平成23年村上市議会第3回定例会会議録(第3号) 〇議事日程 第3号 平成23年9月6日(火曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  一般質問                                              〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(26名)    1番   板  垣  千 代 子  君     2番   鈴  木  い せ 子  君    3番   本  間  清  人  君     4番   板  垣  栄  一  君    5番   川  村  敏  晴  君     6番   冨  樫  宇 栄 一  君    8番   小  杉  和  也  君     9番   山  田  昭  夫  君   10番   齋  藤  信 一 郎  君    11番   平  山     耕  君   12番   川  崎  健  二  君    13番   木  村  貞  雄  君   14番   三  田  敏  秋  君    15番   小  池     晃  君   17番   長 谷 川     孝  君    18番   滝  沢  武  司  君   19番   小  林  重  平  君    20番   小  田  信  人  君   22番   相  馬  エ  イ  君    23番   大  滝  国  吉  君   24番   瀬  賀  秀  雄  君    25番   小  野  七 五 三  君   27番   大  滝  久  志  君    28番   山  田     勉  君   29番   板  垣  一  徳  君    30番   佐  藤  宮  吉  君                                              〇欠席議員(1名)   26番   石  嶋  修  平  君                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    大   滝   平   正   君        副  市  長    鈴   木   源左衛門    君        総 務 課 長    齋   藤   甲   三   君        財 政 課 長    佐   藤   昭   一   君        政策推進課長     相   馬   正   喜   君        自治振興課長     板   垣   純   一   君        税務課長補佐     長       研   一   君        市 民 課 長    西   村       治   君        環 境 課 長    増   子   要   作   君        保健医療課長     遠   山   た   つ   君        介護高齢課長     川   内   信   一   君        福 祉 課 長    斎   藤       勉   君        農林水産課長     本   間   誠   一   君        商工観光課長     瀬   賀       功   君        都市整備課長     船   山   三 喜 雄   君        下 水 道 課 長    中   村   則   彦   君        水 道 局 長    太   田       薫   君        会 計 管 理 者    百   武   勇   一   君        選挙管理委員会                   岡   村   和   子   君        委  員  長        選管委書記長        監 査 委 員    板   垣       圭   君        事 務 局 長        消  防  長    本   間   善   和   君        教  育  長    工   藤   泰   則   君        学校教育課長     大   滝   和   春   君        生涯学習課長     高   田       晃   君        荒 川 支 所 長    平   野   俊   之   君        神 林 支 所 長    斎   藤   敏   夫   君        朝 日 支 所 長    小   田   政   秋   君        山 北 支 所 長    斎   藤       誠   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    菅   井   晋   一        事 務 局 次 長    高   橋   邦   芳        書     記    石   井   美   紀           午前10時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) ただいまの出席議員数は25名です。欠席の届け出ある者1名、遅参1名です。 定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。   本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願 いいたします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、8番、小杉和也君、23番、大滝国吉君を指名いた します。ご了承願います。                                              日程第2 一般質問 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第2、昨日に引き続き一般質問を行います。   本日の一般質問は、5名を予定しております。ご了承願います。   最初に、24番、瀬賀秀雄君の一般質問を許します。   瀬賀秀雄君。           〔24番 瀬賀秀雄君登壇〕 〇24番(瀬賀秀雄君) 皆さん、おはようございます。瀬賀でございます。私の一般質問は、2項目 についてお尋ねをいたします。   1項目め、村上市の公有財産についてお伺いをいたします。これは、昨日も同僚議員から質問が されておりましたが、この問題は私は6月定例議会で一般質問を出したのですが、時間切れのために ちょっと積み残しのため、今回改めてやらせていただきます。公有財産については、今回合併ととも に学校あるいは保育園の統廃合等が進んでいる関係で、その土地や建物等、あるいは貴重な財産、こ ういうものが残されております。この貴重な財産の再利用あるいは売却計画等は進められているのか どうかお尋ねをいたします。そしてこういう大変貴重な財産を地域の方々に、いわゆる地元に還元さ れるようなことはできないのか、こういうことについてお尋ねをいたします。   2項目め、海岸侵食対策についてお尋ねをいたします。皆さんご存じのとおり、岩船港から荒川 河口にかけて海岸の侵食がとまりません。特に冬の風浪時になりますと、本当に恐ろしいばかりの侵 食、そして波、風であります。市は、こういうことに対してどのような対策を講じているのか、ある いはどのように考えているのか、お尋ねをいたします。   一たん降壇いたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 皆さん、おはようございます。それでは、瀬賀議員の2項目のご質問につい て順次お答えをいたします。   最初に1項目め、村上市公有財産についての1点目、学校や保育園の統廃合等により使用されな いままに残されている公有財産は、再利用あるいは売却計画などどのように進められているのかとの お尋ねについてでございますが、平成22年度末における公有財産のうち、土地及び建物の保有状況は、 公用または公共用に供している行政財産として、土地が約398ヘクタール、建物が約40万8,800平方 メートル、行政財産以外の財産である普通財産として、土地が約248ヘクタール、建物が約1万2,200 平方メートルとなっております。普通財産については、公用または公共用に供していない財産である ため、その一部は地方自治法の規定に基づき貸し付けや売り払いを行い、その経済的価値を保全、発 揮することにより行政運営に貢献をしております。今後も貸し付けや売り払いなどの求めがあるもの については、管理及び処分を進めてまいります。   次2点目、地域へ有効的に還元されるようなことは考えられないかとのお尋ねについてでござい ますが、地域や自治組織などに活用していただくことで有効活用が期待される財産については、貸し 付けや売り払いなど、あるいは行政財産への移管などにより対処したいと考えております。   次2項目め、岩船港から荒川河口にかけての海岸侵食に対し、どのような対策を講じているかと のお尋ねについてでございますが、岩船港から南に1,652メートルの間につきましては、岩船港港湾 区域内に位置する岩船港海岸、上浜地区海岸でございます。上浜地区海岸から荒川河口までの2,462 メートル間は、海岸保全区域の塩谷海岸となっております。岩船港から荒川河口までは、延長で4,11 4メートルの海岸保全区間の海岸に指定をされております。ご指摘の両海岸については、新潟県が管 理者であり、県施工で施設の整備を実施しております。上浜地区海岸につきましては、港湾事業によ り昭和42年度から平成7年度まで、突堤10基と護岸を103メートル整備をいたしました。塩谷海岸に つきましては、昭和43年度から平成21年度までに離岸堤15基、突堤14基、護岸337メートル、養浜3 万1,640立方メートルの整備を完了しております。現在、当海岸の海岸侵食対策事業につきましては 事業が完了しておりますが、離岸堤の沈下など機能の低下が見られる箇所については施設の改修や修 繕等を実施するよう、また新たに整備が必要と思われる箇所につきましては、毎年県へ要望をしてい るところでございます。私も十分に認識をいたしておる海岸線でございますので、今後とも海岸の侵 食を防止するための対策を講じるよう引き続き県に強く要望してまいります。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) それでは、再質問をさせていただきます。   まず、公有財産についてでありますが、きょうは一般市民の方々も画面あるいは録音等も含めて この議会を注目されているわけですから、その財産のことについて財政課長、簡単に一般の方がわか りやすく、今行政財産、普通財産の話がありましたけれども、どういう違いがあるか、簡単に。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇財政課長(佐藤昭一君) 公有財産というのが一番上の概念でございまして、これは地方自治法に 定められております。私どもの財産のうち、公に使う目的があるものについては行政財産と呼んでお ります。それ以外の財産について、普通財産、目的を問わない財産というような意味合いで使ってお ります。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 今財政課長から地方自治法上の公有財産区分についての話が参りました。平 たく言えば行政財産と普通財産と分けた場合、この行政財産というのは簡単には売ったり買ったり、 あるいは処分もできないのだよと。そのかわり普通財産という分類に含めた場合は、それはできます と、こういうことでお話今あったというふうにもとらえておりますが、当市においても当然のように 行政財産と普通財産に今分けて市長からも御答弁がありました。統廃合によって、これは学校、保育 園等の話ですが、統廃合によって相当の数が建物も土地も出てきています。行政財産としてのものを そのまま残しておくと、今の自治法上の絡みの中で手はつけられない。地方自治体の長が特別認めた 場合また別という、必ずそういう条文がつくのですけれども、そうした場合はこれを有効活用あるい は地元の方、民間の方に一生懸命使ってもらおうという格好にした場合、財産としての所有は市であ れば、使っていただく方は地元の方であれ、あるいはどこかの企業であれ、これは行政財産のまま持 っていても構わないと、こういうことでよろしいですね。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇財政課長(佐藤昭一君) そのとおりでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 今村上市において、建物等々の一覧いただきました。相当の数がありますね。 でも実際に地元の集落あるいは民間の企業にお貸ししている、あるいは貸与しているという建物も結 構あります。それは、使ってもらうということは一番いいことだと私も思っています。特に建物は、 使わないと傷みが激しいとも言われていますので、使ってもらうということは大変ありがたいことだ と思います。しかしながら、まだまだ残っているものが多いわけです。昨日の同僚の質問の中にも市 長答えられていましたけれども、建物の中には35年から40年以上前に立てられたものが非常に多いの だということで、そうすると耐震構造等の問題も出てくるでしょう。ただ、平家建てのものとか小規 模のものであれば、十分これは再利用、再活用も可能なわけです。今市が実際行政財産としてとらえ ている、これだけのものをこれから実際はどういうふうにするのですか。普通財産、さっきのくくり の中で普通財産にすると売却もできます。普通財産に移行しようとしている考えはあるのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇財政課長(佐藤昭一君) 所管課で持っております行政財産につきましては、その使用が終了した 場合は順次普通財産のほうに移管しているという作業をやっております。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 市長、集落をよく市長も回られて、さまざまな意見とか、そういうものを吸 収されていますね。その集落との座談会の中で、市が持っている今の行政財産、こういうものに対し て何か自分のところではこういうふうに使いたいのだけれども、使わせてくれないかというような話 というは、具体的には出ていないのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ふれあいトークもあったわけでございますけれども、集落においては使いた いというようなこともありますし、今現在も使っております。特に空き校舎とか、そういうようなあ いている学校については、1つはグラウンドと体育館は使いたいと、校舎が余り利用価値がないとい うようなことでありますので、その点についてもこれから使っていただくようなことで検討していか なければならないなと考えています。一部では、地域のコミュニティービジネスあるいはコミュニテ ィーの場として使っているところもありますけれども、非常にやはり需要があるのがグラウンドと体 育館ということであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 建物自体を例えば集落でお借りした場合、水道光熱関係は市が持つのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 原則的には借りた人が持つということになりますし、例えば山間地であれば 雪おろしとか、そういうようなものも借りた人たちがやっていただくというようなことになろうかと 思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) そこなのですよね。あちこちの集落お尋ねして、いろんな話聞いてみると、 やはり区長さん方の話では、うちの集落の中に市の建物があるのだけれども、使っていない。これ使 わせてもらった場合、そのセキュリティー含めて今言った水道光熱、実はこれがランニングコストで 一番かかるわけですから、こういうのを果たして市が持つのだろうかねという話になった場合、今市 長がお答えになったとおりなのでしょうね。ということは、使いたくても使いにくいという部分がま たそこでひとつ問題が発生しているわけです。必ずこれ利用者が負担しなくてはいけないというのは、 ある程度の原則は物事にあると思うのですが、今財産として市が持っています。遊んでいるわけです、 言葉悪いですが。使っていない。使わないと傷みが激しい、さっきの話私しましたけれども。こうい うことを好転させるためには、やっぱり使ってもらったほうがいいだろう。市の財産は、市の役所の ものではないですから、市民のものですので、これをいかにして有効活用するかということに一歩踏 み込んだ場合、ここの問題が出てくるのです。幾らでもないと思うのですけれども、建物の大きさに よります。ここら辺は、何か具体的に今後どうしようかというお考えはないですか、今のふれあい トークの中でも。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) やっぱり基本的には、建物は無償で貸しても、光熱水費あるいは冬期間にお ける雪おろし等は、借りた人たちあるいは団体等がやっていただかなければならないのではないかな と。これは、市で全部面倒を見ますよとなると、これだけの施設があいていますので、全部でたらめ になってしまう可能性もあるということでありますし、これからの話ですけれども、今協働のまちづ くりをやっておるわけでございまして、地域によってはその施設を利用して、コミュニティービジネ スを発展をさせようとか、起業していこうとか、あるいはまた何らかの形で使いたいというような意 見も出てくることを期待しながら、私たちもモーションかけながらやっていきたいなと、そのように 考えております。そうすれば、経費的にはそこから出せるわけでございますので、そのような形もい いのではないかなと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) だと思います。今の来年度から具体的に実施しようとしている協働のまちづ くりの中での、私もこの使い方がここから出てくればなと、今市長がお答えになったとおりだと思う のです。協働のまちづくりの中で、そういうある程度の予算的な措置ができれば使いやすくなってく るだろうというふうに思います。一例を取り上げれば、この話をちらっと進めたときに市の方にお聞 きしたら、寒川小学校の利用について、実際使っている方もいらっしゃいます、企業として。その中 で1階、2階の教室を小部屋に分けて、漁業に従事される若い人たちの住宅に改造できないものかな というようなお考えもあるそうです。これは、海岸側であるからそういうふうなまた漁業に対するお 考えも出てくるというふうに考えます。これは、逆に今度は山間部に立っている市の行政財産の施設 であれば、今度は農業に従事するような若い方々、都会からのという、こういう考え方も発展的にで きるわけです。こういうふうに使っていけば、この財産の有効活用ができるだろうとかいうふうに思 います。さっき普通財産の話をしましたけれども、これ売ってしまっても本当幾らにもならないです。 それぞれ不動産鑑定される方いらっしゃるでしょうから、私もある程度ちょっと聞いてみたのですが、 更地であると幾らでも買うのだけれども、引き取るのだけれども、そこに上物が乗っているとなかな かねという話が当然出てきます。