平成23年村上市議会第1回定例会会議録(第4号) 〇議事日程 第4号 平成23年3月4日(金曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  一般質問                                              〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(28名)    1番   板  垣  千 代 子  君     2番   鈴  木  い せ 子  君    3番   本  間  清  人  君     4番   板  垣  栄  一  君    5番   川  村  敏  晴  君     6番   冨  樫  宇 栄 一  君    7番   中  山  悌  一  君     8番   小  杉  和  也  君    9番   山  田  昭  夫  君    10番   齋  藤  信 一 郎  君   11番   平  山     耕  君    12番   川  崎  健  二  君   13番   木  村  貞  雄  君    14番   三  田  敏  秋  君   15番   小  池     晃  君    16番   姫  路     敏  君   17番   長 谷 川     孝  君    18番   滝  沢  武  司  君   19番   小  林  重  平  君    20番   小  田  信  人  君   22番   相  馬  エ  イ  君    23番   大  滝  国  吉  君   24番   瀬  賀  秀  雄  君    25番   小  野  七 五 三  君   27番   大  滝  久  志  君    28番   山  田     勉  君   29番   板  垣  一  徳  君    30番   佐  藤  宮  吉  君                                              〇欠席議員(1名)   26番   石  嶋  修  平  君                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    大   滝   平   正   君        副  市  長    鈴   木   源左衛門    君        総 務 部 長    小   田   吉   雄   君        総務部総務課長    斎   藤   甲   三   君        総務部財政課長    佐   藤   昭   一   君        企 画 部 長    相   馬   正   喜   君        市 民 部 長    板   垣   純   一   君        福祉保健部長     佐   藤   正   幸   君        福 祉 保 健 部                   西   村       治   君        介護高齢課長        産業観光部長     瀬   賀       功   君        産 業 観 光 部                   本   間   誠   一   君        農林水産課長        都市整備部長     五 十 嵐   孝   次   君        上 下 水 道 部                   川   内   信   一   君        水 道 局 長        会 計 管 理 者    吉   川       強   君        選挙管理委員会                   岡   村   和   子   君        委  員  長        選管委書記長        監 査 委 員    板   垣       圭   君        事 務 局 長        農業委員会会長    石   山       章   君        農 業 委 員 会                   渡   辺   正   信   君        事 務 局 長        教  育  長    工   藤   泰   則   君        教  育  部                   大   滝   和   春   君        学校教育課長        教  育  部                   百   武   勇   一   君        生涯学習課長        教  育  部                   高   田       晃   君        スポーツ振興課長        荒 川 支 所 長    平   野   俊   之   君        神 林 支 所 長    田   村       豊   君        朝 日 支 所 長    小   田   政   秋   君        山 北 支 所 長    斎   藤       誠   君        消  防  長    小   川   利   栄   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    忠       隆   司        事 務 局 次 長    高   橋   邦   芳        書     記    石   井   美   紀           午前10時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 皆さん、おはようございます。開会前ですが、皆さんにお知らせします。本 日の会議では、教育部長が教職員人事異動会議のため出席できず、代理として学校教育課長が出席す る旨の連絡がありましたので、ご了承願います。また、昨日に引き続き、村上小学校の6年生の皆さ んが社会科の私たちの生活と政治についての学習のため議会を傍聴いたしますので、よろしくお願い をいたします。よろしくお願いします。ただいまの出席議員数は28名です。欠席の届け出のある者1 名です。定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。   本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願 いします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、2番、鈴木いせ子さん、17番、長谷川孝君を指名 いたします。ご了承願います。                                              日程第2 一般質問 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第2、昨日に引き続き一般質問を行います。   最初に、24番、瀬賀秀雄君の一般質問を許します。   瀬賀秀雄君。           〔24番 瀬賀秀雄君登壇〕 〇24番(瀬賀秀雄君) 皆さん、おはようございます。瀬賀でございます。村上小学校6年2組の皆 さん、この村上市議会本議会の傍聴が皆様方にとって有意義な時間となりますよう願っております。   質問に入る前に、去る2月22日、ニュージーランドで発生いたしました大地震で被災された方々、 心よりお見舞いを申し上げますとともに、一日も早い復旧、復興をお祈りいたします。   それでは、私の一般質問、2項目について市長にお尋ねをいたします。まず1項目め、平成23年 度村上施政方針、これについてお伺いをいたします。1点目は、村上大滝市長の市政も1期4年目を いよいよ迎えようとしておりますが、この3年間の反省と総括、お願いをしたいと思います。   2点目、平成23年度一般会計当初予算編成において、各項目ごとに最も重要視された点を1つ挙 げるとすればどのような点でありますか。項目6項目挙げております。一つ一つ説明は省きますが、 この点について市長よりのご答弁をお願いいたします。   2項目め、合併後における5つの地区、村上地区、山北地区、朝日地区、神林地区、そして荒川 地区、この5つの地区における選挙投票所の閉鎖時間、これについてお伺いをいたします。1点目、 5地区の現在の投票所閉鎖時間の現状はどのようになっていますか。   2点目、村上地区の投票所閉鎖時間を他の4地区と合わせるべきと考えますが、いかがですか。   この2項目についてお尋ねをいたします。一たん降壇をいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 皆さん、おはようございます。村上小学校の6年生の皆さん、ようこそお越 しくださいました。一生懸命に勉強をしていってください。   それでは、瀬賀議員の2項目のご質問について順次お答えをいたします。最初に、1項目め、平 成23年度村上市施政方針についての1点目、3年間の反省と総括はとのお尋ねについてでございます が、さきの本間議員の一般質問にもお答えいたしましたが、平成20年4月、新村上市の初代市長に就 任以来、新たなまちづくりに向け、選挙時のマニフェストや第1次村上市総合計画にのっとり、全力 で取り組んでまいりましたので、一定の成果が得られたものと認識をしておりますし、今後もより着 実に取り組んでまいる所存であります。   次2点目、平成23年度一般会計当初予算編成において、項目ごとに最も重要視された点はとのお 尋ねについてでございますので、私が特に配慮した主な事業を1点ずつ説明をさせていただきます。 まず、第1番目の支え合い、安心して暮らせる思いやりのまちづくりでは、急患診療所として平日夜 間の診療を拡充するため、2,927万3,000円計上いたしました。平日の午後7時から9時45分までの急 患を受け入れることで、一次救急医療の充実が図られることを大いに期待をいたしておるところでご ざいます。   第2番目に、自然と景観を守る環境にやさしいまちづくりでは、新ごみ処理場建設で周辺環境影 響調査等で4,096万9,000円を計上いたしました。昨年度は土地購入を行い、施設の基本設計から業者 選定に至る大切な時期を迎えたと考えております。   第3番目に、活気に満ちた輝くにぎわいのまちづくりでは、商工業の振興と景気の底上げのため に、平成22年度に引き続きましてプレミアム商品券の発行に3,100万円、中小企業金融制度融制経費 として10億7,513万3,000円を計上させていただきました。   第4番目に、安全で快適な住みよいまちづくり対策として、生活交通確保対策事業経費1億7,49 3万5,000円を計上、デマンド型交通などの実証実験を行ってまいります。   5番目に、豊かな心と文化をはぐくむふれあいまちづくりでは、平成24年度までの継続事業とし て生涯学習センター整備に1億6,938万9,000円を計上いたしました。多様な世代の多くの人が集い、 交流し、利用者が快適、便利、安全に利用できる施設を目指してまいります。   6番目に、簡素で効率の良い行政経営では、平成24年度までの継続事業として山北支所庁舎の建 設に2億8,400万円を計上いたしました。   最後に、市民と行政の協働による行政経営として、地域まちづくり組織設置の準備に493万6,000 円を計上いたしました。厳しい財政事情の中ではありますが、これまでの既存事業に加えて魅力ある 新規事業を加えることで、総合計画の将来像実現に向けて予算といたしたところであります。   次に2項目め、合併後における5地区の選挙投票所閉鎖時間については、選挙管理委員会委員長 に答弁をいたさせます。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 選挙管理委員会委員長。 〇選挙管理委員会委員長(岡村和子君) 私は、選挙管理委員会委員長の岡村和子であります。皆さ ん、どうぞよろしくお願いいたします。   選挙管理委員会というのは、さまざまな選挙、国政選挙、県政選挙、市政選挙などにおきまして 明るく、正しい選挙が行えますよう、そういった推進事務などを行っておりますので…… 〇議長(佐藤宮吉君) 委員長、マイク使ってください。 〇選挙管理委員会委員長(岡村和子君) 一言余計なことを申し上げましたが、村上小学校の皆さん、 どうぞよろしくお願いいたします。   それでは、瀬賀議員の2項目め、合併後における5地区の選挙投票所閉鎖時間についてのお尋ね にお答えいたします。初めに1点目、5地区の現在の投票所閉鎖時間の現状はについてでありますが、 現在村上地区においては午後4時に閉鎖する投票所が1カ所、午後5時が3カ所、午後8時が19カ所 です。他の4地区の61カ所の投票所については、すべて午後6時に閉鎖しております。   次に2点目、村上地区の投票所閉鎖時間を他の4地区と合わせるべきと考えるがについてですが、 現在の閉鎖時刻は、合併前の9市町村の選挙管理委員会において、その地区の投票所はその時間帯で 投票行動が大方終了していると判断して、選挙人に対して十分な説明、啓発を行い、繰り上げを実施 してきたものと聞いております。これらのことを考慮し、平成20年2月に開催された5市町村選挙管 理委員会委員長、書記長会議において、合併後の選挙については、それを踏襲するということの確認 をしております。その時点と現在を比べても、おのおのの地域の社会情勢、産業構造の大きな変化は なく、選挙管理委員会としては、現在の閉鎖時刻を変更する要素はないものと考えております。   しかしながら、村上地区の一部の投票所については、過去の選挙において閉鎖時刻前の数時間に 投票に来られた選挙人が少数であることから、地元の理解を得た上で2時間の繰り上げを行うことと しました。このたび、これらの投票所の地元の了解が得られましたので、今回の県議選から7つの投 票所についても繰り上げを実施することとしたものです。   公職選挙法第40条第1項のただし書きを要約すれば、市町村の選挙管理委員会は、選挙人の投票 に支障を来さないと認められる特別の事情のある場合に限り、投票所を閉じる時刻を4時間以内の範 囲内において繰り上げることができるとあります。今回繰り上げを予定していない村上地区の12の投 票所では、過去の選挙において午後6時から8時までの2時間に50から200人以上の人が投票におい でになっています。これだけ大勢の方々が影響を受ける投票所を一律に午後6時に閉鎖するというの は、現状では法の主旨にそぐわないのではないかと考えております。ご理解をいただきたいと思いま す。どうぞよろしくお願いいたします。   以上でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) まず、冒頭、委員長、きょうはご苦労さまでございます。ありがとうござい ました。   私の再質問は、2項目めからやりたいと思います。委員長、事務局長にお尋ねする前に、市長、 合併して3年たちます。いよいよ4年目に入ります。この選挙投票所の閉鎖時間、これは合併前から こういうふうなずれがあるということは認識されていましたか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 認識していました。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 副市長、いかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 認識しております。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 認識をされていた上で、市長、この時間的なずれをどういうふうに考えられ ますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ただいま選挙管理委員長が申し上げたように、それぞれの地域の事情によっ て私は妥当なものと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) この投票所の閉鎖時間の調整あるいは統一ということは、合併前の調整事項 には入っていましたか、市長。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ちょっと今詳細までわかりませんけれども、後で詳しく調べなければならな いと思っていますので、お知らせしたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 副市長も、当時首長でいらしたと思うのですが、副市長の認識はどうですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) そういうずれがあるということで、調整項目には入っていたと記憶を しています。間違いであれば訂正をさせていただきますけれども。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 私のほうも、今回のこの件をお伺いするに当たり、いろいろな形でお聞きを いたしました。   文章として、これをでは何年後に統一しましょうというものは載っていません。しかしながら、 調整事項、あれほどの数があったわけですけれども、その中で今回のこの投票所の閉鎖時間のずれと いうものも、やはり問題ではあるだろうということが話し合われたというふうに私は認識をしており ます。   そこで、委員長あるいは事務局長、どちらでも結構ですので、お伺いをいたします。先ほど委員 長のほうから公職選挙法、いわゆる公選法の一文を読み上げられました。私も、今小六法を持ってい ますので、確かに公職選挙法第40条にはその旨、いわゆる有権者、投票される方の権利というものは 守られるべきであるということが確実にうたわれております。しかしながら、公職選挙法はあくまで も日本国憲法のもとでその法律が成っているということも疑いのないものだと私は思います。そうす ると、日本国憲法というのは、私も難しいとはわかりません。ただ、1つだけ言えることは平等であ ると。何人たりとも差別を受けないということがうたわれている、こういうふうに認識をしておりま す。そうすると、その日本国憲法にのっとり制定されている公選法というものは、その意義、その言 わんとしていることとずれがあった場合は、どういうふうにして修正あるいは再認識をすればいいで しょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 選挙・監査事務局長。 〇選管・監査事務局長(板垣 圭君) 大変憲法の話で難しい話になりましたが、公職選挙法もその 大もとになります日本国憲法を踏まえた上で制定されているところと思っております。   その中の40条のただし書きに、その実情に合わせて繰り上げであれば4時間できますよというこ とが書いてありますので、公職選挙法は憲法にのっとった形のものであるということに認識しており ます。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 委員長の先ほどのご答弁の中で、村上地区の幾つかの投票所において、夕方 6時から8時まで2時間延ばす意味合い、意義というものもおっしゃいました。   それは、あくまでも有権者、投票される方々の権利を保護するものである。これは、私もこれに 異論を挟むものではありません。しかしながら、昨年12月17日の全員協議会において、選挙管理委員 会から我々議員に配付された資料を見ました。旧村上市、いわゆる村上地区といいますけれども、こ の中で7つの投票所は時間を繰り上げます。しかしながら、ほかの部分に関してはそのまま残します というお話でありました。この資料を拝見して、では18時から20時、ほかの4つの地区が18時で投票 所を閉じているのですけれども、18時から20時、村上地区の投票所があいているために、そこに投票 された方々のパーセンテージが出ています。7%、8%あるいは10%もあります。委員長のお話の中 では、これら18時から20時まで、これだけの方々が投票されるのがいらっしゃるので、これはあけな くてはならないというお話でありました。もう一つの見方をすれば、私はその逆に18時から20時まで あいているからここに行かれた方もいるのではないか。言わんとすることは、朝7時から18時までの 間に92%、91%、90%、87%、89%等々、高い確率で村上地区の方々は投票されています。委員長、 事務局長もご存じのとおり、今は期日前投票というのが定着しております。この期日前投票というの は、前回市長、それから我々議会議員、合併直後の選挙がありました。期日前投票というのはどのく らいの投票率だったのでしょう。 〇議長(佐藤宮吉君) 選挙・監査事務局長。 〇選管・監査事務局長(板垣 圭君) 合併後の平成20年4月の市長選挙、それから同時に行われま した市議会議員の選挙における投票率は、市長選挙で83.90%でございました。その中で、期日前投 票の占める投票率というのは、10.70でございました。   同じく、市議会選挙の部分でございますが、全体の投票率は83.91%、同じように期日前投票で の投票率は10.71%でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) いずれも2けたの投票率があるわけです。   