平成23年村上市議会第2回定例会会議録(第4号) 〇議事日程 第4号 平成23年6月9日(木曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  一般質問                                              〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(24名)    1番   板  垣  千 代 子  君     2番   鈴  木  い せ 子  君    4番   板  垣  栄  一  君     6番   冨  樫  宇 栄 一  君    8番   小  杉  和  也  君     9番   山  田  昭  夫  君   10番   齋  藤  信 一 郎  君    11番   平  山     耕  君   12番   川  崎  健  二  君    13番   木  村  貞  雄  君   14番   三  田  敏  秋  君    15番   小  池     晃  君   17番   長 谷 川     孝  君    18番   滝  沢  武  司  君   19番   小  林  重  平  君    20番   小  田  信  人  君   22番   相  馬  エ  イ  君    23番   大  滝  国  吉  君   24番   瀬  賀  秀  雄  君    25番   小  野  七 五 三  君   27番   大  滝  久  志  君    28番   山  田     勉  君   29番   板  垣  一  徳  君    30番   佐  藤  宮  吉  君                                              〇欠席議員(3名)    3番   本  間  清  人  君     5番   川  村  敏  晴  君   26番   石  嶋  修  平  君                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    大   滝   平   正   君        総 務 課 長    齋   藤   甲   三   君        財 政 課 長    佐   藤   昭   一   君        政策推進課長     相   馬   正   喜   君        自治振興課長     板   垣   純   一   君        税 務 課 長    伊 与 部   純   夫   君        市 民 課 長    西   村       治   君        環 境 課 長    増   子   要   作   君        保健医療課長     遠   山   た   つ   君        介護高齢課長     川   内   信   一   君        福 祉 課 長    斎   藤       勉   君        農林水産課長     本   間   誠   一   君        商工観光課長     瀬   賀       功   君        都市整備課長     船   山   三 喜 雄   君        下 水 道 課 長    中   村   則   彦   君        水 道 局 長    太   田       薫   君        会 計 管 理 者    百   武   勇   一   君        選  管  委                   川   内       靖   君        事 務 局 次 長        消  防  長    本   間   善   和   君        教  育  長    工   藤   泰   則   君        学校教育課長     大   滝   和   春   君        生涯学習課長     高   田       晃   君        荒 川 支 所 長    平   野   俊   之   君        神 林 支 所 長    斎   藤   敏   夫   君        朝 日 支 所 長    小   田   政   秋   君        山 北 支 所 長    斎   藤       誠   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    菅   井   晋   一        事 務 局 次 長    高   橋   邦   芳        書     記    石   井   美   紀           午前10時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 開会前ですが、皆さんにお知らせします。本日の会議では、副市長が葬儀の ため欠席の届け出が提出されていますので、ご了承願います。また、選管監査事務局長も葬儀のため 出席できない旨の届け出があり、代理として選挙管理委員会事務局次長が出席する旨の連絡がありま したので、ご了承願います。   改めましておはようございます。ただいまの出席議員数は24名です。欠席の届け出のある者2名、 遅参の届け出のある者1名です。定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。   本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願 いいたします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、12番、川崎健二君、28番、山田勉君を指名いたし ます。ご了承願います。                                              日程第2 一般質問 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第2、6日に引き続き一般質問を行います。   最初に、23番、大滝国吉君の一般質問を許します。   大滝国吉君。           〔23番 大滝国吉君登壇〕 〇23番(大滝国吉君) おはようございます。きょう1番目の一般質問をさせていただきますので、 よろしくお願いいたします。   去る3月11日の東日本大震災では、1000年に1度ともいう大変大きな災害に見舞われました。亡 くなられた方々に心からお悔やみを申し上げますとともに、一日も早い復興をお祈りいたすところで あります。本市もできる限りをしていただきたいと思っておる次第でございます。   それでは、議長のお許しをいただきましたので、通告してあります2項目について質問させてい ただきます。   1項目めは、地域審議会についてですが、本市は合併してから広大な面積と数多くの集落となり ました。そんな本市がどの地域も公平な住民サービスのもとで、その地域の特色を生かした均衡な発 展をするために、地域審議会が組織され、審議されているものと思います。   そこで、審議会は、各地域でどのような役割を果たされ、どのような成果を上げられているのか 伺いいたします。   2項目めは、協働のまちづくりについてですが、魅力ある元気な地域を目指して、市民協働のま ちづくりに本年度から本格的に取り組んでいるところでございます。先般の議員全員協議会でも説明 をいただいたところです。今本市には、各地域にさまざまな課題を抱えているところでございます。 反面、その地域にさまざまな特色があり、誇れる資源がたくさんあると思います。そんなことから、 今後の取り組みの中でどのようにその地域を盛り上げ、活性化していくのか伺うものでございます。   1つに、本市は毎年人口減少の傾向にあります。各地域でその対策にいろいろ取り組んではいま すが、人口減少対策をどのようにとらえ、今後どのような施策で取り組みを進めていくのか伺いいた します。   2つ目に、公民館事業とまちづくりについてでございますが、公民館事業については、各地域で さまざまなやり方があり、さまざまな事業を行っているところではあります。今後この事業とどのよ うに連携していくのか伺いいたします。   3つ目に、各地域の高齢化が進む中で、高齢世帯も年々ふえております。その対策にもいろんな 取り組みをしているところではございますが、高齢者の生きがい対策とどのように連携して今後進め ていくのか伺うものでございます。   4つ目に、各地域に担当職員を配置し、人的資源体制をしながら展開していくというような説明 もございました。職員が地域でどのような役割を果たし、どのようにして地域を盛り上げていくのか 伺うものでございます。   以上について市長にお尋ねをいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 皆さん、おはようございます。それでは、大滝議員の2項目のご質問に順次 お答えをいたします。   最初に1項目め、地域審議会は、各地区でどのような役割を果たし、どのような成果を上げたか とのお尋ねについてでございますが、地域審議会は平成20年4月1日の市町村合併時に市町村の合併 の特例等に関する法律の規定に基づき、合併前の区域ごとに設置したものであります。主な所掌事項 といたしましては、市長の諮問に応じて、合併市町村基本計画の変更や執行状況に関する事項を審議 し、答申するほか、必要に応じて地域の施策等について、市長に対し意見を述べることができること などとなっております。委員の構成は、各地区により異なりますが、自治組織関係者、各種産業団体、 教育、文化、福祉等の分野関係者及び識見を有する方12人により審議をいただいております。   これまでの3カ年、各年度とも合併市町村基本計画の進捗状況についてのご意見をいただいたほ かに、平成20年度には地区のまちづくりの基本的方向について、平成21年度は地域の活性化について、 平成22年度は地域まちづくり協議会設置に係る区域設定案及び地域まちづくり協議会への財政支援の 基本的な考え方について熱心にご審議をいただき、答申並びに提案、意見をいただいたところであり ます。   いずれも各地域の実情と課題を十分認識されている委員の皆さんからの貴重なご意見であり、第 1次村上市総合計画に反映させていただいたほか、後期実施計画の策定をはじめ、各種計画策定に有 効に活用させていただきたいと考えておるところであります。   次に2項目め、協働のまちづくりについての1点目、人口減少対策をどのようにとらえ、取り組 みを進めるかとのお尋ねについてでございますが、議員のご質問にもありますように、平成22年に実 施されました国勢調査における速報数値人口は6万6,445人で、平成17年の前回調査数値と比較して、 人口で4,260人、率にして6.0%の大幅な減少となりましたが、この現実を直視し、将来を展望した施 策を推進していくことにつきまして、平成23年度施政方針において強い決意を表明させていただいた ところであります。   人口減少対策は、まさに地域に安心して暮らすことができる地域づくりそのものであると考えて おります。それには、地域医療や保健福祉の充実、教育環境の整備、環境への配慮、防災対策の充実 等とともに、雇用確保に向けた産業全体の活性化、そして元気な地域づくりも欠かせないものと考え ておりますが、地域を離れていく人を少しでも食いとめると同時に地域の魅力を高め、他地域から交 流し、やがて定住に結びつけていく施策の推進が必要であります。その受け皿といたしまして、今年 度現存する空き家を活用できないか、市内全域で調査を実施しておるところであります。この調査で まず現況を把握し、今後地域活性化に向けた有効活用ができないかを市民協働のまちづくりの中で地 域の皆様と協議していただきたいと考えておるところであります。速効性のある施策の推進は難しい わけでございますけれども、山北地区で長年実施し、成果を上げている「週末百姓やってみ隊」や優 良事例もあり、地域とともに将来を見据えた継続な活動を推進していく必要もあります。   なお、今年度朝日地区にオープンいたしましたクラインガルテン朝日まほろば夢農園の効果も大 いに期待をいたしておるところであります。   いずれにいたしましても、この少子高齢化あるいは人口減少等においては、短絡的な施策ではな くて、総合的かつ有効性のある施策が必要でありますので、その取り組みに力を入れてまいりたい、 そのように考えているところでございます。   次に2点目、公民館事業などの連携をどのように考えているかとのお尋ねについてでございます が、各集落における公民館活動については、まさに地域の交流や活性化対策、伝統文化の継承など大 変重要な活動であると私も認識しておるところであります。このため、地域まちづくり組織が行う事 業としては、1つとして、各町内、集落活動への支援、2つとして、地域全体の事業として行う地域 活性化対策の2つが基本であると考えております。そのため、地域まちづくり組織が認めた場合は、 集落公民館事業等の支援も行い、その拡充を図っていくべきものと考えております。   次に3点目、高齢者の生きがい対策をどのように連携していくかとのお尋ねについてでございま すが、市民協働のまちづくりは、その地域に住む地域住民すべてのためのまちづくりであり、子供か ら高齢者まで参画できる幅広い活動を期待するものであります。この手法については、それぞれの地 域がその地域に合った特色ある事業展開を図ることになりますが、特に高齢化が著しい本市において は、高齢者の生きがい対策は重要であると考えます。   一例を挙げるとするならば、地域の茶の間、生活用品買い物支援、コミュニティービジネスの創 出など高齢者の出番づくりや交流事業などを積極的に進めていくべきものと考えております。   次に4点目、職員が地域でどのような役割を果たし、地域を盛り上げていくかとのお尋ねについ てでございますが、まず担当する自治振興室の職員については、各地区のそれぞれの地域を担当し、 深く地域に入り、理解を深め、よきまちづくりのコーディネーターや行政とのパイプ役として、また 地域住民として一緒に汗を流し、地域を盛り上げていく活動が重要と考えております。さらに、地域 出身の市職員は、それぞれの地域において積極的に地域活動への参加やリーダーシップをとっていた だけるよう期待をするとともに、指導をしてまいりたい、そのように考えております。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) ありがとうございました。ただいま市長からるる説明ございました。   地域審議会で22年度については4回の会議がなされ、その中でも特に今協働のまちづくりについ てのことに絞って審議されているところだったと思います。各地区でいろいろな課題についても提言 されているように見受けられますが、その提言がこの協働のまちづくりに反映しているものだと認識 しておりますが、今までこの地域でどのようなその提言がなされ、それがこのまちづくりにどのよう に今生かされているのかお聞きしたいのですが。 〇議長(佐藤宮吉君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(相馬正喜君) 先ほど市長のほうからこれまでの3カ年の審議会の流れをご説明い たしました。その中で、特に議員今ご質問の地域からの意見どのように反映させているかというとこ ろは、特に21年度、2年目に各地域のそれぞれの地域でどういう活性化のことが考えられるかという ことを中心に議論いただきました。このときは、市長に対して意見書という形で提出をいただきまし て、この結果につきましては要約したものを22年の3月1日の市報でも市民の皆さんにお知らせした ところであります。   その中で、それぞれの審議会、5つの審議会がそれぞれ意見を出しておりますけれども、一例を 申し上げますと、荒川地区であれば、清流荒川をもう少し活用できないのかというようなこと、それ から村上地区におきましては、就労環境を踏まえた保育環境の充実等、高齢者の生きがい対策もう少 し具体的に進めるべきでないかというようなさまざまなご意見をいただいております。先ほど市長が 申し上げましたように、これまでの総合計画の中に取り入れてきたもの、また実施計画を前期、後期 にしてありますので、これからいろいろ検討する後期の実施計画に具体的に盛り込めるものがあるの かというようなところを本年度、来年度かけまして十分に整理していくつもりでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) 地域の課題を踏まえて今このまちづくりをつくっているということでござい ます。