今後普通財産に変えていく場合、市としてはその更地にしてうんぬ んという考え方はあるのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) できれば普通財産にしながら、欲しい人があったら売却をできるところから していきたいなと、そのように考えております。その場合、そのときに、では建物はどうするのだと。 建物を解体して更地にして売却するのかということになってきますけれども、そのときはケースバイ ケースということであります。解体費も相当かかりますので、できればそのまま買っていただいて、 そこから解体費を差し引いた額等を提示をしていきながら、交渉をしていくのがいいのではないかな と、そのように考えております。これ更地にしてなんていうと、解体費だけでも相当な金額になりま すので、その点も含めて今後の課題と思っておりますが、できればそういう形で今使っていないよう なところ、売却してもいいというようなところは積極的に売却に向けて検討をしているということで ございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 市長、更地にする前に上っ面を乗せたまま売りたいのだというお気持ちは、 よくわかります。そうでしょうね。解体費がかかるのです。木造の平家でも今100万、200万の時代で すので、解体が。それが今度はそこに鉄筋が入っているなんてなったら大変なことになるわけです。 そういうことで、上物を乗せたまま果たして売却できるかといったら、現実的にはそれは厳しいので す、買うほうも。ですから、そこら辺はきちっとやっぱり市でとらえていって、施設はさっき言った ように古くなってきています。例えばこういう例出していいかどうかわかりませんが、さまざまな集 落でも今空き家というのがあるわけです。空き家というのは、人が住んでいないという意味ですけれ ども、それだけではないのです。だんだん傷んでくるわけです。その傷んできたものをどうしていく かということで、これは村上市内の各集落でも区長さんが頭を悩めている一つの問題なのです。親戚 の方がいらっしゃればいいけれども、もう親戚の方もいらっしゃらない。そうした場合、その傷んで いった建物というのは、簡単にその集落でも手もつけられないわけです。そういう事実もあるわけで すから、この上物が乗った市の行政財産、これをいち早く普通財産に変えていって、法令上触れない 程度に変えていって、それを素早く売却する方法、そしていい方法、売りやすい、買いやすい方法を 考えて、少しでも財産を有効活用、資金面でもできるようにしていくのが私は大事なことだと思いま す。最後にこの財産の件でもう一回。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ごもっともな意見でございまして、私どももその方向で進んでいるというよ うなことをお話しさせていただきたいと思っております。そしてもう一つは、例えば解体するとき、 我々が解体すると公共事業でやるわけですよね。買った人が解体すると民間工事でできるというよう なことで、その差額も大きなものがあるというようなことも考慮に入れていかなければならないと、 そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) その差額に入る前に、まず買っていただくところを探しながらいこうという ことが大事なことだと思いますので、財産は眠らせておいたら1円にもなりませんので、行政財産の ままにするのだったら有効活用をぜひ集落の方々ともお話し合いしながら進めていただきたいという ふうに思います。   2項目めの海岸侵食対策についてお伺いをいたします。先ほどのお話の中で、荒川河口からずっ と岩船の港まで、平たく言うと岩船の今突堤が伸びていますけれども、突堤まで約2.5キロですか、 お話がありました。その2.5キロの海岸線のうち、上浜地区からとさっき岩船のほうの地名を上げて おっしゃいましたけれども、当時私どもは神林村に住んでいましたので、人家のない部分は神林海岸 というふうに呼んでいました。人家のある部分、ここは塩谷海岸というふうな呼び方をしていました。 大体同じような距離なのです。塩谷海岸が約1.1、それから神林海岸、ここが1.4ということで大体2. 5キロ、先ほどのご答弁のとおりだと思うのです。この海岸線がものすごく欠けています。もう村上 市の国土と言ってはおかしいね。村上市の領土が欠けているわけです。これは、日本全国、海岸線を 持つ自治体の悩みなのでしょうけれども、これは市長はもう海岸線で生まれ育ち、なさって、また旧 山北町の町長もなさったわけですから、その海岸線をいかにして守るかということには腐心されたと 思います。今あそこの海岸線、市長は岩船の突堤からずっと荒川河口まで1回歩いたことありますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 全部歩いたことはございませんけれども、部分的には歩いていますので、全 部ということになろうかと思っております。非常にこの村上市50キロの海岸線を有しているわけでご ざいますけれども、その中でも侵食度が激しい海岸線であるというような認識をそのときも持たせて いただきましたし、今も持っておりますので、先ほど申し上げておりますように強力に県にも働きか けをしているということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 海岸線に関しては、当然市の所管とするところでないので、県の土木になる わけですが、これは百も承知で市長と今議論しています。市としてあの海岸は、やっぱり市の海岸だ というとらえ方はもちろんなさっているということです、今の話は。海岸線が欠け始めたというのは、 もう大分前になるのですけれども、私も砂浜で育った人間ですから、今ある例えば塩谷海岸の集落の ところととらえた場合、その集落の真下から波打ち際までは100メートル以上あったのです、子供の ころは。海水浴に行くには、足が焼けて2度ほどどこか草むらで一休み、2回ですから二休みしない と波打ち際まで行けないぐらいの砂浜があったのです。今それは全くありません。市長もご存じのと おり、平成12年ですか、これは県のほうとも話を詰めていただければ、確認してもらえばわかります が、荒川河口からずっと塩谷集落の約1.1キロ、ここが冬の風浪等でもう欠けに欠けてきて人家まで 影響を及ぼすと、波しぶきがかかるわ、もちろん冬になると海鳴りはしますし、こういうことで大変 だということで県、もちろん当時は村でしたけれども、神林村、県、国にもお願いして、緩傾斜護岸 という、緩傾斜というのは緩やかに傾斜する護岸と書きますけれども、緩傾斜護岸工事を進めていた だいて、今約1.1キロの塩谷海岸のうち400メートルぐらいは完成をしました。そして海岸から直角に 1本の突堤も伸ばしてもらう。そうすると、砂がついてきているのです。これは、市の振興局の課長 さん方とも何回も話もさせてもらいましたけれども、非常にいい結果が出ています。具体的な話を市 長していくと、この緩傾斜護岸という工法は、私は合っているような気がします。なおかつ突堤を垂 直に海岸線から離岸堤まで伸ばすという方法、これは振興局の方々まだなかなかというふうに首を縦 に振っていただけないのですが、これの工法が実際もう400メーター砂がついてきているわけです。 こういう工法をぜひ市長も1回緩傾斜護岸を見ていただいて、この工法で集落がある部分をまず守っ てもらう。残り800メーターあります。その先がいわゆる神林海岸といって、人家ありませんけれど も、松林がずっとつながっていって岩船港の突堤につながる分、この緩傾斜護岸の工事に関しては、 市長は県に対してどのように今後話を進めていきたいというふうにお考えですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 本当に海岸侵食でございますけれども、小さいころ、海まで行くのに足がや けどするようなことであったわけでございますけれども、緩傾斜護岸でございますけれども、非常に 海の砂の流れというのは、本当微妙に変化するのです。防波堤をどこにつくるかによって、砂の流れ がここにつくればいいといってつくったけれども、砂が別なほうへ行ったり、非常にそういうことも ありますので、その今おっしゃった工法についてもそれが一番いいというようなことをおっしゃって いますけれども、それらについても何が一番いい工法なのかというようなことをやっぱり精査をもう 少しする必要があるのではないかなと、そのように考えておりますが、それが一番いいという工法で あれば、その工法でなるべく早くやっていただきたいというようなことを申し上げていきたいなと、 そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) この夏から今、秋、今どきは大変なぎの日も多いですし、日本海は本当穏や かな日本海。こんなときに海岸見回ったって何にもならないわけですから、私もこの前振興局の方に お願いしたのは、ぜひ真冬、それも1月か2月のぴゅっぴゅと吹いているときに海岸見ていただきた い。市長にもぜひそのとき何回となく見ていただきたい。ぜひ歩いていただきたい。大荒れのときに は注意してくださいね。もうすごいですから、波が。海岸線を岩船の突堤からずっと荒川の河口まで 歩くと、大人の足で歩いても砂ですから、1時間は優にかかります。そういうところを歩いてみると、 いかに村上市の海岸、特に今言った神林海岸、塩谷海岸のあたりが欠けているのだということがもう よくわかります。さっきのお話の中で、砂の流れという話を市長がされました。私も話も聞きました。 ちょうどその神林海岸と塩谷海岸の境目あたりからどうも流れが二手に分かれているのではないかと いうような話をされておりました。そこは、私は学者ではありませんので、はっきりわかりません。 そういう流れがあるのかもしれません。しかしながら、実際に欠けていることは確かなのです、あの 海岸が。もう一つ行った緩傾斜護岸は、あの工法がいいかどうかとおっしゃったけれども、実際にい いのです。もうついているから、砂が。緩傾斜護岸だけではだめなのです。やっぱり直角に突堤を離 岸堤まで伸ばすということが大事なことなのです。これは、どこの学者の方が卓上でどんな計算され るのかわかりませんけれども、それよりも実際にもう効果があるわけですから、ここは市長、ぜひ強 くおっしゃっていただいて、市として今ちまたで言われているリーダーシップをとっていただいて、 県、国等に絶大なる圧力をかけていただきたい。これは、いい意味です。悪い意味の圧力ではありま せん。いい意味の圧力をかけていただきたい。お願いしたいのですが。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今おっしゃった、国に要望に行きますと、わからないのです。要するに夏の 日本海をイメージしているわけです。ですから、何が必要かというと、私どもは暴風雨、波浪のとき の写真を持っていくのです。写真を持って見せると、こういう状態になるのですよというと説得力が あって、驚かれるのです。ですから、私どもは常に国に要望に行くときは、夏の状況はこうですよと、 冬の暴風雨あるいは波浪のときはこういう状態になるのですよということを説明しながら説得をして いっているわけでございますので、本当に地元の人でなければわからないというようなことでありま して、どこの海岸もそうでございますけれども、そういうときには私どもの役所はもちろん写真撮り ますけれども、地元の方もぜひともそういうような写真を撮っておいていただいて、私どもにいただ いて、そしてそれを国に持っていって、県はわかりますから、国に持っていって要望して、強く事業 の促進を促していきたいと。それが私の仕事でありますので、これからも圧力をかけるということで はなくて、誠意を持って頑張っていきたいと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 今新しい政府が発足されました、新政府が。総理大臣は、ドジョウのように というふうに泥臭くいきたいというようにおっしゃっていました。それはいいことだと私は思います。 その泥臭くいかれるということは、つまり地道にという意味なのでしょうね、もう一つとらえれば。 ということは、今おっしゃったその晴天のときに、なぎのいいときに来てもらったって国の方々わか らぬわけですから、ことしはぜひ1月、2月のもうびゅっびゅと吹いているときに市長、ぜひお国の 方、県のご担当の方も含めて呼んでくださいよ。神林海岸、塩谷海岸含めて岩船港から荒川までのあ の海岸線がどんななっているのか、どれほど厳しいのかということ。それで集落には集落センターあ りますから、ぜひ何もお構いできませんけれども、お泊めいただいて、夜はもうすごい海鳴りですか ら、眠れないぐらいですよ、都会の方は恐らく。そういう現実をぜひ見ていただいて、やはりこれは 大変なのだということをやっぱり実感していただくのも一番大きなあれだと思います。一生懸命市長 も陳情等も含めて行かれているということはよくわかりますが、これは体験していただくほうが一番 また効果もあるのではないか、わかっていただけるのではないかというふうに思います。   海岸の中で、その松林の部分、神林海岸と言っていましたけれども、そこのところは昔村道、今 は当然市ですから市道があったのですが、今はその市道、一番海側の市道はもう海の中に消えていま す。これは、道路を管轄している課長おわかりだと思いますが、車線は引かれているのです、いまだ に地図の上では。しかし、それはもう海の中なのです。そんな状況なのです。もう一本仕方ないから 管理道路として、そこから15メーターほど内陸に向けて松林の中に今管理道路をつくっていますけれ ども、実際は村道、今の市道が海の中にあったというのも事実なのです。それだけ欠けてしまったと いうことなのです。こういうことも含めて、実際そこに住んでいる方々にとってはまた冬が来ると。 冬が来るということは、あの薄暗いどんよりとした空の色だけではないのです。結局黒々とした海が うねってくるわけです。それがそのまま海岸に自分の人家のところに押し寄せるわけですから、これ を市長、ぜひわかっていただきましょうよ。市長は、もう海育ちですからおわかりのはずなので、こ のわかっていただく方法をぜひとっていただきたい。ここまでお話を今議論しているので、市長、何 か具体的によし、ではこれをやろうなんていうの何かひらめきませんか。どうぞ。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まず最初に、やはり実情を理解していただくと。県はみんなわかっています ので、国に行ったとき、先ほど来申し上げておりますように、本当にわからないのです。幾ら説明し ても波浪のときはこうなのだと、こんなに人家までみんな水入っている、海水がどんどん、どんどん 波が来るところもあるのです。それを口で言ってもわかりませんので、まず写真を撮って見ていただ くと、ひどいなと。これでは大変だということになってきますので、ひとつお願いをしたいのは、そ ういう写真を地元の人たちに撮っていただきたい、そういうことをまず1つはお願いをしたいと思っ ております。例えば海岸線によっては、山北海岸あたりは期成同盟会を何十年もつくって、そういう 活動をしておるわけでございまして、そういうような写真を持参しながら、足しげく国に通って説得 をして、できれば来ていただくような段取りも心がけていかなければならないなと、そのように考え ております。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 何度説明しても国の方はわからないのだよというお話ですけれども、それを わかるようにするのが市長のお役目なのです。ですから、わかるようにしましょう。今は写真よりも 映像の時代ですから、映像を撮って、あの渦巻くようなあの打ちつける大波を撮ってお見せしましょ うよ。これは、集落だけではなくて、市の方にもご協力いただいて、私も協力しますし、一番これか ら大荒れになる時期に入ってきますから、そのときに撮りましょう、すばらしい映像を。それをぜひ お見せしませんか、向こうに。それをお見せすれば、また気持ちの中で向こうの方も少し動いてくれ るのではないかというふうに思います。いずれにせよわからないのですよという格好でとらえるのは、 市長、それはまずいです。わかっていただくまでやるのが市長のお仕事でございますから、これはぜ ひお願いをしたいというふうに思います。   地元の集落では、この海岸線を何とか守らなくてはいけない。自分たちが住んでいるうちを守ら なくてはいけない、こういう信念、熱意で一生懸命であります。何とかここら辺は、行政の力でやは り手をおかしし、そして安心に冬を過ごせるような、こういう環境づくりをしていかなくてはいない と、こういうふうに思います。私のほうは、今後この海岸線に関しては、しばらくまた市とも、また 県とも話のほうは煮詰めていきますけれども、一番大事なことは、市長、市長含めて行政の方々、そ して担当部局も含めた皆さん方の熱意だと思うのです。これが伝わらなければ、県でも国でも動きま せんよ、やはり。これは、皆さん方がどれだけ一生懸命動いていただけるかということに尽きると思 うのですが、まだまだ時間はあるのですけれども、ちょっと最後に所管の神林支所長、海岸線を持っ ているわけですけれども、支所長もずっと神林にいらして、あの海岸線はやっぱりずっと心配の種だ ったと思うのですが、今思っていらっしゃることを一言お願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 神林支所長。 〇神林支所長(斎藤敏夫君) 今ご指摘のように、私も従来、以前建設課に担当したものですから、 県の職員と2.5キロばかりあるわけでございますけれども、歩いた経験がございます。5年前でござ いますけれども、そのときもやはり侵食は進んでいるのだというふうに感じておるわけでございまし て、集落の皆さんから再三再四要望が出てきているわけでございますので、今後やはり所管の課ある いは本庁のほうと随時協議してみたいというふうに思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 市長、では真冬の一番荒れているとき海岸線歩くと危ないから、何とか今の うちに一回歩いてみましょう。2.5キロ、どんなふうに今なっているのかということで、市道がある はずの海もそこでわかりますので、こういうところも含めてぜひスケジュールをつくっていただいて、 ご同道いたしますので、この海岸線を、今の現状をよく見ていただいて、端から端まで歩いていただ くと、またお気持ちも一層強くなるというふうに思いますので、そのときはまたお声がけします。よ ろしくお願いしたいと思います。   以上で私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで瀬賀秀雄君の一般質問を終わります。   午前11時まで休憩します。           午前10時41分  休 憩                                                        午前11時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、18番、滝沢武司君の一般質問を許します。   