平成24年村上市議会第3回定例会会議録(第3号) 〇議事日程 第3号 平成24年9月10日(月曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  一般質問                                              〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(26名)    1番   渡  辺     昌  君     2番   尾  形  修  平  君    3番   板  垣  千 代 子  君     4番   鈴  木  い せ 子  君    5番   本  間  清  人  君     6番   川  村  敏  晴  君    7番   冨  樫  宇 栄 一  君     8番   小  杉  和  也  君    9番   齋  藤  信 一 郎  君    10番   竹  内  喜 代 嗣  君   11番   平  山     耕  君    12番   川  崎  健  二  君   13番   木  村  貞  雄  君    14番   三  田  敏  秋  君   15番   小  池     晃  君    16番   姫  路     敏  君   17番   長 谷 川     孝  君    18番   滝  沢  武  司  君   19番   小  林  重  平  君    20番   佐  藤  重  陽  君   21番   相  馬  エ  イ  君    22番   大  滝  国  吉  君   23番   大  滝  久  志  君    24番   山  田     勉  君   25番   片  野  鉄  雄  君    26番   板  垣  一  徳  君                                              〇欠席議員(なし)                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    大   滝   平   正   君        副  市  長    鈴   木   源左衛門    君        総 務 課 長    大   滝   和   春   君        財 政 課 長    佐   藤   昭   一   君        政策推進課長     斎   藤   甲   三   君        自治振興課長     佐   藤   憲   昭   君        税 務 課 長    伊 与 部   純   夫   君        市 民 課 長    西   村       治   君        環 境 課 長    本   間   誠   一   君        保健医療課長     林       与 市 次   君        介護高齢課長     川   内   信   一   君        福 祉 課 長    斎   藤       勉   君        農林水産課長     瀬   賀       功   君        商工観光課長     田   嶋   雄   洋   君        都市整備課長     船   山   三 喜 雄   君        下 水 道 課 長    中   村   則   彦   君        水 道 局 長    太   田       薫   君        会 計 管 理 者    百   武   勇   一   君        選管委書記長        監 査 委 員    加   藤   正   志   君        事 務 局 長        消  防  長    本   間   善   和   君        教  育  長    工   藤   泰   則   君        学校教育課長     板   垣       圭   君        生涯学習課長     高   田       晃   君        荒 川 支 所 長    平   野   俊   之   君        神 林 支 所 長    板   垣       裕   君        朝 日 支 所 長    増   子   要   作   君        山 北 支 所 長    斎   藤   寿   昭   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    菅   井   晋   一        事 務 局 次 長    高   橋   邦   芳        書     記    鈴   木       渉           午前10時00分  開 議 〇議長(板垣一徳君) ただいまの出席議員数は全員です。定足数に達しておりますので、これから 本日の会議を開きます。   本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願 いをいたします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(板垣一徳君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、10番、竹内喜代嗣君、23番、大滝久志君を指名を いたします。ご了承願います。                                              日程第2 一般質問 〇議長(板垣一徳君) 日程第2、9月7日に引き続き一般質問を行います。   本日の質問は5名を予定しております。ご了承願います。   最初に、17番、長谷川孝君の一般質問を許します。   17番、長谷川孝君。           〔17番 長谷川 孝君登壇〕 〇17番(長谷川 孝君) おはようございます。一般質問を行います。私の一般質問は2項目です。   1項目め、村上総合病院新築に関する考え方について。病院の移転については、現在地での建て かえを含め市民の関心が非常に高く、該当地区の誘致の動きも活発になってきています。   場所の決断が迫ってきていることは、市長も十分感じられていると心情を察しますが、村上市が 財政的に支援できる金額も無尽蔵でないはずです。   病院に対してできる協力範囲はどの程度なのか、次の点についてお伺いいたします。   @、市が病院に対して可能な財政支援の金額。   A、国・県の補助金は可能なのか。   B、移転新築の場合、土地は等価交換するのか。   C、それぞれの新築場所について、インフラ整備など財政シミュレーションは当然考えていると 思うが、公表できないか。   2項目めは、特別支援教育についてです。特別支援教育は、障害のある幼児児童生徒の自立や社 会参加に向けた主体的な取り組みを支援するという視点に立ち、幼児児童生徒一人一人の教育的ニー ズを把握し、その持てる力を高め、生活や学習上の困難を改善または克服するため、適切な指導及び 必要な支援を行うとあります。   平成19年4月から特別支援教育が学校教育法に位置づけられ、全ての学校において児童生徒の支 援をさらに充実していくこととなっていますが、村上市の状況はどうなのかお伺いいたします。   @、村上市の就学前特別支援・特別支援学校・特別支援学級、該当幼児児童は何人ですか。   A、通常の学校と同様の放課後支援はしていますか。   以上、2項目について市長答弁の後、再質問いたします。よろしくお願いします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 皆さん、おはようございます。それでは、長谷川議員の2項目のご質問につ いて順次お答えいたします。   最初に1項目め、村上総合病院新築に関する考え方についての1点目、市が病院に対して可能な 財政支援の金額はとのお尋ねについてでございますが、現在、これまでのプロジェクトでの協議結果 を踏まえ、財政面も含めて検討を進めておるところであります。できれば、今定例会会期中に本市の 支援方針について議員の皆様にも説明できるよう準備を今進めているところであります。その中で村 上市の支援方針並びに財政支援の金額についてもお示ししたいと考えております。   次、2点目、国・県の補助金は可能かとのお尋ねについてでございますが、病院施設につきまし ては、新潟県医療施設等施設整備費補助金における新潟県医療施設近代化施設整備事業が補助対象事 業として活用できます。この施設整備事業は補助条件が幾つかあり、この条件を満たさないと受け付 けを受けることはできません。例えば、@、築年後30年以上経過していること。A、1床当たりの病 床面積が18平方メートル以上確保されていること。B、新潟県地域保健医療計画上の病床非過剰地域 においては、病床削減を必要としないが、病床を伴う整備計画でないこと等の要件があります。   なお、補助率については補助基準額の3分の1の額であります。   また、災害拠点病院であると備蓄倉庫、自家発電装置、受水槽、ヘリポートなどが補助対象とな ります。   また、インフラ整備での補助につきましては、新築する位置や整備内容により交付金のメニュー が異なり、採択条件も違うことから、新築する用地が具体化した段階でお示しできるものと考えてお ります。   次に、3点目、移転新築の場合、土地は等価交換するのかとのお尋ねについてでございますが、 現段階では病院側と新築する用地については、移転も含め最終的な協議に入るところでありますので、 申し上げる状況にはございません。   次、4点目、それぞれの新築場所について、インフラ整備など財政シミュレーションは公表でき ないかとのお尋ねについてでございますが、前段で説明させていただきましたとおり、現段階では病 院側と新築する用地については移転も含め最終的な協議に入るところでありますので、財政支援も含 め公表できる状況にはございません。   次、2項目め、特別支援教育についての1点目、村上市の就学前特別支援・特別支援学校・特別 支援学級・該当幼児児童はについては、教育長に答弁をいたさせます。   次、2点目、通常の学校と同様の放課後支援はしているのかとのお尋ねについてでございますが、 障害のある児童の放課後支援としては、障害者自立支援法に基づく障害福祉サービスのうち、日中一 時支援事業で対応しております。この事業は、保護者が就労等により日中家庭において監護する人が いない場合、施設で一時的に見守りや活動の場を提供し、放課後支援を行っているところであります。 利用施設については、市内5施設の委託をしております。利用状況は、7月末現在、障害のある児童 29人が利用登録を行い、うち23人が利用しているところであります。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) それでは、長谷川議員の2項目め、特別支援教育についての1点目、村上 市の特別支援の学級、児童数は等のお尋ねについてでございますが、本年度は小学校20カ校のうち18 カ校、26クラス、中学校8カ校のうち6校、11クラスの特別支援学級を設置しております。担任の教 職員のほか、市臨時職員であります介助員を小学校55人、中学校13人を配置し、特別支援を要する児 童生徒に対応しております。   また、障害の種類、程度も多様化しており、各学校の対象児童数や障害の程度、種類に対応でき るよう介助員の配置をしているところです。人数については、小学校の知的障害学級に60人、自閉 症・情緒障害学級に47人、計107人、中学校の知的障害学級に26人、自閉症・情緒障害学級に20人、 計46人、小中合計153人の児童生徒に対応しております。   なお現在、村上特別支援学校には児童生徒48人が在籍しておりますし、来年度の小学校就学予定 で保育園での特別支援を受けている幼児は10人となっております。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 答弁をいただきましたので、1項目めから再質問を行わせていただきます。   今回の支援方針並びに財政支援については、今定例会中にまず説明したいという、その準備をし ているということですので、それはそれでいいのですが、これについては場所の決定はまだ一応話の 中には出てこないというふうに理解していいのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ただいま申し上げましたように、まず市としての基本的な考え方、そして市 としてのできる財政支援を申し上げさせていただきまして、その後病院側とのこれで村上市の基本的 な考え方あるいは財政支援でお願いしたいというようなことを了承いただきましてから、今度はいよ いよ土地の決定に入っていくと、そういう方法になろうかと思います。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) この一般質問では鈴木いせ子議員がいろいろ村上総合病院については一般 質問で取り上げているのですけれども、一番最初鈴木いせ子議員が平成20年6月10日に初めてわくわ くしながら一般質問やられたのではないかというふうに思っているのですけれども、そのときの市長 の答弁の中で厚生連村上総合病院の計画を聞いて、計画を話ししてもらって、それからその話に応じ ていきたいというようなことで答弁されています。今市長の答弁ですと、今まで村上総合病院新築支 援対策検討プロジェクトというのがありまして、そこで副市長が座長だと思うのですけれども、ここ の中で村上総合病院から計画について旧村上市のジャスコ跡地の話はありました。それ以後の計画に ついては、何かその計画、要望というものは村上総合病院のほうからありましたのでしょうか。その 辺お聞かせしていただきたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 村上総合病院からは、まず新築したいのだというようなことはもちろん最初 から言っておりましたし、その場所等については、あるいは財政支援等については、当然これは村上 市とも関係ありますので、具体的にどこにどうしたいのだというようなこともございませんし、でき る限り早く村上市としての財政的な支援あるいは基本的な考え方をお示しいただきたいというような ことは伺っております。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 場所はまだ決定はしないけれども、財政的にどれくらい支援していただき たいかという話だと今市長答弁ありましたが、これは私の(2)の国・県の補助金についても関係あ るのですが、私どもが厚生文教常任委員会というのが平成22年のときだったと思いますが、元清水武 昭委員長、先生と意見交換やったときには、今ある病床263病床、これを350ないしは400にしなけれ ば病院としての健全経営並びに医師の確保はできないというようなことを厚生文教常任委員会の席で はお話がありました。この2番目の国・県の補助金が可能かということに関しては、市長の答弁です と今の病床数263をふやすことはできないけれども、現状維持ならば国県の補助金は使えるというこ となのですが、村上市民から見たらやはりベッド数がふえて、万が一のときには自分もきちんと入院 したいというのが本音ではないかというふうに思うのですが、村上市の考え方としてはそういうよう な非過剰地域であるにもかかわらずベッド数をふやせないという補助金の平等性を欠いているような ところがあるのですが、その辺についてはどう考えられていますか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ベッド数につきましては、長谷川議員からいわゆる国県の補助事業をいただ くにはどのような基準があるのかということで基準を示させていただきました。病床数が果たして今 現行の263でいいのか、あるいは300でいいのか、400というのはちょっと我々も考えられないわけで すけれども、それらについても今後いわゆる村上市の財政支援等あるいは基本的な考え方等も整合性 を持ちながら最終的な段階の詰めに入っていくということになろうかと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 私は、重要なことは村上病院新築支援対策検討プロジェクト、支援するこ とに関しては私は別に反対するわけではないのです。場所もここになるにはそれなりの理由があるの だなということももちろん議会でもきちんと何らかの答えが出るのではないかというふうに思います ので、その辺については問題ないのです。ですけれども、今第5次新潟県の地域保健医療計画が県の 中で示されていますけれども、下越地区、これは村上市、新発田市、胎内市、関川村、粟島浦村、聖 籠町の区域であります。7つのうちの一つなのですが、ここが基準病床数というのは2,216、それに 対して既存病床数は1,860、マイナス356です。ということは、ベッド数は足りないというふうな基準 病床数からいったら356が足りないのだと。ですけれども、逆に新潟市とか五泉市の場合には7,029に 対して9,342、2,313も多いという現状から考えますと、下越の中では新発田県立病院と村上市の村上 総合病院が核になる病院の2つです。そのうちの村上総合病院をやはり村上市として病床数はふやし ていただけないものかということを市長として考えてもらいたいというふうに私は思うのですが、副 市長、この支援プロジェクトの中ではそういうような協議とかは実際なされたのでしょうか。その辺 ちょっとお聞かせして。 〇議長(板垣一徳君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) この建設のプロジェクトにつきましては、鋭意会議を持って村上総合 病院との協議を進めてまいりました。その中で病床数につきましては、当初300床とか350とかという ような話はありましたが、具体的に何床にするかという話もありませんでした。それで、どういう床 面積とか、そういうものも含めて、まだ土地がはっきりどういう土地、どういう面積で、どういうも のが建てられるかという具体的な状況がまだはっきりしませんので、病床数につきましてもなかなか 進まないというのが現状であります。私どもとしても早く土地を確保というか、決定をさせていただ いて、その中でまた病院側とどういうことで病床数がどれくらい必要なのか、またこの地域の圏域の 中でどれくらいのあれが必要なのかというのは病院側も具体的に出しておりませんので、その辺これ から協議をさせていただきたいということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 私は、何で財政支援をする条件というのですか、そこの中に村上市という 考え方はこういう考え方なのだと、つまり村上総合病院の理念の中にこういう問題も入れてもらいた いとか、それから病院のやっぱり中身ですよね。医師、看護師の確保、そして病床数のある程度の確 保、そういうようなものを含めてやはりきちっとした財政支援をしてもらう、そのようなことが村上 市の当然としての役割ではないかと私は思っているのですけれども、もし市長何かお考えございまし たら。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当然今議会中にお示しする中には村上市としての基本的な今おっしゃったよ うな考え方、病床数は村上病院が果たしてどういう望みごとをしているのかというようなこともあり ますので、私らから単純に何床がいいですよと、将来的な人口の動向もあろうかと思いますし、そう いう具体的な病床数はないにしても、基本的な考え方を皆さんにお示ししてご理解をいただいた上で、 これから先ほども言いましたとおり村上病院とのお話し合いをさせていただきたい、そして村上病院 には村上病院運営審議委員会というのがございまして、その中で恐らくお話し合いをされるのではな いかなと、そのように考えております。村上市としては、いつも言っているとおり健全財政を維持を していかなければならないわけでありますので、無尽蔵に幾らでもいいですよということではないと、 将来的な健全財政を堅持しながら村上市を維持していく、そして村上病院に最大の支援をしていくに はこういうことでありますというようなことをお伝えをしていかなければならないと、そのように考 えております。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 新ごみ処理場の建設費というのを先ほど環境課長とかに聞いてきましたら、 今まではいろいろな金額があったのですけれども、大体建設費は53億。それに対して市の持ち出しが 十二、三%で6億。市の持ち出しというのは、市の財源を6億使って、新ごみ処理場は50年に1回あ るかないかの大事業だというふうに言われています。村上総合病院に仮に20億財政支援をするという ことになりますと、村上市の事業としては100億以上の事業に匹敵すると。それも起債もできないと。 起債のできない20億を村上総合病院に財政支援をするのだということになりますと、100億以上の事 業として村上市が取り組んだというのと同じ事業になると思います。そこにはやはり費用対効果とい うものが必ず求められるのではないかと私は思います。ですから、きちんとしたやはり場所ももちろ ん大事ですけれども、仮に別な場所に行った場合の跡地問題とか、それからインフラ整備とか、そう いうような問題が村上市としてもっと大きな問題になるということも考えた上で決定していただきた いというふうに思っております。   この前、また横手市というところの村上総合病院と同じ厚生連の平賀総合病院というところに視 察に行ってきました。この前は病院側のお話を聞き、今回は横手市の跡地利用の問題とか、いろいろ お話を聞いてきました。