのは、職員の定員管理の方針で今まで来 ておりますので、合併時の計画にもそのとおりになっておりますので、計画どおりに来ているのかな というふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 財政論でもう少しお伺いしたいと思います。   3割補充で減員していった場合、金額的には最終的には幾らぐらいになるのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 財政課長。 〇財政課長(菅井晋一君) ちょっと今はっきりした金額は持っておりませんが、定員管理計画の中 で金額は押さえられておると思います。ただ、財政運営にとっては、人員の削減だけが全てではござ いませんので、全体的な行政改革とか、あらゆる面で健全な財政運営をしていくということが基本と なっているというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) この問題で一言申し上げたいと思います。   交付税でいただく政府からの資金は、主に人件費だというふうに言われております。よく地元の 住民税、その他の収入では、人件費すら間に合わすことができないというふうによく言われました。 ですから、人員削減が順調に進んでいるということであれば、それではちょっと理屈が合わないので はないかなと思います。ですから、いわば住民の皆さん、職員の皆さんが挙げて協力をして人員削減 に取り組んだ、そうして調整基金に積み立てたお金は住民の皆さんに還元すべきだと私は考えます。 これは、やりとりしてもしようがないので、指摘して次に進みます。   昨年6月1日で、国保世帯は1万104世帯ということであります。滞納世帯は1,593世帯、 15.8%の世帯が滞納しています。県内で、去年の統計で5番目に滞納が多い地域であります。他市で は、困って納税相談に来た人に生命保険を解約しても払え、借りてきても払えなどと恫喝ともとられ るような事例がありますが、村上市では税の徴収に当たり、窓口対応はどのようになっておりますか。 簡潔にお願いします。 〇議長(板垣一徳君) 税務課長。 〇税務課長(板垣喜美男君) 滞納整理の関係でありますけれども、一義的には最初に、一番最初に 督促状を発布します。その後に未納のお知らせ、その中では納税相談の通知とか、だんだん額とか反 応がなかった場合は財産の差し押さえの予告だとか、それが終わりまして通告、財産差し押さえの通 知、それから先ほど市長のほうから答弁がありましたが、住民税とかのあった場合、保険税もある場 合も含めてですけれども、徴収機構に引き継ぐケースがございます。その場合は、また別途徴収機構 に引き継ぎますよという予告の文書をお上げしております。引き継いだ後には、引き継ぎましたとい う文書を差し上げ、その都度そういう納税相談、それから連絡等の旨をしていただくように対応して いるところであります。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 保健医療課長にお伺いをいたします。   これは、収納率が恐らく85%程度ということになるわけですが、同じ県北で粟島や関川では収 納率クリアしているわけであります。85%ということですが、92%だと思ったのですが、以下の収 納率ではペナルティーがあるかと思います。ペナルティー額というのはどのくらいか、お伺いをいた します。 〇議長(板垣一徳君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(林 与市次君) 今竹内議員が92%を割るという話でしたけれども、調整交付金 の算定奨励というのがございまして、その奨励によりますと、被保険者数によって率が変わるのです が、村上市の場合は89%から91%を割ると5%の普通調整交付金を減額しますよという奨励になっ ております。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 財政課長に聞けばいいのかな。調整交付金5%減額というのは、金額に して幾らぐらいなのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 税務課長。 〇税務課長(板垣喜美男君) 平成26年度の当初予算で、普通調整交付金4億3,912万9,000円を 計上しております。これがこの額が丸々交付決定を受けた場合の試算ですけれども、5%ということ で2,195万6,000円が減額となる見込みであります。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 事前に税務課のほうに資料もいただいたのですが、生活保護を受給する ような資格があるような貧困世帯、貧困とあえて申し上げますけれども、生活に困っている世帯と同 じ程度の収入で国保税に加入しておられる方が多数いらっしゃいます。180万円以下世帯が……とに かくちょっと資料いろいろもらってごちゃごちゃになってしまいますが、これですね。今度はことし の3月末時点ということで、ちょっと保健医療課とはデータのもとが違うということで税務課からい ただいたのですけれども、180万円以下、33万円から180万円の世帯というのが4,300世帯、全体 の44%の方が該当しています。びっくりするのは、3人以上の加入世帯の方が478世帯もいらっし ゃると。3人以上ということは、生活保護で言うと1カ月13万7,000円程度、これに12を掛けま すと、ほとんどこの方々がこの収入で国保税を支払って、国民年金等も支払って、残った生活費に充 当されるであろう部分と考えますと、ほとんど生活保護費に近いような生活をしていらっしゃるとい うことになります。   私がお願いをしたいのは、市では自殺予防対策を推進するということで条例案も出ていますけれ ども、自殺の原因は経済的な困難が大きいのではないでしょうか。誰に聞けばいいのかよくわからな いのですけれども、今回条例提案する担当は総務課ですか。総務課長お願いします。 〇議長(板垣一徳君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(林 与市次君) 社会的要因の中では、経済的な問題もその要因の1つにあります。 多重債務とかもございます。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 今度は、市長にお伺いをしたいと思います。   生活保護と同程度の収入で暮らしている人が頑張って懸命に生活を維持されているわけですけれ ども、パートタイムに出ている奥さんが病気になってしまったとか、あるいは事業主、商売をしてい る方本人が病気になってしまって、収入が激減をしたというようなことがある場合が往々にして滞納 につながるわけでありますが、生活保護と同程度の収入で暮らしている人が病気や事業不振で払えな くなったら、減額を考えてあげることが必要ではないでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) そういうときのために納税相談がありますので、窓口に来て、あるいは担当 者に納税相談をしていただきたい、そのように思います。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 市長が認めたら、あるいは窓口担当者が認めたらということでは、これ はルールがはっきりしません。税務課長、どうですか。はっきりしたルールがないとやりにくいので はないですか。 〇議長(板垣一徳君) 税務課長。 〇税務課長(板垣喜美男君) 今ほどご指摘の件ですけれども、国民健康保険税の減免要綱というの がございまして、こちらには国民健康保険税条例の中に、14条の中にるる書いてありますが、所得 が病気だとか、それから火災だとか、いろんな形で激減したような場合、減免の対象とすることがで きますので、それらにつきましてはご相談を受けた上で、一時的にまず減免、もしくはそれでも納期 ごとに納められないという場合には、納税計画を立てていただきまして、分割で納付いただくという ような形になると思います。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) この問題で提案申し上げました燕市や阿賀野市、今注目の40年後に残る 自治体であります阿賀野市でありますが、阿賀野市では新潟県一、日本一子育てのしやすい市を目指 すということで市長が発言されているそうでありますが、こうした燕市、阿賀野市では今税務課長が おっしゃったような事柄について事細かく、生活保護費の1.1倍程度では幾ら、1.2倍程度の収入で は幾らというふうに決めております。ですから、窓口で別に税務課長に相談しなくても担当者が判断 できるような仕組みになっています。   やる気がないということでありますので、私はもう一言つけ加えたいと思います。非常に乱暴な 言葉で申しわけないのですが、今の日本の国の税制あるいは村上市のやり方は、江戸時代に生かさず 殺さずという言葉がございました。乱暴で申しわけございません。しかしながら、生きていくことも できなくなるような、夜逃げをしなければならなくなるような税徴収のあり方は、間違っているかと 思います。徴収機構の問題では、県との交渉でそういう逸脱をしたような行為を行うような職員につ いては、名前を挙げて報告をしてくれというふうに言われております。実名で問題発言があった職員 の方は、今いらっしゃらなくなったようでありますが、乱暴な徴収は江戸時代にも劣るのではないか と考えます。前向きにルールを検討されるようにお願いをいたしまして、水害対策について移らさせ ていただきます。   私の論点の、この羽越水害の問題であります。どうも最初から説明をしないとわからないような ので、説明をさせていただきます。現在では、ダムの放流というのは情報がいち早く伝達をされてか ら放流開始されております。ところが、昭和42年8月28日の水害は、下流域の、私存じ上げるの は神林地区でありますけれども、情報がなかったのです。私が昭和四十五、六年、7年、定かでない のでありますが、県知事の回想録を新聞記事で読みました。その県知事の回想録では、深夜に岩船ダ ムの開放を求める要請が来たと、三面ダムの開放を求める要請が来たと。しかしながら、三面ダムを 開放しては村上市は半分沈没すると、朝日村の3分の1、朝日村のことは忘れましたけれども、とい うようなことでありました。降った雨の量でいえば、朝日三面川の上流は3分の1です。荒川の上流 は約3倍、乱暴な言い方ですが、3倍です。そうした中で、苦渋の決断であったと。ダムが崩壊した 場合には甚大な損害が出るから、苦渋の決断であったということでありましたが、しかしながら神林 では、そんなとんでもない水が流れてくるとはわからずに、堤防に取り残された消防団員の方もいま した。そしてまた、住民の人命も失われております。そこで、嫌なことを聞いて申しわけないのです が、把握されておるかと思いましてお聞きしますが、このときにダムの開放が知らされずに、取り残 されてお亡くなりになった消防団員の方、住民の方、何名いらっしゃるのかお答えをお願いしたいと 思います。総務課長わかったら、わからなかったら、では支所長だな。お願いします。 〇議長(板垣一徳君) 神林支所長。 〇神林支所長(鈴木芳晴君) 私もその当時、小学校4年生でございましたけれども、正確な人員に ついては把握してございません。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 大事な事柄でありますので、後で教えていただきたいと思います。   つまり私の論点は、もう十何年やっているわけでありますが、雨量とダム放流の流量が示されて おらず、対策が全くなかったことが被害の拡大につながったということではないかということであり ます。羽越水害の教訓は、天災の一言で片づけるのではなくて、想定、推定をして対策を打つ必要が あるということではないでしょうか。その後、阿賀野川で上流の発電ダムの放流で被害が出ました。 阿賀町に出ました。また、外国でありますけれども、タイでは大変な洪水になりました。私は、まさ に危機管理というのはこういうことを言うのではないかなと考えます。これが危機管理室の仕事では ないでしょうか。水害対策の危機管理体制はどうなっていますか。総務課長、お願いします。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(高田 晃君) 今竹内議員おっしゃる昭和42年の羽越水害の件でありますが、当時の いきさつについてはるる議員のほうからお話しいただきました。激甚災害に指定されるほど非常に大 きな被害をこうむったと。90人ほどの死者、行方不明を出して、そのうちの消防団員も七、八人ぐ らい殉職したというふうには聞いております。ただ、今私どものほうの危機管理の中では、この横川 ダム、大石ダムも含めてですが、羽越国道河川事務所とこの件に関しても常時協議をしているところ であります。今羽越水害と同じような状況になった場合にどうなるかというふうなことで、想定でき ないことはありませんけれども、その後いろんな治水事業も進んでおりますので、条件も変わってお ります。ただ、危機管理とすれば、住民の財産、生命、これを守るために万全の対策をとるために、 今地域防災計画の中でも水防あるいは風水害計画を立てているところであります。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 時間がなくなってきましたので、下大町の排水樋管のことで指摘をした いと思います。これについては、都市整備課でも確認をされているかと思うのですが、地域の住民の 方にもお話を聞きましたし、地域振興局にも相談に行きました。要するに、石川・笛吹川の浸水想定 予想図というやつをこういうふうに参考資料でお渡しいたしましたが、これは上流部、神林地区での 要するに水害、破堤等による水害ということでありますけれども、これがクリアできたとして、当然 明神橋付近の水位は上がるわけです。上がった場合、これは地域振興局の担当者言っておられました けれども、洪水時に水位上昇して被害が出れば村上市の責任だよというふうに指摘をしてきたという ふうに担当者言っておられました。このことについて見解をお聞きしたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 今竹内議員のご指摘の話でございますけれども、私どものほうで 竹内議員がおっしゃる樋門の部分については、もともと農業用の排水を海からの海水が上がってくる と、逆流してくる、当時田んぼが低かった関係で、そういったことで被害出るたびに〔質問終了時間 10分前の予告ブザーあり〕水門を閉じるというふうなことで計画されたものでありますが、今現在 はあそこら辺一体宅地化されていまして、田面よりもかなり高くなっていまして、そういった浸水と いうふうなことには考えにくいというふうなことでそのようにしておりまして、県のほうから村上市 の責任だよというふうなことになれば、その辺もう少し私どもも県のほうにお聞きをして調べてみた いと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 当然伝わっているものだと思ったのが伝わっていなくてびっくりしまし たが、下大町の住民の方にお聞きしました。岩船駅前でも浸水被害あったのですが、同じころにやは り下大町の公会堂付近で、上町一帯の排水が全部あそこに集まってくるので、水が吹き上げてきて床 下浸水まで至ったというようなことをお聞きしています。私が心配するのは、そこなのです。恐らく 今の住宅団地みたいになっているところについては床下浸水程度で、堤防の高さから比べるとそんな ふうに見えますので、何とかクリアできるかもしれません。しかしながら、低いところでは水害が発 生してしまうわけです。