平成25年村上市議会第1回定例会会議録(第2号) 〇議事日程 第2号 平成25年2月27日(水曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名                              第 2  平成25年度村上市施政方針及び議第3号から議第14号までに対する代表質問         議第3号から議第14号まで委員会付託                                                                   〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(25名)    1番   渡  辺     昌  君     2番   尾  形  修  平  君    3番   板  垣  千 代 子  君     4番   鈴  木  い せ 子  君    5番   本  間  清  人  君     6番   川  村  敏  晴  君    7番   冨  樫  宇 栄 一  君     8番   小  杉  和  也  君    9番   齋  藤  信 一 郎  君    10番   竹  内  喜 代 嗣  君   11番   平  山     耕  君    12番   川  崎  健  二  君   13番   木  村  貞  雄  君    14番   三  田  敏  秋  君   15番   小  池     晃  君    16番   姫  路     敏  君   17番   長 谷 川     孝  君    18番   滝  沢  武  司  君   20番   佐  藤  重  陽  君    21番   相  馬  エ  イ  君   22番   大  滝  国  吉  君    23番   大  滝  久  志  君   24番   山  田     勉  君    25番   片  野  鉄  雄  君   26番   板  垣  一  徳  君                                              〇欠席議員(1名)   19番   小  林  重  平  君                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    大   滝   平   正   君        副  市  長    鈴   木   源左衛門    君        総 務 課 長    大   滝   和   春   君        財 政 課 長    佐   藤   昭   一   君        政策推進課長     斎   藤   甲   三   君        自治振興課長     佐   藤   憲   昭   君        税 務 課 長    伊 与 部   純   夫   君        市 民 課 長    西   村       治   君        環 境 課 長    本   間   誠   一   君        保健医療課長     林       与 市 次   君        介護高齢課長     川   内   信   一   君        福 祉 課 長    斎   藤       勉   君        農林水産課長     瀬   賀       功   君        商工観光課長  田   嶋   雄   洋   君        都市整備課長     船   山   三 喜 雄   君        下 水 道 課 長    中   村   則   彦   君        水 道 局 長    太   田       薫   君        会 計 管 理 者    百   武   勇   一   君 農業委員会 遠   山 昭   一   君        事 務 局 長        選管委書記長        監 査 委 員    加   藤   正   志   君        事 務 局 長        消  防  長    本   間   善   和   君        教育委員会 鈴   木   信   雄   君        委員長        学校教育課長     板   垣       圭   君        生涯学習課長     高   田       晃   君        荒 川 支 所 長    平   野   俊   之   君        神 林 支 所 長    板   垣       裕   君        朝 日 支 所 長    増   子   要   作   君        山 北 支 所 長    斎   藤   寿   昭   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    菅   井   晋   一        事 務 局 次 長    高   橋   邦   芳        書     記    鈴   木       渉           午前10時00分  開 議 〇議長(板垣一徳君) ただいまの出席議員数は25名であります。欠席の届け出のある者1名です。 定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。   本日の会議は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願いい たします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(板垣一徳君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、10番、竹内喜代嗣君、22番、大滝国吉君を指名し ます。ご了承願います。                                              日程第2 平成25年度村上市施政方針及び議第3号から議第14号までに対する代表質問      議第3号から議第14号まで委員会付託                   〇議長(板垣一徳君) 日程第2、これから平成25年度村上市施政方針及び議第3号から議第14号ま での12議案に対する代表質問を行います。   代表質問は、配付してあります代表質問通告者一覧表の順に行います。   最初に、鷲ヶ巣会の代表質問を許します。   23番、大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) まず、1点お聞きしたいことがございますが、議会運営委員会におきまして 代表質問というようなことで、鷲ヶ巣会が54分という時間をいただいております。この中において、 私はほんの3分か5分か10分かわかりませんが、休憩室に入ったところ、いろいろな方々からこれに ついてはどうかといういろいろなご意見がございました。その中で、今までの会議規則、その中にお いて、例えば鷲ヶ巣会代表の大滝久志が質問すると。残りの例えば10分なり20分なりの質疑が許され るものだとするならばそれでよろしいのでしょうか確認をいたしたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 時間内にやめるということですか。 〇23番(大滝久志君) はい。 〇議長(板垣一徳君) それは結構だと思います。 〇23番(大滝久志君) それが議長も出席をしておりましたので、そういう確認がとれたならば、私 としては今までこの中で先例がないあるいはそういう中でやっていきたい。そういうふうな申し出が 先ほどありましたので、その旨について私のほうから時間前に交代をしてお聞きする方があるかと思 いますが、その点についてはご了承のほどをお願いをいたしたいと、そのように考えております。           〔「議長」と呼ぶ者あり〕 〇議長(板垣一徳君) ちょっと待ってくれ、今の鷲ヶ巣会の会長の言うこと。   きのう申告したはずですが、その申告に通告をしたものが皆さんのところに配付されています。 きょうになって、今会長が言うことは、いわゆるあなたが持ち時間の内で途中で質問をやめて他の人 にしていただくと、こういうことなのですか。 〇23番(大滝久志君) そういうことが許されるものかどうかをお伺いしたわけです。 〇議長(板垣一徳君) それは、きのう通告したとおりにしていただきたい。そのためにきのうくじ 引きもして順番も定めてありますので、それはきょうになって。これは、議員の皆さん方から支障出 るのではないですか。 〇23番(大滝久志君) わかりました。了解しました。   それでは、まず1番目にお伺いをいたしたいと思いますが、これは市長に対してお伺いをしたい ことでございますが、今12月に定例会の最中に衆議院が解散されまして、そして選挙も行われまして、 結果が判明いたしました。その点についてどういうふうな感想を持っているかお伺いをしたいと思い ます。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) どの政党がいいとかは別にいたしまして、昨年の末、政権がかわりました。 そして、日本の政治は経済再生に大きくかじを切ったわけでございます。そして、自公政権が成立い たしまして、安倍首相のもとで3本の矢を放ちつつ、今日本の経済を再生、そして景気浮揚に持って いくというような戦略を講じております。   その成果かどうかはわかりませんけれども、株価も1万円台を突破しておりますし、また円も安 くなっておりまして、90円台に入ってきているというようなことでございます。そのようなことで物 価指数を2%押し上げて、そして60万人の雇用を創出するというようなことでアベノミクスでやって いるという点については、非常に今まですさんだ日本の経済を明るく、そして希望の持てるそういう ような日本の国政になってきているということは、非常に歓迎をしたいと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) 大変に市長の話していることは、日本の経済をこういうふうにしたいという ふうな意向がよく酌み取れますし、私もそのように考えております。   しかし、この貿易の自由化とあるいは環太平洋連携協定ですか、この問題について、要するに今 言われているTPPのことなのです。この大きな変化があったということは、今月の22日なのです、 最近のことなのです。そして、きのうは非常に安倍総理は前のめりになっておりますよね、ご存じの ように、前のめり。私は、そういうふうに感じているのです。その点について伺うとか、そういうあ れではないのですが、要するに今までのこのTPPに対しての感じが7月の参議院選挙まで聖域なき 関税撤廃というものはあり得ないのだろうと皆さんがそう思っていたのです。私もそう思っていまし た。   この前農協とのお話し合いあるいは農業委員会とのお話し合いあるいは土地改良区の方々とお話 し合いをいたしました。その中において、取りざたされていない問題が随分と今は前のめりになって 出てきている。要するに、私が言いたいのは、密室談合とは言いませんが、TPPに関しての参加協 定をああだ、こうだと申し上げるのは議会として大統領と話する必要性がない。そのものを交渉を取 りつけた。1品でも、「ああ、米ですか。ああ、それは認めましょう」といった場合、そういうこと のために私は行ったのではないかあるいはまた日米協定の中でいろいろ外交問題でも話はされており ます。その中において、きずなをしっかりしたいというこの2点だったかと思うのですが、この点に ついてどのような考えを持ち、本当に農業を主体とするこの村上市において、あなたはどういうふう に考え、どういうふうに導いていきたいと、そのように考えているのか、その考えについて伺いたい と思います。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) TPPの問題につきましては、当初私も大反対でございました。それという のは、聖域なき関税撤廃というようなことが前面に出てきたわけでございます。その後政権がかわり まして、安倍総理とオバマ大統領が話し合いの中で、それはどういう話し合いしてどういう経過をた どったかは私どもは知るよしもないわけでございますけれども、聖域なき関税ではないのだと、聖域 はあるのですよというようなことで決着したと。報道によりますと、米とか乳製品ではないかと言わ れておりますけれども、それも定かではない。ただ、安倍首相の聖域なき関税ではないのですよと、 聖域はあるのですという言葉を私どもは今は信じるしかないのではないかと、そのように考えていか なければならないのではないかなと、そのように考えているところでございます。また、安倍首相と オバマ大統領の会話の中で、いわゆる日米同盟確固たるものにしたと、信頼を取り戻したというよう なことであると思っております。当然のことであろうと思っております。   今日本の国は、ご案内のとおり、南から北から四方から日本の固有の領土を攻められている現状 でありますので、それは日米が共同で協調を合わせて守っていく必要があるのではないかなと、その ように考えております。この前のオバマ大統領との会話は、ある意味において前進を大いにしたので はないかなと、そのように捉えております。 〇議長(板垣一徳君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) もう少しお話をしたいと思いますのですが、今国において円安株高、アベノ ミクスですか、こういうことが今はんらんしているように思うのです。この十数年間小泉さんがされ たときと私は同じような現象を起こしているのでないかというふうな感じを持っております。   というのは、今市長が述べられましたように、アベノミクスによって国民的な支援を受けている から何でもしてもいい、そういう私は問題ではないというふうに思っているのです。それが今国民的 な理解が得られるような形でやっているということ自体がものすごく私の中にはいけないことなのだ なというふうに思っております。   そしてまた、小泉さんが首相になったときというのは、今から言ってはっきり、小渕恵三さんが 急逝されました。それを受けて、密室談合と言われる形の中で、森喜朗さんなんか最近ロシアに行っ た結果報告もあるようですが、全く最低の内閣であったのかと言われるほどでございました。その中 において、大胆な規制緩和あるいはまた民間にやれることは民間だということで飛び出してきたのが 小泉さんです。そして、郵政改革をなし遂げました。そして、小泉チルドレンという人たちも生まれ ました。そしてまた、その中で反対した方々に対して、自民党ですよ、反対した方々に対しては刺客 を送りますよと、ぶっ壊してまでやると送っていったのです。その中で生まれたのが小泉チルドレン でありまして、その中にあって、また当選してきた、私よくわかりませんが、亀井静香さんでござい ましょうか、今どこの党に行っているのかわからぬというような発言がさきの予算委員会でも発言が ありました。   そんな中において、本当にこの政権下の中であなたは協力をしていくあるいはまたそれに携えて いく、そういうような方向性があるとするならば、その点についての見解を伺いたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 非常に難しい質問でございまして、何と答えればいいかわからないのですが、 1つには、多分小泉首相が就任したのは12年前だと思っております。あのときは、郵政民営化で小泉 劇場と言われまして、大衆を引きつけて、大衆をあおり立てて大勝利をしたというようなことでござ います。   今回の安倍首相の率いる自由民主党は、それとはちょっと違うのではないかなと。やはり経済再 生に主眼を置いた政策をとった、それが功を奏したということではないだろうか。   ただし、円高が解消され、円安、インフレ経済になったら全部が全部いいということではないと。 例えば我々身近なところでガソリン代は上がっておりますし、灯油が上がっております。そして、漁 業者は重油が上がってひいひいしているというようなこともあるわけでございます。   しかし、いずれにいたしましても私はこの政策は間違ってはいないのではないかと。3本の矢を 放って経済再生をすると。1本は金融緩和でございます。2本目は財政出動。3本目は成長戦略。こ れが成功すれば、やはり日本の経済は再生に向かっていくのではないかと、そのように考えておりま すので、私どもはしっかりとそれを注視して、そして我々村上市にどのような恩恵があり、またどの ようなマイナスがあるのかというようなこともしっかりと見きわめていかなければならない。   1つ例をとりますと、民主党時代の交付金は一括交付金でございました。非常に使い勝手のいい、 我々にとっては助かる交付金。しかし、自民党、自公政権になりましてからそれは廃止してまたひも つきの交付金に戻ると。非常に使い勝手が悪い。それは是正をしていただきたいということで、私は じめ市長会の皆さんとともに改正を求めているということではございますが、いずれにしても明るい 何か日本の国が、先行きはどうなるかわかりませんけれども、今現状では明るい兆しが見えてきて、 非常に希望を持ってみんな国民がやっているのではないかなと、そのように考えているところでござ います。   しかしながら、インフレ経済になったとしても、持っているお金を使って消費してもらわなけれ ば何もならないわけでございまして、今たんす預金あるいは貯金にある金が800兆円とも1,000兆円と も言われておるわけでございまして、それをいかに使わせていくか、いかに消費に回させていくか、 それがこれからの大きな課題であり、経済再生の非常に重要な問題ではないかなと、そのように捉え ております。 〇議長(板垣一徳君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) よく前向きというのか、政府答弁というのか、あなたの考えなのか、私には よくわからない面が多々ありますけれども、要するにアベノミクスに対しては、今のこの……答弁は 要らないです、ことに対して非常に前向きに捉えているというふうに私は受けとめるわけでございま すが、今まで15年間ずっと経済は疲弊してきました。私は、この次に自殺の問題についてもお伺いを したいと思っているのですが、これは経済が疲弊していればそれほどふえるのではないか、そのよう な傾向があるのではないかというふうに統計上見られております。   こんな中において、本当に今のこの経済の成り行きと今市長が答弁された問題とTPPの問題と 私は相反するものが含まれているのではないかというふうに考えておりますので、どうかひとつこの 点についてもじっくりとお考えをいただきたい。そのようにご提言を申し上げて終わりたいと思いま すが、この施政方針の中に第1番目に日本海東北自動車道について、これはやらなければいけないの だ、しなければいけないのだと、今後やらなければいけないのだというような方向の中で、今後市長 としてどのようなことを考え、今は確かに県は計画決定を承認しました、こういうふうにしました、 なりました、あります。   しかし、今後においてどのような方向と、例えば道の駅朝日まほろばがあるわけでございます。 そしてまた、着工を山形県からするのか新潟県側からするのか、そういう点も踏まえて、今後のあな たの行動、要望活動、その点についてはっきりした物事をお伺いできればありがたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まず、日本海東北自動車道はもちろんでございますけれども、今要望の方法 が前の民主党時代と大きく変化をしております。前の民主党時代は、県連を通し、そして順番踏んで いかないと政務官あるいは副大臣、大臣に会えないというような仕組みでしたが、自民、自公政権に なってからはそうではない。そういう手続が要らないというようなことでございまして、非常に簡素 になったというか、会うのに楽になったということでございます。   まず1つには、この日本海沿岸東北自動車道を早く着手に向けあるいは完成に向けていくには、 やはり国の国土交通省はじめ、財務省当局に要請活動を積極的にしていく必要があるというようなこ とでございまして、今国土交通大臣が公明党の太田大臣でございますので、うちの議会にも公明党の 議員いらっしゃいますので、その議員にお願いして何とかお会いさせていただく時間、1分でもいい、 30秒でもいい、お願いをしていただけませんかと今要請をして日程調整をしている段階でございます。 そのようなことをやりながら、まずは担当省庁であります国土交通省、そして財源を持っております 財務省等に要望活動をしていくのが先決だろう、そのように考えております。幸い新潟県におきまし ても、この道路は絶対つくるのだと、全線をネットワークするのだというような強い意思で山形、新 潟両県知事も取り組んでおりますので、その点については非常に楽なわけでございまして、それらと 連携をしながら要望活動を展開をしていきたいなと、そのように考えております。   そして、今盛んに沿線の人たちが言っておるのは、いわゆるサービスエリア等はつくれないのか というようなことを言っておりますけれども、国土交通省の所見では、無料区間でありますので、 サービスエリアはつくりませんと、無料区間でありますゆえに、どこのインターからおりて、どこの インターから乗っても料金は同じですので、でき得れば地域の活性化のためにもあるいは地域の元気 を出すためにも、おりていって魅力ある地域づくり、それをまずやっていただくのが先決ではないか と、そのようなことを言っておりますので、今盛んに各地域で競い合いながら地域の活性化に取り組 んでいると。二、三日前の新聞も出ておりましたが、朝日地区においても協議会が設立されたと。各 地区で協議会を設立しているような様子でございますので、それらに期待をしていきたいなと、その ように考えているところでございます。神林道の駅、朝日道の駅があるわけでございますけれども、 そこをサービスエリアに持っていくということはあり得ないと考えております。   しかしながら、朝日みどりの里等についても、そのなるべく近くを高速道路が通る。そして、行 き来ができる。そういうような利便性のある整備設計をしていただきたい。そのような旨はお知らせ をして、要望をしてありますので、その点についてはかなえられるのではないかなと、そのように考 えています。   あと新潟県側から、山形県側から、どっちから来るのだということでございますけれども、山形 県側は東北整備局、新潟県側は北陸整備局がやっておりますので、当然のことながら新潟県側は北陸 整備局で朝日まほろばインターから行くと思います。大滝議員が言っているのは、では県境の部分の 新潟県側から来る方法はないのかと。多分ないと思います。やっぱりこっちから押していくと。今の 段階ではそうだと思います。山形県側は、もちろんあつみ温泉インターから来ると。新潟県側から向 こうのほうに、北のほうに行くということはあり得ないと考えていますので、その点については、今 の段階ですけれども、そういうような考えを私は持っているところでございます。   いずれにいたしましても、日本の国土の安全、保全等を考えたときには、やはり国も真剣に取り 組んで、一日も早く敢行するのではないかなと、そのように考えておるところでございます。また、 日本の強靭化計画等に予算が非常に多く盛り込まれていますので、それに期待をしているということ が現状でございます。 〇議長(板垣一徳君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) 今お話をお伺いしていますと、要するに国土交通省任せで、どっちからやろ うが村上市としては余り関係のないことで、ちゃんとやってくださいよと、早期にやってくださいよ というふうな答弁にしか受け取れない。   そして、あなたがいつも、山北の議会でもそうでした、ここが一番ネックになってできなかった、 鉄道も国道も高速道路も。今そうなろうとしているのです。