平成24年村上市議会第3回定例会会議録(第2号) 〇議事日程 第2号 平成24年9月7日(金曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  一般質問                                              〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(26名)    1番   渡  辺     昌  君     2番   尾  形  修  平  君    3番   板  垣  千 代 子  君     4番   鈴  木  い せ 子  君    5番   本  間  清  人  君     6番   川  村  敏  晴  君    7番   冨  樫  宇 栄 一  君     8番   小  杉  和  也  君    9番   齋  藤  信 一 郎  君    10番   竹  内  喜 代 嗣  君   11番   平  山     耕  君    12番   川  崎  健  二  君   13番   木  村  貞  雄  君    14番   三  田  敏  秋  君   15番   小  池     晃  君    16番   姫  路     敏  君   17番   長 谷 川     孝  君    18番   滝  沢  武  司  君   19番   小  林  重  平  君    20番   佐  藤  重  陽  君   21番   相  馬  エ  イ  君    22番   大  滝  国  吉  君   23番   大  滝  久  志  君    24番   山  田     勉  君   25番   片  野  鉄  雄  君    26番   板  垣  一  徳  君                                              〇欠席議員(なし)                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    大   滝   平   正   君        副  市  長    鈴   木   源左衛門    君        総 務 課 長    大   滝   和   春   君        財 政 課 長    佐   藤   昭   一   君        政策推進課長     斎   藤   甲   三   君        自治振興課長     佐   藤   憲   昭   君        税 務 課 長    伊 与 部   純   夫   君        市 民 課 長    西   村       治   君        環 境 課 長    本   間   誠   一   君        保健医療課長     林       与 市 次   君        介護高齢課長     川   内   信   一   君        福 祉 課 長    斎   藤       勉   君        農林水産課長     瀬   賀       功   君        商工観光課長     田   嶋   雄   洋   君        都市整備課長     船   山   三 喜 雄   君        下 水 道 課 長    中   村   則   彦   君        水 道 局 長    太   田       薫   君        会 計 管 理 者    百   武   勇   一   君 農業委員会 遠   山 昭   一   君        事 務 局 長        選管委書記長        監 査 委 員    加   藤   正   志   君        事 務 局 長        消  防  長    本   間   善   和   君        教  育  長    工   藤   泰   則   君        学校教育課長     板   垣       圭   君        生涯学習課長     高   田       晃   君        荒 川 支 所 長    平   野   俊   之   君        神 林 支 所 長    板   垣       裕   君        朝 日 支 所 長    増   子   要   作   君        山 北 支 所 長    斎   藤   寿   昭   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    菅   井   晋   一        事 務 局 次 長    高   橋   邦   芳        書     記    鈴   木       渉           午前10時00分  開 議 〇議長(板垣一徳君) ただいまの出席議員数は全員です。定足数に達しておりますので、これから 本日の会議を開きます。   本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願 いいたします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(板垣一徳君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、9番、齋藤信一郎君、22番、大滝国吉君を指名い たします。ご了承願います。                                              日程第2 一般質問 〇議長(板垣一徳君) 日程第2、一般質問を行います。   今定例会の一般質問通告者は17名でした。質問の順序はお手元に配付の一般質問通告書のとおり に行います。本日の一般質問は5名を予定しておりますので、ご了承を願います。   最初に、8番、小杉和也君の一般質問を許します。   小杉和也君。           〔8番 小杉和也君登壇〕 〇8番(小杉和也君) 皆さん、おはようございます。議長のお許しをいただきましたので、一般質 問させていただきます。9月議会一般質問のトップバッターを務めますが、村上市議会の一般質問は 届け出順でなく、通告締め切り後に議長が抽せんを行い、質問順が決まります。1番くじを引いてく ださった議長に感謝しながら質問を行います。   市民の皆様から議会中継録画の画質が悪いと多くのご意見をいただいたことから、議会中継シス テムの更新を行い、画質もよくなり、ズーム機能も充実しました。今定例会からは、インターネット により、生中継の画像を見ることもでき、全国、いや全世界の皆様にリアルタイムで開かれた議会を ごらんいただけることとなりました。本庁、各支所のロビーでも生中継をごらんいただけますが、こ の本会議場で傍聴いただければ、より臨場感のある一問一答方式のやりとりを見ることができますの で、多くの方の議会傍聴もお願いいたします。   では、質問に入ります。私の質問は4項目ございます。まず、1項目めは英語教育についてであ ります。平成23年4月から新学習指導要領により、小学校5、6年生の高学年で週1回、年35時間の 外国語活動が必修化されて1年半が過ぎ、中学校では今年度から英語の授業が各学年で105時間から1 40時間に増加しました。ふえた内容は語数が900語程度から1,200語程度と増加し、言語活動の充実を 通じたコミュニケーション能力の基礎を育成することも盛り込まれました。英語の指導助手としてA LTが6名配置されていますが、どのように授業にかかわり、その成果としてはどのようになってい るのですか。また、市では今後英語教育をどのように進めていこうと考えているのかをお伺いいたし ます。   2項目めは、既存施設の方向性についてであります。今年度(仮称)村上市生涯学習センターが 完成します。村上地区公民館が老朽化し、公民館の機能を移転させるようですが、現在の村上地区公 民館の建物は今後どのように利用していくのですか。また、老朽化が進む他の既存施設の維持管理を 含め、今後の方向性をどのように考えているのかをお伺いいたします。   3項目めは、公共交通についてであります。市では、高齢者の生活交通の確保と利用者に優しい、 使い勝手のよい公共交通を目指すため、平成23年10月から新たな公共交通の実証運行を開始していま す。平成24年度は、引き続き公共交通空白地域、不便地域の解消と高齢者等の通院対応を目的として、 より使いやすい持続可能な公共交通を築き上げていますが、利用状況はどうなっていますか。また、 利用率を上げるためには利用者の声を聞き、利用しやすいように改善し、PRに努めるべきだと考え ますが、今後はどのように進めていくのかをお伺いいたします。   4項目めは、いじめ問題についてであります。大津市でのいじめ問題が明らかになって以来、い じめの報道が多くなっていますが、原因もさまざまで個々のケースでいじめの質、問題も複雑になっ ていると思います。トイレをきれいにしたら、いじめが減少したといった報告もなされており、こう いった例から学校の環境整備によって、いじめを減少させることもできると思いますが、どのように 考えているのかをお伺いいたします。   以上、4項目の質問ですので、よろしくお願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 皆さん、おはようございます。それでは、小杉議員の4項目のご質問につい て順次お答えをいたします。   最初に1項目め、英語教育について、私にも答弁を求められておりますので、一言申し上げます が、現在の国際社会において、一部企業では英語を社内公用語として使用している事例もあり、これ からは実際に使える、話せる英語として児童生徒たちに教育をしていかなければならないと思ってい るところであります。   なお、ALTの役割効果につきましては、教育長に答弁をいたさせます。   次に、2項目め村上地区公民館を含む既存施設の方向性についてのお尋ねについてでございます が、村上地区公民館につきましては、来年4月から生涯学習センターにその機能を移転をいたします。 現施設につきましては、議員ご指摘のとおり老朽化が進み、安全性に問題があることから、平成25年 3月31日をもって廃止といたします。現在の建物については、いずれ解体する予定ではおりますが、 その後の利活用につきましては、庁舎周辺の土地として有効活用が図られるように検討してまいりた いと考えております。また、老朽化が進む既存施設につきましては、中長期的な視野に立った施設整 備計画等を定め、適切な整備や維持管理ができるよう努めてまいります。   次に3項目め、平成23年10月から新たな公共交通の実証運行を開始しているが、利用状況はどう なっているか、また利用率を上げるためには利用者の声を聞き、利用しやすいように改善し、PRに 努めるべきだと考えるが、今後はどのように進めていくのかとのお尋ねについてでございますが、ま ず利用状況についてでありますが、運行方法が若干違うため、地区別に申し上げますと、平成23年10 月から本年7月までの実績で荒川地区が利用者数2,604人で1日当たり平均12.8人、神林地区では2 系統合わせて利用者数828人で1日当たり平均4.1人、山北地区は利用者数204人で1日当たり平均1.5 人、朝日地区は本年4月から7月までで利用者数65人で1日当たり0.8人となっております。また、 村上地区の循環バスについては4,544人で1日当たり平均22.6人、路線バス、これは馬下板貝線あり ますが、457人で1日当たり平均2.2人となっております。   なお、月別利用状況を見ますと、乗り合いタクシーでは全体で月平均370人を推移しております。   また、村上地区のまちなか循環バスについては、同じく月平均で申し上げますと、455人で推移 しており、特に3月は人形さま巡りの影響もあり、637人、6月はJRを利用した企画ツアーと思わ れる影響もあり、603人と多くの観光客の皆様にもご利用いただいておるところであります。   次に、利用率向上のための方策についてでございますが、議員ご指摘のように、まず利用者の声 を実証運行に反映し、かつ新たな利用者が利用しやすいように改善するとともに周知徹底に努めるこ とが重要であると認識いたしております。このため、今後も村上総合病院、県立坂町病院をはじめ、 各個人病院、薬局、さらには路線バスに乗車しての聞き取り調査を継続してまいりたいと考えており ます。   また、まちなか循環バスにつきましても各個人医院の利用者もふえていることから、運行日や循 環コースの拡大を検討するほか、利用状況でも申し上げましたとおり、本市に訪れる観光客への対応 として、イベント期間中における運行や駅などにおける誘導サインや表示の工夫など、交通事業者や 関係機関と協議、検討を行い、利用しやすく親しまれる交通手段として充実を図ってまいりたいと考 えております。   次に4項目め、いじめ問題については、教育長に答弁をいたさせます。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) それでは、小杉議員の1項目め、英語教育についてのお尋ねでございます が、ALT活用の効果としては、特に中学校の新学習指導要領の外国語の目標に、聞く、話す、読む、 書くの4技能のバランスのとれた育成が強調されています。これらの技能のうち、特に聞く、話す力 を身につけさせるには、ALTの生の発声による指導は、発音やイントネーションにとても有効です。 ALTが積極的に個別指導を行ってくれていることが技能獲得に有効に機能しています。また、オー ルイングリッシュによるゲームを随時取り入れていることも、生徒に興味を持たせるのに有効だと英 語教師は話しています。これからも本市の英語教育の一環としてALTの役割は大きいので、今後も 大いに活用してまいりたいと考えております。   次に4項目め、いじめ問題についてのお尋ねでございますが、実際学校現場におけるいじめ等の 問題行動は、トイレや用具室など学校にあってはやや暗くて、他の場所よりも人目につきにくい場所 で発生している場合が多くあります。一般的には、いじめの起こりやすい学校としては、教職員の指 導が通りにくい、からかうような言動を誰も注意しない、学校、学級の決まりが守られていない、服 装や言語環境について適切な指導ができていない、教室が汚い、清掃指導ができていないなどの共通 点があります。したがいまして、いじめ等の問題行動の発生には学校の環境がその要因の一つとして あり、教室や学校が清潔で美しく整頓されている環境であれば、いじめは起きにくい学校と言われて います。そのようなことから、本市の各学校でも校内の環境整備については、常に配慮しているとこ ろであります。   以上です。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) では、再質問させていただきます。   私は、英語教育について今まで数回一般質問を行ってまいりました。外国語活動が平成23年度よ り小学校で必修化され、中学校では今答弁のように平成24年度から英語の時数が約3割もふえていま す。新しい制度が導入される前は導入されるときの体制の整備を提案し、導入されてからは現在の体 制で十分対応できているのか、問題点はないのかなどを検証し、さらにどのような体制をとるのがよ いのか訴えてまいりました。一般質問は言いっ放しではなく、その後どうなったのかと追及していく ことも大切だと思っております。   6名のALTのほかに緊急雇用創出事業により、3名の日本人外国語指導助手が置かれ、私は平 成21年9月議会の一般質問でこの緊急雇用創出事業が終了したとしても効果があれば、市単費でもや るべきだと提案しまして、この質問の答弁で市長は、必要としているのであれば市単費でもやるべき であると、そのように答えております。今年度は、市単費で予算組みをし、配置しております。学校 現場からは非常に助かっているという声を聞いております。教育長の答弁を聞いておりまして、AL T、大変効果があるというようなことはわかったのですけれども、以前のALTの方は、せっかくい らしても1年ぐらいで祖国に帰って、かわってしまう場合が多かったのですが、確認の意味で前回7 月までのALTの方、各地区に何年ぐらい勤務されたのか課長に伺います。 〇議長(板垣一徳君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(板垣 圭君) それでは、ALT6名の勤務年数でございますが、今現在6名の方 が各地区に配置をしてございます。村上地区にお二人、あと各地区に1人ずつでございます。今回7 月、8月でご本人のご事情等で2年で帰られた方、それから3年の契約期間、JETプログラムです と、基本的に3年でということになってございますので、3年で帰られた方がたしかお二方だったか と思います。残りは2年でお帰りになっております。ということで今現在いらっしゃっている方は平 成23年に来日された方がお一方と、あとこの7月、8月で来日された方が5名という内容になってお ります。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 今の課長の答弁聞いていますと、比較的長くいてくださった方が多いなとい う感想ありますので、多分この地域にもなじんで子供たちにも人気があったのかなと推測されます。 8月から今課長言われましたように、5名の方がかわられたということですけれども、どのような方 が来られているのかお伺いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(板垣 圭君) 5名の方は、そのうち男性が4名、それから女性が1名でございま す。今回来られた方は、全てアメリカ、米国からおいでになっております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) その5名の方の中で、教育学部とかそういった勉強をされてきた方がいるの かという部分と、あと日本語がどうなのかという部分をお伺いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(板垣 圭君) この5名の方のアメリカでの専攻ですけれども、多種でございます。 歴史学、経済学、政治学、それから人文学、それから心理学を専攻された方でございます。それが専 攻の一番でございますけれども、その他の専攻としてアジア学とか歴史学を専攻している方もいらっ しゃいます。   日本語につきましてですけれども、このJETプログラムの中で、その方がどの程度日本語がで きるのかというような記載もございます。今回のおいでになっている方は、私もお会いしましたけれ ども、片言の日本語のできる方がいらっしゃいますし、ほとんど日本語のできない、日常会話ができ ないということでございますけれども、そのような方、もう純粋にアメリカの方というような方もい らっしゃいます。級でいいますと、初級の方が3名というような状況でございます。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 日常会話ができないという今答弁でしたけれども、そうすると現場はかなり 大変なのかなという気がします。現場の中学校の英語教職員の方とか小学校の担任の先生とか、あと ALTの方、どのような準備をして、どのような打ち合わせをしてその授業に臨んでいるのかをお伺 いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(板垣 圭君) ALTの方、あくまでも英語の担当の先生がいて、その助手という ことになってございます。その授業があれば、その前に先生との打ち合わせをして、そして教材の研 究等を先生とやられて、そして授業に臨んでいるということを聞いております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 中学校の場合は英語専門職ですので、その辺が全く先方のALTの方が日常 会話できなくてもこなせるのかなと思うのですけれども、小学校の場合はどうですか。 〇議長(板垣一徳君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(板垣 圭君) もう来られて1か月夏休み期間中、学校のほうでも過ごしているわ けですが、まだ2学期から正式に小学校、中学校で授業が始まっているわけですけれども、当然各受 け持ちの学校には回られてきているかと思います。顔合わせ等、打ち合わせ等はされていると思うの ですが、その段階で私どものほうにそのようないわゆるコミュニケーションがとれないとかというよ うなお話は来ておりませんので、小学校のほうでも授業に対する打ち合わせ等のコミュニケーション はとれているものと理解しております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 平成22年12月の答弁の中でNRT、学力の検査ありますよね、の検査から捉 える村上市の中学校の英語の学力、全国平均よりも若干劣る部分があると、この平成22年12月のとき には答弁されております。現在の状況はいかがでしょうか。もし教育長わかりましたら、教育長お願 いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 全体的に英語のレベルは、村上市は県下でも高いほうではありません。毎 月学力テストをやっておりますが、県平均よりもやや低いというデータが出ております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) ある会社の教育研究開発センターが公立の中学校2年生を対象に調査した結 果を見ますと、中1の後半までに8割弱の生徒が英語が苦手と感じるようになると出ておりました。 小学校のときには比較的楽しいということが多いらしいのです。この辺のところ、教育長どのように 捉えておりますでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 私の経験ですと、やはり小学校時代に英語が好きになる、そういう子供は 中学校へ行っても英語が好きで伸びていくということでありますので、小学校時代が非常に重要だと 考えておりますし、また中学校に入ったときに、今議員が言われるように1年生のとき非常に重要だ と思っております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) もう一つ、小学校の外国語を教える先生たちと中学校の英語の先生たち、こ の辺のところは何か先生同士の連携みたいなのはうまくいっているのかどうか、いかがでしょうか、 教育長。