下大町の従来の低いところについては、どのようにお考えなのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 42年当時の豪雨以来、大きなそういったことはないものですか ら、今のところ私どものほうに当時のような状況のことの話は来ておりませんので、もし想定される ものがそのようなことであれば、その辺についても私ども土地排水としての実態を調査してみたいと 思っております。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 私ご指摘申し上げたいのは、都市計画と開発が、では下大町の団地の部 分の開発はどう行われたのか、あるいは山居町も同じでありますけれども、今新しく村上市以外の地 域で団地を造成しているようなところには、必ず調整する池がありますよね。何でないのだろうとい うふうにお聞きしましたら、クリアできるような小さい面積で申請してくると、担当部局としては許 可せざるを得ないと、そういうことだそうであります。私のような素人でも、山居町は私今から40 年、50年近く前は、50年前ですね。50年前は高校生でしたから、あの一帯はもう田んぼでした。 そこを埋めてしまえば、雨が降れば、ところがこれは神林と同じような現象ですけれども、線路の下 通って行く排水路は断面積が一緒なわけですから、あふれるに決まっていますよね。だから都市計画 を今後立てるに当たって、駅西の開発の問題もそうですけれども、クリアする面積でずっと申請して きたらオーケー、オーケーと出していくと。しまいには、大きな災害が起きたときには問題になると。 都市計画開発の問題で、やはり振興局の方にお伺いしました。ある場所で都市計画を出すに当たって、 調整池の設計図と違うような実態があると、それでいいのですかと、許可したのは振興局だけれども、 県だけれども、いいのですかと聞いたら、県は何ら差し支えありませんと。もし事実と違うのであれ ば、税制改革をして直していただくだけだというふうにおっしゃっていました。そう言われればまさ にそのとおりなので、間違ったことをしたところは間違ったのを是正すればいいわけです。それで今 後の観点について、ではお聞きしたいと思います。都市計画に基づく開発行為、開発行為におけるそ ういう水害対策について、今後の考え方はどのようにお考えなのか、都市整備課長、気の毒だけれど も、よろしくお願いします。〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 今おっしゃるご質問の件なのですが、都市の開発行為につきまし ては、都市計画法で基準がなされております。村上の場合ですと、3,000平方メートル以上はそうい う開発行為の申請が必要だということになっておりまして、それを審査するに当たりましては、開発 指導要綱というふうなものでやっておりますので、この人が出たからこうだとか、あの人の場合はこ うだとかということはございません。ただ、面積3,000平方メートルを下回るものについては、な かなか私どものほうでは法的に指導する立場になりかねないということがありまして、その辺につき ましては竹内議員と立場を同じにするものでございます。今後のことでありますけれども、今のとこ ろ宅地開発の指導要綱というふうなものは全国的に変わってございませんので、しばらくそれにのっ とってやるというようなことになるかと思います。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 時間ももう少しなので、申し上げます。   政府の新農政改革についてであります。平成26年産米の先物取引の価格が9,000円という価格 が出されて、現在米価下落がとまらない状況ということであります。総理大臣は、世界一大企業が設 けやすい仕組みをつくるということであります。安倍自公政権は、米でも大もうけをできる仕組みを 目指しているというふうに考えます。原価4割下げを言っておりましたが、まさにそのとおりに進行 しているのではないかと思います。私この問題をずっと見ていますと、村会議員に当選させていただ いたころに、ある財界人が経団連ではなくて、もう一つのほうだったと思うのですが、米の場合は生 産量が現在の7割ぐらいになれば大変うまみのあるおいしい仕事になると。おいしいとは言わなかっ たですね。そういうふうに指摘をした財界人がいました。今の動きは、まさにその方向ではないかな と思います。値段をどんどん下げていけば、暴落させれば、やめるところがふえますので、まさにう まみがあるというふうな状況になるかと思います。倒産した農業法人、農協を安く買うという方向で 動いているのではないかなと考えます。   それで新農政改革は、安全でおいしい農産物を安定供給することからかけ離れて、農業と農村潰 しで一路進んでいるかと考えます。今大変話題になっていますが、日本創成会議が40年後に消滅す る自治体として村上市を挙げています。こうした地域壊しの新農政改革は、問題だと考えます。再度 もう一度伺います。市長、いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 決して農業潰しではないと、これからの日本の将来的な農業をどのように生 かしていくかを今まさに検討をしているということでありますので、見解の相違だと思います。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) こんなときだからこそ、行政も一緒になって岩船米をアピールして、全 農丸投げの販売から単協の独自販売なども側面から支援するような施策が必要ではないかなと考えま す。農林水産課長さん、いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 竹内議員おっしゃるとおりでありまして、今の本当に中央の農政改 革の中で、非常に厳しい答申が出ようという中で、単協にこれから任していこうということになりま すと、それぞれの単協がそれぞれの地域でとれた米を販売していかなければならないという中では、 これから市とJA、それから地域農業の皆様と一体となって米を、米価を、岩船米を下げない形でや っていかないと厳しい状況になりますので、一体となってやっていきたいなというふうに思っており ます。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 住んでよかった、生まれてきてよかったと言えるような村上市住民がみ んなそう思えるような村上市〔質問時間終了のブザーあり〕の実現をお願いいたしまして、一般質問 を終わります。   ありがとうございました。 〇議長(板垣一徳君) これで竹内喜代嗣君の一般質問を終わります。   午後1時まで休憩します。            午前11時55分  休 憩                                                        午後 1時00分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。   神林支所長から発言を求められておりますので、これを許します。   神林支所長。 〇神林支所長(鈴木芳晴君) 先ほどの竹内議員より質問のございました昭和42年羽越水害での旧 神林村の犠牲者の人数についてでございますが、消防団員8人、一般村民7人、村外者2人の計17 名でございました。 〇議長(板垣一徳君) ご了承願います。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、3番、板垣千代子さんの一般質問を許します。   3番、板垣千代子さん。           〔3番 板垣千代子君登壇〕 〇3番(板垣千代子君) 公明党の板垣千代子でございます。議長のお許しをいただきましたので、 一般質問をさせていただきます。私の質問は2項目です。   1、難病関連2法(難病の患者に対する医療等に関する法律、児童福祉法の一部を改正する法律) では、難病や子どもの難病(小児慢性特定疾病)に対する医療費助成を大幅に拡充し、総合的に支援 すると聞いています。難病は、1972年に国が「難病対策要綱」を制定して以来、法律に基づかない 研究事業として医療費助成が続いていましたが、初めて法制化されたもので、施行は来年1月の予定 となっています。今回の難病支援は、社会保障と税の一体改革の一環で消費税率の引き上げによる増 収分を活用し、公平で安定的な医療費助成を確立するとありますが、これらの市の対応について伺い ます。   2、雨水利用について。雨水を活用すれば、水資源の有効利用につながるだけでなく、洪水の抑 止や渇水のときの水確保、水道料金の節約など多くの効果が期待されています。既に一部自治体で着 手していると聞いていますが、村上市では雨水の活用についてどのように考えているか、お伺いいた します。   ご答弁の後、再質問をさせていただきます。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、板垣議員の2項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、難病関連2法について。難病の患者に対する医療費等に関する法律及び児童福 祉法の一部を改正する法律では、難病や子どもの難病に対する医療費助成を大幅に拡充し、総合的に 支援すると聞いている。これからの市の対応についてのお尋ねでございますが、この難病関連2法の 主な内容については、現行の56疾患から300疾患に拡大することや、自己負担を3割から2割負担 に引き下げる内容となっており、来年1月から施行するものであります。業務は、新潟県村上保健所 地域保健課が窓口となり、申請を受け付けることとなっております。今後の本市の対応といたしまし ては、対象疾患が拡大されることから、本制度について市報等で市民へ周知する必要があると考えて おります。   次、2項目め、村上市では雨水の活用についてどのように考えているかとのお尋ねについてでご ざいますが、板垣議員が所属しております公明党の提案で成立しました「雨水の利用の促進に関する 法律」、通称「雨水利用促進法」が26年5月1日に施行され、雨水の利用の推進に関し、地方公共 団体の責務として、「その区域の自然的社会的条件に応じて、雨水の利用の推進に関する施策を策定 し、及び実施するよう努めなければならない」と定められました。各家庭で高額な設備投資を必要と しない貯留タンクを設置し、雨水を貯留し、庭木や花壇、家庭菜園への散水に使うなど、雨水を貴重 な資源として活用することにより、渇水時の水確保・水道料金の節約のほか、市街地では豪雨時に雨 水の集中的な流出の抑制に寄与するなど、さまざまな効果が期待できることは板垣議員ご指摘のとお りであると考えます。本市の公共施設におきましては、山辺里小学校の体育館、砂山小学校及び虚空 蔵グリーンパークのトイレで雨水の再利用を行っております。ほかの施設で類似するものとしては、 馬下駐車場の公衆トイレ及び鳴海金山のトイレの手洗いに沢水を貯留し、利用している例があります が、雨水の利用につきましては進んでいないのが現状であります。これは、地下水等が豊富で水不足 ということに対する危機感が薄いことも一因であると考えられます。しかしながら、近年の気候変動 により、ゲリラ豪雨の頻発、また猛暑による渇水なども今後考えられることから、雨水利用推進法に 定められた雨水の利用に関する施策を今後検討していきたいと考えております。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ご答弁ありがとうございました。   それでは、1項目め、難病2法について伺います。ことし5月23日に難病医療費助成法案が成 立いたしました。法成立後、厚生労働省は第3委員会をつくり、助成対象疾患や患者の基準が決めら れます。その後に政令で助成が受けられるわけですが、新たな助成制度は2015年1月実施を目指し ていると聞いております。村上市民の中にも、この法案を心待ちにしている人がいます。まだまだ先 のことのように思われますが、苦しんでいる市民のために今現在考えられることをお聞かせください。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(長 研一君) 市長の答弁の中でも申し上げましたのですけれども、これは県の事業で ございます。ただ、私どものほうとしては、市民の方に広報ということで、市報あるいはホームペー ジなりでの広報を考えておりまして、また村上保健所さんといろいろ協力した中でパンフレット等を いただけましたら、その辺もお配りするような協力進めてまいりたいと考えております。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) 先ほど市長の答弁の中にもございましたが、現在56種類の難病に限って いる医療費助成の対象患者の数はおおむね1,000人に1人以下と少なく、効果的な治療が確立して いないなどの要件に当てはまる300種類程度の病気に拡大するということが言われております。こ の今までの56種類から見ると5倍にもなる数なのですが、この難病についての300という数は多い のですか、少ないのですか、まだまだこの難病の方たちのことを救っていかなければいけないという 立場でいられるか、お聞きしたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(林 与市次君) 議員のお話の中で、300という疾患が対象になるということでご ざいますが、五、六百疾患、まだまだ疾患対象が軽症のものもあると聞いております。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) はっきりした数は、今のところわからないのですけれども、五、六百の難 病疾患があるというお答えだったのですけれども、これに対して国のほうで300というふうな数字 を出されていますけれども、これに対してこれではだめだというような意見がどのようにお考えにな っていますか。 〇議長(板垣一徳君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(林 与市次君) 私のほうもこの対象疾患がこれだけ拡大されるということにつき ましては、大変喜んでおりますけれども、まだまだあるということでございますので、当然要望して いかなければならない問題だと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ありがとうございます。   それでは、この難病となりますと、本当にお金がかかるわけです。働けないということが頭につ きますし、私の知っている方もご主人が難病で、本当に医療費をつくるために朝晩働いているという ような形態の方もいらっしゃるということで、一日も早く、来年の1月からなのですけれども、遅く てもこれは1月から施行されるわけなのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(林 与市次君) 国のほうでは、順次実施していくということで聞いております。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) 今現在国のほうからの説明ということは、来ておりますか。 〇議長(板垣一徳君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(林 与市次君) 私どもの保健医療課、また福祉課のほうには公文書では来ており ません。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ありがとうございます。   本当に心待ちにしていらっしゃる市民の方が、難病ですから、そんなに多くはないのですけれど も、生活の中で難病の家族を養っているということに対しては、本当に大変なことと思います。その 中で、いつぐらいに国からのそのものが来るか、今のところはわからないのです。わからないのです けれども、この56種類から300種類に5倍にも病名がふえるということなのですけれども、この病 名に対して多分これだろうというようなお考えはありますか。