平成23年村上市議会第1回定例会会議録(第3号) 〇議事日程 第3号 平成23年3月3日(木曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  一般質問                                              〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(28名)    1番   板  垣  千 代 子  君     2番   鈴  木  い せ 子  君    3番   本  間  清  人  君     4番   板  垣  栄  一  君    5番   川  村  敏  晴  君     6番   冨  樫  宇 栄 一  君    7番   中  山  悌  一  君     8番   小  杉  和  也  君    9番   山  田  昭  夫  君    10番   齋  藤  信 一 郎  君   11番   平  山     耕  君    12番   川  崎  健  二  君   13番   木  村  貞  雄  君    14番   三  田  敏  秋  君   15番   小  池     晃  君    16番   姫  路     敏  君   17番   長 谷 川     孝  君    18番   滝  沢  武  司  君   19番   小  林  重  平  君    20番   小  田  信  人  君   22番   相  馬  エ  イ  君    23番   大  滝  国  吉  君   24番   瀬  賀  秀  雄  君    25番   小  野  七 五 三  君   27番   大  滝  久  志  君    28番   山  田     勉  君   29番   板  垣  一  徳  君    30番   佐  藤  宮  吉  君                                              〇欠席議員(1名)   26番   石  嶋  修  平  君                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    大   滝   平   正   君        副  市  長    鈴   木   源左衛門    君        総 務 部 長    小   田   吉   雄   君        総務部総務課長    斎   藤   甲   三   君        総務部財政課長    佐   藤   昭   一   君        企 画 部 長    相   馬   正   喜   君        市 民 部 長    板   垣   純   一   君        市  民  部                   増   子   要   作   君        環境衛生課長        福祉保健部長     佐   藤   正   幸   君        福 祉 保 健 部                   遠   山   た   つ   君        保健医療課長        福 祉 保 健 部                   斎   藤       勉   君        社会福祉課長        福 祉 保 健 部                   西   村       治   君        介護高齢課長        産業観光部長     瀬   賀       功   君        産 業 観 光 部                   本   間   誠   一   君        農林水産課長        都市整備部長     五 十 嵐   孝   次   君        上 下 水 道 部                   川   内   信   一   君        水 道 局 長        会 計 管 理 者    吉   川       強   君        選管委書記長        監 査 委 員    板   垣       圭   君        事 務 局 長        農 業 委 員 会                   渡   辺   正   信   君        事 務 局 長        教  育  長    工   藤   泰   則   君        教 育 部 長    平   山       浩   君        教  育  部                   高   田       晃   君        スポーツ振興課長        荒 川 支 所 長    平   野   俊   之   君        神 林 支 所 長    田   村       豊   君        朝 日 支 所 長    小   田   政   秋   君        山 北 支 所 長    斎   藤       誠   君        消  防  長    小   川   利   栄   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    忠       隆   司        事 務 局 次 長    高   橋   邦   芳        書     記    石   井   美   紀           午前10時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) ただいまの出席議員数は28名です。欠席の届け出のある者1名です。定足数 に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。   本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願 いいたします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、1番、板垣千代子さん、29番、板垣一徳君を指名 いたします。ご了承願います。                                              日程第2 一般質問 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第2、一般質問を行います。   質問の順序はお手元に配付の一般質問通告書のとおり行います。なお、今定例会の一般質問通告 者は15名でしたので、本日の一般質問は5名を予定しております。ご了承願います。   最初に、11番、平山耕君の一般質問を許します。   平山耕君。           〔11番 平山 耕君登壇〕 〇11番(平山 耕君) 皆さん、おはようございます。この大事な3月議会で一般質問のトップバッ ターとして非常に光栄だと思っております。一生懸命質問したいと思いますので、よろしくお願いし ます。また、村上小学校の皆さん、きょうはようこそおいでくださいました。頑張って勉強して、将 来は市会議員になれるように勉強してくださいね。   それでは、私の質問は通告どおり3点行います。初めに、市民協働のまちづくりについて。平成 23年4月より、市では自治振興課を創設し、それを中心に市民協働のまちづくりに向けて積極的に自 治振興を支援していくという政策を打ち出しました。今議会では、さらにそれに関する組織づくりや 交付金に関する条例も制定されようとしています。市内では、中心部における町屋の人形さま巡りに 代表する市民による活動のみならず、至るところで村おこしや地域おこしの機運が高まっており、タ イムリーな決断であると思います。その支援の中で、市職員の地域参加や地域貢献を上げているのも 画期的なことです。ただ、それを絵に描いたもちとならないように配慮する職員の気質や適性も考慮 しながら、それぞれが地域のリーダーとなれるように職員を教育し、育ててもらいたいと願うもので すが、市長の考えを伺います。   2番目、公共事業削減に伴う中小建設事業者対策について。市内全域における国、県、市が発注 する公共事業は、インフラ整備の進展とともに年々減少しています。3月27日に開通する日東道もそ の関連する工事は一部を残し終了します。今後ますます仕事は減少していくものと思われます。中小 建設事業者は、単価の下落のこともあり、経営努力では追いつかない状況になり、一段とその経営が 厳しい状況になると容易に考えられます。しかし、ことしの大雪や災害があれば頼りになるのは中小 建設事業者であり、そこで働く従業員です。入札方法の検討も含め、対策は必要であると考えますが、 市長はどのような方策を持ってこの問題に臨むのでしょうか、お聞きします。   3番目、地球温暖化に係る臨時措置について。12月の全員協議会においてこの問題の政府方針が 示されましたが、地球温暖化にかかわる臨時措置について、従来の森林林業振興対策に加え、地球温 暖化対策暫定事業費を地方財政計画に特別枠として計上されるとあります。それは、森林面積で算定 するとありますが、広大な森林面積を持つ本市には、どれくらいの配分があり、どのような形で市民 へ還元していく考えなのか、それをお聞かせください。   以上、3点を質問し、答弁の後再質問いたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 皆さん、おはようございます。村上小学校の6年生の皆さん、ようこそお越 しくださいました。しっかりと勉強していってください。それでは、平山議員の3項目のご質問につ いて順次お答えをいたします。   最初に1項目め、市民協働のまちづくりについて、市職員の地域参加や地域の貢献が絵に描いた もちにならないように配慮する職員の気質や適性も考慮しながら、それぞれが地域のリーダーとなれ るよう職員を教育し、育ててもらいたいと願うものであるがとのお尋ねについてでございますが、さ きの施政方針でも述べましたように、地域のあり方を地域の皆さんと一緒に考えていく協働のまづく りを平成23年度から行政の体制を整え推進をしてまいります。   私は、本市の職員は地域の活性化を地域の皆様とともに支える両輪であると機会あるごとに話を しております。担当する職員は、大いに地域の皆さんと議論し、一緒に汗を流しながら、コーディ ネーターとして、また地域活動の一員として地域に溶け込んで信頼されるよう期待をいたしておると ころであります。担当する職員の研修はもちろんでありますが、昨年の係長以上の職員研修に引き続 き、平成23年度においても協働の実績を積んでいるところから講師を招き研修を行うなど、本市の協 働方針の共有を全庁的に図ってまいります。これらの一環として、庁内各課の支援体制をあわせて検 討をしてまいります。地域から信頼され、愛される市職員であるがためにも、各地域の皆様方のご指 導やご助言をいただき、育てていただきたいと念願をいたしているところでもあります。議員各位に おかれましてもご理解とご協力をお願いを申し上げます。   次に2項目め、公共事業削減に伴う中小建設業者対策についてのお尋ねでございますが、ご指摘 のとおり公共事業については、以前に比べて発注量が減少しているのが現状であります。特に中小建 設事業者の場合は、経営が厳しい状況である中で、ことしの除雪作業に見るように地域に多大な貢献 をいただいているとともに、大変なご苦労をおかけいたしました。除雪に従事された業者及び従業員 の方にこの場をおかりして厚くお礼を申し上げます。   公平、公正を第一とする入札制度でありますが、本市といたしましても適切な施工の確保と受注 者における適切な利益の確保ができるよう、入札制度について適時見直しを行っているところでござ います。具体的には、現在500万円以上の工事で適用しております最低制限価格の設定を引き下げる など、小規模の入札において適正受注となるよう努めてまいりたいと考えております。   次に3項目め、地球温暖化対策に係る臨時措置についてのお尋ねでございますが、これは平成24 年度実施に向けた臨時の措置であり、平成23年度の事業費は100億円程度とされております。そのう ち50億円が市町村に普通交付税として配分されるとのことであります。しかし、金額については算定 することはまだできない状態にあります。本市に配分された場合は、地球温暖化対策のために取り組 みを強化してまいりたいと考えております。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 市民協働のまちづくりですけれども、今年度は組織づくりから始めるとあり ますけれども、そのまちづくり組織の範囲は旧公民館単位が基本となるようですけれども、それはそ れぞれの歴史があり、伝統があるわけですので、至極当然な範囲だと思います。合併前、神林地域で は5カ所の公民館がそれぞれに主催して、村政懇談会なるものを毎年開催しておりました。そこでは、 地区の問題や各集落のさまざまな問題点を取り上げてもらい、地域住民が村政に参加できる唯一の場 でもありました。合併後は、このような事業はありません。つまりこれは、各地域の住民にとっても 自分たちが村政に参加できる場ですので、風通しがよくなったと思われるような事業でもあったと思 うのです。きのう小林議員が代表質問にあった、郡部の住民が行政に対して不満を持っている。支所 に活気がないように感じていることは、このあたりに原因があるのではないかと気がします。やはり 要は、住民にとって市の職員の顔が見えないのが一番の不満ではないかと。やっていることは、大し て変わってはいないと思うのです。だけれども、顔が見えないからどうしても前よりも何か不備にな ったのではないかなと感じている原因の一つではないかなと私は考えています。これから毎年とは言 わないし、市長がぜひともそこに参加せよとは言いませんけれども、小学校単位で2年に1度くらい 市民と行政とが懇談する場をぜひともそういう機会を設けてもらいたいと思うのですけれども、いか がでしょう。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 地域の皆さんといろいろな話し合いを持つ場というのは、私も極力設けるよ うにしております。就任当初以来、タウンミーティング等もやっておりますし、また集落から来てく れと、来てお話を一緒にしましょうということであれば、どこにも出向いていっている現状でありま すので、これからも積極的に地域の中に入っていって、地域の皆さんと語り合っていきたいと、その ように考えているところでございます。   また、協働のまちづくりの協議会の数の組織でありますけれども、それはその地域によって違っ てまいります。5つつくるところもあれば1つでいいというところもあるでしょうし、また2つでい いというところもありますので、それはその地域の自主的な判断に私どもは任せていきたいと。そし て、その中に私どもも入っていって、一緒に地域づくり、そして地域の活性を図っていきたいと、そ のように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) ぜひともそのようにしてもらいたいと思います。神林地域に限って言えば、 やはり以前より5区の単位に分かれていましたので、それらがやはり基本になるのではないかと思い ます。それぞれに各地域で単位は違うみたいですけれども、神林地域であればその形が一番いいので はないかと私は思います。神林支所長にお聞きしますけれども、それについてはどのように考えてい ますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 神林支所長。 〇神林支所長(田村 豊君) まちづくり協議会の数に関しては、今年度地域審議会4回ほど開催し ておりまして、そこでいろいろご議論願いました。地域審議会の意見が全部、その意見で全部進むと いうわけではございませんけれども、地域審議会では一応5地区ということでいいのではないかとい うお話はいただいておりますので、現段階では5地区ということで考えております。ただ、来年度、 23年度に入りまして、各集落等々の各団体等の説明もございますので、そこで、いや、5地区ではな くて2地区でもいいのではないか、あるいは3つでもいいのではないか、1つでもいいのではないか というお話も出てくるやもしれません。そのときは、またそのときで皆さんと一応協議して決定して まいりたいと思いますけども、現段階では5地区ということで考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 以前小学校単位ではなくて、中学校単位でやったことあるのですけれども、 やはりどうしても中学校単位だと範囲が広くなって、突き詰めた議論ができないというようなことも あったので、当初は是非とも小学校単位で進めてもらいたいと、こう思います。   副市長に尋ねますけれども、話は違いますけれども、昨年議員と職員の懇親会の場を設けてはな らぬというようなことで通達がありました。それはそれで別に考えが悪いとは言っていないのですけ れども、私は職員の気質とか、そういうのを見定める上で、どうしてもそうした場というのは必要だ と思うのです。年に1回や2回では、やっぱりトップの議長とかの飲み会、何というかそういう懇親 会の場ではなかなかできないものですから、例えば委員会や何かのついででもって若い、若いという か、係長ぐらいの職員とのそうした懇親の場があれば、その職員との気質とかそういうの見定めて、 自分たちのためにもなるし、職員のためにもなると、そうした場はどうしても必要だと思うのですけ れども、いかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) やはり議論をし、あるいは村上の将来を語るということになってまいります と、しらふで語れば一番いいのでしょうけれども、やはり時と場合によってはお酒を一献交わしなが ら、胸襟を開いて、そして本音で話し合う、そういうのは私は必要であると考えております。市から 通達を出したという話ですけれども、副市長いますので副市長から答弁させますけれども、そういう ようなことはないのではないかなと思っておりますけれども、私はやはり必要ではないかなと、その ように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) ただいまのご質問でございますけれども、議会開催中につきましては、 極力行政側と議会側といろいろ余り近しいお話をするとなれ合いになる、そういうことの懸念もいろ いろ指摘されますので、議会開催中の飲食は控えていただきたいということの通知はさせていただき ました。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) とすれば、議会の開催中でなければいいということですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) それは、大いにいいことだと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 職員は、確かに飲み会がなければということで喜んでいるとは思うのだけれ ども、やっぱり我々前の旧村時代は、そうした場を年に2回か3回はあったものですから、そこでも って抱えている問題を話し合ったり、お互いの面識を見定めたりする場でもあったのです。だから私 としては、それは必要なことでないかなと思っています。ぜひともご理解を願います。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 本当に私どもも以前の村議会、また議会と職員の交流というのは非常 に有効だなということでやっておりました。ただ、合併いたしましていろんな市民の考え方もござい ます。余り飲み歩いて一緒になって騒いでいるというようなことは、いろいろ市民の目でも指摘をさ れるところもございますので、それらは控えていただきたい。控えるという意味は、飲み会をやめろ ということではなくて、節度あるそういう委員会終了後にやるとか、そういうのは自分の判断で出席 は可能だということでありますので、余り全部やめろということではございませんので、よろしくお 願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 市ではないですけれども、ある県の県知事が次のように職員に訓示をしてい ます。職員には、若いうちに仕事のおもしろさを味わってもらいたい。県庁には、権限と財源があり、 人間がいる。この3つがそろって仕事できるのは、最高ではないですかと。ベンチャー的な政策、提 案にはどんどん挑戦してもらいたい。行政でも民間でもどれだけいい人材を持っているかにかかって います。とすれば、若いうちから政策づくりを経験させることが非常に大事であり、県庁職員こそが 我が県最大のシンクタンクであり、最大の実行部隊です。くれぐれも上司がその芽を摘むような行動 は、厳に慎んでもらいたい。このことは、我が市でもそのまま当てはまると思うのです。市長、どう ですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 私も常々そういうことを言っております。ことしの職員の年頭の訓示におき ましても、この村上市においてこの数の職員、この数の職員の集団は、この市にとって唯一の頭脳集 団であると。頭脳集団であると同時に、いかなる行政対応にも対応できるだけの力を持っている皆さ んであると。ですから、一生懸命にやっていただきたい。そして内部においても、今おっしゃったよ うな形で上司と、それから新しい職員、若い職員との連携を密にして、ともに歩んでいただきたい、 そのように常に言っておりますので、それと全く同じようなことを私も職員に対して言っているとい うことであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 市長がおっしゃっているから、言いわけではないですけれども、権限、財源、 人材があるわけです。元気な地域づくりができるのも、1にも2にもやはり職員の頑張り、それにか かわっていると思います。ただ、それはあくまでも地域住民が先導してやって、サポートする役目と いう意味なのですけれども、そういうことだろうと思います。ある人は、次のように言っています。 有能な人材が10人そろえば村は必ず変わる。10人いなければ5人でもいいのだと。そういうようなこ ともありますので、ぜひとも若い職員に常日ごろやっぱり勉強の機会を与えて、そしてさまざまな事 例からこの村おこしというものを考えてもらいたいと思いますけれども、総務部長、いかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務部長。 〇総務部長(小田吉雄君) 議員の言われるとおりだと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 村おこしとか地域おこしとか、企業もそうですし、私ども行政もそうです。 やはりオピニオンリーダーなのです。地域にオピニオンリーダーが何人育って何人いるか、そこに私 はかかっていると、そのように考えておりますので、今平山耕議員がおっしゃったように、いかにそ の牽引役、オピニオンリーダーを探して、そして育てていくか、これが大きな私はかぎを握っている と、そのように考えておりますので、できる限りそういうやる気のある地域を引っ張っていく、そう いうような行政の職員も含めて、地域の皆さんも含めて、そういうようなオピニオンリーダーづくり をこれからしていく必要があると、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) ことしは組織づくり、来年から予算を伴った事業ということで、予算を伴う ということになりますけれども、財源の問題なのですけれども、地方交付税の中で自治体が使い道を 自由に決められるように導入する一括交付金について、政府は11年度中に制度の拡充に向けた検討を 行い、年末の予算編成までの結論を得るとあります。そして、政府は投資的補助金を11年度からサー ビス給付のために充てる経常的補助金を12年度からそれぞれ段階的に一括交付することに決めている ということがありますけれども、聞いていますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今の問題に対しては、まだ具体的に国でどうこうするという問題ではないと 思っておりますので、詳しくは財政課長に答弁をいたさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇総務部財政課長(佐藤昭一君) 今ほどの市長答弁にありましたように、まだはっきりしたことは 通知がございません。