平成24年村上市議会第3回定例会会議録(第5号) 〇議事日程 第5号 平成24年9月12日(水曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  一般質問                                              〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(26名)    1番   渡  辺     昌  君     2番   尾  形  修  平  君    3番   板  垣  千 代 子  君     4番   鈴  木  い せ 子  君    5番   本  間  清  人  君     6番   川  村  敏  晴  君    7番   冨  樫  宇 栄 一  君     8番   小  杉  和  也  君    9番   齋  藤  信 一 郎  君    10番   竹  内  喜 代 嗣  君   11番   平  山     耕  君    12番   川  崎  健  二  君   13番   木  村  貞  雄  君    14番   三  田  敏  秋  君   15番   小  池     晃  君    16番   姫  路     敏  君   17番   長 谷 川     孝  君    18番   滝  沢  武  司  君   19番   小  林  重  平  君    20番   佐  藤  重  陽  君   21番   相  馬  エ  イ  君    22番   大  滝  国  吉  君   23番   大  滝  久  志  君    24番   山  田     勉  君   25番   片  野  鉄  雄  君    26番   板  垣  一  徳  君                                              〇欠席議員(なし)                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    大   滝   平   正   君        副  市  長    鈴   木   源左衛門    君        総 務 課 長    大   滝   和   春   君        財 政 課 長    佐   藤   昭   一   君        政策推進課長     斎   藤   甲   三   君        自治振興課長     佐   藤   憲   昭   君        税 務 課 長    伊 与 部   純   夫   君        市 民 課 長    西   村       治   君        環 境 課 長    本   間   誠   一   君        保健医療課長     林       与 市 次   君        介護高齢課長     川   内   信   一   君        福 祉 課 長    斎   藤       勉   君        農林水産課長     瀬   賀       功   君        商工観光課長     田   嶋   雄   洋   君        都市整備課長     船   山   三 喜 雄   君        下 水 道 課 長    中   村   則   彦   君        水 道 局 長    太   田       薫   君        会 計 管 理 者    百   武   勇   一   君 農業委員会 遠   山 昭   一   君        事 務 局 長        選管委書記長        監 査 委 員    加   藤   正   志   君        事 務 局 長        消  防  長    本   間   善   和   君        教  育  長    工   藤   泰   則   君        学校教育課長     板   垣       圭   君        生涯学習課長     高   田       晃   君        荒 川 支 所 長    平   野   俊   之   君        神 林 支 所 長    板   垣       裕   君        朝 日 支 所 長    増   子   要   作   君        山 北 支 所 長    斎   藤   寿   昭   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    菅   井   晋   一        事 務 局 次 長    高   橋   邦   芳        書     記    鈴   木       渉           午前10時01分  開 議 〇議長(板垣一徳君) ただいまの出席議員数は全員です。定足数に達しておりますので、これから 本日の会議を開きます。   本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願 いをいたします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(板垣一徳君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、12番、川崎健二君、25番、片野鉄雄君を指名をい たします。ご了承願います。                                              日程第2 一般質問 〇議長(板垣一徳君) 昨日に引き続き一般質問を行います。   本日の一般質問は2名を予定しております。ご了承願います。   最初に、18番、滝沢武司君の一般質問を許します。   18番、滝沢武司君。           〔18番 滝沢武司君登壇〕 〇18番(滝沢武司君) おはようございます。一般質問最終日を迎えました。先ほど議長から話のあ りましたきょうの全国一斉の緊急情報の伝達試験が途中に入るようですけれども、議長がいかなる判 断をし、とめようあるいは進めよう、このことは議長の権限でありますので、どうぞ心置きなくお進 めいただきたいというふうに思います。   私の一般質問は、通告書にありますように3点についてお伺いしております。まず第1点目は、 来年度予算編成についてということで、1点目、平成25年度予算編成を前にして、来年度予算編成で の特徴及びこれまでと異なる財政環境の予想をどのようにとらえているか伺います。   2つ目は、支所機能強化に向けて、地域住民の要望に即時にこたえるために、支所独自が執行で きる予算を配分することが必要だと考えますけれども、これまでその方向づけが行われなかった理由 を伺いたいと思います。   2点目は、村上市立小中学校の現状と今後についてであります。その1点目は、三条市で行おう としている小中一貫教育については、教育制度上大きな変革を持つものと考えますが、村上市立小中 学校の現状を見てこの問題について市教育委員会はどのような話し合いを行ってきたのか。また、ど のような見解をお持ちかを伺いたいと思います。   2点目は、老朽校舎及び施設面の不備の多い学校に対する市教育委員会は今後どのように対応し ようと考えているか、今後の見通しと方針をお聞きしたいと思います。   3点目は、人権問題についてであります。その1は、村上市における人権問題、特に差別撤廃へ の取り組みに対するこれまでの取り組み状況と、今後強化して取り組みたいと考えている具体的な内 容等について見解を伺いたいと思います。   2つ目は、これまでの市教育委員会の差別撤廃等にかかわる指導を顧みて、今後児童生徒及び学 校運営上で一層の取り組みの強化や具体的指導事項、今後の施策や事業の推進にかかわる観点やポイ ントを強化していく必要があると考えているか伺いたいと思います。   以上、通告書のとおり述べましたけれども、答弁をいただいた後関連する事項について再質問し たいと思いますので、よろしくお願いをします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 皆さん、おはようございます。それでは、滝沢議員の3項目のご質問につい て順次お答えいたします。   最初に1項目め、来年度の予算編成についての1点目、来年度の予算編成の特徴及びこれまでと 異なる財政環境の予想をどのように捉えているかとのお尋ねについてでございますが、本市の財政状 況は、景気の低迷や人口減少で市税収入額が減少している中、今のところ地方交付税により一定の財 源確保はされておりますが、今後合併特例措置である地方交付税の合併算定替えが終了すると、交付 額が急激に減少するため、財源不足が予想されてまいります。このような中、来年度は、新ごみ処理 場の建設費がピークを迎えるほか、村上市総合計画の後期実施計画がスタートいたしますが、財政状 況に応じた主要額の予算づけを行うとともに、持続的な財政運営に向けた取り組みとして、このたび 今後の財源確保のための新たな基金の設置を上程しておりますので、今年度から計画的に積み立てを 行ってまいる所存であります。   次2点目、支所機能強化に向けて地域住民の要望に即時にこたえるために、支所独自で執行でき る予算の配分をこれまで行わなかった理由はとのお尋ねについてでございますが、各支所に対する予 算の配分については、地域振興課は財政課から直接、地域振興課以外は財政課から本庁各課に配当し た後、本庁各課から各支所へ要求額を配当しております。住民からの要望により即時に対応しなけれ ばならない場合には、既決予算の流用または予備費充当で予算づけをいたしておるところであります。   次2項目め、村上市立小中学校の現状と今後については、教育長に答弁をいたさせます。   