滝沢武司君。           〔18番 滝沢武司君登壇〕 〇18番(滝沢武司君) 議長のお許しをいただきましたので、私の一般質問を通告書に沿ってお願い をしたいと思います。   質問事項は3項目ありまして、その第1は債務負担行為事項と今後の支出予定についてというこ とで、第1に平成23年度現在、当年度以降の債務負担行為、そこには3年以上と書きましたけれども、 2年のものもあるわけですので、その支出総額と内容別の支出予定額はどのようになっているかをお 伺いします。   2番目、社会福祉法人村上岩船福祉会の特別養護老人ホーム等の建設資金元利償還金補助等の支 出はどのようになっているのかお聞かせください。   3点目は、上記団体への補助金等が行革特集、これは昨年もことしも市民にも配布されておりま すけれども、「村上市が支出する補助金について」に記載されていない理由を伺いたいということで あります。   4点目、これに類する債務負担行為による支出事項がほかにあったら伺いたい。   5点目、さきの臨時議会で議決された新ごみ処理場の建設管理にかかわる債務負担行為は、この 後どのような形で支出として計上されるのか伺います。   第2点目は、日沿道未着工区間の計画段階評価の着手決定について伺います。その1点目は、計 画段階評価の着手の決定が及ぼす今後の影響をどのようにとらえているかということであります。   2点目は、整備計画の決定あるいは事業化に向けて、今後市はどのような取り組みや対応が必要 と考えているかであります。   第3点目は、本市学校教職員の勤務実態と今後について伺います。その1点目は、平成20年度第 4回定例会の一般質問で私が行った市内小中学校教職員の多忙化解消のための市教育委員会の具体的 な対応はどのように行われ、どのように改善されているかを伺います。   2点目は、本市教職員の超過勤務、長期休業については勤務が平常の場合と違いますので、それ は除いたとしても実態をどのようにとらえているか伺います。   3点目は、今後勤務実態調査、特に多忙化解消の改善のためにどのような改善策が必要と考えて いるかを伺います。   答弁をいただいた後、関連する事項について質問をさせていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、滝沢議員の3項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、債務負担行為事項と今後の支出予定についての1点目、債務負担行為の支出総 額と内容別の支出予定額はとのお尋ねについてでございますが、今年度以降3年以上の債務負担限度 額の総額は195億2,265万1,000円、今年度以降の支出予定額の総額は185億3,009万9,000円で、内容別 の支出予定額では福祉施設建設資金の元利償還金に係るもの6億5,238万6,000円、農林水産業利子補 給に係るもの6,897万4,000円、圃場整備地元負担金等に係るもの29億3,756万6,000円、指定管理料7 億9,322万1,000円、新ごみ処理場の整備運営事業に係るもの139億8,600万円、その他9,195万2,000円 となります。   次2点目、社会福祉法人岩船福祉会への特別養護老人ホーム等の建設資金元利償還金補助等の支 出についてのお尋ねについてでございますが、一般会計3款1項3目の老人福祉費において村上岩船 福祉会特別養護老人ホーム負担金として9,432万8,000円を計上しております。また、浦田の里建設資 金の元利償還金については、3款1項1目の社会福祉総務費において浦田の里通所施設建設負担金と して261万円を計上しております。   次に3点目、社会福祉法人岩船福祉会への補助金等が行革特集「村上市が支出する補助金につい て」に記載されていない理由はのお尋ねについてでございますが、村上岩船福祉会への補助金等につ いては、合併前の旧市町村が協定により負担割合を定め、債務負担行為を設定したもので、負担金と しての取り扱いであることから記載していないものであります。   次に4点目、これに類する債務負担行為による支出事項があるかとのお尋ねについてでございま すが、これに類する債務負担行為としては身体障害者支援施設、第2みずほ園でございますが、に係 る建設資金の元利償還金補助があり、3款1項1目社会福祉総務費において身体障害者療護施設建設 負担金として予算計上しております。   次に5点目、新ごみ処理場の建設管理にかかわる債務負担行為は今後どのように歳出に計上され るのかとのお尋ねについてでございますが、平成24年度から26年度の各年度において工事請負費など の建設事業費を、平成26年度からは運営維持管理に関する委託料を予算計上することになります。   次2項目め、日沿道未着工区間の計画段階評価の着手決定についての1点目、着手決定の及ぼす 今後の影響をどうとらえているかとのお尋ねについてでございますが、昨日の大滝久志議員のご質問 でもお答えしたとおり、事業化に向かって大きく進展したものととらえております。高速道路の計画 事業プロセスといたしましては、ステップワンの予定路線、ステップツーの基本計画路線、ステップ スリーの整備計画路線、そして事業化がステップフォーという段階になりますが、このたび発表のあ りました計画段階評価はステップ2の基本計画路線からステップ3の整備計画路線にステップアップ する前段と考えていただければよろしいものと思います。この段階では、解決すべき課題の把握、原 因分析、政策目標の明確化、代替案など数ルートの比較や評価を行うなどして、構想段階レベルの計 画路線を環境影響評価や場合によっては都市計画決定につなげるための整理をする段階であります。 今のところ高速道路の法線や施設の内容も定かではありませんが、この道路分科会地方小委員会で議 論される中身等を見ながら、本市の各種計画等にどのような影響があるか詳細を確認しなければなら ないといったところであります。   次2点目、整備計画の決定、事業化に向けて今後どのような取り組みや対応が必要と考えている かとのお尋ねについてでございますが、整備計画になるには、まず環境影響評価や都市計画決定等の プロセスを必要としますので、地元の同意などスムーズにいくように本市としても努めていかなけれ ばならないと考えております。国土交通省、新潟県はじめ関係機関と連携をしながら、本市としてで きる限りのことをしてまいりたいと考えておりますので、議員の皆さんからもご支援とご協力をお願 いを申し上げます。   次に3項目め、学校教職員の勤務実態と今後については、教育長に答弁をいたさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) それでは、3項目め、学校教職員の勤務実態と今後についての1点目、平 成20年第4回定例会で質問した市内小中学校教職員の多忙化解消のための市教育委員会の具体的対応 はどのように行われ、どのように改善されたかとのお尋ねについてでございますが、会議の精選と時 間短縮化、諸調査の削減、校務分掌組織の見直しによる業務量の削減について、毎月の校長会で繰り 返し指導し、成果を聞き取りながら改善を支援してまいりました。また、平成22年8月には、中体連 と中学校長会に適切な部活動の運営についての諮問を行い、その結果、部活動を休止する日を1週間 に1回以上設けることや外部指導者との連携を一層強化するなどにより、顧問教師の多忙化解消が図 られてきました。さらに、教職員一人一人にコンピューターを配置して校務処理の効率化を進め、教 育補助員や介助員を学校の実情に応じて配置して、教職員の業務を具体的に支援したり、また学校事 務の共同実施のための会場確保とコンピューターとプリンター設置など、必要な設備の整備や人的支 援も行ってきました。県教育委員会でも平成22年8月から多忙化解消アクションプランを実施してお ります。市教育委員会としてもこの取り組みと市教育委員会の取り組みを融合させ、確実に多忙化解 消を図っております。   次に2点目、教職員の超過勤務の実情をどのようにとらえているかとのお尋ねについてでござい ますが、先ほど説明した取り組みの結果、勤務時間終了後2時間以上の居残り業務に従事した人数は、 22年4月と23年4月の対比でマイナス32.3%、22年7月と23年7月の対比でマイナス45.3%と成果が あらわれてきました。しかしながら、特定の教職員に業務が集中し、長時間居残りが解消できないな ど、多忙化解消の体制が十分でない学校は残っております。これらの学校へは、個別に指導しながら 対応してまいります。   次に3点目、今後勤務実態の改善のためにどのような改善策が必要と考えているのかとのお尋ね についてでございますが、多忙化を解消するために子供と向き合い、かかわるための時間が減ること や授業の準備や研修を怠ることがあってはなりません。事務作業の一層の効率化について、各学校で 校長を中心として教職員で検討し、実行に移すことが必要です。市教育委員会としては、事務作業で 縮減すべきものを再度検討し、必要な支援を行い、教職員の多忙化解消に努めてまいります。   以上です。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 今債務負担行為のところからお聞きしますが、今市長の答弁で今後の債務負 担行為195億幾らという答弁がありましたが、これは先般の第5回臨時会で新ごみ処理場の債務負担 行為、この分も入ってということで受けとめていいですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇財政課長(佐藤昭一君) 新ごみ処理場の分も入っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 23年度の予算書に債務負担行為というのがありまして、所管は総務委員会で いろいろ検討するわけですけれども、この債務負担行為が非常に数が多いということもそうですし、 また内容的にもいろいろな形にあると、そこに表示されている事柄についてもいろいろな形で表示さ れているというところで、先ほどお聞きしましたように、債務負担行為には補助ということで書いて ある。ところが、予算書を見るとそれに当たる部分は負担金という表現で書いてあると、そういった ことでまたそれを受け取るほうも補助金として受けとめている部分もあるというような非常に錯綜し たところがあるものですから、先ほど聞きましたようにちょっとわかりにくい部分がありました。そ れでお伺いしたのですが、やはり債務負担行為が先ほど言いましたように、約200億円今後用意しな ければならないと。また、これから例えば荒川の統合保育園、これが間接民営という形になると、恐 らくこの前の第3回臨時会での新ごみ処理場の債務負担行為と同じような形で出てくるのではないか と。加えていつか財政課長もお話ししましたように、今の大震災もそうですけれども、今後の地方交 付税のがこれまでどおり来るのかどうかもまだ不明確な部分があるということ非常に厳しい財政を強 いられる中で、この債務負担行為が市全体の予算に大きなおもしになるのでないかというような感じ がしたものですから、今回この一般質問をさせていただきました。そこにありますように、社会福祉 法人村上岩船福祉会ということに例をとって、この点は大変恐縮な部分がありますけれども、ぜひご 理解いただきたいと思いますが、例として挙げさせてもらいました。今のように元利償還金というの を予算書では負担金として支出すると。今年度約1億円、決算で見ますと1億ちょっとありますけれ ども、23年の予算でも九千何百万円という非常に大きな部分があるものですからお伺いしました。こ ういう福祉会の会計、収支決算書といいますか、そういったものは市にも届けられて、財政課を中心 にして、そのことについては検討されるような機会があるのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) 社会福祉法人のほうで定期的にそういう評議委員会を開催させていただ きまして、予算の審議をしていただいているというところでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) この岩船福祉会については、評議委員に私がなっております。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 下越障害者のこういう福祉団体がありますね。そこでは、理事長が新発田の 市長さん、それから議会の議長が大滝市長さんという形でありますが、そういうそれぞれの自治体と の法人とのこの福祉会の場合はどんなかかわりになっているか、その辺ちょっと説明いただけますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 下越障害事務組合につきましては、今おっしゃったとおり理事長が新発田市 長、そして議会議長が私となっておりまして、そこは関係市町村でいじみの学園等について管理運営 をしているというようなことでございまして、各市町村の割合によってお金を出し合って運営してい るということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) この村上岩船福祉会も恐らく村上市だけでなくて関川村も入って、数の違い、 関係する自治体の数は違っても今のような恐らくシステムになっているのだろうというふうに思いま すので、今お伺いしました。その辺はいかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 村上岩船福祉会には、ちょっと今課長から答弁させますけれども、以前に各 市町村で建設したものを弁済しているという以外には、今は一般補助金は出していないと思っており ますが、課長、答弁。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) 建設負担金の金額を支出しているのが主でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) それぞれの法人と自治体との関係については、いろんな形があると思います ので、特にそのことを問題にするわけではありません。ただ、福祉課の収支決算書、22年度の収支決 算書を見ますと、先ほど言いましたように恐らくその項目から見ますと、市からの負担金というのが 補助金として、元利償還補助金として収入の中に組み込まれているというように見ざるを得ないので すけれども、これが収支決算書だと約1億1,000万ぐらいあります。村上の先ほどお話のありました 負担金の1億ちょっとと、今言いましたように関川村もあるわけですから、それと合わせると大体そ の額に相当するのかなということで読み取っているわけですけれども、全体、収支計算書の全体見ま すと、当年度黒字という表現がいいのかちょっとわかりませんけれども、約1億円くらいの当期決算 収支から見ますと残るというのかな、そういうことがあります。当期末支払資金残高ということで… …当期資金収支差額合計が9,400万くらいあると。そうすると、平たく言いますと、村上市あるいは 関川村からの財政的な償還金の補助ということでやらなくても済むのではないかなと。単純にそうい うふうにしか読み取れないものですから、今のようにでは村上市からの約1億円という多額の債務負 担行為としての支出というのは、本当にこの団体にとって必要なのかなということをちょっと考えま したので、その辺のところを少し今のような状況を恐らく知っておられると思いますので、その辺に ついての説明をお願いをしたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 関川村と申しましたけれども、粟島浦村も入っておりますので、ご承知おき をいただきたいと思っております。この村上岩船福祉会については、合併前に7つの市町村で建設資 金等を債務負担を約束しているというようなことで、今も支払っているわけでございます。利益とい うか黒字決算になっているからそれを払わないでいいのではないかというようなご意見だとお伺いを いたしておりますが、約束をしておりますので、それは当然のことながら私たちは債務履行していか なければならないと考えております。しかしながら、赤字決算になったときには私どもは一切それは 応じないというような姿勢をとっていきたいなと、そのように考えておりますし、またこれから施設 改修等あるいはいろいろな面での改修等があろうかと思いますけれども、その際にも法人で全部やっ ていただきたいなと、そういうような姿勢で臨みたいと考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 今市長答弁のように、約束なのだからということは、これは十分承知の上で、 先ほど言いましたように市の財政が非常に厳しくなってきている、またこれからもなるという中で、 全部やめましたというわけにはなかなかいかないのだろうと思うのですけれども、これまでの資金残 高が19億くらいあるのだよというふうな点もあるものですから、こういう状況、これまでの経過もち ろん踏まえながら減額をしていくような方向をやはり債務負担行為を常に約束だからということだけ でなくて、考えていく必要があるのでないかというふうに思うものですから、その辺の当該団体との 話し合いとかそういう場を持つ、あるいは話し合いをするということはできないのかなということを 今後のことを見通してお聞きしたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当時まだこれだけ民間の方々がこういう分野に進出していないときに、それ ぞれの7つの自治体で、こういうような社会が到来するのでそういう施設が必要だということで、行 政主体、主導みたいになって建てたわけでございまして、そのときに約束をして債務負担行為をやっ たわけでございますので、それらについては私どもは責任を持って支払う必要があると、そのように 考えておりますし、今後については先ほど申し上げましたように、法人独自でやっていただきたいと いうような方針で臨んでいきたいと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) それで一たん債務負担行為として、これは契約なりいろんな形でやるのだろ うと思うし、また債務負担行為事項にもいろんな種類があるものですから、今の例が一番私にとって はわかりやすかったものですからお聞きしたわけです。一たん債務負担行為として決めると、これは あともう約束だから変更できないのだよと、やっぱりほかの債務負担行為の場合であってもそういう 方向で進まなければならないといいますか、進むのか、その辺はどういうふうになるのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇財政課長(佐藤昭一君) 債務負担の議決をいただいておりますのは、限度額ということでござい ますので、その範囲内で予算化するということがございますし、増減によっては変更をお願いする場 合もございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) このことが一たん決めたらそれ以外はもう変更ができないのだと、あるいは 限度額までいっていないからそこまでは支出をするのだよということになりますとね、先ほど言った ように、第5回臨時会で債務負担行為の議決をやったその約140億、年次的ないろいろな数値も示さ れて出されたことがこのままずっといくのですよというふうに受けとめかねないものですから、今の ようにお聞きしました。