この平賀総合病院が駅裏のほうに移転新築するのに敷地面積は2万9,985坪、 建物面積が4,516坪、駐車場1,000台、病床数586床、総事業費129億円、横手市の財政支援は17.3%の 22億円であります。これだけでは終わっておりません。駅西広場整備事業、東西自由通路、駅東、つ まりこの病院跡地の再開発と、それ以上のお金が横手市の場合にはかかったということを考えますと、 簡単に新しい場所に移った、その土地をどうする、そして財政支援すればいい、それだけの問題では 私はないのではないかというふうに常々思っております。これらのことを考えますと、やはり相当慎 重に村上市として取り組まなければだめだというふうに私は考えているのですが、もう一度市長のお 考えをお聞きしたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 全くそのとおりでございます。金額、例えばの話で出ましたけれども、どう いう例えで言ったのかちょっとわかりませんけれども。ただし、病院というのは私どもの命を守る施 設をつくるわけですよね。そういうようなところも十分に考えていく必要があると、しかしながらか といって村上市が将来的に財政的に苦しくなる、あるいは極端に言えば破綻をするまでしてやるべき 事業でも私はないと。ですから、先ほど来申し上げておりますように村上市として健全財政を維持で きるというようなマックスの金額を村上市としては議員の皆さんにまずどこにも言っていないわけで ございますので、ご相談をさせていただきたい。それから、厚生連と話し合いをしていきたいと、そ のように考えておるところでございます。当然のことながらその後についてでございます。場所によ っては非常にインフラ整備に金がかかるところ、あるいはまた都市計画マスタープラン等をつくりな がらやっていかなければ国県の補助が得られないというようなところもございますし、そうでないと ころもあるわけでございますので、いずれにいたしましてもどこに行くにもインフラ整備はかかりま す。それらも総合的に勘案しますと、当然のことながら慎重に慎重をきわめた上で決定をしていかな ければならない問題であると思っていますので、皆さんにとりましては何でこんな長くかかるのだと いうようなことを思っているかもしれませんけれども、そして最後に一番問題なのは跡地利用等も当 然のことながら考えながら進めていかなければならない。かといっていつまでも遅れているわけには いきません。厚生連村上病院だとて年度計画があるはずでございますので、それらもあわせて早急に 取り組みを強化しながら遺憾のないような村上市としての取り組みをしていく必要があるということ で、慎重かつ大胆に物事を進めていく必要があると、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 先ほど市長答弁ですと病院の等価交換とかという土地の問題とかについて は具体的に協議に至っていないので申し上げられないというようなこととか、それから財政面を含め て公表できるような状態でないというような答弁をいただきましたが、副市長はこの村上市総合病院 新築支援対策検討プロジェクト、ここには総務課長含め財政課長、都市整備課長、政策推進課長、保 健医療課長、いろいろな頭脳明晰な課長の皆さんがプロジェクトチームをつくっているのですけれど も、この中で例えば駅西に行った場合、現状の場所でそのまま改築した場合、そして山辺里のほうに 移った場合、大体この3つぐらいなのでないかと私も思っているのですけれども、その場合のやはり かかる費用というものがつかみでいいですけれども、そういうような検討というのは全くなされてい なかったのですか、今まで。厚生連の考え方を聞きながら協議はしてきたのだとは思うのですけれど も、うわさではいろいろな話が飛び込んできます。それは、うわさでしかないから、そういう話をし ませんけれども、やはりそれなりの場所の候補地、そして現在地を含めてそれぞれの財政シミュレー ション、それからインフラ整備等を市長が言われるようにそういうのを積み重ねた上で、やはり財政 支援というのが決まるべきな問題ではないかというふうに思うのですが、副市長はその辺今までの経 緯を含め若干説明をお願いしたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) ただいまどういうことでということでございますけれども、ずっと協 議は進めてまいりました。議員ご指摘のようにどこへ行けばどれぐらいのインフラ整備、またどうい う影響があるか、そういうこともありますし、その場所場所でいろんなシミュレーションをしながら 検討をしてきたところであります。実際に用地買収はどれぐらいかかるだろうというようなことも具 体的にはお示しはできませんけれども、内部的には全てシミュレーションさせていただいております。 また、駅の西ということになりますといろいろ駅の周辺整備、全体の周辺整備もいろいろ絡んできま すので、その辺以前つくった駅の周辺整備のそれらも参考にしながら鋭意検討をさせていただいてお ります。また、財政シミュレーションにつきましても市長言われたようにしっかりとした今後とも村 上市が立っていかれるような財政支援はどれぐらいの規模で可能かというのを、ごみ処理場とか大規 模な発注が今めじろ押しでありますので、将来的にしっかりとした財政ができる、そういうことも踏 まえていろいろインフラ整備、また周辺の住民の動向等いろいろ調査、また要望等も取り入れながら、 本当に鋭意病院側ともたまたま折衝しながら話し合いをしてきたところであります。それを踏まえて 基本的な考え方ということで議会の今定例会の最終日にお示しをしたいということでございますので、 ご理解をいただきたいと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) わかりました。今回の今定例会中にある程度のお話は聞けるということな のですが、最後に市長として村上総合病院の計画がこの場所でやってもらいたいということで仮に向 こうのほうからお話があったら、その場所に決めるということになるのですか、それとも村上市の総 合的な考え方のもと、村上市としてはここでお願いしたいという考え方になるのか、その辺お互いに 協議はするのでしょうけれども、最終的にはどういうふうな形で場所は決まる予定になっているので すか。お聞かせいただきたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) なかなか難しい質問でございます。基本的には村上市が財政支援あるいは基 本的な考え方を示して、その後で建設候補地が挙がってくると思います。当然つくるのは厚生連村上 病院がつくるわけでございます。しかしながら村上市としての将来的なビジョンあるいは都市計画の 考え方で、こういう考え方を持っているので、こういうところにお願いしたいというようなこともあ ろうかと思っておりますので、それはもう話し合いに持っていくというしかないと私は思っておりま す。その段階でどうしてもここは譲れませんよと両者が言うようなこともあろうかと思っております し、ではよし、わかりましたと、ではここにお願いしましょうということもあろうと思っております し、よし、ではここに建てさせてくださいというようなこともあろうと思っておりますが、今の段階 ではそういうような厚生連が例えばこの場所でなかったらだめだと言ったらどうするかとか、村上市 がこの場所でなければ村上市は応援しないのですよというようなところまでの踏み込んだ話ではない ということであります。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) はい、わかりました。   次に、特別支援教育について先ほど教育長にも答弁いただきました。この問題は、私は特別支援 学校のほうの朝9時から2時半までの学校の教育時間というところに若干問題があるというふうに思 います。普通の特別支援学級ですと学童みんなが一緒になってやれる部分もあるのですが、朝9時か ら学校に来なさいよといっても、ある程度障害ある人はうちの親御さんとかに送り迎えを頼むと、放 課後に関しては先ほど市長答弁にありましたように福祉関係で浦田の里さんとかで放課後支援を福祉 の分野で見てくれるということに関しては何人か今そういうような形でお世話になっている方もいる ということなのですが、問題は朝9時から、今9時過ぎから一般の会社がお勤めできるわけではない わけです。やはり8時ぐらいから学校に何とか登校できるという環境整備をつくるために何とかして もらいたいという話を教育長もいろいろ県とかにもお話をしていただきました。ですけれども、これ はなかなか県立ですので、いろいろな学校の一つの校長先生だけの問題ではないということを考えま すと、8時から9時までの1時間をやはり個人的な家庭の問題なのか、それともやっぱり学校として 若干協力していただけるのか、その辺の問題だと思うのですが、教育長はどういう考え方をお持ちで しょうか。その辺ちょっともう一度お伺いしたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 障害を持っている子供さんの親御さんの労働ということを考えれば何とか してやらなければならないのではないかなというふうなことも考えられます。努力はしてみますが、 財政的なことも含まれますので、それらのことはこれからの課題としていただきたいと思いますし、 また送り迎えにつきまして県あるいは特別支援学校の校長ともいろいろとこれから話し合って、そし て親御さん、労働に支障がないような対応はできないものか、養護学校の校長ともいろいろと話し合 っていきたいということで、今後の課題にしていただきたいと、そのようにお願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) はい、よろしくお願いします。   それと、福祉課長にお聞きしますけれども、今現在特別支援学級ですと小中学校知的障害学級、 自閉症・情緒障害学級合わせまして153人の方が特別支援学級の児童として、介助員小中学校合わせ て68人ですか。その方がお世話しているということですと、1人の介助員が2.25人ぐらい、大体2人 ぐらいしか見れないというようなやっぱり非常に大変な仕事なのではないかというふうに思います。 それで、例えば村上市の福祉のほうで何人かおられる人にこの介助員を県立特別支援学校のほうに出 向かせてというのもまた変な話なのですが、8時から9時までの1時間だけそういうような体制はつ くれないものなのか。やっぱり学級と学校は違うからというふうな面もあるのですが、その辺福祉課 長としては検討されたことございますか。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) 確かに学校と保育園のほうでは制度上も違うということでなるわけです けれども、ただ今現在先ほど市長のほうからも答弁がありましたように障害者自立支援法に基づいた 日中一時支援の事業を実施をしておるということでございます。平成22年度に実は関川村さん、粟島 浦村さん、村上市の共同設置で村上市岩船地域自立支援協議会というものを設置をさせていただいた ところでございます。これは共同設置でありますけれども、その中で子供部会というのを専門部会を 設けまして、それぞれ特別学校、支援学校、それから支援学級、それから施設の実務担当者が集まり まして部会の中でいろいろ協議をさせていただいているところでございます。今の議員のご質問の関 係で、実はそういうお話を事前に保護者の方からもご相談を受けた経過もございます。その中でその 部会の中で今後どうしたほうがいいのかということを今協議をさせていただきたいというふうに今考 えておるところでありますし、またその協議を踏まえた上で今後どうするか、また検討してまいりた いというふうに考えておるところでございます。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 今福祉課長も教育長も非常に対応を何とかしたいという考えが伝わってき ましたので、この問題もある程度解決していただけるように努力していただければというふうに思い ます。   あと、5分あるのですが、私の一番の〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕問題というのは 先ほど言いましたように村上総合病院の将来について、やはり市長が言われたように医療というのは この地域医療を含めて非常に大事なことだというのはもちろん私も十分この福祉分野で私議員15年目 を迎えておりますので、大事だということはもちろんわかっております。これから私どもも10月の末 に佐久総合病院のほうにまた出向きまして地域医療、そして病院の理念というものを一生懸命勉強し ていきたいと思っておりますので、病院にはやはりきちんとした理念があって、その理念のもと市民 に愛される病院になっていただきたいというのが私の一番の考え方に尽きると思います。高度医療機 器とか、それから医師がいっぱいいたとしても、やはり一番の理想的なのは病院の本当の理念を市民 に共有できるかというのが一番だというふうに私は思っておりますので、その辺についても含めまし て村上市の将来の地域医療、そして村上総合病院の姿を要望していただきたいというふうに思ってお りますので、最後に市長にその辺の医療についての将来のこの地域の考え方を、先ほどはベッド数と かというふうに言いましたけれども、それらのことを包含した中で最後にコメントいただければとい うふうに思います。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まず、村上市厚生連の村上病院につきましては、私どもの地域にとってはや はり基幹病院と位置づけていかなければならないのではないかなと、そのように考えております。そ の中において今おっしゃったように当然のことながら病院としては病院としての理念、しっかりした 基本的な考え方を持って運営に当たらなければならないものだと思っておりますし、私も村上市とし ても、市長としても、当然市としての理念、考え方をしっかりと持って対応をしていかなければなら ないと考えております。最終的には議会の同意が当然必要となりますので、議員の皆様におかれまし てもしっかりと私どもにご指示をして、そしてご指導をしていただきたい、そのように考えておりま す。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 以上で一般質問を終わります。ありがとうございました。 〇議長(板垣一徳君) これで長谷川孝君の一般質問を終わります。   午前11時5分まで休憩します。           午前10時49分  休 憩                                                        午前11時05分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、10番、竹内喜代嗣君の一般質問を許します。   竹内喜代嗣君。           〔10番 竹内喜代嗣君登壇〕 〇10番(竹内喜代嗣君) それでは、議長のお許しをいただきましたので、通告をいたしました4項 目の質問をいたします。   最初に、田んぼダムで荒川の水位を下げようということであります。田んぼダムというのは、神 林村で圃場整備が行われましたときに河川改修が遅れていることから、田んぼから流れ出る流量と河 川で回収される量が違うということで、それでは田んぼから流れ出る量を調節しようということで始 まったのが田んぼダムでありました。これが今全国に広がっているということであります。具体的に は洪水対策として荒川に流れ込む支流の流量を引き下げ、荒川の水位上昇を遅らせる田んぼダム事業 を展開してはどうかということでございます。   田んぼダムの2つ目であります。田んぼダム事業の村上市における現況はどうなっているのかお 伺いをいたします。   大きな項目の2つ目、上下水道事業会計についてでございます。1つ目、23年度水道事業の決算 が示されましたが、料金が統一されていません。つまり完全な事業統合がされておりません。旧事業 所、旧市町村ごとの供給単価と給水原価を示していただきたいと思います。   2つ目、合併7年目に料金統合ということになるという合併合意事項ということでありますが、 この統合に当たっては低いほうの料金を基準に統合されることをお願いしたいと思います。見通しは どうなっているのかお伺いをしたいと思います。   大きな項目の3つ目でございます。食と農・医療の連携で健康の増進を図っていただきたい。運 動として進めていただきたいということであります。1つ目、食こそ命の源。食養生は、文字通り食 を通じて命を養うことであります。今この観点が非常に注目をされています。   そして、2つ目、無農薬や減農薬・有機栽培の農産物を食すること、地産地消の循環こそ健康増 進につながります。そのための食育推進が大事だと考えます。市の対応を伺います。また、農業施策 での対応も伺います。   3つ目、食品添加物の危険性を認識して、市としてはどのように周知していますか。1つ目、食 品添加物は、体によくない、食品添加物でがんになるなど、発がん物質があるということなど、食品 添加物の危険性についていろいろと言われています。そこで、食品添加物の危険性と手軽にできる食 品添加物の量を減らす対策が大事ではないでしょうか。お考えをお伺いいたします。   2つ目、現代の日本人の食品添加物の量は1日に約11グラムにも達するといいます。単純に1年 365日で計算すると、食品添加物の量は約4キロにもなるということになります。危険性が心配され ています。   3つ目、村上が育んだ食文化が注目されます。色部氏の古文書にも残る天然塩でつくる塩引き鮭、 その塩を使った漬物、今健康によいとされ、注目される発酵食品です。ぜひ復活させるように働きか けたいと思いますが、お考えをお伺いをいたします。   最後に4点目、新潟県全体と村上市の医療格差是正の必要性が緊急性をもって考えられますが、 どのように認識をされていますか。1つ目、県の最新の資料によれば下越医療圏の医療水準が低いと いうことです。市としては、どのように認識していますか。県や国に改善を要請する考えはないです か。   2つ目、救急医療の山北から2時間で新発田病院では、日本全体を考えても、本州でも考えても、 私は異常な事態だと考えます。この救急医療の現状について事実をどのように認識をされているか。 そしてまた県や国に改善を要請する、要望をしていくお考えはありますか。お尋ねをいたします。   以上、4点質問いたしました。一旦降壇をして、積極的なご答弁をよろしくお願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、竹内議員の4項目のご質問について順次お答えいたします。   最初に、1項目め、田んぼダムによる洪水対策についての1点目、洪水対策として荒川流域で田 んぼダム事業を展開してはどうかとのお尋ねについてでございますが、田んぼダムについては、荒川 水系では海老江、小岩内、松沢、宿田、牛屋地区で取り組んでおりますが、地域の小河川、排水路の 洪水対策には効果がありますが、荒川の水位低下、洪水対策には直接の関係はございません。荒川の 洪水対策につきましては、上流での対策が必要と考えます。   次、2点目、田んぼダム事業の現況はどうなっているかとのお尋ねについてでございますが、平 成14年度に全国に先駆けて、旧神林村で始まった田んぼダム事業でありますが、現在県内では村上市 を含め10市村で実施しております。また、石川水系の百川・笛吹川流域において、22団体が農地・水 保全管理支払交付金を利用して田んぼダム事業に取り組んでおり、面積は約1,400ヘクタールであり ます。   次、2項目め、上下水道事業会計についての1点目、平成23年度の上水道事業の決算で、事業所 ごとの供給単価と給水原価はとのお尋ねについてでございますが、上水道事業は1会計で予算の管理 を行っていることから、事業所ごとの経費を算出する場合には職員給与費、水道料金システムリース 料等の共通経費があり、事業所単位での供給単価及び給水原価の算出については難しく、お示しでき ないことをご理解いただきたいと存じます。   次、2点目、上下水道料金の統一についてでございますが、平成21年5月、5市町村の合併協定 事項を基本に、上下水道料金検討委員会を設置いたしまして、7回にわたり委員会を開催し、平成22 年6月には上下水道料金の統一についての意見書の提出を受けております。その後、本市行政の諸状 況等総合的な観点から検討した結果、料金統一検討委員会の意見書にあります平成23年度の基本料金 の統一については実施を見合わせることといたしました。   議員ご指摘の合併7年目の上下水道料金統一にあたり、低いほうの料金を基準に統一を図っては、 また見通しはとのお尋ねについてでございますが、上下水道料金の統一につきましては、検討委員会 から提出をいただいた意見書を踏まえながら今日の情勢等の状況を十分見きわめなければなりません ので、健全経営を視野に入れ、実施時期も含め、さらに検討を行っているところであります。   次、3項目め、食と農・医療の連携で健康増進を図ることについてのその1点目、地産地消の環 境こそが健康増進につながる。そのための食育推進が大事だと考えるが、市の対応はとのお尋ねにつ いてございますが、村上市食育推進計画では市民が食を通して健康に生きることを目指しております。 このことを踏まえて、重点目標には安心安全な地場産の食材を食べることを掲げて取り組んでおりま す。食生活改善推進委員の研修会においても地場産の食材を使っての調理実習や添加物についても取 り組んでおります。この研修をもとに各地区、町内で市民を対象とした調理伝達を実施しております。 今後もさらに食の安全安心な取り組みを進めてまいります。   