平成23年村上市議会第2回定例会会議録(第5号) 〇議事日程 第5号 平成23年6月10日(金曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  一般質問                                              〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(24名)    1番   板  垣  千 代 子  君     2番   鈴  木  い せ 子  君    5番   川  村  敏  晴  君     6番   冨  樫  宇 栄 一  君    8番   小  杉  和  也  君     9番   山  田  昭  夫  君   10番   齋  藤  信 一 郎  君    11番   平  山     耕  君   12番   川  崎  健  二  君    13番   木  村  貞  雄  君   14番   三  田  敏  秋  君    15番   小  池     晃  君   17番   長 谷 川     孝  君    18番   滝  沢  武  司  君   19番   小  林  重  平  君    20番   小  田  信  人  君   22番   相  馬  エ  イ  君    23番   大  滝  国  吉  君   24番   瀬  賀  秀  雄  君    25番   小  野  七 五 三  君   26番   石  嶋  修  平  君    27番   大  滝  久  志  君   28番   山  田     勉  君    30番   佐  藤  宮  吉  君                                              〇欠席議員(3名)    3番   本  間  清  人  君     4番   板  垣  栄  一  君   29番   板  垣  一  徳  君                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    大   滝   平   正   君        副  市  長    鈴   木   源左衛門    君        総 務 課 長    齋   藤   甲   三   君        財 政 課 長    佐   藤   昭   一   君        政策推進課長     相   馬   正   喜   君        自治振興課長     板   垣   純   一   君        税 務 課 長    伊 与 部   純   夫   君        市 民 課 長    西   村       治   君        環 境 課 長    増   子   要   作   君        保健医療課長     遠   山   た   つ   君        介護高齢課長     川   内   信   一   君        福 祉 課 長    斎   藤       勉   君        農林水産課長     本   間   誠   一   君        商工観光課長     瀬   賀       功   君        都市整備課長     船   山   三 喜 雄   君        下 水 道 課 長    中   村   則   彦   君        水 道 局 長    太   田       薫   君        会 計 管 理 者    百   武   勇   一   君        選管委書記長        監 査 委 員    板   垣       圭   君        事 務 局 長        消  防  長    本   間   善   和   君        教  育  長    工   藤   泰   則   君        学校教育課長     大   滝   和   春   君        生涯学習課長     高   田       晃   君        荒 川 支 所 長    平   野   俊   之   君        神 林 支 所 長    斎   藤   敏   夫   君        朝 日 支 所 長    小   田   政   秋   君        山 北 支 所 長    斎   藤       誠   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    菅   井   晋   一        事 務 局 次 長    高   橋   邦   芳        書     記    石   井   美   紀           午前10時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) ただいまの出席議員数は24名です。欠席の届け出のある者2名です。遅参の 届け出のある者1名。定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。   本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願 いいたします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、13番、木村貞雄君、19番、小林重平君を指名いた します。ご了承願います。                                              日程第2 一般質問 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第2、昨日に引き続き一般質問を行います。   最初に、18番、滝沢武司君の一般質問を許します。   滝沢武司君。           〔18番 滝沢武司君登壇〕 〇18番(滝沢武司君) おはようございます。一般質問最終日になりましたが、一般質問の許可をい ただきました議長に感謝し、通告書に沿って私の一般質問を行います。   質問に先立って、去る3月11日に発生しました東北地方太平洋岸沖大震災で尊い命を亡くされた 多くの方々に心から哀悼の意を表するとともに、本県十日町地区を含む長野県北部地震、また福島第 一原発の惨事で被災され、貴重な財産等を奪われ、また放棄せざるを得ず、今なお避難生活を続けら れている数多くの被災者の皆様が一日も早く復旧、復興されることを祈念し、お見舞いを申し上げま す。また、当市に福島第一原発による避難生活を送っておられる家族の皆さん、子供たちに対し、ふ るさとに一日も早く回帰できる環境が整うようお祈りいたします。   この大震災は、自然の脅威とはかり知れない力を見せつけるとともに、今後の私たちの生活のあ り方に学ぶべき多くの教訓を与えました。自然の力を人間は永遠にとめることはできないでしょうが、 私たちはこの大震災を契機に、震災に学び、震災を今後の市民の安全、安心にどうつなげていくかが 問われているものだと思います。そのような意味合いを持ちながら、私の一般質問を行いたいと思い ます。   なお、本定例会での一般質問では、今回の大震災にかかわる質問者が多く、質問で重複する部分 が多いかと思いますが、お許しをいただきたいと思います。   私の一般質問は、市内学校施設等の耐震化計画の推進について、東日本大震災から本市が学ぶこ とについて、今後の介護保険事業計画についての3点であります。   まず、1点目の市内学校施設等の耐震化計画の推進についてでありますが、1項目めの東日本大 震災で各地の学校教育施設等が甚大な被害を受けたことから、改めて学校教育施設等の耐震診断や耐 震化工事の重要さが問われております。市教育委員会でも当市の学校教育施設等についての耐震化推 進計画の早急な見直しと実行が必要と考えますが、今後具体的にどのような耐震化推進計画を進めよ うと考えているか伺います。   2点目は、当市も学校教育あるいは社会教育施設等が災害時の緊急避難場所として指定されてい ますが、今回の大震災の実情や教訓をもとに、施設面や受け入れ態勢づくり等でどのような不十分さ や対応、改善を急がなければならない点があるのか、地域防災計画で学校等の施設を指定している市 も含めて見解をお聞かせください。   第2点の東日本大震災から本市として学ぶことについての第1項目めは、本市も大勢の被災者の 方々の受け入れを行ってきたわけですが、被災者受け入れで最も困難だったことや解決しにくかった 事柄としてどんな点が挙げることができるのか。   2点目は、大規模震災の被災状況から学んで、村上市地域防災計画の見直しを行うようですが、 今後のあり方をどのように考え、どのような点を具体的に強化しなければならないと考えているか、 何人かの議員への答弁もありましたが、改めて伺いたいと思いますので、よろしくお願いします。   3項目めは、村上市消防本部は、長い期間職員を派遣し、ご活躍されてきましたが、その派遣さ れた職員のご苦労に感謝しながら、現地での救援、支援活動等の具体的な概要をお伺いします。   第3点の介護保険事業計画についての第1項目め、来年度の村上市高齢者保健福祉計画、介護保 険事業計画、24年から26年、いわゆる第5期介護保険事業計画の見直しの年を迎えておりますが、こ の見直しにかかわって今年度どのような手だてで作業が進められるのか、その作業予定や取り組み方 について伺います。   2点目は、これまで11年間の事業実施の経過から見て、第5期目の見直し作業や立案に当たって は、どのような点が検討課題になるのか、現時点での検討課題や見直しのポイントを伺います。   