平成23年村上市議会第3回定例会会議録(第4号) 〇議事日程 第4号 平成23年9月7日(水曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  一般質問                                              〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(25名)    1番   板  垣  千 代 子  君     2番   鈴  木  い せ 子  君    3番   本  間  清  人  君     5番   川  村  敏  晴  君    6番   冨  樫  宇 栄 一  君     8番   小  杉  和  也  君    9番   山  田  昭  夫  君    10番   齋  藤  信 一 郎  君   11番   平  山     耕  君    12番   川  崎  健  二  君   13番   木  村  貞  雄  君    14番   三  田  敏  秋  君   15番   小  池     晃  君    17番   長 谷 川     孝  君   18番   滝  沢  武  司  君    20番   小  田  信  人  君   22番   相  馬  エ  イ  君    23番   大  滝  国  吉  君   24番   瀬  賀  秀  雄  君    25番   小  野  七 五 三  君   26番   石  嶋  修  平  君    27番   大  滝  久  志  君   28番   山  田     勉  君    29番   板  垣  一  徳  君   30番   佐  藤  宮  吉  君                                              〇欠席議員(2名)    4番   板  垣  栄  一  君    19番   小  林  重  平  君                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    大   滝   平   正   君        副  市  長    鈴   木   源左衛門    君        総 務 課 長    齋   藤   甲   三   君        財 政 課 長    佐   藤   昭   一   君        政策推進課長     相   馬   正   喜   君        自治振興課長     板   垣   純   一   君        税 務 課 長    伊 与 部   純   夫   君        市 民 課 長    西   村       治   君        環 境 課 長    増   子   要   作   君        保健医療課長     遠   山   た   つ   君        介護高齢課長     川   内   信   一   君        福 祉 課 長    斎   藤       勉   君        農林水産課長     本   間   誠   一   君        商工観光課長     瀬   賀       功   君        都市整備課長     船   山   三 喜 雄   君        下 水 道 課 長    中   村   則   彦   君        水 道 局 長    太   田       薫   君        会 計 管 理 者    百   武   勇   一   君        選管委書記長        監 査 委 員    板   垣       圭   君        事 務 局 長        消  防  長    本   間   善   和   君        教  育  長    工   藤   泰   則   君        学校教育課長     大   滝   和   春   君        生涯学習課長     高   田       晃   君        荒 川 支 所 長    平   野   俊   之   君        神 林 支 所 長    斎   藤   敏   夫   君        朝 日 支 所 長    小   田   政   秋   君        山 北 支 所 長    斎   藤       誠   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    菅   井   晋   一        事 務 局 次 長    高   橋   邦   芳        書     記    石   井   美   紀           午前10時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 改めましておはようございます。ただいまの出席議員数は24名です。欠席の 届け出ある者2名、遅参1名です。定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。   本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願 いいたします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、5番、川村敏晴君、24番、瀬賀秀雄君を指名いた します。ご了承願います。                                              日程第2 一般質問 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第2、昨日に引き続き一般質問を行います。   本日の一般質問は、5名を予定しております。ご了承願います。   最初に、17番、長谷川孝君の一般質問を許します。   長谷川孝君。           〔17番 長谷川 孝君登壇〕 〇17番(長谷川 孝君) おはようございます。私の一般質問は2項目でございます。   1項目め、中心市街地活性化について。中心市街地として、村上駅前から中央商店街周辺まで網 かけをして、村上商工会議所が中心となり、空き店舗調査などを行った時期がありました。それ以降、 中心市街地活性化に向けて、どのような施策がなされたかお伺いします。   また、旧ジャスコ跡地利用も含め、村上駅前周辺の再開発についてもお聞きします。   2項目めは、第5期介護保険事業計画についてであります。来年度から第5期介護保険事業計画 のもと、事業が行われることとなります。利用者側に沿った対応がなされることを望むものですが、 現状についてお聞かせください。   @、村上市の介護認定者数(介護度別)と施設入居者数の内訳を教えてください。   A、現在、村上岩船福祉会施設を含む市全体の介護施設(介護施設すべての業態)と利用状況を 教えてください。   B、地域包括支援センターが本庁・各支所に設置されていますが、各センターの相談数と問題点 がありましたら、教えてください。   C、第5期介護保険事業計画に向けた国の方針は示されていますかについてお伺いいたします。   市長答弁の後、再質問を行います。よろしくお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 皆さん、おはようございます。それでは、長谷川議員の2項目のご質問につ いて順次お答えいたします。   最初に1項目め、中心市街地活性化について。村上商工会議所が中心となって空き店舗調査を行 って以降、活性化に向けどのような施策がなされたかとのお尋ねについてでございますが、本市では 平成21年度からふるさと雇用再生特別交付金事業、商店街空き店舗活用事業として、村上商工会議所 に委託して、空き店舗「町屋カフェ蒼や」の運営を行ってきました。現在、月に1回運営委員会を開 催し、独立に向け運営状況など協議しております。また、平成21年から2カ年、村上駅前通り商店街 振興組合に対し、産業等の活性化支援補助により、空き店舗「エヴァーワルツ」の開店営業に対し、 補助を行ってきました。ほかに県が行う村上駅前空き店舗対策・活用活性化事業において、村上市駅 前通り商店街振興組合が運営する「越後村上屋」と、空き店舗活用活性化事業として、村上市中央商 店街振興組合が運営する「マーノマーノ」の2店ありますが、うち村上市中央商店街振興組合の店舗 におきましては、運営委員の位置づけとして参画し、来年度からの独立運営に向け協議を重ねており ます。また、22年度には村上市商店街環境整備事業として、上町商栄会に対し、商店街環境の向上や 活性化が図られることから、上町傘鉾の飾りをシンボルとした石灯籠の設置に対し、補助した事例も ございます。   なお、旧ジャスコ跡地利用含め、村上駅前周辺の再開発についてのお尋ねでございますが、村上 駅前周辺につきましては、既に都市計画街路事業で完成を見ておりますので、今後について検討する 必要があるものと考えております。   次、2項目め、第5期介護保険事業計画についての1点目、村上市の介護認定者数と施設入居者 数の数、内訳はとお尋ねについてでございますが、平成23年7月末における認定者数は、要支援1が 236人、要支援2が247人、要介護1が686人、要介護2が595人、要介護3が463人、要介護4が569人、 要介護5が604人で、合計3,400人となっております。また、施設入所者数については、6月分の施設 介護サービス受給者数では、特別養護老人ホームには延べ387人、老人保健施設には延べ315人、療養 型医療施設には延べ156人の方が入所しておられます。   次、2点目、村上岩船福祉会施設を含む施設全体の介護施設の利用状況はとのお尋ねについてで ございますが、市内にある介護施設の主な種類ごとの利用状況は、特別養護老人ホーム5施設の定員 が370人、グループホーム8施設の定員が99人で、それぞれ100%の利用率となっております。このほ かでは、ショートステイの7施設では168人の定員に対して、1日平均の利用者数は146.3人、利用率 87.1%、デイサービスの指定管理7施設と市営1施設では192人の定員に対して、1日平均の利用者 数は144.5人、利用率75.3%となっております。   次に3点目、地域包括支援センターが本庁・各支所に設置されているが、各センターの相談数と 問題点はとのお尋ねについてでございますが、平成22年度の電話及び窓口での相談件数は、本庁で49 5件、荒川支所163件、神林支所431件、朝日支所594件、山北支所412件で、合計2,095件となっており ます。問題点としては、最近の相談は複雑な内容で、解決するまでにかなりの時間を要するケースが 多いことなどが挙げられます。   次に4点目、第5期介護保険事業計画に向けた国の方針は示されたかとのお尋ねについてでござ いますが、国からは第5期介護保険事業計画における基本理念として、地域包括ケアの一層の推進が 示され、これまでの事業計画の記載事項に追記、追加して、認知症支援策の充実等について、地域の 実情を踏まえた内容とすることとされております。また、サービス見込み量ワークシートもようやく 示され、コンサルタントにニーズ調査等のデータを提供しながら、計画策定を急いでいるところであ ります。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) では、1項目めから再質問をさせていただきます。   中心市街地活性化については、先ほど市長が答弁されましたように、空き店舗、4店舗を新しく 補助しながら運営していただいているということなのですが、これについては21年からの2年間とい うことは、終わっているところも補助が打ち切りになっているところもあるということなのでしょう か。それで、例えば21年から2年間ということは、21年、22年になりますよね。例えば村上駅前のエ ヴァーワルツさんですかは2年終わったということになりますが、その辺実際交付金事業をやって、 結果と、それから今後どういう形、自立していけるのかどうか、その辺が一番これから気になるとこ ろだと私は思うのですが、その辺について教えていただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(瀬賀 功君) 今ほど長谷川議員からお話にありましたエヴァーワルツであります。 駅前商店街の振興組合のほうから要望がありまして、21、22と、3年間の本来であれば、うまくいけ ば補助をやりたいということの規則なわけでありますけども、その中で毎年審査会ございます。一番 最初の年につきましては、施設の拡充も入れまして最高30万でございます。家賃も入りますので、30 万の補助を2年間やりました。今年度の事業につきましては、審査会におきまして審査した結果、審 査委員のほうから売り上げが低迷し、新たな誘客につながる展望がない。資金計画や今後の継続に期 待が持てない、または誘客につながる新規性、継続性の実現に乏しいということで、これは継続して 補助金を出せないだろうという結果になりまして、通知をしました。そんなことで、今年度は打ち切 りにしたということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) ということは、やられている方とかは、振興組合が運営されているのかと 思うのですけれども、打ち切ったということは、今現在そこは空き店舗になっているというふうに理 解していいわけですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(瀬賀 功君) 今のところ運営、開店してございます。それは地元の商店街組合の 運営になりますので、家賃とかは下げた形でやっておられるのではないかというふうに思っておりま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) それと、県事業のやっぱり駅前振興組合が運営されている越後村上屋、私 もちょっと余りはやっていないのではないかなというふうなことを思って、先ほど振興組合の事務局 の方に電話差し上げて聞いたのですが、何か9月でやめると。店を何か閉めるみたいなことを言って いたのですけれども、これもやはりことしの9月ぐらいで打ち切りという形になるのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(瀬賀 功君) 今申し上げられた村上屋につきましては、県のほうの直接の補助が ございまして、運営内容につきましてはちょっと把握してございません。長谷川議員がおっしゃるよ うに、私も通ってもなかなか店が繁盛しているかといいますと、人が入っていないという状況でござ いますので、なかなか厳しいのかなというふうに見ておりました。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 中央商店街周辺にあるマーノマーノと町屋カフェ蒼やですか、これについ てはある程度独立に向けて努力されているというふうに理解していいのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(瀬賀 功君) 今ほど申された町屋カフェ蒼や、マーノマーノにつきましては、私 どものほうの、マーノマーノにつきましては県の補助でございます。町屋カフェ蒼やにつきましては、 県からの補助金、基金をいただいて市が商工会議所青年部に委託して運営をしている喫茶店でござい ます。市のほうで、一応担当が毎月例会がございまして、一緒に運営検討会というのでしょうか、運 営会議をやっておりますので、一緒に入ってやっておりますが、なるべく自立できるようにというこ とで、きょうも朝そんな話をしてきましたけれども、職員に。厳しくまずやっていこうということで 話しております。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) せっかく交付金と県の事業も使いながら2年間努力しても、残念ながらだ めだというところも、それはしようがない面もあると思いますが、できれば新発田に行きますと、本 当に空き店舗多いのですよね。村上はそれでも商工会議所さんの努力とかで、空き店舗の調査をやり ながら、なるべくにぎやかさをもう一度再生しようということで、一生懸命にやられても、だめなと ころはやっぱりだめだというふうにならざるを得ないのではないかというふうに思いますが、今後の この一連の事業のほかに、中心市街地活性化に向けた何か事業というのは、これ以降は行われる予定 なのか。それとも計画はあるのか。その辺についてお聞きします。 〇議長(佐藤宮吉君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(瀬賀 功君) なかなか市が単独で事業を実施するというのは厳しい状況がござい ます。やっぱり商工会議所、また市内には商工会というものがございます。それぞれの商店街を形成 しているのは商工会議所がメインになっておりますので、商工会議所といろいろと常々相談して、い ろんな提案をさせていただいておりまして、空き店舗をどうするのだという部分につきましては、な かなか入ってくださる店の人がいないと厳しいという状況もございます。今エノモトもこんな形でつ ぶれまして、その空き店舗もあるということがございまして、これから空き店舗をどうして対策して いくのだということは考えていかねばなりませんし、これから具体的に細かい計画というのはありま せんけれども、これからまた詰めていきたいというふうに思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 旧村上市のときの商工観光課長が美濃課長のときに、この網かけというの の計画を立ててやられたのですが、その将来の先には私は中心市街地活性化の計画の事業を国とかに 申請するというふうに思っていたのが、そういうような形は商工会議所が今中心になって計画、一緒 になって使途を立てるというような形にしかならざるを得ないのだと思うのですけれども、そういう ような計画は、この数年間何もなされていなかったのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(瀬賀 功君) 中心市街地活性化法というのが平成18年に改正されまして、新たに 活性化法が施行されたような形になります。それで、私どものほうの旧村上市でやっておりました中 心市街地活性化基本計画、これにつきましてはなくなったような形になりますが、今もそうなのであ りますけれども、TMOという組織をつくらねばならないのです、その基本計画を実行するには。そ の当時、私も前にもちょっと携わったのでありますけれども、TMOというのはタウンマネジメント オーガナイゼーションという話でありまして、その計画を実行する組織が必要なわけです、協議会が。 その協議会になれるのは商工会議所、商工会、それから法人ですね、そういう人たちしかなれない形 になるのです、それをやっていくには。そのために、やはり大事なのは商工会議所、商工会なもので すから、その人たちといろいろ相談するのですけれども、なかなか進んでいかないと。新たな中心市 街地活性化法の策定していく中で、計画立てないのだかという話もありましたけれども、なかなかそ の中心となる部分が動いていかないということで、今前に進んでいないという状況でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 駅前の元タクシーの会社の後は、前、市長は観光協会等の要望があってと いうような話もたしかされたことがあるような気がするのですけれども、あそこの跡地というのはど ういうふうに今なっているのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 前の村上タクシーの会社の跡地、駅前のあるわけでございますけれども、管 財人がいまして、公売するということであります。どなたもいらっしゃらなければ、村上市も手を挙 げて、あそこをいわゆる観光協会等に使って、駅前の将来ビジョンをつくっていきたいなと思ってお りますけれども、民間の方で、あそこで営業を始めたいというような人がいるとするならば、その人 たちと競合して、争ってそこに手を挙げる必要はないというふうにとらえております。かえって民間 で活性化させてもらったほうがいいという考えでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) この中心市街地の網かけというのは、やはり一番のねらいというのは、中 央商店街と駅前商店街とがある程度融合し合うような、そういうような形の中心市街地活性化をねら ったのではないかというふうに私は思っております。それを考えますと、今中央商店街の上町寄りの ところでは、現在北越銀行まで道路拡幅をやられています。