平成24年村上市議会第1回定例会会議録(第2号) 〇議事日程 第2号 平成24年2月29日(水曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名                              第 2  平成24年度村上市施政方針及び議第11号から議第23号までに対する代表質問        議第11号から議第23号まで委員会付託                                                                  〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(27名)    1番   板  垣  千 代 子  君     2番   鈴  木  い せ 子  君    3番   本  間  清  人  君     4番   板  垣  栄  一  君    5番   川  村  敏  晴  君     6番   冨  樫  宇 栄 一  君    8番   小  杉  和  也  君     9番   山  田  昭  夫  君   10番   齋  藤  信 一 郎  君    11番   平  山     耕  君   12番   川  崎  健  二  君    13番   木  村  貞  雄  君   14番   三  田  敏  秋  君    15番   小  池     晃  君   17番   長 谷 川     孝  君    18番   滝  沢  武  司  君   19番   小  林  重  平  君    20番   小  田  信  人  君   22番   相  馬  エ  イ  君    23番   大  滝  国  吉  君   24番   瀬  賀  秀  雄  君    25番   小  野  七 五 三  君   26番   石  嶋  修  平  君    27番   大  滝  久  志  君   28番   山  田     勉  君    29番   板  垣  一  徳  君   30番   佐  藤  宮  吉  君                                              〇欠席議員(なし)                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    大   滝   平   正   君        副  市  長    鈴   木   源左衛門   君        総 務 課 長    齋   藤   甲   三   君        財 政 課 長    佐   藤   昭   一   君        政策推進課長     相   馬   正   喜   君        自治振興課長     板   垣   純   一   君        税 務 課 長    伊 与 部   純   夫   君        市 民 課 長    西   村       治   君        環 境 課 長    増   子   要   作   君        保健医療課長     遠   山   た   つ   君        介護高齢課長     川   内   信   一   君        福 祉 課 長    斎   藤       勉   君        農林水産課長     本   間   誠   一   君        商工観光課長     瀬   賀       功   君        都市整備課長     船   山   三 喜 雄   君        下 水 道 課 長    中   村   則   彦   君        水 道 局 長    太   田       薫   君        会 計 管 理 者    百   武   勇   一   君        選管委書記長        監 査 委 員    板   垣       圭   君        事 務 局 長        消  防  長    本   間   善   和   君        教  育  長    工   藤   泰   則   君        学校教育課長     大   滝   和   春   君        生涯学習課長     高   田       晃   君        荒 川 支 所 長    平   野   俊   之   君        神 林 支 所 長    斎   藤   敏   夫   君        朝 日 支 所 長    小   田   政   秋   君        山 北 支 所 長    斎   藤       誠   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    菅   井   晋   一        事 務 局 次 長    高   橋   邦   芳        書     記    石   井   美   紀           午前10時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) ただいまの出席議員数は全員です。定足数に達しておりますので、これから 本日の会議を開きます。   本日の会議は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願いし ます。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、3番、本間清人君、23番、大滝国吉君を指名しま す。ご了承願います。                                              日程第2 平成24年度村上市施政方針及び議第11号から議第23号までに対する代表質問      議第11号から議第23号まで委員会付託                 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第2、これから平成24年度村上市施政方針及び議第11号から議第23号ま での13議案に対する代表質問を行います。   代表質問は、配付してあります代表質問通告者一覧表の順に行います。   最初に、鷲ヶ巣会の代表質問を許します。   29番、板垣一徳君。 〇29番(板垣一徳君) それでは、皆さんおはようございます。私は鷲ヶ巣会を代表を務めておりま す板垣一徳でございます。鷲ヶ巣会を代表しまして、きょうは質問をさせていただきます。前回まで は、私どもの持ち時間は48分でございましたけれども、今回は大変ありがたいことに60分という長い 時間をいただきまして質問をさせていただきますが、答弁者の皆さん方には簡潔明瞭にひとつお願い をしたいと思います。   平成24年の予算を作成するに当たりましては、課長さんはじめ市長、副市長、教育長、特に財政 課長には財政が厳しい中、24年度一般会計予算は301億1,000万円と、前年対比で1.8%増の予算を計 上された努力に対しまして、心から感謝を申し上げます。増になった大きな要因は、新ごみ処理場に 今年度11億5,025万円計上、15年の3月に稼働を目指す3年計画であります。また、荒川統合保育園 建設には2カ年事業で今年度は12億8,740万円、市長の目玉事業の協働のまちづくり推進事業には5,2 67万円を17のまちづくり委員会に配分をするとし、市債はごみ処理場建設の起債などが大きく影響を いたしまして、11年度の20%減から一転して21.6%増の31億770万円となりますが、ごみ処理場建設 は老齢化とともに、地域の約束もあるとお聞きしております。時期的には最大の私は市長の判断であ ったと、私個人的には非常に高く評価をしておるところでございます。   それでは、まず1点目、日本海沿岸東北自動車道、私の質問は施政方針に大体沿って質問させて いただきますので、ご了承願いたいと思います。昨年の9月に大滝市長、鶴岡の榎本市長、そして案 内人であります民主党の黒岩衆議院議員が、当時の大畠国土交通大臣にこの日東道のことで陳情をし た際に、奇跡的にも私どもが十数年間、温海町、旧山北町と期成同盟会を発足してから、1つとも動 かなかったこの日本海沿岸東北自動車道が急速に計画段階評価に格上げをされたと思っているやに、 10日もしない間に黒岩衆議院議員から私どものところにファクスが入りまして、段階評価格上げ決定 と、こういう文書が流れました。そういうことで、私ども喜んでいるが、これまたことしの1月に、 今度は路線発表、いわゆるBルート、41キロ区間という決定をされました。   そこで、市長にお伺いするわけでありますが、今後このルートを影響調査あるいは他の調査研究 を深めていわゆる着工したいのだと、こういうような新聞報道であります。それで、何と言っても市 長はこの村上市の中では、随時情報を早くとれる人だと私も思っていますし、またとれるとも思って おります。そういう観点から、この環境調査あるいは他の研究調査はどのくらいの期間を要するとい うような情報なのか。また、市長の感触としても結構でございますが、お聞きしたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ご案内のとおり、ミッシングリンクになっております朝日まほろばから温海 温泉インターチェンジまででございますけれども、経過をたどれば昨年の8月2日でございますが、 当時の大畠国交大臣のところに私と鶴岡市長、そして黒岩先生がお邪魔いたしました。異例な時間を とっていただきまして、40分という長い時間にわたりまして我々に対応していただきました。そして、 大畠前国交大臣は官僚を全部自分の部屋に呼びました。そして、「自分はこのミッシングリンクを解 消する」と。「工事にかかりたいのだ」ということで、同席した官僚の皆さんに「もし反対意見があ ったら述べてくれ」というようなことを聞いておりました。そうしたら、全官僚が「いや、異議ござ いません」と。どうしてもつくらなければならない道路でありますので、つくっていただきたいとい うようなことから始まったわけでございまして、非常に私どもにとってはありがたかったと考えてお るところでございます。その後も引き続き運動をしてまいりました。   そして、ご案内のとおり3月24日には温海温泉インターチェンジまで、鶴岡市からですけれども、 開通予定というようなことでございまして、非常に順調に進んでいる感がいたしておるところでござ います。今の14日でございますが、議会中でありますけれども、私と鶴岡市長と、また国交大臣にお 会いできるように今段取りをしていただいておりますので、その席でも申し上げたいと思っておりま すが、計画段階評価につきましては、できるだけ早く、1年ないし2年くらいの間に終わらせていた だきたいというようなことをお願いしていきたいと思っておりますし、また板垣議員ご承知のとおり この区間につきましては、前から環境アセスとか、そういうような許可は出なかったのですけれども、 前段階の調査としてそういうような調査結果もありますので、それらを踏まえて、極力早く計画段階 評価を終えて、そして着工に結びつけていきたいと、そのようなことでこれから国に要望してまいり たいと、そのように考えております。山形のほうは9キロしかないわけでございますので、その点に ついてもどちらが早くなるということではないのですけれども、早期に着工できるようにということ で要望をしてまいりたいと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣一徳君。 〇29番(板垣一徳君) 私はこの日東道は全部開通することによって、この村上市に利を与えるとい うことは間違いありません。しかし、この村上市の今の経済状況、私は村上市だけではなくて、日本 全体がそうとも受けとめられるのだろうけれども、特に新潟県のこの県北は非常に冷えていると私は 見ています。   そういう観点から、この日東道はいわゆる1年早く着工させろ、あるいは買収に入れるというこ とは、この村上市に、これは前にも市長から説明ありましたけれども、1,700億から2,000億かかるだ ろうという、いわゆる予想なのですね、財源については。そういうことを考えますと、単純計算で工 事が10年かかれば170億ずつの金がこの地に投下するわけだ。これは大きいわけですね。   私は市長と似通ったところがあって質問しているのでありますが、市長は今の説明を聞きますと、 14日に国交大臣とお会いして、そのことを早く着工できるように要望すると、こういうことでありま す。しかし、私は今のこの状況からいきまして、それは市長が行ってきてからよくまたお聞きしたい と思いますが、先般見たように、両市長が行って、はい、予算をここに大きな、何百億という金を持 ってくることは、私は非常に今東北大震災の復興にかけなければならない国の今財政事情ですから、 なかなか難しい点があるだろうと、こう私は予想しているわけです。   そこで、私どもも特別委員会を議員の皆さん方のご理解と熱意で発足をさせていただきました。 いろいろな事情がありまして、まだ鶴岡の議会とは交流しておりませんが、私は官民挙げてこの運動 を展開をしないと市長、今の予想であれば3年先になるのか、いわゆるルートは発表になったけれど も、着工がこれが遅れたら何の意味もなさない。ですから、そのことを私は官民挙げて積極的に、例 えば鶴岡市、村上市の期成同盟会、単なる今までのような期成同盟会ではなくて、もっと迫力を持っ て、住民も多くの方々に出席をしていただいて、熱意を示さなければ私はこの仕事はまた遅れがちに なるのではなかろうかと、こう思っているのですけれども、市長はこの官民挙げてという私の言葉に いかがか伺います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当然今3月14日に行ってまいりましてから、もちろん私どもが幾ら行ったっ てどうしようもないわけでございますので、地域住民の声が非常に大きくなってまいりましたので、 議会の皆さんともどもに全市民を挙げて、やはりミッシングリンクの解消に努めるというような体制 づくりをしていきたいと、そのように考えております。   しかしながら、今年度末を官庁迎えておりますので、非常に難しい面があろうと思っております し、また予算面におきましても、いわゆる震災復興にとられるのではないかという懸念があったわけ でございますけれども、しかしながら予算見てみますと、いわゆるこのミッシングリンク解消は別枠 で予算をとっていただいているというようなことから見てもやる気だなというようなことを伺うわけ でございますので、14日以降、またどうしたら一日も早く着工できるのかというようなことを考えな がら運動を展開していきたいと、そのように考えております。   私早くなると思っております。なぜかといいますと、昔と違って今用地買収が非常に簡単になっ てきているような感がいたしております。といいますのも、地元の皆さんの声を聞きますと、昔はい ろいろなことを言っておりました。私の山を通させないとか、田んぼはだめだとか、畑はだめだとか と言っていましたが、今そうではございません。できる限り自分たちのところをいつでもいいから、 オーケーするから通してくれと。そして、早くつくってくれというような意見が大半を占めておりま すので、非常に心強いと、そのように感じておりますので、そういう面から見てもかかれば非常にス ムーズに、早く着工できるのではないかなと、そのような感を持っていますので、官民挙げてやるの が当然のことでありますので、議会の皆さん方にもよろしくお願いをしたいと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣一徳君。 〇29番(板垣一徳君) 市長、14日、市長のこの政治的な力を私ども見ておりますので、しっかりと この陳情をしてきていただきたいと思いますし、今言うように着工が遅れても、買収するだけでもこ の地に金が落ちるのです。そうしますと、連鎖的に金というものはものに変わりますから、いわゆる リフォームも出るでしょう。あるいは車を買う人も出るでしょう。そういう買収でも、一日でも早く 入れるような、そういう状況づくりになるように、強い運動をやってきていただきたいと。これはお 願いしておきたいと思います。   次に、空き家バンクについてお伺いしますが、担当課長、今村上市全体の空き家はどのくらいあ りますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(相馬正喜君) 昨年の6月、それぞれの支所含めまして担当出身地区のところに職 員が基本的に回らせていただきました。これは個人の所有物でありますから、外から見ましてその データを持って区長、相談員の皆さんにご協力いただいて調べたものが、これは住宅中心であります ので、作業小屋等については入っておりません。一応区長さんともどもとこれは空き家だというふう に確認したのが1,505棟ございました。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣一徳君。 〇29番(板垣一徳君) では、担当課長。今あなた方空き家バンクという、インターネットにこうい うふうに入れていますね。非常にいいことなのですね。すばらしいことだと私思っているのですよ。 この1,505棟の中に何棟、このインターネットの中に載せていますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(相馬正喜君) 今現在載っているのは4棟でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣一徳君。 〇29番(板垣一徳君) なぜ、これは何か法的に、あるいは宅建業者と、あるいは個人的な、空き家 を持っている方々との付託の問題とか、法によって載せられないのか。私も1,505棟あるというのは、 実は持っているのです。その中でも、そのままでも利用できるという空き家は830もあるのです。な ぜ4棟しかこのインターネットに載せられないのか、理由というのはどういうことなのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(相馬正喜君) 条件はいろいろございますけれども、まず個人の所有物でございま す。その人たちのご理解をいただかなければ、当然売っていいよというふうなことでありますので、 そこが1つございます。   それから、中には既にそこは空き家ですので、住んではいないのですけれども、代々仏壇、それ から神棚等を置いてあるので、自分たちの前の代の人たちがいる間は、あいていても離したくないと いうようなところとか、いろいろございまして、条件を整ったところを、具体的に中に入らせていた だいて、ご理解をいただいて上げているのがその件数だというふうなことでございます。   実は4棟なのですけれども、当初まだ上げておりました、ナンバー8までついておるかと思いま すが、上げた後、やはり今のような状況で、いろいろ調査したり考えたら、やっぱりもう少し載せる のをやめさせてくれというようなことで減ったのもございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣一徳君。 〇29番(板垣一徳君) そうすると、原因は個人の承諾をとれないからインターネットに載せないと いうのが大きな理由なのだね。   実は私も空き家持っているのですが、もっと担当課に、全部が全部回らなくとも今さっき言う83 0の家も、だれもが来てすぐ入れる、そういうものを、地域の人が欲しいかもしれないのですよ。そ して、皆さん方は固定資産税集まればいいかと思っているけれども、多額の金を出して維持をしてい るのですよ、雪おろしをしたり。そういうことを考えますと、これはいいことなのだが、一向に進ま ない要因をあなた方がつくっているのではないかと。私は、私のところへ職員は一度も来たことござ いませんよ。その点どう思いますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(相馬正喜君) 空き家の活用についてはいろいろあろうかと思いますが、まず交流 定住の面から突破口を開きたいということで、今議員言われるような状況もありますけれども、市外 の方、市内の方に提供でなくて、市外からの呼び込みにこれを使うというふうなところからスタート いたしました。当然このままでこの制度がよしとしているわけでございませんので、今現在東京都、 また千葉県から既に移住してこられている人がありますので、来ている方の状況、その他を見まして うまく活用していきたいと、こんなふうには思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣一徳君。 〇29番(板垣一徳君) 今課長のおっしゃるとおりなのですね。私が言うとおりなのです。もっとこ んないいことをやり始めて、何にも手入れもしない、私から見ればですよ。努力もしない、空き家バ ンクなんて載せておくの恥ずかしいと思わないかね、市長。これ市長としてもう少し力入れる考えご ざいませんか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今課長答弁をいたしましたけれども、空き家バンクについては、今緒につい たというところでございますので、今板垣議員からおっしゃったようなご意見等を踏まえながら、難 しい面は非常にあるのです。個人の所有物というような点もありますし、そういう点も含めまして、 これから発展的に、積極的にやはり空き家バンクの活用を図りながら、そこに定住していただくよう な体制をとるべきであると考えておりますので、推進をしてまいりたいと、そのように考えておりま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣一徳君。 〇29番(板垣一徳君) 課長、なかなか難しい話だと思いますが、せっかくいい事業ですから、ぜひ 私の物件も載せていただきたい。また、私の親戚の物件もたくさんあります。私も実は去年の暮れに 候補者が見つかりまして、来たのです。ここでは水がいいからそこで住みたい。そういう田んぼの算 段もつけていただきたい。