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 今各中学校区単位でもって、校長同士が毎月1回くらいずつ集まっていろ いろと話し合っておりますが、そういう面でお互いに助け合うと、そういう面からも話し合っている わけでありますが、そのような部面で中学校の教師が小学校を助けるにはどうすればいいか、小学校 の教師が中学校を助けるにはどうすればよいか、そのようなことを学校経営の中で校長同士、いろい ろと研究し合っているところであります。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 今お伺いしますと、校長先生同士は話をしていると、ただ現場の先生方はし ていないということですよね。違いますか。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 校長が話をし合うということは、結局はそういうことは学校経営の中で生 かされて、現場の先生方もいろいろと助け合いに努めているということになると思います。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 私は、もっと現場の先生方が交流したほうがいいとは思います。校長先生、 学校経営というのはあるのかもしれませんけれども、直接話をすればその連携的な部分ができるのか なと思っております。   1つここで提案なのですけれども、日本人の外国語指導助手の方、小学校が中心ですよね。それ で、先ほども言いましたけれども、嫌いになるのが中1、教育長も中1ギャップみたいなこと言われ ましたけれども、この英語の中1ギャップとも言えるような状況を打開するために、中学校の特に中 1の生徒に対して、日本人の外国語助手を置いてみてはどうかというふうな提案をしたいと思います けれども、教育長、いかがでしょう。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) やはり先ほども言いましたように、英語の学力が村上市が低いというよう なことから、何とかしなければならないと私も思っているところであります。今議員が言われたこと を大変貴重なご意見と受けとめて検討してみたいと、こう思っております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 先ほど教育長が小学校で英語が好きだった子は、中学校も伸びるのだという ような答弁がございました。先ほどの調査の中で英語嫌いになる一つの要因としまして、外国、異文 化に興味を持てないという生徒が中2の段階で44.8%もいるという結果が出ております。これは、地 方に行けば行くほど、そういう傾向は強くなるのかなと思っております。   そこで、またもう一つ提案なのですが、村上出身の方で海外勤務をしていた方もいらっしゃると 思います。学校の教育の中の部分では、発音とかゲームとかその辺は取り組んでもらえればいいので すけれども、生の生活というのでしょうか、自分が実際に体験してきたことというのはやはり貴重で すし、外国ではこうなのだよと、中1ぐらいの子供たちにそういう話をして意識づけをすると。今ス クールバスもございますし、あとふれあいセンター1,000人入りますよね。村上市全部合わせても中 1の学年1,000人いないですよね。そうすれば、そういう日を設けて、一堂に会してそういった話を 聞くと、そういうような機会があれば、外国とか異文化とか、さらに身近な体験として、身近な話と してそういう英語に対して興味を持つことがあると思うのですけれども、いかがでしょうか、教育長。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 大変参考になるご意見でありまして、子供たちに異文化を興味を持たせる ということは非常に重要なことでありますし、それを狙ってALTの方を採用しているわけでありま す。ましてや村上市で外国で生活したことがあるというような人がいたなら、そういうことがわかっ たなら、そういう人のことのお話、そういうふうなことを中学校1年生には大いに聞かせてあげたい と、そのように思います。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 村上市に住んでいなくてもいいと思うのです。例えば村上出身で新潟におら れる方、港がありますので、案外そういう商社の方も多いと思いますので、そういった人材の方にぜ ひ来ていただいたりして、子供たちの意識づけをしていただければなと思っております。   市長にお伺いしますが、平成22年12月の、また過去を引っ張り出して悪いですが、私の一般質問 に対して、答弁では最後のほうで、一貫して申し上げていることは教育の大切さであり、自治体間競 争が激しくなる時代において教育をないがしろにした自治体は競争から落ちていくので、教育は最た る大切な行政の柱と捉えて、これからもやっていきたいと答えられております。   また、平成22年6月の答弁では、指導助手を増員することで、このような英語教育の効果があら われてきますということが教育委員会として、そういう姿勢としてあるならば、当然市単費でも経費 を出すべきだと答えております。自分の夢をかなえるための進路決定には、どうしても今英語が必要 でございます。そのためにも中学校に対しての日本人の外国語指導助手の増員、そして外国、異文化 に興味を持たせるための提案を今行いました。   都市部では英語塾が多く存在しますので、塾に通わせて英語嫌いになるのを防いだり、地方にお いてもある程度少し遠くても教育にお金のかけられる家庭は塾にもやれる。私は、生まれた場所、育 った場所、所得、住んでいる地域によって教育の格差があってはならないと常々思っております。こ のような提案に対して、市長はどのようにお考えでしょう。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今申し上げたようなこと、教育に対する基本理念は今でも変わっておりませ ん。ですから、しっかりと教育委員会と連携をとりながら、英語についてもそうでございますけれど も、そのほかの教育についても真剣に取り組んでまいりたい、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 次に、既存施設の方向性についてお伺いします。   通告書にも書いたのですけれども、現在仮称の村上市生涯学習センターが建設中で村上地区公民 館機能を移転させるという答弁がございました。老朽化が進んでいますので、大変いいことですし、 何か地震でも来ると大変だなと常々思っておりました。確認の意味で伺うのですけれども、公民館機 能と情報センター機能を渡り廊下で結んで、一体的な活用を考えて建設していると説明を受けました。 平成23年4月25日の全員協議会、平成23年8月24日の全員協議会では、渡り廊下に75センチの高低差 がつく説明はなく、平成24年1月23日の臨時会の工事請負契約の締結の図面で初めて出てまいりまし た。公民館機能を移転して一体的な活用を考えるのであれば、公民館を使う方はどうしても年齢が上 の方が多いのになと思うのですけれども、バリアフリーの観点からもちょっと逆行しているような気 がしたのですけれども、この高低差というのは何で出てきたのかお伺いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(高田 晃君) さきの一般質問でもお答えしましたが、今の教育情報センターと、 それと今建設中の生涯学習センター、いろんな予算のコスト面で床の高さが若干低くなった。その結 果、渡り廊下の面と今情報センターにつなぐところの高低差が70センチあるということでお話をしま した。その後、その場でもお話ししましたが、段差とかついた場合には当然弱者の方が通行しにくい ということになりますので、今スロープをつけてその高低差を何とか解消している状態であります。   先般の総務文教常任委員会の休会中の事務調査においても委員の方、そこの現場確認していただ きました。当然車椅子で通行なさる場合のいわゆる高さ制限、そういったものもクリアしている状況 でありますので、不便なく通行できるのではないかというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 市長に伺いますけれども、今予算のコスト面というような話も出てきました けれども、逆行していると思いませんか、バリアフリーに対して。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) いろいろな事情があって、スロープというようなことでありますので、バリ アフリーになっているというふうに考えています。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 当初から平らであればもっといいと私は思います。公民館機能が移転すると いうことなので、それは期待しておりますので。   あと今定例会に専決処分の報告で瀬波小学校、昭和51年に建てられた校舎が老朽化により駐車中 の車両を損傷させたとあります。総務課長に伺いますけれども、今公に使われている施設で年数が一 番たっていて、一番危険性のあるような建物というのは何でしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(大滝和春君) 今詳細な資料は持ち合わせておりませんけれども、今現在で考えられる 一番危険と想定される建物でありますけれども、ご承知のように旧市町村において統廃合された学校 の校舎、それと体育館、これらについては建設年度がかなり古くなっておりますし、また木造という ようなことでありますので、その辺の部分が今考える中では対応が必要なのかなというように考えて おります。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 答弁の中で、中長期的な適切な維持管理ができるようにということですけれ ども、やはりこういったものにもう少し、今私質問した中で既存施設というのが出てきているわけで す。そうしたら、当然こういうのが来るだろうと、明確にぱぱっと、ここが何年でここですよという 答弁がやはり欲しいです。これからその辺の方向性をどんなふうに考えているのか市長に伺います。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当然老朽化して危険なものは取り壊して、何らかの利活用をしていかなけれ ばならないと考えておりますけれども、それにつきましても年次ごとに計画を立てながらやっていく 必要があると。非常に多くのそういう施設がありますので、それらについて今後、先ほど申し上げま したが、整備計画の中で検討をしていく必要があると、そのように捉えております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 蒲萄スキー場の特別会計は、当初予算で2,820万の予算計上しております。 そのうち1,905万6,000円が一般会計からの繰り入れでございます。今定例会には470万の補正が計上 され、301万9,000円が一般会計からの繰り入れです。これは、私も所管の委員会ですし、委員会で十 分議論のあるところだと思いますけれども、年々経費がかさんで、このまま修繕を続けるのか、ある いは勇気ある撤退なのか、選択のときも来ると思います。整備計画ということで計画をしながらやっ ていくということですけれども、やはりトップの市長があるときに決断しなければならない、そうい う時期が来るのかなと思っております。その辺についてはいかがでしょう。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 全くそのとおりでございます。いつまでも未曽有にお金をつぎ込んでいくと いうことはできないと考えておりますので、地域の活性化あるいは村上市における有効利用等を勘案 しながら、経費と整合性を勘案しながら判断をしなければならないときがやはりどんな施設でも、そ れはあるということであります。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) ですので、きちんとした計画づくりが先ですけれども、決断するときは決断 すると、そういったことで進めていただければなと思います。   次に、公共交通についてですけれども、先ほど答弁もありましたけれども、利用率はまだまだ低 いというような。あと、収益率も乗り合いタクシー全体ですと6%というようなことが資料から読み 取れました。村上市の地域公共交通総合連携計画ですか、これ平成23年から32年の第1段階として、 今平成23年から25年の先導的な施策の展開と市民意識の向上を図る段階として実証運行を行っている と出ておりました。10月から各地区での実証運行を一部見直したりとか継続もございます。8月24日 の全員協議会での説明では日々見直しをすべく検討しているのだと、担当課からの報告がありました。 この10月の見直しに当たって、どういう段階を踏んで見直しを検討してきたのか、自治振興課長に伺 います。 〇議長(板垣一徳君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(佐藤憲昭君) お答えいたします。   この見直しにつきましては、病院、それから医院、それから薬局等の利用者のご意見を反映しな がら、また乗客等のご意見を反映しながら見直しを行ってきたということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) それは、利用者に対してのことですよね。内部的な時系列的な段階というの はどうなっているのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(佐藤憲昭君) 当然ながらタクシー事業者等の詰めを行ってきたわけでございます が、そのタクシー事業者におきましても車の台数ですとか、運転手の人数ですとかいろんな制限がご ざいますので、その中で事業者が努力いただきまして、こういう運行であれば利用者のご用にお応え できるという協議を重ねてまいったわけでございますが、それを前回の活性化協議会にお諮りして、 この変更計画でいきますということで決定されたものでございます。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) その協議会に出す原案というのは、やはり担当課でいろいろ十分声を聞きな がら、詰めながら、たたき台をつくっていくという理解でよろしいですか。 〇議長(板垣一徳君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(佐藤憲昭君) はい、そのとおりでございます。   ただ、つけ加えますれば、活性化協議会の副会長に長岡技術科学大学の先生を委任してございま すので、専門家の先生のご意見を聞きながら、事務局で素案を練ったということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) まちなか循環バスの利用料金の中で障害者は今50円なのですが、100円にす るといった見直し案も出されたと聞いているのですが、この件について課長、どうだったでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(佐藤憲昭君) 確かに事務局案としてはお出ししたものでございます。といいます のは、利用も少ないということもありますし、障害者の皆様方にはなかなかバスの乗車というのが難 しいわけでございまして、ほかの乗り合いタクシー等の面でカバーできないかということで、そうい った意味からの提案でございました。   ただ、活性化協議会においては、それはけしからんということで、今までどおり障害をお持ちの 方と小学生については半額ということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 平成24年2月21日の全員協議会でもらった資料によりますと、実証運行の〔 質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕主な目的は公共交通空白地域、不便地域の解消、交通弱者の 利便性向上とあります。障害をお持ちの方、福祉タクシーとかの制度もあるのですけれども、福祉の 切り捨てになってはやはりいけないと思います。協議会がけしからんと言ったのもわかります。常に こういったことも頭に入れて実証運行をしてもらいたい、その素案をつくっていただきたいと思いま すが、課長、いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(佐藤憲昭君) 全くそのとおりだと思いますので、肝に銘じて計画をつくっていき たいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 聞き取り調査をして要望をかなえるということで、6月補正でしたか、6月 補正で緊急雇用創出事業で公共交通利用状況調査推進のための方を1名、まず予算立てされたと。こ の方の今の活動の様子はいかがなのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(佐藤憲昭君) できるだけ速やかに9月今入ったわけでございますが、中旬以降に 聞き取り調査、ヒアリングを行うべく資料の作成をしております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 今回の見直しで荒川地区で買い物対応として、荒川ショッピングセンター コースを曜日限定で乗降場所としたり、あとデマンド型タクシーの料金も遠い距離を利用される方、 その方の負担軽減の設定価格になっているように思います。まちなか循環バスは現行のまま継続とな りましたけれども、やはり声で多いのは逆コースの運行、あと新町、二之町、三之町、イヨボヤ会館 を回るコースなど、コースのまず見直しも必要だと。あと運賃は今遠いところの部分を軽減していま すけれども、例えば自動車免許を返還した高齢者の方、この方に年間パスを出すとか、そういったよ うなことで交通安全にもつながっていくと思いますので、あと乗るものに対してはローステップバス というような意見もこの協議会のときも出ていましたよね。いろんな検討が必要なのだろうと思いま す。こういったことで、やはり地域でも盛り上げていかなければならない、そんなふうに思っており ますが、市長、この辺についていかがでしょう。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当然公共交通体系は、いわゆるお年寄りの弱者と言われる方々等を守ってい くと、そういうようなことは基本でありますし、また福祉に優しい、障害者に優しい公共交通の体系 をつくっていくということもあるわけでございます。今おっしゃった、いわゆる高齢者が免許を返還 した場合にフリーパスを与えると、非常にいいことではないかなと。交通安全の観点あるいはいろい ろな観点からすると、非常にいいアイデアだなと思っておりますので、今後検討をさせていただきた い、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) つくり上げていくのは大変だと思いますけれども、市民の皆様が使いやすい 交通体系にしていければなと思っております。あと私たち議員も含めて、理事者も含めて夕方のバス も走っております。ぜひともいろんな形で友好的に活用していければなと思っております。私も乗る 機会があればどんどん利用していきたいと、そんなふうに思っておりますので、地域でも盛り上げて いかなければならない、そういったものだと思っております。   最後になりますけれども、いじめ問題ですけれども、教育長からやはりトイレとか用具室、暗く て人目につきにくいところでいじめが起きる可能性が多いのだというようなことがございました。で きれば本当に全市のトイレを改修したいなと思っておりますけれども、実は一番新しく建ちました山 辺里小学校、トイレを見せていただきました。行ってまいりました。大変きれいで明るくて、それで 入ると電気がつく。それから、子供たちが用を足して終わると、センサーで水が流れると。近代的な 設備をそろえて大変明るく、伺いましたらトイレを〔質問時間終了のブザーあり〕嫌がる子供たちも 少なくなったといいますか、ほとんどいないと言っていました。大変明るくてきれいでした。やはり こういったことが改修で、そういった温床を防ぐというのでしょうか、言葉はちょっと正しいかわか りませんけれども。そういったこともできると思いますので、できればどんどん改修していければな と思っております。一中で耐震工事のときに、既存トイレの改修というのもありましたけれども、ど んどん耐震の工事を進める中で、トイレという部分も今後はずっと考えていかれるのでしょうか、い かがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(板垣 圭君) 耐震改修の際には、大規模改造というのもセットでやられていきま すし、今後もそのような形で計画を進めていきたいと思っております。当然その中にはトイレの改修 等も入ってくるということで認識しております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 今改修をしている全国の地域、トイレ、ほとんど和式を1つ残して、ほかが 洋式というようなことで取り組んでいるようでございます。なぜならば、今ほとんどの家庭が洋式に なっております。山辺里小学校でトイレがどうなっているかという調査をしたところ、ほぼ100%洋 式のトイレだったと。今ウォシュレットなんかもついていますけれども、こちらについても70%が各 家庭についていると。学校が建った昭和40年代から50年代ですか、鉄筋コンクリートになった時代は 和式でよかったのでしょうけれども、今家庭の中の生活環境が変わっていますので、やはりそういっ たものに合わせていくのが正しいのかなと。あと汚くてにおいがしてなんていうところに、やはり子 供たちも行きません、家庭と比べますので。そうすると、我慢をしたりして体を壊したりとか、そう いうこともあると思いますので、やはりこういった整備は大事なのかなと思っております。   きょうの新聞に、県の教育委員会でいじめ加害者の児童生徒を出席停止にする学校教育法に基づ く制度を従来よりも積極的に適用する方針を示したと出ておりました。これは最後の手段なのでしょ うけれども、教育環境の整備で児童生徒の心が安定して、いじめが減少できるならば、市の施策でこ ういった整備をやはり進めていただきたい。