やはり中心市街地活性化に向ければ、中 央商店街のこれは毎回市長選の争点になる問題なので、市長も答弁しにくいとは思うのですけれども、 この3年間、市長もある程度約束していたことがあるのではないかというふうに思いますが、この中 央商店街の道路、街路事業というのですか、それについては現在どういうふうな形にとらえておられ るのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 長井町から来まして、大町の今交差点改良、あれは交差点改良事業でやって いる事業でございまして、その先の道路でございますけれども、私は基本的にはやはり道路は広く、 そしてバリアフリーにして、電柱を地中化にしてやって、そして村上のまち並みを残していくと。そ れが一番いい、ベターな方法ではないかなと、今でもその考えは変わりありません。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) きのう言われたように、やっぱり強靱な精神力とリーダーシップというの がやっぱりここで発揮されなければだめだというふうに私は思うのですよ。毎回また来年になったら この問題である程度の方が頭を上げてくるような形になって、また4年間何も動きがなかったという ふうになっては、非常に申しわけないのでないかなというような気がします。長井町から上町にかけ て、やはりある程度風情が今整いつつあるので、せっかくあそこの動線が中央商店街に結びつかない のはもったいないのではないかというような気がしますので、その辺をやはり市長のリーダーシップ で何とかこれから進めていただければというふうに思います。これは答弁要りません。   それと、私が旧ジャスコ跡地を含めということなのですが、このボーリング調査の結果というの は、今は答弁できないわけですわね。きょうの全員協議会の中で説明があるということなので、残念 ながらできれば一般質問の前にある程度の説明受けていれば、もっと活発な議論ができたのではない かというようなところもありますが、やはり全員協議会の場で説明するということで理解していいわ けですね。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 旧ジャスコ跡地のいわゆる病院建設計画については、この後の全員協議会で 土質調査の結果が出ておりますので、詳しくご説明をさせていただきたい、そのように考えておりま すけれども、いずれにいたしましても村上駅の東口があれでいいのかということになってくると、決 して今の状態では私はいいことはないと。やはり将来的にはマスタープランをつくりながら、そして 村上の玄関口である東口駅前はどうあるべきか、あるいはまた西口も非常に発展をしてきましたので、 東と西をどういうふうな形で結びつけていくのかというようなことをやはりつくり上げていく必要が あると、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 今の市長の答弁は、非常に私は待っていました、実を言いますと。という のは、旧ジャスコ跡地については、余りにも病院ばかりの問題にし過ぎている感があるのではないか というふうに思っていました、前々から。私の推測にしかすぎませんが、1,000万円かけて調査やっ たけれども、結果的にはあの場所にはなかなか病院は建ちにくいのではないかというふうに私は感じ ております。きょうの報告がどうなるかわかりませんけれども、その中で、私はきのう市長が強靱な 精神力と判断力、そして実行力と言われましたけれども、若干苦言を呈させていただきたいのは、判 断力がちょっとまずかったのではないかというふうに思います。議会に諮って、1,000万円のボーリ ング調査やるのはいいのです。やって、その結果が出た中で、もし県知事のほうにお願いに行くのだ ったら、総合庁舎の件もお願いに行けばいいのであって、あそこに駅前の住民の皆さんにも説明した のは、旧ジャスコ跡地に病院が建つというような説明を受けたということです。そのために総合庁舎 を、あの一部の屋根つきの駐車場を借りたいというふうに県知事にお願いに行ったというのが新聞の 記事に載っていたというふうに私は理解しております。調査をきちんとやった後、本当にあそこに病 院が建つのかどうかということを見きわめた上で、やはり県知事にお願いに行くのが筋ではないかと いうふうに思いますので、これは市長の考えもいろいろあるでしょうけれども、私はあえて言わせて いただきたいというふうに思っております。この件に関しては、全員協議会でいろいろな話がなされ た上に私も質疑をしたいと思いますので、まず1項目めはこれで終わりにさせていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 私は何も判断は間違っていないと考えております。県にお願いに行ったのは、 もしあそこの場所に病院が建設が可能の場合には、知事に協力をお願いしたいというようなお願いを して、しかるべき道筋ではないかなと。それもしないで、後でお願いへ行って県から断られたらどう しますか。そこが可能であったら、知事頼むから地域振興局の一部をお貸ししていただきたい、そう いうお願いをしてありますので、何ら私の判断は間違っていない、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) いや、それは市長の考え方であって、我々の考え方はやはり調査をするの だったら徹底的にした後、次の行動に移るべきだというふうに私は言っているだけです。ですから、 市長の考えはそれでいいと。私の考えは今の考えで、私は判断が甘かったのでないかというふうに言 わせていただいたということでございます。市長の考えも確かに十分わかります。これは全員協議会 の中で説明を受けた後、また質疑等をしていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願 いします。   次に2項目め、第5期介護保険事業計画についてです。先ほどの説明ですと、3,400人の介護認 定者、介護度の要支援1から要介護度5までの方がおられると。3,400人ということなのですが、こ れについては年々やはりふえているという傾向にあるのか、その辺についてちょっと教えていただき たいというふうに思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 継続で更新されている方、新規で申請されている方いろいろある中 で、やはりふえている傾向にはあります。ちなみに先ほど3,400人ということで答弁いたしましたが、 6月の状態から見ても27人ほどふえているというような傾向にもなっております。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 施設の入居者数なのですが、特別養護老人ホームがたしか387人、それ老 健施設が315人、療養型医療施設が156人、全部で858ということなのですが、一時療養型病床群、つ まり医療施設を減らして、老人保健施設のほうにシフトしていくのだという施策がありましたよね、 何年か前に。それが今もまだ続いているというふうに認識していいのですか。そういうようなことに なると、例えば療養型病床群がこれだけ減って、老人保健施設がこれだけふえたというようなことが ある程度わかると思うのですが、その辺についてはどのように認識していましたでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 今のお尋ねの部分に関しては、国の方針でたしか今年度くらいまで でその療養型については解消していくということの予定だったと思いました。ところが、今回のその 法改正というのですか、そちらのほうの絡みで、その解消していく期限がたしか6年ほど延長になる というようなこともありまして、市内の様子を見ていても、これまでの段階では移行して減っていっ ているという状況にはやはりなっていないということです。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) それで、この施設等はほとんどこの3施設、特別養護老人ホームの待機者 は相当いるのだけれども、実際100%だということですよね。もう全部埋まっているということなの ですが、最近第5期の前の第4期、今年までが第4期ですが、この第4期の3年間は、どういうよう なことを中心にやられた介護保険事業計画だったのでしょうか。その辺ちょっと教えていただきたい と思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 今のお尋ねの部分に、4期の計画の部分に関しては、正直申し上げ まして、私も十分掌握していない部分がございます。ただ、いわゆる特養とかそういった施設関係の 整備については行っていないということです。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 介護高齢課長、ちょっと認識不足だというふうに私は思います。この3年、 ことしも含めた3年間というのは、村上市は確かに特別養護老人ホームの施設はふやしていません。 そのかわり小規模多機能とグループホームを全面的に押し出してやったのですよ、この3年間は。そ うではないですか。   それで、結局この3年間にグループホームと、それから小規模多機能というのはここに抜けてい たので、後で課長のほうに抜けていたのだったらこの施設状況も教えてくださいというふうに言って おりましたので、グループホームについては8施設99人、これも100%利用率があるということです が、小規模多機能施設というのの現状を教えてください。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 大変失礼しました。小規模多機能型の居宅介護施設につきましては、 市内に4施設ございまして、定員が99名ということでございます。これも8月末の状態、現在で68名 の方の利用ということで、稼働率に直しますと68.7%というような状況になっております。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) そこで、第5期介護保険事業計画においては、どういうふうにしていくの だかというのは、先ほど市長答弁の中でもありました。今いろいろな資料をコンサルタントに出して、 それで計画を立てているということなのですが、毎年事業計画ができた後見ると、なんだこりゃとい うふうになるのですよ。実際村上市も、どこの市もそうなのだと思うのですが、どういうふうにした いのか、つまり特別養護老人ホームは現在国の考え方は、入所待機者が42万人いるのだと。それで、 介護施設の緊急基盤整備計画に基づいて、実質的に2010年までに7万1,613人をふやしたのだと。そ れで、11年度までに介護施設の定数を16万床、つまり16万人を利用できるようなものを増床するのだ というふうなのが緊急基盤整備計画に基づいてあるわけなのです。   でも、村上市はこの3年間、特別養護老人ホームは全くつくらなかったと。なんでつくらないの ですかというと、介護保険料が上がるでしょうって、そういう答弁だったと思います。それはわかり ますよ。上がれば困るという人もいるし。でも、40歳から被保険者になっていて、それで将来自分が 利用できる可能性がない、将来真っ暗な計画だとなれば、それはみんな困るのではないですか。だか ら、ここで私はいつも言うのだけれども、計画立てるのはいいのだ。どういう計画なのですかという ことを、やっぱりきちんと市民の皆さんにわかるようにしてあげなければだめだというふうに思いま す。   例えば特別養護老人ホームはつくりませんと。そのかわりグループホーム、これはちょっと特別 養護老人ホームに比べると高くつくのですよね、利用者にとって。たしか十四、五万かかります。今 十四、五万払う利用者というのはなかなか大金持ちでないと出てこないと思います。それでも100% 埋まっていると。特別養護老人ホームですと、それはそれぞれの年金によって金額も違うでしょうが、 大体5万円前後で入れます。市民の皆さんにとってみれば、万が一のときに安く利用ができる特別養 護老人ホームに入りたいと。それで待機者も多いと。地域包括支援センターでも、先ほどは余りにも いろいろな問題があり過ぎて答弁できないと言いましたけれども、一番多いのはいつ入れるのだとい うような問題が一番多いのではないですか。   そこで、一番大事なのは計画をどういうふうに立てるのかということなのですよ。確かに専門的 な経営コンサルタントに頼む、依頼するというのもいいかもしれない。でも、この辺の現状、つまり このコンサルタントに頼む資料として、利用者の家族、そしてこれから今待機者の家族、そしてこれ からそういう可能性のある人たちの家族、そういうふうな人のきめ細かなアンケート調査等をやりま したか。その辺についてちょっと教えてください。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 今のいわゆるアンケート調査というような部分に関しては、先ほど 市長の答弁にも最後のほうでありましたニーズ調査、日常生活圏ニーズ調査、この中に調査の項目と しては出ておりませんけれども、最後のほうでその調査対象者からの意見というのですか、今ほど議 員が言われたような部分を記述形式で出されております。その中にはいろんなああいうところでは保 険料が高いので、これ以上は無理だというような方も確かにいらっしゃいますし、やはり施設のこと を、待機者のことを考えれば、ある程度は保険料上がったとしても、施設整備もしてもらいたいとい うようなことで、さまざまなご意見が記載されておりました。ですから、その辺も含めてコンサルの ほうと打ち合わせをしながら計画づくりを今しているということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) それは、村上市の市政に大きくかかわる問題でありますので、私から答えさ せていただきたい、そのように思っております。   第5期介護保険事業計画、どのようなものをつくるのかというようなことでございますが、先ほ ど申し上げましたように地域包括ケアを第一と考えまして、そして今の現状を見ますと非常に待機者 が多い。それも解決しなければなりませんという観点から、特老あるいは老健施設等もつくっていき たい。ベッド数は幾らということはまだちょっと、老健施設、特別養護老人ホーム施設をつくりなが ら、その解消にも向かっていきたい。そして、グループホームあるいは多機能型等にも整備をしてい きたい、そういうふうに考えております。しかしながら、むやみやたらに全部つくりますと、介護保 険料がぶんとはね上がりますので、まずそれらも十分に考えた上で、今の現状をとらえながら、そう いう施設も計画の中に入れてつくっていくというような今計画づくりを担当課としているということ でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 今の市長の答弁で、事業計画に特別養護老人ホーム等に関してを建設する ということの確認を得ましたので、非常に待機者にとってみればありがたいというふうに思います。   1つお聞きしたいのは、この施設に関して特別養護老人ホームというのは、民間参入はできない 施設なのですか。例えばの話、民間の方が聞くところによりと瀬波温泉周辺に特別養護老人ホーム50 床ぐらいをつくりたいというような話もあると聞いているのですが、それは民間の方につくってもら うということだって債務負担行為の話、きのうも出ましたけれども、そういうものが要らないで済む となれば、民間活用をするということも1つの手法だと思うのですが、そういうことは村上岩船福祉 会等とやっぱり競合してはまずいというふうに考えるのでしょうか。それとも民活導入ということは あり得るというふうに理解していいのですか。その辺ちょっと教えてください。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 議員言うところの民間としては、社会福祉法人であれば認可という のですか、事業の指定は受けられる状況ですので、当然そういったところも含めた選択というのです か、そういうふうになろうかと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) わかりました。   それで、3番目の電話窓口の相談件数で、本庁、神林、朝日、山北地区に関しては400から500台 で、ある程度一定なのですが、荒川支所だけ163とばかに少ないのですが、荒川地区は相談件数が少 ないということは、それだけ利用しなくても元気な人が多いというふうにも理解できることになるの でしょうか。これはどういうあれなのですか。3分の1ぐらいの件数なのですが、そういうのは把握 していません。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 荒川地区については、確かに相談件数少のうございます。21年度、 22年度両方を見ても、ほかの地区よりは少ないという状況です。ただ、その原因はというか、どうな のだというところまではちょっと聞いておりませんので。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) それで、その問題点はということで、余りにも問題が多岐にわたっている ので、答弁ができないような形だったのですけれども、一番多い相談はどういうようなものが多いの でしょうか。電話相談ではなくて、窓口相談で結構なのですが、教えてください。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) やはり一番多いのは介護サービスの利用の部分について、どんな サービスが利用できるかとか、その方それぞれ状況も違いますので、〔質問時間5分前の予告ブザー あり〕そういった相談が多い。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 包括支援センターの役割というのは非常に大きいのではないかというふう に思います。できれば個人情報等もありますので、きちんとした部屋で皆さんの相談にもちろん乗ら れているのではないかというふうに思いますが、私にやっぱり一番相談に来るのは、もうこのまま例 えばグループホームとか、ある程度のところに置いておくと、金額的にかさんで、もう本人の貯金は ある程度なくなってきているし、自分たちが逆にどんどんお金をつぎ込まないと、その方のまず入所 をされているところ、支えられないというような人もやっぱり出てきております。   それと同時に、私の近所にも50代、60代で独身の男の人が自分の母親、父親とかを必死になって 毎日デイサービスとかに送ったりしています。今はまだ歩いたりできるからいいけれども、これが寝 たきりになれば、もう息子さんとかも働くこともできないとなると、本当に途方に暮れるのですよ。 私も自分の親に7年間在宅介護しました。最後には、私も余り親孝行なほうでなかったので、最後の 務めだなと思ってしましたが、最後にもうそれこそたんの吸引、これも私がやりました。もう最後に、 本当に死ぬ間際になったら、「昔のサイダーが飲みたい」と言ったけれども、「今サイダーないから ちょっとスプライトにしてくれないか」と言ってスプライト飲ませたとき、「ああおいしい、ありが とう」と言ったのが最期でしたが、そういうふうにやはり非常に介護に携わる家族等が、本当に苦労 している現実を考えますと、地域包括支援センターのもちろん相談もきちんとやっていただきたいし、 第5期介護保険事業計画にはやっぱり明確に市民がなるほどなと思うような形で計画を立てていただ きたいと。先ほど市長から答弁いただきましたので、それを見据えてやっていただきたいというふう に思いますので、よろしくお願いします。   以上で私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで長谷川孝君の一般質問を終わります。   午前11時まで休憩します。           午前10時50分  休 憩                                                        午前11時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、3番、本間清人君の一般質問を許します。   本間清人君。           〔3番 本間清人君登壇〕 〇3番(本間清人君) 民主党の本間清人でございます。議長のお許しをいただきましたので、9月 定例会、私の一般質問を行いたいと思います。   前段、先輩議員の方々から今回3月11日に発生いたしました東日本大震災に関しまして、いろい ろなご提案ございました。私も先々週、同僚議員と一緒にその被災地を視察してきたわけでございま すが、本当に見ると聞くとでは全く大違いでございまして、その中で村上市は、この議会がまた開催 され、私もこの登壇で一般質問できるということに関し、幸せであり、またそのことにつきまして感 謝を申し上げ、一般質問をしたいなと思っております。   また、このたび我が民主党の政権が野田内閣、3人目の首相ということで誕生いたしました。野 田首相は、とにかくその震災の復興復旧が第一なのだということを前提としております。その中で、 自民党議員、また野党の方からいろいろな大臣の私的なものに関していろいろ問題視しているようで ありますが、ぜひとも大震災の復興の議論を先にしていただいて、その後にそういった議論をしてい ただけるような国会運営にしていただければということを切に切望するものでございます。   