私それもオーケーしたのです。ところが、雪の話を聞きましたらびっくり しまして、途中でダウンしてしまった。ですから、たくさんいますから。このインターネットという のは世界に通用するのですよ、つながっているのですから。ひとつ真剣にやっていただきたいこと、 お願い申し上げておきます。   次に、市長が一番施政方針の締めに人口問題、そのことについて質問させていただきたいと思い ますが、国も1年間に人口が80万人今減少していると言われているのですよ。それで、ある学者がこ ういう数値出した。日本の国がこのまま1,000年進みますと、29人しか日本に残らぬという、私ども にはわかりませんけれども、そういう計算も成り立っている。しかし、日本人はそんな無能な人ばか りではないですから、英知を結集して、これは私は1億2,000万を将来は、今は減っているけれども、 人口増になるように必ず努力してくれるだろうと、私はじめそう思っています。   そこで、市長にお聞きしますが、この一番締めですよ。本市は合併時、平成20年7万人の人口で あったけれども、残念ながらとは書いてありませんでしたが、現在住民基本台帳人口が6万7,000人 に割り込みましたと。これにはさまざまな要因があるというふうに書いてあるのですね。その要因と は何ですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 1つには社会的な動向があると思います。いわゆる生まれてくる子供たちと 亡くなる方の自然減があるということでありますし、またもう一つはいわゆる学校を卒業して、地元 に働く場所がない、やむなく都会へ出ていって仕事を探さざるを得ないというようなことであります ので、その点についてこれからやはり市としても対応策を検討していく必要があるなということであ りますけれども、幸いにもこの地域は子育てするには……例えば子育てと言っても二人、三人あるい は4人くらいの子育てをするには非常に恵まれた環境にあると。しゅうとさんもいるわけですし、そ ういうような中でやはり1人ではなくて、3人、4人と多くの子供を産み育て、働ける環境づくり等 も非常にこれから大事になってくるというようなことを考えていますので、そういう点にも十分に配 慮をしていかなければならないなと、そのように考えているところでございます。そのようないろん な要因が重なりまして、村上だけではございませんけれども、今おっしゃったように国あるいは新潟 県においても深刻な状況であるということでございますので、私どももいろんな手段を講じながら、 何とか減に歯どめをかけていきたいと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣一徳君。 〇29番(板垣一徳君) そうすると市長、市長の結びの言葉がこうなっていくのですよ。さまざまな 要因からこれら現実の目をそむけていることなく、愛郷無限の思いを大切に、元気“eまち”村上市 をつくるのだと、こういうふうに結んでいる、最後に。しかし、愛郷無限だけでは今要因は解決でき ないのです。まちを愛すと。限りなくまちを愛するという気持ちでその地を愛して、そしてまちづく りを進めるのだと。この意味合いはよく私も理解している。しかし、社会的、雇用の場がない。市長 今言いましたよね。学校を出ると仕事がないから、東京へ出ざるを得ないのだと。これが政治ではな いのですか。それを手を加えなければ、これは冒頭に申し上げたように、日本の国がどの行政も手を つけなければ、1,000年もむくと29人になるのです。ですから、私はこの人口問題は重要だ。そして、 国民1人当たりの消費量というものを考えますと、3,000人減ったということは大変なことなのです。 市長、そこで関連がありますので、雇用のことに、これはこれなりに、市長これから今努力するとい うのですからひとつ努力していただきたいと思いますし、関連がありますので、雇用問題。この雇用 問題は、なかなか難しいのですね。   それで、市長も施政方針で特にこの企業誘致というこれは毎年出している。特に岩船港という名 前が去年も出ているし、おととしも出ている、ことしもよく見ると出ているのですね。岩船港を利活 用する企業を連れてきたいのだと、こういうことを言っていますよね。何か岩船港に結びつくような、 今すぐではないけれども、脈のあるような大きな企業が来れるような要因はあるのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 1つにはいわゆる第1岩壁に給水施設を設置をいたしました。これは県の事 業ですけれども、ですから給水施設でありますので、岩壁に船が入ったときに、そこから直接給水が できるというようなことをひとつやらせていただきましたし、今ではそういう大型なプロジェクトみ たいのがあるのかと。あります。今話を進めているところでございますけれども、まだ具体的に会社 の名前とか、どなたがやりたいとかというのは差し控えさせていただきたいと思っておりますけれど も、岩船港を利活用して、そこからいろいろな方面へ船で運びたいというような話が今来ている段階 でございます。これには当然これから煮詰めていくわけでございますけれども、地元の皆様の意見も 集約しながら、同意を得るような形で進んでいかなければならないと考えておりますので、慎重に進 める必要がありますので、差し控えさせていただきますけれども、そういう話で今進んでいるのは事 実でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣一徳君。 〇29番(板垣一徳君) 私はいつも持論とするのですが、やはり企業誘致があれば一番いいのです。 できたらせめて100人。そういう企業がここへ来たと来ないとでは、この地域の経済が大きく変わり ます。ぜひ市長がそういう明るい今お話をされましたので、ちょっと安堵したところもありますが、 早い時期に呼んでいただきたい。   そして、もう一点ですね。私の持論ですが、やはりこの付加価値、いわゆる地場産業の付加価値 をつける企業、それこそ起こす企業ですよ。連れてくる企業ではなくて、起こす企業も私はこれから 市として農協あるいは漁協等々にそういうものをすぐというわけにはいかないと思いますので、いろ いろ検討する機関と、役場の職員内にもそういう研究する機関をつくって、極端なことを言えば米を どうすれば価値が、私一般質問したことあるでしょう。中条町、胎内市がやる前に米の粉をつくった らどうかと。胎内市は今最高の付加価値をつけていますよ。私はこの地も魚の付加価値、米の付加価 値はまだまだ私はやればチャンスは生まれてくると思う。私は確信持っていますので、市長その辺も 含めて研究をしていただきたいということ。これは時間があれだから、要望にしておきますね。   それと、担当課長にお聞きしますが、ことしこの施政方針の中で雇用再生基金事業、緊急雇用基 金を活用した8事業、27人を募集すると、こういうことですね、ことしは。ところが、昨年は80人の あれが来ているのですよ。雇用再生特別基金というのと、それから緊急雇用創出事業というのと、2 つ合わせて来て、80人の雇用ができたわけですね。これは片方をそうすると県は取りやめたというふ うに解釈していいですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(瀬賀 功君) この事業につきましては、基本的には23年度までの事業だというこ とで、すべて終わるという話だったのですが、これが今の国の情勢悪化とか、震災の関係とかであり まして、24年度も若干ではありますけれども、基金の積み増しをしてやるということで、ふるさと雇 用と、それから緊急雇用の分については取りやめて、重点雇用と震災枠の雇用部分を起こしたという 形でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣一徳君。 〇29番(板垣一徳君) これも働き手がたくさんいますから、早い時期になるべくこういう雇用をす るようないわゆる機会を働きたい人に与えられるような、課長、努力していただきたいと。これもお 願いに申し上げておきますね。   次に、除雪、雪おろしについて質問させていただきます。きょう朝テレビ見ますと、東京が何か 10センチも雪が降って大変な騒動、いわゆる緊急対策とか何とかで、東京は10センチ雪が降ると大変 だという、大騒ぎでテレビ報道しておりました。私どものこの地域も、25日の新潟日報に県の除雪費 が106億円かかっているそうなのですよ。市町村除雪費は254億円が恐らくかかるだろうという見込み で、さらに追加というようなこと、新聞に載っておりました。   それで、きのう都市整備課長、だれかの質問に答えていましたが、今年度の村上市全体の現在ま での除雪費、確認です。4億8,900万、これが除雪委託料、修繕料が4,900万で、これ間違いありませ んか。 〇議長(佐藤宮吉君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 専決の部分まででそういう予算になっていると思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣一徳君。 〇29番(板垣一徳君) それでは課長、今ところどころで排雪というのをやっていますよね。除雪し て、よそのところに雪がたくさんいって、取らなければ農家に間に合わないというような事業を排雪 でやっているようなところが見受けられますが、この前テレビの話ですと、この排雪というのはいわ ゆる国の交付金制度に該当しないのだというようなことを強く言っていましたが、それはどんなふう になっているのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 私まだその辺のところにつきましては、詳しい情報がありません ので、ちょっとここではお答えができない状況であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣一徳君。 〇29番(板垣一徳君) では、それはそれでいいです。次に課長、私どものこの市内には国道、県道、 市道とありますよね。それで、これはおのおのの立場で除雪をやっていることには間違いありません。 国から市も委託されているところもあるし、委託しているところもあります。県からも委託をしてい るところもあると思いますが、ことしみたいのように雪が降りますと、浜手のほうでも随分里雪がた まっているのですね。   それで、実は国道はあるところまで、彼らはどこまでも走っていってほげていきますよ。しかし、 歩道なのですね。国道のわきには歩道がついています。この歩道除雪を、私どものようにいっぱい降 るところは歩道の車が、ちゃんと除雪車が待機していますから、そのうちそのうちに国土交通省もで きるのですね、そこのところ。ところが、海岸のほうへ行きますと、雪が降るか降らないかわからな いから、そこまでなかなか設備がされていない。そういう状況の中で、ことしはこういう雪ですから、 歩くに大変だった時期があったわけです。これは旧山北町のことでありますが、実は市民が憤慨をし まして、役場に電話入れたらいわゆる除雪計画区域に入っていないのだと。これ事実入っていなけれ ば除雪できませんから。しかし、これは私の提案なのですが、いわゆる国に国道のところを、すぐ降 ったから来いと言うても、なかなか除雪車の配備がきかないと思うのです。それでいわゆる国と県と 市と、もちろんあなた方は連携していますよ。連携していますが、こういう大雪で突然的な場合、市 がそれを除雪をすると。そして、お金は国の分であれば国から後でもらうような、県とも、この3つ のところでそういう提携というのはできないものなのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 現在も歩道除雪ではございませんけれども、路線を振り替えて、 融通し合って県道に市で委託をした業者が入るとか、あるいはその逆のパターンとかはやっておりま す。そういった形では可能かとは思っております。   ただ、先ほどの歩道除雪の件なのでありますけれども、これにつきましては除雪計画というふう なものを立てまして、雪道計画というふうな言い方もしていますけれども、そういったようなことで、 補助制度を中心にやっているわけなのですが、そういうところについて例えば通学路を中心にとか、 そういうふうなことでやっているものですから、一般的な歩道につきましては、除雪の対象から外れ ているというふうなところもあるかと思います。そういったところで対象路線になっていないという ふうな言い方になったかと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣一徳君。 〇29番(板垣一徳君) いや、だからただ区域に入っていないからそこがほげられないのだというの ではなくて、行政はそういうことがもっと住民に対してサービスができないのかということを私は言 うているのですよ。だから、県と国と市としっかりした協定が結ばれていれば、市の除雪車を、市は たくさん除雪車ありますから、そういう小さい除雪車でも何でも持っているところは、どこが何を持 っているかみんな種々で把握していますよ。ですから、そういう人に急遽行ってもらって、わずか30 分なり1時間のことができないのかという、そういう協定をしっかりと結ぶことはできないのかとい うことを私聞いているのです。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 歩道除雪のことでございますけれども、昨年、ことしと非常に大雪になりま して、除雪自体が非常に困難な状況に陥っているということでございまして、私どもも何らかのこれ から将来的な対策を立てていかなければならないと考えているところでございます。   板垣議員ご承知のとおり公共事業が削減されまして、業者自体がまず1つには重機を持っていな い。それで、オペレーターも年がら年じゅう抱えていることができないというような状況の中で、で はどうするかということでございますけれども、これからはこの前三之町で国交省から補助金をいた だきまして、歩道用の除雪機を導入をさせていただいたと。あるいはまた中浜地区ではいち早く除雪 を、そういうような体制をとったということで、これからやはりそういうようなことを計画していく 必要があるのではないかと。私どもが何らかの形で歩道除雪機を、小さいやつを手に入れて、そして その集落あるいは町内にお願いして、何とかボランティア的な感覚で歩道除雪をやっていただけるよ うな、そういうようなこれから体制づくりも必要になってくるのではないかなと、そのように考えて おりますので、そういうようなことをこれから検討をしていきたいと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣一徳君。 〇29番(板垣一徳君) 雪は降らなければ一番いいわけでありますが、なかなか最近ここで雪が毎年 毎年、年々多くなっていくような気すらしているわけでありまして、ひとつその辺も研究していただ きたいと、こう思います。   それと、いわゆる雪おろしの問題ですね。これもひとり暮らし老人にはこの要綱がありまして、 これは平成20年の4月1日から要綱をそのまま利用しているのだと思いますが、担当課長どなたでし ょうか、総務課長ですか、担当課長。では、担当課長申しわけありませんが、ひとり暮らしの除雪、 ことし該当になった人あるいは山北地区で全部の数はわかるだろうけれども、雪国の数となるとわか らないと思いますが、ひとり暮らしでこの6,000円の金をもらった人、数わかりますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) きのう現在で申請のあつた件数としましては、全体で210件。その うち山北地区で74件ということでございます。ただ、今の時点ではこれがすべて決定されたかどうか まではちょっと情報入っておりません。実際のところは却下になるというのは、そう多くはないのか なとは思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣一徳君。 〇29番(板垣一徳君) 課長、さっき要綱のことを申し上げましたけれども、あなた方この要綱の解 釈……解釈というのはお互いに解釈の違いというのはありますが、市から、これは民生委員を通さな ければだめなのですね。民生委員の皆さん方に指導されていること。まず、2つあるのですよ、大き な要因は。1つは、市の住民税が非課税であるということ。それから、もう一点は村上市内に子供親 族がいないものと、こうなっているのですよ。ところが、この要綱を見ますと、そういうことは明記 されていない。これは、だけれども読めばそういうふうにも受けとめるのだなというふうに私は受け とめて結構だと思うのですが、この市の住民税非課税という人は、これは当然のことではなかろうか なと思いますが、村上市内に子供がいたり、親族がいればだめだなんていう話は、果たして屋根の上 へ上がって、例えば女の子が1人、子供がいましたと。自宅に帰って、あの雪の中に雪おろし、あん た方はさせようと思っているのか、それともそういうことが当たり前みたいな、そういう考えのもと でこういう指導をして、そして民生委員からすべて1人のいわゆるこれは非課税だと。このおばあち ゃんは村上にだれかがいるのだと。だから、あなたはだめですよと。最終的には、この要綱を見ます と市長が必要な事項によって判断すると書かれているのですが、この辺課長、どう思っていますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 今議員おっしゃるとおり、そこら辺の判断になりますと、非常に確 かに難しい部分はございます。それがあるものですから、民生委員さんを通してというようなことで 今実際やっております。   ただ、今言われた部分の市内の家族がおられる方うんぬんの部分につきましても、これも最終的 にはやっぱりいろんな状況がございますので、それらは決定に当たっては、考慮をしているつもりで ございます。ただ、やはりある程度のラインを設けておきませんと、ではすべてがよしかというよう なことにもなってしまいますので、今の段階ではそういうラインを引かさせてもらっていると。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣一徳君。 〇29番(板垣一徳君) いや、ラインを引くというのは、これは当たり前のことなのです。しかし、 これ一例ですが、山北町488人いるのですよ、ひとり暮らし。その中で、私の集落40人いるのですよ。 許可になった人は19人しかならない。あとの21人は残念ながら宝くじ外れるようなものでした。こう いうことで、隣と隣のばあちゃんが話し合いするわけですね。おれのは来たかいなんていばるわけで すよ。片やは来ないから、行政に批判たらすのですよ。私のところ電話来ますよ。「どういうことだ、 じいちゃん」なんて。よくわからないから役場へ行って聞くというと、「いや、これはこういうこと で2つの要件に満たさないので」ですね、漏れ落ちなのだと。しかし、私が見ればさほど変わりはあ りません。   先ほど言うように、90歳のばあちゃんが仮にいまして、子供というと何歳になっていますか。次 もらうような年齢になっているのですよ。そういうことも、一概に規制を、村上市内に子供がとか親 族がいる人というような解釈であると、そういうような線引きが出てくるのですよ。これは市長に聞 きたいと思いますが、市長。もう少し緩和して、魚沼市は空き家全部市で無償で落としているのです。 なぜそうか。隣同士が迷惑するから。政治というのはやっぱりそういうところにぽっとした思いつき が私は必要なのではなかろうと思いますが、もう少し例えばこの要綱は要綱でいいのです。2回もも らわれることになっている、もらう人は。1回漏れ落ちした人は、2回目はだめなのです。これだめ でしょう、当たり前のことだが。そうすると、私どもの地域はことしは2回おろした地域たくさんあ りますから、人は。そういうそのことをもう少し、この要綱をこれから検討すると。あるいは緩和す るというような考えは、市長は持っておりませんか。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) ただいまの除雪の件でありますけれども、この件につきましては、昨 年、そしてことしと大変異常な積雪があって、大変市民も困っている、また苦情も大変多いというよ うなことで、今年度2月に入りまして、3回ほど除雪対策の関係課長会議を開催をさせていただきま した。そのことにつきまして、今ほどありました歩道除雪、また市内には私道、私道も除雪されてい ない路線もあります。それらの機械の対応がいいのか、補助がいいのか、その辺も検討をさせていた だいておりますし、雪おろしについても今の規定をどうするか、障害者にも適用すればいいのではな いかというふうな意見もありますし、1回6,000円ではちょっと安過ぎるのではないかというような ご意見もあります。   そんなことで、来年度に向けていろいろ連絡調整をしながら、安心して暮らせる除雪体制を構築 するべく、今いろいろ案、県下の事例を見ながら検討している段階でありますので、9月議会あたり にはその何らかの行動を起こしていきたいと考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣一徳君。 〇29番(板垣一徳君) 副市長、ひとつ皆さんがいいような使い方、余り批判の出ないような、公平、 公正に利用できるような、そういう要綱をつくっていただきたいとお願いを申しておきます。   次に、時間があれだな。では、まず公共の建物、橋、カーブミラー、標識、この一連についてお 伺いしますが、戦後つくったコンクリート、いわゆる50年以上といって過言でないでしょう。こうい うものが今全国で橋、これ1万2,400カ所あるのですよ。水道管、上水道ですよ、3万8,000キロ。地 球1周するようなものだ。これはなぜこうなっているかということは、行政は耐用年数というのがな いのですね。会社は耐用年数ありますから、償却もする観点から耐用年数にも非常に帳簿持っていま す。行政で担当課長、台帳持っていますか。台帳、いつつくったものか。 