ぜひやはり債務負担行為、非常に大きな市の予算の3分の2くらい負担行為 として今後担いでいかなければならぬということがあるものですから、ぜひその辺十分な検討とその 減額のための手だてを考えていただきたいというふうに思いながら、次へ進みます。   日沿道の関係、きのう大滝議員から同じような質問でありますけれども、ダブりがあったらご勘 弁いただきたいのですが、今市長から答弁がありましたように14年ぶりに前進をしたという中で、今 回ほとんど動かなかったのか、今回市長の8月2日の大畠大臣との直接面接、こういったことに大き く動いたポイントというのを市長はどのように受けとめておられますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今までは自民党政権もそうだったのですけれども、民主党政権もそうでござ いましたが、道路をつくる、特に高速道路に関しましてはビーバイシー、ベネフィットとコストとい うのですけれども、投資効果が最重視されたのです。投資効果がないところにはつくりませんよとい うようなのもとに進んできたために、この路線は投資効果が少ない。幾ら計算しても投資に対しての 効果が少ない地域の道路であるというようなことで置き去りにされてきたわけでございますが、たび 重なる震災、特に新潟県においては中越地震、中越沖地震あるいは風水害、そして際立ったのが3月 11日の東日本大震災というようなことでございまして、そのときに高速道路が非常に大きな役割を果 たしたのです。太平洋側に大動脈があります、1本。日本海側にも大動脈があるけれども、私どもの 地域は空白地帯になっているというようなことで、そしてそこに横断道が入っていますので、それが 災害時に非常に大きな役割を果たして、高速道路によって人命救助あるいは物の物資の輸送等が、緊 急物資の輸送等がスムーズにいったというようなことがありまして、高速道路はビーバイシー、費用 対効果ではない、日本の国土全体を考えたときにはどうしても必要なインフラ整備だというような考 えに変わってきたということが非常に大きく前進したものであると、そのように受けとめております。 それらを受けまして、早速8月2日、大畠国交大臣とお会いしてお願いをして前向きなご答弁をいた だいて、その後知事が行ってステップアップしたということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 今のように非常に大きな動きの中で、これは非常に難しいあれですけれども、 市長としてこれからこんなふうに進んでほしいなという何か希望的観測でもいいのですけれども、ま だまだ実際の着工までには時間があるいは要ることになるのかもしれませんが、ともかく早くという ことからいくと、こんなように進んでほしいのだがなというようなお考えはございますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 完成まで10年という目安をつくっておりますけれども、10年と言わずにここ まで来ましたので計画段階評価を終わらせていただいて、すぐに着工までをもって、着工してからも かなりかかりますので、一日も早い着工をできるように私どもも精いっぱい努力をしていかなければ ならないなと、そのようなことで山形県とも協調をしておりますので、頑張っていきたいと、そのよ うに考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) これから計画段階評価ということで、国交省の道路分科会、地方小委員会で いろいろな点を検討されるという段取りになるようですけれども、そこで検討の結果、やっぱりここ は無理だよというような事態は起きないものか、ちょっとその辺が心配なものですからお伺いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) その北陸地方整備局につくる小委員会といいますのは、後ろ向きの委員会で はございませんので、早くつくっていくためにはどうしたらいいかという検討をする委員会でありま すので、そういうことはあり得ないと考えています。しかし、政権が今総理大臣が変わりましたので、 政権の今の新政権がまた無駄なものはつくらないというような方針を出せば別ですけれども、もう既 に9月から入っておりますので、そういうことはもうないのではないかなと、そのように考えており ます。その小委員会というのは、前に進んでいく小委員会でありますので、そういうことはあり得な いと考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) これからその小委員会で関係自治体ともいろいろ協議をしたり、聞き取りを したりというような段階を迎えるようですが、いろいろな形で例えば環境アセスの問題でも、あるい はルート決定の問題でも、村上市、山形県のほうは別にして村上市にもいろいろ意向を聞く機会が恐 らくあるのだろうと思うのですけれども、そこで一番市長として今後強調して、このことについては 早期実現のために訴えていきたいという点と、それから本当にこういう大きな進展の中でさらに加速 するために、市民のやっぱり理解と運動や協力が必要なのだろうと思うのですけれども、その辺のと ころをお伺いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まず1つには、ルート決定に当たってでございますけれども、私ども一番お 願いしたいのは、地域の経済、特に建設、土木関連業界を含めまして、地元の経済が活性化するよう な、そういうようなルートづくりをしていただきたい。例えば全部トンネルで行った場合には地元の 業者がほとんど仕事がないというようなことにもなりかねませんので、そういうようなルート選定で はなくて、やはり地元の業者の皆さんも、あるいは地元の関連業者、関係業界の皆さんも何らかの形 で地域の活性化につながる、そういうよう、そして安全な高速道路をつくっていくようなルート選定 を私どももお願いしてまいりたい、そのように考えておりますし、また青年会議所等も含めまして、 商工会議所あるいは商工会等も含めまして、今また再度、その前も私のところに来まして、これで決 まったからあとしなくていいのですかというようなことを勘違いしていますので、これからが一番大 事な時期でありますので、一緒になって手を携えて頑張っていかなければ、一日も早い高速道路の完 成は見込めないということでございますので、そういう方針で進んでいきたいと考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 私もこれまで何回か、この日沿道の早期実現ということで一般質問させてい ただきました。今ちょうどこういう大きな変換点に立って、一日も早い日沿道の全通を本当に関係各 方面にお願いをするということが今後も必要だということを申し上げまして、次の学校教育の関係に 移らせてもらいます。   今教育長からいろいろこれまでの経過についてお話がありました。何せ村上市に籍を置く先生方 というのは、これはもう伝統的なものなのでしょうけれども、非常にまじめに仕事に取り組むという これまでのよい伝統があって、この超過勤務についてはそのことと無縁ではないということは十分わ かりながら、先生方一生懸命な気持ちを子供たちあるいは保護者の皆さん方に伝えるのは、できるだ け本部以外の、いわゆる雑務の軽減という、排除といいますか、そこにポイントがあるのだろうとい うふうに私は思います。そういったことからこの超過勤務については、何かさっきの答弁だと総体的 に学校全体としてのとらえ方をしているように私は答弁を聞きながら思ったのですが、個々の先生方 の場合にかかわると超過勤務とかいろんな形のものが出てくるものですから、総体ではなかなかとら えにくい部分、あるいはとらえてもなかなかわかりづらい部分があると思うのですが、個々の超過勤 務の実態についてはどのようにとらえるように教育委員会なりあるいは学校への指導とか、そういっ たことでは行っているかを伺います。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 議員が心配されている気持ちは、非常によくわかるのであります。といい ますのは、現場の学校には教職員でノイローゼになる人、それから病気になる人、それからけが、交 通事故などあるわけなのでありますが、そういうのはやはり多忙感、それから疲れなどからそういう ふうな事故や病気が起きてくるわけなので、そういうことが生じないように一人一人の教職員の指導 をしていくということが重要であります。そのようなことで、今一人一人の教職員に1日の目標、き ょうはこれをやって、これをやって、次これやって、そのためにはこういうことの対策を立てながら というようなことを教職員にやらせております。それでそこに仕事をなし遂げる人となし遂げれない 人がいるわけでありますが、それが今度はなし遂げれない場合にはみんなでもって協力し合って支援 体制を組んでいくと、そして支援体制を組みながら協力し合って、その日の1日の仕事を終えるよう にするというようなことをしながら、お互い助け合うというような雰囲気の中〔質問終了時間5分前 の予告ブザーあり〕で学校経営が今なされているところであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 一般の方がなかなかわからない部分に、今の超過勤務ということになると、 超過勤務そのものについてもなかなか理解のできにくい部分があるようですけれども、先生方には何 時何分に勤務に学校に来ました、それで何時何分に学校から退きましたと、普通の会社なりあるいは 役所もそうかもしれませんが、タイムコーダーのようなものが学校にはないわけですよね。それぞれ 一人一人に勤務時間を設定するような、今教育長の話があるように、そんな形であるわけです。そう すると、勤務実態というのが個々には把握できない今の状況にあるのではないかということでお伺い したのですが。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(大滝和春君) 個々の学校あるいは個人の先生方の超過勤務の時間数等につきまし ては、毎月居残り簿を学校のほうから出していただきまして、この先生については何月何日何時間と いうような形で時間の把握に努めておりますし、それにつきましては毎月の校長会でその部分につい て、長い個人の先生方等あれば校長先生にじかにお話しして、その辺のところについては全員で共有 できる部分については全員でしていくというようなことでそれらの解消に努めているところでありま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 居残り簿という話が出ました。私も先生方にちょっと聞いたら、居残り簿っ て何だねと言ったら、その日一番最後に学校から帰った人の時間を記録するのだということですよね。 個々でなくて総体で、Aという学校10人いるうち、きょう一番最後に帰った人は、例えば7時10分で すよと、それを記憶しておくだけというようなことのようです。そうすると、個々の勤務については 把握できないのではないかというのは、そういう意味なのです。ですから、例えば試しにテスト付き でもいいのですけれども、タイムコーダーのようなもので本当に実態はどうなのだということを詳し くやらないと、さあ早く帰りなさい、早く帰らないと居残り簿のが成績が悪くなるということにはな らぬのかもしれませんが、そういう形で教育委員会に報告されると。そうすると、管理職は一生懸命 に早く帰りなさいと。ところが、先生の仕事というのは学校で全部できれば一番いいのだけれども、 早く帰れといえばその分をうちへ持って帰らなければならぬということで、もう居残り簿というより も追い出し簿みたいな格好になっているようですので、教育委員会としては個々の勤務実態、超過勤 務実態を把握する手だてを考えていただきたいと思いますが、どうですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 教員の仕事としては、校長あるいは教育委員会から働かされているという、 そういう気持ちではなくて、この子供たちに自分の才能を生かして、いかに人間教育をしていく、す ることができるのかという、そういう奉仕の精神が非常に重要なのが教職員の仕事でありますし、心 持ちだと思うわけなのでありますが、一般の会社と〔質問時間終了のブザーあり〕では終わらせてい ただきます。 〇18番(滝沢武司君) 私も終わらせてもらいます。 〇議長(佐藤宮吉君) これで滝沢武司君の一般質問を終わります。   午後1時まで休憩します。           午前11時51分  休 憩                                                        午後 1時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、11番、平山耕君の一般質問を許します。   平山耕君。           〔11番 平山 耕君登壇〕 〇11番(平山 耕君) 議長のお許しが出ましたので、2項目について一般質問いたします。   1番目、平成23年村上市産玄米の放射性物質調査についてであります。県では、消費者の信頼に こたえるため、「23年産米の出荷に先立ち玄米の放射性物質を検査します」と発表し、既に実施され た地域もあります。結果はご存じのように、放射性物質が検出された地域はなく、安堵しているとこ ろであります。村上市産の米に関しては、これから検査の対象となります。確かに県が行う検査では ありますが、市ではどのようにかかわり、対応する考えなのかを伺います。また、もし放射性物質が 検出されたら、その対応はどのようにするのかをその考えをお聞かせください。   2番目、ご当地発電計画について。東京電力福島第一原子力発電所の事故で再生可能エネルギー への関心が高まり、全国の各自治体でその取り組みが検討されています。環境エネルギー政策研究所 によると、事故後発電に関する問い合わせは5倍にふえたと発表しています。新潟県内でも小規模の 地熱、水力を活用した発電への取り組みが加速しており、地熱技術開発と産業技術総合研究所は県の 協力を得て十日町市松之山温泉の源泉を活用した発電の実証実験を11月から始めます。それがうまく いけば、ほかの温泉地にも広げていきたいとしており、そのほかにも小規模水力発電所が5カ所設置 されています。村上市には、瀬波温泉もあり、小規模水力発電に必要な水資源にも恵まれております。 積極的に取り組むべきだと思いますが、市長の考えを伺います。   一たん降壇し、再質問します。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、平山議員の2項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、村上市産玄米の放射性物質調査についてのお尋ねでございますが、県では消費 者の信頼にこたえるため、玄米の調査を早生品種45点、念のため実施するコシヒカリ29点のうち、本 市で収穫の早い箇所各1点を選定し、県がサンプリング調査をいたします。本検査となる早生品種に おいて、国の調査における放射性セシウムが一定水準である暫定規制値のおおむね2分の1の200ベ クレルを超えた場合は、農業者等へ出荷自粛を要請した上で、国の重点調査15ヘクタールごとに1点 の試料採取に移行します。9月3日に本管内で採取された検体検査の結果、玄米からの放射性セシウ ムは検出されず、安全が確認されましたので、安心して出荷販売していただきたいと思っております。   次2項目め、ご当地発電計画についてのお尋ねでございますが、議員が言われるように3月の東 日本大震災による原子力発電所の事故により、我が国の国家戦略の柱であるエネルギー政策の方向性 は待ったなしで定めることが必要であります。中でも再生可能エネルギーは、国土の形成面からも多 様な手法が考えられますが、とりわけ本県は全国トップクラスの温泉数や豊富な水資源に恵まれてい ること、長い海岸線を有していることからさまざまな可能性があると考えております。   お尋ねの温泉の源泉活用については、平成21年度に新潟県が行った小規模地熱発電導入の可能性 調査において、源泉温度等から4カ所の温泉地について、地熱発電導入の実効性や経済性などが検証 され、その中で松之山温泉は導入手法によっては事業化の可能性があると評価されました。その後実 証実験に取り組んでいると聞いております。本市瀬波温泉もこの調査4カ所のうち1カ所として検証 されましたが、経済性においては事業化は難しいとの評価でありました。しかし、今後再生可能エネ ルギー支援等に対する国の方針によっては、導入の可能性が広がるものと思っております。   また、小規模水力発電については、小さな川や農業用水路でも設置でき、環境負荷の少ないク リーンなエネルギー、繰り返し利用できる再生可能なエネルギーとして地球温暖化防止対策のエネル ギーとされております。このことから環境に配慮した循環型地域としてアピールするなど、農村地域 の新たな価値の創造が期待できますが、農業用水を利用したマイクロ水力発電には通年的な流量、流 速、水利権等が必要であるなど、条件整備に多くの課題もあることもあります。小規模水力発電等、 新エネルギー対策の推進については、ことし3月に策定した環境基本計画及び地球温暖化対策実行計 画の推進組織として設置する庁内推進委員会及び市民、事業者、市民団体、行政等から成る計画進捗 管理委員会等において、今後導入促進について研究してまいりたいと考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 昨日新潟県の場合は、早稲種で検査され、きょうテレビ発表がありましたけ れども、それによると検出はされなかったというようなことで本当に安堵しているのですけれども、 ただその基準のことなのですけれども、全然出なかったのでありますか。ちょっとお聞きしたいので すけれども。全く出なかったのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(本間誠一君) 検査の容量の中で、10ベクレル以下は検査できないということでご ざいますので、10ベクレル以下ということでゼロということで検出されずという報告になっておりま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) そうすれば全然心配ないのですけれども、ただもし何かゼロだから質問のし ようもないのですけれども、もし微量な要素が出たのであれば風評被害につながるということも考え られますので、その際の広報の仕方というのを常時に研究して、消費者にも生産者にも伝えるように してもらいたいと思いますけれども、その点についてどうぞ。 〇議長(佐藤宮吉君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(本間誠一君) その件につきましては、8月22日、それからきのう、9月5日とJ A、また認定の方針作成者、その方々に集まっていただきまして、出た場合にはどうするか、どうい う検査をするかとか、今回出なかったからどういう広報の仕方をするかということで集まってもらっ て、相談させていただきました。それで今回出なかったものにつきましては、情報端末、それから10 月1日付の広報、それからあと農家配布のチラシ、そういうもので素早くお知らせすると、そういう ことで決まりましたので、今そういう手配をしております。