次に3項目め、人権問題についての1点目、村上市における人権問題、特に差別撤廃への取り組 みに対するこれまでの取り組み状況と今後強化して取り組みたいと考えている具体的内容等について のお尋ねでございますが、全ての人の人権が尊重され、相互に共存できる人権尊重社会を実現するた めには、一人一人の人権意識を高めることが不可欠であり、そのための人権教育、啓発の推進は極め て重要なことであると考えております。本市における人権問題に対するこれまでの取り組み状況につ きましては、平成21年度に市民課に生活人権室を設置して、人権に関する市民からの相談対応を行う とともに、人権擁護委員や関係団体等との連携して人権教育、啓発の取り組みを進めているところで あります。また、担当職員には、各種人権関係の研修会に参加をさせて、人権に関する理解を深めさ せているところでもございます。   なお、啓発関係においては、特に平成23年度には県の人権啓発活動地方委託事業を活用して、人 権擁護委員協議会とも連携、協力して街頭啓発活動や講演会の開催等を行ってきたところであります。   次に、今後強化して取り組みたいと考えていることについてでございますが、本市の人権教育、 啓発推進計画の策定に向けて、その基礎資料となるために昨年度人権に関する市民意識調査を実施し、 現在この調査の集計結果について分析作業を進めており、本年度中に各種の人権差別問題に対する課 題等を明らかにして、報告書にまとめる予定にしております。   また、平成25年度には、これらの課題に対して今後本市で取り組むべき具体的な施策等について 検討することにしており、計画策定に向けた取り組みを着実に進めていきたいと考えております。   最後に、3項目めの2点目、教育委員会としての取り組みについては、教育長に答弁をいたさせ ます。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) それでは、滝沢議員の2項目め、村上市立小中学校の現状と今後について の1点目、小中一貫教育についてどのような見解をお持ちかとのお尋ねについてでございますが、三 条市教育委員会の学校教育のさまざまな課題を解決するためには、小中の教職員が協働して教育に当 たることで成果が上がる等の理由から小中一貫教育の導入について検討されていますが、現在村上市 教育委員会としても、その動きを注視しているところです。   村上市教育委員会では、本市の学校教育の課題解決に向け、三条市と同様な視点を持ちつつ、平 成20年度に地域の子供を地域のみんなで育てる役割を持つ郷育会議を立ち上げ、その取り組みも今年 度で5年目を迎えています。年を重ねるにつれ充実度を増し、幼稚園、保育園、小中学校の連携強化 が図られております。したがいまして、村上市教育委員会では、現在は郷育会議を核にした幼保小中 12年間の積み重ねのさらなる充実を目指しており、現在三条市のような小中一貫教育の移行について は考えておりません。   次に2点目、老朽校舎及び施設面で不備の多い学校に対する対応、並びに見通しと方針について のお尋ねでございますが、現在の改修工事については、耐震補強工事にあわせて校舎及びその施設等 に関して改修を行っております。老朽校舎の判断とは異なるとは思いますが、一例として、耐震基準 は昭和56年以前に建築された建物を耐震化率算定の対象としてカウントするため、村上市には145棟 あり、本年度当初までにその75.9%、110棟が耐震補強工事を終了しており、この工事に合わせて大 規模な改修工事を実施しております。現在国は、平成27年度までに耐震化率を100%にするべく学校 施設環境改善交付金の交付を行っており、その工事に付随した大規模改造工事のみを交付の対象とし ているため、交付金を有効に活用するには、耐震補強工事と並行して実施する必要があります。この 交付金制度を活用し、県、国とも調整を図りながら、後期の村上市総合計画の年次計画等により改修 工事を計画的に実施しているところであります。   次に3項目め、人権問題についての2点目、教育委員会としての取り組みについてのお尋ねでご ざいますが、平成23年に村上市同和教育基本方針を作成し、その中にある具体的な同和教育推進計画 に基づき、学校においては、特にかかわる同和教育を中核とした取り組みを進めております。今年度 は、教職員を対象として研修会は2回実施し、その1回は夏期休業中に市内全教職員を対象に実施い たしました。また、平林小学校と朝日中学校には、1人ずつ児童生徒加配教員が配置され、主に同和 教育の推進役として活躍しており、教職員を対象とした研修会の講師も務めています。この加配教員 は、全県で15校、16人が配置されております。そのうちの2名が村上市に来ているわけです。   さらに、朝日中学校区は、今年度より3年間国の事業である人権教育総合推進地域事業の指定を 受け、県からの委託金をもらい、学校と地域が一体となった取り組みを推進しております。具体的な 取り組みの1つとして、2学期には誰に対しても優しく明るい挨拶運動を行う計画です。今後も、こ れらの取り組みを行い、児童生徒に差別は絶対に許さないという人権感覚を育てていきたいと思って おります。   以上です。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) ありがとうございました。大変難しい問題今回質問していますので、あるい は私の意図することと答弁との若干のずれも今お聞きしているとありますので、その辺をカバーしな がら再質問をしたいと思います。   まず、来年度予算編成についてでありますけれども、一昨年のこの9月議会だったでしょうか、 やはり23年度の財政状況あるいは見通し、そういったことについて伺いました。その中では、やはり 一番大きいのは自主財源の割合が低いということ。いわゆる国県に依存する予算編成を組まざるを得 ないということから、非常に厳しい編成が強いられているという答弁がありました。恐らく今回も、 そういった傾向は変わらないと思いますが、この点については触れられていなかったような気がしま すので、お聞かせください。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) そのとおりでございます。   昨年、一昨年から日本の経済、景気動向は、一向に上向きになってこないというようなことでご ざいまして、そのしわ寄せが私どもの地域にも当然来ているというようなことでありますので、そう いうような中での予算編成になりますので、先ほど申し上げましたように、やはり何と言っても地方 交付税のウエートが高い村上市であるというようなことでございます。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) もう一つは、今年度から来年度あるいはその以後の大型の公共投資というの が軒並み実施されるということによって、村上市の今後の財政状況というのはどういうふうに推移す るのだろうということが私なりに心配をしていますけれども、特に財政力指数への影響とか、あるい は地方債の残高の増加とか、あるいはこれらにかかわるその見通しというのが非常に今後容易でなく なるのではないだろうかなというふうに思うのですが、その辺について少し触れていただければと思 います。 〇議長(板垣一徳君) 財政課長。 〇財政課長(佐藤昭一君) 平成25年度につきましては、ごみ処理場の建設がピークを迎えます。約 27億円ほど計画してございます。   したがいまして、予算規模も、おおよそのつかみでございますが、やっぱり330億近くなるので ないかというふうには考えております。これらが平成26、7あたりまで続きますので、やはり財政力 指数、今0.389ほどでございますので、非常に悪くなると。ところが、20市の中でもこれが18の悪い ほうでございますので、非常に村上市の財務体質とすれば、このままよくても横ばいになるだろうと いうふうに予測しております。   ただ、公債費比率でございますが、現在17.6ほどなのですが、起債制限にかかる18%までにはい かないだろうと。その理由は、現在地方債残高350億ほどございますが、公債費の発行を30億にして 返済を40億というくらいで目標にしてございますので、年次ごとに下げていくという計画でおります。   以上でございます。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 今の財政課長の話でいくと、来年度の予算というのは今年度よりも約10%ふ えるだろうと。   300億が330億相当になるということになると、やはり非常に大きないわゆる財源確保が必要にな ってくるというふうに思います。あるいは、その財政調整基金ということも考えるのでしょうけれど も、今の国、県の地方への配分というのは非常に、大震災にかずけるわけではないのですけれども、 非常に厳しくなってきているというような状況の中で、その財源をどこから生み出すか。先ほど言い ました22年に質問したときには、1つにはその徴税対策といいますか、そういったものをもう少しし っかりとしていきたいということと、経常経費の削減をして何とか財源を生み出したいと。いわゆる 出ずるを制すということになりますか、そういった方針で臨んでいくということが述べられていまし たけれども、この約10%ほどの財源確保のために、今こういうふうにやらなければ、まだ具体的な仕 事にかかっていないのだろうと思いますので、予想ということになるでしょうけれども、試みをお聞 かせいただければと思います。 〇議長(板垣一徳君) 財政課長。 〇財政課長(佐藤昭一君) 幸いなことに、合併をいたしましてから過疎債を使えるようになりまし た。   この過疎債が例年10億ほど使わせていただいております。やはりこういった有利な起債を最大限 利用しながら財源を確保するとともに、市税の伸び、徴収率の伸びということになりますが、そうい ったものに期待をしているところでございます。