ただ、自由に使えるということで、それぞれの自治体の工夫が試されるのでは ないかというふうには考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 自由に使える一括交付金があれば、この分野には回せるのではないかと私は 思いますけれども、よろしくお願いします。私自身の考えなのですけれども、自治振興課の役割とは、 地域のことは地域に住む住民が責任を持って決めることのできる活気に満ちた地域社会の実現をサ ポートしていく、そういう仕事だろうと思います。そしてその業務をこなすだけで、市民から喜ばれ る時代は終わり、よき地域社会をつくっていく上で一定の役割を果たすことがこれから求められると 思うのです。ぜひとも難しい時代になり、職員の数も100人以上も削減されるわけです。だけれども、 市役所の職員はすべてとは言わないけれども、優秀な方が多いと思います。それぞれのこの地域の中 では、リーダーだと私は思っています。ぜひとも自分の資質を高めて、この地域のために頑張っても らいたいと思いますけれども。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) そのとおりであります。地域をまずサポートしなければならない。そして、 サポートしながらリーダーとしてその地域を引っ張っていく素質も必要になってまいります。そうす ることによって、その地域の問題点あるいは地域のいいところを伸ばしながら、その地域を活性化さ せていくということになってこようと思っております。大体地域づくりをやっている優秀な、優秀な というか元気な集落というのは違います。例えば村上でお祭りをやっている、非常に盛んです。そこ には、必ずオピニオンリーダー的なものがいます。塩谷もそうです。山北もそうです。そういうよう な地域づくりをこれからはやる必要があるということで、そこにはやっぱり勇気を持った人たちが出 てこなければならないと思っておりますので、おっしゃるとおりそのような人材をこれから育成をし、 地域をサポートし、そして地域を引っ張っていく、そういうような協働のまちづくりにしていかなけ ればならない、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) この問題は、これで終わります。   中小建設業者の問題点の一つに、3月の年度末が終わると継続してやれる仕事がなくなります。 そして往々にして仕事が途切れるということが建設業者から聞きます。景気のよい時代であれば、そ れはもちこたえることができるのでしょうけれども、今はぎりぎりのところで仕事を回している状態 で、どの会社もなかなか余力はありません。よく言われることとして、年末や年度末になると、あち こちに道路工事が行われます。もう少し工夫して、仕事がない4月から5月ごろに分散できないかと いうような意見も市民の方からよく耳にします。予算決算の絡みもあるので、そうもできない事情も わかりますけれども、改善する余地はあると思いますけれども、どうでしょうか。都市整備部長にお 聞きします。 〇議長(佐藤宮吉君) 都市整備部長。 〇都市整備部長(五十嵐孝次君) お答えいたします。   1月の臨時会のほうで補正をお願いして、地域活性化・きめ細かで7,500万、橋梁関係、それか ら幹線道路のほうで1億円との補正をお願いしました。これは、継続の事業のという、幹線は継続の 話、その他のやつは新規の分でございまして、繰り越しを今回お願いしているところでございます。 そうしますと、4月早々にも契約ができるというようなことで配慮はちょっとさせてもらっていると ころでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 皆さん、市民の方もよく言うのです、本当に。なぜ12月の年末になると、ま た3月末になるとあちこちで道路いじくり回しているのだと。本当にその辺も自分もずっと前から不 思議に思っていたのですけれども、それよりも陽気のよい4月、5月にやれればいいのではないかな と思っていたのですけれども、よく聞いてみたら、舗装関係とかは雪降る前にやるのが常識だからな かなかそうもいかないのだというようなことも聞いていますけれども、わからないわけではないのだ けれども、できる限りやっぱり業者のことを考えれば、仕事を平らに回してくれればありがたいと思 うのですけれども、もう一度ちょっと。 〇議長(佐藤宮吉君) 都市整備部長。 〇都市整備部長(五十嵐孝次君) 私どもで予算いただいているのは、単品、それから補助事業2つ ございます。補助事業につきましては、国のほうから内示が来て、決定するにはどうしても5月、6 月の時期になりますので、そちらのほうは年度末までの期間で工程を組んでございます。あと単独の ほうは、4月からの事業できますので、なるべく平準化できるように今後検討してまいりたいと思い ます。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 入札問題でもさまざまな問題がついてきますけれども、地域間の問題もあり ます。現在下水道工事は、旧村上と旧荒川しかないわけですけれども、そこには他の郡部の例えば神 林とか朝日とか山北の業者を参加できないでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) この入札に関しましては、議員ご承知のとおり一般競争入札をやっておりま して、どなたでも資格に合致すれば参加できるという仕組みになっております。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) それは建前で、そうではない事情もあると聞いています。それはそれで建前 ですから、別にそれ構わないのですけれども、なるべく今仕事がない時期ですので、皆さんが公平に 競争に参加できるように業者を指導してもらいたい、そんなふうに思います。県内の自治体、例えば 新潟市でも高田でもさまざまな事業を創設して、建設事業をふやしているみたいなのですけれども、 予算の関係もあるので一概には言えないと思いますけれども、今後のそうした予定はないでしょうか、 お聞きします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 仕事を私ども予算編成の中でもこのような厳しい現況の中であります。特に 建設、土木関係が非常に厳しい。しかしながら、一番経済浮揚あるいは雇用の面からいきますと、一 番大きなウエートを占めている関連業者でありますので、極力予算編成の中で投資的経費を多くとる ようにはしております。しかしながら、全国的にそうなのですけれども、特に新潟県におきましては、 業者の数は変わっていないのです、余り。その反面、公共事業の量はどんどん、どんどん、どんどん 減っているのです。業者の数が変わっていなくて、公共事業の仕事量が減っているということは、ど うしても1社当たりあるいは全体としても仕事の量が少なくなってくるという現実は否めないと考え ております。この村上市内でもそうです。仕事の量は、やはり減っています、年々。公共事業、特に 県、国関係の仕事も減っておりますし、市は減っておりますけれども、極力そういうようなことで注 意を払っておりますけれども、ただ業者の数は減っていないというようなことになってきますので、 非常にそれを満腹にさせるためには、それだけの今公共事業はないというようなことでありまして、 非常に私どもも苦慮をしている現状であるということであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) そのことはよくわかります。できるだけ市長のほうでもさまざまな事業を見 つけて、仕事を多く発注できるようなことでよろしくお願いしたいと思います。   あと建設業者の中には、農業分野に進出している会社もあるわけです。その辺で村上は何社ぐら いあるとだれかご存じないでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) いろいろなところに参入しています。米つくっている人もあれば、野菜つく っている人もありますし、あるいはまた海産物等に参入している業者もありますので、恐らく今どう いう業者がどこに参加している、それは何社あるかということになってまいりますと、把握は難しい のではないかなと。もし担当部から把握していたら答弁させますけれども。           〔「いや、それはいいです」と呼ぶ者あり〕 〇市長(大滝平正君) いいですか。そのような感じで、本業ではなくてそういうようなサイドビジ ネスというようなところに参入している業者が最近ふえているということも事実であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 私もある業者を知っているのですけれども、その業者は米に限らず、野菜栽 培にもチャレンジしています。しかし、進出的にはなかなか厳しいものがあって、まだ軌道にはそこ まではいっていないというような状態だそうです。現在市では、農業従事者の人口は年々減っている わけです。これから近い将来、耕作放棄地もふえていくものと思われます。そんな中で、彼らは地域 農業の受け皿としても重要な役目を担うのではないかと、こう思うのです。だけれども、ご存じのよ うに株式会社、農業参入には非常に制約があります。今かなり制約はなくなってきたとはいえ、まだ まだあるのです。だけれども、そのようなことで農業委員会のほうではどういうふうに考えているの でしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 農業委員会事務局長。 〇農業委員会事務局長(渡辺正信君) 今株式会社の農地の所有関係につきましては、貸し借りは開 放されましたので借りられます。所有権移転については、今の新しい農地法の中ではできないという ことになっています。実際のところ、株式会社で農業委員会のほうに貸し借りの申請、ちょっと今現 実的にはまだ来ていないのですけれども、県内でもまだ少ないのですが、要は今まで農家の方が農地 を借りる、農地を取得するというのが主だったので、正直なところ企業の方が来られると、正直大丈 夫なのかなという部分ではちょっと心配していますが、借りられることになったという部分では、か なり入り口の部分が緩和されたのだろうというふうには農業委員会としては考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) そのことはよくわかります。わかりますけれども、今後貸し借りは当然いい のですけれども、農地の取得まで持っていかなければならないと思うのです。市内の建設業者、大半 はもともと農家なのです。もともと農家の人が多いのです。6割以上はそうだと思います。だからそ んなに違和感は感じないのですけれども、都会の株式会社と違って市内の建設業者はもともとがそう いう立場ですので、そうしたあれはないと思うのだけれども、その辺についてはいかがですか。もう ちょっと踏み込んでどうですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 農業委員会事務局長。 〇農業委員会事務局長(渡辺正信君) その方は、個人として農家の方であれば、個人として農地を 求めることは可能だと思いますし、それを最終的に株式の中で貸して使っていくということは可能だ と思います。実際のところ、TPPの関連で食と農林漁業の再生実現会議というのがありまして、今 農地法の見直しが盛んに問われています。その中では、平山さん言うように、この株式の所有権移転 みたいなものが入っていますけれども、今の現況の農地法の中ではやはり持てないので、あの建設事 業の方でその中の例えば従業員の方もしくは経営者の方がもし農地を持てる農家の方であれば、その 個人で取得した中で運用していけばいいのかなというふうに思いますので、そういう企業の方があれ ば、もしあったら相談に来られればその辺の指導はしていきたいというふうに思いますが。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) そうした会社は、今後6次産業にまで進出できる可能性のある会社だと思う のです。だからぜひとも色眼鏡で見ないで、そうした業者の方にも農業分野のことも支援していって もらいたいと思いますけれども、その辺についてもう一度どうぞ。 〇議長(佐藤宮吉君) 農業委員会事務局長。 〇農業委員会事務局長(渡辺正信君) 実際お茶の関係の方で来られたものが1つありましたし、そ れから朝日の有機農地の関係で、ちょっと私朝日農園さんだと思うのですが、その方の中にも土木会 社の方もあったというふうに記憶していますが、もし話があれば積極的に支援していきたいと、相談 に乗っていきたいというふうに考えておりますので、農地のことであればその建設事業者の方が参入 したいというのであれば、できるかできないかについてはそのとき判断しますけれども、相談には乗 っていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) よろしくお願いします。   建設事業者の中では、やっぱり経営的に苦労しているのだけれども、これを守りたい、それ一心 で頑張っている業者も多いわけですので、さまざまなことでご理解を願いながら、農業者に限らず市 でもって支援していく必要性はあると私は思います。   3番目の地球温暖化にかかわる臨時措置についてなのですけれども、昨年私が本議会で太陽光発 電の補助ということで質問した経緯があります。そのときに、そのことの進展はどうなっていました でしょうか、市民部長。 〇議長(佐藤宮吉君) 市民部長。 〇市民部長(板垣純一君) 太陽光発電に関することにつきましては、今年度、今策定でまとまりま したけれども、環境基本計画、それから地球温暖化対策実行計画というものも策定をしておりますの で、これ皆さんにもまた説明をしたいと思いますけれども、その中でそういう太陽光発電の推進とか、 それからいろいろ森林資源の利活用に関する再資源化とか、いろいろ計画をされておりますので、ま だ平山議員がおっしゃる具体的なところまでの検討はされておりませんが、その中で23年度におきま していろいろ推進委員会というものを設置しながら、そういったものも含めた形で具現化を図ってい きたいというような考えでおります。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) わざわざ政府が地球温暖化にかかわる臨時措置ということで、そういう政策 を打ち出しているわけですので、これは今年度だけのものかもしれないけれども、次年度からは地方 譲与税でもって出していくという考えみたいですので、恒常的な予算になると思います。だからどう してもやっぱり日本全体でもってそうした問題を考えていかなければならないということもあります ので、政府では一説によると、この10年間で1,000万個の太陽光発電を設置するというような目標も 掲げているみたいですので、この問題についても我が市でもっても取り組んでいく必要があるのでは ないかと思いますので、ぜひとも今から検討のほどをよろしくお願いしたいと思いますけれども、も う一度どうぞ。 〇議長(佐藤宮吉君) 市民部長。 〇市民部長(板垣純一君) 今おっしゃることにつきましても含めまして、検討委員会なり推進委員 会の中でさらにもんでいきたいなと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) この村上市は、山北に代表するように非常に広大な森林面積を抱えています。 もし森林面積でもってそうした予算が来るのであれば、少しは有利な立場に立てるのではないかと思 います。大事な森林資源を有効活用できるように〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕今からそ うしたものを頭の中に入れていく必要があると思いますので、よろしくお願いします。そうした中、 考え方としては大事だと思いますけれども、もう一度どうですか。もう一度、市民部長。先ほど森林 資源を活用したバイオマスであるとか、ペレットストーブのペレットの活用とか、そういうのはある と思うのですけれども、そういうようなものの取り組みについて今後の考え方はいかがでしょうかと いうことですけれども。 〇議長(佐藤宮吉君) 農林水産課長。 〇産業観光部農林水産課長(本間誠一君) 森林バイオマスについては、今までバイオマスタウン構 想、そういうことで国が進めてきました。村上市の場合は、タウン構想はつくらなかったわけですが、 その方向転換によりまして、推進計画を次年度から随時つくるようにと、そういうふうに今国の方針 になっておりますので、今後農政としましてもそれにのっとった木質バイオマスの推進計画をつくら なければならないかなと、そういうふうに考えております。   以上です。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 広範囲な問題で、非常に国の施策もあるからなかなか市の単独の問題として は大き過ぎることで容易でないことだとは思うのですけれども、あくまでも国策ですので、国策をと らえながら上手に交付税というか支援策を有効に活用して、より市民の力になるように考えてもらい たいと思いますけれども、もう一度お願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 農林水産課長。 〇産業観光部農林水産課長(本間誠一君) 議員のおっしゃるとおり、森林資源を有効活用して、 カーボンオフセットとかそういう有効な対策でCO2削減、また地域の発展のために計画とか事業と かを実施していきたいと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) どうもありがとうございました。どうぞよろしくお願いします。   私は昭和25年生まれで、本年度25年生まれの職員は総務部長はじめ数多くおります。本当にご苦 労さまでした。職員を退職されてからもこの村上市のためになるようなことでどうぞ力をかしてくだ さいと、そう念願しながら一般質問を終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) これで平山耕君の一般質問を終わります。   ここで村上小学校の皆さんからお礼のあいさつがあります。それでは、お願いします。 〇村上小学校代表 本日は貴重なお話を聞かせていただきまして、ありがとうございました(拍手)。 〇議長(佐藤宮吉君) 村上小学校の皆さん、大変ご苦労さまでした。今後とも学習に、そしてス ポーツに一生懸命頑張ってください。きょうは大変お疲れさまでした。   それでは、午前11時5分まで休憩します。           午前10時52分  休 憩                                                        午前11時05分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、8番、小杉和也君の一般質問を許します。   小杉和也君。           〔8番 小杉和也君登壇〕 〇8番(小杉和也君) 議長のお許しをいただきましたので、一般質問させていただきます。   私の質問は、2項目ございます。まず1項目めは、市民協働のまちづくりについてであります。 市では、平成23年度より定住の里づくりを推進しながら、活気ある元気な村上市の創造を目指し、特 色ある地域づくり、地域の活性化、元気づくりといった市民協働のまちづくりを進めようとしていま す。地域まちづくり組織を設置し、事業、活動を推進するために、来年度新設の自治振興課、自治振 興室が中心となって取り組んでいくと思いますが、自治振興課、自治振興室は具体的にどのようにか かわっていくのですか。また、地域の茶の間等、地区や集落で現在活動しているものをどのように関 連づけていくのか、お伺いいたします。   2項目めは、予防医療等についてであります。昨年の3月議会で、村上市議会としては初めて私 が子宮頸がんワクチン助成についての質問をし、その後国の支援も決まったことから、ようやく実施 できるところまで来ました。今後予防医療の重要性は増すと思いますが、他市で行っている高齢者の ワクチン助成の状況についてどのようなものがあるか、市では把握できていますか。また、高齢者が 病気にならないように予防することと要介護状態にならないように予防する介護予防については密接 な関連があると考えますが、このことについて市ではどのようにとらえ、今後どのように進めていこ うと考えているのかをお伺いいたします。   以上、2項目の質問ですので、よろしくお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、小杉議員の2項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、市民協働のまちづくりについて、特色ある元気な村上市の創造を目指し、特色 ある地域づくり、地域の活性化、元気づくりといった市民協働のまちづくりを進めるため自治振興課、 自治振興室は具体的にどのようにかかわっていくのか、また地域の茶の間等、地区や集落で現在活動 しているものをどのように関連づけていくのかとのお尋ねについてでございますが、本市が目指す市 民協働のまちづくりは、地域が生き生きと元気になるための地域活性化支援であります。そのための 土台づくりは、それぞれの地域に根差した地域まちづくり組織の設置と考えます。   まず、平成23年度、本庁に自治振興課、各支所の地域振興課に自治振興室を設置し、地域課題へ の対応や活力ある地域づくりを行ってまいりたいと考えております。具体的なかかわりについては、 先ほど平山議員に申し上げましたように、担当する職員が大いに地域の皆さんと一緒に汗を流しなが ら、時にはコーディネーターとして、また地域活動の一員として地域に溶け込んで、地域の課題や地 域資源の掘り起こし等を議論し、地域の皆様の合意を得ながら地域まちづくり組織の立ち上げとまち づくりの基本方針や地域の将来像をまとめながら、町内、集落の活動支援や組織における活動方針を 定め、地域住民と一緒になって無理のない事業展開を図ってまいりたいと考えております。当然のこ とながら、地域の立ち上げについては、各地区に即した設置手法がありますし、既存の組織や団体、 企業との調整も多種多様な対応が必要とされますので、自治振興課と各支所の自治振興室職員との情 報を共有し、そして庁内の情報共有体制を図りながら推進してまいりたいと考えております。   また、地域の茶の間に代表される福祉や健康、環境美化、防災、防犯、イベント、交流、産業振 興といった地区や集落における既存活動については、平成24年度から予定している地域まちづくり組 織が行う取り組みへの財政支援と整合を図りながら、地域で支える仕組みづくりと新たな事業展開を 推進してまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、少子高齢化により地域コミュニテ ィーの形成や日常生活にさまざまな支障があらわれようとしている今、地域の抱えるさまざまな問題 に地域と行政が一緒になってきめ細かな対応をしていくことが極めて重要と考えております。   次に、2項目めの予防医療等についての他市で行っている高齢者のワクチン助成の状況について 把握しているかとのお尋ねについてでございますが、県内では以前から阿賀町が、本年度からは燕市 及び聖籠町が高齢者用肺炎球菌ワクチンの予防接種料約8,000円のうち3,000円を1回のみ助成してお ります。また、県内全市町村が高齢者インフルエンザの予防接種料4,434円のうち3,384円の助成を実 施しております。   また、高齢者が病気にならないように予防すること、要介護状態にならないための介護予防につ いて関連があるが、今後市ではどのように進めていこうと考えているかとのお尋ねについてでござい ますが、健康づくり事業については、健康な高齢者になるためには、若いうちからの健康管理が大切 であると考えており、本市では平成22年3月に健康むらかみ21計画を策定し、「自分の健康に関心を 持ちよい生活習慣を身につけよう」をテーマに、食生活、がん、メタボリックシンドローム、運動、 休養、歯、たばこの7項目について目標値を設定し、健康診査、健康教育、健康相談、家庭訪問、広 報等の事業に取り組んでおります。