〇議長(佐藤宮吉君) 水道局長。 〇水道局長(太田 薫君) 私今現在は水道台帳は持っておりませんが、各支所、またそれぞれ本局 においても台帳ありますし、また進んだのは電子化された台帳となっております。俗に個々の形の台 帳というよりは管路網図という形での台帳でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣一徳君。 〇29番(板垣一徳君) あってもただ倉庫の中で眠っていたのでは何の効果もないわけでありますか ら、ぜひこういうものを整理して、もう合併したから大きな面積の中にそういうコンクリートのもの あるいは私どもが日常なくてはならない簡水、下水というものはしかも年数たっているのです。山北 町は昭和53年から下水道つくっていますから。   そこで、先般も何か車の事故でカーブミラーが倒れてどこかの補償をしたなんていう話もありま した。このカーブミラーの点検、担当課長どちらさんですか。担当課長にお願いしたいのですが、こ れは市内というと大変多いと思います。数え切れないほどだと思いますよね、標識、カーブミラー。 しかし、相当老朽化したものが建っているのですよ。それが自然に倒れたり、災害で〔質問終了時間 5分前の予告ブザーあり〕なるのあるのですが、こういうものをひとつことしの春、雪が消えてから、 その各支所でしっかりと、どこに何が立っているのか、傷んでいないのかどうか。土と鉄との境、そ ういうものを点検するという考えは課長は持っておりませんか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市民課長。 〇市民課長(西村 治君) 今ほど議員から話ありまして、カーブミラーについては経過年数の相当 たっているものが所在してございますので、実際の日々の状況については、区長さんとかいろいろ報 告受ける中で対応してございますが、今ほど話もありましたので、改めて支所も含めてその辺の徹底 を、新年度に入りましたからその検討というか、その点検の対応を図りたいというふうに考えており ます。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣一徳君。 〇29番(板垣一徳君) 事故があっても困るし、またカーブミラーは非常に貴重なものなのですね。 また、町の責任ということもあります。ぜひ点検して、そして悪いところは財政がなくても、必要な ところには金を借金してもやらねばないのですから、ぜひそこをひとつ来年の春、ことしの春、しっ かりと点検していただきたいと、こう思います。   最後に市長、医療について、一般質問がありますので私は一言だけ市長に聞いておきますが、多 く触れませんけれども、今ことしは雪が多いせいもありまして、新発田病院が満床という話は、これ は市長、ご案内のとおりなのです。いわゆる雪の事故とか車の事故とかあって、なかなかいわゆる3 次医療あるいは救急医療体制が非常に難しいという状況に入っているそうでありますが、私は今回市 長も4月の改選期に向けて、改善しようという意気込みで今努力しておりますよね。努力しているで しょう。努力していませんか。当選した暁には、ぜひこの施政方針でも村上病院の建築促進とか出し ていますよね。私は急務だと思う。前にも私質問しましたとき、政治生命をかけますと約束していた だきました。ぜひこの決意、あの施政方針に書いた決意、場所の問題等々について、市長から何か答 弁できましたらお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まず、再選に向けて努力をさせていただいております。再選できた暁には、 村上病院の新築には取りかかっていくという決意をいたしております。 〇29番(板垣一徳君) 大変ありがとうございました。   まだ議長、質問ありますけれども、私の持ち時間が来たようでございますので、終わらせていた だきます。大変行政の皆さんありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで鷲ヶ巣会の代表質問を終わります。   午前11時10分まで休憩します。           午前11時01分  休 憩                                                        午前11時10分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、市民クラブの代表質問を許します。   18番、滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) これからの時間ですと、与えられた53分ということではお昼をちょっと過ぎ るかもしれませんが、ご勘弁いただきたいと思います。市民クラブ6名を代表しまして、市長提案の 平成24年度村上市施政方針等について、会派としての質問を行わせていただきます。できるだけ項目 を絞りながら簡潔に質問しますので、板垣鷲ヶ巣会代表と同様、答弁も明確にお願いをしたいと思い ます。   昨年3月議会では、つきさらクラブ代表として市民生活に直結する国保増税の問題、今後の上水 道事業の整備問題、本市教育の充実にかかわる問題の3点に絞って伺いましたが、今回は文章では読 み切れない考え方や具体的な進め方を中心にしながら、主要事業の取り組みをできるだけ提案に沿っ た形で順次伺いたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。   一番最初に、思いやりまちづくりというのが述べられていますが、そこの中の保健医療の充実、 特に国民健康保険については、特別会計ともかかわりますが、昨年度、いわゆる23年度国保税の引き 上げが行われましたが、各種事業との実施と、これからの安定的な財源運営の面でどのような推移を たどると予想しているか、まずお伺いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(遠山たつ君) 昨年は、23年度税を今度上げていただきまして、大変ありがとうご ざいました。医療費につきまして、私どもでは診療報酬の改定もありましたので、かなり医療費が上 がるだろうという見込みでお願いしてきたところでございます。現在の状況を見ますと、私どもが想 定したほどには医療費は上がっていかない状況がございまして、ほっとしているところでございます。 しかし、その分国とかから来る支援費ですか、そちらのほうがかかった医療費に比例して減っており ますので、結局今年度の見込みでも今のところ2億程度の赤字になるだろうというふうに思っており ます。なるべく私どもでは保健事業に力を入れまして、医療費を抑えるように努力いたしますし、そ れから国のほうでも大震災を抱えまして、どうしても被災地のほうに多く行きがちだと思われる調整 交付金につきましても、何とかこちらのほうにたくさん配分していただけるように取り組んでまいり たいというふうに考えております。職員一同、その支援費を上げていただくこと、調整交付金を上げ ていただくこと等に努力しまして、何とか健全な財政にもっていきたいというふうに思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 年々増大する保健関係の経費は、一般会計ともかかわりながらぜひ安定的な、 あるいは財政的な心配のない進め方をお願いをしたいと思います。   6ページのところに、本年4月に新たに民間で開園する認定子ども園(仮称)村上こひつじ保育 園を支援するということもあります。また、予算書にも二千数百万円の支援という補助ということも ありますが、いま一つイメージがわかない部分がありますので、もう少し説明をいただければと思い ますが、特に財政の説明で、いわゆる保育園でいいますと未満児を対象にして、しかも非常に人数も 少ないという中で、またこれまでこういう施設が当市にはなかったということで、これに対する期待 はどのようにお持ちかという点を伺います。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) この4月に新しく仮称でありますけれども、村上こひつじ保育園が開園 されるということでございます。この保育園については、現在の村上いずみ幼稚園さんのほうで新た に認定子ども園ということで、幼保連携型の施設を開設するということでございます。この認定子ど も園につきましては、県の条例に基づいて認定する施設ということになるわけでございますけれども、 当市の現状といたしましては、やはり少子化が進む中で、特に保育に欠ける0歳から2歳までの未満 児入園率が年々高まっておるというふうな状況にあるわけでございます。現在の施設ですと、受け入 れが十分満たされないという点もございますので、この4月から開園予定の(仮称)村上こひつじ保 育園につきましては、大変私どものこの充足されない部分、この開園される予定の施設に入所するこ とに、入園の児童の緩和が大変大きいのではないかということで、私どもとしては大変期待を持って いるというところでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) これにかかわっては、予算書の96ページに子育て支援センター、いわゆる市 として行う子育て支援センターと、認定子ども園の子育て支援センター事業と、2つ出ているわけで す。同じ子育て支援という形で。そして、そのかかわりというのが非常に今の説明だと、若干見えな い部分がありますので、どんなことをかかわりとして想定しているのかということを伺います。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) この4月から開園されます保育園につきましては、メニューとしては子 育て支援センターを設置するということで、その事業の中にその項目を設けてさせていただくという ことでありますので、当然今市でやっている子育て支援センターと、新たに開園する保育園のほうで センターを開設をするということであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) ちょっとイメージのわかない部分がありますが、ぜひ村上市の大事な子供た ちを育成、保育をするという部分では非常に大きなかかわりを持ってくるのだろうと思いますので、 ぜひ十分な対応あるいは連携をお願いをしたいというふうに思っています。   環境問題のところでは、文面で読むと、上水道と簡易水道の経営統合、あるいは汚水処理の問題 では、公共下水道と集落排水事業のかかわり、統合というのがあるのですが、この辺についてもう少 し、今後の見通しを含めながら、この2つの統合の将来展望といいますか、そういったことについて お伺いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 水道局長。 〇水道局長(太田 薫君) まず、簡易水道の統合でございますが、ご承知のように簡易水道につき ましては、給水人口が100人超え5,000人以下が簡易水道という位置づけでございます。また、上水道 につきましては、5,000人を超えて以上が上水道事業でございます。今書いてあります朝日地区にお いて上水道事業との統合ということでございますが、これにつきましては蒲萄地区の簡易水道事業、 こちらのほう、村上上水道のほうへ統合するという形でございます。また、この蒲萄地区におきまし ては、岩沢の浄水場から取水しておるものですから、そこから蒲萄地区のほうへ送水する、また配水 するということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 下水道課長。 〇下水道課長(中村則彦君) それでは、下水道のほうのご説明をさせていただきます。   公共下水道及び集落排水事業の統合でございますが、今現在村上市には公共下水道の浄化処理場 が10カ所、そして農業集落及び漁業集落の処理場が18カ所、合計28カ所の処理場がございます。これ らの処理場はすべて完成しておりまして、今現在は管渠の工事を進めておりますが、いずれにせよ早 い時期に建設した処理場につきましては、25年も経過してございます。これからこれらの処理場が老 朽化の時代を迎えまして、そこに改築、更新工事というふうな手を差し伸べていかなくてはならない 時代が来ます。そうしますと、非常に今後維持管理的に経費が必要になるものですから、これらの処 理場を統合して、処理場を少なくしようと。幸い合併して、これまで行政区域が違っている関係で、 隣の地区までの処理をできないで別々につくりました処理場もございます。これらを再編して、集落 排水事業の小規模の処理場を、比較的大きな公共下水道の処理場に統合して、将来的には集落排水事 業の処理場をなくしていこうというふうなことの構想をこれから新年度に検討いたしまして、そうい うふうな方針を定めた後に、いつまでも維持管理をしていかなくてはならない処理場あるいはある程 度寿命来たらもう廃止してしまう処理場と、このような分類をいたしまして、将来的なランニングコ ストの低減を図ろうというふうなことで計画を定めるものでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 両事業の統合、これから経営統合ということについては、やはり合併の大き なメリットの1つになるのだろうというふうに思いますので、24年度の提案ですから、24年度の部分 にかかわっては説明があったとおりだと思うのですけれども、将来どういうふうになっていくのだと いう構想をぜひやっぱり早目に示してもらうことが、25年、26年のいろいろな経営統合に向けての方 向性についての理解が得られるのではないだろうかというふうに思いますので、その辺についてもひ とつ十分なご配慮をいただきたいというふうに思います。   にぎわいのまちづくりについて、観光案内所の設置、駅前交番のところということで、これから 用地の取得等が行われるという話ですが、これに関するこれから設計いろいろあると思うのですけれ ども、およそでいいのですけれども、どのくらい必要経費が考えられているのか。今お話できる部分 で結構ですのでお聞かせください。 〇議長(佐藤宮吉君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(瀬賀 功君) 予算的には24年度、用地購入費として683万7,000円を計上してござ います。それから、設計委託費として301万4,000円計上してございまして、25年度に新築をしたいと いうことでございまして、本当にこれからの考え方でございますので、用地もちょっと狭うございま すので、2階建ての建物を建てたいと。村上の町屋風な形でできたら建てたいなというふうには思っ てございますけれども、これからでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) まちづくりと、それから住みよいまちづくりというのは非常に関連があるの ですが、市長に伺いますが、今東日本大震災で避難されている方が雇用促進住宅に入居されています けれども、前から話のあったこの住宅を何とか市で払い下げて、市で管理運営できないだろうかとい うことも今後の方向としてお話しされたように思うのですけれども、この動向についてはどのように お考えですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 3月11日震災が発災以来、福島県の方々があそこに住まれているわけでござ いますけれども、今現在も40世帯だったかな、住んでおられます。2年間という期限つきでお借りし ているというような施設でございまして、その後どうするかということになってきますけれども、あ れを市で買って、市が管理をしてということになりますと、では何に使うのだということも考えなけ ればなりませんし、非常に私は無理があるのではないかなと、そのように考えているところでござい ます。建物自体も中に入ってごらんいただければわかるとおり、今ちょっとリニューアルしましたの できれいになっていますけれども、そういうような観点から雇用促進事業団では解体をするのだとい うような計画を持っていたわけでございますので、あれを市が雇用促進事業団から買って、市として 活用をするということになりますと、非常に難しい面があるというふうに考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 被災された方が入る前は、外見は大変立派な建物で、そこに三、四世帯しか 入居されていないというような実情もあったわけですから、ぜひ市としてもこの機会にこれを活用で きるような方向を考えていただければという感じ方をしながら今質問をさせていただきました。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) つけ加えさせていただきますけれども、非常に雇用促進住宅は使っていただ いていると、まず1つにはエレベーターがないということでございまして、つけようにもつけるよう な構造になっていないということがわかっておりまして、非常に上のほうの階になりますと、お年寄 りが敬遠をしがちだというようなこともありますので、その点も非常に大きなネックになっている可 能性もあるということもご理解いただきたいなと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) ほかの市営住宅の関係で、今のような隘路がやっぱりあるわけですので、そ ういったことも考えると、何とか市の財産として市民のために使えるような方向をということを考え ておりますので、よろしくお願いをしたいと思います。   住みよいまちづくりのところに、河川等の整備促進ということが書かれています。これまで請願 でも中小河川というよりも、商工業的な言い方すれば、零細小河川、裏のふだんはおとなしい小川が、 台風とかあるいは集中豪雨になると本当に住宅のほうまで浸水してくるのではないかという心配を持 つお宅が大変多いというふうに聞いております。そういったことで、なるほどこの河川の整備につい ては、割合大きなといいますか、1級、2級はこれはもう国県の関係でしょうけれども、それよりも 小さな川についての整備、集中豪雨とか台風が来ると崩れるとか、あるいは田畑のほう、あるいは住 宅のほうまで浸水をするという状況にある河川についての整備については、どのような方針を持って 臨まれるかということについて伺います。 〇議長(佐藤宮吉君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 最近集中豪雨といいますか、そういったことで非常に小さい河川 がはんらんというケースが確かにあります。それで、私どもは国等の示したのみ込める容量を、そう いう計算をいたしまして、優先順位を決めてやっているわけです。   それで、この中でことし特に岩船地区の備前屋排水路というふうなところ、通称上ノ山の長者屋 敷というようなところですけれども、あの辺が非常に最近雨が降るたびに浸水するというふうなこと で、ことしはここにのせさせていただいております。優先順位を決めてやらせてもらっております。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 住みよいという前提はやっぱり不安のないということになろうかと思います ので、十分な対応をさらに緻密に実態を調べながら、この問題についてはやっぱり対処する方針をき ちんと持っていないと、いつまでたってもこの問題は解決しないだろうというふうに思いますので、 その点についての対応をよろしくお願いをしたいというふうに希望いたします。   先ほど板垣議員からも日東道の関係で、るるお話がありました。この方針書にも高速交通体系の 整備ということで、バスストップについては荒川ということで一応挙げられていますけれども、ちょ っと気が早いのかもしれませんけれども、ほぼ全線開通するだろうということを見越すと、やはり豊 栄からこっち、サービスエリアがないというような状況になるのではないかということになりますと、 相当な距離、50キロを超える区間、サービスエリアがないというようなことになると、やはり利用者 に不便を与えるだろうということを考えて、全線開通を見越してのサービスエリアについては、今後 どのように考えていったらいいのかと。あるいはどのような方針を今考えておられるのかということ について伺います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ご案内のとおり胎内・荒川インターからこっちですね、以北の高速道路につ いては、新直轄方式という方式で整備をいたした道路でございまして、無料区間なわけです。国土交 通省の基本的な考え方で、それがすべてではないと思っておりますけれども、無料の高速道路である 場合には、いわゆる地域におりていっていただいて、そういう地域の施設を利用をしていただいて、 また上がって乗っていただくというようなことを考えているようでございますが、しかしながら決し てそうでもないというようなことを私どもは今お願いをしているということでございまして、開通ま での間にそういうような基本的なことは考えているようでございますけれども、地域によっては地域 の皆さんが、地域でも力を合わせてやりたいのだというような意見もありますし、またいろいろなプ ランを立てて今努力をしているような地域もありますので、それらをもとに何とかお願いをしていか なければならないのではないかなと、そのように考えているところでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) やはり大きな展望を持ってこれから日東道の開通に向けての取り組みの1つ としてやはり考えていく必要があることなのだろうというふうに考えて、ちょっと先走る部分があっ たかもしれませんが、ぜひ今後の課題にしていただきたいというふうに思います。   安全なまちづくりということについて、特に高齢者の交通事故防止ということに触れてあります けれども、今市内の実情を見ますと、健康維持のために朝早くからあるいは夜遅く、大勢の人がウ オーキングを楽しんでおられるあるいはウオーキングで体づくりをやっているという様子が見られる のですけれども、やはりこういう人たちも非常に危険にさらされているということでは同じではない かというふうに思います。