平成25年村上市議会第1回定例会会議録(第4号) 〇議事日程 第4号 平成25年3月4日(月曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  一般質問                                              〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(26名)    1番   渡  辺     昌  君     2番   尾  形  修  平  君    3番   板  垣  千 代 子  君     4番   鈴  木  い せ 子  君    5番   本  間  清  人  君     6番   川  村  敏  晴  君    7番   冨  樫  宇 栄 一  君     8番   小  杉  和  也  君    9番   齋  藤  信 一 郎  君    10番   竹  内  喜 代 嗣  君   11番   平  山     耕  君    12番   川  崎  健  二  君   13番   木  村  貞  雄  君    14番   三  田  敏  秋  君   15番   小  池     晃  君    16番   姫  路     敏  君   17番   長 谷 川     孝  君    18番   滝  沢  武  司  君   19番   小  林  重  平  君    20番   佐  藤  重  陽  君   21番   相  馬  エ  イ  君    22番   大  滝  国  吉  君   23番   大  滝  久  志  君    24番   山  田     勉  君   25番   片  野  鉄  雄  君    26番   板  垣  一  徳  君                                              〇欠席議員(なし)                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    大   滝   平   正   君        副  市  長    鈴   木   源左衛門    君        総 務 課 長    大   滝   和   春   君        財 政 課 長    佐   藤   昭   一   君        政策推進課長     斎   藤   甲   三   君        自治振興課長     佐   藤   憲   昭   君        税 務 課 長    伊 与 部   純   夫   君        市 民 課 長    西   村       治   君        環 境 課 長    本   間   誠   一   君        保健医療課長     林       与 市 次   君        介護高齢課長     川   内   信   一   君        福 祉 課 長    斎   藤       勉   君        農林水産課長     瀬   賀       功   君        商工観光課長  田   嶋 雄   洋   君        都市整備課長     船   山   三 喜 雄   君        下 水 道 課 長    中   村   則   彦   君        水 道 局 長    太   田       薫   君        会 計 管 理 者    百   武   勇   一   君 農業委員会会長    石   山       章 君 農業委員会 遠   山 昭   一   君        事 務 局 長        選管委書記長        監 査 委 員    加   藤   正   志   君        事 務 局 長        消  防  長    本   間   善   和   君        教育委員会 鈴   木   信   雄   君        委員長        学校教育課長     板   垣       圭   君        生涯学習課長     高   田       晃   君        荒 川 支 所 長    平   野   俊   之   君        神 林 支 所 長    板   垣       裕   君        朝 日 支 所 長    増   子   要   作   君        山 北 支 所 長    斎   藤   寿   昭   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    菅   井   晋   一        事 務 局 次 長    高   橋   邦   芳        書     記    鈴   木       渉           午前10時00分  開 議 〇議長(板垣一徳君) ただいまの出席議員数は26名です。定足数に達しておりますので、これから 本日の会議を開きます。   本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願 いをいたします。                                              発言の訂正 〇議長(板垣一徳君) ここで市長より発言を求められておりますので、これを許します。   市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 皆さんおはようございます。   3月1日の鈴木いせ子議員の一般質問の1項目め、村上総合病院の移転候補地の見通しについて の中で、鈴木議員が厚生連の経営管理委員会の位置づけについて、村上総合病院の新築候補地につい て議論するような会ではないとの発言に対し、私が経営管理委員会はただ単にめくら判を押すような 会ではないと認識している旨の発言をいたしましたが、このめくら判という発言は不適切な表現であ りましたので、訂正をさせていただきます。   よろしくお願いします。 〇議長(板垣一徳君) ご了承願います。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(板垣一徳君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、12番、川崎健二君、24番、山田勉君を指名をいた します。ご了承願います。                                              日程第2 一般質問 〇議長(板垣一徳君) 日程第2、1日に引き続き、一般質問を行います。   本日の一般質問は5名を予定しております。ご了承ください。   最初に、18番、滝沢武司君の一般質問を許します。   18番、滝沢武司君。           〔18番 滝沢武司君登壇〕 〇18番(滝沢武司君) おはようございます。岩船小学校の皆さん、しっかりと社会科のお勉強をこ こでやっていってください。   それでは、私の一般質問を通告書に沿っていたしたいと思います。まず第1に、市立保育園の現 状と今後についてということでありますが、その@として、平成26年3月に完成を予定している(仮 称)荒川統合保育園園舎建築工事の現在までの進捗状況を伺います。   そのA、同園の管理運営を委託する指定管理者の選定に係る現在の状況と今後の予定を伺います。   そのB、各市立保育園の来年度入園児応募状況と応募に対する対応はどのようになされているか、 その概要について伺います。   そのC、来年度の市立保育園全体の管理運営や保育面等での問題点や課題をどのように考えてい るか伺います。   2点目は、平成25年度の教育行政について伺います。その@として、平成25年度の市教育委員会 の学校教育に対する基本的な方針で、特に重点化したい、しなければならないと考えている点があっ たら伺います。   そのA、学校教育関係だけでなくて、全国的にいじめ、過度な指導などの問題に批判や注目が集 中していますが、市教育委員会では学校、教職員、児童生徒、保護者に対する指導や要請をどのよう に行ってきたか伺います。   そのB、市生涯学習推進センターの開設を機会に、新たな第一歩を踏み出す市生涯学習教育の充 実を図るために、どのようなスタンスで活動や運営をしていこうと考えているか伺います。   そのC、市民健康の維持増進及び市民スポーツの充実向上のため、事業を委託している3スポー ツ団体との連携や経営強化に向けてどのような行政指導や支援を考えているか伺います。   答弁の後、関連する質問について申し上げたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 改めましておはようございます。岩船小学校の皆さん、ご苦労さまでござい ます。しっかりと勉強していってください。   それでは、滝沢議員の2項目のご質問について順次お答えいたします。   最初に、1項目め、市立保育園の現状と今後についての1点目、(仮称)荒川統合保育園建設工 事の現在までの進捗状況についてのお尋ねでございますが、議第46号 (仮称)荒川統合保育園建設 建築本体工事の工事請負契約の締結について、資料4として建設に係る経過を今定例会に上程をいた しております。これまで保育園建設の関係工事といたしまして、建築本体、機械設備、電気設備工事、 3本の入札を終えております。   次に、2点目、同園の管理運営を委託する指定管理者の選定に係る現在の状況と今後の予定につ いてのお尋ねでございますが、さきの12月定例会の一般質問でもお答えをいたしておりますが、指定 管理者制度の導入に当たっては、現在の保育サービスを維持しながら多様化する保育サービスにきめ 細かく対応し、さらに一時預かり事業の実施や延長保育の拡大、休日保育や病児、病後児童保育等を はじめとした保育ニーズに応えていくために、応募の資格としては子供の育ちを十分に理解し、保育 園の安全かつ円滑な管理運営能力を有する者とし、平成25年4月1日現在新潟県内で認可保育所、認 可幼稚園または認定子ども園の運営業務を行っている社会福祉法人または学校法人に運営管理を行わ せることとしております。   今後の予定につきましては、本年5月を目途に公募を行い、指定管理業者を内定後、9月定例会 には指定管理者の指定議案を提案する予定で進めております。   次に、3点目、市立保育園の来年度入園児応募状況と応募に対する対応はどのようになされてい るか、その概要についてのお尋ねでございますが、平成25年2月6日までの申請1,367人に対しまし て、決定通知を送付しております内訳として1,335人を入園決定とし、申請の取り下げを行うなどの 方が32人ありました。   次に、4点目、来年度の市立保育園全体の管理運営や保育面等での問題点や課題はどのように考 えているかとのお尋ねについてでございますが、正規保育士が臨時保育士を大きく下回っていること が管理運営の問題の一つであると考えており、このことについては指定管理者制度を計画的に導入し ていくことで、正規職員率の向上につなげたいと考えております。   また、正規保育士の年齢構成の中で、クラスを担当する中堅の保育士が少ないことや、臨時保育 士が半数以上を占めている現状であり、これらの課題を解決するためにはより資質を向上させ、保育 力の向上に努めていく必要があると考えております。   次に、臨時保育士の職責を勘案し、賃金単価の改定を行うことといたしましたが、有資格の保育 士登録者数が増加していない点があります。平成25年度の臨時保育士の有資格の登録者数は、本年3 月1日現在80人であり、昨年度の80人と比較してほぼ横ばいであります。今後年度途中の入園希望に 対する対応をするために、結婚や出産等でやめざるを得なかった潜在保育士の掘り起こしを行い、さ らなる臨時保育士の確保に努めたいと考えております。   次に、2項目め、平成25年度の教育行政については、教育委員会委員長に答弁をいたさせます。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 教育委員会委員長。 〇教育委員会委員長(鈴木信雄君) それでは、滝沢議員の2項目め、平成25年度の教育行政につい ての1点目、学校教育に対する基本的な方針についてのお尋ねでございますが、これまで同様、ここ で生きることに喜びと誇りが持てる児童生徒の育成を目指し、その重点として基礎基本の定着、中学 校区単位における郷育会議の推進、心と体の教育の充実、特別支援教育の充実、国際理解教育、情報 教育で地球的視野の育成を設定して施策を進めております。   次に、2点目、いじめや過度な指導についてのお尋ねでございますが、いじめについては全ての 学校で起き得ることという視点に立って、学校や教職員に対し未然防止に向けた全校態勢での計画的、 継続的な取り組みの重要性や、早期発見、即時対応に向けたアンケートを作成し、配付し、その活用 を校長会議、通知等で繰り返し促してきました。また、学校で認知した事案については隠すことなく 報告を求め、問題解消に向け担当嘱託指導主事とともに迅速かつ丁寧な対応を進めています。児童生 徒にはいじめは人間として絶対に許されないこと、いじめを見逃してはいけないことという意識の醸 成を徹底し、保護者へもこれらのいじめ防止にかかわる学校の取り組みについて情報を発信し、理解 と協力を得るよう指導してきました。   次に、過度な指導についてでありますが、中でも体罰については法で禁止されているところであ り、教職員として絶対に行ってはならないという立場で、毎月の校長会を通じて教職員に繰り返し指 導を重ねてきました。   次に、3点目、市生涯学習推進センターの開設を機に、新たな一歩を踏み出す本市生涯教育の充 実を図るために、どのようなスタンスで活動を運営していこうと考えているかとのお尋ねについてで ございますが、生涯学習推進センターは憩い、交流、学び、活力を育む生涯学習の推進を基本理念と して設置された施設であると同時に、隣接する教育情報センターと一体的な利活用を図ることで、さ まざまな機能を連携させた生涯学習ゾーンとして、本市の新たな生涯学習の推進が期待されることか ら、子供や若者、働き盛りの世代、高齢者を含めて市民が気楽に学習活動や交流活動を行うことがで きる親しみのある施設運営を目指しております。また、市民がみずからの向上心に基づく学習活動を 総合的に支援していくとともに、その活動を知識、技能の集積型で終わらせず、その成果を社会に還 元していけるような人材育成や、異世代交流事業などを実施していきたいと考えております。   次に、4点目、市民の健康維持、推進及び市民スポーツの充実向上のため、事業を委託している 3スポーツ団体との連携や経営強化に向けて、どのような行政指導や支援を考えているかとのお尋ね についてでございますが、現在3つの総合型地域スポーツクラブに対してスポーツ事業を委託してお り、市民の健康、体力づくりや生きがいづくりに効果を上げているところであります。本市では平成 23年度より3つのスポーツクラブと連絡協議会を立ち上げ、事業連携や人材交流など効率的かつ効果 的な事業運営に向けた連携を図っているほか、本年5月に本市で開催される全国スポーツクラブ会議 に向けた支援を行っているところであります。   また、健全な経営基盤の確立を目指すため、各種スポーツ事業の委託のほか、健康、運動指導士 等の有資格者を活用した介護予防や健康増進事業等の委託のほか、国や民間団体などの補助制度によ るスポーツ事業について関係機関との連絡調整を図りながら、実施に向けた支援を行っております。 また、村上地区と神林地区のクラブでは体育施設の指定管理を委託しており、施設の有効利用と適切 な管理運営をしていただいておりますが、将来的には他の3地区につきましてもスポーツクラブへ指 定管理を行う予定でありますので、これら指定管理料収入による経営強化が図られるよう、指導、支 援しているところであります。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 大変ありがとうございました。   まず、第1点目の市立保育園の現状と今後ということについてでありますが、それぞれの項目を 追っていけばいいのかもしれませんが、時間の関係もありますので、総括的な質問になろうかと思い ます。よろしくお願いをいたします。   本定例会の議第46号のところに、いわゆる工事請負契約の締結という議案がありまして、そこに 資料4ということで、先ほど市長から答弁のあったこれまでの概要についての話がありましたが、こ の資料4を見ますと、この事業の開始が平成22年4月22日からということでいろいろ具体的な動きが 始まっております。ところが基本設計と、それから荒川統合保育園建設検討委員会の開始の間に約11 カ月間の空白といいますか、もちろん何にもしないということはないのでしょうけれども、この時間 が非常に私はどういうことだったのだろうかなというふうに思うのです。というのは、荒川保育園は 総合計画によりますと、24年度に開設という計画で進んできているわけです。そういったことから見 ると2年間遅れたと。2年間遅れた、そのまず第1番の大きな要因は、この期間にあるのではないか と思いますが、この11カ月間の期間というのは一体どんなことだったのか、福祉課長に伺います。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) これまで資料4の中で経過ということでお示しをさせていただいたとこ ろでございますけれども、その中で当然基本設計、それから建設検討委員会の開催を踏まえまして、 そしてその後プロポーザルという流れになってくるわけでございますが、その間内部でも当然実施設 計に向けた、あるいは建設検討委員会の議論を踏まえた上での内部で作業を進めていたというところ でございます。したがいまして、建設検討委員会、平成23年の8月11日まで4回開催させていただい たわけでございますし、それを受けましてプロポーザルの業務についても引き続き建設検討委員会の 方が委員になっていただきまして、進め方等について協議をさせていただいたということで、この建 設に当たっては作業を進めてきたというところでございます。したがいまして、ちょっと11カ月近く になろうかと思いますけれども、そういうふうな経過を踏まえてきたという経過でございました。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 普通のいわゆる施設の建設でいけば、大体基本計画が7月31日にできていて、 そして翌年の6月の末からやっと検討委員会を立ち上げると。普通だとほとんど間断なくこの事業と いうのは進められていくというふうに考えられるのですが、この期間というのは私は本当にどうだっ たのかなということを、あるいはこの荒川保育園の管理運営が民間委託ということで、いろいろこの 期間問題があったのではないかなというふうに推察をしたものですから、今のような質問をいたしま した。やはりそれなりに大事な事業ですので、ここは何だったんだろうかなと振り返られないような 進め方というのは大事だったのではないかなと。そのことがその後この事業が2度ほど延伸されてい ます。土壌の問題、それから土質の問題ということで。こういったことから考えて2年間も遅れて、 しかも保育園ができました。次の日からもう始めると、この事業の福祉課長が説明した最初の段階で は、大体年内につくって3カ月間はいろいろ訓練とか、いろいろそこになじむようなことをやりなが ら、4月1日から開設をするという余裕があったのですけれども、その余裕すらもない、来年の開設 になるということから見ると、やはりこの辺の進め方というのは非常にわからぬ部分があったもので すからお聞きしました。   議案の関係でいきますと、またここの問題が不明な点があります。議第42号に保育園条例という のがあります。この保育園条例を見ますと、ああやっぱり民営化ありきだったのかなというふうな疑 問を持つわけです。この問題を総合計画で提起されたのは21年、4年目には開設をしますという計画。 そしてそこでは、これ県内でも非常にまれな例ですけれども、民間委託をすると。しかも、規模は、 これも県内では公設の関係でいきますと、まれな200人規模の施設だというようなことから、本来で あればこの保育園条例というのは民間委託をするという、本当に進める中心になる部分を考えたら、 私はもっともっと早くこの問題については改正が必要だったのではないかと。今ようやく民間委託を することのできる条例に変えるという、この今の時期というのは一体どういうところにあるのか聞き たい。今まで何で改正ができないで今なのかということについて伺いたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) この場で指定管理者制度の導入に当たりましては、村上行政改革大綱の 方針のもとで進めてきたわけでございますけれども、その中で条例化に向けまして、それぞれこれま でも議員の皆様方には進め方につきましてスケジュール的なものをお示しをさせていただいたところ でございますけれども、ただ条例の上程につきまして、やはり内部的にも施設の建築のことを踏まえ ながら、同時に進めてきたわけでございますが、その条件等々がようやく提案という形になったもの でありますから、このたび3月定例会に条例改正ということで上程をさせていただいたというところ でございます。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 普通ですと、条例にあってこの範囲だったらできるからこの事業をやります と、あるいはこういう事業を新たにやりたいというときには条例を頭に入れながら、できるだけ早く 条例を改正をして、その事業を進めるというのが今までの一般的な事業の進め方ではなかったかと思 うのです。ところが、事業をやりますと言ってから3年もたって、今になって条例を改正する。これ までは総合計画にあるから民間委託をするのだという言い方だった。私はここ非常に変だなと、条例 でこのことは範囲内だから、こういうこともできるのだからこの事業をやりますというのが普通なの に、総合計画にあるから民間委託をするのだという話の進め方がこれまでだったと思うのです。その 辺市長いかが解釈をしたらいいかお聞かせください。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今課長が答弁したとおりでございますけれども、総合計画にありきであると いうようなことでは決してないわけでございまして、この条例改正に至るまでには議員の皆さんにそ の都度ご説明をいたしながら進めてきたところでございます。そして先ほども申し上げましたが、保 育サービスを維持しながら多様化する保育ニーズに応えたり、あるいは正職率を上げるためにはどう しても指定管理の移行が必要だというような確信のもとに、今回は条例改正を出させていただいたと いうようなことでございますので、滝沢議員の意見も十分に承知はいたしておりますが、そのような 経過のもとに今日に至ったということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 総合計画では24年に開設をするのだという計画で来たのだけれども、結局2 年間延びて26年に開園をするようになったと、このことについて先般総合計画の後期計画について説 明がありました。それを見ますと、26年に開園をするということでこの辺の総合計画が2年も、非常 に目玉となった事業を2年間も延びたということについて、総合計画の計画上、どのように解釈なり あるいは反省をしているのか、総括しているのかということについて伺います。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) これまで当初の計画よりも2年遅れたということでございますけれども、 1つには本市で初めての指定管理者制度の導入というふうなことで、やはり保護者の方あるいは住民 の方の理解が必要だというふうなことから、それにやはり丁寧な説明をさせていただこうというふう なことで、ちょっと1年先送りをさせていただいた経過が実はございます。