また、農業施策での対応についてでありますが、安心安全な農産物の生産と環境保全型農業の推 進という観点から、村上市地産地消推進協議会におきましてはエコファーマーや新潟県減農薬・減化 学肥料認証の取得を支援するとともに、環境への負荷低減や農産物の品質向上を図るため、GAP、 いわゆる農業生産工程管理手法等への取り組みを支援してまいります。   さらに、米をはじめとする村上の豊かな農林水産資源を生かした食育の推進のため、食育と合同 で実施するアンケート調査により、市民、農林漁業者はじめ、教育・健康づくり関係者や関係機関等 が連携・協働しながら地産地消に取り組むための基本指針とした地産地消推進計画を見直し、新たに 促進計画を作成してまいります。   次、2点目、食品添加物の危険性はどのように認識して周知しているかとのお尋ねについてでご ざいますが、学校給食では各調理場の栄養士が情報交換しながら食品添加物についても配慮した献立 としております。一例として着色されたパン粉や合成着色してあるハム等は使用しないなど、可能な 限り手づくりのものを提供を心がけております。自然な食品、地元食材を活用し、できるだけ食品添 加物摂取を抑えるよう努力をいたしております。老人施設等では、高齢者の方に食べなれた味、食べ やすい食事の提供に心がけており、特に施設内で調理をしているところにあっては、できる限り食品 添加物の摂取量を抑えるためにも加工食材に頼らず、地元産食材を使うように努力をいたしておりま す。   次に、3点目、色部古文書の残る、天然塩でつくる塩引き鮭、その塩を使った漬物が今注目され ている食材であり、ぜひ復活させたいと思うが、市長の考えはとのお尋ねについてございますが、確 かに平林城主であります色部氏が正月の祝い膳に塩引き鮭を振る舞ったと聞いております。健康であ るために食のあり方は大切なことと認識はいたしております。地場産の食材を使った調理普及などが 添加物の摂取量を減らすことにもつながり、大いに利用していただきたいと考えているところであり ます。ご承知のように天然塩は一般的には焼き魚やてんぷら等の振り塩やつけ塩などの調味料として 食卓で利用されているようであります。現在、市内には天然塩を製造している企業は5社あり、それ ぞれ企業で塩の特徴を出して製造をいたしております。天然塩を使った商品づくりについても、各企 業で取り組んでおられますので、越後村上物産会や観光協会等を通じて宣伝してまいりたいと思って おります。   次、4項目め、県全体と村上市の医療の格差の是正についての1点目、下越医療圏の医療水準が 低い、市としてはどのように認識しているか。また、県や国に改善を要請する考えはないかとのお尋 ねについてでございますが、新潟県は全国で最も合併が進み、現在は県下30市町村で広大な面積を有 しているところであります。平成18年に医療圏域が13圏域から7圏域となりました。この下越圏域に は、県立新発田病院が基幹病院となり、中条中央病院、県立坂町病院、村上総合病院が2次医療機関 病院としての役割を担っております。下越医療圏域の喫緊の課題であります救急医療の構築では県立 新発田病院に整備された救急救命センターが機能を果たしているところであります。医療検査体制の 整備についてでありますが、急性期医療に必要な高度先進医療機器で特に急性の循環器系疾患に対応 できる医療機器の整備が急がれますが、これは必然的に専門医師や看護師等のスタッフの充実を図る ことも課題であると認識をいたしております。今年度、第5次新潟県地域保健医療計画の見直しにつ いて検討するとなっております。地域医療のあり方について検証していく必要があると考えます。村 上・岩船圏域の医師確保については、喫緊の課題であると認識いたしておりますし、特に整形外科医 や産科医など不足していることは深刻な状況であり、さらに県や国へ強く要望してまいる考えであり ます。   次、2点目、救急医療の場合、山北から2時間かかる新発田病院では異常だと考えるが、どのよ うに認識しているのか。県や国に改善を要請する考えはないかとのお尋ねについてでございますが、 下越医療圏域は広大な面積であり、しかも村上圏域は中山間地が多く、救急医療患者の搬送にも苦慮 しているところであります。   本市といたしましても救急搬送時間の短縮を目指して、国、県に高速道路の早期開通を働きかけ てきました結果、ご承知のとおり昨年3月に朝日まほろばインターチェンジまで開通となりました。 さらに山形県温海温泉インターチェンジまでの延伸の見通しも立ってまいりました。開通することに より救急医療搬送もさらに短縮されるものと考えております。   また、ドクターヘリについては、本年10月から運航を開始する予定であり、専門医師の派遣時間 が短縮することになります。このことから地域医療サービスの充実が図られるものと考えております。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) それでは、再質問いたします。   最初に、田んぼダムの問題であります。くしくも市長からもお話がありましたが、1点目は荒川 全体の水量を下げていくにはやはり上流域での取り組みがどうしても必要になりますので、このこと について国や県に要望するお考えはないかということであります。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) いろいろな角度からそれは要望はいたしております。上流にもダム等も竣工 しておりますし、そのほかそれの下流域についてのいろいろな問題がありますので、それらについて いろいろな角度から、あるいは関川村等とも歩調を合わせて国県に要望している段階であります。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) それでは、昨年の増水時に、これは支所長にお伺いするのが一番わかりや すいかなと思いますので、荒川の支所長にお伺いをいたしますが、昨年7月の増水時に2カ所、鳥屋 ともう一カ所、羽越線の上流だったと思いますが、排水路の被管、直接荒川に流れ込む排水が被管と いうパイプを通じて荒川に流れるような仕組みなっていたと思いますが、ここで増水をして、羽越工 事事務所の排水車が出動したというような事実があるのは確認していますか。 〇議長(板垣一徳君) 荒川支所長。 〇荒川支所長(平野俊之君) はい、確かにその事実はございました。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) ということで、荒川流域の水位を下げるという点で見れば全然影響がない かのようにご答弁なさいましたが、荒川の水系に流れ込む農業用の排水路があるということを認識し ていただいて、田んぼダムについても検討をしてくださることを要望いたします。ご返事ください。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今の話にもありますように、いわゆるそういう問題に対しまして、例えば河 床掘削をお願いしたり、いろいろな観点から要望をしているということでありますし、田んぼダムに ついてもこの地域は先進的な取り組みもしている地域でありますので、さらに推進できるように努力 をしてまいりたい、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) この問題については要望して終わりたいと思います。上流地域で土地改良 事業が施行されるということでもありますので、ぜひとも田んぼダム事業に協力をしていただけるよ うなご指導をお願いしたいと思います。   続きまして、上下水道事業会計について再質問をいたします。   最初に、水道料金の問題でございます。現在の給水原価について各地区ごとのものはできないと、 計算できないというようなことで答えが拒否されましたので、数年前の資料ですけれども、以前の資 料ですけれども、お示しをしたいと思います。これは、2004年で古い資料ではありますが、それ以降 水道料金の改定というのは余り行われていないので、参考にして聞いていただきたいと思います。神 林村では1立方メートル当たりの利益が60円、荒川町では26円、村上市では20円、朝日村では、これ はマイナスの金額でありました。利益というのは、つまり供給単価に対して給水原価を引いた差であ ります。それで、私が持っている最新の資料で言いますと水道料金は合併前の2007年の11月議会で一 般質問いたしまして確認したところでありますが、朝日村が3,700円、神林村が3,200円、山北町が3, 000円、村上市が2,250円、荒川町が2,100円、これは家庭用の20立方使用した料金であります。この ようにそれで水道会計の前年度の決算では2006年度決算で5,500万円の黒字、さらに積立金が1億800 万円ということでありました。これがそのまま合併統合に持ち越される問題で一般質問したわけであ りますが、このときの監査委員の審査意見でも内部留保等の資金については神林のために、水道のた めに使うことがふさわしいのではないかなというような監査意見もございました。簡単に考えてご返 事なかったわけでありますから、5,000万円でこのまま6年推移しますと神林の積立金が5,000万円掛 ける6年ですから3億円。さらに持ち込んだ積立金が1億ですから、4億円水道会計に持ち込んだと いうことになるわけであります。供給原価のほうは、統合されて、人員削減がなされて、さらにソフ トウェアの水道会計のソフト等も一つのソフトになって安上がりになっていたかと思います。そのこ とを勘案しますとこの問題については非常に大変な問題だなと思います。それで、統合前の3月議会 で……あれは2月でしたか。最後の議会で当時の神林村長の加藤村長にこの問題でただしたところ、 料金統合は合併後数年を経てということだが、段階的に調整することも可能なのだというご返事をい ただきました。3億円も4億円も違うということでは、これでは非常になかなか不公平ではないのか なということであります。段階的な調整の考えはないか市長にお伺いをいたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほど提案理由の説明でも申し上げましたけれども、いろいろな諸情勢を勘 案した上で、意見書もいただいておりますので、それらの検討に入っていかなければならない、その ように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 下水道料金についても確認をしたいと思います。下水道課長さんにお伺い をいたしますが、この議会でも、新しい議会でも下水道料金の問題が議論になりまして、神林の場合 は加入して数年をすると村上と比べて加入料金は取らないのだけれども、下水道料金で比べれば神林 が一番高いことになる。現在でも一番高い料金なわけなのですが、それでお聞きをしたいのは、数年 すると加入金を支払った場合よりも高くなるということですね。何年で高くなるのか、現在加入者数 の私は9割くらいが現在では高い料金となっているのではないかというふうに考えているのですが、 お答えをお願いをいたします。 〇議長(板垣一徳君) 下水道課長。 〇下水道課長(中村則彦君) お答えします。   考え方といたしまして負担金が5地区それぞれ違ってございます。負担金徴収した内容といたし ましては、山北地区が6万円でございます。それと、朝日地区が5万円、荒川地区が15万でございま す。村上地区につきましては、面積と区画割と合わせて、平均的な場合20万円というふうな形になっ ております。これを使用料と負担金というのは全く異質なものでございます。負担金は工事費に充て るもの、使用料は維持管理費に充てるものでございます。全く異質なものではございますが、議員言 われるようにあえて比較するのであれば、使用料によっても異なります。20立米を使っている方で比 較しますと、村上と比較しますと、9年間という数字になるかと思います。それで、一般的な場合は 20から30。30立米使っている場合ですと6年間というような形で計算ができるかと思います。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 上下水道料金の統合に当たっては、あくまでも低いほうの料金にあわせて 統合がなされるように、また著しい格差は料金統合の前に調整をしてくださることをお願いいたしま して、次に医療格差の問題で再質問をいたします。   8月の29日に医療問題の勉強会がございました。ここで清水武昭村上病院の元院長さん、瀬波病 院の厚生連移譲に対しては、その移譲に対する折衝全てにわたって責任者として取り組んだ院長でご ざいますが、この方が赤裸々に報告をしてくださいました。ここで院長の指摘をした事項について紹 介をしたいと思いますが、時間の関係がありますので、結論から先に。最初に、医療格差の問題です。 具体的に福祉保健部でしょうか。調査をして報告書出していますが、がんの人口10万のがん死亡率が 350.6と、県平均が322.8、要するにがんが多くて、亡くなる人が多い地域であります。それから、そ れでは検診とか、そういうものの受診率はどうかといえば、受診率は高いということであります。同 じことが脳卒中や、あるいは急性心疾患というのですか。これでも同じことが言われています。つま り検診等を一生懸命やるのだけれども、結果として亡くなる方が多いということであります。このこ とについては格差ということで県の福祉保健部も認めているわけであります。嫌な言い方をすれば、 医療機関に働く方というのは皆誠意を持って、いわば聖職としての自覚を持って仕事をなさっている わけでありますが、レベルが低いということになります。これを何としても一刻も早く格差を是正す る必要があるのではないかなと考えます。   次に、先ほども最初の質問でお聞きをしましたが、救急医療の問題で消防長にお聞きをしたいと 思います。県議会の連合委員会で竹島共産党県会議員が村上圏域の医療問題について問題点を幾つか 県にただしました。そのときにその前に消防長にもお会いをして救急医療の現状をお聞きしました。 現在の状況ですが、県立新発田病院への救急患者の搬送は05年の150人から2011年は307人に倍増した。 しかし、県立新発田病院は満杯状態で、医療機関や消防署には現在満床のため受け入れができないと いうファクスや電話が頻繁に来る状況である。また、新発田病院に搬送したが、ベッドがなく、応急 処置で帰される事例も生まれている。もう一つ、県北から新発田病院までは救急車で約2時間かかる。 往復4時間かかり、その間圏域に、その地域に、つまり山北ですね。救急車はないということになり ます。救急隊員と消防隊員は一体のため、火災のとき隊員が不足し、対応が遅れるという不安がある というふうにお話がなされましたが、事実かどうか、消防長にお伺いしたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 消防長。 〇消防長(本間善和君) 議員が今お聞きの点については、多分うちの署員の現場で働く隊員から聞 いたと思うのですけれども、私も隊員からそういう話は聞いておりますので、間違いありませんと思 います。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 救急医療の状態もまことに深刻な状態であります。   もう一つ、わかりやすい問題で、これは誰に……医療関係は福祉課長さんなのでしょうか。2時 間山北の端からかかるというわけでありますが、交通事故とか家の中で転んだりすると頭も打つわけ ですよね。頭を打って骨折したりした場合には脳外科と整形外科があるような病院でしか受診できな いと思いますが、どのように認識されていますか。誰に聞けばいいのだろう。 〇議長(板垣一徳君) どちらさんですか。福祉課長、それとも……           〔「消防長から」と呼ぶ者あり〕 〇10番(竹内喜代嗣君) では、消防長お願いします。 〇議長(板垣一徳君) 消防長。 〇消防長(本間善和君) そういうけがをなされた患者から119番入ってくるわけですけれども、そ のときに容態を聞きます。それで、うちの救急隊員、救急救命士ですけれども、医師ではございませ んので、患者の容態を病院等に電話を入れます。そのとき向こうのほうの……村上総合病院が出たと いったときに、村上病院のほうの医師、看護師が容態をまた聞き直して、うちのそういう状態だった ら脳外科に連れてきなさい、整形に連れていきなさいとかという判断を仰いでから救急車は出動する という格好になっておりますが。ということで、そこでは救急隊員は判断できないという格好になり ます。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 何でこのような事態になったのかということでありますが、清水武昭委員 長の執筆なさったご本がございます。講演でもお話しはされたのですが、責任を持って文章にされた ほうを紹介するとなお正確ではないかなということで紹介をいたします。医療圏の第1回、2005年の 会議で県は説明した。1次救急医療は診療所、2次救急、入院を必要とする病院、中心医療は坂町病 院、村上総合病院、3次救急医療は新発田病院としていただきたい。それまで4病院、主には村上総 合病院、坂町病院、瀬波病院の3病院で行われていた村上地域の救急医療は2病院となったのです。 しかも県は同一医療圏となったので、その圏域での医師の移動は全く問題がないとして、瀬波病院よ り整形外科を中心に10人近くの医師を新発田病院リウマチセンターへ、坂町病院からも医師を新発田 病院へと移動させました。その結果、旧村上地域医療圏は一時期整形外科病院勤務医ゼロとなり、救 急医療で最も患者数の多い整形外科第2次医療、入院を必要とする医療が村上地域では全くできなく なりました。山北の山村から新発田病院まで2時間かかる、こんな医療圏はありません。広過ぎます。 そこへもってきて今までいた医師を奪い去ってしまったのです。同一医療圏だから問題ないと県は叫 びますが、実質村上地区医療圏の切り捨て以外の何者でもありません。幾ら医師集めに筆者が、これ は清水武昭委員長ですが、奔走しても焼け石に水であったのです。この医療圏の広範囲改定は新発田 病院の医師集めを可能にし、県立瀬波病院の厚生連移譲を可能にしました。しかし、村上地区の医療 レベルは低下し、住民は一層困窮しました。こういうふうにお書きになっています。消防長からも確 認がありましたように大変な状況だというふうに考えます。そこで、県の責任でこの遅れた医療、そ して救急医療体制を以前のような体制にもとに戻すことを県の責任でやることが私は必要だと考えま す。   それで、ご紹介いたします。県議会の連合委員会というところで竹島共産党議員が質問をしてい ます。その際県知事が答弁をしているわけでありますが……まず、村上・岩船地域で一定の高度医療 が提供できる体制が必要だと考えます。新築、これは村上病院の新築ですが、県としても村上・岩船 地域で2.5次救急医療体制やがん医療、僻地医療の中核と位置づけて、機能強化を支援する必要があ ると考えますけれども、いかがでしょうか。知事の所見を伺いますというふうに聞いています。知事 の回答は、ご指摘のとおり、この病院は、村上病院ですね。下越医療圏の中核病院としての役割のほ か、拠点病院としての圏域の僻地医療を支える役割を担っています。その機能が十分発揮されるよう、 県としても必要な支援を検討してまいります。このように答弁されています。つまり県が医療圏統合 を行って、いわば村上の医療圏を切り捨てたわけですね。このことについてただしたところ、県とし ても必要な支援をやるというふうに一応答弁をしています。   それで、最後にもうちょっと時間ありますね。もう1項目、ではご紹介をしたいと思います。同 じ問題で県の福祉保健部長さんが答えていらっしゃいます。お尋ねの件につきましては、県といたし ましては今年度2次医療圏単位で救急医療連絡協議会を設置してまいりたいと考えております。その 協議会の中で医師会の皆様方、地域の病院の皆様方、消防など関係者の皆様にお集まりいただいて課 題を抽出した上で対応策を検討してまいりたいと考えております。このように要するに村上市からも 意見を聞いて、県知事はこうした遅れた体制について何とかすると答えて、担当の福祉保健部長は意 見を聞いてやる〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕というふうに言っているわけであります。 そこで、こういった県議会での答弁があるわけなのですが、村上市としては村上病院の新築移転が焦 眉の課題ということであるわけでありますが、こうした状況を認識して、どのように考えておられる のか、 県に対してどのような対応を考えているのか、 まずお聞きしたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 県に対しましては、当初はジャスコの跡地を利用するということで始まった わけでございますが、そのとき県知事は協力しますということで、ご案内のとおり県の総合庁舎の一 部を使っていいですよというような協力の内諾をいただいた経緯がございます。その後でございます けれども、先ほど申し上げました新潟県医療施設整備費補助金における新潟県医療施設近代化施設整 備事業、これがありますので、村上総合病院がそれを使うとすれば、それはそういう体制でお願いし ていくのではないかなと考えていますし、そのほか県が単独で何々を補助してやるとか、そういう話 は今のところございません。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 今必要なことは、私ども市民、そして村上市も挙げて、地域医療を守る運 動が必要だと思います。県が事実を認めているわけでありますから、こうした格差のある医療の現状 あるいは救急医療体制のことを考えても、県の責任でこれを解消していく必要があると思います。