平成25年村上市議会第2回定例会会議録(第4号) 〇議事日程 第4号 平成25年6月17日(月曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  一般質問                                              〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(26名)    1番   渡  辺     昌  君     2番   尾  形  修  平  君    3番   板  垣  千 代 子  君     4番   鈴  木  い せ 子  君    5番   本  間  清  人  君     6番   川  村  敏  晴  君    7番   冨  樫  宇 栄 一  君     8番   小  杉  和  也  君    9番   齋  藤  信 一 郎  君    10番   竹  内  喜 代 嗣  君   11番   平  山     耕  君    12番   川  崎  健  二  君   13番   木  村  貞  雄  君    14番   三  田  敏  秋  君   15番   小  池     晃  君    16番   姫  路     敏  君   17番   長 谷 川     孝  君    18番   滝  沢  武  司  君   19番   小  林  重  平  君    20番   佐  藤  重  陽  君   21番   相  馬  エ  イ  君    22番   大  滝  国  吉  君   23番   大  滝  久  志  君    24番   山  田     勉  君   25番   片  野  鉄  雄  君    26番   板  垣  一  徳  君                                              〇欠席議員(なし)                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    大   滝   平   正   君        副  市  長    鈴   木   源左衛門    君        教  育  長    圓   山   文   堯   君        総 務 課 長    大   滝   和   春   君        財 政 課 長    菅   井   晋   一   君        政策推進課長     渡   邉   欽   也   君        自治振興課長     佐   藤   憲   昭   君        税 務 課 長    伊 与 部   純   夫   君        市 民 課 長    西   村       治   君        環 境 課 長    吉   村   和   昭   君        保健医療課長     林       与 市 次   君        介護高齢課長     川   内   信   一   君        福 祉 課 長    斎   藤       勉   君        農林水産課長     瀬   賀       功   君        商工観光課長  田   嶋   雄   洋   君        都市整備課                   早   川   明   男   君        課 長 補 佐        都市整備課参事    東 海 林   則   雄   君        下 水 道 課 長    中   村   則   彦   君        水 道 局 長    太   田       薫   君        会 計 管 理 者    百   武   勇   一   君 農業委員会 遠   山 昭   一   君        事 務 局 長        選管・監査 本   間       清   君        事 務 局 長        消  防  長    本   間   善   和   君        学校教育課長     板   垣       圭   君        生涯学習課長     高   田       晃   君        荒 川 支 所 長    渡   辺   正   信   君        神 林 支 所 長    板   垣       裕   君        朝 日 支 所 長    本   間   誠   一   君        山 北 支 所 長    斎   藤   寿   昭   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長       橋   邦   芳        事 務 局 次 長    小   林   政   一        書     記    鈴   木       渉           午前10時00分  開 議 〇議長(板垣一徳君) ただいまの出席議員数は全員です。定足数に達しておりますので、これから 本日の会議を開きます。   本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願 いをいたします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(板垣一徳君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、7番、冨樫宇栄一君、20番、佐藤重陽君を指名を いたします。ご了承願います。                                              日程第2 一般質問 〇議長(板垣一徳君) 日程第2、14日に引き続き、一般質問を行います。   本日の一般質問は4名を予定しておりますのでご了承願います。   最初に、10番、竹内喜代嗣君の一般質問を許します。   10番、竹内喜代嗣君。           〔10番 竹内喜代嗣君登壇〕 〇10番(竹内喜代嗣君) おはようございます。それでは、通告いたしました内容に沿いまして質問 をさせていただきます。   大きな項目の1点目でございます。遅れた医療地域からの脱出についてでございます。2025年に は65歳以上が人口の3割を超えます。この村上圏域は、その先を行くスピードで進行しています。こ うした高齢化が進む中で、がんや脳血管障害、心疾患、骨折が急増し、介護を必要とする人もふえる ことが予想されています。治療や療養、介護の要求に対応できる機能を充実するとともに、このよう な未来予測を覆す保健予防、介護予防の活動、健康づくり活動、慢性疾患医療と全身管理などに力を 入れることが大切です。これは国の資料から引用させていただきました。   それで、1つ目にお聞きしたいことは、村上市の医療の充実は村上総合病院の移転で可能になる のでしょうかということであります。その1点目、2.5次の救急医療を担うがん拠点病院計画等ござ いますけれども、この概要についてご説明をお願いしたい。   2つ目、県立坂町病院との救急医療の輪番ということで現在体制が組まれていますが、これがど う変わっていくのでしょうか。   そして、3点目、新潟県の医療計画、23年度に策定をされて、さらにことしの3月に改訂されて いますが、この計画とどういうふうに整合させるのでありましょうか。   そして最後に、県にこうした遅れた医療に対する支援を、村上総合病院の移転を機会に支援を求 める考えはないかということでございます。   医療の2つ目、予防医療の充実ということであります。食と農、医療の連携を図る取り組みを進 める考えはないかということでございます。医食同源と言われますように、食と農、そして健康とい うのは非常に密接な関連がございます。この関連する事柄を村上市のまちおこし、あるいは健康づく り等に組み込んでいくような取り組みを進めるお考えをお聞きしたいと思います。   2つ目、昨年もお伺いをいたしましたが、その後どんなふうになっているのか。添加物などの発 がん物質の啓蒙はどうなっているのでしょうか。   それから最後に、認知症予防がクローズアップされています。対策について市長のお考えをお伺 いしたい。   大きな項目の2つ目でございます。私いつも洪水期になると6月議会、あるいは9月議会にこの 質問を旧神林村時代も続けてやっていたのですが、このたび洪水時期に入りましたし、お伺いをした いと思います。荒川上流部の豪雨によるダム放流と水防計画の連携計画を伺いたいと思います。   1点目、42年羽越水害での荒川流域の被害拡大は発電ダムの放流が原因ではないかお伺いします。   2つ目、1昨年、2011年6月の出水での6月23日の対応を伺います。累計雨量が200ミリだった というような報告がされていますけれども、簡単に言えば関川村で約800ミリぐらい降ったところも あるというような報道もされていますし、小国では500ミリとか、いろんなデータはあるのですが、 2日間の累計平均雨量は400ミリということでお伺いをしていますが、つまり42年の水害と同じよう な雨が降って、なおかつ岩船・赤芝、これ落としていますけれども、鷹ノ巣ダム、こうした発電ダム の放流が行われれば、現堤防でも溢水をしたのではないですかということであります。   それから、3点目、気象予測とダム放流とを連動させた水防計画を村上市が策定するお考えはあ りませんか。また、このことを国に要望する、県に要望するお考えをお伺いしたいと思います。   水害問題の3点目です。百川国道橋、神林地域に流れる川なのですが、百川の国道橋が完成いた たしました。そして、河道拡幅工事も行われております。その影響と対策についてお伺いをしたいと 思います。今後完成をした、現在拡幅が進行中でございますが、現在の最大流量は幾らでしょうか。 それで、その対策がどうなっているのか、下流の石川の工事も進捗しているということでございます が、お伺いをしたいと思います。   大きな項目の4点目、国の24年度補正予算、元気交付金を村上市事業に対応させる可能性をお伺 いしたいと思います。総務省の資料によれば、この6月議会までにこうした24年度対応の元気交付金 などの補助制度、補助金ですね、これを充当させることが6月までできるということで伺っておりま す。そして、その元気交付金等の事業の問題でお伺いをしますと、この元気交付金とごみ焼却場の建 設事業が多額の経費かかっているのですが、この事業に対応が可能ではないかというような推測がさ れるのですけれども、このことは検討していただけないでしょうかということであります。その他可 能な事業の説明も求めます。   それから、買い物難民支援ということで、買い物難民対策事業ということで市民の方から問い合 わせがございまして、私国に問い合わせをしましたところ、この項目のテーマにもなっていますけれ ども、締め切りが6月24日ということで、3次補正の申請があるので対応したらどうかということで、 なお、それは正式に村上市から事業の概要を知りたいという要請がなければ受けられませんと、だめ ですというお話がございました。その買い物難民対策事業に該当する事柄についてのご説明をお願い したいし、今県北、この村上の地域で将来予測を考えれば、そういった買い物難民の対策がぜひとも 必要かと思います。お考えをお伺いしたいと思います。   最後に、住宅リフォーム事業、何回も何回もお伺いをして、同僚議員もこの6月議会で質問をし て、お答えもいただいておるのでございますが、私の観点は経済対策としても実施をすべきだという ことであります。   そして、もう1点、商店街のリフォームというようなことも他の地域で行われています。この制 度どういうものかと申しますと、商業の活性化を目的に商売を営んでいる人、または営もうとする人 が店舗等の改装や店舗等でひたすら使用する備品の購入を行うことに対し、その費用の2分の1を補 助しますという内容であります。こうした地域活性化対策を行うお考えをお伺いしたいと思います。   以上、大きな項目で5項目ご質問いたしますので、積極的なご答弁をお願いいたします。一旦降 壇します。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 皆さん、おはようございます。   それでは、竹内議員の5項目のご質問について順次お答えいたします。最初に、1項目め、遅れ た医療地域からの脱出についての1点目、村上市の医療充実は、村上総合病院の移転で可能になるの かの2.5次救急医療、がん拠点病院計画の概要についてのお尋ねでございますが、厚生連の新病院整 備基本構想によると、救急医療の充実と連携強化として救急ワークステーションの設置を検討してお り、消防本部と連携の上、救急隊員の知識及び技術向上のための教育研修や24時間体制の救急医療 サービスの充実を図り、2次救急医療の高度な医療機関としての機能強化を目指す計画と聞いており ます。また、がん診療連携拠点病院は、基本的に保健医療圏域で1カ所の設置が認められており、下 越圏域では県立新発田病院が指定されております。がん医療の充実としては、外来化学療法センター 及び緩和ケア科を設置して、末期がんのターミナルケアとして計画されております。   次に、坂町病院との輪番で救急体制が組めるかとのお尋ねについてでございますが、現在も村上 総合病院と県立坂町病院の輪番制で救急医療体制を実施しておりますが、救急医療体制を充実するに はどうしても医師確保の充実を図る必要があります。新病院整備基本構想にもありますが、医師確保 を前提に整備計画が進められるものと考えております。   次、新潟県医療計画とどう整合させるのかとのご質問でございますが、施設整備と体制整備はど う計画されているのかとのお尋ねについてでございますが、新潟県地域保健医療計画は、新潟県健康 福祉ビジョンを上位計画とし、医療提供体制の整備、各種疾病に対する施策、医療施設の充実などの 整備を図るため、医療法に基づいて都道府県に策定が義務づけられる計画であります。施設整備体制 については厚生連が新病院整備基本構想に基づいて計画し、必要があれば新潟県医療審議会で審議さ れていくこととなります。   次に、県に遅れた医療に対する支援を求める考えはないかとのお尋ねについてでございますが、 地域医療の支援については県や病院当局へ出向き、地域保健医療計画の見直しの具申や県主催の大会 において意見を述べたり、県や病院当局へ出向いて、地域医療について要望しておるところでありま す。   次に2点目、予防医療の充実の食と農・医療の連携を図る取り組みと添加物などの発がん物質の 啓蒙についてのお尋ねについてでございますが、昨年の第3回定例会でも答弁しておりますが、食育 推進では市民が食を通して健康に生きることを目指しております。このことを踏まえて、重点目標に は安心安全な地場産の食材を食べることを掲げて取り組んでおります。また、食生活改善推進委員の 研修会においても、地場産の食材を使用した調理実習や添加物についても取り組んでおります。今後 もさらに食の安全、安心な取り組みを進めてまいります。   次に、認知症予防対策についてのお尋ねでございますが、認知症予防事業を引き続き実施すると ともに、高齢者の実態把握訪問を行い、認知症を早期に発見し、対応してまいりたいと考えておりま す。また、認知症サポーター養成講座を地域や職域等で実施し、地域の見守りや支援体制を整備して まいります。   次に2項目め、荒川上流部の豪雨によるダム放流と水防計画の連携計画についての1点目、42年 羽越水害での荒川流域の被害拡大は発電ダムの放流が原因ではないかとのお尋ねについてでございま すが、羽越水害は46年前の災害であり、本市においてご質問の発電ダムが水害にどのような影響を及 ぼしたかを検証するすべがないため、市としてのお答えは控えさせていただきます。   次に2点目、2011年6月出水での対応を伺うとのお尋ねについてでございますが、昨年6月の一 般質問でもございましたが、氾濫注意水位を超えたことから、関係職員や消防団員による河川巡視災 害対応などを行っております。6月23日の18時50分時点での葛籠山の水位は5.63メートルに達しまし たが、その後雨のピークが過ぎ去り、避難判断水位の6.57メートルを超えることはないと判断し、通 常の監視体制に戻しております。また、大石ダム、横川ダムでございますが、ご承知のとおり発電機 能と洪水調整機能を有しているものであり、それぞれの水量により調整をして放水するということに なります。当然のことではありますが、有事の際には施設の状況及び放出量などについて管理者であ る国土交通省羽越河川国道事務所と連絡をとりながら、住民の方への情報伝達に遅れが生じることの ないよう、安全確保に努めてまいります。   