その具体的なことをこれからまちづくりの委員会をつくり、その中で協議していくものだと考 えておりますが、今地域の組織を各地域ごとに組織づくりを今考えているところではございますはず ですが、その地域づくりをどのような区分けで今考えておられますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(板垣純一君) この地域の区分けにつきましては、昨年度の地域審議会でもいろい ろご意見、答申をいただいたわけでありますので、それを尊重しながら、今各地で地域担当職員を決 めてこれから、入っているところもありますけれども、地域に入っていろいろ説明、懇談をしていこ うということで、基本的には地域審議会の意見が基本になっております。まだ決まっていないところ もあります。山北地域におきましては、その意見をもらって、今後地域の皆さんの意見を踏まえた上 で最終的に区域を設定をしていきたいというところもございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) その地域がまだ決まらないというのは、どういう事情からはっきりと決まっ ていかないのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(板垣純一君) いろんな考え方がありまして、今までのまちづくりからいけば、例 えば旧町村単位、旧地区単位でやったほうがいいという、そのほうが非常に交わりやすいという考え 方を持っている方、それからやはりこれからは子供さん、親子の、小学校単位、2つの単位でやった ほうがこれからの将来を見据えた上で適当でないかという考え方を持っている方、いろいろでござい ますので、これらはやはり地域にこれから各集落を回るわけですので、その中で皆さんのご意見を聞 きながら最終的な結論を出していきたいという考え方です。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) 山北地域においては、市長もご存じのとおり、市長が町長時代から魅力ある 集落づくりということでいろいろ地域づくりには一生懸命やってきた地域でございます。ですから、 その地域にはそういう前の集落づくりの気持ちがあり、まだ地区の区分けができないのではないかと いうところも私は考えているのですが、前にはやっぱり各集落が中心となり、その集落に職員並びに 地域づくりが入っていき、それでまとまってつくっていたというところであるので、それが今地区と か山北を2つに分けるとか5つに分けるとかいう話になると、やはりその集落がどのような方向づけ でこれからその地区でまとまっていければいいかというのがまだ見いだせない集落がその中にはある のではないかという気持ちがあるのですが、その辺の見地はいかがでしょう。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今板垣課長が答弁したとおりでありますけれども、いわゆる2つに分けよう が1つに分けようが5つに分けようが4つに分けようが、それは分け方はいろいろあるかもしれませ んけれども、その中において、いわゆるどの集落はどうするかということは、また煎じ詰めていくわ けでありますので、一向にそれは差し支えないという考えでいったほうが、私はいくべきだと思って いますし、そうあるべきだと思っています。   ですから、今皆さんの集落でやっているような事業は、その大きな枠の中でまた継続をしながら もっともっと発展させていくような事業に取り組んでいくというようなことで結構なのではないかと、 そうあるべきなのではないかと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) その地域によっては、やはりまとまっているところ、まとまっていないとこ ろ、やっぱり事業が多いところ、少ないところ、さまざまありまして、その地域が例えば大きくなる ことによって、その地域で今までやっていた事業が果たしてその大きな区分けの中でそれが支援事業 としてなっていくのかというのが集落の中では今ご心配しているところもあると思いますが、その集 落の地域づくりに入るような組織づくりをするときに、集落集落どのような人材をその地域づくりに 入れていくような考えをお持ちなのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 山北支所長。 〇山北支所長(斎藤 誠君) 今の大滝議員おっしゃること、まことにそのとおりであります。   実は、私ども4月から自治振興室を立ち上げまして、既に職員が集落に入っていろいろと聞き取 り調査をやっております。今議員がおっしゃったように、過去に魅力ある集落づくり事業の中で、ほ とんどの集落が組織をつくってきたわけです。その中で、今まで20年近い事業を展開してきましたけ れども、近年少子高齢化と後継者不足、そういったことが絡みまして、各地域かなりの温度差がござ います。おっしゃるとおりに、一生懸命やっているところ、それから全く頓挫しているところ、今現 に入っていろいろな意見聞く中では、そういったことが非常にこれからの組織づくりには問題になる のでないかなというふうに考えております。   対策としましては、こういったことをすべての集落を把握しまして、一度洗い直して、さらに集 落に入っていろいろと地域の方々と意見を詰めていきたい、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) 確かに山北地区では、前にこういうふうな経験をし、みんなで地域づくりを したという経験もあるから、それなりの意思疎通ができているのかなという雰囲気もあります。それ を市全体で今やるわけですが、その温度差はやはり大分違うと思うのですが、その点のほうの持って いき方、これからこの組織をつくる意味で大変な苦悩を職員はしなければならないのではないかと思 っておるのですが、例えば今まで山北の集落づくりに携わってきた職員、経験者がいるわけですが、 そういう方々との研修会並びに勉強会などはどのようなことを考えておりますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(板垣純一君) 自治振興担当者同士の研修というものを毎月今まで4月からやって きておりますし、いろいろと今までの経験のある地区、経験のない地区がお互いに情報交換しながら、 課題等を検討し合い、助言したり指導したりしながら意識を高め、そして今地域に入っていこうとし ているところ、いっているところがございますので、そういったことは今後とも継続をして、定期的 に継続をしながらお互いに高めていくというものに持っていきたいなと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) 本当にまちづくりをするには大変なエネルギーが要ることだと考えておりま す。本当に職員の方々、地域の方々が一体となった本当に意識を一緒になるような方向づけがやっぱ り一番大事だろうなと思っております。   そういうことで、今後進めていく中においていろいろな問題があると思っておりますが、まず最 初に公民館事業、先ほどこのまちづくりの中に今来年度からは取り入れることも可能であるというふ うにお聞きしましたが、23年度で公民館の補助がなくなる地域もあると伺っておりますが、その現状 について少しお聞きしたいのですが。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) まず、公民館の仕事といたしましては、非常にその地域の人たちの教育あ るいは健康あるいは文化活動の推進というようなことで、非常に重要な働きを持っているのが公民館 の仕事だと思っております。   そして、それにかかわるのは、学校であります。学校の教職員は、学校は特にサービス業の一端 を担っているものと私は思っておりますが、公民館と連携をしながら、地域の人たちの文化活動の講 座だとか、そういうふうなものについては、学校の教職員も大いに出ていって、そして地域の人たち と語り合ったり勉強したりし合うというようなことが重要であるかと。だから、そのような公民館あ るいは学校の教職員をまとめたような形で地域振興課は計画をしていくというようなことで、今現在 ずっとやり続けてきた仕事、例えば上海府小学校のこの前地域の運動会があったわけでありますが、 大変すばらしい公民館活動の一端だったと。地域をみんなまとめて、心を1つにしてやっていくよう な、そのような活動をしているわけなのでありますが、あのようなことで、地域公民館というものは 非常に重要であるというふうに私は認識しております。   今経費を削減していくようなお話がありましたが、地域を活性化していくというようなことにお いては、残念なことであるなと思っておりますが、その辺の削減の方向につきましては、具体的には 課長に答弁させますので、どのような状態なのか課長から聞いていただきたいと、このように思って おります。 〇議長(佐藤宮吉君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(高田 晃君) 議員ご質問の内容とちょっと違うかもしれませんが、今ほど教育長 がお話ししたとおり、日本の公民館につきましては、戦後間もない昭和24年に設置されました。公民 館の大きな目的は、1つは民主主義の醸成、それと個人の教養の涵養、それとそれを通して地域づく りをやるということが公民館の大きな目的です。平たく言えば、個々に豊かになった者同士が力を合 わせて地域の課題を共有しながら、自分たちの住んでいる地域をよくしていくのだというふうなこと が公民館の目的だと思います。   したがって、先ほど市長が申し上げましたとおり、公民館の補助金あるいは支援が来年からなく なったとしても、その事業についてはやはり踏襲して、協働のまちづくり事業としてまたさらに発展 させながら進んでいくというふうに考えております。   ちなみに補助金につきましては、今現在朝日地区では47集落に53万3,000円、山北地区につきま しては37集落に240万5,000円ということになっております。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) それでは、朝日地区、山北地区に今公民館補助金ということで、公民館事業 の補助金ということで出されているのが来年度からはなくなり、それが協働のまちづくりの中で行っ ていただき、その中に補助金を出していただきたいというようなことだと思いますが、今公民館の事 業の中で、例えば敬老会とか、集落の中ではいろいろな事業が、運動会とか、集落単位で行っている ところもあるわけですが、そういうところの補助金も一切なくなるということで理解してよろしいの でしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(高田 晃君) 今補助金、朝日地区と山北地区に支援しておるわけですが、議員お っしゃるとおり、各集落では公民館が中心になってさまざまな交流活動あるいは文化活動、さらには 美化活動、健全育成活動というふうな内容で多くの活動をしていただいております。敬老会等につき ましては、先ほど市長の答弁がありましたとおり、各町内あるいは集落の活動あるいは地域全体で取 り組んでいる事業につきましては、この公民館の事業補助の代替と言うとあれですが、まちづくり交 付金として支援をするというふうな方向で考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) そうなった場合、例えば山北地区によりますと、各集落で敬老会も行ってい るというところが大半ありますが、これから魅力ある集落づくり、協働のまちづくりの中で交付金を するとなれば、それはその区内でではこれからは敬老会事業なども行うような取り組みをしていくよ うにするわけでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(板垣純一君) 23年度で今まで市のほうで補助していたものが廃止になるというこ とで、24年度から交付金を活用できますよということですので、今までやってきた事業そのものを継 続してもできるし、また拡充してもできるよと、集落単位の公民館の事業として。ということであり ますので、補助金だけが交付金の中で活用ができるように移行されるという形になります。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) そうなると、事業は協働のまちづくりでやると、今までの公民館の組織は、 それはもう協働のまちづくりの中に入った中でその組織づくりがなされるというふうになるわけです か。 〇議長(佐藤宮吉君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(板垣純一君) 公民館の名称等については、そのまま存続をして、いわゆる新しい 地域まちづくり協議会の中に位置づけをすることもできるし、また名称を変えて、この際だから見直 しをして公民館の名称を別な形で体制を別にしてやろうということも可能かと思います。それは、地 域での協議の中で決定をしていくという考えであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) では、少し地域の組織づくりについてお聞きしますが、先ほどもちょっとお 聞きしたのですが、集落の例えば区長が地域づくりの委員に入るとか、どのくらいの組織で構成をし ていくのか、そういうふうなお考えはどうなっているでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(板垣純一君) 全員協議会でも説明したように、1つの事例とすれば、地域まちづ くり組織の会長がいて、副会長がいて、事務局長がいて、そして部制にするのであれば、いろんな部 制があって、部長があって、その部の中に皆さんが構成員として入っていくというような形もあれば、 部制を敷かないところであれば、各集落から代表が入って構成をしていくというような形も考えられ ますので。   ただ、新しいまちづくり組織には、若い人、女性もできるだけ参画できるような、参画しやすい 体制をとっていきたいということでありますので、区長さんが必ずそこに入らなければならないとか、 そういうものではなくて、できるだけいろんな人たちがまちづくりにかかわっていただけるような組 織にしていきたいという考えでおります。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) 集落全員が本当はこのまちづくりにかかわり、意識を高めていくことがやは り成功の私はもとだと思うのですが、まちづくり組織の中で集落をどういうふうに募って、どういう ふうに周知しながら集め、その委員会を組織するつもりなのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 山北支所長。 〇山北支所長(斎藤 誠君) 議員は、特に山北のことをお考えでご発言だと思いますけれども、私 ども今地域審議会の中で2つの組織というご提案をいただいておりますけれども、確定ではないとい うふうなことで自治振興課長も申し上げておりますが、私どもの計画としましては、山北の計画とし ましては、今集落に入っております、いろいろな調査をしております。それをまとめて、今度大きな 単位で話し合いの場を持ちたいというふうに考えております。そうした中で、その中に地区の総代さ んあり、それから公民館の組織があり、老人クラブの組織があり、いろいろな組織があるかと思いま す。そういったものをどのようにくくっていったら一番やりやすいのか。それから、今ほど議員がお っしゃるような公民館の補助金、敬老会の補助とか運動会の補助、そういったものを各集落にばらま いていくのか、それともくくりをつくって大きな組織で運営していくのかと。そういったことも含め て、組織をつくるときの話し合いの場に持っていきたいなというふうに考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) それでは、高齢者の生きがい対策についてちょっとお伺いしますが、今市長 は最も地域に年寄りが元気を出して暮らせるような施策が必要なのではないかということで、地域の 茶の間とかそういうものを十分に活用しながら盛り上げていきたいということも言っております。   具体的にもう少し掘り下げたような施策、例えば今ひとり暮らし老人が畑で野菜を耕しているの ですが、なかなかそれが実になっていかない。つくったところから猿に食われ、やってもやっても追 いついていかない。せっかく年老いたばあちゃんが1人で毎日一生懸命畑に行って耕して、お盆に子 供たちが帰ってきて食べさせるのを夢見ながらつくっているのですが、なかなかそれが実現にならな い。何ぼやってもだめだわと言ってあきらめていく年寄りも数多く聞かれます。   