これらの事業の実施に際しては、医療機関、健診機関、保健所、 地域生活支援センター、地区組織等と連携をして取り組んでまいります。   介護予防事業については、第4期高齢者保健福祉計画、介護保険事業計画で基本方針の一つに健 康寿命を延ばす保健、介護予防対策を掲げ、これに関係する事業として健康づくり事業と介護予防事 業との連携を取り上げて、担当課及び関係課でそれぞれ予防事業の取り組みを進めております。具体 的には、介護保険の地域支援事業でシニア健康づくり教室、介護予防教室、高齢者水中運動教室、認 知症予防教室等を実施しており、今後とも要介護状態にならないよう予防重視の事業を推進してまい る所存であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) では、再質問させていただきます。   先ほどまで村上小学校の子供たちがおりまして、村上市は一問一答でやっているのだよとか、そ んなことも言おうと思ったのですが、そういう必要もなくなってしまいましたので、元気よくその分 いきたいと思います。よろしくお願いします。   市長は、施政方針でも市民協働のまちづくりによる元気な地域づくりを掲げております。一言で 言うと、先ほどの答弁にもありましたけれども、地域活性化支援であると、そんなふうに言われてお ります。また、市長は今後の村上市を左右する大切な改革でもあるというようなことも前には述べて おられます。私いろいろ見てきましたら、旧山北町時代に集落担当職員制度というのがございまして、 市長も山北町長でございましたので、そういった取り組みをやられてきていると思うのですが、この 辺のところを少しどんなふうな取り組みだったのかというところを答弁願います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 集落担当職員といいますのは、それぞれの集落にその集落を担当する職員を 配置をしたわけでございます。それは、この協働のまちづくりとか、集落の活性化といった、当時は 意味が薄かった担当職員でありまして、例えば軽微なもの、役場に届けていただきたい、あるいは役 場から何々を持ってきていただきたい、あるいは役場に対してどういうようなことがあるというよう なときに、その担当職員がかわってそのお手伝いをしてやるというのが主な事業でありました。今考 えれば、こういう時代の先取りみたいになってきたわけですが、その当時はまだまだこういう集落づ くりというところまでは踏み込んだ担当職員ではなかったということであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) それでは、副市長にお伺いしますが、高根集落には書記と言われるのでしょ うか、そういったような制度がありまして、集落の仕事をしているとも聞いたのですけれども、この 辺のところはいかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) そのとおりであります。高根集落では、高根区という組織がございま して、書記ということで、いろいろ区費とかいろんな集落で個々に会計をしているわけでありますけ れども、そこから職員並みの給料を出して運営をしております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) その高根集落の書記という方は、いつごろからそういうのがつくられて、そ ういった機能はすごくうまくいっているのでしょうか。いかがでしょう。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 私の記憶では、ずっと旧高根村時代から高根村の役場も高根にありま したので、そんなときからずっと続いているやに聞いております。           〔「何人。3人くらい」と呼ぶ者あり〕 〇副市長(鈴木源左衛門君) いや、女性1人の職員、また使丁といういろいろ配る人もございます けれども、2人を常勤で雇っております。非常に会計からいろんなその都度その都度のいろいろ村の 集落内の直すところとか、いろいろ苦情とかそういうのを受け付けたり、いろいろ介護予防の教室を 開いたり、いろんな最近では農地・水・環境保全対策、そういう事務局も全体でやっております。非 常に機能的にスムーズに運営をされております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 先ほど市長は、この集落担当職員制度については先取りだったと。私も集落 に入っていったという部分では、すごく先進的な取り組みだったのかなと思うのですが、今回のこう いう協働のまちづくりに関して、こういった制度なんかも少し参考にしたのかどうなのでしょうか、 その辺のところ。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) このまちづくりの必要性については、何度も何度も申し上げているとおりで ありまして、これから非常に集落の崩壊等が見られる、あるいは地域の崩壊等が見られると、そうい うのを危惧してこういうような体制で持っていかなければならないということをやったわけでありま すが、一番やったのは、竹下内閣のときに1億円の創生事業をやったわけでございますが、そのとき に私どものまちでは魅力ある集落づくり事業というようなことに取り組みまして、自分たちの集落に ある、埋もれている、あるいは今あるものを輝かせていこう、あるいは世に出していこう、そして地 域を売っていこうと、地域の活性化を図っていこうということで取り組んだのが発端であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 市民協働のまちづくりの推進についてということで、かなり何回も丁寧に全 協とかでいろいろ説明いただきました。ただ、割に聞きおくだけというようなことが多かったもので すから、私自身も少し見えない部分がございます。それをちょっと細かくなるかもしれませんが、部 長に確認していきたいと思います。よろしくお願いします。簡潔にお願いします。   まず、全協のときたしかモデルにしたところが富山の南砺市というようなところだったように私 何かちょっとメモしたような記憶もあるのですけれども、どこかモデルにしたところというのはある のでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 企画部長。 〇企画部長(相馬正喜君) 南砺市の話を申し上げたのは、朝日地区の嘱託員の協議会で研修に行か れたというような話をたしか申し上げたと思います。条例のつくり込み、その他いろんな先進事例を 参考にいたしましたけれども、三重県の名張市等についても参考といたしました。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) ではまた、これ市長かな。自治振興室、各支所に設けられますけれども、こ の辺の人数的なものというのも既に出ていましたでしょうか。市長でも部長でも。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 出ておりまして、8日の日に皆さんにも発表する予定であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) それ何名というのあれなのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) では、人数のほうは私のほうで答えさせていただきます。   各支所には、室長以下5名、そして旧村上市内を統括する室が1つ、そしてその下に6名でござ います。室長を含めて6名でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) この辺は、人事のことなので市長にお伺いしたいと思うのですけれども、例 えばどのような人を配置したいなと思っておられるのか、今考えありますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほど来申し上げておりますように、地域づくりは非常に難しい、そしてメ ンタルな部分もありますので、まず1つには地域の皆さんの中に入っていって、その地域の皆さんと ひざを交えて話し合ったり、あるいはいろいろな意見を聞いたりできる、そういう資質を持った職員 が必要であると思っております。そして地域における行事等にも積極的に参加をし、あるいは時と場 合によってはそれをフォローしたり、あるいはリーダーとして引っ張っていったりと、そういうよう な高度な地域づくりの資質を持った職員を配置しなければならない、そのように考えて人選に当たり ました。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 今のお話を伺っていますと、地域に入っていける、話し合えるというような ことですと、やはり地元の人というのは事がぱっと浮かんでくるのですけれども、ある程度管理職ク ラスの人を充てるのかなと、管理職クラスの人も充てるし、地元の人も充てるのかなという、今の答 弁を聞くとそんなふうな感じがするのですが、いかがでしょうか、市長。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当然のことながら、本庁では自治振興課でありますので、課長は管理職であ りますし、支所においては自治振興室でありますので、副参事かな……           〔「室長は課長補佐」と呼ぶ者あり〕 〇市長(大滝平正君) 室長は課長補佐クラスを充てておりますので、その下にではどういうような 役職があるかというと、それは2人というか、室長は課長補佐であって、本庁は課長というようなこ とでありまして、そんなに肩書があるのが必要では私はないと考えております。           〔「地元かどうか」と呼ぶ者あり〕 〇市長(大滝平正君) 当然のことながら、第1年目当初でありますので、地元の方が多く含まれて いるということであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 先ほど職員の資質とか適性によって格差が出るおそれがあるので、講師呼ん で研修もしたというようなことも言われていましたけれども、この辺研修の内容的なものとか、今後 どのような講師を呼んでというようなことではどんなふうに考えておるのでしょうか。これ副市長で しょうか。部長ですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 企画部長。 〇企画部長(相馬正喜君) 昨年市長答弁にあった係長以上の職員の研修、そのほかにもいろいろ職 員向けに内部ポータルで協働についての周知等の発信はしております。11月に係長以上で時間のとれ る職員については全員参加してほしいというようなことで、情報センターで研修を行いました。この ときおいでいただいたのは、国の総務省のいろんな審議の参画しておられる、また各省庁の地域づく りのメンバーでもあります明治大学の小田切先生という方に来ていただきまして、これは地域の活性 化等についてのかなり有名な指導者でもありますので、その方においでいただきまして、地域の現状、 それから全国、さまざまなところに足を運んでおる先生でございますので、今まで取り組んでいると ころの事例等も参考にしながら、こうあるべきでないだろうかというようなことで村上に合った形の 協働を進めるべきでないかというようなご示唆をいただきました。なお、この先生は長年山北地区の ほうで地域の農村集落等のあり方について、大学の学生を呼んできていろんな研究を積んでおるとい うこともあって、是が非でも来てほしいというようなことにおこたえをいただいたものであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) いただいた文書の中に担当職員の配置ということがありまして、組織づくり 支援、コーディネートというのはわかるのですけれども、この辺自治振興室の仕事というのは、この 組織づくりの支援とコーディネートの部分で仕事範囲的にはどのぐらいのウエートがあるのか、いか がでしょうか、部長。 〇議長(佐藤宮吉君) 企画部長。 〇企画部長(相馬正喜君) このまちづくり、これから始まる組織づくりのみだけでなくて、それぞ れの地域で地域振興課、支所であれば地域振興課の中の自治振興室というようなことで今度できるわ けでありまして、これまでそれぞれの地域で地域の活性化、それから諸課題に取り組んでいたものを 兼ねながら、新しくまちづくりの母体となる協議会の組織の立ち上げをまず23年度やるというような ことで、議員言われたウエート等からいえば、23年度については相当の部分を協議会づくり、またそ こで議論する地域の将来像、または事業の展開等にかかわっていくということになろうかと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 心配していたのは、ほかにも仕事がいっぱいあって、片手間になるのではな いかというのはちょっと心配が私自身であったのです。その辺のところ、ほかの方々もフォローして いくとは思うのですけれども、その辺のところはいかがでしょう。 〇議長(佐藤宮吉君) 企画部長。 〇企画部長(相馬正喜君) 先ほど申し上げましたように、市長、副市長のほうからも新しい体制の 話がございました。いろいろ組織の中では、関係各今度は課でありますけれども、いろんな工面をし、 工夫して乗り切るわけでございますけれども、特にこの地域づくりについては、それぞれの地域で今 現在考えている協議会づくりに1人は配置できるようなというところまで配置をしていただけるとい うような想定で今進めておりますので、十分対応できるというふうに思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) それから、組織を立ち上げる、コーディネートするというのは非常に難しい 仕事でありまして、ほかのところでもコーディネーターは一生懸命やるのだけれども、なかなか組織 的にうまくいかないというような例もあります。この組織の立ち上げの進め方とか方法について少し お伺いしたいのですけれども、例えばできれば今後の集落のリーダーになり得る若い人に入ってもら う工夫とか、例えば説明会日曜日にやるのだとか、その辺の進め方とか方法なんかどんなふうに考え ておられますでしょう。 〇議長(佐藤宮吉君) 企画部長。 〇企画部長(相馬正喜君) まずもってたたきとなるものを今準備もしておりますし、そのような形 でそれぞれの地域、また本所、支所、本所といいますか、村上地区も含めまして、5つのところで ベースは同じような考え方でいかなければなりませんので、これをしっかりまず担当するところで押 さえていくというようなことで、その上でそれぞれの地域でこれまで積み上げてきたのがありますの で、地域によっては若い人たちに事務局的なところに参画していただくのが可能なところもございま しょうし、そうでなくてこれまで中心となっていた人たちに、まずスタートはそれを確認してやろう というようなことがあろうかと思いますので、十分地域の皆さんとご相談して、スタートが大事だと、 きのうもご質問もいただいたとおりでありますので、この立ち上げ等については十分配慮したいとい うふうに思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) では、説明会日曜日にやってくれと言われたら、職員の方も率先して行かれ るわけですね。いかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 企画部長。 〇企画部長(相馬正喜君) 先ほど前の平山議員に市長もお答えしたとおり、それぞれの地域に入っ ていろいろな検討をしていくということでありますので、皆さんが一番集まりやすい時間とか曜日の 設定で職員がそこに出向くというようなのは、当然積み上げには必要だというふうに思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) あともらった資料ですと、いろんな地区でその地域というのが例えば5個の 地区もあれば1つの地区もあれば2つの地区もございますよね。1つの同一地区の中で例えば5つあ るとするのですが、その5つのまちづくりの協議会が例えばできたとして、その同じ地区の中の5つ の協議会の連携みたいなのというのは少し考えているのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 企画部長。 〇企画部長(相馬正喜君) 今具体的に常任委員会でご審議いただく条例、もととなる条例を上程し てございます。この中の1項にも連携をとるための組織づくりという、屋上屋にならないようにとい うようなのは十分配慮しなければなりませんけれども、連携をとるような仕組みをつくることができ るというようなことで、これは今議員が言われたようなところが機能できるように仕組んでいかなけ ればというふうに思っています。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) そして組織が立ち上がったとします。立ち上がったときの役員の方の報酬と か何かの部分も関係してくるのかもしれませんが、そういったことは地区で決めてくれとなるのかも しれません。その財政的な支援があるということで、安易な設置にはならないか少し不安があるので すが、市長、この辺のところいかがお考えでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当然のことながら、当初は組織づくりについては同じようなスタートライン であります。しかし、入っていったときには、やはり当然のことながら、一生懸命にその地域づくり が課題が見えてきて、そして地域はこういうことをやったらいいというようなものが見えてきたとこ ろとそうでないところに差があるというようなこともありますので、その点は十分に配慮しながら、 いいところは伸ばしていって、そしてまだそうでないところは援助をしていかなければならないと、 人的にも行政的にも援助していかなければならないと考えております。いずれにいたしましても、私 も一番注意していかなければならないのは、行政がしてくれるのだというような意識を持ってもらっ たら困るというようなことでありまして、あくまでも自分たちの地域をどうしていくのだ、どうして いけば将来的にいいのだということを一緒になってまずとりあえず考えていかなければならないと考 えております。それをサポートしたり、あるいは引っ張っていったりするのはその職員であるという ことであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 今市長言われたとおりだと思います。昨年の9月の1日の市報でもPRして いるのですが、まだまだ住民の中には行政サービスは行政が行うべきだと、すべきだというようなこ との考えがまだ意識が大きいと思うのです。これは、高めていかなければならないと。一緒になって 考えていくとはいえ、やはりその辺の高めというのが重要になってくると思うのですが、市長は何か この高めていくために一緒に考えていくということは言われていますけれども、こういったものとい うのは何か持っていますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 集落、地域によってはもう既にそこまで到達している地域もありますよね。 いろいろ地域づくりやったり、集落内で非常に行政よりも頼らないような、全然頼らないというわけ ではないですけれども、そういうような自分たちの取り組みをやっている集落もいっぱいあります。 そういうようなところを参考にさせながら、これからの到来する時代、高齢化時代、高齢化社会で自 分たちの地域はどうあるべきかということをやはりそこから始めていかないと、このままでいいのだ なんて思っている人が多分多いと思うので、そうではないのだと、将来的にはこうこう、こういう時 代が来るので、それを迎え撃つためにも、あるいはそれを乗り越えていくためにも、ぜひともみんな で行政と住民一体となった取り組みが必要なのですよということを懇切丁寧に話し合いながら、ある いはまた行事、お祭りも含めまして、そういうところに一緒に取り組みながら一体感を醸成していっ てつくり上げていく必要があると、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 地域づくり、地域の活性化という部分もメインですけれども、私もう一つ期 待しているのがこの今回条例も制定されていますけれども、事業の中でいろいろと、先ほど市長も言 われましたけれども、健康とか福祉とか安全とか環境とかいろいろなものに関するものというような 事業を行うのだということがございます。そうしますと、必然的に福祉とか文化行政とか産業観光と か、すべての部分にかかわってくると、そういったことで私は縦の行政が今度集落地区協議会という のですか、それをベースに横にすべてつながっていくような期待が持てます。各協議会でそれぞれの 専門的な部会というのでしょうか、何か専門的な部分を入れながら、そこに関連する、自治振興課だ けではなくて関連する課でやっぱりいくと、そんなような形がとれるのかなということを期待してお ります。通告書の中に、地区や集落で現在活動しているものをどのように関連づけていくのかという のを書きまして、その代表的なもので地域の茶の間というのを私上げさせていただきました。毎月日 にちを決めて、この月はこの日だよというようなことでやっております。その中で、福祉の関係の職 員が行ったり、いろいろな形で取り組んでおりますけれども、そういったものを核にして、その日集 まってもらって説明をして、地域の茶の間は地域の茶の間で、取り組みはいいのですけれども、その 中でいろんなお話を聞くと、その日にいろんな方にその集落に来ていただいて、職員も出向くと、そ んな形がとれればなと思っているのです。イベントをやる、そのために交付金が出るというような取 り組みではないと思います。いかにして住民の意識を高めるかというのは、住民のサービスが向上し ているのだよと、目に見えるといろんなことを言ってそれが反映されたと、こんなふうに改善してい っている。そうすると、ああ、これは自分たちでできるよなというようなことが必然的に出てくると 思うのです。ですから、私はどんな形で説明会とか進めていくのかわかりませんけれども、地域の茶 の間的なもので月に1回集まっている日があるわけですから、こういったことに関連して、集落の方 からいろんな話を聞く。特に高齢者の方なんていうのは、遠いところなんて行けません。集落であれ ばすぐ行けます。いろんな形で自分たちが思っていることもいろいろあると思います。こういったよ うな取り組みをぜひしていただきたいと思うのですが、市長、いかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 全くそのとおりでありまして、地域の茶の間はお年寄りの方々が自分の集落 内でありますので、歩いて行けるわけでありますので、そういうところに行って説明するのはもちろ んであります。あと今人気のある湯ったり塾等をやってあります。地域のお年寄りを1週間に1回集 落別に車で送迎して、そしてお湯を入っていただいて、健康管理あるいは健康講座等をやっていただ くと、そういうところで説明したり、そういうことをしながら、ただ単に地域振興室独自の施策では なくて、横断的にあるいは産業課、保健課あるいは住民課といろいろなところに横断的な横のつなが りを持ってやっていって初めて成り立つものであると、そのように考えております。例えば中山間地 においては、非常に買い物するところがなくなったというようなところも出てきておるわけでござい ますし、また医者に行くところが遠いようなところ、あるいは不便を感じているようなところ、そう いうところはそういうような部署と連携をとりながら、どうやってそういうものを一つ一つ解決して、 安心して暮らせるようなそういうような地域づくりをしていくかということも非常に大事なことにな ってまいりますので、それは横断的に話し合いをしながら進めていくべきだと、そのように考えてお ります。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 説明会とかでの日にちが早くから決まっていると集まりやすいというのがあ ります。