平成23年村上市議会第1回定例会会議録(第5号) 〇議事日程 第5号 平成23年3月7日(月曜日) 午後1時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  一般質問                                              〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(28名)    1番   板  垣  千 代 子  君     2番   鈴  木  い せ 子  君    3番   本  間  清  人  君     4番   板  垣  栄  一  君    5番   川  村  敏  晴  君     6番   冨  樫  宇 栄 一  君    7番   中  山  悌  一  君     8番   小  杉  和  也  君    9番   山  田  昭  夫  君    10番   齋  藤  信 一 郎  君   11番   平  山     耕  君    12番   川  崎  健  二  君   13番   木  村  貞  雄  君    14番   三  田  敏  秋  君   16番   姫  路     敏  君    17番   長 谷 川     孝  君   18番   滝  沢  武  司  君    19番   小  林  重  平  君   20番   小  田  信  人  君    22番   相  馬  エ  イ  君   23番   大  滝  国  吉  君    24番   瀬  賀  秀  雄  君   25番   小  野  七 五 三  君    26番   石  嶋  修  平  君   27番   大  滝  久  志  君    28番   山  田     勉  君   29番   板  垣  一  徳  君    30番   佐  藤  宮  吉  君                                              〇欠席議員(1名)   15番   小  池     晃  君                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    大   滝   平   正   君        副  市  長    鈴   木   源左衛門    君        総 務 部 長    小   田   吉   雄   君        総務部総務課長    斎   藤   甲   三   君        総務部財政課長    佐   藤   昭   一   君        企 画 部 長    相   馬   正   喜   君        市 民 部 長    板   垣   純   一   君        市民部税務課長    渡   邉   欽   也   君        市  民  部                   増   子   要   作   君        環境衛生課長        福祉保健部長     佐   藤   正   幸   君        福 祉 保 健 部                   遠   山   た   つ   君        保健医療課長        福 祉 保 健 部                   斎   藤       勉   君        社会福祉課長        福 祉 保 健 部                   西   村       治   君        介護高齢課長        産業観光部長     瀬   賀       功   君        産 業 観 光 部                   田   嶋   雄   洋   君        商工観光課参事        都市整備部長     五 十 嵐   孝   次   君        都 市 整 備 部                   船   山   三 喜 雄   君        都市計画課長        上 下 水 道 部                   川   内   信   一   君        水 道 局 長        会 計 管 理 者    吉   川       強   君        選管委書記長        監 査 委 員    板   垣       圭   君        事 務 局 長        農 業 委 員 会                   渡   辺   正   信   君        事 務 局 長        教  育  長    工   藤   泰   則   君        教 育 部 長    平   山       浩   君        教  育  部                   大   滝   和   春   君        学校教育課長        荒 川 支 所 長    平   野   俊   之   君        神 林 支 所 長    田   村       豊   君        朝 日 支 所 長    小   田   政   秋   君        朝 日 支 所                   遠   山   昭   一   君        産 業 課 長        山 北 支 所 長    斎   藤       誠   君        消  防  長    小   川   利   栄   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    忠       隆   司        事 務 局 次 長    高   橋   邦   芳        書     記    石   井   美   紀           午後 1時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) ただいまの出席議員数は27名です。欠席の届け出のある者1名、遅参1名で あります。定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。   本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願 いいたします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、3番、本間清人君、18番、滝沢武司君を指名いた します。