平成25年村上市議会第1回定例会会議録(第5号) 〇議事日程 第5号 平成25年3月5日(火曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  一般質問                                              〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(23名)    1番   渡  辺     昌  君     2番   尾  形  修  平  君    3番   板  垣  千 代 子  君     4番   鈴  木  い せ 子  君    5番   本  間  清  人  君     6番   川  村  敏  晴  君    7番   冨  樫  宇 栄 一  君     9番   齋  藤  信 一 郎  君   10番   竹  内  喜 代 嗣  君    11番   平  山     耕  君   12番   川  崎  健  二  君    13番   木  村  貞  雄  君   14番   三  田  敏  秋  君    15番   小  池     晃  君   16番   姫  路     敏  君    17番   長 谷 川     孝  君   18番   滝  沢  武  司  君    20番   佐  藤  重  陽  君   21番   相  馬  エ  イ  君    23番   大  滝  久  志  君   24番   山  田     勉  君    25番   片  野  鉄  雄  君   26番   板  垣  一  徳  君                                              〇欠席議員(3名) 8番   小  杉  和  也  君 19番   小  林  重  平  君   22番   大  滝  国  吉  君                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    大   滝   平   正   君        副  市  長    鈴   木   源左衛門    君        総 務 課 長    大   滝   和   春   君        財 政 課 長    佐   藤   昭   一   君        政策推進課長     斎   藤   甲   三   君        自治振興課長     佐   藤   憲   昭   君        税 務 課 長    伊 与 部   純   夫   君        市 民 課 長    西   村       治   君        環 境 課 長    本   間   誠   一   君        保健医療課長     林       与 市 次   君        介護高齢課長     川   内   信   一   君        福 祉 課 長    斎   藤       勉   君        農林水産課長     瀬   賀       功   君        商工観光課長     田   嶋   雄   洋   君        都市整備課長     船   山   三 喜 雄   君        下 水 道 課 長    中   村   則   彦   君        水 道 局 長    太   田       薫   君        会 計 管 理 者    百   武   勇   一   君 農業委員会 遠   山   昭   一   君 事 務 局 長        選管委書記長        監 査 委 員    加   藤   正   志   君        事 務 局 長        消  防  長    本   間   善   和   君 教育委員会 鈴   木   信   雄   君 委員長            学校教育課長     板   垣       圭   君        生涯学習課長     高   田       晃   君        荒 川 支 所 長    平   野   俊   之   君        神 林 支 所 長    板   垣       裕   君        朝 日 支 所 長    増   子   要   作   君        山 北 支 所 長    斎   藤   寿   昭   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    菅   井   晋   一        事 務 局 次 長    高   橋   邦   芳        書     記    鈴   木       渉           午前10時00分  開 議 〇議長(板垣一徳君) おはようございます。ただいまの出席議員数は23名です。欠席届け出のある 者3名です。定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。   本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願 いをいたします。                                              市長の発言 〇議長(板垣一徳君) ここで、市長より発言を求められておりますので、これを許します。   市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 皆さん、おはようございます。諸般の報告を申し上げます。   3月1日にご報告いたしました村上小学校の休校に関し、その後の経過についてご報告申し上げ ます。関係機関による検査の結果、一部の児童から感染性胃腸炎疾患が確認されましたが、それ以外 は異常はなく、提供する給食等についても特に問題がなかったことから、本日から通常どおりといた しました。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) ご了承願います。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(板垣一徳君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、13番、木村貞雄君、25番、片野鉄雄君を指名をい たします。ご了承願います。                                              日程第2 一般質問 〇議長(板垣一徳君) 日程第2、昨日に引き続き一般質問を行います。   本日の一般質問は、5名を予定しております。ご了承ください。   最初に、6番、川村敏晴君の一般質問を許します。   川村敏晴君。           〔6番 川村敏晴君登壇〕 〇6番(川村敏晴君) 改めまして、おはようございます。市政クラブの川村敏晴でございます。た だいま議長のお許しをいただきましたので、私の一般質問をさせていただきます。私の通告は2項目 でございますので、早速通告に従い質問をさせていただきます。   1項目め、当市における市内事業者の育成や、市内産業の景気対策に対する市の考え方について お伺いします。@、(仮称)荒川統合保育園の指定管理者の公募が25年度に入って開始されるようで すが、その選定基準として、ことしの1月までは保育園の運営経験のある社会福祉法人に限定してお りました。ところが、2月に入り、学校法人も選定基準に入れたのはなぜでしょうか。   A、村上市内の学校法人においても、(仮称)荒川統合保育園の指定管理者の応募に意欲を持っ ている方々がおります。数年前から社会福祉法人に限定されていたことから、応募についての準備不 足も考えられます。行政の公募事業の発注に対して平等性を考えれば、公募開始時期を数年延期する 必要があるのではないかと考えられます。市長のお考えをお尋ねいたします。   B、200人規模の荒川統合保育園経営だと、年間の運営費はおよそ2億円前後かと思われます。 年間2億円の事業規模の事業所が村上市内にあるとないとでは、市税の関係などからも大きな違いが あると思われますが、市長のお考えをお尋ねします。   C、昨今、指定管理者の選定方法について疑問視する声も聞かれます。選定会議を公開にする必 要があるのではないかと感じておりますが、市長のお考えをお聞かせください。   D、第5期介護保険事業計画により実施されたミニ特養とグループホームの設置するための審査 において、両方とも村上市以外の業者にも選定されたということでございます。これらの介護事業の 経験を擁している村上市内業者も一緒に応募されたとのことでございますが、市内業者の育成の観点 から、公募条件を市内業者優先とすべきであったと思われますが、市長のお考えをお聞かせください。   E、25年度より新ごみ焼却施設の本体工事がスタートいたします。村上市内の景気対策としても、 建設工事等にかかわる多種多様な分野の消費行為については、可能な限り村上市内の業者との取引を 行うべきと考えますが、市長のお答えをお聞かせください。   2項目め、教育目標でもある「郷育のまち・村上」を唱える当市において、幼児教育のあり方に ついての市の考え方をお伺いします。村上市教育基本計画においては、基本施策の1番に、支え合い、 つながり合って、ともに育つ教育の推進を位置づけ、市民総ぐるみで教育を考え、実践していくこと を最も重視し、地域の子供は地域みんなで育てていくとして、地域の取り組みを支えていくと述べら れています。そして、市では学校教育への期待として、各中学校区単位で郷育会議を設置し、地域の 子供を地域のみんなで育てる、そのために幼、保、小、中の連携した取り組みを推進しています。   このような中、幼児教育のかなめである保育園運営を民間運営に移行するに当たり、市内におい て幼児教育を支える組織をつくらせず、他市にある業者に委ねようとすることは、行政自身がつくっ た村上市教育基本計画に対してみずから背くことになるのではないかと思われますが、教育委員会委 員長にお聞きをいたします。   ご答弁の後、関連について再質問をさせていただきます。よろしくお願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、川村議員の2項目のご質問について順次お答えいたします。   最初に1項目め、1点目、指定管理者の選定基準として学校法人を入れたのはなぜかとのお尋ね についてでございますが、(仮称)荒川統合保育園の運営方法につきましては、この間開園と同時に 指定管理者制度を導入したい旨の考えを、議会並びに市民の皆様にも説明を申し上げてきたところで あり、指定管理者の応募資格については、平成23年9月15日開催の厚生文教常任委員会協議会での (仮称)荒川統合保育園指定管理者制度の概要についての説明をはじめ、それ以降本市で初の公立保 育園に指定管理者制度を導入することから、質が高く、安定的な保育サービスを提供するには、保育 園運営の実績がある社会福祉法人が望ましいとの理由から、県内に事業所を置く社会福祉法人格を有 し、かつ平成25年4月1日現在、県内で認可保育所の運営業務を行うのを応募の条件とすることとし ておりました。   今般の子ども・子育て支援関連法による幼保一体化の流れの中で、幼児期の学校教育、保育、地 域の子供、子育て支援を総合的に推進するという趣旨に沿い、市内にも存在する認可幼稚園を運営し ている学校法人も加え、応募の機会を拡大することとしたものであります。   次、2点目、指定管理者の公募期間開始時間を数年延長する必要があると考えるがとのお尋ねに ついてでございますが、指定管理の際に、保育に関する細かな取り決めや監査など、一定の市の介入 についての協定を取り交わすことから必要とする保育が担保されるため、不安を招くことは至らない ものと判断しております。さらには、一時預かり事業の実施や延長保育の拡大、休日保育や病児・病 後児保育等をはじめ、質が高く、継続でき、安定的な保育サービスを提供しながら、保育の充実を図 っていくことが最も重要なことでありますので、議会並びに市民の皆様に対しましても、平成25年4 月以降に指定管理者の公募を行う予定であると説明し、平成26年4月1日開園予定で事業を進めてい るところでありますので、公募開始時期は当初の予定どおり進めるものとし、数年延期する考えはあ りません。   次に3点目、年間2億円事業規模の事業所が村上市内にある場合とない場合とでの市税関係など における違いについてのお尋ねでございますが、(仮称)荒川統合保育園の指定先として予定してい る社会福祉法人、または学校法人に対しての法人市民税は非課税であります。   次、4点目、選定会議を公開する必要があるのではないかとのお尋ねについてでございますが、 平山耕議員の一般質問でもお答えいたしましたとおり、指定管理者選定委員会での選定については、 申請者の提案内容に特別なノウハウや著作権等が含まれる場合があることと、委員の率直な意見交換 や意思決定の中立性が損なわれるおそれに配慮するため、原則非公開としております。   なお、選定結果につきましては、応募のあった団体全てに通知するとともに、審査手続の透明性 の確保と市民への説明責任を果たすため、選定結果の概要を引き続きホームページで公表してまいり ます。   次に、5点目、ミニ特養とグループホームを設置するための公募条件を市内業者優先とすべきで あったと思うとのお尋ねについてでございますが、冨樫議員の一般質問でもお答えしたとおり、第5 期介護保険事業計画で整備を計画した地域密着型介護老人福祉施設、いわゆるミニ特養につきまして は、運営主体が社会福祉法人に限定されているため、市内だけでは応募者がないことも心配されたこ とから、村上市、胎内市、新発田市を公募の範囲としたものであります。   一方、認知症対応型共同生活介護、いわゆるグループホームにつきましては、法人であり、村上 市内に事業所を開設していることを応募事業者の要件にいたしました。その結果、地域密着型介護老 人福祉施設では、平成24年度整備分で3事業者、平成25年度整備分で4事業者、認知症対応型共同生 活介護では、平成25年度整備分で7業者、平成26年整備分で8業者から応募があり、24年度として市 内業者を、25年度整備分として市外の2業者を、26年度整備分として市内業者をそれぞれ選定いたし たところであります。議員ご指摘の市内業者の育成ということについての必要性は理解しているとこ ろでありますが、施設の運営に関しては、利用者にとってよりよいサービスの提供ができる事業計画 であるかどうかを重点的に考慮すべきものと考えております。   次、6点目、25年度より新ごみ焼却施設の本体工事における市内業者との取引についてのお尋ね でございますが、新ごみ処理場整備運営事業の業者選定においては、入札時にあらかじめ示した落札 者決定基準の審査項目の中に、地域や社会への貢献という項目を設け、効果的な提案については、価 格以外の審査項目において加点により評価し、市内に貢献することを促しておるところであります。 ごみ処理施設の建設工事では、一般の土木建築工事と異なり、特殊な設備、機器に係る割合が大きく、 市内業者に発注できる工事は限られております。しかしながら、今回の事業実施に当たり、可能な部 分については地元業者へ発注するような提案がなされております。   本市では、このことについて本契約締結当初から事業者に要請しており、本年度実施している造 成工事においても、樹木の伐採及び抜根、伐採木の処理など、市内業者への発注をされたと確認して おります。本年度から施工予定の本体工事においても、JVの地元業者が主体となって実施いたしま すので、同様に事業者へ要請を行っていきたいと考えております。   次に2項目め、教育目標でもある「郷育のまち・村上」を唱える当市における幼児教育のあり方 については、市の考え方については教育委員会委員長に答弁をいたさせます。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 教育委員会委員長。 〇教育委員会委員長(鈴木信雄君) それでは、川村議員の2項目め、当市の幼児教育についてのお 尋ねでございますが、村上市教育基本計画に記載されております家庭、学校、地域が連携し、地域の 子供を地域のみんなで育てることにつきましては、今後さらに推進させたいと考えておりますが、保 育園が指定管理者制度によって他市にある業者が運営に当たることが、地域の子供を地域のみんなで 育てることに反するとは考えておりません。指定管理者制度の導入が予定されるこの園も、市内のほ かの他の保育園同様に、本市の方針に従い、施策や指導に対応しながら園を運営することになるもの と考えております。開園後は、まさに通園する子供の成長のために、家庭、園、地域の連携が深まる よう、関係各課で支援していくことになるものと考えております。 〇議長(板垣一徳君) 川村敏晴君。 〇6番(川村敏晴君) ご答弁ありがとうございました。   それでは、関連について再質問させていただきたいと思いますが、ご承知のとおり主に荒川統合 保育園の指定管理についてが中心な質問になっていますので、@からE、第2項目とありますが、ち ょっと順が入り乱れることがあるかもしれませんが、そのときはご容赦をお願いしたいと思います。   まず、今市長からご答弁をいただきました、学校法人を公募要件にした件でございます。この件 については、私も過去数年前から一般質問だけではなく、市長及び担当課長に直接お邪魔して、社会 福祉法人で保育園を運営している組織というのは、村上市には一つもないのだというふうなことで、 この指定要件を外さなければ、村上市内にこの公募に参加できる組織はありませんよと。学校法人を 含めて、もっと幅を広げてはどうですかというふうな質問やらお願いにお邪魔しておりましたが、そ のとき全く相手にもされないというか、社会福祉法人一本やりで市長もお答えになっていましたし、 課長もそのように申していました。当然幼稚園経営である学校法人の話も、私したと思いますが、な ぜ公募を目の前にして、今この時期に、25年1月までは全く学校法人の「が」の字も出ていなかった のですが、その本質的な理由は何ですか、どこにあるのでしょう、課長でしょうか、市長でしょうか、 お願いします。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) これまで(仮称)荒川統合保育園の指定管理者制度の導入の応募要件と して、今議員がお話がありましたように、社会福祉法人ということで進めてまいりました。先ほど市 長答弁のほうでもありましたように、当然保育園の運営の実績のある社会福祉法人が望ましいという 観点から、県内に事務所を置く、社会福祉法人格を有しているということで進めておったわけでござ いますが、しかしながら、今国のほうの流れ、子ども・子育て支援関連法の形になりますけれども、 非常に幼稚園、それから保育園の一体化が進んでおるというふうな状況の中から、やはり12月定例会 の一般質問のあったときに、学校法人格を有するというふうなことで実はご答弁をさせていただいた ところでございます。それらを受け、今後その応募要件としては、やはり学校法人も含めた形での応 募要件とするということに判断をさせていただきまして、この学校法人というものを機会を設け、そ して応募の機会を拡大したということで、この学校法人を加えたということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 川村敏晴君。 〇6番(川村敏晴君) 私、以前から学校法人も認めてはどうでしょうかというふうにお聞きしてい たつもりだったのですが、そういう認識はなかったのでしょうか、課長。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) 今ほど申し上げましたように、当初の考え方としては社会福祉法人とい うことを限定という形で進めてきたわけでございますが、先ほど申し上げた理由のことから、やはり 公募の機会というものを拡大をして実施してまいりたいということで、変更をさせていただいたとい うことです。 〇議長(板垣一徳君) 川村敏晴君。 〇6番(川村敏晴君) 民主党政権から自民党政権にかわったことはありますが、しかし、この保育 園、子育て支援の体制というのは、この荒川の統合保育園の指定管理の話が出て以来、いまだに大き く変わっていると私は認識していないのですが、それについて今の答弁だと、12月定例会に、これ竹 内喜代嗣議員の質問だったと思うのですが、私従来から申し上げていたことを改めて12月定例会で質 問されたと、私もそのように聞いておりますが、これを受けて、学校法人の参入を認めなければなら ないというふうに思った、気がついたというふうなご答弁ですが、今までは何でそこに意識がいかな かったのか、そこが私、疑問でならないのですが、そこでお伺いしますけれども、一体どの部署から そういう意見が出てきたのでしょうか。そこは福祉課からですか、その辺ちょっとお聞かせください。