それをどういうふうに、確かに山形県の 代議士が落選したと、加藤紘一さんです。あの人がいれば何とかなったかもしれない。その問題につ いて今とやかくするのではないのですが、もう一つ足を踏み入れて、今の話によりますと、国土交通 大臣との折衝もあり得るような話もしておりますが、その点についてしっかりと国土交通大臣にお願 いをして、「板垣さん、お願いしているそうですが」、そのような形で持っていけないものかどうか、 これについてお伺いします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 大滝議員おっしゃるのは、いわゆる新潟県側で言えば朝日まほろばからと、 それから北のほうの山北の端のほうから両方から攻めてきたらどうかと。それは、どう考えても私は 難しいだろうなと。話は、当然会ったときにはしてみますけれども、そういう手法は今まで取り入れ ていないのではないかなと。決して悪いということはないわけでございますので、話はさせていただ きます。 〇議長(板垣一徳君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) あなたがいつも、私は山北時代からあなたのことはよく知っています。そし て、そういうふうに言ってきながら、一番最後に、一番最後、それが山北であったということはあな たが一番よく強調して言っていたことなのです。それを今なぜできないのですか。私は、おかしいの ではないの。だから、もうちょっときちっとした態度で両方側からやっていく気はないのかというこ とを詰めて言っていただきたい、このように思うのですが、いかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 国土交通大臣ではありませんので、何とも申し上げられませんけれども、そ のような形でいけば早くできることは間違いないわけでございまして、ただ開通するとすれば、順番 にしていったほうがいいのではないかなという考えもあります。両方から来ますと、両方からつなが らないと。最後には開通しないわけですので、順番にしていけばあるときまで行ったときには、5年 後にはどこまで開通すると言うこともいうこともできますので、そういう観点から、これは国土交通 大臣と会ったときにそれを言えということになってくると非常にあれなのですけれども、その前のレ ベルで、いろいろ国土交通省の出先機関にいろいろこういう意見も非常に力強くいただきましたので、 どうですかというようなことはお尋ねして、後ほど返事をさせていただきます。 〇議長(板垣一徳君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) 話はよくわかりました。山北の町長時代とちっとも変わらない。そんな姿勢 で今臨んでいるのかと思うと、私も山北の町会議員としてやってきた20年の経歴がございます。その 中でいろいろと話をしてきましたけれども、いつもあなたがここが……要するに鉄道でも国道でも高 速道路でもミッシングリンクになっているのですよと、これを解決しなければどうしようもない、そ う言ってこられた町長であり、現市長であります。しっかりとこの点については、両方からやってい く、これをお願いするのがあなたの私は立場だと、そういうふうに思っておりますので、是非ひとつ そのような考え方で、私も20年間山北の議員としてやってきましたし、あなたもやってこられました し、今新しい市になってしっかりとやっていただかなければ、この問題は解決しない。やっていただ きたい。そういうことをお願いをいたしたいと思います。   次に、村上総合病院、この問題については、私は今回のこの一般質問の中にかなり出てくるのか なと思っておりました。今市民の注目の的は、厚生連病院なのです。その中において、いろいろな、 例えば地方紙です、満を持したかのように陳情活動が行われました。こういうふうになりました、今 後はこういうふうにします、そういうふうなことが示されないまま今あなたが言っていられるように 3月中ごろというものはいつなのか、15日なのか16日なのかわかりません。   しかし、どういうような形でこのものが発表されてくるのか、審議されていくのか、その点につ いてお伺いをしたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 最終的には、村上総合病院の運営審議委員会というものがございます。そこ で恐らく病院側の意向を私どもにお願いするということになろうかと思っております。その運営審議 委員会を開くに当たっては、当然厚生連側とすれば厚生連側のほうで理事会あるいは諸手続を済ませ てその運営審議委員会に臨むのではないかなと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) いえ、今厚生連の側から発表になったら、それに従っていきますよというよ うな言い方にしか聞こえないのだけれども、20億という財政をいつ、どういうふうな形で出すかとい うことも大変な問題になっているのです。今場所の選定についてはこうだ、こうだ、ああだ、ああだ 言ってみてもしようがないというふうに言われているのかもしれないですけれども、はっきり今場所 はこうで、こういうふうなインフラ設備が必要ですか、ないですか、どうですかということを話する ことはできないのですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) これは、あくまでも厚生連村上総合病院がこの土地に建設をしたいので、市 の協力をお願いしますと、あるいはまた財政支援をお願いしますと言ってくるのが筋なわけでござい ます。   そして、村上市においては、村上総合病院の建設に対しまして5つ、6つだったかな、条件を付 しております、条件というか要望というか。それらに沿って厚生連側は慎重に慎重に恐らく議論を重 ねているということではないかなと。今ここで厚生連がまだ発表もしないうちに私がどこがいい、こ こがいいということはでき得ることではないということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) ここで確たる議論をして、ああでもない、こうでもないという話のことはい たしたくないと思います。   だけれども、ちまたのうわさを話したら、議会の中では何を言っているのだと、何がどういうふ うに決まったのだと、そういうふうに言われると思うのです。その中において、私は今話された中で 総合的に考えますと、何かわからないけれども、16日、3月ですよね、そこの会議によって決定され るというようなお話も伺っております。それがいいのか悪いのかは別です。   しかし、私は議会に対してあるいはまたマスメディアに対して、3月の中旬ごろに皆さんにお知 らせをしたいという市長の談話は世間に流れています。それが例えば16日に行われるとしたならば、 それはどういうふうな意向でどういうふうになるのかわかりませんが、では私たち議会に対しても市 長はどういうふうな形でそのことを説明し、納得をさせる、していただく、そういうふうなものがな ければならないと思うのです。その点について伺います。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 16日ということでございますけれども、どこから聞いてきたのか今わかりま せんけれども、16日だか……14日だと思う、16日土曜日ではないかな、多分……それは日にちはどう でもいいですけれども。そこで病院側が用地はここにお願いしたいというようなことを私ども運営審 議委員会で申し出があれば、その段階で、議長に今お願いしておりますけれども、議会の皆さんには 特別委員会がございますよね。そこでやったほうがいいのかあるいは全員協議会をお願いして、その 場で村上総合病院の意向を伝えていったほうがいいのかということを今検討をしていただいていると いう段階でございます。 〇議長(板垣一徳君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) いや、よくわかるのです、話は。   しかし、もう結論を出す時期が、私は遅れに遅れてきてこんな時期になってこんなことを言って いるのだなというふうにしか思えませんので、何かうちの会派のほうから私はいっぱいこの病院問題 についてあるのかなと思っていましたけれども、1人しか〔質問時間10分前の予告ブザーあり〕ござ いませんが、はっきりしためどを示す、これは市長としての私は役割だと、そのように考えておりま すので、しっかりした見地と見解、それからインフラの問題、いろいろなものが加味されてくるでご ざいましょうが、しっかりとやっていただきたいということをお願いをいたしたいと思います。   次に、ごみ処理場の問題でございますが、このものについて一生懸命に進めておられることはよ く承知しております。そして、27年、28年には開業するというような、そのパターンについてご説明 をいただけますか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) パターンといいますと、27年の操業開始までのどういう過程でいくのですか ということ。   では、担当課長から説明させます。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(本間誠一君) 今新ごみ処理場の建設につきましては、平成24年、25年、26年度の3カ 年工事で実施しております。今年度24年には、粗造成、またマテリアルというか、機器の発注とか、 そういうものを今やっている段階で、事業費の約20%をめどに発注をしていると、そういうことでご ざいますし、ほぼそれに準じた出来高が出てくるかと思います。   25年につきましては、いよいよ建屋の建設ということで、安全祈願祭を実施しまして建屋に着工 すると。そういうことでございます。   それから26年につきましては、その建屋の中にそういう機器を導入しまして、早ければ10月ころ ですか、それに試験運転を持っていきたいと、そういうことでございまして、明けて27年の3月の末 に受け渡しをいただいて稼働していくと、そういう予定でございますが、24年度につきましては今 着々と計画どおり進んでいる状況でございます。 〇議長(板垣一徳君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) 大変親切ご丁寧な説明でしたので、ある程度は理解できたのですが、その工 程についてしっかりとやっていただきたい。そんな思いでお聞きをしましたので、今後のことについ ては滞りなくやっていただきたい。このようなお願いをいたしたいと思います。   総務課長に伺います。私何日だったかよく記憶がないのですが、今の自治体、これ2月8日でし たか9日でしたか、新聞に載っていましたよね。ラスパイレスというのかラスパイレツというのか、 読み方が私はよくわからぬですが、新潟県の場合は108.6〔質問時間5分前の予告ブザーあり〕とい うようなことで記載されておった記事が載ったと思うのですが、今の村上市の現状はどうなっていま すか。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(大滝和春君) ラスパイレスについては、今現在100.5であります、今年度分でありま すが。その前については92.7でございました。   ご承知のことと思いますけれども、今国のほうで下げておりますので、それを勘案した場合、村 上市が100.5となります。 〇議長(板垣一徳君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) 92.7と今おっしゃいましたよね。これが今の村上市の市の職員の現状なので す。これを総務課長に伺ってもどうしようもないことですし、市長にお伺いしたいのですが、こんな 新潟県で108.何ぼ、6、これが92.7などという数字があらわされて、そして復興支援とは言いながら、 国家公務員の給与が去年の4月から7.8%減額になったと。こんな中で、92.7というものはどういう ことであり、どういうふうに今度改善したいと思っているのですか。今総務省からは要請でしょう。 どういうふうに応じていくつもりなのですか。この点についてお伺いします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほど総務課長が答弁したように、国は2年間に限り給与を削減していると いうことで、その結果ラスパイレスが上がって100.5になっている現状であります。それがなければ、 先ほど言ったように92.7というようなことでございます。それ高いか安いかは別にいたしまして、今 国が7.8%、一般の地方自治体にも……短く、要請が来ておりますけれども、それは100を超えた市町 村に限りというようなことも言っておるわけでございまして、2年間の国の削減がなければそれ下回 っておりますので、我々は今県も含めて市長会でどう対応すべきかということを話し合っている段階 でございます。今従うとか従わないとかという結論はまだ出ていないということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) 要請でございますので、トップのあなたが決断することなのです、それは私 が言うこともなく。92.7、どういうことなのですかと。非常に私としたら、そんなにリップサービス をしているわけではないです。余りにも低過ぎる。私は、この問題でいろいろと考えている中で、自 殺問題あるいはまたいじめ問題、いろいろなことを今話をしたいのですが、時間がありません。本当 にあなたの気持ちで今後ずっとその形でやっていくという意思はあるのですか、どうですか。 〔質問時間終了のブザーあり〕 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) この問題は、そんなに単純な問題ではございません。私どももこのままある いはもっと高くてもいいのではないかなと思っておりますけれども、そうした場合どのようないわゆ る地方交付税にはね返しが来るかあるいはいろいろな事業の補助事業に対してどのようなペナルテ ィーが来るかというようなことも精査をしながらこれから慎重に対応をしていきたい。そのように考 えております。   以上です。 〇議長(板垣一徳君) これで鷲ヶ巣会の代表質問を終わります。   午前11時15分まで休憩します。           午前10時59分  休 憩                                                        午前11時15分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、清流会の代表質問を許します。   14番、三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) それでは、会派清流会を代表して施政方針を中心に質問をさせていただきま す。   一般会計25年当初予算327億8,000万円、昨年度比8.9%増、新ごみ処理場の建設、荒川統合保育 園建設工事などハード、ソフト両面から積極的な予算を組まれましたが、自主財源が3割を切る本市 において、大変ご苦労されたことと推察を申し上げます。   まず、予算編成に当たって苦労された点または25年度予算にかける市長の思いをまずお聞き申し 上げます。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 1つには、やはり将来的な村上市を考えた予算編成に持っていかなければな らないというものが一番でございます。   そして、今先ほどもご質問ありましたように、国が経済政策に非常に大きな力を入れていると。 それに呼応して我々も臨んでいかなければならない。当然裏づけがありますので、それらについても 十分に考慮しなければならない。あるいはまた、ハード事業も大きいものがかなりありますので、そ れらの対応をどうするかあるいは民生のいろいろな問題あるいは学校関係の問題等もありますので、 それらに対応すべく予算編成に当たったところでございます。   いずれにいたしましても、28年度以降を見据えたこれからの財政計画をつくる必要があると、そ のように考えて予算編成に臨みました。 〇議長(板垣一徳君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) 昨日参議院において、わずか1票差で国の大型と言われる補正予算が成立。 いよいよアベノミクスが現実として動き出す。市長も施政方針の中で、新政権の大規模な経済対策に 大いに期待をしておるということでございますけれども、国、県からの情報等が伝えられているのか お聞きをいたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) きのう参議院で可決したばかりでございますので、けさ新聞で拝見したのと、 あとその前の段階で予算が通ればこういう事業が前倒しあるいはゼロ国でできますよというような情 報はつかんでおります。 〇議長(板垣一徳君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) 市長としては、どのようなことを想定して今後対応していかれる思いですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 1つには、大きな国の方針に、いわゆる公共事業の増大による経済の浮揚あ るいは雇用の拡大というようなことがうたわれていますので、それらの事業、道路、橋梁等について 私どもも積極的な取り組みをしていきたいと、そのように考えておりますし、また耐震化、特に学校 でございますけれども、それらについても非常に前倒しでやってもいいですよというようなものある いは下水道事業等についてもそういうようなことで取り組みをしていきたい。そのように考えており ます。 〇議長(板垣一徳君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) 日本海東北自動車道の延伸もようやく都市計画決定がなされ、国の経済対策 とあわせて早期着工が大きく期待できるものと考えておりますが、通過都市とならないよう魅力ある まちづくりに向け官民一体となった組織づくりに着手するとありますが、市長の思いをお聞かせくだ さい。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) いつも言っておりますように、この日本海東北自動車道につきましては国直 轄事業でやるわけでございまして、無料区間であるというようなことが大前提になっておりまして、 国土交通省におきましては、先ほど来申し上げておりますように、サービスエリア等はその高速道路 沿いにはつくらないというような方針で、今前に進むのが第一だというようなことで取り組んでいる わけでございまして、それらに対応すべく地域においては、いわゆる自分たちの地域の魅力をいかに 発信していくか、そしてどのインター、自分たちのインターチェンジからおりていただいて自分たち の地域に足を運んで、そして買い物をしたりあるいは遊んだりというようなことでまたインターに乗 っていただくと、そういうような魅力ある地域をつくっていかなければおりていただけない時代に入 ってきたというようなことでありますので、積極的な地域の取り組みがこれから必要になってくる、 魅力ある地域づくりがますます重大になってくるというようなことでありますので、各地域もそれな りの準備に入っているというように捉えていいのではないかなと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) 前段での鷲ヶ巣会の大滝会長と若干かぶるところがありますが、お許しを願 いたいと思いますが、今サービスエリアは後だと、高速道路の延伸が先なのだというような国の方針 だというお話を聞きましたが、私どもの地域にありますみどりの里のサービスエリアとしての機能は どうしても必須ではないかと私ども考えておりますけれども、現時点で関係機関、国への働きはどの ように考えておられますか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) みどりの里につきましては、行くたびにそこを何とかサービスエリアとして 活用していただけませんかというような要望はしておりますけれども、今申し上げているように、そ れは無理ですということでありまして、ではできる限りそこに寄るようなあるいは寄りたくなるよう なその道路整備の方法を、手法を考えていただけませんかというような要望をしているところでござ います。 〇議長(板垣一徳君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) それは、国の方針は方針として、やはりできないものをできるようにするの がいわゆる政治ではないかと思いますので、今後どのようなお考えでこれを実行されていかれるか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 国土交通省の高速道路の脇にみどりの里をサービスエリアとして残すという ことは、もう100%無理だと捉えています。ですから、今言ったように、何とかそこの近くに高速道 路を持っていって、そこからすぐにおりられるようなそういうような整備手法をお願いしていくのが 一番ベターではないかなと、そのような取り組みをしていきたい。そのように考えています。 〇議長(板垣一徳君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) 次に、市民協働のまちづくり事業についても、2年目を迎えましてさらなる 支援強化として1,000万の増額予算を示されましたが、25年度はどのような位置づけと考えておられ るのかお聞かせください。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 協働のまちづくり事業も2年目に入ったわけでございますが、1年目は正直 言って手探りの状況ではなかったかなと思っております。地域によっては、非常にそういうような地 域づくり等が得意な地域もありますし、また地域づくりは今までやったことないというようなところ もあって、非常に温度差があるというような認識を持っております。   しかしながら、いずれにしてもこの事業を取り入れたことによって、自分たちが住んでいる地域 をいま一度見直そう、そして考えて元気づくりをみんなでやっていこうというような意識だけは生ま れてきているのは間違いないなと、そのように考えているところでございます。   25年度の方向性については、課長に答弁をいたさせます。 〇議長(板垣一徳君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(佐藤憲昭君) 今ほど市長が申し上げましたように、各協議会ともいろんな面での 温度差がございます。ということで、その温度差をいかに縮めていくか、また協議会ごとの交流をた くさん持って情報の交換を行っていきたいというふうに考えておりますし、また26年度に向けまして は地域おこし協力隊という中央からの若い人たちに来ていただきまして、地域の活力を図っていきた いなというふうなことで制度設計を考えていきたいというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) 1,000万円の増額根拠はいかがになっているのですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当初からできれば市民税の1%をこの地域づくり協働のまちづくりに充てて、 そして自分たちの住んでいる地域を元気づけていこうというようなことで配分をしていきたい、還元 をしていきたいというようなことでございますので、今年度は6,000万円を計上しておりますけれど も、今村上市の市民税が約65億くらいですか、四、五億くらいですので、それに近づけていきたいな と、そのように考えております。   