平成24年村上市議会第2回定例会会議録(第4号) 〇議事日程 第4号 平成24年6月11日(月曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  一般質問                                              〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(25名)    1番   渡  辺     昌  君     2番   尾  形  修  平  君    3番   板  垣  千 代 子  君     4番   鈴  木  い せ 子  君    5番   本  間  清  人  君     6番   川  村  敏  晴  君    7番   冨  樫  宇 栄 一  君     8番   小  杉  和  也  君    9番   齋  藤  信 一 郎  君    10番   竹  内  喜 代 嗣  君   12番   川  崎  健  二  君    13番   木  村  貞  雄  君   14番   三  田  敏  秋  君    15番   小  池     晃  君   16番   姫  路     敏  君    17番   長 谷 川     孝  君   18番   滝  沢  武  司  君    19番   小  林  重  平  君   20番   佐  藤  重  陽  君    21番   相  馬  エ  イ  君   22番   大  滝  国  吉  君    23番   大  滝  久  志  君   24番   山  田     勉  君    25番   片  野  鉄  雄  君   26番   板  垣  一  徳  君                                              〇欠席議員(1名)   11番   平  山     耕  君                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    大   滝   平   正   君        副  市  長    鈴   木   源左衛門    君        総 務 課 長    大   滝   和   春   君        財 政 課 長    佐   藤   昭   一   君        政策推進課長     斎   藤   甲   三   君        自治振興課長     佐   藤   憲   昭   君        税 務 課 長    伊 与 部   純   夫   君        市 民 課 長    西   村       治   君        環 境 課 長    本   間   誠   一   君        保健医療課長     林       与 市 次   君        介護高齢課長     川   内   信   一   君        福 祉 課 長    斎   藤       勉   君        農林水産課長     瀬   賀       功   君        商工観光課長     田   嶋   雄   洋   君        都市整備課長     船   山   三 喜 雄   君        下 水 道 課 長    中   村   則   彦   君        水 道 局 長    太   田       薫   君        会 計 管 理 者    百   武   勇   一   君 農業委員会 遠   山 昭   一   君        事 務 局 長        選管委書記長        監 査 委 員    加   藤   正   志   君        事 務 局 長        消  防  長    本   間   善   和   君        教  育  長    工   藤   泰   則   君        学校教育課長     板   垣       圭   君        生涯学習課長     高   田       晃   君        荒 川 支 所 長    平   野   俊   之   君        神 林 支 所 長    板   垣       裕   君        朝 日 支 所 長    増   子   要   作   君        山 北 支 所 長    斎   藤   寿   昭   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    菅   井   晋   一        事 務 局 次 長    高   橋   邦   芳        書     記    樋   木   義   昭           午前10時00分  開 議 〇議長(板垣一徳君) ただいまの出席議員数は25名です。定足数に達しておりますので、これから 本日の会議を開きます。   本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願 いをいたします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(板垣一徳君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、5番、本間清人君、18番、滝沢武司君を指名をい たします。ご了承願います。                                              日程第2 一般質問 〇議長(板垣一徳君) 日程第2、8日に引き続き一般質問を行います。   本日の一般質問は、5名を予定しております。ご了承願います。   最初に、12番、川崎健二君の一般質問を許します。   川崎健二君。           〔12番 川崎健二君登壇〕 〇12番(川崎健二君) 皆様、おはようございます。3日目の第1の一般質問、私は2点についてお 伺いいたします。   1点目、塩谷海岸の侵食防止対策の推進について。塩谷海岸の侵食防止対策については、県事業 で突堤の延長工事など事業の進捗に当たっておりますが、それもなお侵食が進み、海岸沿いの小屋が 崩壊するなどの被害が出て、危険な状況にあることはご承知のとおりであります。また、昨年第4回 定例会において同趣旨の請願が採択された経緯があります。   そこで、次の点について質問いたします。@、現在どのような侵食状況になっているか、市では どのように把握していますか。   A、侵食による被害状況は把握しておりますか。   B、県侵食対策事業の進捗の今後の見通しについてお聞かせください。   C、塩谷集落では、侵食防止にかかわる対策委員会を立ち上げ、地域一体となり取り組む姿勢が 見られていますが、県、市のかかわりはどのようになっていますか。   2番、お幕場森林公園について。白砂青松100選のお幕場森林公園は、大勢の方々が思い思いの 目的で利用されていますが、次のことについて伺います。   @、先般5月27日に第25回お幕場茶会が開かれました。私も茶会会場に足を運び、年々盛んにな る茶会を満喫してきたところです。ことしは晴天に恵まれ、1,500人ぐらいの人が来場したそうです。 市でも後援されていますが、今後のかかわり方について伺います。   A、市の所有である森林公園は、道路側は手入れが行き届いていますが、奥のほうに入ると木が 倒れ、枯れ木も目立ち、手入れが行き届いていません。今後どのようにする予定ですか。   B、再三再四要望しているお幕場の駐車場の舗装の見通しはいかがでございましょうか。   以上2点についてお伺いいたします。ひとまず降壇して、市長答弁後再質問させていただきます。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 皆さん、おはようございます。それでは、川崎議員の2項目のご質問につい て順次お答えいたします。   最初に、1項目め、塩谷海岸の侵食防止対策の推進についての1点目、現在どのような侵食状況 になっているか、市ではどのような把握していますかとのお尋ねについてでございますが、現在岩船 寄りの海岸において浜がけが進み、船小屋の崩壊もあったという実態を大いに心配しているところで あります。こうしたことが以前から心配されていましたので、本市では塩谷海岸を重点パトロール箇 所に指定した上で暴風時や波浪時には現地を確認し、侵食の状況や被害の把握に努めております。ま た、海岸につきましては基本的に新潟県が管理するものとなっておりますので、村上地域振興局の治 水課とも連携を図り、侵食状況を把握しているところであります。   次、2点目、侵食による被害状況についてのお尋ねについてでございますが、平成8年には人家 集中地、荒川河口付近での浜がけの後退が発生し、前浜の消失も確認されております。その後緩傾斜 護岸等の海岸侵食対策事業により、一部の海浜は回復しましたが、離岸堤や突堤の沈下など施設の機 能に低下が見られ、侵食の被害が確認されております。また、ことし4月3日、4日に発生いたしま した爆弾低気圧により、ご指摘の海岸沿いの小屋が崩壊する被害が出てきていることも承知をいたし ております。   次に、3点目、県侵食対策事業の見通しについてでございますが、羽越河川国道事務所の事業で 発生する荒川のしゅんせつ砂を塩谷海岸に搬入する養浜を9月ころに予定をしており、市ではその効 果を期待し、見守っていくこととしております。また、県では海岸事業と港湾事業、保安林関係の事 業もあわせて、どのような対策が必要かを検討していくとのことであります。   次に、4点目、塩谷集落の侵食防止に係る対策委員会へのかかわりについてのお尋ねについてで ございますが、塩谷海岸浸食防止委員会は海岸侵食の状況を区民へ周知し、防止するための活動を所 期の目的としつつ、地域の活性化についても広く考え、訴えていくことを目的に設立したものと聞い ております。貴重な地元意見の発出機関ととらえ、委員会との連携を図ってまいりたいと考えており ます。今後も海岸の侵食を防止するための対策を早期に講じるよう引き続き県に要望してまいります。   次、2項目め、お幕場森林公園についての1点目、第25回お幕場茶会に市も後援しているが、今 後のかかわり方はとのお尋ねについてでございますが、お幕場茶会は神林商工会が主催して本市と市 観光協会が後援しているイベントであり、神林地区のお幕場という歴史と松林資源を活用した一大誘 客イベントであります。本市としては、今後も開催場所となる森林公園の維持管理や、お茶会前に実 施する会場整備への参加等を継続して、イベントを支援してまいりたいと考えております。   次、2点目、倒木や枯れ木も目立ち、手入れが行き届いていないが、今後の予定はとのお尋ねに ついてでございますが、毎年森林公園内の下草刈り、倒風木の処理、除伐、遊歩道の清掃等の公園整 備を実施しているところであり、今年度についても発注の準備を行っているところであります。今後 も森林の良好な状態を保つよう整備促進してまいります。   次に、3点目、駐車場の舗装整備の見通しはとのお尋ねについてでございますが、今年度県の単 独治山事業での整備を要望しているところでありますが、引き続き利用頻度の調査を行い、検討して まいりたいと考えております。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) それでは、塩谷海岸の侵食防止対策の推進についての1番、暴風や波浪時に は現地を確認しているらしいですが、毎回行っておるのですか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 基本的に神林支所のほうで回ってもらっております。それで、そ の後状況を聞きまして、私ども見に行くというふうな形をとっております。 〇議長(板垣一徳君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) 村上地域振興局の治水課とは、どういう連携をとっていますか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 先ほど市長の答弁にありましたとおり県の海岸でございますので、 港湾課のほうも一部関係しておりますので、港湾課と治水課と両方、状況をお互いに暴風時だとかそ の後には確認をとっているところでございます。 〇議長(板垣一徳君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) わかりました。ありがとうございました。   続いて、侵食による被害状況は把握していますということで、緩傾斜護岸工事を途中でやめたの はなぜだかご存じですか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 私が聞いている範囲では、途中でやめたということではなくて、 工事は21年度で整備が完了したというふうに聞いております、緩傾斜護岸につきまして。 〇議長(板垣一徳君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) 確かに荒川の河口から宮町下あたりまではきれいになっていて、あそこはあ れやったおかげでこっちのほうは砂大分ついているのですけれども、その先なのですけれども、問題 は。その先、この前崩壊した小屋があるところは学校町なのですけれども、あの辺がものすごくえぐ られたわけです。そこからまた岩船のほう側、私ら昔プールなんてなかったころ、夏休みあるとお幕 場越えて、それから浜、やっと海に着いたと、ところが海というのはかなり向こうにあるわけです。 そうすると、はまなすの丘越えて、それから行くわけですけれども、砂が熱くて、当時ここからすぐ 海ならばいいけれどもなというようなことをよく言ったものでした。ところが、今はどうでしょう。 行くとすぐ断崖絶壁になっているわけです。例えばそれがずっとあそこへつけてくれると、そういう こともないとは思うのですけど、その辺いかがお考えですか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 私も過去の海岸の様子の写真を持ってきているのですけれども、 確かに緩傾斜護岸やったところにつきましては非常に砂のつきがいいというふうなことでわかってお ります。治水課のほうでも恐らくわかっていると思いますので、今後根本的な解決策を先ほど市長の 答弁にありましたとおり治水課と、それから港湾サイドのほうと、それから後ろのほうの保安林、そ の辺含めて何とか検討できないかというふうなことを県のほうで考えているようでありますので、そ の辺を私どもも情報を共有しながら、進めてまいりたいというふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) ことしの4月3日に発生した低気圧で海岸沿いの小屋が崩壊したのはご承知 のとおりでございますが、塩谷の人たちは大しけの夜は本当不安で眠られないと申しております。大 変心配しておるのが現状でございます。県当局は、突堤の延長工事などの事業の進捗に当たっていま すが、私から見れば本当全然進んでいないような気がしますが、実際この先はどういうふうになるの かご存じですか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 同じような質問を県議会の中でも片野県議が質問されていますけ れども、新潟県の答弁によりますと非常に海岸が長くて、それで同じようなことで浜がけのところを 事業をやると1,000億円もかかってしまうような、そういう報告は受けております。それで、そうい った中で本当にどの場所を早急にやるかとかそういうふうなことを検討していくというような話を聞 いておりますので、私も塩谷海岸については非常に心配しておりますので、今後その辺の予算のつき とかその辺も一緒になって見守っていきたいというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) この前聞いた話、4月に荒川の砂を塩谷海岸に搬入する予定だったらしいの ですが、その後の話聞きますと9月に延びたというのは、この理由はご存じですか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 直接私が地元のほうから聞いたわけではございません。羽越河川 国道事務所のほうからのお話を聞きますと、少し搬入に当たって塩谷地区のほうと通るルートをいろ いろどんなようにするかというふうなものに時間かかり過ぎたので、一たん別なほうに送って、それ で9月までにその辺をまとめてやるというふうな話で聞いております。 〇議長(板垣一徳君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) 9月に養浜をやる予定だそうですが、どういうふうにやるのか。また、砂は どのくらい投入するのかを聞いていますか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 申しわけございません。そこまで詳しく聞いておりませんでした。 〇12番(川崎健二君) 神林支所長は聞いていますか。 〇議長(板垣一徳君) 神林支所長。 〇神林支所長(板垣 裕君) すみません。そこまで聞いておりません。 〇12番(川崎健二君) 私の聞いた話ですと、トラック1,000台分ぐらい持ってくると、それでさっ き言いましたルートを結局塩谷の町なか通ると、今度地盤が緩むとか何かで別なルートを考えてやる みたいなことを言っていましたけれども、ただ砂を投入するのではなくて、今回は玉砂利とか、それ から置き石とかやってやるというような話も聞きましたけれども、その辺は聞いていないのですね。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 申しわけございません。詳しい中身は聞いてございません。 〇議長(板垣一徳君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) 先般6月3日の夜に塩谷の公民館において、塩谷集落の侵食防止にかかわる 対策委員会の会議に参加させていただきました。塩谷出身でサイバー大学教授であり、現在は横浜に 住んでいる斎藤次男さんという人に会いました。その人がつくった塩谷海岸侵食の現状を訴える「返 してくださいスミレの浜を」という文章を借りてきました。それによりますと、東京台東区にある土 木研究センターなぎさ総合研究室に海岸侵食問題の第一人者である宇多高明工学博士に現状を話し、 塩谷海岸侵食の原因と解決方法を聞いてきたそうです。専門的なことは省きますが、結果は1つ、海 岸の漂砂は横に流れるだそうです。その証拠に岩船のほうを見れば、まさに巨大な砂山が突堤の根元 に横たわっています。詳しくは、調査しなければならないと思いますが、岩船には迷惑な砂を大きな トンボロなどで流れないような最新技術を施した上で塩谷海岸の海岸流の根元へ流せばよいというの が大体の答えなのだそうです。岩船側には迷惑な砂が塩谷側には貴重な命の砂である。すぐそばに余 った砂があるのに、それを戻せないというのは常識では理解できないことであると思いますが、市長 どう思いますか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 侵食の砂ですけれども、海岸というのは非常に難しい面がありまして、過去 にも砂がつくと思ったところにつかなかったり、離岸堤をつくって、そこにつくと思ったらつかなか ったり、別なところについたりというようなことが非常に多く見られますので、工法的なことになろ うかと思っておりますけれども、今川崎議員がおっしゃったような工法も恐らく県のほうでも承知し ていると思いますので、工法的にこれから検討をして、あるいは研究をして、そしていい方向に工事 をするというようなことで私たちもお願いしていきたいなと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) 海岸には港湾局、海岸局、河川局、営林署という4つの行政区画が入りまじ り、担当が違うから、岩船の砂を塩谷へ戻せない仕組みになっていて、4者の責任が錯綜し、一致し ないまま何十年にわたったため、塩谷海岸はぼろぼろに引き裂かれてきたということが改めてわかっ たそうです。これについて、市長どう思いますか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) それが本当だとすれば、いわゆる縦割り行政の最たる悪の行政運営が見えて きたというようなことではないかなと思っておりますし、そのようなことはあってはならないわけで す。