その中で一つ一つのこと を進めていく中で、やはり計画どおりになかなかちょっと予定つかなかったというのが、今現段階で の思っているところではございますけれども、当然計画が遅れたということは、本当に新しく開設を される、希望されている保護者に対して大変ご迷惑をかけている点もあろうかと思いますが、それら につきましてこれまでも保護者会で説明をさせていただいたわけでございますし、今後も当然建設あ るいは指定管理の議決後に、また保護者のほうには経過等を踏まえながら説明をさせていただきたい というふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) やっぱり2年間延びてしまったということについて、きちんとした総括をさ れていないのではないかと思うのです、今のだと。計画は計画、実際は実際であったら、これは大変 な問題なのです。いろいろ土壌あるいは土質の関係で変更せざるを得なかった。基本設計のところで そういった点についてもっと配慮があれば、いわゆるスタートの時点で配慮があれば、こういったこ とについては延長しなくてもいい条件もまたあったわけ。いわゆる後期計画との関係を政策推進課長 にお伺いします。   先般の説明だと、保育園の問題では26年に開設をして、その後はいわゆる予算の上でいくと、あ とはもうゼロ、ゼロ、ゼロと、こうなっているのです。つくればいいというものではないと思うので す。特に民間委託というのはここで、最初の計画はですよ、何年間か検証をして、その結果を次の施 設建設のとき生かすのだということになると、特に私は一番最初言えばよかったのですけれども、保 育園のいわゆる園舎をつくる、このことについては200人規模入れるということでの問題はあります けれども、新しくするということについては問題はない。問題は、管理運営のところに私は民間委託 というのは保育園についてはなじまないというふうな気持ちを持っておるものですから、そのように 今までも言ってきたのですが、そういったことから考えると、荒川保育園が建設されたとしても、そ の実施あるいは検証、検討いわゆるソフト面での、それが必要だと思うのです。また必要なのだとい うふうに前期計画では話されてきた。予算的にその検証することすらも予算化されていないという点 はどういうふうに解釈したらいいのですか。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(斎藤甲三君) 今荒川統合保育園の2年間延びて、後期計画の中に新たに出てきた ということは、いろいろ200人規模という問題と、それから新しく保育園に指定管理者制度を導入す ると、この問題について十分承知がされてなかった経緯があったということは、ご指摘をいただいて いるとおりであります。後期計画におきましては、26年の開設ということで当然ながら載せてあるわ けでありますが、その後につきましては整備検討委員会の中での提言もございますように、今後保育 園の施設整備については検討をしていくけれども、まだ今の時点としては今後どうするかというとこ ろがまだはっきり方向性が出ていないという時点で、荒川統合保育園のみしか計画の中には搭載され ていないというようなことでありますので、今後他の保育園についてどうあるべきかということは、 当然ながら所管のほうで十分検討はされるものと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) というのは、保育園運営経費ということでは、いわゆる運営経費ですから、 そこに荒川保育園の運営費、指定管理料、それは約1億5,000万ずつ上がっていると。だけれども、 そのほかに今のような検証をしていくということについてのやっぱり予算化されていないと、そのこ とができにくいのではないかと。また、しなくてもいいと、そんなことはないと思うのだけれども。 そんなふうにうかがわれるものですから、やはりこれまでの流れがきちんと後期計画に載っているの かなというふうに思ったのですが、余り載っていないのでお伺いをしたわけです。ですから、来年度 建設が完了しても、その後に大きな問題が残るのですよと、特にそのことは約束してこれまで来たわ けですから、そういう点については十分な検討を今後ともお願いをしたいと思います。   もう一つは、市長の施政方針あるいは総合計画、後期計画のところに定住の里づくりというのが あります。これは大変大事なことなのですけれども、定住というのをどのように考えたらいいのか。 私は1つはよそへ出て行かないということ。今住んでいる人がよそへ行かないということと一緒に、 よその人が村上市に入ってくることも期待しながら、この定住という言葉があるのだろうと思うので すけれども、その辺市長どういうふうに、定住ということに限ってお伺いしたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 定住の定義ですけれども、今滝沢議員がおっしやるとおりだと思っておりま す。まず、私ども定住をしていただくということは、おっしゃったように今ここに住んでいる人たち がこっから離れたくない、ここにずっと生涯住んでいたいというのが定住の1つでしょうし、よそか らこの地が好きだからここにずっと住みたい、最後までいたいというのも定住の一つだろうと思って おります。それを果たすには、やはり自分たちが住んでいるまち、自分たちが住んでいる地域、自分 たちが住んでいる集落をまず好きになってもらわなければならない。1番は私はそこだと思っており ます。そうすることによって、その地から離れたくない、この地が一番いい地なのだというような意 識が生まれてくるものだと考えておりますし、またそういうような心が醸成されることによって、市 内外にそういうような気持ちが伝わっていって、村上に住んでみたい、あるいはどこどこに住んでみ たいというような気持ちが生まれてくるものだなと、そういうようなことで一つにはやはり私いつも 使っているのですけれども、愛郷無限というような精神を醸成していくことが何よりも一番大切なの ではないかなと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 定住の里づくりというのは子育てに非常にかかわりがあるものですから、私 は今のようなお伺いをしました。今例えば税金が安いとかあるいは子育ての施設とか対応がいいから というようなことで、その逆もありますけれども、その土地に定住をするあるいは引っ越す、入って くる、いろいろなことが割合昔ほど他とのかかわりなしに考えられる世代が非常にふえているもので すから、子育てということについては本当に、やっぱり定住の里づくりでも大きなポイントになるの だろうというふうなことで、ぜひ定住の里づくりの面からも保育園の運営あるいは経営については、 今後ともお考えをいただきたいというふうに思っております。ぜひお願いをしたいと思います。   先ほど荒川保育園は定員が200名という、県内でもまれな公設民営の保育園をつくるという計画 で、その運営についてまだまだ確たる、あと1年しか開設までないのですけれども、民間委託をする 確たる動きにまでなっていないように先ほどの答弁で伺ったのですが、その辺については十分これも 配慮して検討していただきたい。恐らく指定管理の選定委員会が持たれると思うのですけれども、ぜ ひ十分な保育園の運営について、子供たちに本当に実のある保育をすることができるようなことを考 えられる委員を選んでいただきたいというふうに思っております。   200人規模のということになりますと、今度は教育問題に移りますけれども、村上市内の小学校、 中学校で200人以下の学校というのは〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕小学校20カ校ありま すけれども、そのうちの14カ校、中学校では8カ校のうち4カ校、全体で28カ校のうち18カ校になり ます、約6割ぐらい200人を切っている現状があります。   こういったことから見て一番問題になる、またこれまで問題になってきたのは学校統廃合という ことが問題になると思います。前の工藤教育長はこの問題に対して、児童数が減ったから統廃合とい うことについては考えないと、そういうことについては教育委員会としては検討していませんという ことでしたけれども、前の村上市、それから新しい村上市になって、私の経験ですと、教育委員長が フルに説明員として議場に入られたのは恐らく初めてなのだろうと思います。大変ご苦労をおかけす るというふうに思いますけれども、児童生徒数の減少を理由とした学校統廃合は行わないということ は、教育委員会として確認されている事項を教育長が話ししたのだと思いますが、そのとおりでいい ですか。 〇議長(板垣一徳君) 教育委員会委員長。 〇教育委員会委員長(鈴木信雄君) 新村上市がスタートしてからまる5年になりますけれども、教 育委員会でまたは教育委員の協議会等で、学校統合については話し合いをしたことは一度もありませ ん。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) これは深く追求しません。   もう一つ、教職員の多忙化、多忙化について教育委員会としていろいろ検討してきたようであり ますが、教職員の多忙化というのは意識の問題であって、私はそういうことは感じたことはありませ んという答弁を私にされました。教職員の多忙化について教育委員会ではどんな検討をこれまでされ てこられましたか。 〇議長(板垣一徳君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(板垣 圭君) 先生方の多忙化の改正につきましては、事あるごとに校長会議等で 多忙化感の解消、いわゆる多時間残って仕事をするようなことのないように、1人だけが残るような ことのないように、もしくは会議も手短に要点のみというようなことでお話をしながら、各学校おの おのの独自の多忙化感の解消に向けて努めていくようにということで、校長会議等で指導はしており ます。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 多忙化の問題は、多忙化というのはこれ組織から来る問題が非常に大きいの です。それと多忙感というのがあります。これは私は、前の教育長の言われた、私は感じないとか感 じるという感覚の問題、この辺非常に混同されて受けとめていたのかなというふうに、後でもう一回 聞こうかなと思ったら、いらっしゃらないので聞くことができませんでしたので、今教育委員会とし てはそういう組織的な関係から、この問題は捉えていただきたいということを再度申し上げて、この 問題についてはとどめます。   市長の施政方針とか総合計画、後期計画にいわゆる学童保育の延長というのがありました。これ まで3年のところを今度は6年まで延ばすと〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕大変私は大事 なことで、すばらしい計画だというふうに私は評価します。   しかし、学校とのかかわり、施設の面です。施設の面で例えば旧村上市で南小学校の学童保育所 が収容し切れないということで、校舎の中にプレイルームを使って南小クラブというのを立ち上げた のです。いわゆる人数がふえると施設に入り切れなくなって、ほかのいろんな方法を考えなければな らないということが起きます。そのときに手っ取り早いのは学校を使えばいいではないかという、前 の村上市の例から想定するとそういうことがあります。この学童保育の年限延長にかかわってはそう いう事態が起こらないと想定をして、総合計画のところに載せたのかどうか、その点をまずお伺いし ます。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 学童保育、3年生から6年生まで延長したというのは、非常に保護者の方々 から多くの要望をいただいた結果、これはどうしても早期に解決しなければならない問題であるとい うふうに捉えて手がけたわけでございます。おっしゃったように、学校空き教室を利用させていただ いて学童保育をそこでしていただくというようなことはできないかというのを含めまして、学校側と 検討をさせていただいたりしております。その結果として、全ての学童保育所において新年度から可 能なような施設管理もできるというようなことでございまして、詳細については新しいところを、ち ょっと建て増ししなければならないようなところもありますし、また今まで物置に使っていたような ところをちょっと改造すれば収容できるというようなところもありますので、詳細についてはどのよ うなところがネックになったのか、それをどうやって解消したかについては担当課長から答弁をいた させます。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 恐らくいろいろな関係でいわゆる教育委員会にかぶさってくるところは大き いのではないかと思うのです。しかも、そのことは教育委員会と福祉課とのかかわりの中でいろいろ 出てくる部分が恐らく多いのではないかと想定されますので、ぜひ学校管理がやっぱり教育委員会と しては最優先だろうというふうに思いますので、うまく調整をしながら6年生までの年限延長がス ムーズに、しかも保護者の皆さん方にとって本当に喜ばれるような方法になるようにいろいろ検討を お願いをしたいというふうに思います。   まだ幾つかの大きな問題を残しながら、もう時間が来てしまいました。特に教育委員会の関係で は生涯教育の関係、生涯スポーツとのかかわり、そういったことについてお聞きしたかったのですが、 時間がありませんので、次の機会にお伺いしたいということでお許しをいただきたいと思います。   最後に、今月末で勇退が予定されております財政課長の佐藤昭一様、政策推進課長の斎藤課長さ ん、それから選挙管理委員会、監査事務局長の加藤局長、荒川支所長の平野支所長、それから朝日支 所長の増子支所長、それぞれの皆様方にとっては本当にこれまで、前のときと同じように、しっかり と村上市を見とっていただきたいと、お礼を兼ねまして私の〔質問時間終了のブザーあり〕一般質問 を終わります。(拍手) 〇議長(板垣一徳君) これで滝沢武司君の一般質問を終わります。   午前11時10分まで休憩をいたします。           午前10時55分  休 憩                                                        午前11時10分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、10番、竹内喜代嗣君の一般質問を許します。   竹内喜代嗣君。           〔10番 竹内喜代嗣君登壇〕 〇10番(竹内喜代嗣君) それでは、通告いたしました5項目について一般質問を申し上げます。   1点目、柏崎刈羽原発の再稼働問題についてでございます。総出力は世界最大であり、中越沖地 震で多くの被害を受けた柏崎刈羽原発の再稼働には大きな不安があります。反対表明を行う考えはあ りませんか。   2つ目、1月9日に東電と村上市が締結した安全協定は、柏崎刈羽原発の安全性に対して発言力 を高め、福島第一原発事故後に広がる住民不安を軽減するねらいがあるとされています。協定書は平 常時から28市町村と東電が情報交換する連絡会の設置、同原発に異常があり、県や立地自治体が立入 調査する場合、原則30キロ圏内の市町村による現地確認と意見交換を行う、風評被害で営業上の損害 が生じたときの補償などを盛り込んだ、現地確認は30キロ圏外の市町村も希望があれば一緒に実施で きるとあります。市長の見解はいかがでしょうか。   3つ目、シイタケ原木を福島から購入していた農家が、原木高騰と原木の品質低下で困っていま す。購入費高騰分の半額を国が補償する、半額は東電に請求することができるということですが、市 は把握していますか。農家への情報提供も含め、支援の考えはございますでしょうか、お伺いをいた します。   大きな項目の2つ目、防災対策についてでございます。1点目、国債乱発でのむだな公共事業実 施には反対をいたします。しかし、住民に身近な防災対策の公共事業は積極的に行うべきだと考えま す。国は25年度予算で防災安全交付金として防災関連の公共事業を考えています。校舎の耐震化、津 波、水害対策の河川堤防整備等の実施を国、県に事業要望をする考えはありませんか。   2つ目、石川、百川、笛吹川の改修促進協議会を再開しようという地元合意があります。従前の ように市長も先頭に立っていただきたいという地元の皆さんの熱い、熱い要望がございますが、市長 のお考えを、そして決意を伺いたいと思います。   3つ目、1月に国土交通省から道路、橋梁等の安全点検通達が出されました。市の対応はどうな っているのでありましょうか。   4つ目、市が設置した農業用の排水機場は特に海に近い場所になると思いますが、津波対策が考 慮されていません。国や県に事業化を要望する考えはありませんか。   大きな項目の3つ目でございます。元気交付金の活用についてであります。1点目、防災関連予 算が具体的には校舎の耐震化などですが、これは校舎の耐震化等というふうに解釈すべきだと考えま すが、これらが24年度補正で、国の補正でありますが、組めれば、村上市の25年度当初予算に余裕が 生まれるのではありませんか。これは24年度国の補正にあわせて村上市が24年度で補正予算を組めれ ばということでございますが、前倒し発注ということでございます。前倒しでの予算の組み替えとい うことになりますでしょうか。   2つ目、上水道会計の料金の統合をにらんで、これは段階的な料金統合をするのだというような 説明を受けていますが、市民の負担増を軽減するために一般会計からの繰り入れを考えるべきだと考 えますが、お考えはありませんか。このことは、公営企業法等に照らしても合法的な措置であります。 お考えを伺いたいと思います。   3つ目、元気交付金の活用の3つ目でございます。特別養護老人ホームの増設等も前倒しで計画 する考えはありませんかということであります。   大きな項目の4つ目、農用地の課税についてであります。本年度は、24年は評価替えの年という ことで、評価替えをしている最中だということでありますが、当たり前のことをお聞きしたいと思い ます。農用地への宅地並み課税は違法だと考えます。市内の農業用施設用地は全て農地比率評価とし て引き下げるお考えを伺いたいということであります。   5つ目、荒川統合保育園の指定管理委託の延期、再考を考えていただきたいということでありま す。12月議会の論戦で明らかになりました不安材料をそのままにして、民営化することには問題があ るのではないですか、市長のお考えを伺います。   以上、積極的なご答弁をお願いいたします。一旦降壇して関連質問を行います。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、竹内議員の5項目のご質問について順次お答えいたします。   最初に、1項目め、柏崎刈羽原発の再稼働問題についての1点目、再稼働に反対表明を行う考え はないかとのお尋ねについてでございますが、原発の再稼働については原発立地自治体である新潟県、 柏崎市、刈羽村の政策的な方針や、原子炉建屋など重要施設の下にある断層の評価結果を踏まえた安 全性の確保などが明確になっていない現状から、安易にお答えすることはできかねますので、回答は 控えさせていただきます。   次、2点目、東京電力株式会社と村上市が締結した安全協定についての見解はとのお尋ねについ てでございますが、これまでは平成24年2月9日に締結した通報連絡に関する協定書により、異常時 に東京電力株式会社から各市町村へファクス等で通報連絡が入るというものでありました。しかし、 ことし1月9日に原発立地自治体以外の県内28市町村と東京電力株式会社との間で、東京電力株式会 社、柏崎刈羽原子力発電所に係る住民の安全確保に関する協定書と、同協定の運用要綱を締結いたし ました。この協定では、通報連絡だけではなく、東京電力株式会社と市町村による連絡会の設置や、 原則30キロメートル圏内の市町村は原発に異常が発生した旨の通報を受けて、立地自治体が調査を実 施する場合に、現地確認と意見交換ができる条文が加えられ、相互の連携を容易に図れる内容になり、 立地市町村を除く県内28市町村が一体となって協定を締結した意義は大きく、東京電力株式会社に対 し、強い立場で物が言える状況になったものと考えております。   次に、3点目、福島原発事故によるシイタケほだ木の購入補償制度についてのお尋ねについてで ございますが、この補償制度は平成24年8月から運用されていることを確認しております。国補助金 事業については、新潟県が受付窓口となり、申請者は森林組合や生産組合等の団体に限られており、 本市における対象事業者は現時点でありません。また、東京電力株式会社の賠償制度は、会社が直接 受け付けを行っており、個人の生産者でも賠償請求が可能です。本市においてこれらの制度の照会を 受け付けた事例は現在のところありませんが、今後はシイタケ、ナメコ等特用林産物生産事業者に対 し、情報提供等を行っていきたいと考えております。   次に、2項目め、防災対策についての1点目、校舎の耐震化、津波、水害対策の河川堤防整備等 の実施を国、県に要望する考えはないかとのお尋ねについてでございますが、まず校舎の耐震化につ いては、本市では新潟県公立学校施設整備促進期成会を通じ、全国公立学校施設整備期成会からの要 望として、耐震化事業に係る国庫補助の充実等を要望しております。河川等の要望につきましては、 毎年村上市河川整備促進協議会総会を開催し、協議会として要望書を提出させていただいているとこ ろであります。   次、2点目、石川、百川、笛吹川の改修促進協議会を再開し、先頭に立ってもらいたいと考える が、市長の決意を伺いたいとのお尋ねについてでございますが、合併前にはそれぞれの地区ごとに河 川改修促進協議会等があったわけでありますが、合併を機に村上市河川整備促進協議会として一本化 を図ったものであります。そして一つに集約することにより、より強力に河川等の改修促進を働きか けるべく、私自身が協議会長を努めているところであります。   次に、3点目、道路、橋梁等の安全点検通達に対する市の対応はとのお尋ねについてでございま すが、既に市道橋につきましては、平成21年度から社会資本整備総合交付金橋梁長寿命化修繕計画に よる点検を実施し、本年度で点検は終了する予定となっております。今後は橋梁長寿命化修繕計画に より計画的に修繕等を実施していく予定としております。また、道路の点検につきましては、現在道 路パトロールや住民の情報等により対応しているところですが、笹子トンネル事故を踏まえ、国では インフラの老朽化対策として、総点検を支援していくとしていますので、橋梁以外の県、市町村道に つきましても今後は道路ストック点検に対する支援が行われるものと考えております。本市としても 取り組めるものについては積極的に取り組んでまいりたいと考えております。   次に、4点目、市が設置した農業用排水機場は津波対策が考慮されていない。国や県に事業化を 要望する考えはないかとのお尋ねについてでございますが、近年大規模な地震が頻発しており、今後 も多くの災害の発生が危惧されています。東日本大震災でも排水機場などの農業水利施設が被災した ことにより、地域住民の生命、財産等にも甚大な被害が発生しております。このような中、国の地震 による損壊の恐れがある農業用水利施設の改修、整備等を重点的に推進するという方針により、早急 に耐震性を把握し、必要な整備を実施するために、平成25年度に市内6カ所の排水機場を含む点検調 査を県で行います。その結果をもとに、地震災害の未然防止を図る対策を優先して検討してまいりま す。   