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) この学校法人の話をさせていただいたのは、私どもの所管課のほうで考 えさせていただいたということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 川村敏晴君。 〇6番(川村敏晴君) 竹内喜代嗣議員は、共産党という大きな組織の一員である議員から出た質問 に対して、非常に行政側が敏感に反応したというふうにちょっと私には映るのですが、これはやはり 公募制度の事業の性質からいって、今まで社会福祉法人一辺倒で1月までそう言っていたのですよね、 いまだにホームページも、要項も全く変えられていません。このホームページ等で公募要件、25年度 から公募しますよというふうには出ていますが、その公募要件は、前に出された社会福祉法人を有し、 かつ4月1日現在認可保育園の運営業務を行っている者という表示しか、私が確認した限りでは載っ ていないのですが、なぜですか。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) 荒川統合保育園の指定管理の制度の導入に当たりまして、この考え方を 概要ということで、先ほど申し上げた平成23年の厚生文教常任委員会のところで説明をさせていただ いたところでございますが、これをもとにいたしまして、今応募要項、それから仕様書等々を作成を し、そして今細部の詰めをさせていただいているところでございますが、その中でそういう方向が手 続上、これで進めてという決定がされた場合には、ホームページ等々の記載等を変更させていただく ということで実は考えておったところでございます。 〇議長(板垣一徳君) 川村敏晴君。 〇6番(川村敏晴君) これも何回も言っていることですが、村上市内にある学校法人幼稚園さんも、 この荒川統合保育園の指定管理に公募したいというふうな、私が直接お伺いして確認をしているとい うふうなことを一般質問で申し上げ、直接皆さんにも申し上げてきましたが、その際社会福祉法人で なければというお話でした。今でも学校法人の方は、公募に意欲は持っているのです。ただ、公権力 たる行政側が社会福祉法人しか認めないよと、ずっと1月まで言い続けてきたものを、しかも学校法 人も認めるということを公に表明もされていない。こういう質問の中では出ていますが、その中で、 では25年度4月早々公募するよと、学校法人も認めますと、今まで我々土俵の外にいた方たちが、ま わしの準備もしていないのに相撲とれと言われているようなことではないかなと思うのです。これっ て非常に行政が、公的な事業を、公的な立場で公募する姿勢としては非常に不平等なのではないかと。 やはり公募に対する準備期間等、各事業所で必要になると思います。この件について、一貫して今ま では社会福祉法人と思っていたのだけれども、世の中が変わって学校法人しなくてはいけないねとい うふうな、明らかにこれは行政の公の正当だったり、市民からの批判逃れのために学校法人を認める というふうに言っているのではないかというふうに私はそうとれてしようがないのですが、これ何と かそれを解消するためには、公募をやはり1年なり延期することが正しい行政のやり方ではないかと 思いますが、市長いかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) この問題につきましては、川村議員が何度も何度も私のところへ来て、その たびに説明をしております。そして、川村議員におきましては、社会福祉法人をつくらせるから待っ ていてくれと、間に合わせるようにするから待っていてくれと、そこまで言ってこられたわけです。 それも全然成就しなかったと。そして、その次には、学校法人ではどうかと。学校法人も考え方によ ってはいい方法でありますのでと言ったら、荒川にも学校法人があるから、その人たちと今話し合っ ているのだと。そういうような私に対しての話でございまして、それもその後頓挫したのかどうか知 りませんけれども、一向にその話がないということで、相当な範囲で受け入れていると、そのように 考えております。その時点においては、当然期間はいついつから社会福祉法人に委託すると、あるい はまた学校法人も考慮しているのですよというようなことはお知らせしているはずでございます。 〇議長(板垣一徳君) 川村敏晴君。 〇6番(川村敏晴君) その学校法人も考えているよということは、今初めて聞いたように思います が、学校法人を認めるという話は、課長、私、幼稚園経営者もいるのだよという話は、お話ししに行 ったことはあると思いますが、そのとき学校法人に対してのうんぬんというのは、ご答弁は私はない から、それを学校法人の方に、行政はなかなか認めないのだというふうな返事をするしかないわけで すよね。これは、ことし1月までそれが変わっていないということは、学校法人は諦めざるを得ない 状況にあったと言わざるを得ないのではないでしょうか。これは、一般質問初日の社会福祉法人の土 地の問題で、情報を開示していた、していないという、営業努力がある、ないの問題ではないのでは ないかなと思うのですが、やはり行政側が「学校法人」というような言葉を、公募の指定範囲の中に 文言として入れない限りは、幼稚園経営の学校法人の皆さんは、自分たちは対象外と思っていました し、私もそれに対して困ったものだということでお話に行っているし、質問させてもらっているので すが、そのことを言っているわけです。それが、前から言っていたと言われても、私も市長の答弁に はいまひとつ納得できるものではありません。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 繰り返しになりますけれども、川村議員が大分前から私のところへ来まして、 まず1つには、社会福祉法人をつくらせるから、つくるから待っていていただきたい、そういう話を 最初しておりましたよね。そしてその後に、学校法人が村上市にもあるから、その人たちもやる可能 性があるので、そういう考えはないですかということの話の中から、それもいい考えですねと、学校 法人が保育園の運営に参加していただけるというようなことであれば、考えてもいいのではないです かというようなことを話をさせていただいて、そして荒川町にもあるから、それを何とかしていきた いと。だけれども、その後何も話がないと。 〇議長(板垣一徳君) 川村敏晴君。 〇6番(川村敏晴君) だから、その後私の一般質問で、公の場で学校法人も認めますというものが ない限り、それはだって世の中に伝わっていかないことですよというふうに理解してしまう、それが 行政の姿勢であり、権力者の発言の重さではないかと、こんなふうに思っております。だから、その 辺意欲のある人たちがいっぱいいるということは前から申し上げていますし、またこの地元に幼児教 育の拠点たる保育園の受け皿をつくっていこうとする姿勢すらないことに、非常に私はそこが大きな 疑念であります。保育園業務というのは、5市町村含めて、他市もそうですが、特に村上市は全て行 政が牛耳ってきた、独占事業だったわけでしょう。そこに、幼稚園業務、企業あるけれども、保育園 というのを民間でやれるすき間は一切なかったはずですよ。保育園運営のノウハウを一番持っている のは行政ではないですか。そのノウハウを持っているものを、何で地元に育てようとしないのか、こ こが私は不思議でならないと。何度も何度も申し上げているのは、そういうことでございます。   今新たに、指定管理を5年の期間で他市の法人組織が参入してくるということは、また次の村上 地区の統廃合する幼稚園、保育園の指定管理、総合計画等を見れば、保育園事業は全て直営プラスア ウトソーシング、どう理解すればいいかわからないような書き方になっていますが、順次アウトソー シングをしていきたいというのが本音なのだろうと思っておりますが、このところでさっきの、後に も質問項目がありますが、やっぱり地元を育てていこう、地元に拠点たる教育の拠点、幼児教育の拠 点、介護の拠点、そういうものを言葉では言いながら、行動が伴っていない。そこにやっぱり市長の 地元に対する優しさが少し足りないのではないかなと、こんなふうに思えてならないのですが。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) これも申し上げておりますが、地元に私どもから保育園を指定管理にするか ら、地元であなた方、社会福祉法人をつくってやったほうがいいですよということは、それは行政と して、できたときにあなた方に任せますよということでしょう、それもそんなことはできませんと、 それも川村議員が来たときに私はおっしゃったはずでございます。もし、本当にこれから将来のこと を考えて保育園運営、幼稚園運営に学校法人あるいは社会福祉法人の資格を取ってやっていきたいと いうなら、やはりみずからが率先してそういう組織を立ち上げて、そしていつでも受け皿になれるよ うな、そういうものをつくっておくべきではないかと私は思っております。それを市が主導して、社 会福祉法人をつくりなさい、この指定管理ができたときにはあなた方にやらせるのですよということ は、市としては言うべきことではないと考えております。 〇議長(板垣一徳君) 川村敏晴君。 〇6番(川村敏晴君) 一概に社会福祉法人で保育園組織を立ち上げるというのは非常に許認可の件 もありまして、簡単にいくものではないというふうなことでありますが、では課長にお伺いします。 この指定管理を、制度を受ける受け皿について、これは県や国でやっぱりこういう組織でないとだめ だよという縛りというか、要件は必要なのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) 保育園の運営に関しましては、地方自治法の改正によりまして、今言っ た公設民営、指定管理者制度、NPO等々で運営ができるというふうな形態に今なっておるわけです けれども、その判断というのは、それぞれの市町村の判断でやるというふうになっております。 〇議長(板垣一徳君) 川村敏晴君。 〇6番(川村敏晴君) 私も県のほうに確認しましたが、おっしゃるとおり公設民営は市町村の裁量 で受け皿、どういう組織で保育園を運営させようが、市町村の自由裁量だよということでございまし た。とすれば、社会福祉法人や学校法人という縛りそのものも、やはりそれは村上市の捉え方一つで ある。市長の考え方次第では、やはり地元に保育をする組織を新たにつくらせていこう、これは私、 何を言いたいかというと、今まちづくり組織、いろいろ各地区に芽を息吹かせようという、これは行 政の仕掛けですよね。こういう組織の中に非常に、例えば保育園を運営するためのスキルを持った、 能力を持った人たちがいっぱいいるわけです。これは、やっぱり一つの考え方ではないかと。また、 代表質問でも申し上げたとおり地域総合型スポーツクラブ、これらの活躍についても非常に目を見張 るものがあり、いろんなものを運営していく力を備えつつあると。要は幼児教育、教育の基本計画で も載っています、ここで生きる力を子供たちに蓄えていくために、やはりその地域に合った保育、今 までは行政がやってきたわけですよね、それを民間に、アウトソーシングさせるときに行政の皆さん に考えてほしいのは、でき上がった組織にぽんと預けるのは安心で、これは安全で、そんな楽なこと はないと私は思いますが、しかし、今の村上市の保育園の設置現状を考えれば、100人規模のところ もあれば、20人前後の規模のところもある。何のために指定管理をするのか、臨時保育士のバランス を改めなければならないとかいろいろあるでしょうけれども、しかし本質的には子供の教育、保護者 の安心のためだろうと思うのです、市長も常におっしゃっていますが。   そういう観点からすれば、せっかく指定管理をするのであれば、私は荒川保育園、200人規模の ものからではなく、やはり各地にある小さい保育園を、地元の受け皿がその幼児教育を担う、こうい う一つの考え方があってもいいのではないかと思うのです。これは、村上市がその受け皿を自由に選 ぶことができる、そのための公設民営であると考えれば、市長の考え、担当課の課長の考えがそれに 大きく左右してくるのではないかと、こんなふうに考えるのですが、これに関してはいかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 村上市の大切な子供たちを法人格外、あるいは学校の運営、法人格のない地 元の人が集まって、例えば保育士をやめた方々が集まってつくろうとか、そういうような考えは毛頭 ございません。やはり本当にこの将来の村上市の保育園経営をしたいのだということであったら、や はりそれなりの覚悟で、そういうような組織づくりをしていく必要があるのではないかと。保育士を やめた方々が集まって、あるいは今現職の方々が、やめた人たちが集まって、そしてやろうと、ある いは地域の方々が、有識者の方々が集まってやろうと、そんな簡単なものでは私はないと。そのよう なことになったとしても、大切な子供たちを本当に預けていいのかと、途中でだめになったらどうす るのだというようなことを考えた場合には、やはり法人格を持ったしっかりとした組織に私は委ねる べきだと、そのように考えていますので、何度も申し上げますが、もしそういうような意欲がある 方々は、今のうちからそういうような組織づくりに着手したほうがいいのではないかと、そのように 考えております。 〇議長(板垣一徳君) 川村敏晴君。 〇6番(川村敏晴君) 1つ確認させてください。   今、市長のおっしゃる法人格というのは、NPO法人も含めるというふうに捉えていいですか。 〇市長(大滝平正君) もちろんです。 〇6番(川村敏晴君) はい、ありがとうございます。   ちょっと目先変えます。この保育、指定管理をする場合の、幾ら経費かかるのという、私課長に 前もってお聞きしていたら、なかなか数字的なものは出せないというふうなことでしたが、この後期 実施計画にその概要が載っていましたので、それによればです、25年度はまだ指定管理が始まりませ んけれども、村上市の保育士経費が賃金、社会保険料、それから賄い材料費、これ合計、全体ですが、 4億6,455万8,000円になりますね。そして次年度、26年、指定管理をした場合、同じもの、この3つ の経費、4億1,606万円、確かに4,900万ほどの経費減になっていますが、これは指定管理料入ってい ません、指定管理料入れると1億4,994万円の指定管理料が計上されていますので、これを合計する と5億6,600万円となりまして、25年度の指定管理を実施しない年度よりも約1億円、指定管理をす ることによって経費が上がるというふうなこと、これが28年まで続いていますが、あと先ほど市長も おっしゃっていました病後児保育、休日保育等々、これらの経費も、今言った経費外に試算されてい るわけですので、例えば指定管理を受けた組織が病後児保育については、療後病後児保育については、 看護師の人件費を見ていますよね。そんなことから、指定管理料外にその業務については市が補てん をする考えであるというふうに私理解しておりますが、先ほど法人税は免除というふうなことはおっ しゃっていましたが、やはり今言ったNPOも含めて、法人組織で受け皿をつくるに当たっても、今 の経費を考えれば年間経費、病後児、休日保育は別枠で経費を立てているわけですから、あえて指定 管理にしなくても、今の体制でやっていけると私は思っていますが、こういう意味では指定管理を先 延ばしにすることが財政的にはメリットがあるのではないかなと、この実施計画を見て感じているの ですが、この辺財政課長はいかが捉えていますか。 〇議長(板垣一徳君) 財政課長。 〇財政課長(佐藤昭一君) 指定管理の延期と財政の負担の〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり 〕軽減というのは、結びつかないのではないかなというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 川村敏晴君。 〇6番(川村敏晴君) ちょっと私の見る目が浅いというふうなことなのでしょうけれども、この計 画を文字どおり見て数字の比較をすれば、そうなって映ると、そうなっているよということでありま すので、その辺は担当課長から保育士の指定管理をした場合としない場合の経費の、これはきょうは 答弁してもらってもいいあれですか。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) これ24年度の決算見込みという形でご報告させていただきたいと思いま すが、これはあくまでも概算ということでご理解お願いしたいと思います。今現在、3保育園の人件 費等も含めてでございますけれども、金額が1億5,500万ほど、これ本当に概算ということでござい ます。それから、これまでの今現在と同じ保育を実施した場合です、これ当然指定管理になった場合 ですけれども、これも概算で約1億5,000万円ほどの経費が見込まれるということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 川村敏晴君。 〇6番(川村敏晴君) 指定管理すると500万円ふえるという、逆でしたか、500万円ですね、年間で は、の違いは500万円だというふうなことだそうでございますが、時間もなくなってきています。な かなか私の思いが皆さんに伝わらないもどかしさを感じながらですね、これも指定管理の選定のあり 方について、原則非公開であると、いろんな諸情報が安易に流れないようにというふうなことと、委 員の自由闊達な討議を阻害しないというための非公開であるというふうなことでありますが、なかな かこの結果については、公募した当事者はさることながら、我々も今まで従来の指定管理等の公募の 結果については、なかなか流れが見えてこないというふうな中で、やはり選定前の公募事業者の名前 は、それはあえてやむを得ないと思いますが、やはり選定基準を確認する手だてはないものかなと思 いますが、いかがなものでしょうか。これは副市長。 〇議長(板垣一徳君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) ただいまの選定の方法ですけれども、いろんな項目それぞれその指定 管理をする業種によりましてはいろいろその都度採点方法とか、基準点とかいろいろ変わってまいり ます。その中で、公開すれば、その点数によっていろいろ操作をする、そういう面がございますので、 公平性を保つために我々選定委員会の中で、どういう基準でやるかというのをしっかりとした基準を 設けて、それによって厳正に、対等に審査をしているところであります。 〇議長(板垣一徳君) 川村敏晴君。 〇6番(川村敏晴君) この選定委員の方々については、介護施設、保育園、いろんな指定管理ござ いますが、これは任期は年で決まるのでしょうか、それとも案件ごとに委員は変わるのなのでしょう か。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 任期は1年でございます。それと、1年を通してそれぞれいろんな指定管理 ありますけれども、同一の人が同じ基準で選定をしているということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 川村敏晴君。〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕 〇6番(川村敏晴君) 最後の教育基本計画から見た幼児教育のあり方について、教育委員会委員長 のほうから明確なご答弁をいただいておりますので、これについては教育委員会委員長のお考えであ り、教育委員会のお考えであるというふうなことでご理解をいたします。   ただ、私としては、やはり何度も申し上げるように、この教育基本計画の示す姿勢を見れば、地 域に地域の子供たち、幼児を育成していく組織の芽も、今後は必要になってくるのではないのかなと いうふうな視点を拭い去ることはできないので、やはり今後の教育行政の中に幼児教育のあり様につ いても考えていただきたいなと、こんなふうに思っております。   ここで、最後に答弁を求めるのもあれなのですが、この荒川統合保育園、長い間私も質問させて もらいましたが、その現場たる荒川地区に設置される指定管理第1号の、村上市第1号の保育園でも ございます。所管地区の支所長であります平野支所長から、この荒川統合保育園の運営の将来像、ま た期待感について、もしご答弁いただけるものがあったらお聞かせ願えればと思いますが、いかがで しょうか。 〇議長(板垣一徳君) 荒川支所長。 〇荒川支所長(平野俊之君) お答えをさせていただきます。   今ほど川村議員のほうからいろいろとご質問があったようでありますが、いずれにしても3園統 合しての200人規模の保育園であります。荒川地域として、新しい保育園が建設されるということも ありますし、またしかも指定管理、市初の指定管理導入によりましてのさまざまな保育ニーズ対応型 ということであります。私ごとでありますが、私の孫も年長の最後の1年を通園できるのかなという ふうに思っておりますし、親ともども大変期待をしているところでございます。   以上です。 〇議長(板垣一徳君) 川村敏晴君。 〇6番(川村敏晴君) ありがとうございました。   