平成23年村上市議会第4回定例会会議録(第2号) 〇議事日程 第2号 平成23年12月8日(木曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  一般質問                                              〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(27名)    1番   板  垣  千 代 子  君     2番   鈴  木  い せ 子  君    3番   本  間  清  人  君     4番   板  垣  栄  一  君    5番   川  村  敏  晴  君     6番   冨  樫  宇 栄 一  君    8番   小  杉  和  也  君     9番   山  田  昭  夫  君   10番   齋  藤  信 一 郎  君    11番   平  山     耕  君   12番   川  崎  健  二  君    13番   木  村  貞  雄  君   14番   三  田  敏  秋  君    15番   小  池     晃  君   17番   長 谷 川     孝  君    18番   滝  沢  武  司  君   19番   小  林  重  平  君    20番   小  田  信  人  君   22番   相  馬  エ  イ  君    23番   大  滝  国  吉  君   24番   瀬  賀  秀  雄  君    25番   小  野  七 五 三  君   26番   石  嶋  修  平  君    27番   大  滝  久  志  君   28番   山  田     勉  君    29番   板  垣  一  徳  君   30番   佐  藤  宮  吉  君                                              〇欠席議員(なし)                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    大   滝   平   正   君        副  市  長    鈴   木   源左衛門    君        総 務 課 長    齋   藤   甲   三   君        財 政 課 長    佐   藤   昭   一   君        政策推進課長     相   馬   正   喜   君        自治振興課長     板   垣   純   一   君        税 務 課 長    伊 与 部   純   夫   君        市 民 課 長    西   村       治   君        環 境 課 長    増   子   要   作   君        保健医療課長     遠   山   た   つ   君        介護高齢課長     川   内   信   一   君        福 祉 課 長    斎   藤       勉   君        農林水産課長     本   間   誠   一   君        商工観光課長     瀬   賀       功   君        都市整備課長     船   山   三 喜 雄   君        下 水 道 課 長    中   村   則   彦   君        水 道 局 長    太   田       薫   君        会 計 管 理 者    百   武   勇   一   君        選挙管理委員会                   岡   村   和   子   君        委  員  長        選管委書記長        監 査 委 員    板   垣       圭   君        事 務 局 長        消  防  長    本   間   善   和   君        教  育  長    工   藤   泰   則   君        学校教育課長     大   滝   和   春   君        生涯学習課長     高   田       晃   君        荒 川 支 所 長    平   野   俊   之   君        神 林 支 所 長    斎   藤   敏   夫   君        朝 日 支 所 長    小   田   政   秋   君        山 北 支 所 長    斎   藤       誠   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    菅   井   晋   一        事 務 局 次 長    高   橋   邦   芳        書     記    石   井   美   紀           午前10時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) ただいまの出席議員数は全員です。定足数に達しておりますので、これから 本日の会議を開きます。   本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願 いいたします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、10番、齋藤信一郎君、27番、大滝久志君を指名い たします。ご了承願います。                                              日程第2 一般質問 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第2、一般質問を行います。   質問の順序はお手元に配付の一般質問通告書のとおりに行います。なお、今定例会の一般質問通 告者は17名でしたので、本日の一般質問は5名を予定しております。ご了承願います。   最初に、28番、山田勉君の一般質問を許します。   山田勉君。           〔28番 山田 勉君登壇〕 〇28番(山田 勉君) おはようございます。本日は、最初に一般質問ができて大変名誉であり、光 栄に存ずる次第でございます。それでは、議長のお許しをいただきましたので、これから一般質問さ せていただきます。   1、特別養護老人ホームの待機者に対する対策について。村上管内では、多くのホームの待機者 を抱えています。早急にこの状況を解消する必要があると思いますが、市長のお考えを伺います。   2、雇用対策についてお伺いします。就職を希望しても就職先がないといった社会情勢が長く続 いています。このたび県が行った職業能力開発ニーズ調査において、県内中小企業で今後3年間従業 員を採用する予定がある企業の場合には6割にとどまるということが報道されました。非常に厳しい 状況であると感じていますが、来年度新卒者の就職内容及び状況についてお聞きします。また、この 状況を踏まえて、市としても雇用の場の確保策についてこれまで以上に積極的に企業誘致を進めてい く必要があると思いますが、市長の考え方について伺います。   それでは、降壇して答弁の後、再質問させていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) おはようございます。それでは、山田議員の2項目のご質問について順次お 答えいたします。   最初に1項目め、特別養護老人ホームの待機者に対する対策についてのお尋ねについてでござい ますが、待機者の人数についてはこれまでも一般質問の中で、村上市、岩船郡内の状況をお答えさせ ていただきましたが、直近の状況で見ますと、複数の施設への入所申し込みをしている方も多数ござ いますけれども、あくまでも延べ人数でありますけれども、1,294人となっております。   ご質問の待機者に対する対策についてでございますが、現在策定中の第5期介護保険事業計画の 中で施設整備を計画をいたしております。この計画では、介護保険料への影響も考慮しながら、待機 者の解消に努めた計画となっております。計画の概要につきましては、所管の常任委員会及び本会議 最終日の協議会でお示しすることとしておりますので、ご了承をいただきたいと思っております。   次2項目め、雇用の場を確保するためにこれまで以上に積極的に企業誘致を進めていく必要があ ると思うがいかがかとのお尋ねについてでございますが、現在の雇用情勢は、持ち直しの動きが見ら れるものの、震災の影響もあり、依然として厳しい状況にあります。このような状況ではありますが、 ハローワーク村上管内の来年度高等学校卒業者への求人数は前年よりも増加し、また10月末現在の就 職内定率も前年を上回っているところであります。しかしながら、有効求人倍率は依然として低い状 況にあることから、雇用の場の確保については積極的に進める必要があると考えております。本市で は、市内で操業している企業の関連企業や、取引先企業を中心に誘致活動に取り組んでおりますが、 今後もこの取り組みを継続するほか、本市の地域特性を生かした幅広い誘致活動を進める必要がある と考えております。また、ハローワーク村上や岩船郡村上市雇用対策協議会と連携をしながら、市内 企業に対し、雇用の拡大をお願いしてまいる所存でありますので、よろしくお願いをいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 私が1年前に質問しました介護保険法による指定を受けた介護老人福祉施設 の定員は420床で、待機者は1,085人と言っておられました。今後は国の政策の動向を見ながら検討す ると言っていましたが、現在待機者延べ人数が今言われましたように1,294人と聞いていますが、200 人以上もふえています。この先考えた場合、早急な対応が必要だと思いますが、お考えをもう一度お 願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ただいま申し上げましたとおり、人数は延べ人数ということでございまして、 複数の施設にお申し込みをされている方がいるということもありますので、その点を勘案していただ きたいと、そのように考えております。第5期の介護保険事業計画を今策定中でありまして、ただい ま申し上げましたように説明をさせていただきたいと、そのように考えておりますけれども、介護保 険というのは待機者を解消するために、例えば大きな施設をどんとつくりますと、介護保険料がぼお んと上がるわけです。そうしますと、当然介護保険料、介護保険を利用している方々の保険料も上が るわけですし、また財政負担もふえてくるというようなことでありますので、そのバランスをとりな がらの計画を今つくっていると、つくったということでありますので、ご理解をいただきたいと思い ます。 〇議長(佐藤宮吉君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 前回も5期介護保険事業計画を見直すと言っておられまして、今回も同じよ うに答えが見直して今現在いますというような話ですが、あれから相当になるのですが、やっぱりな かなかその会合は持てなかったのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ですから、第5期の介護保険計画を策定しておりますので、その中で介護保 険料と整合性を図りながら計画を策定したということでありますので、その計画の中には施設的な面 をどういう面をふやしていくかということも書いてあると、のっているということであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 長寿日本一の佐賀県の長谷川チヨノさんは115歳、今月の2日にお亡くなり になりましたが、市長が敬老会のあいさつの中で県内100歳以上のお年寄りの数は、9月1日現在、 男性が151人、女性が1,047名と言っておられました。合計すると1,198名が100歳以上でございます。 昨年に比べると50人ふえています。村上市においても30名の方が大変喜ばしいことですが、100歳以 上の方がいるということでございます。特に働くだけ働いて、これからゆっくりと老後を楽しくいつ までも長生きしていただきたいと思うのですが、これからも高齢者がふえると思いますが、10年先を 見据え計画も考えて、待機者の解消に努めていただきたいと思いますが、市長のお考えをお伺いしま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 同じことの繰り返しになりますけれども、そういうことを勘案いたしまして、 第5期の介護保険計画を策定したというようなことでございます。あくまでも介護保険料の上昇を極 力抑えながら、介護施設整備を進めていかなければならない。これは、村上市に限ったことではござ いません。すべての自治体でそういうことを勘案しながら介護保険計画をつくっておりますので、村 上市も今が第5期の介護保険計画を策定したということでありますので、了承といいますか、そうい うことでありますので、お願いしたいということであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) また国は、介護施設事業について小規模多機能型施設を民間運営を考え、地 域の茶の間も盛んに行われていると思いますが、現状を教えていただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) お答えします。   小規模多機能型の施設についても、村上市でも設置をしておりますし、また地域の茶の間という ことでございますが、その辺につきましても介護保険だけでなくて、各町内等でも実施をして、高齢 者、特に高齢者の方々のそういった情報交換の場というようなことで活用を各地区されております。 〇議長(佐藤宮吉君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) これは、大体年に何回ぐらい、それ今現在何カ所ぐらいでやっていますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) その茶の間の部分につきましては、私どもではちょっと押さえてお りません。ただ、結構の数はそれぞれ内容を工夫しながら、各町内、集落等でやっておるようでござ います。 〇議長(佐藤宮吉君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 自然災害に見舞われ、県内でも新潟地震や水害、羽越水害、最近では東日本 大震災、そこで各施設はどのように訓練をしていますか。各新聞でもよく老人ホームからの火災が発 生して、何人もの犠牲者が載っています。村上市内の老人ホームは安全にしていると思いますが、ど のような対策をしていますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) これは、今回の震災等にかかわらず、各施設で毎年訓練をしており ます。ですから、その辺のところにつきましては、特に問題なく訓練されているものと理解しており ます。 〇議長(佐藤宮吉君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 大変な動けない方、いろんな方がいるわけで、その中で年にやっぱり何年ぐ らい訓練といいましょうか…… 〇議長(佐藤宮吉君) 山田議員に申し上げます。   質問とちょっと離れてきましたので、質問の中でやってください。   山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 私は、待機者大勢いる中でそういうところもやっぱり考えているのかなと思 いまして、関連あるかなと思って質問させていただきました。   高齢者の福祉施策について、高齢者個人や団体の意見や要望をどのように聴取し、反映させて考 えられますか。考えていますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 今のご質問につきましては、特に老人クラブ連合会さんとか、そう いったところからも毎年お話し合いをさせていただいております。各個人的な部分では、なかなかそ ういった場面ございませんけれども、そういったところでの意見をいただいておりまして、それにつ きましては私どもの部署の中に包括支援センターございますので、そちらのほうの担当とよくその辺 を協議をしながら、生かせるものは生かしていくというようなことで進めております。 〇議長(佐藤宮吉君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 高齢者の実態把握、予防ブランドの作成、介護サービス、事業者に対する指 導など、どのような形で指導されていますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 山田議員に申し上げますが、もう少し具体的に質問してください。   山田勉君。 〇28番(山田 勉君) いろんな老人ホームに入ると同時に、そういう要望事項作成とかいろいろと 介護事業に対する指導などあると思うのですが、その形でどのように、入所されたらこういうふうに してこうなのだよというような指導をしているのかなと思いまして。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 老人ホームの入居者につきましては、当然のことながら老人施設等で訓練等 を必ず行っておるわけでございますし、また私どもにすれば入居者に対しまして、老人ホームに対し まして、施設に対しまして、安全で安心な施設づくりをしていただきたい、その旨を徹底してお願い をしているということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 介護保険事業計画に介護施設の新設計画はあるか、お伺いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) これも繰り返しになりますけれども、第5期の介護保険計画の中にそれらも 全部網羅されておりますので、後ほど説明をさせていただきたい、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 障害者福祉、身体障害者、知的障害、精神障害、難病、介護老人施設につい てお伺いしますが、さつき園だけでもそういう方が300人以上の方が待機していると聞いていますが、 現実は。 〇議長(佐藤宮吉君) 山田議員に申し上げますが、さつき園のことですか。 〇28番(山田 勉君) いや、まずとりあえず施設の…… 〇議長(佐藤宮吉君) 全体のこと言っているのですか。 〇28番(山田 勉君) はい。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ちょっと通告とかけ離れていますので、担当課長もそこまでは準備していな いと思います。私も準備しておりませんので、ご了承いただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 私は、もう特養老人ホームの待機者ということで、ここも現にきょう朝私連 絡したら、たまたまさつき園さんちょっと電話したら、待機者はこんなにいるのと、障害者の方そん なにいるの、ではその待機者の関係ですから、当然関連あると思って聞いたのですが。