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 早稲種には確かに出なかったのですけれども、これから県の主力品種である コシヒカリも検査すると思いますけれども、コシヒカリについてはいつごろ検査する予定ですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(本間誠一君) 当管内では、予定ですが、13日に刈り取りして15日に玄米を研究所 に搬送する計画でございますので、早ければ16日に結果が出るかと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) コシヒカリも出ないように祈っていますけれども、そのことについて先般の 新潟日報の「窓」の欄に非常にいい文章が出ていましたので、紹介をしたいと思います。大事なのは、 生産者として検査により安心を全面に打ち出して出荷できること、県産主力であるコシヒカリのブラ ンド維持のためにも必要です。ただ、検査がひとり歩きして、消費者に対し不安を増幅させないよう な取り組みや結果の周知が最も大切だと考え、県のホームページのみの公表では、多くの消費者、生 産者に伝わるかは疑問が残ります。今は風評に過敏であり、もし微量が検出された場合の対策も必要 です。そして難解な原子力用語の解説や米検査に関する基準値の説明も欠かせないと結んであります。 県にできることは、あくまでも県でやるし、その広報の仕方についてもどこまで徹底できるかは疑問 であります。そのことを補助するのが市の役目だと思いますけれども、そのことについてもう一度ど うぞ。 〇議長(佐藤宮吉君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(本間誠一君) 全くそのとおりだと思いますし、生産者となるべく消費者に真意が 伝わるようなことで広報していきたいということでございますので、生産者にチラシだけを回せばい いのではなく、市報ですべての皆さんに安全、安心ですから購入しても大丈夫ですよというような、 そういう広報を出すような方向で今進んでおります。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) ちょっと話は変わるのですけれども、村上市産のお茶や野菜、それについて 質問していいですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 少しなら。 〇11番(平山 耕君) お茶や野菜、アユとかにも少し出たというようなことも聞いたのですけれど も、その点についていかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(本間誠一君) 村上市産のあら茶から出ました。それから、解禁の試し釣りのアユ からも出ております。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) その量については、ほんの微量だと思うのですけれども、問題にはならなか ったですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(本間誠一君) 一番最初にかき菜ですか、連休ころにかき菜から検出されたわけで すけれども、そのときには後で電話照会とかそういうこともありました。お茶についても1件から2 件電話で問い合わせがあったと、そういうふうに覚えておりますし、新聞紙上でそういうごく微妙で 問題ないと、そういうふうな広報の仕方をしていただいたので、不審に思う方は少なかったと思いま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) そもそも私も放射性物質が拡散された地図を持っているのですけれども、福 島県のほかには新潟も隣接しますけれども、ほかの他の県でどことどこが危ないかというのは多分出 てわかっていると思うのですけれども、予備調査でわかっていると思うのですけれども、その点から 見て判断して、市ではどこまで把握していますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(本間誠一君) ほかの県のことでしょうか。すみません。ほかの県のこと……           〔「地域のことです」と呼ぶ者あり〕 〇農林水産課長(本間誠一君) 地域、村上地域、それからセシウムのことに関すれば、新潟県から は玄米からは出てこないということで、県は稲作県ではございますが、大丈夫だということで認識し ております。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 何せ放射性物質については、においもしないし、目にも見えないし、非常に 厄介な問題であるのですけれども、幸い新潟県は山脈に遮られて出なかったと、落ちなかったという ようなことで私も判断、把握はしているのですけれども、これから米には出なかったとしてもわらに 付着しているということも考えられないこともないです。それらについては、飼料とか牛の餌とかに はなるわけでありまして、そこからまたさらにふんとなって堆肥センターに持ち込まれてということ も考えられますので、その辺についての追跡調査とかも十分にお願いしたいと思いますけれども、そ のことについてどうぞ。 〇議長(佐藤宮吉君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(本間誠一君) 新潟県産のわらからもセシウムは出ておりません。宮城から購入の ものから出たということで、それで牛のふん、また堆肥についても今拡散しないようにということで、 処理方法を施用しないようにということで指示が来ておりますので、それが畑とかそういうところに 拡散するということはないかと思いますので、安全であると思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 出なかったのですから、これ以上追求してもしようがありませんので、やめ ます。   次の2番目の問題に移ります。再生可能エネルギーには、水力、風力、太陽光、太陽熱、バイオ マス、地熱とさまざまな方法がありますけれども、このうち日本で一番有望なのは地熱発電なのだそ うです。日本は、火山国であり、至るところに温泉があります。ということは、地熱発電が可能な地 域は数多くあるということです。ただ、それらは大部分国立公園や国定公園の中に入っていて、開発 を難しくしているそうなのです。この問題を解決すれば、地熱発電こそが原発の代替にかなりの部分 代替として非常な有望なエネルギー源だとしております。とすれば、温泉の熱源の利用した発電は非 常に魅力あるものとなりますけれども、先ほど答弁があったように、瀬波温泉は非常に難しいという ことですので、それはそれで仕方ないのですけれども、ただ温泉地にはその熱源だけでなくて温泉水 を利用した方法もあるのです。それというのは、水よりも沸点の低いアンモニア水を温泉水で沸騰さ せて、それでタービンで回す方式でありまして、例えば静岡県の下田市、東伊豆町、南伊豆町等の温 泉地等ではその実用化に向けた調査も始められております。したがって、温泉の熱に対しては、多分 温泉地の権利もあるわけですので、難しいかもしれませんけれども、温泉水をそのものを利用するの であれば可能なのではないかなということで研究する価値があると思いますけれども、実際問題2009 年度の都道府県別の再生可能エネルギーの自給率は、地熱発電で国内最大級の八丁原発電所がある大 分県が最も高いそうです。高くて25%をそれで賄っているそうであります。だから研究する予知はあ りますので、ぜひとも取り組んでもらいたい。市と取り組んでもいいのではないかなと思いますけれ ども、いかがですか。地熱発電についてです。 〇議長(佐藤宮吉君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(相馬正喜君) 先ほど市長答弁申し上げましたように、平成21年度に県のほうで調 査をいたしました。まず、県のほうでこの調査をするきっかけは、議員言われるように他県に比べて も温泉というエネルギーの熱源、新潟県は豊富にあるのではないかと、これを有効活用したいという ようなことで、コンサルを入れて1年間かけて検証したものです。先ほどの答弁にもありましたよう に、県内の大きなところ大体調査をいたしまして、だんだんしぼり込んで、最終的には4カ所を検証 いたしました。その中で、松之山温泉、湧出量、それから源泉の温度等について一番いいのではない かというような検証でありましたけれども、当時平成21年度の調査でございましたので、市長先ほど 申し上げましたとおり、なかなか議員言われるように源泉そのものでなくて、一たんアンモニア等の 沸点の低いものをその熱で沸騰させて、それでタービンを回すというようなのが温泉熱のエネルギー の使い方としては一番いいのではないかということで検討をしております。その中で先ほども議員も 言われるように、まだまだ法的にクリアしなければならない部分で経費がかかるというような面もご ざいます。結局タービンとか使いますので、それを使う資格のある技術者が必要だとかという経費の 部分とかさまざまありますが、この8月に再生エネルギー法の法案通りまして、新しい再生エネル ギー等につきましては、電力事業者が買い取るというような仕組みに今度なりました。これによって 大きく変わってくるのではないかということですが、ポイントとなる買電価格につきまして、来年の 2月あたりにそれが決定するということでありますので、高ければ発電した皆さんに有利なわけであ りますけれども、それを一方買う側の事業者の負担が大きいというようなことで、回り回って電気料 にはね返るというような仕組みで、なかなか落としどころが難しいというようなことなのですが、一 応法的には動きまして、価格の決定が年明け、法の施行がたしか来年の4月ということでありますの で、そういうものがはっきりしてくれば分母の部分の経費その他への対応も違ってくるというような ことでこれから十分に検討していく必要があるというふうに思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 地熱発電についてはそれくらいにして、次小水力発電なのですけれども、大 分県では農業用水の利用した発電計画が進んでおりまして、国、県が概略調査した37カ所の候補地の うち、実現性が高く、地元の推進の方向でまとまった3カ所で今年度導入に向けた現地調査が実施さ れております。農業経営が厳しい中、買電で農家の負担を軽減するという計画があるそうです。先ほ ど答弁にもありましたように、通年を通して水量を確保するというのは、非常に用水は難しいのであ りますけれども、研究する余地はあるのではないかなと思います。雪降れば水がなかなか来ないし、 その辺をどうするのかというのか、また難しい問題ではあるのですけれども、できないわけではない と思うのですけれども、そのことについて伺いますけれども、どうでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(本間誠一君) マイクロ水力発電、これ100キロワット以下を総してマイクロ発電 と言うそうでございます。それで今該当になっている用水路ということで、荒川頭首工から取ってい る水、それから三面沿岸の用水路ということではございますが、水利権が荒川沿岸で4カ月半しか水 利権がございません。それから、三面沿岸のほうは4カ月しかございません。ですから、その水利権 のとり直し、それからそれ以外の期間にもし通水するとすれば、それの安全管理を沿岸土地改良区に 委託していかなければならないという、そういうリスクがありますので、発電はいいのですが、そう いうものに経費がかかり過ぎて発電するメリットがなくなるような、そんなふうに思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 確かに今現在はそういう状況だと思いますけれども、今後ますます再生エネ ルギーの高まりが機運が高まれば、そうしたものを法的にクリアしやすくなるのではないかというこ とが考えられます。今現在はそうかもしれないけれども、10年後、20年後はそうではないかもしれま せん。そのことも考えながら、やっぱり働きかけていくことが大事ではないかなと私自身は思います けれども、ただ単にできないのではなくて、やれる方法を考えるということが執行者の中では大事に なってくるのではないかと思いますけれども、もう一度どうでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(本間誠一君) 取水権については、不可能ということではなく、いろいろ説明すれ ば可能かもしれません。ただ、その後段に私述べました安全管理につきまして、沿岸の職員がつきっ きりで冬転落防止とか、そういうものを監視していく、そういう安全パトロールとか、そういう経費 を4カ月半ですから、その残数の1年間にかかる経費とすれば、発電してもその発電のメリットがそ ちらの人件費に消えるとなくなるのではないかと、そういうふうなことを申し上げております。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) わかりました。だけれども、これからの課題として、今すぐでないけれども、 これからの課題として研究する余地があると思いますので、それらも含めて年月かけて調査をしてく ださい。   次いってください。もう一つ、太陽光発電についてお尋ねします。太陽光発電、前にも以前にも 私質問したことあるのですけれども、なかなかその取り組みが進んでいないように見受けられます。 他の自治体では、補助金出しているところもあるのですけれども、そうしたことをやる方向はないで すか。市長、どうでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今太陽光発電のことが質問をされております。非常に自然エネルギーの中で は手軽なエネルギーでありますので、市としても検討をこれからしていく必要があるというふうにと らえておりますので、検討してまいりたいと考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 国でも太陽光発電の取り組みを強化しておりまして、それにあわせてあちこ ちのメーカーが販売の強化に乗り出しております。日本だけでなくて、ヨーロッパや中国のメーカー も日本に攻めてきております。したがって、そのパネルそのものは安くなっていくのではないかと、 そして取りつけやすくなるのではないかということが考えられますので、これからぜひ市でもその補 助の事業についてを検討していただきたいと思いますけれども、よろしくお願いしますけれども、も う一つどうぞ。 〇議長(佐藤宮吉君) 環境課長。 〇環境課長(増子要作君) 自然エネルギーの件でいろいろ議員からお話がございました。ことし3 月に環境基本計画、それから地球温暖化防止実行計画を立てております。その中で、この2つの計画 の中でも省エネ、それから新エネルギーについてうたっております。これは、行政内部の取り組み、 それから市民一人一人の取り組み、それから事業者の取り組み、それぞれが役割を分担し合って計画 を推進していくわけでありますけれども、今市長の答弁にもございましたように、これから庁内の推 進委員会、この計画の推進委員会、それからまた市全体の市民、それから事業者、それから市民団体、 それから行政なんかも入れた計画の進捗管理委員会、それらを立ち上げて、その自然エネルギー、新 エネルギーの導入の仕方といいますか、行政内部では実際にではこのことをやるというようなことに なれば、部署はそれぞれの部署になるわけでありますけれども、それらのこと、それから市民、事業 者にどんなふうに啓発、普及していくかと、そういうようなことについて検討していきたい。議員の おっしゃるその新エネ、小水力発電、それから太陽光発電、それらについても含めた形で研究してい きたいと、そんなふうに思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 以前と違いまして、原発の事故以降はやはり日本ではそれが一番最大の政治 課題になっているような気がします。今計画停電は回避されますけれども、まだまだ電気は足りない なというようなことが十分に考えられます。それらについて、我々も十分に力を尽くして節電とか、 自分たちでエネルギーをつくっていくことを考えていかなければならないと思いますけれども、その ことも市民一人一人に先ほど課長が言ったように啓発していく必要があると思いますので、これから もぜひよろしくお願いしたいと思いますけれども、もう一度どうぞお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 環境課長。 〇環境課長(増子要作君) ただいま申し上げましたとおり、市民、それから事業者、各種団体、そ して行政、それぞれの役割を一つ一つ担っていただかなければ、非常に広範囲なすそ野の広い環境分 野でありますので、そのように啓発なんかにも努めていきたいと、そんなふうに思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 最後に聞きますけれども、村上市ではそうしたエネルギー分野で、このこと はぜひとも進めたいというようなことがありましたら、どうぞお願いしますけれども。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まず、庁舎内からそういう取り組みをやっていきたいと考えておりますし、 先ほど来申し上げておりますような自然エネルギー、村上市に適用した自然エネルギーは何かという ようなものをこれから検討しながら、順次取り入れていくような方向で進んでいきたいと、そのよう に考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 一番大事なセシウムの問題がないということでしたので、これで一般質問を 終わりたいと思います。   ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで平山耕君の一般質問を終わります。   午後1時50分まで休憩します。           午後 1時33分  休 憩                                                        午後 1時50分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、4番、板垣栄一君の一般質問を許します。   板垣栄一君。           〔4番 板垣栄一君登壇〕 〇4番(板垣栄一君) それでは、議長からお許しが出ましたので、私の一般質問を行います。   今回の私の一般質問は、3項目であります。まずその第1点目、防災行政無線による情報提供に ついて質問いたします。現在市内全域において防災、災害関連の情報を市民の皆様にいち早く提供す るべく施設整備が行われ、どの集落においても中心部近くには屋外子局拡声スピーカーの柱が立って おります。ことしに入り全国各地で、また新潟県内でも地震や水害により大変大きな被害が出ており ます。あのスピーカーから流れる防災関連の情報、災害発生時の対応の情報提供は、市民の生命と財 産を守る大変重要な役目を担っております。