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(長 研一君) 細かな病名につきましては、インターネット等で調べるというのしか今 のところできておりません。ですので、夏をめどに開く社会保障審議会の専門部会で決定というよう なことで聞いておりますので、そちらのほうの情報を待っていたいと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) 夏をめどにということなのですけれども、これは保健所のほうから市のほ うに来るわけですか。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(長 研一君) どういう形で来るか、ちょっと今のところわかりませんけれども、保健 所から私どものほうにも連絡は間違いなく来るものと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) この難病については、本当に働いていた方が急に体の変調を起こして働け なくなるということで、今までの収入もぐっと下がってしまう。その点につきまして、難病の方にハ ローワークですとか相談員を派遣して、働ける場所をあっせんするというような考えもあるかと思う のですけれども、その点についてお伺いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(長 研一君) 生活困窮者ということになりまして、そういうことになれば今のところ、 私どものほうの援護担当のほうで行っている分もあるわけですけれども、そちらについても計画今考 えておりまして、それで対処してまいりたいとは考えております。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) すみません、課長。もうちょっと私にわかるように説明をお願いいたしま す。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(長 研一君) そういうことで、収入少なくなられた、失業されたということで、私ど ものほう、援護担当のほうに生活できないということであれば、相談現在のところおいでになられる わけですけれども、そういうときになりますと、いろいろな形で指導しておることはございます。そ れでそれについての新たな仕組みというのも今考えているところでございまして、来年度以降そうい った形でのご相談とも受けられるようになってくると考えております。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) この新たな仕組みということで、ではそのご相談をしたときは、来年1月 前でもいいのですか、以降でなければだめなのですか。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(長 研一君) 今現在ですと、家庭相談という所管もございますし、私どもの援護の担 当のほうで受け持つこともありますので、それはそのときにあわせてご相談いただければいいかと思 っております。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) 市の職員の対応がだんだんよくなってきていらっしゃるというふうに感じ ております。その中でのやはりこういう病気の方に対しての対応は、特に親切にしていただきたいと いうふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。   今ほど私、職業、ハローワークに専門の相談員を配置すると。これは、国の政策だと思うのです けれども、こういう体制が来るというようなことは話の中でありますか。それともなければ、市のほ うでハローワークさんのほうにお願いしていくというようなことになるのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(長 研一君) 市のほうでハローワークさんにお願いするという形でやらせてもらいた いと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ありがとうございます。ぜひなかなかそういう病気ありますと、また再就 職ということに関して、大変難しい立場に置かれますので、ぜひ協力をしていただきたいと思います。   今後の助成ということなのですけれども、この金額に対してはまだわからないわけですね。もし これからのことがわからないのであれば、現在どんな助成を難病の方がいただいているか、教えてい ただきたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(長 研一君) 今現行の部分につきまして、資料を持っているわけですけれども、現在 ですと難病の方で重症患者の方であれば外来、入院ともゼロ、そうしたことで市町村民税非課税の方 という方がおられるわけですけれども、その方もゼロということで、あとは市民税、所得税の金額に 応じまして金額が上昇していくような形になっております。それで、今の一番大きいところで、入院 で2万3,100円という数字私つかんでおりますけれども、これが現行の数字になります。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) この2万3,000円というのは、医療費だけを言っていられるのですか、 それとも生活費も含んでの金額なのですか。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(長 研一君) 食費は別になっておりますので、医療費だけになります。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ありがとうございます。   何分にも来年の1月から施行されるということで、なかなか課長もお答えしにくいところ事細か く教えていただきまして、ありがとうございました。   ちょっと早いのですけれども、2項目めに移らせていただきたいと思います。2項目めですけれ ども、これは雨水利用についてお伺いいたします。この雨水を、雨水を資源と捉えて適正な循環を促 す雨水利用推進法が3月20日衆議院を通過いたしました。雨水を活用すれば、資源の有効利用につ ながるだけでなく、洪水の抑止や渇水のときの水確保、水道料金の節約など多くの効果が期待できる。 既に一部の自治体が着手しているとも聞いていますが、十分な効果を発揮するには国を挙げて取り組 んでいただきたいと思っております。また、多くの自治体では、現在雨水、雨水貯留槽などの設置に 助成金制度を設けているとも聞いています。取り組みを加速させるため、自治体に対して不要となっ た浄化槽、不要となった浄化槽といいますと、砂を入れてもう既に埋めてしまっている浄化槽もある と思うのですけれども、浄化槽の転用を含めた助成の実施を促すとともに、国が財政上の援助をする こととしていると聞いておりますけれども、この点について詳しく教えていただきたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(吉村和昭君) 雨水の利用のために貯留タンクを設置するにつきまして、一部自治体に おきましては助成金制度を設けているところがあります。県内におきましては、長岡市、新潟市、見 附市、妙高市です。それらでは今現在やっていますし、一部では平成25年度で終わるというような 形で聞いております。先ほど議員おっしゃられました浄化槽につきましてですけれども、当地域にお きましては浄化槽を廃止するときにはほとんどの方が穴をあけて、そこに砂を入れて埋まっていると いう方が多いかと思います。今後そういう方につきまして、なかなかそれまた再利用するというのは 非常に難しゅうございますけれども、今後、今下水道の整備によりまして浄化槽を廃止するような方 がいらっしゃるかと思いますけれども、そういう人たちが希望すれば、浄化槽を再利用した形での雨 水の利用というのも可能であると考えられます。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ありがとうございます。   本当に砂を入れて浄化槽は埋めてしまっているというのが大半だと思います。これから貯留槽を 新しく買うといっても、普通はどれぐらいのお値段がするものですか。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(吉村和昭君) お金につきましては、それぞれの質とかによって違いますので、一概に は言えませんけれども、補助金のやっている市町村から見れば、100リットルとか200リットル程 度のものを設置するというふうな形になっておりますし、金額につきましてはまたそれぞれによって 違うかと思っておりますけれども、そんな何十万もするような高額なものではないかと思います。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) それでは、村上市ではこの貯留槽に関しての助成はないわけですよね。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(吉村和昭君) 現在のところ助成はしておりません。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) 先ほど市長の答弁の中にもこの村上の地域は水がいいということで、余り 心配していないようなご答弁でしたけれども、本当にいざとなったときにやはりこの貯留槽があれば どれだけ助かるのかなというふうなことも考えます。みんな水洗トイレになっておりますし、災害時 も使えるのではないかと思いますけれども、災害時はやはり電気が来なければこの貯留槽も使えない ということになりますかね。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(吉村和昭君) 私が把握している貯留槽は、山の雨水を雨どいを通りまして、一部ため ておいて使うという形ですので、電気がなくても使えるというような形だと把握しております。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) それはいいですね。災害時に電気が来なくても使えるとなると、本当にト イレの心配が半分ぐらいになるのではないかというふうに思います。また、災害時には水道施設の損 害などで水が使えなくなるおそれがあるというふうにここにも書いてありますけれども、火事になっ たときに初期消火の水としても使えるというふうに書いてあります。トイレにつきましては、先ほど 教育長とも少しお話をさせていただきましたけれども、学校のトイレ、やはり子どもたち少なくなっ たとはいえ、やはり学校にいるとき、数がかなりの子どもたちがいらっしゃいますし、やはりトイレ のことに関しては、子どもたちはもう神経がぴりぴりしていて、ちょっと汚いと行かない、行かない というような様子も見受けられます。教育長にお伺いしまして、学校の耐震化につきましては来年で 100%ですか、完了をするというようなお話も聞きました。これからの対策としまして、雨水の貯留 タンクを学校、また庁舎、大きな施設のほうに設置していくような考えはないか、考えをお伺いいた します。 〇議長(板垣一徳君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(板垣 圭君) 確かに雨水を利用して、水資源の有効活用ということは非常に大事 なことかと思います。今議員もおっしゃったように、来年度、平成27年度で小学校の耐震化は全て 終了したいということで進んでおりますが、その後につきましては国のほうからそういうような補助 制度もあれば、何らかの形でそこに結びつくようなことがあればそのことも考えていきたいと思いま すが、今、来年度で終了する耐震改修の中でこの雨水を活用した貯留タンクを新たに設置するという のは、ちょっと今の時点では考えてはおりません。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) 市長のほうにお伺いいたします。   この学校のほうの雨水利用のほうでは、今ご答弁いただきましたけれども、庁舎または大きな施 設に対して、この雨水の貯留槽をこれから設けていくようなお考えはございませんか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まず、先ほどからお話を伺っておりますと、浄化槽という話も出てきました が、恐らく浄化槽に砂を入れて、そして埋めてしまうというのは、浄化槽を貯留槽にするにはやはり においするのではないかな、そういうことがあって浄化槽は適していないと私考えておりますし、ま た学校施設に雨水の貯留槽ということになりますと、当然貯留槽を雨水を利用してするということは、 落下を利用してやるわけですので、ある程度高いところに貯留槽を置かなければならないということ になってきますので、そういう点あるいは衛生面等も含めて、やはりクリアしなければならない課題 がまだまだあるのではないかと。法律ができたばかりですので、私どもも勉強させていただきたいと 思っておりますし、まだそういう問題をクリアしてからということになるのではないかなと、そのよ うに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) 課長の答弁、また市長の答弁、とてもよくわかるのですけれども、やはり 早目にこういう問題については取りかかっていったほうがいいのではないかというふうに考えており ます。また、ことしみたいな大雨が降っていると、雨水に頼る必要はないのではないかという考えも 出てくるかと思いますけれども、やはり流す水からためる水、ためて使う水というような考えを新た に持っていただければなというふうに考えております。その中で、とにかく今トイレで使っている水 は、飲んでも全然差しさわりのないきれいな水を毎日どっと流しているというような生活をしていま す。本当に幸せな村上市だと思います。その中で、やはり財産ですよね。水も財産だと思うのです。 その財産を大切に使っていくというような形を子どもたちにも教えていくべきだと考えております。 その中で、この雨水の法律に関して、地方公共団体による助成ということで、第15条に地方公共団 体はその地域の自然的、社会的条件に応じて雨水を一時的に貯留するための施設の設置、不要となっ た浄化槽は今ほど市長は適していないというふうにご答弁いただきましたので、当該施設への転用、 その他の雨水の利用のための施設の整備について助成を行うよう努めるものとすると。これは、国か らの助成だと思うのですけれども、国からの助成があれば新たに庁舎、また学校に対してつくってい くお考えはありますか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほども申し上げましたとおり、平成26年5月1日から施行される法律で すので……そうですよね。           〔「25年」と呼ぶ者あり〕 〇市長(大滝平正君) 平成26年の5月1日。           〔「はい、そうです」と呼ぶ者あり〕 〇市長(大滝平正君) 板垣さん所属している公明党からの提案でございますので、一番詳しいので はないかなと、そのように思っておりますが、まずやはり我々が先ほど来申し上げているように、子 どもたちにそれを使わせる、あるいは手洗いに使う、いろいろなところに使うには、それだけのデー タをやはり取りそろえて、しっかりと安全面、衛生面での対応がきちんとできた段階で取り組みをし ていきたい。すぐ飛びつくということは、ちょっと拙速過ぎるので避けたいと、そのように考えてお ります。非常に大事なことです。雨も雪も資源です。それらをこれからしっかりと大事に使っていく、 そのことについては私も同感でございます。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ありがとうございました。   