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) そうしますと、特別養護老人ホームの待機者の中に身体障害者と言われる方、 体の不自由な方が何名いるかということをお尋ねということでよろしいですか。では、それもし課長 わかりましたら答弁してください。わからなければ、後ほどで答えてください。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 今のご質問の部分については、特に細かく把握はしてございません。 〇議長(佐藤宮吉君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) それでは、特養待機者についてはこれで終わります。   2の雇用対策についてお伺いします。景気が低迷が続いている中で、ことしの採用を希望する企 業数はどのぐらいございましたでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(瀬賀 功君) 企業数については把握しておりませんけれども、求人数につきまし ては175名、昨年に比べまして昨年が160名ですので、15名の求人がふえているということでございま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 県内に就職を希望される方、県外に希望される方、どのぐらい、わかる範囲 でいいですが。 〇議長(佐藤宮吉君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(瀬賀 功君) 求職数の人数につきましては、全体としては57名でございます。昨 年72名。管内、管外、県外という分については把握しておりませんけれども、求人につきましては先 ほども述べました175名のうち管内では101名の求人がございます。他管内、県外では74名でございま して、この中で就職がもはや38名、求職が57名のうち10月末現在で38名が内定しているということで、 就職内定率につきましては66.7%と昨年同期と比べまして約8%ぐらい伸びておりますので、求職数 も減っております。減っているかわりに求人がふえておりますので、3月末までには全員新卒者は就 職できるのではないかというふうに思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 私が心配したのは、最近村上市内でも倒産件数が目立つものですから、全体 に村上市内で倒産した会社といいましょうか、そういうのはつかんでいますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(瀬賀 功君) 申しわけございません。ちょっと全体数把握してございません。 〇議長(佐藤宮吉君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 大きいスーパーとか、不動産屋とか洋服屋さんとか何件か目立っていますも のですから、当然多くの方がそれによって解雇されているわけですが、今後専門的に企業誘致をする、 そしてまた市のほうで企業誘致化というのは市長はどういう考えでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 企業の誘致について、この後の小林議員の質問でもお答えいたしますけれど も、私どものこの地域においても業種によっては非常に業績のいい業種もございます。事業を拡張し ている業種もございますし、また新たに工場を新設して雇用の拡大を図っている業種もあるというよ うなことでありまして、そういうような今どちらかというと業績がいいような業種の企業に回りまし て、事業の拡大、雇用の拡大をお願いしているところでございますし、また新しい企業の誘致につき ましても積極的に足を運んでお願いをしている現状ではございますけれども、ご案内のとおり東日本 の大震災、そして円高、デフレあるいはまたヨーロッパの金融不安、そして国内の国政の混乱等があ りまして、非常に企業も足踏みをしている状態であるということから、非常に誘致については難しい 問題ではありますが、また足しげく企業を訪問いたしまして、何とか来ていただくような対策をとっ ていきたい、そのように考えておりますし、いつも申し上げておりますけれども、陸路ではなくて海 路を使った企業の誘致も考えていきたい、そのように考えているところでございます。担当といたし ましては、企業誘致担当という名前ではございませんけれども、担当者を置いて積極的に誘致活動を 行っているということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 市長は前向きで何とか頑張るということでございますから、これからご期待 いたします。   また、ハローワークで高校生と連携し、商工会議所や商工会に雇用の確保と維持、高校新卒予定 者の積極的な採用と内定取り消しをしないよう申し入れをしなければなりませんが、今言われたよう に課長のほうは3月までには100%修復は大体何とかできるということでございますが、今後やっぱ りそういう話し合いの場も必要だと思いますが、どのようにお考えでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(瀬賀 功君) 私ども11月にも企業情報懇談会というものも開催しまして、ハロー ワーク、それから商工会議所、商工会、それから関連の企業の皆様の代表と懇談をいたしまして、ぜ ひとも新卒者の採用をふやしてくれというお願いをしてございますし、夏には市とハローワーク、そ れからそれぞれの高校の校長先生と企業に対しての要望活動もしてございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 新卒者は3月末まで何とかいろんな方法でいい方向になるような話でござい ますが、一番心配しているのはやっぱり雇用の場で30代、40代、50代になるとなかなか就職先がある ようでないということで、現実的に相当困っている方もいらっしゃいます。例えば家のローン返済や 子育て、お金がかかるとき、会社がもしかして倒産して、お金はだれも貸してくれない。そんなとき 緊急支援でも市でも相談には乗ってくれるのでしょうか。例えばの話。 〇議長(佐藤宮吉君) 今ちょっとまた質問と大分差異があるようですので、別のあれにしていただ けますか。よろしいですか。 〇28番(山田 勉君) わかったら一応。特に30代、50代は大変なのです、雇用の場が。そのために 何とかして就職先を何かいい方法あるのかなと思って、市のほうでも考えているのかなと思って質問 あれしたのです。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 例えば企業が倒産をしたと。30代、40代子育て支援あるいは住宅ローンを抱 えて大変なことになっているという事実は承知をいたしております。市としてその救済策があるかと いうことになりますと、直接市がお金を出すような制度はございません。例えば社会福祉協議会とか、 そういうところとか、ほかの金融機関でそのような商品を扱っているところもあるかもしれませんけ れども、市が直接その方々にお金を貸し出すというような対策は、今のところとっていないというの が現状であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) これで一般質問を終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) これで山田勉君の一般質問を終わります。   午前10時40分まで休憩します。           午前10時29分  休 憩                                                        午前10時40分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、19番、小林重平君の一般質問を許します。   小林重平君。           〔19番 小林重平君登壇〕 〇19番(小林重平君) ミスター自由民主党、小林重平でございます。それでは、一般質問をさせて いただきます。   第1点目でございますけれども、投票時間と荒川地区投票所についてでございます。この質問に ついては、9月議会にも質問し、選挙管理委員長のお考えをお聞きしました。その答弁を見てみると、 どうも納得いかない、どうも腑に落ちないというようなこともありまして、今回また再質問させてい ただきますが、その後検討や会議は行いましたか、お伺いをいたしたいと思います。   2点目でございます。村上市の景気が国の政策の見通しの甘さから経済対策が後手に回り、回復 の兆しがなかなか見えてきません。そのためこの地域の地場産業である農林水産商工業が大変に疲弊 をしているわけでございます。特に小泉政権が行った構造改革、規制緩和で米価は下落し、そして建 設関係においては公共事業の大幅削減、そこに追い打ちをかけるようにコスト削減で経営を圧迫して 今日に至っておるというところでございます。そこへ政府は、TPP、環太平洋パートナーシップへ 参加を決めました。この問題は、村上市にとっても大変大きな問題であろうと思いますが、市として はどのようなことを対策を考えているのかお伺いいたしたいと思います。   3点目でございますが、この少子高齢化と人口減少でありますが、この問題は村上市にとって何 を差しおいても取り組まなければならない大変大きな問題だと思います。限界集落がふえるばかりか、 村上市そのものが将来的に日本の地図から消えてなくなることが何十年後には来るのではないかと心 配であります。こんなことはあり得ないとは思っているのです。ただ、計算上はあるのです。毎年今 1,000人ずつ減っています。ということは、70年後には村上市の人口はゼロになると、計算上はなる のです。あり得ませんけれども。そこでこの問題に対して、村上市の取り組みをお伺いいたしたいと 思います。   以上3点よろしくお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、小林議員の3項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、投票時間と荒川地区投票所については、選挙管理委員長に答弁をいたさせます。   次2項目め、村上市の経済が低迷している上、政府がTPPへの参加を決めたが、市ではどのよ うな対策をとるのかとのお尋ねについてでございますが、商工業においては地域経済活性化対策とし て平成21年度より村上商工会議所、各商工会と連携し、村上市プレミアム商品券を発行してまいりま した。商品券の換金率も非常に高いことからも、地元の消費に大きく貢献しているものと考えており ます。ほかにも中小企業者に対しての資金繰り支援として、市制度の融資の信用保証料に対して補給、 特に不況対策資金においては全額補給を行ってきたところであります。   また、荒川地区の中条工業高校跡地を購入して操業を開始したり、新たに工場を増設して雇用を ふやしている企業もあります。村上市工業団地にあります航空機関連企業においては、ボーイング78 7型機が本格納入されることから仕事量がふえてまいっております。雇用もふえてくるものと期待を いたしておるところであります。   農業分野においては、政府の食と農林漁業推進本部において農業の競争力強化に向け、今後5年 間で農家の経営規模を平地で20から30ヘクタールへと大規模化し、担い手の確保のため若い世代の就 農を促進させる戦略が決定をされております。平成24年度からの実施に向け、今年度中に本市が主体 となってそのベースとなる地域農業マスタープランの原案を作成し、事業の要望の把握に向けた作業 に入ります。また、加工、流通と農業の一体化を進める6次産業化の事業計画策定のための支援も行 ってまいりたいと考えております。   また、建設業関係の対策につきましては、投資的経費の拡大や日沿道関連の工事が継続するよう、 未整備区間の一日も早い着手を目指してまいります。TPPへの参加が建設分野に与える影響、特に 公共事業に与える影響といたしましては、国際入札適用基準の大幅な緩和によりまして、地方自治体 の発注工事が7億6,500万円以上に引き下げられることや設計委託については750万円以上に引き下げ られることが想定をされるようであります。したがいまして、特に設計委託では国際入札になる可能 性が大きいことから、国際入札になった場合の入札手続の繁雑化や長期化による円滑な公共事業の妨 げとなることや、これまで独自に取り入れている制限つき入札制度や地域貢献度の採用などのローカ ルルールも廃止される可能性もあることから十分に注視をしていかなければならない問題であると考 えております。今のところ、国からの明確な情報や指針が示されない中で、自治体として対策を講ず ることは極めて困難でありますが、今後国からの指針が示されればそれに従いまして、できる限りの 対策を講じ、地場建設産業を守っていく必要があると考えております。   次に3項目め、少子高齢化と人口減少対策についてのお尋ねでございますが、少子高齢化が進む 中での人口減少への対応は、本市にとっても最大の課題であります。そのために、市の将来像「元気 “eまち”村上市」実現に向けた重点戦略、定住の里づくりでは産業元気、交流・体験、健やか・子 育て応援、人づくり、暮らし応援の5つのプロジェクトを中心に事業等を実施し、就業場所の確保や 子育てしやすい環境、活気ある地域づくりを進め、住んでみたい、住み続けたいと思えるまちづくり に取り組んでいるところであります。   具体的には、販路拡大に意欲的に取り組む企業に対する産業等の活性化支援補助制度による支援。 市民、交通事業者、行政が一体で取り組む利便性の高い公共交通体系の構築。地域の特色を生かした 元気づくり、市民協働のまちづくりに着手。企業進出や設備投資を支援する制度、条例でありますけ れども、の条件緩和の実施。今までの休日診療に加え、平日夜間の急病等にこたえるための夜間診療 所を開設。独自の奨学金制度の活用などが挙げられます。また、空き家の有効活用を通して都市住民 の定住促進や交流拡大による地域の活性化を図ることを目的に、空き家バンクを本年10月から立ち上 げました。おかげさまで早速問い合わせがあり、空き家所有者と市外からの移住希望者との交渉が調 い、売買制約できた物件もあります。今後も大いに期待をいたしておりますので、引き続き事業に取 り組んでまいります。いずれにいたしましても、速効性のあるものばかりではありませんので、各取 り組みを着実に進めることで人口減少の課題に取り組んでまいる所存であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 選挙管理委員長。 〇選挙管理委員会委員長(岡村和子君) 村上市選管委員長の岡村和子であります。どうぞよろしく お願いいたします。   それでは、小林議員の1項目め、投票時間と荒川地区投票所について、9月議会での一般質問後 に検討や会議などは行われましたかのお尋ねにお答えいたします。9月6日の小林議員の一般質問と 答弁内容については、その部分の会議録を事務局に作成させ、他の委員にも送付いたしております。 その後10月11日の選挙管理委員会においても一般質問の内容について報告しましたが、委員会として 事前に確認されている案件でありましたので、特に各委員からのご意見等はありませんでした。繰り 返しになりますが、選挙管理委員会といたしましては9月議会でもお答えしましたとおり、荒川地区 の投票所は旧荒川町選管で要望を受け、検討、協議を行い、平成19年に5カ所に統廃合したものと聞 いております。投票所までの距離は、他の地区と同様におおむね3キロメートル以内であり、選挙人 のところから投票所まで著しく遠いところはないということ、また投票時間についても合併前の旧市 町村選管が決定した時間を新市においても踏襲するということの共通認識は現時点でも変更はござい ません。   以上でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) 全く前回と答弁が変わっていない。それは、確かに9月議会のあれを委員の 方に答弁書を渡して、よく見てもらったと。だけれども、特に異議はなかったということであります。 今委員長からお話ありました。荒川地区においては、区長会から要望があって5カ所にしたのだとい うことですが、それは荒川町時代のことです。今は村上市なのです。では伺います。選挙管理委員会 の皆さんは、選挙管理委員会そのものは独立した機関でありますが、それなりの権威を持っているわ けです。それなりの良識も持っているはずだと思うのです、委員の方々も。それが荒川町は自治体で 決めたのだからそれでいいのだ、投票所はおおむね3キロだからいいのだという、その程度なのです か。では、ほかの地域は3キロ以上あるということですか、5地区は。どうなのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 選管事務局長。 〇選管・監査事務局長(板垣 圭君) その件についてお答えいたします。   市内にあります全部で84カ所の投票所がございますが、先ほど委員長申し上げたとおりおおむね 3キロ以内の距離の中に入っているということでございます。ただおおむね3キロということでござ いますので、他地区においては3キロを若干超える部分の投票所もあるということをご理解いただき たいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) 他の地区って3キロですか、全部が。 〇議長(佐藤宮吉君) 選管事務局長。 〇選管・監査事務局長(板垣 圭君) 詳しく申し上げますが、村上地区においては、おおむね3キ ロ以内、ほぼ3キロ以内に入っているということでございます。それから荒川地区の一部集落につき ましては、3キロを超えているところが1カ所ございます。それから、神林地区の投票所におきまし ては、1集落3キロを超えているところがあると。それから、朝日地区の投票所におきましては、2 地区が3キロを超えているところがあると。それから、山北地区におきましてはすべての、22投票所 があるわけですが、3キロ以内の中に入っているという状況でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) 委員長に伺いますが、今ほど言いましたように、皆さんは良識を持った方々 が集まって選挙管理委員会をやっているわけでありますが、今世の中は日々動いているのです。先ほ ど言いましたように、人口も減ったりふえたりする、いろんなところがあるのです。そしてもう一つ は、高齢者がいるということです。荒川町の区長会は、どういう意味で5カ所にお願いしたのだかわ かりませんけれども、地域の声は皆さん届いていますよ、遠いって。その辺のことを皆さんは日々耳 を立てて、市民の声を聞いて、有権者の声を聞いて、そして投票所等を考えていただかなければなら ないものでしょう。そうでなければ不公平になるわけでしょう。その辺どう思っていますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 選挙管理委員長。 〇選挙管理委員会委員長(岡村和子君) 合併前の選挙管理委員会におきまして、その地区の投票所 はその時間帯で投票行動が大方終了できたと判断して投票所の合併をされたというふうに聞いており ます。20年2月の会議におきまして、踏襲するということの確認済みでもあります。その時点と現在 を比べましても、おのおののその地域の社会情勢、産業構造の変化はないものと考えます。