平成24年村上市議会第2回定例会会議録(第3号) 〇議事日程 第3号 平成24年6月8日(金曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名                              第 2  一般質問                                                                                 〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(26名)    1番   渡  辺     昌  君     2番   尾  形  修  平  君    3番   板  垣  千 代 子  君     4番   鈴  木  い せ 子  君    5番   本  間  清  人  君     6番   川  村  敏  晴  君    7番   冨  樫  宇 栄 一  君     8番   小  杉  和  也  君    9番   齋  藤  信 一 郎  君    10番   竹  内  喜 代 嗣  君   11番   平  山     耕  君    12番   川  崎  健  二  君   13番   木  村  貞  雄  君    14番   三  田  敏  秋  君   15番   小  池     晃  君    16番   姫  路     敏  君   17番   長 谷 川     孝  君    18番   滝  沢  武  司  君   19番   小  林  重  平  君    20番   佐  藤  重  陽  君   21番   相  馬  エ  イ  君    22番   大  滝  国  吉  君   23番   大  滝  久  志  君    24番   山  田     勉  君   25番   片  野  鉄  雄  君    26番   板  垣  一  徳  君                                              〇欠席議員(なし)                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    大   滝   平   正   君        副  市  長    鈴   木   源左衛門    君        総 務 課 長    大   滝   和   春   君        財 政 課 長    佐   藤   昭   一   君        政策推進課長     斎   藤   甲   三   君        自治振興課長     佐   藤   憲   昭   君        税 務 課 長    伊 与 部   純   夫   君        市 民 課 長    西   村       治   君        環 境 課 長    本   間   誠   一   君        保健医療課長     林       与 市 次   君        介護高齢課長     川   内   信   一   君        福 祉 課 長    斎   藤       勉   君        農林水産課長     瀬   賀       功   君        商工観光課長     田   嶋   雄   洋   君        都市整備課長     船   山   三 喜 雄   君        下 水 道 課 長    中   村   則   彦   君        水 道 局 長    太   田       薫   君        会 計 管 理 者    百   武   勇   一   君 農業委員会 遠   山 昭   一   君        事 務 局 長        選管委書記長        監 査 委 員    加   藤   正   志   君        事 務 局 長        消  防  長    本   間   善   和   君        教  育  長    工   藤   泰   則   君        学校教育課長     板   垣       圭   君        生涯学習課長     高   田       晃   君        荒 川 支 所 長    平   野   俊   之   君        神 林 支 所 長    板   垣       裕   君        朝 日 支 所 長    増   子   要   作   君        山 北 支 所 長    斎   藤   寿   昭   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    菅   井   晋   一        事 務 局 次 長    高   橋   邦   芳        書     記    樋   木   義   昭           午前10時00分  開 議 〇議長(板垣一徳君) ただいまの出席議員数は全員です。定足数に達しておりますので、これから 本日の会議を開きます。   本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願 いを申し上げます。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(板垣一徳君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、4番、鈴木いせ子さん、17番、長谷川孝君を指名 いたします。ご了承願います。                                              日程第2 一般質問 〇議長(板垣一徳君) 日程第2、昨日に引き続き一般質問を行います。   本日の一般質問は5名を予定をしております。ご了承願います。   最初に、5番、本間清人君の一般質問を許します。   本間清人君。           〔5番 本間清人君登壇〕 〇5番(本間清人君) おはようございます。選挙では無所属で出馬しましたが、民主党の本間清人 でございます。私の一般質問、議長のお許しが出ましたので、通告のとおり一般質問させていただき ます。   このたび私の一般質問は3項目でございます。まず第1点目、大滝市政2期目の4年間の展望に ついてであります。平成24年3月定例会での施政方針を引き続き大滝市長が実行していくことになり ましたが、再度この1年、そして4年間にわたる市政運営の中で市長として特に力を入れる事業等が あればお聞かせください。   また、次の点について具体的にお聞かせいただきたいと思っております。   @、行政改革のさらなる推進と健全財政の維持についてどのように取り組んでいくのか。   A、市民協働のまちづくりによる元気な地域づくりについては、地域まちづくり組織が各地区で 立ち上がり、検討を進めておりますが、行政はどのようにかかわり、どのように進めるのか。また、 議会のかかわりをどのようにとらえているか、お聞かせください。   B、産業の活性化について、具体策として市長の考えがあればお聞かせください。   C、新潟リハビリテーション大学の現状と市長の今後の支援など、考えがあればお聞かせくださ い。   D、村上総合病院の建設問題に関する市長の考えをお聞かせください。   2項目め、建設コンサルタント委託業務についてであります。村上市が現在市内業者で地質調査 や測量設計などを指定する業者は9社であると以前聞きましたが、いまだに入札は通常型指名競争入 札のようであります。市長、副市長は、過去の定例会で「今後は一般競争入札にしていきたい」との 答弁をされておりましたが、現状は全く違うようであります。今後の入札方法について、また現在な ぜ通常型指名競争入札なのか、また指名業者はどのように決まるのかをお聞かせください。   3項目め、国の平成23年度第3次補正予算について。平成23年度第3次補正予算の文部科学省所 管内内訳で、学校施設環境改善交付金内定状況一覧に村上市では村上第一中学校2期工事として地震 補強、大規模改造で6,005万2,000円とありますが、今の段階でわかることがあればお聞かせください。   以上、3項目についてお願いいたします。市長答弁の後、再質問させていただきますので、よろ しくお願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 皆さん、おはようございます。大変ご苦労さまでございます。それでは、本 間議員の3項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、大滝市政2期目の4年間の展望についてのお尋ねについてでございますが、こ のたびの改選に当たり、再び市政のかじ取りを担うことになり、大変身の引き締まる思いであり、改 めて市勢発展のために全身全霊を傾注し、山積する課題に対し今後とも積極的に取り組んでまいりま す。一般質問の冒頭、この1年、そして4年間にわたる市政運営の中で特に力を入れる事業等があれ ばとのお尋ねについてでございますが、平成24年度施政方針の中でも申し上げましたように、まちの 将来像である「元気“eまち”村上市」の実現に向け、行政改革のさらなる推進と健全財政の維持、 魅力ある地域づくり、市民協働のまちづくりによる元気な地域づくり、産業の活性化、そして安心し て暮らせる地域づくりを5つの主要施策として掲げ、それらの具現化のため、各種施策の実施に力を 注いでまいります。   まず1点目、行政改革のさらなる推進と健全財政の維持についてどのように取り組んでいくかと のお尋ねについてでございますが、ことしの第1回定例会でもお答えいたしましたとおり、村上市行 政改革大綱に基づく各種計画により、これまでも組織、職員改革や公の施設に対する指定管理者制度 の導入に伴うサービスの向上、経費の縮減などに努めてきたところであります。特に職員の定員適正 化計画に当たっては、合併時に策定した合併市町村基本計画に基づき、退職者の3割補充を進めてい ることで義務的経費の縮減に努めているところであります。また、今年度は行政改革大綱実施計画及 び職員定員適正化計画、施設見直し計画などの後期計画策定年度でありますので、将来の交付税算定 がえ特例の終了を見通した計画策定を進めるとともに、大型公共事業の実施に向け、健全財政の維持 に努めているところであります。   次、2点目、市民協働のまちづくりによる元気な地域づくりについてでは、地域まちづくり組織 が各地区で立ち上がり検討を進めているが、行政はどのようなかかわりを進めるのか、また議会のか かわりをどのようにとらえているのかとのお尋ねについてでございますが、本市の市民協働のまちづ くりは本間議員がおっしゃるように地域の元気づくりとして進めております。地域の元気は、すなわ ち村上市の元気となり、本市の将来像である「元気“eまち”村上市」の実現に寄与するものと確信 をいたしており、この原動力になるのが各地域に組織されたまちづくり協議会であります。現在これ らの協議会では愛郷無限の地域づくり、元気づくりのため、昼夜を惜しまず協議会検討や他地域との 交流を盛んに実施しているところであります。このため、本市といたしましては各協議会の事務や コーディネーターとしての役割を持つ地域担当職員制度を継承するとともに、協議会の活動や課題解 決への支援等を行うことを目的に、各課に設置した市民協働推進員と連携を強化してまいります。ま た、全職員には地域に帰れば市民、地域住民として地域貢献や地域行事等への積極的な参加を強く指 導しているところであります。本議会のかかわりについてでございますが、各地域まちづくり協議会 へは、財政支援として交付金5,000万円を計上しております。この交付金については、それぞれの協 議会が英知を絞り、地域の実情に合った活動を図り、大きな実を結ぶことを目的としたものでありま す。当然ながら公金でありますので、実用実績については市民の皆様に公表するとともに、活動状況 とあわせて本議会へもご報告を申し上げる予定であります。積極的なご指導とご助言をお願いすると ともに、議員各位におかれましても地元のまちづくり協議会への参画を切に祈念を申し上げる次第で あります。   次に3点目、産業の活性化について具体策があればとのお尋ねについてでございますが、地場産 農林水産物の利用促進として村上地産地消促進協議会において逸品発掘交流会を開催し、農商工関係 者と消費者が連携して行う地場産農林水産物や特産品のブランド化、新商品開発、販売力強化への取 り組みを支援してまいります。また、地域認証制度の本格実施に伴い、地場産農林水産物の地域内流 通と消費拡大のため、地産地消の取り組みを市民にPRしてまいります。さらに、産業等の活性化支 援補助事業を通して地域の特色ある農林水産品や伝統的工芸品、鉱工業品など、地域の強みとなり得 る産業資源を活用した新製品の開発や開発したものを産業見本市へ出展する場合等に支援してまいり ます。具体的な内容としては、新商品の開発等の事業、産業見本市等への出展事業、商店街のにぎわ い創出事業、商店街の環境整備事業、観光イベント事業、人材育成事業に支援を行い、産業の活性化 に努めてまいる所存であります。   次、4点目、新潟リハビリテーション大学の現状と今後の支援についてのお尋ねについてでござ いますが、新潟リハビリテーション大学は平成22年4月に医療学部、リハビリテーション学科に理学 療法学専攻と言語聴覚学専攻を設け、1学年40年定員で新たにスタートし3年目を迎えました。これ に伴い、新潟リハビリテーション専門学校は現在の4年生46人が卒業する来年の3月末をもって閉じ る予定であるとのことであります。平成24年度の新潟リハビリテーション大学の入学者数は、理学療 法学科専攻が64人、言語聴覚学専攻が24人、合わせて88人であり、大学の学生数は総勢214人である と伺っております。この新潟リハビリテーション大学は、本市唯一の大学であることから、市の支援 としては大学の学校用地及び屋外運動場用地として市有地を無償でお貸ししていることはご承知のと おりであります。今後の支援については、現在のところご要望をいただいておりませんが、お話があ ればご相談をさせていただく予定であります。   次に5点目、村上総合病院の建設問題に関する市長の考えをとのお尋ねについてでございますが、 議員ご承知のとおり、村上総合病院は当圏域の中核病院として地域医療を担っていただいております が、今後救急医療、高度医療、災害対策医療、感染対策医療の充実が喫緊の課題として求められると ともに、災害時拠点病院として現在の建物の耐震性の不備や不安といった問題もございます。こうい ったことから、村上総合病院の新築については多くの市民の皆様にとっても最も関心の高い問題と考 えております。したがいまして、厚生連の意向も聞きながら、まずは用地選定から進めているところ であります。   2項目め、建設コンサルタント委託業務についてのお尋ねについてでございますが、現在一般競 争入札での入札は一部の特殊工事を除いて建設工事のみを対象に行っておりますが、その他の入札案 件については通常型指名競争入札により入札を執行しております。建設工事の場合には、入札参加資 格申請時において建設業法に基づく経営事項審査により算出された総合点により、業者の経営状況や 技術力、実績等が示され、それにより業者個々の格付を行っており、入札の参加を任意に希望する一 般競争入札ではその格付により入札参加資格の適正を図っておりますが、それ以外の建設コンサルタ ント業務や役務を対象とした業務、物品の購入等の入札では、参加の対象となる業者の数も多く、建 設工事の経営事項審査のような明確な業者の適正確認の指標となるものがありません。このため、建 設工事以外の入札では、過去の指名や受注の実績、その案件に関する業者の関連性等を考慮して指名 業者の選定を行っているところであります。   なお、予定価格が1,000万円以上の案件については、入札契約手続運営委員会に諮り審議し、そ れ以下の案件については決裁により指名業者を決定いたしております。   次に3項目め、国の平成23年度第3次補正予算については、教育長に答弁をいたさせます。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) それでは、本間議員の3項目め、国の平成23年度第3次補正予算について のお尋ねでございますが、この交付金事業は平成24年度学校施設環境改善交付金の平成23年度第3次 補正予算本省繰り越し分により内定を受けた事業で、村上第一中学校校舎耐震補強・大規模改造工事 (U期工事)の地震補強と大規模改造(トイレ)に関する事業に対し交付申請をしているものであり ます。当初申請の段階では、平成23年度分基礎単価により交付見込額を算出し、耐震補強工事分3,86 7万1,000円、大規模改造(トイレ)工事分で803万8,000円を交付参考額とし、事務費の1%を加算し て計上しておりましたが、ことし4月26日付で示された内定額では、耐震補強工事分の配分基礎単価 が加算されたことにより、総内定額5,215万7,000円が内示されました。また、ご質問のありました今 年5月22日付の第2次内定におきましても、この2つの事業が再度内定を受け、耐震補強工事分の交 付参考額が大幅に加算されておりました。詳細につきましては定かではありませんが、配分基礎単価 がさらに加算されて再計算されたものと考えられます。   なお、本交付金は事業実績により再算定されることから、交付額が最終確定まで変動するものと 考えております。   以上です。 〇議長(板垣一徳君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) どうも市長、また教育長ご答弁ありがとうございました。   それでは、質問項目に沿って質問させていただきたいと思います。まず、この市長の後期総合計 画のこれからの4年間、今答弁にありましたように行政改革のさらなる推進と健全財政の維持につき ましては、職員の3割補充、そして交付金の算定がえを受け、これからどのような財政体制にするか の基盤づくりをするというような答弁でございました。前の議会というか、1期目の議会の際に、市 長にその算定がえをされた際の、いわゆる9年目からの算定がえ交付金になった際のシミュレーショ ンはというお話をさせていただいた際に、「その後のシミュレーションは依然立っていない」という お話を受けました。これからの4年間は、今その特例である交付金処置で、普通の一般算定ではあり ませんので、いろいろな自治体よりも正直申しまして村上の今交付金は非常にいい交付金であります。 その交付金であっても3割が自己資金、ほとんど7割が依存財源ということになります。その財源が 減りますと、当然依存財源分が減りますから、100%の割合でいけば今度は逆に自己資金が割合とし て上がってくる、そういう数字にはなってきますが、財政としては全然厳しい財政に今後の9年後は なるわけであります。そのシミュレーションはいつごろまでどのような計画で立てるか、市長にお聞 きしたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今本間議員がおっしゃったように、29年度からの財政運営状況について今検 討をしているところでございます。それと同時に、5日、6日と全国の市長会あったわけでございま すけれども、その中でも第1次に合併したところがもう10年目を迎えまして、いわゆる合併特例によ る交付税処置がなくなるということで非常な危機感を持っておりまして、政府、野田総理が来たわけ でございますが、要望をいたしておりますし、またもう一つはいわゆる交付税の算定する時点におい て人口に対しての交付税算定をしているわけでございますが、これだけ人口が減ってきますとそれで は到底もたないというようなことがありまして、それを見直していただきたいというような国への切 実なる思いを訴えております。これは、全国市800、いや……8,000かな。           〔「800」と呼ぶ者あり〕 〇市長(大滝平正君) 八百幾つだと思いますけれども、8,000かもしれませんけれども、ちょっと あれ……その全市を挙げて野田総理にお願いをしているということでございます。本当に非常に深刻 な問題と受けとめておりますので、しっかりとそれらも踏まえまして国の動向を注視しながら、市と しては市の財政基盤の確立のための計画をつくっていきたい、そのように考えております。   詳しくは財政課長から答弁をいたさせます。 〇議長(板垣一徳君) 財政課長。 〇財政課長(佐藤昭一君) 後期の計画につきましては、現在策定中でございます。今年度中にでき るだけ早く確立したいということで、とりわけ一本算定、議員おっしゃったように28年度から一本算 定ということで減額がなって、平成33年には全くの今までの恩恵がなくなるというようなことになり ますので、それらを含めた形で財政をもう一度立て直すという作業を現在やっております。 〇議長(板垣一徳君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) 確かに今市長おっしゃられましたように、先週の日報等でも各自治体の首長 さんがその算定がえにどんどんかえられて、いわゆる一本算定になってきた際に財政が非常に危機感 を持っているということで日報の新聞にも出ておりました。今後総務省でも見直しを図っていただき たいというようなことも出ておりましたが、ただ普通算定、いわゆる一本算定に戻った際の村上市の 算定がどうなってくるのか、そしてその33年という村上市、9年後になりますが、その際には人口が どのような人口で推移しているのか、そういったのは当然統計として総務課のほうもとっているとは 思います。そのときの市税としてどのくらいになるのか、そしてそれに見合う一本算定になった場合 の交付金は大体どのくらいのシミュレーションになってくるのかというのは当然今の現時点で出てい るわけですよね。その辺は、大体33年には村上市の財政として交付金及び市税等を含めてどのくらい の一般会計が立てられそうになりますか。 〇議長(板垣一徳君) 財政課長。 〇財政課長(佐藤昭一君) ざっくりしたところでございますが、一本算定になりますと、現在の普 通交付税が115億ほどでございますので、それが一本算定になると30億ほど減るということで85億を 想定してございます。ただ、変動予想、今ほど議員がおっしゃった人口減というのは加味してござい ませんので、現在予算規模が一般会計で300億ほどでございますから、270億前後の予算規模にならざ るを得ないのでないかというふうには想定してございます。 〇議長(板垣一徳君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) それが今その30億減ったということで270億程度ということになりますが、 先ほども言ったように人口ですとか、また9年後いろいろな中小企業の状況も今非常に厳しい状況が まだまだ続いております。景気が上がってきて、何か求人率も26カ月伸びているというようなことも きのう何かニュースでやっておりましたが、それにしても村上地域はそんなではないというような今 現状であります。その中で、今市長がいろいろ施策の中に中小企業の活性化、産業の活性化というこ とについても力を入れたいというようなお話もございました。