平野支所長には、ことしをもってご勇退ということでございますし、またほかの職員の方もいら っしゃいますが、個人名は差し控えますが、ぜひとも今までのご尽力を退職後もこの村上市発展のた めに、引き続きお力添えをいただきますことをお願い申し上げまして、私の一般質問を終わりたいと 思います。   ありがとうございました。 〇議長(板垣一徳君) これで川村敏晴君の一般質問を終わります。   午前11時10分まで休憩します。           午前10時51分  休 憩                                                        午前11時10分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、25番、片野鉄雄君の一般質問を許します。   片野鉄雄君。           〔25番 片野鉄雄君登壇〕 〇25番(片野鉄雄君) 鷲ヶ巣会の片野鉄雄であります。議長のお許しをいただきましたので一般質 問をさせていただきます。今回は易しい質問であります。   昨年の暮れの総選挙の結果、政権が交代し、新しい内閣が発足いたしました。安倍首相は、日本 を再生し、強い日本をつくるという決意で着々とその成果を上げておられることは、まことに力強い 限りであり、一国民として大いに期待をし、評価するところであります。翻って、我が郷土村上市に おいて、市長のモットーであります「愛郷無限」、「元気“eまち”村上市」を実現させていくため には、郷土愛を育むことが極めて重要であると考えます。昨年の6月議会で教育長から、郷土に尽く した人や郷土に功績のあった先人、偉人を紹介する郷土偉人集の作成と、市のホームページに掲載す ることについて、今後進めていきたい旨答弁をいただきました。郷土の歴史に誇りと自信を持って、 活気ある村上市をつくるためにも積極的に取り組むべきであると考えますが、次の点についてお伺い いたします。   1、平成20年の合併後、すぐ制作に取り組むのが望ましかったのでありますが、郷土偉人集の制 作方針と今後のスケジュールについてお伺いいたします。   2、村上市の先人には、全国的にも通用する立派な人物もいます。郷土の歴史研究家や学識経験 者などを編集委員にお願いする考えはないかお伺いします。   2番目に、青砥武平治生誕300年祭について。市長は施政方針の中で、村上藩士青砥武平治生誕3 00年祭を開催し、鮭のまち村上をPRしたいと表明しています。昨年9月の私の一般質問の際、実行 委員長について市長は、実行委員会発足の時点で決まると思うと答弁されていますが、平成10年10月 に村上市で開催した鮭サミットin村上では、当時の市長が実行委員会の会長となって事業を成功さ せました。このことを踏まえ、次の点についてお伺いいたします。   1、青砥武平治生誕300年祭を大成功させるためにも、市長が実行委員会の会長に就任する考え はないかお伺いします。   2、今後のスケジュール、予算調達方法、全国発信の方法などについてどのように考えているか お伺いします。   3、鮭料理の数、鮭の消費量が村上市は日本一と言われています。鮭文化の継承やアピールにつ いての手だては考えているかお伺いします。   4、後世の我々は、種川の制を発案し、世界で最初に鮭の人工ふ化増殖に成功した青砥武平治の 恩恵を受けています。市民にももっと広く知ってもらうために、漫画などにより「青砥武平治物語」 をつくってはどうかお伺いします。   5、現在、鮭公園にある銅像の青砥武平治をイヨボヤ会館の正面脇に移設することはできないか お伺いします。   大きい3番目、日本の建国を祝う会についてであります。郷土を愛する心は、国を愛する心でも あると思います。日本は、世界で一番古い国であり、2月11日に全国各地で建国2673年の奉祝行事が 行われました。世界のどの国においても、建国の日を国の最大の祝日として政府主催で祝っているの が通例です。国を愛し、国の主権を守ることは何より大切であると私は思います。村上市民が公民館 や情報センターなどで神事のない日本の建国を祝う会を催す場合、村上市で後援することができるか お伺いいたします。   大きい4番目、米軍瀬波海岸上陸記念碑といかりの保管について。昭和20年8月15日の終戦の後、 米軍は瀬波海岸を3回調査し、終戦から49日目の10月3日、突如瀬波海岸に巨大なアメリカの揚陸艦 艇21隻があらわれ、上陸を開始したと68年前の生々しい様子が証言集「波濤」に残っています。現在 瀬波海岸には、米進駐軍が上陸した記念碑と、3,000トンの揚陸艦艇が暴風のため緊急避難時に残し た日本で唯一のいかりがあります。歴史的にも貴重な遺産ですので、市でしっかりと保管するなどの 対応をすべきと考えますが、いかがでしょうか、お伺いします。また、日米友好のシンボルとして活 用してはどうか、あわせてお伺いいたします。   大きい5番目、村上市を訪れる観光客が近年減少ぎみです、横ばいないし減少ぎみです。このこ とを踏まえ、以下の点についてお伺いいたします。   1、減少の原因と問題点をどのように分析しているかお伺いします。   2、今後の具体的戦略をお伺いします。   3、全国スポーツクラブ会議やミニ国体、青砥武平治生誕300年祭などの大きな行事の際に大い に売り込んではどうかお伺いします。   4、さいたま市での村上フェアは、4日間で約600万円の売り上げがあったと聞いています。市 や県の主催で出展する場合に、業者選定と参加店の負担金や補助金はどのようにしているかお伺いし ます。   なお、ご答弁の後、再質問させていただきます。よろしくお願いします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、片野議員の5項目のご質問について順次お答えいたします。   最初に1項目め、郷土の偉人集と市のホームページ掲載については、教育委員会委員長に答弁を いたさせます。   次、2項目め、青砥武平治生誕300年祭についての1点目、市長が実行委員会の会長に就任する 考えはないかとのお尋ねについてでございますが、実行委員会については、地域の活性化と鮭文化の 伝承を図る役割を想定し、市内の鮭に関連する組織が構成員となることを考えております。会長につ いては、最初の実行委員会で決まるものと思っております。   次、2点目、今後のスケジュール、予算調達方法、全国発信等の方法はとのお尋ねについてでご ざいますが、本市の予算につきましては、新年度予算に計上しておりますし、実行委員の皆様にも可 能な範囲で負担金をお願いし、運営してまいりたいと考えております。また、スケジュールにつきま しては、予算成立後、速やかに300年祭の実行委員会を立ち上げる予定にしております。現段階の市 の原案としては、300年祭の開催日を、いわゆる鮭の日、11月11日の最寄りの休日である11月9日、1 0日の土曜日、日曜日とし、実行委員会の中でこの11月10日までのスケジュールを協議したいと考え ております。全国発信等につきましては、今後実行委員会の中で検討してまいりたいと考えておりま す。また、イヨボヤ会館では、既に300年祭のPRを始めており、来場者の目に触れるようになって いるところでありますが、全国発信以前に市民への青砥武平治の認知度向上を図ってまいりたいと考 えております。   次に、3点目、鮭文化の継承やアピールについてのお尋ねでございますが、従来から村上の鮭料 理や鮭文化である塩引などにつきましては、メディア等を通じて全国に知らせているところであり、 さらにこの生誕300年祭を通じて情報発信をしてまいりたいと思っております。   次に、4点目、漫画などで「青砥武平治物語」をつくってはどうかとのお尋ねについてでござい ますが、市民にもっと広く知ってもらう必要があると思います。現在、イヨボヤ会館内の青砥武平治 コーナーで、青砥武平治の功績を伝えるアニメーションの上映をしておりますが、300年祭ではこの アニメーションをDVDにし、市内の小中学校へ配付することを考えております。学校で上映しても らうことで、青砥武平治について児童生徒に広く周知できるものと思われます。また、広く市民に知 ってもらう手だてがほかにもないか検討してまいりたいと思います。   5点目、現在の鮭公園にある銅像の青砥武平治をイヨボヤ会館正面脇に移設する考えはないかと のお尋ねについてでございますが、建設時に青砥武平治像は、鮭が帰るのを待つかのように、三面川 河口から日本海を臨んで建てたことから、今の位置が適当と思っております。   次に、3項目め、日本の建国を祝う会について、神事のない日本の建国を祝う会であれば、村上 市が後援することができるかとのお尋ねについてでございますが、当該行事の内容については、神事 がないということだけで、その具体的な内容が明確ではない状況では、後援が可能かどうかの判断は できかねますので、ご理解をお願いいたします。   次に、4項目め、米軍瀬波海岸上陸記念碑といかりの保管については、教育委員会委員長に答弁 をいたさせます。   次、5項目め、村上市の観光戦略についての1点目、村上市を訪れる観光客の減少の原因と問題 点をどのように分析しているかとのお尋ねについてでございますが、平成23年度に観光客数が減少し た原因としては、平成23年3月11日に発生した東日本大震災の影響があります。瀬波温泉では、大震 災の発生直後から宿泊予約のキャンセルが相次ぎ、それがゴールデンウイークころまで続きました。 一方、平成23年3月27日に日本海東北自動車道が朝日まほろばインターチェンジまで開通したことか ら、朝日みどりの里は、平成23年度は前年度に比較すると4割近くふえております。   次、2点目、今後の具体的戦略についてのお尋ねについてでございますが、本市観光振興計画で は、1つには、市民協働のまちづくり、2つ目は、資源を守り、育て、つくる観光まちづくり、3つ 目には、魅力を広め続ける観光まちづくりを本市観光施策としており、これらに沿って観光振興を図 ってまいりたいと考えております。特に平成25年度には、4月から6月まで、JR6社と地元自治体 や観光団体が一体となって行う一大観光イベントであるデスティネーションキャンペーンのプレデス ティネーションキャンペーンが新潟県で実施されます。本市においても、観光協会や商工会議所など の関係団体とうまさぎっしり村上春のキャンペーン推進協議会を設置し、村上独自に観光ガイドブッ クを作成し、県内外に配付しているところであり、これから3年間、村上の春を重点的にPRして、 観光客の誘客を進めてまいりたいと考えております。   次に、3点目、全国スポーツクラブ会議やミニ国体、青砥武平治生誕300年祭などの大きな行事 の際に大いに売り込んではどうかとのお尋ねについてでございますが、本年5月18、19日に、第7回 全国スポーツクラブ会議in越後村上、8月24日から26日まではミニ国体が開催されますので、この ような機会に観光パンフレットを配付するなど、村上の観光魅力を売り込んでまいりたいと考えてお ります。   また、青砥武平治生誕300年祭については、民間団体や市の関係各課で実行委員会設置に向け準 備を進めているところであります。このイベントを通して、鮭のまち村上を大いにPRしてまいりた いと考えております。   次に、4点目、さいたま市での村上フェア、4日間で約600万の売り上げがあったと聞いている が、市や県の主催で出展する場合、業者選定と参加店の負担金や補助金はどのようにしているのかと のお尋ねについてでございますが、このようなイベントの出展に際しては、越後村上物産会と協力し ていることから、物産会を窓口として会員を募集、選定をしている現状であります。また、業者が出 展する場合、利益が伴うため、基本的には費用については各業者負担でお願いしております。ただし、 イベントによっては、越後村上物産会やイベント実行委員会等が出展料を負担し、必要に応じて各業 者から負担金を徴収する場合があります。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 教育委員会委員長。 〇教育委員会委員長(鈴木信雄君) それでは、片野議員の1項目め、郷土の偉人集と市のホーム ページ掲載についてのお尋ねでございますが、片野議員からご提案後に、小中学校でも活用できるも のを目指し、市内小中学校の教職員9人で、本資料作成のための会を立ち上げました。これまでに掲 載候補者やその偉業についてもまとめ、本市の郷土史家から最終の指導を経て、平成25年度中には完 成を予定しております。その後、市内小中学校や関係機関に配付する予定としておりますし、本市 ホームページにも掲載することとしております。   次に、4項目め、米軍瀬波海岸上陸記念碑といかりの保管についてのお尋ねでございますが、米 国進駐軍上陸の記念碑及びいかりにつきましては、瀬波地区区長会及び地区住民を中心とした実行委 員会により、平成7年10月3日、永遠の平和を願って、現在の瀬波新田町に建立されました。その後、 平成9年8月29日、上陸時の艦艇のいかりが52年ぶりに引き揚げられ、上陸の日、建立実行委員会に 寄贈されたことから、記念碑の傍らに保存され、これまで瀬波地区区長会が維持管理を行ってこられ たものであります。平成21年度には、瀬波地区区長会からの要望を受け、村上市文化財保護審議会に おいていかりの文化財的価値について現地視察及び協議を行った結果、歴史的に価値のある遺品では あるが、市指定文化財として指定することは難しいとの結論を得ております。今年度は、協働のまち づくりの中で、瀬波地区区長会と活気あふれるまち瀬波まちづくり推進協議会が連携したまちづくり 活動の一環として、米軍上陸の日保存事業を予算化し、碑の覆い屋設置といかりのさびどめ塗装の準 備を進めており、今後はこれらを活用した地域活性化案も検討中である旨をお聞きしております。ま た、昨年の夏には、新潟在日米軍市民交流会がこの記念碑といかりの存在を知り、同まちづくり協議 会を訪れ、同交流協会でもこれらを活用した市民との交流事業を行いたい意向を伝えておられるなど、 議員が述べられている日米友好の契機になる向きも出てきております。   これまで地区の中心となって建立、整備され、大切に維持管理されてきた経緯があり、また現在 の場所で保存されていくことに意味があることから、記念碑といかりの保存、活用については、今後 も地域が中心となった取り組みが望ましいと考えており、本市では地域や団体が連携した取り組みに 対して、支援できる方法を検討していきたいと考えております。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 一通りご答弁いただきまして、順次質問させていただきます。   最初に、郷土の偉人集については、何か先ほどのお話では、小中学校の先生方、そういう検討会 を立ち上げて、今資料づくりに取り組んでおられるということでございますね、今年度中に完成と。 たしか前の工藤教育長さんも、昨年ちょっとお会いしたときに、現在いろいろ進めているというよう なことはちょっと口答でお聞きしましたのですが、小中学校の先生、何人と言いましたか。 〇教育委員会委員長(鈴木信雄君) 9名。 〇25番(片野鉄雄君) 9名でしたか、そのほか、これは例えば、郷土の歴史研究家的な方、そうい う方は入っていないのですか。 〇議長(板垣一徳君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(板垣 圭君) 先ほど委員長答弁されたことの繰り返しになるかもしれませんが、 前の教育長から指示を受けまして、小中学校でも活用できるものということを目指して、今ほど申し 上げたように小中学校の先生方9名で原案というか、この素案になるものを作成することで、今準備 を進めております。それらの準備が整った段階で、郷土史家の方から指導を仰ぐということの段取り で進めております。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) たたき台といいますか、前回の質問のときに、鯖江市のホームページがある と。村上市は郷土資料館の、リンクして郷土資料館、さらにその中から大辞典のところに出ていると いうようなお話で、見ますと、ほとんど載っていないのですね、村上の大辞典。例えばあいうえおと なっていますけれども、大事な人載っていない。もうほとんど人物以外の種川とか、別なそういった ものは載っていますけれども、人物は本当にお粗末で、まだ半端という感じであります。鯖江市は、 もう199人載っていますね、いろんな人が載っている。ぜひともいろんな方を載せていただきたい、 検討していただきたい。その予算づけもしてもらいたいと思うのですが、例えば委員長、今私、ざっ と読み上げますけれども、こういう方は対象になっていますか、まず、堀丹後守直竒公、徳光屋覚左 衛門、それから梅山聞本和尚、仏海上人、鳥居三十郎、長尾秋水、本多利明、峯木十一郎陸軍中将、 白川訓導、神納用水、本庄繁長です。こういうのは、どうしても村上市民に知ってもらわなければな らない偉人あるいは出来事ですから、例えば市長、この峯木十一郎陸軍中将、これご承知ですよね、 参考に。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 名前は知っていますけれども、詳しいことは知りません。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 失礼しました。これは終戦の、昭和18年ですけれども、キスカ島の無血撤収 の有名な、世界戦史上、まれに見るパーフェクトな撤収ということで、世界戦史の中でも名が残って おります。総指揮官ではないのだけれども、守備隊の隊長ですから。それから、白川訓導、これはも う有名な方ですね。神納用水とか、こういうのも載せてもらいたいのです、これ人物でなくても。こ れは、荒川から水を引き込んだ、水利権の争いに巻き込まれたというか、幕府に直訴して、非常に犠 牲になった、私財をなげうったのですね、殿岡組の板垣総兵衛ですよ。こういった事実も、今単に用 水ができていると思うけれども、そういう方々の非常に命がけの働きがあって現在があると。こうい う人物あるいは出来事とか、そういったもの全部やっぱり次の世代に伝えていってもらいたいという ことであります。ぜひそういった歴史的なものを小中学生にもきちっと伝えて、地元の先輩の人たち が本当に苦労したとか、あるいは頑張ったのだということは大事な教育ではないかと私思っておりま す。長尾秋水はどうですか、載りますか。 〇議長(板垣一徳君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(板垣 圭君) 今、先生方の立ち上げた会の中で、その方がリストアップされてい るかどうかは、大変申しわけございません、リスト全て持っていませんので、申し上げられません。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) ここにちょっと、資料1のほうにもちょっと載せておきましたけれども、 「鮭の子ものがたり」という、これ村上城跡この1回でまとめた本なのですけれども、ここにもかな りの人載っていますが、ここには長尾秋水載っていないのですよ。幕末のとき、村上藩の方ですけれ ども、非常に松前城下藩のうたという詩を二首詠んで、非常にその当時の一世を風靡したというか、 日本の三大絶句の中に含まれるという方なのです。いわゆる「海城の寒柝月潮に生じ 波際の連檣影 動揺す 此れより二千三百里 北辰直下に銅標を建てん」という有名な海城の寒柝という詩を残して、 これがもう当時ロシアが南下してきますから、それに対抗するという、そういうすばらしい方もいら っしゃいます。「海城の寒柝月潮に生じ 波際の連檣影動揺す 此れより二千三百里 北辰直下に銅 標を建てん」と、ロシアがどんどん南下してくるものだから、ここは日本だということを、そういう 心意気、これ長尾秋水の有名な松前城下のうた、そういったこともぜひ載せてもらいたいと思います。 そんなことであります。   本庄繁長はもちろんです、ことしは本庄繁長が亡くなって400年なのです。埼玉県本庄から来た わけですけれども、鎌倉時代地頭職として来ましたので、そういうことをぜひとも、80回戦して一回 も負けなかったという、そういう戦国最強の武将ですから、それが村上の、本庄氏が大体400年ぐら い村上を治めていましたから、行長、為長と来たわけですけれども、そういうことをちゃんと教えて もらわなければならない、お願いします。予算つけてお願いしますね、市長どうですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今、片野議員からいろいろ教えていただきまして、感謝をいたしているとこ ろでございますが、これから教育委員会のほうで検討して、載せるか載せないか、あるいは予算を要 求してくるかどうかは別といたしまして、やはり昔の偉人でありますので、できる限りは大切に伝承 していく必要があるのではないかなと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) ありがとうございます。やっぱり誇りを持つということは非常に大事ですね、 自信にもつながってきますので、そういうことであります。   次に、青砥武平治の件でお願いいたします。