港湾と漁港と、そして森林を管理する営林署が自分のところは知らないとか、やはり縦割り行政 ではなくて、横の連絡をとりながら地域を守るというのが基本であると、そのように考えて、私ども もそういうようなお願いをしてまいりたいと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) 何が原因で塩谷海岸はこれほど侵食が進んだのか、恐らく行政の管理担当者 はその原因をはっきりつかんでいるはずです。しかし、詳しい情報は塩谷の方々には知らされており ません。侵食が激しくなったのは、ここ30年ほど前からのことであり、岩船港の築港工事が大規模に なり、それに伴って南突堤が長く延びたころからであります。岩船港の大きな延ばされた北突堤によ り、それまでの潮の流れも大きく変わり、突堤の先端から大きく回り込む形になり、それが冬の高波 と相まって沿岸漂砂を巻き込みながら南突堤に堆積したのであります。岩船の突堤にたまった大量の 砂は、どう考えても佐渡や粟島から流れてくるわけがないし、突然地面からわき出てくるはずもあり ません。恐らく塩谷海岸の侵食された砂に間違いないと思いますが、いかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 推測の域ではそういうふうな話になるのでしょうけれども、県の 当局の方々の話によりますと、それを証拠立てて言うものが何もないということで、やっぱり専門家 のお知恵を拝借したいということで、さらに根本的な調査研究をしていくというふうなことで聞いて おります。 〇議長(板垣一徳君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) ここに2枚の写真借りてきました。コピーですけれども、余りよく見えませ んけれども、これは昭和50年の航空写真でございます。これを見ますと、砂なんかどこにもないです よね、これ。ところが、63年になりますと、ここに突堤つけました。今までの突堤の先にここの部分 だけつけました。わかります。わかるよね、現場。それによって、ここに全然なかった砂がこれだけ ついているのです。そこで、その砂を侵食する塩谷海岸へ戻せばいいのではないかとだれでも思うで あろう。しかし、不思議なことに塩谷と岩船の真ん中あたりで海岸の管轄が港湾局と海岸局に分かれ ており、行政区分上できないと言っているらしいのです。できなければ、何十年間侵食を放置し、国 土を欠損させた責任はどこにあると思いますか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 責任のお話は、ちょっと私は避けさせていただきますけれども、 確かに川崎議員おっしゃるとおり昔は運輸省が所管の港湾のほうと、それから海岸のほうを所管の建 設省と、建設海岸と港湾海岸というふうに確かに分かれておりまして、それがちょうど岩船、旧村上 市境といいますか、その辺でちょうど分かれているということで聞いていますので、確かに先ほど市 長おっしゃったとおり縦割りの弊害というのはあったというふうには思っております。ただ、責任と いうふうなことになりますと、ちょっと申しかねます。 〇議長(板垣一徳君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) 塩谷と岩船というのは、昔浜を通って真っすぐお幕場に行きあったのですけ れども、それも今ではみんな流されまして行けなくなっております。要するに中へ入って行かなけれ ばならないと、浜道通るのであれば。どこかの国の38度線ではないですけれども、あそこに38度線あ るかのようにもうこっちは港湾局、こっちは海岸局と、そういうふうに分かれているみたいなのです けれども、住民にすればそんなこと全然関係ないと、ともかく早くやって安心して眠れるようにして もらいたいというのが現状でございます。あの有名な天橋立も一時侵食が激しく、口の悪い人はアマ ノクシダテと言っていたそうです。港湾にたまった砂をサンドリサイクル工法で沿岸流の根元に戻し、 時間はかかったそうですが、今では昔の白砂青松に戻ることに成功したそうです。そんな話を聞きま すと、塩谷海岸にも期待をできるのではないかと思うが、どうですか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) いろんな効果のあるものは、ぜひやっていただきたいというふう にこれからも県のほうに私どもは要望してまいりたいと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) その砂のことをある岩船港湾建設会社に問い合わせたところ、我々も迷惑な 砂であり、上のほう、上のほうというのはさっき言った港湾局と海岸局の決断さえあれば直ちにサン ドパイプで塩谷側へお返ししますという返答が返ってきたそうです。行政区画管理の縄張りを彼らも 破ることができないのかなと思いますが、市長、同じようなこと聞きますけれども、どう思いますか、 こういう点で。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ご案内のとおり岩船港は漂砂がたまって困っているわけです。しゅんせつを 毎年しているわけです。片一方では、砂が削られて困っていると、非常に本当に摩訶不思議な現象が 起きているわけなので、それを省庁が違うとかという話で解決できる問題ではない。やはり一体とな った取り組みの中でどうすることが一番地域のため、住民のためにいいのかというようなことを考え ていくべきであると、そのように考えておりますので、積極的に私も両省にお願いをして、一日も早 くあそこに白砂青松の地域が戻ってくるというようなことを心がけていきたいなと思っております。 また、7月1日にご案内のとおり神林集落で協議会を設置して、そこで勉強会と研究会をやるという ことで私も出席をしてきますので、その席でもいろいろなお話を聞きながら、遺憾のないような対応 を県に要望してまいりたいと、そのように考えておりますし、また市でできることも取り組みをして いきたい、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) ぜひお願いいたします。   石川県から新潟県の海岸を車で走ればわかるように、最も危険な状態で放置されているのがこの 塩谷海岸だと言っても決して過言ではありません。お隣の岩船海岸、瀬波海岸の工事に比べると塩谷 海岸だけなぜこんなに立ちおくれているのか、多分これを言えば予算がないというのが行政の理由で あるとは思います。塩谷海岸の特性に応じた養浜の最新の技術を適用し、昔のようにセナミスミレ、 はまなす、またハマヒルガオなど咲いている浜に戻していただきたいと思います。議会と市当局と塩 谷集落と一緒になって、県、国に対し、請願することが必要だと思いますが、市長の考えは。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 県はもちろんでございますけれども、場合によっては県の出先機関や国の出 先機関、そして本庁まで行ってお願いをするべき事業になってきているなと、そんなに悠長なことを 言っていられないと私も考えていますので、そのようなことで1日の日もお願いをしながらお話を聞 いてきたいなと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) 次に、2点目、お幕場森林公園について。お幕場は昭和62年1月、日本の松 の緑を守る会で静岡県の三保の松原、宮城県の松島など日本の白砂青松100選に選定されました。お 幕場周辺の赤松は、厳しい日本海の季節風から農産物を保護するため、享保年間に植林された防風林 であり、大切に保護されて今日に至っております。また、村上藩の当時の奥方が遊山に来て幕を張り めぐらせて一日を楽しんだ場所とも言われています。先月25日、第25回お幕場茶会が開催されました。 私も会場に足を運び、盛会きわまる茶会を満喫してまいりました。幸いことしは晴天に恵まれ、1,50 0人ぐらい来場したと聞いています。すばらしいことだと感服しました。   そこで申し上げますが、せっかくの白砂青松100選のお幕場をより活用する用途があると思いま すが、いかがでございましょう。 〇議長(板垣一徳君) どなたに聞くのですか。 〇12番(川崎健二君) 市長、お願いします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今川崎議員がおっしゃっておりますのは、いわゆる白砂青松の松林をお茶会 だけではなくて、いろいろなイベント等に使ってはどうかというようなことだと思いますけれども、 全くそのとおりだと思います。すばらしい松林に成長をいたしております。第25回のお茶会も天気が よくて非常に多くのお客さんが来ていただいたというようなことでございまして、何に活用するかと いうことになりますと、地元の商工会さんはじめ、いろんな団体がございますので、それらの皆さん の意見を伺いながら、やはり地元が主催をして、地元の方々が催し物をやるというのが一番ベターで あると、そのように考えていますので、市も全面的に協力をしていきたい、そのように考えておりま す。 〇議長(板垣一徳君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) 倒木や枯れ木も目立ち、手入れが行き届いていないが、今後の予定はという ことで、国道345号線沿いのほうは確かにきれいになっていますが、一たん奥のほうに入ると、木が 倒れたり、枯れ枝、松葉の山等が目立ち、村上市の森林公園らしくない状態で残念です。この際年次 計画を立ててボランティアを募集し、清掃することを提言しますが、いかがでございましょう。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(田嶋雄洋君) お幕場の中のほうの風倒木や腐った松の木の処理につきましては、 年次計画を立てて少しずつ整備しているところでございます。ご理解をお願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) 老人クラブでも9月下旬ころ一斉奉仕としてお幕場の中心あたりを清掃する 計画があるそうです。これらと連携とりながら、少しでもきれいな森林公園にしてもらいたいと思い ますが、いかがでございましょう。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(田嶋雄洋君) お幕場の中の下草刈りにつきましては、今女性陣を入れまして手入 れしているところでございますが、老人クラブの皆さんがご協力いただけるのであれば、そういった ところと連携をとることはいいと思いますので、うちのほうから連絡をしておきます。 〇議長(板垣一徳君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) ぜひ市報か何かにでも載せてもらって一般公募もしていただき、たくさんの 人に来て、きれいにしてもらいたいと思います。   最後に、3番目、駐車場の舗装工事の見通しはということで、これは前回もお話ししましたけれ ども、前回は舗装すると夜暴走族が集まるのではないかというようなことで断られましたけれども、 実はお幕場茶会、お幕場散歩者は年々多くなってきております。ことしの茶会は晴天に恵まれました が、昨年のように雨にたたられると、せっかくの晴れ着、足袋等が汚れ、台なしになり、来客の方々 からは何とか舗装してくださいという要請がございました。先ほどは、だめみたいなことを言ってい ましたけれども、もう一回市長にお聞きします。何とかお願いできませんか、ここ。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) さっきはだめみたいなことを言って、だめとは言っていない。多額の経費が かかりますので、できれば県の単独補助事業で採択をいただきたいなということでこれからもお願い してまいりますし、最悪の場合、それが通らなかった場合は市の単独事業として計画をするのも一つ の方法でありますので、それらについてこれから十分に検討していきたい、そのように考えていると ころでございます。 〇議長(板垣一徳君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) 県の単独事業の補助がなければ市の予算でということですけれども、ぜひ早 目に計画をしてきれいな舗装をしてくだされますようお願いいたしまして、私の一般質問を終わりま す。ありがとうございました。 〇議長(板垣一徳君) これで川崎健二君の一般質問を終わります。   午前10時55分まで休憩します。           午前10時39分  休 憩                                                        午前10時55分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、16番、姫路敏君の一般質問を許します。   姫路敏君。           〔16番 姫路 敏君登壇〕 〇16番(姫路 敏君) 姫路敏です。一般質問を行います。   私の一般質問は2項目ございまして、最初に村上市の人口減少についてでございます。村上市の 人口は、合併の当初7万19人でございましたが、4年たった本年4月1日では6万6,613人となり、3, 406人が減少いたしました。総務省の家計調査によりますと、日本人1人当たりの年間の個人消費額 は124万円だそうです。そうなると、村上市4年間の人口減少分に充当させると42億2,344万円の経済 損失となっております。この村上市の人口減少をとめる何か手だてはないのか、市長にお伺いすると ころでございます。   2番目は、情報基盤整備についてでございます。新市誕生とともに情報の格差解消のために朝日 地区、そして山北地区、神林地区では光ファイバーの敷設も含め、情報基盤整備を順調に進めてきた ところでございますが、インターネットはもちろん、地上デジタル放送の再放送システム、そしてま た告知端末、IP電話など対象地域の住民には至れり尽くせりの整備がされております。その効果の ほどをお聞きしたいと思います。   なお、私は人口減少については、私の選挙においても相当住民の皆さんによくよくこの減少をと めるような政策を市長さんに提言してまいりたいということで来たものでございます。市長答弁の後 に再質問いたしますが、よろしくお願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、姫路議員の2項目のご質問について順次お答えいたします。   最初に、1項目め、村上市の人口減少についてのお尋ねでございますが、議員ご質問のとおり本 年4月1日現在の村上市の住民基本台帳人口は6万6,613人で合併当初から3,406人の減少となり、平 成22年の国勢調査人口におきましても、平成17年の前回調査と比較して4,278人、率にして6.1%の減 少という憂慮すべき数値となっております。   減少の要因といたしましては、転入者と転出者の差であります社会動態による減少数よりも、亡 くなられる方の数が生まれてくる子の数を大きく上回る、いわゆる自然動態による減少数が大きな要 因であり、まさしく少子高齢化社会の到来を浮き彫りにした結果となってきております。人口減少、 特に出生児の減少は、議員ご指摘の現在の経済的な損失のみならず、将来的な税収不足の要因となる とともに、何よりも元気な子供の声は元気な地域、活気あふれる地域に欠かせないものでありますの で、この現実を真摯にとらえる必要があると強く認識をいたしております。   村上市の人口減少をとめる今後の政策はのお尋ねについてでございますが、少子高齢化が進む中 で人口減少への対応は本市にとって最大の課題であります。そのため、平成21年に策定いたしました 第1次村上市総合計画におきましても、定住の里づくりを重点戦略とし、4年間の前期実施計画によ り、各種施策を展開し、住んでみたい、住み続けたいと思えるまちづくりに取り組んでいるところで あります。昨年10月に開設いたしました空き家バンク制度で、予定されている方を含め、県外から3 世帯の方をお迎えすることとなり、少しずつ成果が見えつつあります。   このたび平成25年度からの後期4年間に特に力を入れて取り組むべき政策の一つ、方向性につき ましては定住の里づくりアクションプランとして策定をいたしました。6月1日の全員協議会におい て説明させていただいたところであります。このプランは、各地区の地域審議会の皆様に熱心に議論 していただき、このプランの中におきましても、定住人口の拡大に向け、保育料や医療費等の子育て 支援、住宅建築に対する支援等、総合的な定住支援制度の確立について答申をいただいているところ であります。現在他自治体との事例を集約し、実務者レベルによるプロジェクト設置の準備を進めて おり、空き家の有効活用を含め、本市に適した支援制度を後期実施計画の中で具体化してまいりたい と考えております。   人口の減少の問題は、すぐに解決できる課題ではありませんが、将来を見据え、雇用の確保と同 様に各種施策を連動させて、粘り強く取り組んでまいります。   次に、2項目め、情報基盤整備についてのお尋ねでございますが、議員ご指摘のとおり朝日地区、 山北地区及び神林地区における光ファイバーによる情報基盤の整備については、情報格差を解消する とともに、市街地と同等のブロードバンド環境が実現されたものと認識をいたしております。また、 共同受信施設の一元化によるデジタルテレビ放送の再送信により、共同受信施設の改修を行うことな くデジタル放送に移行することができた上に、あわせてテレビ難視聴も解消されることになりました。 さらに、各家庭には告知端末機を設置し、各種イベントの開催案内など行政情報の告知はもとより、 安否の確認や意向調査の実施に活用されているほか、防災行政無線と連動した緊急防災情報の伝達、 集落内のコミュニティー活動への寄与など多様な告知放送サービスが提供されており、大変大きな効 果を上げているものと考えております。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) ご苦労さまでございます。それでは、再質問いたしますが、まず最初に人口 の減少、そこから質問していきます。約3,600人の人がこの村上市からいなくなったのです、4年間 の間に。3,600人ってどのぐらいの人数なのか。山北地区、人口約7,000人です。山北地区の人口の半 分がなくなったのです、この4年間で。朝日のほうにしてみれば、副市長朝日出身ですけれども、朝 日のほうに例えてみると、三面地区、布部10集落、これが1,398人います、今人口この4月1日で。 塩野町地区、大須戸はじめ塩野町の地区、これが2,138人。これそっくりなくなっても3,536人。それ 以上に失われている人口なのです。毎年約850人ずつ減っていっています。自然動態が多いと言われ ていますが、減っていることには変わりございません。そうなると、850人といったら山北地区にし てみれば大毎、大沢、北中の黒川地区、これで956人に類するぐらい、そこが1年間でなくなると、 いわゆるそういうふうな感覚で物を見ると、すごいなと、減りぐあいがすごいなというのがわかろう かと思います。市長、答弁ではいろいろ最大の課題なのだと言っておりますが、何か今の話でござい ませんか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 人口減につきましては、先ほど申し上げたようなことでいろいろな要因があ りまして、社会動向あるいは自然減少等があったわけでございます。6月8日の新潟日報にも出てお りました。村上市のみならず、新潟県においても非常にこの問題を重視していると、非常に新潟県に おいても人口減少が激しいというようなことでありまして、何とかしなければならないということは ひしひしと感じておるわけでございまして、これから何らかの形でどうにかしてこの人口の減少に歯 どめをかけるような施策、少子化対策を含めた施策をこれから講じていく必要があるなと、そのよう に感じています。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 市長、これからと言いますけれども、もう合併してからずっとこのことはわ かっているはずです。さも今からわかってやるみたいな話ししておりますが、もっともっと早くアク ションとっていかないと、後手後手、後手後手になってくるかと思います。私は、まず人口の減少を 抑えるにはとりあえず定住人口ふやさなければならないです。これに尽きると思います。定住人口を ふやしていく、そしてまた今住まれている方々であれば若者が住むことができる、取り込んでくる、 つまり出生率を伸ばす。