以上3点についてお伺いいたします。答弁をいただいた後、補足あるいは関連する事柄について 再質問したいと思いますので、よろしくお願いをいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 皆さん、おはようございます。それでは、滝沢議員の3項目のご質問につい て順次お答えいたします。   最初に1項目め、市内学校施設等の耐震化計画の推進についての1点目、学校教育施設等の耐震 化推進計画については、教育長に答弁をいたさせます。   次に2点目、本市の学校教育、社会教育施設等も災害時の緊急避難場所として指定されているが、 施設面や受け入れ態勢づくり等ではどのような点において不備や対応、改善を急がなければならない かとのお尋ねについてでございますが、議員ご指摘のとおり、避難場所としては避難者を多く収容で きる施設として、学校、社会教育施設を多く指定しております。このため、避難する施設の安全面の 確保が最も重要でありますので、計画的に耐震化を進めていかなければならないものと考えておりま す。また、海岸部を有している本市において、津波に対する避難場所として現状はどうかということ について検証を行うことが必要であると考えております。これは急がなければならないことでありま すので、総点検をし、改善点や課題を整理した上で必要な対策を検討し、津波避難計画の策定を進め てまいりたいと考えております。   次に2項目め、東日本大震災から本市が学ぶことについての1点目、被災者の受け入れで最も困 難なことや解決しにくかった事柄はとのお尋ねについてでございますが、避難所について、当初から 私は雇用促進住宅を活用したいと考えておりましたが、国や管理している雇用能力開発機構の動きが 非常に鈍く、私から再三再四その使用と部屋の改修を強く強く要請し、ようやく許可を得たような経 緯であります。また、他県からの避難者を受け入れることについては、マニュアル化をしていません でしたので、地域防災計画に準じて、役所内の役割分担を新たに構築したわけでありますが、受け入 れの当初から当分の間新潟県からは対応指針なるものも何も示されず、本市の自主的な判断のもとで、 やや手探りの状態で対応を進めてまいりました。特に当初避難所の開設に当たっては、一体どのくら いの方が避難されてくるのか頭を悩ませたところであります。また、現在では、幸い第1次避難所か ら雇用促進住宅への入居となり、個室での生活に切りかわっておりますが、提供する食事の内容をど うするかが一番の悩みでありました。弁当やおにぎりではすぐに飽きが来ますので、どんぶり物やめ ん類なども取り入れ、メニューとして提供し、注文いただいているところでありますし、また申し上 げておりますように、夕食時、山北スローフーズの皆さんから汁物あるいは野菜等のご提供もやって いる現状であります。   次に2点目、村上市地域防災計画の見直しは、今後どのように考え、どのような点を具体的に強 化しなければならないと考えているかとのお尋ねについてでございますが、地域防災計画については、 さきの瀬賀議員からのお尋ねもあり、答弁が重複いたしますが、防災計画の基本方針として、1つに は災害時に対応できる体制の確立、2つには災害時要援護者への支援の強化、3つには地域や個人の 防災力の向上、4つには情報連絡体制の整備を掲げております。   ご指摘のように、本市の地域防災計画の見直しの契機と考えておりますし、この計画の中で取り 組みが未着手もしくは遅れている項目についても具現化をしていかなければならないものと考えてお ります。特に津波対策については、議員各位からご指摘をいただきました。沿岸部の総点検を行い、 津波に対する避難計画の策定や津波ハザードマップの作成を急ぐ必要があります。今定例会に係る経 費の措置を提案しておりますので、取り組んでまいる所存であります。   次に3点目、村上市消防本部から派遣された職員の現地での救援、支援活動等の具体的な概要は とのお尋ねについてでございますが、このたびの東日本大震災において、村上市消防本部は救急消防 援助隊新潟県隊として、3月11日出発して5月10日までの間、延べ40日、23隊71人の隊員を派遣し、 救急車1台、消防ポンプ車1台、後方支援車1台、計3台を持ち込み、被災地の宮城県石巻市消防本 部の支援活動に当たりました。また、同時に災害医療チーム新潟ディーマット隊を宮城県、岩手県へ と2回にわたり延べ5人の隊員が消防車両で搬送しております。   具体的な活動内容でありますが、主に石巻市内及び女川町、北上地区、白浜地区等の最も津波被 害の甚大な地域での行方不明者の捜索と救急出動など被災した地元石巻消防本部の消防機能が回復す るまでの石巻市総合グラウンドをベースキャンプに活動をいたしてまいりました。   次に3項目め、今後の介護保険事業計画についての1点目、村上市高齢者保健福祉計画、介護保 険事業計画が見直しの年を迎え、どのような手当てで見直し作業が進められるかとの、またその作業 予定や取り組みはとのお尋ねについてでございますが、計画の策定に当たっては、市内各地域の介護 サービスの現状がどのようになっているかを把握しながら、厚生労働省から示されるテキストやワー クシートをもとに、昨年度実施した日常生活圏域ニーズ把握調査の結果や給付実績の推移を分析して、 サービス見込み量の設定、施設整備量の検討、保険料の推計という手順を進めていくことになろうか と考えております。今のところ厚生労働省の作業スケジュールが東日本大震災によって大幅に遅れて おり、ニーズ把握調査の分析もできない状況であります。いずれにいたしましても、介護保険運営協 議会など関係者の意見等を十分いただきながら策定をする予定でおります。   次に2点目、第5期目の見直し作業や立案に当たり、現時点での検討課題や見直しのポイントは とのお尋ねについてでございますが、高齢化率の上昇傾向と同時に介護度の高い高齢者がふえている 現状から、特に施設サービスの利用見込みを設定するに当たっては、要介護4及び5の重度者に重点 を置く必要があると考えております。   しかし一方では、施設整備について、保険料の増加に大きく影響することから、全体的なサービ ス見込み量は十分精査しなければならないと考えているところでもあります。また、高齢者保健福祉 計画も同時に策定することから、高齢者が健康に地域で生活できるよう保健、医療、福祉の連携する 地域包括ケアの仕組みづくりについても一層の推進を図る必要があるものと考えております。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) それでは1項目め、市内学校施設等の耐震化計画の推進についての1点目、 学校教育施設等の耐震化推進計画についてのお尋ねでございますが、これまでの関連したご質問にも お答えしておりますとおり、学校現場における児童生徒の安全確保につきましては、最重要課題の1 つととらえ、毎年耐震補強工事を実施し、耐震化の向上を図っているところであります。   今年度は、小学校では岩船小学校体育館を、中学校では村上第一中学校の校舎と岩船中学校の校 舎の耐震補強工事を計画しており、これらが実施されますと年度末における耐震化率は75.9%になる 予定であります。来年度以降に耐震化工事が必要な施設につきましては、今年度の継続工事を除くと、 小学校では校舎が6校と体育館が3校となります。また、中学校は、校舎、体育館ともに1校で、共 同調理場が2施設となります。今後につきましては、国、県の補助制度の動向も見据え、可能な限り 早期の耐震化に向けた取り組みに努めてまいりたいと考えております。   以上です。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) ありがとうございました。   特に震災の関係では、大変細かく、しかも私の一般質問通告書で1の2項目め、教育長という指 定をさせていただいたのですが、実際の活動をされた関係からそこのところを市長がフォローしてい ただいたことにまず感謝申し上げたいと思います。   まず、順番にいきますけれども、今回の大震災にかかわって、いろいろな言い方があるかと思い ますが、これから私の発言の中にあるいは被災者あるいは被災地の皆さん方に不適切な表現があるい はあるのかもしれませんが、そこのところはご勘弁をいただきたいということをまずお断りしておき たいと思います。   まず、耐震診断、それから耐震化推進計画についてでありますが、今教育長から話がありました ように、特に大規模改修工事というものは、今年度末で達成率が75.9%というお話がありましたが、 ここのところをちょっと確かめたいのですが、ことし行っている大規模改修工事、これは23年、24年 の2カ年の計画でないかと思うのですけれども、その点、23年度末で75.9%ということについてはど のように解釈したらいいか、まずお伺いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(大滝和春君) 本年度村上第一中学校、それから岩船中学校の校舎につきましては、 おっしゃるように今年度、来年度の2カ年であります。   それで、耐震化率につきましては、学校の数ではございません。学校の中にある棟数であります。 例えば校舎は1つでありますけれども、診断をする場合においても、それを区切った形で診断します。 それで、例えば校舎は1つですけれども、3棟とか4棟とかになります。その棟の耐震化によって耐 震化率を出すものであります。そんなことで、今年度末においての耐震化率はそのようなことで計算 をさせていただいております。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) はい、わかりました。   