平成26年村上市議会第3回臨時会会議録(第1号) 〇議事日程 第1号 平成26年10月27日(月曜日) 午前10時00分開会 第 1  会議録署名議員の指名                              第 2  会期の決定                                   第 3  諸般の報告                        第 4  議第130号 専決処分の承認を求めることについて     第 5  議第131号 村上市岩船沖洋上風力発電推進委員会条例制定について        第 6  議第132号 平成26年度村上市一般会計補正予算(第9号)                                                〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                                         〇出席議員(25名)    1番   渡  辺     昌  君     2番   尾  形  修  平  君    3番   板  垣  千 代 子  君     4番   鈴  木  い せ 子  君    5番   本  間  清  人  君     6番   川  村  敏  晴  君    7番   冨  樫  宇 栄 一  君     8番   小  杉  和  也  君    9番   齋  藤  信 一 郎  君    10番   竹  内  喜 代 嗣  君   11番   平  山     耕  君    13番   木  村  貞  雄  君   14番   三  田  敏  秋  君    15番   小  池     晃  君   16番   姫  路     敏  君    17番   長 谷 川     孝  君   18番   滝  沢  武  司  君    19番   小  林  重  平  君   20番   佐  藤  重  陽  君    21番   相  馬  エ  イ  君   22番   大  滝  国  吉  君    23番   大  滝  久  志  君   24番   山  田     勉  君    25番   片  野  鉄  雄  君   26番   板  垣  一  徳  君                                              〇欠席議員(1名)   12番   川  崎  健  二  君                                                  〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    大   滝   平   正   君        副  市  長    鈴   木   源左衛門    君        教  育  長    圓   山   文   堯   君        総 務 課 長    高   田       晃   君        財 政 課 長    菅   井   晋   一   君        政策推進課長     渡   邉   欽   也   君        自治振興課長     大   滝   一   芳   君        税 務 課 長    板   垣   喜 美 男   君        市 民 課 長    佐   藤   勝   則   君        環 境 課 長    吉   村   和   昭   君        保健医療課長     林       与 市 次   君        介護高齢課長     冨   樫   孝   平   君        福 祉 課 長    長       研   一   君        農林水産課長     瀬   賀       功   君        商工観光課長     佐   藤   憲   昭   君        都市整備課長 伊 与 部   善   久   君        補     佐            下 水 道 課 長    中   村   則   彦   君        水 道 局 長    東 海 林   則   雄   君        会 計 管 理 者    忠       芳   夫   君        農業委員会                   遠   山   昭   一   君        事 務 局 長        選管・監査                   米   山       聡   君        事 務 局 長 消  防  長    板   垣   恵   一   君        学校教育課長     板   垣       圭   君        生涯学習課長     田   嶋   雄   洋   君        荒 川 支 所 長    渡   辺   正   信   君        神 林 支 所 長    鈴   木   芳   晴   君        朝 日 支 所 長    本   間   誠   一   君        山 北 支 所 長    斎   藤   寿   昭   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長       橋   邦   芳        事 務 局 次 長    小   林   政   一        書     記    鈴   木       渉           午前10時00分  開 会 〇議長(板垣一徳君) ただいまの出席議員数は25名です。欠席の届け出のある者1名です。定足 数に達しておりますので、これから平成26年第3回臨時会を開会をいたします。   市長から招集のご挨拶をお願いします。   市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 皆さん、おはようございます。   本日平成26年村上市議会第3回臨時会を招集いたしましたところ、議員皆様には公私ともお忙 しい中ご出席いただきまして、まことにありがとうございます。   さて、本日提出いたしました議案は専決処分の承認1件、条例の制定1件、補正予算1件、合わ せて3件であります。   よろしくご審議の上、原案どおりご決定賜りますようお願い申し上げまして、招集の挨拶といた します。 〇議長(板垣一徳君) これから本日の会議を開きます。   本日の会議は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願いを いたします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(板垣一徳君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、8番、小杉和也君、21番、相馬エイさんを指名 をいたします。ご了承願います。                                              日程第2 会期の決定 〇議長(板垣一徳君) 日程第2、会期の決定を議題といたします。   最初に、議会運営委員長から本臨時会の会期日程案及び議案の取り扱いについて報告をお願いを します。   議会運営委員長。           〔議会運営委員長 大滝国吉君登壇〕 〇議会運営委員長(大滝国吉君) おはようございます。平成26年村上市議会第3回臨時会の議案 及び議案の取扱いを協議するため、去る10月23日午後1時30分から議会運営委員会を開会いたし ました。その協議内容と結果について報告いたします。   今臨時会の提出議案は3件で、議第130号 専決処分の承認を求めることについて、議第131 号 村上市岩船沖洋上風力発電推進委員会条例制定について及び、議第132号 平成26年度村上市 一般会計補正予算(第9号)は、それぞれ単独上程とし、質疑、討論の後、ボタン式投票による即決 といたします。   なお、会期は本日1日間といたします。   以上で議会運営委員会の協議内容と結果についての報告を終わります。 〇議長(板垣一徳君) ただいまの委員長報告に対する質疑を行います。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(板垣一徳君) これで質疑を終わります。   お諮りします。本臨時会の会期は、議会運営委員長報告のとおり、本日1日間としたいと思いま す。これにご異議はございませんか。           〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(板垣一徳君) ご異議なしと認めます。   よって、本臨時会の会期は本日1日間と決定をいたしました。                                              日程第3 諸般の報告 〇議長(板垣一徳君) 日程第3、諸般の報告を行います。   理事者から報告を願います。   市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 諸般の報告について申し上げます。   この10月7日に村上市、関川村及び粟島浦村の市・村長並びに3市村議会の正副議長で構成さ れる村上岩船地方行政研究会を開催し、本市議会でも一般質問をいただいた定住自立圏構想について 意見交換をいたしました。私といたしましては、この定住自立圏構想での取り組みは、財政的な面や これからの地域間競争に勝ち抜くためにも大変有意義であることから、中心地として積極的に推進し たい旨を提起させていただいたところ、委員全員から賛同をいただきましたので、今後できるだけ早 い時期に実現できるよう取り組んでまいりたいと考えております。今後いろいろな場面でご議論をい ただくことになりますが、議会の皆様には格別なるご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げ ます。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) これから質疑を行います。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(板垣一徳君) これで諸般の報告を終わります。                                              日程第4 議第130号 専決処分の承認を求めることについて 〇議長(板垣一徳君) 日程第4、議第130号 専決処分の承認を求めることについてを議題とい たします。   理事者から提案理由の説明を求めます。   市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) ただいま上程をいただきました議第130号について提案理由のご説明を申 し上げます。   本案は、平成26年度村上市一般会計補正予算(第8号)について、地方自治法第179条第1項 の規定により専決処分を行いましたので、同法同条第3項の規定に基づき議会の承認を求めるもので あります。   補正の内容は、岩船沖洋上風力発電事業の導入推進に伴い設立する岩船沖洋上風力発電推進協議 会への負担金並びに臨時福祉給付金及び子育て世帯臨時給付金につきまして、申請期限である10月 9日現在における申請書受理受付状況から算出したところ、給付金の予算額が不足し、いずれも次の 議会では時期を逸することとなることから専決したものであります。   歳入歳出予算の総額にそれぞれ1,640万円を追加し、予算の規模を332億4,980万円といたし ました。   歳入では、第10款地方交付税で8万円を、第14款国庫支出金では臨時福祉給付金給付事業費 補助金などで1,620万円を、第19款繰越金では12万円をそれぞれ追加いたしております。   歳出では、第3款民生費で臨時福祉給付金1,150万円、子育て世帯臨時特例給付金470万円を、 第4款衛生費では岩船沖洋上風力発電推進協議会負担金21万円をそれぞれ追加いたしております。   よろしくご審議の上、原案どおりご決定賜りますようお願いを申し上げます。 〇議長(板垣一徳君) これから質疑を行います。   21番、相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) ご苦労さまでございます。10ページ、衛生費の岩船沖洋上風力発電推進事 業経費21万についてお伺いをいたします。   ことしの4月から名古屋大学の安田教授のご指導のもと、関係する機関の方々が研究会を立ち上 げておられた。そして研究結果というのを8月26日に出されました。そこの中では地域にもたらす 経済効果や地域活性化への期待が持てる。今のところ地域住民から大きな反対が見受けられないこと、 懸念される課題が幾つかあるものの、対策を講じれば解決できると考えられることからというような 文章になっておりまして、住民の暮らしに関する低周波や振動などの心配、景観等の夕日のきれいな 瀬波温泉との関係の景観との調和、あるいは鮭のまちで生きる村上の鮭、鮎、マス等の影響、それか ら漁業者、岩船利用者との調整等、いろいろ6項目の課題がここに載っております。その課題の調査、 その結果はいつごろ出るのでしょうか。