そのこと からして委員会といたしましては、大きな変化がない限りにおいては現在の投票所を変更する要素と までは至らないものであると判断いたしております。   よろしくお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) 委員長、その答弁は変です。この前も言いましたけれども、おおむね終わっ たということは、終わっていないということでしょう。100%あって終わったということになるので す。確かに県の通知や解釈では、おおむねその時間まで終わればとかいろいろ言われておりますけれ ども、そうではないでしょう。そんな委員会の皆さんの独断の観点で投票所を減らしたり、そのまま 5カ所にしたり、これからも言いますけれども、時間を設定されては有権者から権利を奪うものです。 違いますか。民主主義というのは、公選法というのはそういうふうになっているのですか。違います。 そしてこの前の荒川地区は、他の地区より平均すると投票率が高いからこれでいいのだという答弁も あるのです。高いといったって、今言うように100%ではないのです。その辺どうお考えですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 選挙管理委員長。 〇選挙管理委員会委員長(岡村和子君) この問題につきましては、それぞれの地区ごとにお考えも 異なると思いますが、私どもといたしましては各地区の投票所の数の多い少ないはその地区の地勢、 面積、集落の数、地位、連たん制、投票所の施設の関係等も大きく影響しているのではないかと思い ます。確かに投票率は、いずれの選挙におきましても高い率を維持しております。それだけ先ほどお っしゃられました高齢者の方も努力をしておられると思います。したがいまして、その高齢者の方の 努力、前向きの姿勢に対しまして選挙管理委員会としてできること、まずはさまざまな地域の連帯の 中で投票所に足を運んでいただくと、そういうふうなことの方向へお願いできたらなと、私はこのよ うに考えております。   以上でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) どうもこの私の質問と答弁がかみ合わないのです。高い投票率、言いました でしょう。100%いっていないのです。高い投票率、では何%なのですか、言ってくださいよ、各地 区。衆議院、参議院、県会議員、3回行われています。我々の合併時の市長選挙、市会議員別として。 〇議長(佐藤宮吉君) 選管事務局長。 〇選管・監査事務局長(板垣 圭君) それでは、投票率のことでございますが、一番直近でござい ました県議選、この4月に行われました県議選の投票率のことを申し上げますと、全県平均で52.88 %でございました。それに対しまして、村上市岩船郡区でございますけれども、村上市の投票率につ きましては63.81%ということで、県平均よりも11%ほど高くなっております。今ほど申し上げた村 上市岩船郡区は、関川村、それから粟島浦村さんも入ってございます。その平均は、村上市も含めま しての平均は64.14%、関川村さん、それから粟島浦村さんを入れた平均よりも約0.3%くらいは低い 状況でございますが、全県平均よりも先ほど申し上げたように11%ほど高い数値となってございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) 私は、平均全県より高いとか低いとかと言っているのではないのです。村上 市が何%だったか聞いているので。それでも六十何%でしょう。低いわけです。その辺どうも見直す ことは考えていないという委員長の考えでありますけれども、まことに残念であります。委員長たる ものは、やはり世の流れを見ながら、各地区の事情もあろうかと思いますが、やはり公平に選挙が投 票が行われるように委員の意見をまとめるのが委員長のお仕事だと思うのです。全くそういうこと努 力していない、私から言わせれば。答弁は、いつも繰り返しです、はっきり言って。   次いきます。時間でありますけれども、この前も今言いました。特別な事情があれば繰り上げす ることはやぶさかではないというような選挙管理委員会のあれが出ておりますけれども、では84カ所 のうち68カ所が7時から6時に終わっております。それでは、68カ所ありますが、これが、そのほか に旧市内が12カ所、8時に投票を終えているわけであります。すると、私の思うには神林地区では神 納、朝日地区では舘腰地区と旧市内の12カ所とはそんなに変わらないのではないかと。この前も言い ました。異常なほど時間が7時から6時に終わっているのです。また、こう言えば委員長は各地区の 選挙管理委員会のあれを踏襲するのだと、そう答弁するのでしょう。そうではなくて、ではこの意味、 どういうことでありますか。村上の12カ所と64カ所の違い、どこが特別な違いがあるのですか。その 違いを教えてください。 〇議長(佐藤宮吉君) 選管事務局長。 〇選管・監査事務局長(板垣 圭君) そのことにつきまして、今まで選挙管理委員会で話し合われ てきたことを総括するような形で申し上げますが、先ほど岡村委員長が言われたように、平成20年の 合併前の選挙管理委員会の考え方を引き継いで、そのまま新市においても踏襲するということの基本 については現在も変わってはいないのだということを答弁先ほど申し上げました。その後村上市の関 係で、7投票所につきまして2時間の繰り上げをさせていただきました。これにつきましては、今ま でも申し上げてきておりますが、今までその時間帯においでになっている投票人の数がごく少数であ るということで、繰り上げしても広報、それから啓発等を行えばほぼ同程度の投票率にいくことは可 能ではないかということで、地元にもお話をしながら繰り上げをしてきた経緯がございます。ただ、 残りの村上地区の12の投票所につきましては、繰り返しになるような感じでございますけれども、50 人以上、200人以上の方がまだその時間帯に投票においでになっているということの実態がございま す。そのことをかんがみまして、それだけ多くの方が投票においでになっている時間帯を繰り上げす るということにつきましては、公選法の特別の事情がある場合等々の法の趣旨からいって繰り上げす ることはなかなか難しいのではないかということで、村上地区の12カ所につきましてはそのまま残っ たという経緯でございます。   以上でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) それだって変なものです。私が言っているのは、投票率確かに100%いった ところはありません。恐らく日本国じゅうで可能性があるのは粟島ぐらいでしょう。ですけれども、 100%を目指すのが選挙管理委員会の仕事でしょう。違いますか、委員長。どうですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 選挙管理委員長。 〇選挙管理委員会委員長(岡村和子君) お答えいたします。   100%を目指すのが委員会としての役目でないかというご質問でありますが、もちろん皆さんか ら全員から政治に参加する機会でもある選挙に投票所に足を運んでいただきたい。これは、私どもの 願いであります。   以上でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) ですから何回も言っているように、そういうふうに投票所を少なくしておく、 時間を6時に繰り上げる、これはさっきも言いました。有権者の権利を取り上げているのです。どう かその辺をいま一度考えていただきたいと思います。答弁は要りません。   そこで選管の皆さんにお願いしたいのは、今言ったようにこの立候補する者が公平に、平等に審 判受けるように、ここはこの地区は面積が広い、ここは狭いとか、3キロ以内とかではなくて、その 辺をよく考えて努力をしていただきたい。何もしないのであれば私も考えますよ、これから。私来年 選挙ですもの。委員長、そうですよ。1票で死ぬか生きるか決まるのです。委員長、あなたは委員長 ですけれども、私負けたらただの人です。ただの人ならいいけれども、変なおっさんです。その辺を ひとつよく考えて、答弁もそんなもう最初から書いてきたような文章ではだめです。もうちょっと真 剣に村上市のこと考えてください。これから2の問題か3の問題も入ってきますけれども、これに大 きく影響するのです。違いますか。ぜひその辺考えていただいて、4月には平等に公平に審判受けら れるように、市長さんも選挙あるかもしれません。今のところわかりませんけれども。我々も今のと ころは何かうわさでは二、三人オーバーでないかというような話ありますけれども、その辺ぜひお願 いします。私落選したらあなたをうらみますよ。   市長に伺いますが、経済というか問題ですが、11月5日でしたか、山形県の小国町で開催されま した森林フォーラムだと思ったのですけれども、そこに参加せよということで参加をいたしました。 東大名誉教授の養老孟司先生が来て、基調講演を行ってくれました。それで今の日本の森林、いわゆ る形態のあれをいろいろお話ししてくれました。やはり林業がちょっと変になったというのは、1970 年木材の自由化をしたと、これが日本の林業をだめにしてしまったのだというようなこともおっしゃ っておりました。なるほどなと私は思ってきました。そこで女性の方がTPPに関して日本の農業は どうなりますか、TPPに参加すればと言ったら、養老先生は日本の農業も恐らく林業と同じ道を進 むことになるだろう、このようにおっしゃっておりました。だから本当にこのTPPの問題というの は大変な問題だと思っております。農業問題ばかりが取り上げられておりますけれども、市長もおっ しゃっているように、医療、派遣業とかいろいろなものがこれ入って、ですから各分野に大きく影響 してくるわけです。その影響が村上市に必ず来るわけです。野田総理は、参加はするが日本の利益を 損なうのであれば撤退する、会議から撤退するなんていうようなことを言っておりますが、国際社会 に参加しておいて、意に沿わないから撤退しますなんていうことが世界に通用するものなのかなとい うふうに思っております。   そこで市長にお伺いするのは、全国市長会などでも反対しているはずでございます。それについ て市長も当然反対しているわけでありますけれども、その反対する気持ちをいま一度お聞かせいただ きたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) TPP非常に大きな問題であります。私も反対であります。なぜ反対かとい うことでございますが、今木材の話がございました。木材のほかに私が一番考えたいのは、食糧の自 給率の問題であります。今現在日本は、46%強の自給率をカロリーベースでございますけれども、あ るわけでございまして、それを50%にしていこうという、この前言ったばかりの自給率であります。 しかし、このTPPに参加をいたしますと、特に食糧自給率は13%台に落ち込むだろうと言われてお るわけでございます。食糧自給率が13%になるということは、日本の食糧産業がほとんどだめになる のではないかと言っても過言ないくらいに、特に農業です。そういう観点からも1つでありますし、 また自給率の問題を見てみますと、今TPPに参加しようとしておりますアメリカ、オーストラリア 等はもう100%以上の食糧自給率を誇っているわけでございますし、またドイツにおきましても100% 近い自給率を誇っていると。そのような人と仲間になって、自給率が13%台になった日本、兵糧攻め に遭う可能性が非常に高い。そして農地は崩壊し、農業は壊滅的な状況を迎えるのではないかと考え ておるわけでございます。よって、今、日本の政府は入っておいてそういう分野だけを除くと、除い ていただくというようなことを言って入っているわけでございますが、そんなことはできるはずも私 はないと。今小林議員がおっしゃったように、入ったからにはやっぱり足かせがあるわけでございま すので、そういう観点からやはりもしTPPに参加するのであれば、そういう基本的な国民の食とい うものを徹底的に政策として打ち出して、これで安全ですと、安心ですというようなことでTPPに 参加するべきであると、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) いや、全くそのとおりなのです。ここに新潟の大学の伊藤助教授の読売新聞 に発表したものがございますけれども、TPPに参加すれば日本の農業生産額はもう1,060億ぐらい 間違いなく減ると言われているわけであります。市長言うとおり、我が国の自給率が低い、そして今 市長がおっしゃったようにTPPというのは9カ国と言われておりますけれども、実際はアメリカで す、相手は。アメリカとオーストラリアなのです。ですから、この辺はやっぱり交渉するには今言っ たように、なまじっかな気持ちでは恐らく私は負けてしまうだろうというふうに思っております。た だその経緯はまだ見えてきておりません。何とも市長も答弁のしようがないと思います。ただ、こう いうものはやはり1人では、村上市だけでは無理でありますから、どうか全国市長会を通じて国に働 きかけていただきたい、そのように思いますが、市長、よろしくお願いします。   次に、3番目の問題であります。この人口、少子高齢化でありますが、ご承知のようにこの前の 市報にも出ております。村上市においては、もう既に4,200人ですか、マイナスになっております。 新潟県においても大体年間1万人ぐらいずつ減少している。ということは、ただただ一概にというこ とに考えるのですけれども、よく考えてみると例えば荒川地区が約1万人であります。この旧荒川町 が1つずつなくなっていくという計算になるのです。本当に大変なことだと思うのです。県でもいろ いろな対策はとっているらしいのですけれども、効果がなかなか出てこないということだそうであり ます。そしてこの人口問題というのは、私はだれが、市長が悪い、村上市が悪い、議員が悪いとかだ れがうんぬんではないです。これは、今のずっとそうですが、日本の国策が一極集中型の政策をとっ てきた。ですから、全部都会に集まってしまうのです。市長が言うように、いろいろ政策を出すにし ても最終的には働く場がない、いろいろな問題が出てきてどうしようもなくなるのです。そして村上 市においては、平成45年にはデータからいけば4万6,000人ぐらいになる、計算上。今の減少率その まま持っていくと、そう言われております。そこで市長にお願いしたいのは、まずやはりこの辺のこ ともあって、先ほどの経済の問題もございますが、やはり県であり、国に大きく働きかけていただき たい、このように思うのですが、市長いかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まだこの人口減の問題は、私ども村上市に限らず今小林議員がおっしゃった ように、日本の国策でも問題があるわけでございますし、また県も問題を重視しているわけでござい ます。少子化も非常に大きくここに拍車をかけているわけでございまして、一口にこの人口減対策を ということになりますと、短絡的ないつも私申し上げておりますが、対策では解決できる問題ではな いと考えております。まず、亡くなる人と生まれてくる人の非常に大きな差がある。いわゆる少子化 対策をまずどうするかということから始めていかなければ私はならないのではないかなと。当然昔で あれば3人、4人は当たり前の時代でありましたけれども、今は1人ないし2人、平均出生率も2人 までいっていないような現状であります。幸いにも私たち村上市においては、環境的には3人、4人 産める環境にあるのではないかなと、そのように考えておりますので、できる限り少子化対策に力を 入れていく必要があるのではないかと考えております。そのためには、子供を多く産み育てる環境を つくらなければならない。子供を多く産み育てるということは、まず結婚を奨励して、お願いして、 お願いするというか結婚をしなければ常識的には子供生まれないわけでございますので、そういうよ うな対策、そして安心して子育てをしながら働ける環境づくり、そして子供が大きくなったときに安 心して教育ができる環境づくり等を政策を総合的にとりながら、当然のことでありますが、若い人た ちが帰ってこれる雇用対策も重要な一つの問題でありますので、まずそういうようなトータル的なも のをつくり上げていって、初めて少子化に歯どめがかかるのではないかなと、そのように考えており ますので、そういうところに力を入れて政策をとっていきたい。今何年後には4万6,000人になると いうようなことでありますが、それは何もしなかった場合でありますので、何とかそれに歯どめをか けるような施策を講じていきたいと考えておりますので、よろしくお願いをしたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) 少子化対策が本当に一番大切だと思います。余談でありますが、何十年か前 にアメリカニューヨークの大停電があったそうであります。その翌年は相当子供さんが生まれたそう であります。これは、いろいろな意味を含めてでございますけれども。   それで最後でございます。市長、今おっしゃったように市長を先頭に職員の皆さん、そして我々 議会議員もこの歴史と文化、風光明媚なこの村上市を、やはり全国に誇れる村上市をしっかりと守っ ていくために、この問題には本当に真剣になって取り組むべきだと思いますが、最後の答弁をお願い いたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) たとえ働く場がこの村上市から1時間あるいは1時間半かかったとしても、 住んでいたい、住みたい、最後までこの地で住んでいたい、そんなまちをつくっていきたい、そのよ うに考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕小林重平君。 〇19番(小林重平君) これで私の質問を終わります。   ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで小林重平君の一般質問を終わります。   午後1時まで休憩します。           午前11時25分  休 憩                                                        午後 零時59分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、6番、冨樫宇栄一君の一般質問を許します。   冨樫宇栄一君。           〔6番 冨樫宇栄一君登壇〕 〇6番(冨樫宇栄一君) 議長のお許しをいただきましたので、午後一番の一般質問をさせていただ きます。   私の一般質問は、2項目であります。1項目め、保育園の指定管理者制度導入についてでありま す。(仮称)荒川統合保育園は、10月21日でしたか、プロポーザルが開催をされまして、私も傍聴さ せていただきましたけれども、なかなかいろいろ知恵を絞ったプランが出されているなというふうに 感じました。実施設計に当たりましては、現場の職員だとか保護者の意見などを十分取り入れながら、 立派な保育園を設計をしていただきたいというふうに思うわけであります。そしていよいよこの建設 に向かって具体的に動き出したわけでありますが、この荒川統合保育園は開園と同時に指定管理者制 度を導入する計画になっております。市の総合計画、行政改革大綱でも保育園の統廃合と公設民営化 の導入が明記をされており、保育サービスの充実と運営経費の削減を図るため、市街地形成地域にお いて公設民営化を統合新設した施設から実施していくというふうになっております。