また、あの時点で累計800ミリの雨量、岩船・赤芝のフルゲート放流が行われれば、現堤防は溢 水したのではないかとのお尋ねについてでございますが、羽越水害を契機に多目的ダムによる治水を 図るため、昭和53年に大石ダム、平成20年には横川ダムが完成しており、荒川の治水能力は向上して いると考えております。しかし、仮定の条件に基づいて溢水するかというご質問については、降雨の 範囲、時間雨量など、さまざまな条件により異なると考えられますので、岩船・赤芝のフルゲート放 流がどのような影響を及ぼすかも含め、総雨量だけの判断は難しいものと考えております。   次に第3点目、気象予測とダム放流を連動させた水防計画を策定する考えはないかとのお尋ねに ついてでございますが、本市の水防計画では雨量観測及び水位観測、ダム関係機関からの通報等によ り災害対策本部が設置されるまでの水防活動について定めております。また、河川水位の変動は放水 量やダムの放流量と深くかかわっていることから、今後も羽越河川工事事務所から提供される河川水 位の予測等を含め、水防上必要な事項について総合的に判断をしてまいります。   次に3項目め、百川国道橋完成と河道拡幅の影響と対策についてのお尋ねでございますが、2級 河川百川につきましては、昭和53年度から2級河川石川との合流点により、上流に向けて河川改修を 進め、ご承知のように平成22年度までに国道7号橋の架け替えまでを完了しております。河川管理者 である新潟県によりますと、国道橋から上流部の現況流量は毎秒20トン程度ですが、河川改修計画流 量の毎秒115トンに合わせ、順次上流に向けて整備している状況であるとのことであります。   次に4項目め、国の平成24年度補正予算、元気交付金を村上市事業に対応させる可能性について のお尋ねでございますが、地域の元気臨時交付金は平成25年1月11日に閣議決定された10兆2,000億 円の日本経済再生に向けた緊急経済対策で追加された公共投資の地方負担が大規模であるために、地 方の資金調達に配慮し、経済対策の迅速かつ円滑な実施を図る目的で創設されたものであります。交 付額は、各自治体の追加公共投資の負担額等に応じておおむね地方負担額の8割程度とされ、本市に おいては5月28日付で4億7,600万円の交付措置があったところであります。交付金の対象事業は地 域の元気臨時交付金制度要綱で定められており、建設地方債の発行対象事業とされております。   最初に1点目、ごみ処理場建設事業に対応可能かとのお尋ねについてでございますが、ごみ処理 場建設事業は建設地方債の発行対象事業であることから交付金の対象になります。   次に2点目、その他可能な事業についてのお尋ねでございますが、市道や歩道の整備、林道改良 などの投資的経費で建設地方債の発行対象事業であれば交付金の対象になります。   次に3点目、買い物難民対策事業が可能なケースがあるのではないかとのお尋ねについてでござ いますが、買い物難民対策事業がどのような内容であるかによりますが、建設地方債の発行対象事業 であれば交付金の対象となります。いずれにいたしましても、今後県との協議を経て、交付金の趣旨 に沿った形で対象事業が決定されることになります。   次に5項目め、住宅リフォーム事業についての1点目、経済対策として実施すべきではないかと のお尋ねについてでございますが、住宅リフォーム事業につきましては県内各地でも多く実施してお りますが、本市では経済対策として過去4カ年、計5回にわたりプレミアムつき商品券が発行され、 多くの市民からご利用いただき、地元商店の消費拡大に大きく貢献しているところでございます。こ の商品券の使途においても住宅リフォームを対象としてまいりました。今回提案しておりますプレミ アム商品券発行事業でも住宅等のリフォームに対しての要件を拡充するなど、検討しております。プ レミアム商品券でも十分住宅や商店のリフォームに活用でき、経済効果が得られるものと期待をいた しているところであります。   次に2点目、商店リフォーム等先進に学んだ施策を実施すべきではないかとのお尋ねについてで ございますが、商店リフォーム等の助成については内容は理解しておりますが、実施の考えはござい ません。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) それでは、順番に再質問申し上げます。   最初に、村上市の医療の問題で、ワークステーションに救命士常駐というようなことで説明あっ たかと思いますが、消防全体の体制はどうなるのでしょうか。先ではありますけれども、今から検討 していかなければ救命救急士をどう配置していくのかの問題もありますし、お伺いしたいと思います。 消防長からお願いします。 〇議長(板垣一徳君) 消防長。 〇消防長(本間善和君) 今現在の救命士の養成ですけれども、現在は今本署並びに分署に適正な人 員を配置という格好で、計画では32名の救命士が必要なところ、現在30名養成しております。今後も 引き続き毎年1名ずつですが、養成所、研修所に送り、国家試験の救命士の免状を取るように努力し ております。   また、ワークステーションができた場合という格好での問いだと思いますが、これについてはま だ病院側とそこまでの人数うんぬんについては詰めておりませんので、今後の実際ワークステーショ ンができるとなれば、病院側とどういう配置にするか、救命士の人員について検討することになると 思います。   以上でございます。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 簡単な質問。消防長、そうすると、各分署に救命士も置きながらワークス テーションというと、この人数でやれるのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 消防長。 〇消防長(本間善和君) 当然村上総合病院にワークステーションというのができれば、多分本署に 救急車というものは配備がなくなると、それから分署についても検討する課題になると思います。守 備範囲も変えなければならないし、体制も変えていくという格好で検討しなければならない事項にな ると思います。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 救急医療の充実ということでお尋ねしたいと思います。   村上、岩船の地域では、県立瀬波病院が厚生連に移譲されました。それで、今厚生連の瀬波病院 になっているわけですが、そのことによりまして救急輪番体制が3病院から2病院になって、県立坂 町病院というのは内科だけなのです。現在は村上総合病院が唯一の頼みの綱という現状です。また、 当時統合される際、村上、岩船地域の2次医療を担当する医師は40人から30人に減ったということに なります。特に常勤の整形外科医ですが、これは合併前から問題になっていましたが、かつて11人い たのですが、06年4月から9人、06年11月はゼロとなりまして、07年7月から今1名確保されて現在 に至っています。救急医療の体制の充実のためにも医師確保、特に整形外科の医師確保が緊急課題だ と思いますが、市長のお考えを伺いたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) そのとおりでございますので、何度も申し上げておりますように、厚生連村 上総合病院に対しましてもお願いをしておりますし、また私ども独自で病院局、あるいは大学病院等 に出向いてお願いをしているような現状でございます。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 医療の充実という点でお伺いをしますが、村上総合病院の院長先生と意見 交換をする機会がございました。その際にお伺いしたのは、医師のドクターの不足もそうだけれども、 スタッフも非常に足りないのだと、高度医療を行うようなスタッフも足りないのだよというようなお 話がございました。そしてまた、看護師不足の問題もお話がありました。この看護師不足の充実とい うことでは、市長どのようなお考えお持ちでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 私も厚生連村上総合病院のお医者さんたちといろいろお話をさせていただく 機会もあるわけでございますが、いわゆる看護師不足というのは、まず一つにはやはり労働が苛酷だ ということではないかなと、そのように考えております。しかしながら、全部が全部不足していると いうことでもないわけでございますので、その点についてこれから新しい病院の新築に向けて厚生連 にお願いをしながら、また厚生連とともに看護師不足、あるいはスタッフの不足解消に向けた努力を 一緒になってやっていく必要があると、そのように捉えております。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) この看護師不足、スタッフの不足の問題では県議会でも議論がなされまし て、県側の答弁はやはり看護師を養成するためにも看護師の学校をつくる必要があるのではないかと いうところまで踏み込んで答弁がなされているということでございます。どうでしょうか、市長、こ のたびすばらしいプランを発表しているわけですし、看護学校を誘致するようなことを検討するお考 えはございませんか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 看護学校が村上市に来ていただけるということであれば、それにこしたこと はないわけですが、なかなか難しい問題ではないかなと、そのように捉えております。前は新発田に もあったわけですが、今はないわけでございますので、それらも含めてどういう対応をしながら、新 しい病院が稼働するまでの間に何らかの方策を見いだしていく必要があると、そのように考えていま すので、厚生連と連携をしながら対応していきたいと考えております。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 次にお聞きしたいのは、県に遅れた医療に対する支援を求める考えという ことで前段お聞きをしたわけですが、具体的に申し上げます。   村上総合病院の移転新築に対する新潟県の助成額の抜本的な増額を求めていただきたいというこ とでございます。市長としてはなかなか新潟県に物申すというのは大変なことでしょうけれども、要 請してはいかがかなと思います。厚生連村上総合病院は当初県北の基幹病院として機能充実を図り、 医師確保を図るため、病床数を現在の269床から300床に増床する計画でした。基本計画は現行の269 床での改築となっています。県政関係者からは、増床しなければ国、県の助成が受けられるとの喧伝 がありました。増床しないことによる約4億円の補助金も含め、基本計画案には6億円の制度補助金 が見込まれています。しかし、その大部分は国と村上市の負担である。県の負担額は6億円のうちわ ずか1億円前後でしかありません。地域医療に第一義的に責任を負っているのが県政であり、村上市 において県立瀬波病院を廃止し、厚生連村上総合病院に移譲したことを鑑みても、大幅な助成があっ てしかるべきです。市長は、要請するお考えはありませんか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 要請する考えはございます。しかしながら、非常に県としても簡単にここだ け補助率を増額しますとか、あるいは別な補助金を出しますというわけにはいかないということでは ないかなと思っております。山ア副部長、あるいは北島副知事にもお会いしてお願いをしてきたとこ ろでございますが、そのかわりと言っては何ですが、非常にいい補助事業が今採択に向けて我々は計 画をつくっていると、リノベーション事業というのがそれでございまして、それらを県にお願いをし ながら、最大限の県のご理解をいただきながら事業を進めていく必要があるのではないかなと、その ように捉えております。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) リノベーション事業を進めるからこうした医療の充実に対して県からの補 助を受けなくてもいいように聞こえたわけでありますが、全員協議会でも申し上げましたけれども、 駅を橋上化するということでは全貌わかっていませんけれども、例えば新発田市、新発田駅では橋上 化するのに30億という予算案が示されたということであります。そうした多額の予算をつぎ込むこと になれば、合併計画でも周辺事業というのは外されたわけです。それがいきなり急浮上してきて、30 億をはるかに超えるような金額になるのではないかなというふうに危惧しているのですが、そうして 新潟県もそんなにお金あるわけではありませんから、村上総合病院の診療体制や診療設備の充実に対 して補助をお願いしていかなければならないと私は考えるわけでありますが、その補助をおやめにな るという、申請をお願いをおやめになるということなのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) いや、そういうことではございません。当然病院本体、あるいはまた医療に 対する補助等については、従前以上にご要望はしていきますけれども、さりとて県としても、ではあ なたのところだけ特別ですよというようなわけにもいかないと考えられますので、県に対して要請は し、お願いはしてまいりますけれども、期待に沿えるかどうかは非常に難しい。ただ、橋上化の問題 も今お話しされましたけれども、橋上化(  部分は266頁に発言訂正あり)はどうしても村上の将 来のことを考えると必要な事業の一つであると、そのように捉えて事業の推進を図ってまいります。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 次に進みます。   予防医療の充実の問題であります。担当課の方にお伺いをすることになるかと思いますが、認知 症予防が今クローズアップされてきています。国立長寿医療センターが発表した資料、厚生労働省か らも知らされているでしょうからよくご存じでしょうけれども、認知症予備軍がふえていて、10年後 には何と人口の10人に1人が認知症になると、このままでは65歳以上では2人に1人以上、55%が認 知症になるという警鐘を乱打するような内容でコメントしたということでございます。お聞きしたい のは、現在村上市では認知症検診は行っていますでしょうか。保健の関係課かな、お願いします。 〇議長(板垣一徳君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 認知症の研修というと……           〔何事か呼ぶ者あり〕 〇介護高齢課長(川内信一君) 検診ですか。特別そういう医療のように検診という形ではとってお りません。 〇議長(板垣一徳君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(林 与市次君) 今現在認知症の検診というのはやっておりません。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) これから国の方針もはっきりしてきて進められるとは思うのですけれども、 認知症検診を取り組みまして、さらに認知症予防のできるまちということで取り組みを進めていると ころがふえてきています。鳥取県の琴浦町というところで認知症検診と認知症予防ということで取り 組みが進んでいて、さらにその認知症予防の取り組みの中で認知症が進むのがとまって、人間誰でも 高齢化していくわけですけれども、その高齢化の曲線と同じに重なり合って、進まないというような 取り組み、これがNHKの番組で紹介されていました。こうした予防教室等、新たな認知症予防の体 制について検討するお考え、市長に、ではお伺いします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) これから認知症対策については非常に大きな問題になってくると捉えていか なければならないのではないかなと思っております。今現在村上市では検診はしておりませんけれど も、いろいろなところでいわゆる認知症対策等、事をやっているわけでございますが、検診をやりな がら認知症予防をやっていくというようなことについても考えていく必要は当然あるのではないかな と、そのように捉えておりますので、担当課と打ち合わせしながらどういうような対策をとったほう がより効果が出るのかなというようなことを研究してまいりたいと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) それでは、次に進みます。   荒川の洪水の問題でございます。この問題で羽越工事事務所に実際に出向きまして、あるいは岩 船ダムにも行ってまいりましたし、東北電力の管理をしている水力発電でしたか、にも行ってまいり ました。