次に、3項目め、元気交付金の活用による関連予算についての1点目、平成25年度当初予算計上 の校舎の耐震化事業を24年度補正で組めないかとのお尋ねについてでございますが、この件につきま しては国、県と協議しながら、前倒しが可能かどうか、現在調査をいたしている段階であります。   次、2点目、上水道事業統合をにらみ、市民の負担増を軽減するために一般会計からの繰り入れ を考えるべきではないかとのお尋ねについてでございますが、簡易水道事業では上水道事業との統合 に向けて蒲萄地区、北中、大毎、大沢地区の二つの簡易水道で統合事業を進めております。簡易水道 事業は、小規模、中山間地域などの設置特性から給水人口が少なく、給水収入だけでは賄えない状況 であります。このことから事業の実施については国庫補助金の利用、また有利な起債であります簡易 水道事業債及び辺地債等の利用を図りながら事業を実施しております。今後も同様な財源で事業を進 めていく予定であります。また、統合事業が完了しますと、上水道事業の区域が拡大されますが、そ れにより上水道事業の経営が圧迫されることはないものと考えているところであり、今後も老朽施設 の更新や各施設の統廃合を効率的、計画的に進め、支出の抑制を図りながら安定した公営企業の経営 に努めてまいりたいと考えております。   次に、3点目、特別養護老人ホーム増設を前倒しで計画する考えはないかとのお尋ねについてで ございますが、施設整備につきましては第5期介護保険事業計画策定のときにもご説明しております とおり、介護保険料への影響等を考慮しながら必要な施設整備を計画していくこととしております。 したがいまして、介護保険事業計画の実施期間より前倒しで整備する考えはありません。   次、4項目め、農用地課税について、市内の農業用施設用地は全て農地比率評価とし、引き下げ を図る考えはないかとのお尋ねについてでございますが、現在農用地区域内にある農業用に供する土 地の評価については、地方税法で定められた固定資産評価基準に基づいた評価方法に従って行ってお り、農業用施設の用に供する宅地の評価額につきましては、近傍の農地の価格に造成費に相当する額 を加算したもので評価しております。固定資産評価基準は、固定資産の評価の適正化と均衡化を確保 するために定められたものであり、今後も固定資産評価基準に基づいて適正な評価に努めてまいりた いと考えております。   次に、5項目め、(仮称)荒川統合保育園の指定管理委託の延期、再考について、さきの12月定 例会で議論されたように、民営化によって利益ばかりが追求され、保育がおろそかになってしまうの ではないかとのお尋ねについてでございますが、指定管理の際に保育に関する細かな取り決めや監査 など、一定の市の関与についての協定を取り交わすことから、必要とする保育が担保されるため、不 安を招くことは至らないものと判断しております。さらには、一時預かり事業の実施や延長保育の拡 大、休日保育や病児、病後児保育等をはじめ、質が高く、継続的、安定的な保育サービスを提供しな がら、保育の充実を図っていくことが最も重要なことでありますので、議会並びに市民の皆様に対し ても、平成25年4月以降に指定管理者の公募を行う予定であると説明し、平成26年4月1日開園予定 で進めておりますので、指定管理を延期、再考することは考えておりません。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) それでは、質問を続行させていただきます。   最初に、柏崎刈羽原発の再稼働問題でございます。お聞きしたいのは、昨年の1月に政府が3.11 福島の原発事故の直後に、使用済み核燃料がメルトダウンする可能性があり、最悪のシナリオを準備 していたということで報道されました。最悪のシナリオというのは村上市に伝えられていたのでしょ うか。危機管理は総務課でしょうか、お願いします。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(大滝和春君) それらに関する情報については、随時県のほうからデータ等頂戴してお ります。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 最悪のシナリオというのは、あのときに核燃料プールの冷却水が完全にな くなればメルトダウンを引き起こして大量の放射能が拡散すると、半径250キロ圏内の住民に退去命 令を出すという内容だったというのが、1月の記者会見での国の発表でありました。この250キロ メートルということですと、村上市全域がカバーされると思いますが、承知していますか。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(大滝和春君) それらにつきましても、私ども県全体で研究会というふうなことで、そ れらについても、また具体的な柏崎の原発についての協議等を行っているところであります。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 事故を起こした福島の原発と同様に、柏崎刈羽の原発に大量の使用済み核 燃料が貯蔵されていること、そして再稼働すれば2年とか数年で満杯になる。そしてまたそれをどこ に持っていくのかさえ、青森の再処理工場はとまったままでありますから、これ以上の引き受けはし ないということを県知事が表明していますから、持っていく先もないわけでありますが、このことは 承知していますでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(大滝和春君) それらについては、概略については私どものほうに来ておりますけれど も、細部の部分につきましては立地市町村と30キロ以内の市町村の中で詳しいものについては審議を されているというふうに聞いております。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) ですから、こうした大量の使用済みの核燃料が貯蔵されている柏崎刈羽の 原発で、直下型の地震が起きて大きな津波が発生するような事態があれば、千年に一度というような 地震と津波があれば、中越地震でも被害を受けている柏崎刈羽原発には大きな危険性がある。特に燃 料プールに浸っているだけの核廃棄物がメルトダウンに一気に暴走するような危険性もある。万が一 は許されないわけであります。こうした懸念が払拭されるまで再稼働反対という考えを表明するご意 思を市長にもう一度伺いたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 柏崎刈羽の原発再稼働問題については、十分に関係市町村あるいは国、東京 電力株式会社と意見交換をしているはずでございますし、また調査研究もしているはずでございます。 私どもから稼働をするべきとかあるいは廃止をすべきというようなことは差し控えさせていただきた いと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 次に、防災対策で確認をしながらお聞きをしたいと思います。   河川の改修については一本化した対策会議で要望していくということでありますが、ご存じのよ うに、石川、百川、笛吹川のこの地域は海抜が非常に低くて、そしてまた圃場整備の結果、山の水が 短時間に一気に流れ込むということで、従来の排水量では河川改修なしでは数十年に一度の水害に持 ちこたえられないということで、地元住民は改修を切望しているわけでありますが、これらのことに ついての市長の見解を求めます。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) お説のとおりでございます。石川、百川、笛吹川等については順次改修を行 っているわけでございまして、今県議会、議会中でございますが、予算を見ますと、石川の改修に5 億円程度の予算もついているというようなことを拝見いたしておりますので、順次改修に向かって事 業が進捗しているということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 防災対策でもう一点お聞きをしたいと思います。   結論として24年度補正として、25年度予定している事業について前倒し事業化できるのではない かという結論なのですが、公立学校施設の耐震化、老朽化対策等の推進、平成24年度補正予算1,884 億円、学校施設は子供の学習、生活の場であるとともに、非常災害時には地域住民の応急避難場所と もなることから、その安全性の確保は極めて重要、これは補正予算の説明のときの文だそうでありま すが、前倒しで発注することも可能ではありませんか。これは財政課長に聞いたほうがいいのかな、 政策、どちらでしょう。 〇議長(板垣一徳君) 財政課長。 〇財政課長(佐藤昭一君) 今ほど議員のご指摘ございました学校、今回25年度では村上小学校の耐 震補強が計上されてございますが、先般内示を受けまして24年度で前倒しする予定でおります。それ らの補正につきましては、最終日に計上する予定でおります。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 宅地並み課税について幾つかの、これは定められたことでございますので、 確認をしたいと思いますが、農地法による軽微な用途変更の解釈でございます。農業者がみずからの 土地に作業場あるいは畜舎等を建設するときは、当然宅地転用が必要になります。しかし、農業振興 地域のままということになりますでしょうか、これは間違いありませんか。農業委員会の事務局長が いいのかな、お願いします。 〇議長(板垣一徳君) 農業委員会事務局長。 〇農業委員会事務局長(遠山昭一君) 農地法の200平方メートル未満の農業用施設建設につきまし ては、届け出ということで、地目はそのままでございます。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) もう一つ伺います。   合併前の各農業委員会でも同様に軽微な用途変更では農振除外はないということで指導していた のでありましょうか、確認をしたいと思います。局長、お願いします。 〇議長(板垣一徳君) 農業委員会事務局長。 〇農業委員会事務局長(遠山昭一君) 合併前でございますので、私朝日地区でございましたけれど も、そのように扱っております。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) それでは、続きまして、(仮称)荒川統合保育園の民営化の問題でござい ます。   12月の議会の論戦でもお聞きをしたのですが、もう一度確認をしたいと思います。お考えを伺い たいと思います。1つ目は、保育園で働く労働者、保育士の賃金保障を協定書契約に盛り込む必要が あると考えますが、市長のお考えはいかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当然それ相当の待遇を要求をしてまいりたいと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 保育園の2つ目でございます。   地産地消の考えから食材についても協定書契約に入れるべきだと考えますが、ご見解を伺いたい と思います。市長、お願いします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 地産地消はもちろんでございますし、また保育士につきましても市内在住の 方々を採用をするというようなことで協議を進めてまいりたいと考えております。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 順番が少し変わりましたけれども、元気交付金の活用について再質問した いと思います。   最初に、元気臨時交付金1.4兆円、12年度補正は新年度予算の財源を生むものになるのではない でしょうか。財政課長、お願いします。 〇議長(板垣一徳君) 財政課長。 〇財政課長(佐藤昭一君) この元気交付金の詳細については、まだ私ども県のほうからいただいて おりませんので、はっきりしたことは申せませんが、使えるものがある場合は積極的に使いたいとい うふうには考えております。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) ちょうど元気交付金を先行して補正予算化したのが、お隣の富山県の滑川 市でございまして、3月補正の内容も公表しているわけであります。それに倣って少しお聞きをした いと思います。   土地改良対策事業にも元気交付金が活用できるのではないでしょうか。これは別な予算枠だった でしょうか。財政課長、お願いします。 〇議長(板垣一徳君) 財政課長。 〇財政課長(佐藤昭一君) 私どものほうで今事業を計画している中に、その品目は入ってございま せん。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 学校の空調設備改修にも使うことが可能だということで滑川では組んでい るようでありますが、そのようなことが可能ではないでしょうか。財政課長、いかがでしょう。 〇議長(板垣一徳君) 財政課長。 〇財政課長(佐藤昭一君) 可能なものはさまざまなメニューは考えられておりますが、当市の場合、 非常に元気交付金より有利な地方債が幾つかございますので、どちらが有利かということで判断をさ せていただきたいというふうに今後は考えております。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) それでは、一般会計からの水道料金、上水道会計への繰り入れの件でちょ っと質疑をお願いしたいと思います。   水道局長にお聞きしますが、段階的に料金を統一していくということでございますが、スケジ ュールについてお聞きしたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 水道局長。 〇水道局長(太田 薫君) さき12月の議会で議員の皆さんにはご説明させていただきました。スケ ジュールについてですが、この9月に条例の改正につきましてご提案させていただきます。その後に つきましては、秋に区長会議が行われますので、その席におきまして十分なご説明をさせていただき ます。その後一般市民の方については、お知らせ版等で各詳細にお伝えしたいと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 上水道会計についてお聞きしたいと思います。   スケジュールは9月ということでお話がありましたが、現在今年度の予算でも、それから来年度 も含めまして投資的な経費、つまり経費の増大がかなり見込まれると思うのです。配管の布設替え、 それから浄水場の設備の更新、これらが大規模な投資が行われるかと思いますが、局長、ご説明をお 願いします。 〇議長(板垣一徳君) 水道局長。 〇水道局長(太田 薫君) 今上水道事業においては、まず荒川3次計画、これにつきましては平成 21年度から28年度まで計画されております。また、村上4次計画においては平成13年度から27年度ま での間、今事業を予定しております。その最終年度が27年、28年度と迫っておりますので、今最も建 設改良事業費がかさむ時期でございます。それ以降、29年度以降につきましては、簡単に言えば上水 道事業については維持管理期を迎えますので、留保資金への積み立て等期待できるかなと思ってござ います。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 29年度には大体設備の平準化が終わって、本当の統一というふうなことが 可能かなというふうにお聞きをしました。   それでこれらの投資は全ていわゆる借金をして実施をしていくと考えるのですが、当然経費がか さむわけでありますから、給水原価のほうに影響すると考えますが、いかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 水道局長。 〇水道局長(太田 薫君) 当然のことながら、今議員言われたとおりでございまして、給水原価の ほうに反映されます。また、当然のことながら簡易水道と上水道事業につきましては、それぞれ給水 原価あるいはまた供給単価違ってございます。まず、ちなみに上水道事業、これ平成23年度実績ベー スでございます。給水原価につきましては127円、立方当たりです。また、供給単価につきましては1 39.85円。ですので、差額13円ほどが利益として計上できると思います。また、簡易水道事業につき まして、これも平成23年度実績ベースでお話させていただきます。簡水につきましては、給水原価が 334.16円、また供給単価が193.13円でありまして、やはりなかなか供給単価がまず低いなということ でございます。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 給水原価、供給単価ともきちんとはっきりしているわけでありますが、料 金統合がされていないわけでありますから、旧料金で平均的な原価よりも高いところ、要するに赤字 といいますか、赤字になっているところ、黒字になっているところ、このまま料金が地域ごとに別に なっていた場合、どんな推移をするのでしょうか。現在も含めて教えていただけませんでしょうか。 水道局長、お願いします。 〇議長(板垣一徳君) 水道局長。 〇水道局長(太田 薫君) 今のお話ですと、多分上水道事業会計については一本でございます。ま た、簡水事業についても一本でございます。それぞれ各地区において簡易水道事業、それぞれ単価は データでは出るのでしょうけれども、その結果を今ほどご説明させていただいたものですから、細か いデータの資料等につきましては、今手持ちいたしておりません。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 資料がないからわからないということでありますが、しかしながら当然投 資経費が増大しているわけでありますから、従来水道料金を安く設定できたところも、投資経費がか さんでいれば、当然見直さなければならないことが生じてくるかと思います。そこで現在の経済状況 はニュースではアベノミクスで何かすごく景気がよくなっているような報道がされていますが、村上 市内の皆さんの声を聞きますと、そんなことはなくて、これから年金が減らされるとか、灯油代が値 上がりしたり、これから大変だという声しか聞かれません。大体来年3月には消費税の8%への増税 があるわけであります。当然それは水道料金に対する消費税の上乗せという形で、市民にとっては負 担増になるわけであります。   料金統合のことについて料金がどうなるのかということで明言がありませんけれども、私は水道 料金問題をずっと神林時代から取り上げてきたわけでありますが、10年ほど前でしょうか、アンケー トをやりましたときに、旧村上市内でも同じようなアンケートをやっていますが、水道料金について 切実な訴えがありました。状況は今も変わらないと思います。飲み水というのは幾ら倹約しようと思 ってもできない。だから水道料金だけは値上げしないでくれ、こういうこれは〔質問終了時間10分前 の予告ブザーあり〕ひとり暮らしの方でしたが、そういう訴えございました。非常に胸を打たれまし て、これは江戸時代の昔から、いわゆる水を治めるものは国を治めるということで、まず良質な水を 地域住民に提供していくということが市政にとっての一番肝要な課題だと考えます。ですから、市長 にお伺いしたいのは、9月に改定をされるそうでありますが、一般会計からの繰り入れで29年度まで 段階的に調整をしていくことになるかとは思いますが、こうした市民の切実な声に応えて、低いとこ ろにあわせての改定となるように、一般会計からの繰り入れを考えるべきだと考えますが、お考えを 伺いたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ご案内のように上水道会計につきましては、料金を値上げするということで はなくて、平準化をこれからしていかなければならないと考えております。それまでの間、低いとこ ろにあわせて、その差額を一般会計から繰り出しなさいというようなご意見みたいですけれども、一 般会計がそれほど潤沢にあるわけではございませんし、その点も考慮しながら、いま一度精査をして みたいなと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 財政が大変なのは私も今勉強させていただいてよく存じております。一般 会計から投資的経費に対して、設備更新等に対して繰り入れをするというのは違法なことではなくて、 可能なことでございます。まず、可能だということで、今市長の答弁でも研究していきたいというふ うに聞こえたのでありますが、そういうふうに解釈してよろしいのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 一般会計から繰り入れをするということを前提に精査あるいは検討していく ということではございませんので、誤解のないようにしていただきたいと思っております。そうした 場合に一般会計がどのような財政状況に陥るかというようなことも加えて、私どもは検討をしてみる ということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) この問題で、つまり上水道事業の、市町村合併で料金格差が生まれている ような状態がありまして、料金格差を解消していくときに、料金統合をしていくときに3回に分けて 料金統合をしていったということで、これは福島県の伊達市で行われたということで、その審議に携 わっていた市会議員の方に直接お聞きをしたわけでありますが、一般会計から建設改良のそうした財 源として繰り入れをして、最低限度の水道料金の値上げに抑えたということをお聞きしております。   それで財政の見通しについて残った時間でお聞きをしたいと思いますが、私は今交付税の一本算 入を目指して対策として積み上げるということで基金を積み上げていますけれども、このことで市長 にお伺いをしたいと考えております。   5年後、6年後、私は基本的に反対でありますが、道州制を目指しています。そしてその道州制 が何かと申しますと、要するに廃県置藩、もうその州で独立の財政でやっていくと。そこからの税金 でそこで賄うということで〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕当然その州にある地方自治体も 大幅な改変が行われると。さらなる大統合が、住民本意ではないと私は考えますが、そのことも含め て構想されているというふうに理解をしています。今国会で多数の議席を占める自民党も民主党も、 そしてまた維新の会も全て、あるいはちょっと名前が言えませんけれども、幾つかの小さい政党もそ の方向で、道州制ということを口々に叫んでいるわけであります。財政基盤、税収の少ないこういう 新潟県県北のような地域でそういった制度が行われれば、財政的には成り立たないので、当然またし ても大合併という方向に進むかと思います。   最後にお答え願って、つまり私が言いたいのは地方交付税の一本化にあわせて、またしても自治 体のそういう考え方についての大変更が行われるのではないかなと考えています。市長の見通しをお 伺いしたいと思います。リーダーの見通しが曖昧であれば、施策も間違ってしまうわけであります。 最後にそのことをお聞きしたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 道州制に関しましては、新潟県におきましては新潟県知事と新潟市長が話し しているわけでございまして、我々に一回もそういうような話をしてもらったこともございませんし、 将来的に私は道州制は成り立たない、しないと思います。 〇10番(竹内喜代嗣君) 明確なお答えありがとうございました。道州制には反対をして、そういっ た流れ、政党の考え方には……。 