そういったことから、安全シールというのですか、そういったことについ てもう少し話あるいは講座、そういったことでなくて、具体的に必要な方には必要に応じて、市とし ても提供しますよとか、提供する用意がありますよというような、ものでつるという意味ではないの ですけれども、やはり市民に注意を喚起する一環として、安全シールなんかについてもう少し市民へ の配布を考えてもいいのではないかというふうに思うのですが、そういったことでの交通安全の注意 喚起というような点については、お考えはありませんか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市民課長。 〇市民課長(西村 治君) 今ほどありました市民への喚起につきましては、先般もスローガンとい うか、こういうことに気をつけてくださいというようなことで、黄色の普及用の配布物を世帯にお配 りしたかと思いますし、今ほど申し上げたあらゆる機会を通じてあらゆる方法で考えられる、高齢者 にとって歩行者も、それから乗る側についても効果的な交通安全の防止になるような形でいろんな普 及に努めていきたいということで、シールというか、そういうものもお配りはしております。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 今の市民個々への交通事故防止対策についての取り組みについては、私も評 価はしますけれども、やっぱり具体的な、必要なものを必要な方にというような方向の安全指導ある いは安全対策としては、やはり手だてが必要なのでないかというふうに、いわゆるかけ声だけではな かなか皆さんが理解しにくいということがありますので、ぜひ市民の皆さんのニーズに合うような方 策をとっていくということも非常に大事だろうというふうに思いますので、その辺も今後さらに安全 シールだけではないかもしれませんので、検討と実施をお願いをしたいと思います。   総務課長にお伺いしますけれども、海抜表示というのは随分あちこちに張り出されて、市民の目 にもとまっていますけれども、津波避難計画を含めた地域防災計画、いわゆるハザードマップ、これ について今恐らく進行中ということなのだろうと思うのですけれども、見通しとしてはいつごろこれ が市民の皆さん方に示されるか伺います。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務課長(齋藤甲三君) 今現在避難計画及びハザードマップの策定を進めているところでありま す。私ども今下準備としてデータの集積等をして、図面についてもさきに区長会の皆さんにお集まり いただいて、市の取り組み状況をお話をさせていただきました。その中で、まだ県の被害想定、いわ ゆるこの地域にこういう地震が発生した場合については、どの程度の津波がどの程度の時間を要して やってくるのかということについてのシミュレーションがまだ提示がされていない段階でございます。 当初3月末までに各沿岸市町村にお示しをしますということでございましたが、情報によりますとや や作業が遅れているということでございまして、今そのものが提示されれば速やかにマップが作成で きるように準備をしておりますが、時期についてはいつごろというのは、その被害想定の数値が示さ れてからということになりますので、ちょっと今の時点で何月というのはお示しできませんが、区長 会の皆さんからもいち早く提示をしていただきたいと、こういう要望もいただいておりますので、そ のように努力をさせていただいているというところでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 間もなく震災発生から1年たちますので、やっぱり熱いうちにいろいろな理 解を求めたり、あるいは対策を立てたりということが非常に望まれていることでもありますので、ぜ ひ県の関係もあろうかと思いますけれども、途切れないような対策をお願いをしたいというふうに思 います。   消防長にお伺いします。その文の中に、幼年消防クラブ、女性消防クラブの育成という文言があ りました。少し具体的にお話いただければと思いますが、いかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 消防長。 〇消防長(本間善和君) それでは、私のほうから現実の、今の幼年消防クラブ、それから女性防火 クラブの育成についてちょっとお話しさせてもらいます。現在村上市管内においては、幼年消防クラ ブ、現在3つ設立してあります。中身を申し上げますと、村上幼稚園、それから山北におおぞら保育 園、あおぞら保育園ということで、小さい子供から火災の予防という格好で、将来消防団員につなが っていただきたいというのが望みでもあります。そういうことから、こういうクラブを結成し、小さ いときから火の取り扱い等に注意していただきたいという格好での目的でクラブを設立しております。 まだまだ少ないので、これからこの組織を管内にふやしていきたいという考えであります。   それから、女性防火クラブというのは、目的は主に住宅火災警報器の設置というのが大きな目的 だったのですけれども、そちらのほうのPR、広報について実施していただきたいということで、現 在2つのクラブが設立してあります。1つはJAにいがた岩船、それからもう一つはJAかみはやし ということで、農協の婦人部の方々が主に組織を結成しております。ちなみに岩船のほうは会員が62 4名が会員になっている。それから、かみはやしについては135名の会員と記憶しております。これか らもこういう女性方の力をかりての防火PRに努めていただきたいということで、こちらのほうにも 力を入れていただきたいと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 市民の命と財産を守るという点では、この項目は非常に大きな意味合いと重 要さがあるかと思いますので、ぜひこの方針に従って、あるいはこの方針を乗り越えて対応をしてい ただきたいというふうに思います。   政策推進課長にお伺いしますが、高度情報化推進ということでお伺いします。朝日、山北、神林 と、いわゆる高度情報システムの整備がこれまで行われてきました。ですから、これからこの議場の いろいろな動きもリアルタイムで家庭にいて見ることができるというようなシステム等が整備もされ ているわけですけれども、そうすると残りは村上と荒川というのは一体どうなるのだろうと。やっぱ り非常に格差を感ずる人が多いし、またそこにでは取り残されたところはどういうふうな対応をして いくのかということについて、いろいろ疑問を持つ市民の声を聞くわけです。それで、一応神林につ いても、この3地区について神林もほぼ終わって、特別会計のほうにもそれなりの経数が上がってき ているのですが、残された部分についての今後については、どのように考えていくのかということに ついて伺います。 〇議長(佐藤宮吉君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(相馬正喜君) 施政方針にもありますように、合併後つくりました情報化基本計画 にのっとりまして、今現在進めております。議員言われるように、山北地区、朝日地区、それと神林 地区ということで進めてまいりましたが、朝日、山北地区と神林の整備、皆さんこれまでのご議論の とおり、内容のサービスの提供が異なっております。これらも含めましてでございますが、荒川、村 上につきましては、いわゆるその情報の伝達、市が行う行政情報、それから一般的にいただく地域の 活性化のための情報等については、やはり整理していく必要があるというふうなことで、このブロー ドバンドにつきましては、村上、荒川地区においては事業者が取り組むのが可能だということで、朝 日、山北、神林地区と同等の手法でこれから進めるというふうな基本計画にはなっておりません。そ のようなことで、ただ現実的に防災行政無線、それから情報の伝達の方法等については、3地区がい よいよ整備されましたので、今後は計画もありますが、十分に整理していく必要があるというふうに 思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) やはりこういう今情報化時代ですので、格差については非常にシビアな見方 あるいはそれについての感じ方が鋭いものですから、ぜひそういった市民の気持ちも十分にそんたく しながら進めていただければというふうに思います。   市長にお伺いしますけれども、いつか一般質問でお城山の児童公園のことについてお伺いしまし た。現在児童公園とは、実態としては名ばかりといいますか、そういう言い方は失礼かもしれません けれども、木がうっそうとしていて、なかなか子供が本当にあそこで遊べるのか、あるいは遊ぶ子供 がいるのかというような状況になっていて、ここを都市公園化して、いわゆる城下町村上あるいは城 下町としてのシンボルであろうお城山の関連施設として公園化するということについて、以前お伺い したかと思うのですが、その後もし検討されて、方向づけあるいは考え方がありましたら、この点に ついてお伺いしたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今お話がありました児童公園等も含めまして、いわゆるお城山の周辺につい て新たな展開が今県のほうからも打診をされておりますので、担当課長からどういうことか話をさせ ますけれども、それらを踏まえて今後どうあるべきかを検討をしていきたいと、そのように考えてお ります。 〇議長(佐藤宮吉君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 今市長から言われた点につきましては、県立桜ヶ丘高校の実習地 の跡を県のほうから市のほうでどうかというような打診があったということだと思います。   それと、去年ですか、滝沢議員さんのほうから話のありました児童公園の実態を呈していないと いうふうなことで、私どももいろいろ検討はしてきたのですが、なかなかあそこをいじくることが国 指定の文化財になっているという関係で難しいということで、新年度にはやれるところからというこ とで、少し整備を入れると。今プールみたいな、池のようなものがあるのですけれども、あれが何か こう犬を洗う道具に使われているとか、いろんな苦情とかもいただいていますので、そういったもの を少し整理しようというふうなことでは考えてきたところでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) そういったことで、十分な検討を今後お願いをしたいということで、ふれあ いのまちづくりに移ります。学校教育の充実ということで、これは昨年もいわゆる家庭学習について いろいろお伺いしました。こうやって28カ校の子供たちが、やっぱりこの家庭学習ということについ て、1つの向かい方をしていくのだということであれば、具体的に習慣形成としてどのような手だて を各学校に教育委員会としてお願いをしたいのか、あるいはしているのか。各学校任せでなくて、や はり市が1つの方針に向かってやっぱりこれだけスローガンとして上がっているわけですから、その 点についてどんな、教育委員会としての指導を行っているか、お伺いしたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 早寝早起き朝御飯に家庭学習というのが定着しつつあるわけなのでありま すが、家庭学習が定着したことによりまして、子供たちの学力がぐんぐん上がってきております。新 潟県では毎月ウエブテストをやっているわけなのでありますが、小学校の子供たちは県の平均を上回 るようになってまいりました。上回る学校は、20カ校のうち19カ校になりましたし、中学校は8カ校 のうち5カ校上回るようになってきました。それは教師の日々の授業にもよるわけなのでありますが、 やはりうちへ帰ってからの家庭学習というようなことで、それは教育委員会はああせよ、こうせよと いうことではなくて、学校の校長の教師とのいろいろの話し合いあるいは子供の実態を受けながらの 学校経営の1つなのでありますが、しかしみんなでもって習ったことはしっかりと定着するように、 定着するような宿題を出していこうというようなことを各学校で考えながらやっているわけでありま して、教育委員会でああせよ、こうせよということではなくて、その点においては校長に経営力を任 せながら、お願いしながら進めているところであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 今の答弁については、わからぬわけではないのです。ですけれども、やはり 大きな教育、いわゆる郷育教育の中心的なスローガンがここにあるということになると、教育委員会 としてやっぱり黙っていられないあるいはこういうことをお願いしたいのだという意思表示はきちっ と必要なのだろうと思いますので、お伺いしました。   夏の音楽祭について記述があります。この村上市では本当にもう言ったら唯一の文化活動として 行われているわけですけれども、この点については市長にぜひ今後もしっかりとこれを継続あるいは 拡充していただきたいというお願いだけをしておきます。   スポーツ振興についてですが、指導者の養成や環境整備ということ、これは非常に大事だと思う のですけれども、やはり3つの委託されるスポーツクラブへの質の高いサービス提供ということにな りますと、指導者の研修とか、あるいは資格とか、いろいろ必要になると思うのですけれども、これ は財政にもかかわるのですが、それに伴うやはり財政的な支援、委託する際の経費については、見な がらといいますか、考えながらこういう方針を出されているのか、ただかけ声だけで資格取れ、質を よいものにということだけでは済まないような現在の状況ですので、財政的な面から見たこの支援の あり方について伺います。 〇議長(佐藤宮吉君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(高田 晃君) 今の議員のご意見でありますが、指導者の養成、環境整備、今のと ころ市内では競技団体である体育協会あるいは総合型スポーツクラブの両団体でそれぞれ市内の育成 をしているわけですが、それぞれ補助事業の委託をしております。体育協会については、もう事業委 託というふうなことで、従来の運営費補助から変わっております。それぞれの団体の中で、いわゆる 将来の指導者の養成あるいは今現在我々指導者のスキルアップのための研修会、それらの予算措置も 補助金の中に組み込まれているというふうに理解しております。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 時間もだんだんなくなってきましたので、非常に残された項目があるのです が、最後に協働による行政経営という中に、これは職員の関係で地域担当職員制度の継続という表現 があります。私不明にして、この地域担当職員制度というのを今まで余り気がつかなかったのですが、 〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕継続ということであれば、これまでもやってきたというこ とでしょうから、これはどのように活用してきたのか。今後このようにしたいということありますけ れども、これまでの経過について一言お願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(板垣純一君) 今年度に入りまして、4月から各支所に地域振興室に5名ずつの職 員が市民協働のまちづくりを推進するために配置されてきていると。本庁には6名配置されてきてい るというような中で、いわゆる市民協働のまちづくりを推進するに当たり、地域の説明会、それから 懇談会、それから地域の資源調査、地域の現状課題の把握、そういったものをもとに地域のまちづく り計画を策定してきたというようなことで、このたび準備委員会を経て、17の協議会が設立される予 定というようなところまで来ております。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) もう少しその点について、そうすると継続でなくて、これからという方向か なというふうに受けとめたので、このまま。 〇議長(佐藤宮吉君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(板垣純一君) 23年度はそういう経過を踏まえて取り組みをしてきたわけですけれ ども、24年度、新年度におきましても、今度は実践活動が始まるわけですので、地域に入っていろい ろ地域の協議会の事務局のお手伝い、それから集落、町内のまちづくりの計画のお手伝い、そういっ たことを今後主にやっていくという形で継続される予定でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 時間がなくなりましたので以上で終わりますけれども、細かい点については、 市民クラブのそれぞれの議員が一般質問あるいは常任委員会等で質問を続けることになると思います けれども、ぜひしっかりした施政方針が市民生活の向上と充実あるいは村上市の発展のために十分に 機能するようにお願いをいたします。   最後になりましたけれども、今年度末をもってご勇退されると聞いております相馬政策推進課長、 板垣自治振興課長、遠山保健医療課長、斎藤神林支所長、斎藤山北支所長の5氏におかれましては、 これまで非常に村上市発展のために頑張ってこられたことに感謝をしながら、市民クラブ6名を代表 して深甚な感謝と敬意を申し上げ、ご勇退後も健康に留意され、今後とも市民として村上市の一層の 発展へのご理解とご支援をくださるように祈念しながら、市民クラブを代表しての代表質問を終わら せていただきます。   ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで市民クラブの代表質問を終わります。   午後1時まで休憩します。           午後 零時03分  休 憩                                                        午後 1時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、清流会の代表質問を許します。   14番、三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) それでは、清流会を代表して質問をさせていただきます。3番目となりまし たので、先輩議員と若干重複する部分もあると思いますが、お許しを願いたいと思います。   様々な問題の中で、高いハードルを乗り越え、新村上市が誕生したことは皆さん周知のとおりで あります。その合併からはや4年が過ぎようとしております。大滝市長はその中で、初代市長として 行財政改革を中心に数多くの施策、インフラの整備、総合計画の策定、日沿道の延伸など、市長とし ての責務を前向きに実行してこられたことにまず敬意を表するものであります。   しかし、私どもが市内を回ってみますと、合併しても少しもよくならないというような声も数多 く聞こえるわけでございます。行政は終わりがないものと認識しております。市長は引き続いて市政 を担うべく明言をされております。市民に豊かさが実感できる、合併のメリットが見えるようなビジ ョンを次期市政で示していただくべくご期待を申し上げ、施政方針を中心に質問をさせていただきま す。301億1,000万、昨年度比1.8%増、新ごみ処理場の建設、荒川統合保育園、山北支所新庁舎、継 続ではありますが、生涯学習センターなど数多くの建設事業を抱えながら、立派な予算をつくり上げ た市長をはじめ関係された皆さんに御礼を申し上げ、市長のまずもってこの予算をつくり上げた思い をお伺いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 301億1,000万の予算をつくり上げたということで、どういう意図かというこ とでございますが、ご案内のとおり昨年末からいわゆる株価の下落が起きまして、それを引きずった まま年を越して、そして円高、デフレが一向におさまらない。加えてヨーロッパ、ギリシャによる ユーロ不安によってまだ円高がさらに進んできたというようなことで、日本の経済はどこへ行くのだ ろう、どうなるのだろうというような中での私は市の果たす役割が非常に大きいと考えております。 もちろん日本の経済がそういう状況でありますので、この地域の経済も底冷えになっておりますし、 また購買力も低下していると。そのような中で、新年度予算編成に当たりましては、まず1つには地 域の経済力の底上げあるいは購買力の上昇等を図りながら、地域の経済活性化、地域の活性化をして いかなければならないというようなことで、301億1,000万、1.8%増、5億3,000万増の予算編成をい たしたところでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) まず、主要施策の中心に、行政改革のさらなる推進と健全財政の堅持とあり ます。今日までもそのことに主眼として取り組んでこられたことは承知しておりますが、さらなる推 進とは何をこれから推進していくのか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 行政改革を取り組みをさせていただいてきたわけでございまして、職員定数 の削減あるいは経常経費の削減、そして消耗品等の経費の削減等を行ってまいりました。十分な成果 が得られたと思っておりますが、これからはそれらを踏まえて、今以上の改革をやりながら、改革を やるということは人員削減もそうでございますし、あるいはまた行政内部のいわゆる組織体制の強化 あるいは職員の資質の向上等を取り入れながら、あるいはまた外部団体との見直し等を含めた中での 改革を進めていくと、そういうことでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) 私の推測するところでは、いわゆる職員の3割補充、これが非常に効果をあ らわしたものと思いますけれども、この職員体制の問題でチェック機能の低下など、いま一度検証し てみるべきと思いますが、市長の考えをお伺いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 全くそうだと思っております。