平成23年村上市議会第4回定例会会議録(第3号) 〇議事日程 第3号 平成23年12月9日(金曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  一般質問                                              〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(27名)    1番   板  垣  千 代 子  君     2番   鈴  木  い せ 子  君    3番   本  間  清  人  君     4番   板  垣  栄  一  君    5番   川  村  敏  晴  君     6番   冨  樫  宇 栄 一  君    8番   小  杉  和  也  君     9番   山  田  昭  夫  君   10番   齋  藤  信 一 郎  君    11番   平  山     耕  君   12番   川  崎  健  二  君    13番   木  村  貞  雄  君   14番   三  田  敏  秋  君    15番   小  池     晃  君   17番   長 谷 川     孝  君    18番   滝  沢  武  司  君   19番   小  林  重  平  君    20番   小  田  信  人  君   22番   相  馬  エ  イ  君    23番   大  滝  国  吉  君   24番   瀬  賀  秀  雄  君    25番   小  野  七 五 三  君   26番   石  嶋  修  平  君    27番   大  滝  久  志  君   28番   山  田     勉  君    29番   板  垣  一  徳  君   30番   佐  藤  宮  吉  君                                              〇欠席議員(なし)                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    大   滝   平   正   君        副  市  長    鈴   木   源左衛門    君        総 務 課 長    齋   藤   甲   三   君        財 政 課 長    佐   藤   昭   一   君        政策推進課長     相   馬   正   喜   君        自治振興課長     板   垣   純   一   君        税 務 課 長    伊 与 部   純   夫   君        市 民 課 長    西   村       治   君        環 境 課 長    増   子   要   作   君        保健医療課長     遠   山   た   つ   君        介護高齢課長     川   内   信   一   君        福 祉 課 長    斎   藤       勉   君        農林水産課長     本   間   誠   一   君        商工観光課長     瀬   賀       功   君        都市整備課長     船   山   三 喜 雄   君        下 水 道 課 長    中   村   則   彦   君        水 道 局 長    太   田       薫   君        会 計 管 理 者    百   武   勇   一   君        選管委書記長        監 査 委 員    板   垣       圭   君        事 務 局 長        消  防  長    本   間   善   和   君        教  育  長    工   藤   泰   則   君        学校教育課長     大   滝   和   春   君        生涯学習課長     高   田       晃   君        荒 川 支 所 長    平   野   俊   之   君        神 林 支 所 長    斎   藤   敏   夫   君        朝 日 支 所 長    小   田   政   秋   君        山 北 支 所 長    斎   藤       誠   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    菅   井   晋   一        事 務 局 次 長    高   橋   邦   芳        書     記    石   井   美   紀           午前10時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 開会前ですが、皆様に申し上げます。今定例会に提案されている議第186号 平成23年度村上市一般会計補正予算(第9号)の参考資料として債務負担行為補正の表中、限度額の 欄の指定管理との協定に基づく額がわかるよう資料の提出を求め、本日議席に追加資料として配付さ せていただきましたので、ご了承ください。   次に、理事者から発言を求められておりますので、これを許します。   都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) おはようございます。きのうの大滝国吉議員の除雪体制に係るご 質問の中で、私正確に国のほうの基準をお答えできませんでしたので、補足をさせていただきたいと 思います。   国が管理する道路、国道7号と高速道路ございますが、こちらの除雪に出動する基準は、降雪5 センチから10センチになれば出動というふうなことになっているそうでございます。特に高速道路に つきましては、5センチになると出動するということになっているということでございます。それか ら、国道と申しましても290号、345号ありますけれども、こちらは県の管理になっておりまして、こ ちらはきのう述べましたとおり、市と同じ10センチということで出動基準になっております。   なお、歩道につきましては、国の管理する国道につきましては10センチ、それから県と市はきの う申し述べましたとおり20センチということでありましたので、補足をさせていただきます。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) ご了承願います。   ただいまの出席議員数は26名です。遅参の届け出ある者1名です。定足数に達しておりますので、 これから本日の会議を開きます。   本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願 いいたします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、11番、平山耕君、28番、山田勉君を指名いたしま す。ご了承願います。                                              日程第2 一般質問 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第2、昨日に引き続き一般質問を行います。   本日の一般質問は5名を予定しております。ご了承願います。   最初に、24番、瀬賀秀雄君の一般質問を許します。   瀬賀秀雄君。           〔24番 瀬賀英雄君登壇〕 〇24番(瀬賀秀雄君) おはようございます。瀬賀でございます。私の一般質問、1項目についてお 尋ねをいたします。   その内容は、第1次村上市総合計画全般についてであります。その要旨の1点目、平成21年10月 に総合計画の審議会から村上市に提出された第1次村上市総合計画策定の最終答申に掲げられた5つ の各論、おのおのの議論ですが、この各論の実施評価はいかがでしょう。   2点目、前期計画のうち3年が経過しようとしておりますが、全体の評価はどのようなものであ りましょう。   3点目、中期財政収支の見通しはいかがでしょうか。   4点目、実施計画の中で優先度Aランクをつけられた事業の結果と今後についてお聞きをいたし ます。   そして、5点目、平成24年度の当初予算編成において、この総合計画をどのように取り込み、発 信していくのか、これをお尋ねしていきます。   一たん降壇いたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 皆さん、おはようございます。それでは、瀬賀議員のご質問について順次お 答えいたします。   最初に1点目、平成21年10月に総合計画審議会より提出された第1次村上市総合計画策定につい ての最終答申に掲げられた5つの各論の実施評価は、また2点目、前期計画のうち3年が経過しよう としておりますが、その全体評価はとのお尋ねについてでございますが、関連がありますので、あわ せて答弁をさせていただきます。   第1次村上市総合計画の策定に当たりましては、一般住民の代表、学識経験者、関係諸団体の役 員の方、延べ25人の委員の皆様に熱心にご議論をいただき、計画実現のため本市が進めるまちづくり の基本姿勢や総合計画基本計画の5つの基本目標ごとの目指すべき施策の方向性について各論として 答申いただいたものでございます。その答申内容を尊重しながら、8年間の基本計画期間のうち平成 24年度までの4年間を前期実施計画として各種事業を展開し、現在3年目を迎えているところであり ます。全体計画といたしましては、あえて点数はつけませんが、まちの将来像であります元気“eま ち”村上市の構築に向け、村上市行政改革大綱前期実施計画に基づき、行政改革の徹底と健全財政の 堅持に取り組み、職員人件費の削減や基金造成を実現できたこと、また元気な地域づくりを目指した 市民協働のまちづくりの推進母体である地域まちづくり組織の結成に向けての説明や生活交通の確保 に向けて公共交通の実証運行に着手できたことは、将来を見据えた政策として評価できるものと認識 をいたしております。個別事業といたしましては、未来を担う人づくりとして他自治体に誇れる奨学 資金制度を確立できたこと、投資事業といたしましては山辺里地区の統合小学校建設をはじめ、小中 学校施設耐震化工事等による教育環境の整備、山北・神林地区での情報基盤整備のほか、日本海東北 自動車道の朝日まほろばインターチェンジまでの開通と山形県温海間の開通に向けて前進できたこと は大きな成果ととらえておりますとともに、開通に向けたまちづくりの重要性を強く感じているとこ ろでもございます。また、平成21年に開催いたしましたトキめき新潟国体を成功裡に終えることがで きたことも、地域の一体感の醸成や本市の魅力を全国にPRできた舞台として評価しているものであ ります。   次、3点目、中期財政収支見通しの中で、一般会計と特別会計それぞれの今後の見通しはとのお 尋ねについてでございますが、総合計画実施計画により示した中期財政収支見通しは、歳出では計画 期間中の事業計画費の積み上げにより、歳入では人口推移や現行制度を基本として作成をいたしてお ります。一般会計では、大型投資事業である新ごみ処理場建設事業の本格実施期間である平成24年度 から26年度を除き、おおむね300億円前後の予算規模を見込んでおります。また、特別会計において は、全体としては繰出金の増加傾向が続くものと見込んでおります。   次に4点目、実施計画の中で優先度Aランク事業の結果と今後についてのお尋ねについてでござ いますが、優先度Aランク事業は本市が実施する全事業の中で市長公約、合併市町村基本計画登載事 業及び総合計画の戦略プロジェクト重点施策事業を実施計画の中で明確にしたものであります。将来 にわたり継続的に事業を実施していくものや一定期間で完了する事業等、実施期間が異なっておりま すが、この3年間で完了した事業といたしましては、先ほどの評価に関する答弁で申し上げました山 辺里地区統合小学校建設及び神林地区情報基盤整備事業のほか、朝日地区のクラインガルテン、いわ ゆる市民農園、整備事業、防災行政無線統合事業、上海府地区農業集落排水事業、環境基本計画の策 定事業等が挙げられます。今後につきましては、地方財政支援の推移や経済動向を十分勘案しながら、 先ほど答弁させていただきました中期財政収支見通しの中で必要性・緊急性・まちづくりへの貢献度 をもとに事業化していく必要があるものと考えております。   次、5点目、平成24年度当初予算編成において、総合計画をどのように取り組み、発信していく のかとのお尋ねについてでございますが、平成24年度当初予算要求においては、原則としては前年度 当初予算計上額を上限とする枠配分による要求を基本としております。ただし、枠配分になじまない 経費や実施計画事業優先度Aランク事業をはじめとする重要施策については、別枠として編成をいた したいと考えております。また、総合計画登載事業を中心とした新規事業については、事前に所管課 ごとのヒアリングを実施し、予算編成に当たっていく予定であります。   なお、実施計画基本目標ごとに主要事業をまとめた当初予算概要を市報とホームページに掲載し、 まちの将来像である元気“eまち”村上市の実現に向けた取り組みとして発信をしてまいります。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) それでは、お尋ねをいたします。今回の一般質問は、範囲がちょっと広過ぎ るというか、非常に雑駁なとらえ方の一般質問になってしまったのですが、できるだけ要点を私も絞 りながらお聞きをしていきます。お互いに言葉のゲームにならないようにしたいと思いますので、よ ろしくお願いをいたします。   まず、1点目なのですが、市民の方々もご存じのように、この村上市の第1次総合計画、これと いうのはいわゆる村上市の最も重要な規範となるべき計画であるわけです。財政、行政においても。 これに基づいてすべてが動いていると言っても過言ではないと思うのです。21年からスタートして8 年間実施をやりましょうということで、とりあえずが今前期、21年から来年度の24年までがこの4年 間ということでとらえているわけです。この計画をつくるに当たって、市のほうでもいろんな評議会、 協議会を開いてご意見をあるいはまた住民の方々からアンケートもとり、さまざまな観点から多角的 に経営をしていこうということでとらえられたということは私も十分承知をしております。1点目に 触れたこの総合計画、これの審議会の会長から21年10月20日に最終答申が出ています。我々もこれは 見ております。この中で最終答申が5つ掲げられて、これに基づいた格好で、この皆様方がおつくり になった、いわゆる市のほうでつくられたまちづくりの基本的な目標というのもここに準じているわ けです。こういうことを考えて、一番各論の中で触れていた部分というのはどにあるのかということ なのですが、ポイントは恐らく住みよい、そして安心、安全なまちをつくってくださいということを まず眼目に置いていたと思うのです。アンケート、分厚いアンケートを私も見ましたけれども、その 中で一番やっぱり注目するのは、このまちを皆さん方どういうふうに考えているのだろうというその まちの意識、ここなのです。村上市を住みよいと感じる理由というのは、さまざま挙げられた中でベ ストスリー、自然が豊か、海や山の幸に恵まれていて大変よい、そして災害が少ない、これが住みよ い村上市のベストスリー。ここに住んでいていい、また住みたいという。その反対に村上市が住みに くい理由、ワーストスリーというのでしょうか、こういうのは、余り使いたくないのですが、これは 魅力ある働く場所が少ない、バスや鉄道などの交通の便がよくない、老後の生活が不安である、これ がワーストスリー。ベストスリーとワーストスリーというのは相反するものです。つまりこのワース トスリーに掲げられたようなものを取り除けば村上市に住んでもいいだろうということになるわけで す。   お聞きをします。3年間これで取り組んでこられて、先ほどご説明もありました。学校の統合も やったしあるいは神林地区においては情報基盤の整備もした、国体も立派に終わったではないかと、 いろんなことがありました。今この市で一番不安に思っている、不便に思っている、足りないと思っ ているワーストスリーを掲げましたけれども、これの解消にはなりましたか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ただいまご指摘いただきましたワーストスリーですか、それらについては一 朝一夕で解消できるものではない事業でありまして、その解消に向かって前段として取り組んできて いる状況であるということであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 一番この村上市に足りない部分は何かというアンケートの中で一番足りない ものというのは、魅力ある働く場所がない、これが財政も含めてすべてに通ずることだと思います。 昨日も同僚議員のほうからもさまざまなご意見が出て、ご議論されておりました。そういうことも含 めて、今回のまちづくりの一番の基本に据えていたのは、恐らくこの働く場所の確保、企業誘致とい うのもこれもマニフェストの中でも書かれているわけですし、第1優先度の中にも当然入っていたわ けです。ここら辺の結果、成果というのはどんなふうになっていますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 昨日も申し上げました。働く場の確保はすべての面においてやはり必要な施 策の一つであるという認識のもとに取り組んだわけでございます。このような経済状況あるいは世情 でありますので、非常に新規の企業を誘致するのは並大抵のことではないわけでございますが、しか しながら私どもはまず今進出いたしております企業に対しまして、でき得ることであれば増築あるい は改築等を行いまして雇用の拡大を図っていただくようなことでお願いに回ったということでござい ます。その結果といたしまして、きのうも申し上げましたが、神林地区にあります会社が新築移転を いたしまして雇用の拡大にも成功しておりますし、また中条工業高校の跡地につきましては地元の2 社の企業がそれぞれ、最近でございますけれども、進出をいたしまして、大きな会社をつくり上げま して雇用の拡大にもつながっているというようなことでありますし、また工業団地にあります航空機 メーカー等につきましても、私も1週間前ごろですか、お邪魔いたしまして景況等をお尋ねいたしま したところ、非常にいいというようなことでありましたので、その関連企業において村上の工業団地、 その航空会社のところへ来ていただけませんかというようなことで、秋田とかいろいろのところあり ますので、そういうところを担当が回っているというような状況でございますし、また岩船港という 港がありますので、陸路ではなくて海路を利用した企業の誘致も当然必要になってくるというような ことでございまして、今現在第1防波堤に飲料水のパイプラインを設置をいたしまして、飲料水がい つでも使えるというような港にしていこうという計画をしておりますし、またまだ具体的には進出と いうことまでには至っておりませんけれども、大手の企業が岩船港を寄港母港としてそこから船積み をしていきたいというような話もあるというようなことで、それも今進めている段階であります。い ずれにいたしましても、先ほど申し上げましたように新しい、例えば電機産業とか、そういうような ものがここにぼんと100人規模のものが新たに進出するという可能性は非常に難問題であるというよ うなとらえ方のもとに、少しでも地元の雇用拡大のために今進出している企業、地元に地場産業と言 われる企業等についてもう少し雇用の拡大を図りながら景気の高揚に努めていかなければならないの ではないかなと、そのようにも考えておりますし、また担当とともに、新潟県はもちろんでございま すけれども、東京事務所等にも顔を出して、そして村上のPRをしながら、いわゆる高速交通体系も 確立されつつあるというようなところの説明をしあるいは災害にも強い市であるというようなことも 説明しながら取り組んでいる現状であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 3年間のいわゆる実績評価の中では、当然のように評価すべき、いわゆる二 重丸をつけてもいい事業もたくさんあったように私も思います。それは認めますので。その中で、先 ほど国体の話も出ましたし、また高速道路延伸もできました。情報通信、こういうことも全部でき上 がりましたよというところは評価をしていいと思うのですが、今私が一番冒頭申し上げた働く場所、 いわゆる雇用の確保というのがどうしてもこれままならない。先ほどおっしゃった港を使ったという のは、もう以前から市長がおっしゃっているポートセールスの一環の話です。これは、必ず市長の答 弁には、あなたおっしゃるのですよ。ポートセールスということをおっしゃる。これは一朝一夕にで きないということは百も承知、わかっておるのですが、ここをさっき言ったように言葉の遊びだけで はなくて、美辞麗句を並べて住民の方々にその説明したって現実的に企業が誘致できなければ、私は これだけやったのですよということを言ったところで、やっぱりトップというのは結果を見せなけれ ばだめなわけですから、いかにして呼ぶかということからもう一つ踏み込んで、これだけ呼びましょ う、呼んだよという実績を出すのがこれはトップの資責であり、やらなくてはいけないことだと思い ます。   企業誘致ということを私も議員になった当初、3年前ですけれども、自分の考え方にもありまし た。