そういったことで、一応達成率であらわされておりますけれども、今回の大震災にかかわって、 文部科学省、いわゆる国のほうでこれまでの耐震診断あるいは耐震化工事、こういったことをもう少 し補強したいと、あるいは補充といいますか、重点をもっと広げたいというようなことで見直すよう な方向は今のところ感じられませんか。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(大滝和春君) これまで地震防災対策特別措置法というものが平成18年から22年度 末まであったわけでありますが、この3月にその見直しがなされまして、引き続き27年度末まで5年 間、要は補助率のかさ上げでありますが、これが延長するということであります。それで、国におい ても27年度末までには耐震化を図りたいということであります。その中で、耐震化に当たっては、今 回の震災等踏まえてだと思いますけれども、要するに耐震化部分以外にも天井でありますとか外壁等 の部分についても考慮していきたいあるいは老朽化対策等を推進していきたいというようなことで文 書が参っておりますけれども、具体的にどのような部分がでは対象になるのかというような部分につ いてはまだ詳細については届いておりませんけれども、そんなような方向で拡大した方向でいきたい というふうな国の方針は届いております。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 非常にお金のかかることでありますので、難しい面が多いと思いますが、子 供たちのためにぜひ安心あるいは安全な環境をつくっていただくように精いっぱいお願いをしたいと 思います。   私の質問事項の市内学校施設等という等ということの中には、学校施設だけではなくて、社会教 育施設あるいは福祉施設の関係があるのですが、それぞれの課長さんおいでですので、一言この耐震 化についてはどのように取り組んでいくように方向づけているかお伺いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(高田 晃君) 私ども生涯学習課所管の施設の耐震化につきましては、社会教育施 設については今生涯学習推進計画が今年度策定されております。スポーツ施設につきましては、一昨 年スポーツ振興基本計画が策定されて、今後体育施設については本年度、来年度2カ年でいわゆる施 設の整備基本計画が示されるわけですが、その中でいわゆる今回の震災の教訓を受けた形での安全性 についてまた検討していきたいと。   今学校教育課長答弁いたしましたとおり、学校施設が今最優先として進められておりますので、 教育委員会としましてはその後に社会教育施設あるいは体育施設等についても耐震化に向けて進めて いきたいというふうに考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) 保育園の施設に関しましては、多数の園児が利用するという施設でござ いますので、老朽化しておる保育園もございますので、今後整備計画を考慮しながら耐震対策等に努 めてまいりたいというふうに考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 私どもの所管しています福祉施設関係につきましては、今のところ 具体的なその内容の点検等はいたしておりませんが、今回の事業計画等の見直しの中でもそういった ところも点検をしてまいりたいと、こんなふうに考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 今回の大震災で学校施設だけでなくて、いわゆる生涯学習施設あるいは福祉 施設、介護施設、いろいろなところでいろいろなやっぱり問題が生じたと、規模の大きさもあるのか もしれませんが。そういったことをぜひ踏まえて、今後保護者、子供、利用者が本当に安心して活用 できるように今後一層の綿密な計画を構築してもらいたいというふうに思います。   次の避難所の関係でお伺いしました。先ほど言いましたように、やはりこの質問は受け入れ対策 本部がありまして、そこが実務的ないろいろな仕事をされたということから、先ほど市長の答弁にあ ったように、大変なご苦労をいただいたということには感謝しております。そういった関係で、特に 避難された皆さん方の給食の関係なのですけれども、指定施設にはそれぞれ給食の調理をする場所が あるのですけれども、こういう場合、長期間にわたると、今は促進住宅のほうへ移っていますから、 それまでの期間ボランティアの方が一生懸命つくっておられました。私も友達がいましたので、見さ せてもらったのですけれども、もう少し家族で来られた皆さんが家族としての自主調理といいますか、 調理室を活用した自主調理なんかできないのかなと。そうすると、少しでも家庭的な雰囲気とかある いは好みに合った調理とか、そういったものが材料を提供すればできるのでないかななどと思ったの ですが、その辺のところはどのように伺ってといいますか、ごらんになっておりますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務課長(齋藤甲三君) おっしゃるように、避難所における食事の提供については、ややもする と一方的な提供になりがちで、しかもメニューが固定化するという懸念がされておりまして、いろん な工夫が必要だという認識は持っております。   今ただいまお尋ねの自炊の件につきましても、そういう施設で可能なところはそのようなことが 望ましいというふうには思っておりましたが、今回の避難所の開設に当たっても、そういう施設も配 慮はいたしましたけれども、現実的に避難者の受け入れに手あれで、そこまでの配慮が至らなかった という点については、今後の教訓とさせていただきたいと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) まだ全体的な総括といいますか、受け入れについてのいろいろな問題点の把 握というものは時間的に無理な部分があるのかもしれませんが、こういうことがないにこしたことは ないのですけれども、その日のために役立つような手だてをさらに検討していただくと一緒に、いろ んな場面で携わられたボランティアの皆さんとかあるいは職員の皆さんに感謝を申し上げながら、1 点だけ、市民といいますか、集落とか町内からいろいろなものが寄附され、物品が寄附されたという ことがあると思うのですけれども、その処理について、よくいろんな集まったはいいけれども、その 処理が非常に難しいというような問題があるのですけれども、村上市の場合、寄附された物品のその 配布とかあるいは処分とか残品、恐らく全部使い切れないものがあって、残るものがあると思うので すけれども、そういった始末についてはどのようにされて、あるいは今後されるのか、その辺をお伺 いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務課長(齋藤甲三君) 市民の皆さんからたくさんの救援物資をちょうだいいたしまして、改め て感謝を申し上げます。   いただいた中では、当時も寒い時期でございましたから、毛布もたくさんいただきました。使え るものということでは、備蓄されているものもありましたので、第1次避難所におきましてはほとん ど備蓄で対応させていただいておりました。その中で、入居、雇用促進住宅の入居に当たりましては、 いわゆる生活用品、トイレットペーパーとかいろんな衣類とかいろいろな小物類なども提供していた だきましたので、入居される際には、わずかではございますが、皆さんにお渡しできるような形でさ せていただいておりますし、今あるものも有効に使わせていただくということで、トイレットペー パーとかティッシュとかというものも避難所のほうの管理室のほうに置いて、少しではありますが、 提供をさせていただいております。また、市内の避難者の方もおられますので、そういった方々から もご希望がございましたので、改めて必要な物品についてごらんをいただいて、必要なものを提供さ せていただいております。   ただ、大半のものがまだ1カ所に集積をさせていただいております。これらにつきましては、ま だ避難生活が長期化をする傾向でありますので、いろんな機会で使われることが見込まれますが、随 時必要なものについては提供させていただいているというところでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) さっき市長から話がありましたように、いわゆるマニュアルのない、いわゆ る筋書のないドラマに参加をしなければならなかったという非常に容易でなさがあったことは、本当 に理解し、またそのことについてご苦労を感謝したいと思います。   「災い転じて福となす」ということわざがありますが、この場合当事者にとっては非常に言い方 のうまくないことかもしれませんが、私らとしては本当にこのことをどう今後に生かすのか、何をこ の中から学ぶのかということについては、本当にシビアにこのことについて検討していかなければな らないことなのだろうというふうに思います。その意味からしましても、今後受け入れ態勢の関係か らいきますと、例えば避難所としての適正な状況といいますか、十分でなくてもという中に給食施設、 それから畳の部屋があること、それからできるだけ個室化、いわゆる1人とか1家族が一緒になれる ようなと、あるいは入浴の関係とか、いろいろ市長から指摘がありましたけれども、このほかに実際 やってみてこんなことも条件の中に入るのだなというような点はございませんでしたか。