お金のかかることでもございますが、こういった整備を ぜひ進めていただきたいと思いますが、市長、いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) このいじめ問題による自殺でございますけれども、本当にまたけさもニュー スでやっておりました。連鎖的に起きている感がいたしておるわけでございまして、この問題は放っ ておけない問題でありますので、村上市からいじめを根絶するような、そういうような体制を教育委 員会と手を携えて取り組みをしていきたい、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 今市長から心強い言葉をいただきましたし、まずトイレをきれいにしようと いうような村上市の方針というのでしょうか、お金をかけて改修もするけれども、いろんな面でアイ デアを出してきれいにしていくと、そういったことの取り組みもぜひやっていただければと思ってお りますので、教育長、よろしくお願いします。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 今プール掃除におきまして、EM菌を使ってプールが大変きれいになった と、そういうようなことでプールの汚れた水が塩素など使ったものよりも大変きれいな水が川に流れ ていくと。トイレ掃除もEM菌を使ってのトイレに改修していこうというようなことで、今用務員さ んたちを指導し、研修会を受けさせ、そしてきれいなトイレにしていこうと。来年度は2カ校、そし て二、三年後には100%EM菌を使ったトイレ掃除をし、においだとかそういうようなものをなくし ていこうというふうなものに取り組んでいるところであります。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 今回の一般質問は、今まで質問してきたことを振り返ったり、新たな提案を 行ったり、今後の方向性を確認させてもらいました。市民にとって有益な施策を考えて、これからも 一般質問を組み立てていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。   これで私の一般質問を終わります。 〇議長(板垣一徳君) これで小杉和也君の一般質問を終わります。   午前11時5分まで休憩します。           午前10時51分  休 憩                                                        午前11時05分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、2番、尾形修平君の一般質問を許します。   尾形修平君。           〔2番 尾形修平君登壇〕 〇2番(尾形修平君) 高志会の尾形です。通告に基づきまして、私の一般質問をさせていただきま す。私の一般質問は2項目であります。   1番目に本市における建設業者の売り上げ減少に伴う行政の取り組みについてであります。昨今 の公共事業の減少により、地元業者の受注高は大きく減少しております。当市においても、その額は 最高時の半分以下となり、このままの状況では雇用の維持も事業の存続もできない状況です。   そこで、市当局のお考えを伺います。@、今後の各事業課別(都市整備課、農林水産課、下水道 課、水道局)の予定及び展望についてお尋ねいたします。   A、市長のこの問題に対する取り組みについてお考えをお尋ねします。   項目の2、空き家対策についてお伺いします。空き家及び空き地等の対策についてであります。 人口減少に伴い、当市でも多数の空き家、空き地が存在しております。空き家バンク等の取り組みを されてはおりますが、老朽家屋等は対象となっていないのが現状であります。それらの家屋、空き地 は近隣住民にとって少なからず懸念材料になっていると考えられるのですが、市長のお考えをお尋ね します。   @として、条例制定を視野に入れて、この問題に取り組むお考えはありますか。   A、市民からの苦情、問い合わせに対してどのように対応しておられますか。   以上であります。市長答弁の後、再質問をさせていただきます。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、尾形議員の2項目のご質問について順次お答えいたします。   最初に、本市における建設業者の売り上げ減少に伴う行政の取り組みについての1点目、今後の 各事業課別公共事業の予定及び展望についてのお尋ねでございますが、指定された各課ごとに説明申 し上げます。都市整備課所管のものにつきましては、本市総合計画の年度別計画に基づき、計画的に 工事発注をしてきているところでありますが、年々補助事業費の削減等により、予算編成時において は毎年苦慮しながら行われてきたところであります。本年度の投資的経費においても当初予算で5億 1,300万円となっており、建設業関係者には年々厳しい環境となっているものと憂慮しているところ であります。   今後の展望ということでありますが、国では防災、減災予算や橋梁等の修繕更新、通学路の歩道 整備、環境対策予算等については重点化が図られると見込まれますので、本市におきましてもこの重 点化に乗り遅れないように準備を進めて、地元建設業者が少しでも潤うように取り組んでまいりたい と考えております。また、本市としては日東道延伸という明るい見通しもありますので、これら整備 に当たっては、地元建設関係者が優先的に参入できるよう、関係機関に働きかけてまいりますので、 議員各位のご支援も賜りたいと思います。   次に、農林水産課の事業でありますが、工事請負費として当初予算では1億2,900万円となって おり、順次発注作業を行っているところであります。今後の事業計画といたしましては、農業振興関 係では大竜寺川の老朽化した護岸と経年劣化した瀬波排水機場施設の改修を予定しております。   林業関係では、林道改良事業として、通行に支障を来している林道について、舗装、改良工事を 実施してまいります。   水産業関係では、港内静穏度の向上を図るため、外郭施設の整備として引き続き桑川漁港の整備 を進めてまいります。   次に、下水道課所管の事業でありますが、現在荒川地区と村上地区で下水道工事を行っておりま す。今後の予定及び展望といたしましては、荒川地区は来年度、村上地区は平成30年度でおおむね管 渠整備を完了することを目標にして整備を進めております。来年度以降の残工事につきましては、概 算になりますが、荒川地区が7億円、村上地区が54億円、合計で61億円を見込んでおります。両地区 の管渠整備完了後の工事といたしましては、処理場の改築更新工事、老朽化したマンホールや管路施 設の補修工事など維持管理を主体としたものとなり、これまで行ってきた下水道工事より件数、金額 とも大幅に減少するものと考えられます。   次に、水道局の事業でありますが、特別会計の簡易水道事業と公営企業会計の上水道事業により、 水道施設整備を行っております。簡易水道事業では、平成24年度から簡易水道再編推進事業により統 合整備を実施し、平成25年度から平成28年度までの建設改良費を含めた統合事業費は約11億円規模を 予定しております。   また、上水道事業では荒川第3次拡張事業や村上第4次拡張事業により整備を進めており、平成 25年度から平成28年度までの建設改良費を含めた拡張事業費は約40億円規模を予定しております。建 設改良工事については老朽化が進んでいる排水管の更新と地震災害に備えた水道施設の耐震化を目指 し、整備を進めていく予定であります。   次に2点目、公共事業減少の取り組みについてのお尋ねでございますが、議員ご指摘のとおり公 共事業の減少により、本市の建設工事発注量も減少傾向にあり、地元業者の受注高もそれに比例して 大きく減少していることは深く認識をいたしております。このため、本市における建設工事の発注に つきましては、市内業者優先の考え方を基本とし、なるべく多くの地元業者の受注機会が得られるよ うに入札制度の改正等に取り組んでいるところであります。本年度につきましては、昨年度運用とし ておりました特定共同企業体の対象金額を5億円から2億円に引き下げ、1件の工事で複数業者が受 注を得られる機会をふやす方策として、また地元業者及びこれと同等と認められる業者のみが参加で きる金額の上限を上げるなどして、地元業者の受注機会の拡大に努めております。本市におきまして もこの建設業は市内の雇用を支える重要な産業と考えておりますので、今後とも地元でできるものは 地元でを基本として、地元業者も受注拡大の対策に努めてまいります。   次に2項目め、空き家及び空き地の対策についての1点目、条例制定を視野に入れてこの問題に 取り組む考えはないかとのお尋ねについてでございますが、近年核家族化をはじめとしたさまざまな 要因により、適正に管理されていない空き家がふえ、これに付随する問題が深刻化してきております。 そのため、関係各課による検討会を開き、これまでの苦情や相談内容及びその対応について情報の共 有を図るとともに、現状を踏まえた中で現行法で対応が可能か協議をしてまいりました。その結果、 空き家、空き地に関しては個人が所有しているものであり、市の権限の及ぶ範囲や公費支出の妥当性、 さらには相続されていない物件や所有者、管理者の所在が不明の物件など難しい事例も想定されるこ とから、新たな条例制定を視野に入れた協議をさらに進めていくことといたしております。   次に2点目、市民からの苦情、問い合わせに対してはどのように対処しているかとのお尋ねにつ いてでございますが、苦情や問い合わせの内容としては、非常に多岐にわたるため、窓口の一本化が 困難であり、相談のあった課が中心となって対応し、必要によっては私まで報告や決裁が上がるよう になっております。今後は、相談内容が複数の課に係る場合の相談窓口のあり方等についても条例制 定を見据えた中で検討してまいりたいと考えております。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) ご答弁ありがとうございました。市長の答弁にありましたように、建設産業 は当地域においては、非常に重要な位置を占めております。地域経済に対しましても大きなウエート を占めておりますし、裾野の広い産業でありますので、経済的なウエートは本当に大きいなと思って おります。   国会では、自民党さんが国土強靱化法案、10年間で総額200兆円を整備集中投資するという内容 で法案を提出されておりますし、公明党さんは防災・減災ニューディールと大地震などに備え、老朽 化した橋や道路など10年間で総額100兆円の集中投資をするというような内容になっております。国 会、どのような状況になるか、まだわからない状況でありますけれども、それに対応するだけの市の 財政や負担も当然出てくるわけですので、整備のあり方として本当にしなければならない事業、そう でない事業、補助金があるからやるというような内容ではなくて、進めていっていただきたいという ふうに思っております。   下水道課長にお伺いします。今ほど市長の答弁がありましたけれども、現在荒川地区、村上地区 で下水道の整備がされております。計画でどのような計画を持っておられるのか、ご説明していただ きたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 下水道課長。 〇下水道課長(中村則彦君) 今ほど村上地区、荒川地区の下水道計画というふうなことでございま すので、補足して説明させていただきます。   初めに、荒川地区につきましては、来年度で管渠の整備は完了する予定でございます。ただ、舗 装工事等は翌年度以降に引き続き行います。予定の金額といたしましては、先ほど申し上げましたよ うに残の事業費に7億ほど残ってございます。   それと、村上地区でございます。今現在市役所周辺の事業を進めておりますが、昨年度末に下水 道の事業認可を拡大いたしまして、国道7号沿線までを認可区域にいたしました。その認可区域まで を平成28年度の事業認可を得ております。その後、国道から西の方向の整備に入ります。村上市全体 の整備の完了目標は平成30年度といたしまして、私どものほうでは事業計画を組んで、それでもって 進んでおります。村上地区の残事業費といたしましては、先ほど申し上げましたが、54億円ほど見込 んでございます。これは、あくまでも管渠費、地元の業者の方々が整備を行う、工事を行うような管 渠費で集計してございます。このような形で事業を展開していきますが、今後は村上地区が終わりま すと、維持管理的な工事が主になるかと思います。ですから、今までの建設事業と違いまして、事業 費的には落ち込むかなというふうなことで考えてございます。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 続きまして、水道局長にお伺いします。   今年度の発注予定を見ましても、下水道管渠に伴う配水管の布設替というのがかなり占めている と思うのですけれども、今下水道課長から説明にあった今後荒川であれば来年度、村上であれば平成 30年度までの事業になるというふうに考えておるのですけれども、水道局の配水管の布設替及び事業 費についてご説明願います。 〇議長(板垣一徳君) 水道局長。 〇水道局長(太田 薫君) 今のご質問ですと、下水道事業に伴う配水管の改良事業ということでご ざいますので、各地区また年度を追ってご説明いたしたいと思います。   まず、25年度来年度におきましては、村上地区、荒川地区それぞれ下水道の事業に伴う配水管改 良工事、合計で3億2,000万、26年度につきましては荒川地区、村上地区合計で2億9,200万、27年度 につきましては同じく両地区におきまして2億3,500万、28年度まで私のほうで押さえていますので、 これ最終年度としますと、村上地区だけで2億2,600万。   以上でございます。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 続きまして、都市整備課長にお伺いします。   先ほど市長の答弁にありましたように、整備計画に基づいてというお話でありましたけれども、 具体的にご説明願いたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 総合計画の中では、方針的なものぐらいしか出ていないとは思う のですけれども、そこに積み上げるに当たって、私どものほうでは市道であれば市道整備計画という ふうなものを立てております。そこで、優先順位を定めて、この年にはこういう事業をやろうという ふうなことでまとめておりまして、それに基づきまして毎年事業を発注していくというふうなことで あります。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 先ほど言いましたように、年々年々事業費は減少していっている状況であり ます。国も県も建設業のあり方ということで新分野進出に対していろいろな助成措置をしております。   新潟県でも建設投資がピークであった平成8年度から減少を始めた平成11年度の状況を踏まえ、 建設産業振興プランを策定しておりますし、同プランの前期分の行動計画として建設産業振興プラン、 アクションプログラムを平成14年5月に策定し、平成14年度から17年度を後期分の構造計画として建 設産業活性化プランを平成18年度2月に策定し、平成18年度から22年度を策定してまいりました。平 成20年度には、建設産業活性化プランの中間評価を行い、見直しを行って施策の充実を図りながら、 建設業の振興について業界とともに取り組んできましたということで、県も国も建設業者、公共事業 が減少する中で今の状況を維持していくのはなかなか難しいだろうということで、新分野進出に対し てインセンティブを与えて、そっちのほうに行くようにということで取り組んできているわけですけ れども、市としてのお考えを市長のほうにお伺いしたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) おっしゃるとおり、非常に建設工事が減少していると。それと伴って一番の 悩みは、工事量が減っているのに業者の数が減っていないと、統合もしていないというようなことが 特にこの地域は顕著であるというようなことでありますので、そういうところを考えていかなければ ならないのではないかなと思っておりますし、また今おっしゃいましたように、建設業者が他業種に 進出していくと、非常に最近目立っております。農業分野あるいは林業分野、漁業分野等に進出をし ているということでありますので、そういうときには市としても何らかの援助、支援をするような制 度をやはり設けるべきではないかなと、検討をする必要があると、そのように捉えております。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 県の場合ですと、入札参加資格における加点をつけておりますし、今市長お っしゃられるように、建設業者が違う業種にということでありますけれども、建設業者の場合はサー ビス業とか観光業とかというのはなかなか難しいと。その中で、やっぱりできる範囲というのは農業 分野、林業分野に進出するしかないのではないかというふうに私は思っております。   当地域を見ても、耕作放棄地の拡大、あと林業事業者の後継者の問題等を含めて、やはり市がイ ニシアチブをとってそういう方向にしむけていくと、向けていくというようなことが必要ではないか と。今市長のほうからこれから考えていくというふうにおっしゃられましたけれども、具体的な方法 としてお持ちであればお聞かせ願いたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) これは、やっぱり市だけでできるという問題でもありませんので、いわゆる 農業協同組合、JA、それとかいろいろな関係機関と話し合いのもとにどういう分野に進出していた だいたほうが一番いいかというようなことを考えていく必要あるのではないかなと。今現在でも非常 においしい野菜をつくって販売している方もいらっしゃいますし、また鮭を手がけている方もいらっ しゃるというようなことでありますので、多方面にわたりまして相談をしながら取り組みをしていき たいなと考えております。   そして、先ほども申し上げましたが、一縷の望みといたしましては、やはり高速道路の延伸がも うすぐ目の前まで着工が来ているということでありまして、つかみでございますけれども、約2,000 億くらいの工事費になるのではないかと言われておりますので、できる限り地元の方々が参入できる ような整備手法を今お願いをしているところでございます。もうすぐ着工になりますので、期待を持 って頑張っていただければありがたいなと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 本当に今市長おっしゃられるとおり、日東道の整備がもう目の前に来ている と、そんな中でやっぱり地元の業者がなんらかの格好で携われるような方策を行政としても取り組ん でいただきたいと思いますし、先ほど私が申し上げた下水道事業、またはそれに伴う水道の排水管布 設事業はもう終了が目の前に迫っていると、もう6年後になると、平成30年を迎えると、この地域の 土木事業費というか、すごく私は減るのではないかというふうに危惧しております。そこまで、では 業者が体力的にもつかなとなると、それもいささか疑問な部分がありますし、庁内での取り組みを早 急に進めていっていただきたいというふうに考えております。   関連して質問させていただきます。先ほど都市整備課長の答弁にありましたけれども、計画に基 づいて優先順位を持てというようなご答弁がありました。その優先順位を決めるのに、どういうよう な判断で年度ごとの優先順位を決めておられるのか、判断基準を教えていただきたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 市道整備のものにつきましては、例えば地元からの要望があるか ないか、それからつくろうとしている道路が国県道とそちらのほうの道路と一緒になってやらなけれ ばならないかとか、そういったものを加味しながら順位をつけていくというふうなことであります。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 地元からの要望ということであります。   続きまして、各支所長にお伺いしたいと思います。平成24年度の、これ村上市の発注予定になっ ているのですけれども、今ほど言いました村上地区、荒川地区を除くと、非常に工事件数として少な いと。では、具体的に神林、朝日、山北に関しては地元から要望がないのかと、私すごく多分要望が 多いと思います。その辺各支所長のほうからお伺いしたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) では、最初に荒川支所長。 〇荒川支所長(平野俊之君) 毎年、各区長さんから年度ごとに要望書を提出いただいております。 やはり要望はかなりございます。それを担当課でまとめまして、回答しているような状況なのであり ますが、先ほど来お話出ているように、なかなか公共事業も減っているということで厳しい状況では あります。 〇議長(板垣一徳君) 次に、神林支所長。 〇神林支所長(板垣 裕君) 神林市につきましても今荒川支所長がおっしゃられたとおりで、同じ ように区長からいろいろ要望は出ておりますが、それにつきまして、全て工事ができるという状況に はございません。 〇議長(板垣一徳君) 次に、朝日支所長。 〇朝日支所長(増子要作君) 朝日地区につきましても各集落の区長さんからの要望が出てまいりま す。それを取りまとめて担当課に振り分けをさせてもらって、現地確認をいたしまして、優先順位を 決めて、予算の範囲内で実行、実施しているというのが現状であります。 〇議長(板垣一徳君) 次に、山北支所長。 〇山北支所長(斎藤寿昭君) 山北支所も同様でございまして、各区長から要望出たもの、これで市 の関係するもの、あるいは国県の関係するもの等も要望ございますので、それらを振り分けて調整し ながら工事をしております。詳細なものから、やや大き目のものなど各種ありますが、精いっぱい取 り組んでおります。   以上です。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) では、都市整備課長にお伺いします。   これ本庁発注の工事と支所の発注工事と分かれているように感じるのですけれども、境目という のか、そういうのは決まっているのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 基本的な分け方は、補助対象事業というふうなものについては、 本庁のほうで発注をするというふうな形をとっております。