このことに関しては、与党だけではなく、野党全ての党が賛成して、この法案を利用していくべ きだというふうに一致しておりますし、ぜひ大事な資源を使って子どもたちに使ってもらいたい、ま た災害のあったときに本当に強い力になるかと思いますので、ぜひお願いしたいと思います。   それでは、少し早いのですけれども、私の一般質問は以上といたします。ありがとうございまし た。 〇議長(板垣一徳君) これで板垣千代子さんの一般質問を終わります。   午後1時55分まで休憩します。           午後 1時38分  休 憩                                                        午後 1時55分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、8番、小杉和也君の一般質問を許します。   8番、小杉和也君。           〔8番 小杉和也君登壇〕 〇8番(小杉和也君) 議長のお許しをいただきましたので、一般質問させていただきます。   私の質問は、3項目ございます。1項目めは、地域資源についてであります。地域間競争に勝ち 残るには、地域資源を生かし、地域のブランド力を強めていかなければなりません。地域資源とは、 自然資源のほか、人的な資源を含めて特定の地域に存在する特徴的なもので、活用が可能なものと捉 えられています。新潟県の地域産業資源は、平成25年1月30日現在、農林水産業62、鉱工業品55、 観光資源173の合計290が指定されており、村上市も数多くの指定を受けています。今までこの地 域資源をどのように生かし、今後はどのような活用やPRを考えているのかをお伺いいたします。   2項目めは、人材の確保及び育成についてであります。人口減少や地方の若年女性の減少が社会 問題となっています。人口が減る中、今後は人材の確保面でも問題が出てくると考えられます。村上 のお祭りも国の重要無形民俗文化財指定を受けるために、着々と準備を進めております。市内には、 文化財や歴史的に貴重なものも多く、専門的な知識を持った人の後継者育成も重要な課題となってく ると考えられます。村上市における文化、医療、商工業、農林水産業など、市職員及び市全体におけ る人材の確保や育成を市ではどのように捉え、どのように取り組んでいこうと考えているのかをお伺 いいたします。   3項目めは、観光振興についてであります。今月で新潟ディスティネーションキャンペーン(新 潟DC)が終了しますが、この期間に計画した観光振興策は効果を発揮していますか。また、こうい ったキャンペーンだけでなく、今後、力を入れてアピールする地域はどこを想定し、どのような取り 組みを考えていますか。さらに、来年春に開業予定の北陸新幹線に対して観光面ではどのような考え 方を持っているのかをお伺いいたします。   以上、3項目の質問ですので、よろしくお願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、小杉議員の3項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に、1項目め、地域資源について、その活用方法やPRについてのお尋ねでございますが、 農林水産物におきましては、市地産地消推進協議会における認証制度などの普及・啓発活動や市産材 利用住宅等建築奨励事業による地元産材への支援、また越後むらかみFOOD(風土)プライド食の モデル地域構築計画協議会における啓発活動を行いながら、地域資源のPRに努めてまいりました。 鉱工業品では、海水塩、どぶろく、羽越しな布、村上木彫堆朱が指定されており、ことしで33回目 となった新潟三越での村上市・県北の観光と物産まつりや大宮駅などでの特産品の販売などを通して、 これら地域資源を含め、本市特産品のPRに努めているところであります。   また、産業元気づくり事業により、新品種、新製品開発、初期段階の販売促進などに対しても補 助制度を設けており、これまでも販路拡大に向けた商談会への製品の出展や新製品開発などに対して 補助を行っております。観光資源では、瀬波温泉、笹川流れ、町屋など本市観光の重要な拠点が指定 されており、村上市観光協会等と連携しながら、観光商談会への参加や旅行会社・マスコミへのプロ モーションを行っております。本市の魅力ある地域観光資源を最大限に生かすためには、食のイベン ト、物産展、観光宣伝をあわせて実施するなど、農林水産業、鉱工業品及び観光資源を連携させ、相 乗効果を引き出すことが重要と考えております。   次、2項目め、人材の確保及び育成についてのお尋ねでございますが、文化、医療、産業等市内 の各分野において、人口減少や団塊の世代の大量退職に伴い、知識・経験・技術などが一挙に空洞化 することに対し危機感を持っております。特に専門的な知識・技術を持った人材の確保・育成につい ては、各分野によって具体的な方策は異なるものの、本市を含め関係する団体が連携して人材育成を 図ることが重要と考えております。新たな人材を確保するためには、対外的に各業種の魅力を個別に アピールすることはもちろんでございますが、地域全体としての魅力や価値を発信することが必要と なります。また、第一線を退いた方の経験・知識や伝統的な技術を生かしてもらう機会を創出し、次 世代に引き継ぐため、具体的かつ総合的な方策を検討していきたいと考えております。   次、3項目め、観光振興についてのお尋ねでございますが、4月から開催されております新潟デ ィスティネーションキャンペーンに関連した活動といたしましては、春のパンフレットを作成して配 付したほか、各種団体と連携しながら、さいたま市、仙台市及び新潟市で開催されるイベントに積極 的に参加し、観光PRを行ってまいりました。また、特別列車乗客へのPR対応、さらに駅からハイ キングの春の新コースの開設、物産展でのJRブース設置など、JRや各種団体とも連携しながら、 観光誘客に努めているところであります。例年、入込客数調査を7月に実施していることから、現時 点での入込客数は把握しておりませんが、JRからは5月中にJRとしての新潟県への送客目標はク リアされたとお伺いしており、本市においては昨年度と比較して増加するものと期待をいたしており ます。内陸県であり、人口の多い埼玉県での観光宣伝は、これまでどおり継続してまいりますが、4 月に仙台市で新潟県観光協会主催のイベントに参加した際、多くのお客様から村上へ行ってみたいと の声が聞かれましたので、今後特に力を入れていく地域の一つとして考えていく必要があると考えて おります。さらには、北陸新幹線開通に伴い、本県並びに本市への観光客数の減少が叫ばれているこ とから、市観光協会、観光諸団体はもとより、きらきら羽越観光圏を構成する山形県、秋田県の市町 村と連携をしながら、本圏域の魅力を高め、北陸圏及び関西圏からの誘客を積極的に推進してまいり ます。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) では、再質問いたします。   通告書にも書いたとおり、ここに新潟県の地域産業資源、これ平成25年1月30日現在なので すが、農林水産業62、鉱工業品55、観光資源173の合計290が指定されていますけれども、先ほ ど答弁にもありましたけれども、新潟県内の伝統的工芸品もたくさん指定されているのです。市長に まずちょっとお伺いしたいのですけれども、国の伝統的工芸品というのは、指定される要件がちょっ とあるのですけれども、どのようなものか、もしご存じであればお伺いしたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 全てが承知をいたしておるわけではございませんが、まず1つには100年 以上の歴史に裏づけられた技術等が一番最優先されるものと、私もしな布を指定を受けるときに携わ りましたので、そのような認識を持っております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 全くそのとおりで、100年の歴史がないと指定されません。正確には、伝統 的工芸品産業の振興に関する法律、伝産法というのがありまして、それによりますと、1つとして、 市として日常生活で使われるものであると。2つ目に、製造過程の主要部分が手づくりであると。3 つ目、先ほど市長も言われましたけれども、100年以上継続しており、伝統的技術または技法によっ て製造されている。4つ目としまして、伝統的に使用されてきた原材料を使う。5つ目に、一定の地 域で産地を形成しているとなっております。伝統的工芸品は、全国で今3つ最近指定が追加されまし て、218の産地が指定されていまして、全国で一番数が多いのがさすがに歴史のある京都で17です。 新潟県は、何番目だと思いますか。実は、新潟県は全国で2番目なのです。16の指定を受けており ます。3位が沖縄の14、4位が東京の13となっております。村上市では、先ほど答弁にもありまし たけれども、村上木彫堆朱と羽越しな布、しな布のほうは平成17年に指定を受けております。全国 の産地、218あるわけですけれども、同じ市で2つの指定を受けているというところは大変少ないの です。1つのところで1つの指定を受けているというのがほとんどですので、あと伝統的工芸品がそ の地域の資源に根差したものが多うございます。例えば村上木彫堆朱は、全国で唯一漆という名前の つく漆山神社、朝日の蒲萄地内ですけれども、そういう神社があるくらい漆の生産が多く、江戸時代 には生産量が日本一にもなったという記述もございます。あと徳川将軍家への献上品として、漆奉行 も置いたことがあると、村上藩におきまして。春に堆朱業界の三野原さんが叙勲を受けましたけれど も、業界では6人目の叙勲の方となります。その産地固有の伝統工芸の保存、技術、技法の研さんに 努力し、そのわざを後世の代に伝えるのが伝統工芸師という資格でございまして、昨年の秋、県の伝 統工芸師大会が村上で開かれましたときに、市長にもおいでいただいたのですけれども、そのときの 感想はいかがだったでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) やっぱり地域の伝統に裏打ちされた、非常に技術力の高い、あるいはその伝 統に誇りを持った方々が非常に多いなと敬服をいたしたところでございます。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) この伝統工芸師というのは、認定されると大変大きな意味を持ちまして、ブ ランド力の強化につながるのです。私が通告書に書きましたブランド力を強化していくというような 部分につながっていくのです。現在、村上木彫堆朱は、伝統工芸師が18名、私もその認定を受けて いるのですけれども、羽越しな布は残念ながら平成17年で歴史も浅いですので、伝統工芸師が一人 もいらっしゃらないのです。ここで山北の支所長にお伺いしますけれども、現在の羽越しな布の現状 はどうなっているのかをお伺いしたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 山北支所長。 〇山北支所長(斎藤寿昭君) 技術、機織り関係の技術者の関係でございますけれども、山熊田に3 名ほど、それから雷にもおりまして、そちらも5人ほど機を織る方々がいらっしゃいます。織る関係 では8名ほど、あと糸を紡ぐ関係の仕事に山熊田、雷ともに5人ほどで、10名ほどあったかと思っ ております。大変高齢化が進んでおりまして、伝統の継承にちょっと不安があるというふうな話を以 前に聞かせてもらっております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 市長も昨年の村上の大会、県大会に参加されておわかりだと思うのですけれ ども、羽越しな布の方は伝統工芸師がいらっしゃらないので、本来であれば参加できないわけですけ れども、特別にゲストとしてお招きしまして、実演もしていただいたのです。それで参加していた他 産地の塩沢つむぎ、小千谷つむぎ、十日町ちぢみ、県内のそういう織物関係の方ですけれども、その 方々もぜひ羽越しな布の伝統工芸師をと言っておりまして、認定を目指すのであれば幾らでも協力す るよと言っておりました。先ほど伝統工芸師を受けるとブランド力が増すと、あと支所長のほうから なかなか高齢化になっているということですけれども、ブランドとしてひとつ工芸師の認定を受けま して、その後続く人をぜひとも何かつくっていただければと思うのですけれども、こういう伝統工芸 師の認定を目指すという部分について市長はどのようにお考えでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) この伝統工芸師につきましても、我々も再三お願いをしたのです。持ってい る方々、携わっている方々に。だけれども、無理だというようなことでございまして、諦めた経緯が あるわけでございますが、以前に織り姫を募集いたしまして、その織り姫が地元に山北に嫁いで、所 帯を持って子どもも今育ち盛りでございますので、そういう方々が子育ても終わった段階で、また再 度市内に携わっていただけるというようなことであれば、伝統工芸師にチャレンジするのではないか なと期待をいたしておるところでございます。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 私もその大会のときいらしたときに聞いたのが、伝統工芸師の最低のまず実 技経験が10年以上ということになっていますので、そういった実務経験とか技術というのはすごく もうクリアされていますし、どこに行っても多分合格されるのだろうと。それで筆記試験もあるので す、伝統工芸師というのは。この辺がやっぱりネックになっているようなことを言われていましたけ れども、筆記試験もみなし認定というような制度もございますので、そういったものをとりながら進 めていっていただいて、今市長が織り姫の方でいたというふうに言われていますけれども、やはり先 輩がとっていないのに自分がということもなかなかできないと思いますので、その辺のところをぜひ、 あと伝統工芸師というのは、男社会でまだまだございまして、女性が約15%以下なのです、全国の 中で。女性展というのもあるのです、伝統工芸師の大会の中には。ですので、そういったところにも 出ていってPRすることができますので、その辺のところ1回だめだったかもしれませんけれども、 再度そういったことのお願いをするというような市長の心づもりありますでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 心づもりはものすごく持っています。ただ、先ほど支所長からもお話ありま したが、今平均七十四、五くらいになっているのではないかな。そのくらいの年齢の方々がしな布に 携わっているということになってきますと、なかなか難しい面もあるということでございますので、 説得をするには並大抵ではないなと、そのように思っておりますが、また再度これを機会に話をして みたいと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 話をしてみたいということは、やらせるということでいいでしょうか。いか がでしょう。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) いや、先ほど申し上げたように、年齢から見てやらせるというわけにはいき ません。           〔「話を持っていきますかということ」と呼ぶ者あり〕 〇市長(大滝平正君) 話は、多分この前、去年伝統工芸師大会に出て、何らか恐らく感触はつかん でいると思いますので、そのときもお話ししたのですけれども、もう俺はこんな年になってというこ とが必ず出てきますので、それらについて話をしていかなければならないなと、そのように捉えてお ります。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 今市長から心強い言葉がありましたので、だからその筆記試験の部分だと思 うのです。