そこでお話を聞いてきた内容とご答弁の内容、まるで違うとは言いませんけれども、羽越工 事事務所の認識は、いわゆる42年の大水害の流量を想定して築堤をしてはいないということでありま す。ダムも、横川ダムをつくったわけでありますが、想定はしてはいない。75%、70%だったかな、 要するに最初から同じ雨が降って、同じ量の水が流れれば耐えられるような堤防はつくっていないと いうことなのですが、これは総務課長かな、そういうふうな認識していましたでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(大滝和春君) それにつきましては、私どものほうからも羽越のほう確認をさせていた だきました。42年災害の水量、これが花立地点で毎秒8,000トンだと思いますけれども、築堤するに 当たりまして、それの約9割ぐらいというようなことでおおむね築堤等をしているということであり ますし、その後お話にもありました横川ダム、また大石ダム等で洪水の水量調節が可能であるという ようなことで、安全性は増しているわけでありますけれども、これについて完全に、では42年災害の ときと同じような雨が降ればと、どうなるのかというようなことでお聞きしましたけれども、それに つきましても雨の降る場所、あるいは総雨量、時間どれだけかけて降るのかというような部分もござ いますので、明確に大丈夫というようなことは言い切れないというようなお返事でございました。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 私も昨年議員に市民の皆様のご支援でつかせていただきましたけれども、 4年間この問題で研究するのをさぼってというか、できなかったものですからわからなかったのです が、それで今荒川河口のしゅんせつをやっているわけです。それで、塩谷海岸の浸食された部分に砂 持っていっているということなのですが、要するに5年前だったか6年前に国土交通省にも要望した のですけれども、浸食問題と、それから堀川というふうに流れ込んでいる神林村側からの1級河川、 それからそこに塩谷の小さい港があったのです。それがみんな波でさらわれたり、あるいは漂砂が、 砂がついてしまって使えなくなっているというようなことございました。このたび国土交通省へ行っ て確認しましたところ、結局〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕先ほど来お話にありますよう に、その7割、築堤した当時の計画水量が流れない状態になっているという重大な事実、このことが やっぱりはっきりしてきました。   それから、堀川、あるいは上流の滝谷川でも水害問題あるから何とかしてくれという請願が上が って採択されたりもしていますが、河川整備は下流からが原則ですから、この荒川河口のしゅんせつ、 それから港をどうするか、計画をこれからつくり直すというお話も報告されていますけれども、堀川 のしゅんせつもみんな一体にして進めなければできないかと思います。都市整備になるのでしょうか、 河川だと誰。そのことでどういうふうな認識なのか、まずお伺いしたい。総務課長かな。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 都市整備課長いませんので私からお答えさせていただきますが、今おっしゃ ったように、いわゆる河川にいろいろなものが入ったり、あるいはいろいろなものが繁茂したりする と、当然流量が限られてきますので、そのための対策として今荒川においては河床掘削を、まだほか の今おっしゃった河川についてもやっているわけでございますので、そういう意味においては順次そ ういうような事業を進めながら河川改修をやっていくと。同時に、その掘削した土石を塩谷海岸の養 浜工事に持っていくというような計画で今進めている段階であります。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) この荒川の洪水の問題、百川も同じではございますけれども、いつ起きて もおかしくない状態になっているというふうにもう既に国は発表しているかと思います。ですから、 村上市でもいつ起きてもおかしくない。私はこのように気象予測とダム放流とを連動させた整備計画 をつくる必要があるのではないかというふうにお聞きしたわけですが、例えば三条では10年もたって いなかったと思いますが、23年にも大雨で上流の笠堀ダムでしたか、ほとんど満水状態から開放して、 下流では鉄砲水状態で氾濫を起こしたと。規則どおりに流していたということではあるのですが、3 日間雨が続いて、1日目から2日目にかけて雨が小やみになって、一旦水位を下げる放流をとめたと。 とめた後にまた大雨が降ってきて、見る間にダムが満水状態になって、さらに放流を開始したという ようなことでした。荒川の場合も横川、大石ありますけれども、これも工事事務所と確認をしてきま したけれども、ダムが満杯になるようなときには降ってきた量と同じ量を流す操作をダムが行うとい うことであります。発電ダムも同じですけれども、操作をするときにゲートを開くわけですけれども、 ゲートが開いてしまうまでの時間はものすごく時間をかけてやるとは言っていましたけれども、特に 発電ダムの場合は全開か全閉のような動作しかしませんので、大雨の場合は発電ダムは最低の発電水 量を取り込むような3メートルから4メートルぐらいの状態でためるというようなお話でしたけれど も、これが岩船・赤芝、赤芝ダムはマテリアルという名前になりましたが、鷹ノ巣にもダムがあるわ けです。3メートルずつ足していっても10メートルから12メートルぐらいになるわけです。その10 メートルの高さで、あるいは断面で、その後背に後ろにとてつもない水の量がたまっているわけです から、開くまでの間に水がいっぱい流れるわけです。開いてしまう間に、〔質問終了時間5分前の予 告ブザーあり〕開き方が激しければ鉄砲水になるわけです。ぜひとも、もう水害の話もわかる方が少 なくなってきています。こうした対策について避難計画までお聞きしようかと思いましたが、それは 検討していただくことにして……           〔何事か呼ぶ者あり〕 〇10番(竹内喜代嗣君) こうした大水害になった場合の対応についてどのようにされるのか、総務 課長に、ではお聞きします。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(大滝和春君) 対応についてということでございますけれども、今現在もそうでありま すけれども、規定の水位を超えた場合につきましては、市で1次、2次、3次というような体制で対 応するというようなことでありますし、ただいまお話のありました発電ダムの関係等につきましても、 今現在も情報をいただきながら対応をとっているところでございますので、引き続き私どものほうで も今の体制がいいのかどうかも含めまして、また安全確保に努めてまいりたいと考えているところで ございます。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 羽越工事事務所との意見交換で、今後は洪水の状況の報告は1時間ごとに 報告しますということでございました。それから、国道事務所で打ち合わせをしていたときに発覚し たというか、わかったのですが、1階にコントロールルームがあるのです。ですから、コンピュー ターで情報を伝えるとかいう設備は全部1階にある。仮に荒川水力も同じかなと思ったのですが、仮 にバックアップ電源の発電機はあるというお話でしたけれども、海水から1メートルぐらいの例えば 水が流れてきた場合に、全部福島の原発の事故のように、電気がとまれば電気で動く設備は一切動き ませんので、ですから情報が全く入ってこなくなるということも考えられるわけであります。恐らく 羽越工事事務所としては建物の改築等、国に予算要請とかしているのでしょうけれども、ああいう重 要な設備がバックアップ電源がとれないようなことになってしまっては情報も何も入ってこないわけ でありますから、対策が必要かなと思いますが、市長、いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 羽越工事河川事務所におきましても、当然のことながらそれらは認識の上で いると思っておりますし、また対策が必要であれば当然対策はとっていくだろうし、とる方向で進ん でいるというような認識をいたしております。私どもからバックアップ電源がだめになるから、今こ のあれではだめなのではないかというようなことはお聞きはしますけれども、指示とか、そういうの はできかねるということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 最後に1つ、災害の広域情報のスピーカー、あれ電源どうなっているので しょうか。まさか根元が水に浸れば音が出なくなるような、そういう品物ではないかと思うのですが、 総務課長、どうですか。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(大滝和春君) その辺については、根元が浸れば音が出ないというようなことはないよ うな形に設計をされているところでございます。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 終わります。ありがとうございました。 〇議長(板垣一徳君) これで竹内喜代嗣君の一般質問を終わります。   午前11時5分まで休憩します。            午前10時51分  休 憩                                                        午前11時05分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、1番、渡辺昌君の一般質問を許します。   1番、渡辺昌君。           〔1番 渡辺 昌君登壇〕 〇1番(渡辺 昌君) 鷲ヶ巣会の渡辺昌です。議長のお許しをいただきましたので、一般質問をい たします。私の一般質問は2項目です。   1項目め、市営蒲萄スキー場の営業再開について。今年度の蒲萄スキー場の営業再開に向けて、 今定例会に補正予算が提出されました。施設の総点検により多額の修繕費も計上されています。改め て営業再開への決意や今後の運営方針について市長にお聞きします。   2項目め、魅力ある観光地づくりについて。本市は海、山、川など、自然環境や歴史や伝統文化 などの地域資源が豊かであり、他の地域と比べても観光資源に恵まれているところです。今後経済効 果や地域の活性化を図る上でも魅力のある観光地づくりは重要施策にほかなりませんが、次の点につ いて伺います。   @、観光振興策における行政と観光協会の役割はどのようになっていますか。   A、通年観光への取り組みはどのような状況ですか。   B、現在進められている市景観計画策定と観光振興のかかわりはどのようになっていますか。   C、既存の施設の整備や充実について、計画はありますか。   市長よりご答弁をいただいた後、再質問をいたします。よろしくお願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、渡辺議員の2項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、市営蒲萄スキー場の営業再開について、決意や運営方針のお尋ねでございます が、ご案内のとおり、蒲萄スキー場は昭和63年の開設以来、小中学校のスキー授業の場として、また 市民の冬場の体力増進、健康維持の場として営業してきた施設であります。変化に富んだゲレンデと 豊富で上質な雪質で主に中・上級者を魅了している蒲萄スキー場は、日本海東北自動車道延伸に伴う 誘客にも大きな役割を果たすことが期待をされております。スキー場の営業再開に向けた決意として は、市内唯一のスキー場を今後も継続営業していくために、新たな気持ちで常に工夫改善を行い、魅 力を高めて運営してまいりたいと考えております。今年度の営業方針として、リフトなどの施設整備 を行い、安全性を高めるとともに、安心してご利用いただけるよう、管理体制を整備いたします。ま た、冬場の親雪、利雪活動の一環として、雪に親しむように広報活動を実施するとともに、初心者教 室の開催やスキー授業の誘致等を行い、市民の健康増進、青少年の健全育成を図ってまいります。さ らに市民や地域、スキークラブ等との連携を深め、お客様に対するサービスを向上させるとともに、 地域の活性化に貢献できるスキー場運営を図ってまいります。こうした活動を通して、常に魅力ある スキー場として工夫改善を行い、皆様からご利用いただけるスキー場にしてまいりたいと考えておる 所存であります。   次2項目め、魅力ある観光地づくりについての1点目、観光振興策における行政と観光協会の役 割はどのようになっているかとのお尋ねについてでございますが、本市では施設の維持管理など、 ハード事業の整備を行っております。各種観光イベントの開催やパンフレット作成等のソフト事業に ついては、主に観光協会が中心となり、各種委員会を組織して、本市職員もメンバーの一員となって、 イベントの企画、実施、評価、検証までかかわっております。広域観光の連携事業については、主に 市が主体となり、観光協会がメンバーとなって参画をいたしております。   次2点目、通年観光への取り組み状況についてのお尋ねでございますが、本市の観光入り込み データを四季別に見ると、トップシーズンは夏で、次に秋、冬、春の順になっております。通年観光 地になるためには、特に春と冬の観光客数を増加させる取り組みが必要であります。本年度から春の 誘客を促進させようと、新潟デスティネーションキャンペーンをきっかけにして、誘客促進を図り、 通年観光地を実現してまいりたいと考えております。   次に3点目、市景観計画策定と観光振興のかかわりについてのお尋ねでございますが、本市には 美しく豊かな自然環境や歴史的な町並みが残されており、景観計画はこれらの景観を守り、磨き、育 てるもので、本市の魅力をさらに高めるものであります。美しい景観は人を引きつけること、景観計 画によって村上の魅力がさらに向上し、観光振興を図ることができるものと期待をいたしております。 景観計画は観光振興と密接に関係しておりますので、景観計画策定に当たっては観光担当職員も加わ ってまとめてまいりました。   次に4点目、既存施設の整備や充実についてのお尋ねでございますが、本市の総合計画により整 備を進めております。建設から相当の年数を経過している施設が多いことから、優先順位をつけて計 画的に施設の整備や修繕を行ってまいります。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) ありがとうございました。   それでは、再質問させていただきます。1項目め、蒲萄スキー場の再開につきまして、蒲萄ス キー場についての一般質問は今回が3回目になります。1回目、2回目はスキー場の営業をお願いす る立場の一般質問でありましたけれども、今回は市長のほうから蒲萄スキー場再開の営業方針が出さ れており、また補正予算のほうも計上されているわけですので、今回の質問、どのような質問をした らいいのか大変悩んだのですけれども、まだまだ頭の中整理ついていないですが、一応考えてきまし たことを質問させていただきます。   まず初めに、3月29日に市長に提出しました要望書について少しお話しさせていただきたいと思 います。3月29日に蒲萄スキー場の再開をお願いする要望書が関係者より市長に提出されました。提 出者は村上市観光協会の会長を筆頭に、朝日地区の各団体の代表の方々、区長会や各まちづくり協議 会の会長の方々、山北地区ではPTA連合会長の合計21名の皆様であります。要望書にあわせまして、 蒲萄スキー場の再開に賛同いただける方の署名簿、3月29日までに集められました約2,200名分を提 出いたしました。署名簿につきましては、最終的に合計で約4,300名となりました。市長のスキー場 の営業再開の方針決定に当たり、これらの要望書や署名簿はその判断材料、または大きな後ろ盾とな ったでしょうか、お聞かせください。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 皆さんからいただいた要望、そして署名簿等については、皆さんの熱意が当 然のことながら私に伝わってまいりました。当然その熱意があったればこそ、今の補正予算に計上さ せてもらったわけでございます。願わくば、その熱意をスキー場が再開したことによって終わること なく、持続して熱意を持っていただいて、みんなでいいスキー場をつくっていくのだと、運営してい くのだと、そういうような意欲をずっと示していただければありがたいなと、そのように思っており ます。