平成24年村上市議会第4回定例会会議録(第4号) 〇議事日程 第4号 平成24年12月10日(月曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  一般質問                                              〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(25名)    1番   渡  辺     昌  君     2番   尾  形  修  平  君    3番   板  垣  千 代 子  君     4番   鈴  木  い せ 子  君    5番   本  間  清  人  君     6番   川  村  敏  晴  君    7番   冨  樫  宇 栄 一  君     8番   小  杉  和  也  君    9番   齋  藤  信 一 郎  君    10番   竹  内  喜 代 嗣  君 11番   平  山     耕  君    12番   川  崎  健  二  君   13番   木  村  貞  雄  君    14番   三  田  敏  秋  君   15番   小  池     晃  君    16番   姫  路     敏  君   17番   長 谷 川     孝  君    18番   滝  沢  武  司  君   20番   佐  藤  重  陽  君    21番   相  馬  エ  イ  君   22番   大  滝  国  吉  君    23番   大  滝  久  志  君   24番   山  田     勉  君    25番   片  野  鉄  雄  君   26番   板  垣  一  徳  君                                              〇欠席議員(1名)   19番   小  林  重  平  君                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    大   滝   平   正   君        副  市  長    鈴   木   源左衛門    君        総 務 課 長    大   滝   和   春   君        財 政 課 長    佐   藤   昭   一   君        政策推進課長     斎   藤   甲   三   君        自治振興課長     佐   藤   憲   昭   君        税 務 課 長    伊 与 部   純   夫   君        市 民 課 長    西   村       治   君        環 境 課 長    本   間   誠   一   君        保健医療課長     林       与 市 次   君        介護高齢課長     川   内   信   一   君        福 祉 課 長    斎   藤       勉   君        農林水産課長     瀬   賀       功   君        商工観光課長                                        建   部   昌   文   君        補     佐                             都市整備課長     船   山   三 喜 雄   君        下 水 道 課 長    中   村   則   彦   君        水 道 局 長    太   田       薫   君        会 計 管 理 者    百   武   勇   一   君 農業委員会 遠   山 昭   一   君        事 務 局 長        選管委書記長        監 査 委 員    加   藤   正   志   君        事 務 局 長        消  防  長    本   間   善   和   君 教  育  長    工   藤   泰   則   君        学校教育課長     板   垣       圭   君        生涯学習課長     高   田       晃   君        荒 川 支 所 長    平   野   俊   之   君        神 林 支 所 長    板   垣       裕   君        朝 日 支 所 長    増   子   要   作   君        山 北 支 所 長    斎   藤   寿   昭   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    菅   井   晋   一        事 務 局 次 長    高   橋   邦   芳        書     記    鈴   木       渉        書     記    小   田   朋   子           午前10時00分  開 議 〇議長(板垣一徳君) ただいまの出席議員数は25名です。欠席の届け出のある者1名です。定足数 に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。   本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願 いをいたします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(板垣一徳君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、6番、川村敏晴君、22番、大滝国吉君を指名をい たします。ご了承願います。                                              日程第2 一般質問 〇議長(板垣一徳君) 日程第2、12月7日に引き続き一般質問を行います。   本日の一般質問は5名を予定しております。ご了承願います。   最初に、11番、平山耕君の一般質問を許します。   平山耕君。           〔11番 平山 耕君登壇〕 〇11番(平山 耕君) それでは、議長のお許しが出ましたので、私のほうから2点について一般質 問をしたいと思います。   初めに、市内小中学校における諸問題について。平成23年度に小学校、24年度に中学校で実施さ れた文部科学省の学習指導要領の改訂では、子供たちのゆとりの時間が削減され、ゆとり教育からの 脱却が大きな柱となっています。平成14年にスタートしたゆとり教育とは一体何だったのかを検証す る必要があるかと考えます。この期間に教育を受けた子供たちとこれから受けようとする子供たちに 格差が生じないかが心配になります。教育体制のあり方に対しての方針決定は、市町村の教育委員会 にその裁量が委ねられていると思います。今後どのような教育方針で臨むかを伺います。   2番目の全国の小中高校でのいじめ問題が深刻化しています。これは、いつの時代でも多かれ少 なかれ発生している問題でもあります。本市においても、過去に不幸な事件がありました。最近でも、 ある中学校で問題となるような事件が発生したと保護者の方から聞いております。市内各小中学校は 現在どのような状況で、どういう対策をとっているかを伺います。   2番目、市営住宅の指定管理への移行について。昨年5月に公布された第1次一括法では、地方 自治体の自主性を強化し、自由度を拡大するため、国の法令で定められていた基準の幾つかが地方自 治体の条例に委任されることになりました。このうち公営住宅の整備基準については、本市でも条例 制定の作業が進められていると思いますが、この際市営住宅の管理を指定管理者制度に移行してもら いたいと考えますが、市長の考えを伺います。   以上、2点について質問し、答弁の後再質問します。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 皆さん、おはようございます。それでは、平山議員の2項目のご質問につい て順次お答えいたします。   最初に、1項目め、市内小中学校における諸問題については、教育長に答弁をいたさせます。   次に、2項目め、市営住宅の指定管理への移行についてのお尋ねでございますが、旧村上市にお いては指定管理者制度の創設に伴い、直営とするか指定管理とするかという選択に際し、公正な住宅 政策の観点から入居者の決定、家賃の設定、その他事業主体で行うとされている事務を指定管理者に 委任することは適当でないとしています。また、合併後の平成21年度に行政改革大綱に基づく検討の 際にも入居者の個人情報等の管理が重要であることから、直営で管理運営するとしております。なお、 この件につきましては、県営住宅との関係もあることから市営住宅のみを指定管理者制度として導入 することは適当ではないと考えております。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) それでは、平山議員の1項目め、市内小中学校における諸問題についての 1点目、平成23年度に小学校、平成24年度に中学校で実施された文部科学省の学習指導要領の改訂で は、ゆとり教育からの脱却が大きな柱となっている。これまでのゆとり教育とは何だったのか検証す る必要があると考えるが、村上市教育委員会は今後どのような教育方針で臨むのかとのお尋ねについ てでございますが、当時世界の経済、労働時間などさまざまな動向や詰め込み教育、校内暴力など、 それまでの教育で見られた諸問題を受け、ゆとり教育への転換が図られました。そして、学校週5日 制の実施、また小学校3年生以上に年間100時間を超える総合的な学習の時間が新設されました。ゆ とり教育に対し、本市教育委員会としましては、総合的な学習の時間により子供たちは地域とのかか わりが増し、地域を深く知ることに繋がり、地域への愛着も深まったと同時に、調査の仕方、まとめ 方、発表の仕方などの技能も高まったと捉えております。反面、教科等の指導時間や内容の削減によ り、知識量やその定着度は以前に比べ低くなったことは否めないと考えます。   さて、今回の学習指導要領の改訂を受けた本市教育委員会としての今後の教育方針ですが、知、 徳、体のバランスをとりながら、ここで生きることに喜びと誇りが持てる児童生徒の育成を学校教育 の重点として掲げて進んでいく所存であります。学校教育の役割は、何といっても学習指導要領に示 された内容、基礎、基本を確実に定着させ、丈夫な体と豊かな心を育てることです。その具現に向け、 次のことに特に力を入れたいと考えています。   1つ目は、全小中学校でのわかる授業づくりの実現です。それには教職員の教材研修が大切です。 教え、考える授業、言語活動の充実を授業改善の観点として、職員研修を深めさせていきます。わか る授業により生徒指導上の諸問題も未然に防止できたり、解決したりすることにつながると考えます。 教育委員会も積極的にわかる授業へサポートしていきたいと考えております。   2つ目は、中学校区単位における郷育会議のさらなる推進です。地域との連携、協力により、学 習面、生活面の向上に大きな成果を上げつつあります。また、あわせて幼保小中での連携実施が成果 を上げているところであります。   3つ目は、教育現場への手厚い支援の継続です。おかげさまで本市では、教育補助員や介助員の 配置がかなり行き届き、感謝されているところであります。個に応じた指導やきめ細かい指導を今後 一層実施してまいりたいと思っております。   次に、2点目、いじめ問題の本市の実情とその対応についてのお尋ねでございますが、現状とし ては昨年度小学校4件、中学校20件のいじめがありました。しかし、それは解決済みであります。今 年度7月末時点の調査では、小学校2件、2校、中学校26件、4校のいじめが報告されています。そ の行為の把握や未然防止の対応でありますが、定期的にいじめ行為把握のためのアンケートを実施す る、教職員全てに対していじめのチェックリストの配付、いじめを認知した場合は、その詳細を報告 させ、その対応について支援、指導を行う、各中学校区でのいじめ見逃しゼロスクール集会の開催、 その開催には保護者にも参加を促し、地域全体での取り組みとなるようにする。さらに嘱託指導主事 を各学校に訪問させ、指導、支援などを行っております。しかし、国立研究所の報告を見ますと、小 学校6年生、中学校3年生では、3年間にいじめの加害、被害を経験した児童生徒は8割から9割い ました。このことから、いじめは誰にでも起こり得る問題と捉えなければなりません。特に進行中の いじめは、アンケートをとってもなかなか表に出てきません。ほんの少しの現象でも見逃さず、取り 組む必要があります。児童生徒間の問題処理に当たるのは教師であります。それゆえに小中学校の教 師には、児童生徒に積極的にかかわること、話し合いに参加すること、児童生徒の話をよく聞き、そ れに応えるように努めさせているところであります。それによりまして、いじめの防止、撲滅に努め ているところであります。   以上です。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 私が所属しています総務文教常任委員会で、11月に大分県の視察に行ってき ました。そのときの状況なのですけれども、そこは豊後高田市というところで、すばらしい教育を行 っているところなのです。その一番のもとになっているのは「学びの21世紀塾」というので、公が行 う無償の塾なのです。これは、なぜこういうことが始まったかというと、一番の問題は、教育長曰く 「私たちは、豊後高田市に生まれ住んでいることが子供たちにマイナス要因にになってはいけないと 考えている。都会のように多くの選択肢がないから、もっと勉強したいとか、ここがわからないとい うときに、身近に公の学習塾があって、子供たちの支援ができたらよいと思った。そして、大都市に 住んだ子供たちに負けないような学力を身につけさせようではないかと考え、辺地であるとか経済的 な理由にかかわらず、受ける教育の権利が保障される必要があるというのが一番のこの考え方の根っ こにある」ということだったのです。   だから、確かに我が村上市では、新潟市と比較してとか、東京あたりと比較してもいいのですけ れども、そうした環境はやはり劣っていると考えるしかないと思います。そうした中で、できること をまずやっているのです。その講師になる人、塾の先生になる人というのは、あくまでもボランティ アが主体なのです。例えば学校の教師をやってやめたからとか、その辺、企業のスペシャリストであ るとか、たまたまパソコンに精通しているからとか、そういう方のボランティアで成り立っている、 そうなのだそうです。それが一番もとになって、まず取り組んでいるのですけれども、その成果たる やまことに目覚ましいものがありまして、豊後高田市は大分県ではほとんど1番、平均点1番の成果 を上げているそうです。大体平均点で5点から10点くらいの差があると、そのくらいのすばらしい成 果を上げている地域であります。確かに我々が訪問したときも、職員の対応はすばらしいものがあり ました。そこに住んでいる方たちが、一体化して子供たちを育てようという気概が生まれているよう に感じました。そうしたことが自分たち、この村上市でもできるのではないかと思うのですけれども、 考え方としてはいかがですか、教育長。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 大変参考にさせていただきたいと、このように思います。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) その21世紀塾の取り組みなのですけれども、最初は小学校のものとしては寺 子屋講座、幼稚園、小中の英会話、国語、算数、数学、英語、そろばん、合唱等です。2番目として はパソコン講座、それは小学生対象のパソコン実習講座です。あと、水曜日講座。全中学校の水曜日 は、部活を休むのだそうです。その休んだ日を利用して、全中学校1、2年生の水曜日での放課後の 特別授業をやる。あと、夏季と冬季に特別講座、中学校3年生の受験生を対象にした7日間の集中講 座も設けられています。そのほかに幼稚園文字・英会話教室、週2日の幼稚園の出前授業、寺子屋昭 和館とは小学校の4、5、6年生を対象の放課後の補習授業、それからテレビ寺子屋講座。豊後高田 市は、ケーブルテレビが約9割の家庭に入っているということです。そのケーブルテレビを利用した 小中学生を対象にした番組で、やっぱり授業を放送しているそうです。そのような結果、そうしたも のの取り組みで、すごく子供たちの学習に取り組むという、みずから取り組むという姿勢が生まれる んだそうです。そういうのというのは、やはりまだ村上市でも本当に学ぶことができるのではないか と思います。ですから、今回非常に自分たちもいい勉強してきたと思うのですけれども、その辺を通 して、1つでも2つでも同じようなことができないものかと思うのですけれども、いかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) ちょっと時間いただいてお話しさせていただきますが、村上市の山北中学 校の実例をお話しいたします。   ことしの学力テストの結果、山北中学校は全国1位をとった秋田や金沢に負けない、すばらしい 点数をとりました。いい学校、すばらしい学校なので名前を挙げたわけなのでありますが、それはど うしてかといいますというと、山北には塾もありません、しかし頑張っているのは先生方なわけであ ります。そして、5時になるというと部活が終わり、子供たちは家路に帰るわけでありますが、部活 も柔道は全国大会に出ていきました。集中力であります。授業を、なぜ山北中学校の子供たちが秋田 や他の1位をとった全国の点数よりもよかったのかということで、教育委員5人が調査に行って調べ たところ、授業に熱中し、夢中になって勉強する子供たちの姿がありました。そして、5時になると スクールバスが来て、全部うちに帰る。そのときに学校の先生方は、必ずうちへ帰って1時間半以上 勉強する宿題を持たせて帰る。早寝早起き、朝御飯に家庭学習、それを確実に実施させていたと、そ ういうことから山北中学校は全国に負けない1の成果を上げたわけであります。そのようなことを今 各中学校の校長方に説明をしております。各中学校では山北中学校に負けないようにということで、 今村上市も頑張っております。   今議員がお話ししてくださいましたことも大変参考になることでありますので、村上市でも何と か実施していきたいと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) よく教育長は早寝早起き朝御飯と言うのですけれども、やはりこの地域でも、 豊後高田市でも、合い言葉は早寝早起き朝御飯だそうです。それが一番根本です。最初から最初の根 本にあるそうです。   あと、教職員の勉強というか、教職員も年間を通して非常に鍛えられているというふうに思いま した。年間を通して授業を公開したり、市独自の学力調査したり、先生方にも課題を持ってさせると いうのが特色のように感じました。あと、先生方のリーダー研修であるとか、そうしたのが一番の成 績上がっている原因ではないかなと思います。そういう意識の改革です。   あと、学校支援本部といった、地域でもそうした活動を通して地域が子供たちを押し上げている ような気がして、大体その学校を卒業した高校生であるとか大学生が率先して子供たちを無償で教え るというようなボランティアの考え方が根づいているのです。やっぱりそうしたものが小さいときか ら育まれて、すばらしい結果を生んでいるのではないかと思うのですけれども、いかがですか、先生。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 議員の言われるとおりであります。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) こうした学びの塾というのはボランティアで支えられているのですけれども、 最初はやはりできるのかなというような抵抗もあったそうです。当然やっとゆとり教育になったのに、 豊後高田市ではどうしてそんなばかなことをするのだというような反対意見もあったそうなのですけ れども、やはりこの根底には父兄が、週休2日制になって土曜日が休みになって、教育力が落ちるの ではないかというような心配があって始められたのだそうです、やはり父兄も危機感を持ってと。ゆ とり教育が始まって危機感を持ったというのがきっかけだったように思います。何でもそうなのです けれども、やはりゆとり教育も大事だったのでしょうけれども、できないことには始まりませんから、 山北の話も出ましたけれども、基本的には学校できちんと勉強すればいいのでしょうけれども、そう もいかないような子供たちも大勢いますので、やはりこの取り組みというのか、自分が今言ったよう なことを1つでも2つでもまねして取り入れてくださればいいかと思いますけれども。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 村上市におきましても夏休み等に退職校長会などが主体になりまして、教 職員だった人たちのことを募集して、そして子供たちに教える夏休み教室などをやって、漢字や計算 などを指導したりしておりますが、現役時代にエネルギーを費やし過ぎてしまって、募集してももう 十分だと、現役時代にやって、もう疲れてしまったという教職員が多数でありまして、なかなか募集 しても集まってこないというのが村上市の現状でありますが、その辺を改善しながら、呼びかけなが ら、無償の塾を少しずつ開くようにしていきたいというお話を聞かせていただきました。ありがとう ございます。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 先ほど先生を助ける補助員とか介助員とか言いましたけれども、その方たち は主にどういう方たちがなっているのですか。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 昔教職員だった人、あるいは途中で教職員をやめた人、あるいは採用試験 を受けたけれども、残念ながら合格しなかった人、また来年度あるいは次の年、それに挑戦に備えて 子供たちのことをよく知ろうというような人たちが参加して、そして介助員や指導員になっていって くださいます。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) それはそれでいいのでしょうけれども、今小中学校の生徒で不登校になって いる子供たちというのはどのくらいいますか。 〇議長(板垣一徳君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(板垣 圭君) 現在不登校の状況でございますけれども、24年7月現在で小学校で 7名、それから中学校で27名の児童生徒がいるということでございました。その中には、各自治区の 適応教室に在籍をしている子供たちもいらっしゃいます。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) その不登校の中学校の27名というのはちょっと多いような気もするのですけ れども、それはその子たちの教育というのは、例えば学校に来られないわけですから、そのお宅まで 出向いて教えるとか、そういうことはしているのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(板垣 圭君) 各教室には指導員がいらっしゃいます。その指導員と学校に戻れる ような状況をその教室でつくっているということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) そういうのも、小さいときからの訓練であるとか、やっぱり小さいときから みんなして勉強するというようなことが根づいていればなかなかなりにくいと思うのだけれども、や っぱりそうしたものを防止するには小学校からの教育が大事なのではないかと思いますけれども、い かがですか。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) そういう子供たちと私も、朝日の体育館のそばにあるものですから、1週 間に1回くらいは顔を出して、子供とつき合ったりしているのでありますが、コミュニケーションが なかなかとれない。だから、人と目と目を合わせて話ができない。人のことをおびえるというような 態度が少し見えるわけなのでありますが、コミュニケーション能力をつけてやることによって人との 対話ができるようになり、不登校も改善されるのではないかと思うのでありますが、なかなかそこが また難しいところでありまして、指導に苦慮しているところであります。