学生さんに対する市の支援今やってい ますね。制度融資というか、貸し付け。無料貸し付けやっておりますが、そういった部分のことを逆 にこの地場の産業、中小企業に、今セーフティーネットの制度融資でその金利負担分を市がやってお りますが、融資そのものを市でやるような方法をつくることはできませんでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まず、先ほどの市の答弁ですけれども、新しい市が2つできまして810にな っております。   今ご質問のように、市が直接中小企業あるいは商店の皆さんに融資を行うというようなことは非 常に難しい問題になってまいりますので、今のところは考えておりません。 〇議長(板垣一徳君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) 市長の考えで1点お聞かせいただきたいのですが、今世界的にもまちや日本 全国でもそうそう景気がいいというわけではないと思いますが、村上市もいろんな中小企業が、例え ば商工会議所の会員数にしましても私が現役で青年部の会長をやっている時代は千二百数社、多分商 工会議所の加盟事業所あったと思うのです。今は1,000を切っているのです。そういった状況下にな りますと、どんどん、どんどんまた加盟する商店、中小企業の方々が減っていく一方だと思うのです。 会社は存続していても商工会議所の加盟は抜けるという方も結構いらっしゃいます。それは、会社の 売り上げ、また会社のその資本の規模で年額の金額が変わるのですが、商店の方々が、中小企業の 方々が商工会議所に入っていて一番のメリットは、いわゆる会計、申告の際にその商工会議所の加盟 店は指導員の方が商工会議所でついておりますので、いろいろそういったことが計理士さんに頼むよ りは非常に安価で済んだり、また適切に教えていただくというのが利便性の一つだと思います。しか しながら、現状は抜けていく会社が非常に多いし、商店も多い。そういった商店、会社、地場の地元 の方々に対する支援策として具体的にどのような方法を今後進めていけばこの地域の中小企業、そし て小さな商店の方々が商売していけるかということについての市長の考え方をお聞かせいただけます でしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 商工会、商工会議所を脱会する会員が多いというようなことでございますけ れども、その大きな理由は恐らく入っていてもそれだけのメリットがないということに尽きるのでは ないかなと思っております。例えば今おっしゃったように融資問題についても、入っていても入って いなくても同じだというようなことではないかなと、そのように考えております。そこからはみ出た、 はみ出たと言っては語弊がありますけれども、そこを脱会した皆さんがどういうふうにして金融対策 あるいはそういうような経理の問題を解決していくかということになろうかと思っておりますけれど も、それは金融機関も指導窓口もありますし、また市と金融機関もタイアップをしておりますので、 それらを活用をしていただくというようなことになるのではないかなと、あるいは民間の商工会にか わるような組織もありますので、それらを利用しながら経営の努力をしていくということになろうか と思っております。 〇議長(板垣一徳君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) 4年間の今スタート目、1発目の定例会でありますので、私一般質問、きょ うは余り細かく、内容についてはさらっとで、これから4年間ありますので、じっくり細かいことに ついてはこれからの議会の中でもまたやっていきたいなと思っております。ひとつその産業、そして 行政改革、市の財政についてはさらなる検討とシミュレーションのほうはよろしくお願いして、きち っとした運営をお願いしたいなというふうに考えております。   4点目のリハビリテーション大学の現状でありますが、先ほど市長の答弁にもありましたように、 大学のことしの入学状況でありますけれども、平成24年度の新潟リハビリテーション大学入学者数は 87名でありました。定員が80名に対して7名多く入っております。昨年度も80名に対して85名が入っ ている。非常にそういった面では、定数を割っていませんので、かなりいい方向に進んでいるのでは ないかなという気はいたします。その地域別の入学者、また今在学生の地域別で私学校のほうに調べ ていただいたのです。そうしましたら、結構近場の方が初め多いのですよなんていう話をしておりま したが、本当に村上市ということで入っている方というのは今10名ほどなのです、リハビリテーショ ン大学のほうは。専門学校のほうは、村上市という方が3名ほどいらっしゃいます。大学院が1名。 この程度しかいないのです。在学者数、在学の数は214名で、大学のほうが、大学院が7名、専門学 校が今46名いらっしゃるそうなのですけれども、その中でやはり割合的に一番多く来ている地域から いきますと新潟市から来ている生徒さんが大学では49名、そして専門学校のほうでは9名いらっしゃ るのです。まだまだ近場で電車でも通っていけるというような範囲で新潟や新発田、また近隣のほう から来ている方が非常に多い。県外から来ている方というのは、青森県1、秋田が5、群馬が1、東 京都が1、富山が3、福島県が7、山形県が14、県外からは今大学に32名が在学しておりまして、専 門学校には秋田県が3、長野県が3、福島県が1、山形県が6名、このような、県外では本当にそん なに多くないのです。そうしますと、ほとんどが県内の方々が今在学している。かといって、では全 部が通えるかというと、糸魚川や魚沼、小千谷、柏崎、そういった、十日町や上越、中越地方の方々 は当然こちらにアパートを借りてやっている。前も私何年か前だったかな、この議会で言ったことあ りますが、イリノイ大学の二の舞になるようなまちづくりにはしていただきたくないと。今胎内市に ありますイリノイ大学の前のあのアパート軍団、ほとんど夜行きますと電気もついていない。昼行っ ていたときでも、私もよく仕事であちらのほうに行きますので、中通るのですが、非常にもう荒れて います。もう電気もついていない、人も歩いていない。非常にあんな光景になっては大変だなと思っ ているのですが、今リハビリテーション大学の前にも当然学生を目当てにしたアパートが非常に今多 く建っているわけです。当然あいているのも多いわけですが、その建物を例えば、そのリハビリテー ション大学のこういった今在校生の数なんか見ればそんなに今県外から来ていない。通っているその 新潟市からの方はほとんど電車やバスで通っているのだそうです。もしくは自分の車で、自家用車で 通っている方も多いのだそうです。そうすると、そのアパートを例えば最低限のものはリハビリテー ション大学用、そのほかに今余っているそのあいているようなところを例えば市で全額買い上げて、 そして今公共の例えば生活保護者の方が、不正なのか、本当なのか、いろいろきのうの一般質問でも ございましたが、そういった今待機者の方、また公共住宅に入りたくても本当に入れない方々に何と かそういったところを市のほうでこれから建て直したり、建てるというよりは、現在そのアパートが あるわけですから、そういったものを利用していくというような方法はないものでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今本間議員がおっしゃったように、これからそれが大きな問題になってきて いる現状であると認識をいたしておりますし、また現にそのアパートを建てた方々から相談も何件か ございます。市で何とかしていただけませんかというような相談もありますけれども、アパート自体 が1DK、学生用アパートですので、非常に一般の方々が入ったりするのにもちょっと無理があるな という面もあるようでございますので、それらも見きわめながら、今おっしゃったように将来的には 相当あくと考えていかなければならないなと私は思っておりますので、市として何らかの活用方法が ないかというようなことで相談も受けていますので、検討をしていかなければならないなというとこ ろでございます。 〇議長(板垣一徳君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) ぜひ真っ暗やみのそんな通りにならないようにお願いしたいなというふうに 思います。   最後、1項目めの5番目の質問でありますが、村上病院の建設に関してはいろいろな議員さん、 そしてこの地域医療ということで特別委員会も議会のほうでは立ち上がってありますので、これから はその建設問題についてもいろいろ協議されるのだろうというふうに思います。以前出されました旧 ジャスコ跡地は、その土地の汚染などによって、本当はそこが一番いいということでお示しをされて、 その土地が何でもなければ多分そこに建設ということですんなり決まったのでしょうけれども、土地 の汚染の問題、土壌の悪さで断念をしたという経緯で今なっているわけでありますが、市長は、正直 村上病院は公立でもなく郡立でもなく市立でも何でもない、普通の厚生連というところがやっている いわゆるは民間の経営母体でありますけれども、ただしこの地域医療の基幹病院であることには私も 間違いないと思っております。そこに対する支援としていろいろな、土地を提供してほしいのだとか 前いろいろ出ておりましたが、今その状況は前の状況とは何も変わっていないのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ジャスコ跡地がああいうような状況で汚染土壌だということで断念せざるを 得ないということで断念をしてから、新たに厚生連村上総合病院のほうから場所、そして建設費に対 する補助等が提示をされておりまして、それらを今、まだ交渉の段階には至っておりませんけれども、 厚生連と話し合いを進めている段階であると、そのように考えていただきたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) 病院側の意見そのほかもさておいて、市側として、市長として提供される土 地はこの辺の土地であるというのがあると思うのですが、もしその提供する土地うんぬんの前に、今 現状はもう数十年も駅前の現在地で病院は営業されているわけであります。例えばそれが撤退されて 別な場所に建った場合の跡地利用とか、いろいろなまたさらなる問題も出てきます。今現在の場所に、 駐車場は今ジャスコ跡地に使っているわけですから、今現在裏にある駐車場、そこから建て始めて、 徐々に壊して建てるというような方法でやっている病院だって結構あるのです。そういった工法で今 の現在地にそのまま村上病院を建設してもらうというような希望を市から出すことはできないのでし ょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) それも含めて話し合いを進めている段階でございますけれども、今本間議員 がおっしゃった現在地にというようなことも私どもからも申し上げておりますが、非常に困難がある と、あそこは高い建物が建たないというようなことでありますので、それらも含めて今土地の選定作 業を急いでいるということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) ほかの方も病院問題の方でありますし、私は今の現在地、駅前からはこの病 院は動かすべきでないというふうに思っておりますので、ぜひそういったものも一考に進めていただ きたいなというふうに思います。   次の項目に移ります。建設コンサルタント業務についてでありますが、先ほど市長答弁の中に 「建設工事以外の入札は決裁により指名をしている」というふうになっております。そのように答弁 をされましたが、決裁というのはどういう決裁のことをいうのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 例えば今ご質問のありますような建設コンサルタントの入札につきましては、 地域性等を勘案しながら、入札指名委員会等を経るものあるいはそうでないもの等がありますので、 それらについて指名業者を選定しているということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) 昨年度の6月、ちょうど1年前の定例会の一般質問でも私が建設コンサルタ ント業務も一般競争入札にという一般質問をさせていただきました。かなり私その入札についてもう やめたいというぐらいなのですが、まだまだ問題があって入札のことはやらなければいけないのです けれども、その答弁の中に、私が一般競争入札を考えるべきではありませんかというその答え、これ はたしか副市長の答弁ですよね、「今後は市内業者を中心に一般競争入札にできるよう、地域の産業 発展のためにも考えていきます」。何か考えましたか。 〇議長(板垣一徳君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 昨年そういう答弁をいたさせていただきました。今の状況、大変業者 も厳しい状況でありまして、公共事業も減っております。また、市の発注の事業もなかなか少なくな って減ってきている現状であります。その中で、地元を優先にやっていきたいというようなことで、 それらは地元企業の育成というような面から進めております。ただ、一般競争入札にしますと、新潟 市とか全国にも広げるということも考えられますけれども、やはり一般競争は本当に、それはそれで いいのでしょうけれども、この地域の業者の育成という面でやはりこの地域に限定し、またその職種 に限定の一般競争入札に今現状としてやっているところであります。いろいろ入札委員会でも協議を して、鋭意この地域に合った、その地域の建設業者が発注の機会が得られるような、そういうことで 今進めているところであります。 〇議長(板垣一徳君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) 先ほど1,000万以上の物件に関しては建設コンサルタント業務、ほかの物品 購入の入札に関しても入札の委員会等を開いて指名を決めるという話でしたが、軽微ないわゆるその 1,000万以下に関してはそういった委員会を開かずに指名をしているようであります。私がどうして も腑に落ちない点がございます。副市長、以前「指名業者として今参加資格のある会社は、建設コン サルタント業務につきまして村上市では9社となっております」という答弁をしておりました。新潟 県の発注する地域振興局のその入札結果でいろいろその会員、設計委託、測量、そういったものにつ いて参加している村上市の業者さんのその割合を見ますと、ほとんどすべてにその8社の方々が、こ れも通常型の指名競争入札なのですよ、一般競争入札にはなっていないのですが、そして電子入札で 通常型の指名競争入札をしておりますけれども、ほとんどがその8社入っているのです、すべての指 名競争入札に。ところが、村上市の通常型指名競争入札、100万や200万、その程度の指名競争の入札 の測量設計、ましてや委託業務につきましてはほとんどが4社しか指名されていない。大体4社です。 ほとんど。大体同じような業者が入っている。そのほかの9社のうちの5社は、指名参加の資格を持 っていながら、この通常型の指名競争入札に指名もしていただけていない。こんな状況が私はおかし いのではないかなと。市長が常々言っている公正、公平、平等、市長は「村上市の入札方式は県内で も一番公平だ」ってこの間言ったではないですか。であれば、なぜその9社を全部通常型の指名に参 加させないのですか。参加させられない何か理由でもあるのですか。 〇議長(板垣一徳君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 9社というのは、岩船郡内、関川に1社あります。そういうことで9 社ということの答弁をさせていただきました。市内業者の測量設計等の関連業者につきましては、市 内業者8社であります。議員指摘のように、4社とか6社とかという入札も行っております。これは、 以前からの合併前の流れをくみまして、その地域の実情に応じた、また実績のあるそういうことでの 指名をさせていただいて現在に至っております。今後については、全地域一帯となってやるような方 向で今検討を進めさせていただきますので、よろしくお願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) いや、いつも進めさせていただきます、今後は一般競争入札方式も考えます という答弁で終わって、最終的に、あれからもう1年もたっていますけれども、何もそれに対してメ スを入れていないというのが現状ではないですか。ぜひとも、この9社は同じこの地域で合併をして 村上市一つになったのだよって執行部の皆さん言っているではないですか。建設工事の入札に関して もこの地域が一本になって、その当時はその地域別で、2年ぐらいはとりあえずその5地域別で入札 をさせてくれと言ったのも、合併したのだから、全部地域関係なく、山北の建設業者が荒川の現場を とったっていいのではないかというような話になっているわけです。いつまでもそんな話が続けば、 いや、いつまでも実績、実績なんていつになったって実績なんかできませんよ。一見さんお断りだっ たらいつまでたってもその店に入れないというのと一緒です。だれかの紹介があって入れる、そうい うのであれば、同じその地域の中、村上市の中にその8社があるのであれば〔質問終了時間5分前の 予告ブザーあり〕せめて通常型のこの指名競争入札にはすべてその8社を参加させるべきだと私は思 っておりますが、その辺いかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ただいま本間議員からいわゆる建設コンサルタントの入札についてご意見が ございました。   今までは過去の経過等があってそういうような入札体系をとってきたという副市長の答弁であり ました。これからでございますけれども、当然のことながらもう合併して年数もたっておりますので、 関川村は別として、業者は別として、村上に8社いるのであれば8社全体で指名競争をするべきだと、 一般競争入札にしろ指名競争入札にしろ、その8社全員でやるべきと考えておりますので、その点を 副市長に命じていきたいと、そのように考えています。 〇議長(板垣一徳君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) 今市長のほうでそういうふうに明言されましたので、ぜひそのほうに進めて いただきたいですが、副市長、入札はあした、あさってでもすぐまだまだあるのでしょう。いつから そういうふうにやりますか。 〇議長(板垣一徳君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) この件につきましては、入札検討委員会、1,000万以上の入札案件の 検討ですけれども、全体的なそういう委員会を開いてそういう方向でというような市長の今指示があ りましたので、そういう方向でできるだけ早くそういう実施をしていきたいというふうに考えており ます。 〇議長(板垣一徳君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) ぜひとも月かわってからでももしくは今月入ったばかりですので、早速開い て、そういった入札方法にぜひいろんな方にそういったチャンスを与える公平で公正な入札をお願い したいなと。本当に2年前にこういう談合問題で業者の指名外し、岐阜市の悪意1点認定ということ で市が敗訴されている、そういった例もございます。本当に指名に参加できる業者が市のほうから逆 に指名に挙がってこないという非常に不思議な現状を今市長がもう早速やめて、合併して4年もたっ た、これからその9社は、関川を除いて8社は通常型に参加させるとお約束していただきましたので、 ぜひともその件については早急に、一刻も早く委員会を開いて入札参加をさせていただけるようお約 束をお願いしたいなというふうに考えております。   時間も少しになりました。最後の1点目、学校の環境改善交付金でありますが、この2期工事分 の6,000万は先ほど言った算定、いろいろこれからまた内定、内訳が変わるというようなお話でした が、今やっている工事の残予算では全くないのですよね。あくまでもこれは新しい、今のやっている 契約された工事以外でこの6,000万円という金額が村上第一中学校に改善交付金としてついという解 釈でよろしいのですよね。 〇議長(板垣一徳君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(板垣 圭君) はい、そのとおりでございます。 〇議長(板垣一徳君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) これは、申請している、三千数百万って先ほど教育長がおっしゃいました、 それが5,000万になって、そして今何か拡充されて6,000万になったと。その拡充されたという理由は どういった理由から。だって、市はそれしか申請していないのに、なぜこんなにも大幅に村上市には 6,000万もいただけるようになったのですか。 〇議長(板垣一徳君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(板垣 圭君) 先ほど教育長からも1次、2次と説明をさせていただきましたが、 今現在2次の6,005万2,000円の額につきましては、総額的には示されておりますけれども、内容的な こと、詳細については県のほうに照会してもまだわからないということでございます。今の段階では 内容、中身、単価等についてもお話できるような状況の情報はございません。 〇議長(板垣一徳君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) 学校の施設を利用するのは、全市民が利用するわけでは当然ないのです。在 学生である学生、そして先生、そして我々保護者であるPTA側にもそういった交付金が出された場 合には学校の要望やらPTAの要望も十分踏んだ中でのぜひとも工事を、ここには大改造工事も含ま れているわけですから、先ほどトイレを中心等ありましたけれども、我々PTAでペンキ塗ったり、 一生懸命今やっているのです、あの学校を。本当に皆さん一生懸命PTAの方も自分の子供の通う学 校を立派にしようという気持ちでやっています。ぜひそういった予算も我々の意も酌んだ予算編成を していただけるように何とかお願いしたいのですが、いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(板垣 圭君) なるべく努力したいと思います。 〇5番(本間清人君) よろしくお願いします。〔質問時間終了のブザーあり〕これで終わります。 〇議長(板垣一徳君) これで本間清人君の一般質問を終わります。   午前11時5分まで休憩します。           