そんなことで、私は、今猿対策等が非常にどこの地区でも問題になっておりますが、これといっ てその駆除のいい方法がなってはこないのですが、私は各地区に例えば電線を張りながら、老人が生 きがいを持てるような場所を、例えば畑、地域に一角を持ってもらい、そこをみんなで耕していくよ うな地域をつくり、それを生きがい対策の一環として行おうと、そのような考えもあるのですが、そ のようなことを地域でその審議会や協議会ではいろいろ話題になったことはありませんか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 猿の害はちょっと別のほうに置いておいて、いわゆる生きがい、お年寄りに どうやって生きがいを与えるかということだと思うのですけれども、1つ、先ほども言いましたけれ ども、地域の茶の間も非常に大きな私はインパクトを与えていると思っておりますし、お年寄りを見 ていますと、冬の間は本当に元気なくなってまいります。そして、雪が消えて、畑が始まってくると 非常に元気になってくるというようなことで、いわゆる畑へ行ったり、山へ行ったりすることによっ て元気が回復してくるというようなこともありますので、そういう意味においては非常にそのお年寄 りが野外で活動するあるいは田畑を見るというようなことも非常に大きなインパクトを与えていると 思っておりますし、また一方では、地域の活性化のところにお年寄りも入っていって、いわゆるコミ ュニティービジネスに参加している人も多くいるというようなことで、非常に生きがいを持っている というようなことであろうかと思っておりますので、そういうところをもっともっと発展をさせてい くような地域づくりをしていかなければならないか、そういうものを決めるのがこの地域の協働のま ちづくりであるわけでございまして、先ほど来ご意見聞いていますと、協働のまちづくりをやること によって、自分たちの小さい集落が埋没するのではないかと。決してそうではないのです。発展させ るために協働のまちづくりをやっていくのであって、もし自分たちの集落でできなければ、仲間を呼 んでもっともっと発展させていこうではないかと、もっと元気にしていこうではないかというような ことを話し合いながら、この地域を将来的にはどうするべきかというようなところまで話し合ってい くのが協働のまちづくりでありますので、今やっていること自体プラスして発展的に考えていってい ただきたいと、そのように考えていますので、そんなに心配したものではないと。大滝議員が小さい ところはどうなるのだとか敬老会がどうなるのだとかという話ありますけれども、それはもう継続を 恐らくしていくでしょうし、もっと発展的にどうあるべきかというやり方を考えていく必要があるの ではないかと、そのように考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) 市長、小さいところでも元気のある地域は、やっぱりそれなりに公民館事業 がなくてもその地域の人たちがやっぱり精いっぱいやって、魅力を持ってやっているところも私はた くさんあると思うのです。   ただ、そうでない地域、さっきも温度差がたくさんあると言われましたが、そういう温度差のあ るところをいかに盛り上げていって、みんな一緒に地域が一体となった発展をしていくか、活性化が できるかということがやっぱり一番重要だと私は考えています。   その中において、やはり一番そこでご苦労をしてもらい、一生懸命になってもらうのはやっぱり 職員だろうなという私は考えを持っています。山北の集落事件においても、職員がみずから毎日のよ うに地域に入り、その地域の人たちと接し、そしてその地域の考えを十分に吸収した上でやっぱりい ろいろな施策を提案し、事業を一緒になって取り組んだということがあります。そういうことをやっ ぱり担当職員がみずからがそういう意識、そういう気持ちを全員担当職員が持ちながら、やはりそう いう活動をしていってもらいたいという気持ちがあるのですが、自治振興課長、その点についての職 員の指導や研修並びにそういう意識の向上をさせるためにどのような考えを持っておられますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(板垣純一君) 自治振興担当者については、当然ながら担当者同士の研修がありま すし、また先進地の研修もございますし、それから実務的な研修なんかも指導員から指導していただ くような研修も考えておりますし、いずれにしても担当者については地域に入って実践を積み重ねる というのが一番だと思いますので。   それから、一般の職員につきましては、市長が常々申し上げておりますけれども、地域に帰って 地域活動に積極的に参加するようにということでございますし、昨年度から始めた職員のまちづくり 研修、これはことしも継続してやる予定であります。それから、この市民協働のまちづくりは、単な る自治振興課、自治振興室だけのことではなくて、全庁的な支援体制が必要だということで、各課に 市民協働推進という窓口、委員を設置をしていただきました。それらとの連携を〔質問時間5分前の 予告ブザーあり〕しながら、全庁的な支援をして盛り上げていこうということでございます。   あとは、今考えておりますけれども、職員同士がお互いに情報交換、意見交換できるようなそう いう仕組み、提案できるような仕組みを今考えておりますので、そういった中でも意識を高め、みん なで連携しながらやっていこうというような雰囲気、仕組みをつくっていきたいなと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) 職員がいつでも、どんなときでも地域に入ってこれから地域のコーディネー ターとなり、地域の相談役となって行うというようなことも言っておられました。若い職員において は、小さい子供を持っている職員も数多くあろうと思います。日曜日もなく、休みもなく、地域のた めに一生懸命頑張っている職員がこれから多くなろうかと思います。やっぱりそういったときにも、 やっぱりその家族とのコミュニケーションもやっぱり大事にし、地域に入ってやることもいいのです が、やはり自分の職員の家族がそれによって逆にその親が、子供が寂しくなるような、そんなような 危惧も私はしているのですが、その辺についてのフォローとかそういう対処はどう考えていますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 決して自治振興課の職員が不休不眠でやれというようなことも言っておるわ けでもありませんし、ほかの職員に対しても、自分の家庭を全部犠牲にして地域づくりをやれと、そ ういうことを言っているわけでもありません。自分たちの地域、自分も住んでいるわけですので、そ の地域がどうあるべきかを地域に住んでいる人たちと一緒になって話し合いをしながら、いま一歩踏 み出して地域に入っていただきたい。そして、地域を将来的にどうあるべきかということを考えて将 来的な、いわゆる地域が衰退しないようにしていただきたいということを申し上げているわけでござ いますので、その点についてはそういうことで理解をしていただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) 私は、これから本当にこの村上市がこのまちづくりによって元気を取り戻し、 そしてみんなが集う、本当にこの地域地域が誇れて、楽しく暮らせる地域づくりを望んでおります。 そういうためにも、職員もその地域も、住民が一体となった地域づくりが必要なのだろうなと思って おりますので、職員も市長も本当にこれからみんなでつくり上げていくという姿勢を持っていただき たいと、このように感じております。   これで私の質問を終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) これで大滝国吉君の一般質問を終わります。   午前11時5分まで休憩します。           午前10時51分  休 憩                                                        午前11時05分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、6番、冨樫宇栄一君の一般質問を許します。   冨樫宇栄一君。           〔6番 冨樫宇栄一君登壇〕 〇6番(冨樫宇栄一君) それでは、議長のお許しが出ましたので、質問させていただきます。私の 質問項目は、震災関係のやつ2項目についてでありますが、何人もの方が取り上げておりますので、 重複しないようにやりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。   1項目め、震災避難者対策についてということでありますが、東日本大震災で被災された方々が 当市にも大勢避難されて来られております。大震災発生から3カ月になろうとしていますが、当市へ の避難者数は徐々にではありますが、ずっとふえ続けているようであります。受け入れ態勢の現状と 問題点についてお伺いいたします。   そして、県内の自治体では、市独自の支援体制をとっているところもあるようでありますが、村 上市の市の独自の支援体制はどのようなことを行っているのか、お伺いいたします。   2項目めについては、あれでありますが、津波対策について。今回の大震災を受けて、新潟県で は県内の沿岸地域の津波の想定を改めて検証をするということを方針を明らかにしております。当村 上市では、震災後自主的に津波対策の見直しをされると、検討しているということでありますが、そ の検討内容についてお伺いいたすものであります。   市長答弁の後、再質問させていただきます。よろしくお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、冨樫議員の2項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、震災避難者対策について、受け入れ態勢の現状と問題点はとのお尋ねについて でございますが、現在雇用促進住宅の入居状況につきましては、これまでご報告したとおりでありま す。4月の16日から第2次避難所として、雇用促進住宅が入居可能となり、順次入居いただいており ますが、個室でありますので、プライバシーは確保され、精神的、肉体的な負担の軽減も図られてお り、入居者には大変喜んでいただいております。この雇用促進住宅においては、1号棟の1室を管理 人室として、ボランティアの方々のご協力をいただき、市職員1人とボランティア1人の体制で、毎 日午前8時から午後5時まで配置をいたしております。また、食事の提供についてでありますが、希 望される方々については、あらかじめ1週間分を注文していただき、朝食は午前6時から7時までの 間、昼食は午前11時30分から正午までの間、夕食は午後5時30分から6時までの間に管理人室でお渡 ししております。また、さきの報道にもありましたように、山北スローフードチャリティー実行委員 会の皆さんによる夕食時における汁物と副菜の提供も週3回行われております。また、1号棟の管理 人室の上の階に談話室を設け、電話やパソコン、電子レンジを置き、そして新聞などの被災地情報を 提供をいたしております。さらに、この談話室で5月26日から毎週金曜日、ボランティアの方から読 み聞かせをしていただいております。入居者数が日々ふえておりますので、当初に入居の方で約1カ 月を経過すること、人数もふえていることなどから、5月20日に避難者入居者総会を開催し、本市か らの連絡事項、入居者の皆さんからは促進住宅の避難生活について、例えば食事やごみ出しのこと、 情報提供のあり方についてのご意見を伺いました。また、避難者同士、そして本市との連絡体制をつ くり、相互の円滑なコミュニケーションを築き上げていくために、棟ごとに4班、合計8班を編成し ていただき、それぞれに班長と副班長、合わせて16人の方を選任していただきました。そして、5月 26日には正副班長会議を開催し、班の具体的な活動内容についての協議や諸連絡の伝達などを行いま した。また、就業支援の参考とするために、20歳以上の方を対象に意向調査を実施したところであり ます。仕事がしたいという方には、個別に相談させていただいており、加えてハローワークが就業相 談会を開催することにしております。このような態勢をとっておりますので、今のところ問題といっ たものは特にありませんが、今後も正副班長会議を通じ、ご意見、ご要望を伺ってまいります。   また、県内では独自の支援体制をとっている自治体もありますが、村上市はどのようになってい るのかとのお尋ねについてでございますが、これまでの本市の支援内容については、随時ご報告させ ていただいておりますが、避難所として対応させていただいておりますので、自炊をされる方々を除 けば、経費の負担はありません。本市の独自の支援といたしましては、入居の際に小物類の調達に活 用していただきたいとして支援しております入居支度金の交付があります。現時点において、雇用促 進住宅は避難所としての扱いが7月末までとなっておりますが、8月以降については示されておりま せん。福島第一原発次第と思われますが、新潟県内での避難生活の長期化も懸念されておりますので、 状況を見守りながら、引き続き支援を続けてまいりたいと考えております。   次2項目め、津波対策について、震災後自主的に津波対策の見直しを検討しているとのことであ るが、その内容とのお尋ねについてでございますが、これまでの答弁と重複いたしますが、本市の地 域防災計画の具現化を進めるため、津波予想浸水区域の把握が再度必要であり、まず現状を総点検し、 これに基づいた津波避難計画について、地域の地形に応じた避難路の整備、避難場所及び避難経路を 含んだできるだけ具体的な計画になるようその策定に着手したいと考え、このたび補正予算に係る経 費の措置を提案しているところであります。   また、市内の避難場所も含め、沿岸部の現地調査を行い、海抜表示看板の設置を行う予定であり ます。なお、新潟県では、県内の津波対策を見直す有識者の検討委員会を立ち上げ、県や県外の沿岸 市町村が地域防災計画の前提としている津波想定を再検証することにしております。この委員会での 検証も十分注意しながら、本市の津波避難計画に反映していくことになると考えております。あわせ て本市の地域防災計画を見直す部分もありますので、作業を進めてまいります。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 現在の避難所については、私も現地へ行って見てまいりましたし、そこへ ボランティアに行っている方のお話も聞きましたので、大変立派な場所というのですか、建物もすご く立派ですし、受け入れ態勢についてもボランティアの方が一生懸命にやっているし、談話室を設け て入居者の会話の場など等はそういうものをつくっているということで、非常に恵まれたいい場所だ なというふうに感じをいたしました。   しかし、日誌だとか見せていただきますと、同じ人が何回もしょっちゅう行っているというのが 現状でありまして、余りしょっちゅうかわるということはよくないことでしょうから、同じ方が中身 を知った人がお手伝いに行くのは一番いいことだとは思うのですけれども、ボランティアの数が足り ないという言い方はあれですけれども、もう少し体制強化をしたほうがいいのではないかなという感 じを受けました。   この間の新聞で新発田市でボランティア講座をやったというふうなことが報道されておりました けれども、この村上市の社協ニュースでもボランティア講座をやるという計画を持っていたようであ りますが、その辺について現状どうなっているのか、市のほうで把握されているのか、お聞かせいた だきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 避難所の運営班ということでお答えをさせていただきます。   先ほど議員から言われました談話室等の使用の状況につきましては、これはNTTさんから災害 情報の入手という意味合いでのパソコンを置かせていただいております。正直申し上げまして、実際 のところ子供さんが使っている部分も多いというところもございます。同じ人がということにつきま しても、私どものほうでもまず所期の設置をしていただいている目的以外にはなるべく使用しないし ないようにというようなこととか同じ人がずっと使っていることのないようにというようなことで表 示をしたりして対応してございます。   それから、もう一点のボランティアの方についても、これは開設当時にどのようにボランティア の方をお願いしていくかという中では、やはり余り大勢の方が入れかわり立ちかわりというような形 でなりますと、入居者の方もなかなか話もしづらい部分も出るというようなことで、余り大人数にな らない程度ということでボランティアの方についてはお願いをしております。現在13名ほどの方が ローテーションを組んでやっていただいております。そんなことで、特に今のところ不足をしている という状況ではないと思っておりますし、また入居者の方もかなりボランティアの方とも親しくお話 をしているところも見ておりますので、特に問題はないのかなと、こんなふうに思っております。   それで、最後のボランティアの研修会の部分については、私どものほうでは特に予定はしており ません。   