そこでお伺いをいたします。@、スピーカーを設置する 際には、場所の基準はどのようにして決定しているのでしょうか。A、音量の基準は法律で定められ ているのでしょうか。B、設置後、住民の満足度の調査は行っているのでしょうか。C、放送内容は、 各支所で違いがあるかと思いますが、何を重点に決定されていますか。支所ごとにお伺いをいたしま す。   質問事項の2点目、介護予防についてお伺いをいたします。全国的に65歳以上の方が人口に占め る割合は年々高まっており、村上市においても同様の状況にあります。介護予防事業に力を入れるこ とにより、お年寄りがいつまでも元気に毎日を過ごすことができ、家族が安心して仕事ができる豊か な社会づくりが実現できるものと思います。そこでお伺いをいたします。@、市長は介護予防の重要 性についてどのようにお考えなのでしょうか。A、介護予防事業を総合型地域スポーツクラブに委託 している部分もあると聞いておりますが、その詳細をお伺いいたします。   質問事項の3点目、認定農業者組織の位置づけについてお伺いをいたします。国は、世界的に見 ると脆弱な日本農業の実態にかんがみ、認定農業者制度をつくり、現在と将来の担い手の確保育成を 行っております。市長は、日ごろより本市における第1次産業の重要性を熱く語っておられますが、 本市では認定農業者が組織をつくり、日々の研さんと情報収集活動を行っている地区もあります。そ こで伺います。@、市内には、何名の認定農業者の方がいらっしゃるのでしょうか。A、組織の数は どのくらいあるのでしょうか。B、市の組織に対する支援体制はどうなっているのでしょうか。以上、 3点について質問いたします。   ご答弁をいただいた後、再質問をさせていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) それでは、板垣議員の3項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、防災無線による情報提供についての1点目、スピーカーを設置する場所の基準 はどのように決定しているかとのお尋ねについてでございますが、町内会、集落などの中心地を基準 にくまなく放送が聞こえるように、設置計画をつくる際に電波の受信状態を調査し、必要な子局の数 を決めていきます。住居形成状況や戸数の数など、町並みや地形など、住居環境がさまざまでありま すので、一概な取り扱いではなく、あくまでも現地の受信状態を踏まえ、設置場所を検討いたしてお ります。   次2点目、音量の基準は法律で定められているのかとのお尋ねについてでございますが、特に法 による定めはありません。   次3点目、設置後の住民の満足度の調査は行っているかとのお尋ねについてでございますが、平 成22年度に完了した防災行政無線統合工事において、屋外子局を新たに設置した地区は神林地区のみ でありますが、お尋ねのような調査は特に行っておりません。このたびの東日本大震災では、市内全 域においてたび重なる緊急放送が流れたわけでありますが、防災について開催された出前講座では、 その必要性を認識したとのご意見をいただいており、設置の目的を十分果たしているものと考えてお ります。   次に4点目、放送内容に各支所ごとの違いがあるが、何を重点に決定しているのかとのお尋ねに ついてでございますが、防災行政無線は、災害時の情報提供に電波を利用した情報伝達手段として整 備したものであり、非常時の研究情報の提供が基本であります。これらの情報を得るために、屋外で は各屋外子局のトランペットスピーカーにより、屋内では村上地区及び荒川地区は防災無線の個別受 信機に、山北地区、朝日地区及び神林地区は、光ファイバーによる告知端末機に連動させて一斉放送 されるシステムになっております。放送内容については、火災発生をはじめ台風や大雨等の気象情報、 全国瞬時警報システム、いわゆるJ―ALERTにより市内一斉に自動的に放送される地震や津波情 報のほか、設備の点検も兼ねた毎日の朝や夕方の時報などが主であります。また、本庁各支所におい ては、その地区の屋内だけとか、または屋外だけとか、あるいは支所内のみ放送することも選択でき るようなシステムになっておりますので、例えば局地的な大雨や大雪などによって、必要な情報提供 や注意喚起、道路の通行交通止めなど、状況に応じた使用を行っております。   次に2項目め、介護予防についての1点目、市長は介護予防の重要性についてどのように考えて いるかとのお尋ねについてでございますが、ひとり暮らしや高齢者世帯がふえている状況の中、要介 護状態になるきっかけは、骨折や人との会話が減ることによる閉じこもり、物忘れが原因となること が多く、だれもが持っている住みなれた地域で楽しく過ごしたいという思いをかなえるためにも、元 気なうちから要介護状態にならないように予防することが重要であると考えております。また、要介 護状態は、ふだんの生活習慣を見直すことで予防できるということから、市では認知症予防と運動機 能向上を中心とした介護予防事業を積極的に取り組んでいるところであります。   次2点目、総合型地域スポーツクラブに委託している介護予防事業の詳細についてのお尋ねにつ いてでございますが、介護予防事業は定期的に行うことが大切であるため、週1回から月2回のペー スで行っています。事業を行うに当たっては、運動指導士等の専門職や転倒事故防止のため多くのス タッフを必要とすることから、総合型地域スポーツクラブ等に一部委託をしているものであります。 詳細としては、1次予防事業としてはシニア健康づくり教室や転倒予防教室を、2次予防事業として は運動、栄養、口腔の3つを合わせた総合型プログラムを委託しているところであります。   次に3項目め、認定農業者組織の位置づけについての1点目、市内には何名の認定農業者がいる かとのお尋ねについてでございますが、平成23年7月31日現在で男性472人、女性23人の合計495人で あります。法人は44法人であります。総計539となっており、近年減少傾向にあります。   次に2点目、組織の数はとのお尋ねについてでございますが、村上地区を除き4地区で4つの農 業者会が組織をされております。   次に3点目、組織に対する支援制度はどうなっているかとのお尋ねについてでございますが、認 定業者の育成と地域農業の振興を図ることを目的とした認定農業者会の運営に係る経費に対する補助 金として、平成23年度は運営補助費として18万1,000円を計上しております。また、事業費補助とし てあさひさんさんまつりに27万円を支出いたしております。本市では、効率的かつ安定的な農業経営 の育成及び農用地利用促進のため、認定農業者の育成、集落農業の組織化、法人化等地域の実情に即 した経営体の育成及び農用地の利用集積の円滑化を図ってまいる所存であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) 市長、ありがとうございました。   それでは、まず防災行政無線の情報提供について再質問させていただきます。今ほど市長の答弁 の中から、立地条件については、その1つのスピーカーでどこまで聞こえるか、きちんとその調査を しながら設置したというようなご答弁もいただいたわけでありますが、基本的な有効距離というのは 特別はないかと思うのです。その立地条件があるわけでありますから、例えば高層物がこの地区には ないわけでありますが、高層建築物がたくさんある場所あるいは平たんな場所、あるいは山合いの場 所、いろいろあるかと思うのですが、住民の方から聞こえないという苦情が私どもの桃川地区には 多々聞こえてまいります。ご案内のとおり、桃川集落は大変長うございまして、真ん中に1つのス ピーカーがあるわけでありますが、下通り、中通り、上通りというような形で分かれておりますが、 聞こえづらい、あるいは聞こえなかったというようなことがあるわけでありますが、その辺の実態調 査はされているのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務課長(齋藤甲三君) 今のただいまの桃川地区の事例につきましては、私のほうに届いており ませんので、その実態調査は行っておりません。住民のほうからまた区長さんを通じて、そういう状 況があった場合については現地へ赴き、指定した業者を連れて音達、いわゆる放送の内容、音の出、 音量などを調査して、必要に応じて調整をするというような考え方でおりますので、そういうことが あれば現地のほうを調査させていただきたいと思いますし、とりあえず区長さんのほうにその状況を お伺いさせていただきたいというふうに今初めてお聞きいたしましたので、そのようにしたいと思っ ております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) 今のところ苦情は届いていないという話でありますが、実態としてはここま で直接区長さんを通そうが通すまいが聞こえないという実態があるようでありますので、先ほどの市 長の答弁の中では満足度の調査をしているのかという質問に対しまして、していないという話があり ましたよね。これは、満足度というよりはふぐあいがあるのかないのか、有効にそのスピーカーから 流れている情報が皆様に伝わっているのかという調査につながるわけでありますから、そういった意 味ではこれはどうしても我が集落に限らずやるべきだろうと、そのように考えますが、いかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務課長(齋藤甲三君) 市長も申し上げましたが、システムの確認のために毎日の午後5時にお きまして、音楽を流したり、チャイムを流したり、各地区によって多少違っておりますけれども、そ れによってふぐあいが生じるという確認をしているためのチャイム放送、時報であります。それによ ってふぐあいがあるというようなお知らせをいただければ調査をさせていただくというようなことで、 それが毎日の確認の作業というふうに私どもが位置づけておりますので、そういったことがございま したらお知らせをいただきたいというふうに思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) そうすれば手挙げ方式ではないのでありますが、ふぐあいがあったら区長を 通して言ってこいと、そういうことですよね。要はこちらのほうでいかがですかというような問いか けはしないと、そういうふうに理解していいですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務課長(齋藤甲三君) ふぐあいがあったらというよりも、そういう情報をいただいて、区長さ んでなくても住民の方でも結構でございますので、お知らせをいただければ私どものほうでその調整 をふぐあいの直すためのことをやっていきたいというふうに思いますので、必ずしも区長さんを通し てくださいという意味で申し上げたわけではございません。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) その辺のところは、では連絡がありましたら、この場でも私のほうから申し 上げましたが、よろしく確認のほうをお願いいたします。   それと、先般の6月の23日でしたか、大変大雨が降ったわけでありまして、そのときの情報提供 のことなのでありますが、先ほど市長の答弁にもいろいろと市民に重要な情報を流すための防災ス ピーカーであるというような答弁をいただいたわけでありますが、たしかあの日だったと思いますが、 ちょっと日にちが間違っていたらお許し願いたいわけでありますが、国道345号が旭橋で交通止めに なりましたよね。荒川縁新田から福田までの間でありますが、私どもが加入している携帯の防災メー ル、ここには配信されたわけでありますが、防災行政無線ではその旨の情報提供が市民の方にあった のかなかったのか、その辺をお伺いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務課長(齋藤甲三君) その点につきましては、防災無線では情報提供は行っておりませんでし た。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) そうすれば、今総務課長さんのご答弁でありましたけれども、さほど重要な 情報ではなかったと、そういう認識だったのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務課長(齋藤甲三君) さまざまな交通止めの規制等がございます。国道においても、また県道 においても実際に災害起きた場合、また一定の雨量を超えた場合について自動的に通行どめにする措 置、それらについてございます。私どものほうにも後日情報が入っておりましたが、既に通行どめが 実施がされておりましたので、あえて防災無線での選択をしなかったということでありますが、この 辺の基準につきましては非常にケースバイケースでの対応をさせていただいておりましたので、その 点を反省をいたしまして、ひとつ基準づくりを進めたいと。あわせて情報提供につきましても今月末 に国交省、それから新潟県と私ども村上市の関係機関で調整会議を持ちたいということで今予定をし ております。こういった情報伝達が遅れて我々のほうに発信をされたという経過がございましたので、 事前にそういったものを情報をいただければということの点も踏まえて、情報伝達の特に通行どめに おける情報伝達のあり方について、すべて県道も含めて、市道も含めて一斉にやったほうがいいのか、 地区別にポイントを設けてそこの地点だけの放送でいいのか、その辺のことについても十分整理をさ せていただきたいというふうに思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) その辺のところを非常に重要に考えていただければありがたいのかなと思っ ております。今ほどの課長の答弁だと国道もあり、県道もある、市道もあるというような話でありま した。重要順位があるとするならば、この地区には345号、7号、290号、3つの国道が走っているわ けでありますが、7号は真ん中、290は山手、345号は海岸沿いというようなことでありますが、重要 な路線で交通量も大変多うございます。そんなときに荒川地区の方が例えば神林、村上、朝日、山北 地区に出かけられていた、あるいはその方々が旭橋を超えて荒川、それ以南まで仕事あるいは用事の ために出かけられていた。これがもし病人が発生して自力で何とか医者へ行こうかといったような場 合には、そこへ行かなければわからないというような実態が生じてくるわけ。例えばそこへ行って、 交通どめだからどこか回ろうか。放送には何もなかったのだけれども、交通どめだから仕方ない。ど こか回ろうかといったときに、いや、放送で何で、交通どめでも放送で何も流れていないのだから、 どこへ行っても7号行ってもだめなのではないか、そんな不安に駆られることもあろうかと思う。決 してそのようなことがないように、今後とも十分ご注意をいただきたい、そのように思っております。 現代の車社会において、災害時または災害が想定されるような場合、いろんな情報が当然必要になっ てくるわけでありますが、とりあえず車のことであれば道路なのだろうな。その道路についても先ほ どから申し上げておりますけれども、大変重要な部分でありますので、今ほどこれから見直していき たいというようなご答弁をいただきましたので、よろしくお願いを申し上げます。   次に、介護予防について質問をさせていただきます。介護予防については、先ほどの答弁もあり ましたように、いろいろな形でそのご家庭、そしてまたご本人の今後介護になりやすい、あるいはな らないようにいろいろと予防するために行われる予防施策であるというふうに認識をいたしておりま すが、この介護予防事業を事業委託という形で、神林地区であれば総合型スポーツクラブ希楽々に委 託をしているというふうに聞いておりますし、今ほどの話であれば1次予防、2次予防、そしてそれ は1週間に1遍、月に1遍というような形で事業を進めているというふうにお聞きしましたが、集落 ごとにその事業を進めていらっしゃるのでしょうか、それとも神林地区全体でその事業を進めている のでしょうか、その辺をお聞かせください。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 事業そのものにつきましては、細かく集落ごとというよりは、各地 区単位で実施をしております。ですから、神林地区ですとか、村上地区とか、朝日、荒川地区とか、 そういった単位でも実施しております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) そうしますと、神林地区は希楽々ですよね。希楽々に委託をされているとい うことでありますが、一括して事業委託しているわけで、どの集落とどの集落と、そういうようなこ とではないということで、予算については例えば基準があって、この事業には何人ぐらいの参加だっ たら幾らぐらいだとか、あるいは集落ごとに事業を進めるのであれば、1集落ごとの事業費はこのく らいだとか、そういう基準というか、物差しというか、そういったものはなくて、一括して神林地区 は幾らということで委託をしていると、そういうふうに認識していいのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 基準というものは、特にございません。ですから、その地区で行う 事業計画によってかかる経費ということで算定して計上しているということになります。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) それでは、その神林地区のみについてお伺いをいたしますが、事業をやった ことについてかかる経費というお話でありましたが、実際神林地区では今のところ集落単位で行った のか、事業が地域ごとでその事業が実施されたのか、そしてまた集落ごとであれば何集落ぐらいを対 象にやられたのか、実績みたいのがあるかと思うのですが、その辺をお聞かせください。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 今のお尋ねの部分につきましては、一応その事業ごとに地区別のも のについては参加人員とか、そういった部分は持っているのですが、細かいところはちょっと出てい ないです。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) それだとちょっと市長にお伺いをいたしますが、いろいろとそのスタッフが たくさん必要なので、事業を委託しているというふうにお聞きをいたしました。当然それもあろうか と思いますが、今はやりと言うと語弊があるかと思いますが、民間のNPO法人ですよね。そのNP O法人、いわゆる民間活力、民間力のアイデアだとか、いろんな部分も期待して委託をしているとい うふうに私は理解をしているのですが、市長はどのような考え。