午前10時51分  休 憩                                                        午前11時05分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、4番、鈴木いせ子さんの一般質問を許します。   鈴木いせ子さん。           〔4番 鈴木いせ子君登壇〕 〇4番(鈴木いせ子君) 議長のお許しをいただきましたので、一般質問させていただきます。私の 一般質問は、2項目についてであります。   1項目め、村上総合病院早期新築移転の目標設定についてであります。市長は、今回の選挙で村 上総合病院の新築を一番に挙げておりました。私の4年間の取り組みがようやく実を結ぶときが来た のだと感じました。村上総合病院の意向、広さ、アクセス、災害に強い基盤、スピード、これを踏ま えて、移転新築に向けた目標設定をお伺いいたします。   @、過去3年間の救急車の出動件数及びゴールデンウイーク期間中の救急車の出動件数について お聞きいたします。   A、119番通報の出動から患者を乗せて病院に到着するまでの平均搬送時間をお聞きいたします。   B、医療費のうち村上市以外の医療機関に支払われている金額の割合はどのようになっているの かを、そして一番多く支払われている病院はどこなのかをお聞きいたします。   C、村上総合病院新築支援プロジェクトが立ち上げられましたが、村上総合病院、厚生連との協 議はどこまで話が進んでいるのか。また、進捗が思わしくなければ何が問題になっているのかをお伺 いいたします。   D、新築に支障を来している土地の問題は、新しい進展があったのでしょうか。また、ジャスコ 跡地の件は村上総合病院と話し合いはされたのか、お伺いいたします。   E、魚沼基幹病院(仮称)は、新聞報道によれば27年6月開院予定と平成24年5月11日に起工式 が行われています。土地問題に時間をかけていれば、1年の遅れが3年の遅れになります。ここまで 来れば跡地利用が大事か、人の命が大事かを考えるときではないかと思いますが、市長の考えをお伺 いいたします。   2項目め、夏の音楽祭について。本年度のむらかみ夏の音楽祭は、市制5周年記念事業として位 置づけ、創作オペラ「安寿と厨子王」を開催すると聞いておりますが、次の点についてお尋ねいたし ます。   @、実施に向けて実行委員会を立ち上げたと聞いておりますが、現在の準備状況はどうでしょう か。   A、この事業は市民協働での企画ということですが、どのような協働を行っているのか。また、 公演において市民はどのように参画するのかをお尋ねいたします。   B、市ではこの創作オペラを成功させるため、どのような方策を考えていますか。また、この夏 の音楽祭をどのように発展させようとしているのかをお聞きいたします。よろしくお願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、鈴木議員の2項目のご質問について順次お答えいたします。   最初に1項目め、村上総合病院早期新築移転の目標設定についての1点目、過去3年間の救急車 の出動件数及びゴールデンウイーク期間中の出動件数はとのお尋ねについてでございますが、過去3 年間の救急車の出動件数は平成21年が2,518件、平成22年が2,768件、平成23年は2,832件と毎年増加 の傾向にあります。また、ことしのゴールデンウイーク期間中の出動件数は74件となっております。   次、2点目、119番通報の出動から患者を乗せて病院に到着するまでの平均搬送時間はとのお尋 ねについてでございますが、平成23年の本市消防本部管内の本署及び5分署が出動要請を受け搬送い たしました2,595人の病院に到着するまでの平均搬送時間は39分という結果が出ております。今後も 救命率向上のため、搬送時間の短縮に努めてまいります。   次に3点目、市民が受診する際の医療費について、村上市以外の医療機関に支払われる割合と一 番多く支払われる病院はどこかとのお尋ねについてでございますが、医療費の支払いについては各保 険者から国民健康保険団体連合会や社会保険診療報酬支払基金等の審査支払機関を通じて各医療機関 に支払われる仕組みになっております。これは、全国に医療機関や保険者が数多く存在することから、 個々に請求、支払いすることが現実的に困難であるため設置されているものであります。ご質問の内 容につきましては、各医療機関の支払い状況等は公表されていない内容であり、把握することができ ませんので、ご理解をいただきたいと思っております。   次、4点目、村上総合病院、厚生連との協議はどこまで進んでいるか、何が問題になっているの かとのお尋ねについてでございますが、議員ご承知のとおり、村上総合病院の新築候補地については 現在地も含め数カ所の用地について検討を進めているところであります。選定に当たりましては、交 通アクセス、患者の利便性、インフラ整備等の状況、土地の状況など、さまざまな面についての条件 を検証することが必要となってまいります。仮に移転新築を考えた場合には、病院の跡地利用につい てのまちづくりの計画も必要となるとともに、用地周辺の新たなインフラ整備についても必要となっ てまいります。したがいまして、これらを総合的に検討をし、本市として可能な財政的支援内容との 整合性を見きわめる必要もあります。   次に5点目、新築に支障を来している土地の問題に新たな進展はあったのか、またジャスコ跡地 の件は村上総合病院との話し合いはされたかとのお尋ねについてでございますが、4点目のご質問で もお答えいたしましたが、現在地を含めた数カ所の候補地について具体的な検討を進めているところ でありますし、またジャスコ跡地の件についても話し合いを行っております。   次に6点目、土地問題に時間をかけていれば1年の遅れが3年の遅れになる、跡地利用と人の命 はどちらが大切かとのお尋ねについてでございますが、これまでも述べたとおり、村上総合病院がど こに新築されるかということはこれからの村上市の将来にとりましても市民の皆様にとりましても大 変大きな問題であります。当然人の命の大切さについては改めて申し上げるべくもございません。土 地の遅れが、1年の遅れが3年というようなお説でございますが、慌てて適地でないところに建てる ことこそが将来の村上市に禍根を残すものと考えております。私といたしましても、一日も早く用地 を決定すべく鋭意検討しておりますので、いましばらくお待ち願いたいと思っております。   次、2項目め、夏の音楽祭については教育長に答弁をいたさせます。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) それでは、鈴木議員の2項目め、夏の音楽祭についての1点目、実行委員 会での準備状況についてのお尋ねでございますが、本年度4月に実行委員会を立ち上げ、準備に取り かかっているところであります。具体的には、芸術監督である武蔵野音楽大学の大滝雄志先生による 台本作成のほか、音楽や美術、照明、衣裳関係の打ち合わせを進めております。また、先ごろPR用 チラシ、ポスターの印刷ができましたので、今後は積極的なPR活動を進めながら、チケットの完売 を目指していきたいと考えております。   次に2点目、市民協働での企画内容についてのお尋ねでございますが、さきに申し上げました実 行委員会は、音楽や芸術分野の関係者はもとより、市内のまちづくりの団体のメンバーなどにも多く 参画していただいており、文字どおり市民が主役となった音楽祭をつくり上げようとしております。 また、公演には無形文化財の大須戸能や小国町獅子舞なども出演するほか、子役となる児童や合唱に 出演していただける方の公募を行うなど、より多くの市民が参加できるような演出を心がけていると ころであります。   次に3点目、創作オペラ成功のための方策と今後の展望についてのお尋ねでございますが、音楽 祭の成功を図る指標は幾つかあると思いますが、やはりより多くの方々においでいただくこと、そし て感動を与えることができるかどうかが成功のかぎを握ると思っております。そのために今回の音楽 祭は台本制作や音楽、舞台演出、美術などに力点を置き、より芸術性の高い作品に仕上げております。 また、広範囲な地域から多くの方々に来ていただくため、実行委員会でキャラバン隊を編成し、県内 外に向けてのPR活動を展開する予定であります。今回の音楽祭は、市制5周年事業として本邦初演 の創作オペラ「安寿と厨子王」を上演しますが、今後はこれを機に村上でなければできない、文字ど おりオンリーワンの音楽祭にしていければと思っております。同時に、この事業を本市の音楽、芸術 文化のさらなる振興と地域の活性化に貢献できる市民協働事業に発展させていきたいと考えておりま す。   以上です。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) それでは、1項目めから質問していきたいと思います。   まず初めに、消防長さんにお伺いしますが、年々出動回数がふえているこの要因はどのようにお 考えですか。 〇議長(板垣一徳君) 消防長。 〇消防長(本間善和君) 平成22年、23年を比較しても、議員ご指摘のとおり、出動件数で55件、搬 送人員で43名が増加しております。搬送者の62%ですが、救急の患者から依頼で出動しております。 その内訳としましては、65歳以上の高齢者が全体の60%を占めているということから、やはり高齢化 の社会現象が増加の要因と私は思っております。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 高齢化が原因ということですが、65歳以上が65%あるということは一番の 要因ではないかと本当に思います。   では、病院を探すまでの時間が39分でしたでしょうか、今39分かかるということですが、この探 す時間が長いように思いますが、これはどのようなことを考えますか。 〇議長(板垣一徳君) 消防長。 〇消防長(本間善和君) 先ほど答弁したとおり、39分でございます。   参考にですけれども、新潟県の平成21年度の平均搬送時間が38.7分、平成22年度が39.8分と比較 しまして、多くかかっているとは思わないのですが、やはり救命率を高めるには一秒でも早く患者を 医師のもとに搬送するというべきことから、この管内での時間がかかる特徴を挙げるとすれば2点ほ ど挙げさせてもらいたいのですけれども、やはり病院において専門の医師が不足しているということ が1点挙げられると思います。それから、夜間の整形外科の医師がこの管内にはいないというのが私 大変時間がかかる要因の問題ではないかと、そう思っております。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) このゴールデンウイークの搬送の状況をお聞きしたのには、私もちょうど ゴールデンウイークに搬送される現場に立ち会ったのですが、的確な消防署さんの質問、けがの状態 を調べ、また病院へ行くには薬は何を飲んでいますか、これを持ってくださいと本当に一生懸命消防 署さんの姿でありました。それから救急車に乗せ、そこで病院を探すのに私時計を見ていましたら25 分かかりました。患者さんがけがの患者さんだったので、ゴールデンウイークだから、整形が不足し ているという今お話だったのですが、その乗ってから病院探すまで25分かかりました。そこでやっと、 いや、新発田病院で受け入れしてもらえるようになりましたということで、ああ、よかったねと。そ れから25分後に救急車が出たのです。そして、新発田までまた行くから、20分や……新発田までは何 分かかるのでしょうか、大体今は。 〇議長(板垣一徳君) 消防長。 〇消防長(本間善和君) 救急車でもやはり30分近くかかります。 〇4番(鈴木いせ子君) ああ、そうですか。だから、そのために私はちょっと救急車が来てから1 時間以上もかかって病院着くというのが大変なことだなということにめぐり会ったものですから、こ のことについて質問させていただきました。   今回は、それともう一つ、結論は村上総合病院があれば5分か10分で行ったのになというのが私 頭にあったものだから、この問題を取り上げたわけなのですが、それともう一つ言われることは新発 田病院に搬送されたということです。新発田病院に搬送されたことによって整形の、本当はトラク ターから転んだのだから、整形の患者さんだったのですが、実は内科のほうの病気で転んだというよ うな、けがと病気を持っている患者さんだったのです。そしたら新発田病院に運ばれたことによって、 けがだけでもし整形の、けがだから、整形の先生というだけであれば整形だったのですけれども、原 因が内科にあったということで新発田病院に運ばれて、あの救急の管理がしかっとしているというか、 きちんとしているというか、そういうところだから、何人の先生も、外科の先生も内科の先生もいる わけなのです。それで、この患者さんは命を取りとめたというか、いい方向に今向かっておるのです が、これが整形の先生だというところで一本に行ったならば大変なことになったなと思うのです。だ から、整形の医師がいればいいというだけでなく、その患者さんはいろんな病気を持っているのだか ら、それに対応した、救急病院が完全に対応したそういう体制でないと大変なことなのだなというこ とを私は強く感じました。このことについて市長さんにお伺いしたのですが、市長さんの答えは十分 に承知していますというお答えだろうと思いますが、それ以外のお答えをひとつよろしくお願いいた します。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まことに深刻な問題であると、この管内に整形外科医が救急で受け入れる態 勢が整っていないということは大きな問題であるというふうにとらえております。そのためにも一日 も早く基幹病院である村上病院の建築に取りかかる必要があると、そういうことであります。 〇4番(鈴木いせ子君) ぜひ、市長さんも一生懸命頑張っておりますので…… 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) はい、すみません。市長さんも一生懸命頑張っておられますので、こうい う現実があったということ、これからも何件もこれは発生すると思うのですが、私がたまたまめぐり 会った件ですので、早いこの病院建設のことを私は訴えたく言うわけでありますが。   それで、もう一つ消防長さんにお伺いしますが、10月1日に県のドクターヘリが運行されるそう ですが、村上市はどこに着陸し、搬送先の病院、例えば村上総合病院まではどのような体制で行くの かというのは決まっているのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 消防長。 〇消防長(本間善和君) 確かに10月1日から今運行予定という格好で、うちのほうで今新潟県と一 緒にヘリポート等を想定して訓練ができるような実施体系をとり始めました。その中で、村上総合病 院が今ここの中では一番充実しているということで村上総合病院に搬送するということを想定します と、村上総合病院から一番遠い、例えば、失礼ですが、山北の山熊田集落で急病者が出たということ を想定させてもらいますと、例にしてちょっとしますけれども、その場合119番通報が入りますと消 防署に入ります。それの内容を聞いて山北の救急隊を山熊田集落に出動させる。同時に、この患者に ついてはドクターヘリが必要だということを判断したというた場合、新潟大学のドクターヘリの基地 にドクターヘリ要請を同時に発します。そうすると、救急隊が向かう、ドクターヘリが飛んでくる。 飛んできたとき、ドクターヘリは山北であれば山北支所の近くのグラウンド、多目的グラウンドとい うところがありますけれども、そこに着陸して待つ、山熊田集落から救急隊が患者を乗せてそのグラ ウンドに到着する、そこで初めて医師に患者が診られるということになります。そうすると、その医 師はこの管内で一番近い病院という格好で、レントゲンとか、そういう機械を整えた病院に連れてい くわけですけれども、山北の多目的グラウンドを飛び立ったヘリは病院に一番近いというとなると三 面川の東河川敷公園、そこに着陸します。そこからまた救急車に今度乗せかえて、これは本署から出 ます。東公園ですので。救急車に乗せかえて病院に運ぶと。ヘリポートがないためにそういうルート を今考えております。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 本当にへリポート、先回の一般質問でもお話ししたのですが、私たち鷲ヶ 巣会では佐渡の総合病院に研修に行ってきました。救急体制がもう病院の中に、ワークステーション というのがありまして、もう救急隊員が常に病院にいるという状態でした。そして、もちろんヘリ ポートもついておりましたし、ヘリポートも上がってみんな見てきました。このような体制があれば ドクターヘリも速やかに動くのではないかと。もうせっかくのドクターヘリが三面川のあの川辺に到 着して、それから救急車で病院に行って何回もおろしたり上げたり、おろしたり上げたり患者さんを しながら時間をかけて行かねばないというのが今の現状なのですけれども、佐渡総合病院はきちっと、 新発田病院もそうですけれども、佐渡総合病院もそういうことがすべてなっていて、これが理想だな と思って帰ってきました。このドクターヘリにあわせたヘリポートというのが患者さんを救う一番い い手だてだと思いますが、わかっていることでしょうけれども、市長、十分承知していると思うので すが、こういう体制あってこその救急医療体制だと思いますが、いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当然そうあるべきであります。新しく新築予定をしております村上総合病院 についても、当然のことながらヘリポートはつくるというような計画のもとに今進めておるところで ございます。いろいろな病院の話がございました。理想を求めていくとそれだけの莫大な理想に対す る経費がかかるということも頭の隅に置いていただきたい、そのようにお願いします。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) さっきも市長、さっきの議員さんにもお答えしておりましたが、やはり村 上総合病院は村上市の基幹病院だと思いますので、ぜひできる限りにはそういうものもきちっと、計 画には入っていると思いますが、きちっとした建築に向かうためにはどうすればいいかしっかりと検 討していただきたいと思います。   そして、医療の問題についてお聞きしたのですが、医療費についてどこの病院に幾ら支払われて いるのかわかるシステムになっていると、今コンピューターの時代ですので、わかるのかなと思って お聞きしましたのですが、わからないということ。わからないということがわかっただけでもよかっ たかなというふうに思いますが、どういう仕組みでわからないのか、いま一度保健医療課長さんにお 伺いしたいのですが。 〇議長(板垣一徳君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(林 与市次君) 議員ご承知のように、各患者さん、被保険者でございますが、患 者さんが医療機関に受診するということで一部負担金を徴収されるわけですが、その残り、いわゆる 診療報酬分につきまして医療機関が各、国保であれば国保連合会、社会保険であれば社会保険の診療 報酬支払基金という機関にそのレセプトを審査支払機関というところを通していったんレセプトがそ こに上がります。それに基づいて審査支払い、審査した後いわゆる各保険者のほうに請求が参ります。 こういう医療費の支払いの流れになっているわけですが、今の現段階では先ほど市長が答弁したよう にその医療費の公開が各医療機関ごとにはされておりませんし、実際のところ把握されているのは連 合会もしくは支払基金、また各医療機関になろうかと思うのですが、これ自体が公表されていないと いう仕組みになっております。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 私は、村上市以外に意外と今支払われているのではないかなということを お聞きし、なぜお聞きしたというと新しい病院が建設されればその分の数字が村上市に落ちるという か、村上市になって、そこにまた病院ができることによって雇用も、そのぐらいの新潟、新発田に行 っていたお金で村上市に病院だけでなく雇用も生まれるのではないかなというふうなことでお聞きし ましたのですが、大変ありがとうございました。   それでなのですが、実は私もこの医療問題というか、村上総合病院の新築について毎回のように 質問、毎回でない、ずっと同じ項目で質問してきたら、ちょっと市の人も、ああ、病院はいせ子かと いうふうにわかってきたのか、私のところにはこういうふうに市民の方から便りというのだか、要望 書というの、何かアドバイスというのを何かいただくようになりまして、こういう封筒で来るのです が、その中でその方から私のほうへ来た手紙の中に、私の意見ではなくてこれはこの一市民の意見な のですけれども、「村上総合病院の現在地が駅前ということもあり、市長がなかなか決断できないで いることは理解できるのですが」と、「関係課長さんをメンバーとする新築支援プロジェクトを立ち 上げて対応をしている旨でしたが、これはあくまでも検討会議であり、本気で対応する場合これとは 別に村上病院新築準備室というようなきちんとした事務局体制により、専属の職員を配置することが 必要でしょう」と、「村上病院の新築は大事業ですので、村上市にこのような部署を一刻も早く設置 し、すごく有能な職員を責任者に抜てきして業務を推進する必要があろうかと思います。別の業務を している職員が片手間でできるような事業ではありませんので、この点を強く要望します」というの が1回来ました。その次に、また来ました。「村上総合病院との間で建設的な協議が不十分であるこ とが第一なのではないですか。これには市側の判断材料の不十分さがあるような気がします。例えば 市側としてすべての候補地について検証し、それぞれの場合にかかる概算費用、メリット、デメリッ トなどを十分に整理されているか、それが疑問です」と、「これが整理されており、市長も本当に推 進する気があれば、交渉相手は村上総合病院しかないのですから、もう少し進展しているはずです」 と、そして「どの市町村にも情報公開条例が整備されています。試しにプロジェクト会議の資料、会 議記録の公開を請求してみてはいかがですか」と、「資料は当然あるでしょうが、会議録があれば詳 細な経過がわかりますし、もしなければ本気で取り組む姿勢でないことがわかります。これだけで市 側の本当の考えがわかるでしょう。重要な会議で記録を残していない会議はないのですから」という ような、これ全部でなくてちょっとところどころ読ませていただきましたが、こういう文書も私のと ころに届くようになりました。もしこの方が、名前なかったものですから、名前があれば一緒に行っ て……           〔何事か呼ぶ者あり〕 〇4番(鈴木いせ子君) うん。一緒に行って、どうすればいいかねと相談したいと思う内容のもの でありました。これについて、市長はどのようにお考えでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 名前のない文章ということではありますので、1つには今の組織体制、村上 病院、市ではプロジェクトチームを副市長が先頭になって立ち上げて関係部署でやっております。