村上市としてはそれをどのようにつかんでいらっしゃいます か。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(吉村和昭君) 今後推進会が組織され、その中で事業者が決定になりましたら、事業者 とそれぞれの関係者の話し合いの中でこれらが一つずつ解決されていくものと考えております。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) そこで伺います。   この研究会には幾つかの、特に海に関係する地域住民、それから漁業関係者、観光関係者、瀬波 温泉組合、岩船の商業者等、いろいろ幾つかの団体がございますが、これらの団体の方々はあくまで も団体の方が研究会にメンバーとして入っておられまして、それぞれの団体の機関あるいは組合の意 見交換、そしてその関係者の合意というのはそれぞれいつどのようにされているか、環境課では実態 をつかんでいるのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(吉村和昭君) それぞれの具体的な団体でどのような形で決議されたとかお話し合いが なされたかというのは、私どものほうでは一つ一つは把握はしておりませんが、8月26日の最終日 のときにそれぞれの団体の方から自分たちの内情につきましていろいろお話をいただきました。その 中で皆さんが推進のほうで進めましょうという話になったものであります。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) 関係する人たちでそういう話は知らないというのも又聞きで聞こえてきて おりますので、本当にそれぞれの、議会としてお願いをいたします。議長にお願いいたします。それ ぞれの関係機関、関係の団体がいつどのような形で関係者の合意がつくられたのか、それを私議会に きちんと報告していただきたいと思いますが、お願いできますでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 団体の機関とも相談をしてお答えをさせていただきます。 〇21番(相馬エイ君) 3つ目ですが……。           〔「3問終わったよ」と呼ぶ者あり〕 〇21番(相馬エイ君) いいです。次に関連づけて質問させていただきます。ご苦労さまです。 〇議長(板垣一徳君) 10番、竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 専決処分の予算の提案の中でお聞きしたいことがございますので、質問 させていただきます。   私ども経済建設常任委員会では千葉に視察に参りました。そちらの視察の際にいろいろわかった ことがありますので、3つまでということですので、お聞きをしたいと思います。現在国内で100 メガワット級の発電施設をつくろうという計画が秋田にも進んでいるし、私どもが視察に参りました 神栖市のウインドパワーの会社もそういった計画で進んでいるということでございました。しかしな がら、これはいずれも港湾区域でありまして、一般海域でのこういった洋上発電の取り組みというの はまさに岩船沖が日本で初めて、法律ができていないということですが、このことについては担当課 では把握していらっしゃるのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(吉村和昭君) 一般海域における大規模な洋上風力発電は日本で初めてだということは 認識しております。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 私どもが視察をして参りましたそれぞれの港湾区域は、いわゆる臨海工 業地帯というふうな区分になるところでありまして、管理をしているのは国土交通省、認可するのは 秋田県、それから茨城県になるようであります。ところが、私どもで進行しているのは、担当すると ころがない、もしかしたら村上市になるのでしょうか、許認可は一体どこが持つのでしょうか、課長、 お願いします。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(吉村和昭君) 今のところ国のほうでの担当官庁が決まっていないということでありま すけれども、先般国土交通省ともお話ししましたけれども、国のほうでそれぞれの部署についてはそ れについてお話をしているということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 総論としての洋上発電についてはどなたも、ほとんどの方がこれからの 将来を考えれば必要ではないかなというご意見なわけですが、しかしながら法律の整備もなされてい ない状況の中で、この選定委員会に全てを委託する形になるというのは、甚だ法律的に曖昧な中での 進行になるかと思うのですが、いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(吉村和昭君) 今のところ議員おっしゃるとおり、法整備はなされておりません。これ 村上市でのやり方をもとにだんだんと国のほうでも法整備を行うようになると、そういうふうな形で 国土交通省のほうからお話を聞いておりました。 〇議長(板垣一徳君) ほかにございませんか。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(板垣一徳君) これで質疑を終わります。   これから討論を行います。討論はございませんか。   21番、相馬エイさん。           〔21番 相馬エイ君登壇〕 〇21番(相馬エイ君) 専決処分につきまして反対討論を申し上げます。   他の予算は当然のことと考えますが、洋上風力発電に関する21万につきまして反対を申し上げ ます。当初村上市は9月議会を前にしての議会運営委員会で、最終日に洋上風力発電に関する追加予 算をお願いしたいという話でありました。しかし、最終日に追加予算は出ませんでした。そしてその 議会が終わった後、全員協議会が開かれて研究会がまとめたので協議会をつくると。そして要綱に基 づいて協議会を発足すると。そしてその中に事業者の評価委員会をつくるということで、大学の先生 方のお名前も明記されておりました。そしてその次の日、村上市長はマスコミを集めまして記者会見 をいたしました。その後10月3日に新聞報道で村上市がどのような考えを持っているかということ を村上市民は知ったのであります。   この話が当初村上市に持ち込まれましたのは昨年の6月、それは名古屋大学の安田教授、そして 関係するお二人同席のもとでございました。環境課、そして行政に何回か働きかけられました。議会 としては2回、安田教授から講演をお聞きいたしました。その場での若干の質疑応答がございました が、議会としての調査部門をつくることはされませんでした。しかし、2回目の8月27日でしたで しょうか、そのときに私どもが2回目の講演を聞いたときに、行政の方々も私どもの後ろでお話を聞 かれました。そのとき初めて安田教授の話を聞いたという職員もいたようであります。そして村上市 としてこのように支援していくという記者会見を市長がされました。そして当初全員協議会のときに 報告があったのは、全体で60万の予算、専決処分、12月議会で専決でお認めいただきたいというお 話でございました。しかし、その後に条例化をしなければならないということがわかったということ で、条例の提案がございます。そしてそこで全体121万のうち今回21万が専決の予算となっており ます。それは第2回からの委員の報酬あるいは大学の先生方の旅費とか等が含まれております。   そもそも大学の5人の先生方はこの話を持ち込んだ名古屋大学の安田教授のご推薦ということで あります。昨年の6月に洋上風力発電の話が持ち込まれ、そして安田教授は確かに新たな観光、新た な雇用、そして地域の活性化とすばらしいお話をたくさんいたしました。しかし、それはあくまでも 安田教授のお話でありまして、先ほどの環境課長の答弁でも教授がそう言っていらっしゃいますとい うことで、この議会で報告がされております。いろんな研究会の中でも課題が6つ提起されています ように、その課題が果たしてどういう結果になるかもまだ示されない中、村上市は余りにも洋上風力 発電にのめり込んでおります。   市民の暮らし、村上市の財政に今後大きくかかわっていくであろうこの大事業を、余りにも1年 ちょっとでしかかかわらない、それも関係する課、環境課は当然昨年の6月からつき合っていろいろ とお仕事をされてきたでしょうけれども、他の課は一切かかわっていないはずであります。そういう 状況の中で余りにも急ぎ過ぎ、余りにも準備不足、余りにも調査不足の中、専決処分を今回提案する ということに対して、私は市民から選ばれました議員として非常に責任、そしてこれでいいのか、行 政のあり方、議会のあり方という危惧を持っております。   以上です。 〇議長(板垣一徳君) 賛成の討論はありませんか。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(板垣一徳君) なければ、反対の討論はありませんか。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(板垣一徳君) それでは、討論なしと認めます。   これから議第130号をボタン式投票により採決をいたします。   投票を開始してください。           〔ボタン式投票〕 〇議長(板垣一徳君) 投票を締め切ります。   賛成多数です。   よって、議第130号は原案のとおり承認することに決定をしました。                                              日程第5 議第131号 村上市岩船沖洋上風力発電推進委員会条例制定について 〇議長(板垣一徳君) 日程第5、議第131号 村上市岩船沖洋上風力発電推進委員会条例制定に ついてを議題といたします。   理事者から提案理由の説明を求めます。   市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) ただいま上程をいただきました議第131号について、提案理由のご説明を 申し上げます。   本案は、村上市岩船沖洋上風力発電推進委員会条例の制定についてであります。岩船沖における 洋上風力発電の実現は地球温暖化対策としてはもちろんのこと、地域経済の振興や観光に結びつき、 地域活性化の起爆剤として極めて有効なものと捉えております。本市といたしましては、洋上風力発 電事業の円滑な導入を推進することを目的に推進委員会設置の条例を制定するものであります。   条例の内容についてご説明申し上げます。委員会は、漁業関係者、関係地域住民の代表者、関係 諸団体に属する者、学識経験者及び村上市長をもって30人以内で組織します。所掌事務は発電事業 者の評価選定に関する事項、発電事業者が提案する洋上風力発電事業計画に関する事項、洋上風力発 電の課題等について協議、調査及び審査するものであります。また、発電事業者の評価検討を行うた め、本委員会内に専門の組織として学識経験者から成る評価委員会を設置します。そこで評価結果を もとに推進委員会において発電事業者を決定し、発電事業者と関係機関等とが協議に入ることとして おります。   よろしくご審議の上、原案どおりご決定賜りますようお願い申し上げます。 〇議長(板垣一徳君) これから質疑を行います。   5番、本間清人君。 〇5番(本間清人君) 最初、我々議会に対して説明があった際には、課長のほうからこの委員会に 関してはあくまで任意の団体であると。そして市のかかわり方としてはあくまで側面的支援と、事務 的なものに関しまして行政としてお手伝いをさせていただくというお話でございました。それがいき なり条例制定をしてきて、市の附属機関にするという最大の理由を教えていただきたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(吉村和昭君) 今回附属機関というふうな形になりましたけれども、私どもも当初は先 ほど議員おっしゃいましたように、利害関係者との調整に当たるものとしての任意団体というふうな 形で考えておりました。その後に議員のほうから附属機関に当たるのではないかというふうな形での ご指摘を受け、また議長さんのほうから県等と相談しながらよく検討するようにというご指示をいた だきました。それらによりまして私どものほうも関係諸機関といろいろとお話を聞いたりしながら、 私どものほうでまた再度調査研究をした結果、事業者という大事な重要な事項を決めるのであるので、 附属機関にしたほうが望ましいというようなことで、今回附属機関として条例をお願いするものであ ります。 〇議長(板垣一徳君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) それはお聞きしたところが名古屋大学に聞いたということは、説明をしに来 ている方が名古屋大学の安田教授なわけですから、当然そういうわけですよね。例えば第三者の機関 に聞いたり、会計監査院とかそういうところに直接聞いたわけではないわけですよね、我々の説明で は。名古屋大学に聞いたと言ったわけですから、身内に聞いたみたいなものではないですか、ここに 説明に来て。