これもやはり住民の方々にも村上市は企業誘致をしなくてはいかぬ、今も変わっておりませんけ れども、実際村上市よりももっと東京に近い場所のところにはいっぱい工業団地があって、そこもま だがらがらですよね。そういうことをよく考えてみれば、それではあるいは日本のトップの企業の工 場とか、そういうことを持ってこようにしても果たして、ここは働く労働力はありますよというとこ ろを訴えてみたところでなかなか来ない。これは日本の経済もしかりですから。では、どういうふう にして村上市のこの働く場所を見つけるのかということなのです。今非常に障害がいっぱいあるわけ です。話を今進めていくと。では、逆に言えば、働く場所は例えば新潟市でもいいではない、新発田 市でもいいではないあるいは長岡市でもいいではないと。せっかく先ほど挙げられた成果の中で高速 道路の話が出たので、今村上までだと1時間弱で行ってしまいます、高速道路使うと。こういうもの を使えば働く場所は向こうでいいでしょうと。どうぞ村上市に住居を構えてくださいというところに 転換してもおもしろいのではないか、それをすべきだろうと、私は積極的にそう思います。それはな ぜかというと、そこで税金が発生してくるわけです。さっきの3番目等にも触れていきますけれども、 中期の財政見通しの中で、市の財政というのは、決算も出ました、22年度の。指数等も、財政課長は 反論するかもしれませんけれども、決して褒められた指数ではないわけです。厳しいところをやっぱ り行っているわけです。こういう中で、今言った住民、いわゆる住んでいただく方を、定住していた だく方をふやす、もっと極端に言えばお隣の胎内市にいる方あるいは新発田市にいる方、村上に来て ください、特にお子様方を抱えた若いお母様方、お父様方、どうぞ村上市に住んでくださいと。それ をアピールするには、では何が必要かということをもう一つまた具体的に考えないといけないです。 子供のいわゆる子育て支援をしていくあるいは医療関係、それから学費関係ももちろん充実させてい く、それとあわせて税金対策もその人たちにアピールしていくのはどうかというふうに思います。お 隣の市から何か住んでいらっしゃる方をこちらのほうに誘導するようで、隣の市あるいは新発田市さ んには今私が言っていることは非常に反発されるかもしれませんけれども、実際ふやすということに なりますとそういうことも考えていかなくてはいけない。それは、村上市をアピールするということ ですから。決算ベースでいくと、村上市の税収というのはどのくらいになっているか。特に市税、い わゆる直接税と言われる市税ですけれども、これはどんなものになっているか。税務課長、決算ベー スで22年度どのくらいだったか、ちょっと数字だけ市税を教えてもらえますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 税務課長。 〇税務課長(伊与部純夫君) それでは、市税の決算ベース、現年度課税分になりますけれども、24 億8,455万円ぐらいになっております。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 約25億弱ですね。これは、いわゆる市税全体からいけば58億ぐらいはあるわ けですけれども、その中での今市民税のお話をされました。あとはさまざま、固定資産、それから都 市計画、軽自動車、こういうものが全部あるわけですけれども、人口1人当たりという計算、これ非 常に難しいのですけれども、昨日同僚議員が村上市は年間1,000人近い人口が減っているのではない ですかというご指摘がありました。確かにこのままいくと本当にいつかはゼロになるのではないかと、 数字だけを追っかけると、非常にそういう危惧もあるわけです。では、そういうふうに減っていった 場合どんなふうになるのかということを考えると、やっぱりちょっと末恐ろしい。納税者のベースで いけば、22年度の決算で数字は今言った24億8,400万ぐらい、これは恐らく現年度の課税分でしょう から、滞繰分が入ってきたらもっと数字が変わってくるでしょうけれども、1人頭、納税者1人に直 すと市税というのは7万7,000円あるのです、割り算してみたら。納税者1人当たり。7万7,000円で すよ。これがすべてふえるかふえないかによって、行ってこいですから、倍になるわけです。こうい う税金が実はもっと身近なところで動くのです。これを中期の財政見通しの中で取り組んでいくとど んなふうになっていくのか。財政課長、この計画をつくるときに組まれた財政見通しが当然あるので すけれども、この財政見通しというのは歳出ベースから考えてつくられたの、それとも歳入ベースか ら見てつくられたのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇財政課長(佐藤昭一君) 最終的には両方勘案してございますが、歳入をベースにしております。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 今平成23年度ですから、来年になると決算が出てきて、市長、例の都市計画 税ことしは全然ない、ゼロなわけです。1億6,000万ぐらいですか。これがゼロで歳入はずっと推移 していくわけです。そうすると、今言ったように1億6,000万を稼ぐ、どこかから持ってくるという 方法を考えていかないとずっと未来永劫これがないわけです。税収がふえるという方向性は、いわゆ る住民税、市民税をふやしていくしかない。法人税は、企業がこれだけ苦しいとなかなか上がってこ ない。まして今言ったように新規の企業もこちらのほうになかなか誘致できないということになって くると、財政的には非常に厳しい。今財政課長が両方かんがみて財政見通しつくられたと言うけれど も、これは最終的にはまず出るもの幾らあるのだということで、それからあわせて当然プラマイゼロ にして予算組むわけでしょうから、そうすると足りないところは市債組んでいくしかない。だけれど も、市債のうちの市の公債費比率だってそんなに芳しいわけではないわけです。どのくらいまでいく かといったら、公債費比率というのは15ぐらいで黄色信号でしょう、20ぐらいになるともうレッド カードなのです。うちは今17.幾つぐらいですか。17.8か9、そのぐらい。そうすると、やっぱり今 イエローゾーンですわね。こういう考え方でいけば、市長、どうしたって税収のことを考えていかな いと、この中期の財政見通しをつくったところで最終的に前期終わってみると、ああ、1億6,000万 の都市計画税がやっぱり足りなかったのだわと、こういうことになりはしませんか。あるいは、この 1億6,000万を何か手当てするものというのはほかにあるのですか。国からのさまざまな施策は別で す。市独自の考え方で今言っているのですけれども、どうでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 都市計画税につきましては、私の英断によって廃止したわけでございます。 その財源をどこから持ってくるかということでございますけれども、当然のことながら行政改革、財 政改革の中で人件費の削減あるいは経常経費の削減によって捻出をしていきたいと、そのように考え ています。その前段で、瀬賀議員が申し上げましたように、いわゆるこういうような高速交通体系の 時代の到来によりまして通勤範囲が非常に幅広くなりました。通勤はおっしゃったように新発田ある いは新潟、あるいは北のほうでもいい、しかし住むのはやはり村上に住みたい、村上に住んだほうが 教育のためにもあるいは生活をしやすいしというような、そういうまちをやはりつくりながら、市税 の獲得あるいは住民人口の増につなげていくのも一つの大きなこれからの課題と受けとめております。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) だと思います。私と今議論は少しそこでかみ合っていますから。   ということは、先ほど言ったように新しく人口をどこからIターン、Uターン、Jターンで持っ てくるといったってそう簡単にできるわけではないです。口は簡単に言うけれども、そう簡単にでき ない。それは、もうアピールするのは近くにいらっしゃる他市に住んでいる若い世代、いわゆる子育 ての世代のお父さん、お母さん方に村上市をアピールしていくと。ここに住んでもらって、どうぞ新 潟だったら新潟へ通ってもらっていいではないかという、その魅力づくりが一番大事なのではないで すか。当然のように来年度の3月定例になると市長の施政方針等もまた出てきたり、いろんなものが 出てきます。そうすると、今私がここまで言ったことで若い世代を村上市に目を向けてもらうという ことになった場合、若い方たちは何を村上市に魅力を感ずるかといったら、自然が豊かだとかどうの こうのというの大事なのだけれども、そうではないです。やはり今子育て真っ盛りの方々は自分たち の今入ってくる収入の中でいかにして子供を育てていくかということが一番苦労しているのです。こ こを逆手にとってアピールしていって、いや、隣の市とか、あるいは向こう隣の市と村上市はやっぱ り違うのだな、こちらのほうに住居を移してもいいやというものをする。これは税制の優遇であるし あるいは医療費の軽減でもあるし、あるいは通勤に対する何かの補助でもいい。こういうことをひね り出すためには、何かの歳出を圧迫、圧縮していく方法か、今言ったように税収をふやすしかない。 そういう中から財源が出てこない。こういうことを考えて、私はこれから村上市をしょっていただく 若い世代、ご夫婦、お子様をこれから育てていくという、こういう方たちにアピールするというのは ものすごく大事なことだと思うのですが、いま一度市長、どうですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今瀬賀議員からお話をいただきましたとおりであると私も思っております。 まず、若い人たちが住みたいまち、どんなまちかということでありますけれども、まず1つにはやは り医療がしっかりしていることであると思っておりますし、教育がしっかりしていること、そして安 全なまちであると、大まかに言えばそういうことでありますし、細部的にはそこにいろいろな附帯し たサービスがついていることによって本当に住んでみたい、住んでもいいまちだというようなことに なれるような施策をこれからやることによって他自治体との自治体間競争に勝てる、そういうような 市ができる、まちができると考えておりますので、積極的にそういう施策の展開を図ってまいりたい と考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) そうなのです。今はもう自治体間で競争なのです。奪い合いです。今少子高 齢化と言われています。人口が減っています。働く場所も少なくなっている。こうなったら自分とこ ろをいかにして潤すかということ。潤すという意味は、今言ったように財政的にも財源的にも潤すと いうことも含めて、子供たちの笑い声が聞こえてくるというのも心が潤うわけですから、こういうと ころも含めて潤すということ大事です。それに向けての施策というのを考えていくと、必然的に何が 必要かということが出てくるのです。もう戦略ではなくて戦術ですから。私はそう思います。   優先度Aランク事業というのは、私もずっと数えてみたのですが、相当ありました。全部で取り 上げた事業というのは200近くあったのですか。そのうちでAランクで当初設定されたのが五十幾つ あったと思うのですが、52かな、あったと思います。その中で、既に終了した事業もあります。ずっ と通年で続いている事業ももちろんあります。見ていきましたら、それぞれの冒頭申し上げた各論の 中で出ていたさまざまなこの5つの項目の中に上手に散りばめられてというか、語弊ありますけれど も、非常にうまく配分をされていたAランクだと思います。この第1次総合計画のいわゆる事業実施 に関しては、ローリングはとらないという方法でいっていますね。ローリングというのは転がすとい う意味でしょうから、その事業をずっと引っ張っていって同じようなことを繰り返すようなことはな いということなのでしょう。ローリングという意味は悪い意味だけではなくて、実はもっといい意味 もあるのでしょうけれども、村上市はローリングはとらないということになっています。単年度ごと に事業評価をして、それで1つのけじめをつけていって、また次の新しい評価、新しい事業への取り 組みということをしていくということでしょうから、その原点はいいと思います。ただ、今ずっと続 いてきているやつあるいはこれから新しく24年度でスタートする事業もあろうと思います。山北の 方々も今傍聴に来られていますから、山北の庁舎関係もしかり、これから新しくできる新しいごみ処 理場の関係もしかり、こういうものが今後新しく出てきます。そのAランク事業の取り扱いというの は、市長のマニフェストの中にも入っていましたし、村上市としても当然丸をつけている事業なので すが、このAランクと、Bランクになっている事業もありますが、このAランクとBランクの中の差 というのはどこをどういうふうに見ているのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ただいまおっしゃいましたように、Aランク事業といたしましては当然私の マニフェストに載っているAランク事業もありますし、また総合計画の戦略的なAランク事業、そし て合併時に登載された事業等があるわけでございまして、私どもはこれを最優先に取り組んでいるわ けでございます。Bランク事業との差は何かということになりますと非常に難しいわけでございます けれども、Aランク事業を差しおいてBランク事業に手をかけるというところではないのではないか なと。まず、とりあえずAランク事業にランクづけされた事業の収束を図りながら、Bランク事業に ついても取り上げていきたい、いかなければならない、そのように考えております。中にはどうして も急展開してAランク以上の格付になった事業についてはその限りではないと、そのように判断をい たしております。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 先ほどの私話をしました中で、ローリングはしていかないということなのだ けれども、当初の計画でBランクにランクづけされた事業に関して、ローリングとは別にこれはやは りAに格上げという話、これは当然ローリングとは別に年度ごとで検討していくということでとらえ てよろしいですね。わかりました。   財政的な問題で先ほど財政課長のほうに私ちょっとお尋ねをしましたけれども、決算ベースでさ まざまな数値が出ていますけれども、余りおっかないことばっかり言うとこの一般質問を聞かれてい る住民の方々が不安に思うかもしれません。できるだけそういうのは避けたいというのは私もそうな のですが、数値としてははっきり出ています。決して悪いものばっかりではなくて、いいものも村上 市にはありますね、財政的に。例えば今財政調整基金も相当の積み上げをしてきたとか、いろんない いものがあります。村上市はこの第1次総合計画の中で、3カ年過ぎましたけれども、財政的にいい ところがこれだけ見えていますよというのを1つ、2つありましたら挙げてください。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇財政課長(佐藤昭一君) 新市になりまして、市長が掲げました全体の予算の執行を見ますと、私 個人の感覚もあるのですが、人づくり、地域づくりということで、奨学資金をはじめとして非常に多 彩な政策がなされているという点が1点挙げられます。そういった多彩な政策の中で、基金の上積み、 今ほど財政調整基金という話がございましたが、有効な基金が現在60億ほどございますので、それら を将来的にさらに有効な施策として運用できればというふうには考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 議長、何時まででしたっけ。55分ですか。 〇議長(佐藤宮吉君) あと11分です。 〇24番(瀬賀秀雄君) はい。そうしましたら、今の財調でいくと村上市は将来的にある程度使える ものがまだ蓄えあるからという非常に見通し的にはありがたい、うれしいお話もありました。   うちの村上市の財政数値の中で、いわゆるプライマリーバランスというものは、今年度はもちろ ん黒字ですよね。赤字ではないですよね、課長。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇財政課長(佐藤昭一君) 単年度では約10億ほどの2けたの剰余金といいますか、翌年度繰越金に なるのでないかというふうには予測しております。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) そうすると、原資的なものから考えれば、歳入でもそういう市債を除いた本 当のいわゆる我々の身の中の肉となり血となるもの、こういうものがある程度黒字になっているとい う考え方ですから、それほど市債に頼らなくてもまず単年度ではよさそうだと。   この中期財政見通しの中でずっと見ていくと、さっき私ちょっと触れましたけれども、歳出で見 ていくのか、歳入で見ていくのかということになった場合、これは当然歳入から見ていったってつじ つま合わなくなるわけですから、事業としては300億ぐらいを当初組むわけですわね。24年度、もう 来年度の話に触れています、恐らく24年度は、ちらっと市長もおっしゃいましたけれども、当初年度 としては新しい建物が結構ありますから、あそこの図書館の新しいところとか、それから庁舎含めて さまざまこれから新しい箱物も出てきます。そうすると、当初予算としては今年度みたいに二百九十 幾つというのではなくて、やっぱり300を超すでしょう。こういう予算の中で、歳出から見ていくと 当然歳入が足りなくなるから、その分だけ市債を起こさなくてはいけないということになってくると、 ずっとプライマリーバランスもだんだん、だんだん黒字幅も狭まってきて、それがだんだん、だんだ ん子供たちまでに借金を負わせるような格好になってくるのでしょう。もう一回冒頭の話に戻すと、 市長、大事なことは何とかここの定住人口をふやしていくしかない。それも若い方。私は今若い方と いう話を中心に進めましたけれども、若い方がいて、またご高齢の方もいてというバランスの中でこ の我々の生活というのは動いているわけですから、福祉に関して言えば高齢者福祉もあり、いわゆる 幼児福祉、こういうものもあるわけなので、こういうところとのバランスでいけば、ふえていくのは もう当然のように民生費は間違いなくふえていきます。24年度どのくらい組まれるのかはまだ数値を 見ていませんからわかりませんけれども、一たんこのレベルまでといった福祉に関していわゆる民生 費はなかなか下がらないです。一たんこのレベルまで行ったものは。どうしてもまた少しずつ上がっ ていく、上げていくようなやり方を行政としてはしないと住民の方々は満足していかないというふう に思います。   1億6,000万ぐらいの都市計画税がなくなります。なくなりました。24年度もありません。ずっ と未来ありません。新しい税収方法を村上市が構築しない限りありません。そうすると、交付税に関 してもそれほど見込みがない。ばっとふえるものはない。じり貧です。中期の財政見通しの中でも数 値的には少しずつ上げて財政は見ていらっしゃるようですけれども、じり貧です。企業誘致を市長持 ってくる場合、今までああいうものを持ってくる、こういうものを持ってくるというふうに言葉で並 べられましたが、実際なかなかそれは成功していない。企業誘致で一番一発で決まるものは市長、何 ですか。村上市に呼んで一発で決まるものは。何かありますか、ウルトラCは。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ウルトラCはございません。ただ、何も企業誘致の相手がいないということ ではないわけです。当然のことながら、私どもは企業を誘致する場合には市民の皆さんに喜ばれ、地 域と密着したような企業を探しているわけでございまして、それ以外の企業であればあるのです。例 えば危険だとか汚いと、嫌われると、そういう企業は絶対持ってきてはいけないという考えでおりま すので、今言ったような村上に即したような、この地域に即したような企業を持ってくるということ になりますと、ウルトラCといいますと、当然企業も経営者です。当然のことでありますけれども、 まず優遇税制があるか。企業が行った場合に、では企業の土地をどうしてくれるか、あるいは立地し たときに働いている人たちを市がどのくらいの応援していただくかとかいうようなことが今非常に自 治体間競争でもとり合いになっている現状であります。例えば来ていただければ土地は無料でいいで すよとか、そういうようなこともうたっている自治体もありますので、そういうところもやはりこれ からは、幾ら幾らでなければだめだとか、そういうようなことではなくて、柔軟に対応をしていくよ うなことを考えていかなければならないのではないかなと、そのように考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) ウルトラCはなかなか見つからないですわね、確かに。当村上市〔質問終了 時間5分前の予告ブザーあり〕85パーセントも林野です。林野率が85%のこれだけ広大な面積を持っ ている自治体というのはなかなかないです。1,170平方キロぐらいの中の大体85%も林野ですから。 企業誘致というのは、平場の工業団地にだけ企業誘致という考え方ではなくて、この林野を利用する ような起業、「起」は起こすです、なりわいを起こす、こういう起業も考えていかないといつまでた っても林野率85%は解消にもならないし、これが本当にCO2の削減だけのこれにしか寄与しないよ うなものになってしまう。もっとこの森林を活用する。