平成23年村上市議会第4回定例会会議録(第4号) 〇議事日程 第4号 平成23年12月12日(月曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  一般質問                                              〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(26名)    1番   板  垣  千 代 子  君     2番   鈴  木  い せ 子  君    3番   本  間  清  人  君     4番   板  垣  栄  一  君    5番   川  村  敏  晴  君     6番   冨  樫  宇 栄 一  君    8番   小  杉  和  也  君     9番   山  田  昭  夫  君   10番   齋  藤  信 一 郎  君    11番   平  山     耕  君   12番   川  崎  健  二  君    13番   木  村  貞  雄  君   14番   三  田  敏  秋  君    15番   小  池     晃  君   17番   長 谷 川     孝  君    18番   滝  沢  武  司  君   19番   小  林  重  平  君    20番   小  田  信  人  君   22番   相  馬  エ  イ  君    23番   大  滝  国  吉  君   24番   瀬  賀  秀  雄  君    26番   石  嶋  修  平  君   27番   大  滝  久  志  君    28番   山  田     勉  君   29番   板  垣  一  徳  君    30番   佐  藤  宮  吉  君                                              〇欠席議員(1名)   25番   小  野  七 五 三  君                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    大   滝   平   正   君        副  市  長    鈴   木   源左衛門    君        総 務 課 長    齋   藤   甲   三   君        財 政 課 長    佐   藤   昭   一   君        政策推進課長     相   馬   正   喜   君        自治振興課長     板   垣   純   一   君        税 務 課 長    伊 与 部   純   夫   君        市 民 課 長    西   村       治   君        環 境 課 長    増   子   要   作   君        保健医療課長     遠   山   た   つ   君        介護高齢課長     川   内   信   一   君        福 祉 課 長    斎   藤       勉   君        農林水産課長     本   間   誠   一   君        商工観光課長     瀬   賀       功   君        都市整備課長     船   山   三 喜 雄   君        下水道課長補佐    中   村   豊   昭   君        水 道 局 長    太   田       薫   君        会 計 管 理 者    百   武   勇   一   君        選管委書記長        監 査 委 員    板   垣       圭   君        事 務 局 長        消  防  長    本   間   善   和   君        教  育  長    工   藤   泰   則   君        学校教育課長     大   滝   和   春   君        生涯学習課長     高   田       晃   君        荒 川 支 所 長    平   野   俊   之   君        神 林 支 所 長    斎   藤   敏   夫   君        朝 日 支 所 長    小   田   政   秋   君        山 北 支 所 長    斎   藤       誠   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    菅   井   晋   一        事 務 局 次 長    高   橋   邦   芳        書     記    石   井   美   紀           午前10時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) ただいまの出席議員数は26名です。欠席の届け出ある者1名です。定足数に 達しておりますので、これから本日の会議を開きます。   本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願 いいたします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、12番、川崎健二君、29番、板垣一徳君を指名いた します。ご了承願います。                                              日程第2 一般質問 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第2、9日に引き続き一般質問を行います。   本日の一般質問は、5名を予定しております。ご了承願います。   最初に、26番、石嶋修平君の一般質問を許します。   石嶋修平君。           〔26番 石嶋修平君登壇〕 〇26番(石嶋修平君) 皆さん、おはようございます。12月12日のイの一番の一般質問を議長よりお 許しをいただきましたので、通告の2項目について質問させていただきます。   地方自治法の変革が叫ばれ、市町村合併が時代の潮流となる中で、合併の是非を問う議論を重ね ながら幾多の紆余曲折を経て、平成20年4月、対等合併の合意により新村上市が誕生してから早くも 4年の歳月が流れております。大滝市長には、市民の信託を得て初代村上市長に就任され、新たな村 上市のかじ取り役として市民の期待を一身に背負って、市政運営への船出をいたしました。就任に際 しましては、この郷土村上市をこよなく愛し、市民の立場に立って、手を携え、ともに歩む愛郷無限 を常として、活気に満ちた魅力ある地域づくりを積極的に行いながら、官民協働のまちづくりを推進 することを力強く宣言をされました。その施策といたしましては、1つ、市民の抱える合併の不安の 解消、2つ目、財政改革の徹底と健全財政の堅持、3つ目、未来を担う人づくり、4つ目、子育て支 援と元気な高齢化時代づくり、5つ目、均衡ある地域づくり、6つ目、産業の振興と元気な地域づく り、7つ目、交流人口の拡大と協働による活気に満ちた地域づくり、この7項目の重点施策を公約と して掲げられました。今日までの間、市民が抱える合併の不安解消や新市の一体感の醸成に努められ、 持ち前の政治手腕を遺憾なく発揮されまして、公約の実を上げるべく一歩一歩政策課題の実現に努め てこられました。特に懸案でありました財政運営においては、健全財政の堅持が大きな課題でありま したが、財政改革に積極的に取り組まれた結果、平成22年度実績では財政健全の判断基準となる全比 率を満たす結果となり、大きな成果を上げられておりますことは周知のとおりでございます。主たる 実績といたしましては、進学を支援する奨学金制度の創設をはじめ、子育て支援策としての神林地区 の統合保育園の建設、新山辺里小学校の開校、また新潟リハビリテーション大学の支援、そして観光 の活性化と交流人口の拡大が期待される日本海沿岸東北自動車道の整備では、朝日まほろばインター チェンジまでの開通、それに伴う朝日まほろば夢農園の開園が実現するなど、枚挙にいとまのないと ころであります。この成果が村上市政の着実な進展につながってきており、これら市民の負託にこた えられていることに対し、心から敬意を表したいと存じます。   さて、今年3月11日に1,000年に1度と言われる想像を絶する東日本大震災が発生し、津波によ る甚大な被害や原子力発電所事故による放射線汚染が広がりました。被災された方々に対し、深甚な る哀悼の誠をささげるものであり、早期の復興が図られることを念じてやみません。この災害は、こ れまで叫ばれてきた原子力発電施設の安全神話が崩壊し、国民の失望につながり、日本の未来を憂う 大惨事になりました。原発問題は、新潟県も原発立地県としてその問題を抱えており、我々の身近な 問題として憂慮せざるを得ない状況に立たされております。現在国は、震災の復旧、復興を最優先課 題として取り組んでおりますが、かかる政治課題は復興増税による国民負担の増大、また農政の根幹 を揺るがしかねないTPPの問題が大きな課題としてのしかかっており、将来の生活設計を立てられ ない厳しい状況下にあります。   我々を取り巻く地域経済は、長引く景気の低迷により、国民生活が一段と疲弊し、混迷の度合い が増している現状にあります。市におかれましては、市全体の元気づくりのために地元の元気な活力 の向上を図ることが不可欠であるとして、市の将来像である元気“eまち”村上市の実現に向けた実 効策として、地域の課題に対応した魅力ある協働のまちづくりを推進しております。地域住民と行政 が協力し合う体制づくりを推進しておりますが、早急にこの効果が待たれるところであります。しか しながら、確たる村上市の合併効果が期待されるにはまだまだ長い年月を要することは過去の歴史が 物語っているところであり、一層の努力が不可欠であります。大滝市長が掲げた将来像の実現に資す るため、引き続き市政の先頭に立って、本市発展の基盤づくりに邁進し、確たる行政基盤を確立させ、 次の世代に引き継ぐことが市民の要請であると確信しております。   先般選挙管理委員会において、任期満了に伴う市長選と市議選を来る4月8日告示、15日を投開 票と決めました。この時局をとらえ、市民に向けて大滝市長の再選に向けての出馬の要請が期待され るところであります。ここで力強い所信の一端とその決意を伺うものであります。   次に、2項目めに入ります。日本海沿岸東北自動車道、朝日まほろばインター以北の建設計画に 連動させたみどりの里の利活用について。今般、日本海沿岸東北自動車道建設促進新潟・山形県境地 区期成同盟会のたゆまぬ運動展開が功を奏して、神林岩船港ICから朝日まほろばIC間が平成23年 3月に供用を開始されました。隣県の温海鶴岡JCT間は、今年度に開通する予定とされ、さらに8 月24日には待望久しかった新潟山形県境区間36キロメートルが計画段階評価に入ることが決定をいた しました。今後は、早期着工、早期完成に向けてより一層地元の熱意を示すことが不可欠であり、よ って次の4点についてお伺いいたします。   @、この機会をとらえて、最適な施設群であるみどりの里をサービスエリアとして、またハイウ エーオアシスとするように積極的に取り組んでいただきたい。   A、現在設置されております朝日まほろばインターそのものをみどりの里のところに移動、変更 できないものか。また、代替案として高速道路から直接みどりの里へ乗り入れできるハイウエーオア シスに利用できないものなのか。   B番、国土交通省北陸地方整備局は、今回示されたルート案について、北陸地方整備局としては 前例がない地域住民から広くアンケート調査を行い、住民の意見聴取を重視しながら、参考に供する 画期的な試みであり、好感を持って朝日地区住民はアンケートに進んで参加をいたしました。とりわ け地区住民は、みどりの里の利活用について社会的見地から、また経済的波及効果の観点から、生死 をかけた悲願であります。そこで、住民は統一した意見を集積し、アンケート用紙の回収率の向上と 自由意見欄の記入についても意見集約をいたしたところでございます。去る11月30日をもってアン ケートは締め切られましたが、必ずや大きなインパクトになると確信しておるところであります。市 当局は、今後の対応についてどのようなお考えをお持ちかお伺いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 皆さん、おはようございます。それでは、石嶋議員の2項目のご質問につい て順次お答えをいたします。   最初に、1項目め、大滝市長の再選への出馬表明に向けて力強い所信の一端と決意を問うとのお 尋ねについてでございますが、私は7つの約束のもとで平成20年4月28日に合併後の新村上市初代市 長として就任をさせていただきました。   まず、命題であります健全財政堅持のため、職員の定数削減をはじめ、全庁挙げての行政改革の 徹底と組織改革に即座に取り組みました。また、子育て、進学支援の観点から、本市独自の奨学金制 度を創設をいたしております。そして、医療の充実や均衡ある地域づくり、産業の振興、雇用の拡大、 少子高齢化時代への対応、交流人口拡大による地域の活性化に全身全霊を打ち込んでやってまいりま した。特に行政改革と組織改革は、英断を持って実行し、大きな成果を得たものと思っております。 さらには、合併時にそれぞれの市町村の抱える多くの諸課題にもその解決に積極的に取り組んでまい りました。   平成25年度からは、第1次村上市総合計画の後期計画が実施段階に入ります。私は、元気“eま ち”村上市をスローガンに、定住の里を目指して、一体感の醸成を図りながら、5つの柱のもとに市 政運営をより強力に推進してまいります。1つとして、引き続き行政改革をさらに推進し、健全財政 の堅持に努めてまいります。2つ目として、魅力ある地域づくりを推進してまいります。日東道の早 期ネットワーク化の実現を図り、通過都市とならない地域づくりを実行し、観光を推進し、交流人口 の拡大を実現してまいります。3つ目として、市民協働のまちづくりによる元気な地域づくりを推進 してまいります。地域と行政が一体となった魅力ある地域づくりを推進するとともに、市民の足とな る公共交通体制の確立を実現してまいります。4つ目として、産業の活性化を推進してまいります。 農商工の連携と6次産業化を実現してまいります。地域経済活性化のため、積極的な施策を展開して まいります。陸路、海路を活用した企業の誘致に積極的に取り組んでまいります。5つ目として、安 全、安心な地域づくりを推進してまいります。地域医療の充実と保健福祉の充実を図ってまいります。 特に村上総合病院の新築に関しましては、病院側の意向を踏まえながら積極的に取り組んでまいりま す。引き続き本市独自の奨学金制度を継続し、教育の充実を図ってまいります。環境を重視したまち づくりを行ってまいります。少子高齢化対策に積極的に取り組んでまいります。   日本は、今混迷の時代を迎えております。3月11日に発災した未曾有の大震災、円高、デフレに よる経済不況、ヨーロッパの金融不安、加えて日本政府の迷走、全く将来の展望が見えない状況下で はありますが、こんなときこそ時勢を的確に見据え、時勢に遅れることのない市政運営が今求められ てきております。私も後援会の皆さんの力強い支持、地域の多くの皆さんのご声援をいただくことが できましたので、次期市長選挙に再度立候補する決意をいたしました。厳しい時代ではありますが、 全知全能をもって市政の運営に取り組んでまいる覚悟でありますので、何とぞよろしくお願いを申し 上げます。   次、2項目め、日本海沿岸東北自動車道、朝日まほろばインターチェンジ以北の建設計画に連動 させた朝日みどりの里の利活用についての1点目、朝日みどりの里をサービスエリア、またはハイウ エーオアシスとするように積極的に取り組んでいただきたいと思うが、いかがかとのお尋ねについて でございますが、本市といたしましてもサービスエリア、またはハイウエーオアシスのような施設と して活用できることは非常に望ましいと考えているところであります。現在は、計画段階評価の段階 であり、ルート帯を絞り込むのが主たる作業となっているところでありますので、今後計画段階評価 が進み、朝日まほろばインターチェンジ以北の法線が具体的になる段階において、山北地区における 同様の要望等も踏まえながら、本市として検討してまいる所存であります。   次、2点目、現在設置されている朝日まほろばインターチェンジを朝日みどりの里に移動や変更 することはできないか、また高速道路から直接乗り入れができるハイウエーオアシスに利用できない かとのご質問についてでございますが、この点につきましても法線が具体的になる段階においてあわ せて検討をしていただくよう関係機関に要望をしてまいりたいと考えております。   次に3点目、国土交通省が行った朝日まほろばインターチェンジから温海インターチェンジ間に おける新たな高速道路の計画に関するアンケートの結果を市ではどのように利用していくのかとのお 尋ねについてでございますが、アンケート結果につきましては国土交通省の社会資本整備審議会道路 分科会東北北陸地方小委員会の中で報告がなされ、小委員会の検討の材料の一つになるものと考えて おりますので、多くの意見が寄せられることは委員の関心を引くものと考えられて、非常に有効なも のと考えております。   本市の今後の対応ということに関しましては、同小委員会のもとに副市長もメンバーとなってい るワーキンググループが設置されておりますので、朝日みどりの里を生かす方向で意見を述べてまい りたいと考えております。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 石嶋修平君。 〇26番(石嶋修平君) ただいまは市勢発展に熱い思いをはせた力強い答弁をいただきました。あり がとうございました。   そこで、僣越ではございますけれども、孔子の論語の一節を申し述べまして激励にさせていただ きます。「子いわく、その位にあらざれば、その政はからず」。その意味と申しますと、その地位に いなければその仕事はできないものである。その仕事を経験していない者は、その仕事を理解できな い。だからこそ政治はそれにふさわしい地位にある人間が担い、その地位にいない者が分を越えて政 治をするべきではないというものであります。そして、政治はだれがやってもいいわけではない。政 治をするにふさわしい知恵を持ち、その仕事を熟知した者こそが政治を行うべきものだ、孔子はこう 申しておったのではないかと思います。どうぞ大滝市長におかれましては、その暁には身命を賭する 覚悟で頑張ってほしいと存じます。   また、この機会をとらえまして、一言課長の方にお願いを申し上げます。市三役はもちろんでご ざいますけれども、各課長諸君みずから襟を正し、範を垂れて事を変えていただくことをお願いする ところでございます。今長岡市から輩出された偉大な人であります山本五十六の映画が近日中に上映 される予定に好評を得ております。その山本五十六自身の部下に対する心配りの言葉がございます。 その言葉は、「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、褒めてやらねば人は動かじ」、こう述べ ております。甚だ僣越ではございますが、各課長の一層の奮起を促したいと、このように思っておる ところでございます。市長、コメントがございますればお願いしとうございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ただいま私の一端を述べさせていただきました。