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務課長(齋藤甲三君) 入居、当初の避難所の選定に当たっては、今議員もおっしゃられました ように、家族単位での避難ということを念頭に入れまして、3月でありますので、寒い時期でありま したから、暖房施設の整っているところ、できるだけフロアではなくて畳の部屋であること、そして それができるだけ多い施設であること、また一番は交通の便のアクセスがよいこと、福島県からの入 りがよいこと、それから何としても避難所を24時間体制で開くということになりますので、職員を配 置したわけですが、やはり近くに支所なり本庁なりが職員のいる施設があるということ、それらを総 合的に判断をさせていただいた中で神林地区に最初に避難所を開設させていただきました。   先ほど市長も申し上げましたが、ただ人数が非常にどの程度を想定したらいいかというところが 全く読めないというところでありまして、どの程度の避難所を確保したらいいのか。それによっては、 職員体制も随分と変わってまいりますので、その点が非常に悩みが大きかったということであります ので、この点についてはなかなかマニュアル化をするというのは難しいわけですが、市としてどれだ けの人を逆に受け入れられることが可能なのかどうか、そういったことを全体の施設の中でこれらの 条件、また時期的にも受け入れる時期によってまた異なってくると思いますが、そういったものをや はり整理しておく必要性があったというふうには感じております。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) そういったことで、これまでの質問者にもいろいろな形で地域防災計画につ いてのお話がありました。私は、昭和20年、国民学校2年生ということで、戦時中の警戒警報という ことの経験を持つわけです。いわゆる危機の場合の伝達方法と。このところは今も忘れられないやっ ぱり一つの思いでとなって残っております。   またもう一つは、昭和39年6月16日の新潟地震、このときは私は岩船小学校の教員をしていまし て、第1次はグラウンドに避難、そこに津波が来るということで、子供たちと一緒に岩船中学校わき のところに子供たちと一緒に避難をしたという経験を持っています。   そういったことを考えあわせると、この非常時に対する意識化といいますか、これは目に見える いわゆる可視化と一緒にどのように意識づけをして、常にそのことについて注意を払うようにお願い をするということと一緒に、もう一つはやっぱり日常的な訓練というものが必要なのだろうというこ とを痛感しています。   そういったことから見ますと、これまでの質問の中で、津波の波高、いわゆる波の高さ、これが まだ県のほうでどこまでを想定するか不明なので、防災計画もなかなか立てづらいというお話があり ましたけれども、もちろんそれはそのとおりなのだろうと思うのですけれども、津波に対するいろい ろな手だてというものは、このことばかりではないのだろうと。先般の日報に糸魚川市の例がありま した。ここは、この施設は海抜何メートルですよと。先般の総務常任委員会での視察のときに、たし か総務課長からこの海岸線で一番高いところ、岩船中学校のところでも11.6メーターだというような お話がありました。まだそれぞれの施設でどれくらいの海抜になっているのか調べていないところも たくさんあると。調べていないところがたくさんあるということと一緒に、そういうことが表示され ていないと、可視化されていないという部分は、少し忙しいのかもしれませんが、努力をすればその ことは可能だし、またそのことによって意識づけをまだ温かいうちに皆さんに伝えることができると いうふうに思うのですが、とりあえずまずこんなことを立派な計画ができる前にやっておきたいとい うようなことがあったらお伺いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務課長(齋藤甲三君) 今議員がおっしゃられた海抜表示については、強く思っております。そ れにつきましては、この計画の策定と並行して、できるだけ短期間のうちにできる仕事ではないかと いうことで取り組んでまいりたいと思います。   やはり私も海岸に行って、本当にここの高さは何メーターなのだろうというのを素朴に思ってお りましたし、いろいろ防災計画の中でそういったところがまだ非常に整理がされていない。やはりそ ういうものを見ていただくことによって、改めて避難する場所、避難する経路というものを再認識し ていただく、また考えていただくという機会にもなりますので、ぜひそういった面は議員ご指摘のと おりに早急に進めていきたいというふうに考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) もう一つやっぱり大きな問題は、ライフラインが途切れたときにどうするか ということです。これは、もちろん計画の中へありますが、もう一言ずつで結構ですので、道路の関 係あるいは上下水道の関係、水道の関係、こんなところを強めて、今後の防災計画の中で強めていき たいというお考えがあったら、一言で結構ですので、お聞かせいただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まず、道路関係でございますが、何といっても日沿道を私はネット化すると いうのが第一番の我々の地域の安全あるいは国土の安全、保全という意味からも最大限努力をするべ きものと考えておりますし、また幹線道路から、いわゆる今回も言われましたように、くしの歯みた いに横断道、7号から345までの道路の必要性等についても十分に今回の震災でわかっていますので、 それらを整備する必要があると、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 上下水道の関係もお聞きしようと思ったのですが、ちょっと時間的に窮屈な ので、また何らかの機会でお伺いしたいというふうに思います。   今市長が答弁あったように、いわゆる道路、いわゆる高速交通体系あるいは高規格道路、こうい ったことにかかわっては、きのう大滝久志議員がお話しされました。私も全く同じで、この問題どう しようかな、言おうかな言うまいかなと思ったのですけれども、やっぱり学ぶべきもう本当に大きな 問題はここにあるのだろうと。いわゆるミッシングリンクの関係で、山形県の県知事もきょうの日報 の中でこの大切さについては述べられておりますし、これは市長もこれまでいろいろな形でこの問題 については取り組んでおられると。   私は、言い方は悪いのですけれども、本当に今チャンスなのだというふうに思います。これをや っぱり市民に訴え、市民のキャンペーンをやっぱり背景にした大きな運動にやっぱり広げていく必要 があるのだろうと。そのことが今我々が本当に学び、これからの安全、安心を考える上には非常に大 事だというふうに思いますので、この辺については格段の努力をこれまで以上にお願いをしたいとい うことで、今答弁がありましたので、そのことについてはぜひよろしくお願いをしたいというふうに 思います。   消防長にお伺いしますが、先ほど職員のご苦労についてあるいは活動の概要について答弁をいた だきました。そのいろいろな貴重な経験を恐らく署内でいろんな話をしていると思うのですけれども、 今後の市の救急救命あるいは支援活動、そういったところにどのように生かしたらいいのかなという ことをまずお伺いしたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 消防長。 〇消防長(本間善和君) それでは、私たち現地へ行ってきてからのその中の反省〔質問時間5分前 の予告ブザーあり〕、感想なのですけれども、やはりいつ逆の立場になるかわからないということで、 私たち今回は支援という格好で、援助という格好で行きましたけれども、逆にそういう立場になった とき、果たしてこの村上市の中で各県から、他県から応援隊が来たと、こういう今法的にそういうこ とが規定されていますので、そういう方々を迎えるベースキャンプというものをどこへつくればいい のだろうと署員の中で話しております。やはりそのためには、高速道路から近い場所、交通のルート のいいところ、それから本当の村上市外からわずか近いところという格好で、そういうところを選定 して今から考えておくべきでないかということをお話ししております。   それから、市民の皆さんへという格好で、やはり貴重なこの体験をしましたので、市民の皆様か ら出前講座という格好での依頼がかなり来ております。そういうところで写真等、それから現実そう いうところのお話、そういうものを、身近なことですけれども、各家庭へ普及していくべきでないか ということで、来週の火曜日にはまた出かけるという格好で、メジロ押しにそういうものが各集落単 位で申し込みが来ております。そんな格好で努めていきたいと、そう思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 活動とご苦労がまだまだ続くようでありますが、ぜひ本当に今連日のように 報道されている。現在こそそういったことを本当に訴える大事な機会かと思いますので、よろしくお 願いをしたいと思います。   ちょっと時間が足りなくなりましたけれども、第5期計画についての1点は、市内の高齢者とか あるいは要介護指定者とか、それから高齢者団体とか、そういった人たちの声をこの計画に反映させ るためにどのように聞き取っていくことを考えていますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 先ほど市長の答弁にもありましたように、介護保険事業の運営協議 会のメンバーの中には、被保険者代表とかそういった方々も含まれておりますし、そういった中での 意見聴取、それからあとは各支所を通じてのそういった声をやはり聞きながら検討してまいりたいと、 こんなふうに思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 今のように当事者がやっぱり一番切実な問題としてこの計画についてはとら えていると思うのです。