そして、出生率を伸ばすだけではなくて、若者がいるということになってく ると、働く場所が必要になってきます。この2点は、どうしても早急に取り組まなければいけない問 題だろうと。日本の出生率が今1.39人、これは女性の中で15歳から49歳までの女性を、子供を産むと 言われている女性の年齢を年齢ごとに出生率を累計していって平均したやつです。これが1.39人。新 潟県は1.43人。村上市は、先ほどちょっと聞きましたら、それでも上がっているのです、1.51人。し かし、やっぱり2人ぐらいは欲しいなと、こういうふうに思っておりますが、その辺いかがですか、 市長。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) この少子化対策には、今まで手をこまねいてきたということでは決してござ いません。非常に教育費あるいは子供を育てる環境がお金がかかる時代に入ったというようなことで、 何とかそれを軽減をしていかなければならないというようなことで、いろいろな施策を村上市も講じ てきております。医療費を補助をしたり、あるいは一番得意なのが奨学金制度をやって子供の教育に 資しているというようなことをやってきておるわけでございますけれども、いかんせんこの少子化対 策は本当に総合的に物を考えていかないと解決できない問題だなと考えております。きのうもいろい ろな意見がありました。一つには、まず第1番に結婚をしなければ常識的には子供さんが生まれない わけでございますので、結婚をしたくてもできない男性、あるいは結婚を価値観の違いでしたくない 女性等が非常に多くなってきている。そして、女性の晩婚化が進んでおりまして、結婚の平均年齢が 30歳をとうに過ぎているというようなことを言われておる中で2人、3人となると非常に無理がある というようなこともありますので、それらも含めまして、総合的な少子化対策あるいは人口の増の対 策を進めていく必要があるなと、そのように考えておりますし、定住人口をふやすというようなこと でございますけれども、私どもやっておりますが、お年寄りをいっぱいふやしても、それは生産能力 が伴ってきませんので、いかがなものかなと思っておりますし、何といってもやはり若い人をこの地 に住んでいただいて、そして結婚していただいて、子供を2人、3人産んでいただいて、そういうよ うな地域づくりがこれから非常に重要になってくるだろうなと、そのように考えているところでござ います。この地域は、私は幸いに子供を2人、3人、4人育てる環境にあるなと思っております。な ぜかといいますと、家族構成が非常にじいちゃん、ばあちゃんがいて子守をしてくれる方がいらっし ゃる、あるいは隣近所でも見てくれる方がいらっしゃるというような環境の中でありますので、3人 くらいは産める環境にある地域だなと、そこらも着目をしてこれから取り組んでいく必要があるなと、 そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 熱心にお話しいただいてありがとうございます。ぜひそういうふうにしてい ただきたいのですが、村上市がとっている子育て支援の充実、施政方針の中で、安心して妊娠、出産、 育児ができるように、妊婦の健診、7カ月児の健診、費用の助成、あとは両親学級、4カ月、10カ月、 1歳6カ月、2歳、3歳児の乳幼児健診、あるいは育児相談、家庭訪問などを実施する。そしてまた、 ヒブワクチンと小児用の肺炎球菌ワクチンの費用の助成とかうたわれていますけれども、これはほと んどどこの自治体でもやっていることを延々とここに述べられていますけれども、村上市が特別違う のだよと、村上市特別なものなのだよということなのでしょうか、保健医療課長どうですか。 〇議長(板垣一徳君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(林 与市次君) このワクチンの制度につきましては、村上市独自のものでなくて 全国の行政制度でございます。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) それと、独自性のない、いわゆる子育て支援といって全国横並びのものを列 記して、村上市がこうやっていると言われても、何ら驚きもしないし、感激もしない。それよりも、 村上市は子育て支援の中で子供の医療費の補助やっておりますが、12歳まで通院は530円を超える部 分、入院は1日1,200円を超える部分、これを助成しようということで小学校卒業までのをやってい るわけです。ところが、合併していない関川村、粟島浦村、15歳の義務教育卒業までやっているので す。これ私去年から何回も住民には訴えてまいりました、議員ではない期間が1年間ございましたの で。何とかそこを改善していただきたいと。市長、重要課題の一つなのに、それすらもしないという のはどういうことなのですか、聞かせてください。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今の議会に上程しております、とりあえず年齢を上げていきたい、今おっし ゃったようなところまで、あるいはそれ以上のものをこれから村上市としてやはり考えていく必要が あるなと、そのようにとらえております。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 議長、答弁になっていないのですが、私の聞いているのは、関川村と粟島浦 村は義務教育卒業するまでの子供さんの医療費の補助を、助成をやってきている。村上市はしていな い。村上市はしてこなかった。13、14、15歳は義務教育卒業するまではしていない。これ何でしなか ったのと聞いているの。何でしなかったのですかということを聞いているのです。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 何でしなかったかということになりますけれども、村上市は子育て支援とし て例えば先ほど言った関川、粟島にない教育奨学金制度という大きな制度も持っておりますし、横並 びでどこの市がやっている、どこの村がやっているから、村上市もやらなければならないということ では私はないと考えております。そして、当然のことながらそういうようなものをやりながら、医療 費が保護者に対して大きな負担となっているというようなことであれば、その解決に向かっていくべ きであると考えております。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 結局ほかのいわゆる例えば奨学金制度もあるし、そういうのもあるのだから、 全体的な規模から見ればそこには目がいかなかったと、こういうことではないですか、しなかった。 この議会で義務教育終わるまで3人以上の子供を有する保護者、それにはやりましょうよと、これは 県の指導のもとできる条例ですが、これやると年間に約1,000万円ぐらい村上市でかかる費用が発生 します、想定ですけれども。県のほうから500万いただく。これ、では全部の子供さんが対象となる と、いわゆる15歳、義務教育終わりまで、やっとここで関川村、そしてまた粟島浦に追いつくという 形、政策をとった場合、年間2,500万円、想定です。2,500万円の費用が出てくると。それだったら絶 対やるべきだろうと。福祉課長、あなたこれどう思います。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) これまでも子供の医療費の助成につきましては段階的ではございますが、 医療費の拡充ということで制度改正をしてきたところでございますが、今後、今条例改正の提案をさ せていただいているわけでございますが、その中で今議員がおっしゃるとおり県の要綱に事業の改正 に伴いまして、保護者、3人以上の有することを拡充させていきたいというふうに考えておるところ でございます。今後につきましては、また私どものほうで次世代育成の後期計画の見直しというふう なことも考えて予定しておりますので、その中でまた検討をさせていただきたいというふうに考えて おります。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 市長、ぜひ関川村も粟島浦村も合併していないところが隣でやっているでは ないですか。横並びでも何でもないです。あそこは一生懸命やっているのです。先週市長が述べられ た合併のスケールメリットは全部施設建設ばかり。こういう建物ができたではないか、こういうこと ができたことはみんな施設建設ばかりです。もっともっとスケールメリットを生かすためには、合併 してよかったと言われるのを生かすためには、いわゆる子供医療の助成制度、こういったところに、 しかも隣の自治体でやっているぐらいに追いつけるぐらいの制度設定は早急にすべきだと、私はこの ように思います。いかがですか、市長。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 姫路議員がおっしゃるのは、1人目から全部やったほうがいいというふうに 聞いておりますけれども、恐らくこの制度は、私どものとらえ方は少子化対策の一環としてやってい るなという観点からいくと、やはり3人目、2人目も考えていくべきかなと思っておりますけれども、 そういうような観点からとらえていきたいなと。常識的には、結婚すれば子供を1人くらいは必ず産 みますので、1人目から全部医療費補助というようなことになってきますと、非常にそれは多額の経 費も要することから、これから慎重に考えていきたいと。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 関川村と粟島浦村はやっているのです、1人からずっと。3人の子供を有し ている家庭にだけ医療補助をするというのは今条例で変わろうとしているのです、それを追加しよう としているのです。3人以上の子供を有している保護者。2人のところは、1人のところは医療補助 ないの。それを全部したらいかがですかと私が言っているの。そうすると、年間2,500万ぐらい必要 になってくるという試算出した。福祉課長、あなた試算出したのそれでいいのでしょう、単費で2,50 0万円ぐらいふえると、どうですか。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) 私どものほうでの医療費の見込みとしては、約2,940万ほど見込まれる ということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) だから、2,940万だったら500万が県から入ってくるでしょうというの。そう なのでしょう。そういうようなことで私は一つは出生率をふやす、そのためには子供を産んで安心し てこういう補助金制度があるのだ、助成制度があるのだと、ほかにはない、少なくとも18歳まで上げ ればいいです。それこそそれだけのことで人口減少をとめるというところまで本気になって考えると すれば、それは市長のやっぱり判断でしょうけれども、そのぐらいのことはしても私はいいと思いま す。   それと、まず若い人がとりあえずそういうものを政策として出して、若い人がここで住まれるよ うな環境をまずつくっていく。そうすると、働く場所が必要になってくる。働く場所、この4年間で 誘致した企業ありますか、市長。誘致した企業あるいはお話をかけてもうこれから始まるよというよ うな企業、市長、ありますか、教えてください。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今回の議会でも申し上げましたが、いわゆるどこかから企業が来たというよ うなものは今ありませんけれども、例えば中条工業高校を私どもが仲介して、そして3つの企業が入 っています。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 市長、長くなるので、いいです。私の聞いたことにだけ答えてください。ま るこう食品さんがあそこに行かれましたよね、中条工業さんのところの敷地に。あれは移動してよか ったと思います。私が言っているのは、地元の雇用をふやすことにそれは一生懸命になられている企 業ですから、それはそれでいい。私は、よそから引っ張ってきた企業がありますかと聞いているの。 ないならないと言ってもらえばいい。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) それでは余りなので。要はそこに入った企業も雇用の拡大につながっている ということを私は申し上げたかったわけでございます。例えば小海製作所とかいろいろな企業が業務 拡大しながら、雇用の拡大には努力をしていただいておりますけれども、新たにどこかの県から、あ るいはどこかのところから村上に進出した企業はございません。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) ありがとうございます。別によそから来たから、ではいいのかというわけで はございませんが、ただ言えるのはやっぱり今、日本の全体の貿易から考えても、対中国貿易、対ア ジア貿易が輸出で6割ぐらいいっているのです。輸入で4割。もう貿易の拠点はアジアのほうに向い ている。となると、日本海側のほうが非常にこれから注目を浴びてくる。それで、多くは中国に精密 部品を送っているのです。中国は世界のアセンブリー工場とも言われています。昔日本でそれこそ十 何年前ベルトコンベヤーに女性群が並んでハンダづけ作業をしていたり、ビスどめ作業をしていたり していることを今中国でやっている。今、日本ではそういうところ余りない。日本では、もう精密部 品を中国に送って相当利益の出している中堅の工場もいっぱいあります。アジアなんていうとタイで この前洪水でびっくりしたではないですか。あれだけびっくりするぐらい相当の日本の企業行ってい る。これは、まだまだ元気のある会社があるということなのです。そういったところを市長が歩いて 営業して持ってこないと、私はそれが言いたいの。企業誘致伴うプロジェクトチームをつくって、市 長が先頭に立って一回関東地域全部歩いてきて、あるいは今ちょうど東北の震災の関係で新たに工場 の場所を探しているようなところがもしあるとするならば、ぜひ迎え入れていただきたいと、こうい うことを言いたいのです。中条工業の校舎の跡地があいているから、そこに今ある既存の企業さんが 入っていただいて、雇用の確保に努めていただいている、これも大変重要なことです。私は、その重 要なこともわかるのですが、それ以上のことを市長に求めたいの。でないと、どんどん働く場所がな いではないですか、減る一方。こういう考え方を私は市長に感じていただきたいの。どうですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) そういう考えは感じておりますし、また持っておるわけでございますが、一 朝一夕にはなかなか難しいと考えております。そして、非常に私ども苦労しておりますのは、いわゆ る新潟県が震災県あるいは豪雪地帯、豪雨のある地域であるというようなイメージを持たれておりま して、非常に隘路になっているというようなことでありますけれども、しかしそんなことも言ってお られませんので、おっしゃったようにいろんなところに行って、来ていただけるような企業を探して くるのが私の仕事であると、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) ぜひ頑張って行ってきてもらいたい。もう1週間もあけてもいいですから、 副市長がいますから、かばん持って村上の資料持って関東地区を歩いてきてもらいたい、ゴルフばか りしていないで。私そう思います。私は、できない理由は述べれば幾らでも出てきますが、やろうと する第一歩が大事だと思うのです。でないと同じだもの、今のまんま。どんどん減っていく。先週山 田議員ですか、人口が5万切るよと、大変なことになります。人口が減るところに活性化なんか起き ないです。ぜひそういうことで頑張ってもらいたいと、こういうことでございます。次にまいります が、副市長、この人口減少について今の言っている意味よくわかりますか、ちょっと一言。 〇議長(板垣一徳君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 姫路議員おっしゃること本当にわかります。本当に市もそうですけれ ども、新潟県、また全国的にもそういう傾向であるということは認識をしております。しっかりとし たそういう対策を総合的にやっていかなければ本当にそれが加速するということでありますので、し っかりとそういう政策をやっていきたい、考えております。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) いきたい、検討したい、考えたいといって全く動かない場合もございます。 しっかり動いてもらいたいと思いますが、市長もう一つ、この前一般質問の中で岩船港の利用協ある いは地域住民に了解が得られるならば企業を誘致したいというのもあったと、どんな企業ですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) どんな企業……           〔「どういう名前の企業なんですか」と呼ぶ者あり〕 〇市長(大滝平正君) 名前は、とよた通商というところです。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) それどういったことをする企業なのですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 近県のストックヤードをつくると、鉄とかそれに類したものなのでしょうけ れども、そして岩船港から積み出しをしていくと。できればその方々に来ていただいて、関連のいわ ゆる企業等を岩船のところにつくっていただくようなことを考えていきたいなと考えていますけれど も、なかなか今非常に住民がシビアになっていますので、瓦れきとかストック、鉄くずとかそういう 面でこれから利用協を通じて、あるいはいろいろなものを通じて住民の理解を得るように努力をして いって、来ていただくように持っていきたいなと考えております。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 新潟港の貿易の一番は鉄くずなのですよね。これ中国に輸出しているのです。 中国は今どんどん、どんどん、中国は鉄とセメント、これがすごく今世界を圧倒するぐらい製鉄つく っている。それで、自分のところで使っている。調べてみればわかりますけれども。恐らくそういっ た観点からいくと、相当輸出に関してみれば利益出しているのではないかなとすっと頭をよぎります が、その辺も含めてぜひそういうことの話があるのであれば、先ほど私が言ったときに、いや、待っ てくれと、岩船港でこういうことがあるのだよと積極的に述べればいいではないですか。聞かれて言 うのと積極的に言うのとは違うのではないですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まだ固まっていないものをそういう話があると言っていいかどうかも含めて もう少し固まってから、やはり報告すべきだなという考えでありましたが、聞かれたので、今答えた ということでありますので、積極的に今取り組みをしているということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 市長は、施政方針の中にも岩船港での誘致を進めるとか書いてあります。あ るいは、先週質問した議員さんにもそれはなかなか名前まで言えないみたいなことをそのときには言 っていました。そんな議会なのですから、その辺でお食事しながら話しているわけではないのですか ら、しっかりと議員にその方向性、市長の思っていることを逆にぶつけてもらいたい。そして、応援 をいただくぐらいにしないと、こそこそ、こそこそわからない、それは言えない、これではだめです。 理解してください。   それと、もう一つ、あと情報の整備関係です。ちょっと話移りますが、情報の整備、これは私は 旧村上市内のほうに住んでおりますが、インターネットできる環境にございました。ところが、やっ ぱり山北さん、朝日さん、神林さんになってくるとなかなかインターネットのつなぐ場所もないとい う、こういった現象の中で、これはちょっと格差があるよと、不公平だなということで、同じ自治体 の中に住んであるのであれば同じにしようということで始まった事業だと、こういうふうに考えてお りますが、それでよろしいですよね、政策推進課長。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(斎藤甲三君) ただいまの議員がおっしゃったとおりでございます。