私去年の3月の一般質問でも、そのときに移動図書館が来たらどうだと、そしたら文教関係 の連携もできるのだというようなことを言いました。そういった話を聞くために人を集めるのではな くて、もう集まっているところに行って話を聞くとか、いろんな人の話を聞くと、そういったふうに とにかく現場を知って現場の声を聞くことから始めていただきたい。全職員のバックアップが必要だ と思いますので、そういったことをぜひ取り組んでいただきたいと思います。   続きまして、予防医療について質問いたします。他市で行っている高齢者のワクチン助成という ことで、いろいろと答弁があったのですけれども、ちょっとお伺いしたいのですが、代表的なものは インフルエンザのワクチンの部分だと思うのですけれども、65歳以上の人が一部負担で1,050円でイ ンフルエンザのワクチン打てますよね。この辺のところ、65歳以上の人の接種率というのは大体何% ぐらいなのかおわかりでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 保健医療課長。 〇福祉保健部保健医療課長(遠山たつ君) 村上市では、大体63%ぐらいだと思いますが、ことし大 変伸びておりまして、2月末現在で1万3,118人の方が請求書が来たというところでございます。昨 年が1万1,744人でしたので、今のところでもう既に1,400人ぐらいの方がいっぱい受けているという 状況でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) かなり多いような、3分の2くらいでしょうか、そうしますと。インフルエ ンザのほかに答弁にもありましたけれども、肺炎球菌のワクチンを助成している市町村もございます。 2009年の日本人の3大死因は、がん、心臓病、脳卒中に続きまして、4位が肺炎となっているそうで す。毎年10万人の方がこの病気で命を落としているそうです。厚生労働省の統計によりますと、高齢 者ほど死亡率が高くて、肺炎の死亡者の約95%が65歳以上であるというようなことが報告されており ます。その肺炎の中で最も原因で多いのが、肺炎球菌によるものというような研究結果が報告されて いますが、私もいろいろ調べてくる中で、実はワクチンの接種で予防が可能だと。ところが、日本の 高齢者の接種率は、インフルエンザに比べてかなり低くて、私が調べた統計ですけれども、わずか4 %だと、アメリカは70%なのだと、そういうようなことが出ていました。国は、まず2010年の11月の 補正予算で子供の小児用の肺炎球菌のワクチンの助成を決定しました。ヒブワクチンの助成も決定し ました。今回の予算書にもそれが上がっております。国が2分の1、市町村が2分の1ということだ ったそうですけれども、これは年間子供たちが細菌性髄膜炎を発症して死亡したり、後遺症が残るの だというようなことから国の判断があったのだと思います。日本で発売されている高齢者の肺炎球菌 のワクチン、これは小児用の肺炎球菌のワクチンとは全く違うそうでございます。小児用のやつは、 2010年2月から日本で接種できるようになったのですが、子供の接種率が上がると肺炎球菌感染症の 感染機会が減る。子供が感染していないことによって、ワクチンは違うのですけれども、子供が感染 しなくなることによって、結果的に高齢者の細菌性の肺炎も減るそうです。アメリカでは、高齢者も 含めて成人にも使用できる改良型の小児用肺炎球菌のワクチンが発売されるそうだというようなこと も出ておりました。肺炎患者が入院すると、1人当たり80万から90万かかるそうです。ワクチンを接 種することによって、肺炎球菌によって生じる肺炎の70%から80%を予防できると、その効果は5年 ほど続くと、接種の安全性もあると、そんなふうなことで私ちょっと調べたのですが、今までの説明 で間違いないでしょうか、課長。 〇議長(佐藤宮吉君) 保健医療課長。 〇福祉保健部保健医療課長(遠山たつ君) 説明の中では、肺炎球菌ワクチンによって、70%の肺炎 が予防できるというふうに説明している学者の方もおりますし、いえ、そうではなくてえんげ性の肺 炎、年をとって弱ってくることによって、飲み込んだものが肺炎のほうに行くために起きるものが多 いということで、それほどの効果はないとおっしゃる学者の方もいまして、まだそれがどれくらい本 当に効果があるという確実な報告はございません。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) しかし、かなり高いということの理解でよろしいですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 保健医療課長。 〇福祉保健部保健医療課長(遠山たつ君) 最近かなり高いだろうというような報告もございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) そこで昨年の3月は、子宮頸がんのワクチンのことを言いましたけれども、 まだまだ全国的に高齢者用の肺炎球菌のワクチンの助成というのも少ないのですね。平成20年12月で 86市町村というようなデータもありました。この高齢者の肺炎球菌ワクチン接種費用の助成制度を村 上市でも創設したらどうかというようなことを私も提案したいと思います。県内の他市では8,000円 のところ3,000円ということでしたけれども、全国を見ますと2,000円ぐらいの助成が多いのです。こ れは、1回6,000円から8,000円ぐらいかかる費用のうち2,000円くらいを助成して1回だけ打つと。 村上市の高齢者、ちょっと調べさせていただきました。2月1日の住民基本台帳に登録されている方、 男の方が4,168名、女性の方7,618名、合わせて1万1,786名でございます。なかなか寝たきりの人と かもいるかもしれませんので、100%ということで見なくても、2,000円を助成するとすると、先ほど インフルエンザが3分の2くらいというふうな話でしたので、仮に75%ぐらいの方に接種するとしま すと、2,000円掛けるこの人数でいきますと、1,767万9,000円です。これで入院の費用も下がり、病 気にかかることもなく、健康に過ごすことができるというようなことですが、こういった助成制度の 創設について市長はどのようにお考えでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) この予防接種につきましては、ただいま小杉議員がおっしゃいましたように、 子宮頸がんワクチンを取り入れさせていただきましたし、あるいはまたヒブワクチン、あるいは乳児 肺炎球菌ワクチンも市で取り入れたというようなことでございまして、高齢者の肺球菌ワクチン等に ついては、その効能等についてはいろいろなことが言われております。効果があると言われていると ころもありますし、いや、そうではないのだというような学説もあるという中で、村上市としてこの 助成を制度化するというようなことは、考えてはいかなければならない問題であると考えております けれども、今すぐではやるかということではない。金額の問題で私はないなと思っております。金額 の問題ではない。例えば今おっしゃったように、1,700万円くらい助成すればなるというものであり ますので、金額的にはさほど苦になるような金額でありません。しかし、効能の面あるいは本当に必 要としているのかというようなところを一番重視して、これから担当部局〔質問終了時間5分前の予 告ブザーあり〕と検討してまいらなければならない問題であると、そのように考えております。効能 があるということは、私も自分では認識をいたしております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 課長にお伺いしますけれども、こういったことは何か課内で検討されたこと があるのか、あとこういうのがあったらいいよねというような声、ないのかというような、住民の方 からの声とかはあったのかどうかをお伺いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 保健医療課長。 〇福祉保健部保健医療課長(遠山たつ君) 住民の方からの要望が強く出ているということはござい ません。前回姫路議員のほうからもたしかご質問があったかと思います。具体的な質問、要望は聞い ておりません。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 課内では、検討されたことないのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 保健医療課長。 〇福祉保健部保健医療課長(遠山たつ君) 前回の姫路議員の質問もありましたので、課内でも話し 合いをしてみました。例えば聖籠町が今年度から始めているそうでございますが、3,000円の助成な のですが、希望者が少なくて、余り要望あったはずで始めたのだけれども、打つ人が少ないというよ うな話も聞いておりまして、ちょっとやっぱり時期が早いのではないかというようなことを私どもで は考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) インフルエンザというのは、すごくマスコミにものりますよね。去年、昨年 度あたりは非常にいろいろ騒ぎましたので、関心が高いのかと思うのですけれども、そういったこと もぜひ市民の方にもお知らせしていくというような方向で、やはり私はこういったものがあれば、高 齢者の方だけではないと思うのです。家族の方だってやはり皆さん元気であれば、元気に皆さんで楽 しく暮らせるというのでしょうか、病気の方がいらっしゃると、やはり皆さん大変ですので、そうい ったことも少し考えていったらいいのかなと思っております。   もう一つ、介護医療の中に介護予防も含まれると思うのですけれども、今年度の予算の中でも介 護予防で認知症予防教室などの実施というふうに出ていましたが、これは具体的にどのようなことを されるのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇福祉保健部介護高齢課長(西村 治君) 村上地区においては、脳の健康教室、あるいは各地区ご とに元気クラブといいますが、その中で脳の脳トレーをやっております。平成23年度においては、非 常に認知症の対象者がふえてきているというような状況にあることにかんがみ、今まで市のほうに、 本庁のほうに22年度は来ていただいて、対象者に対して脳の健康教室を実施しましたけれども、23年 度は村上地区の地域に1カ所出まして、そちらでお近くであれば出ていただける方もあるのではとい うようなことで、試みとしてそういう取り組みを教室を持ちたいというふうに考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 認知症予防の中で、高血圧患者に血圧を下げる薬を飲んでもらったところ、 認知症になったのが半分くらいになったなんていうテレビの放送がございました。とにかく生活習慣 病というものも大きくかかわっていますので、そういったことを若いうちから広報とか知らせていく ことによって、将来的なそういった病気も防げていくと、そんなふうな取り組みをやはりしていかな ければならないのかなと思います。あと和食を食べていると認知症になりにくいとか、かなり市報の ほうでコーナーを設けて5月からずっとやっていますけれども、もう少し若い方にも将来的に心配さ れることなのだよということをぜひ広報していくような必要があると思います。こういった介護予防 の取り組み、市長の思いを少し教えていただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当然のことながら、これだけ高齢化が進んでまいりますと、介護予防あるい は介護医療等については、市としても喫緊の課題になってきているというようなことでありまして、 特に予防については取り組みを強化していかなければならない問題であると認識しております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 以上で私の一般質問を終わらせていただきます。よろしくお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) これで小杉和也君の一般質問を終わります。   午後1時まで休憩します。           午前11時55分  休 憩                                                        午後 1時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、5番、川村敏晴君の一般質問を許します。   川村敏晴君。           〔5番 川村敏晴君登壇〕 〇5番(川村敏晴君) 本日の午後一番の質問者でございます。川村敏晴と申します。ただいま議長 のお許しをいただきましたので、通告に従い私の一般質問をさせていただきます。   まず1項目めは、ことしの豪雪時における要支援、要介護者への支援体制についてです。予想を 超えたことしの豪雪に対して、市の防災メールでもたびたび高齢者や介護等の支援を必要とする家庭 への除雪や見回り等のボランティアの要請がございました。市として、今後このような豪雪や、また その他の災害に対しても同様と考えますが、具体的な援助策は検討されているかをお伺いします。   次に、2項目めですが、村上市の農業支援政策についてです。今、国内の農業者は、ことし6月 に方針を明らかにするとされている政府のTPP政策、いわゆる環太平洋戦略的経済連携協定に対し て、日々戦々恐々としていると思われます。村上市内の農業者も同様であると思います。そのような 中、荒川や三面川における水田用の取水量が国交省や農水省によって制限されており、その規制数値 は気候変動などによる当地区の田植え時期、ここに通告漏れしておりましたが、出穂期というものを つけ加えさせていただきますが、この時期の変化への対応もなく、40年以上もの間、見直しをされて おりません。このことは、田植え前後や稲穂が出る時期の水田に十分な水を必要とする時期の水量に 不足を生じる懸念があるということでございます。日本国内の食糧自給率の向上、特に主食であり、 村上市の基幹産業の一つでもある岩船産米の生産にとって欠かすことのできない水の適正な確保につ いて、村上市としてどのような支援策が考えられているのか、市長のお考えをお伺いいたします。   最後に、3項目めです。シルバー人材センター事業に対する村上市の対応についてお伺いします。 元来、高齢者の安定雇用を確保するため、臨時的、短期的な作業の請負を行う高齢者の自主的な団体 を設置することを目的として制度化され、定年退職者等の高齢者の技術や能力を地域貢献に生かすこ とも目的としながら、行政が主導して創設されたのがシルバー人材センターであったと記憶しており ます。そして、請負業務の内容を見ると、行政の行う事業を補完する事業等を行いながら成長してき たものと考えられます。しかし、昨今その業務がどんどん縮小されてきている状況にあります。市と してどのようにとらえているのかをお伺いいたします。   市長答弁の後、関連について再質問をさせていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、川村議員の3項目のご質問について順次お答えいたします。   最初に1項目め、豪雪時における要支援、要介護者への支援体制について、今後このような豪雪 やその他の災害に対して具体的な援助施策は検討されているかとのお尋ねについてでございますが、 本年の豪雪に対する本市の高齢者世帯への対応については、ひとり暮らし高齢者や高齢者のみ世帯等 で、老齢、病弱のため自力で屋根の雪おろしができない世帯に対して、高齢者除雪費援助事業を市社 会福祉協議会に委託して、申請に基づき費用の助成を行いました。なお、2月末までの助成件数は、 村上地区22件、荒川地区6件、神林地区3件、朝日地区104件、山北地区41件で、合計で176件となっ ております。また、2月が県の高齢者見守り強化月間となっていたことで、市民に地域での高齢者等 世帯に対する見守りや声かけの協力を市の防災メールを通じてお願いするとともに、区長や民生委員 児童委員にも文書により同様の協力依頼と高齢者除雪費援助事業への周知と、雪おろしが必要な世帯 への申請指導を依頼して対応をしたところであります。   また、豪雪やその他の災害で支援が必要な高齢者への具体的な援助施策についてでありますが、 現在市では、災害時の高齢者への対応を図るため、各町内の区長に窓口をお願いして、ひとり暮らし 高齢者や高齢者のみ世帯、寝たきりや要介護状態にある高齢者等のいる世帯等で災害発生の際に自力 で避難することが困難と見られる人で、特に優先して避難誘導をすべき対象者の確認を行いながら、 またこれらの対象者の同意を得る中で避難支援の災害時見守りカードの作成を進めております。今後 も区長や町内の関係組織等への理解と協力を得ながら、互いに情報を共有し、災害時にこうした高齢 者に対する避難支援が適切に行われるよう、さらに取り組みを進めてまいりたいと考えているところ であります。   次に2項目め、村上市の農業支援策について、米の生産に欠かすことのできない水の適正な確保 についてどのような支援策が考えられるかとのお尋ねについてでございますが、ご質問にもあります 荒川及び三面川からの取水について、荒川沿岸土地改良区、三面川沿岸土地改良区に確認したところ、 荒川からの取水につきましては、受益面積は3,374ヘクタール、かんがい期の取水期間は4月25日か ら9月10日までであり、水利権許可最大取水量は毎分約15.7トンであります。三面左岸からの取水に つきましては、受益面積は1,056ヘクタール、かんがい期の取水期間は5月1日から8月31日までで あり、水利権許可最大取水量は毎分約6.2トンであります。   水利権につきましては、河川法に基づき河川管理者でもある国または県が通常10年単位により許 可しているもので、荒川については昭和44年から水利権の許可をいただき、平成8年に一部期間を変 更し、平成21年に更新をいたしております。また、三面川左岸については、昭和42年から水利権の許 可をいただき、平成15年に更新をいたしております。しかしながら、水が最も必要な5月の連休以降 に用水として必要量の取水ができないなど、近年の稲作の実態に合った許可条件にはなっておらず、 本市の基幹産業である農業に影響を及ぼしかねない状況であることから、両土地改良区とともに漁業 協同組合等と調整を図りながら、河川管理者である国または県に許可条件の見直しをお願いしてまい りたいと考えているところであります。   さらに、荒川については県主導により荒川水系渇水対策連絡調整会議が開催されており、平成23 年2月22日には羽越河川国道事務所主導により、荒川渇水情報連絡会が設立しております。三面川に ついても、利水運用会議を毎年実施しており、関係機関との調整を図りながら、かんがい期の水不足 について対応しているところではありますが、緊急事にはさらなる解決策を検討してまいりたいと考 えております。   次に3項目め、シルバー人材センター事業に対する本市の対応についてのお尋ねでございますが、 平成21年度の実績では、民間事業所をはじめとして全体の契約件数と金額が減少している中で、本市 が村上地域シルバー人材センターに委託契約をした実績は、前年度と比較して件数で112件、金額で6 46万円の増加となっております。この要因としては、平成21年度は国体の開催で関連事業が増加した ことや荒川地区の温水プール管理業務が復活したこと等によるもので、いずれも単年度限りの増加要 因であると考えられます。また、平成22年度1月末での実績では、平成21年度の1月末との比較で、 件数で131件、契約額で1,146万円減少しております。この減少要因については、保育園やスクールバ スの運転等による減少や緊急雇用対策による事業に振り替えられたこと等によるものであります。   また、平成22年度の事業運営についても、国の刷新会議による事業仕分けで補助金の交付基準が 変更、減額されたことは、まことに残念でならない結果となりました。シルバー人材センターは、高 年齢者等の雇用の安定等に関する法律に基づき設置されているもので、同法で国及び市町村の責務と して、高齢者の雇用の機会を確保するため必要な施策を総合的かつ効率的に推進することに努めるこ ととされており、今後は団塊の世代の退職によりセンターへの加入者も多くなることが予想されます ので、本市の対応としては、これまでの業務内容を見直しながら、また新たに発生する業務で委託が 可能なものについては、シルバー人材センターへの委託につなげていくことで支援を継続してまいり たいと考えております。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) ご答弁ありがとうございました。それでは、1項目から順に再質問をさせて いただきたいと思います。   まず、ことしの元旦は非常にすばらしい天候で、私も開会式から閉会式まで出席をさせていただ きました村上市の元旦マラソン、非常に大勢の人が参加をして、すばらしい1年のスタートが切れる なと思って、スタートのピストルを撃たせていただいたわけでありますが、何ときょうの天候のよう に、その翌日から一気に大雪となって、1月は個人ごとで恐縮ですが、1カ月間毎朝自宅及び車庫の 前、そしてまた会社に出ては国道の出入り口と連日除雪作業をすることになってしまいましたが、そ のおかげで日々除雪作業の疲労が蓄積して、毎日毎日来年はどうして対応していこうかなというふう なことを考えながら過ごしたことを思い出しますが、こんな思いで雪かき作業をした方は、市内では 大勢の方がいらっしゃるのではないかな、こんなふうに思っております。一応健康であると思ってい る私ですが、非常にこの1カ月は苦痛でございました。そんな中で、ご高齢の方、そしてまたひとり 暮らしをされているご高齢の方にとっては、非常に心細い思いをされたことと思われます。もちろん 我々は、生まれながらにしてこの雪国で育っているわけでありますから、屋根の雪おろしや玄関前の 除雪等については、自分たちの力において、責任においてやらなければいけないということは百も承 知のことでございます。しかし、今市長もおっしゃったように、今の暮らし向きは昔と違いまして、 1軒1軒に大勢の家族が住んでいるという状況ではなくなっております。毎年毎年ひとり暮らしの家 庭がふえているわけであります。ちなみに、我が家でもあと2年もすると、私と家内が一番若い世代 になってしまいます。10年先、20年先どうなるのかなというふうなことを日々考えているわけであり ますが、このように車社会が確立してしまった今では、道路除雪に伴って玄関先や道路沿いの車庫前 に大きな雪が残されるということは、きょうの新雪をスノーダンプで押して排除するよりも大変苦労 がかかる、そういう状況のほうが多く発生してきていることも事実であると思います。市の防災メー ルでもたびたび発信されておりました、隣近所のご高齢者のお宅への除雪支援について、私もそれを 見ながら我が身の対処に精いっぱいだったというふうなことで、非常にどうにもならない事態を痛感 しているわけであります。   そんな中で、私の知っている区長さんは先ほど市長もおっしゃったように、介護を必要とする方 たちの確認作業をして、その方たちへの緊急対処をしていきたいというふうなことで行政側と連携を とっていこうというふうなことで、地区のそういうひとり暮らしの方、もしくは要介護の方たちの情 報を聞こうとしたら、なかなか市のほうでも個人情報の関係でそういう情報がすんなりいただけなか ったというようなことで嘆きの声も聞こえて、発している方もいらっしゃいました。   前置きが非常に長くなってしまいましたけれども、結論として言いたいのは、この村上市にいる 支援を必要としている方に対して、特に今回の冬のことを申し上げますと、どのような形で支援をし ていくことが必要であるか、そしてその支援はどこの方が必要としているか、そういうようなことを 制度化していく必要があるのだろうと、こんなふうなことを思っております。ただいま市長が区長さ んにそういう部分を依頼しながら、社会福祉協議会のほうで除雪の支援等を行ったというふうなこと を聞いておりますが、地域協働をさらに綿密にしていく23年度に向けては、やはり地域のそういう活 動力が求められてくるのだろうということの中で、やはり各地区の数名の区長さんが自主防災組織を 円滑に運営する中で、高齢者、そしてまた要支援の方たちへのボランティア支援活動をしていくため に、行政がしっかりと音頭をとっていただく必要があると。