今石嶋議員からお言葉をい ただきましたが、私はじめ、副市長はもちろんでございますけれども、幹部の職員は本当に襟を正し て、いま一度原点に返って職務に精励する必要があると、そのように考えておりますので、一層努力 をさせていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) 石嶋修平君。 〇26番(石嶋修平君) 大変ありがとうございました。   次に、みどりの里について質問させていただきます。まず、質問する前に、みどりの里利活用に ついては非常に思いの深い点がございます。なぜかと申しますと、朝日村当時、今は亡き中山村長が 常に我々に、我が村には国道7号が走っているが、国鉄は通っていない。鉄道の恩恵は皆無である。 鉄道には駅があって国道に駅がないというのは、道理にかなっていないのではないか、そういう発想 の原点から、国道にも駅をつくるべきだと国土交通省に再三折衝いたしながら、北陸地方整備局に承 諾を得て、国道に道の駅をつくる会の北陸地方整備局管内の初代会長に就任されまして、その成果の かいあって採択されて、道の駅が各地の要所要所に誕生しているところであります。真の道の駅の生 みの親は、中山与志夫であります。大滝市長におかれましては、今後の折衝の過程の中でその辺をし んしゃくしていただきまして、どうぞ先ほど3点ほど申し述べました実現に向けて一層のご努力をお 願いしたいと、かように存じております。コメントをお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ただいま石嶋議員が申し上げられましたように、いわゆる道の駅については お説のとおりでございます。私も山北町長時代に何度か同伴をさせていただいておりますし、また同 行もさせていただきました。非常に熱い思いでいわゆる道の駅を語っておられました。そういう観点 からも、引き続き私もその遺志等を受け継ぎまして、7号に道の駅がないのはおかしいというような ことでありますので、それらを重点的に関係機関に要望してまいりたい、そして推進に向けて努力を してまいりたい、そのように考えていますので、よろしくお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 石嶋修平君。 〇26番(石嶋修平君) 再三、くどいようですけれども、今までのみどりの里の経緯は私から詳細に 言うまでもなく、皆さんご案内のとおりでございますけれども、昭和59年にみどりの里が用地買収を 始めて以来、今日まで事業費の総額が38億9,942万4,000円という膨大なお金をあそこへ投入をしてい るのが事実でございます。近隣近郷高速道路が通るにつれ、まず1つみすぼらしい例を申し上げれば、 皆さんご案内のように阿賀の里のあのぶざまな状態がございます。あそこは、ご案内のように立地的 にも地域的にもアクセスのできない磐越道の関係から、不可能に近い関係でやむを得ないと思います けれども。非常に繁盛して絶え間なくお客を誘客しているところが新井のインターでございます。新 井市にありますところでございます。これは、やはりみどりの里と同等に平たんに位置をしておりま して、非常に乗り入れに関しては容易にできる場所ゆえにああいうふうになったのではなかろうかな と、こう思っておりまして、先ほど市長がお話ししたとおり、住民の熱意がすべてを解決する時世で ございますので、我々住民一人一人が心を一つにして、目的、正義のためにこれからまた手を携えて 頑張っていかなければならないということを再認識をしたところでございます。今後ともこのみどり の里の火が消えるようなことのないように、どうぞ一段のご尽力をお願いをいたしまして、私の一般 質問にかえさせてもらいます。大変ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで石嶋修平君の一般質問を終わります。   午前10時50分まで休憩します。           午前10時32分  休 憩                                                        午前10時50分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、18番、滝沢武司君の一般質問を許します。   滝沢武司君。           〔18番 滝沢武司君登壇〕 〇18番(滝沢武司君) それでは、議長のお許しをいただきましたので、先般通告しました通告書に 沿って一般質問をさせていただきます。私の一般質問は、3項目であります。   第1点は、学校教育の現状と今後についてということで、その1は、東日本大震災を教訓に市内 各小中学校での緊急避難態勢及び避難計画の改善に対する市教育委員会の指導内容と見直しなどはど のように行われ、どのように進んでいるかということであります。   2つ目は、来年度の学校施設等の耐震化補強工事はどのように具体的に進めようと考えているか であります。   3つ目は、学校施設等の老朽化が進んでいる学校が見受けられますが、大規模改修を含め、今後 の対応をどのように行おうとしているかであります。   4つ目は、今後数年のうちに複式学級を抱える小学校の増加が見込まれますが、学校統廃合に対 する市教育委員会の考えと対応を伺います。   2点目は、市の成人病予防対策と今後の取り組みについて伺います。その1は、成人病予防対策 の中で腎臓病発症予防対策が明確でないように感じておりますが、そうである理由と今後の対策につ いて伺います。   2つ目は、現在透析を受けている方々に対する支援や援助は、具体的にどのようになされている かであります。   3つ目は、年齢を問わず腎臓病発症予防対策で今後の強化しようとする視点と取り組みについて 伺います。   第3点目は、市の組織機構改革と職員の職務意識向上について伺います。その1は、新市発足以 来、年度別で採用職員の職種別、居住地区別の人数はどのようになっているかをまとめてお伺いいた します。   その2は、昨年までの部課長制を廃止し、今年度課長制、あるいは室組織の強化が行われてきま したが、その効果と問題点などについて伺います。   3つ目は、職員研修をもとにした職員からの提言や意見をどのように取り入れ、具体化してきた のか、具体的に改革された事項をお示しいただいた上でその内容について伺いたいと思います。   以上3点でありますが、よろしくお願いをいたします。なお、関連する質問を後ほどさせていた だきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、滝沢議員の3項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に、1項目め、市学校教育の現状と今後については、教育長に答弁をいたさせます。   次、2項目め、成人病予防対策と今後の取り組みについての1点目、成人病予防対策の中で腎臓 病発症予防対策が明確でないように感じるが、その理由と今後の対策についてはとのお尋ねについて でございますが、腎臓病は扁桃腺炎や咽頭炎から腎炎を発症した場合や高血圧、糖尿病、痛風などの 生活習慣病が原因の場合、前立腺疾患や結石の場合など多くの原因があります。これらの中で予防対 策がとれるのは、生活習慣病が原因となっている場合でございます。本市では、特定健康診査、特定 保健指導などの生活習慣病予防対策に力を入れることで腎臓病発症予防対策を進めてまいりたいと考 えております。   次、2点目、現在透析を受けている方々に対する支援や援助は具体的にどのようにしているかと のお尋ねについてでございますが、透析を受けている方は医療保険の長期特定疾患の対象になります ので、自己負担額は上限月額1万円、上位所得者で2万円となります。また、身体障害者手帳の1級 が交付されておりますので、手帳の取得により更生医療制度や重度心身障害者医療費助成制度を活用 でき、外来で透析を受けている場合であれば医療費は月2,120円の自己負担となります。ほかに福祉 タクシー利用券の交付や公共料金の割引、税金の優遇が適用されております。   次に、3点目、腎臓病発症予防対策における今後の取り組みのお尋ねについてでございますが、 腎臓機能低下には長年の生活習慣病がかかわっている場合があり、生活習慣の改善が機能低下の予防 には重要であります。ことしから特定健康診査の結果に腎臓の機能を確認できるeGFRの数値を入 れ、自分の腎臓機能の状態を確認できるようにいたしました。また、腎臓を大事にしようということ で、3年前より腎臓講習会を関係機関と連携しながら実施をいたしております。今後も市民の皆様に 自分の腎臓の状態を知っていただくことで腎臓をいたわる生活習慣を心がけていただくよう啓発に努 めたいと考えております。   次に、3項目め、組織機構改革と職員の職務意識向上についての1点目、新市発足以後の新採用 職員の年度別、職種別、居住地区別の人数はとのお尋ねについてでございますが、採用以降に居住地 変更を行っている職員がおりますので、採用時における出身地区別として答弁させていただきます。 平成20年度は20人であります。その内訳でありますが、事務系が村上5人、荒川3人。保健師が市外 1人。保育士が村上、神林、山北でそれぞれ1人。消防職が村上、荒川、山北でそれぞれ2人、神林、 市外でそれぞれ1人であります。平成21年度は12人であります。事務系が村上、朝日でそれぞれ2人、 荒川、神林でそれぞれ1人。消防職が朝日、山北でそれぞれ2人、村上、神林でそれぞれ1人であり ます。平成22年度は14人であります。事務系が村上、荒川、朝日、山北でそれぞれ1人。保健師が神 林1人。保育士が神林、山北でそれぞれ1人。消防職が村上、朝日でそれぞれ2人、荒川、神林、市 外でそれぞれ1人であります。平成23年度は13人であります。事務系が山北2人、村上、神林、朝日 でそれぞれ1人。保健師が村上1人。保育士が朝日2人、村上1人。消防職が神林2人、朝日、市外 でそれぞれ1人であります。なお、平成20年度から23年度までの4年間の合計について申し上げます と、村上17人、荒川8人、神林10人、朝日11人、山北9人、市外4人の合わせて59人となります。   次、2点目、部課長制を廃止し、課長制、室組織の強化を行ってきたが、その効果と問題点はと のお尋ねについてでございますが、本年度当初に行った組織改編は、職員定員適正化計画に基づく職 員削減の中で、住民サービスの維持と効率のよい行政組織を目指すために実施したことはご承知のと おりでございます。効果といたしましては、部制の廃止、室体制への移行による行政のスリム化が進 められ、また横の連携による行政需要への柔軟な対応、業務量の平準化などが期待できつつあること が上げられます。一方、問題点としては、同一室内に係長が複数存在した場合における命令系統の不 明瞭さが上げられます。現在試行中の人事考課制度の中で、各階級における職員の明確化などにより 整理に努めてまいりたいと考えております。   次、3点目、職員研修をもとにした職員からの提言や意見をどのように取り入れて具体化してき たかとのお尋ねについてでございますが、行政を担う上で効率的な行政運営に参画する意識を高める ことが職員に強く求められてきております。このため職員の意識改革が一人一人の能力の向上、組織 の活性化及び市民サービスを向上させるために必要不可欠なものでありますので、人材育成を目指す ためにも職場研修や職場外研修を効果的に活用しているところであります。研修においては、公務員 としての使命感、倫理観の向上、職務遂行能力の向上、そして政策法務能力の向上を目標に、それぞ れ目的に沿って毎年計画的に受講させております。これらの研修をもとに、職員からの提言や意見が どのように取り入れられているかについてでございますが、これまで合併後の事務調整を実務レベル で細部にわたり行ってきたことや行政改革大綱を実践するための事務事業の見直しや業務量の調整な どを通常各職場単位における職務遂行の範疇で、職員からの提案、意見等についての検討、協議が重 ねられ、反映されているものが大変多くあるものと認識をいたしております。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) それでは、1項目め、市学校教育の現状と今後についての1点目、東日本 大震災を教訓とした市内各小中学校への緊急避難態勢及び避難計画の改善に対する教育委員会の指導 はどのように行われ、どのように進んでいるかとのお尋ねについてでございますが、市内の小中学校 においてはそれぞれの学校の立地条件や地形等を考慮した中で、地震を含めさまざまな災害を想定し た危機管理マニュアルを策定するとともに、避難訓練などを実施するなど、日ごろから不測の事態に 即応できる体制づくりに努めているところであります。教育委員会としては、東日本大震災後は津波 対策についても危機管理マニュアルに盛り込むよう各学校へ指導いたしました。これを受け、各学校 ではマニュアルの見直し、さらに海岸沿いの各学校においては、避難場所の再確認や避難訓練の実施 など、新たな対応をとり始めました。また、震災発生時の児童生徒の安否確認と帰宅方法について、 各学校で検討し、その内容について保護者等への周知を図るなどの取り組みを行っております。教育 委員会といたしましても、毎月開催している校長会等でこれら防災に対する取り組みの強化、特に教 職員が情報を共有し、高い防災意識を持って対応していくように指導しているところであります。今 後とも各学校と連携を図りながら、有効な対策を実施してまいりたいと考えております。   次に、2点目、来年度の学校施設等の耐震化補強工事はどのように進めるのかとのお尋ねについ てでございますが、学校現場における児童生徒の安全確保については最重要課題の一つであることか ら、耐震化につきましては早期完了を目指して毎年耐震補強工事を実施しているところであります。 来年度の工事予定につきましては、小学校は岩船小学校の校舎を、中学校は本年度に引き続き村上第 一中学校校舎の第2期工事を実施する予定であります。実施時期につきましては、長期休業の夏休み 期間に行うなど、可能な限り授業への影響を少なくしてまいりたいと考えております。   次に、3点目、老朽化が進んでいる学校施設は大規模改修を含めて今後の対応をどのように考え ているのかとのお尋ねについてでございますが、大規模改造工事につきましては、これまでも国、県 の補助等を活用しながら取り組んできたところであり、次年度においては岩船小学校、村上第一中学 校及び岩船中学校の3校を予定しております。また、その他の営繕工事につきましても、各学校の状 況等を調査、検討しながら取り組んでまいります。今後とも教育環境の施設整備改善につきましては、 引き続き各学校と連携をとりながら国、県の助成動向も見据えて、鋭意進めてまいりたいと考えてお ります。   次に、4点目、今後数年のうちに複式学級を抱える小学校の増加が見込まれるが、学校統廃合に 対する市教育委員会の考えと対応はとのお尋ねについてでございますが、現在上海府小学校で3、4 年生と5、6年生が複式学級編制となっております。少子化の傾向は全国的なもので、本市において も学校の小規模化、学級の少人数化は進行しております。しかしながら、各学校がその規模にかかわ らずそれぞれの特色を生かし、地域の方々の協力を得ながら教育活動を推進しております。その結果、 本市すべての学校において、県教育委員会が毎月実施する学力テストでは成績が向上してきており、 県平均を上回る学校が多くなってきております。また、不登校やいじめの発生も年々減少しており、 各学校の努力が成果となってあらわれてきました。さらに、地域の学校はそれぞれの地域の特色と伝 統ある文化の拠点であり、地域住民の心のよりどころでもあります。教育委員会としては、児童数減 少の理由では統廃合を行わず、地域の特色を一層生かし、少人数指導の特色を発揮した学校教育を進 めてまいります。   以上です。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 毎回教育問題については、一番最後に聞いたものですから、さきの定例会の ように答弁が途中で終わるという、確たる回答も出ないうちに時間切れということでありましたが、 やはり前回9月議会で一番最後に、個々の職員の勤務実態についてとらえる手だてを考えるのかどう かということについては、本会議ではもちろんですけれども、その後も教育委員会からの回答がない ものですから、そのことはやっぱりきちんと整理しておく必要があるだろうということを思いますの で、今回の通告書には入れませんけれども、当然そういったことについては答えるべき筋合いのもの だというふうに思いますので、前回の積み残し部分についてまず伺います。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(大滝和春君) 大変申しわけございませんでした。   職員の勤務実態、特に居残り等につきましては、先般途中で大変申しわけなかったのですが、居 残り簿ということで、これについては全部居残った教職員本人の自筆で何時から何時までというよう なことで出していただいておりますし、その結果について偏っている部分等につきましては校長を通 じてそれぞれ改善をするようにお願いをしているところであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 今の答弁わからぬでもないのですけれども、結局やるのかやらぬのかと、手 だてをとるのかとらぬのかということを聞いたわけ。そうすると、前置きはいいです。山下パーシバ ル会談ではないけれども、やるのかやらぬのかと、このことについて答えてもらえばそれで済んだわ け。それがああでもない、こういうこともあるということで今のように長引くと、一体やるのかやら ぬのかはっきりしなくなるということがここでの問題だと私は思いますので、結局やる意思はないと いうふうに受けとめていいですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) やる意思はございません。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 今のように3秒か4秒で終わることが、前回だったら既に終わっているので す。そういったことについては、ひとつ今後の答弁については、きちんとした明確なお答えをいただ かないと進むに進みませんので。   本題の通告書に沿った質問に入ります。そうすると、各学校では避難態勢、あるいは避難計画に ついては、大震災後いろいろ教育委員会としても手だてをとっているということなのですけれども、 一番問題なのは市全体の津波だったら津波についての計画がまだできていない。できていないところ に学校だけやれる、あるいは大枠で規定することのできる部分というのはどんな点があるのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(大滝和春君) 市全体の津波等に対する対策については、まだ細かに出てはおりま せんけれども、私どものほうでやはりそれぞれの地形に合った部分で、今できる避難のマニュアルで ありますとか、あるいは具体的な避難場所等について各学校で定めて、それに沿った形で避難訓練等 やっていただくようお願いをしているところであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) そうすると、市の全体的な防災マニュアル、特に津波に関する部分について、 今後策定された場合さらに変更しなければならないということは当然出てきますね。