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 一人でもそういう子たちを救って、将来、我が村上市のためにもそういう子 たちを少なく、なるべく少なくしてもらいたいと思います。   あと、さっき言ったいじめの問題なのですけれども、ある中学校で今問題が起きているというの ですけれども、ご存じですか。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 校長の耳に入ったものは、すべて私のところに報連相というような形で入 ってきております。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 先般荒川中学校で何かすごい暴力事件みたいなのが起きて、学校、父兄の間 で問題になっていると聞いたのですけれども、そうしたものは耳には入ってこないのですか。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 耳に入ってきて、嘱託指導主事を中心にしながら学校へ出かけていって、 そして校長、教頭、生活指導主任、学級担任とも話をし、また父兄とも話をし、そのいじめが解決さ れるような道を歩みつつあるところであります。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 確かに我々の子供時代、また私らが子供たちを育てた時代とも今は違うよう な気がします。だんだんといじめの問題が複雑化していって、なかなか我々も何と言えばいいのかな というようなものもあります。だから、先生も容易でないとは思うのだけれども、早目早目に手を打 つことが大事だと思うのですけれども、そうした面でそうした指導を先生方にしてもらいたいと思い ますけれども。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) これは教師の能力、あるいは人との接し方、そこにも問題があるのであり ますが、うちの子供がいじめられているというようなことを教師に相談に行ったときに、その相談を 受けた教師がいかに真剣にその話をよく聞いて取り組むか取り組まないかに解決の道があるわけなの でありまして、いいかげんに取り組んだ実態が生じるというと、父兄は不安になり、この子供のこと を本当にこの学校は救うことができるのかということに考えがなりかねませんので、そういう点、そ ういう問題が父兄から相談があったり悩みが告げられたりしたようなときには、真剣に前向きに取り 組むように指導しているところであります。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) いじめの問題についてはいつの時代にもあったし、これからも当然あると思 うのですけれども、やっぱりいち早くそれに向かって対処すること、怖がらないで対処することだと 思います。だから、その辺のことを先生方でよく相談しながら、ぜひともなるべく少ないようにして もらいたいと、そういうふうに思います。それについて。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 議員の言われること、本当でありまして、本当に感謝しているところであ ります。私にもこのように話をさせてくださる時間をとってくださったことに対して本当に感謝して いるところであります。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 公営住宅の指定管理者制度の推進なのですけれども、県の宅建協会では、主 に県営住宅なのですけれども、指定管理者制度の受け皿として株式会社新潟県宅建サポートセンター を設立してあるのです。全国的に言えば、宮崎県とか栃木県では既にもう指定管理に移行が進んでい るのですけれども、なかなか新潟県では進んではいません、はっきり言って。だけれども、民間の宅 建業者は長年にわたり民間のアパート、マンションの管理等で培ったノウハウを蓄積しておりまして、 入居者にきめ細かなサービスを提供することができます。もう一つは、全国団体である全宅連が母体 となって設立した一般社団法人全国賃貸不動産管理業協会には会員の研修業務を中心に事業活動を行 っており、そういう賃貸不動産管理の専門家としての業界統一資格である賃貸不動産経営管理士の資 格制度もあります。そして、民間に委託された県、宮崎県とか栃木県においては、入居者の毎月の賃 借料の滞納率が著しく低下しております。市営住宅における入居者の滞納率というのはどのくらいで すか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 滞納率というふうにおっしゃいましたでしょうか。 〇11番(平山 耕君) 家賃を払わないという意味です。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) ちょっとお待ちください……資料のほう詳しいものを持っていな いのですが、確かに滞納者があることはあります。しかも長い年月の方もいらっしゃいます。ただ、 その方々はきちっと計画的にこれこれで払っていきたいというふうなことで、そういった書類を私ど もに出しているものですから、そういった形でいただきながらというふうなことがあります。ちょっ と質問の趣旨にお答えできないかもしれませんけれども。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 南町の県営住宅の管理というのは市で請け負っているのですか。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) はい。県のほうから委任を受けまして、私どものほうで通常の管 理をしております。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) そこの滞納されている方も何件かあると聞いているのですけれども、それは ご存じないですよね。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) あることはございますが、詳細のところを今持ってきておりませ ん。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 全てが指定管理者になればいいというわけではないのですけれども、そして 果たして指定管理募集したところで、どのくらいの方が応募してくるのかわかりませんけれども、全 国的な流れとしては、そうしたものの公営住宅の指定管理者制度への移行というのはある程度は進ん できております。だから、今後の課題として、今できなくても課題として考えていけばいいのではな いかなと私は思います。   それともう一つ、これから例えば中川原には市営団地であるとか、坂町の住宅、貸し家ですね、 ありますよね、古くなったやつ。ああいうのは建てかえというのは考えてはいないと思うのですけれ ども、もし建てかえというのを考えるのであったら、民間にある賃貸住宅、はっきり言って結構余っ ているのです。それを公営住宅として借り上げてもらいたいというようなことも本当はお願いしたい のです。96年の公営住宅法の改正で、借り上げ公営住宅が制度化されているのですけれども、現実に は実現したケースというのはほとんどないのですけれども、今後国交省は民間賃貸住宅を活用した借 り上げ公営住宅の普及を促すためのガイドラインをまとめているのです。既存ストックを住戸単位で 地方公共団体で借り上げて、定期借家法を活用して公営住宅として提供する制度なのですけれども、 そういうのはご存じですか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 借り上げ公営住宅につきましては私どもも知っております。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) それと、民間賃貸住宅を公営住宅として借り上げるメリットなのですけれど も、国、地方とも巨額な財政赤字の中で、財政赤字の改善につながっていくことが1つ、借り上げに よって民間経済を活性化して、結果として税収の増大をもたらすということがあります。もう一つ、 一定の所得水準の方を一団の地域に居住させることは、個人情報保護法が制定されている今日、非常 に問題があるということです。その解消の方策につながるというメリットもあります。   現在新潟県においては、民間住宅活用型住宅セーフティネット整備推進事業を推進しております。 また、宮城県仙台市においては昭和22年10月8日、〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕借り上 げ市営住宅制度に関する協定書を宅建協会と調印しております。県の宅建協会でも新潟県に対してそ うした要望はしているのですけれども、なかなか進まないような状況にあります。ぜひともこのこと については今後の課題として考えてもらいたいと思いますけれども、いかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 実は議員おっしゃるとおり、中川原の公営住宅も老朽化が進んで おりまして、そういったものを含めまして、全住宅につきまして長寿命化計画と、どのようにしてい けばその住宅を長もちさせるかというふうなことを含めまして、今検討している最中であります。そ の中で本当に中川原公営住宅を建てかえるべきなのかどうか、そういったことの検討の中で、今議員 おっしゃるような借り上げの公営住宅の制度だとかも研究しながら今後進めてまいりたいと考えてお ります。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 昨年の東日本大震災では、多くの宅建業者が新潟県との災害協定に基づいて 被災者に民間のアパート、マンションを媒介報酬無報酬にして提供しております。その提供した物件 は、新潟県にも借り上げ住宅に充当され、会員業者が円滑な管理を行って、被災者の方に非常に喜ば れているのです。こうしたことから、災害時でも、民間の事業者はプロですから、立派に管理業務を できるのです。したがって、平時の普通のときはさらによくできるというふうに思います。したがっ て、先ほど答弁にもありましたけれども、民間のそうした力を利用することも大事だと思うのですけ れども、いかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 指定管理者制度の検討のときもそうだったのですが、やはりいろ んな事情を抱えた方が最近入居しております。そういった方々の個人情報的なもの、いろんなことが 絡んできますので、その辺含めまして今後の検討というふうにさせていただきたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 最近村上では非常に多くのアパートがあいているのです、はっきり言って。 200戸ぐらいはあいていると思います。だから、その辺のことも含めて、これ多分安く提供できると、 それは安く提供できますから、その辺のことも考えて、多くの方にそうした情報も提供してもらえる と思いますけれども、いかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 確かにこの公営住宅の入居者の条件といたしましては、住宅に困 窮している方というふうなことで大前提がありまして、それでその所得だとかに応じて入居者が決定 していくというふうなことになります。その段階で、安いところに確かに集中してきますので、そう いった面では民間の安いところを借り上げられるというふうなことは非常にいいことなのだと思いま すが、先ほど申しましたとおり、いろんな個人の情報、その管理だとか、そこら辺が非常にネックに なってくるのだろうと思っております。その辺を今後、逆に宅建協会の皆様方なんかとも相談、研究 しながら検討させていただければありがたいと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 今後の課題として、それら村上には多くのアパートが余っているということ をよく考えてもらって、今後の取り組みの課題にしてもらいたいと思いますけれども、以上で質問を 終わります。 〇議長(板垣一徳君) これで平山耕君の一般質問を終わります。   午前11時まで休憩します。           午前10時47分  休 憩                                                        午前11時02分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、25番、片野鉄雄君の一般質問を許します。   片野鉄雄君。           〔25番 片野鉄雄君登壇〕 〇25番(片野鉄雄君) 議長のお許しをいただきましたので、一般質問をさせていただきます。   まずもって、昨日の報道がありましたが、北朝鮮が長距離弾道ミサイルの発射準備を一時中断し たとのことであります。しかしながら、中国と結託している北朝鮮のことで、いつ何どき暴発し、日 本に悪影響を及ぼすかわかりません。市当局におかれましても、緊張感を持って危機管理体制に当た っていただくことを望むものであります。   さて、今回の衆議院議員選挙後の新しい内閣には、今までのような日本経済を衰退させる日銀、 財務省の言いなりの誤った経済政策ではなく、一日も早く強力なデフレ脱却対策を実行することを強 く求めるとともに、地方においては、県北地域の経済を活性化させることが市の経営を預かる市長以 下市役所幹部の使命であると私は思います。村上市の経済活性化対策を打ち出し、市民に希望の光を 与えることが喫緊の課題であり、ぜひ真剣に取り組んでいただきたいと思います。以下、お伺いいた します。   @、あちこち視察したり調べてみると、地元の景気対策として住宅リフォーム的補助事業を取り 入れているところがたくさんあります。6月定例会でも提案させていただきましたが、村上市として 建築関連工事の補助制度をつくってはどうか。施工を市内の業者に限定し、電気工事、設備工事も対 象とし、工事費の2割補助、20万円を限度とし、2,000万程度の規模で考えられないか。   A、100%国の補助のある「文化遺産を活かした観光振興・地域活性化事業」を由利本庄市のよ うに商工観光課と連携し、もっと研究し、村上市でも取り組むべきと考える。来年度のこの補助事業 についてどのような予算規模の事業を申請する考えかお伺いいたします。   B、現在県が行っている地域振興事業について、ソフト事業850万、ハード事業8,500万の村上市 の枠があるとの話を県北振興研修会でお聞きしました。地域プロジェクト事業や地域活性化事業を大 いに活用し、村上、岩船地域の経済を活性化すべきと考えるが、来年度村上市としてどのような事業 を提案する考えかお伺いいたします。   C、同じくさきの県北振興研修会で、講師の県の計画調整課長より、公共事業の要望は要望とし て大いに出していただきたい旨のお話がありました。都市計画道路環状3号線の七湊踏切の立体交差 跨線橋事業について、JRとの交渉も必要となるが、市として取り組む考えはないかお伺いいたしま す。   D、このDのちょっと訂正をお願いしたいのですが、中段の5段目に、中小企業家同友会が提唱 している「中小企業憲章」とありますが、「中小企業振興計画」に訂正をお願い申し上げます。申し わけありませんが、お願いいたします。   D、村上市内の事業者数、従業者数とも減少を続けている。中小企業の活性化こそ地域経済の原 動力であり、雇用対策でもあり、少子化対策でもあると考えます。中小企業家同友会が提唱している 中小企業振興計画を村上市でも制定し、官民挙げて中小企業を育て、盛んにしようという意識を共有 することが極めて重要と考えますが、村上市の考えをお聞きいたします。   大きい2番目、市政への提案箱について。市役所ロビーに市長への意見などを書いて出せる用紙 と目安箱が設置されていますが、どのくらい利用されているのか。鶴岡市では受取人払いのはがきで 市民の声を聞いたり、また会津若松市ではメールでの市民からの質問に対し、市長が毎月の市報で回 答コーナーを設け、親切に対応しています。行政と市民が一体となった市政運営には、広く市民の声 を聞き、きめ細かな対応をすることが基本であると考えます。村上市でも取り入れてはどうかお伺い いたします。   大きい3番目、村上市のふるさと納税制度について。最近私の神奈川県の親戚から村上市のふる さと納税の資料を送ってほしいとの話があり、数部送らせていただきましたが、話を聞いてみると、 その人は村上出身の人ではないのですが、どこかへふるさと納税をしたいので、あちこちのプレゼン トを調べているとのことでした。村上市でも他市のようにふるさと納税者に対して景品やプレゼント の内容、方法を考え、もっと広くアピールすべきでないかお伺いいたします。   以上再質問させていただきます。よろしくお願いします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、片野議員の3項目のご質問について順次お答えいたします。   最初に、1項目め、村上市の景気雇用対策についての1点目、建築関連工事の補助制度をつくっ てはどうかとのお尋ねについてでございますが、景気浮揚対策としてのこの件につきましては、6月 の定例会でもお答えしましたとおり、本市においては次世代に引き継ぐ社会資本整備に重点的に充て た取り決めをしてきたところでありますし、今のところ、今後もその方針でおります。ただし、本市 では平成22年度から一般住宅の耐震改修補助金制度を設けておりますが、その利用実態がないことか ら、新潟県建築士会村上支部からもこの制度改善を求められているところでもありますので、議員ご 指摘の部分は今後の検討材料とさせていただきたいと考えております。   次、2点目、「文化遺産を活かした観光振興・地域活性化事業」については、教育長に答弁をい たさせます。   次に、3点目、現在県で行っている地域振興事業についてのお尋ねについてでございますが、同 事業については各地域振興局単位で予算配分され、平成25年度では関川村、粟島浦村を含め、ソフト 事業で600万円、ハード事業で3,500万円が配分予定と聞いております。現在のところ具体的な計画は ありませんが、有効な活用を図るよう、村上地域振興局担当課と協議をさせます。   次、4点目、都市計画道路環状3号線の岩船町街道踏切の立体交差の事業についてのお尋ねでご ざいますが、これにつきましては9月定例会でもお答えしたとおり、県立特別支援学校脇の県道岩船 港線が都市計画道路と同規格で整備済みであることから、跨線橋整備の前に、まずは松山地内と七湊 地内について整備を進めていくことが有効であると考えているところであります。また、当該踏切の 南側には村上瀬波温泉インターチェンジと岩船港を結ぶ都市計画道路七湊線の跨線橋計画もあります ので、議員ご指摘の件につきましては今後都市計画道路の一つ一つを見直す中で、事業化の必要な計 画道路かどうかもあわせて検討してまいります。   次に、5点目、中小企業憲章を制定しては、官民挙げて中小企業を育て、盛んにしようという意 識を共有してはいかがかとのお尋ねについてでございますが、中小企業憲章は、その前文にあるよう に、「政府が中核となり、国の総力を挙げて、中小企業の持つ個性や可能性を存分に伸ばし、自立す る企業を励まし、困っている中小企業を支え、そして、どんな問題も中小企業の立場で考えていく。 これにより、中小企業が光り輝き、もって、安定的で活力ある経済と豊かな国民生活が実現されるよ う」、平成22年6月18日に閣議決定をされたものであります。本市でも中小企業憲章の基本理念を十 分に理解しており、中小企業が経済を牽引する力であり、社会の主役であると位置づけ、中小企業の 振興を図ることが地域経済の振興につながるものと考えております。このため、本市としては、事業 資金の調達に関して充実した制度融資や信用保証料の補給補助、中小企業者が行う地域資源を活用し た事業に対する補助を行い、現在活用をいただいておるところであります。中小企業憲章は本市とし て制定する考えはございませんが、今後も中小企業の振興のために支援してまいりたいと考えており ます。   次に、2項目め、市政への提案箱についてのお尋ねでございますが、さきの一般質問にもお答え したとおり、市庁舎ホール等に提案箱を設置しており、平成20年の設置以来、171件の投函があり、 うち提案として25件を受け付けをいたしております。議員ご指摘のとおり、市民の皆様の声を広くお 聞きし、市政運営に反映させていくことは、私が目指します市民との協働によるまちづくりに欠かせ ない大変重要な要素と考えておりますので、議員が紹介された事例等も参考にしながら、広く市民の 皆様の声をお聞きする機会、手法の検討を進めてまいります。   次に、第3項目め、村上市のふるさとの税制度について。景品をプレゼントする方法を考え、も っと広くアピールすべきではないかとのお尋ねについてでございますが、ご承知のとおり、ふるさと 納税制度は、生まれ育ったふるさとを応援したいという納税者の思いを実現させるため平成20年から スタートした制度であり、本市ではふるさと村上応援寄附金として、「あなたの愛郷無限の想いをか たちにしてみませんか」と呼びかけてきております。寄附金は、これまで67件、実人数で44人、金額 で719万1,000円をいただいております。寄附された方には寄附金がどのようなことに使われたかや、 村上市の情報イベントカレンダーなどを掲載したふるさと村上便りを毎年5月ころにお送りさせてい ただいておるところであります。議員からは、特典として景品などをプレゼントしたらどうかという ことですが、寄附をされる皆様からはこれまで特典を求めるような声をお聞きしたことはございませ ん。ふるさと村上をこよなく愛していただいているものと大変うれしく思っておりますので、寄附さ れた方々の強い思いを大切にし、現制度を継続してまいりたいと考えております。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) それでは、片野議員の1項目め、村上市の景気雇用対策についての2点目、 「文化遺産を活かした観光振興・地域活性化事業」についてのお尋ねでございますが、この事業は文 化庁が地域伝統文化に対する補助制度、ふるさと文化再興事業、伝統文化子ども教室など、複数実施 していた事業の終了に伴い、平成23年度から事業を継承する形で「文化遺産を活かした観光振興・地 域活性化事業」として創設されたものであります。この経緯から本市では、ふるさと文化再興事業、 伝統文化子ども教室に取り組んでいた団体、事業については、村上市地域文化遺産活用事業実行委員 会を設置して、本市が取りまとめを行いながら、この事業を活用し、引き続き取り組みを行っている ところであります。   平成24年度は、茶道、華道、伝統芸能等の7団体と次世代を担う子供たちへの伝統的生活文化の 継承事業や無形民俗文化財の用具修理、記録、調査、埋蔵文化財の整理等に取り組んでいるところで あります。平成22年度までの助成制度の補助率はほぼ100%でしたが、現在の事業の補助率は約70% となっており、本市の実行委員会についても24年度の補助率は要望事業費の約70%、244万1,000円で ありました。平成25年度分については、今年2月にこれまで同様の文化遺産の継承事業を中心に約20 0万円規模の事業計画書を提出していますが、事業の変更、追加、募集について、まだ国からの通知 はありません。   議員が触れられている秋田県由利本庄市では、観光文化振興課が事務局となって、観光や文化関 係団体と実行委員会を組織し、情報発信や観光振興、人材育成、文化遺産継承等に取り組んでいると のことです。今後は、これら他市町村の例も参考にしながら、観光と文化の連携による地域活性化の 手法として、この事業をさらに研究していきたいと考えております。   以上です。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 一通りご答弁いただきました。   まず最初に、リフォーム的補助事業でありますが、景気対策としましてプレミアム商品券、23年 度5,000万出していますが、これの費用対効果、どのくらい雇用を支えることにプラスされたかお聞 きしたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長補佐。 〇商工観光課長補佐(建部昌文君) プレミアム商品券の雇用に対する効果については、特に調査は してございません。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 土木工事に、先ほど社会資本の充実がこの地方では比較的大事だということ で、私は2,000万規模のリフォーム的補助事業をやったほうがいいということを申し上げたのですが、 土木事業に2,000万を財源として市が持ち出しで2,000万の場合、これはどの程度、何物件ぐらい平均 的に出るものですか。