そこがそういう機関にしなくていいですよと言うわけは私はないのではないかなという ふうに考えておりますし、また附属機関にするには行政執行に対する市長が諮問したり調査、研究を 外部に依頼するわけです。その委員会の中に市長が委員として入るということは、私はおかしいので はないかなと思うのですが、その辺いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(吉村和昭君) 附属機関に市長が委員となることにつきましては、行政実例におきまし てそれは差し支えないというような形になっております。 〇議長(板垣一徳君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) あと議員側からその報酬が発生する場合にはどうしても附属機関にしなけれ ばいけないのだということで、こういうふうに変わった部分もあろうかとは思うのですけれども、例 えば以前歴道(歴史的地区環境整備街路事業)ということで、たしか東京大学の西村教授を呼んで歴 史的道の研究会みたいなの立ち上がった時期があったと思います。そのときにも西村教授に対しての 報酬は発生しているわけです。でもそこは別に市の附属機関としての位置づけで歴道(歴史的地区環 境整備街路事業)をやったわけではなかったのではないかなと思うのですが、その辺いかがでしょう か。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(高田 晃君) 私がお答えできる範囲で、なお詳細については担当課のほうでまた調べ た後、お答えしたいと思いますが。   同じ西村先生のほうに支払われたお金が、いわゆる報酬なのか報償なのか費用弁償なのか、その 辺ちょっと調べてみないとわからない部分があります。一概に金銭を支払ったということで、それが 附属機関に当たるかどうかについては、ちょっとその辺での判断はまだできないのではないかなと。 あくまでも給与としての報酬を支払ったか、あるいは役務の対価としての報償を払ったかどうか、そ の辺が別れ道になるのではないかなと思います。   なお、歴道(歴史的地区環境整備街路事業)についてはまた調べてお答えしたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長補佐。 〇都市整備課長補佐(伊与部善久君) 歴道(歴史的地区環境整備街路事業)の協議会をつくったの は平成十七、八年ぐらいだったかと思うのですが、当時は地域とどんなふうに進めていこうかという ことで、市が直接的にこうしようという以前に、地域とのいわゆる協議の委員会だということで、学 識経験者ということで西村先生をお願いしたということで、直接的に市が政策的にはどうしようか、 こうしようかという話で市長が諮問して、答申をいただくというような位置づけでの協議会としては 当然考えてございませんでしたので、任意の協議会という考え方でやっておりました。 〇議長(板垣一徳君) 21番、相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) 伺います。最初要綱ということで、それでこのやり方では間違いだという 指摘があった。そして調べた結果、条例化するということで今回条例が提案されております。それで 中身的には若干の名称の移動等もあるようですが、私どもがいただいた要綱の中身と似ているという か、そういうことであります。   そこで伺いたいのですが、この中に評価委員会というのが載っておりまして、既に10月1日の 議会後の全員協議会で評価委員をお願いする先生方がしっかりと先ほども申し上げましたが、名古屋 大学の教授のご推薦で5人の方が提案されております。それで5人の方について推薦はされたでしょ うが、実際どういう実績で、そしてどのような方か、環境課ではしっかりと調べられましたでしょう か。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(吉村和昭君) それぞれ非常に著名な方でありまして、1人の方は粟島浦村沖の実証実 験の選定に当たった委員長をなさった東大の先生でありますし、またもう一人の方は船のほうのどう やってするかとか、そういうふうな方の専門家であります。また、風力発電におきまする日本で有数 の会社の前社長さんとか、あと前水産庁の方とか、それぞれの皆さん学識を持っている方というふう な形で私どものほうも確認させていただきました。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) 5人の評価委員ということで、5人の方の評価委員が協議会の中で選ばれ るということを、文章的、それから言葉的に行政は答弁されておりますが、しっかりとどの大学のど ういう方かということは公表しておりません。東京大学、荒川忠一教授、東京大学、木下健先生、東 京大学、永田哲朗先生、東京大学、宮原正典先生、そしてこの話を持ち込んでいらっしゃいました名 古屋大学の安田……済みません、失礼しました。東京大学というのは現在木下先生と荒川先生は現で ありまして、永田さんはユーラスエナジー・ホールディングス前社長でいらっしゃいます。それから、 宮原正典さんは水産庁、この方は安田講座の客員教授になっていらっしゃる方、そして安田教授、こ の5人で、話を持ち込んだ安田教授も評価委員の中に入るという、非常におもしろいメンバーで業者 が選定されるという協議会の中の評価委員のお名前でございます。   そこで2番目の質問といたしますが、協議会の最終は来年3月までとなっております。なぜ来年 3月までということで、非常に急ぐ協議会の期間にしているのか、そこが私は非常に疑問でなりませ ん。安田教授のお仕事を調べてみますと、安田教授は以前にも申し上げましたが、日立造船と岡崎信 用金庫からの寄附をもらって、そして洋上風力利用マネジメントという研究をなさっていらっしゃい ます。そしてその期間が平成25年の4月1日から平成27年3月31日までの、安田教授の研究期間 の最終になぜか不思議、村上の協議会はその最終の日程にあわせて3月31日までとしています。な ぜこのように安田教授の研究期間の最終にあわせるかのごとく3月31日までとしたのでしょうか。 こういう住民に関する大事なことはもっともっと期間をかけて話し合うということは大事なことと考 えます。環境課長ではなくて市長にお伺いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当然年度末ということもありますし、そうしたものと私は捉えております。 そしてこれから環境アセスメントに入るので、環境アセスメントでじっくりと環境にどういう影響が あるのかというようなことが、これから順次実証されていくと、そういうことであります。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) この協議会の会議のお知らせ、市民に当然、報酬も出ますし、公開すべき です。そして何月何日、どの会場で協議会の会議が開かれるということを早目に住民にしっかりとお 知らせする。そしてそこでの協議の内容がしっかりとインターネットでお知らせする、そのことがな ければどこでどのように話がされたかわからない。そしていつの間にかこういうことができてしまっ たというような仕事の仕方では市民に責任を持つ行政のやり方とは言えません。   そこで担当課長、この部署はこれからずっと環境課の仕事になるのでしょうか。それとも政策推 進課の仕事になるのでしょうか。今申し上げました市民にしっかりと会議を知らせ、その結果をきち んと知らせていくということを守っていただけますでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当然のことながら当面は環境課で担当をさせていただきたい、そのように考 えておりますし、また場合によってはこれから今後の動向を見ながら、全庁的な担当を決めるという ようなこともあり得るということでございます。 〇21番(相馬エイ君) 公表に関しては。 〇市長(大滝平正君) 公表に関してはこれから相談いたしまして……。 〇21番(相馬エイ君) 相談ではないでしょう。 〇市長(大滝平正君) 一向に差し支えないことだと、そんな拒むことではないと、どうぞ、どうぞ というようなことでしていきたいと、そのように考えております。 〇21番(相馬エイ君) 終わりますが、報酬も出ているのだから、予算化もされています。市民に しっかりと知らせるのが当たり前のことです。   終わります。 〇議長(板垣一徳君) 18番、滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 私は10月10日に説明があった事柄についていろいろ検討しまして、一番 わからないのは、市では附属機関としてこの委員会を位置づけるという説明がありました。附属機関 化をするということと、今回の条例を提出したことにかかわってまずお伺いしますが、今回この条例 を提案し、そして議決されれば即市の附属機関になると考えてこの条例が提出されているかお伺いし ます。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(吉村和昭君) すぐ附属機関になるものというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 今の答弁でもこの条例のいろいろ提案は、総務課が担当して恐らく仕事を 進めてきておるのだと思うのです。環境課というのは答弁する関係では若干ふさわしくないというふ うに私は思います。それで今の件についていわゆる提出する元締めである総務課としては今申し上げ ましたように、この条例が議決されれば、即この委員会は附属機関として認められるというふうにお 考えですか。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(高田 晃君) 環境課長と同様な意見でありまして、議決された後、即附属機関として 設立されるものと考えております。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 市の条例の中には村上市附属機関設置条例というのがあります。今のとこ ろ5つの委員会あるいは審議会等がここに書かれております。これと条例との関係を見ますと、5つ の附属機関の設置についても、設置条例のところにまず位置づけるということがあって、それぞれの 委員会の規定として今ここに出ているような条例の内容が書かれているという仕組みですよね。そう でないと、附属機関だ、附属機関だと言っても、きちんとした設置条例のところに載っていないもの を附属機関だということは私はできないと思うのですけれども、その辺の今回の条例提案と、それか ら附属機関として設置をするのだという条例上の問題をどういうふうに解釈をし、今回条例として出 しているのか、そこがわからぬものですから、その辺のところもう少しきちんとした形で見解を述べ てもらわないと、我々はあれが本当に市の附属機関なのかと思いながらも、市がどんどんと、市の附 属機関なのだからということでされると、議会と理事者側との見解の不一致が出てくるものですから、 その辺条例提案とやはり今後もこの条例で附属機関として求めていくのだというその辺のところをも う少しお伺いしたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(高田 晃君) 滝沢議員ご質問の件でありますが、昨年の3月議会の折に、この附属機 関についてのご意見をいただきました。私ども村上市の附属機関の条例の中には、ここに掲げられて いる附属機関もありますが、これでは不十分だと、あるいは附属機関でありながら規則で設置してい るのはこれは違法だというふうなご指摘を受けて、その後さまざまな附属機関になり得る組織につい ては市のほうで整理をさせていただきました。その整理させていただいたときに、全て設置条例をつ くり、そして附属機関としての位置づけをさせていただきました。今回のこの洋上風力発電の推進委 員会についても設置条例をもとに附属機関とするというふうなことで進めてまいりました。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 質疑の段階ですからここでやめておきますが、私の意見はまた討論の中で 申し上げたいと思いますが、自治法の用語辞典には今のような市の考え方がそのとおりであると思え ないものですから、今のようにお伺いしました。 〇議長(板垣一徳君) 10番、竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 2点ほどお伺いをしたいと思います。   結局国の法律としては何も決まっていないので、許認可を村上市がやるような方向に進んでいる かのように思います。そういう観点でこの条例を見ますと、ちょっとおかしいのではないかと思いま すが、これやっぱりつくったのが環境課長だから環境課長、お願いします。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(吉村和昭君) 許認可は村上市で行うものではありません。