ご了承願います。                                              日程第2 一般質問 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第2、4日に引き続き一般質問を行います。   最初に、7番、中山悌一君の一般質問を許します。   中山悌一君。           〔7番 中山悌一君登壇〕 〇7番(中山悌一君) ご苦労さまでございます。議長のお許しをいただきましたので、一般質問を させていただきます。   私の一般質問は、さきに通告してあります2項目について、市長にお伺いするものであります。 1項目めとして、有害鳥獣対策についてであります。このことは、私の所管の委員会でもいろいろ議 論をしてまいりました。改めて市長にお伺いするものであります。   まず最初に、クマ対策についてお伺いいたします。村上圏域での22年度に異常ともいえるほどの クマが民家近くに出没いたしました。朝日地区では各地で目撃されましたし、不幸にも人的被害も発 生してしまいました。このような状況の中で、その駆除対策について、次のことについて伺います。   1つ目、この圏域に生息するクマの頭数は何頭ぐらいと推測されているのか、まずお伺いをいた します。   2つ目として、通常の猟期の期間中に捕獲されるクマは何頭ぐらいと想定されているのかを伺い ます。   3つ目として、さらには有害鳥獣期間、この期間中に捕獲されるクマを何頭ぐらいと想定されて いるのかをお伺いいたします。   4つ目として、昨年異常的に出没いたしました期間ではありましたが、有害鳥獣駆除の期間中に 捕獲されたクマは何頭だったのかをお伺いいたします。   また、それら有害鳥獣駆除の申請及び許可については、どのような手続されているのかをお伺い するものであります。   次に、猿害対策についてお伺いいたします。一昨年には、緊急雇用対策事業でのウルフピーによ る被害防止調査及び猿の行動調査を実施し、22年度には電気さくの試験実施もされました。そこで、 この駆除対策についてお伺いをするものであります。   @として、有害鳥獣駆除被害防止協議会が設置されましたが、どのように開催され、どのように 協議されたのかを伺います。   また、2つ目として、この圏域に生息する猿の頭数をどのくらいの頭数として推測されているの かをお伺いいたします。   3つ目として、通常猿については狩猟獣でございませんので、有害鳥獣駆除期間とその期間中に 捕獲される猿は何頭ぐらいと想定されているのかをお伺いするものであります。   そしてまた、年々ふえているであろうと思われる猿の有害鳥獣期間、その期間中に捕獲された猿 は何頭だったかを、昨年のものについてお伺いをするものであります。   5つ目として、先ほどクマでも申し上げました。この有害鳥獣駆除の申請及び許可はどのような 手続されているのかをお伺いするものであります。さらに、その具体的な対策の情報提供はどのよう にされているかをお伺いいたします。   次に、2項目めとして、農業育成支援についてお伺いをいたします。民主党政権が掲げる食料自 給率向上と、そしてまた農村地域再生を目指すとされた戸別所得補償制度が本年度から新しく畑作物 を含めて本格実施されます。   そこでお伺いするものであります。22年度の所得戸別補償制度への加入率と、米の所得補償・岩 盤対策と言われる水稲10アール当たり一律1万5,000円の交付金を、今の状況の中でどのように考え ておられるのかをお伺いをいたします。   2つ目として、22年産米の米価変動補てん交付金が決まりました。下支えと言われる反面、一律 に支払われるこの制度で、今まで育成してこられた担い手農家を守れるとお考えなのかをお伺いする ものであります。   3つ目として、村上市の戸別所得補償政策である単独助成についても、なぜ戦略作物及び地域振 興作物が一律に助成されるのか、その根拠についてお伺いするものであります。   また、4番目として、今議論されておりますTPPの問題でありますが、農業分野だけでない、 24分野にも分かれているこの環太平洋戦略的経済連絡協定、いわゆるTPPについてお伺いをいたし ます。   以上、お伺いをいたしまして、答弁をいただいた後、必要があれば再質問をさせていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、中山議員の2項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、有害鳥獣対策の1点目、クマ対策についての1つ目、この圏域に生息するクマ は何頭ぐらいと推測されるかとのお尋ねについてでございますが、新潟県のツキノワグマ生息推定調 査によると、平成23年度当初の推定生息数は県全体で1,104頭とされております。その中で、本市は 阿賀野市及び阿賀町北部より以北の月山朝日飯豊圏域に属し、この圏域のクマの推定生息数は378頭 とされております。   次に2つ目、通常猟期期間中に捕獲されるクマは何頭ぐらいと想定されるかとのお尋ねについて でございますが、平成20年、21年の狩猟期間中に捕獲された頭数は、20年では県内で19頭、市内では 9頭、21年では県内で13頭、市内では6頭であります。   次に3つ目、通常有害鳥獣駆除期間中に捕獲されるクマは何頭ぐらいと想定されるかとのお尋ね についてでございますが、村上市鳥獣被害防止計画では、クマの捕獲計画数は必要最小限と定め、農 作物の被害が甚大である場合や、人的被害が予測される場合のみを想定し、捕獲しておりますので、 捕獲する頭数を推定することはできません。   次に4つ目、昨年の有害鳥獣駆除期間中に捕獲されたクマの頭数はとのお尋ねについてでござい ますが、昨年12月末現在、県内では429頭、市内では68頭を捕獲しております。なお、平成18年度も クマの異常出没があり、県内で504頭、市内では105頭が捕獲されております。   次に5つ目、有害鳥獣駆除はどのように申請及び許可されるのかとのお尋ねについてでございま すが、クマの出没情報が集落区長、総代及び地域住民の方から寄せられた場合、市の担当職員と猟友 会の方とともに現地を確認し、捕獲が必要と判断した場合にが県が定める第10次鳥獣保護事業計画に 従い、箱わなによる捕獲を猟友会にお願いしております。なお、捕獲許可権限は、現在は県から市に 移譲されており、許可申請は農林水産課または農業協同組合が行い、捕獲許可は環境衛生課で行って おります。   次、2点目。