これ都市整備課長ですか、お願いします、2,000万あった場合。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 今のご質問は、2,000万円市の単独費を入れてやった場合、土木 の事業であればどのくらいできるかということでしょうか。           〔「そうそう。何物件ぐらいになりますか」と呼ぶ者あり〕 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 私どもは、今まで景気浮揚対策といたしましては、国のほうから いろんな補正がついた段階で、きめ細かな手当てをということで社会資本整備の常に行き届かないよ うなところに重点を置いて修繕等をやったわけですが、そういった場合、国のほうから補助率といた しましては大体半分とか、そういうふうな感じで来ると思いますので、2,000万を市の単費とすれば、 倍の4,000万ぐらいの事業ができるかというふうに思われます。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 数物件はできるかと思いますけれども、佐渡市の事例、市長もご承知だと思 いますが、この住宅リフォームというのは4度目ということは、この11月下旬から受け付けると新聞 に出ていたのですが、それで今まで20万の限度額を50万に引き上げたと、それで下水道の接続とか、 そういったことも適用できるようにしまして、もちろん施工は市内の業者に限定しまして、工事総額 の加減も20万から10万までいいよと、その20%補助しますということでございます。それで、その結 果、佐渡市では約20億の経済効果があるというふうに見ているのです。それで、10月に会派の視察で 能代市へ行ったとき、経済雇用対策としまして、能代市はご承知のように人口6万です。予算規模は 280億ですから、村上より小さいのです。ここでいろんな景気対策を上げていまして、その中で4番 目に消費の下支え対策による事業の拡大と、一つは秋田杉のぬくもり補助金、これは越後杉と同じよ うな感じです。リフォームとか新築する場合に内装材10万、あるいは外壁20万とか、これ出すわけで す。それから、そのほか住宅リフォーム緊急支援補助金というのを23年、24年とやっていまして、見 ますと、これ上限が20万です。それで、1億2,000万の事業費、戸数は900戸と。例えば村上市で2,00 0万程度の規模を20万ずつ限度でも100件の住宅、そういう補助が出るわけです。10万とすれば200件 です。それだけの仕事が出ます。それで、どういう事業が対象になるかということも出ているのです が、屋根のふき替え、部屋の間仕切り、床の張り替え、壁、内装関係とか耐震補強、ガラス窓の交換 とか建具の交換、外壁、屋根、天井の断熱とか、手すりとか、お風呂とか、バルコニーとか、畳とか、 全部表になっていまして、工事の内容と。それで、この住宅に関連した関連業種は、市長、幾つぐら いあると思いますか。関連業種です。課長でも、誰でもいいです。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 住宅関連業種の種類がどのくらいあるかということですか。           〔「そうそう」と呼ぶ者あり〕 〇市長(大滝平正君) それはちょっと具体的な数字を把握していませんけれども、かなりの数は、 例えば1軒の住宅が建つことによって、それ相当の何十社、何十種類というのかな、何十業者も、そ れは関係してくるはずでございます。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 私も訓練校の役員ずっとしていましたものですから、私下請の方の立場よく わかるのですが、例えば建築関係、大工さんですね、左官、板金、建具、塗装、鉄工、電気設備、解 体、金物、内装、畳、土木、これだけでもう13なのです。大体15種類ぐらいあるのです。それはもち ろん関係してくるので、住宅関連の波及効果は非常に大きいと思います。したがいまして、ぜひこの 点につきましては景気対策として、他市の事例を十分参考にしていただきまして、検討していただき たいと思います。   次、由利本荘の、先ほど教育長からご答弁ありました。確かに視察に行ったとき、私はテーマ決 めまして、由利本荘市の観光政策、あるいはバイオマスタウン構想とか、いろいろテーマ上げて行っ たのですが、説明してくれた方は観光文化振興課の課長さん、それから補佐の方です。それで、立派 な資料、振興計画からみんな出ているのですが、先ほどのお話で、今度検討していきたいと。村上市 の場合は生涯学習課だけで担当しているようでございますが、これはどうしても観光的な視点が必要 になってくると思います。それで、そういった資料も行っていたかと思いますが、由利本荘市の観光 振興事業の基本理念、事業主体、事業計画、見込まれる効果というものを全部出しまして、私が行っ たとき、ポスターも何か東京都内にも張っているとか、あるいはこういう立派なパンフレット、これ はもう観光のパンフレットです。鳥海山山麓の獅子舞とか城下町歴史散策、有形文化財を訪ねる、あ るいはお祭り行事、これは村上市にも同じようなものです。それから、お勧め観光スポット、お勧め 名物、観光コースとか、こういう立派な資料をみんなその予算で、文化庁の予算でつくっているので す。それで、驚くことは、今までどの程度の補助金をいただいているかとなると、今度70%になると いうお話ですが、平成24年度に合計1,605万です。1,605万6,000円、25年度が3,600万、3,626万5,000 円、それで26年度に2,693万ということで、これ申請額で、こういった合計8,000万程度の申請をして いるわけです。やっぱりさっきのお話で、村上市は224万ですか、ホームページ見ますと百三十何万 になっていますよね。全国の一覧見ますと、これは全国620件で58億の予算、24年度に決定している のです。いろんな市町村が、新潟県は少ないほうですけれども、何百万、1,000万、2,000万、特に東 北の地方は地震の災害があったせいか金額が余計ですが、25年度文化庁の予算もちょっとホームペー ジ調べてみましたら、26億8,000万、550件予算組んでいます。それで、この活性化事業の要項の資料 1にも出ていますが、「文化遺産を活かした観光振興・地域活性化事業実施計画書」、これが同時に 必要になるのですが、課長、これは村上市としてもこのタイトルの計画書をもちろんつくって出して いるのですか。 〇議長(板垣一徳君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(高田 晃君) 私ども23年以降、この「文化遺産を活かした観光振興・地域活性化 事業」を申請しておりまして、申請の段階では事業計画並びに申請書、これをセットとして文化庁の ほうに出しております。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) ぜひそういう高額なといいますか、大いに活用している自治体の研究をもっ としていただきたいと思います。   例えば補助対象事業になる、この資料にもありますように、(1)に文化遺産に関する情報発信、 人材育成と、このポイントは、これも資料に出ているのですが、地域の文化遺産を総合的に取り扱う 事業を対象とすると。特定の文化遺産を対象とした事業は対象外となる、こういう指示も出ています。 それから、普及啓発に関しても、地域の文化遺産が活用される取り組み、そういったものを対象にす ると。あるいは体験事業でも、地域住民を対象に、一定の期間、同一の講師により行われる体験事業 を対象とすると。後継者養成の事業についても、民俗芸能などの保存会関与を対象とした養成事業を 対象とすると。こういったこと全部出ていますので、ぜひ他市なんかも。由利本荘以外にどこか研究 されましたか。 〇議長(板垣一徳君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(高田 晃君) 議員ご指摘の由利本荘についてはちょっとインターネット等で勉強 させていただきましたが、他市の状況はまだ今把握をしておりません。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 全国500件、600件出ていますので、この中でいろんな事業あります。民謡か ら焼き物からさまざまありますので、もっと研究して、それが即村上市の活性化にもつながると私思 います。観光的見地からも、ホームページに出ていますので、ぜひ取り組んでいただきたいと思いま す。   すみません。時間がありませんので、次、地域振興事業、これも先ほど申し上げましたように、 県北振興研修会のいただいた資料なのですが、先ほどご答弁で、県と協議しながら進めていくという お話でした。確かにそのとおりだと思うのですけれども、要はやはり県の方も村上市付近にずっと住 んでいる方でない、よそから来ている方が余計ですので、地元の村上市の、特に市の担当者がこうい ったことをしたいとか、こういうふうなことを必要ではないかということをやっぱり提案してもらな ければ、県もどうしようもないといいますか、やはり地元サイドで振興、ソフト面、あるいはハード 面、こういうことをしたらどうかということを発案しなければ、県任せではもちろん困りますし、も っと積極的に村上市から提案すべきだと思いますが、どうですか。行政は行政のプロですから、その 市の企画力によって、企画、政策立案、これによって市の将来が決まると言っても私は過言でないと 思っています。だから、地元が主体性を持って、こういうふうな活性化事業をぜひしたいということ を県の担当の企画のほうと、企画振興部の企画振興課長あたりとも話しされて提案すべきと。その中 で、やはりその枠、いろんなプロジェクト事業、活性化事業を提案するということがぜひ必要だと思 いますが、いかがですか。全然今のところ来年度こういうことをやりたいという考えないのですか、 どうですか。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(斎藤甲三君) 地域振興事業については議員、研修会で多分県の方から説明を受け られたと思いますが、まず8,500万ということで質問の要旨に書いてありますが、私ども手持ちの資 料ですと、来年度の予定につきましては村上振興局……           〔「手短に、時間ないから」と呼ぶ者あり〕 〇政策推進課長(斎藤甲三君) 来年度についてはハードが3,500万、ソフトが600万ということで聞 いております。これは、村上地域振興局管内で補助事業のものは該当しないということでありますし、 これはそもそも平成15年度から22年度までの8年間の計画でありましたけれども、現在3年間延長さ れて、25年度が最終年度ということでございます。今私どものほうで具体的な、市も事業主体として なれるハード事業がありますので、予算編成の作業の中で該当するものがあればご相談をさせていた だきたいというふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 私言いたいのは、その答弁なっていないのですが、村上市がもっと主体性を 持って提案すべきではないかということを言いたいわけです。   例えば民間で、きのう私もらったのですが、ある民間の方が、あなた、では企画書つくって持っ てきなさいよということで出してもらった、これは仮称ですけれども、本庄繁長公400回、バスツ アーといいますか、供養のですね、ちゃんと企画書をつくって、みんな持ってくるのです、カラーコ ピーして。それで、これ民間の事業ですけれども、そういうふうにやはり発想が非常に大事だと思い ます。だから、村上市の将来はまさに政策推進課ですね、企画にかかっていると言って過言でないと 思います。もう少し研究してもらいたいと思います。   次、環状3号線の件、これは都市計画を見直し、今後検討していきたいというお話で、要は高速 道路から入ってくる路線と環状3号線の計画路線、ここにどうしても跨線橋は必要になってきます。 一時、何年前でしょうか、20年くらい前でしょうか、若林さんの時代に跨線橋の話が随分持ち上がっ たことありました。結局それはお流れになったのですが、やはりこの辺は将来性を見込んで、駅の西 側の関係出てきますので、ぜひ都市計画の見直しをしてもらいたいと思いますが、大体見直しという のはいつごろをめどなのですか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 私ども県のほうから指導を受けながら、大体の構想的なものを、 ここは継続すべきではないかというふうな事務レベルでのものは大体まとまりつつあります。それを 実際に今度は、県の方と協議もやってまいりましたけれども、地元のほうに出向いて、こんな考え方 で進みたいというふうなお話をできるのは25年度以降になろうかと思います。すぐ変更できるかどう かということになりますと、なかなか一本一本丁寧にやる必要もあると思いますので、やれるところ から随時変更していきたいというふうな考えで臨んでおります。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 都市計画の見直し、随分時間かかるのですが、なるべくスピーディーに、や っぱりその方向性を早目に打ち出してもらえればありがたいと思います。   次に、中小企業対策なのですが、資料にもありますように、さっきまでお話ありましたように、 閣議決定されています。中小企業がその力を発揮すると、地方経済が重要であるということをうたっ てあるのですが、市長ご存じでしょうか。新潟県中小企業家同友会、どういう団体か、もしお知りに なっていたら教えてもらいたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 知っております。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) そういうことでありまして、地域とともに歩む中小企業を目指すと、よい会 社、よい経営者、よい経営環境をモットーにして、新潟県の同友会は、ちょっと聞いたところ、設立 30年なのです。現在600社、県内に8支部あって、村上支部もあります。それで、25年度にも支部が できると。全国では4万2,000社、村上支部は90社、1社の平均従業員が約20人です。売り上げ、こ の90社の総売上額は約300億、村上市のGDPの20%と言っております。この中小企業家同友会の村 上支部からの要望、6つ出ているのです。これは市のほうで把握されていますか。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 多分出ていると思うのですが、例えば村上市中小企業振興基本条例を制定し てほしいと、あるいは計画を策定してほしい、あるいは地場産業、企業の全数調査してほしい、さら に村上市の強みを生かす戦略会議を早期に設置してほしいというようなこと、そういったことが出て いるのです。   それで、これはぜひ、村上市の現状を見ると、人口も減っています。先ほど冒頭申し上げました ように、事業主の数、やめる人もふえています。新たにできる人よりもやめる人がふえている。前の データ等を見ますと、現在事業所3,916社です。それから、従業員数が3万1,214人。これ、前はもっ といたのです。3万9,000人もいたし、4,400社ぐらいあったのが、だんだん減っているのです。それ で、日本商工会議所の11月19日の議会宛ての要望書も、廃業等による会員数の減少などから自己財源 の確保ができないということで補助金を申請、要望出ています。だから、中小企業あっての村上市だ と、先ほど市長もそういう認識だと思いますが、働く職場はたくさんあって、お年寄りも幼児も安心 して暮らせるまちにしたい、これは私の公約ですけれども、ぜひ村上市でもその辺を十分配慮しても らって、これ荒川商工会、神林商工会、朝日商工会、山北、村上商工会、全部そうです。同じことを 言っている。会員数減るから補助金出してくれと、そういうことです。こんなことではいけないと思 います。市長、ぜひこの村上市でも中小企業振興基本条例を制定するように前向きに取り組んでいた だきたいと思います。いかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) この新潟県中小企業家同友会につきましては、私も総会にも毎年出ておりま すし、また1週間ほど前でしたか、会長と新しく加入された方がお見えになりまして、いろいろな話 をさせていただいたところでございます。村上市独自の中小企業憲章、果たして必要かどうかという ことになってくると、いろいろ意見が分かれるところではないかなと。憲章つくったから、それが即 中小企業の経営にプラスになるというものでもないのではないかなと、そのように考えておりまして、 つくるかどうかはこれから検討させていただきますけれども、いずれにいたしましても片野議員がお っしゃっているように、日本の国もそうでございますけれども、すべからくやはり今日の日本がある のは中小企業頑張ったおかげであるということは私も認識しておりますし、それは村上市においても そのとおりだと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) ぜひ村上市の企業を官民挙げて盛んにしようと、そういう意識を共有するっ て非常に大事だと思います。民間は民間で役所は関係ないのだと、あるいはどうのこうのではなくて、 大企業というのはありませんから、村上市には。中小企業あっての、やはり税収も上がるわけであり ますし、雇用もされるわけでありまして、そういったことで、もっとやっぱり前向きにぜひ取り組ん でいただきたいと思います。   次に、提案箱についてお聞きいたします。現在こういう用紙が提案箱のところにあります。ここ に意見、要望を書いて出すのですが、先ほどご答弁で、よその方も研究したいということでありまし たので、ぜひ研究して改善していただきたいと。できれば私が言いたいのは、こういうはがき、これ は鶴岡市のはがきですが、こういう切れるようになっていまして、これは市長宛てになっています。 こっちは自分の意見を書くと、差出人も書くところもありまして、こういうはがきがあります。ご承 知のように、県は知事へのはがきというのを、こういうのをどこでも出しています。個人でも出せる のです。もちろん自分の住所、氏名を書いて。どこでもやっているのです。わかるでしょう、この紙 1枚、これを市役所のところにとりに行って、あそこで書くというのもなかなか大変だし、持ってき て、また持っていくと、こういう時代ではないと私思っています。   これ米沢市の市報であります。11月1日号、この市報の中に、こういった市長への手紙行きとい う、こういう切り取って封筒になるのです。そして、この裏側にはここに意見をこの枠にお書きくだ さいとなって、名前も書くようになっていまして、差出人も書いて、これは受取人払いです。こうい う工夫をしているのです。どんなことを書くの、書いた意見はどうなるの、すぐに返事はもらえるの、 実に丁寧に書いてあるのです。「書いた意見はどうなるの」に対しては、「十分参考にさせていただ き、今後のまちづくりに反映させるよう努めてまいります。いただいた手紙は市長が全て目を通して います。」、こうです、市長。きめ細かな市民の声を聞くと。市役所は別格ではないのです。市民と 一体感と非常に、それは離れている意識があると、いろんな問題も苦情もくすぶるのです。だから、 市長、こういうことをやれば市長の人気も出るのです。もっとさらに出るのです。本当です。間違い ありません。   それから、会津若松、〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕これが会津若松の市報です。12 月1日号です。ここにはどういうふうな形になっているかといいますと、一番表紙が厚い紙なのです。 ここで切り取れるようになっていまして、ここに意見を書くようになっているのです。それで、ここ には25年5月31日まで切手を張らずにお出しください、会津若松市長行きということなのです。上の ほうのはがきは何だかというと、これは来年の大河ドラマ「八重の桜」の、これを使って年賀状を出 してくださいと、こういう。これは切手張るのですけれども、こういうの、これ会津若松の12月1日 号です。ぜひもっともっと研究して、村上市ももっと開かれた市政になるようにお願いしたいと思い ますが、先ほどのご答弁で今後検討したいということですので、検討して進まないようなことでは困 りますけれども、ぜひ進めてもらいたいと思います。   最後に、市長の大好きな「愛郷無限」、これは全くいい言葉で、こういう立派な資料がありまし て、ふるさと村上応援寄附金申込書と。ただし、ほかと比べますと、この用紙も何か薄くて、裏が透 けて見えるのです。本当ですよ。これ裏から見るとこうなる。これは県です。県はこういう立派な、 皆さんもご承知だと思いますが、ちゃんとホームページにも載っていますし、ばんばん載っています。 わぁ、きれいだな、ありがたいと思っているのです。もっとやっぱり投資といいますか、お金かけて もいいと私は思っていますが。それでも、先ほどのご答弁で719万、これ4カ年で719万ということで しょうね。20、21、22、23、そうでしょう。そうですね。そうすると、平均百何十万円ですか。それ で、県も五泉市の方に何か言われて、お礼の、市長出ていますが、県内どの程度調べましたか。何市 ぐらいやっていますか。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(斎藤甲三君) ふるさと応援制度の中で特典をつけているのは、20市のうち私が承 知しているのは6つの市でございます。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 柏崎市の場合、こういう申込書がありまして、入金確認後、ご寄附者ご本人 に対し領収書、礼状、ご希望の柏崎の特産品などを送付させていただきますと。ご希望する寄附金の 使い道に丸つけなさいとか、希望する品物を番号で、こう品が出ていまして、あとふるさと柏崎に応 援のメッセージをというふうになっています。大体1万円以上、阿賀野市、新潟市、十日町市、糸魚 川市、見附市。糸魚川市の場合は、市長からの礼状、糸魚川市博物館等無料招待券2枚、3万以上10 万円未満の方には糸魚川産米5キログラム、10万円以上ご寄附いただいた方にはギフトカタログ百選 とか、それから広報いといがわ、これはずっと1年間予約制、そういうふうにいろいろ工夫してやっ ているのです。   先ほどのご答弁で、品物をもらうためにするのではないというようなちょっとお話ありましたけ れども、それは心配ないのです。あなたは何を希望しますかという、例えば阿賀野市の場合、ずっと 1番から17番までありまして、最後に辞退しますという欄もあるのです。私はそんなのもらうために 寄附するのではないと、そういう方もいらっしゃいますから。でも、そういう方ばかりではないわけ です。   例えば米沢市の場合どうかといいますと、この参考ですが、これホームページ出ています。希望 する使い道、それで23年度の数字、55件528万です。1年間です。これ規模も大きいのですが。ただ、 その前の年では300万とか、もっと少ない金額です。でも、この年は55件、528万8,000円。それと、 ふるさと納税のお礼というところに出ていまして、広報よねざわ、これは全てです。それから、フ レーム入り感謝状、5,000円以上の方、それから上杉鷹山しおりとか、それから3万円以上の方には こだわりの米、米沢の米3キロ、なおかつ名前も出ているのです。寄附された方の名前、課長ごらん になればわかると思いますが。これも、あなたが公表することに同意しますかというところがあって、 公表に同意された方のみ、〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕住所と氏名だけです。例えば群 馬県前橋市誰々と、東京町田市誰々、兵庫県神戸市誰々と、この程度の、これずっと一覧表出ていま して、こういうやり方しているのです。それから、皆さんから応援いただいたメッセージ、その寄附 をした理由、これも全部出ています、ホームページに。こういうふうにオープンにして、ふるさと納 税にやはり感謝の意をあらわすということは非常に私は大事だと思います。1万円寄附された方でも、 それは税金のほうの控除にもなりますけれども。やはり、ありがとうございますと礼状は出すのでし ょうけれども、10万円寄附された方。このみなさんのメッセージの中で、先祖が米沢藩士なのが戸籍 調査で判明したのがきっかけですとか、親兄弟、親戚、友人が住む米沢市がよりよいまちになるよう にとか、上杉鷹山が行った改革はすばらしい、もっと有名にしてほしい、学童集団疎開で小野川温泉 で世話になりましたとか、米沢の人口は毎年減り、発展を望むので何とかしてほしいからとか、それ から兄が米沢病院でお世話になりましたとか、米沢に別荘を持って第2の故郷と思っていますけれど も、住民税を納めていないのでインフラに利用してもらいたいとか、それぞれみんな違うのですが、 そういうことを米沢の申込者は。