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) それでは、最終的に認可するのは、選考委員会とかということでありま すから、この業者ということに選定するというふうなことがあったとして、一体全体どちらが許可す るということになるのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(吉村和昭君) 推進委員会におきまして業者が決まります。そうしましたら、業者さん のほうで、一般海域というのはあくまでも所有者は国でありますので、国のいろんな形での諸団体、 関係省庁等々といろいろな形での許認可が今後必要になってくると、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) ヨーロッパ北欧で先行的に洋上発電が行われているのですが、陸からド イツであれば5.6キロ、安田教授がお示しになった世界一美しい、あれはデンマークだったでしょう か、ちょっと忘れましたけれども、このようになるのかのごとく説明なさったのは、あれは2キロ先 ということでありました。それをずっと半円を描くような、本当にきれいに見えるというふうなこと をお示しになって、あたかもこれが岩船にできるのかなと勘違いをするようなものでしたが、そうい った基準はあるのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(吉村和昭君) 港湾の区域内におきますれば、港湾区域内において国土交通省の管轄で 物が進むと思いますけれども、今回は一般海域におけるものでございますので、今後はそれぞれの細 かいことにつきましては、それぞれの省庁と話し合いを進めていくと、そういう形になろうかと思っ ています。 〇議長(板垣一徳君) 16番、姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) ご苦労さまです。ちょっと確認を踏まえて、若干条例の中身について質問 いたしますけれども、今回条例ということで上程されたということそのものは、10月1日の日、環 境課の説明では推進協議会設置規約というふうなことで私ども議会のほうに説明されておりました。 そのとき環境課長のほうからは推進協議会設置規約の中の推進協議会の会長は市長になっていただく。 市長になっていただくことを前提に、その規約書の中身を読みますと、その中に評価委員会というの がございました。その評価委員会というのを別紙のほうで見ますと、評価委員会ではこういうことが 書かれていました。会長の諮問に応じ、会長が諮問するのですよ、協議会の会長が評価委員会に諮問 して、次に上げる事項について調査及び審査すると。その中に洋上風力発電事業者を選定することが ある。そしてまた洋上風力に必要な、いろいろなさまざまなことを意見等をいただく場合もあるとい うご説明をなされたわけです。私はそこで今田総務課長から言われましたけれども、1年半を踏ま え、3月に附属機関としての質問をしたのはまさに私なのですが、それでは地方自治法の138条の 4第3項に抵触するのではないか。なぜかというと協議会の会長イコール市長となれば、市長そのも のが大きな政策をするとき、形成していくときの意見をそこからもらうということになれば、まさに これは附属機関になってしまう。そしてまさに組織化されている。そしてまた報酬も支払われるので あれば、これは条例化の必要があるでしょうということで提言いたしました。その後議長からも指摘 がございまして、庁舎内でしっかりと検討した結果、さまざまなところに県からも意見をいただいた 上で、いわゆる条例化にこのたびやるという英断をなさったわけでございます。   私はそこで委員会の条例の中の、今回の。役員に会長が1名、そして副会長2名と記しておりま すが、会長というのは設置規約のときにも市長になっていただくのだよということがありましたが、 恐らくここではまた市長になっていただくのだろうとは思います、この委員会の会長は。そして副会 長はさまざまなのところのなっている第3条の(1)から(7)番までの発電事業者の代表までの 方々がいろいろな形で集まってなるわけでございますが、この委員会の会長に市長がなるということ がもしわかっているのであれば、なぜ市長になるということをこの条例の中に記載しなかったのかと いうのが、互選で選ぶというふうにしておりますけれども、その辺のところの考え方がちょっとわか らないのですが、教えていただけますか。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(吉村和昭君) 結果といたしまして、どうなるのか、これはあくまでも条例上は互選と いうふうな形になっております。多分防災上、名前はっきり、等で会長は市長がなるというような形 で決まっているのもございます。それらも考えまして、どうしたらいいか、私どものほうで検討いた しました。これはいろんな利害関係者の集まりでありますので、それらの方々が協議して会長を選ん でいただくと。そのほうがよりいいのではないかというふうなことで互選にするというふうなことに させていただきました。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) わかりました。市長にまた頑張っていただきたいのですが、先ほど田総 務課長のほうから附属機関等の話が出てまいりましたけれども、まさに1年半前、3月の定例会で私 が一般質問の中で、当時の大滝総務課長のほうに村上市にある附属機関設置条例というのはちょっと 疑問を感じるということで質問をいたしました。いわゆる地方自治法の138条の4第3項に抵触す るおそれのあるのが要綱あるいは規約として並んでいるのではないの。そうしたら総務課長のほうか らは県のほうにも問い合わせた上で、順次今後条例化に踏み切っていきたいということで、それ以後 いろいろ条例化されてきたわけでございますが、最近になって後で総務課長のほうにやりますけれど も、横浜市の附属機関設置及び運営に関する要綱ですね、これ、要綱ございます。先ほど平成17年 と言っていましたけれども、本当に最近になってきて附属機関なのだろうと、本当はそれは附属機関 なのだろうというのが地方自治体でわからずに進めてきたところで多く発生してきている。それが最 高裁までいって今のようなところで、本来は条例化しなければならないのですよということになって 変わってきているのを受けて、横浜市では要綱というのをつくって、何と今まで条例化されていない 129のものを一緒くたに全部条例化した。いわゆるそういう事例のやつの要綱があります。附属機関 にするときは、こんなふうにしてやりましょうよというのを庁舎内部で決めたやつです。これ後で私、 総務課長にやりますので、参考までにそういうふうに考え、また見ていただきたいのですけれども。   今この附属機関設置条例ということ、前の議員さんおっしゃっていましたけれども、さらにもう 一度要綱を確認した上で条例化しなければいけないものは速やかに条例化して、法のもとできちんと 動くようにしていただきたいというのがありますけれども、いかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) いずれにいたしましても、任意機関よりも附属機関にして条例化したほうが、 より議会の皆さんにも議論をしていただく機会がありますし、より透明性になる、あるいは情報を開 示できるということではないかなと、私はそう考えておりますので、今後についても条例化しなけれ ばならない部分がありましたら、積極的に条例化してまいりたい、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) ありがとうございます。落ち度のないように完璧に進めていってもらいた いなと、こういうふうに思います。   以上です。 〇議長(板垣一徳君) ほかに質疑はございませんか。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(板垣一徳君) これで質疑を終わります。   これから討論を行います。討論はございませんか。   5番、本間清人君。           〔5番 本間清人君登壇〕 〇5番(本間清人君) 私どもといたしましては、このたびの議案に対してどうしても納得のいかな いところがあり、反対をさせていただきます。   その前にひとつ言っておきたいことがございますが、事業に対しては反対ではございません。村 上市にとりましても、経済的効果は多くあると思っておりますし、今回はあくまで附属機関にすると いうことに対しての反対でございます。   先ほど歴道(歴史的地区環境整備街路事業)の件でもございますが、そのとき市長が諮問して行 うべき事業ではなく、地域の方々と協議をし、どのような形で進めていくかという考えのもとで任意 団体にしましたという答弁がございました。この発電事業も全く利害関係者と事業主体との協議会で ありまして、市長が諮問する機関でないと私は考えております。   まず第1点目ですが、9月議会最終日に決議いたしました内容は、市長及び行政の風力発電事業 に対して推進するのだという立場から、議会としましても推進しましょうというのは私もいいことだ と思っておりますし、賛成もいたしました。しかし、市が中心となって事業を進めるとは一切聞いて ございません。あくまで事業主体は事業者であり、内容の協議は研究会が主体となり、行政側は事務 局と側面的な支援ということではなかったかと思っております。   第2点目でございますが、附属機関とは出向機関、その内容、部局のほか、必要と認めて設置す る機関及び行政執行の前提となる調査、調定、審査等を行うために設置される審査会、審議会等の機 関を言うとなっております。さて、この機関は行政出向の前提なのでしょうか。この協議会が附属機 関としてもふさわしい会なのかが私としては疑問を感じるところでございます。また、現在の協議会 の委員の中には市の附属機関の会と思ってはいない方もいらっしゃるのではないでしょうか。風力発 電事業は現在の村上市にとってどうしても必要なものではありません。しかし、今後の村上市を考え る上でとても経済的、また雇用の面、そして財政的にもいいことと私は考えております。ですが、事 業は企業が村上市岩船沖に設置を考えておりますので、村上市にも協力をお願いしたいということで はなかったのではないでしょうか。この事業が国や県の主体事業であれば村上市として、行政として 主導権をとって附属機関にするべきでしょう。しかし、企業が主体のこの事業に関しては、直接関与 するべきではないと考えております。   この先、電力の売電も現状でいいか、検討されています。採算のとれない事業に多額の投資をす ることは考えられませんし、せめて事業者が決定して、計画が案として見えてきた段階で私は附属機 関にするべきと考えております。附属機関として言えば、委員の皆さんに対して報酬が発生します。 議会の説明では委員は無報酬ということでした。事業者の選定には東京大学の教授を含む学識経験者 での選定委員ということでしたが、附属機関とした場合、市長の意向が強くなるのは当然と思います。 市の責任などを考えますと、今は附属機関にしないほうがいいのではないでしょうか。考え方は議員 それぞれの考え方があって当たり前でありますし、建設そのものに対して私も反対をするものではご ざいません。今はあくまで行政が調整役として協議会にかかわるのがベストであると考えます。   それともう一つ心配な点があります。先日の新聞報道で東京電力は原子力発電を稼働しなくても、 黒字額1,300億円という報道がされておりました。電力を売っている事業者が今後売電に関してど うなっていくか、まだはっきり決まっておりません。安田教授の話のとおりになっていただければい いのですが、そのような点から考えますと、いささか不安もございます。そういった面から今回の附 属機関設置議案に対しては反対とさせていただきます。 〇議長(板垣一徳君) 賛成の討論はございませんか。   25番、片野鉄雄君。           〔25番 片野鉄雄君登壇〕 〇25番(片野鉄雄君) 村上市岩船沖洋上風力発電推進委員会条例に賛成の討論をさせていただき ます。   先ほどの反対のご意見として、当初市が中心となって事業を進めるとは聞いていなかったこと、 また民間の企業が主体の事業に市がかかわることには反対であるとの趣旨であるかと思いますが、 少々誤解されているのではないかと思われます。先ほどの理事者の説明でも、市長の立場は岩船沖に おける洋上風力発電の事業が円滑に進むように調整、協力する立場であり、市が直接この事業に出資 し、推進するものではないわけであります。昔は官は官、民は民で別であるという考えが強かったの ですが、今私は官民の連携は極めて重要であると思います。国土交通省などが今進めています民間に 資金提供をしてもらいインフラの整備を行うPPP政策は世界の趨勢であり、今は官民が知恵を出し て協力して難局を乗り切らなければならない厳しい時代であると思います。民間の企業が事業を展開 することにより、固定資産税をはじめ利益としての所得税があって官も成り立つわけですから、利益 や富を否定するのではなく、新しい富を生み、価値を生み出す資本主義の考え方こそ、財政再建の基 本だと私は考えるものであります。   先日、24日、市内で開かれました村上市観光協会役員の方々との観光懇談会でも、ご承知のよ うに北陸新幹線の開業に伴う村上方面への観光客の減少と、経済の衰退による村上市の人口減少を深 く憂慮しておられました。