猿害対策についての1つ目、有害鳥獣駆除防止対策協議会の開催状況と、協議の内 容はとのお尋ねについてでございますが、本協議会は各団体等の代表者が委員の総会、各団体の実務 担当課で幹事会を構成し、この幹事会により当該年度の事業計画及び予算等を作成し、総会での承認 後、幹事会が主体となり、事業実施しております。本年度の事業実施内容については、推進体制整備 として、被害防止モデル集落の設置や、被害防止パンフレットの配布を行い、また個体数調整への取 り組みとして、ニホンザル捕獲用の箱わなを導入しました。被害防除への取り組みとしては、電気さ く及びウルフピーの実証実験を行い、11月には集落区長、総代、農家組合長等の集落を代表する方々 を対象に対策研究会を開催し、総合的な対策を講じているところであります。   次に2つ目、この圏域に生息する猿は何頭ぐらいと推測されるかとのお尋ねについてでございま すが、新潟県で策定している下越地域ニホンザル保護管理計画によると、当地域の荒川以北における 生息数は17から21の群れで、850から1,050頭と推測されております。昨年度緊急雇用対策事業を活用 し、本市が調査した結果によると、農作物に被害をもたらす加害生息数は約20前後の群れがあり、84 0頭程度と確認しておりますが、農作物の食害による栄養状態がよくなっているため、頭数は年々増 加傾向にあると推測されます。   次に3つ目、通常有害鳥獣駆除期間と、その期間中に捕獲される猿は何頭ぐらいと想定されるか とのお尋ねについてでございますが、駆除期間については年間を通じ被害が確認されている地域や、 想定される地域があることから、市内全域で年間を通じ、駆除期間としております。また、捕獲頭数 については、下越地域ニホンザル保護管理計画において、1年間に被害調査に基づく加害群れの個体 数840頭の30%を超えないこととされており、本市の被害防止計画で捕獲計画目標数は250頭としてお ります。   次に4つ目、昨年の有害鳥獣駆除期間と、その期間中に捕獲された猿の頭数はとのお尋ねについ てでございますが、駆除期間は4月1日から通年としており、平成22年4月1日から12月末現在で37 5頭、平成21年度は203頭を駆除しております。また、被害が年々増加傾向にあることや、駆除頭数が 増加していることからも、個体数は年々増加しているものと推測され、加害個体数の再調査を実施し、 さきに申し上げました捕獲計画目標数については、現状に見合うよう変更したいと考えております。   次に5つ目、有害鳥獣駆除はどのように申請及び許可されるかとのお尋ねについてでございます が、クマ同様の手続で行っており、猿については年間を通じて銃、または箱わなによる捕獲を猟友会 にお願いしております。   次に6つ目、具体的な対策の情報提供はどのように行われているかとのお尋ねについてでありま すが、市の広報紙やホームページを活用し、協議会の事業計画及び成果について、情報提供するとと もに、JAの広報紙に協議会が作成した鳥獣被害防止パンフレット折り込み、各農家への情報提供を しているところであります。   次に2項目め、農業育成支援についての1点目、平成22年度の戸別所得補償制度への加入率と、 水稲10アール当たり一律1万5,000円の交付金について、どのように考えるかとのお尋ねについてで ございますが、市内の平成22年度の戸別所得モデル対策加入者数は、個人申請が2,575人、法人申請 が29法人、集落営農組織が16組織化にし、合計で2,620件、率にしますと94.08%の加入率でありまし た。また、この制度における全国一律単価の10アール当たり1万5,000円の交付金の国の考えは、標 準的な生産費において恒常的にコスト割れとなっている相当分に対して行うものでありますので、各 農業者や生産の効率化によるコストダウンを図る取り組みや、農産物の品質を向上させ、販売単価を 高める取り組みを行っている地域は、この1万5,000円の生産費の補てん部分と、実際にかかった経 費の差額がその努力に応じて所得として得られる仕組みとなっております。そのため本市においても 生産費をコストダウンし、さらに岩船米の高付加価値化を図り、販売することがこの制度を有効に利 用するためには重要であります。なお、本市においては全国平均より生産費が低く販売価格が高いた めに、全国一律の交付制度ではよりメリットがあります。   2点目、22年度産米の米価変動補てん交付金が決定したが、この制度で今まで育成してきた担い 手農家を守れると考えるかとのお尋ねについてでございますが、この平成22年度のモデル対策の中で、 米の助成については先ほども申し上げましたが、米の所得補償交付金、米価変動補てん交付金、いわ ゆる変動部分でコスト割れの部分を補てんすることとなっており、また自給率向上のための対策とし て、大豆、麦などを生産販売する販売農家、集落営農の皆さんへは主食米と同等の所得を確保できる ような額を交付されております。この制度の目的が小規模農家も食料の安定供給等の役割を担っても らうことと、意欲あるすべての農家が農業を継続できる環境を整えることを目的としたことから、こ のような制度では地域の担い手農家と小規模農家に対しての区分がされず、担い手農家であることの メリット感が薄れる現状と認識をいたしております。しかしながら、平成23年度からの本格実施にお いては、これまで一定規模以上の農業者に対して助成がされていた経営所得安定対策から大部分の仕 組みが本格実施のこの制度に移行され、地域の実情に即した取り組みを支援する産地資金が創設され、 また担い手への農地の面的な集積と規模拡大を支援するための加算措置もされます。この点について は、一定の評価はいたしますが、さらなる担い手への支援が今後も必要なものと考えております。   次に3点目、村上市の所得戸別補償政策である単独助成について、戦略作物及び地域振興作物が 一律に助成される根拠はとのお尋ねについてでございますが、先ほど申し上げましたとおり、国の制 度は販売価格が生産費を恒常的に下回っている作物を対象に、その差額を交付することにより、農業 経営の安定と国内生産力の確保を図り、もって食料自給率の向上と農業の多面的機能を維持すること を目的に行っており、各販売農家、集落営農の皆さんへは主食用米を生産販売した場合と同水準の所 得を補償する意味合いで、収入減となる部分の所得の補てんをするものであります。市の単独助成に つきましては、市内全域の水田の耕作放棄地の発生防止と、食料自給率の向上を図ることと、本市に 割り当てられた米の生産数量目標の達成を目的にしております。そのためこの目的を達成する手段と して、戦略作物と地域振興作物に対して、差額を設けずに一律に助成するものでありますので、ご理 解をいたしたいと思っております。   