根拠は、市民税の1%ということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) 本事業において、結果が全てではないと捉えておるものでありますけれども、 種をまき、実をつけるのはいつごろを目途と考えておられますか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) これは、1年、2年やって芽が出て、そして茎が伸びていって花が咲いて実 がなるということになりますと、それはその地域によって温度差が非常に出てくると思いますけれど も、継続的に息の長い事業として覚悟をして取り組んでいく必要があるというようなことでございま す。いつになったらというようなことでございますけれども、早いところでは結論が出てくるところ もあるでしょうし、また遅いところではそれなりにまだまだ対応が不十分というようなところがござ いますので、そういうところを私ども行政も手を入れながら一緒になって完成に向かっていきたいと、 そのように考えています。 〇議長(板垣一徳君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) 次に、厚生連村上総合病院、この建設も喫緊の課題であることは私どもも承 知しておりますけれども、非常に市民の方々も注視しております。そこで何点かお尋ねをいたします。   まず、さまざまなうわさが出ておりますが、建設場所の決定は、先ほどもございましたけれども、 いつごろになるのかお聞かせください。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほどのご質問にもお答えいたしましたが、最終的には今開かれます村上総 合病院の運営審議委員会、そこで村上市の厚生連村上総合病院としての意向が示されるのではないか なと、そのように捉えております。 〇議長(板垣一徳君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) 市長も私どもも日本海東北自動車道の延伸要望で常に命の道路と声を大にし てきました。日本海東北自動車道と村上総合病院との動線は、市長としてどのように考えておられま すか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当然日本海東北自動車道が延伸してきましたので、日本海東北自動車道から 近いところということになってくると思いますけれども、そこにはいわゆる道路がないというような ところもあるでしょうし、またいろいろな観点から時間がかかるところがあるでしょうしというよう なことで、そういうものも全ていいところあるいは悪いところ等も今精査を私どもはしてありますの で、それらも含めまして厚生連村上総合病院から意向が示された段階で、先ほども申し上げましたが、 どういう形で、特別委員会でやったほうがいいのかあるいは全員協議会でやったほうがいいのかとい うようなことで、そういうような詳細も含めてお示しをするべきではないかなと、そのように考えて おります。あくまでもこれは厚生連からの意向を待っていなければならないということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) 当市は、非常に広大な面積を有しております。また、圏域には離島もあるこ とから、ドクターヘリの関係からしても、病院施設へのヘリポートは必須であると考えますが、市長 のこのことに対しての所見をお伺いします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 村上市がお示しした3つの場所について、どの場所についてもドクターヘリ は可能ということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) それでは次に、農商工連携、農林漁業の6次産業化、地域ブランドの確立。 私もこのことは我が地域の最重要課題であると認識しており、まことに同感であります。定住人口の 拡大には、雇用対策が望まれますが、現状からして企業誘致はどの地域でも困難をきわめております。 行政も農商工連携、6次産業化、この施策を進めるべく努力しておられますが、残念ながらまだまだ 市民に周知されているとは思いません。どのような組み立て、どのように進めていかれるのか、お伺 いをいたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 農商工連携、いわゆる6次産業化については、まだまだ認識をされていない と思っておりますし、6次産業ということ自体が何だかもまだわかっていないと思っておりますので、 これからそれらも含めまして、第1次、第2次、第3次産業がいかに連携をとりながら地域の産物を 付加価値をつけて販売をして、そして経済効果上げていくというようなことの取り組みをしていく必 要があるのではないかなと、そのように考えております。   詳しくは、担当課長から説明をいたさせます。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 今ほど市長が申し上げたとおりでありまして、まだまだ6次産業と いう部分が、実際には漁業の面、農業の面においても実際には行われているわけでございまして、そ れがまだなかなか大きく花開いていないということだと思っております。   1つとってみれば、煮立て餅、まんまスティックなどというものございますが、やっとそれが日 の目を見まして、東京のほうまで今販売に出ていけるという状況でございますし、漁業につきまして も漁獲から自宅でさばいて干して販売するというところまで行って6次産業化というふうな形になろ うかと思いますので、そんな形で大いにこれから販売面でも一生懸命やっていきたいというふうに思 いますし、今逸品発掘交流会という形で、地域でつくられたものを持ち寄ってアドバイザーから意見 をいただきながら販路を拡大していくというふうな試みをやっておりますので、大いに興味のある方 には参加していただいて、商品のブランド化に努めていきたいというふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) 今言われたように、なかなか芽が出てこないというようなことでございます けれども、行政のほうから示されるものには常々こういう6次産業化とかブランド化というものがあ れですけれども、この地域非常に喫緊の課題であると考えますけれども、特に市長にはトップセール スとしても頑張っていただかなければなりませんけれども、非常にその政治経歴も長い、人脈も多い ということからして、いま一度その思いをお尋ねいたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ありとあらゆる手法を使いながら6次産業化あるいは農商工連携の産物をい かに付加価値をつけてこの地域の産物として経済効果上げていくかということであろうかと思ってお りますので、あらゆる機会を通じてやっていきたいと。   この前も物産フェアとして大宮駅でやってきたところでございますので、そういう機会を捉えな がら、非常にこの地域は三田議員ご承知のとおり、食の素材という面に関してはどこにも負けない地 域だと思っておりますので、それらをフルに生かしながら取り組みを強化する必要があるなと。私も みずから行動していきたいと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) 政治経験ということの見地からすると、副市長も相当な経歴を持っておるの で、この思いを副市長にもお尋ねをいたします。 〇議長(板垣一徳君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) ただいま農商工連携、また6次産業化というようなことであります。 私も以前からトップとしていろいろやってまいりました。   今地産地消推進協議会というものも私兼ねてやっております。会長を今仰せつかっております。 いろんな異業種からいろんな交流の中で新しい商品化、また新しい販路の拡大等それらを今取り組ん でいるところであります。   きょうの新聞によりますと、TPPが参加ということの中で、この農商工連携、そして6次産業 化にも国も力を入れていくというような情報もございました。その中で、まだまだやっぱり連携が弱 いところもございますので、いろんな分野からいろいろ講師、また指導をいただきながら、県との中 で、県との協力のもとでいろいろ地域に本当に根差したすばらしい新しい商品開発を進めていきたい と考えております。 〇議長(板垣一徳君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) 失礼ですけれども、なかなか絵に描いた餅は食べられないので、是非絵を描 くだけではなくて、現場を見詰めていただきたいと、そういう思いを伝えておきます。   次に、去る2月5日、山北会館において市内4商工会、行政、そして所管である私ども経済建設 常任委員会との合同研修会が開催されました。プレミアム商品券についても、要望あるいは議論がな されたところであります。私どもは、25年度当初予算に盛られておるものと理解をしておりましたが、 そのことも非常に問題ですが、所管課として常に商工会議所あるいは4商工会との連携はどうなって いるのか、信頼関係はどうなっているのか不安に思いました。常に関係を強める、互いに地域振興、 地域活性化を図る関係にあると思っていましたので、まさに常々言われております官民一体でなけれ ばならない。今までそういう事前の協議がなされていなかったのですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 詳しくは、担当課長に答弁させますけれども、このプレミアム商品券につき ましては、当初私どもにまた新年度もやりたいのですというような要請はございませんでした。とい うよりも、商工会議所、4つの商工会、どうも足並みがそろっていないというか、意思の統一がなか ったのではないかなと、そのように思っております。   そのようなことで、私どもは1回様子を見るのではないかなと、そのような考えを持っていまし た。様子を見て、いろいろなご意見がありますので、今まで5回発行したわけでございますけれども、 その中でいろいろな意見がありますので、それらを整理をしながら再度新しい方法か何かでやるので はないかなと、そのようなことで静観をしていたわけでございますけれども、当初予算に盛れなかっ たら要望に来て盛っていただきたいというようなことでございまして、それも話をさせていただきま したが、そのようなことで、商工会自体も話し合いをそんなにしなかったのではないかなと、そのよ うに捉えております。   あと補足は課長に答弁させます。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(田嶋雄洋君) 今ほど市長からもお話ありましたように、事前の打ち合わせ等うま くなされていなかったというのが現状でございます。   ただ、要望の段階で、昨年の秋の段階で村上商工会議所から要望書は出ましたが、その中にはプ レミアム商品券の項目はございませんでした。それで、会議所としては、商工会と事前に打ち合わせ がしていない段階で会議所単独で提出することはちょっと差し控えたということで、会議所自体も遠 慮したということが事実でございまして、最近になりましてまた話し合いをして、是非補正予算でお 願いしたいというような要望を持ってきたという流れでございます。 〇議長(板垣一徳君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) そうすると、私も先般見受けましたけれども、商工会議所、4商工会の会長 さん方要望活動されておりましたけれども、補正で対応を考えておるということで理解してよろしい のですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) それありきではございません。というのは、先ほど来申し上げておりますと おり、5回発行をいたしまして、非常に温度差があるのです、考え方に。例えば荒川地区の商工会に おいては、非常にプレミアム商品券あるいは昔から発行している商品券等になれている地域は、非常 にその需要が多いと。   しかしながら、そうでない地域もあるというようなことで、それをどうやっていったほうがいい かあるいは販売の方法等も非常に今までの5回の反省点から一考を要する必要があるのではないかと。 そのようなことから再度検討をして、そしてどういうような形で発行すべきかということをお示しい ただきたいと。その上で私どもは判断をさせていただくということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) それでは次に、特別会計である蒲萄スキー場、当初予算では維持管理予算の 見込みだと、そういう旨の説明がなされました。再開のときは、補正での対応を考えているとのこと でありましたが、関係機関や信越運輸局と協議はなされておるのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(田嶋雄洋君) 今現在施設の設備点検を行いまして、この報告書が出てくるのが3 月中旬ぐらいになりそうだという見込みでございます。その報告書が出たきた段階でまた関係機関と も相談してまいりたいと。   それから、議員の皆様につきましても、その結果を全員協議会などでまたご報告させていただく というような流れを考えております。 〇議長(板垣一徳君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) 議会もさることながら、一番不安なのはやっぱり地元だと思うのです。その 後、いわゆる地元にそういう説明等々はやっておられますか。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(田嶋雄洋君) 機会があるごとに地元のほうへ行って説明をしております。 〇議長(板垣一徳君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) きのう本会議終了後、全員協議会において第1次村上市総合計画後期実施計 画、行政改革大綱後期実施計画が示されました。合併6年目を迎える大変重要な市政運営の時期であ ると思いますが、市長の今後にかける、市政にかける所見をお伺いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) これからは、非常に難しい行政あるいは財政運営が私は余儀なくされている と、そのように捉えておりますし、また覚悟をしているところでございます。   前期が終わりまして、前期で積み直したところあるいはまた新たに発展的にやっていかなければ ならないところ等を網羅しながら後期計画をつくったということでございます。   何回も言うようでございますけれども、交付税の〔質問時間10分前の予告ブザーあり〕一本算定 に入るわけでございますので、それらも見きわめながら、財政事情を勘案しながら事業を進め、そし て住民の福祉の安定にやっていくというようなことになりますので、非常に厳しい行財政運営が強い られるということだと覚悟をしております。 〇議長(板垣一徳君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) いわゆる現在非常にこの地域高齢者問題が非常にクローズアップされておる わけでございますけれども、この問題の施政方針の中で、地域や各機関と連携、連続したサービスに 取り組む(仮称)地域ケアネットワーク会議ですか、これをちょっと説明願いたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 第5期介護保険事業計画のところでも包括的ケアシステムの構築と いうことで掲げてございます。   ただ、言葉で言うのは簡単なのですが、ただそこへ持っていくためには、やはりこの地域におけ る状況をやはり関係機関等と詰めながら進めていかなければならないというようなことから、来年度 につきましては、この施政方針に掲げてありますように、地域ケアネットワーク会議と、仮称ではご ざいますが、その設置を目指していきたいということでございます。   内容的には、やはり医療機関、それから県の保健所関係とか、そういったところ等とのまずは意 見交換といいますか、課題、問題の洗い出し等から進めていくというようなことをしながら、連携、 連続したサービスに結びつけていきたいと。そのための組織づくりということで考えております。 〇議長(板垣一徳君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) グループホーム、ミニ特養等々もやっておられるわけでございますけれども、 依然として待機者は減る様子がないわけです。   しかしながら、介護保険との関係もございますけれども、市長、これは長期的な問題だと思いま すが、どのようにビジョンを組んでいかれる思いですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 施設介護ということになりますと、非常に国あるいは県もそうですし、我々 末端自治体の負担が多い。そして、今三田議員がおっしゃったように、即介護保険料にはね返ってい くというようなことでございまして、むやみやたらに施設をつくっていいというものではないという ことは私も十分に理解をしております。   よって、ミニ特養というようなものをつくっているというのが今の現状でございます。村上市を はじめほとんどそうでございますけれども、将来的なことになりますと、やはりこういうような大き い例えば100人収容とか、そういうようなものではなくて、小さいような特養はもちろんでございま すけれども、デイサービスとか、そういうようなケアサービスとか、そういうようなものを取り入れ ながら介護に当たっていくのが一番ベターではないかなと、そのように考えております。   いずれにいたしましても、介護保険料が1万円超したりしたらそれこそ大変な話で、納付できな くなるというようなことも十分に考えられますので、それらも勘案しながら高齢者の福祉対策をして いく必要があるなと。非常に難しい両面を抱えているというのが現状ではないかなと、そのように捉 えております。 〇議長(板垣一徳君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) 財政も大変な時期、市民ニーズも非常に多様化している。こういう大変な時 期にリーダーシップを十二分に発揮され、滞りない市政運営をご期待申し上げます。   最後に、今年3月をもって勇退と聞き及んでおる財政、佐藤課長、政策推進、斎藤課長、選管・ 監査事務局、加藤局長、荒川支所、平野支所長、朝日支所長、増子支所長には、長い間市民生活向上 のため、市政発展のために多大なるご尽力をいただいたことに敬意と感謝を申し上げます。〔質問時 間5分前の予告ブザーあり〕今後ますますのご活躍、ご健勝を心からご祈念申し上げ、大変ありがと うございました。   これで清流会の代表質問を終わります。   以上。 〇議長(板垣一徳君) これで清流会の代表質問を終わります。   午後1時まで休憩します。           午前11時48分  休 憩                                                        午後 1時00分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、市民クラブの代表質問を許します。   5番、本間清人君。 〇5番(本間清人君) ご苦労さまでございます。それでは、議長のお許しをいただきましたので、 市民クラブ4名を代表いたしまして代表質問をさせていただきます。   まず初めに、平成25年度村上施政方針並びに平成25年度村上市予算書に対しまして、所管の事務 方であります課長さんはじめ所管の職員さんのご苦労、そして毎年のことではあれ、いろいろ大変な ことでありますことに感謝申し上げる次第であります。   まず、私の質問は、市長の施政方針のほうから順次ご質問させていただきたいなと思いますが、 市長の施政方針の「はじめに」という部分の中に、先ほど来各会派の代表の方もご質問にございまし た。重複する点もあろうかと思いますが、再度質問させていただきたいなというふうに感じます。   新政権発足、長引く円高、デフレ不況から脱却するための日本経済再生に向けたというような部 分で初め書きがございます。既にこの新政権、自民党、公明党両党による、また新政権と言うよりは、 もともとの政権に戻ったと言うほうがいいのか、その政権が誕生いたしました。そのことにつきまし て、市長は先ほど来いろいろな期待を持っている、今後経済に対しても非常にいい方向に行くのでは ないかというようなお話がございました。既に何らかの違いは出ているものでしょうか。既に今の時 点で何らかの違いは出ていらっしゃいますか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほども申し上げましたが、何らかの違いと言われますと、まず1つには株 価が上昇しているというようなことでございますし、また円安が進んで90円台に入っているというも のが顕著にあらわれているというようなことではないかなと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) いろいろ今の政権に対する期待をしているという先ほど市長のお話ございま したけれども、どのような点に対して市長は一番期待を込めていらっしゃいますか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 1つには、やはり今の政権に期待をいたしている一番の要因は、過去の政権 のいわゆる円高、デフレ経済から円安、インフレ経済へと移行するのではないかなと。それが一番期 待をしているところでございますが、しかし並大抵のことではないだろうなと。インフレに行ったと きに、果たして消費が拡大していくかということが非常に私大きく懸念をしているところでございま す。   先ほども申し上げましたが、持っているのはみんな持っているのです、金は。それをどのくらい 出して消費に使っていただけるかと、使わせるようにするかというのが一番大きな問題ではないかな と。それ失敗したら、もう根こそぎやられるのではないかなと思うくらいそれを心配しています。 〇議長(板垣一徳君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) 私も来年度から消費税8%増税に対して大反対をしている立場から申し上げ たいのですが、今景気増嵩が2%以上アップをしないと、いわゆるその8%に増税ができないわけで す。そのためにいろいろな各方面、マスコミもそうでしょうが、経済連も含め、その景気を上昇する ことにのみ今一生懸命やっているので、何とか期待感を国民にあおっているような感じがいたします。   もしでも来年消費税が8%導入されたときには、逆に今市長がおっしゃられたように、消費の低 迷であるとか、我々建設業の下請である末端業者に至りましては、やはり人材を派遣して工事を専門 職にやるというような商売に関しまして、商品に対する8%ではなくなるものですから、その8%込 みでの例えば1人工1万5,000円で人工を出す。そのときに、1万5,000円、8%ですと、ちょっと今 計算あれですけれども、5%であればプラス750円になりますか。それが結局込みにされてしまう。 