1つは、個人情報の関係で締め出されて いる要支援者の方たちの存在確認があると思います。そしてまた、すべてこれ除雪作業にしても、行 政負担やまた無償のボランティアでやるものではないと思います。また、民間業者がそこに個人情報 の関係もあって、業務として入っていくことも非常に大変なのだろうと思いますが、やはり社会福祉 協議会等の仕切りの中で、個人情報を柔軟にとらえて、これらの福祉作業といいますか、それを地域 の自主防災組織等に円滑に振っていくような、今以上の制度づくりというものに対してどのような考 え方を持っているか、市長のお考えをお聞かせください。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ことしの大雪ですけれども、あのくらい降られますと、非常に私どもも反省 すべき点、あるいはこれから考えていかなければならない点が浮き彫りになってきたと考えておりま す。あのくらい降られますと、正直言って私どもとすれば道路の確保が精いっぱいな状況であるとい うことであります。その一つの要因といたしまして考えられるのが、午前中にもお話ありましたよう に、建設業者の体質の弱化であります。弱体であります。前は、景気のいいあたりは非常に多くの建 設業者が職員を抱えておりまして、いざというときには総出で除雪体制もできたということでありま すし、また機械等も多く自分の会社で所有していたということでありますが、最近は社員もそんなに 多く抱えていない、あるいは重機も抱えていない、あるいはオペレーターも当然のことながらいない というような段階の中での大雪でありました。これは、村上市に限らず、どこの地域でも同じではな いかなと思っております。そのような中での除雪体制を余儀なくされたわけでありまして、苦労した わけでございます。今おっしゃったように、課題といたしましては、そういうような体制を構築して いかなければならないので、やはりボランティア、有料にしろ無料にしろ、そういうような組織づく りも必要でないかなと、そのように考えておりますし、また今おっしゃったように高齢化ひとり暮ら し世帯あるいは介護を要する世帯等について十分に把握いたしておいて、そして緊急の場合、今回も 緊急の場合ととらえなければならないと思っておりますけれども、どういうような形で情報開示がで きるかというようなことも含めて検討をする必要があるなと、そのように考えているところでござい ます。雪おろしとかそういうのに対しては、さほど苦情らしい苦情はなかったわけでございますが、 しかしながら雪おろし一つにしても、先ほど来申し上げているように、雪おろししてくれる人たちが いないというようなことで、雪おろしを1週間先あるいは10日間先でないとあなたの順番が回ってき ませんよというようなことも聞いておりますので、それらに対しても十分にこれから検討をして、そ の対応策を事前に考えておく必要があるなと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) まさにそういう体制づくりを今私が行政の皆さんにお願いしたいと思ってい るわけでありますが、ここでちょっと確認の意味で聞かせていただきたいと思います。先ほど社会協 議会を通じて市内176件の方たちへの雪おろし作業をしたと、これは有償でやられたのでしょうか、 無償だったのでしょう。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇福祉保健部介護高齢課長(西村 治君) 高齢者除雪費援助事業ということで、社会福祉協議会に 委託しておりますが、除雪が必要な、雪おろしが必要な方から申請をいただいて、6,000円を限度に ですけれども、6,000円を助成したというか、支払いをしましたということの件数でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) では、確認の意味でお聞きしますが、例えば雪おろしにかかる時間だとか人 数で人件費で2万円かかったとすれば、市からの助成が6,000円で、個人負担が1万4,000円かかった ということでよろしいですね。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇福祉保健部介護高齢課長(西村 治君) はい、そのとおりです。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) やはりこれ無償というわけにはいかないなと思っております。いかに個人で 雪をのける、雪おろしをする体力がないといえども、やはり自分の生命、危険を確保する、安全を確 保するためのことですから、有償であってしかるべきと、このように考えますが、ただことし私も数 名の区長さんからやはり思いも寄らない大雪ということで、地域内の高齢者及び要介護者の方たちの 玄関前の雪のけだとかいろいろ心配があったので、役所のほうにどこかそういう支援がないかという ふうな話をして、しかも体系的にどことどこがそういう意味で必要性を発信しているところなのだと いうふうな確認をしたのだけれども、やはり個人情報の関係でそれはちょっと言えないというふうな ことをおっしゃっている区長さんが何名かいらっしゃったのです。一つの区長さんは、自主防災組織 の中で自分たちの地域のそういう方たちをやはり地域の中で支援していきたいというふうな思いで確 認したのだというふうなことではあったのですが、非常にいろんな場面で個人情報がネックになって、 ボランティアの意思がそがれてしまうというようなことを多々耳にするのでありますが、そういう部 分も少なからずあったのかなという思いの中で、3番の質問にも上げていますシルバー人材センター の登録の方たちの業務が減っているというふうな中で、やはり労働をしたいというふうな意欲がある ということと、緊急ではあれ、その労働の提供を受けたいという方たちのこれをしっかり結びつける 役目というのが特に要支援の方たちについては行政が担っていく必要があるのだろうと思います。こ としは緊急的な大雪だったということで、その体制が整っていないということはやむを得なかったこ とだろうとは思うのですが、やはりこれからどうなっていくかわからない天候状況もありますので、 そういう部分で早急に次年度の対策もしくは緊急事の災害に向けて地域の防災組織を円滑に活用した いという地区もあるようですので、やはりそこは担当部局としてすぐさま手を打っていただきたいと 思いますが、いかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇福祉保健部介護高齢課長(西村 治君) 議員言われるように、ことしは大雪、豪雪に近い形で降 雪がありましたけれども、一つ超えますと災害ということに結びつくわけでありますので、特に災害 時の対応につきましては、市長の答弁でもありましたように、区長、それから民生委員にもひとり暮 らし、高齢者のみ世帯、障害者、要介護が必要な方々についての名簿は一応提供はしておるところで ありますけれども、なかなか地区によっては区長さんと民生委員さんとの連携とか、そういった分に も問題あるやとも聞いていますが、もう少し今後私どものほうでも大雪の対応も含めまして、区長さ んのほうにもそういうことも含めて対応についてのお願いというか、こちらのほうからも必要なお話 もさせていただく中で、もう少し実効のあるような対応ができるように詰めてまいりたいというふう に考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) ぜひとも早急に、具体的な体制づくりを進めていただきたい、このようにお 願いして、2番目の項目に移らさせていただきたいと思います。   今市長のお話にもありましたし、先日の新聞記事にも載っておりましたが、2月22日に荒川水域 における渇水期に備えた連絡協議会が発足し、総会が開催されたという記事が載っておりましたが、 村上市からはだれかが出席されたでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 農林水産課長。 〇産業観光部農林水産課長(本間誠一君) 農水課長、私が出席してきました。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) それではお聞きしますが、その会議の際に、これは荒川なので三面川関係な いことですが、荒川水域における取水量についてのことは話題にはならなかったのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 農林水産課長。 〇産業観光部農林水産課長(本間誠一君) 会議の中で全般的な渇水とかが発生した場合には、どう いう対応をとるかというようなお話は出ましたが、会議の中では取水の変更とか、そういうものは出 ませんでした。ただ、会議終わってから沿岸の理事長にそういうふうに困っているから今後そういう お願いを市も一緒にしていっていただきたいと、それは聞きました。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) では、課長のほうで直接そういう状況をお聞きしたということで、まさに今 回私質問したのはその部分でございまして、天の恵みたる雨が川に注いで大河になる理屈で、水その ものについては国に、農水省に、建設省に100%所有権があるというふうなとらえ方、非常に若干疑 問を感じながらの質問ではありますが、やはりただむやみに好き勝手にできないということも道理だ ろうという思いを持ちながらなのですが、関係者にいろいろお聞きするところ、かなり細かい取水管 理をされた中で、水田のための水の利用をいろいろ苦慮しながら行っているというふうなことで、課 長もそのようなお話は聞かれたのだろうと思いますが、今後の対応として村上市として私はこういう お話を聞くときに、市だけの問題ではない。当然農業関係者、そしてまた国政に代表である国会議員 の先生、県会議員の先生等が連携しながら、国の大きな制度といいますか、そういうものを動かして いく必要があるのかなというふうなことを感じているわけですが、今後課長としてそういう話を聞い た中で、これもでは10年ごとに更新期がある、21年に更新をしたと言いますけれども、中身は全然変 わっていないというの実情だそうでございます。訴えはしているのだけれども、変えられないという 大きな壁が立ちはだかっているというふうに私は受け取ってお聞きしているのですが、その辺は市と してではどうしていこうと、これを改善するにはどうすべきかというふうなことについてのお考えを お聞かせ願えればありがたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 農林水産課長。 〇産業観光部農林水産課長(本間誠一君) 取水の許可44年にいただきまして、先ほど市長も言った とおり、本当に水の必要なとき、取水の許可は4月25日から5月1日が15.7トンと一番余計なわけで すが、良質米をつくるということで、岩船米の指導では5月10日以降に田植えをするようにというこ とで、その5月10日前が一番代かきの水の必要なとき、そこで10.6トンに落ちてしまうと、それがふ ぐあいでございますし、また穂ばらみ期というかそれにつきましては、8月20日まで11トンの取水が できるのですが、それ以降になると7.2トンまで落ちてしまうと。せめて水は、8月いっぱいくらい まで必要なのかなと、そういう考えも持っておりますので、県のほうとか北陸農政局の水管理のほう といろいろ調整、またお願いいたしまして、なるべく良質米ができるような水の供給体制に変更して いきたいなと、そういうふうに考えているところでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) 市長にお願いというかお聞きしますが、こういう現状でございまして、長年 関係農業団体、荒川沿岸さん、三面沿岸さん、関係してみんなそうなのだそうでございますが、やは り国も県もそういう実情を幾ら訴えてもなかなか首を縦に振ってくれない、そこを苦慮しながら調整 はしているのだけれども、非常に今言ったように良質な岩船産米をつくるために、田植え期等を昔に 比べれば半月くらいずれ込んだおかげで44年の水利計画がそのまま推移しているものですから、利用 期が半月ずれ込んでいると、そんな理屈なのだそうですが、これに対してやはり市長が旗を振ってい ただき、国会の先生方や県会の先生方を通じて国のほうにできるだけ速やかにそれらの改善について 変更をしていただくようなやはり声を上げていただきたい、こんなふうに思いますが、市長、いかが でしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 基本的に水の必要なときに水をいただけなくて、水が要らないときは水をく れるといったってナンセンスな話でありまして、当然のことながら水の要る時期に必要な量をいただ けるというようなことは、ごく当たり前の話で私はあると考えております。なぜ必要な時期にいただ けないのかというような問題を突き詰めていく必要があろうと思っております。国の管理であります ので、それなりの言い分があると思っておりますので、それらの言い分をお聞かせ願って、どうして もこの岩船産米のためにも必要なときに必要な量の水をいただけるというようなことをこれからも強 く要望して、要請してまいりたいと、そのように考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) ありがとうございます。   ここでなぜ簡単な理屈が通らないのかというふうな議論をする場でもありませんし、してもせん ないことですので、今市長のご決意といいますか、お気持ちを確認させていただきましたので、ぜひ とも近々にそういうふうな合併した村上市の大きな声として国のほうに届けていただきたいと、我々 もそれに関してはできるだけの協力はしてまいりたいと、こんなふうに思いますので、ぜひとも早急 な対応をお願いし、次の3項目めのほうの質問に入らせていただきたいと思います。   28日の今定例会、市長の施政方針の中で高齢者の支援充実策として、シルバー人材センターや老 人クラブが行う各種事業に対する助成を行い、高齢者の生きがいづくりと社会参加の促進を図ってい くと述べられておりました。今市長からもご説明があったとおり、シルバー人材の業務が減っていっ ているというふうなことは承知の上でございますが、先般の施政方針のこのシルバー人材センターが 行う事業に対する助成を行っていくというふうなお言葉がございますが、具体的にはどのようなこと をお示しになっているのかお聞きしたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 一番今シルバー人材センターで悩んでいるのが、民主党政権になってから作 業仕分けによってシルバー人材センターに対する補助金が大幅に削減されたというようなことが問題 になって、その分あるいは県の部分も含めまして、私どもに増額していただけませんかというような ことでいらっしゃっておりますけれども、それは当然私どもとしても無理な話であるわけでございま して、今シルバー人材センターが行っている事業につきましては、できる限り今までどおりやらせて いただきたいなと思っているわけでございますけれども、しかしながら最近の緊急雇用対策等によっ て、シルバー人材センターが今までやっていた事業等について、そちらのほうに回してやっていくと いうようなこともありますし、また先ほども述べさせていただきましたが、運転等業務については高 齢化等の問題もあって、なかなか難しい面があるというようなことであります。内容等については、 これから少し聞いてみなければならないと思っておりますけれども、要はやはり例えば車の運転にし たって、なれている人もいらっしゃるわけです。そういうような業務について、ずっと仕事をしてき たという方もいらっしゃるわけなのですけれども、そういう方を専門的にそこに張りつけておくとい うこともいかないようなところもあるのではないかなと。ローテーションして平等に仕事を与えてい くという感覚なのではないかなと。それらについてもちょっと聞いてみる必要があるなと思っており ますけれども、いずれにいたしましても全体的なシルバー人材センターに対しての委託は減っている ことは間違いないわけでありますので、その点についてはそれをふやすというようなことになってま いりますと、非常に難しい面があるなと。ご案内のとおり若い人でも仕事がない、あるいは働き盛り の人でも仕事がないというような現実の中で、それらのものをシルバー人材センターのほうに振り向 けてやるというようなことも考えにくいわけでありますので、極力仕事の量は減らさないようにして いきたいと思っておりますが、現状は非常に厳しいものがあるということも認識していただきたいな と、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) おっしゃるとおりだと思います。このシルバー人材センターの事業が発足し たのがバブル期のちょっと下りぎみのあたりだったのではないかなというふうに私記憶しております が、なかなか細かい仕事が業者に仕事がいっぱいあって、ないというようなことを退職されたにもか かわらず、いろんな能力がある方たちの仕事づくりというふうな面もあったのではないかなというふ うに、そんな中で今本当に若い人も仕事のない時代、このシルバー人材センターでは、65歳以上の方 たちが対象になっているというふうなことで、65歳以上とはいえ、非常に技術的には充実したものを いろんな業種で持っているわけであります。今市長がおっしゃった車の運転業務については、やはり お聞きすればいろんな条件が整わないということで、専門業者等に移行されている部分が多々あると いうふうに聞いておりますが、そこでなのですが、ことし10月以降でしょうか、コミュニティバスの 運行、これ実証実験が3ルート開催されると。これについては、まだ具体的なところはお伺いしてい ないのであれですが、やはり運行実態、この車両運行をするに当たって、車両管理、運転手の管理、 そういう部分についてのやはり会社組織の立ち上げが必要になってくるだろうというふうに私自身は 考えております。会派で何カ所かこのコミュニティバスについての先進地の視察をさせてもらったと きにも、やはり商工会等が受け持ったり、地域の運行業者の共同でつくった運行会社が担っていたり と、いろいろケースはさまざまでありましたが、いずれも3年間という国の補助が切れた後にしっか り自立した運営ができるような立ち上げをしなくてはならないというふうなことを担当者のほうでお っしゃっておりました。そんな中で、やはりどういう形態の運行組織をつくっていくかということが 大きなやっぱり成功させるか否かのことになってくるのではないかなと思うのですが、そこで企画部 長にお伺いしますが、ここに大型車の運転等を経験を持っている、シルバー人材に登録されている方 たちを運転手として活用できるような運行組織というふうなものは視野に入っているかいないか、そ んなところをお聞かせ願いたい。 〇議長(佐藤宮吉君) 企画部長。 〇企画部長(相馬正喜君) 先般決定いただきました連携計画に概要については以前申し上げたとお りであります。計画を10年間の中でいろいろやっていこうというような中で、まず23年から3年間の 実証をやって、それを広げていきたいというふうに思っておりますが、23年につきましては今ほど議 員ご質問のコミュニティバスの新しい取り組み等については、23年度は実証の対象としておりません。 まずスタートするのは、デマンドといいますか、希望のあるところに配車して目的地に行くというよ うなやり方をまずやってみようというようなことで、荒川地区、神林地区等、ほかにもありますが、 これらのところでやろうという思いであります。これについては、小型の車両もしくは今使っている タクシー型のものをイメージしておりまして、大きなシステム、初期投資のかかるものは使わずに、 できるだけ簡素なことでやれないかというような計画でございますので、今段階では、今現在移譲さ れているそれぞれのタクシー会社等〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕がその基盤となってや れるかというような話を進めれないかというようなのが23年度であります。ただ、計画の中にはこれ だけ広い地域でありますから、デマンド型でうまく機能するところ、議員言われるようにコミュニテ ィーのバス等で対応するところ、スクールバスをあわせて運行するところ、さまざまな手法あると思 いますので、これからそういうものについては大いに計画の中でも議論していくということになりま すが、当面今すぐ動く段階では、コミュニティーのバスは23年度は計画しておりません。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) 少し私の勘違いもございましたが、しかしながら運行主体については地域の 運行会社さんの協力を得ることはもう当然だと思います。そこにどうしても運転手としての需要もま た生まれてくるのだろうと思います。そんな中で、やはり今シルバーさんあたりでそれなりの運転技 術を有する方も大勢登録されていますので、ぜひともその方たちの活用等も検討していっていただき たい、こんなふうに申し上げます。   最後になりますが、今年度をもって定年退職をお迎えになります村上市の職員の皆様方に、これ までの長きにわたる地域住民のために誠心誠意勤務されましたことに対して、私の心からの敬意を表 させていただきますとともに、これからも健康面で、そして社会貢献の面で皆様のセカンドライフス テージをより有意義なものにしていただきますことを心からお祈りを申し上げまして、本日の私の一 般質問を終了させていただきたいと思います。ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで川村敏晴君の一般質問を終わります。   午後2時まで休憩します。           午後 1時48分  休 憩                                                        午後 2時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、18番、滝沢武司君の一般質問を許します。   滝沢武司君。           〔18番 滝沢武司君登壇〕 〇18番(滝沢武司君) 議長のお許しをいただきましたので、一般質問通告書に沿って2点について お伺いしたいと思います。   第1点は、指定管理者制度と事業委託についてでありますが、その1はこれまでの指定管理者制 度による指定の実施経過から見て、指定管理者制度による指定のメリットをどのようにとらえている かということであります。   2点目は、高齢者の健康づくり支援事業や市民の健康増進事業等を委託している総合型地域ス ポーツクラブの事業委託等について、その活動や現状からどのような問題があり、どのような改善へ の手だてが必要だと考えているかであります。   3点目は、荒川地区統合保育園の建設後の運営に当たって、指定管理者制度の導入が考えられて いるとお聞きしますが、その方向性について伺います。   4点目は、今後の指定管理者制度による指定の対象や拡大はどのように考えていますかというこ とであります。   2点目の雪みち対策と除雪計画についての1点目は、ことしの冬の実情から見て、今年度の雪み ち計画及び除雪計画と実際の対応での問題を伺います。   2点目は、今冬の降雪、積雪の状況から救急救命活動への影響や問題点をどのようにとらえてい るかということであります。   3点目は、急激に高齢化が進む現状にあって、年々ふえ続けている高齢者世帯やひとり暮らし高 齢者世帯等への不安を解消するために、今後どのような施策が必要と考えているかであります。   4点目は、村上市地域防災計画に雪害対策を含めることが必要でないかという声を聞きますが、 どのような見解をお持ちですか。   