次に4点目、農業分野だけでないTPPについての考えをとのお尋ねについてでございますが、 TPPは海外の安価な農産物の流入につながる関税の原則撤廃だけでなく、人の移動や規制改革など、 計24分野で交渉が行われております。これに対し、低賃金労働者の大量流入につながるのでは、ある いは食の安全は守れるか、日本の国民皆保険制度が崩れるのではといった懸念の声が各方面で拡大し ていることはご承知のとおりであります。一方、政府は米国など交渉参加9カ国からの情報集めに奔 走しておりますが、広がる懸念を解消するまでの材料を持ち合わせていないのが実情のようでありま す。また、経済産業省ではTPP参加による基幹産業の損失についての試算をしておりますが、自動 車、電気・電子、機械産業の3業種において、日本産品が市場シェアを失うことによる輸出、生産、 雇用への影響があるとされております。いずれにいたしましても、さきの山田議員にもお答えいたし ましたように、本市の基幹産業である主食用米への影響が多大なことから、TPPへの参加は反対と 考えております。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) ご答弁ありがとうございました。   順次質問をさせていただきたいと思いますが、クマの頭数については、数年前まで1,200頭とい う県内の数字があるわけでありますけれども、1,104頭、圏域378頭という説明いただきました。年々 数については減っているということで理解してよろしいですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(瀬賀 功君) 減っているということで理解して、駆除しておりますのでよろしい かと思いますが。 〇議長(佐藤宮吉君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) それでは、有害鳥獣期間のクマの捕獲頭数については、想定されないという お話がございました。ただ、今発行されている有害鳥獣許可証にはそれぞれ頭数が記載してあると思 うのですが、いかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(瀬賀 功君) 村上市の鳥獣被害防止計画の中では、クマにつきましては捕獲計画 数として必要最小限ということでうたってございますが。数字を、捕獲計画数としては必要最小限と いうことでうたってございまして、市の鳥獣被害防止計画の中では。 〇議長(佐藤宮吉君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) 先ほど有害鳥獣の申請あるいは許可方法ということでありますけれども、申 請は農林水産課あるいはJA、許可は環境衛生課から出されるということでありますが、許可証の中 には個人ごとに何頭という記載がありますよね。いかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 朝日支所産業課長。 〇朝日支所産業課長(遠山昭一君) お答えいたします。   猟友会によりまして、各地区で若干異なっているところがございますが、朝日地区でございます と、目撃情報を得た地域、旧町村単位、地区ごとにそのエリアの中で1頭から2頭というような目撃 情報に沿った形で頭数を記載しておりますし、またその従事者につきましては、県のマニュアルが必 要最小限ということでございまして、それに伴った形で箱わなの許可証を持つ方1名と、見回りを行 う猟友会の方3から4名程度の従事者証を発行しております。また、山北地区におきましては、2地 区というようなことで大変広い面積等もございますし、目撃情報を得た後、広い面積があるというこ ともございまして、従事者につきましてはその分会、各地区、2地区ございますが、全員の方に対し まして、3から5頭の許可従事者証の発行を行っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) ありがとうございました。   今地域ごとにそれぞれ違うというお話がございました。それぞれ地域ごとに猟友会というものが 別個にあるわけですけれども、そういった猟友会の方々との話し合い、先ほどの許可を出す段階での 中でも、猟友会と現地確認をするという説明がありました。そういった地元の地域の猟友会との話し 合いというのはされているのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 朝日支所産業課長。 〇朝日支所産業課長(遠山昭一君) 村上市全体としまして村上支部ということであるわけでござい ますが、各分会がございます。旧市町村単位、またその中でも旧地区単位といったところであります が、各分会によりまして足並みがそろっているわけではございません。たまたまその分会の総会に市 職員を招待するところもございますし、ほとんど招待等はされないで自分らだけである程度行ってい るということのところもございます。ただ、その有害鳥獣に対しまして、現地立ち会い等につきまし ては、先ほど申し述べたように市職員と猟友会の代表並びにそこに警察等も交えた形で行っておりま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) 昨年ですけれども、朝日地域でありますが、ある集落で民家の後ろの柿の木 に親子と思われる3頭が登っているという情報がありました。1度ならず2度、3度と情報があるわ けでありますけれども、地元の猟友会等々に話をしましても、許可がないのだということで駆除でき なかったという状況であります。不幸にして同じクマとは申しませんが、その地域で数十メーター離 れた場所での人身事故が発生したということであります。このことについては、課長承知しています か。 〇議長(佐藤宮吉君) 朝日支所産業課長。 〇朝日支所産業課長(遠山昭一君) 今ほど議員の申された案件でございますが、詳細につきまして は、クマが既に集落を立ち去った後で聞いたかと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) このことについては、集落の住民あるいは区長さんからも行政への連絡もあ ったわけでありますし、ただ許可がないということで駆除できなかったという事例があります。こう いったときに人身事故を当然想定されるわけでありますから、緊急が必要があるわけでありますけれ ども、こういった場合の駆除というのは、事後処理できませんか。 〇議長(佐藤宮吉君) 朝日支所産業課長。 〇朝日支所産業課長(遠山昭一君) 県の鳥獣保護事業計画書の中のマニュアルと同じような形で、 市の対応マニュアルございまして、人身事故発生等となりますと、レベル3というようなことでうた ってあります。