そうすると、消費税分がどんどん企業に対する圧迫していく中小企業が非常に私はふえるような気が いたしますが、その辺は市長のお考えいかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 余り言いたくないのですけれども、今の政策は何が何でも今の夏の参議院に 勝たなければならないというものが1つだと思っておりますし、今本間議員がおっしゃるように、来 年の4月の消費税を8%に増税するその条件をクリアしなければならないということで、何が何でも しゃにむにやっているという感が否めないわけでございますが、しかしながら前段にも申し上げまし たように、いわゆる3つの矢、1つは金融緩和政策、これは日銀とともにやるということでございま すので、これは非常に大きな効果があるのではないかなと。日銀と一緒にやるというのは、今までに かつてなかったことなのですけれども、それをやると。それから、これだけ財政出動をやるというこ とは、それだけの効果が出てくるのではないかと。ただ、その8%にした後、果たしてどうなるのだ ろうということまでは、私はものすごく心配ですけれども、想像がつかないというのが現状でありま す。 〇議長(板垣一徳君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) 先日もお話ししましたように、ちょっとNHKの番組を見ていましたら、欧 米諸国のその消費税の利率が25%消費税取っている国がございました。そこは、25%は取っておりま すが、小、中、高、大学一貫して授業料、そして試験料全てのものが無料化、そして医療費に関しま しても65歳以上が全て無料化、年金に関しましても1カ月ご夫婦で十分に暮らせるだけのお金を年金 として国からいただいているので、預金もしなくていいというような条件のもとでの社会保障一体化 の消費税増税であればいいのですが、今回はその8%増税に関して社会保障の一体化の保障は何もな いわけです。ここで国の議論をしようとしていてもしようがないとは思うのですが、その辺に関しま しては市長はどんなふうに感じますでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 全くその8%を取って何するのだと。福祉にやるのだと言っていますけれど も、その点が非常に見えにくいわけでございまして、とりあえずは8%にして、いわゆる金の足りな い分を調達しようではないかということではないかなと思っております。   ですから、その先が非常に私は心配だなと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) こちら地方は地方の自治体の今度質問に入っていきたいなと思うのでござい ますが、先ほど来もそのTPP交渉参加問題についてお話をされておりました。同じような質問をす るつもりはないのですけれども、安倍総理が今回参加に向けて、どうも自民党、また閣僚の中から一 任をされているというような記事も出ておりましたし、新聞の中ではTPP参加に向けての動向が65 %達しているというような報道も出ておりました。毎日のように経済連の米倉会長は、賛成、賛成、 そして萬歳会長、農協グループは反対、反対、これが毎日押し問答で報道出ているような状況下であ りますが、当時民主党政権の筒井副大臣とお話しした際に、TPPの問題は1つや2つ、3つや4つ という問題ではなくて、何千という、千幾つの項目の中、その中で聖域なきということを言っていま すが、例えば農業、米だけをとっても、それだけに関する関税だとか車に対してだけの関税だとか、 我が国日本だけの言うことが決して通るわけではないのだというお話をされていました。   市長、その辺はどのように感じていますでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) オバマ大統領と安倍首相がそういう話をしたということでございますけれど も、ただあれは11カ国だったか、参加するのは。その人たちが全てオーケーしたわけではないわけで ございますので、聖域なき関税ということでございますけれども、そして米だけをではそこから除い てやるのだということをまだ約束しているわけでもないということでございますので、まゆつばもの かなと思いたくもなるようなところもございますけれども、そうでなければやはりTPP参加は許さ れないというような背景のもとにそういうような決着を図っているのではないかなと、そのように考 えます。 〇議長(板垣一徳君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) 進めてまいります。   同じくそのはじめの中に市民憲章及び(仮称)まちづくり基本条例の制定というふうに書いてお ります。こちらは、どのような基本条例の内容になっていくのか、またどういうふうな形で進めてい くのか教えていただきたいなというふうに思います。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(斎藤甲三君) (仮称)まちづくり基本条例を制定したいということで施政方針の 中にあらわしていただきました。ご承知のとおり、新市の一体感の醸成のために、これまで市の木、 花、鳥の制定をはじめ、各種施策等もやってまいりましたが、その中で協働のまちづくりという最重 要課題が2年目に入るということで、いわゆる村上市としてのまちづくりの基本理念を条例化すべき 時期でないかというふうに考えまして25年度に条例化を進めたいということであります。   このやり方につきましては、有識者による今提案をしております市民憲章等審議会を設置させて いただいて、おおむね15人くらいの委員をお願いいたしまして、その中に公募も含め、また女性の委 員も中に入れて、そしてこの地域でいろんな面で活性化のために活躍している方々を選任をして進め ていきたいと。最終的には、来る3月定例会、来年の3月定例会に条例を提案をさせていただきたい ということで、その審議会の中で市民憲章の制定の原案つくりもあわせて一緒に検討していただきた いというふうに願っておるところであります。 〇議長(板垣一徳君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) 私も新市になりましてずっと議会運営委員会を務めているわけでありますが、 前議会のときに伊賀市のほうに視察を行ってきまして、基本条例、議会基本条例についていろいろ勉 強して議会基本条例を村上でも制定したわけでありますが、ほかの市は結局伊賀市民基本条例、まち づくり条例、そういったものが最初に来て、後から議会基本条例というものができていくのが普通な のですが、今回我々は議会基本条例を先に制定してしまって、市民基本条例は後からという形になっ てしまいました。そうなりますと、その条例文、また条例を制定された際の内容によっては、我々の つくった基本条例自体も少し手直しする部分が私は出てくる可能性があるのかなというふうに感じて おります。そのときにはまた議会でもいろいろ検証しながらやっていきたいなというふうに考えてお りますので、よろしくお願いしたいなというふうに思います。   あとこれも皆さんおっしゃっていました厚生連村上総合病院の建設支援の問題でございますが、 建設支援の20億という市長が前に提案された6つの案件でしたですか、その中で建設支援に関しては 村上市としては20億出しましょうと。いろいろそこから協議をされているのか、それともそのままに なっていて何も向こうとお話もしていないのか、厚生連や病院側とどういう話になっているのかわか りませんが、向こうは建設支援としては20億で十分ですというふうな回答はいただいているのですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 20億で十分だとは、そういう回答はいただいておりませんが、何も言わない し、了承したようなことでありますので、了承したと私は受け取っております。 〇議長(板垣一徳君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) 建設場所うんぬんの今ずっとお話をされておりまして、当時4つの候補地の 中から選定したものが旧ジャスコの跡地。そこが何もなければ恐らく今すんなり建設も進んでいるの でしょうけれども、土壌の問題があってあそこを断念して、今は恐らく現在地に建て直しをするのか。 市長は、何か以前現在地に建て直ししていただくと一番いいのだがなというようなお話をどこかで、 議会の中でもされませんでしたか、そんな覚えもありますが。そうなると、候補地としては駅西口か もしくは天神岡の圃場整備事業で終結したあの土地か、どちらかにしか私はないと思うのですが、そ のほかの候補地はありませんよね。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 村上市が提示したその3カ所について、厚生連のほうで精査をしているとい うことでございます。 〇議長(板垣一徳君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) その建設場所は、どちらにやってもそれはどうでもいいと言えばあれなので すが、病院側と行政側のことで、議会としてもいろいろ特別委員会も立ち上がっていますので、そこ でやっていただければいいのでしょうけれども、問題は移転した場合に、ジャスコの跡地は今駐車場 として利用はしていますが、移転されたらもうあの駐車場は必要なくなります。そうすると、駅前の 一等地が片やは旧ジャスコ跡地、片やは村上総合病院跡地というふうな跡地、跡地になってしまいま す。この再利用については、全て病院側にお願いをしているのか、それとも村上市行政主導のもとま ちづくりプランを策定しているのか、その辺お聞かせください。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) あくまでも市の立場で主導をして村上総合病院側に土地等についてお願いを し、何をするかは市で計画をつくっていくということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) それと、市長にこれからいろいろ協議されて病院側と折衝するのでしょうけ れども、建設うんぬんばかりのお話ではなくて、是非ともこれだけはお願いしていただきたい。   我々市民厚生常任委員会で長野県の佐久市に行政視察に行きまして、同じく厚生連佐久総合病院 に行ってまいりました。我々に対する説明員が副院長さんがみずから、副院長さんは経営のほうの主 体に当たっているそうなのですが、百数十年かな、何か歴史あるその病院が1度も赤字になったこと はない。まして市や県から補助金も一銭もいただいていない病院。研修医は、もう150人からその病 院には集まってくるのだそうです。やっぱり先生方の研修医であるその大学生を迎える側としてのそ の気持ちだとか、そういったものも全然違うし、大学のその研修医の方も佐久総合病院に行ってみよ うというそういうことが全然違うのです。その副院長がおっしゃっていたのは、ここの病院に医師と して稼ぎに来て収入を多くもらいたいという医師はもう勤めていただかなくて結構なのだと。もう赤 ひげ的な感覚なのです。そこの経営理念、そして有名な院長さん、本当にリヤカーに医療具つけて、 もう地域密着でやっていました。これからは病床数の多い病院なんかは絶対に破綻すると。病床数で はなくて、いわゆるこれからは地域に行って訪問医療をする時代になってくるのだと。だから、医療 の建設場所や建物うんぬんではなくて、その病院自体の中身はどうなのだということをもっと行政と しても私は強く言っていただきたい。   一番大事なものは、病院の私は総合病院であれば科目だと思うのです。例えば歯科や眼科や皮膚 科やそういったものは開業医でも十分村上では対応できるわけです。問題は、救急の対応、内科、外 科、整形外科、そういったものが充実していただかないと。何ら私は道具もそろっている、建物はす ばらしい、でも来ても患者さん診れないので新発田に行ってください、いや、大学病院紹介します。 こんなものではお金を幾らかけても同じではないかなと私は思うのですが、その辺市長いかがでしょ うか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) そのとおりだと思います。私らも話の中で今おっしゃったようなことを申し 上げておりますし、厚生連側からどこどこと示された場合には、そういうようなことも含めて提示を、 同時ではなくても、示してくるのではないかなと。それが条件ですので、そのように指導していきま すし、また注文もしていきたいと、そのように考えています。 〇議長(板垣一徳君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) 今加茂、三条、燕、県央、中央基幹病院の問題で加茂市長、小池さん、大分 お怒りのようでありますけれども、向こうはその病院を中心にした半径にしても、恐らく車で救急車 にしても30分圏内のところばかりだと思います。   しかし、この地域は、先ほどもちょっと議員控室でいろんな議員さんともお話しました。私の女 房のふるさとであります雷がやっぱり一番遠いのだそうですけれども、山熊田で今60キロぐらい。そ うすると、雷で65、70近くになるのでしょうか。そんな圏域の中で徳洲会もあり、まして南のほうに は県立坂町病院があり、村上市内には記念病院やら坂町病院やら病院はあるわけです。朝日地区には 佐藤医院もある。何で村上総合病院、村上総合病院ばかりになるのか。例えば県議会議員もいて、泉 田知事もいて、医療の問題は地域とはいえども私は県がやっぱり主導しないといけないのではないか なと思うのですが、県との協議、あとは知事との協議、県議会議員との相談、そういったものに関し てはこれまでどのような努力をされてきていましたでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 県議会議員については、厚生連のいわゆる委員になっておりますので、委員 会で運営審議委員になっていますので、そこで活発な議論をさせていただいておりますし、また知事、 特に担当副知事が北島知事でございますので、その知事にお願いをしながら、県の支援についてのお 願いをしているところでございまして、非常に協力的に取り組んでいると。跡地利用等についても、 こういう事業の補助事業があります、新しくこういうものが出てきましたよというようなことで非常 にバックアップをしていただいているのが現状でございます。 〇議長(板垣一徳君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) ちょっと時間もあれなので進んでいきますが、7ページに港を活用した地域 活力の手法の検討、こういうことが書かれております。岩船港を重要港湾として指定をされてからも う何年になりますでしょうか。当時そのころの会長と重要港湾指定されるときに、私もまだ議員では ありませんでしたけれども、国土交通省へ行ったり、出先機関へ行ったりと、会長とともにかばん持 ちしながら行った覚えがございます。   その中で、せんだって市長のほうからある議員の一般質問の中に豊田通商という名前を出して、 岩船港に来る今お話が進んでいるのだということを言っていました。その話はどうなりましたでしょ うか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) その後いろいろまず地域住民の理解が得られなければならないというような ことで、それぞれの団体等とお話し合いをさせていただいた経緯がございます。その中で、残念なが ら非常にスクラップヤードについては岩船港にはふさわしくないというような意見が大半でございま したので、断念せざるを得ないのではないかなというようなことで今現在に至っているところでござ います。 〇議長(板垣一徳君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) それと、企業誘致の件でありますが、どうも企業誘致については、これは村 上の自治体だけではないのかもしれない、村上の地域だけではないのかもしれませんけれども、地元 商工会議所、地元の優良企業、そういったところ、各いろんな、私も商工会議所の会員でありますの で、研修行ったり、私がどこか他県に行っていろいろお話を聞いた際に、やはり似たような問題があ るのです。それはどういった問題かといいますと、商工会議所などが中心となっている本当であれば 経営者の人脈などを使っていろいろ会社に訪問したり、行政もくるんで村上市に対する企業誘致を進 めればいいのですが、どうも本音と建前があって、そういう地元の企業で来てほしくはない企業もか なりある。それはなぜかといいますと、当然賃金の価格競争があり、例えばブルボンのような大型工 場が来た場合に、地元の小さい工場に勤めている方は当然福利厚生も社会保障制度もそちらがいいの で、どんどんそっちに流れていってしまう。そういったこともあり、賃金面でも結局向こうが1カ月 月給で女性の方でも例えば手取りで15万ぐらいになるのだ。でも、こっちの地元では10万ぐらいなの だ。そうなると、やっぱりどうしてもそういう高い賃金のほうに流れていってしまう。そういうもの が懸念されて、本音と建前が全く逆で、地元の経営者さん、地元の優良企業はそういう会社は逆にこ っちへ来ないでほしいのだというような方も、これはどこでもそうなのですけれども、いらっしゃる ような気がします。その辺市長はどのように感じていらっしゃいますでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まず、企業の誘致でございますけれども、今私ども取り組んでいるのは、地 元にある企業の景気のいい企業あるいは優秀企業と言われる企業でございますけれども、第2工場を つくりたいとか、そういう話が二、三ありますので、それらについて積極的に取り組みを進めている というような現状でございます。   そしてもう一つは、そういう方々とお会いしますと、求人しても人が集まらない。びっくりする ような話なのですけれども、人がいないと言うのです。それで困っているというような話なので、 我々が考えているのとはちょっと違うなと、不思議だなと思っていますけれども、この地域には人が 集まらないというような話でございますので、ハローワークに行っていろいろな話を聞かなければな らないなと思っていますけれども、そういうことでありますけれども、そういうようなよそから来て 自分たちの弊害になるから阻害しようというような話はまだ聞いていないです。 〇議長(板垣一徳君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) 実は、きのうの財政課長から全員協議会でご説明あった際に、後期総合計画 の中で今後も指定管理者制度に対しては進めていくというお話がございました。昨年私のところに朝 日の住民の方から1通の手紙をいただきました。この内容について、きょうちょっとご紹介だけした いなと。これは、執行部である市長、副市長、そして財政課長、総務課長、担当であります商工観光 課長にその実態が当たっているのか当たっていないとかは別にして、指定管理者そのもの制度にした ことによってどうなのだということをやはり執行部としても私は考えてほしいので、この住民からい ただいた内容をちょっとだけご紹介したいと思います。きょうは、どなたかという名前は言いません。 朝日の住民の方からいただきました。   内容は、9月議会においては、市営蒲萄スキー場における諸問題等我々朝日地区の以前から指摘 されていた問題が発覚いたしました。職員の勤務体制または対応等毅然とした対応を望むものであり ます。今回ご報告を申し上げる問題は、貴議員が以前より議会一般質問で指摘をされていました指定 管理施設みどりの里における現状についてです。一般質問等で議員が指摘されておりましたとおりの 結果となっているのが現状です。指摘事項は、以下のとおりです。   指定管理委託をされてからの仕入れ業者への横暴と言える対応、一部役員の業者への対応には目 に余るものがあります。または〔質問時間10分前の予告ブザーあり〕不自然とも思われる業者指定。 4月時の指定管理後における酒類販売権の免許の不備において、販売停止の処分を受けております。 7月上旬に解除。販売業者への売り上げ減における被害は甚大であります。きれい館のメンテナンス 業務をされていないとの指摘があります。指定管理費に含まれているのではないのでしょうか。朝日 商工会職員を使用して朝日支所の機械等を使用しているとの話もあります。商工会なら理解できます が、一民間企業で許されるのでしょうか。事実支所職員から指摘を受けているとのことであります。 さまざまな問題が指摘されておりますが、一部役員と市職員OBとでみどりの里においては業者選定 や私物化がうわさされております。このような問題は、経営陣の問題でもあり、経営陣のメンバーを 確認すると、建設業、建築関連業、配管業、印刷業、測量業、木材業、自動車販売業、酒加工業等み どりの里の経営とはほど遠い業種による経営としか思えません。甚だ指定管理後の我々一般市民への 利便性の向上を期待されてスタートでしたが、実情は議員が指摘されていたとおりとなってしまいま した。官から民間企業への期待は大きなものでしたが、期待に応えてくれるとは誰もが思っていない はずです。是非とも1度みどりの里経営陣と実情について話し合い、改善すべき点は正し、議会の信 頼を得なければ厳しい対応を望むところです。   こういう文章をいただいてあります。副市長、当時そのみどりの里に一生懸命になっていました が、今の現状等は副市長把握していらっしゃいますか。 〇議長(板垣一徳君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 私が管理のもとに村営でやってきておりました。指定管理については、 合併前からそういう民間活力を利用して活性化を図りたいというようなことで、そのような形で今進 めて今現在に至っているところであります。   私も時々行くのですけれども、非常に接客態度とか、そういうことは非常に改善されたのかなと 思っております。また、いろいろお話を聞いておりますと、非常に売り上げも伸びているというよう な状況もあります。いろんな面でまた本当に改造しなければいけないそういう要望も出てきておりま す。そんなことで、順調に経営がなされて、本当にいろいろ指摘された事項もあろうかと思いますけ れども、それは一企業というようなことでいたしかたない面もあろうかと思いますが、それは目に余 るそういう行動とか、そういうことが聞こえてきた場合には、我々もこんな中の指導をしていきたい と考えております。 〇議長(板垣一徳君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) この施設だけではなくて、指定管理にはいろいろな施設がございまして、一 番の目的は行財政改革の三位一体の改革で始まったことでありますので、いわゆる職員給料のカット のために民間に移譲した。あとは、民間のいわゆる企業レベルで一般市民へのサービス向上という部 分が大事だったはずですが、どうも入札の件もしかりそうですが、一業者に対する行政が単なる加担 役になっているような気がする。その辺については、やはり改善するべきではないのかな。   関連して言いますと、先日荒川統合保育園の入札の中に設備工事でしょうか、4社同額ございま した。それはまた同額になってしまって、いろんな計算式やエクセル使えば同じになるのだなどと言 えばそれまでなのでしょうけれども、金額が金額で、9,000万単位、7,000万単位、そんな金額が1,00 0円単位まで一緒。新潟みたいに10万円単位の入札ならばいいのですけれども、それが4社も同額と いうことに関して、入札検討委員会はどのような対応をとったかわかりませんが、結局くじ引きで終 わり。それを是正したり、その内容を精査していくのが入札検討委員会のはずです。それが結局副市 長、財政課長、総務課長、都市整備、そのような内部だけの私は入札検討委員会ではなくて、是非と も公の第三者的な立場、何のこの地域との利害関係もない方を入札検討委員会の役員にするべきでは ないかなと私は思うのですが、市長その辺いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今入札のお話がございましたが、低入札価格調査制度を適用した入札だと思 っております。