あとは、通常の維持管理的な部分のよう な工事レベルのものは各支所のほうでやっているということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 9月の補正予算でも、道路における維持管理費が毎年のように出ていると思 うのです。年当初から維持管理費がことしは少ないのではないかなというふうに思っているのですけ れども、課長のお考えをお伺いします。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 私ども担当課といたしましては、当初予算で全部反映できれば、 それにこしたことはないというふうには思っているのですが、なかなか決算等を踏まえてからでない と、きちっとした予算が組めないというふうな事情もありますし、その中でまた反映させていただい ているというふうなことでございます。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) では、次に進みたいと思います。   空き家及び空き地の対策についてでありますけれども、先ほど市長答弁によりまして、条例を視 野に入れて取り組みたいというお話でありました。現在市の空き家の状況でありますけれども、平成 23年の6月に空き家調査をやったということで、調査件数が1,505件だったというふうに伺っており ますけれども、これはあくまでも住宅を対象にやったものなのでしょうか、それとも事業所、事務所、 倉庫等とも含まれている数字なのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(斎藤甲三君) 昨年の6月に実施しました空き家調査につきましては、居住してい る住宅を調査させていただいたものでございます。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) この1,505件、地域別にわかりますか。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(斎藤甲三君) それでは、1,505件の内訳について申し上げます。村上地区が705件、 荒川地区が144件、神林地区が157件、朝日地区が208件、山北地区が291件、合計1,505件でございま す。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) これ本当の今課長おっしゃったように住宅だけということでありますけれど も、これ事務所及び倉庫を含めるとかなりの数になるのではないかなというふうに私は推測するので すけれども、そのうち市が取り組んでおられます空き家バンクの対象となるような、手つかずで入居 可能なような件数が832件ということでよろしいですか。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(斎藤甲三君) 調査に当たりましたときにつきましては、職員による外見からの目 視による調査でございまして、非常にそういう意味で少し数字的なものにちょっと不安がございます けれども、今おっしゃられたように、その目視の状態で見させていただきますと、832件がまだ使え る状態だというふうに判断をさせていただいたものであります。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) それでは、税務課長にお伺いします。   23年度の決算書によりますと、さまざまな内訳があると思うのですけれども、固定資産税の不納 欠損額が2,662万8,187円、収入未済額が3億2,948万573円とありますが、このうちの空き家、空き地 等の占める割合は把握されておりますでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 税務課長。 〇税務課長(伊与部純夫君) その件につきましては、私らのほうで空き家という位置づけでは把握 しておりません。   ただ、資産について課税をする際、納付書を送付するわけでございますが、その際戻ってきた件 数ということであれば把握しておりますが、その件数でよろしゅうございますか。 〇2番(尾形修平君) はい。 〇税務課長(伊与部純夫君) 公示送達をこちらのほうでした件数につきましては42件というふうに 捉えております。それで、あくまでも固定資産の現年課税分でございますので、現年課税となります と、9,250万円ぐらいの未収になろうかと思います。その中で公示送達で戻ってきたものにつきまし ては、およそ15%超の返還と、税額にしてそのくらいの未収となっております。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 今ほど所有者が不明な場合は、公示送達ということで出しておるということ で、その戻ってきた件数が42件という理解でよろしいですか。 〇議長(板垣一徳君) 税務課長。 〇税務課長(伊与部純夫君) それで結構でございます。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 空き家になっていて、これ税法上の問題だと思うのですけれども、空き地に しているよりも古くてもいいから住宅を建てておけば住宅用地特例が適用されるというふうに伺って おりますけれども、住宅用地特例について税務課長のほうからわかりやすく説明していただきたいと 思います。 〇議長(板垣一徳君) 税務課長。 〇税務課長(伊与部純夫君) 住宅用地特例の措置の関係でございますが、宅地の中で専用住宅の部 分でございますが、住宅が建っている場合、その画地の中で200平米までが価格に対して課税標準が 6分の1になります。200平米を超えた部分につきましては、その他の住宅用地といいまして、課税 標準が価格の3分の1というふうに特例が措置されております。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 悪く解釈すると、その措置を適用するために、住む予定もないのにあえて解 体しないでいるというようなことも考えられるのですけれども、課長の考えは。そういう方も中には おられるのではないかと私は思うのですけれども。 〇議長(板垣一徳君) 税務課長。 〇税務課長(伊与部純夫君) 私らのほうで、そこまではちょっと把握しておりません。私らのほう では、一応課税という立場で、壊れているものについては、住宅の用をなさないものについては賦課 しませんけれども、所有者あり、それから現在建っているものについては課税しているという立場を とらせていただいております。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) それでは、先ほど市長答弁にありましたけれども、市民からの苦情、問い合 わせ、多数来ているということですけれども、その数的な部分、各課、多分総務課、環境課に行って いると思いますけれども、昨年度の実績でわかる範囲でお答え願いたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(大滝和春君) 苦情の件数でございますけれども、今手持ちに持っているのは今年度き ょう現在まででございます。4月の強風、暴風がございましたけれども、この時点で瓦が飛んできて いるとか、あるいは危険だというような部分で3件ほどいただいております。そのほか、直接私ども のほうにおいでになって、建物が老朽化していて危険だということで、私どもと一緒に現場を見させ ていただいて、対応させていただいたものが1件、今のところ計4件でございます。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(本間誠一君) 環境課にはことし1件でございます。隣地が不在の土地で草刈りがなっ ていないで、大変環境が悪いということで、そういう苦情が入りました。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 私が思っていたよりも苦情というか問い合わせが少ないなと。ことしに入っ てから半年の数字であるかと思うのですけれども、そんなものなのですか、毎年。ほかの課に行って いるということはないのですか。支所とか支所内とかではないのですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 各課のほかに、私のところにも当然のことながら、市役所の入り口に提言箱 ありますが、そこには提言もございますけれども、苦情もあるというようなことでございます。ほか の課もそういうものについては、あるということは認識をいたしております。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 先ほど条例制定についても市長のお考えお聞きしましたけれども、ことし7 月時点で全国の自治体で31、そのほかに本年度になってからも県内でも見附、お隣の胎内、あと魚沼 市でも今月9月の議会に上程されるというふうな、各地でもやっぱり村上だけではなくて、この問題 に関しては本当に緊急な問題として対応されていると思うのですけれども、新潟日報の9月2日の中 に空き家バンクに関することが載っています。課長答弁したのか市長答弁したのかわからないですけ れども、財政支援も検討しているということだったのですけれども、課長でよろしいですか。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(斎藤甲三君) 空き家の中で住宅として再利用できて、そして村上市に移住してい ただくという目的で空き家バンクを開設をさせていただいております。その中で、県内また全国の自 治体の中で優遇措置といいますか、そういうことで空き家の再利用に当たってのリフォームについて の助成制度を設けているというような自治体もございます。私どものほうについては、その制度は現 在持ち合わせておりませんが、村上市の自然環境、人情等でこの〔質問終了時間10分前の予告ブザー あり〕村上市を選んでいただいたということで、3世帯の方のインタビューもその中に入ってござい ます。その助成制度がいいかどうかということも含めて検討させていただいておりますし、またあわ せて現在市民の方に対する住宅への支援というものも重ねて考えますと、もう少し時間をかけて検討 させていただく必要性があるのではないかと。県内の中でもそういう優遇制度を設けながらも、まだ 契約が一件も至っていないという自治体もございます。そのもの自体が空き家の利用の第1要因とは 思っておりませんので、少し検討をさせていただきたいということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) この財政支援ができるにこしたことはないと私も思います。ですけれども、 今課長おっしゃったように、村上市の定住の里づくりアクションプランということで、やっぱりよそ から当地域に住んでいただくことも大事かと思いますけれども、それ以前に私は現在村上市内に住ま れている方が本当に空き家、空き地等で迷惑をこうむっているという方が多数おられると思います。 そういう方々に、逆に支援並びに先ほどおっしゃいました条例制定によって対応していくというほう が私は大事かというふうに思っておりますし、最後に市長にお伺いしますけれども、条例制定が仮に されるまで、緊急的にことしの大雪とか先ほどおっしゃった台風とかで第三者が被害をこうむる可能 性がある緊急的な物件に関して、市はどういうふうな対応をされるおつもりなのかお聞かせください。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ご案内のとおり、この問題は国でも大きな問題になっておりまして、非常に 苦慮をした問題であります。我々が条例整備をする前にそういう問題が起きたらどうするかというこ とでありますけれども、県とか国とかいろいろな方面に相談をしながら、遺憾のないような対応をと っていく必要があるのではないかなと、そのように考えております。市単独でそれを壊すとか、ある いは手をつけるというようなことをやっていいかどうかということも含めて、制定をする前にはそう いうような方向で行きたい、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 市長、今答弁なされた個人の財産を勝手に行政が手を出すことはできないと いうのは私も重々に認識しているのですけれども、それを手をこまねいて、例えば善意の第三者、例 えば通学途中の子供たちが被害を受けるような状況があるときには、やはり代執行なりできるような、 できなければ私は逆に行政としての役割を果たしていないのではないかというふうに思っているので すけれども、市長のお考えをお伺いします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 非常に難しい問題だと思います。その地権者に対して代執行をして、壊した ときにどうなるかというようなこともありますし、果たして同意を得ないで代執行をやっていいかと いうことになってくると、非常に難しい問題が発生してきますので、それらについては相談をしなが ら行動をしていかなければならないなと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 相談というのは相手方があっての相談だと思いますけれども、私今言ってい るのは所有者が不在、また相続がなされていないというような場合には、今の市長の相談してという のは当たらないかと思うのですけれども、市長、どう思いますか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 私の〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕相談してというのは法的にど ういうことが想定されるかというようなことで、当然その方々は地権者、親族いないわけでございま すので、法的にどうかというようなことを相談してからやりたいということであります。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 昨年の雪で倒壊した住宅もあります。例えば撤去に関して市が携わったとい うふうに私伺ったのですけれども、総務課長、いかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(大滝和春君) 昨年度2軒ほど倒壊した家屋がございます。それらについては、主体と しましては当事者、所有者に最終的には費用をお願いしたと。その前段として、その所有者への連絡 あるいは地域の方々との協議等については、行政がさせていただいたということでありますし、最終 的な経費等については、所有者の方にお支払いいただいたというふうに連絡を受けております。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 最後に、私何度も申し上げますけれども、やっぱり住んでいる人が快適な住 環境を得られるようなことを行政がしなければ、本当に地域の人がこの地域を愛して、そこに仮にう ちを建てたいと思っていても、例えば隣にそういうような家屋があったときには、私初め多分市長も 同じところに建てたいというふうには思わないと思うのです。ですから、住んでいる方を第一に考え た政策をこれからも展開していっていただきたいと思いますし、条例制定につきましてもスピード感 を持って対応していただきたいということを申し上げまして、私の一般質問を終わりたいと思います。 ありがとうございました。 〇議長(板垣一徳君) これで尾形修平君の一般質問を終わります。   午後1時まで休憩します。           午前11時53分  休 憩                                                        午後 1時00分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、24番、山田勉君の一般質問を許します。   山田勉君。           〔24番 山田 勉君登壇〕 〇24番(山田 勉君) それでは、議長のお許しをいただきましたので、ただいまから一般質問をさ せていただきます。   通学路における子供たちの安全対策についてお伺いします。全国で登下校中の痛ましい交通事故 が発生しています。本市においては、常に事故などの危険と隣り合わせになっているところはないか、 また通学路についての総点検は行ったことがあるのか、これからの安全対策について今の状況を伺い ます。   2項目め、国におけるTPP、環太平洋戦略的経済連携協定への加入検討について。現在政府が 進めようとしているTPP問題について、農業分野だけでなく、実際にはTPPは24分野にまたがる 多国間交渉であり、地域のあらゆる産業と暮らしに影響を与えるものであります。TPPは、医療薬 品、食品等に関する規制を大幅に緩和したり、地域経済だけでなく、地方自治にも重大な影響を与え るものです。日本も参加に向けて各国との事前協議に入っていますが、輸出企業にとってはビジネス チャンスであったとしても、市の基幹産業である農業にとっては大打撃であります。市長は、このよ うな状況の中でどのように考えているのかお伺いします。   3項目め、自然エネルギーについて。大阪で開催された第5回地方議会議員研修会に出席してき ましたが、ありとあらゆるエネルギーを取り入れている高知梼原町の取り組み事例を聞かせてもらい ました。2009年をスタートの年として12年間をかけて風車から始まり、バイオマス、太陽光、水力、 地熱と自然エネルギーを次々に取り入れ、発電した電力により、公共施設の電気使用量を賄うほか、 余った電力を売電するといった成功事例もあります。また、森林と共生を目指し、地元の木材を利用 することにより森がよみがえり、そこに雇用が生まれているといった実例についてもみずから経験を 踏まえて、前梼原町町長が講演を行ったわけであります。そこで、これから村上市としても自然のエ ネルギーを大いに利用して安全で安心できるエネルギー施策を考えるべきと思いますが、市長のお考 えを伺います。   答弁をいただいた後、再質問させていただきます。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、山田議員の3項目のご質問について、順次お答えいたします。   最初に1項目め、通学路における子供たちの安全対策については、教育長に答弁をいたさせます。   次に2項目め、国におけるTPPへの加入検討についてのお尋ねでございますが、一律に関税撤 廃を求めるTPPは、極めて異質なものであるように感じます。私は、かねてから農業分野について は日本の基幹産業の衰退、強いては日本の食料自給率の後退など第1次産業が壊滅状態に陥ることは 明白であり、ご指摘のとおり、本市にとってもその影響ははかり知れないと考えますので、反対を表 明してまいりました。また、第1次産業に限らず、現在国内で生産している製品より安価なものが入 ってきますので、国内の産業全体に大きな影響を及ぼすものと考えられ、これにより雇用環境も深刻 化し、景気の悪化が懸念をされます。このほかさまざまな分野に影響が及ぶことが指摘されておりま すので、十分注視していかなければならないと思っております。   次に3項目め、自然エネルギーについてのお尋ねでございますが、自然エネルギー、いわゆる再 生可能エネルギーの利用につきましては、地球温暖化防止の観点からCO2の削減に取り組んできて いるところですが、昨年の東日本大震災を境に慢性的な電力不足が発生し、再生可能エネルギーへの 期待が高まっておるところであります。本市においては、再生可能エネルギーを利用した新エネル ギーを推進するため本年4月、環境課に新エネルギー推進室を設置し、再生可能エネルギーの推進の 取り組みを始めたところであります。再生可能エネルギーの推進に当たっては、村上市地球温暖化対 策実行計画に基づき、市民、事業者、行政との協働のもと、本市全体の温室効果ガス排出量の削減に 向け、新エネルギー及び省エネルギーの推進を図ってまいります。   また、本年6月補正で議決をいただきました制度を創設いたしました住宅用太陽光発電システム 設置費補助金及び木質バイオマスストーブ設置費補助金の募集を行ったところ、大勢の方から申請を いただき、今定例会に補正をお願いしているところであります。本補助金につきましては、CO2の 削減効果及び省エネに対する意識向上が図れることから、今後も継続して実施したいと考えておりま す。   公共施設への再生可能エネルギーの導入につきましては、新築や建てかえに際しては率先的な導 入を検討し、既存の公共施設につきましても、コストや事業効果を勘案して省エネ対策も含めて計画 的な導入を検討してまいります。   また、現在本市のエネルギー賦存量調査を実施し、風力、バイオマス、太陽光、水力、地熱のそ れぞれのエネルギー利用の可能性を調査しているところであります。その中でも、木質バイオマスエ ネルギーの利活用については、本市は県内でも有数の森林資源を有していることから、林業の再生、 森林保全等につながるものと期待をいたしておるところであります。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) それでは、山田議員の1項目め、通学路の安全対策についてのお尋ねでご ざいますが、先般通学路の安全確保の徹底について、県教育委員会からの通知があり、調査検討中で す。各学校からは、現在通学路においてどのような危険箇所があるのか、またどのような安全施設が 必要なのかなどの報告を受けているところです。今後これらの報告を精査し、必要な箇所については、 各道路管理者、警察等と合同点検を実施しながら、11月末までに危険箇所の解消に向けた対応策を講 じていくことにしております。これまでも危険な箇所については、学校やPTAなどからの要望を受 け、道路管理者等への要望などをお願いし、対応をしていただいております。   以上です。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) ありがとうございました。交通安全の重大さ、そして小学校の校長会やら道 路の管理者、交通安全対策会議、村上警察署をはじめ、通学路を中心に危険箇所、それをもとに児童 生徒の発達段階に応じ、具体的に指導していると思います。村上市の道路ですぐに広げないと大変危 険だと思われる箇所はどのぐらいあると思われますか。大型車がすれ違った場合、子供が両脇で歩い ても、大変誰が見てもこれはもしかして引っ張られてひかれるのではないかというところを私も見て まいりました。