その中では、当然間に合わない場合、人身事故が起きようとしている場合は緊急避難 として3日間の許可を得、警察の対応というようなことで、警察の立ち会いのもと、猟銃が必要とな れば猟友会の出動ということになるかと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) 今あくまでも警察あるいは行政への連絡が必要ということでよろしいですね。 ぜひこういった事例もあるわけでありますし、人身事故、幸い人命にかかわりのない事故で終わりま したけれども、そういった形で小まめに地域を見回りながら対応していただきたいというふうに思い ます。   次に、猿害対策についてお伺いいたします。実は私のところにも何回か話が来ておりまして、あ る集落では七十、八十になるおばあちゃんが毎日のようにペットボトルに水をくんで、手押し車で畑 まで行ってスイカを育てている。お盆に帰省する孫に食わせたいがためのスイカづくりと。残念なが ら収穫直前に猿にやられてしまったと。こんな話があちこちから来ているわけでありますし、こうい った情報というのをご存じですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 朝日支所産業課長。 〇朝日支所産業課長(遠山昭一君) 十分承知しております。 〇議長(佐藤宮吉君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) 猿については毎年のように問題になっていまして、そしてまた先ほどの説明 にもございましたように、年々頭数もふえていると。そのことがあるにもかかわらず、20年、21年、 22年、さらには23年のテレメトリー調査まで、調査、調査、調査で終わっているのですね。なぜもっ と早くそういったハード事業を取り入れる形にできないのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(瀬賀 功君) 23年度の有害鳥獣被害防止対策協議会の事業としましては、電気さ くの設置につきまして、国のほうに要望としましては2,000万の要望を上げてございます。距離数に しまして22キロを要望は上げてございますけれども、中身につきましてはわかりませんが、まだ。 〇議長(佐藤宮吉君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) 同じようなことで、先般市長のほうから諸般の報告がございました。雪害、 雪のための事故ということで、7人の軽症者が報告されたわけでありますが、私の知っている範囲で は、1人の方は両手首骨折、骨盤骨折です。また、1人は肋骨7本骨折、肺の損傷です。また、1人 は頭を強打し今現在意識不明です。これらが軽症ですか。同じように、猿についてもやっぱりそうい った危機意識、そういったものが不足していると思うのですよ。いかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 危機意識は十分に持っているつもりでございますが、何せこれといった打開 策がないというのが現状であります。これは村上市だけではなくて、すべての自治体で何が一番有効 で、何をやったら猿の害が防げるかというようなことを模索をしているわけでありますけれども、こ れといって打開策がない。いろいろなことをやりますけれども、1年くらいすれば猿のほうがもうそ れになれて、またその上を行くというようなことでありまして、猿との知恵比べみたいになっている わけでございまして、非常に我々も頭を悩めているというのが現状でありまして、何かいい策があっ たら教えていただきたいというのが本音であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) 昨年電気さくということで実施しました。電気さくについては、我々も職員 時代ですけれども、朝日でかなり細かく試験をしております。あるいはこのテレメトリー調査、これ らについても既に朝日で試験を終えております。それらのことについて、副市長どうですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) ただいま中山議員がおっしゃるとおりで、旧朝日村時代、私も猿害対 策には大変頭を悩ませた記憶がございます。電気さくにつきましても、1年ぐらいはある程度の効果 はあるのですけれども、2年目からはうまくさくの急所といいますか、そういうのを飛び越えながら 侵入するというようなことで、入るものですからなかなかイタチごっこの状況でありました。また、 非常に草に電気さくも弱いものですから、草刈り等、そちらの手間が非常にかかって、結局その地域 でも1年、2年、3年ぐらいでやめた経緯もございます。そんなことで、本当に一番有効の手段は、 やっぱり猟友会による捕獲、また出動していただいて、迅速に被害防止をしていただく、それが一番 ベターですけれども、猟友会につきましても高齢化、またとにかく猟友会員の減少というひともござ います。また、余り猿も生き物ですから、撃つという人もなかなか少なくなってきている現状の中で、 本当に私どもも頭を悩ませている状況であります。そんなことで、今後ともいろんな対策はしていか なければいけないのですけれども、やっぱり猿に食べられないような野菜づくり等、そういうことも 推奨していかなければいけないのかなと考えているところであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) そういうことで、電気さくについても私ちょっと当時の資料見つからなかっ たので、確かに効果は絶大でした。ただ、その管理が例えば草がさわってしまうと放電をしてしまう といったような状況の中でありましたけれども、電気さくそのものの効果についてはすばらしいもの が得られたというふうに思っています。また、テレメトリー調査についても、ある一定の行動範囲と いうのがつかめたという記憶があります。そんなことで、1つだけでの効果というのはなかなか得ら れにくいと。やはりいろんなものを含めながら調査をする、駆除をするということが大事なことだと いうふうには思っています。   ただといいますか、昨日パンフレットということで、実はきのうこういうのが配布されましたけ れども、この中にもあるように、やっぱり圃場管理というものが一番大きな意味を持つのだろうとい うふうにも思うわけでありますが、市長、カウベルトという言葉はご存じですか、カウベルト。