木を見て森を見ない、森を見て木を見ない、 こういう言葉もありますけれども、我々の村上市はあれだけの森があり、木があります。これをもう 一回よく見直した起業、起こすなりわいの起業ということも一回考えていかなくてはならない。全国 にそれを展開していくということも必要だというふうに思います。それを引っ張るには、先ほどの冒 頭申し上げた若い世代のお父さん、お母さん方にここに住んでもらうということとあわせて、こちら に、新潟の東港やあるいは新発田市や聖籠町の工業団地も飛び越えて村上の工業団地に来るよという ぐらいのものを見せないとだめです。それはなぜかというと、当然法人税であり、何かの企業に対す る優遇でしょうね。労働力はあります、ここは。まだあるのです。若い人もここに働きたいと言って いるのだから。高校を出た若い子供たち。そういう意味も含めて、優遇策を企業に明確にほかの自治 体に負けないようなもの、こういうものを示していかないとこちらには見向いてくれないです。ただ どうぞ、こちらはいいですよ、自然もありますと言ったところで来ません。こういう話の中で、村上 市はまだまだ未開拓の部分が多いと思います。住にしても、それから自然にしても未開拓の部分。そ こが住みやすいというふうなアンケート結果でも出ていたわけですけれども、これを逆にまた利用し ないとさっきのワーストスリーのようなあの文言になってしまうわけです。ここを市長、ひとつもう 一度よく考えられて、24年度まで前期ですから、今度は25年度からいよいよ後半の後期の実施計画が できていくわけです。後期のやつはもう頭の中に描いていらっしゃると思うのです。こういうところ ですので、まず住民、いわゆる人口増、人口の流出を防ぐ、こういうことを眼目に置いてやっていか なくては市の財政も含めて厳しくなるのではないかなというふうに思います。市長のほうで1分ぐら いでお考えをちょっとまとめて。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ただいまいろいろなご意見をいただきました。企業を誘致する場合には、や はり村上市としていわゆる来ていただけるような税制とか優遇策を講じていかなければならない。ど うかその節には議会の皆さんももろ手を挙げて賛成をしていただきたい、そのことをお願いいたしま すと同時に、今はお話は大きい企業あるいはどこかから来てもらう企業の話だけをされておりました けれども、私はそのほかにコミュニティビジネスを積極的に取り入れて、そして普及をさせていくべ きではないか、そんな大きくなくてもいい、地場のもの、地域のものを、それをお母ちゃん方が四、 五人で加工したりあるいはつくったりして、そして今ネットの時代ですのでネット販売したり、そう いうようなコミュニティビジネスを普及するのも私は一つの大きな方法であると、そのように考えて おりますので、その点についても積極的な取り組みをしていきたい、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 村上市は財政的には黄色信号という部分もありますが、まだまだ未来は広が っているというふうに思います。この地域を有効活用して、この自然をどうぞひとつセールスツール にしていただいて、外に向かって大きく発信をしていってもらいたいというふうに思います。若い人 にも希望を持てる市にしていただきたいというふうに思います。   以上で私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで瀬賀秀雄君の一般質問を終わります。   午前11時5分まで休憩します。           午前10時53分  休 憩                                                        午前11時05分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、15番、小池晃君の一般質問を許します。   小池晃君。           〔15番 小池 晃君登壇〕 〇15番(小池 晃君) 議長のお許しが出ましたので、通告しました2項目について一般質問をさせ ていただきたいと思います。   1項目め、産業振興と雇用の増大についてであります。ハローワーク村上管内の有効求人倍率は、 他管内と比較しても低い位置にあると聞いております。市のホームページでも企業誘致、企業設置奨 励制度について紹介をしながら、産業の振興と雇用の増大のために取り組みが行われていると思いま すが、取り組みの現状についてお伺いをしたいと思います。また、今後の産業振興と雇用の増大につ いてどのように取り組まれるのか、お伺いをいたします。   2項目め、定住のための支援についてでございます。糸魚川市では、市内で初めて就職する人を 対象に通勤用自動車の購入など、就職に伴い必要となる資金の貸し付けを行い、支払った利息分につ いて全額市から補助するふるさと就職資金貸付制度に年間50から60件の利用があり、好評だとお聞き をしました。当市においても、定住のためのきめ細かな支援策として同様の制度はできないものか、 お伺いをいたします。   以上、2項目について答弁の後、必要によって再質問をさせていただきますので、よろしくお願 いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、小池議員の2項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に、1項目め、産業振興と雇用の増大について、その取り組みの現状と今後についてのお尋 ねでございますが、ハローワーク村上管内の有効求人倍率は、10月の数字でパートを含む全数が0.79、 パートを除く常用雇用者数では0.61となっております。新潟県内では、パートを含む全数が0.67、 パートを除く常用雇用者数では0.62となっており、パートを含む数値では県内を上回るものの、常用 雇用数では県内の数値をわずかに下回っておるのが現状であります。昨日の山田議員の質問にもお答 えをいたしておりますが、本市では雇用拡大のため、現在市内で操業している企業の関連企業や取引 先企業を中心に誘致活動に取り組んでおります。今後も本市の地域特性を生かし、あるいはまた幅広 い誘致活動を進めるとともに、ハローワーク村上や岩船郡村上市雇用対策協議会と連携をいたしなが ら、市内企業の雇用拡大にも力を入れていく必要があると考えております。   また、産業振興のため、産業等の活性化支援補助制度を継続し、地域資源を活用した新品種・新 製品等の開発や地域ブランドの構築、取引先の開拓等の販路拡大、商店街の活性化事業、観光イベン ト事業等の取り組みを支援してまいります。中小企業者に必要な事業資金を調達していただくため、 本市制度融資の運用と信用保証料に対する補給を引き続き行ってまいります。   第2項目め、定住のための支援について、糸魚川市で実施しているふるさと就職資金貸付制度と 同様の制度を本市でも実施できないかとのお尋ねについてでございますが、本市においてもまちづく りの重点戦略に定住の里づくりを掲げ、さまざまな施策を進めているところでございます。議員が実 施例として挙げた糸魚川市のふるさと就職資金貸付制度は、同市内で初めて就職する方を対象に通勤 自動車の購入や免許取得、引っ越し費用等に同貸付制度を活用した支払い利子分を全額市が補助する というものであります。合併前からの制度で、市民から喜ばれ、定着しているとのことであります。 広大な面積の中に集落の暮らしが点在する本市の定住支援といたしましては、まず生活交通の確保の ために新たな公共交通の実証運行を始めたところであります。また、地域の元気づくりを推進するま ちづくり協議会設立準備もその一つに挙げられます。本年10月に立ち上げた村上市空き家バンクは、 移住・定住促進を進め、各地域の活性化を図ろうというものであります。そのほか、本市独自の奨学 金制度など、さまざま面からの施策を実施しておりますが、提案の新規就業者に対する制度の研究も 含め、魅力ある定住の里づくりに向けて制度づくりをさらに進めてまいる所存であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 小池晃君。  〇15番(小池 晃君) また企業誘致かねという、先ほどの瀬賀議員もかなりこの関係について質問 されておりましたし、せめて瀬賀議員の前であれば少しはよかったのかなという思いもありますけれ ども、これ順番でありますので仕方のないところでございます。ご答弁ありがとうございました。   それで、まず1点目の企業誘致の関係ですけれども、雇用という観点からハローワーク村上の管 内の有効求人倍率、先ほどご答弁いただいたのですけれども、私がちょっと認識していたのよりはか なりいいということでありますけれども、県下13くらいあるのですか、13とも15とも言われているの ですけれども、ハローワークではどの程度に位置しているのか、もし数字がわかったらお願いしたい と思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(瀬賀 功君) すみません、今の質問ちょっとわからなかったのですが。 〇15番(小池 晃君) 新潟県内のハローワークの中で、村上ハローワークの有効求人倍率はどの程 度。私はちょっと低い位置にしているのではないかなという思いがあったものですから、ちょっとそ こで県下を上回るような数字も出てきましたので、どの程度のところにあるのかなということなので すが、もし数字把握していましたらお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(瀬賀 功君) 先ほど市長が申し上げましたように、パートを含む有効求人倍率が、 10月末現在でございますけれども、村上市が0.79と。それで、新潟県の平均になりますが、0.67とい うことで、0.12ほど上回っていると。パートを含む全数でございます。パートを除く全数につきまし ては、新潟県平均と大体同等でございますので中位にあるということでございまして、昨年の同月が 0.45であります。パートを除く常用が。ですから、0.45から0.61まで上がっているということでござ いまして、有効求人倍率は上がっているということですので、求人がふえているという状況でござい ます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小池晃君。  〇15番(小池 晃君) 昨年と比較して非常に高い数字を示していると思うのですけれども、この要 因なんかは特別なものがあるのでしょうか。どういうふうに分析をされていますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(瀬賀 功君) 具体的に調査はしてございませんけれども、スーパーとか新たな企 業も起こって、企業とかスーパーとか、そういう部分で小さな求人がふえてきているのかなというふ うには思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小池晃君。  〇15番(小池 晃君) いろんな積み上げでそういった有効求人倍率になっているのだというふうに 理解をさせていただきたいと思います。   次に、企業誘致の関係ですけれども、ホームページなんかにも企業誘致の優遇制度なんかも紹介 をしながら誘致活動を進めておられると思うのですけれども、これは国の制度、さらには県の制度、 市独自でも税制の問題だとか補助金、それから助成金など、いろんな優遇制度を条例によって決めて いるわけですけれども、例えば、これは村上市だけではなくてほかでも全国的に自治体はこういった 奨励制度を持っているわけなのですけれども、特に村上でほかには誇れるというか、ほかよりは優位 だよというようなものを奨励制度としてお持ちであれば教えてもらいたいのですが。 〇議長(佐藤宮吉君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(瀬賀 功君) 特にこの企業設置奨励条例を制定するに当たっては、以前から各合 併前の町村、市のものを合体させてつくってきたわけであります。なお、昨年見直しをしまして、要 件を緩和いたしました。その中で、特に誇れるものというのは、大体他市並みの部分かなという部分 はございます。他市と同じような形でございますが、先ほど市長が申し上げたように今後本当に企業 に来てもらうとなれば、私も先ほど市長が申し上げたように秋田方面のほうに企業誘致に参ったので すが、ちょっと大きな企業と、専務とちょっと会談したのでありますが、あなた方どんな優遇措置あ るのだと言われたときに、やはりその専務も土地をただにするぐらいでないと来ませんよという話が ありました。市長が申し上げるように、全くそのとおりかなと思って感じてまいりまして、これから いろんな優遇措置を考えていかないと本当に来ないのかなというふうに感じてきましたので、その部 分につきましても検討していかなければならないなというふうに思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) 先ほどの瀬賀議員との一般質問の中でも、ウルトラCというような話も出ま した。柏崎市の例なのですけれども、柏崎市では電源のため、ご存じのように原発があるものですか ら、電源の供給の地だということで、条件として最大8年間にわたって電気料を半額にするというよ うな優遇制度で、進出する企業にとっては大変魅力のある制度だというふうなものがあるそうであり ます。こういった思い切った、やっぱり他市と比較してもこの特有のもの、条件があるやつについて は、先ほど土地代は無償にするというようなこともありましたけれども、そういった優遇の措置とい うものを独自のやつというものも今後必要ではないのかなというふうに思っておりますが、市長、い かがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほど来申し上げておりますように、企業に来ていただきたいといって訪問 した場合、村上には人材があります、そして勤勉です、ですから来てください、そして工業団地も準 備してありますと言いますと、そんな当たり前の話だと、どこでもそうだと言われるのです。ですか ら、先ほどウルトラCという話がありましたけれども、思い切った施策を展開していかないと本当に 企業というのは今厳しい状況でありますので、名乗りを上げてきてくれないということでありますの で、それには議会の皆さんの絶大なるご理解も必要であるわけでございますので、私どもも積極的な 展開をしてまいりたいと思いますので、どうかご理解のほどよろしくお願いをしたいと思っておりま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) 企業誘致活動を積極的に取り組まれていることは承知をしているのですけれ ども、具体的にはどのような形で行われているものなのか。例えば企業が地方に進出をしたいといっ たときの窓口みたいなものがどこかにあるのか、それとも自治体が独自に企業訪問なりしてやってい くものなのか。これなかなかいろんなケースがあるのでしょうし、つまびらかにできない部分もある のだろうと思いますけれども、一般的にはどのような形で企業誘致活動というものが行われているも のなのか、言える部分があったら教えてもらいたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 詳細については担当課長から説明をいたさせますけれども、まず私どもは1 つには人脈です。例えば海路を利用した企業を積極的に誘致していきたいというようなお話を持って いくには、その業界のトップ、その方とお会いをしてお願いをしたり、あと当然のことながら東京に も事務所ありますし、新潟にも事務所あるわけでございますし、それらを通じながらやっております し、あと課長連中は課長連中でそういうようなところを足しげく回ってお願いをしているということ であります。私のトップセールスと課長のやっているところはそういうところが違うということであ りまして、最終的には両者一体となって企業誘致に臨んでいるということでありますので、課長から 今答弁をいたさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(瀬賀 功君) 基本的には市長が申し上げたとおりでありますが、先ほどから申し 上げはしているように、地元企業の関連企業をまず第一に訪問させていただいております。航空機関 連なり、山北にある企業とか、そういう関係の企業、地元にまず訪ねていきまして、それから紹介し ていただいて、何とか来る企業ないですかという形で今一番にやっているのが現状であります。   あと商工会議所とか商工会の懇談会ございますが、いろんな社長さん方とお会いします。その社 長さん方とやっぱり一献傾けながら話を始めますと、ちらっといい話が出てきます。そんな話の中で、 何とか東京から持ってこれないのかという部分も今話もあるのですけれども、それがなかなか進まな いというところもあります。何か大きい話もありましたのですが、一向に進まない部分もありまして。 そういう部分もありまして、そんな形で企業誘致活動を進めております。先ほど市長申し上げたよう に、東京事務所とか、そういうところも伺っているのですが、いかんせん東京事務所も行っても自分 たちの工業団地にも全然来ないという話もしておりまして、県営工業団地が優先しまして、こういう 市町村の団地については二の次というのが本当の姿かなというふうには感じております。   すみません。それから、窓口につきましては、私どもの雇用促進係がございますので、市のほう としましては窓口は私どものほうが窓口になっております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) 窓口というのは、例えば県段階だとか、そういった部分で、企業どこか地方 へ行きたいなといったときに各自治体に電話するのではなくて、問い合わせるのではなくて、例えば 県下的な部分だとか、そういった部分での窓口という意味ですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(瀬賀 功君) 県の産業立地課がございますので、そちらのほうになろうかと思い ます。特に県のほうとは、先ほど申し上げたように県のほうのホームページにも例えば村上市、それ らの市町村のあき状況とかも載せてもらっている部分もございますが、なかなかその部分では進まな いというのが現状だと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) ちょっと不勉強で申しわけないのですけれども、誘致のための何かパンフレ ットみたいなものはつくってあるのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(瀬賀 功君) 村上市への企業立地のお誘いということでこのようなパンフレット をつくってございまして、それぞれの工業団地の埋まっている部分とか必要な部分、村上へのアクセ スとか、そういう部分のパンフレットをつくってお配りしております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) そのパンフレットなのですけれども、私ちょっと見たことないのであれなの ですけれども、セールスポイントというのですか、そういった特徴的な部分というのは何かありまし たら。 〇議長(佐藤宮吉君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(瀬賀 功君) その中に、一番トップのほうにというのでしょうか、高速交通網へ の良好なアクセスで渋滞も少ないという部分、低廉な地価と物価、確保が容易で低廉な労働力、豊富 な資源とビジネスチャンス、住みやすく災害が少ない自然環境、企業立地に対する支援制度という、 ちょっと弱い部分ありますが、他市並みの支援制度がありますということでうたっております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) そのパンフレットの使い方というのですか、企業を訪問するときにお持ちす るのは当たり前なのでしょうけれども、何かどこかに置いてあるとか、どういった使い方になるわけ ですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(瀬賀 功君) 企業訪問に使わせてもらっております。市役所のところには置いて おりませんので、もし必要であればお渡しいたします。           〔何事か呼ぶ者あり〕 〇商工観光課長(瀬賀 功君) 訪問時に。うちのほうにございます。お願いしてまいります。           〔「どこに置いてある」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) もう少し具体的に。 〇商工観光課長(瀬賀 功君) 企業訪問時にお配りしてございますし、前には東京事務所にもお願 いしてきました。 〇議長(佐藤宮吉君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) せっかくのあれなので、もうちょっと有効活用するような形で、私だけが持 っていないのかもしれませんけれども、やはり市民の目にも触れて、これは市長のトップセールスの 先端でなくて、担当者のあれでなくて担当課のばかりでなくて、議員も職員もみんな一緒になって セールスマンというような格好になるというのがやっぱりより効果的ではないのかなというふうに思 っていますので、ぜひ使い方についてもひとつ研究をしていただければというふうに思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) どうぞ議員の皆さんももしごらんになっていない方があれば、ございますの で、ごらんいただきたいと思っております。   