保育園に指定管 理者制度を導入することについては、大きな問題を内包しているのではないかというふうに思うわけ でありまして、総合計画行革大綱で指定管理者制度のメリットというものもはっきり書いてあるわけ でありますが、一般論として述べられているにすぎないというふうに思い、その具体的な解明はされ ているとは言いがたい状況だというふうに判断をするわけであります。このことは、村上市の保育行 政の根幹にかかわる大きな問題であります。したがって、保育園の開園期日と指定管理者制度導入は 切り離して、十分に検討して慎重に取り扱うよう強く求めるものであります。市長のお考えをお伺い いたします。   2項目めは、市の公共交通の実証運行についてでありますが、市の公共交通実証運行が10月から 始まりましたが、市民にはなかなか周知されていないように感じます。各地域の現状とその対策につ いてお伺いをするものであります。   市長答弁の後、また再質問をさせていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、冨樫議員の2項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、保育園の指定管理者制度導入について、保育園開園期日と指定管理者制度導入 は切り離して十分に検討し、慎重に取り扱うよう強く求めるとのお尋ねについてでございますが、平 成15年の地方自治法改正により、地方公共団体が指定する法人、その他の団体を指定して公の施設の 管理運営をゆだねる指定管理者制度が導入されたものであります。指定管理者制度導入に当たっては、 保育園の設置条例において、管理の基準や業務の範囲等を定め、協定書及び業務仕様書において具体 的内容等について取り決めているものであります。   村上市行政改革大綱の方針のもと、(仮称)荒川統合保育園の指定管理者制度導入については、 円滑な引き継ぎを行うために事業者の決定後、速やかに保護者、事業者、市の3者による話し合いの 場を設置し、市の職員と事業者の職員が合同で保育に携わる期間を設定することや保護者の不安を解 消するため、保護者の意見等も十分にお聞きしながら、保育水準を継承する事項や新たなサービスを 提示し、義務づけを行い、採用される職員については、現在勤務していただいている臨時保育士等を 優先的に採用していただくなどの条件を付して、平成26年度開園と同時に指定管理者制度を導入して まいりたいと考えております。   次2項目め、10月1日から始まった公共交通実証運行について、各地域の現状とその対策はとの お尋ねについてでございますが、今年度は公共交通空白地域や不便地域の解消と高齢者等の通院対応 を目的に、路線バスを活用したまちなか循環バスの運行や馬下から板貝間の延伸運行と新たな交通シ ステムとして乗合型タクシーの実証運行を行っております。特に乗合型タクシーについては、通常の タクシー利用と異なる新しいシステムであることから、実証運行開始前に対象となるすべての集落に チラシの配布やポスターの掲示を行い、荒川、山北地区の運行区域においては、集落単位での説明会 を行ってまいりました。また、実証運行開始後も運行区域内の医療機関、調剤薬局等の施設での広報 や集落や老人クラブの会合、地域の茶の間等にお邪魔をして広報PRに努めているところであります。   なお、実証運行の評価の目安として、1日当たりの利用者数については、運行経路区域または沿 線に居住する高齢者の1.5%の利用を、運行経費と収入の割合を示す収支率については25%を評価基 準として設定しておりますが、実証運行開始2カ月の時点では基準を下回っているのが現状でありま す。まだ運行開始2カ月ということでございますので、これからが一番大切な時期になろうかと思っ ております。利用者の中心が高齢者層であることから、継続してきめ細かなPRと気軽に利用できる よう運行方法の改善に努めてまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、公共交通の実 証運行は十分な検証を重ね、地域の実情に適した持続可能な運行体系と身近な市民の足となり得る交 通手段を目指してまいりたいと考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 保育園の指定管理者制度導入については、次世代育成対策支援法に沿って 計画をされたものでありまして、指定管理者制度が非常に有効な手段であるという形でぐっと全面に 押し出されておるわけでありまして、この文章だけを見ていますと非常にすばらしい方法だなという 印象を与えるわけでありますけれども、しかし現実問題として果たしてどうなのかというふうになる と非常に疑問を感ずるわけであります。各地で公立保育園の指定管理者導入に当たっては、いろいろ 問題点が発生をしておるようでありまして、裁判問題になっているところも幾つかあるように思いま す。したがって、指定管理者制度そのもののメリットがでは保育園にもそのまま適用するのかという ことを考えると、非常に疑問を感ずるというふうに思うわけであります。現状、現在の少子化、核家 族化だとかの社会環境の変化によって、保育ニーズの多様化しているということは事実であるわけで ありまして、これに対する対策当然とっていかなければならないわけでありますけれども、その有効 な手段が果たして指定管理者制度導入なのかというふうに考えたときに、必ずしもそうではないので はないかという感じが非常にするわけであります。それで公立保育園に民間活力を導入し、保育園運 営の経費削減とともに多様な保育ニーズにこたえたい、保育サービスの向上を図るために指定管理を 導入するのだというふうに言われておりますけれども、では多様な保育ニーズにこたえる保育サービ スの充実とは具体的にどういうものを指しているのかお聞きいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) 今議員がおっしゃるとおり、今現在保育を取り巻く環境につきましては 変化が当然起きているわけでございますけれども、やはり核家族化あるいは夫婦共働き世帯の増加で そういうふうな就労の形態がスタイルが変わっているというふうな状況の中で、保育の形態も変化し ているというのが事実でございます。しかしながら、休日保育あるいは延長保育を今後進めるに当た って、住民のニーズに対応していくためにはやはり民間活力を活用した、導入をした運営がより望ま しいというふうな観点から指定管理者制度を導入してまいりたいというふうに考えておるところであ ります。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 現在行っているような保育をさらに拡充するだとか、新たに休日保育だと かを行っていく場合に民間活力を導入することが望ましいのだということでありますけれども、そう いう保育サービスの拡充あるいは拡大というものは公立ではできないのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) 先ほど市長のほうからも答弁ございましたように、荒川統合保育園の事 業につきましては、村上市行政改革方針のもとに進めてまいりたいというふうに考えておるところで ございますけれども、先ほど申し上げましたように、多様なニーズにおこたえをしていくには、繰り 返しで申しわけございませんけれども、やはり民間の活力を導入して、そして柔軟な対応を図ってま いりたいというふうなことから、公立の運営よりはやはりそういう民間の運営のほうがよりサービス、 高い質のサービスを目指していけるものというふうには考えておるところであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) そこが大きな問題、見解の相違なのかどうかわかりませんけれども、私の 考えているところとの違いだというふうに言えると思うのです。民間でなければできないサービスは、 民間でやるのはいいでしょうけれども、公立でもできるものは公立でもやってもいいのではないです かと、まずここがあれなのですけれども、どうも民間活力を導入ということの名のもとに、公立でも できないわけではないのだけれども、民間に委託をすると、そういう方向にいっているということが 非常に危惧をしているということなのです。公立保育園では、それは難しいと、あるいは、いや、コ ストが高くかかるからというのだったら、それはまたそれで一つの議論があるわけですけれども、果 たして本当にでは公立ではできないのかということをまずお聞きしているということなのですが、い かがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) 先ほど来重複で大変恐縮なのですけれども、やはり行政改革大綱のもと にこれまでも進めてまいってきているわけでございますし、また住民の方あるいは保護者の方にも今 指定管理の方向で進めてまいりたいというふうなことでご説明をさせていただきながら、実はこの間 取り組みをさせていただいておるということでございます。その辺のところは、まだこれから未知数 な部分はございますけれども、その辺は一つ一つ丁寧にこれからも保護者の皆様方には説明をさせて いただきたいというふうには考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 今課長の答弁では、行革大綱に基づいてということでありますが、それに 基づいてやるということが、これは担当の当然の仕事でありますからあれですけれども、民間でなけ ればできないものをやる、あるいは公立でやれるものはまずは民間の手法を導入をして、そして公立 保育園をいかに運営コストを下げながら保育サービスを向上させていくのかということがまずは行政 改革の根本ではないのかというふうに思うのですが、これは市長にお伺いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 民間の行政がやる保育には、ある程度の限界があるわけです。そういうもの に対して、民間のノウハウを多く使っていただいて、多様な保育ニーズに対応できる、そういう保育 ができるのは民間業者なのです。そういうことで私どもは民間に委託をして、民間が持っているノウ ハウを最大限に生かした保育に取り組んでいただきたい、そう考えておりますし、また将来的なこと を言いますと、保育士の職員の数、それらについても将来的には市は十分に考慮をしながら大綱に定 めてあるとおり、民間に移行しながら人事管理を行っていくと、そういうことも加味しての民間保育 の移行であると、そういうことであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 公立保育園には限界があるというふうに言われる、言葉としては当然そう だと思いますし、そういうこともあるかもしれません。だけれども、では限界とは一体何なのだと、 どういう保育はできないのだと、こういうものが全然解明をされていないと。非常に今市長の答弁を 聞いていれば、言葉としてなるほどそうだなというふうになるのですけれども、では具体的にどうい うことはできてどういうことはできないのか。公立でこれをやるとすれば、こういう問題点があるし、 民間指定管理にすればこういうものをこういうふうにできて有利なのだというようなことをもっと解 明をしていただかないと、一般の皆さんにはなかなか本当にいいのかどうか、ちゃんと市が責任持っ てやっているというからいいのではないかというふうな感じに流されるのではないのか。その辺もう ちょっと本当に、では保育はさまざまあるようでありますけれども、どういうものはできないのか、 ここはもうちょっと解明をしていただきたいというふうに思うのですが、いかがでしょう。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今やっている延長保育とか、あるいは早朝保育等は行政でも対応できますけ れども、それ以上になってきますと、例えばお盆とかお正月とか短期的なものとか、そういうものに なってくるとそういうような保育士を確保し、市で抱えていくには非常に限界があるというようなこ とでありまして、民間であればそういうのは当然可能な範囲内であるということでありまして、先ほ ど申し上げましたけれども、将来的には市が抱えている保育士の数を減らしていきたい、そういうよ うなことで順次民間委託をして、そして市の正式な職員としての保育士は減らしていって民間委託に 切りかえていくと、そういう大前提があるわけでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 公立の保育所でできなくて、民間だったらできるというものが果たしてそ んなにあるのかと。現在の勤務形態だとか職員の勤務に関する条例だとかに基づいてやっていれば、 それはできないでしょう。しかし、そういうものは職員の勤務の柔軟化だとか、そういうものは幾ら でも条例を改正したり、あるいは規則で定めればさまざまな勤務は可能なわけでありまして、別に公 立だったらできないということではないのではないかというふうに私は思うのですが、本当に公立で は現在やっているようなサービス、あるいは休日保育だとか一時保育、短期的なものだとかは公立で は本当にできないのかどうか、ここが大きなあれだと思うのですが、なかなか納得がいかないのです。 例えばむしろ逆に病児保育は医療機関との協力がなければなかなか難しいでしょうけれども、病後児 保育だとかあるいは障害児保育だとか、なかなか民間では採算面からして非常に難しいものを公立だ ったらやろうと思えばできるのではないか。公立のほうが民間よりやれる範囲はむしろ広がるのでは ないかというふうに私は思うのですが、その辺は果たして本当に民間でなければできないでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) より効率のよい保育、保育ニーズに合った保育ができるというのが民間委託 の我々のあれでございますので、民間委託したからといって市が関与しないということではございま せん。市の方針に従ってやっていただくのはもちろんでございますけれども、よりよい保育ニーズに 合った保育が可能になるというようなことでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 一字一句のやりとりしていてもあれなのですが、よりよい保育が民間のほ うができるのだという説明については、どうも納得できないわけです。むしろ公立の保育園、職員の 数の問題は別といたしまして、公立保育園の保育士さんの中身をあれすれば、配置を見れば臨時の職 員もありますから、全部職員というふうには言えないにしても、でも若い保育士さんから、それから もう定年近くの自分の子育ても十分経験した、本当に保育経験の優秀な豊富な保育士さん、中間も含 めて若い人からベテランまでバランスよく配置をされていて、そして地域についても長年ここに生ま れ育ったような人たちであって、地域事情だとかそういうものあるいは他の公務員であれば学校だと かそういう対外的なところだとかも非常に経験をしている、そういう保育士さんがいて、そういう人 たちがチームをつくっている保育園のほうがむしろ民間より内容がある保育ができるのではないかと いうふうに思うのですが、そういうふうにやっているところもあるように思うのですが、その辺は市 長は民間のほうがやっぱりどうしてもいいというあれなのか、その辺をもうちょっと解明をしていた だきたいというふうに思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当然民間であっても、若い保育士から経験のある保育士まで全部そろえてや っていただくようになるわけでございます。将来的に市が今何をやっているかというと、行政改革を やっているわけです。その中で人員削減というのも大きな命題の一つとしてやっているわけでござい まして、そういう将来的な観点から見ますと、当然のことながらそれだけの保育士を市の職員として 抱え込んでやるよりも、民間に委託をして市以上の保育サービスを提供していくことが子供たちのた めによりよい方法であると、私どもはそう考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) これ以上やると質問あれですけれども、ちょっと確認をしておきたいので すが、民間のほうが公立の保育園よりいい保育ができるのだというのは必ずしも言い切れないと。行 政改革を絡めた場合、民間に委託していくことが今後の村上市のことを考えたら必要なのだというこ とを確認してよろしいでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 民間委託したから、決して今市が行っている保育よりも保育ニーズに対して 低下するとかそういうことではございません。低下させないようにして、よりニーズに対応できるよ うにしていくのが私どもの責任でありますので、しっかりとした業者に依頼をして、そしてそういう ような保育ニーズに対応できる、そういうような保育をやっていただくというのが私どもの考えでご ざいます。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 言葉で言ったり、あるいは文書に書いたりすれば、今市長の言われたとお りでありますけれども、保育とは一体何なのだと、保育という仕事は一体何なのだというふうに見た ときに、それこそ生まれ落ちた子供が親の手を離れて初めて社会に接する大切な場で、三つ子の魂百 までというふうに言われるように、人間人格形成に非常に重要な期間をゆだねるのが保育園であり、 保育の仕事なわけですよね。かつては親が自分の子供を育て、そして自分の知識、力だけでは不十分 なところをしゅうとさんだとか自分の親だとかに指導してもらって、教えられて、家族ぐるみで子供 を育ててきたというのが今までのやり方なわけですけれども、今社会状況が変化をしている中で核家 族化が進んだり、そういう状況からどうしても家庭で育てるのがかなり難しくなってきているという ことで保育園にゆだねる、そういう状況がふえてきている。そういう意味では、保育ニーズがさまざ ま多様化しているでしょうし、保育サービスの向上を望んでいる家庭が多いということなわけで、そ こに子供を預けるときには、確かに優秀な若い保育士さんもいっぱいいます。それは、学校で習って きた、あるいはもともと優秀な人たちも十分いるわけでありますけれども、しかしそれは先ほど言っ たように、1人の親で自分なかなか育てられない、大先輩の力もかりながら子育てしていく、そうい う仕事を担ってもらうには、やはり保育士さんも若い人の知識の豊富な人から元気な発想のいい人か ら、いろいろ経験を踏まえてさまざまなことを知識を蓄えた保育士さんだとかがチームをつくって、 そして全体として保育に当たるということが本来のあれでありまして、そういうのは言葉として出て くるのではなくて、保育の仕事の質というのですか、それはそこにいるスタッフの力に依存するわけ ですよね。そういうふうに考えたときに、やはり公立保育園のバランスのとれた保育施設というのは どうしても私は必要だというふうに思うのですが、その辺は市の計画では荒川統合保育園が第1号で、 これをモデルケースとしながら、その検証施設にまた統合新設していく保育園に適用していくのだと いうふうになっているわけでありまして、その方針にいけば荒川の次はこの村上中心部の3園をする だとか、朝日地区だとかは距離的な関係でまだ検討のようでありますけれども、そうしていくと村上 市の主要な保育園は民間に委託をするというふうになるわけですよね。