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 昨年のスキー場の営業中止の決定以後、地元地域としまして何らかの動きを しなければ、スキー場はこのまま閉鎖されてしまうのではないかという危機感から、スキー場促進協 議会のメンバーである地元集落役員、塩野町地区や猿沢地区の区長さんの方々が中心となり、オーソ ドックスではありますけれども、まずは署名活動を行おうと始まりました。収支の状況から、スキー 場の存続について朝日地区においてもさまざまな意見があると思われ、当初は塩野町地区と猿沢地区 を中心に署名活動を行ってきましたが、朝日地区の他の地区の区長さんたちから、朝日地区全域で行 うべきとのご指摘をいただき、途中からは朝日地区全域の活動となりました。また、長年蒲萄スキー 場を利用されてこられたスキーヤーの皆さんも、営業休止が現実となり、この冬にはわかぶなスキー 場や胎内スキー場で滑らなくてはならなくなり、改めて蒲萄スキー場の必要性を感じられたせいか、 この署名活動にも大いに協力していただきました。スキークラブのつながりだと思いますけれども、 鶴岡市や酒田市を中心に、関東方面などからも多くの署名がありました。これは、各地の自治体が運 営する中小のスキー場が多く閉鎖されている現状に対するスキーヤーの皆さんの危機感のあらわれだ と思います。今回の署名活動も、これまでと同じような運営を要望するものではありません。市民の 皆さんにご理解いただけるような、市にとって有意義な施設となるように努めなければ、今後の存続 が大変難しいことは多くの方が認識されているとおりであります。スキー場が再開することになれば、 これまでとは違って、スキー場の活性化のためには地域として何ができるか、協力してやっていかな ければならないと今回の署名活動を通じて感じた方も多くいらっしゃると思います。   私は、蒲萄スキー場は過疎地振興のシンボルと考えます。合併以後、市町村ごとに異なっていた 制度の統一が行われたことや、急速に進む少子高齢化とも重なり、中山間地の過疎が進み、集落の元 気がどんどんなくなっています。収支状況や費用対効果の面だけで議論されれば、将来的には中山間 地にある現在の施設の大半は閉鎖され、残るのは平場の見てくれのよい施設だけになるのではないか と危惧するものです。今回いろいろ資料を探している中で、上越市が昨年制定した中山間地振興条例 というものがありました。その前文を見ますと、中山間地に住む人間にとっては大変心強いといいま すか、何か心を打たれるような前文の文章でありますけれども、今回はこの振興条例についてはまた 改めて別な機会で話ししたいと思います。   そこで、市長にお尋ねします。スキー場再開と中山間地の振興や活性化について、どのようにお 考えかお聞きします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 村上市に1つしかないスキー場であります。そして、この村上市は特に朝日 村を中心とした北のほうの地域は非常に雪深い地域、その中で子供たちは冬場を一生懸命に頑張って、 そして勉強し、遊んでいます。そういう環境にある子供たちが、雪国に生まれ、雪と親しみ、雪を知 らない、スキーも滑れない、そういう環境は許しておくわけにはいかないと私は考えております。確 かに、蒲萄スキー場を運営することによりまして毎年赤字が出てまいります。その赤字をよしとする ものではなくて、最小限に食いとめるような努力は、私はもちろんでございますけれども、関係者の 皆さんと相談をしながらやっていかなければならない。   しかし、今おっしゃったように、いわゆるB/C、対経済費用対効果だけで物事を論ずるわけに はいかない。採算がとれないからやめるということではないと私は考えます。であるとするならば、 日本海沿岸東北自動車道はできないのです。費用対効果、B/Cだけを論じていたら、日本海沿岸東 北自動車道は延伸しなかったのです。B/C以上にどうしてもやらなければならない、どうしてもこ れは必要なのだというようなものがこの蒲萄スキー場であり、そして日本海沿岸東北自動車道である と、そのような観点から、過疎地対策としても私は非常に重要なポジションにあるスキー場であると、 そのように考えているところでございます。確かに、よその地域見ますとスキー場の閉鎖が多くござ います。閉鎖したスキー場を見ますと、1つの地域に3つも4つもある、その一つが閉鎖をするとい うようなケースが非常に多くみられます。1つしかないスキー場を閉鎖するというのは余りないと私 は考えておりますし、どうしても先ほど来、申し上げておりますように、子供たち、あるいはこの地 域で生まれ育った人たちが雪に親しみ、そして雪を利雪していく、そういう観点で蒲萄スキー場を市 としてしっかりと運営し、そして最小限に赤字を食いとめながら、できれば黒字経営に持っていくよ うな努力をこれからしていくべきだろうと、そのような意欲で臨んでまいります。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) それでは次に、修繕費についてお尋ねします。   総点検の結果を受けて修繕費の額が出されたものだと思いますが、修繕費に係る費用の金額とい うのは工事業者の出された金額をそのまま計上したものでしょうか、お聞きします。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(田嶋雄洋君) これにつきましては見積書が出ましたけれども、これを緊急度を勘 案しまして、どうしてもことしやらなければならないもの、それから来年でもよいものというような ことを振り分けしまして、3年間で修繕しようということで、3分の1を今回の補正予算で計上して ございます。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 内容は大分スキー場の修繕とは異なると思いますけれども、昨年村上地区、 荒川地区以外に設置されています情報端末について、まだ大して年数もたっていないのにかなりの修 繕費が毎年かかってくることが議会で問題になりました。その際、当時の政策推進課の斎藤課長がそ の事業者と交渉した結果、かなりの修繕費が減額されたということがありました。素人考えですけれ ども、工事業者との交渉次第では修繕費というのは安くなるということはならないのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(田嶋雄洋君) これにつきましては、設置した時代から、まず専門施設であるとい うこともございまして、ほかの業者がなかなか入りづらいという状況でございまして、見積書はいた だいておりますけれども、その業者と交渉はこれからということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 次に、スキー場が再開された場合の運営などについてお尋ねします。   昨年営業休止を決断された際、市長より、これまでのスキー場のあり方について総点検や見直し を行い、新しいスキー場として再出発できるように努めるとの趣旨の説明があったと記憶しています。 政治家として百戦錬磨の大滝市長の言葉でありますので、そのままうのみにしていいものか考えまし たが、その新しいスキー場という言葉は私にとって大変新鮮で、心に響くものがありました。しかし ながら、先ほどのご答弁をお聞きした感じでは、新しいスキー場といったものからかなりトーンダウ ンしているような言葉を感じましたが、市長のお考えはいかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 何もトーンダウンしておりません。新しいスキー場というのは施設的にも当 然新しいスキー場であるということでありますし、また運営方法についても何らかの形でこれから新 しいスキー場を目指していかなければならない。一番大事なのは気持ちです。気持ちを新しくして、 地域の皆さんとともにスキー場をつくっていくのだというような気持ちが一番大事であります。新し いスキー場というのは、一番大事なのはやっていこう、どういうスキー場に、さっきから申し上げて いるようようなことを気持ちを一にして、新しい気持ちのもとに取り組んでいこうというのが一番大 事ではないかなと、そのように考えているところでございます。   これから外部委員会等を立ち上げさせていただくわけでございますので、その中で将来的にどう あるべきかというようなことも取り入れながら、施設的にも、あるいは運営的にも気持ち的にも、新 しい感覚を持ったスキー場として生まれ変わらせていかなければならないなと、そのようなことでご ざいます。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 利用者をふやすためには民間と同じような営業努力が必要だと思います。施 設だけでなく、ソフト面でも魅力的なものでなければ、さらなる誘客は望めません。これからは民間 のノウハウやアイデアを取り入れながら、スキー場の活性化はあり得ないと考えますが、いかがです か。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当然のことだと思います。市営スキー場とはいうものの、市と集落、あるい は地域の方々だけでいいアイデアが出、そして運営がうまくいくということではない。やはり民間ノ ウハウを取り入れたような斬新的な取り組みをしていかなければ、当然先ほど来申し上げております ような赤字解消に近づけるような、そういうようなスキー場にはならないと考えていますので、徹底 的にそういうところを分析し、そして研究をしながらやっていく必要があると。そのためには、今日 も地域の皆さんが来ていますけれども、地域の皆さんのご協力も当然必要でありますので、一緒にな ってやっていこうという気持ちになっていただかなければならない、そのようにお願いを申し上げて いるところであります。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 昨年思いもよらず蒲萄スキー場が営業休止となり、そしてまたここに来てよ うやく今年度のスキー場の営業が再開できるかもしれないという状況になりましたので、例えば一般 の市民というかスキーヤーの方、市民の方の中にもその方なりにいろんな蒲萄スキー場のことを思い まして、アイデアなり、そういうもののことを持った方がいらっしゃるようです。例えばこれから蒲 萄スキー場活性化のために地域の皆さんももちろん協力しますけれども、協力もするけれども自分の アイデアも行政に対して話してみたい、説明してみたいという方も少なからずいらっしゃると思いま すけれども、そういう方たちの意見を聞くような場というのは設定していただけますでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(田嶋雄洋君) 今般の議会で議決をいただきましたならば、直ちにスキー場の活性 化に向けてアイデアを集めるようなワークショップをやりたいというふうに計画しております。それ については、ぜひアイデアをお持ちの皆さんにご参画いただきたいと考えております。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 多くの方から蒲萄スキー場について指定管理にできないのかという質問をよ く受けますけれども、市としてはその点についてどのようにお考えでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今は市営スキー場として運営していく方針でご提案申し上げておりますが、 これから先のことについては、指定管理、あるいは民間の委託等も含めて、これから研究していく必 要があるのではないかなと、あくまでも市営でいくということではない、そのような考えも視野に入 れながら運営に取り組んでいく必要があるのではないかなと、そのように捉えております。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 先ほどから話出ています外部委員会ですけれども、この設置についてはまだ 議会通っておりませんので難しいかもしれませんけれども、今この段階でどのような人数とか、お話 しできる範囲で説明をお願いします。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(田嶋雄洋君) 今議員がおっしゃったように条例のこともございますので、あくま でも事務局のほうとしての考え方でございますが、委員としては5名程度で考えていたところでござ います。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) スキー場についての質問としましては以上ですが、1つ皆さんに聞いていた だきたいことがあります。よく昨年休業した際に、蒲萄スキー場は斜面が急で、子供たちには難しい のではないかという意見を多くいただきましたけれども、実際子供たちに聞きますと、確かに最初は 急で怖い感じもするけれども、スキー授業で1日その場で練習すれば、帰るころには多くの子供たち がリフトで上まで行って、滑れてくるまで上達するそうです。大人と子供というのはやっぱりそうい う面で大分違うと思いますので、必ずしも緩やかな斜面がないので子供たちにとっては余りいいス キー場ではないという考え方はやめていただきたいと思います。   次に2項目め、魅力ある観光地づくりについて再質問いたします。村上市にはさまざまな観光資 源がいっぱいありますけれども、やはりその観光の目玉、柱になるのは城下町村上ということだと思 います。今回質問を通告しましたが、その念頭にありましたのは、この市役所のすぐそばにあります おしゃぎり会館や若林家住宅のある一帯から村上市の象徴とも言えるお城山のあたりにかけての観光 についてであります。城下町の雰囲気を求めて本市に初めて来られた方の多くが訪れるのが市役所周 辺のこの施設のあたりだと思います。きょうも市場が開かれて、天気もよく、大変にぎやかな様子で す。週末はもちろん、平日においても少なからず観光客と思われる方たちがこの近辺には見受けられ ます。担当課の資料によりますと、おしゃぎり会館、若林家住宅、歴史文化館の入場者は年間約4万 2,000人前後となっているようです。12月から2月にかけては極端に入館者、利用者が少なくなって いますけれども、それ以外の月はコンスタントに3,000人から5,000人の入館者があります。年間これ だけの観光客が訪れる場所でありますので、観光の面からもう少し周辺整備といいますか、景観づく りに配慮してもよいのではないかと考えますが、市はどのようなお考えでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 前にもお話ししましたように、今公民館があいていますので、それの解体も 含めて、いわゆる市役所周辺、今おっしゃったような施設も含めまして、どのような整備をしていっ たらいいかということを今検討に入っているというようなことでございます。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) この周辺に訪れる観光客の行動パターンを考えますと、初めにおしゃぎり会 館に寄って、その後若林家住宅を見学、そして歴史文化館や催し物をやっていれば三の丸記念館にも 立ち寄るのではないかと思います。私も何度か近辺を歩いたことがありますけれども、建物側は路肩 も狭く、大変歩きづらい思いをしました。