地 域医療の問題でいえば、地域医療の担い手というのは県立病院や市町村立病院、厚生連や日赤、済生 会などの公的病院、厚生連の病院、村上病院というのは私も勉強させていただいて認識を深めたわけ でありますが、これは単純な私的な病院ではなくて、これは戦前ですか、産業界時代に小作農民の貧 困地帯でありますこの地域での医療を担うということで誕生したということであります。戦後もそう いうことで公的な病院としての位置づけをして、法律的にも認められて、該当する地域の自治体から 村や村上市から補助をいただいて医療の体制を整えてきたというのが歴史であるということでありま す。新潟県は、計画では県立病院を泉田県知事の計画でありますが、もう県立病院は民間に委ねると いうようなことまでおっしゃっているということであります。そんなことを言うのであれば、村上は もう既に瀬波病院なくなったわけでありますから、整形外科医が1人なんていうことであれば、先ほ どの脳外科と整形外科医一緒というのは救急医療というようなことを考えれば、体制を……議会始ま る数日前に村上病院の院長先生にお会いをして、現状についてちょっと確認したのでありますが、病 院問題については相馬エイさんが詳しく質疑をいたしますのでお譲りしますが、そのときにお話しに なられたのは、やはり1人ふやす、2人ふやすなんていうことでは整形の体制は維持できないと、新 潟大学との関係でもいろいろな問題があって、一刻も早く前に進めなければならないというようなお 話もございました。ですから、整形外科の体制あるいは〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕… …5分前ですね。   最後に、そうした県に対する切り捨てられた県北医療の体制を充実させることを村上病院の新築 移転に当たって特別な援助をお願いしていくという考えを市長にお伺い……もう一つあるのですけれ ども、市長の考えをお聞かせ願いたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 村上病院の新築に当たっては、当然のことながら県にもお願いをしてまいり ます。しかし、お願いする段階で私どもの地域を県が切り捨てたとか、見放したからどうこうしてく れという問題では私はない、そのように考えて、これからも県にできる限りの支援要請をしてまいり たい、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) ちょっと確認するのを落としたところございましたので、院長先生と救急 医療の搬送体制について確認をしたのですが、高速道路が70キロの速度規制で1車線ですね。そうす ると、完成をしても7号というのは割と完備されていまして、救急車は恐らく80キロぐらいで走るか と思います。100キロも120キロも救急車は出せません。何でそうかというのは消防長にお答えしてい ただきたいと思うのですが、病院長はそんなぴょんぴょん、ぴょんぴょんはねるようなトラックと同 じようなつくりになっているのですね、救急車というのは。重症患者であれば、それだけで亡くなっ てしまうということで、せいぜい80キロぐらいでしか走行できない。ですから、現状の国道7号ノン ストップで救急車両として、緊急車両として救急車は走るわけでありますから、現状そうなっている。 まほろばまで開通しています。これが高速道路が開通しても120キロ、100キロでは走れないと思いま すが、完成した暁の高速道路走行の救急車のスピードというのはどのくらいになるのか、消防長、お 願いします。 〇議長(板垣一徳君) 消防長。 〇消防長(本間善和君) 速度でしょうか。 〇10番(竹内喜代嗣君) 速度。速度。 〇消防長(本間善和君) 速度ですか。 〇10番(竹内喜代嗣君) はい。 〇消防長(本間善和君) 先ほども議員おっしゃるとおり患者を乗せていますので、80キロぐらいで 私は走っていると思います。高速道路上です。よろしいでしょうか。 〇10番(竹内喜代嗣君) はい、結構です。   それでは、時間ですので、要望して終わります。今消防長からもご確認ありましたように、仮に 高速道路が開通をしても救急医療の現状は変わらないわけであります。ですから、何としても新村上 病院の建設に当たっては、私は県立病院で整備をすべきだと考えますが、そういうお考えは知事には 一切ないわけでありますから、そういうことでいえば村上病院の新築に当たって、村上、県北の人間 だけ切り捨てというような、2時間もかかる救急医療体制がそのまま残るなんていうことは私は許さ れないと考えます。ぜひとも強力に市長には運動を、県に対する働きかけをお願いしたいと思います。 また、私も市民の皆さんと力を合わせて住民運動を行っていきたいと考えます。この問題では何党に 属しているというか、どういう考え方、宗教だとか、そういうのは一切関係ないと思います。   もう1分ありますね。村上病院の院長先生と確認をしたのは、10年後の村上の医療を考えれば開 業医の皆さんも65歳以上の方がたくさんいらっしゃいます。ですから、10年たてばこの病院問題真剣 に取り組まないと惨たんたる県北地域になると、75歳になって開業医はなかなか続けられないだろう ということでございました。開業医の皆さんもそうですし、村上病院の新築移転に当たっては前向き な運動をぜひとも村上市挙げての運動を市長にお願いをいたしまして、一般質問を終わります。 〇議長(板垣一徳君) これで竹内喜代嗣君の一般質問を終わります。   午後1時まで休憩します。           午前11時55分  休 憩                                                        午後 1時00分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、3番、板垣千代子さんの一般質問を許します。   板垣千代子さん。           〔3番 板垣千代子君登壇〕 〇3番(板垣千代子君) 公明党の板垣千代子でございます。議長のお許しをいただきましたので、 一般質問をさせていただきます。   私の質問は2項目となっております。1、防災・減災ニューディール政策の推進について。防 災・減災ニューディール政策を推進してはどうか。防災力の強化には、自助、共助、公助の取り組み が重要ですが、公助の基盤となっている橋や道路、河川施設などの社会資本の多くはコンクリートの 耐用年数の50年から60年が経過するなど、今後急速に老朽化し、防災力の低下が懸念されています。   また、経済の停滞は仕事や雇用、収入の減少となって私たちの生活を直撃します。防災力の強化 と経済活性化の両面を実現するため、防災・減災ニューディールが今注目されています。災害を防ぐ、 災害が起きたときの被害を減らす防災・減災、もともとは新規まき直しという意味のニューディール ですが、冷え込んでいる経済、国民生活の刺激を与え、大きな効果を発揮させる目的で行う公共投資、 また命を守る公共施設の整備を意図するニューディール、この防災・減災ニューディール政策を村上 市として進めてはどうかと考えますが、市長のご意見を伺います。   2、平成24年度除雪対策について。平成23年度の除雪に対しては、大雪だったこともあり、多く の市民から苦情をいただきました。平成24年3月の議会で市長は除雪の問題は道路除雪に限らず、福 祉そのものでありますので、助成制度等の見直しも含め、本庁、支所の関係課が集まって検討会議を 開催し、次年度に向け地域の連携、協働のまちづくりなど、さまざまな観点から検討してまいりたい との答弁でしたが、どのような検討がされたか伺います。   以上、市長答弁の後再質問をさせていただきます。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、板垣議員の2項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に、第1項目め、防災・減災ニューディール政策の推進についてのお尋ねでございますが、 ご提案の件につきましては、今後国内で想定される巨大地震などに備え、耐用年数が経過し、老朽化 が進む道路や橋などのインフラ整備を行うことによって防災力を高めるとともに、経済の活性化や雇 用の創出を図ることを趣旨とした公明党の政策と理解をいたしておるところであります。現段階では 詳細な内容につきましては把握しておりませんが、国民の安心安全に関することでありますので、今 後の国の動向についても十分に注視をしながら対応してまいりたいと考えております。   次、2項目め、平成24年度除雪対策についてのお尋ねでございますが、高齢化が進む中、地域の 皆さんが力を合わせて細い小路や高齢者世帯の玄関口の除雪などを行おうとする町内や集落への支援 策として、本年2月から支所を含む関係10課で各町内及び集落に対する除雪の支援策と要援護者等に 対する除雪費の補助制度について検討を行ってまいりました。町内会及び集落に対する支援として、 新規に村上市除排雪自主活動補助事業補助金交付要綱を制定し、町内会や集落で小型除雪機を購入し た場合は60万円を限度として75%を補助、除排雪自主活動に対しては上限1万円として補助すること とし、必要な経費について今定例会に補正予算として提案させていただいたところであります。   また、高齢者への支援についてでございますが、これまで行ってきた高齢者の除雪費援助事業の 援助額を1回につき6,000円から1万円に増額し、3回まで支援することや、高齢者に限定されてい たものを障害者などへも適用することとし、要綱の改正を予定をいたしております。   また、要綱改正後も雪おろしの実施状況などを見ながら援助額や対象者などについて検討を続け ていくことといたしております。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ご答弁ありがとうございました。   それでは、再質問をさせていただきます。市長にお伺いいたします。避難所となる学校などの建 物の非構造物の安全についてです。非構造物は、天井材、照明器具、窓ガラスの飛散、外装材、内装 材、設備機器、家具などを示しております。避難所として利用を予定している施設や防災拠点施設な どにも市民の命を守る重要な建物であり、非構造物の安全策の見直しが必要と考えられます。この点 について市長のお考えをお聞きいたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 板垣議員もご承知のとおり、今村上市では津波災害についての防災計画を策 定にかかっているところであります。お説の、いわゆる避難所になるべく建物等についての対策は大 丈夫かというようなことでございますけれども、それらについても検討を加えながら、整備すべきと ころは整備あるいは改装しなければならないところは改装をしていかなければならない問題だと捉え ていますので、そのような趣旨に沿って、市としても整備検討をを進めながら検証をしていきたい、 そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) 私は、前にも一般質問のときにこの窓ガラスの飛散についてお伺いしたこ とがありますが、本当に窓ガラスの飛散ということでけがをする方、もう何にもない今のままの状態 では窓ガラスが刃物のような形に割れてけがをするという事例がたくさんあったというふうに聞いて おります。その中でやはり子供たちのことですので、走っていったときに転んで手をついたときにそ のガラスに手をやって切ってしまったというような事例も聞いておりますが、その点について前の質 問のときには飛散防止のフィルムなどが安価でできるというようなことを申し上げた記憶がございま すが、その点についてはどのようにお考えでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今保育園という話でございましたので、具体的には担当課長から答弁をいた させます。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) 個々の保育園に関しましては、施設の老朽化がされているところもござ いますけれども、新しく整備をされたところにつきましては、そういうような危険防止のために飛散、 ガラスが割れても鋭利なものにならないようなガラスを配慮をさせていただいているという状況であ ります。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) 同じ質問を教育長、お願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 全ての学校にガラスが割れた場合のテープを張るというようなことについ ては、なかなか実施されておりませんが、防災については各学校とも一生懸命に取り組んでおり、窓 際を避けて避難するとかあるいは窓のたくさんあるところには集合しないとか、そのようなことを考 えながら各学校では避難の仕方を訓練しているところであります。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) 現在ようやく始まったというふうに考えていただければと思いますが、現 在屋根には太陽光パネル、学校です、学校のほうで屋根には太陽光パネル、屋上には雨水をためる プール、これは断水時にトイレの洗浄に使用する水または浄水装置でろ過して、これも飲料水になる ということが言われております。体育館入り口にスロープをつける、また炊き出しに便利な給食室、 炊き出しをするための給食室をつくるために体育館の近くに給食室を設置というような改装を行って いるところもあるというふうに聞いておりますが、その点について教育長、ご答弁お願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 今のところまずそういう施設はないのでありますが、今後新しく施設設備 をつくるような場合には、今のご意見を参考にしながらつくっていきたいと、このように考えます。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) それでは、各支所長にお伺いしたいと思います。各支所の橋の数と老朽化 についてお伺いしたいと思います。今現在で何年目の橋があるというようなことで結構ですので、早 急に老朽化の橋がある場合、そちらのほうの対策をお伺いしたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) まず、都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 今支所長宛てのご質問でありますが、私ども橋梁につきましては 都市整備課のほうで今まとめている最中でありますので、お答えさせていただきたいと思います。   市全体で今八百五、六十の橋があると思います。それは、計画的に2年ほど前から長寿命化計画 というふうなものを取り込みまして、今調査をしながら今後どんなふうに修繕をしていくかというふ うなものをやっている最中であります。申しわけありませんけれども、きょう詳しい資料を持ってい ませんので、地区ごとの数はちょっと今お答えできないのですが、後ほど……           〔何事か呼ぶ者あり〕 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 今のは、私どもの市の管理の数だけでございます。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) 私のほうで聞きましたところ、ただいま課長からご説明あったとおり、村 上市として857本の橋があるというふうに聞いております。そのほか朝日支所のほうでは196、橋があ るというようなことを伺っております。ただ、どれが、196の橋の中で年数がどれぐらいかというこ とに関しては、把握していないということを聞いております。この橋の本数または老朽化については、 2カ月ほど前に都市整備課のほうに調べてもらいたいということでお願いはしていたのですけれども、 なかなか難しいことだということで、いまだに本数は857ということなのですけれども、どこから、 では防災、減災に係る仕事を取りかかるのかということに関して詳しいことを教えていただければあ りがたいなと思いますので、そのあたりはいかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 先ほど申しましたとおり、今そういったことを調査をしている最 中でございますので、それがまとまった暁には、この橋についてはこういう修繕のやり方で長寿命化 を図るとかというふうなことがまとまりますので、その時点になればきちっとお答えできるかと思い ます。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) それでは、橋に関してはっきりしたものが出次第、全議員のほうにお示し をしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。   それでは、2項目めに行きたいと思います。次に、今年度の除雪対策についてお伺いをいたしま す。各地域の除雪の業者については、各支所長は把握されておりますか。 〇議長(板垣一徳君) まず最初に、神林支所長。 〇神林支所長(板垣 裕君) 全ての業者の数は、ちょっと把握していません。 〇議長(板垣一徳君) 次に、荒川支所長。 〇荒川支所長(平野俊之君) ちょっと今手持ちに資料ございませんが、たしか24か5の業者だった 記憶があるのですが、私も全ては承知しておりません。 〇議長(板垣一徳君) 次に、朝日支所長。 〇朝日支所長(増子要作君) 朝日地区についてもきょう手元に資料を持ってきておりませんので、 ちょっとわかりません。 〇議長(板垣一徳君) 次に、山北支所長。 〇山北支所長(斎藤寿昭君) 私山北のほうも数字的なものを本日資料を準備しておりませんので、 まことに申しわけございません。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 申しわけございません。きょうの板垣議員のご質問は、福祉の道 路除雪に限らずということで、そちらのほうが重点だと思っていましたので、用意してきてございま せん。申しわけございません。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) 私事前にこれでよろしいかどうか聞いてまいりました。その中で荒川は13 社、村上17社、朝日19社、山北12社、神林13社ということで、合計74社というふうなことを聞いてま いりました。この点につきましては、これからまた業者ふえるというようなことも言われております。 ただ、業者に屋根の雪おろしです、これをお願いすることになるのかと思いますが、その点について お聞きしたいと思いますが、どういたしましょう。都市整備課長にお伺いしますか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 今議員のおっしゃった74社につきましては、建設業者が主だと思 います。それで、道路除雪に対応する方々だと思っておりますので、その方々が即屋根の雪おろしに 対応できるかどうかというふうなものは、各社で事情が違うと思いますので、私のほうから一概にや りますとかというふうなことではお答えできないと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) 屋根の雪おろしに関しては、個人にお願いするという形もできるのでしょ うか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 基本的には屋根の雪おろしにつきましては、個人の方がしかるべ き方にお願いをするというふうな形になろうかと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) 屋根の雪おろしに関しまして、65歳以上の方であれば1万円の助成、こと しからですか、今回からですか、補正予算で入るということです。今までですと6,000円の助成があ ったということなのですけれども、助成を受けられる方については民生委員の方に話をする。民生委 員の方から用紙をいただく。民生委員の方が社協のほうに用紙を渡す。そこから地域福祉課のほうに 行って、個人に雪おろしをする、しないが来るというような形と聞いておりますが、市長、それでよ ろしかったですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 雪おろしについては、社会福祉協議会に市が委託している事業であります。 そのプロセスについては、ちょっと私把握しておりませんので、担当課長が把握していれば答弁をい たさせます。 〇議長(板垣一徳君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) この援助事業の取り扱いにつきましては、今ほど市長が申し上げま したように社会福祉協議会に事業委託ということで行っております。今議員がおっしゃられました民 生委員の方が一番お年寄りの状況、ご家庭の状況等をみんな一番よく把握しているというようなこと もありまして、民生委員の方にその辺のいわゆる面倒を見てもらうというのですか、していただいて、 簡単な状況を書いていただいて福祉協議会のほうに申請を出していただくということでございます。 ただ、屋根の雪おろしにつきましては、助成が決定する、しないというところ、時点まで本来待てな いというところが正直なところだと思います。ですから、助成に該当するかどうかというのは、最終 的な部分ということで今のところは取り扱いをしているのが現状でございます。