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当然NPO法人等についても、今板垣議員がおっしゃるように、市としては 大いにお願いをしながら、これからいろいろな事業、介護予防だけではなくて、いろいろな事業につ いてやっていきたいと、そのような認識を持っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) その事業委託のことについては、希楽々についてはことしからだと、今年度 からでしたか、だというふうに聞いているのでありますが、例えば来年度もその事業については委託 する予定だとか、そういうことでいいのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 特に神林地区だけではないのですが、総合型プログラムということ で、運動機能とか栄養とか、先ほど市長の答弁にもありましたように、口腔とかということのあわせ た総合プログラムについては、平成22年度も神林地区も実施しております。今年度も実施をしており ますし、村上地区においても今年度から同じ総合型プログラムをスタートさせたということですので、 これらについてはその後の検証も必要なのですけれども、今の段階では継続してやっていきたいなと、 こんなふうに思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) 介護予防は、大変重要な場面なのです。こういった事業を委託しながら、地 域のお年寄りの方が健康を保っていただく、あるいはさらに健康にしていただくということによって 医療費の低減、いろいろな部分で貢献される部分があるかと思うのでありますが、なぜそういった形 で事業委託をするのかという質問に対して今ほど市長さんからお答えをいただきました。であれば彼 らもその法人もいろいろとノウハウをあちこちから勉強して、持ってきていると思うのです。今ほど の答弁だと、来年も委託の予定である。事業経過する段階で、事業内容についてはお任せなのですか、 それとも行政と協議をしてやられているのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 当然私どもの担当窓口になります地域包括支援センター、こちらの 職員といろいろ協議をしながらということで計画していっております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) そうすれば、例えば今ほど今年の予算については、神林地区は幾らの予算か ちょっと私存じ上げませんが、その額で地区全体を網羅できるという判断のもとで事業を組まれたと、 相談をして組まれたと、そういうことでよろしいですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) そのようにやっています。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) 全集落を対象に事業が展開していると、実績としては全集落を対象に、今ほ ど十分地区を網羅しているというふうにお答えいただきましたけれども、ということは全集落でその 事業を委託された総合型スポーツクラブの希楽々が全集落でその事業を展開したと、そういうことで すか。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 最初説明不足がございました。1次予防事業につきましては、65歳 以上の高齢者対象にしておりますし、2次予防事業につきましては、その中からというか、高齢者の 中から基本チェックリストというものをお願いをして、議員はまだお若いですので行っていませんが、 そういった中で25項目のそのチェック項目の中から先ほど申し上げました栄養の関係とか運動の関係 とか、そういったところの介護が必要な状態に近い状態の方をピックアップして実施をするというの が2次介護予防事業ということですので、ですからその事業を展開するにも各集落でではこの人たち を集めてということでなくて、地区の事業としてやっておりますので、その辺のご理解をいただきた いと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) どうも6集落、集落単位でやったのではないのかなという私の情報だったわ けでありますが、では地区全体でやっているということであって、今ほど言われた介護が必要になり そうな方とか、そういう方々が対象であって、集落ごとの事業展開ではないということのようです、 話をお聞きしますと。そうすると、例えばそういったことで事業展開するから、各集落の区長さんか 老人クラブの方かわかりませんが、連絡をしながら手挙げ方式で、おたくの集落では希望ありますか というような形で事業転換したのではないということですよね。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 私どもが行っている事業に関しては、そういうやり方ではございま せん。集落に対して……           〔「いや、事業委託をした総合スポーツ型クラブの話」と呼ぶ者あ             り〕 〇介護高齢課長(川内信一君) はい。それらについても、先ほど申し上げましたように、企業のチ ェックリストから該当になる人について個別にご案内をしたり、電話で担当者が参加してみませんか というようなことで声かけをしたり等でやっております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) ちょっと私の情報と食い違いもありますが、いずれにいたしましても大変重 要な、介護予防というのは重要な部分でありますので、大変財政厳しい中ではありますが、本市にお いても十分な対応をしていただいて、お年寄りが健康であるように、そしてまた市としても医療費が たくさんかからない健康なまちづくりということで努力をしていただきたいと、そのように思います。   それでは、3つ目の質問事項でありますが、認定農業者組織の位置づけについてをお伺いをいた します。今ほど495名の認定農業者の方がいらっしゃるというふうにお聞きをいたしました。かなり の数で減っているのでしょうか。毎年年々減っているというふうに聞いているわけでありますが、年 次ごとのデータあるいはこのくらいだと減っているのだよという大まかな数字がありましたら、話を 伺います。 〇議長(佐藤宮吉君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(本間誠一君) 先ほど市長が言いましたの、総計で539ということでございました。 それで年次的に23年まで、22年の3月で571人、23年の3月で542人、そして7月現在で539人という ことで若干減ってきているという状況でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) 日本農業は、国が進めているTPPだとか、あるいは各国と協議が進んでい るEPA、FTAと大変厳しい立場にあるのだろうと思っております。国の食を賄う大切な農業が次 第に衰退していくことは絶対に許されないことであり、日本農業の根幹が揺らぐことがあってはなら ないと、そんなふうに思っております。本市の基幹産業と言える農業が衰退の一途をたどらないよう、 市としても最大限の支援をすべきと考えるわけでありますが、その辺についてはもう一度市長の思い をお聞かせください。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) いつも申し上げておりますとおり、この地域は面積の85.8%が林野あるいは 農地で占められているということでございまして、農業についてはどうしてもこの地域の特産的な位 置づけになっているということを認識をいたしながら、さらなる農業の振興に努めていかなければな らない地域であるというふうに認識をいたしております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) 私どもの地元であります神林地区にも神林地区認定農業者会なるものがあり まして、毎年いろんな講師をお呼びして勉強してみたり、あるいは認定農業者の全国サミットという のが毎年あるわけでありますが、そこに何名かを派遣したりしながら研さんを積んでいるわけであり ますが、その総会の中でいろいろと皆さんから予算が補助が行政からないのではないのかというお話 がありました。そのときに来賓で副市長がいらっしゃったわけでありますが、行財政改革と申します か、そんな流れの中で事業に対して補助をしていくというようなお答えがあったように聞いておりま すが、覚えておりますが、副市長覚えていらっしゃいますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) この認定農業者会につきましては、本当に制度ができてからいろいろ 各市町村ごとにいろんな手当てをしておりました。合併によりましていろいろ機構改革等がありまし て、運営補助についてはだんだん削減してきているのが現状であります。その分事業費補助というこ とで、先ほども申し上げましたとおり、地域の農業の活性化、また地域に貢献するために、旧朝日村 ではさんさんまつり等をやりまして、そこにかかわり27万円の補助というか、事業費の補助をしてい るというようなのが現状であります。そういうことでいろいろ事業をやっていただいたそのことにつ いて補助をしていく、そういう傾向に今なっております。そんなことで答弁をさせていただきました。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) さんさんまつりは、私もよく存じ上げております。大変すばらしい取り組み かと、イベントかなと、そんなふうに思っているわけでありますが、例えばどういったものを指して 事業と位置づけをされているのか、先ほど申し上げましたようにいろいろと全国的な場面に参加をさ せていただきながら研さんを積んでいく、そしてまた地元に講師、先生をお呼びしながら、あすの営 農、そしてまた技術的な部分を勉強していくと、こういったものは事業とはみなさないのでしょうか。 その辺の基準みたいのがあったら教えてください。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当然それも事業の一つであるととらえて結構だと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) それは、私もそういう運営補助よりは事業補助のほうが、これは認定農業者 会の方に怒られるかもしれませんが、そのほうが正解なのかなと。自分たちが取り組もうとしている ことについて行政が大いにバックアップをしていくと、これが一番の支援ではないのかなと思ってお ります。ただ、その辺のことが今ほど市長言われました、そういう全国の場合の参加あるいは講師を お呼びしての勉強会、これが事業に当たるのか当たらないのか、わからない組織もあるのではなかろ うかと、そんなふうに思っておりますので、できればそういった事務局は自分たちで持っているのか どうかわかりませんが、よく説明をしながらどんどん勉強して頑張ってくれよというふうにバックア ップをしてエールを送っていただきたいと、そんなふうにお願いを申し上げまして、私の一般質問を 終わります。ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで板垣栄一君の一般質問を終わります。   午後2時45分まで休憩します。           午後 2時29分  休 憩                                                        午後 2時45分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) ここで介護高齢課長より発言を求められておりますので、これを許します。   介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 先ほどの板垣栄一議員からの質問の中で、各集落委託事業の関係で 集落へ出向いての事業ということでご質問をいただいておりました。大変申しわけございませんでし た。私も十分把握していなかったものですからお答えできなかったのですが、担当に確認をいたしま したら議員がおっしゃられるとおり、委託事業として集落に出向いた事業があるということでした。 その内容は、転倒予防教室ということで希楽々さんにお願いをしているということで、6集落実施を していると。この内訳としましては、平成22年度からの継続の集落が1集落、それから今年度新規の 集落として5集落ということで、この10月から実施をするという内容でございました。この希望の取 りまとめにつきましては、地区の老人クラブの総会のところでその事業のPRをして、希望の集落が あるかどうかということで募っているということでした。今年度は、一応予算的にも予定した集落の みの希望だったというようなことでございました。月2回の10月からの3カ月間ということで、希 楽々さんのほうから運動指導士出向いていただいたということでございました。 〇議長(佐藤宮吉君) ご了承願います。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、19番、小林重平君の一般質問を許します。   小林重平君。           〔19番 小林重平君登壇〕 〇19番(小林重平君) ミスター自由民主党、小林重平でございます。議員の皆さんもひな壇の皆さ んも大分眠そうでございますので、気合いを入れて質問をいたします。   去る3月11日、大地を揺るがすマグニチュード9の大地震、大地をのみ込む大津波、そして東京 電力福島原子力発電所の爆発が東北関東地域を襲いました。この東日本大震災がこの11日で6カ月目 を迎えるわけでございます。あの大津波の映像が今でもテレビで放映されるのを見るたびに、自然の 力の大きさ、ただただ驚くだけであります。人間が科学の力を持ってもかなわないことを知らされた わけでございます。そして私は、この災害で忘れることのできないことがあります。それは、宮城県 南三陸町の職員が襲いかかる津波に身を挺して防災無線で住民に避難を呼びかけ、後日遺体となって 発見されました。この職員の名前は、遠藤未希さんだそうでございます。24歳、いろんなことを夢見 る乙女であったろうと私は思います。この遠藤未希さんの犠牲を無にすることなく、野田新内閣、そ して国会議員、国民は忘れてはなりません。そして復興にしっかりと取り組んで、遠藤未希さんに報 告しなければならないと思っておるところでございます。   私の質問は、3点でございます。1点目、トップリーダーについてであります。国難とも言える この大災害に対し、日本のトップリーダーである総理大臣の指導力のなさ、決断力のなさに大きな失 望感、あきらめ、そして不信感を持ちました。こんなトップを持つ国民は、本当に不幸であろうと思 います。そこで村上市のトップリーダーである市長にお伺いしますが、トップリーダーの心構え、何 が必要で何が大切なのかお伺いしたいと思います。   2点目でございます。政治主導についてであります。官僚から政治主導へと訴え、政権の座に着 いた民主党政権でございますが、その政治主導が行き詰まり、国民に約束したマニフェストを見直す 事態となっております。原因は、いろいろあろうと思いますが、私は鳴り物入りでスタートした事業 仕分け、それも1つであろうと思います。官僚に十分な説明もさせず、やり込める姿をテレビを見て、 国民は少なからず期待はしたものだと思います。私もその一人であります。ところが、たった一言、 「2位ではいけないのでしょうか」と。これで官僚はもちろんのことながら、国民はあきれ果てたわ けでございます。そしてこの政権の限界を感じたわけであります。私は、自治体のトップは一番政治 主導を進めることのできる立場にいると思います。村上市が地域が発展することにつながることと思 いますが、市長の考えをお伺いしたいと思います。   3点目でございますが、これは選挙管理委員長でございます。現在の村上市の投票時間は、一部 を除き7時から午後6時になっていますが、これは合併する以前と変わらないような気がするわけで ございますが、なぜこのような時間にセットしたのかお伺いしたいと思います。   もう一つは、旧荒川町地区では投票所が5カ所であります。高齢化時代に逆行しているように思 うわけでございますが、選挙管理委員会の考えをお伺いいたします。   以上、答弁をいただいた後に質問をさせていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、小林議員の3項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、市長は村上市のトップリーダーとして何が必要と考えるかとのお尋ねについて でございますが、市のトップリーダーとして誠意と情熱と行動力を持って住民の立場に立った行政運 営が必要であると考えております。そして強靱な精神力とぶれることのない政治理念、判断能力と決 断、そして実現力が必要であると考えております。   次2項目め、民主党政権による政治主導が行き詰まっているが、市長は政治主導についてどのよ うに考えているかとのお尋ねについてでございますが、官僚主導とか政治主導などと言っております が、一番大切なのは両者が一体となった国政運営であると考えております。   次に3項目め、選挙の投票時間と投票所については選挙管理委員長に答弁をいたさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 選挙管理委員長。 〇選挙管理委員会委員長(岡村和子君) 選管委員長の岡村和子であります。どうぞよろしくお願い いたします。   それでは、小林議員の3項目め、選挙の投票時間と投票所についてのお尋ねにお答えいたします。 初めに1点目、村上市の投票時間は一部を除き午前7時から午後6時までとなっていますが、なぜこ のような時間になったのかのお尋ねについてでありますが、本年3月の定例市議会の一般質問でもお 答えいたしましたとおり、現在の投票所の閉鎖時刻は合併前の旧市町村の選挙管理委員会において、 その地区の投票所はその時間帯で投票行動が大方終了していると判断して、選挙人に対して十分な説 明、啓発を行い、繰り上げを実施してきたものと聞いております。これらのことを考慮し、合併前の 平成20年2月に開催された5市町村選挙管理委員会委員長・書記長会議において、合併後の選挙につ いては、それを踏襲するものとしたということによるものであります。   次に2点目、荒川地区では投票所が5カ所ありますが、高齢化時代に逆行していると思います。 選管ではどのように考えているかのお尋ねについてですが、このことについても平成21年12月の定例 市議会の一般質問で同様の趣旨のご質問に、現在の投票所については、合併前の旧市町村の選挙管理 委員会がそれぞれの地域の実情を十分考慮しながら、行政区を基本に最良の配置として設定したもの と思っております。合併協議の際にも合併を機会とした統廃合等は行わず、現行の投票区、投票所を 維持するという方針になっております。この方針に基づき、新市での選挙が執行されてきております とお答えいたしております。選挙管理委員会では、今市全体の投票所について現状の検討を始めたと ころであります。確かに市全体が高齢化はしてきておりますが、荒川地区においては区長会からの要 望があり、検討、協議等を行い、平成19年に5カ所に統廃合したものと聞いております。荒川地区に おける投票所は、おおむね3キロメートル以内であり、選挙人のところから投票所まで著しく遠いと ころはないという共通認識であり、現時点では現行どおりと考えております。どうぞご理解をいただ きますようよろしくお願いいたします。   