そうすれば数の問題は、朝日 地区が仮に統合したときに幾つになるのかわかりませんけれども、村上市の主要な保育園が民間に管 理運営を任せ、そして市で直営でやるところは地方のところと、こういう形になっていくわけですよ ね。これが果たして市の保育行政にとっていいことなのかどうか、ここが問題だというふうに思うの ですが、その辺についてはそういう方向でいくということなのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今保育とは何ぞやというお話がありました。冨樫議員がおっしゃるようなこ とを私どもが民間の業者にお願いをして、市の意向を保育はこういうものだ、こういうことをやって いただきたいのだというようなこと意向をお伝えし、十分な市の対応を考慮してやっていただくとい うことでございます。当然今荒川保育園を指定管理いたしまして、では村上市全部そうできるかと、 一気にできるかということは不可能でございますので、順次そういう方向で進んでいくということで ございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) だからそれは順次は当然ですけれども、それはそういうふうになっていま すからいいのですけれども、でも計画のまま進めていくとすれば、荒川の次、この市内中心部何年に なるのかわかりませんけれども、ここも統合して、そして指定管理者制度を導入していくというふう になっているわけです。そうすると、主要なところが民間委託になって、直営のところは周辺部だと かいう形になっていくわけですよね、それはすぐでないにしても。民間の保育園、民間の民営施設、 民営であろうと指定管理であろうといいのですけれども、民間の保育園があるということは、これは 私は別にそれは結構なことだと思いますし、民間の活力を使ってさまざまな運営方式をとってもらっ たり、さまざまなものを取り入れたユニークな保育園があったりしたほうがむしろいいかとは思いま すけれども、しかしそういうことによって民間と公立が競い合って、そしてより効率的で保育内容の いい保育ができるようになっていくことが必要だというふうに思うし、そのことが公立保育園自体を 効率的な運営をしながら保育サービスを上げていく、保育内容を上げていくと、これが市の目指すべ き行政改革でないのかというふうに思うのですが、どうも言葉、表現が悪いですけれども、市は特別 な努力をしないと言えば語弊はありますけれども、市は直接改革の努力をしないで、そして民間に管 理運営を委託して、そしてそこで効率を上げていく、そして中身をよくしなさい、監督を強めていく と、こういうやり方については私はとても納得できないということなのですが、いかがでしょう。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 話が食い違っているようでございますけれども、保育園を民間に委託したか らといって、市の意向がそこの保育園に伝わっていないということではないのです。市がこういうこ とをやっていただきたい、市の方針はこうなのだ、保育はこうなのだということを業者に伝えて、そ れを忠実に、あるいはまたそれ以上のものを提供していただくということでありまして、全く別なも のではないということが基本にあります。ですから、その人たちと今やっている市が運営している保 育園と競争とかそういうことではなくて、いいものは取り入れながら、あるいは情報交換をしながら よりよいものにつくり上げていくということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 当然それは民間に任すにしても、それは市としての条件だとか要望だとか、 もちろんそれはやっていくわけありまして、そのことは当然指定管理を受けた業者もそれは受けてい くのは当たり前のことでありますけれども、先ほど私子育てとは何かといったことは、その保育の仕 事の質というのは担う職員によって指定をされるわけですから、したがって民間だからみんな若い人 ばかりになるということは、それはもちろん言えないとは思いますけれども、指定管理導入に当たっ て、導入時については公募による場合は10%削減を目標にするというふうになっていますよね。それ がその後ずっと繰り返していったときどうなのかわかりませんけれども、金銭面で頭をちょんぎるわ けですよね。では、民間でやったといったって、それは保育内容を高めるとすれば、それは当然金か かるわけでありまして、公立の場合には全体的に無駄は出る可能性はありますけれども。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 指定管理を委託したからといって、市の保育園でなくなるということではな いです。あくまでも保育園は、市の保育園なのです。それを民間の委託業者に保育管理を委託すると いうことでありまして、市が当然市の保育園としての位置づけであるということであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) それは、当然施設は市のものでありますよ、それは。だけれども、そこで 仕事をする人たちが公務員の保育士さんから民間に変わるということですよね。よその例だとか見た って、指定管理にしたからといって臨時の保育士さんやパートの保育士さんがなくなるわけでは決し てないわけでありまして、当然パートもあるでしょうし、提供する保育サービスによって波があるわ けですから、臨時の保育士さんも必要ですし、パートの人も必要なわけですよね。したがって、民間 であれば十分に対応できるというふうに必ずしも言い切れないのではないか。現在のままだってパー トの人もいれば臨時の人もいる、そのことによって対応しているわけですよね。そうすれば、まずは 公立の保育園がさまざまな努力をして、より効率化をして、保育サービスを改善をしていく、高めて いくということをまずは第一にやらなければならない行政改革だというふうに思うのですが、必ずし も指定管理が行革の最大のものだというふうには言えないのではないかというふうに思いますが、い かがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 何と言って答弁していいのかちょっとあれですけれども、指定管理をしたこ とによって大切な子供たちの保育が低下したり、ニーズに合わなかったりすることはあり得ない。さ せてはいけないのです。それは、市がしっかりと管理をしながらやっていくということでありますの で、安心してお任せいただきたい、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) もちろんそのとおりです、それは。低下をしたというふうにならぬでしょ う。しからば指定管理にするのは何なのでしょう。では、行政改革が第一なのかと、経費削減が第一 なのだということになれば、それはそれで非常にわかるのですけれども。経費削減が第一主義ではな いのだというふうに言って、行政改革のために指定管理を導入するのだ、そのほうがむしろ保育内容 がよくなるのだということを言っているから、本当にそうかということになってしまうということな のです。ここがもうちょっと解明をされないと、指定管理がよし、はい、わかりました、結構でしょ うというふうにはなかなかならないと、こういうことなのですが。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 指定管理にするということは、大事な子供たちの保育をよりよい保育をする と、保護者の保育ニーズにより合った保育をするために指定管理をさせていただくのだということが 第一であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 言葉でやりとりしていると、いつももう堂々めぐりになるわけですけれど も、もちろん指定管理出す場合には保育内容を高めてもらうことを条件にして、あるいはその後どう なっているかと、それはいろいろ市も監視を関与していくというふうになるのが当たり前ですけれど も、これは当村上市だけではない話であって、全国的に公立保育園の民営化あるいは指定管理者導入 というのが流れになっています。それは、行政改革の方向として大きな流れになっていることは、そ れは十分わかります。でもしかしそれ行政改革をして経費削減が必要なのだから、極力保育内容を落 とさないように民間に運営を任すのだから了解してくれというのだったら、これは話わかります。と ころが、あたかも指定管理者制度導入が保育サービスが向上していく、よりよい保育ができるのだと いうふうに打ち出していると、ここにこれちょっと言い方が悪いですけれども、ごまかしではない、 そういう言い方は大変失礼であれですけれども、いろいろ市から出ている文書だとか、さまざまなと ころ出ている文書から見ると、そういう印象を与えるような書き方をしているわけですね。住民説明 会の資料だとかもそうですし、民間活力を積極的に効果的に活用して、一時保育だとか休日保育サー ビスの充実向上に努めるのだというふうに打ち出しているわけですよね。そうすれば、ああそうかな というふうになっていくのです。こういうところに経費削減ということよりは、そのことによって保 育サービスが向上するのだという印象を与えるようになっていて、これをもって説明されればそうか なというふうになっていく、そういうことを非常に危惧するのです。現実問題として指定管理に導入 された後に問題が発生したり、あるいは職員との関係でいろいろな問題が出てきたりしているという ことなのです。そこをはっきりしておく必要がどうしてもあるのではないかというふうに思うのです。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 繰り返しになりますけれども、指定管理者制度を私どもが導入するのは、大 切な子供たちがよりよい保育ができる、保護者の方々に対して多様な保育ニーズに対応できる、そう いうような保育を目指しているのが第1番目でありまして、そこに付随して私どもが行政改革の一環 として取り組んでいる指定管理者制度を導入していると、そういうことであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) どうも〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕公立より民間委託のほう がいいのだということが十分まだ解明されているというふうに私もなかなか思わないのです。そうい うふうに言えないので、まだこれから期間もあるわけですから、26年までの間にもっともっと議論を 深めていっていただきたいというふうに思うのですが、指定管理も期間を区切ってやるわけです。そ うすれば、その後のまた切りかえのときには、もう一度また公募によるわけです。そうしてくると、 場合によってはまた業者が変わるということも当然あり得るわけです。そうすれば、保育士さんだっ て変わるということだってあり得るわけですよね。そういうことも含めた場合に必ずしも指定管理が いいというふうには言い切れないというふうに私は思いますので、まだまだもうちょっと先もありま すから、いろいろまたご質問させていただきたいと思いますが、なかなか私自身として現段階理解が まだできないということでありますので、議論の継続をお願いしまして、一応この問題についてはこ れで区切りたいと思います。   それから2項目めでありますが、これについては同僚議員のほうからもまた質問がされているよ うでありますが、実証実験始まってまだ2カ月ということで、まだまだ十分周知もされていないので、 担当課としても相当いろいろ苦労しながら周知方に努めていると思うのですが、今課題としてどうい うことを取り組んでいるのか、それをお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほど私の提案理由でもご説明させていただきましたが、実証実験が始まっ てまだわずかな時間でありますので、これを継続的に周知をしながら、どういうようなニーズがある のか、あるいはどういうことをやったほうがより効果的なのかというようなことを十分に把握させて いただきまして、改善するべきところは改善していきたい、そのようにしていきたいと考えておりま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 要望を聞きながら改善していただきたいと思いますが、我々のところにも いろいろ話も来ています。さっぱり看板だとかもなかなか見えにくいし、よくわからないと。駅前行 っても循環バスを出ていると言っていながら、どこだろうなというような看板しか出ていないではな いかとか、あるいはいろいろ要望あるけれども、どこへ持っていけばいいのだというふうなことなん かもいろいろ言われているようでありますので、あらゆる方法を通じて周知方とそれから意見集約の 機会をぜひ持っていただきたいということをお願いしまして、私の一般質問を終わらせていただきま す。   ありがございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで冨樫宇栄一君の一般質問を終わります。   午後2時5分まで休憩します。           午後 1時48分  休 憩                                                        午後 2時04分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開します。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、2番、鈴木いせ子さんの一般質問を許します。   鈴木いせ子さん。           〔2番 鈴木いせ子君登壇〕 〇2番(鈴木いせ子君) 議長のお許しをいただきましたので、一般質問させていただきます。   私の質問は、3項目についてであります。初めに、村上総合病院新築に向けての市の方向づけに ついてであります。村上総合病院新築に向けては、第1候補地であるジャスコ跡地に絞られ、建設用 地についての支援要請を受けたことから土壌汚染対策法に基づきボーリング調査を実施しました。調 査の結果、土壌改良に多額の資金がかかることから、なかなか難しいという報告があり、その後何の 進展も見られません。これまでに何度も一般質問してきましたが、現在の村上総合病院の建物もすべ てが耐震化されているわけではありません。大きな地震に対する不安を抱えているほか、今後新型イ ンフルエンザ等が大流行すれば、その対応にも苦慮するといった事態が予測されます。また、県立新 発田病院は現在も受け入れが困難な状況にあります。村上総合病院の新築は、市民のだれもが望んで いることであり、厚生連も村上市も決断したことであります。一刻も早く土壌汚染を取り除き、旧ジ ャスコ跡地に建設するのか、それともほかの土地に建設するのか考えを示すべきと思います。このこ とについて市長に伺います。   1番目に1つ、旧ジャスコ跡地は患者の利便性、3次医療との連携、建設費用、建設期間の4項 目に加え、上下水道完備、インフラ整備不要ということでしたが、この場所を再度検討する考えはあ りますか。   2番目、現在地より離れるとするならば、旧ジャスコ跡地のような条件の場所は難しいと思いま すが、適する場所はお考えでしょうか。   3番目、5月18日に村上総合病院新築支援検討プロジェクトを立ち上げ、関係機関等との協議を 具体的に進めているところですと市長の答弁がありました。その後の進捗状況を伺います。   4番目、今後運営審議委員会の開催予定はありますか。   2項目め、男女共同参画事業について。男女共同参画計画策定に向け、審議が行われていると思 いますが、進捗状況を伺います。   1つ目、策定委員会の委員はどのような方法で選出されましたか。   2点目、検討された内容については、いつごろ、どのように実行されるのでしょうか。   3つ目、検討された内容について、目標達成率は示されているのでしょうか。   3項目め、夏の音楽祭について伺います。毎年開催されている夏の音楽祭ですが、年々趣向を凝 らし、客数もふえていると聞いています。そこでお伺いいたします。1つ、来年は村上市制5周年で すが、このイベントにおいて何か計画はお考えでしょうか。   2つ目、大滝雄志先生オリジナルのオペラを考えているようですが、内容をお聞かせください。   3点目、より多くの市民に見てもらう工夫として、どのようなことに取り組んでいるのかお伺い いたします。   どうぞよろしくお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、鈴木議員の3項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、村上総合病院新築に向けて市の方向づけについての1点目、旧ジャスコ跡地を 再度検討する考えはあるかとのお尋ねについてでございますが、ご案内のとおり村上総合病院の新築 用地として、旧ジャスコ跡地が第1候補に選定されたわけでありますが、この用地の土壌状態につい て調査をする必要があり、その結果、調査の10地点すべてでカドミウム、六価クロムなどの6種類の 重金属が存在していることが判明いたしました。このため、対応策を検討したところでありますが、 汚染土壌の処理費用が膨大な金額となること、また汚染土壌を搬出することとした場合には、近隣住 民の生活環境への影響が懸念されることなどを考慮いたしますと、当用地は病院建設用地としては適 当でないと判断し、議会にもご説明を申し上げたとおりでございます。このようなことから、旧ジャ スコ跡地を再度建設用地とすることは非常に考えにくい状況であると考えております。   次2点目、現在地より離れるとするならば適する場所はとのお尋ねについてでございますが、旧 ジャスコ跡地以外の候補地につきましては、いずれの用地につきましても検討しなければならない問 題を多く抱えております。特に周辺のインフラ整備の点が最も重要な問題であります。また、新築移 転を考えた場合には、現在の病院跡地をどうするのか、周辺のまちづくりにも大きな課題となりまし て、このような点を踏まえ、現在厚生連との協議を進めているさなかであります。   次3点目、村上総合病院新築支援検討プロジェクトでの進捗状況についてのお尋ねでございます が、同プロジェクトでは旧ジャスコ跡地の結果を踏まえ、新たな用地について厚生連との協議を進め ているところであります。   次4点目、今後運営審議委員会の開催予定はあるかとのお尋ねについてでございますが、新築用 地の選定を議題とした運営審議委員会の開催予定のお尋ねと思われますが、現在のところ厚生連から 開催の連絡はいただいておりません。   次2項目め、男女共同参画事業についての1点目、策定委員会の委員はどのような方法で選出し たかとのお尋ねについてでございますが、合併後の本市として初めての計画策定であり、村上市男女 共同参画計画策定委員会の委員には、幅広く市民の皆さんからご意見をいただくため、子育て、まち づくり、教育など各分野の団体、行政機関からの推薦のほか、公募による各地区からの方を含め、15 人の方に委員委嘱をいたしております。また、アドバイザーとして新潟県立大学の石川教授に専門的 な見地からの指導をいただいておるところであります。   次2点目、検討された内容は、いつごろ、どのように実行されるのかとのお尋ねについてでござ いますが、まず市民の意識把握が欠かせないことから、本年10月に満20歳以上の方2,000人に男女共 同参画についての市民意識調査を行いました。