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) それでは、年齢も65歳を過ぎた方であれば、この手続をするまで何日も雪 おろしを待てないということであれば、どなたかにお願いして、してもらう。それで、その後で申請 を出すということも可能だということでよろしいのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 本来であれば事前の申請をいただいて、それの審査を経て決定後に というところが補助金関係については流れになるのですが、この雪の部分に関しましてはもうかなり 積もってきた中で、どうも戸もあきづらくなったとか、そういった状況の中では、決定までは待って くださいよというところはやはり市としてもなかなかできない。そのことによってまた別な事故が発 生しても困りますので、公然とそれでいいですよというわけではないですが、その状況に応じた取り 扱いをしていきたいというふうなことでございます。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) 同じく屋根の雪おろしなのですけれども、空き家が村上市でも大変多くな ってきているということですし、それに関しては集落の区長様のほうがそれなりのものをしてくださ るというような話も聞いておりますけれども、ただ道路に面した空き家に関して、本当に生活道路に なっている空き家に関してはどうなるのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 雪おろしのことについて説明してください。   介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 今議長からご指名いただきましたのですが、私どもの援助事業で取 り扱っているのはあくまでも在宅、人が住んでいる状態のことになりますので、空き家の部分につい ては総務のほうからでもご答弁いただきたいと思いますが。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(大滝和春君) それでは、お答えします。   空き家の雪がたまった場合の雪おろしどうするのかというお尋ねかと思いますけれども、原則的 には当然空き家の所有者の方に不在であっても連絡して、所有者がわかればその方にしていただくと いうのが大原則であります。それと、どうしても所有者の方見つからないあるいは連絡がとれないと いうような部分については、先般空き家の対策について条例化を目指して検討していくというような ことでお答えしておりますけれども、そのようなことで空き家自体あるいは雪おろし部分についても 条例の中でまた検討してまいりたいと考えております。それまでの間につきましてもまた地域の区長 様方等々と協議をさせていただきながら、どうしてもすぐ小中学生の通学路になっているとか、そう いう部分についてはまた個々に協議をさせていただきたいというようなことで考えております。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ありがとうございます。   昨年の除雪に関しては、どの業者も重機が大きくなっていまして、生活道路なのですけれども、 細い道路に関しては重機が入らないというような苦情もいただいておりました。それに関しまして、 ことしは協議をいろいろしていらっしゃったというふうに聞いておりますので、その点に関してはど のようなお考えというか、協議の結果が出たのか、また小さい重機を持っている業者を見つけること ができたのかお伺いしたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほど提案理由でもご説明を申し上げましたように、本当に小さい小路等に ついては非常に業者の方々もそういう機械がないというようなことでございまして、先ほど申し上げ ましたように小型除雪機を購入した場合には、60万円を限度として75%を補助いたしまして、町内の 方あるいは集落の方にご購入をいただきながら除雪をしていただきたいと、そういうようなことも視 野に入れたお願いをしているということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ただいま市長のご説明ですが、それでは75%の助成を、上限が60万という ふうに聞いておりますが、除雪機を集落で買い求めていただいて、集落の細い生活道路ですけれども、 細くて業者の重機が入らないところは、集落の役員といいますか、区長様といいますか、その方たち の力をおかりして除雪をするというような考えでよろしいのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今現在も何集落ありますので、できれば小さいような小路等については自分 たちのボランティアといいますか、集落のお力をかりて機械を購入して除雪をしていただくというよ うなことをお願いできればなと思っているところであります。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) なかなか高齢化になっておりますので、小さい除雪機であってもなかなか 操作が難しかったり、事故のおそれもあるということで、高齢者の方を余り運転にはつけないという ことになりますと、どなたかをお願いすることになるわけなのですけれども、そのあたりはどんなふ うにお考えですか。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(大滝和春君) これにつきましては、今市長申し上げましたように集落あるいは町内の 細い路地または私道でありますとか、それと一番お願いしたいものについては、議員おっしゃいまし たように今高齢化が進みまして、高齢者だけの世帯あるいは高齢者のひとり暮らしというような方が これからまたどんどんふえてまいります。そんな中で集落の活動としてそのような方の支援をしてい ただきたいということであります。それで、今話の出ました運転といいますか、機械を操作する方に つきましても集落のほうで回り順番でも結構でありますし、その辺運営計画的なものも練っていただ きながら、していただきたいというようなことであります。その点につきましても今議員おっしゃい ましたように、できるだけ機械の操作になれている方あるいはできるだけ若いような方にお願いでき ればということで考えております。あくまでもこれは、集落の自主活動に対する補助ということでご ざいますので、よろしくお願いしたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) 集落の自主活動ということで、集落の皆様にご協力を得てやっていく除雪 作業だというふうに考えていくということですね。はい、わかりました。   それでは、2番目に多かった除雪に関しての苦情に関しては、通学路です、通学路が子供たち朝 7時ぐらいに集まって学校に行くのですけれども、もちろん冬になりますとスクールバスに乗る子供 たちが多いのですけれども、それでも通学路を歩いていかないといけない生徒さんがいらっしゃって、 その中で本当に歩道の雪かきがなかなか進んでいなくて、車道を歩いているという子供さんの話を聞 いております。その点につきまして学校のほうではどのように新しい計画、検討をされたかお伺いい たします。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) ちょっと回りくどくなるのでありますが、雷の小中学校がなくなりました けれども、当時勤めた教職員は2年に1遍ずつ雷に集まります。それは、なぜかといいますというと、 雪崩がつくところを地域の人たちが教職員を送り迎えをしてくれたりしながら、地域の人たちが教職 員を本当に愛して、そして世話してくれたおかげで雷に勤めることができたというようなことで私も その会があるたびごとに出席しています。と同じように子供たちも今地域が地域でもって子供たちの ことを育てるというようなことになっておりますが、地域の力をかりてというようなことで、雪が降 ったりあるいは道路が曲がっていたりするようなところは、地域の人たちが出て、そして子供たちの 安全確保に努めております。そういうことをすることによって、地域から自分たちは育てられている のだと、地域に感謝するのだと、自分たちも地域に尽くさなければならないというような子供づくり を目指しているわけでありますが、全てお金を出して、そしてそういうことを解消していくのも一つ の策ではありますけれども、地域全体でもってそういうふうな危険な箇所を地域のお年寄りなどが出 て、そして子供を守り、子供を育てていくと、そういう考え方も必要ではないかと私は思っておりま す。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) それでは、第3番目に除雪に関して多かったクレームについて質問させて いただきます。5市町村でどこの地域でも風が強くて吹雪が本当にひどかったと。その中で先も見え ないようなことがたくさんあって、車が動かないまたは市道、農道になるのでしょうか、そのところ を走っているときに吹雪でもう雪が積もっていて、そこに車が入ってもう動けなくなったまたは側溝 も道、脇のところもわからなくなって、側溝に入った、溝に入ってしまったということで車が動かな くなってしまったというクレームもたくさんありまして、風の強い道路に関しましてポールを立てて もらうようなことはできないかというようなご相談もありましたが、その点に関しまして各支所の支 所長様たちはどんなふうな対策をとっていきたいとお考えかお聞きいたします。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 私ども市道の管理をする立場で申し上げますと、基本的に除雪の 計画を立てている路線につきましては、そういったスノーポールを立てるということは事前にやって おります。ただ、議員おっしゃるようなところが新たに出てまいりますれば、そういったところは確 認の上、私ども新たに設置するということはやぶさかではございません。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ありがとうございます。   支所長のほうでは、そういう話は入っておりませんか。 〇議長(板垣一徳君) では、神林支所長から。 〇神林支所長(板垣 裕君) 吹雪で交通がとまるという箇所が神林地区にも何カ所かございます。 吹雪の予想が出るときになりますと、産業建設課のほうでパトロールをしまして、夜とても危険だと いうところになれば、事前に交通どめの許可を得て通らないようにするというようなことの対策をと っております。 〇議長(板垣一徳君) 次に、荒川支所長。 〇荒川支所長(平野俊之君) 荒川支所につきましても同様でございます。除雪計画路線でどうして も吹雪で雪がたまるところは、事前にとめるということで行っているのですが、真夜中がとまるとど うしようもない状況のときもございます。いずれにしても、そういうときには産業建設課で一時スト ップ、除雪におきましても見えないと危険でございますので、ある程度おさまってから除雪をすると いうような状況であります。 〇議長(板垣一徳君) 朝日支所長。 〇朝日支所長(増子要作君) 朝日地区におきましても吹雪とかで見えなくなるという箇所は、何カ 所かあると思っておりますけれども、今都市整備課長が申し上げたように基本的に幹線路線なんかで あれば除雪の目印にもなりますし、スノーポール〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕というの ですか、それを両端に立てるというようなことをやっていると思いますし、あと除雪車ももう出動で きないような吹雪であれば、今荒川、神林さんと同じような処置をとると、そう考えております。 〇議長(板垣一徳君) 山北支所長。 〇山北支所長(斎藤寿昭君) 吹きだまりになってどうしても通りにくいあるいは地吹雪で見えにく いというのは、気象条件によって違うかと思いますが、余り山北のほうではそういう例は少ないと思 います。ただ、降雪量がどかっと降ったときの場合の対応は、随時産業建設課の担当のほうに区長の ほうから連絡が入って、それに応じて出動するという体制をとっております。   以上です。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ただいまご説明ありましたが、市民としては交通どめはなるべくしてほし くはないのです。その中でそういう各支所の支所長も認識をされていることでありますし、何とか風 よけというのですか、そういうものを設置してもらえないだろうかという要望が入っておりますが、 その点につきまして都市整備課長、いかがお考えですか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 私どものほうに区長会等を通じましてそういう要望が入ってきて いますのは、荒川地区のほうではそういったことは聞いておりますけれども、そういったところにつ きましていろいろとまた私どものほうで検討している最中でございます。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) 私も昨年の除雪、大雪に関してのそれこそ苦情、要望をたくさんいただい ておりましたので、ことしの冬に何とか除雪に関しては間に合わせていただきたいという思いで一般 質問をさせていただいておりますけれども、何とか風よけはちょっと財政的にも無理であれば、ポー ルをぜひ立てていただければと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 知恵を絞ってできるものにつきましては、やらせていただきたい というふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) では、もう一つ苦情が多かったことにつきまして、除雪をして雪捨て場、 これに関して少ないという、全部ではないですけれども、そういう地域の方の苦情、要望がありまし たけれども、雪捨て場に関してはどのような策をとっていらっしゃるのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 基本的に降雪前に、雪が降る前に地元の区長さんあるいは雪捨て 場になる地権者の方のほうにお邪魔をいたしまして、例年どおり雪捨て場にここはお願いしたいだと か、それからだんだん少なくなってきていますので、そういう場所が。新たにこういう場所にお願い できないかというふうなことをしながら、雪捨て場所の確保は私どものほうで事前にやらせてもらっ ております。ぜひそういったことにつきまして地権者の了解が得られるように皆様方のほうからもぜ ひお願いしたいと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ありがとうございます。本当に雪国ですけれども、冬になりますとこうい う問題が毎年、毎年同じように出てきます。その中でことしは早目に質問をさせていただきましたの で、少しでも早く、また住民の方、市民の方が安心できる、去年とは違うなというような除雪体制を つくっていただきたいと思います。   以上です。ありがとうございました。 〇議長(板垣一徳君) これで〔質問時間終了のブザーあり〕板垣千代子さんの一般質問を終わりま す。   午後2時まで休憩します。           午後 1時45分  休 憩                                                        午後 2時00分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、1番、渡辺昌君の一般質問を許します。   渡辺昌君。           〔1番 渡辺 昌君登壇〕 〇1番(渡辺 昌君) 議席番号1番、鷲ヶ巣会の渡辺昌であります。議長のお許しをいただきまし たので、一般質問をさせていただきます。本日が議員となりまして初めての一般質問となります。傍 聴の方も大勢いらっしゃっており、大変緊張しておりますけれども、最後までよろしくお願いいたし ます。   それでは、通告書に沿って質問いたします。私の質問事項は、2項目です。1項目めは、空き家 の現状と対策についての質問です。近年高齢者世帯の増加により住人の方が亡くなったり、介護施設 等への入所などによって空き家となるケースが急増しています。少子高齢化、人口減少時代に入り、 今後一層空き家が増加することが予想されます。管理不十分な空き家の増加は、防災、防犯上の観点 から大きな問題であり、空き家対策を条例化する動きが全国的に広まっています。そこで、次の点に ついてお尋ねいたします。   1、本市の空き家の現状をどのように把握されていますか。   2、雪によって倒壊した空き家について把握されていますか。   3、市民からの空き家の危険性についての相談はありますか。また、その対応はどのようにされ ていますか。   4、空き家の適正管理に関する条例を制定するお考えはありますか。あるいは県にそのような条 例制定を働きかけるお考えはありますか。   5、市内の空き家の有効活用を図る空き家バンクの運営状況はどのようになっていますか。   2項目めの質問は、ごみ行政の今後についてであります。26年度末の完成に向けて新ごみ処理場 の建設が始まりました。それは、現在の処理場と同じ敷地内であります。また、焼却灰を埋め立てる 最終処分場も同じ朝日地区の荒沢集落にあります。一般の市民感覚で言うならば、迷惑施設であるご み処理場と最終処分場が広大な村上市の中のごくごく狭い範囲の中に設置されているわけですが、長 年それを受け入れている地域住民に対し、市長はどのようなお気持ちかお尋ねいたします。今後両施 設の寿命を延ばすためにもさらなるごみの減量化が必要でありますので、次の点についてお聞きしま す。   1、分別収集の強化のため、さらに分別数をふやすお考えはありますか。   2、生ごみの減量化について市民への広報が足りないのではないかと考えますが、コンポスト及 び生ごみ処理機の購入に対する助成の利用状況はどのようになっていますか。また、新ごみ処理場の 建設に当たり、市ではこの施設が従来のようないわゆる迷惑施設として認識されることのないように 市民が親しみを持てる施設にしたいとの意向でありますが、その詳細についてお聞かせください。   ご答弁をいただいた後、再質問いたしますので、よろしくお願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、渡辺議員の2項目のご質問について順次お答えいたします。   最初に1項目め、空き家の現状と対策についての1点目、本市の空き家の状況をどのように把握 していますかとのお尋ねについてでございますが、ご指摘のとおり空き家の増加により地域の活力や 防犯性の低下、町並みの崩壊などが懸念されております。これらの問題の解決に向けた施策事業を検 討、実施していくため、市内全域を対象に現在居住していない住宅及び店舗兼住宅について、昨年6 月に空き家調査を実施いたしました。調査の方法は、行政区ごとに行い、地域に暮らす職員が地域に お伺いし、区長、総代から助言、協力をいただきました。その結果、本市全体の空き家の件数は、1, 505件でありました。空き家の状況でありますが、十分活用できるもの832件、55.3%、判断が難しい もの416件、27.6%、活用が難しいもの257件、17.1%であり、また空き家の使用形態については、一 年を通して不在なもの865件、57.5%、お盆や正月など定期的に利用しているもの364件、24.2%、実 態が不明なもの276件、18.3%でありました。少子高齢化が進み、空き家は今後もふえていく傾向に あると考えますし、使用できるものも老朽化が進み、住宅として使用できないもの、放置されている ケースがふえていくのではないかと懸念をいたしているところでございます。   次に2点目、雪によって倒壊した空き家について把握しているかとのお尋ねについてでございま すが、朝日支所管内で昨年1月に1件、2月に1件の報告を受けております。このほかにも軒先や車 庫、倉庫などが雪の重みで倒壊したとの報告を受けておりますが、これに伴う人的被害はございませ ん。   次に3点目、市民から空き家の危険性についての相談等はあるか、またその対応はどのようにし ているかとのお尋ねについてでございますが、相談の多いものは暴風等による屋根瓦の落下やトタン の飛散に関するもので、所有者に改善をお願いして対応しているものがほとんどであります。また、 倒壊の危険があるとの相談を受けた場合でも、所有者がわかれば対応をお願いしておりますが、登記 簿上の権利者を確認すると相続が済んでいないため所有者が特定できないことから、取り扱いに苦慮 しているケースもございます。   次に4点目、空き家の適正管理に関する条例を制定する考えはあるかとのお尋ねについてでござ いますが、さきに尾形議員のご質問でもお答えいたしましたとおり、近年核家族化をはじめとしたさ まざまな要因により、適正に管理されていない空き家がふえて、これに付随する問題が深刻化してき ております。そのため関係各課による検討会を開き、これまでの苦情や相談内容及びその対応につい て情報の共有を図るとともに、現状を踏まえた中で現行法で対応が可能か協議をしてまいります。そ の結果、新たな条例制定を視野に入れた協議を進めていくことといたしました。   また、県に条例制定を働きかける考えはあるかとのお尋ねについてでございますが、空き家対策 につきましては本市に限らず全国的に大きな問題であることから、これまでも市長会を通じて国に対 し、法整備に向けた取り組みの推進について要望を行っております。なお、お尋ねの新潟県に対しま しては、地域振興局との意見交換会などで本市の実情を訴えてまいりましたが、9月県議会に屋根雪 対策条例を上程する予定であると伺っております。   