職員を退職者の3割補充……3割補充といい ましても、事実上保育園あるいは保育士あるいは消防署の職員については削減ができない状況にあり ますので、それを除きますと一般職の削減が主になってきているわけでございます。その中で、非常 に人数が少なくなってきておりまして、一人一人の職員のいわゆる仕事量あるいは資質の向上が問わ れてきているわけでございます。その中での我々のチェック体制あるいは職員の意識等が非常に重要 になってまいりますので、それらについては十分に検証をしながら改革をしていく必要があるという ようなことで、引き続きそういう点におきまして、これからは削減したために住民サービスが低下し たあるいはチェック機能が落ちたというようなことのないようにしていきたいなと、そのように考え ております。   先ほど合併の効果うんぬんがございました。これは合併しなければ、単体の5つの自治体でやっ ていった場合には、これだけの職員は到底削減できるはずもないわけでございまして、それ1つにと りましても、非常に大きな私は合併の効果であるというように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) このことで中間あるいは管理職に相当の負荷がかかっているのではないかと 考えられます。いま一度検証するべきと思いますが、明言をお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 全くただいま申し上げましたように、人が減るということは、それだけ残っ ている職員の負荷がかかるわけでございまして、しかしながらそれを途中でやめるということでは私 はない。資質の向上を図っていただきたいと思っておりますし、職員自身が自覚をして、そして取り 組むべき課題であると、そのように考えておりますので、途中でやめるということはしないというこ とで、職員の意識を改革をしていく、そういう方向で進んでいきたいと、そんなふうに考えておりま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) 課によって様々な仕事量の差があるというようなことも私ども耳にしておる わけでございますけれども、配置の見直し等も考えられると思いますが、市長の見解をお伺いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 行政改革の一環として、組織改革にも着手したわけでございまして、組織を 改革いたしまして、まだ幾らもたっていませんので、いい点、悪い点が見えてきているはずでござい ますので、それらは早急に検証しながら対策を講じていきたいと。今おっしゃったように、人数の配 置等についても果たしてこれでいいか、適正かどうかという部分も含めまして、いま一度やはり検証 をしながら行政運営をしていく必要があると、そんなふうに考えておりますので、そのようにしてい くということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) さきに農業委員会から2年続けて建議がなされました。局長の専任を市長は 明言されておられるわけですけれども、それで間違いございませんか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 間違いございません。当初兼務でいけるのではないかというようなことで、 本庁はもちろんでございますけれども、各支所も兼務体制をとったわけでございますが、やってみま して農業委員の皆さんのご意見等を拝聴し、またいつも私言っているとおりこの地域、この村上市の 基幹産業は第1次産業であるという観点から、特に農業が大事でございますので、そういう観点から 事務局長体制を敷くべきだというような結論に達しましたので、新年度から農業委員会の事務局長体 制を敷いていきたい、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) 旧市町村では独立した農業委員会として、二、三名の専任職員がおられまし た。今支所には兼務職員はおられますけれども、専任職員がおられないというようなことで、農業委 員会のほうでは危惧されているようですが、そのことに対しては市長の見解をお伺いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほど来申し上げていますように、組織改革、行政改革の一環として、そこ にも着手したわけでございます。聖域なき改革を断行しているということでございますので、当初は そういうことでやらせていただきました。しかし、組織の中でいわゆる今申し上げたように農業委員 会事務局、事務体制がこれでいいのかというような問題を提起されましたので、とりあえず事務局長 体制を整えて、そして事務事業をやっていって、また何かの弊害が出てきたときにはその時点でどう するかというようなことを検討をするべきだと、そのように考えていますので、今現在各支所に、ま た専門の農業委員会の担当者を置くということは考えておりません。 〇議長(佐藤宮吉君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) 次に、魅力ある地域づくりについてであります。いわゆる地域、民間、行政 が一体となった体制づくりを喫緊に構築する考えがあると聞き及んでおりますが、これに対しては具 体的にどういうことでやられるわけですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 午前中の板垣会長の答弁にもございました。地域が衰退し、地域の魅力の発 信がなされないようになってくるということは、私どもは一番懸念をしていかなければならない問題 でありますので、それを何とか地域の元気を取り戻す、地域を活性化させて、そして地域づくりをや っていかなければならない。それには、地域の皆さんと私ども行政が一体となった取り組みの中で、 その地域づくりをしていく必要があるというようなことで始めたのが協働のまちづくりでありまして、 専従の職員を配置いたしまして、ご案内のとおりこの前の日曜日、上海府地区の協議会と、そして瀬 波地区の協議会がいち早く2つ立ち上がりました。これから17地区の協議会が立ち上がるわけでござ いますが、私も2つの協議会に同席をさせていただきました。非常に地域の皆さんがやる気十分でご ざいまして、これならいいアイデアが出たりあるいは地域一体となって、行政と一体となってやって いける、そして将来的には自分たちの地域をつくり上げていくことができるのではないかというよう な感想をいただきましたので、引き続き強力に協働のまちづくりを推進してまいりたい、そのように 考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) 今年度中に組織が立ち上がると私どもも聞き及んでおります。17組織、市税 の1%を目途に本年度は5,000万の予算づけがなされましたけれども、17組織で5,000万円と。その活 動によっては、今後予算的にはこれを変える考えはございますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当然今年度は初年度でございますので、目標数値といたしまして、市税の1 %相当ということで5,000万を交付させていただいたわけでございますが、それを1年間やってみて、 どのような意見が出てくるか、あるいはまたこれではこういう事業ができないとか、そういうような 意見が出てくるはずでございますので、それらを踏まえて新しい次の年度、25年度にはさらなる前進 をしていくような、地域が元気になるような、そういう予算編成を心がけていかなければならない事 業の1つであると、そのようにとらえております。 〇議長(佐藤宮吉君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) 早計ではございますけれども、いわゆる事業、また活動によっては補正等々 で考える気持ちはございますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 基本的にこの協働のまちづくりというのは、補正対応でやるべき私はもので はないととらえております。災害が起きたからとか、そういうのはもう市でやるわけでございますし、 途中で何かの事業をやりたいから補正予算をつけてくれというような私は短絡的なものではないので はないかなと。やはり計画をしっかり立てて、そして1年間活動をしながら、次の年度にどうすると いうようなものであると考えていますので、途中で補正予算で対応するという考えは毛頭持っており ません。 〇議長(佐藤宮吉君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) 魅力ある地域づくりの中で、公共交通の問題がございます。24年度は若干幅 を持たせたような感じでございますけれども、なかなか使い勝手の問題で問題があると思いますが、 市長はどのように認識されておりますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 詳しくは今担当課長から答弁いたさせますけれども、公共交通体系の確立を 目指してやってきたわけでございますが、昨年の10月から実証実験を各地で行いました。まだ何カ月 もたっていないというようなことでございまして、非常に利用する方々にもまだ周知をされていない 面もありますし、また我々も手探りの状態であったわけでございますので、これの実証実験を踏まえ て、今後新たな計画づくりに取りかかっていきたいと思っておりますし、また実証実験をしていない 地域においても実証実験をやりまして、そして将来的には村上市に即した、各地域に即した公共交通 体系を確立していきたい、そのように考えております。   もし不足があれば課長から答弁をいたさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(板垣純一君) 1月いっぱいまでの実績を見ましても、評価基準にまだ満たないと いうような状況の中で、いろいろ利用者等の皆さんにお聞きしたりしておりますけれども、まだまだ やはり実証運行がされているそのものがまだ知られていないということと、知られていても何か誤解 を招いている部分、それから不安に思っている人がたくさんいるようでございますので、やはりこれ からもきめ細やかな高齢者向けの周知、聞き取り、そういうものをやっぱり継続してやっていく必要 があるのではないかと。それによって利用者がふえていくというようなことを考えておりますので、 よろしくお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) 課長にお伺いしますけれども、いわゆる利用者のニーズ、これを的確に把握 することがまず第一。それと、先ほど来言われました。ように、周知の徹底ということでございます けれども、ニーズの把握には努められておられますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(板垣純一君) 一応現在ほとんど毎日のように県立坂町病院、それから村上総合病 院へ出向きまして、通院者等の皆さんから聞き取りをしたり、それから各地域に入りまして高齢者の 集まり、そういったところに入りまして、いろいろニーズ、聞き取りを行っております。そういった ものを掌握しながら、今後の取り組みにつなげていきたいというふうに考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) それでは、4点目の産業の活性化ということで。私ども市民経済常任委員会 でこの認証制度、このことをいよいよスタートするということで大変うれしく思っておるわけでござ いますけれども、この認証制度をスタートさせたメリットは何でしょう。 〇議長(佐藤宮吉君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(本間誠一君) この認証制度につきましては、生産と消費のほうで2本立てになっ ております。生産のほうにつきましては、市の市内にある堆肥センター、この堆肥を使うことによっ て環境に優しい、また安心、安全な野菜を供給するということの1つの目的でございますし、また産 物の消費拡大ということで、直売所、小売店、また飲食店、その3つの形態で使用する地元食材を 大々的に村上ブランドとして売り出していく、そういう目的で実施したものでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) 私はこの認証制度というのは、いわゆるその消費者に対する安全、安心と付 加価値の問題だと思うのですね。この付加価値の問題が若干欠如しているのではないかなと。せっか くこのようないい制度をつくったけれども、漬物にしてみれば塩から上げて、塩出しするので味つけ がまだなされていないと、そういうふうに感ずるのですけれども、課長はどのように感じますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(本間誠一君) いろいろ検討させていただきました。ただ、導入するに当たり、余 り厳しい認証にすると、その後のチェック体制とか、そういうものもかなり難しくなるということか ら、かなりファジーではございますが、おおむね何割というような言い方で、これが定着してきたと きにいろいろな見直しをかけていきたいということで、とりあえず試行段階ということで始めさせて もらうものでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) 私は生産者に厳しくということでなくて、この認証制度を取り入れたことに よって、ただ単にシールを張る、ただ単に旗を立てるということではとどまってはいけないと思うの ですね。その先が見えないということを私は質問しているわけです。せっかくいい制度をつくったの だから、もっとやはり付加価値をつけてよかったと。認証制度ができてよかった、シールを張ってよ かった、旗を立ててよかったと言われるような制度にしていただきたいのですけれども、そのことに 対して見解をお伺いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(本間誠一君) 一応飲食店とか小売店ではのぼりを立てて、そういう村上の地場の 野菜だということで自信を持って売っていただき、またそれをご購入、また消費された方々が村上の 野菜に定着していただくように、今後とも努力していきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) 私もこれ所管でございますので、後ほどまた委員会で詰めさせていただきま す。   次に、農商工連携というようなことで、農商工連携フェア2012というようなことで、すばらしい ことをやられるのだなという認識を持っておりますけれども、予算を見たら50万ということでござい ます。この企画を教えていただければ。 〇議長(佐藤宮吉君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(瀬賀 功君) 24年度、初めて行うような企画でございます。毎年ということでな くて、1年おきぐらいにやりたいなとは思っておりますが、よければ毎年やっていきたいというふう には思っております。村上市農商工連携フェア2012ということで、見て、聞いて、食べて、遊んでと いうことで、目的としましては農商工連携によりまして開発した商品の展示、販売促進を図るととも に、市民と事業所との交流を深めて、ビジネスチャンスの拡大を図るということでございまして、市 民参加で農商工連携を進めるということで、地域活力の創造を推進するということでございます。対 象としましては、村上市民ほかを対象にしますが、出店者も地元の企業を対象にしたいということで ございます。地元にいまして、地元の企業とか地元でやっているものがなかなかわかりづらいという こともありまして、地元の1次産業の部分を先ほどもおっしゃられるように、付加価値をつけるとい う形もございます。いろんなものを創意工夫して、付加価値をつけながら市民になじんでもらって、 なおかつ外に向けて発信していきたいということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) ぜひ初期の目的を達成していただきたいと思います。常日ごろ市長はいわゆ るこの自然豊かな我が地域、非常に豊かなものが多くあるということでございます。そして、何して も我が圏域は第1次産業が基幹だとも申されております。ところが、我が地域第1次産業、疲弊の一 途をたどっているのも事実でございます。いわゆる林業、水産業、農業、後継者がいないというよう なことでございます。   先般筒井農林副大臣が講演された席上、市長も同席をされておりましたけれども、いわゆる国で は2万人の農業後継者をつくるのだというようなことで、今プランづくりを市村にお願いをしている ところでございますけれども、後継者がいないということは、再生産ができないのだと。魅力がない のだということでございます。継続してやるにはもう少し予算的にも第1次産業に対して求めるわけ でございますけれども、市長の見解をお伺いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 第1次産業の後継者が非常に不足しているというようなことでございますけ れども、後継者が不足するということは、経営自体がもうかれば私は後継者というのは必然的に出て くるものだと、そのように考えておりまして、余りやはりもうからないのだなと。その割に仕事がき ついのかなというような面もありますので、農業にしろ、林業にしろ、漁業にしろ、もうかる産業に していかなければやっぱりならないのではないかと。それに携わる人たちが安定して経営ができる、 安定して家族経営ができるような、そういうようなものにしていくことによって、やはり後継者が育 ってくるのだろうと、そのように考えていますので、おっしゃりたいのはその割には予算措置が余り 少ないのではないかというようなことをおっしゃりたいのではないかなと思っておりますけれども、 それも含めてやっているつもりでございますので、今後ともそういうような体制のもとに、国の動向 あるいは県のご指導をいただきながら、経営体としてなり得るような、そういうような第1次産業を つくっていく必要があると、そのように考えていますので、そういう取り組みをしていきたいと考え ております。 〇議長(佐藤宮吉君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) 今ここは岩船米の大産地、そして村上牛のブランド化を進めております。し かしながら、村上牛にしても岩船米にしても、価格が一向に伸びようとしません。特に農業を圧迫し ているのはいわゆる機械器具でございます。直接補助をしてくれとは申しませんけれども、いわゆる 金利の補助、また村上牛に対しては預託金利の補助等々は今後考えられますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 農業機械においては、全くあれだけ稼働率の悪いものはないなと思っており ます。恐らく1年間に稼働するのは10日間くらいしか稼働していないのではないかなと思っておりま すが、それに対しての補助ということになってきますと、非常に厳しいものがあろうかと思っており ますが、そうではなくて、それ以外のもので、私どもが政策的に農業振興あるいは畜産振興をやって いくというようなものに応援をしていくべきであると、そのようにとらえております。 〇議長(佐藤宮吉君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) やはり私は常々の持論なのですけれども、人がここに住まない限りは私ども も必要ないし、行政も必要ないと。これはもう皆さんが周知のことだと思いますけれども、とにかく 人口減少の歯どめはやっぱり雇用対策が一番大切かと思います。なかなか今先ほど鷲ヶ巣会の会長の 質問の中で、今は企業名は申されないけれども、あるというような話を聞いて若干安堵したわけでご ざいますけれども、地場産業の振興も非常に大切なことだと思いますけれども、私どもはここに住め ば、ここになりわいを持って一生ここにいなければならないわけですから、この地域をとにかく魅力 あるものにしなければならないということは市長も共通認識だと思いますけれども、いわゆる企業誘 致が今大変な時期にそういうお話をいただいて、非常に安堵しているところでございますけれども、 この地場産業の振興策についてはどのように考えですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当然まず企業誘致、大事でありますけれども、地場産業の育成なくしてこの 地域があり得ないということでは共通認識を持っております。田畑が荒廃しないあるいは林野が荒廃 しない、そういうような地域づくりをしていく必要があると。産業化をしていく必要があるというよ うなとらえ方をしておりますので、それらのことに関しまして、どういうような施策をやっていった らいいかというようなことも踏まえて、地場産業が大切であるということはもう十分に認識をいたし ておるところでございます。   農地・水・環境にしましても、今補助が打ち切られたわけでございますが、村上市においては今 までどおり若干取り入れているというようなことで、そういう面も含めまして、やっぱり地場産業の 大切さは認識しております。そして、企業誘致という話がございましたが、新しい企業を呼んでくる だけではなくて、今ある企業、村上にもトップ企業が幾つかあるわけでございまして、その中には非 常に景気が上向いている企業もあるというようなことでございまして、私どもも訪問させていただき ました。