村 上病院については、準備室を立ち上げてやっています。あたかもそこでやっている職員が無能のよう な言い方をしておりますけれども、とんでもない話でありまして、それは断固として否定をさせてい ただきたいと思っております。そういう中で、協議をしております。非常にメンタルな協議に入って おりますので、そんな村上総合病院からどういう要求があったとか、それに対して我々がどう答えた というようなことをまだ発表する段階ではないということでありますので、しかるべきときにはしっ かりと発表をしていかなければならないと考えております。あたかも簡単に用地も決まり、そして村 上の財政支援も決まるというような考えを持っていたら、それはやっぱり誤解だと思っております。 用地もジャスコ跡地がちょっと使えなくなったというようなことで、その後村上総合病院からはそれ の数倍の用地を求められてきておりますし、また財政的支援についても村上市が果たして将来財政的 にしっかりと支えていけるだけの財政支援はどこまでかというようなこともしっかりと考えながら、 今協議を進めているということであります。そして、当然のことながら、どこに行くにしても例えば 移転をする場合を考えた場合、あとはどうなってもいいというようなことは、村上市の立場としては それはしてはいけないことでありまして、跡地はこうしたいのですよというようなことをしっかりと 計画中に入れて初めて発表ができるということでありますので、その点をご理解いただきたいと思っ ております。跡地利用も後で考えればいい、財政もあとは知らないとか、そういうような無責任な形 での交渉ではないということでご理解をしていただきたいと思っております。いずれにいたしまして も、話が進んでいないということではございません。進んでおります。その点についてご理解をして いただきたいと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 朝日の区長会から要望書が市長に届いたとお聞きしておりますが、どのよ うな内容だったのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今鈴木議員がおっしゃっているような内容とほぼ同じでございます。           〔「同じということはどういうことでしょうか」と呼ぶ者あり〕 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 早期に新築をしていただきたいというのが本音ではないかなと。本旨だと思 っております。場所的にはどこがいいとか、そういうのは書いてございませんけれども、今の医療の 現状を考えたときに、やはり基幹病院として新しい病院をいち早くつくっていただきたい、それが住 民の願いですというような、まとめるとそういうことでございます。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 市長の、なかなか自分の思いをこういう場で伝えられないのはよくわかる のですけれども、まず私もさっき救急問題について触れたとおりに、本当に今はそういうのが現状な のです。救急車が来てもなかなかあれだ、がんに対しても先回言ったとおりに手術はしても治療は新 発田、新潟に行かねばないという本当にせっぱ詰まった現状があるので、病院を建てるという方向は 市民の方ももうほとんどの方が一刻も早くと望んでおりますし、先回の区長さん、総代さんの会議の 中でもいっときも早く建ててくれということなので、市長としてはいろんな方の要望がかなうように 進めなければならないでしょうが、本当に急ぐことだけを頭に入れて頑張っていただきたいと思いま すが、まずこの村上市としてプロジェクト長を務める副市長さんはどのようにお考えになりますか。 〇議長(板垣一徳君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 私どものプロジェクトチームにおいても鋭意いろいろ内部のいろんな 情報、またこの地域、この土地ではどういうことのメリット、デメリットがあるのか、その辺もしっ かりと表にして、また予算的にもどれぐらいが市として財政が耐えられるか、その辺もいろいろ計算 をしながら、今データをはじき出しております。それで、それをもとに今後村上総合病院との実質的 な話し合いに持っていって、土地をどこがいいのか、それを決定をしていきたいということでありま す。私どもも一日も早い病院設置に向けて努力をしているところでありますので、ご理解をいただき たい。本当に課長の皆さん精鋭でありますので、決して見劣りするとか片手間でやっているというこ とではございませんので、ご理解をいただきたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 私が、この方の意見の中で書いてあったことなのですが、候補地が4候補 地あったものだから、その4候補地について1候補地はこれが不備でこれがいいとか、2候補地はこ れがいいけど、これが不備だとか、そういうものをはっきり出して、そしてどこに決まるのかはわか りませんが、決めるときも条件が一番、ごみ処理場のときのあれもそうですけれども、点数が一番高 いのに行ったというような結論がありますけれども、この病院のときもここに行けば市民が不便だと か交通のアクセスが悪いとか、お金がかかるとか、その4項目についてすべてそれを検証することか ら始めれば、例えばどこに行ったとしても納得できる、あっ、こういうことでやっぱりここが一番点 数がよかったのだから、ここになったのだなと理解できるというか、説明のできるそういう試算とい うのでしょうか、そういうのもあればもっと先に進むのではないかと思いますので、そういうことは もう終わっているのでしょうか、市長。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当然候補地と言われるところについては今おっしゃったような検証を重ねて いるということであります。何度も申し上げるようですけれども、検証を重ねながら今検討を行って いる段階でありまして、まだ結論に至るまでにはもう少し時間がかかる。当然厚生連との交渉もあり ます。先ほど来言っておりますように、向こうの言い分、それに対して村上市が耐え得れるかという ようなことも十分に考えていかなければならない問題で、そんなに何か物を売買するというような簡 単な問題ではない、非常にメンタルな、そしてシビアな問題であるということでありますので、皆さ んはこんなの簡単ではないかと思っているかもしれませんけれども、決してそうではない。そして、 もう一つは、最終的に市民の皆さんがどう判断するかも非常に大きな問題になってまいりますので、 それを説得するだけの資料をつくって、そして議会の皆さんにお示ししながら、ご意見等をいただき ながら、最終的な土地決定にあるいは補助決定をしていかなければならない問題だと、そのようにと らえております。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 市長も2期目に入りましたので、1期目は計画、2期目は実行だと思いま すので、ぜひ早目に新築に向かうようにお願いしたいと思います。市長の考えと病院の考えもやはり 一致しなければいけないのですけれども、村上総合病院も厚生連が4年に3回も院長がかわるような、 いかがなものかと思うような、ここも私いかがなものかと思うのですが、4年に3回も院長がかわっ ているということ自体も大変市長の交渉先の難しさもあるのでないかと思いますが、ぜひ何回も会っ て、お互いにいい方向に進むようによろしくお願いいたします。   続いて、夏の音楽祭についてでありますが、このチラシ私もいただきました。このチラシ、さっ き教育長ができているとおっしゃいましたけれども、確かにこの「安寿と厨子王」というチラシいた だきました。大滝先生が本当に自分考えて一からやりまして、そして本物をふるさとに伝えたいとい う熱い思いがここには入っていると思います。チケットの完売こそがまず成功させる一番の道かなと は思いますが、生涯学習課長さんに、ここを担当していると思いますが、何か今時点でこのことにつ いて困っているがなというようなことはないでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(高田 晃君) 昨日もこの実行委員会の事務局会議を大滝先生交えてさせていただ きました。特段今困っている点はないのですが、やはり議員おっしゃるとおりチケットをいかにして 完売するかというふうなその手法について昨日もみんなで協議いたしました。今回は2日間の上演で すので、昨年度の約2倍、1,000枚程度のチケットを売るというふうなことになりますので、今その 方法、従来の方法ではさばき切れない部分がありますので、その辺今検討しているところであります。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) これは、このオペラは本当に大滝先生が一から佐渡まで行って何回もその 実態を勉強して、そして台本を書いて、そして照明も全部〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕 本物で、本物のものを村上市に見せたいという意気込みで取り組んでおります。本当に村上市として は一人でも多くの方に見ていただきたい音楽祭だと思います。教育長さん、改めて成功させるための 意気込みをお願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 生涯学習課ばかりでなくて、教育委員会挙げて一生懸命に応援しておりま すので、ぜひ成功させたいと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 市長、この音楽祭は村上市市制5周年記念事業と書いてありますけれども、 村上市の一つの事業として取り組んでいるわけですので、市長のお考えもお伺いしたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 村上市5周年記念事業としてはこれだけでありますので、5周年を皆さんと ともにお祝いするとともに、芸術文化を高めるためにも、そしてできればオンリーワンの芸術として 村上から発信をしていろいろなところにごらんいただくような機会になればなと、そのように考えて おりまして、私も一生懸命に取り組みをさせていただきたいと、そう思っております。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) これで私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 〇議長(板垣一徳君) これで鈴木いせ子さんの一般質問を終わります。   午後1時まで休憩します。           午前11時52分  休 憩                                                        午後 1時00分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、18番、滝沢武司君の一般質問を許します。   滝沢武司君。           〔18番 滝沢武司君登壇〕 〇18番(滝沢武司君) 市民クラブの滝沢でございます。議長のお許しをいただきましたので、通告 書に沿って質問をしたいと思います。私の一般質問通告の内容は、大きな項目で2つ、細かい項目で 7つほど挙げておきましたので、よろしくお願いをしたいと思います。   まず、第1番の村上市の教育行政の今後について、4点についてお伺いいたします。第1は、2 期目となる市教育委員会教育長への就任に際し、今後の市教育行政に対する抱負と中心に考えている 施策についてお聞かせいただきたいと思います。   2点目は、今年度から始まった市町村教委主体の教職員の多忙化解消アクションプランの実施に ついて、村上市教育委員会としてのアクションプランのポイントとなる事柄と具体的な対応について お考えをお伺いいたします。   3点目は、村上市全体の文化、芸術活動の高揚を図るため、現在の問題点とその克服のための今 後の施策や構想を伺います。   4点目は、新潟2巡目国体を契機に取り組まれている市民参加型スポーツの推進状況と今後さら にどのような継承強化しようと考えているか、その方向性を伺います。   大きな2番目は、市立保育園職員の現状と今後の対策についてであります。その1点目は、23年 度末に多数の正規保育職員が退職しましたが、24年度以降の保育関係職員の正規及び臨時職員の職員 構成状況は23年度に比べてどのような変化が見られるのか、伺います。   2点目は、今後を見通して正規職員比率の減少に対してどのような対応を考えているか、伺いま す。   3点目は、これらの実情や推移についての市民理解を得る具体的な方策を伺いたいと思いますの で、よろしくお願いをいたします。   答弁の後、関連する事項について再質問をさせていただきますので、よろしくお願いをいたしま す。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、滝沢議員の2項目のご質問について順次お答えいたします。   最初に1項目め、村上市の教育行政の今後については教育長に答弁をいたさせます。   次に2項目め、市立保育園職員の現状と今後の対応についての1点目、24年度当初の保育関係職 員の正規及び臨時職員の構成状況は23年度に比べてどのような変化が見られるかとのお尋ねについて でございますが、平成23年4月1日現在の配置保育士数は179人であり、そのうち正規保育士は89人、 臨時保育士が90人でした。本年4月1日現在の配置保育士数は167人であり、そのうち正規保育士は7 9人、臨時保育士が88人でした。前年度と比較して、配置保育士数は12人の減、正規保育士は10人の 減、臨時保育士では2人の減となっております。   次、2点目、今後を見通して正規職員比率の減少に対してどのような対応を考えているかとのお 尋ねについてでございますが、村上市行財政改革の方針により保育職員についても退職者の3割補充 を行っておりますが、今後求められる保育サービスの充実を図るために荒川地区の3保育園の統合及 び指定管理者制度導入を進め、現在村上市保育園等施設整備計画検討委員会において保育園の適正な 規模及び配置、保育園運営のあり方等について検討を行っているところであります。検討委員会から 本年10月ころには報告書をいただくこととなっておりますので、その報告書をもとに総合計画後期実 施計画に反映させ、計画的に統廃合を行い、民営化を推進することにより保育職員の適正な人員配置 を行ってまいりたいと考えております。   次に3点目、これらの実情や推移についての市民の理解を図る具体的な方策はとのお尋ねについ てでございますが、これまで(仮称)荒川統合保育園建設に関して大津、坂町、荒島3保育園を統合 するに至る経緯や当該保育園を本市で初めて指定管理制度を導入するに至った経緯等について住民説 明を行い、(仮称)荒川統合保育園建設検討委員会での議論や本市の保育園等の施設整備計画検討委 員会での議論等を市のホームページにも公表してまいったところであります。   また、今後2点目のご質問にもお答えいたしましたように、村上市保育園等施設整備計画検討委 員会において検討していただいております保育園の適正な規模及び配置、保育園運営のあり方等につ いて本年10月ころには報告書をいただくことになっておりますので、その報告書をもとに市民の皆様 方にご説明する機会を設け、ご理解を賜りたいと考えているところでございます。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) それでは、滝沢議員の1項目め、村上市の教育行政の今後についての1点 目、2期目となる教育長の抱負と中心施策についてのお尋ねでございますが、「早寝、早起き、朝ご 飯に家庭学習」を訴えて教育を推進してまいりました。今年度は、村上市の教育計画見直しの年とな ります。これまでの「早寝、早起き、朝ご飯に家庭学習」を土台に、改めて「ここで生きる」ことの 重要性を再認識していきたいと考えております。「ここで生きる」の「ここ」の最も大きな意味とし て、越後の国が開国したとき初代国司として威奈大村が命じられ、村上が越後の発祥地であったこと であります。ことしは発祥1,300年であり、越後の国の発祥地が村上である意味は大きいと考えてお ります。そして、村上は米、魚、木材、お茶、きれいな水が豊かです。ここで生きるには、それらに 付加価値をつけ、起業できるような先進性を持った子供を育てたいと考えております。そのためには、 読み、書き、そろばん等の基礎、基本をしっかり身につけさせる必要があります。また、つくる、調 べる、体験するなどを通して実践力をも身につけさせ、さらに心身ともに健康な人間づくりをしてま いりたいと考えております。生涯学習につきましても、生涯学習推進計画、スポーツ振興重点施策、 文化行政推進計画に基づいて着実に計画を実行してまいりたいと考えております。   次に2点目、教職員の多忙化解消アクションプランに対する市教育委員会としてのポイント等の お尋ねについてでございますが、県教育委員会が平成22年8月から2年間(T期〜W期)実施してき た多忙化解消アクションプランですが、今年度以降さらに2年間(X期〜[期)引き続き実施するこ とになりました。本市教育委員会としては、子供たちと向き合う時間の確保のために教職員の多忙化 解消の取り組みを進めてきました。その結果、各学校ではノー超過勤務時間デーの実施や会議の精選 と時間短縮、部活動休止日の設定など、一定の成果を上げることができました。しかし、取り組みに 対して意識はしてはいるものの、なかなか実行できないという声もあり、意識化から実行に移すこと が今後の課題であります。そして、その解消のために各校職員の総意で決めた学校の多忙化解消1プ ログラム運動に取り組みながら、職員同士親身な声かけや気軽に相談できる関係や雰囲気をつくって いくことが重要なポイントであると考えています。そして、取り組みの成果を共有し、達成感を味わ うことで日常化につながるのではないかと考えております。本市教育委員会としては、アクションプ ランの中心的推進役である管理職に対し、校長会や教頭会で学校の1プログラム運動の集約状況や勤 務時間後の2時間以上の居残り状況等について情報発信したり、指導、助言したりしています。また、 本市教育委員会の各学校訪問、具体的には教育委員学校訪問、管理主事学校訪問、学力向上学校訪問 など、さまざまな機会をとらえて各学校の実態に応じ、個別的にも相談や指導を行っていきたいと考 えております。   次に3点目、文化芸術活動の高揚を図るため、現状の問題点と克服のための今後の施策や構想に ついてのお尋ねでございますが、現在各地区では市民が中心となってさまざまな文化芸術活動を行っ ております。合併によって組織が一本化され、事業や活動が統合されたものもあり、一部の地域では 参加者や出展者が減少傾向にあるという問題や高齢化等によって会員数が減少しているといった課題 もあります。一方で、それぞれの地域に根差した伝統ある文化活動の伝承や心を豊かにする芸術活動 を継続し、現在も活発な活動を展開している地域もあります。このような現状を踏まえ、本市といた しましても文化芸術団体の方々が成果を発表する場の提供や事業のPR活動あるいは団体の活性化を 促進するための共同事業の実施などの支援を行う必要があると考えております。いずれにしても、文 化芸術の高揚には活動する方々の自主的活動をいかに活性化させていくかが重要な課題であることか ら、今後は関係団体と協議を進めながら、本市の文化芸術環境の改善に努めてまいりたいと考えてお ります。   次に4点目、2巡目国体を契機に取り組まれている市民参加型スポーツの推進状況と今後の継承 強化、その方向性についてのお尋ねでございますが、平成12年に策定された国のスポーツ振興計画で は、スポーツをするスポーツ、見るスポーツ、支えるスポーツに分類、整理した推進施策が示され、 住民参加型スポーツの普及を行ってまいりました。本市においても、2巡目国体の開催を契機にス ポーツを支える、応援することに喜びや達成感が芽生え、協働の重要性を認識した市民を多く発掘す ることができました。現在は本市の主催事業等に積極的に参加していただいております。また、総合 型地域スポーツクラブや体育協会が中心となっていただき、多くの市民が参画して企画、運営してい くスポーツの普及を図り、市民参加型スポーツに取り組んでいるところであります。今後は、するス ポーツ、見るスポーツ、支えるスポーツの融合を図りながら、スポーツ活動を通じて交流と親睦、ま ちの活性化を目指す市民協働型スポーツへ発展させていくための人材育成を積極的に進めていきたい と考えております。   以上です。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) ありがとうございました。   私は、議員になって14年目なのですが、これまでの中で市長が2期目を継続して担当するあるい は市長、教育長がともに仕事を継続するということは初めての経験であります。したがいまして、こ れまで、新しい経験ですので、今回の質問についてもそういった観点から見ますと、やっぱり第1期 目のこれまでの4年間というのは新市発足に伴う合併協定にきわめて拘束されて施策あるいは事業が 行われてきた部分が大変多いのだろうというふうに思います。また、このことは旧市町村でのいろい ろな行政が新市としてどのように推進をしていくかといういわばつなぎといいますか、引き継ぎの期 間あるいは調整期間という色合いが非常に私は4年間強かったのでないかと思います。この2期目か らの4年間というのは、もちろんそういったことを礎にしながら、新しい構想を持ちあるいは施策を 創造し、本当に村上らしい、合併したときに考えた村上らしいカラーを出す期間になるのではないか というふうに私は分析をしながら、今後の議員としてもあるいは行政に対するいろいろな問いかけも そういう観点から行っていきたいというふうに思います。そういったことから、今回の一般質問もこ れまでの4年間を確認しながら、今後その上に立ってどういう方向を施行するのかということが中心 になりますので、そんなようにご理解をいただいて答弁をお願いしたいと思います。答弁は市長、そ して教育長という順でありましたので、まずその答弁の順番に従って、私の通告書では1と2が逆に なりますけれども、お許しをいただきたいと思います。   今23年度末に人事異動の名簿を見ますと大変多くの保育職員が、特に園長さんを中心にしながら おやめになっているというようなことが非常に多くなっていますが、再度聞くことになるかもしれま せん、確かめになりますが、23年度末の保育職員の退職の関係で、先ほど言いましたように園長さん と、それから園長さん以外の正規職員というふうに分けてお答えいただきたいのですが、数としては どのようになっていますか。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) 23年度末に退職された方は15名でございます。   