大体これからだと、実行委員会立ち上げてこれから だということでございますが、11月9日、10日ですか、大いにメディアにも働きかけて、漫画のあれ については、アニメーションをDVD化してということで、小中学校に、これはDVDは一般の方に は配付というか、売ったらどうですかね。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 著作権の問題もございまして、そういう公共の場で使うのはいいよ うな形で確認してございまして、一般に出していくというのはなかなか難しいという部分もございま す。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) その制作した会社の著作権、それは確認したのですか、一般には売れないと いうことで。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 確認しまして、そんな形で、小中学校とかでの上映についてはいい という形になりました。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) この資料1にもちょっと載せさせてもらいましたけれども、米沢市で、市が 漫画の本をつくったのです、上杉鷹山公、市制100年のときに。これ今でも売っていますけれども、 やっぱり非常にわかりやすく、誰でもわかるという、そういうことになっております。そして、ぜひ それは何らかの形で、予算は伴うわけですけれども、もっと多くの方に知ってもらうという工夫が大 事なのではないでしょうか。   15年前に鮭サミットをやったときの、右下のほうは資料、日報さんの記事でございます。1月に 32団体で実行委員会を開いたと、そのときでございますね。15年前の記事、右下のほう、こういうふ うにして着々と準備して、このときは市でもかなり予算づけしまして、NHKがはまりまして、実は これ私が提案させてもらったのですが、それで寄附も相当集めました、かなり苦労したのですけれど も、外国からも代表来てもらったりして、大いにPRになりました。そのときつくった、これはVH S、その当時のやつですけれども、これ一般の市民の方にも売ったり、さまざましました。ですから、 ぜひ大いにその漫画のほうについても、あるいはDVDの一般の人に配付する、どのぐらいお金出せ ば、ではその版権買えるのかとか、やっぱり可能な限りいろいろ工夫してもらいたいと思います。   それで、この右上のほうに青砥武平治像とイヨボヤ会館の写真、私が撮ったのですが、種川のほ う見て建っているということなのですが、観光客は、やっぱりイヨボヤ会館見に来て、青砥武平治像 の前で一緒に記念写真撮ると、ちょうど向かって左側のひさしの下あたりにおさまるようですから、 そういったことも十分検討してはどうかなと思うのですが、課長いかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 先ほど市長が申し上げましたように、この青砥武平治像建設当初か ら、公園の中に建てるという計画の中で、一番公園の小高いところで三面川の河口、種川に向かって、 種川鮭漁を眺めているという様子を再現したということでございますので、観光客の写真のあれ、そ の部分については、そうなのかもしれませんけれども、そんな思いもありまして建ててあるものです から、今の場所が一番適当かなというふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) いろんなご意見あろうと思いますが、青砥武平治の気持ちになってみれば、 今建っている場所が一番いいのではないかなと。観光客が来たら、本来であればイヨボヤ会館からず っと案内していけばすごい公園があるのですけれども、それがちょっと今のところ余り知られていな いというようなことでありますので、今後その公園もPRしながら、青砥武平治像を見ていただくよ うな観光をしていきたいと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) いろいろ考えあると思いますが、駅前にもっと大きい青砥武平治像を建てる とか、そのぐらいのことをしないと、さっぱり鮭のまちだとわからないですよ。ほとんど知らない人 が余計ですから、まあいいでしょう。   それから、さっき市長、これは市報です、平成10年9月15日の市報なのですが、ここに鮭サミッ トin村上ということで載せていましたね。市長は、さっき実行委員長やるって言ったのですか、や らないと言ったのですか、どうでしたか、よく聞こえなかったのですが。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 実行委員長は、実行委員会が決まらないうちに私が実行委員長やりますとは 言えるものではないのではないですか。やはり実行委員会を開いて、市長がやるべきだということで あればお引き受けしますけれども、私からそれを今、まだ実行委員会も立ち上がっていないうちにそ れをやるということは差し控えさせていただきたいということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) わかりました。大いにやる気あるということに理解しておきます。   次、3番目、建国記念日を祝う会、これも具体的内容がわからないとはっきり言えないというこ とですが、これは神事がない、そういう祝う会というのは、当然私はやってもいいのではないかと、 市が主催であれば一番いいのだけれども、主催が無理であれば、後援です、これは祝うべきですよと 私は思います。昭和41年に祝日法が改正になって、公募したのですね、その半年ぐらいも審議会開い て、そして大いにもめて、世論調査もやっていますね、20歳以上の1万人を対象に、この年、昭和41 年ですね。面接聴取したのですね、その結果、これを見ますと、2月11日がいいというのが、もっと も起源説ですね、47.4%あります。いつでもよいというのが12%、憲法記念日5月3日というのが10. 4%、わからないというのが7.5%、聖徳太子の十七条憲法発布の日が6.1%、4月28日、講和条約発 行の日がいいというのが5.8%、それからそんな建国記念日を設けることは反対というのは2.1%、圧 倒的に47.4%の人が2月11日がいいと、20歳以上の男女1万人を対象に面接聴取した結果が出ており ます。   これは、国の最初の神話だから、科学的根拠がないとか、唯物論の無神論の方はそういうこと言 うのですが、神話は非常に大事ですね。例えば韓国は開天節というのがありまして、10月3日、紀元 前2333年神話において朝鮮国が建国したと、これを建国記念日とする。神話というのは、その民族の やっぱり一番最初のころを思いといいますか、非常に大事だと思っております。いろいろいいことい っぱいあるのですが、とにかくこれはもっと前向きに、2673年ですよ、日本は。例えばアメリカは23 7年、中華人民共和国はまだ64年です、これは毛沢東が天安門で建国宣言した国慶節。中国四千年の 歴史なんていうけれども、これは違うのですよね。漢民族だ、モンゴル民族だ、あるいは満州民族だ とか、しょっちゅう変わっている、あの国は、一貫性がないのです、文化の一貫性がない。日本とい うのは、もうずっと一貫して伝統文化というか、一貫性があるので、非常に大事な国だということで あります。神倭伊波礼琵古命(かむやまといわれひこのみこと)が即位した、それで神武天皇になら れたと。いろいろ神話ありますけれども、素直にそれは認めるべきだと私は思います。ですから、ど うですか市長、そういう建国を祝おうという会をする場合には、具体的に見なければわからんといい ますけれども、その内容を見て、村上で後援をするということを前向きに考えるべきではないかと思 いますが、もう一度ご答弁お願いします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) さっきから本当に講演をいただいているような感じで、大変感心をいたして 聞いておりました。建国記念日には、私も毎年参加をいたしておりますので、私が参加することによ って、当然そういうような状況になるのではないかなと。後援しようがしまいが、市長である私が参 加して建国記念を祝っておりますので、それでいいのではないかなと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 前向きの答弁ありがとうございます。これ世界の210カ国、国あった。過去2 00年の間に国がなくなっているのです。どのぐらいなくなっておりますか。60カ国、28%がなくなっ ている、国が。そのうち51カ国がです、これはあるデータなのですが、外国の侵略、これによって 滅ぼされてなくなって、変わってしまう、これが現実なのです、過去200年間の。日本はずっとある から、このまま大丈夫だという保障はないわけです。それほど世界の現実は厳しいということでござ いますので、愛郷心とか愛国心とか、もっと大事にしなければならんと私は思っております。   次、4番目の米軍瀬波海岸上陸記念碑でございます。この資料2の裏のほうは、瀬波海岸に上陸 した進駐軍のときの上陸用舟艇でございます。これは、実はこの「波濤」という瀬波地区公民館で発 行した本、市長これごらんになったことありますか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 見ておりません。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 副市長はごらんになったでしょう。 〇議長(板垣一徳君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 私も見た記憶はございません。 〇25番(片野鉄雄君) 教育委員長は。 〇議長(板垣一徳君) 委員長。 〇教育委員会委員長(鈴木信雄君) 見ておりません。 〇25番(片野鉄雄君) ぜひこれは、瀬波公民館にあるのです。発行は1989年が初版、95年に再版し ていますね、これ証言集なのです、米進駐軍が上陸したときにどうだったかといういろんな人の声を 載せて、本当に青天のへきれきといいますか、その後3回ぐらい調査に来ているのですが、10月3日、 突如この巨大なやつがあらわれたわけです。それで、新潟の港は機雷でみんな封鎖されていますので、 それで瀬波に来たわけです。それで、そこから瀬波の小学校と今の大観荘のところ、日本海館道場で すか、そこに宿泊して、新潟まで物資を輸送したと、こういうことになっています。村上市の昔の昭 和21年ころ、5月の写真なんか見ると、ちょうど肴町の四つ角あたりには米軍用の英語の立て看板な んか立っています。あれは、進駐軍がわかるように道路標識ですね。それがたったこの前の話なので す。先ほどのお話では、瀬波区長会でもいろいろまちづくり協議会でもやっているということで、日 米交流、実はこの資料1のほうの碑文、これはこういうふうに書いてあるのですね。   それから、右のほうのいかりについても、網が切れてしようがないというので、そうしたら1隻 が台風のときに粟島に緊急避難した、そのときにぶった切って、それで逃げたというか、行ったもの だから、そのいかりを置いて行ってしまったと。それを後で引き揚げたらという、そのいかりなので す。非常にその会社は面倒したわけでございますが、この上のほうの米軍の方が写っている写真は、 これ私が撮ったのですが、米国空軍太平洋音楽隊ジャズイン村上というのをやったときの、もっとい っぱい来た、地元の区長さん方とかみんな来たのですけれども、花を献花して、それでトランペット 演奏して非常によかったですね。去年も来ました、ことしも6月9日に米軍のジャズ演奏がパルパー クに来ますから、ぜひそのとき日米親善ですね、やってまいりたいと思いますが、先ほど市でもいろ いろ支援していきたいというお話もちょっとございましたが、その屋根をかける、あるいは交流を深 めると、いろいろアイデア出て、いろんなこと出てくると思いますが、支援の場合に予算的なことも 含めて考えていらっしゃいますか。〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕 〇議長(板垣一徳君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(高田 晃君) 議員ご指摘のいかりでありますが、本当に戦争遺産として後世に受 け継ぐために貴重なものだと。特に瀬波地区の歴史を語る上では大事なものに、大切に保管していか なければならないという気持ちは持っております。委員長答弁の中にも、平成21年度文化財保護審議 会で審議、現場も見ておりますし、審議もしております。文化財としての指定は、その段階ではなか なか厳しいというふうな結論を得ていますが、今瀬波区長会あるいはまちづくり協議会のほうで、こ の記念碑、いかりをもとにしたさまざまな交流事業を計画しておりますので、その辺を見ながら、で きる限りの支援をしていきたいというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) ぜひお願いしたいと思います。地元にあるそういう宝といいますか、気づか ない、何気なく思ったやつが、実はすばらしいそういうものであったとか、あるいは地域間交流とか できれば本当にいいことだと思いますし、ぜひ前向きに取り組んでいただければありがたいと思いま す。   それから、最後に観光戦略でございますが、プレデスティネーションキャンペーンですね、こと しは。さまざま「大人の休日倶楽部」なんかにも村上が特集に出ておりましたし、先ほどの5月18、 19は全国スポーツクラブ会議だと、あるいはミニ国体だというお話で、大いにそういうところも生か すということですが、来年はデスティネーションキャンペーンということでございますね、市長、デ スティネーションキャンペーンというのはどういう意味ですか。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(田嶋雄洋君) これは、JR6社が全国的にその地域を訪ねようという一大キャン ペーン企画でございまして、来年の4月から6月が新潟県がその会場地として全国からお客様におい でいただけるよう、JR6社が総力を挙げて宣伝していただける企画でございまして、地元といたし ましては、それに応えるような受け入れ企画を実施するということでございまして、本年はそのプレ キャンペーンということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) そうですね。それでことしは、特に私言ったのは、やる気ある地域が地元で 提案をして、JRが企画するのではなくて、地元が提案してやるというようなところにJR6社が応 援しましょうと、行政、地元、観光業者一体になって取り組むという、そういうディスカバージャパ ンみたいなことなのですが、そのテーマというのは何ですか。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(田嶋雄洋君) 新潟県は、特に春が弱いということで、テーマといたしましては5 つございます。食、それから花、それから地酒の酒、それから匠のわざ、それから雪、この5つが今 回のテーマでございます。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) そうですね、さすが課長はそのように熟知されて結構だと思いますが、ぜひ とも大いにアピールして、こちらからいろいろ企画もむしろ提案するというようなことも考えていた だきたいと思いますが、それにつきましても、大震災があったり、日本海沿岸東北自動車道、日本海 東北自動車道が開通したり、いろんな状況が変わるものですから、それに影響されるわけですが、こ の合併前の平成19年に、新潟経済社会リサーチセンター、いわゆる第四のそういうところでかなり詳 しい調査して、課長ご承知だと思います、約1,000人に、観光客に聞いているのですね、村上に来た 観光客に。そして、どうですかということを聞いているのですが、この中で満足したところ、それか ら非常に不満だったところ、これ具体的にみんな載っているのですが、その後不満だった点、改善さ れたかどうかということをちょっと考えるのですが、一番旅行者で不満だったのは〔質問終了時間5 分前の予告ブザーあり〕市内の交通の利便性が悪いというのがトップで、これはもう圧倒的に上だっ た。それから、情報の提供が少ないと。つまり観光パンフレットとか観光地図、利便が不自由だとい うのは、シャトルバスが少ないとか、レンタサイクルの自転車が少ないとか、駅前に休憩できるお土 産屋とか食品店が少ないとか、看板が足りないとか、こういうのが出たのですが、この辺は課長、大 分改善されましたか。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(田嶋雄洋君) 物理的な関係で、全てが解決されているわけではございませんが、 例えばまちなかの2次交通の部分については、現在公共交通まちなか循環バスが走ったりしておりま すし、その前にもNPOの団体で瀬波温泉と村上地区を結ぶバスが運行してございました。それから、 ホームページにつきまして、情報発信という意味でホームページを全面的に改修しまして、現在のよ うな観光協会のホームページに立ち上げたわけでございます。それから、駅前の休憩所とか看板につ いては、物理的な部分もございまして、全てを満足しているということではないというふうに思って おります。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 観光課長にご期待申し上げます。   最後に1点だけ、逆戻しして悪いのですが、人材集ですね、偉人集。実はこれ村上市に寄附して くださいということで来たのですよ、何の本かといいますと、「武芸初心集」を知るということで、 大道寺友山ですね、これは村上市出身の、3歳まで村上藩にいた、いわゆる葉隠武士道と匹敵する侍 の心得なのです。これは非常に、いわゆる儒学思想ですけれども、これは国立図書館に45点、大道寺 友山に関する本が納まっています。これは、村上藩の出身ということで、大辞典にはちょっと載って いますけれども、非常に今注目浴びているのですが、これなんかは教育委員長、その人物辞典に載せ てもらえますか、大道寺友山、どうでしょう。 〇議長(板垣一徳君) 教育委員会委員長。 〇教育委員会委員長(鈴木信雄君) 検討させていただきたいと思っております。 〇25番(片野鉄雄君) ぜひ前向きにご検討ください。   終わります。ありがとうございました。 〇議長(板垣一徳君) これで片野鉄雄君の一般質問を終わります。   午後1時まで休憩をします。           午前11時58分  休 憩                                                        午後 1時00分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、15番、小池晃君の一般質問を許します。   小池晃君。           〔15番 小池 晃君登壇〕 〇15番(小池 晃君) 民主党の小池晃でございます。昨年12月の総選挙においては、民主党は予想 を超える厳しい審判が下されました。前々回、3年半前にあれだけ国民から期待され、支持され、大 量の議席を与えていただき、歴史的な政権交代をなし遂げた民主党でありましたが、今まさに存亡に かかわる危機的状況にあると言って過言ではない状態であります。戦場の後の焼け野原の状態から、 再生に向けて議論を進めておりますが、大敗した要因としては、政権公約マニフェストが機能しなか ったことや、政権運営の未熟さからなど、さまざまあったと思いますが、期待に応えられなかったこ と、支持されなかったことに対して、反省すべき点はしっかりと反省し、現政権がつまずいたときに は、直ちにその受け皿となり得るように、地に足をつけた準備をしておくことが大切であると思って おります。民主党がもう一度政権を獲得できるように、国民から信頼され、選んでもらえるように努 力していかなければなりません。どうか温かく見守っていただきたいと思います。   それでは、前段が長くなりましたが、議長のお許しが出ましたので、通告に従いまして一般質問 をさせていただきます。1項目め、朝日みどりの里屋根付多目的広場の人工芝整備についてでござい ます。屋根付多目的広場は、年間を通して天候に関係なくスポーツやイベントなど、多目的に使用で きる施設でございます。特に冬場の体力づくり、雪国にあっては冬場の体力づくりに運動広場として 利用が可能な施設でございますが、利用率は冬場であっても低く、夏場ではさらに低いとのことです。 人工芝で整備することによって、利用できる競技種目の幅も広がり、利用頻度も上がり、見違えるよ うな施設になると思いますが、市長の考えを伺うものでございます。   2項目め、指定管理者制度に移行して約1年経過しようとしている朝日みどりの里についてであ ります。朝日地区では、朝日みどりの里が産業振興や観光、地域コミュニティの中心として親しまれ てきました。昨年4月に指定管理者制度に移行して、1年が経過しようとしております。