本当に事故があってからでは遅いわけですが、どうか早急に、また今わかる範囲で教 えていただきたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(板垣 圭君) 現在小学校の通学路につきましては、その小学校で一番安全と思わ れる箇所につきまして、通学路として指定しているわけでございますけれども、今教育長が申された ように、県の通知を受けまして、そういうところが、今山田議員がおっしゃったようなところがある のかどうか、それらも含めて学校側から上がってくるように今現在調査しておるところでございます。 それを受けまして、先ほど教育長が申し上げましたように11月までに精査をいたしまして、関係の道 路管理者もしくは警察等と合同の点検をしながら、適切な措置をしていきたいという予定で進んでお ります。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) まず、11月まであと、今は9月ですから、10、11、2か月間、本当に何があ るかわかりません。現実に大変な車の社会でございますので、そのとき学校側としても、また父兄の 方にしても当然やっぱり送り迎えの、送迎といいましょうか、そういうのを気をつけてやっていると 思いますが、各集落でもやっているのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 今から2週間くらい前に、ある区長さんが来られまして、ここからすぐそ この奥村酒屋の前のところが非常に道幅が狭いと。しかも、道路のところに電信柱が出ていると。そ こを通るときに非常に子供たちも住民も危ないから、何とかできないかというような具体的な話を持 ってこられました区長さんがありました。そのようなことで今精査しているところでありますが、そ のようなところを点検し、そして何とか解決の道を探していかなければならないと、そのように思っ ているところであります。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) それで、父兄のほうから、実は道路に関して穴があいているとか、冬のとき の消雪が今現在やっている現場もあるから、何とかお願いできないかということで私のほうで依頼あ ったので、支所にお願いしましたら、支所の担当者が、いや、それは県道だから支所では取り扱わな いということで、どういうことだねという話までしたのですが、わかりましたと。   そういう場合、各支所にお伺いしますが、一般の方、またほかの方から依頼があった場合、どん なふうに県道であれ、国道であれ、市道であれば当然担当者が説明するわけでしょうけれども、そう いう場合はやっぱり県の総合のほうへ行ってくれとか、そういうふうに指導しているのですか、それ とも各支所で一括で受けて、それで県であれ、国であれ、こういうところがあったのですが、すぐ直 してくれとかそういうことはご指導するのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) どこの支所…… 〇24番(山田 勉君) 各支所ずつお願いします。 〇議長(板垣一徳君) それでは、最初に神林支所長からお願いします。 〇神林支所長(板垣 裕君) 先ほど区長さんの要望等からも交通安全の関係の要望が出ております。 そのほかPTA、青少年育成会からもそういう箇所についてご要望が出てきておりますが、それぞれ 所管の部門で県なり、公安委員会等に要望書として上げて、改善を要請しているところでございます。 〇議長(板垣一徳君) 次に、荒川支所長。 〇荒川支所長(平野俊之君) 荒川支所におきましても、それぞれ各集落の区長さん等々からの要望 が出てきております。所管の課から関係の、例えば県道であれば村上振興局さん、国であれば羽越さ んということで要望をお願いをしておりますが、特に議員おっしゃった道路に穴があいている、緊急 を要するというようなときには、必ず道路課のほうで道路管理者に緊急に直してくれという要望はし ているところでございます。 〇議長(板垣一徳君) 次に、朝日支所長。 〇朝日支所長(増子要作君) 朝日支所におきましても各集落からの要望というのが市の市道であっ たり、県の県道であったり、一部国道であったりとかいろいろしているわけでありますけれども、そ れについては、全部支所のほうで現地も確認したり、調査もしたりして、そして本庁の関係課にそれ ぞれの部署から話をしたりしまして、そこを通して県であれば県のほうに要望しているというような、 通常の場合そういう状況です。とっぴな場合については、もう現地調査をして、それはそのことを伝 えて対応してもらっていると、そういうような状況でございます。 〇議長(板垣一徳君) 山北支所長。 〇山北支所長(斎藤寿昭君) 山北も同様でございます。電話あるいは区長さんが直接お見えの場合、 その現状を確認して、すぐ電話を県の担当者等にさせていただいて、後日の立ち会い等を求めながら、 できるだけ早くそれが補修できるような対策をとっています。   以上です。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 今学校へ小中学生の子供たちが現に親に車で、親が心配なのでしょうか、朝 送って、帰り迎えに行っている人が結構いるような感じ受けるのですが、そういう場合はやっぱり学 校では許可しているのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 冬場になると、子供たちが歩く場所が除雪が間に合わないというようなこ とから、登下校、特に登校の場合に親が危ないというようなことで、学校へ送ってくる親も多くいる わけなのでありますが、そういう場合、命にかかわることでありますので、禁止というようなことに はなかなかいかない部面があります。   ただ、今冬場になるというと、2キロ以上はスクールバスでもってやっておりますので、スクー ルバスを使って安全に登校するというようなことに心がけさせるようにしております。ただ、余りに も村上は雪国でありますので、雪道を越えて学校へ登校するということも子供を育てる上においては 雪国の宿命でありますので、雪に強い子供を育てていくということも重要でありますから、そういう 観点も考えながらいかなければならないと、そのように考えているところであります。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 各中学校でクラブあるわけですが、クラブとなると、それなりに時間を要す るわけですが、特につい最近も車の中に、トランクの中に入れられて、タクシーが発見して無事だっ たということでテレビ放送でありましたが、そういう面、夜の場合は学校では何時までクラブ活動は やっていいとか、そういう決まりはあるのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 各学校で何時までというような規則をきちんと決めまして、そしてその規 則に従って部活動を指導し、そして時間になったら帰宅させるというようなことで各学校やっている はずであります。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 時間は、では元気であればそれこそ7時まででも、試合近くなればそれなり に熱上がるわけで、それは今度親のほうで、またPTAのほうでアフターフォローしながらやるわけ でしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) そのとおりでありますが、余りにも遅くなった場合には指導した責任者が、 教諭でありますが、子供のことを送っていくというような対策は講じているはずであります。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) ありがとうございました。   それでは、2番の戸別所得補償制度を中心に振興策に取り組んでいると思いますが、主食米の生 産拡大、複合営農組織の育成など、真に足腰の強い農業を目指しています。そこで、村上市でもこれ からのことも考えていかなければならないと思いますが、市長のお考えをお聞かせください。 〇議長(板垣一徳君) TPPのことを言っているのでしょう。   市長。 〇市長(大滝平正君) 今質問の内容がちょっとわからないのですけれども、戸別補償のことを言っ ているのでしょうか、それとも農業振興の全体のことを言っているのでしょうか。 〇24番(山田 勉君) 農業全体を考えて、村上、これから足腰の強い農家にするためには、もう前 もってそういうTPPの中に少しずつ入っているわけですから、それを何とかその前に何か対策みた いのは考えているのかなと。 〇市長(大滝平正君) まず初めに、TPPにまだ日本は参加するということではないわけでありま すので、それとは別に農業については非常に基幹産業の一つでありますので、いろいろな面から、い ろんな方策をとりながら農業の振興に我々も努力しているということであります。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 今回本当に農家は大変な時代が、これからまだまだ大変なわけですから、ど うかひとつ市長のほうもTPPまだ入っていないから、入ったからではなくて、今後やっぱりある面 では農業を少しでも支えていただいて、助成できるものはやって頑張ってお願いしたいと思います。   次に、3番の自然エネルギーについてお伺いします。現在25.5%という、この前の講習会で始ま り、2050年には100%にするという予定だったそうです。平成62年には全部の電力を100%にするとい うことであります。昨日の新聞でも、泉田県知事もメガソーラー発電所、新潟東部太陽光発電所に出 力15メガワット、1万5000キロワットの3号機を増設すると発表しました。自治体が運営するメガ ソーラー発電所としては、国内最大規模となる。秋には設置業者を選定し、2015年に運転の開始を目 指す、次世代のエネルギーの選択をふやしていくことですが、また隣の胎内市でも東京の民間業者が メガソーラーを10年間で元を取ると考えたそうです。村上市でも民間業者の誘いはありませんか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 村上市にも大手の電機メーカー初め、いろいろな業界からつくりたいという ような話はあります。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 市長は、それに関してはどういうお考えですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 相手方と交渉の結果ですけれども、相手方が了承するような面積の可能な土 地があれば提供していきたいと。村上市が運営するということではないです。そういうようなものを 提供しながらメガソーラーをつくっていくとするならば、土地を提供していきたいと、そのように考 えています。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 業者的には、どんな業者ですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 電機メーカーはもちろんでございますけれども、そのほかにいろいろな日本 のトップメーカー、電気と関係ないようなトップメーカー等もございます。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) これからやっぱり、先ほど言いましたように、自然エネルギーというのは特 に広大な面積もあるし、そのほかいろんな分野でもこの地区にとっては使える要素がいっぱいあるの ではないかと思っているのです。そのためにもやっぱり前向きに考えてはいかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ただいま申し上げましたように、前向きに取り組みをしているということで ございまして、ただどこでもメガソーラーがつくれる、できるというものではないわけです。雪の多 い山間地には不適でありますし、また余り風の強い、潮風の当たるところも不適あるいはまた太陽、 東からの方向がいいのか、西からの方向がいいのかと、いろんな観点から考えて、適地をその業者は 選定をしているのではないかなと、そのように思っておりますので、そのときには私も協力的に進ん でまいりたいと、そのように思っております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 新エネルギー進捗状況を市民との連携によって、水力発電が村上市でも考え られると思いますが、いかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 水力発電といいましてもいろいろあります。1つには、一番大きいのがダム でありますし、あるいはまた中小の河川を利用して、あるいは堰を利用してつくるというようなこと もあろうかと思いますので、大きい発電ダム等については非常に論議を呼ぶところでありますが、中 小河川あるいは堰等の小さい風力発電、水力発電等については、可能な限り今つくった部署で検討を 重ねてまいりたいと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 森林エネルギーの有効活用ということで、森林セラピー、癒やしの効果が科 学的に検証されているということです。これは本当に大いに利用したほうがいいかなと、要するに森 林ですから、特に山北のほうはそういうものを大いに利用すれば、また違った意味でいいのではない かなと思いますが。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今おっしゃったのは、いわゆる新エネルギーを導入して、そこのうちで暮ら した人は非常に健康にいいということを質問をされているのですか。森林セラピーのこと。 〇24番(山田 勉君) そうです。 〇市長(大滝平正君) 先ほど申し上げましたように、木質バイオ、うちのほうの市は森林が85%以 上ありますので、そういう面では森林セラピー等も十分に活用可能なエネルギー源であると考えてい ますし、先ほど申し上げましたように、いわゆる太陽光パネルあるいは木質ストーブ等についても非 常に健康にもいいというようなこともありますので、引き続きやっていきたいと、そのように考えて おります。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 簡単に言うと、そういう講習会で、そういうところで幼稚園とかそういうの も大いに利用すれば、子供たちがすごく健康にもいいし、これからの子育てに最高でないかなと。そ ういうのをつくって大いに市のほうでもそういう企画をしたらいかがかなという話も聞いてきました のですが、これからどんな考えで、そういう考えありますか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) それは、今申し上げた保育園とかそういうところに新しい再生新エネルギー を使うべきと言っているのか、あるいはまた森林セラピーみたいなものを導入したほうがいいと言っ ているのですか。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) これから、だからそういう場所を大いに利用して、そういう企画を市のほう でしながら、これから子供たちの育成に大変いい効果ではないかと思うのですが、いかがでしょうか と思いまして。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まず1つには、新再生エネルギー等については、これからも積極的に導入で きる公共施設には導入していきたい、そのように考えておりますし、森林セラピー等については、そ ういう機会を設けることができるとすれば、そのような環境の取り組みにも配慮をする必要があるの ではないかなと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) これからいろいろ自然を利用して、ひとつみんなで村上市のいいところを大 いに子供たちに利用させて、頑張ってもらいたいと思います。   これで一般質問を終わります。 〇議長(板垣一徳君) これで山田勉君の一般質問を終わります。   午後1時50分まで休憩します。           午後 1時33分  休 憩                                                        午後 1時50分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、11番、平山耕君の一般質問を許します。   平山耕君。           〔11番 平山 耕君登壇〕 〇11番(平山 耕君) それでは、議長のお許しが出ましたので、私からの一般質問をします。私か らは3項目であります。   項目の1番目、人・農地プラン、地域農業マスタープランの問題点について。今年度地域農業再 生の切り札として登場した人・農地プランが動き出しました。市でも各農家に対し、将来の見通しに 対してアンケート調査を実施しております。この取り組みの目標は、土地利用型農業の大規模化、効 率化を図ることであります。しかし、そこには多くの課題があります。1番目、利用権設定する上で の規模拡大の問題、農地の購入による規模拡大の問題、3番目、人・農地プランによって農地の利用 集積が進むことを想定すると、農業委員会の役割はますます重要になるが、その機能向上と人材の確 保、これらのことに対し、市ではどのような考えでいるのかを伺います。   項目の2番目、中小企業金融円滑化法の終了に伴う諸問題について。中小企業の借金返済を猶予 する中小企業金融円滑化法が来年3月で期限切れを迎えます。そこで、国では経済産業省が中心とな り、零細企業の支援に関連した法律を一括して改正する案を来年の通常国会に提出する方針です。本 市においても支援を必要とする小規模事業所は数多くあります。市としても有効な支援策を検討する 必要があると考えますが、市長の考えを伺います。   3番目、市発注の建設工事価格における社会保険料について。国土交通省の調査では、建設業に 従事する労働者のうち、約4割が社会保険や厚生年金に未加入となっています。この原因は建設投資 が以前に比較し、半減しており、ゼネコン間の受注競争が激しくなり、発注者の価格引き下げに応ず るには下請業者の社会保険料を削らざるを得ないという構造上の問題があります。市としては、労働 者の保険料が工事見積もりに必要経費として反映されているかを見きわめて発注すべきだと考えます が、今後どう対応するのかを伺います。   以上、3点についてよろしくお願いをします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、平山議員の3項目のご質問について順次お答えいたします。   最初に1項目め、人・農地プランの問題点についての1点目、利用権設定での規模拡大の問題の お尋ねについてでございますが、人・農地プランにおいては農地集積対策として中心となる経営体に 農地を提供する方に対して、農地集積協力金が対象面積に応じて交付されます。これはプラン作成後、 農地を集積された場合や連たん化させようとする場合のもので、利用権設定している農地を解約して、 他の経営体に利用権設定した場合は、受け手の計画的な経営を妨げることになるため、好ましくあり ません。   また、白紙委任した日の1年前から、所有権に基づき、みずからが継続して耕作をしていかなけ ればならないことから、利用権を解約してもすぐには農地集積協力金の対象になりません。さらに、 離農する農家の中で条件が悪い農地を含んで賃借する場合、経営体がなく、制度活用が進まないとい う問題点があります。   次に2点目、農地の購入による規模拡大の問題についてのお尋ねでございますが、交付対象とな るのが地域の中心となる経営体への貸し付けとされているため、所有権移転による集積は対象となら ないということであります。これらについては、制度上の問題であるため解消することは困難であり ますが、今後市長会等を通じて要望してまいります。   次に3点目、農業委員会の機能向上と人材確保についてのお尋ねでございますが、農業委員会は 公的に認められた唯一の農業、農業者の代表機関であり、農地の番人で公正、中立の行政委員会であ ると同時に、地域農業の振興や地域の活性化の推進組織でもあります。農業委員会では、人・農地プ ランへの取り組みとして、これまでも集落等での説明会には各担当委員及び事務局職員が参加してま いりましたし、今後のプラン作成や検討会への積極的な参加を予定しているようであります。   ご質問の機能向上と人材確保についてでありますが、事務局体制としましては、合併当初は本所 が専任5人、各事務所、支所も専任2人体制でありましたが、その後の行革による組織再編計画によ り、現在は本所が専任5人、各支所では兼任の2人体制で業務を行っております。今回の人・農地プ ランに係る利用権設定等は農業委員会の手続が必須要件となっており、農地の利用調整、集積、また あわせて遊休農地解消計画等が発生しますので、農業委員及び事務局の業務は重要であると考えます。 プラン作成に際しましては、農地基本台帳システム等の活用により、農林水産課や農地利用集積円滑 化団体であります両農協等の関係機関と連携を密にして、対象農家の方々に支障、ご不便をかけない ように、委員はもちろんのこと、本所、支所の職員が一体となって事業推進を図るよう期待をすると ころであります。   次に2項目め、中小企業金融円滑化法の終了に伴う諸問題についてのお尋ねについてでございま すが、本市の中小企業支援策として制度融資があり、その中でも信用保証料の補給を行うなど、中小 企業者の負担軽減に努めてまいりました。   また、東日本大震災発生時には間接被害にも対応できるよう新たな資金枠を設けてその対応をし てまいりました。本市では、平成22年度に中小企業振興資金融資規程の一部改正を行い、融資条件の 変更や経営悪化に伴う融資期間の延長について随時相談に応じてきております。今後国の制度変更等 に対しても状況を見ながら、各金融機関も構成員である制度融資委員会と連絡調整を行い、引き続き 中小企業の資金繰りに支障のないよう検討してまいります。   次に3項目め、市発注の建設工事の価格における社会保険料についてのお尋ねでございますが、 本市の建設工事発注における工事費の積算につきましては、国土交通省等の積算基準により算定を行 っており、社会保険料等のいわゆる法定福利費については、当然のことながら必要経費として一般管 理費等の諸経費項目において算定計上をされております。   