それで、退職者の内訳でございますが、ちょっと資料をお持ちしなかったものですから、あれで すけれども、園長さんで6名ほどの退職がございまして、あとほかは一般保育士ということでなって おります。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 15人の方がおやめになったと。そうすると、そのうち、私が数えたらたしか 園長さんはその職員の中に、例えば子供たちに直接かかわらないと言うと変ですけれども、調理員さ んとか用務員さんとかというのも恐らく入っているのだろうと思うのです。入っていませんか。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) この15名の中には入ってございません。保育士のみの人数でございます。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) それで、先ほどのように新しく採用された方が4名ですか。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) 24年度は4名でございます。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) そうすると、昨年の第4回議会だったか、ことしの第1回かちょっとど忘れ しましたけれども、正規職員89人と臨時職員91名と、91名にプラスしてほかにパートの方がいらっし ゃるというような状況だったのですけれども、それが相当また大幅に今のように変わってきていると いう様子が見られます。こういう傾向は、やっぱり職員全体の構成から見てもそうなのかもしれませ んが、ここ数年非常に退職されるいわゆる年限に達した、いわゆる60歳に達した職員が非常に多くい るのだということの一つのあかしではないかというように思うのです。もし今後のことで件数を把握 していたらお聞かせいただきたいのですが、今年度末、それから25年度末、26年度末の、今のところ、 特別な事情は別にして、いわゆる定年の関係での退職される職員数というのは把握できていますか。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) 保育士のみの数字でお答えさせていただきたいと思いますが、24年度が 10名、それから25年度末で4名、それから26年度末で6名の退職予定がされております。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) そういうように、しかも今ののでいくといわゆる定数管理の関係で3割補充 ということで3割全部が保育職員に充てられるというわけでもないという事情の中で、子供のあるい は保育園での、保育園では学級というのですか、組、年長組とかいろいろありますけれども、組とい う表現をするのかわかりませんけれども、その数は変わっていないということになると、臨時職員の 比率がもうどんどん、どんどん多くなっていくという傾向にあるので、私はそういう点で非常に心配 をする一人なのですけれども、きのうの板垣議員の質問の答弁にそのことが子供たちには特に影響は ないのだという答弁がありました。いわゆる臨時の方が組を持ったとしても、組を担任されたとして もそのことの影響はないという答弁があったかと思うのですけれども、これは課長からでしたか、私 はそうはいかないのだろうと思うのです。私の友達で、これは前に教員をしていた人なのですけれど も、今孫の送り迎えをしているというようなことで、時々その様子を見ているのだけれども、やはり 正規の職員の方の対応と臨時職員の方の対応というのはやっぱり子供の姿にあらわれているというふ うに見ていました。また、そういう話を聞きました。特にそのことについても詰めて保護者の皆さん とか、あるいは保育園全体、あるいは職員間というのはちょっと難しい面もあるのかもしれませんけ れども、特に支障がないという判断をすれば、今の正規職員と臨時職員の比率がどんなアンバラであ っても、このことは村上市の保育園の運営については特に問題は今後も起こらないのだというところ に立つことになるのではないかと思うのです。今のようなそういう保護者あるいはその家族の心配に ついては、特に福祉課としてあるいは今後の計画を立てる上で話し合う機会があったのかどうか、そ の辺お伺いします。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢議員に申し上げます。答弁をする前に、先ほど滝沢議員から「板垣さん の質問」ということで先ほど今の前座に質問しておりますが、「木村さん」の間違いだと思うのです が、いかがでしょうか。   滝沢議員。 〇18番(滝沢武司君) いわゆる正規と臨時の関係で、その後の心配をしたものですから、今議長指 摘のように訂正をいたします。   それで、先ほどもお聞きしましたけれども、こういう実態を市民、特に保護者の皆さん方へどの ように、端的な言葉でも正規と臨時というバランスで話ししてきたものですから、こういった状況、 前にも聞いたかと思いますが、今後一層ひどくなるということを見通した場合どのような理解、今の 市長の答弁で本当いいのかどうか、担当課としてはどのように考えていますか。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) 退職者が多くなってきているという中で、臨時職員も議員ご指摘のとお りふえているという事実があるわけでございますが、その前に私どものほうも当然資格のある方が保 育に従事していただいておるということでありますし、やはり保育士の資質の向上を図る上にも研修 等を積み重ねながら実施しているという状況でもあります。保護者に対しても、そういうお声もお聞 きしている面もありますけれども、そこは私どものほうも保護者の方には丁寧に今後も研修を積み重 ねながら保育に当たっていきますということで、不安を少しずつでも解消するように説明をさせてい ただいているところでございます。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) (仮称)荒川統合保育園の公設民営化の関係も非常に大きな問題だというこ とで、その背景となる部分について今回は聞かせていただきました。今の係数あるいは考え方をもと にしながら、今後私なりにこの問題についてさらに検討をしていきたいと思いますので、その段階に なりましたらよろしくお願いをしたいというふうに思います。   通告書の1点目についてに移りますけれども、村上市の教育行政、先ほども言いましたように教 育長として2期目を継続されると、これも第1期目は年度の途中からでしたから、なかなか第1期目 というのは容易でない部分があったのだろうと思うのですけれども、今の抱負あるいは今後の施策に ついてお聞かせいただきました。   そこで、答弁の中に「早寝、早起き、朝ご飯、家庭学習」と、これは前の寺社教育長のときには 「早寝、早起き、朝ご飯」、ここまでであった。工藤教育長になってから家庭学習というのが加わっ たということで、私はそれなりに評価してきたわけですけれども、今回「ここで生きる」ということ を一つのこれからのテーマにしたいということであります。「ここで生きる」、なるほど今答弁のあ ったように、そのポイントとなるのは学校あるいは生涯教育、あるいはスポーツ関係、そういったこ とになろうかと思うのですけれども、その次に出てきた心身ともに健やかな子供あるいは市民をつく り出していくのだというふうなことなのだろうと思うのですが、そこでおととい日報の記事の中に 「花壇荒しやめて」というタイトルでの一文が記事が載っていました。「ここで生きる」あるいは心 身ともに健やかにということからすると、非常に大きな問題をこの点は投げかけているのだろうとい うふうに感じます。村上の言葉でいえば、本当におやげないことだなというふうに感じざるを得ない のですけれども、こういった相当長期間といいますか、5月中くらいにずっとこういったことが起き てきているというふうに読み取ったのですが、教育長はこのことについてはどんな見解をお持ちです か。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 心豊かなという観点から、本当に困った事態だなと、そのようにも考えて、 前々からそのようなことが起きないようにいろいろと施策は練っていたのでありますが、なかなかそ れが浸透しないで、次から次へといろいろの事件が生じてまいりました。世の中不景気になって経済 的にいろいろと不満を持ったり、心のやみを持ったり、そういう人が大勢なってくるというとこうい う事件、こういうふうなことも腹いせで行われるのかなというようなことも考えたりしておりますが、 いずれにしても憂慮すべき事件であるというようなことを考えておりますが、一日も早くそういう不 心得な行動をする人はやはり反省をして、そして他人に迷惑をかけないような、そういう村上市であ ってほしいと、そのように願っているところであります。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) こういう行為をしているのはだれなのかというのはまだわかっていないよう なのですけれども、やはりこれが児童生徒であった場合大変な問題になるもので、そういったことで、 そうとは決まっていないわけなのですけれども、そういったことも想定する必要はやっぱりあるのだ ろうと。そのときに、教育委員会として各学校にあるいは児童生徒に対してどのような指導なりある いは対応をしていくかということも必要になってくるのだろうというふうに思います。非常に端的な 言い方で悪いのですけれども、児童生徒であってほしくないというのは恐らく教育長も私も同じよう な考え方なのだろうと思いますので、やはり命を大事にするという観点から見ますと、これは教育の 原点でありますので、ぜひ間違いのないような対応、特にこのことが子供たちでないだろうかという ことを想定しながら子供たちへ当たるということは子供たち不幸でありますので、その辺ぜひ留意し ながら、各学校あるいは子供たちへの指導をお願いしたいと思うのですが、いかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 滝沢議員が言われるように、子供でないことを祈っております。子供でな いにしても、子供が楽しく生活している学校あるいは保育所の草花をけ散らしたり、壊したりして歩 くという、そういうことに対しての怒りのようなもの、大きな怒りがあるわけなのでありますが、そ のようなことがここでおさまって、そして子供たちが健やかに育っていけるような環境づくりをやは り一層心がけていかなければならないと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) これまで余りない事例なものですから、再任に当たっての所信の中で触れら れていなかったものですから、お聞きをしました。   2番目の多忙化解消アクションプランの関係ですけれども、これは22年の第3回定例会でこのこ とについては教育長に市の教育委員会としての取り組みについてお伺いしました。今答弁にあったよ うに、22年8月から県教委で各市町村教育委員会とも連携をとりながら、この多忙化解消、何も仕事 が容易でないからということでなくて、やっぱり教職員が正対するのは子供たちであります。これが 本務でありますから、本務以外のことで心を煩わせる、時間を割くということのないようにというこ とで、非常に大きな問題としてこの2年間取り組まれてきたのだと思うのですが、答弁でいくと第2 期としてこれからの2年間はさらにそれを強化するのだということと一緒に、私の聞いたのはそれを 今度は各市町村教委で取り組むようにというような方向、今まで県だったのが今度は地教委のほうで 取り組むようにというふうに私は聞いたり、受け取ったのですが、そういう受けとめ方でよろしいで すか。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) それで結構なのでありますが、少し話をさせていただければ本当に、教職 員は村上市に約500人おりますし、市役所職員は約800人くらいおるわけなのでありますけれども、心 の悩みを持っている人は圧倒的に教職員に多いわけなのであります。それはなぜかといいますという と、やはり今いろいろの問題を持った児童生徒、それからいろいろの考えを持った保護者、そして今 地域でもっていろいろのことをやろうとしている、そういうふうなことに参加してやっていかなけれ ばならないというようなことがあるわけなのでありますが、私教育長といたしまして、あすは何があ るかというと平林城跡の総会、あさっては合唱祭があるわけなのでありますが、私は喜んで仕事をや っている関係で多忙感というものを持ったことがありません。忙しいという気持ちを持ったことがな い……           〔「議長」と呼ぶ者あり〕 〇教育長(工藤泰則君) その多忙感を持つか持たないかによって……           〔「答弁が違うでしょう」と呼ぶ者あり〕 〇議長(板垣一徳君) 教育長、質問に答えてください。 〇教育長(工藤泰則君) すみません。多忙感を持つか持たないかによっていろいろと変わってくる と思うのでありますが、村上市におきましては各学校でそういうふうな多忙感を解消するような1プ ログラム、各学校でもって私の学校ではこういうことをやる、私の学校ではこういうことをやるある いはその一人一人の教職員が私はこういうことに重点をやっていくというようなことを決めながら今 実施しているところであります。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) この前もそういうことで、あなたが途中で答弁やめますということで終わっ たことあるのです。私は、2年間は県でやってきたのだけれども、第2期は市町村教委がやるのです かと、こういう受けとめでいいですかと、そこしか聞いていないのです。あとのつけ足しは、教育長、 そうやって時間延ばしても、私は議長から通告に従っていないから、とめられるのです。そういう… …あとこの点はやります。そうすると、各市町村教育委員会でそのことについては今後対応するとい うことのように総体では受けとめました。このことについてもまた、時間があとわずかですから、別 な機会にお願いをしたいと思います。   3点目の文化芸術関係の推進についてですけれども、先ほど午前中に鈴木いせ子議員から質問が ありました。村上市として文化芸術の関係で非常に大きなイベントなっている夏の音楽祭、これやっ ている主催の大滝雄志先生、私の村上高校音楽部の2年後輩でありますので、いろいろこれまでも私 のできる範囲内で協力をしてきたのですけれども、この事業が市制5周年記念事業というふうになっ ています。平成24年がちょうど市制5周年ということですから、このほかに、文化芸術関係でなくて もいいのですけれども、市制5周年記念事業として銘打ってやるイベントというのは市長、あります か。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) それを銘打ってやる事業というのはございません。冠につけている事業はあ るかと思いますけれども。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) これだけやっぱりはっきりと市制5周年記念ということで銘打ってやる、し かも実行委員長は市長ということですから、私は、このチラシというのですか、これが議会の私の引 き出しの中に入っていました、そういう性質のものでないと思うのです。せっかく市制5周年記念と いうことだったら、本当に新聞折り込みでも入れながら市民にこのことをアピールしていくという必 要があると思うのですけれども、今鈴木いせ子さんの〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕質問 にもあったように、教育委員会が担当するというような格好らしいのです。もっとやっぱり市として 全体で取り組むという、もちろん担当はそれなりにやる必要あると思うのですけれども、どうなので しょう、この程度の取り組みで本当に市制5周年記念事業と市民の皆さんが感じ取るかどうか。やっ ぱり市民の皆さんに知ってもらうために、議員の議会報告ではありませんけれども、それこそ各戸に 区長さんを通して配るとか、あるいはいろんな機会に市の庁舎の中にも大きなポスターで張り出すと か、そういったことをしていかないと記念事業という意味合いが非常に薄いのでないかと思うのです が、その辺いかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 大変すばらしいアイデア、応援をしていただきまして感謝しているところ であります。そのようにしていきたいと考えます。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 言われたから、いや、いいアイデアですということでは遅いのです。そうい うことを本当に記念事業と、これから10周年とか15周年とかいろいろあると思うのです。その先触れ となるものがこの程度で、この程度のアイデアしか持っていないのかと、担当が、そういうことを私 は心配するものだから、聞いたのです。いかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) さきの答弁でも言いましたように、キャラバン隊をつくってPRしていく というふうにも言っておりますので、滝沢議員が言われたことにプラスしながら大いにPRし、そし て市民の本当の活動にしていきたいと、そのように思っております。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) まだまだこの問題についてはいろいろしっかりとした事業としての位置づけ、 これは今後にかかわることだと思いますので、しっかりとこういう生で見る、生で聞く、または自分 たちも参加するという施策というのですか、事業というのですか、そういったのはぜひ大事にしてい ただきたいというふうに思っております。   一番最後の2巡目国体の関係ですけれども、これは21年の第1回定例会で、当時寺社教育長だっ たのですけれども、成果をどのように今後生かすのかという私の質問に対して、「スポーツ振興基本 計画にそれを何とか移しかえて、生涯スポーツ社会の実現とか、市民が本当に望む生涯スポーツ社会 をつくりたいのだ」というふうに答えておられます。それで、市長もやはり「終わった後どういう効 果を継続していくかということはやっぱり今後大事な問題なのだ」というふうに答弁されております けれども、2巡目国体でデモ種目としてリズム体操と3D体操ですか、これを朝日地区を中心にして 非常に頑張っているので、大事にしたいということ、これが頭にあったものですから、この設問にな ったというふうに思います。最近は余りそういうことは聞こえてこない。これに象徴されるように非 常に難しい問題があるものですから、最後に、あと20秒くらいしかありませんが、答えられる範囲で お願いします。 〇議長(板垣一徳君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(高田 晃君) 2巡目国体のときに行った公開競技の種目ですが、今3D体操、リ ズム体操、なかなか3Dの場合は用具等が必要だということで、その後ある学校で若干〔質問時間終 了のブザーあり〕引き継いでやっておりますが、ほかのリズム体操については朝日地区の総合型で教 室等で今やっている状況であります。 〇18番(滝沢武司君) 終わります。 〇議長(板垣一徳君) これで滝沢武司君の一般質問を終わります。   午後2時5分まで休憩します。           午後 1時50分  休 憩                                                        午後 2時05分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) ここで福祉課長より発言を求められておりますので、これを許します。   福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) 先ほど滝沢議員の園長の退職者数ということで、当初村上地区というこ とで6名というふうにお答えさせていただきましたが、正しくは5名ということで訂正させていただ きたいと思いますので、お願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) ご了承を願います。   次に、24番、山田勉君の一般質問を許します。   山田勉君。           〔24番 山田 勉君登壇〕 〇24番(山田 勉君) 議長のお許しをいただきましたので、これから一般質問をさせていただきま す。私の質問は3項目です。1つ、総合型地域スポーツクラブ未設置地区の取り組み状況等について。 2項目め、企業誘致について。3項目め、嫁婿対策について。   1項目め、市長は今年度の施政方針(スポーツ振興)の中で、総合型地域スポーツクラブについ ては未設置の地区への設立準備と既存クラブの支援とネットワークの強化を図ると言われています。   そこで、次の点についてお尋ねします。未設置地区である荒川、山北地区では、現在どのような 取り組みをされていますか。   2、荒川地区では、NPO法人希楽々の支店組織のクラブをつくると聞いていますが、実態はど うなっていますか。   3、総合型地域スポーツクラブのネットワーク強化と将来展望はどのように考えていますか。   4、各地区にある体育館は老朽化が進んでいると思いますが、雨漏りなどで体育館の使用に支障 を来しているようなことはありませんか。現状についてお聞かせください。   2、企業誘致について。村上市でも積極的に企業誘致に取り組んでいると思いますが、今現在ど のような状況か。また、県内外にいらっしゃる地元出身者やふるさと会などに対して企業誘致のため の情報提供は行っていますか。市長は「陸路だけでなく、海路を使った企業誘致する」と言っておら れましたが、その後の進捗状況をお聞かせください。   3、嫁婿対策について。合併当時の人口が7万人、ことしの5月現在の人口が6万人台にまで減 少しました。このままでいくと、10年後には5万人を割ると見込まれます。何とか人口をふやす対策 を考えることが重要な課題であると考えます。その一つの方策として、子育てしやすい環境をつくり 出すために保育所を無料にする、また中学生までは医療費を無料にするなど、思い切った対策に取り 組み、若い世代が安心して子育てできる環境を整えることが人口をふやすことにつながると考えます。 若い世代は、これからの生活を考え、子供ができてもしっかりと生活できるだろうかと先のことを考 えて結婚できない人が多くいると思います。このことに対する市長のお考えを伺います。   答弁をいただいてから再質問させていただきます。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、山田議員の3項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、総合型地域スポーツクラブ未設置地区の取り組み状況等については、教育長に 答弁をいたさせます。   