以上です。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 担当をされている方から見て特に不足がないということでありますので、 それはそれとしていいと思いますけれども、ボランティア研修については、私の仲間だとかも現地へ ボランティアに行ったり、地域での避難所のボランティアへ行ったりしている人がおりまして、大変 感服をしておるわけでありますけれども、そういう講座を開設するだとかの担当は社会福祉協議会な のかもしれませんけれども、行政としてもうちょっとアピールするというのですか、市民の方々にし ていくようなことをやる必要があるのではないかと。例えばボランティアしてもいいけれどもなと。 でも、周りの目もなかなかあれだしなというようなことがあるように私は思っているのです。そうい う面では、もうちょっと行政がPRするようなことも必要ではないかというふうに思うのですが、そ の辺は行政としてどうなのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 村上市は、それぞれの地区でボランティア活動については非常に先進的であ ると考えておりますし、また常日ごろそういう活動もしておりますので、あえてボランティア講座を 開いて、そして指導をするまでのものではない、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) あえて必要ないという現状認識であれば、それはそれで結構だと思います けれども、社会福祉協議会に聞いてみたら、ボランティアの登録団体が団体で22、個人で352人もさ れているということでありますけれども、これは村上市全域での話だそうでありますが。活動実績も 今まで146回、延べ人員で591人もされているということをお聞きしましたけれども、これは各5地区 の1次避難所の活動も含めてということでありますので、余計なのか少ないのか、私はちょっとわか りませんが、さらにこのボランティアの取り組みについては、行政としてもぜひ力を入れていただき たいというふうに思っております。   それから、市独自の支援体制についてということで、住宅への入居時の支度金の支給だとかある いは入居者や避難者に対する入浴施設の無料開放だとかいろいろやっておるようでありますけれども、 これも新聞に載っていた記事でありますけれども、新発田市では市内の避難所の維持に特化をした独 自の義援金を集めて、避難所での災害救助法に規定された食費1日1,010円だそうですけれども、そ れをそこに上乗せをしたことをやったり、あるいは3月末まで避難者のサポート役をやった市の職員 の方を退職した後嘱託として採用して、月岡の温泉のほうのところの避難所にしているところのケア に専念をしてもらっているだとか、それから避難者のインフルエンザの予防接種だとか幼稚園、保育 所の費用の免除だとか、こういうものに使っているということが報道されていました。この新発田市 の考え方とすれば、この使い道、使途の自由度の高い義援金を準備しておくことで素早い対応、柔軟 な対応が可能になるということで、他の自治体で発生した大災害に対する支援のモデルケースにもな りそうだというようなことも報道をされておりますが、村上市でも市の避難者に対する支援のための 寄附ということで、ほぼ団体が主のようでありますが、カンパが使途決めたものとしてされているよ うでありますが、その辺について、現在報告によれば400万ちょっとということでありますが、もう 少しそういう枠をふやして、もうちょっと自由度のきく義援金を市として確保しておくべきではない かと思うのですが、市長のお考えお伺いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今他市の例を挙げて説明をいたしておりますが、決して村上市も他市に引け をとるようなものではない。というよりも、先進を行っていると私は考えております。ああいう雇用 促進住宅3DKのところにそれぞれの家族あるいは個人が入って生活ができる環境にあるということ はどこにもない私は第2次避難所生活支援ではないかなと、そのように考えておりますので、入って いる方々のご意見等を聞いてみましても、非常に多くの方々から感謝の言葉が寄せられているという ようなことでありますので、当然のことながらこれから避難が、あそこは7月いっぱいで終わります ので、これから国がどういう施策をとってくるかによって大きく違ってくるわけでございますけれど も、その後もこれで終わったということではまだ結果が出ておりませんので、長引くようであれば市 としてのもう一歩踏み込んだ対応も考えていかなければならないというようなことでありますので、 そのときの市の対応等も考えながらこれから進んでいかなければならないと考えておりますし、義援 金についても、義援金があるからどこに使ってもいいと私はいうものでは、そういう性質のものでは ないと考えておりますので、あくまでも義援金を有効に活用するようにこれからも考えていきたいと 思っておりますし、対応をしていきたいと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 確かに建物は、非常に恵まれておるし、それなりの受け入れ態勢をされて いるということについては、私もそう思っておりますけれども、私も長く勤めをやってきましたので、 弁当を毎日食べていると、どんなにいい弁当でも飽きが来るというのは、これはもう嫌というほど身 にしみていました。それで、あのメニューについても1カ月のメニューずっと張り出して、いろいろ 検討されていて、なかなかいろいろ手が込んだものなんかもやっているので、それなりにいいとは思 うのですけれども、しかしやはりどうしても1,010円に抑えようというふうにすれば、メニューは限 定されてくるのは避けられないわけでありますが、先ほども紹介がありましたように、山北地区の人 たちが地域の食材を使って週3回出してくれているだとか、こういうものについては、きょうのテレ ビでもやっていましたけれども、非常に感謝をするところでありますが、そういうもの、市のメニ ューも多少……1,010円に限定をされるのではなくて、たまにはもうちょっとはみ出すようなことが あっても、それは市の独自の負担としてやれるようなそういうものが、新発田市のまねをしろと言っ ているわけではありませんけれども、そういうシステムをやっぱり考えたほうがいいのではないか。 特にこれからずっと、今も言っていますように、避難が長引くということが予想されるわけでありま すから、そういう資金を確保しておくのが必要ではないかというふうに思うのですが、どうでしょう か。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務課長(齋藤甲三君) ただいま食事代のことについて触れられておりましたので、非常に比較 をしやすいと思いますが、新発田市さんの場合につきましては、3食で1,500円、その財源として義 援金を充てる。村上市におきましては、災害救助法に定められておる1,010円以内ということでこれ までやってまいりました。果たしてこういう形がいいのかということを私は疑問に思います。   福島県で南相馬市の市民の方を例にとりますと、新発田市も市民の方がいらっしゃいます。村上 の雇用促進住宅にも南相馬市の方がいらっしゃいます。同じ市民の方で、同じ状況で新潟県内に避難 をされて、それぞれの自治体の思いだけでそういう差が生じていいのかどうか。これは、今回各自治 体で30の県内の自治体で受け入れて進んでまいりました。振り返ってみますとそういう話になってお りましたので、今これを修正するということは非常に難しいと思います。そういったところを比較し て、本当にこれでよかったのか、これで進んでいいのかということは、やはり考えさせられる問題で はないかと。この辺の調整は、やはり新潟県が県内の自治体の市町村に対して指導すべき内容ではな かろうかと。そういう差を設けること自体がいかがなものかということでございます。   なお、ご参考までに、今の食事代の点について、実は改正される通知が入ってまいりました。今 ご指摘の1,010円というものについて、新潟県と福島県が協議をいたしまして、夏場の特に栄養バラ ンスと、今議員もご指摘あったように、なかなか同じメニューでありますと飽きが来ますし、栄養が 偏っているというようなことで、非常に懸念をされているということで、単価が上げられました。そ れが1,010円から1,500円ということで改正がされて通知をいただいております。当村上市におきまし ても、これまでもいろんなメニューをしてバラエティーに富んで、めん類、どんぶり類、弁当、おに ぎり、パン、さまざまな組み合わせの中でメニューを提供させていただいておりますが、さらに金額 が上乗せされましたので、少しアンケートにもございましたが、野菜が不足がちだというご意見もい ただいておりますので、そういったところでメニューを少し考えさせていただいているというところ でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 確かに今言われるように、公平性ということはやっぱり行政の仕事として は必要、大事でしょうから、気持ちだけでやるということではいかがなものかというふうな感じは私 もするわけでありますが、今言われたように、私も1日1,010円の食費で通してやるというのは、こ れは大変無理があるのではないかなというふうに思っていましたので申し上げたのですが、今そうい うことの方針が聞かれましたので、それはそれとしてぜひ有効にして、限られた条件の中で最大限の 支援をしていくようによろしくお願いをしたいというように思います。   それでは、津波対策について若干質問をさせていただきます。津波に対するハザードマップはな いというふうな、新たな津波の被害想定の算出だとかを検討をされるということが言われておりまし たけれども、県の防災局防災企画課というのですか、ことで、平成18年度に津波についての検討をし て、19年の6月だかに津波浸水想定図というものを作成をして、県下の沿岸全部の想定図をつくって、 特に重点的な場所として、新潟市だとかあるいは岩船地域を中心とした村上市も詳細図も示されてお るようでありまして、これは各市町村に県が公表しているということでありますが、津波の浸水の高 さだとか、それから到達時間なんかもちゃんとマップとして表示をされておるわけですけれども、私 は荒川では余り津波のことに関心なかったと言うと大変申しわけない話なのですが、そういうことで 余りあれだったのですが、この村上市が今まで津波対策が余りされてこなかったということにちょっ と不思議に感じているのでありますが、この県の浸水想定図の公表についての際に、当時はまだ合併 前でしたので、各市町村だと思いますが、どのように対応したのか、ちょっとお聞かせいただきたい と思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 質問していることがちょっと理解できないのですけれども、いわゆる県が策 定をした、17年、18年、19年ころ策定したその計画に対してどのようにそれぞれの旧市町村が対応し たかということをお聞きをしているわけですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) そうですが、私は県のホームページを探していたら出てきたのですが、新 潟県では津波防災対策の充実と沿岸市町村の津波ハザードマップ作成を支援することで広く県民の津 波防災意識を高めることを目的として、平成18年度に将来発生すると予想される地震などの津波に対 して、津波浸水シミュレーションを行い、浸水深さ、浸水範囲、津波の到達時間等を明らかにして、 このシミュレーションをもとに津波浸水想定図を作成をしたということで、これは各市町村にも公表 したというふうにされておりますけれども、これの扱いについてどうだったのかということを聞きた いことなのです。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) それは、合併前の話でありますので、それらを見て、それぞれの旧市町村で 対応しているということだと思っておりますし、そのときに恐らく津波が今の9メーターという想定 外の津波であったために、そういうような想定では策定していないはずであります。ということであ りますので、今県におきましても新たな津波対策を作成しているということでございまして、私ども 村上市も新たな津波対策、想定しながらマップを策定していくということで今の議会に予算をお願い しているということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 村上市の防災ホームページを開いてみますと、過去の地震の被害、これま での津波の問題も含めて公開がされていました。村上市の過去の主な地震の被害としては、1762年、 宝暦の大地震があって、村上市も津波の被害があったと。その後は、日本海側で最大の被害をもたら したと言われる天保の大地震、これは庄内沖が震源だったそうですが、これも村上市でも津波の被害 があったと。津波の高さだとかここには書かれてはおりませんけれども、このときは新潟市で5メー トルの津波があったというふうに記録されておるようであります。それから、昭和39年の新潟地震で は、ここでは村上市の被害の実態も書いてあります。津波の最大高さが4.3メートル(岩船)という ふうになっております。床上浸水二十何棟、床下浸水が45棟というふうなことが出てありまして、そ こには災害の写真集というものもつけられておるようであります。八日市地区を中心とした倒壊の現 状だとか自衛隊が出動しているさまだとかあるいは岩船の岩壁に打ち上げられた作業船の写真だとか、 それから明神橋では漁船が何そうも折り重なっている写真だとか、こういうものがホームページに掲 載をされておるわけです。それから、ほかに水害の状況だとかも掲載をされておるわけでありまして、 市としてホームページに載せるだけでは大した意味がないわけでありまして、こういうものを地区に どれだけPRしてきたのか。これは、旧各市町村の責任だと言えばそうでありましょうけれども、こ ういうものをちゃんとホームページに載せておいておるにしては、市の取り組みが極めて不十分では ないかという感じを持つのですが、いかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほど来申し上げておりますように、過去には今起きているような津波が想 定できなかったということでありまして、国挙げて想定外と言われるような津波対策をしていかなけ ればならないというようなことで、新たにマップをつくり、そして防災計画をつくらなければならな いというようなことで着手をしていきたいということであります。   869年からの今回の津波と言われておりますので、それらにこれから対処するような、いわゆる 詳細な検討資料をもとに、新しい防災計画を、津波計画をつくるということでありますので、過去に 新潟地震、昭和39年ですか、そのときに漁船がどうだとかあるいは浸水がどうだとかというようなこ とは、当然その当時はそれぞれの自治体で報告もしておりますでしょうし、掲載もしているというこ とでありまして、あえてそれを今うんぬんということではないのではないかと、そのように考えてい ます。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 過去のやつについてどうこうというふうに言っているわけではないのです けれども、そういうものはちゃんと市のホームページに載せておいている割には、現在の取り組みに ついては極めて不十分ではないかということを申し上げているということなのです。   でも、県の津波浸水想定図の中では、村上市版というふうなことで岩船港の想定される津波の高 さだとかなんかもちゃんと掲載をされているということなのです。確かにこの日本海側というものは、 津波に対する認識は今まで総体として薄かったというふうには、これはもうこの当村上市だけではな くて、全県的にというのか、県あるいは日本海側沿岸の各県全部だというふうに言ってもいいかもし れませんけれども、確かにそういうあれについては薄かったということは事実だと思いますし、だか らそうだから村上市だけがどうこうということは申し上げているつもりではありませんけれども、し かし今見直しをこれからするということは、非常に緊急にやらなければならないことだというふうに 思いますので、進めていただきたいと思いますが、この前の議員の質問の中で、今年度中に検討して、 その結論を注目したいという答弁がありましたけれども、ぜひ早急に進めていただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 同じようなことを申し上げますけれども、いわゆる過去に起きたものを冨樫 議員はどうやってやれと私どもに言っているのか全然伝わってこないのです。