これほどの 大規模な施設の指定管理者は、市も指定管理者を受ける側も、前例のない中でのスタートだったと思 います。現段階での成果と課題、そして今後の対応策について伺うものでございます。   あわせて日本海東北自動車道の全線開通が現実のものとして見えてきていますが、全線開通を見 据えた活性化策についてお伺いをいたします。   答弁の後、必要な再質問をさせていただきますので、よろしくお願いします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、小池議員の2項目のご質問について順次お答えいたします。   最初に1項目め、朝日みどりの里屋根付多目的広場の人工芝整備についてのお尋ねでございます が、朝日みどりの里屋根付多目的広場屋根付ドームは、市民の健康づくり、イベントの場として設置 された観光施設でありますが、イベントとしては年4回程度、残りは主にゲートボールなど冬場の屋 外スポーツの場として利用されております。ご質問のとおり、以前よりこの屋根付ドームについては、 スポーツ関係団体からサッカーやフットサル、野球、グラウンドゴルフなど他種目で利用できるよう に人工芝設置の要望が出ておりました。本市においても、今後の有効利用を図る上からも、人工芝設 置や防球ネットの設置など検討しておりましたが、指定管理を行っている施設ですので、現在の管理 者と協議しながら検討していきたいと考えております。特に宿泊施設が併設された施設ですので、整 備を図ることによりスポーツ合宿の誘致など、波及効果が期待されるものと考えております。   次、2項目め、指定管理者制度に移行して約1年経過しようとしている朝日みどりの里について、 現段階での成果と課題、そして今後の対応策についてのお尋ねでございますが、昨年4月から本年1 月までの営業状況は、施設全体として売上額が対前年比103%で、営業努力が結果として出ており、 民間経営による発想が成果につながったものと考えております。課題としては、開設後26年経過した 施設でもあり、施設設備の老朽化や修繕、改修をしなければならない箇所がふえてきていることもあ ります。施設の修繕などは、指定管理者と協議し、管理協定に従って対策を講じるとともに、年度計 画を立てて対応する必要があると考えております。   また、今後も引き続き大勢のお客様においでいただける施設となるように、各施設間の連携を深 め、地域資源を活用した魅力ある商品を開発、販売、提供するとともに、お客様に対するおもてなし を高めることが課題だと考えております。   次に、日本海東北自動車道の全線開通を見据えた活性化策についてのお尋ねでございますが、前 述した課題とも関連しますが、全線開通前から地域資源を活用した魅力と特色ある商品の開発、販売 等を行う必要があります。また、施設設備の改修を進め、魅力を高めるとともに、お客様に対するお もてなしや親切、丁寧な対応を継続し、顧客満足度を高める必要があります。こうした小さな努力を 積み重ねることで、お客様の口コミによる宣伝などによって、日本海東北自動車道全線開通後も必ず 立ち寄りたい施設となるよう、今から認知度を高める必要があります。指定管理者とは今後も検討、 協議を進め、さらなる魅力アップのために企業努力をされるよう依頼をしてまいりたいと考えており ます。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) ご答弁ありがとうございました。それでは、順次再質問をさせていただきた いと思います。   1項目めの人工芝整備についてでございます。大変前向きなご答弁をいただきまして、本当にあ りがとうございます。実はこの人工芝問題、平成20年の12月の議会で、前に人工芝で整備をしていた だいてということで一般質問をさせていただいた経緯もございます。あれから4年以上もたっている わけでありますが、なかなか今現在の利用頻度なんかを見ますと、必ずしもよくないという実態がご ざいます。やはり最近のああいった施設というのが、人工芝がかなり主流になってきているというの もありますし、人工芝にすることによって非常に使い勝手がいい、幅広く使えるということもありま すが、その整備について前向きに検討というご答弁だったと思いますけれども、いま一度市長のほう からお願いしたいと思いますが。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 人工芝を張ることによって、土のグラウンドではなくなるわけですよね。土 のグラウンドでなければできないスポーツもあるわけです。例えば子供たちが野球をやるのは土の上 でないとできませんよね。それと、あとイベントをやるときです。例えば焼き肉、バーベキューをや るようなときも、人工芝の施設ではちょっと難しいと考えています。当初はそのようなこともあって、 人工芝を見合わせたというような経緯もございますけれども、いま現在非常に要望、要求が、人工芝 にしていただきたいというのが相当多く出ているというようなことでありますので、それらもよく意 見を聞いて、先ほど申し上げましたが、管理者とよく相談をしながら対応を検討してまいりたいと、 そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) ぜひこれが実現するように、実は去年の7月です、サッカーの関係から特に 要望がありまして、要望書の提出もさせていただいたところでございます。ぜひこれが早いところ実 現するようにお願いをしておきたいというふうに思います。   人工芝によってできなくなるというのは、かなり少ないのではないかなというふうに私は思って おります。野球でも、あのドーム球場なんかはほとんど人工芝になっているわけでありますし、そう いった意味では、不都合が起きるというよりも、例えばサッカーでありますとか、これは今使ってい るグラウンドゴルフあるいはゲートボールなんかもです、土の上でなければならないということでも ないと思います。現実に神林のほうにもゲートボール場が人工芝という施設もあるわけでございます ので、人工芝にしたことによって支障が出てくるというようなものではないのではないのかなという ふうには思ってございます。砂利道が舗装されたと、グレードアップされたというふうに捉えてそう 間違いないのではないかというふうに思っておりますし、さらには、火を使うようなときには、何か 厚いものを敷いてやるとかというふうな工夫があれば、ある程度の問題点はクリアできるのではない のかなというふうにも考えてございますので、ぜひこれが早目にひとつ実現するように特段のご配慮 をいただきたいと、こんなふうに思っている点でございます。   それと、今指定管理者によってされています、もしこれが実現しますと、観光施設というよりも、 体育施設という意味合いが強くなってくるのではないかと、こんなふうに思っておりますので、ぜひ 指定管理者との話し合いの中で、実現したときには体育施設として管理するようなことも考えてやっ ていただければ大変ありがたいなと思っておりますので、ひとつよろしくお願いをいたします。   それでは次に、2項目めに移らせていただきます。指定管理者制度に移行した朝日みどりの里で ございます。約1年が経過をしようとしておりますけれども、あれだけの施設が指定管理されたわけ でありますけれども、受ける側も、市のほうも初めてのことだというふうに言って差し支えないので はないかと思いますが、なかなか施設もかなり古くなってきておりますし、いろいろ問題も出てきて いるのではないのかなというふうには推測ができるわけでありますけれども、もう一度その辺の関係 で問題点、例えば指定管理者との使途の話し合いの中で問題になっているようなところがありました らお聞かせをいただきたい。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(田嶋雄洋君) 今ほど市長が申し上げましたように、一番大きな問題は、まず施設 が古くなってきているということでございます。これは、経費が随分かさむものでございますので、 やはりどうしても市としては年次計画で対応していきたいというふうに考えているところでございま す。 〇議長(板垣一徳君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) 指定管理されるときに、この契約書によって、微に入り細にわたった契約が なされたのだろうというふうには思いますが、やっぱりやってみて初めてわかったというようなとこ ろ、これは直営でずっとやってきたものですから、受ける側は初めて受けるわけですから、やってみ て、最初想定もできなかったようなこともあったのではないのかなというふうにも思うわけですが、 何かその辺はいかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(田嶋雄洋君) 私どものほうも、これだけ多くの施設を一緒に一括してお渡しした わけでございまして、受ける側も経営的にこれがうまく成り立つのかどうか不安を抱えての船出でご ざいまして、やはり1年間間もなく迎えますが、間もなく1年間の決算も出てきまして、全体的には 売り上げが伸びている関係で、指定管理された側も今のところはほっとしているという状況を聞いて おります。まだ、ただことしはよくても、来年がまた同じようになるかと言えば、そういった保障も ないわけでございますので、これからも引き続き大勢のお客様に恵まれるような仕掛け、あるいはお もてなしをしていかなければならないというふうに会社側では考えているようでございます。 〇議長(板垣一徳君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) あれだけ多くの施設が一括で指定管理されたということでございまして、そ の中にはなかなか努力をしても黒字にならないというか、やり方によってはいいのかもしれませんけ れども、なかなかそういった施設もあることはあります。中身があるとすれば、いろいろあるわけで ありますけれども、なかなか施設そのものが経年劣化というのですか、そういった部分で、特に建物 というよりも、設備の関係がなかなか難しい、予想しなかったようなことも起きるというようなこと も気がつくのですが、その辺はいかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(田嶋雄洋君) 今議員がおっしゃったように、特に設備関係は突然壊れて、修理す るまでの間、数日間営業を停止したというような施設もございます。これからその設備も経費が物に よっては100万円を超えるといったようなものも実際数多くございまして、順次様子を見ながら対応 をして、皆様にご迷惑がかからないような運営ができるように支援してまいりたいというふうに考え ております。 〇議長(板垣一徳君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) 施設の中には、今言ったようにいろいろな施設がございます。ちょっとこれ 財政課長なのでしょうか、一応3年間という指定管理の中で、契約がされているわけですけれども、 契約の中身だとか、あるいは指定管理料なんかも含めて、これが話し合いによって変更が可能なもの かどうなのか、いや、3年間はこれで行くのですということなのかどうなのか、この辺ちょっと教え てください。 〇議長(板垣一徳君) 財政課長。 〇財政課長(佐藤昭一君) 指定管理を受けるときに、指定管理料というのが3年間ということで決 まっておりますので、原則は現行のまま、現状に変更がない限り同じ金額になります。ただ、今ほど 議員おっしゃっております修繕等については私どものほうで手当ていたしますので、それは必要なも ののについては修繕等、私どものほうで対応させていただいております。 〇議長(板垣一徳君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) 全体としても黒字になったということで、配当までつけられるような状況に なれば、特に問題なくて、それは民間活力の努力の成果だと、こういうことになるのでしょうけれど も、ただ逆の場合もあるかもしれません。ことしは103%、売り上げも伸びていると、こういうこと だそうでありますけれども、来年以降もどうなるかわからないというようなこともございます。   そんな中で、やはりいろんな施設、赤字の施設、どう努力をしてもなかなか黒字にならない施設、 こういったものもあるとすれば、ぜひ話し合いの中でその契約の見直しなんかも含めて検討していた だくようにお願いをしたいのですけれども、その辺はいかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(田嶋雄洋君) まだ始まって1年目でございますので、基本的には財政課長も申し 上げましたように、3年間は当初契約したとおりの金額で、赤字になるか黒字になるかは別として、 引き受けていただきました指定管理者が努力をしていただきまして、当初の契約どおりの金額で進め ていただきたいというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) ありがとうございました。   実は、昨年の11月ですか、我が市民クラブ会派で四国に研修に行ってまいりました。愛媛県の宇 和島市に道の駅だったのですけれども、やっぱり指定管理者制度で運用されている施設がございまし た。名前が「道の駅みなとアオシス宇和島きさいや広場」というところなのですが、少し紹介をさせ ていただきたいと思います。これは、平成21年の4月にオープンした新しい施設でございました。市 役所からも徒歩で行けるほど近い、さらには高速道路インターからも近くて、港のすぐそばだという 大変条件のいい中で、1万3,000平方メートルという広大な敷地が確保されておりました。その中に2, 800平方メートル、鉄骨平家建ての建物でございましたけれども、これは入居テナントと委託展示販 売というのがございまして、地元の農林水産物ですね、これやその加工品、郷土料理の普及、それか ら歴史文化の伝承保存などを行って、情報発信の核として総合的な交流拠点となっている施設でござ いました。オープンして、当初見込みでは年間利用客50万人、売り上げ目標5億円を掲げてスタート したそうでありますけれども、初年度からそれを軽く目標をクリアして、3年目の23年度では、目標 の2倍にも達しているそうでございます。ステージのある屋根付広場は、コンサートだとか各種イベ ントに利用されて、交流の拡大に寄与しているという担当者のお話でございました。   指定管理者制度での運営ということで、大変参考になる研修だったわけでありますけれども、市 とやっぱり指定管理者が本当に協力をしながら発展をさせていこうと、こういうことでございまして、 大変参考になったわけでありますけれども、今のみどりの里との定期的なこういった話し合いとか、 あるいは活性化に向けての話し合いみたいなものは定期的なものはあるのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(田嶋雄洋君) 定期的に何月にきちんとやるといったような形ではやっておりませ ん。随時必要に応じて訪問したり、向こうから相談に来たりといった形で打ち合わせをしております。 〇議長(板垣一徳君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) ぜひですね、任せたのだから、もうやってくださいということではなくて、 ぜひ市と一体となった活性化に向けての一緒に進んでいっていただきたいと、こんなふうにお願いを しておきたいというふうに思います。   ご答弁いただきました高速道路全線開通の後の施策というのですか、こういったことでもご答弁 をいただきましたけれども、今はまほろばが終点と始点になっているわけですから、強制的にあそこ でおりるし、あそこから乗らざるを得ないと、あの北のほうの人ですけれども、ただこれが全線開通 したときには、これは間違いなく通過点になるわけです。やっぱり意思を持っておりないと、なかな かそこにはおりてもらえないと、こういうことになろうかと思います。これは、高速道路が順調に段 階を踏んで進んでおりますけれども、当初10年くらいはかかるのではないかというような見通しもあ ったようでありますけれども、ちょっとこれは全線開通が早くなるのではないかというような話もあ るわけですが、市長、これはいつころ開通されるというような見通しなのかはお持ちですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 着工から通常ですと10年と言われておるわけでございます。それが今の、い わゆる国土強靱化計画、日本の国土を安全・安心、強靱な国土にしていこうというような大きな政策 を持っておりまして、10年間で100兆円とも200兆円とも言われておるわけでございますので、そうい うような形で工事を進めるとするならば、何年かは縮小できるのではないかなと、そのように期待を しているところでございます。 〇議長(板垣一徳君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) かなり先般も13兆を超える大型補正なんかも通りましたし、その辺の関係が これの進捗にかかわってくるのかどうかというのはわかりませんけれども、何か雰囲気的には予想よ りも早く全線開通が現実のものになるというようなことも、根拠がないにしても伝わっているところ でございます。   そこで、それに向けて、全線開通後の活性化というものについて、やっぱり地域でも懇談会だと か期成同盟だとか立ち上げながら、活性化に向けた取り組みが始まっているわけでありますけれども、 やっぱり案が示された後での変更というのはなかなか難しいのだろうというふうに思います。その案 を出す段階までの取り組み、早目早目の取り組みというものが大事なのだろうというふうに思います。 市のほうでもその期成同盟ですか、を立ち上げるというようなお話も伺いました。この辺はいかが、 取り組みの関係はいかがなのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まず1つには、高速道路のこれからの全線開通に向けた工事に際しまして、 やっぱり地域の人たちの取り組みが一番大事になるわけでございまして、朝日地区ではもう既に、つ い最近でございますけれども、協議会を立ち上げて、いかにあるべきかということを地域のみんなと 話し合って、そして結果を出していこうというような会合が持たれたというようなことを聞いており ますし、また我々としましては、期成同盟会は既にありますので、その中で私ども要望しております のは、いわゆる朝日道の駅のそんな遠くないところを通っていただこうというようなことを計画をし ていただきたいということで要望をしております。朝日道の駅を、いわゆる高速道路のサービスエリ アというような感じではしていただけませんので、できれば何らかの形で朝日道の駅にすぐ寄れるよ うな、そういうような整備方針でやっていただきたいと、そのようなことを申し上げて、今要望をし ているところでございます。   しかしながら、例えば神林の穂波の里でございますけれども、当時はあそこでストップしていた のですけれども、そのときは非常に売り上げがあったということで、一時ちょっとダウンしたのです けれども、その後まほろばまで延伸した段階で、今回復して非常に多くの売り上げがあると、非常に 盛況だというようなことでございまして、やり方によっては、やっぱりリピーターがついて、非常に 効果的な商売ができるのだというようなことを立証しているようなあそこの道の駅でございますので、 やり方によっては非常におもしろい。そして利潤も生まれ、売り上げも上がってくる、そういう魅力 ある施設をこれからつくっていくにはどうしたらいいかというようなことを、地域の皆さんと考えて いく必要があると、そのように捉えております。 〇議長(板垣一徳君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) 全線開通の前段で、やっぱり守りから攻めというのですか、そういった取り 組みが今大事なのだろうというふうに思っています。実際私も高速道路の法線も見させていただいた のですけれども、どうやってあそこの道の駅に導いていくのかというような計画もあります。こんな 格好で、やはりそういったことをやったときに、今のみどりの里での受け皿というのですか、迎える 施設、今のままではなかなか受け入れ態勢も十分ではないのだろうというふうに思っています。そう いうことからすれば、全線開通を前に、やはり大きな変化というのですか、みどりの里全体の変化と いうものもあるのではないのかなというふうに思っています。例えば駐車場の問題であるとか、今7 号線のほう向いているのだけれども、どうするのだとか、こういったのを挙げて、協議会なり、期成 同盟会の中でも活性化に向けた中でもいろいろ議論がされるのだろうと思いますけれども、そういっ た部分では、今考えられるだけでも大きな変化があるのではないのかなというふうな気がしています けれども、この辺は見通しとしてどうなのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今小池議員から、さっき宇和島のお話がございました。