そこで、勝手な提案ですけれども、この周辺の観光資源の 魅力を高めるために、高める一つの方策として、おしゃぎり会館から歴史文化会館までの道路を一方 通行にするという案はどうでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) その意図が何だかはちょっとわかりませんけれども、そういうことによって 非常に利便性が増してくる方もいるでしょうし、また一方通行をすることによって非常に困るという ような意見をお持ちの方も非常に多いのではないかなと、そのように考えているわけで、その一方通 行にする最大の理由というのは何だかということですけれども、ちょっと今のところは一方通行にし たほうがいいとか、そのほうが観光客に喜ばれるとかというようなことはまだ考えていませんし、今 ご提案いただきましたので、渡辺議員の意図も踏まえて、どうすればいいのかなと、どうあるべきな のかなと、周辺整備の検討に今入っていますので、それも含めて検討をさせていただきたいと、その ように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 突然何か突拍子もないようなことを言ったようであれですけれども、例えば 長野県の小布施の北斎館とかあるあたりの景観地区というのでしょうか、そういうところとか、あと は規模は大きいですけれども、秋田の角館の武家屋敷の通りとかありますけれども、そこまでは難し いでしょうけれども、おしゃぎり会館の前の通りというのは目の前が小学校のグラウンドでありまし て、そこのところに取りつけられた黒塀を模したような柵があったりして、それは自分の個人的な感 覚なのかもしれませんけれども、かなりまちづくりというか景観のつくり方によっては観光客の方が いつ来ても村上市の城下町の雰囲気を感じられるような場所になるのではないかということで、例え ばそういう、昨年ですか、下水工事の終わった後に黄色い舗装がかけられましたけれども、例えば財 政的に余裕があれば石畳にするとか、そういうことも考えてもいいのではないかと思いますし、酒田 市のほうに行ったときに酒田市の市役所に車をとめて、そこの歩いて観光施設まで向かうところの商 店街の通り、道路が、アスファルトの上に刻みを入れて石畳のような雰囲気にしたところがあって、 これだったら石畳にするよりも費用もかからないのではないかという感想を持ちました。すぐにどう のこうのということはありませんけれども、村上市にとって観光というのは大変重要な産業になると 思いますので、景観についても今市のほうで力を入れているところでありますので、例えばそういう 考え方も頭の中に入れていていただければと思います。   それに、三の丸記念館につきましても、今でも現場の方はいろいろ苦労されていると思いますけ れども、できましたら常にあいているような、例えば村上市を紹介するような写真展とか、そういう ような感じで常にあいているような状態であれば、あの通りの価値もまた上がると思います。ちなみ に、今現在歴史文化館と三の丸記念館では、昨年90歳で亡くなられました早川出身の日本画家、長谷 部権次郎さんの遺作展をやっております。議員控室にも長谷部権次郎さんのかなり若いときのお城山 を描いた絵がありますので、議員の皆さんもぜひ時間がありましたらのぞいていただけたらと思いま す。   今まで述べましたように、これらの事柄を実際にやることは難しいことであると思いますけれど も、観光振興の一つとして挙げてみました。観光客の視点に立ったアイデア、創意工夫など、人を呼 び込むための仕掛けや戦略が観光の振興には必要であります。おのおの施設や建物だけでなく、その 周辺の持っている雰囲気、空気感はとても重要なものであります。先ほど市長のご答弁にありました ように、地区公民館の解体の跡地については、さきの一般質問の中にありましたが、慢性的な駐車場 不足を強調しているような印象を受けましたので、第1候補は駐車場なのかなという感じを持ちまし た。周辺の観光施設や景観づくりに十分配慮した跡地利用を要望しまして、私の一般質問を終わりま す。ありがとうございました。(拍手) 〇議長(板垣一徳君) これで渡辺昌君の一般質問を終わります。   午後1時まで休憩します。            午前11時44分  休 憩                                                        午後 1時00分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、3番、板垣千代子さんの一般質問を許します。   3番、板垣千代子さん。           〔3番 板垣千代子君登壇〕 〇3番(板垣千代子君) 公明党の板垣千代子でございます。議長のお許しをいただきましたので、 一般質問をさせていただきます。   私の質問は、2項目となっております。1項目め、各種予防接種等について。風疹の全国的な流 行を受け、県は5月15日、妊娠を予定する女性や妊婦がいる家族を対象に、予防接種の費用を補助す る制度を創設すると発表いたしました。妊娠初期の女性が風疹に感染すると、赤ちゃんが心臓疾患な どを伴う先天性風疹症候群になる可能性があるため、予防接種の普及を進めるとあります。当村上市 でもこのたび風疹予防接種緊急対策助成金として180万円が計上されていますが、詳細をお聞きいた します。   @、人数は何人を見込んだのですか。また、1人当たりの助成金は幾らですか。   A、既に妊娠している人は接種ができないとありますが、かなり強い薬で後遺症があるのですか。   B、妊娠を予定する女性は何カ月前に予防接種を行えばよいのですか。   C、今回子宮頸がん、ヒブ、小児肺炎球菌ワクチン助成金がマイナスになっていますが、これは どうしてですか。   D、昨年24年度から75歳以上の高齢者に対して肺炎球菌の予防接種の助成がされていますが、70 歳くらいからにしてほしいとの市民からの要望があります。ぜひお考えいただきたいと思いますが、 市長のお考えをお聞きいたします。   2項目め、村上市の介護について。村上市のみならず、全国的に介護の問題の悩みは年々多くな ってきています。これからますます高齢化が進み、介護される人、介護する人の悩みは尽きません。 何とか施設に入れてほしいとの相談はふえるばかりです。先日在宅介護を支えてくださっている訪問 介護事業所8社の皆さんと意見交換を市民厚生常任委員会で行いました。施設に入れない方たちは、 ホームヘルパー、デイサービス、ショートステイの利用をケアマネジャーの作成するケアプランで調 整しながら、何とか人間らしい生活を送っていると思います。各事業者の皆さんは3年ごとの介護保 険事業計画に従い、利用者のケアプランに基づき、最大限の介護を提供してくださっています。しか し、利用者の死亡、入院、移転等で、事業所の安定した経営はなかなか難しいとのことや、利用者が 利用したい時間帯が重なり、希望に沿うことが難しい、またヘルパーを募集しても集まらない等の意 見をいただきました。また、山熊田まで介護に行くと、移動に片道30分から40分かかる、介護の時間 より往復の時間がかかる等の問題点を知ることができました。私も議員になる前は訪問ヘルパーを仕 事としていましたのでよくわかる点もありました。市長は介護についてもよくご理解をしていただい ておりますが、これからの村上市の介護についてのお考えをお聞かせください。   以上、市長答弁の後、再質問をさせていただきます。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、板垣議員の2項目のご質問について順次お答えいたします。   最初に1項目め、各種予防接種等についてのお尋ねでございますが、全国的に大流行している風 疹の予防対策については、各都道府県や市町村単位で風疹予防接種費用の助成制度を設置して、感染 防止に努めているところであります。全国の感染動向は、関東や関西地方が多く、罹患者数がふえて いる現状であります。報道でもご承知のとおり、新潟県では予防接種費用の一部助成を実施する方針 であり、本市でも安心して出産できる環境づくりのために、妊娠を予定または希望する女性及び妊婦 の夫と同居の家族を対象に、予防接種費用額の全額を4月にさかのぼり本年度末まで助成する方針で あります。   1点目の人数と1人当たりの助成金でありますが、対象者数は200人程度を見込んでおります。 1人当たりの助成金については、ワクチン費用額が医療機関によって若干違いますが、9,000円程度 の見込みで、そのうち全額を助成する予定でおります。   次2点目、既に妊娠している人は接種できないとあるが、強い薬で後遺症があるのかとのお尋ね についてでございますが、風疹ワクチンは生ワクチンを皮下接種するため、胎児に影響を及ぼす可能 性が高いことから、接種を避けていただいております。また、妊娠初期の女性が風疹に罹患すると、 胎児が風疹ウイルスに感染し、障害を持った赤ちゃんが生まれてくる可能性もあります。今回の助成 対象外として、風疹の予防接種歴が2回ある方及び風疹の罹患歴のある方は対象外とさせていただい ております。   次に3点目、妊娠を予定している女性は何カ月前に予防接種を行えばよいかとのお尋ねについて でございますが、妊娠していない時期にワクチン接種を行い、その後2カ月間避妊するよう注意する 必要があります。   次に4点目、今回子宮頸がん、ヒブ、小児肺炎球菌ワクチン助成金がマイナスとなっているが、 どうしてかとのお尋ねについてでございますが、本年4月から3ワクチンが任意接種から定期接種と なったことから、助成金から乳幼児・児童生徒予防接種委託料に組みかえたものであります。   なお、今子宮頸がんが国で問題視されていますので、市としても考えていく必要があるのではな いかと考えております。   次に5点目、平成24年度から行っている75歳以上の高齢者に対する肺炎球菌予防接種の助成を70 歳くらいからにしてほしいとの要望あるが、いかがかとのお尋ねについてでございますが、高齢者肺 炎球菌ワクチンについては、新潟県後期高齢者医療広域連合の長寿健康増進事業を活用して、後期高 齢者である75歳以上の方を対象に24年度から始めた事業で、1人上限3,000円の10割補助事業であり ます。接種者も啓発等から増加してきているところであります。高齢者の予防対策は医療費の抑制に もつながることから、年齢の拡大については各市の状況や財源確保も含めて検討していく必要がある と考えております。   次に2項目め、村上市の介護についてのお尋ねでございますが、以前から、できれば在宅で介護 を行い、最後を見とられることがその方にとって一番よいのであると申し上げてきました。しかしな がら、現実問題としては、議員ご指摘のとおり、在宅で介護することの大変さ、難しさがあること、 また介護サービスを担っていただいている各事業所における運営上の問題なども多くあるということ も承知しているところであります。今後の本市の介護については、国の動向等も注視しながら、対象 となる高齢者の状況等を適切に踏まえたサービスの提案や地域関係機関が支援する体制づくりが必要 であると考えております。また、介護保険サービス事業所の整備についても検討する必要があります ので、高齢者等のニーズと介護保険料のバランスを考慮しながら、第6期介護保険事業計画に位置づ けてまいりたいと考えております。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ご答弁ありがとうございました。   それでは、再質問をさせていただきます。ただいま市長の答弁にもございましたように、このた び厚生労働省のほうから子宮頸がんワクチンの接種を積極的に呼びかけるのを一時中止するというこ とが出されました。全国の自治体に勧告したというふうにありました。接種対象者への案内送付など は取りやめるか、効果を重視して接種を希望する人のため、ほとんどの自治体で無償で受けられる定 期接種からは外さないということが書かれておりましたが、村上市ではどのようになさるのか、課長 にお聞きしたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(林 与市次君) ご承知のように、先般の新聞報道等で積極的な支援ということか ら消極的支援ということになったわけですが、休止ということですけれども、休止、いわゆるやらな いというよりは、積極から消極的になったということでございます。違和感を感じて痛みを感じてい くということで国では消極的になったわけなのですが、これは県のほうからもまだ文書は届いており ませんので、今後それらを見きわめながら、市民の皆様にもお知らせしてまいりたいと思っておりま す。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) この後遺症に関しては、1回目の接種からそういう痛みですとかというも のがあるのでしょうか。テレビのニュース報道で見ますと、3回目の接種をしてしびれが来たという ようなことが報道されていましたけれども、その点について何か知っていることがありましたら教え ていただきたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(林 与市次君) 私もまだ新聞報道等でしか承知しておりませんので、国、県を通 して通達があるものと思いますので、その辺これからよく承知しながら今後の対策どうするかを検討 してまいりたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) それでは、ことしから子宮頸がんに関しては中止というような文書を送ら れるということになるのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(林 与市次君) 先ほどもお話ししましたように、積極的な支援から消極的な支援、 私のほうでは休止するかどうかということも含めて、県のほうからの、国を通して県からまだ通達が 来ておりませんので、それを見きわめたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) わかりました。   では、もうしばらく県からの指示が来るまで待つというふうに考えていればよろしいですね。   それから、ピロリ菌という胃がんに到達するような細菌が今まで言われてきておりますが、この ピロリ菌についてお伺いしたいと思います。このピロリ菌に感染すると慢性胃炎、十二指腸潰瘍、胃 がんなどの病気にかかりやすくなると言われておりますが、この点は私の考えでよろしいでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(林 与市次君) そのとおりでございます。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) このピロリ菌に関しましては、ことし2月21日から、ちょっと言いにくい のですけれども、ヘリコバクター・ピロリ菌の感染による慢性胃炎を治療するため、胃の中のピロリ 菌を取り除く除菌を行う場合も健康保険が適用されるということが書いてありますが、ピロリ菌は胃 がんの大きな原因として挙げられておりますが、このピロリ菌予防についての保険適用に関してはど のように理解をすればよろしいのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(林 与市次君) 議員おっしゃったように、2月21日に厚生労働省が認可したもの でございます。このピロリ菌につきましては、今言ったように、以前は十二指腸潰瘍とか、こういう のも認めていたのですが、慢性胃炎についてこの2月21日から認可したということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) 課長が言われるとおり、これまでは胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの病気に限 って保険が適用されていたのが、今回これよりも症状の軽い胃のもたれや不快感などの慢性胃炎であ っても、呼気、ふうと息を吐く、その検査でピロリ菌を感知することができるということなのですけ れども、これで私の認識はよろしいのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(林 与市次君) 今議員のおっしゃるように、検査の手法等については今言った方 法も一つの方法、手法だとは思うのですが、私も専門的な医学的にちょっとまだ承知していませんの で、それも一つの方法にあるということは聞いております。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ちょっと同じことを聞くかもしれませんけれども、内視鏡で慢性胃炎だと 診断されれば、除菌に保険が適用されるということを言われています。また、このことによって、日 本では毎年約12万人が胃がんと診断され、約5万人が亡くなっていると聞いております。胃がんはが んによる死亡では肺がんに次いで第2位という死亡率、私の知り合いでも胃の全摘ですとか、命は助 かっていますけれども、大変な手術をしていらっしゃる方が何人かいらっしゃいます。この点で、ピ ロリ菌を見つけることによって早くに治療ができるということに関しては、本当に保険医療の抑制に も大きくつながることというふうに考えております。胃がんの原因そのものを取り除く胃がん予防が 大きくこれから前進していくというふうに考えておりますが、課長のご意見をお伺いしたいと思いま す。 