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ちょっと存じていませんけれども。 〇議長(佐藤宮吉君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) 産業観光部長、ご存じですか。 〇産業観光部長(瀬賀 功君) すみません、勉強不足で。 〇議長(佐藤宮吉君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) 先般の猿害対策の講演会にもお話が出たと思うのでありますが、いわゆる里 山整備の中で、山、畑、その間ぐらいに牧草地をつくると。いわゆる放牧できるような帯状のものを つくるということで、今富山県あたりでは七、八カ所成功している事例がございます。もちろんそれ だけではなくて、電気さくとの併用だったり、いろんな併用があるわけでありますけれども、今現在 すばらしい効果を得ているという情報があるわけでありますので、本当に金がかかることであります けれども、そういった畑地を守るということからも必要ではないのかなという思いがしますが、いか がでしょう。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) この猿の害については、先ほど来申し上げておりますように、人間がやった 知恵よりもまたその上を行っているというようなことでありまして、非常に苦慮をしている現状であ りますので、例えば猟友会にお願いをしていますけれども、決して猟友会の人たちは快く撃っている わけではないそうです。鉄砲向けると拝むそうです、撃たないでくれと。それで気持ち悪くて撃てな いというようなこともありますので、いつまでも猟友会に頼っているということもできませんので、 今おっしゃったような対策等も含めながら、これから検討をしていかなければならないなと、そのよ うに考えています。この対策というのは、事村上市でやって成功するのではないと私は思っておりま す。例えば下越地域一帯で一緒に考えて対策を講じていかなければならないのではないかなと。移動 しますので、そういうようなところも踏まえながら対策をとっていきたいと考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) ぜひそういった対策を講じていただきたいと思うわけでありますが、先ほど クマの状況の中で、箱わな1人に見回り三、四人つけるという話がございました。いわゆる箱わなで あります。また、猿についても数年前、山北町でかなり村上の地域もそうですが、かなり問題になり まして、おりをかけた事例があります。今現在、管内に狩猟免許所持者で講師の免許を持っておられ る方、どのくらいありますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(瀬賀 功君) 大変申しわけありません。確認してございません。 〇議長(佐藤宮吉君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) 許可を出している環境衛生課長、いかがでしょう。 〇議長(佐藤宮吉君) 環境衛生課長。 〇市民部環境衛生課長(増子要作君) 講師の免許者数というのは把握してございません。 〇議長(佐藤宮吉君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) 箱わなの許可を出す講師の免許がなければ、しかも狩猟免許がなければ出せ ないことですよね。そうでしょう。 〇議長(佐藤宮吉君) 環境衛生課長。 〇市民部環境衛生課長(増子要作君) 環境衛生課で申請に基づいて許可を出しているわけなのです けれども、申請に基づいてその捕獲区域ごとに申請出てくるわけですけれども、それに基づいての捕 獲の方法だとか、捕獲の区域だとか、その捕獲の時期だとか日数だとか、その辺をチェックをして許 可を出しているというのが現状であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) では、そのことについて後で教えてください。それで、またその箱わな、1 人の人が箱わなの制限というのがありますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 朝日支所産業課長。 〇朝日支所産業課長(遠山昭一君) 県の鳥獣保護事業計画書の中にも、特に重複うんぬんという記 載はございません。 〇議長(佐藤宮吉君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) 講師の狩猟免許の中には、現場にかける場合の安全確認ということと、ある いは許可者の氏名、これを添付する義務があるわけですけれども、その辺はそれでよろしいですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 朝日支所産業課長。 〇朝日支所産業課長(遠山昭一君) おっしゃるとおりでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) ではもう一点、今あちこちでそういった保護団体がありますけれども、有害 鳥獣駆除の中でのいわゆる保護団体との話し合いというのは持っていますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(瀬賀 功君) 特に持ってございません。 〇議長(佐藤宮吉君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) では、最後に農業委員会の局長おられますが、今耕作放棄地ということで、 いろいろ問題なり、解消方策なりとられているわけですけれども、こういった〔質問終了時間5分前 の予告ブザーあり〕獣害についての放棄地、どのくらいを想定されていますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 農業委員会事務局長。 〇農業委員会事務局長(渡辺正信君) 耕作放棄地につきましては、今村上の中では420ヘクタール ぐらいあるのですが、調査のほうは終わっております。年々やはりふえております。ただ、具体的な 対策につきましては、当然受け手となる担い手がいない以上、基盤整備をしても、結局そこでスター トにだれかがするというものがないとなかなか進めないのが現状なものですから、なかなか受け手と なる方がなかなか見つからないということと、そういう計画が実際にもう立てにくいというのが現状 なものですから、なかなか進んでいないのが現状だと思います。   今の質問は猿でしたっけか。