非常に盛況であると いうことでございます。何といっても、みどりの里は26年経過しているというようなことで、26年前 には非常に画期的な恐らく建物だったと、そのように推測しておりますけれども、やはり一番ネック なのは、食堂、レストランと、いわゆる駐車場の段差だと思うのです。それがあるために、駐車場か らあそこまで上っていく方々がいないのではないかと考えていくべきではないかなと思っております し、また食堂自体、レストランと言えばいいのですか、収容人数も決まっているというようなことで、 団体客が昼食を食べたりするようなことはできないというような施設でありますので、そういうよう なところを一つとっても、これから全線開通に向けた取り組みの中で、そういうような改善点は、26 年前とは非常に大きな差があるというようなことを考えていかなければならないのではないかなと、 そのように考えているところでございます。 〇議長(板垣一徳君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) 宇和島の例を引かせていただいて、紹介をさせていただいたのですけれども、 確かに宇和島きさいや広場、大変盛況で、四国の道の駅では1番だというようなお話もございました。 これは、本当に新しい施設でございますし、今のニーズに合ったようにつくられていること、それと 朝日みどりの里はもう26年も経過しているということ、さらには、ずっと直営で運営してきて、去年 から指定管理者制度と、こういうこと、この辺の違い、それに規模も全然違うことは違います。そう いった違いはあるのですけれども、ひとつやっぱり参考になったというのですか、こんなのはいいな と私思ったのは、やはり防災というよりも、災害時の拠点というのですか、広い場所、駐車場として 確保するのもいいのでしょうけれども、そういった広いところを確保しながら、そこに屋根付ステー ジがついたようなのもあって、各種のイベント、コンサートだとか、そういったのもできるような施 設をつくるというのが一つだと思うのです。これは、常にそんなに広いところは要らないわけですけ れども、ただあそこの立地条件なんかを見ても、かなりそういう条件はあるのではないのかなという ふうに思った点が一つです。   それともう一つ、〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕テナント方式で経営された、今のあ そこの広い中で、そういったすぐテナントというようなスペースもありませんし、そういうことには ならないとしても、やはりこの後全線開通がなったときに、大きなそういった変化というのですか、 そういった中でぜひそんなのも考えて、活性化の要因としてひとつ考えていただければというふうに 思ったわけですけれども、この辺はいかがお考えでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 何といっても、これから全線に向かって、それぞれの地域がどういうような 取り組みをして、地域一体となって取り組んでいくか。そして魅力ある地域をつくって、魅力あるそ ういう施設をつくることによって、インターからおりていただくお客さんをいかに多くしていくかが 非常に大きな課題であります。地域一丸となって取り組んでいく必要があるなと。そうすることによ って、地域のインターが活性化してくるのではないかなと思っております。   今おっしゃったように、防災関係でございますけれども、ある地域においては、防災道の駅とい うような、仮称ですけれども、そういう名前のもとに、今地域一丸となって計画をしていると、そう いうところもございます。テナント等もそうでございますが、そういうような新しいアイデアを取り 入れながら、いかに地域の特性、魅力を発信していくかということが、とりもなおさずその地域の活 性化につながっているということではないかなと、そのように思っております。 〇議長(板垣一徳君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) ありがとうございます。   それで、活性化に向けた議論というのは、これからあちこちから出ていて、最終的にはやっぱり 市のほうで、市長のほうで、国土交通省になるのですか、県になるのでしょうか、そういったところ の窓口になるのはやっぱり市長なのだろうというふうに思いますので、その要望をきちんと取りまと めた上で、先手先手の取り組みというものをひとつぜひお願いしたいなというふうに思います。   ちょっと時間がありますけれども、最後に、今回勇退される職員の皆さん、5名おられますけれ ども、本当に長い間お世話になりました。ご苦労さまでございました。勇退後も健康には十分に留意 されまして、地域の中で、そして市勢発展のために、その経験を生かして、ぜひご協力をいただきた いことをお願いを申し上げまして、私の一般質問を終わります。   ありがとうございました。 〇議長(板垣一徳君) これで小池晃君の一般質問を終わります。   午後2時まで休憩をします。           午後 1時44分  休 憩                                                        午後 2時00分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、17番、長谷川孝君の一般質問を許します。   長谷川孝君。           〔17番 長谷川 孝君登壇〕 〇17番(長谷川 孝君) 一般質問を行います。私の一般質問は3項目です。   1項目め、現在の地域包括支援センターの取り組みについて。地域包括支援センターの役割は、 一次予防、二次予防事業を含め、介護申請などの相談業務が多岐にわたり、重要な事業を担っている と考えますが、その現状についてお伺いいたします。   @、過去3年間の包括支援センターの相談件数、相談内容をお聞かせください。   A、各支所における包括支援センター業務の活動進捗状況についてお聞かせください。   B、病院退院時の相談、施設入所など難しい相談も多いと感じていますが、対応はできています か。   2項目めは、新潟県厚生連病院と新潟リハビリテーション大学との連携はできないかについてで す。村上市にある新潟リハビリテーション大学が開学し、4年目を迎えようとしています。今年度の 入学手続者は100名を超え、地元岩船の活性化に大きく寄与していることはご存じのとおりでありま す。回復期リハビリテーションによる機能回復の重要性については、十分感じていると思いますが、 村上総合病院の新築の際に、リハビリテーション診療科を設置し、大学と連携しながら実習研修を実 施するほか、あわせて県内の厚生連病院でも実習研修の受け入れができないものかお伺いいたします。   3項目めは、今後の市内小中学校の教育環境についてです。平成25年度村上市施政方針に、将来 の教育環境のあり方について検討に着手するとありますが、前教育長の考え方を変えることとなるの かお伺いいたします。   以上、3項目について市長答弁の後、再質問をいたします。よろしくお願いします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、長谷川議員の3項目のご質問について順次お答えいたします。   最初に1項目め、現在の地域包括支援センターの取り組みについての1点目、過去3年間の包括 支援センターの相談件数、相談内容のお尋ねについてでございますが、相談件数につきましては、電 話相談を含めると、平成21年度、1,735件、平成22年度、2,016件、平成23年度、1,949件の相談があ りました。また、相談内容につきましては、各年度ほぼ共通しており、一番多い相談が介護申請を含 む介護保険サービスの医療に関することであります。次に健康に関すること、高齢福祉サービスに関 すること、高齢者虐待等の権利擁護に関する順となっております。   次、2点目、各支所における包括支援センター業務の活動進捗状況のお尋ねについてでございま すが、各支所の地域福祉課福祉室に包括業務担当職員が一、二名配置されております。業務について は、本庁の地域包括支援センターと基本的に同じ業務を行っております。人数的にも大変厳しい状況 ではありますが、福祉室の他の職員の協力を得ながら対応しております。各支所で行う介護予防事業 につきましては、本庁から介護士や理学療法士を派遣し、事業のサポートを行っております。また、 高齢者虐待の対応や青年後見制度の利用については、本庁の社会福祉士と協力しながら対応している ところであります。   次に、3点目、病院退院時の相談には対応できているかとのお尋ねについてでございますが、退 院後のひとり暮らし高齢者及び高齢者世帯の対応及び施設入所の相談は、地域包括支援センターにも 多く寄せられております。施設入所につきましては、施設の待機者も多いため、すぐに入所できない こともあります。退院前に介護支援専門員を中心とした関係者で、自宅で生活できるようサービスの 調整を行っております。また、施設入所を希望する方については、入院先と希望する介護施設で連携 を図りながら、介護が途切れないよう調整をいたしております。それでも調整困難な場合は、短期入 所サービスなどの在宅サービスを利用しながら生活を支援しております。難しい相談が多いですが、 本人、ご家族の協力をいただきながら対応しているところでございます。   次、2項目め、新潟県厚生連病院と新潟リハビリテーション大学との連携について、村上総合病 院の新築の際、リハビリテーション診療科を設置し、実習研修で当大学と連携するほか、県内ほかの 厚生連病院でも実習研修の受け入れはできないかとのお尋ねについてでございますが、村上総合病院 の新築につきましては、村上総合病院新築に係る村上市の支援方針でお示しのとおり、病床数や診療 科目などの新病院の整備計画を明確にすることとしており、次の運営審議委員会において新病院の診 療科目等についても示されるものと考えております。   また、現在の村上総合病院にはリハビリテーション科が設置されており、同大学からも実習につ いての受け入れをしている現状であります。   県内の他の厚生連病院につきましても、同大学から実習について受け入れをしているとのことで あります。今後も、新潟県、厚生連には、村上総合病院をはじめ、他病院でも実習において新潟リハ ビリテーション大学からの受け入れを継続していただけるよう要望をしてまいります。   次に、3項目め、今後の市内小中学校の教育環境については、教育委員会委員長に答弁をいたさ せます。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 教育委員会委員長。 〇教育委員会委員長(鈴木信雄君) それでは、長谷川議員の3項目め、今後の市内小中学校の教育 環境についてのお尋ねでございますが、昨年10月に保育園と施設整備計画検討委員会からの今後の村 上市の保育園のあり方について、少子化に伴い、定員割れの保育園がふえることも予想されるため、 近隣保育園との統廃合を図るなど、計画的な整備を進める必要があるとの答申をいただき、その答申 を受け、村上市保育園等施設整備計画を策定していくことになると聞いております。そのような状況 の中、少子化の影響を受けている教育環境のあり方についても、教育委員会としての検討をなすべき ではないかとの指示を受け、市内学校施設の今後の方向性を見いだすに当たって、市民等のご意見、 考え方を伺う予定にしております。前教育長は、児童生徒のこと、そして地域のことを一番に考えて おられました。その考え方も大事にしていかなければならないと考えております。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 答弁をいただきましたので、1項目めから再質問を行います。   介護保険運営協議会の報告の資料によりますと、村上市包括支援センターは本庁に移設されてお り、センター長1名、主任介護専門、支援専門員というらしいのですけれども、それから保健師が1 名、社会福祉士1名、看護師2名、介護支援専門員2名、理学療法士1名、本庁にあります包括支援 センターの人員は8名。そして、各支所に地域福祉課福祉室、山北支所には保健師が1名、朝日支所 には2名、神林支所には2名、荒川支所には1名と介護福祉士が1名、7名という体制でこの包括支 援センター業務を賄っているということになると思いますが、介護高齢課長、これでよろしいですか。 〇議長(板垣一徳君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 議員今、介護福祉士というのが入っていたかと思うのですが、これ 社会福祉士ではないでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 失礼しました。最初は社会福祉士と言ったのですけれども、荒川支所のと ころを社会福祉士を介護福祉士と言ってしまいました。失礼しました。社会福祉士1名、そういう形 です。 〇議長(板垣一徳君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 細かいことですが、荒川支所におりました社会福祉士、今年度は本 庁のほうに異動になってきております。したがいまして、荒川支所では保健師1名ということでござ います。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) それで、3年間の包括支援センターの相談内容という、相談数というのは 先ほど平成21年から平成23年まで教えていただきましたが、各支所の相談件数というのはわかります か。 〇議長(板垣一徳君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 23年度の数字でもよろしゅうございましょうか。村上が571、それ から荒川地区が238、神林地区が447、朝日地区が330、山北地区が363ということで、合計1,949にな るかと思うのです。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 今言われた課長の説明ですと、平成23年度は1,949のうち、今言われた数、 各支所が結構相談件数が多いと感じました。そこで、この相談の解決策は各支所の地域福祉課福祉室 で可能な相談件数なのでしょうか、教えてくれますか。 〇議長(板垣一徳君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 相談件数に対して、何件まで大丈夫かというようなあれはないので すが、ただ今のところは何とかこなしているというところでございます。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) それで、何とかこなしているということですのでよろしいと思いますが、 相談内容については、各年度ほぼ共通しているわけです。一番多い相談数は、先ほど市長答弁にあり ましたように、介護申請を含む介護保険サービスに関することだというふうに思います。平成22年度 は2,106件のうち1,132件、これは介護保険運営協議会の報告資料に出ているのを採用させてもらいま すと、2,106件に対して1,132件、53.75%が今言われる介護申請とか介護保険サービスに関すること だと思います。今後も介護保険サービスに関する相談はふえていくような傾向にあると思いますが、 今現在は何とかこなしているということなのですけれども、これからも大丈夫な体制、このままの体 制でよろしいのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) でき得れば直営の形で何とか増員を図っていきたいというところで はあるのですが、やはり市全体的に見ますと、なかなかそうもまいらぬという状況もございます。そ れで、私どものほうとすれば、できたら平成27年度からは民間委託でのセンターを設置をしていきた いと、こんなふうなことで総合計画の後期計画にも掲載をさせていただいているところでございます。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 今の課長の説明ですと、この地域包括センター自体を民間にするという考 え方なのですか。 〇議長(板垣一徳君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 本庁に今ありますセンターはそのまま、いわゆるまとめ役的な部分 も必要ですので、置いておきまして、そのほか各地区、それから村上地区においては範囲も広うござ いますので、そこでまた2カ所ほど民間委託をするセンターも設けていきたいと、こんなふうに計画 しております。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 今22年度の2,016件の中で、4番目に多いのが高齢者の虐待というのが挙 げられております。平成22年度は、74件ありました。かなりこれは難しい相談だと思うのですが、こ ういう難しい相談も解決はできているのか教えてください。 〇議長(板垣一徳君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 家族による虐待というのが一番多いわけなのですが、センターのほ うとしては、家族、いわゆる虐待をしている方等も含めて、いろいろ相談に応じたり、解決策を見い だしていっているということでございます。なかなか本当に難しい問題でございますので、すぐには 解決に結びつかないというところも正直なところでございます。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) それで、A番なのですけれども、各支所における包括支援センター業務の 活動状況というところに、私は保健師1人、山北支所ですと保健師1人で、場合によっては福祉室の ほかの人員がお手伝いしているということなのですけれども、この包括支援センター業務、つまり山 北支所とか朝日支所の場合でも、やはりこれ秘守義務とかいろんなことがあって、なかなか民間に、 業者に委託というのはなかなか私は厳しいような気がするのです。それで、今やっている一次予防と か二次予防の教室とか、そういうのは全面的に委託されてもいいと思うのだけれども、こういう相談 内容というのは、実は民生委員さんでも国から受けるのですけれども、例えば生活保護世帯とかに関 しても、民生委員さんには必ず話がいくわけです。そうすると、やっぱりそこで何かトラブルが起き たりするようなところも実際私も聞いていますので、なかなか秘密というのか、そういうような部分 は、この民間業者が介入するのはなかなか難しいと思うのですが、その辺についてはどう考えておら れるのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) その前に、山北地区、「保育士」と議員おっしゃったようですが、 保健師ではないでしょうか。 〇17番(長谷川 孝君) ごめんなさい、間違いました。 〇介護高齢課長(川内信一君) すみません、訂正させていただきます。   それで、今ほどの関係でございます。それで、民間委託にするにしても、やはり体制的な部分で は、必ず保健師とか社会福祉士、それから主任介護支援専門員というようなことで、ほとんどのとこ ろでは職種については、最低限それぞれ1人は配置をする必要があるということもございます。ただ し、そうはいってもやっぱり相談の内容によっては、本庁での解決策というような方向へのことも考 えていかなければならぬかなと、こんなふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 27年度からの計画に上がっておりますので、私はこの地域包括支援セン ターの業務というのは、非常に大変な業務を担っているなというふうに思います。相談はもちろん、 一次予防、二次予防のこととか、介護予防、ケアマネジメントとかいろいろな多岐にわたっているわ けですね。ですから、特にこれから重要な役割ももちろん担っていく部署だと思いますので、27年度 の計画に向けて、きちんとした対応をしていただきたいというふうに思います。   次に、B番、病院退院時の相談、施設入所などの相談の対応について。これが、私もこの厚生の 委員会にずっといますので、一番相談が多いのは、脳疾患とかで急性期で入院していたのだけれども、 退院しなければだめだと、まだリハビリも途中なのだけれども、3カ月たったら病院から、悪い言葉 で言えば追い出されるというような形になってしまうわけですね。そういう人たちが一番困っている というのがよく相談を受けます。実際、全部が施設とかに入れれば一番もちろんいいのだけれども、 現実的には難しい問題ですよね、この問題は。それで、今の対応の中で、相談の中ではやはりある程 度家族、高齢者世帯の場合には奥さんが病気になられれば旦那さん、旦那さんが病気になれば奥さん という形で、高齢者世帯に対してもある程度満足な解決方法ができているのかどうかというのが一番 気になるわけなのですけれども、その辺についてどのような形で対応されて、そして解決されている のか、もう一度教えていただきたい。 