この期日前投票に関しては、国、県はじめ自治体も含めてですけれども、ぜひ、当日都合が悪い 方も出るかもしれないので、できることなら期日前投票を積極的に進めているという現状もあります。 期日前投票というのは、皆さんご存じのとおり8時半から20時までです。村上市の場合は、本所を含 めて支所、5つの場所があるわけです。朝からお勤めになる方いらっしゃると思います、大勢。これ は、ご自分の住んでいる地区の投票所に行かなくても、期日前投票というのは村上市であれば、在住 の方であれば村上地区に住んでいる方でも荒川支所でも、あるいは山北支所でも投票ができるのです。 こういうことをかんがみて、今どうしても18時から20時まで村上地区であけておかなくてはならない という理論には到底私は到達しないのです。   改めてお伺いします。委員長、今議論をお聞きになっていてこの2時間のずれというのは、憲法 上の問題は別にして、有権者のためということを考えたとしても必要でしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 選挙管理委員長。 〇選挙管理委員会委員長(岡村和子君) ただいま瀬賀議員さんから大変貴重なご質問をいただきま した。   そこで、お答え申し上げます。18時から20時までの時間帯の投票所が開いているということでし ょうか。どうしても必要なのかという、このようなご質問だというふうに私は理解いたしましたが、 よろしいでしょうか。それで、申し上げます。先ほども申し上げましたように、私どもは1つの縛り があります。それは、公職選挙法であります。その公職選挙法の40条のただし書き1項に、特別な事 情がある場合にはという項目がありまして、18時から20時までの間、当市におきましては50人から20 0人もの方々が現状では利用されているということになりますと、これは特別の事情には当たらない のでないかというふうに私どもは判断いたしております。   以上でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 今までの選管との話をお聞きなさって、市長はあと一年後またたすきをかけ られるでしょうから、さまざまな分野において公職選挙法というのは有権者、1票を投じる方々もこ うあるべきということをうたっておりますし、なおかつ一番大きいのは選挙に出られる方、これをや ってはいけないよ、あれをやってはいけないよという縛りを多く設けているのも公選法の一つです。   同じ村上市で、協働のまちづくりを提唱されている市長が3年を過ぎ、いよいよ4年目になろう としています。さまざまな実績、ご自分なりには築いてきたというふうに先ほども第1項目めのご答 弁でもありました。それは、後でまた再質問させていただきますけれども、この時間的なずれという ことが村上市民一体に醸し出すいわゆる和というものを妨げる1つの要因にはならないのでしょうか。 私は、過去の一般質問でも3年過ぎ、4年なったら市民というのは一体化するような、そういうよう な和を醸し出すのが行政の務めであろうということを何度か申し上げたと思います。この1つの選挙 の時間をとっても、どうしても有権者のためということであれば、公選法でいっている40条は、あく までも有権者はその投票において不利益をこうむってはならないということをいっています。今の期 日前投票のことを申し上げました。それから、よほどのことがなければ、不在者投票という手もあり ます。当日のもちろん投票です。期日前投票というのは、ご存じのとおりご自分の選挙投票所という のは、当日であれば指定されます。市長は、今住所どこに置いているかあれですが、私は神林地区の ある選挙区の投票所のところに自分の場所がありますから、そこの投票所が当日は指定をされます。 しかしながら、期日前投票は、今言ったように5つの場所どこでも自分でできるのです。決して投票 される方、有権者の不利益にはなっていないのが今の事情です。こういうことを考え合わせて、先ほ ど申し上げました憲法の国民はすべて公平であるべき、そういう権利を有しているというものを考え て、あと県議選には間に合いませんけれども、1年後の市長選挙、地域選がありますが、ここら辺の ところを含めてどうお考えになりますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) あくまでも選挙管理委員会で話し合われる事柄でありますが、私としてはい わゆるこの広い地域、過疎地域ありというようなところで時間を繰り上げして、今いる現状について は理解できるなと思っております。   しかし、都市部においては、やはり午後8時という投票時間が法律で定められている以上、投票 権、投票行動をできなくするような、私は行政としてはやるべきではないと考えています。8時でや はり都市部というのは、妥当だと私は考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 選挙管理事務局長、前回の市長選挙、市議会議員選挙、合併して直後でした けれども、このときのいわゆる決算ベースでいうかかった経費、費用というのはどのくらいかつかん でいらっしゃいますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 選挙・監査事務局長。 〇選管・監査事務局長(板垣 圭君) 市長選挙、市会議員の選挙の決算でございますが、同日選挙 であったために、合計の額で申し上げたいと思います。   おのおの科目が決算ベースで出ているのですが、開票とか投票所については1つの投票所、1つ の開票所ということでございますので、合算してお答え申し上げたいと思います。合わせまして8,25 7万6,310円でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 今話が出た市長選挙、市議会議員選挙、8,300万弱の経費がかかるわけです。   ご存じのとおり、国会議員の選挙は国から歳費がおりてきます。県会議員の選挙であれば県から おりてきます。市長選挙、市議会議員選挙は、すべて市の財政の中から自前でやらなくてはいけませ ん。18時から20時までのたかが2時間の中で、幾ら役場の職員が時間外でどのくらいかかったら、案 分したところで金額的には私は知れていると思います。その金額的な面だけを何とか節約したいから、 2時間カットしたらどうだと、そういうふうなことは申し上げるつもりもありません。私が今一番言 いたかったのは、どうしても村上市という1つの自治体の中で、先ほど言ったように今20時まであい ているところも数%なのです、そこに行っている方々は。期日前投票のことも何度も言いました。決 して投票に関しては不利益になるようなことは私はない、自分では確信をしております。これは、恐 らく事務局としても各地区の区長さん方とまた話をして、今回村上地区でも7カ所ですか、繰り上げ するということをご提案されています。これは、恐らく地元の区長さん方との話し合いを何度か詰め た上での結論を得たということ、このご努力に関しては敬意を表します。そうすると、ほかのいわゆ る4地区の区長さん方から村上地区が20時まで投票所があいているということに対して、何らご意見 もまだ出てこないということになるのでしょうか。この事実を知らなかったということもあるかもし れません。私が今、今回このことをあえて一般質問でしたのは、以前からずっと私の所管の委員会で この投票所のことについては、閉鎖時間については何度か事務局と議論をずっと詰めてきたのですけ れども、なかなか前に進まない。こういうこともあって、市民の皆さんにもこういうずれがあるので すよと。選挙というのは公平であるべき、日本国憲法でもそれは保障されている。この中で、この2 時間のずれは皆さん方どういうふうにお考えになりますかということを私は皆さん方に問うつもりで 今回の一般質問いたしました。当局におかれましても、今後該当される地区との懇談をなお深めてい ただいて、ぜひ早急なる改善、これを私は望むものであります。答弁は必要ございません。   それでは、1項目めのほうに移ります。先ほど市長から平成23年度の施政方針、いろいろ私のほ うからお聞きしよう思った点2つ挙げましたけれども、まず1つ、これは3年間の反省と総括はとい うことをお尋ねしたのですが、先ほど私が聞いたのは、文字数からいくと20字もなかったような、大 変簡単な反省と総括で終わったような気がします。反省はなかったのでしょうか。これだけの7万市 をご自分で3年間運営されて、もっとこうやりたかったな、もっとこうするべきだったな、ここはで きなかったけれども、あと残り1年でおれはやるぞとか、こういうことを踏まえた総括というのはな いのでしょうか。そこから次の23年度の残りの1年間に反映してくるのではないかと私思うのですが、 いま一度お願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 具体的に反省点はという、反省という言葉が果たして妥当かどうかという面 も私自身にとってはありますけれども、この広い圏域の中でいわゆる地域の一体感、あるいは住民意 識の一体感、それをつくっていくのは非常に大変だなと。簡単にはできないことに気がつきました。   それらをどのようにして一体感を醸成し、住民の一体感をつくり上げていくかということが非常 にこれから大きな課題になってくるだろう。それを3年間のうちに、もちろんその3年間でできるわ けもないのですけれども、もう少し積極的にできたのではないかな、そのように考えております。総 括といたしましては、言っていることが総括と、そのようにとらえていただければありがたいなと、 そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 市長、反省というのは、ああ、悪かった、ごめんなさいの反省ではないので す。顧みるという意味の反省ですから、つまりご自分がなさった3年間の足跡を顧みてどうだったで しょうということを私はお尋ねをしたのです。決して謝ることが反省ではないです。   いろんなことをなさってこれられました。毎年の施政方針の中でも、それが強くうたわれてきて います。23年度の当初予算を、分厚いのが毎年我々もいただきますけれども、それを見ながら話して いると、とても残りの時間ではいきませんので、いただいているその資料の中で、施政方針とあわせ てもう一つ冊子が我々に来ています。このいわゆる当初予算の概要というのがあります。ここで1つ、 2つだけお話をお伺いいたしますが、まず市長、反省……顧みるという意味です。反省の中で、この 元気eまち村上市というのを唱えられました、昨年度から。元気eまちの「e」をあえてアルファベ ットのeにされた意味合いは、このときにお伺いをしました。元気eまちの「e」は、1年間で何か ご自分なりには意味合いは出てきましたか、このアルファベットのeにされたいいまちの意味は。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 出てきました。   今大きな問題として取り上げられておりますのは、環境問題であります。その環境問題について、 いわゆる自分たちが安全で安心して住めるまち、あるいは環境に優しいまち、地球に優しいまち、そ ういうまちをイメージできるということでありますし、そういうまちづくりをしていくというような ことが挙げられます。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) これは、企画部長にお尋ねしたほうがいいのでしょうか、改めて。   元気eまちというこのタイトルにされたeの意味合い、いま一度。ちょうど村上小学校6年生も いらっしゃいます。今の子供たちは、非常にそのアルファベットについては詳しいですから、このe まちをアルファベットのeにされた意味合い、いま一度お願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 企画部長。 〇企画部長(相馬正喜君) この横文字のe、アルファベットのeです。ここには、前の議会でも申 し上げましたように、いろんなものを取り込もうというようなことで、今市長のほうから申し上げま したように、環境のこと、またまちの永続性、それから誠実性、これらの英語の頭文字も含めまして、 住んでいいまち、訪ねていいまちというものをここに包含したというようなことであります。   なお、今ネットの社会でありますので、村上市の発信がこのeまちをインターネット等で検索す れば、村上市が全世界に発信できるというものも含めました。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 市長、各項目の中で一番力を入れたという部分がありました。   市長がおっしゃった支え合う、安心して暮らせる、この部分では平日の夜間急患の診療所の件、 これは私も大変いいことをなさいましたと思います。これに関しては、逆に言うともっと拡充をして いただいて、子供たちであれ、お年寄りであれ、いわゆる体の調子が悪くなるというのは、お医者さ んの話聞いても日中ではないです。みんな夜なのです。ここをぜひ拡充をしていただく。もっと力を 入れていただいて、2,900万では少ないと私は思うぐらいです。ぜひここのところは次年度も含めて、 いわゆる次年度というのは23年度の話でありません。24年度も含めてもっと拡充をしていくべきであ ろうというふうに思います。   それから、自然と景観を守る話の中では、新ごみ処理場の話が市長からも出ました。いよいよあ の場所で新しいごみ処理場もつくられるということであります。私は、あのごみ処理場というのは、 ともすれば迷惑施設なわけです。それをあそこに住んでいらっしゃる住民の方々が受け入れてくださ ったということに対しては、本当に率直にお礼を言いたいと思います。あれをこの村上市のど真ん中 につくるわけにいかないですから、そういうことをまず申し上げた上で、新ごみ処理場、市長も大き な柱として掲げていらっしゃいますけれども、あのごみ処理場、我々にもいろんな資料をもらってい ます。今後環境調査等も含め稼働と、それから稼働してから、これは何十年もつのか、市民の皆さん に簡単にここだけ説明してください。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今鋭意処理場の建設については、ご案内のとおり努力しているところでござ います。26年稼働を目指してやっているということでありますが、何年もつかとか、その間にどのく らいの修理がかかるとかは、細かい数字については担当課長から説明をいたさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 市民部長。 〇市民部長(板垣純一君) 今市長がおっしゃったように、26年度稼働を目指していろいろ環境調査、 それから事業の実施方針、業者の選定方針等を今検討しております。   それで、一応稼働後基本的には20年と言われております。この維持管理のやり方によっては、そ れ以上というような考え方も出てくるかと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 決して安い買い物ではないです。それを我々村上市民、住民我々でずっと見 守りながら、なおかつ上手に使っていって、できるだけ長もちさせなくてはいけない、そういうふう に私も思います。   それから、今回の予算組みの中で市長、いろいろありますが、特に指定管理の問題が多く出てき ます。市の行財政として指定管理に委託をするということは、さまざまな意味で非常にスリム化する ということも含まれているというふうに私は思います。しかしながら、反面委託管理という〔質問終 了時間5分前の予告ブザーあり〕ところには非常に怖いところもあるのです。委託管理をされていわ ゆる受け入れた側というのは、あくまでも恐らく会社であれ、組合であれ、法人を組んで受けている と思います。その中、公共的な品物に関しては、営利ということは言いませんけれども、どうしても 採算ベースを考えていきます。そこに非常に怖いところがあるのです。特に食べ物を扱うものとか、 あるいはちっちゃな子供たちの安心、安全を扱う部署とか、こういうところに対して市長、今後どの ように市から管理、監視をしていくのかお答え願えますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今おっしゃったようなことは、ごもっともな意見であると私は認識をいたし ております。   指定管理を出したからといって、はい、責任が終わりということでは決してないと考えていまし て、指定管理を出して場合においても、市が直営でやっていると同じような意識のもとにそれを管理、 監督をしていく必要があるというようなことでありまして、食品いろいろあるわけでございますけれ ども、それぞれの分野において管理、監督を徹底していく必要があると。必要、しなければならない と、そのようにとらえております。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 簡素で効率のいい行財政、事務処理も含めてですけれども、この中で一部の 事務処理に関しては、電子化をしていこうというお考えがあるというふうにお聞きしました。これは、 23年度からある部分では導入されていくおつもりなのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今現在でも、電子化については例えば入札について電子入札制度を取り入れ ておりますし、そのほかについては、ちょっと詳細については担当部局から説明をいたさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 企画部長。 〇企画部長(相馬正喜君) 今ほど市長申し上げましたように、電子化についてはいろんな分野がご ざいます。   入札関係、それから新年度におきましては、内部のことでありますけれども、決裁処理に関する 財務のこと、これについて電子化したいということで、本年度、22年度からモデルとして一部試行し てございます。ぜひともやりまして、事務効率を上げたいと、こんなふうにも思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 電子決裁の中で、今市長からも部長からもお話ありましたけれども、当然入 札というのは今電子化されている。   私は、事務処理の中で申し上げたのは、この電子化をしていった中で究極的にはペーパーレスな のです。このペーパーレスということを念頭に置いてこの電子化を進めるのであれば、非常に私はい いと思います。ただ、今1週間ぐらい前から騒いでおりましたけれども、電子化というのは入学試験 でもありました。機械化されると、いろんな面で危ない部分が出てきます。こういうところのいわゆ るセーフティーをどこで設けるかというところも大変重要になってきます。時間的な問題があります。 あともう終わりますが、電子化の部分においては、山形県の私どもの会派でも上山市というところに 1回ペーパーレス、どのように進んでいるのかということを視察をしてきました。ほとんどの決裁は 電子決裁です、庁舎の中すべて。この丸印の判こまで電子化されていますから、こういうような事情 をよくかんがみながら、ぜひ究極的には村上市もペーパーレスまでいくのだというぐあいの取り組み でやってもらいたいというふうに思います。   今年度の23年度予算に関しては積極的な財政、積極的な取り組みだというふうに市長がおっしゃ いました。あるところで市長は、村上市はお金はあるのだよというような発言をされていました。至 るところで村上市はお金がないのだ。何とか皆さん我慢してくださいというような話も聞くのですが、 某銀行の会合でそのような話を承りました。あの発言は、リップサービスということを半分以上とと らえたとしても、まさかどこかに埋蔵金があるわけではないですよね。最後に、村上市はお金がある のだと言った真意、ここだけひとつお伺いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 〔質問時間終了のブザーあり〕その前段、村上市がお金がなかったらうんぬ んなんていろいろな話が出てきましたので、余計な市民に対して不安をあおる必要はない。村上市は、 財政的にも大丈夫なのですよと、そういうことを申し上げたつもりでございます。 〇24番(瀬賀秀雄君) 終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) これで瀬賀秀雄君の一般質問を終わります。   ここで村上小学校の皆さんからお礼のあいさつがあります。   それでは、お願いします。 〇村上小学校代表 きょうは議会の傍聴の機会をいただきまして、ありがとうございました。   社会科で政治と私たちといたしまして、政治を身近に理解するといったことで6年生の社会科で 勉強しておりますが、議会での議論ですけれども、ペーパーでは勉強しますけれども、私たち6年生 にとりまして大変これまでも議会の仕組みを勉強していますので、非常に勉強になりました。きょう は大変ありがとうございました。   気をつけ。ありがとうございました。(拍手) 〇議長(佐藤宮吉君) では、小学校の皆さん、今後ともに学習にスポーツに一生懸命頑張ってくだ さい。きょうは大変ご苦労さまでした。   