〇市長(大滝平正君) 反対ではなくて、しないと思います。 〇10番(竹内喜代嗣君) ちょっと見解の違いで、議長、意見違ってしまったので、意見述べて終わ ります。   道州制に進むというのは政権公約でみんな掲げていましたので、市長はしないと思いますとおっ しゃったのであれですけれども、私もしないでほしいと思っているので、その辺は意見が一致だなと は思いますが。ですから、財政の見通しについても慎重に検討していく必要がある、市民のためにぜ ひとも村上市の財政を有効活用していただきたいことを願いまして、一般質問を終わります。(拍 手) 〇議長(板垣一徳君) これで竹内喜代嗣君の一般質問を終わります。   午後1時まで休憩します。           午前11時58分  休 憩                                                        午後 1時00分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、11番、平山耕君の一般質問を許します。   平山耕君。           〔11番 平山 耕君登壇〕 〇11番(平山 耕君) 議長のお許しを得たので、2項目について一般質問をしたいと思います。   初めに、農業問題、人・農地プランの問題点について。昨年の9月議会で質問しましたが、再度 伺います。人・農地プランのアンケート調査が実施されました。その集計結果から見えてきたものは 何だったかを検証する必要があります。農林水産省によると、今後5年で現在250万人いる農家のう ち70万人以上が引退する見込みで、高齢農家の農地をいかに意欲ある若い農家や農業生産法人に引き 継いでいくかが農業政策最大の課題となっているとしています。   村上市においても同様で、市の基幹的農業従事者の平均年齢は、ほとんどの集落や地域で60歳か ら65歳に到達し、中には70歳代という地域もあります。確かに人にはそれぞれ体力や能力の個人差も あるわけですので一概には言えませんが、早急な対策が求められます。そこで農林水産省では農地の 有効活用に向けて、貸し借りがしやすくなるような制度に改正しようとしています。都道府県が引退 する農家から農地を一旦借り受け、それを集約して農業生産法人等に貸し出す仕組みをつくるとして います。また、耕作放棄地に賃貸の権利を設けるための手続を簡単にするとして、25年度中の導入を 目指しています。本市としても何らかの対策をとるべきだと考えますが、市長の考え方を伺います。   次に、指定管理者制度選考の問題について。5年前の新市誕生以来、さまざまな分野で指定管理 者制度が導入されています。来年4月には(仮称)荒川統合保育園も指定管理者制度により応募し、 評価の高かった法人がその運営を担うことになっています。実に画期的なことです。その選定につい てはもちろん公平、公正に行われていると思いますが、その選定基準や選考委員の選出については疑 問な点もあります。より多くの市民が納得できるようにそのあり方を研究する必要があると考えます が、市長の考え方をお聞かせください。   一旦降壇し、再質問します。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、平山議員の2項目のご質問について順次お答えいたします。   最初に、1項目め、農業問題、人・農地プランの問題点についてのお尋ねでございますが、本市 の農業政策につきましては、合併前から各市町村において国、県の指導のもと、農地の集積化等に努 めてまいりました。農家の大規模化、集落営農組織の設立、そして農事組合法人等の法人化の推進と いう形で進めてきたものであります。また、今回の人・農地プラン作成により、人と農地の問題を解 決できるように、各地域で知恵を出し合い、勢力的に取り組んでいるところでもあります。   農地制度についても平成21年から新たな農地制度がスタートしました。改正の大きな点は、これ 以上の農地の減少を食いとめ、優良農地を確保することと、農地の貸借を進め、効率的に利用するた めに条件をつけた形で貸借についてのみ一般法人等の参入を容認したものであります。   また、耕作放棄地対策につきましては、再生可能地は国の再生利用交付金等の活用で縮減に努め てまいりますが、第三者への貸借につきましては、本市の場合は多くが中山間地域の条件不利地であ りますので、なかなか引き受け手がないということで、今後の課題と考えております。   今後は議員ご指摘のように、新政権の日本経済再生本部の産業競争力会議等では、農業に対して も規制改革を進めながら、競争力と成長産業化を図るために、農地集積を加速化させるなどの諸政策 が検討されるようでありますので、動向を注視しながら情報等の把握に努め、有効な対策を推進して まいりたいと考えております。   次に、2項目め、指定管理者制度選考問題についての指定管理者導入に当たり、その選定基準や 選考委員の選出について疑問な点もあり、より多くの市民が納得できるように、そのあり方を研究す る必要があると考えるがとのお尋ねについてでございますが、指定管理者選定委員会は設置要綱第3 条の規定により、副市長及び市長が委嘱する知識経験者を含む7人以内の委員で構成しており、知識 経験者を選定する基準として、指定管理者制度運用ガイドラインで経営経理に関して専門的知識を有 する人、各種関係団体に所属する人、他の審議会、委員会等の委員として選任しているところであり ます。また、選定基準については、村上市公の施設に係る指定管理者の指定の手続等に関する条例第 4条の規定により、市民の平等な利用が確保されること、施設の効用を最大限に発揮させる者である こと、管理を安定して行う人員、資産、その他の経営の規模及び能力を有しており、また確保できる 見込みであること、施設の管理に係る経費の縮減が図れる者であることとしており、これに基づく審 査基準項目で採点を行い、指定管理者の候補者を選定をしております。   なお、選定委員会は申請者の提案内容に特別なノウハウや著作権等が含まれる場合があることと、 委員の率直な意見交換や意思決定の中立性が損なわれるおそれに配慮するため、原則非公開としてお りますが、選定結果につきましては応募のあった団体全てに通知するとともに、申請手続に透明性の 確保と市民への説明責任を果たすため、選定結果の概要については引き続きホームページで公表を行 ってまいる所存であります。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 政府は農業を成長産業と位置づけて、人材の確保と土地利用型農業の規模拡 大を図り、政策全体を攻めの姿勢で見直し、新規就農の増加と規模拡大の加速、平地であれば20から 30ヘクタール、中山間地であれば10から20ヘクタールを目標としていますが、村上市全体を見渡せば、 確かに大規模農家に農地は集積されているように見えます。現在10ヘクタール以上の大規模農家また は農業法人はどのぐらいいて、その割合は全農家の何%ぐらいなのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 農業委員会事務局長。 〇農業委員会事務局長(遠山昭一君) 10ヘクタール以上が何軒というのは押さえてはいないのです が、農業生産法人は今現在32経営体であります。農業経営体総数で、去年の戸別所得補償制度を申請 された方が約2,600戸ということでありますので。あと認定農業者は501人ということ。そのほか集落 営農等の法人、農事組合法人も含めてです。先ほどの農業生産法人とは別に23ございますので、認定 農業者及び今回の人・農地プランにおける新しい担い手を合計しますと、約4割占めるというような ところでございます。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 去年策定されたのですけれども、朝日地区が結構余計なように感じますけれ ども、その原因は何ですか、何だとお考えですか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 朝日地区につきましては、対象地区の認定農業者数が現在156人認 定者ございます。対象地区のこのたびの人・農地プランで中心となる経営体数が359と、朝日地区が 一番余計、中心となる経営体数になってございまして、その中で中心となる出し手という部分が34と いうことでありますし、そういうことでトータル的に中心となる経営体数が余計になったということ ですし、認定農業者数も余計にあるということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 朝日は10年ぐらい前からですか、それが進んでいたのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) ちょっと比較表を持ってきておりませんので、現在のものしかござ いませんので、比較ちょっとわかりません。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 生産法人のまたは農家、中心となる担い手の平均年齢は何歳ぐらいなのでし ょうか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) これにつきましても、平均年齢を出してございませんので、はっき りわかりませんけれども、全体として議員おっしゃるように高齢化しているというのが現状かなとい うふうに感じておりますが。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) なぜそんなこと聞くかといいますと、これらの経営体の構成員が、仮にあと 5年ぐらいで引退期を迎えるとなると、相当な面積が宙に浮くわけです。それ誰かがしなければいけ ないというふうなことになると思うのです。そうすると、例えば今現在20町歩やってきた方が50町歩 するとなると、機械も当然かわってくるはずです。その機械を買うには簡単にはいかないと思うので す。だからある程度そういうのをつかんでおく必要があるのではないか、そういう人たちの動向を。 というのが、言ってみればそれを行う市の責任ではないかと思うのですけれども、いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) おっしゃるように経営体が大きくなれば、作業効率も上がりますし、 その中で機械が大型化していくということでございますので、その中で県なり国なりの補助事業もご ざいますし、大型化した中で市としての援助という部分も必要かなというふうには思っております。 今おっしゃるように、これから5年後、10年後どんなふうな経営体が移行していくのかということに つきましては、これから十分に把握していきたいというふうに思います。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) コストの低減が進んでいます平たん水田地帯、例えば神林地区みたいなとこ ろなのですけれども、その大規模経営の生産費を見ると60キロ当たりの費用合計で6,500円から7,700 円、地代込みで9,700円から1万3,000円程度です。これらは生産費調査、大規模層に比較しても少な いほうなのです。全国平均で費用合計が1万4,000円ぐらいです。地代込みの生産費が1万6,594円と なっています。それに比較すると約60%ぐらいですから、安いほうだと思います。しかしながら、昨 今の米価は1万7,000円前後なのです。去年で1万7,200円ぐらいだったと思うのですけれども、それ はコシヒカリの1等米ですから、いいのですけれども、その下のこしいぶきなんかになると1万3,00 0円台になるわけです。そうすると、ほとんどもうからないではないかというふうになりますよね。 ある程度規模拡大しても、10ヘクタールで計算しても20ヘクタールになっても、それほど10アール当 たりの生産費は変わりないのです。その中である程度今現在農家は何で潤っているかというと、戸別 所得方式の補償金で潤っているのですね、案外。特に大農家はかなりの部分がそれが占めていると思 います。純の所得ですね。そういう面についてどう思いますか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) おっしゃるように、今の戸別所得補償制度が何とか農家を安定的に させているのかなというふうに思っております。その中でやはり今まで1反当たりの地代、要するに 田んぼの貸し借りの中で、昔であれば1反当たり3俵だったとかという話でございますけれども、今 は1俵とかという話になります。さらに今都会のほうに行きますと、1反当たり5,000円とか6,000円 ということもあるというふうに聞いております。もうそういう時代、これからだんだんと大規模農家 についてはやはりこれからそういう部分について見直しをしていかないと、なかなか農業が成り立っ ていかないのかなという部分もありますので、そういう部分も研究していきたいというふうに思いま すし、皆様とまた話ししていきたいというふうに思っております。今国でやっている政策、戸別所得 補償制度が何とか押し上げているのかなというふうに感じております。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) おっしゃるとおりでして、生産費の中には整備費や租税公課など戸別経営の 努力では削減困難なものが結構多いのです。   さっき地代のこと言いましたから、地代のことなのですけれども、岩船地域も当然含めてなので すけれども、新潟県は全般的に見て地代が高いのです。以前は平成21年ぐらいまでは確かにある程度 ガイドラインというか、地代のおおよそのめどを農業委員会で策定していたのですけれども、農地法 がかわったのでたしかしなくなったのです。したがって、ある程度、今どういうふうに決めているか というと、やっぱりそこの地代を参考にして決めているのが現状なのです。ということは、地代その ものが高どまりしているのではないかと思われるのですけれども、その点について農業委員会の会長 の見解を伺いますけれども。 〇議長(板垣一徳君) 農業委員会会長。 〇農業委員会会長(石山 章君) 議員の質問にお答えします。   農地法が改正されまして、議員おっしゃるとおり、標準小作料が法的に廃止されました。廃止し た理由については、農水省では標準小作料で唯一法律で機能をなすのが減額請求、災害があった場合、 請求については減額請求できますよと、これが唯一の法律としての支えであります。しかしながら、 減額請求が過去になかったという点1点と、もう一点はみずから経営者は貸し借りについては経営者 の判断でもって貸し手と交渉してやるのが本来の経営のあるべき姿だという2つの理由でもって廃止 されました。現在は標準小作料にかわりまして、過去1年間の貸し借りの数字をまとめまして、最高 額、最低額、それで平均額、この3つを取りまとめたやつを農家のほうに配付しております。いずれ にいたしましても、これからの経営はみずから切り開いていく攻めの農政については、みずからが小 作料についても貸し人、借り人双方協議の上、決めるのが適正な評価と思われます。   以上です。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) それはわかるのですけれども、だけれども、なかなか個人対個人の話し合い では難しい面もあると思います。やっぱり年々違うのですから、1年に1回ぐらいは生産者側と、貸 し手側と借り手側の方が双方のテーブルに着いて話し合うことも、別にそれを標準小作料出さなくて もいいですから、ある程度の話し合いみたいなものは1年に1回ぐらい持つべきではないかと思うの ですけれども。   それと、今大体どのぐらいなのですか。例えば荒川と神林と村上違うと思うのですけれども。 〇議長(板垣一徳君) 農業委員会事務局長。 〇農業委員会事務局長(遠山昭一君) 賃借料情報に掲げました平均額でよろしいかと思いますが、 山北が大体1万100円、朝日が2万、村上が2万4,900円、神林が2万4,000円、荒川が2万5,300円、 これあくまでもこちらで把握した契約されたところの平均額でございます。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 大体4年ぐらい前の標準小作料が参考になっているというのは間違いないで すよね、やっぱり、だと思うのですけれども。それ私もその資料見ました。見ましたからわかります。 そうしたことがありますから、やはり1年に1回ぐらいは10人ぐらいで集まってもらって話し合いし たほうがいいのではないかと思うのですけれども。 〇議長(板垣一徳君) 農業委員会会長。 〇農業委員会会長(石山 章君) 話し合いは非常に結構だと思います。年に1度認定農業者と農業 委員の懇談会、地域農政懇談会先日行わせていただいたわけでありますが、ああいうものをまた模様 を変えてそういうふうな直接懇談するというのもよいでしょうし。ただ、そこで検討協議した結果は、 標準小作料として反映することができないということだけはご理解願いたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 農研機構の中央農業総合研究センターによると、規模と米の生産費は先ほど 申しましたけれども、10ヘクタール程度で生産費は最少になりまして、それ以降は規模が大きくなっ ても10アール当たりの生産費は下がらないとしています。また、日本公庫の技術的データ、2,387事 例に基づき整理しますと、経営費、この場合売上高から個人は農業所得、法人は経常利益を控除して 算出するのですけれども、経営費については20ヘクタール以上で最少となり、それ以降の規模では低 減していかない、それ以上幾らふやしても低減していかないとしています。多くの水田作経営の営業 利益は赤字であり、経常利益でようやく収支が均衡になっているとしています。つまり戸別所得補償 方式により直接支払いが大きなウエートを占め、収入に占める政策支援の割合は37%から44%に達し ており、その金額は農業所得を上回るとしています。つまり現在の水田経営は助成金が支えていると 言っても過言ではないとしています。   例えば30ヘクタールの農家が全部米つくるわけではないから、10ヘクタールは転作しなければい けない。転作になって戸別所得補償方式によってかなりの部分の補助金が入るわけです。それが経営 を30ヘクタール、40ヘクタールやっている方の経営を支えていると言っても過言ではないのですけれ ども、そのことについていかがですか、おかしいと思うのですけれども。 〇議長(板垣一徳君) 農業委員会会長。 〇農業委員会会長(石山 章君) 10ヘクタールが一番コスト的に安いというお話あったわけであり ますが、まさにそのとおりであります。いわゆる固定費と変動費が非常にあるわけでありますが、特 に規模拡大することによって、例えば新たにふえる借地料とか土地改良負担金とか、そうしたものが 新たにコストにかかってきて、コストが規模拡大すると、一定以上超えるとコスト高になるというの は議員おっしゃったとおりだと思います。ただし、その中でも飛躍する、10ヘクタールから20ヘク タールにするための飛躍するために、新たな機械設備等の投資、飛躍することによる投資、そのこと によっても規模拡大が全部が全部コスト低減につながるということではないことは事実であります。   いずれにいたしましても、これからは将来的に見据えて規模拡大をしていかなければ、コストが 下がっていかないわけでありますので、それについても農地集荷円滑化団体等々ともしっかり手を組 みながら農地の流動化にさらに努めてまいりたいということであります。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 昨年1年間で、平成24年ですね、1年間で新規の青年就農者はどのぐらいい たのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 農業委員会会長。 〇農業委員会会長(石山 章君) 全国では新規就農者が昨年度、23年度約8,000人です。新たな 人・農地プランにおいての位置づけが全国で2万人を目指しているということであります。   当市においては、24年度には現在のところ9人が新規就農する見込みということで伺っておりま す。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 本当に全国で2万人と言っても、それが8,000人ですから、かなり低い割合 です。全然足らないわけです。青年の新規就農者に対して支援もあったはずですけれども、それにつ いて何世帯ぐらいが支援を受けていますか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) すみません。先ほど会長が申し上げたのは9人と申し上げたのです が、8名でございます。24年度につきましては8名ということで、本来1年間就農するということに 150万になりますが、今年度につきましては2名が150万円で6名が75万の支援をするということで、 ことし半分もらった人につきましては5年間それは150万ずついただくような格好になりますので、 ことし75万の人は最終的にはその分が後送りになりますので、後でいただけることになりますが、今 年8名、来年度につきましてはトータルで20名を予定してございます。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) その中には農家ではない、例えば他産業から農家になったという方もいるの ですか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) そのような方もおられます。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 確かに今はまだ50代、60代の方が頑張られると思うのです。頑張られると思 うのですけれども、あと5年、10年で本当にがたがきますよ、必ず。そうしたのでやっぱりある程度 そういうのをまとめてそうした資料をつくったり、そういうのが大事だと思うのですけれども、その 辺についての考え方いかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) おっしゃられることですが、これから5年後、10年後、人・農地プ ランということで、今策定しているのは5年間の計画を策定しておりまして、農家の皆様と十分に地 元に入りながらお話をした中で、今5年間の中心となる経営体を今確認してございますが、5年後に こういう人たちが中心となってどのぐらいいけるのかという部分はわかりません。これからさらに方 針作成者ということで、その人たち農協とかそれからそういう農業の経営者、そういう人たちにどれ だけ仕事を持ってもらえるのか、新たな方針作成者がどれだけ育つのかというのもございます。これ からやはり高齢化を見据えた大規模化が必要かなと、方針作成者をふやしていくという部分、担い手 をふやしていかないとなかなか、平たん地につきましては大丈夫かもしれませんけれども、中山間地 につきましては耕作放棄地がふえてくるのではないかなというふうに思っておりますので、その対策 をどういうふうにしていけばいいかなというのは、非常にこれからの課題になろうかというふうに思 っております。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 平成24年度で当市が人・農地プランが策定されてから結びついた農地が市内 合計で696カ所になっていますけれども、それらについては今回の農地プランの成果でしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) そのとおりでございます。