だからいろんな制度があるのです、みなし認定と私言いましたけれども。そういったこと で、やはり伝統が崩れていく、後継者が亡くなっていくというのは、やはり国にとっても損失になり ますので、市長があんなふうに言われましたので、山北支所長いかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 山北支所長。 〇山北支所長(斎藤寿昭君) 私どもも市長と同様、伝統を守るために指定の際に頭を下げてお願い してきたところでございますけれども、先ほどのおっしゃいました筆記試験のことが非常に気になっ て、なかなか受験できないという環境ございましたので、なお引き続き今お聞きしましたみなし認定 の関係をさらに調べて、お薦めの話を持ってまいりたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 地域ブランドを強めるために、伝統工芸品に指定されている村上木彫堆朱や 羽越しな布の具体的な今後のPR方法をどのように考えているのか、商工観光課長に伺います。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(佐藤憲昭君) PRにつきましては、これまで春の漆、堆朱まつりもそうなのです が、やはり新たな、伝統産業はよろしいのですが、伝統産業プラス新たな商品開発といいましょうか、 そちらのほうもあわせて行っていきたいと。それによりまして、より身近な伝統産業としてお一人お 一人が日々の生活でお使いになる、購買力もふえるのでなかろうかというふうに思っております。そ のようなことを今時点では考えております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 市長室の前の秘書室のところの名刺受けは堆朱ですよね。あともっとそのし な布とかもいろんな形で、細かいものもいろいろ市役所の内部の中で使えると思うのですけれども、 その辺商工観光課長、いかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(佐藤憲昭君) 議員ご指摘のように、市長室の秘書室の前には名刺入れがございま す。そのような格好で、堆朱のまちということを、それと秘書室のテーブルクロスにはしな布が当然 置いてありますので、来訪者に対してのPRも当然ながら、市役所においでになった際に観光客、ま たは市外の方々にそういった伝統工芸を知っていただくような機会を内部で検討していかなければな らないかなというふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) ブランド力を高めるののもう一つには、私はやっぱりトップセールスもある のかなと思っております。トップセールスでPRしてブランド力を上げることも必要だろうと。ここ に第22回のジャパン漆サミットの冊子がございます。平成24年に長野県の塩尻市で開催されまし た。これ2年に1度開催されるのですけれども、今年度は第23回の大会が秋に秋田県で開催されま す。ちなみに、平成24年のときには、ここに出席者名簿があるのですけれども、秋田県湯沢市、川 連漆器ですけれども、これは市長が出席しております。石川県輪島市輪島塗、これは副市長が出席し ております。石川県、同じ加賀市、山中漆器、これも市長が出席しております。和歌山県海南市、紀 州漆器、これは副市長が出席しております。自治体のトップが参加して情報交換とかトップセールス を行っているのですけれども、市長、この辺についていかがお考えでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) それは、大変重要なことだと思っております。私もしな布につきましては、 実はこのしな布といいますのは、竹下内閣のときだと思いますが、地域ビジョン、一村一品運動とい う制度ができまして、それに手を挙げてずっと長く息づいて今日に至っている経緯がございます。多 分そのときに取り組んだ事業では、今でもやっているのがこのくらいしかないのではないかなと思う くらい、そしてデパートにもかなり売り込みにも行きました。最初は、さんざんたるものでした。な ぜさんざんたるものかというと、麦わら帽子とかああいうものと帽子を間違えているのです。麦わら 帽子と同じように、なぜこんな高いのだとか、そういうようなことで非常に困ったなと思った時期も ありましたが、ようやくここまで来たというようなことでございまして、当然のことながら販路につ きましても非常に高価なもの、あるいは非常に個性のあるものでありますので、どこへ行っても売れ るというものではないなと、そのように捉えておりまして、適時行っていいところにはトップセール として行ってまいりたいと思っておりますし、また使っていただくところには使っていただきたい、 そのように考えて取り組みをしていきたいと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 先日行われました三越での物産展で、しな布の帽子はもう完売でした、すぐ。 それだけ人気あるのです、今。市長が私の質問にお答えになっていないのは、そのジャパンサミット、 出席これだけほかの自治体の方がされているので、市長もどうですか、出席されて。そういう情報収 集をしてきてはいかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 日程調整もありますので、平成26年、ことしは……           〔「10月」と呼ぶ者あり〕 〇市長(大滝平正君) 10月、10月だとちょっと日程の調整をして、できれば秋田でありますので、 そう遠いところではないので、足を運ぶことができれば運んで、ほかの様子も見ていきたいなと、そ のように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 仮に市長、副市長、日程合わなければどなた、どなたというと商工観光課長 になるのかもしれませんけれども、ぜひとも派遣して、そういった状況、今まで一回も出ていないと 思います。副市長、いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) このサミットにつきまして、私会津若松で開催されたときに行ってき た覚えがあります。合併後であります。だから平成20年か平成21年だと思いますけれども、その 中でいろいろ漆サミットといいますか、そういう形での伝統工芸、いろんな問題点、また後継者の対 策等、それらについていろいろ情報交換した覚えがございます。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) では、ことしもぜひ行政のほうから行っていただいて、それを持ち帰ってい ただきたい。平成20年ですから、もう随分たっていますので、状況は大きく変わっていますので、 ぜひとも市長、どなたかやりますよね。いかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) できれば私が行きますし、私が行けなければ副市長、担当課長等を派遣させ たいと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) よろしくお願いします。   最近は、こういう外国人の方に日本の工芸が人気になってきているのです。市長がさっきどこに アプローチしたらいいかというようなこと言われていましたけれども、実際に東京の赤坂のほうに全 国の伝統的工芸品を販売する伝統工芸青山スクエアというところがあるのです。ここは、外国人のお 客様がすごく購入が多いのです。伝統工芸青山スクエアというところです。瀬波温泉も今、外国人の 旅行客を呼び込むインバウンドを進めておりますよね。将来の交流人口の増加のためにも、やはり今 のうちに魅力を磨いてブランド力をつけておく、そういう外国人に対してのアプローチも大事なのか なと思いますけれども、市長いかがでしょう。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今おっしゃった青山も行ってきておりますし、よく私どもが利用する、また 展示して販売するのがネスパスでありまして、そういうような東京のファッションの先端を行くよう な土地にも足を運んでいっているという現状でありますので、もっともっと幅広く、東京事務所、新 潟県ありますので、それらを利用をさせていただきながら、情報を得ていきたいなと、そのように考 えております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 地域資源で有名なのは、今お話ししていた以外にも、自然とか歴史的建造物 というのは、やはり集客力が強いなと思っております。先ほど佐藤重陽議員もお話ししていましたけ れども、村上市には大葉沢城とかいろいろな城跡があるわけですけれども、53年に国の史跡に指定 された平林城跡というのもあるのです。これは、中世の山城の史跡としては、すごく良好な状態で残 っていて、大変価値のあるものだと聞いているのですけれども、神林支所長にお伺いしますが、現在 の状況とかはどんなになっているか、お答えください。 〇議長(板垣一徳君) 神林支所長。 〇神林支所長(鈴木芳晴君) 現在でも昭和29年に設立されました平林城跡保存会の方々、今年で 60周年を迎えまして、その方々が約90名ぐらいの会員でございますか、その方々、ボランティア活 動で史跡等の行く道路等の整備または草刈り等を行って史跡を守っているという状況をお聞きしてお ります。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) きょうの新聞の社説にも、県内各地にある城跡も磨き上げることでふるさと の歴史を再認識でき、地域活性化の拠点につながる可能性があると新聞の社説にも書いてありました。 この辺のところ、市長はどのように活用してPRしていくのかというようなお考えはありますでしょ うか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほど大葉沢のお話もございました。非常に最近今小杉議員がおっしゃるよ うに、歴史に興味を持つ人々あるいは城跡に興味を持つ人々、あるいは通称歴女とも言われる方々も 非常に多くふえてきているというようなことで、この村上は非常にそういう面からいきますと、恵ま れた地域であります。大葉沢城はありますし、村上城ありますし、また今平林の城跡があるというよ うなことでございまして、それらをネットワークで結んでいけば非常におもしろい観光スポットにな ってくるのではないかなと、そのように考えていくべきだろうなと、そのように捉えております。今 平林城ありましたが、新潟日報にも60周年事業として講演会開いたというような新聞記事も載って おりまして、非常に一生懸命取り組んでいるわけでございますので、それらを活用していく必要があ るなと、そのように捉えております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 今市長の答弁にもありましたように、中高年の方のトレッキングも非常に盛 んですし、1時間ぐらいで山頂まで行きますので、あと地域の資源のところで農林水産物余り触れな くて申しわけなかったですけれども、それは今度また触れるとして、そういったものともかみ合わせ て、コシヒカリのおにぎりを出すとかそんなこともできますし、何かまちづくり協議会のほうでも年 中行事食復元事業なんていうのもやられているようですので、その辺をうまく絡めてPRできればな と思いますので、ぜひともその辺のところをしっかりと進めてください。   次に、人材についてですけれども、村上市では歴史と文化の魅力あふれるというものがいっぱい ございまして、専門知識を持った人の人材確保や育成に力を注がなければならないと、私も通告書に も書いたのですけれども、まず人材確保の部分に入る前に、ここに通告書にも書きました国の重要無 形民俗文化財指定を受けるための準備というものが進んでいると思うのですが、生涯学習課長、この 辺のところはご存じでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(田嶋雄洋君) 通告書のほうで指定を受けておりました村上の祭りのほうの指定に つきましては、昨年度、それから今年度、来年度の3年間で調査を進めているところでございます。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) この辺本当に専門的な知識とか、文化庁とのやりとり、専門的なところとの やりとりが必要になると思うのですが、市の職員の体制的には大丈夫でしょうか。いかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(田嶋雄洋君) 職員は、文化行政推進室のものが担当しておりますが、そのほかに 報告書等を作成するに当たっては、各県の文化行政のほうの担当の職員も指導を受けておりますし、 それから市内の郷土史等の専門家の方も委員になっていただいて、報告書の執筆に当たっていただく という予定になっております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 平成26年の4月に文化財の専門職の職員も採用されましたよね。違いまし たか、副市長、いかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 3名が応募しまして、1名を採用して、今現在いろいろ史跡の調査、 また研究に当たっているところであります。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) そういった意味では、こういった文化的なものにスポットを当てていく、そ の文化庁との対応なんかでもそういう専門職の人というのは必要だと思いますので、今後とも文化財 の部分に限らず、人材の部分は少ない採用かもしれませんけれども、その中である程度先を考えた採 用もひとつ考えていただきたいなと思っております。本当にさっき市長も言われましたように、昨年 村上城主の本庄繁長公の没後400年祭もあったのですけれども、そのときも歴女と呼ばれる方々が 来たり、市内の方も本当に関心があるのだなと。平林城主だった色部氏とか大葉沢城主だった鮎川氏 とか、本当にメジャーな方というのは結構皆さん研究されているので、最近は何か埋もれたというの でしょうか、そういう方々にスポットを当ててというような人も多くなっているというふうには聞い ております。おしゃぎり会館でもよく歴史講座とかやりますと、かなり多くの方が参加されて、地元 の方もすごく感心があるのだなと思うのですけれども、ちょっと聞いたのが古文書を読める人が少な くなっているのだというようなことで、今何か教室も開いているようなのですけれどもやはりその辺 文化的なものとか歴史的なものを生かすには、そういった人材なんかも育てていく必要があるのかな と思うのですけれども、その辺について生涯学習課長、いかがお考えですか。 〇議長(板垣一徳君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(田嶋雄洋君) 今村上地区におきましては、郷土史の研究会の実施グループができ ておりまして、古文書の研究等をやっております。それから、荒川地区の公民館のほうでは、古文書 の勉強会、公民館主催で実施しております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 歴史的なものが大変多いというふうに言われていましたので、そういうとこ ろを見るとか山に登るというトレッキングとかの、その先に多分趣味が講じてみたいな、古文書を読 むようなミニ講座というのでしょうか、そんなのも盛り込んだら歴史のまち村上というようなことを PRできると思いますし、今観光案内とかされているのでガイドの方が育っています。