また、議員がご指摘の昨今における過当な受注競争による低価格受注によって、これらの必要経 費を削減せざるを得ない状況となっているのではないかとの懸念につきましては、入札時に最低制限 価格の設定や低入札価格調査等により、適正価格での受注契約ができるよう努めておりますので、受 注者側におきましては、これらの必要経費は十分に確保できているものと考えております。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 最初の項目の人・農地プランの施行に伴う課題なのですけれども、利用権設 定での規模拡大の問題なのですけれども、人・農地プランというのは規模拡大ですから、平地で約20 から30ヘクタール、中山間地で10ヘクタールから20ヘクタールというのが示されております。そうし たことを目標に、それを5年間で進めるということですので、毎年規模拡大を進めなければいけない わけです。そうしたときにおいて、計画性が立てられればいいのですけれども、なかなか立てられな いといったときに、設備投資が過大なのではないかというような気がします。そうしたある程度先を 見越した投資ができればいいのですけれども、なかなかそれができないというようなことが考えられ ます。   それから、もう一つ、土地利用型農業に関しては規模拡大に伴う人材も必要になっていきます。 しかしながら年間雇用した場合、安定した仕事がなかなか確保できないというような問題が出てきま す。そうしたものに対しての課題もあるわけです。そうした中で、現在アンケートをとったと思うの ですけれども、それらの結果はどういうふうになっていますでしょうか。農林水産課長、お願いしま す。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) それでは、私のほうからアンケートを各地区からとりました。それ ぞれの地区でございますけれども、荒川地区531が対象でございまして、回答者数につきましては433、 81.5%の回答率でございます。神林地区が1,570に対しまして961、61.2%、村上地区が1,160に対し まして842、72.6%、朝日地区が726に対しまして602、82.9%、山北地区が980に対しまして329とい うことで33.6%、トータルでは平均で63.8%の回収率ということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) そうした中で、規模拡大を目指している方はどのくらいいるのでしょうか、 その辺わかりませんか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) ただいま集計中でございまして、こちらに来るときにも確認したの ですが、今集計中であるということでございました。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) なかなか規模拡大が進まないという問題の中に、農家がやっぱり自分でもま だまだしたいというような方がいまして、確かに規模拡大する方は農業で生きられるでしょう。だけ れども、それをやめた方はなかなか地域の中で生きられないというような問題も出てくると思うので すけれども、そのことについてはどう思いますか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 農業をやめられた方はどうするのだということになりましょうか。 〇11番(平山 耕君) やめざるを得ない方です。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 高齢化になりまして、農業をやめられる方につきましては今規模拡 大されている人たちに貸すわけですから、それなりの米に対する収入があるわけでありますし、あと は高齢化した場合は年金なりで暮らしていただくという形になろうかと思います。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) そうして、地域が皆さんが耕作者だった時代はお互いさまでしたことも、こ れからは貸し手と借り手というふうに完全に分かれるわけです。案外その関係が今みたいに濃密であ ればいいのですけれども、だんだん、だんだん希薄になってくるのではないかと思われるのです。そ うしたときに、果たして貸し手側のほうも、借り手側に対してある程度の理解を求めなければならな いと思うのです。貸し手側の責任だってもあると思うのです。そうしたのの話し合いというのもやは りしなければいけないと思うのですけれども、その点どう思いますか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) そういう意味で、このアンケートをいただくときに、今集落に職員 入りまして、農業委員会、先ほどの答弁もありましたけれども、市長の答弁もありましたけれども、 集落に入りまして、それぞれに説明を申し上げまして、この人・農地プランというのは各集落、地域 でつくり上げるものであると。みんなで話し合ってつくり上げるものであるということでありますの で、孤立化しないような形で集落全体で考えていただきたいということが目的でございますので、そ ういうのも大事だと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) それから、国のほうでも今農業に対して補助金行政から融資のあっせんとい うことに移りつつあるのですけれども、なかなかやはり融資に応じてくれないというようなことが懸 念されるのです。今は、農協でも簡単に貸してくれません、はっきり言って。だから、そうしたのの 押しつけではないのですけれども、理解を求めるということについてはどうでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 先般私たまたま新潟で講演会があったのですが、農林水産省の経営 局長という方が来られまして、平山議員おっしゃるような、これからは補助金行政ではなくて、そう いう融資とかそういう部分がこれから重要になってくるのだという話がされておりました。そういう 部分で国もそういうふうな形で移行していくのかなというふうに私も捉えておりますけれども、現段 階で誰にでも貸せるという状況でもございませんし、スーパーL資金という部分もございますし、担 い手に対しましてはそれなりの融資制度もありますので、そういう部分で活用していただければいい かなというふうには思っております。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 確かに利用権設定する場合は、当面お金かからないわけですよね。ただ、機 械を大きくしたり、そういうのでお金がかかるということもありますし。ただ、農地を購入する場合 は、農地は確かに資産ですから経費になりませんよね。だから、それをキャッシュフローでもって補 うにはなかなか難しいと思うのです。今それほどもうかるわけではないわけですから。そんなことも あるので、そう簡単には進まないような気がするのですけれども、どうでしょう。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 農地を購入して稲作をやっていくというのは、前であればそれなり の田んぼの価格もありますし、担保にもなろうかとは思いますけれども、今の時代、非常に地価も下 がってございまして、なかなか、それに米の値段も厳しい状況もございます。それを取り戻すには何 十年もかかる点もございますので、どちらかとも言えませんが、非常に厳しい状況かなというふうに は思っております。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 地権者から購入依頼があった場合、なかなか専門農家は買えないといったと きにおいて、当然受け皿があったとします、受け皿が。その方は、各企業であったり、農家はしない けれども、農地を持っていて農地を買えるというような方なのです。その方が、ただ自分は買っても 農業できないというような方が、そうした事例が結構あるのです。そうしたのが結局耕作放棄地につ ながっているような面もあるのですけれども、そのことについてはどう思いますか。農業委員会の方。 〇議長(板垣一徳君) 農業委員会事務局長。 〇農業委員会事務局長(遠山昭一君) 農地法におきましては、50ヘクタールが、村上市全域ではな いのですけれども、30から50ヘクタール下限面積をお持ちでないと購入はできないということであり ますし、今の人・農地プランにかかわっての売買等につきましては、特に先ほど言いましたように利 用権集積が対象でございますので、大きな売買等は事例は上がっておりません。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 神林なのですけれども、神林の場合は、自分では農業はしないのだけれども、 農地を買えるだけの要件持っているために農地を買い集めている方がいます。でも、そうしたのが、 果たしてそれが農業の活性化につながるかどうかというのはまた別な問題で、そうした事例はありま す。あるのですけれども、そうしたときにおいて不在地主というのが発生しないかどうかというのが 懸念されると思うのです。そこにいなくて農地は持っているけれどもという、言ってみれば戦前のそ うしたお金持ちです、そうしたのに帰るのではないかというような気もするのですけれども。 〇議長(板垣一徳君) 農業委員会事務局長。 〇農業委員会事務局長(遠山昭一君) そういった方々の有効に利用されていない農地を今回人・農 地プラン等で地域の担い手に集積を図るということで、各地区のプランづくりに際して検討していた だきたいということで考えています。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) そこで、なかなか農地は欲しいけれども、買えないという方のためにファン ドです、ファンドを設立するというような話もあるのです。6次化ファンドというのが国でありまし て、農業の6次化のためにファンドを設立、それは衆議院で今回通って、参議院のほうにも行ってい るのですけれども、国と民間が共同で出資する株式会社農林漁業成長産業化支援機構というのがある のです。それが6次化ファンドというファンドなのです。そうしたものを使うのも一つの方法だと思 うのです。これから、だって米は農協ばかりではなくて、大農家だっても売れるし、米を利用して餅 をつくったり、そうしたのも出てくる、当然今でもやっているのですけれども、今でもやっているの だけれども、これからますます出てくることが考えられると思うのです。そうしたののファンドとい うのも一つの考え方であると思うのですけれども、どうでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) おっしゃるとおりファンドを利用しての土地の購入というのでしょ うか、そういう部分ではそれも一つの方法かと思いますけれども。私ども今国の制度で進めておりま すのは、人・農地プラン、5年後、10年後、今65歳以上の農家の人口が60%を占めると。186万人の うちの60%となりますと、110万人ぐらいがもう65歳以上の人で占めていると。今後若い人たちの、 では農地はどうなるのだという中で、何とか集積して集団化して少ない人数でやっていこうというこ とが国の目標でございますので、土地を買ってやるとなると、なかなか出資金も要りますので、そん な形で何とか今貸し借りの中で農家経営をやっていただきたいという部分でございますので、できま したら今の制度を利用していただければいいかなというふうには思っております。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 農業委員会のことなのですけれども、先ほど本所に5人、各支所に2名いる と言いましたけれども、支所にいますか。 〇議長(板垣一徳君) 農業委員会事務局長。 〇農業委員会事務局長(遠山昭一君) 先ほど市長答弁されたとおりでございます。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) これからそうした各集落での取り組みが始まりますと、手薄になるのではな いかというような。やっぱり農業委員会が中心になって話し合いをしなければいけないと思うのです。 さまざまなことが出てくると思うのです。どうも何か手薄なような気がするのですけれども。そのと きは、例えばほかの課からも応援を呼んでやることもあるのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 農業委員会事務局長。 〇農業委員会事務局長(遠山昭一君) 人・農地プランにかかわっては、農林水産課、支所の産業建 設の産業観光室とタイアップしてやっておりますので、支障はないようにしたいと考えております。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) この制度が進むと、農地の利用権の権利移動が進むと思うのです。そうした ときにおいて余りにも手薄だと迅速に進まないということが考えられると思います。前にこうした例 があったのです。ある方が、ある大きくやっている方が法人化したのです。法人化したら当然形態が 変わるものですから、3条申請も取り直しということになるのです、取り直しなのです。そうすると、 またそうしたのを速やかに農業委員会やってくれればよかったのですけれども、やってくれなかった のです。半年ぐらい投げておいて、結局生産者が誰かわからなかったというような事例があったので す。だから、そうしたものを防止するためにもやはり農業委員会機能そのものが落ちてはならないの ではないかと思うのですけれども、いかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 農業委員会事務局長。 〇農業委員会事務局長(遠山昭一君) 先ほどの繰り返しになるのですけれども、平成23年度からの 組織再編で、それに準備するということで支所のほうとも業務の打ち合わせを十分やったところであ りますけれども、たまたまそういう事例があったということで、今後はそういうことのないように努 めたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) もう一つなのですけれども、今標準小作料ってないですよね。標準小作料は、 あくまでも相対で決めるということになっていますけれども、全国的に見ますと新潟県の小作料、高 いのです。この辺が一番高いのです、村上市が、というふうに言われています、全国の事例を見ます と。だものですから、だけれどもそれをなかなか借り主からは言えないようなこともあって、やはり ある程度何か目安みたいなのがあったほうがいいと思うのですけれども、いかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 農業委員会事務局長。 〇農業委員会事務局長(遠山昭一君) 確かに議員おっしゃるように今現在標準小作料というものは 示されておりません。当然これは、国の指導でございますし、それにかわるものとして賃借情報とい うことで、一番安いものから高いものというか、そういう契約事例を挙げまして、あと平均的なもの ということで平均額を示してあります。こちら当地域、金額が高いということは、ちょっと我々のほ うも是正するとかそういうところがなかなか農業委員会としてもそういった権限もございませんので、 できるだけ地域のほうで徐々に適正に合った価格になっていくような指導というか、流れをつけてい かなければと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 以前は、貸し手側と借り手側の代表が集まって話し合いをしたという経緯が あって、そこで標準小作料を決めたというのがありました。今は、それできないわけですので、ある 程度目安ですから、あくまでもやはり貸し手側であっても借り手側であってもいい条件で契約したい わけです。だから、そうした集まりみたいなのも農業委員会が中心になって集まって、それこそ情報 ではないですけれども、そういうのを1年に1回ぐらいの会を開いてもいいのではないかと思うので すけれども、いかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 農業委員会事務局長。 〇農業委員会事務局長(遠山昭一君) 農地調整部会、農政の振興部会という部会2つございますし、 総会等でもいろいろのその都度話し合いされております。今後の課題としまして、そういったところ で取り上げられたらと考えております。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 基本的な考え方の7つの戦略の中で、エネルギー生産への農山漁村の資源の 活用促進というのがあるのです。例えば耕作放棄地とか転作予定地にメガソーラー発電というのが考 えられるのではないかと。でも、それは転用が必要ですから、できないのですけれども。今はできな いのですけれども、将来に向かってそのような方策も検討できないものですか。 〇議長(板垣一徳君) 農業委員会事務局長。 〇農業委員会事務局長(遠山昭一君) 再生可能エネルギーの発電設備につきまして、農地転用許可 制度の取り扱いということで、4月に国のほうから示されておりますのは、農地ののり面、畦畔等に ついて一時転用許可ということで、原則3年以内であればできるということで伺っております。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) できるのですね。私できないと思って聞いたのですけれども。できるのであ れば、やっぱり耕作放棄地であるとか何もつくっていない転作田にはそれがやっぱり、それらをもう ちょっと、もっと拡大解釈すれば、今はだめなのでしょうけれども、やれと言っているのではないで す。考えてもいいのではないかなという気がします。人・農地プランには、さまざまなメリットがあ るのですけれども、その中に青年就農給付金ってありますよね、経営開始型。それと、農地集積協力 金。中心となる経営体に農地を提供する方に協力金をすると。あと、スーパーL資金の当初5年間の 無利子化といった支援を受けることはできるのですけれども、現在青年就農給付金を受けている方は 村上市にいますか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 希望されている方が今11名ございます。それで、当初……一応当初 に当初予算で組んだ数よりも非常に余計になったということで、今補正でお願いしてございますので、 11名ということで予定してございます。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 土地利用型の作物は、全国で368ヘクタールあるそうです。その中で基幹農 業者が担う面積というのは294ヘクタールで、だけれども基幹農業者は186万人いるそうですけれども、 そのうち65歳以上が59%、40歳未満が6%しかいないというのだそうです。毎年1万5,000人ほど就 農はしているのだけれども、そのうち3割程度は就農しても離農してしまうというようなケースがあ るそうなのです。当村上市においては、そのことについてはどういう状況でしょうか。知っている範 囲でいいですから。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) すみません、詳細につきましては把握してございませんので、申し わけございません。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 農業の6次産業化というのはよく言われるのですけれども、その中で消費者 とのきずなというのが大事になってくると思うのですけれども、そうした取り組みを民間でも結構や っていることはやっているのですけれども、市の主催でもってできるような方法はないのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 6次産業化ということで、地産地消推進協議会の中で逸品発掘交流 会という部分で市内の逸品を出してもらって交流会をして世に出していこうということでやっている のもございますし、これから商工観光と農林水産もそうなのですが、農商工連携フェアという形で、 ことしはそれを商工観光が先頭になりましてやるという計画がございます。これからそんな形でそう いう部分についても6次産業化に向かってやっていきたいというふうに思っておりますし、野菜の直 売所とかございますので、そういう部分で、それぞれの地域で神林であれば穂波の里でとれた米から まんじゅうつくったり餅をつくったり、そこまで販売までやっておりますので、そういう部分ではそ の辺が6次産業化になっているかなというふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) いや、もちろんそんなことはよくわかっているのですけれども。一般農家に とって人・農地プランというのは、なかなかわかりにくいのです。わかりにくくて、果たしてこれ何 なのだというような方がたくさんいます。これから市でやることは、やっぱりそのような方のために ある程度やっぱり広報をよくして、やっぱり集落でもって話し合いを持つことではないかなと自分は 思います。地域農業が抱える人、農地の問題解決を目指すのが人・農地プランなのですから、やっぱ り地域の農業者みずからの主体的対応が不可欠であるわけです。とりわけ農業の公的な代表機関であ る農業委員会または農業委員がやっぱり先頭になっていかなければならないと思いますけれども、そ のことについて農業委員会の事務局長、もう一度覚悟のほどを。 〇議長(板垣一徳君) 農業委員会事務局長。 〇農業委員会事務局長(遠山昭一君) 先ほど市長からの答弁もございましたが、各集落の説明会に も率先して委員の方が参加しておりますし、各集落の内情もよく知っているということで、今後のプ ランづくりには当然主体としてここに携わっていただくということで皆さん張り切っておりますので、 よろしくお願いします。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 農地の集約の中で農地の売買や賃貸をあっせんする農地利用集積円滑団体と いうのの中で5割強を農協が占めているのですけれども、意外と農協の仲介が障壁になっている場合 があるのです。なぜかというと、規模の大きな生産法人や企業はやがて販売面で農協のライバルとな るのです。一例なのですけれども、農協が円滑化団体となっている東北のある地域では、農業生産法 人が規模拡大のために農地の賃貸契約を結ぼうとしましたが、契約寸前で白紙撤回。