次に5点目、空き家バンクの運営状況についてのお尋ねについてでございますが、空き家の中に はまだ住める状態のものも多く、これらの活用によって定住に結びつかないものか検討を行い、昨年 10月に村上市空き家バンクを開設いたしております。本市の空き家バンクの特徴は、空き家を購入し ていただいた方に早く地域に溶け込んでいただくために、地域の紹介や行事などの情報を詳しく掲載 をいたしております。このバンクを通じてこれまでに3件が売買成約し、千葉県、東京都及び南魚沼 市から3世帯5人の方が市内に定住をされました。当初は、バンクの登録件数が少なかったことから、 ことしは4月に固定資産税納税通知書を同封した封筒に村上市で空き家バンク始めましたとお知らせ を印刷して送付させていただいております。このような取り組みも含め、制度のことを聞きたい、登 録するにはどうすればいいかなどの県内外からこれまで73件の問い合わせがございます。現在9件の 物件を登録しており、そのうち1件が案内中であります。また、この9月1日には、東京表参道、新 潟館ネスパスでのにいがた暮らしセミナーに参加し、本市の空き家バンクのPRをさせていただきま した。今後も物件の充実に努めるとともに、一人でも多くの方が本市に定住していただくよう、さら に努めてまいります。   次に2項目め、ごみ行政の今後についてのお尋ねについてでございますが、初めにごみ処理場や 最終処分場などは市民生活においていずれも必要不可欠な施設でありますが、設置に当たり特段のご 理解とご協力をいただいている地元の方々に、そして周辺地域の皆様には大変ありがたく感謝を申し 上げているところでございます。そして、どの地域に行ってもこのことはお願いをしてやっとつくっ ていただいたのだということを私からも話しさせていただいております。   次に、施設の寿命を延ばすためには、さらなるごみの減量化が必要ではないかとのお尋ねについ てのうち、1点目、分別収集の強化のため、さらに分別数をふやす考えはあるかとのお尋ねについて でございますが、本市では家庭から出されるごみを燃やすごみ、燃やさないごみ、アルミ缶、スチー ル缶、瓶、ペットボトル、新聞、段ボール、雑誌、紙パック、容器包装プラ、乾電池の12種類分別収 集を行っております。県内市町村において若干の差はありますが、おおむねこの分別収集を行ってお ります。燃やすごみ、燃やさないごみから資源化できるものを資源ごみとして分別収集することがご み減量化の有効な方法でありますが、資源ごみにつきましては言葉が示すとおり資源化を前提に分別 収集を行っているので、現在のところ本市内における関連施設の現状からは、さらなる資源化は困難 であることと前回の分別の細分化を実施した際に区長会からこれ以上の分別は難しいのではないかと のご意見をいただいていることから、分別数の増は難しいものと考えております。ただし、議員ご指 摘のとおり、現施設の延命にはさらなるごみの減量化は必要不可欠であります。現在分別がきちんと されていないごみも一部見受けられることから、ごみの減量化に向けてより一層の分別の徹底を図っ てまいりたいと考えております。   次に2点目、生ごみの減量化についての広報が足りないのではないか、コンポスト及び生ごみ処 理機の購入に対する助成の利用状況はとのお尋ねについてでございますが、村上市生ごみ処理機等購 入補助金交付要綱に基づき、1つは生ごみ水切り密閉容器、2つは生ごみ堆肥化容器、いわゆるコン ポスト、3つ目として乾燥処理する生ごみ処理機の3種類において、それぞれ購入金額の3分の1の 額を補助する制度であります。平成23年度実績では、密閉容器は1件、補助金額1,000円、コンポス トは46件、補助金額は7万4,000円、生ごみ処理機は10件、19万7,100円、総額では57件、27万2,100 円となっております。本年度におきましては、8月末現在、28件の補助を行っております。補助件数 において、平成21年度、22年度に比較すると、特にコンポストの件数が減少傾向にあります。市民へ の周知については、毎年度初めに市報に掲載するほか、市のホームページによる啓発を行っておりま す。今後さらにごみの減量化を図るため、周知方法も含め検討してまいります。   次に、新ごみ処理場を市民が親しみを持てる施設にすることについては、環境と循環型社会形成 のシンボルとなる施設、安心、安全で市民に愛される施設と整備基本計画にも掲げております。具体 的には、焼却処理による発生する熱エネルギーを利用した発電の導入や排ガス、排水等の環境対策に おいても高度な公害防止機能を有した施設にするとともに、安全運転が確保される市民が安心できる 施設として市民が集い、学び、触れ合うことができる機能を検討し、市民に愛される施設とすること を目的としております。新しい施設では、法律等による規制値よりもさらに厳しい基準値を設定して おり、事業者みずからが行う検査で、これらの基準を満たしていることを確認することを義務づけて おりますので、事業者側では基準値よりもさらに厳しい自主基準値を設け、日常の管理を行う提案が されております。また、今回の事業者提案では、市民が環境について学び、身近に感じる施設となる よう、大型スクリーンやタッチパネル等を取り入れた見学設備のほか、公害モニタリング、発電出力 モニタリング装置の設置も提案されています。さらに、施設稼働後は環境学習教室の開催等、環境啓 発イベント開催の提案もされております。現在施設の詳細設計を行っておりますが、安心、安全で安 定的な稼働ができ、市民が実感を持ってごみ処理の仕組みを学び、環境に興味を持つことのできる設 備を備える施設とすることとともに、施設稼働後も環境学習等を通じて市民に愛される施設となるよ う、環境啓発イベント等の実施方法についても事業者と詳細を今後協議してまいりたいと考えており ます。   最後になりましたが、重ねてごみ処理場をお受けいただきました地域の方々に心から感謝を申し 上げます。ありがとうございました。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) それでは初めに、空き家問題について再質問いたします。昨年6月実施の空 き家調査の結果、市全体の空き家件数は1,505件であるとのことですが、先日の尾形議員の一般質問 への答弁の中に、地区ごとの空き家の件数の説明がありましたので、それをもとにそれぞれの地区の 空き家率を出してみました。1件の中に2世帯がある場合もありますので、実数とは大分誤差がある かもしれませんけれども、一応目安としてお聞きいただければと思います。村上市全体で言いますと 6.2%。村上地区6.1%、荒川地区3.9%、神林地区5.2%、朝日地区6.2%、山北地区10.7%です。ま た、私の住む塩野町集落につきましては、実際の件数、それと空き家の件数、全部把握していますの で、それをもとに計算しますと8.3%でした。また、現在の家族状況を見ますと、約15年から20年後 にはこの倍の空き家率になると考えられます。この空き家率の数字から市長は、どのような感想をお 持ちになりますでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 大変なこれから高齢化を迎えるわけでございまして、この空き家問題は我々 にとっても本当に解決をして何とかしていかなければならない問題であると同時に、国においてある いは県においても法整備の必要性を感じております。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 空き家の増加は、人口の減少や世帯数に大きく関連するものでありますので、 合併後4年間の地区ごとの世帯数と人口の減少について調べました。そうしますと、大変興味深い点 がありましたので、それちょっと話ししたいと思います。それは、特徴的だったのが荒川地区の状況 であります。この4年間で5地区全部、すみません。人口に関しては、村上市全体で3,549人の減少 でありました。それに対して世帯数は、村上市全体で75件の増加でした。その中で朝日地区と山北地 区に関しましては、それぞれ減少であったのですけれども、村上地区、荒川地区、神林地区におきま しては、世帯数は増加になっています。人口は減少していますけれども、世帯数は増加しております。 その中で荒川地区におきましては、この4年間で129件、129世帯ふえています。この点について荒川 支所長にお聞きしますが、このような4年間、129世帯の増加について、支所長として実感されてい ますでしょうか。それと、その理由はどのようなところにあるかお尋ねいたします。 〇議長(板垣一徳君) 荒川支所長。 〇荒川支所長(平野俊之君) お答えをいたします。   確かに私も実感いたしております。詳しく分析はいたしておりませんけれども、私の感じるとこ ろでお答えをさせていただきます。確かに転入も要因だろうと思いますが、いわゆる核家族化、2世 帯住宅等からの若い世帯の独立。これには新しく住宅を建てて独立される方もいらっしゃいますし、 特に荒川地区、民間経営の集合住宅、いわゆるアパートが年々ふえてきております。こうしたところ への独立等が主たる要因でなかろうかなというふうに感じております。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 次に、雪による倒壊した空き家の件数についてですが、昨年朝日地区で2件 あったとのことですが、そのうちの1件は私の住む塩野町集落内の空き家であると思います。実はこ の建物については、平成21年に総合文化会館で開催されました市長とのふれあいトークの中で、自分 の集落内に危険な空き家があるので、市として何らかの対策がとれないかと区長として質問しました。 その建物です。小学生らの通学路になっている市道のすぐ脇にあり、大屋根が腐って穴があいていて かなり危険な状態であり、区長であった私のところにも対策を求める声が住民よりあった空き家です。 それに対する市長の回答は、空き家については所有者が適切に管理すべきであり、個人の所有する財 産について行政が対処することはできないとのことでした。それは、おおよそ予想したものではあり ましたけれども、危険な空き家問題で地域が大変困っていることを行政に知ってもらう意図もあり、 質問したものでした。また、この建物については所有者の住所について集落として把握しておらず、 そのため集落に住む親族の方と何度も話し合いをしましたが、解体撤去するには費用の面で難しいと のことでした。この建物は、結局昨年の2月の3.11の前に直前、2月下旬、雪の重みによって潰れ、 市道に崩れ落ちた瓦や建築材は、すぐに市によって片づけられました。崩れずに残った部分も大変不 安定でしたので、数日後親族のほうで業者を頼んで倒しました。もし3.11のあの横揺れの地震に遭遇 していれば、隣の住宅に被害が出た可能性もありました。現在その残骸はそのままで、撤去されてお りません。また、別な事例として昨年の2月下旬、もと食堂の空き家のトタン屋根に積もった雪が大 きな雪庇となり垂れ下がり、すぐ脇を通る市道に落ちそうで大変危険であるということで、集落内を 通行するのに大切な道路でありましたけれども、その雪庇が落ちるまで約3週間、付近の市道が通行 どめとされました。国道のすぐ脇にあり、窓ガラスも割れて景観上、防犯上問題ある建物となってい ます。この建物は、以前競売にかけられたもので、現在の所有者は集落として把握しておらず、10年 近く人の出入りが感じられない状態となっています。私は、区長時代、このような空き家問題を実際 に経験していますので、多くの区長さん、総代さんは大雪からくる問題だけでなく、さまざまな空き 家問題に苦労されていることと思います。このようなことから、私は市会議員として空き家からくる、 空き家から発生する諸問題に対応する実効性のある条例の早期の制定を強く要望するものです。市長 に対し、早期の条例制定の心構えをお聞きいたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 渡辺議員おっしゃるとおり空き家問題は、国においても非常に大きな問題に 発展したわけでございます。当時は、本当に手がつけられないというような現状であったわけでござ いますけれども、その後いろいろな検討を加えまして、村上市におきましても今条例制定に向かって いるということでありますので、しっかりとした条例を制定いたしまして、地域の皆さんにご迷惑の かからないような、そういうような条例制定にしていきたい、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 先月3月議会の会議録が配付されました。それによりますと、空き家問題に ついての代表質問の中に、豪雪で大変危険な状態となっている空き家に対して、市として雪おろしな ど何らかの対応ができないかという質問に対し、市長の答弁は法整備がなされていないので、行政と して何も手だてがない、国へ法整備を求めていくとの趣旨の発言でした。そして、半年後の9月議会 におきまして、空き家条例制定に向けての協議を進めることを明言されたわけですが、そのきっかけ となるようなこと、何かあったのでしょうか。やはりことしの豪雪が関係しているのでしょうか、お 尋ねいたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 空き家につきましては、今おっしゃったような豪雪もあります。あるいは災 害が非常に頻繁に起きているということもありますし、また社会状況によりまして非常に空き家がふ えてきている。しかしながら、個人の財産でありますので、手をつけられない状態がずっと続いてき たわけでございます。どこの市町村、どこの自治体も非常に困っておったわけでございまして、私ど も新潟県市長会としても北信越市長会全体で国に法整備について要望を積極的に強力的にしてまいり ました。その結果、ようやく条例制定を可能なところまで来たということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 8月31日の新潟日報に載っていましたが、9月県議会に上程の住宅の屋根雪 対策に限った条例としては、全国初と言われる住宅の屋根雪対策条例について、その実効性について どのようにお考えになりますか。雪国新潟県にあって空き家問題において、雪への対策は大きなウ エートを占めるものですが、この条例がうまく運用されれば大きな効果が期待されますけれども、県 の条例に対する市長のお考えをお聞かせください。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 非常に雪国新潟、特に最近豪雪が続いております。災害とも言えるような豪 雪が続いておりまして、屋根雪対策条例、非常に新潟県にとっては適切な条例の制定だと私は考えて おり、期待をいたしておるところでございます。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 空き家の適正な管理を目的としたいわゆる空き家条例について県内の状況を 調べました。それによりますと、もう既に行政のほうで把握していると思いますけれども、胎内市、 見附市で既に制定されております。見附市の条例につきましては、勧告や命令の後、それに従わない 所有者に対しては、行政代執行に関する規定も設けられており、さらに命令に従わない場合には5万 円の罰金というのですか、過料を科すことも明記されております。また、9月議会におきましては、 三条市と長岡市がやはり空き家条例を上程する予定だということでありますし、三条市におきまして は所有者に対して勧告する前に弁護士や大学教授で構成した審議会を設けて、その中で勧告するかど うか協議する内容を盛り込まれていますし、長岡市の条例は緊急性があれば所有者の同意を得て除排 雪や撤去などを代行し、所有者に経費を請求することを盛り込んでいます。市長は、このような県内 の自治体の空き家条例制定の動きをどのように評価されますでしょうか、お尋ねいたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今申し上げたとおり、市長会があるたびにそういうような意見交換をさせて いただきながら、いろいろな条例制定が考えられてきましたので、よりよい条例制定に向けて村上市 も努力してまいりたい、そのように考えております。その地区によっては、多少違ったような条例制 定になるということもあり得るかもしれませんが、その地域に合った、村上市に合った条例制定に努 めてまいりたい、そのように考えているところでございます。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 次は、空き家バンクについて質問いたします。空き家調査によれば、そのま ま使用できる建物は832件ということでありますが、実際登録されているのは9件か8件だと思いま すけれども、3月議会におきまして現議長の板垣議長も質問しておりますけれども、空き家を持って いても市の当局の方が何も相談というか、話に来ないということもありましたけれども。例えば空き 家バンクに載せる場合の手続というのは、本人の申し込み制になっているのか、どのような形で空き 家バンクに登録されるのか説明をお願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(斎藤甲三君) 所有者の方から申し出をいただくというのが原則になっておりまし て、空き家バンクに登録をするということになりますと、売ってもいいという意思の確認をするとい うことになりますので、その意思を、売るということは大変なことでございますので、その意思の確 認の上で申し出をしていただくために登録制度をとっていただいているということで、ご本人から私 どものほうに意思表示をしていただくということになっております。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 例えば申し込みのあった中で状態の悪いものに関しては、担当のほうでどう するか整理するというか、載せるか載せないかという判断というのはあるのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(斎藤甲三君) ただいま議員おっしゃったとおりでございます。まず、口頭でのお 申し出をいただきまして、現地調査をさせていただきます。その際にもちろん担当職員も来ますし、 場合によっては宅建業界の方の不動産の方にもご同行をいただく物件もあろうと思いますが、中のほ うを見させていただくということで、やはりその中で多額の修繕が必要だというようなことのご判断 も出てくると思いますので、必ずしも本人の意思のとおりに登録ができないというケースもございま す。そういった事実をまず確認をしていただいて、これならご提示をして、いわゆる買っていただく 方にご提示ができる物件になろうであろうかというような判断は、現地調査の中でさせていただいて おります。その旨は、最終的に所有者の方にその結果をご報告させていただくということになります。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 空き家バンク設置開設当初、賃貸の案内もあったと思いますけれども、今 ホームページ見ますと、貸し手の負担が大きいので、今はやっていないというような文章がありまし たけれども、やめることになった具体的な問題とか何かそういうのは事例、事件ではないですけれど も、何かそういうのは具体的にあったのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(斎藤甲三君) そういうきっかけになった事例はございませんけれども、賃貸にな りますと、いわゆる所有者の方の手間というのですか、そういったことが長くお借りをするという状 態にはなりませんので、変わる場合もありますので、そういった形でいきますと、私どもが市が狙い としている村上市に住んでいただきたいという趣旨からすると、やはり大きな決断をしていただいて 家を購入していただいて住んでいただくと、そういうことの意思の確認のほうがより登録バンクとし ては実効性があるという判断をさせていただいて、賃貸物件についてはご遠慮させていただくという ような判断をさせていただきました。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 次に、ごみ問題について再質問いたします。26年度末に新しいごみ焼却場が 完成しますと、その残渣といいますか、焼却灰、荒沢最終処分場に運ばれるわけですけれども、現在 の荒沢処分場の状態から判断して、どのくらいの準用といいますか、搬入が可能かというのを教えて ください。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(本間誠一君) ご質問にお答えします。   今回新ごみ処理場で計画的に残渣を資源処理します。資源処理をしないと、約10年ぐらいですか、 それで満杯になるという計画ですが、今提案のある村上環境テクノロジーで管理運営していくわけで すが、灰の30%を資源化をするということで、舗装の基盤材とかそういうふうに再処理するというこ とでございまして、それですと約15年から20年近くもつと。それから、また市が独自にそういう資源 化に協力して、30%から業者がするわけですけれども、60%から70%を市がそういう資源化をすると、 約30年くらいごみ処理場がもつと、そういう計算でございますし、そういうふうになると荒沢最終処 分場については飛灰とかそういうものしか投入しないような、そういう状況になるかと思います。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 新しい処理場において30%のリサイクルというのでしょうか。