この低入札価格調査制度〔質問時間5分前の予告ブザーあり〕というものは、非常に 安全で安心な入札だと言われて、最もいい方法だと言われているわけでございますけれども、結果を 見たら同額だったというようなことでございまして、その後命じまして、全部精査しなさいというよ うなことで精査をいたしたところ、不自然なところはないというようなことでございました。   今おっしゃったように、外部からということでございますが、入札監視委員会だったかな、つく ってございますので、そこらでも十分に検討をしていただければなと、そのように考えています。 〇議長(板垣一徳君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) 是非入札、確かに業者さんからみて市のその入札で出てくる工事をいかにと っていくかというのは、これは勤めている方もいらっしゃいますし、我々も官で工事をしている以上 死活問題であります。大事なことなのです。大事なことなのですけれども、一部の業者、一定の業者、 一地域だけ、そのようなはずの私は合併ではなかったと記憶しております。全部の地域が、全部の職 種が、全部の方々が平等、公平でなければならないというのは市長の理念の中にも前から言っている はずです。どうかその辺のことはよくよく内部でもご研究をされ、そして外部のご指導なども仰ぎな がら、本当に正規な、正しい入札をしていただきたい。その入札決まった相手の業者が「前回もうち もらったので、今回この業種うちで入札したけれども、落札したけれども、おまえさんのところと俺 のところで半分こ半分こしないか」、これはいいではないですか。   でも、その前の入札の時点で万が一設計会社であったり、市の職員であったり、ましてや市長、 副市長あたりから金額がもし漏れるようなことになった場合は、これは大変なことになりますので、 その辺の監視役だけは市長、副市長、何とかお願いしたいなと思います。いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) もっともなことでございまして、私どももそういうことがないようにという ようなことで常日ごろ職員にも、私どもみずからもそのような考えでこれからも取り組んでいきたい と、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) 時間があれですので、最後に1点だけ予算書からご質問させていただきます。   予算書の中で、固定資産税はことしの5,000万円ほどの減額になった数字で予算書として上がっ て予算化されております。   しかしながら、市たばこ税は昨年4億3,318万7,000円で予算計上して、今回の24年度補正で1,55 0万9,000円の減額が今回の議案でも提示されております。そして、決算額としましては4億1,767万8, 000円というふうになっているはずでありますのに、本年度の予算計上では4億5,000万円と増額され ているたばこ税の収支になっております。   これは、私のように昨年からたばこを始めたなどという珍しい人がいればいいのですが、ほとん どが今やめていく方ばかりですね。女房に「おまえばかだ」と言われるぐらい。いや、私は消費税上 げるぐらいだったら自分で高額納税者でたばこのほうがいいのだということでたばこ吸っていました。 その辺のことの何の根拠にこういう予算計上していたのかをお聞きしたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 税務課長。 〇税務課長(伊与部純夫君) 25年度のたばこ税の予算の積算に当たりましては、確かに今議員言わ れるとおり、利用というか、たばこを消費する方、それからそういう方は減っております。その減っ ているところも見越しましたが、一番大きなものは税制改正が昨年……今年度ですか、行われまして、 今度25年からはその税制改正された分、都道府県たばこ税の一部が市町村たばこ税のほうに移譲する 関係で、これは法人税の減税、法人税の所得税分が30%から25.5%に変わったその穴埋めとして県税 がこちらの市のたばこ税のほうに移った関係で、その部分としまして5,500万ほどが増収になると。 実際には、その5,500万を増税した上、消費の部分につきましては5%、6%ぐらいで、対前年比と しましては〔質問時間終了のブザーあり〕およそ3,800万ぐらいの本数の減と3,800万円ぐらいの減収 になるというふうに積算した上で税制改正分を加味しまして増税というような積算となっております。 〇5番(本間清人君) ありがとうございました。市民クラブの代表質問終わります。 〇議長(板垣一徳君) これで市民クラブの代表質問を終わります。   午後1時50分まで休憩します。           午後 1時38分  休 憩                                                        午後 1時50分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、市政クラブの代表質問を許します。   6番、川村敏晴君。 〇6番(川村敏晴君) ただいまご指名いただきました市政クラブ代表、川村敏晴でございます。我 が会派は、同士に小杉和也議員1人の2人会派でございます。私たち小会派の利点を生かし、市民 ニーズに敏感に対応することを心がけるとともに、他の会派の議員と積極的な意見を交わしながら市 民生活優先の議員活動に努めているところでございます。本日は、その観点から質問をさせていただ きたいと思っておりますが、さきに質問した議員の方々が質問した項目については除かせて質問させ ていただきます。主には、25年度の村上市施政方針からお伺いしたいと思います。   まず最初は、施政方針の10ページ、スポーツ振興の項目からお伺いしたいと思います。ここに地 域総合型スポーツクラブに関して記載されております。村上地区においては、まだスポーツクラブが 未設置の地区が山北地区と荒川地区の2地区残っております。今設立準備を進めているところではご ざいますが、既に立ち上がっている神林地区の希楽々、村上地区のウェルネスむらかみ、そして朝日 地区、愛ランドあさひと、それらの団体については、ともにすばらしい運営力を持ち、特に希楽々さ んにおいては、希楽々さん、そしてウェルネスさんにおいては、市の施設の指定管理者制度をも受け て、その責任を十分果たしている団体であり、ことし5月には希楽々さんを拠点とした全国大会が神 林地区で開催される予定になっております。   しかしながら、山北地区、荒川地区については、いまだその完成を見てはおりませんが、今後は しっかりとした行政の支えが必要であると、こんなふうに考えておりますが、今後の行政の対応方針 をお聞かせ願いたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(高田 晃君) 議員ご指摘の荒川地区、そして山北地区、まだ未設置でありますが、 昨年度来実行委員会あるいは準備会を立ち上げまして準備を進めているところであります。荒川地区 につきましては、議員も体育協会の会長でありますので、お力添えをいただいております。今のとこ ろ私どもの予定でありますと、25年度には両地区で総合型スポーツクラブが立ち上がる。ただし、荒 川地区あるいは山北地区においても、今までの既存の3つのクラブとは若干組織形態あるいは進むべ き目的が違ったものができるのではないかというふうに推測しているところであります。愛ランドあ さひにつきましては、26年度から指定管理、そして今25年度中に立ち上がったクラブにつきましては、 28年度から指定管理をしていきたいなというふうな計画であります。 〇議長(板垣一徳君) 川村敏晴君。 〇6番(川村敏晴君) 課長より心強い答弁をいただきました。   しかしながら、若干今準備中の荒川、山北地区において、担当職員の意識がふぞろいなところが 見え隠れしているというふうに聞いておりますが、地域総合型スポーツクラブというふうなことで、 スポーツというふうな名前がついておりますが、希楽々さん、ウェルネスさん等の活動を見ると、そ の活動の域はスポーツに限定されたものではありません。その地域の文化活動、そしてまた昨今では 幼、保、小、中にまでまたがった教育現場にその力を発揮しているというふうな現状でございます。   今村上市は、いろんな市の施設の運営について指定管理者制度を重要視しているわけでございま すが、これらの団体については指定管理能力がすぐれているというふうに見てとれますし、まさに市 長はじめ市の皆さんが主張する市民協働の手本であると、こんなふうに捉えております。ですからこ そ今不足している山北、荒川地区のまずもってこの団体の立ち上げについて最後までしっかりとした 行政のフォローをここで力強いお約束をいただければありがたいなと、こんなふうに思っております が、市長お願いします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当然のことながら、今まで何らかの事情でできなかったわけでございますの で、その隘路になっている部分等について行政としてしっかりと力をおかししながら、また一緒にや りながらよりよいスポーツクラブを設立していきたいと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 川村敏晴君。 〇6番(川村敏晴君) ありがとうございます。   引き続いて簡素で効率のよい行政経営について質問させていただきます。この項についても、や はり指定管理者制度の導入についてを述べている項でございます。今ほどは、地域総合型スポーツク ラブの指定管理能力の高さ、完成度を評価をするというふうなことで申し上げておりますが、先ほど も申し上げましたとおり、前期に引き続き後期の行政改革大綱及び村上市総合計画においては、村上 市のいわゆるありとあらゆるといいますか、施設等については指定管理を用い、外部ソーシングをし ていくというふうな方向性で固められておるわけでございます。見方によっては、指定管理者制度の 乱用的な感もあるくらい計画にはメジロ押しになっていると、こんなふうに私の目には映ってくるの でありますが、今申し上げたように、希楽々、ウェルネスについては、この立ち上げの経過思い起こ していただきたいと思うのですが、行政の皆さんがしっかりとしたフォローでもって今の形をつくり 上げていっているはずです。もう希楽々については十七、八年、20年前にスタートしたもので、合併 前のことでございますが、それぞれの地域においてこの指定管理を、当時は指定管理をということよ りも、スポーツクラブの設立について行政が手助けをして完成をしていった。その組織が今市の運営 を手助けできるまでにひとり立ちしているというふうなところをしっかりと行政の皆さんには再度改 めて認識をしていただき、今これからいろんな面で指定管理をなされようとする受け皿づくりをまず もって行政がみずから支えていこうと、こういう認識を持っていただきたい。こんなふうに思ってお りますが、市長のお考えをお聞かせください。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) そのとおりでございますけれども、もう一つは、やはりそれを管理あるいは 引っ張っていくオピニオンリーダーとはいかないわけですけれども、その人材がやはり私は必要だと。 例えば希楽々については、非常にいい、すばらしいリーダーがいて、そしていろいろな活動をし、そ して職員を引っ張って地域活動をしているというようなことでございまして、一番大事なのはそれで はないかなと、そのように考えていますので、行政としてもああいうすばらしい人が育つような、そ ういうような体制づくりが必要であると、そのように捉えています。 〇議長(板垣一徳君) 川村敏晴君。 〇6番(川村敏晴君) 全くそのとおりだと思います。そのリーダーづくりもやはり放っておいたの ではなかなか生まれてこない。やはり行政が小まめな目線、目配り、気配りをしながら発掘していく ことも必要だろうと、こんなふうに思われます。   各地区で昨年度より実行が始まりましたまちづくり組織の運営についてでありますが、25年度に ついては1,000万の上乗せということで、さらにまたその活動の幅が広がっていくことが予想されて おります。我々荒川地区においても、やはり同じようにさらに充実した活動を求めて細かい会議を重 ねているところでありますが、このまちづくり組織がこれから村上市が行うアウトソーシングに対す る受け皿になり得るのでないかなというふうに私は強く感じているところでありますが、いろんな方 向づけでまちづくりの組織の中にいろんな分野の方たちが参加をしております。今市長がおっしゃっ たリーダー、オピニオン、これを養成していく上でもこのまちづくり組織の運営の仕方がやはり重要 視されるところでありますので、これからもしっかりとしたそのリーダーづくりに関与していってい ただきたいと、こんなふうに考えておるわけであります。   そのためにも、やはりいろいろアウトソーシングを予定している組織に対する指定管理等の発注 に対しては、やはり村上市内にベースを置ける、拠点を置ける組織を重要視していくことが私は大切 であって、不可欠であると、こんなふうに考えております。昨今の指定管理の中では、さもそのよう な方向でないことも発生しているように聞いておりますので、やはりこのところについては地域の市 内産業の育成も含め、人的な育成も含め、行政側がしっかりとした信念を持って地域で地域の産業を 支え、組織を支えていくというふうなところから今後の指定管理制度においてまたは許認可制度にお いては、市内業者を優先すべく制度を整えていくと、そのようなお考えがあるかないか市長にお伺い します。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 基本的にはそうだと思います。   しかしながら、業種、事業によってはちょっと無理だなと思われる面も多々あろうかと思います ので、それの場合にはその限りではないというようなことで取り組みをしていきたいと思っておりま すし、また将来的なことを考えるとするならば、やはりこの地域でそういうものを教育し、育ててい くというような機運も大事だと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 川村敏晴君。 〇6番(川村敏晴君) 是非とも今の市長のご答弁のごとく市内で育てていく視点、できることは市 内業者に任せる、育成していこうと、こういう姿勢をやっぱり貫いていただきたいと思います。時間 的な余裕を持たせると、このことも大切ではないかなと、こんなふうに考えておりますので、お願い を申し上げたいと思います。   それでは、項目を変えて、市税の点から質問をさせていただきたいと思います。2ページのとこ ろに今年度の村上市の予算編成、前年度よりも若干の増額になっておりますが、これは大きな事業、 ごみ焼却場等があるというふうなことでございますが、市税については若干減じているというふうな 中で、ここにもありますように、国民健康保険事業については医療費抑制に努めていく、このような ことが明記されておりますが、さきの一般質問でも私から質問させていただきましたが、国民健康保 険の医療費を削減に当たっては、やはり確実に結果が出る行動としてはジェネリック医薬品の利用促 進が不可欠であり、大きな成果を上げることにつながると、このように私は確信しておりますが、前 回の一般質問の答弁の際には、市民に市報等を通じて知らせていくとともに、病院関係者にも働きか けるというふうなご答弁でございました。さらにその効果を高めるために、今後検討策は考えていな いかお聞きしたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(林 与市次君) ジェネリック医薬品通知並びに医療費通知でございます。非常に 市民の方もこの件につきましては、問い合わせ等ございまして、医療費の節約にしたいということで 問い合わせが来ております。来年度もさらにこの医療費通知並びにジェネリック医薬品の差額通知に ついては4回ほど実施してまいりたいというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 川村敏晴君。 〇6番(川村敏晴君) 是非頻繁に広報をしていっていただきたい。   とある新潟県内のある市では、ジェネリック医薬品に変更した場合幾ら幾ら減額になりますよと いうふうな差額の通知を直接送ってジェネリックに変更することを促していると、そのような市もあ るようでありますので、できる限りの手だてを講じて医療費の削減に努めて、ひいては国民健康保険 の低減につなげていくような施策を打っていただきたい、こんなふうに感じております。   次に、地域の支え合いによる福祉を推進するために、包括ケアシステム、(仮称)地域ケアネッ トワーク会議、これは先ほど清流会の会長からも質問が出ておりましたが、この際に医療機関、県の 担当課との話し合い、意見交換をするというふうなことでしたが、やはりこの辺については当地区の 社福、民間を含めた介護施設、社会福祉関係の施設の皆様との連携ネットワークが不可欠でないかと 私は感じていたのですが、その方々との連携策は考えられていなかったのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 当然そのネットワーク会議を具体的に設置進めていくには、今議員 がおっしゃられるとおり、そういった方々の部分も必要になってくるかとは思います。 〇議長(板垣一徳君) 川村敏晴君。 〇6番(川村敏晴君) さっきの清流会さんの答弁のときには、そういう答弁がなかったのでお聞き しましたが、この地域のケアネットワークの捉え方、非常に重要かなと思います。やはりひとり暮ら しで生命の危機に陥るような状況になる前にそういうネットワークを通じて救済措置を講じていく。 このことは、行政の重要な務めの1つであると、こんなふうに感じております。その上で、やはりこ こもこの組織、企業の拠点が地元にあることがやっぱり大きな住民の命を守るための要件になってく るのではないかな。従業員は、確かに地元から採用できるかもしれませんが、組織を運営するトップ が他市にいたりすることによって、やはり細かい情報の収集、そういうふうな部分について微妙な連 携がとりづらいところもあるのではないかなと、私はそんなふうに感じております。是非とも、これ もさきの質問と類似しますので、ご答弁は要りませんが、そういう視点でもって行政側の対応をお願 いしたいものと感じております。   次に、村上市子ども・子育て支援事業計画に着手するというふうに施政方針では盛り込まれてお りました。具体的には、どのような支援事業が考えられるのかお聞かせ願いたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) 子供、子育てへの支援事業計画の策定でございますけれども、これは国 において昨年8月に成立をいたしました子ども・子育て〔質問時間10分前の予告ブザーあり〕関連3 法に基づき、子ども・子育て支援新制度という施行に向け国のほうでは今準備は進めているという状 況でございますけれども、この新制度は消費税率の10%の引き上げ時期を踏まえ、平成27年度をめど に本格施行する予定であるというふうなことになっております。   それで、当然国のほうでは、市町村に対しまして基本指針を定め、提供体制の確保に関する基本 的な事項を踏まえて、当然対象者のニーズ調査をしなさいというふうなことでなっておるわけでござ います。   したがいまして、この子ども・子育てに係るニーズの把握をした上で、この新しい新制度のもと での給付あるいはその事業の見込み量等を確保しながら、この実施時期も含めて、今度村上の子ど も・子育て支援事業計画をつくってまいたりということで25年度からこの着手してまいりたいという ことでございます。 〇議長(板垣一徳君) 川村敏晴君。 〇6番(川村敏晴君) よくわかりませんが、金銭的な助成が主なのかなというふうな感じで受け取 りましたが、この子育て支援事業の関係で最近気になるショッキングなニュースがテレビで報道され ておりますが、大阪で発覚したような小学校上がる段階までその出生児の存在がわからなかったとい うふうなことで、これ全国内には900人前後いるというふうな報道でございましたが、そのような事 例はこの村上市にはないだろうとは思いますが、念のためお聞かせ願えますか。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) 村上市はないものと思います。 〇議長(板垣一徳君) 川村敏晴君。 〇6番(川村敏晴君) 明確に言ってほしかったところでございますが、やはり出生から数回の乳幼 児健診を繰り返しながら、幼稚園、保育園就学、就園、そして学校の入学というふうな流れがあるわ けですから、節目節目のチェック、これがやはりさきの大阪の事案等においては不足していたのだろ うと、こんなふうに捉えておりますが、自分の言葉で危険を訴えることのできない子供たちのそうい う危機をやはり細やかな目線で救っていくには、そういう心を持った職員の職務姿勢が大切だと思い ますので、どうかそのようなケースが村上市では発生しないようにお努めいただきたいと、こんなふ うに考えております。   また、学童保育の対象年齢が拡大をいたしました。6年生まで対象になれば、やはり下校して家 に帰って1人しかいないというふうな児童にとっては大変ありがたい施策であると私も評価をさせて いただいております。ここでもファミリーサポートセンターの新設というふうなことで、さらに子育 て支援、学童支援の体制が整うのだろうと思っておりますが、このファミリーサポートセンターにつ いてのちょっと具体的な中身を教えてください。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) このファミリーサポートセンターでありますけれども、地域において育 児の援助を受けたい人、それから行いたい人がそれぞれ会員になっていただきまして、その育児につ いての助け合う会員制度ということで、助け合う会員の組織であるということであります。   このセンターの設置場所といたしましては、神林地区にございます神林子育て支援センター内に 設置をいたしまして、当然そこで依頼会員、援助を受けたい人、それから育児援助を行いたい人、こ れを募集を行って、登録をしていただき、〔質問時間5分前の予告ブザーあり〕今ほど申し上げた会 員相互の活動等にさせていただくということで予定しております。   職員体制については、正規職員のアドバイザーを1名正職員を配置いたしまして対応させていた だくという予定でございます。 〇議長(板垣一徳君) 川村敏晴君。 〇6番(川村敏晴君) 広い村上市でありますが、そのセンターたる中心機能は神林の支所内ですか、 1カ所しかないということなのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) 神林で今現在行っております神林の子育て支援センター内に置くという ことと、それから箇所数については1カ所、そこを拠点とするということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 川村敏晴君。 〇6番(川村敏晴君) 各地区に保育園レベルの子育て支援センター等があるわけですが、やはりそ の辺、幼児を抱えた方たちが山北から、また朝日、荒川の遠くから神林まで足を運ぶ等のことになる ようではまたちょっと利便性が悪いのではないかななどと思いますので、その辺はいろんな支所機能 を活用しながら拠点数をやはりふやしていくことがこの支援の充実を図れるのではないかなと、こん なふうに感じますので、そういう方向づけを持っていただきたいなと、こんなふうに思っております。   続いてまいります。ちょっとページがどこかわからなくなったので、ちょっとページは割愛させ ていただきますが、津波のハザードマップの作成について指摘されておりました。