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 市民にとって一番影響の大きいのは、いわゆる経常経費の削減といいますか、 今までは例えば1億円の予算を組んでいたのを、諸般の情勢から今度は9,000万円にしなければなら ぬという切り込みによって受ける影響が非常に、具体的な市民生活に及ぼす影響があるので、この辺 の経常経費の削減ということについての見通しというのですか、考えといいますか、それは一切あり ませんということはないのだろうと思うのですけれども、こんな方法でというようなこころみがあっ たらお聞かせください。 〇議長(板垣一徳君) 財政課長。 〇財政課長(佐藤昭一君) 1つは、人件費の削減でございます。定数を削減していることで、約2 億円の削減効果が毎年出ておりますので、引き続きお願いしたいということで、市民サービスには影 響のないようにということで、市長からきつく言われおりますので、サービス低下しないと。そのか わり物件費、いわゆる消耗品とかもろもろのものがございますが、こういったものの支出を削減する というような手法で乗り切っていきたいというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 大型の公共投資の関係もあって、あるいは国の財政状況によって非常に厳し いということはわかりますが、その中にあってもぜひ市民に直接影響の出るようなことのないように、 不満が出るようなことのないように、ぜひ的確な判断と執行への方針をもって臨んでいただければと いうふうに思います。   それで、これちょっと外れるかもしれませんけれども、今赤字国債発行法案というのがストップ していますけれども、もう今年度約半分も入ってきてもまだそういう状況があるということは、非常 に地方にとっても容易でない事業なのだと思うのですけれども、こういったことについてのこれから と、特に来年度にこれが影響するのかどうかわかりませんけれども、そういったことについてはどの ようにご判断されていますか。 〇議長(板垣一徳君) 財政課長。 〇財政課長(佐藤昭一君) 赤字公債も法律が不成立ということで、地方公共団体に影響出ておりま す。県のほうが、都道府県のほうにこれが影響出ているということで聞いております。   県のほうからも通知がございまして、市町村のほうには影響がないというようなことでいただい ておりますので、現在は地方交付税についても通常どおりいただいている状況でございます。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢議員、大変申しわけありませんが、今防災無線の緊急放送が終わるまで 暫時そのまま議員も皆さんも休憩しますので、時計をとめてください。           午前10時27分  休 憩                                                        午前10時30分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。   滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 今回の議案の一番最初に、将来負担比率というのがあって、昨年よりは若干 ふえていると、こういったことでも非常に心配される面がありますが、ぜひ的確な判断で予算編成を 行っていただきたいということで、1項目めの2の支所機能強化ということで、これは前にもちょっ と関連してお話をしたのですけれども、やはり支所機能が低下しているのでないかとよくこの議会で もいろいろ話が出されるのですが、何といっても4年ちょっと前までは、それぞれの役所へ行けばい ろんな細かい小さな問題でもすぐやってくれたという地域の皆さんのやっぱりこれまでの経過がある ものですから、本当にささいな、例えば側溝のふたが壊れて危ないということを早く直さぬといかぬ よということを言っていっても、ではそれは支所には支所独自の予算がありませんから、支所独自の 予算というのは庁舎管理あるいは運営に限られているわけで、そうすると、財布は本庁にあるという ことになると、どうしてもそれを本庁に伝えて、この点については市長もそのときに、この問題につ いては本庁に伺わなければならないのではよくないと。地域でいろいろ経過などを考えてすぐ対応で きる予算づけをしなさいと指導しているという答弁だったと思うのです。そのとおりのことが本当に 今できているのかと。支所へ行ってこのことをお願いしても、本当にささいな、隣近所の地域の話を しても、なかなかその解決のために予算をつけなければならない、補正を組まなければならないとか ということで、ずるずる、ずるずるその時間が延びてきていると、そういったことがやっぱり合併の 理解、あるいは無力感とは言わないのかもしれませんが、言ってもだめなのさというところで、支所 機能がやっぱり低下している1つの大きな要因になっているのではないかと。   もちろん今自治振興課を中心にしてまちづくりをやっていますけれども、それは非常に大きな テーマである、金額の上でももちろん非常に継続的な大きな問題なのですけれども、本当にささいな ことがすぐに解決できない。10年くらい前に、すぐやる課というのが地方自治体では非常にはやった 時期がありました。こういったことの対応が市民の皆さん方にやっぱり記憶として残っていて、役所 に言えばそのことについては何とかすぐ対応できてきたのだけれども、最近はそれがうまくいかない ということになると、不信感にもあるいはつながるのだろうと。支所の皆さん方、大変苦労されてい ると思うのですけれども、そういったことでこの問題を取り上げたわけです。もちろん、何千万とか ということでなくて、例えば即決して裁量できる支所の予算として、100万とか150万とかということ を支所長の責において執行してもらうというような形で、私は当座は大丈夫なのだ。それ以上のこと については、まさに支所の言うように、予算をつけるためのルートを通ってやる必要がある、こんな ことを考えたのですが、そういうことが本当に難しい、今の村上市ではやれないことなのかどうか。 私は、少しみんなで知恵を絞ればその辺はやれるし、市民の皆さんにも非常に有効なのでないかと思 いますが、その辺についてもう一度お伺いしたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今滝沢議員から軽微なというお話がございました。維持経費については、支 所にも配分をされているというふうに理解しておりますので、この後都、市整備から説明をいたさせ ます。   その点については、何ら問題がないと思っておりますし、また支所でその上の問題等が出た場合、 支所からすぐに本庁とかけ合っていただくというようなことをすれば、そんなに時間がかかる問題で もないし、どうしてもこれは支所で必要だから本庁として予算化していただきたいというようなこと であれば、それはもうすぐにでもそういう緊急をする場合は予算化できますし、さほど私はそういう ところでは問題が生じていないのではないかなと、そのように考えております。そして、各地区の区 長会等にも、あるいは総会等にも出席を私もいたしておりますけれども、今さほどそのような問題で 苦情あるいはご意見等はいただいていないというような現状でございます。支所で問題が発生したと きには本庁と連絡をとって、これはどうしてもやりたいのだと。やらなければならない問題だという ことであれば、それはもうすぐに本庁と連絡してできるということでありますので、そういうことで ご理解をいただきたいと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 今市長のほうから都市整備課のことでと言われましたので、私の ほうから都市整備課の関係で申させていただきますと、各支所との大きな分けといいますか、通常の 維持管理的な部分は支所でやってもらう。それから、大きい工事、補助対象事業みたいなものは本庁 でやるというふうな、ある程度の線引きをしておりまして、その維持管理的な部分は本庁のほうに予 算が配分されますけれども、その部分は再配当という形で支所のほうに予算を配分しております。   そこで、支所のほうで割と自由な裁量でやっていただくというふうなことをとっておりますので、 基本的には全体のやっぱりパイが少なくなっていますので、いろいろ不自由しながらはやっているか もしれませんけれども、そういったふうな支所のほうでも裁量のきくような手法をとってやらせてい ただいております。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 市民要望については本当に3万円、5万円、10万円くらいで済むようなこと がそれぞれ支所を通して本庁へ行って、本庁から支所へまた指示が出て、そのことについてこたえる という、いわゆる支所の職員がオペレーターになるような進め方というのは、やっぱりまだまだ市民 の一体化の醸成という観点から見ると、そこまでなれていないのではないかということで心配するの で、今のようなお話を申し上げました。   ぜひこれは、支所としてそういうのは大変迷惑なことだということになると、これは話が違うの ですけれども、私は市全体のいろいろな行政執行の信頼感といいますか、そういったことについても っと細かいところにも目配りをしていただきたいということで、このことについてはさらに検討をお 願いしたいと思います。   2番目の小中学校の関係ですけれども、三条市で小中一貫教育ということで、このことについて 余り突っ込んだ、先ほどの教育長の話だと、注目していると。あるいは、同じ姿勢を持ちつつという ようなことで、今は郷育教育をやっているので、この辺のところは何とか現状を認めながら進めよう というような受けとめをしたのですけれども、昭和20年、30年、40年代にも入るのかも知れませんが、 小中一貫ということでいきますと、小学校と中学校の校舎がもう併設されていると、並立されている というのか。あるいは、小中学校が併設されているというのがこの村上市にも非常に多くあったわけ です。