933人の方から回答をいただきましたので、現在本市 における意識、実態などの傾向をまとめているところであります。この結果を参考にしながら、同策 定委員会での審議を重ね、平成24年10月をめどに計画を策定する予定としており、目標達成のための 施策を計画に示し推進していくこととなります。   次3点目、検討された内容について、目標達成率は示されるのかとのお尋ねについてでございま すが、計画の策定については何を判断基準として成果を見るのかということも含めて検討しなければ ならないと考えております。今後策定委員会でのご意見をいただきながらまとめていくことになりま すが、さまざまな分野からの意見を反映した計画を策定し、施策を推進していきたいと考えておりま す。   次3項目め、夏の音楽祭については教育長に答弁をいたさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) それでは、鈴木議員の3項目め、夏の音楽祭についてのご質問についてお 答えいたします。   最初に1点目、村上市制5周年イベントとしての計画についてのお尋ねでございますが、夏の音 楽祭は本年で6回目を迎え、会場となる村上市総合文化会館が満席になるほど年々盛況を博している イベントであります。ご指摘のとおり、来年は市制5周年に当たりますので、例年とは違った趣向を 取り入れ、節目の年にふさわしい音楽祭にしたいと考えております。   次に2点目、事業内容についてのお尋ねでございますが、現在大滝教授や実行委員会とともに、 来年度の企画立案中であります。現時点の構想では、森鴎外の作品を参考にした創作オペラを行う予 定であります。   次に3点目、より多くの市民に見てもらう工夫として、どのように取り組んでいるのかとのお尋 ねでございますが、来年は創作オペラということで、より多くの市民に鑑賞していただくため、講演 回数の検討やPR方法の改善などを行うと同時に、地元関係団体からのご協力をいただきながら、市 民との協働事業として取り組んでまいりたいと考えております。   以上です。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 市長にお伺いします。   私も何回もこうして村上病院のことを質問していると、道を歩くたびに「いせ子、病院どげだな んだや。あこが、あこが」といろんな人から聞かれますので、やはり市民も相当関心を示していると 思いますので、再度これ質問に取り上げましたのですが、まず初めに4候補地が上がったわけなので すけれども、市長は7項目、さっき4項目でしたけれども、私が1項目、交通公共機関の利便性とい うことをちょっと抜けて、4項目でなくて先回市長は5項目について、患者の利便性、3次医療との 連携、公共交通機関、建設費用、建設期間の5項目というふうにこれだけの利便性が旧ジャスコ跡地 にはあると。それに加えて上下水道の完備、インフラ整備の不要ということでこの土地を第1候補地 として、そしてボーリングを実施するという最初のお話でしたが、この7項目についてクリアしてい るほかの候補地は、私が考えるにほかの4候補地のうちの残された3候補地というのは、もうこの7 項目からすれば3項目か4項目しかクリアできなくて、どこにもこの5つの問題をクリアできるとこ ろはないと思うのですけれども、そのようなただの土壌汚染が見られるからといって、ここを離れて ほかの土地を選ぶ条件については、半分ぐらいしか市長の求める項目に当てはまらないと思うのです が、再度ここを選択するという方法は、市長の頭の中にはありませんか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほども答弁させていただきましたけれども、旧ジャスコ跡地の土壌改良し、 土壌洗浄してそこを建設場所ということは、非常に無理があるというふうに判断をいたしております。 ほかの候補地につきましては、先ほども申し上げましたけれども、今鈴木議員もおっしゃっています けれども、クリアしなければならない問題等がありますので、それをどうやってクリアできるかとい うことなどを今協議をしているということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) それで市長に再度お伺いしますが、土壌汚染をされているということがま ずさっきも品目を市長おっしゃいましたけれども、そうした場合に汚染されているとわかっていてこ のままにしておくことはできないと思うのですが、汚染対策についてはどのように考えますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今コンクリートで覆われていますので、何ら問題がないということでござい ます。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) コンクリートに覆われているからこういう農薬の問題がわかって、土壌汚 染がわかって、ふたしておけばいいという問題では、ちょっと今度問題が深くなってきたような気も するのですが、市としては汚染されているとわかっていてもジャスコさんに何か文句言うとか、そう いうことというのは考えられないのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今申し上げましたように、今アスファルトで覆ってありますので、そうする と上に出てくることはないわけでございますので、何ら問題がないということであります。そういう 観点からいきますと、あそこの土地だけではなくて、あの周辺がすべて該当するわけでございますの で、そういうふうにコンクリートで覆われたり、あるいはアスファルトで覆われたりしていれば問題 がないというような見解であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) そうすると、今のまま、あのままコンクリートで覆ったままにして、あの 土地はだれのものになるのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今のところはジャスコの土地でございますので、今村上病院が駐車場に借り ていますので、だれの土地になるかは、欲しい人があれば買うでしょうし、あくまでも土壌汚染対策 法といいますのは、3,000平米以上の建物を建てる場合には該当しますよと、それ以下の建物であれ ば該当しませんよというふうに、それもおかしい話ではないかとかなり抗議したのですけれども、そ ういうことでありますので、3,000平米以下の建物であれば建てる可能性もありますので、そういう ところでも欲しいという人があるかもしれませんので、それはジャスコとの交渉になりますので、私 ども関与するべき問題ではないということであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) そうすると、全くあの土地というのは候補地から外れるということですか ね。全く外れるということで、再検討するという段階からは外れたわけ。4候補地が3カ所に絞られ たというふうに考えてよろしいでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 1点目のあの土地は候補地から外れたということは、そう考えてもらって結 構です。残りの3カ所についてでございますけれども、それはさきに3カ所ということでありますの で、それは最優先でこれから検討をすると思いますけれども、そのほかにもいいところがないかとい うようなことも考えていく必要があるというふうに考えています。しかしながら、4つ上がったうち の残り3つありますので、それらについても検討を十分に加えていく必要があると、そういうことで ございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 市のプロジェクトチームも厚生連との話し合いをしているというさっき市 長の答弁でしたのですが、ではその3候補地、残された3つの候補地についての検討をしているとい うことですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) このプロジェクトについては、副市長が委員長をしていますので、副市長か ら答弁させます。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) ただいまの質問でありますけれども、この検討委員会は5月の18日に 設置をさせていただいて、5月の31日に第1回を開いております。現在まで7回、10月24日で8回目 の会合を開いております。その中でいろいろ今問題あった土壌汚染の問題、また候補地の選定の問題、 また村上病院にも新築移転準備担当というのがございまして、その人たちと今打ち合わせをし、また いろんな条件、いろんな面での検討を進めていくということで鋭意話し合いを持って進めている段階 であります。ただ、今の状況でありますので、なかなかどこに絞るということまでの結論には至って おりません。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 市民から見て簡単に考えれば、あこもだめだここもだめだといって、いつ になったら決まるのだろうなというのが一番心配しているところなのですけれども、せめて来年の4 月までは決めるとか、本当は最初から話ししたとおり、病院は一刻も早く建てたいとみんなが望んで いるわけだし、市長もそれを決断したわけだし、厚生連もそれを望んでいるわけだから、いや、あこ もだめだ、こっちもだめだ、ちょっと休憩だというわけにはいかないようなことだと思うのですけれ ども、せめて期限を、だってどこかを選ばなければならないわけなので、病院建てることはもう皆さ んが望み決定したわけですので、一番また土地が決まらないうちは前に一歩も進めないわけでありま して、今病院は何よりも土地問題で休憩しているのは変だけれども、ちょっと休んでいるわけなので、 いっときも早い土地の選定をまずお願いしなければならないわけなのですけれども、その選択は何月 ころまでとか、どのくらいたってからというのは副市長、お考えでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) いろいろ村上病院側の構想もまだはっきりしたものがございません。 どれぐらいの面積が要るかというか、その辺もまだ示されておりませんので、内部で病院側は病院側 でいろいろ検討しておりますし、私どももこの土地はどういうインフラ整備、どれぐらいの経費がか かるぐらいの整備が必要か、その辺もしっかりと検討してまいりたい。ですから、今いついつまでと いうことの明言は、ちょっと今の段階ではできません。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 病院のほうは、新しく新築するのであれば5ヘクタールか7ヘクタールの 土地が欲しいというような話は最初にあったのではないですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) ジャスコ跡地が1万平米、1町歩ぐらいですよね。ただ、病院側とし てはもっと大きな面積が欲しいというような要望がございました。要望というか、そういう話もあり ました。その中でどこが適地、またいろんなインフラ整備、いろんな問題もありますので、お互いに 連絡をしながら一刻も早い建築に向けての協議が調うよう我々も努力をしているところであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) とにかく市民は、村上総合病院が新しくなることについてとても期待して おります。そして村上病院の先生方も、ああ、今度はここからきれいな病院に行かれるのだなと大変 喜んでいたかと思います。新しい機械が入り、そして村山院長がおっしゃるように、今の村上総合病 院では2次医療までしかできません。やっぱり人の命を救うときになったら、2.5次医療という名目 はないそうですけれども、3次医療に近い新しい病院ができるのではないかなというふうに、そうす れば救急車だって迷うことなく村上病院に入られるわけです。新発田病院に行こうと思えばいっぱい で断られ、救急車だって行く場所を失うようなのが現在の病院の現状です。だからいっときも早く建 てなければならないのに、今土地問題で遅くなっているというのは本当に許されないことだと思いま す。インフラがだめだったら即インフラだけで、こういうこと言っていいのか悪いのかわかりません が、インフラだけ整備でできるのなら村上市の土地として7ヘクタールも10ヘクタールもあるのでは ないですか。あそこならインフラさえ整備すればできるというのであれば、そこら辺の候補地を早目 にインフラは何カ月ぐらいでできるとか、そういうのを考えて、なるべく早い方向で土地を決めない と、病院の内容も決まってきませんし、高さも何も決まってきませんので、まず土地の問題をいっと きも早く改善したいと思いますが、市長のリーダーシップをお願いしたいと思いますが、どうでしょ うか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 何も一服して休んでいるわけではございません。建築するということは、間 違いなく建築に向かって我々も進んでいくということでありまして、鈴木議員簡単なようなことをお っしゃっていますけれども、決してそうではない面もありますので、慎重な上にかつ迅速に病院側と の話し合いが一番でありますので、妥協点を見いだしながら進めていきたいと、そのように考えてお ります。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 本当にみんな道で私に「病院どこ建つんだや」と言ったら、「あっけ建つ よ」と言われるように、いっときも早い市長の判断をお願いしたいと思います。   それでは次に、男女共同参画についてお伺いします。男女共同参画の策定については、合併前、 旧村上市で策定をつくっただけで、ほかの市町村には男女共同参画の策定の文書はありませんでした。 今回20歳以上の人からの調査もやって、その道が示されてきたように思いますが、今私が一番心配す るのは、例えば具体的に市役所の管理職の女性は何%ぐらいとか、子育て支援は何月にどのくらいの 率で達成するとか、そういうただします、しますでなく、きちんとした目標を設定しなければ近づけ ないのかなと思いますので、いつまでいつまでというのをぜひ盛り込んでもらいたいと思いますが、 いかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(相馬正喜君) 今回策定に委員会を設けて進めましたこの男女共同参画につきまし ては、議員のほうから合併後、イの一番に一般質問をいただいて、こういうのが第一だというような ご質問をいただいたところであります。本来であれば、今年度早々に委員の立ち上げでできれば今年 度中にと、今持っているこの計画の期間も切れるわけでありますので、そのようなもくろみでありま したけれども、震災の影響もありいろんな面でスタートが7月になりました。そんな関係で、先ほど 市長が説明したように、この秋、来年の秋をめどにこれはまとめるように今委員会で検討しておりま す。その委員会の議論で今ほど議員のほうからもありますように、目標がしっかりしたほうがいいと いうことなのですが、何を目標としてそれを整理していくのだかというような入り口のところも十分 判断基準を明確にやはり定めて、それを実行するような計画書でなければならないのではないかとい うようなことで、まずもってアンケートをとらせていただいて、今その整理をしているところであり ます。ですから、こういうものを盛り込むことで今検討しているところまではお示しできませんけれ ども、委員会としてもできるだけ取り組みが見える形でつくっていくというような方向のように議論 が進んでいるというふうに思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 市長の先ほどの答弁の中にも子育て支援というか、そのことも含めて検討 していきますというお話があったのですが、私の前にも先輩議員がいろいろ質問したとおり、やはり これからは子育て支援、男女共同参画の中にもやはり子育て支援とまず女性であれば職場環境という のでしょうか、そういうのは大変大事になってくると思うのですが、そういうのを特に細かく、優し く検討してもらいたいと思うのですが、いかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当然であります。子育てができる環境づくり、そういうところでないと若い 人が住んでくれない時代に入りました。今女性の職場だけということでありましたが、決して今の職 場は女性だけが子育てをしているということではございませんので、女性も男性も子育てしながら十 分に働いていける、そういうような環境をつくるような計画になっていくと、そのように考えており ます。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 今回の男女共同参画策定について、重点項目というのでしょうか、重点項 目というのはどのくらいの数を予定しているのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(相馬正喜君) 先ほど申し上げましたように、まず今議員言われるようなものを洗 い出すために現状把握が必要だというようなことで、今状況を聞いております。2,000名の方にこの アンケート調査表を送りまして、九百数十名の方からのご返事をいただきました。その中には、15項 目にわたりまして子育ての状況であったり家庭での中のこと、職場のこと、いろいろ盛り込んで調査 いたしましたので、これらを分析しながら、どういうものを先ほど言いましたように何を判断基準と して、今現在こうだからどうなってほしいというようなものがわかるような指標を定めていく必要が あるというようなことでありますので、重点何項目かというようなところは今申し上げられません。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 私も市会議員に立候補しまして、やはり女性の立場ですので、どっちかと いえば女性の環境改善というのでしょうか、そういうものに私も取り組んでいきたいと思いますので、 またそれができた暁には、ぜひただ書いただけでなくて、実行できる体制をつくっていただきたいと 思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。   次に、夏の音楽祭でありますが、教育長さんにお伺いしますが、大滝先生も私も2年間ばかり手 伝いといったらあれですけれども、手伝いするほどのことでもないのですが、ちょっと手伝いした関 係で会う機会があったのですが、今回のオペラはさっき教育長さんがおっしゃったように、大滝先生 オリジナルのオペラで、とにかく本物を見せたいという先生の熱意が大変あります。それで演奏する もの、照明等も本物を使って本物のオペラをと張り切っておりますので、これは全国にも村上から発 信できるすばらしい音楽祭になるのではないかと思いますが、教育長さんはどのように考えますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 今までの積み上げがありまして、しかも市民の人たちが大変600人入る会 場があふれる、そのような音楽祭になってきております。