その猿について、特段うちのほうでは耕作放棄地うんぬんというの で、今のところ協議した覚えはありません。 〇議長(佐藤宮吉君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) 小さな集落ですけれども、そういった中ではとても猿害での野菜づくりはで きないということで、よその集落からも何件か畑地を借りたいという方が来ているわけですけれども、 そういったことも含めて承知しておいていただきたいというふうに思います。   それでは、農業支援ということでお願いをいたします。先ほど担い手等については、もっと支援 すべきであるという答弁がございました。確かに23年度については、産地資金だったり、あるいは拡 大加算だったり、そういった担い手への配慮はされているようでありますけれども、今岩盤対策と言 われる1万5,000円、この支給によって米価の引き下げの引き金になったというふうに私は理解をし ております。しかも、この11年度、今の民主党政権、こういった本格実施といいながらも、この変動 部分については、5月か6月の支払いということで、予算計上すらされていないのですね。また、そ ういった法案もないわけでありますから、予算措置が不透明であると言わざるを得ないというふうに 思いますが、その辺市長どうですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 全くおっしゃるとおりでございまして、例えばことし取っても、ではいつま で恒久的にそれがやれるのかというようなことになってまいりますと、財源もどこから持ってくるの だというようなことでなかろうかなと思っておりますし、またきょうあたりのニュースを見ますと、 いわゆる認定農業者に対して非常にまた厳しいような見方をしているというようなことを考えると、 非常に支離滅裂の私は農業政策をしているのではないかと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) ぜひ声を大にしてそのことを訴えていただきたいというふうに思います。   それと、またTPPの問題でありますが、説明ございましたように、農産物の関税撤廃だけでは ない、どうもこのことだけがひとり歩きしているような感じがしてなりません。人あるいはもの、金 が移動が自由になるということで、もう大変な状況になるということでありますけれども、24ある作 業部会が、その情報すら我々入手できないわけですので、ぜひそういった入手も働きかけていただき たいというふうに思いますが、いかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まず1つには、24の情報開示を全くしていないということに大きな私は問題 があると思っておりますし、今日本の米の自給率、恐らく約40%くらいではないかと思っております。 それで、それを50%にしようというようなことでありますけれども、今TPPに農業分野も一緒に参 加したら、恐らく将来的には14%くらいの日本の米の自給率になると考えております。そうしたら、 もう豪州とかアメリカに食をコントロールされると。兵糧攻めに遭う可能性もありますので、絶対そ れはするべきでない、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) 時間もありません。最後にお願いいたします。   村上市の戸別所得補償、2,000円の一律交付ということで、先ほどは精査目標数量の達成手段の 1つだというお話がございました。合併前にもこういった手法をいろいろそれぞれの町村でとってお られるわけで〔質問時間終了のブザーあり〕ありますが、いわゆる担い手対策あるいは地域の奨励作 物、そういったものをもっと……。 〇議長(佐藤宮吉君) 中山悌一君に申し上げます。 〇7番(中山悌一君) 育てなければならないものですが、いかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 時間になりましたので。 〇7番(中山悌一君) ありがとうございました。   終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) これで中山悌一君の一般質問を終わります。   午後2時5分まで休憩します。           午後 1時52分  休 憩                                                        午後 2時05分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、1番、板垣千代子さんの一般質問を許します。   板垣千代子さん。           〔1番 板垣千代子君登壇〕 〇1番(板垣千代子君) 公明党の板垣千代子でございます。議長のお許しをいただきましたので、 私の一般質問をさせていただきます。   私の質問は3項目となっております。1、魅力ある地域づくりについて。@、3月27日に、朝日 まほろばインターチェンジが開通しますが、朝日みどりの里食堂のこれからの取り組みについて。   A、朝日みどりの里に立ち寄られるお客様方に提供するため、村上市の方言集をつくってはどう でしょうか。   B、高齢化が進む本市ですが、高齢者が自慢できること、料理や特技、また集落や町内に伝わる 昔からの伝承等について、県内外から来られるお客様に紹介できるようなパンフレットを作成し、お 客様に喜んでいただくことで、高齢者がまた元気になるような取り組みをしてはどうでしょうか。   2、子育て支援の充実について。@、村上市には子育てサポーター制度がありますが、子育てを していらっしゃる母親たちが、この制度について余り知らないように思います。多くの方に知ってい ただくよう、積極的に紹介していく必要があると思いますが、お考えをお聞きいたします。   A、市長が子供たちの病気の発症を予防するためのワクチン予防接種の費用助成に力を入れてく ださっていることに対し、子育て世代のお父さん、お母さんはとても喜んでいらっしゃいます。これ まで積極的干渉を差し控えるという国の勧告に基づいて中断されていた日本脳炎ワクチンについても、 この予防接種が再開され、ことし5月ごろから積極的干渉の差し控えにより、予防接種を受けられな かった人に対しても、接種を受けることができるようになるとお聞きしておりますが、この詳細につ いてお伺いいたします。   3、市役所の窓口対応と国際化について。本市にも海外から訪れる方、就労、婚姻等が多くなっ ています。その方々に対する窓口対応については、どのようにされていますか。   