前にあったことは、そ れは今現にこういう津波が起きたので、早急に今こういう津波が起きるような場合を想定した防災対 策をつくらなければならない、津波対策をつくらなければならないということで、今つくるので議会 に予算をお願いしているわけです。議決次第に早速かかっていくというようなことを私どもが答弁を いたしておりますので、その過去に起きたものをどうしろというのか私どもには伝わってこないとい うことなのです。それを生かしながらつくれということを言っているわけですか。           〔「そういうことです」と呼ぶ者あり〕 〇市長(大滝平正君) それは、当然そういうものを過去の資料等を収集しながらあるいは分析しな がら新しいマップをつくるのはごく自然のことで、当然のことであると、そういうことであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 過去のやつを生かしてというのは、それは当然のことでありますけれども、 現在時点でもどの辺が津波の危険性があるとかというふうなことは示されているということです。   したがって、それに対する対策、それこそソフト面の対策、各地区の皆さんに周知をさせるよう な取り組みだとかが極めて不十分なのではないかということを申し上げているわけでありますが、こ の前のどなたかの質問の中で消防長さんが津波対策の住民への周知に力を入れたいということをおっ しゃっておりましたけれども、そういう、特に津波の場合は、ハードの面での対策というものは非常 に難しいと思うのです、例の太郎地区の問題がありますけれども。世界じゅうから見学に来るほどす ばらしい防潮堤をつくったのだけれども、今回はひとたまりもなかったということでありますから、 ハード面での取り組みについては、やっぱり一定の限界あるというふうなのはやむを得ないと思いま すけれども、要はいざというときにすぐ避難ができるように日常的に取り組みを強化をしていくとい うことが極めて重要だというふうに私は申し上げておるわけであります。   この間の瀬賀議員の質問の中でもありましたけれども、石巻市の大川小学校ですか、学校避難所 に指定されているからということでそこへ集まったけれども、津波のことは想定を余りされていなか ったと。2次避難の場所が決まっていなかったがゆえに避難が遅れて全校生徒の7割以上もの犠牲を 出してしまったということがお話がされましたけれども、そういうことが、各地区で今自主防災の組 織の整備を市も進めているわけでありますけれども、そういうソフト面での取り組み、これが特に津 波に関しては重要ではないかと。例えば避難所でなくても山の上でいいわけです。そして、危険なの は、大体地元の人ある程度感じているのかもしれませんけれども、津波で一番重要視されるのは海抜、 それとどういう地形になっているか、これが一番問題だというふうに思うわけです。そうすれば、ち ゃんと県でつくった津波想定図だとかこういうものを生かしながら、ここの地区については津波の危 険性が非常に高いので、津波のときについては退避の場所だとか仕方だとかを各地域にきちんと検討 しておいて、そして日常的にも訓練をしておくような市としての取り組みが重要なのではないかとい うことを申し上げているということなのです。   これもマスコミ、新聞の報道によりますと、岩手県の大槌町で車いすの女性が避難所を上るとき の石段四十何段があるのだそうですけれども、そこを上れなくて犠牲になったということが問題にな って、ここは町内会から車いすでも避難できるような経路を整備するように町に要望をしていたのだ けれども、財政難を理由にして実現していなかったというふうなことが指摘されていまして、町とし ても防災計画を根本的から見直すということで検討しているというようなことが新聞で報道されてお りましたけれども、こういうところが村上市にはないのかどうかあるいはもうそういう訓練がされて いるのかと、ここを私は申し上げて、もし不十分だったなというのだったら、これから想定図見直し をするのは必要ですから急いでいただきたいと思いますが、まだできるまでの間、きょうからでもこ ういう取り組みは市として十分力を入れていくべきではないかというふうに申し上げているのですが、 いかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 同じような答弁になりますけれども、いわゆる瀬賀議員にもお答えいたして おりますけれども、50キロという想定のもとに私どもは今やっているわけですけれども、この50キロ の中には、おっしゃるように海抜が低いところ、海抜が高いところあるいは湾になっているところ、 湾になっているところというのは、当然のことながら津波が高くなってくるわけでありますので、あ るいはまた護岸が弱いところ等々いっぱいありますので、そういうところを調査しながら、網羅しな がら新しいマップをつくっていくと、防災計画をつくっていくというようなことをこれからやらせて いただきたいということであります。   もう一つは、今体の不自由な方のことも出ました。これは、何といっても、今回の議会でも答弁 いたしておりますけれども、向こう三軒両隣の力というものは非常に災害になると大きいということ が阪神・淡路大震災でも証明をされております。日ごろ向こう三軒両隣にだれがいるか、運んで…… 運ぶと言えば失礼ですけれども、避難するときに手助けが必要なお年寄りがいるかというようなこと を当然把握を〔質問時間5分前の予告ブザーあり〕しておく必要があって、村上市としてもそれらに 資料を集めたりしてありますので、それらについて積極的にやっていきたいと考えておりますし、ま た自主防災会等についても、その必要性が殊のほか重要になってきているというようなことでありま すので、それらについても十分に検討をして、そして取り組んでいくということであります。   今おっしゃったのは、それができるまでの間に津波が来たりあるいは災害が起きたらどうするか ということでありますけれども、それらについては今現在でも向こう三軒両隣の体制を整えたりある いはどこにどういう人がいるかあるいは自主防災会等あるいは非常備消防等を通じながら情報をしっ かりと把握をしながら避難体制をやっているということでありますので、不備な点がございましたら、 それは早急にその計画ができる前でもやっていかなければならない問題であると、そのように考えて おります。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) わかりました。   今からでもやらなければならないことについては、さらに力を入れてやって、特にソフト面のこ とだと思いますが、やっていただきたいというふうに思います。   これもきょうの新聞ですか、新潟市では津波避難ビルを緊急避難先として信濃川の右岸のホテル 5カ所を津波避難ビルに指定する方針だというようなことが報道されていました。全国では1,790棟 が指定されているということでありますので、これも検討を当然されるのでしょうけれども、公共施 設だけではなくて、場合によっては民間のビルでも契約を結んでするだとか、こういうこともこの村 上市の海岸線にはあるのではないかという気がしますので、その辺についてもしっかりとした対策を 講ずるように要望いたしまして、私の一般質問を終わります。   ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで冨樫宇栄一君の一般質問を終わります。   午後1時まで休憩します。           午前11時53分  休 憩                                                        午後 1時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、27番、大滝久志君の一般質問を許します。   大滝久志君。           〔27番 大滝久志君登壇〕 〇27番(大滝久志君) それでは、議長のお許しが出ましたので、一般質問をさせていただきます。   このたびの大震災で亡くなられた皆様方に対しましては、心から哀悼の意を表しますとともに、 被災を受けられました皆様方におかれましては、一日も早い復興、復旧を願うものであります。   それでは第1項目め、津波対策についてお伺いをいたします。東日本大震災が発生してから3カ 月になろうとしております。新聞やテレビ等で報道されているように、震災による被害よりも津波に よる被害が大きかったようで、想像をはるかに超える津波が未曾有の国難をもたらしたと言えます。   本市は、50キロの長い海岸線を有していますが、想定を超える津波が起きた際は甚大な被害が予 想されます。東日本大震災においては、2万6,000人を超える死者、行方不明者が出ております。そ の死因の9割以上が津波による水死であります。津波発生時における人的被害軽減のためには、自治 体が出す避難指示と個人の避難行動が重要と考えられます。これには、日ごろの訓練と市民への啓発 が大切だと思いますが、どのようにお考えになっておられるか、お伺いをいたします。   次に2項目め、市民協働のまちづくりについて。5月24日の全員協議会で市民協働のまちづくり の考え方と推進の方法の説明がありました。村上市には277の集落があり、現状のまま推移していっ た場合、10年後にはその半数が限界集落になってしまうという推計があります。このことから、平成 24年度から地域まちづくりの交付金が市税の1%、およそ5,000万円程度をめどにそれぞれの地域で 設定される地域まちづくり組織に交付し、地域づくりの基礎としたいとの考え方が示されました。こ の交付金の交付に当たっては、交付基準が設定されており、画一的になりやすいということが危惧さ れます。地域の特性を生かした地域をつくっていくには、市税の1%枠や交付税基準枠を設定すべき ではないと思いますが、市長の考えをお伺いいたします。   答弁を伺った後、再質問をさせていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、大滝議員の2項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、津波対策について、津波発生時における人的被害軽減のためには、日ごろの訓 練と市民への啓発が大切であるが、どのように考えているかとのお尋ねについてでございますが、議 員ご指摘のとおり、被害を最小限に食いとめるためにも、日ごろの訓練の実施といち早い情報の提供、 適切な避難の指示は大変重要なことであると考えております。   津波は、地震の規模や発生地点、波長、海底や海岸の地形等のさまざまな要因により津波高や到 達時間が大きく異なります。人的被害を軽減するためには、すぐに高いところへ避難するという行動 原則の周知徹底を図り、いざ津波が来襲した場合には、行政と住民が迅速かつ的確に行動することが できるようにしておくことが必要であります。このため、住民を速やかに避難させるためには、あら かじめ避難の対象となる地域や避難場所、避難の際の経路を選定するとともに、避難勧告等の発令基 準を定め、避難に係る情報を迅速かつ的確に伝える体制を整備しておくことも重要であります。また、 あわせてこれらの事項について、住民の理解を得ておくことが大切であると考えます。   このようなことから、日ごろから避難場所や避難経路などをあらかじめ確認しておく必要があり、 訓練の実績を積み重ねていかなければならないと考えております。このため、本市では、合併以来、 地震を想定として毎年実施している総合防災訓練を通じて、災害発生時における円滑な防災活動を図 り、関係機関との連携を構築するとともに、地域住民と防災機関との連携や協力体制の確認、さらに は防災意識の向上を図ることにしております。また、これに限らず、事業所、病院、自主防災組織な どにおいて適宜に避難訓練等を実施していただき、いざというときにはあらかじめ避難経路や避難場 所の確認をしていただきたいと考えております。   これら災害時の備えに加えて、特に地震直後に多発的な火災が発生し、これが延焼拡大したとき には、著しい人的被害が懸念をされます。家庭内、事業所等では、火の始末など出火防止を徹底した 後に避難場所へ避難するためにも、常日ごろから話し合うことが大切であると考えております。   次に2項目め、市民協働のまちづくりについて、交付金の基準が設定されることは、地域づくり が画一的になりやすいため、交付金の市税1%枠や交付基準を設定すべきではないと考えるが、いか がかとのお尋ねについてでございますが、まず市民協働のまちづくりは新たな手法ではなく、ふだん から行っている町内や集落活動など個人ができること、地域ができること、行政が行うことをお互い に理解し、協力し合って進めてきた長い歴史の中において培われてきたものであると考えております。 このため、市民協働のまちづくりの推進における財政支援は、個別の事業に対する補助金ではなく、 既存の町内や集落活動への支援をはじめ、積み立てや繰り越しなども可能とし、利用の制限を大幅に 緩和した交付金としたものであります。   そして、地域住民のさらなる積極的な取り組みを推進するため、促進するため、交付金と他の補 助金制度との併用も可能とするなど地域住民の総意による地域の特性を生かした取り組みに対する地 域活性化への起爆剤としての性格を持たせているところでもあります。このため、地域の実情に応じ た人口数、行政区数及び加算額による算出基準を設けたものであり、これについては本年3月定例議 会において村上市地域まちづくり組織及び地域まちづくり交付金の交付に関する条例制定の議決をい ただきましたことは、議員もご承知のとおりであります。   なお、市税の1%枠につきましては、平成24年度から順次取り組みを開始する地域まちづくりの 下地づくりとして位置づけているものでありまして、当面の措置としての考え方でありますので、こ れにとらわれているということではございませんので、ご理解をしていただきたいと思っております。   したがいまして、市民協働のまちづくりが浸透し、積極的な地域づくりの進展によっては、交付 金の増額等ももちろんのことでありますが検討しなければならないと考えております。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝久志君。 〇27番(大滝久志君) ありがとうございました。   今回の大震災によって引き起こされましたこの東北太平洋岸一帯の津波は400キロに及んでおり ますので、それを全部私が知っているわけではございませんし、ごく一部のうちでも一部しか知りま せん。そのようなことから、現地で聞いてきた情報あるいはまた話に誤りがあったとしたらお許しを いただきたいと、そのように思います。   私がこの震災地を行ってみようというふうに思いましたのは、新発田市に住んでおります、そし てボランティア活動をしている方々が私の親戚にございます。この方々が、なぜ私が行くようになっ たかというと、震災が始まってからすぐに現地に赴き、ボランティア活動を続けておりましたが、 「災害地へ支援物資を送りたいが、あなたのトラックを貸していただけませんか」というような話か ら話が始まりました。今回の震災は、1000年に1度の震災であるとも言われていると。「この災害は、 阪神・淡路大震災などと違った大規模なものであるから、あなたのような立場の人は行って現地でそ の感覚あるいは被災者の話を聞いたほうがいい」、このように勧められましたので、「ああ、それで は行ってみようか」ということで赴いたのがきっかけでございます。   その現状は、新聞やテレビで見るような生易しいものでないということをまず第一に感じました。 その様相は惨たんたるもので、被災者の嘆き、あきらめ、そして死者への祈りが多く聞かれたように 思っております。被災地に赴いたと言われております副市長がきょうは欠席でございますので、感想 を聞くことはできませんが、災害発生があり、復旧活動に自治体として取り組むことになるときには、 初期、初動行動がいかに適切であったかあるいは適切に指揮でき、それがスピーディーに伝わったか、 このことが市町村の間で復旧が進んでいるか進んでいないかの差にあらわれてきているように思った からであります。   その災害の大きさあるいはまた面積、人口等によっていろいろと復旧の度合いが違ってくるのだ、 そのように思いますが、私はトップリーダーの果たす役割、これは災害復旧に向けての初期、初動、 その行動が的確、迅速にいかなければ、伝わっていかなければ復旧も復興も遅れてしまう。ここが重 要なポイントであるので申し上げておきたかったのでございます。ぜひひとつこの津波とかあるいは また別の災害も多くあります。そのような中で、災害に立ち向かうときのトップリーダーの姿勢はど うあるべきかをこれが重要な復興への決め手となることを市長に訴えたかった。それが私の今回の一 般質問の原因でもあります。   