私の所属しております民主党の新潟県参議院選挙区第4総支部長であります森ゆう子議員も、こ のたび文部科学省の副大臣に就任をさせていただきました。これからは内閣の情報、いろいろなもの を陳情、請願、村上市のほうとしても大変有利になることも多々あろうかと思いますので、これから 一生懸命私も頑張っていきたいと思いますので、何とぞよろしくお願いしたいと思います。前置き長 くなりましたが、一般質問をさせていただきます。   私の項目は、このたび2点でございます。1項目め、市長の市政運営についてでございますが、 市長も我々議員も、今任期中残すところ8カ月余りとなりましたが、市長が目指したまちづくりは実 現できたのでしょうか。また、残り任期中にやりたいことなどがあればお聞かせいただきたいと思い ます。   また、これまでの市政運営を踏まえ、残りの任期中に取り組みを進める必要があると考えている ことがありましたら、お聞かせいただきたいと思います。   また、これまでの3年間を振り返り、農林水産業、商工業や特に中小企業を中心とした状況、観 光産業やソフト面での人材育成など、村上市をどのようなまちと考え、これからどのようなまちにす べきか、市長の考えをお聞かせいただきたいと思います。   質問事項の2項目め、教育環境の現状とPTAのかかわりについてでございます。この地域の義 務教育のレベルを、教育長はどのように認識されておりますか、お聞かせいただきたい。   6月定例会におきまして、小田信人議員の一般質問に対する答弁で、「複式学級は半分の時間は 自学自習なので力がつく。単式の学級では教師がしゃべり過ぎる。このことから、複式学級の子供た ちは力があるのだ」というような答弁をされたように思いますが、教育長の考えを詳しくお聞かせい ただきたいと思います。   また、学校運営にはPTAも大きくかかわりを持っておりますが、保護者に対するお考えはどの ような考えかお伺いいたします。   また、PTAでは現在市PTA協議会、各地区PTAなどを核としながら活動を行っております。 私も役員を6年間務めさせていただいておりますが、単位PTAでの活動を含め、積極的に取り組み を進めているというところでございます。これら各学校での活動の中で、教育長が承知している範囲 で、特に関心のある活動などがあればお聞かせいただきたいと思います。   以上、2項目です。ご答弁の後、再質問させていただきます。よろしくお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、本間議員の2項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、市長の市政運営についてのお尋ねでございますが、平成20年4月1日の新村上 市の誕生から、はや3年と5月が過ぎ、市町村合併後の数々の問題解決に向け、あるいは課題解決に 向け、また新たなまちづくりに全身全霊取り組んできたところであります。   さて、私が目指したまちづくりにつきましては、第1次村上市総合計画におきまして、まちの将 来像を「元気“eまち”村上市」と定め、この実現に向けて、定住の里づくりを重点戦略とし、取り 組んできたところであります。   平成23年度の村上市施政方針におきまして申し上げましたとおり、合併後の3年間につきまして は、各分野の行政改革や職員数の削減、基金の造成による財政基盤の強化など、いわゆる行政の基盤 づくりを中心にまちづくりを進めてまいりました。そして、本年度からは地域のあり方を地域の皆様 と一緒に考えていく。地域の基盤づくりに本格的に取り組むため、地域づくりの主体となる地域まち づくり組織の結成に向け、本庁及び各支所に専任職員を配置いたしました。まちの将来像の実現に向 けて、市民協働のまちづくりの推進体制の構築にしっかりと取り組んでまいります。   なお、村上総合病院新築への支援や、ごみ処理場建設等の大型事業実施への道筋もしっかりとつ くり上げてまいりたいと考えているところであります。   さきの大滝議員や滝沢議員へ答弁させていただきましたとおり、念願でありました県境地区にお ける日本海沿岸東北自動車道の一層の整備促進と、開通後のまちづくりに向け、本市としても早期に 取り組んでいかなければならないと考えているところでもあります。   次に、商工業や特に中小企業を中心とした状況といたしましては、物価の下落や円高、長引く景 気低迷により、依然厳しい状況が続いております。こうした状況を踏まえ、市制度融資においては信 用保証料の一部補給補助を行っており、中でも不況対策資金におきましては、全額補給補助を行って まいりました。また、新商品の開発や販路拡大、商店街のにぎわいを創出する事業、人材育成の事業 として中小企業大学校が行う研修の一部助成など、地域資源を活用した新事業の創出を支援する産業 等の活性化支援補助制度を実施しております。ほかにも商工業の総合的な発展を図るため、村上商工 会議所や市内商工会が実施する指導事業及び商工業振興と安定を図るための事業に対し、補助金を交 付しております。引き続き中小企業の経営安定、商工業の振興に努めてまいる所存でございます。   次に、観光産業についてでございますが、観光産業には宿泊業、タクシーや観光バスなどの運輸 業、飲食業、旅行業、土産品の製造業や販売業、農業など第1次産業から第3次産業までが関係して おり、本市にとっては極めてすそ野の広い産業となっております。観光産業によるまちづくりを進め ることは、これら産業の振興につながり、地域経済の発展に寄与することにもなります。本市では平 成22年3月に計画期間が平成28年までの村上市観光振興計画を策定いたしております。この計画の中 では、本市を広大な面積の中にすばらしい観光資源が豊富にある。海、山、川、自然景観に恵まれて いる。四季を通じておいしい食材がある。伝統文化、なりわいを受け継いだわざがあるととらえてお ります。これら観光特性を可能性を踏まえ、1つには市民協働の観光まちづくり、2つには資源を守 り育てつくる観光のまちづくり、3つには魅力を広め続ける観光のまちづくりの3つを本市観光振興 の基本方針とし、本市の観光イメージアップ、交流人口の拡大、通年型観光地の形成を図ってまいり たいと考えております。   次、農林水産業に関してであります。農業につきましては、昨年度実施しました水田を対象とす る個別所得保障モデル対象に続き、本年度畑作にも対象を拡大して、農業者戸別所得保障制度を本格 実施してまいります。今後も農業経営の安定と国内生産力の確保を図るとともに、戦略作物への作付 転換を促し、食料自給率の向上と農業の多面的機能の維持を目指し、取り組んでまいる所存でありま す。   林業につきましては、さきの先代が守ってきた森林を次の世代に引き継ぐため、森林整備活動を 促進するとともに、村上市産杉、ヒノキ材の需要促進によって、林業後継者の確保を図り、継続的な 森林整備と住宅着工の増加による定住化の促進を図るため、村上市産材利用住宅等建築奨励事業を本 市全域で実施しており、年間40件ほどの申請があるため、事業を継続してまいります。   水産業につきましては、漁業拠点として悪天時においても安心して利用できる漁港の整備を実施 しております。現在は桑川漁港の整備が進行中であり、国の交付金を活用しながら、今後も港内静穏 度の向上を図るため、整備を推進してまいります。   次に、本市の未来を担う人づくりについてでありますが、1点目は地域の子供を地域みんなで育 てる郷育の推進であります。すべての中学校区ごとに学校支援地域本部を設置、設立しており、地域 の力を学校に取り組みながら、知徳体の調和ある人材育成に努めております。昨年度は延べ1万人近 くの市民から学校教育の支援にかかわっていただき、児童生徒の健全育成に尽力をしていただきまし た。こうした取り組みは県内唯一となっております。   2点目は、奨学金制度による人材育成事業であります。大学や専修学校で学び、人格を磨き、知 識や技術を習得して社会に貢献しようとする志のある市民を奨学金で支援するものであります。今年 度は新たに87人が本制度を利用し、勉学に励んでおります。今後も引き続き支援をしてまいりたいと 考えております。   3点目は生涯学習、生涯スポーツの推進であります。市民が生きがいと潤いを持った生活を送る ことは、地域づくりへとつながります。そのために教育情報センターと、仮称ではありますが、生涯 学習センターを核とした生涯学習ゾーンの整備を進めております。また、スポーツ振興基本計画に沿 い、ライフステージに応じた生涯スポーツの振興を行政と市民が共同で推進しております。いずれに いたしましても冒頭申し上げましたとおり、第1次村上市総合計画を実行すべく、今年度からは定住 の里づくりの実現に向けた第2ステージにステップアップする年ととらえ、市民協働のまちづくりに 邁進してまいりたいと考えております。   次に2項目め、教育環境の現状とPTAのかかわりについては教育長に答弁をいたさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) それでは、2項目め、教育環境の現状とPTAのかかわりについての1点 目、複式学級教育についての考えについてでありますが、現在上海府小学校で3、4年生と5、6年 生が複式学級編制となっており、学校では工夫を凝らした指導を行っています。一例として、算数で は2人の教師がそれぞれの学年を担当し、複式指導ではなく、単独学年指導を行うこと。そのほかの 教科では、2つの学年にまたがる連続した指導内容の工夫やドリル学習と個別指導を組み合わせたき め細かな指導を継続して行っています。このように本市における複式学級の運営は、2学年連続した 教科書の給付や教材の提供などの条件整備とともに、学校の創意工夫がなされており、単式指導に劣 らない内容が行われ、各種テストの結果からも、いじめ、不登校の状況からも、少人数学習の成果が 見られます。   2点目、学校運営とPTA、保護者に対する考えについてでありますが、平成22年に策定した教 育基本計画の中心ともいえる郷育の推進には、家庭教育、学校教育、地域教育がそれぞれ役割を果た すことと、この3者の連携が欠かせません。今後一層地域の子供は地域のみんなで育てるという郷育 の理念を推進していくために、学校と保護者、家庭の連携はますます緊密に進める必要があります。 その意味からもPTAの果たす役割には大きく期待しているところです。   各校PTAの活動はそれぞれに特色があり、成果が上がっています。近年は学校環境整備や児童 の安全確保のための活動、子供の心理や特性の学習会、社会貢献活動など、多岐にわたっています。 PTA活動の活性化は、教職員と保護者、学校教育と家庭教育の連携強化につながり、地域を担う子 供の成長に大きく作用するものと必要性を認識し、一層の活性化に期待しています。   以上です。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) ご答弁ありがとうございました。   それでは、再質問させていただきたいと思います。いつも教育長の質問に関しまして、時間切れ があったり、また次回ということでやっていましたものですから、このたびは最初に教育長のほうか らご質問させていただきたいなというふうに思っております。   今教育長のご答弁の中に、村上市の今小学校の複式学級は上海府小学校の3、4年生と5、6年 生、その部分であるということがご答弁の中にありました。前回6月の定例会の議員さんの一般質問 の中で、その複式学級は自学、自分で勉強していく能力が高まり、また一般の単式学級では先生がい ろいろ余計なことをしゃべり過ぎるのだと。だから、生徒が混乱して学力がついていかないのだとい うようなお話をたしかしていたような気がしますが、そのことについての見解をお聞かせいただきた いと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 私も各学校の授業研究をよく見に行くのでありますが、みんなみずから学 ぶとかみずから考えるとかというような研究テーマに基づきながら授業研究をしているのですが、子 供たちがみずから考えようとするときに、教師が手助けをする発言をしたり、みずからやろうとする ときに支援するような発言をしたりというような授業がよく見受けられます。そのようなことから、 教師のしゃべり過ぎというようなことがよく研究会では話題になります。そのようなことを例に挙げ ながら発言いたしました。   しかし、現在上海府小学校では、複式学級であるけれども、子供たちのことを指導するに当たっ て、単式の方法でもってやっていると。その理由は、複式でもって25分、25分と分けながら授業をや っていくというと、その先生方の25分間子供たちを勉強させるのに、課題、問題、そういうものをつ くるのに、非常に先生方が労力を使う。そういうことから、教職員の労力軽減というようなことも考 えながら、単式学級であるというと教えやすいしというようなことから、上海府小学校では今単式指 導を行っているというところであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 教育長もやはり教師出身だけあってしゃべり過ぎるみたいですので、もう少 し簡潔にお願いしたいなと思います。   今村上市の小中学校の児童数、生徒数が非常に当然、これは村上市だけではなくて、ほかの地域 も含めてなのですが、減少傾向にある。その減少傾向も、多少なりの減少傾向だったらいいのですが、 過去10年さかのぼってみますと、もう1,000人近い生徒、児童数が減少しているような状況にあろう かと思います。今一中の校長先生が中心となって、一中校区の4校の校長会で4校会というのをつく っていまして、今月の半ばにその4校の校長と、4校のPTA会長と、ちょっと懇親を深めようとい うことで8人で今後集まる予定になっております。今その4校でやっていることは、日報抄であると か、いわゆる新聞の社説欄を毎日書き写しをしている。それを小学生は6年生、そして中学生は全児 童を対象にやっているわけでありますけれども、その辺の内容については教育長、何かご存じでしょ うか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 学校からその連絡を受け、瀬波小学校、村上南小学校、一中と、そのよう なことをやり、大変いいことだと。社会の情勢もわかるし、子供たちが国語の力もつくし、常識もつ くしというようなことで、教育委員会でも推進しております。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) それと、そのPTAのかかわりについてでありますが、私もそのPTA、子 供が私子だくさんで4人もいるものですから、PTAずっと役員もさせていただいたり、活動してい るわけでございます。南小学校の会長時代にはおやじの会ということをつくりまして、お父さん方の 会も創設したり、いろいろ活動してきたわけでございますけれども、PTAもその大切なかかわりな のだというのは確かにそうなのですが、当然子供がいるからPTAでありまして、子供が小学校、中 学校にいない場合には、PTAの活動にならないわけであります。そうしますと、毎年毎年私のよう に長年PTAの役員務めておりますと、PTAの新しい方は新鮮なのであります。毎年新しいことの ような感覚であるのですが、6年間ありますと、毎年実は文科省の推奨であるとか、PTAの活動に つきまして、何ら変わりがないのだというような感じがいたしております。その辺が、どうしても親 が、今私の感じていることは、子供の教育もさておきながら、親の教育をする場所がないものかとい うような気がいたします。はしの持ち方、くつの並べ方、人との言葉遣い、そういったものが大前提 である教育が、何か無視をされて、すべて親が先生に、学校にお願いをしているような感じが今して いるわけでありますが、その辺教育長はどのようにお考えでございますでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 本間議員が言うとおりであります。子供が問題を起こすあるいはいろいろ の事件を起こす、そこのところには親のやはり教育の問題が必ずかかわってきますので、親の教育を していかなければならないということを強く感じております。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 大規模校、一中や南小学校の場合ですと、300人、400人おるわけであります が、私ら小学校のときは1,700人もいて、全国一のマンモス校と言われる村上小学校だったわけであ ります。そのころの教育と、今教育がどういうふうに違うかということはさておいて、今文明の利器 が物すごく発達をして、教育のレベル低下につながるものが、非常に邪魔しているものが多いのでは ないかなと思います。   私、一中のPTAの代表をしている中で、今後PTAの活動で進めようと思っていることは、携 帯電話の子供の利用調査をしようかなということを今考えておるわけでございますが、中学生、小学 生の携帯電話を契約するのは、当然これは親であります。その各学校は、携帯の学校の持ち込み禁止 等、いろいろ口頭、文書等では流していることは流していると思うのですが、現実はやはり学校に持 ち込んだり、その携帯のメールのやりとりが誹謗中傷のメールのやりとりだったり、非常に目に見え ないいじめにつながっているような文面もございます。そのようなことにつきまして、教育長、また は教育委員会のほうでは、今後対処、いろんなその辺は考えていらっしゃいますでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 携帯の利用、大変大きな問題であります。例えば1つのことが生じたら、 子供たちがすぐ、一中の子供であればまず朝日だとかあるいは神納だとか岩船だとかというようなと ころに、子供たちにぱっとメールが。そうするというと、そこの学校の子供たちも、あ、こんな問題 が起きている、これはおもしろい、こうだこうだというようなことで、すぐ連絡、そういうふうなも のが行って、そして騒ぎ立てるようなことになりかねないというようなことで、メール問題というの は非常に大きな問題となり、中学校校長会においてあるいは小学校校長会において取り上げ、対処の 仕方を考えているところでありますが、学校には絶対持ち込まないというふうな指導でもって臨んで いるところであります。しかし、今本間議員が言われたように、こっそりと持ち込んできてそのよう なメールをしている子供も現実にはおります。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 携帯、パソコン、大人にとりまして、また仕事にとりまして、非常に便利な ものが今文化の発展、文明の発展で非常に進んでいるのはありがたいことではありますけれども、そ の反面、子供の教育に関しては非常にマイナスな部分が多いのではないかなと。やはりテレビゲーム やパソコンに向かって子供はゲームをしていることが多い。我々小さいころは道路で遊んだり、学校 のグラウンドで遊んだり、市営グラウンドというものがありましたので、野球したり、サッカーした りという子供の姿が多く見受けられましたが、こんな田舎であっても、今小学生がわいわい、わいわ い遊んでいるような、休みの日でも外で遊んでいるような子供の姿をまず見かけることはめったにあ りません。たまに路上で遊んでいると、地域の方々から、今地域の方々くるんで子供の教育をしてく れというお話がございましたが、「こんな路上で遊んでは危ないよ」と注意されて、路上で遊べなく なる。確かに路上で遊ぶことは決してよくないことでありますし、その後のいろいろの事故があった 場合のことを考えますと、そう言っていただいた地域の方は大変勇気を持ってありがたいなと思って おりますが、これ以前、前にもちょっと質問させていただいたことがあるのですけれども、小学校の グラウンドを休日開放、これは村上市の小中学校の考え方として、当然そこには校長先生いらっしゃ るわけですから、校長先生の考えのもとなのでしょうけれども、今中学校のグラウンド開放につきま しては、どのようになっていますでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(大滝和春君) 小中学校のグラウンド開放の状況でございますけれども、その学校 によってまちまちでございますけれども、ほとんどの学校においては、その使用について制限されて いない。ただ、一部の学校においては、中に入って子供たちがけがをした場合の責任等々につきまし て、一部制限を加えている学校がございますが、そのほかについては制限がないというようなことで、 私どもの地区においても、学校のグラウンドで子供たちが遊んでいる状況が見受けられるところでご ざいます。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) ちょっと話を前に戻しますけれども、学校教育課のほうからいただいた資料 をもとに、ちょっとご説明させていただきます。   村上市の管内の児童生徒数の先ほど言った推移でありますが、平成15年に関しましては、小中学 校合わせまして6,423人の児童生徒がこの村上市管内にいたわけでございますけれども、現在平成23 年度は5,032名ということで、平成15年度と比べますと1,391名、もうこんなにも減少しているわけで あります。