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(大滝和春君) そのとおりであります。市の方向が出た場合、再度見直して、一番 よい方法について見直しをしていく必要があろうかと考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) そういった関係で、もう一つはやっぱり施設の関係が大事な要素になるのだ ろうと思います。そういったことで、耐震化補強工事ということでお伺いしました。   それぞれの学校の施設、あるいは棟ごとの耐震診断というのは、行われているというふうには聞 いていますが、診断結果0.3未満だとこれは危険だというふうに指定されるのですけれども、村上市 小中学校の中でそういう範囲の中に入っているところはございますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(大滝和春君) その部分については、先般も申し上げていると思いますけれども、 数字でいいますと0.3未満については校舎で2校舎であります。具体的には、平林小学校、神納小学 校であります。体育館については、三面小学校が該当いたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) そうすると、これからの耐震工事計画について若干触れられましたけれども、 これは大規模改修とのかかわりが大きい部分があろうかと思います、財政的には。そうすると、危険 だと言われている部分についての計画というのは、今後の改修の計画というのはどのようになってい ますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(大滝和春君) 耐震化工事については、今市の総合計画の中で平成28年までには全 部施工したいというようなことで計画をされておりますし、ただいま申し上げた校舎につきましても また次年度の計画の中で見直しを図りながら、なるべく早目に整備をしていきたいと、こんなふうに 考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) そうすると、28年まで具体的にこの学校はいつ改修をする、あるいは補強を するという年次的な計画というのは既にできていますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(大滝和春君) これについては、市の総合計画の中で一応それぞれ位置づけており ます。それで、次年度については、先ほど教育長から申し上げたとおりでありますし、それ以降につ きましては、今計画はございますけれども、数値が悪い部分ございますので、これについては見直し をしながら実施をしていきたいと思っておりますが。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) やはり今回の大震災で一番心配される点は、そういった学校施設の耐震化の 問題、これは学校、当事者だけでなくて、保護者も含めて、地域の皆さんが本当に心配をされ、自分 のところの小学校は大丈夫なのだろうかとか、あるいはどこに危険があるのだろうかとか、あるいは 危険があるとしたらいつ直すのだろうと、こういったことについてもっと保護者、あるいは地域の皆 さんに、これは財政的な問題ありますから、いつどういう形でということ明確にできないかもしれな いけれども、一定の方向というのは、そういった危険なところを抱えている学区の皆さん方には特に やっぱりお示しをして、理解を得ておくということが大事なのではないですか。そういった点では、 それぞれの今言われた学校、これから計画されている学校の学区の皆さんにはそのことについての周 知、あるいは理解を求めるような機会をこれまで持ってこられたわけですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(大滝和春君) 滝沢議員おっしゃるように子供たちだけではなくて、災害時の避難 場所にも指定されております。その辺の部分については、個々の学校にはこれまで話ししたことはご ざいますけれども、全体的なものについては特に周知はしてございませんでしたけれども、これから はそんなふうに詰めてまいりたいと考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 加えて、先ほど言いましたように市の計画が出てから個々の、Aという学校 についてはこのような避難計画といいますか、避難態勢をとって、子供たちはどのようにやっていく かというようなことについてのその学区なりのお話はされていくつもりはありますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(大滝和春君) それぞれの学区の避難方法でありますとか、その辺の部分について は、今先ほど申し上げましたように全部の学校で今それぞれの避難場所については具体的に定めてお りますので、またそれらの方法についても学校で保護者のほうに周知をしているところでありますけ れども、今後についてもこれらの部分については各学校のほうに地域の方々に説明していくような形 でお願いしていきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 施設の関係では、今のように震災にかかわる部分もありますけれども、市内 28カ校ありますか、それぞれ建築された年代が違うものですから、いろいろな、これまでの建設から の年数が違うので、いっぺんに総合的に話をできないのですけれども、やはり28カ校の中には相当老 朽化されてきている学校もあろうかと思うのです。私も二、三聞いていますけれども、耐震化補強と いうのとあわせて老朽化に対する、老朽校舎に対する手だてといいますか、そういったことについて 教育委員会のほうに改修をお願いをしたいというような要請はございますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(大滝和春君) 大規模なものについては、耐震化と同時に大規模というようなこと で整備を図ってきたところでありますが、ご承知のように平成22年度末をもちまして大規模改修の考 え方が変わりまして、非常に工種が限定されてきております。その中で、今それらの制度を有効活用 しながら整備をしているところでありますし、そのほかの部分について、軽微なものを含めまして、 各学校のほうから校舎関係では小学校では190件ぐらい、中学校においては110件ぐらい、調理場では 130件ぐらいというようなことで非常に多くの修繕等について要望をいただいております。金額にし て約9,600万ぐらいの金額になりますけれども、これらについても各事務所、それから大きなものに ついては私どものほうからそれぞれ行って、優先度の高いものからと、一挙にできないわけでありま すけれども、財政的な部分ございますので、その辺調査しながら整備を進めているところであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 私が聞いたのでは、平林小学校、平林中学校は大変傷んできていると、早く 直してほしいというようなお話を聞きました。また、何か学校の統廃合の関係があるので、すぐに直 されないのでないかというような話も片方では聞きました。そういうことはあってはならないことで ありますので、ぜひ耐震化補強工事と一緒に老朽化の補強についても年次的、あるいは本当に計画的 な取り上げをしてもらいたいというふうに思います。   第4点目の複式学級の解消ということについてでありますが、今学校統廃合についての教育委員 会の考え方ありました。示されました。果たしてそういう今の教育長の答弁で地域の人たちがいざ学 校統廃合をしよう、必要になったというときにわかってくれるのかどうかというのは大変疑問です。 例えば学力の問題とか、あるいは施設の問題、いろいろ言われましたけれども、私は特に学力の問題 で、もちろんこれはもう少人数での子供の対応というのは、これは非常に大事なことなのですけれど も、平成27年には小学校に入学する子供が6人以下というのが3校ふえると。今上海府は、これは複 式学級になっていますから、そういったことの、やっぱり今のような点で本当に教育委員会でどのよ うな話をされているのか、あるいは教育長としての考えなのか、その辺つまびらかでない部分があり ますけれども、そういったことでこの問題を解決できるのかどうか。特に今から二十数年前、山北地 区には学校が小中合わせて13か4校あったと思うのです。それが現在小学校2つ、中学校1つで3校 に統合されてきていると。そういったのには、今の教育長の話のようなことでの進め方とは一概に言 えない部分があるというふうに思うのです。特に学校統廃合というのは、ことし決めたから、来年か らやりますよというわけにはいかない。また、教育委員会としては、ことし生まれた子供から全部 データに残っていて、今後5年ないし6年のそれぞれの学校に入学する児童数というのははっきりし ていると。どういう傾向に今あるのかということについては、およそつかめるものだと思うのです。 学校統廃合というのは、地域の皆さん方が非常に大きな問題として感じていますから、一挙にできる ものではないということを考えると、今後やはりこういう傾向にあることについての教育委員会とし て1つの考え方を持つ必要があるのだろうと思うのです。そこで、何か現在の状況についてのいろい ろな資料をもとに今後の村上市の学校教育についての、施設もそうですし、これからの動向について、 審議会等でいろいろ検討することは考えられないのかどうか、その辺を伺います。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 長谷川議員からは、学校統合について慎重であるべきだと、また小田議員 からは、三面地区を考えた場合でも学校統合については慎重であってほしいというようなご意見が一 般質問でありました。それらのご意見をいろいろと踏まえながら、村上市の住民は統合についてどう 考えているのかというようなことを念頭に置きながら、市民が学校統合をやはり子供のことを考えた 場合には優先してやっていかなければならないのではないかという、そういうご意見が多くなってき たときにはきちんとした対応をしてまいりたいと思いますが、今のところまだ慎重であるべきだとい うようなご意見が非常に多いと私は感じておりますので、教育委員会を開いた際にもそのような話を し、今のところ学校統合についての審議会というようなものを設置していく考えはございません。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 今後大きな問題になる点でありますので、この点についてはひとつ慎重に対 応していただきたいと。私も学校統廃合が必要だとか、あるいは今後するべきだという立場には立っ ておりません。できるだけ子供たちにいい環境の中で教育をしてほしい。しかし、やむを得ずそうい う事態が今後起こり得るのではないか、あるいはそういう議論が市民の皆さん方の中に多く出てくる のではないかということを危惧しながら今質問していますので、その辺はひとつ誤解しないようにお 願いをしたいと思います。   第2点の、私の通告書では成人病という表現で書きましたが、やっぱり生活習慣病という言い方 のほうが適切なのだろうというふうに思いますので、その辺は訂正してお受け取りいただきたいと思 います。   全国で大体30万、それから新潟県でも約5,000人、透析を含めて患者の皆さん方に難病としての いろいろな支援とか、あるいは対策がとられてきているというふうに聞いていますけれども、村上市 では透析を含めて腎臓病患者として、今市長からいろいろな支援の策を講じている内容についてお話 ありましたけれども、具体的に何人ぐらいいらっしゃるととらえていますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) 福祉課のほうで所管させていただきますので、お答えさせていただきた いと思います。   12月1日現在で透析の患者の方は116名の方でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 学校では毎年年度初めに子供たちの健康診断をやっていますけれども、子供 たち、いわゆる小中学生の子供たちの中ではどのようにこの点は数の上でとらえていますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(大滝和春君) 村上市の小中学校で腎臓に疾患があるという児童生徒については、 小学生が4名、それから中学生が4名であります。ただし、これにつきましては特に生活規制はない ということで、要観察の児童生徒であります。したがって、通常の学校での生活、あるいは給食等に ついては、特に制限はしていないということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 子供たちの学校給食とか、いろんなことで十分な対応をお願いしなければな らない部分があろうかと思いますので、その辺もひとつよろしくお願いをしたいことと一緒に、いわ ゆる成人の方の対応、村上市では昭和58年にようやく透析をすることができる病院ができたというこ とから始まって、患者団体というのが3つあります。村上総合病院腎友会、山北徳友会、村上腎友会 と、こういう3つの団体があるようですけれども、この皆さん方と市役所の担当としての話し合いと か、あるいは要望を聞くような機会というのは持っておられますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(遠山たつ君) 腎友会のほうからは、資料を毎年持ってきてくださったりはしてお りまして、その資料を見せていただいたりはしておりますが、話し合いの場は特に持っておりません。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) そうすると、特別その方々への例えば食生活の改善、あるいは食生活の指導 とか、そういったことについての直接的な手だてというのはないように今お聞きするのですけれども、 その辺はいかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(遠山たつ君) 予防活動ということで、一般の方々に対して腎臓が悪いかどうかを 早く見つけるような手だてについては一生懸命やっておりますが、今実際お医者さんにかかって、そ してそれぞれ個別に治療を受けている方につきまして、こちらのほうが個別に相談するというような ことはいたしておりません。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 日本の場合、先ほど言いましたように約30万人ぐらいの方が〔質問終了時間 5分前の予告ブザーあり〕難病としてこれを抱えているということでありますし、昭和40年代くらい からでしょうか、食生活が非常にもう激変をして、こういう今の腎障害の方が多く発生しているのだ とも言われています。また、腎臓病患者の皆さんの中には、75%はお昼、昼間の透析をする、25%く らいの方は夜間透析をするというような、非常に苦しい状況に置かれているようにも聞いております ので、その辺の対応についてはぜひ今後ともよろしくお願いをしたいということと一緒に、そういう いろいろ身体的にハンデを持っている皆さん方への聞き取りとか、あるいは要望を受け付けるとか、 学習会で改善をしていくような機会というのは、やはりこれは腎臓病患者に限らないかもしれません けれども、大事な施策の一つだろうというふうに思っておりますので、その辺からもひとつよろしく お願いをしたいというふうに思います。   3つ目は、組織機構の関係ですが、この組織機構というのはやはり村上市の現在と将来にかかわ る問題ですので、まだ1年もたたないうちにどうかということについては、いささか私自身も迷った 部分でありますけれども、また新年度になって、あるいは新年度に参考になるようにお伺いをしまし た。採用のことについてお伺いしましたけれども、24年度は先ほど市長のケースのような形で、24年 度も、これは内定ですから、まだ採用という言い方は適切ではないかもしれませんが、内定の段階で はどのようになっているか伺います。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務課長(齋藤甲三君) 24年度については、議員おっしゃいましたまだ内定の時点でございます ので、あくまでも予定ということでお願いをしたいと思います。24年度は、来年4月1日の新採用の 予定は16名でございます。事務系が8名、それから保健師1名、それから保育士4名、消防職3名、 合わせて16名でございます。各地区ごとの人数でございますが、村上地区で7名、荒川で1名、神林 で2名、朝日で4名、山北で2名、合わせて16名、以上のとおりでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) ぜひ採用された皆さん方もしっかりと村上市政の新しい歩みに力強く頑張っ ていただきたいと思います。   先ほど提言や意見についてはどのようにということをお聞きしました。特にこういう手だてで職 員からの提言や意見を求めるシステムをつくっているという点はございますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(相馬正喜君) 新しい村上市におきましても職員からの提案制度というものをつく りまして、あります。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) ほぼ時間になりましたので、以上で私の一般質問を終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) これで滝沢武司君の一般質問を終わります。   午後1時まで休憩します。           午前11時39分  休 憩                                                        午後 1時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、22番、相馬エイさんの一般質問を許します。   相馬エイさん。           〔22番 相馬エイ君登壇〕 〇22番(相馬エイ君) ただいまより私の一般質問をさせていただきます。   最初の質問事項は、介護保険についてでございます。   1、平成12年度から介護保険がスタートしましたが、この11年間で特別養護老人ホームは40床し かふえていません。待機者は502人で、そのうち要介護4及び5の方は258人であり、全体の51.4%で す。来年度から第5期介護保険事業計画が始まります。待機者ゼロを目指し、特養ホームの大幅な増 設計画を推進すべきと考えますが、市長はどのようにお考えですか。   2、施設整備に当たっては、市も深くかかわりのある社会福祉法人の力を発揮していただくこと が必要であると考えます。これを整備することによって、地域経済と雇用拡大にも貢献することにな ると思いますが、見解をお伺いいたします。   3、介護保険制度における問題の一つには、高齢者が負担する保険料の重さと利用料があります。 介護サービスが社会保障として、またすべての人の老後を支える制度として利用できるよう保険料と 利用料の負担軽減を図っていくべきではないかと考えます。