それでは、午前11時5分まで休憩します。           午前10時53分  休 憩                                                        午前11時05分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、28番、山田勉君の一般質問を許します。   山田勉君。           〔28番 山田 勉君登壇〕 〇28番(山田 勉君) おはようございます。質問の前に一言、ニュージーランドの南島地震、外務 相からの日本人留学生や在留邦人などの安否確認や救助、被害者の家族へのケアに全力を挙げている とのことですが、また早急な対応が求められています。今回の地震で語学研修中の富山市立富山外国 語専門学校の学生の安否が未確認であります。早急な情報収集と救出に万全を期する、望むものであ ります。一日も早い救助をお願いしたいものであります。   また、村上市でも殺人事件が発生しましてびっくりしました。世の中、何があってもおかしくあ りません。私も、市長のように未来を担う人づくり、元気なeまち村上を目標に頑張っていきます。   それでは、5項目についてお尋ね申し上げます。基金及び地方債の状況について、財政が非常に 厳しい中、また国の予算編成が混沌とする中、新年度予算の編成は大変なことだと思います。市長も、 合併以来本市が将来に向けて活力ある自治体となるための政策を展開し、選挙公約である諸施策につ いても積極的に取り組み、成果も多く見られるところであります。特に行財政改革を力を入れ、いよ いよ新年度からは組織改革を実行するに移すところ、大いに期待するところであります。今後も、積 極的に行政改革を進めていくためには、安定した財政運営が必要であると考えますが、合併時から22 年度末までの財政調整基金(財調)の残高と目的別基金残高の合計、地方債残高の推移をお聞かせく ださい。   2項目め、奨学金制度について、合併後本市の子供たちの将来のために、奨学資金制度をいち早 く取り入れ、制度化し、多くの子供たちがこの制度を利用して勉学に励んでいるところでございます。 大変意義深いものだと考えております。この制度をさらに踏み込み、将来奨学金を利用した方が村上 市に就職を希望、あるいは家業を継ぐために帰ってきた際には、この子たちを対象に何らかの優遇措 置を考えてはいかがでしょうか、市長の意見を伺います。   3項目め、23年度の重要施策について、平成23年度の重要施策等について、特に重要であるとと らえている施策等についてお伺いします。   4項目め、国におけるTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)への加入検討について、国ではT PP(環太平洋戦略的経済連携協定)への加入について検討をしていますが、村上市の基幹産業であ る農業にとって、このことは大打撃をこうむるのではないかと考えられます。市長は、このような状 況をどのように考えていますか。   5項目め、学校教育について、登校拒否や学力低下、いじめなど、子供たちを取り巻く教育の現 場ではさまざまな問題を抱えています。教育委員会ではどのような対策を講じていますか。   また、その対策を講ずることにより、問題解決への成果はみられていますか。   答弁の後に再質問させていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、山田議員の5項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、基金及び地方債の状況についての合併から平成22年度までの財政調整基金残高 と目的別基金残高、地方債残高の推移についてのお尋ねでございますが、議員もご指摘のとおり、安 定した財政運営のために基金や地方債残高の推移は大変重要な要素であると考えております。合併以 来の決算の数字を申し上げます。財政調整基金は、合併時には17億9,152万7,000円でありましたが、 平成20年度決算で20億4,063万4,000円、21年度決算で24億9,349万1,000円、22年度決算見込みでは32 億3,635万3,000円となります。   次に、目的別基金残高は、減債基金及びその他特定目的基金10基金に区別されます。減債基金は、 合併時には1億1,340万7,000円、平成20年度で1億1,348万円、21年度で3億1,377万9,000円、22年 度見込みで3億1,430万7,000円となります。   その他特定目的基金は、合併時では12億8,047万5,000円、平成20年度で16億1,177万7,000円、21 年度で19億8,168万6,000円、22年度見込みで22億7,813万4,000円となります。   最後に、地方債残高でございますが、一般会計で合併時には405億9,111万3,000円でしたが、20 年度375億7,026万3,000円、21年度360億1,946万3,000円、22年度見込みでは357億8,655万5,000円と なり、現在まで減少をしております。   次に2項目め、奨学金制度についてのお尋ねでございますが、本来であれば教育長が答弁すると ころでありますが、市長の意見をということでございますので、私からお答えをいたします。ご承知 のとおり、合併後学業が優秀で経済的な理由により就学が困難な方に対し、学費等を支援することを 目的として新しい奨学金制度を立ち上げ、現在95人の方にご利用をいただいております。これらの 方々が学業修了後ふるさと村上市に帰り、就職あるいは家業を継ぐ場合の優遇措置は考えられないか とのご提案でありますが、奨学金制度を活用し、学業を終えた若い方がふるさとに帰り就労されるこ とは、地域の活性化につながるものとして大いに期待をしているところであります。しかしながら、 社会情勢が不安定な中、全国的に景気の低迷が続き、就職難に加え、多くの方々が職を失うなどの状 況もあり、本市においても同様の傾向であり、雇用対策は大きな課題と認識いたしております。ご提 案の内容につきましては、今後の景気の動向を見据えながら、本市での就労の場の確保とあわせ、長 期的に大きな視点でとらえ、検討をしていく必要が十分にあると考えております。   次に3項目め、平成23年度の重要施策についてのお尋ねでございますが、さきの本間議員や瀬賀 議員の一般質問にもお答えしましたように、行政改革のさらなる推進と健全財政の堅持、魅力ある地 域づくり、市民協働のまちづくりによる元気な地域づくり、産業の活性化、そして安心して暮らせる 地域づくりの各事業を中心に、定住の里づくりに向けた施策を展開してまいります。   次に4項目め、国におけるTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)への加入検討について、TP Pへの加入は、本市の基幹産業である農業にとって大打撃をこうむるだけではないかと考えられるが、 このような状況をどのように考えているかとのお尋ねについてでございますが、このTPPは、前身 である環太平洋戦略的経済連携協定、いわゆるP4協定として2006年にシンガポール、ニュージーラ ンド、チリ、ブルネイの4カ国の経済連携協定として発効し、現在このP4協定に米国、豪州、ペ ルー、ベトナム、マレーシアの5カ国を加えた9カ国でこのP4協定を発展させた広域経済連携協定 を目指す環太平洋パートナーシップ協定、いわゆるTPP協定の締結を目指し、交渉会合を開始して おるところであります。このTPPは、原則10年以内にすべての貿易に対して関税の撤廃が必要と考 えていることから、本市の基幹産業である農業にとって、このTPP協定に参加した場合、市内の稲 作、畜産、園芸農家の1次産業にとって壊滅的な状況になるということが考えられます。このような ことから、主食用米を関税対象交渉から除外をするような措置をとらなければ、TPPの交渉から私 は撤退をすべきであると、そのように考えております。   次に5項目め、学校教育には教育長に答弁をいたさせます。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) それでは、5項目め、学校教育についての登校拒否や学力低下、いじめな ど、子供たちを取り巻くさまざまな問題に対して教育委員会としての対策と問題解決への成果は見ら れているかとのお尋ねについてでありますが、まず不登校への対応ですが、配置した指導主事が連携 を密にして、個別の不登校事例について具体的な助言と支援を行っています。また、各学校では教育 相談や家庭訪問の実施、不登校が心配される児童生徒には全教職員で情報を共有し対応を検討し、未 然防止に力を入れています。こうした取り組み状況を集約し、より適切な対応をとるために、担当者 のケース会議を毎月開催しています。   さらに、学習支援、人間関係づくりの支援と学校復帰への支援を目的に、各地区に適応指導教室 を開設し、市単独で指導員を配置し、個別指導を行っております。成果として、平成21年度の末の本 市の状況は、小学校13人で発生率0.3%、中学校58人で発生率3.38%でしたが、23年、ことしの1月 末時点で小学校は4名減、中学校は23人減となり、対策の効果があらわれ、特に中学校で顕著な成果 があらわれてまいりました。   また、いじめについても、不登校と同様に学校と教育委員会が密接な連携体制をとりながら、迅 速な対応に努めております。本年度のいじめの認知状況ですが、小学校で2校4件、中学校は4校25 件で、すべての事例が解決しているものの、再発の可能性を想定しながら、状況を丁寧に見るよう学 校を指導しています。   また、最近の傾向といたしまして、ネットやメールに起因する外からは見えにくい陰湿化するい じめがあります。各学校では、PTAと協議をしながら対応策を講じているところです。   学力向上には、一人一人の実態に応じたきめ細かな指導が必要です。そのために、市単独で教育 補助員を配置し、少人数指導やチームティーチングを推進し、成果が上がってまいりました。23年度 においては、22年度と同様に23人の配置を計画しております。また、特別支援教育の推進のため、23 年度においては市単独で61人の介助員を配置し、個別支援を一層充実してまいります。   なお、23年度からは地区ごとに差異のあった教育指導員、あるいは介助員それぞれの勤務時間を 全市で統一し、より効果的な人材活用を図ってまいります。   こうした手厚い人的配置と各学校の学力向上に向けた着実な取り組みの積み上げで、県が毎月実 施している学力テストにおいて、着実に成果が上がってきております。今後とも学校教育の充実のた め、各種施策を鋭意実行してまいります。   以上です。 〇議長(佐藤宮吉君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) ありがとうございました。   1項目、1項目質問させてもらいたいと思います。1つ目の基金、地方債の状況についてでござ いますが、今現在国会ではこれだけもめています。与党である民主党からも、16人の離脱といいまし ょうか出ましたし、それからきのうあたりは民主党の衆議院議員の佐藤議員が辞表を出したというこ とでございますが、果たしてこの予算が通るかわからない状況に来ております。もしこの予算が通過 できなければ、大変なことになると思いますが。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 大変になることは間違いありません。   しかしながら、子ども手当にしろ、特例交付金にしろ、私どもは国の動向をしっかりと注視をし ながら、あるいは県のご指導をいただきながら、如何のないような予算執行に臨んでいきたい、その ように考えております。あくまでも、市民生活に混乱を来さない、あるいは迷惑をかけないというよ うな体制をとっていきたいと考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 市長は、行政改革の徹底と健全財政のということで頑張っておられているわ けでございますが、合併と比較して112もの超える削減を実現しました。大変すばらしいことだと思 っております。   市長が在任中にどのぐらい削減する予定でありますか、また指定管理者の制度の計画的な導入を 含めて任期中に、あと1年でございますが、どのぐらいの削減を予定しておりますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 市の職員の削減につきましては、前にもお話をしておりますように、退職者 の3分の1補充を目標にしております。   通年ですと、50人から60人くらいの間の職員が退職をされます。団塊の世代に入ってきても、団 塊の世代終わろうとしておりますけれども、そのようなことで、今現状では来年度は具体的に何名削 減できますということはありませんけれども、通年ベースでいくと、50人から60人の退職者がいると。 そのうちの3分の1しか補充しないということでありますので、引き算していただければおわかりに なるかなと、そのように考えております。   指定管理制度につきましては、引き続き可能なところから、あるいはまた指定管理にしたほうが より合理的で、あるいはサービスの向上につながるなというようなところから指定管理に向けてやっ ていきたいと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 本当に今どこの会社も農家も商業も、みんな大変な時期でございます。特に 一般の市民の方は、今コンピューターが発達しているのに、なぜこんなに多くいるのかという疑問さ え聞かれます。そういう面でも、これからどうかひとつ市長に期待しながら頑張ってほしいと思いま す。   次に、各支所長にお聞きします。各支所では部長、課長、課長代理、係長まで、今現在どのぐら いいて、そしてまたことしの4月からは地域のまちづくり組織と設置することが決定していますが、 どういうふうに変わるのかなと思いますが、人数だけだったから支障ないと思うのですが、今現在の 部長、課長、係長、よろしくお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 荒川支所長。 〇荒川支所長(平野俊之君) 荒川支所長でありますが、お答えをいたします。   支所長、私は部長級でありますので、1人であります。課長級が5名、参事が1人ということで、 総勢で49名であります。   新年度のその自治振興室の関係でありますが、昨日副市長のほうからもお話ありましたように、 室長を入れて5名という予定になっております。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 神林支所長。 〇神林支所長(田村 豊君) 神林支所を申し上げます。   支所長は、部長級は私支所長1人であります。課長が5名、あと参事が1名ということで、総勢 50名だったと思います。来年度以降は、ただいま荒川支所長が説明しましたまちづくりのほうで5名 ということで、これは同じでございます。   以上です。 〇議長(佐藤宮吉君) 朝日支所長。 〇朝日支所長(小田政秋君) 朝日支所でございますが、部長級職員は私1人です。課長級は、兼務 もしておりますので、私も入れて5名でございます。職員数は全部で51名です。自治振興室には5名 が配置される予定となっております。 〇議長(佐藤宮吉君) 山北支所長。 〇山北支所長(斎藤 誠君) 山北支所です。   部長級は、私支所長1名です。課長職は5人であります。4月から自治振興係、室はどこの支所 も同じでありまして、5名配置の予定であります。   以上です。 〇議長(佐藤宮吉君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 今後も大変でしょうから、どうか頑張って皆さんに期待されるような支所に お願いしたいと思います。   次に、奨学資金制度についてでございますが、この制度を使ってどのぐらいの人数の方がお願い したわけでございますが。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほどの答弁でお答えをいたしておりますけれども、95名の方が利用をして おります。 〇議長(佐藤宮吉君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 市長、この制度はやっぱり毎回続ける予定でございますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 毎回というより毎年当然のことながら継続してやっていくということであり ます。 〇議長(佐藤宮吉君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 大変な時代で、優秀な人材をするためには、今の市長の早目に取り入れた奨 学資金、これは本当に大変みんなが喜んでおります。どうか今後もひとつよろしくお願いします。   次に、3の平成23年度の重要政策についてお伺いします。重要政策は、国勢調査における本市の 人口が、報道でありますが、6万6,445人ということで、平成17年の前回調査に比べると、人口で4,2 60名、ひとつに60%の大幅な削減がなりました。厳しい結果ではございますが、現実を重視していか なければならないということでございますが、今後何か対策は考えておられますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) この点につきましても、初日からお答えをさせていただいておりますが、少 子高齢化、私どもの市のみならず国あるいは県、それぞれの自治体においても同じような傾向が見ら れる。   そのような中で、どうしたらこの少子高齢化対策が実効性のあるものになるかということでござ いますけれども、短絡的な少子高齢化対策、人口減の対策では私は歯どめはかからないだろうと考え ております。総合的な施策が必要である。結婚し、働く場所があって、この地域に就労人口、若い人 たちがいて、そして結婚をして子供を産み育て、そして安心して子育てができる環境づくり、そして 教育にお金がかかります。その教育のお金がかかるところに対しまして、市がどういうようなお手伝 いができるかというようなところまで総合的に施策を構築していく必要があるなと、そのように考え ているところでございますので、引き続き総合的な展開をしていきたい、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 何回も言いますけれども、結婚をしなければ子供できないのです。   だから、どうかひとつ私も、あすもまた何人か連れて県外行って、少しでもまとまるように、そ して後継者がいっぱいできるようにということで、現実に向かっています。毎回やりながら、恐らく 何組かは何だかいい情報入っていますけれども、年間私も10組を目標にしながら、少しでも人数の歯 どめになればと思って頑張っています。そのときは、市長はたまにはそういう場所も1回来ていただ いて、一言でもあいさつもしてもらえれば、またより皆さんの夢が広がるのではないかと思います。 どうかひとつよろしくお願いします。   次の国におけるTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)についてお伺いします。農家も大変厳し い中で、かつ先ほど市長が言いましたように、本当に農家に大打撃だ。これは、もう反対しなければ ならないということで、前向きにしているわけですが、ただ今9カ国なって、それから外れるという ことは、果たして今の市長がどういうふうに判断するか、6月には決定したいということですが、も し決定した場合は、それなりの農家に対しての指導といいましたか補助金、そのほかいろんな面で分 野で助けていかなければならないのですが、現実には今市長、もしそうなった場合はどんなふうな考 えをお持ちでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まず、そうならないようにやっていくのが私の務めであると、そのように考 えておりまして、また総決起大会もあるようでございますけれども、そういう場でもやはり日本の食 の根幹をなす米等について、TPPに参加するということは、先ほど来申し上げている、壊滅な状況 に至る。その前に、政府としてしっかりとした米価対策、農業対策をとってから参加するというので あれば、これまた別です。   今の段階では、6月までに参加したらどうするというようなことではなくて、参加をしないよう に、もし参加するのであれば対象から外す、あるいはしっかりとした将来の米価政策、農業政策を打 ち出して、納得をさせてから参加するようにということでありまして、参加したらというところまで は私は考えていません。 