ただいまの回答につきましては、対象地 区内での今回結びついた農地ということで696筆でございまして、出し手が戸数につきまして52戸、 それから受け手につきましては58戸ということになってございます。   それから、連担化ということで9戸プラスになります。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 確かに平成24年度はそうしたときにある程度の助成金が出ましたけれども、 これからだってあると思うのです、これからだっても。それらについてはその田んぼについては出な いのですか、助成金みたいなものは。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) この事業につきましては継続しますので、新たに追加されたものに ついては助成金が出ますが、出し手、受け手については1回限りということになります。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) もちろんそうでしょうけれども、継続はするわけ、この事業は。24年度で終 わるわけではないのですよね。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) そういうことでございまして、今ほど申し上げましたように、人・ 農地プランの680の地区内の中心となる経営体数は今手を挙げましたけれども、その中でまた見直し しながら減るのかふえるのかわかりませんけれども、数が動いていくと。それから、出し手について もこれからふえていっていただいて、大きなところに集積してもらうというのが目的でございますの で、だんだんと集積して大規模農家にしていくというふうな形になろうかと思うのです。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 20ヘクタール、30ヘクタールを目指しているのですけれども、日本の水田農 業ではそんなに、例えばアメリカとかオーストラリアに比較すれば、ああいう農法はできないわけで すよね、まず。今使われている我々が見たことのある機械を多少大型になるだけで、50ヘクタールぐ らいまではカバーできるかもしれないけれども、1農家が200ヘクタールとか300ヘクタールというの は無理だと私思います。生産費は、例えば飛行機で種まいて大型コンバインで刈るような農業は、や はり日本の10分の1ぐらいの費用で終わるわけですから、日本では幾ら頑張っても限界あると思うの です。そこで何かの方策はないものですか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) なかなか非常に、本当に日本の農業、経費がいろいろかかりまして、 大変な部分ございます。直まきという方法も、よそへ行きますといろんな方法あります。経費を節減 するという方法もございますけれども、なかなか日本の今の農業の中で経費を削減しながら、規模拡 大していくというのはなかなか厳しゅうございますけれども、議員おっしゃられるような形になって いければと、村上だけでなくて国全体が今TPPの問題もございますけれども、やはりこれ外国に勝 っていくにはなかなか本当に大変な状況でございますので、その辺も見据える中で全国的な問題とし て捉えていかなければならないかなというふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 農研機構のほうでも国際競争の可能性ということで、低コスト生産に向けた 条件を整備して、それを実施する担い手が水稲生産の大宗を担うことで、我が国の稲作の生産コスト はさらに削減できるとありますけれども、ただしこのようなコストダウンを進めていくとしても、そ れには一定の限界がある。稲作経営が成り立っていくには、原価を賄える販売価格が必要であり、現 状ではそれは1万4,000円から1万6,000円、60キロ当たり。地代が下がれば1万2,000円から1万4,0 00円の販売価格が必要だとしています。つまりはキログラムに換算すると200円から270円が限界では ないかと、そのぐらいはどうしても必要だろうというようなことがうたってあります。そんなことを 思いながら、この地域として農業をやっていくには、やはり今の人・農地プランみたいにして農地を 集約していかなければ、到底立ち行かないだろうということが容易に想定できるのです。したがって、 今のようなことを言ったのですけれども、どう思いますか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 議員おっしゃるとおりでございまして、本当に私ども全くそのとお りだと思っております。本当にこれから若い担い手がどうして育てていけばいいかなという部分もご ざいます。さらにはやはり異業種転換の中で企業参入という部分がこれから占めてくるのかなという ふうに思っております。その中でやはり小さい農家の人たちというのは隣の人には貸しても遠くの人 には貸さないという部分もございます。人・農地プランがあったとしましても、この人には貸したく ない、この人には貸したいという部分あると思いますので、そういう中でやはり貸し借りがしっかり できるような態勢がとれれば、さらに集約化が生まれていくのかなというふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) これから企業の参入もふえてくると思うのですけれども、どうしても企業が 参入するとなると、今は多少はやわらかくなりましたけれども、やっぱり障害があるというか、農地 法上の問題があるのですけれども、その点についての考えは、会長いかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 農業委員会会長。 〇農業委員会会長(石山 章君) 平成21年に農地法が大改正になったわけであります。特にその中 で新たに株式会社が農地を、所有は認めないけれども、貸借は認めたということで、実は今年度中に も村上市で初めて株式会社が一般農業参入をする予定であります。新たにそうした方にも参入してい ただいて農業をやっていただくというのも一つの方法でしょうし、一番やっぱり大事だと思うのは、 議員おっしゃるとおり、農地を規模拡大だけではなくて集積をする。集積して集団化をする。そのこ とによって移動コストが労働時間の地域によっては10%を上回る地域もあるわけですので、その辺を コストを下げていくというのも一つの経営処方かと思います。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 農家の中には、普通の一般の会社であれば厚生年金とかそういうのを当然掛 けています。だから、農家の中にはそこまではなかなか経費で見ないというふうなことがありまして、 そういうのが農業に参入できない一つの原因になっていると思うのですけれども、〔質問終了時間10 分前の予告ブザーあり〕その辺についての考え方みたいなのはないのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 農業委員会会長。 〇農業委員会会長(石山 章君) いわゆる農家の老後の生活支援のことだと思いますが、農業委員 会では当然農家は厚生年金に加入できないわけですので、国民年金プラス農業委員会では農業者年金 を推進しておるところであります。   また、農家の方の中には中小企業退職金制度、中退金の積み立てをしていて、農業をリタイアす るときは退職金をいただくという制度もあります。加入している方もおります。そんなことで農家の 老後生活を農業者年金で支援してまいりたいと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 今私が農業問題でさまざまなことを質問しましたけれども、これらを今おっ しゃられたことを必ず何らかの形にしてそれを進めてもらいたいと思いますけれども、よろしくお願 いします。   時間もないのでちょっと別なほうに。指定管理者のことですけれども、来年の4月に荒川の保育 園が指定管理になるのですけれども、それらについての考え方なのですけれども、そのほかにも村上 にある保育園が次から次へと指定管理にするつもりなのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 保育園運営計画をつくってありますので、それらによってこれから将来の検 討をしていくということでございます。それらについてはそのような方向でいく可能性が非常に強い と考えております。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 中には荒川の場合はもう間に合わないとして、次の保育園の指定管理をねら うということでこれから考えてくる業者もいると思うのです。やはりある程度前々からそういうのが あったら市民に知らせるべきではないかなと思いますけれども、いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 荒川保育園についても既に何年も前から決まっていることでありまして、こ れからについても当然のことながら地元でそういうような法人格を持った人がいれば、当然参入は可 能でありますし、私どもも十分に考えていかなければならないと、そのように捉えております。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 指定管理にはさまざまな場面で指定管理が導入されていますけれども、その 指定管理者制度が導入されたおかげでどのぐらいのお金が大体村上市では節約できたかと思いますか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 全体的にですか、それとも保育園。 〇11番(平山 耕君) 全体的です。 〇市長(大滝平正君) 全体的には私はちょっと数字を把握していないので、担当課長から答弁をい たさせます。 〇議長(板垣一徳君) 財政課長。 〇財政課長(佐藤昭一君) 全体で約5,000万弱というふうに試算しております。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 指定管理者制度を取り入れたことによって市民から苦情とかそういうのは来 たことはないのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 財政課長。 〇財政課長(佐藤昭一君) 市民からはそういった苦情は来ておりません。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 例えばあちこちの体育館とかが指定管理者で、希楽々とかウエルネスむらか みが管理をしているのですけれども、その中にやっぱり前の公民館制度のことを思っている方たちは 使いにくいとか、なかなかそういう自分たちが思ったような時間に使えないとか、そういうのがある のですよ、たまには。だからそれはある程度仕方ないとしても、その辺を上手に他のときにお願いし てくれればいいなと思っているのですけれども、いかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 財政課長。 〇財政課長(佐藤昭一君) 確かに議員おっしゃるように、指定管理を導入することで〔質問終了時 間5分前の予告ブザーあり〕問題になったところの集約というのはしてございませんので、市民の声 を真摯に聞き入れるということがこれから大事になってくるのかなというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 私前に指定管理者制度が導入される今から10年ぐらい前にあちこち見に行っ たことがあるのです、導入されたところ。やはり体育館とか成功している事例は、何か集約できるよ うなものがメインになっていて、それらを生かしながら管理者がやられるというか、利益を出せると いうふうな仕組みが見えたのですけれども、村上市でも朝日のきれい館ありますよね、あれはどうな のでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) どうなのでしょうということは、朝日は……。 〇11番(平山 耕君) 朝日のきれい館は黒字なのですか、うまくいっているのですか。もう任せて ますからわからないでしょうけれども 〇市長(大滝平正君) 朝日はみんなみどりの里に任せて指定管理していただいておりますので、全 体的には利益が出ていると聞いております。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 実はそれが心配だったのですけれども、今現在は利益出ているのですね。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(田嶋雄洋君) 昨年4月から本年の1月までの営業状況を見ていますと、対前年比 103%という数字が出ております。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) ということは、やっぱり人件費そのものが下がったことで、何とか貸借がと れているということでしょうね、やっぱり。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(田嶋雄洋君) 今申し上げましたのは、売上額がそれだけ伸びているということで ございまして、歳出については指定管理者となった株式会社まほろばの状況がまだ1年たっておりま せんので、詳しい情報をつかんでおりません。売上額だけが1月末までで103%ということでござい ます。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 例えば神林にも堆肥センターを指定管理者制度に乗せて村上市が委任してい るのですけれども、なかなか損益が黒字とまでいっていないのです。だから、これからもやっぱり市 の財政支援みたいなのがどうしても必要なのです。そういうこともあって聞いているのですけれども、 今後の指定管理者制度のことについての支援とかは続くのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 基本的に指定管理をしたから経費が削減できるとは限らないです。指定管理 をすることによってサービスが向上した。例えば保育園みたいにいろいろな早朝保育あるいは延長保 育、病児、病後児保育とか、そういうような特殊なサービスを取り入れることによって指定管理者制 度のいいところが出てきますので、指定管理をしたからといって市の経費が削減できるとは限らない 施設もあるということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) そういうことならよくわかるのですけれども、私が言いたいのは今後も指定 管理、みんなあなた方に任せたのだから損益については、損についてはあなた方の責任ですよと投げ ないで面倒を見てくれということなのです。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 指定管理出したと言っても市が関与しないということではございません。市 がしっかりと見ていますので、それは当然それらについては指定管理者と市といろいろな話し合いの 中で結論を出していかなければならない問題だなと、そのように捉えております。 〇11番(平山 耕君) 以上で私の一般質問を終わります。(拍手) 〇議長(板垣一徳君) これで平山耕君の一般質問を終わります。   午後2時5分まで休憩します。           午後 1時50分  休 憩                                                       午後 2時05分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、8番、小杉和也君の一般質問を許します。   小杉和也君。           〔8番 小杉和也君登壇〕 〇8番(小杉和也君) 議長のお許しをいただきましたので、一般質問をさせていただきます。私の 質問は3項目ございます。   1項目めは、子供たちの学力についてであります。ことし4月に平成25年度全国学力・学習状況 調査(きめ細かい調査)という名称の全国一斉学力テストが行われます。平成24年12月7日、文部科 学副大臣から通知された文書によりますと、この調査の目的は義務教育の機会均等とその水準の維持 向上の観点から、全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握分析し、教育施策の成果と課題を検証し、 その改善を図るとともに、そのような取り組みを通じて教育に関する継続的な検証、改善サイクルを 確立する。また、学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てるというこ とであり、小学校では6年生が平成25年4月24日、中学校では3年生が平成25年4月中に調査が実施 されます。   そこで村上市の子供たちの学力の現状はどうなっていますか。前に教育長の答弁で、村上市の中 学生の学力は平均よりもやや低いと言っていました。そこで中でも英語の学力が低いことから英語嫌 いになる前に、中学1年生に対して英語教育の日本人外国語助手を設けたらどうかということを9月 議会で提案しましたが、どのように検討され、その結果はどうなりましたか。学力アップなど今後は どのように考えているのかをお伺いいたします。   2項目めは、介護予防についてであります。冬の間は家に閉じこもってしまうことが多くなりま すが、介護予防には会話、食事、運動が大切です。ひとり暮らしや家に閉じこもりがちで介護保険法 の要支援、要介護の認定を受けていない高齢者を対象に、軽度の運動やレクリエーションを通じて利 用者相互の仲間づくりや交流を図り、明るく健やかな生活を支援するとともに、要介護状態にならな いよう介護予防を行っていますが、昨年度と比較して今年度は現在までのところどのような事業実施 状況になっていますか。また、来年度に向けてどのように取り組もうと考えているのかをお伺いいた します。   3項目めは、公共交通についてであります。公共交通の実証運行も3年目に入り、デマンド型乗 り合いタクシーやまちなか循環バスで高齢者の通院対応や交通空白区域の解消を目指すなど、市民生 活の足を担おうとしています。本年度の実証成果はどうなっていますか。また、まちなか循環バスの 運行内容が変わりますが、変更に至る経緯やこれから期待される効果についてどのように考えている のかをお伺いいたします。   以上、3項目の質問ですので、よろしくお願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、小杉議員の3項目のご質問について順次お答えいたします。   最初に、1項目め、子供たちの学力については教育委員会委員長に答弁をいたさせます。   次、2項目め、介護予防について。現在までの介護予防実施状況のお尋ねについてでございます が、認知症による要支援、要介護認定者の増加により、今年度は認知症予防対策を重点的に行ってい ます。認知症の早期発見と予防のために基本チェックリストで物忘れが気になる方、閉じこもり傾向 のある方に対し、訪問等で介護予防事業への参加、勧奨を実施し、事業へ参加していただいておりま す。認知症予防対策の事業、元気クラブや運動、口腔、栄養改善を目的とした2次予防事業も各地区 単位で行っています。65歳以上の高齢者が対象で、参加されている方については現在の心身機能の維 持、向上が見られますが、要支援、要介護状態になるおそれのある方の参加が少ないことが課題とな っております。   次に、来年度に向けての取り組みについてでございますが、来年度も引き続き認知症対策を重点 的に行ってまいります。具体的には高齢者の実態把握、訪問を行い、認知症の早期発見と対応を、予 防事業を実施してまいります。同時に住みなれた地域で介護予防事業に参加できるよう、現在各地区 の公民館や集会場で行われている運動を中心とした介護予防教室を充実させてまいります。そのため、 今年度ウエルネエむらかみに委託した転倒予防運動指導者養成講座の受講修了者に運動指導者となっ ていただき、歩いて行ける場所で介護予防教室を開催できるようにいたします。   次、3項目め、公共交通について。今年度の実証成果についてのお尋ねでございますが、本市地 域公共交通活性化協議会において、運行系統ごとに目標数値を設定しており、村上地区の市街地を巡 回するまちなか循環バスと、村上板貝線のバス路線と荒川地区の乗り合いタクシーについては目標達 成またはほぼ達成しておりますが、他の地区の乗り合いタクシーについては目標に達しておりません。 この要因としては、運行便数、運行時刻及び目的地が利用者のニーズに合っていなかった点もありま すので、4月1日から運行便数及び目的地を拡充するほか、運行時刻につきましても変更を行うとと もに、要望の強かった帰宅便の当日選考を可能といたしました。   これらの改善につきましては、地元タクシー事業者のご理解とご協力があって可能となるもので ありますが、現行の国庫補助事業制度においては、運行費の赤字補填による事業であるため、乗り合 いタクシー事業の拡充が進むことにより、本来のタクシー業務を圧迫することになります。このため 全ての要望に対応していくことは困難ではありますが、地域公共交通活性化協議会において市民、事 業者と行政が一体となり、共同してよりよい事業の展開を進めてまいりたいと考えております。   次に、まちなか循環バスの運行変更の経緯と期待される効果についてでございますが、まちなか 循環バスは市街地の公共交通空白地域の解消と、駅、村上総合病院及び公共施設をつなぐ循環バスと して、平成23年10月から実施しているもので、市民をはじめ本市を訪れる多くの観光客にもご利用い ただいております。このような中で村上総合病院での聞き取り調査や直接市民からの要望を受け、個 人医院への通院手段として、さらには観光客にも優しい交通手段として3月1日からこれまでの小回 りに加え大回りの運行を開始し、さらなる利便性を図りたいと考えております。   また、運行日も個人病院の診療日にあわせ、月曜日から金曜日までだったものを土曜日まで拡充 し、加えて春の人形様めぐり、秋の屏風まつり期間においては、日曜、祝日も運行するものでありま す。   次に、これらから期待される効果についてのお尋ねでございますが、市街地の公共交通空白地域 の解消はもとより、既存バス路線からの乗り継ぎによる移動手段の確保と、買い物にも対応した交通 網を構築するハード面に加え、循環バス車内の小学生による鮭の絵や保育園児によるおひな様作品展 示を通じて、子供のころから公共交通に親しんでいただき、循環バスが生活の一部として感じること のできるソフト面の相乗効果により市民に愛され、身近に感じ、コミュニケーションあふれる乗り物 として発展していくものと期待をいたしております。   さらに、観光面としてはJRが企画する旅市や大人の休日倶楽部において本市への旅行人気が高 いこと、本年のプレイベントから始まる新潟デスティネーションキャンペーンに加えて、現在検討中 の酒蔵ツーリズム等などで本市へ訪れる観光客もふえることが予想されることから、まちなか循環バ ス等を大いに利用していただき、新たに本市のよさを知ることにより、一人でも多くのリピーターが 生まれることを期待しております。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 教育委員会委員長。 〇教育委員会委員長(鈴木信雄君) それでは、小杉議員の1項目め、子供たちの学力についてのお 尋ねでございますが、平成24年4月に行われた全国学力・学習状況調査の結果においては、小学6年 生は県平均と比べると算数、理科ともに上回り、国語がやや下回る結果でした。中学3年生は、国語、 数学、理科ともに県平均を下回る結果となっております。   