特養ホームでは、ホテルコストなど利用 料の負担が大きくなってきました。その結果、国民年金では入所することができない負担額となって います。このことに対し、何らかの措置が必要かと思いますが、市長の考えをお聞きします。   2つ目は、国民健康保険についてです。   1、ことし3月議会に提出された資料では、平成22年度の国保会計は2億9,000万円の赤字とな る見込みであることから、値上げが必要という説明でした。ところが、決算では1億3,000万円に赤 字が縮小する結果となっています。一般会計の繰り入れなど、市として値上げを抑えるための努力も しませんでした。今年度の国保税の値上げは、値上げのための安易な値上げではありませんか。市長 のお考えを伺います。   2、国民健康保険の加入対象者は、年金暮らし等の無職の方や日雇い労働者、派遣労働者等の不 安定雇用の方、不況で収入が減少し、苦労している農家、自営業者等の方々です。今年度の国保税の 値上げは、市民の暮らしに痛みを感じない市長の政治姿勢の問題として重視せざるを得ないと考えま す。市長は、市民の暮らしが最優先であるという立場を持っていますか。   3、国保税は、同じ収入、所得でも協会けんぽの約2倍の負担になっています。市長が現在加入 されている健康保険の負担額は幾らですか。例えば市長と同じ収入、所得の市民は幾らの国保税を納 めているかご存じですか。この現実をリアルに見てほしいと思います。県内市町村では、住民の国保 税負担は限界である、値上げができないということから、一般会計からの繰り入れで値上げをしない、 値上げ幅を抑える自治体がふえています。払いたくても払えない市民の負担を軽減すべきと考えます が、どのようにお考えですか。   4、国保税が高い根本的な原因として、国が国保会計に対する国庫負担をどんどん減らしてきた からです。国保加入世帯の実態や構成を見ても、国保制度は根本的に行き詰まっています。そのこと を打開するため、国保会計に対する国の負担を抜本的にふやすことを強く求めてもらいたいと思いま すが、いかがですか。市長の考えをお聞きいたします。   3、新ごみ処理施設建設について。新ごみ処理施設建設における一番のテーマは、処理場の建設 を契機に市民とともにごみの減量に取り組み、いかにごみを減らしていくかということだと思います。   1、ごみ処理施設建設のための補助金を受けるために過去のごみ量の実績と今後の見込みを作成 したと思いますが、実績と見込みについて伺います。   2、ごみ減量化の目標と計画について施策はどうなっていますか。   3、事業系ごみを大幅に削減するための目標計画はどのようになっていますか。   また、学校給食や病院、旅館、食品加工工場等の生ごみは、安全性が確保しやすく、堆肥等に加 工しやすいということです。これらを活用するような考えはありますか。   新ごみ処理施設を建設するに当たり、発電設備の設置をとめ、建設費を軽減すべきではないでし ょうか。今あるごみ処理施設は、耐用年数と老朽化から建て直しが求められていますが、既存の処理 場の設備において不都合はありますか。   5、全国的には溶融炉など大型、新型のごみ焼却場を建設し、その高額な建設費が市町村財政を 圧迫しています。完成された技術ではないものを導入したため、事故や故障も相次いでいます。本市 が計画している処理施設は従来型の、これ「処理方法」と直してください。従来型の処理方法であり、 このことは評価しますが、なぜ発電設備を併設するのですか。ごみ処理施設において発電設備の設置 は、今の技術水準では弊害があってもプラスにはなりません。その必要性と積極的に取り組まなけれ ばならない意義はないと思いますが、どのようにお考えでしょうか。   DBO方式の導入は、メリットがなく、弊害だけが大きいのではないかと考えますが、以下の点 について伺います。6、DBO方式の導入について、結局は経費が安くなるからの1点に尽きると考 えます。発電設備の併設をとめれば、ごみ処理施設の建設事業費は節減できます。また、これにより 施設運営に高度な運転能力の必要がなくなります。このことから、発電設備を設置しなければDBO 方式を採用する意味がないと思いますが、市長はどのようにお考えでしょうか。   7、20年間の業務委託契約ですが、短期と長期を比較すると短期契約のほうが村上市にとってプ ラスと考えます。長期契約では企業の経費節減やコスト削減の作用は働かないと考えますが、どのよ うにお考えですか。   8、地元企業ではない大手業者との長期にわたる業務契約は、地域経済への波及効果やごみ量の 問題、情報公開の対象外など、問題が多いのではないかと考えますが、市長のお考えをお聞かせくだ さい。   9、発電設備の併設をとめること、そうしなければDBO方式にはメリットがなく、弊害だけが 大きくなると考えます。ごみ行政の中心は、市民とともにごみを減らし、ごみの資源化を促進するこ となのではないかと考えます。抜本的な見直しを求めますが、市長のお考えを伺います。   項目4、住宅リフォーム助成制度について。住宅リフォーム助成制度は、地元業者の仕事づくり として効果が大きいことは既に他の自治体で実証されています。新年度予算で何としても制度化して いただきたいと考えますが、市長はどのようにお考えですか。   項目5、新エネルギー施策について。福島県の原子力発電所の事故は、いまだに収束の見通しが 立っていません。放射性物質による被害は、ついに米も汚染されるなど、広がるばかりです。未熟な 技術である原子力発電と人類の共存は、不可能だと考えます。原発からの撤退、原発ゼロへの政治的 決断が求められるときと思いますが、市長の見解をお伺いします。   発電については、ごみ処理施設の発電ではなく、豊かな森林資源の活用、地熱、小規模水力、風 力、太陽光など、自然再生エネルギーの先進地を目指すべきと思います。市政においても新年度予算 で新規事業を立ち上げていただきたいと考えますが、市長の考えをお伺いいたします。   以上、答弁をお聞きしました後、再質問をさせていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、相馬議員の5項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に、1項目め、介護保険についての1点目、特別養護老人ホームの待機者の解消のために大 幅な増設計画を推進すべきと考えるが、いかがかとのお尋ねについてでございますが、先日の山田議 員一般質問にもお答えいたしましたが、第5期介護保険事業計画の中で施設整備を計画しております。 この計画では、介護保険料への影響も考慮しながら、待機者の解消に努めた計画となっております。 計画の概要につきましては、所管の常任委員会及び本会議最終日の協議会でお示しすることとしてお りますので、ご了承いただきたいと思います。   次、2点目、施設整備に当たっては社会福祉法人に力を発揮していただければ地域経済や雇用に 貢献できると考えるが、いかがかとのお尋ねについてでございますが、施設整備に当たっては公募に よって事業者を選定することを考えております。その際には、当然のことながら市内の方を最優先に 雇用していただくようお願いをしなければならないと思っております。   次に、3点目、介護サービスが社会保障としてすべての人が老後を支える制度として利用できる よう保険料と利用料の負担軽減を図っていくべきではないかとのお尋ねについてでございますが、高 齢者が負担する介護保険料と介護サービスの利用料については、介護が必要な高齢者数の増加、介護 度の重度化による複数の介護サービスの利用や利用回数の増加に伴い、介護保険料、利用料の増嵩な ど、利用者負担が大きくなっていることについては重大な問題であると認識しているところでござい ます。   ご質問の特別養護老人ホームの入所者の利用料負担が大きくなっていることについては、低所得 者に対する居住費や食費の負担限度額の適用、高額介護サービス費の支給等で軽減が図られており、 さらなる負担軽減の措置については、国の根本的な制度にも関係することから、今後の制度内容の変 更等を踏まえて必要な対応の検討をしてまいりたいと考えております。   次、2項目め、国民健康保険についての1点目、保険税の改定についてのお尋ねについてでござ いますが、9月議会において同じ内容の質問があり、その答弁に変更はございません。前回もお答え いたしましたとおり、平成22年度の実質収支は2億5,000万円の赤字でございましたので、基金の活 用を図ってぎりぎりの運営をしておりますことであります。   次、2点目、市民の暮らしに対する市長の政治姿勢についてのお尋ねについてでございますが、 市政を担う者として常に市民の生活を優先して職務に当たっており、国保に加入していない市民との バランスを配慮した上、苦渋の決断として適切な負担をお願いしたところであります。   次に、3点目、協会けんぽに加入されている方の保険料と比べて国保税は高過ぎるのではないか、 また一般会計からの繰り入れを行い、国保加入者の負担を軽減すべきではないかとのお尋ねについて でございますが、賦課方法が全く異なりますので、一概に比較はできませんが、報酬月額8万円の方 であれば、事業主負担を控除した協会けんぽの年間保険料4万4,124円に対し、ひとり暮らしの方の 国民健康保険税は1万4,400円であり、4人世帯でも4万6,700円となり、低所得者に対しては2倍の 負担を求めている事実はありません。退職し、収入がなくなった時点の協会けんぽ任意継続保険料8 万8,248円と比較すると低額となっております。国保としては、低所得者の負担軽減を図っているこ とをご理解いただきたいと思います。現在低所得者の国保税軽減分や職員の給与、事務費等について は、一般会計から国保に繰り入れて国保の運営を支援しております。   次、4点目、国民健康保険税が高い根本的な原因は、国が国庫負担をどんどん減らしてきたから である。これを打開するために国保会計に対する国の負担をふやすことを強く求めるべきと考えるが、 いかがかとのお尋ねについてでございますが、私ども市としても同感であります。国民健康保険制度 は、抜本的改革と国による十分な財政支援が不可欠であると考えております。このことについては、 他市町村とも連携して、担当者を厚生労働省の会議に派遣し、意見や要望を述べさせるなど、あらゆ る機会を通じて国、県に対する要望を積み重ねてきておりますし、今後も継続してまいります。   次に、3項目め、新ごみ処理施設建設についての1点目、ごみ量の実績と今後の見込みはとのお 尋ねについてでございますが、平成22年度実績では、総ごみ排出量、これ事業系ごみを含みますが、 年間2万6,962トン、1日1人当たり1,086グラム、家庭ごみの排出量は1日1人当たりでは778グラ ム、資源化率は約13.5%となっております。平成33年度を目標年度とする本市一般廃棄物処理計画で は、家庭ごみの排出量は1日1人当たり746グラム、資源化率は28.5%を目標といたしております。   次に、2点目、ごみ減量化の目標と計画について施策はどうなっているかとのお尋ねについてで ございますが、一般廃棄物処理基本計画では、資源化率の向上と減量化に向けて国県の指標をもとに 目標値を設置いたしております。目標値達成に向けて、1つとして、住民、事業者、行政が一体とな った取り組み、2つとして、拠点回収等の資源化率向上への取り組み、3つとして、老朽化施設の方 針などを施策としております。   次に、3点目、事業系のごみを削減するために計画はどのようになっているか、また学校給食や 病院などの生ごみを堆肥等として活用する考えはないかとのお尋ねについてでございますが、事業系 ごみの排出量についても縮減を図る必要があります。事業系ごみは、平成22年度で年間約7,650トン 排出されておりますが、計画では10年間で約2,500トンの縮減を考えております。   また、議員ご提案の生ごみ堆肥化等についても有効な施策と考えますので、検討してまいります。   次に、4点目、現在のごみ処理施設で老朽化等による不都合は出ているかとのお尋ねについてで ございますが、既存ごみ処理場は平成元年に供用開始され、平成12年度から平成13年度にかけてダイ オキシン類対策工事を実施しておりますが、基本的な機能については改修されておりません。供用開 始後20年以上経過していることから、旧岩船地域広域事務組合ではごみ処理施設建設基本構想を策定 し、市町村合併時に新市が引き継ぎ、検討を進めてきた経緯があります。施設の老朽化の状況を確認 するために昨年度に実施した既存施設の精密機能検査では、老朽化による故障等が発生し、運転管理 に支障を来すおそれがあると報告がされており、施設更新を進めているものであります。   次に、5点目、新ごみ処理施設に発電装置を設置する理由はとのお尋ねについてでございますが、 発電を行うことにより二酸化炭素等、温室効果ガスの削減が可能であり、循環型社会形成、地球温暖 化対策の観点から、国でもごみ処理施設の熱エネルギーによる発電を推奨している現状であります。 環境負荷低減のほか、1つとして、本市のごみ質、施設規模でも高効率発電が可能であること、2つ 目、建設維持管理費の総コストでは高効率発電を行う場合も行わない場合もほとんど変わらないこと、 3つ目、発電により施設内の電力をほぼ賄うことができ、非常事態においても運営が可能となること から、発電設備を設けることにしたものであります。発電設備のある廃棄物処理施設は、全国的に増 加しており、発電に対する技術力は向上をいたしている現状であります。   また、業者選定においては、発電設備のある廃棄物処理施設の建設実績及び稼働実績を入札参加 資格条件に付しており、実績等のある業者を選考することとなりますので、発電設備の設置について の障害は生じないものと考えております。   次、6点目、発電設備を設置しなければDBO方式を採用する意味がなくなると考えるが、いか がかとのお尋ねについてでございますが、DBO方式については発電設備の設置を理由として採用す るものではありません。建設と施設運営を分離発注するよりも、設計、建設及び運営業務を一括して 発注するDBO方式を採用することがコスト縮減だけでなく、設計、建設にも民間ノウハウの活用が 期待できるとの建設検討委員会の報告を受けまして、採用することにしたものであります。   次、7点目、業務委託契約について短期と長期を比較した場合、行政にとってメリットがあるの は短期契約であり、長期契約では企業の経費節減やコスト削減作用は働かないと考えるが、いかがか とのお尋ねについてでございますが、長期間の契約は将来予測の見込み違い等のリスクなど懸念もあ りますが、運用期間が長期化するにつれ、ライフサイクルコストが低減し、また本市の財政負担額を 見通せることから、安定した財政運営が図られます。短期契約の場合、運営維持管理業務の経費が高 くつくと考えられます。   次に、8点目、地元企業ではない大手業者との長期にわたる業務契約は問題が多いのではないか とのお尋ねについてでございますが、新ごみ処理場の運営会社は市内に設立される特別目的会社であ り、地元企業になります。運営、維持管理経費の大きなウエートを占める点検補修は、専門技術が必 要であることから、市内に発注できるものは限られますが、地元業者、地元資材の活用を図ることを 業者選定の評価項目とし、地域経済についての配慮を求めていきたいと考えております。   次に、9点目、発電設備の併設をやめ、計画の抜本的な見直しを求める件についてでございます が、発電設備及びDBO方式についてはさまざまな観点から検討した結果であり、本市にとってより よい選択だと考えております。   次に、4項目め、住宅リフォーム助成制度を新年度で予算化すべきと考えるが、いかがかとのお 尋ねについてでございますが、住宅リフォーム助成制度の立ち上げをご要望されておりますが、この 件につきましては昨年の12月議会とことしの第1回定例会でも同様の趣旨のご質問にお答えしたとお り、住宅エコポイント制度、あるいは別の制度を村上市では採用いたしておりますので、既存の制度 を緩和するなど、対応を図ってきたところであります。いましばらくの経緯を見まして、必要がある とするならばこれから検討を加えていきたい、そのように考えております。今後住宅エコポイント制 度の行方や耐震改修補助制度、これ3年目となりますが、来年度にはその評価等とあわせて検討をし てまいる所存であります。   次、5項目め、福島の原子力発電所事故が収束していない中、本市では自然再生エネルギーの先 進地を目指すべきであり、新年度予算で事業を立ち上げていただきたいと考えるが、いかがかとのお 尋ねについてでございますが、福島第一原子力発電所の事故は、放射性物質が環境中に放出され、9 カ月目を、ちょうどきのうでございますが、迎えた現在も住民の避難や農水産物の一部出荷規制など、 周辺地域に大きな被害をもたらしております。事故収束へ向けて、住民の安全を確保しつつ、一刻も 早い国を挙げての対応が最優先であり、加えて原発に頼らない再生可能エネルギーの国策としての推 進が必要であると思っております。発電については、さきの小田議員の一般質問にもお答えいたしま したが、ことし8月に再生可能エネルギー特別措置法が成立し、来年7月から電力の全量買い取り制 度がスタートするなど、今後国のエネルギー政策も大きく転換しようとしております。本市において も、民間では瀬波温泉の南国フルーツ生産施設で、来年からバイオマスプラントにより、地域から排 出される生ごみ等の廃棄物資源でバイオマスを生成し、ガスボイラー等で温熱と電力を温室ハウスへ 供給する施設が完成をいたしております。また、公共施設においては、環境基本計画に基づきまして 新エネルギーの率先導入を進めており、山北支所庁舎建設では、県産材等の自然エネルギーである木 質ペレットを燃料とし、冷暖房の空調を導入いたします。これらに加えて、本市の自然や地形、豊富 な資源を生かして、太陽光、風力発電などの導入を推進し、クリーンエネルギー先進地をアピールす ることは大変有益であると考えており、今後本市にふさわしい新エネルギーの検討を行うとともに、 国のエネルギー施策の動向も注視しながら、新エネルギーの導入、推進を図ってまいります。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) ご答弁ありがとうございました。   まず、介護保険の再質問から入らせていただきます。実際元気なときは本当に介護の深刻さとい うのはわからないと思うのですが、家族が体がご不自由になって、子供さんが東京のほうに行ってい たのだけれども、親御さんの介護のために帰ってきて介護しているというような家庭も少しずつです が、ふえてきております。そこで、9月議会、長谷川議員の一般質問にも答えておりましたし、山田 議員の質問にも答えておりましたが、増設を図っていきたいという答弁ですが、その点では保険料と の兼ね合いを図ってということですが、具体的にもう少し発言できないのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 何年度にどのような施設を建設するかということは、後ほど皆さんにご説明 をさせていただきたい。その計画をつくる中で、施設をつくるということはとりもなおさず介護保険 がぐんと上がっていくということです。1万円を超えた介護保険を払う人、そうなってきますと非常 に払う人も大変でございますし、また介護保険を利用していない人もいます。そういうようなバラン ス的なこと、またそれはもちろん市にもかぶってまいりますので、市の財政等も考えながら、長期的 な観点に立った施設整備を行っているということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 保険料と利用料が、介護保険を利用する人は利用料も当然払うわけです。