今でこそ小学校、中学校みんな別々なのだけれども、小学校の隣にもう中学校があって、グラ ウンドは一緒、それから何かの地域や学校の行事は、小中学校一緒にやっていくというような、そう いう土壌があるものですから、やはりこのことについてもし一緒にこの村上市でできるところはない のかなとか、やったらこれだけの効果があるのではないかなというところまで進めて考えておいても らえばよかったなということを感じました。その辺についていかがです。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 私も、雷小中学校あるいは蒲萄小中学校、一緒に併設校で勤務したことが あり、また粟島で教育長していましたときには、小中学校一貫校のような形でもって行われていると ころで行政を扱ったこともあるわけなので、そのような観点からお話をしてみたいと思いますが、学 校は地域文化活性化の基地であると。 〇議長(板垣一徳君) 簡潔に願います。 〇教育長(工藤泰則君) はい。そのようなことから、非常に学校というのは重要であるというふう に私は考えています。   それで、今滝沢議員がお話ししてくださいましたように、例えば岩船が前に長谷川議員が言われ たことがありますが、非常に人数が少なくなっていって、そして小学校も中学校も人数が少なくなり、 そして1学級ずつになってしまったというような事態が生じたは場合には、やはりそのような小中学 校一貫校のようなことを考えていかなければならないのではないかと。学校をなくするのではなくて、 そういうふうなことを考えていかなければならないのではないかというふうに私は考えているところ であります。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) そういうように、この当地でもいろいろな状況があって、三条とは違うと思 うのですけれども、そこまで考えたらもう少しこの問題については突っ込んだ教育委員会としての検 討あるいは方針をあるいは見解を持つ必要があるのだろうというふうに思います。   老朽校舎あるいは学校施設、特に営繕関係ですけれども、前にも特に今耐震化の関係で答弁があ りました。耐震化率0.3未満というのが3校あると。それで、数値の悪いところからこのことについ ては計画を見直しても実施していきたいのだという答弁がありました。この総合計画の中に位置づけ て優先的に、優先の高いものからと。それぞれの学校の創立の、あるいは建築の年数が違うものです から、一概には言えないのですけれども、私が一番問題にしたいのは、やはり28校ある中で雨漏りを して非常に〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕先生方も子供たちも難儀をしている。あるいは、 今回も議員の発言にもありましたけれども、トイレの数とか場所とか位置の関係で、非常に容易でな い部分があると。特に耐震化0.3未満というのは、前の学校教育課長の話だと、三面小、平林小、神 納小と。特に平林小は、恐らく8.28の前の年に学校建築をしたかと思うのです。ですから、8.28であ そこはもう非常に大きなダメージを受けているという学校なのです。そういったところ、そこが0.3 だと。しかも、部分的な改修はしても、抜本的なといいますか、計画というのがなかなか示されない という現状だと思うのですが、この例えば雨漏りの問題でも、長いこと放置されているというような ことも前に聞きました。そういった学校があっては、やっぱり村上市としては非常に恥ずかしいこと だし、また老朽校舎に学ばなければならないために、子供たちに容易でない目をさせるというのはい かがなものかと。いかがなものかというよりも、あってはならないことなのだろうというふうに思い ますが、この特に耐震化あるいは老朽化と、この接点をどこに求めてどのように今後やっていこうか ということについてもう少しお伺いします。 〇議長(板垣一徳君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(板垣 圭君) 今雨漏りのしている学校というお話もございましたが、平林小学校、 補正予算でお願いいたしまして、今随時鋭意修繕に入っているところでございます。   それから、耐震化の関係と、それからそのにあわせての校舎の大規模改修でございますけれども、 先ほど教育長も答弁したように、この交付制度を活用しながら、平成27年度末まで耐震化率を100% に持っていくのだというようなことに国のほうでは方針を決めてございます。これに沿いまして当村 上市も、残り棟数にすると35棟があるわけですが、それらにつきまして今後の総合計画の年次計画、 後期の総合計画の年次計画に反映させていただいて、順次耐震化と、それからあわせて大規模なトイ レ等も含めますが、改修工事をやっていくというような考えでございます。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 先ほども言いましたように、これは何回も前からにお話をして、教育委員会 にお願いをしてきておりますし、特に平林小学校の場合は体育館が、あるいは校舎もそうなのでしょ うけれども、避難場所になっていると。その体育館が雨漏りをすると。このままずっと放置されてき ているというようなことからは、いわゆる地域の皆さん方にとっては、一体その耐震化とかあるいは そのための営繕とかということを考えている、言葉では聞くのだけれども、実際に目に見えるところ ないではないかというやっぱり問題を持つようになっているようであります。   前には、これが合併とリンクしているのかなというふうに聞きましたけれども、今回はそれは聞 きません。しかし、やっぱり老朽校舎に入学したのが因果なのか、あるいはその学区に生まれたのが 因果なのかなんてことを問わなければならないような学校環境では私はいけないと思いますので、こ の点については鋭意努力していただきたいと思います。   3番目〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕の人権問題について若干伺います。時間があり ませんので、多く聞かれませんけれども、今市長からこれまでの市の取り組みについてお話がありま した。これまでの市の取り組み、以前もちろん各5市町村でこの問題については非常に関心を持ちな がらいろいろな施策をされていたと思うのですけれども、旧神林村で合併する少し前だったかと思い ますけれども、村民の意識調査というのがやられたと聞きました。この意識調査、合併後その結果あ るいはまとめ、方向づけ、そういったことについては聞いていないのですけれども、この意識調査は どのようなその後経過をたどっているかお伺いします。 〇議長(板垣一徳君) 市民課長。 〇市民課長(西村 治君) 議員言われるように、旧神林村で平成18年に意識調査を実施しているわ けですが、19年度に一応旧神林村での調査、分析の報告書としてまとめてございます。   しかしながら、新市になりましたことで、改めて新市として人権に関するいろんな諸問題ござい ますので、それに対する意識というものがどのようなふうにあるのか、それにつきまして改めて調査 をすることといたしまして、昨年度12月に全5地区ですが、2,000人を対象に改めて意識調査を行っ たというところであります。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) そうすると、去年やった意識調査といいますか、そういったものと、それか ら旧神林村で18年に行ったというのは、相当強くリンクされているのですか。それとも、地域が別に なったので、その神林でやった調査よりも非常にポイントを幾つもとか、そういう大きな違いはどこ にありますか。 〇議長(板垣一徳君) 市民課長。 〇市民課長(西村 治君) 大きな調査と、いわゆるどう変わったかとか、その辺については今分析 中でありますが、ただ調査分析におきましては、旧神林でとりました問い、お尋ね、項目がかなりこ のたびの意識調査の調査項目とダブっておりますので、そのときの旧神林村の傾向と、今改めて新市 でとりました調査のその辺もすり合わせながら、どんなふうに変わってきているのかなというふうな ことも分析しながらまとめている最中でございます。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) ぜひ立派なそのまとめをしていただきたいと思います。   この近くでは、その人権問題について新発田市が非常に一生懸命やっているということをよく聞 きます。イベントですとか、あるいは研修の機会とか、そういったことについて、今答弁のあったこ とでは、比べてということはこれは自治体同士で大変失礼なことなのですけれども、こんな点は近く ですから、いろんな情報も得られるでしょうから、学びたいという点はございますか。 〇議長(板垣一徳君) 市民課長。 〇市民課長(西村 治君) 今ちょうど新発田市、それから隣の胎内市でも意識調査、計画は策定済 みなのですが、調査の改めての意識調査をやっておりますので、それとの傾向と村上市のこのたびの 調査結果がどんなふうになっているものかというようなこと総体的に見まして、それもあわせて分析 をさせていただいております。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 残りました問題は、また後ほどやることにしまして、私の一般質問終わりま す。(拍手) 〇議長(板垣一徳君) これで滝沢武司君の一般質問を終わります。   午前11時5分まで休憩します。           午前10時55分  休 憩                                                        午前11時05分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、20番、佐藤重陽君の一般質問を許します。   20番、佐藤重陽君。           