義務教育、9年間の中で、これだけ1,391、大変減少率が激しいわけであります。今山辺 里統合の小学校が完成されて、いろいろ学区割りですとか、または学校の統廃合等も、これからはや っぱり考えるときなのだろうというふうに思っているわけです。合併をして、いわゆる5地区の、そ れぞれの学区というふうになっておりますが、その学区の区分けは、今後例えば朝日であっても、学 校が山辺里のほうが近いので山辺里小学校に行くのだとか、そういうようなことの学区割り、または そういったことは何か今課のほうでは考えているというか、協議していらっしゃいますでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) そういうことについては、協議はしておりません。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 協議していないという今答弁でありましたが、この子供の推移は、今出生率 であるとか、出生届を当然市民課のほうに確認をすれば、例えば15年後、20年後、どういうふうにな ってくるのか。また、今現在、ことしこの地域で生まれた子供の数はどの程度なのか。そのまた地域 別にしたら、どこがどの程度出生しているのかと、そういったものは全部わかるわけですよね。そう すれば、していないというのではなくて、ではそのときになってどうだというよりも、やはり学校建 設やら、または統廃合やら、学級閉鎖やらということもいろいろ考えなければいけないわけですよ。 その辺をもう一度教育畑である教育長、または教育委員会のほうではやはり認識をする必要があるの ではないかと思いますが、その辺教育長いかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 私の手持ちの資料には、平成29年度までの子供たちの推移のデータを私は 持ってわかっているわけでありますが、学校統合によって、どうなるのかということを考えたときに、 地域文化が例えば上海府小学校が統合した場合、あの海岸線に瀬波小学校からずっと山北南小学校ま で学校がなくなってしまう。ということは、海岸文化がなくなる。それから、非常に子供たちが今現 在学力が高く、不登校もなく、非常に落ちついている安定した状態であるわけなのでありますが、私 が指導主事のときに、上海府中学校が一中と統合いたしました。そのときに子供たちはどう変化した か。髪は染める、長ズボンでだらだらになる、それから運転手につばをかけて問題を起こす。学校統 合というのは、子供たちに非常に犠牲を払う、負担を与える、そのようなことから、できるだけ学校 統合はしない方向で私は考えております。   それからまた、上海府小学校のことを考えれば、今大地震が起きました、そのときに大月や野潟 など、津波にやられた場合、上海府小学校が維持していることによって、2カ月あるいは3カ月と、 そこで避難した生活もすることができると。避難場所としての野潟や上海府小学校の意義が非常に大 きい。また、学校があることによって、そこのところに新発田の先生が来たり、あるいは長岡から先 生が来たりして、他文化の注入をして、先生方と地域住民とが交わったりしていくこともできるとい うような面で、プラス面が非常にあるわけでありまして、簡単に学校統合ということは考えるべきで はないということを私は考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 教育長の答弁ばっかりだとちょっと時間なくなってしまいますので、ちょっ と二、三、もう二、三質問したいのですが、私のほうから勝手に言いますので、答弁は結構です。   今の統合の問題なのですが、小学校の統合だから髪染めたり、暴力を振るったり、態度が悪くな ったりという問題につなげるのは私はいかがかなと。例えば中1ギャップという問題がございます。 第一中学校にいたしましても、今言ったように3校の小学校が中学校を一緒になるわけでございまし て、そのときには先ほど一生懸命説明していました上海府の複式学級の方々も、同時に一中に入学す るわけですよ。そのときも同じような統合の問題と同じではないですか。ですから、今後考えていた だきたいのは、小学校の統廃合という問題も含めて、幼小中、いわゆる一貫校などについても考える べきなのではないかなということを教育長の口から聞きたかったなと私は思っています。   実はここに「市長の夢」という、こういう本があるのです。これは市長に質問する際に、題材と して使いたかったのですが、ここに実は市長の考え方の中に、ある地域の市長が、小中一貫校をその 地域でつくったのだそうです。そうしたら、荒れていた学校も小中統合にしていったら、不良が少な くなったと。不良という言い方はちょっと今いいかはわかりませんが、小学校という幼少期の教育か ら、思春期に迎える中学校までの9年間を一貫してやるという教育方法にしたら、その中一ギャップ という問題もなくなっていくわけですよ。ですから、その辺も今後は市の教育のトップであります教 育長が、やはり人口の推移、生徒の推移、児童の推移なども見ながら、今後どうするのだという、今 後のことを考えるべき役割であるわけですから、今統合は考えていませんなんていう、単なるそんな 味気のない答弁ではなくて、教育は今後このような形で村上はしていきたいというやっぱり理念を持 つべきだなというふうに私は思っていますので、ちょっと今の答弁にはがっかりいたしました。その 割には長い答弁でしたので、答弁は結構ですので。そういうことでよろしくお願いしたいなと。また、 教育長とお話しするのはまた次の機会、あるかないかわかりませんが、次回をお楽しみにしていただ きたい。   市長に今後質問させていただきたいなと。ちょっと時間が私の計算上、思ったよりも少なくなっ てしまったので、少しかいつまんでお話ししたいと思います。市長、今3年数カ月、この新市初代の 市長として務められて、15年、16年度の協議で破綻した法定協議会では、私も一般市民の一員として その合併の協議に参加をして、今の経過あるわけでございます。その中で、今第1次村上総合計画、 これに関しましては、私賛成討論もさせていただきましたし、何らそのことについて今さら問題視す るわけではございませんが、その前段に合併市町村の基本計画という、これができ上がりましたよね。 その中に、統廃合された場合にいろいろな協定事項、数千何項目ですか、その項目があって、例えば 金額の違うところは3年をもって一定にするのだとか、6年を計画にしてやるのだとか、例えば小学 校統合を建てるのだ、山北庁舎だ、いやごみ処理場だ、いろいろ今進めてきているわけであります。 それは当然使いやすい過疎債であるとか、合併推進債であるとか、いろんな利点となる合併の推進債 を交付金として使って今やっているわけであります。   市長、先ほど今度は第2次の後期になった場合には、この中にも書いてあります投資的建設物、 投資的事業はほぼ完了したので、第2次に関してはその辺の財政、きちっとしていかなければいけな い。先ほど市長もその財政堅持というようなことを一生懸命おっしゃっておりましたけれども、この 4年間、3年数カ月の中でこの合併登載計画の中から漏れたり、もしくは計画どおりにいかなかった ような事業ってあるのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 合併登載事業の中で、緒に着かないというのはないのではないかなと、その ように考えておりますけれども、詳しくは調査いたしておりませんが、ほとんどの事業について取り かかっているか、あるいは緒に着いているというふうに理解をしております。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) そういった協議会の当時決定した内容につきまして、今内容的に変更になっ たり、その当時はこういうふうな計画だったのですが、合併したらこういうふうに変更になりました というような事業はございますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 数多くありますので、今この場でどれが変更になって、どれがどうだという ようなことは、ちょっとお答えできませんけれども、軽微な事業についてはそういうこともあろうか と思っておりますけれども、合併当時、5つの市町村で基本計画に搭載した大きな事業と言われるも のについては、先ほど申し上げたとおりでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) この合併市町村の基本計画の中によりますと、いろいろな事業にしましても、 今も政府もいっていますように、それはいわゆる財源あっての事業なのだと。その財源をどうするか ということで、今増税論になったり、今たばこ700円だなんていう、1人の閣僚が言ったために、い ろいろまた問題になっている部分もありますけれども、市も当然同じなわけであります。交付金算定、 いろいろありまして、その財政、また合併時期には普通の算定替えよりも20億今多く来ているわけで すから、その8年以降に関しましては、どんどん、どんどん目減りして、例えば10億借りたところを 20億返済するのだというようなことで今考えているという、前の財政課長の答弁もございましたけれ ども、この基本計画の中には後期の4年間に関しまして、今地方債発行額につきまして、おおむね20 億程度にとどめようというような計画が載っております。今現在20年度のその地方債、いわゆる市債 なのですが、20年度は26億、21年度は約25億、22年度は約36億、この23年度の市債の発行額の見込み はどのくらいになりますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇財政課長(佐藤昭一君) 約30億ほどになろうかと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 後期となりますと、当然来年我々も市長も選挙になりまして、後継ぎをだれ がするのか、また市長本人がなされるのかはまた後でちょっとお聞きしたいと思いますけれども、今 26億、25億、36億、そしてことし30億というその市債の見込みが、では24年度はおおむね20億以内に 抑えるのだというような財政計画は立てられていますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇財政課長(佐藤昭一君) 現実のお話になりますが、先般も私答弁いたしましたが、市債を約30億 発行して40億返したいというような答弁でございましたので、そのようにご理解いただければと思い ます。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) それと、第1次村上市総合計画、その中の中小企業の部分でありますが、最 近の実績値、年間商品販売額ということで、この当時は939億8,200万でしょうか、その当時が統計と して載っております。その目標値が平成24年では889億2,800万、平成28年度の目標値は855億4,900万 円というような、年間の商品販売量というのが載っているわけでありますけれども、現在24年度の目 標値、またその数字に関しましてはどういった推移になっておりますでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 24年度の目標値ですか。24年度の目標値は、その目標に到達するように努力 をいたしていろいろな施策をとっているわけでございます。ご承知のとおりダブルプレミア商品券に つきまして3億円分を発行させていただき、また追加して2億円をご承認をいただくように今上程し ているわけでございまして、しかしながら非常に3.11東日本大震災あるいは大水等、自然災害が〔質 問時間5分前の予告ブザーあり〕多いという現状の中で、非常に低迷している現状ではありますが、 しかしながら高速道路の延伸等に伴いまして、非常に多くの物の流れが、あるいは人の流れが大きく 変化しておりますので、目標達成ができるように私どもも協力をしながら、関係機関と協議をしなが ら努力してまいりたいと、そんなふうに考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) ちょっと時間の配分悪くて、いろいろ聞きたいことあったのですが、あと5 分でございますので、ちょっとその辺を飛ばさなければいけなくなりました。   きのうの一般質問の中に、市長はそのトップリーダーたる者はどうかという、小林議員からいろ いろご質問の中で、正義という言葉を使っておりましたけれども、市長の正義というものはどういっ た正義でございますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 正義ですか。正義とは申し上げておりません。誠意です。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) では、その市長の誠意というのはどういった誠意ですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 誠意というのは、人に対して誠意を示すことによって、相手の方々が心を開 いてくれます。そういうことであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 先ほど教育長に紹介した「市長の夢」という、19人の青年市長がいろいろイ ンタビューやら向かって、いわゆる本がありまして、当然市長も全国市長会等出られていると、この 市長19人すべてご存じだとは思うのです。この市長のいろんな考え方、いろいろその内容を見ている と非常におもしろいことがあるのですけれども、この本のまとめに日本のトップリーダーである総理 で、社長や例えば学校の生徒会長やら、いわゆるリーダーとしての経験を全然積んでいない。そうい う方々が国会議員になって、トップリーダーになっているので、そういう方々がやはりまとめる能力 に欠けているのではないかと。市長は聞きますと学校時代からいろいろおやりになられ、そして議員 もやられ、山北の町長というトップリーダーもやられ、そして今合併した村上市のトップリーダーと してやっているわけですので、大変経験豊富であるとは思いますが、その辺もう一度、トップリー ダーたる者ということに関してきのうも説明されておりましたけれども、市長の役割、市長のすべき 業務、市長の責任、そういったものについてもう一度お聞かせいただけますでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まず、市長として何が必要かというようなことでございますが、市民のある いは地域の皆様方に対しまして、誠意を持って、情熱を持って、そして行動力を持って接すること。 そして、市民の立場になった行政を行っていくことが非常に大切であると、そのように考えておりま す。   そして、今おっしゃったように、いわゆる若いときからいろいろな経験、例えばPTA会長とか、 議員とか、そういうようなものを持っている人と持っていない人、それは一概に私はいいとか悪いと かは言えないのではないかなと。時と場合によっては、それが邪魔をする場合もあります。発想の転 換をするようなときには、それが足かせになっていくときもありますので、一概には言えないと私は 考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 時間でございまして、いろいろ聞きたかったのですけれども、終わりにした いと思いますが、最後に小林議員がここまで聞かなくてもいい、言わなくていいということは言って いました。でも、こういった第1次村上市総合計画、1次、2次、これから後期に入っていくわけで ございますが、その後期計画も市長みずからやはりやっていこうという気概はございますでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) きのうも申し上げましたけれども、医療問題あるいはごみ処理場の問題、そ して総合計画が後期に入るというようなことで、今はそれに全力で取り組んでいきたい、そう思って、 そういうことでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) ということは、来年も市長として頑張りたいというお気持ちがあるというこ とでご理解してよろしいでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) それはまた別の機会にご答弁をさせていただきたいと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) それでは、私の一般質問をこれで終わらせていただきたいと思います。   ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これ本間清人君の一般質問を終わります。   午後1時まで休憩します。           午前11時50分  休 憩                                                        午後 1時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、23番、大滝国吉君の一般質問を許します。   大滝国吉君。           〔23番 大滝国吉君登壇〕 〇23番(大滝国吉君) ご苦労さまでございます。一般質問3日目の午後1番ということで、大変お 疲れのこととは思いますが、議長のお許しをいただきましたので、日本海沿岸東北自動車道について の1項目について質問させていただきます。   この件については、さきに何人か質問されておりますが、重複しないように努力していますので、 大変申しわけございませんが、もう一度お聞きください。去る8月23日18時5分に、衆議院議員黒岩 宇洋代議士より、私のところに「14年ぶりの前進、日沿道朝日まほろばより温海間計画段階評価着手 が本日決定」というファックスが入りました。計画段階評価というものがどんなものか、余り認識し ていませんでしたが、さきの全員協議会の説明やその後の報道で、国土交通省は東日本大震災の被災 地復興に関連し、新潟と青森を日本海に結ぶ日本海沿岸自動車道320キロを早期に全線完成させる方 針を固め、未着手の3区間のうち、新潟山形県境の朝日まほろばより温海間36キロと、山形秋田にま たがる遊佐象潟間17キロは、9月から計画段階評価に着手し、整備計画案の検討を始める。秋田の二 ツ井白神間から秋田空港は、近く整備計画案をまとめる見通しで、数年以内に3区間で事業を着手す る。その後、10年以内の完成を目指すとのことでした。   今まで山形県温海地区、新潟県山北地区では、何十年も両方一緒になって、毎年日沿道促進に向 けて大きな大会を開催しながら、協力的に要望活動を行ってまいりました。その活動に携わってきた 1人として大変うれしく、今までご尽力いただいた方々にも心から感謝とお礼を申し上げます。これ を機に、この地域がますます元気の出るよう期待しているところでございます。   しかし、この地域の産業を考えたとき、現状は大変厳しいものがあると思います。まだまだ着工 までは時間がありますが、事業化に向けてこれから地域との協議などを進めながら取り組まれること と思います。旧山北町の時代には、山北の未来像、未来の構想ということで、日沿道の路線やイン ターなどの構想も提言したこともありましたが、まず開通することを最大の目標として、今まで強力 に運動を展開してきました。今ある一定のめどのついたこのとき、これからはサービスエリアやパー キングなど、施設整備についての要望など、この地域の貴重な資源を有効に活用しながら、高速道路 を活用して、この地域が元気になるような取り組みが必要かと考えます。   市長の考えを伺うものでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、大滝議員の日本海沿岸東北自動車道についてのご質問にお答えを いたします。   日本海沿岸東北自動車道については、これからはサービスエリアやパーキングエリアなどの施設 整備の要望を行いながら、この地域が高速道路を活用しながらも活性化するような取り組みが必要で ないかのお尋ねでございますが、まさにそのとおりと考えているところであります。   日東道の早期整備の必要性については、命を守る道路であることや、安定的な輸送ルート確保に よる物流の効率化、観光交流の活性化などを掲げて要望してきたところであります。そこで、命を守 る道路として、その効果がより発揮されるような、例えばパーキングエリア等を利用した緊急車両の 入出施設など、必要な施設については、今後国土交通省、新潟県はじめ関係機関と協議をしてまいり たいと考えております。   また、高速道路の事業化とともに、地域が活性化するための本市の取り組みも重要ととらえてお ります。本市の強味であります第1次産業をはじめ歴史、伝統文化、特産品、自然景観など、固有の 資源が豊富にありますので、各地のスポットを結び、さらに高速道路によるアクセス性の向上などと セットで、本市の魅力を面的に発信できるようなインフラ整備等の取り組みを重要と考えております。   