多分こういう 古文書なんかの部分の切り口でいけば、もっと別な発信ができるのではないかなと私考えるのですけ れども、市長はどのようにお考えでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今、さっきからお話が出ております歴史に興味がある、あるいはお城跡に興 味がある歴女の皆さんが本当に何を望んでいるのかというと、古文書をその中に入れたら果たしてそ れが本当にその人たちが望むべきものなのかなと、そういう考え方に立つと必ずしもそうではないの ではないかなと。マスコミの影響も非常に大きいと思います。ドラマ今「軍師官兵衛」やっています けれども、そういう観点から古文書を読むというのは非常に大切なことでありますので、その前に古 文書を今おっしゃったように、地元にそういう人たちを養成、育成するのが先でありまして、その先 にそういうものが見えてくるのではないかなと、そのように捉えております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 私は、全く同じようなこと言ったつもりだったのですが、ちょっと言い方が うまくなかったでしょうか。まず、地元のそういう人材を育成して、その先にこういったことの新し い魅力づくりもあるのではないですかというようなことを言ったのです。だから言っていることはま さに同じことなので、そのためになぜあるかというと、やっぱり古文書を読める方というのは結構上 の方が多いですよね、生涯学習課長、いかがですか。高齢の方が多いのかな。 〇議長(板垣一徳君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(田嶋雄洋君) 参加されている方を見ますと、年齢層の高い方がおられるようでご ざいます。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 講師の方はどうですか。講師というか、教えられている方とかも、ですので 急がないとそういう人材が育たないうちに、もう何も読めなくなってしまうというようなことが心配 されるのですけれども、いかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 生涯学習課長。〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕 〇生涯学習課長(田嶋雄洋君) 私もそのように危惧しております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) ですので、今からまずそういったことも先を見越したそういう人材育成とい うのでしょうか、そういったこともぜひ取り組んでいただければと思いますし、そこに新たな1項目 めのブランドの強化ではありませんけれども、歴史のまちというのをそんなふうに売り出していくこ ともできるのかなと思っております。   それから、人材確保及び育成の面でいろいろ資料を集めていましたら、これ皆さんのお手元に議 長の許可を得まして、佐渡市の取り組みを配らせていただいたのですけれども、大変すばらしい取り 組みをされているなと。通告書の中には、文化、医療とかの人材確保ということも書いたのですけれ ども、村上市の岩船地内に専門学校が建つ計画でありますけれども、この辺のところわかる方はいら っしゃいますか、進捗みたいなのというのは。市長、わかりますか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 進捗状況といいましても、私ども把握しているのは建物の入札が上がったと いうことでございます。 〇議長(板垣一徳君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 大体岩船地内に土地は決まったということを伺っておりますし、それ に対する専門の先生方が8名とか、ちょっとはっきりした数字はあれですけれども、8名を確保しな ければならないということでありましたけれども、さまざま手を尽くして確保できたということで報 告を受けています。また、実習する先についてもめどがついたというようなことの報告をいただいて おります。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 実は、村上出身の子で厚生連の佐渡の看護専門学校に入学して、村上に帰ろ うと考えていた子がいるのですけれども、学生がいるのですけれども、こういったいろいろな手厚い ものを見ますと、ちょっと気持ちが揺らいでいると。学校ができたからといってうかうかしていると、 そこに学んだ学生たちも医療の人材の生徒たちが流出するのではないかと。まして若年の女性の減少 が叫ばれていますので、看護師を目指す方というのは比較的若い女性が多いのだろうなと思いますの で、こういった人材を村上で学んでいただいて、村上の医療の機関でその力を発揮してほしいと思う のですけれども、その辺のところについてはいかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今看護学校が開校するということでございますので、卒業するまでには何年 もかかるわけですので、幸い村上には第2次医療機関、厚生連村上総合病院がありますし、また近く には県立坂町病院あるいは瀬波病院、ここもどこも看護師不足で悩んでおりますので、それらとタイ アップしながら、どうしても卒業した方々には地域に残っていただくような、そういうような市とし ても協力をしていく必要があるということは痛感をいたしております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 現在のところの具体的な支援策は、何かあるのでしょうか。もう佐渡はこん なふうにぼおんと打ち出していますけれども、村上市はこれからですか、今の答弁のとおり。いかが ですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今現在は、具体的に村上市としてこういう支援しますということはございま せん。ただ、これから開校するに当たりまして、いろいろな問題が話し合われますので、そのときに そういう話も出てくるということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 早く手を打たないと、本当に流出してしまいかねませんので、これ見ていま したら結構前の一般質問でも縦割りがというような話が出ていましたけれども、多分いろんな課がこ の場合は連携して横断的にやっているのかなと思うのです。そして、もう形としてこういうふうに打 ち出して、人材確保に懸命だと思うのです。この辺〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕のとこ ろ政策推進課長いかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡邉欽也君) 今の佐渡市の例の資料をいただきまして、今我々が取り組んでいる 事業が幾つか散見されますので、今後具体的にそういった対策をしていくときには、今行っている事 業についてのコラボですとかリンクといったものも含めて検討していく必要があるかなというふうに 考えております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) ぜひとも本当に手遅れにならないうちに、その辺人材の確保というのはやっ ぱり先行してやらなければだめなので、しっかりとやってもらいたいと思いますけれども、副市長い かがですか。 〇議長(板垣一徳君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) この看護学校につきましては、定員が40名とお聞きをしております。 それら卒業するまでは三、四年かかるわけでありますし、村上市には奨学金制度もございます。これ にも適用されると考えておりますので、その辺で今後どうやってそれを引きとめて、何とか地域で仕 事をして、また家庭を持っていただく、そんな方策をこれからじっくりと考えてまいりたいと考えて おります。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) ぜひともよろしくお願いいたします。   最後に、観光振興についてですけれども、DCあと20日ぐらいでJRとしてはクリアしたとい うことですけれども、村上で単独でいろいろ取り組んできたことがあるのですけれども、まず実感と して数字でなくて感触でいいですので、ことしのDCはどうだったのかというのを商工観光課長にお 伺いします。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(佐藤憲昭君) 今私も4月に異動したばかりでございますので、感覚的なことしか 言えませんが、あちこちお邪魔した際に非常に実数、例えば三越の物産まつりにしては若干売り上げ は落ちてはいるのですが、ほかの山形県、秋田県との連携の中でお話を聞きますと、やはり客足が伸 びているかなというふうな感じは受けております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) あと北陸新幹線の部分で、きらきらうえつとかその辺のところをネットワー クを強化していきたいというのがあるのですけれども、ひとつまた大きな話ですけれども、ルートづ くりで、例えば東京か関西から上越に入って、それから佐渡に渡って、新潟に戻ってきて、新潟から 村上、そして庄内、東京に戻るのであれば庄内空港からという便も出ています。あと庄内から仙台も 結構高速バスとかで連携がありますので、そういったぐるっとしたルート、周遊ルート、そんなのも まずひとつ考えて、市のほうで提案していくのも一つなのかなと、観光協会と連携しながらですけれ ども、その辺のところ市長、いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 村上市ということではなくて、これはやはり広域圏で取り組む必要があると、 そのように捉えております。我々のところは、幸いにきらきら羽越観光圏、先ほど申し上げましたが、 我々のところと庄内地方、秋田県の南部がきらきら羽越観光圏組んでいますので、それらと連携をと りながら、やはり北陸新幹線が開通しますと、どうしても向こうのほうに目が行くはずです。こっち のほうがおろそかになる可能性は、非常に私は考えられますので、そういうことのないような広域的 な取り組み、今おっしゃったようにルートを考えながら広域的な取り組みをしていく必要があるだろ うなと、そのように考えております。そういうことをしなければ、やはりこっちのほうには足を向い てくれない、目を向けてくれないと考えていますので、そういうことのないような取り組みをしなけ ればならないなと、それは私どもはもちろんでございますが、新潟県もそのとおりだと、そのとおり に考えております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 村上市と観光協会でと言ったのは、率先して発信してほしいというような意 味で言ったのでございまして、そういった広域ルートなんかもどんどん提案していくと、きらきら羽 越圏なんかにも、そういったことでぜひともピンチではなくてチャンスに変えるというような気持ち で取り組んでいただきたいと思いますが、よろしくお願いいたします。   以上で終わります。 〇議長(板垣一徳君) これで小杉和也君の一般質問を終わります。   午後3時まで休憩をいたします。           午後 2時45分  休 憩                                                        午後 3時00分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、17番、長谷川孝君の一般質問を許します。   17番、長谷川孝君。           〔17番 長谷川 孝君登壇〕 〇17番(長谷川 孝君) きょうのラストバッターになりましたけれども、眠い時間だとは思いま すが、少々我慢していただきたいというふうに思います。   私の一般質問は、2項目です。1項目めは、人口減少問題対策チャレンジプランについて。襲い かかる人口減少に向けた対策として、市では昨年度、人口減少問題対策委員会を設置、今年度から具 体的な事業に取り組んでおられます。中長期的に取り組む事業・施策を含め、チャレンジプランの取 りまとめや現在の状況についていろいろな角度からお伺いいたします。   2項目めは、学校給食の現状についてです。市内小中学校の給食についてお伺いします。@、給 食のメニューはどのように決定するのですか。A、食材の購入は各栄養士に委ねられているのですか。   2項目、市長答弁の後、再質問を行います。よろしくお願いします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) それでは、長谷川議員の2項目のご質問について順次お答えいたします。   最初に1項目め、人口減少問題対策チャレンジプランについて、取りまとめや現在の状況はとの お尋ねについてでございますが、本プランの取りまとめにつきましては、私を委員長とし、庁議メン バーを委員とする対策委員会の下部組織に子育て支援、雇用創出、元気なまちづくり、影響調査の4 つの作業部会を設け、延べ33回の会議を開催し、策定したものであります。市内部での短期間のプ ラン策定となりましたが、少しでも市民の皆様や関係団体からの意見を反映させるため、子育て支援 センターへの訪問や保健師による乳幼児検診及び新生児訪問時のアンケートを実施するとともに、私 自身が市内各団体の青年層と婚活に関する意見交換会を開催するなど、生の声を大切にした取り組み を実施し、取りまとめたものであります。また、現在の状況につきましては、平成26年度から取り 組む事業として計画した9事業につきましては、既に事業開始または事業実施に向けた準備作業に着 手しております。また、中長期的に取り組む事業として計画した15事業のうち、一部の事業につき ましては、平成27年度の予算計上、あるいは26年度中の補正対応を含め、準備作業に着手してい る状況にあります。なお、全ての事業につきまして、7月に開催する人口減少問題対策委員会で進捗 状況及び検討状況について協議することとしており、担当課へ報告、資料の作成を指示したところで あります。   次、2項目め、学校給食の現状については、教育長に答弁をいたさせます。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) それでは、長谷川議員の2項目め、学校給食の現状についての1点目、給 食のメニューはどのように決定するのかとのお尋ねについてでございますが、給食の献立は文部科学 省の定める栄養摂取基準に基づき、各調理場を担当する栄養教諭や学校栄養職員が栄養のバランスや カロリーなどを考えながら作成しております。また、市内の栄養教諭の間で定期的に情報交換を行い ながら地域の食材を有効活用するなどし、各学校、特色のある献立も考えております。   次に2点目、食材の購入は各栄養士に委ねられているのかとのお尋ねについてでございますが、 食材の購入については、栄養教諭や学校栄養職員が発注の業務を担当しております。主食であるご飯、 麺、パンなどは、学校給食会を通じて地元の業者から納入されておりますし、肉や野菜などは直接地 元の業者に発注し、納入をお願いしております。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) では、1項目めから再質問をさせていただきます。   33回の会議を開いてまとめたこのチャレンジプランですが、非常に中身の濃いものになったと いうふうにも考えていますし、私としてはもう少しこういうふうにしたらいいのでないかという部分 も含めまして、ちょっと質問させていただきたいのですが、その前にこの市の職員の意識調査という のがありますよね、31ページに。