そういったことから、介護保険事業、保健福祉計画ということですから、よ り幅の広いものになっていくと思うのですけれども、今のところ、ざっと考えて、一番市民の皆さん が関心を持っているのは、介護保険料の改定ということなのだろうと思うのです。どうでしょう、今 はまだ今年度始まって間もないですから、方向づけというものはなかなか容易でないのですが、これ まで3年間の第4期をやってきたことから、介護保険料というものが変更されるのかどうか、そのあ たりの、まだ検討をされていないのかもしれませんが、感じとしての見解をお伺いしたいのですが。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(川内信一君) 今議員から申し上げられましたように、今の時点ではなかなか難し い部分ではございます。   ただ、特に特養の待機者の数がこの辺多いというようなことから、何らかのその施設整備、定員 何人かの施設整備ということを考えますと、やはり介護保険料の部分も少しやはり見直しをどうして も出てくるのかなという感じではおります。 〇18番(滝沢武司君) ありがとうございました。〔質問時間終了のブザーあり〕 〇議長(佐藤宮吉君) これで滝沢武司君の一般質問を終わります。   午前11時5分まで休憩します。           午前10時51分  休 憩                                                        午前11時05分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、5番、川村敏晴君の一般質問を許します。   川村敏晴君。           〔5番 川村敏晴君登壇〕 〇5番(川村敏晴君) 皆様、おはようございます。今6月定例会、16人の一般質問の中、最終とな りました川村敏晴でございます。今村上議会の一般質問で最後を務めるのは、これが初めてでござい ますが、最後まで気を抜かないで頑張りたいと思いますので、皆さんご協力よろしくお願いいたしま す。   質問に入る前に、東日本大震災において大勢の方々が被災され、そしてお亡くなりになりました。 心から哀悼の意を表しますとともに、一日も早い復旧、復興が進みますことを心からお祈りを申し上 げまして、私の一般質問に入らせていただきます。私の通告は4項目です。   1項目め、村上市の災害時の対策について。想定外の大災害となった東日本大震災、津波被害の 復旧や原発被害が終息できない今、当市を含めた他の地域においても同等規模の災害が発生しないと は断言できないと考えられます。こうした現状を踏まえて、当市においても防災対策の見直しは必至 と思われますが、避難対策など具体的な対応策について伺います。   2項目め、新ごみ処理場建設について。先般の新ごみ処理場建設検討委員会において、建設方式 の最終的な報告書が提出されたようでございますが、村上市に合ったごみ処理場として、市民の意見 は十分に反映されたのでしょうか。また、今後施設建設に当たり、発注や運営方式において、地元の 雇用確保や産業育成に対する市の考え方についてをお伺いします。   3つめ、3項目め、新潟リハビリテーション大学に対する市の支援体制について。4年制大学と して開学し、2年目を迎えました新潟リハビリテーション大学ですが、今後入学生の増加は、当大学 だけではなく、当市においても地域振興の推進や経済の活性化に大きな期待が持てると思います。そ の観点から、市としても大学運営や学生支援について可能な援助をすべきと考えておりますが、今後 の支援策についてお伺いします。   4項目め、協働のまちづくり組織について。23年度から市の機構改革とともに、目玉政策の1つ である協働のまちづくり組織の運営準備がいよいよスタートをいたしました。行政側が目指すこの組 織像についていま一つ明確にイメージできません。各地域にある既存の組織とのこの組織の関係も含 めて、協働のまちづくりの組織イメージとその意義を改めてお伺いいたします。   市長答弁の後、関連について再質問を予定しておりますので、よろしくお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、川村議員の4項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、村上市の災害時の対策について、災害対策の見直しが必至と思われるが、避難 対策など具体的な対応策はとのお尋ねについてでございますが、今定例会では議員各位から地域防災 計画や津波対策など、このたびの東日本大震災にかんがみご意見をいただき、本市の今後の対応につ いてもやりとりさせていただいたところであります。   これまでの答弁と重複いたしますが、津波対策については、本市の地域防災計画震災対策編に記 載されている対策を実行していくため、津波予想浸水区域の把握が再度必要であり、まず現状を総点 検し、これに基づいた津波避難計画について、地域の地形に応じた避難路の整備、避難場所及び避難 経路を含んだできるだけ具体的な計画になるようその策定に着手したいと考え、このたび係る経費の 措置を提案しているところであります。   また、市内の避難場所には、避難所として表示をしておりますが、その場所が海抜どの程度の高 さであるのかという海抜表示をしている箇所は数える程度しかないところから、現地調査を行い、こ れら避難場所も含め、これ以外の場所にも海抜表示看板の設置を進めたいと考えております。   いずれにいたしましても、津波対策は一自治体としての対応には限度があります。特に防潮堤、 防波堤の新設、改修などは、これまで越波、高潮対策の一環として進められてきましたが、津波を想 定したものはごく少ないようであります。このようなハード面の対策は、国民の生命、財産確保の視 点からも国が主体的に実施しなければならない問題であります。本市といたしましては、国や県と呼 応しながら、本市としてできる範囲のことから防災対策を進めていきたいと考えておるところであり ます。   次に2項目め、新ごみ処理場建設について、新ごみ処理場建設検討委員会において建設方式の最 終的な報告書が提出されたが、市民の意見は十分に反映されたか、また今後発注等において地元雇用 や産業育成に対する考え方はとのお尋ねについてでございますが、新ごみ処理場建設については、市 民の意見を反映させるため、市民の代表や環境審議会委員等も参画した建設検討委員会を設置し、建 設計画の検討を行ってきましたが、先般5月18日にこれまでの検討結果をまとめた建設検討委員会報 告があったところであります。計画の検討に当たっては、大学教授など学識経験者をメンバーとする 専門部会が技術的な視点から調査、検討を行い、あわせて市民の意見も反映し、検討結果を取りまと め、この4月に上部組織の建設検討委員会へ専門部会報告を行っております。また、建設検討委員会 では、専門部会報告を受け、委員の意見や質問については専門部会に詳しい回答を求め、審議を行っ てきているところであります。建設検討委員会の審議事項については、昨年12月とことし6月に市報 でお知らせをいたしておりますほか、随時ホームページ等で市民に周知をしてきております。これま での検討、審議の状況から見ても、建設検討委員会の報告は、専門部会の技術的視点と市民の意見が 反映されたものであると考えております。   事業方式についてはDBO方式、業者選定については総合評価一般競争入札するという建設検討 委員会の報告がありますので、これを尊重し、事業の推進を図ってまいりたいと考えておりますが、 DBO方式は設計、建設工事及び施設運営を一括して発注する方式であり、本市にとって初めての事 業方式の提案となります。建設工事、地元雇用及び物品調達など地域経済への効果が最大限発揮され るようDBO方式について検討をしてまいりたいと考えております。   次に3項目め、新潟リハビリテーション大学に対する支援体制について、本市としての今後の支 援策はとのお尋ねについてでございますが、新潟リハビリテーション大学は平成22年4月に医療学部 リハビリテーション学科に理学療法学専攻と言語聴覚学専攻を設け、1学年各40人定員で新たにス タートをし、2年目を迎えております。これに伴い、平成7年度から多くの人材を排出してきました 新潟リハビリテーション専門学校は募集をやめており、現在の在校生3、4年生の最終学年が卒業す る平成24年度末をもって閉じることになります。   さて、新潟リハビリテーション大学は、設置者である学校法人北都健勝学園が設置時に施設の充 実のため、校舎わきに体育館を建設をいたしておりますが、設置要件として必要な運動場用地は本市 が無償貸与し、貸し付けを支援しております。開学年の平成22年度入学者数は、設置許可からの募集 期間が短いこともあり、2専攻合わせて54人でありましたが、本年度は85人であるということであり ます。当大学の医療学部リハビリテーション学科は、高齢社会の我が国において、これからも必要と される部門であり、大いに期待をしているところであります。   大学としては、魅力ある大学となるためには、今以上に地域との接点を持ちたい、また地域貢献 したいとの思いがあり、昨年度ご相談を受けております。具体的には、同大学の教授等が介護予防事 業に協力していきたいという提案を受け、本市の事業に取り入れられないか諸準備を進めてまいりま した。