日本のトップリーダーは、この初期、初動においてつまずき、そして不信任案を否決したとはい え、今トップリーダーの座を追われようとしていることは、まことに残念でありますが、被災現場を 見て、遅々として進まぬ復旧に腹立たしい思いを持ったのは私だけではないと思います。   次に、災害対策のプロ集団とでも言いましょうか、そのように言われております消防長にお尋ね をいたしたいと思います。消防長は、この定例会において被災地の視察をなさったというふうにお聞 きをいたしておりますが、その見てきた感想と今後の本市における防災計画の推進の仕方あるいは課 題等についてお気づきな点がございましたらお伺いをしたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 消防長。 〇消防長(本間善和君) それでは私から、確かに4月の9日の日に石巻市を視察してまいりました。 そのとき、まず現状の気づいた点という格好で、私消防長としての立場としてお話しさせてもらいま すが、石巻市には5つの県から応援隊が入っておりました。その中に村上市も入っていたという格好 で、5つの県は入っていましたが、手のつけようがないというぐらいの悲惨な状況。それから、新聞、 テレビ等では感じられない魚の腐ったにおいというものが体にしみてくると。それから、ヘドロのに おい。これは、市内のまちの中が一帯がそうなっているというのが現状で、非常に悲惨な状況だとい うのが感じ取られました。   それから、やはり大きな被害をもたらしたという原因が、前にも述べたのですが、今回の震災は 津波だというのがよくよく見ることができました。   そういうことで、当村上市においても海岸線を有しているということで、今後の防災計画の中で この津波対策というものは非常に重要なポイントを置くのではないかと私は思っております。   これも消防長としての立場なのですけれども、今後の防災計画の中で気づく点があればというこ とで申させてもらいますと、ハード面、ソフト面、2つの点から私もこの被災があってからいろいろ 考えさせてもらいましたが、例えばハード面であれば、たまたま、これは村上市が事業主体ではあり ませんが、村上病院が建設されるというお話も聞いております。例えばこの地区の災害時の防災の拠 点病院になるのではないかと。そういうことから、ぜひともヘリポートを考えていただきたいとかと いうことも私の立場からですと気づいた点でございます。   それから、ソフト面からですと、今まではどっちかというと公共、それから公助、共助、自助と いう格好で、公共のほうが上にいたのですけれども、防災というものはやはり自分の身を自分で守る ということで、自助、自分の家庭から、一番身近な家庭から災害を守るという順序になるのではない かと、そう思っております。そのために、市長も述べましたが、家庭での話し合い、災害についての 常日ごろの話し合い、これが非常に重要なのではないかと、そう思います。   それから、次に来るのが共助という格好で、これはコミュニティー、自主防災組織等がなってく るのではないかと。そして、公共という格好で、公助という格好で、これは消防団もあり、私たちプ ロ集団の消防本部がありという格好での対応なのではないかと、そんなふうに感じております。   以上でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝久志君。 〇27番(大滝久志君) ありがとうございました。   村上市は、いつも市長申しておりますが、50キロの海岸があると。その中で、山北地区が26キロ、 半分以上の海岸線が山北地区にあると言えます。この山北地区の海岸線にある集落は、大小含めて 点々と点在しており、大きな津波が来た場合、鉄路は津波に弱いという今回の震災ではっきりしまし た。そして、国道345号も至るところで寸断されると予想されます。この中で大変重要だと私が思い ますのは、国道7号から消防長の住んでおられます寒川集落までは山北朝日線という県道が通ってご ざいます。これを活用しなければ、支援物資あるいはまた復興に要する資材、孤立集落を解消するた めのものはすべてあの道を通って現場に運ばなければならないという事情になっていることは市長よ くご存じだと思いますが、この震災を踏まえて、この整備をどのように県と交渉し進めていくお考え か、お伺いしたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ただいまいわゆる7号から345号の横断道とも言うべきご質問でございます。 今の震災を振り返ってあるいは見ましても、非常に大きな役割を果たしたのがいわゆる横断道と言わ れるものであります。幹線道路が両端にあって、そしてそれを横断していくと。いわゆるくしの歯作 戦とも言われて国交省が取り組んだ事業でありまして、幹線の高速道路がやられた場合でも横断道を 使って早期に復旧ができたというようなことで、いかにそのくしの歯作戦による横断道の大切さわか ったというようなことでありますので、全く今大滝議員がおっしゃったように7号と345号、仮に7 号と345号が生きていた場合です。生きていた場合に、やはりそれをつなぐ横断的な道路、これは非 常に大きな役割を果たすだろうと考えておりますし、もう一つ先に突っ込みますと、いわゆる日沿道 のミッシングリンクになっている部分がこれから大きな問題となって私はくるだろうと考えておりま すので、その県道の山北朝日線につきましても、この前総会をさせていただいたわけで、私も出席い たしましたが、当然のことながら人的あるいは生命を守る意味においても、あるいは物資を輸送する 意味においても大きな役割を持っているというようなことでありましても、県も十分なる認識を持っ たと、そのように考えておりますので、そういう観点からその必要性を訴えていきたいと、そのよう に考えております。   用地的に非常に難しい面もあると聞いておりますけれども、それはそれとして、そういうことも 乗り越えながら一日も早い完成を目指すように努力をしていきたいと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝久志君。 〇27番(大滝久志君) ありがとうございました。   今ほど市長の答弁から、東日本大震災において東北道を中心にして国交省が海岸に向けてくしの 歯のように道路を整備していったということをちゃんと知っておられました。私は、大変勉強してお るなというふうに思いますし、またこれが一つの役割となって、今南から入ってくれば、日東道は荒 川を越え、村上の中心部を越えて朝日まほろばインターまで確かに行きました。   しかし、その先は大変難所と言えばそうなるのでしょうけれども、計画路線にも入っていないよ うな中において、やはり国交省が自慢するほどの作戦であったならば、このまほろば、温海間を早期 に着工していただき、地域住民に安全と安心を与えていただきたいというのが私の考えでありますし、 この国道7号も荒川から入りまして朝日を通り、蒲萄地内で山間地となり、山北に入り、勝木に行っ て海岸線に到着します。そこからは、市長一番よく知っているとおり、勝木から山形県鶴岡市由良ま では7号もJR羽越線も並行して走っていることから、大変な被害をこうむるであろうと国土交通省 も認識をしていると思います。この中にあって、やはり私は、市長としてこの機会を逆手にとらえて、 高速道路の一日も早い延伸をお願いすべきと思いますが、その考えについてお伺いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) この震災を通じまして、高速道路というものは何であるか。やはりこれは、 日本の国土を守るという観点に立たなければならない。B/Cがうんぬんとか、そういう問題ではな いということに気づいたのではないかなと、そのように考えております。   そして、日沿道につきましては、ご案内のとおり、今年度中に鶴岡温海温泉間が開通をいたす計 画であります。残ったところはほんのわずか、39キロ区間ということでありまして、なぜこれをつく らないのか不思議でならないと考えております。経費がかかる区間といっても、1キロ当たり50億か らの金があればできる高速道路であると言われておるわけでございまして、例えば東京外環道をつく ると1キロ1,000億かかると言われておりまして、何でつくらないのだろうというようなことを考え ていたやさきのこの大震災でありますので、恐らく国土保全という観点からそれなりにこれから着目 をしていくだろうと考えております。   この区間、幸いにも新潟国道事務所の所長をしておりました徳山日出男さんという方がいらっし ゃいますが、その方が栄転をいたしまして、今現在東北地方整備局の局長をやっておりまして、この 地域を熟知した方でございまして、どうしてもつくらなければいかぬというようなことを申し述べて おるところでございますので、非常に力強い方が東北地方整備局に着任したなと。着任したばかりで ございますけれども、そういうふうに考えているところでございます。また、これを契機といたしま して、8月には早速中央のほうに要望活動に行ってまいりますし、また今日本には日本の高速道路を 考える会という組織が10人の有識者をもって組織をされております。その座長をしているのが寺島実 郎さんという方でございまして、くしくも泉田県知事の東京事務所の関係ある方ということでござい まして、ありがたいことにそこに道路の会議があったときに新潟県としていわゆる意見を述べていい ですよというようなことを言われまして、新潟市長が行ってまいりました。そして、新潟市長に私が お願いをいたしまして、この日沿道のミッシングリンク部分をどうしてもやっていただきたいことを 強く話をしていただきたいということを申し上げましたら、話をしていただきまして、みんな理解も しているというようなことでありましたので、引き続きありとあらゆる手段、方法を駆使しながらお 願いをしながらここをつないでいきたいと、そのように考えておるところでございます。   大滝議員ご承知のとおり、朝日まほろばまで行きました。その先、非常に私は危険が潜んでいる と考えております。朝日まほろばで全部車がおりて、そして住宅街を走るわけです。あそこから塩野 町地区、そして蒲萄、特に蒲萄あたりの集落は非常に危険きわまりない。高速おりた車がスピード感 を持って走っていきますので、非常に危険な、交通事故が多発地帯になるのではないかと。そして、 その先狭隘なトンネルを通り、線形の悪い7号を通っていきますので、非常に危険な場所でもあるわ けでございますので、国土の保全、国土の安全という観点からとそういう両面から責めていって、B /Cではないのだというようなことも含めてこれから取り組みを強化してまいりたい、そのように考 えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝久志君。 〇27番(大滝久志君) 歴史的に見て、大津波の悲劇を経験してまいった東北のこの太平洋岸一帯の 方々は、決して防災対策がおろそかだったわけではないと思いますし、過去の経験を生かして津波マ ップもつくっておりましたし、訓練もやっておりましたし、また啓発活動も怠りなくやっていたにも かかわらず、今回の大震災に遭って、ひとたまりもなく津波に持っていかれたというのが現状でござ いますが、市長は今6月補正に1,000万ほどの費用をかけて津波のハザードマップをつくろうという 計画をしております。これは、村上市のものであります。この津波の想定を一体どの程度に考えて津 波マップをつくろうと。5メーターなのか10メーターなのか20メーターなのか、それによってかなり 違ってくるマップができ上がるのではないかと思いますが、その想定される範囲をお聞かせ願えれば 幸いです。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今回の津波で想定外という言葉が非常に多く使われておりますので、我々も 想定外を想定したマップをつくりたいと、そのように考えております。詳細のメーターについては、 担当課長から答弁をいたさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務課長(齋藤甲三君) 想定する、津波の想定というものは非常に難しいことであります。新潟 県で現在専門家による想定する津波について検討を始めております。やはりそういう専門家の立場の 中で議論をされて、新潟県沿岸部における津波想定が示されるのが望ましいと思っておりますし、現 在県で精力的に検討が進められておりますので、一自治体の中でどうだというのは技術的にはちょっ と無理なところがございますので、新潟県の検討委員会の経緯を見て想定する高さを示していただい た中の対策というのが最も適切であろうというふうに考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝久志君。 〇27番(大滝久志君) 東日本大震災が発生いたしまして、その後に気象庁が発表された津波の高さ は6メートルであるというふうに発表されました。私は、南三陸町にも行ってまいりましたが、ここ には6.3メーターの防潮堤がございました。そして、それを乗り越えて災害防災対策庁舎となってい る南三陸町に津波が音を立てて到達し、役場の職員が30人以上屋上に上がって津波の監視をしておっ たが、ばりばりと音を立てながら住宅を壊し、工場を壊し、そして庁舎に到達したとき、「ああ、こ こもいけないのか」と思ったときには、もう既に遅く、庁舎は波にかぶり、津波が引けた後に残った のは10人であったそうです。この方々は、すべて亡くなられたと、そんなふうに聞いております。   私は、想定が高ければいいという問題ではないし、先ほどから市長が申しているとおり、海抜が 高ければ高いほどいいというものではありません。そのために、例えば山北支庁舎を新しく建設しよ うというふうに考えているのに、山の上につくって、住民がだれも行かないようなところにつくった のでは意味もなさないし、また地形から考えて、被害を受けるか受けないかということについては、 周りの地形が大きく影響してきております。   今申し上げたのは極端な例ではございますが、伊達政宗の菩提寺として知られる瑞巌寺は、松島 湾に面したところに建っております。これは、海抜が10メートルはあるかないかぐらいのところだと 思いますが、一切津波の被害は受けておりませんし、15メーター以上あるところに建っていたものに 対しての大きな被害も出ております。その場所と地形によって津波は変化するということは、私が申 し上げるまでもなく、市長知っていることと思います。   次に、原発があります、これ東北電力の原発でございますが、女川原発でございますが、この女 川町にも行ってまいりました。ここには、多分原発があったからできたのでしょうけれども、町立病 院が小高い丘に、15メートルはあるそうです、海抜が。そこに建っておりました。そして、津波警報 を受けて、消防団がその場所は安全だということで消防車に乗り、町立病院の駐車場にとめて津波を 監視していたところ、津波がやってきたら大変なことになり、慌てて町立病院に逃げ込みましたが、 消防自動車は無残にも波にさらわれ、道路のそばに放置されておりました。この津波の高さは、多分 駐車場が15メートルとすると、1階部分が水浸しでしたから、16メートルとも17メートルとも言われ ておりました。このような中で、南三陸町あるいはまたこの震災を受けられた地域において、消防団 が命を、尊い命を落とされたという話をあちこちで聞きますが、消防長、この消防団員の数、亡くな った人の数なんかもしつかんでおりましたらお知らせ願いたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 消防長。 〇消防長(本間善和君) 私が伺っている5月25日現在の数字でございますが、消防団員190名が亡 くなっていると。いまだに行方不明者として59名。合わせますと249名の方がいまだに死者、行方不 明という数字になっております。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝久志君。 〇27番(大滝久志君) この数を消防長としてどのようにとらえておりますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 消防長。 〇消防長(本間善和君) 私、この〔質問時間5分前の予告ブザーあり〕数字を聞きまして、この 方々が市民の皆さんを安全に避難させるために消防車に乗り、またマイクを持ちながら亡くなってい たというお話も聞きました。そういうことを聞きますと、非常に心の痛むことではございますが、私 としても消防団を預かり、消防署員を預かっているという立場からしまして、二度とこういうことは 起こさないようにということで、私は肝に銘じて頑張っていきたいと、そう思いました。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝久志君。 〇27番(大滝久志君) ありがとうございました。   