その中で17日間、全体職員数805名のうち回答率が94.3%、そ のうち人口の減少について、AからEまで皆さんが選択してくれというのがあるのですが、その質問 の1、人口減少問題についてというのがどなたがこれ最後に感想を述べられているのかわからないの ですけれども、127人(17.2%)が危機感が薄い、市の職員の人口減少問題に関しての危機感が薄い というふうにコメントがあるのですけれども、このコメントはどなたがコメントされたのか、それと もそれについてどういうふうに感じているのか、もう一度教えていただきたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡邉欽也君) 私どものほうでは、昨年3月に厚生労働省の機関で人口減少の推計 が出たわけでございますが、いち早くその後、市の内部に対策委員会を設定し、検討に入ったわけで す。ただ、こういった取り組みというのは、一部の人だけが取り組むものではなくて、やはり全職員 が一丸となって人口減に対する意識高揚ですとか取り組みを進めていかなければならないということ で、故意にというか、わざとこういった調査を実施して、今こういう状況なのだと、皆さんどう思い ますかということを問いかけ、実際に職員がどういう意識で今いるのかということを確認するととも に、意識高揚も目的としてやったのがこのアンケートであります。100人いれば100人同じ意識だ というのは、なかなか世の中そうだと思いますが、職員の中でもこういった意識の低いという、なか なかそこに到達しない人もいるということについては、私どものほうで分析しながらこの記載をした わけでございますが、こういった人たちをどうすくい上げ、全職員が一丸となってこの問題に対処し ていくかということについての大きなスタートラインということでの捉え方をしております。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 私は、市の職員の人口減少にかかわらず、やっぱり市民をいかに幸せに するかというのが一番の市の職員の原点だと思うのです。ですから、127人の危機感が薄いというの は、私は若干問題があるのではないかというふうに思いますが、市長、この辺についてどう感じてお られますか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 127人の方が危機感が薄いということでございますけれども、危機感が薄い と一言で文書にしてしまえばこれまでですけれども、内容的にはやはりまだまだ深いものといいます か、考えているものがあるのではないかなと。ただ危機感が薄いということであれば、ばかとしか言 いようがないと、そのように考えていかなければならないのではないかなと。私は、そのように捉え てはおりません。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 危機感が薄いというふうに捉えるのではなくて、やはり人口減少問題に ついては、いろんな考え方があるというふうに私は理解しております。そこでこの意識調査をした段 階で、各職員の考えみたいなのというののコメントとかは全くなしの、アンケートで例えばAからE までを選択しなさいというようなこのアンケートのとり方だったのですか。例えば一番最後に、あな たはこの人口減少問題についてどう考えているか、もし自分の考えがあるのだったら、そういうのも つけ加えてくださいというようなとり方だったのですか。どうなのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡邉欽也君) ポータルといいまして、庁内のパソコンのネットワークでもっての 調査を行ったわけですが、なるべく集計も簡単にしようということで、選択式というような形を基本 とらせていただいて、取りまとめたものがこれでございます。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) わかりました。   それでこの前の新潟日報等に出ておりましたけれども、2010年から2040年にかけての若者の 女性が村上市が県内で一番減少率が多いと。61.1%ということなのですが、一番の最大の原因は地方 からの人口流出が続くというふうに仮定した場合とありますけれども、このままいきますと非常に村 上市は、私がここに意識的に襲いかかる人口減少というふうに質問要旨の中で書いたように、非常に 大変だというふうな危機感を持っているのですが、最大の原因はまず東京一極化している、つまり村 上市からも都会のほうにもう人口がどんどん流出していくのだというようなことが一番だと思うので すが、この辺について村上市としては、人口流出を防ぐ方法みたいなのは考えているのでしょうか、 将来にわたって。その辺について、政策推進課長はどういうふうに考えていますか。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡邉欽也君) この新聞の記事が出たり、それから先週ですか、6月6日の日も長 岡市で創生会議の増田座長さんが講演なさっておりました。職員に行ってもらったわけですが、やは り何よりも各町から若い女性を出さないような工夫を一刻も早くすべきだというような主張をされて いたというふうに聞いております。今現在取り組んでおります人口減少チャレンジプランにつきまし ては、その第1段階としての取り組みとして、昨年1年かけてまとめたものがこの取り組みでござい ますので、とりあえずはこの決めたものを着実に実行し、なおかつ検証しながら、必要によっていか にその女性の流出、男性もそうですが、食いとめて、今の人口を保っていくかということにつなげて いくことが必要かなというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 今政策推進課長が言われたのが村上市の本来の考え方だと思います。私 は、もう少し国とかももっと考えていかなければだめだと思うのです。ということは、やっぱり東京 ばかりに地方から人が流れるということを何とか防ぐ方法を考えていかなければだめだとなると、や はり東京行くまでの間に、例えば新潟だったら新潟県単位がいいのか、それとも新発田からこっち、 下越のほうがいいのかわからないですけれども、もう関みたいなものをつくる必要があるのではない か。つまりそこでとめると。つまり村上市だけでとめられないのだったら、新潟県だったら新潟県で とめるような方法を考えなければやっぱりだめなのでないかと思うのです。ということは、経済とか 教育とか文化などのインフラがやっぱりもう突出している東京圏には、我々はどうあがいても若者が そちらのほうに流出するのは避けて通れないのだけれども、だけれども地方ブロックとかというブロ ック単位で戦略的な拠点、土地を絞り込んでつくって、それでそれを中核としながら、集中的に若者 を地方にとどめるような関みたいなものをやっぱりつくる必要があるのでないかというふうに思うの です。だけれども、これは村上市とか例えば新発田とか、そういう単位で一緒に協働してもなかなか 難しいと思います。国の施策とかに多分なってくるのではないかというふうに思うのです。   それで本当はきょう一番のミスター自民党の小林重平さんに聞いてもらいたかったのだけれども、 1972年のときの田中角栄の日本列島改造論から1978年の大平正芳内閣の田園都市構想、こういう ようなことをやりながら、地方もある程度潤うようなやり方を国はしてきた、一時。ところが、残念 ながらそれ以降、その人口減少とかそういうのにかかわって、国の施策というのは全くなかったと、 それを何とか今これからやっぱりつくっていかなければだめなのでないかというふうに私は感じてい るのですけれども、これは国とか県とかの単位の話になりますので、村上市はそういうようなものを 含みながら、やはり地方都市で、村上市で解決していかなければだめなものは、また別な問題なのだ けれども、国に対してもそういうような考え方を、考えていくようにやっぱりしなければ、これはも うなかなか地方が生き残れるという現実は難しいような問題になります。将来的に東京ももうあふれ て、これ以上人口がふえなくなったとしたら、日本というのは本当に大変な時代に来るのではないか というふうに思いつつ、村上市のこのシートについてちょっと詳しくお聞きしたいというふうに思い ます。   まず最初に、26年度から取り組む事業の中のシート6番、新たな工業団地の確保の研究という のがあります。これは、日下の7万平方メートルについて下記の研究に着手するというふうなことで 2つばかり書かれておりますが、この日下の創設非農用地については、いつをめどにある程度工業団 地としての機能を持つような形を考えているのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡邉欽也君) この工業団地につきましては、新たな工業団地の確保の研究という ことで、つい先日新たな工業団地開発プロジェクトという組織を、内部の組織でございますが、設置 をさせていただきました。その中で開発構想の素案ですとか、概算の事業費、それから農業関係法上 の変更手続の研究ということで今スタート、今週スタートしたばかりでございまして、まだ具体的に 時間的な目標まで至ってございませんので、今後そういったものが明確になれば、また時期を見てお 知らせをしたいというふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 雇用を生むということが若者とか、それから商工業の方とかの懇談会と かも私これ全部読ませてもらうと、一番のあれというのは、村上市、雇用の創設というのが一番なよ うな感じするのです、人口減少のためには。そのためには、まず工業団地をある程度の規模のものを 用意して、来たい人にすぐ場所ありますよというふうにしておかなければだめだというのがまず一番 だと思うのですが、そのめどを今聞いたのです。そのめどはどのぐらいでそういうふうになるのかと いう話を聞いたのだけれども、今からプロジェクトを立ち上げてなんていったら、もし万が一、半年 後ぐらいに来たいと言っても途中ないわけでしょう、そういう工業団地に適したあれというのは。民 地も、今何か市の職員のどなたかも回られていると、民地の1,000平方メートル以上の人、持って いた人に対して、そういう工業誘致とかの話のために今調査しているというのも聞いているのですけ れども、そういうのを踏まえて政策推進課長、ちょっと教えてくれます。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡邉欽也君) ちょっと民地の調査の件は、よく把握しておりませんが、シートナ ンバー5のほうで空き工場とか空き地といったもののバンクも今開設しております。6月3日現在で 用地で8件、工場で2件の登録をいただいておりますので、大規模なものであるとちょっと対応でき ない場合がありますが、対応できる程度の規模の工場の進出等については、そちらのほうで当面対応 できるかなというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 今ちょっと、実は二、三日前に1,000平方メートル以上の民地ある人、 もし例えばどこかから出てきて、その民地欲しいとかという話のときに、それを工業用の工場とかの ためにあれしてくれるという話は、今自分のところにも調査に来たのだという人もいるのだけれども、 そういうの今やっていないのですか。例えばどこかに、宅建業者とかに頼んでとかということは、全 くしていませんか。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡邉欽也君) 今把握しておりませんので、調べた上でまたご説明したいと思いま す。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) やはり急に話が来るということもありますし、それから例えば何でもい いから工業団地に来てくれという言い方もなかなか今風で、今のやり方ではないような気もするので す。ですから、そこで村上市としてはこういうような業種が必要ですというのも一つの考え方として 示すのも、一つの方法なのではないかなというふうに思うのです。それは、ちょっと触れさせてもら いますと、例えば徳島県の神山という町があるのですけれども、そこは村上市も合併してから光ファ イバー全部通っていますよね。その光ファイバーを利用して、人口6,300人の過疎の山里にIT企 業がぞくぞく進出して、今10社ぐらい、サテライトの子会社みたいなのがあるというふうに言われ て、非常に子ども連れの奥さんたちも一緒に来て、それでそこにもう10社ぐらいできたのだという のがあります。これもただIT来てくれ、来てくれと言っているのではないのです。自分たちのやっ ぱり来てもらいたい、ITが来る以前に、やっぱり芸術性のある人たちを町に呼んで、そういうよう なことで芸術性を高めていったら、人が人を呼びながら、そういうITの人が集まったということで すので、ただ来てくれ、来てくれではやっぱり難しいところあるので、その辺も考えながら、やっぱ り産業元気プランの策定においてどういうような企業、そういうものが欲しいのかということをやっ ぱり村上市も考えるべきだというふうに思うのですが、課長どうですか。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡邉欽也君) 市が来てほしい業種、それから相手のご希望、さまざまあろうかと 思いますが、そこら辺につきまして、産業元気プランというようなご指摘でございますが、これにつ いても今着手するところでございますので、そういった点についても十分配慮しながら計画づくり、 検討を進めていきたいというふうに思います。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) ちょっと今、失礼、7番やっていたのに17番の話ししてしまいましたの で、7番はそれで結構です。それで17番のほうに行きたいと思います。   雇用の創出というのが産業元気プランの策定において、非常に重要な問題だというふうに思うの ですが、これで私は村上市のやはり一番の重要なポイントというのは、森林が多いと。森林が多いの だけれども、何とか里山の保全とか、前の話も3月定例会のときもやりました藻谷浩介さん、今回な んか町屋プロジェクトで呼んでもらえるということで、12日の日に何か講演会あるの私楽しみにし ているのですけれども……           〔何事か呼ぶ者あり〕 〇17番(長谷川 孝君) 17。失礼。17日の日楽しみにしているのですけれども、どなたか行かれ ますか。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(佐藤憲昭君) お招きいただきましたのですが、ちょうど一般質問最終日、その後 会議入っていますので、当課としては補佐が行くことになっております。また、会議早く終われば私 も参上したいと思っております。   それとあわせまして、先ほど長谷川議員からいろいろなご質問がありましたが、産業元気プラン もそうなのですけれども、新しい企業誘致もうちの当市としては大変重要なことでありますが、まず 既存の村上市内に営業といいましょうか、起業しています企業のまず支援を一番に考えていくべきだ ろうということも必要だろうかなというふうに思っていますので、その店舗、企業に優しいまちづく りをやはり行っていくことが新しい企業の誘致にもつながるのかなというふうに思っています。それ で、ナンバー19にも飛び込んでしまいますけれども、今の若い子と言うと語弊ありますが、新卒者 の希望はデスクワークを希望しているのが大変多うございますので、そういうことで募集する側と申 し込む側のミスマッチが非常にあるものですから、企業をやはり知ってもらう、建設業、それから製 造業、全てにわたって知ってもらう、そしてその企業に入ると社会的に自分たちは社会貢献としてこ んなことをやっているのだと、できるのだということをやはり実感していただくと。