今課長が申し上げたほかに、いわゆる東京には前の市町村のときから、例えば村上であれば東京 郷友会、山北であれば山北会、朝日であれば東京朝日会、それから荒川であれば荒川会だかな、そう いうような会合がありますので、会合というか、懇親会ありますので、そういうところでもいろいろ 行っては当たっているのですけれども、逆にお願いしたいくらいだというような話です、今の段階で すと。あしたから恐らく教育長、東京郷友会に行ってきますので、恐らくそのあいさつの中でもぜひ とも村上に来ていただきたいと、企業をお願いしたいというようなお話をさせていただいていると思 いますし、また酒間の席でもいろいろそういう話になるということでありますので、ありとあらゆる ところに行ってあいさつのところでそういう話はしているわけですが、その程度では到底、足がかり を探りたいという程度のものであります。そういうところ、すべからくそういうようなところでお話 はさせていただいているということであります。私どもではなくて、課長方もみんなそうです。 〇議長(佐藤宮吉君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) 企業誘致は少なからず地域振興に貢献するということは間違いないわけでご ざいまして、今ほどの話もございました。一生懸命取り組んでおられることはわかりますけれども、 なかなか成果が上がってこないというのも現状あるのだろうというふうに思います。いまだに景気の 回復もままならない、さらには円高だとか産業の空洞化なんていうような話もございまして、なかな か厳しい環境の中にあるのだろうというふうに思いまして、ただ企業誘致をと簡単に言ってもなかな か難しい部分があるのだろうと思います。   その中で、新たに呼ぶというのがかなり難しい。先ほど来お話が出ていますけれども、アフター の部分で、来ていただいた企業に対してのフォローというのですか、アフターケア、お話にも出てい ましたけれども、来たら終わりということではなくて、進出以前の企業にアタック、アプローチする よりも、今おられる企業とのアフターというのですか、先ほどの、きのうのお話だったですか、ボー イング787の大受注、向こう何年間もフル稼働するというようなお話も承りましたけれども、そうい った部分で、例えばその関連会社だとか、あるいはその企業みずからが規模を拡大するのだというよ うなところもあるのかもしれません。この辺のところ、新しいのにアプローチするばかりでなくて、 やはりアフターケアというのですか、そういったことも大事ではないのかな、そのほうが確率がいい と言ったらちょっと語弊あるかもしれませんけれども、効果的ではないのかなというふうに思います。 先ほども答弁あったようにも思いますけれども、再度その辺の関係についてお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) そのとおりでありまして、先ほど来お話ありますように、いわゆる航空会社、 非常に世界で一番のシェアを持っている航空会社でありますし、技術的にも世界一と言われているわ けであります。つい最近もロシアの航空会社、スホーイという会社から重役が6人村上に来まして、 その会社と取引をしたいのだというようなことでございまして、せっかく来たのですからということ で村上の魅力をアピールをさせていただきまして、夜は瀬波温泉でゆっくりとおくつろぎをいただい て、そして何とか取引にこぎつけたいと。そうすることによって、いわゆる本体であります航空会社 がまた別な企業を隣に持ってくるようなことも考えられるというようなことでありまして、そういう ようなフォローも忘れずに行っていると、営業活動もしているということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) そういったことを地道に、いろんなケースで誘致に結びつくというケースが あろうかと思いますので、ぜひひとつこれからも取り組みをお願いしたいと思いますし、もう一つお 聞きしたいのは、実は3月の11日、例のあの東日本の大震災がございました。これ本当にとんでもな い被害が出たわけでありますけれども、あれによって産業構造が変わっていくのではないかというく らいの発災だったわけでありますけれども、あの災害の前後というのですか、その後、その直後なん ていうのはそんなどうしようこうしようなんていうことも企業としても考えられなかったのだろうと 思いますけれども、かなり落ちついてきますとやはりあれだけ被害を受けた企業があります。だれも が知っているような名前の会社がいっぱいあったわけでありますけれども、そういったのが被災をし て、これは移転をするのか、そこで復旧をするのか、こういったこともやっぱり企業の側としては当 然考えなければならない時期が来ると思います。   そこで、2ルート化というのですか、高速道路なんかも2ルート化、太平洋側とやはりこっちの 日本海側にも必要なのだということで今回計画段階評価にもつながったわけでありますけれども、2 ルート化というのですか、ただ一つの工場ではそこが何かあったときには対応ができないと、やっぱ り別な場所でも生産拠点というのですか、そういったものが必要なのだというふうなことが一般的に は言われております。私、家業は酒屋で、細々と酒屋をやっているわけですけれども、震災後缶ビー ルが入ってこなくなった時期がありました。ビールはできるのだけれども、缶がつくれないというこ とで、しばらくの間缶ビールは品切れになったことがございます。ペットボトルのキャップ一つなく ても製品としてはできないわけでありますので、企業の考え方なのでしょうけれども、産業構造の変 革というところまで大げさなものかどうかわかりませんけれども、そういった1つの生産拠点では何 かあったときにはだめなのだと、その備えをしておく必要があるのだというようなことから、そうい うあれから受け入れるというのですか、震災あったのにチャンスだなんていう言葉はちょっと不謹慎 でありますけれども、これをやっぱりここに持ってくる。先ほどのウルトラCの問題も話も出ました けれども、大きな規模の工場を受け入れる用意がありますと、いい条件で受け入れる用意があります と、できたらもう従業員、労働力が賄い切れなかったらその労働力も一緒にこっちへ移住してくださ いということも考えというのですか、これはちょっとプロジェクトみたいなのをつくらないとなかな かという部分もありますけれども、そういった大きなものも展望をしながらこれから進めていくとい うようなことは、ウルトラCではないのでしょうけれども、いかがなものでしょうか。市長の考えを お聞かせください。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 確かに3月11日の東日本大震災が発災いたしまして、いわゆる海岸沿いの企 業、海産物を中心として壊滅状態になったわけでございますし、また都市部においても今言ったよう な部品産業等が非常に大打撃を受けたというようなことでございまして、私も直後は行きませんでし たけれども、その後港湾協会とか、そういうところに行って、うちも50キロの海岸線ありますし、港 も幾つもありますので、ぜひとも今おっしゃったような移転をして工場を建てていただけませんかと いうようなお願いにも行ってまいりました。まず1つは、非常に驚くのは新潟県と言いますと、あっ、 震災県だなと言われます。中越、中越沖地震のイメージが非常に強い。そして、水害の多いところだ ねと、雪もいっぱい降るねというようなことをイメージとして持っているようでございまして、震災 でやられたところの人たちがそういうようなイメージを持っているということに非常に驚いてきたわ けでわけでございますので、非常に難しいと考えております。特に私どもの海岸線50キロありますの で水産加工場等は適しているわけでございますが、そういうような誘致にも行ってまいりましたけれ ども、そういうようないわゆる心配だというような考え方がありました。しかしながら、そうではな くていわゆる部品工場、これだけ震災でわかったのは東北地方にこれだけの日本、世界を揺るがすだ けの部品工場があるということにみんな恐らくびっくりしたはずでございますので、それらについて もこれからの営業努力を重ねていきたいと、そのように考えておりますが、先ほど来申し上げている ようにそんな簡単な問題ではないということで、しかし取り組みをしていくということであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) 確かにそのとおりだと思います。震災とは、安全なまちということで、村上 市は海岸もありますけれども、海岸でない朝日地区だとか広大な土地もございます。どれだけ用意し ろと言えば用意できるくらいの土地を持っております。そういった意味では、条件はかなりあるのだ というふうに思っていますので、ぜひこの辺のところも生かしながらやっていっていただければ何か 大きなものに当たるのかもしれないという期待を持っているところでありますので、ぜひひとつお願 いをしたいというふうに思います。   産業振興と雇用の増大という観点からの質問でありますけれども、企業誘致というのは少なから ず貢献できるのだというふうに思っておりますし、担当者任せではなくて、市長のトップセールスだ という分野だということだけではなくて、先ほど言った職員も議員も一丸となって取り組む課題であ るというふうに思ってございます。市長もこの後2期目の出馬の決意の中で産業の振興を掲げられる と思いますけれども、地域振興のためにも雇用の増大のために一層頑張っていただきたいというふう に思います。   次、2項目めにいきたいと思います。定住のための支援についてでございます。先ほどご答弁を いただきました。大変前向きなご答弁をいただいてありがたく思っておりますけれども、奨学金制度 だとか、そういった立派な制度、大変喜ばれているわけであります。学校を卒業したら地元に就職す る口がなくて県外に出ていくということが多いということが想定をされるわけでありますけれども、 何とか定住、村上に住んでもらいたい、帰ってきてもらいたいという観点から、この制度大変有効な 制度だというふうに思っておりますし、ぜひ実現するようにお願いをしたいなというふうに思ってい ます。平成24年度の予算編成方針というものがホームページにも載っていましたし、なかなか財政環 境というのは厳しいものがあるのだろうというふうに思います。そんな中で、この制度の実現のため にぜひひとつ取り組んでいただきたい。きのうの小林重平議員の人口減少の関係でもご答弁がござい ました。遠くへ通ってでもこの地に住んでいただきたい。道路なんかも整備された関係で通勤エリア も非常に広くなったわけでありますけれども、勤めはそちらでも何とか村上に住んでいただきたいと、 こういったことでの制度、いろいろほかにも定住の制度、実施施策いろいろありますけれども、ぜひ この一つの制度としてつけ加えていただければ大変ありがたいなというふうに思っていますので、よ ろしくお願いします。   もう少し時間がございますので、何の話だと思われる方もおられると思いますので、ちょっと糸 魚川市のふるさと就職資金貸付制度について少し紹介をしたいというふうに思いますが、糸魚川市で 初めて就職する方を対象に貸し付けた利子を補給するということでございますが、中身的には新規学 卒者が就職した場合には100万円以内の額、それから単身でUターン、Iターンする就職者について は150万円以内の額、さらに家族でUターン、Iターンする場合、就職する場合については300万円以 内、これを貸し付ける制度。これは、基金を持つわけではございません。市内の金融機関と提携をし ながら、この額を貸し付けて年度末に利子全額を補助すると、こういう制度のようでございます。糸 魚川合併する前に、青海町という町があるのですけれども、その青海町でもこの制度があったと。で すから、ここ最近できた制度ではなくて、かなり以前からあったのだというふうにお聞きをしました。 ぜひきめ細かな支援ということで実現するようにお願いをしたいというふうに思っています。   財政事情、環境まことに厳しい中を前向きな検討をいただくということに感謝を申し上げながら、 ちょっと時間は早いのですけれども、ささやかな私からの皆さんに昼食の10分間プレゼントというこ とで、これで私には一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで小池晃君の一般質問を終わります。   午後1時まで休憩します。           午前11時49分  休 憩                                                        午後 零時59分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、5番、川村敏晴君の一般質問を許します。   川村敏晴君。           〔5番 川村敏晴君登壇〕 〇5番(川村敏晴君) ただいま議長より発言のお許しをいただきました川村敏晴でございます。早 速私の一般質問をさせていただきます。   項目1番、新しい村上音頭や村上市民ダンスの創作について。合併して4年目が過ぎようとして いる今、市長も新聞紙上で次期の村上市政運営に対して続投の意思を表明されておりましたが、次の 4年間では今期以上に村上市民の一体感をつくり出し、各種事業の円滑な進展を図っていく必要があ ると感じます。そのためにも、地元のゆるキャラである観光キャラクター「サケリン」とともに、地 元に愛され、また毎日楽しむことができ、そして健康づくりにもなるような踊りやダンスといった形 の体操を創作する考えはないでしょうか。市民共通文化の一つとしてイベント等で手軽にだれでもが できる体操や音頭などがあるとより一層一体感が高まると思いますが、市長のお考えをお伺いします。   2項目め、市民大学構想についてです。村上市教育基本計画にも示され、実行に移されている村 上市郷育会議の運営が各中学校区単位で進行しております。地域の子供を地域のみんなで育てる、こ の目的をさらに充実させるには、地域の産業、文化に精通した人材を枯渇させない工夫が必要と考え ます。そのためにも、貴重な伝統文化や産業を途絶えさせることなく受け継ぐためにも技術を持った 講師としっかりとした受講カリキュラムに基づき、村上市が責任を持って市民大学を創設、運営する 必要があると思います。その卒業生を市独自の学士として認定し、市内の各分野でその知識や技術を 生かしてもらうシステムが重要と考えますが、このことについて市長、そしてまた教育長はいかがお 考えになりますか。   ご答弁の後、関連について再質問をさせていただきます。よろしくお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、川村議員の2項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に、1項目め、新しい村上音頭や村上市民ダンスの創作についてのお尋ねについてでござい ますが、全国には健康づくりや体力づくりを目的とした体操やダンスを開発し、住民に普及させてい る自治体があります。本市では、高齢者を対象とした教室等でみんなの体操やけんこう体操などを実 施しておりますが、市民共通の体操になっておりません。また、2巡目国体の際には、新潟県で考案 したトッキッキダンスを市内でも普及させるためにPRしてきた経緯もありますが、定着には至りま せんでした。議員ご質問のように、本市独自の健康づくり体操を創作し、普及、振興させることは、 市民の健康・体力づくりや地域の一体感を醸成するものと考えております。本市が策定いたしました 健康むらかみ21計画の中でも、健康づくりのために運動習慣を身につけることが重点目標として挙が っておりますので、運動の必要性や環境の整備を行い、運動習慣を身につける人の割合を上げていき たいと考えております。現在総合型スポーツクラブのネットワーク組織が児童を対象とした創作ダン スの開発に取り組む準備をしているところでありますので、創作過程の中で協議していきたいと考え ております。   また、新しい音頭の創作につきましては、ご承知のとおり本市は大変広い地域であり、たくさん の地域文化を有しております。各地域で納涼祭や学校行事等のさまざまなイベントで踊られている音 頭については、まさしく地域に愛され、定着した伝統文化の一つであると思います。ご提案につきま しては、新市の一体感を醸成する手法といたしましても大変有意義なものとは思いますが、これらの 地域に根づいてきた文化を大事にしながら、今後地域の皆様や関係の方々と十分な議論が必要と考え ております。   次、2項目め、市民大学構想については教育長に答弁をいたさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) それでは、2項目め、市民大学構想についてのお尋ねについてでございま すが、先人から受け継いだ貴重な伝統文化や行事、技術を守り、次の世代に引き継ぐことは、地域教 育を推進する上で非常に大切なことであり、そうした伝承活動と触れ合うことで、ここで生きる愛郷 精神が養われるものと考えております。現在生涯学習事業では、地域の伝統文化や芸能、行事等の継 承事業への支援のほか、青少年教育や成人教育、高齢者教育の中で各種講座などを開設し、市民の学 習意欲の向上と生きがいづくりを図っているところであります。   議員ご指摘の市民大学の創設と認定制度につきましては、伝統文化や産業、知識・技術の継承に 効果的であると考えております。また、活用システムにつきましても、習得した知識、技術、経験を 地域社会に還元するという意味におきましても非常に有効な方法であると考えております。   生涯学習は、個人の要望と社会の要請を実現するという2つの役割を担っておりますので、現在 建設計画を進めております(仮称)生涯学習センターの完成を機に、市民の多様なニーズや社会の要 請にこたえることができる新たな生涯学習の推進に取り組んでまいりますので、その中で今回いただ きましたご意見につきましても検討させていただきたいと考えております。   以上です。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) ご答弁ありがとうございました。いずれも前向きな姿勢を感じるご答弁でご ざいます。   それでは、少し掘り込んでお聞きいたします。既に新潟日報や地元紙でも報じられておりました 来期の村上市政の続投意思を市長が語っておられましたが、「これからの4年間は、市民の中に入り、 地域づくりに真剣に取り組んでいきたい」と抱負を語っております。市長の言わんとする地域づくり とは村上5地区のさらなる一体感をつくり出すことであると、このように読み取りました。5地区の 一体感をつくり出すには、いろいろな仕組みを考える必要があると思います。その一つとして、市民 全体がいろいろな時と場所で、少人数でも大きな集まりでも親しみを持って楽しく健康的に体を動か す、心地よく適度な汗を出せるような踊りといいますか、民謡といいますか、こんなようなものを各 種イベントや民謡流し、体育祭などのときに常にそれを活用できる、こういうものを村上市のゆるキ ャラ「サケリン」を公募したときのような形で行政発信をしていってはいかがか、このように考えて おりますが、市長のお考えをお聞かせください。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 村上市にとっても非常に必要なことであると、そういうふうにとらえており ます。先ほど答弁いたしましたように、これから検討をしていきたい。できれば周年行事等にそうい うようなものを発表できるような、そのような体制が整えればなと、そのように考えております。1 つの目的のもとに、1つのそういうようなでき上がったもののもとに一体感が醸成できればそれにこ したことはございませんので、そのように努めさせていただきたい、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) 結果的なご答弁をいただいたので、あと聞く必要はない状況にはなっている のですが、せっかくでございますので、ちょっとこれ商工観光課長にお尋ねいたします。   先ほどゆるキャラ「サケリン」の話をしましたが、これと連動させて健康づくりに観光アピール にというふうなことで、盆踊りになるのか、ダンスになるか、その辺はちょっと私も何とも言えませ んが、そこで「サケリン」の誕生以来、活動状況といいますか、そういう状況をもしお答えできるの であればお聞かせ願いたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(瀬賀 功君) ありがとうございます。この場でまた宣伝していただきまして。   「サケリン」、9月の13日に市長に表敬訪問して以来、9月15日には屏風まつりの開幕式が初デ ビューということで、以来11月末までに22回出演しております。毎週出演しているような格好でござ いまして、非常に皆様から喜ばれておりますし、これからも皆様にご利用していただきたいというふ うに思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) 「サケリン」とともに、仮に新しい市民音頭といいましょうか、そういうも のを世間にアピールすることで村上のさらなる一体感が外部にも発信していけるのではないかと、こ んなふうに思っておりますが、そこで私が提唱しているのはもう一つ健康づくり、これも兼ね合わせ ようと、兼ね合わせたいというようなことで、保育園、幼稚園から小中学校、成人の集い、そして高 齢者に至るまで楽しくできるようなものであればさらに健康づくりに貢献できるのではないかなとい うふうな思いで、保健医療課長に少しお聞きいたしますが、我々所管でございますのでよく会議に話 題となりますが、特に高齢者に向けたスポーツといいますか、運動、これを保健医療課、そしてまた 介護高齢課でも取り入れているわけですが、今具体的なその活動内容というのをもしお話ししていた だけるのであればお願いしたいと思うのですが。 