〔20番 佐藤重陽君登壇〕 〇20番(佐藤重陽君) それでは、今定例会最後になります高志会、佐藤重陽でありますが、一般質 問を行わせていただきます。   私の一般質問4項目あります。まず、猿による農作物被害に対する対策について、猿が田畑を荒 らし、作物が壊滅状態になっていると苦情を7月ごろよりいただくようになりました。猿の畑荒らし による野菜、果樹被害についての相談です。今始まったことではないが、山間地を中心に村上市全域 年々被害がひどくなっているようです。ここに来て、生産者の方々の悲痛な声がだんだん大きくなっ ています。今定例会には下中島、宮ノ下、寺尾集落の区長、住民の皆さんからの陳情が議会に届いて います。村上市として、現在取り組んでいる対策を含め、今後の方策についてお尋ねいたします。   @、現在まで村上市が取り組んできた対処策とその効果についてお聞かせください。   A、今後の村上市の取り組みの方針についてお聞かせください。   次に、三面川居繰り網漁の実情と布部やな場の運営、管理の2項目についてお尋ねいたします。 居繰り網漁、布部やな場は事業、産業として考えると、経営的には継続は難しく、個人で取り組むに は難しいと考えられます。しかし、三面川の伝統漁法として伝わる居繰り網漁は「鮭、酒、人情(な さけ)」を標榜する村上市にとり、また鮭を題材に事業を営む漁業者、加工、販売業者、観光関連業 界にとっても目玉スポットになっています。あわせて、布部やな場は、他市のような大規模な観光や な場とは違った素朴な田舎のやな場として、風情と食を楽しむ皆さんに人気を集める集客ポイントで あります。どちらも、三面川鮭産漁業協同組合が主体となり事業を継続しています。しかし、鮭文化、 食文化を唱える村上市の大切な広報、集客事業として、村上市も事業を支えていく必要があると考え ます。   2項目めのその三面川居繰り網漁の実情について、@、現在の居繰り網漁の実情についてお聞か せください。   A、今日までの居繰り網漁に対する村上市の支援状況と連携していることについてお聞かせくだ さい。   B、今後の居繰り網漁の課題と今後の村上市のかかわり方についてお聞かせください。   3項目め、布部やな場の運営管理については、@、やな場の運営、管理について、今までの村上 市のかかわり方についてお聞かせください。   A、やな場の運営、管理について、今後の村上市のかかわり方についてお聞かせください。   4項目め、足こぎ車椅子の普及推進についてであります。足に障害のある皆さんがリハビリをし ながら手こぎ車椅子のかわりに使用する足こぎ車椅子の普及推進を図ってみてはどうでしょうか。私 も、試乗させていただきましたが、足に障害を持つ皆さんの行動範囲が広がるとともに、無理のない 筋肉トレーニング効果があります。ぜひ足に障害を持つ皆さんに活用していただけたらと思っており ます。しかし、まだ普及間もなく、購入にはかなりの費用を要します。足に障害を持つ皆さんも、よ いことはわかるが、購入したいと考えても費用が高く、いずれ普及が進み、購入価格が通常の手こぎ 車椅子程度になるのを待つか、施設での導入を進めていただき、利用させていただくしかありません。 しかし、障害を持つ方々にとっては、今を元気に生き生き生活することが大切なのです。村上市とし て、足に障害を持つ皆さんが導入しやすくなるよう、介護保険の適用を検討すべきかと考えますが、 市の考えをお聞かせください。   以上、4項目について質問をいたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、佐藤議員の4項目のご質問について順次お答えいたします。   最初に1項目め、猿による農作物被害に対する対策についてのお尋ねでございますが、市内山間 部地域を中心に猿による農作物被害が多発しており、農家の方々にとっては経済的にも、精神的にも 大きな負担になっていることにつきましては、本市でも深刻な被害と捉えております。   まず1点目、現在まで村上市が取り組んできた対処策とその効果についてでございますが、これ まで猿の捕獲、駆除につきましては、従来どおり猟友会に委託して加害固体数の調整を実施している ほか、村上市有害鳥獣被害防止対策協議会では、国の鳥獣被害防止総合対策交付金を活用して、平成 22年度にウルフピーを5地区に設置をいたしております。また、猿に有効とされる電気柵を平成22年 度に1カ所、平成23年度に12カ所設置しており、今年度については8集落、19カ所で設置を予定して おります。この電気柵につきましては、現在のところ進入された形跡がなく、有効な対処法であると 思っております。また、猟友会に委託して雌猿を捕獲し、その猿に発信器を取りつけ、猿の行動範囲 や移動特性を把握するため、テレメトリー調査を実施しているところであります。   次2点目、今後の村上市の取り組み方針についてのお尋ねでございますが、今後も要望のある箇 所に対して電気柵の整備を引き続き行っていくほか、新潟県下越地域ニホンザル保護管理計画に基づ き、加害頭数の増加率を考慮して、捕獲計画数を超えない範囲で猟友会員による巡回と箱わなを使用 した捕獲、駆除を実施し、群れの個体数の調整を図っていきます。また、被害防止体制整備としては、 被害のある農家に対して、追い払いや放任野菜、果樹の除去等に対する啓発等を行うほか、鳥獣被害 防止技術資料を作成して、猿害対策研修会等により技術指導を実施するほか、猿害対策モデル集落の 設置等、猿を誘引しにくい集落環境づくりの実現に向けて専門家のアドバイスを受けながら地域ぐる みで対策を講じられるよう取り組んでまいりたいと考えております。   次2項目め、三面川居繰り網漁の実情についての1点目、現在の居繰り網漁の実情についてのお 尋ねでございますが、例年村上市、村上市観光協会、イヨボヤの里開発公社、三面川鮭産漁協協同組 合の4者で覚書を交わし、10月21日から12月の初めまで、本市の観光振興を図るため居繰り網漁を実 施しております。本年の居繰り網漁操業期間中の実施回数は平日が午前、午後各1回、土日祝祭日が 午前、午後各2回行う予定でおります。   次2点目、きょうまでの居繰り網漁に対する村上市の支援状況と連携していることについてのお 尋ねでございますが、現在はイヨボヤの里開発公社を通じて三面川鮭産漁業協同組合に毎年度居繰り 網漁に対する事業経費の支援を行っております。また、マスコミ等の取材依頼が来たときには、連携 して全国に観光宣伝を行うようにしております。   次に3点目、今後の居繰り網漁の課題と今後の村上市のかかわり方についてのお尋ねでございま すが、三面川鮭産漁業協同組合で居繰り網漁を行うため雇用している7名のうち6名が70代であり、 高齢化と後継者不足が大きな問題であり、後継者の育成が課題となっております。居繰り網漁は、現 在では三面川だけに残る伝統漁法であり、本市の観光宣伝や誘客を図る上で重要な事業であり、今後 も事業継続のために支援をしてまいりたいと考えております。   なお、後継者の育成については、三面川鮭産漁業協同組合と協議をしていくこととしております。   次に3項目め、布部やな場の運営、管理についての1点目、やな場の運営、管理について、今ま での村上市のかかわり方についてのお尋ねでございますが、布部やな場につきましては、合併前より 三面川鮭産漁業協同組合が管理、運営を行っているものでございます。旧朝日村のときより、県道か らやな場までのアクセス道路の改良舗装工事、トイレの設置、やな場駐車場の補修など、主にハード 面での支援を行ってまいりました。   次2点目、今後の村上市のかかわり方はとのお尋ねについてでございますが、御存じのとおり野 趣あふれる布部やな場はご家族、友達、職場などたくさんの方々よりおいでいただき、好評をいただ いております。本市といたしましても、観光の目玉として重要な施設と捉えておりますので、村上市 観光協会などと連携を図りながら、行政としてできることを支援させていただきたいと考えておりま す。   次に4項目め、足こぎ車椅子の普及推進についてのお尋ねでございますが、足こぎ車椅子につき ましては、片側の足と手をみずからの意思で動かすことができれば、操作することが可能な車椅子で あると認識をいたしております。この車椅子につきましては、公益財団法人テクノエイド協会におい て、介護保険の福祉用具貸与に該当する用具として紹介されておりますので、本市におきましても、 介護保険の適用となる福祉用具貸与の対象器具とすることができるものと思われます。   ただし、介護保険給付の対象となるのは要介護2以上の中、重度の方であり、要支援1、2及び 要介護1の軽度の方については一定の条件に照らし、医師の判断、ケアマネジメントでの判断の結果、 福祉用具を必要とする状態である方が例外的に保険給付が受けられるということであります。   なお、介護保険施設や通所リハビリテーション事業所及び居宅介護支援事業所等には、機会を捉 え情報提供をしていきたいと考えております。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) ありがとうございます。今ほどの市長からご答弁いただきました、私から4 項目質問しておりますが、余り再質問の必要もないのかなと思うぐらいのご答弁をいただいたかなと いうふうに思っております。   というのは、まず猿の農作物被害に対する問題であります。これは、本当に人間と猿との知恵比 べ。私1つ思っているのは、話を聞く中で猟友会の皆さん、そして今箱わな、主な方法として、そし て先ほども市長から紹介がありました電気柵の設置が効果があるようだと、こういうことでいただい ております。電気柵の設置を今後も希望があれば対応していきたいと、こたえていきたいと、こうい うことでありますので、ぜひお願いしたいなというふうに思うわけであります。   ただ、私も、電気柵のことで非常に効果があるということは聞いております。そして、やはりな かなかそれが2年、3年となると、非常にくぐるようにといいますか、穴を掘って抜けていくのかど うかわかりませんけれども、なかなかこれもまたいずれは今ほどの効果が得られないような状況が来 るのかな、これもまた想像のつくところでございます。