他の農協組合に 貸し出されたケースがあり、ほかにも同じケースがあったと報告されています。確かに農協は、地域 の代表で、自分の抱える農家に優先的に農地をあっせんするのは理解できますけれども、果たしてこ れが公平、公正なのかというのは非常に疑問に残るわけです。本市にしては、そうした事例はないか もしれませんけれども、必ずこうした問題が出てくると思います。結構今一般の農家でも力をつけて いる農家があります。自分で販売先を見つけて、もう農協のライバルになりつつあるような団体もあ ります。だから、その辺でみんな、みんな農協ではないのだということを肝に銘じてもらいたいと思 いますけれども、農業委員会事務局長どうですか。 〇議長(板垣一徳君) 農業委員会事務局長。 〇農業委員会事務局長(遠山昭一君) 農地利用集積円滑化団体ということで、村上市では両農協だ けでございます。それで、昨年から規模拡大加算ということで、農地を集積された方に反当たり2万 円の助成金。これは、あくまでも今言われます円滑化団体、農協を通して貸し借りをした方々という ことで、昨年も大きく、かみはやし農協が割と大きかったのですけれども、今年度も岩船農協管内も 率先してこの事業を行うということで、今議員おっしゃったようなことのないようにこちらからもお 願いしているところでございます。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) そもそも地域農業と利害関係にある農協がそうした円滑化団体の主導権を握 っていること自体がおかしいと思うのです。やっぱりほかの方も入れながら、広くやっぱり貸し出す ような方法をとるべきだと私は思います。   次に、進みます。金融円滑化法は、2009年、リーマン危機後に政治主導で決まった救済措置であ り、それにより銀行が打ち出した中小企業支援策が不良債権の予備軍の増加を加速した面があります。 もちろんこれにより助かった小規模事業者はたくさんあるわけですけれども、金融円滑化法に沿って 返済猶予などに応じた貸出金は、6月までに累計38兆8,500億円、全国であるそうです。それが来年 3月に返済期限を迎えるものも出てきています。それらに対して銀行が借りかえに応じなかったとし たら、やはり大きな問題になるのではないかと、そう思うわけです。銀行のほうでもどうしてもだめ なのは、やはりもちろんよく説明をした上で、債務整理を前提として自主廃業などを提案するように というような、そういうようなことも銀行からは出てきています。そうしたことに対しての支援とい うのはないでしょうか。市長、どうですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 金融円滑化法ですけれども、当時はおっしゃるとおりこれで息をついた〔質 問終了時間10分前の予告ブザーあり〕業者もいっぱいいるわけでございまして、今その期限が来て経 営悪化しているところにはもう採用しないというようなことで、そこに市が介入をして手だてをする ということは考えてはおりません。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) そうだとは思いますけれども、そうしたのが多く出てくると、今度やっぱり 失業者が出てくるのではないかというような気がします。そうした中で問題の解決の糸口が見つかれ ばいいなとは思います。   もう一つ、3番目の問題なのですけれども、一番最後の問題で、建設工事における社会保険料に ついてなのですけれども、国土交通省では7月23日に労働者の社会保険料を発注価格に適切に反映さ せるよう経団連などに通達を出しています。通達では、社会保険料を適切に負担している企業ほど競 争上、不利になっている。さらには、建設労働者は55歳以上が3割超を占め、高齢化が進展している。 人材確保において社会保険料を含めた労働環境の改善が必要だと指摘をしています。やはり私も仕事 をしていたことがあるのですけれども、そうした会社はたくさんあります。社会保険料を掛けていな い会社はたくさんあるのです、実際。下請ですから、元請の受注価格には、それはのってはいません。 のってはいませんけれども、そうした事例があるから、やはりある程度市でもって指導しなければい けないのではないかなと私は思いますけれども、どうでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 財政課長。 〇財政課長(佐藤昭一君) 下請の業者の皆さんの指導というのは、なかなか市の立場とすれば難し いとは思うのですが、現在土木3,000万以上の下請がある場合については、施工体制台帳というよう なことで作成の義務づけをして、下請あるいは孫請の把握を努めておりますので、そういった形で今 後も指導していきたいというふうには思っております。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) ここにも先ほども言ったのですけれども、建設労働者の大半は本当にそうし た社会保険料がないような状況でもって働いているのです。それは、間違いないのです、間違いない のです。だから、やはりそれを注意深く見ながら、特に市の発注の工事については、そういうような こともよく見なければ確かにわかりません、言うことは簡単なのだけれども。でも、実際に働いてい る人たちがいなくなるというような事態が必ず来ますから。そういうのはやっぱりある程度優しさを 持って見守ってやってもらいたいと。そして、公平性を持って受注機会を与えてもらいたいと、そん なふうに思うわけですけれども、もう一度どうぞ。 〇議長(板垣一徳君) 財政課長。 〇財政課長(佐藤昭一君) 議員ご指摘の点につきましては、今回入札監視委員会というのがござい ます。そこで下請の業者さんの把握はどのようにやっていますかというような論点が出ましたので、 私どもも誠意を持ってそういった場でお話を申し上げたいというふうには思っております。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) ぜひともそうしたことが市の発注工事から改善が進めばいいのではないかな と。国土交通省が通達出したのは、あくまでも経団連とかそうした大手のところです、通達を出して いるのです、確かに7月に、7月23日に。だから、国土交通省が出しているということは、やはり全 国的にそういうのがもう認められているということなのです。村上市ばかりの問題ではないのです、 もちろん。だから、せめて村上市の市の発注工事ぐらいは、そうしたことも頭に念頭に入れながら仕 事を出してもらいたいというようなお願いです。〔質問時間5分前のブザーあり〕 〇議長(板垣一徳君) 財政課長。 〇財政課長(佐藤昭一君) 確かに私ども工事を発注する場合に法定福利費ということで、工事の価 格の約13%ほどを一般管理費ということでのせさせていただいてございますので、そういったものが きちんと使われるように業者さんにはお願いするようにしてまいりたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) これ以上言っても仕方がありませんから、これでやめますけれども、どうぞ ひとつそのことについては念頭に置いて、よく見て発注をしてください。   以上で私の一般質問を終わります。 〇議長(板垣一徳君) これで平山耕君の一般質問を終わります。   午後2時55分まで休憩します。           午後 2時36分  休 憩                                                        午後 2時55分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、25番、片野鉄雄君の一般質問を許します。   片野鉄雄君。           〔25番 片野鉄雄君登壇〕 〇25番(片野鉄雄君) 議長のお許しをいただきましたので、一般質問をさせていただきます。7項 目ありますが、時間を有効にしたいと思います。   最初に、三面川種川の改善についてであります。平成25年、来年は、世界で初めて鮭の自然保護 増殖、種川、種川の制です、完成させた村上藩士青砥武平治の生誕300年を迎えます。正徳3年で171 3年ですから、75歳で亡くなりましたけれども、ちょうど生誕300年と。現在の種川は、当時の種川と 形態は異なりますが、次のことについてお伺いしますということで4点ほど上げさせていただきまし た。   2項目めに岩船地区屋内体育館についてであります。岩船地区は、公民館活動の各種スポーツ事 業が大変盛んな地区であり、先般も石川県輪島市で開催された男子ミニバス北陸大会で、岩船ミニバ スチームが見事準優勝に輝きました。大変すばらしいことであります。現在岩船小学校、岩船中学校 の体育館の学校開放で活用をしのいでおりますが、定期利用者のみで満杯の状態です。神林のパル パークにつきましては、地元の団体が優先的に利用されておるとのことでありまして、やはり特に夜 間は子供の利用の場合の難点があり、岩船地区の人が利用するには厳しい状況です。平成11年から毎 年区長会の要望にも出ておりますが、岩船地区の屋内体育館について、3点についてお伺いいたしま す。   次に、3項目めにつきまして、環状3号線の瀬波温泉トンネル先線であります。都市計画道路環 状3号線のうち、瀬波温泉トンネル先から瀬波小学校までの間、約1,350メートル、1,200メートルと いう見方もあるのですが、一応、幅員16メートルについては、以前より地元瀬波地区と上海府地区か ら強い要望が出ております。村上市の第1次総合計画、これは2009年から2016年まででありますが、 それの土地利用計画では、国土利用計画を上位計画とした都市計画マスタープランや農業振興地域整 備計画などの各種個別計画において定めるものとしますとなっており、平成22年3月にできた村上市 都市計画マスタープランの中で、来訪者の笹川流れ方面へのアクセスを改善するため、都市計画道路 環状3号線の瀬波温泉トンネルから瀬波小学校の整備を目指しますというふうにうたわれております。 以下、2点をお伺いいたします。   4項目めに県道瀬波温泉線の歩道整備についてであります。瀬波温泉から浜新田地内を通り、瀬 波小学校までの県道瀬波温泉線は、児童生徒の通学路になっていますが、急なカーブが多くあり、見 通しが悪く、車がスピードを出してくるので、大変危険な状態です。このため学校の行き帰りに大人 がついて登下校をしている状態です。事故が起きてからではなく、早急に歩道を整備するよう県のほ うへ強く働きかけはできないでしょうか。また、村上市としてできる改善策、対応策についてどのよ うに考えるかお伺いしたいと思います。   5項目め、都市計画道路泉町羽黒町線の大町小町道路問題についてであります。これにつきまし ては、合併以前からも大きな課題であったのでありますが、県道泉町羽黒町線については平成20年2 月当時の市長がアンケートの結果を受けて、地元のアンケートです、道路拡幅に賛成の人が42%あっ たにもかかわらず、拡幅をしない歴みち整備に賛成の人が58%と多かったので、歴みち整備事業を進 めると発表しました。歴みち整備事業というのは、これであります、平成18年度にできた事業であり ますが。平成20年4月に新市長になられた現市長は、この問題について道路を拡幅する公約をされた 旨、関係者より聞いていますが、以下3点につきましてお伺いしたいと思います。   6項目め、神社仏閣の伝統行事と政教分離についてであります。1つは、市内にある神社仏閣の 伝統行事に対して、地域の活性化や民俗伝統行事や文化継承の観点から積極的に取り組んではどうか お伺いいたします。各神社の祭礼行事、内藤信成候400年祭、羽黒神社380年祭、耕雲寺開山忌などで す。   2番目には、市長は個人の立場として神事や法要に参加してもよいのではないかと考えますが、 市長の所見をお伺いいたします。   最後に7項目め、映像による新村上市のまちづくりについてであります。塩谷出身で横浜市在住 の斉藤次男氏が最近映像によるまちづくり、「岩船のまちおこし」というのでしょうか、岩船の活性 化です。それから、「塩谷海岸侵食の現状を訴える」、そういうDVDにまとめて自費で制作し、関 係者にPRをされております。また、斉藤氏は松竹プロデューサーを経て、現在社会計画研究所長と して全国各市で映像によるまちづくりの指導に当たっており、著書「魅力あるまちづくりのすすめ」 の中で、村上、岩船の合併問題についても鋭く分析し、適切な提言をされております。村上市として 斉藤次男氏に映像による新村上市の魅力あるまちづくりを依頼することを検討したらどうかというこ とであります。   以上ご答弁をいただいた後、再質問をさせていただきます。よろしくお願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、片野議員の7項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、三面川種川の改善についての1点目、平成22年度に作成した種川浄化計画提案 工法につきましては、平成22年度の種川の環境改善、水質浄化についてコンサルへ業務委託した中で、 水質浄化対策の工法として提案があったものであります。   ご質問の@、消波ブロック導流堤築造の予定につきましては、三面川本川での工法でありますの で、三面川を管理する県の村上地域整備部へ工法実施をお願いしたところ、洪水時の背後地に及ぼす 影響等、治水上の問題があると回答をいただいております。提案された工法ではありますが、実施は 難しいものと考えております。   A、流量調整ゲートによる止水と新たな地下水の注入につきましては、イヨボヤ会館観察護岸の 透視度向上を図ることを目的とした工法で、あわせて実施することで効果を発揮すると提案されてお ります。いずれも河川法許可が必要で時間を要するものでございます。具体的に何年度に完了するか をお尋ねでございますが、時間を要するものでありますので、何年度に完成するかは明言をできる段 階ではございません。   次に2点目、その概算工事費はとのご質問で触れてありますとおり、約1,300万円をかかると考 えております。この提案工法をヒントにして、透視度向上の効果を得られる方法を模索しているとこ ろであります。予算については、最少の経費で同様の効果を得られるよう努めてまいります。いずれ にいたしましても、イヨボヤ会館とも協議しながら、効果的な工法を実施したいと考えております。   次に3点目、生体エネルギー工法で種川の浄化対策を検討する考えはないかとのお尋ねについて でございますが、生体エネルギーと呼ばれるものについてはお話を伺ってはおりますが、公共事業と して取り入れる考えは、現時点ではございません。   次に4点目、青砥武平治生誕300年祭のイベントに私が実行委員長となり、山北大川のコド漁や 荒川の鮭の一本釣り、さらには海府の鮭漁など、あわせて鮭のまち村上を全国発信し、観光と鮭関連 事業の振興に力を入れてはどうかとのお尋ねについてでございますが、実行委員長につきましては委 員会発足時点で決まるかと思います。また、常々鮭のまち村上として観光と鮭関連事業の振興には力 を入れているところでございますが、ご提案いただいた他河川での鮭漁法をあわせて発信する取り組 みにつきましては、青砥武平治のかかわりなどを考慮して、今後取り入れるか検討してまいりたいと 考えております。   次に2項目め、岩船地区屋内体育館については、教育長に答弁をいたさせます。   次に3項目め、環状3号線の瀬波温泉トンネル先線についてでございますが、この路線整備に対 する市民及び関係者のご要望は私も強く感じ取っているところであります。そこで1点目、道路整備 臨時交付金事業などの活用で工事を進めることはできないかとのお尋ねについてでございますが、当 該交付金事業につきましては現在制度そのものがなくなっております。しかし、それにかわる新たな 社会資本整備総合交付金制度というのが幅広く使い勝手のよい制度になったと言われておりますので、 一般的にはこれを利用することは可能と思われます。ただし、この制度を利用するに当たっては、事 業評価が求められることになりますので、道路整備の必要性やその効果が問われることになります。 今のところ議員ご指摘の都市計画マスタープランの一、二行の方針だけではなかなか認めてもらえな いというのが実情であります。もう少し客観的評価に対抗できる理由等が必要となりますので、それ らの検討を行うとともに、なおかつ本市ではこれまでの経緯から新潟県の力をおかりしていかなけれ ばならないと考えておりますので、ご理解をお願いをいたします。   次に、2点目でご指摘の国県の補助事業をはじめ、各種有利な地方債を活用、研究する考えはな いかとのお尋ねについてでございますが、1点目と同様であります。   次に4項目め、県道瀬波温泉線の歩道整備についてのお尋ねについてでございますが、この件に つきましてはご指摘のとおりカーブが多く見通しも悪い線形となっておりますので、毎年道路管理者 である新潟県に対し、本市から要望をさせてもらっているところであります。   次に5項目め、都市計画泉町羽黒町線の大町小町道路問題についてのお尋ねでございます。議員 ご指摘のとおり旧村上市時代には、歴みち整備事業としての方針を示したことは私も存じております。 そこで1点目、平成20年の新市誕生以降、本市の担当者はこれまで地元との話し合いを何回重ねてこ られたか、またその内容についてのお尋ねでございますが、私個人的には何度も地元の方々とお話を させていただきましたし、担当課長にも平成22年度に関係区長さんを訪ねさせ、地元の受けとめ方を 率直に聞き取りをさせたことなどがございます。   次に2点目、市は本気で解決する気があるのかとのお尋ねについてでございますが、もちろん本 気で取り組んでいるところであります。ただ、この問題はまちづくりはもちろんでございますけれど も、個人の私権や財産と大きくかかわるデリケートな問題が存在していますので、慎重に事に当たっ てきたところであります。しかし、いつまでもこのままでよいとは思っておりません。私自身も歴史 的な町並みの観点や防災面の観点なども含め、県の考えなどを再度確認しながら、総合的に判断をし なければならない時期に来ていると考えているところであります。   したがいまして、3点目の今後どのような手法で問題を解決し、事業を進めていく考えか、でき る限り具体的なプロセスをお伺いしたいという点につきましては、まず地元の意見統一がなされない と事業化は難しいと捉えております。できること、できないことを私自身も確認しながら検討をして まいりたいと考えております。   次に6項目め、神社仏閣の伝統行事と政教分離についての1点目についてでございますが、本市 といたしましてはそれぞれの行事の成り立ちや歴史、その行事に携わる市民の方々の思いを尊重する ことを第一と考えております。また、教育現場につきましても文部科学省から地域の祭りや伝統文化 を維持していくためには、大いに児童生徒の活動に生かしていくようにという政教分離に関する通達 が出ておりますので、これらを尊重してまいりたいと考えております。   2点目、市長個人の立場として神事や法要に参加してもよいのではとのお尋ねについてでござい ますが、当然のことながら私自身個人的な立場での神事、法要に参加することはありますが、あくま でも私ごとに関するレベルであります。また、そのほかの場合につきましては、個別に適切な方法で 対応しております。   最後に7項目め、映像による新村上市のまちづくりについてのお尋ねでございますが、ご紹介の DVDについては私も拝見をさせていただきました。全国的に市勢要覧等を映像により情報発信して いる自治体もありますので、今後検討をさせていただきたいと思っております。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) それでは、片野議員の2項目め、岩船地区屋内体育館についての1点目、 岩船地区区長会から提案されている岩船体育館建設用地における道路整備についてのお尋ねでござい ますが、さきの一般質問においても答弁しておりますとおり、市内スポーツ施設の今後のあり方を示 す村上市スポーツ施設整備計画を策定しており、岩船地区における施設整備につきましても検討に入 っているところであります。なお、岩船区長会から建設用地についてご提案をいただいておりますが、 議員の要望する道路整備については具体的な計画段階で検討させていただきます。   次に2点目、村上市スポーツ施設整備計画についてのお尋ねでございますが、昨年度実施した現 状調査のデータをもとに、現在実務者レベルで整備方針等についての素案作成に入っております。ま た、本年度7月には市内スポーツ団体や学識経験者、利用団体等から成る整備計画策定委員会を立ち 上げ、具体的な審議を進めております。今後は、策定委員会でまとめた計画案をスポーツ推進審議会 での審議を経て、本年度中に成案を得たいと考えております。なお、計画策定において、より多くの 市民の意見を反映させるため、各地区関係団体への意見聴取のほか、11月には運動、スポーツに関す る市民アンケート調査を実施したいと考えております。   次に3点目、体育施設整備における起債等の活用についてのお尋ねでございますが、社会体育施 設整備において過疎対策事業債の活用は可能でありますが、過疎債については国の予算枠があるため、 現段階で要望額全てを過疎債で充当できる保証はありません。また、過疎債を活用する場合、過疎地 域自立促進計画登載事業であることが条件になるため、この計画の見直しが必要となります。   以上です。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) ご答弁ありがとうございました。   最初に、種川のことでございます。昨日新大の大熊孝名誉教授になっていますけれども、お見え になって、種川、関係者と一通り見て、その後振興局で何か会議をしていますが、市からもどなたか 参加されましたか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 私どもの担当課の係長と職員が参加しております。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 大熊先生は、平成元年のふるさとの川整備計画書、この中でも一番筆頭の学 識経験者ということで河川工学の権威ですから、携わってきた方です。種川につきましても、それか ら中州公園につきましても平成元年から平成3年です、ご承知のようにふるさとの川モデル事業をや りまして、平成10年に今度観察護岸がオープンしたと、こういうことになっております。