〇議長(佐藤宮吉君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(遠山たつ君) それでは、お答えいたします。   健康づくりのために運動習慣を生活の中に定着させるということは大変重要なことだというふう に考えております。それで、私どもの課あるいは介護高齢のほう、それから生涯学習と連携いたしま して事業をしているわけでございますが、特に高齢者につきましては、高齢者の中にも健康で元気な 高齢者がいらっしゃいますので、このような方たちにつきましては例えば老人クラブに出向きまして 保健師のほうでこういう運動とかストレッチをしたらいいよというようなお話をさせていただいたり、 それから介護予防教室ということでウェルネスですとか希楽々とか、愛ランドあさひとかのほうにも お願いしたりして、全体で今年度ですと36回ほどの介護予防教室を実施しておりまして、そこでは10 種類の運動というのが転倒予防に大変いいというようなことで、それらを中心にやっておりますとい うことです。   それから、旧村上市時代からシニア健康づくり教室というものをやっておりまして、これは60歳 以上の方を対象にして週1回ぐらい1年間通じてやる筋トレでございますが、これにつきましても今 村上体育館、勤労青少年ホーム、岩船中学校でやっておりまして、大勢の方が参加していただいてお ります。あるいは、荒川地区のほうでもふれあい広場というようなものをやっておりまして、これが 65歳以上の方を対象に週2回指導員による3B体操という、ボールだの器具を使ってやる筋トレある いはストレッチでございますが、そういうものを実施しております。また、水中運動教室なども、人 数は少ないのですけれども、実施されております。さらに、65歳以上の高齢者につきましては、チェ ックリストというものが皆さんに配られておりまして、どれくらい様子を見なければならない高齢者 がいるかというのを介護高齢課のほうで把握しております。その結果で、少しこの人たちは2次的に きちんと指導したほうがいいと思われるような人に対しましては、地域の包括支援センターが中心に なりまして、各地区でそのような人たちに対する指導というものを実施しております。その体力によ りましてきめ細かく実施しているという状況でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) ありがとうございました。   総括すると、課長、もう一回お聞きしますけれども、運動することは健康づくり、維持をする上 では非常に有効であって大切であるというふうなことだと思いますが、これがさらに市民全体に日常 的に行えるものが普及されるということは医療費の面から見ても効果あるのではないかなと私は考え ますが、その辺についてはどうお考えでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(遠山たつ君) 運動することは大変本当に大事なことだということで、どのような 運動がよりいいかということにつきまして検討して普及していきたいということでございます。現在 ウオーキングとか、そういうことを普及しているところでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) 実は我々厚生文教常任委員会では先月行政視察をさせていただきましたが、 その件についてちょっとご紹介したいと思います。   視察先は沖縄県の宜野湾市というところでございました。こちらでは、市民のメタボ度というの が、メタボリック症候群、これが全国的に非常に高い数値であるということが数値として出てきて、 市としてこれではいかぬということで、市民の健康維持促進のために全市を挙げて市内の老若男女、 すべての市民が日常的に取り入れやすい体操をつくり出そうことで、作詞、作曲を地元のシンガーソ ングライターに依頼し、踊りの振りつけは宜野湾市の健康都市宣言に基づく宜野湾市健康づくり事業 の運動部のメンバーの皆さんが考えて考案したという。名前が「美らがんじゅう体操」というふうな、 1曲が4分20秒で消費カロリーが約25カロリーというふうに計算されている、私どもも体験してきま したが、非常にユニークで楽しい躍りでございました。これを3年前に創作して市内全体に普及活動 を続けているということで、幼保、保育園から小中学校、老人施設等、あらゆるところでこの普及活 動に今邁進しているというふうなことで、これにおける健康維持、増進が非常に期待できるというふ うに担当者の方は語っておりました。今何回も申し上げましたが、合併して4年目が過ぎ、5年目を 迎えるこの時期に、市長の思いにもある地域の一体感の創設、そして健康をつくり出すということで、 この地域の伝統文化に携わる人、そしてまたスポーツ関係に携わる団体いろいろあるわけですが、こ れらの団体の方たちに参画をしていただき、すばらしいものをつくっていくことが大切でないかなと、 こんなふうに思っております。   もう一点ご紹介いたしますと、先般あらかわ大祭の反省会が荒川支所で開催されました。本来市 長が実行委員長なのですが、所用のため副市長が来ていただいて、いろいろ意見交換の中で、荒川地 区の商工会長さんから、今回のあらかわ大祭の民謡流しについては今まで荒川音頭と佐渡おけさです か、を交えていたのですけれども、荒川音頭一本にしようということで、通算1時間半くらい踊りっ 放しという状況で開催したわけですが、一つの反省点として荒川音頭だけに頼ると村上市全体の祭り としての認識がちょっと薄らぐ可能性もあるので、この辺で一体感を出すためにも新しい村上市の、 村上地区にある村上甚句のようなものでもつくってはいかがかというふうなことで副市長さんに質問 が出ていたのですが、そのときに副市長さんからも前向きに検討したいというふうなご答弁であった のですが、改めて副市長のお考えはいかがなものか、お聞かせ願えればありがたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 今ほどお話がありましたとおり、あらかわ大祭の反省会でそういう話 が商工会長さんから出ました。商工会長さんによりますと、このあらかわ大祭、清流荒川という名前 のもとでの市民一体、全体を通した一体となった祭りにしたいというような強い意気込みがありまし て、そういうことで全体が皆さん参加していただけるそういう音頭とか甚句が必要ではないかという ようなご提案がございました。その中でも、私も前向きにといいますか、いろんなところで検討して いく課題ではないかなと感じているところであります。ただ、やはり荒川の商工中心部を練り踊ると いいますか、その中の前夜祭というか、大会でありますので、やはり地域の、本当に皆さんが身近に 感じて非常に参加者も多いわけでありますし、子供たちも親と一緒に参加をしているというようなこ とで、非常に地域の活気を感じました。これが全体となりますとなかなか交通の便とかいろんな問題 もあって、全体で考えるの場所的なもの、またいろんな要件も加味してきます。私といたしましては、 荒川は荒川の本当に伝統文化としての祭りとしてぜひ地域が一体となった地域のまちおこしの一つの 手段としてこれからも続けていっていただきたいなと思っているところであります。ただ、全体のそ ういう村上甚句、村上音頭という発想につきましては、今後検討していく課題ではないかなと思って おります。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) ありがとうございます。   あらかわ大祭は、地元の協力のもと、そして村上市全体のイベントとして末長く継続をしていっ ていただきたいと、私もこのように考えております。   今村上地区には村上甚句、そして荒川地区には荒川音頭というのがあると申し上げましたが、私 も不勉強でちょっと情報がなかったのですけれども、神林地区、朝日地区、山北地区にこのような地 域独特のものがあるかないか、ちょっとこの場で各支所長さんにお伺いしたいのですが、ご存じであ れば教えていただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 山北支所長。 〇山北支所長(斎藤 誠君) 山北には「四季の山北」という香西かおりさんに歌ってもらっており ます音楽がありまして、ところどころで流しております。 〇議長(佐藤宮吉君) 神林支所長。 〇神林支所長(斎藤敏夫君) 神林には旧村上市出身の村上幸子さんが歌っていた「神林音頭」とい うのがあります。 〇議長(佐藤宮吉君) 朝日支所長。 〇朝日支所長(小田政秋君) 朝日地区には「朝日音頭」がございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) 各地区にそれぞれの自前の文化が存在しているというふうなことの中で、や はりこれをさらに融合させて一つの文化をつくり上げようというふうなことが大切かなというふうな 思いをしているところでございますが、市長には、次期の村上市政への宿題というふうなことになろ うかと思いますが、ぜひともいい時期にすばらしいものをつくっていく方向性を打ち出していただき たい、こうお願いをしながら、2項目めの再質問をさせていただきたいと思います。   市民大学構想についてでございます。これも1項目と同じであります。次期市政においてぜひと も形づくっていただきたい、こんなふうに思っているわけでありますが、市長は今期市の奨学金制度 を創設されました。これも村上市の教育をつくり上げる上で非常に重要な政策であったと私自身は大 いに評価をしているところでございます。次の村上市政においては、ぜひとも市民全体が教育の恩恵 を受けることができる教育都市づくりに目を向けていただきたいと、こんなふうに考えておりますが、 その辺についての市民大学を踏まえて市長の思いを語っていただければと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 村上の市民でございますけれども、私の目から見てもいわゆる学習意欲ある いは学習に対する資質、芸術に対する資質、非常に民度が上がってきていると、そのように感じてお ります。1つの例をとらせていただきますと、ことし夏の音楽祭、オペラ上演したわけでございます けれども、前半はソロのオペラを、あれ何人やったのかな、10人くらいもやったのかな、これは飽き るだろうなと、ざわめき始めるのではないかなと思っていたら、非常に静かにせき払い一つせずに聞 いていた。それ一つにとりましても非常に教育、芸術、文化に対する民度というのが上がってきてい るなというような感がいたしておりますので、絶好のチャンスでもありますので、それらの点につい てもっともっと民度を上げながら資質の向上に努めて、教育、ひいては生涯学習に結びついていけれ ばなと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) ありがとうございます。   確かに今の各地区にある音頭も含めていろんな意欲があり、そこに形がつくり上がっていってい るのだろうなというふうに感じております。市民が恩恵を受けられる教育都市づくり、漠然としてい た点もあるかもしれませんが、私が考えるにもう少し別な側面から恩恵を受けられるための市民大学 というようなことでお話をさせていただきますが、今ほどいろいろ市長も述べていただきました各地 区の伝統的な文化、そしてまたそこにいろいろな産業があります。ものづくりだとか食べ物だとか、 そのような各地区の小さなものであっても一つの産業として、その知識や伝統的な考え方をしっかり と残していく必要があると、こんなふうに考えております。そしてまた、その残していくものを受け 継ぐ体制をつくり出す、これがやっぱり行政が主導しながら市民大学というふうな形で若い意欲ある 人に受け継いでもらい、そしてそれをさらに地域に還元していくその場所をつくっていく、こういう 循環を大きなものでなくても小さいところから、身近なところからつくっていっていただきたい、こ んなふうに思っております。   もう一つ、我々厚生文教で視察をした例をご紹介させていただきます。先ほど宜野湾市に先だっ て、同じく沖縄県の浦添市というところで取り組んでいますてだこ市民大学というふうな事業につい ての視察をさせていただきました。ここの市民大学は非常に完成度の高い運営をされていることに非 常に私は驚いてきたわけでございます。学校は平成20年に設立され、4つの科目がございます。コミ ュニティビジネス・地域振興学部、健康福祉・スポーツ振興学部、文化振興・教養学部、地域・学校 支援コーディネーター養成学部の4学部を擁して、それぞれ卒業するには1年次19単位、2年次に29 単位、合計で48単位の取得が必須となっております。そして、授業については5月から翌3月までの ほとんどの木曜日、そしてまた時には臨時で土曜日、日曜日、他の曜日も当てられますが、時間帯を 夜7時から90分の授業で進められて、あらかじめ2年間の講義の内容が、そしてまたそこに対応して くれる講師もしっかりと計画が練られて、受講体制が整っている状態でした。また、都合によって履 修できない場合は、近くにある沖縄大学、こちらで欠席した講義に同様の講義を受講すればその単位 とみなすというふうなことで、地元の大学との協力もしっかりととって進めていて、第1期卒業生は 既にこの浦添市の各地域リーダーとして地域活動の担い手として活動しているというふうなお話でご ざいました。我々村上市においても、各地区でいろいろ長寿大学、そして教育長からご説明がありま したいろいろな学習制度があるようでございますが、私どももこのような制度をしっかりとした形で 取り入れながら、地域リーダー、そしてまた地域の産業を継続していく体制づくりを考えていっては どうかなと、このように考えておりますが、これらのことを踏まえてさらなる市民大学の構築につい て教育長のお考えをお聞かせください。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 今ほどお話を聞いておりまして、先月の教育委員会がありましたときに、 運動会だとか、あるいは何かがイベントがあったときに子供たちはよさこいソーランを非常にやるけ れども、村上にはいろいろの伝統の文化がある、例えば村上甚句だとか村上音頭だとかという、そう いうふうなものがあるのだけれども、そういうものをやらないでよさこいソーランをやっていると、 ぜひ学校に呼びかけて村上の伝統ある文化を子供たちに教えるようなことが必要なのではないかとい うようなことが教育委員会を開いたときに話し合われました。今ほど川村議員のお話を聞いていて、 まさにそうであると。村上にはすばらしい伝統文化があり、それらをやはり継承していくことは非常 に重要なことだと。そのためには、総合学習などあるわけでありますので、そういう時間を利用して、 地域のそういうふうな芸能にすぐれた人たち、村上甚句だとか、あるいは音頭だとか、あるいは大須 戸の能だとか、そういうものを授業の中に組み入れながら伝統文化を継承していくようなことを私た ち教育委員会は考えていかなければならないのではないかなというようなことを思っているときに今 川村議員からその今のような話が出て本当に感謝しているところであります。教育委員会といたしま しては、ぜひそのように伝統文化が継承され、そして子供たちにも身につくような手法をシステムづ くりをやっていかなければならないと考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) ありがとうございます。   この市民大学構想がかなり近づいて見えてきたなと思っておりますが、もう一点ちょっとつけ加 えさせていただきたいと思います。   午前中の、昨日ですか、同僚議員の質問にもありましたが、協働のまちづくり会議が各地区で今 その準備段階の会議を何回か重ねている状態でありますが、私も荒川地区においてのこのまちづくり 会議の準備会でありますワークショップに第1回目から参加をさせていただき、地域の皆さんの思い を肌身を通して感じ取っているところでございますが、やはり参加者皆さん共通におっしゃるのが、 荒川地区においては荒川にある自然、山や川、それからクロッカスだとか米を含めた特産、そして各 集落にある祭り等の重要な伝統文化、これを大切に丁寧に使った地域おこしを考えたい、考えるべき であるというふうな声が非常に多く出ておりました。そして、その中には若い方で、もしまちづくり に参加できるような場所があれば自分も積極的にそこに参加したいのだというふうな20代の青年もお りました。場所があれば非常に積極的に地域づくりに参加してくれる方がどんどんふえていく土壌は 十分あるなと、そしてまた今協働のまちづくり会議を提唱している中で、やはり次年度にはそこから さらに一歩進めた今教育長おっしゃる市民の新たな教育の場である市民大学構想をぜひとも実現に向 けて動いていただきたい、こんなふうに思うところでありますが。   そこで、もう一点、文化だけでなく産業を市民大学のカリキュラムに入れていく必要があるとい うふうなことを申し上げておきたいと思いますが、ご存じと思いますが、村上市には職業訓練校が1 つございます。お訪ねしてお話を聞いてまいりましたが、昭和43年に県の認可を受けて認定職業訓練 校として設立され、運営がずっと継続されていると。認定職業訓練校というのはあくまでも民間運営 の施設であるというようなことでございましたが、大原則としては地域の事業主さん、企業さんの職 員さんの技術を高めるために設立された学校であり、その従業員さん以外の方の指導というのは基本 的にはできないというふうな話でございました。ちょっと私もその辺で市民大学との連携を模索した 思いでお話を聞きに行ったのですが、なるほどなというふうな思いで、その時々に村上地区に合った 必要な産業を産業界の皆様がみずから経費を出しながら従業員さんの技量を上げてきているというふ うな、これはこれで村上市にとってはなくてはならない存在であるというふうに感じてきたわけであ りますが、ただその建物の所有、管理については行政に移管されているというふうなお話でございま したが、運営についてはそのようなお話でございましたが、要は産業になったものでないとなかなか 職業訓練校では取り扱えないというふうな、そこに参画する企業さんが必要だというふうなことで、 小さいものでもいいのだと思うのですが、市民大学の中にやはり産業の芽となる地域の貴重な産業文 化といいますか、そういうものを少しずつ取り入れながら、それが一つのビジネスとしての芽吹きを 出せるような、そういうカリキュラムもぜひとも踏まえていっていただきたい。そんな考えの中で、 市民大学構想においては教育部門、部署だけでなく商工観光等、地域の各課が横の連携をとった大き な組織構えで市長が指揮をとりながらぜひとも進めていただきたい、こんなふうに考えるものであり ますが、最後に教育部分だけでない産業を芽をつくっていこうという部分を踏まえての市民大学のあ り方について市長のお考えをお聞かせ願えればと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 考え方としては非常にいい考え方であると思っておりますけれども、いわゆ る市民大学イコール技術者の育成ということになってきますとまた非常にとらえ方あるいは考え方が 違ってくるわけでございます。ただいまおっしゃったように、地場の産業等については職業訓練校で 専門的な知識あるいは技術、この地域であれば堆朱とか木工匠のわざ等を教えているわけでございま すので、そこまでの技術を市民大学といういわゆる生涯学習的な要素を持ったところに入れていって 果たして効果はどうかなとあるいは受講者はどうかなということになってくると非常に難しい問題だ なと正直なところ思っております。そのような観点も踏まえまして、教育委員会との意思疎通を図り ながら、どうあるのが本当の市民大学でありあるいはまた今おっしゃったような地場のいわゆる匠の わざとか産業につながるような、そういうような技術の継承をどこでやっていったらいいか、職業訓 練校ありますので、それらの識別といいますか、そういうところも考えながら取り組んでいく必要が あるのだろうなと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) ありがとうございます。   ぜひとも次期村上市政においては幅広い分野で考えられたこの市民大学の構築が完成することを 心から願いながら、これで私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで川村敏晴君の一般質問を終わります。   午後2時まで休憩します。           午後 1時45分  休 憩                                                        午後 1時59分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、20番、小田信人君の一般質問を許します。   小田信人君。           〔20番 小田信人君登壇〕 〇20番(小田信人君) それでは、さきに通告したとおり、2点について伺います。   最初に、村上市の林業振興策について伺います。皆様もご承知のとおり、ことしは国際森林年に 当たります。