次、2項目め、企業誘致について現在どのような状況かとのお尋ねについてでございますが、私 自身も機会をとらえて関係者と情報交換を行い、本市への企業設置について検討いただけるようトッ プセールスを行っておるところであります。また、担当職員も市内企業の関連企業や取引先企業を中 心とした企業訪問を行い、誘致に向けて努力をしているところでありますが、引き続き営業努力をし てまいりたいと考えております。また、県内外におられる地元出身者やふるさと会等に企業立地の情 報提供は行っているかとのお尋ねについてでございますが、以前ふるさと会などの地元出身者に対し て企業情報の提供を呼びかけるダイレクトメールを発送したこともございましたので、今後も検討し てまいりたいと考えております。また、既に操業している企業へのフォローアップが雇用拡大につな がるものと考えておりますので、市内企業への訪問活動等にも力を入れて、雇用状況の把握とともに、 企業誘致に向け情報収集にもつなげてまいりたいと考えております。   海路を使った企業誘致に関するその後の進捗状況についてでありますが、このことにつきまして は、昨日長谷川議員にもお答えいたしましたとおり、地域の合意や港湾施設の管理者である新潟県と の調整等を図る必要もあることから、現在鋭意努力をしているところであります。今後将来展望等も 含めて調整を行いながら、具体的に示せるようにしたいと考えております。   次に3項目め、嫁婿対策についてのお尋ねでございますが、この嫁婿対策は少子化対策の一環も 担っている非常に大事な問題であると考えております。本市では、これまで農業体験を通しての交流、 触れ合いを行っている「週末百姓やってみ隊」の取り組みや勤労青少年ホームでの講座やサークル活 動などにより、継続して出会いの場づくりに取り組んできました。議員ご指摘のとおり、人口減少へ の対応は本市にとっても最大の課題であります。子育て支援のご提言もされておりますが、先般ご説 明させていただきました定住の里づくりアクションプランの中におきまして、定住に向けての保育料 や医療費等の子育て支援、住宅建築に対する支援等、総合的な定住支援制度の確立について各地区の 地域審議会から提言を受けているところであります。本市では、現在総合計画の後期4年間の実施計 画の策定作業を進めているところでありますが、できるだけこれらの提言が反映されるよう、また本 市に即した支援制度の検討を進めていく所存であります。将来を見据え、雇用の確保と同様に、各種 施策を連動させて取り組んでまいりたいと考えております。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) それでは、山田議員の1項目め、総合型地域スポーツクラブ未設置地区の 取り組み状況についての1点目、荒川地区、山北地区での取り組み状況についてのお尋ねでございま すが、両地区ともに昨年度当初から設立準備を進めるための人材を配置し、地元スポーツ団体や文化 団体関係者との懇談会や研修会を通して地域の現状把握や課題、将来ビジョンについて意見交換を重 ねてきております。地区によってスポーツ環境や文化、価値観が異なることから、作業方法やつくろ うとするクラブの形態に違いがありますので、その地域の実情に合ったスポーツ推進の方向性と総合 型クラブの姿や目的、理念について協議しているところであります。   次に2点目、荒川地区での総合型クラブとNPO法人希楽々との関係についてのお尋ねでござい ますが、ご指摘のとおり、設立準備を始めた当初は隣接する神林地区のNPO法人希楽々の支店的な クラブづくりも検討された経緯がありましたが、地元との協議を進める段階で荒川独自の総合型クラ ブを設立するという合意形成が得られましたので、現在はその方向で準備を進めているところであり ます。   次に3点目、ネットワークの強化と将来展望についてのお尋ねでございますが、平成22年度より 市内3クラブの連絡会を設置し、人材交流や事業連携などを行っているところであります。これは、 3クラブが持つ財産やノウハウ、情報などを共有化することでより市民に望まれるサービスの提供と 安定したクラブ運営を可能にするもので、持続可能なクラブ組織をつくろうという目的があります。 今後もこうしたネットワークをさらに強化し、クラブの活性化と効率的かつ効果的な事業を展開して いきたいと考えております。また、近い将来5地区すべてにおいて総合型クラブが設置されれば、均 衡あるスポーツサービスや保健サービスの提供が可能となります。昨年制定されたスポーツ基本法や 国のスポーツ基本計画にもあるように、今後の総合型クラブはスポーツ文化の創造を通して地域の活 性化を目指す新しい公共としての役割を果たすことができる組織になれるよう、継続した支援を行っ ていきたいと考えております。   次に4点目、雨漏り等によって使用に支障を来している体育館はないかとのお尋ねでございます が、市内体育施設は経年劣化による老朽化が進んでおります。中でも小中学校の統廃合によって地域 の社会体育施設にかわった旧学校体育館については、建設年次からも老朽化が著しい状況にあります。 現在緊急性などを考慮して優先順位の高い施設から順次修繕を行っており、利用者に不便をかけない よう対策を講じているところであります。   なお、大規模修繕の必要な施設につきましては、総合計画後期実施計画の中で再検討する予定で あります。   以上です。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 項目ごとに質問させていただきます。   最初1と2につきまして、取り組みの中で問題点などなかったかどうか質問します。 〇議長(板垣一徳君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(高田 晃君) 当初つくる段階で私どもが一番考慮しているところは、先ほど教育 長の答弁にもありましたとおり、総合型スポーツクラブがなぜ今その地区に必要なのかという部分の 必要性を地区の住民の皆さんに理解していただくこと、それともう一点は、つくってそれで終わりで なくて、そのつくったクラブがどういったまちづくりあるいは住民のいろんな健康づくりに貢献して いくクラブになれるかというふうな目的や理念、これをまず最初の段階でしっかりと共有していくと いうことが大事だと思います。今2つの地区ではそこにちょっと時間をかけておりますので、それぞ れでいいものがつくれるように議論しているところであります。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) それでは、3番の総合型の地域スポーツクラブに関して、総合型の指導の養 成はどのように指導していくのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(高田 晃君) 指導の……ちょっと聞き取れなかったのですが。もう一回お願いし ます。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 総合型の指導者の養成。どのように指導していくのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(高田 晃君) 総合型のスポーツクラブの独自の指導者の養成につきましては、今 厚生労働省の健康運動指導士あるいは体育協会がやっているスポーツのトレーナー、プログラマー、 そういったものは独自にクラブとして職員のいわゆるスキルアップのための施策としてやっておりま す。   もう一点は、さまざまな指導者、これは特に外部のボランティアの方とか、あるいはそこに会員 として参加している方々のいわゆるそのボランティア的なリーダー、この養成については今市でも行 っておりますし、今県で総合型スポーツクラブを統括する公益スポーツセンターという部署が2年前 にできましたので、そこと連携しながら指導者の養成をやっているというところであります。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 具体的にネットワークはどんなことをやっているのでしょうか。ネットワー ク。 〇議長(板垣一徳君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(高田 晃君) 今3つのクラブがネットワークを組んで連絡協議会をつくっており ますが、具体的には、先般新潟日報にも出ておりましたとおり、スポーツコミュニティー事業といい まして、各小学校、こちらのほうの体育の授業に総合型クラブの指導者あるいは登録指導者がいわゆ る先生方の補完的な役割で授業に参加、参画していると。実際に指導もしております。あるいは、各 クラブの指導者がいわゆる村上の指導者が朝日の授業で指導をするとかいうことで、指導者の指導技 術の共有化、こういったものもやっているところであります。さらに、これも新聞にも出ておりまし たとおり、来年このクラブのネットワークが大きい事業に取りかかります。全国のクラブ会議という のが来年5月にありまして、約500名ほどのクラブ関係者が来る大きいイベントです。こういったも のを今ネットワークでやっているところであります。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 荒川支所の総合体育館、そしてまた山北の支所の総合体育館、何年ぐらいた ちましたか。 〇議長(板垣一徳君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(高田 晃君) 今村上市の体育施設整備計画を策定する段階で、各それぞれの支所 の状況、体育施設の状況を調べていますが、荒川総合体育館が49年、山北の総合体育館が56年です。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 今まで恐らく、49年、56年なんていうと相当古いわけですが、修理代は各体 育館にどのぐらいかけましたでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(高田 晃君) 詳しい数字はちょっと持ち合わせていませんが、過去の修繕の状況 を今全市52の施設調べていますが、山北も荒川の総合体育館も平成8年から平成12、3年までの間か なりの高額な修繕費用をかけて防水あるいは屋根のふきかえ等の修繕をしているというふうになって おります。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 市長にお伺いしますが、荒川支所の総合体育館が49年ぐらい、それから山北 は56年たっていると聞きますが、56……           〔何事か呼ぶ者あり〕 〇24番(山田 勉君) 年数ですか。すみません。49年つくって、それから山北は56年につくったわ けですね。そのぐらいたっているわけで相当古くなっているわけですが、今後、修理で相当かけてい ると思うのですが、そのことについては、要するに体育館でいろんな運動していると雨漏り漏るとそ れが今度どこから漏っているかわからないわけです。今後のやっぱりその体育館に関しての修理の関 係は、新しくするとか、そういう考えはありませんか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今説明ありましたとおり、かなり経年がたっているというようなことでござ いまして、ただ山北の総合体育館につきましては、あそこで国体で相撲をやった関係上、そのときに 相当直しております。少なくても雨漏り等があった場合には早急に直していきたいと思っております が、新しくつくるとか全面改装をするとかという考えは持っておりません。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 荒川のほうにもトレーニングルームというか、いろんな施設があるのですが、 実は私も質問する関係でその中を見たら相当トレーニングするにも大変危険を伴うような道具がいっ ぱいありました。ということは、そこで練習生がもしけがした場合は、これは今度補償の問題も出る と思うのですが、これはやっぱり市のほうで責任持つのですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) トレーニングの道具ですか。 〇24番(山田 勉君) 道具です。トレーニングの。ルーム。 〇市長(大滝平正君) 道具については、どのようなのが入っているかわかりませんが、それが古く なって余り機能を発揮していないということであります。 〇24番(山田 勉君) そうです。そうなった場合は…… 〇市長(大滝平正君) 課長から答弁をいたさせますが、そういうような道具を使って事故が起きた 場合にはやはり市の責任になると思います。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 平成24年度村上市施政方針では、「国内トップレベルの選手と触れ合う場を 提供してまいります」と言っておられましたが、いつどこでどなたを呼ぶ予定でしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(高田 晃君) 今年度予定しておりますのは、9月に全日本の女子バスケットボー ルリーグの、いわゆる日本のトップリーグですが、そこのシャンソンというチームが参ります。地元 のチームが前座試合をして、2日間神林のパルパークでやる予定であります。もう一つが12月の、こ れも下旬になりますが、オリンピックのメダリストあるいは世界選手権の出場者、これは女子のバ レーボールの種目でありますが、そういった経験者がチームを組みまして村上市のほうに参ります。 場所はやはり神林のパルパークの体育館でありますが、地元の指導者のクリニック、いわゆる指導者 の研修、それと地元チームとの親善試合、そして子供たちへのバレーボール教室というふうな内容で やる予定であります。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 大変すばらしいトップレベルという方々で、バスケット、それからバレー ボール、本当にすばらしいことだと思いますが、子供たち、小学校から高校生まで、一般も入るでし ょうか、そういう面ではこれからどういうふうな宣伝しながら、大勢見てもらって活気あるスポーツ クラブに指導してもらえばと思いますが、どんなふうなこれからの構想といいましょうか、人を集め る。 〇議長(板垣一徳君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(高田 晃君) 2つの種目とも当然バレーボールの関係者あるいはバスケットボー ルの関係者、これらを中心として呼びかけはしてまいりますが、同時にやはり県の協会も当然絡んで きておりますので、県、それと市の競技団体の関係者、さらには市のほうでもいろんな機会を通じな がら宣伝、PR活動をしていきたいというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 本当にこれから期待しておりますが、どうか頑張ってください。   次に、2項目めの企業誘致についてお伺いします。雇用情勢は依然として厳しい状況が続いてお りますが、就職希望してもなかなか思うようにいかない、雇用の場確保対策としてもこれまで以上に 積極的に企業誘致を進めていただきたいと思います。新発田市では、ことしの企業誘致では福島県か ら佐藤製作所、ベアリングケース、または製作、加工、金属など、既に52名の方が働いているそうで す。ことしは40名をふやす予定だそうです。そしてまた、3年前は三幸製菓、今現在は70名ほど働い ているそうでございますが、私は市長にお願いしたいのは1つでも、2つでも企業誘致をお願いした いのですが、市長のお考えをお伺いします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) いつも申し上げておりますとおり、例えば村上市におきましては、山田議員 の出身地であります荒川地区においては中条工業高校を全面的に買い受けまして、3つの企業で買い 受けまして、それが今操業にこぎつけていると、非常に大きな成果を挙げていると、また神林地区に おきましては1つのプレート製作メーカーが新築をいたしまして、これも雇用拡大につながっている あるいは工業団地においても唯一の日本でも有数の企業が増築して雇用の拡大につながっているとい うようなことでありまして、どこかから来るということではないのですけれども、地元にある企業が そうやって業務の拡大をしながら雇用の拡大を進めているというようなことでありますので、引き続 き今地元に所在している企業の事業拡大等をお願いしてまいりたいと思っておりますし、またどこか 違うところに営業所あるいは工場を持っている企業に対しまして、村上にそれを移転していただけま せんかというような働きかけも行っているということでありますし、もちろん新しい新規の企業誘致 についてもセールスをしていますけれども、なかなかこういう時代ですので、はい、わかりました、 では行きましょうというようなところまではいっていないというのが現状であります。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 今回は農商連携及び農林業、商工連携フェスティバル2012を開催し、ビジネ スチャンスの拡大を図って市内立地企業への誘致の活動を粘り強く進めていくとのことですが、いつ どこでどのようにしていく予定でしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(田嶋雄洋君) 昨日もお答えいたしましたが、農商工連携フェアにつきましては当 初9月の予定で考えておりましたが、実行委員会との相談で11月23日に村上市民ふれあいセンターを 会場に行う予定でございます。   それから、農商工関係の商談会につきましては、今県のほうが事務局になりまして、これまた別 な秋に行う予定で開催準備を進めているということなのですが、詳しい日時につきましては現在正確 なところを承知しておりませんので、秋に行うということだけご報告させていただきます。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 今まで商工会フェスティバルとか、農家と商売と、そして農林漁業という本 当に今までないことだと思うのですが、これ本当にすばらしいことで、今回初めてですよね。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(田嶋雄洋君) 農商工連携フェアにつきましては、初めてでございます。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) どうぞ、県の商談会もあるみたいですが、どうかひとつ精いっぱい粘り強く 頑張っていただきたいと思います。   次に、3番の嫁婿対策についてお伺いします。二、三日前でしたか、新潟日報で載っておられま した。厚生労働省出生率横ばい、1.39、減少最大、本県は微減1.41、赤ちゃんの出生数は戦後に統計 をとり始めた1947年以降最少の105万698人、前年比2万606人減、第1子出生のときの母親の平均年 齢は30.1歳と初めて30歳を超え、晩産が進んでいるようです。出生数から死亡数を引いた日本人人口 の自然増減数はマイナス20万2,765人で、過去最大の減少幅となりました。結婚は66万1,899組、前年 比3万8,315組減、離婚は23万5,734組でした。今、新聞に載っていたので、これに対して市長はどの ように考えますか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 1つには、女性の方々の、男性はもちろんでしょうけれども、いわゆる結婚 に対する価値観が非常に大きく考え方が違ってきているということになろうかと思っております。2 つ目といたしましては、やはり女性の方々が自立できて生活できる社会構造になってきているという ようなことがあろうかと思っております。その結果、いわゆる結婚をしない女性がふえておりまして、 したがいまして、結婚しないから、子供を産めないというわけではございませんけれども、常識的に は子供の出生数が減っているということではないかなと、そのように思っておりますし、また晩婚に なってまいりましたので、子供の産む数についても昔みたいに二十二、三から出産すれば3人、4人 は産めるでしょうけれども、晩婚ですので、1人ないし2人が精いっぱい、そして生活様式の変化あ るいは社会構造の変化によりまして、子育てをするにも大変な時代に入ってきているというようなこ とを背景に出生数が減っているのではないかなと、そのように考えているところでございます。離婚 に関しましては、それは私ちょっと答弁できませんので、勘弁していただきたいと思っておりますが、 あといわゆる社会現象によります亡くなる方と生まれてくる子供の数も非常に差が大きくなってきて いるというようなことがそこに起因しているのではないかなと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) それでは、村上のほうでは20年から23年まで出生、産まれた子供さん、そし て亡くなられた、死亡された方、その人数を教えてください。 〇議長(板垣一徳君) 市民課長。 〇市民課長(西村 治君) それでは、20年度から順次申し上げます。   20年度につきましては、出生の数が382人、死亡者につきましては889人、それから平成21年度に つきましては出生者380人、死亡者968人、平成22年度につきましては出生者410人、死亡者1,054人、 平成23年度につきましては出生402人、それから死亡者につきましては926人であります。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 今教えてもらいましたですけれども、20年が507人も減っているわけです。 生まれてくる方と亡くなる方の比率。そうすると、この4年間で2,665人減っているわけです。   もう一つお伺いしますが、20年から、それから23年まで転入と転出はどのぐらい。教えてくださ い。 〇議長(板垣一徳君) 市民課長。 〇市民課長(西村 治君) では、社会動態のほうも合わせていただければよろしいかと思いますの で。   平成20年度につきましては、転入者が969人、それから転出される方が1,394人、平成21年度につ きましては転入が1,175人、転出された方が1,349人、それから平成22年度につきましては転入者が1, 082人、転出された方が1,321人、平成23年度につきましては転入者が946人、転出された方が1,251人、 これ合わせていただければよろしいかと思いますが。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 今転入と転出、村上にずっと残ってほしいのだけれども、仕事の関係で、ま たそのほかいろんな事情あったでしょう、4年間で1,143名の方が村上から出られた。4年間。