本年度はこうした連携事業を具体化すべく、健康づくりに熱心な老人クラブ会員の健康づくり の中で、試行として健康機能維持の運動などの取り組みを始めたところであります。また、同大学に は、全国から志を抱いて入学した若者が大勢います。地元岩船地域ではイベント等への参加を呼びか け、学生も大いに地域に溶け込んでいるようであります。新潟リハビリテーション大学は、本市唯一 の大学であり、今後も行政としてできるだけの協力支援を行ってまいる覚悟であります。   次に4項目め、協働のまちづくり組織について、各地区にある既存の組織との関係も含めたイ メージとその意義はとのお尋ねについてでございますが、まず市民協働のまちづくりの目指すものは、 特色ある地域の活性化と元気づくりであり、少し詳しく申し上げれば、少子高齢化による集落、町内 のコミュニティー活動の衰退を補完するとともに、地域資源を最大限に活用し、地域住民と行政が知 恵を出し合いながら住民主体型のまちづくりを推進し、定住の里づくりを目指すことであります。   このため、市民協働のまちづくりを推進する推進母体としては、複数の町内、集落で構成される 地域組織を考えており、その組織に団体や企業等が参画または連携した大きなまちづくり組織を想定 しております。また、その区域設定は、地域によっては小学校区であったり、旧町村単位であったり、 または地区全体であったり、その地域の実情に合ったものを考えております。   いずれにいたしましても、組織づくりにつきましては、地域住民をはじめ、各種団体等と十分に 話し合い、認識を共有しながら行っていきたいと考えております。   組織のイメージとしては、既存のまちづくり活動の拡充や防災、福祉、産業等多種多様な事業展 開が予想されることから、専門的な部会を設置し、小回りのきく活動を推進していくことも必要です し、地域を愛し、まちづくりに対して情熱を持った若い力も大いに取り込んでいけたらと考えている ところであります。   最後に、こうした組織づくりの意義についてのお尋ねについてでございますが、市民協働のまち づくりの推進母体として、個人、地域、団体及び行政がそれぞれの特性を生かし、尊重しながら地域 づくりへの大きな目標に向かって邁進していくものであり、このことに大きな意義があるものと考え ております。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) ご答弁ありがとうございました。   それでは、第1項目より私の再質問させていただきたいと思います。まず、第1の項目について は、市長おっしゃるように、16名の中十二、三の議員の皆さんが同様の質問をされております。特に 我が会派の瀬賀議員のほうでかなり詳しく私の思っているような質問内容をしていただいて、それに 対する丁寧な答弁ございましたので、村上市の津波被害を含めた防災対策の見直し策については大方 理解をさせていただいたと思っております。   しかしながら、若干私のほうからも補足的なことになるかもしれませんけれども、お聞かせ願い たいと思います。   今も市長がおっしゃるように、津波対策について、一番今回重要とされたというふうに私認識し ているのが標高、津波の波の高さ、そしてそれを避難する避難地の標高の高さ、ここがやっぱり大き な、重要な課題になっているというふうに思っております。新しい有効な避難場所の設置や既存の施 設を利用することも含めて、これから新しい防災マップなどの作成が進んで市民のほうに周知してい くことになるということでございますが、きのうの質問の中でも出ておりましたけれども、やはりこ のような震災等で一番避難が難しいと思われるのは、やはり保育園や小中学校の子供たちの避難であ ろうと、こんなふうに考えておりますけれども、従来は震災といえば建物の倒壊被害、それに対する 対応が主であったのかなというふうな感じをしておりますが、このたびの東北大震災における津波の 猛威を目にして、これから一定の時間で終息する地震の建物倒壊と違い、地震がおさまった後長時間 にわたり海水の猛威が襲ってくるこの被害に対しての避難の仕方が命の別れ目となってしまう。非常 に難しい対応を余儀なくされることになってくると思います。   そこで、地震発生による津波の発生の有無や津波の規模、この辺を防災無線で今回も何度か放送 されておりましたが、ここでお聞きしたいのは、これらの津波情報、これは村上市としてはどこから 情報を入手して発表に至っているのか、お聞かせ願いたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務課長(齋藤甲三君) この緊急速報につきましては、幸い市のほうでも整備がされておりまし て、全国瞬時警報システムというものが、いわゆる通称Jアラートというふうに呼んでおりますが、 この整備をいち早く村上市で導入をさせていただきました。22年度におきましても、国の大震災にお ける対策として、これが整備が進んでいなかったということで、新潟県においても22年度ですべての 市町村が整備が完了しております。   これのシステムは、国及び気象情報、津波情報と津波注意報、警報等につきましては、気象庁が 発表したものを衛星で受信をしてJアラートに作動して、市内の防災行政無線、いわゆる家庭の告知、 戸別の受信機、それから外の外部スピーカー、戸別の外の子局すべてに一斉に緊急放送として流れる ということでありますので、発表はすべて気象庁からということになります。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) この情報の信憑性というものは非常に高いというふうにとらえていいのかな と思いますが、今回の東日本の津波の被害の状況をテレビ等で見るにつけ、やはりその情報発信がか なり正確であったなと。にもかかわらず避難が遅れている方が多かったというふうな部分について、 従来の慣習といいますか、今までにない大きなものであるというふうな危機感がやはりそこに大きく 左右されていたのかなというふうに思う中で、我々にとってこれから未知の災害に対してどのように 対応していくかということ、特にまた避難力の乏しい子供たちをいち早く安全な場所に避難をさせる かということにまず一番心がけるとするならば、やはり今のこのJアラートのシステムを即座に保育 園、小中学校の管理をする先生方が察知できるようにするためには、防災無線のあり方、振動だけに よる災害なのか、はたまたそこに津波の脅威が今回のようにどの程度のものが来るのか、これについ てこの防災無線のサイレンの種類といいますか、それによって津波の危険がある場合は、事前に調査 してある一番最寄りで津波の高さに耐え得る場所を何段階かに想定しておいたところに即座に避難す るというふうなそういうマニュアル化されたものを各保育園、学校の先生方は熟知しておくと。そう いうふうな部分を常日ごろ訓練するために、災害の種類によって防災無線の音色を変えるだとか、そ ういうことはできないものなのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務課長(齋藤甲三君) この気象庁から発せられます気象緊急放送については、警報音というか、 最初に出るサイレンとかチャイム、それから音声放送、「大地震、大地震」、「津波注意報、津波注 意報」というようなものが自動的に流される仕組みになっております。   今おっしゃられた最初の音については、地震の場合についてはチャイムになっておりまして、よ くテレビでNHKのほうでも同じものを使っております。また、津波につきましては、注意報から大 津波警報までサイレンで、しかも注意報でサイレンの鳴る間隔がすべて違っております。これは、国 が統一をしております。したがいまして、結論から申し上げますと、各自治体でそれを操作するとい うことはできないということになります。同じであるゆえにどこにいても同じ情報が伝えられるとい うことで、「ああ、これは津波だ」、「これは地震だ」というようなことが察知できる形になってお りますので、全国統一した形での対応ということになっております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) 私自身は、今回何度かその防災無線により地震後の津波の有無の音声による 警告は聞いた覚えがあるのですが、やはりいろいろな状況下でなかなか耳にできない方もいるのだろ うと。それがどういう種類のものであるかということについては、日ごろの訓練等がやはり必要なの かなと思いますが、この国で規定されたサイレンというものは、訓練用に故意に鳴らすことは可能な のでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務課長(齋藤甲三君) 今回導入以来初めてJアラートが発報をいたしまして、生で聞いていた だいたというか、そういうものがして、皆さんも驚かれたことと思いますが、これは機械であります ので、常に管理をしていかなければなりません。試験的に国から電波を流していただいて、その受信 状態のチェックをするということにしております。そういう意味で確認をして、場合によっては訓練 の際にこれを一斉に鳴らすということも国との調整の中で可能となっております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) さきの一般質問においても、津波はてんでんこでしたか、自分で自分の命を 守ろうというふうな古くからのおきてがあると。