そして、そういう企業はこの地だけではなくて、至るところに下請工場を持っておりますの で、その下請工場をぜひ村上に持ってきていただけませんかというようなこともお話をさせていただ いたり、そういうような取り組みの中で何とか新しい企業を誘致するということだけではなくて、そ ういうような今ある、来ていただいている企業をさらに拡大をしながら、雇用を拡大をしていただく ような、そういうような取り組みも一生懸命にやっているということでございますが、いずれにして も経済がこれだけ冷え切っておりますと、なかなか「はい、わかりました」と、「では、行きましょ う」というようなことにはならないということと、もう一つはやはりそういう企業が来ていただくと いうことになったら、やっぱり思い切った市としての姿勢を見せていく必要があると。場合によって は、土地は提供しますというくらいの腹と覚悟を持って取り組んでいかないと、到底来ていただけな い時代に入っているということも肌で感じております。 〇議長(佐藤宮吉君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) いわゆるこの地域にはすばらしい産物が多くあると常々市長が申しておりま す。また、この企業誘致等々でもやはり情報力、これはもちろん市長にトップセールスをお願いする わけでございますけれども、私はこの合併することによってのメリットが相当あるものだと浅い認識 を持っておりましたけれども、私もこういう職責をいただいて、初めて大変な行政だということを知 ったわけでございますけれども、今後都市部に村上の発信基地、いわゆるアンテナショップ的なもの を創造する考えはございますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 村上独自のいわゆるアンテナショップということになってくると、非常にそ れは難しい問題があるなと考えておりますけれども、東京には県の出先機関である東京事務所がござ いますし、そういうことに関しては不便さを感じたことがないと考えておりますし、また人脈も相当 ありますので、それらの人脈を使いながらお願いに回っているというようなことでございますので、 専門的に東京に村上市の企業誘致駐在員を常駐させるというようなことは、私は今のところ必要でな いのではないかなと、そのように考えております。距離的にもそんなに遠いわけではないので、市外 であれば十分に向こうで、朝早い電車で行くと5時間、6時間向こうに滞在できますので、そういう 面ではそれほど困っていないという考えでおります。 〇議長(佐藤宮吉君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) そういう情報も兼ね備えた物産も販売できるような、そんなに大きくなくて も、いわゆるその発信基地が東京とは言わず、都市部に必要だと思うのですけれども、今後そのよう な創造をする考えは。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ご案内のとおり県の物産あるいは私どもの物産を発信できる東京ネスパスと いうのがございますので、それらを通じて私どももやっておりますし、あるいはまた大宮とか川越と か、あるいはいろいろ友好姉妹都市を持っている昔からの旧地域もありますので、そういうところを 活用しながら発信をしていくということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) 余り触れてはどうかなと思うのですけれども、安心して暮らせる地域づくり に入らせていただきます。懸案であります村上の厚生連村上総合病院、先ほど来お話がありましたけ れども、候補地としては何カ所か考えられておられるわけですね。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 候補地としては、以前にも申し上げましたとおり数カ所あるわけでございま して、今現在、またそのほかにもないかというようなことも、あるいは現在地がどうかというような ことも含めまして、村上病院のほうでは準備室が立ち上がっておりますし、私どもの行政内部ではプ ロジェクトチームが立ち上がっておりますので、副市長が担当しておりますので、それらについて副 市長から今現在の状況等について話をさせていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 村上総合病院の建設につきましてでありますけれども、今のところ場 所をジャスコ跡地というような第1候補に、村上病院も非常にそちらのほうにというふうなことの熱 心に勧められております。ただ、土壌汚染という問題がございますので、それをどうクリアするかと いう問題が大変大きな問題であります。先般も独立行政法人の都市再生機構さんにいろいろ全体的な 都市整備も含めての勉強会を合同でさせていただきました。そんな中で、適地を探していきたいと考 えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) 場所の特定はまさか鈴木議員から横取りするわけにいきませんので、私から はこれ以上申し上げませんけれども、新年度にはスピーディーにそのことを図るということでよろし いですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほども言いましたとおり、私が再度市長の職につかせていただけた場合に おいてでございますけれども、いち早くこれは取り組まなければならない大きな事業の1つであると 考えますので、何日目か、鈴木議員がまた質問があるようでございますので、今全部答えてしまうと 恐らく答えることがなくなるような感じもいたしますので、そういうことで最優先課題として取り組 みをするというような決意をいたしております。 〇議長(佐藤宮吉君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) 昨日の報道番組でいわゆるクリーンエネルギー、いわゆる電気ですけれども、 報道がなされておりました。自由化だというようなことで、世田谷区ではいち早く入札をしてという ような報道が出ておりました。これからは多分脱原発に進むのではなかろうかと。東京都もそれを募 集したところ、中部電力さんが飽和状態なので断ったというような報道がなされていましたけれども、 今度環境課に新エネルギー推進室ですか、設置するようですけれども、具体的に市長の構想はあるわ けですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) そこに専門の部署を設けまして、村上市に合った、本当にクリーンで新しい エネルギーはまず何かということから始めていく必要が私はあると、そのように考えております。1, 974平方キロという莫大な面積のもとに、しかしながら林野率が85%近くもあるというような中で、 林野が非常に多くありますし、また木材、非常に多くあるわけでございますので、それらも当然のこ とながら考えて、バイオマス構想等も含めましてやっていく必要があるのではないかなと、そのよう に考えていきたいなと思っております。しかし、最初からそういうような、何がということやスター トがではなくて、すべてを調査をした上で、最終的にこれがいいというようなものを見出していくよ うな部署にしていきたいと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) せっかく将来を見据えてやるわけですから、やはり企業的に、大規模に、そ していわゆる企業誘致とも絡ませ、いわゆる電力もあるのだというような構想を持って進んでいただ きたいと思いますが、市長の考えは。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 村上でなければこれはできないのだなというような新しい新エネルギーをつ くることによって、そういうような、それを利用したいあるいは行ってみたい、使ってみたいという ようなエネルギーをつくり出していきたいと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) 全国各自治体、このことについては多分皆さんが飛びつくのではなかろうか と思いますけれども、できれば他市よりスピード感を持ってやっていただきたいと、そう思いますが、 市長の所見をお伺いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) それには当然他市より先んじてやらなければならないということはもちろん でございます。それには村上が優位に立つエネルギーをつくり出すには何かということになってくる かと思いますので、それの素材は村上にはあるというような確信を持っておりますので、それらを先 駆けて取り組みをするべきだと考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) 前者とダブるところがございますけれども、若干予算の関係でお尋ねをいた します。所管でございませんので、ちょっとお伺いしますけれども、先ほど蒲萄地区の簡易水道統合 整備事業、多分単年度だと思います。これと北中、大毎・大沢地区の統合簡易水道、今現状と計画予 定、多分単年度でも、このことについてちょっと教えていただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 水道局長。 〇水道局長(太田 薫君) まず、葡萄地区の簡易水道統合整備事業でございます。予定では、平成 24年から26年度まで、総事業費としましては、4億7,048万4,000円を予定してございます。こちらに つきましては、先ほどお話ご説明したとおりでございます。これにつきましては、補助率が10分の4 ということで、国の補助を受けながら、残り補助残につきましては、簡易水道事業債、また辺地債、 それぞれ20%ずつを充てる予定でございます。北中、大毎・大沢地区統合簡易水道事業でございます。 こちらにつきましても、平成23年度、今年度委託を発注しているわけでございまして、実際工事の事 業期間としましては、平成24年度、5年度、2カ年でございます。総事業費が2億9,524万〔質問終 了時間5分前の予告ブザーあり〕3,000円でございます。こちらにつきましては、補助率4分の1と いうことでございまして、同じく補助残につきましては、簡易水道事業債、辺地債をそれぞれ充当予 定でございます。こちら北中と大毎・大沢地区の統合事業につきましては、これは北中地区簡水事業 と、もう一つが大毎・大沢地区簡水事業でございます。こちらにつきましては、大毎と大沢、例えば 降雨時、豪雨等においては、水、水質の濁りがございます。また、こちらにつきましては、表流水あ るいはまた湧水を利用して飲用に供しているものですから、そのことを考えますと、渇水期において は水量の不足が懸念されます。これらを北中と統合することによりまして、北中は井戸から取水して いますので、水質の安定、また水量の確保ということで統合するものでございます。   以上でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) ありがとうございました。時間もないようでございますので、市長も施政方 針の冒頭で触れておりますが、TPPの問題、私は断固反対の立場でありますが、TPPというと、 殊農業だけが被害があるように思われておりますが、医療や建設、すべてが自由化になるわけでござ います。今日の国政の混乱している、特に外交の弱いと言われる現政府において自由化に踏み切るこ とは、地方はもとより日本が全体が疲弊するのではないかと危惧するわけでございますけれども、市 長のこの問題に対する見解をお伺いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今三田議員がおっしゃったとおりでございます。特に農業におきましては、 いつも申し上げておりますように、日本の今食料自給率、50%を割って40%弱でございます。それが TPPに加入することによりまして、20%台に下がるのではないか、20%以下になるのではないかと いう懸念を持っているわけでございます。私ども日本国民の主食である米価、米が自給率18%くらい になったら、どうしてやっていくのだろうというようなことが一番懸念をされるわけでございます。 9カ国でやるわけでございますけれども、アメリカ、欧州、ニュージーランド等はもう100%を超え た自給率でございますし、ドイツにおきましても100%近い。そのようなところに入っていったなら ば、何をされるかというのは目に見えているわけでございますので、私もできればTPPに関しては、 農業あるいはそういうような部類のものについては、徹底的にそこから除外をしていくような交渉を お願いしたいというのが本音でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) 最後に、24年度からは市民協働のまちづくりもスタートするわけであります。 私ども議会もイデオロギーは別問題として、市民のために働くことが責務であります。行政と両輪の ごとく村上市の発展のために尽くしてまいりたいと考えております。大滝市長も継続は力であると時 期市政に身命を賭して臨む強い決意を持っていると思いますが、その意の一端をお聞かせ願いとうご ざいます。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) そのとおりでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 三田敏秋君。 〇14番(三田敏秋君) 今年度をもって退職される皆様には、きょうまで市政発展のために多大なる ご尽力をいただいたことに心から感謝を申し上げ、退職後も健康に留意され、ご活躍いただくことを ご祈念申し上げ、私の代表質問を終わります。   ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで清流会の代表質問を終わります。   午後2時まで休憩します。           午後 1時49分  休 憩                                                        午後 2時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、かけはしの代表質問を許します。   4番、板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) 会派を代表して質問をさせていただきます。   まず、冒頭に財政状況が大変厳しい折、立派な平成24年度当初予算を編成していただいたことに 深く感謝を申し上げます。施政方針についても、それぞれの分野ごとに市長の思いが活字となってあ らわれていると思っております。   私の代表質問は、昨日市長からありました施政方針を中心に質問をいたします。協働のまちづく り事業であります。これにつきましては、市長の大きな肝いり事業の1つであります。いま一度市長 のこの事業にかける思いをお伺いいたします。 〇市長(大滝平正君) 今まで申し上げましているとおり、非常に少子高齢化が進みまして、地域あ るいは集落の衰退が始まってきている現状でありますし、また将来的には限界集落等も考えられると いうような中で、地域だけではなく、あるいは行政だけではなく、地域と行政が一体となった取り組 みの中において、その地域あるいは集落をどうしていくのかというようなことを今考え、そしてみん なで取り組むべきときであるというようなことを考えまして、協働のまちづくりに手がけたわけでご ざいます。これは、私は村上市のこれからの地域の活性化あるいは元気な地域づくり、集落の衰退を 防ぐためにも、欠かすことのできない一大事業に発展をさせていくべきだと、そのような思いでこれ からも取り組みをしていきたい、そんなふうに考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) ありがとうございます。   各地区で今この事業の協働のまちづくり協議会、そして総会が開かれているようでありますが、 現在何地区の総会が終わったのか教えていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(板垣純一君) 総会の終わっているのは村上地区の上海府地域、それから瀬波地域 の2地域です。終わっているのはそうですし、今後3月末までにほかの15地域が設立する予定でござ います。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) 冒頭市長にお願いをするのを忘れたわけでありますが、私できょうが4番目 であります。かなり重複する分があろうかと思いますが、飽きもせずに同じことでもお答えいただけ ればありがたいかと思いますので、よろしくお願いを申し上げます。   それで、今ほどは説明がございました村上、上海府地区については終了しているということであ りますが、各組織の取り組み内容につきましては、まだこれからいろいろと協議がなされていくのだ ろうなと、そんなふうに思っておりますが、地域独自の発想、そしてまた思いを反映させることも多 として、多様な取り組みが期待されるわけでありますが、例えば今まで市長は出席されたところもあ るというふうに先ほどお答えをいただいているわけでありますが、どのようなことが話し合われてい るのか、情報の範囲で構いませんが、お聞かせをいただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 2つの地区に出席をいたしたわけでございますが、1つには設立の協議会を 開くまでに相当な労力を要したのだなということがつくづくわかりました。けんけんがくがくな意見 交換をしながら、恐らく何日もかかって協議をし、そして設立を、協議会を迎えたのだなということ が、2つの地区だけでしたけれども、伝わってまいりました。その中において、非常に私どもが考え ている、いわゆる地域の協働のまちづくりというようなものの意識についても、非常に高いものを持 って臨んでいるなということも考えましたし、みんなでこれからやっていかなければならないのだと いうようなものも当然自覚を持って取り組んでいるのだなというようなことで、何とか自分たちの地 域を自分たちと、そして市と一緒になってつくっていくというようなことの共通認識を持っていると いうことを実感してまいりました。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) 今年度は人材、そしてまた24年度は財政支援をしながら地域を守っていく、 協働のまちづくり事業を進めていくのだということであります。去年の23年度、今年度の冒頭に市長 のほうからそういったお話が地域のほうになされました。あのとき各地区、いろんな地区の方々にお 話を聞いたわけでありますが、一体何をやればいいのだと。その思いの出るころは、各地域の方々が 思っていることが心から言葉となって、要求となって、そしてまた市に反映されたという事業ではな かったわけであります。しかしながら、市長の熱い思いで、これからは地域をどうやって自分たちの 手で守っていくのかという思いが徐々に反映されてきて、今ほどの市長答弁にありました設立までに は大変な苦労があったのだろうと。しかしながら、その中では大変有望なと申しますか、有効な議論 もなされているようであると、そういうふうに理解しているわけであります。いずれにしても地域の 文化、伝統の継承、住民のこれからの希望をかなえることの重要性がこの事業にかかっているように 思っております。効果のある結果を期待するものであります。   次に、大変大雪になったことしの冬の状況の中でありますが、山間部においては空き家となって いる民家がかなり存在しているようであります。山間部でありながらも、一度も屋根の雪がおろされ ず、2メートル余りの雪が積もっている空き家も見受けられます。大変怖くてそばに近寄れないよう な状況のところもあるようであります。先ほど午前中には鷲ヶ巣会の板垣会長さんのほうからもお話 がありましたが、あれについては独居老人の居宅というふうにお聞きしておりましたが、私が今ここ でお聞きするのは、空き家が今冬の豪雪で大変な状況になっていると。そういった部分について、そ の当該集落ではどのように解消されているというふうに市長は見ておられますか。認識されておられ ますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まず、当該集落においては非常に困惑しているし、困っているなというよう な感じを抱いております。当然持ち主がわかっていれば持ち主に連絡をし、何らかの措置ができるわ けでございますけれども、私有財産でありますので、勝手に手を出すことができないというようなこ とでございまして、ニュースでもテレビ放送でもされまして、あるいはまた新聞紙上でもありますよ うに、いわゆるその対策を急がなければならないのではないかというようなことで、法制化も国で検 討をしていかなければならないというようなことも言われておるわけでございますので、一番困って いるのはやはり私有物であるために手を出せないというのが一番の悩みであるのではないかなと、そ のように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) その山間部のまさに中心に住んでおられる副市長の見解はいかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 今ほどの市長の答弁のとおりでありますけれども、私どもも昨年とこ としと大変な大雪だというふうなことで、関係課の課長を集めまして対策会議を開催をさせていただ きました。その中で、やはり空き家の雪おろし、本当に集落でも降雪次第ではその軒下を通るのもち ょっと怖がっているというような声を聞いております。当集落でも1軒ほど、2メーターぐらいの雪 でよくつぶれないなといううちもございます。その中で、私有財産でありますので、勝手に行政とし て雪おろしはできないわけでございます。