〇議長(板垣一徳君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 今議員おっしゃられたように、これもまた非常に難しい問題でござ います。それで、先ほど市長答弁にもありましたように、やはり医療機関等とも相談をいたしまして、 まずは退院の時期を延ばしていただけないかとか、そういったところの調整もしながら、またショー トステイとか、そういった応急的なサービスの調整等をやっているということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) この問題は、施設に入れればそれで済むという問題でももちろんないです。 できれば自宅で面倒見てもらえれば一番いいのだけれども、なかなかそういうわけにもいかない面も あると。そういうようなところで、ちょっと私調べてみましたら、去年の4月からこの介護保険の中 で、24時間の定期巡回随時対応型訪問看護のサービスが新設されたというふうにあります。実際重い 介護状態になっても、住みなれた自宅で生活を続けられるようにするのが目的だと。できれば施設に 入れない方、申し込んでいても入れない方は、やはりこういう形が一番私は理想的ではないかと思う のです。それを、きちんとしたやはりサービスが受けられるという前提のもとでやられるのが一番い いのですが、そこでホームヘルパーや看護師が1日に複数回、今までですと朝来ればそれで終わりで すよと、次まで失礼しますということになるのですけれども、複数回、そして定期的に訪問する、ヘ ルパーさんは食事支援や身体介護、排せつの介助など、ここで問題なのは、看護師さんが同行するわ けですね、看護師さんは点滴の交換やたんの吸引など、医療的なケアを行いますというふうに書いて あります。これに加え、緊急時には深夜や早朝でもコールボタンを押すなどして、センターに連絡す れば短期間でヘルパーが駆けつけてくれるようなのが大きな特徴で、今までと違うのだということが 言われています。   このサービスは、もちろんマンパワーが必要だということもわかりますし、採算的な面とか、事 業者が参入するかというのは非常に難しい実態があるのですが、県内では上越市内の2業者が実施し ているということなのですが、この辺について、やはりこれからの将来のこの介護の体制、施設に入 れない方とか、在宅介護とか、そういうようなことを考えた場合に、こういうような横断的なシステ ムというのですか、そういうような事業者の参画とかというのが必要だと思うのですが、今の村上市 にはこういうようなことは考えられないのか、それとも所管課長が事業者にも一応いろいろ当たって、 こういうようなことをやっていただきたいというような話とかもしているものなのか、そういうこと を教えていただきたい。 〇議長(板垣一徳君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 今お尋ねの夜間巡回サービス、これはいろんな問題を抱えておりま して、実際県内でもまだまだ普及していないというところ、全国的に見てもなかなか普及していない。 その原因の一つは、やはりそれだけの各地域でニーズがあるかどうかというところもございます。た だ、サービスを受ける側にすれば、夜間でも来ていただけるというところのいい点はあるのですが、 やはり夜中でもヘルパーさんとは言いながらも、外部から人が入るということに対しての、やはりま だまだ不安感等もあるかと思います。それで、市としましては、個別にその事業者とのやりとりは具 体的には今のところはしておりません。   ただ、今後の問題としては、やはり議員もおっしゃるとおり、重要な部分でもあるのかなという ことも私も感じております。ただ、だからといって、ではすぐ実施できるかというのはまた別なので すが、25年度予定しておりますケア会議ですか、そういったところの中でもこういった部分もこれか ら議論、研究等をしていかなければならぬかなと、こんなふうには思っております。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) はい、ありがとうございます。というのは、やはりミニ特養とかつくった としても、その解決はなかなか難しい面がいっぱいあるわけですよね。ですから、何とか別な形で、 家族が見れる、在宅で何とかできるような体制の構築がやっぱり必要なのではないかというふうに私 はよく思っているのですが、市長はどうでしょうか、この辺の問題。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 私は基本的に、前から介護は在宅介護が基本だという考えを持っています。 非常に厳しい現状ではあります、老老介護が時代に入りまして、施設にお願いすればそれでいいとい うものではないのではないかなと。やはり介護は、在宅介護が私は基本であると、そのように捉えて おります。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) よろしくお願いします。   次に、2項目めの厚生連病院と新潟リハビリテーション大学との連携については、市長がこれか らも、今までも実習に受け入れてくれていると、そしてこれからも要望をしていきたいということで ございますので、よろしくお願いしたいと思います。   それで、実は平成23年度のリハビリテーション大学から資料としていただいてきたのですが、ち ょっとまだ不確定なところがあるということで、皆さんには配付しないでいただきたいと、口頭でお 話しするだけには結構ですのでということだったので、ちょっとお話しさせていただきたいのですけ れども、実は平成23年度の就職状況というのは、リハビリテーションの専門学校の学生さんです、本 当に少なくなって、卒業された方が37名、そして県内で就職された方が18名、県外が12名、合計30名。 何で7名というのが就職できないのかといったら、国家試験が不合格とか、いろんな状況であったの ではないかというふうに思います。それで、就職者数のうち、県内18人に対し、村上市内は2名とい うことです。できれば地元の学生さんは、卒業されたらやっぱり地元で就職していただければ一番い いということで、極力地元にあります厚生連村上総合病院を中心に研修をしていただいて、それで学 生の実直な姿を見ていただき、そしてできれば厚生連を中心に就職していただければいいということ で、なるべく実習を厚生連にお願いしたいということでございます。   幸いにして、平成25年の入学手続者数、この4月に入学予定の新潟リハビリテーション大学は、 県内から79名、そのうち村上市内が9名、県外から27名、合計で106名ということで、この数字は、 まだ3月にも試験があるということで、大学センター利用入試前期までの合格手続者数ということで、 まだ不確定なところがありますが、ようやくまた1学年大学になって100人を超えたと。一時新潟リ ハビリテーション専門学校も650人ぐらいの学生さんがいたのですが、実際専門学校のままですと非 常に厳しかったと。それで、リハビリテーション大学になって、何とかまた盛り返してきたというこ とでございます。その中で、できれば大学側は、新潟厚生連は17の病院があるということなので、で きれば4名か5名ずつぐらい預かってもらえれば、4年生になっても県外に研修行かなくても済むの だ、ぜひともそういうような形をとってもらえないかということなのですけれども、これは非常に厳 しい問題がありまして、県外からも新潟厚生連の病院に研修に来ている学校、大学もあります。です から、地元が優先的というわけでもないのですけれども、その辺の条件もクリアした中で、何とか厚 生連にお願いしていただきたいと、要望をしていただけないものかということで、市長はこれからも 要望していくということですので、よろしくお願いしたいというふうに思います。   何か市長、今のことでもう一度きちんと要望していただけるということだったのですけれども、 もう一言お願いしたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今作業療法士とか理学療法士、あるいは言語のほうは飽和状態ではないので はないかなと、足りないくらいではないかなと思っております。そういう事情も鑑みまして、当然村 上市としては、今の厚生連病院の新築に対して、あれだけの協力を約束しているわけでございますの で、その点については強く要望をしてまいりたいと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) よろしくお願いします。   次に、最後になりますが、3項目めの今後の市内小中学校の教育環境について、教育委員会の委 員長の答弁ですと、前教育長の考え方は変えることはない、変わっていないのだということですが、 今の答弁いただきました中では、保育園の統廃合を図る必要があると。そして、市内学校施設の今後 の方向性を見いだすため、市民などの意見を伺う予定だということなのですが、市内学校施設の今後 の方向性というのは、統廃合とかを含めたことではないのでしょうか、違うのですか。 〇議長(板垣一徳君) 教育委員会委員長。 〇教育委員会委員長(鈴木信雄君) 統廃合を含めたことと考えております。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) といいますと、前教育長が私には、上海府小学校、そして合併前には神林 各小学校が、合併後統合するというものに関しては、一応自分が教育長のうちは統合は考えていない ということをおっしゃいました。おっしゃいましたということは、しないということ、意味だと思い ます。それが、今委員長の話だと、そういう統合も考えた中で市民の意見を伺うということは、今後 統廃合も視野に考えていくということだと、前教育長の言っていることと同じではないのではないか、 違うのではないかというふうに思いますが、同じ考え方と理解していいのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 教育委員会委員長。 〇教育委員会委員長(鈴木信雄君) 同じとは申し上げませんけれども、教育長さんのお考えがいろ んなところで聞いたこともありますので、仮に統合するとしても、その考え方を統合した学校の中で 生かされるような方向で進んでいくのがよろしいのではないかと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) いや、私は、よく聞いたのは、教員数も減ると、統合すれば教員数も減る ということは、学校が少なくなれば教員数も減るのだと、校長先生も2人いるのが1人になるわけで すから。そうすると、地元に落ちる経済効果とかも考えた場合に、統廃合とかは考えていないという 考え方だったわけです、どちらかというと。そういう考え方が、どうして市民の意見を聞いて統廃合 も考えなくてはだめだという条件になるかといったら、子供たちが少なくなると、将来的には保育園 の整備計画、保育園等の施設整備計画の答申をいただいたら、子供数も保育園も少なくなるから、少 なくなるから統合するという考えなのか、それとも小学校とか中学校につながるために、保育園とし て統合しておいたほうがいいのかという考え方なのかによっては大分違うのですよね、これは。違う と思います、〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕はっきり言って。ですから、その辺の考え方 を教育委員会としては、市民の意見を聞くというのは、市民に対して統合したらいい、自分の地域は 統合したほうがいい、いや、このままでいいというようなことを聞くのだとしたら、もう少し考え方 としてきちんとした教育委員会の考え方を持っていなければだめなのではないかと思うのですが、そ の辺についてはどう考えておりますか。 〇議長(板垣一徳君) 教育委員会委員長。 〇教育委員会委員長(鈴木信雄君) 今教育長が不在で、教育長職務代理者が板垣学校教育長が務め ているわけですけれども、新年度に入りましたら、後任の教育長も、また教育委員が選ばれると思い ますので、今4人ですけれども、5人になると思いますので、新年度に入ったら新しい組織のもとで、 教育委員会としての方針をどうするかを話し合いをしたいと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) これ以上教育委員会の委員長に答弁求めても、なかなか難しいというふう に思います。教育委員会の委員長は、この前1月に岩船小学校の学習発表会に来ていただきましたよ ね、決して大きい学校ではないのですけれども、4,200人の岩船住民の中に、あのふれあいセンター に1,000人ぐらい集まったと。あの学習発表会を見てどう感じていますか、もしあれでしたら教えて いただきたい。 〇議長(板垣一徳君) 教育委員会委員長。 〇教育委員会委員長(鈴木信雄君) 私、ここ4年間で、この前のと入れて2回見せていただきまし た。赤羽先生が校長先生されているときと、そしてその後、案内をいただかなかったものだから休ん でいたのですけれども、長谷川議員さんに頼んで、案内状をいただければ必ず見せてもらいますとい うことで、この前見せていただきましたけれども、小田校長先生のもとですごく、1年から6年生ま で総合的な学習時間を活用したとか、いろんな学年に合ったすばらしい発表だったと私は思いました。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) ありがとうございます。   それで、実は岩船中学校に去年でしたか、ある学校からちょっと問題児みたいなのが転校してき まして、もう一人、その知り合いみたいなのがやっぱり転校してきました。それで、岩船中学校が大 変になるのではないかと危惧したのですけれども、岩船小学校の児童がみんな中学生になるわけです から、ものすごくチームワークがいいのです。それで、1人や2人そういうような子が来ても感化さ れないと。それで逆に、1人はまたやめていったみたいなのですけれども、もう一人の最初に来た子 は、今一生懸命に高校受験のために一緒に仲間になって、今進学を目指しているというようなことで、 私は小さければ小さいなりに、やっぱりいいところもあると思います。それ一番、村上市にとってい じめとか、そういうようなところに関係してくるのは、やっぱり中1ギャップなのではないかという ふうに思うのです。小さい学校から統合された中学校とかに行ったときに、なかなか大変なのではな いかというようなところがあるというふうに私は感じているし、そのときにやっぱり保育園とかが、 決して保護するわけでないですが、200人という荒川の〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕保 育園の件でいろいろ指摘されている面もありますけれども、みんながきちんと仲よく上がっていく環 境がいいのか悪いのかは別にして、そういうような環境づくりの中で、保育園と小学校、中学校とか も考えられたら、そうすれば村上市の教育もある程度環境もよくなるのではないかというような気も します。   しかし、逆に上海府小学校がWebテストとか、そういうのが非常に成績が悪いのではなくて、 逆にいいということを前教育長に聞いていたものだから、そういう小さいのも、決して統合とかする ことだけが子供たちの教育環境をよくするのではないのだよというところもやっぱり考えながら、き ちんとした村上市の教育環境をぜひともつくっていただきたいというふうに感じているのですが、そ の辺について一言お願いしたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 教育委員会委員長。 〇教育委員会委員長(鈴木信雄君) 長谷川議員のおっしゃるとおりだと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) そこまで言われますと、私も満足しましたので、私の一般質問を終わらせ ていただきます。   ありがとうございました。 〇議長(板垣一徳君) これで長谷川孝君の一般質問を終わります。   午後3時まで休憩します。           午後 2時47分  休 憩                                                        午後 3時00分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 最後に、24番、山田勉君の一般質問を許します。   山田勉君。           〔24番 山田 勉君登壇〕 〇24番(山田 勉君) 議長のお許しをいただきましたので、これから一般質問をさせていただきま す。   1項目め、基金及び地方債の状況について。基金及び地方債の状況について、合併から24年度末 までの財政調整基金の残高と目的別基金残高をお聞かせください。また、平成25年度の重要施策につ いて、特に重要であると捉えている施策等についてお伺いいたします。   2項目め、第34回ミニ国体ソフトテニス大会について。第34回北信越国民体育大会が村上市で開 催されますが、これからどのように進めていくのか、村上市のPRについては大きな効果を期待して いますが、今後の進め方についてお伺いします。1、施設整備については。2、大会運営については。 3、宿泊については。   A、北信越大会実施の効果について、市ではどのようにお考えなのかお伺いします。   3項目め、日本海沿岸東北自動車道について。日本海沿岸東北自動車道の朝日まほろばインター からあつみ温泉インター間につきまして、本年の1月に都市計画決定されました。この事業の進捗状 況と、完成予定についてお伺いします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、山田議員の3項目のご質問について順次お答えいたします。   最初に1項目め、基金及び地方債の状況について。合併から24年度末までの財政調整基金の残高 と、目的別基金残高のお尋ねについてでございますが、財政調整基金は、合併時に17億9,153万円で ございました。平成24年度末には32億4,100万円となっております。また、ごみ処理場建設基金や義 務教育施設設備基金などの財政調整基金以外の基金の合計は、合併時には13億6,388万円でしたが、 平成24年度末には44億2,198万円になる見込みであります。地方債の残高につきましては、一般会計 で合併時には391億6,121万円でございましたが、平成24年度末には327億5,910万円になる見込みであ ります。   また、平成25年度の重要施策については、施政方針及び当初予算概要に掲げた事業を誠実に執行 してまいりたいと考えております。   次、2項目め、第34回ミニ国体ソフトテニス大会については、教育委員会委員長から答弁をいた させます。   次に、3項目め、日本海沿岸東北自動車道について、事業の進捗状況と完成予定についてのお尋 ねでございますが、ご承知のとおり日本海沿岸東北自動車道の県境部は、異例の早さで計画段階評価 から本年1月の都市計画決定となりました。この間ご協力をいただきました関係各位、特に国、県、 ご当局はじめ、地域の皆様方に深く感謝を申し上げ、お礼を申し上げる次第であります。   さて、お尋ねの件でございますけれども、都市計画決定はされましたが、都市計画決定イコール 事業化というものではございません。政権もかわりましたので、どのような形で事業着手となるのか をはじめ、完成予定等詳細は今のところわからないというのが実情であります。今後とも国、県と連 携を密にしながら、早期事業着手と早期開通を目指した活動を行ってまいりたいと考えております。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 教育委員会委員長。 〇教育委員会委員長(鈴木信雄君) それでは、山田議員の2項目め、第34回ミニ国体ソフトテニス 大会、北信越大会ソフトテニス競技についての1点目、今後の進め方についてのお尋ねでございます が、初めに、大会に向けた施設整備につきましては、会場となる荒川テニスコートの人工芝を張り替 える予定であります。また、大会運営に必要となる大会本部や観客席等の附帯施設につきましては、 仮設等での対応を考えております。   次に、大会運営につきましては、新潟県ソフトテニス連盟及び村上市ソフトテニス連盟と事前協 議を進めており、北信越国体でのスムーズな大会運営を目指し、今後も連携を図りながら準備を進め てまいりたいと考えております。   次に、宿泊関係についてでありますが、これにつきましては主催団体であります新潟県体育協会 が中心となって受け入れ準備を進めているところですが、既に瀬波温泉等での受け入れが決定してお ります。   次に、2点目、北信越国体実施の効果についてのお尋ねでございますが、ご承知のとおり北信越 国民体育大会は、本国体出場をかけた北信越5県の精鋭が出場する大会でありますので、トップレベ ルの選手の技術を見ることにより、意識の高揚と競技力向上に向けた機運醸成が図られるものと考え ております。