〇議長(板垣一徳君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(林 与市次君) まさに議員さんのおっしゃったとおり、錠剤になりますけれども、 今後のピロリ菌をなくしていく、除菌をしていくことについては、がん対策に大きな貢献がされるの ではなかろうかと思いますので、さらに市民に対してもいろいろと啓発をしてまいりたいと、このよ うに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ピロリ菌に対しては、公明党としても本当にこれからの胃がん対策に大き くかかわることができるのではないかということで取り上げて頑張ってきたわけですけれども、この ピロリ菌に関して、公明党としても厚生労働省に要望を上げる時点において100万人を超える賛同の 声を集めて厚生労働省にお願いしたということで、いち早く2月21日の日に保険適用の指示がおりた というふうに聞いております。医療費抑制につながるということは、村上市においても医療費がかな り抑制されるのではないかと思いますが、その点課長どうお考えですか。 〇議長(板垣一徳君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(林 与市次君) そのとおりでございまして、私ども保健医療課では健康づくりと 予防医療対策、これは大事な重要な課題だと思っておりますので、健康づくりもやる、予防医療対策 もやるということで今後も事業を展開してまいりたいと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ピロリ菌の保険適用になるのはいつからというような日にちは、厚生労働 省のほうから市のほうには届いているのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(林 与市次君) この保険適用につきましては、2月21日の厚生労働省の認可をも って適用されておりますので、現在も健康保険で慢性胃炎についても十二指腸潰瘍についても受ける ことはできます。   そんなことで、今後の保険の通知というのは薬事法の関係、診療報酬の薬事法の絡みで通達が来 ていると思いますので、健康診査とか、こういう分野では私どもには直接来ておりません。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) それでは、市民の方たちにはどのような通知でお知らせをいつごろされる 予定になっておりますか。 〇議長(板垣一徳君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(林 与市次君) 先ほども話はしましたけれども、できるだけ早目に、今健康診査 やっておりますけれども、それと並行しながら啓発に努めてまいりたいと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) こういう胃のもたれですとか、皆さんそれなりに感じることが多いかと思 うのですけれども、そういうときは保険のきくものがあります、ピロリ菌という菌が悪さをしている ということも考えられますというような早期の通知というものを考えてはいらっしゃらないわけです か。 〇議長(板垣一徳君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(林 与市次君) できるだけ早目に皆さんに周知して、こういうピロリ菌の除菌錠 剤もあるということはお知らせしたいとは思っております。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ありがとうございます。いろいろ本当に保険適用になるということで、市 民の皆さんが安心して、一体幾らお金かかるのだろう、この検査をすればどれぐらいお金が必要なの かという心配のない保険適用なのだという考えを持てば、その検査にたくさんの方が病院に向かわれ るというふうに考えますので、早目に通知をして、市民にお知らせをしていただきたいと思います。 この1項目めに関しては以上で質問を終わらせていただきます。   また、2項目めに移らせていただきますけれども、介護についてですが、こちらのほうにちょっ と詳しく書かせていただきましたけれども、なかなか施設に入りたい、入れてほしいという市民の声 はたくさんあるわけです。介護高齢課長のほうにはもっともっと、10倍も100倍もその話が来ている かと思いますけれども、現時点で施設に一応登録されている、入所を希望されている方というのは大 体どれくらいの人数になるのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 直近の詳しい数字は持っていないのですが、おおよそ六百二、三十 人にはなっているのかなと、こんなふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) これは、何施設で六百二、三十人になっているというふうなお答えなので しょうか。 〇議長(板垣一徳君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) これは、今市内にございます特別養護老人ホーム、これに関川にあ ります垂水の里も重複してといいますか、そちらのほうへの申し込みの方もいらっしゃいますので、 そういったところも入る数字だと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) 本当に大変な数だと思います。これから市民の人口は減るにしても、施設 に入りたいという方の数は少なくなるとは考えられないように思いますが、課長はどのようにお考え ですか。 〇議長(板垣一徳君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 日々の相談の件数とか電話での相談、窓口での相談見てみますと、 やはりふえている状態にはなっていると。ただ、前からもちょっと申し上げておりますが、特養施設 のほうでは定員にあきが出たときに、これまで待機、申し込みされている方に連絡をされても、その 家庭の事情というのですか、いろいろな事情からもうしばらく様子を見たいというような方もいらっ しゃいますので、その辺を考えますと、全ての方がどうしても今すぐ、いわゆる緊急性があるかどう かというときになると、そういったところも見れば、全ての方がそういう状況ではないのかなと、こ んなふうには思っております。ただ、数的にはやはりふえる傾向にはあるということで。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) この通告書のほうにも書かせていただきましたけれども、山熊田、これは 徳洲会さんのほうから訪問介護に行っているという話の中で、山熊田まで行くのに片道30分から40分 かかると。時間的に少なくなりますと、30分、40分かけて行っても、おむつ交換だけですと30分以内 で済みますので、そうしますと、往復になりますと1時間超える時間をかけて往復するわけなのです けれども、そのあたりは本当に事業所の利用者さんを思って計画を組んでくださったということ、ま た訪問ヘルパーさんにしてみると、1時間以上の時間をかけて30分の利用を得て自分の介護専門の報 酬をもらうというのは、本当にえっというような金額になってしまうわけなのですけれども、そのあ たりもヘルパーさんになるぐらいのお気持ちを持った人たちですので、その一人一人に対しての思い やりというのが強く出されているのではないかというふうに考えまして、本当にありがたいことだな というふうに思っております。雪のないこの時期であっても30分かかるわけです。では、冬真っただ 中のときになると、倍近い時間がかかるのではないかというふうに思います。   私がホームヘルパーをしているときには、車で行って、駐車するスペースがないと、もう車の中 にスコップを入れておきますので、それで自分の駐車スペースを確保して、それで利用者さんのお宅 に行くというようなことをやっておりました。そうしますと、冬場になりますと、その往復の時間プ ラス除雪の時間も考えて行くわけです。そうすると、1時間半、2時間近い時間を考えて利用者のお 宅に行くわけです。それで、では利用者のところで30分いれば30分の給料しかもらえないということ で、本当に大変な思いをしているということは、課長、ご存じですよね。 〇議長(板垣一徳君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 今のお話からいきますと、山北、山熊田地区だけでなくて、やはり 朝日、山北、特に雪の多い集落といいますかについてはほぼ同様の状態にあるのかなというふうには 思っております。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ご存じなのですね。そういう仕事をするために訪問ヘルパーがこれだけの 苦労をされている。でも、受け取る賃金は30分の時間の賃金しかもらえていないということは百も承 知だというふうにお考えなのですね。 〇議長(板垣一徳君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 百も承知だと言うと何かあれですけれども、この前確かに市民厚生 常任委員会のときにも、事業所の方からもいろいろお話をいただいております。ただ、事業所の方も 言っておられましたが、少なくとも交通費の部分については、自分の事業所のサービス提供の地域範 囲内であれば、加算といいますか、遠いから交通費をというような部分ができないと。地域外のとこ ろへ行ってのサービスであれば加算も可能であるということでありますので、これら適用の範囲につ いては個々の事業所それぞれ違う部分もありますので、一概には言えないのですけれども、そういっ たところからの話もいただいております。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) 雪国ですから、雪対策を高齢者のために屋根の雪おろし等いろいろな面で 負担をされているとは思うのですけれども、本当に大変なのです。事業所の努力だけではもうどうに もならないところに来ています。市民厚生常任委員会でも、終了した後、もうこの事業者が歯が抜け るように1社、2社とサービス提供をやめていったときには、村上市はどうなるのだろうねというよ うな話も出ていました。そういう点で、今までどおり、規定どおりという考えは、それは課長として は当たり前の考えかもしれませんけれども、でもこの8社の事業所がなくなる、全部なくなるわけで はないですけれども、1社、2社と少なくなっていってしまったら、これはもう大変なことになって しまうと思いますが、その点についてお伺いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 今議員おっしゃるような現象といいますか状態になってくると、確 かに大変な問題になるかと思います。ただ、今お話しされています例えば除雪の関係、雪の関係一つ とっても、ではどこまでやれるのかというような部分とか、いろんな問題抱えております。そうした ことを考えれば、やはり今この場で議員のご質問にお答えするには、やれる方向でという答弁はちょ っとやっぱりできないのかなというふうに思っております。   それらを考えますと、やはりどちらかというと隣近所、地域の力もお借りをしていかなければな らないのかなというふうには考えております。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) 市長に同じ質問をさせていただきたいと思いますが、ぜひお考えをお聞か せください。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 確かに訪問介護といいますのは、介護部分でももうからない部分なのです、 手間がかかって。だからやめるということでは、私はないと、やはり職業観を持っているわけですの で、積極的にやっぱり取り組むべきだと思います、業者も。もうからない部分は切り捨てて、もうか る部分だけやろうというような考えではなくて、究極的には恐らく板垣さんはそれを市で何とかでき ないかというようなことなのですか。そうなると、また話は別ですけれども、今現状ですと、訪問看 護については、多少無理があっても、倫理観を持ってやはり取り組んでいただきたいと、そのように 考えています。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) なかなか厳しいご意見だと思います。ホームヘルパーをしている方は、本 当に利用者さんの笑顔とありがとうの言葉で頑張っているというところが本当なのです。1カ月働い て、あけてびっくりのお給料なので、本当に申しわけないなという気持ちと、ありがたいなという気 持ちで私はおりますけれども。   また、目線は別に変わりまして、この介護に関しまして、高齢者のご夫婦で介護されているお宅 がたくさんあると思うのですけれども、その中でも奥さんのほうが体調を崩して寝たきりになったと いうようなお宅も多いと思います。その中で、本当にご主人が奥様の介護をする、70代、80代のご夫 婦ですので、そうなったときに本当にご主人は今まで〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕御飯 も料理もしたことない、洗濯もしたことない、掃除もしたことないということで、本当にこんなに大 変なものかというのを実際味わって、鬱になる人もいるというようなことも聞いています。また、前、 今回の一般質問でも、お嫁さんを何とか来てもらいたいための政策、施策というようなことを皆さん 言われていましたけれども、本当にこの村上市でも独身の男性が多い。その独身の男性が親の介護を しないといけないというところにぶつかります、もうそろそろ。そろそろというか、もう既にぶつか っています。その中で、本当に仕事をやめて親の介護をしている方も私も知っておりますし、仕事を しないで親の面倒だけ見ているから楽だろうといえば、もうそれは反対なのです。仕事に行っていれ ば、その仕事に行っている間離れられるのです、気持ちも考えも。でも、そういうわけにもいかなく て、仕事をやめて親の介護をしている方もいらっしゃいます。そうなったときにヘルパーをお願いす るわけですけれども、そのヘルパーが来ている1時間、1時間半の時間の間、その方は車でどこか出 かけて、睡眠をとりに出かけます。もうどこかとにかく離れたいと、この家から離れたい、もう夜も 寝かせてくれない、親の介護をしていますから。どこかでゆっくり、車の中でいいから寝たいという ようなこともありまして、それで出かけていって、1時間、1時間半過ぎたら帰ってくるというよう な生活をしている方もいらっしゃいます。そのあたりで本当にこの介護の問題は目を閉じていられな い、目の前にもうたくさんその問題が押し寄せてきているということが、介護高齢課長、また市長の ほうにお聞きしたいと思います。これからの介護について、また再度聞くことになるかもしれません けれども、ご答弁をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。 〇議長(板垣一徳君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) これからの介護ということでございますが、先ほど市長答弁にもあ りましたように、やはり地域の力としてどうしていくか、これはお住まいの地域の方だけでなくて、 やはり医療機関はじめ、県、保健所とか警察、いろんな関係する機関を交えた中で、ではどうしてい こうかというようなところがこれから最も重要でないかなというふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 非常に大変な問題であります。先ほど来お話ありますように、これから老老 介護の世帯が多くなってくるというようなこともありますし、かといって、施設を全部つくって施設 に入居していただくというようなことになってきますと、今度介護保険がパンクしましてとんでもな いことになりますので、やはり今課長が答弁したように、協力し合いながらこの時代を乗り切ってい く必要があるのではないかと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ただいま市長の答弁にありましたお答えは何度も聞いております。〔質問 終了時間5分前の予告ブザーあり〕いろんな方が介護について質問をされている、それだけ介護が今 大変な問題に陥っているということを知る数なのだろうなというふうに思っております。もちろん施 設を建ててくれとは言いませんけれども、そうやって鬱になったり、もう投げ出してしまいたいとい うような方がたくさんいるということを知っていただきたい。