以上でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) ちょっと順を逆に、選挙の投票所と投票時間についてから再質問をさせてい ただきます。   今選挙管理委員長のほうからお答えをいただきました。それではお聞きしますが、投票所という のは公職選挙法では午前7時から8時になっております。これに市町村の公職選挙法第40条によれば、 「市町村の選挙管理委員会は、選挙人の投票の便宜のため必要があると認められる特別の事情のある 場合又は」等とあります。私がお聞きしたいのは、7時から6時までは結構でございますけれども、 それでは特別の事情とはいかがなものなのか、どのように定義されているのかお聞かせをいただきた いと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 選挙監査事務局長。 〇選管・監査事務局長(板垣 圭君) それでは、公職選挙法40条の解釈のことでございますが、そ の今小林議員おっしゃられたその後段のほうに、「又は選挙人の投票に支障を来さないと認められる 特別の事情のある場合」というのもつけ加えられております。その場合は、投票所を閉じる時刻を最 大4時間以内の範囲内で繰り上げすることができるというようなことが規定されております。このこ とにつきましての県の通知、解釈等を見ますと、当該時間帯、いわゆる繰り上げをしようとする時間 帯においでになっている投票者が選挙人が少数であり、それらその時間帯においでになっている方も 含めてですが、周知徹底を図ることによって繰り上げの時間まで投票がおおむね終了、完了というの でしょうか、持っていくことが比較的容易であればそういう形で適宜選挙管理委員会の判断で繰り上 げすることができますよというような解釈になっております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) この県下のあれを見ますと、確かに繰り上げ投票がたくさんございます、市 町村においては。ただ村上市の場合は、異常なほど7時から6時、特殊な地域を除いて、佐渡とかそ ういったところを除いて非常に多いのです、7時から6時までというのが。だからその特別の事情と いうの今おっしゃいましたけれども、全くのみ込めないのです。それは、終了されたと思われるでし ょう。終わったわけではないのでしょう。その辺どうなのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 選挙監査事務局長。 〇選管・監査事務局長(板垣 圭君) 今の村上市の市内の中には、84カ所の投票所がございます。 そこのおのおのの投票所で時間の設定があるわけですが、そのうち村上地区の12の投票所を除いて6 時までで投票所を終了しているところが68カ所、5時までが3カ所、4時までが1カ所というような 状況になってございます。一応その時間帯でその投票所の、その日の投票日の選挙日の投票時間は、 その時間で一応終了ということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) 時間もないので余り詳しいことはお聞きしませんが、結構でしょう。   それでは、もう一つは投票所の問題でございますけれども、荒川地区では5カ所でいいと区長会 からのあれがあったと、要望があったということで、それを踏襲しているのだということでございま すが、今言ったように何か基準があるのですか、その投票所について。今3キロ以内であれば十分で きるというようなことの荒川町時代の判断がそのまま踏襲されているということでありますが、その 基準等がありましたらお聞かせ願いたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 選挙監査事務局長。 〇選管・監査事務局長(板垣 圭君) それでは、今お尋ねの件でございますが、公職選挙法の中に 投票区というような項目ございます。市町村の選挙管理委員会は、必要があると認めるときは、市町 村の区域を分けて投票所を設けることができるというような下りがございます。その必要があると認 めるときはというようなことの解釈なのでございますが、明確な基準は出ておりません。ただ、1投 票所あたりの有権者数、それから地勢、その他の事情を考慮して、投票事務管理能力が許す範囲内に おいて決定すべきだろうというようなことが解説の中にうたわれております。ただ、これをもう少し 細かくした通知がちょっと古いのですが、昭和44年に旧自治省の時代に、総務省の前身でございます が、出てございます。その中では、その通知の中には、1投票区の選挙人の数は大体おおむね、「お おむね」という言葉がつきますが、3,000人、それから投票所までの距離については、それもおおむ ね3キロというようなことで一応基準というのでしょうか、基準と言ったほうがいいのか、示された 通知が昭和44年、古いのですが、それがまだ現在も生きているというような状況でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) それでは、ほかの地域はどうなるのかということも問いたいわけであります が、その地域、地域でそういう決定をしたことでありますので、それで結構だと思いますが、ご承知 のとおり来年市長も我々議員も改選が行われます。正直言って我々荒川地区の選出された議員でござ いますが、はっきり申し上げまして不利でございます。片方は、十分高齢者も歩いても行けるところ に投票所がある。我が荒川地区においては、5カ所です。うちの近くのばあちゃんなんか、乗せてい きたいのです。ですけれども、乗せて投票所に連れていくことは、これ違反ですよね。違いますか。 できないはずですよね。向こうから声がかかった場合であれば別でしょうけれども、自分から声かけ て、ばあちゃん行こうて、じいちゃん行こうてというのは、これは違反行為ですよね。とすれば、な かなかこれ大変なのです。はっきり申し上げますが、来年の選挙によって私が生きるか死ぬかの問題 なのです。ぜひお願いしたいのは、いま一度全体のことを見直しを始めてもらいたいし、見直しをか けていただきたいし、特に荒川地区の投票所についても来年の春は、投票においては平等に審判の受 けるようにしていただきたい、これが民主主義だと思いますが、委員長、いかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 選挙管理委員長。 〇選挙管理委員会委員長(岡村和子君) ただいま小林議員から大変重大で貴重なご質問いただきま して、ありがとうございました。荒川地区について、詳しいことは私もよく把握してはおりませんけ れども、確かに荒川地区の場合、例えば今回の4月の県議選においては、市の他の地区との投票率を 比較すれば若干低かったかもしれないと思っております。しかし、合併前あるいは合併後のどの選挙 結果を見ましても、県平均投票率を上回っておりますし、荒川地区が特段低いとは言えないのではな いかと思います。したがいまして、これからの選挙のこともありますけれども、この投票率を上げる ということは、私ども選管にとっても大変大事なことでありますし、そして投票率を少しでも高める ことは私どもの目指すところでありますので、これからも啓発といいますか、選挙民の方々に対して ぜひ投票所へ足を運んでいただきますように、私自身も含めてお願い、呼びかけをさせていただきた いと、このように思っております。   以上でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) 委員長、私は啓発とかそういうのではなくて、もっと高齢者の方が投票しや すいような投票所をつくっていただきたいということをお願いしているのです。啓発なんか幾らやっ ても行けないのですから。そうでしょう。その辺をお願いしておきたいと思います。   次に入ります。市長。ここに1冊の本がございます。著者は、佐々淳行さんでございます。警視 庁のお偉いさんでございました。過去において浅間山荘とか、時の政局を動かすようなときに、その ときのリーダーにかわって補佐し、それを指揮した方でございます。この方が中身を読んでみると、 いかに今回の大震災において日本のリーダーがお粗末であったかということを、「お粗末」という言 葉書いておりませんが、そんなような中身の本でございます。ぜひ読んでいただきたいと思っており ます。我が全国の自治体のトップにおいては、すばらしい方もたくさんおられます。そして新潟県に おいてもすばらしい方がおられます。また、おられました。過去においては、入広瀬の須佐村長、旧 安田町の本田町長、そしてお隣の黒川村の伊藤村長等がございます。また、戦後総理大臣は野田さん で30人目になるそうでございますが、この中でもすばらしい日本のトップがおられました。私は、こ の中でも一番すばらしいなと思うのは、すごかったなと思うのは、中曽根さんだと思っております。 あの大韓航空機の撃墜事件、そして三宅島の噴火による全島民の避難の決断を誤ると、大きな事態を 発生したわけでございますが、トップリーダーとしてすばらしい役目を果たしました。このように、 危機に遭遇したときには凛とした決断を指導をすることができる人が日本であれ、地方であれ、トッ プリーダーであると思います。市長、危機管理が一番トップリーダーのいいか悪いかが判断されると 私は思っておりますが、その危機においての市長のお考えをお聞かせください。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 危機管理あるいは日常の行政運営についても、先ほど申し上げましたように トップたるものは、まず一つは強靱な精神力を持っていなければならない。そして瞬時の判断力、そ れに伴います決断力、そして実行力あるいは実現力、それを兼ね備えていることによって災害の対応 ができる、そういう能力がついてくるものであると私は考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) 現在の日本で大変注目を浴びると、マスコミを騒がす自治体のトップがござ います。東京都の石原慎太郎さん、大阪府の橋下徹さん、そして名古屋市の河村市長ですか、全くこ のお三人は個性が強いです。そしてワンマンであります。独裁的とも言えるほどの方でございます。 この政治主導に対して非難が多いということも、これまた事実でございます。しかし、今国民であれ、 市民であれ求めているのは、指導力があり、判断力があり、決断力のある強い指導者であろうかと思 います。我が大滝市長、顔もソフトでございますが、どちらかといえばソフトであり、優し過ぎる面 があるのではないかなというような私は思っております。ワンマンになれとか独裁主義をやれとかと いうことは申しませんが、時には非情な決断を持って指導力を発揮していただきたいということを思 っております。特に今回職員の不祥事がございました。新聞を騒がすことになっております。この職 員の処分に対してどのような判断を下すのか、市民の多くは注目をしていると思います。市長、この 職員の処分ばかりではなくて、こういう強いリーダーシップを持ったトップが求められると今申し上 げましたが、その指導力、十分指導力を発揮していると思いますが、より一層発揮するお気持ちはご ざいませんか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今いろいろなご提言、お話をいただきました東京都知事あるいは大阪府知事、 名古屋市長、本当に東京都知事なんかうらやましい限りだなと思っております。選挙のその日に声を 出して、それでいいのですから、本当にうらやましい限りであります。それがいいとか悪いとかは別 といたしまして、非常に3人とも個性があります。そして指導力もある方だと思っております。それ をまねする気は毛頭ございません。   今の職員の話がございました。そういうような職員の不祥事につきましては、完全たる態度で毅 然たる態度を持って臨んでいきたい、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) ぜひそのような気持ちを持って臨んでいただきたいと思います。   そしてもう一つは、今合併して3年と6カ月になるわけでございます。まだまだ地域の温度差は あります。これを乗り越えていくには何が必要なのだろうかなと思うときに、方法はいろいろあろう かと思います。しかし、その温度差をなくして村上市7万市民が一体となって前へ進むには、やはり そこは大滝市長の強いリーダーシップが必要と私は思っております。その辺について市長のお考えは いかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 意味深のようなことでございますけれども、村上市で第1次総合計画も作成 をいたしておりまして、これから後期計画が始まりますし、病院の問題あるいはごみ処理場の問題、 まだまだ新しい村上市として解決をしていかなければならない多くの課題が山積をしております。そ れに全力を今のところ挙げていくのが私の責務であると考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) その政治主導的な絡みでご質問をさせていただきます。   一般的には、公務員はミスをせず、無理をせず、余計なこともせずと、このことを守っていれば それなりに出世して退職することができる、これが理想であると言われております。我が村上市の職 員は、そんな方はいないと信じておりますが、これが公務員の本心だそうでございます。市長が政治 主導を発揮し、市民のためになろう、村上市の発展のためになろうと思えば、ミスを恐れず、無理を してもらい、職員の皆さんに協力してもらうことが何よりも大切であろうかと思います。先ほど市長 もおっしゃっていましたように、やはり官僚とか政治とかでなくて、お互いに信頼感を持ってやって いくことが大事だとおっしゃっておりました。私も全くそのとおりだと思います。そして何よりも大 切なのは、市長が職員に対して責任はおれが持つ、ミスを恐れず市民のために、村上市のためにしっ かりやれというこのリーダーの心意気が職員の大きな能力を引き出し、そして頑張ってくれるものだ と思っておりますが、市長はどのようにお考えでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 全くいいこと言うなと思ってさっきから聞いておりますけれども、全くその とおりでございます。先ほども申し上げました官僚政治とか官僚主導、あるいは政治主導、そういう ことを言うこと自体が私はおかしいと考えております。一体となって初めて国が繁栄し、国政がうま くいくわけでございます。それは、私ども村上市も同じでございます。職員にいつも申し上げており ます。今おっしゃったように、最終的な責任は市長の私にあるわけでございますので、恐れることな く思いっきり仕事をやっていただきたい。そして職員からいろいろな提言をし、私に対して、あるい は失礼な言い方をしても、あるいは失礼なことだがなと思っていても、いろいろなことを言っていた だくような、そういう職員がいっぱい出ることが村上市の発展につながっていくと、そのように考え ておりますので、いろいろな意見をどんどん、どんどん言っていただいて、いろいろな発想のもとに 市民のためになる施策を私どもに提言をしていただいて、一緒にやっていく、それが村上市の発展に つながると、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) 総務課長にお伺いします。   一般質問に我々がいたしますけれども、答弁する方が何かおっかなびっくり答弁しているような 気がしてならない部分がございます。これは、本人がいじけているのか、おっかながっているのかわ かりませんが、もっと私は、今市長が言っているのです。責任はおれが持つと言っているのですから、 総務課長を筆頭に多少発言が失敗したとしても、思い切った答弁をしていただきたいと思いますが、 総務課長、ひな壇を代表してそのお考えをお聞かせください。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務課長(齋藤甲三君) 大変心強い発言をいただきました。そのように努力をさせていただきま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) 市長の公約、いわゆるマニフェストでございますが、その一番のキャッチフ レーズでございます。「瞳は未来へ」、いいキャッチフレーズだと思っております。それではお聞き しますが、その瞳の先に村上市はどのように見えているか、お聞かせいただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 瞳の先の村上市でございますけれども、今20市ありますけれども、その中で 本当にこの地域のよさ、村上らしいふだん着の村上、そういうような希望を持って進む、そういうよ うな村上市が瞳の未来の先にあると、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) ぜひその瞳、子供たちが夢見るような村上市をつくっていただきたいと、こ のように思っております。特に少子化の地域でございます。高齢化の地域でもございます。ややもす ると、何か光が見えてこないというような感じに陥りますが、どうか市長のリーダーを発揮していた だきたいと思います。   時間大分あるのですけれども、もう最後の質問になります。市長に対して質問いたしましたこの 1点目も2点目も、要は市長としてのリーダーのあり方を私は問うたつもりでございます。指導力、 決断力であります。さて、先ほどもちょっと申し上げましたが、来年4月に改選を迎えます。一部の 市民では、市長がいつ出馬表明をするのかというような話が聞こえております。私は、それは市長が 判断し、決断することでありますので、あえて答弁はいただきませんが、そのことについての答弁は いただきませんが、私は今お聞きしたいのは、現在その席で座っている市長の胸中というものを、胸 のうちというものをお聞かせいただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほども申し上げました、村上市の最上位計画であります総合計画が後期を 迎えます。そして病院の問題、ごみ処理場の問題、まだまだ山積しておる課題に対しまして、今全力 を挙げてやっていく、それが私の責務であると考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) 大変ありがとうございました。   頑張れ東北、もう十分頑張ってくれました。私は、これからはよみがえれ東北だと思います。よ みがえれ日本だと思います。日本国民が被災地の方々が夢を持ってあすの日本を語れるような地域の ために、総理大臣をはじめそれぞれの地域の知事さん、そして市長さんが頑張っていただきたいとい うことを最後にお願いし、私の質問を終わります。   ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで小林重平君の一般質問を終わります。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 本日はこれで散会いたします。   また、明日も午前10時から一般質問を行いますので、定刻までにご参集ください。   大変ご苦労さまでした。           午後 3時27分  散 会