〇議長(佐藤宮吉君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) いろんな新聞を見ると、果たして参加で本当にいけるのかどうなのかという ことで言っていますけれども、大変厳しいのではないかというようなニュアンスのような新聞も書か れていますが、ただ問題は、この農家に対してやっぱり後継者の問題も大変本当厳しくなっているわ けでございますけれども、その件やら、また米粉、今相当伸びているみたいですが、反対に言うと、 村上市で、胎内市で米粉の、米を粉にしていろんなのをやって、今いろんなテレビでも放送されてい ますが、今後そういう工場というか、米粉対策といいましょうか、相当伸びているものですから、そ っちのほうはもしそういうふうな米粉の機械を導入すると言えば、市長のほうとしても市のほうでも 補助金を出す予定ありますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まず、米の問題ですけれども、いわゆるその反面、自給率を50%にするのだ と言っているわけです。   このTPPに参加しますと、毎年、毎年非常に圧力かけられまして、米を全部アメリカあるいは 豪州から輸入しなければならない。日本農業はだめになる。日本の国内農業生産はなくなる。あると きとめられたら、日本は万歳しなければならない。兵糧攻めに遭うわけです。そういうこともしっか りと考えていかなければならないと思っておりますし、今米粉の問題がありました。米粉は、将来的 には非常に有望な産業の一つであると。米販売についてもそうでありますけれども、それにつきまし ては十分なこれから検討をしていく必要があると、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 今いろんな対策、個々にあるわけですが、商工観光部長のほうで今後今どん ぶりまつりといいましょうか、そういうの入っていましたけれども、そういう形でいろんな面で何か 企画はありますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(瀬賀 功君) 3月1日からどんぶり合戦ということで、皆様のところにチラシを 入れさせていただきました。   市内全域に関連の食堂とか配らせていただいて、28店舗に参加していただいたということであり ます。この前も申し上げたのですが、地元の米、岩船産コシヒカリ、地元の野菜、地元の肉、地元の 魚、これらをマッチングさせながら、お客様に喜んでもらうと。全国に地元のおいしい食材を紹介し ていくということであります。それから、地元のスイーツ、温泉で一部去年はやっていたのですが、 ことしはこれまた市内全域にスイーツをそれぞれのお店で出していただきたいということで今募集か けております。そんな形で、地元のものを大いに売り込んでいきたいというふうに思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 今後も、どうかいろんな企画をしながら、少しでも皆さんにアピールしなが ら村上を売っていってほしいと思います。   次に、5点目の学校教育についてお伺いします。数年前教育長が前の方がやったときは大変な荒 れて、もうテレビとかいろんな面でにぎわせた経緯あります。今のいろんな面の答弁を見ますと、本 当にすばらしくよくなったと。本当にお礼を申し上げる次第でございます。今後も、どうか子供たち の夢を、そしてまたこういういじめやら、学校登校拒否やらなくなるように、今後もどうかひとつ教 育されてよろしくお願いしたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) この前の本間議員のお話にもあったように、PTAと学校とが協力し合っ て、そして携帯電話等の問題等いろいろの問題について真剣に取り組んでいくというようなお話があ りました。   教育委員会といたしましても、そのような体制を支援していくというようなことで取り組んでお りますが、本当に第一中学校を例にとりますというと、皆さんも入学式等で行っておわかりのように、 校長の話も聞けないざわざわした実態であったのでありますが、今はそういうふうなものもだんだん と影を潜め、教室を飛び出す子供たちもいなくなり、落ちついた環境の中で学習できるように徐々に なってきております。   なお、大変ありがたいことには、市当局のほうで指導員あるいは介助員をいろいろと面倒を見て くれまして、そのような子供たちへの指導、援助をしていてくれます。そのようなことから、学力の ほうも非常に向上してきまして、第一中学校は2月の時点で、それまでは県平均を上回ることできな かったのでありますが、第一中学校は県平均を上回るものが6つのうち3つ出てきたというようなこ とで大変喜んでおります。そのようなことを校長あるいは教頭に話をしながら、励ましながら頑張ら せているところであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 今回雪の多い冬期間、バスの通学ということでみんな遠い方は大変助かって いるわけでございますけれども、中には同じ集落の大きい集落になりますと、こっちは歩いていくし、 また反対に行くと、ちょっと遠いところは同じ集落内でも何キロというのあるわけですけれども、バ ス乗っていく。そんな面で、大変ちょっと矛盾があるのでないかななんていうような話もあります。   また、荒川の堤下団地のほうではバスが出ていますけれども、同じ梨木、大体同じぐらいの距離 らしいのですが、その方は歩いていると。なぜなのかといったら、近々に集落が密集しているから安 全だということでお話を聞いておりますが、そのバスの件では皆さんのほうから何か苦情は来ません でしたか。 〇議長(佐藤宮吉君) 山田議員に申し上げますが、通告にちょっとないようでありますので、別な 機会に。 〇28番(山田 勉君) 教育に関しての学校の関係なものですから、その中でいじめとか、その送り 迎えに関して中には歩いて、中にはバスだと…… 〇議長(佐藤宮吉君) バスといことで…… 〇28番(山田 勉君) バスの話はしていませんけれども、そういう面で今後別な意味であれなので はないかなと思いまして。 〇議長(佐藤宮吉君) では、答弁してください。 〇28番(山田 勉君) すみません。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) スクールバスの件についてでありますが、私はこの雪国に生まれて雪が降 るとき、あるいは北風が吹くとき、そういうときに子供たちはやはり歩いて通学することによって足 腰が鍛えられ、北風に耐える心が養われ、そして自然に対応する人間性が養われていくという考え方 を私は持っておりますが、そういう厳しい自然環境の中で生きていくという、それに耐えられる人間 をつくっていかなければならないというのが私の根本にあるわけなのでありますけれども、今親はす ぐスクールバス、スクールバスというふうにして、子供たちを軟弱にするような風潮が親の世界にあ ります。そこを何とか断ち切りながら、子供たちのことを鍛えていかなければならないというのが私 の基本的な考えであります。   そのような観点から、県では冬になっても2キロメーター、夏場は4キロメーターというのがあ りますが、できるだけその方向でスクールバスを考えていきたいと、このように思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) ありがとうございました。   これで一般質問終わります。ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで山田勉君の一般質問を終わります。   午後1時まで休憩します。           午前11時46分  休 憩                                                        午後 1時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、4番、板垣栄一君の一般質問を許します。   板垣栄一君。           〔4番 板垣栄一君登壇〕 〇4番(板垣栄一君) それでは、議長のお許しが出ましたので、私の一般質問を行います。   まず、先日発生いたしましたニュージーランド地震で大勢の方が巻き込まれ、とりわけ多くの日 本人の方が被災なされました。ご家族の方々の心痛やいかばかりかとお察し申し上げます。災害に遭 われました方々に対しまして、心からのお見舞いの意を表するものであります。   それでは、一般質問に入ります。私の質問は、2項目でありますが、まず1項目めの農業委員会 の必要性についてであります。私は、農業委員の席もいただいておりますが、現在の日本農業を取り 巻く情勢は大変厳しいものがあり、最近では国間でのEPAやFTAをはじめ、12月議会でも話題と なりましたTPP参加に揺れ動く我が国政府への不安、国民の食料を確保するため、日々農畜産物の 生産に携わっている農業者は、我が国の農業の将来に大きな不安を抱いております。今回政府は、事 業仕分けの対象として農業委員会も取り上げ、その改廃を検討しているやに聞いております。常日ご ろより市長は、この村上圏域において1次産業の重要性について声を大にして力説されておられます。 私も全く同感であり、そのためにも農地法等の許認可をはじめ、地域農業の振興を図るべく議論し、 先導役としての役割を担っている農業委員会がなくなるようなことは、断じて許せることではござい ません。   そこで、1番目、農業委員会にお伺いをいたします。政府内でどのような議論がなされているの か、現時点での現在の情報をお伺い申し上げます。   2番目、市長は農業委員会の必要性についてどのように考えておられるのかお伺いをいたします。   項目の2番目、市の将来展望について、新村上市が誕生して3年がたちました。産みの苦しみか ら育ての楽しみに変わり、基本構想ができ、基本計画がつくられ、確実に骨組みができ上がってきて いる感がございます。しかし、これからは地方分権が進み、地方の時代だと言われています。これは、 とりもなおさず地方力の時代、地方対中央、地方対地方の生き残りをかけた闘いの時代と言っても過 言ではないと思います。良質な林産材、県内屈指の景勝地として有名な笹川流れ、岩船米、村上牛、 村上堆朱に瀬波温泉と、数え上げれば切りがないほどの豊かな資源、素材が本市における地域力であ ると信じて疑いません。   そこで、お伺いをいたします。1番目、今全国的に農商工連携が話題となっておりますが、市長 はどのようにお考えでしょうか。   2番目、豊かな資源と瀬波温泉とのマッチングシステムの必要性についてどう思われているので しょうか。   3番目、本市の誇れる資源、素材を地元でも最大限に活用することを目的に、昨年立ち上げられ ました地産地消推進協議会の1年間の成果をお伺いいたします。   4番目、地域のさらなる推奨品を生み出す地域認証制度の創設についてどのようにお考えでしょ うか。   以上、2項目の質問でありますが、ご答弁をいただいた後関連質問をいたしますので、よろしく お願い申し上げます。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、板垣議員の2項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、農業委員会の必要性についての1点目、政府内でどのような議論がなされてい るかについては、農業委員会会長に答弁をいたさせます。   次2点目、農業委員会の必要性についてどのように考えているかとのお尋ねについてでございま すが、農業委員会については、私から言うまでもありませんが、公的に認められた唯一の農業、農業 者の代表機関として、法律により市町村に設置することが義務づけられた行政委員会であります。そ の必要については、貸し借りや売買などの農地の権利調整はもとより、農地を守る活動や認定農業者 等地域の担い手を育てる活動などを通して、農地と農家を守り、育てることが農業委員会の原点であ り、役割であると考えております。特に農地においては、近年耕作放棄地がふえる中、市町村農政部 局だけで農地の利用状況や管理状況を把握することは実質的に困難であり、農業委員会を中心とした 農地の確認が最も効率的であることからも、農業委員会の必要性は大きいものと考えております。   次2項目め、市の将来展望についての1点目、今全国的に農商工連携が話題となっているが、ど う考えるかとのお尋ねについてでございますが、農商工連携は農林漁業者と中小商工業者が経営資源 を持ち寄り、連携して新しい商品やサービスを起こそうという異業種連携による取り組みであります。 地域経済の活性化につながる取り組みとしても、大変重要でありますので、本市としても引き続き補 助制度や連携のための支援をしてまいりたいと考えております。   来年度につきましては、事業所間の情報交流のための基礎となる商工業者の農商工連携への関心 や課題、技術・サービス、連携事例の収集など、調査、訪問により把握しながら、連携マッチングの ための情報収集をしてまいりたいと考えております。   次2点目、豊かな資源と瀬波温泉とのマッチングシステムの必要性についてのお尋ねでございま すが、瀬波温泉や民宿などに宿泊していただき、市内の名勝旧跡、観光施設をはじめ地域の中の食な どのマッチングができるサービスができれば、交流人口の拡大、まちなかの消費拡大にもつながるま さに点から線、線から面への取り組みだと考えております。その1つの取り組みとして、食の分野で は地元の商業者と連携をした村上地域素材を使った村上どんぶり合戦や仮称・村上スイーツめぐりの 紹介を3月の日東道の開通に合わせて事業展開することにしております。   また、緊急雇用創出事業、コミュニティビジネス育成支援事業では、高根のソフトスチーム加工 を活用したスイーツを商品化し、閑散期となる冬の瀬波温泉と商店街の新商品につながれないか、カ フェ&レストラン、マーノマーノが試験的に実施しているところであります。引き続き、瀬波温泉の 旅館、ホテルなどを通じてお客様の声を聞かせていただきながら、新たな商品やサービスづくりに支 援してまいりたいと考えております。   次3点目、地産地消協議会の1年間の成果はとのお尋ねについてでございますが、村上市地産地 消推進協議会の本年度の成果は、1つ目として地場産農林水産物情報の提供、地産地消PRとして県、 JAの協力を得ながら、村上市地場農産物の生産情報カレンダーを作成し、市内の直売所、保育園、 瀬波温泉組合加盟店で試験的に配布しております。また、市のホームページを借りて市内の直売所の 紹介を掲載をいたしております。   2つ目として、地場産農林水産物の利用促進として県、関川村地産地消消費推進協議会と協力し、 消費者の意見を通じた消費者ニーズの把握と生産者の意識向上を図るための農産物直売所バスツアー を8月2日、3日の2日間実施しております。さらに、農商工連携や6次産業化を推進するため、市 内の農林水産業関係者や消費者、市内外の商工関係者などが集まり、村上逸品発掘交流会を10月と2 月の2回開催いたしました。この交流会を通じて、市内の農家や商工業者が新たな商品を開発、また は今ある商品の改良を加えたことにより、原宿ネスパス、新潟市内の販売店や瀬波温泉の旅館、ホテ ルなどへの新しい販路を拡大することができました。本市といたしましては、今後もこの地産地消推 進協議会で行うこのような農商工連携や6次産業化による取り組みを支援してまいりたいと考えてお ります。   次に4点目、地域認証制度の創設についてどのように考えるかとのお尋ねについてでございます が、全国には地方自治体やJA、企業等が地域、企業に密着した認証制度を創設し、それを活用した 付加価値をつけた有利販売を行っている事例もありますが、市としてもその効果と課題を十分に検討 しなければなりませんが、6月議会でもお答えしたとおり、地域認証制度については、現在村上市地 産地消推進協議会で検討しているところであります。この認証制度を確立させるためには、対象とす るものに対して精通し、そのものを認定することができ、認定したものを管理する責任が生じること と、その認定基準を維持するための知識を有する人材が必要と考えることから、本市といたしまして も県、農協、協議会などの関係団体と協議をしながら、地域の農林水産物と市内の有機センターから 生産される堆肥などの資源とが今後生かされていくような認証制度を創設してまいりたいと考えてお ります。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 農業委員会会長。 〇農業委員会会長(石山 章君) 私は、農業委員会会長の石山章でございます。板垣栄一議員の質 問にご答弁申し上げます。   それでは、1項目め、農業委員会の必要性についての1点目、政府内でどのような議論がなされ ているかとのお尋ねについてでございますが、農業委員会のあり方につきましては、議員おっしゃる とおり行政刷新会議の規制・制度改革の中で議論されております。TPP問題に端を発した農業改革 議論の中、総合特区制度の創設に向けた検討や、食と農林漁業の再生実現会議等でさらなる農地制度 の見直しと絡んで、農業委員会制度の見直しの議論が行われております。具体的には、平成22年6月 に閣議決定した規制・制度改革に係る対処方針に基づき、農業委員会は客観的・中立的で、公正な判 断で効率的かつ透明な組織になるよう組織、構成員、担うべき機能の見直しやそれにかわる対応のあ り方について平成23年度から検討が開始されることとなっております。   農業委員会系統組織としては、新たな農地制度適正執行のもと、透明性、公平性を確保しながら、 現場の実態や地域の声を農政に反映することで農業者の公的代表組織としての役割を果たしていきた いと考えております。   なお、詳細については事務局長に説明をいたさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 農業委員会事務局長。 〇農業委員会事務局長(渡辺正信君) それでは、お答えします。   農業委員会の組織につきましては、今ほど会長が言われましたように、行政刷新会議の中で検討 されておりまして、具体的には平成23年度に入ってからその組織等の具体的な検討に入るということ で、全く同じです。   ただ、今農地制度に係る議論が政府内で行われております。それは、TPPの関連で昨年の11月 9日に高いレベルでの経済連携の推進、それと我が国の自給率の向上、それから国内農業、農村の振 興、これを両立するという基本方針が決定されました。要するにこれを両立するためには、強い農業 を育てるという対策がどうしても必要になってきます。そのために、再生実現会議を開いて農地の集 約化とか新規参入、この辺を議論されながら農地法の見直しをしていこうというのが今の流れだと思 います。その中で、農業委員会の構成員とか運営の見通しについて、また農地の流動化とか管理につ いて農業委員会が十分に機能しているのかというような議論がされているということで、報告という ことでさせていただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) ご答弁ありがとうございました。   1項目めの質問は、現在政府が行っている農業委員会組織に対する論議の状況を農業委員会の場 でも聞くわけではございますが、そうではなく、同僚議員とともにこの議場で局長にお伺いしたかっ たわけでありますが、石山会長もおいでになっておられますので、二、三お伺いをいたしたいと思い ますし、2項目めの質問の大半は、市長の施政方針の中に明記されております。常日ごろの私の論で あります農商工連携やら、地域内宿泊施設との連携、そしてまた地域認証と、私と市長の考え方が同 じなのか、市長が私よりはるかに進んだ構想をお持ちであることを期待いたしまして、さらに掘り下 げて質問をしたいと思います。   それでは、農業委員会長にお伺いしますが、今ほど会長のご答弁で少し触れられましたが、国内 で特に農業を基幹とする農村部においては、大変大きな問題となっているTPPについて、石山会長 はどのように考えておられるのかお伺いをいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 農業委員会会長。 〇農業委員会会長(石山 章君) それでは、ご答弁申し上げます。   平成の改革と申して、TPPで農業改革を政府で検討しておりますが、TPPに関する政府の情 報開示が不十分で、課題が山積しております。TPP協定を結べば、農水省の試算によりますと、日 本の米は1割しか残れない状態だそうであります。水田の9割が荒れ地になりかねない状態で、皆様 方ご承知のとおり水田は洪水や土砂災害を防ぎ、多面的な機能を発揮し、住みやすい環境づくりを行 っております。農業生産が大きく減ると、農産加工や流通業など地域経済全体に悪影響が及び、また 医療、労働、建設、金融など農業だけでなくあらゆる項目で原則国境なしの自由化が進みます。食 料・農業・農村基本計画で示された自給率50%目標との整合性や、今後世界人口の増加や穀物の国際 価格の上昇など、食料安全保障の観点や農業関連産業の衰退で農業のみならず村上市の産業、経済に も悪影響をもたらし、地域が疲弊するおそれがあり、絶対に参加はするべきではありません。最近世 論や医師会、主婦連合会など、TPPには反対の声もふえつつあり、政府の情報開示が進みますと、 日本にとってTPPは不必要であると国民の理解が進むものと期待をしております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) 私も、全く危機感を持っている中の一人でありまして、まず自給率の50%達 成は到底不可能であろう。