また、新潟漁業協同組合岩船港支部長からは、ぜひとも洋上風力発電の事 業が成功するように、議会も全面的に協力してもらいたいとの発言もありました。10月16日、経済 建設常任委員会で洋上風力発電の先進地、民間企業が進めている茨城県神栖市の実態を視察してまい りましたが、騒音も低周波もじかに接しまして問題なく、社長さんのお話では現在2,000人程度視 察に来ていますが、計画している事業の進展に伴い、年間20万人の観光客が来て約20億円の経済 波及効果が見込まれるとのお話でした。   平成40年、24年後の村上市の人口は手をこまねいていれば6万5,000人から37%減の4万 1,000人となります。活発な企業活動があってこそ雇用の場が確保され、消費は増加し、人口減少を 食いとめることができるのではないでしょうか。民の事業に官ははまるべきではないという考えでは なく、官と民が連携し、協力して事業を成功させ、企業は活動を活発にし、反映してこそ村上市が発 展し、市民福祉の向上にも資するものではないでしょうか。私の接する市民の多くは洋上風力発電事 業の成功を願っています。前段申し上げましたように、社会主義の考え方ではなく、利益と富を肯定 する健全な資本主義の考えを尊重し、賛成討論とさせていただきます。 〇議長(板垣一徳君) 反対の討論はございませんか。   10番、竹内喜代嗣君。           〔10番 竹内喜代嗣君登壇〕 〇10番(竹内喜代嗣君) それでは、議案に反対する立場から発言をさせていただきます。   まず、第1点でございますが、公害を心配する市民の声が私にも寄せられております。おまえは 一体、何でも賛成なのかというような厳しいご指摘もいただきました。そのことをもとにいたしまし て、とにかく何もわからない状態で一方的な安田教授の説明だけだったのでありますが、調査をいた しました。まず先ほどの質問で申し上げましたけれども、海岸から離す距離というのがヨーロッパで は北欧で行われている洋上発電では決められていると。そしてどんどん、どんどん沖のほうに出て行 っているというのが実態だそうであります。30キロ、40キロ離れた海上での発電というふうになっ ていると。ドイツでは推進をしておりますので、海中の電源ケーブルについては国が負担するという ようなことになっているそうでございます。電磁波の問題、低周波もございますけれども、電磁波の 問題も憂慮されております。実はヨーロッパに日本の携帯電話出荷されていますけれども、携帯電話 から発信される電磁波の強度が厳しく制限されています。つまり人体に有害だという考え方に基づく ものであります。余り公表されておりませんが、日本の携帯電話やスマートフォンも世代交代するた びに微弱電波に変わっていくようなことが実際に行われています。   100メガワット級の発電所ができ上がる、そこから到来するであろう電磁波あるいは低周波を心 配する方たちの声もこれは根拠があるのではないかなと思います。とにかく環境課は本来市民が生活 をしていく上での環境を保護するという立場にも立っていただかなければならないのでありますが、 どうやらそういったことは今一切議論をされていないということであります。つまり私としてはヨー ロッパでこれが規制されているようなことが、全く検討課題にもなっていないという状態で、この推 進委員会で議論されるということであります。そしてまたこれが日本全国に広がるということであり ますから、私は洋上風力発電は循環型のエネルギー社会を目指すべきという私の信念から言えば、こ れは必要な事柄だとは思いますが、先行的に洋上風力発電を行っているヨーロッパの基準が全く検討 もされないということであれば、これはいささか賛成しかねるということでございます。   重ねて申し上げますと、現在進行形、秋田県はオール県議会が港湾区域に設置される風力発電に ついて推進ということでございます。しかし、私どもの岩船沖は一般海域ということでございます。 何事も一番最初にやるということは大変な問題が生じる可能性があるわけであります。私一般質問で も慎重にかつ大胆にやるべきだと言ったのは、私の本意はここにございます。とにかく何にもわから なくて、後になってからいろいろわかってくるというのはまずいのかなと思います。ヨーロッパの基 準が示されないような前提の上で推進委員会で相談されるということには納得できないので、反対い たします。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 次に、賛成の討論はございませんか。   16番、姫路敏君。           〔16番 姫路 敏君登壇〕 〇16番(姫路 敏君) 今回の条例に賛成の立場で討論いたします。   最初に、議会最終日に議会として岩船沖洋上風力発電事業の導入推進に関する決議というのを、 反対者2名おりましたが、残りの議員みんなで賛成してやろうではないかと至ったわけでございます。 その中にもひとつついております。村上市ではうんぬん、くんぬん、くんぬんといって、最後のとこ ろに、洋上風力発電事業の導入を積極的に進めていくべきであるということを、議会としても了承し てやっていっているわけでございます。そのことをひとつ踏まえて私討論に入っていきますけれども、 今月の10月1日の議員全員協議会の席で環境課から岩船沖洋上風力発電推進協議会設置規約の説明 がございました、設置規約ですね。そのときに協議会設置規約の会長は村上市長とする旨の話がござ いました。そしてその協議会に評価委員会を設けて、その評価委員会は第3条には次のことを諮問し て調査及び審議させると説明があります。だからそれは洋上風力発電事業者を選定するために必要な 検討、評価、ほかに洋上風力発電に必要と認めることの調査でございました。そこで私はこの協議会 の会長が村上の市長であって、その会長が評価委員会に対して洋上風力発電における政策の重要な部 分を諮問しているわけです。そして組織化されている協議会でございます。それであれば条例化しな いと地方自治法に触れるのではないですかという提言を私はしたわけです。それを受けて環境課とし て、いやしかし、そのときには設置規約で何とかと言っていましたけれども、検討するということで、 議長からも一言ございまして、そこでいろいろと知識人も含めて調べていった結果、10月10日の全 員協議会で説明した内容になったものと私は判断しております。   附属機関に行政がするとかではなくて、この規約をやっていくのであれば、法的には附属機関と して認めざるを得なくなる。そうすると、条例化しなければならないという、こういうことなのです。 そこを議員さん間違えないようにしてもらいたいのですけれども、そもそもこの事業の主体は民間事 業です、当たり前です。私は民間事業といえども日本初で、世界でも最大級の可能性のある洋上風力 発電事業がこの村上の地で行われようとしているのに、全く村上市が関与しないで民間事業者だけに 任せてしまうということは、これは逆に言えば行政の責任放棄に当たってこようかと思います。民間 事業者の手によってこれだけ大きな事業が進められようとしているのであれば、村上市はその事業に 耐えれるだけの、少なくとも最低限村上市の法整備として条例化は必ずしや必要とになってきます。 もし民間事業者だけでやらせて、市民の声を無視して、著しく村上市民の不利益になるようなことを 事業化しようとした場合、村上市は事業者の暴走をとめて法の下で管理できるようにすることが大事 だと思うのです。それは村上市が条例化して担保するべきであると考えます。   今回の条例化によって、法に抵触することはなくなります。民間事業者の正しい選択も村上市と して見届けることもできます。そして村上市の政策形成に大きな意見を吸収することができるように なるのでございます。故事に過ちては改むるにはばかることなかれということわざがございますが、 これはどんな人間でも組織でも過ちはございます。しかし、過ちに気づいたら体裁や体面などとらわ れずに、直ちに改めるべきだという戒めのことわざでございますが、今回の設置規約から委員会条例 に改めたということはまさに私はこのことだと思います。このような行政の姿勢が担当課として、そ して行政として対応していくことは村上市の発展に寄与していくことだと私は確信しております。本 当に今回は村上市長に感謝して、洋上風力発電事業が成功裏に進むことを心から期待するものでござ います。もって賛成討論といたします。 〇議長(板垣一徳君) 次に、反対討論はございませんか。   18番、滝沢武司君。           〔18番 滝沢武司君登壇〕 〇18番(滝沢武司君) 私は先ほどの質問を受けましていろいろ考えるものであります。今回の条 例制定については、今賛成討論の中で非常に情緒的な、またこれからの村上市の発展にかかわる大き な問題であるということについては同じ考えを持ちます。ただひとつ、今提案されている推進委員会 の条例化あるいは附属機関化ということについて、私はそれでいいのだろうかと、今後のためにはや っぱりもっと検討をし、十分対応する必要があるというふうな考えに基づいて反対の討論を行います。   まず、これまでの経過ですが、10月1日の全員協議会で岩船沖洋上風力発電推進協議会は、岩 船における洋上風力発電の円滑な導入を推進することを目的とすると。利害関係者の協議をする場で あると。したがって、村上市としては任意の機関として位置づけることという説明がありました。私 はこれでこの事業が進むのかなと思っていました。しかし、10月10日の全員協議会では前の説明や 態度と異なり、市の附属機関として条例化するという方針転換が説明され、本条例が提案されている ものと思います。そしてこの条例化、市の附属機関化することが可能とした理由を2つ提示し、説明 を受けました。1つは、県の見解を上げてあります。2つには、名古屋大学大学院法学研究会の先生 の見解が上げられています。しかし、この際名古屋大学の見解は洋上風力発電所を村上市に持ちかけ 説明している安田教授の在籍校であり、いかに今ノーベル賞で注目されている大学とはいえ、否定的 な考えを出すわけはありませんので、判断材料としては検討外としました。   市が求めた県の見解についてであります。4つあります。1つは、市長等の事務について、調定、 審査、諮問、調査を行わせるものであること。2つ目は、市職員以外の者が委員であること。3つ目 には、意見の取りまとめ、会としての見解を出せるなどの組織性があること。4つ目は、委員やその 他の構成員は非常勤で報酬や費用弁償を受けていること、この4つ上げられている。これが県の今回 の条例化あるいは附属機関化への判断材料であるというふうに考えます。   まず、最初の市長等の事務についてという項については、この条例では第2条、委員会は発電事 業者が提案する計画について協議し、地域関係者の密接な連携のもと、円滑な導入を推進することを 目的とするとありますが、市長がその権限において調定、審査、諮問、調査を行わせるものではなく、 県の判断には合致しないというふうに思います。2番目の市職員以外の者が委員であるということに ついては、10月1日の全員協議会の資料、委員名簿案には市長が委員として、また今回の条例でも 第1番に市長の名前が書かれています。市職員以外で構成されている組織でないと認められ、基準に は当てはまっていないと思います。3点目の意見の取りまとめ、会としての見解を出せるものの、い わゆる組織性のことについては委員会は第3条にあるように計画の検討、課題の協議、情報の共有等 を共有する組織であって、市附属機関設置条例にある市長の諮問に応じ審議や建議する組織とは全く 性格を異にしている。単なる意見の取りまとめ、一定の見解や業者の選定評価を行う組織性は見られ ない。また、負担金を持って組織されているものでありますので、任意の団体としての性格は非常に 強いというふうに思います。報酬や費用弁償については第5条、委員の報酬及び費用弁償は無償とす るというように、県の考える附属機関としての判断基準とは全く別の方向をとる組織だと思います。   以上のように、県が条例化や附属機関への位置づけの可否に配慮を示していることに対し、県の 判断基準に合致しない方向で、市としての判断で条例化、附属機関への位置づけを行おうとすること は、これから県とのいろいろなかかわりの大きさを考えたときに、大きな禍根を残すのではないかと まず心配をします。   以上のことから、協議会が事業者の評価選定という重要な任務を負うからといって、市の執行機 関の要請により市長が執行する市の行政執行の前提としての必要な調定、審査、審議、調査を行うこ とを職務として設定されている市の附属機関とは位置づけることのできない組織であると思います。 また、10月1日に全員協議会での説明のとおり、任意の協議会では現在は最も適切であり、提案さ れている推進委員会の条例化には反対するものであります。   なお、附属機関として条例化しようとお考えのほかにも、今後の市の発展、将来構想への大きな かかわりを持つことから慎重に審議し、解決しなければならない問題は多々ありますが、推進委員会 が既に動き出している現在、市民の十分な理解や協議を得るためにも無用な混乱は避けて推進するこ とが望ましいのではないかと、一言つけ加えて私の反対討論といたします。 