これ見ますと、書く欄がちゃんとあるのです。アンケートにご協力 くださいと、米沢市を応援しようと思った理由をお聞かせください、1つを選択してくださいと、そ れからメッセージ等ありましたらご記入くださいと。こういった項目が村上市にないのですが、課長、 この辺は検討してはいかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(斎藤甲三君) 大変参考にさせていただきたいと思っております。   ただ、私ども村上市の応援寄附金の大きな特徴と申し上げますと、同じ方が5年連続、制度発足 以来毎年寄附をいただいている方がございます。先ほど実人数で44人と申し上げましたが、うち、そ の中で2年連続も含めて2回以上寄附していただいた方が12名ほどございます。そして、その中には 毎年同じ金額を寄附していただいている。特典するそのものを私否定をするわけではございませんけ れども、非常に皆さんのふるさとに対する厚い思いというものがこういった形にあらわれているとい うことでありますので、現在のところは市長が先ほどご答弁したとおりでございますが、いろいろな 仕組みを各自治体で研究をしておりますので、検討はさせていただくということにさせていただきた いと思います。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 終わりますけれども、検討だけで終わってしまうと、さっぱり進歩も発展も ないわけです。検討したら、やはり一つでもいいことは実行すると。ほかの自治体のホームページも 同じ人がやっぱり何年も続けてやっている方たくさんいると思います。ですから、ぜひ活発にやって いるところを、非常に感謝されているところを、辞退される方は辞退される方でいいわけですから、 もう少し前向きに取り組んでもらいたいと思います。   以上で私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 〇議長(板垣一徳君) これで片野鉄雄君の一般質問を終わります。   午後1時まで休憩します。           午前11時51分  休 憩                                                        午後 1時00分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、24番、山田勉君の一般質問を許します。   山田勉君。           〔24番 山田 勉君登壇〕 〇24番(山田 勉君) それでは、私の一般質問をさせていただきます。   ことしの除雪体制は万全か、またはひとり暮らし、高齢者に対する除雪体制についてお伺いしま す。今年も大雪が予測されますが、通学路となる歩道除雪については利用者に不便をかけることのな いようにしっかりと対応する必要があると考えますが、市の今冬の取り組み体制についてお伺いしま す。また、高齢者世帯やひとり暮らしの高齢者の世帯、除雪のための作業を確保できないひとり親家 庭等では、昨年の豪雪に対する対応が非常に困難であったと聞いております。このことを踏まえ、市 ではこれらの除雪作業が困難であると思われる方々について、どのように対策を講ずることとしてい るのかお伺いいたします。   2項目め、都市計画道路泉町羽黒町線の整備について、村上市の中心市街地大町小町通りの都市 計画道路について、当該地区の住民のうち、用地買収に該当する関係地権者の大多数は都市計画に基 づいて長井町から上町、そして大町交差点と整備され、引き続き大町小町へと計画どおりに整備され るものと思っております。市長は、住宅密集地であり、通学路でもあるので、火災や地震、災害発生 のときの防災上の理由から計画どおりに整備すると公約し、しがらみのない私なら必ずやります、で きますと、1期、2期目ともに選挙のときの街頭演説や文書配布、さらには市長就任後の記者会見、 新潟日報に掲載にて熱く訴えられました。上町まで整備して、大町から道路が狭くなるのは景観上も よくないとも発言していました。また、県の都市計画道路見直しガイドラインには、平成7年に発生 した兵庫県南部地震では幅員12メートル以上の道路が火災のときの延焼防止に大きく寄与したことが 知られております。私も市長の公約と同様の考えであり、この事業を早期に着工するよう県及び市に 強力に働きかけることを公約してきたところであります。これまでに完成した長井町上町大町交差点 までの区間と同様に道路幅員や景観を整え、電線地中化を行い、市の中心市街地にふさわしく、住む 人にも訪れる人にも快適であるとともに、安心、安全な防災のまちづくりを進めることが必要である と考えるところであります。また、この地区では既に道路拡幅を見越して新築や改築を行った店舗や 住宅が幾つもあります。銀行もそうです。市長は、9月の定例会では片野鉄雄議員の質問に対して、 前向きに取り組んでいきますとの趣旨のお答えをしておりました。村上市の考えとして、県に早期の 事業化をお願いしてはどうか、市長のお考えをお伺いします。私も市長と一緒に頑張る所存でありま すので、公約実現のため市長がリーダーシップをとる決意について改めてお伺いします。あわせて地 元及び関係地権者等に対して、説明会の予定についてお聞かせください。   再度質問しますが、よろしくお願いします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、山田議員の2項目のご質問について順次お答えいたします。   最初に、1項目め、ことしの除雪体制は万全か、またひとり暮らし高齢者等に対する除雪体制に ついてのお尋ねでございますが、歩道除雪につきましては車道と同様にパトロールを実施し、積雪が おおむね20センチメートルをめどに除雪にかかることとしております。幹線の通学路につきましては、 おおむね午前7時半くらいまでに歩道の確保をし、通学時間に間に合わせることを目指しております。 そのほかの歩道につきましては、幹線歩道が完了次第、順次状況を見ながら除雪を行ってまいります。 また、昨年度から除雪業者1社とロータリー除雪車1台をふやし、歩道除雪の強化を図ってきたとこ ろであります。除雪業者をはじめ、職員も冬期交通確保には精いっぱい取り組んでまいりますが、異 常降雪時や朝方の降雪の際は、起床時間まで交通確保ができない場合もありますので、そのようなと きは何とぞご理解をお願いいたします。   また、高齢者世帯等、除雪作業が困難であると思われる方々についての対応でございますが、こ れまでの高齢者除雪費援助事業について、対象者を高齢者世帯に加え障害者世帯にも広げ、援助額も 1回につき上限6,000円を1万円とし、回数も制限なしからこれまでの実績により3回まで援助する ことに改正したところであります。また、除雪のための作業者確保については、昨年同様屋根の雪お ろし等を行ってくれる事業者、団体等を募集しており、市民の皆様に情報提供することとしておりま す。   次に、2項目め、都市計画道路泉町羽黒町線の整備についてのお尋ねでございますが、私は市長 就任当時、都市計画決定されている以上、そのとおり実施されることが望ましいと考え、その方向で 県当局にも働きかけてまいりました。しかし、時代の流れの中で都市計画の前提条件や道路そのもの の考え方が大きく変化してきていることであります。都市計画道路の見直しをしているという全国の 状況を知る中では、今後も同じことをしていたのでは前にも後ろにも進まないことを感じております。 このままの状態でいることへの責任も感じているところであります。そこで、ここは一旦立ちどまり、 今後のまちづくりの考え方や道路のあり方などを最適な方法を考えていかなければならないと考えて おります。このことにつきましては、先般関係者が私のところに来られたときにもお話を申し上げた ところであります。今後は、まちづくりの考え方や道路のあり方など、本市の方針をしっかりと確立 した上で、道路管理者である新潟県とも再度相談しながら、住民の方々にお話をする機会を設けてい かなければならないと考えております。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 昨年は、雪の降り方もまとまって降るパターンが多く、道路除雪の必要が集 中し、手がつけられなかったと感じます。多くの市民は、消雪パイプや機械による除雪、路面の整備 をきちんとしてほしいと願っているわけでございます。除雪の不備は、多くのお年寄りや身体障害者 にとっては市民の活動を抑制しかねません。降雪が続き、しかも朝方にまとまって降るというケース が多かったと思われますが、昨年度の反省を振り返って、今年度は変わった点につきましてお伺いし ます。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 昨年度も同じ時期にやっぱり前年度の反省を踏まえてというふう なことでお話ししたと思っております。基本的に変わりはございませんけれども、ただ近年朝方に集 中して降るというふうなケースがありますので、そういったところをどうしようかというふうな問題、 それから町なか、特に村上の市街地あるいは荒川の市街地になるかもしれませんけれども、雪の捨て 場所がないというところについて非常に苦慮しておりまして、雪がだんだん降ってふえていった場合 の対処方法についていろいろと区長さんのほうに事前に言って、雪を捨てる場所を確保するというふ うなことを中心に話し合ってまいりました。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) きのうもきょうも大変大雪で、反対に消雪パイプ、恐らく冬の前に必ず消雪 パイプの穴をちゃんと開けて、平均的に出るのか、それをちゃんと点検していると思いますが、現に 全然出ないところもあるし、とんでもないところをはじいて、通るだけで水をよけて通らなければな らないところもあるのです。果たしてどうなっているのですか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) そういったところがあれば、大変申しわけなく思います。私ども、 シーズン前にきちっと消雪パイプの清掃、あるいはポンプ等の点検もしておるわけですが、そういっ たところがあればまた注意していきたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) ですから、私今言っているのは、なぜ、ちゃんとやっていたのでしょう、全 部。だから、山北から荒川まで全部やっていたわけでしょう。ちゃんと出るように誰が確認するので すか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 担当者のほうで検査をしております。私も行く場合もございます けれども。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 課長が見て、では大丈夫と思ったら判こを押すのかどうかわかりませんけれ ども、ちゃんとみんなやったのですか。それで、ちゃんと見たのですか。それで、間違いない、これ であれば大丈夫だって確認したのですか、雪のないとき。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 支所単位でやっておりますので、私が全部というわけではござい ませんけれども、旧村上市のほうにつきましては私、もしくは課長補佐のほうで検査をしております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 課長が見れないと言われたけれども、担当、担当で各支所長にお伺いします が、出ていない場所も現にあるのです。なぜ消雪パイプ出ていないの。そしてまた、とんでもないと ころへはじいているのもあるのですが、各支所長のほうで確認して、担当は別でしょうけれども、責 任があるわけですから、各支所のほうでちょっと教えてください。 〇荒川支所長(平野俊之君) お答えいたします。   今ほど都市整備課長申したとおりでありますが、雪の降る前に当然穴の掃除ですか、それから弁 の調整をするわけでありますが、それから実際雪が降るまである程度期間があります。目詰まり等々 は当然出てくるわけでありますので、実際そういうところがあれば、当然課長に命じて、担当のほう で再確認をさせていただいて、業者に清掃させるということで今後したいと思いますが、よろしくお 願いしたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 神林支所長。 〇神林支所長(板垣 裕君) 神林につきましても、雪の降る前に各業者のほうで点検を全て終わら せております。ただ、その間に、今荒川の支所長が言われましたように目詰まり等をしているところ については、区長さん等から連絡をいただいてすぐ対応するように対応しております。 〇議長(板垣一徳君) 朝日支所長。 〇朝日支所長(増子要作君) 朝日支所につきましても荒川、神林と同じように、降雪の前に業者に 委託して、散水の水の出る調整、それから泥抜きとか、そういう仕事をやって、担当が検査をやって おります。あと、集落の区長さんなんかにその管理、その状況をお願いしておいて、そういうところ があった場合支所のほうに連絡来るような、そういうような体制をとっております。 〇議長(板垣一徳君) 山北支所長。 〇山北支所長(斎藤寿昭君) どの支所も同じ対応かと思います。私も天気のいいうちに全部整備、 点検している姿を目視しておりますし、それから随分時間もたっているようなので、一部目詰まりが あったかと思いますが、同様の対策をしていきたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 今各支所長から聞きましたのですが、業者に任せている、そして担当課長は 果たして見ているのかどうなのかわかりませんが、完全に間違いなく12月になったらもう雪が降るの だと、今回特にそうでしょう。10時ごろぼんぼん降ってきて、いつの間にか除雪できない。それを消 雪パイプに頼っているわけですが、そういう人もいるわけです。そういう面では、担当課はこれで本 当にちゃんと確認したのですか。支所長、担当課長にかわって答弁お願いできますか。したか、しな いか確認して。 〇議長(板垣一徳君) 荒川支所長。 〇荒川支所長(平野俊之君) 私は、直接行っておりませんので、確約はできませんが、当然業者に お願いしてやってもらった場所でありますので、担当課長、それから担当、当然検査しておるはずで あります。ただ、先ほど申し上げたように、目詰まり、ごみ詰まり等が当然出てくるわけであります ので、それはその都度、またパトロールの中で見つけたものについては、いわゆるごみを取り除くと いうことで対応させていただいているというところであります。 〇議長(板垣一徳君) ほかの支所長も答弁させますか。           〔「はい、お願いします」と呼ぶ者あり〕 〇議長(板垣一徳君) それでは、神林支所長。 〇神林支所長(板垣 裕君) 私どもも業者委託しまして、その結果は担当課でみんな検査している はずであります。そして、その後、先ほども申し上げましたように、目詰まり等ありましたらすぐ対 応するという対応をとっております。 〇議長(板垣一徳君) 朝日支所長。 〇朝日支所長(増子要作君) 朝日支所においても、検査はその所属担当で課長もしくは補佐等がや っております。ただ、消雪パイプは一部自動になっておったりしまして、その降雪の状況だとか気温 を感知して水が出るというようなところもありますので、もしその辺とかがふぐあいがあったとすれ ば、今後それは直して調整していくと、そんなことで考えております。 〇議長(板垣一徳君) 山北支所長。 〇山北支所長(斎藤寿昭君) 私、山北支所も、以前の支所長同様点検していると思っております。   それと、実際に職員が水を出す場に立ち会っている姿も見ておりますので、必ずや確認している ということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 少し補足させていただきたいと思います。   今そういうふうに不都合のある消雪パイプがあるというふうなお話でございますけれども、私ど も消雪パイプのこれまでのやり方、消雪パイプの事前の準備のやり方といたしましては、なるべく電 気料を年中通電しておくわけにはいきませんので、11月に通電をさせていただいて、1カ月間の間で 準備をするというような形をとっております。当然その間でふぐあいが生じたものも出てまいりまし て、それは早急に手当てするというふうなことのものが生じておれば、それを今修理をするというふ うなことになっていたりするものもあるかと思います。それで、そういう反省点も含めまして、来年 度からはもう少し早目に準備できるように、9月、10月ぐらいから通電をした場合、電気料との比較 的なものを出しながら、どっちがいいかというふうなことも検討していこうというふうなことでやっ ておりますので、その辺はご了承いただきたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) まだ始まったばかりですが、終わると必ず反省してどうのこうのと言うので すが、実際問題本当に検討しているのだけれども現に業者に頼っているとか、担当課長は果たして回 っているかわからないけれども、多分見ているであろうというようなわけでございますが、今後やっ ぱりこういうふうにどさっと降る場合ありますので、市長、こういうときはどうなのでしょう。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当然降雪前に消雪パイプを点検し、満遍なく出ているか検査をするのは当た り前の話なのです。しているのです。今おっしゃっているように、飛んだり、あるいは出なかったり、 箇所があったら申し出ていただいて、すぐに直させますので、申し出てください。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 市長、今そういうふうに言うけれども、現に私見ているから言っているので あって…… 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) だから、そういう箇所があったら、支所でも本庁でも担当課に言って、どこ どこの消雪パイプがふぐあいですよということを言っていただければ、それはすぐ直すように、そう いう体制になっていますので、どうぞおっしゃっていただければありがたいです。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 反対に今は言う市長の答弁が反対、こうなったら言ってくれればいい、その 前にちゃんとやるのが、あなたの仕事でしょう。あなた担当者ではないですか。その前にやって、初 めてやるのではないですか。 〇市長(大滝平正君) だから言っているでしょう。降雪時前には当然、今各支所長が言っているよ うに全部点検をして、そんな点検をするのですから、飛んだり出ないのはないという確認をしている のです。それから降雪までの期間の間に、あるいは出したときに、いろいろな都合によってごみがた まったり、出なくなったり、あるいはぽんと飛んだり、そういうのがあるから、そういうときには速 やかに直させるというようなことでありますので、そういう箇所がございましたらお知らせいただき たいと、そういうことを言っているのです。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 市長が今大雪除雪するときは20センチと言いましたよね、先ほど。10センチ ではなくて20センチでしたっけ。           〔「20センチです」と呼ぶ者あり〕 〇24番(山田 勉君) 私の間違いかな。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 議員のご質問にありましたとおり、歩道というふうなことであり ましたので、20センチというふうなことで答弁したと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) ですから、普通の除雪は20センチですか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 車道につきましては10センチをめどとしております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) こういうふうに大雪降ると業者に連絡する、どんなふうな連絡方法をとって いるのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 雪が降るとき、当然気象予報とか、そういったものを注視しなが ら、私どものほうで委託した業者さんのほうにパトロールもお願いしております。当然私どもの職員 もパトロールはしますけれども、専門的には委託した業者がパトロールを回って、それでその方々の 判断がつかない場合は私どものほうに連絡が来たりしながら、それで出動していくというふうな体制 をとっております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) では、雪が降ったから、あとは業者任せですか、それとも20センチ降ったか ら、即行動してくれと、そういう命令はどなたがやるのですか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 一昔前までは私ども職員が夜中にパトロールを回って、それで雪 降っているところを業者に指示を出して、除雪に出てくれというふうなことをやっておりましたけれ ども、近年の振り方は朝方集中というようなことがありまして、1つの班が私ども職員だけで回り切 れないというふうなところもありまして、業者さんに分けてお願いをしているということであります。 そういった中で、それぞれのパトロールした結果を私ども聞きながら、では出ましょうと、何時ごろ 出ましょうとかというふうな話し合いをさせていただいているということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 今パトロールと出ましたけれども、これはそうした苦情、早くやってくれ、 うちは全然のけていないのだとか、そういうふうな電話が来ると思いますが、24時間体制で回ってい るのですか、パトロールは、それとも。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) そのときの雪の降りあんばいにもよりますけれども、注意報、警 報が出たときは必ず出るような形になります。あと、そういう警報だとか出ていなくても、急に降り 出すこともありますので、そういったときもパトロールには出てまいります。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) では、きのうは何時ごろまでパトロール回ったのですか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) きのうは、かなり降り続きましたので、本庁の場合は職員が朝か ら一日出ておりました。支所のほうは、ちょっと私もまだ話聞いておりません。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) きのうは本当にどさっと降って、みんないろいろ大変だったと思いますから、 中には朝方6時ごろ電話くれまして、うちの前全然除雪していないのだけれどもというふうに言われ ました。本来は1日1回は当然やっぱりみんな回ってくれると思いますが、今回は特に朝でしたけれ ども、どういうふうな。私、当然やっぱり一般の民家から来ると、何とかのけてやって、ああしてく ださい、こうしてくれと言う場所がないのです。だから、5時以降は幾ら電話しても、要するに村上 の警備会社と荒川の警備会社は違うわけですから、だからそこへ電話しても、村上の場合、うちは担 当でない、荒川の場合は、今担当課長は葬儀で水原のほうへ行っていますから、そうするとどこへ連 絡したほうがいいのでしょうか、そういう場合。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 私ども除雪に対しましては本当に苦慮しながらといいますか、そ ういう個々の要望というのは非常に多いわけでございまして、それで昔であれば幹線道路をまずやっ て、それで徐々に細かい道路に入っていくと。今もそういったやり方は基本的に変わりはございませ んけれども、ただそれが今度はきれいにいきますと、住民の方々からはうちの前に雪玉を置いていっ たという、そういうふうに要望がだんだん強くなってまいります。