日本は、国土に占める森林の割合が世界第3位という豊かな森林を保有しています。し かし、1960年代の木材貿易の自由化に伴い、安い輸入材に押され、林業は衰退の一途をたどっている のが現状であります。山は荒れ果て、林業を営む者の雇用が失われました。また、野生生物の生態系 バランスが崩れ、病害虫による森林の被害や野生動物による人里への被害が増加しております。いま 一度林業再生に向けて施策を講ずるべきと考え、お尋ねいたします。   @として、県内における素材生産の半分がこの圏域で賄われているようですが、現在村上市管内 で整備中の5路線の林道の進捗状況について伺います。   Aといたしまして、森林基幹道岩船東部線の事業採択の可能性について伺います。   Bとして、間伐の支援制度の変更に伴い、利用間伐のみが補助対象になると伺いましたが、市の 森林整備計画に変更はないのか、伺います。   Cとして、平成23年度地球温暖化対策暫定事業費1,550万が村上市に交付されていると思います が、有効利用をどのように考えているのか、伺います。   Dとして、村上市産材利用住宅等建築奨励事業の今年度の利用実績についてはどうなっているの か、伺います。   Eとして、3月11日に発生した東日本大震災による原子力発電所の事故以降、原子力発電の安全 神話が崩壊し、代替エネルギーへの関心が高まっています。太陽光、風力、地熱など、さまざまな代 替エネルギーが話題になっていますが、エネルギーの地産地消を考えるならば当地に適した代替エネ ルギーとして豊富な水資源と県内素材生産高50%にもなる木材を利用したエネルギーに取り組むべき と考えますが、いかがでしょうか。   2点目として、新ごみ処理場整備運営事業の進捗状況について伺います。この事業につきまして は、機会があるごとに議会側に対して詳細な説明をいただき、所管の方々には大変感謝申し上げます。 20年から30年に1度の大型プロジェクトであり、だれもが経験のない事業です。その意味を踏まえて 何点か伺いたいと思います。   @として、高度な専門知識が必要となるため、コンサルタントにお願いするのは必須ですが、業 者に対してお任せ主義になっていないか、伺います。   Aとして、新ごみ処理施設建設に応募するプラント業者は何社程度になるのか、お伺いいたしま す。また、1社だった場合の対応はどのように考えているのか、伺います。加えて、正当な競争原理 が働く入札は何社程度が妥当であるか、伺います。   Bとして、今後の事務の進め方についてはどのようになっているのか、あわせてスケジュールに ついても伺います。   以上、2点について市長に答弁をお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、小田議員の2項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に、1項目め、村上市の林業振興策についての1点目、現在村上市管内で整備中の5路線の 林道の進捗状況はとのお尋ねについてでございますが、現在本市内では村上地区の森林基幹道海府南 線、朝日地区と山北地区を結ぶ森林基幹道新保岳線、山北地区の森林基幹道三条山線、森林基幹道大 毎山熊田線及び森林管理道芦谷板屋沢線の5路線が県営による整備中であります。進捗状況は、平成 23年4月1日現在で海府南線が56.9%、新保岳線が76.3%、三条山線が84.2%、大毎山熊田線が26.6 %、芦谷板屋沢線が57.0%となっております。   次に2点目、森林基幹道岩船東部線の事業採択の可能性はとのお尋ねについてでございますが、 岩船東部線開設事業は本市の合併基本計画に登載されているものであり、県営事業での採択要望をし ているものであります。しかしながら、県からは財政事業等から新規事業の採択は厳しい状況である とお聞きしております。今後は引き続き費用対効果の検討、開設後の利用見込みの把握等を続けると ともに、県に対しまして事業採択に向けた要望活動を実施していきたいと考えております。   次に3点目、間伐の支援制度変更に伴い、市の森林整備計画に変更はあるかとのお尋ねについて でございますが、議員ご承知のとおり、今は林業の一大変革期でありまして、森林法の改正や国が作 成した森林・林業基本計画により、本市の林業についても大きな転換が求められております。林業採 算性の向上に結びつく施業集約化の推進のため、原則利用間伐のみを補助対象とする間伐補助制度の 見直しもその一つであります。本市においても、森林法で義務づけられている森林整備計画の変更計 画を今年度中に作成することを予定しております。内容といたしましては、新しい国県の計画に基づ くものとし、利用間伐の推進などの計画的な森林施業の定着化と森林の多面的機能の保全を推進する ものにしたいと考えております。   次に4点目、平成23年度地球温暖化対策暫定事業費の有効利用をどのように考えるかとのお尋ね についてでございますが、この事業費につきましては全国規模で100億円、うち50億円が市町村分と しての配分となっておりますが、本市の予算では林業振興関係の一般財源として7,000万円計上をい たしております。今後もこの事業の趣旨に沿うよう、有効な利用をさらに推進してまいります。   次に5点目、村上市産材利用推奨事業の今年度の利用実績はとのお尋ねについてでございますが、 12月1日現在、申請件数は27件、補助申請額は458万円となっております。補助対象事業費の下限引 き上げを行い、利用しやすい制度に改めたことから、比較的小規模の申請が多いのが今年度の特徴と なっております。   次に6点目、当地に適した原子力エネルギーの代替エネルギーとして豊富な水と木材を利用する べきと考えるが、いかがかとのお尋ねについてでございますが、東日本大震災と福島第一原子力発電 所の事故以降、太陽光、風力発電などの再生可能エネルギーへの関心が高まり、国においてはことし 8月に再生可能エネルギー特別措置法が成立し、国のエネルギー政策も大きく変わろうとしておりま す。水資源エネルギーについては、地球温暖化対策の面で有効ではありますが、本市の農業用水等の 小水力発電を考えた場合、通水期間が短期間であるため、費用対効果の面で実用化は難しいものと考 えられます。また、木材を利用したエネルギーにつきましては、本市の森林においても採算性や受け 入れ先の関係などから搬出できず、森林内に放置されている切り捨て間伐材の利用促進が林業採算性 の向上のためには必要であります。エネルギー利用となれば、今まで利用できなかった小径木、低品 質木も利用可能であることから、木質バイオマスエネルギーの利用促進は検討しなければならない課 題であると認識をいたしております。木質バイオマスエネルギーには、一般住宅向けストーブなどで 需要が多い木質ペレットや大規模ボイラー向けの熱効率が高い木質パウダーなどがあり、技術開発も 進んでいるところであります。森林の未活用資源のエネルギーとしての有効利用は、林業振興はもと より、喫緊の課題である地球温暖化対策、省電力対策に大変有効でありますので、関連事業に取り組 む事業体があれば積極的に支援を行いたいと考えております。民間では、瀬波温泉の南国フルーツ生 産施設で来年からバイオマスプラントにより地域から排出される生ごみ等の廃棄物資源でバイオガス を生成し、ガスボイラー等で温熱と電力を温室ハウスへ供給する施設が完成をいたしております。ま た、本市といたしましても、山北支所庁舎建設では県産材等の自然エネルギーである木質ペレットを 燃料とした冷暖房の空調を導入いたします。いずれにいたしましても、太陽光、風力、水力、バイオ マスエネルギーなどの導入を推進し、クリーンエネルギー先進地をアピールすることは大変有益であ ると考えており、今後本市にふさわしい新エネルギーの検討を行うとともに、国のエネルギー施策の 動向を注視しながら、新エネルギーの導入推進を図ってまいります。   次、2項目め、新ごみ処理場整備・運営事業の進捗状況についての1点目、高度な専門知識が必 要となるためのコンサルタントに依頼するのは必須であるが、お任せ主義になっていないかとのお尋 ねについてでございますが、ごみ処理場建設事業については20年から30年に1度のプロジェクトのた め、本市には廃棄物処理施設の専門技術を持った職員がおりませんので、本市の立場に立ってコンサ ルタント業務を点検し、指導、助言できる社団法人全国都市清掃会議の技術支援を受けながら、事務 を進めてきております。施設整備・運営事業においても、要求水準書や落札者決定基準等については 技術支援を通して本市の考えを十分反映させるとともに、また業者選定においては大学教授のメン バーによる委員会を設置し、参加資格条件等を審議してきており、さまざまな人たち、多くの意見で 計画が進められてきております。   次、2点目、新ごみ処理場建設に応募するプラント業者は何社程度見込んでいるかとのお尋ねに ついてでございますが、施設整備・運営事業の入札方式については、競争意欲のある業者に対し広範 に参加機会を確保することができる一般競争入札としております。一般競争入札は、競争参加者が事 前に把握されにくいため、業者間の事前調整を行うことが比較的困難であり、また適正な競争性が確 保されやすいほか、業者指名をめぐる疑惑を生む余地がないなどのメリットがあります。参加業者等 に関する情報を事前公表することについては、このメリットである談合などの不正行為の排除、公正 な競争の促進、透明性などについての有効性が確保できないおそれがあるため、応募者数の見込みに ついては現時点では非公開とさせていただいておりますので、ご理解をお願いしたいと思っておりま す。   また、1社だった場合の対応はどう考えているのかとのお尋ねでございますが、全国的な公募を 行い、結果として1社の応募となった場合は、当該事業の入札は国内で1社しか希望せず、他の参加 は見込めない状況にあります。また、参加を希望している1社は、入札までに参加業者数等の情報が ないことから、競争性は確保されますので、一般競争入札においては1社入札でも有効と考えており ます。   また、正当な競争原理が働く入札は何社程度が妥当かとのお尋ねについてでございますが、今回 の入札については住民生活に密着するごみ処理場の建設であり、かつ廃棄物処理施設という専門的な プラント設備であることから、建設後の稼働に支障を来さないよう事業を進めることが重要であり、 このことから入札参加業者の資格要件については設計、建設及び運営の各仕様条件に対しての実績や 能力があることを条件としております。入札参加可能業者数は、個々の入札参加資格条件や入札方法 により異なりますので、競争性の働く参加業者数については一概には言えないものと考えております。   次に3点目、今後の事務処理の進め方やスケジュールはとのお尋ねについてでございますが、提 案書の受け付け期日が12月12日となっており、その後業者選定委員会で提案書等の評価を行い、落札 候補者の選定を行う予定で事務を進めております。その後、協定書や仮契約書の締結を行い、来年6 月定例会に契約議案の提案を行うことで考えております。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) それでは、林業振興から再質問いたします。   今ほどの進捗率の答弁ですと、三条山線、これは山北のほうにある林道だと思うのですけれども、 84%。もうすぐ完成が見えてきたというような段階であると思います。私ども県のほうにお伺いいた しても、この村上管内は林道は5路線なのだと、新規は認められませんとずっと昔から言われてきた ことでありますが、このように三条山線が84%という、もうちょっとで完成になりそげな場合、1路 線が完成すれば新たな路線は認めてもらえるものかどうか、お伺いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 5路線のうち例えば三条山線が完成したからといって、いわゆる今私どもが 要望しております岩船東部線がすぐに採択にいけるというものではないと、そのように考えておりま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) そうしますと、5路線が4路線になって、次に新保岳線が76%ですか、3路 線になって、だんだん先細りになっていくというふうに理解してよろしいでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 議員もご承知だかと思いますけれども、今林道については県は作業道を中心 につくるというようなことに変更をしておりますので、いわゆるこういう広域基幹林道については非 常に難しい採択現状にあると言わなければならないと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 先ほどの答弁で、総合計画にも載っている事案だと、この東部線は。市長の ほうからもうちょっと要望していく力強いお言葉をいただきたかったのですが、余り、消極的な意見 ばかりが出てきて、もうちょっと力強いお言葉は出ないものなのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当然のことながら、この前も要望に行ってきました。要望は行っております し、積極的にやっているということは間違いありません。しかしながら、はい、わかりました、では 今やっている基幹林道が完成した暁にはやりますというようなものでもないということでありますし、 またこの東部線につきましては一時村上市でその必要がないというようなことも言われた路線であり ますので、非常に難しい問題を抱えているというようなことでありますが、引き続き要望活動は展開 をしてまいりたいと思っております。しかし、ただいまさっき申し上げましたように基幹林道ではな くて作業道を多くつけるというような方針転換もしておりますので、このほかの路線についてもそう で、新規路線もまだこのほかにもあるわけでございますけれども、非常にそんな簡単ではないという ことであります。意欲ないのではないかということではないと。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 理解をいたしました。   私ども議員連盟というのもたしか昔あったと思うのですが、いつかの時代になくなってしまった。 私、その経緯はちょっとわからないものですから。どういう経緯だったのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(本間誠一君) 小田議員のご質問にお答えします。   岩船東部線は、平成10年度に旧村上市、旧朝日村、旧神林村及び関川村の関係市町村の議員有志 が県に対して要望書を提出したのを機会として、以降新潟県と関係市町村で意見交換を重ね、平成13 年に岩船東部地域林業振興研究会を発足し、事業採択に向けた意見の交換を行ってきました。その後、 平成17年に開催した同研究会において、関係市町村の事業申請に関する意思統一ができなかったため、 活動も休止状態になったという経緯でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) ありがとうございます。   もし市長が東部線に力を入れるのであれば、私ども議員、関川村と協力して強力にバックアップ していきたいと考えておりますが、覚悟のほどはいかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 力強いご支援をお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 次に、Cに当たるところなのですが、私の質問とちょっとずれた答弁だった ように。私の質問の仕方が悪かったのかもしれませんが。この4番の質問は、地球温暖化対策暫定事 業費、この100億円の分の各市町村に配分された1,550万、これは普通交付税のほうに入っているわけ で、名前がついているわけではないものですから財政のほうではちょっとわかりづらかったのかもし れませんけれども、この1,550万、これは私どもの村上市にある森林がCO2を吸収してくれるとい うことで、総務省のほうからその森林の面積当たりにして1,550万が入っているということなのです よね。大変申しわけありませんが、一般財源、23年度の7,000万というふうに言われましても、私の 質問したのはこの1,550万を、せっかく森林環境税からこういうお金が入っているのだよということ ですので、有効な利用をお願いしたいという意味で質問したわけであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) その1,550万につきましても、林業関係のいわゆる温暖化対策とか山林崩壊 とか、そういう事業に有効に使わせていただいているということでありますので、よろしくお願いを したいと思っております。   財源については、財政課長から答弁をいたさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇財政課長(佐藤昭一君) 今ほど議員のご指摘の1,550万ということでございますが、私ども普通 交付税のこの当該の地球温暖化の暫定事業のものを再計算いたしますと、決算ベースで見ますとその 約半分くらいなのかなという感じがしておりました。市町村分50億円ということで半分になっており ますので、森林面積に補正をかけますと700万前後になるのかなということではございますが、金額 は別といたしまして、今回山北支所の庁舎の建設で木質ペレットを利用させていただいたというのが この暫定事業に該当する事業になるのかなというふうには考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 皆様方もご承知のとおり、おととい、12月7日の新聞で税制改正の主要項目 に森林環境税の導入が盛り込まれたと報道されております。本日付で2012年度の税制改正大綱が決定 されるとのことであります。今日まで頑張ってこられました全国森林環境税創設促進議員連盟の皆様 方には大変感謝を申し上げ、その事務局がこの村上市にあります。そして、会長が村上市の議員であ ることに大変私としては誇りに思っております。願わくば職員の皆様方にも周知を図り、それにふさ わしい施策に取り組んでいただきたいと思いますが、市長の考えをお伺いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 本当に大変ご苦労さまでございます。そして、敬意を表する次第でございま す。この森林環境税につきましては、旧山北町時代に議員やっております板垣さんが会長をして、山 北から全国に発信した事業として注目を集めた事業でありまして、全国展開を山北からやったという ようなことで非常に有意義な事業の一つであるということは恐らく職員の皆さんも十分に周知をして いることと思っておりますし、また事務局をこの村上市が持っていて全国に発信していると、そうい うことも十分に存じ上げているというふうに認識をいたしておりますので、もしわからないという職 員がいれば再度教育をしていかなければならないなと、そのように考えております。本当にご苦労さ までございますと感謝をいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) どうも市長、ありがとうございます。   次に、村上市産材利用住宅等奨励事業につきまして伺いますが、現在の補助率ですと大体平均的 な40坪ぐらいの住宅で10万ちょっとぐらいの補助になってしまいます。昨年、ことし、利用率を見て もわかるとおり、大変魅力のない補助事業になっております。工務店の皆様方は、今ハウスメーカー が参入しておりまして、大変困っております。この補助率10%の見直しをぜひともお願いしたいと思 いますが、いかがでしょう。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほど申し上げましたように、補助対象事業費の下限引き下げを行って利用 状況を見たわけでございまして、大変不人気な事業の一つであるということでございますけれども、 決してそうではないと我々考えています。結構利用者の方々も喜んでいるみたいですので。10%を20 %に上げていいかどうかはこれから検討させていただきたいと思っておりますが、下の額を引き下げ たことによって27件の申請件数になっているということでございますので、昨年度よりは上がってい るのか……では、課長から答弁させます。 〇議長(佐藤宮吉君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(本間誠一君) 内容につきまして、21年に上限100万円、20万円の補助でしたが、4 0万円、倍増させていただきました。それから、22年に補助対象の上限が100万円以上使った木材につ いて該当していたのですが、ことしから50万円と。50万円以上使う木材の家につきまして上限が40万 で、10%の補助は以前から変わっていないと、そういう状況でございます。昨年、一昨年、21年の申 請件数が37件、それから22年の申請件数が44件とウナギ登りで上ってきて、よくなるのかなというこ とで、しかも前年まで100万円だったのが50万円を超える木材を使用した方々がすべて該当になると いうことで、もっと利便性がふえるのかなということで今年度見ていたのですが、今のところ27件、 約458万円の交付となっております。ただ、ことしの場合、3月11日の震災、また中越の豪雨災等で 建築資材が入ってこないということで、大変大工さんの方々も苦慮しているような状況でございまし たし、また経済状況も低迷していると、そういうことから、総体的に建築件数も落ちているのではな いかなと、そういうことでございますし、市の建築確認申請の件数、これに関しましては新、改、増 築すべて入れますと、4月から11月申請分で対比させていただきますが、22年が173件が23年で139件 しかありません。