また、それによってケアしてくれる方 もこれからは必要ではないかというようなことを、また考え方を新しくしていただいて、介護をして いる人のための介護もこれからは必要になってくるのではないかというような見方を変えまして、こ れからいろいろ考えていただければと思います。   以上で私の一般質問を終了させていただきます。ありがとうございました。 〇議長(板垣一徳君) これで板垣千代子さんの一般質問を終わります。   午後2時5分まで休憩します。            午後 1時46分  休 憩                                                        午後 2時05分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、18番、滝沢武司君の一般質問を許します。   18番、滝沢武司君。           〔18番 滝沢武司君登壇〕 〇18番(滝沢武司君) 本日最後のバッター、市民クラブの滝沢であります。議長の発言許可を得ま したので、以下3項目について質問をしたいと思います。   まず第1に、村上市立小中学校の現状と今後のあり方についてということでお伺いします。その 1は、市教育委員会教育長就任から約2カ月半、直近の勤務であった学校現場を預かる責任者として 学校経営、あるいは運営等の現状や課題をどのように考え、その解決のためにどのように努力をされ たか伺います。   2点目、市教育行政の責任者となった現在、村上市立学校教育全体にかかわる現状や課題をどの ように感じとり、その改善のためにどのような方策をもって臨もうと考えているか、所信の一端をお 伺いいたします。   2項目めは、村上市人権に関する市民意識調査について伺います。その1点目は、さきに出され た「村上市人権に関する市民意識調査結果報告書」にある結果を考察して、本市の市民意識の特徴を どのように捉えているか、特徴的な事項を数点に絞ってお示しいただきたいと思います。   2点目は、意識調査の結果を受けて、本市行政として今後どのように施策に反映させていこうと 考えているか伺います。   3点目は、市教育委員会として学校教育にかかわる内容の結果をどのように受けとめているか、 また学校教育での指導、啓発等での今後の対応の仕方や強化のポイントについてお考えを伺います。   3項目めは、市立保育園の管理運営についてであります。1点目は、来年度に開園予定のあらか わ保育園の民間委託にかかわる進捗状況と入園保護者への説明や理解の状況について伺います。   2点目は、さきに市長は村上総合病院跡地利用として、村上地区3保育園の統合も視野にとの発 言がありましたが、その真意と今後の構想をどのように考えているか伺います。   初発の質問は以上でありますが、ご答弁をいただいた後関連する事項について再質問させていた だきますのでよろしくお願いをいたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、滝沢議員の3項目のご質問について順次お答えいたします。   最初に1項目め、村上市立小中学校の現状と今後のあり方については教育長に答弁をいたさせま す。   次2項目め、村上市人権に関する市民意識調査についての1点目、さきに出された報告書にある 結果を考察して、本市の市民意識の特徴をどのように捉えているか、特徴的な事項を数点に絞ってお 示しいただきたいとのお尋ねについてでございますが、本年3月にまとまった市民意識調査結果報告 書では、人権全般についてなど、9つの調査項目ごとに結果の分析を行っています。この中で特徴的 な事項を3つに絞ると、1つ目は、本市は人権が尊重されている市であるかの質問に対して、特に人 権、同和教育を受けてきた若い世代ほどわからないの比率が高かったこと、2つ目は女性の差別問題 に対する関心の割合が他市と比較して低く、また女性の人権で尊重されていないと思うことに対する 回答では、男女の役割を固定化させることがもっとも多く、男性は仕事、女性は家庭等、役割を固定 してとらえる意識が依然として残っていると考えられること、3つ目は子供のいじめの問題について、 いじめられる側にも原因があるという考えの人が全体の40%を超えていたこと、また人権侵害を受け た場合の対応では、身近な人に相談するとの回答が多く、市や人権擁護委員等に相談する人の割合は 低いことなどが挙げられます。   次2点目、意識調査の結果を受けて、本市行政として今後どのような施策に反映させていこうと 考えているかとのお尋ねについてでございますが、今後の人権施策を総合的、効果的に推進していく ために、この調査結果から見えてきた多くの人権に関する課題の解決に向けて、本年度から人権教 育・啓発推進計画の策定作業を始めることにしています。この計画に従い、将来にわたり人権が尊重 される社会の実現に向けて取り組みを進めていきたいと考えています。   次に3点目、学校教育にかかわる内容の結果の受けとめ方と今後の対応については教育長に答弁 をいたさせます。   次に3項目め、市立保育園の管理運営についての1点目、来年度開園予定のあらかわ保育園の民 間委託にかかわる進捗状況と入園保護者の説明や理解の状況についてのお尋ねでございますが、民間 委託にかかわる進捗状況については、さきの3月定例会において保育園条例の一部を改正する条例を 議決いただき、指定管理者の募集を本年5月15日から6月25日までを受け付け期間として開始してい るところであります。6月4日にはあらかわ保育園指定管理者募集説明会を開催し、募集要項及び管 理業務の内容等の説明を行ったところであります。今後の予定につきましては、指定管理者を内定後、 9月定例会において指定管理者の指定議案を提案する予定であります。また、入園保護者への説明会 や理解の状況についてでございますが、平成22年8月に第1回目の説明会を開催してから、その後も 区長会、地域住民を対象に説明会を重ね、ご理解をお願いしてきたところであります。今年度に入っ てからは、荒川地区の3保育園の3歳児、4歳児を対象に、子供たちの交流を深め、統合後の新しい 環境に円滑に移行できるよう、交流会を実施しております。保護者にはクラス便り等を通じて、その 様子を周知しております。指定管理者の指定議決後には保護者説明会を開催し、指定管理者の報告を 行うとともに、速やかに指定管理者、市、保護者代表の3者による運営委員会を開催し、保育内容等 についてご意見、ご要望等を十分にお聞きしながら保育園運営に反映してまいりたいと考えておりま す。   次2点目、村上総合病院跡地へ統合保育園構想についての真意と今後の構想はとのお尋ねについ てでございますが、統合保育園構想につきましては、少子化対策、子育て支援という観点から、ある いはまた、今置かれている現状の3保育園の立場からお示しさせていただいたものであります。村上 総合病院が移転するまでには最短で4年ないし5年と言われておりますので、今後市民の皆様のご意 見等を十分にお聞きしながら検討を進めてまいりたいと考えております。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) それでは、滝沢議員の1項目め、村上市立小中学校の現状と今後のあり方 についての1点目、学校経営、運営等の現状や課題についてのお尋ねでございますが、3月まで学校 現場にいた者としてお答えいたします。   現在学校では、学習指導、生徒指導等にかかわる多くの課題があります。その解決に当たって組 織的、計画的に取り組みを進めてきましたが、学校だけでは解決し得ないものが多くあると認識して おります。そこで、保護者、地域との連携や中学校区での学校間連携の強化に向け、努力してまいり ました。   次に2点目、学校教育全体にかかわる現状や課題についてのお尋ねでございますが、今ほど述べ ましたように、学習指導、生徒指導にかかわる多くの課題はどの学校でも共通する部分と捉えていま す。それを踏まえ、本市全体として見た場合、共通する最重要課題はやはり学力の向上だと考えます。 その課題解決には、教員の指導力の向上、授業改善等、児童生徒の学習意欲を高め、しっかりとした 学力を定着させることが大切であると考えます。そのために、学校訪問を通しての指導のあり方、教 育支援センター機能の充実等に努めてまいりたいと考えます。各地区の教育事務所に嘱託指導主事を 配置させていただいております。この小回りのきく支援体制により、学校への支援を強化していきた いと考えております。また、今年度新たに教育支援センター便りを発行することといたしました。教 職員一人一人の指導に役立つものとなるように、課題解決に当たっての指導のポイントや留意するこ となどを盛り込んでいきたいと考えております。   次に2項目め、村上市人権に関する市民意識調査についての3点目、教育委員会の受けとめ方と 今後の対応についてのお尋ねでございますが、今回の意識調査結果を見ましても、人権問題に対する 市民の関心の高さ、また考え方やご意見の幅広さを改めて認識いたしました。学校教育の部分を見て も同様です。子供の人権、特にいじめに関しては市民の関心も高いものがあります。当然のことでは ありますが、いじめについては、いじめは絶対に許されないものという認識を全市民が持てるように、 児童生徒の指導はもちろんのこと、学校から家庭、地域へと広めていく必要があるものと考えており ます。また、障害のある方への配慮も行えるよう、児童生徒への指導も引き続き必要と考えておりま す。今回行われた人権に関する市民意識調査の結果報告を現在の教育現場に照らし合わせて、さらに 進めていかなければならない部分を検討しながら、今後も人権教育、同和教育を進めてまいりたいと 考えております。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) ありがとうございました。   まず最初に、小中学校の現状と今後のあり方ということでお伺いしましたが、市長も、あるいは 議員の皆さん方もご承知のように、新しい市になってからの寺社元教育長さん、それから工藤前教育 長さんが就任されたときもほぼ同じようなことで、これからどういうふうに村上市の教育を構築して いくのだと、新たな心構えといいますか、これからの向かう方向を示してほしいということでお伺い したと同じ気持ちで私は今回質問をしたつもりであります。今教育長の答弁のように、非常に山積す る教育課題の多い中でぜひ頑張っていただきたいというふうに思います。この教育長の選任、就任、 そして現在の職務の執行ということにかかわっては、一般質問の初日に川崎議員が非常に細かい点に ついてまでお伺いしておりますので、なるべくダブらないように質問していきたいというふうに思い ます。   以前にも私が話ししたと思うのですけれども、私が議員になってから旧村上市、そして新村上市、 今圓山教育長で7人目のおつき合いということになります。平成11年になったときに横井一義さん、 それからその後佐藤忠さん、それら伊與部眞士さん、渡d伸榮さん、そして新しい市になってから寺 社さん、工藤さん、そして圓山さんと、それ以前のことについて、あるいは合併前の町村の教育長さ んのかかわりについてはつまびらかでない部分がありますので、あるいは間違ったら訂正させていた だきますけれども、今回の教育長就任でこれまでの流れと一番大きく変わったのは、現職の教員が4 月1日から3月31日まで、現職であった教員が4月1日から教育長になったと、この例というのは私 は余り聞いていないのです。それだけ今回の圓山教育長さんの就任についてはいろいろ私なりにどう いうふうになったのか、あるいはこの選任が今後村上市の教育にとってどんな大きな変換点になるの かということをやはり一番知りたいというふうに思います。それで質問をしたわけです。   あるいは圓山教育長さんには失礼な部分もあるかもしれませんので、あらかじめお断りしておき ますけれども、あと2年間のいわゆる学校の責任者としての職を今回市の教育長になるということで 決断をされた、その一番大きな理由というのはどの辺にあるかお伺いします。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) とても一言ではここで説明し得る中身ではないのでありますが、前回の川 崎議員のときの答弁で述べましたように、自分自身の校長としての現場の経験と、それから県の教育 行政にかかわった経験値と、それを村上市の教育のために少しでも役立つものであれば、自分自身そ このところで頑張ってみようと思い、教育長の教育委員としての議会に提案するということについて 同意をいたしました。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 前任が村上南小学校の校長さんとしてお務めになっておられました。私も南 小学校の学区の一人なものですから、この点についてはいろいろな方からいろいろな聞かれ方をする ので、本当にこれなのだというところがやっぱりお示しできないと、いわゆる三百数十人の子供たち、 そしてその保護者、そして学区の皆さん方、何でだということでいつまでももやもやしたものが残る と、私は村上市全体の学校教育、あるいは教育行政全体にやっぱり不安を残すという点があるから、 川崎議員もその辺は聞いたのですけれども、改めてその辺をお伺いしたわけです。決断をされるとき に、今のように子供たち、あるいは学区の皆さん方、あるいは保護者の皆さん、この人にこういうこ とだったら理解してもらえるのでないかというふうなお考えがあったのであれば、長く答弁をしても らう必要はありませんので、皆さんがわかるように、これで私は2年間の南小学校の仕事を残しなが ら村上市の教育全体にかかわっていくことにしたのだという、そのポイントをお聞かせいただければ と思います。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) 校長の職務内容と教育長の職務内容は、私は異なると思うので、校長でう んぬんかんぬん、教育長でうんぬんかんぬんという比較では答えることはできませんが、学区の子供、 それから子供たちについて、自分の村上南小学校の子供たちについて、私は愛していますし、精いっ ぱい努力してきたつもりでおりますし、私は校長は1年1年が勝負だと思っておりますし、私がこと しもしかしてこれを受けなかったらどうのこうのというのは仮定論ですので、それはお答えできませ んが、私は本年の3月31日までに村上南小学校の校長として自分の教育ビジョンを考え、教育課題を 考え、そしてそれに向けて努力してまいりました。ですから、3月31日まで校長として私は一生懸命 努力してきたわけであります。私が4月1日に村上南小学校の校長であるか否か、それは県の行政が 決めることであって、私はもしかしたら違うところにいたかもしれません。ですので、私が学区の皆 様、子供たちに答えることは、昨年の3月31日まで私が行ってきた教育について精いっぱいお答えし ていると、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) よく継続するいろいろな活動とか仕事には不易流行という言葉があります。 もちろん村上南小学校の教育活動もそうでしょうし、村上市全体の教育の遂行ということに関しては 不易の部分というのは非常に大事だし、また大事にしていかなければならないというふうに思います。 ただ、もう一つの流行ということで、今まであったのを変えていくという場合に一番大きなのはその 役割、いわゆるポイントになる人、あるいは考え……間違えました。新しく変えていこうという考え の場合に一番大きな要素になるのは人の交代だというふうに思うのです。そういう不易流行の観点か らいくと、私は非常に大事な、先ほども言いましたように現職から教育行政にという、これはもう新 潟県でも余り最近例のない移り変わりなのです。村上市であってもそういう点はあろうかと思います。 やはりそこに流行の部分での人がかわるということ、しかもそのかわる場合の人の問題で、やっぱり 非常に大きな期待があるのだと思うのです。また、やるほうも相当の決断を、ある場合は苦渋の選択 ということもあるのかもしれないけれども、それをやっていくということが非常に大きいのですけれ ども、先ほど言いましたように13日の川崎議員の質問に対して教育長の答弁は、前工藤教育長のやっ てきた流れを、これから実績が出てくるのかもしれないけれども、そういう決断に当たっての方向性 というか、その決意というか、そういったものについて非常に弱かったように思うものですから今の ような質問をさせていただきました。恐らく相当の決断をされて職につかれたのだと思うのですけれ ども、誘われたから、ではやってみるかというような程度のこれは問題でないものですから、ぜひそ の辺は十分に今後の活動の中で生かしていきたいと、生かしてほしいというふうに思います。