そのようなことから5周年記念にふさわし いような夏の音楽祭、大音楽祭にしたいと考えております。そのようなことから今予算折衝の時期に 入ってまいりましたが、課長にも予算を十分とるように指導、助言をしておりますし、そのようなこ とから5周年にふさわしいような音楽祭になるように財政にもお願いしながら組み立てていきたいと、 このように考えているところであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) この音楽祭は、子供たちも参加しております。学生も参加しております。 そして音楽愛好会の方もたくさん参加しております。村上市にとっては、これは芸術文化の祭典とい うのでしょうか、それにふさわしい内容のある音楽祭であると思いますが、これを成功させて、そし てこのことが皆全国のほうにも発信できるというか、本当にそんなふうな音楽祭にしたいと思います が、今まで6回やった中のことを反省というか踏まえまして、何か5周年に向けての新しい行動とい うのは見られるのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(高田 晃君) 今ほど教育長が答弁したとおり、来年5周年でありますので、それ にふさわしいというふうな内容を今企画段階で大滝先生あるいは実行委員会の方々と練っているとこ ろであります。議員おっしゃるとおり、今回のオペラにつきましては、村上の市民とそれと関係者の 方々が本当に独自のオリジナルのオペラをつくり上げて、それを全国に発信していきたいというふう な壮大なものであります。したがって、財政的な部分今教育長おっしゃいましたが、それにかかわる 関係の団体の方々との調整、それともう一つはその中で地元の芸能団体の方々とも連携しながら、そ の作品に取り組んでいくというふうな大滝先生の企画でありますので、そういった方々との連携、そ れらを深めて趣向を凝らしたような内容にしていきたいというふうに取り組んでいるところでありま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 今まで総合文化会館での開催だったのですが、ここ一、二年の間はちょっ と入り切れないぐらいの人数がおいでになっていますので、講演というのはやっぱり今までどおり1 回でやるのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(高田 晃君) この6回の音楽祭のときにも本当に入り切れないほどの観客がおら れましたが、実行委員会の皆さんともお話しして、もう少し大きな会場でどうかというふうな案も出 ました。ただ来年度、今企画しておりますのは、「山椒大夫」の「安寿と厨子王」というふうな内容 の作品であります。その作品からして、やはり今の村上市の朝日地区にある総合文化会館、あそこの ほうが会場のレイアウトからして適当ではないかと。しからば、では観客数を動員するためには1回 講演でなくて2回講演にしたらというふうな案も今の段階では出ております。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) それと、あと私一番心配しているのは、先生は本当に村上市に本物を見せ たいという意気込みなのですけれども、なかなかこれを理解して宣伝しているのがちょっと不足なよ うな気がするのですけれども、もうちょっと大きく宣伝する方法を考えたほういいと思うのですが、 今までどおりのやり方なのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(高田 晃君) このPR方法につきましても今検討段階でありますが、より多くの 鑑賞者を集めたいということで、今音楽関係の方から聞きますと、こういった音楽に愛好している 方々は全人口の6%だというふうに言われております。6%といいますと、この村上圏域では五、六 百というふうな数になりますので、またそのPRの範囲を県内あるいは隣接する山形方面も含めたP R活動を展開していきたいというふうな考えでおります。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 本当に私もオペラというようなものを初めて先生の力で見せていただいた のですけれども、何にも知らない人たちにもっとたくさん、しかも5周年であればそのことも踏まえ てもっともっと皆さんにいっぱい来ていただきたいと思います。その人たちでやっていて、1回の開 催だけで入らないぐらいだったのですが、もう2回するとなったらあの倍の人が来ていただかなけれ ばならないわけなので、相当の宣伝をしていかないとならないと思いまして、村上市の5周年をPR するというか、そのためにもぜひ成功していただきたいと思いますが、今これをするに当たって何か 困ったこととかは課長、考えていますか。ありますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(高田 晃君) 今の段階では、まだ困っていることは、この先財源の問題ですとか いうことが起きてくると思いますが、先ほども申し上げましたとおり、今本当にこの地元でのオリジ ナルの創作オペラをつくりたいということで、大滝先生、実行委員会の皆さん、本当に精力的に頑張 っているところであります。そういったものを市もどういうふうにしてバックアップしていくか、さ らには地元の団体の皆さんのご理解をどうやって得ていくかというふうなことで、来年に向けてその 辺を今ちょっと検討しているところであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 先生も一生懸命本物、何か照明も音声も本物を村上市の人に見せてやりた いとおっしゃっていました。その先生の思いをぜひ皆さんにも見てもらって成功させたいと思うので すが、ぜひ宣伝、とにかく宣伝だと思いますので、いろんな機会をとらえて宣伝していただきたいと 思いますが、これの成功に当たっての教育長の意気込みをひとつお伺いしたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 大変いいお話を聞きまして、本当に心強く思っております。少し話が違い ますが、村上駅前に「汽車」の石碑が立っております。これは、村上市出身の大和田愛羅さんの作曲 された歌でありますが、文科省の歌として全国に名が知れたものであります。そして今大滝先生が取 り組もうとしている「安寿と厨子王」、これもまた全国に広めて村上の大いなる宣伝に、あるいは観 光に生かしていきたい、ぜひとも大成功に終わらせたいと、そのように考えているところであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 本当に大滝先生の熱い思いが皆さんに見ていただけるように、どうぞ教育 長さん、頑張ってください。お願いします。   これで私の一般質問を終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) これで鈴木いせ子さんの一般質問を終わります。   午後3時まで休憩します。           午後 2時50分  休 憩                                                        午後 3時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、23番、大滝国吉君の一般質問を許します。   大滝国吉君。           〔23番 大滝国吉君登壇〕 〇23番(大滝国吉君) ご苦労さまです。初日最後の一般質問となりましたが、しばらくの間おつき 合いをお願いいたします。それでは、議長のお許しをいただきましたので、通告してあります3項目 について質問させていただきます。   まず最初に、1項目めに除雪体制について伺います。昨年は、大変な大雪に見舞われ、市民の皆 様も大変な思いをなされたと思います。また、受託業者におかれましては、公共事業の減少と不況に よる従業員の人員整理等の状況下の中で大変な負担がかかったものと痛感しております。その中で、 業者の皆さんは不眠不休で除雪作業を行っていただいたことに心から感謝を申し上げます。しかし、 市民の皆さんから除雪が遅いとか、除雪の仕方が悪い、除雪をしてくれないなどとさまざまな苦情や 意見を伺うことも事実でした。これらを踏まえ、今後は市民に理解される除雪体制をしていかなけれ ばならないと思います。   そこで1つに、もう既に計画され、受託者業者も決定されていると思いますが、今期の計画は万 全なのか伺います。   次に、各集落に消雪パイプや流雪溝などが整備されておりますが、その点検も終わっていること とは思いますが、その状況はどうなっているのか。また、未整備箇所の計画については今後どのよう な計画をお持ちになっているのか、お伺いします。また、本市には国道、県道、市道とさまざまな道 路が隣接しております。県道であるが集落内は消雪パイプが入っている道路とか、県道と市道が同じ になっているところとか、いろいろな条件があろうかと思います。これらの道路をきちんと除雪でき るように連携をなされているのか、伺います。   次に、2項目めでありますが、冬期における高齢者世帯に対する対応について伺います。本市も 65歳以上の高齢者世帯は、年々ふえていることはご承知のとおりでございます。ひとり暮らし、また は高齢者世帯は25%にも達する状況でございます。このような中で、高齢者世帯へのサービス事業も さまざま行っているようではありますが、このような方々が地域で安心して生活できるよう、またこ の高齢者の方々が自分の楽しみを持ち、時には隣同士でお茶や会話、いろり端会議などを行ったりし て自分の楽しみを持ちながら暮らしているものと思います。時には畑の野菜づくりなどもしているこ ととも思いますが、冬になり、雪が降ってしまうとなかなか外に出る機会が少なくなります。家に入 ることが多くなり、元気なお年寄りはたまには隣の家までも行けることもあろうかと思いますが、病 気がちのひとり暮らしになるというとなかなかうちから出る機会がなく、昨年もひとり暮らしの老人 が亡くなってから何日もわからないという大変痛ましい出来事が起こりました。このような多くの高 齢者がいる中、地域と連携をしながらこのような高齢者が冬も生き生きと楽しく暮らせるような生活 支援を図っていく必要があろうかと思いますが、市としての対応を伺います。   3項目めに、平成24年度の重点施策について伺います。現在平成24年度の予算編成について取り 組んでいることと思います。担当されている方々の努力に感謝を申し上げます。市長は、本年度の重 点施策を振り返り、24年度はどのようなところに重点を置いて予算編成を取り組んでおられるのかお 伺いするものでございます。   以上、3項目について質問いたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、大滝議員の3項目のご質問について順次お答えいたします。   最初に1項目め、除雪体制についての1点目、今冬の計画は万全かとのお尋ねについてでござい ますが、支所単位で各地区とも11月中に除雪委託業者を対象に除雪会議を開催したところであります。 会議では、昨年度の除雪体制の反省点、問題点の検証、地域からの要望等を新たに計画にのせた今冬 の計画内容等を説明の上、住民からの苦情のない的確な除雪体制を図ることを確認し合ったところで あります。また、安全作業のため、実施路線の事前確認をお願いするとともに、緊急連絡先等の確認 を行い、今冬の除雪体制を整えたところでございます。冬期道路交通確保については、生活に支障の ないよう努めてまいりますので、よろしくお願いをいたします。   次2点目、消雪パイプ、流雪溝の点検状況はどうなっているか、また未整備箇所の計画の進捗状 況はとのお尋ねについてでございますが、各地区の消雪施設設置箇所については、既に稼働前の清掃 点検等を完了しております。   また、未整備箇所の計画についてでございますが、村上地区においては過去の調査で地下水低下 等の影響が見られることから整備を凍結しておりますが、要望のある箇所については水量に余裕のあ る近隣の消雪用井戸を利用し、少しでも消雪パイプの延伸が図れないかなどの検討を行っているとこ ろであります。神林地区の要望箇所についても同様の検討を行うこととしているところであります。 朝日地区においては、必要とされる消雪パイプのうち、約2キロメートルについて計画的に実施して いるところであります。荒川地区と山北地区では、基本的に整備済みとしております。   次3点目、国県市道の連携はどのようになっているかとのお尋ねについてでございますが、本市 では冬期道路交通確保のための連絡会議等を国、県と行っております。また、除雪路線の効率等を考 慮し、お互いに本市が県道の一部路線を、また県が市道の一部路線を除雪する相互乗り入れという連 携も行っております。国においても高速道路のハーフインターチェンジ部の乗りおり部分は本市の管 理区域となっておりますが、国に管理委託し、高速道路と一体に除雪を実施していただくこととして おります。   次2項目め、高齢者世帯の方々が孤立しないよう、冬期間における生活支援をどのようにしてい くかとのお尋ねについてでございますが、ひとり暮らし高齢者などは冬期間は特にうちの中に閉じこ もりがちになります。昨年も民生児童委員や区長の皆様に高齢者の安否確認や声かけにご協力をいた だきました。今年度はさらに地域支え合い事業の取り組みの中で、老人クラブ会員を中心とした高齢 者見守り組織の立ち上げをお願いしているところでございます。また、高齢者が気軽に立ち寄れる場 所の指定を地域の商店や事業所にお願いし、高齢者を見守るネットワークづくりにも取り組む予定で おります。すべての町内や地域を網羅するには至っておりませんが、こうした取り組みを少しずつ広 げながら、地域の高齢者を地域の力で支え、守っていく体制を構築していかなければならないものと 考えているところであります。   次3項目め、平成24年度の予算編成においてどのようなところに重点を置いて取り組んでいるか とのお尋ねについてでございますが、歳入では基幹収入である市税収入が減少傾向であり、平成23年 度同様に厳しい財政環境であることは変わりありません。このような中にあって、平成24年度は新ご み処理場及び荒川統合保育園の建設に本格的に着手するほか、小中学校の計画的な耐震化の推進、生 涯学習センター及び山北支所庁舎の建設事業が完了いたします。また、協働のまちづくり推進事業が 本格スタートするなど、市の将来像である「元気“eまち”村上市」の実現に向け、限られた財源の 中で効率的かつ効果的な配分が可能となるようめり張りのある予算編成を行ってまいる所存でありま す。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) 除雪の会議は、11月中に既に各支所で終わっているということでございます が、今期また新たに除雪対象箇所になったところとかはありますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 新たな箇所もございます。例えば高速道路の関係で生じたような 道路については、新たになるかと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) 今ほどの住民からの苦情があったことに対して、いろいろその支所同士で審 議をされたということで、それを踏まえて本年度はまたその体制に取り組んでいるということでござ いますが、昨年度雪みち計画や除雪計画策定委員ということで事業がなされておりますが、そのよう な計画の中ではどのようなものが計画されたものでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 雪みち計画あるいは歩道除雪だとか含めての話だと思いますけれ ども、ことしの計画を立てるに当たりましては、小学校、中学校の関係者だとかそういう通学路に関 係する方、それから区長さん方の話を聞いたりしながら計画を立ててきたということでありまして、 そういったものを全体に国のほう、県のほうに事業として上げるのが雪みち計画だとかというふうな ことで表現しているというふうに思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) 今ほど学校の方々やその近所の方々のお話も聞いたということでございます が、子供たちがバスを待っているときに除雪が余りうまくできなくて、広さが確保できなくて、子供 たちが待っているときに危険だなという声も多々聞こえていましたけれども、そのような話はそちら のほうではなかったものでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 昨年度の反省点として、確かにそういう話もあったというふうに 聞いております。それでことしにつきましても、そういう子供たちがバスを待っているところの部分 については広目に除雪するとか配慮しながらやっていこうというふうに確認をしているということで ございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) そういう箇所についても、その地域地域でさまざまあろうかと思いますが、 それはただ言われた箇所については確かにそういった方向に上がっていこうかと思いますが、そうで ない箇所もあろうかと思いますので、やはりそれは教育委員会といろいろ協議をいたしまして、そう いうところのないようにこれからも進めていきたいと、いってもらいたいと思いますが、その点につ いてどうお考えですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) そういった点含めて要望のあった箇所とかそういったところ、上 がった箇所だけではなくて、全体にそういったところあちこちにあるのではないかということで、除 雪会議の際に皆さんで確認をして、実際に現地を見て回ったりしながらことしは対策をとっていると いうことでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) 最初にも私言われたのですが、業者が少なくなってきておって、その業者を 依頼する業者も少ないではないかと、こう心配、危惧されるわけですが、その点については大丈夫な ものでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 今回お願いする業者の方、消雪パイプの維持管理含めてですけれ ども、全部で76社ほどにお願いをすることになっております。このうち村上のほうと朝日につきまし ては、昨年よりも一、二社ふえてございます。   それから、そういった業者の確保という点でございますけれども、建設業者が少なくなっていく というふうなことも考えられますので、地域貢献度というふうなものをこの除雪をやっていることも 条件に含めさせていただいて、その建設業者が少しでも除雪に対応していただけるような、そういう 条件をつくっていこうではないかということで、少しずつ試行ではありますが、そういったようなこ とも入札案件に取り入れたりしながらやっていこうということで今やっているところでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) ただいま業者の育成ですが、さまざまなことで今やっているということでご ざいますが、ある業者にすれば毎日その人が1カ月もぶっつりやっているというような方も中にはお られるようなところもあります。