合計 すると、3,808人の方がこの4年間で減っているわけです。   そこで、市長、やっぱり、この後継者問題は何回も私やりますけれども、本当にだんだん、10年 後は5万必ず割ると思います、このまんまいくと。ここで私は、前私旧荒川のときも何回となく質問 しまして、主任相談員3名、それから各集落で24名を集落に置いて、それでいろんな、何とかして会 わせようということで、私再度またちょうど平成5年のとき一般質問したらゴールインが5組もあっ たと、そしてまた2組が進行中ということで、私も一般質問するときちょっと前のあれを見たらそん な形なのですが、ここで市長、思い切っていろんな対策を考えて、それこそ市ではできないというけ れども、そういう主任相談員とか、そして集落の関係でみんなに協力を求めて、ここだけでないけれ ども、ただ私も個々にやって、個々だけの力ではだめなので、やっぱり大勢の方に協力してもらわな ければならないと思うのですが、市長どういう考えでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) きょうでしたか、きのうでしたか、新潟日報にも掲載をされておりました。 いわゆるこの現象は村上市だけの現象ではないわけでございまして、もっと顕著なところもあるわけ でございますけれども、今おっしゃったのは結婚を進める相談員をということでございますか。 〇24番(山田 勉君) はい。 〇市長(大滝平正君) 以前にも結婚相談員制度等を私も取り入れたことがございますが、なかなか プライバシーの問題等がございまして非常に難儀をした経緯がございます。効果はどうかと言われれ ば、私はさほど思ったより効果は出てこなかったなと、そのように考えているところでございますの で、別な方法で何らかの形で、さっき申し上げましたいわゆる「週末百姓やってみ隊」等については 非常に大きな成果が上がっているというようなことでございますので、それらを今後山北だけではな くてほかの地域にも波及をさせていって考える必要もあるのではないかなと。これは1年間通じて仲 間づくりをしながら農業をしあるいは畑をつくりながら、山に行きながら女性と男性がともに共同作 業をしていくと、その中から結婚にまで結びつけていっていただければなというような事業でありま すので、そういうような事業を取り入れていく必要もあるのではないかなと、そのように考えている ところでございます。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 市長、反対につくっても効果がない、個人的なプライバシー等あると言いま すけれども、ないよりはあったほうがいいし、また今まで何回やっても同じように山北の農家をどう のこうのと言っていたってそういう百姓をやってみないか、その答えしかずっと何回でも、またこの 次やる、全く同じような答えでしょう。もっと前へ進んだ考えになりませんか。私好きでやっている、 少しでも人口をふやすために市長にお願いしているわけですから。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ですから、結婚相談員制度というのは私はさほど成果が出てこない事業であ ると思っておりますし、また非常に難しい一面を持った事業だなと、それではなくて別な方法でのい わゆる結婚を促すような、そういうような事業がないかこれからやはり検討していくべきではないか なと、そのように考えているところでございます。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 市長の考えはあるでしょうけれども、恐らく主任相談員を何名、いっぱいつ くるのではなく、各合併した当時の5市町村に1人ずつ置くなり、そして今度各集落でこうやってい くことによっていろんな情報が流れますから、そういう面では情報交換の場みたいですけれども、そ れが何年、何年やっていくことで効果は出ると思うのです。そしてまた、私はもう前向きで、市長は 忙しいから、もうある面では副市長に反対にお願いしながらいろいろな面で、恐らく高根あたりも独 身者が多いのではないですか。副市長、どうでしょう。 〇議長(板垣一徳君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 指摘のとおり、本当に独身男性結構あります。女性も中には適齢期の 女性もございますけれども、そういうことであります。ただ、やはり今の時代なかなかプライバシー 等、またいろんな情報の関係等で仕組み等いろいろありますので、余り込み入ったそういうことで進 めるのはいかがなものかなということでございます。全体的な子育て、またいろんな面で総合的に対 策を練っていかなければいけないなということは感じております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 副市長、先頭になって考えませんか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) いや、考えると言っていますので、真剣に考えていきたいなと思っておりま すけれども、では何か効果的かということになってきますと非常に難しい。さっき私前段に申し上げ ましたけれども、大体価値観が違っている。考え方が。そういうような社会変化、社会構造は背景に ありますので、非常に難しい問題ではありますが、かといって、ではほっといていいとかというよう なことになってきますとそうもいかないということでありますので、どういう方法がいいかというよ うなことをこれから検討し、それを取り入れていくような方向でいきたいと、そういうふうに考えて おります。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) いろんな考えあるでしょう。私は、反対に市長であればこれから村上市を若 い人でいろんな面でディスカッションして、皆さんの意見はどういう話なのだという、そういう企画 でもいいわけです。それで、また終わってから懇親会したり、それからパーティーとかいろんなイベ ントあるでしょう、いろんな企画する。もしそういうふうに相談員はなかなか置けないのだったら、 そういういろんな企画をしながら、前向きでやっぱり、このまんまずっと目つむっていって、あげく は10年後には5万人、いや、4万人を割る可能性もあるわけですから、恐らくそういうこのまま、私 も今質問して出生と死亡の率を考えると毎回黙っても自然にふえているわけです。特に結婚できない 人がいっぱいいるとなおさら今度ふえるわけですから。どうでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 私もこの仕事を長くやっていますので、今おっしゃったようなことも何回も 何十回もやりました。集団的に集まっていただいてクリスマスパーティーをやったりあるいは出会い の場を設けてやったり、あるいはクルージングをやったり。結論は、一過性のそういうようなもので は相手は見つからないと考えまして、最終的に取り組んだのが1年間を通じて出会いの場を提供し、 そして共通のいわゆる趣味的なあるいはそういうような仕事を通して知り合っていただくというよう な「週末百姓やってみ隊」にたどり着いたというのが本音でありまして、一過的に一回ではクリスマ スパーティーやりましょう、見合いパーティーをやりましょうと来て、そこでではどういう現象が起 きたかというと、男の人はしゃべりません。そして、女性の方々は来ますけれども、物見的な感覚で 来まして、飲んで食ってさいならというようなことが非常に多く見られましたので、こういう一過性 のものについてはさほど効果がないなと、そういうような結論に達して別な手法をとり入れたという ような経緯もございますので、山田議員どう思っているかわかりませんけれども、一過性のものにつ いては私は余り賛成できないなと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) いや、本当に市長、やっぱりこの村上市内だけで考えれば恐らく、反対に新 潟であれ上越であれ、顔の広いところで東京でもあれ、東京会あるわけでしょう。そういうところか ら、どこかの中間でもいいし、こっちから出向いてもいいのではないですか。それで、多少とも会費 を安くしながら、そういうふうにすればまた違った意味ではいいのではないですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 山田議員も何かチラシ見ますといろいろな事業でやっているみたいですけれ ども、成果はいかほどかなと思って後で聞こうかなと思っているのですけれども、〔質問終了時間5 分前の予告ブザーあり〕もしよかったら成果のほどをお聞かせいただるよう。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) それは何組かまとまっています。だけれども、個人のプライバシーあるけれ ども、これからまだまだできると思います。反対に男性より女性の方が依頼あるのです。だから、や れば何とかできるのでないかと私思っています。どうか市長もいろいろディスカッションしながら、 いい方向でひとつよろしくお願いします。 〇議長(板垣一徳君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 先ほど高根の例挙がりましたんで、答弁しましたけれども、今思い出 しまして、ちょっと報告をさせていただきます。   今高根ではいろいろ交流人口をふやすというようなことで、田植えとか学生を呼んだりいろいろ フロンティアクラブで活動をしております。その中で、1人男性が定住をして、5年前ぐらいから今 住んでいます。そこに、ことし結婚することになりまして、都会から1人女性がここに移り住むとい うようなことで、今2人で生活を始めております。協働のまちづくりも出ましたので、交流をやはり やりながら定住を促進する、その地域の中で本当にここで住んでみたいというようなことで、体験を 通しながらそういう出会いをつくっていければなと、こういう例をぜひ今後とも続けていければと思 っております。   以上です。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 期待しておりますので、どうかひとつよろしくお願いします。   これで一般質問終わります。 〇議長(板垣一徳君) これで山田勉君の一般質問を終わります。   午後3時5分まで休憩します。           午後 2時53分  休 憩                                                        午後 3時05分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、25番、片野鉄雄君の一般質問を許します。   片野鉄雄君。           〔25番 片野鉄雄君登壇〕 〇25番(片野鉄雄君) 議長のお許しをいただきましたので、一般質問させていただきます。お疲れ さまでございますが、もうしばらくおつき合いのほどよろしくお願いいたします。   まず、一般質問に先立ちまして、大滝市長におかれましては4月の市長選挙で見事圧倒的得票で 当選されましたことをまずもってお祝い申し上げます。おめでとうございます。   さて、質問通告させていただきました。かなり盛りだくさんでございますので、ちょっと時間が あれですが、最初に手短に概要を質問させていただきまして、質問席から再質問をさせていただきま す。   1つは、岩船港のマリーナの整備の問題であります。   2つ目は、村上市の第1号の有形文化財であります最念寺の弁天堂の件であります。   それから、同じく文化財関係で村上まつり、しゃぎり行事、これ国指定の問題であります。   それから、同じく文化財関係でお城山のふもとの城山児童公園、この件であります。   それから、大きい3番目としまして村上市の郷育、このことであります。   4番目としまして、村上駅周辺のまちづくり計画、このことについてお聞きします。   5番目に、村上市産業振興計画であります。   6番目に景気対策としまして、1つは建築関連工事補助制度の件、もう一つはプレミアム商品券 の活用の件であります。   ご答弁をいただいた後、再質問させていただきます。よろしくお願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、片野議員の6項目のご質問について順次お答えいたします。   最初に、1項目め、岩船港のマリーナ整備事業についてのお尋ねでございますが、このことにつ きましては、議員ご指摘のとおり、岩船港港湾振興ビジョンに基づき進めようとしているものであり ます。施設整備につきましては、港湾管理者である新潟県と施設を運営していく立場の民間企業等と の調整も必要となりますので、現在それぞれの課題等を出し合い、それらを岩船港利用促進協議会事 務局が窓口になって調整しているところでありますので、ご理解を賜りたいと思います。   次に、2項目め、村上市の文化財についてと3項目め、村上市の郷育については、教育長に答弁 をいたさせます。   次に、4項目め、村上駅周辺のまちづくり計画についてのお尋ねでございますが、片野議員の質 問内容につきましては主に村上総合病院の新築に関する内容と思われますので、その点を踏まえ、お 答えいたします。村上駅周辺のまちづくりにつきましては、村上総合病院の新築計画とも密接にかか わってまいります。現在本市ではプロジェクトにより検討を進めているところでございますので、そ の推移を見きわめながら、駅周辺のまちづくりにつきましても検討してまいります。村上総合病院の 新築用地については、現在の場所も含め、数カ所の用地について選定作業を進めているところでござ いますが、交通アクセス等、インフラ整備の状況、土地の状況など、さまざまな面についての検討を 進めているところでございますが、今後のスケジュールや財政支援の内容について、今はお示しでき る状態ではございません。   次に、5項目め、村上市の産業振興について、本市の人口減少に歯どめがかからず、人口の定着 と増加を図るために地域経済の活性化と産業振興が喫緊の課題であり、産業振興計画を立て、情熱を 持って取り組むべきではとのお尋ねについてでございますが、第1次村上市総合計画の重点戦略とし て、定住の里づくりを目指して施策を進めており、現在後期実施計画の見直しを進めているところで あります。この重点戦略の中では5つの戦略プロジェクトを掲げ、特に力を入れて取り組む施策を後 期実施計画に反映させる予定でおります。その中の一つが産業元気プロジェクトで、産業の活性化と 雇用の確保、拡大に向けた戦略で、今年度中に各種見直しを図り、積極的に進めてまいりたいと考え ておりますので、他市のように産業振興計画を立てる予定はございません。   次に、6項目め、景気対策についての1点目、市内の業者に限定した建築関連工事の補助制度を 設けてはとのお尋ねについてでございますが、本市では景気浮揚対策として、まず次世代に引き継ぐ 社会資本整備に充てるべきとの方針で、そちらを積極的に推進してきたところであります。このこと により、普及効果の大きい建設産業を通じて市内の経済浮揚対策に貢献したものととらえております。 また、現在新エネルギー導入関連事業の一環として補助制度の創設を優先させてもらったところであ りますので、これらが電気工事、設備工事の関係者にも波及するものと期待をいたしております。   また、2点目のプレミアム商品券を住宅の新築や改築の際対象とすることはできないかとのお尋 ねについてでありますが、今回販売するプレミアム商品券は新増築を除くリフォームなどに利用する ことができます。したがいまして、新築は対象になっておりませんが、簡単な改築は対象となります。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) それでは、片野議員の2項目め、村上市の文化財についての1点目、最念 寺弁天堂の対応についてのお尋ねでございますが、最念寺の弁天堂は、総ケヤキづくりの本格的な寺 院建築としての貴重価値から、昭和47年に市文化財に指定されたものであります。平成に入ってから 寺院から、修復や維持管理をするだけの財力がないということで、文化財指定解除と解体要望が出さ れ、当時の市文化財調査委員会や県教育委員会と協議しましたが、結論が得られませんでした。10年 ほど前に関係者により大修理が計画されてからは、市の補助による建物の覆いや市民有志によるカヤ ぶき屋根の撤去、調査が行われており、最念寺や同寺院を管理するお寺からも修理等への積極的な意 向が示されておりましたが、その後、両寺院の住職が亡くなられ、修復計画は中断したままの状態に なっております。議員ご指摘のとおり覆いシートの劣化も進んでいることから、これまでも寺の檀家 役員の方々や関係者と本市で協議の場を設けてきましたが、改善には至っておりません。指定文化財 について、本市は管理及び修理に必要な勧告をすることはできますが、あくまでも所有者、管理者は 寺院であることから、修理等の実施主体は寺院側となります。今後は、管理対応について寺院側の関 係者と再度協議したいと考えております。   次に、2点目、村上まつりの国指定重要無形民俗文化財に向けての対応についてのお尋ねでござ いますが、祭礼や伝統行事は本市が誇る財産であり、地域の伝統文化の継承や文化財の保護を通して 人と人との結びつきを強化する、地域づくりの核となるものであります。村上まつりが国指定となれ ば、地域の伝統文化、文化財の保存、活用の推進につながるとともに、ほかの祭礼や伝統行事がその 後に続くことも期待されます。全国山・鉾・屋台連合会の準会員となったことは、本市としても国指 定文化財となる可能性が高いととらえておりますので、第三者の専門家による調査報告書の作成など、 指定に必要な事項について国、県の指導、助言を求めながら、必要な支援を講じていきたいと考えて おります。   次に、3点目、城山児童公園を駐車場に開放できないかとのお尋ねでございますが、議員もご承 知のとおり、村上城跡は平成5年に国の史跡指定を受けており、城山児童公園も居館跡地として、居 館跡地、要するに殿様が住んでいた跡地として史跡指定範囲に含まれているほか、整備計画において も居館復元が明記されております。指定範囲の土地利活用については、史跡保全の観点から、文化財 保護法により一律に制限が加えられておりますので、駐車場整備については、遺構保護という立場か ら、現時点で国が許可することは難しいものと思われます。しかしながら、現在史跡村上城跡保存管 理計画の策定を検討しており、ここでは現状に即した土地の有効活用などの詳細な施行計画を策定す る予定です。今後は、国、県とも協議を重ねながら、城山公園の一部駐車場としての活用が可能とな るような手法を計画に盛り込んでいきたいと考えております。   次に、3項目め、村上の郷育についてのお尋ねでございますが、郷土が生んだ偉大な先人につい て学ぶことは、郷土愛をはぐくむ上で大切なことだと思っております。こうした人物の紹介について は、旧市町村史で紹介されており、旧村上市の市史においても資料編に明治以降から現代までの人物 121人を紹介しております。また、議員ご指摘の鯖江市偉人集と同様なものが、郷土資料館のホーム ページの村上大辞典の中で村上の代表的な先人を紹介しております。今後は、こうした資料をもとに、 市民への紹介や小中学校の郷育活動に活用できるよう整備してまいります。   以上です。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 一通りご答弁ありがとうございました。順次再質問させていただきます。   まず、マリーナの件で、先ほどのご答弁で、昨日もこれに関連して17番議員からも質問ありまし たけれども、現在岩船港利用促進協議会のほうと調整を図りながらというご答弁でございました。平 成14年につくった振興ビジョン、これなのです。平成6年につくった、その前に周辺地域整備計画構 想というのがありまして、この後に平成14年できたのですが、あれから10年ぐらいたちますし、今岩 船地区でもそういう新しい動きもあるようですが、平成6年当時から海の薫るまちづくりということ で、新しい海洋レジャースポーツ基地の創出ということを強く打ち出しています。それから、10年前 の振興ビジョンにつきましては、ハード面で港、海岸のにぎわいの創出、ソフト面では団体や人材の 研修を図るということを強くうたっております。それで、県のほうでは瀬波温泉の海岸整備事業が終 わりましたし、緑地帯の野外ステージ、これもできたと。プレジャーボートの係留、マリーナ整備計 画、建設計画というのが残っているわけですが、ぜひこれ管理運営体制、結局民間の業者になるので しょうけれども、その利用計画というのをきちっと打ち出してもらって、それで出せればその整備も 進められるというようなお話もちょっと承っておりました。予算も正式にはじいていないのでしょう けれども、護岸、それから公園の整備、斜路、それから桟橋、そういったものを必要になってくると 思いますが、ぜひ市でも、市長、これ前向きに取り組んでいただきまして、順次進めてもらいたいな と思いますが、市役所の担当は都市整備のほうだと思いますが、その辺どうですか。受け入れ態勢の、 利用計画にもよりますけれども、来年あたりの予算から順次、県事業ですから、何か市の負担も少な く、なくなるような話も聞いていますし、もう来年度あたりから工事にかかるような、そのようなこ とはできないものでしょうか、お聞きします。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) きのうの長谷川議員にもお答えしたとおり、今岩船港の利用促進 協議会と私ども市が中心になりまして、県での考え方、それからマリーナができてからの運営をやっ ていこうとする、そういう企業のほうとのいろいろギャップが、考え方にギャップがありまして、そ れを私どもどんなふうに調整していくかというふうな段階にありまして、県のほうでもそういったこ とは十分承知しておりますので、その辺さえうまく詰まれば、あとは予算の問題になるのでしょうけ れども、ただすぐにそういう整備ができるかどうかというと、これから県のほうと話し合いをしなが ら、どんな事業でやるかというふうなこともありますので、最短でも、きのう申し上げましたとおり、 26年、27年というふうな動きになっていくのではないかというふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 再来年なんて言わないで、ぜひ地元でも相当期待していると思いますので、 利用計画を早く詰めてもらって、ぜひ積極的に進めてもらいたいなと思っています。強くお願いした いと思います。   次に、弁天堂の件で教育長からご答弁いただきました。現在、本来お寺でもってやるべきという ことなのですが、文化財保護条例にも多額の経費を要する場合、それから所有者がその負担にたえな いという場合に、これ第9条ですけれども、補助金は出せると。現に今までもそういう事例がありま したけれども、ただし公募する場合には教育委員会もはまってといいますか、指示したり、そういっ たことも必要になってくると思いますが、最念寺はご承知のように色部氏の祈願寺ですか。