約80%ということで、2割減の建築件数になっていると、そういうこともございま すし、先ほど議員申されましたハウスメーカーの製品住宅とでも申しましょうか、もう木材が指定さ れてすべてツーバイフォーとか、そういうもので入ってくる住宅、こういうもので建てられる方につ きましては市産材の使用する窓口がないと、そういうような状況で、今注文住宅というか、大工さん にお願いしている住宅が若干少なくなっているのかなという、そういう状況でございます。   補助率の検討につきましては、先ほど市長言ったとおりでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 市長、予算の半分も使っておらない状態にあります、今現在。それで、普通 の住宅、40から50が一般的な住宅だと思うのですけれども、最大で40万の金額がうたわれております が、平均の住宅で十数万しか来ないということは、40万うたっているのだけれども、田舎のせがい入 母屋の100坪にならないと該当しないような金額では大変困るわけでございます。普通の40坪ぐらい の住宅で30万、40万になるような施策が欲しいと、これが建築組合の願いでありますので、ぜひとも よろしくお願い申し上げます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 次に、小林議員からも昨日お話がありましたが、私も山形県の小国町で行わ れました白い森のフォーラムに参加させてもらいました。その記念講演の中で、養老孟司さんの記念 講演なのですが、「水力発電は、唯一のクリーンエネルギー」と言っておられました。私も同感であ ります。電力の歴史を考えますと、ダムは自然破壊だと言われまして火力発電所が主力になりまして、 次オイルショックとともに火力発電はCO2の垂れ流しだということで原子力発電にかわり、唯一の クリーンエネルギーは原子力発電だと言われてまいりました。そして、この3月11日の東日本大震災 において原子力の神話が崩れました。いま一度水力発電を見直すときと考えておりますが、市長の考 えはいかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 水力に限らず、先ほど来申し上げておりますように、いわゆるクリーンエネ ルギーを原子力の代替として使うことは今必須の条件でありますので、その中の一つとして水資源エ ネルギーは非常に大切なクリーンなエネルギーであるというような認識を持っております。しかしな がら、残念なことにダムのいわゆる建設中止等が叫ばれておりますので、小さい水エネルギーを利用 した発電等もこれからは非常に重要になってくるのではないかなと、そのようにとらえております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 私ども友好会派で土地改良区との懇談会を開催したときの話なのですが、高 根川の水不足に大変困っておられると。高根地区と猿沢地区の水田が水不足になるわけですけれども、 故遠山作助さんが県会議員のころ、高根川の上流に取水ダムをつくりたいということで調査された経 緯があります。今日は異常気象の集中豪雨あるいは水害だけでなくて、干ばつもこれからは私はあり 得るのではないかなと考えております。その意味におきまして、高根川の上流に取水ダムを要望して いく考えはないか、伺います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今急に聞かれましたので、ちょっと地理にも余り詳しくないので、副市長か ら答弁させます。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) ただいまの高根川のダムということでありますけれども、私も以前多 目的ダム、発電も可能なのかどうかちょっとあれですけれども、そういう構想はあったとお聞きをし ております。本当に夏場の水不足というのは非常に、夏になりますと関口の取水口から下が空っぽに なるというような事態も発生しております。ただ、現在でありますと減反政策、転作政策でかなりの 水田が転作を余儀なくされているというような状況で、最近は余りそういう水不足というのは聞こえ てこないのが現状ではないかな、それあっても取水制限するとかで何とか品質の保てる農業は行われ ているということは実証されております。ただ、減反政策がなくなって全部つくるとなると、なかな かあの量では少なくなる現状はあります。ただ、これからは高根川の上流も非常に森林伐採が進んで いまして、かなり大規模に森林が抜栽されました。ただ、それが10年ぐらいたちまして、これから 徐々にまた生態系、また保水力のある森林整備がされてくるのではないかなということで、私もずっ と川を見ていますけれども、当初は非常に雨降るとざあっと濁ってすぐ水が引くというような状況で ありましたけれども、最近は何とか保水力も大分、山も頑張っているなという感じをいたしておりま す。ただ、高根川の上流には非常に岩盤が強いところがございますので、ダムには適した場所もある ということはあろうかと思います。ただ、いろいろなそういう情勢の中でこれが必要かつそういうの が必要であれば、そういう声があればまた検討する必要があるのかなということは感じております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 続きまして、木材のエネルギーについてお伺いいたします。   先ほど述べましたように、村上市には森林環境税の議員連盟の事務局があり、会長がおります。 それにふさわしい施策に取り組むべきと考えます。石油に頼らないまちづくりを中心に施策を講じて いただきたいと思います。   そこで、提案したいと思いますが、11月のあれは15日ごろでしたでしょうか、村上市の会場で国 際森林年の記念セミナーがあったと伺っております。その記念講演の中で、間伐材を利用した木質パ ウダーを製造し、燃料にする地産地消システムの導入について、市長もそこに同席していたと伺って おりますが、感想をお聞かせ願いたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) このいわゆる木質パウダーは、先ほども申し上げました熱量がものすごく高 い熱量を出しますので、これからクリーンエネルギーとしては、そしてまた木材がこれほど豊富な村 上市としては非常に有効な熱源ではないかなと、そのように考えておりまして、今民間でも私どもと 一緒になって研究をしていこうではないかというような取り組みも出てきておりますし、十分に考え る価値のある熱エネルギーの一つであると、そのようなとらえ方をしております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 私も同感であります。   それと、販売代理店が石油資源開発グループが販売代理店ということであります。大変安心ので きる会社がバックにあるということでございます。最近の情報では、秋田県の由利本庄市が全国に先 駆けて導入した和歌山県の〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕ほうに視察に行ったと伺ってお ります。先ほど市長が言いましたように、この木質パウダーを利用した地産地消システムの導入に当 たりましては、産・学・官の連携したチームの設置を要望いたします。新年度予算において調査費の 計上をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) できるだけそうしたいと思っておりますけれども、今ここで、はい、わかり ましたということは避けさせていただきたいと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 最後に、ごみ処理場について伺います。   最近のこういうごみ処理場については、PFIあるいはDBO方式を採用されまして、管理、運 営もやらなければならないということで、企業として利益確定が長期になるということで、ごみ処理 場建設には余り魅力がなくなったとメーカーさんが言っておられます。この村上市の物件についても 同様であると私は思うのですが、何社の企業が参加してくださるのか大変心配しているところであり ます。また、このストーカ方式のごみ処理場建設できる業者は十数社あると伺っておりますが、村上 市の条件に参入できる業者は4社に限定されるようであります。これらを理解した上で発注条件を作 成されたのかだけ伺っておきます。 〇議長(佐藤宮吉君) 環境課長。 〇環境課長(増子要作君) 議員今おっしゃいましたように、処理方式はストーカ炉ということで決 定をいただいておりますので、ストーカ炉の業者数については全国的に調べてみますと議員おっしゃ るように十数社であります。それで、参加資格条件を発電設備を持つストーカ炉の建設実績を2基以 上としたわけでありますけれども、この条件に決定いただいた背景には、まず1つに村上市の施設整 備方針で掲げている建設後の施設の安定稼働、これが整備方針で掲げている3つのうちの大きな一つ の柱なわけですけれども、そこにその安定稼働をすることが一番だろうということから、まず第1番 目にその建設実績、1つではやっぱり不足だと、2つにした経緯がございます。そして、その次に議 員おっしゃいますように競争性とか参加される業者数がどれくらいあるのかということも大切であり ますので、その辺も調査をいたしました。その結果、若干うちのほうで調べてのことになりますけれ ども、6社程度はあるというようなことから、これらをあわせまして一般競争入札で募集いたします ので、競争性は働くという考え方から、そういう参加条件を決定をいただいたということでございま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) はい、私の一般質問終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) これで小田信人君の一般質問を終わります。   午後3時まで休憩します。           午後 2時50分  休 憩                                                        午後 3時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 開会前ですが、皆様に申し上げます。理事者から今定例会に提案されている 議第140号 山北支所庁舎建設工事(建築工事)の工事請負契約の締結についての議案にかかわる追 加資料を提出したい旨の申し出があり、これを許可し、議席に配付させていただきましたので、ご了 承ください。   また、長谷川議員から一般質問に際して参考資料配付の申し出があり、これを許可しましたので、 ご了承願います。   休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、17番、長谷川孝君の一般質問を許します。   長谷川孝君。           〔17番 長谷川 孝君登壇〕 〇17番(長谷川 孝君) 一般質問を行わせていただきます。   1項目めは、指定管理にかかわる人件費の決め方についてであります。市は、効果的、効率的な 市政運営のため、指定管理を進めてきています。その中で、イヨボヤの里開発公社、各火葬場、総合 型地域スポーツクラブ(3団体)、朝日みどりの里(平成24年4月予定)の職員人件費にかかわる指 定管理料の決め方についてお伺いいたします。   2項目めは、子供・子育て支援についてです。幼稚園と保育園の垣根をなくし、一体化すること が柱の新しい子育て支援策が段階的に導入される予定です。待機児童を解消し、就学前の子供に教育 と保育を提供する試みが村上市でも民間幼稚園で来春4月から始まろうとしています。現在市の保育 園でも3歳未満の子育て支援に取り組んでいますが、入園待機児童もいると聞いています。その解決 策についてお尋ねいたします。   1、将来の市の保育園のあり方についてどのように考えていますか。   2、半数以上を占める臨時保育士の待遇改善を考える必要があると思いますが、いかがでしょう か。   3項目めは、空き家バンクの開設についてであります。6月に空き家調査を実施し、村上市全体 で1,505軒が確認されたとのことですが、空き家バンクを開設したその成果及び今後の課題について お伺いいたします。   市長答弁の後、再質問いたします。よろしくお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、長谷川議員の3項目のご質問について順次お答えいたします。   最初に1項目め、イヨボヤの里開発公社、各火葬場、総合型地域スポーツクラブ、朝日みどりの 里の職員人件費に係る指定管理料の決め方はとのお尋ねについてでございますが、初めにイヨボヤの 里開発公社の職員人件費は、財団法人イヨボヤの里開発公社職員の給与・旅費等の支給に関する規定 により、本市職員の給料表に準じて積算しています。ただし、行政職員が使用する行政職給料表 (一)については、本市職員は7級制ですが、同公社は4級制により、また技能労務職員が使用する 行政職給料表(二)については、本市職員は5級制ですが、同公社は4級制により積算をしておりま す。なお、行政職給料表(一)及び行政職給料表(二)とも本市職員より遅い昇給基準としておりま す。また、臨時職員については、本市の臨時職員賃金単価に準じて積算しております。次に、みどり の里については、財団法人イヨボヤの里開発公社職員の賃金や平成22年度新潟県賃金労働時間等実態 調査結果報告書を参考に積算させていただきました。火葬場につきましては、募集時に指定期間にお ける指定管理料の上限総額を施設の収支決算書に基づき算定し、提示します。応募者は、総額を超え ない範囲で提案し、提案額が指定管理料となります。指定管理料の主なものは、燃料費、消耗品費、 保守点検等維持管理費及び人件費となっています。総合型地域スポーツクラブにつきましては、現在 村上地区、神林地区の2つの総合型地域スポーツクラブがスポーツ施設の指定管理者となっておりま す。人件費の積算につきましては、指定管理を受ける以前のクラブ職員賃金や民間事業所の基準等を 参考にし、クラブと協議を行い、決定をいたしております。平成24年度の更新となる村上地区スポー ツ施設の指定管理につきましては、市内施設の指定管理を受託している法人や団体等の基準と整合性 を図りながら、業務内容に見合った適切な人件費を算定し、指定管理料を決定したいと考えており、 現在調整しているとのことであります。   次に2項目め、子供・子育て支援についての1点目、入園待機児童解消の解決策について市では 将来の保育園のあり方をどのように考えているかとのお尋ねについてでございますが、本市の保育園 の入園状況については、出生数、就学前児童数が減少傾向にありますが、保護者の就労形態や生活ス タイルの多様化に伴い、年々未満児、とりわけ乳児の入園希望者が増加傾向にあります。平成24年か ら民間幼稚園の学校法人恵泉学園が幼保連携型の認定子ども園として(仮称)村上こひつじ保育園を 開園する予定となっており、今年度建設に係る経費として保育所等緊急整備事業補助金を予算措置し たところであります。保育園は、定員21人でゼロ歳から3歳未満児を対象としており、本市としまし ても定員の充足が図られるよう支援するとともに、民間との連携を強化してまいりたいと考えており ます。市内20保育園の施設の中には老朽化が進んでいる施設もあり、今後これらの施設整備や保育 ニーズに対応した運営等について今年度村上市保育園等施設整備計画検討委員会を設置し、保育園等 のあり方及びその役割とあるべき配置等を検討いたします。さらに、村上市保育園等施設整備計画を 策定・推進し、一層の保育サービスの充実・向上に向け、本市の子育て・子供の健やかな成長のため の保育環境づくりに努めてまいりたいと考えております。   次に2点目、半数以上を占める臨時保育士の待遇改善を考える必要があると思うがとのお尋ねに ついてでありますが、議員ご指摘のとおり、本年4月1日現在の保育士数は正規保育士89人、臨時保 育士90人で、臨時保育士が半数を超えている状況にあります。これは、1点目でもお答えしたように、 入園児童数は減少傾向にありますが、未満児に占める割合が多いため、配置に必要な保育士を臨時保 育士に頼らざるを得ない状況から生じたことであると考えております。このため、今年度に設置いた します村上市保育園等施設整備計画検討委員会において、将来の本市の保育園のあり方を検討すると 同時に、職員の適正配置及び臨時職員の待遇改善についても検討を行う必要があると考えております。   次に3項目め、空き家バンクを開設した成果及び今後の課題はとのお尋ねについてでございます が、人口減少等により各地域で空き家が増加し、地域の活力や防犯性の低下が懸念されております。 これらの諸課題の解決に向けた施策事業を検討・実施していく空き家の状況把握が必要であるため、 本年6月に空き家調査を実施をいたしました。それに基づき、まず市内の空き家を有効活用し、移 住・定住の促進による地域の活性化を目指して、本年10月に村上市空き家バンクを開設したところで あります。本市の空き家バンクの特徴は、空き家の活用者が早く地域に溶け込んでいただくために地 域の行事などの情報を詳しく掲載しているところにあります。12月に入り、2件が売買成約となりま した。今後も情報の充実に努めるとともに、あわせて移住・定住者への支援策についても検討をして まいりたいと考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 答弁ありがとうございました。   再質問をさせていただきます。1項目めからお願いします。イヨボヤの里開発公社の武家屋敷等 で働いている正職員は、先ほど村上市の場合には7級制だけれども、イヨボヤの里開発公社は4級制 というのをとっているということだとやはり差があるというふうに理解しているのですが、どのぐら い差があるとかというのは大体今教えていただけるのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(高田 晃君) 武家屋敷でしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 武家屋敷というふうに限らなくて、例えば正職員が、先ほどイヨボヤの里 開発公社と市の給与表というのが差があるということ市長答弁でありましたけれども、ある人に言わ せると市の職員の大体7掛けがイヨボヤの里の正職員の給料だと言う人もいるのですが、そんなに差 があるものかどうかを教えていただけますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(瀬賀 功君) では、私のほうから。   市の職員と比較してという部分は、市の職員の部分がちょっと出ていなかったものですから、持 ってこなかったものですからできませんけれども、イヨボヤの里公社の職員9名なのであります。そ の平均は約24万7,000円であります。ですから、市の一般職の平均が30万8,000円ですから、いいとこ ろ7掛けなのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) では、私が把握していた70%というのは本当だったということですね。   それで、ここに皆さんのほうにも配付させていただきましたのですが、朝日みどりの里の指定管 理の中の平成21年の決算から23年の当初予算のまでの3年間の歳入合計というのがございます。大体 2億4,000万近くだと思いますが、この中で平成23年の当初予算というのが2億3,630万となっておる のですが、今後高速道路のインターが開通して、結構夏あたりは非常によかったと思うのですが、上 限修正とかにはなりませんか、この数字自体。23年の当初予算より。 〇議長(佐藤宮吉君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(瀬賀 功君) 今議会の補正予算で繰入金を返すような形の予算補正をしてござい ます。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 今商工観光課長の答弁ですと、そうしますと平成21年度決算から平成23年 度当初予算まで大体2億4,000万から2億5,000万ぐらいの数字だったわけですよね。それが指定管理 経費積算、これは多分、もしかすると株式会社まほろばさんのほうからお示しされた数字なのかどう かというのはわからないのですが、1億9,397万2,000円という数字になっております。随分下げた積 算になっているような気がするのですが、この辺の理由はどういうふうな理由なのか、教えていただ けませんか。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇財政課長(佐藤昭一君) 1億9,000万の中身でございますが、23年度までは市の直営になります ので、一般会計からの繰り入れ6,400万円が平成24年度はなくなって1億9,300万になると、そういう 見方でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) そうしますと、その指定管理料というのは単年度660万円だけがまず繰り 入れをするような予想だということで理解していいわけですか。それでいいわけ。