農業のみならず地域経済に及ぼす悪影響は、相当のものであろうというふ うに推測されるわけであります。   仮に農業、水田を例にとりましても、日本農業の一経営体当たりの規模、アメリカの規模、オー ストラリアの規模、全然レベルが違うわけであります。オーストラリアの何千分の1ですか、アメリ カの何百分の1というようなことで、日本の農業の脆弱さがうかがえるわけでありますが、それにつ いても日本の農業は、今規模拡大を図る中で他己完結である。決して自分の農地を持ち、農場を持ち、 そこで生産されたものを生産販売して営利を受けているわけではございません。人様の土地を借りな がらの経営展開となっているわけで、まさに今ほど会長は90%がだめになって、10%ぐらい残るので はないかというようなデータがあるよというような話ございましたが、それすらも当てはまらないよ うな厳しい状況になっているのではないかのかな、私はそんなふうに認識をしております。   それでは、この日本の農と安全、安心な食料確保に多大な影響を与えると考えられる政府のTP P参加への動きに対して、農業委員会組織は一体どのような対応をとっておられるのかをお伺いいた します。 〇議長(佐藤宮吉君) 農業委員会会長。 〇農業委員会会長(石山 章君) ご答弁申し上げます。   昨年の11月に新潟県農業委員緊急集会で、TPP参加断固反対の緊急要請決議を行い、10日には 筒井農林水産副大臣はじめ政府並びに県選出の国会議員に要請活動を行いました。また、当日JAグ ループ、農業委員会系統組織、消費者団体などでTPP交渉への参加に反対し、日本の食と農を守る 緊急集会を日比谷野外音楽堂で3,000人規模の集会を開催いたしました。さらに、12月2日には全国 農業委員会会長代表者集会で、包括経済連携等に関する要請決議が採択され、本県では筒井農林水産 副大臣、菊田外務政務官をはじめ県選出国会議員に要請をしたところでございます。村上市農業委員 会では、村上市長、村上市議会議長、新潟県議会議長、関係各大臣にTPP交渉に参加しないよう建 議をしたところであります。また、現在TPP交渉参加反対署名運動に取り組んでいるところでござ います。   来週7日には、TPPと私たちの食、暮らしを考える県民シンポジウムが農業団体、消費者団体 などで開催され、終了後農林6団体によるTPP交渉参加に反対する新潟県農林漁業者決起集会を開 催することとなっております。ぜひ議員各位からも、TPP参加阻止に向けてさらなるご支援をお願 いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) ありがとうございました。   ある情報筋によりますと、アンケートをとったところ、これは無作為でありますが、TPPに反 対という意見が50%、賛成という意見が三十数%というような情報も流れてきております。日本の食 料の確保がままならない、地域経済がどんどん疲弊していく、このような状況を決して許すわけには いかない、私もそのように思っております。石山会長は、長年にわたり農業委員としての職責を、そ してまた地域を代表する大規模農家でもございます。混迷する農業情勢の中、会長におかれましては 引き続き関連許認可はもとより、地域農業に課せられた諸問題の解決、振興に手腕をふるっていただ きたいと思います。ありがとうございました。   それでは、2項目めに入ります。農商工連携についてでありますが、国の中小企業庁の事業で、 地域力活用無限大、全国展開プロジェクトなるものがございますが、これは農商工連携を促す事業そ のものであり、地域の農産物を活用し、全国に展開できる加工品の開発、マーケティングの研究等に 対する補助事業でございます。私の出身地であります神林商工会でも、この事業に対する取り組みに 前向きに検討しているようでございます。これまた、大変すばらしい取り組みであると私は受けとめ ておりますが、地域の農商工連携を促す行政関連の国県の事業がこのほかにもあるのかどうなのか。 もしあるとすれば、どのような事業があるのかをお伺いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 農林水産課長。 〇産業観光部農林水産課長(本間誠一君) 農林水産課長、答えます。   農商工連携につきましては、主な財源の出どころが商工会とかそういうところが主な出どころに、 窓口となっておりますし、あと農水関係では農商工連携モデル事業ということで、23年から発足した そういう事業もございます。また、そのほかにも県の農産物の輸出促進事業とか、対策事業とか、担 い手ビジネス向上支援事業とか、そういう新しい事業が23年から県のほうでも国の施策で対策いたし まして、6次産業の推進を含めて応援していくと、そういうような体制づくりでおります。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) ありがとうございます。   それでは、これは商工観光部長にお伺いしたほうがよろしいのでしょうか。きらきら羽越に合わ せた村上特産のおいしさぎっしりの駅弁構想が今進んでいるように、これ民間レベルからの話なので しょうか、聞いておりますが、詳細についてご存じでしたらお聞かせいただきたい。 〇議長(佐藤宮吉君) 農林水産課長。 〇産業観光部農林水産課長(本間誠一君) その件につきまして、農商工連携の1つのすばらしい成 果かなということで思っていますが、昨年秋口、NHKの番組で「キッチンがはしる」という番組の 収録がありました。放送は、暮れに放送されたと思いますが、その番組の構成が村上市の特産品を番 組の中で集めて、有名シェフがその移動キッチンの中で料理をつくって、こういうすばらしい特産品 がこういうおいしい料理になるのだよと、そういう番組でございました。   その中で、神林地区のいそべ農場さんの米と原木シイタケ、これもひとつそのキッチンの中で料 理されたわけですけれども、その中で穂波の里でそれを仕入れてきたわけですけれども、そこにPR の中にいそべ農場のお子様、小学校6年生なのですが、その方が宣伝部長ということでPRされてい たということで、その番組の中でも取り上げられていました。それで、そのお子さんも出たわけです が、大変鉄道好きだということで、かなり鉄道マニアのお子様でして、村上駅に駅弁がないのがなぜ だということで、そして自分で駅弁というか、弁当のスケッチをつくりまして、そこに柔肌ネギとか 村上牛とか岩船産コシヒカリとか、そういう詳細なものの使うもの、そういうものの名称も入れまし てつくったところ、そのいそべ農場のほうでそれが何とかでは実現できないのかなということで、振 興局またJRとその「キッチンがはしる」のビデオを持ち込んで、何かいい手はないかということで 相談したところ、JRが大変乗り気になりまして、そしてそのスケッチの中にはお茶、昔もみ出し茶 というか、駅弁によくついてきたビニールのティーパックを入れた、もんでするような、そういうお 茶も復活させたらなんていうそういう話もありまして、JRといろいろ相談した結果、肉のとおやま さんがそれを試作するということで、一応4品目、てんぷら弁当、ワサビ弁当、カルビ弁当、すき焼 き弁当と、そういうものをつくって先日試食したところです。その辺、村上牛がベースになっている わけですが、いろいろな辛い評価から彩りとか、そういうものの評価をいただいて、いろいろ主には ワサビ弁当とすき焼き弁当を主に、村上駅構内で3月19日から20日の村上ひな街道のSLが来るとき に売ってみてはどうかということで情報発信をすると、そういうふうな計画で今進んでおりますし、 茶業組合ともそのお茶の関係、その辺も今交渉中でございまして、また取り次ぎには村上商工会議所 にお願いしてJRと取り次いでもらって試作すると、そういう状況でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) 大変すばらしいところから農商工連携が生まれてきたと私は感心しているわ けでございますが、市長はこのような発想、取り組みについてどのようにお感じになられます。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今後のいわゆる農商工連携はもちろんでございますけれども、市の特産品と してすばらしい発想だと、そのように考えていますので、市としてもできる限りの応援をしてまいり たいと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) それでは、ちょっと時間がなくなってきますので、次にいかせていただきま す。   2点目でありますが、瀬波温泉や民宿、数たくさんの軒数があるわけでありますが、そういった 方々とのマッチングサービス、これはどうしても図っていかなければならないことだろうと、そんな ふうに思っております。そしてまた、先ほどご答弁の中で、マーノマーノさんで試験的に実施してい るスイーツがどうのというような答弁がございましたが、これについてもう少し詳しくお願いをいた します。 〇議長(佐藤宮吉君) 農林水産課長。 〇産業観光部農林水産課長(本間誠一君) スイーツについてですか。 〇4番(板垣栄一君) はい。 〇産業観光部農林水産課長(本間誠一君) 高根の低温スチーム加工で味をなるべく変えないで、栄 養価をそのままにしてやわらかくする技術で、そういう甘いニンジンとか野菜を使ったそういうもの でスイーツをつくったらということで、マーノマーノさんで試作していただいているところでござい ます。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(瀬賀 功君) それでは、ソフトスチーム加工を利用してスイートポテト等を実験 でつくりまして、それを今いただいてやっているということでございます。   カボチャもつくって、それを出しているということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) その高根のスチーム加工でありますが、これは去年でしたか、早稲田大学と の連携というのですか、何というのですかが開発した機械を利用したソフトスチーム加工と、そうい うことでよろしいのか。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(瀬賀 功君) そのとおりでございます。   ちょうど適温でソフトスチーム加工をすると、一番おいしい味にできるということで、おいしい ものを商品化したということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) 私も1回見せていただきまして、ソフトスチームの機械でありますが、非常 にすぐれた機械なわけでありますよね。栄養分を損なわない、味も変わらない、それでいて高齢者に も向く、ペースト状にもすることができるという非常にすばらしい機械のわけでありますが、先ほど の農商工連携の逸品をつくり出していこう、研究していこうというような商工会の事業さんと、こう いったものをくっつければ、もっとすごいものができるのかなと。   例えば先ほど申し上げました高齢者向けの食事、病院食でもそうでありますが、要は食事がうま くいかない方への提供、そしてまたもっとぐっと若く、子供さんは赤ん坊として生まれて、乳離れと いう時期が必ずあるわけでありますけれども、そんなときの乳離れの離乳食としてもこれがうまく使 えればいいのかなと、そんな気がするわけであります。例えば離乳食というのは、好き嫌いばかりで はなくてどうしても必要なものでありまして、北極に住む人、南極に住む人、ヨーロッパに住む人、 アフリカに住む人、どのご家庭でも必要なものだろう。そんなところにうまくこの味と栄養と食感、 これをうまくマッチングさせて開発していければいいのかな、私単純に素人でありますけれども、そ んなふうに考えたことがあるのですが、その辺について観光部長、どんなふうに考えていますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(瀬賀 功君) 全くおっしゃるとおりでございまして、今そのコミュニティビジネ スの臨時で採用している職員おるのですが、そういう人たちも何とかならないかということでお願い しているのですが、なかなか進んでいないのが現状でございまして、その離乳食という部分もござい まして、いろいろと研究はやっているのですが、なかなか進まない状況でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) なかなか進むようにひとつよろしくお願いを申し上げます。   次に、3点目でありますが、地産地消推進協議会の1年間の成果をお尋ねするところであります し、お答えをいただいたところでありますが、これは関川村の協議会さんと協力しながら農産物直売 所バスツアーを実施したということであります。その詳細と効果について、これは地産地消推進協議 会の会長さんは副市長ですよね。副市長は、会長を務められておりますので、どんなふうにそれをと らえてお感じになっているのかお聞かせください。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) おっしゃるとおり、私がこの推進協議会の村上市の会長になっており ます。   昨年から立ち上げまして、いろいろ消費者また生産者、いろんな方を交えて、漁業関係者もそう ですけれども、いろんなものを共有し、そしてそれをどうこの地域で売り出していくか、そんなこと で今やっております。   また、農産物の直売所につきましても、非常に地産地消の本当の原点でございますので、それら を1つのパンフレットにしたものをつくって、それをめぐって実際どういうものがあるかということ でいろいろバスツアーを計画して実施をしたということであります。   また、先ほどもお話ありましたとおり、村上の逸品開発交流会もこの前2月に行われまして、私 も出向きました。原宿のネスパスの職員も来まして、こういういろいろ展示をされて、どうまた改良 すればよりよく売れるものになるというようなご指摘もさせていただいて、試食をしながらいろいろ 工夫をし、そしてネスパスにも展示を販売をできるような形で今進めております。そんなことで、全 体としてこの地域の農産物の開発と発掘を今一生懸命にやっているということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 農林水産課長。 〇産業観光部農林水産課長(本間誠一君) バスツアーにつきまして、詳細ですが、8月2日、3日 と両日ありました。   それで、1日目は穂波の里とれたて市、それから関川の物産会館あいさい市ですか、そちらのほ うを回りましたし、次の日は申し込み別な人なのですが、岩船港直売所の農産市場、それからみどり の里の直売所と、そういうところを回っております。また、対象ですが、豊富な食材を使った村上地 域の食育とか、それから消費者ニーズの把握ということで、消費者協会の方々、その方々にお願いし たところ、1回15人の申し込みですが、ほとんど満杯になるような参加で実施しております。   以上です。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) ありがとうございます。   先ほど副市長がおっしゃっておられましたネスパスの話であります。そこに向けてのいろいろと その商品開発というようなことも言っておられたような気がしたのでありますが、私も表参道のネス パスはもう十何遍と行ったことがあるわけでありますが、若者のまち原宿でありますし、そこそこの 年齢の方もいらっしゃるわけでありますが、どちらかというと若者のまちっぽいところがあるわけな ので、やっぱりそこそこの場所、場所に合わせた人が集まる年齢層に合わせた物品、食材の提供と申 しますか、例えば原宿に関しては、ネスパスに関してはスイーツを中心に攻めていこうだとか、その ような検討もされているわけですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(瀬賀 功君) まず、なるべく東京方面、出せるところは出していこうということ で、農林水産物ばかりではなくて、全体の商品としては出せる機会にはどんどんと出ていこうという ことで計画してございます。   今のネスパスの話ですけれども、その逸品発掘交流会のときに〔質問終了時間5分前の予告ブ ザーあり〕ネスパスのほうからネスパスの販売の担当者が来まして、逸品発掘交流会でいろんなもの を展示して説明したわけです。これを東京へ持っていって売れるというものを交渉して東京のほうに 送ったということで、すみれ工房さんの竹炭塩とか、それから鈴玉さんのサケの振りかけとか、それ からこれから何とかなるかというの、まんまスティックという米の棒です。3本入りの棒、前回の逸 品発掘交流会のときには、これは東京に出しても売れるのではないかというようなことで、それも何 とかなるということで、そんな形で地元で今新たにつくったものが東京のほうに出ていくというふう な状況になっております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) 時間がなくなってまいりました。   では、次の4番目の地域認証制度の創設についてでありますが、これは先ほど冒頭申し上げまし たように、市長の施政方針の中にも入っております。地域認証については、私はテーマが必要なのだ ろうなと、そんなふうに思っております。この地区については、やっぱりこれはすばらしい環境があ るわけでありますから、環境をテーマにしながらそこに認証される農産物についても、環境に負荷の かからないそういった部分に対する努力に対して認証していくような形をとるべきなのだろうなと私 なりに考えております。   それで、先ほど答弁の中に堆肥センターを活用したというようなことがございました。これは、 私ども市民経済常任委員会の中で行政視察を行いまして、愛知県のほうに出向いて視察をしてきた経 緯もあるわけでありますが、その当地につきましては、これは生ごみの場合だったのでありますが、 生ごみを、家庭ごみを堆肥センターで良質な堆肥に変えて、それを農地に散布することによって、農 地に認証を与える。そこからとれた野菜については、認証シールを張りながら直売所、あるいはよそ の商店で売っていく。1年目、2年目、3年目、初めて堆肥を入れたのだったら、例えば青だとか、 2年目だったら黄色、次は赤だとか、そんなふうにしながら、商品を見ただけでこれはずっと使って いるのか使っていないのかというようなところまでもわかるような、ずっと継続性を促しているよう な、そんな事業であります。   やっぱり本市についても、どちらかというと大変細かく、厳しくとらえられているふうな答弁で ありましたが、まずは環境というものを重点にテーマに置きまして、循環型社会、あるいは循環型農 業の構築といったような意味で、私が見てきましたその先進地の事例情報も後ほど担当課のほうに全 部提出をさせていただきますので、ご一考いただければありがたいかな、そんなふうに思っておりま す。市長、いかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) おっしゃるとおりでございまして、何と言いましてもこの環境のいい私ども の地域、そしてこの地域から生産される安全で安心な生産物をこれから私どもは宣伝し、そして生産 していかなければならないということを考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) 冒頭申し上げましたように、今や全国で地域力を生かした生き残り合戦が繰 り広げられている時代に入っております。   市長の施政方針の内容、そしてまた今私の一般質問にお答えいただいたことを速やかに、具体的 に実行に移していかなければならないと私は思っております。1次産業を軸とした農商工連携、瀬波 温泉観光協会とのタイアップこそが地域振興の実となると確信しておりますので、よろしくお願いを 申し上げます。   あともう一点でありますが、私どもは市議であっても、あるいは議会議員としても興味のある先 進地については、どこへでも出向かれるわけでありますが、市長が行おうとしている構想については、 どんどんその市の職員も派遣しながら勉強していただきたい。今近代時代ありますので、電話、ファ クス、メール等々瞬時に情報が動く時代ではありますが、やっぱり現地に赴いてその長所、短所、現 場の裏々まで勉強して、当市に合わせるにはどういった活用の方法があるのか〔質問時間終了のブ ザーあり〕というようなことまでお願いできればな、これは最後お願いでございます。   最後に、私1人の一般質問のためにおいでいただきました石山農業委員会会長に御礼を申し上げ ますとともに、この3月でご引退される職員皆様の長年にわたるご労苦に感謝し、私の一般質問を終 わります。ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで板垣栄一君の一般質問を終わります。   午後2時5分まで休憩します。           午後 1時51分  休 憩                                                        午後 2時05分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、17番、長谷川孝君の一般質問を許します。   