それで、それに一々対応していま すと、幹線の道路もなかなか時間かかってしまうというようなこともありまして、基本的に個人の要 求につきましては区長さんを通してくださいというふうなことで、今回の12月1日の市報にもそうい ったことを書かせてもらっていると思いますけれども、そういうふうなことをしております。ただ、 緊急やむを得ないような場合は、支所であろうと本庁であろうと、ぜひ緊急の場合は連絡いただけれ ば対処したいと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) ですから、今言ったように、連絡しようもないのです。警備会社へ連絡して も……           〔何事か呼ぶ者あり〕 〇24番(山田 勉君) 警備会社というか、実際問題夜になると夜の警備の方がいますけれども、そ こへ電話しても、緊急なので早くやってくれと言っても、担当者の電話番号を教えることできないと かなんとか言われて、では村上のほうにも電話しても対応できないのです。これからどういうふうに 対応するのですか、そういう場合は。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) そういったものも含めまして、ガードマンの方といいますか、日 直をされるような方のほうに私どもマニュアルをつくって、こういうふうなときはこんなふうなお答 えをしてください、こういうときは私どものほうに連絡くださいというふうなことで、きちっとメモ をとって私どものほうに伝わるようにしてございます。もしそういったことがまだ完璧になっていな いとなれば、もう一度私のほうから全体に指示をさせていただきたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 市長、こういう場合、緊急な場合、こういうふうになった場合、どこも連絡 しても出ないのです。今回、ことし初めて大雪降ったわけで、これからが大変なのです。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) その緊急時というのは、今の雪の関係のことを言っているのですか。 〇24番(山田 勉君) そうです。 〇市長(大滝平正君) 今都市整備課長がお答えしたように、それが緊急時かどうかという判断です よね。除雪は必ずやっているわけですので、ただ5時にやっているか6時にやっているかというよう なことで、その違いだと思いますけれども、それは1時間でも早くやってもらいたいというような要 望は議員の皆さんにも行くかもしれませんけれども、それに全部対応できるということではないとい うことでありますので、そういう場合には……見に行ってこられたのですか、その道路。そういうと きには説得するのも議員の仕事の一つだと思いますので、ひとつよろしくお願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 私は緊急かどうかといったら、出勤前に除雪されていなくて動かない、何と かしてもとってもできないという方も、それは緊急と思いますか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) そういうこともあると思いますけれども、このくらい1回で全地域に降られ ますと、そういうことはあると考えていかないとなりませんので、そういうのは何とか自助努力で脱 出するとか。そこに電話もらったから、救急車みたいにすぐ行って除雪できるというものでもないと いうことであります。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) これから本当に大変でしょうから、ちゃんと担当課長はじめ各支所担当の方 とよく話して、やっぱり恐らく議員のところにも相当電話が行って、早くやってくれという、その電 話来たと思うのですが、このようなことをすぐにでも連絡すれば、その対応がすぐできるようにお願 いしたいと思います。   それでは、2項目めに入りますが、今答弁もらいましたけれども、県より都市計画道路見直しガ イドラインについて、そこには「都市計画道路に決定してから長期にわたり未着手の道路はどれを見 直すかを各市町村で決め、それぞれ廃止するか、または変更するか、それとも計画道路に継続するか を検討するように」とあります。したがいまして、主導権は市にあると思います。県の現在の考えは 聞いていますが、市は県に対して粘り強く丁寧に説明しながら強く要望していくべきと考えます。そ もそも泉町羽黒町線が既に着工し、着手して計画どおりに途中まで整備していますので、未着手道路 ではないと思います。工区を決めながら、整備は当然のことですが、中心市街地での継続事業で、次 は大町小町へと進んでいくと思いますが、道路関係予算は最近の経済状況で縮小はしていますが、ゼ ロではないと思います。当市に来るように要望してください。私も説得して、私も一緒に頑張ります。 市長、どういうお考えでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほども答弁させていただきました。この道路につきましては、私も市長就 任以来、県当局に対しまして強く要望し、そして実現に向けて努力をしているところでございます。 しかしながら、先ほど申し上げておりますように、県は非常に厳しい回答をいたしております。必要 が感じられないというような答弁でございますので、それらも踏まえて、これからどういうような手 法でどういうような考えのもとで、地域の住民の皆さんが一つになってこの道路をどうしたいという ようなことでいかなければ、この道路は前にも後ろにも進まないということになりかねませんので、 それらを十分に踏まえた上で、これから市の方針、そして県とも打ち合わせしながら、地域住民の意 向に沿ったような形での道路整備をしていかなければならない問題であると、そのように捉えており ます。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 1期、2期とも演説会のところで新聞にも出ています。また旧村上市中心で 行った街頭演説では大町小町の道路拡幅問題にも触れ、問題を解決するにはトップリーダーでなけれ ばだめなのです。何もしがらみのない私なら必ずできると、こう確約しているわけです。歴史的な城 下町の景観も残しつつ、一日も早く拡幅整備に着手したいと思いますが、市長、考えは同じですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ただいま答弁いたしたとおり、そういう方針でやってきました。あれは県の 道路であることはご承知のとおりでございまして、県の承諾なしに私どもがつくれないわけでござい ます。幾度となく県とお話し合いをさせていただきながら、よりよい方向で解決策を見いだしていか なければならない、そのように考えています。それはいつの新聞かわかりませんけれども、そのよう なことで取り組みをしていきたいと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 市民が市は信用できないと、あれだけ市長が街頭演説やっているのに、不信 感を持つばかりで甚だ好ましくないと思います。それと同時に、これは後援会で出したやつ。市内大 町小町を通っている都市計画道路は、羽黒町から泉町方面、北線に結ぶ中心市街地にとって最重要な 道路です。ですから、長井町方面から計画どおり16メートルで事業は進んでいるわけであり、これが 途中で10.5メートルになること自体、市街地の都市計画道路網全体から見ても考えられないことです。 川であれば上流と下流の川幅が異なっている、当然ですが、1つの道路からわずか1キロメートルで 半分が16メートル、もう半分が10.5メートルと異なってくる理由がわかりません。大滝平正は地元の 100%に近い、どうしても10.5メートルでなければだめだというのであれば考えますが、それ以外の 計画の16メートル実施し、さらにそこへ城下町村上の町屋風情を取り入れていけばいい。これから高 齢社会、安心してお年寄りも子供も通れるゆったりした歩道がない場合は、幾ら道路を改良しても、 その効果は半減します。道路は安全で円滑な交通を確保するのが目的ばかりでなく、火災のときにお ける防災等の役目のほか、災害のときもいざというときも緊急大型消防車や大型クレーン車の出入り も影響します。現計画どおり16メートルにして、安心して子供たちが、観光客が、お年寄りが通れ、 さらにそこへ村上風情を取り入れる手法こそ、今私に与えられた中心市街地の道路つくりであり、ま ちづくりであり、これがひいては子供、孫に引き継げられる財産と考えるからであります。大滝平正 は、皆さんの本音を優先させます。やります。まさに関係者の声を取り入れ、大滝平正と一緒に頑張 ろうではありませんか。これ、後援会が出したのですよ、市長。私が書いたのではないのです。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 大変いい文章です。恐らくそれは5年前の文章だと思います。そのとおりの 道路をつくるべきと思って、私は市長就任以来活動を展開してきたと、先ほど来申し上げているとお りであります。完成するには県の協力、必要です。それをやってきました。そして今、県と協議を重 ねながら、時代の流れの中でどうあるべきか、前にも後ろにも進まないようなことになってはならな いというようなことで、これからも取り組みをやっていきたいと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 市長の選挙公約でもありますから、公約に反して、もし市が長井町、上町と 同様の都市計画道路で〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕整備する方法を変更したのであれば、 各区長や関係地権者等に説明責任があると思います。市長は、正式に区長や関係者に説明をしたので しょうか。したのであれば、関係者が了解して、納得したのでしょうか、お尋ねします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まだ何も変更していません。だから、まだ説明する必要もないし、市の考え 方がしっかりし、県とも整合性とれた段階で、それは当然地元の皆さんと話し合いをしながら、地元 の人が一つにならなければ、この問題は前にも後にも進まない、このまま永久に行ってしまう可能性 もなきにしもあらずということでありますので、それらも踏まえて取り組みをやっていきたいと、そ のように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 市長、では前向きで、いつできるかわからないけれども、県のほうといろい ろ話して、必ずや道路を拡幅するという考えですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) いつできるかわからなければ、それはやめるべきです。どういうふうにした ら住んでいる方々が納得し、そして県の協力が得られ、みんながこれでよしというようなことに持っ ていかなければならない。そして、先ほど来申し上げているように、都市計画で40年以上たった道路 は見直しなさいというようなことも言われておりますので、その中において今の泉町羽黒町線はどう あるべきかということをいま一度考えていく必要があると、そのように考えているところであります。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 9月に片野議員が質問したとき、前向きに考えますと言いましたけれども、 質問してから今まで何カ月かたっていますが、県のほうへ行ってきたり、連絡とったりしていました か。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) もちろん副知事、道路部長、土木部長、振興局長、振興局、何回となく連絡 をとって、つい最近もどうあるべきかというようなことでお願いに行ってきましたけれども、何回も 申し上げておりますけれども、回答は非常に厳しいものであるということであります。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) それこそ40年も、それ以上たっているわけですが、今市長が見直すというよ うな考えもあるみたいですけれども、これはやっぱり地元の住民はできるということでそれなりに、 先ほど言ったように銀行なんかも下げています。そのほかも下げています。そのために下げて、それ から全然説明もない。では、いつ説明したほうがいいのだかわかりませんけれども、その説明はどう いう考えですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まだ方針が決まらないうちにいたずらに説明して混乱を招く必要も何もない わけでございますけれども、経緯等をご存じなのですか。そういうことで、私どもは、まず一つは県 の協力が得られなければこの道路は絶対できないのです。どうやったら県の協力が得られるか。県は 都市計画道路、40年以上たった道路はもう見直しなさいと、そして全国的にはそういう傾向に行って いますよと、そしてあの道路についてはこうこう、こうこうですよと、非常に難しい問題があります よというような中で、それらを整合性をとった中で説明に入らないと、今説明に入ったって非常に混 乱を招くだけでありますので、県がだめだということは市ではできないです。そういうことも踏まえ て、しっかりと市の方針を打ち出して、決めて、そして県の協力をいただく中でどうあるべきかとい うことを地元に入ってしっかりと話をするべきではないのですか。そのようにしたいと思っておりま す。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 40年もたって、〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕事業の途中、要す るに今現在こういう段階で県と話して、また地元でも今現在話しているかと、そういう説明はできる のではないですか。混乱することないでしょう。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) それは何回も何回も話ししております。そういうことであるということは何 回も話ししておりますし、非常に難しい問題であるということも伝えてあります。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 都市整備課長にお尋ねします。都市計画道路の事業予算の負担割合について お伺いします。   整備するには泉町羽黒町線に、県道ですので、工事主体は県にあると考えます。都市計画道路と して整備すれば、ほかの方法で整備するより市の負担がうんと安く済むと聞いています。都市計画街 路事業として事業予算の負担割合は、たしか市は10%以下の負担で済むと聞いておりますが、正確な 割合を教えてください。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) これまでのように県のほうで事業をしていただいた場合は、市の ほうの負担が8%というときがありました。現在これは今はなくなっておりますので、県事業でやる 場合は全て県のほうの予算でやっております。市の負担はございません。それで、県のほうの力をお かりしないとというふうな市長の答弁だというふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 国はあれですか、県だけで全部やるのですか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 県が事業をやる場合は、恐らく国のほうからの補助金をもらって、 県が事業主体となってやるというふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) では、村上市はゼロで済むと、都市計画の場合は、決定すれば。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 今県道というふうなことを前提にしてお話ししておりますので、 私どもとしましては県のほうの事業主体だろうというふうに捉えておりますので、そういうお話をさ せてもらっております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 市長にいろいろ聞きましたけれども、市の財政も厳しい、本当にそういう面 でもやっぱり市長が粘り強く頑張って、県とよく話し合って、少しでも、市の財政が厳しいわけだ、 県でみんな賄えるような、そういう気持ちというか、そういう考えはありますか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 何度も同じようなことの繰り返しになりますけれども、今都市整備課長が言 いましたように、都市計画道路でつくればそうなるのですよと。しかし、見直せと県は言っているの です。そして、この道路は非常に難しい道路ですよと、何度も何度も話し合いの中でそういうような ことを言われていますので、ではどういう方向で地元の人たちも納得し、県もそれならいいでしょう と、そして市の将来的なことも考えて、一番いい方法は何かということを今考え出していく時期では ないかなと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) これから大変でしょうけれども、どうか住民の方とよくいろんな意見を聞い て、最終的な決断をお願いしたいと思います。   以上で質問を終わります。 〇議長(板垣一徳君) これで山田勉君の一般質問を終わります。   午後2時5分まで休憩します。           午後 1時49分  休 憩                                                        午後 2時04分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、14番、三田敏秋君の一般質問を許します。   三田敏秋君。           〔14番 三田敏秋君登壇〕 〇14番(三田敏秋君) それでは、議長の許しが得られましたので、私の通告に従い、4項目の質問 をさせていただきます。   1点目、農業、林業、水産業の振興策についてであります。村上市の基幹産業である農林水産業 が衰退していると思われます。農林水産業の振興を図ることが村上市発展の源と考えますが、市長の 農業、林業、水産業の振興策をお伺いいたします。   次に、市民協働のまちづくりについてであります。市の重点施策として、市民協働のまちづくり がスタートいたしました。各地域まちづくり協議会の組織、活動の現状と今後のビジョンをお伺いを いたすものであります。   3点目として、新エネルギーの推進について。本年4月から当村上市も新エネルギー推進室を設 置し、再生可能エネルギーの導入を目指しております。自然環境豊かな当村上市は、自然エネルギー の先進地にもなり得る地域と考えますが、市の取り組みの現状と市長の所見をお伺いいたします。   最後に、4点目として、衆議院選挙についてでございます。国の方向をも左右する衆議院選挙が 今16日に投票が執行されます。この選挙に市長はどのようなスタンスで臨まれるのか、現政権をどの ように捉えておるのか、市長の所見をお伺いするものであります。   それでは、市長答弁をいただいた後、関連について再質問をさせていただきます。よろしくお願 いします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、三田議員の4項目のご質問について順次お答えいたします。   最初に、1項目め、農業、林業、水産業の振興策についてのお尋ねでございますが、本市の基幹 産業は何といっても1次産業である農林水産業であります。本市は、県内一の広大な面積を有し、海、 山、川の自然環境に恵まれたすばらしい地域であり、全国に誇れるたくさんの産物を有しております。 そこから産出される岩船米コシヒカリ、村上牛、赤カブ、村上茶、地域産材の越後杉、柳カレイ、塩 引き鮭などまだまだたくさんの特産物があります。これら地域特産品の地域ブランド化を推進するこ とが農林水産業の振興策につながるものと思っておりますし、さらに地域ブランド品を活用して6次 産業化を実現していくことがこれからの振興策であろうと思っております。具体的には、ブランド化 要素である産物の認知、好意的イメージ、安心、安全で納得できる価格の確立に向けた事業の推進な どが考えられます。消費者の皆さんに広くPRするため、一定基準を満たした地場産農産物や地産地 消を推進する飲食店等を認証する制度を今年度から始めております。今後地場産業を守り育てる視点 を大切にし、地産地消を前提とした事業化にも取り組んでまいりたいと考えております。   次、2項目め、市民協働のまちづくりについてのお尋ねでございますが、各地域の区長、総代を はじめ、多くの地域住民の思いをいただき、昨年度末に発足しました地域のまちづくり協議会により、 先進的な魅力ある事業展開を推進していることに対し、この場をおかりし、まずもって厚くお礼を申 し上げます。さて、この協議会の組織体制としては、協議会内に活動部会を組織して機動性のあるき め細かな事業の推進を行っているところが多く、その部会には荒川地区のように若い力があふれてい る協議会、朝日地区のように女性の参加が多く、熱気にあふれている協議会など、地域性に合った組 織体制で活発な活動を展開しております。具体的な活動としては、各種団体との連携による地域課題 に向けた取り組み、集落支援による避難路等の整備などの安心、安全対策、伝統行事の復活、新たな 地域おこしや元気づくりなどを進めている地域、そしてまち歩きなどにより新たな地域の宝を発見し、 今後の具体的な取り組みにつながった地域や、各種事業の推進により新たな地域リーダーが生み出さ れた地域もございます。こうした反面、具体的な事業の実施に際し、計画した内容が財源の不足によ り行うことができない状況や、協議会の活動が安心して行える場がなく、その確保に課題を抱えてい る状況もあります。また、協働のまちづくりの取り組みが市民に対し十分に伝わっていなく、参画意 識が不十分な状況や、各種活動を進める際においても、ともに進める仲間の不足している様子を訴え るところもございます。このため、今後のビジョンとしては、本市の市民協働のまちづくりを支える 財政支援と人的支援をさらに充実させる必要があり、交付金等の拡充について検討を進めるとともに、 各協議会の活動の拠点となる場の確保について検討を進めていきたいと考えております。また、担当 職員とともに地域を支える人的支援策の充実に取り組むとともに、各協議会の皆さんが互いの情報共 有が図れる体制づくりも検討してまいりたいと考えております。さらに、各地域の特色が生かされる ように、総務省の事業であります地域おこし協力隊の導入を検討し、外部人材を活用して、高齢化が 著しい集落への支援、コミュニティービジネスの掘り起こしによる新たな産業おこしへの探究や定住 支援を積極的に検討してまいります。地域の元気づくりは、そこに住む私たちの郷土に対する愛情と 温かいきずなが重要であり、まさに愛郷無限のふるさとづくりであります。誰もが元気で幸せを感じ ることのできる「元気“eまち”村上市」の実現に向け、市民との協働によるまちづくりをさらに進 めてまいります。   次に、3項目め、新エネルギーの推進について、本市の取り組みの状況はとのお尋ねでございま すが、本年4月から環境課に新エネルギー推進室を設置し、新エネルギーの普及促進と環境保全への 取り組みを強化しているところであります。今年度の取り組みといたしましては、新エネルギー、い わゆる再生可能エネルギーの普及の支援策として、住宅用太陽光発電システム設置費補助金及び木質 バイオマスストーブ設置費補助金制度を新設し、実施しております。さらには、発電等で参入してく る事業者への参考資料として、村上市再生可能エネルギー賦存量調査を実施しているところであり、 それぞれの地域に適した新エネルギーの利用可能量を情報提供していきたいと考えております。また、 本市のエネルギー施策に取り組む基本的方針として、新エネルギー推進ビジョンを環境審議会等の意 見をいただきながら策定中であり、本年度末にはお示しし、新エネルギーの導入を計画的かつ総合的 に推進していきたいと考えております。   次に、4項目め、衆議院議員選挙について市長の所見を伺うとのお尋ねについてでございますが、 日本は今原発や金融、経済の問題、TPPや外交など、さまざまな問題が山積しております。今それ ぞれの政党は独自の政策を掲げ、選挙戦に入っていますが、私としてはあらゆる問題に立ち向かい、 日本の国益を守る政党、候補者を支援していきたいと考えております。