だからそういう点についてもきちっとそちらのほうで指導しながら、 そういう確かに人数の少ないところはそうなろうかと思いますが、やはり事故、けがのないような作 業を進めていってもらいたいと思いますので、その辺のところもきちっと監視をしながら除雪体制に 臨んでほしいと思いますが、その点についてはどうお考えですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 当然作業に当たっては、安全が第一でございますので、そういっ た部分含めましてことしの会議の中で打ち合わせは済んでいるものと思いますが、なお一度その辺に ついてもまた業者の方にお願いをしていきたいと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) 課長、この除雪の降雪については、県道も市道も国道も同じ、例えば何セン チになったら出動するというのは全部同じ条件になっていますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 違っていればまた訂正させていただきたいと思いますが、基本的 には同じだというふうに考えております。ただ、高速道路等の場合はスピードを出す関係で、少し条 件は厳しくといいますか、やっているかと思いますけれども、私どものほうでは通常新雪の場合は10 センチに達したときに出るというふうなことになっております。それから、ちなみに歩道の除雪であ りますと、20センチの積雪があった場合というふうなことで、その辺を基準としてございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) これは、やっぱりその業者によっても違いますし、県道によっても違うので しょうけれども、例えば市道が除雪がしてあっても県道が除雪が来なかったりとかいうことも中には 多々あろうかと思いますが、そういう点については夜パトロールというのがあるのでしょうが、市道 は市道、県道は県道で個々に行っているわけですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 市の場合ですと、基本的に業者の区域を決めておりますので、業 者のほうにパトロールもお願いしているわけですけれども、自分たちのエリアを見て歩くと、それで 10センチ以上になっていれば除雪に出ていくというふうなことであります。県のほうも恐らく同じよ うな形だと思いますが、業者が県道と市道と一緒にやっている場合は両方同じような形で続けて見た りというふうなことはあるかと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) 10センチという基準はあっても、中には海岸になると路面が凍ったりでこぼ こになったりして大変通行しにくい状態になることが多々あるわけですが、そういう点についての例 えば除雪体制、そういうときにはすぐパトロールが行かないことが多々あるわけですが、そういうと きの例えば苦情行ったらすぐ行くとか、そういう体制というのはどこでやっているのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 苦情のことから先申し述べますと、当然市のほうには入ってまい ります。それから委託業者のほうにも苦情が多く寄せられることもあるかと思います。それからもう 一つ、雪が降って除雪のほうがちょっと遅れてしまった場合に、あるいは気象条件等によってわだち といいますか、すぐ路面がでこぼこになってしまうというふうなことで、特に交通量の多いようなと ころがそういったふうになりがちだと思います。そういったところについて、後で除雪車が入っても もうしまって、なかなか寒気が緩まないと排土板でかけにくいというふうなこともございまして、そ の辺は非常に私どもも苦慮しているところでございますが、なるべくそうなる前にパトロールをやっ て出かけるというふうなことにお願いしているわけですけれども、どうしてもパトロール終わって特 に去年の雪の降り方見ますと、パトロールしているときはそんなになかったけれども、朝方ぐっと降 ってしまって対応が後手になったというふうなことでありまして、なかなか気象と戦っていくという のが難しいところもございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) あと先ほど県道で集落の中は消雪パイプが入っているところがあるのですが、 そういうところになると県道の除雪車はそこは除雪しないで行くわけですよね、消雪パイプだから除 雪区域ではないということで。でも中には、その水がうまく出ないででこぼこになっているところが 結構あるのです。そういうときでもそういうところを除雪してもらえないものなのでしょうか。あれ いつでもおれ見ていると、除雪が来てもそこは除雪しないで、そうなっていても除雪をしないでその まま通り過ぎていくということが多々あるのですが、その辺のところはやっぱり幾ら消雪パイプが入 っていてもそういうところ除雪してもらうとか、そういう検討をこれからしていってもらいたいと思 いますが、その辺についてはどうお考えですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 例えば県道と市道と管理区分があったりして、市道を受け持って いる委託業者がそちらのほうにはわかっても手を出せないというような部分もあるかもしれません。 ただ県と市とそれから国道、交通省なんかも含めて除雪の会議設けているわけですけれども、その辺 につきましては前ほどそういう厳しさはないと思いますので、今後もそういうことのないようにまた 業者の方にお願いをしてまいりたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) やはり除雪については、前は私たちも通勤でも歩いたりしたこともあります が、やっぱりその時々で歩かなければならないものだと思っていれば、それで人間はそれに対応する のでしょうが、今は除雪するものだと思っていますので、ちょこっとでも雪があるとあちこちから苦 情が来て、どうなっているのだ、どうなっているのだと。それは、昔から比べれば大変便利にはなっ ているのですが、その人間の欲といいますか、そういうのでしょうか、なかなか苦情があちこちから うかがわれるわけですが、今ほどの件についてもそういう市道、県道の場合についてもやはりそうい う協定があるわけでありますが、お互いにそういうところをうまく協議をして、そういうところのな いように、これからまた一層の協議を願いたいと思いますが、課長、どうでしょう。 〇議長(佐藤宮吉君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) きちっとわかっているところにつきましては、管理区分をきちっ と相互乗り入れというふうなことで県道と市道等、それぞれ市道をかける、先ほど市長の答弁にもあ りましたとおり、市でやるべきところですけれども、県のほうがそこ通るときにやってもらったほう が効率的だというふうなところは県にお願いしておきます。   それと、先ほどの質問の中で私がお話しさせてもらったのは、ほんのちょっと市道と県道のつけ 根部分あたりで、県道のほうにそういう消雪パイプの雪で固まったようなものがあって、人間の手で はなかなか掘り起こせないようなところを見かけたら、ちょっと市道の車が通ったときには、その辺 はちょっとやっていくくらいのそういうお話でありまして、全線とかという話ではございませんので、 訂正しておきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) 何はともあれこれから冬に入ります。やはり通勤される方々は、朝これから 暗くなると特に忙しく出ていくわけですので、やはりそういう方々にもスムーズな運転ができるよう に万全の体制をとっていただきたいと、このように思います。   それでは、2項目めですが、今ほど高齢者の方々についてはいろいろなサービスを行いながら、 地域でも高齢者の方々を盛り上げていると伺っておりますが、今ネットワークづくりなども盛んにや っておられると言われておりますが、どの程度それは進んでおられるものでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) ネットワーク自体については、それぞれ取り組みの事業がうまく機 能していって、初めてできていくというような感じになっております。先ほどの市長の答弁にもあり ました、今年度老人クラブの会員の方を中心にした組織づくりという中での高齢者の見守り組織とい うことの立ち上げを今各地区お願いをしております。こちらのほうも順次チームといいますか、グ ループといいますか、そういった形での整備が進んできております。地区別に申し上げますと、村上 地区で今現在26組織ございます。人数にして180名ということでございます。荒川地区につきまして は、取り組みがこれからということもありまして、今のところ組織の立ち上げに至っておりません。 この後出てくるのかなという感じでおります。それから、神林地区につきましては、24組織、人数で 148名ということでございます。朝日地区については、5組織、31名、山北地区につきましても4組 織、20名ということで、今のところ合計で59組織、379名ほどのご協力をいただく形で考えておりま す。   それでは、この組織につきましては、一部が老人クラブの会員になっていない方等も取り込みな がら組織づくりをし、そして高齢者の見守り、声かけ等を中心に進めていくというようなことで考え てございます。それから、もう一方の高齢者が気楽に立ち寄れる場所を指定をしていきたいというよ うなことで、これも商工会さん等を通じながら、今そういった体制をつくり始めているというところ でございます。内容的な部分では、個人の商店さんとか事業所さん等でスペースが許せばその店の中 でちょっとお茶を飲んで話をしたりというようなところのことも協力を得ていきたいなということで すし、特に酒屋さんとか商店さん等については、配達なんかの折にもこれまでと違って付近の高齢者 の方にも目を配っていただくというようなことで考えてございます。これも実質まだ具体的な部分ま では至っておりませんけれども、お願いをして理解を得ていきたいというようなことで、少しずつネ ットワークという形をつくっていきたいなと、こんなふうに考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) 今店屋さんの立ち寄りということでやっているということでございますが、 小さな集落に行くと店屋がないのです。特にそういう小さな集落でひとり暮らしというのが結構多い し、奥地に入ると特に豪雪地帯の中でこういうひとり暮らしまたはそういう世帯、そういう店もない、 そういう老人のそういうネットワークもないというところも多いわけですが、今民生委員の方々は集 落に1人ずつはいるはずですので、そういうところの協力も願ってやるべきだと思いますが、その辺 の呼びかけはどのようになっておりますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 今のご質問の関係につきましても、先ほどの市長の答弁にもありま したように、民生児童委員の方、それから区長の方々にはこれまでも声かけ等をお願いをしていただ いております。これらについても引き続きお願いをしていくということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) お願いはわかりましたが、例えば1週間に1回とか、そういう情報はどうい うふうになっているのです。ひとり暮らし老人や世帯に対しての例えば集落に何件かあるわけですが、 その方々と総代、民生委員の連携をこちらのほうではどのように把握しておられるわけでしょう。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) その部分につきましては、一応災害時の要援護者名簿というような ことで区長さん、それから民生委員の方にその担当をしているところの状況で把握をしてもらいなが ら、お一人ではなかなかそういった避難等できないような方について特にリストアップをしまして、 そういった方についてはさらにどなたがどういうふうにしていくとかというようなところまでの体制 をしております。ただ、巡回についてはどの程度の頻度という部分については、民生委員の方も区長 さんもそれぞれの業務もございますので、それについては適宜というような形でお願いをしておるこ とになります。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) 近くにいる方々が一番そこに頼れるわけですので、その方々がやはり一番そ この老人世帯を見守り、いろいろな面で援助してもらうのが一番かと思いますので、その辺について も行政としてもいろいろな機会あるごとに話し合われ、守っていってもらいたいと、このように感じ ております。   この除雪体制、屋根の雪おろしですが、これは1回につき6,000円を上限としているところです が、これはその時期で何回でもこれは可能なわけですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 今の雪おろしの助成の部分については、福祉協議会さんを窓口に行 っている事業なのですが、特に回数は設けておりません。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) 積雪の多いところになりますと、玄関の除雪とか、そういうことについても 年寄りになると難儀なところがあるわけですが、そういう点についての助成はこの中には含まれては いないわけですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 雪の積雪の状況は、それぞれいろんなケースもございますので、そ ういった部分につきましてはご相談をいただいてというようなことになろうかと思います。屋根でな いからできませんよというようなことにはならないと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) また去年も痛ましい事故がありましたので、そういうことのないようにみん なで見守り、この高齢者が一人でも多く楽しく毎日が暮らせるような支援づくりをしていっていただ きたいと、このように思います。   次に、3項目めですが、ことしは合併4年目ということで、市長は地域の基盤づくりを重点にし たいということで市政報告で上げられておりました。その点について、市長はことしから協働のまち づくりということも含めて地域の課題を1つずつ解決して、地域が盛り上がる組織づくりをしたいと いうことを重点に置きたいということでありましたけれども、今後このことについては継続してやる わけですが、地域によっては今協働のまちづくりをしている中で進んでいるところ、まだそうでない ところ、温度差はあるわけですが、要は集落、集落がこのことについてその地域が盛り上がっていく というのが一番の条件だと思いますが、各地区で今集落のまとめ役をしているかと思いますが、その 点についてはどのところまで進んでおりますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(板垣純一君) 市民協働のまちづくりが来年度からいよいよ実践活動に入るわけで すけれども、今年度におきましてはまちづくり組織を立ち上げるための今準備会を全地区で立ち上が っております。その準備会の中でまちづくり計画を検討したり、組織のあり方、構成を今いろんな形 で検討協議をされているということで、年度内には正式な協議会というものが立ち上がるという予定 でなっております。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) では、その協議会が立ち上がってから、では各集落の計画というのがこれか ら事業化していくわけでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(板垣純一君) 今その準備会の中でいろいろ地域全体の計画とか、それから地域を 構成している集落、町内会、そこにどういう基準で支援をしていくとか、そういうことを今その準備 会の中でも検討されているというふうに把握しております。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) 山北地区では、地域での取り組み、いろいろなことで把握しているわけで、 よその地域では各集落がこれからどのようなことを計画して、協議会にその計画をのせていくのかと いうのがあるわけですが、それはどの時点で協議会に上がっていくわけですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(板垣純一君) その辺のスケジュールは、その地区の今準備会が立ち上がってやっ ているわけですけれども、いろいろ格差はあるかと思いますけれども、早いところでは年度内に各町 内会、集落からのそういう計画が上がってくるところもあろうかと思いますし、また新年度入ってか らというようなところも具体的な計画としては出てくるのかなというふうに思っております。今の段 階では、すべてはっきりしたスケジュールが出てきているわけではありませんので、そんなところを ちょっと年度内、新年度へ入ってからというようなのがちょっと前後するかと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) この協働のまちづくりにしても、要は地域が盛り上がらないと、各集落が盛 り上がることが前提のやっぱり組織づくりだと思います。全体の中でその地域の集落がこれからどう いうふうなことで元気をつけ、その人たちがその地域で暮らしていてよかったと思える集落づくりが やっぱり必要だからこそ協働のまちづくりが私はやっているのだと思いますが、その辺のところをき ちんと集落、集落の実情を把握し、その実情が協働のまちづくりに生かされるような組織体制をつく っていってもらいたいと思いますが、課長、その辺についてはどうお考えですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(板垣純一君) おっしゃるとおりだと思います。今地域まちづくり組織をつくろう としているわけですが、そのやはり基本となるのは集落、町内会だと思いますので、そこが元気にな らないと地域全体が元気にならないという形になろうかと思いますので、その辺を大事にしながら集 落、町内会での元気づくりもやっていただきたいなと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) 各集落でいろいろな温度差はあろうかと思いますが、いろいろな情報を聞き ながら、協働のまちづくりが今後地域にとって本当によかったなと思えるような施策であるように希 望しながら、私の一般質問を終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) これで大滝国吉君の一般質問を終わります。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 本日はこれで散会いたします。   また、明日も午前10時から一般質問を行いますので、定刻までにご参集ください。   大変ご苦労さまでした。           午後 3時45分  散 会