いろんなやはり競売に行っているとか、身元不明とか、そ ういうこともございますので、これは先ほど市長が答えられましたとおり、国の法整備を急ぐべき、 それに対しての市町村の役割を明確にして、その安心を確保できればいいのではないかなということ で、市長会等にも国に強力に空き家対策、雪おろし対策について要望をしていただきたいというふう なことで話をしているところであります。なかなか区長さんも苦慮しております。そんな中で、今後 どういう形で市として対策がとれるか、今後検討をさせていただきたいと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) 法整備が必要だと。ことしの冬には間に合わないような気がいたしておりま す。大変危険な状況の部分もあるというふうに聞いております。要はそこに住む地域の方々の危険を 回避するために、安全を確保するために法整備がなされていなくても、私有物であるために危険を省 みず放置しなければならないと、そういうことの理解でよろしいのでしょうか。何か手だては一切な いのだと、そういう理解でよろしいですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ないと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) 明確なご答弁ありがとうございます。   私は実は何かあるのかなという、法律には詳しくないので、そんなふうに思って質問させていた だいたわけでありますが、現実的には屋根の雪おろしというのは非常に危険も伴います。おろさない のも危険が伴います。そこで、市としては何らかの手助けができるのではないのかなと、そんな思い で質問をさせていただきましたが、残念ながら手だてはないということの答弁でありました。であれ ば、強く新潟県北部の、しかもあらかたは山だというこの地域、当然山間地域はあるわけであります ので、国県に強く法整備の要望をしていただきたいと、そんなふうに思いますが、市長いかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) そのとおりでございまして、これは私どもの地域に限らず、3メーター以上 の積雪がある地域、私どもより深刻な問題でありますので、市長会を通して今国に緊急要望を出した というようなことでございますので、国におきましても早急に取り組むのではないかなと、そのよう に思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) よろしくお願いを申し上げます。   次に、昨年の3.11の大震災が我が市にもたらす影響についてお伺いをいたします。現在、我が市 にも多くの方が被災されて、避難されてきております。私も3月の末から4月にかけまして、岩手県 の被災地に応援に行ってまいりました。我が会派、かけはしでも11月には宮城県のほうに現状視察を 行ってまいりました。大変痛ましい惨状であり、一日も早い復旧、復興を願わずにはいられません。   加えて、福島県にある原発の被災による放射性物質セシウムを含めた有害物質、この有害物質が 我が市への飛散、飛来状況が大変心配されておりましたが、機械等の検査機会では検知されずという ことで、今のところ大変安心をいたしております。豊かな食料の生産基地であるところの村上市、こ れが放射能に阻害されますと、大変悲惨なことになるのかなと、そんなふうな心配をしておりました。 我が家でも稲作をなりわいとしておりまして、この結果については大変喜ばしく安堵をしているとこ ろであります。しかしながら、いわゆる例えば岩船米の米事情を考えてみますと、国県の指導により 大規模化、そしてまた組織化というふうなことで、当市も例外ではなく、近年多くの組織が誕生して おります。そんな中で、組織としては海外的に米の流通を試みて、頑張っておられる組織もございま す。そういった事業を展開する中で、今回の3.11、これについては当然のことながら我が県、日本は もとより世界じゅうが非常に高い関心を持っておりまして、国内のそういった米穀業者からも、お宅 と取引する際には放射性セシウムがゼロであったという検査証明書を添付してくれというふうなこと が発生しているように聞いております。   そこで、お伺いをいたしますが、現在のそういう感知器と申すのでしょうか、検知機と申すので しょうか、そういったものの当市にある台数、そしてまた私の記憶だと24年度に2台購入するのかな というふうな、間違っていたらすみませんが、そんなことを思っておりましたが、今の放射性物質を 測定する機械の現在の設置状況を教えてください。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務課長(齋藤甲三君) 現在市で保有しております空間放射線量を測定するサーベイメーターと いう機械でございますが、昨年2台購入をさせていただいて、引き続き測定を続けていくということ にしております。そのほかポケット線量計といいまして、これは23年度県からおかりをしたわけであ りますが、いわゆる放射線の変化を見る測定器でありますので、これを昨年は各消防本部及び各分署 に5台ほどお借りして経過を見たわけでありますが、新年度におきまして、それを市で購入をして、 再度継続して測定をしていきたいというつもりで当初予算に計上させていただいております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) その放射線量を測定する機械についてでありますが、聞くところによります と、そういった生産農家、販売農家が証明書をつけようと思うと、この辺ではないどこかの専門の企 業にお願いをして測定をしていただき、証明書を添付して販売をしているという状況のように聞いて おります。また、経費については1点当たり四、五万もかかるのではないのかなと、そんなふうに思 っているわけでありますが、購入したその機械は、いわゆるそういった専門のメーカー、業者が使っ てつくっている機械で同等の精度があるのか。そしてまた、例えば生産農家が、販売農家がそれを市 にお願いをすれば測定をしていただけるのか。あるいは加えてその通知を市として証明していただけ るのか、お伺いをいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務課長(齋藤甲三君) まず、市の保有している測定器につきましては、農産物等の測定はでき ません。これは、その検疫を専門機関に持ち込んで、放射線量、放射能の測定をしていただくという ことになりますので、あくまでもいわゆる空中の放射線の値を監視していくための測定器であります ので、農畜、農林水産物等の産物についての測定については、じかに検査機関にお持ちをいただいて 測定していただくということになろうかと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) 結果的にはそういうことになるわけであります。専門的な機関に持ち込むし かない。いわゆるこの村上地域は1次産業、しかも農業が基幹産業だと、市長は常々口を酸っぱくし ておっしゃっていられるわけでありますが、私どもの地域は農産物、土壌を測定した結果、検出され ずということになって、年前にちゃんと公表され、対外的には安心、安全な食料を皆様方に提供でき るという、そういった理屈になっているのでありますが、残念ながら先ほど申し上げましたように、 取引相手のほうからはそういったことも言われていると。できれば、市長の思いの中の一端を、地域 の食料生産に携わっている方々、販売している方々のお役に立てるような形で測定する機械の導入を お考えいただきたいと思いますが、市長はいかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 機械だけを導入して、果たしてそれで済むのかという問題もありますよね。 機械を導入して、ではだれが測定して、だれが責任を持って認証マークを、合格マークというのです か、検証マークをつけていくのかというようなことも考える必要がありますので、機械の導入だけで あれば簡単にできるのではないかなと思っておりますけれども、そういうところまで考えていくと、 今すぐに「はい、わかりました」というような答弁にはならないということでございますので、ご理 解をいただきたいと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) わかりました。要はそういったことでの、では取り扱いはどうするのだとい う話でありますが、それを私から提案すればいいのかどうなのかはともかくといたしまして、その重 要性、現状がそうであるということを認識いただきながら、今後の対応をこれから考えていただきた いなと、そんなふうに思っております。よろしくお願いを申し上げます。   次に、地産地消推進協議会で昨年度より検討をいただいております地域認証制度がいよいよス タートするわけでありますが、この事業については、かねてから私の一般質問でも言い続けてきたこ とでありまして、大きく評価をさせていただき、市長の施政方針に盛り込んでいただいたことに感謝 を申し上げる次第であります。ありがとうございます。24年度は米をはじめとする農産物が対象であ るとのことでありますが、私が考えますに、最終的には農産物に限らず地域に根差した特産品等も含 め、村上ブランドの確立をしていただき、観光との一体化のもと、村上ブランドをメインに据えた、 要はおもてなしの里村上というものを全国にアピールをしていくべきだと考えますが、市長はいかが ですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 地産地消でございますけれども、村上のいわゆる農産物あるいは海産物等に つきましては、非常に安全、安心、そして生産者が目に見えるというようなことで、高い私は評価を 得ているというふうに感じておりますし、また原発におきましても、柏崎からかなりの距離にあると ころでございまして、非常に安全な地域であるというようなことでありまして、板垣議員の当地でも 農産物の即売をやっているわけでございますが、非常にリピーターの方々が多くて、好評であるとい うようなこともありますので、すべからくこの地域はこれだけの山懐に囲まれて、あるいは林野に囲 まれている地域でありますので、特異なものであると私は思っておりますので、ほかに他に誇れる地 域の産物として、十分に適応をするし、対抗できていけるものと考えておりますので、それらについ てこれから力を入れていく必要があると、そのような認識を持っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) ありがとうございます。私が申し上げたのは、地産地消推進協議会、これは 当然農業の部分ですよね。本来であれば、それで終わるのであればそれでいいわけでありますが、地 域をやっぱり一体となって、おもてなしの心を持ってよそから来ていただいた方をもてなすと。そし て、また来ていただく。そんな意味では、市長の施政方針にも掲げられております農商工連携、その 中にいろいろと地域のブランドが、認証という形の中で、一体化した中でおもてなしの材料として使 われるのもいいのかなと。大変すばらしい地域なわけでありますから、私どもは住んでいて何げなく 朝日岳を眺め、飯豊山系を眺め、そしてまた日本海を眺めながら何げなく生活をしているわけであり ますが、この地を訪れていただいた方々には、非常に大きな感銘をいただいております。これを観光 の目玉に使わない手はない。そしてまた、こんなすばらしい地区で定住をしていただいたほうがなお 結構なわけでありますから、まず最初によそから来ていただいた方々にどういった形でおもてなしを しようか。   以前に一般質問でも申し上げたことがあったわけでありますが、例えば村上にお泊まりのお客様 には茶のソムリエもいらっしゃいますので、そういった方々のお手前でお茶をお出しする。そしてま た、テーブル等については地域内林産材で対応をしていただく。ごちそうは当然、いわゆる今ほど24 年度からさらにスタートいたしまして、だんだんグレードアップしていくのだと思いますが、地域認 証の農産物であったり、一体化した方向づけが必要なのだろうなと。では、そのためには例えば林産 業界では何をすべきなのか。茶業組合さんとはこの件についてお話をしたことないわけでありますが、 観光協会さん等々ではそれなりの理解も得られるのだろうなというふうに思っておりますが、そうい った風体で進めていくべきではないのかなと。そんな柱を市長に示してもらって、現場の我々がでは 何に向かって今を生きればいいのか、何に向かって対策をとればいいのかというのを1つにしてほし いのですね、到達点を。そんな指令塔に市長にはなっていただきたいなと、そんなふうに考えている わけでありますが、いま一度市長の考えをお聞きします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まず、農産物、海産物、林産物すべて素材においては私は天下一品の地域で あるというようなことは、私ではなくても生産者自体あるいは消費者自体もそういう感じを持って栽 培し、そして食しているというようなことでありますので、それらをこれから生産者あるいは第2次、 第3次産業を含めた方々と地域の方々と共通認識を持って取り組むというようなことが非常に大事に なってくるわけでございまして、非常に市場価値は私は持っている地域であるし、持っている、十分 通用する産地であるというふうに考えていますので、今おっしゃったように最終的な到達地点はどこ だかというようなことを明確化していきながら、そこに向かって全員が1つの目標に向かってやって いくことが一番大事なのではないかなと、そのように考えていますので、できるだけ早くそういうよ うな目標値を設定をいたしまして、取り組みを強化していきたいと、そんなふうに考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) ありがとうございます。いずれにいたしましても、観光、農林水産物の豊富 な資源、これらをきっちりと結んだ上で、将来市目指す愛郷無限、元気“eまち”村上市の実現にご 努力をお願いするものであります。   最後になりましたが、理事者側に今回勇退される方々が大勢いらっしゃるとお聞きいたしました。 大変ご苦労さまでございました。ありがとうございます。実は私も残念ながら、今回で勇退をすると いうことの決意をいたしました。これは、勇退される理事者側の方々につきましても、私につきまし ても、私の場合は4月27日からでしょうか。勇退される方々につきましては4月からということにな るのでしょうが、一般市民ではあっても、わずかでもこの場に立ち、真剣になってあすの村上地域を 考えることをなりわいにして、過ごしてきた時間があったわけであります。これについては、思いは 同じでありますので、今後ともひとつよろしくお願いを申し上げまして、私の代表質問といたします。   ありがとうございました。(拍手) 〇議長(佐藤宮吉君) これでかけはしの代表質問を終わります。   午後2時50分まで休憩します。           午後 2時33分  休 憩                                                        午後 2時50分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 最後に、村上未来の代表質問を許します。   17番、長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 代表質問も最後の5番目になりますと、なかなか重複するようなことのな いようなことを聞くとなりますと、限られてきますけれども、重複しないことを主眼にして質問をさ せていただきたいというふうに思います。   最初に、こちらの初めにに書いてあります東日本の大震災について書かれてございますけれども、 間もなく1年がたちますが、まだ村上市も避難されている方もおられます。ここで、1つ気になるの が、その震災の瓦れきについて、いろいろな各自治体が積極的に受け入れを表明しているところもあ りますし、そうでないところもあります。   そこで、市長にお聞きしたいのは、この震災瓦れきについて、村上市としてはどういう考え方を されているのか教えていただきたいというふうに思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まず、瓦れきと言ってもいろいろあると思いますけれども、1つには、焼却 するようなものについては、ご案内のとおり今焼却炉が限界状況に来ているというようなことで、と てもよそのものまで焼却できる状況にないということで、受け入れは到底できないと考えております し、ほかのいわゆる本当の瓦れき等についても、住民の不安を払拭できて、いいよというような結論 に達するということは、非常に私は困難であると、そのような認識のもとに立って考えていきたいと、 そんなふうに考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 今の市長答弁ですと、村上市は受け入れをしないというふうに理解してい いということなのではないかというふうに思いますけれども、それでよろしいですね。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) そこまで断定的に言っているわけではございませんので、住民の理解が得る のも非常に難しいだろうという判断のもとに、今現状では受け入れは困難であるということでござい ます。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) けさの新聞ですと、新潟市の場合には放射性のセシウム濃度、1キログラ ム当たり100シーベルト以下に関しては受け入れるのだというような表明もしましたし、長岡市、三 条市もそういうような考え方でいると。私なんでこれ、市長なかなか答弁しにくいのだとは思うので すけれども、日本人というのは本当に、本来はもっと別な意味で非常に優秀だったのではないかとい うふうに思っているのですよ。ですけれども、この問題に関しては、風評被害とかいろいろのことが あって、なかなか本心とはまた違う面でも自治体として動かざるを得ないとか、いろいろな形がある と思います。新潟県自体もまだきちんとした表明もしていないので、村上市長としてなかなか答弁も できないというようなところだと思いますので、わかりました。それで結構です。   次に、仮称の定住の里づくりアクションプランというのが行政案としてまとめて、昨年度の11月 ですか、各地区の審議委員会に答申を2月15日にいただいたということでありまして、私もホーム ページ等を見させていただきましたが、各地区ごとの答申の中で、市長、これはというようなものが もしございましたら教えていただきたいというふうに思いますが。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) それぞれの地区に非常に特色があるわけでございまして、自分たちの地域に ついてよく勉強し、研究しているなというようなことでございまして、特に特にこれと言ったような ものを挙げれと言われれば、1つ、2つではないわけでございますので、挙げるわけにはいきません けれども、すばらしいものを出していただいたなと、そういう感想を持っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) それで、この地域審議会というのは、たしかあと1年ぐらいの任期ですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(相馬正喜君) お聞きしている審議会が何年というのは、合併の計画期間でありま すので、合併から10年間ということになります。審議委員の委嘱の期間は2年というようなことです ので、1期目、2期目が今年度で終了と、そういうことになります。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) わかりました。   次に、休日急患診療が今年度に休日診療、平日の夜間診療という形で変えてやられてきて、たし か十数名の開業医の皆さんが輪番制で手助けいただいているわけなのですけれども、これについては それなりのもちろん効果はあったのだろうというふうに理解しているのですが、それらの数字的な利 用状況と、それからそこに参加していただいている開業医の皆さんが何かご意見とか聴取しておりま したら教えていただきたいというふうに思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(遠山たつ君) お答えいたします。   6月から始まりました村上市の急患診療所でございますけれども、日曜祭日について申し上げま すと、患者数が22年度は12月末現在で798人だったのですが、23年度は12月末現在で1,225人というこ とで、1日当たりの平均患者数が昨年の16人に対して24.5人ということで、大変休日とか祝日の患者 数がふえております。これはやはり平日夜間を開設したことによりまして、急患診療所の認識がうん と高まったのではないかというふうに思います。看板とかも大きく新しくしたりしたことも影響して いるというふうに思っております。ただ、平日の夜間につきますと、ちょっと私どもが見込んだより もおいでになる方が少ない状況でして、6月から8月までは1晩に大体3人ぐらいです。それで、9 月以降になりますと、ちょっと減りまして1.9人という状況でございます。運営につきましては、開 業医の先生方が23人ほど参加していただきましたし、それから病院の先生方も、月に村上病院が3回 とか坂町病院2回とか、肴町1回とかというふうにして参加していただきまして、余り皆さんに負担 が公平になるような形ということで、円滑に運営されています。先生方のほうからはスムーズにでき ているのではないかという評価をいただいておりますし、ただ平日夜間がもう少しあってもいいよね ということで、各医療機関等にチラシなんかを持ってきて置いてくれれば、僕たちのほうでも患者さ んたちにそれを配るのでというようなお話を伺っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) ありがとうございます。   