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) 市長は、7日の渡辺議員の一般質問において、答弁の中で日の当たらないと ころに日を当てるのが政治の力であると答弁をされております。私も全く同感であります。我が村上 市も周辺部、すなわち第1次産業をなりわいとしている地域が大変な状況にあるわけであります。限 界集落の拡大、そして耕作放棄地の増加、このまま5年、10年が経過すれば、私も農業をなりわいと してきましたが、大変な状況になることは必至であると考えます。各地域地域で農林水産業を営んで いる方々は、そこで生計を立てているだけではなく、集落を守り、自然環境を守り、多方面で力を発 揮されているわけであります。市長の言われる政治の力をもって周辺部に元気を出していただきたい、 私どももその思いは一緒であります。再度市長の所見をお伺いします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 三田議員は、農業のプロでありますから、私から余計なことを言う必要もな いと思いますけれども、まず農業に関しては、今おっしゃったように1つは非常に厳しい現状の中で、 今日本の国はTPPに参加しようとしております。このTPPに参加することによって、日本の農業 は私は壊滅的な打撃を受けると、そのように考えております。なぜかといいますと、今食料自給率は 日本は40%くらいと言われておりまして、TPPに参加すると10%台になるだろうと言われています。 一方、仲間となる国、アメリカとかですね、そういう諸外国はもう100%を超えているわけです。そ のような人たちと自由貿易、関税撤廃をやったときには、日本の農業は立ち行かなくなるということ は目に見えていると思います。まず、1つはTPPに反対してまいりたい、そのように考えていると ころでございます。   そして、問題は耕作放棄地をどのようにして守っていくか、いろいろな取り組みがなされており ます。今回の議会でもありました、そういうところを守りながらやっていっている団体もありますし、 またいろいろな国の施策を取り入れてやっているところもあると、そのようなことで、何とか日本の 農業、日本の食を守らなければならないと考えております。   林業についてもしかりであります。林業もこのままいくと、壊滅どころか立ち行かなくなるだろ うと言われております。戦後植林された木が今伐期を迎えているわけでございます。見方によっては 宝の山でございますけれども、このままの林業行政をやっていたのでは宝の持ち腐れになってしまう 可能性があるということでございまして、国は自給率を50%にするというような施策を打ち出して、 林業再生計画をつくっているわけでございます。川上から川下まで全てが潤うような一貫した林業体 制の確立を目指していくべきだと、そのように考えて、私どももそういう取り組みをしていかなけれ ばならないのではないかなと、そのように考えているところでございます。   漁業においてもしかりであります。非常に魚価安でございまして、とってきても売れない、売れ ても安いというような、生産漁業者、漁獲を営んでいる県民の方々に非常に大きくのしかかっている 現状でありますので、それらについても非常に大きな問題に発展してきているというようなことでご ざいます。   いずれにいたしましても、日本の国はもとより、この村上市においても第1次産業が何といって も基盤、ベースであります。これらを先ほど申し上げたような村上市としての施策をとりながら、何 とか持ち直していきたいと、あるいは将来に希望の持てる産業にしていかなければならないと考えて おります。 〇議長(板垣一徳君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) 農林水産業について共通の課題として、後継者対策と人材育成が非常に大変 な状況にあるわけでございます。市としての施策を望むわけでございますけれども、市長から具体的 な回答がありましたらお願いします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 非常に難しい問題であろうと思っております。今言ったような事柄でありま すので、時代でありますので、非常に後継者が不足している、なり手がいない。なぜ後継者がいない かということでございますけれども、やはりもうからない、生計が立たないところに大きな問題があ るのではないかなと。しかしながら、一方では青年たちのいわゆる考え方の違いによりまして、非常 にそういうところに興味を持って取り組みたいというような若い人たちもふえておりますので、そう いうところの人的活用をしていく必要があるのではないかなと。先ほど申し上げましたが、応援隊等 も国も積極的に取り組みをやっておりますので、そういうところも活用しながら、後継者の解決策を やっていく必要があるのではないかなと、そのように考えているところでございます。   いずれにいたしましても、一番いいのはその稼業を継いでくれる人がいる、稼業を継いでいただ くというのが一番いいわけでございますけれども、そういうところも踏まえて、これから後継者の不 足を解消していく必要があるのではないかなと、非常に厳しい道のりとは思いますが、そのようなこ とで打開策をやっていく必要があると、そのように捉えております。 〇議長(板垣一徳君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) 今、国の人・農地プラン、それと県の緊急雇用対策など、若者の雇用支援と 後継者育成のために支援が行われております。啓発も含め、村上市として拡充していく考えはありま すでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 今年度人・農地プランが始まりまして、青年就農者の部分がござい まして、1年間新規就農すれば、5年間、1年に150万のお金が出るという部分がございます。今の ところ、ことし11名という、先般9月議会でも申し上げましたが、これから国もこの部分、後継者育 成のためにこれからお金を入れてくれるという話もございますので、農水省のほうでも今力入れてい くと。先ほど市長が申し上げたように、水産業につきましても後継者対策として国から今お金を同じ ような形で入れたいという話も来ておりますので、国もそうですし、私どもの市のほうでもこれから やはり後継者を育成していくのが一番かなというふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) 先ほど市長の答弁にもございましたけれども、生産物のブランド化、そして 付加価値販売、そして6次産業化ということで以前から申されておりますけれども、具体的にこの推 進策はございますか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 今農業においては逸品交流会ということでやっておりまして、地産 地消の中で、地域で埋もれている産物をさらに6次、生産から加工販売までの部分の中で、一貫した 形でやれる方法をこれから、逸品発掘交流会というもので今やっておりますし、これから6次産業化、 さらにまた国も力を入れると、今の国の補正というのですか、補正の中でも6次産業化にお金をつけ たという部分ございますので、その中で市としても、これからいろんな多方面の形で生産から加工販 売の形をまた力を入れていきたいというふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) それと、販路拡大のための行政支援もお願いしたいということでございます。 そして、宮崎の東国原さんではございませんけれども、やっぱり市長のトップセールスというのは多 くの方が期待しているわけです。市長は政治経験も豊かですし、人脈も相当持っておられると思うの ですけれども、トップセールスで臨む考えは。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 大宮とか、そういうような関西方面を中心に、何度か販売に行かせていただ いておりますし、またお米を買っていただく求評会というところにも、これは地元でやるのですけれ ども、いろいろな意見を聞かせていただきながら、もし私が行っていいところは積極的に行って、そ して岩船産米、あるいは村上の地場産物をPRし、そして販路拡大につなげていきたいと、そのよう に考えております。 〇議長(板垣一徳君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) 販路拡大の行政支援、もしあれだったら課長からひとつ。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 1つとってみますと、この前村上牛の、東京の芝浦のほうに私も一 緒についていかせてもらいました。その中で、村上牛24頭出品しまして、4級、5級が23頭、3級が 1頭でした。村上牛というのはそれだけ非常にいい牛だと。大体村上牛4級、5級を村上市の畜産農 家は85%以上ということだったのですが、当日は九十六、七%まで行ったということでありまして、 ところが入札を見ますと、新潟県内の業者がほとんど落としております。その部分につきまして、次 に入札があったのが松阪牛でありました。松阪牛のほうはさらにキロ1,000円ぐらい高い値段で推移 しておりましたので、これはちょっとやはりもう少しセールスをしていかないと、かけていかないと、 なかなか外に、村上牛、県内では名が知れていますけれども、やっぱり県外にどんどん、どんどん、 例えばこれは牛の場合ですけれども、これはやっぱりその後に畜魂会ありましたけれども、その中で、 これはもっと外に出て売っていかねばならないですねという話をしてきました。トップセールスでは ないですけれども、私どもも一緒になって、米もそうです。みな一緒に県外に打って出たいというふ うに言っております。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) さっき言うのを忘れましたけれども、オークラホテルにおいて11月はじめか ら11月いっぱい、村上フェアというフェアを開催をさせていただいております。村上の物産をすべか らく食材に使ってフェアをやるというようなことで、非常に好評であったと聞いております。肉をは じめ、米、卵とか魚、そういうものをすべからく村上の産物を使ったフェアを開催をしていただいた というようなこともございます。 〇議長(板垣一徳君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) 先ほど課長から芝浦での共進会の話を聞きましたけれども、私もその話をよ く聞いております。課長には失礼なのですけれども、市長にぜひ共進会に参加していただきたいと。 よそのブランドの市長さんが来ると、やっぱり違うのだそうです。若干値段が上がるのだそうです、 市長さんが来ると。そういうことで、いわゆるトップセールスを含めて、答弁要りませんけれども、 市長も忙しい身でしょうけれども、ぜひ顔を出していただきたいと思います。   それと、地産地消について、今の現状をちょっとお伺いします。短目にお願いします。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) ことし4月から地産地消推進協議会で始まったわけですけれども、 地元の肥料を使ったとか、8割以上の食材を使っている店とかいう部分でやっておりますけれども、 まだまだ認知度が低い形でございますので、これからどんどんと認知度を上げて、地産地消を広めて いきたいというふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) それと、1次産業の資本整備というのは最近非常に金かかるのです。それで、 ぜひその要綱を設けてもらって、全てではなくていいのですけれども、大きな投資をするときに利子 補給なんかを考えていただきたいのですけれども、いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 本当に1次産業は何か事業をやると非常に大きな金がかかる、しかしながら 1次産業は国においても県においても非常に大切な産業と捉えているわけでございまして、非常に高 額な補助制度がありますので、それらを活用しながらやっていく必要があると考えておりますし、ま たそういう事業には積極的に取り組みをさせていただきたい。今回の荒川沿岸における土地改良整備 事業についても、議員の皆さんのご理解をいただきまして、10%の補助金を出せたというようなこと でございまして、またあそこには立派な圃場ができるというようなことで、喜んでいるところでござ います。   また、もう一つでございますけれども、テレビの全国ニュース、夕方の7時のニュースに出まし たが、寝屋港のイヨボヤの販売、1,000本の塩引き鮭が5分で売れたというようなことで、それを見 ても、非常にこの地域の産物はそれなりの価値が認められているなというような感がいたしておりま すので、それらも含めてこれからも頑張ってもらわなければならないなと、そのように思っておりま す。 〇議長(板垣一徳君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) 私も委員会で随分とブランド牛としての村上牛のいわゆる預託利子補給の拡 大を望んでいるのですけれども、一向に進展しないのですけれども、市長、この辺どう考えています か。課長でもいいです。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 利子補給と申しますと…… 〇14番(三田敏秋君) 預託の利子補給を拡大してくれと、ずっと以前から私は委員会でお話しして いるのですけれども、導入の預託の。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) まだ検討中でございまして、これからまたさらに検討していきたい というふうに思っております。そのほかの部分、村上牛につきましては別の部分で、出荷の部分でも う少し出荷の経費を追加したいという部分は思っておりますので、今予算要求しておりますけれども。 〇議長(板垣一徳君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) 時間が足りませんのでちょっと割愛させてもらいますけれども、いずれして も周辺部を元気に、第1次産業の振興は当市の発展には不可欠だと考えますので、ぜひとも市長の政 治力を十二分に発揮していただくよう期待を申し上げまして、次に移らせていただきます。   それでは、市民協働のまちづくりについてお伺いをいたします。各協議会が設置され、順次事業 が実施されていますが、市民皆様の意識を含めて、今の市長の思いをお聞かせください。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほども少し申し上げましたが、市民協働のまちづくりを始めましてから、 やはり自分たちが住んでいる地域に非常に地域の人たちが関心を持ち、興味を示したと、そして何と かしなければならないというような意欲も湧いてきているなというようなことでございます。もう少 しすれば、もっともっとそういうような機運が高まってくるのではないかなと、そのように考えてお りまして、この事業は継続して地域おこしの一貫としてやっていかなければならないなと、そのよう に考えております。 〇議長(板垣一徳君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) それでは、現場であります自治振興課長、そして各支所長に思いをお聞かせ 願いとうございますが、自治振興課長からお願いします。 〇議長(板垣一徳君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(佐藤憲昭君) 各集落におきましても伝統文化の復活、それから昔あった行事の復 活等、活発になりつつあるということで、非常にありがたいことだなというふうに思っております。 三田議員のご質問にもありましたように、今後のビジョンとしましては、この補助金制度の拡充、そ れから26年度に予定しておりますが、地域おこし協力隊、それから集落支援員というふうな制度を導 入しまして、Uターンの若い人たち、それから大都市圏の若い人たちを定住を含めて導入して、今議 員おっしゃられたように、第1次産業の応援というものにも活用できたらなというふうに思っており ます。   いずれにしましても、各支所長はじめ各室の職員も、本当に寝る間も惜しんで努力されている結 果だと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 荒川支所長。 〇荒川支所長(平野俊之君) お答えさせていただきます。まずもって、三田議員さんには荒川地区 のまちづくり活動に特段のご支援をいただいております。大変ありがとうございます。   荒川地区でありますが、先ほど市長のほうからの答弁ございました。比較的若い人材が集まりま した。それで、実践部会でありますが、協議会の中で3部会設けております。事業部会、育成部会、 支援情報部会ということで、おのおの8名から10名の、本当にまちづくりをやる本気の方たちがお集 まりいただいております。部会によっては今年度の目標も達成した部会もございますし、今準備中と いう部会もございますし、また本当の活動を来年に向けて、今グランドデザインを作成中という部会 もございますが、いずれにしましても先ほど市長が申されたように、財政支援、人的支援、あわせて 活動の拠点の場所の確保というのが大変重要なのであろうと思っていますし、私どもの荒川まちづく り協議会についても、今支所の2階を拠点の場所にしておりますが、できるだけ早い段階に、皆様方 が自由にお集まりいただける拠点の場所を確保したいなというふうに思っております。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 神林支所長。 〇神林支所長(板垣 裕君) 神林の協働まちづくりにつきましては、5つの小学校単位で協議会を つくってございます。最初どんなふうに取り組んでいいのか手探り状態でございまして、アンケート 調査を実施しまして、そして皆さんが地域の人がどんなことを望んでいるのか調査しました。その結 果、集落内での交流や集落内で安心して暮らしていきたいという思いが非常に強くございました。そ ういうことで、各協議会では話し合いを主眼に置いて、協働のまちづくりはまずなじんでもらおうと いうことで、それぞれイベントを中心にしまして活動させていただきました。その中で伝統文化、い ろんな行事を継続して行うこともありましたし、新たに何十年ぶりかでの事業復活というようなこと もございました。そういう集落事業と、それからもう一つ、地域全体で小学校単位で行う事業に分け まして、それぞれ例えば平林城跡の名所めぐりとか、お幕場のウオーキングとか、いろんな神林地内 の自然環境を有効に活用した活動をやってございました。   来年度に向けてもまた引き続きこれを浸透させていくということを主眼に置きまして、できれば 地域内の課題等についても取り組んでいきたいというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 朝日支所長。 〇朝日支所長(増子要作君) 朝日支所管内においても、5つのまちづくり協議会が本年度からの事 業計画をつくって活動をやっております。市長答弁にもありましたように、全部の協議会ではありま せんけれども、1つの協議会なんかは女性の役員、各部会の女性の役員なんかが多い協議会もござい ます。そして、地域のお宝発見だとか、軽トラ市だとか、郷土料理を味わう会だとか、地区全体での 盆踊りだとか、いろいろ計画してやっているところです。職員ももう一生懸命にそこに取り組んでい るというのが現状でありますけれども、先ほど市長答弁にもありましたように、その地域の拠点とな るところ、それからやっぱり今後ずっと続けていく人材といいますか、特にこの地域おこし協力隊と いうような市長答弁もありましたけれども、その辺にさらに期待はしていきたいと、そんなふうに思 っております。 〇議長(板垣一徳君) 山北支所長。 〇山北支所長(斎藤寿昭君) 山北支所は、将来を安定的に持っていける運営ということで、組織は 1つとしております。現在集落を元気にする事業並びに地区全体を元気にする事業ということで、各 集落の計画づくりの支援、あるいは地区全体の今の問題を解決して、どうやっていくかということで、 本当に四六時中毎晩のように集まって、皆さんでお話し合いをしております。これを次年度以降、地 区全体のものは具体的な行動に移すという準備をしております。   それから、やはり過疎化でございますので、非常に高齢者しかいないということで、よそからの 刺激、先ほどの応援隊の方のようなよそからの人の力を刺激として、もっと元気を出すような方策を これから考えていけば、ますます元気になるものと考えております。   さらにこの協働のまちづくりの認識が各階層に末端までもっともっと浸透させなければいけない ということで、現在その内容説明等にまた地区集落回りながらお話をさせてもらっておる現状です。   以上です。 〇議長(板垣一徳君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) いわゆる市税の1%を目途にスタートしたわけでございますけれども、予算 を含めて何か問題の提起はなかったか、自治振興課長、トータル的にどうですか。 〇議長(板垣一徳君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(佐藤憲昭君) やはり先ほど市長が申し上げたように、協議会においては人口、そ れから自治集落等の戸数が限られておりまして、交付金が少ないと、それからそのために各集落及び 個人からの持ち出しがあるという協議がございます。そういったこともありますので、今後、さきに も大きな地震があったわけでございますが、そういった防災面も含めまして、協議会のさらなる充実 を図るために拡充の方向で検討してまいりたいと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) 神林、村上、朝日の各協議会は5組織で行われておると聞いておりますけれ ども、地域横断で複数の協議会が同一の事業を実施することは可能なのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(佐藤憲昭君) 可能でありまして、そのように事業ができたらと、いいなというふ うに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) 非常に問題のあるのが、いわゆるマネジメントサイクル、PDCAサイクル と申すのですか、ついてお伺いしますけれども、特に方向が所期の目的からずれを生じた場合、互い の信頼関係が失われるような状況も発生すると思うのですけれども、それを修正するにはどういうよ うな手法を用いて修正していくと考えておられますか。 〇議長(板垣一徳君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(佐藤憲昭君) まず、そういうことも予測されますので、事務局レベルでの打ち合 わせ会の検討協議会を年に数回検討しておりますし、また協議会長さん方が一堂に会しての問題意識 の把握に努めてまいりたいと思っております。   先般協議会長の会議を行ったわけですが、まだ協議会ができて浅いということもありまして、今 後そういった合同の会議を多数開催する予定にしてございます。 〇議長(板垣一徳君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) 協働のまちづくりは、今まで市民から思われがちな行政の画一的な手法を用 いないで、柔軟な対応で進めるとしてございますけれども、行政が提案した事業でありますが、行政 主導の事業ではない、夢や楽しみ、目標を持って、1人より2人、2人より3人と、互いに知恵を出 し合い、失礼ですが、失敗を恐れず、地域課題の解決、そして他市にまさる地域づくりを願って次の 質問に移ります。   それでは次に、新エネルギーの推進についてお伺いします。そもそも新エネルギーについては、 皆さん周知のとおり、1970年から80年代の石油危機や1990年代の地球温暖化問題などを経て、1997年、 京都議定書を採択、当年に新エネルギー法が成立されておるわけでございます。国内でのエネルギー、 電力需要の増大を支えたのがLNG、火力発電と原子力発電であったわけでありますけれども、その 間スリーマイル島の事故やチェルノブイリ事故が起き、安全性に疑問の声が上がったのですけれども、 少数であり、原発をとめるまでには至らなかったわけでございます。