また、本大会を通して、会場となるテニスコートの整備状況や周辺環境などの好条件に 加え、交通アクセスなどの利便性から、今後も県レベルの大会の開催や、スポーツ合宿等の誘致につ ながるものと期待しております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 大変どうもありがとうございました。   基金の1項目めは、一番最後にお願いしたいと思います。2項目めの第34回ミニ国体ソフトテニ ス大会についてお尋ねします。荒川運動公園グリーンパークテニスコートへの誘致経緯については、 市長の大変な働きが大きかったと伺っていますが、そのあたりにつきましてお伺いします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ちょっと働きかけが大きかったということではないけれども、荒川地区の皆 さんも一生懸命でございましたし、それを受けて私も努力をさせていただいたということでございま す。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) これによって、本当に村上市のこれからのいろんな面で開けると私は確信し ております。それと同時に、ソフトテニスの周辺の具体的整備計画は、テニスコートの練習コートの 確保といいましょうか、試合前には当然練習して出るわけです。その点はどういうふうになっており ますか。 〇議長(板垣一徳君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(高田 晃君) 8月24日の前日、23日から選手団入ってきまして練習を開始します。 8面ある中で、練習コートに使うのは、前日はほとんど使うと思いますが、24日、25日については2 面を練習コートに確保しているということで、8面の中で大会の競技、そして練習コートが確保でき るということで理解しております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) ということは、8面全部使って練習、ただ当日の大会も当然やっぱり大勢来 るわけですから、次の試合の人は当然練習していると思います、それでも間に合いますか。 〇議長(板垣一徳君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(高田 晃君) 24、25日の大会については、今回国体のソフトテニスの競技の場合 は、成年の男女、そして少年の男女でありますが、実際に北信越国体の場合、1種目が4年に1回、 フリー参加になります。25年度につきましては、少年男子がことし東京での国体ですが、東京国体に フリーで参加できる。したがって、3種目の競技ですので、十分8面で試合会場と練習会場は確保で きるというふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) それから、駐車場ですけれども、相当車が多く入ると思います。大体何台く らい見込んでいますか、駐車場に関して。 〇議長(板垣一徳君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(高田 晃君) 駐車台数については、ちょっと私どもまだ予想はしておりませんが、 競技役員、それと選手、コーチ、監督、総勢で約150名から200名、この方々が全てマイカーで来ると いうことではありませんので、北信越5県の中でも遠距離の県については宿泊ということになります ので、宿泊先から何らかの形で会場に来ると。そのほかに、それに付随する補欠の選手あるいは応援 団、そして地元の観客、これを含めますと大体250から300名、これらの駐車台数を確保するための駐 車場は十分ではないかなというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 当然相当人数来ますから、ボランティアなんかもやっぱり考えなければなら ないと思います。その点はどういうふうに考えておられますか。 〇議長(板垣一徳君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(高田 晃君) 実際の大会の運営は新潟県ソフトテニス連盟が所管をして大会運営 に当たるわけですが、当然地元のソフトテニス連盟からの当日のボランティアの要請もあるというふ うに聞いております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 観客席が仮設、本部席も仮設ということですが、仮設というのはあくまでも すぐ取り替えられるような仮設だと思います。相当人数来るから仮設で、相当人が座れるようにしな ければならないと思います。どのぐらい見込んでいるのですか。 〇議長(板垣一徳君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(高田 晃君) 仮設のスタンドにつきましては、これは昨年、新潟県ソフトテニス 連盟との協議の中で、きちっとしたスタンド方式のああいった仮設スタンドでなくても、例えばU字 溝をひっくり返したような、ああいったものでも十分ですと。昨年、長野県の長野市で開催されてお りますが、そこでも観客については、その県によっても違いますが、300前後ではないかというふう なことですので、それに対応できるようなスタンドを確保したいというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 特に選手、応援団、開催関係者、およそ何名程度、そしてまた宿泊に関して、 今教育委員長のほうから瀬波でということになっています、相当数泊まると思うのですが、大丈夫で しょうか。 〇議長(板垣一徳君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(高田 晃君) 繰り返しになりますが、大会の役員、それと選手、コーチ、そして 5県の選手、含めまして大体150名から200名。そこに付随して、他県から宿泊が伴うような応援団等 で、大体250ぐらいになるのかなと、最大で250ぐらいになるのかなということで、瀬波温泉の旅館協 同組合とは事前に協議をして、宿泊場所についても確保しております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 大勢村上に来てほしいわけですが、各県のソフトテニス連盟の働きかけはど のようにされていますか。 〇議長(板垣一徳君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(高田 晃君) 国民体育大会各ブロックで行われます、いわゆるミニ国体と言われ る競技につきましては、当然その所管団体が国民体育大会の場合は日本体育協会、北信越の場合は今 回新潟県の体育協会が所管となっております。他の4県にも県体協がありますので、そちらを通じて 5県の協議での周知事項、連絡事項を徹底しておりますし、都道府県の各県のソフトテニス連盟とも 連携を深めて準備を進めております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 地元のテニス連盟との今現在の状況はどういう形で進んでいますか。 〇議長(板垣一徳君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(高田 晃君) この北信越国体が内定したのが平成23年の秋ぐらいだと記憶してい るのですが、それ以降地元の荒川地区のソフトテニス関係者並びに村上市のソフトテニス連盟の役員 の方々と随時連携をして準備を進めているところであります。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 本当に高田課長は、スポーツ少年団でも最高の賞を受けました。その方が中 心になってやるのですから、立派な大会になると思いますが、どうぞこれから頑張って、よろしくお 願いします。   それから、3項目めの日本海沿岸東北自動車道についてお伺いします。村上市での日本海沿岸東 北自動車道の朝日まほろばインターからあつみインターまでにつきまして、村上市での持ち出しはど のぐらい見ておられますか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 持ち出すといいますと、村上市でどのくらい拠出するかということでござい ますか。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 持ち出しというのは、出入り口の関係で、前朝日の三面とか村上山辺里イン ターについても、約8,000万ぐらい道路以外のところで出したわけですが、今回は特にインターのと ころで、みどりの里あたりは相当かけなければならないと思うので、まだはっきり決まっていないで しょうけれども。 〇市長(大滝平正君) そうですね、国の持ち出し分、あるいは県の持ち出し分、市の持ち出し分あ りますので、今概略でもし担当課長がわかれば担当課長から答弁いたさせます。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 今事業化の話になってきているわけですけれども、どこが事業主 体になってとかということもまだ一切わかっておりません。それで、市のほうでこれから事業をしな ければならないというふうな部分も決まっておりませんので、今のところは幾ら持ち出しなるかとい うふうなところまでは正直考えておりません。ただ、過去の例で、地域活性化、インターチェンジの 部分で、一部舗装等の部分につきましては市で持ち出している経緯があります。そういったような地 域活性化というふうなインターチェンジの部分が仮に生じたとすれば、そういったようなことも考え られるわけですけれども、今のところは私どもとしては国のほうで何とかお願いしたいというふうに 考えております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 特にみどりの里は、今相当にぎわっているわけですから、あそこがもしも通 過した場合、そのまま通過点になると大変なことになるわけです。だから、反対に今から十分いろい ろな面で考えてもらいたいと思いますが、どうでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) そういったことにつきましては、地元のほうからもいろいろ要望 も出ておりますし、そういったことを今後国と事業の内容についていろいろ話し合いをしていく中で、 市がやらなければならないという部分につきましては、今後出てくるかもしれませんので、そういっ た部分は前もって地域の方々と一緒に今後のことを考えてまいりたいというふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 朝日地区で活性化促進委員会ができましたよね、副市長、わかりますか。 〇議長(板垣一徳君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 私も出席をさせていただきまして、地域の区長様方が音頭とりまして、 そういう組織づくりを今して、これから通過点にならないために、どういう地域での魅力を発信すべ きかというようなことでいろいろ協議をしていく場ができたということで、このみどりの里を中心と した活性化がなされるのではないかと期待をしているところであります。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 今お話がございましたけれども、これから本当に委員会ができて、朝日地区 でもやっぱりこれからどうなるのかなと思って、今現在できているわけですが、市長、これからやっ ぱりそこのインターのほうはどんなふうにして、こういうふうにして、何か構想ありますか。イン ターの流れというか、なるべく朝日地区を通過しないように、あれば。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 前段にも申し上げておりますように、朝日みどりの里道の駅について、なる べく高速道路を走っている方がおりやすいような、そういうような整備手法をお願いしていきたいと、 そのように考えているところでございます。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 今デフレを抜け出そうとして、安倍晋三首相がエコノミック、そして「安 倍」を取って「アベノミクス」と呼ばれ、アベノミクスの柱は3つあります。1つ目が、非常にたく さんのお金を出すこと。2つ目が、公共事業などで政府の支出をふやすこと。3つ目が、将来発展が 期待される産業や事業を育てる規制を緩めたり、資金を援助することということで言っております。 そういう面でも皆さんに、特に建設関係もそうですし、今大変不況なわけですから、そのときは進ん で予算計上といいましょうか、特に今先ほど言いましたように、インターについては相当勉強されて、 大いに村上市のために予算を提供してもらいたいと思いますが、どうでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今おっしゃったように、今日本の国は安倍首相あるいは自公政権になってか ら、経済再生に大きくかじを切ったところでございます。そして、円高デフレ経済から円安インフレ 経済へと移行しようというようなことで、3本の矢を放つと。おっしゃったように、1本目は金融緩 和でございますし、2本目は財政出動、3本目は成長戦略ということでございまして、それらを放ち ながら、今言ったように、日本の経済を再生させるのだと、浮上させるのだというようなことでござ いますので、大いに期待をいたしていたいなと思っているところでございます。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) それでは、1項目めの基金及び地方債の状況についてお伺いしますけれども、 合併からこれまでの推移は、基金がふえ、地方債が減っているが、その主な要因は何でしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 詳細については担当課長から答弁させますけれども、やはり行政改革あるい は組織改革、財政改革による改革が一番大きいと思っておりますし、またその改革によりまして職員 の削減等やっておるわけでございますけれども、もう一つは、合併したことによってスケールメリッ トが出てきたと。一つの、例えば5つが合併したわけでございまして、一つ一つがやろうとしてもで きないこと、それがやっぱりスケールメリットで大きくなったことによって可能になっている面も非 常に大きい、それはやっぱり合併の効果ということにあらわれてきているのではないかなと、そのよ うに考えております。詳細については財政課長から答弁をいたさせます。 〇議長(板垣一徳君) 財政課長。 〇財政課長(佐藤昭一君) 今ほど市長の答弁で、合併のメリットということが出てまいりましたが、 地方交付税が非常に私どもが予期している以上に入っているということでございます。平成24年度の 予算でいいますと、当初120億を見ていたのが、この3月補正で132億ということで、12億プラスにな っておりますので、こういった財政に余裕を持たせていただける財源が入っているというのが一番大 きな理由かと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) それでは、基金の積み立てと地方債の減少は順調にいっているのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 財政課長。 〇財政課長(佐藤昭一君) 何度か私申しているのですが、30億を借りて、40億を返すというのを基 本に財政運営を立てております。その中で、合併前の平成15年から平成17年の各市町村での大型事業 の返済が、ここで終わるというのが非常に大きいと思っております。そのほか、これが地方債の減少 の一番の理由でございます。それから、基金の積み立てといたしましては、今逓減基金というのを10 億積んでおりますが、もう10億何とか積み増ししたいというのが今のところでございますが、今のと ころ順調にいっているというふうに理解していただければと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 今後28年度から交付税が減っていくが、これからの対策はどのように考えて おられますか。 〇議長(板垣一徳君) 財政課長。 〇財政課長(佐藤昭一君) 今ほど申し上げました逓減の基金が、一本算定が28年度から交付税が減 りますので、それに向けて市民のサービスをできるだけ落とさない形で、なだらかな形で着地したい というふうに、基金を活用したいというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 28年度から5年間、20億、30億が一切なくなるという話ですが、本当に大変 だと思いますが、これを何とかしていかなければならないわけですが、どうかひとつよろしくお願い します。   次に、基金の活用はどのようにお考えなのかお伺いします。 〇議長(板垣一徳君) 財政課長。 〇財政課長(佐藤昭一君) 平成25年度につきましても、5億3,000万ほど繰り入れる予定でござい ます。これら財政調整基金などを、今ほど平成25年度につきましてはごみ処理場の建設がございます ので、基金を5億3,000万入れる予定でおりますし、平成25年度以降で、今話題になっております厚 生連村上総合病院への支援ということで、20億まだ予算計上してございませんので、あるいは基金を 使うなり、どんな方法があるのか、基金は非常に大事な財源というふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 次に、重要施策のうち、空き家等の管理についてどんなやり方でやっていく のか、またどれくらいの数を想定しているのかお伺いします。 〇議長(板垣一徳君) 山田議員、その空き家のことについては申告しないのではないのか。 〇24番(山田 勉君) 重要施策の一つとして。 〇議長(板垣一徳君) 財政問題からそれは……それは控えていただきたいと思います。   山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 村上総合病院関係の予算は計上されていないようだが、今後の見通しはどう いうふうになっておられますか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほど財政課長からお話ありましたように、今後建設の動向を見ながら順次 予算化をしていかなければならないのではないかなと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 結構基金も相当ふえ、借り入れも減っているわけですが、各町村といいまし ょうか、隣接町村はどのぐらいになって、どのぐらいの比率になっていますか。 〇議長(板垣一徳君) 財政課長。 〇財政課長(佐藤昭一君) 今細かい各市町村のデータ持ち合わせてございませんが、当市はやはり 20市の中でも財政基盤が弱いというようなことで、県の市町村課でも指摘を受けております。それは、 やはり公債費比率が高い、あるいは経常経費、義務的経費が高いというようなことで言われておりま すので、先ほど市長が申し上げたような行財政改革を着実に実行していくというのが、今後も大切な ことだというふうには考えております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 借り入れなんかも結構相当減っているわけです。反対に、中には隣接町村で そんなにためないで、使うのは使ったほうがいいのではないかという話もあるのですが、その点はど うなのですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 決してあり余っているということではございません。将来のために、先ほど 来財政課長が申し上げておりますように、一本算定等に備えて、やはりある程度の蓄えはしておかな いとならないということでございますので、いっぱいあるということでは決してないということでご 理解をいただきたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) それでは最後に、3月で退職される荒川支所長の平野支所長、朝日支所長増 子支所長、政策推進課長斎藤課長、選管・監査事務局長加藤局長、財政課長佐藤課長につきましては、 長い間大変ご苦労さまでございました。これからも体に気をつけて、村上市のためにご指導よろしく お願いしまして、一般質問を終わります。 〇議長(板垣一徳君) これで山田勉君の一般質問を終わります。                                              〇議長(板垣一徳君) 本日はこれで散会をいたします。   明日も午前10時から一般質問を行いますので、定刻までにご参集ください。   長時間大変ご苦労さまでございました。           午後 3時32分  散 会