それで、先 ほどのご答弁でイヨボヤ会館のほうと協議しながら進めていきたいということですが、予算につきま して何年になるかと。現在の浄化計画です、提案工法、これが22年の予算で約230万ぐらいですか、 つくってあるわけですけれども、この中にぜひこれを早目に実施してもらいたいと思うのであります が、観察護岸のところは非常に本川の水を引き込んでもどうしても濁って見えるので、分流をつくっ てといいますか、水は護岸のほうへ流れないようにして分流にして、窓側のほうには鮭公園に流れて いる今イヨボヤ会館から出ている真水というか、井戸水です、これをパイプでもって引き込んで持っ てきたらどうかというのが新たな地下水の注入という提案になっているのです。これ大体300万ぐら いかかるということなのですが。いろんなこと、さっき生体エネルギーについては公共事業としては 難しいというお話ですが、ほかで成功している事例があるのであれば、これもやはりこういったこと もいろいろと研究してもいいのではないかと思いますが、課長、いかがですか、生体エネルギーにつ きましては。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 先般経済建設常任委員会で、閉会中の事務調査の中で瀬波のフルー ツ園視察のときにその話も伺いました。担当者につきましては、効果があるという話も伺っておりま すけれども、まだまだ行政としてとれるのは今のところなかなか難しいのかなという部分でおります し、汚泥ではなくて泥の濁りなものですから、なかなか濁りというのは厳しいのかなというふうに感 じております。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) いろんなことをやはり前向きに取り組んだり研究してもらいたいと思ってい ますが、パイプを引き込んで、250パイのパイプです、ビニールパイプを現在鮭公園に流れている水 を80メートルぐらい引き込むのですけれども、これなんかは私は310万でできるということであれば、 ぜひ前向きに検討してもらいたいなと思っておりますし、答弁としては今市長から言われたとおりだ と思うのですが、今後前向きに早目に実施してもらいたいなと思っております。よろしくお願いいた します。   それから、300年祭のイベントについて、荒川のこともあるし、いろいろあるので、これはどう いうご答弁でしたか、やるときに決まれば引き受けてもいいと、こういうご答弁でしたっけ、市長さ ん。どうでしょう。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まだ組織もできないうちから私が委員長をやるとかやらないとかということ は当然言われないわけです。それをご理解していただかなければならないと。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 全国発信して、鮭、海でもとれるし、川でもとれるし、山北のコド漁をはじ め、村上は鮭のサーモンランドとかいうような提案もございますけれども、鮭関連の事業、それから 振興です、観光、大いに生かしたほうがいいのではないかと。そのときは当然市長がキャップになっ て大いにアピールしてもらいたいと思いますので、ぜひ前向きに取り組みいただければありがたいと 思います。   次に、岩船の体育館でありますが、これ先ほどの教育長のご答弁で今年度中に計画でき上がると いうご答弁でよろしかったでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(高田 晃君) 岩船の体育館ではなくて、整備計画が今年度に策定を完了するとい うことであります。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 先ほど申し上げましたように合併前から本当は岩船の運動広場のところに建 てるつもりでおったのですけれども、地下、地質調査しましたら軟弱だということで、予算が別なと ころに行ってしまったのですが。ぜひ先ほど申し上げましたように平成11年からはまず区長会で要望 出ておりますし、前向きに取り組んでいただければありがたいなと思っておりますが、臨港道路です、 そこに公園が面しているのですけれども、かなり車の通りが激しいので、やっぱりいわくすの里側か らの入る入り口が必要なのではないかと私思っております。   それから、予算について、さっき過疎債はいろいろ制約があるという話、その辺も十分検討して もらいたいと思いますけれども、現在の岩船小学校の体育館がフロアの分で20メーターの32.8メー ターなのです、約656平米。村上の体育館がこれ平成2年に建ったのですけれども、フロア部分で2,1 90平米なのです。単純計算、岩船体育館の場合のやつをつくるとします。フロア面積が1,340平米で、 それについて概略図もあるのですけれども。それで、当時の単価で掛けますと、4億3,000万、その 当時の単価ですから間違っていると思いますが、約5億ぐらいはかかるかなというちょっと推測され るのですが、ぜひとも財源どういうふうにするかということを、なるべく市の負担が少なくて済むよ うに財源を確保してもらって検討していただければありがたいと思っております。   それから、環状3号線でございますが、瀬波温泉トンネル先線です。今起債制度が変わって社会 資本整備総合交付金ですか、平成22年から変わったのですか。ほとんどの事業は、これで網羅されて いるようですが、この制度は補助率は幾らなのですか、何%なのですか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 社会資本整備事業につきましては、今までのいろんな補助メニ ューを全体的にひっくるめた形でありまして、基幹事業そのものが旧補助メニューでありまして、そ の旧補助メニューもそれぞれによって補助率、そういったものが変わってきております。変わってお りますので、一概には言えませんけれども、2分の1程度。ただ、社会資本整備総合交付金という制 度につきましては、基幹事業のほかにこうすればこうなるという提案事業的なものも含まれます。そ ういったものは、どちらかというと地方のほうで提案する側ですので、そういったものはかなり低目 に抑えられるというふうな形になっておりまして、一概に何割とかというふうなものではございませ ん。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 合併前の平成14年でしたか、マスタープランにトンネル先線のこともはっき りとマスタープランに出ていたのですけれども、合併したときに合併特例債を使ってこれを私やるべ きということを申し上げておったのですが、約7億です。ちょっと計算して若干違うかもしれません が、これ私が調べた数字でございますが、平成18年に。県と協議してもっと事業評価にたえるような、 客観的な評価にたえるような、そういったことを打ち出していかなければならないと思ったと思いま すが、県でやってくれと言ってもなかなか交通量の問題が大したことないとか必要ないとかというよ うな、だんだんニュアンスが変わってきて来ていることは事実なのですが、ぜひとも要望の多い事業 でありますので、事業評価をたえるような、そういった提案をされて事業を進めていただきたいと思 いますが、市長、いかがでしょうか、この問題について。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほども申し上げましたけれども、この事業をやるには総合的な計画が必要 であるということをまず理解していただかなければなりません。総合的な計画といいますのは、何年 度には何をつくって何年度には何をつくって、その周辺はこういうことで整備するのですよというよ うなことであります。それは、ただ計画を示しただけではだめだということでありまして、実行して いかなければならないというようなことでありますので、やっぱりこの事業は何としても県の力をか りながら、市もともにやっていくというような方向でいく必要が私はあるのではないかと、そのよう に捉えております。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 市の職員の方も本当に市長が信頼をしているプロ中のプロでいらっしゃいま すから、ぜひともその辺いい提案をあるいはまとめて進めていただければありがたいと思います。   次に、歩道整備で、先ほどご答弁では毎年県のほうに要望していきたいという、そういったご答 弁だったと思いますが、現場を見ればおわかりのように非常にカーブが余計で、通ってみればわかり ますけれども、結構車がスピード出してくるのです。特に夏なんかそうだったのですが。確かにここ 学校まで通う児童は危ないなと思って見てきたのですけれども、それで大人の人が送り迎えについて いるという状況です。市でできること、県にそれは要望はもちろんしていきますけれども、市ででき る例えば道路の両側に危ないところに車がスピード落としてもらうようにカーブ危険、スピード落と せとか、そういう立て看板、五、六カ所も立てるとかあるいは歩道の白線の部分がみんな草で覆われ たりしているから、もうちょっと整備したりとか白線を引き直したりとか、そんなことはできないの ですか、都市整備かな、これは。どうですか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 基本的に管理するのは新潟県でございますので、新潟県にそうい ったお話をさせていただきながら、市でやれるような道路標識的なものを市でできるとすれば、そう いったものは公安委員会のほうだとかと調整を図りながら、やれるものはやってみたいと思いますが、 ご承知のとおり今通学路の点検等これからやるわけですけれども、そういったところも捉えながら県 とそういった話をさせていただきたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) それから、泉町羽黒町線でありますが、大町小町の道路、これにつきまして 市長のほうから個人的あるいは担当課長さんが地元とも話し合いはされてきたというのですが、私の 把握では地元の方、まとまった方と話というのは余りされていないのかなというふうに受けとめてお りました。それで、ここにもちょっと書かせてもらったのですが、市は都市計画を決定して、これは もう若林さん以前の時代からの問題でありまして、議会も非常に要望を受けてきた問題なのです。そ れで、先ほど申し上げましたように紆余曲折あったのですが、平成18年度の事業で立派な歴みち調査 計画策定というのをやっているのですが、これなんかも結構お金かけたのです。最初国のほうで全部 予算出すような話だったけれども、そうでもなくて、これ課長、ちょっと確認ですが、つくるための 予算と市の持ち出し、その辺ちょっと教えていただけますか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 決算書から私見てまいりましたけれども、1,190万ほどの委託料 になっております。その中で補助が400万円入っておりますので、持ち出しが700万円ぐらいというふ うなことになろうかと思います。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 最初に、当時市でも約800万近いお金出して、それで立派なのできたのです、 こういうふうにいろんな案ができたのですが、調査委員の現場で委員長が現在東大の副学長になりま した西村幸夫先生なのです。それで、あと委員には新大の西村伸也さんとか岡崎さんとか。それで、 地域住民の代表の方、地区区長会の方とか関係者とか。ここには振興局の整備部からも入っているし、 市の助役も入って、事務局は都市整備課、市の企画調整、商工観光、生涯学習、みんな入って、そう いう形で立派なのできたのです。ところが、先ほど申し上げましたように広げてくれ、歴みち調査と いうのは拡幅しない、そういう事業なのです。それに賛成の方が58%で、反対、そうでない人が42% であったけれども、賛成者が余計だということで、これでやりますということをその当時の市長が話 しされたのですけれども。実際には、その後凍結状態みたいになっているのです。それで、ここに大 町から小町までのちょうど全部道路拡幅、測量した図面があるのですが、私もこれはやはりある程度 提案して妥協しなければ、なかなか物事は進まないということで、現道のままにして、歩道部分を大 町の部分は2.5メーターにすると。登録文化財とかそういったものは、物件補償でもって移動できま すから、これは移動してもそのまま存続できるというのは、事例ほかにありますから。小町の部分は、 現道約7メーターですから、これもやはり歩道部分2.5メーターとると、大体16メーター道路ではな くて、12メーターか11.5メーターになるのです。それで、あと補償については、県道の工事、側溝の 部分、歩道の部分、民間の用地とか営業補償とか、そういったものがどういうふうになるかというこ とを当時の補助制度でもって試算したのもあるのですが、ぜひとも具体的に提案して、先ほど市長の ご答弁では地元がまとまらなければ進まないのだという、これ今までも同じことを言ってきているの です、何十年も同じことを言ってきているのです。それは、やっぱり本気でやる気があるというのだ ったら、いろんなこと提案したり。それでまとまらなければ、これはやめるべきです、都市計画を外 すと。そのほうがいいのであれば、そういうことも一つの方法だと思いますし、ぜひとも具体的な提 案をしながら前向きに取り組んでいただければありがたいと思いますが、市長、いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今片野議員がおっしゃっているようなことで、はい、わかりましたと言えば、 もうとっくに物事が成就しているのです。それがそうもいかないから悩んでいるわけなので、何度も 何度もそういう話をさせていただきました。しかし、溝がものすごく深くて、簡単に、ああ、そうで すかと、わかりましたというようなところまではまだいっていないということでありますので、根気 強く話し合いを進めてまいりたい、そのように考えております。当然わかると思いますけれども、長 井町から大町が改良されまして、あそこに立って向こう側を見ますと、本当にかわいそうだなと思う 気持ちになるのは、私も当然でございます。なぜあのまんま行かなかったのだろうと。道路幅が広く なった長井町、大町につきましてもバリアフリー化されて、そして歴史的景観を残しながら拡張して いるわけなので、本当に残念だったなと思っておりますが、根気強く説得をしてまいるしかないなと、 そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 大変市長からの貴重な発言、ありがとうございます。先ほど申し上げました ように職員の皆さん、行政のプロでいらっしゃいますので、ぜひともこれを解決するという方向で取 り組むべきではないかと。また、プロセスもいろいろ、第一には地元の意見統一ということなのです けれども、いろいろ考えて提案していただければありがたいと思っております。   次に、神社仏閣の関係でありますが、先ほどのご答弁で大事なことでもあり、個人として神事と か法要に参加するのはよいという、そういうご答弁だったということで理解してよろしいでしょうか。 どうだったでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) いや、さっき申し上げたのは、個人としてはそういうところには顔を出して いますよと。市役所に市長としての案内が来た場合のことを言っているわけではございません。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 例えばきのう、きょうと門前の耕雲寺の開山忌なのです。約600年前に開か れたということですよね。それで、市長宛てに、村上市長、大滝市長宛てに開山忌に出席願いたいと 例えば案内が来た場合に、これはそうすると難しいですか。そこでやっぱりそういう営みもあるわけ ですけれども。例えば肩書なしでお名前呼ばれて、それで法要するとかあるいは拝礼するとか、そう いう要請が来た場合には行きませんか、どうですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今例えばの話で耕雲寺の名前が出ましたけれども、そのときには考えていか なければならないなと、そのように考えております。出席して悪いということは、私はないのではな いかなと思っていますけれども。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 時間もありませんから。〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕耕雲寺は、 ご承知のように非常にこれ資料を見ますと、1745年に直接の末寺が81カ所、孫寺が558カ所、合計639 カ寺ということになっています。非常に盛大だったらしいのです。これを村上市の活性化に生かさな い手はないのではないかなと私は思っているのですが。内藤信成候は、来月の13、14ですけれども。 羽黒神社は、今度遷宮といいますか、移してちょうど380年になります。こういったときに市なりが 村上大祭のときにおみこしが出るとき、やっぱり地元の市長さんに玉串奉奠していただくということ も非常にやっぱり大事かなと私は思うのですが、その辺市長として難しいなら個人として参加しても よいのでないかと私は思っております。時間もありませんので。   この問題は、政教分離というのは、結局神道を引き離すつもりが仏教も何もかもみんな放逐した と、そういうことです。これ外国、ヨーロッパで始まったのですが、ところが現在のアメリカ見たっ て、アメリカも政教分離なのだけれども、日本のとはちょっと性質違って、アメリカは実際にはもう キリスト教の国になっていまして、大統領が宣誓するときには、バイブルに手を当てて神様に誓うと。 イギリスの場合は、もう王様の国王の戴冠式のときにウェストミンスター寺院というのですか、現在 宮殿は国会議事堂になっておりますが、そこで戴冠式をやると。イギリスの正規の宗教、国教会です。 フランスも、これは学校教育で毎週水曜日が宗教教育の日と。ドイツは、小学校から高校まで毎週2 時間から4時間を宗教教育の授業に当てていると。イギリスも今の教育法で学校宗教教育を義務づけ ていると、こういうことになっています。だから、日本はとにかく教育からも何からもみんな宗教は だめなのだということになっていますけれども、この辺をよく外国のことなんかも研究して、善悪の 判断がなかなかできない、そういう子どもが非常に出てきているので、どこに問題あるのかなという ことをやっぱりよく考えるべきではないかと思いますが、市長、個人の立場で神事、法要に参加する のは、再度お聞きしますけれども、大丈夫ですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 個人であれば、それは私も個人の自分のうちのお寺も持っておりますし、当 然お参りも行きますし、当然お寺ですから宗教団体でありますし、そういうことから考えると、個人 でお参りするのは一向に差し支えないのではないかなと。ただ、公的な立場として出るということに は法律もありますので、制約があるというようなことではないかなと考えております。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) この問題なかなか難しい問題ですけれども、最高裁の判決なんか調べますと、 地鎮祭、これは合憲です、違憲ではないと。これは、ちょっと古いですけれども、1977年ですけれど も。それから、大阪箕面市の慰霊祭の参列、これも宗教活動に当たらないと、最高裁で合憲の判断が 出ました。ただ、愛媛県の靖国神社の玉串料、これは憲法89条にも抵触しますし、違憲という判断と かいろいろ出ているのです。だから、何もかも全部悪いということではなくて、そこはよく対応して いただきたいし、ぜひとも村上市でそういったものは生かすべきではないかと私は思っております。   最後に、映像によるまちづくりでございますが、この本、斉藤次男さんが出版されています。こ の中に冒頭申し上げましたように、自立し連帯するまちづくりということがありまして、城下町と周 辺市町村は一本の花の関係にあると、〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕こう言っているので す。個性を十分に尊重しながら連帯すべきだと。相反するものを一つに結合させることが大事なのだ と。村上と連帯して自分の存在価値がまた高まるという相関関係にあるので、花の役割、茎の役割、 根の役割をそれぞれ尊重しながら、互いに連携して大輪の花を咲かすことが大事だと、非常に立派な 哲学のお持ちの方でいらっしゃいます。全国あちこちのまちづくりに関与してポイントを押さえてい ますので、ぜひこういう方に村上、合併はしましたけれども、またアドバイスいただいたりして、映 像を見ることによって非常に認識が深まるのです。ですから、文書とかだけではなくて、それを見て 村上が一体感を深めると。経費的にはどのぐらいかかるのか、そんなNHKとかそういう専門に頼む と1,000万、2,000万たちまち飛んでしまいますけれども、そうでなくても私は可能ではないかなと思 いますが、再度お聞きします。今後そういったことも含めて検討するお考えございますでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほどの答弁でもお答えしましたが、いわゆる市勢要覧等についてDVDを 使っているところも非常に多くなってきているということでありますけれども、ただその方に今から お願いするということではございません。つくるときには、やはり皆さんの意見を聞きながら、議会 の皆さんの意見も当然でございますけれども、それらを総合的に考えた上でつくっていかなければな らない問題ではないかなと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) ぜひそういったことも前向きに考慮して取り組んでいただきたいと思います。   以上で一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 〇議長(板垣一徳君) これで片野鉄雄君の一般質問を終わります。                                              〇議長(板垣一徳君) 本日はこれで散会いたします。   9月10日午前10時から一般質問を行いますので、定刻までご参集ください。   大変ご苦労さまでございました。           午後 3時43分  散 会