その中で、やはり今言うように子供たちの命を、特 に集団化されている状況の子供たちの命を守るのは我々大人の務めでありますので、やはりそこの管 理に携わる人たちについては、この突如鳴る国のJアラートの警報音について敏感に反応するととも に、そしてそのとき行政から指定された一番有効な時間と高さですか、安全の箇所を瞬時に判断して 行動できるような、日ごろ、せめて年1回とかになるのでしょうか、こういう訓練を積み重ねていっ ていただきたいと。これは、今後の要望としてお願いして1項目めについては終わらせていただきた いと……すみません、もう一点ございました。   もう一点、これも他の議員からの質問で、放射線の測定値について市長のほうから県のほうで移 動測定値で測定、当村上市してあるというふうなご答弁でございました。私も日々新潟日報の放射線 の測定値のところに目をやるのですが、新発田までは載っているのですけれども、村上市のその測定 値が載っていない。これは、何人かの方にどういうのだろうというふうなことで聞いてくれというよ うな質問を私も受けているのですが、せっかく県のほうで測定をしたのであれば、その成果をやはり 新潟日報さんなり、どこかに我々の目につきやすいところに掲載してもらう必要があるのではないか なと思うのですけれども、それについては市長のほうで何とかならないものでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) さきにもお答えいたしておりますけれども、放射線の検査につきましては、 新発田までということで、村上は今おっしゃったとおり、移動車でやるというようなことでありまし て、その結果等については毎日新潟日報に出ているのではないのですか、放射線量という形で。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) 一応念のためきょうも見たのですが、全国主要県のレベルと新潟県内の数値 を載せているところには、村上市という文言で放射線の数値は載っていなかった。ほかにどこかあり ますでしょうか。あったらお聞かせください。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 村上市ということでは載っていないです。載っていないということは大丈夫 だということでありますので。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) これは、農家の方からの意見もあるのですが、ないならないの数値を載せて もらいたいというふうなこと。これは、やっぱり行政府の長として日報さんに市長からお願いできな いものかと、情報を発信するのは県なのだと思うのですが。それが地域住民の安心感を得る一つの方 法であれば、掲載もあってしかるべきではないかと私は思うのでございますが、可能であれば。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今載っているのは、恐らく各県別のものしか……           〔何事か呼ぶ者あり〕 〇市長(大滝平正君) 載っていないと思いますので、川村議員おっしゃるのは、もう少し詳細に各 市のあれ載せていただきたいと……           〔「各市というか、村上市ですよ」と呼ぶ者あり〕 〇市長(大滝平正君) 村上市。調査していなければ載せることできませんので、調査したときには 載せていただきたいというような、きょう支局長も来ていますので、ぜひともその辺のことで本社に 上げていただきたいということで私からもお願いしてまいりたいと、そのように考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務課長(齋藤甲三君) 若干補足させていただきますが、放射能の測定につきましてはさまざま なものがございまして、大気中の放射能の数値、また土壌調査、農産物、また場合によっては水産、 海の水というようなことで幅広く放射能の測定が現地被災地も含めてされております。   新潟県におきましては、既にご承知のとおり新聞報道になっているのは、モニタリングポストの 設置箇所で県内8カ所で、一番近いものが新発田市のご指摘のとおりでございます。   そこで、先般もお話し、相馬議員からのお尋ねもございましたが、私ども村上市と、それから上 越のほうから南のほうで糸魚川のほうと、やはりもっと幅広くモニタリングポストを設置していただ いて、安心な数値を提供していただきたいということで県に再三お願いをいたしております。   しかしながら、それが至らずということで、モニタリングカーということで、移動、車で放射能 を測定できる車を県が手配をいたしまして、村上市に何回となく来ていただいて、これは県のホーム ページの中でもその数値については公表されております。そういったものをやはり今後県の防災計画 の中に原子力編でも今検討がされておりますが、やはりそういった設置は県がやはり責任を持って県 内幅広く設置をしていただきたいというお願い事をまたさせていただきたいと、そういうふうに思っ ております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) ぜひともそういう方向性でよろしくお願いしたいと思います。   それでは、2項目めの新ごみ処理建設について再質問させていただきます。先ほど市長からお話 のありました建設検討委員会からの報告書については、これは合併当初提案されていたごみ処理の建 設計画と比較すると、大勢の市民の意見を取り入れながら検討された理想な報告書となったようにも 見えます。私も建設検討委員会をできるだけ傍聴させてもらっておりましたが、このごみ建設という 非常に専門性の高いことでもありまして、やはりコンサルタントさんから提出された資料の説明、そ れを検討委員会の皆様がそれなりに質疑をされて、その答弁をお聞きして、提出された資料に従った 流れでこの検討委員会の報告書ができ上がってきたなというふうに感じています。その提案のハード ルの高さを感じているわけでございますが、何回か私担当の方にもお願いしたのですけれども、この 専門部会の審議の様子を傍聴させてくれないかというふうなことでお願いしたのですが、これはもう 完全非公開というふうなことで討議がなされていたわけですが、この専門部会でたたき出された案が 今回の報告書のすべてになっているというふうな感じでございますが、ここでこの専門部会を非公開 にしなければならなかった明確な理由といいますか、その辺について再度お聞かせ願いたいと思いま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 環境課長。 〇環境課長(増子要作君) 専門部会については、専門的な見地から、いわゆる部会でありますけれ ども、これについては各個々のプラントメーカーとか企業の工夫だとか、企業的な秘密の部分なんか がどうしても入ってまいりますので、それについては非公開と。ただし、その要旨については、後ほ ど公開すると。そんなことで当初取り決めをして部会を進めてきたところでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) 今現在稼働している方式は流動方式ということで、およそ30年近く稼働して いるわけですが、その間このプラント稼働については大きなトラブルはなかったように聞いておりま すが、これをこのように安全に運営するノウハウというものは村上市にとっては非常に一つの財産と して構築されているのではないかなと、こんなふうに私は受け取っておりますが、これがあえて新し い方式であるストーカー方式に変えるというふうなことになると、30年かけて培ってきたこの地域の 一つの財産を放棄することにもなるわけですが、そうするにつけても、ストーカー方式にする一番の メリットになったのは何かということについてなのですが、課長。 〇議長(佐藤宮吉君) 環境課長。 〇環境課長(増子要作君) ストーカー方式にする一番のメリットということでありますけれども、 議員今おっしゃられましたけれども、現在流動焼は平成元年の稼働、供用開始でありますので、こと し23年目に入っているというところだと思います。それで、この方式は、大きく分けると、従来の焼 却方式を大きく分けると2つ、現在の流動焼かストーカーかということになるわけでありますけれど も、村上市の整備方針に沿って評価項目を設定しまして、その評価項目のそれぞれの方式でいい点は よい評価をし、劣る点は劣る評価をして、そして最終的に総合点でストーカーのほうが上回ったとい うことであります。特に開きが大きかったというのは、施設の安定稼働、安定性のその部分でありま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) わかりました。   それでは、運営方式のこのDBO方式に関してなのですが、これはもう市長おっしゃるとおり全 国でもそうそうない、当市ではもちろん初めての試みというふうなことで、私自身も期待と不安が両 方あるというふうに申し上げておきますが、この7日の日にこの運営方式に関する説明会がございま したので、私も参加させていただきましたが、その席によれば、このDBO方式については、発注者 である村上市がいろいろ発注要件を細かく規定をして発注者を選定していくと。DBO方式について は、先ほど市長が一応ご説明したので、私から重複しませんけれども、プラント建設と運営方式、2 つに分かれる入札ですけれども、一体の事業者が引き受けるような格好になるということでございま す。私もこのごみ処理建設問題については、たびたび一般質問等で取り上げさせていただいておりま すが、やはりこの地域にとっての大きな買い物でありますし、産業であるというふうにとらえており ます。