9月議会において小杉議員からの学力向上のための日本人の外国語指導助手のご提案がありまし たが、本市では現在6人全ての外国語指導助手は外国人です。それは生きた英語による学び以外に、 外国人に触れ合うことは異文化にも触れることにつながります。このかかわりを通して児童生徒の情 緒面も高められると考えております。村上市教育研究会中学校英語部において検討の結果、まずは英 語教師自身の指導力そのものを高めることが重要であることとの結論から、本年度は下越教育事務所 の英語の指導主事を3回招聘して研修会を行いました。当面はこのような研修会を多く持ち、学力向 上につなげていきたいと考えております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) では、再質問させていただきます。   確認の意味で現状をもう少し詳しく聞いていきたいと思いますけれども、ここに平成24年12月に 県の教育委員会で出した資料がございます。この平成24年度の全国学力・学習状況調査結果から見え てきた課題というものもここに載っております。こちらに載っておるのが、市町村間、同一市町村内 における学校間の平均正答率の差が広がっている。全国との比較において全体として低下傾向を示し ており、新潟県の児童生徒の学力は憂慮すべき状況であると、そのように記載されております。   そこで村上市の児童生徒の学力は、先ほど答弁の中で小学生は県平均、国語だけが下回っている と。中学生は3教科全て下回っているということがありましたけれども、これ全国との比較で下回っ ている、上回っているではなくて、何か数字的なものが出てればと思うのですけれども、全国の比較 の中で小学生、中学生全教科と、あと算数についてもし数字的にわかりましたら答弁をお願いします。 〇議長(板垣一徳君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(板垣 圭君) それでは、昨年の4月に行われました、これは抽出による全国学 力・学習状況調査でございますが、それの結果が、あくまでも平均値でございますけれども、小学校 6年生、中学校3年生で出ております。その平均値をそれでは全国、それから新潟県、そして村上市 の順で申し上げます。若干ちょっと長くなりますが。   国語、算数につきましてはAとBというテストございます。Aというのは知識を試すテストでご ざいます。それから、Bはそれの応用を問うテストでございます。そういうことでお含みおき願いた いと思います。それでは、小学校6年生で国語のAが全国平均が81.7、それに対しまして新潟県では 81.9、村上市で81.7、それから国語のBでございます。全国平均が55.6、新潟県が55.7、村上市が55. 6。それから、算数のAです。全国が73.3、新潟県が74.2、それから村上市が74.9、それから算数の Bです。全国が58.9、新潟県が58.8、村上市が59.4。それから理科ですが、全国が60.9、新潟県が61. 7、村上市が62.7となっております。   中学校3年生ですが、国語のA、全国平均が75.1、新潟県が75.0、村上市が72.8、それから国語 のBですが、全国で63.1、新潟県で62.7、村上市が58.1。それから、数学のAですが、全国で62.1、 新潟県で61.1、村上市で67.5、数学のBですが、全国で49.3、新潟県で47.4、村上市で41.2。それか ら、理科ですが、全国で51.0、新潟県が50.4、村上市が46.0ということの平均数値が出ております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) ここに平成24年9月に村上市の教育委員会が出した村上の教育というのがご ざいます。9ページのところに、平成23年度村上市児童生徒の学力実態について、これはまた別なテ ストのあれでありまして、全国標準学力検査、これNRTと通称呼んでおるものでございますが、中 学校2、3年生は5教科どの教科も偏差値平均が50を下回ったとあります。ところが、小学校は全教 科といっても、小学校は国語と算数だけですけれども、偏差値平均が50を全て上回ったとあります。   先ほどの全国の調査でも小学生は2教科全国平均を上回っているのに、中学校になると全教科が 低くなるわけです。この辺のところ、小学校はよいのに中学校になるとだめだというのは、課長はど のように把握されていますでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(板垣 圭君) このテストを受けまして、私どものほうにいる指導主事のこのテス トの結果から見えることということでちょっとお話を伺いました。その結果、小学校の国語では書く ことが他地域よりも若干劣ると。でも小学校の算数では図形の領域が非常にテスト結果としてはいい のだが、それが中学校のほうの同様の問題の数値には反映されていないというようなことで、若干小 学校から中学校への同様のテストの結果では、同じものを問うているのに小学校ではよくて中学校で は若干その部分が劣るなというふうなことを申されていました。その結果がどういうことでそういう ことになっているかまでは、ちょっとなかなか分析の結果は出ておりませんけれども、結果からはそ ういうことが言われているということです。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) その辺の分析というのはされないものですか。いかがでしょうか、課長。 〇議長(板垣一徳君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(板垣 圭君) 詳細に中身を一つ一つ問題を、結構な問題数がありますので、一つ 一つ分析すれば出てくるのかもしれませんが、なかなかそこまで細かいところまでの分析した結果が 出ていないというのが現状です。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 私はそういう分析のほうが大事なのかなというふうに思うのです。なぜなん だろうと。今幼保小中連携をやっていますけれども、その辺のところ何かつまずきがあるのかなと。 特に英語の部分で私9月のときも申し上げたのですけれども、ある教育研究開発センターの中学2年 生の調査で、英語中1の後半までに8割弱が苦手だと感じるようになると。そういったものが全国で も顕著ですので、何か原因があるのだろうと、そんなふうに思います。   全国の学力テスト、英語がないので、この辺英語の学力を県でもいいですし、比較できる数字と いうのはありますでしょうか。村上市の子供たちと県の子供たち。 〇議長(板垣一徳君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(板垣 圭君) 先ほど申し上げた全国学力・学習状況調査には英語の部分は入って ございませんが、県で行っていますウエブ配信テストがございます。それは毎月行っているわけです けれども、その結果をこの1月までのものでテスト結果を見ますと、これも先ほどお話ししました指 導主事からの聞き取りなのですが、中学校の1年、2年生あたりですが、課題であった英語の県平均 点が2月結果、4月よりも平均が上回った、もしくは同数値というふうになっているというようなこ とが読み取れるということでございます。なお、特に中学校2年生につきましては、ウエブ配信テス トからの結果でございますけれども、数学、英語とも4月と比べた結果、学力の高まりが数値からも 読み取れるというようなことは言っておりました。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 平成22年12月の答弁では、村上市の中学校の英語の学力は全国平均よりも若 干劣ると。平成24年9月の議会では県平均よりもやはり低いというデータが出ているというような答 弁がございました。答弁の中で6人がALTで生きた英語、異文化、情緒面を学んでいるのだと。そ れで英語部の指導力を高めるのが先だろうということで、下越指導主事の方をお呼びしているという ふうにまず答弁ありましたけれども、私はちょっとそれでは足りないのかなと。村上市はもう少し英 語力等々に力を入れたほうがいいのかなと思うのですけれども、市長はどのようにお考えでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今ALTを頼んでいるわけですけれども、子供たちが何を望んでいるのかと いうのが一番問題だと思います。英語が嫌いなのかそれとも勉強するのが嫌なのか、その点をよく学 校側で把握しないと、幾らいいALTを呼んできてもやる気がなければ全然だめなわけですので、そ ういう点も含めてやはりもう一度考察する必要があるのではないかなと、このように捉えております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 下越の指導主事に来てもらっているということがありますけれども、今県の ほうでWebテストやっていますよね。これ学力向上推進システム活用事業の中の一環だと思うので すけれども、この中に市町村支援事業として学力向上パートナー事業というのもございますけれども、 この辺のところは全然検討されなかったのでしょうか。課長、いかがでしょう。 〇議長(板垣一徳君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(板垣 圭君) 9月定例会で小杉議員から先ほど委員長が答弁されたことでの重複 になるかもしれませんが、9月議会において小杉議員からそういうのも考えたらどうだかというよう なことでの提案がございまして、そのものにつきましては教育長を通じ、私からも担当の先ほど出ま した村上市教育研究会の英語部のほうに伝わるようにお話をしてございます。そういうWebテスト のさまざまな結果を踏まえた状況、それから下越教育事務所、いわゆる県でやっているそういうもの も当然先生方そういうサポートがあるということも当然知っていると思いますが、その中でまずはと いうようなことで、自分たちの教育力を高めるというのでしょうか、それがまず先だろうというふう なことの結論で、今回はそういうことで下越教育事務所からの指導の先生をお招きしたということで ございます。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 先ほどの村上の教育の16ページのところに、やっぱり学力の向上という部分 で、先ほどの県の報告の中にも同一市町村内における学校間の格差が広がっているのだと。あえて格 差がどのぐらいあるかというのは聞きませんけれども、県でこういうふうに書くいうことは、村上市 も例外ではないだろうと思います。村上の教育の中の16ページに、学力格差が大きい学校への教育補 助員の配置は必要であると。学力の底上げには効果的であるというふうに記載されております。この 辺教育委員会で検討されたのだと思うので、教育委員会委員長、この辺についていかがお思いでしょ うか。 〇議長(板垣一徳君) 教育委員会委員長。 〇教育委員会委員長(鈴木信雄君) 前教育長さんと教育委員会の事務局の職員で検討されたことだ と思いますけれども、今市内に中学校が8カ校でしょうかありますけれども、英語の堪能な職員がい る学校と、ちょっと少し堪能よりほんのわずか下回るという職員がおられるところでは、子供たち3 年間英語を勉強するとかなりの差が出ると。大分昔の話ですが、平林中学校に英語の堪能な教頭先生 がいました。その先生が教えておられるときは平林中学校が英語ですごくいい成績をおさめておりま した。また、私が知っている範囲では神納中学校に東京外国語大学を出た英語の専門の校長さんがお られました。そして校長は授業を持たないのですけれども、たまに授業に出ていって支援的な働きを していると、やはり神納中学校の英語が伸びたと。やはり力のある職員がいるということが一番私は 大事だと。それから、子供たちが一生懸命やっぱり勉強する気にならなければ力は伸びないと思いま す。私事で恐縮ですけれども、私無免許で26年間英語を担当しました。すごく成績が悪いかと言えば そうでもなくて、私が荒川中学校にいるとき1年から3年まで担当した生徒は、そのころ実力テスト というのがありましたけれども、英語はいつも50点満点で50点をとっていました。そして村上高校へ 入って1番で東京大学にもストレートで入りました。やはり大事なのは先生もあるけれども、子供た ち一人一人のやる気が大事なのではないかと私は思っております。生徒一人一人が徹底的に考えて勉 強するということが一番大事だと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 各学校も一生懸命取り組んでおられると思うのです。こちらに市内の学校の グランドデザインというものがあるのですけれども、やはりここにも学力を向上させますと、基礎学 力を身につけ活用力を育てますとあります。各学校は一生懸命取り組んでいるのだろうと思います。 Webテストも市内の学校全部受けているようですし、私がなぜ学力、学力かと言いますと、この地 域、農業が主産業でございますので、副市長はその専門の学校へ行かれたのでよくご存じだと思うの ですけれども、バイオとか食品加工なんかの可能性は高いのだろうと、この村上市ですよ。そうする と、新しい技術を学ぶためにそういう道にぜひ進んでもらいたい。それを地元に還元していただきた いという私の思いがあるのですけれども、そうすると英語とか数学とかがどうしても必要になるので す、科目的に。ですけれども、この科目は一朝一夕に身につかないというのでしょうか、すぐには力 がつかないので小学校、中学校からの学力がやはり必要なのだろうと思います。   それから、自分の夢をかなえてほしいというのがございます。家庭間格差とか所得によって諦め てほしくないというのがひとつ思いがあります。今大学とか専門学校でもどこに進んでも特待生制度 というものを設けております。成績優秀な子は入学料免除とかそういったいろいろな特待生制度もあ りますので、そういったものを有利に活用してほしい。   私きょうピンクリボンつけていますけれども、残念ながらご両親が病気でというようなこともあ ります。そのときに自分が行きたいのに行けないということは本当にかわいそうだなと思います。   最後に、もう一つ大きな点は、生活習慣が学力に反映している部分もあるのではないかと、私は そんなふうに思っております。小学校の全国学力・学習状況調査で、平成19年から22年までの4年間、 連続全国1位だったのは秋田県でございます。23年は大震災の影響で中止。平成24年の秋に24年の状 況も出てきましたけれども、そのときも小学生全国1位は秋田県でございました。   なぜ秋田がいいのか。それで私まず資料を取り寄せまして、本を買いまして、こういった秋田県 の取り組みをちょっと見てみましたけれども、秋田県は家庭学習ノートで毎日家でも勉強するのが当 たり前となっており、生活習慣が定着して子供の力を伸ばしていると。秋田わか杉っ子学びの十カ条 というようなことで、これ勉強に関することだけではなくて、生活リズムや周囲の人たちとのかかわ りなど、子供が生きていく上で必要な力を養うことも大切であるというようなことがメッセージとし て伝わってきます。大変すばらしい内容なので、この件についてはまた別な機会にちょっと掘り下げ て質問してみたいと思いますけれども、子供たちだけに理想を求めるのではなくて、親も意識を持た なければならない。学校と家庭の連携もうまくいかなければならない。先ほど市長も答弁されました けれども、教育委員長も答弁されましたけれども、子供のやる気のスイッチを入れるというのでしょ うか、そういったことがやはり大切になってくるのかなと。   本当に所得や地域によって教育格差があってはだめと私いつも言っていますけれども、子供にや る気を起こさせる施策とか手法、この辺はやはり市長予算とか人的な面というのは、やはり公教育と して必要なことでありますので、ぜひ市長が後押しをしてほしいと思いますけれども、いかがでしょ うか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当然市としてはそのような後押しをして、少しでも学力向上につなげていき たいと、そのように考えているところでございますけれども、反面1点、2点のことで、例えばなぜ 子供たちは自殺するのか。なぜ少年犯罪が低年齢化していくのか、同級生同士で殺し合ったり殴り合 ったり、親子で殴り合ったり殺し合ったり、兄弟で殴り合ったり殺し合ったり、なぜそうなるのかと いうことが、私は非常に懸念をされる。点数が1点上がったとか下がったとか一喜一憂するのではな くて、やはり心身ともに成長した子供たちを育てていくのが私どもの務めではないかなと、そのよう に考えています。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) ぜひそういった施策の後押しをしていただきたいというようなことでござい ます。1点2点ということではなくて、やはり秋田というのは生活習慣とかいろんな形で取り組みを やっていると。それがそういう結果につながっているのだろうなと思います。落ちついて授業ができ るとかそんなこともやはり書いてありますので、ぜひ市長には後押しをしていただきたいと思います。   次に、介護予防についてですけれども、答弁では認知症対策を中心に今やっていると。ちょっと 資料今見てきたの置いてきたのですけれども、やはり不安に思っているのは認知症に対してなりたく ないというのでしょうか、高齢者の方がそういうことを心配しているのが一番アンケートからも出て いるというふうに聞きました。私もインフルエンザで1月末ぐらいに、ちょっと4日ぐらい寝込みま したら、起き上がるのに体が痛くて、多分高齢者の方が転んで寝たきりになったらずっとそのまま、 転んでしまってそういう治療をするとしたら寝たきりになってしまうのだろうなというふうにことを 実感したわけです。   介護予防というのもいろいろな形で取り組まれていまして、転倒予防という部分でちょっと私は 重要なのかなというようなことでちょっとお伺いしたいのですけれども、生きがい活動支援通所サー ビス事業というのがございますよね、村上市の場合。この辺具体的にちょっと答弁をお願いします。 内容。 〇議長(板垣一徳君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 生きがい活動という部分では、どちらかというと高齢福祉のほうの 担当というふうな形でやっております。今現在村上地区ではあかまつ荘、それから神林地区では神林 の憩いの家というふうなことでございます。それぞれ例えばカラオケ教室をやったりとか、村上であ れば焼き物教室等もやっておりますし、そういった形で趣味の部分というふうなところも多いのかな と、こんなふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 昨年度と今年度の予算比べますとかなり、120万から30万ぐらい減っている のですけれども、この辺の理由はどういうことでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 生きがいのほうの部分では、これまで介護のほうでやっていました 湯ったり塾、村上地区ですが、こちらのほうと村上地区の生きがい通所サービスの部分。これ対象者 もほぼ似ているというような部分と、それから湯ったり塾に関しましては、参加者が固定化してきて いる中で、どちらかというと介護保険のサービスを利用すべき状態になってきている方もかなりある というようなことで、25年度はその両方を合体した新しい事業で取り組んでいくというようなことで、 高齢福祉のほうの予算は減になってきているかと思います。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) この地域温泉いっぱいありますよね。ですので、湯ったり塾とか行った方に 聞きますと、本当に温泉を利用した取り組みで、温泉効能もありますし、血行もよくなるということ で、本当にリフレッシュして元気になって帰ってこれるのだという声も聞きます。温泉がかなりこの 地域ありますので、こういった温泉利用の取り組みを私はもう少し強化というのでしょうか、何かう まい形で結びつけられたらなと思うのですけれども、市長はどのようにお考えでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今課長が言ったとおり、今現在でも湯ったり塾とかいろいろな形で温泉を利 用したお年寄りの健康管理あるいは日常生活の管理をしているわけでございまして、非常に好評でご ざいます。引き続きそれらについて継続をしていくようなそういう政策をとっていきたいと、そのよ うに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 答弁の中でもありましたけれども、なかなか参加してくれないという悩みも あるというふうに言われていましたよね。資料なんかにもなかなか私はそこまででないと思うのでし ょうか、いろんなことをやっていけば楽しいのでしょうけれども、なかなかその第一歩が踏み出せな いというのがございますので、その辺のところでうまく、湯ったり塾の手前の段階の何か温泉利用み たいなのがあればいいなと思うのですけれども、その辺何か検討されてはいないでしょうか、いかが でしょう。 〇議長(板垣一徳君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 議員おっしゃるとおりに、そこまで行く前の段階というふうな形で は、荒川の憩いの家の温泉利用とか、今ちょっと休んでおりますが、寿山荘とかあかまつ荘とかとい うことで、それぞれ利用もしていただいております。なかなか参加していただけないという課題の中 には、どちらかというと男性の方の利用といいますか、参加が少ないというようなこと。それから、 やはり地区によってもまだまだ自分は大丈夫なのだというような、そういった今議員もちょっとおっ しゃっておられましたけれども、そんなところの開きもあるのかなと、こんなふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) せっかくこの地にいい資源がございますので、そういった温泉利用も含めて もう少し幅広い取り組みをぜひ考えていっていただければなと思います。観光客とかの方だけではな くて、その辺いろいろとうまく利用できるのかなと思いますので、その辺のところよろしくお願いし ます。   最後に、公共交通についてでございますけれども、まちなか循環バス、3月1日からコースを変 更して運行しております。私〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕介護のほうでいろいろ資料等 を見ていましたら、こちらのほうに村上市高齢者保健福祉計画第5期介護保険事業計画の基礎資料と するために、日常生活圏域ニーズ調査というものをとられていたと思います。その後ろのところの自 由な記載だと思うのですけれども、高齢者が一人で外出可能になる交通手段の整備、あと高齢化に伴 う通院などの定期循環バスの運行などとありました。公共交通というのはまさにそういうことの目的 もあると思いますので、この辺のニーズにあわせて変化していっているというのは大変ありがたいな と思うのですけれども、ちょっとまちなか循環バスの件でこれいただきまして、いろいろ見せていた だきました。大回りと小回りをつけたと。大回りから小回りに入っていけるということでございます けれども、小回りの部分が村上営業所が終点になっています。例えば8時40分に小回りがついて、大 回りの出発が8時50分なのです。10分しか違いません。例えば鍛冶町とか小国町にお住まいの方が新 町の医院に行くためには、一旦終点となった村上営業所に行って、また乗りかえなければいけないの か。