そ れで、村上市では保険料の減免制度はあります。しかし、平成22年度の実績で、23年度の見込みで、 人数が2人、減免額が1万、これ1,000円単位かな、1万7,000円という、こういう実態です。それで、 県内で利用料の減免制度をつくっている自治体があります。いろいろな利用料の減免があるのですけ れども、例えば内容についてはさまざまですが、上越市では社会福祉法人等による負担軽減4分の1 (25%)に市独自軽減として4分の1を上乗せする。すべての事業者のすべてのサービスを2分の1 に軽減するというようなことで、平成22年度の実績では482人で、金額が5,181万6,000円、軽減額と して、利用しています。それから、新潟市、長岡市、柏崎市、燕市、妙高市、五泉市、上越市、阿賀 野市、聖籠町、ここが現在利用料の減免制度を持っております。村上市は、利用料の減免制度をつく っておりませんが、市長、これらの自治体がこういう点で市民の負担軽減に努力しているのですが、 どのようにお考えですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今他市の例を挙げておりますけれども、村上市には村上市に合った介護制度 を検討しておりますので、それも含めて今後検討していきたいと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) ちょっと答弁が抽象的だったのですが、村上市も利用料の軽減の何らかの研 究をするということと受けとめていいのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) それらも含めてこれから検討をしてまいりたいということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 担当課長にお伺いいたします。   第5期の介護保険計画が今間もなく常任委員会で報告されるそうでありますが、国は平均4,160 円から5,200円程度に介護保険料がなると試算されていますが、村上市は現在4,200円ですが、どのく らいになる試算をされているのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 今の保険料の関係につきましても、先ほど市長の答弁にありました ように、施設整備の計画等々含めてこの後の協議会でお示ししたいと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 村上市の介護給付費準備基金は、2億4,507万4,000円ございます。これらの 取り崩しで保険料の引き上げを極力抑えるという努力をしてほしいと思いますが、課長、いかがでし ょう。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 当然のことながら第5期の計画の中ではその準備基金の取り崩しも 計画に入れながら策定しております。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) それから、法が改正されまして、要支援1、2の方を総合事業という形で、 自治体の判断で介護の給付の対象外、対象にしてもパーセントはわずかという形に切りかえようとい う形で国が制度をつくっておりますが、村上市は総合事業を導入しないでいただきたいのですが、そ れはどのようにお考えになっていますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) ただいまのご質問の部分につきましては、国のほうで補助制度、補 助事業という形で取り組みをしたいのだということでございます。ただ、その事業の内容そのものに ついては、これまでも実施をしている部分でございます。私どものほうとしては、まだその事業その ものが内容的にもはっきりしない部分もございます。それで、当面その動きを見ながらということで、 すぐの実施は考えておりません。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) では、次に国保について、移ります。   お伺いいたします。平成23年12月現在、ちょっとお聞きしたいのですが、こちらに、手元、持っ ておりますので、国民健康保険税の対象の世帯数1万416世帯、滞納世帯が1,379世帯、割合は13.2%、 短期証が380、資格証が135となっておりますが、現在はこの数字からふえている傾向でしょうか、若 干減っているのでしょうか。もしわかりましたら教えていただきたいのですが、資料持っていなかっ たらちょっと後で教えてください。 〇議長(佐藤宮吉君) 税務課長。 〇税務課長(伊与部純夫君) それでは、後で報告させていただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) そこで、市長にお伺いいたします。   3の質問で、市長の健康保険の負担額はと質問しておきましたが、答弁されてくださいましたで しょうか。ちょっと私聞き漏らしたのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 私の保険は、共済組合に加入をしておりまして、私個人で払っているのが年 間で135万円払っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 同じような収入で国保の人の場合は、どのようになるか計算されていたでし ょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 国保の場合では、医療分、支援金分、介護分を含めますと77万円でございま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) ちょっとどういう環境の場合という形で、単身で計算されたのでしょうか。 ちょっと数字が…… 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 詳細を申し上げますと、医療分が7.5%、支援分が2.5%、介護分が2.2%と、 合わせて77万円支払わなければならないということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 均等割と世帯割は、そこに加算されていますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(遠山たつ君) ちょっと申し上げます。   国保のほう限度額というものが決まっておりまして、市長さんクラスになりましたら限度は77万 円ということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) そこで、お伺いいたします。   村上市は、国民健康保険税の減免制度がありますが、古いのです。それで、災害とか火災等の、 そういう方に対しての減免はあるのですが、生活が苦しくなってという人を対象にした減免制度はご ざいません。ございませんよね。 〇議長(佐藤宮吉君) 税務課長。 〇税務課長(伊与部純夫君) そのとおりです。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) それで、阿賀野市や燕市では収入が生活保護基準額の1.1から1.3倍ぐらいの 人も減免の対象にするという、そういう減免の制度をいろいろと研究されて、今の大変深刻な社会状 況の中で市民に喜ばれております。村上市も他市を見習って、ぜひ減免の対象適用範囲を研究してい ただきたいと思いますが、課長、いかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 税務課長。 〇税務課長(伊与部純夫君) 今現在生活保護者については、収納等のことはやっていないという現 状でございまして、今相馬議員が申し上げたとおり、現在は災害とか、そういうものだけでございま すので、内容について関係課と協議しながら検討してみたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) いつも毎回この議会で申し上げていますが、国保と健康保険とでは計算の方 法が違うのです。それで、賦課する段階で、2カ月前、3カ月前に生まれた赤ちゃんにも均等割の3 万5,900円がかかってくるという、本当に恐ろしいような計算方法になっているのです。それで、愛 知県の一宮市の共産党の議員さんは7年かかって、18歳未満の子供たちの均等割の減額を求め続けて、 市は3割減免を実施しています。それで、国も全国からのいろんな要望を受けて、18歳以下の子供た ちの均等割の見直しをしようという国の動きがあるということを聞いておりますが、担当課長、ぜひ 会議がありましたらこの村上市からも、18歳未満の子供たちへの均等割というのは非常に重い負担に なりますので、3万5,900円ですよ、おっぱいを飲んでいる赤ちゃんに。そのことはしっかりと国の 法律を見直していただきたいということで要望してくることお約束していただけますでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(遠山たつ君) ただいま議員おっしゃいましたように、国のほうでも小さい子供に 均等割をかけるということにつきまして見直しを検討しているというような情報が入っております。 ただ、そのようなことがまだ出てきておりません段階ですが、そのような機会がありましたら私ども のほうでも要望してまいりたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) そこで、伺います。   平成21年度の数字で15の自治体が、毎回申し上げておりますが、一般会計から繰り入れをして、 市民の、住民の負担軽減に真剣に取り組んでおります。村上市は、ゼロ円になっておりますが、市長、 2年連続で引き上げして本当に市民の生活は大変になっているのですが、一般会計からの繰り入れす るお考えはあるでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 国保会計から職員を、一般会計から国保会計に今9人かな、9人分の給料を 国保会計分から出しているのです。そのほかに一般会計からも出しているわけですけれども、本来一 般会計から私は出す性質のものではない、そのように考えて認識をいたしております。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) よく国民健康保険は相互扶助だというようなことを行政の皆さんおっしゃる のです。しかし、国民健康保険は昭和13年に施行されました。その当時は、相互扶助、自助努力とい う認識だったのですが、昭和23年に国民健康保険法が改正されまして、保険者が市町村になりました。 そして、昭和33年に現行の国保法が、新法が制定されたのです。そこには、第1条、目的、「この法 律は、国民健康保険事業の健全な運営を確保し、もつて社会保障及び国民保健の向上に寄与すること を目的とする」というふうに立派な社会保障制度である、憲法の25条の精神に基づいた制度だという ことをここでうたっているわけです。ですから、市長が先ほど申し上げましたが、あれは法定内繰り 入れなのです。住民の負担軽減のために一般会計から持ち出すのは法定外繰り入れというのです。し かし、村上市は一円も出しておりません。ぜひ前向きに努力していただきたいと思います。答弁は要 りません、時間がありませんので。   次に、ごみ焼却場についてお伺いいたします。いろいろとご答弁ありがとうございました。そこ で、お伺いいたしますが、人口が減っていきます。リサイクル、そして減量化等でいろいろとごみの 量も当然減っていきます。そこで、施設として発電を併設するという、いろいろとご説明されました が、発電をつけてもつけなくても金額的には同じであるというのですが、それは言葉でそうおっしゃ るかもしれませんが、実際はどのぐらい発電の設備にかかるのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 環境課長。 〇環境課長(増子要作君) 発電設備にかかる経費でありますけれども、これ一般財源ベース、それ からあと20年のライフサイクルコスト、トータルで見てほとんど変わりがないという答弁の内容であ りますけれども、これについては高効率発電を行いますと設備費はかかりますけれども、発電あるほ うが当然かかるのですけれども、交付金が3分の1から発電設備に関係する部分が2分の1の交付金 になると、そういうことになります。それからもう一つ、発電することによって、現ごみ処理場なん かは月約600万近くの電気料かかっているわけですけれども、それがほぼ賄えると。20年間でトータ ルをするとこの部分ではプラスの部分が出てくると、そういうことになります。あと人件費について は、発電ある場合もない場合もほとんど同じ。点検補修費については、当然発電あるほうがかかるよ うになると、そういうことになるわけなのですけれども、それは建設、20年のライフサイクルのコス トで見るとそう変わらないと、そういうようなことであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 結果的には発電つきでこういうことができますし、こういうメリットがあり ますよというような形で建設検討委員会の報告が出ておりますが、発電設備をつけてくださいと村上 から申し上げたのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 環境課長。 〇環境課長(増子要作君) 村上市が申し上げたということではないのですけれども、ごみ処理場の 新しい建設については〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕建設検討委員会、それから専門的な 知識を持つ専門部会、そこで検討してきたわけでありますけれども、発電については国も循環型、そ れから地球温暖化の対策の関係で推奨していますし、また村上市の施設整備方針でも掲げております けれども、環境とかエネルギーの先導的なシンボルとなる施設を目指すと、そういうように整備方針 にも掲げて、建設検討委員会、専門部会で検討して、その結果が先ほど市長が申し上げた点から発電 したほうがいいと。その結果を市に報告し、市長に決定していただいたという、内部で検討していた だいて決定していただいた、そういう過程であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 建設費、そして20年間の運営費含めまして約140億。この140億、これのとに かく市外に流れるお金、そして地元経済潤すお金の割合はどのぐらいだと担当課では見ておりますか。 そして、この報告書をつくったメーカーの方でしょうか、方たちは経済効果というか、140億のどの ぐらいの割合が地元に、20年間、そして建設費の中で、地元に落ちると推定されているのでしょうか。 短くお願いします、時間ありませんので。 〇議長(佐藤宮吉君) 環境課長。 〇環境課長(増子要作君) 建設費については、地元企業を採用するということを条件に入れており ますし、建設費についてはうちのほうで試算しているのは全体で54億円、そのうち建設にかかわる部 分というのが……そこまではっきりは把握していません。   あと現ごみ処理場で……           〔「いいです。いいです。すみません」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 140億、建設費と20年間、それだけ財政の厳しい村上市がごみ焼却場に払う のですよ、関係者に。そうすれば、それだけのお金が、はっきりした数字ではなくても、どのぐらい 地元が潤うかぐらいは、この計画書をつくったりする方たちはそこまで試算、ある程度のものを持た なければ私はまるっきり、どなたかが言いましたが、お任せ主義のことではないかと言われても仕方 がないのだと思います……           〔「議長」と呼ぶ者あり〕 〇22番(相馬エイ君) 市長にかけておりません。私、時間ありませんので、最後。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 厳しいこと申し上げましたが、金額が大きい、それも20年間業務委託をする という、村上市でしたことのないようなことをするには、その割には地元にお金が幾らぐらい落ちる かというある程度の予想もつかないようでは非常に私は心もとない。そして、村上市の財政、先行き とっても心配しております。   最後に、住宅リフォーム助成制度、市長、私9月議会、職員の方にハッパかけました。あの後市 長は、関係する課長に研究しなさいと言いましたか。指導しましたか。したかしないかだけお願いし ます。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほど答弁いたしましたけれども、このリフォーム制度につきましては12月 議会、あるいは第1回の定例会でもお答えをしているところでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) したかしないかだけ聞いているのです。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) しています。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) では、聞きます。   商工観光課長、都市整備課長、それから農林水産課長、どのように市長から言われましたか。そ して、決意をそれぞれ3人の課長、ご答弁お願いします。したと市長が言うからですよ。 〇議長(佐藤宮吉君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) とにかく関連する助成金のあり方については、3課で検討せよと いうことで承りました。それで、農林水産課のほうの市産材を使う、そちらのほうといろいろ打ち合 わせはいたしました。 〇議長(佐藤宮吉君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(瀬賀 功君) 今ほど都市整備課長申し上げたとおりでございまして、議会終わっ てから〔質問時間終了のブザーあり〕指示を受けました。 〇議長(佐藤宮吉君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(本間誠一君) 都市整備課長と相談しまして、うちの制度、リフォームにも使われ るわけですが、昨年から制度を緩和してきている、そういうことと利用実績、この前小田議員に言っ たとおりですが、そういうことを検討させていただきました。 〇22番(相馬エイ君) 終わります。ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで相馬エイさんの一般質問を終わります。   午後2時5分まで休憩します。           午後 1時50分  休 憩                                                        午後 2時04分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、12番、川崎健二君の一般質問を許します。   