それとあわせて、 その企業、会社に入るとこういう資格をいただけるようなメリットというのでしょうか、ものをやは りあわせてこれからやっていく必要があるのではないかと、今そんなことを考えております。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 私にも案内来ましたので、商工観光課長と同じで17日の日は午前 中一般質問ありまして、午後から1時過ぎから会議ありますけれども、3時半からの講演会でござい ますので、出れるかなということで参加させていただくということにしておりました。これからの村 上市のあり方についてということで講演していただくということでございますし、里山資本主義とい うことで、最近藻谷先生そんな話始めましたけれども、ずっと前からそういう話ではありませんで、 彼もさまざま村上の町屋とか全国の町屋を全国歩いて紹介してきたわけであります。ずっと村上の町 屋も紹介しながら、今またこれから村上も全国にまた新しい里山資本主義の中で発信していただけれ ばいいかなというふうに思っておりますので、そういう部分でも話を聞きながら、また交流を深めて いきたいというふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) さっき今農林水産課長が言われましたように、里山資本主義の話は3月 定例会のときもさせていただきました。里山の保全というのは、一番大事なのではないかと私は思い ます。ということは、里山自体が崩壊してしまうと、やっぱり生態系もものすごく崩れますし、今回 みたいに岩船に熊が出るような、そういう事態がまた頻繁にあると大変だということと、それからき のう実は私ある50年ぐらい森林関係に携わっている人にお話をお聞きに午前中行ってきたのですけ れども、里山の保全とかの森林の管理とかというのは、やっぱり個人ではもう無理になってきている というふうに言っていました。自分も後二、三年したら何とか引退したいのだけれども、息子に後継 がせても、今までもう50近い息子さんがいるのだけれども、自分のところの山を見に行こうと誘っ たら、もう絶対行かないと。もう見に行くと一回も言ったことがないというような人が次の世代にい るとなると、これは山自体が持ち主が誰なのかというのもわからない時代が来るような気がします。   それで、その方が言うには、やっぱり間伐材に補助金というのは5年間今出しているのですけれ ども、間伐材に補助金を出していること自体が材木の値下げの最大の原因なのだと、安売りの競争を あおっているのだということを言っているのです。それで、それはどういうことなのかよく聞きまし たら、今何か利用間伐のほうに補助金がつくために、それをもう全部集成材とかにするためにお金に してしまうと、そのお金にするのもものすごく安いものだから、それでもう安売りの競争が激化して いるのだと。利用間伐に補助金出すのではなくて、切り捨て間伐に比重を置いて補助金を出してもら うようにすべきなのだということと、それから地域産材の使用補助金というのは、今1戸当たり40 万円ですが、これを50万円とか60万にできないかというふうなこの2つ、これは二、三日後、何 か県の森林関係の課長さんに意見を求められているので、県庁に行って今と同じことを言ってくるつ もりなのだと言っていましたので、農林水産課長としては地域産材の使用補助金、今40万で、40万 にしたら大分利用がふえてということをこの前聞きました。これを50万から60万ぐらいにするこ とによって、相当やっぱり違いは出てくるものなのかどうかについてちょっと教えてください。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) やってみなければわからないという部分はあります。しかし、この 村上市産材利用の補助金につきましては、平成24年度から20%、限度額40万ということで、10% から20%に引き上げたという経緯もございまして、その後利用が平成23年度が34件だったのです けれども、平成24年度になりましたら51件、昨年は消費税の上がる部分もありまして、見越して 建てたということございまして、67棟になりました。補助金につきましても、平成23年度が570 万のところが平成24年度になりましたら1,300万、昨年は1,887万ということで、当初予算1,600 万組んでおりましたが、補正させていただきまして、全部皆様に補助をいたしたという状況でござい ます。ですから、ふやしたほういいんじゃないかとありますが、県下でも有数の補助率を誇っており ますので、このままひとつやっていきたいなというふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) それで、副市長にちょっとお聞きしたいのです。副市長の森林組合か何 かに関連していましたよね。それで例えば今言われたように、里山の保全、つまり森林の管理するの は、もう個人では非常に無理で、間伐材の補助金は5年間今のところ出ているのだけれども、実際や り方として、森林組合に若い人材を雇用して、それで森林マイスターなんて外国でよく言う、準公務 員的なやり方しているのですけれども、そういうような形で森林の保全、里山の保全をやるような手 法をこの産業元気プランの中の策定に当たって、何かそういうようなところに目を向けるような形で、 森林にも若い人を雇用して、そういうところ、今一番婚活で実は若い女性が集まるのは、間伐の婚活 をやるともう予約で満杯になるというので、そういう森林組合に若い男性がいることによって、やっ ぱりある程度若い女性も間伐材とかのイベントに来る可能性もあるので、そういう森林組合に若い人 材で、こういうような里山の保全とかのような形で雇用を結びつけるということはできないものかど うか、教えてくれますか。 〇議長(板垣一徳君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 私も林家出身でありますし、過去森林組合長もやった経緯もございま す。本当に今の木材価格を見ていますと、昭和50年代は1万円したものが今1,000円です。これ10 分の1ぐらいになっているということで、とても林業を業としてやっていけない現状であります。そ の中で、やはり森林組合の役割というのは非常に重要でありますし、本当に各保有地の森林の管理運 営もやはり森林組合に委託して管理をしていただくのが一番いいのではないかなと私も考えておりま すけれども、今ちょっとこういう立場で離れましたので、そういう形で提案をしていきたいなと思っ ております。今GPS機能の測量も発達していますし、航空写真も非常に精度がよくなってきており ますので、その辺と照らし合わせて森林所有者は森林組合の組合員に加入している方もほとんどであ りますので、その辺ひとつ研究検討をさせていただきたいなと思っております。   また、間伐でありますけれども、二、三年前は切り捨て間伐ということで非常に進んで、本当に 森林の保全には有効だったのですけれども、今利用間伐ということで非常にやはり売るという形での 利用という形でシフトしてきました。そんな中で、なかなか進んでいないのが現状であります。その 辺いろいろな立場でやはり県、また国に対していろんな面で要望して、本当に里山が保全ができるよ うな形で、林業も衰退しないような形でぜひ頑張っていきたいと考えていますので、よろしくお願い します。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 今副市長言われたように、CO2を出す20年から30年の若木を利用間 伐で間伐しているという現実があるわけです。ですから、一番CO2を出す若木を何とか育てるとい うことが一番やっぱり大事なのではないかと思います。幸いにして、全国森林環境税創設促進議員連 盟の会長さん、そして事務局も村上市にありますので、そういうようなところに何とか環境税を取り 入れていただくようにお願いしたいと思います。   しかし、残念ながらこの方、50年も森林関係に従事していながら、村上市に全国森林環境税の 事務所と議長が会長をやられているということを残念ながら知らなかったというのは、非常に私は残 念だったので、何とか村上市にもちゃんとそういう森林関係の人でもわかるような広報のやり方をこ れから議長にお願いしたいというふうに考えておりますので、ぜひともよろしくお願い〔質問終了時 間10分前の予告ブザーあり〕したいと思います。   それで、もう時間もだんだんなくなってきたのですが、実は私がこのチャレンジプランの一般質 問でもやるということでブログで書き込みをしましたら、実名の市民の方からメールが来ました。こ れは、実名は伏せさせてもらいますけれども、一市民ということでちょっと読ませていただきたいと 思います。チャレンジプランは、時間をかけた割にお粗末な内容です。例えば婚活の補助事業、全額 支援するぐらいでないと若者たちが取り組めないのではないでしょうか。市職員がみずからの行動、 取り組みに対する提案が何もありません。熱意が感じられません。住民と一緒に汗する協働の意識が まるでありません。他市町村に比べて劣っていること、やっていないことをやるようにしただけ。児 童公園の道具が古くなると危険だからと外してしまう現状をご存じですか。遊具設置補助制度(5割) はあるが、誰も使っていないことを知っていますか。子育て世代は、村上市に幼児が遊べる公園がな いと五十公野公園などに出かけていることをご存じですか。若い世代は、村上市の子育て支援に大変 大きな不満を持っておりますというふうにメールしてこられました。   この方は、名前は言えばすぐどなただかわかるので、ちょっと伏せさせていただきますけれども、 NPOとかの理事長とかも兼ねてやられている方だということだけお知らせしておきますが、実際や はり市の職員が考えるプランと市民が求めているのが本当に考え方が同じなのかというのがちょっと 私も疑問があるのですが、その辺の例えば今言われたように、子育て支援、子育て支援といいながら も、遊具に関する補助金、毎年20万円の予算出ているけれども、5割とかとなれば半分は自分たち で出さなければだめだというやり方、本当にこういうやり方を今ずっとしているのでしょうか。これ は、福祉課ですか、ちょっと教えてくれます。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(長 研一君) 児童公園の遊具につきましては、私どもでそんな形の補助金を持ってお ります。ただ、私4月から来たばかりで、以前使われていた額ですとかどんな形になっているかとい うのちょっとわかりかねますので、大変申しわけないのですが。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) この方がいうのは、全部本当だと私も思っていないのですけれども、で も予算は私もことしの平成26年度の予算見たら、やっぱり補助金20万でした。平成25年度も見ま したら、やっぱり20万でした。だからこれは、多分使っていないから20万ずつの更新みたいな形 でやっているのでないかというふうに思わざるを得ない面がありますので、やはり村上市で子どもを 育てたいというのだったら、やっぱり子どもは村上市で遊ばせたいということにつながるわけだから、 その辺も含めてやっぱり考えていかなければだめなのではないかというふうに思います。ちょっとこ ればかりで終わりそうですけれども、2項目め若干触れさせていただきたいと思います。   栄養士さんの職員さんは、県の職員ですよね。県職ですよね。それで大体10人ですか、村上市 にいるのは。10人というふうに理解していいですか。 〇議長(板垣一徳君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(板垣 圭君) 県の〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕職員として各学校の、 それから栄養士さんということで配置をいただいているのが、産休で臨時で今入っている方も含めま すが、10名でございます。そのほか私どものほうで市の臨時職員ということで栄養士さんを1人お 願いしていますので、11名が栄養士さんということで入っております。ただ、その中に村上小学校 のほうにことしから始まりますスーパー食育スクールのために1人余計配置されておりますので、村 上小学校にはお二方の予算が配置されております。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) これは、直営であろうと業務委託であろうと、栄養士さんの考え方とい うのは同じというふうに理解していいですね。 〇議長(板垣一徳君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(板垣 圭君) 職務につきましては、全く同じでございます。職員の配置につきま しては、県の規定でございますが、共同調理場には1名の配置がございます。それから、単独調理場 につきましては、1校当たり0.25人という計算がございます。その計算で今回の私どものほうの村 上市に県から派遣というか、配置されている栄養士さんは9名、プラス先ほどのスーパー食育スクー ルの関係で1名ということで、10名の方が県職ということで配置されております。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) それで、2番目のAの食材の購入については、各栄養士に任せていると いうふうに理解しているのですが、一番業者にちょこっと話聞いてくれと言われたのは、実は地産地 消ということはいいことなのだけれども、鮮度の問題もあるのでないかと。子どもが一番やっぱり栄 養価のあるもので、今現在一番おいしいという産地のものをやっぱり給食に取り入れたほうが子ども の発達上はいいのだけれども、だけれども地産とかということで、やっぱりどこかに土に埋もれてい るものとかも、例えばニンジンだったらニンジンを出してきて食材にしているというところもあるの だけれども、その辺はやっぱり栄養価から考えたら、地産地消といえども栄養を重視して、子どもた ちの発達のほうに重きを置いたほうがいいのでないかという意見をある業者がお話ししてくれたこと があるのですけれども、その辺について学校教育課長はどのように考えておりますか。 〇議長(板垣一徳君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(板垣 圭君) 先ほど教育長も答弁で申し上げましたとおり、各学校の栄養教諭ま たは学校栄養職員が目下の指定された栄養摂取基準に基づいてカロリー計算をして、各児童生徒に1 食当たりのものを提供しておりますので、計算上は問題ないのではないかなと思っております。各学 校の栄養士さんにつきましても、地場産のもの、地産地消をできるだけ推進するようにということで お願いしておりますし、極端に変なものでなければ地産地消のものを活用していただけるのではない かなと思っておりますし、ぜひまた地元のものを児童生徒には食していただきたいなと思っておりま す。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) ありがとうございました。   人口減少問題については、非常にやっぱり大きい問題だというふうに思いますので、議会もそう ですし、市の職員、そして市民の英知を結集して何とか取り組んでいかなければだめだと思いますの で、よろしくお願いします。   以上で終わります。 〇議長(板垣一徳君) これで長谷川孝君の一般質問を終わります。                                              〇議長(板垣一徳君) 本日はこれで散会いたします。   また、明日も午前10時から一般質問を行いますので、定刻までにご参集ください。   大変ご苦労さまでございました。           午後 3時50分  散 会