いずれにいたしましても、朝日まほろばインターチェンジから先につきましては、これから具体 的な話となりますので、その状況を見ながら本市の活性化につながるような対応をする必要があると 考えております。事業化に当たっては、環境影響評価や新潟県が必要とした場合には都市計画決定な ど、地元との合意事項も出てまいりますので、議員各位のご支援とご協力もあわせてお願いをいたし ます。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) さきの質問者も質問してありましたけれども、これから整備計画に向けてい ろいろ準備を進めていかなければならないと。そのときに環境調査やルートの設定などの計画がある わけですが、私も前も言ったことがありますが、山北時代からそういう環境調査については、いろい ろと取り組まれていたように私は記憶しておりました。特に保護動物の調査や猛禽類の調査などは、 大分数十年も、私が山北の議員になったころから調査が入っていたと思うのですが、その調査につい ては、今このことについては、どのような役割を示していくものでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 既にそういう環境影響評価のようなものをやっているという話は 私も聞いたことあるのですが、担当の国土交通省のほうの方に聞いてみますと、それは直接日沿道の ためのものではなくて、今ある7号の影響だとかのそういったものを調べているのだという答えしか 返ってきておりません。ただ、恐らく念頭には日沿道ということもあるわけですから、そういったこ とがうまく使えるようにしているのではないかというふうに思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) ここ数年で環境調査を終え、整備に着手したいのだということも言われてお りますが、こんな中でまたこれからそういう調査をしていった場合、その数年というところで間に合 うのか、その点についてはどのようなお考えを持っているのか。 〇議長(佐藤宮吉君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 今後の日程的なものを少しお話しさせてもらいますと、9月の中 旬という言い方で小委員会を開くと。その中では、その中では、今議員さんがおっしゃったような ルートの概要だとか、それからいろんなそのルートの比較で経済的な比較だとか、いろんなことを データを示しながら、その委員の方に最終的にこんなルートを考えているのだというふうなことを出 てくるのだろうというふうに思っております。それは、その中で今度は住民といいますか、市民だと か、全国的にもそうなのですけれども、声を聞く、アンケートをとったりするということも必要にな ってくるようであります。そういったことを含めて、通常1年から2年ぐらいが小委員会の期間にか かるというふうに言われております。   その小委員会でルートが決定して、そのルートに従って今後今言った環境影響評価だとか、そう いったものを法的に進めますと、それだけでも私日数を足し算していくと2年ぐらいかかってしまう ような状況であります。ですから、これから三、四年、四、五年ぐらいになるのでしょうか、そうい った事業に入るまで期間が要するのではなかろうかというふうに思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) 市長、そのルートですが、今聞くところによると環境調査、ルート調査によ って一、二年かかるのではないかということでありますが、先ほども私は述べられたように、さきに 山北町時代に、市長が町長の時代においても、この日沿道の必要性を強く要望し、そして山北独自の いろいろな提言をしていったところだと記憶しておりますが、そのことが今ここに来て生かされるよ うな、そういうものにならないものでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当時の私どもがいわゆるこのルートがいいのではないかというようなことで お話をさせていただいたのは、あくまでも私どもの便宜上の都合でございまして、そこには何がある かというようなことまで踏み込んだいわゆるルートの選定ではないということでありますので、それ らも含めて今度は詳細なルートを何点か提示してくるものと考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) でも市長、そのときにはやはり最善の我々はルート、最善のものだというこ とを認識し、考え、そして提言、それをしたと私は思っています。将来的にやはり我々がその夢を描 いたものもあろうかと思いますが、その夢が実現されれば、なおそこに住む地域住民はやはりますま すこれからその地域に活力が与えられるのではないかと、このように考えますが、その点について、 市長はどうお考えですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) そのときに私どもが提案したルートにつきましては、それも恐らく何らかの 形で、全部入らないにしても、入ってくるものと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) 市長、旧山北には笹川流れというすばらしい自然公園があります。やはりせ っかくここまで通ってきたのですから、そこを通って、やっぱりそこにインターチェンジ、サービス エリア、やっぱりいろいろなこのものを広報しながらこれから考えていかなければならないと、この ように考えておりますが、市長はそういう点についてどうお考えですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 何度も申し上げておりますように、これからルート選定を行うわけでござい まして、議員ご承知のとおりあそこにはJRが入っておりまして、片一方は岩盤で占められていると いうようなこともありますので、それらも含めてこれから検討をしていくのではないかなと、そのよ うに考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) 今回再三にわたり、市長のリーダーシップというのを問われております。こ のようなときこそやはりリーダーシップをとって、強く要望し、市民に信用される市長でいてもらい たいと、このように感じておりますので、これからいろいろこうそのルート選定についても、市長も その中に入って計画にしていくわけでありますから、そういうときに強く要望し、その地域の要望を 強く胸に占め、そのルート選定、さまざまな施設要望にもこたえてもらいたいと、このように思って おりますが、いかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当然のことながら、ルート選定はもちろんでございますけれども、これから の進め方等についても、市長として意見を申し述べさせていただいて、一日も早くできるようにやっ てはいきますけれども、無理なものもありますので、それらのときにはそれを無理やりごり押しする ようなことはできないわけでございまして、その点は市長として慎重な中にも住民の方々の意向をく んで努力をしてまいりたい、そんなふうに考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) このキロ数ですが、朝日温海間39キロという人もいれば、36キロという人も います。遊佐象潟間についても17キロという人もあれば、16キロという報道をする方もいますが、こ れはどうしてこういう違いが出てきて報道されているのかおわかりでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 私どもも正確には存じ上げません。ただ、今までは机上といいま すか、地図上の本当に大きな図面での議論、そういった中での39キロというふうな言い方がされてき たものと思われます。ただ、実際に今度進めるに当たっては、もう少し図面を縮尺を大きくしたとい いますか、そういった中で36キロになってきた部分ではないかというふうには思っておりますが、そ の先を読んで、ある程度ルートが確定してきたからというふうな見方もとれるかもしれませんけれど も、私は前段のほうの考え方をとっております。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) サービスエリア、パーキングですけれども、豊栄からこっちのほう、今朝日 まで49キロちょっとあるのですが、その中にはそういう施設がありません。また、温海から鶴岡間、 それ以降についてもそういう施設がありません。ただ1つ、朝日のあそこは櫛引ですか、あそこにち ょっとしたパーキングがあろうかと思いますが、この直轄方式になってからのところは、ほとんどそ のパーキングがないような感じに私は見受けられておるのですが、何かそれ事情があってそういう施 設ができないのか。でも、それとも要望しないのでできないのか、その点についてはいかがでしょう か。 〇議長(佐藤宮吉君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 私国土交通省の方に聞いた話によりますと、直轄でやっている高 速道路につきましては、出入りが自由になっております。ということで、休みたければ下道に入って 休めるというふうなことから、パーキングだとかサービスエリアというものは必要としないのだとい うお話を聞いたことがあります。   ただ、今議員おっしゃるとおり、豊栄のパーキングを出ますとずっとこっちのほうまで休憩する 施設がないものですから、現実的には不自由を感じているという方が多くおりますので、国土交通省 の担当の方とはそういったようなこともいろいろ話し合っておる最中であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) そういった場合、ではもし仮にこちらのほうで要望した場合、その費用とか そういう関係については、どのような形態になるわけでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 要望につきましては、私ども再三今現在でもまほろばの間でそう いつたものが欲しいというふうなことは言っております。それで、国土交通省の方もいろいろ制限あ る中で、いろいろ私どもの要求に沿った形で今検討を進めている部分もあります。そういった形で、 お願いできる部分は何とか国土交通省のほうの予算で賄えるようなことで私どもはお願いしている最 中であります。   それから、村上以北でもそうなのですけれども、地域活性化インターということで、ハーフイン ターが2カ所ほどありますが、ああいったものにつきましては、市のほうの要望でつくられるイン ターチェンジでありますので、そういった部分につきましては市の負担あるいは事業が伴うというふ うなことになってきますので、どうしても市がこうしたいのだと。ただ、国交省ではそういったこと はできないというふうなことの中で、事業費を市が用意するのであればできるとかと、いろんなケー スが出てくると思います。そういったことは今後のお話でも出てくると思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) では、仮に今朝日温海間が開通するに当たって、インターチェンジというの はやはり国土交通省で考えているインターチェンジとは何カ所くらいを考えているものでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 私が聞いたところによりますと、旧市町村単位で基本的には1つ ぐらいというふうなことで聞いておりました。ただ、直轄の事業に変わってからは、市の要望だとか いろいろなところで必要に応じてインターチェンジができるようになっておりますし、全国的にもイ ンターチェンジの間隔が短くなってきているというふうなことも聞いておりますので、そういったこ とは今後いろんな場面で議論できるかとは思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) では、今よく詳しく説明は受けましたけれども、もし国土交通省でそういう 予定がなくても、市が率先して市のためにこういう施設が必要であるのだという認識のもとで、市が 負担するのであるとなれば、やはりつくってもいいというふうな認識は私はありましたけれども、市 長としてこの地域に、やはり私はそういう施設が必要だし、その施設こそがこの観光、地域の産業を 豊かにすると考えておりますが、市長はどのように考えておりますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当然のことながら、どこかには必要であると、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) では、どこかに必要だということは、やっぱりこの全線を完成した場合には、 幾つかのそういう施設は国土交通省がつくらなくても、村上市でつくると、そういうふうに私は認識 してよろしいでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 村上市でつくるつくらないは別といたしまして、民間活力もありますので、 そういうようなものを使いながら設置する必要は十分にあるということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) 今この地域の産業が大変沈んでおります。特に建設業は大変厳しいものがあ ろうかと思っております。このルートが事業化に向けましたならば、やはり地元企業を優先的に市長 は使ってもらうような働きをしながら、この地域がこれからもっともっと豊かになるような施策、地 域づくりをしてもらいたいと、このように感じております。   この一般質問には、何人かの方々が質問され、大変るる説明もいっぱい受けておりますので、大 変時間はまだたくさんありますけれども、私はこの辺で質問を終わらせていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) これで大滝国吉君の一般質問を終わります。   午後1時40分まで休憩します。           午後 1時25分  休 憩                                                        午後 1時40分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、22番、相馬エイさんの一般質問を許します。   相馬エイさん。           〔22番 相馬エイ君登壇〕 〇22番(相馬エイ君) ただいまより私の一般質問をさせていただきます。   質問事項は、小中学校の調理場の環境についてで、そして2番目に放射線測定器についてです。 3つ目には、保健師、消防士の体制強化についてです。4つ目には、国民健康保険税についてです。   質問事項の最初の小中学校の調理場の環境について。小中学校の給食調理室及び給食室の冷房設 置状況はどのようになっていますか。また、老朽化している施設もあるようですが、給食施設として の環境の衛生管理はきちんと対応されていますか。   2番目、放射線測定器について。市民は不安を持っています。県から借りているサーベイメー ター、携帯用放射線測定器は9月まで、ポケット線量計は来年3月までで借用期間が終了します。村 上としては、今後どうする考えなのでしょうか。   3つ目、保健師、消防士の体制強化について。災害時、また安全・安心の健やかに暮らせるまち づくりにおいても、保健師、消防士の果たす役割は大きく、体制の強化が必要と考えます。6月議会 で、職務の特殊性と重要性から、必要人数の確保に努めていますと答弁されておりますが、現状は国 基準の何%でしょうか。また、来年度の職員採用ではどのように対応されるのでしょうか。   4番目、国民健康保険税についてです。3月議会で、国民健康保険税を平均9.44%引き上げる条 例改正案が可決され、その結果、2年連続の引き上げとなりました。約1億3,143万円の黒字決算と なっているわけですが、引き上げはすべきだったのでしょうか。   答弁をいただいた後、再質問をさせていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、相馬議員の4項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、中学校の調理場の環境については教育長に答弁をいたさせます。   次、2項目め、放射能測定器についてのお尋ねでございますが、福島第1原発からの放射能の放 出が収束していない状況を踏まえ、本市においても放射能の監視が必要と考え、まず現在行っている 空間放射線量の測定について、その状況を申し上げます。これまで新潟県に対し、モニタリングポス トの設置やモニタリングカーでの測定回数をふやしていただくよう要望を行ってきたところでありま すが、県内市町村や県民からもよりきめ細かな測定を望む声が多く寄せられたことから、新潟県では 県が保有していますサーベイメーターを市町村に貸し出す制度を創設をいたしております。   本市では早速測定計画を立てたところでありますが、本市を含む県北9市町村で、貸し出し台数 が2台であり、貸し出し期間は6月から9月までであります。このため、1回の貸し出し期間が借用 日、返済日を含め3日間で、測定可能な日数は1日となり、1回当たり20カ所が限度であります。こ のようなことから、測定箇所については、子供たちへの影響を優先し、市内の学校、保育園、学童保 育所及び私立幼稚園の57カ所を測定することとし、この期間内にすべての施設を必ず1回測定するよ うに計画をいたしておりました。なお、これまで6月30日、7月21日及び8月25日で41施設を測定し ましたが、いずれも通常の範囲内であり、次回は今月の29日を予定しております。   また、ポケット線量計は1日の放射線量の変化を調査するもので、本市で5台の貸し出しを受け、 消防本部及び各分署の5カ所に置いて、毎日午前9時に測定し、1カ月分のデータを新潟県に送って おります。この貸し出し期間が満了した後の本市の対応についてでありますが、放射能の影響が鎮静 化しない現状を踏まえ、監視していく必要があると判断し、今定例会の補正予算において、サーベイ メーター2台の購入を提案しているところであり、引き続き測定箇所は変えず、月1回は57カ所すべ てを測定できるよう対応していきたいと考えております。また、ポケット線量計については、来年の 3月までの貸し出し期間となっておりますが、これについても測定を継続することとし、来年度の当 初予算での単独購入を考えております。   次に3項目め、保健師、消防士の体制強化についてのお尋ねでございますが、本年4月1日現在、 保健師は本庁、支所合わせて29人、消防士は135人を配置しております。国の基準はとのお尋ねにつ いてでございますが、保健師においては特に法による定めはありません。また、消防職員数について は、消防車や救急車など、保有するそれぞれの消防車両に対する基準人数の定めはありますが、全体 として何人必要であるかということをあらわしたものではありません。保健師、消防士職とも現行 サービスの維持のために、現在の体制確保に努めているところであります。なお、平成23年度退職予 定者数は、保健師が1名、消防士が4名であり、新採用によりそれぞれ補充する予定であります。   次に4項目め、国民健康保険税について。22年度は黒字決算となっているが、引き上げはすべき でなかったのではとのお尋ねについてでございますが、国民健康保険の医療費が年々上がっておりま すので、国民の安定的な運営のために、保険税を上げていただくことが必要でありました。平成22年 度決算において、形式収支差額は1億3,143万5,958円の黒字となっております。しかし、この黒字の 内訳は、歳入不足を補うため取り崩した基金が2億円、前年度繰越金9,516万843円から翌年度に返還 しなければならない返還金1,926万9,464円を控除した7,598万1,379円、平成22年度に国庫負担金の増 額交付を受けたため、平成23年度に国に返還しなければならない返還金1億464万3,656円が含まれた 結果であります。経営状況をあらわす単年度実質収支では、これら単年度計上損益の対象とならない 歳入を形式収支差引額から控除するため、2億4,909万9,077円の赤字となります。今後も基金の活用 を図りますが、基金が底をついた時点で、基金繰り入れ相当額を一気に税率改正に反映させることは 困難であり、平成23年度は医療費の動向や国の制度改革の動向を見ながら、段階的に税による財源確 保を図らせていただきました。   平成23年度は保険税が昨年度より約1億円ほど多くなると見込んでおり、医療費等の不足分は基 金の活用を考えております。平成23年度の当初算定税額の比較では、本市は1人当たり国民健康保険 税額は9万3,665円となっており、これは県内20市平均9万3,666円とほぼ同額となっております。