川崎健二君。           〔12番 川崎健二君登壇〕 〇12番(川崎健二君) 議長のお許しを得ましたので、私は2点について質問をいたします。   1、お幕場の景観を守るために。お幕場が静岡県の美保の松原、宮城県の松島などとともに全国 の代表的景観として認められ、日本の白砂青松百選に選ばれてから二十数年になります。長さ約4キ ロ、幅約800メートル、樹齢平均120年の赤松のすばらしさは、皆さんもご承知のことと思いますが、 これを維持していくために、県及び市当局の並々ならぬ努力があり、今日に至っていることはまこと にありがたく、感謝にたえません。   新潟市へ行く際に利用する国道345号では、胎内市、新発田市、聖籠町沿線の松林において、無 残にも松くい虫により大きな被害を受けています。特に胎内市から旧紫雲寺町の海岸側においては、 紅葉しているのではないかと錯覚するほど見事に枯れております。あの惨状を見るとき、万が一この お幕場にも波及しないかと心配しています。お幕場の松は、単に景観としての価値だけでなく、保安 林として飛砂防止や風水害予防といった極めて重要な役割を担っています。市では、これまでも薬剤 の空中散布などで保全を図ってきましたが、今後も県などと協議しながら松くい虫防除についてこれ まで以上の取り組みをお願いする次第であります。   そこで、次のことについて伺います。1、今後の対策について。   2、お幕場森林公園内の赤松やその他雑木などが枯れ、年々荒廃しつつあります。下草刈り等の 整備をする考えはございますか。   3、お幕場の景観を保全するために、公園内にある北新保と松喜和地内の駐車場について舗装を する考えはございませんか。   次に、2番目として、国土調査事業の進捗について。国土調査が終了している土地では、境界を めぐるトラブルの発生を未然に防止し、土地の境界確認等にかかる経費も節減されると言われており ます。また、地震、土砂崩れ等の災害により自分の土地がわからなくなった場合においても、国土調 査からもとの地籍を容易に復元することができるので、迅速な復旧に役立ちます。しかし、遅々とし て進んでいないのが現状です。   そこで、伺います。1、村上市全体の進捗状況はどうなっていますか。各地区ごとにその状況を お聞かせください。   2、神林地区においては、昭和47年度に七湊集落から国土調査が開始されましたが、40年近くが 経過した現在、まだ完了していない状況にあります。今後の予定をお聞かせください。   3、一刻も早く調査を完了するためにどういう方策を講ずる予定ですか。   以上の2点でございます。一たん降壇し、再質問をさせていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、川崎議員の2項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に、1項目め、お幕場の景観を守るために、1点目、松くい虫防除に対する今後の対策につ いてでございますが、お幕場における松くい虫防除事業につきましては、国有林と連携を図った上で、 39.6ヘクタールをヘリによる航空薬剤散布にて、32.1ヘクタールを地上からの薬剤散布にて継続して 防除を実施する予定でおります。また、随時状況調査を行い、被害木が発見されれば伐倒薫蒸駆除行 い、被害の拡大を未然防止する計画であります。万が一松くい虫被害が蔓延した場合、景観が損なわ れることにとどまらず、極めて重要な防砂防風機能が失われることは議員ご指摘のとおりでございま すので、引き続き適切な方法で防除、駆除を実施していきたいと考えております。   次、2点目、お幕場公園内の赤松などが枯れ、年々荒廃しつつあるが、下草刈り等の整備をする 考えはあるかとのお尋ねについてでございますが、毎年お幕場森林公園では下草刈り、倒風木の処分、 除伐、遊歩道の清掃などの公園整備を実施しているところであり、特に今年度は県による美しい里山 緊急再生整備事業を導入し、約40ヘクタールの不用木刈り払いを行っております。また、ボランティ アによる森林整備事業も盛んで、毎年実施されております。今後とも一層森林の良好な状態を保つよ う整備を推進してまいります。国有林については、国の管理のため、下越森林管理署へ同様に森林整 備の推進を要望してまいります。   次に、3点目、公園内にある北新保と松喜和地内の駐車場を舗装する考えはないかとのお尋ねに ついてでございますが、本市として以前補助を投入して施工できないか検討しましたが、該当する補 助事業がなく、断念した経緯がありました。今後も利用頻度を調査し、検討をしたいと考えておりま す。   次に、2項目め、国土調査事業の進捗についての1点目、市内各地区ごとの進捗状況はとのお尋 ねについてでございますが、平成23年3月末現在で調査対象面積の31.3%が調査済みとなっておりま す。また、各地区の進捗状況は、荒川地区が100%、神林地区が87.6%、村上地区が36.4%、山北地 区が24.6%、朝日地区が13.1%となっております。今年度においては、東日本大震災の発生に伴い、 大きく地殻変動が生じたことから、本市においても座標変換、検証測量などの業務が発生し、進捗に も影響が出ている状況でありますが、震災前の予定では、山北地区について、山林地を除き平成25年 度に終了、神林地区と朝日地区については、この先十数年はかかる見込みであります。村上地区にお いては、山林地を除き既に終了しているという状況にあります。   次、2点目、神林地区は昭和47年度から国土調査を開始し、40年近く経過した現在も完了してい ない状況である。今後の予定はとのお尋ねについてでございますが、国土調査事業長期計画に基づい て今年度より新たに松喜和地区を調査区域として進めており、次は牧目、南田中区域などを実施予定 としております。   次、3点目、一刻も早く調査を完了させるためにはどのような方策を講じるのかとのお尋ねにつ いてでございますが、これまでどおり国、県の補助事業として実施していくことには変わりありませ んが、これからは平たん部の人家連たん部分を中心に調査を実施できるよう検討し、国、県と協議を 進めてまいりたい、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) ありがとうございました。   市長の説明によりますと、39.6ヘクタールをヘリで、32.1ヘクタールと言いましたか、これを地 上からということですが、場所は全体的ですよね。 〇議長(佐藤宮吉君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(本間誠一君) ヘリで行っているところがお幕場の中心付近でございますし、あと スプレーというか、地上散布、これについては浦田山、また岩船上の山ですか、それから畑、人家等 に隣接した部分については地上散布で対応させていただいております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) ヘリの散布というのはわかるのですけれども、地上散布というのはどういう ふうな感じでやるのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(本間誠一君) スピードスプレーヤーで地上からホースで、ノズルで吹きつけて実 施する駆除でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) 今ほど適切な方法で防除、駆除を実施していきたいと言っておられましたが、 具体的にはどういうふうな感じで。 〇議長(佐藤宮吉君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(本間誠一君) ヘリ防除、またヘリでも山北周辺に点在するものについては、ヘリ からスプレーガンで局地的に吹きつける防除、それからお幕場は国有林と一緒に連携して、スプレー というか、噴霧状の防除、それからそういう人家とか畑の部分的には地上防除と、そういう3つの連 携で、しかも早朝3時から6時ごろ、人が動く前になるべく終わらせたいと、そういうことでござい ますし、もし今も点々と枯れた発生木がある場合には伐倒して薫蒸処理して保護すると、そういうよ うなことをやっていますので、これを農家の皆様にもご理解いただいて続けていきたいと、こんなふ うに考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) 農家の皆様にご理解をしていただきたいということですけれども、うちの周 りは特にヤワハダネギで有名なのですけれども、ああいう野菜にはまるっきり影響はないですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(本間誠一君) 影響があるかないかというと、風向きとか、そういうこともあるか と思います。そういうことで、先ほど議員おっしゃったとおり胎内市の場合は、平成19年にたばこ畑 のあるあの周辺がたばこに被害があるのではないかとか、そういうことで散布を中止して、それまで 約110ヘクタール胎内市でヘリ防除していたわけですが、約90ヘクタールの地上散布に切りかえて、 その部分については駆除をしなかったと、そういうことで20年、21年と過ぎて、今真っ赤に蔓延して しまったというようなことを聞いております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) 美しい里山緊急再生整備事業を導入して、約40ヘクタールの不用木刈り払い をしていただいたそうですけれども、ありがとうございました。この事業というのは、今後続けられ るのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(瀬賀 功君) この事業につきましては、今年度限りということでありまして、来 年度につきましては市の事業でやっていくということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) 市長にお伺いします。   毎年5月末に神林商工会の主催でお幕場茶会が開かれます。市長は、行ったことございますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 就任してから毎年行っています。 〇議長(佐藤宮吉君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) ありがとうございました。   あそこは、あのお幕場茶会は、市内外の方が大勢おいでになり、一大イベントになっております。 皆さんきれいな着物を着て着飾ってきますが、前日雨の場合、駐車場が舗装されていないため、せっ かくの和服、あるいは白足袋がびしょびしょになり、大変な悪評です。この茶会をさらに発展させる ためにも、駐車場を舗装し、誘客したほうがいいと思いますが、いかがでございましょう。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 全くそのとおりなのです。全くそのとおりなのですけれども、先ほど申し上 げましたように市単独事業ではなくて何か補助事業を見つけてきてやろうというようなこと考えてお りまして、いろいろ探しておりますけれども、なかなか該当する事業がないというようなことであり ますし、またあそこはちょっと離れていますので、舗装したときに環境悪化、若者のたまり場とか、 そういうことも懸念されますので、そういう点も含めてこれから総合的に対処していきたいなと、そ のように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) その昔、小学生のころ、通学路なんてございませんでした。秋になると松林 を通って、帰りには毎日帽子いっぱいのキノコを採ってきたものでした。今そこへ行くと、草がいっ ぱいでキノコなんか出る気配は全くありません。ぜひ散歩しながらキノコをとれるように下草刈りの 管理、お幕場全体の管理をお願いします。   次に、2点目、国土調査事業の進捗について。各地区とも進捗率が違いますが、その要因と、こ れは初年度、いつごろから始まったのかお聞かせください。 〇議長(佐藤宮吉君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 調査開始年度でいきますと、地区ごとで山北地区が昭和53年、そ れから朝日地区で昭和55年、神林地区で昭和47年、村上地区、昭和42年、荒川地区、昭和38年からと なっております。それで、進捗状況が異なるというふうなもの、面積的な要件が一番大きいかと思い ます。行政面積そのものではなくて、国有林、あるいは湖沼を除いた部分の面積に対しての割合とい うことでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) 地区の事情により山林を対象にしている地区といない地区があり、一概にど ちらがいいとは言い切れませんが、神林地区の場合は山林もきっちり事業をやってきたということを 聞いています。今後もこういう形で事業を実施していきますでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今おっしゃったように国土調査、その地域によって非常に大きな差がありま す。例えば山北地区において、山林に入ったらそれこそいつ終わるかわからないくらいの期間を要す るというようなことになりますので、山北地区においては平たん地をやっているわけでございますし、 その地区、地区によってそれぞれの違った調査方法で完了に向けていきたいと、そのように考えてお ります。 〇議長(佐藤宮吉君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) 神林地区は、昭和47年ですか、47年といいますと大分、40年ぐらい前か。私 がまだ髪の毛黒々のときです。それからまだいまだかつて終わっていなくて、先日松喜和の人に聞き ましたら、南田中と松喜和、要するに西神納地区が終わったと、来年からはおまえのところ入るぞみ たいな言い方していたのですけれども、これから砂山地区、それから最後平林地区に入るわけですけ れども、見込みとしては、先ほど市長も言いましたけれども、住宅部分のほうなので、なるべく早く お願いしたいのですけれども、いかがでございましょう。 〇議長(佐藤宮吉君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 調査区域を定めまして、大体1つの調査区域を2年から3年かけ て調査に入ってまいります。それで、議員のお住まいの北新保のあたりにつきましても近いうちに入 っていく計画になっております。最終的には、今の私どもの持っている計画でいきますと平成30年の 後半、30年代の後半というふうなことになっております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) 今年度から国土調査を担当するのが各支所から本庁へ移ったと聞きましたが、 その理由とよかった面と、また反省すべき点なんてないと思いますけれども、あったらお聞かせくだ さい。 〇議長(佐藤宮吉君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 支所単位でいきますと、荒川地区、先ほど申しましたとおり100 %終わっていますし、あと朝日地区と神林地区につきましては、村上のこの地からでも十分職員が行 って調査ができる範囲だということで本庁のほうに参りました。ただ、山北地区だけはどうしても時 間かかりますので、支所にまだその機能は残してあります。山北地区は、先ほど申しましたとおり平 成25年度の終了の予定ですので、そのうち完了しますので、本庁でもいいだろうということで今私ど ものほうでやっております。特に今のところ、まだ1年たっていませんけれども、本庁でやっていて 不自由、不都合とかというふうなものは今のところ聞いておりません。 〇議長(佐藤宮吉君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) 各地区の担当職員数をお聞きします、地区別。 〇議長(佐藤宮吉君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 終わったところについては、職員はございません。それで、ただ 窓口というふうなことが出てきますので、専門ではありませんけれども、そういったところには各支 所で対応をお願いしているところであります。山北地区につきましては、今専門的には1人だと思い ますけれども、ちょっとその辺はっきり私のほうでもあれなのですが、2人で対応はしていると思い ます。専門的には1人だと思いますけれども。 〇議長(佐藤宮吉君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) 先ほど述べましたように地震など、災害などで被災すると境界の復元が容易 でないところも出てきます。こういうとき国土調査事業を実施していれば直ちに復元でき、いっとき も早い復旧、復興につながると思います。神林地区の場合は、まだまだ宅地部分が相当残っています。 市長の決意のほどもう一度お聞かせ願います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) これは、本当すぐできるというものではありませんので、国の補助をいただ きながら、国と連携をとりながら、指導いただきながらしていかなければならない事業でありますの で、早急にはやりたいと思っておりますが、今定めた期間、それを半分に短縮しろとか、そういうこ とは非常に難しいと考えておりますが、できる限り1年でも2年でも早く完了するように努力してま いりたい、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) 村上市の単独費の増額は考えておりませんか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 神林地区だけを増額して早くやれということですか。           〔「そうじゃないです。全般的です」と呼ぶ者あり〕 〇市長(大滝平正君) それ国の補助事業ですので、先ほど申し上げましたけれども、それの整合性 をとりながらできる限り早くやっていきたいと、そういうことでございますので、お願いしたいと思 います。 〇議長(佐藤宮吉君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) 国、県と協議して、一年でも早い完成を望み、私の一般質問を終わります。 ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで川崎健二君の一般質問を終わります。   午後2時45分まで休憩します。           午後 2時30分  休 憩                                                        午後 2時44分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、3番、本間清人君の一般質問を許します。   本間清人君。           〔3番 本間清人君登壇〕 〇3番(本間清人君) お疲れさまでございます。民主党の本間清人でございます。3日目、最後と なりまして、皆様お疲れでございますでしょうが、私の場合は時間いっぱい頑張りたいと思いますの で、よろしくお願いしたいなと思います。   