長谷川孝君。           〔17番 長谷川 孝君登壇〕 〇17番(長谷川 孝君) 一般質問を行います。睡魔に襲われる時間帯でありますけれども、皆さん よろしくお願いします。小林議員には、私の一般質問のために戻ってきていただきまして、まことに ありがとうございます。小林議員、聞いていました。   私の一般質問は1項目です。会派要望書について、私どもの会派村上未来では、昨年の9月30日 に市長あてに会派要望書を提出いたしました。その要望事項は、7月16日、17日、18日の3日間にわ たり岩船地区・上海府地区・山辺里地区で開催した会派による議会報告会においていただいた要望の 中から、特に重要事項と思われる6項目について提出させていただいたものです。要望事項は次の6 項目です。   1、3地区より老老介護の悲惨な実態を聞かされました。このことから、第5期介護保険事業計 画に向けて施設入所待機者の解消が強く望まれます。ぜひ村上市主導による休止施設などを生かした 安価で入所可能な介護老人福祉施設整備に取り組んでいただきたいというものです。   2番目は、行財政改革大綱によると、平成23年度から岩船連絡所、上海府連絡所の職員体制が減 員される予定となっています。2地区の実情を考慮いただき、現職体制の堅持を望む住民の声を反映 していただきたいというものです。これに関しては、この前岩船地区の区長会の新年会で市長から心 強いこの現体制で望むということの答弁をいただきましたので、これについてはありがたく思ってお ります。   3番目、長い海岸線を抱える本市は、流木の処理・密漁などが問題になっています。これらの問 題について、県と連絡をとりながら流木の処理や密漁パトロールの強化に取り組んでほしいというも のです。   4番目は、諸上寺公園の三十三観音を観光に生かすため、岩船地区住民が整備をしていますが、 限界があります。高齢者が多い観音めぐりに対応した歩道整備に取り組んでほしいというものです。   5番目は、岩船地区区長会要望書では、毎年屋内体育館施設建設要望をお願いしています。地域 の多目的施設として早急な対応をお願いしたいというものです。   6番目、山辺里地区の圃場整備も終わり、体育施設用として用地が確保されていますが、早急に 有効活用を考えてほしいというものです。   以上の要望については、平成23年度予算編成前に提出させていただいたことから、それぞれの項 目について予算に反映された部分がありましたら、それらをつけ加え答弁をお願いいたします。   市長答弁の後、再質問いたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、長谷川議員のご質問について順次お答えをいたします。   最初に、会派要望書についての1点目、村上市主導による休止施設等を生かした安価で入所可能 な介護老人福祉施設整備の取り組みについてのお尋ねでございますが、村上市・岩船郡内で介護保険 法による指定を受けた介護老人福祉施設の定員数は420床であり、本年2月中での待機者数は延べ975 人となっている現状であります。施設入所待機者の解消を図るための介護老人福祉施設の整備につい ては、平成23年度に策定する第5期介護保険事業計画で国や県の施設整備に対する考え方の動向を見 ながら、また介護保険料への影響も考慮しながら検討を進めてまいりたいと考えております。   なお、休止施設等を生かした介護老人福祉施設整備についてでありますが、国で定める設備基準 で基本的に耐火建築物であることをはじめ、施設内に設けるべき居室等の設備や面積基準が細かく規 定されており、このため既存の休止施設等を生かした施設整備は極めて難しいものと考えられます。   次2点目、岩船連絡所、上海府連絡所の現職員体制の堅持を望む住民の声を反映していただきた いとのお尋ねについてでございますが、本件については、岩船連絡所の存続に関する要望書や昨年7 月の岩船地区での意見交換会での地域の皆さんからの意見などを十分に踏まえ、再度検討を行ったも のであり、地域の実情を十分に考慮し、連絡所の業務を担当する職員数については、現在の職員数を 維持することといたしております。   なお、ご承知のとおり平成23年度からは、それぞれの連絡所には連絡所担当職員のほか、新たに 設置する自治振興課職員1人をこれまでの公民館分館業務を引き継ぐ形で配置する予定であります。   次に3点目、流木の処理や密漁パトロール強化の取り組みについてのお尋ねでございますが、海 岸の流木処理では、新潟県が管理する海岸保全施設に支障を来すような大きい流木については、新潟 県が処理を行いますが、それ以外の流木については、地域の皆様に海岸清掃等で処理をお願いしてお ります。市内の海岸線でも、流木の量に地域差があり、特に村上地区の上海府地域や山北地区の海岸 に多く流れ着いているため、平成22年度から上海府地区の集落についても、流木処理を含む海岸清掃 活動を支援する予算を計上しているところであります。今後も、新潟県や地域の皆様と連携しながら、 流木の処理について対応してまいります。   密漁問題についてでありますが、アワビやカキなどの貝類は、漁業関係の方々が大切な資源とし て守り育てております。本市の沿岸一帯には、新潟県漁業協同組合の共同漁業権が設定されており、 組合員以外の人がアワビやカキなどをとると、漁業関連規則違反や漁業権の侵害となります。密漁防 止については、看板や広報等で周知を図っておりますが、密漁を見かけた場合は、すぐに村上警察署 または海上保安庁へ通報をしていただくようお願いをいたしております。また、パトロールについて は、村上警察署や海上保安庁に巡回等の協力をお願いし、未然防止に努めてまいりたいと考えており ます。   次4点目、諸上寺公園の三十三観音の歩道整備についてのお尋ねでございますが、要望された歩 道のうち中部北陸自然歩道に係る部分につきましては、平成22年6月14日付で県に階段及び土どめの 改修を要請しており、平成23年度中に一部改修を行うとの情報を得ております。その他の部分の整備 改修につきましては、当該歩道が諸上寺の私有地であることから、市としての整備改修等は難しいも のと考えております。   次に5点目、岩船地区の多目的施設としての屋内体育館施設建設については、教育長に答弁をい たさせます。   次に6点目、山辺里地区の圃場整備も終わり、体育施設用として用地が確保されているが、早急 に有効活用を考えてほしいとのお尋ねについてでございますが、村上山辺里地区は圃場整備事業につ きましては平成21年度に事業を完了し、換地についても平成22年3月26日に換地処分の公告がされ、 平成22年11月22日に登記を完了いたしております。この用地につきましては、圃場整備事業計画、特 に圃場整備事業計画時にゲートボール施設用地として1筆5,000平米と、屋外体育館施設用地として 2筆6万9,316平米を創出しておりますが、事業の実施には至っておりません。現在は、羽越河川国 道事務所発注による日本海沿岸東北自動車道の工事で発生した残土用地に埋め立てしております。当 該地については、計画後合併や高速道路の延伸など、社会状況が大きく変化しておりますので、整地 後山辺里地内にあるゲートボール施設用地については、三面川東河川公園の駐車場等への利用を検討 しております。また、日下地内にある屋外体育施設用地については、さまざまな角度から有効的な活 用を検討してまいらなければならないと考えております。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) それでは、5点目、岩船地域の多目的施設としての屋内体育館施設建設の 要望についてのお尋ねでございますが、岩船地区における体育館建設につきましては、長年要望をい ただいているところであり、スポーツ・文化活動の盛んな岩船地区の皆さんにはご不便をおかけして いるところであります。   平成13年度に同体育館の建設候補地が地質等の問題で不適当となった以降、地元の皆さんと調整 を図ってまいりましたが、市の財政状況などによりハード整備が困難な状態であったことなどから、 事業の実施には至っていない状況にあります。その後、合併によって体育施設の環境が向上したほか、 地区住民の施設利用形態やスポーツ活動の実態が変化していることから、現在スポーツ振興基本計画 の中で市民の要望や地域の実情に合った施設整備計画策定の準備を進めておりますので、その計画に おいて検討してまいりたいと考えております。   以上です。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) ありがとうございます。   1番目から順次再質問させていただきたいというふうに思います。最初に、老老介護の問題です けれども、これについては全3地区からこういうような話を伺ったわけです。やはりその人の立場に ならないとわからないところもあるのですけれども、そこで私が一番お聞きしたいのは、例えば975 人今待機されている入所希望者のうち、ほとんどが要介護が4とか5の人なのか、それともそうでは なくて、軽い方も入所希望されているのか、その辺の中身についてちょっと教えていただきたいとい うふうに思いますが。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇福祉保健部介護高齢課長(西村 治君) ちょっと時点が古くて恐縮なのですけれども、昨年の5 月で調べたその当時待機者が825名おったところで、その時点で要介護4が207人、要介護5が103人 ということで、全待機者に対しまして約37%、要介護4と5の方、そういう割合になっています。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) この人たちのうち、本当に必要性があるという方というのはやっぱりある と思うのです。   例えば希望者が825人いるけれども、4と5の人は310人ぐらいで、37%だということなのですけ れども、その要介護度4と5の中でも、本当にせっぱ詰まっている方とかも中にはいるというふうに 思うわけです。ですから、その人のために何とかできないのかというのが私どもの考え方なわけです。 施設をふやすと、確かに料金にはね上がるとかいろいろ言われていますけれども、その辺の現況の調 査、つまりは地域包括支援センターというのが各支所にありますよね。その支所別の中で、その必要 度というものとか、そういうきちんとしたデータをとった中で、第5期介護保険事業計画に生かして ほしいというふうに思うのですが、その辺についてはどのように考えていますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇福祉保健部介護高齢課長(西村 治君) 1つには、2月時点で新潟県のほうで要介護度の待機者 別の、要介護度別の実待機者人数の調べが来ておりまして、それを踏まえて実際にでは要介護4と5 の人が何人いるのかということも1つの検討材料になりましょうし、今議員言われましたように、各 支所の包括の担当職員主にそれぞれの施設ごとに、例えば神林であればさつき園とかいうような、そ れぞれの支所のあります特別養護老人ホーム、介護老人福祉施設の入所判定の会議に入っております ので、それでいろいろその時点で重度の方、どういう対象者が今どんな状況にあるかを個別に話し合 いの中で全体の委員の方々の中で調整しながら優先度を決めて入所を進めているわけで、その検討の 際には当然に各支所の担当も入る中でどんな状況にあるかというふうなことの話も交えて検討してい く必要があるというふうに考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) この前新潟市については、新聞で報道されていましたけれども、新潟市の 市長の考え方のコメント載っていたのですけれども、特別養護老人ホーム施設の整備などふやすと。 新しくつくることによって、介護保険料にはね上がるのでないかということに関しては、既にその サービスを受けている人が重度の方、つまり要介護度4とか5の方が多いから、保険料上昇の大きな 要因にはならないのではないかというような答弁されていたのです。   それで、西村課長にお聞きしますけれども、その要介護度4とか5とかという人たちがある程度 施設が足りないということで施設をふやしたりするということになりますと、全体的な介護保険料に やっぱりはね上がるものなのか。それとも、いや、今の状況からいったらそれほどはね上がらないと いう新潟市長の答弁が市議会の中であったように、そんなにはね上がらないのが今の村上市の状況な のか、その辺ちょっと教えていただきたい。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇福祉保健部介護高齢課長(西村 治君) 考えるに、当然施設を新しく起こせば、入所定員が仮に 100人であれば、そのうち村上市の住所の方何人入るかは別にしまして、新たにその方の分の介護給 付費が施設給付費として出るわけですので、当然その分保険料にははね返るというふうに考えられま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) ということは、新潟市長の言っているのは間違いという、私も新聞見てち ょっとこれはおかしいのではないかというふうに感じたのですけれども、それが施設確かにふやせば、 100床だったら100床ふえればはね上がるというのは、それは病院の病床の増床と同じようにはね上が るのではないかというふうに思っているのですけれども、そこででは逆に在宅介護の充実を目指して 施設をふやさないで何とかやっていくという方法もあるわけなのですけれども、今の現状からして、 在宅サービスのやり方で介護度4とか5の人たちの老老介護等の世帯に対しての限界とかというのを やっぱり声を聞くというようなことが西村課長のほうに届いたりはしていませんですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇福祉保健部介護高齢課長(西村 治君) いろいろ個別にも非常に老老介護の関係で在宅が厳しく なって、施設も待っているのだけれどもというようなことで、どうしたらというようなことでやはり 相談は来ております。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) すぐにはこの問題は解決できませんけれども、昨年の5月で825人の待機 者、それがこの前の私の代表質問ですと、975人ということで、やはりふえていることはもうふえて いるわけです。   ですから、この問題は、第5期の介護保険事業計画なんかできちんとやっぱり計画立てていただ きたいというふうに特にお願いしますけれども、よろしくお願いします。   次に、2番目の行財政改革での上海府と岩船連絡所の現状の職員体制を堅持してくれるというこ とですので、ありがたく思っております。そこで、1つお聞きしますけれども、今この2地区の連絡 所には連絡所長というのがおるわけなのですけれども、この連絡所長とそれから地域振興室から来る 各地区、村上地区の場合の5つのところには1人ずつ配置されるという方との兼ね合いというのです か、その辺が一番重要になるのではないかというふうに思うのですが、その辺についてはもうある程 度きちんとした対応はなされているのでしょうか、どなたかお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 連絡所の職員といわゆる自治振興課の職員とは密接な関係にありますので、 お互いに協力し合い、あるいは意見交換をし合い、理解し合ってその地域の発展と地域の活性化に努 めていくという大義名分がありますので、そのようなことで対応をさせていきたいと、そのように考 えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) よろしくお願いします。   次、3番目の海岸線の流木についてなのですけれども、毎年冬を過ぎますと、岩船の海岸にもす ごい量なのですけれども、ハングル語とかのものがものすごくいっぱい来るのですが、これは北朝鮮 から来るのかどうかわかりませんけれども、そういうようなものに対しては、県がきちんとやっぱり 対応してくれて今まではいるというふうに思うのですが、これについて市長の答弁ですと、山北地区 の場合は住民がある程度対応しているところもあるということを答弁の中でおっしゃったような気が するのですけれども、その辺もう少し詳しく教えていただきたいというふうに思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 大きい流木については、どの場所にどのような流木があるというようなこと を県のほうに連絡いたしまして、県のほうで処理していただいているというふうに理解をしておりま すし、また自分たちで運搬できる流木、ごみあるいはその今ハングル文字等もあったのですが、そう いうものについては1カ所にまとめて県のほうに連絡して、あるいは支所に連絡して運搬して取り除 いてもらうと、そのような体制をとっていると認識をいたしております。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) それと、密漁というのですか、その辺の問題というのが上海府地区に行か れましたら、ちょうどこの7月のときに最盛期で自分たちも海に出て、いろいろ漁をしているときに は、全くその姿は見えないのだけれども、夜になると、自分たちが疲れて寝ているときになると一気 に来て、一気に持っていかれるというのがあるというふうに聞いております。   ですから、自分たちもパトロールしたいのだけれども、なかなか眠くてそこまで手が回らないと いうのですが、その辺についてもやっぱり非常に貴重な資源ですので、何とかいい方法がないかとい うふうに考えて、地元の方も一生懸命にやっているのですけれども、なかなか根こそぎとられてしま うと、来年、再来年も影響するということで、何とかならないものかなというふうなことが言われて いました。地元でも限界があるということなので、ある程度きちんとしたやり方を考えていかなけれ ばだめだと思うのですけれども、残念ながら農水の課長が不幸があったということですので、かわり に産業観光部長にちょっとお聞きしたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(瀬賀 功君) 担当農林、うちの課長ちょっといませんが、かわりに私のほうから 答えさせていただきます。   私も海のほうに住んでおりまして、密漁には本当に困ったものだというふうに常々思っておりま す。それで、近年は市報なり、看板とかいろいろ対抗策をやっております。昼間の密漁については、 結構看板とか規制がありますので、人ですから、本当に盗もうと思えばあれですけれども、大分減っ てきているのかなという気はするのですが、おっしゃるように夜についてはとても手が届きませんし、 地元の漁師の人が見つけても、あんた、何するのだといっても、捕まえる権利がないものですから、 警察権ないものですから、できるだけすぐ警察に通報して来てもらって、現場を押さえてもらわない とだめなのです。利口な人たちは、ああ、人来たなと思ったら海の中にぽんと捨てて、ただ泳いで上 がってくるということで、また後からとりにいくというようなことで、緻密に泥棒やっているもので すから、非常に捕まりづらいというのが現状でありまして、本当に地元の皆様には何かあったらすぐ 通報してくれと。直接行ったらけんかしたり、殴られたりしますのでということで話はしているので すが、いかんせんなかなか警察にお願いしても、夏場になりますと忙しいものですから、さらにうち らのほうも警察、保安庁も覆面で来ているみたいですので、その辺もまたお願いしながらやっていき たいというふうに思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) ちょうど地元に産業観光部長がおられるので、これからもまずよろしくお 願いしたいというふうに思っております。   それから、4番目の三十三観音については、私もいろいろこの三十三観音の由来について調べま したら、昭和7年に村上新報、これ現在の村上新聞というのが特集を組んでおりまして、この三十三 観音というのは、元禄時代に岩船の方がそちらのほうの四国の三十三番の札所めぐりしたときに、そ この土を持ってきて、それを台座の下に置いて、その向きもちゃんと何か向きがあるらしいのです、 その三十三観音のそれぞれの向きが。その向きに合わせてつくったと。有志がつくったと。ですけれ ども、諸上寺の山は非常に土が軟弱なためにみんな埋もれてしまって、それで昭和になって8年ぐら いに全部掘り起こして今の形にしたのだということでありまして、岩船の人たちに見れば、非常にそ のときつくったのと歴史があるということで、これを何とか今現在あすの岩船を考える会が中心にな ってきちんと、高齢者が多いから、何とかそこにお参りするために歩道をきちんとつくってもらいた いということで、自分たちも整備しながらやっていたということであります。