〇議長(板垣一徳君) 議員の皆さんに申し上げますが、このまま続行しますので、ご了承願います。           〔「休憩してください、休憩」と呼ぶ者あり〕 〇議長(板垣一徳君) 今休憩という動議が出ましたが、賛同者おりますか。           〔「賛成」と呼ぶ者あり〕 〇議長(板垣一徳君) 11時40分まで休憩します。           午前11時28分  休 憩                                                        午前11時40分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開をいたします。   それでは、賛成の討論はございませんか。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(板垣一徳君) それでは、反対の討論はございませんか。   21番、相馬エイさん。           〔21番 相馬エイ君登壇〕 〇21番(相馬エイ君) 条例制定について反対の討論を申し上げます。   今回このような形で条例の提案が議会にされておりますが、流れを見てみますと、行政は10月 1日全員協議会で推進協議会の要綱を私どもに提示し、そして関係資料5枚を提出し、そして予算 60万を12月議会の専決ということで提案というか説明されました。ところが、いろいろと議員から のご意見もあって、調べた結果、きちんと条例という形で位置づけなければならないということで今 回提案されたようでありますが、しかし10月1日にいただきましたスケジュールを見ておりますと、 12月議会で初日専決60万、もしそのまま流れがいったとしたら、60万の専決の間に、10月14日、 第1回の協議会、10月下旬第1回評価委員会、東京にて。11月中旬発電事業者の提案受け付け、12 月中旬第2回評価委員会、東京にて。12月下旬第3回評価委員会、東京にて、そこでは事業者候補 の選定ということで。そして平成27年1月上旬第2回岩船沖洋上風力発電推進協議会、発電事業者 の選定についてと事業構想についてという形で村上を会場に協議会をやるという予定の、10月1日 いただいたスケジュールがあります。つまり行政は当初9月議会の最終日に追加議案として議会に提 案すると説明していたにもかかわらず、最終日の追加補正には出さず、そして12月議会の専決とい う形で議会の最終日の協議会でこのような報告をするという、仕方なく今回議会に条例制定というこ とでかかっておりますが、そのやり方、流れを見てみますと、非常に急いでいる、このことが明らか であります。   行政の仕事としてしっかりと研究、いろいろ調べたりすれば、条例に位置づけなければならない という形で最初から説明がされるべきでありました。なぜ急ぐかと、この急ぐという裏に何があるの でしょうか。私は市民の暮らし、村上市の財政にしっかりと責任を持つ村上市の管理職の職員の皆さ んにもお聞きしたいのです。なぜ昨年6月安田教授から持ち込まれたこの洋上風力発電を余りにも進 め方が急ぎ過ぎる、お粗末過ぎる、行政の仕事として。つまり市長がこのことを大いにやりなさいと 発言があるから、村上市としてその仕事をせざるを得ないのか、その辺はわかりませんが、行政の仕 事は市民に対して責任を持つということを忘れてもらっては困ります。10月2日、市長はマスコミ に岩船沖洋上風力発電の導入を推進しますと、発表いたしました。そのお話の中で岩船の沖合約1キ ロメートル先、水深10メートルから30メートルの一般海域で約2,700ヘクタールを想定、民間事 業者が行う大規模な洋上風力発電で着床式の風力を数十基設置するもので、発電規模20万キロワッ ト以上を想定ということを、当日渡した資料には書いてございます。そしてその後新聞記事によりま すと、市長は岩船港内にできる変電所やメンテナンス施設建設への助成などとし、国や県と協議して いきたいと語っています。つまり市長の頭にはこのようなのがあって、もしかしたら行政の中でもこ のようなことが協議されているのかもしれませんが、マスコミに発表する前に議会に行政の考え方等 ご報告はありませんでした。10月2日、マスコミに公表することは何をもってのことだったのでし ょうか。   そこで環境アセスメント基礎調査の追加採択で、現在環境省による環境アセスメント基礎情報整 備モデル事業が行われております。この調査の実施は平成26年9月から平成27年3月でございま す。この結果が出てからきちんと市民や議会にしっかりと報告をし、そして意見交換をするような場 もつくり、それから条例による推進協議会を立ち上げても遅くはないのではないか。なぜ市長をトッ プとしての村上市が安田教授が持ち込んだ話になぜ飛びつくのか、私はそこに疑問を感じております。   昨年、2013年12月20日、日本弁護士連合会が国に対して低周波音被害について医学的な調査 研究と、十分な規制基準を求める意見書を提出しております。それは国は人の健康及び環境を保護す るため、低周波音被害に臨床的に取り組む医師等により構成された調査研究機関を組織し、低周波音 の長期暴露による生理的な影響、感受性に与える影響等について被害者の実態を踏まえた疫学的調査 を行うべきであると。つまり洋上ではないのかもしれませんが、2006年ごろから風力発電施設の付 近に住む住民から、不眠、肩こり、耳鳴りなど自律神経失調症を思わせる被害が報告されるようにな ったという背景がございます。とにかく余りにも急ぎ過ぎる、そして市民に市長がマスコミを通じて 公開したというか、話をした。その中身の具体性についても何も知らされていない。9月7日、確か に教育情報センターにおいて一般市民に対しての安田教授の講演会はございました。しかし、それは 100人ぐらいだったそうでありますが、安田教授のお話を聞いて何人かの人の質問があったそうでご ざいます。しかし、一般市民はこのことについて何もわかっておりません。しかし、行政がそれ行け どんどんで、このような形で一気に来年の3月をめどに事を進めようとする背景、私は不安でなりま せん。海は研究会に参加していた漁業関係者、海岸沿いの住民、漁業組合、観光協会、温泉組合、そ のほか研究会のメンバーの方々だけの海ではございません。海は一般市民全ての海であります。私は そのことを考えますと、今回条例制定という形で臨時議会を開いて決めようとしておりますが、余り にも行政の仕事として住民無視、住民との意見交換、合意ということが何もなされない中、関係する 方々と推進協議会をつくり、そして事業者と一緒になって協議をする、安田教授の話にそれだけのめ り込まなければならない、それは私は余りにも不思議な出来事と考えざるを得ません。   以上です。 〇議長(板垣一徳君) 賛成の討論ございませんか。   6番、川村敏晴君。           〔6番 川村敏晴君登壇〕 〇6番(川村敏晴君) 時間のない中、申しわけありません。賛成の立場で討論をさせていただきま す。   というのも今月14、15、16日と経済建設常任委員会で洋上風力の視察を行いました。その結果 を皆様に正直に申し上げる、この責任があると、この場で申し上げることが議員としての務めである というふうな立場からお話をさせていただきたいと思います。   銚子市には高さで羽根のトップの高さまで約120メートルの風力発電機、風車、そしてその隣 には100メートルの高さの調査棟があり、風力発電のいろいろな耐久性だとかそういう公害に関し ての調査も行っていたというふうなことでございますし、隣の神栖市には規模はもうちょっと少ない ですけれども、約20基の風車が列をなして並んでおりました。海岸線から約50メートルほどのと ころにずっと並んでいたわけですが、そちらのほうに訪問させていただいて、ウインドパワーさんと いうところなのですが、風力発電からわずか100メートル足らずのところに事務所があり、私ども もお話を聞くことができましたが、鉄筋コンクリートで丈夫な建物とは言えない、あくまでも鉄骨の 上にプレハブが乗っているような建物でございましたが、その中で1時間強お話を聞くことができた わけでありますが、いずれも20基の風車が稼働状態の中で我々は話を聞かせていただいたわけです。 特殊なサッシが施されていたかどうかまではわかりませんが、見るからには普通のサッシのようでし たが、羽根音等振動については体感することはできませんでした。外に出て風車の下で写真撮影等を しましたが、その折についても波音のほうが強く聞こえたかなと、そんな感じであります。   話の中で今お話に上がっている低周波についての心配、この辺我々も質問をさせていただきまし たが、彼らは十数年来風車の下で仕事をし続けているわけでありますが、港湾地区ということもあり まして、民家が非常に少ない環境でありますが、低周波による健康被害等についてはいずれも指摘さ れていないというお話を聞くことができました。これが今岩船沖に設置される風車がそのとおりであ るというふうに申し上げるつもりはありませんが、あくまでも私どもが視察をしてきた結果のお話を させていただいたわけであります。   従来大勢の議員の皆様が市長に優良企業の誘致活動についてトップセールスをしていけというふ うなお話をされてきているわけでありますが、今回の洋上風力発電について考えてみれば、今申し上 げたとおり私の判断は大きな公害等の問題は、今の段階で心配を全面に出す必要はないのではないか と、そんなふうに考えているわけであります。市長に優良企業の誘致活動を求める議会であれば、今 の洋上風力の民間企業の活動について背を向けていることは、やはり一つの自治体のトップとしては いかがなものかと言わざるを得ない。そんな中で今まさに推進委員会条例を提案されてきたことは、 市長がみずからトップセールスを行う意思のあらわれであるというふうに私は判断をさせていただい ておるわけであります。多額の市税を投入して工場団地を造成したとしても、優良企業が飛び込んで 来る時代ではございません。今どこが所管するかわからならないということでありますが、日本の海 の中にこのような民間企業の活動が着目されているわけであります。市税を投入して造成をする必要 もないところに企業みずからが大きな経費を投入し、その周辺の村上市において数々の経済効果が期 待できるわけであります。漁業関係者の皆様もそれを切望しているという環境で、我々は推進委員会 条例をやはりしっかり守っていくべきであろうと、このように考えており、今回賛成の立場で討論さ せていただきました。   議員の皆様、ぜひとも正しい判断をしていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 次に、反対の討論はございませんか。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(板垣一徳君) 討論なしと認めます。   これから議第131号をボタン式投票により採決をいたします。           〔「議長、無記名投票をお願いします」と呼ぶ者あり〕 〇議長(板垣一徳君) ただいま無記名投票という動議がございます。           〔「ボタン式投票」と呼ぶ者あり〕 〇議長(板垣一徳君) それでは、採決をいたします。   今ほど5番、本間清人議員から無記名投票という案件と、16番、姫路敏議員からはボタン式投 票という意見。それでは、本間清人君がおっしゃる無記名投票に賛成の諸君の起立を求めます。           〔賛成者起立〕 〇議長(板垣一徳君) それでは、姫路敏君のボタン式投票……。           〔「議長、議事運営について」と呼ぶ者あり〕 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 投票というほうがボタン式投票よりもいわゆる議会の議決のあり方として はより難しいというか上に位置するものだと思いますので、ボタン式投票はどうです、投票はどうで すという区別のできない、もう既に決まっている案件ではないですか。 〇議長(板垣一徳君) 議長の進め方が悪いという滝沢議員のあれですけれども、順次規則どおりに、 進行どおりに進めていきますので、皆さんひとつ。2つの意見が出ていますので、それだけをご了承 していただきたいと思います。   ご異議があり、記名投票及び無記名投票の声があります。この場合、要求の成立には会議規則第 71条第1項の規定により、3人以上を必要といたします。賛同者ですね。よって、順次挙手により 確認をいたします。   初めに、記名投票を要求する諸君の、記名ということは……。           〔「議長」と呼ぶ者あり〕 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 私がボタン式投票と言ったのは、賛否を表明するときには投票という声が 唯一優位性を持ちます。投票には記名投票と無記名投票がございます。その中で本間議員のほうは無 記名投票という声が出されましたので、私は本来であれば記名投票ということを言います。しかしな がら、おわかりのようにボタン式投票は誰が賛成したか反対したかがわかります。したがいまして、 わざわざ記名投票をしなくてもボタン式投票にすることによって賛否の意向が示されるという意味で 私はボタン投票にしてくださいということを言ったわけでございます。ですから、ボタン式投票です ることは記名投票と同じ意味を有するということでご理解願いたいと思います。           