議長のお許しをいただきましたので、早速通告のとおり一般質問させていただきたいと思います。 このたびの私の一般質問に関しましては1点のみでございます。山北支所庁舎建設工事についてでご ざいます。このたびの定例会におきましても議第140号議案でも提案されておりますが、再度その内 容につきまして確認させていただきたいと思います。   その1点目、当初の事業予算は設計委託料、建設工事費それぞれどのくらい設定していましたで しょうか。   2番目、設計業者選定委員会では何を中心に話し合われましたでしょうか。   3点目、当初決定した設計業者のプレゼンと実際の設計に違いはありませんか。   4点目、設計変更等はありませんか。   5点目、建設工事の入札ではすべて参加した業者が共同企業体での入札となっておりますが、単 独業者の入札は認めなかったのでしょうか。   6点目、この建設工事にかかわる経費は、設計委託料、建設工事、電気設備等にかかる経費、ま た事務機器等の備品及び引っ越し費用など、事業全体での総額はどのくらいであると見込んでおりま すでしょうか。   市長ご答弁の後、再質問させていただきますので、よろしくお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、本間議員のご質問について順次お答えをいたします。   最初に、山北支所庁舎建設工事についての1点目、当初の事業予算は設計委託料、建設工事費そ れぞれ幾らで設定したかとのお尋ねについてでございますが、実施設計業務及び施工監理業務の委託 料として1,500万円、建設工事費は旧庁舎及び車庫の解体費も含めて新庁舎等建築本体電気及び機械 設備、設備移設等で3億4,000万円、総額で3億5,500万円を見込んでおります。   次、2点目、設計業者選定委員会では何を中心に話し合われましたかとのお尋ねについてでござ いますが、支所庁舎の建設に係る基本的な考え方を整理するため、利用者である地域住民の意見等を 取り入れるため、昨年5月、山北地区の各種団体、自治組織から7人を依頼し、山北支所庁舎建設検 討委員会を設置いたし、検討を重ねていただきました。先進事例の視察も行い、検討委員会では庁舎 建設の基本コンセプトをまとめていただき、次のように整理がなされました。1つ目には、行政サー ビスの拠点施設として、高齢者や障害者をはじめ、来訪者の利便性を考慮した人に優しい庁舎、環境 や省エネルギーに配慮した環境に優しい庁舎、2つ目には、防災、安全の拠点施設として、有事の際 にも行政サービスが安定して提供できる安全な庁舎、防災の拠点施設としての機能を有する安全な庁 舎、3つ目には、地域コミュニティーの拠点施設として、地域のコミュニティー活動の支援及び交流 の拠点となるような開かれた庁舎、協働のまちづくりの手法をとり入れ、地域住民が自分たちの施設 として集い、利用できる地域住民に愛着を持たれる庁舎であります。   また、施設の概要としては、木造平屋建てを原則とし、床面積は1,000平方メートル程度、新庁 舎の建設地は現在地とし、バリアフリーに配慮した庁舎、省エネに配慮した庁舎を意見集約されたも のであります。   なお、この検討委員会の審議結果については、昨年8月20日の議会全員協議会で説明させていた だいております。   次、3点目、当初決定した設計業者のプレゼンと実際の設計に違いはないかとのお尋ねについて でございますが、プレゼンと現在の設計では建物の配置が違っております。これは、地質ボーリング 調査の結果、庁舎建設予定地の一部に地盤が弱い箇所が判明し、この改良工事の経費捻出が生じたこ と及び建築部材、価格の変動等によりプレゼンで提示された建築に要する事業費に大きく影響したこ とから、規模そのものを再検討しなければならなくなり、その時間を要したことなどにより最終的に 現在の設計内容となったものであります。しかしながら、建設検討委員会から提案された基本コンセ プトを十分配慮したものであると考えています。   次、4点目、設計変更等はないかとのお尋ねについてでございますが、今後発注をして予定をし ております電気設備及び機械設備の工事、各種移転工事等との関係もあると思われますが、本工事に おいて現段階では設計変更の予定は見込んでおりません。   次に、5点目、建設工事の入札ではすべて参加した業者が共同企業体の入札となっているが、単 独業者の入札は認めなかったかとのお尋ねについてでございますが、本年度の工事発注につきまして は、昨年度末の震災等の影響もあり、補助金等が減少し、総体的な発注量が減っております。このた め当然のことながら業者側での受注機会も減少することとなることから、原則本年度限りの運用とし て、予定価格で2億円以上の工事については2社、または3社での特定共同企業体での入札参加とし、 より多くの業者に受注機会を持っていただけるよう入札参加条件において配慮したものであります。 よって、本件工事につきましても、この対象とした単独業者での入札参加は認めなかったものであり ます。   次に、6点目、この工事にかかる経費は、設計委託料、建設工事、電気設備のほか事務機器等の 備品や引っ越し費用なども含めて総額幾らくらいを見込んでいるかとのお尋ねについてでございます が、設計委託料では工事監理業務の委託料も含めて1,500万円、建設工事費については、建築本体が 2億1,630万円、電気機械設備工事及び各種設備移設工事費で1億2,370万円、事業全体での総額はさ きにお示ししたとおり3億5,500万円となっております。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) どうもご答弁ありがとうございました。議会基本条例が制定9月にされまし て、この12月からは市長に反問権が与えられておりますので、ぜひとも反問していただきたいなと思 っております。   まず、第1点目から質問させていただきたいと思いますが、今回議会のほうに資料不足だという ことで資料6という、この内容で、山北庁舎建設事業にかかわる経費の概要というのが全議員に先日 配られたわけでありますけれども、先ほど建築予算、その設定が今回3億5,500万であるということ でお示しをされております。ところが、当初プロポーザルでの提案でいきますと、建設計画、その概 要からいけば、概算の事業費といたしましての合計が3億2,067万円というプロポーザルの事業費で 計算されているわけであります。庁舎及び車庫等々の建設工事一式が2億5,935万円、既存建設解体 工事一式5,040万、設計監理費一式が1,092万円、合計3億2,067万円ということでプロポーザルで設 計されているわけであります。ところが、今回3億5,500万というふうに金額が上がってきた理由は 何でしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 山北支所長。 〇山北支所長(斎藤 誠君) プロポで上がりました金額プラス庁舎内のいろいろな施設の移設がご ざいます。そういったものも含めて3億5,500万とさせていただきました。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) その移設を含めてということになりますと、先ほどプロポで出されました3 億2,000万の中にはそれが入っていないということになれば、3,500万以上もの金額が増額というふう にプロポから見ればなっているわけです。では、今その移設、また引っ越し費用に3,200万円かかる という判断でいいのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 山北支所長。 〇山北支所長(斎藤 誠君) 一概にはそうではございませんけれども、プロポで提案された3億2, 000万、それからその後予算を編成するわけですし、実際工事がかかるというふうなことで、ある程 度の増額は見込んだつもりではいます。その移設の費用自体も、見積もりをまだ徴していない時点で ありましたので、おおよその予算措置というふうになったと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 財政課長にお聞きしたいのですが、今までの過去からの実例からいきまして、 今回のプロポに参加した業者、これ総務課長から先日資料いただきまして、参加業者が2次審査の段 階で5社に絞られています。その中で今回は太陽設計さんがこの設計をプロポで契約したわけであり ますけれども、このように1度プロポーザルで設計された建物が実際議会に提案された建物と、これ どなたが見ても最初に来た設計図面とこのたび議案書に出ている設計図面がほぼ100%というほど違 うのです。前回は2階建て、そして今回は平屋、そして平米数も百数十平米小さくなっている。小さ くなっているにもかかわらず予算はプロポの金額より高くなっている。こういう事例って今まであっ たのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇財政課長(佐藤昭一君) 個々の事例については、ちょっと記憶がございませんが、基本的にはプ ロポーザルで採用したものがそのまま建築の様式になるのではないかというふうには思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 皆様にきょう資料お示ししてありますのは、私が公開条例に基づきまして資 料を取り寄せた入札契約手続運営委員会、こちらは副市長が多分委員長でしょうか、これで何度か、 山北支所建設につきましての委員会の内容、その議事録の一部なのですが、ちょっとそこに問題があ りきなのではないかなという部分だけ。私のほうは、4回やられている分全部とってあるのですけれ ども、皆様にお配りしているのはことしの8月4日にやったやつでございます。先ほど市長の答弁の 中に、このたびこんなにもプロポーザルと変わった、そしてまた契約が4度も、今回契約更新をずっ とされてきているわけですが、その理由として、ボーリング調査で改良するものが出てきたというこ と、それと部材の高騰によってというような理由づけがございましたが、そうするとボーリング調査、 それの費用、そして資材の値上がり分というのは、プロポと比べるとどのくらい実際値上がっている か。当然明細があった上でご提示されているのでしょうから、それはお幾らぐらいになったのでしょ うか。 〇議長(佐藤宮吉君) 山北支所長。 〇山北支所長(斎藤 誠君) プロポで提案されたときは、確かに現設計より100平米ほど多い、一 部2階建てというふうなことで、プロポの坪単価にしますと当時120万円くらいというふうなことで ありました。しかしながら、今ほど本間議員がおっしゃいましたようにさまざまな諸事情、震災のこ ともありましたし、そういったことから、実質部材の高騰やらいろんなことで同じような見積もりが できなかったというふうなことでありまして、実際今現在の坪単価にしますと120万くらいになって いるというふうなことで、それでないと建たないというふうな状況であります。面積を減らしたのも 苦肉の策であるというふうなことでご理解をいただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 私も専門業者の中にありまして、今は建築資材というのはいろんな面で、特 殊なものは別としましても、一般的に使うような材料はホームセンターでもよく売っています。震災 の影響等で、仮設住宅がどうしても急ピッチに進むということで、例えばグラスウールという断熱材 の部分であるとか、コンパネ型枠材であるとかという部分に関しましては、正直材料の入手が、入手 です、が困難でした。しかしながら、私もこの商売を始めてかなりの年月たっておりますけれども、 それによって材料が高騰したという事実はありません。うちの部材も、例えば去年の今時期と今回か かっている部材が同じものを頼んでも正直言ってそんな値上がりはしておりません。何の部分が高騰 したのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 山北支所長。 〇山北支所長(斎藤 誠君) 正直言って私も素人でありますので、いろいろと調べさせていただき ました。議員おっしゃるように確かに震災後、合板、そういったものの流通がなくて見積もりができ なかった時期が長く続いたということで、工期の変更、いろいろあったわけでございますけれども、 震災の影響から大きくなったというのは、電気設備とか、そういうふうな配管、それから給水の設備 の配線とか、そういったものはかなり上がっているというふうなことをお聞きしていますし、物価本 ございますけれども、毎月毎月変わっているわけでございますが、そういった中でもそういった品薄 状態のものもありましたし、現在の坪単価になったのではないかなと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 支所長、それおかしいでしょう。資料6にちゃんと書いてあるではないです か。「平成22年9月17日から村上市ホームページにより提案事業者の募集を行った結果、10社から応 募があり、平成22年11月9日に設計計画概要書、計画平面図等の提出書類をもとに第1次審査を行い、 評価点の高い5社を第2次審査業者として選定しました」とちゃんと書いてあるではないですか。こ のとき震災ないですよ。震災はことしの3月。この提出した平面図の書類は昨年の11月9日。何でそ れが高騰に関係あるのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 山北支所長。 〇山北支所長(斎藤 誠君) 議員もおわかりのようにその当時は全く何もございませんでした。し かしながら、実施設計を委託したのは23年の1月の4日であります。それで、3度の変更設計をさせ ていただいて、最終的には10月の7日に提示いただいたわけなのですが、その間に3月に発生しまし た災害、非常に大きなものがありますけれども、それまでの間にボーリング調査等もやっておりまし たし、なかなか積み上げができなかったというふうなことがありますし、それから設計書の中を見て みますと、物価本ばかりでなくて各種の見積もりをとりながら積み上げをしてきたというふうな経緯 がうかがえますし、そういうことで経費的に非常に上がってきたというふうなことであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 山北支所長のその答弁は、だからおかしいでしょう。だって、最初のプロ ポーザルでは、どんなプレゼンでもいいですから、例えば設計の図面及びモデルというか、それをつ くって、どんな予算でもいいから、プロポしてくださいというプロポではないでしょう。当初予算が 幾らというの決まっていて、建築予算はこれだけと決まっている。それも多分通知しているはずです よ。その予算内で建てられる庁舎をプロポしてくださいと言っているのではないですか。違いますか。 まして最初の公募してから第1次審査の11月9日までの期間というのは、1カ月半しかないのですよ、 1カ月半。でも、設計会社はこれに間に合わせてちゃんと設計書出してプロポに参加したのでしょう、 10社も。そのうちの5社を決めたのでしょう。何でそこに高騰だとかボーリング調査なんてこの時点 で入ってくるのですか。おかしいと思いませんか、どう考えても。 〇議長(佐藤宮吉君) 山北支所長。 〇山北支所長(斎藤 誠君) 私申し上げているのは、その時点の話ではございませんので、あくま でもいわゆるそれは22年の話でありますし、実際設計を実施したのは23年の1月4日から23年の10月 7日までの間というふうなことであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 違いますよ。1月4日に契約を交わして、1,166万7,000円で契約したのでし ょう、1月4日に。その期間は、3月31日ですよ。1次は、1カ月半でつくってきているのです。震 災は3月11日。そんな3月31日しかでき上がらないような図面なんか絶対設計会社つくりませんよ。 おかしいのではないですか。それが今度は1月4日から5月31日、今度は1月4日から7月の29日、 そして今度は1月4日から10月の7日、それで来た図面が全くプロポと違う図面で、そうしたら最初 に1次に漏れたほかの5社、もしくは2次に漏れたほかの4社は納得すると思いますか。そんなだっ たら、諸事情が変わったのだから、もう一回プロポをこういう条件でやり直します。ボーリング調査 した結果、この2階建てはできません。そして、震災によって高騰したためにこの金額ではできませ んので、120万円ぐらいかかる見込みです、坪。それで、設計し直すというのが普通なのではないで すか。何でそれが1社だけずっとこんな引っ張るのですか。全く違うのですよ、プロポで来た図面と。 〇議長(佐藤宮吉君) 山北支所長。 〇山北支所長(斎藤 誠君) 議員のおっしゃるとおりでありますけれども、私どももそういった諸 事情をいろいろ加味しながら、お互いに業者といろいろと打ち合わせしながら、最善の庁舎づくりと いうふうなことで努力してまいったということで、ご理解をお願いしたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) これ委員会付託もされております。私は、総務ではないので、このことをや ったわけでありますが、委員会ではそれなりのまた審議をお願いしたいなと思います。   そのことばかりやっていると時間もあれですが、皆様にお配りしました8月4日の審査、委員会 の内容から二、三質問させていただきたいなと思います。これ公文書等、どうしても見せられない部 分もあるのかもしれませんが、こういうふうに黒く塗りつぶされておりますので、担当課の次がつぶ されています。そこから別紙資料により概要等を説明と書いてあるわけです。別紙の資料を見ながら この委員会をやったということなのでありますが、入札契約手続運営委員会の審査内容を私は公開資 料として請求したのですが、何でその別紙資料は提出してこなかったのですか、今回。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇財政課長(佐藤昭一君) 議員の情報公開の内容が入札契約手続運営委員会会議録となっておりま すので、会議録の公開に応じたものでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) その別紙資料は、では後ほどまた請求させていただきたいなというふうに考 えます。   ちょっと二、三おかしい部分があるのです。事務局の答弁の中に入札日は8月23日を予定と書い てあるのです、入札日は8月23日。そして、その下に行きますと、第13回委員会での共同企業体にお ける特認工事等の暫定的な取り扱いについての承認事項どおり2億円から3億円なので、地元のJV ということで運用方針である。総務課長、この第13回委員会での共同企業体における特認工事の暫定 的な取り扱いってどういうことなのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇財政課長(佐藤昭一君) これにつきましては、本会議でも多少触れましたが、今年度非常に受注 量が低いものですから、5億円以上のJVの価格を下げまして2億円以上にしたいという提案を13回 に行いまして、それの特認工事を中学校でJVをやったというところの承認事項でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) そしたら、入札日は8月23日を予定と書いてあるのです。その協議の中にも こういうことが書いてあります。