しかし、巨大地震である3.11で の福島第一原発事故で一変、今選挙でも脱原発、卒原発と、選挙の大きな争点となっております。受 益者負担や工業生産、雇用にも負の影響を及ぼすなど、代償は多大でありますけれども、反原発につ いては我が国の総論であると言っても今は過言ではないと思います。村上市も再生可能エネルギーの 依存度を上げることは市の発展に大きく寄与するものと考えますが、市長の所見をお伺いします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 昨年度の3.11の震災から、新しいエネルギーについての議論が非常に盛んに 行われております。そして今、選挙のさなかでありますけれども、大きな争点になっているわけでご ざいます。これらを注視しながら、私ども村上市としても新しいエネルギー、村上市に合ったエネル ギーを考え、生み出していく必要があるのではないかなと、そのように考えているところでございま す。   将来的なことを申し上げてあれですけれども、ご案内のとおり、秋田沖、山形県沖、新潟県沖、 海底1,000メートルにメタンハイドレートが化石燃料として日本の100年分埋まっているというような ことで、将来的にはこの沿岸がコンビナート基地になる可能性もあるということで夢を描いていると ころでございます。 〇議長(板垣一徳君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) 新エネルギーの開発事業には市は直接関与しないで、あくまでも民間開発事 業者への支援を行う方針のようでありますが、その理由はいかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 決してそうと限ったことではございません。今市に多くの問い合わせあるの はメガソーラーでありまして、メガソーラーは市が直接やるということではなくて、やはり市が土地 を提供するとか、そういうような問い合わせがありますので、そういう観点からでありますけれども、 これから地熱、あるいは風力、水力〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕等がありますので、そ れら市が介入して、市が直接手がけていいというようなものがあれば、積極的に取り組みをやってい きたいと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) 本年度、市は住宅用太陽光発電、木質バイオマスストーブ設置補助を創設し ましたが、次年度以降の支援策とこれからの目標値を尋ねます。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(本間誠一君) 今年度補正で、当初実験の太陽光につきまして申し込みが48件だったと いうことで、急遽補正をしていただきました。また、バイオマスストーブにつきましても、20件、20 0万の当初予算でございましたが、それも希望がございまして、倍の額で実施しております。今の実 績でございますが、太陽光はほぼ四十五、六件が交付決定を受けておりますし、木質バイオマスにつ いても40件のうち36件ですか、が交付決定を受けているということで、バイオマスストーブについて はもう四、五件でなくなるような、そういう状況でございます。来年度につきましても同額程度の予 算規模で実施していきたいと、そんなふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) 同僚議員の質問で、学校での木質バイオマスストーブ設置の提言がありまし たが、当市でそのものの普及補助を行っている方針からして、今後市が率先して普及啓発に努めるべ きと考えますが、市長の所見をお伺いします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 可能な限り新しいエネルギーを公共施設に導入してまいりたいと、そのよう に考えておりますけれども、ただ、今ある施設につけるとなると、ダクトを取りかえたり、非常に多 額の予算を要するというようなこともありますので、そのような状況を見ながら、つけて可能なとこ ろにはつけていきたいと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) 国では省エネ買い取り制度を創設いたしました。今現在福島県白河市では白 河ウッドパワー大信発電所がフル稼働ということでございます。同じく会津若松市では、今年7月か らグリーン発電会津が稼働を始めたとのことでございます。いずれもバイオマス発電で、前者は1万 1,500キロワット、後者は5,000キロワットとあります。我が市も森林資源は豊富であるわけでござい ます。林業振興、雇用の面からしても、森林、林業関係機関と調査研究に値すると考えますが、市長 の所見をお伺いします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) おっしゃるとおり、この圏域、木材の埋蔵量が非常に多い地域でありまして、 やはり木質バイオによる発電等を研究をしていく必要があると、それをやることによって、切り捨て 間伐、あるいはいろいろなものがなくなるというようなことを考えられますが、しかし今つくってい るところでありますけれども、非常に材が足りないというようなこともございまして、A材、B材も 扱っていると、そういうもったいないことをしているわけでございますので、それらも検討しながら、 木質バイオについては十分に私どもの圏域は検討をしていく必要があると、そのように捉えておりま す。 〇議長(板垣一徳君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) それでは最後に、衆議院選挙についてお尋ねをいたします。今衆議院選挙は 外交や防衛、経済対策の遅れで国力が非常に弱っている中、昨年の3.11大震災、大津波、原発事故な ど、我が国がかつて見舞われたことのない未曽有の被害に遭ったことで国の課題も多く、多数の政党 が乱立、今まさに選挙戦の真っただ中であります。そこで、市長に、まず国の経済対策についての所 感をお伺いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 国の経済対策は、やはり何といっても私は公共事業であると、そのように考 えております。特に地方にとっては公共事業なくして地方の経済の活性化は図れないところまで来て いるのではないかなと、そのように考えているところでございます。建設国債を発行して、日銀に買 い取ってもらってというような話もある政党はしています。それも一つの手でしょう。そういうこと を踏まえながら、私はこれから日本の将来を考えた上で、〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕 経済対策が非常に大きな政策のポイントになってくる、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) 尖閣湾や竹島問題、一向に進展を見ない私ども新潟県民としても非常に憤り を感ずる北朝鮮拉致問題などを踏まえて、我が国の外交防衛について市長の所見をお伺いします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 全く情けないの一言でございます。自分の国の領土、自分のうちに土足で踏 み込まれて何も言えない、何もできない、手出しもできない日本になってしまったのかなと、情けな さでいっぱいでございます。国際的にも防衛的にも相手国に対してしっかりとした態度で臨む、そう いう政党をつくり上げていかなければならないのではないかなと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) TPPについてもお伺いしようとしたのですけれども、市長はTPPには絶 対反対していくのだということでございます。私も、このTPPについては絶対反対であります。農 業者の中でも、少数の人ではありますが、容認あるいは賛成との見解の方もおられるようですが、一 部の人でこの広大な我が国の農地での生産、または多面的機能の維持管理は不可能であります。また、 全ての産業、医療、保険までが自由化となれば、我が国の崩壊にもつながりかねないと考えます。市 長においても、市長会や中央要望会など、あらゆる機会で提言されるように願い、2期目を迎えた大 滝市政に市民の期待は大変大きいものがあります。長年の政治経験をもとに、市勢の発展のために力 を尽くしていただくべくお願いを申し上げ、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 〇議長(板垣一徳君) これで三田敏秋君の一般質問を終わります。   午後3時5分まで休憩します。           午後 2時52分  休 憩                                                        午後 3時04分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、21番、相馬エイさんの一般質問を許します。   相馬エイさん。           〔21番 相馬エイ君登壇〕 〇21番(相馬エイ君) これより私の一般質問をさせていただきます。   質問事項は、1つ目、子供の医療費助成拡充についてであります。村上市は、平成24年9月1日 より、3人以上の子供を有する世帯に対して、入院、通院とも中学校卒業まで対象にしました。しか し、子育て支援の立場からはおかしいと考えます。入院、通院とも全ての子供について中学校卒業ま で助成すべきと考えますが、市長のお考えをお聞きします。   2つ目は、就学援助の拡充について。若い世代、子育て世代の生活が厳しくなっています。就学 援助制度についての周知徹底は強化されていますか。2010年度から支給項目がふえ、クラブ活動費、 生徒会費、PTA会費が加わりました。以前議会で質問し、生徒会費とPTA会費は実現していただ きましたが、クラブ活動費がまだとも言っております。その後の対応はどのようになっていますか。 ぜひ実現していただきたいのですが、お考えをお聞きします。   3つ目、オスプレイ飛行訓練中止の声を上げるべき。9月議会で「オスプレイ配備撤回の声を」 の質問をいたしました。市長は正確な情報収集に努めるとともに、ルート上の関係市町村とも連携を とりながら対応をしてまいりたいと考えておりますと答弁しておられますが、その後具体的にはどの ような対応をされましたのでしょうか。   市長、教育長の答弁をお聞きした後、再質問をさせていただきます。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、相馬議員の3項目のご質問について順次お答えいたします。   最初に、1項目め、子供の医療費助成拡充について、入院、通院とも全ての子供について中学校 卒業まで助成すべきと考えるがとのお尋ねについてでございますが、ことし9月1日から新潟県の子 どもの医療費助成事業実施要綱に基づき、3人以上の子供を有する保護者に対して入院、通院ともに 満15歳に達する日以後の最初の3月31日までの児童を助成の対象といたしております。制度の趣旨と いたしましては、少子化対策の一環として、子育て世代の経済的負担を軽減するための事業として、 子ども医療費助成制度の拡充が図られてきたところであります。しかし、少子化に歯どめがかかって いない現状を踏まえ、市の単独事業として平成25年度から、対象を中学生まで全ての子供に拡大する 方向で検討してまいりたいと考えております。   なお、県内の状況はそれぞれの自治体ごとに異なっており、今後新潟県に対して県単独医療費助 成制度として対象を拡大し、統一を図るべきであることを要望してまいりたいと考えております。   次に、2項目め、就学援助の拡充については教育長から答弁をいたさせます。   次に、3項目め、オスプレイ飛行訓練中止の声をとのお尋ねについてでございますが、10月6日 には普天間飛行場へ米軍の垂直離着陸機、MV22オスプレイが12機配備され、飛行訓練が始まってい ることはご承知のとおりであります。また、12月6日には在日米軍司令官から本格運用段階に入り、 日本本土での低空飛行訓練が近い将来実施されることが報道されております。しかし、いまだに飛行 ルートの始点及び終点、訓練頻度などは公表されておらず、防衛省北関東防衛局からも訓練頻度や夜 間飛行訓練の時間は承知していない、事前通告は困難であるとの見解が出ているにとどまっておりま す。本市においても、これまで県に対して速やかな情報提供を求めてまいりましたが、報道されてい る内容以上のものは報告を受けておりません。今後も県の窓口に正確な情報収集に努めながら、関係 市町村と連携をしながら対応してまいる所存であります。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) それでは、相馬議員の2項目め、就学援助の拡充についてのお尋ねでござ いますが、クラブ活動費については、学校に調査したところ、小学校はありません。中学校は、8校 中5校が1,000円から2,000円の範囲で学校が徴収しているとの結果でした。また、使途が部活動のみ だけでない場合や、部活動ごとに保護者会があり、学校を通さず、直接集金、会計処理をしているな ど、保護者が負担している実態があり、把握し切れていないところであります。クラブ活動費につい て、文部科学省から平成22年通達が出ています。クラブ活動の実施に必要な用具等で当該活動を行う 児童または生徒全員が個々に用意することとされているものについて、当該用具またはその購入費及 び当該活動を行う児童または生徒全員が一律に負担すべきこととなる経費とするとなっており、この ことから援助の対象となる費用の算定に困難な課題がありますので、クラブ活動費の支給については まだ対応できていないのが村上市の現状であります。   なお、本市は本年度からPTA会費、生徒会費について支給を開始いたしました。現在県内20市 の支給状況は、PTA会費、生徒会費は本市を含め13市支給し、クラブ活動費は20市のうち3市のみ が対象となっている現状です。今後も他市の動向を注視しながら、具体的な形で支援できる方向を探 ってまいりたいと考えております。   以上です。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) ご答弁ありがとうございました。   それでは、子供の医療費助成拡充についてであります。市長も前向きなご答弁をいただきまして、 25年度から対象にしていくという回答をいただきました。ありがとうございました。6月議会で全て の子供を対象に入院、通院とも中学卒業まで対象にすべきでないのかということで、例えばというこ とで、3人子供がいても、2人は社会人、そして1人だけが中学生というところも中学生は対象に、 ところが、2人しか子供がいなくて、2人とも中学生のうちは2人しかいないから対象にならないと いう、こういうことでいいのかと、本当に市長が数年前に中学生を対象に懇談をしたときに、体の病 弱な子供さんから自分の親に苦労をかけたと、そしてぜひこういう医療費助成は前向きな対応をとい うふうなことをはっきり言われたかどうかわかりませんが、そういう願いを受けて、村上市は数年前 に小学校卒業まで両方とも対象にされたのですよね。ですから、いい制度はとにかくやると、そうい う姿勢が市長、そして行政の皆さんには何よりも、住民のために仕事をするという立場からは大事な ことだと思うのです。前向きな答弁をいただきましたが、少しだけお聞きいたします。   担当課長にお聞きしましょうか。下越地内、下越の自治体で、既に入院、通院とも中学校卒業ま で助成しているところはどこだかわかりますか。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) 市のみでよろしゅうございますでしょうか。 〇21番(相馬エイ君) まず市と、ほかにわかったら。 〇福祉課長(斎藤 勉君) 新発田市、それから阿賀野市、それから胎内市、それから五泉市、それ から関川村、粟島浦村、以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) 私の調べでは、下越のうちの市は今おっしゃったとおりです。それで、町と 村では、粟島浦村、関川村、聖籠町、阿賀町も対象にしております。ですから、村上市だけなのです。 そして、県内の市では、ほかに加茂市、十日町市、妙高市、上越市、佐渡市、それから町村では弥彦 村、出雲崎町、湯沢町、津南町、刈羽村が中学校卒業まで入院も通院も対象にしているという、つま り他の自治体は率先してやっぱりやっているという、こういう住民にとっていい制度、それは若い御 両親、そして子供たちにとってもいい制度というのは、他の町、地域の周辺がやってからやるのでは なくて、他の自治体がやらなくてもやるという、そういう姿勢が何よりも大事なのだと思うのです。 25年度からやりますという答弁をいただきましたので、そのことはありがたいと思っておりますが、 よその自治体よりも遅く、それも最後のほうにするというのでは、村上市の名前が泣きます。そうい う点で、市長、今私が課長にお聞きしました。つまり新潟県内では9市9町村、18の自治体が既に実 施をしているのです。前向きなご答弁はいただきましたことには感謝申し上げますが、もう少し早く すべきだったのではないかと思いますが、その点ではどのようにお考えですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) いろいろな制度というのは、その自治体によって考え方が違います。村上市 は、奨学金制度を新潟県内の自治体の中でもいち早く取り入れて制度化しております。早いからいい、 遅いからいいというものではない、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) 質問は何を聞かれたかということを受けとめていただきたいのです。   確かに子供の医療費助成では少し他の自治体より遅いですけれども、奨学金制度は確かに早くや っていただいて、多くの市民から喜ばれております。それはそれとして私も認めますけれども、今は そのことは聞いていないのです。その医療費助成が遅かったのではないかという点で、どう考えるか と聞いたので、そのことだけ、一言でいいですから答えてください。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほど申し上げましたように、自治体それぞれの施策がございます。遅いか らいいとか、別な制度を取り入れながら、早い制度は村上市として率先してやった制度もありますの で、遅いからとか早いからとかという問題ではないと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) そこで、伺います。全国の自治体の中で、新潟県の制度は非常に遅れており ます。時間がありませんので詳しい話はいたしませんが、群馬県はとにかく入院も通院も中学生まで 県段階で対象にしております。それから、年齢を超えたところもあるようであります。つまり新潟県 の制度がもう少し前向きに対象年齢を引き上げれば、それぞれの自治体でも負担する額が軽くなるわ けですから、何らかの形できちんと県の制度をもう少し前向きに拡充するべきだということを県に言 うお考えはありますか。まず、課長からお聞きいたします。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) 先ほど市長の答弁からもございましたように、新潟県内でもやはり自治 体でばらばらだというふうなことで、統一を図るべきだというふうなことで今後も県に対しては要望 をしてまいりたいというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) では、今と同じ質問で、市長は県に対して言っていくというお気持ちござい ますか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほどの提案理由で述べておりますでしょう。県に対して、県単独医療費助 成制度として対象を拡大し、統一を図るべきであることを要望してまいりたいと、そのように提案理 由に説明しております。このとおりであります。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) では、よろしくお願いします。ありがとうございました。   次に、就学援助制度についてお伺いをいたします。そこで、お伺いいたします。就学援助制度に ついてのお知らせの中身、予算の中身はPTA会費と生徒会費組み込んでいただいたのですが、24年 度の就学援助制度についての新年度募集用のところの中身のところにはついていないのですが、これ はどういうことなのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(板垣 圭君) 就学援助の制度についてのお知らせ、24年度版でございますが、こ れを配付した時期につきましては24年の1月の時点でございました。24年の1月の時点で、新1年生 には入学通知に同封いたしましたし、それから新2年生から以降の児童生徒につきましては、学校側 から個々生徒、児童一人一人に配付をしてございます。その時点で1月の時点でしたので、まだ2項 目については決定を見ていないので、通知としては載せませんでしたということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) そうしますと、もう既に予算が執行されているわけですので、この新年度、 24年度といいますか、ここには何らかの形で、何日現在というような形で、やっぱり現在項目の中に 入っているわけですし、予算化もされているわけですので、そこは現在、現時点では修正というので しょうか、項目を入れるべきなのではないですか。今の課長の説明で、1月現在生徒に配付する段階 では確かに3月議会がまだでしたので、これでもいいと思うのですけれども、現在事実と違うわけで すので、何らかの形で追加、追録みたいな形でここに載せるべきなのではないですか、そのことにつ いて伺います。 〇議長(板垣一徳君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(板垣 圭君) 2項目の援助費の追加の件につきましては、6月の時点でほかの費 目とあわせて正式に決定がなされるわけなのですが、その時点で援助費目の追加ということで学校の ほう、それから学校から児童生徒のほうに通知、連絡が行くようにしてございます。   ただ、ホームページのことになるのではないかなと思うのですが、先ほど申し上げたように、 ホームページも新年度募集用ということで、先ほど申し上げましたことしの1月の時点でのお知らせ、 チラシの同様のものを載せた関係でそういう形になってございます。その後追加された2項目につい ては該当者に個別に通知をしてありましたので、本来であればその時点でホームページの部分につい ては修正すべきだったかと思うのですが、配慮が足りなかったと思っております。   また、25年度分につきましては、またこの来月、1月の時点でその時点のものをホームページに 載せたいと思いますので、その時点では今回の2項目も当然載る項目となると思います。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) 間もなく1月ですので、25年度分を作成するということで、そのときには漏 れのないようにしっかりと実態に合ったお知らせをしていただきたいと思います。   そこで、お伺いいたしますが、クラブ活動費、いろいろ中学校それぞれで集め方とか形態が非常 にばらばらだということで、ですから一律という観点から非常に難しいと、それでずっとしばらく時 間をいただきたいということで学校教育課から言われてきたのです。それで、私もずっと、では待ち ましょうということで今日まで待ってきたのです。ところが、県内でも3市が、やっているところが あるわけです。それで、この3市の場合もきっと合併していると思うのです。そうしますと、それぞ れの学校で同じだということはなかなかあり得ない、多分別々だったのだろうけれども、そこをどの ように調整というか変えていってというか、どのような努力がされて、クラブ活動費も対象にしたか という、そういう調査はされたことはあるのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(板垣 圭君) 先ほど教育長の答弁の中にありました3市でございますけれども、 柏崎市さん、それから加茂市さん、佐渡市さん、この3市がクラブ活動費の助成をしてございます。 