それゆえ、人間と本当に猿との知恵比べかな と。そして、私1つ今さらでありますが、市長の話で想像はつくのでありますが、猿と人間との関係 の中で、やはり1つには方法として駆除、そして1つとしては共生する、その共生の仕方をも考えな がら個体数を調整していくと、こういうことなのだろうと思うのですが、いかに共生することに難し くなったのかということが1つあると思うのですが、市長さん、その駆除と共生、一緒に生きるとい うことですけれども、共存するというこの考え方、駆除と共存共生ということに対してどうお考えか、 少しお聞かせ願ってよろしいでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 私も、長年この猿の問題については行政で取り組みをさせていただきました。   駆除は、ある程度今申し上げたような方法でできると思いますけれども、猿と共存共栄となると、 共存共生となると、どういうような方法で一緒にでは、仲よくするということです。ちょっと今のと ころ考え当たらないところが現状であります。みんな捕まえて猿公園をつくるというようなことも考 えられますけれども、それも無理なのではないかなと思いますし、共存共栄というのは、今のところ いい案がないというのが現状であります。 〇議長(板垣一徳君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) 難しい問題だなと思うのです。   要は、人の住むところと、我々人間が生活する場とがすみ分けできるような、そういうことが一 番いいのでしょうけれども、市長が言われるように、まさか猿公園をつくって猿を1カ所に入れたと ころで、また今度個体数の問題が出てくるわけですので、やはりイタチごっこな面はあるのかなと。 しかし、我々も、当たり前の生活していくために最低限の生活空間、生活するための場を確保しなく てはいけないわけでありますので、やはり何らかの方策の中で取り組んでいかなくていけないのだろ うと。   あともう一つは、きょう出なかった方策の中で、これもまたなかなか問題はあるようなのですけ れども、今市長が言われたのは、猟友会の皆さんが回る、それはそのときは効果があるのですが、や はりそれも人がいなくなればまた出てくる。そして、電気柵についても、やはり電気柵というのは場 所を決めてかからなければいけないわけですので、その集落で耕作している大きな面積があれば、そ れを一画として電気柵で囲ったり、または果樹園、畑、それを部分的に、全体ではなくて一部希望に より囲っていくと、そういうことに今なっているわけでしょうけれども、大変なのはそれが進むと進 むほど、今度非常に身近なところにまた猿が来るわけです。私、実際つい先日なのですが、檜原の方 で本当の7号線沿いに住宅があるのです。それで、家の脇にというのは、本当にこういうケースが多 いのだろうと思うのですけれども、家の脇にきっとおばあさんが一生懸命つくっている畑があるので す。自分のところで食べるもの、また自分のところの子供たちに持たせるもの、そういう野菜をつく ったり、ちょっとした果物をつくっているわけでありますが、だんだん、だんだんそういうところに 移動してくるわけです。要するに建物のすぐ脇に畑があるのです。そして、7号線があるわけですけ れども、そこにやっぱり群れで来るのです。一固まり、30まではいなかったかもしれませんけれども、 そういうものが来て、そこで畑仕事している間はじっと見ているのですが、家に入るととたんに来て、 だっと荒らしていってしまうわけです。だんだん、だんだん要するに、檜原はまだ電気柵が設置され ていないようでありますが、そうやってある一定の地区を追い払うと、猿も当然今度移動していくわ けであります。それがだんだん、だんだん逆に人間に近いところまで寄ってくる。また、猿の立場に してみれば、寄ってこざるを得ないと、そういうような状態になるのか。   その後だと思うのですが、同じことがすぐそこの羽下ケ渕の方から話をいただきまして行ってみ たら、あそこも集落があってその周りがみんな畑でありますけれども、家の庭、敷地の中でも、それ は木だったと思うのですが、果物をつくってみたり、やはり家の周りの畑があったりするわけであり ますが、それが全部きれいにとは言いませんけれども、ほとんど傷つけられたり、かじられたり、も ぎ取られたりということで、人間が食べるには食べられない。人に上げるにも上げられない。当然上 げられないですよね、人が食べられないような状態になっているのでありますから。そういう状態に なっていくと。そういう状態がやはり今度進んでくるのだろうなと。電気柵だ、猟友会だ。猟友会の 皆さんは、どこにでも行けるわけですので、それこそ区域を除外すれば、本当に隣接、集落の近くま で皆さんに回っていただくこともできます。しかし、やはり一時的なもので、電気柵というのはそう いう意味では時間的にも作物の収穫が終わるまで一定期間その期間というのは、それこそいつまでか わかりませんが、効果があるわけですけれども、ところがその効果を発揮すればするほど、それが広 がれば広がるほど、意外と今度身近のところに来るのだろうなということが今想像つくのです。そう したときに、実は私も中途半端な形で見ていて忘れたのですが、犬を飼うことを勧める取り組みみた いなのがあるのです。私も、実家が小揚にあります。小揚も、実は雑種でありますが、2匹飼ってお ります。1つとしては、そういう対策として2匹飼っておくのですけれども、それはそれで自分の犬 の周りというのは、常に家の中で飼っているわけでありませんので、外で飼っているものですから、 犬がいるとやっぱり猿は寄ってこないのです。隣のうちに来ても、私の実家の家には来ないみたいな ことがあるので、やはり行政として犬を飼うことを勧めるというのは非常に難しいのですけれども、 犬をうまく使う猿害に対する対策というのも、1つ何か考えてみてもいいのではないか。私も、具体 的にこうしたほうがいいということまで言えないのですが、ただ効果はあるなというふうに思ってい るのです。   昔であれば、そういうこともあって余り害も少なかったかなと思うのは、当たり前に犬というの は放し飼いだったのです、猫と一緒で。ところが、今は猫もそうでもないかもしれませんけれども、 今は犬というのは放し飼いにしておくというのは、やはりそれ自体が迷惑なことになりますので、当 然町場はそうですけれども、どんな田舎に行っても今ほとんど犬を放し飼いにしているという家庭は ないはずなのです。だから、逆に言えばそういう意味では何かそういう犬を逆に使った猿害も、少し 一工夫してみてはどうかななんていうふうに思うのですが、そういう犬を使った猿害対策についてと いうのは、今まで何か事例とかそういう話を聞いたことございませんか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 本当にこの猿の対策は、緊急を要するなと思っておりますし、また猿だけで はなくて最近はカラスとか、熊も本当に民家の近くまで来ている。   特に猿は、おっしゃったように軒先まで来るようになっていると。ともすると、恐らく今度うち の中に入ってくる可能性もなきにしもあらずというようなことになるのではないかなと思っておりま す。これは、村上に限ったことではなくて、まずやっぱり前から生態調査等も行っておりますけれど も、なかなかつかめないというようなことでございますし、次から次へと猿知恵みたいに、本当に人 間がやることの裏をかきながらやっているというようなことでございまして、犬が有効だというよう なことで、田んぼ等では犬を使ってやったような経過もあるようでございますので、もし担当課長わ かれば答えてください。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 今ほど話ございましたけれども、朝日のほうでおりの中に犬を入れ ておいて追い払おうということでやったみたいなのですが、逆に猿にいじめられたと大分怖がったと いう事例もあるということです。   そんな話もあったのですけれども、それもそこにそういうところに放しておくというのも、なか なか大変かなという部分で、おっしゃるように自分のところのうちの周りに犬を置くとなればまた話 は別かなという気もしますので、その辺また研究したいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) 今農水の課長のほうから話がありましたが、私もその犬の猿害対策に対して は、まだわからない部分もあるのですけれども、ただ効果はあるなと思っているのです。   しかも、その効果というのは、洋犬ではなのです。いわゆる和犬、雑種みたいなのでもいいので す。柴だとか甲斐だとか、そういう和犬というのは以外ときかないのです。私も飼っていてわかるの ですが、小さい割にきかなくて、ただ私も長野だったかそのテレビ見たときに、犬がノイローゼにな ったという話もあるのです。みんながみんなそうでないのですけれども、やはり犬も向き不向きがあ るようで、先ほど課長が言いましたけれども、おりに入れておいて畑に置いておいたら犬がおかしく なったと、そういう話今聞いて、ああ、そうだ、テレビでもそれやっていたなと今思い出したのです けれども、確かにみんながみんな向いている……みんながというか、どんな犬も向いているわけでは ないようで、そんないい犬ではなくていいのですが、やはり雑種でいいと。しかし、とはいうものの、 やはりその育て方にもあるのでしょうけれども、なかなか時にそういう不向きな犬もいると。   ただ、箱の中に入れておくというのは、犬自体もそれ自体で外から攻められるというのは、やっ ぱり猿は箱の中に入っている、おりの中に入っている犬というのは、出てこれないことわかるとおり まで寄ってきますので、逆のことが人間にもそうですけれども、猿は。どうしても放した状態という のでしょうか、せいぜい鎖でつないだ状態で置かないと、やはりばかにしてくるのです。