今 後も国保運営は厳しい状況が続くと思っておりますが、ジェネリック薬品の活用、重複他受診者の訪 問指導、診療報酬明細書の点検等の医療費軽減策や、各種健診、健康教育、出張体操等の保健事業に 力を入れ、医療費の抑制に努めてまいります。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) それでは、1項目め、小中学校の調理場の環境についてのお尋ねについて お答えします。   小中学校の給食調理室及び休憩室の冷房設備の設置状況については、共同調理場5カ所、単独調 理場15カ所、合計20カ所のうち、調理室に11カ所、休憩室には20カ所すべてに冷房装置を設置してお ります。調理室11カ所の内訳は、共同調理場で1カ所、単独調理場の小学校で7カ所、中学校で3カ 所です。   また、衛生管理については、きちんと対応させているかとのお尋ねでございますが、平成23年3 月に村上市学校給食衛生管理マニュアルを作成し、学校給食における衛生管理に努めているところで す。7月には学校給食衛生管理研修会を開催し、学校給食の衛生管理について、県健康福祉部衛生環 境課からご指導をいただき、その後学校給食関係職員で学校給食衛生管理マニュアルについての勉強 会を実施しております。   以上です。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) ご答弁ありがとうございました。   再質問の順序を変えさせていただきます。まず最初に、2番の放射線測定器についてお伺いをい たします。9月3日の日報の記事に、十日町の幼稚園で高濃度セシウム検出ということで、草の堆積 場所から検出されたという、それで保護者への説明とか、ちょっと騒ぎになっているという記事がご ざいました。   そこでお伺いいたします。市長の答弁では、県から借りたものを返した後、サーベイメーターは 今議会2台購入予定とたしかおっしゃったような気がするのですが、間違いございませんか。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務課長(齋藤甲三君) 2台の購入を提案させていただいております。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 平成23年度の補正の何費の何のどの部署からその購入の費用が出るのでしょ うか。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務課長(齋藤甲三君) 消防費の災害対策費だと思いましたが、消防費のほうに計上させていた だいております。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 放射能の問題はまだまだ完全な収束には向かっておりませんので、住民の不 安、それから今後どうなるかということも含めて、市がしっかりとこういう面で対応していくという ことは大事かと思っております。   それで、ポケット線量計が来年の3月で県に返すわけですね。そうしますと、その後24年の当初 予算で購入を考えているということで、ぜひやっぱりこういうものは県内の自治体でもしっかりと市 で買って、そして住民の皆さんを安心させたいと答弁しておりますので、そこは今後も引き続きしっ かりと対応をやっていただきたいと思います。では、これは前向きな答弁いただきましたので、これ はこれで終わらせていただきます。   3つ目、保健師、消防士の体制強化についてであります。市長の答弁ですと、保健師29人、消防 士135人という報告でございました。保健師は平成19年31人だったのが、退職、採用がありまして、 今回29人になっております。平成19年当時、20年も31人でした。しかし、現在マイナス2人となって おります。そういう点で、保健師についてはこのマイナス2人はどのように今後対応されていくので しょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務課長(齋藤甲三君) 今議員おっしゃられましたように、数字につきましては20年度が31名、 21年度以降が29名の体制で現在に至っております。5町村での合併の中で、業務のそれぞれの見直し、 また本町への集約というような業務の整理も行っておりますので、この現体制での水準で今現行サー ビスが行われているということでありますので、この数字で堅持をしていきたいというふうに思って おります。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 消防士のほうは退職、採用とそれぞれの年度で違いがあるようですが、135 人を現状維持されているようであります。135人、消防長にお伺いいたします。この135人は国基準の パーセントとは若干違うのかもしれません。しかし、135人、この人数さえあれば何とか対応はやっ ていけるということなのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 消防長。 〇消防長(本間善和君) 今のご質問ですが、私のところで管轄している1署5分署を管轄している わけですけれども、現状の機具等をそろえて、今現状の135名の体制であれば、市民の皆様の安全管 理のサービスについては、大丈夫だと私は思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 職員採用に当たって、一般行政職は採用が3割減で採用されていますよね。 保健師、消防士はまた通告にありましたように、果たす役割というか、特殊性を持っております。で すから、3割減という形は今後されないとは思いますが、こういう一般行政職の職員とはまた違うと いうことも含めて、その3割減を対象にするようなことは絶対しないということは、約束できますで しょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 何度も今までも申し上げておりますが、保健師とか消防職は削減をするとい うことは考えておりません。やめた数だけ補充をさせていただくと。しかしながら、分署が減ったり、 そういう特殊事情になれば当然のことながら減員をさせていただかなければならない。消防車両が減 ったとか、あるいは分署が減ったとかという場合にはその限りではないということであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 原則として、今の人数をしっかりと確保すると。そして、削減はしていかな いという答弁をいただきました。   次に移ります。小中学校の調理場の環境についてであります。そこで、学校教育課長にお伺いい たします。学校給食法第9条ございます。それは、学校給食衛生管理基準が載っております。そこの 2項と3項はどのように規定されているのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(大滝和春君) 1項においては、国のほうで学校給食の衛生関係、施設及び設備の 基準の設置義務についてうたわれておりますし、2項については学校の設置者のそれらに関する義務、 また3項におきましては、各学校の校長あるいは場長の義務等についてうたわれているものでありま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 特にその3項は、長、校長あるいは共同調理場の長は、学校給食衛生管理基 準に照らし、衛生管理上適正を欠く事項があると認めた場合には、遅滞なくその改善のために必要な 措置を講じ、また当該措置を講ずることができないときは、当該義務教育小学校もしくは共同調理場 の設置者に対してその旨を申し出るものとするということですよね。   その立場からお伺いいたします。給食調理室あるいは共同調理場の施設環境調査、それからそこ で働く市の調理員、民間調理員の要望等は、どのような形になって学校教育課に上ってくるのでしょ うか。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(大滝和春君) 前年度の予算計上時におきまして、各学校のほうに施設あるいは設 備、備品等すべて含めまして要望をちょうだいしております。その中で、毎年多くの要望をちょうだ いしております。学校関係でおよそ500件近くの要望をちょうだいしてございますので、それらにつ きましては各学校で優先順位、これが一番必要だというようなものから優先順位をつけていただいて、 私どものほうに要望をいただいております。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 次にまた学校教育課長にお伺いをいたします。   ごく最近、南小の「連鶴」という学校だよりが届きました。そこの中に、「3人の職員が9月よ り着任いたしました。よろしくお願いいたします」ということで、先生と、用務員さんと、調理員さ んがご紹介されております。先生は大体わかりますが、用務員さんも私の質問の対象でありませんの で、調理員さんがこういう形でごあいさつを載せているというのはどういうことなのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(大滝和春君) これについては、民間に調理業務を委託している分でございますの で、細かい部分については報告はいただいておりませんけれども、きのうたまたまお話しした中で、 用務員さんについては私ども承知しておりましたし、調理員さんについてお聞きしましたら、体力的 にちょっときついので、別な有利なところに転職したいというような申し出であったというふうに聞 いております。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 先ほど教育長のほうから設置状況等が報告されました。しかし、私がこれか ら逆に冷房のないところをちょっとお話ししたいと思いますが、学校の調理室で冷房のないところは 4校ございます。小学校では3校、村小、南小、そして直営の金屋小。中学校では民間委託の東中。 それから、共同調理場では4施設、民間委託が山北、それから直営で岩船、高南、塩野町、これ全部 で8校が冷房がございません。   そこでお伺いいたします。調理室の冷房の設備は、学校で言うと学校の調理室につける冷房装置 はどのくらいかかるのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(大滝和春君) それぞれの施設の広さあるいは条件によって異なりますけれども、 おおよそでございますけれども、冷房施設大体3基ぐらい必要なのかなということで、300万から400 万程度かと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 共同調理場ですと、広いですよね。そこですとどのぐらいかかりますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(大滝和春君) 共同調理場についてでありますけれども、ご承知のように全部単独 でございます。そのようなことで、冷房施設で約400万から500万というふうに聞いております。また、 高南調理場については電源といいますか、キューピクルの増設が必要だということで、さらに400万 から500万必要なのかなということで、高南については700万あるいは800万というような金になろう かと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) そこで伺います。職員の人にご面倒をしていただきまして、市内の学校全体 の状況を表にしていただきました。   そこで、休憩室には全部ついておりますが、平成23年7月に冷房ついているところが平林小、神 納東小、西神納小、3つございます。23年の7月といいますと、この夏の盛りでございます。なぜ23 年7月にこの3つの学校に、休憩室に冷房装置がついたのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(大滝和春君) これまでも休憩室あるいは調理室について、各学校のほうから要望 がまいっておりました。ご承知のように昨年度、今年度ということで、非常に暑かったわけでござい まして、職員が体調を崩すというような事例もございまして、今年度についてはせめて休憩室だけで もというふうなことで設置をさせてもらったものであります。なお、休憩室については6畳から8畳 ということで、金額的には1カ所当たり大体6万から7万程度で済んだということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 21年にも、それから今回病気になったというか、体調を崩したということは、 つまり熱中症だと思います。暑い中で仕事していますので。   それで伺いますが、そういう形で病院へ行かれ、まさか救急車では病院は行かないと思うのです が、病院で行った場合、そういう調理員さんの休みはどのようになるのでしょうか。市の職員と民間 で働いている調理員さん。わかりますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(大滝和春君) 民間の方につきましては、それぞれの会社の規定によりまして、休 みの規定があると思いますので、それに沿ってなっていようかと思います。   また、職員につきましては、病院に行った場合については、私どももそうでありますけれども、 全部それらに関する保険がありますので、これについては休み扱いではないというふうなことで認識 をしております。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 民間の委託の場合、ぐあい悪くてその後休んだ場合は、有給を使ってほしい と。有給の中からそれをとってくれと言われたと。そして、医療費は個人で支払ってほしいと言われ たということで、そういう学校給食の調理場での環境の悪さからそういう熱中症になっているにもか かわらず、こういう対応がされているということですので、なおいろいろと調べていただきたいと思 います。   そこで、次に伺いますが、平成21年、保内小の共同調理場でちょっと異物の混入が発生して、そ してそしてそれまで首出しの帽子で調理していたのが、顔だけが出て、首まですっぽりかぶるような 帽子になったということは知っていますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(大滝和春君) 前にその情報については伺っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 想像していただければわかるのですが、冷房もない調理室で、顔だけ出して、 首まですっぽりかぶる衣類というのでしょうか、それをして給食をつくるというのがいかに大変な仕 事かということは、これから申し上げますので想像していただければいいのですが、ある学校で、調 理を始める前、温度30度。かまから離れているところで、最高の温度で42度。そして、かまは4機あ って、かまを一斉に4個つければ何度になるかわからないと。それで、現に午前中でぐあいが悪くな って、調理を出した後、ご自分が昼食を食べられないぐらい疲れて、体がぐあい悪くなっているとい う実態があるのだそうですね。それはそうだと思いますよ、冷房もないところで。そうしますと、顔 から出る汗がぼったぼたと落ちるのだそうですよ。それで、子供たちは安全な給食が食べなければな りませんよね。そういう環境の中で、本当に一生懸命働いていらっしゃる方々、そして市の職員が… …市の職員の帽子はどんな……ちょっと話途中で飛んで申しわけありませんが、市の職員の帽子はど んな帽子なのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(大滝和春君) 私、今村上市の学校給食の衛生管理マニュアル、これは文科省のも のに沿ったものでありますが、この中でこのような服装というようなことで定められております。要 するに帽子と上のほうとは離れているということで、今先ほど相馬議員おっしゃられたのは民間の会 社のほうだと思います。これらについては、私どものほうもお話はできるわけでありますけれども、 会社の全部そろったユニフォームであろうかと思います。それも会社の安全に対する思い等も含まれ ていると思いますので、その部分について私のほうからもまた指導はできないと思いますけれども、 お話についてはできるかと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 指導はできないと言いますけれども、もしものことがあったときには、もち ろん民間の会社の責任でもありますし、これから申し上げる環境については、特に施設管理者の行政 が責任を持たなければならないということになりますよね。そこで申し上げます。冷房のないところ で、現に古い調理室が幾つかございます。   そこで、その室内が、ある調理室なのですが、古くなっていると。それで、木材が腐りかけてい ると。ダンゴムシとかいろんな虫がその隅っこをぞろぞろ歩いていると。それを関係者が報告して、 市で写真を撮っていったというのですが、その後そういう環境については、聞いていますか。そして、 改善されましたか。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(大滝和春君) 具体的にどこの調理場かちょっと、その部分については報告を受け ております。なお、その部分については早期に、当然衛生管理に関する部分でありますので、私の聞 いた施設については、修繕対応をしているところであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 課長が聞いた施設は修繕対応して、今こういう私が申し上げた環境ではなく なってきているという受けとめでいいのですね。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(大滝和春君) 相馬議員さんおっしゃっている施設については、私ちょっと特定で きないわけでありますけれども、私聞いたものについては、早期に修繕対応させていただいたところ であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 私は配慮してちょっと名前を言いませんが、後でまたしっかりと改善のため にお話し申し上げたいと思います。   そこで、今度首を右のほうに曲げまして、いろんな現場から要望はたくさん来ていると。そして、 それを市の予算編成あるいは補正のときに財政課あるいはトップに申し上げると。しかし、いろんな 関係で本当に危険度、優先度のするものから予算がついていくという、今課長をいじめたようで申し わけありませんが、立場上切ない立場もきっとあるのだろうと思います。   そこで、予算編成あるいは補正の組み立てるときに、財政課あるいは関係のところと相談すると 思うのですが、庁内、支所、本庁で働く一般職の皆さんは、冷房のついたところで机に向かってパソ コンで仕事していますよね。現場に出るそれぞれの課もございますが、汗をぼたぼた落として、机の 上に汗が垂るような仕事はしていないと思います。子供たちにおいしい安全な給食をつくって出した いという現場で働く人たちが、このような大変な中で仕事をしていると。だから、熱中症が連続して 出るのですよ。今私が申し上げましたその現状をしっかりと受けとめて、予算は厳しいとは思います が、市長にお伺いいたします。市長にお伺いいたします。今私が申し上げましたこういう現状……。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 何を伺うのですか。 〇22番(相馬エイ君) ですからこれから。予算をしっかりつけて、冷房をつけていただきたいとい うのです。建物の中でパソコンに向かって仕事している人たちは涼しいところで、ちょっと暑くなれ ば冷房がつくのですよ。しかし、ガスを使い、熱湯を使い、そしてかまを使って、そして顔しか出て いないような、幾ら民間であったとしても、そういう冷房施設のないようなところで頑張って働いて いる人たちがいるという現実を、私は今市長に訴えたいのです。ですから、一気に解決はできないで しょうけれども、そこをしっかりととらえて、少しずつ改善するというお気持ちはありますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 現場の声をよくこれから聴取いたしまして、対応をしていきたい、そのよう に考えております。 〇22番(相馬エイ君) よろしくお願いいたします。   教育長にお聞きいたしませんが、教育関係は確かに予算を握っていませんので、ここを改善した いと思っても、ある部分でせつない立場があるのだと思うのですけれども、しかし子供の健康、そし てそこでもしものことがあって、その人たちが何日かで回復しているからいいけれども、もしものこ とがあったときには、やっぱり施設の管理者の責任が問われるわけですよ。そこをしっかりと受けと めて、今後しっかりと仕事をしていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。本当は答え ていただきたいのですが、時間ありませんので、勘弁してください。   