〔「ボタン式投票でもいいのでしょう」と呼ぶ者あり〕 〇16番(姫路 敏君) ボタン式投票でもいいのでしょうというか、ボタン式投票にすることによ って議員一人一人の賛否がきちんと出されます、これ。今本間議員のほうから無記名投票という声が 上がりました。本来であれば私は今度記名式投票と言うことの声を出します。その記名式にするのか 無記名でやるのか、本来投票で行わなければいけない、無記名の投票で。ですから、順次やろうとす るならば、それは無記名の投票でボタン式がいいのか、無記名投票がいいのかをやったのちに、記名 投票になれば記名投票、そういう手続を踏まなければならないわけでございます。しかしながら、ボ タン式投票でいいのか、投票の件の賛否であればボタンで賛否をとっても私は何ら問題はないとは思 います。その案件についての賛否ではないですから、いかがなものでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) もう一度確認しますが、記名投票でもいいということなのでしょう、ボタン 式でなくて。 〇16番(姫路 敏君) ですから、投票という声で無記名投票ということになれば、誰が賛成した か反対しないかわからない状態での投票にしましょうというのが本間議員のいわゆるご提案だと思う、 動議だと思うのです。私はそれでは困るのではないかということで記名式にしてくださいということ を私は述べたわけです。ですから、そういう声があった場合は、記名式にするのか無記名式にするの かということの投票を無記名でやるのが筋なのですが、先ほど議長が諮られたのは記名でやるか無記 名でやるか、いわゆるボタン式投票というのは記名ということと同じことでございますけれども、ど っちにするやということで我々に問うたときに、さっき無記名というのが少数だったと思うので、そ うすればそれで議事進行は成り立っていると思います。したがいまして、そのままボタン式投票でや ればそれでいいかと思います。案件についての賛否を求めたのではなくて、記名式にするか無記名投 票でやるのかを議長は求めたので、それの賛否ですから、全然問題ないと思います。 〇議長(板垣一徳君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) もともとは投票行為というのは、今起立採決ではなくてボタン式投票に村上 市議会変わったわけですから、当然ここに誰が賛成したか、反対したかというのは出てきます。それ に対してそれが出ないように私は無記名投票という動議を出しているわけですから、その動機が私は 最優先されるべきだと思います。 〇16番(姫路 敏君) その動議を議長は取り上げたわけです。 〇議長(板垣一徳君) 暫時休憩します。           午後 0時08分  休 憩                                                        午後 0時16分  開 議 〇議長(板垣一徳君) それでは、休憩前に引き続き会議を再開します。   先ほどの私の議事進行につきまして少し問題点がありますので、正式にもう一度やり直しますの で、ご理解、ご了承していただきたいと思います。   ご異議があり、記名投票及び無記名投票の声があります。この場合の要求の成立には会議規則第 71条第1項の規定により、3人以上を必要といたします。よって、順次挙手によりその確認をいた します。   まず、最初に記名投票をやったほうがいいという賛同者、挙手を願います。           〔賛成者挙手〕 〇議長(板垣一徳君) ただいまの姫路議員の動議は成立をいたしました。   次に、無記名投票を要求する諸君の挙手を求めます。           〔賛成者挙手〕 〇議長(板垣一徳君) 無記名投票の要求は成立をいたしました。   この採決については、無記名投票の要求が同時にあります。よって、いずれの方法によるかを 71条の第2項の規定により無記名の投票をもって採決をいたします。   議場を閉鎖します。           〔議場閉鎖〕 〇議長(板垣一徳君) ただいまの出席議員数は議長を除き24名です。   投票用紙を配付します。           〔投票用紙配付〕 〇議長(板垣一徳君) 投票用紙の配付漏れはありませんか。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(板垣一徳君) 配付漏れなしと認めます。   投票箱を改めさせます。           〔投票箱点検〕           〔「議長、この用紙には注意として、この投票用紙は問題を可とす             る者は賛成、否とする者は反対を記載しなさいと書いてある。             今のようにどっちがいいかなんていうことではできない投票用             紙だ」と呼ぶ者あり〕 〇議長(板垣一徳君) まず、私のほうで今議事を進行していきますので、そのように従ってくださ い。   異状なしと認めます。   念のため申し上げます。投票は記名投票を可とする者は賛成と、記名投票を否とする者は反対と 記載の上、点呼に応じて順次投票を願います。   なお、会議規則第73条第2項の規定により、賛否を表明しない投票及び賛否が明らかでない投 票は否とみなすことになっておりますので、この点特に注意を願います。   点呼を行います。           〔点呼により順次投票〕 〇議長(板垣一徳君) 投票漏れはありませんか。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(板垣一徳君) 投票漏れなしと認めます。   投票を終わります。   議場の閉鎖を解きます。           〔議場開鎖〕 〇議長(板垣一徳君) 開票を行います。   開票立会人は、議会が行う選挙の方法に準じ、会議規則第31条第2項の規定によって、8番、 小杉和也君、21番、相馬エイさんを指名をします。   両君の立ち会いを願います。           〔開  票〕 〇議長(板垣一徳君) 開票の結果を報告します。   投票総数24票、これは先ほどの出席議員数に符合しています。そのうち賛成14票、反対6票、 白票3票、無効票1票。   以上のとおり賛成が多数であります。   よって、記名投票で決することに可決されました。   これから議第131号を会議規則第72条の規定により、記名投票により採決をいたします。   投票の方法についてご説明をします。皆さんには点呼に応じて前に出ていただきます。事務局職 員が白票、白札と青票、青札の2枚をお渡しをいたしますので、賛成の方は白、反対の方は青を投票 箱に入れていただきます。131号の議案に対して賛成の方はということを言っているのですよ。投票 後残りました札については、事務局職員の方にお渡しいただきたいと思います。   議場を閉鎖します。           〔議場閉鎖〕 〇議長(板垣一徳君) ただいまの出席議員数は議長を除き24名です。   投票箱を改めさせます。           〔投票箱点検〕 〇議長(板垣一徳君) 異状なしと認めます。   念のため申し上げます。投票は本案を可とする諸君は白票を、否とする諸君は青票を、点呼に応 じて順次投票を願います。   点呼を行います。           〔点呼により順次投票〕 〇議長(板垣一徳君) 投票漏れはありませんか。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(板垣一徳君) 投票漏れなしと認めます。   投票を終わります。   議場の閉鎖を解きます。           〔議場開鎖〕 〇議長(板垣一徳君) 開票を行います。   開票立会人は、会議規則第31条第2項の規定によって、8番、小杉和也君、21番、相馬エイさ んを指名をします。   両君の立ち会いを願います。           〔開  票〕 〇議長(板垣一徳君) 開票の結果を報告します。   投票総数24票、これは先ほどの出席議員数に符合しております。そのうち賛成18票、反対6 票、以上のとおりです。   よって、議第131号は原案のとおり可決されました。   それでは、1時45分まで休憩します。           午後 0時45分  休 憩                                                        午後 1時45分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開をいたします。                                              日程第6 議第132号 平成26年度村上市一般会計補正予算(第9号) 〇議長(板垣一徳君) 日程第6、議第132号 平成26年度村上市一般会計補正予算(第9号)を 議題といたします。   理事者から提案理由の説明を求めます。   市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) ただいま上程をいただきました議第132号について提案理由のご説明を申 し上げます。   本案は、平成26年度一般会計補正予算(第9号)についてであります。議第131号で条例制定 を決定いただきました岩船沖洋上風力発電推進委員会の運営経費を計上するものであります。歳入歳 出予算の総額にそれぞれ100万円を追加し、予算の規模を332億5,080万円にしようとするもので あります。   補正の主な内容といたしましては、歳入におきましては第10款地方交付税より100万円を追加 いたしました。歳出におきましては、第4款衛生費で岩船沖洋上風力発電推進委員会の運営経費とし て、委員報酬36万円、費用弁償39万7,000円、普通旅費17万2,000円などそれぞれ追加いたしま した。   よろしくご審議の上、原案どおりご決定賜りますようお願い申し上げます。 〇議長(板垣一徳君) これから質疑を行います。   21番、相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) 伺います。今回の100万の補正は、来年1月上旬あるいはその後までの発 電事業者の選定と事業構想までを協議するというスケジュールに対しての予算であります。そこで市 長はマスコミに対して、市のスタンスとして岩船港内にできる変電所やメンテナンス施設建設への助 成などとして国と県と協議していきたいとはっきりお話ししています。新聞で出て、そんなことを行 政は考えているのかということで初めてわかったのですが、市長がこのようにマスコミに対して話を するということは、どこの担当課がこのような案をつくったのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 新聞記者会見は、議会の決議を得た後させていただきました。どこの課が何 をしたかということですか。洋上風力発電が来ますと、当然変電所あるいはメンテナンス基地を岩船 の近辺につくっていただくのが当然の話なのです。それをお願いしていかなければならない立場にあ ります。それを積極的にやっていきたいと、そういうことです。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) 市長がマスコミを通じて公にこういう発言をするということは、確かに議 会は決議をいたしました。しかし、具体的に変電所やメンテナンス施設建設への助成なんていうこと は議論されておりません。ですから、市長がマスコミに対してこういう話をするというのは思いつき ではないでしょう。そうしますと、どこの課でこのようなことが協議されて、それを受けて市長はマ スコミに話をしたのかということを最初の質問で聞いているのです。1問ですよ、今。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) どこの課というよりも、課内で相談した結果、私といろいろな話をして、当 然洋上風力をつくって、そしてその変電所あるいはメンテナンス基地をその周辺、岩船港の周辺に置 くことが非常に村上市にはベターなわけです。そういうことを考えたのは誰かということですか。そ れは市長である私が最終的に判断して、そういうふうな発言をしたということです。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) そういう具体的な課での検討はしていないと。市長がマスコミの前で自分 のお考えをその場で言ったと、そういうふうに受けとめればいいのですね。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ただいま申し上げましたとおり、課内の人たちとよく話し合いをして、そし て総合的にこういうものがあれば非常に村上市も雇用あるいは経済面、あるいはいろんな面から重要 であるというような判断をしたのは私だと、そういうことです。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) ちょっと議長、行ったり来たりですが、これからの質問は何問目になりま すか。 〇議長(板垣一徳君) 3問目です。 〇21番(相馬エイ君) 最後の3つ目の質疑をいたします。   