それは、例え ばそれを引き取る業者がなければ、民間の業者がなければ、行き先がなくなってしまうような考え方 でよろしいのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(本間誠一君) 新ごみ処理場をつくる、また入札する段階で日立がそういうふうに業者 を見つけて処理するということで提案をしております。そういうことで責任を持って処理するという ことでございますので、そういう処理するところがなくなるということはないかと思います。〔質問 終了時間5分前の予告ブザーあり〕 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 行政改革大綱によれば、新ごみ処理場の完成と同時に最終処分場も指定管理 に移行するということですが、その詳細についてお聞かせください。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(本間誠一君) かなり今十数年たって老朽化はしております。現在委託でスイングです か、そのほうに業者に委託しておるわけでございますが、今後ごみ処理場が今市が運営しておりまし て、そういう運搬、埋め立て、それから覆土、そういうものは処理場でなく、市がしている状況でご ざいますが、それが新ごみ処理場で委託になると、その部分が浮いてくるような状況になりますので、 その辺を最終処分場の管理者が総体的に運搬、覆土等を管理していっていただければ、一括管理にな っていい、目の届く管理ができるのかなと、そういうふうに考えて今検討しております。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 朝日地区内には板屋越埋立地もありますけれども、それについて簡単に説明 お願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(本間誠一君) 一番古いごみ処理場が建築されたのが昭和46年。そのときには処分場が なく、1年間はごみ処理場の付近に約6,900立方ぐらいですか、埋めていたと。それは、法的にもそ のころについてはそれでよかったのですが、次の年から板屋越の処分場ということで用地買収をお願 いして、平成9年までですか、ごみ処理場の残渣を埋めさせていただきました。それにつきましては、 全部で9万立方ほどだったかと思います。それが法的に防水シートとかそういうものが処理されてい ない施設だと、そういうことで指摘されまして、平成14年から15年にかけて埋め直しということで防 水シート、遮蔽シートでくるんで10万7,506立方ですか、覆土も含めてそういう残渣を埋めかえして、 今は井戸水とかそういうもので異質物が出てこないか管理しているところでございます。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 埋設量というか、埋め立てられている量を教えてください。板屋越埋立地に 埋められている焼却灰の総量をお願いします。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(本間誠一君) 総量で残渣で約9万立方、そこに覆土等、土をかけたり、そういうふう にしたものを含めると、全てで10万7,506立方だかと思います。 〇1番(渡辺 昌君) なぜこのような質問をしたかといいますと、ことしから新しいごみ処理場が 建設されます。そうしますと、それまでの板屋越埋立地、そして荒沢最終処分場と焼却によるごみ、 全部朝日地区内にあるということです。このことについて行政の方にも議員の皆様にもこういう現状 を知っていただきたくて質問しました。一言、市長の答えをお願いします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) さっきの答弁の〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕最後にも申し上げ ました。本当に新しいごみ処理場を新築するに当たりまして、あそこにつくらせないというようなこ とも書いてあったというようなこともお聞きをいたしておりまして、しかしどこも受け入れてくれる ところはないだろうと私どもは判断いたしまして、何が何でも本当にお願いしたいということでお願 いに行ったわけでございます。その結果地域の皆さんは、苦渋の選択でやむなく許可をしてくれたと いうようなことでありますので、本当に感謝をいたしております。このことに関しましては先ほど申 し上げましたが、どこの地域に行ってもそういうことでありますので、忘れてはならない事案であり ますので、よろしくお願いしますと。特に地域の方々には、会ったらお礼の一つも言っていただきた い、そのことを申し上げております。改めまして感謝をいたしているところでございます。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 次に、生ごみについてですけれども、およそ燃えるごみの約3割を水分を多 く含んだ生ごみが占めるそうです。ごみの減量化を考える上で、生ごみへの対応は大変重要でありま すが、先ほどの質問にもありましたように現在の村上市の生ごみ対策は、コンポストや自動生ごみ処 理機購入に対する助成金のみであります。ほかの市町村の自治体の対策を調べてみました。そうしま すと、見附市では生ごみが消える微生物活用プロジェクトという実証実験を行っております。この実 証実験は、生ごみの処理を従来の焼却処理に頼らずに、YM菌という微生物の持つ特有の発酵の力を 活用し、自然分解処理を行おうとするものです。また、見附市ではそのほか一般家庭で自動生ごみ処 理機によってできた生ごみの残渣物、つまり肥料となるものを市が運営するイングリッシュガーデン という庭園に持ち込むと、そこの花苗と交換するという事業を行っています。また、生ごみ対策では ありませんが、今まで燃えるごみとして処理してきた古着をリユース服として再利用するために市が 古着を回収することを始めています。まだ始めたばかりですので、どのくらいの効果というのはまだ 見られませんけれども、微生物活用の事業などは可能であれば村上市でも取り組んでいただきたい事 業であります。また、私が要望しますのは、個々の事業もさることながら、従来のやり方にこだわら ずいろいろなアイデアを検討し、柔軟性のある発想を大切にしながら、ごみの問題に立ち向かってい ただくことであります。見附市の例を見れば、かなり女性の視点やアイデアが取り入れた結果ではな いかと思います。市長には、ぜひ豊かで柔軟性のある発想でもって地道なごみ問題に取り組んでいた だきたいと思いますが、いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 村上市においても、さっきYM菌と言いましたが、EM菌のことですか。 〇1番(渡辺 昌君) インターネットによればYM菌でした。 〇市長(大滝平正君) 多分村上市でもEM菌でやっておりますし、また生ごみを有効活用している。 それを利用してフルーツ園つくったり、いろいろなことを地熱を利用したりというようなことでやっ ているところもございますので、積極的に今見附市の例がございましたが、村上市も他市に負けない ようなそういう生ごみの減量を心がけていきたい、そのように考えています。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) ごみ問題は、市民お一人お一人のご理解と取り組みがなければ効果を上げる ことはできません。そのためにも市のごみ問題の現状について、市民の皆様に正しく理解していただ くよう取り組んでいただきたいと思います。   以上で私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 〇議長(板垣一徳君) これで渡辺昌君の一般質問を終わります。   午後3時5分まで休憩します。           午後 2時50分  休 憩                                                        午後 3時05分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、4番、鈴木いせ子さんの一般質問を許します。   鈴木いせ子さん。           〔4番 鈴木いせ子君登壇〕 〇4番(鈴木いせ子君) きょう最後の一般質問となりました。遠くから傍聴に来ていただきました 皆さん、大変お疲れさまでございます。張り切って頑張ります。私の一般質問は、2項目についてで あります。   1項目め、村上総合病院早期新築の見通しについてであります。村上総合病院の新築移転の決断 は大変早かったのですが、その後幾多の問題が発生し、遅々として進まない状況にあります。しかし、 救急の現場では、新発田病院は常に満床状態、村上総合病院は担当医がいないからと断られれば、サ イレンが鳴るたび、この患者はどこで受け入れてくれるのか悩みながら現場に救急車は走るといいま す。6月定例会では、現在地を含め4候補地あり、鋭意検討を進めているという回答でございました が、前の同僚議員の答弁のお答えの中にも副市長は、鋭意という言葉は4回か5回使ったように私勘 定しておりました。本当に鋭意検討しているのだなということを厚く思いました。とても繊細な面が あるので、発表できる段階でないとしていたが、この時期に場所も決まっていないと、病院の新築は どんどん遅れていきます。多くの市民は、早期移転新築がいっときも早くなることを一番望んでおり ます。そして、移転場所には高い関心があり、そのときを皆さんが待っております。市の現状が今ど のような状況になっているのかお伺いいたします。   @、村上総合病院の意向。@、広さ、アクセス、災害に強い基盤、スピードを踏まえ4候補地に は優位の順位はつけられているのでしょうか。   A、村上総合病院新築支援プロジェクトが立ち上げられ、村上市でも専任担当職員の配置があり ましたが、この職員はどこまで担当するのでしょうか。   B、村上総合病院移転新築に関する財政支援は、市の財政にとって大きな負担となります。大変 重要な問題となり、厚生連にとっては移転新築を決める上で大事な課題となるだろうが、そのお話し 合いはどこまで進んでいるのでしょうか。   C、現在の村上総合病院は263床であるが、そのことで国庫補助金制度の活用の問題が発生して いるようですが、新築時には300床を目標としてこの計画を立てたように思います。このことについ て厚生連との話し合いはしているのでしょうか。   D、運営審議委員会の開催予定は決まっているのでしょうか。   2項目め、村上市公共交通実証運行計画について。村上市では、2年前より交通空白、交通不便 地域、その解消に高齢者の通院のための移動手段の確保のために公共交通実証運行を実施し、さまざ まなアンケートの結果を踏まえ、最良のコースを計画し、10月より再度実証運行を実施することとし ていますが、次のことについてお伺いいたします。   @、10月からの実証運行の内容で大きくよくなったところ、便利になった点は、どのようなとこ ろかお伺いします。   A、実証運行を始めたときからの地域の利用状況はどのようになっているのでしょうか。   B、デマンド型乗り合いタクシーの料金改定がされたようだが、どのような理由からこの金額が 算出されたのか。   C、デマンド型乗り合いタクシーは、どのようにして呼べばよいのか。   D、10月に改定しても利用状況が悪かった場合、本格運行はいつになるのでしょうか。   E、朝日地域のコースは、利用者が少ないのになぜ同じコースを増便するのでしょうか。   以上について伺います。よろしくお願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、鈴木議員の2項目のご質問について順次お答えいたします。   最初に1項目め、村上総合病院早期新築の見通しについての1点目、4候補地には優劣順位はつ けられているのかとのお尋ねについてでございますが、4候補地とは村上総合病院運営審議委員会で 示されたジャスコ跡地を用地とする案、山居山を造成する案、山辺里地区の創設非農用地、緑町地内 の駅西を用地とする案の4候補地であります。平成23年9月7日に開催いたしました全員協議会で報 告いたしましたとおり、ジャスコ跡地を新築用地とする案につきましては、土壌調査の結果を踏まえ、 建設用地としては不適と判断をいたしております。それ以外の候補地や現在地を利用し新築する方法 などにつきましては、現段階では病院側と新築する用地につきましては、最終的な協議に入るところ であります。   次に2点目、専任担当職員はどこまで担当するのかとのお尋ねについてでございますが、村上総 合病院新築に係る本市の支援がまちづくりを含めて支障なく円滑に遂行できるよう業務を担当するも のであります。   次に3点目、財政支援に関する協議はどこまで進んでいるのかとのお尋ねについてでございます が、さきの長谷川議員のご質問にもお答えいたしましたが、これまでプロジェクトの協議結果を踏ま えて、財政面を含めて検討を進めております。できれば今定例会会期中に本市における支援方針につ いて議員の皆様にも説明できるよう準備を進めております。その中で村上市の支援方針並びに財政支 援の金額についてもお示ししたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思っております。   次に4点目、新築病院は300床規模を計画しているが、現在の病床数より多いため、国庫補助金 制度の活用に問題が生じているようである。これについて厚生連との話し合いはあったのかとのお尋 ねについてでございますが、お説のように交渉の段階で病床数については300床という話は何度か伺 っておりますが、国庫補助金の利用も含めて検討しているとは聞いております。本市といたしまして も早期に正式な病床数を含めた病院新築計画を協議してまいりたいと考えているところであります。   次に5点目、運営委員会の開催予定についてのお尋ねでございますが、現段階ではご案内はいた だいておりません。ただし、前段でご説明いたしましたとおり、村上市の支援方針並びに財政支援の 金額につきましては、議員の皆様に説明し、ご了承をいただいた後、厚生連に提示したいと考えてお ります。その後に村上総合病院運営審議委員会が開催するものと考えております。   次に2項目め、村上市公共交通実証運行計画についての1点目、10月からの実証運行の内容で大 きくよくなったところ、便利になった点はどんなところかとのお尋ねについてでございますが、本年 10月からの実証運行の見直しや改善点は、荒川地区においては買い物などの対応のため乗りおり場所 を2カ所増設。朝日地区においては、村上総合病院からの帰宅運行に加え、自宅から同病院までの行 きの1便を追加し、移動手段のない人の利便の向上を図ることを目的としております。さらに、全地 区において市民のご意見を参考に遠距離利用者の負担軽減を図るため、6キロメートルを超える集落 の乗り合いタクシー料金を下げ、利用しやすいよう設定をいたしました。   次に2点目、実証運行を始めたときからの各地区の利用状況はどのようになっているかとのお尋 ねについてでございますが、過日小杉議員のご質問にもお答えをいたしておりましたとおり、乗り合 いタクシーの利用状況につきましては、平成23年10月から本年7月までの実績で、荒川地区が利用者 数2,604人で、1日当たり平均12.8人、神林地区は2系統合わせて利用者数828人で、1日当たり平均 4.1人、山北地区は利用者数204人で、1日当たり平均1.5人、朝日地区は本年4月から7月までであ りますけれども、利用者数は65人で、1日当たり0.8人となっております。また、村上地区の循環バ スにつきましては4,544人で、1日当たり平均22.6人、路線バス、これは馬下板貝線でありますけれ ども、457人で、1日当たり平均2.2人となっております。   次に3点目、デマンド型乗り合いタクシーの料金改定がなされたようだが、どのような理由から この金額が算出されたのかとのお尋ねについてでございますが、1点目でもご説明いたしましたよう に実証運行中の聞き取り調査や利用促進での説明会などで、遠距離利用者の料金が高く、乗り合いタ クシーが利用しづらいとのご意見を踏まえ、利用者の負担軽減と利用率の向上を図る目的で改定した ものであります。具体的には、現在1キロメートル当たり100円の料金設定を路線バス運賃と比較し て1.4倍から1.5倍程度の範囲内に抑え、料金を設定させていただいております。   次に4点目、デマンド型乗り合いタクシーはどのようにして呼べばよいのかとのお尋ねについて でございますが、各地区での乗り合いタクシー利用に関しましては、これまで予約方法も含め、詳し い利用案内のチラシを配布し、周知を図っているところであります。朝日地区と村上地区の瀬波、山 辺里地域につきましても予約での運行を行う乗り合いタクシーが開始されますので、運行開始前にわ かりやすい案内チラシを配布する予定でおります。なお、ご質問の予約方法は、各地区を担当するタ クシー事業者に利用日の1週間前から前日までに電話で乗り合いタクシー利用と伝え、住所、氏名、 乗車人数、利用日を告げていただくものであります。   次に5点目、10月に改定しても利用状況が悪かった場合、本格運行はいつになるのかとのお尋ね についてでございますが、実証運行は村上市地域公共交通総合連携計画に基づき、実証運行開始から 3年程度をめどに実証運行の総括を行っていく予定であります。このため10月の改定により利用状況 をさらに検証し、別の交通手段の実証運行や乗り合いタクシーの本格運行導入の是非等も含めて検討 と検証を重ね、地域の特性に合った本格運行を実施していきたいと考えております。また、本格運行 実施後におきましても検証を重ね、利用しやすい持続可能な公共交通体系の確保に努めてまいります。   最後に6点目、朝日地区のコースは利用者が少ないのに、なぜ同じコースを増便したのかとのお 尋ねについてでございますが、病院通院対応の乗り合いタクシーにつきましては、村上総合病院や県 立坂町病院を主要病院として設定し、実証運行を行っております。このことは、実証運行に向けた村 上市地域公共交通総合連携計画策定時に病院及び個人医院等でヒアリング調査結果を受けての設定で あります。また、朝日地区におきましては、昨年度本市からの打診に対し、ご要望がありました12集 落の地域の茶の間でご意見をいただき、また民生委員、児童委員会議においてご意見をお聞きし、本 年4月から村上総合病院からの帰宅対応の乗り合いタクシーを運行した次第であります。さらに、1 点目でもご説明申し上げましたとおり、自宅から同病院までの行きの1便を追加し、移動手段のない 人の利便を図ることにしております。確かに議員ご指摘のように、本年4月からの実証運行とはいえ、 7月までで65人と利用が少ないようでございますが、移動手段のない人にとっては大切な交通手段で あると考えております。しかしながら、個人医院等の利用状況も変わってきておりますので、今後も 聞き取り調査を継続し、実態把握に努め、必要に応じては乗り合いタクシーの乗降場所の増設や路線 バス運行経路なども含めた見直しを行っていきたいと考えております。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 私もこの病院問題、数えてはいないのですけれども、今回で議員になって 15回目になるのではないかと思います。そうしましたら、私の一般質問の前に何人かの議員さんにお まえ、村上病院、何回も質問していて、もはや4候補地なんて言っている時間ではないろうといって、 もはやおまえの答えはたった一つ、どこに建てるのだやと、それ一本で行け、そういう声を背に受け ながら今一般質問をさせていただきますが、救急医療も医師の確保もいろいろありますが、もはや村 上市の現状では到底この言葉で解決できる時期は過ぎたと思います。市長が今答えられないことは誰 よりもよくわかっておりますが、でも私はその声を受けながら市長のお気持ちを伺わないわけにはい きませんので、こういう状況ではありますが、病院の進捗について市長のお考えをお伺いします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 私の心情は、今鈴木議員がおっしゃっていただいたとおりであります。進捗 状況でありますが、先ほど来申し上げていますとおり、今定例会中にいわゆる村上市としての基本的 な方針、そして財政支援、詳しくは金額等について皆さんにお諮りをし、そしてそれで村上病院、厚 生連との交渉に臨みたい、そのように考えております。その後当然のことながら、今度は用地の決定 に入っていくということになろうかと思います。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 私さっきの質問の中で4候補地に優劣の差はつけたのか、6月の一般質問 でも取り上げましたが、ここは3候補地に絞られたということですが、現在土地では土地代に幾らか かって、インフラに幾らかかって、そして建物に幾らかかってという、そういう点数制にしてという、 そして一番点数のよかったところにしたらいかがですかという質問をしたような気がするのですが、 そういう作業というのはやったのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今そういう作業も同時に進めているということであります。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 病院の決定は、運営審議委員会でほとんどのことが決まるかと思いますけ れども、開催予定は議員の全員協議会の結果を受けて病院と相談すると市長おっしゃいましたけれど も、大体10月いっぱいぐらいには開催予定があるのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 村上病院の運営審議委員会は、私どもが期日を決めるということではなくて、 村上病院のほうから運営審議委員会を開きますので、ご出席をいただきたいという案内が来るわけで ございます。