せっかくの建設する機会に、またそれが二十数年稼働をしていく中で、やはり村上市の大きな 産業と位置づけ、建設から運営に関して市内業者の産業育成と雇用の確保を大きな課題として村上市 行政側は取り組んでいく必要があるだろうと、このように思っている中、プラントメーカーさんは全 国的なプラントメーカーさんでしようがないにつけても、施設を建設するに当たっては市内業者さん の能力で十分やっていけるものでないかなというふうに私考えておりますが、その中でできるだけ業 者さんを入れるためには、今回東日本の災害が大きく取り上げられておりますが、この地域において も災害、防災協定を結んでいる地元業者さんもあります。また、冬場の除雪協力をしてくださってい る業者さん、また水道の検針等細かい業務についていろいろ市の継続的な事業を底辺から支えて協力 してくださっている事業所が数多くあるわけですが、そのような協力業者を一つの入札要件に設定す るなど極力地元業者の入札参加を強く求める規定にして、この地域の産業の育成と雇用確保に努めて いくことは、村上市のトップにとって大切な判断であると思いますが、市長のお考えをお聞かせくだ さい。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほど提案理由でも申し上げましたように、そのとおりでありまして、建設 工事あるいは地元雇用及び物品の調達など地域経済への効果が最大限に発揮されるような発注を心だ けていきたい。   しかし、その中で施工能力等も十分に考慮しなければなりませんので、その点を十分に考慮して、 最大限地域に貢献できるような、地域経済の発展に期するようなそういうような発注をするのは当然 だと考えておりますので、そのようにしていきたいと考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) ぜひとも今おっしゃったような方向性を強く打ち出して業者選定の入札にし ていただきたいと、このように思います。   もう一点この件についてお伺いします。この説明会のときに、運営会社を設立するに当たって、 村上市に運営会社そのものが新設になるというふうなことでしたが、村上市に新たに会社設立するこ とは何ら問題ないというふうなお話でございました。ぜひともプラントメーカーのノウハウを持って こなければならないわけですから、当然プラントメーカーさん、そしてまた建設に携わった方々のノ ウハウも維持管理には必要になってくる。その中で、地元の関係者に参画をいただき、村上市の本社 を置く事業体として設立を進めていくようやはり発注者側の強い意向を示していただき、このDBO 方式に対してこれから広く地域の企業等に説明をしていく、こういうプロセスが必要であると思いま すが、市長いかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今のご質問は、恐らくつくった後の運営管理に関することだと思っておりま すけれども、長い間にわたり管理を任せる、管理をお願いするということになりますので、一番そこ で考えなければならないのは、資金ショートを起こしたり、会社の運営が行き詰まったりあるいは途 中で処理できなかったりというようなことがあっては決してならないわけなので、その点が一番私ど もとしては重要な問題でありますので、そういうところがクリアできるかできないかというようなこ とをしっかりと見きわめる必要があると、そのように考えております。あくまでもスムーズな管理運 営ができる、そういうような団体であれば、私どもは幾らでも対象としてとらえていきたいと、その ように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) DBO方式説明会の折に、いかにこれ大手であろうが何しようが、発注者の 責任持つのは村上市であるのだというふうな大前提があるということでございましたし、またこの方 式についての村上市内のいろんな業界団体の皆さんに対する説明もなされていないようでございます し、周知もされていない。その中で緊急に形をつくっていくというのは、ちょっと性急過ぎるのかな という気もいたしますので、やはり担当課においては、村上市の大きな産業です。これは、やっぱり 空洞化させないために、ぜひとも地域参加を発注者である村上市から求めていく姿勢を持って、大い にこの説明会を開いていっていただきたいというふうなことをお願いして3番目の項目に入ります。   新潟リハビリテーションさんへの村上市の支援体制ということで、私ども昨年11月に厚生文教常 任委員会としてリハビリ大学さんのほうにお邪魔をさせていただき、理事長さん、学長さん、何人か の教授の皆さんと懇談をさせていただきました。ともにこの村上の地に大学という一つの最高学府を 設置をしていただいた。これをやはり大学は当然でございますが、地域として我々村上の議員団とし ても守り育てていきたいというふうな思いが強く持っております。   このときに、いろいろ教授の自己紹介等あった中で、お一人、LSVTと、パーキンソン患者に 有効な発声明瞭改善療法と言うのですか、簡単に言うと発語訓練法と言うのだそうですが、アメリカ のノースウェスタン大学の大学院言語病理学科の博士課程を卒業されて日本でこのリハビリ大学でも 活躍されていると。国内では、トップレベルの教授〔質問時間5分前の予告ブザーあり〕のようでご ざいます。   そしてまた、この学科については、今リハビリ専門学校さんがこの全国大会を行うときの事務局 にもなっているというふうなことで、そのほかにもいろいろ各分野で非常に能力の高い先生方が参画 をしてくださっているというふうなことに非常に私ども初めてお伺いして驚いたとともに、これらの 教授と生徒の皆さん、学生の皆さんにやはり大いに発奮していただき、国内でも有名な大学になって 育っていっていただきたいと、こんなふうに強く願う中、先ほど市長もできる限りの支援体制を打ち 出すお考えを述べていただいております。そして、大学の先生方が地域の高齢者に対していろいろ健 康講座等の無料で講師を務められていただいているような活動の話もお聞かせいただきました。   まずもって入学生を維持し、ふやしていかなければならないのだろうと。これはもう学園運営の 上では大変大切なことだと思います。学校とその学生、いろんな意見を聞いていく上で、私もどんな 支援策があるのかというようなことでいろいろ考える中で、あれなのでしょうか、大学がどう思うか わからないけれども、大学の一つの会議に、土地を無償提供しているという立場上、そういう大学さ んのほうの会議等に市長もしくは副市長か総務課長さんかだれかオブザーバー的に参加をして情報交 換をするというふうなことは考えられないものでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) リハビリテーション大学があるということは、村上市にとっても大きな財産 であります。どこに行っても、私たちの村上市は4年制大学ありますよというようなこと、それだけ とっても非常に大きなインパクトがあるわけでございます。学生を当然多く集めていただかなければ ならないわけでございますけれども、いつも私大学側と話するとき申し上げているのですけれども、 やはりああいう大学は、いわゆる国家試験がありますので、国家試験にほとんどの学生が受かる大学、 合格する大学であるというようなことでなければならないのではないかなと。そのために努力をして いただきたい。そのために市はいろいろなところで支援をしていきたいというようなことを申し上げ ているわけでございます。   その大学側のいわゆる会議、どういう会議があるかわかりませんけれども、恐らく理事会とか評 議委員会があろうかと思っておりますが、そこに行政側の市が理事として入れるかあるいは評議員と して入れるかというようなことも検討というか、調査してみなければなりませんし、また外部の意見 としてそこに参加できるかというようなことも検討する必要もあると思っておりますし、また顧問と いう形でもありますので、何らかの形で土地を提供し、また同じ村上市として、この地に大学がある という関係から何らかの形でそういうような会議等に参画をしても差し支えないというようなものは どういう形で参加できるのかというようなこともやっぱり調べる必要があると考えていますので、お 聞きをしていきたいなと、そのように考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) これ大学さんの考えもあるでしょうけれども、やはり市としての最大限の支 援の形として、同じテーブルで運営について知恵を絞るというふうな姿勢をやはり市長みずから示さ れるということは非常に大きな意義のあることだというふうに感じております。ありがとうございま す。   4項目め、まちづくりについてですが、残す時間本当にわずかになってしまいました。これにつ いても、やはり各議員途中で質問ができずにあれでしたけれども、やはり私においてもこれから担当 の皆さんと細かく情報のやりとりさせていただく中で、また次の機会に質問させていただきたいと、 このように〔質問時間終了のブザーあり〕申し上げて、私の質問を終わらせていただきます。   ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで川村敏晴君の一般質問を終わります。   以上で本定例会の一般質問を終わります。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 本日はこれで散会いたします。   なお、13日から各支所において各常任委員会が開催されますので、定刻までにご参集ください。   大変ご苦労さまでした。           午前11時55分  散 会