この前瀬賀議員から石巻市の小学校における悲しい話をされておりました。それと同じように語 られている話がございました。これは、東松島市で起こったことでございますが、これは先生の機転 によって子供、児童と老人の方々、地域の方々を救ったという話も聞いております。   それと申しますのは、余りに強い地震が来ているので、子供たちを校庭に避難させたと。そして、 放送を、校内放送が使えないために、拡声機を持って児童を体育館に避難するように誘導しました。 そこに地域の方々も駆け込んでこられて、津波の避難マニュアルには書いてなかったけれども、飛び 込んでくる方々、ヤクルトを配達する方だと聞いておりますが、この方に外の様子を聞いてみると、 大津波警報が出ているらしい、市の職員に早く避難しろと言われたのでここへ来たという情報がもた らされ、ここではだめだなということで、また子供たちを校舎の3階に上げて、お年寄り、大人の順 に避難をさせて、それが終わったら津波が押し寄せ、数え切れないほどの車と木材、ごみをのみ込み ながら校舎に激突し、ガラスの割れる音がしたという話でございます。   これは、先生の機転によって助かったお話でありますが、最後に伺いますが、教育長として明暗 を分けた話を、これは紙一重だと思いますが、生徒児童、これの啓発あるいは訓練も大切でしょうが、 この災害に対する先生方の認識がどれだけあるかと、これが大きな問題だろうと思いますが、この点 についていかが考えておりますか、お聞かせいただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 39年の大地震のときに、私は123名の大川谷中学校の生徒を連れて瀬波海 岸におりました。そのときに、ちょうど昼飯を食べているときに大地震が起き、これは大変だという ことで、123名全員を大観荘の山に逃がして、そして〔質問時間終了のブザーあり〕我に返って海を 見たときに、海水が約500メーターくらい引けていました。それから五、六分後…… 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長、簡単にお願いします。 〇教育長(工藤泰則君) はい。   波が立って、そして津波が来たわけでありますが、そこで重要なのは、そういう事態が生じたと きに教師一人一人がどういう…… 〇議長(佐藤宮吉君) 時間ですから、これで終わります。           〔「終わった」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) 時間が切れました。 〇27番(大滝久志君) ありがとうございました。   協働のまちづくりにつきましては、この次にやらせていただきたいと思います。   ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで大滝久志君の一般質問を終わります。   午後2時5分まで休憩します。           午後 1時51分  休 憩                                                        午後 2時05分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、1番、板垣千代子さんの一般質問を許します。   板垣千代子さん。           〔1番 板垣千代子君登壇〕 〇1番(板垣千代子君) 公明党の板垣千代子でございます。議長のお許しをいただきましたので、 私の一般質問をさせていただきます。   その前に、このたび3月11日の大震災、大津波による被災者の皆様にお見舞いを申し上げます。 また、お亡くなりになられました皆様に哀悼の意を表します。また、きょう最後の質問となりました ので、皆様にはお疲れのことと存じますが、最後までおつき合いをよろしくお願いいたします。   さて、私の質問は2項目となっております。1、東日本大震災後の村上市の防災対策について。 このたびの未曾有の大震災を受け、本市としても新たな防災対策について話し合われたと思いますが、 今までと違う対策があればお聞かせください。   @、学校について、A、消防団について、B、避難所について。このほか改めて検討された点が あればお聞かせください。   2、フッ素洗口について。本年度より県立村上中等教育学校では、フッ素洗口の実施が決まった ようですが、市内の中学校ではこのことについてどのようにお考えですか。   市長の答弁の後、再質問をさせていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、板垣議員の2項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、東日本大震災後の防災対策についての1点目、学校については教育長に答弁を いたさせます。   次に2点目、消防団についてでございますが、瀬賀議員の一般質問でもお答えをいたしておりま すが、消防団員は村上市地域防災計画に基づき、震度4以上の地震を覚知した場合は、管轄内の危険 箇所などの監視に当たることとなっております。震度5以上の地震を感知した場合は、全団員が火災 の防御、救助、救出、避難誘導、給水などの災害応急対応に従事することになっております。   しかし、今回の東日本大震災を踏まえ、津波注意報が発令されたときは、海岸河口付近の警戒活 動を行っておりますが、津波警報が発令されたときはいち早く地域住民の避難誘導に当たることを消 防団の幹部会議で改めて確認をいたしたところでございます。   次に3点目、避難所についてでございますが、避難所につきましては、拠点指定避難所、指定避 難所、1次避難所の3種類があります。拠点指定避難所は、指定避難所のうち避難準備情報の発令後 に開設する避難施設で、主に学校や総合体育館を指定しており、市内では32施設となります。指定避 難所は、避難者の増大及び被害状況等により必要とされる場合に開設する避難施設で、主に保育園や 拠点指定避難所以外の学校、福祉施設などを指定しており、市内では81施設となります。1次避難所 は、自治会ごとに一時的に集合し、次の避難地への中継地点であり、主に集落、町内会の集会施設に なります。このほか協定により、災害時の要援護者の避難施設として、福祉避難所があります。特別 養護老人ホームや介護老人保健施設、短期入所施設などで、市内では23施設と協定を締結いたしてお ります。   このたびの東日本大震災のようにこれらの避難所自体も被害を受ける場合も想定されますが、特 に津波による被害が甚大であったことから、沿岸部の集落等における避難所のあり方については、い ま一度検証すべきと考えており、総点検を行うとともに、一時的な避難場所の確保も含め、できるだ け具体的な対応策を取り入れた津波避難計画の策定に努めたいと考えております。   次に2項目め、フッ素洗口については、教育長に答弁をいたさせます。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) それでは、板垣議員のご質問について順次お答えいたします。   最初に1項目め、東日本大震災後の防災対策についての1点目、学校についてのお尋ねでござい ますが、市内の小中学校においては、それぞれの学校の立地条件や地形などを考慮した中で、地震を 含め、さまざまな災害を想定した危機管理マニュアルを策定するとともに、避難訓練等を実施するな ど日ごろから不測の事態に即応できる体制づくりに努めているところであります。   教育委員会といたしましても、毎月開催している校長会等でこれら防災に対する取り組みの強化、 特に教職員が情報を共有し、高い防災意識を持って対応していくよう指導しているところであります。 また、今回の大震災と大津波を受け、海岸沿いの各学校においては、避難場所の再確認や訓練の実施、 保護者等への周知を図るなどの取り組みを行っております。今後とも各学校と連携を図りながら、有 効な対策を実施してまいりたいと考えております。   次に2項目め、フッ素洗口について、本年度から県立村上中等教育学校での実施が決まったが、 市内の中学校ではどのように考えるかとのお尋ねについてでございますが、現在市内中学校でフッ素 洗口を実施している学校はありません。なお、小学校では、すべての学校において希望者を対象とし たフッ素洗口を実施しております。今後中学校での導入、実施については、学校の意向、保護者の要 望等も反映し、関係機関との調整、協議を行いながら検討してまいりたいと考えております。   以上です。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) ご答弁ありがとうございました。   それでは、1項目めからお聞きしたいと思います。@の学校についてですが、新しいことについ て、私も以前に学校、小中学校について防災ずきんをこちらにお持ちしてお見せしたかと思いますが、 このたびはその防災ずきんまたはヘルメットということは、この話し合い、検討の中には入らなかっ たのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 今のところまだそこまでは考えておりませんでした。いいでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) この防災ずきんというものは、とても役に立つと、ほかの県のほうで話し 合いが使われていたということですし、今回みたいにすべて津波にのみ込まれてしまえば、これは話 は違うのでしょうけれども、その防災ずきんを持ってグラウンドに集まったときに座布団がわりにな ったり、もちろん室内の中ではずきんとしてかぶっているのですけれども、外に出たとき、皆さん集 合するわけなのですけれども、そこでぐらぐら揺れていても座布団がわりになって座っていられたと いうようなお話も聞いておりますので、ぜひそのあたりもお考えいただければと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 大変よいご意見で、参考にしたいと思いますが、津波といえば、海からの 津波だけではなくて、山津波もあるわけであります。海津波は地震で起きますが、山津波は集中豪雨、 500ミリの雨が集中豪雨したようなときには、土砂が崩れ、水がたまり、そしてそれが破れて山津波 となってくるわけでありまして、海岸沿いだからと、あるいは山の中だから津波がないということで はなくて、あらゆるところにそういう危機がはらんでいるわけでありますので、そういう場合に対し ての常日ごろのあり方というようなものにつきまして、今ずきんの話もありましたが、肝に銘じなが ら校長会等にいろいろと話をしながら普及拡大に努めていきたいと、このように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) ありがとうございます。   まず、子供たちの命を守るということで、防災ずきんというものはわずかなことかもしれません けれども、ぜひ取り組みを早くしていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。   それでは、Aの消防団について、また新しいことを考えられたかどうかということに関しまして、 総務課長いかがですか……消防長。 〇議長(佐藤宮吉君) 消防長。 〇消防長(本間善和君) 新しいことということではないのですけれども、先ほど市長述べましたよ うに、再度改めてこの津波のときの警報、注意報の確認という格好で、その後早々幹部会議で会議開 き、団員に周知したところでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) ただいま市長のほうからご説明ありましたけれども、震度4、震度5以上 の場合は、全員が住民を安全なところに誘導をするということですが、今回の震災でも、先ほども答 弁ありましたが、18名ですか、9名ですかの消防団の方がお亡くなりになっていると。それも住民の 誘導を重んじて、それで自分の命を落としていったという話も聞いております。その点に関して、消 防長はどのように。まず、住民の移動を優先して、消防団の方が危ないところでもぎりぎりまで頑張 ってくれということなのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 消防長。 〇消防長(本間善和君) 先ほど述べましたが、消防団も人間でございます。私、消防団員、先ほど も述べましたように、消防署員預かっている身でございます。やはり自分の身を、やはり幾ら任務だ といっても、危険を顧みずなどと言っても、自分の身がなくなっては何にもなりません。自分の身を 確保しながら市民の皆さんを誘導していただきたいと、そういう格好になると思います。非常に際ど い線なのですけれども、苦しいところだと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) この消防団の支援についても、以前質問をさせていただきまして、市報の ほうに各職場のほうにまず支援をお願いしますという文章を配布というか、手紙出していただけない かというお話をしたことがあります。そのときに、総務課長のほうから、「いや、しないでほしい」 という消防団のほうからの話があるので、それはできませんと言われまして、それでは市報のほうに 書かせていただきますというお話で市報のほうに消防団に支援をしてくださいと各企業のほう向けに 市報に載ったことがあるのですけれども、それは1回だけだったような気がしますが、3年たちまし て、その3年間の中で何回市報に載ったか教えていただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務課長(齋藤甲三君) 回数まではちょっと把握しておりません。事業所に対する新しい協力制 度というものを設けました。消防団が出動しやすく、事業所のご理解をいただいて非常時に出動がで きるようまずもって事業所からの皆さんからのご理解をいただきたいということで事業所の認定制度 を始めさせていただいて、マークを、認証を交付をいたしまして、ぜひそういうご理解をいただきた いという活動に切りかえをさせていただいております。事業所への呼びかけについて、困るというよ うな一部のお話もございましたので、直接お手紙でやられていない。以前市町村におきましては、個 別に事業所を市町村を越えて勤務している団員の事業所にお願いをした地域もございますけれども、 市といたしましては一括した形でのことは行っておりませんでした。そういう形の中でそういう新し い事業所への理解を深めるための制度を新しく創設いたしまして、それを広く広めていただいている というところでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) ありがとうございます。   また、私、消防団については、1年目から一般質問をさせていただいてきましたけれども、消防 団に関しては、本当に地域の大事な防災、地域の方の命を守ってくださる方たちだと認識しておりま す。春の消防演習のときに必ず操法の競技がございまして、1位、2位、3位とまず競技の優勝チー ムですか、それが決まるわけですけれども、私はとにかく消防団の皆さんの声が聞きたいと、お話、 要望を聞きたいということで、必ず1位から3位までの集落には行って皆さんの要望を聞いてまいり ました。そこでただいま言ったような自分の会社にそういう手紙を一筆入れてもらえれば、おれたち の仕事はやりやすくなると。また、「会社にはそういうものは出さないでほしいという声があったと 聞いていますので、できなかったのです」と言ったら、「いや、いや、そういう人もいるかもしれな いけれども、おれたちはしてほしい」という話がありましたもので、ここでまたもう一度お話させて いただきましたが、新しいそういう取り組みができたということで安心いたしました。   また、その中で、やはり家族の協力も本当に必要だと。ましてや奥様の協力がなければ、おれた ちは出てこれないと、操法の訓練になりますと、ふだんは週1回の訓練で終わっていたのが週3回の 訓練になるので、やはり家族、奥様の協力なくしてできるものではないというお話を聞いてまいりま したので、その家庭に対してのその支援のお願いというものは出す予定はないのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 消防長。 〇消防長(本間善和君) 各家庭へのお願いという格好の特に今文章は考えておりませんが、これは いろんな方々が団員の中にはおいでですので、そういうことを考えると、各家庭にということはない のですけれども、23年の表彰という格好で、奥様の表彰という格好であります、団員に対して、団員 の奥さんに対してという格好で。それで勘弁してもらっているという格好なのですけれども、23年表 彰という格好で、奥様方を表彰する。