それから、高齢者支援の充実についてちょっとお伺いします。地域包括ケアシステムの構築を重 点目標ということに施政方針では掲げてありますが、地域包括支援センターとかというのを強化して いくという考え方なのか、その辺について教えていただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 今議員がおっしゃるとおり、この地域包括支援システムを構築、実 現していくためには、当然その辺のところも考えていかなければならないというふうには思っていま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) それで、人員的には今までと同じで、この目標をクリアするという考え方 なわけですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) その辺につきましても、合併前はそれぞれの市町村に地域包括支援 センターございました。それが合併と同時に、センターとしては本庁に1カ所、あとはそれを担うと いうことで職員の配置はされておるのですが、これまでのところやはり十分な活動には至っていない というところもあるようですので、その辺の体制的な部分も含めて私どもでは検討していかなければ ならないと思っています。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) ちょっと予算書を調べてあれしたのですけれども、なかなか予算にのって いないのではないかなというふうな気がするのですが、この街中お年寄り愛所というのがありますよ ね。これはどういうような形でつくられるのか。それから、何カ所ぐらい予定しているのか、教えて いただけますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) ご質問のこの街中お年寄り愛所というのは、これは今年度協力をい ただける事業所にステッカーといいますか、表示を作成、今しておるところです。24年度につきまし ては、そのステッカーを持ちながら協力をいただける事業所にお願いをしていくということで、特に 経費的にかかる部分ということでは考えておりません。いわゆる地域のお年寄りを見守っていただく というようなことで、そういった商店の方とか事業所の方の店先にちょっとした、寄って話をしてい ただけるようなスペースの提供とか、あるいは地域を回っている中でそういうお年寄りに対しての目 を向けていただくというようなことで考えておるということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) それから、認定子ども園について若干お聞きしたいのですけれども、この ゼロ歳児から2歳児の未満児の方たちというのは、現在までの市の保育園にはどれぐらいの方がいて、 それで待機されている方も含めて、この認定子ども園ができたことによってある程度解消するという、 そういうような、実際に実例を挙げてちょっと説明していただければと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) この4月から開園させていただく(仮称)村上こひつじ保育園ですけれ ども、定員が21名ということで、これはゼロ歳から2歳までということでございます。今現在4月か ら入園を希望されている方、全部で16名の方が入園を希望されておるということでございます。現在、 当初24年度の保育園の入園を受け付ける際に、同時に4月から開園する保育園等についても募集をさ せていただきまして、ご案内をさせていただいているところでございますが、やはり現在の保育園の 定員を超える施設がございますので、今度4月に開園をする保育園のほうに、そちらのほうに移行で きないかということで、申し込みされた保護者の方といろいろ調整をさせていただきながら、入園を させていただいた結果が16名という状況になっております。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) それから、排水路のことで岩船の備前屋排水路の改修工事やられていただ くということになりましたが、この排水路の整備が完成すると、岩船は苦情とか全くないというふう に考えていいのですか。その辺ちょっと教えてくれますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 今のところ岩船地区におきましては、そこの部分が一番問題とな っておりまして、それ以外からは特に今のところ支障となるような話を聞いておりませんので、そこ を根本的に解決をしてやれば、問題はないというふうに思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) リハビリ大学の下の上ノ山からあそこも上町になるのではないかと思うの ですけれども、あの辺の水たまりが相当今まで苦情があって、それで何度もお願いしたことがあるの ですが、それに関しては今回の備前屋排水の整備によって解決するというふうに考えていいわけです ね。 〇議長(佐藤宮吉君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 24年度ですべて工事が終わるというわけではございませんので、 全体が完成しますと解消に、大丈夫だというふうに思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 旧山辺里小学校のグラウンドについてお聞きしますが、これに関しては ゲートボールなどの野外のスポーツとか、子供たちの遊び場というようなことで、多目的グラウンド というふうな利用の仕方を考えているということなのですが、いろいろな方、いろんな団体が利用し たいというふうなことで要望は今現在村上地区には来ているものなのかどうか教えてくれますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(高田 晃君) 今旧山辺里小学校のグラウンドのいわゆる利用要望のことでしょう か。私どもで昨年いろいろ屋内、屋外も含めて旧山辺里小学校の跡地利用について検討してまいりま したが、地域の皆さんの中では健康増進的なものに使えるような施設にしてほしいという要望があり ましたし、今ゲートボール場として工事に入るわけですが、ゲートボール連盟のほうからぜひ今現在 使っている河川敷のコートが、トイレもない、水もないということで、新たなゲートボール場の整備 をしてほしいというふうな要望がありましたが、そのほかはありませんでした。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) この旧山辺里小学校の校舎とか、それから屋内体育館の利用はどのような 考え方で進んでいるのですか。教えてもらえますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(高田 晃君) 昨年来協議してまいりました。まだ決定ではありませんが、教育委 員会内部の方向性とすれば、今旧山辺里小学校の校舎の部分につきましては、福祉的ないわゆる拠点 施設にしたいということで、市内の福祉協議会等から利用させてほしい旨の要望が出ております。た だ、そのほかにも市の関係機関のほうから、ふるさと支援センターに使いたいあるいは文化財のいわ ゆる資材の置き場、遺物の保管場所に使いたいというふうな要望がありますので、早急にその関係機 関と調整をとりまして、24年度からは25年度に向けての整備をしていきたいというふうに考えていま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 観光の振興についてお聞きします。   日本海のきらきら羽越観光圏ということで、新潟、山形、秋田の10市町村でいろいろやられたと いうことがあると思いますが、この成果とかというのはあらわれていますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(瀬賀 功君) 平成21年度から国の補助を受けまして、今3年目でございます。連 携したパンフレットとか、今庄内ひな街道ということで、そのパンフレットをつくりまして誘客をや っておりますし、観光圏全体で観光プロモーションに、東京に出かけてエージェント回りしたり、連 泊プレゼントということで、一番最初は瀬波温泉と5温泉地ということで、鶴岡の温泉地だったので すが、ことしは全部の宿泊施設を対象に連泊をプレゼントしようということで今やっておりますし、 全体として少しずつお客様は来ているということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 今の商工観光課長は、国内だけを相手にしているような感じの答弁だった のですが、何かこの前、健康ビジネス協議会あたりが新潟の中国の領事を呼んで、何か講演とかやら れていましたのですが、そういうのは課長とかは出席されていました。 〇議長(佐藤宮吉君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(瀬賀 功君) 私も領事官、前にも村上に来られたときにも市長とご一緒させてい ただいたことがありまして、行きたかったのですけれども、お会いしたかったのですけれども、ちょ っと別な用事がありまして、行けなかったのであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 我々議員も観光協会の皆さんとかと意見交換会やったときに、これからや っぱり東アジアとかのグローバルな観光客を相手にしたほうがいいのでないかというような話をした 中で、今回この総領事がここの新潟県の魅力というのは、高い農業技術とか地理的、気候的な条件と か、食の充実とかあるということだから、そういうようなものと、それからこういう10市町村の構成 されたこういう観光資源を生かして、何とか東アジアとかというのにある程度方向を若干でも向けて、 それでこの地域をもう絶対元気にして交流人口をふやすのだという、そういうような決意みたいなも のをほしいような気がするのですよ。というのは、我々も今政務調査費とか問題になっているのだけ れども、そういうことをこれから議会でもやっていかなければだめだと。もう待っていてもしようが ないから、自分たちも出かけていこうと。そのためにお金を使わせてくださいという考え方なのです わ。ですから、そういうようなところもぜひとも持っていただきたいと思いますが、農水の課長と商 工観光課長にちょっとその辺の意気込みを教えていただきたいというふうに思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(瀬賀 功君) 今村上には岩船国際交流協会というのがございます。実は昨年の10 月に中国のほうに合弁会社をつくるという会社がございまして、一緒に行かないかということで、私 行けるのであれば私費を投じていきますよという話で行きたかったのでありますけれども、日程が何 か狂いまして、私の日程と合わなくて行けなかったのでありますけれども、私としましては、中国、 韓国方面を大いにターゲットにして交流を図れればいいというふうには思っておりますので。 〇議長(佐藤宮吉君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(本間誠一君) 農水のほうでは販売経路とかそういうものはないのですが、農協と 連携しながら、また大規模農家の方々がそういう海外とか、そういう販売経路も考えている方もいる と思いますので、その辺も支援していきたいと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 今ほどの件でありますけれども、この会議に私が出席をさせていただ きました。総領事からいろいろ情報交換というふうなことで、いろいろ講演をいただいて、いろいろ お話をさせていただきました。その中で、この瀬波温泉はやはり海に沈む夕日、これはすばらしいも のであるし、今後それを売りにして、やっぱり観光客もどんどん来てもらうような手だてを、双方と も交流をしてやっていきたいというようなこともございますし、また農産物、米も非常に欲している のだというようなこと、高くても安全な米は欲しいというふうなこと。それが国の交渉次第でいろい ろ輸入もできるわけでありますけれども、まだ政府間の交渉がなっていないというふうなことで、早 急にその辺も交渉をしながら、こういう地域の特産物、米も輸入をしていきたいというような意気込 みを語っておられました。非常にまだ若い人でありますけれども、国を背負ってやはり来ている状況 でありますし、この日本海沿岸では新潟だけでありますので、非常に期待感を持ってこっちに来てい ただいております。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 副市長はその講演会に参加されたということなので、講演の内容が中国か ら見た新潟の魅力と、その中国市場への参入についてということで、具体的な話とかも出たのではな いかというふうに思いますので、私どももまだ改選後、議員だかどうかという身分保障はないですが、 ぜひとも当選された議員がタッグを組んで、何とかこっちのほうに交流人口等をふやすような施策を 我々議員も考えていきますので、ぜひともこの件に関しては強くこれからも考えていただきたいとい うふうに思いますが、市長いかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 総領事、王華さんでございますけれども、私も何度もお会いいたしまして、 そういうような非常に意欲を持っている方でございまして、この地域に対して非常に魅力を感じてい るというようなことであります。また、観光面あるいは宿泊面についても、もう既に瀬波温泉の大き な旅館については、非常にそれらをターゲットにいたしまして、積極的な観光誘致をしているという 現状でありますし、ご案内のとおり2014年問題が間もなくやってきますので、当然のことながらこっ ちのほうに力を入れていくというようなことでなければ、新潟県が新潟市を中心とした新潟市づくり がだめになりますので、それらを契機に幾らでも私も案内いたしますので、ぜひともそういう機会が ございましたら、声かけていただければ連絡をさせていただくということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) よろしくお願いします。   それで、最後にちょっと予算書の中で、24年度の予算の中で、社会福祉協議会の助成経費という のが全部で9,141万1,000円、事業費補助金364万5,000円、運営費補助金8,776万6,000円とありますが、 この2つの補助金について、具体的にどういうようなことの補助なのかをちょっと教えていただきた いというふうに思いますが。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) 社会福祉協議会の補助金の助成につきましては、今議員がおっしゃられ たように2つの補助金を支給させていただいていますけれども、1つは事業費補助金で364万5,000円、 これは各地区単位の心配事相談事業に関する経費が主でございます。それから、もう一つの運営費補 助金で8,776万6,000円、これについてはそれぞれ各支所の協議会の職員及び臨時職員の人件費相当の 金額でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 今言われた社会福祉協議会の職員の給料等を、全員の分をこの8,776万6,0 00円で賄っているというふうに理解していいですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) そのとおりであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) そこで、その社会福祉協議会というのの、福祉課長に社会福祉協議会てど ういうものなのだと聞いても、何か釈迦に説法みたいなのですけれども、社会福祉協議会というのは どういう役割の仕事をしている団体、これは民間団体ですよね、民間団体。非営利の民間団体ですよ ね。その辺について教えてくれませんか。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) 今社会福祉協議会については、やはりおっしゃるとおり民間団体という ことでございます。その非営利団体の部分に関しては、申しわけないのですが、ちょっとお答えがで きないで申しわけないですけれども。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 私ここにインターネットで、村上市社会福祉協議会というところの社協と はというところに、市民は多くの社会福祉関係団体が参加する公共性の高い非営利民間の福祉団体で すと書いてあります。民間なのですね、民間。それで、この中身なのですが、実はこの事業の6つ事 業をやっているのですが、そのうち介護保険収入、これが72.65%占めているのですね。ですよね。 いいですわ、わからなかったら。   それで、何を言いたいのかといいますと、7つの今今回も指定管理にしましたデイサービスとか の事業が、ここの中の売り上げの中に入っていて、それで収益上がっている部分が8,000万ぐらいあ るにもかかわらず、皆さんから1戸当たり500円、年間寄附金をいただいているこの社会福祉協議会 の事業の中身がこれでいいのかどうかということなのです。普通ですと、内部留保というような形で 社会福祉協議会は今していると思います。これは利用料金型になったのだから、もうかっているとい うことになれば、内部留保になるわけですね。昔、旧村上市のときに、村上市がやっていたときには 基金に積み立てていました。ちょっと非常に私は、ずっと前々から調べていたのだけれども、非常に この辺の事業の内容が難しいようなところがあるので、市長にお聞きしたいのですけれども、今後こ の社会福祉協議会というのは、片方では非営利の寄附金とかの行為はやっています。片方ではその事 業の収益を上げて内部留保をしています。このやり方が社会福祉協議会でいいものなのかどうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 介護をやったというのは、いわゆる今から以前にまだまだ民間でだれもやれ ない、やる人がいないときに無理をして、社会福祉法人にお願いをしたような経緯があるわけでござ いまして、本来の姿とはちょっと違った形で、今考えれば、現代になってみれば民間はこれだけ介護 に参入している時代において果たしていいのかというようなことも考えられるわけでございますが、 そういうところで利益が出た団体が、いわゆる1件幾らというようなものでお願いしていいかという ことになってくると、ここではちょっと答弁に困りますけれども、一考を要するなということは間違 いないて思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 市長もなかなか答弁できないとは思うのですが、これは私どもが合併した ときの前に、新潟市に行って、私社会福祉協議会の新潟市の職員にお聞きしましたら、新潟の場合に は社会福祉協議会のあり方検討委員会とかを平成17年までの合併前にいろいろもう分科会からいろい ろやって、やはりその収益が上がるというものに関しては、社会福祉協議会の仕事ではないのだとい うことで、民間に全部スライドしているのですよ。それで、やっているのはやっぱり寄附行為とかそ ういう非営利に関するものを社会福祉協議会の仕事なのだということで、分離してやっているという あれがありますので、今のやり方からしたら、例えばの話1年間で8,000万も内部留保しているとい うような、私この前資産書見てびっくりしたのですけれども、それだったら福祉に村上市がもっと使 えるようなお金として還元してもらうか、それとも今回1年の指定管理になったのだけれども、民間 に任せるか、どっちかやっぱりきちんとしないとだめだというふうに私は思います。それは私の考え 方が間違っているかもしれないけれども、でも本来はやはりそうすべきなのではないかと思いますの で、村上市もちょっとその社会福祉協議会のあり方検討委員会みたいなものを大学の教授とかを入れ て協議していただきたいというふうに思いますけれども、その辺に関してどうでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) そういうことも含めまして、指定管理の期間を長くしなかったと。1年とい うのはそういうことなのですね。そういうことであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) これに関しては私も所管ですし、これから議論をさせていただきたいとい うふうに思います。   今回本当に退職される課長の皆さん、特に遠山課長とはずっともう13年近い長いつき合いでした が、もし今回退職されても、市政繁栄のために皆さん力をかしていただければと思いますので、よろ しくお願いします。大変ご苦労さまでした。   私の代表質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで村上未来の代表質問を終わります。   以上で代表質問を終了します。   ただいま代表質問の対象となりました議第11号から議第23号までの13議案については、平成24年 度予算付託表のとおり、会議規則の規定によって各所管常任委員会に付託いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 以上で本日の日程はすべて終了しました。   本日はこれで散会いたします。   なお、2日から本会議を開き、一般質問を行いますので、定刻までにご参集ください。   長時間大変ご苦労さまでした。           午後 3時28分  散 会