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) そうしましたら、市長、全員協議会終わりましたら、なるべく早く10月い っぱいぐらいまでに運営審議委員会が開かれますように厚生連と話し合いしていただきたいと思いま す。運営審議委員会が開かれない限り、土地がどこにするかとかいつにするかというのは厚生連も決 められないし、市長も決められないという状況にあるかと思いますので、いっときも早く運営審議委 員会の開催を話し合いしていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。市長、要り ませんが、ではよろしくお願い、なるべく10月中に開催して、市民もこの日、この日かと待っている わけですので、なるべく早くその答えを皆さんにお知らせしていただきたいと思いますので、お願い します。言ってくれますって。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当然のことながら村上、厚生連におきましても、私ども村上市としてのいわ ゆる基本方針、支援体制あるいは支援金額等がお示ししますと、当然のことながら早急にその準備に 入るのではないかなと、そのように考えられますので、それは早い時期に当然運営審議委員会は開か れるものと考えております。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 運営審議委員会の中ですが、病床数について大変今土地もそうですが、病 床数を幾らにするかということで大変補助金の関係もあって、263にするか、350にするか、300にす るか、そこが一番問題になるところだと思いますが、私も15回も病院のことで一般質問してくれば、 350床が先生も来てもらえる、医師も来てもらえる、先生というのは医師、医師も来てもらえるし、 研修医も来ていただける。そして、厚生連の病院としての収支の目安、黒字になるか赤字になるか、 その目安も350床にあるというような話が15回の中にはあったような気がするのですけれども、その ことについてもぜひ運営審議委員会が開かれましたら、なるべく本当に新発田病院も受け入れてもら えない、村上病院には救急車を、同僚議員も言いましたけれども、交通事故があれば脳外科も整形外 科もなければ患者を救うことができないというお話でしたので、そしてまたその患者さんが病床数が 入らなくて待機するような状態になっては困りますし、病床数についてもぜひ検討していただきたい と思いますので、お願いします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 病床数の今お話がございました。病床数は、基本的には病院側が将来を見越 して救急医療あるいは今おっしゃったようなことも含めまして理想的な病床数は何床というようなこ とを当然のことながら病院側で考えていると思うし、また考えていかなければならないと、そういう 捉え方をいたしております。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 全員協議会を受けて運営審議委員会が開かれそうだという、本当にもう狭 まれてきたような病院ももう時間的にすぐ皆様に発表できる段階に来ているのではないかなという想 像はしますが、市長、余り苦しまないで夢の膨らむ楽しい気持ちで、これからは新しい発想の建物が 建って、村上市が豊かになるのだなという、そういうふうに今まで苦しんできたけれども、楽しい方 向、楽しい方向と考えて病院の建設に当たっていただければなと思います。病院ができれば救急車も 迷わず村上病院といえば、先ほど山北から2時間もかかるという話でしたが、私もこれ2回目か3回 目に取り上げた問題でしたけれども、本当に山北から2時間もかかって新発田病院に行くという、そ れがもう行くまでに救急車は時間かかるのです。どこの病院に行けば、今の村上市の救急の状態はど こに行けばいいか、それを決めるのに時間かかっているのです。だから、村上病院さえ新築されれば、 もう救急車も村上病院と走れば、今まで40分、50分もかかっていたのだけれども、15分で行くように なる。そういういいことばっかり考えて楽しい病院づくりをしていただきたいと思います。そして… …はい、どうぞ。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今鈴木議員から楽しいことを考えてやれと言われますけれども、鈴木議員の 立場であれば楽しいことばかり考えていてもいいかもしれませんけれども、私は市を預かっている以 上、将来的な村上市の財政のこと、健全財政を堅持していくにはどのくらいの支援が適当かとか、場 所についても当然のことながらそうでございますし、跡地についても考えていかなければならない。 楽しいどころか本当に苦悩の毎日を過ごしていると。しかしながら、地域の皆さんのことを考え、救 急医療の現状を考えると、一刻も早くつくり上げていかなければならない大きな課題の一つであると いうような意欲のもとに取り組んでまいりたい、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 大変ご苦労さまでございます。私は、救急車もほら迷わず病院、先回も言 ったのですが、手術は村上病院でしても治療は新潟まで行かなければならないという、それが全部手 術も治療も村上病院でできるようになる、それはいいことだと、そういうふうな楽しみ方です。そし て、透析の患者さんも誰にも顔を見せることなく透析の部屋に入られるとか全て、そして雇用も生ま れると思いますし、医療が充実しているといえば村上市の若者も定住すると思います。そういう意味 において前途は明るいと思いますので、余り苦しまないでゆっくりした気持ちでいい病院を建てるよ うに市長、どうか頑張ってください。   それでは、専任担当職員を配置していただきました。6月の一般質問でも専任の職員が配置しな い限り、この病院は一歩も前進しないのだと私大きな声で言ったような気がします。その大きな一歩 が市長が8月1日をもって担当職員を総務課に配置していただきました。担当職員が配置されたこと によってどのような変わり方というか、進歩があったのか、総務課長さんにお伺いします。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(大滝和春君) それでは、今鈴木議員さんおっしゃいましたように、8月1日付で私ど ものほうに1名配置をいただきました。本人も今張り切って仕事をしているところでございます。変 わった点は何かというようなことでございますけれども、村上総合病院新築の関係ではいろいろな問 題、課題等があるわけでございますけれども、職員が1人配置されたというようなことで、より短時 間のうちにスムーズに解決できているように今感じているところでございます。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 私も3回のうち1回ぐらいは質問して状況をお伺いしてきた消防長さん、 救急医療の現場がすごくよくなると思いますが、もし村上総合病院が新築された場合、今まで私も一 生懸命質問してきたことが実現するわけですので、まず建った場合には何を一番どうしてもらいたい と思っておりますか、期待しておりますか。 〇議長(板垣一徳君) 消防長。 〇消防長(本間善和君) 多分救急車と病院というのは非常に深い関係がありますので、そういう立 場から私消防長として私の所見になるかもしれませんが、これからの建設する病院に対しての多分思 いだと思うのですけれども、お聞きになっているものは、そういうことをちょっとお話ししたいと思 いますが、やはり今後この地区というのは高齢者が非常に多くなるという格好で、当然これはこれか ら10年、20年先というのは、ほとんどそういう世界になってくると思いますが。そういう高齢者に対 する充実した病院というのをひとつ建設願えればと思っております。それから、やはり高速道路は命 の道と言うぐらいで、やはり救命率を向上するには高速道路というのはなくてはならないと私は思っ ております。できればそういう高速道路を有効に活用した病院建設というところを望んでいると、そ う思っております。それから、多分ご存じだと思うのですけれども、来月の10月30日、きょうの新聞 にも出ていましたけれども、ドクターヘリが運行します。やはりドクターヘリを有効活用した病院建 設というのが県北地域の二次医療の病院という格好での総体的な充実につながるのではないかと思っ ております。   以上でございます。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) それでは、実際に病院の医療の問題で担当する福祉……保健医療課長さん、 保健医療課長さんにお伺いしますが、村上病院がもし新しくなったらとか、もしででない、新しくな る方向に向かっているわけですが、課長さんは病院の新築に当たってのお考えがありましたらお伺い します。 〇議長(板垣一徳君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(林 与市次君) 村上総合病院は、二次医療圏におきまして重要な役割を果たして いるわけでございますけれども、特に今輪番制病院、さらには救急告示病院、加えて災害拠点病院に なっているわけでございます。そういうことからも地域医療、また救急医療におきましての充実を今 以上に充実を図っていくことが必要かと、このように思っております。また、午前中市長から答弁あ りましたように竹内議員にお答えしましたが、医師不足でございますので、医師の確保、これには最 善に向けてこれから村上総合病院の建設に向けての支援を図っていく必要があるかと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 市長さんの頑張りと副市長さんの頑張りと、そして課長さんの英知をもっ て一日も早く村上総合病院が新築されるようにどうかよろしくお願いいたします。   次に、公共交通実証運行についてであります。聞き取り調査をし、タクシー会社と相談し、10月 から新しく見直ししたコースで運行するということでしたが、私も朝日地区の出身ですので、朝日地 区のことをちょっと重点的にお伺いしますが、朝日地区は村上病院から自宅まで1日の利用量が0.8 人、タクシーが行っても人が乗らない日もあったという結果になるのですが、それがわかっていて、 何でまた帰りのタクシーを決めたのでしょうか、これは。もっと乗らないのではないですか。 〇議長(板垣一徳君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(佐藤憲昭君) お答えします。   10月から新たに実証運行するのは、朝日地区におきましては病院までの、駅と病院に行く乗り合 いタクシーを導入するということで、今まで帰りタクシー、12時に村上病院から出るタクシーがあっ たわけですが、それは残したまんま、今度村上病院においでになる際の交通を確保するということで ございます。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 活性化協議会というものも立ち上げられている中で私が口挟むことではな いと思いますが、朝日の人間としましては、村上病院というのは新潟交通の今定期バスが運行してい て、村上病院にちゃんと着くわけ、村上病院の前でバスがとまるわけなのです。帰りも村上病院のと ころからでもバスステーションからでも乗られるわけなのです。それで、目的というのは医療、医療 の医者に行くための利用が一番多いと思うのですけれども、そうした場合に村上病院に1年間ですか、 村上病院の帰りの12時のタクシー、1年間も利用しても乗らない日もあって、平均1人も乗らないと いうコースを、まず村上病院というのはバスがとまるから何とかすればバスに乗っていけば、村上病 院には治療を受けられるわけなのですけれども、まず高齢者が行くのは新町の医療通り、そして南町、 飯野です、山居町かな、あの辺の医者に行く方が大変多いかと思うのです。そこを一番利用するとこ ろを考えないで、村上病院は交通がちゃんとしているのに、またそこを人も乗らないのにまた増便す るというのでなくて、試行運行であればそこを回るコースというのを考えたほうがまだ利用客の要素 をつかめるのではないでしょうか。いかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(佐藤憲昭君) おっしゃるとおりだと思います。それで、運行経路につきましては、 1月から村上病院、それから個人医院のほうで聞き取り調査をしまして、その時間帯であれば利用で きるねということで設定したものでございます。確かにアンケートの中では、うちお父さんに送って もらうから今のところ必要ないですよという方もおいでになりました。ただ、中にはやっぱりそうい ったものがあれば本当に使いやすい、当然バス路線の通っていない集落等もあるわけでございますの で、そういう方の利便性を図りたいということで行き帰りを1便ずつ運行するものでございます。ま た、運行経路においては乗り合いタクシーでございますので、コースが決まったコースをたどるわけ ではございませんで、例えば蒲萄の方が電話で申し込んで、誰もその日いなかったら蒲萄から直接村 上病院にお連れするとか、バス路線のないところが主にそうだと思うのですけれども、例えば10人も 20人もいた場合は、1時間も2時間もタクシーに入れられるわけにもいきませんので、その場合はタ クシーを増発して30分以内で村上病院に着くような段取りを組んでいきたいというふうに思っており ます。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) あと、料金の問題なのですけれども、1キロ100円ということなのですが、 新潟交通のバス料金を私いただいてきたのですが、バス料金は10円、20円という単位で集落ごとに決 まっているのですけれども、乗り合いタクシーは600円から300円上がって900円になって、900円から また1,000円もなくて1,200円になって、3段階の設定のようなのですけれども、ここら辺のことはど ういう考えでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(佐藤憲昭君) ご説明申し上げますが、当初は1キロ100円で運行しておりまして、 最高一番遠いところで先ほど蒲萄という話をさせていただきましたが、22キロでございました。そう すると、往復運賃で4,400円ほどかかってしまいますので、これではちょっと使いづらいということ もありますし、親戚の方も送り迎えしているのだけれども、何とかならないかというふうなご意見も 多々ありましたものですから、蒲萄だけではないのですが。そういった長距離の負担を軽減するとい うことで、結果的にはバスの1.4倍から1.5倍になったわけですが、設定方法としましてはそのほかに 9人のマイクロバス、それから中型の5人乗り、主に満車の状態で1人当たりどれだけかかるかとい う平均値を出して、それに大体合わせたような料金設定でございます。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 私も自治振興室に行って、ちょっとこのことを課長さんとお話しした中で 停留所の問題がありました。バスの停留所よりは、公民館あたりを停留所にして、やっぱり高齢者の 方は電話かけるのが大変苦手でございますので、〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕道路沿い の新潟交通のバス通っていたところを停留所にしないで、もっと村の中のほうに停留所をつくれば、 停留所というのがそういうところにとまる場所を決めて、そしてそこに皆さんが集まるのであれば、 もっと利用しやすくなるのかなというお話をしたのですが、そういう検討はされたのですか。 〇議長(板垣一徳君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(佐藤憲昭君) 鈴木議員さんおいでだったときそういう話をしました。それは、私 個人的な意見ということでお話申し上げたわけでございまして、まだ活性化協議会で検討しているわ けではございません。ただ、やはり今までのバス停のあり方が今まででいいのかというのはやっぱり 考え直す時期に来ているのかなと。例えば朝日地区においては、地域の茶の間が非常に盛んでござい ますので、地域の茶の間に集まってくる、地域の茶の間の公民館でしょうか、集会施設を一つの停留 所にすれば雨風もしのげますし、待っている間お友達とお話もできるだろうというふうには考えてお ります。ただ、これは私の個人的な意見でございます。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) それともう一つ、小杉議員さんが質問の中で運転免許証を返還した人にタ クシー券を渡すのはどうかという提案をされましたけれども、私も大変いいことだと思います。そこ につけ加えて高齢者、75を過ぎたら、その人たちにもタクシー券を、お試し券、ずっとやるのではな くて、乗るの全部ただではないけれども、一、二枚お試し券やって、もしかしたら高校生にもそうい うお試し券を発行したら1回分でも2回分でもいいのですが、そんな方法も免許証を返還した人、高 齢者、学生、そういうのも検討すれば、だんだんと話が広がっていって利用率が上がるのではないか と思いますので、ご検討をお願いします。 〇議長(板垣一徳君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(佐藤憲昭君) 大変貴重なご意見ありがとうございます。確かに今免許返還につい ては、小杉議員様からもご提案あったとおり今検討中でございまして、それをタクシー補助にするの か、そうでなくてフリーパスにするのかというのは、ほかの例えば介護支援、それから障害者支援の タクシーのバランスもありますので、検討してまいりたいと思っています。なお、活性化協議会にお きましては、羽越本線が強風でとまる回数が非常に多くなっておりますので、そういった意味では山 北地区からのバスといいましょうか、そういったバス運行も考えてくれないかというふうなご意見も ございます。また、これは新潟交通さんの責任ではないのですが、長距離のバス代が非常に電車と比 べますと高くなっていますので、その辺通学の子供たちの負担も、親御さんの負担になるわけですが、 負担軽減もあわせて考えていきたいというふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) このことについては、鷲ヶ巣会で8月の末に三条のデマンド公共交通、デ マンド型乗り合いバスですか、それの研修に行ってきました、三条に。そうしますと、私がやっぱり 一番興味を持ったのは、新潟県で一番広いのが合併する前は朝日地区だったのです。2番目に広いの が下田地区ということで、1、2番をしていたのが下田地区が三条に入っていましたのですが、三条 のほうのデマンド交通は、最初は朝日がやっているように目的地設定フルデマンド形式というのだそ うです。自宅前を乗り場所にすると。自宅前にタクシーがいるという、目的地、そしてきょうはどこ 行きたいと言えば、自宅まで迎えに行って行きたいところに連れていくという方法で始めたそうなの です。でも、そこに問題点が発生したそうです。通院目的の利用が大半、3分の2が通院の目的だっ たそうです、バスを利用する方は。そして、帰りは何時に帰ってくるかわからないので、予約は難し いと。だから、村上病院へ行きも帰りもといっても、帰りの12時に決まっていても、そのときの診療 の案配によって乗れないというから利用が少ないのだと思うのです。だから、その1点ともう2点目 は、電話予約が面倒だという2つの時点から自宅前を乗り合い場所とした目的地設定フルデマンド形 式というのは〔質問時間終了のブザーあり〕大変利用が少なかったそうです。それで、三条さんはど ういうふうに変えたかというと、今度定時型、定路線と。時間に行く、バスのところに。公民館だっ たら公民館に、9時だったら9時に行く。時間を決めて村の中に集まってもらうと。停留所は、300 メーターに1カ所つくったそうです。そしたら、ほとんど乗らなかった利用者が1日に35人も40人も 利用するようになったということです。やはり今村上市の抱えている朝日地区の問題とこれは行き着 くところはこうなるのだろうなと、定時型、定路線、同じ時間に同じところを回るということですよ ね。そういうのにして、300メーターに1カ所の今度停留所をつくるという。それをしたら大変にう まくいっているということですので、最後はそれが一番いい方法かなと思いますので、再度検討する ときはこのことも含めてお願いしたいと思いますが、どうでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(佐藤憲昭君) そのように検討させていただきたいと思います。 〇4番(鈴木いせ子君) では、よろしくお願いします。   では、私の一般質問をこれで終わります。 〇議長(板垣一徳君) これで鈴木いせ子さんの一般質問を終わります。                                              〇議長(板垣一徳君) 本日はこれで散会いたします。   また、明日も午前10時から一般質問を行いますので、定刻までにご参集ください。   大変ご苦労さまでございました。           午後 3時52分  散 会