その中で、今市長答弁 ありましたように、一部については23年度中に改修してくれるということで、非常にありがたいとい うふうに思っておりますが、これを観光に結びつける要素というのはあるような気がするのですが、 その辺についてもし産業観光部長考えがありましたらお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(瀬賀 功君) 長谷川議員から質問が出たときに、私も連絡所長と一緒に現場見て きました。   前にも私財産管理担当していたものですから、この境界とか市との、周りが市の土地なのであり ます。そこに諸上寺の土地が入っているという、どっちなのだかわかりませんけれども、ぐるっと市 の土地で囲っているような感じでありまして、境界立ち会いもした記憶がございます。それで、私が 当時回ったときと比べますと、格段に道がよくなっているというふうに感じてございました。さらに、 まだその道路につきましては、階段とかなかなかないものですから、お年寄りが歩くというには若干 厳しいところがあるかなというふうに感じてまいりました。そういう意味で、1つ比べさせていただ きたいのですが、昨年山北の大沢峠の石畳と、私何度も行っているのですが、そこについては寄附を 集めていただいて、地元の人たちのみんなで協力しようと、その寄附の中で石を買って、寄附を集め て石を買って、みんなでボランティアで並べたというあれもありますので、そういうこともあろうか なというふうに思いますし、ひとつこれから自治振興室というものもできますので、その辺もいろい ろ加味しながら考えていければ、いろんなことができるのかななんていうふうに思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) はい、ありがとうございます。   寄附を集めてその石畳にするぐらいは、岩船の人はみんな喜んでやるのではないかと思っている のですが、それともう一つ、今も諸上寺の一番上のところに展望台ありますよね。その展望台をもう 少し三十三観音のほうに、もっと小さくてもいいし、何か三十三観音の一番最後のところが山でいく と一番高くて見晴らしがよくて、そこが一番粟島とか佐渡とかそういうところが見えるということな ので、展望台、あれをぶっ壊すとなると、また非常に予算が絡むことですので、すぐにはできないで しょうけれども、その辺の展望台ももう少し小さくてもいいから、山北の産材使ってもいいですし、 もう少し本当の展望ができる場所にしてもらいたいという考え方あるのですが、その辺も踏まえて何 とか検討していただきたいというふうに思いますので、これについては答弁要りませんが、よろしく お願いします。   それから、5番目の屋内体育館の件なのですが、これは私も請願の紹介議員とかいろいろやって、 旧村上市のときも全会一致で賛成したりして、11年ぐらいから、私が議員になったころから毎年、毎 年区長会のほうの要望書として上がっている中身なのです。それで、合併後の平成20年度、21年度、 22年度の要望事項の中で、若干22年度になりますと、20年度、21年度に関しては、回答が今後の地域 バランスを考慮した体育館施設の環境整備と友好活動を検討していきたいと考えておりますというの が、これ20年度、21年度全く同じだったのですけれども、22年度になりましたら、高田課長になった からなのかなというふうにも思うのですが、平成21年度に策定したスポーツ振興基本計画において、 身近な生活圏内での体育施設の整備についての方策を示されておりという、先ほど教育長答弁と同じ なのですけれども、体育施設整備についても具体的な検討に入る予定ですという若干進んだ回答をい ただきました。これについては、高田課長は若干回答としては前に進んだというふうに解釈してよろ しいのでしょうか、ちょっと。 〇議長(佐藤宮吉君) スポーツ振興課長。 〇教育部スポーツ振興課長(高田 晃君) 昨年の区長会の説明会の中で、それと同様の回答いたし ました。   その20年、21年と若干表現が変わっているということは、昨年策定されましたスポーツ振興基本 計画、この基本計画の中で今後の村上市のスポーツ施設、体育施設、どういった整備を進めていけば いいかというふうな方向性を示さなければならないという部分がございます。来年度からこの計画の 策定に入るわけですが、これは岩船地区の体育館もしかりですが、ほかの地区でも同じような要望の 出されているところ、あるいは必要性のある地区がありますので、その辺市全体の体育施設の整備が どうあるべきかというふうなことと、今現在ある現存する体育施設、これもかなり老朽化している施 設もあるものですから、これを利便性を、あるいは快適性を高めるためにはどうすればいいのかとい うふうな、その計画の策定段階で岩船地区の体育館についても慎重に検討していこうというふうなこ とであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) それで、今10年以上たって進まないのだったら、ある程度岩船地区で場所 もある程度考えて、それでどのぐらいの大きさの、つまり今までの普通の屋内体育館みたいな、あん な大きいの要らないのだったら、ではこれぐらいのサイズのものをこれぐらいの値段でというような、 そのところまで具体的に岩船の要望を出そうではないかということを考え始めているのです、実は。   それで、場所も当たったりしているのですけれども、そういうような形で地元がある程度考えた 中で、きちんと要望について具体的な話になったら、教育長、その辺についてはやはり相談に乗って くれるということを前提にお願いしたいというふうに解釈したいのですが、それでよろしいでしょう か。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 今長谷川議員が話されたようなことをもとにしながら考えたいと思います が、ただ社会教育の中で住民が使うスポーツ、そのようなものについては、学校の体育施設は貸さな ければならないというような社会教育の法にのっておりますが、そのようなことで、岩船小学校ある いは岩船中学校、リハビリ大学には小さな体育館などありますし、それから西神納小学校あるいは神 林の総合体育館などありますので、それらのこともやはり加味しながら、岩船の人たちが十分に体育 ができるように、スポーツができるように、そのようなことを踏まえながら考えていかなければなら ない問題ではないかな、そのように考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 今教育長言われたことは、全部わかった上でこの要望は出してあるのです。   そういう今教育長が言われるのだったら、例えば合併したのだから、パルパークの体育館を岩船 地区の人は共有して使うということで、岩船地区に関しては体育館はつくらないという答弁があるの だったら、それはそれであきらめるところもあるのですけれども、実際このままずっと合併後も同じ ような形でいっているものだから、本当にやっぱりきちんとした対応をしてもらいたいと。例えばの 話、リハビリの大学が7,000万円でつくったと。あれぐらいの大きさでいいのだったら、例えば長者 屋敷の周辺の高台のところで、自分たちが土地を用意して7,000万円でつくって、それで維持管理は 岩船の住民がやるとか、そういうようなある程度具体的な話にならないと、この話はずっと同じこと ばかりで何も進まないと私は思います。教育長もご存じのように、岩船地区というのは、今先ほど連 絡所を中心の中で公民館活動の一環として、スポーツが中心の公民館活動なのです、岩船の場合特殊 な。町内の運動会も、毎年8月の真夏のときにきちんとやっぱりやっていますし、それで実際高田課 長にお聞きしますけれども、岩船スポーツクラブというのは、村上地区の総合スポーツクラブと何ら 関係ないのでしょう。 〇議長(佐藤宮吉君) スポーツ振興課長。 〇教育部スポーツ振興課長(高田 晃君) 岩船スポーツクラブは、地元の方々が同じような目的の 方々が集まってスポーツ活動をするという、いわゆるサークルのような団体だと思いますが。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) そのサークルが例えば岩船独自の元旦マラソンを岩船神社まで地元でやっ たり、それから駅伝大会いって、リハビリの学生とかみんな参加して岩船じゅうぐるっと回るような、 そういうような駅伝大会とかいろいろやっているわけです。   ですから、そういうような中で、何で岩船が岩船の屋内体育館にこだわるのかという、やっぱり 事情がずっとあったわけなのです。その実情をきちんと把握した中で、今後その施設の計画等を昨年 度からやり始めたというのだったら、やっぱりきちんと考えていただきたいというふうに思いますの で、今までのことは今までのことでいいですけれども、何とか進めていただきたいというふうに思い ます。よろしくお願いします。   それから最後、6番目の圃場整備については、これは22年度に換地処分になって、それを山辺里 地区のその報告会で話があったのは、何とか村上総合病院を持ってきてもらいたいというのがはっき り言えば現実的な話でした。でも、この前の市長のあれですと、駅前周辺にどうも決まりそうだとい うことなので、何とかほかにこの大事な土地なのでしょうけれども、これをうまく生かす方法という のは考えられないものかどうかというのをもう一度お聞きしたいというふうに思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) あそこの土地といいますのは、膨大な面積を持っておりまして、交通アクセ スも今非常に高速道路が開通してよくなるということでありますので、場合によっては工業団地等も 十分に考えられる土地の一つであろうかと思っておりますので、それらも踏まえてこれからどういう 使い方をしていったほうがより村上市にとって効率的で効果的かということを考えていかなければな らないと考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) とりあえず今回答をいただきました中身は、この議会終わった後、またも う一回各3地区で我々は毎年議会報告会をやる予定にしております。   昨年やった中では、対話形式で何でも話ができ、非常にわかりやすかったということや、それか ら知らないことがたくさんあって、時間をかけて聞くことができて非常によかったと。それから、会 派というものを初めて知ったと。今後も続けてほしいとか、それから議会とか議員の姿が見れて非常 によかったということで、アンケートをとりましたら、大変よかったというのが68%、それで普通と いうのが32%、もうやらなくてもいいというのはゼロ%でした。いただいた意見は、41項目ぐらいあ りまして、その中で即答我々ができたもの、そして解決するために部課長にお願いしたもの、そして その他解決できないようなことを今回6項目としてこの要望書として上げさせていただいたというこ とであります。   特に一番大事なのは、各地区で一番意見等いただいたのは、少子高齢化等解決する手段として、 やっぱり雇用の場とか子供たちが戻ってくるような環境づくりをぜひともしてもらいたいというのが 一番でした。子供が少ないということは、教育長がご存じのように、上海府地区ですと、やはり小学 校の統合の問題が一番心配だというふうなことを言われています。そして、山辺里地区では高齢化に よる集落維持の不安というのが〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕代表質問等でも町村部のほ うでも言われているということですけれども、村上地区の中でも非常にこの問題については心配して いる方が非常に多かったです。  でも、1つだけ明るい話があったのです。これは、若い人が参加してくれるものだと思わなかった のですけれども、参加してくれまして、山辺里地区だったのですけれども、将来についての人口減少 などの不安ばかりでなく、ポジティブに村上市の将来設計、期待、そういうようなものを市長にもき ちんと発信してもらいたいということと、それから議会でもそういうようなことを前向きに議論して ほしいと。余り不安とか今後どうなるのかということではなくて、やっぱり明るさというものを、せ っかく合併したのだから、きちんと皆さんで、議会でも議論するし、市長にも何とかそういうこの村 上に住んでよかったという、そういうアピールをしてもらいたいという意見がありました。ですから、 こういうような意見はやっぱり貴重な意見だと私は思っております。そういうようなことから、何と か市長にも頑張っていただいて、この村上市が合併して本当によかったのだということを村上市民が 共有できるような形にしていただきたいと思いますので、最後に答弁をお願いしたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 暗い話ばかりしているなと。金がないないない言うなとということでありま す。私は、そんなこと一回も言ったことはございません。こんなに明るくなったではないですか、病 院もある程度決まりましたし、いろいろなところにいろいろな合併したことによってのスケールメリ ットが非常に私は今大きく出てきているなということを考えておりますし、村上の進むべき方向も第 1次総合計画で示してあります。   そのようなことで、これからも住民に不安を与えることなく、住民が安心して自分たちが生まれ 育ってよかったなと。このまちで住んでいきたいというようなまちづくりに心がけていきたいと、そ のように考えております。 〇17番(長谷川 孝君) ありがとうございました。   私の一般質問終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) これで長谷川孝君の一般質問を終わります。   午後3時10分まで休憩します。           午後 2時53分  休 憩                                                        午後 3時10分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、6番、冨樫宇栄一君の一般質問を許します。   冨樫宇栄一君。           〔6番 冨樫宇栄一君登壇〕 〇6番(冨樫宇栄一君) 一般質問も2日目、最後となりましたが、しばらくの間おつき合いをお願 いしたいと思います。   私の質問項目は2項目でありますが、1項目めについては12月定例会の続きのような形になりま すが、よろしくお願いしたいと思います。   1点目、住宅用火災警報器の未設置対策についてでありますが、住宅用火災警報器の設置義務化 期限がこの5月31日に迫ってまいりました。現在市の設置率はどれくらいなのかお聞きいたします。 市は、設置義務化期限までにすべての住宅に設置することを目標としているということでありますが、 これまでどのような取り組みを行ってきたのか。そしてまた、あと期限まで3カ月もないこの時点で どのような対策を考えているのかお伺いいたします。   2点目は、市の補助金等の交付基準の見直しをということでありますが、市は補助金の公平性、 公正性を確保するために、村上市補助金等に関する基本指針を定め、補助金等交付基準に基づき市が 支出する補助金については22年度から公表をしており、透明性も高まっていると言えます。しかしな がら、一部実情にそぐわない面があるように思います。特に文化・芸術活動や健康づくり活動への補 助金について、交付金の基準の見直しが必要と思われますが、市長の考えをお伺いいたします。   市長答弁の後、再質問をさせていただきますが、よろしくお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、冨樫議員の2項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、住宅用火災警報器の未設置対策について、現在の設置率はどれくらいか。また、 これまでの取り組みと今後の対策はとのお尋ねについてでございますが、村上市の12月現在の設置率 は41.6%となっております。しかしながら、12月から2月までの間も、自治会や各集落からの依頼で 住宅用火災警報器の説明会に出向いており、また共同購入などの問い合わせなどもあることから、こ れからも設置率の向上がなされているものと思われます。消防本部のこれまでの取り組みといたしま しては、大型店舗前でのPR活動、集落ごとの説明会の実施等、普及PR活動を積極的に実施してま いりました。また、昨年は消防団の皆様のご協力を得て戸別訪問をお願いし、設置率の調査と普及啓 発活動を実施しております。   今後の対策として、春の火災予防運動の一環として、新潟県及び県内の消防機関が一斉に設置促 進キャンペーンを実施することから、これに主眼を置き、さらなる普及啓発に努めてまいりたいと考 えております。また、今回設立されました女性防火クラブ及び自主防災組織や消防団等のご協力をも 視野に入れ、なお一層設置率の向上を図ってまいりたいと考えております。   次2項目め、市の補助金等交付基準の見直しが必要ではないかとのお尋ねについてでございます が、議員ご承知のとおり新市発足時の補助金は、合併前の制度を引き継いでいるものがほとんどであ り、旧市町村間で支援内容や補助率に違いがあったものを、補助金等に関する基本指針及び補助金等 交付基準を制定して一定の基準をもって補助金支出の公平性、公正性、透明性の確保に努めているも のであります。これらの基本指針及び交付基準においては、本来補助金は住民の福祉の向上が効果的 に発揮される事業へ活用されるべきものであることから、事業費を対象に補助する事業費補助を原則 としたものでありますし、補助対象経費につきましても、公金をもって賄うべきもの以外については、 対象外とすることとしております。また、補助率の上限を3分の1以内とすることで、交付団体への 公平性を確保するとともに、財政の健全化にも努めるものであります。   ご質問の一部実情にそぐわない面があり、見直しが必要でないかについては、これまでも交付基 準を超えて補助金支出が必要な事業への取り組みや、従前補助制度からの経過措置の適用などは、市 の施策して制度化し、対応してきておりますので、現時点で交付基準の見直しが必要とは考えており ません。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) ありがとうございました。   では、1点目の住宅用火災警報器の未設置対策についてでありますが、今答弁がありましたよう に、いろいろ取り組みをしておるということはわかりましたけれども、なかなか普及が進んでいない 現実というのはあるわけです。今全国平均では63.6%というふうに言われておりますが、新潟県でも 49%、約50%、村上市では41.6%ということでありまして、全国平均にも村上市ははるかに及ばない。 そしてまた、期限までに全住宅への設置を目指すという目標にはほど遠いのが現実であります。これ がなかなか進まない原因というのはいろいろあると思いますが、最大の原因は何だとお考えでしょう か、市長、お願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほど言いましたけれども、12月現在で41.6%という数値でありまして、そ の後12月から2月までの間に相当な期間がありますので、今現在はもっと上がっていると、そのよう に認識しております。   上がらない最大の原因でありますけれども、まず1つは周知徹底がなされていないと考えていま す。回ってみても、何のことかわからないと。場合によっては、消防団が回っていきますと、いや、 ついている、ついている。ある、あるといって、何のことかいうと、消火器のことと間違っていると いうようなことでありまして、いわゆるこの火災警報器自体をまだ認識していないという方々が非常 に多いのではないかなと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 今市長の認識については、私自身もそうだなというふうに思っています。   いろいろさまざまな形で新聞等も使いながら、この住宅警報器についてはPRされているわけで ありますけれども、意外と周知をされていない。ただ話として聞いている。自分のうちにどうしても つけなければならないだとか、義務なのだとかということが余り伝わっていないという感じが非常に するわけであります。しかし、いろいろな取り組みの結果、それなりの普及率がなっている。あるい は、普及率自体は上がっていなくても、このPR活動によって、一定の効果というのですかもあらわ れているというふうにも言えるようにも思いますが、さらなる普及活動に力を入れていかなければな らないというふうに思います。   報道によれば、昨年の22年の火災発生件数だとか、住宅火災による死亡事故だとかも、全国的に も、そしてまたこの圏域においても減っているということが報道されておりましたけれども、その状 況現在どのようになっているのか。あるいは、そうした原因は何なのか、消防長にお伺いいたします が。 〇議長(佐藤宮吉君) 消防長。 〇消防長(小川利栄君) 議員おっしゃるとおり、平成22年の火災件数は20件ということで、昨年に 比べますと7件の減少でありました。そのうち建物火災が14件でありますが、この14件のうち住宅火 災は5件のみでありました。   