自然の猿を 抑えて飼っている人の猿なんか見てもわかるのですが、私らが寄っていくと、もうおりに寄ってきて がっとやるわけです。ああいう行為というのは、中に犬が入っていると、当然やはり萎縮してしまう のだろうなと思うのです。だから、おりの中で犬を使った猿害対策というのは、私もこれは少し難し いかなというふうに思っています。   ただ、かといって人間そのものも犬の好き嫌いあるわけですので、猿害対策のために皆さん犬は 効果がありますよという紹介はできても、犬を飼うことに奨励することはどうなのか。いろんな意味 で、そういう使い方にする動物愛護団体みたいなのもありますので、どういうふうな捉え方してくる か私そこまで調べていないので、わかりませんが、ただ先ほど言いました箱わな、電気柵、猟友会と いう1つの今猿に対する対処をとっているわけでありますけれども、その中に犬を入れるのも私は効 果的だし、どういう使い方をするかというのは、その地域またその野菜をつくる、そこに住まいをさ れる方々の環境、また考え方にもよりますので、押しつけるわけにはいきませんけれども、やはりそ の犬の使い方も少し研究してみてもいいのではないか。   あと、先ほど市長から言われましたけれども、それも効果があるなと思うのは、いわゆる有害鳥 獣というのは、今猿が勢力を拡大しているので、非常に猿、猿と言っていますけれども、村上の情報 を携帯なんかに送ってくる通信がありますけれども、村上ネットでしたっけ。あれなんか見ていても、 熊のこともよく出てまいります、確かに。あと、私なんかその先ほど市長も言ったカラスもあります が、今実は私の住んでいるのは、この市役所から300メーターぐらい離れたところでありますけれど も、我が家でイチジクが、なっております。ちょっと話が反れるかもしれませんけれども、イチジク が、なっております、私おととしまでははっきり自覚していたのは鳥だったのです。カラスとムクド リみたいなのが来てイチジクを荒らして、大体人間の口に入る前においしいところはその辺に行って しまって、終わってしまうのですけれども、ことしは注意して見ていたらハクビシンが出てくるので す。あれ、最初猫かなと思ったのですけれども、木登りしてイチジクに、夕方だったのですけれども、 登ったら、屋根を伝って上がったのか、下から上がったのかわかりませんけれども、ハクビシンが、 イタチにしてはでっかいわけですし、一目見たら白い、これハクビシンだなとわかりました。ハクビ シンが私が棒で振ったら、結局イチジクの木が屋根にもつながっているものですから、屋根を伝って 裏のほうに行ってしまったのですけれども、どこまで行ったかわかりませんけれども、行ってしまっ たのですが、やっぱりハクビシン、そしてまあまあ一般的に言われるノガモ、ノウサギ、イタチ、タ ヌキみたいなのがあるわけですけれども、その中で秀でているのが今猿、熊、そしてカラス、ハクビ シンあたりなのか。この地域だとハクビシンあたりなのか。しかも、ハクビシンやカラスは、要する にカラスはどこにでもいましたけれども、今ハクビシンもこういう町なかにまで出てくるようになっ ているので、どれだけふえているのかなというふうに心配でなりません。神林のほうへ行っても、畑 にハクビシンがいる、また土蔵にハクビシンがすみついているという話を聞いたことありますけれど も、どんどん、どんどんハクビシンもこの先危ない、有害鳥獣になってくるのかなと心配していると ころでございます。   話をちょっと戻しますが、そういう中で私はできたら猿は猿のすむ、本来すんでいたところへ戻 っていただいて、余り里へ、まちへ出てきてくれなければいいのだがなと思うのですが、なかなかそ ういうわけにまいりません。これ、何度も言いますが、イタチごっことはいえども、やはり黙ってい るわけにはいきませんので、先ほど言われた電気柵の今後の取り組みの状況と、あとやはりお願いし たいのは、猟友会の皆さんの今までも一生懸命いろいろ協力をしていただいているはずでありますが、 今後もやはりその猟友会の皆さんとの連携を持ちながら駆除に取り組んでいただければなというふう に思うわけであります。   最後に言った犬の問題は、少し研究していただければなと。私は、最後は本当の自分たちの生活 の身近なところに猿が出てくるだろうということがもう想像つくと思うのです。どんどん、どんどん 猿のいる場所を今猿を餌場から排除していこうとしているわけですから、そうすると、猿も全然違う ところへ移動してくれればいいですけれども、だんだん、だんだん人の住むところ、近いところへ寄 ってくるだろうと。今現在がそうなっているのではないかなというふうに思いますので、そういうと きの効果ということになると、まさか家の庭に電気柵を設置するわけにもいかないと思いますので、 やはりそうなったときの猿害対策というのは、人かまたは人にかわるものしかないのだろうと思うの です。そういうときの犬の効果というものを少し改めて見直していただいて、少し研究していただき たいというのが一番の願いなのですが、いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 今ほど議員おっしゃるように、猿は山に帰せという話でございます、 最終的には。   先ほど市長が申し上げましたように、そのテレメトリー調査という猿に発信器をつけて猿の生態 調査をやろうということで昨年から始めたのでありますが、ことし全部で20基を取りつける予定なの ですが、その箱わなに猿がなかなか入らないと。ことしやっと1頭入りまして、荒川地区で。つけま したし、調査に行けば、昨年つけた部分については把握できるという部分で、生態をさらに頭数を猟 友会にお願いした中で、さらに21年度に頭数の調査を緊急雇用でやったのでありますが、そのときに は大体840頭ぐらいいるということで出たのだそうでありますが、その前の19年度の下越の計画を見 ますと、大体が同じくらいの量がありまして、19年の当地域、荒川以北ということで、生態数は850 から1,050と。大体ですから、頭数については恐らくそんなに移動しないのかなという分ありますの で、テレメトリー調査をやりながら、各集落からどうやって猿を山に追い帰すかという部分をこれか ら集落全体で取り組んでいかないと、なかなか容易でないという部分ありますので、一緒になって集 落の皆様と考えていきたいというふうに思いますので、ご協力ひとつお願いしたいというふうに思っ ております。 〇議長(板垣一徳君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) 猿の農作物被害に対する対策については、本当にご苦労だと思いますが、今 後も懲りずに継続していただきたいというところで終わりたいと思います。   あと、言いましたように、課長のほうから最後出ませんでしたが、できたら最後は人か犬かとい うような考え方で、その辺のところも少し研究していただきたいとお願いしたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 先ほど申し上げましたように、犬につきましてもどのような効果が あるかを検証してみたいというふうに思っております。 〇20番(佐藤重陽君) ありがとうございます。   済みません、私の余談が長いものですから、いつも余計なことで質問する時間が少なくなってい くのですけれども、2項目めと3項目め、できたら一緒に質問していきたいと思うのですが、この三 面川の居繰り網漁のこと、そして布部のやな場についてであります。この2点については、演壇でも 申し上げましたように、三面川鮭産漁業協同組合が主体となって行っているものでありますが、私も よくは知らなかったのでありますが、今回のことでいろいろ調べさせていただいて、本来三面川の鮭 産漁業協同組合は、事業といいますか、営利事業をやる組合ではないので、国からの補助を受けた鮭 の、あくまでも三面川の鮭の増殖事業をやっていることで賄われているというのでしょうか、その増 殖事業で運営されている組合なのですと、これが基本なのですと、こういうことなのでありまして、 決して居繰り網漁で成果を上げて漁獲量を上げようとか、やな場の収益を上げて組合運営を楽にしよ うとか、そういう考え方ではいないのだと、こういうことでありました。   しかしながら、私は、話をしながらそれは市からも言われているというようなことで言われたと 思うのですが、この居繰り網漁と布部のやな場というのは、村上市を外へアピールするときの大事な 1つの広報活動の目玉になっていると思うのです。皆さんわかるように、テレビを見ていると、必ず 今のこれからの季節になると、村上は鮭、日本酒の酒、これが出てまいります。そして、昔からの堆 朱だとか何だとか、あと農林振興されてきているまちだというふうに紹介されるわけでありますが、 大体最初にテレビで画面が出てくるときには、居繰り網漁のこの風景が出てくるわけです。そのイ メージがだんだん、だんだん定着した中で、しかも鮭の加工販売にかかわる皆さん、またその三面川 の鮭をPRしてきた歴代の本当にご苦労なさった皆さんのおかげで、村上は鮭、これが1つの物産と してはもう欠かせないものになってしまってきたわけであります。そして、実のことは皆さんよく御 存じのように、三面川で揚がる鮭の量、村上のその沿岸部でとれる漁業関係の皆さんから揚がる鮭の 量、その何十倍、何百倍と言われる、はっきり数が私のほうでも聞いてもわからなかったのですが、 想像のつかない量が実は加工、販売されているわけであります。しかし、その販売ができるというこ とは、1つにはやはり村上の鮭、村上の食文化、鮭を食べるための食文化の歴史、そして伝統が食に つながり、観光につながり、いわゆる村上に目を向けていただくための1つの目玉になってきている と、こういうことだろうと思うのです。