次に、国民健康保険税についてお伺いをいたします。いろいろと市長の答弁がございました。し かし、今回国民健康保険税引き上げに当たっては、私どもにいろいろと資料がいただきました。その ときの説明では、とにかく22年度の結果では赤字になるという説明だったのですよ。だから、23年度 引き上げをさせていただきたいという説明でした。補正でどうのこうのと、いっぱい来たからという ことで、確かにご答弁、そして先日の初日の本会議のときの質疑でも、補正予算との関係で、説明は いろいろされました。しかし、22年度の決算が赤字になります。ですから、引き上げをお認めくださ いという説明をずっとしてきたのですよね。そのことは補正予算でどうのこうのということとはまた 私は違うと思います。   そこで伺いますが、県に対して決算が終わりますと、決算カード、Bカードと訳されるのですが、 決算カードで県庁に報告をいたしますよね。その数字は保健医療課長に聞きましょうか。幾らの数字 で、22年度決算報告されておりますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(遠山たつ君) 終わりますと年報を出すことになっております。それで、B表とい うものを出します。そのB表の結果では、先ほど市長が話ししましたように、実質では2億5,000万 円ぐらいの赤字ということで報告します。収支のところでは1億6,000万円の赤字ということになり ますけれども、そこに療養費分の返さなければならない分ももちろん入っておりますので、最後には 今2億5,000万円、22年度は実質収支で赤字になりましたという報告をいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 私どもに、決算時に平成22年度普通会計決算状況速報値、市町村番号10とい うことで、こういうのが出ていますよね。そこの会計別実質収支の状況で、普通会計、公営事業会計 とありますが、そこには国民健康保険特別会計実質収支1億3,143万6,000円、マイナスはついており ませんで、しっかりと黒字の報告がされております。間違いありませんよね。 〇議長(佐藤宮吉君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(遠山たつ君) 最後のところはそのようになっております。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 私は引き上げをさせていただきたいという説明のときに、決算が赤字になる から引き上げをさせてほしいということで、ずっと言ってきているのですよ。これだけの数字、赤字 になる見込みですということで、ちゃんと数字も挙げて報告していますよね。それなのに黒字になっ たと。そこはどういう手違いがあったのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(遠山たつ君) 再三説明しておりますとおり、基金を投入しましたり、それから前 年度の繰越金を入れたりしまして、そして決算をしますと、たしか赤字ということではなかったと思 いますが、四百何ぼぐらいの少ししか次に繰り越すことはできませんというふうに説明をさせていた だいていると思います。今回1億3,000万という数字というのは、確かにその説明と違っているとい うふうに思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 23年3月11日現在、このB4の表をいただきました。そこでは22年度見込み、 税率改正しない場合の22年度の見込み、実質単年度収支2億9,051万5,000円の三角、赤字ということ でご説明がありましたですね。ところが、実際は中でどういう事情があったかはわかりませんが、1 億3,000万の黒字になっているのですよね。ですから、3月の引き上げのときに、たしか何人かの議 員が様子を見てもいいのではないかと。今慌てて税率を引き上げるのではなくて、様子を見て、そし て23年度末で引き上げを考えてもいいのではないかと、何人かの議員がたしか、私も含めて話をして おきました。ですから、引き上げのための説明と実際は変わってきているということが、私は現実だ と思います。県にもしっかりと1億3,000の黒字で報告されていますから、この決算カード、この表 の中には。   そこで伺います。22年度の村上市の予算で、県内で順番は15位でした。しかし、23年度今回引き 上げを3月議会でやって、そして何位になったと思います。市長知っていますか。すみません、市長。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 何位になったとかは存じておりません。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 私が教えてあげます。これは2011年8月現在、新潟県福祉保健部国保係から の資料によります。5位です。高いほうから5番目になっております。22年度は15番目だったのが、 現在23年度の引き上げの予算の中から5番になっております。それも前年度比の比較で112%、県内3 0の市町村の中で、112%になったのは、前年度比で、これはどこですか。五泉市、それから出雲崎町 が112%、そして聖籠町が113%の引き上げになっておりますが、いかに村上市が引き上げが高かった かという、このことが実際に数値としてここに出ております。   そこで伺いますが、18歳未満の子供たちは22年度で2万9,900円、生まれたばかりの赤ちゃんで も均等割で負担がかかっておりました。しかし、23年度では3万5,900円と、4,000円の引き上げにな って、生まれたばかりの赤ちゃんにもこのような金額がかかるという仕組み。ですから、市長は引き 上げになっても平然とそれておりますし、議場での答弁のときも、国保の答弁のときにはなぜか力が 入った答弁でおっしゃったように私には聞こえました。   そこで、税務課の課長にお伺いいたします。22年度の決算締め切り時、現在の滞納世帯、そして 短期証、資格証の状態はどのようになっていますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 税務課長。 〇税務課長(伊与部純夫君) それでは、私のほうから滞納世帯についてお知らせいたします。報告 します。   滞納世帯は1,695世帯となっております。 〇議長(佐藤宮吉君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(遠山たつ君) 私のほうから資格証、短期証についてご報告いたします。   8月1日に保険証の更新がございました。それで、資格証のほうは192世帯、短期証のほうは472 世帯となっております。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) すみません。税務課のほうから聞いた数字とちょっと違うようなのですが、 もう一回お願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 税務課長。 〇税務課長(伊与部純夫君) それでは、私のほうから今〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕 保健医療課長のほうから説明した数値は最新の数値でございまして、23年8月1日現在の数値でござ います。決算という建前から見ますと、22年8月1日の数値からの移動でございますので、その数値 を参考までに申し上げたいと思います。短期証につきましては、460世帯。それから、資格証につき ましては208世帯となっております。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) そのうち18歳未満の子供は短期証と資格証で何人対象になっていますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 税務課長。 〇税務課長(伊与部純夫君) それでは、この数字につきましては、23年8月1日現在で押さえてお りますので、その数値で報告したいと思います。   短期証につきましては、97世帯、178人が対象でございます。それから、資格証の世帯につきま しては、26世帯、44人が対象となっておりますが、これらにつきましては、それぞれ学生等18歳未満 ということでございますので、有効期間が6カ月と、それから1年の保険証を交付しているところで ございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 22年度の決算で赤字になるから引き上げをお認めくださいと説明し、そして 実際は黒字になったと。そして、今お聞きしましたように、このような数字の方々が払いたくとも払 えない、滞納の状況をつくり出している。ましてやその中には子供たちもいるという、非常に国保の 世帯では大変な状況になっているわけですよ。ですから、22年度決算で赤字になると言って説明して 引き上げを認めていただきたいということで言っておいて、実際黒字になっているという、それは国 保の加入者にしっかりと戻すべき、そして何らかの対策をとるべきと考えますが、市長は慌ててこと しの3月に引き上げを実行した責任者としてどう考えますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほどから申し上げておりますように、黒字、黒字と言いますけれども、形 式収支差引額から控除するため、2億4,909万9,770円の赤字となっているというのが現状であります。 ですから、黒字と言ってもそれは基金を取り崩したり、先ほどから説明しているとおりでありまして、 決して黒字という言い方は当てはまらないのではないかと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 行政の人たちは頭がいいのですよ。引き上げのときの説明では、決算時にこ のようになりますとしっかりと言葉で、文章で出しておきながら、23年度の9月の補正と22年度の決 算とはまるっきり違うではありませんか。それは仕事の中では連動しているかもしれません。しかし、 説明のときにしっかりと22年度の決算では赤字になりますと、そう説明していたという責任はだれが とるのですか。   とにかく時間がありませんので、ここで締めさせていただきます。国民健康保険税をとにかく県 内15位から5番目に、高位置に位置づけるような引き上げを実行して、そして23年度様子をみればい いものを、慌てて23年度の当初予算で引き上げをしたという市長の判断は、非常に焦った、そしてそ の負担はみんな国保の納入者に負担を押しつけたという、それは何らかの形でしっかりと還元する、 そのことを私は主張して一般質問を終わらせていただきます。   国民健康保険第1条に、この法律は国民健康保険事業の健全な運営を確保し、もって社会保障及 び国民保健の向上に寄与することを目的とするとしております。自治体の長の責任として、このよう な言葉のごまかしは絶対許されません。とにかく決算が赤字だという、その説明は記録にも残ってお りますし、そのことを仕事をする人たちはしっかりと受けとめていただきたいと思います。   終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) これで相馬エイさんの一般質問を終わります。   午後2時45分まで休憩します。           午後 2時30分  休 憩                                                        午後 2時45分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、1番、板垣千代子さんの一般質問を許します。   板垣千代子さん。           〔1番 板垣千代子君登壇〕 〇1番(板垣千代子君) 公明党の板垣千代子でございます。議長のお許しをいただきましたので、 一般質問をさせていただきます。   質問の前に、このたびの台風12号で多大な豪雨被害を受けた皆様方に、心からお見舞いを申し上 げます。   また、9月3日の日は村上市吉浦で建物火災がありました。台風の影響で強い風が吹いていたた め、類焼が心配され、私も駆けつけましたが、消防署員、消防団の皆様の活躍のおかげで最小限に食 いとめることができましたことに感謝申し上げます。   それでは、一般質問に入らせていただきます。私の質問は3項目となっております。1、緑の カーテンについて。既に皆様方がよくご存じの緑のカーテンは、夏の暑さや日当たりのよい窓の遮光 を目的とし、ゴーヤ、ヒョウタン、アサガオなど、つる性植物で建物を覆うものです。室内や建物へ の日差しを遮ることで、冷房の過剰使用を防ぎ、建物の蓄熱を下げ、涼しい風を室内に呼び込むこと ができます。緑のカーテンの魅力は、ご家庭で気軽に取り組むことができ、楽しんで育てるだけでな く、地球温暖化防止にも役立ちます。   @、3月11日の地震、津波により、電力不足が発生し、国全体で節電することとなり、エアコン は28度の設定が求められています。村上市としてもいろいろな形で節電対策をとっていると思います が、市庁舎及び各施設における緑のカーテンの取り組みについて伺います。   A、学校施設での取り組みについても伺います。   2、村上市高齢者除雪費援助事業について。この事業は、ひとり暮らしの高齢者等に対する事業 であり、平成20年から行われています。私もこの事業が行われるので、市民の皆様が喜んでいると思 っていました。しかし、ことしも大雪で、屋根の雪おろしをお願いする人が多く、手が回らなかった と聞いています。今後はさらに雪おろしの業者をふやすことも必要となってくると思いますが、対策 を伺います。   3、市(旧市町村)の寄贈品について。現在、市に寄贈された寄贈品、絵画等の多くが市民の目 に触れることなく、倉庫に保管されていると聞いていますが、せっかくの寄贈品であるため、市民の 目に触れる機会をつくっていただきたいと思いますが、市長のお考えを伺います。   以上、答弁の後、再質問をさせていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、板垣議員の3項目のご質問について、順次お答えをいたします。   最初に1項目め、緑のカーテンについての1点目、市の庁舎施設における取り組みはとのお尋ね についてでございますが、東日本大震災の影響により、電力の供給不足が懸念されることから、全国 的に節電への取り組みが積極的に実施されているところであります。本市としても庁舎をはじめ公共 施設での冷房機器や照明の運用、事務機器の使用、業務の運用やクールビズの実施に加え、各家庭、 事業所においても積極的に節電にご協力をいただいているところであります。   ご意見の緑のカーテンについては、家庭でも気軽に実施できる節電対策と考えておりますし、さ まざまな効果がありますので、学校のほか市内15の保育園でも実施をしておりますが、庁舎など他の 施設については、来年などに向けて検討をいたしております。あわせて地域の家庭でもさらに取り組 んでいただければ大変効果的であると考えているところであります。現在の原子力発電所の稼働状況 を見ますと、今後も電力供給は大変厳しいものがあり、節電対策はことしだけでなく、引き続き継続 していかなければならないものと考えますので、本市だけでなく、家庭、事業所においても今後とも 可能な範囲で協力をいただくようお願いをいたしてまいります。   次に2点目、学校施設での取り組みについては、教育長に答弁をいたさせます。   次、2項目め、高齢者除雪費援助事業について。業者をふやすことが必要と考えるが対策はとの お尋ねについてでございますが、平成22年度の冬については、大雪であったため、道路除雪が間に合 わないという状況でありました。このため屋根の除雪においても、大きな担い手である建設業関連業 者などが道路除雪で手が回らないということから、頼んでもすぐには来てもらえないという状況であ りました。これらのことを踏まえ、今後は事前に屋根の雪おろしを行ってもらえる業者や個人を市報 等で呼びかけて、リストアップをし、容易に対応できる体制づくりを検討しなければならないと考え ているところであります。   次に3項目め、市の寄贈品についてのお尋ねでございますが、寄贈品については、寄贈者の意思 や寄贈の目的に沿った活用がなされるものであり、市民の文化的、芸術的な感性の向上に寄与するた めにも、積極的に活用を図らなければならないものと考えます。   今現在、合併前の旧市町村において寄贈され、公共施設内に保管されている寄贈品は、絵画や書、 工芸品など30点あります。このうち四季の風景を描いた油絵であり、寄贈者の意思により、作品に応 じて春夏秋冬の季節ごとに変えて展示しているものも含まれております。いずれにいたしましても、 展示場所のこともありますが、長く飾ってあるものと変えては展示するなどの工夫を行い、広く市民 の目に触れられるよう努力をしてまいります。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) それでは1項目め、緑のカーテンについての2点目、学校施設での取り組 みはとのお尋ねについてでございますが、ことしの夏に村上市立小中学校で緑のカーテンを設置した 学校は、小学校が11校、中学校が5校の合計16校であります。設置の内訳は、校舎1階部分で日差し の強いところということで、普通教室のほかに教務室や校長室、玄関といったところに設置したよう です。   また、栽培したものはゴーヤをはじめアサガオ、ヒョウタン、ヘチマといったものでありました。 日差しの遮へいはもちろんですが、緑を目にした清涼感は効果が大きかったと聞いておりますし、低 学年の生活科における植物の観察教育にも併用できたようです。来年度以降につきましても、ことし の状況等を考慮しながら、節電効果や教材としても活用できるよう検討してまいりたいと考えており ます。   以上です。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) それでは、緑のカーテンについて再質問をさせていただきます。   まず初めに、緑のカーテンの資料といたしまして、コピーを皆様の手元に配付させていただいて おります。表のほうは、これは徳島のほうのインターネットでとったことです。それで、この緑の カーテンでしますと、外の温度と比べると室内の温度が5度から10度違ったというものが掲載されて おります。   裏を見ていただきますと、これは電気の使用料なのですが、これは私の自宅の使用料をここにコ ピーさせていただきました。これは緑のカーテンといいますけれども、私は畑等で遮光ネット、黒い 網状のネットがありますけれども、それを使いまして、なぜかというと軽くて丈夫で長もちするとい う部分があります。それを使いまして、西日の当たる窓のところに突っ張り棒を利用して使っていま す。これも私の手でするので、軽くて簡単な方法がいいということで使っております。私もびっくり しましたが、この緑色で、マーカーで塗りつぶしているのが昨年8月の使用料の料金でした。使用量 は昨年が850ワット、これに対してことしは339ワット、511ワットのマイナスということです。料金 としまして、昨年が1万9,960円の電気の使用料金でしたが、ことしは8,280円ということです。これ は1万1,680円の料金が安くなったということなのです。本当にちょっとしたことで、1カ月1万円 以上の電気料を削減できるということを私自身実験してできたものです。   今の自宅に引っ越してきまして17年目を迎えました。それで、1年目は何にもしなかったのです けれども、2年目から昔ながらのよしず、すだれ等を使ったり、もちろんこの植物の緑のカーテンも 使ったりいたしましたが、緑のカーテンにつきましては、二、三カ月前、8月当初から9月ぐらいに その緑のカーテンを生い茂らそうと思えば二、三カ月前、5月から苗とか種を植えて、管理していか なければこの緑のカーテンはできないということになっておりますが、私のやったものは、ああ、暑 くなったから、ではつけようかといってつければその日から遮光をできるというような形でしたので、 とても楽にできたと。やはり女性の力でも簡単にできる方法がいいのではないかということで、また 電気料金が1万以上も安くなったので、やったという感じで喜びました。   また、ほかのご家庭でもできることではないか。また、施設のほうでも市の庁舎とか学校でも取 り入れていただければ、今までの暑さよりは5度前後の涼しさを得られて勉強できる、仕事ができる というような形になっていくのではないかと思いまして、ことしは間に合いませんけれども、来年ぜ ひこのような利用をしていただければと思いまして、今回一般質問の1つとして組み入れていただき ました。   また、いいことばかりではないですね、何をするにしても。いいことばっかりではないですし、 緑のカーテン、植物を育てるということに関しては、1回失敗すると次の年はしないと。失敗したか らしないという奥様方の話もありました。植えて、管理が簡単なようであっても、やはり命を育てる ので大変と言えば大変なのです。