答弁をいただきました後、関連質問を行わせていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、滝沢議員の2項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、指定管理者制度と事業委託についての1点目、指定管理者制度による指定メリ ットをどのようにとらえているかとのお尋ねについてでございますが、平成21年11月に策定いたしま した市行財政改革大綱に基づく施設見直し計画に記載してありますとおり、公募による導入により事 業者間での競争原理が働き、経費の節減やより高度なサービスの提供が期待できること、民間ノウハ ウや新たな企画等により、雇用の創出、他産業への波及効果が期待できること、NPOや住民などの 多様な運営主体が参入、参画することで、住民の意思が行政に反映できることが主なメリットであり、 これまでに経費の縮減や行政が直接行うよりも同等以上のサービスの提供が行えているものと考えて おります。   次に2点目、総合型地域スポーツクラブの事業委託等についての問題点と必要な改善策について は、教育長に答弁をいたさせます。   次に3点目、荒川地区統合保育園の運営に当たっての指定管理者制度導入の方向性はとのお尋ね についてでございますが、さきの12月定例会で川村議員の一般質問にもお答えいたしましたが、保護 者の就労形態や生活スタイルが多様化する中で、子供の健やかな成長と女性の就労支援を図るため、 一時保育や延長保育、休日保育など新たなサービスの充実が急務とされており、多様な保育ニーズに 対応していく必要があることから民間活力を導入し、柔軟な対応や経営管理力などを活用することも 有効と考えております。   このため、新設する荒川地区統合保育園は、平成25年度に開園を予定し、同時に指定管理者制度 の導入を計画しております。指定管理者制度導入の際には、移行のための準備期間を設け、保護者に 説明会の実施、子供たちへの影響を最小限にするため引き継ぎ期間を設定することや、指定管理者制 度に関する情報の公開などを実施しながら、保護者や地域の皆様の意見を十分お聞きしながら進めて まいりたいと考えております。   次に4点目、今後の指定管理者制度による指定の対象や拡充についてどう考えているかとのお尋 ねについてでございますが、引き続き施設見直し計画による指定管理者の導入を進めてまいります。 同計画の平成25年度からの後期計画策定に向け、来年度以降、導入対象施設や導入手法の検討を行っ てまいります。   次に2項目め、雪みち対策と除雪計画についての1点目、今年度の雪みち計画及び除雪計画と実 際の対応についての問題点はとのお尋ねについてでございますが、今冬は新潟県が豪雪対策本部を設 置するなど、平成17年から18年に次ぐ5年ぶりの豪雪となり、本市でも当初計画した除雪経費に不足 が生じ、必要額を専決補正したところであります。   本市の雪みち計画及び除雪計画でありますが、雪みち計画は通学路や公共施設周辺の歩道除雪の 計画で、除雪計画は生活道路の交通確保を目的に策定をいたしております。今冬は例年と違い、ほぼ 毎日降雪が続いたことや、時には早朝5時、6時から降り出し、通勤時間帯に除雪が間に合わないこ と、さらに1月前半からの気温低下で踏み固められた雪がなかなか解けない状況が続いたこと、雪の 堆雪場所が限界となり、車のすれ違いに支障が出るなど、市民に支障が出るおそれがありましたので、 1月末に雪の運び出し作業等を指示し、交通確保に努めたところであります。   このように、想定外の豪雪という状況から、村上地区の場合、住宅密集地で雪の一時堆積場所の 確保や委託業者1社の受け持つ除雪路線の過剰、除雪機械の老朽化などさまざまな問題点が把握でき ましたので、今冬の貴重な経験を十分検証するとともに、次年度以降の除雪計画に反映されるよう努 めてまいります。   次に2点目、今冬の現状から救急救命活動への影響や問題点等をどのようにとらえているかとの お尋ねについてでございますが、今冬に限らず、冬期間における救急活動については、大通りから小 路に入りますと、除雪をしても路肩にはどうしても雪が残るところがあり、1車線となる場合があり ますので、ほかの車が進入してくるとすれ違いに多少時間がかかることがありますが、ことしの大雪 でもそれほどの影響には至っていないという報告を受けております。   次に3点目、年々ふえ続ける高齢者世帯やひとり暮らし高齢者世帯等の不安解消のため、今後ど のような施策が必要と考えているかとのお尋ねについてでございますが、本市のひとり暮らし高齢者 世帯、高齢者のみの世帯数は、市全体の世帯数に対する割合で約25%に達する状況になっております。 本年の大雪に対する本市の対応については、川村議員にもお答えいたしておりますが、高齢者世帯等 で老齢、病弱のため、自力で屋根の雪おろしができない世帯に対しては、高齢者除雪費援助事業を市 社会福祉協議会に委託して、申請に基づき助成を行いました。なお、2月末での助成件数でございま すが、先ほども申し上げましたが、村上地区で22件、荒川地区6件、神林地区3件、朝日地区104件、 山北地区41件で、合計で176件となっております。   また、2月が県の高齢者見守り強化月間となっていたことで、市民に地域での高齢者等世帯に対 する見守りや声かけの協力を市の防災メールを通じてお願いするとともに、区長や民生委員児童委員 にも文書により同様の協力依頼と高齢者除雪費援助事業の周知と雪おろしが必要な世帯への申請指導 を依頼し、対応をしたところであります。ひとり暮らし高齢等の世帯が年々増加する中で、こうした 高齢者の方々が地域で安心して暮らしていくために、今後は市をはじめ、各町内の区長や地区担当の 民生委員児童委員、老人クラブ等の関係団体、ボランティア等を含めて互いに連携、協力しながら、 地域で支え合う見守りの体制づくりを構築していくことが必要と考えております。   次に4点目、村上市地域防災計画に雪害対策を含めることが必要ではないかという声を聞くが、 どのような見解をお持ちかとのお尋ねについてでございますが、自然災害のうち地震災害は、その被 害は建造物の損壊にとどまらず、津波、火災、山崩れ、なだれ等の二次災害も含んだ複合的な災害で あり、しかも広域的な被害をもたらすところに大きな特徴があることから、平成21年の村上市地域防 災計画の策定に当たっては、震災対策編と風水害等対策編に分けて記述しております。   お尋ねの雪害については、風水害、土砂災害、大火等とあわせた風水害等対策編として定めてお ります。その中で、雪害に対する防災対策の推進方向としては、交通を確保するための除雪体制の強 化、除雪機械及び融雪施設の整備の推進と雪崩発生危険箇所の把握に努めることとしております。ま た、積雪期に対する災害予防計画として、気象情報等の伝達、道路の除雪計画、雪崩事故の防止、電 力、通信の確保、し尿、ごみの処理などについての対応を進めることや応急活動体制として災害対策 本部を設置し、救援を強力に推進する体制を整えること、あるいは雪崩に対する警戒、発生時の応急 措置も含めた救助、避難態勢等の応急対策も進めることにしております。したがいまして、水害等の 自然災害発生時と重複する部分の対応もありますが、現計画に雪害への対応も含まれておりますので、 これらの計画に基づきその対応に当たってまいりたいと考えております。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) それでは、1項目め、指定管理者制度と事業委託についての2点目、総合 型地域スポーツクラブの事業委託等についてどのような問題点があり、どのような改善への手だてが 必要かとのお尋ねについてでございますが、本市には現在3つの総合型地域スポーツクラブが活動を 展開しており、子供から高齢者まで年齢や体力、志向に応じた幅広い事業を本市にかわって実施して いただいております。その事業内容につきましては、スポーツイベント事業や健康、体力づくり事業 にとどまらず、芸術や文化活動といった社会教育活動など、多種多様なサービスを提供し、市民の健 康増進や明るいまちづくりに貢献しているところであります。また、運営スタッフにつきましては、 より質の高いサービスを提供することができるよう、研修等を通して指導技術の向上に努めており、 年々事業の充実が図られております。現在3クラブともに順調な活動状況でありますが、経営基盤の 強化や優秀な人材の確保、事業のPR方法など、将来的な課題を残しております。今後はネットワー ク化に向けたクラブ間の連携や雇用環境の改善を図るための支援を行うと同時に、行政機関やスポー ツ関係団体と連携協力して、地域スポーツの振興を一体的に推進することができるよう積極的に支援 してまいりたいと考えております。   以上です。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) ありがとうございました。順番を追って簡単に質問をしたいと思います。   1番目の指定管理者制度のメリット、今市長からお話がありました。職員数の縮小によって、行 政経費の削減にもかかわる一つのメリットもあるでしょうし、民間活力の更新といいますか、そこに 力をゆだねるというような活動もあると思うのですが、私は一番大きな視点は、そういったことにも かかわらず、やはり行政がやる以上により質の高い市民サービスを行っていくという一つの大きな姿 勢がないと、この指定管理者制度のメリットというのはなかなか感じ取れないのだろうというふうに 思うのです。指定管理者制度にするか、あるいは直轄にするかということで、今指定管理者制度のが 今定例会にも提案がありますけれども、そういった質の高いサービスを提供するのだということをも っと前面に出す必要が私はメリットとして本当に訴えていく大きなポイントになるのではないかと思 うのですが、その辺はいかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当然のことながら、質の高いサービスを提供するというのはもちろんのこと であります。それを前面に出すということ、それだけではありませんので、それだけを強調してやる ということでは私どもはないということでご理解していただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 指定管理者制度というと、行革による経費の削減ということにすぐ結びつけ て考える人が非常に多いものですから、今のような私の考えになるのだろうと思います。   もう一つは、この指定管理者制度を通して、市民とかあるいは共同体の共同意識の高揚を図るの だと。具体的には、いろいろな形で出ていますけれども、公園とかあるいは集会場を地域の人たちの 活用しやすいように、行政がはまらないでも集落とか共同体でやっていくのだというような姿勢もや っぱり強く打ち出さないと、指定管理者制度というのが一体何なのだということはなかなか見えにく いものですから、今のようなことをぜひ今後も4番目の項目とかかわってしっかりと押さえていただ きたいというふうに思っております。   この問題については、最後の4点目の今後のことについてもかかわりますので、この程度にして、 2番目、教育長から総合型地域スポーツクラブの関係でお話をいただきました。村上のウエルネス、 それから神林の希楽々、朝日の愛ランドあさひ等、この3つが今のところあって、施政方針の中にも 残った地域といいますか、荒川と山北、まだ結成されていないというところにも早急に手だてを加え ていきたいのだという意向が示されていますけれども、この荒川及び山北がまだ未結成だという何か 大きな要因がありますか。 〇議長(佐藤宮吉君) スポーツ振興課長。 〇教育部スポーツ振興課長(高田 晃君) お答えします。   荒川地区、山北地区、今現在未設置の地域でありますが、特にその設立ができない要因というも のはないのですが、その両地区においては体育協会の組織あるいはそれにかわる体育指導員の組織、 こういったものがかなり充実な地域でありまして、私どもも今年度から荒川地区につきましては、神 林の希楽々と連携したような組織づくり、もう一つ、山北地区につきましては、今ほど申し上げた体 育協会が従来社会体育事業を市から委託を受けてやっていたというふうな経緯もありますので、山北 地区に合ったような総合型地域スポーツクラブの設立に向けて今準備を進めているところであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) そうすると、やっぱり今後スポーツクラブというのをこの両方の地区にも広 げていきたいと、広げるための努力を続けるということと理解していいのですね。 〇議長(佐藤宮吉君) スポーツ振興課長。 〇教育部スポーツ振興課長(高田 晃君) おっしゃるとおりです。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 今設置されている3つのクラブもそうですけれども、やはり一番心配される のは、先ほど言いましたように質の高いサービスを提供するというようなことから、これはスポーツ クラブが委託されている、今言うように市民の健康の問題もあるでしょうし、それから高齢者のいろ いろな健康維持増進ということもあるのだろうと思う。ですから、スポーツクラブという表現ですけ れども、その委託内容が非常に広範囲なものです。しかもその委託されている高齢者の健康維持増進、 この点は教育委員会にとどまらず、やはり福祉保健の関係にも及ぶ点でありますので、非常に大事だ と私もとらえています。もっと頑張っていろいろなことをやりたいのだけれども、スタッフの関係で、 例えばインストラクターとかコーディネーターの受け持ってもらう職員の関係でのなかなか面倒な容 易でない部分があるかと思うのですけれども、その辺についてはどのように受けとめておられますか。 〇議長(佐藤宮吉君) スポーツ振興課長。 〇教育部スポーツ振興課長(高田 晃君) 今ほど申し上げました総合型スポーツクラブ、両クラブ に約4名ぐらいのスタッフが常時勤務しておりますが、議員おっしゃるように質の高いサービスを提 供するためには、その提供者がやはり質の高い指導、技術、スキルアップを求められているというこ とで、両クラブともに健康運動指導士、厚生労働省の認可の資格ですが、こういった資格を取りなが ら、その個々の年代層あるいは体力、その人の志向に応じたスポーツサービスを提供しているという ふうな現状であります。今スタッフの雇用の関係ですが、さまざまな事業に携わっているという関係 で、例えば早朝勤務とか、あるいは夜間勤務とかいうふうな雇用条件で、確かに厳しいという部分も あるかと思いますが、やはり一番は給与水準といいますか、賃金でやや民間レベルを下回っているか なというふうな部分で、各クラブともその財源の確保のために今苦慮しているところではあります。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 今課長から話があったように、経験のある、しかも資格も持った質の高い サービスを提供するにはどうしても人的な配置が非常に大事だというふうに私も感じますが、なかな かその辺の実際を見ますと難しい点がある。報酬が非常に安いものだから、お願いしたくてもできな いという部分があるように私も聞きました。このことを考えると、市民の皆さんの中には自分の子供 早く村上に帰ってきてほしい、だけれども仕事がないからということも非常に私はたびたび聞くわけ です。もちろんいろいろな形の定住政策というのは必要でしょうけれども、こういう村上市でできる こと、村上市としてもう少し力を加えれば若い諸君が村上に戻ってくる要素のあるようなところにも っと力を入れていく必要があると思うのです。その辺市長はどのようにお考えですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) そのとおりだと考えております。インストラクターにしろ、それに関連する ような職種にしろ、それに見合っただけの当然報酬は差し上げるべきであると考えておりますが、今 現状ではそこまで到達していないというのが現状であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) こういうスポーツクラブに事業を委託する行政側としては、今のような点を やっぱりきちんと総枠でもちろん委託をするわけですけれども、その中身について、本当にこれが適 正な報酬なり、あるいはしつらえの充実なり合うのかどうかというのは本当に精査されているのかど うか。今のように全市的に見て、ここのところに力入れましょうとか、ここのところはもう少しふや しても、市としては例えばUターンでの若い人たちが帰ってくる一つのポイントだからというような 押さえ方がなされていないというふうに私はどうしても予算書なんかを見ても感ずるわけです。また、 スポーツクラブの事業の経費からもそんなふうにはちょっと思えない部分があるので、この点につい ては今のように事業委託をする場合にしっかりとこれでいいのかどうかということ、総枠で減らす、 そういう視点ではないとは思うのですけれども、そういった視点をひとつしっかりと持ちながら、こ れからのスポーツクラブ運営について委託している主体として考えていただきたいというふうに思い ます。   3番目の荒川保育園の関係ですが、私はこの荒川保育園の所管の委員会でありませんので、詳し いお話は承っておらないのですけれども、この前冨樫宇栄一議員がいろいろお聞きしたことを参考に しながら再度お聞きしたいと思うのですが、今の方針ですと荒島、坂町、それから大津、この3つの 保育園を1つにまとめて200人規模の保育園を1園つくるというようなのですが、副市長なんかこの ことについての保護者ですか、あるいは住民の方にですか、説明においでになったというふうに聞い たのですが、違いますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) そのとおりであります。区長さん方に最初に区長さん方に集まってい ただいて、こういう計画で場所についてもどこに建設したほうがよろしいですかというようなご意見 もいただきました。その中で、やっぱり旧坂町病院跡地が一番いいというような全員の賛成の意見で ありました。それから、保護者との保育園の先生方と交えた中での説明会も開かせていただきました。 それで、昨年の11月15日ですけれども、荒川の地区公民館、大ホールにおきまして荒川地区統合保育 園の建設及び運営に関する計画の説明会ということで開かせていただいたところであります。その中 で今後の計画、そして建設場所、そして今後の保育園の運営方法等を説明をし、ご意見をいただいた ところであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) その中に例えば建設後の運営について、今のように指定管理者制度を活用す るというようなところにまで話は及んでおりますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) その話もさせていただきました。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 私はこの話を聞いて、幾つかやっぱり問題があると思うのです。というのは、 3つの保育園を一緒にして200人規模、これはなかなか今の村上市の中にはない規模の保育園になる と。私も前の仕事の関係からいくと、大きいことはいいことだということにはならないのです、子供 たちの育てにかかわっては。むしろ小さい子は小さい子なりにやっぱり非常に手をかけた保育あるい は育成をする必要があると思いますから、学校と同じような、学校でも私はそう思うのですけれども、 仮に学校というようなことからしても200人多過ぎるのでないだろうかと。いろんな今子供がいます ので、本当に一人一人に手がかけられるのかどうかということがあります。   もう一つの場所の話もされているそうですけれども、もちろん規格にのっとったそれぞれの室内 のスペースが必要だと思うのですけれども、本当に適当なのかどうかと。200人規模というと、ただ2 00掛ければいいというものでは私はないと思うのです。そこに小さい子供への配慮がもっともっと必 要で、伸びやかに育ってほしいというにはそれなりの手だてが必要だと。これは、私の考えでありま すけれども、現在の進行状況の中から当然3つの保育園におられる保育士の皆さんの処遇についても 当然変わってくるのだろうと思うのです、民間活力を導入するということになりますと。このことに ついて、職員とかあるいは職員組合の皆さん方とはどのような今のところ話になっているのか、話の 進行状況をお伺いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(佐藤正幸君) 統合保育園の建設に関して、職員組合ともお話を交えておりますの で、そこに出席している担当課長がおりますので、担当課長から申し上げます。 〇議長(佐藤宮吉君) 社会福祉課長。 〇福祉保健部社会福祉課長(斎藤 勉君) 私どものほうで保育士あるいは組合のほうからこの建設 問題についてお話がございましたけれども、その節には組合員に建設計画等について説明をさせてい ただきました。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) お話しされたのはわかるのですけれども、職員なり職員組合の皆さん方の意 向といいますか、反応といいますか、そういったところはまだつかんでいないということになります か。 〇議長(佐藤宮吉君) 社会福祉課長。 〇福祉保健部社会福祉課長(斎藤 勉君) この説明会の中に保育士の話をお伺いしながら、今後計 画を進めていくというふうなこともあわせて実はお話はさせていただいた経過がございます。それで 今後この建設計画、そして指定管理に関しましても同じく説明をさせていただいたところですが、組 合のほうからそれに対して反対というふうなことは私どもは聞いておりませんけれども。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) ざっと見ましても、最近現業職員といいますか、そういった人たちの職場が どんどんと指定管理とかいろんな関係で減らされていっていると、臨時職に移行している傾向が非常 に強いと。また、恐らくこののは荒川保育園だけだからということにはならないと思うのです。まだ 二十幾つの保育園がありますから、そこにも将来的には及ぶのだろうというふうに思うと、現業の職 員の臨時職員化というのは非常に大きな問題になると思うのです。学校用務員もそうです。それから、 先般の介護関係の職員の社会福祉協議会への移しかえとか、こうやってみると何か切り捨てているの かななんていうふうに思わざるを得ない部分がありますが、ぜひそういったことも含めてこれからし っかりと職員間の合意を指定管理の場合は押さえて進めていく必要があると思いますが、いかがです か。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(佐藤正幸君) 荒川の統合保育園の指定管理につきましては、先ほど市長からも申 し上げましたとおり、関係者にはもちろんですが、職員のほうにも市としてのこれからの方向性等も 含めて十分な説明をしていく予定としております。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 話はしましたけれども、本当に理解していただけないと大きな禍根を残しま すので、ぜひこういう指定管理かあるいは直轄かという問題。しかも今回初めてだろうと思うのです けれども、官設民営という形で指定管理の制度を活用するということに当たっては、十分に対応して もらいたいということ。2点目、あと時間10分くらいになりましたので、この問題はまた今後の推移 を見ながらお話をお聞きしたいと思います。   次の問題です。1月の22日の河北新報という新聞のコラムに「2人のいたずらっ子」という一文 が載っていました。2人のいたずらっ子の1人は男の子、1人は女の子と。男の名前はエルニーニョ と、もう一人、女の子の名前はラニーニャと、この2人の子供のご機嫌を損ねている関係か、非常に 地球上の気象が大変動を来していると、これは今後も続くのだろうというふうに書いてありました。 なかなか言い得て妙だなというふうに思いました。昨年の夏の猛暑、そして1月の降雪、積雪、非常 に大きな市民生活への影響がありました。先月の2月の様子から見ると、1月の天気はあれ何だった のだろうというふうに思うほどです。先ほど話がありましたように、5年前、18年の年末から年始に かけても大変雪が積もりました。当時の担当は、まさに年末年始もなしに市役所に詰めて、純という 言い方はどうかわかりませんが、対策本部で一生懸命頑張っておられた姿がことしもまたありました。 