ここについて、こ れは県の影響があって遅れているというふうなことで認識しているのですが、村上市でもハザードマ ップの作成を急ぐとともに、避難場所の掲示やその辺を整備していくというふうなことで記載されて おりますが、基本的には例えば避難弱者といいますか、病院に入院の方、介護施設に入所の方、保育 園、幼稚園、小中学生、これらの方たちの海抜と津波の大きさによって、やはり避難が必要なところ とそうでないところあると思いますが、海抜の低くて津波被害の危険性が高いところについては、こ の場所に避難しなさいというふうな明確な避難場所の明示と確保、そしてそれらに対する実務的な訓 練、これらの予定があるかどうか、この辺お聞かせください。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(大滝和春君) ただいまの件の津波の件でございますけれども、これについてはご承知 のように、昨年6月で県からデータをいただきまして、その後解析し、11月から各集落、町内を回り まして、それらについて区の方と協議をしてまいりましたけれども、県のほうで地震の発生位置につ いて誤りがあったというようなことで、その後県のほうで協議をされまして、結果的には今までの業 者に引き続きお願いしていくというようなことで、ただしそれらは結果が出るのは早くても5月の下 旬ごろだというようなことでございます。   そのことから、津波の高さ的にはそんなに大きなものはないと思いますけれども、正確なものに ついては今ない状況でございますので、それが出た段階でまた改めて避難の方法等検討してまいりた いと考えております。 〇議長(板垣一徳君) 川村敏晴君。 〇6番(川村敏晴君) 最後になると思いますが、昨年度制度化されました集落単位の除排雪自主活 動の補助制度についてです。これも今年度さらに継続されておりますが、私の一般質問では75%補助 から100%補助にならないかということでお願いと質問させていただきましたが、これについては集 落の規模等勘案して検討していきたいというふうなご答弁をいただいておりました。これらについて の、この件についての〔質問時間終了のブザーあり〕お考えをお聞かせいただいて終わりたいと思い ます。 〇議長(板垣一徳君) 答弁はさせません。 〇6番(川村敏晴君) ああ、そうですか。これで終わらせていただきたいと思います。   ありがとうございます。 〇議長(板垣一徳君) これで市政クラブの代表質問を終わります。   次に、凛政の風村上未来の代表質問を許します。   17番、長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 2月1日に結成いたしました凛政の風村上未来という2人会派の少数会派 ではありますけれども、を代表いたしまして、平成25年の村上市施政方針を中心に質問をさせていた だきます。   まず最初に、1ページの最後のほうに掲げてあります定住人口の拡大について、喫緊の課題と捉 え、長期的な展望を視野に取り組んでいきますというような文言がありますが、これから考えられる 施策等を具体的にお示ししていただければと思いますが、お願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 定住人口の拡大あるいは人口減を食いとめるというようなことは並大抵のこ とではない。私どもだけではなくて、国全体あるいは県、他の自治体もそうなのでございますけれど も、一過性の取り組みでは容易ではないと、そのように捉えて私どもはいろいろな施策を講じながら、 全ての施策がこれに通じるのではないかと言ってもいいくらいのものではないかなと、そのように考 えているところでございます。   1つには、いわゆる空き家対策とかあるいはまた若い人たちがいかにして住めるような地域環境 をつくっていくか、協働のまちづくり等も通じてもそのとおりでございますし、全ての面において、 終局的には村上市は定住の里づくりアクションプランをつくってありますので、それらによって定住 人口の拡大を図っていく必要があるということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 私どもの岩船地区でもこの人口減少というものは、非常に大きいものがあ りまして、小学校、中学校の存続とかの問題までも含んで、非常に大きいものがあるのですが、これ らを含めまして、若い人たちが中心になって、是非とも市長に提案していただきたいということが1 つあります。   市長もご存じのように、全国のテレビの番組に婚活の番組が隔週、1カ月に1度とか不定期にや られているのですけれども、それを是非とも村上でやってもらいたいと。全国から花嫁さんに来ても らって、ともかく地元の若い人たちにお嫁さんを世話できるという番組なので、是非とも市長に提言、 提案してもらいたいという話があるのですが、そういうようなことを行政が中心になってやる気とい うのか、1回やってみようというような気持ちというものはお持ちでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) それについては、1回やってみようということではなくて、何回もやってみ ました、今までの行政経験の中で。ほとんど効果がなかったというのが現状でございます。   長谷川議員ご承知のとおり、広域事務組合でも、あれは粟島汽船か何かを利用してやった経緯も、 大分やったのではないかな、ございまして、一堂に集めて地元の若者とどこかから来た女性を会わせ て、その中で最後の成功まで持っていこうとするには、ほとんどまとまらないという結論に達したの が私どもの活動でございました。   そんなこと言わないでもう一回やってみたらどうかという、それよりもまとまる可能性が非常に 高いのは、1年間を通じて、例えば週末百姓をやってみたいというようなことをやっていますけれど も、そういうような1年間を通じてこの村上のいいところを掘り出しながらあるいは村上の若い人た ちは得意な分野なのです、畑やったり、田んぼやったりあるいは山行ったりと。そういうたくましい 姿を見せながら1年間やっていくと、愛が芽生えてきて成功まで行くというようなケースであります ので、ただ単純に何月何日集まって婚活をやりましょうというようなことだけでは私は効果がないと、 そのように考えています。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 今までのやり方とやっぱりちょっと手法を変えなければだめだということ はもちろんそうだと思います。   この前私どもが岩船の商工業界の人たちと一緒に南砥市でやった婚活がたしか13人ぐらい成功し たというのがありまして、そこに視察に行こうということを考えたのですが、ちょっと不幸が重なっ たりしまして行けなかったのですけれども、今回議会終わったら、また4月に今度は出かけていこう というふうに考えております。   それは、私も聞いた範囲の中だけの話なのですけれども、1,000人ぐらいの南砥市民がボランテ ィアで協力して、クルーももう1週間ぐらいかかりつけで泊まりがけでやっているような大々的なも のになるのです。その中で南砥市、できれば村上市もそういうふうに全国で情報発信できる、ほかの 面もあるものですから、その辺を1回検討して、検討ぐらいはしてもらったらいいのではないかなと いうようなことで話してみたのですけれども、担当課長どんなものでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(斎藤甲三君) 配偶者対策につきましては、人口減少が進んでいる本市にとりまし ては大変重要な課題だと思っております。本年度24年度いろいろな面で検討しようかというところで ありましたけれども、実施計画等に時間をとられまして、十分な検討は行われておりません。   しかしながら、その必要性は十分認識しておりますので、この施政方針の中で人口減少対策、定 住化対策についてもう一度検討してみようと。今議員がおっしゃられた番組も私も何回か見させてい ただきました。いろんな以前と違って若者意識がかなり変わってきておりますので、どういったとこ ろにヒットするかどうかわかりませんけれども、総合的にいろいろ、例えば若者が移住した場合につ いての支援をどうするかとか、今空き家バンクでおいでいただいている7人の方が定住していただい ていますが、その空き家バンクにおいても一部リフォームしなければ住めないというようなところも ありますので、そういったところを総合的に検討したいということで施政方針の中に載せさせていた だいておりますので、25年度で細部にわたっての検討に入りたいというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) この前実は1月に岩船地区のまちづくり協議会で、ご存じのようにいわふ ね“夢”カフェということで40人ぐらいの市民が集まったときにも、やはりできれば岩船の男の人の 未婚者だけでもいいから名簿つくって、それで村上のホームページに載せて全国に発信するようなぐ らいの気持ちを持った提案もあったのです、実を言いますと。個人情報とかいろいろな面もあります けれども、それぐらい本気になって何とかせねばだめだというような気持ちも持っているので、その 辺に対してもう少し前向きに考えていただければというふうに思いますので、よろしくお願いします。   それから、3ページの街中お年寄り愛所というものによる連携づくりとありますが、この街中お 年寄り愛所というものはどういうものを指してつくろうとしているのか。その辺ちょっと教えていた だきたいのですが。 〇議長(板垣一徳君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) この街中お年寄り愛所につきましては、前からご提案を申し上げて おりまして、今既に事業所等にお願いをして参加を呼びかけているところです。これそのものにつき ましては、やはり地域のお年寄り等が気楽にちょっと寄って話をしたりとか、そういった簡単な店先 のスペースを提供していただいたりとか、そういったことを中心にしていきたいと。中に小売の店舗 等の方々で配達なんかに出るような場合も、これまで何げなく通り過ぎていった部分でお年寄りの様 子等をちょっと気にしていただきながら、その辺の変化も捉えていただければなと、こんなふうに考 えて進めておるところです。これにつきましては、さらに拡大といいますか、やっていただくことに ついても、ちょっと25年度は考えてみていきたいと、こんなふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) できれば店先の一部とかという形というものもいいのですが、この前やは り同じ“夢”カフェで話がありましたのは、岩船にも空き店舗あるのだから、そこを利用して、それ で高齢者が1日そこでいれるような場をつくる。例えば100円ぐらい出してお茶ぐらい出せるような 場所をつくったほうがいいのではないかとか、それから今新潟市で大成功しているというものがやっ ぱり民家を借りて自主的に空き家対策の一環として集まる場所をつくっていこうとしている。そうい うような団体がすごく成果を上げているのですけれども、そういうような本当の一軒家とか、それか ら空き家とか、そういうような対策の一連としての考え方はお持ちではないのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 今のところ具体的なそういった考え方はしておりませんが、私ども 担当のほうとすれば、やはり地域のことということからすれば、できることであれば協働のまちづく り協議会等もそういった発案をむしろしていただければなと、こんなふうに思っているところであり ます。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 同じくその下に地域密着型特別養護老人ホームなどの整備というものがあ りますが、新潟県議会が12月議会で、きのうの市長の施政方針の中でも述べられていたと……議案の 中での説明で述べられていたと思うのですが、国の省令が結局県とかの独自の条例化できることにな って、4月から特別養護老人ホームの居室定員を4名までふやせるようになったとありますよね。そ れで、それにより高くなりがちな居住費を抑え、利用者の負担軽減を図ることとなって、その設置条 件や条例などについて県は12月定例会で可決しているのですが、この例えば居室定員を4名、今まで 1名となっているものを4名にふやすというようなことがこの村上市において実質的に起こり得るの か、4月以降。つまりは、利用者の負担軽減になるわけですから、そういうようなものが実際起きる ところはあるのですか、施設の中で。 〇議長(板垣一徳君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 村上市内においての今現在運営されています特別養護老人ホームは、 ほとんどが多床室タイプということで、4人の方が利用されたりとかという形になっております。最 近個室という部分が、特にこの地域密着型等では個室型を考えるのですよということで来た中での今 議員が言われたように、それにこだわらずということでの4人部屋とか2人とかというふうな流れに なってきているかと思います。   ですから、村上のほうでは、今公募で決定していますところについては、やはり個室対応という ことでは計画をしておるところです。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 今現在は個室ですよね。それが4名の部屋になるというのは、今のところ はないということで考えていいわけですか。 〇議長(板垣一徳君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 今度新たに設置する場合のその基準として、個室にこだわらないと いうことになってくるのかなと思います。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) わかりました。もう時間半分過ぎてしまいましたので、ちょっと各支所長 に簡潔にお願いしたいのですけれども、今回の平成25年度の一般会計の中で各支所の一般管理費、庁 舎管理費などが計上されていますが、それぞれの支所長の予算折衝に当たって反映されたものと反映 されなかったものというような形で一言ずつお答え願えればというふうに思います。 〇議長(板垣一徳君) 荒川支所長。 〇荒川支所長(平野俊之君) 荒川支所でございます。お答えさせていただきます。   平成25年度につきましては、庁舎関係で給水ユニット、これが全部認めていただきました。それ から、これ各支所同じでありますが、冬場の除雪機、これも認めていただきました。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 神林支所長。 〇神林支所長(板垣 裕君) 神林につきましても、今度新しく高速道路も通りましたので、庁舎の 南側の入り口等をつくるということで認めていただきました。 〇議長(板垣一徳君) 朝日支所長。 〇朝日支所長(増子要作君) 朝日支所につきましては、除雪機を新しく購入できるようになりまし た。   あと庁舎の内部の課の配置等については、別途経費で補正で計上させてもらいました。 〇議長(板垣一徳君) 山北支所長。 〇山北支所長(斎藤寿昭君) 山北支所におきましては、庁舎新築になりまして、清掃業務の関係を 認めていただいております。   また、宿日直業務的な警備の面での他の支所と統一した取り組みの予算を認めていただいており ます。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) ありがとうございます。   それでもう一つ、平成25年度の一般会計の中で、介護高齢課長にお聞きしたいのですけれども、 老人福祉施設の寿山荘についてなのですが、現在寿山荘は休館していますよね。休館していますが、 どういう状態なのか教えてください。 〇議長(板垣一徳君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 施設自体を休館しているということではなくて、温泉の源泉が非常 に調子悪くてお湯をくめないという状況で、これまで利用されている方については、あかまつ荘とか ほかのところへ振り向けて利用をしていただいているということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) それを休館と言うのではないのですか、やっていないのだもの。休んでい るわけでしょう。 〇議長(板垣一徳君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 利用される方が温泉を使わなくても寿山荘を利用したいという場合 は、利用できる状態になっておりますので、その辺からいくと私どもでは休館ではないという判断を しています。実際のところ温泉目的みたいな利用で今これまで来ましたので、今のところはそういっ た利用はないのですが、そういう利用もできる状態にはなっているということであります。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 私も見に行ってきたのですが、張り紙がされていまして、全部あかまつ荘 に行ってくれみたいなことになっていましたから私は休館したのではないかというふうに思っていた のですが、これに関して修理費が莫大な金額をこの21年から24年間かけたというのは、ご存じのとお りだと思いますが、副市長、幾らぐらいかかりました、これ、今まで。 〇議長(板垣一徳君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 詳細については、ちょっと資料を持ち合わせていないのでありますけ れども、毎年温泉〔質問時間10分前の予告ブザーあり〕管の洗浄等をやる必要があるというようなこ とで、そこに大体300万ぐらいかかっております。そんなことで、今回非常に濁ってきているという ことで、なかなか澄んだ本当に温泉になるようなそういう水が出てこないというようなことで、今後 どうするか慎重に検討をしながら、また老人クラブの皆さん、利用の皆さんともいろいろ協議をしな がら今後の方針について決定をしていきたいと考えております。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 確かに朝日地区の非常に重要な施設だということはわかっているのですけ れども、合併後うち1軒以上建つぐらいの金額を修理代で使っているわけです。   しかし、残念ながら瀬波温泉3丁目の区長に聞くと、自分たちは一切使ったこともないし、来ら れているのは朝日地区の一部の高齢者の方の団体なのではないかというようなところに毎年毎年これ だけの金額を今後も修理、修繕料として計上するということは、私は市全体の高齢者福祉のことを考 えると、いささかちょっと偏っているのではないかというふうに思いますので、市長どうでしょうか、 この辺の考え方。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) この寿山荘については、今現在私どもで考えられるのは3つの問題点がある と捉えております。   1つには、温泉のパイプ、源泉も含めて、非常にぼろぼろ状態であるし、差しかえなければなら ないほどの老朽化が進んでいると。   もう一つは、今建っている寿山荘が土石流の危険地帯に建っているということであります。   そしてもう一つは、源泉から寿山荘まで温泉パイプを通しているわけですけれども、人の土地の 下を通っていると。それらをどうやって解決していくかと、問題のあったとき。   それらが問題点として考えられますので、十分にこれは検討を要する案件であると、そのように 考えております。   しかしながら、せっかく楽しみにしている温泉ですので、今あかまつ荘に行って、そしてやって いますので、それを何とかローテーションを変えながらうまく今現在もやっていますので、そういう 点も含めまして検討を要する案件であるということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 1つだけお聞きするのですけれども、こういうふうに休んでいたとしても 3年間は指定管理料は払わなければだめだという協定書になっているのでしょうか。その辺ちょっと 教えていただけますか。 〇議長(板垣一徳君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 今のところは、基本的には3カ年の指定管理ということではござい ますが、今言われたような例えば寿山荘の関係で協議をすべきところはやはり協議をしながら、先ほ ど市長も言っていましたけれども、今後どうするかということも含めてやはりそこら辺は考えていか なければならぬと思います。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 十分、我々委員会にも全く説明がないような形で、ちょっと私には休んで いる、休館しているのでないかというふうに映るものですから、できれば委員会で1度説明をしてい ただきたいというふうに思っております。   最後に、施政方針の11ページに簡素な行政経営の中でお伺いいたします。定員定数適正化計画の 後期実施計画終了時には、28年なのですが、平成29年の組織再編のスタートでは、きのうの協議会で は733人の職員体制ということでなります。大体100人に1人の職員になるような形になるわけなので すが、この中で再任用制度の導入という〔質問時間5分前の予告ブザーあり〕言葉が入っております が、再任用制度は導入するのかどうか、いつからする予定なのかお聞きしたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(大滝和春君) ただいまの再任用制度についてでございますけれども、事前に県のほう から説明あった内容につきましては、退職された職員、希望によりまして最長5年間雇用できるとい うものでございまして、昨年の12月だったでしょうか、国会で審議されるという話でありましたけれ ども、ご承知のように政権がかわりまして、それらがまだなされておりません。今年度中には詳細に ついて私どものほうに知らされるものと考えておりますけれども、そんなことで、詳しいものについ てはまだ示されておりませんので、来た段階で検討してまいりたいと考えております。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 今の再任用制度というものも国の考え方として、多分これも国会通るので ないかなと思うのですが、臨時職員。臨時職員は、今の市の職員に関しては1年1年契約して、事務 職の場合には5年間1年1年更新している人というものはそんなにいないのではないかと思いますが、 現実的には保育士の場合にはもう何年も働いている方おられますよね。それが今度のこの再任用制度 と同じような形で、5年以上延長すると無期労働契約になるのだというようなことが言われています のですが、そういうようなことも踏まえた中で今村上市としては考え方を進めているのかどうかにつ いてお伺いしたいのですけれども。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(大滝和春君) 今当市でお願いしております臨時の方については、事務職も含めて1年 更新でございます。   それと、再任用制度のほうについては、先ほど申し上げましたように、本人の希望で最大5年ま でということでありますけれども、それらについて5年お願いしたいということでそうなるのかある いはその実績等踏まえてちょっとうまくないから3年だというふうになるのか、その辺についてはま だ示されておりませんので、そのような状況でございますが。