それともそのまま乗っていてもいいのか、この辺のところはいかがでしょうか、課長。 〇議長(板垣一徳君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(佐藤憲昭君) ぐるぐる、ぐるぐる回っているわけでございますが、タクシー運転 手の休憩時間等もございますので、中には村上駅で大回り小回りでこの時間で来ますと、2分ほどで 小回りのほうに回っていくというふうな乗りかえもございますし、全部が全部ではございませんが、 村上駅を起点として大回りから小回りに乗りかえは可能になってございます。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 私金沢あたりで乗ったときには、運転手さんはバスをまずとめたまま交代さ れるのです。乗客はそのまま乗っていてもいいというシステムになっているのです。その辺のところ がせっかく大回りから小回りは多分このまま継続していけると思うのですけれども、小回りから大回 りへの時間がそんなに差がないので、この辺のところの融通といえば変ですけれども、その辺のとこ ろを少し乗り継ぎみたいなのをうまくしたらいいのかなと思うのですけれども、協議会ではこの辺の ところ話し合われなかったのでしょうか、いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(佐藤憲昭君) 特に話はございませんでしたが、変更点、それからもっともっとバ スも含めて乗り合いタクシーについても検討してまいりたいというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 実証実験において今あるルートをいろいろと便数を変えたりとか時間を変え たりとかされています。今後は新規に何か考えている路線等とかというのはないのでしょうか、いか がでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(佐藤憲昭君) 具体的な話はできませんが、やはり村上市街地の方も買い物に苦慮 している方も大勢います。それから、今現在大手ショッピング、ジャスコのバスですか、バスが運行 していますので、その辺の兼ね合いもございますが、いかにして買い物対応の交通を構築していくか ということが、循環バスのさらなる発展につながるものというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 以前村上病院で利用者の方に目立つような服を着て聞き取りをされていたと 思うのですけれども、現在でもされているのかという部分と、あとどうやって利用者の声を聞き取り をされているのかという部分についてお伺いします。 〇議長(板垣一徳君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(佐藤憲昭君) 2月28日まで毎日午前中病院のほうへ出向いて行きまして、利用者 の方、何で来られたのか。それから、バスを使って来るか、それから乗り合いタクシーで来られたと きの不便な点はないのか、また変更してもらいたい点はないのかということを直に聞き取っておりま す。そのほか電話等での要望、意見がございますので、それを参考に計画してございます。〔質問終 了時間5分前の予告ブザーあり〕 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) やはり大分認知はされてきたなと思うのですけれども、この辺のところPR がやはりもう少し必要なのかなと思うのですけれども、今後のPRの方法とかどういうふうにしてい くのかという部分についてお伺いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(佐藤憲昭君) 例えば乗り合いタクシー等につきましては直接集落、町内に出向い て行って意見聞き取りを行いたいというふうに考えておりますし、また地域の茶の間等にもお邪魔し たいなというふうに思っております。   それから、今度赤字補填をしております定期バスにつきましても、2月、3月にかけて聞き取り 調査を行ってまいりたいということで、バス交通につきましても定路線のバス交通につきましても合 併してよかったなというふうな料金体制とか、ルート設定をしていきたいと考えております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) PRという部分で観光ルネサンスの緑のバスございますよね。今だと銀バス なのでまちなか循環バスというのは出ているのですけれども、なかなか目立たない、路線バスと何か 似ているのでということがございますけれども、この辺のところそういったバスの利用なんかも交渉 したり検討したりということはございますでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(佐藤憲昭君) 観光協会と協議を重ねております。なかなか話が進展してなくてじ れったいわけでございますが、基本的にはバスについては低公害バス等の導入、それから床の低いノ ンステップバスの導入を行って、なおかつパッケージといいましょうか、目立つような、乗りたくな るようなデザインを導入できたらというふうに考えております。また、まちなか循環バスというふう な名称でございますが、市民から愛称もいただきながら、より市民の足として定着できるように努力 したいというふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) PRという部分では市長がトップセールスマンですので、やはり一番乗って PRしていただきたいと思うのですけれども、デマンド型乗り合いタクシーというのは、ちょっと通 院なので難しいと思いますが、まちなか循環バスとか乗られたことございますでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 乗ったことはございません。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 通院だけではございませんので、ぜひ。すぐ市役所のそこから、そこに停留 所もございますので、ぜひ一度乗っていただきたい。子供たちの作品なんかもすごく楽しそうに描い てあるのです。ぜひともその辺も含めて乗っていただきたいということもあります。市長が公共交通 について今後期待すること等々をお伺いしたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まず一つには、高齢化を迎えまして、非常に買い物弱者等が多く存在するよ うになってきた、それらを解消したいと思っておりますし、また環境とかいろんな面でバスを利用す ることによって自分の車を使わなくていいとかというようなことも考えられますし、あるいはまた自 分が行きたいところに、近くからその場所まで直接行けるというようなこと等いろいろ考えられます ので、これが定着をすれば相当の利用者が私は望めるのではないかなと。定着までにはかなりのやっ ぱり時間を要するのではないかなと。こういうのは本当は口コミでだんだん、だんだん広がっていっ ていただければ一番いいわけでございますので、息の長い事業になろうかと思いますが、定着に向け て努力をしていかなければならないなと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 今口コミと言われましたので、ぜひとも市長みずから乗っていただいて、い ろんなところで感想等述べていただいてPRしていただきたい、そんなふうに思いまして、私の一般 質問を終わらせていただきます。(拍手) 〇議長(板垣一徳君) これで小杉和也君の一般質問を終わります。   午後3時10分まで休憩します。           午後 2時54分  休 憩                                                        午後 3時10分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、2番、尾形修平君の一般質問を許します。   尾形修平君。           〔2番 尾形修平君登壇〕 〇2番(尾形修平君) 高志会の尾形修平です。私の一般質問は1項目でございます。   本市における森林整備計画についてでございます。県内随一の森林面積を有する本市において、 平成22年4月から10年間にわたる村上市森林整備計画が策定されておりますが、現状の取り組みと今 後の予定について伺います。   @、松くい虫等森林病害虫の対策について。   A、市行造林に関する施策について。   B、森林施業における集約化及び林業経営計画の促進施策について。   C、路網整備の現況と今後の整備計画について。   D、林業後継者の育成について。   E、当市における川下対策として取り組むべき政策について。   以上、6点でございます。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、尾形議員のご質問について順次お答えいたします。   本市における森林整備計画についてでございますが、村上市森林整備計画は森林法第10条5に基 づき、本市の民有林における適切な森林整備と保全及び林業経営の健全化を図るため、平成22年度か ら平成31年度の10年間に取り組むべき方針を示したものであります。   最初に1点目、松くい虫等森林病害虫対策についてのお尋ねでございますが、近年異常気象等の 影響で海岸線の松林を中心に松くい虫被害が拡大の傾向にあります。隣接する胎内市においては国道 345号線沿線の防風林が松くい虫による壊滅的な被害が発生しており、本市においても同様の被害発 生が懸念されております。このため平成25年度は、薬剤散布防除と伐倒駆除の実施区域を拡大して取 り組むと同時に、新たな試みとして健全な松林の立木に防除薬剤の樹幹注入を行い、松くい虫の移動 を阻止するための防除帯を形成する取り組みも、新潟県森林研究所と共同で実施していきたいと考え ております。森林病害虫被害については、広葉樹林のナラ枯れ被害についても懸念されており、平成 16年度をピークに現在は終息の傾向にあるものの、今後も状況を注視する必要があると考えておりま す。   次、2点目、市行造林に関する施策についてのお尋ねでございますが、本市における市行造林は 村上、朝日、山北地区において杉等の針葉樹を主体に、件数341件、面積717.14ヘクタールを森林所 有者と契約しており、林齢及び育成状況を勘案した上で、適宜に保育施業を継続して行っております。 平成25年度においても下刈り等を中心に40.34ヘクタールの保育施業を計画しておりますが、今後も 契約山林それぞれの主伐期まで保育施業を継続し、主伐後は所有者と再造林を含め協議する計画です。   次に、3点目、森林施業における集約化及び林業経営計画の促進施策についてのお尋ねでござい ますが、近年の林業経営における森林施業集約化は、集材、運搬作業の機械化とあわせ、生産活動の 効率化、低コスト化を図る上で中心となる取り組みと考えます。平成24年度から本格的に運用が図ら れている森林経営計画は、さきに述べた施業の集約化を図りつつ、健全な森林を長期的な観点から計 画的に維持育成していくための制度であり、本市も森林整備地域活動支援交付金や国有林との共同施 業団地を設定し、国、県と協力して森林経営計画の策定に取り組む事業体への支援を継続してまいり ます。   次、4点目、路網整備の現況と今後の整備計画についてのお尋ねでございますが、林内路網は林 業生産活動の効率化と低コスト化を図る上で欠かせない生産基盤施設であります。本市の林内道路密 度は平成24年4月時点で1ヘクタール当たり10.5メートルで、県内平均の15.5メートルを大きく下回 っている現況であります。新潟県は森林林業木材産業振興プランにおいて、平成24年度末までに林内 道路密度を16.3メートルとする目標を設定していることから、本市においても経営林道開設事業の要 望継続とあわせて、民間事業主体が行う森林作業道開設事業に対しても支援を継続し、林内道路の延 伸による路網密度の向上を図っていきたいと考えております。   次に、5点目、林業後継者の育成についてのお尋ねでございますが、森林経営計画策定の推進に より林業関係者に求められる知識や技能は大きく変化しようとしております。専門的な技能を習得し た林業施業プランナーや森林作業道作設オペレーター等の育成を図るために、国、県が主催する各種 研修会への参加呼びかけを行ってまいります。また、林業経営に対して意欲ある異業種からの参画企 業に対しても、情報提供や支援を積極的に行い、林業従事者の拡充を図ることにより、森林施業活性 化を図ってまいりました。   次、6点目、当市における川下対策として取り組むべき政策についてのお尋ねでございますが、 本市は平成23年度に村上市公共建築物等における県産材利用推進に関する基本方針を策定し、公共事 業における木材利用の拡大を図っております。また、民間住宅等の建築に対しては、村上市産材利用 住宅等建築奨励事業により、地元産木材の普及を推進しており、平成24年度の実績は補助率改定や広 報活動の強化により、前年度申請件数の34件を大きく上回り、51件となる見込みであります。平成25 年度においても建築事業組合等への広報活動を強化し、制度のさらなる普及を図りたいと考えており ます。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) ご答弁大変ありがとうございました。私は通告に基づいて順次質問させてい ただきたいと思いますので、よろしくお願いします。   今ほど市長答弁にありましたように、胎内川以南では皆さんご承知のように、数年のうちに防風 防砂林が壊滅的な被害を受けております。本市においてもかつて国有林内ではありますけれども、瀬 波温泉地区の松林が全滅した被害を受けております。先人が残してくれた貴重な財産を私たちは守っ ていかなければなりません。そこで平成23年度の松くい虫対策事業経費としまして1,079万2,000円、 24年度1,148万6,000円、それで25年度の予算が1,050万5,000円計上されておりますけれども、この事 業に対しては委託という内容になっておりますけれども、どのような委託契約がなされておるのでし ょうか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 駆除面積につきましては、約3.2ヘクタールほどふえてございまし て、金額的には減ってございますが、減った分につきましては山北地区の山側というのでしょうか、 そのほうが今までガンノズルというヘリコプターからの集中的に駆除していたのですけれども、その ヘリコプターがなくなりまして、スプレー散布という形になりました。スプレー散布になりますと、 時間的な飛行時間が短くなるという部分ございまして、お幕場地区につきましては今やっているスプ レー散布ということでやっておりまして、お幕場と同じような形でやることになりますけれども、そ の経費が随分と浮いたと、山北地区の部分について浮いたということで、こういうことになっており ます。また、その被害範囲につきましても、今ほどふえた部分につきましては、温泉地区若干ふえま したし、それから神林地区若干また走りますと松くい虫がありますので、そういう部分をふやしてい ったということ。さらには、先ほど市長が申し上げましたように、要するに胎内側が壊滅的な状況で ございまして、胎内から荒川を渡って飛んでくるマツノマダラカミキリムシを寸前で防除するために、 一番胎内側の松に対して樹幹注入をするということでその経費も上がってございます。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 市の森林整備計画見ますと、5地区、道玄いこいの森森林公園、岩船すこや かふれあいの森森林公園、お幕場森林公園、お幕場大池公園、それと笹川流れというふうになってお りますけれども、全体的な防除面積というのですか、それは把握されておりますか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 24年度が116.38ヘクタール、25年度が123.31ヘクタールございます。   すみません。それで先ほど申し上げましたけれども、間違ってました、6.93ヘクタールの増でご ざいます。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) そうしますと、約1,000万円近いお金を使って、100ヘクタールぐらいの防除 を行っていると。先ほど質問した内容でちょっと答弁漏れていたと思うのですけれども、防除の委託 先というのですか、委託の業務内容というのはどういうふうな形態になっているのですか。まさか直 営でやっているわけではございませんね。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 散布する会社にお願いしておりまして、その会社名今持ってござい ませんけれども、ヘリのスプレー散布、それから無人ヘリの散布、それから地上散布という形でござ います。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) そうすると、地元の企業ではないということの認識でよろしいですか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) できる企業がないということでお願いしてございます。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 例えば北新保のお幕場森林公園とかになりますと、国有林と隣接している部 分がありますけれども、国有林との連携等はどうなっていますか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 私も昨年当課に異動してきまして、防除を見たことないものですか ら、お幕場のほうでやるということで朝早く、4時ぐらいから防除始めるのですけれども、道路を封 鎖しまして防除するわけですけれども、そのときには営林署と連携しながらやるということで一緒に やります。営林署の署長も来まして一緒に現場に立ち会ったということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 先ほども申しましたように、何としても胎内川を越えないで、この松林は守 っていただきたいというふうに思っております。   それでさっき5地区のうち笹川流れ地区でございますけれども、ここは自然公園内でありますし、 枯渇した松がそのままになっている状況があります。観光地でもありますし、倒木している松等も見 受けられますけれども、その処理についてはどのように考えておられますか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) おっしゃるとおり、こちらから行きましたら、先ほども申し上げた のですが、上海府の連絡所ありますが、あそこからずっと柏尾地区が非常に松食いにやられまして真 っ赤になりました。ことしはその部分を伐倒駆除しましたし、これからにつきましても今の予算の中 に伐倒駆除の予算も計上させていただきました。その中でできる限り、崖地で危険なところにつきま しては勘弁していただきたいと思いますが、できる限り伐倒駆除していきたいというふうに思ってお ります。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) ぜひ本当に夏場になれば観光客の方が大勢見えられますので、青々とした松 であれば格好いいですけれども、枯れた松をいつまでも放置しておくというのはなかなか景観上もよ ろしくないかと思われますので、処理のほうよろしくお願いします。   市長答弁にもありましたけれども、ナラ枯れ被害についての現状と今後の対策、考えていること があれば教えてください。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 先ほど市長答弁にもありましたように、今終息に向かっております ので、特に対策としては今とってございません。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) ありがとうございました。   それでは次、市行造林に関する施策についてに移ります。今ほど答弁で市行造林面積が710ヘク タールということでありましたけれども、3地区、地域別の面積教えてください。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 村上地区が77.98ヘクタールございます。朝日地区が528.95ヘク タールございます。山北地区が111.1ヘクタールございます。トータル718.03ヘクタールでございま す。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) これも平成23年度の予算として事業委託料として1,764万、24年度が1,114万 9,000円、25年度が989万1,000円ということで、私聞いたところによりますと、3地区で委託内容が 変わっているというようにお聞きしたのですけれども、委託業務内容についてのことを教えてくださ い。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 委託業務内容、中身につきましては、村上が下刈り、枝打ち、除伐。 朝日が雪おこし、下刈り。山北が下刈り、枝打ち、除伐、間伐ということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 戦後拡大造林の計画の中で、当市としても昭和30年代に植林したものが既に 伐期を迎えていると思うのですけれども、この事業委託の中に伐採が入っていなかったと思うのです。 今後の伐採予定はどうなっているかお尋ねします。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 尾形議員おっしゃられるように、伐期が近づいてきてございます。 今大体伐期契約が50年のもの、それから80年のものという部分がございます。その50年のものが今大 体45年ぐらいに一番近いものでなってきてございまして、これから近いうちに市行造林を全伐してい かなければならないという形になろうかというふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 計画としてはロードマップというか、そういうものはできていないのですか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) まだ、今ちょうど伐期が近づいてきてございますので、これから市 行造林の全伐をしていきたいというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 何で伐採しないかというと、木材価格が安過ぎて、出してもコスト高になっ てしまうというのが現状だと思うのです。それは市行造林に限らず民間の山林所有者の方全て同じだ と思うのですけれども、市のほうで50年、50年は完全に迎えていると思うのですけれども、長期伐施 業という考えもあると思うのですけれども、その辺も検討されておりますか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 40年、50年前の森林というのは、恐らく木材価格が高くて、植えて もお金になるだろうという形で行政のほうでも地元の人たちと市行造林という形で始めたのだと思い ます。