市長がマスコミを通じてそのように発言をするということは、それを具体化するために幾つかの 課、つまり村上市挙げてそこに取り組むということになります。しかし、市長が幾ら安田教授のお話 をそれはすばらしいことだ、よしそれに協力しましょうという思いになったかもしれません。しかし、 この村上市の主人公は市民ですよ。市民が何の説明もされない、そして村上市がかかわるとすればど ういうふうに、どんなところで、どんなものができて、そしてそれはどのぐらいのお金がかかるのか なんていうことも全然市民にはわからない中、市長が言葉でそのように、安田教授さん、あなたの提 案ぜひ大いにやってくださいと言っていることと同じであります。とにかく何でも言えばいいという ことではなくて、市長のマスコミに対して公然とお話するということは、財政的にも市民の暮らしに 関しても本当に責任を持って仕事をするという観点でなければ、村上総合病院みたいな形でどんどん、 どんどん行政主導でいっても、結果的にはあのような、今現在村上総合病院の建設計画にのったのか のらないのか今のところわからない状態、村上総合病院の建設に関する行政の動きだって勇み足だっ たのではありませんか。その観点から今回、3つ目の質問で最後まとめなければならないのですが、 100万を補正予算で出すということ、非常に心配しています。つまり構想計画まで来年の3月までつ くり上げるという、そこのスケジュールが余りにも急ぎ過ぎている、先ほども何回も何回も言いまし た。なぜこのように市民がわからない中、本当に急いで急いで急いで仕事をするのか。   今壇上にいらっしゃる管理職の皆さん、来年の春になると数人を残して一斉に退職いたします。 そこで市長に申し上げます。市長が洋上風力発電に市長をトップとしてのめり込んでおりますが、こ の100万、当然情報公開の対象になります。そして聞くところによりますと、市長が会長になると いう、何と何といつの間にか1年ちょっとの間に、非常に安田プランの中に村上行政がのみ込まれて いるという、そういう不安を市長はほんのちょっとでもお持ちになったことございませんか。 〇議長(板垣一徳君) 相馬議員、質疑。 〇21番(相馬エイ君) ですから、お持ちになったことございませんかが、3つ目の質疑です。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 相馬議員の言うことを聞いていたら何もできないし、村上は置いて行かれま すよ。市長として当たり前の話ではないですか。人口減少が進み、経済が疲弊し、どうやって村上市 を回復させていくか、それを考えるのが私の仕事ですよ。私はこういう構想を持ってやっていくので すよと、やっていきたいのですよというのは当たり前の話ではないですか、市長として。 〇21番(相馬エイ君) 終わりますが、勇み足だ。市民が非常に不在だということだけ申し上げて 質疑を終わります。 〇議長(板垣一徳君) 5番、本間清人君。 〇5番(本間清人君) この後に及んで質問させてもらって申しわけないのですが、この100万円 が私一般財源かなというふうに思っていたのですけれども、地方交付税ということで、普通地方交付 税の、私の所管のほうでありますので、環境衛生費ということで出てきているわけですけれども、こ れどういうふうな形で地方交付税で認められるのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 財政課長。 〇財政課長(菅井晋一君) 普通交付税でありますので、一般財源でございます。 〇議長(板垣一徳君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) 地方交付税でありますので、一般財源ですと。出るところは一般財源ですけ れども、地方交付税ですから国から来た金から出すわけですよね。ですから、国に対しては使った金 に対する当然報告がありますよね。地方交付税で来た分に関しては内訳明細としてこういうふうに使 いましたと。それが国から来るお金でそういう財源が今使えるのですかということなのです、この委 員会に対して。 〇議長(板垣一徳君) 財政課長。 〇財政課長(菅井晋一君) 特に一般財源でございますので、国に報告するとかそういうことはござ いません。通常の一般財源でございます。 〇議長(板垣一徳君) ほかに。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(板垣一徳君) これで質疑を終わります。   これから討論を行います。討論はございませんか。   21番、相馬エイさん。           〔21番 相馬エイ君登壇〕 〇21番(相馬エイ君) ただいま提案されています案件につきまして、反対の立場で討論をいたし ます。   市長は先ほど私の質問に対して、相馬議員の言うようなことをしていたら何もできないと、答弁 として私にそのような回答をいたしました。私は今日本のどの自治体でも人口減、そして交流人口、 定住人口をふやそうということで、どの自治体も必至になっています。そのこと事態はわかりますし、 そのことがそれぞれの自治体に対して大事な施策であるということも私は理解しているつもりでござ います。   しかし、突然村上市が例えば自然再生エネルギー、特に洋上風力発電について行政内で研究チー ムをつくり、そしてそれをずっと数年かけて研究して、今回例えばこのような形で提案するというこ とではございません。昨年の6月名古屋大学の安田教授をはじめほかの2人の方が村上市においでに なって、そしてこのプランを環境課、そして市長、副市長、当然お聞きになったでしょう。その後私 どもがたしか2月と8月、2回議会として研修会と称してお話を伺ってはいます。しかし、安田教授 がどのぐらい実績があって、過去にどのぐらいすばらしい業績を上げてこられた方かわかりませんが、 昨年の6月に持ってこられた話に、行政が一気に飛びつき、そして大いにやってください、協力しま すという形をつくり上げる、それも時間をかけてではなくて、急いで急いで、本当になぜそんなに急 ぐのか、大滝市長、市民が疑問を持つぐらい急いでいる。私はこういうやり方は必ずやどこかでひず みが来ると思っています。この村上市の主人公は市民です。市民をないがしろにして関係する業者、 そして大学教授の言いなりになって事を進めようとする、この事業の予算に対して私ははっきりと反 対を申し上げます。   以上です。 〇議長(板垣一徳君) 賛成の討論はございませんか。   19番、小林重平君。           〔19番 小林重平君登壇〕 〇19番(小林重平君) 私は本案に対して賛成の立場で討論を申し上げます。   この前の131号でもいろいろ賛成、反対のご意見が出ました。それぞれの言い分はごもっとも なところがございます。それは私は否定はしません。しかし、先ほど市長が言いましたように、今人 口減、少子高齢化等を含めて村上市がこの先どうなるのか、それを考えたときにはやはりこういう大 事業を誘致するぐらいの気持ちが本当に本来であれば必要なのです。しかし、名古屋大学の安田教授 が突如持ってきたのではない。教授は教授として研究をしていた結果を村上市に話を持ってきたのだ、 私はそう思っております。それを急いで、急いでと言いますけれども、何も急いでいないのです。実 質的にスタートするのはこれからなのです。私はこの事案は村上市の百年の大計になろうと思ってお ります。今人口減の問題、話をしました。先ほど教育長に本を渡しましたしましたけれども、2040 年には大変失礼ですけれども、20歳から39歳までの女性は2人という町村がございます。どこだか わかりますか、粟島浦村です。そういうことを考えたときに、この風力発電、公害等いろいろなこと を全部調査をしておるのだ。これからまた環境問題も調査をしていくはずであります。そして当然国 も何らかの介入というのでしょうか、指導をするはずであります。私はそういった点、ですからなぜ 急ぐのか、条例を村上市に帰属をするのは反対だとか、何とか言うのです。ですから、私は100万 円なんて言わないで、私から言わせれば1,000万も出すぐらいの我々の村上市であるべきであろう と思っております。こんなことをしなければ、村上市は消滅市町村に指定されておるわけであります が、まさしくそうなると思います。   それからもう一つ、市民に、市民にと言いますが、市長が市民一人一人に説明することなんかで きません。市民の代表である我々議会議員がそれぞれの支持者に対して、市民に対して説明するのも 我々議会議員の責任であります。どうかそういった点を考えていただいて、市民という言葉は本当に 便利のいい言葉なのです。そうでしょう、1人でも市民です。6万人も市民なのです。そういったこ とを考えていただきたい。市長がそういうことを発表する場というのはやはり記者会見とか議会にお いてでしかないのです。何回も繰り返しますが、市長の言葉を我々議会議員が市民に伝える、これが 我々議会議員の責任であります。そういったことを考えたときに、この事案は大変に大切な村上市の 百年の大計、村上市が消滅するかしないか、そういうことに私は至るのではないだろうか、そう考え たときにはどうしても風力発電を絶対成功させていただきたいということを念じまして、賛成の討論 といたします。   大滝市長、頑張ってください。 〇議長(板垣一徳君) 反対の討論はございませんか。   7番、冨樫宇栄一君。           〔7番 冨樫宇栄一君登壇〕 〇7番(冨樫宇栄一君) 風力発電を推進することには私は賛成でありますし、成功させなければな らないというふうに思っております。しかし、問題にしているのは私たちが風力発電に賛成か反対か の議論ではないのであって、話がそっちのほうにずれているような気がして非常に心配をしているわ けでありますが。   この事業を進めるに当たってむしろ任意の団体として進めて、それを市が応援をするという形の ほうが、むしろスムーズに進められるのではないか。問題がどんな問題が出てくるかどうかはこれは やってみなければわかりませんけれども、何か利害関係の調整が必要な事態が発生したときには、む しろ公平な中立的な立場で調定ができるようにするためには、市の附属機関としてやるよりは、むし ろ推進協議会、そこに事業者を選定することによって問題が生じた場合に、事業者側に立たざるを得 なくなるのではないか、あるいはそういうふうに見られることになるのではないかということから、 私はこの議論を、風力発電に反対か賛成かではなくて、また戻ることになりますけれども、むしろ任 意の団体でやるべきだということで、私たちは131号に反対をしましたけれども、その立場からす ればこの議案の問題については賛成をしかねるということであります。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 賛成の討論はございますか。   25番、片野鉄雄君。           〔25番 片野鉄雄君登壇〕 〇25番(片野鉄雄君) 議第132号、補正予算(第9号)に賛成の討論をさせていただきます。   先ほどどこまでも反対する議員から反対討論がありましたが、考え方が違うわけであります。金 持ちけしからん、資本家けしからん、嫉妬の塊のような、そういう考え方と私は一線を画するもので あります。やむを得ないと思います。なぜ急ぐのかという話も、当然事業はスピード、タイミング、 あります。1日遅れればそれでパアになる話たくさんあります。そういうことは経験ない人の話です よ。スピード、それからタイミングが必要なときは積極的果敢に進めると、これは常識ですよ。市民 の声とか言いますけれども、市民の多くの声は洋上風力に賛成なのです。市民だってたくさんいるで はないですか。さっきの話のとおりです。   終わります。           〔「議長」と呼ぶ者あり〕 〇議長(板垣一徳君) 反対の討論ですか。           〔「違います」と呼ぶ者あり〕 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) この場で申し上げます。片野議員の賛成討論は予算に対してどう考えるの かというべきであって、私が幾ら反対したからといって私に対しての、相馬議員という表現は確かに ありませんけれども、中傷するようなああいう発言を真っ先にして賛成討論にすりかえるというのは 議員として私は抗議します。   以上です。 〇議長(板垣一徳君) 反対討論ありませんね。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(板垣一徳君) 賛成討論もありませんね。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(板垣一徳君) 討論なしと認めます。これで討論を終わります。   これから議第132号をボタン式投票により採決をいたします。   投票を開始してください。           〔ボタン式投票〕 〇議長(板垣一徳君) 投票を締め切ります。   賛成多数です。   よって、議第132号は原案のとおり可決されました。                                              〇議長(板垣一徳君) 以上で本日の日程は全て終了いたしました。   以上で平成26年第3回臨時会を閉会をいたします。   大変ご苦労さまでございました。           午後 2時13分  閉 会