そういったことから一番最後に雪害対策についてももう毎年のことだからということでなくて、何年 に1遍には大騒ぎしなければならないのだと、ことしのでも市道が途絶をするというようなこと、し かも世帯数の少ない集落が点在をするという今の新しい市としての状況などを加えると、私は恒常的 な対策というのは常にマニュアルとして持っている必要があるというふうに思っています。   それで、消防長にお伺いしますけれども、先ほど市長から救命救急活動についての答弁をいただ きました。実際にやって1月のこの期間、特にこの点で本当に苦労したと、現場で苦労したというよ うな例がありましたら、1つで結構ですのでお聞かせいただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 消防長。 〇消防長(小川利栄君) この点については、私も各本署、分署のほうにもこの期間中の状況確認を いたしましたけれども、差し当たって本当にいつもの冬のとおりの状況でありまして、この大雪であ っても極端に違うような状況ではなかったということがありました。ただ、この大雪の関係で屋根に 積もった雪、ある一部の地区の集落で一斉に雪おろしをしたという、この関係で救急隊が行ったとき にはたまたまそれにぶつかってしまって、そこで車を置いて担架で徒歩で現場に行って多少のロスが あったということ、もう一点は雪おろしのために迂回をして、反対の方向から侵入したという、それ でロスをしたということが報告されております。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) ありがとうございました。市民生活とこの冬の豪雪、積雪の関係については、 先ほど川村議員もお聞きしましたので、繰り返しになりますので避けますが、本定例会の初日に市長 から諸般の報告でいろいろ状況についてもお聞かせいただいたのですが、やっぱり毎日の生活の中で 例えばブルドーザーで朝雪はよけてくれるのだけれども、その後の始末、玄関にかたい雪の塊が残っ たままで、そこに住むお年寄りの方がその雪の塊を排除もできないというようなこと、それから一番 心配なのは、やっぱりこの雪の中での火災とか、あるいは災害が発生したときどうなるのだろうとい う心配、逃げ場所がないというような様子になったようなときの対応、そういったことについての行 政としての無線とかいろいろな手段を使って、広報をやっぱりそれぞれの地区なりにやる必要が私は 今後のためにも非常に大事だと思うのですけれども、今の状況についての広報活動というのはどのよ うに考えて進められているのか、これは常備消防、非常備消防問わずですけれども、非常備消防の場 合〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕消防団の皆さん方が本当にいろいろ見回りをしたりいろ いろ頑張っていただいていることには感謝しますけれども、全体としての対応の仕方、今こういう状 況なのだからここを重点に見守ってくれとか、あるいは広報で行政無線でこういうことを伝えるから というような、そういう手だての打ち合わせといいますか、連携というのはどのようになっているか お伺いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) 大雪にかかわらず、冬期間におきまして議員がご指摘のように、 火災の発生も懸念されております。特に水利の確保につきましては、消防団の幹部会議の中でも十分 確認をして確保していただくようそれぞれ団長のほうから指示をさせていただいたところでございま して、そのために水利の巡回をお願いしていると、こういうことで冬期間における水利確保を最重点 に消防団のほうに依頼をさせていただいているということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 一番最後に今後の雪害による防災対策ということについてお伺いしました。 私は、やっぱりきちんとした、こんな厚い防災計画があるわけですから、その中に本当に10ページで も15ページでもやっぱり計画としてのせていただきたいと。例えば雪を捨てる場所はこういうところ がありますよとか、もう常に雪みち計画あるいは除雪計画で考えられていることをもう少しコンパク トにやっていけば、そういうことは計画はできるわけですから、またその計画にのっとって準備なり 市民の心構えも違ってくるのだろうというふうに思いますので、その辺もひとつ十分考慮していただ きたいと思います。   最後になりました。今月末に勇退が予定される小田総務部長、佐藤福祉保健部長、渡辺上下水道 部長、吉川会計管理者、小川消防長、田村神林支所長、そして忠議会事務局長の7名の方におかれま しては、これまで厳しい職務に尽瘁され、市勢発展に大きく寄与されてこられたことに深甚なる敬意 と心から感謝を申し上げながら、ご勇退後も健康に留意され、今後とも市民としての村上市の一層の 発展へのご理解とご支援をくださるようお願いをしまして、私の一般質問を終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) これで滝沢武司君の一般質問を終わります。   午後3時まで休憩します。           午後 2時48分  休 憩                                                        午後 3時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              発言の訂正 〇議長(佐藤宮吉君) ここで滝沢武司君より発言を求められておりますので、これを許します。   滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) どうもありがとうございました。   先ほど私の一般質問の最後に、7名の方のご勇退の感謝の言葉を申し述べましたが、五十嵐孝次 都市整備部長の名前を失念しまして、大変申しわけありませんでした。つけ加えて訂正させていただ きたいと思います。申しわけありませんでした。 〇議長(佐藤宮吉君) ご了承願います。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、3番、本間清人君の一般質問を許します。   本間清人君。           〔3番 本間清人君登壇〕 〇3番(本間清人君) 民主党の本間清人でございます。議長のお許しをいただきましたので、私の 一般質問をさせていただきたいと思います。本日最後でございます。お疲れではございますが、もう しばしおつき合いいただきたいと思います。   私の一般質問、このたびの通告は4点でございます。まず1点目、平成23年度村上施政方針及び 市長のこれまでの施策についてであります。村上市が合併して3年が経過しようとしておりますが、 市長に就任して以来、4度の施政方針を出されております。内容を振り返り、平成23年度の内容につ きまして、今までと違う点や本年度の重要な点があればお聞かせください。また、この3年間の施策 の中で自信の持てる施策があればお聞かせください。また、逆に思いどおりにいかなかった施策があ ればお聞かせください。   質問項目2点目、市長交際費についてであります。市長交際費について、以前にも質問させてい ただきましたが、会費、弔慰、祝儀などの範囲の規定や額などの規定はあるのでしょうか。あればお 聞かせください。   3点目、合併調整項目の調整状況についてであります。法定協議会で決められた事務事業検討項 目等で、合併後調整の必要があるとされた項目について、現在の進捗状況はどのようになっています か。   4点目、地域主権及び地方自治について、最近、阿久根市や名古屋市、新潟県など地方自治の市 政、県政など首長による強硬な姿勢や行動が報道されていますが、同じ首長として市長はどのように 思われますか。また、泉田知事の県当初予算の中で北陸新幹線工事などの県負担金が計上されません でした。このことは、この地域には直接関係がないように思いますが、例えば羽越線の高速化や新幹 線の整備計画等には影響はありませんか。市長の考えがあればお聞かせください。   以上、4項目でございます。市長答弁の後、再質問させていただきますので、よろしくお願いい たします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、本間議員の4項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、平成23年度村上市施政方針及び市長のこれまでの施策について、今までと違う 点や本年度の重要な点についてのお尋ねでございますが、合併後3年間はどちらかといえば行政の基 盤づくりを中心にまちづくりを進めてきたものを合併4年目である本年は、地域のあり方を地域の皆 様と考えていく、地域の基盤づくりに取り組んでいく、まちづくりは第2ステージへとステップアッ プする年と位置づけたものであります。その上で、第1次村上市総合計画の重点戦略である定住の里 づくりの実現に向け、行政改革のさらなる推進と健全財政の堅持、魅力ある地域づくり、市民協働の まちづくりによる元気な地域づくり、産業の活性化、そして安心して暮らせる地域づくりの5つの視 点につきまして、今後特に力を入れてまいりたいと考えております。   また、この3年間の施策の中で自信の持てる施策はについてでございますが、平成20年4月の新 村上市の初代市長に就任以来、新たなまちづくりに向け全力で取り組んでまいりました。自信の持て るというより、特に力を入れ取り組み、そして成果が得られた施策といたしましては、職員数の削減 による人件費の抑制と健全財政堅持の基盤となります各種基金の造成、そして他市に誇れる市独自の 奨学金制度の創設を掲げることができるかと思っております。   なお、思いどおりにいかなかった施策はとのお尋ねについてでございますが、これまで全力で取 り組み、市民の皆様のご協力をいただきながら、一定の成果が得られる施策を展開してまいりました ので、今後もより効果的で将来を見据えた施策を全身全霊取り組んでまいりたいと考えております。   次に2項目め、市長交際費について、会費、弔慰、祝儀などの範囲の規定や額の規定はあるかと のお尋ねについてでございますが、ご承知のとおり市長交際費は行政執行上、市を代表し、外部との 交渉を行うためなどに要する経費であり、本市においても社会通念上の許容範囲を逸脱しないよう十 分配慮しているところであります。   お尋ねの会費、弔慰、祝儀などの規定についてでありますが、弔意金等の取り扱い等については、 合併時の事務調整により定めました弔意金等の基準に基づき、常勤及び非常勤特別職など市政関係者 等に対する香典などは、各職に応じてそれぞれ金額を定めております。また、各種団体等への懇親会 への出席に対しましては、会費の記載があるときにはその金額を、ないときには会費相当分として清 酒をお届けしておるのが現状であります。このほか記念式典、地域のイベントなどへの支出について は、これまでの個々の例も考慮し、適正な予算執行に努めているところであります。   次に3項目め、合併調整項目として法定協議会で決められた事務事業検討項目等で、合併後調整 の必要があるとされた項目について、現在の進捗状況はどのようになっているかとのお尋ねについて でございますが、合併時の協定書に登載した事務事業調整項目のうち、合併後速やかに調整すること としたもの、一定程度の年限を区切って調整するとしたものが79項目ありました。これらの調整項目 については、毎年度末に調整内容を確認した後、ホームページにて公表を行っており、平成21年度末 で調整が終わっている項目が総合計画をはじめとする各種計画策定や補助事業の整理、統合など53項 目となっております。   なお、平成22年度の調整状況につきましては、年度末に向けて取りまとめを行っているところで ありますが、これまでに市議会での議決をいただいております都市計画税の廃止や市の木、市の花、 市の鳥の制定などが調整を終えたものとなっております。   次に4項目め、地域主権及び地方自治についてのお尋ねでございますが、ご質問の他自治体にお ける首長の姿勢及び行動は、それぞれの自治体が抱える情勢の中で判断したものと認識いたしており ます。現政権交代時に1丁目1番地と位置づけられました地域主権改革に関する公約が足踏み状態と なっていることは大変残念なことであり、私といたしましては今後も地方の声が国政に反映していく よう仕組みづくりが大変重要であると考えております。なお、北陸新幹線工事負担金が県の当初予算 に計上されなかったことによる羽越線高速化推進等の取り組みへの影響は、現段階ではないものと考 えております。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) それでは、再質問させていただきます。市長、どうもご答弁ありがとうござ いました。   私18年の旧村上市の選挙に当選して以来、ずっと一般質問はさせていただいておりますが、実は きょうの朝来まして、ちょっとびっくりしたことがございました。説明員の出席者で、私のところに 環境衛生課長が出席されております。質問項目を見ますと、どこから見てもこのことに関して要るよ うな質問項目は載っていないわけです。ふだん今までの一般質問でありますと、各課から問い合わせ を来て、本間議員、このことについてはどういったことを聞きたいのだろう、こういったことを聞き たいのだろうか、ではこういうことについて説明員はではこの人を出せばいいねというような内容で 打ち合わせをしてきました。今回初めて何も言っていないのに、課長が説明員として来ておりますが、 何を意図としてこの課長が来ているのですか、市民部長。 〇議長(佐藤宮吉君) 市民部長。 〇市民部長(板垣純一君) ご指摘の件でございますけれども、合併調整項目の調整というのがござ いまして、この中に特に環境衛生の中でまだ課題とか検討中のものがございまして、そういったのが もし質問に出れば答えられなければならないというような考えで出席をお願いをいたしました。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) わかりました。では、もしそういう項目が出た日には、ひとつよろしくお願 いをいたします。   それでは、1項目めからご質問させていただきますが、1項目めに関しましては、私の質問箇条 的にちょっと質問させていただきますので、市長のほうのご答弁よろしくお願いしたいと思います。 まず、このたびの平成23年度の村上施政方針の1ページ目にあります、「今春卒業予定の大学生の就 職内定率が、調査を始めた1996年以降最低となり、「超氷河期」とまで言われる、大変厳しい雇用情 勢となっております」というふうに書いております。ところが、平成20年度の村上施政方針の3ペー ジ目には、「近年、学校教育関係者のご尽力により、当地域においては、大学等への進学率が伸びて きていると同時に、地元企業等においても新卒者の採用割合がふえております」というふうに書いて あるのです。全く逆のことが書いてありますが、その辺はどういったご理解を示せばよろしいでしょ うか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 本間議員ご承知のとおり、今就職については非常に学卒者を中心といたしま して困難な状況にあるということは、この村上市においても同様の傾向があるというようなことであ ります。全国的には非常に厳しい状況であるということを書かせていただきました。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) そのページの一番下の行に、「健全財政堅持の基盤となります各種基金につ きましても、着実に造成を図ってまいりました」というふうに書いておりますが、基金はどのくらい 積み立てましたでしょうか。また、合併時に5市町村で持ち合った基金からどのくらいふえているか を教えていただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 詳細については、財政課長から答弁いたさせますが、例えば財政調整基金に つきまして、合併時に17億幾らあったものでありますけれども、今現在では32億、33億近い金が残せ たということであります。   詳細については、財政課長から答弁をいたさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇総務部財政課長(佐藤昭一君) 財政調整基金は、合併時でございますが、17億9,000万ほどでご ざいますが、22年の末の見込みで32億3,000万ほどになろうかと思います。それから、その他の特定 目的基金というのがございまして、これにつきましては合併時13億5,000万円が22年の末には22億7,0 00万、そのような増額になろうかと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 続きまして、その下に未来を担う人づくりの部分でありますが、何名かの議 員の方もその奨学金制度に関しまして意見を述べられております。私も受験を控える子供なんかまだ いるものですから、大変この制度に関しては非常にありがたいということを親の立場からは思ってい るわけではありますが、反面この中に市長のこの施政方針では、「「ふるさと」を心から愛する人材 の育成に大きく寄与するものと期待をしております」という文面が書いてあります。その部分につい て、私はちょっと疑問があります。例えば家業、村上市は商工会議所の商売関係でも非常に小規模な 商店であったり、中小企業が大変地域では多いところではございます。その家業の勉強のために大学 やら専門課程に行かれる、そのお子様の申請の中には、親の年収制限等で該当せず、制度を利用でき ないケースも多々あるようであります。その子たちは、親の跡を継いで故郷村上にまた帰ってきて、 鮭と同じです。放流して4年後にはこの地域に帰ってくる。その専門課程、例えば酒づくりであると か、例えば加工業であるとか、そういったものを勉強しに大学に行って、またこの地域で自分の家業 を一生懸命この地域のためにやろうという人は、親の年収がちょっと多いとこの制度は使えませんと 言われているのだそうです。その辺、では市長の言われているふるさとを本当に愛する気持ちの、ま たふるさとのためにそういった技術を覚えてこようということで大学へ行く人のために使われてはな い。大体これを使って行かれている方々は、村上に帰ったって先ほど言われたように就職できないの だから、もう結局その課程の中で向こうで就職をするという大学卒業者のほうがこれから多くなると 思うのです。その辺は市長、どのように考えますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まず、基本的に奨学資金制度、これは家庭の事情で経済的に困難な子供たち が向学心に燃えて学校に行きたいといったときに使っていただくというのが大義名分であるわけでご ざいまして、例えば1軒のうちで1,000万以上の収入があるような人たちは、その範囲内で十分に行 けるわけであります。しかしながら、兄弟が2人も3人もいる場合は、また別で取り扱っていると思 っております。それと、そういう子供たちが村上市に帰ってきていただきたいという意識は、ものす ごく私も強く持っております。ですから、どうすれば奨学金を使っていって勉強した子供たちが帰っ てこれるか、もちろん行政として新しい働く場を確保するのはもちろんでありますけれども、帰って きたときにその子たちに何らかの行政としての特典と言っておかしいですけれども、何か思いやる施 策がこれからできないものかということを考えていく時期に来ているのではないかなと、そのように 考えております。十分にその意味は承知をいたしております。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) それから、この3月27日に朝日まほろばインターチェンジまで開通する高速 道のことでございますが、それに伴いまして、この本市を取り巻く社会環境に大きな変化をもたらし ますということを書いております。どのような変化がもたらされると思われますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) いろいろあろうかと思いますが、まず第1に朝日まほろばインターチェンジ まで延伸あるいはまた今神林岩船港インターチェンジまで高速道路が延びたことによって助からない 命が助かっている現状があります。そして医師不足の中で、村上に医師が新潟から通える環境が整備 されたというようなことでございまして、その面についても大きな解消がなされたとまた感じており ますし、また観光面につきましても非常に都心から、あるいは新潟市から高速が延びてくることによ って、近く村上市周辺が感じられたというようなことで、多くの交流人口が入ってきている現況にあ ろうと、そのように考えておりますし、また産業面におきましても生産コストあるいは運搬コスト等 の削減がなされている現状であると考えておりまして、非常に大きなメリットがもたらされていると、 これからもたらしてくれるだろうと考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 市長は、以前から雇用のことにつきまして、企業訪問活動などにより状況把 握に努めるということを言っておられました。今現状の氷河期ということで先ほども言われておりま した若手の就職先もない、先ほどの答弁の中、ほかの議員さんの答弁の中にそういった中でシルバー 人材センターさんに出す当然雇用の部分も少なくなるだろうというような話もしておりました。今ま で市長がその企業訪問を行かれてどのような状況であるか、またどういった企業に今までお話をされ ているかお聞かせいただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今までは、自動車部品をつくっている企業等に伺ったこともあります。今自 動車産業は、回復基調にあるわけでございますけれども、非常に一時期ご案内のとおり低迷した時代 がありまして、非常にそのときに撤退をせざるを得ないのではないか、工場を別なところに建てなけ ればならないのではないかといったような話もありましたが、何とか踏ん張っていただいた経緯もあ りますし、また航空産業についてもそのとおりであります。そのようなこと、あるいは地場の木材を 使った企業等、いろいろな業種のところに出向いていってお話を聞いて、何とか頑張っていただきた いという旨をお願いしておりますし、また1人でも2人でも雇用を新規に採用していただけませんか というようなお願いもしている現状であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 所管は、これ教育部になりますが、市長の考えをお聞かせいただきたいなと。 今春から山辺里の統合小学校1校になります。そうしますと、旧山辺里小学校、そして門前谷小学校 でしょうか、その2校、その建物、その跡地というか、その辺はどのように今後利用しようというふ うに考えていらっしゃいますでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 山辺里小学校、門前谷小学校の跡地利用につきましては、今教育委員会とも 相談をしながら話を進めております。まず、1つには地域の学区の人たちがどういうようなものを希 望しているのかというようなことも非常に重要な問題になってまいりますので、それらも含めて跡地 利用について考えていきたいと。何点か相談といいますか、問い合わせがあるみたいですけれども、 それらを含めて総合的に判断をして、地域の皆さん、そして教育委員会、行政が一体となって何が一 番いいのかということを決めていきたいと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) ちょっと時間があれで、もっと聞きたいこともあるので、少し飛ばしたり、 早目にいきますが、9ページの中に有害鳥獣被害防止対策協議会ということが書いております。長年 猿の被害、また鳥獣対策に関しましては、非常にこの地域の農家の方が苦慮している問題であるわけ でございますが、この中に具体的な被害防止の対策を確立してまいりますというふうに書いておりま す。