そうしまして、今になりましたら、尾形議員おっしゃるように非常に材価が安くなりまして、 出しても赤字になるということが現状になりまして、非常に今厳しい状況であるということでありま すので、なかなかこれから50年近づく伐期もありますが、これをどうしていくかという部分も、また 延期ということも地元の人たちと話し合いながら、材が高くなったときに切り出すということも考え られますので、これから十分にまた地元と相談していきたいというふうに思います。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 長期伐施業に関してはメリット、デメリットがあると思うのですけれども、 メリット、デメリット、課長、承知されておりますか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) ちょうど50年ぐらいで切る木につきましてはちょうどいい大きさに なろうかと。さらに伸びるということになりますと、材が膨らんだり傷んだり、雪で倒れたりと、な かなか材も年とってきますので、有効な材がなくなっていくのではないかという部分のメリット、デ メリットがあるかなというふうに私は思っております。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 課長答弁されたとおりだと思うのですけれども、やっぱりメリットというの は大口径になるというメリットがあると思うのですけれども、期間が1年、2年ではなくて、30年、 50年の長期になるわけです。そうすると、この先、倒害やそれこそ病害虫被害が予想されますので、 私の考えとすれは、やっぱり適宜伐期を迎えたものは随時出していくというようにして循環可能な山 の資源をしていくというふうに考えておるのですけれども、市長、いかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 現実的には今課長答弁したように非常に材価が安くて、伐採して出そうとし てもかえってお金をつけて出さなければならないというようなことで、市行造林した人たちはやはり 延期をせざるを得ないような状況になるのではないかなと、そのように考えております。そうなった としても、そういうようないわゆるそれから10年、20年耐えられて成長するというような地質の山で ないとそれも難しいのではないかなと。今尾形議員がおっしゃったように、枯れたりとび腐れしたり というようなことが出てくるような山で、そのような延長をしても何もならないわけですので、その 点はしっかりと相手方と交渉をしながら、相談をしながらやっていく必要があるなと、そのように考 えております。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) それでは、3番目の森林施業における集約及び森林経営計画の促進について に移ります。   平成24年度の市長の施政方針では、面的なまとまりをもった森林経営を具現化するために森林経 営計画の作成支援を行うとありました。先ほどの答弁でもそのとおりでございましたけれども、具体 的な取り組み例があれば教えていただきたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 予算的にはありますけれども、森林経営計画を立てる段階でやはり これはまたそれぞれの団体でも森林計画は企業でも立てられるものでございます。そんな形で今経営 計画を立てなければ補助金ももらえないというふうな状況でございますので、森林経営計画を建てる には、1林班の2分の1以上の同意を得られれば、大小あると思いますけれども、そういうふうな形 になっておりますので、大小にかからわず経営計画を立てられるという状況でございますのでそうい う部分で、これから山を切って売っていこうとかという部分の林業家がございましたら、そういう人 たちの支援を十分にやっていきたいと。やっていかないと、なかなか木は切り出せないものですから、 十分に私ども職員あちこち行って地元の人たちと話をしながら支援をしていくという状況でございま す。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 当市の森林所有状況を見ますと、1ヘクタールから5ヘクタールの所有者が 71.3%、5ヘクタールから30ヘクタール規模で25.2%、30ヘクタール以上の所有者が3.5%となって おります。圧倒的に小規模の所有者の割合が高くて、集約化をする上で個々の同意を得ることの難し さ、また山林境界の確定についても労を要すると考えておりますけれども、現状はどのようになって おりますでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) おっしゃるとおりでございまして、なかなか集約が進まないという ことでございます。今来年度に向けて受け付けをしているわけでございますけれども、うちの職員東 奔西走ではございませんけれども、地元の人たちとどっかから声聞こえてきましたら行って、集約化 に努めているということで、なかなか事業が進んでいかないという状況が本音でございます。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 先ほど市長答弁にもありましたけれども、先般2月1日に国有林、民有林の 連携森林施業団地の調印式がございました。施行された場所が笹平地内ということで、比較的にこの 圏域にしては平らな山だというふうに私認識しております。難しいのはやっぱり山北のほうとか朝日 の山奥のほうとかというものに関して、集約化施業がなかなか難しいのではないかというふうに私認 識しておりますけれども、市長、副市長、もし答弁いただければお願いします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) そのとおりでございまして、そういうところはいち早くやはり作業道の整備、 路網整備をこの後出てきますけれども、路網整備をしながら集約化に向けた取り組みをしていく必要 があるのではないか。作業道がないところは非常に難しい現状ではなかろうかなと、そのように認識 をいたしております。 〇議長(板垣一徳君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 私からということでございます。本当に今林業の抱える問題は大変厳 しい状況であります。私感じておりますのは、とにかく山主、山持ちのその人たちに利益が回って来 ないというのが現状であります。それが伐採が進まない、また分収林の伐採にしてもなかなか思うよ うにいかない。本当に高齢の森林になりますと、CO2の吸収率も下がりますので、若い木は本当に 循環型社会という方面では非常になじむわけであります。高齢化といいますか、老熟化してきた森林 はなかなかCO2の吸収ができないということで、地球環境にも非常に大きな影響を与えるのではな いかということで危惧しております。いろんな山持ち、山元、山林にしても非常に大きな市また国全 体としてのいろいろ手助けが必要であります。一番手っとり早いのはやはり路網の整備をしっかりし ていろいろそういう状況がよくなった場合に、すぐ出してお金になって山元に返っていく、そういう ことを構築するのがこれからの林業施策ではないかなと考えております。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) そこで4番目の路網整備の現況と今後の整備計画についてでございますけれ ども、現在開設中の森林基幹林道5路線の進捗状況と完成予定についてお伺いしたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 5路線、森林管理道芦谷板屋沢線、全体計画延長が1万メートルご ざいます。開設現在延長が6,379メートルということで64%の進捗率でございます。森林基幹林道海 府南線、全体計画延長1万5,240メーターで現在9,585メーター、進捗率62.9%でございます。森林基 幹道三条山線、計画延長が7,122メーターで現在開設延長が6,422メーター、進捗率90.2%。森林基幹 林道新保岳線、計画延長が1万8,340メーター、現在の開設が1万4,478メーター、進捗率が78.9%。 森林基幹林道大毎山熊田線、計画延長が2万2,950メーターで開設延長が6,528メーターで、進捗率が 28.4%ということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) この5路線は着工してからもう既に十数年たっているわけでございます。や っぱり私ら日本海東北自動車道もそうですけれども、やっぱりつながって道路というのは初めて機能 するわけで、この開設は市長の施政方針、平成21年からずっと上がっておりますけれども、何とか国 県のほうに強く要望していただいて、早期の開設を促していただきたいというふうに思っております。   次に、整備計画されている岩船東部線及び林道専用道として7路線が上がっていますが、今後の 実施見込みについてお尋ねしたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 詳細は今課長から答弁はいたさせますけれども、今課長が申し上げた5路線、 完成を一つ、1路線でも見ないと、次の路線には採択がされないというような厳しい状況にありまし て、何とか今やっている5路線のうち1路線を卒業させて、そして新規の路線に手を挙げていきたい と。そのように考えておりまして、一番近いのは三条山線でありまして、90%以上進んでおるわけで ございますけれども、残りのちょっとしたところで地権者と折り合いが合わなくなりまして、今足踏 みをしている状態でありますので、それを完成をさせて新しい路線の新規採択に向けていきたいと、 そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 今市長の申し上げたとおりでございまして、県ともお話をしている 中では、やはり現在継続中の管内の事業完了を見据えた後、事業採択をするような形になろうかとと いうことで同意いただいております。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 基幹道に関しましてはわかりましたけれども、専用道に関しても同じ考えで すか。専用道7路線計画上がっていますけれども。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 専用道についても同じような見解を県は示しておりまして、非常に専用道と いうのは難しい現状でございます。それよりも作業道、林内網を整備するということで、作業道を優 先的にやっているのが現況でございますので、できる限り我々も作業道等に力を入れていく必要があ るのではないかなと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) わかりました。   それでは次に移ります。後継者の育成についてでございますけれども、先ほど平山議員のほうか ら農業後継者の問題についてもご指摘ありましたけれども、課長答弁で異業種、他業種からの参入を というお話がございました。私も9月の定例会で申し上げましたように、林業後継者、農業後継者の 不足部分に関して、やっぱり受け皿となり得る業種は何かと考えた場合、建設業しかないのではない かというふうに申し上げましたけれども、その後市内部で検討されたことはございますでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 先ほど申し上げましたように、林業の森林経営計画につきましては、 企業参入もできる形になってございますので、そんな形で企業参入を促していきたいというふうに思 っておりますし、後継者育成、なかなか本当に副市長のところにも、高根のほうにも後継者が育ちつ つあるという部分もあとで聞いていただければいいと思いますけれども、なかなか林業後継者という のは、人を育てるというのはなかなか難しいと思いますので、そんな形で企業参入を促していければ いいかなというふうに思っておりますし、うちの職員と話し合いしながらどんな形がいいかという話 はしてございます。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) ぜひ結果の見える形で実施していただければというふうに思っております。   次、行きます。川下対策として取り組むべき政策についてでございます。先般2月7日に新潟ユ ニゾンプラザで市長が会長を務める下越流域森林林業活性化センター新潟北部地域林業振興協会の主 催で、山を生かす、森林林業再生プランの実践というテーマで、森を育む地域づくり講演会が開催さ れました。講演の内容は、講師である渋澤寿一先生が岡山県真庭市の地域再生マネジャーとして真庭 地域内の木質系資源を活用して産業連携を確立し、地域内でお金を回す取り組みを紹介されました。 その1つとして、既に全国十数カ所で行われている木の駅プロジェクトの実践報告がありました。木 の駅プロジェクトとは、林地産材、いわゆるC材、D材を高齢者でも運べる長さ、末口50センチ以上 の木材を地域で指定したヤードに集積することです。それを1トン当たり6,000円相当の森券、これ は地域通貨券になりますけれども、これと交換する仕組みでございます。ただし、6,000円の半額は 補助金を入れなければなりません。なりわいとしては難しいのですけれども、畑仕事の帰りとか軽ト ラ1台積んできて3,000円の森券と交換し、それを晩酌代に充てるとか、そういう仕組みでございま す。   この仕組みの最大のポイントは、森券を地域通貨として地域でお金を回すということです。そし て集まった材を売却し、チップ、ペレット、まきとして地域エネルギーを地産地消するということで す。本会議初日にも話題となりましたが、プレミアム商品券を発行しても単にばらまきにしかなりま せんが、仮に同じ金額、すなわち2,000万円をこの森券に投資すれば、山に残された木材6,000トン余 りも資源として生かされるのです。市長、この取り組みはどう思われますか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほど来尾形議員がおっしゃいますように、戦後植林された木が今伐期を迎 えていると。本当にこれ宝の山なのです。やり方によってはごみになる。それを何とかごみではなく て宝の山にしていかなければならないというようなことで、こういうような非常にいい取り組みをし ているわけでございまして、こういうのを先進事例に倣って私どもも見習っていかなければならない 点が非常に多々あるなと。やはり川上から川下まで全て潤うような林業政策をしていかないと、どう しても後継者も出てこないし、山自体がだめになるおそれがあるというようなことでございまして、 今木質バイオも非常に活発にやっておりますけれども、材がなくてA材、B材を木質バイオのあれに 使うなんていうのは愚の骨頂なわけでございまして、そういう点から研究をしながら宝の山を生かし ていかなければならないなと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 私プレミアム商品券と比較して言ったわけでありますけれども、商工観光課 長、この取り組みどう思われますか。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(田嶋雄洋君) 今尾形議員からのお話を聞いているだけでございますので、もう少 し研究をさせていただきたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 本当はこの取り組みは各地区のまちづくり協議会で実施していただけたらと いうふうに私は思っているのですけれども、自治振興課長、いかが思います。 〇議長(板垣一徳君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(佐藤憲昭君) 同じ答弁になりますが、研究させていただきたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) ぜひ研究していただきたいと思います。   さっき副市長おっしゃったように、このプロジェクトは山元に資金を還元するということが最大 の目的でございまして、森林所有者にちょっとでもやる気を起こしていただければなというふうな政 策になっていると思いますので、よろしくお願いしたいと思います。   将来的にはバイオマス資源を使って農家のハウスボイラー等に普及していけば、地域の経済波及 効果がかなり見込めるのではないかというふうには私は思っております。そこで質問をさせていただ きます。   後期実施計画の中で25年度朝日きれい館ボイラー工事として420万、26年にも朝日きれい館ボイ ラー工事として200万、27年度にはまほろば温泉ボイラー工事として512万5,000円が掲載されており ますけれども、このボイラー工事はどのようなものに予定しているのかお尋ねいたします。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(田嶋雄洋君) きれい館には大きなボイラーが2機ございまして〔質問終了時間10 分前の予告ブザーあり〕これを順次直していきたい。これはプールに使っているものでございます。   それから、まほろば温泉のほうのボイラーもまほろば温泉の内湯のほうのボイラー施設で、これ も建ってから随分経過しているものでございまして、年次計画で直していきたいということでござい ます。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 年次計画で直すのはいいのですけれども、私の質問はボイラーをどのような ものを考えているのかということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(田嶋雄洋君) 今現在と同じようなものを考えておりまして、灯油をたいてという 形で考えております。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) この質問は、私昨年の9月にも12月にも言っておりますけれども、12月定例 会で学校教育課のほうに学校備品としてストーブをペレットストーブ等にできないかというお話をし たときに、市長のほうから今回の場合は特殊な配管等の事情もあってできないけれども、今後の公共 施設に関してはペレットボイラー等を積極的に導入していくというご答弁があったかと思うのですけ れども、その辺市の政策の中で一貫性がないのではないかというふうに私は捉えているのですけれど も、検討されたのでしょうか。木質バイオマス系のボイラーを。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今課長答弁をいたしましたけれども、できる限り、できない、構造的に無理 だということであれば別ですけれども、例えば山北支所も今木質ペレットでやっておりますし、でき る限り可能である限り木質バイオ、ペレットストーブや暖房にかえることができるところからかえて いきたい、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 前向きなご答弁ありがとうございます。   私この予算見て明らかにペレットボイラーではないなと、木質バイオマスボイラーではないなと いうふうに直観したものですから、きれい館のほうに行って現地も確認してまいりました。交換すべ きボイラーも見てまいりました。イニシャルコストの部分だけを考えると、確かに灯油のボイラーの 倍以上します。ですけれども、ランニングコスト、やっぱりライフサイクルコスト等も考えてこの地 域の市としての政策でやるのだということであれば、多少イニシャルコストが高くてもぜひそういう ものを積極的に取り入れていただきたいというふうに思っております。市のほうで先ほど市長言われ たように、住宅奨励金とか出しておりますし、昨年私一般質問でも言いましたけれども、木質のバイ オマスストーブ等の補助金も出しておりますので、市民の方にはそういう政策をしておいて、やっぱ り公の施設から身をもってやっていくというのが非常に大事なのではないかと。逆に言えばペレット ストーブの補助金を削減してでも、公の施設から導入していただきたいというふうに私は思っており ます。その辺市長、いかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 全くそのとおりでございまして、先ほど申し上げましたように、公の施設可 能な限り木質バイオ、木質ペレット暖房に切りかえられるところから切りかえていきたいと、そのよ うに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) ただいまのストーブの件でございますけれども、私ちょっと情報を得 たところ、阿賀町で今ペレットの生産していますけれども、それが材が集まらないという現状が今発 生をしております。そういう意味でそれは導入したけれども、その後が続かないという問題もありま すので、市内の施設について、朝日支所についてもそういう形での導入できないか、いろいろ検討を させております。やっぱり配管からそういういろんな空調施設等全てやると億単位のものがかかりま すので、それが〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕果たしてランニングコスト的なものでカ バーできるか、なかなか厳しいものがございます。その辺も含めて今後導入が先か工場が先か、その 辺も含めて検討をさせていただきたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 今副市長が言われた阿賀町に関しては、福島の木材需要等のバランスがあっ て、なかなか材も集まらないというふうに私も聞いていました。だから先ほど私言ったような、森券 等を活用した地域の資源、阿賀町よりはるかにこの圏域、村上市には森林資源ございますので、私は 決して集まらないなんていうことはないと思います。   そこで伺います。環境課でエネルギー保存量調査が2月末に発表されましたが、どのような内容 になっていましたでしょうか、環境課長、お願いします。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(本間誠一君) 保存量調査が出ております。早急に精査してホームページに載せたいと、 そういうふうに考えております。また、その中にはこの圏域でどういうものが一番適しているかとい うことで二重丸、丸、三角等でいろいろな発電の仕方とかそういうものについて評価が出ていますの で、ごらんいただきたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 2月末にホームページにアップされていますよね。アップされていますよ、 私見ましたから。   見せていただいて言っているのだけれども、やっぱり課長言ったように丸、二重丸、三角という ふうに分かれていました。分かれていた中で二重丸ついていたというのは木質バイオマス、森林の木 質系のバイオマスしかなかったのです。風力、太陽光、地熱等いろいろ今回の附属の調査出てきまし たけれども、やっぱり最終的に落ちつくところは木質バイオマスしかないというふうに私は思ってお りますので、当市において新エネルギーの政策を本気で行うのであれば、やはり選択と集中を明確に して取り組んでいっていただくことをお願い申し上げまして、早いですけれども、私の一般質問を終 わらせていただきます。   ありがとうございました。(拍手) 〇議長(板垣一徳君) これで尾形修平君の一般質問を終わります。                                              〇議長(板垣一徳君) 本日はこれで散会いたします。   明日も午前10時から一般質問を行いますので、定刻までにご参集ください。   長時間大変ご苦労さまでございました。           午後 3時57分  散 会