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 何か何言っているのだかさっぱり今わからないのですけれども、いや、私 の言うのは、再任用制度はそれはそれでこれから考えていくという。それと抱き合わせて、今までは 1年契約で臨時職員を採用していたのが5年間、1年、1年、1年で5年間すると、今度無期契約と いう形になるのですよというような制度化しそうだということを市としてもきちんと考えた中で臨時 職員の採用をしようとこれからしているのかということをお聞きしたわけであります。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(大滝和春君) 大変失礼しました。   その辺も踏まえた中で検討してまいりたいと思います。 〇17番(長谷川 孝君) はい、わかりました。   以上で凛政の風村上未来の代表質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 〇議長(板垣一徳君) これで凛政の風村上未来の代表質問を終わります。   午後3時10分まで休憩します。           午後 2時51分  休 憩                                                        午後 3時10分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、高志会の代表質問を許します。   20番、佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) それでは、高志会2人を代表いたしまして、私のほうから代表質問をさせて いただきます。   皆さん、国家の問題、また幅広い分野において代表質問をしておられたようであります。私のほ うからは、平成25年度の施政方針を中心に代表質問させていただけたらというふうに考えておりまし た。   施政方針ということで、実はけさになってご迷惑をおかけしたのですが、私過去の施政方針とい うものは新市ができてから市報では拝見させていただいた記憶があるのですが、記憶になかったもの でありますから、中身についてよく過去のものをさらっと見たぐらいでありましたので、けさになっ て頂戴して、過去のものを見ながらことしの施政方針をちょっと見させていただきました。そういう 角度で少し聞かせていただきたいのでありますが、施政方針とは市の事業を進める上で一つの位置づ けがあると思うのでありますが、どういうふうに捉えておられるかということをまず1点お聞かせ願 えたらというふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 施政方針でございますけれども、平成25年度に村上市はこういう施政方針で 行きますというものが施政方針だと思います。 〇20番(佐藤重陽君) わかりました。言ってみて、今年度の平成25年における市の取り組み、一つ の指針であると、こういうふうに捉えていいのかなというふうに私思っているのでありますが、そう いう中で私ども高志会の同士からもお話をいただきまして、実は過去の施政方針を読み返したわけで あります。   その施政方針の中で、最初のページに「はじめに」というところから始まるわけでありますが、 これについては私思うに、市長の意思と決意、その年の意思と決意が伺えるかなと。そして、本年度 の一般会計予算、また主要事業などについて触れている部分は、村上市として、行政としての意思が 反映され、それが今年度の行動指針となるのかなというふうに私は理解をさせていただいたつもりで あります。   そういう中で、主要事業の取り組みということになるわけでありますが……その前段だ、その前 段のところで、その「はじめに」というところでありますが、このはじめにという部分の1ページ目 を読ませていただく限り、1つにはやはり大きなものとして、定住の里づくりアクションプラン、そ れをもとに平成28年度までの第1次の村上市総合計画後期実施計画を策定したと。そしてまた、日本 海東北自動車道の朝日まほろばインターチェンジからあつみ温泉インターチェンジ間について都市計 画決定されたと。そのことによる事業化に向けて運動してまいりたいと。あわせて通過都市とならな いよう魅力あるまちづくりに向け官民一体となった組織づくりをしたいと、こういうふうに訴えてお ります。   そしてまた、市民憲章及び仮称でありますが、まちづくり基本条例を制定したいと。そしてさら には、厚生連村上総合病院の建設支援、そして農商工連携や農林漁業の6次産業化及び地域ブランド の確立による地域産業の活性化を図りたいと。さらには、定住人口の拡大に向けた移住、定住者に対 する支援施策を検討していきたいと。こういうふうにうたっております。そして、それを受けての各 主要な取り組みと、こういうことになるのかなと私は解釈をさせていただきたいと思っておりました。   その中でであります。定住人口の拡大ということを最初に私は非常に気になるのでありますが、 うたっております。今もそうであります。過去から現在にかけて、やはり定住人口をいかにふやすか と。そしてまた、少子化に対してあわせてどう取り組むかということが行政としての大きな課題にな っているのだろうなと。   きょうも市長がどなたかの答弁で言っておりましたが、やはりこの地域の景気、経済をよくする ためには、やはり消費人口をふやさなければいけないのだと。ということは、やっぱりそこに暮らす 方々がふえるということ、そしておいでになるお客さんがふえるということがやはり大きな大事なこ となのかなというふうに思ってならないわけであります。その定住人口をふやす施策の1つとして、 空き家対策などがあるのでしょうけれども、その辺のところでもう少し踏み込んだ定住人口づくりに ついて、ふやすことについて検討していきたいというふうな話がありますが、どのような形での1つ は取り組みを考えているのかお聞かせ願えたらというふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほども申し上げましたけれども、今佐藤議員がおっしゃったように、空き 家の利活用もそうでございますし、あるいはまた定住の里アクションプランも製作してありますので、 これをやったから定住対策がいいというものでは私はないと。全て定住の里づくり、定住対策に相通 じるものがあると、例えば婚活もそうでございますし。そのような観点から捉えていきますと、総合 的に今やっていること自体が定住対策の一環であるというような受けとめ方をしていきたいなと、そ のように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) これだけという確かに施策はないかなと。私もいろんなものの複合的なもの の組み合わせの中で定住化というものは促されていき、またここに住む魅力ができてくるのかなとい うことは、私も同感であります。   また、先ほども言いましたが、私平成22年から25年までの施政方針を読み合わせさせていただき ました。非常に丁寧な言葉で説明されているわけでありますが、意地悪く見ると、言葉が巧みに違っ ている割に各項目に提言といいますか、取り組みをしようというふうに考えているものについては、 余り変わりがないのかなと。要するに、この少なくても4年間を見ても、毎年、その年、要するに単 発的に行われるイベントに関しては、その年の目玉として翌年出てこない。   しかし、ほとんどのものが言葉を変えて毎年出てきているなと。子育て支援、また平等社会、自 然環境の保全、それらに限らず、流れを見ていくと、昨年は策定という言葉で使われたものがことし は整備であり、昨年は実現を目指すとしたものがことしはそのものの事業を展開していきたいと。そ してまた、この事業について形をこういうふうに構築していきたいというものがことしは導入という 言葉に変わっている。その辺が1つ大きな行政の流れとして宿命でもあるのかなというふうに思って いるのは、単年度でできる事業というものは確かに少ないものであります。だから、継続性を持つも のが行政の中の役割、仕事の中では圧倒的に多いわけでありますが、その辺のところを反映して言葉 がそういうふうになるのかなと。昨年の言葉がことしは主な事業は一緒でも最後の結ぶ言葉が少し変 わってくる。   しかし、これは継続性の事業であるからこそそういうことになるのか、はたまたどうなのかなど ということを考えながら読み合わせてみたわけでありますが、やはり市長も毎年施政方針を述べる上 で、やはり昨年の施政方針、また一昨年の施政方針などを見ながらことしの施政方針を読み上げると。 そういうことになるわけでありますか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今おっしゃったように、行政運営は継続性がなければならないわけでござい ます。そして、私どもは第1次総合計画を作成してありまして、前期、後期と4年間ずつ分けて8年 間の計画をつくり上げておるわけでございます。その中において、年ごとに例えば策定をする、策定 をした事業に取り組みましたというようなことは、やっぱり進歩したというように捉えていただけれ ばありがたいなと、そのように努力をさせていただいているというようなことでございます。   今おっしゃったように、単年度事業で物をつくったりするのは単年度事業に終わるわけでござい ますけれども、行政にあるいは住民にかかわるものについては、継続性がある事業についてはそのよ うな言い回しで取り組んでいるということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) ありがとうございます。   それは、市長言われるとおりだと私も思っておりますので、すばらしい施政方針であります。施 政方針そのものにけちをつけようという気はないのでありますが、ただやはり施政方針の中でうたわ れたことが毎年毎年着実に前進していると、進んでいるのだよということがやはり大変なのだろうと、 大切なのだろうというふうに思っているわけであります。   私、そういう中で1つ、高齢者支援の充実というところがあるのですが、これと介護という意味 でもなく提案している部分でありますので、余り介護としてとらわれるとうまくないのかなという気 もしているのですが、私はこれは今度私の個人的な考え方の中でご意見を頂戴できればというふうに 思っているのでありますが、やはり先ほども触れましたように、定住人口をふやすということは、も ともとここに住まわれていた方々が住み続けるということもそうですし、やはり若い夫婦の中で新し い生命が誕生して子供がふえると、少子化の解消が少しずつなされていくということもやはり人口の 増につながるわけであります。   また、私1つ思うのは、いわゆる現役世代、今大体一般的に定年というものは60でございます。 場合によっては、定年された方が再雇用制度というものが今大分中央、都心のほうでは定着しており ますので、62歳、65歳くらいまでを境に現役で働かれる方が結構おります。それ以降、やはり残りの という言葉、残りという人生はあれですが、現役をリタイヤして新しい人生を、要するに自分のこれ からの人生を65になり、例えば61になり、自分の好きなことをしながら、自分の今まで持ち得たわざ、 能力、そういうものを生かしながらこの後の人生を楽しく生きたいなという元気な健康な方々が日本 の中には結構大勢いられるのだと。それが海外に目を向けたり、いわゆる日本の中でもリゾート地と 言われるようなところに居を求めて行かれる方がかなりおられます。できたらそういう方々のその呼 び込みをこの村上市でできないのかな。そういう中で定住人口をふやしていくようなことを考えられ ないのかなと。そういうことも検討の1つの中に今後入れていっていただけないかなというふうに考 えているのでありますが、いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 佐藤議員がおっしゃるのは、例えばお年寄りを集中的にといいますか、村上 に呼んだらどうかというふうに捉えていいのですか。 〇議長(板垣一徳君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) お年寄りと言ってしまうと簡単になってしまうのですけれども、私もよく意 味はわからないのですけれども、シェアハウスとかというものが今非常に千葉のほうでははやってい るようであります。高級リゾートマンションみたいなところに暮らして、自分の趣味を生かしてとい うか、まだ元気な方々。最後は村上で終えてもらいたい、終えてもらいたいという言葉は悪いですけ れども。単に年寄りという表現がいいのかどうかわかりませんけれども、もう現役を引退された方で、 後の残りの人生を自分の生きがいとか趣味の中で過ごしていきたいというだけの余力のある方という ふうに捉えてもらったほうがいいでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まず、基本的には、そういう方々だけがいっぱいになるということは、生産 人口がほとんどなくなるというふうに捉えていいと思います。元気な方だけいらっしゃってくれるの であれば大歓迎だと思っておりますが、だんだん、だんだん年老いて、疾病を抱え、そういう方々が 非常に多くなってきた段階においては、非常に困った現象が起きてくるのではないかなと。やはりバ ランスから考えると、生産能力のある人たちあるいは子供さんたちが多くいるような村上、そういう ようなところに着眼していく必要があるのではないかなと。元気なお年寄りを集中的に集めて人口を ふやしていくのも1つの方法かもしれませんけれども、そういうような問題が生じてくる可能性が非 常に高いと考えていますので、一考を要するのではないかなと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) いや、市長さんの心配されることもわかります。私もこういう考えを言うま でにはいろいろ悩んだりもしたこともあったのでありますが、ただ言えるのは、まだまだ年金暮らし とはいえども、この後の将来的な年金制度がどう変わるかという不安は持ちながらも、言葉悪いです けれども、豊かな年金暮らしをできる方というものはまだまだおられるのです。だから、選別すると いう言葉はよくないのですが、やはり選択していただくには、ハードルを設けなければいけないわけ です。よその他市の状況なんか見てもそうですが、例えば先ほど言った千葉のほうのシェアハウスと いうものを見ると、入居するために2,000万、3,000万必要なわけであります。残りの人生をそこで過 ごすために2,000万、3,000万のお金を用意してそこに入るわけでありますので、だからそれが村上に 合ったハードルとは私は思いませんけれども、そういうふうに1つのハードルを越えられる方々を受 け入れられるような制度、またそういう事業に取り組んでいったら村上市は、生産能力のある方が来 てくれるのが一番いいのは私もそう思うのです。なかなかそれで定住人口をふやそうと思っても、現 状難しいのでないかなと。そう考えたときに、消費力、消費旺盛な方々が村上に来てくれる分には産 業には大きく貢献してくれるのでないかなということを想定したハードルを設けた上でそういう誘致 といいますか、人の招致を図るような事業に取り組んだらどうかなと。こういうことで私は提案して いるつもりであります。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) これは、私どもではないのですけれども、民間のほうで、いわゆる今おっし ゃったような優良の、いわゆるグレードの高い、ハイグレードの老人ホーム的なものを村上でつくろ うとした経緯もある人もいらっしゃるわけでございますけれども、非常にハードルが高かったという ようなことでございまして、そういう人だけが来てくれるのであれば、非常にそれはありがたい話で すけれども、そううまくはいかないのではないかなと思っております。   いずれにしても、そういうような人口の形成においても偏ったものではなくて、バランスのとれ た人口形成の中の村上市であっていかなければならないのではないかなと、そのように考えておりま す。 〇議長(板垣一徳君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) いろいろな考え方の中でこれは検討しなければいけないことなので、今答え が出るものだとは私も思ってはいないのでありまして、この先々のことを考え検討していただきたい と。そのためには、やはりそういう方々が来る環境というものを考えると、その前段には確かに医療 であるとか、介護環境であるとか、あと〔質問時間10分前の予告ブザーあり〕自然、景観環境、そう いうものがやはり大切なものになってくるわけでありますので、単にその施設だけつくって人を呼び 込もうと思っても無理なので、その周辺の整備もそれ以上に大変な事業になるのかもしれません。し かし、そんなことも一考していただけたらというふうに思っているわけであります。   あと具体的なもので1つ、2つ話をさせていただきますと、やはり私1つ、去年ちょっと農水の 課長と商工観光課長には少し話をしたことがあったと思うのですが、ただ世間話の1つとしてした程 度のことなのでありますけれども、このやはり中に食育という言葉が出てきます。そして、食育とい うものは、その人の健康、成長に大切なものでありますので、いろんな形のいろんな場面で指導して いく必要、指導といいますか、学んでいく必要があるのだろうなと。それは生涯学習の場面であった り、学校教育の場面であったり、家庭教育、家庭生活の中であったりするのだろうというふうに思う わけであります。   その中で、やはり食育を、これはもう医療、介護も関係してくることだろうと思いますので、や はり1つの目玉として、考え方として、食育というものもやはりもう少し大きく取り上げるために、 今の村上市の観光PRのためのサケリンではありませんけれども、そういう核になる、一つの村上市 を売り込みながら、村上市の野菜、村上市の食物をPRしてくれるようなそういう方を、私言葉は忘 れましたが、大使とかそういう、親善大使ではありませんけれども、村上市の野菜を紹介してくれる ようなことにこの人を使ったらどうかということを昨年私たまたま新聞で見たものですから、そうし たらその方が村上の方だと。今鶴岡に世界的なシェフがいて、その方と2人でいろんな事業を展開し ていると、こういうことなのだそうでありますが、たしか農水の課長に聞いたのは何だったか、ア ル・ケッチャーノでしたか、アル・ケッチャーノとかという鶴岡市に知られたレストランみたいなも のがあるのだそうであります。そこに実は、聞いてみたら、新潟県で第1号であったという野菜ソム リエの木村さんという方がまだ四十五、六歳のようでありますが、おられるわけであります。私も意 識して見ていると、新聞や雑誌、またあれはBSNか何かテレビだと思うのですが、テレビなどでも 県内の野菜を紹介して番組の中に出ておりました。   この過去の施政方針の中にもありましたが、やっぱりこういう電波、媒体を使った人たちが、活 躍しておられる方が村上の野菜または村上の風情を紹介していただくというのは、やっぱり大きな影 響力があるのだろうなというふうに思うわけであります。この方がその鶴岡の方と組んで事業を始め たということで、新しい活動を始めたということで新聞やテレビで紹介されるわけでありますから、 やはりそれはその道の方でなければわからないのかもしれませんが、そういう方も是非活用という言 葉よりも、お願いして、協力していってもらうべきなのではないかなと。調べてみたら、実際に村上 市でもこの木村さんという方は保健医療課、また地産地消協議会、この辺の主催する事業で何度も村 上を訪れて講師として話をしているようであります。それだけ縁がある方なのであれば、一歩進めて、 せっかくそうやって外へ出て歩いて活動なさっているわけでありますので、村上の食の大使ではあり ませんけれども、そういうニュアンスのものの協力をして〔質問時間5分前の予告ブザーあり〕いた だいて、もっと村上のために協力していただいたらどうなのかなというふうに思うのでありますが、 いかがでありましょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ちなみに、そのカリスマシェフでございますけれども、山北の方でございま す。だから、木村さんと恐らく一緒にやっているのだろうと思います。カリスマシェフと、世界的な ……           〔「そうなんですね」と呼ぶ者あり〕 〇市長(大滝平正君) 奥田さんと言うのですけれども。   それも1つのいい方法ですので、知らないあれでもございませんので、機会があったら捉えて話 をさせていただきたいなと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) 是非農水の課長、商工観光課長、今の市長の言葉も聞いて検討していただけ たらというふうに思います。   これは、見ると、でも保健医療とかも出ているので、そこに限ったことではないようですので、 そんなことも検討していただけたらというふうにまず思います。よろしくお願いします。   あと続いて、私も常にこのことにいろいろ要望いただいたり責められたりしているわけでありま すが、施政方針の中の9ページに良好なまちづくりの推進ということがあります。その中で、ずっと 出てきていなかったのでありますが、わざわざこのたびは施政方針に懸案であります都市計画道路泉 町羽黒町線につきましては、沿線地域の将来を見据え、歴史的な町並みを生かした整備手法について 地域の皆様と相談してまいりたいと。わざわざこのたびの施政方針には載せてあるわけであります。 その辺のところの意図といいますか、お考えを少しお聞かせ願えたらというふうに思うのであります が。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 私も就任以来拡幅問題とかいろいろな問題に携わってきて、地域の方々と話 をしてきました。このままではいかんなと。やはり地域が1つになっていただいて、この将来をどう するのだというようなことを今話し合っていって結論を出していく時期に来ているなというようなこ とでありますので、加えて、そこに書いてありますように、今歴史的町並みを保存しようとか、そう いう中で何とか解決の方向に向かっていかなければならないというようなことで書かせていただきま して、これからそういう方向で取り組みを進めていきたいと、そのように考えています。 〇議長(板垣一徳君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) ありがとうございます。   これについては、議会の中でも考え方も1つではないような気はしておりますが、議員の中でも かかわりを持っておられる方が大勢おられるようであります。その辺も、私もそうでありますが、そ ういうところもうまく使って、もし都市整備課長、うまくまちの方向性をひとつ見出していただける ようなことでご尽力願えたらというふうに思っておりますので、答弁は結構ですが、よろしくお願い いたします。   あわせて、ここに最後のところに歴史まちづくり法というものが載っております。それに合わせ た整備手法を検討してまいりたいということでありますので、その辺も含まれるのかなというふうに 思うのですが、私はもっとそれを発展的拡大させた中で、次の10ページにありますが、これは教育関 係でありますけれども、文化、芸術の振興の中にお祭りなどを無形民俗文化財調査に着手したいとい うことを述べておられますが、これは大変結構なことだと思うのですけれども、あわせてやはりそれ こそ課長にいただいた資料などを見ますと、祭りだとか、その地域に残る事業、単なる村上祭りとか いろいろな祭りとかと限らずに、その地域に残るものの伝統行事をやはり歴史まちづくり法の中で応 援していこうという制度がやはりあるようでありますので、そんなものも取り入れながら、いわゆる まちの形成だけではなくて、まちに残るその風情、まちに残るソフトの部分というのでしょうか、お 祭りだとか行事、そういうものに対しても〔質問時間終了のブザーあり〕できたらそのまちづくり法 を取り入れた考え方の中で横断的な検討を進めながら事業としてやっていけないかなというふうに思 っているのでありますが、最後にそこのところをお聞かせ願って終わりたいと思います。           