そういう中で、私は今どれぐらいの鮭が販売されると、これ はなかなか想像私自身つかないし、集約のしようもないのかなと思っているのですが、何かそういう ことの集計というのはしたことが行政でありますでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 実は、先般議員からそんなちらっと話聞かれて、ありませんねとい う話ししたのですが、それは私もう10年くらい前に地元の鮭加工業の社長さんに聞いたことあるので すが、どれくらい鮭村上ではさかされているのでしょうね〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕 という話ししましたら、10万本は超えているだろうという話を伺いました。   正確な集計ではございませんけれども、そういう話を伺いまして、単純に考えますと、5キロの 鮭を1,500円で売れば7,500円になります。10万本掛けますと、7億5,000万になります。恐らくそれ 以上は流通しているのかなという気はしておりますし、三面川と岩船漁協、それから山北の、岩船港 支所ですね、山北支所。岩船、三面川の昨年の漁獲量が3万5,907ですけれども、岩船港が2万5,061、 それから山北が5万1,590です。足しますと、大体10万本。それと別に、同じにしたわけではないの ですけれども、大体地元でとれる数ぐらいは、数以上はさかされているかなという気はしております。 〇議長(板垣一徳君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) 私ちょっと驚いたのですが、でも村上の漁業関係者の中でも、10万本ぐらい のものが捕獲というのですか、収穫されているということになると、私は外から入ってくる鮭の数を 考えたら、べらぼうな数が村上から加工されたものが世に出ていっているのかなというふうに思うの です。   だから、決して先ほども課長言いましたように、キロ1,500円で計算しても7億5,000万になりま すと、こういうことであります。それだけを考えると、では産業としてはまだまだと思うかもしれま せんけれども、それが目に見えない数字がまだあるのだろうと思うのです。全然地元の魚屋さん、要 するに漁業関係者から仕入れていない魚というのがかなり入ってきている、当然はずですし、売られ ているわけですから、そのものを考えて加工して、また新たに世に出ていくということを考えたとき には、どれだけの数がどんな値段に化けて販売されて、その村上のいわゆる商業者または生産、漁業 関係者にとっての、加工業者にとっての生活の糧になっているのかなということを考えたときに、こ れは今の、話がまた戻ります。そこで話が大切なのは、やはりなぜそれだけの鮭を、確かに村上に住 まわれる皆さん、我々は鮭を好んで食べてまいりました。しかし、これがこんな形で全国に鮭が発信 できるようになったのは、またインターネットで注文が来るのですよなんていう魚屋さんができるよ うになったかというのは、やはり村上の鮭というものを全国に今まで時間をかけて売り込んできた1 つの成果だと思うのです。その成果の中心を担ってきたのはやはり人であります。そして、大切なの がこういう三面川、要するに村上の風土であり、この風土だからこういう鮭ができるのですよと。こ ういう食文化が生まれたのですという伝統と歴史がやはり今の産業につながりつつあるのだろうなと いうふうに思うのです。そうしたときの目玉が、やはり1つの居繰り網漁であったり、村上には鮭だ けではない。やな場もあるのだよと。あそこで焼いて、お酒を持ち込んだり弁当持っていってそこで 食べたり、時間をすごしてくれるのです。あんないい場所ないよねと、こう行った人には言われます。 ところが、まだまだやな場とはいうものの、一般的な観光やな場と同じようにとられている方々も多 いので、少しその2本を……2本というのは、やな場とその居繰り網漁を一緒に売り込むことで、も う少し村上の今の観光、または産業につながる可能性のある大事なポイントなのでないかなと。そこ のところを大事に大事に育ててやっていただきたい。   しかも、市長の答弁でもありましたように、今漁協で中心になっている居繰り網漁をやる漁師の 方々は7人おられますが、6人の2方がもう70代だと言われました。確かに高齢化が進んでいるわけ であります。三面川の中での居繰り網漁をやっておられる方がどうも4グループあるようであります、 聞いたら。その一括採捕場を中心とした居繰り網漁、そして宮ノ下、布部、あとどこだといったか、 4カ所だったと思うのですけれども、その方々が見せ場としては一括採捕場の近辺をやはり居繰り〔 質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕網漁でやることによって、村上のPRがより効果が大きくで きるのだろうなというふうに思っておりますので、そのことに対しても問題は市長が言われたとおり 後継者の問題しかありません。ぜひその後継者について、市で1度肝いりで10年以上前なのでしょう けれども、やって、そのときの政策がなかなかやったけれども、実は市の職員の人が今おられますけ れども、1人だけだったと。その辺のところをもう少し季節労働者という、要するに季節的な仕事に なってしまうものですから、その辺をどういう方々であればカバーしてやれるのか、少し工夫をして、 知恵を出してやっていったらどうなのか。今60歳になれば退職される皆さんもおられます。布部の方 には、そういう候補の方が1人おられるようでありますが、あの方であればという方が私も聞いてま いりました。その方であれば、指導もできるし、まだ今60歳、若いです。そういう方々が中心になっ て何とかそういう協力していただいて育つような、そういう環境をもう一度考えられないか。そのこ とについて、もう一度考えて協力していただきたい。   私も、漁協と相談してこの質問しているわけでありませんので、改めて漁協の側に市としてはお 願いをしても継続していただきたい大切な事業だと思うので、進めていただきたいと思うのですが、 いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当然今おっしゃったように、居繰り網漁あるいはやな場、非常に村上市とし ての重要な観光資源でもありますし、また自然の中での野趣あふれる村上市の特産物というようなこ とになっておりますので、居繰り網漁については、どんなことがあってもこの伝統の漁法を絶やさな いように努力をしてまいらなければならないと考えていますので、これからも組合と相談しながら何 とか後継者の育成等にも努めてまいりたい、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) すみません、ありがとうございます。   この居繰り網漁とやな場については、1点だけ最後に、私大切なことを忘れていたので。先ほど 言われましたように、やな場についても市長が言われましたように旧朝日村の時代にトイレ、あとや な場の基礎の部分というのでしょうか、あと駐車場の整備とやっていただいて、本当にありがたいの だと言っておりました。ただ、やはり私もこうやって考えて、ここに住んでいてやな場を紹介された とき困るのはこれだと思ったのは、前はのぼり旗も立っていたのでありますが、あれもなかなか時間 とともに古くなってきますし、わかりやすいようでわかりにくいようなところもあります。案内看板 をできたら道路標識がついているわけで、そこについでにやな場もほかの施設と一緒につけていただ いたらどうかななんて思っていたのですけれども、そこのことはできたら検討していただきたいと思 いますので、やな場に行くための案内看板というのでしょうか、そういうのについて少し考えていた だけたらというふうに思うのですが、なかなか聞かれても説明するのにあそこまで案内するといった ら、言葉で案内したり何かするのは非常に難しいのです。だから、あそこに行けばそういう看板あり ますから、それを見ながらみたいなことが言えるようにしないと、ちょっと外からの方というのは難 しいのかなと思うので、ひとつそのことも検討の材料に入れていただきたいと思うのですが、いかが でしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 実は、私もやな場へ行くまで国道7号走っていきまして、セブンイ レブンのところから入っていくわけですけれども、看板がなかなかわかりづらいというのがありまし て、前から漁協に看板を何とかしないかということで、その入っていってからも、大場沢まで曲がっ ていくところとか、館腰ですか、あそこのところもわかりづらくて、看板立てたらどうだという話は していたのでありますが、それが市で立てるべきものか、漁協で立てるべきなのかということで、私 のほうからは立てたらどうですかという話をしていましたので、どちらで立てるかにしても、看板は 必要だと思います。   国道7号から入るところも、予告看板必要ではないかと。例えば50メーター先へ右はやな場です よという、その前に予告看板立てておくと非常にわかりづらいという話ししたのですが、なかなか進 みませんので、その辺また協議させていただいて考えていきます。 〇議長(板垣一徳君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) ありがとうございます。   時間がなくなってきた。最後にはお願いだけでもう終わらせていただきたいと思うのですが、4 の足こぎ車椅子の普及推進についてでありますが、先ほど市長から答弁いただいて、私は〔質問時間 終了のブザーあり〕それでいいなとは思っているのでありますが、より以上に使いやすくなるように ひとつお願いをして終わります。 〇議長(板垣一徳君) これで佐藤重陽君の一般質問を終わります。   以上で今定例会の一般質問を終わります。                                              〇議長(板垣一徳君) 本日はこれで散会いたします。   なお、明日から各常任委員会が開催されますので、定刻までにご参集ください。   大変ご苦労さまでございました。           午前11時56分  散 会