内容的には詳細はちょっとわからないところがあるのですが、係から聞きますと、3市もその支給の 対象を把握するのが非常に困難で、支給の範囲の経費の定めが非常に難しいのだというような話はし ていたということでございます。詳細まではつかんでおりません。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) そこで、とにかく前向きに対応していただきたいと、大変だからできないで は済まされないでしょうと。国の文部科学省が国自体がこれを対象にしなさいと言って、そしてその 制度の徹底を図りなさいという文書もちゃんと県を通じて出しているのです。ですけれども、手続が 大変ですからということで何年もそのままにして、しないということは、後ろ向きの仕事だと言わざ るを得ないと思います。ですから、困難だったら困難なりに他市に学んで、どうしたらそれが解決す るかという、一歩でも二歩でも関係の方々の努力を期待してお願いいたします。教育長、約束できま すね。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 努力いたします。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) 次に、ちょっとここに上越市の就学援助の制度の24年度のお知らせがござい ます。そこに基準の目安ということで家族構成と基準額の例が載っております。そこで、2人、父と 小学校の子供の総所得額が187万円程度以下という形になっています。それで、村上の場合は2人世 帯で母と子、小学生、となっているのですが、総所得額の目安が140万円になっているのです。そう しますと約47万円の差があると、この2人家族だけを捉えてみますと。それで、村上の場合、総所得 というのでしょうか、200万円以下の家庭が84%ぐらいあるのです。それで、他市に比べて所得とい うのでしょうか、経済的な面で非常に厳しい事情があるという、2人世帯の一つの例を出したのです が、そういう中で他市よりも金額が45万も低いというのは、それだけ対象になる家庭が狭められてい るということになるのだろうと思うのですけれども、その点では教育長、どのようにお考えでしょう か。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 大変すみません。今クラブ活動費いかにしてというようなことをちょっと 考えていたら、議員の質問を聞き落としましたので、もう一度お願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) 上越市の就学援助制度が、今ちょっと私持っているのですが、そこで家族構 成と基準の目安というのがあるのです。村上市も基準の家族構成と目安というのがそこに載っている のですが、2人世帯、上越市の場合は父と小学校の子ということですが、総所得額が187万円程度以 下となっているのです。その187万円以下の人が一応対象ですよと、2人家族の場合。いろいろ3人、 4人、5人、6人という家族構成があるのですけれども、時間がありませんのでこれだけ一つの例に とりました。村上の場合、2人世帯、母と子が小学生がいて、そして総所得額が140万円、目安です よ、あくまでも目安ですけれども、140万円になっていて、45万円の差があるという。これは私全部 の県内をしっかりと調査したわけではありませんので、村上市がどのくらいの位置にあるのかはちょ っとわかりませんが、そういう点で、今すぐにとは言いませんけれども、やっぱり調査をしていただ きたいのです、この額についても。つまり他市よりも額が低いということは、他市だったら就学援助 の対象になる家庭が村上市の場合対象にならないということでしょう。ですから、こういう今の厳し い不況の中、少しでも村上市として前向きな施策をするということでしたら、県内の目安になる総所 得額を、本当に村上市の実態はどういうものかということで調査をしていただきたいと、またこの点 につきましては後日何らかの形で質問させていただきますので、とにかくそのこともちょっと調査を していただいて、村上がどのぐらいのところにあるのかということを関係課もしっかりと認識してい ただきたいと、その点ではお約束できますでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 今言われたことを調査し、そして調べて次の機会に何らかのときにお話し したいと思いますし、先ほどのクラブ活動費につきましても、村上市に中学生約1,800人おります。 1人1,000円ずつでも180万円くらいなわけであります。その180万円を何とかできれば、議員の希望 に到達できるのではないかなと、そのようなことを私考えておりました。 〇21番(相馬エイ君) ありがとうございます。よろしくお願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(板垣 圭君) それでは、今教育長言われたのを若干補足させていただきますが、 今現在就学援助をもらっている子供たちがクラブ活動費仮に全額支給されたということになれば、国 の単価による積算額は約700万から800万の金額となります。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) 確かに国の数値は金額大きいのです。ですけれども、それぞれの自治体でそ れは裁量を認めるということですので、その点では……いいです、時間がありませんので。とにかく、 では前向きな対応を期待して次に進みます。   市長にお伺いいたします。市長、再質問いたしますが、よろしいでしょうか。前回の一般質問の 答弁で、正確な情報収集に努めるとありましたが、どのような対応で情報収集に努力されたのでしょ うか、先ほどの回答にあったような気もしますが、再度お伺いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当然県の危機管理室、あるいはまた防衛省の北関東防衛局等に確認をしまし たけれども、先ほどの答弁のとおりでございます。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) それから、答弁ではルート上の関係市町村とも連携をとりながら対応してい くとありましたが、ルート上の関係市町村とはどのような対応をされたのでしょうか、再度お伺いい たします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 県の市長会を通じて、まだどこを通るかわからないわけですので、発表しな いわけですので、6日の日発表したのはただ線を描いただけでありまして、詳しく村上の上空を通る とか、そういうことではないわけでございますので、県の市長会を通して情報収集に努めてまいりた いと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) 前にも申し上げましたが、赤旗編集局でアメリカ軍が出した環境……その ルートのポイントを調べまして、そこで明らかになりましたのは粟島浦村、村上市、阿賀町、魚沼市、 湯沢町、妙高市、糸魚川市、ここの自治体の上空をブルールートが通るのです。そして、青森出発し てのピンクルートは、自治体としては村上市なのです。そこは関係の課でしっかりと押さえておいて いただきたいと思います。何でも情報がないからどうすればいいかすべがないでは、自治体としては お粗末だろうと思うのです。   そこで、お伺いいたします。日報の7日付の一面にも、「近く本土低空訓練」、「オスプレイ本 格運用入り」とあります。それで、この村上の上空は2つのルートが通る位置なのです、ピンクとブ ルーと。ですから、人ごとではないのです。そういう点ではやっぱり自治体としてもしっかりと関心 を持っていただきたいし、行動していただきたいと、そう思います。   そこで、伺いますが、このオスプレイの飛行訓練というのは、森本防衛大臣は日本の防衛のため 不可欠な要素、災害救援、人道支援活動における役割もあると述べておりますが、そうではないので す。海兵隊の侵略力を強化し、他国への殴り込みのための在日米軍基地の役割を一層拡大するという 目的を持っています。アメリカが発表した環境審査報告書の中で、オスプレイの入る目的について次 のように書いてあります。米海兵隊航空計画を実施することであるとして、2025年までに考え得る最 も過酷な状況下でも交戦能力を有し、不確実な将来の戦闘作戦への即応性を有した迅速で決定的な遠 征部隊となることだと明記しています。そして、実際に環境審査報告書の中には、オスプレイが防御 戦闘訓練や低空戦術などの訓練を行うことを明記しており、これらの訓練は敵の戦闘機やレーダーを かいくぐって敵地深くに進攻するために行う訓練ですというふうにはっきりと書いてあるのです。そ して、既に岩国に配備され、岩国から沖縄に移動しました。そして、実際10月7日の日報の記事の中 にもありますが、9月19日に日本とアメリカの合同委員会では安全対策という合意をしています。し かし、実際にはそれらは無視した飛行が行われているというのが今現在深刻な問題を起こしておりま す。飛行は人口密集地を避けること、ヘリモードでの飛行は基地内に限定すること、環境モードでの 飛行はできる限り限定することなどの安全対策なるものはことごとく無視され、人口密集地、住宅地 上空の飛行が傍若無人に行われているというのが現状であります。   10月7日の日報の3面にもこのようなことが載っております。配備を前に日米両政府は、プロペ ラが上向きになり、騒音が格段に大きいヘリモードでの飛行は基地内に限定し、市街地上空の飛行は 避けるなどと合意した、だが全て運用上の必要がある場合を除くとされているため、拘束力はないも 同然、普天間から離れた最大都市、那覇市でも、上空をヘリモードで行き交うオスプレイは当たり前 の光景となった。   次に、10月23日からは夜間飛行訓練を開始、榴弾砲や車両の空中輸送を想定し、重さ3トンのコ ンクリート製ブロックをつり下げた飛行も実施済み、4日には空中でホバリングしている機体から海 兵隊員がロープを伝って降下する訓練も行われたというふうに、あちこちでこのような目撃、そして 危険な実態が報告されております。この村上市の上空をピンクルートとブルールートで飛行するわけ です。そうしますと、村上市の皆さんは純朴でおとなしい住民だから、この上は静かにそうっと通り ますなんていう何者もないわけです。市長、そんなふうに考えていますか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) いろいろおっしゃっていますけれども、ですから我々は飛行訓練に反対をし、 新潟県の市長会で村上市も反対したということであります。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) そうですね。それで、中国山地にはブラウンと呼ぶ低空飛行ルートがありま す。そこでは厚木基地の米空母艦載機などが激しい低空飛行訓練をやっており、これはオスプレイで はありませんが、米軍のFA戦闘機等ですが、授業が中断したり、衝撃音で土蔵が倒れたり、窓ガラ スが割れたり、家畜が驚いて死ぬなどの甚大な被害が出ており、関係自治体は中止要求を出している と、だが米軍は聞く耳を持たずという形で、日米安保を盾に日本の上空を我が物顔で何してもいいと いうのが今のまさにオスプレイ飛行に関しての実態であります。その点では市長はどのようにお考え ですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) その件に関しては、私は答弁する立場にございません。オスプレイの飛行訓 練に対しては、あるいは村上の上空を飛ぶことに対しては反対の表明をしているということでありま す。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) そこで、お伺いいたします。前回9月議会でMV22オスプレイの普天間基 地配備に対して反対し、低空飛行訓練の中止を求める決議を議員発議で提案いたしましたが、残念な がら6人の方のみの賛成で否決となりました。その中でも、ちょっとこのような反対討論がございま した。憲法を変えて、日本も軍備を持つべきだと、そしてオスプレイ配備は中国に対しては脅威を与 えるから大事なことだというような反対討論をおっしゃった議員さんもいらっしゃいました。   そこで、市長にお伺いいたします。日本国憲法の前文には、このような前文ではありませんが、 政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないようにすることを決意し、ここに主権が国民 に存することを宣言し、この憲法を確定するとありますが、ご存じでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 戦争をしない憲法があるということは知っております。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) 第9条には、「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求 し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、 永久にこれを放棄する。」、2項、「前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保 持しない。国の交戦権は、これを認めない。」とあります。   そして、市長にお伺いいたします。村上市には、村上市非核平和都市宣言を決議いたしましたよ ね。村上市で非核平和都市宣言を宣言していますよね。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) そのとおりです。〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕 〇21番(相馬エイ君) そこの中には、私たち村上市民は、戦争の惨禍を二度と繰り返すことのない 社会と人類の恒久平和を一日も早く実現するために、非核平和を願う全ての国の人々と手を携えるこ とを誓い、ここに村上市を「非核平和都市」とすることを宣言しますとうたっております。   それで、政策推進課の課長にお伺いいたします。村上市では、23年1月20日、市の木、花、鳥を 制定しました。ちょっと市の木、花、鳥、おっしゃってください。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(斎藤甲三君) 市の木はブナ、鳥はクマタカ、それから花ははまなすでございます。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) 9月議会の決議の中でも申し上げましたが、日本自然保護協会は、環境レビ ューが示した低空飛行訓練の6ルートが自然環境保全法で定められた重要な自然保護地域の上空を通 過し、ルート下には絶滅危惧種であるイヌワシやクマタカ、ライチョウの生息域があることを明らか にしましたとあります。つまり村上市の鳥、市の鳥であるクマタカ、これは絶滅危惧種であります。 そして、磐梯朝日国立公園もあるわけです。この点では、市長はどのようにお考えでしょう。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ですから、オスプレイの飛行訓練に反対し、村上上空を飛ぶのを反対してい るということであります。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) 伺います。8月の22日の参議院決算委員会、それから27日の予算委員会で、 日本共産党の井上哲士参議院議員が、ルート下の市町村には何の連絡もないと、住民や自治体は不安 を感じている、政府はルート下の市町村名を明らかにし、説明すべきと追及いたしました。森本防衛 相は、説明していくことを表明いたしましたということなのですが、防衛省からこの村上市に対して 何らか具体的な動きはありましたでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 冒頭に申し上げましたように、飛行日時、頻度等については何も連絡が入り ません。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) そこで、ルート下の関係市町村は知らないと市長は答弁したので、私が赤旗 編集局が調べたポイントにある自治体はここですよと言って、さっき村上も含めて7自治体、それは 報告しましたね、言いましたね。ですから、そこの関係の自治体と一緒に県に働きかけて、県が中心 となって低空飛行のルート下にある関係自治体で協議会をつくるべきだと考えるのです。それぞれの 自治体で対応しても弱いと思います。ですから、協議会をつくって、他の県でも協議会をつくってい る県がありますので、それらを参考にしながら、一緒に要望していくとか行動していくということが 大事だと考えますが、市長はどのようにお考えでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今おっしゃった自治体名はあくまでも共産党のその人が言った自治体であり まして、正式な発表の自治体ではないと、そのように捉えています。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) では、今日まで何の連絡もないと、県でさえも直前になって説明に来たと、 こんなことでは困ると、いつでしたかの日報の記事に載っているわけですよね。つまりルート下の関 係自治体もわからない。わからなければ、何で答弁にルート上の関係市町村とも連携をとりながらと いう答弁を書いたのですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) その後どの自治体の上空を〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕飛び、 あるいはその頻度はどのくらいかというようなことが当然知らされるものと思っておりましたので、 当然その時点においては関係する市町村と協議をして行動をとりたいということで答弁をさせていた だいたということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) 小学校の生徒ではないのだから、相手が来るまで待つなんていうことではな いのだということを私は言いたいのです。それで、9月議会にも申し上げましたが、日本共産党の長 野県議団の働きかけで、県を通さず、直接防衛省に市町村への説明を要請することも可能であるとい うことが明らかになったと、たしか時間切れだったので早口でしゃべりましたが、言いました。担当 課、メモしてください、後でまたコピーもやりますけれども。そこの説明要請先は、北関東防衛局前 橋防衛事務所、電話番号027―221―5351、担当小渕次長、この人に連絡をして、ルート下にある村上 市として、住民が非常に不安がっているので、とにかく情報を教えていただきたいと、それでひいて は村上においでいただけ……説明に行くと言っているのですからね。説明するから来なさいと言って いるのではないですからね。要請があれば説明に行きますとちゃんと言っているのですから、国会議 員の質問に防衛省が答弁しているのですから、ちゃんと連絡をとって、村上市に説明に来ていただき たいと、そのぐらいのことは住民の安全を守る自治体としてはできないということはあり得ないと思 うのです。仕事上大事なことです。まず、市長から聞きましょう。そういうことを職員にさせる、そ のぐらいの気持ちがなければ、オスプレイ飛行には反対ですなんて口だけだと言わざるを得ません。 やりますか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 課長ではなくて、私がやります。           〔「えらい、よし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) やりますというのは、ここに来て説明をするか否かはわかりません。ただ、 さっきべらべらと言ったので、課長メモしていると思いますけれども、その方にお電話して、村上の 上空、何月何日、何回くらい飛ぶのですかと、もし来ていただけるのであれば、来て説明していただ けませんかというような連絡は、課長ではなくて、最高責任者である市長の私が幾らでも聞きます。 〇21番(相馬エイ君) わかりました。そういう答弁が出てくるとは私も考えていませんでしたので、 ちょっと子供を褒めるみたいにえらいと言ったような気がしますが、そのぐらいの前向きな姿勢が住 民の安全を守る市長としては大事だということを先ほどから時間を気にしながら私は訴えてきました。   時間も少なくなりました。安保条約を盾に、日本全土の空を自由勝手に部隊が運用する権利を与 えているものではありません。日米安保条約には日本にとっていろんな不都合がいっぱいございます。 それと、今選挙の公約でも自民党は憲法9条の2項を変えて、戦争する国にしようとしています。し かし、平和憲法を持った日本がアメリカと一緒に戦争する国は許されるものではありません。そのこ とを申し上げて、あとほんの数分ですけれども、私の一般質問はこれで終わりにしたいと思いますが …… 〇議長(板垣一徳君) 答弁要りますか。 〇21番(相馬エイ君) いや、市長手を挙げているから。せっかくの時間が…… 〇市長(大滝平正君) 戦争をしようとしている今発言がありましたけれども、決してそういうこと ではないのではないかなと、それはちょっと言い過ぎだと思います。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) 言い過ぎではありません。戦争をする国にしようとしている、その危険性を 今真剣に見抜く、子供たちの未来が本当に平和な日本であるかどうか、そのことがまさに大人である 私たちには問われるということを申し上げて、私の一般質問は終わらせていただきます。 〇議長(板垣一徳君) これで相馬エイさんの一般質問を終わります。                                              〇議長(板垣一徳君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) ただいまの議員の質問の発言中、盲学生という表現の中に、それを対象にし て言葉の例えにしておりました。私もそういう方知っておりますし、またその生徒、家族にとりまし ては非常に不愉快な発言ではないかと思いますので、今の議員の発言に対しては撤回を求めます。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイ議員、わかりますか。 〇21番(相馬エイ君) よく聞こえないです。 〇議長(板垣一徳君) 本間議員さん、もう一度言ってください。 〇5番(本間清人君) ただいま議員の一般質問の最中に、盲学校の生徒ではあるまいしというよう な発言がございました。私もそういう知り合いもございますし、またそこに通っている生徒もござい ます。そういった面では、その対象となる方々に対して、余りにもその言葉の例えとしては好ましく ないと思いますので、発言の撤回を求めます。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) 私は盲学生なんて言ったつもりはありません。小学生ではあるまいしという、 そういう表現をしたつもりです。早口でしゃべりましたので、そういうふうに聞こえたかもしれませ んが、前後で何でそういう言葉がそこで出てくる。小学生ではないのだから、来るのを待つというよ うなことでは長としてはだめでしょうという意味で、小学生ではあるまいしという、そういう表現を しました。私自身盲なんていう言葉を意識して使った何物もございませんので、早口でしゃべりまし たのでそのように聞こえましたかもしれませんけれども、小学生ではあるまいしと、私はそういうこ とを申し上げました。 〇議長(板垣一徳君) 議長より申し上げます。後で相馬議員さん、議事録を見まして、不適切な言 葉でありますので、もし言っておったら議事録変更をお願いしたいと、こう思います。   相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) それは早口で言ったからそういうふうに聞こえたかもしれませんけれども、 私自身は小学生ではあるまいしということを言ったということだけは皆さんわかっていただきたいと 思います。                                              〇議長(板垣一徳君) 本日はこれで散会をいたします。   また、明日も午前10時から一般質問を行いますので、定刻までにご参集ください。   大変ご苦労さまでございました。           午後 3時57分  散 会