それで、予防課に聞いたところ、この減っている……確かに昨年よりも減っておりますけれども、 住警器の取りつけの有無によっての、それが原因だということではないということでありましたけれ ども、今議員のおっしゃるように、全国的には火災の件数、平成21年度におきましては総務省、消防 庁の統計見ますと、全国の火災総数、これは5万件余りであります。前年に比べますと、1,270件が 減少となっております。そのうち住宅火災は、逆にふえておるのですけれども、ふえている割には住 宅火災の死者の数は昨年に比べますと98人の減少となっております。トータル的には、死者の数とい うのは1,025人でありました。この1,025人中の6割が65歳以上の高齢者でありますが、やっぱりこれ にしても昨年に比べますと、死者82人の方が減少となっております。   この主な原因とか、これについて恐らく今まで統計とっておりますと、平成の17年がピークなの です。住宅の死者数の中で平成17年がピーク、死者数が1,220名、これが平成17年であります。その 次の年の18年から新しくこの法の改正がありまして、新築に対しましては住警器の義務づけがされた わけであります。それ以来、既存のやつであっても、着々と自発的に取りつけてもらっておりますの で、それ以後はだんだん、だんだん減って、この現在の1,025人の減少なっていると思われます。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) ありがとうございました。   この住警器の義務化によって、死亡事故が減っているということは喜ばしいことであり、これを 義務化した趣旨が生かされているというふうに言えると思いますが、しかし一般の家庭はなかなかそ こまでは目がいっていないというのですか、そういうお話もなかなか自分の問題として受けとめられ ていないような感じがしてならないわけであります。つい先日も、新潟市で親子2人が亡くなるよう な火災事故が発生をいたしましたけれども、またこの地域でも去年でしたかありましたけれども、ま たこの警報器が設置をしてあっために命拾いをしたというのですか、助かったと。死者が出さないで 済んだという事態もあるというふうに聞いておりますが、そうした事態をこの近くでは最近あるのか どうか、消防長にお伺いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 消防長。 〇消防長(小川利栄君) そんなに事例はないのですけれども、たまたま議員の地元のほうで、火災 の取り扱いにはなっておりませんけれども、それに近い状況が発生をいたしました。   これは、平成21年の12月に荒川地区の坂町、この一般住宅で深夜の1時ごろ、奥さん53歳ですか、 この奥さんが前の日につくっておったおでん、これを温めてその場を離れまして、なべにかけたまま 離れまして、居間でテレビを見ていたと。そこで、そのこたつの中で寝てしまったということで、4 時ごろ汁が当然蒸発しまして、おでんが燃えてしまったと。煙が発生をいたしまして、その取りつけ てあった感知器が作動しまして、この奥さんは飛び起きまして、コックをとめたということで、水を かけて、具のみが燃えたという事例がございました。   それから、最近の例ですけれども、ついこの3月1日、これもやはり荒川地区なのですけれども、 藤沢地内で芋を入れたなべをガスコンロにかけまして、離れた部屋で話をしておったということです けれども、このなべの中の水が当然なくなりまして、なべそのものがこげてしまったと。非常に大量 の煙が発生をして警報器が鳴ったということで、これも火災には至りませんでしたけれども、こうい う奏功例といいますか、そういう例として取り扱ってもいいのではないかと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) そういう事例が身の近くにあったということを私も初めて聞いた例もあり ますけれども、これはこの間2月27日の新潟日報で住警器の設置義務が期限が5月31日までですよと いうふうなことで、一面の記事が出ていましたけれども、この欄のほうにも住警器で助かりましたと いうようなイラスト入りのPR文が載っていますけれども、これを見ても本当に身近な問題としては なかなか受けとめてもらえないのかなという感じがするわけでありまして、うちの近くの近所の人な んかでも、年寄りに聞いてみれば、それこそ消火器と間違うほどではないかもしれませんけれども、 それは取りつけなければならない。よそのことのような感じがどうも受けとめられて、そんな受けと め方をされているような気がしてならないわけであります。   したがって、今消防長がおっしゃったようなことを地元に来て、近くにこういうのあるのですよ というふうなことを実際に説明をしながら、したがって身を守るためには必要なのだと。したがって、 義務化したのですよというようなことをもっと身近にというのですか、形でぜひともPR活動をやっ ておく必要があるというふうに思いますので、これから期限までの間に全力を挙げてそういう取り組 みをしていただきたいというふうに思うわけであります。   先ほどもありましたけれども、住宅火災の大半が65歳以上の高齢者だということで、さきの12月 定例会の中で私は高齢者世帯等への助成をしてでも設置を急ぐ必要があるのではないかというふうな ことを申し上げたわけでありますが、それに対する答弁は、関係部局に調査をさせ、検討したい。単 身高齢者世帯等への住警器の取りつけ支援については、関係組織にお願いをしているというふうな市 長の答弁でありましたが、現在その件についてはどうなっているのかお聞きいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(佐藤正幸君) 住宅用の火災報知機の設置、とりわけ高齢者世帯というふうなこと でございますので、消防署ともそういったお話し合いをした経緯がございます。   これにつきましては、今現在福祉関係では生活保護世帯、これについては住宅扶助の関係で、持 ち家に限りますが、取りつけを実施しておりますし、また障害者世帯につきましても、日常生活用具 の給付事業というふうなことから取りつけができることになっております。そういったことでありま すので、高齢者のみの世帯につきましても、検討していくというふうな必要性がありますので、現在 23年度の予算編成が終わり、今議会に上程中でございますが、今後の課題としてそういった制度を検 討してまいりたいと、こんなふうに思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) この補助については、余り遅くなってしまっては、先にやった人との公平、 不公平感が出るというようなおそれもあるような気もいたしますので、もしやるのだとすれば、早く やる必要があるのではないかという気がします。   これも、この日報の記事によりますと、高齢者世帯に対する取りつけ支援を行っている見附市や 上越市などではどのぐらい進んでいるということで、非常にこれらの市は設置率が高いというふうに なっておるようであります。そんなことも含めて、よろしくご検討をお願いしたいと思います。   それから、普及活動についても、消防団や町内会の協力で各戸訪問を実施して高い普及率を達成 している小千谷市や糸魚川市などというふうに取り組みが紹介をされておりますが、こうしたことに ついてはどのようなことをやっているのか私調べてありませんが、やはりきめ細かなというのですか、 実際にそこに出向いた取り組みというのが必要ではないかというふうに思います。そういう面では、 先ほど答弁にもありましたけれども、昨年消防団が各家庭を回りましたが、設置してあるかどうかを 聞いただけに終わっているようでありますが、これはどういう指導でそういうことだったのか、これ は市長か消防長がわかりませんが、お聞かせいただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 消防長。 〇消防長(小川利栄君) 昨年の7月から10月まで消防団のほうにお願いいたしまして、第1段階と しまして現在各地区の住宅でとりつけてあるかどうかの調査、アンケートといいますか、これと同時 に取りつけていない住宅にあっては、お願いしますというふうな啓発活動もお願いをしてありますの で。   以上です。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 調査アンケートが主体の消防団の取り組みであったということであります が、私の集落でもこの警報器の説明会を5月ごろに計画をしたいというふうなことが区長さんからあ りましたけれども、どうして5月にするのですかといったら、余り早くやっても切実感がないから、 期限近くのほうが効果あるのではないかと思いますなんていうことを言っていましたけれども、むし ろそれよりは今この3月末から4月にかけて各地で下水掃除ですか、いざらいというふうに私のとこ ろ呼んでいますけれども、そこに各家庭のほとんどの大部分の家庭から、年寄りも含めていざらいに 参加するわけですから、そこを利用して消防本部から来てもらって説明会をやるようにしたほうがい いのではないかというふうなことを提起しまして、結果的にそういうふうな形のほうがいいねという ことになりましたのですが、これからはちょうど来月からですか、火災予防運動も展開をされるわけ ですし、各地区でみんな村総出で下水掃除だとかもやるところが多いように思いますけれども、そう いう時期を十分に活用してやっていただきたいというふうに思って一言ご提案申し上げるわけであり ますが、さらにその火災予防運動については、もう一度また消防団の皆さんにご苦労かけることにな ると思いますけれども、今度は設置をされているのかどうかの確認と、そして期限がこうなのですよ、 つけなければならないのですよというふうなことも、もう一歩今までとは踏み込んだ取り組みをぜひ とも強化をしていただきたいというふうに思います。   これは、今後参考にしていただければいいということでありますので、こんな形でさらなる住警 器の設置の推進をお願いをしたいというふうに思います。   それでは、2項目めでありますが、市の補助金について、市長のほうからは見直しの必要性はな いということでございますが、この補助金に関する基本指針というのは、おおむね妥当というよりは、 立派な指針だというふうに私も思います。思いますけれども、上限3分の1というふうにきちっと決 められてしまうと、なかなか現状の中では活動に必要な補助金を交付されないということで、活動を 停滞してしまうというふうなことでかなり苦慮している団体があるように思いますので、もう少し検 討をしていただきたいというのですか、関係団体との協議、この指針の中にも書いてはありますけれ ども、交付する側と交付を受ける団体の間での情報が不足しているのだというふうなことが課題とし て指摘もされておるように、旧市町村の経緯もあるわけでしょうけれども、市はそれはそれなりにや はり経緯があってそうなっているわけでありますし、あるいは矛盾点は解消はしていかなければなら ないわけでありますけれども、やはりまだまだきちんと上限3分の1というふうに決めることによっ て補助金がうまく効果を発揮しないというふうな点があるように思うわけでありますが、特に文化、 芸術活動についてそのように感ずるのでありますが、市長、もう一度検討をする余地はないでしょう か。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) この補助金の算定に当たりましては、当然のことながらそれぞれの団体との 話し合いの上で決定をいたしておるわけでございます。   事業費補助を主な補助規定にしていきたいということでありまして、今ここでこれを見直して、 3分の1を2分の1にするとか、あるいはもっと上げるというようなことではなくて、なぜ必要なの だというようなことをお聞きいたしまして、それなりの対応をしていくということであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) ありがとうございました。   運営費補助から事業費補助というふうなのは、補助金の性格からして当然だと、そうあったほう がいいというふうに私も思うわけでありまして、会員の数に応じて割り振るだとかというふうなこと よりは、その団体がどういう活動をしたのか、あるいはしようとしているのかということで、そのや ろうとしている事業に対する補助というふうにされるのは非常に結構なことでありまして、そうある べきだというふうに思うわけでありますけれども、しかし上限3分の1という今後基準をしてしまう と、ちょっと無理があるかなというふうなことで、今市長が必要性をこれから議論していきたいとい うふうなことでありますので、していただければそれで結構だというふうに思うわけでありますけれ ども、なぜこういうことを申し上げるかというふうにいいますと、ことしの今年度の予算書を見まし ても、文化、芸術活動だとか、あるいは青少年育成事業などに対する補助金は3分の1を超えている から、こういったものについて段階的に減額をしていくというふうになっておりまして、現実に少し ずつ減っているわけです。文化、芸術事業補助に対しては、昨年158万円であったのが127万円になっ ているし、青少年育成事業については、196万が155万になっていると。体育協会の運営費も、これは 鯖江市とのスポーツ交流経費30万入っているということでありますけれども、433万が368万になって いるということでありますが、これは経過措置としてこの額を今年度計上したということだと思いま すが、これはそういうことなのか、あるいはこれどういう根拠にして、どこまで減額するというので すか、今後も来年以降もまた減額するのか、ちょっとお聞きいたしますが。   わからなければいいです。その3分の1を超えているから段階的に減額するという方向だという ことは、それはそれでよろしいですけれども、ただその上限3分の1というふうにすると、補助金が 減ったから活動事業費を減らさざるを得なくて減らす。そうすると、また今度それの3分の1が減と なっていくということで、言ってみれば際限なくその補助金が減っていくのではないかということを 心配をするから、こういうことを申し上げているわけでありますが、ちょっとわかりやすく例を申し 上げたいと思いますが、これは荒川地区の文化協会の22年度の総会資料でありますが、平成21年度は 市からの補助金が42万円だったわけです。そして、いろいろ会費だとかほかにいろいろ加えて、総予 算が59万5,000円、約60万の事業費のうち、補助金が42万円、要するに3分の2以上も補助金に頼っ ているというのが現実の今までの文化協会の内容です。旧村上市の文化協会どれくらいの会員でどれ くらいしているのかよくわかりませんけれども、いずれにしてもその文化協会の活動というのは、頭 数によってしているのではないかという気がするのですけれども、荒川の文化協会の活動は、我々側 から見ていてもよく頑張っているなというふうに思うのですが、それが非常に補助金の率が高いとい うことで、22年度も削減をされました。これは補助基準、この公表されたところにも載っていました けれども、22年度は21年度の80%を保障しますというふうになっていまして、それで2割減額をされ て、33万6,000円という額が22年度の補助金であったわけです。そして、また今度23年度もこの文化 協会の補助金はまた予算状況も減っているようでありますが、ことしもまた2割減るのですか。段階 的なということで、21年度の6割になるのだというふうに思いますが、そうすると必然的に22年度も 21年から見て、総事業費が減らさざるを得なかったというのがこれ文化協会の活動なのです。そうす ると、またことしも同じような事業をやるわけですけれども、またことしより2割減ったとなると、 今度は事業をやめるか、もう本当の形だけの事業に縮小するかせざるを得なくなるということを非常 に危惧をしておるわけなのです。   そういう意味で、事業費減れば今度またその下がった事業費の3分の1補助というふうな形にな っていってしまって、文化協会の活動が極めて停滞をしてしまうと。会費についてもそうは上げられ ない。各クラブから分担金を集めているわけですから、独自に個人から文化協会が会費を取るという ことではないわけですから、そうすると、その団体が余り高い負担金だと、文化協会をやめさせてく れという話が出てくるような状況にあるのだということですので、特に文化、芸術活動だけではない とは思いますが、そういう現実がありまして、しかしいろいろ教育委員会のほうとも去年お話もした わけでありますけれども、その3分の1という枠がなかなかあるので、難しいのですというお話であ りました。そういう状況、これからまた当該の団体といろいろお話し合いをしてぜひいただきたいと いうふうに思うわけでありますが、原則3分の1というのは、それは結構だと思いますが、中には例 外も認めるというふうなことをぜひお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ただいま文化、芸術の活動の話がございました。   基本的に自分たちの文化、芸術活動をする、そういうような団体あるいはそういう人たちという のは、基本的には賛助会費とか自分たちでお金を出し合って、自分たちの文化、芸術を高めていく、 それが本来の文化、芸術の私は姿であると、そのように感じておるわけでございまして、80%あるい は90%市の補助金に頼って文化、芸術活動をするというような風習を今までずっとやってきたわけで ございますけれども、私は文化、芸術活動はそうではない。やはり自分たちの文化を磨き、芸術を磨 いていくわけでありますので、自分たちの汗を流しながら、そしてできれば賛助会費等を集めながら、 自分たちの運営も考えていく時期にあると、そのように考えております。   ちなみに、いろいろ私も文化、芸術活動のあれを見ているのですけれども、例えばこの山形県あ たりは、ほとんど補助金なんてなくて、自分たちの努力によって文化、芸術活動をやっているという ようなことでありますので、今文化、芸術活動のお話ありましたので、こういう話をするのでありま すけれども、やはりこれからはある意味において自分たちの文化、芸術を高めていくためには、自分 たちも汗を流しながら賛助会費等をお願いしながらやっていくのも1つの方法であると、そのように 考えてありますし、またそうあるべきと私は認識をいたしております。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 方向としては、今市長が言われたことが目指されて、べきだというふうに 思いますけれども、現実的に旧市町村、5地区に分かれていまして、村上市の文化協会として全体を した活動にももちろん参加はするわけでありますけれども、自分たちの地域の文化活動は、やっぱり 地区でもまたやりたいということで、作品展やったり、あるいは踊りだとか何かのそのグループの発 表会だとかやったりしているわけです。   自分たちのその部の活動としては、もちろん文化会費だとかあるいは賛助会費だとか、券を売っ たりだとかしているのですけれども、しかしその各団体の連合体としてある文化協会として、さまざ まな分野のグループが集まった地区での活動ということをぜひともやっていきたい。そのことが文化 の活動のすそ野を広げるのだということが、そういう協会の強い気持ちということでありますので、 その辺もぜひともしんしゃくをしていただきたいというふうに思うわけであります。   それからあと、健康づくり活動につきましては、いろいろ今回の23年度の市長の施政方針の中で も、スポーツ振興の重点活動というふうなことで、スポーツのイベント事業は体力づくりの意識高揚 のほか、交流人口の拡大、地域の活性化、本市のPRに大きな効果を発揮しているということで、全 市でぜひ取り組みとして進めていくというふうになっておりますけれども、これはこれとして非常に 大事なことでありまして、そのことが結果的には本当に観光面にも貢献しているというふうなことが 現実としてあるわけでありますけれども、今盛んに各地で行われているウオーキングは、これはだれ でもできる健康づくりということで、各地に細かいグループも含めていっぱいあるわけですけれども、 本当の意味でのその健康づくりに役立たせるためには、やっぱりきちんとした指導者がグループの中 にいて、そしてその人の体力だとかあるいは体調だとかに合わせて歩き方を変えるだとか、いろいろ 指導をしていくということによって、初めて本当の意味でのその健康づくりの効果が発揮されるのだ ということを言っていましたけれども、そういうグループの育成というのですか、あるいはそういう 指導者の育成というようなことについても、ぜひ力を入れていただきたいということを申し上げまし て、私の一般質問を終わらせていただきたいと思います。ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで冨樫宇栄一君の一般質問を終わります。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 本日はこれで散会いたします。   3月7日は午後1時から一般質問を行いますので、定刻までにご参集ください。   長時間、大変ご苦労さまでした。           午後 3時52分  散 会