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) そこで、私きょう議員さんと皆さんのところのお手元に資料を配付させてい ただきました。ちょうどこのグラフのところなのですが、最近はテレビ放送もしていますから、ちょ っとそれも意識してこういうふうにしてつくってまいりましたけれども、これ傍聴の皆さんからも見 えるようにということでございますが、朝日、山北ということでのデータを出させていただきました。 神林は、まだ去年から始まったばかりなのですが、朝日のほう、修理台数のことを言います、平成21 年度に14台修理いたしました。平成22年度に56台修理いたしました。累計で70台。平成23年度240台 修理いたしました。合計で累計310台。平成24年度4月1日から始まって5月18日までの48日間で朝 日のほう修理依頼のあった故障したIP電話101台。この調子でいけば24年度内に768台。この調子で いけば24年度終わった時点で1,078台故障をすると。これおかしいと思いません。山北のほうも平成2 2年度で11台始まって、23年度で111台です。累計で122台。そして、ことし入ってまだ2カ月もたた ないうちに92台、うち31台は修理済みと。それでいくと、山北のほうもこの調子でいくと822台壊れ ることになります、修理することになります。それで、今までの実績の平均が朝日のほうで修理にか かった1台当たりの直す料金、修繕費4万1,117円。山北のほう1台平均1万4,355円かかるのです。 ずっとこれ実績でいくと、もう既に1,494万2,653円かけているのです、もう支払っているの。市長、 これ異常だと思いません。考えられないでしょう。どう思います。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 故障についてですけれども、まず今私どもも憂慮すべき問題だなと思って調 査をいたしております。何が原因で故障しているのか、どこが故障しているのか、なぜ故障の修繕費 が適当なのかというようなことをやりまして、打開策を今講じなければならないなと、そのように考 えて、担当課に命じて改善をさせているところでございます。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) これしっかりその内容を把握しないと。それで、直しに出かけるという業者 さんは随契でずっと決まっているわけですね。政策推進課長、その辺どうですか。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(斎藤甲三君) 修繕に当たって、まず地元で電気会社のほうにお願いしまして、ま ず地元で保守管理をしていただいております。そのものが域を超えた修繕でありますと、手に負えな いということになりますと、メーカー側のほうに修理を出すということで地元に1社ないし2社を配 置をさせていただいております。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) これもやっぱりこういった修理の仕事も含めて1社単独とか、そこに随契さ れて毎年同じようになっていくではなくて、やっぱり何か協会、組合に出すとか、あるいはあえて言 えば行政で電気屋さんを1年ごとにかえていくとか、こういった配慮が必要だと思うのです。まず、 その1年間一生懸命頑張ってくれと、それも一つ。それと、一つはメーカーのほうとのやりとりがど んなになっているのか。保険はどうなっているのか。これ全部単費で出しているわけでしょう。どう なっているのですか、そこ。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(斎藤甲三君) まず、基本的に1年間の保証というのがございましたけれども、そ の後のものについてはご承知のとおり単費で修繕を行うということになります。今市長も申し上げま した、資料にもありますようにさまざまな故障が出ておるのは事実であります。なぜこのような要因 になっているのかということを何か共通点があるのではないかというふうには認識するのですが、 メーカー側のほうと、また補修業者等もよく十分精査をして、まず原因を突きとめたいというふうに 思っておりますので、今現在進めているところであります。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 朝日の修理する平均のお金と、修理代と、山北にかかっている平均の修理代 のお金がこんなに違うというのもまたおかしな話で、業者がかわれば値段も変わるのかと何か変なと ころに目がいってしまいます。だから、よくよく考えてみると、これはしっかりと調査してもらって、 そして今後IP電話が本当に必要なのかどうか、いわゆる行政として認められたところにだけ置くの か、あるいは貸与ではなくて補助関係で買ってもらうとか、5万円補助して1万円出してもらうとか、 あるいは故障に関して見れば折半でお願いするとか、こういった対策をとらないと、何でもかんでも 壊して、ただで借りている、もらったという感覚で、壊れれば電話すればすぐ直してくれるぜみたい な話で、これではやっぱりよくないだろうと、この辺のシステムをちょっと変えていかないと、市長、 どうですか、その辺。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 一番我々懸念するのは、いわゆる借りている方々が今おっしゃったようにた だで直してくれるのだと、調子悪ければ来てくれるのだというような〔質問終了時間5分前の予告ブ ザーあり〕認識を持たれることが一番我々は困りますので、そういうような認識を持たないように啓 発をしていきますし、場合によっては今おっしゃったようなことも取り組んでいかなければならない のではないかなと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) このまま改善されないままいったならば、これは本当に議会でも問題にしな ければいけない問題にまで発展します。本当そうです。1年間に何千万かかっているのだ。議長、相 当な金額かけているのです。私は、一つは一生懸命いろんな事業やって、いろんな負担金を行政から 減らされて、しかも例えば10万を5万円にしてくれだの、ありますよね、行政の改革の中で。そうや ってやっている団体から見れば、こんなところにこんなに垂れ流しのように単費使っていくというの は非常に問題だと思うのです。ぜひあり方も考えて、議会としてもやっぱりこれ重要な項目だと思い ます。何ぼやっても毎年修繕費が何千万と発生したらおかしいでしょう。メーカーのほうにもよくよ く言って、壊れないような機械をよこしなさいと、こういうふうに思いますが、先頭に立って最初に 朝日が入れたわけです。そのときは、朝日は村長さんだったのは鈴木副市長です。どうですか、副市 長、あなたのところ一番最初に入れたのですよね。 〇議長(板垣一徳君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 確かに合併前に整備をさせていただきました。本当に私どものほうは 過疎が進んで、非常にまたテレビがデジタル化されるというようなことで、それを先をいって難視聴 もあるわけでありますので、その難視聴解消も含めてそういう提案をさせていただいて、現在に至っ ております。本当に年数もたっておりますので、故障がこれだけ出てきたというのは本当にその辺の 原因をしっかりと究明をしながら今後どうやってそれを解消し、またどういうシステムで今後対応し ていけばいいのか、そこらも少し検討をさせていただきたいと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 年数なんかそんなたっていないです。副市長、年数も相当たっていますけれ どもなんて今答弁したけれども、年数なんか4年しかたっていない。普通家庭で入れた電話4年で壊 れたら大騒ぎしましたよ、皆さん。そうでしょう。教育長、そう思いません。4年で電話壊れたら大 騒ぎしますよね、これだけ240人も何十人も壊れていたら。 〇教育長(工藤泰則君) おっしゃるとおりであります。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) そこがどうも私は納得いかないの。何でこんなに壊れるのと、普通のうちで そんなに壊れない、電話が。旧村上に入れている防災システム無線なんか壊れようがない、勝手にし ゃべっているだけだから。これは、やっぱり考え方変えればもうちょっと、余り今風ではなくてもい いわけです、音が出てくればいいとか何かで。その辺も含めてぜひ検討してもらいたいと思いますが、 これ担当は政策推進課長どうですか、本当に。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(斎藤甲三君) 今議員おっしゃられたIP電話も機能として入っております。告知 端末は、いわゆる通信手段として防災情報、緊急情報も入るように連動させております。通信のあり 方、告知端末機のものが今ご紹介あったように多額の修繕経費がかかっているというところの、まず 原因を突きとめさせていただきたいと思いますし、それから議員言われるように今後ともその形がい いのか、もっとコンパクトで、もっと多機能ではなくてもいいのではないかというような考え方も出 るかと思いますので、十分その辺のことも踏まえて検討させてください。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) しっかりその辺調べて報告ください。お願いします。では、よろしくお願い します。   終わります。 〇議長(板垣一徳君) これで姫路敏君の一般質問を終わります。           〔「議長」と呼ぶ者あり〕 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) さっき市長の答弁は、私の通告書にはちゃんと岩船港の企業誘致の件の企 業名を教えてくださいという話ししたのに、全然答弁しなかった。今突然姫路議員にその企業名を明 かしたというのは非常におかしいと思います。明かしたことに対しては別にいいのですけれども、通 告しているのに対して答弁しないで、今やるということは非常におかしい。これは、議会運営委員会 で協議してください。 〇議長(板垣一徳君) 後で議会運営委員会で協議をいたします。   午後1時まで休憩します。           午前11時47分  休 憩                                                        午後 1時00分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。   ここで市長より発言を求められておりますので、これを許します。   市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほどの姫路議員の質問の中で会社の名前を申し上げました。長谷川議員の 一般質問のときは申し上げなかったわけでございますけれども、それは私の判断でまだ申し上げる段 階でないなと思ったから、申し上げなかったわけでございまして、その後まだまだ同じような、名前 をどこの会社ですかと聞かれたらどうしますか、言っていいですかと言ったら、言っていいですよと いうようなお返事をいただきましたので、答えたと、そういうことでございます。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川さん、ご了承願います。 〇17番(長谷川 孝君) 了承しません。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、20番、佐藤重陽君の一般質問を許します。    佐藤重陽君。           〔20番 佐藤重陽君登壇〕 〇20番(佐藤重陽君) それでは、高志会の佐藤重陽でございます。ただいまから時間の範囲の中で 一般質問させていただきます。   私の一般質問は、通告書に書いてあるとおりであります。中を読み上げさせていただいて、演壇 からの質問とさせていただきます。   昨年3月11日突如発生した東日本大震災と津波、それにより誘発された福島第一原子力発電所1 号機から4号機の被害、大規模な爆発、建屋の損壊、そのおかげで福島県、岩手県、宮城県を中心に 広範囲かつ長期間にわたり放射能汚染が発生することとなってしまいました。さきに発生した大震災 と津波は、確かに天災と言えます。しかし、後から起こった原子力発電所の爆発事故は間違いなく人 災であります。災害の規模もさること、尊い多くの人命が失われ、残された方々も自分たちの生まれ 育った土地で暮らすことができない惨状に見舞われることとなってしまいました。被災された皆様に は、心からご冥福とお見舞いを申し上げます。   難を逃れた自治体として、同じ国民として今支え合うことが大切であると痛感しています。その 中で、当村上市において現在155名の方々が避難生活を送られています。その方々に対する村上市の これまでの支援状況と今後に対する考えをお聞かせ願います。   また、岩手県、宮城県の瓦れきの広域処理の受け入れをめぐり、全国の自治体が揺れています。 市民の声は賛否が大きく分かれ、国の指導力はなきに等しく、そのため自治体の判断が重く厳しい状 況であります。しかし、このままでは瓦れきの処理は進まず、被災地の復興も進みません。村上市も このことについて何ができるか検討する時期に来ていると考えるが、お尋ねをいたします。   1項目め、東日本大震災及び福島第一原発事故で被災され、避難を余儀なくされている方々への 受け入れについて。@、避難されている方々の住宅(環境)について、人数、世帯数、年代構成につ いてお聞かせください。   就業されている方々の状況、就業していない方々の状況、幼保、小中、高校などへの通園、通学 状況についてお聞かせください。   B、現在まで避難されてきた方々に対する国、県の支援策は何があったのか、村上市独自の支援 策は何があったのか、民間の方々から寄せられた支援は何があったのか、以上のことについてお聞か せください。   C、避難生活の長期化が考えられるが、村上市では今後の支援についてどう考えているのかお聞 かせください。   2項目め、東日本大震災で生じた岩手県、宮城県の瓦れきの広域処理受け入れについて。@、現 在までに瓦れきの広域処理受け入れについて、国または岩手、宮城両県を通じて要請などはあったの か。   A、泉田新潟県知事は、瓦れきの広域処理受け入れに慎重姿勢を崩していないが、新潟県からこ のことについて指導はあるのか。   B、野田総理は、瓦れきの広域処理受け入れに日本人の国民性が再び試されていると言っていま す。国は、地方自治体に瓦れき処理受け入れを要請するに当たり、国民の安心、安全を保障するため の策を講じ、手だてについて自治体に指導、説明がなされるいるのか。   C、村上市は、瓦れきの広域処理受け入れについて現在まで検討した事項はあるのか、村上市が 今後瓦れきの広域処理受け入れにかかわる問題で被災地に協力していけることは何があるのか、村上 市が被災地の復興に貢献できることがあるとすれば何があるのか。   以上、2項目、8点について質問いたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、佐藤議員の2項目のご質問について順次お答えいたします。   最初に、1項目め、東日本大震災及び福島第一原発事故で被災され、避難を余儀なくされている 方々の受け入れについての1点目、避難されている方々の人数、世帯数、年代構成のお尋ねについて でございますが、平成24年6月6日現在、松原町の雇用促進住宅に35世帯、101人。アパート、貸し 家などに16世帯、43人。このほか親戚のお宅などにお住まいの方が3世帯、7人。全体としては54世 帯、151人の方が避難されております。先ほど155人と佐藤議員申し上げましたが、その後変動があり まして、151人ということでご理解をいただきたいと思っております。   また、年代は18歳以下が59人、19歳から60歳が76人、60歳以上が16人となっております。   次、2点目、避難されている方々の状況はとのお尋ねについてでございますが、避難されている 世帯構成は高齢者のみの世帯、子供と母親だけの世帯、一家で避難されている世帯などさまざまでご ざいます。   また、避難されている方々の就労状況につきましては個別調査は行っていないため、詳細につい ては把握しておりませんが、これまでにハローワークの就職相談会を開催するなどし、就労希望者の ご希望に沿えるようにしてまいりましたので、避難されている方々の中には市内の事業所に勤務され ている方もおられると聞いております。   また、通園、通学状況についてでありますが、保育園9人、小中学校19人となっております。幼 稚園と高等学校につきましては、就労状況と同様に個別調査を行っていないため、把握しておりませ ん。   次に、3点目、現在まで避難されてきた方々に対する支援策は何であったかとのお尋ねについて でございますが、今回の震災については災害救助法に基づき、福島県などから救助の応援要請を受け た新潟県と本市が避難者受け入れに関する協定を締結し、この協定により、本市が避難所の設置や炊 き出し、その他食品、被服、寝具などの生活必需品、学用品などの支給を行ってきました。そして、 この支援に係る経費については本市が一時立てかえて支出し、新潟県を経由して福島県などに請求し ております。   また、村上市独自の支援策として応急仮設住宅である雇用促進住宅村上宿舎の入居支度金や共益 費を負担しておりますし、入居世帯すべてにガス瞬間湯沸かし器を設置いたしました。   民間の方々から寄せられた支援としては、日本赤十字社から洗濯機、冷蔵庫、テレビ、炊飯器、 電子レンジ及び電気ポットの家電6点セットがあったほか、市内ではさんぽくスローフード実行委員 会の皆さんから、本市から提供される食品に加え、汁物や副菜の提供をいただきました。そのほか多 くの皆さんから祭りやイベント、コンサートへの招待などたくさんのご支援をいただいております。 感謝をいたします。   次、4点目、避難生活の長期化が考えられるが、村上市では今後の支援についてどう考えている のかとのお尋ねについてでございますが、これまでの支援の継続はもちろんですが、避難者の孤立化 の防止と日常生活の安定に向け、特に精神面の対策が大切であります。このため本年4月からは雇用 促進住宅村上宿舎内にむらかみ避難者サポートセンターを設置し、6人の市民ボランティアによるサ ポーターの活動拠点としているほか、避難者宅の巡回による相談対応などきめ細かな支援体制をス タートさせております。   次、2項目め、東日本大震災で生じた岩手県、宮城県の瓦れきの広域処理受け入れについての1 点目、現在までに瓦れきの広域処理受け入れについて、国または岩手、宮城両県を通じて要請などは あったかとのお尋ねについてでございますが、岩手、宮城両県から直接の要請はございませんが、新 潟県を通じ、国から要請をされているところであります。   次、2点目、泉田新潟県知事は瓦れきの広域処理受け入れに慎重姿勢を崩していないが、新潟県 からこのことについて指導はあるのかとのお尋ねについてでございますが、新潟県では放射能に関す る安全基準などについて環境省に質問状を提出しております。このことから新潟県としては直ちに受 け入れを決められる状態には至っていないとのことで、市町村への積極的な働きかけはございません が、各自治体の判断で受け入れを行う場合でも受け入れ地域住民の理解が得られるまで説明されるこ とが前提との考え方を示しております。   次に、3点目、国は地方自治体に瓦れきの処理受け入れを要請するに当たり、国民の安心、安全 を保障するための策を講じ、手だてについて指導、説明がなされているのかとのお尋ねについてでご ざいますが、国からの情報についてはその都度新潟県を通じ、各市町村に情報提供されており、処理 費用については国庫補助を控除した地方の一時負担分95%を国の実質負担額とし、残り5%の地方負 担額についても全額交付税措置を行い、実質的に全額国の費用負担となること。被災市町村以外の地 方公共団体に対する広域的な協力の要請。災害廃棄物の受け入れ基準の目安として、放射性濃度の安 全基準240ベクレルキログラム以下で、焼却灰の濃度基準が8,000ベクレルキログラム以下との説明が なされております。   次に、4点目、村上市では瓦れき広域処理受け入れについて現在まで検討した事項はあるかとの お尋ねについてでございますが、本市としては基本的に受け入れはできないと判断しております。こ れまで新潟県からは、受け入れるとしたらどのくらい処理できるかとの照会に4トン程度と報告して おります。