現段階では、何かしらその対策を、この間何かどこかの先生が来られて、その猿のいろいろな勉 強会もやられたようでありますが、現段階ではどのような対策がございますでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(瀬賀 功君) 猿害防止策とかウルフピー、今年度というのですか、23年度はテレ メトリー調査を実施したいということで、猿を捕獲して猿に電波をつけまして、その居場所を察知し ながら猿の行動範囲を確立しながら、最終的には猿が民家に近づいてきたらそれを防御するというふ うな形になろうかと思いますが、その前段としての猿の調査、そんなことも考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 続きまして、制度融資の件等についてでありますが、この地域で事業を展開 されて20年、30年、40年、50年という歴史を持った会社もしくは商店、そういったものがたくさんご ざいます。ところが、残念ながら昨今の不景気の状況によりまして、廃業ですとか倒産といったケー スも多く聞かれているわけでございますが、先般新潟日報の紙面上に糸魚川市、ほかの他市のことを どうのこうの言ってもしようがないのですが、23億の金額を計上して中小企業の支援としての予算を 計上しているわけです。これちょっとその内容まで私勉強しなくて申しわけなかったのですが、その 村上市のように信用保証料を全額保証するための多分計上が23億あるというわけではないと思うので す。直接市の何か特別枠で融資枠になっているのか、その辺はちょっとわかりませんけれども、村上 市におきましてもその信用保証料の全額補給ということではなくて、市独自の融資制度はつくれない ものでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 詳細については、担当部長から説明させますけれども、融資に際しまして信 用保証料を100%補助するというのを政策もとっておりますし、市独自の産業育成資金とかいろいろ な資金制度をとっておりまして、村上市も十数億になるのではないかと。詳しい数字は、今部長から 説明させます。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(瀬賀 功君) 市保証料につきまして、今市長が申し上げたとおりでございます。 市として独自の制度というのは、市と銀行とが協調して市の制度融資を実施しておりますので、これ で成果が上がっておりますので、このまま実施していきたいという……           〔何事か呼ぶ者あり〕 〇産業観光部長(瀬賀 功君) 預託はしてございます。不況対策資金につきましては、新年度9億 円の預託をしながら、銀行と協調しながら進めておりますので、ご理解いただきたいというふうに思 います。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 続きましては、岩船港の問題であります。市長が会長を務めております岩船 港利用促進協議会、岩船港は今特定地域振興重要港湾ということで位置づけられております。これは、 どういうことでの重要港湾かといいますと、観光振興が主であります。そのために、緑地帯でありま すとか公園を整備したりしましたり、岩船海浜公園という中で海岸線の整備等に有効な重要特定港湾 になるわけでございます。この港の緑地帯の使い方なのですが、どうもつくったはいいのですが、思 いどおりに何かいろいろ利用されているのかどうか、余りぱっとしていないような状況であります。 利用促進協議会の会長でもある市長といたしましては、今後この緑地帯の使用法をどのように考えて いらっしゃいますでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 利用促進協議会の会長を私がしておりまして、メンバーは岩船の区長さんと か、いろいろな漁協とか、いろんな団体が加盟しているわけでありますけれども、緑地帯につきまし ては、非常にイベント等で使っているのではないかなと、会長の私からはそう思っております。また、 あそこにしらせのペラも設置をいたしておりまして、それらも含めてあそこの緑地帯をこれからも地 域のイベントの核あるいは地域の活性化の核として使っていくような緑地帯にしていかなければなら ない、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 施政方針では、あと2点ほど聞かせていただきます。都市計画マスタープラ ンに基づきという部分がございます。市長、たしか3年前の選挙、ご自分の公約の中に大町、小町に 関しましての道路拡張に多分触れていたと思います。今その大町、小町の道路拡張の問題は、進捗状 況はどのようで、また今後最後の1年間の市長の締めくくりとして、その問題についてはどのように 取り組まれるおつもりでございますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 大きな問題でありまして、まず1つは都市計画決定された道路の幅を確保す るにも、あるいはそれを縮小するにも地域の皆さんの意見の集約が必要であります。片一方ではだめ だ、片一方ではいいというようなことでは事が進みませんので、まず1つには地域の人たちの意見集 約を徹底的に図っていく必要があろうと、そのように考えておりまして、それに取り組んでいきたい と、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) ほかにもちょっとたくさん質問事項を書いてきたのですが、時間もあります ので、その最後もう一点だけ。平成24年度から各市が所有しております集会場などについて移譲して いくという方向で進めていくということを書いております。どのような形でその移譲を進めていくの かということではございますけれども、その地域まちづくり組織、そういったものに対して補助金を 出していくのだということになっておりますが、その集会場などの維持管理経費がその地域まちづく り組織からの補助金でその集会場の維持管理費を出されるというようなことはないのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 企画部長。 〇企画部長(相馬正喜君) 移譲を検討している施設については、当然移譲でございますので、今現 在市の所有になって、指定管理をお願いしている施設でございます。市にほぼ七十数カ所ございます。 これを24年度から地元のご理解いただいて移譲しようというものでありまして、ご承知のとおり23年 度から集落集会施設等の補助整備、いよいよ新市になって統一した制度がスタートしますので、そち らをご活用いただくということになります。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 23年度の施政方針に関しましては、その辺にしておきます。市長、ぜひとも 最後の1年頑張っていただきまして、いいことにつきましては私らは賛成をいたします。ただし、悪 いことに関してもあくまでずっと反対していきますので、そのつもりでお願いしたいなと。   市長に私去年でしたでしょうか、おととしでしたでしょうか、市長交際費につきまして何度かち ょっとご質問をさせていただきました。今市長の答弁の中に、その弔慰に関しましても規定があると。 それは、特別職、そういったまた市の職員の階級によって違うのだという部分がございます。まず、 そこからちょっとお話をさせていきますと、私自身ちょっと、僕はどっちの部類に入るのだろうとい う部分があるのです。例えば山北地区、嘱託員の逝去に伴います香典及び花輪代と、これ平成21年の 8月なのですが、こちらには同じ弔慰でも2万5,000円なのです。ところが、元山北町町議、それで も1万円の方もあるし、また11月13日の弔慰では元山北町町議会議員、香典及び花輪代、こちらも2 万5,000円、そして山北地域総代の香典及び花輪代、これ同じ月の11月24日なのですが、こちらにも 2万5,750円になっているのです。ところが、元村上市議会議員ですと、香典1万円のみなのです。 村上市議会議員で花輪を出した人はだれもいない。みんな元村上市議会議員の逝去の香典1万円、荒 川町の町議会議員は花輪と香典で2万5,000円、それで村上市の職員逝去、香典及び花輪代は6万5,7 50円とその規定があるといいながらまちまちなのです。同じ山北町でも9月28日の山北町議会議員の 逝去、香典は1万円と、何でこんなにばらばらなのでしょうか。市長の好きな方は高い。もしくは市 長の選挙に応援した方は高い。我々のように市長に反対しているようなのは1万でたくさんだという ような感じですか。僕は、そうしたら今死んでしまった場合、1万円なのかなと。そしたら女房に、 おい、市長なんて呼ぶなよと言うしかないですよね。その辺市長、お聞かせください。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 決してそんなことはないと思いますので、ちょっと詳細については私も詳し く把握しておりませんので、担当から説明をさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) ただいまの例の中で、議員に限って申し上げますと、現職と元職 という形で花輪をつけた場合とつけないという扱いをさせていただいております。現職でそういう場 合につきましては、1万円プラス花輪を差し上げさせていただいて、元職につきましては1万円の香 典をさせていただいております。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) いやいや、そうではないです。今現職で死んでいる方1人しかいないもの。 これみんな去年、おととしのです。元山北町議なの。現職ではないでしょう。では1万ということに なりますよね。では、何で花輪も、荒川の町議も花輪と。今言ったのは、現職であれば花輪等つける、 元であれば1万円の香典だ。では、規定と違うではないですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) 大変舌足らずの点もございましたが、元職の中で議長、副議長の 経験者について花輪を添えさせていただいております。この弔慰金の基準につきましては、合併時の 調整によりまして、規定のあった町村となかった町村ありましたのですが、旧村上市の例に従って基 準を踏襲させていただいているのが現在の基準でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) この山北町の場合には、嘱託員も総代ももう花輪や何かというふうになって いますが、その辺は山北町のみの特権なのです。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) 非常勤の嘱託員、区長につきましては、一律香典が1万円、そし て花輪を添えさせていただいて、同じ扱いでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) そのことばかりやっているとちょっと時間もないので、それはまた後々調べ させていただきますが、この市長の交際費支出内訳、ずっとホームページ、市長の部屋からいきます といけます。これは、当然一般会計の総務費の中に市長交際費、ことしものっています、220万。当 初269万ぐらいで上がっていたのでしょうか。それがだんだん、だんだん下がっていますので、それ はそれでいいのでしょうけれども、これの監査というのは、やはり当然市の監査、そして議会から1 人出ている監査議員はきちっとその市長交際費に関しての監査をされるのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 選挙監査事務局長。 〇選管・監査事務局長(板垣 圭君) 市の交際費、市長交際費、さまざまな支出命令等々ございま すが、それは例月出納検査の中で毎月の支出命令等については証拠書類等々も含めまして監査委員が 目を通してございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 目を通すだけですか。領収書あるやつとないやつ当然ありますよね。例えば お見舞いなんかですと、1月14日、これ昨年の火災で見舞金の2世帯でこれ8万円になっています。 でも全部の火災に見舞金は出ているわけではないのです。何でその見舞金が出る火災と見舞金が出な い火災があるのかもおれはちょっとわからない。でも見舞金ですから、まさか見舞いに行って領収証 ください、村上市あてでというわけにはいかないわけですよね。その辺の使い道ってどういうふうに 考えるのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 選挙監査事務局長。 〇選管・監査事務局長(板垣 圭君) 毎月の1カ月1カ月のものでございますので、非常な枚数も 大変多うございますけれども、あわせて今の交際費であれば、そうたびたび出てくるものでもござい ませんし、なおかつそういう火災等につきましては、たびたびあるものでもございませんので、その 月の状況の中で出てきたものに対しまして、規定の中で社会通念上で領収証の添付のないものも当然 ございますが、例月監査の中で出納検査の中で証拠書類等々の添付があるか、印があるか等々のもの についての検査は見ているということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 会計管理者。 〇会計管理者(吉川 強君) 今のお話の見舞いとか香典の場合、確かに領収証の徴収はございませ ん。したがいまして、財務規則で定めてあるとおり、支払証明書を庶務係のほうで作成して、それを 領収証にかえて添付をして、監査委員に精算書と一緒に監査をしてもらっているというのが実態でご ざいます。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 答弁は結構でございますが、今政治と金の問題でうちの党も非常にみっとも ない党になっています。小沢先生をたたいていた人たちが自分たちも虚偽をしていると、そんなふう なことにならないとは思いますが、そういった証明書を出せば、秘書課が出せばいいというのだった らそういう証明書出せやと言っておけばそれでいいわけですから、その辺何とかお願いしたいなと。   それと、これ2点ほど要望です。山北の花火には、市長1万6,000円の花火上げています。とこ ろが、荒川には一銭も上がっていません。ぜひとも荒川も花火上がっています。どうせ出すのだった ら荒川にも出してください。それと、山熊田の熊祭りには1万円のお祝金持っていっておりますが、 ほかの集落のお祭りには一銭も持っていっておりません。ぜひ山熊田だけではなくて、雷でもありま すし、村上もありますので、ぜひいろんなところに持っていっていただきたい。   それと、時間もありません。最後。一番大事なことです。私この交際費の中で大変なものを見つ けてしまいました。それには、2点ほどございます。平成20年度なのですが、4月8日の会費の中に 三面川稚魚放流式後の昼食会の経費というのがあるのです。ここに7万8,332円という金額が使われ ているのです。これは、どういった金額なのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(瀬賀 功君) 私平成20年の担当ではございませんけれども、前に私昔水産担当し ていたころからそのままであれば、放流式終了後に知事を招いた懇談会をしておりまして、その漁協 と市と折半しながらお支払いをしていたということの折半分でございます。だと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 総務部長、そういう使い方というのは何かいいのです。何か賄賂性みたいの につながりませんか。それ答える前に、もう一点別なのあるのです。これ12月なのです、昨年の。28 日。ごみ処理場の関係集落協議会総会時、清酒代として4集落分で8万になっているのです。4集落 分で8万。ということは、平均で言うと1集落2万なのでしょう。ところが、いろいろなところに集 会行っている、その酒代や会費相当分の清酒というの大体3,951円なのです。何でここばかり8集落 で8万円なのです。ましてごみ処理場関係集落協議会、その総会で8万もの酒を出しているというの は、これからそこで協議をして、そしてこの地域のごみ処理場にご理解をいただこうと思っている集 落に対しての、これ賄賂性になりませんか、部長。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務部長。 〇総務部長(小田吉雄君) 賄賂性になるかどうかというのは調べてみないとわかりませんけれども、 実際は公共団体の長が公益上あるいは市のつき合いのために支出する金額でございますので、それが 必要だということで監査も通っておりますし、自治法上規定はないものと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) でもそこを問題にしていくのが議会ではないですか。きのうもテレビでやっ ていました。市長のその政策もしくは立案、提案が一つも否決されない議会ばかりだって。だから地 方議員は人数も要らないし、報酬も少なくせいなんてことを言われるわけです、議員としての仕事を しないから。では、この28日にしたって、その8万円も支出をしている酒なのだけれども、では市長 はどこに行っているかというと、その打ち合わせにも出ていなければ、市長は市長訓示で大会議室に いるわけです。では、ここに持っていったこの8万円の酒代はだれが持っていったのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当然私が行けない場合は、副市長あるいは担当部局で行っていると、そのよ うに思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 副市長、副市長はご地元の合併する前は村長やっておられました。当然この 方々みんな出ている方、その地域の集落の方なんか、ご自分の知っている方や支持者もいたのでしょ う。ご自分が持っていっているのですか、このお酒。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) この清酒につきましては、合併前から朝日村でごみ処理場があるとい うことで、そのいろいろな総会での懇談会の席上に区の皆さんでいろいろ意見を出し合って、飲んで いただきたいというようなことでずっと続けてまいっております。それで、今回もこういう形で檜原、 板屋越、早稲田、荒沢集落でありますけれども、そんなことで毎年いろいろご意見をいただくために 〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕この総会のほうでお酒を届けて、酒屋のほうから届けてい ただいて、そういう意見を出していただきたいというお願いをしているところであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) これでも去年の12月ですよね。12月28日。では、その前からずっとやってい るということは、ほかのところにはどういうふうにのってくるのですか。そして8万円の酒代という その明細は、どうなっているのです。 〇議長(佐藤宮吉君) 市民部長。 〇市民部長(板垣純一君) これ出した事由については、今副市長がおっしゃったとおりなのですけ れども、その4集落、4地区にやった内訳ですけれども、お酒10本ずつですから、その分が4集落に 行っているということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 副市長、それ常識の範囲なのですか。規定の範囲。10本。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) いろいろやっぱりごみ処理場以前からそういうことでやっております。 以前は、その科目につきまして環境衛生費のほうで出しておりました。それがいろんな指摘の中で交 際費から出すべきだということのご指摘で、こういう形になったわけであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) それと、それは後でまたちょっと時間もないので、いろいろ問題にして、ま たこれからもそのことについては調べます。   このごみ処理場関係集落協議会総会時と書いてあります。時。では、この総会にはだれ出たので すか。協議会の総会ですから、市側からだれも出席をしないということはないはずですよね。酒は、 酒屋が届けた、それでいいです。では、この総会にはだれ出たのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市民部長。 〇市民部長(板垣純一君) その4集落、集落ごとに協議会、総会を開いていただいているというこ とでございますが、これはごみ処理場、それからその関係する埋立地がございますが、その調査、水 質検査、ダイオキシン、そういった結果を踏まえて報告かたがた皆さんのご意見をいただこうという ようなことの協議会を開いているということで、そこには担当者が行って説明をしながら、皆さんと 意見交換をしてくるというような状況でして、たまたま22年度におきましては、地元、新ごみ処理場 建設のために何回もいろいろ説明会やら進捗状況の報告やらというようなことで、その中で検査結果 を報告したり、その協議会にかわる形としてやったというのが22年度の実績でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) では、ごみ処理場で村上市はではそういうことがあるたびに4集落に10本も お酒をやった、それをずっと前から続けているのだという今副市長のお話でしたが、ではし尿処理場、 あとは下水処理場、では松波町であるとか浜町であるとかそういう地域の集落町民、そういった方も 同じではないですか、環境には。では、そこにもそういう集会があるたびに10本ずつのお酒はやって いるのですね、副市長。規定どおりなのでしょう。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) これは、あくまでもごみ処理場、私どもの旧朝日村でやっていた単独 のものであります。それが引き継いでこうやってやっているということであります。それについては、 今後見直す必要があるなということで認識をしております。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) その土地も旧職員の方の土地の名義が多いようでありますし、いろいろ何か きな臭いこといっぱいあります。その辺市長、酒やったりこういうの使ったって、別にそれはそれで 結構です。細かいことかもしれないけれども、本当にこういうことがまかり通っていけば何でもオー ケーみたいな、旧町村と市と一体化しなければいけない、一つにならなければならないのだと言って いる市長がこのような区分けをされて、郡部には優遇して村上市には香典にしてもそう、ぜんぜん言 っていることとやっていること違うではないですか。市長、どう思いますか、その辺〔質問時間終了 のブザーあり〕最後。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 香典の問題もよく調べていただかないと、果たして本間議員が言っているの 本当かどうか、私も不思議でなりません。先ほど総務課長が答弁したとおり、それは規定に沿った形 で執行しているものと考えております。また、知事が来たとき、当然いらしていただいて、昼食を一 緒にともにして、それを漁業会と一緒に私どもは折半してお支払いすると、それはもう私の許容の範 囲と、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 時間ですので終わりますが、それ毎回ではありません。この年だけですので、 その辺よく調べてみてください。   終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) これで本間清人君の一般質問を終わります。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 本日はこれで散会いたします。   また、明日も午前10時から一般質問を行いますので、定刻までにご参集ください。   長時間大変ご苦労さまでした。           午後 3時51分  散 会