今の有明 の統合中学校のあたりにあったわけですね。榊原の時代にこっち持ってきて、拡張したようですが、 非常にやっぱりすぐれた建物、価値あるものということで、第1号の文化財に指定されていました。 榊原の時代に持ってきたようですけれども、ぜひその辺当事者ともよく話しされまして、何か風聞と いいますか、当初の計画だと何千万もかかるというようなお話でしたけれども、そんなに大々的な形 ではなくても、数百万ぐらいでできるような何か手法でもあればいいなと思っていますが、ひとつあ のままではやはり観光文化として村上が本当に笑い物になりますので、ちょうど通り道なものですか ら、それから近所のアパートあたりからも相当苦情出ていますので、雪が落ちたり、草が生えたり、 ひとつ早目に取り組んでいただければありがたいと思っています。   それから、村上まつりのしゃぎり行事の国指定の件ですが、これは本当にきょうは、地元の県会 議員が、広報にも出ていたようですが、そのことを県会の一般質問でしたら、県のほうからやはり答 弁もらっていました。公表されていたのですが、答弁としまして、江戸時代からの伝統を受け継ぐお しゃぎりが巡行する村上大祭は貴重な文化財であると認識していると、国指定に向け、地域が一体と なってこれら文化財に磨きをかけ、さらに発展させていくことを期待しているところであり、県とし てもこうした取り組みを支援していきたいと考えると、こういうご答弁をいただいていましたので、 ぜひ村上市としてもできるだけ広くして、国指定が早く受けられるようにお願いしたいなと思ってい ますが、地元の熱意、それから先ほどの調査報告書、これも必要になってきますし、市の方針を明確 にするといいますか、以前村上まつりだけではなくて、一緒に合わせたような話もあったそうなので すが、この辺はぜひその方針を明確にして、積極的にお願いしたいなと思っています。結局市の教育 委員会から県の教育委員会を通して、それから文化庁に行くと、国の文化財保護審議会でもって審議 されるのでしょうけれども、その調査報告書の経費的なもの、これはどんなふうになるのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(高田 晃君) 議員ご指摘の調査報告書につきましては、いわゆる村上まつりに関 係のない第三者の評価、大祭、村上まつりに対しての評価、そういった評価を記載した報告書、こう いったものがいわゆる国指定については必要だということを聞いております。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) そうすると、地元の郷土史家とか、そういう方が書いたのではなくて、第三 者的な権威のある人のそういう報告書ということになるのでしょうけれども、費用的なものはどんな ものなのですか。 〇議長(板垣一徳君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(高田 晃君) 調査書の費用的な部分についてはちょっと承知しておりませんが、 いわゆる学校関係の大学の教授の方、あるいは民俗誌の専門家、それらの方々に依頼して報告書を作 成するわけですが、当然保存会のほうでのいわゆる作成依頼というふうな形になると思います。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) ぜひ先ほど答弁にありましたように全国山・鉾・屋台保存連合会の加入申請 のときには村上市長の名前でたしか出していると思いますよね、申請書としては市で。教育長ですか。 市長と聞いていたのだけれども。 〇議長(板垣一徳君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(高田 晃君) 全国山・鉾・屋台連合会、昨年度準会員になったということであり ますが、あくまでもこれは保存会の名前でいわゆる準会員の申請をしたと。その準会員になったとこ ろにつきましては、またほとんどが国指定になっているという経過も聞いております。あくまでも文 化庁のほうからのいわゆる国指定の決定が来るということでありますので、市が申請するというもの ではありません。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) いずれにしろ、ぜひ国指定が早くなるように保存会に協力して、できるだけ 協力いただきたいなと思っております。   それから、教育長、こういう最近資料館に新しい本が出たのですが、これお持ちでしょうか。村 上大祭というやつですが。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 読ませていただきました。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) ぜひ市長さんも、これ小学生用につくったらしい、結構高度なのですが、新 しい村上大祭という、これ500円なのです。資料館に売っていますので、一通り見ていただければあ りがたいなと思っております。   それでは次に、城山児童公園の駐車場の件、先ほどのご答弁で国指定を受けているので、なかな か、ちょうど殿様の居館跡地が広がっていまして、前にお聞きしたときもその話あったのですが、こ とし観桜会、4月のいつですか、やったときも結構来ましたし、今お城山の自然ガイドマップなんて いうのをつくったりして、結構お城山の花とか草とか鳥とか、そういうものを探訪する人もふえてい まして、人気があるのです。私もこれ観桜会のとき車で行ったのだけれども、駐車場がなくて、離れ たところに置いてきたこともあるのですが、村上市の城山児童公園が大体4,000平米ございます。そ のわき、奥がちょうど桜ケ丘の実習地ですね。これが約6,000平米。それで、平成10年につくった史 跡村上城跡整備基本計画の資料を見ますと、居館はずっと奥のほうにありまして、私駐車場というの はこの本当に入り口、ちょっと門がありますね、児童公園の。あれをちょっととって、車二、三台入 れば、それで結構助かるのですが、御殿があったところはほとんど実習地のところでありまして、一 文字門が近くにあったのですが、だからこの辺も十分調べてもらって、先ほどのお話ですと、これ以 外にも城跡保存育英会の事務所、あの辺全体を保存管理計画で検討したいというお話でございました ので、ぜひとも駐車場のことも配慮していただければありがたいと思いますが、そんなことでよろし いでしょうか。保存計画をつくるのでしょう、何か。 〇議長(板垣一徳君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(高田 晃君) 先ほど教育長答弁にもありましたとおり、整備計画は平成5年に旧 合併前の村上市でつくっておりますが、それをいかに保存、整備していくかというふうな部分での保 存管理計画がありませんでした。今早急にそういった保存管理計画をつくろうということでやってお りますが、その中でいわゆる時代に合ったような史跡整備を考えていこうということでありますので、 議員ご指摘の駐車場についてもその中で検討していければなというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 今お話にありました保存管理計画というのは、例えば今年度でも検討するの ですか。それ来年度あたりにやる予定ですか。早いほうがいいですが。 〇議長(板垣一徳君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(高田 晃君) 村上城跡整備委員会のほうで今年度、いわゆる保存管理計画策定に ついて審議をしていただきました。委員の皆様からは、ぜひ早目に作成せよというふうな意見をいた だいておりますので、早急に手がけたいというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 次に、郷育でございますが、これも教育長のほうで今ほどご答弁いただきま した。さっきのご答弁では、郷育というのが非常にいい教育だと私は思うのですが、市の基本計画を 見ますと、これは28年度までなのですが、この中に基本政策の中に4点ほどありまして、2番目に特 色ある郷土学習の推進ということがうたわれていますね。これ郷土のすぐれた伝統、文化、自然、産 業、歴史、人物等について学ぶという全くいいことなのです。それからいきますと、ホームページに 各学校の郷育プログラムとか、そういったのが出ておったのですが、先般も何か会議あったようです が、その中で郷土に尽くした方とか、郷土資料館のホームページには出ているというお話でしたけれ ども、鯖江市のトップページにこのように、私も知らなかったのですが、「鯖江の偉人を知ろう!」 とありまして、すぐぱあっと出てくるのです。それで、全部で199名なのですが、写真入りの方はそ んな余計ではないのですが、これ見ると、ほとんど全国で知名度のない人なのです、そう言っては悪 いけれども。むしろ村上の偉人の方が全国で知名度の方が結構あると私は思いますが、例えば一番ト ップに出てくる間部詮勝公、鯖江7代藩主、それから自由民権運動の永田定右衛門さんとか、あるい は明治法律学校の創始、矢代操さんとか、ほとんどわからない方ばかりです。でも、そういう方を地 元では非常にすぐれた先人ということで市のホームページに載せているということからも、郷土資料 館のホームページも、それも結構なのですが、もう一歩進んで、やっぱり市のホームページにもちゃ んと載せたらどんなものでしょうか。できませんか。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 先人に学ぶということは、非常に重要なことであります。先ほどの答弁の 中で村上市の資料編のところにあるというふうに私も述べましたが、私も資料編を読ませていただき ましたが、小中学校の子供たちにとっては非常に、資料編でありますので、難しく書かれております。 そのようなことから、やはり小中学生にとってわかりやすいようなものに変えていかなければならな いのではないかというようなこと、それから山北町や荒川町、神林でもいろいろの人が偉人が出てい るわけでありますが、そういうふうなものが統合されたものとして、村上市のというふうな統合され たものとしてまだ編集されていませんので、そういうことをやはり念頭に置きながら、村上市の先人 に学ぶ、それはここで生きるということにつながりますので、今議員がお話ししていることにつきま しては進めていきたいと、このように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) もう一点、確認なのですけれども、資料編と言いましたね。資料館のホーム ページではないのですか。そのホームページに出ているというのはどこなのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 村上市の歴史の書があります。そこのところの現代版のところに偉人のこ とが載っております。           〔「それは村上市のホームページ」と呼ぶ者あり〕 〇教育長(工藤泰則君) いえ、ホームページでなくて、村上市の歴史書のところに、それから村上 市のホームページのところには村上大辞典といいまして載っていますが、しかしそこの中には人数が 少のうございます。私もそのページを見たのでありますが、村上市というのを引いて、そして村上大 辞典というのを開くというと、出てまいります。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) いずれにしろ、ぜひホームページにも大いに載せてもらいたいなと思ってお りますし、実は教育長、合併前に、当時の教育長、伊與部さんに私申し上げたのですが、ほかの地区 でホームページ、そのとき資料をつくったのです。これは、水原地区の郷土の人物風土記なんていう ことで、全部写真入りで出ています。これは、新津、村松、五泉、小須戸、これ新津振興局ですか、 そちらのほうでつくった資料、こういうの結構各地でつくっているので、ぜひ村上市、岩船郡の郷土 のそういう尽くした方々、偉人と言ってもいいですか、そういう方の資料をつくったらどうですかと 申し上げたところ、それは非常にいいことであって、合併したらひとつ前向きに取り組みますという 話で終わっていたのですが、教育長、いかがですか。そういうのを、ホームページはホームページと しまして、そんなにお金かからぬと思います。検討してもらうわけにいきませんか。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) だから、先ほど答弁したように、大変いいことでありますので、そういう ふうなことをやっていきたいと、こういうふうに考えておるところであります。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 大いに期待をしております。   それから、駅周辺のまちづくりに移らせていただきます。先ほど市長のご答弁で、現在いろいろ 推移を見ながら検討中といいますか、具体的な予算とかスケジュールについては今の段階では申し上 げられないと、こういうご答弁だったと思いますが、議会のほうに、質問要旨にも書かせてもらいま したが、駅前通りの方からですか、嘆願書が出てまいりました。それで、それなりの要望なのですが、 あちこちから出ているようでございますが、ぜひ大きい問題で、非常に面倒な問題なのでしょうけれ ども、ぜひその辺をクリアして、市がやはり皆さんの意見を聞くと同時に、イニシアチブというので すか、ある程度リードしていかないと、まとめ役ですね、進まないような気もいたします。もうこの 先1年も2年も3年も同じ状態にしておくのか、その辺はなるしかならないというような感じでしょ うか。市長、どうですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 片野議員がおっしゃるように、いろいろなところからいろいろな要望書ある いは嘆願書等が出てきております。1年、2年、3年なんていう、そんな長いスパンで私ども考えて いるわけございませんし、許されることでもありませんので、近い時期にお示しをしていきたいと、 そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) ぜひ熟慮の末、皆さんの意見も十分配慮しながら、リーダーシップをとって もらえばいいのではないかと思います。よろしくお願いいたします。   それから、産業振興はちょっと長くなりますので、景気対策について質問させていただきます。 先ほどのご答弁でもって、建築関連工事の補助制度をつくったらどうかと私提案させてもらったので すが、これはほかの地区で、例えば佐渡なんかよく出ていましたね。リフォーム補助ということで、 やはり5分の1補助、2割補助ですね。限度額20万ということで、これは去年ですか、発表したら応 募がたくさんあって、また追加したというようなこと、新聞に出ておりましたけれども、確かに現実 の民間の状況というのは想像以上にやっぱり冷え込んでいるというふうに私は見てもいいのではない かと思いますが、建築関連というのはやはり一番関連が余計ですので、ぜひ前向きに考えてもらいた いと思っていましたが、さっきのご答弁で電気設備に関して新エネルギー補助制度とかなんとか、そ ういう答弁ありましたけれども、それもう一度ちょっと教えてもらえますか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今の議案にご提案を申し上げておりますが、太陽光パネルの設置補助、それ から木質バイオのストーブ等について補助をしていくというようなことでございますし、またそれぞ れの自治体にはそれぞれの特色ある補助事業を取り入れております。例えば村上でいいますと、プレ ミアム商品券を5年、7回目かな。5回目か7回目、ちょっとあれですけれども、そういうようなこ とをやっておりますし、またいわゆる金融政策として信用保証料を100%市が補てんをいたしまして、 金融政策の取り組みをしているというようなことで、そのほかにも地元産材とか、いろいろな制度を 取り入れているわけなので、それぞれの自治体には自治体に見合った補助事業を取り入れてやってい ると、そして産業の活性化、あるいは事業主の活性化を目指しているということでございますので、 ご理解をいただきたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 村上独自のやはりプレミアム商品券、それから利子補給ですか、制度融資も そうですけれども、あると思いますが、民間のやっぱり冷え込みといいますか、実態をぜひよく把握 して、どうすれば地域の市内の経済が活性化するかを考えてもらえばありがたいなと思っております。   それで、プレミアム商品券ですが、先ほどのご答弁で新築以外の改修とか改築、そういうところ に使えますよとたしかお話しでしたね。ご承知のように、新発田市の場合は建設券として5万円なの です。プレミアムが15%ということですが。それで、胎内市も10%のプレミアムで5万円の住宅のこ れは新築、改築を対象に、胎内市、中条商工会と組んで始めたと。村上市の場合は、販売総額が2億 ですね。これ15日から販売になるのですか。それで、新発田市の場合は2億5,000万、胎内の場合は 1億ですが、ぜひそういった建設券といいますか、そういったことも別個に考える、今後別個に検討 するような、そういう考えございませんか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) このプレミアム商品券もようやく定着してきた感がいたしております。昨年 度は5億か、3億、2億やったわけでございまして、今年度はとりあえず2億やってみて、様子を見 て、また要望が多ければ、また議会にお願いしてやっていきたいと、そのように考えているところで ございますので、何回も申し上げますけれども、いわゆるその地域、地域に合った、地域の自治体に 合った補助制度を導入しておりますので、村上はこれらの今発行している、そして今補正にお願いし ているような形での補助制度をやっていきたいということであります。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) このチラシ見ますと、これは商工会でつくったのでしょうけれども、業種区 分というところに小売業、飲食業、宿泊業、サービス業、その他となっていまして、建築関係の建設 券的なものも本当に入れるのであれば、やっぱりその業務、建築業とか、そういったのも入れるべき ではないかなと思いますが、ぜひ今後検討していただければありがたいと思います。   時間もありませんので、最後に産業振興について質問させていただきます。先ほどの嫁婿対策で もありましたように、平成10年から平成24年まで人口が約1万人減っていますね、9,840人。年々減 っているということは事実なのです。それで、どこの市町村も非常に苦慮していまして、産業振興に 非常に力を入れていることは事実なのです。村上市は総合計画があるから、要らないと先ほどご答弁 いただきましたけれども、その総合計画が私はちょっと問題あるのではないかなと思っているのです が、2009年から2016年まで、ここに商工業の振興、あるいは就業、雇用支援というところで、例えば 市内の従業員の数が平成28年には、現在直近の実績数値として2万9,000人なのですが、平成28年に は2万5,400人と、こうなっています。それから、製造製品の年間商品販売額、これも直近の数字で 9億300万のが8億5,000万とか、全部減っているのです、目標値として。事業所数も3,956が3,806と か、製造商品の出荷額、そういったものが少ない数字で、現実をにらんで数字出したのかもしれませ んが、これでは私はよろしくないと。〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕例えば三条でやって います産業振興計画、これは目標数値をやはり上げまして、それでそういう振興計画をつくっている のですが、ぜひ村上市も産業振興にもっと力を入れていただきたいと。   市長は、先ほど力を入れるとおっしゃっていましたけれども、どうもやはり施政方針を見まして も、これは市長の公約どおりなのですが、4番目ごろに、1番だから、一番いいというわけではない ですけれども、4番か5番、6番に出てくるのです。このたびの産業活性化は4番目。三条の施政方 針見ますと、1番目に地域経済の再活性化、産業都市三条と、1番目で。米沢も24年の施政方針で、 これは1番目は雇用を創出し、4つの基本方針の中で、2番目はコンパクトなまちづくりとかという、 やはり第1に持ってきますね。鯖江市を見ますと、鯖江はもう言わずもがな眼鏡産業、繊維産業、漆 器産業、それに情報産業ということを前面に打ち出しています。新潟県も24年度の当初予算の概要を 見ましても、5つの特徴の中の最初に経済、雇用対策に努めるということをうたっていますので、も う少し市長の姿勢として産業振興を一番トップに私は上げるべきではないかと思いますが、そのこと をお聞きしたいと思います。ということは、合併後、平成20年にアンケートとりましたね、市民に5, 000人対象に。5,000人を対象に、回収率40%なのですが、この中で何が一番、自然が豊かで住みよい という人がたくさんいるのだけれども、何が問題かというと、魅力ある職場が少ないという人が圧倒 的に9割ぐらいなのです。これが市民の偽らざる要望ですので、産業振興こそ嫁婿対策の一番のやっ ぱり決め手ではないかと思いますが、市長、もう少しこの産業振興にもっと力を入れる考えはござい ませんか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 4番目だから、4番目に大事だととらえているということではございません。 しかしながら、村上市においてはやはり財政の健全化が私は何よりも優先しているのではないかなと、 そのようにとらえています。当然そこに5つの項目を掲げてありますけれども、5つ、その順位をつ けるということではございませんけれども、すべてが重要でありますので、産業振興あるいは景気浮 揚、雇用の拡大、人口の歯どめ等についても非常に重要な課題ですので、それなりに市の施策として 取り組んでいくということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) ぜひ産業振興計画、今すぐ立てないとおっしゃいましたけれども、例えば村 上市中小企業振興基本条例、こういうのもぜひ中小企業は大事だということで制定してくださいとい うような要望も来ております。もっと企業が活発になるような、そういう配慮、十分もっととっても らうことを強く要望しまして、質問終わらせていただきます。ありがとうございました。 〇議長(板垣一徳君) これで片野鉄雄君の一般質問を終わります。                                              〇議長(板垣一徳君) 本日はこれで散会いたします。   また、6月11日午前10時から一般質問を行いますので、定刻までにご参集をお願いいたします。   ご苦労さまでございました。           午後 3時54分  散 会