しかし、受け入れ困難な理由としては本施設がご承知のとおり20年以上も経過し、老朽化 により、現在新ごみ処理場建設計画が進行中であり、旧施設でその処理に耐え得るか不安であること。 災害現地から大型車で運搬される場合、本施設の投入ピットが4トン車程度であるため、積みかえて 処理しなければならないことから、安全基準内ではありますが、放射能汚染の危険がある災害廃棄物 の一時仮置きのできる場所が必要となること。最終処分場が放射能に対応した設備を備えていないこ と。安全基準の問題に対する懸念から新潟県でも環境省に質問状を提出するなど現状で住民理解を得 られる説明ができる状況ではないことから、受け入れできないと判断したものであります。   本市といたしましては、震災発生後避難者の受け入れや職員の派遣など可能な限りの協力をして まいりましたが、今後も被災地の復興に向け、可能な限りの協力をしてまいりたいと考えております。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) 大変ありがとうございました。   村上市の今の現状を考えて、市長の全体的な答弁を聞かせていただいた中ではやむを得ない部分 もあるのかなと言わざるを得ない、そういう部分もあるのかというふうに思いながら聞かせていただ いておりました。   まず、避難をされている皆さんの受け入れについてのことで質問させていただきますが、避難さ れている方々は先ほどの話で民間の借り上げアパート、そして雇用促進住宅、そして縁のあるご親戚 の方などのところにということでございます。しかし、そういう方々がそうすると日常生活をしてい くためには、当然やはり生活費などがかかるわけであります。その補償の問題も当然、これはたしか 各地方自治体を窓口にということは村上市を窓口として各県、または東京電力というようなところに そういう避難されている皆さんの生活費の部分というのでしょうかにかかるものは市を通じて申請さ れている、そういうような状況なのでしょうか、ちょっとお聞かせください。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(大滝和春君) お答えいたします。   生活費当然かかるわけでありますし、その辺の日常の部分については各市相談ということで私ど ものほうから市の施設、あるいは県の施設のほうご紹介をさせていただいております。   それから、放射能の被災等につきましての関係につきましては弁護士会のほうにお願いをして、 不定期ではございますけれども、相談会というようなことで実施をさせていただいております。 〇議長(板垣一徳君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) その村上市の窓口となる課というのはどちらになるわけでありましょうか。 要は被災される方々が各課ということになるのかもしれませんけれども、生活面であるとか、今弁護 士会で法律相談に乗っているという話もありましたが、そういうことの心配といいますか、お世話と いうのは先ほど新しく避難者のサポート支援センターができたと市長のほうから報告がありましたが、 そういうところを通じてやるのか、それとも直接そういう避難をされている皆さんが役所へ来られた ときにはまず大体どこへ相談に行くような、そういうはっきりした窓口は決めてあるのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(大滝和春君) 先ほど日常の関係も含めてでありますけれども、日常の関係については 私ども総務課、それと社会福祉協議会のほうで対応させていただいておりますし、あと難しいような 相談等につきましては私どものほうでおいでいただいて、あるいは私どものほうからお伺いして相談 に乗らせていただいております。 〇議長(板垣一徳君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) 私は、避難者の方が、先ほど市長から話がありました、私がこの通告をした 時点では、確認したときにたしか155人ということですので、今4人の方が戻られるなりなんなりを して151人に減ったのだろうと、こういうふうに思っているわけであります。そういう方々が、逆に 避難されている方々がこの村上市にいる間は、私自身の気持ちとしては、やはりある程度大変な被災 を負った中でこの村上で心安らぐような時間、時を過ごしていただいて、そういう中で場合によって は福島から来られている方がほとんどでありますので、そういうことを考えたときには第2のふるさ ととしてこの村上市に定住していただくようなことも考えていけたらと、そういうことがやはり当然 被災されて村上におられる方々の気持ちになれば早く帰りたい、それは十分わかるのでありますが、 現地の状況を考えたときなど、やはりこの何年かで本当に戻れるような状況ができるのかどうか、ま た安心して戻れるのかということを考えたときには第2のふるさととして村上がその方々の聖なる地 になっていただけるなら、そんなありがたいことはないのかなというふうに思うところもあるわけで あります。そういう意味で私はそういう避難されている方々に市として特別な支援をというのはやは り限界があるのだろうと。ただ、これは国、企業としての責任としてやはりその方々の生活を保障し ていかなければいけないと、支援していかなければいけないと、そういう中で考えたときに今相談窓 口が村上市なわけであります。今サポート支援センターができたということでありますが、そういう 方々に寄せられる、また市に寄せられる避難された方々の不安とか相談事、そういうのの多いものと いうのでしょうか、割と今まで来られたようなことでこんなことが避難されている方々に問題になっ ているようだと、そういうものがあったら少しお教え願えますでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(大滝和春君) 相談事いろいろあるわけでありますけれども、今の避難生活もかなり長 くなりまして、一番相談というよりも心配な面につきましては何名かの方がやはり精神的にかなりお 疲れになっているというような部分がございます。これらにつきましては市のボランティア、それか ら巡回員として6名の方お願いしてございますけれども、それらの方々がきめ細やかに各戸を巡回し まして、その辺の心のケアですか、その辺の部分に努めているところでありますし、また重度といい ますか、心配のある方については市の保健師さんなんかもお願いしてその辺のケアに努めてまいりた いというふうなことで今実施している状況でございます。 〇議長(板垣一徳君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) そういう避難されている皆さんの長期化が考えられる中で、やはり子供たち の、先ほど聞きますと保育園に通う子供さんが9名、そして小学校、中学校に通う子供さんが19名お られると、こういうことでございます。そういう子供さんにとっては、長くなればなるほど、私たち 自分のことを振り返ってもそうでありますが、やはり学校時代の友達というものが大切な将来財産に なっていくわけであります。そういう中でそういう子供たちのケアというのでしょうか、それはもう 学校が中心になっていろいろ考えておられるのだろうと思います。また、保育園については市が直接 運営しているわけでありますので、保育園の子供さんについては市がやはり気にしていかなければい けないのだろうなというふうに思うわけでありますが、その辺の子供さんの今の生活、それは保育園、 また小学校、中学校で違うでしょうが、その辺の子供さんのことについて学校の中で、または保育園 の中で何か話題になること、問題になることがあったら少しお聞かせ願いたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 小中学校のことについてお話しいたします。例えばきのうも合唱の集いが あったわけでありますが、子供たちに村上市の人たちが歌う合唱を聞いてほしいというようなことで 案内を出して、子供たちが聞きに来てくれたり、あるいは瀬波小学校にはかなり大勢の子供たちが来 ておりますので、県では教諭1人増配というようなことでそのような子供たちに手厚く指導できるよ うな配慮を県がしておりますし、またそこに障害を持った子供がおるわけでありますが、それらに対 しては市でもって補助員を配置して、それらの子供たちに万全を期すような指導しております。また、 学校給食費や教材費などにつきましては市でもって全額を持つというような方向でもって今までやっ てまいりました。そのような手厚い支援をしているところであります。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) 現在保育園のほうには今9名の方が入園されておるということでござい ますが、年齢についてもゼロ歳から5歳児ということで年齢別にまざってございます。各保育園のほ うから避難者の方々からそういうご相談というのは今現在お聞きはしておりません。また、保育料に 関しましても減免の措置を講じさせていただいておるというところでございますし、また関連で学童 保育所にも現在3名が入所されておりますけれども、そちらのほうからもこういったことでご相談は 聞いておりません。学童利用料につきましても同じく減免措置を講じさせていただいているというと ころでございます。 〇議長(板垣一徳君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) 1つお尋ねしたいのですけれども、今保育園に通われている子供さんに対し ての保育料は減免していると、そういうことでありましたが、教育長のほうからの子供の教材、教育 費については全額市が負担しているといいますか、面倒見ていると、こういうことでありましたが、 それで間違いないわけですか。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 被災した当時そのようにやっていましたが、ことしになってそのようにな っているかにつきましてはちょっと課長のほうから答弁させてもらいます。 〇議長(板垣一徳君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(板垣 圭君) 今の件でございますけれども、教育長答弁されたとおりおおむねそ のようにございます。福島から当村上市の小中学校に19名の児童生徒がいらっしゃいますが、すべて 市の就学援助費の支給要綱に基づきまして支給をしてございます。それにつきましては、先ほど申さ れたように災害救助法の関係で全額県のほうに請求するということで聞いております。 〇議長(板垣一徳君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) 総務課長に聞くのも少し面倒な話なのかもしれません。推測でしかないので、 そうなのですけれども、避難生活が確かに長期化しているわけであります。今来られている、要する に福島から村上にお見えになっている皆さんが、避難されている皆さんがおられるわけですけれども、 この先何年くらいをめどにこの方々が村上に滞在することになるのか、その辺が推測できる部分があ ればちょっとお尋ねしたいのですが。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(大滝和春君) 非常に本当に難しい話だと思いますけれども、あと何年ということであ りますけれども、物が、うちが流されただけでなくて放射能という目に見えない部分でございますの で、今いる方々につきましてもいっときでも早くふるさとに帰りたいという方々の思いだと思います けれども、やはりその中で小さなお子さんとかいるというようなことで、それらが解消されるまでと いうようなことでおいでになっているわけであります。   雇用促進住宅につきましては、当初平成25年の3月末でございましたけれども、それが1年延長 になりまして、今のところ平成26年の3月末まで延長されております。そんなことでお答えなかなか 難しい、できない部分もございますけれども、そんな状況でございます。 〇議長(板垣一徳君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) 私さっきの再質問の中でもちょっと触れたのですが、やはり被災された皆さ んにとっては26年の3月まで雇用促進住宅を1年間延長したと、こういうふうに言っておられますが、 26年ということはあと2年間ということになります。実際2年間で戻れるのかなということは今私た ち一般的に新聞報道、またはニュースなどを見る限り、まだまだ時間かかるのかなと、それではおさ まらないのかなという気がするわけであります。そうしたときに、私は大切な幼少期、特に保育園、 小中学校の皆さんが長期間この村上に滞在するということは自分たちの学友、友達が今は本当にまだ よそから来たお客様みたいなところがあるのでしょうけれども、子供たちであれば長くなればなるほ ど、やはりここが本当に村上が自分たちのふるさとということになっていくこともあり得るのかなと、 考えられるのかなというふうに思ったときにできるだけ、雇用促進住宅に入っているから、違うとい うことではないのですが、普通の暮らしで普通の村上市の住民としてこれからは定着していただける ように、この先暮らしていただけるようにやはり考えていくことも大切なのかなと、そんなことを思 っているわけであります。そういう意味で私は決してそれで人口が村上がふえるのだということでは ないのですが、やはり村上市がそうやって縁あって来られた皆さんを、被災者を受け入れて、その 方々が本当に村上に定住できるような、そういうアドバイス、または相談に乗れるようなことが今な されているのか、そういう相談事が特に民間のアパートに入っていると言われる方もおられますが、 そういう方々は特に私も聞くと小さい子供さんを持った方もおられるようで、仕事もたしかもうこち らでお世話になることになりましたと、そういう方々については本当に村上で暮らす、村上の市民と して暮らしていけるような方々も出てくるのかなと、そういう方々に対する支援といいますか、そう いう相談を受けることがありましたでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(大滝和春君) こちらに避難されている方々が村上市民と同様な思いで過ごしていただ けば一番いいわけであります。具体的な相談については、はっきりした相談はございませんでしたけ れども、ただ市として取り組むこと、それと一番大切な今町内会といいますか、あるいは各種団体の ほうで避難されてきた方と一緒にイベントをするというような取り組みが非常に多くなってきており ます。ついせんだってもそば打ち体験でありますとか、あるいは今避難されてきている方々自体でい ろんな取り組み、行事等も計画しているようでございますので、その辺の部分についてはまた引き続 き私どものほうも力を入れてまいりたいと、こんなふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) 1点目の被災された方々の受け入れについては、本当にこの後村上の市民と して普通に暮らせるような、そういうサポートをできたら行政としてもしてあげていただきたいとい うふうに思うわけであります。   それでは、第2項目めの瓦れきの広域処理の受け入れについて話を移させていただきます。非常 に私としては先ほどの市長の答弁に違和感を感じるのでありますが、市長はどうなのかな、どう感じ ているのかちょっとお聞かせ願いたいのでありますが、先ほどの国、または岩手、宮城両県を通じて 要請などはあったのかと、瓦れきの受け入れについてはあったのかという答弁に対して、県を通じて 国から要請がありましたよと、こういうことでありました。どうも私が、新聞報道などが中心になり ますけれども、見ていても、どこを見ても今の新潟県がどうして例えば村上市に、各市町村に国から 来たものだからということで県の考えも入れずに要請が送られてくるわけではないですか。先ほどの、 ちょっと表現が余り雑かもしれませんけれども、県を通じて国が国の要請をしてくるということは、 県は県の意思をはっきり示さないままに、ただ国から来たものを村上市に広域の瓦れき処理を要請し てきた、そういうふうにとってもおしくないのかなというふうにとっているのでありますが、どうと らえられますでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) そういうことではなくて、国のほうから県を通じて例えば村上市に対しまし て、瓦れきを受け入れていただけますかと、受け入れていただける場合には村上市の処理能力、処理 していただける瓦れき量は幾らですかというような問い合わせであったと、そのように考えておりま す。県が積極的に、ご承知のとおり今の県知事のスタンスはああいうスタンスですので、積極的に受 け入れを何が何でもやっていただきたいというようなことではないと、そういうことであります。 〇議長(板垣一徳君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) きょうの私の2項目めの質問の本意といいますか、広域の瓦れき処理の受け 入れについてと、この項目についてなのでありますが、私自身はやはり姿勢としてはそれこそ都合が いいかもしれませんけれども、積極的に受け入れられるような努力はしていくべきなのでないかと。 ただ、先ほど市長が言われました処理能力の問題、焼却炉の、先ほど言いましたように、3年後には 新しい焼却炉を完成させようということで今、議会に、また今定例会でも契約について図られている わけでありますので、その辺が問題はあるのかもしれません。しかし、やはり同じ国民として痛みを 分かち合うというのでしょうか、しかしかといって市民を安心、安全の保障ができないような行政と して受け入れはできないわけでありますので、より慎重な形で対応はしなければいけないだろうと。 そう考えたときに、私は要請する国の責任、それを取り持つ県の責任、姿勢というのはやはり大きく 問われるべきなのだろうなと。一番そういうことに対する知識、また情報を知り得るはずの国が、県 がもっと受け入れを広めるために、進めるために対する努力が足りないのでないかなと、私はそう思 うのでありますが、その辺のところいかがお考えでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まず、基本的な考え方として村上市はでき得れば同じ国民でありますので、 積極的に瓦れき受け入れはしていきたいという気持ちには変わりございません。しかし、先ほどの提 案理由でも申し上げましたように今の村上市の処理場を考えた場合にはいろいろな問題がありまして、 とても受け入れるような状況にはないということで、やむなく断念をせざるを得ないということはご 理解をしていただきたいと思っております。国、県、そして受け入れる自治体、新潟県の例をとって みましても、何かばらばらなような感じがいたしてしようがないわけです。末端の自治体は受け入れ たい、受け入れますと言っていますけれども、県がどうも態度がそれぞれ自治体と温度差があるとい うようなことで、いかがなものかなと思っておりますけれども、やはり受け入れは我々国民の、日本 の同じ国民でありますので、積極的に受け入れ可能なところは国の責任のもと、あるいは県の責任の もと、自治体の責任のもとで一体となって受け入れるべきであると、そういう考えを持っております。 〇議長(板垣一徳君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) 私も市長とそう思いは変わらないのだと思っているのでありますが、ただ非 常に私として不満なのは県と国の姿勢のあり方に対して、地方の自治体としてやはりこんなときこそ 物申す、そういうときが必要なのでないかなと、そういうことが必要なのでないかなということを1 点思うわけであります。新聞なども見ておりましても、連日のように宮城、岩手の瓦れきの広域処理 の問題、そして福島原発の事故の問題が記事から、要するに新聞からあく日がないわけであります。 そういうことを考えるにつけ、やはり大きな問題であり、これは本当に単にそこに住む人間だけでの 問題で解決できる問題でないということを痛感してしまうわけであります。そういう中でそれこそい ろんな考え、思いの中で処理を受け入れを決めた県内の5市の行政があるわけでありますが、そこの 受け入れを決めた市の皆さん、住民の皆さんの声も新聞に出ております。積極的に受け入れるべきだ ということをやはり望む方の声が多いようであります。