それだ け村上市の教育行政にとっては大きな変換点なのだと、そこに自分が当たっているのだということは ぜひしっかりと押さえられて、余り変わらんねかとか、十何年たってから教育長になった人とたった この前まで校長さんしていた人と、どっちがやっても変わらないというようなことでは、ちょっと言 い過ぎかもしれませんけれども、私は非常に皆さん残念に思うのだろうと思うのです。特に私は、ぜ ひお願いしたいのは、前の所信表明のところでも早寝早起き朝御飯、プラス家庭学習、あるいはここ で生きるというような路線というのは、工藤教育長がいろいろ考えられたことがそのまま出てきたも のですから、なおさらそれでいいのかななんて思った節もありますから、いわゆる圓山カラーをぜひ 出してもらいたいと、本当に現場から教育行政に入るとこれだけ変わるのですというようなことをぜ ひ示していただきたいと思います。   教育長になって、あるいは校長さんとして務められていた中で、いわゆる地教行法、地方教育行 政の組織及び運営に関する法律ですね、ここで教育長と教育委員長という組織の中での役割がはっき り明示されていますけれども、前の工藤教育長のときに私が学校統廃合の関係で、2回だったかな、 質問をした中で、学校統合は工藤さんは行いませんと。それで、先般教育委員長が今教育長が座って いるところにかわって、そのときにはそういうことについては教育委員会としては話ししていません というような答弁があって、あら、これでは大変だというふうに思う経過もあったものですから、ぜ ひその辺ひとつ十分にお考えの上進めていきたいと。   それからもう一つ、新しい市になってからのことで共通して皆さん方もおわかりかと思うのです けれども、新市になって一番最初の教育長の寺社さんは、ともかく学校のことは学校の先生方なり学 校に任せるのだという姿勢で新しい市の学校教育はスタートしたように私は思うのです。どうでしょ う。すぐ先日まで学校を預かる身として教育委員会が、私は、学校のことは学校、あるいは学校の校 長さんなりに本当にお任せをして、私ら教育委員会はそのバックアップをするのだという立場で新村 上市の教育はスタートしたように思うのです。そういったことについては、ついさっきまで現場を預 かっていた仕事柄から、こういった考えについてはどのようにお考えですか。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) 基本的には寺社教育長さんのおっしゃった学校は学校現場に任せる、これ が大事だと私は考えておりますし、教育委員会のあり方は、その学校現場が課題を解決しながら運営 を行っていくわけでありますから、その課題解決等に少しでも支援をしていくこと、学校現場が自分 たちの課題解決に向かって進めていく上での側面的支援、その部分について十分に配慮しながら、 パートナーズシップをとりながら、学校、子供たちの教育に当たっていきたいと、このように考えて おります。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 先ほど言いましたように、新旧村上市の教育行政の中で、今のようにいろい ろな変遷はありますけれども、やっぱり学校を大事にしたいということについては私は一貫して、ま さに不易の部分なのだろうと思うのです。ぜひこれまで県職として学校の管理運営をやってきた、そ の経験と思いを村上市全体の教育、学校教育について施行できるようにご活躍願いたいというふうに 思います。   そこでもう一点、新しい市になってから今6年目を迎えています。もうこの辺で今後の村上市の 学校教育をどのようにやっていくかということについての、それは教育計画、総合計画ありますけれ ども、最初の段階ではやっぱり各市町村の学校の教育委員会も違っていましたし、歴史と伝統と気風 があって、集まったからすぐ、合併したからすぐ、こういうふうに1つにまとめてということはなか なかうまくいかないだろうと考えられたのだと思うのです。しかし、これまでもいろんな議会の中で、 学校教育にかかわらず、市民の一体感の醸成ということで何人もの方からこれからの方向をというお 話が出てきたのですけれども、やはり先ほど教育長の言うように、非常に大きな課題、村上市独自の ものもあるでしょうし、そういったことについてもう一回、例えば学校の施設関係でいけば、学校施 設設備等整備検討委員会というのかな、前にそんな名称の組織があったように思うのですけれども、 そういった中でもう一度十分に、ペーパーでなくて、実際の様子を踏まえた今後の向かい方も相当ま とめる必要がある段階に来ているのではないかと思うのです。いつまでたっても、ではどこへ行くの だというところについての方向性が見えないとやりにくい部分があると思うのですけれども、この辺 の検討する組織を立ち上げるというようなお考えは、まだ2カ月半ですからなかなか難しい部分はあ るのかと思いますが、今のところでのお考えをお伺いします。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) 先ほど圓山カラーを打ち出していったらどうかというふうにお話もありま したが、教育行政は計画的に進めていかれることが大事であるというふうに私は考えております。ご 承知のとおり、議員のおっしゃるとおり、村上市には教育基本計画があり、平成22年度から28年度ま での計画でございます。この計画に沿って教育を計画的に進めていくこと、これが第一であるという ふうに考えております。今ほど議員のおっしゃったそれぞれの教育計画をしっかりと評価して、次の 段階へ改善して進めていく必要があるのではないかというようなこととして私は受けとめましたが、 年間それぞれ毎年教育計画については評価、そして改善を進めてきているところでありますが、5年 たちまして、これから後期計画に入る時点に来ております。今ほど議員のおっしゃったことも考慮に 入れながら、今まで進めてきた教育計画の総括を行い、そしてその総括に伴った方向性をしっかり見 いだして進めていきたいと、このように考えます。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 教育委員会の仕事は学校教育ばかりでありませんので、そのほか社会教育も あれば社会体育とか、いわゆる学校も含めた生涯学習全体の仕事をやっていくものですから、それら についてはまだ、失礼ですけれども、全体を把握するには時間が足りないのだろうと思いますので、 それらの点については今後機会あるときにお伺いしたいということで、今回は学校教育に絞ってお伺 いしました。ぜひ教育長として本当によかれと思ってやることが理解され、また村上市全体の学校に しみ渡るような施策を考えて進めていただければというふうに思います。ぜひ教育長が学校教育のこ とばっかり言っているのではないかなんて言われないように、非常に大事な生涯学習のいろいろな分 野がありますので、それも大事にしてほしいと思いますし、ちょうどセンターもできた機会でもあり ますので、ぜひその辺もお願いをしておきます。   時間の関係で、もう少し聞きたいのですけれども、また後ほどお伺いすることにして、人権に関 する意識調査について伺います。去年の第3回の定例会のときに、人権問題について質問をさせても らいました。早速3月に調査報告書まとめていただいたことに深く感謝申し上げたいというふうに思 います。市長も人権問題というのは非常に大事な事柄であり、人権教育、あるいは啓発推進について は十分心を砕いた対処をしていきたいという意味の答弁がありましたので、恐らくこのことが一つの 土台になって、これからさらに啓発や活動が続けられていくと思うのですけれども、その第3回の定 例会のときに質問をした中で、以前に旧神林村で意識調査をやったと、それも今回の調査の中でいろ いろ検討の、あるいは考察の材料にしていきたいというふうに西村課長から答弁があったのですけれ ども、これ1冊の本で見ますと、その点については余り深く触れられていない。先ほど市長から答弁 のあったように、その結果はこうでしたというようなことが非常に前面に出て、そうならざるを得な いのかもしれませんけれども、どのように結果を考察するときに、違いでもいいですし、それから心 がけた点でも構いませんので、活用の仕方と言うとちょっとおかしいかもしれませんが、伺いたいと 思います。 〇議長(板垣一徳君) 市民課長。 〇市民課長(西村 治君) 具体的にその神林の調査結果を、私相対的な中で、今回の調査結果のま とめに対処をする中で加味して検討するというお話をさせていただきましたけれども、その調査検討 委員会、いわゆる結果報告の検討委員会の中で、いわゆる神林の調査結果ではどんなふうにこの点に ついては分析がされているかというようなことで、今先ほど申し上げた比較検討の中では加味させて いただきましたけれども、具体的にこのたびの調査結果報告の中で特に神林と比較してどうだったと いうことまでは言及してございません。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) そうすると、これから推進計画をつくっていくという一つの流れがあるよう ですけれども、そういった中では〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕余り比較というか考察の 対象としては、そこそこになんて言うと表現が悪いのですけれども、その辺も考慮しながら程度の推 進計画を作成ということになるのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市民課長。 〇市民課長(西村 治君) 旧神林村では一応調査結果のまとめまででありまして、推進計画を策定 前で終了しているわけでありまして、村上市となりまして、このたび初めて調査報告としてまとまっ たわけでありますので、今後はこのたびの結果をもとにどういうところに課題を抱えているのかを再 度考察しながら、ではそのためにどんな施策が必要なのかを今各課でも取り組みをしている分もあり ますけれども、これを整理、体系化して、計画書としてまとめたいと、このように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) この人権問題についての結果報告を見ても、人権いろいろな分野があるのだ けれども、捉え方というのは平面的にというか一律ではないのです、人権の問題は。地域によって、 あるいはこれまでの伝統にはよって、いろいろな意識というのが格差が出てくるということなのだと 思うのです。こっちのAというところでは大した問題にしていないことが、Bというところでは非常 に大きな問題になっているというのが人権問題のやっぱり特徴だと思うのです。そういったことから 見ると、私はまとめだけで終わっているとは言いながら、やはりそこに旧神林村の一つの特徴が、恐 らく比べると出てくるのだと思うのです。そういったことについてぜひ十分な活用をお願いしたいと 思いますし、課長の答弁の中で、この近くの胎内市とか、あるいは新発田市でも意思調査をやって、 考察までやって次の推進計画にまで立ち上げているのかどうかわかりませんけれども、そういったこ とも参考にしていきたいと、あるいは比較検討していきたいという話があったのですが、やはりそう いう考えは今後も変わらずに踏襲されていくというふうに受けとめていいわけですか。 〇議長(板垣一徳君) 市民課長。 〇市民課長(西村 治君) 村上市として抱える課題については、独自性を考慮しながら計画づくり を進める必要はありますけれども、身近なところで、今ほど議員から話ありました新発田市、胎内市 でも計画づくりを進めるようでありますので、その辺のところのことは互いにお話を聞きながら考え ていく必要のある分もあろうかというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 教育長にお伺いしますけれども、先ほど答弁をいただきました。その答弁で 私も納得はいたしますけれども、ぜひこれは要望でありますけれども、ついこの間まで、いわゆる生 の姿を自分が手がけてきたということなわけですから、いじめの問題にしても、あるいは子供たち同 士のいろいろなかかわり合いについても、ぜひそういったことが推進計画の中に生きていく、またい ろいろこれから各学校の教職員の皆さんと話しする中で、大切にしなければならぬことについては十 分配慮をした取り組みをお願いしたいと思うのですが、いかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) 私もこの中身は見させていただきました。まだ分析をきちっとしているわ けではありません。しかし、同和教育、人権教育は新潟県の教育課題の大事なポイントとして今まで 進めてきております。また、各学校もそれに向けて努力してきております。その内容等について具体 的に推進計画の中に反映できるよう努力していきたいと考えます。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 最後の3つ目の市立保育園の管理運営のことでお伺いいたします。〔質問終 了時間5分前の予告ブザーあり〕   先ほど市長答弁では9月に何らかの形で議会にもご提案をしたいという趣旨の答弁がありました けれども、そこに至るまでの、今6月から9月までの間のタイムスケジュールというのですか、こん なふうになっていくのですよというような一つの道筋が今の段階でわかり得る範囲でお答えいただけ ないものかなというふうに思いますが、福祉課長でも構いません。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) 今後のスケジュールということで説明させていただきたいと思いますが、 今月の25日まで今公募をさせていただいておりますけれども、その受付期間を25日までに予定してお ります。その後、日程はあれですが、7月に一次審査、それから二次審査をやる予定にしております。 その後、9月の定例会に指定管理者の指定の議決というふうなことで今スケジュールを組んでおると いう状況です。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 当初の総合計画でいくと24年開園という予定が2年間延びざるを得なかった ということで、非常に私は公設民営化というのについてはまだやっぱり疑問を持っている者の一人な のですけれども、そういった点から見ると、何か開園までの間が非常にないために、不安が入園させ る保護者の皆さん方に残りはしないだろうかという心配をしているわけです。もっとゆっくり時間を かけて、いわゆる市立保育園と、今度は民間委託された保育園というのはこういうふうに違うのです というようなところがはっきりしないと、親御さんも大変心配されるのではないかなと、そこにしか ないからなおさらね。幾つも選択肢があれば、これはいろいろ保護者の皆さん方も考えられると思う のだけれども、そういう心配は持ちませんか。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) これまでも保護者会の説明、あるいは区長会、それから地域住民の方に それらの指定管理に伴う運営のあり方等々について説明をしながら、この間ご理解を求めてきたとこ ろでございますし、またその運営に当たっては、当然言うまでもなく保護者の方とよく協議をしなが ら進めてまいりたいというふうなことで、この間説明会のたびにお話をさせていただいたところでご ざいます。今後指定管理の議決後という形になるかとは思いますけれども、当然その結果については 報告をさせていただき、そして先ほど市長のほうからも答弁ありましたように、3者による運営委員 会を組織しまして、十分ご意見、ご要望をお聞きしながら、保育園を運営させていただきたいという ことで、今実は予定をさせていただいております。したがいまして、その不安を払拭するようなこと も保護者の皆さんからはご要望としてお受けしていきたいというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 病院跡地のことについてもお伺いしようと思ってはいたのですが、一応これ からまだ時間のある点だと思うので、今後また機会あるごとにお伺いしたいと思って私の一般質問を 終わります。(拍手) 〇議長(板垣一徳君) これで滝沢武司君の一般質問を終わります。                                              〇議長(板垣一徳君) 本日はこれで散会をいたします。   また、明日も午前10時から一般質問を行いますので、定刻までにご参集ください。   大変ご苦労さまでございました。           午後 2時55分  散 会