「業者側に心構えはあると思われる。臨時議会になるとこれだけに 集中的に議論される。間に合わなければ最終日での提案しかない」、どういうことですか、これ。と いうことは、9月定例会の最終日に提案するか、臨時議会で出した場合にはこれにだけ集中されるの でというようなことをここでちゃんと協議でやっているではないですか。まして入札日は8月23日を 予定とちゃんとうたっているではないですか。山北支所長、うそついていませんか。図面この時点で はでき上がっていますね、これですと。 〇議長(佐藤宮吉君) 山北支所長。 〇山北支所長(斎藤 誠君) 大まかな図面はできておりますけれども、最終的ではないというふう なことであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 大まかなのでいいですから、その時点でではできた図面委員会までに提出し てください。   それと、先ほど言ったボーリング調査の費用、そして高騰されたと言われる部材、その辺の調査 があった上で今回こういうふうにプロポーザルの図面から変わったとおっしゃるのでしたら、その辺 の資料は全部設計会社から取り寄せてください。もうわかるのですよね、当然、支所長は、その金額 も全部。実際にではプロポでこの設計どおりにいかなければ本当はおかしいのですよ、プロポなのだ から。では、このとおりの設計で今建てたら全部で幾らになるのですか、この建物は。プロポどおり でやったら。 〇議長(佐藤宮吉君) 山北支所長。 〇山北支所長(斎藤 誠君) そこまでは数字持ち合わせておりませんので、委員会までに調査して お知らせしたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 持ち合わせていない。今まで何度もこんなに審議やっているのでしょう、契 約も4度も変更しながら。それでもわからない。 〇議長(佐藤宮吉君) 山北支所長。 〇山北支所長(斎藤 誠君) 実施設計の金額ではなくて、実際の事業費のことではないかと思いま すので、どのくらいの積み上げで来たかというふうな話でしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) いや、だから今さっき言ったように8月23日に入札予定日だとうたわれてい るのでしょう、この8月4日の審議では。それで、臨時議会になるとこれだけに集中されるから、す ぐには出せないというような言い方ではないのですか。だから、間に合わなければ9月の定例会の最 終日の提案しかないと言っている、これだれ言っているかわからないけれども。ということは、その 図面もできているし、今言ったようにそれがまた高騰なのですか、そのときで。そんなに引っ張って いるの、高騰、高騰、高騰で。最初のプレゼンの図面なんかもう1カ月半でできているのでしょう。 〇議長(佐藤宮吉君) 山北支所長。 〇山北支所長(斎藤 誠君) 本間議員プロポの示された図面等お持ちだったと思うのですけれども、 あのとおり簡易なものでありますし、私どもも選定の中で我々のコンセプト、それから基本コンセプ トが十分に果たされているかどうか、そういったことを視点に置きながら選定したわけでございまし て、ただ実施設計というふうなことで、例えば間取りもないとか、いろんなこともありましたので、 そういうふうな図面の提出であったと思っておりますので、そういったことで実際に実施設計してい く中でこの業者自体も住民と話し合いながら設計をしていきたいというふうなコンセプトがございま したので、私どももいろいろと協議させていただいたというふうなことであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 財政課長、今の答弁なのですけれども、今後は生涯学習課のほうでも生涯学 習センター出てきます、7億数千万。この間は、外観とか、そういうのは変わらず、中の変更等もま た議会にその図面が提出されましたけれども、では今山北支所の建設が高騰だとか、そのことを理由 にこんなに高くなるのでしたら、今度出される生涯学習センターは7億5,000万から10億ぐらいなの ですか。そういう理屈になりますよね。そんなことって今までの旧村上市の中でありましたか、そん な決め方、そんなプロポ。どうですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇財政課長(佐藤昭一君) 建設部材の高騰については、私のほうではちょっと把握できかねますが、 当初予算、予定していたものをオーバーするというふうな場合は、事前に入札契約手続運営委員会に かけて協議をするという手順を踏んでおります。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) それと、初日に質疑した際に、市長にこんなにも契約変更されて、4度も、 これは期日の変更で金額の変更ではないわけでありますが、そんなに変更してきて、4度も図面を変 更させたり、当初のプロポの図面からこんなにも変わっているにもかかわらず設計会社は何も文句言 わないのですか。初めに決めた1,100万、その金額で最初につくった図面が却下され、それで次から 次へと図面変わっていったのでしょう。最後には今回提出された契約の図面に落ちついたわけですが、 そんなに設計屋さんも暇なのですか、そんな1,000万足らずで。その辺は、市長、それで何か議会に は全然説明ないのは申しわけないなということを、市長、この間の答弁で言っていましたけれども、 その辺はどうなのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 設計屋には、当初のとおりの金額と設計でやるようにと私からはその旨伝え てあります。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) それは、設計の委託料について。設計の委託料について、当初の設計どおり やれということを指示したということですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当然予算もありますので、そんな飛び抜けたことではなくて、当初我々が計 画している予算内で十分に検討委員会の意見を尊重しながらの設計に取り組んでいただきたい、その 旨は伝えてございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) でも、結局は今出されているのオーバーしているのです、当初の予算よりも、 3億5,500万ですから。当初たしか3億4,000万ではなかったですか。それで、建物が850.45平米とい う2階建てで出されてきている。それが今750平米の平屋になって、まして当初予算の設計よりも若 干オーバーしているということがどうしても私は納得いかない。その辺の説明できる方、答弁お願い します。 〇議長(佐藤宮吉君) 山北支所長。 〇山北支所長(斎藤 誠君) 資料6として提示させてもらっておりますけれども、変更の理由何点 か書いてございます。地質調査をやりましたら、地盤整備というふうなことで当初予想していなかっ たような事業費が生まれてきたというふうなことであります。それが約1,000万近い金がかかるとい うふうなこと、例えば一例でございますけれども、そういったことで実際の建築費が上積みされてき たというふうなことであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) ボーリング調査で地盤、地盤とは言いますけれども、今回の村上病院みたい に建てようと思ったら悪いものが出てきたりとか、そういうわけではないのでしょう。今もう実際に 建っている山北庁舎を建て直しする工事ではないですか。ボーリング調査して、普通の段階ですと例 えば基礎をべた基礎にするかとか、もしくは布基礎を、普通の住宅です。600だったところを地盤が 弱いので、べた基礎にしてというような工法に変えるとか、そういうのだったらわかります。これ今 建っているのに、だったらボーリング調査で何が悪かったのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 山北支所長。 〇山北支所長(斎藤 誠君) 昭和40年に建てた今の庁舎でありますし、その当時の設計図書が残っ ていなかった。ただ、図面だけはありました。それで、実施設計をする段になりまして調査をお願い したところ、軟弱地盤であるというふうなことで、実際調査をしましたところ、今の耐震のことから いいますと、液状化現象を起こす可能性があるというふうなことでありまして、施工の方法としまし てはくい打ち工法ではなくて、何十カ所か穴をあけて、そこにコンクリート部材、それからその地の 土とまぜ合わせながら地盤強化をしていくというふうなことで若干の金がかかったというふうなこと であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) その地質調査は、どこに依頼したのですか。村上病院なんかは、あれだけの、 ちょっと忘れた。10カ所でしたっけ、20カ所でしたか、穴掘って、1カ所だけが10メートルでしたか、 そしてあとは4メートルか5メートルだかということでやった。それで、1カ所100万円と言ってい たから、10カ所かな。1,000万とかという予算でやったわけですよね。では、今回の地質調査はどこ でやった。設計会社が実際にやったのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 山北支所長。 〇山北支所長(斎藤 誠君) そのとおりであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) では、その契約金額だって変更になりますよね。今市長は、そんなに予算も あるわけでないから、契約どおりにやれと指示した。ボーリング調査は、ではただでやってくれた。 〇議長(佐藤宮吉君) 山北支所長。 〇山北支所長(斎藤 誠君) 実際プロポで決定を受けた後に、設計業者と詰めていく段階で再度見 積もりを徴して、設計委託料をはじき出したわけでございます。その中でそういった必要性が出てき たと。実質プロポの前の段階では、既存庁舎の図面とか、詳しいことは示されていないというふうな ことで、私どもも当初ずっと40年も無事に建ってきた庁舎でありますので、下の地盤は確かなものだ というふうに思っておりましたけれども、今耐震についてはご承知のように厳しい条件になっており ましたので、地盤はどうなっているかという話になりまして、詳細に図面を見てもらいましたところ、 くいを打ってあるというふうなことなので、地盤調査が必要だというふうなことで、実施設計の中に 含めてボーリング調査をお願いしたというふうなところであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 一番最初に申し上げましたとおり、事業費は当初において事業予算は3億5, 500万で見込んでおりましたので、一番最初の質問ですけれども、当初の事業予算は幾らですかとい うことでありましたけれども、3億5,500万で当初事業費を見込んでおります。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) そうですね。すみません。この3億4,000万というのは建設費だけでした。 委託設計は含まずという、委託設計を含むと3億5,500万と、当初の予算が。そうです。すみません。   山北支所長にだけ責めますと大変あれなのですが、副市長に1点だけちょっとご答弁もらいたい と思います。今の山北支所長の答弁等いろいろ聞いていますと、40年たった建物の中で軟弱だ、地盤 が液状化現象する可能性があるのでというようなことの今説明の中に、ボーリング調査したらその建 物強度的に2階建てはだめだから、平屋にしたのだというような話。でも、別面では材料が高騰して 当初の予算内では建てられなかったから、縮小をやむなくしたのだというお話等を聞いていますと、 選定委員会の委員長としては、また再提出する際にほかの2次選考、もしくは1次選考の業者に対し ては何らの説明もなかったのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) ただいまの件でありますけれども、最初に入札契約手続運営委員会、 この件につきましては当初8月23日の予定ということであります。それが先送りになったということ は、3月31日で1回年度内で切れるわけです、契約が。それで、繰越明許ということで3カ月、実質 6カ月間の内容で契約をしております。その中でいろいろ、震災も発生しましたし、そういうことを 考慮して、また軟弱地盤が見つかったということで鋭意、設計もいろいろなことがありましたけれど も、それを設計屋さんにやっていただいて、こういう今の提案になったということであります。お示 しするのは、議会の皆さん、本当に今になったというのは私もおわびをする次第でありますし、委員 会についてもいろんなことで検討してまいりましたので、適正に処理されて、プロポーザルというの は結局設計業者を選定するというのがメインでございますので、余りそれが変更されるとまたこの建 設の期日にも間に合わないというのが懸念されますので、我々は契約した以上その中でいろいろ協議 をし、よりよい庁舎になるように努力した結果でありますので、ご理解をいただきたいと思っており ます。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) いや、質問しているのは違うのです。だから、ほかの業者には説明しました かと言っている。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) いたしておりません。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) そうしたら、今工事期間に間に合わせるためにプロポの業者を変更するには というような話ありましたけれども、プロポで出されていた設計でいきますと、実施設計期間が平成 22年の11月から平成23年の3月、これが実施期間です。そして、建設工事の期間は平成23年6月から 平成24年3月が建設工事期間で、庁舎の供用開始が23年4月、本当はことしの4月からこの庁舎は使 っていなければいけない。震災の影響等がいろいろありましてというのは、確かに理由になるのかも しれませんが、もうその時点で当初からのプロポの説明と違うのです。〔質問終了時間5分前の予告 ブザーあり〕何でこれが漏れた業者や落選業者には説明がないのですか。それで、ほかの業者は、で はこれ村上市汚点つくることになりませんか。プロポで参加して、公募しておきながら、実際は決ま ったこととやっていること違うのだよなんていう評判立ったらどうするのですか。村上市って何であ んなことになるのというふうになりませんか。おれもほかの市議会とか知り合いいるので、何かいろ いろ調べてそんなことがあるかどうかも聞いてみたいなとは思いますけれども、もしくは今何か建設 計画のある議会があればそういう事例で今遅れているかどうかも調べたいなと思いますけれども、ど うなのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 私どもは、プロポの結果を尊重して、こういうことで今設計を鋭意進 めているところであります。いろいろ設計変更等、工期の延長もありましたけれども、工期の中で何 とか進めるように今努力をしているということであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) いや、だから工期はもう終わっているではないですか、最初のプロポの工期 は。もう本当は庁舎は建っているのですよ、ことしの4月に……ではないや。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ちょっと反問権ではないのですけれども、24年ではないですか、それ。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) いや、これ公文書で、総務課長からもらった村上市山北支所新庁舎建設設計 プロポーザルの1ページ目にあります(イ)、計画概要書という中にそういうふうに書いてあるので す、プロポの。これでは公文書間違っているのですか。22年の12月から23年の3月までが実施設計期 間で、建設工事期間が23年6月から平成24年の3月……そうだね。これ24年の3月だから、供用開始 はこれ24年の4月だね。これ印刷ミスなのだ。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務課長(齋藤甲三君) 今提案書の中では、供用開始、募集は24年4月ということで募集いたし ましたので、提案されている業者さんのお間違いだと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) これ提案業者がこういうふうに出してきたのですよね、当然、プロポ。そう すると、この提案業者が供用開始が、私これしか見なかったので、これには平成23年4月供用開始に なっているわけです。では、それこのプロポ業者の間違いだということですか。わかりました。   時間もありませんので、あと最後にしたいと思いますが、どうしても納得いかない点はプロポー ザルと違って建設物が小さくなって、高騰とはいえども金額は予算内ということは、当初の設計より もやっぱり設計金額割高なのではないか。例えば同じ左手で設計したのが右手になったのだったら大 体同じぐらいだから、わかりますけれども、出てきた図面が右足になっているわけです。そうすると、 私はどうしても業者に対する利益が当初のプロポの設計よりもぐんと利益率が上がっているような気 がするのですが、その辺はどうでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務課長(齋藤甲三君) 私どものプロポーザルで提示をしていただいた金額はお示しのとおりで、 工事費だけで3億900万余りというのは太陽さんが提示をしていただいた額です。それに対しまして 3億4,000万というのを工事請負費として計上させていただいておりますが、その中にはその当時な かった、重複いたしますけれども、建築本体にプラス中に現在既存の庁舎にあります設備の移設工事 はプロポーザルのときには業者さんから提示されておりませんでしたので、その分を上乗せをさせて いただいたということです。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 最後答弁要りませんが、今回提出されております提案の入札公表結果にしま しても、上位2社がすべて山北の業者、あとの落選業者、4社すべて山北関係ない、こういう形にな っております。それも入札の結果を見ますと、もう最初からこの工事出来レースだったのかなという ような気がしますので、その辺の調査も含め、市長、副市長、しっかりしていただきたいなと思いま す。〔質問時間終了のブザーあり〕これで一般質問終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) これで本間清人君の一般質問を終わります。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 本日はこれで散会いたします。   明日も午前10時から一般質問を行いますので、定刻までにご参集ください。   大変ご苦労さまでした。           午後 3時35分  散 会