奥さんのいない方はご家族を表彰するという格好で、感謝の意 を団長のほうから出しております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) それは、どの会場でそういうことをされるのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 消防長。 〇消防長(本間善和君) 各方面隊5つあるわけですが、各方面隊の演習の会場で行っております。 伝達式をやっております。そのとき奥様もおいでになる方もいますし、出席しないという方もいます ので、賞状等は必ず届けるという格好になっておりますが。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) このたびの演習では、お一人の奥様が表彰をされていらっしゃいましたけ れども、人数としてはそれぐらいの人数ですか、朝日方面隊ですが。 〇議長(佐藤宮吉君) 消防長。 〇消防長(本間善和君) 私、今人数はちょっと把握しておりませんが、データ持ってきていません が、1人や2人ではありません。各方面隊かなりの人数の奥様が表彰されております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣議員に申し上げます。   ちょっと路線が外れたようです。修正してください。   板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) では、新しいその支援というか応援をすることは、その奥様に表彰をする と、演習場で。でよろしいのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 消防長。 〇消防長(本間善和君) これは、新しくではなく、以前からずっと続いている表彰でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) またちょっと怒られるような気がしますけれども、出席率は、では奥様方 は余りよろしくないということですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣議員に申し上げます。 〇1番(板垣千代子君) はい、わかりました。あとここまでにしておきます。すみません。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) Bにつきまして、避難所についてということですが、このことについても 前に質問させていただいたことがありますが、この震災、避難所に関しては、体の弱い方、車いすの 方ということが十分に考えられますし、トイレに関しては本当に簡易トイレですと幅も狭く、なかな か付き添ってトイレで用を足させるというのがなかなか困難だという話を伺っておりますが、その点 につきましてはどのような対策をとる予定ですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務課長(齋藤甲三君) このたびの東日本大震災におきましても、避難所の衛生面、特にトイレ の点について指摘がかなり寄せられておりました。避難所におきましては、それぞれの施設にトイレ はあるわけですが、絶対数が足りません。そうしますと、仮設のトイレを用意しなければなりません。 そのためにいろいろなトイレが防災備品として広く持っておりますので、私どもも個人で使い捨てみ たいなものもございますし、トイレの備蓄をまずふやしていくということがまず賢明な措置だろうと 思っておりますし、また日々いろいろなものの防災グッズが業者のほうから出ておりますので、やは り有効的なものを市が用意していくと、計画的に備えていく。   そして、しかもこの村上市、これだけの広い範囲でありますから、一極に集中しないで、少なく とも5地区にそれぞれの備蓄品が蓄積できるように、それぞれの避難所、それらの施設に備蓄倉庫な どを置いておくなり、また廃校となった公共施設等も有効に利用させていただいて、分散をさせると いうことも一つの方法でありますので、そういった意味で備蓄品の計画を進めてまいりたいというふ うに考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) このトイレに関しましては、なかなか学校の体育館の避難場所となります と、高齢の方がなかなかトイレに行くのをおっくうがって、なるべく皆さんに迷惑をかけないように ということで、飲物を控えた。それでその避難場所で1週間ほどで亡くなったという例がございます が、ポータブルトイレというものは準備されているのですか、今は。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務課長(齋藤甲三君) 数はちょっと今資料持ち合わせておりませんけれども、用意してござい ます。ただ、絶対数が足りておりませんので、今申し上げた点も踏まえて、広く分散した形で配置が できるように考えていきたいと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) もうトイレは、絶対的なものなのです。高齢者、それともう体の不自由な 方からするともう絶対これは欠かせない、足りないという言葉は絶対使ってほしくないなというふう に考えておりますので、よろしくお願いいたします。   この最後、一番下、1の一番下のこのほかで改めてこういうものを設備検討をしていきたいと考 えているものがあれば教えていただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務課長(齋藤甲三君) 今回の津波に関しての思いといたしまして、避難所には今申し上げたい ろいろな役割がございます。その中でいかに高いところに避難をしていただくかということになりま すと、特に沿岸部における緊急的な避難場所、そこで避難生活をするわけではなくて、一時的に逃げ て、おさまった時点で拠点となる学校とか体育館とかに避難をしていただく。そういう避難、臨時的 な、緊急的な避難場所というものが非常に絶対数が少ないのではないかというところで、この計画、 避難計画をつくりたいという思いをさせていただきました。   新潟県の中でも避難計画はつくられている市町村はまだございません。これからこれ県内の自治 体もいろいろ対策を講じているというところでありますが、そういったところで、例えば公園的なも の、一種の高台、農地、山林の一部、やはり一時的に学校に行くまで、拠点となる施設まで行くまで にいかにどういう経路で行くかというところと時間との戦いでありますので、そういったところを沿 岸部を見ますとまだまだそういう場所が逆につくらなければならない、確保しなければならないとい う思いが強く思っておりますので、避難計画の中で、場合によっては避難ビルというものも有効に使 われる手段でありますし、避難タワーといって人工的にいわゆるステージを高台にして、見張り台の 大きなものでございますけれども、100人なり50人なりが一時的に上がれるようなタワー的なものの 必要性も十分生じてくるのではないかというふうなことを考えておりますので、それらをこの今回の 避難計画、またハザードマップの中に生かしていきたいと、そんな思いでおります。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) ありがとうございます。ぜひ早目にそういう協議をされることをお願いい たします。   あと申しわけありません、@の学校のほうについてですが、このことは教育長にも少しお耳に入 れたこともあるのですけれども、今回の震災のときに、小学校の親御さん、いち早く自分の子供を引 き取りたいということで学校に来た方が何人かいるということだったのですけれども、課長のほうか らはとにかく全員がそろった時点で親御さんに預けるなり、下校の体制をとるということだったので すけれども、その学校の体制が全然父兄のほうにはわからなくて、もう何で早く渡してくれないのと キーキー言っていたという声も聞きました。そのあたりで、その日がたまたま校長会があって、校長 がどの学校にもいなかったという話も聞いております。その中で、そういうことが今回あったという ことで、これから父兄の方にどういうふうに説明していくのか。子供さんたちをその校長がどの学校 にもいなかったという場合、どんなふうなまず下校の仕方をとっていくのかをお聞きしたいと思いま すが。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 今のご質問でありますが、あの津波が、大災害が起きましてから校長会で はこのように指導しております。   学校には、いつ、いかなるときでも校長または教頭が居残って、2人が出張であることはけしか らんというようなことで、必ず管理職は1人学校に居残って、そういうふうな事態が生じたときには 指揮命令をできるような組織にまず変えました。   それから、先ほどちょっと途中で話が切れたわけでありますが、そのような事態が生じたとき、 要するに教師がやはり子供の命を守るために判断をして、学校にいるとは限らないわけであります。 海岸に行ったり、川に行ったり、いろいろ田んぼに行ったりというようなことがあるわけであります ので、そういうときに教師一人一人が子供たちのことを完全に守れるようなそういう体制づくり、そ ういうふうな行動をできるようなそういう教師であってほしいというようなことを話をしております。   それから、そういうふうな話は、学校にとどまらず、PTAのときに話をしてほしいというよう なことで、校長からPTAのときに話をしてもらうというようなことを伝えてあります。そんなよう なことを今見直しを図っている最中であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) ぜひ意思の疎通がないというような形はないようにしていただきたいと思 います。ありがとうございました。   続きまして、2項目、フッ素洗口についてでございます。申しわけありません。その前にちょっ と書いてきたことがあるので、読ませていただきます。3月11日は、平成23年度第1回定例会の最中 でした。家に帰って、あの忌まわしいテレビ報道を見たとき、手足がぶるぶる震え、夜はなかなか眠 ることができませんでした。新潟も震度4の激しい揺れのためだったかと思います。翌日3月12、13 日は土日でしたので、主人の協力も得ながら、私の知り得る限りのひとり暮らしの高齢者の方々を見 舞ってまいりました、山北から荒川まで。   しかし、今さらながら村上市は本当に広範囲で、2日では回り切れませんでした。また、3月20 日には、新潟県民の会の皆様と村上市内のショッピングセンター3カ所で義援金の募金の協力をさせ ていただきました。金額としては、皆様の真心の金額で、本当に大金でした。38万数千円を超える皆 様の真心からの募金をしていただきました。早速日赤のほうに送金をさせていただきました。あれか ら早いもので3カ月がたとうとしております。3カ月間本当に体育館での生活を余儀なくされている 被災者の皆様に心からまたこの場をおかりしてお見舞いを申し上げる次第でございます。   前回私も村上の方言集という話もさせていただきましたが、この東北弁ということで、こういう 東北弁の方言で皆さん避難所ないし友達同士で頑張っている言葉を新聞で見ることができました。そ れはどういうことかといいますと、ちょっと私うまく言えるかどうかわかりませんけれども、「負け てたまっか」とか「負けてらんねえ、のう」と、「負けねえっぺ」とかいう方言が本当に皆さんそれ で元気をつけているということをお聞きしました。すばらしいなと思いました。この東日本大震災の 苦難と懸命に戦う誓いを胸に秘めて、「負けていらんねえ、頑張ろうぜ」というその言葉が聞こえて くるような気がします。本当にこの方言というものは、ただなまっているから方言ではないのだとい うふうに書かれていました。血の通う生きた言葉なのだと。大地から生まれてきた言葉だと。この方 言は、皆さんのふるさとの心、ふるさとの言葉であるというようなことを書いてあった新聞がありま したので、申しわけありません、少しご紹介をさせていただきました。   次に移りまして、第2項目め、フッ素洗口についてでございます。皆さんのお手元にこの30年間 フッ素洗口を続けてきました新潟県の取り組みの様子が書いてありますが、今回また新潟県の保健課 のほうから平成23年度新潟県内県立中学校、括弧で村上としまして中等教育学校前期生というふうに なっておりますが、フッ素洗口が実施されることになりました。生えかわりの時期は、歯の質が弱く、 虫歯になりやすい。1度治療した歯は、数年後に再治療することも多い。虫歯にならないための対策 が必要です。永久歯へ生えかわりの時期、中学校卒業までフッ素を実施する費用は県で負担しますと。 ですから、希望の生徒たちはフッ素洗口をぜひしてくださいということです。お手元に配布いたしま した資料については、30年間の虫歯予防に対して、この新潟県が一番一生懸命フッ素に力を入れてき たということで、11年間連続日本一を達成しているというものでございます。棒グラフを見ても、新 潟県がいかに他の県から見て虫歯が少ないかということがあらわされております。また、全国平均か らしても、本当に虫歯が少ないということでおわかり、納得していただけるものだったと思います。   これに対しまして、市のこのフッ素洗口をどんなふうに考えていらっしゃるかということに対し てお聞きしたいと思いますが。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) まず、このグラフを見まして、なぜ新潟県がこのように第1位に、このよ うに連続して日本一になっているのかということなのでありますが、新潟大学歯学部に予防学科とい うものがあって、そこのところでフッ素洗口を進め、そして各小中学校でフッ素洗口することによっ て歯の表面が炭酸カルシウムからフッ化カルシウムに変化することによって虫歯にならないというよ うなことで虫歯が少なくなっているわけでありますが、しかしそれに対して、飲むと人間に毒である とかあるいはそれを長い間することによって肉腫ができてくるとかというようなご意見を持っている お医者さんもあって、なかなか進まないところもあったわけであります。   しかし、30年間やってみて、新潟大学の報告によりますというと、そういう事故あるいは肉腫が できたというような経過もありません。そのようなことから、新潟県はこのフッ素洗口をより一層進 めようというようなことになっており、中等学校もそれに参加したわけであります。そのようなこと から、村上市の中学校においても今後やはり県の指導に従いながら広めていかなければならないので はないかなというふうに考えているところであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) ありがとうございます。本当に30年間という長きにわたりましてこのフッ 素洗口を新潟県は実施してきたということで、この棒グラフにそれがあらわれているのだなというふ うに考えます。   この県の保健課では、できればことし9月から実行をしたいというふうなことも聞いております。 市のほうとして、予算うんぬんはありますけれども、希望者のみということです。小学校では、自己 完結でやっておりますので、小さいこれぐらいの紙コップで1分口の中に入れてぶくぶくをして、あ とティッシュ1枚でその紙コップにまた口から出して、ティッシュをその紙コップに入れて、だれに も見られないで自己完結できるようなフッ素洗口のやり方をやっておりました。そういうやり方です と、本当にだれにも迷惑かけないのではないかなと思いますし、また中学生になればそういうことは 小学生より上手にできるというふうに考えておりますので、ぜひお願いできればと思っておりますの で、市長はいかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) この結果を見ますと、いいことはわかっているということでありますし、今 教育長の答弁によりますと、いわゆる弊害もさほどないようだというようなことでありますので、取 り組みをやるべきかなとは思っておりますけれども、9月とかそういうことではなくて、やはりある 程度期間を置いて、保護者の理解を得ながらあるいは子供たちに説明をしながらやるべき予防ではな いかなと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) ありがとうございました。   私の一般質問は以上で終了させていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) これで板垣千代子さんの一般質問を終わります。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 本日はこれで散会いたします。   また、明日は午前10時から一般質問を行いますので、定刻までにご参集ください。   大変ご苦労さまでした。           午後 2時50分  散 会