また、それが大きくなって、思った以上に大きくなりますと、その においが嫌だという方もいらっしゃいますし、花が咲いたり、実がなって、熟れて落ちたりすると、 虫が来ると。花が咲くともちろんハチも来ますし、熟れて落ちるとそこにカラスが来て荒らしていく というような話も聞いております。   また、私のように遮光ネットをすると、涼しくて中にいる私は涼しいですし、黒いから外が見え ないのかと言えばちゃんと見えているのですけれども、私の家の近くを通った方は、「なんでこんな 黒いのを下げているの」と。余りいい感じにはとっていただけませんでした。そんなこともありまし て、それこそ昔ながらのよしずですとか、すだれというのは風情もありますし、なかなかいいという こともありますけれども、やはり一間間の窓を一挙にすだれにするとなると、かなり重たいので大変 だなという部分はありましたけれども、その植物は秋になると片づけないといけない。という部分が あって、それも大変ということもありました。植物は一年草ですので、ゴーヤですとかヘチマですと かで、一年草ですので、毎年新しい苗、種を植えて管理して大きくするということ。それを楽しんで やっていく人だけではなくて、やはり枯らしてしまうと、もうしたくないというような形にもなりま す。どうしても、どちらにしてもお金がかかりますし、植物に関しては苗とか種を買う、土地が広く てどこにでも、雨戸のわきに植えられればよろしいのですけれども、植えるところがない場合は、土 を買ったり、肥料を買ったり、プランターを買ったり、つるをはわせるネットを高いところからつる してこないといけないというような手間暇もかかります。一年草ですので、毎年どうしても必要なお 金が出てくるということもありました。   どちらにしても、いい面と悪い面がありますけれども、私の電気の使用料を見ても全然違ってく ると。外が32度であれば、うちの中は大体28度、7度というような形で、大変家のドアをあけると涼 しい風がすっと自分に当たります。それで、今まではそれこそエアコンの温度は24度にしていたので すけれども、ことしは28度にしました。それが一番大きかったかなというふうに感じております。   これから市民の皆さんもこの緑のカーテン、どんな形でもいいので、本当に家計に優しくて、猛 暑であっても涼しく過ごせるというような形ができるということを知っていただければと思いまして、 このように使用料も一応コピーをさせていただいて、皆様に見ていただいて納得していただければと 思いました。この金額、また電気の使用料、地球温暖化に対して優しいということも、多少のことで すけれども、皆さんご理解していただけたかなと思います。   また、このことに対して来年の夏来る前に市報等で大きく皆さんに宣伝していただければありが たいなというふうに感じております。総務課長、いかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務課長(齋藤甲三君) 議員のご指摘のとおり大変効果的であると思っております。市民の皆様 にも節電の対策について取り組みをお願いしておりますし、市報におきましても、緑のカーテンにつ いても取り入れをしていただくよう広報で差し上げておりますので、取り組んでいる家庭も多いので はないかと思っておりますので、今現在学校、保育園で実施をしておりますけれども、他の施設につ いて可能なところがあるのかないのかも含めて検討させていただきたいと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さんに申し上げます。   今の配付しました参考資料の裏面に個人情報が記載されております。それで、質問が終了しまし たら、これを回収されたらいかがと思いますが、どうでしょうか。 〇1番(板垣千代子君) わかりました。 〇議長(佐藤宮吉君) 回収しますか。 〇1番(板垣千代子君) お願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) では、続けてください。   板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) それでは、総務課長にお伺いしますが、この各支所、庁舎のほうではこの グリーンカーテンに関してはどのような取り組みをされていらっしゃいましたか。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務課長(齋藤甲三君) 各支所につきましては、支所長のほうから答弁をいただいたほうがよろ しいかと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 荒川支所長から。 〇荒川支所長(平野俊之君) 荒川支所庁舎のほうでは、ことしは実施しておりません。今市長の答 弁のとおり、来年度に向けて検討させていただきたいというふうに思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 神林支所長。 〇神林支所長(斎藤敏夫君) 神林支所の庁舎におきましても、緑のカーテンは実施しておりません けれども、7月、8月の電力使用料に関して言えば15%の削減になっていまして、それなりの節電は なったのでなかろうかというふうに思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 朝日支所長。 〇朝日支所長(小田政秋君) 朝日支所では、庁舎の西側に今年度初めてゴーヤ6本だけ試験的に植 えてみました。効果のほうは、見た目の涼しさの効果はあったと思われますが、何せ6本ですので、 確認できるような効果はなかったというふうなことです。 〇議長(佐藤宮吉君) 山北支所長。 〇山北支所長(斎藤 誠君) 山北支所ですが、残念ながらことしは実施をできませんでした。次年 度から検討したいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) 各支所のほうでも、支所だけではなくて、ほかの施設のほうなんかはある のですか。この取り組みをできるような場所はありますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(高田 晃君) 生涯学習関連の施設で申し上げますと、荒川教育事務所、それと瀬 波分館、山辺里分館、いずれもアサガオでことしの夏実施しております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) それでは、その効果に対しては、どこでもこのような電気の使用料という ものが入ると思うのですけれども、それをごらんになって、昨年と違う部分があったということはご ざいませんか。 〇議長(佐藤宮吉君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(高田 晃君) まず、その使用料について昨年度の対比はまだしておりません。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) ぜひ行って、毎年どれだけの効果があるということがほんの少しだけかも しれませんけれども、励みにもなりますし、周りの方に教えて差し上げるということもできるかと思 いますが、どうでしょうか。そういうことはできますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(高田 晃君) 今報告した3施設以外にも実は実施をしたのですが、失敗したとい うふうな施設もあります。そういった施設もあわせて、来年度は私どもの生涯学習関連の施設につい ては積極的に取り入れていきたいと思いますし、またその効果についても調査していきたいというふ うに考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) それでは、教育長にお伺いいたします。   ことしこの緑のカーテンを実施された小学校が11校、中学校が5校という先ほどのお話を聞きま したが、そのほかの小学校、中学校に関しては、何にも取り入れなかったということなのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) そういうことでありますが、夏休みに入る前の校長会のときに、今議員が 資料として出されましたものを、私のうちのものを校長会があったときに、去年はこのくらいの使用 料で、ことしはこうだというふうなことが、比較することができると。ぜひそういうことを子供たち に教えて、子供たちが節電に協力し、率先してやるようにというようなことを校長会のときに話をし ました。そしてまた、今遮光ネットの話を聞き、鉄筋コンクリートの3階建ての学校で、3階が要す るに植物ネットではいけない建物、高いところでありますので、この遮光ネットは非常に有効だなと、 いいことを教えてもらったなということを、今ご意見を聞きながら考えました。来年度、できれば3 階の普通教室あたりにはこの遮光ネットを使用していけば、5度も下がると。今のところ扇風機を使 って授業をやっているというようなことを話を聞いていますが、5度も下がれば子供たちは勉強をす ることができるのだがな、いいことを教えてもらったと思ってご意見を拝聴していました。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) ありがとうございます。本当にわずかなことなのですけれども、大きな差 が出てくるということです。本当に一生懸命仕事しても、なかなか大変な経済で皆さん頑張っており ますし、これをすることによって1カ月、私の家の電気料にしてみると1万円を下げることができた という、うれしいことがあったと。ほんの少し幸せな気分になりました。   このことによりまして、各学校ではそれこそミニトマトをつくったり、お花を植えて、朝登校し てきたときに、まず教室に入る前に、野菜ですとか花に水をくれてから教室に入るという、植物に対 しての優しい気持ちを教育されていたのを見てきました。その点で、またこの緑のカーテンもそこに 加えていただければありがたいなと思っておりますので、学校のほうでまたよろしくお願いいたしま す。   その次に、第2項目めのほうに移らせていただきたいと思います。2項目めのほうは、村上市高 齢者除雪費用援助事業の実施要綱のほうを私インターネットで検索いたしまして、持っております。 本当に高齢者に対して優しい取り組みを村上はしているのだと。ほかの市に行っても自慢ができるな ということですが、この事業に対して、ひとり暮らしの高齢者ということで、第1条に挙げられてお ります。では、高齢者となれば65歳以上、ひとり暮らしでなければいけないのかなと、一番最初にこ れを読むと、そんな感じになります。ずっと読んできますと、単身者でなくても、奥様とふたり暮ら しでもいいのかなという部分も出てきます。単身世帯の高齢者のみの世帯及びこれに準ずるという言 葉が出てきます。これに対しては、どんなふうにとらえればよろしいのでしょうか。2人とも高齢者 でなければいけないのか。2人、3人で暮らしていればだめなのかという部分に関して、教えていた だきたいと思いますが。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 私どもで実施していますこの実施要綱によりますと、高齢者の単身 世帯、それから高齢者のみの世帯ということでは、原則的に問題ない世帯になります。これに準ずる 世帯ということではいろんなケースがあろうかと思います。ただ、私どもで助成の対象とした中には、 やはり高齢者の方と、それから障害をお持ちの方がいらっしゃって、そういった雪おろしもできない とか、そういった方についてはもうこれはご自分でというわけにもなかなかまいらないケースもあり ますので、そういったところを準ずる世帯というような形で助成の対象にもしているということです ね。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) それから、こちらのほうに「老齢、病弱のため」と、この部分も入るわけ ですね。65歳以下であっても、病弱な方。やはり65歳以上でなければだめですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 基本的には高齢者の方がおられてという部分がまず助成の対象にな るかどうかというような判断になってまいります。そこで、考えられるケースとしては、先ほど申し 上げました障害者の方とか、あとは年齢は若いけれども、病弱でとってもそういう作業もできないと か、あとは中には若い方でも引きこもりというのですか、そういったことで、もうそういった作業も 全然できないのだというような、そんないろんなケースがございますが、やはり基本的にはそこのお 宅で高齢者の方も含まれているかどうかということがやっぱり助成の第1番目としては考えていくこ とになります。   あとは、それ以外については、この要綱で(2)として、そのほかには市長が特に必要と認めた ものというところもございますので、これはもう本当にそのお宅の状況によって、その都度考えてい かなければならないということであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) 私、この実施要綱の文書だけしか持っていないのですけれども、もしこの 除雪に関して、お願いしたいとなったときに、どちらに連絡をすればよろしいのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) この事業につきましては、社会福祉協議会さんのほうに助成額も含 めたもので、委託料としてお願いをしておりますので、まずはそちらのほうへ相談していただくとい うことになります。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) このお願いをして、助成をいただくときにはその除雪作業をしてくださっ た方の領収書を添付しないといけないのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) この要綱のところに、様式として申請書のことも載ってございます。 このところには、請求書または領収書というようなことでなっております。基本的には申請をして、 その交付対象になるかどうか決定をされた後というのがこういった助成の基本的な形になるのですが、 ただ雪の部分に関しては待っていられないというところも実際多くあるわけでございますので、その 交付決定を待つ時間にとらわれず、やはりもう急ぐということで、申請者の方は除雪をしていただく 方を手配をして、同時的にも進めていただいて、最終的に助成の対象になるか、交付ができるかどう かというようなことでも実際上は動いております。 〇1番(板垣千代子君) 請求書は後で要るということですね。わかりました。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) 雪おろしに関しては、女性だけのお宅もありますし、朝日地区の高根集落 というところは、一斉屋根の雪おろしということもあって、一斉でなければ頼める人がいるけれども、 一斉となるとなかなか頼む人もいないということも言われております。それに関して、この女性に関 しては別にいいのですけれども、人探しが大変だということで、困っている方がいらっしゃいます。 そういうときには、やはり社会福祉協議会のほうにお願いすればよろしいわけですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 現在のところは、そこまではなっておりません。高齢者のこの事業 に対象になる方についても、その除雪をしてくれる方については、申請者が手配をということでござ いまして、それで22年度はなかなかおろし手が見つからなかったというようなこともございました。   それで、先ほどの市長の答弁にもありましたように、今後はそこら辺を何とか仕組みづくりとい うのですか、そういったことを検討していかなければならないかなということではあるのですが、た だ今議員がおっしゃられましたように、若い女性だけの世帯とかという部分になりますと、確かにお っしゃることも十分わかるのですが、ただすべてのでは雪おろしの窓口がそこかということも、いろ いろ問題もあろうかと思いますので、今今後の対応策の中にそういったことを含めますよというとこ ろまでのこともお話できませんけれども、今言われたような部分も参考にしながら、何とかいい方法 がとれればなと、こんなふうには思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) そのことなのですけれども、私も主人が中国のほうに出張に行きますと、 冬場ひとり暮らしになるということもありまして、近くの業者の方に直接頼んでもだめだったという 経験がことしありました。そのときに、本当に屋根の上には私上がれません。体重が重いせいもあり ますけれども、そういう形で、もしお願いできるところがあれば皆さん、市民の方、こう力強いとい うことも考えられるなと思いまして、これからまた冬に入っていきますが、その点について早急な審 議というか、相談をしていただければと思いますので。また、去年のように、市報のところにチラシ が入るのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) これまでの事業の部分、それからこれから私どもで検討しようとす る部分、あわせて広報等PRはしていく予定にしております。 〇1番(板垣千代子君) よろしくお願いいたします。   それでは、3項目めの寄贈品についてでございます。この寄贈品については、今現在30点という ような市長の答弁を聞きましたけれども、その30点に関しては、私の知る限りでは村上市民ふれあい センターのほうに、ホワイエのほうに1点飾られておりましたし、村上文化会館のほうにも大きな横 山栄雪さんの寄贈のものが壁に飾られておりました。このほかに30点が倉庫に保管されているという ふうに考えてよろしいのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務課長(齋藤甲三君) 市長が申し上げました30点については、そのうち絵画につきましては、 四季に応じた寄贈者の意思によりまして、春の絵は春の時期に、夏の絵は夏の時期に飾っていただき たいというのが山北支所のほうで、旧山北町で寄贈されたものがございます。そういったものは取り かえているということで、眠っているという状態ではございません。その数が30点の中で13点ほどご ざいます。そのほかにつきましては、保管されている状態であるということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) それでは、これから市民の方に見ていただくような計画というのはお考え でしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務課長(齋藤甲三君) 寄贈者の意思に沿うように、やはり市民の皆さんに触れていただくとい うのがそのように望ましいわけでありますので、これらについてそれぞれ保管している旧市町村の場 合でありますので、それぞれの公共施設、また全体の公共施設の中で展示をしていくということに努 めてまいりたいと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) このお話がありました方は、できればまず玄関フロアのギャラリーみたい な形で庁舎に来られた皆さんの目に触れられるような形はできないかというようなご相談もいただき ました。それで、山北のものは山北に飾るのではなくて、同じ村上市になりましたもので、いろんな 支所、本庁の〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕玄関、ギャラリーというような形で見ていた だくような形はできないかというようなお話もいただいていますが、それはどうでしょうか。可能で しょうか。無理でしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務課長(齋藤甲三君) 庁舎のみに限定するというのはいかがなものかと思いますので、やはり それぞれいろんな施設がございますので、学校も保育園も展示をされておりますし、庁舎ももちろん 現在寄贈者の方の絵なんかも展示をされております。そのスペース的なことも含めて、公共施設全体 の中で可能な施設がどうかということで考えていくのがベターではないかというふうに思っておりま す。 〇1番(板垣千代子君) ありがとうございました。   私の一般質問は以上とさせていただきます。ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで板垣千代子さんの一般質問を終わります。   以上で今定例会の一般質問を終わります。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 本日はこれで散会いたします。   なお、9日から各常任委員会が開催されますので、定刻までにご参集ください。   ご苦労さまでした。           午後 3時32分  散 会