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇財政課長(佐藤昭一君) この表の見方は、売り上げが1億9,397万円を見込んでおりますし、費 用については2億円ほど見込んでおりますので、その差額660万円を一般会計から出して、これを充 当していただいて運営に充てていただくということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) この数字から見ると、やっぱり公の施設をまず指定管理に任せるというの は効果的で効率的だというふうに見えるのですが、実際の話ですとその職員の9人分が今そこから市 の正規の職員がこちらの本庁か各支所とかに配属される分は入っていないということになりますよね。 そういうふうに理解していいですわね。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇財政課長(佐藤昭一君) この表で見ますと、平成23年の当初予算の人件費関係の正職員分6,459 万円というのが村上市の職員の正職員の分でございますので、これがなくなりまして、そのかわり指 定管理者の正職員として9人分、2,700万円ほどになるということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 9人分で2,700万で、市の職員ですと6,473万というのはものすごく差があ るような気がするのですが、今4人、これ直接もう市に関係なく、今ハローワークとかに出ているの は株式会社まほろばのほうの募集要項ですので、確かに1月4日から何で募集するのかといったら、 向こうのほうでお金出して、ちゃんと研修期間か何か設けて4月1日から指定管理に向けるのだろう というふうに思いますが、この2,762万というのは今ハローワークで出している4人分の給与という ふうなのではないのですか。9人分になるというのは、市はもうはっきり言えば経営的には関係ない からということだと思うのですが、この辺の積算の、やはり2社が入札したわけですから、その辺の 内訳というのは、2,706万というのは何人分というというふうに理解しているのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(瀬賀 功君) こちらのほうで積算した分でございまして、積算のもとにつきまし ては、先ほど市長が答弁申し上げましたように、事務局長は公社の事務局長と同額を倣ったと。それ で、新採用になりますので、その基準としましては先ほど市長が申し上げましたように、新潟県賃金 労働時間等実態調査結果報告書をもとに、女性の5年から9年の在職の賃金を想定して算定したとい うことでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) いや、そうではなくて、この2,706万円という正職員の分は何人分に当た るのですかという。 〇議長(佐藤宮吉君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(瀬賀 功君) 事務局長を除いたから、9人だった……9人分でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 9人分ですか。そうすると、村上市のときの6,000万近く市の職員が給料 をもらって正職員でいたときに比べればやっぱり相当違うのでないかなというような気がしますから、 これが今まで以上のサービスがよくなって、ああ、朝日みどりの里を指定管理に任せたらすごく民間 活力でうまくいっているなといえば万々歳なので、頑張っていただきたいというふうに思います。   ところが、この朝日みどりの里の場合には非常に売り上げ的な面で、もうけが出るというのは語 弊ありますけれども、収益が上がる指定管理なのですよね、実を言いますと。それで、一番私がお聞 きしたいのは、もし歳入が2億5,000万ぐらい仮にあったとしたら、その指定管理料とかの分は払わ ないで、逆に返してもらうとか、いや、企業努力だから、やはりそちらのほうで配分してくださいと いうふうになるのか、その辺の決め事はどういうふうな形になって指定管理に任せたのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇財政課長(佐藤昭一君) 私どもは660万の指定管理料をお支払いするのみということで、その精 算については考えておりません。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) ということは、3年間で2,000万近く指定管理料を払うと、あとの中身に 関しての経営的な問題は朝日みどりの里の株式会社まほろばさんにお任せしたのだというふうに理解 していいわけですね。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇財政課長(佐藤昭一君) 原則そのとおりになります。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) それで、先ほども言いましたように、ちょっと収益が努力次第では非常に 上がるのですが、ほかのあかまつ荘もこちらのほうに比較表として載せさせていただきましたが、イ ヨボヤの里開発公社や総合型地域スポーツクラブの人件費というのはなかなか採算ベースに上がらな いということで、非常に公平なやり方ができるのかなと。指定管理に全部各団体に任せたのに、片方 は非常に給料余計にもらっているけれども、ある団体は正職員といえども非常に厳しいようなところ の状況下にあるというようなことでは困るということで、前回私どもの厚生文教常任委員会で総合型 地域スポーツクラブの内情についてお聞きしたりして、所管事務調査で生涯学習課長とか、教育長も 同席しましたよね、あの協議会に、それで今回の答弁で以前の条件は適切でないと、今調整中である というふうに市長答弁をいただいたのですが、その辺については解決するように一生懸命に改善の努 力はされているというふうに理解していいのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(高田 晃君) 先回の常任委員会の折に多方面から意見をいただきました。それで、 このイヨボヤの里開発公社の中でも若干給与表が私どもと随分乖離しているという部分もありました し、施設的にもみどりの里のように収益施設でないということでありますので、委員会でもお話しし たとおり、この人件費算定に当たっては非常に私どもも苦労してまいりました。今回当初クラブの賃 金ベースあるいは民間の賃金基準を参考にしてつくっておりましたが、今その辺の整合性をとる上で、 ほかの施設の指定管理を受けている部分、これは使用料型でない指定管理でありますが、その辺の人 件費がどうなっているか、その辺精査して、ほかとのバランスもとりながら、そしてある程度要望に こたえられるような形で今調整を図っているところであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) まず、生涯学習課長一生懸命にやっているというのは私もわかっています ので、何とか、せっかく30歳ぐらいの男性が一生懸命に資格を取りながら頑張っているという実情が 奥さんのほうが給料多いとか、そういうようなことがやっぱりあってはならないというふうに私は思 っているのです。せっかくこれからまたそういうような資格持った大学卒の人たちが入ってくるとい う可能性だってあるわけですから、Uターンして、ですからその辺をやっぱり環境整備を頑張ってい ただきたいというふうにお願いいたします。よろしくお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 2項目めに入らせていただきます。   子供・子育て支援についてですが、先ほど市長のほうから認定子ども園というのが今回来年の4 月から始まるのだと。村上市にも始まると。幼保一元化、私立と市営との差はあるのですけれども、 画期的なことだと私も思います。その中で、今後は将来どうなるのかという話が余り答弁の中で出て こなかったのですが、この子ども・子育て支援の新システムというのは今本来は議論になっていなけ ればだめだ、もう何年も前からの話なのですけれども、幼稚園と、それから認定子ども園、今回でき るのは認定子ども園なのですが、それと認可保育園、認可というのは無認可もあるから認可保育園と いうのですけれども、その辺が今後全部がある程度総合施設、(仮称)なのですけれども、総合施設 と、それから子ども園と、それから今九州あたりですと保育ママという制度があって、個人がある程 度市と提携して二、三人の子を任せているという、本当の個人のお宅で預かるという制度も今できて いるのです。これから村上市は統廃合とかの問題のほかにこういう認定子ども園が子ども園としてな ったとしてもある程度市の市営の保育園の中にそういうようなものも取り入れていくのかどうか、そ れから今無認可の保育、預かっている方もいますよね、そういうようなこととまた対照的な保育ママ 制度みたいなのを村上市が取り入れていくのかという、その辺の将来のことをお聞きしたかったので すが、そういうようなことを考えておりませんか。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) 今国で進めておりますのは、子ども・子育て新システムというふうなこ とで今国のほうで進めておりますけれども、今、国会の情勢が非常に混沌しているということで、そ の辺のところが今現在では不透明な部分がたくさんございます。この子ども・子育て支援システムと いうのは、今議員がおっしゃるとおり幼保一元化の方向で進めておられるということでございますけ れども、ただこれからその一体的な構築が今後先ほど申し上げたように子育てとしてどのようなって いくかということが今ちょっと先ほど申し上げましたように不透明でありますので、現在国あるいは 県からもそういうふうな通知が来ていないというのが今の状況であります。しかしながら、今後今議 員がおっしゃるような部分もこれからはトータル的にやはり考えていかなければならないというふう に考えております。そういう意味で、先ほど市長のほうから答弁ありましたように、保育園等施設整 備検討委員会の中でもその辺のところも含めましてこれからいろいろ検討させていただきたいという ふうには考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) わかりました。   それで、一つだけお聞きしたいのは、今私のところにも1歳児の子がいて、それでまた赤ちゃん 来年産まれると、それでその1歳の子供を何とか保育園のほうに預かってもらいたいというふうにお 願いしているのだけれども、なかなか難しいのだという話を聞きまして、それで無認可の保育園の方 にも頼んだりしたのだけれども、そこももう満杯なのですって、今。ということは、やっぱり例えば そういう環境整備すれば子供少なからずふえていく可能性も秘めている部分だから、子育て支援の中 でこれは重要な施策だなというふうに思うのですが、今回認定子ども園で預かるところができたこと によってある程度その部分に関しては3歳未満児に関しては解消するというふうなお考えでしょうか、 その辺お聞きしたいと。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) 今日の保育園の入園の申し込みの状況を見ますと、やはり未満児に申し 込みされる方が多いと。特に先ほど市長も答弁ありましたように、とりわけ乳児の、ゼロ歳児の申し 込みが多いというふうな状況であるわけであります。そういうふうなことから、今現在実際申請され ておられる方もございますけれども、保育園の施設の面積というのは当然最低基準というようなこと でなるわけですが、その中でもやはり受け入れできないというふうな状況もあります。しかしながら、 来年4月から認定子ども園として開園させていただく施設等には、ゼロ歳から2歳までの受け入れの 施設ということでありますので、幾らか私どものほうは未満児の定員の充足が緩和できるのではない かというふうなことで、私どもとしては大変期待をしておるということであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) それと、今の2項目めの2番に関しては、今後臨時保育士の待遇に関して は検討委員会を持って待遇を改善していくつもりだという答弁ですので、まずよろしくお願いしたい というふうに思います。これは、ある程度、月14万4,000円というふうに決められているというとこ ろに今回私立の幼稚園がやはり16万近くということで募集して、そちらのほうにどんと流れたという ようなこともありますので、やはり少し改善していかなければだめなのではないかというふうに私も 思っておりますので、よろしくお願いしたいというふうに思います。   それから、3項目めの空き家バンクの開設についてであります。これは、皆さんのところの2枚 目の資料に、これ私も書きなぐった数字が入っておりますので、その前にちょっとお聞きしたいので すが、政策推進課長にお聞きします。この空き家調査状況、確かにプライバシーの問題がありますの でなかなか難しい面もあるのですが、1、2、3の3のその他というのはどういう空き家の状態なの でしょうか、教えてもらえますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(相馬正喜君) 今持っておられるこの表については、6月に調査したものを各地区 別に出したものでございます。その中で、使用形態の状況ということで1年通して例えば、もうその 前段でちょっと申し上げますけれども、これ区長さんのご理解をいただいて確認等をその後しました けれども、基本的には職員が外から見て全部回らせていただいたと。あくまでも個人の財産でありま すので、そのようにさせていただきました。そして、大きく大別しまして、1年通して不在だろうと いうものを1、それから定期的に利用、戻ってこられるといいますか、活用をまだしているというよ うなこと、それから状況把握等がなかなか難しいというものをその他に入れ込んでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) それで、この特記事項のところに私が書いた数字があるのですが、これは 村上地区が1万787世帯。世帯数です。現在、平成23年12月1日付の世帯数を書いておきました。村 上地区は6.5%、荒川地区4%、神林地区5.4%、朝日地区6.6%、山北地区12%ということが今現在 ある世帯数に対して空き家の軒数がどれぐらいの比率を占めているのかということで、参考に挙げさ せていただいたわけです。その中で、山北地区が特に12%ということで、ちょっと山北支所長にお聞 きしたいのですが、この辺について今後取り組んでいくような考え方がもしありましたら教えていた だきたいというふうに思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 山北支所長。 〇山北支所長(斎藤 誠君) 山北では、合併前に独自でホームページを立ち上げまして空き家情報 を提供しておりました。合併後、定住したいというふうな方々が非常にありましたので、この事業に ついては市を挙げて進めていただきたいというふうなことで取り組んだわけでありまして、特に私ど もも将来、定住促進にもございますけれども、地域の協働のまちづくりも当然そうですが、地域づく りの中で空き家が非常に多いというふうなことを懸念しておりますので、綿密に調べた結果がこうい う結果にあらわれたのではないかなと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) やはり私が住んでいる岩船地区でもこの空き家対策というのは非常に苦労 している現状があるのですが、岩船の場合には幸いにして海が近いもので、山形県とか長野県あたり から魚釣りに来る人が多いのです。それで、この辺に、いいところだから住みたいけれども、何か物 件ありますかというということで結構決まったりしているところも、北浜町とか、それから縦新町と か私の知っている中でも何件かあるのです。ですから、そういうようなことである程度埋まってくれ ればいいのですが、でも残念ながらその人は夏だけしか来ないということですから、結局もうほとん ど空き家と変わらないというのが現状になっております。   そこで、私1つだけ提案させていただきたいのは、これはやはり個人的な情報が非常に大きいウ エートを占めているのですが、都市整備課長の船山課長にお聞きしますが、今回上の山の県営住宅が 1戸あいていて募集していますよね。知りませんか。 〇議長(佐藤宮吉君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 私ども年に4回ほどに分けて募集していますけれども、その中の 一つだと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 課長お忙しいから把握していないのかもしれないのですけれども、上の山 の県営住宅が世帯住宅が1室しかあいていないのです、実際。この半年ぐらいで。その1室に応募し ている人が今16人いるのです。16人のうち、私のところも何人もお願いしますと来るのだけれども、 いや、私そんな簡単にお願いなんか今できる時代ではないから、ちゃんと入居選考委員会というのが あって、それで優先順位があって、そういうふうな形で決めさせてもらっているのですよと、そのか わり書き方とかに関しては私幾らでも相談させていただきますというのがいるのですが、特に離婚さ れて岩船に帰ってきたいのだけれども、実家にはもう戻れないと、それで子供、小学生が3人いるの だけれどもってなれば、私どもも教育長も岩船はなるべく小学校も残すということなので、その人を 入れたいのですよ、本当言いますと。そうすると小学生が3人もふえると。ものすごく助かるわけで すよね。ですけれども、実際あなたの場合に所得とかいろんな形で優先順位があって簡単には入れま せんけれども、まず申し込みだけはしてもらえませんかということで、今回1月に決まるらしいので すが、そこでその方が言うには、もし入れないとなったらできれば岩船の空き家を紹介してもらうよ うなシステムができないかというのは、確かにアパート入ると保証金とか敷金とかでそんなお金がな いのだと、ですから空き家を例えば2万円とか3万円とかで貸してくれれば岩船に住むし、子供も小 学校に上げられるのだけれどもというのがあるので、ここで何とか少し行政で知恵が働かないものか なというふうに私いつも感じて今回一般質問の中に取り入れたのですが、この辺はどうですか、相馬 課長。何か考えられませんか。 〇議長(佐藤宮吉君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(相馬正喜君) まず、今回10月から立ち上げさせていただいたのは、まずこの空き 家を調査して、先ほど山北の支所長も言われたように、状況がもうかなり進んでいるというのが市内 全域に見られるという中で、まず全体把握したいということで、その先にまず切り口として定住交流 を図る入り口にならないかということで、市外に向けての発信を空き家の所有者の方にご理解をいた だいて、そうしていいですよといったものにだけ中に入らせていただいて、そして状況を載せる。先 ほど市長申し上げましたように、よそのバンクと違うのは、いや、安い物件だし、ちょうどいいとこ ろだから来ようと、それで来たのだけれども、地域の皆さんとなかなか折り合いつかないというよう なのではだめだということで、よそよりもかなり手厚く、この物件はこういう状況の中にある物件で すよと、ぜひそれを確認して選んでほしいというようなことで挙げて、すごく評判いいというような ことなのですが、この立ち上げのときも宅建業者の皆さんともかなり議論いたしました。やはりどこ まで行政が携わって、どこをなりわいとしてやるかというようなところは非常に難しい課題と思いま すので、今議員言われたのをそうですねというようなことで、こういうシステムで取り組めるのが可 能かどうかというのは非常に難しい部分もあるというふうに思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 確かに私も、山形県の小国の方が北浜町というところ、岩船の北浜町とい う海の近くのところに一軒家借りて、それで北浜の女性の人たちが20人ぐらい小国に行って芋煮会と かやって交流しているのですよ。ですから、そういうのもやっぱりあります、確かに。定住人口をふ やすとかというやり方として。でも、実際市民が困っているのをほっぽり投げて、ほっぽり投げては 失礼な言い方ですけれども、構わないでおいて、解決できないで、それで交流人口とか定住人口をふ やせばいいという問題だけでは済まないのではないかというふうに思います。ですから、できれば市 営住宅とか新しくつくってもらえれば一番いいのだけれども、そういうようなお金はもちろん今の時 代あるわけではないから、だからそういうのだったら別な、せっかく空き家というのが1つの地域で もって逆に財産となっている部分を利用できないものかなというふうなことが考えられるのではない かというようなことも私は思っているので、ぜひとも一つの課題として取り組んでいただければとい うふうに思います。   私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで長谷川孝君の一般質問を終わります。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 本日はこれで散会いたします。   また、12日も午前10時から一般質問を行いますので、定刻までにご参集ください。   大変ご苦労さまでした。           午後 3時44分  散 会