しかしながら、やはり県と市の様子を見てい ると、聞いていると、要は県知事の対応、県知事の発言、そして受け入れた市に対する発言などを聞 いていると、どうもやはり不安になると、知事があれだけ言うからには何かあるのでないか、市長が これだけ言うからにはやはり地域として、お世話になった新潟県として、その中の例えば長岡市とし て受け入れてあげたいと。だけれども、なぜこれだけ知事の態度と地元の長の行政の姿勢が違うのか。 そのことが逆により一層住民の不安をあおり立てているのかなというふうに思うわけであります。現 実に村上市として、例えば市長が先ほど言われましたように受け入れは困難かもしれませんが、姿勢 は受け入れていきたいと。そういう中で逆に村上のできること、やはり大きなこととして県に対して、 国に対してもっともっと受け入れに対する住民が、市民が安心できるようなことに対しての説明であ り、施策であったり、そういうことに対する要望をしていく必要はあるのでないかなと。今までどち らかというと受け身なものに対して、こういう問題に対してはやはり末端から声を出していかないと なかなか国も気づかないのかなという気がするのですが、これはちょっと村上市の担任行政とはずれ てしまうかもしれませんが、市長どう思います。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今回の問題、瓦れきに限らず原子力発電の稼働の問題についても県の市長会 あるいは北信越市長会、つい最近行われました全国市長会でもいろいろなことを国に要請をいたして おります。やはり今の大飯原発を見ましても、福井県知事のおっしゃるように日本の総理大臣の声で しっかりと私はメッセージを伝える必要があるのではないかなと。そのことによって国民が安心をし、 そして県知事が責任を持って各自治体に処理をお願いできる。そして、各自治体は地域住民に対して 安全であると、受け入れますというようなことが言えるのではないかなと、そのような一連の行動を とるべきだなと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) ありがとうございます。   もう一点だけ、しつこいようでありますが、最後にCとしてお尋ねした問題でありますが、村上 市として、では被災された岩手、宮城に対してどんな貢献ができるのか、どういうことを今行政とし て考えられるか、そういうことについて改めて検討していただきたいと思うのでありますが、いかが でしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当然のことながら、宮城、岩手に対しまして何ができるかということは私ど も常に考えていかなければならないなと思っておりますが、前段に触れました、いわゆる村上市には まだ福島から151人の方々が被災しているというような現状の中で、本当にこの被災された方々は村 上市に対しまして非常に強い思いを抱き始めております。非常にいいところだと、人間性もすばらし いというようなことで、できればずっといたいですというような声が非常に多くあるというふうに聞 いておりまして、これからも福島の方々には、被災をされて村上に住んでいる方々には精いっぱいの 村上市としてできる限りのご支援を申し上げながら、最後の一人がお帰りになるまで、あるいは住ん でいただければ一番いいわけですけれども、村上市として尽力をしていきたいと、お手伝いをさせて いただきたい、そのような気持ちでこれからも取り組んでいきたいと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) 私も先ほどご答弁いただいたように福島から来られている被災されている皆 さんでまだまだ働き盛り、これからまだ子育て真っ盛りという方が年代構成からいくと結構おられる のだろうなと。そうしたときに、確かにその皆さんに対しては補償なりなんなりの中で今生活されて おるのかもしれませんけれども、やはり村上で少し本当に骨を埋めてみたいなと、ここで生涯勤めて いきたいなと思うようなアドバイス、支援を今後もしていただきたいなというふうに思うわけであり ます。総務課長、その辺支援サポートセンターができたということでありますけれども、単にそれに 任せるだけでなく、支援サポートセンターと逆に言えば協調しながら事を進めるような、または受け 入れの皆さんに本当に村上に残りたいと、このままここで暮らそうではないかと思えるような心から のサポートをお願いしたいと思うのですが、いかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕 〇総務課長(大滝和春君) 今言われたようなことで今後についても引き続ききめ細やかな支援、そ して地域の皆さんのお力をおかりして、こちらに来られている方が本当によかったなと思われるよう な支援をしてまいりたいと考えおりますので、よろしくお願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) 本当にくどいようで恐縮ですが、最後にもう一点、瓦れきの受け入れの問題 についてもそうなのですが、とにかく我々地方自治体は常に受け身の行政スタイルというのが多くな りがちであります。しかし、今回のこのことについては、災害については逆に県、国へどんどん要望 を出して働きかける、先ほど市長が言われたように全国市長会、県の市長会、いろんな場面でそうい うことが出るのでしょうが、村上市の行政としても単独で常に言えることは県に物申す、そういう姿 勢で取り組んでいただきたいと思います。そんなことで最後にもしもう一言何かあればお願いして、 終わりたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 特に新潟県は中越地震、あるいは中越沖地震といろいろな災害を経験いたし ておりまして、全国各地からお世話になった被災県であります。そして、まして今全国の市長会の会 長として長岡市の森市長がその任に当たっておるわけでございますので、積極的に私どもも会長の出 ている県として、県にもお願いをしながら、物申すと言うといささかちょっと誤解ありますけれども、 お願いをしながら、ご意見等を拝聴しながら、遺憾のないような新潟県としての取り組みを要請して まいりたい、その気持ちでいっぱいであります。 〇20番(佐藤重陽君) ありがとうございます。できたら本当に遠慮しないでこの村上市の気持ち、 行政としての姿勢をぜひ新潟県、国へと伝えていただきたいと思いますし、それを逆に市民にも知っ ていただくことこそがこの村上で暮らしてよかったなということになろうかと私は思っておりますの で、よろしくお願いいたします。   以上で質問を終わります。 〇議長(板垣一徳君) これで佐藤重陽君の一般質問を終わります。   午後2時5分まで休憩します。           午後 1時49分  休 憩                                                        午後 2時05分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、3番、板垣千代子さんの一般質問を許します。   板垣千代子さん。           〔3番 板垣千代子君登壇〕 〇3番(板垣千代子君) 公明党の板垣千代子でございます。議長のお許しをいただきましたので、 一般質問をさせていただきます。   私の質問は2項目となっております。1、電気自動車、プラグインハイブリッド自動車のための 充電施設設置について。エネルギー制約の高まりや地球温暖化対策の観点から、エネルギー効率やC O2排出量抑制の面ですぐれた性能を持つ電気自動車やプラグインハイブリッド自動車は世界じゅう で注目されております。日本国内においても、新しい電気自動車やプラグインハイブリッド自動車が 導入されております。これらの電気自動車は、外部電源で充電することが必要であるため、導入に当 たっては充電施設を設置する必要があります。我が国のエネルギー基本計画、平成22年6月18日閣議 決定においても充電設備の設置目標として、2020年までに普通充電器200万基、急速充電器5,000基が 示されているところです。村上市として、県内外の電気自動車をお持ちの方々が安心して村上市に観 光においでいただけるよう、急速充電器の設置促進をどのようにお考えかお伺いいたします。   2、通学路の安全対策について。4月に京都で朝の集団登校時に悲惨な交通事故が起きたことが 報道されていますが、この事故後、教育委員会ではどのような対策をとられたかをお伺いいたします。   以上、答弁の後再質問をさせていただきます。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、板垣議員の2項目のご質問について順次お答えいたします。   最初に、1項目め、電気自動車、プラグインハイブリッド自動車のための充電設備設置について のお尋ねについてでございますが、電気自動車の進歩は目覚ましく、市内の充電インフラ整備は議員 が言われるように観光客誘致などの観点からも必要不可欠となると考えております。電気自動車の充 電時間は、充電設備の種類ごとに違いがあり、航続距離80キロメートルを充電する場合で普通充電器 で8時間、倍速充電器では4時間必要となり、急速充電器では約15分で充電されるものであります。   現在市内の電気自動車の普及実績としては、プラグインハイブリッド車を含めて10台ほど普及し ており、充電設備については急速充電器が1カ所、普通充電器5カ所が民間施設に設置されておりま す。今後公共施設や道の駅、宿泊観光地等に急速充電器の設置が必要と思われますが、急速充電器を 設置するためには既存の受変電設備にキュービクルの増設が必要な場合があり、設置費用は1基当た り300万円程度と高額であります。なお、国から約2分の1の補助金を受ける制度もありますので、 段階的な設置や箇所の選定について検討が必要と考えております。   なお、民間施設の普及状況や民間の設備投資も模索しながら、充電設備空白区域の解消を図りた いと考えております。   次に、2項目め、通学路の安全対策については、教育長に答弁をいたさせます。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) それでは、2項目め、通学路の安全対策についてのお尋ねでございますが、 これにつきましては小杉議員の質問にもお答えいたしましたが、集団登校中の悲惨な事故を受けた本 市教育委員会としての取り組みを申し上げます。   まず、県保健体育課からの通知を各校に配布し、通学路の安全点検及び児童生徒への安全指導の 徹底を指示いたしました。このことにつきましては、市内すべての小中学校が実施しております。   また、市校長会議の中でも取り上げ、危険を察知し、危険を回避する力の育成の重要性を確認し ていますし、今後も繰り返し注意喚起してまいります。   なお、通学路の安全性を確保し、維持していくことは責務と考えております。そのためにもこれ まで以上に関係者、関係機関等と連携しながら、必要に応じた対策を講じていきたいと考えておりま す。   以上です。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ご答弁ありがとうございました。   それでは、充電施設整備について再質問をさせていただきます。ただいま市長のほうから充電設 備に関しては、やはり早目のと言ってよろしいのでしょうか、設備が必要というふうなお言葉をお聞 きしまして、私としても安心いたしました。充電設備、電気自動車に関して、私も村上市内の業者、 ディーラーさんのほうにいろいろ伺ってまいりました。その中でやはり大きく進んでいるディーラー さん、まだまだこれからなのですというディーラーさんのお話を聞いてきました。それにしても、や はり村上市内の方の電気自動車に関しては、本当に遅れているなというふうに感じております。遅れ ているということに関しましては、やはり充電施設がないということも大きな要因かなというふうな 話の中でうかがい知ることができたというものがありました。その中で本当に気候風土のいい村上市 をいつまでもきれいな空気のまま、少しでも長くしていきたいということになりますと、ガソリン車 は本当に私たち今までの生活でなくてはならないものでありましたけれども、これからのCO2削減 をするためには電気自動車がもっともっと普及していくことが大切ではないかというふうな思いをし てまいりました。   それで、1社につきましては今現在で国内で5万数十台という電気自動車が販売されているとい うふうに伺ってまいりました。その中でもやはり新潟市のほうではかなりの台数が売れておりました。 ただ、村上市まで来ると行き帰りで150キロを使ってしまうので、安心して村上市まで来れないとい う声も出ているという話も伺ってまいりました。   そういう点からも村上市内に一日も早く充電設備を設置していただきたいということで今回の質 問に至りました。その点につきまして、できるならば一日も早く設置をしていただきたいという私の 気持ちですが、市として今ほど市長の答弁のほかに前向きな話があればぜひお聞きしたいと思います が、いかがでしょうか。市長いかがでしょうか、そのほか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 市長以外の答弁なんて言ったので、課長にくるかなと。   先ほど申し上げましたけれども、本当に板垣議員の心境はよくわかります。一日も早くというこ とでありますが、先ほど答弁いたしましたとおり段階的に検討をしていかなければならない問題もあ りますので、早急に検討に入っていきたいと、ではいつつくるのだということになってきますと、ち ょっとそれはここでは答えられませんので、早急に検討に入っていきたいと、それにとどめさせてい ただきたいと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ありがとうございます。   それでは、自治振興課長にお伺いいたします。現在村上市内のほうで循環バスが1日12回ですか、 運行されておりますが、これはガソリン車ですか。 〇議長(板垣一徳君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(佐藤憲昭君) ディーゼルというふうに存じておりますが。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) 1日12回市内をぐるぐると回っているバスがディーゼル車ということで本 当に毎日多くのCO2をまきながら、市内を運行しているというふうにとらえることもできるかなと いうふうに思っております。   その点で電気自動車にかえますと、ディーラーさんのほうで1カ月500円ですとか、1,500円の会 費を払うのだそうです。会費を払うことによって、ディーラーさんの充電設備を使って、ただになる そうなのです。ただになって、県内、遠くのほうに行って充電施設を使ってもただ。1カ所で1日1 回ですから、村上で使って1回。新潟県内で使って1回。1つの設備のあるところで1回使うことに 関しては無料ということを聞いてきました。また、県外に行ってもそれと同様です。新しく設置され た場所に関しては、電気自動車のところに設置されている場所がすぐにわかるようになっているとい うようなことも説明を受けてまいりました。   また、深夜電力を使って安く充電をするわけなのですけれども、距離1キロメートルの電気の充 電をすると、どれぐらいの電気料がかかるのかというふうなことも聞いてまいりました。そうします と、1キロ当たり電気料金は1円だというふうに説明を受けてまいりました。1キロ1円ということ は、10キロ走っても10円、100キロ走っても100円ということで本当に安く運転、走行ができるという ことで、これは環境にも優しく、お財布にも優しいということを聞いてきました。   また、新車を買いまして、3年後に車検があるのですけれども、税金は安くはなりませんけれど も、3年目の車検はただになるというような説明も伺ってきました。本当にこれからまず第1番目に 市民の方がどんどんお買い求めいただければいいのですけれども、まだお値段がかなり高い車だとい うこと。それと、ことしまでは補助金がつきますけれども、来年はどうなるかわからないという不安 もありますけれども、まず1キロ1円で走る、本当にランニングコストが安いというようなこともあ りまして、車を売るためにこの質問しているわけではないのですけれども、ぜひ市民の皆さんにも、 いかに環境に優しく走行するのに安いということを皆さんに知っていただければありがたいなという ことで今お話しさせていただきました。   また、話は戻らせていただきますけれども、自治振興課の課長にお伺いいたします。今お話しし たことでこれからの村上市内の循環バスに関して、電気自動車の採用といいますか、組み入れていく ようなお考えは持てませんでしたでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(佐藤憲昭君) 最終的には協議会のほうで決定していただくことになりますが、も ちろん今バス等については電気自動車というのはございませんで、すべてハイブリッドでございます。 ハイブリッドバスにつきましても、1台購入したような情報も入っておりますが、将来的にはそうい ったハイブリッドのバスを購入するなり、リースをしていただきまして、市内をやはり循環して環境 に優しい交通体系を考えていきたいというふうに考えております。   また、今後バスだけでなくてタクシー事業者等にもでき得れば協力を願っていきたいなというふ うには考えておりますが、設備投資もかなりかかってしまいますので、その辺等についてはこれから 協議会等で検討していきたいというふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ありがとうございます。なるべく早目にそのお話ができればいいなという ふうに思っております。   また、市長の答弁にもなるべく早く取り入れていきたいというお話もありましたけれども、それ ではもしではなくて、絶対そうなっていただきたいのですけれども、充電場所はこれからどういうと ころをお考えかをお聞きしたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 充電場所につきましても、例えば先ほど来申し上げておりますように、電気 自動車が普及してくれば、村上にいらした観光客を相手にするのか、あるいは市内の走っている車を 相手にするのかということによっても非常に大きく違ってきますので、これからそういう面について も十分に検討を加えていかなければならない事項であると、そのようにとらえております。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) 私としては、市内の方であれば自宅で深夜電力を使いながら充電できます ので、自宅で充電できますけれども、遠くからいらっしゃった方は急速充電がなければ充電できない という問題がありますので、急速充電の設置を早目にしていただきたいなと考えております。市長お 願いします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 行政で取り組むべきものなのか、あるいはこれから普及してきますと民間事 業者も相当出てくると思っておりますので、それらも勘案する必要があるなと、そのように考えてお りますので、板垣さんのご意見は十分に今お聞きしましてわかりました。よそから村上に来られた 方々のためにということでありますので、それらも含めて検討させていただきます。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ぜひお願いしたいと思います。   また、全国ではどのようなところに急速充電を設置しているかということに関しまして、一言話 をさせていただきたいと思います。充電施設場所としまして、道の駅、ガソリンスタンド、コンビニ。 コンビニさんであれば24時間営業しておりますし、急速充電で30分ぐらいで80%の充電ができるとい うことですので、コンビニで充電している間にお店の中に入りまして、ちょっとした食べ物を買って もいい、たばこを買ってもいいというような時間をうまく使えるというようなことで言われていまし た。また、病院で充電をしている方もいらっしゃるというようなことも伺っております。そういうと ころもありますので、ぜひ充電施設が設置できるということになりましたら、参考にしていただけれ ばありがたいなというふうに考えおりますので、よろしくお願いいたします。   それでは、2項目めの通学路につきまして、教育長のほうにお伺いしたいと思います。このたび の京都での登校時の小学生の中に飛び込んできた車というのは、無免許の18歳の男の人だったという ふうに新聞に書いてありました。