〔「終わった」と呼ぶ者あり〕 〇20番(佐藤重陽君) 終わった。いや、いや、終わりました。   どうもありがとうございます。これは個別に今度聞かせていただきます。 〇議長(板垣一徳君) これで高志会の代表質問を終わります。   最後に、日本共産党の代表質問を許します。   21番、相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) ただいまより日本共産党議員団を代表いたしまして、4年ぶりに代表質問を させていただきます。皆さん長時間でお疲れとは思いますが、最後までおつき合いください。   それでは、最初に市長にお伺いをいたします。村上市は、「元気“eまち”村上市」、「ひとが 輝き集うやさしさのまち」を目指してというキャッチフレーズを持っております。   そこで、“eまち”は、A、B、C、D、Eの小文字が使われておりますが、このeの込められ ている意味ご存じでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 英語でやってあるわけで、エンバイロメントとか3つくらいあるのですけれ ども、今ちょっと思い出せません。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) そうなのですね。この小文字のeを考え出した人は、アイデア的にはすばら しいと思うのですけれども、私は市民感覚がちょっとやっぱり足りないのだと思うのです。それで、 この将来都市像が提案されたときに、“eまち”というのは確かに言いやすいのです。   しかし、素直にいいまちとすればいいものを小文字のeにしたというそれはおかしいというか、 高度過ぎるということで、私はこの場から反対をいたしました。   それで、私はもう先ほど今政策推進課長が市長にさっとこの資料を渡しましたが、私はこういう 英語は苦手ですので、本当にわかりません。いいまちは、まず住んでいいまち、保健、医療、福祉、 安全、安心、教育、訪ねていいまち、自然、歴史、伝統、文化、人情、エンバイロメント、環境だそ うです。エタニティー、永続性、アーネスト、誠実、エコ、エコノミー、エコロジー、環境的に持続 可能な経済という意味を持っているのだそうです。これが市民の人、例えばインターネットで見た人 がすぐわかりますか。やっぱりこういう点では、確かに高度ですし、すごいアイデアだと思います。   しかし、こういうことで自己満足の私はアイデアだったのではないか。いや、考え出した人には 大変失礼ですけれども、市長も、そして議員も、ここにいる皆さんが私が一人一人にかけたときにど れだけの人がすぐこうして舌をかみそうな言葉を出せるのでしょうか。そのことをまず指摘して、キ ャッチフレーズというものは素直な、本当に市民感覚の誰もがわかる素直な表現が一番いいのではな いかということをまず市長に感想だけ今お聞きいたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 私自体がこれを全部わからないで申しわけございませんでした。   キャッチフレーズですので、全てわからなくても、元気“eまち”とはどういう意味なのだろう と何かをひもといてみるのも勉強の1つではないかなと、そのように考えていますので、そういう意 味ではそんなに悪いキャッチフレーズではない、いいキャッチフレーズだと思っています。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) 次に、昨日25年度から28年度の後期実施計画がご報告されました。そこで、 計画の後期実施計画の概要の(4)、計画の見直しという見出しがございまして、ただし、本市のま ちづくりに大きく影響する事業を導入する場合等は、必要に応じ見直しを実施しますとあります。こ れは、具体的にはどういうことでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(斎藤甲三君) きのうも説明をいたしましたが、基本的に予算編成の時期に合わせ て、当然その年度に実施する事業、また事業費等に変更が生ずるという可能性は十分あり得ますので、 そういった調整をするというのがまず第1点でありますが、今のご質問のように、年度途中において 必要とする事業が発生して補正対応で実施をしなければならないというものについては、実施計画の 中に搭載をしていただくということでそういう場合もあり得るということで、何々事業を想定してい るというものではございません。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) そこでお伺いいたしますが、いつでしたでしょうか、以前9月の26日、村上 総合病院に対して村上市として20億支援するという方向を説明したときに、財政課長が補助費等のと ころに5億ずつ平成25年度から上乗せしています。これが村上総合病院への補助として想定したもの でありますというふうに、これは正しい、今後後期計画がつくられるというような説明をされており ました。   きのういただきましたこの財政計画の中には、補助費のところにその説明があったような村上総 合病院の5億ずつの数字はのっておりますか。 〇議長(板垣一徳君) 財政課長。 〇財政課長(佐藤昭一君) のっておりません。           〔「そうですね」と呼ぶ者あり〕 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) そうしますと、基金の状況というところで、28年度末見込み、合併の一本算 定になるということで準備金を28年度をめどに20億ためるという今方針がございます。   しかし、実際村上総合病院の支援の金額は、この後期計画にはこの数字の中にはのっておりませ んので、この20億も果たしてきっちりと20億たまるのかどうか。その点ではどのような推測をしてい るのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 財政課長。 〇財政課長(佐藤昭一君) 本年度末で合併の低減の準備基金につきましては10億ございますので、 もう積み増し10億でございますので、不可能な金額ではないというふうに、近い目標であるというふ うには考えております。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) どちらかといいますと、大きい投資的事業があるからなのか知りませんが、 それぞれの課の職員の人たちとお話ししますと、非常に予算づけあるいは新しい事業等それに当たっ ても、非常に萎縮しているのです。そういう点では、そういう大型投資的事業があるということで、 予算づけに対して市長は職員に縮減というのですか、厳しく、とにかく今どうしても必要でないもの はするべきでないみたいなことはおっしゃっているのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) いや、そんなことは言っておりません。今どうしても必要なものは、当然や らなければならないわけなので、例えば道路の補修とか危険だと言われるものについてはやっていい ですよというような指示を出しております。   例えばどういうものがあるのか、どこの課に行って萎縮しているのが何だか教えていただければ ありがたいと思っています。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) 時間がありませんので、そこはまたの機会に一般質問等ででも質問したいと 思います。   そこで伺います。9月26日、全員協議会でご報告されました村上総合病院新築に係る村上市の支 援方針の中に新築病院の整備計画、具体的にはその規模、病床数、診療科目等を明確にし、市民に公 表した上で支援に当たるとありますが、この計画、場所はまだ未定でしょうが、その計画そのものに ついては村上市はどの辺まで伺っているのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) それらについても、恐らく建設場所が決まらないと規模あるいはその科目数 等もその建設場所と同時に恐らく聞くことができるのではないかなと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) それで、全員協議会のときの市長の説明の中に現場所が不可能になれば山辺 里のほうの創設地ですか、圃場整備の創設地あるいは駅の反対側、駅前の反対側、つまり西側という ような表現をされておりますが、そのそれぞれの2つのこの場所を出しているところに対しての面積 というものはどのような確保の見通しがあるのですか。病院を建てるだけの広さというものは両方と も持っているというか、あるのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) それは、当然両方とも病院が建つ面積は、必要面積は確保できるという見通 しで私どもは提示をしているということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) この20億の説明の中に用地関係費、建築費及び用地周辺のインフラ整備も含 め20億となっておりますので、その場所によっては相当インフラにこの20億が費やされるのではない かと、私素人なのですが、そういうことはあり得るのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当然両方の場所にとっても、用地が、候補地が決まった段階でこのくらいか かります、このくらいかかりますというものは明細に恐らく出てくるはずですので、お示ししたいと 思っておりますが、当然両方ともインフラ整備に係るものはございます。それもその20億の中に含ま れているということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) そこでお伺いいたします。   かつては常勤の整形外科医は、この地域に、岩船、村上地域に11人いました。しかし、現在常勤 が1人、そして夜間の手術はできないという深刻な現状になっておりますが、その現状は消防長、夜 間の救急車の搬入はやっぱり依然として村上総合病院に運べないという現状があるのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 消防長。 〇消防長(本間善和君) そのとおりでございます。交通事故等で特にそういう患者が出ますので、 別な方向、中条とか、そういうふうに運んでおります。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) それで、この村上は、先ほど言いました“eまち”の中にも当然保健、医療、 福祉、安全、安心、教育もございますけれども、こういうものが入っているわけですよね。   それで、施政方針の中に県立坂町病院における医師確保、厚生連村上総合病院の早期建設に向け た取り組みを積極的に進めてまいりますと。積極的にと書いております。県立坂町病院は、1年に1 回大会を開きますよね。その大会後、本当に医師確保に関係する人たちが精力的に県に働きに行って いるのでしょうか。その辺は担当課長どうですか。 〇議長(板垣一徳君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(林 与市次君) 要望書を今市長が会長になっておりますので、会長みずから県の ほう、それから新潟大学のほうにも向けて要望に参っております。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) 県立坂町病院は、今大事な新発田病院で手術した後の患者さんを坂町病院で 受け入れているというか、そういう点でも非常に大事な病院でございますし、もちろん村上総合病院 が新築になりますが、両方とも決してどっちかがあればいいというものではないと思うのです。その 点で県立坂町病院の医師確保も県立病院ではあるけれども、やっぱり地元の市長として是非精力的に 動いていただきたいと思います。   厚生連の取り組みを積極的に進めてまいりますと。その積極的にと表現をしたその意図は何でし ょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まず1つには、一日も早く第2次救急救命センターの役割を果たす厚生連村 上総合病院を新しくしていかなければならない。そのことによって、この圏域の医療の充実が図られ る。そのために積極的に取り組みをしていく必要があるというようなことでございます。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) そこで、平成21年、県が健康と医療に関する県民意識調査をやっております。 そこの中で、地域医療で特に充実してほしいものは、1番が高度専門医療の充実46%、救急医療の充 実43.8%、診療科目の増加などの医療機関の充実31.8%が3位までとなっております。村上総合病院 は、以前私ども共産党の県議、そして市議団で院長さんをお訪ねしましたときに、医師の確保も含め て村上総合病院の新設で病床をふやすこと、地域がん診療連携拠点病院となり、施設も整え、放射線 治療も行えるようにしたいというようなことを述べておられました。まさに、このアンケートにもあ りますように、高度専門医療、そして救急医療の充実等が本当に求められているのだろうと思うので す。そういう点で、それは病院だけがするものではないのだろうと思うのです。   私先ほど本間清人議員が私ども常任委員会で佐久総合病院を視察に行きました。そのときご説明 くださいました副院長さんからいただいてきたこの資料には、地方で今できること。1つ、今地方病 院で働いている人を大事にする。病院だけを責めるのではなく、住民、行政が一緒に考え行動する。 1つ、魅力ある地域にするように努力する。1つ、医師が忙し過ぎず、やる気を持って働くことので きる環境を整備する。そして、地域医療を守り、向上させるには、地域住民と医療機関と行政との三 位一体の密接な連携が必要であると。そして、佐久総合病院の歴史を築かれた若月俊一先生が健康、 医療は与えられるものではなく、住民みずからが獲得するものであるという言葉を残しています。   今私が申し上げましたこと、市長はどのように感じましたでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 医療機関としてごく当たり前のことでありますし、そういうような精神のも とにやっていくのが中核病院の役割であると、そのように考えております。村上総合病院も恐らく新 しくなった曉には、そのような方針のもとに、方針は違うかもしれませんけれども、そのような精神 のもとに医療行為をやっていくと思っておりますし、また地域に医療貢献をしていくと、そのように 思っております。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) どこに建つかわかりませんが、病院が新しくなる。しかし、病院関係者のご 努力もきっとこれからは大変なものだと思いますけれども、より多くの科がある、そしてそこに常勤 の先生がいらっしゃる、そして住民、市民が安心してかかられる病院にするということが村上市が20 億投資する大きな目的なのだろうと思います。   そういう点では、市長はじめとして、関係の課長さんの是非、積極的にと表現なさっております ので、新築の際には本当に住民が喜ぶような、安心してかかられるような病院ができますそのために 是非お骨折りをいただきたいと思っております。   次に、この施政方針の中に11ページ、簡素で効率のよい行政経営の中に、職員の外部研修等職員 の資質及び技術の向上を図り、よりよい住民サービスの提供に努めてまいりますというふうに言葉が 載っております。地方自治体の仕事は、住民の生活にかかわりの深い福祉、教育、まちづくり、地域 産業、防災などあらゆる分野にわたっています。つまり教育が、もちろん知識、学力も大事でありま すが、教育が人づくりという面を持っているというふうに私は考えますが、教育委員会委員長の鈴木 委員長さん、教育は人づくりだと思いますが、一言どのようにお考えでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 教育委員長。 〇教育委員会委員長(鈴木信雄君) 相馬議員のおっしゃるとおりだと思います。私もそう思ってお ります。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) 〔質問時間10分前の予告ブザーあり〕教育が人づくり、それと同じように自 治体の仕事も人づくりなのです。自治体で働く職員がどのように資質向上、政策能力を高めていくか。 それは、住民にとって大きな財産になります。   そこで市長に伺いますが、本来予算の説明等も聞いておりますと、それなりの研修制度はやられ ているようでございますが、ここに村上市人材育成基本方針、23年の3月のものがあります。これか らの地方行政に求められるもの。これからの地方行政には、地域のことに関し、みずからの権限、責 任において決定し、実行していくことが求められています。言いかえれば、市民のニーズを的確に踏 まえて、将来を見据えた施策をみずからの力で構築し、実施していくという責任を負うということで す。このような自立的な行政運営の実現の成否については、人材をいかに育成し、活用するかにかか っていると言っても過言ではありませんということと目指すべき職員像として、地域の変化や市民の 声を行政の意思決定過程に取り組み、政策形成することができる職員、自発的に問題意識を持って自 己啓発に取り組む職員、高い専門知識と実務能力を持つとともに、総合支援ができる職員ということ で目指すべき職員像が載ってございます。   旧の村上市の自治体ででは、国内研修を職員にしておりました。たしか5万ぐらいの予算がつい ていたと思うのですけれども、1人でも複数でも自分が他の自治体のこういうものを勉強したいとい うことで申請して、それが認められれば国内の2泊3日だったと思いますが、研修してきて、それを レポートにまとめて全職員が見るというようなことで、職員の政策能力向上を非常にやっていたので す。是非、他の議員もたしか民間で職員の民間での研修をというたしか一般質問した議員さんがいま したが、国内の他の自治体から大いに学ぶというそういう施策を是非やっていただきたいのですが、 市長はどのようにお考えでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) それぞれの職員の職場でそれぞれの研修を行っております。そして、春から 国の機関にも職員を派遣して研修をさせていきたいと、そのように考えておりますし、常々一人一人 がモチベーションを高めるようにと、高いモチベーションを持って職責に当たるようにと、そのよう なことを申し上げておりますし、研修の機会もそれなりに設けております。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) 市長は、確かに今一般質問でありませんので、やりとりは余りしませんけれ ども、つまり職員が生き生きと輝く、そして市民に対しても応対もはっきりと優しく、元気よく応対 する、そして「わあ、村上市の職員が何か変わってきたぞ」と、「目の輝きが違うぞ。やる気が出た な」と、そんなふうに感じられる。それは、村上市の財産です。市民の本当に宝です。その点、こう いう研修をやっていますと市長は確かに答弁なさいますが、上から与えられた研修ではだめなのです。 やっぱり一人一人が、今はインターネットで他の全国のすぐれた事業をやっている自治体をわかるわ けですから、自分もここを是非勉強に行ってみたいと、自分からそういう気持ちが出るか出ないか。 それは、その人の持っている能力を本当に自分、先ほど職員像を述べましたけれども、それを引き出 すかどうか、そして自分を磨くかどうか。いいのだと、退職まで当たり前の仕事をしていればいいの だ。そういう感覚を持って定年まで仕事をしたら、その人の持っている能力、人間のよさは生かされ ません。やっぱり石は磨けば磨くほど光るという〔質問時間5分前の予告ブザーあり〕言葉がありま すように、その一人一人の職員をしっかりと磨く。そして、みずからこの村上市をよくしたいという その思いが職員一人一人が本当に持つ、そんな村上市をつくっていく。その先頭に立って頑張ってい くというその強い思いが市長があるかないか。あるかないかで村上市の今後は変わっていくと思いま すが、市長どのようにお考えでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 十分にあります。           〔「ありますか」と呼ぶ者あり〕 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) 十分にあるということでありますが、しかし去年の12月議会でしたでしょう か、2人の議員が、小さなことといえば小さなことなのですけれども、市の職員の応対が余りよくな いというような一般質問をされました。2人の議員からそのような質問をされるということは、非常 にその点での問題意識が低い自治体だと。自治体というか、職場になっているということであります。           〔「議長」と呼ぶ者あり〕 〇21番(相馬エイ君) ちょっと待ってください。   その後も本当に意識して変わった課もあります。部署もあります。それはわかります。   しかし、依然として変わらない部署もございます。やっぱり今壇上に並んでいらっしゃる管理職 の皆さんの問題意識、ここで「なるほどな、いいこと言うな」で終わっているか、それとも自分の部 署に戻ったときに、「議場でこういうことが指摘されたよ」と言って自分の課の職員をどうきっちり と問題意識を持たせていくか、それが皆さんに問われているのです。   なぜそんなことを言うかといいますと、この人材育成基本方針の中に管理職、主な役割とござい ます。極めて高度な知識及び経験を要する業務の実行、総合計画等の組織方針に基づく施策の方針、 行政ビジョンを持つ、みずからの責任において大局的な判断を行う。具体的かつ効果的な施策を企画、 立案するとともに、内外における調整を行う。課員に適切な指導や動機づけを行い、長期的観点から 人材育成を行う。これが管理職の主な役割となっています。そういう点では、それぞれの課の職員の 住民への応対、そして問題があったときのその後の処理とか、つまりそれは今壇上に座っていらっし ゃる管理職の皆さんの責任であるということを今最後に申し上げます。   議員として厳しいことを申し上げました。しかし、行政の皆さんと一緒に私ども議員は住民の暮 らしを守り、そしてこの自然豊かな、本当にたくさんの宝物がある村上市が全国的には確かに今注目 されておりますが、もっともっとよりよい村上市になるためにともに頑張る、その気持ちを持ってい るがゆえに皆様に厳しいことを申し上げたということをご理解いただきたいと思います。   これで終わります。終わります。 〇議長(板垣一徳君) これで日本共産党の代表質問を終わります。   以上で代表質問を終了します。   ただいま代表質問の対象となりました議第3号から議第14号までの12議案については、平成25年 度予算付託表のとおり、会議規則の規定によって各所管常任委員会に付託をいたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 以上で本日の日程は全て終了をいたしました。   本日はこれで散会をいたします。   なお、3月1日に本会議を開き、一般質問を行いますので、定刻までにご参集ください。   長時間大変ご苦労さまでございました。           午後 4時10分  散 会