また、その男の方は前の晩から朝まで車を運転して遊んでいて、か なり疲れて眠気も差していたのかなというふうに新聞を読んで考えさせていただきました。本当に教 育委員会、また学校の対応に関しましては感謝の気持ちでいっぱいです。   また、子供たちは先生方、親に言われたことをきちんと守って、それで安全な登校をしていたと きにこういう大変な事故に遭ってしまったということなので、本当に悲惨な事故としか言いようがな いと思います。   また、現在の村上市の登校、下校のことに関しまして、私は行き帰り朝日地区の子供たちを見て 車で通っているわけですけれども、現在小学生の方、小学校に関しましては下校時も集団下校をされ ていると聞いていますが、そのことに関してはどのような点から集団下校を続けているのかお伺いし たいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(板垣 圭君) それでは、小学校の集団登下校のことでございますが、徒歩の場合 ですけれども、朝は集団登校をしておる学校がほとんどだと思います。ただ、下校時におきましては 各学校の低学年から高学年、終了時間が違う場合もございますので、集団で下校しているという事例 は聞いてございません。ただ、バスの場合は、時間若干1便、2便とずれる場合がございますけれど も、バスの場合は一緒に帰っているということは聞いております。   以上です。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) 教育委員会のほうには、そういう話はいっていなかったということですが、 実際集団下校している子供たちに車をとめて聞いたところ、集団下校ですというふうに説明をしてく ださいました。村上市でも京都の事件だけではなく、つい最近花壇を荒らすというような事件もあり ました。その前には不審者情報ということで私のところに3度ほどメールが届いていたような気がし ます。そういうことも加味して集団下校ということをされているのかなというふうに感じておりまし た。今ほどの答弁では、集団下校ということに関しては何も聞かされていないということであります ので、もし学校長の判断でそういう安全に下校してもらおう、家に帰ってもらおうというのであれば、 本当にありがたいなと。子供たちの安全を一番に考えてくれた措置ではないかというふうに思ってお ります。   次に伺いますけれども、中学生では通学路の指定はないというふうに伺っておりますけれども、 これはそのままとってよろしいのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 登下校に関しましては、これはみんな学校長の管理下の中に入るわけであ りまして、事故があった場合には学校長の責任ということになります。そういう観点から通学路がな いということはあり得ないことでありまして、通学路がきちんと指定されており、そこで起きた事故 に関しての学校長の責任ということになるわけなのでありまして、通学路がないということはあり得 ないと。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) 私朝日中学校のほうに行って、通学路は決まっていますかと伺ってまいり ました。そうしましたところ、校長の話で本人の好きなところを通ってくるというふうに言っていま した。それは、ではだれの責任になるのでしょうねと、責任問題ですべて決まるものではないと思い ますけれども、親御さんも納得して子供が自分の好きな道路を通ってくるという説明でした。その中 で私が四、五年前に把握していたものに関して、早く登校したい、早く家に帰りたいという思いはだ れもあると思うのですけれども、その中で本当に農道、360度ぐるっと回っても田んぼだらけ。もち ろんその道路は舗装されていました。舗装されていますけれども、もちろん街灯、防犯灯というので すか、それは一つもついていないというところです。その場所はどこかといえば、中原の神社の横を 通って黒田檜原線の市道、そこまで真っすぐな道路なのです。車がしょっちゅう来ないもので、子供 たちはそこを、自転車通学の子供ですけれども、そこを通って登下校をしているというふうなことを 聞いてきましたけれども、やはり学校長の一任、学校長がすべて決めるということであればそれも可 能ということになりますか。お願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 先ほどの通学路はなくて、子供がどこを通っても自由ということを校長が お話しされたということにつきましては確認し、そしてそういうことはあり得ないのだよというよう なことをもし校長がわからなかったら指導したいと、そのように思っております。   それから、もう一つは集団下校のことについてでありますが、例えば朝日とか山北などはやはり 人通りがないようなところがあるわけなのでありまして、そういうところにつきましては1人で帰っ たりすると危険な不審者などが出る場合もありますので、集団で帰すというような校長の配慮がある と思います。   それから、今ほど言った中原のところの電灯の件につきましては、なおかつそこがきちんと通学 路になっているのかなっていないのか、その辺を今後また調べて、そして次の機会に回答したいと、 そのように思っております。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) それから、学校のほうの地域懇談会のところでも意見があったと聞いてお りますし、私も親御さんから相談を受けまして、黒田檜原線の市道のところがとても暗いというお話 を伺いまして、夜、今現在であれば6時半ぐらいまでは明るいですから、街灯に関してはさほど気が つかないかなというふうに思っておりますので、私は7時過ぎましてからその道路に行きまして、街 灯を100メートル置きに蛍光灯がついておりましたので、それはそれでよかったのですけれども、車 の電気を消しまして、外に出て歩くと本当に暗いなというふうに感じる道路でした。100メートル置 きに街灯があるということに関しては、道路関係では100メートル置きに街灯設置はされているので、 それで間違いないのだなとは思いましたけれども、本当に蛍光灯では暗いというのが間違いなく自転 車通学されている方がそこを通って帰るときには暗いだろうなと。今6月では日が長くなりましたの で、感じることはないと思いますけれども、4月から11月ぐらいまでですか、部活があって、部活は 6時で終わるということなのです。部活終わって自転車で帰るときになると、本当4月とか11月にな ればもう真っ暗なのではないかというふうに感じましたので、その点地域懇談会のときにもとても暗 くて下校のとき危ないのですという親御さんの要望といいますか、そういうお話もあったというふう に聞いておりますが、その点で今の街灯ではなく明るい電気、そういうものにかえることはできない ものでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(板垣 圭君) 防犯灯の電球に関しましては市民課、支所であれば市民生活課の対 応だと思いますので、ちょっと学校課からは答えをちょっと差し控えさせていただきます。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) それでは、市民課の課長お願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 市民課長。 〇市民課長(西村 治君) 当課、市民課及び市民生活課で管理しております防犯灯につきましては、 あくまで集落内にあります防犯灯の管理をしてございまして、通学路の本当の集落間の道路について は道路管理者のほうで管理していただいていることになりますので、そんなわけです、話とすれば。 ただ、うちのほうで管理しております防犯灯につきましても、議員ご指摘の明るいLEDの蛍光灯を 用いたのも試行で導入を手がけていますので、今後その効果も見ながら、導入を図っていきたいとは 考えております。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ありがとうございます。   それでは、中学校、朝日中の校長先生と話をしていたときに、4月、11月になりますと、本当に 早く日が暮れてしまって、それも危ないなとは感じていたというふうなお話もありまして、できるこ とならば4月半ばですか、また10月いっぱいで11月はバス通学にできれば一番いいのかなというよう な言葉も出ておりましたけれども、その点変えるということは難しいことになるのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) できるだけそのようにしたいとは思うのでありますが、私たちはやはり雪 国で育っているわけであります。そのようなことで雪、また早く日が暮れるという、そういうところ でも生きているわけであります。そういうふうなことでバス通もいいのでありますが、自分で安全、 あるいは危険、そういうものを察知しながら、それを避けて生きていく、そういう力も子供たちに育 てなければならないわけなのでありまして、その辺非常に難しいところであります。だから、すべて バス通学であれば安全で、しかもいいということばかりではないのではないかと私は考えております が、その辺いろいろと学校長とも相談をしたりしながら、対処していきたいと、このように考えてい るところであります。 〇議長(板垣一徳君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ありがとうございます。朝日中学校の校長もバス通学は本当にいいのかな と思う反面、子供の体力が軟弱になってきているというお話もいただきまして、私も本当にそのあた りは微妙なところで大変だなというふうに考えさせられて帰ったところですが、そのあたりはやはり 専門家であります教育長、また学校の校長、また親御さんの意見なども取り入れて一番いい方法、ま た生徒もどのように思っているかわかりませんので、生徒の声も聞き入れて判断をしていただきたい なというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。   以上で私の一般質問を終了させていただきます。ありがとうございました。 〇議長(板垣一徳君) これで板垣千代子さんの一般質問を終わります。   午後3時まで休憩します。           午後 2時44分  休 憩                                                        午後 3時00分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、2番、尾形修平君の一般質問を許します。   尾形修平君。           〔2番 尾形修平登壇〕 〇2番(尾形修平君) 高志会の尾形であります。私は、4月に行われました選挙におきまして初め て当選させていただきました。4年間の任期でありますが、理事者側と建設的な議論をしていきたい なというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。   それでは、通告に基づきまして一般質問させていただきます。私の質問は1項目であります。本 市におけるエネルギー政策について。本年度より環境課に新エネルギー推進室が設置されましたが、 次の点について市長のお考えをお聞きいたします。村上・岩船地域バイオマスタウン構想の経過状況 についてお尋ねいたします。   市長の具体的ビジョンをお尋ねいたします。   市独自の支援制度をお考えでおられるのであればお尋ねします。   山北支所建設に伴い、ペレットボイラーの導入を予定されていますが、(仮称)荒川統合保育園 ではガスヒートポンプとなっております。どのような理由によりペレットボイラーを採用されなかっ たのかをお伺いいたします。   以上4項目につきましてご回答をお願いいたします。市長答弁の後再質問をさせていただきます。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、尾形議員のご質問について順次お答えいたします。   最初に、本市におけるエネルギー政策についての1点目、村上・岩船地域バイオマスタウン構想 の経過状況についてのお尋ねでございますが、平成17年2月に農林業等のバイオマス利活用を目的に 村上地域振興局企画振興部が事務局となり、各市町村の農林関係課長や農林建設業、福祉関係者等で つきさらバイオマスタウン利活用推進委員会を立ち上げ、先進地の視察、タウン構想策定の支援、普 及啓発活動を実施してきました。   しかし、国はバイオマスタウン構想を策定したものの、実際構想に位置づけた目標を十分達成で きない地域が少なからず存在した状況を踏まえ、さらなるバイオマス利活用の推進を図るため、平成 21年にバイオマス利用促進基本法の制定により、バイオマスタウン構想は国、地方、事業者の責務と 連携が強化された実効性のあるバイオマス利活用推進計画に移行しました。これにより平成23年4月 で推進事業を終了し、事務局も解散となりましたが、地域振興局農林振興部ではバイオマス関連の窓 口や取り組みの協力、普及啓発等について関係各課で対応しております。   次、2点目、具体的ビジョンについてのお尋ねでございますが、従来からCO2削減に向けた地 球温暖化防止対策への取り組みが必要であることに加え、昨年の東日本大震災の影響により慢性的な 電力不足が発生し、再生可能エネルギーへの期待が高くなっている現状であります。その状況から本 市といたしましては、新エネルギー推進室を立ち上げ、市民と事業者と行政が一体となった新エネル ギー並びに省エネルギーの導入が急務であると考えて推進をしてまいります。   また、広い面積を有する本市のそれぞれの地域に適した継続的に利用可能な新エネルギーを導入 するための方向性を示す基礎調査として、エネルギーの賦存量及び利用可能量を調査し、参入する事 業者への協力や支援等を行ってまいりたいと考えております。   次に、3点目、市独自の支援制度についてのお尋ねについてでございますが、今定例会に新エネ ルギーの普及促進を図るため、補正予算で住宅用太陽光発電システム設置費補助金及び木質バイオマ スストーブ設置費補助金を提案させていただきました。さらに今後も省エネ施策を含め、効果のある 支援等を検討しながら、事業の推進を図ってまいります。   次に、4点目、(仮称)荒川統合保育園ではどのような理由によりペレットボイラーを採用しな いのかとのお尋ねについてでございますが、ペレットボイラー室及び燃料である木質ペレットの貯留 装置の建屋スペースを確保する必要があり、敷地をより広く有効に使用することに支障があること。 また、個別稼働を主とする施設であることなどの理由から(仮称)荒川統合保育園についてはプロパ ンガスによるガスヒートポンプがより有利であると判断し、熱源に採用するものであります。   しかし、一方環境に優しい自然エネルギーを利用した省エネルギー計画の一つとして、局所暖房 ではありますが、多目的室にペレットストーブを1基導入する予定にしております。この導入により、 今後燃料の木質ペレットを利用することによって生まれる社会的効果について、入園児童及び利用さ れる保護者等に対し、エコ教育も進めてまいりたいと考えております。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 答弁ありがとうございました。今ほど市長のご答弁の中で市独自の支援制度 を今回の定例会で補正予算として上程しているというお話がありましたが、その件に関しましては委 員会のほうに付託されておるのですけれども、私の一般質問の内容と大きくかかわってきますので、 質問をさせていただきたいと思っております。   まず、1点目の村上、岩船地域のバイオマスタウン構想の経過状況につきましては、今ほど市長 からお話がありました。村上・岩船地域のバイオマスタウン構想というのは、大きく分けて食品バイ オマスと木質系バイオマスに二分されると思います。民間では、既に瀬波温泉で開成さんがメタン発 酵施設によるガス発電及び廃棄物処理を実践されております。しかしながら、木質バイオマスに関し ましてはまるっきり手つかずの状況が続いております。このタウン構想の中でも触れられたのですけ れども、木質ペレットの普及ということで年次計画が示されておったわけです。それがいまだに振興 局のロビーに1カ所ペレットストーブが導入されているだけというような状況になっておりますが、 市としてこのバイオマスタウン構想に関しては取り組む考えはないという理解でよろしいのでしょう か。市長にお答えお願いします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) このバイオマスタウン構想でございますけれども、先ほど答弁をさせていた だきましたが、今現在では地域振興局のほうでやっているわけでございますが、市としても木質バイ オマス等を中心といたしまして、努力をしてまいりたいと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 今回補正予算に上程されましたペレットストーブ等もその一環であるなとい うふうに私なりには理解しておりますので、ぜひとも普及させていきたいなというふうには思ってお ります。   次に、3月13日に知事とのタウンミーティングが村上市民ふれあいセンターで行われました。新 潟県では、新潟県版グリーンニューディール政策の一環として、皆さんご承知だと思いますが、阿賀 野市に東部産業団地に1メガワットの太陽光発電設備を設置しております。また、十日町市松之山で はバイナリーの地熱発電を実施しております。当地におきましては、再生可能エネルギーの活用、普 及をテーマに知事が熱演されたというふうに伺っておりますが、市役所からも多数参加されたようで すが、どのような内容だったのか、環境課長お願いします。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(本間誠一君) 私個人とすれば、ちょっと所用がありまして参加はできなかったのです が、復命を聞いておりますので、報告したいと思います。一番に知事は村上が林業が盛んだと、そう いうことでそういう森林資源を活用したバイオマスをこの村上市で考えていってはというような提言 をされています。   また、ミーティングの中でドイツの市民出資型プロジェクト、こういうものも引き合いに出され て知事は感心されていたと、そういうことでございます。   また、要望で知事に各省庁の許認可の簡素化、そういうものがあるとバイオマス事業がすごく早 く進むのでなかろうかという提案がなされました。そういうペレットストーブについても普及しなけ ればならないということで村上振興局管内にも1つぐらい工場があってはいいのでなかろうかという ような提言があったと、そういうふうに聞いております。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 実は私もそのタウンミーティングに参加したのでありますけれども、今ほど 課長から答弁ありましたように知事のご見解とすれば当地域、森林面積が85%を有していると。その 中でも山北、朝日地区では90%以上の地域が森林だということで、やっぱり当地域においては木質バ イオマスの活用が大事なのでないかなというふうに私は思っております。   市長にお伺いしたいのですけれども、昨年の第4回定例会のときにおきまして、小田信人議員の ほうから提案がありました木質バイオマスの発電所の建設について、市長は民間企業が参入するので あれば、市としても最大限の努力をするというふうに答弁されたかと思っているのですけれども、今 県知事がこのように積極的におっしゃっている中で県のほうに働きかけるというようなお考えはない のでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当然のことながら私も今尾形議員がおっしゃるようにここの地域性を考えた 場合、やはり木質バイオマス等のペレットの製作工場は必要だなと、そのように考えているところで ございます。どのような形で工場をつくり上げていくかということになってまいりますので、県との 意見交換も交えまして、どうしてもやっぱり木質バイオマスは必要であると私も考えておりますので、 そういう方向で進んでいきたいなと思っております。しかし、今木質パウダーも非常に脚光を浴びて きておりますので、それらも含めて検討していく必要があるなと、そのように考えております。その ことによりまして、村上市85.何%が林野で占められておりまして、非常に林業が盛んであります。 切り捨て間伐等にも非常に有効に作用してまいりますので、それらも含めてやるべきではないかなと、 そのような考えは持っております。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 今ほど私が質問したのは、ペレット工場ではなくて木質バイオマスの発電所 を建設することを県のほうに提案したらいかがですかというご質問したのですけれども。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) その点につきましても、県あるいは関係団体等と、やはりどこへ行っても山 北が一番適地だというふうに言われていますので、それらについても当然のことながら話し合ってい きたいと、そのように考えています。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 本来であれば県のほうで、企業局さんあたりでやっていただければ一番いい のかなというふうには私は思っております。ですけれども、3月13日にタウンミーティング開かれる ほぼ1週間前、3月5日に当地域出身の片野県議が県議会でも一般質問されております。それに関し て企業局長は採算面がいまいち合わないということで現状としてはなかなか無理なのでないかなとい うふうなご答弁をされていますが、その後1週間後に知事があれだけやる気満々な話をされたと。多 分聞きに行った方全員が知事は本当にこの村上地域にバイオマス発電所をつくるのだというふうに受 けとめられたと思うのです。それだけ熱意のこもった講演でありました。ですから、企業局長が答弁 されるのはわかりますけれども、市長としてもいま一度県のほうに働きかけていただくというような ことをお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 大体知事のところ行きますと、大抵そう言います。大抵の仕事そう言うので。 そして、担当部局に行くと、ちょっと待ってください、経費がこれくらい、採算性がこのくらいでと いうような話になってきますので、今知事選挙もありますので、もう一度知事のところ行って、タウ ンミーティングで言ったけれども、あれ進めていただけますかと言ってきたいと、知事にはそういう ふうな話をしたいなと思っています。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 本当に今市長言われように知事もこの10月にまた選挙が控えておりますので、 何とかプッシュして誘致していただければなというふうに思っております。   仮にそれがだめだった場合の話をさせていただきます。民間企業で発電を行っている会社があり ます。ファーストエスコという会社ですけれども、市長ご存じでしょうか。いいですか。もう一度。 民間企業で発電所を建設し、当然木質バイオマスで発電し、売電している会社がファーストエスコと いう会社があるのですけれども、市長ご存じですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) その会社はちょっと知りませんけれども、秋田あたりでやっているというこ とは聞いたことがあります。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 多分秋田でやっているのは、能代市でやっている会社だと思いますけれども、 それは森林組合が主体となってやっている会社であります。   ファーストエスコという会社は、日田発電所並びに隣の福島県の白河に発電所を建設しておりま す。東証のマザーズにも上場している会社でありまして、決算内容を見るとすごくいいのです。です から、仮に県で受け入れられなければこういう企業を地元に誘致するというのも市の発展にとって大 きく貢献すると思うのですけれども、市長いかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) もし県で難しいからということであれば、私は地元の有志の皆さんも結構や る気のある方がいるなと、そう踏んでいるのです、木質バイオのペレット工場については。だから、 そういう面で今推進室ができましたので、そういう点についても積極的に検討してまいりたいと、そ のように考えています。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 市長、これペレット工場ではなくて発電所なのです、さっきから何回も言っ ていますけれども。発電所を誘致したらいかがですかと言っているのですけれども。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 木質を使った発電所でしょう。だから、ペレットではなくてもチップで大体 ガスにして、それで発電するわけですので、そういうのも含めてという意味で申し上げたのでありま す。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) それでは、次に移りたいと思います。   先ほど市長からご答弁いただきました市独自の支援制度でございますけれども、今回ご提案され ている内容が太陽光発電と木質バイオマスストーブになっておるのですけれども、なぜこの2つに限 定されたのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まず、一つには太陽光発電今普及し始めてきているというようなことであり ますし、木質ペレットストーブについては先ほど来申し上げておりますようにこの地域木材の産地で あるというようなことで、ペレット状にしてそれや木材を活用できるというようなことだと思ってお りますが、直接担当課長がいますので、課長から答弁をさせます。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(本間誠一君) 太陽光エネルギーのものにつきましては、今普及がされて売電が確立で きたと、そういうことで普及の起爆剤になればなと、そういうことでございますし、市民の環境保護、 エコにつながるそういう計画もございます。それから、木質バイオマスのペレットストーブというか、 バイオマスストーブ、これにつきましては当地にペレット工場はございませんが、山林がたくさんあ るということでそういう山林のCO2吸収源、そういうもので工場がないということで、ペレットだ けに固着するとちょっとほかから材料をすべて買ってくるということで、今回はまきストーブについ ても補助対象にすると、そういうことでカーボンニュートラルということで育つときにCO2を吸収 したものを燃やす分にはCO2が多くならないと、そういうこともございますので、そういうことを 住民の方々にPRしながら、普及していきたいということでこの2点でとりあえずは進めたいと、そ んなふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) もう一点環境課長にお尋ねしますけれども、県内他市の状況はどうなってい るのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(本間誠一君) 木質系のペレットストーブについては、5市町村が取り組んでおると思 います。それで、一番補助が大きいのは……すみません。ペレットについては8市町村が取り組んで おります。それで、一番大きい補助を出しているのが十日町市で2分の1補助の限度額が15万円とい うことでございます。ちなみに、村上市の場合については6万円以上の事業費に対して3分の1で限 度額が10万円と、そういう要綱でございます。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) ストーブに関しては、あくまでも今おっしゃられたペレットストーブ及びま きストーブという理解でよろしいでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(本間誠一君) 今の段階では、ペレットとまきストーブに限定しております。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 普及促進を図るのであれば、本来ペレットよりはやっぱりボイラーのほうが 燃料焼却量が圧倒的に余計なわけです。私思うにやっぱり一般家庭のペレットストーブは確かに普及 させるの大事かもしれないのですけれども、農家のビニールハウスのボイラーなんかにも適用されな いかなというふうに思っているのですけれども、いかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(本間誠一君) 今回は、農家とか事業、工場とかそういうものは除きまして、段階的に これから検討していくということですが、普及促進のPRということで家庭用の太陽光、またペレッ ト、まきストーブということで限定させていただきました。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) それでは、先ほど言われた太陽光発電、今木質バイオマスストーブに関して は補助対象、補助条件、補助金額を説明していただきましたけれども、太陽光発電はいかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(本間誠一君) 太陽光発電の補助につきましては、市内業者と市外業者が施工する場合 に若干補助体系が違うのですが、市内業者がする場合に1キロワット当たりアワー12万5,000円、限 度額が50万でございます。それから、市外業者の場合には1キロ10万円、それで限度額が40万と、そ ういうことでございますし、市内に在住の方とかそういうことで、市の経済の活性化とかそういうこ とも考慮した事業ということで計画しております。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 確かにそうやって市内業者と市外業者を分けて補助率を変えるというのは理 解できるのですけれども、今村上市の設備業者さんに聞いてみますとほとんど対応可能なわけです。 だから、市外業者という制限をとって市内業者限定にしたらいかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(本間誠一君) プロジェクト会議でもいろいろ検討したのですが、市外業者の参入をか たくなに阻むだけでもうまくないでしょうということで広く工事ができるように、そういうふうに要 綱を計画しております。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 今の太陽光発電に関しましては、私も県内他市の情報を調べてみたのですけ れども、かなり手厚いです。村上市のやつは多分手厚いほうだと思うのです。それに比べてやっぱり ペレットストーブの4万円というのはちょっと安いのではないかなというふうに考えているのですけ れども、今回補正予算で太陽光が500万、ペレットストーブが200万という組み立てになっていますけ れども、もうちょっと比率を木質ペレットのほうにあれするというわけには。これ後で委員会のほう でも協議されると思いますけれども、課長の考えいかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(本間誠一君) 一昨年までは、ペレットストーブ購入価格が50万、60万とかそういう価 格だったかと思います。ことしに入ってから30万円を切るような、そういうものが出てきたというこ とで3分の1補助ということで10万円を限度額にしたということでございますし、まきストーブにつ いてもある程度堅牢長もちなものということで最低の限度額は6万円以上のものと、そういうふうに 定めさせていただきました。県内いろいろありますが、5分の1でもっと補助の少ないところもあり ますし、十日町みたいにかなり手厚い補助をしているところもございます。   以上です。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) わかりました。   それでは、先ほど市長から答弁いただきましたけれども、山北支所ではペレットボイラーが導入 されて、何で統合保育園ではペレットボイラーが導入されなかったかというお話の中で、敷地の確保 ができなかったという理解でよろしいのですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほど申し上げましたけれども、そんな広い敷地ではないわけなので、建屋 をとるのにちょっと無理があるなということと、一番はいわゆる構造的に部屋が幾つも分かれている というようなことで効率的ではないということで多目的室にペレットストーブを導入していきたいと、 そういうふうに考えた次第でございます。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 確かにペレットボイラーというのは、サイロとか普通のガス及び灯油ボイ ラーに関してよりははるかにスペースをとるわけです。ですから、市長今答弁された内容で、本当は ペレットボイラーを導入したかったのだけれども、泣く泣くGHPにしたという理解でよろしいです か。   それでは、3月に入札も執行されましたけれども、村上生涯学習センターに関してはいかがです か、生涯学習課長。 〇議長(板垣一徳君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(高田 晃君) 木質バイオマスについては、再生エネルギーあるいは地産地消エネ ルギーとして有効であるということは我々も認識はしておりました。当初23年の2月に公開プロポー ザルで基本設計が決められておりましたので、その中で再度いわゆる木質バイオについても検討をし ましたが、実際には荒川統合保育園と同様に個別の運転方式というのが生涯学習センター、いわゆる 予約をしてその部屋を使うというふうな形態であることから今回は木質バイオは採用しなかったとい うふうなことであります。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 同じ話何回も繰り返すの嫌なのですけれども、ことし3月の第1回定例会の ときに小杉議員のほうから質問がありました。市長答弁として、再生可能エネルギーについて市では 今後どのように進めていこうと考えているのかというお尋ねに対しまして、昨年3月の大震災及び原 発事故を契機に太陽光、風力、小規模水力、地熱、バイオマス等の再生可能エネルギーを普及させる ことを目的とした再生エネルギー特別措置法が昨年8月に成立し、ことし7月からこれらの電力全量 買い取り制度がスタートしますと。本市においても、再生可能エネルギー普及の重要性は強く認識し ており、4月から環境課に新エネルギー推進室を設置し、同エネルギーの普及と環境保全への取り組 みを強化していくこととします。具体的には、国の動向を注視しながら同推進室が中心となり、進め てまいりますが、多様な資源を有する本市の特性を生かした取り組みや支援制度を早急に検討し、実 施していきたいと思っております。ここなのです。また、本市の公共事業につきましては、環境基本 計画に基づき新エネルギーの率先導入を進めてまいりますというふうに定例会の答弁でもなされてい ますし、市長の施政方針にもうたわれております。また、ここにありますように市の環境基本計画並 びに先ほど板垣議員も質問されました村上市の地球温暖化対策実行計画、この中にもすべてうたわれ ているのです。ですから、私が申し上げたいのはやっぱりそういう目標を設定したら年次計画を立て て、それを例えば3年とか5年とかごとに検証していくと。本当に市長の考えとみんな認識は多分共 通しているのです。この地域の木質エネルギーを、新エネルギーを最大限生かしたいと、そのために はやっぱりエンドユーザーがなければ幾らペレット工場つくっても、工場が在庫で山になっていくわ けです。ですから、そうやってエンドユーザーというか、公共施設を最初に普及させていかないとな かなかペレット工場が、採算稼働できるだけの消費がなければペレット工場というのは無理というふ うに思っております。   次に、環境課長にお伺いしたいのですけれども、4月に阿賀町のほうにペレット工場を視察に行 ったというふうに伺っていますけれども、どのような視察内容だったかをお聞かせください。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(本間誠一君) 4月25日に片野県議以下阿賀町の木材ペレット製造施設を見学に行って おります。北部森林治山林道協会ですか、そちらのほうで音頭取りをして行ったかと思います。それ で、阿賀町も94%が森林ということで大変森林組合とかそういうところが活発な活動をしているとこ ろでございます。総事業費が5億円だそうでございまして、補助事業、森林林業の補助でございます と2分の1補助があるのですが、阿賀町の場合は補助金をもらうと制約がつくから、すべて起債対応 でするということで補助は受けていないそうでございます。それで、間伐材の購入単価については、 立方当たり2,000円から3,000円で購入しているということでかなり林家からも支援されていると、そ ういうことでございます。ペレットの販売価格は、キロ当たり55円だそうです。フレコンバッグの大 きいものに入れるとキロ当たり45円になるそうですし、例えば村上市山北の庁舎に持ってくる運賃等 込むと、大体キロ当たり60円ぐらいになるのかなと、そういうことだそうでございます。年間1,000 トン生産すると採算ベースに合うというようなことでございますが、現在阿賀町でも700トンくらい の生産しか見込めないということで、今PRしながら販売先を拡大していると、そういうことでござ います。   清津高原保養センターのほうにも木質ペレットボイラーを暖房のみなのですが、設置したと、そ ういうことでそちらのほうも見学したと聞いております。   以上です。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 今課長の答弁によりますと、公共施設で年間700トン並びに1,000トンのペレ ットがどの程度消費されるというふうに伺ってきたのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(本間誠一君) 例えば私の試算でございますが、山北の庁舎だと年間13トンの利用とい うことでございます。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) たしか13トンでは少ないと思いますし、ペレットストーブ1台当たりが1 シーズンというか、約1トンから1.5トンを消費するというふうに言われています。村上市で私が把 握しているだけでも一般家庭でたしか50台ぐらいしかペレットストーブまだ普及しておりません。そ の中でやっぱり最後に市長にお約束願いたいのは、環境基本計画並びに施政方針にありますように公 共施設については率先導入をしていくと。今答弁いただいた中でわかっているのが山北の支所と、そ れこそ荒川の保育園のストーブ2台ですよね。それではやっぱりペレット工場を地元で稼働するとい うふうにはなかなかなりませんので、何とかいわゆるエネルギーの地産地消が本来の目的であります ので、エンドユーザーをいかに広げるかというふうに心血注いでいただきたいと思うのですけれども、 市長のお覚悟をお聞きしたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) やはりまずエンドユーザーは一番先に公共施設がならなければならないなと、 そのような認識を持っております。これからは、設計の段階で極力そういうようなものが導入できる ような設計にしていくべきだなと考えております。そのような取り組みをこれから強化していきたい と、そのように考えています。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 今ほど市長のほうから力強いご答弁いただきましたので、私の質問はこのぐ らいにしたいと思いますけれども、本当にこの地域にある森林エネルギーを最大限活用するような政 策をしていっていただきたいと思いますし、市長の骨太の政策になることを祈念申し上げまして、私 の質問にかえさせていただきます。   ありがとうございました。 〇議長(板垣一徳君) これで尾形修平君の一般質問を終わります。                                              〇議長(板垣一徳君) 本日はこれで散会いたします。   また、明日も午前10時から一般質問を行いますので、定刻までご参集ください。   大変ご苦労さまでございました。           午後 3時41分  散 会