また、市民が留学等で渡航する際に、その方の住民票や戸籍、謄本、抄本などを証明する外国語 で記載された証明書などが必要となるケースがあるようです。現状では、これらを行政書士等に委託 しているようですが、市では外国語表記の証明を発行することはできないのでしょうか。   以上、市長答弁の後、再質問をさせていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、板垣議員の3項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、魅力ある集落づくりについての1点目、朝日まほろばインターチェンジ開通に 伴う朝日みどりの里食堂のこれからの取り組みについてのお尋ねについてでございますが、朝日みど りの里食堂の基本的な方針は、地元の旬の食材を中心に提供することであります。春は朝日地区の山 菜を中心に提供し、夏には山北地区の岩ガキ、秋には鮭の塩引きや郷土料理の大海、冬はタラ等を提 供しております。通年提供できるものとして、朝日ブタを利用した定食やめん類があります。   先日、「あさひダチョウ園」のダチョウ肉を利用したイベントを開催したところ、参加者からは 大変好評をいただきました。このイベントを企画した時点で、新メニューとして通年で提供できるよ うに依頼しており、地元の特色ある食材の提供ができるものと期待しているところであります。食材 の供給の関係があることから、当面は随時提供になる予定であります。   また、来年度には高根地区のそばの実を使ったそばの実コロッケの販売も計画しているところで あります。今後の取り組みとしては、引き続き基本方針どおり、地元の旬の食材を提供するために、 関係者や関係団体との連携を深め、地域のいろいろな食材を調査するなど、情報収集を図ってまいり ます。   次に2点目、朝日みどりの里に立ち寄る方へ提供する村上市の方言集をつくってはどうかとのお 尋ねについてでございますが、現在市内の一部地区の方言集はありますが、市内のすべての地区の方 言をまとめたものではございません。方言はこの地方の貴重な文化であり、大切に伝えられるべきも のと考えておりますし、しかし核家族化の影響などもあり、時代にうまく伝わらず、失われる可能性 もあります。民俗資料としても早い機会にまとめておく必要があります。朝日みどりの里に立ち寄ら れるお客様に提供するためではなく、市民に提供できるよう方言集をまとめる必要性を感じていると ころでもあります。方言をまとめるには、多くの市民の協力をいただく必要があり、調査及び編集の ために体制を整える必要を感じております。今後どのようにすべきか、関係者と検討してまいりたい と考えております。   次に3点目、高齢者が自慢できる料理や特技、伝承等を紹介するパンフレットを作成し、高齢者 が元気になるような取り組みをしてはどうかとのお尋ねについてでございますが、高齢者がこれまで 培ってきた豊富な知識と豊かな経験を生かして、これを地域社会に還元することは、活力ある地域社 会づくりを進めるとともに、高齢者みずからの生きがいづくりにもつながることで、これからの高齢 社会を築いていく上で大きな役割を果たすものと考えているところであります。   板垣議員からのご提案については、高齢者施策のみならず、地域振興や観光、生涯学習等にも関 係することであり、今後それぞれの課の事業実施の中で、連携して取り組むことができることが生じ た際には、関係部署で協議をしながら取り組む必要があると考えております。   次に2項目め、子育て支援の充実についての1点目、子育てサポーター制度を積極的に紹介して いく必要があると思うがとのお尋ねについてでございますが、子育てサポーター制度については、女 性の就労化に伴い、仕事と育児の両立ができるよう環境整備を図り、地域の子育て支援を行うため、 子育て支援センターが仲介となり、育児の援助を受けたい人に子育てサポーターを紹介する制度とし て実施しております。平成22年度からの村上市次世代育成支援行動計画後期計画では、子育てサポー ター登録者の増員を図り、ファミリーサポートセンターの設置を目標としております。そのため、現 在子育てサポーター事業における実施要綱を検討中でありますので、要綱が策定された後、制度につ いて広く周知してまいりたいと考えております。   次、2点目。日本脳炎ワクチン予防接種の詳細についてのお尋ねでございますが、平成17年に日 本脳炎ワクチン接種後に重篤な副作用が発生したことから、定期予防接種における日本脳炎ワクチン 接種の積極的干渉の差し控えについて、勧告が国から出されておりました。その後、平成21年6月に 新しい日本脳炎ワクチンが承認され、予防接種実施規則の一部を改正する省令が出され、予防接種の 差し控え勧告が解除されました。国から平成22年4月1日付でワクチンの供給状況により、平成22年 4月から3歳児について積極的勧奨をするように通達がありましたので、本市でも3歳児の保護者に 個別案内をして、年度内に予防接種をするように勧奨したところであります。今後については、国の 予防接種部会、日本脳炎に関する小委員会での検討結果を踏まえ、国から通達が出され次第に速やか に対応してまいりたいと考えております。   次に、3項目め、市役所の窓口対応と国際化について。海外から訪れる方への窓口対応はどうな っているか。また、市民が渡航する際には必要な外国語表記の証明書を市で発行できないのかとのお 尋ねについてでございますが、初めに海外から訪れる方への窓口対応についてでありますが、外国人 登録の新規登録や変更申請等で窓口に手続に来られる外国人の中には、日本語表記では理解できない 方がいらっしゃいます。このため記入していただく用紙は日本語表記だけでなく、英語、中国語、ポ ルトガル語の用紙を準備し、対応しております。本市における外国人登録者数は、平成21年12月末で 265人、平成22年12月末で245人と、日々変動はありますが、ほぼ同程度の人数で推移しております。   次に、外国語表記の証明書の発行についてでございますが、戸籍に記載する文字については、戸 籍法施行規則第31条により、常用漢字、平仮名及び片仮名を用いて記載することが定められておりま すので、外国語表記の戸籍を発行することはできません。ご質問のような場合には、戸籍に関する証 明書に翻訳者を明らかにした訳文を添付していただくことになります。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) ありがとうございました。   3月に入りまして、いよいよ春と思っていましたが、また冬に逆戻りの天候で寒い日が続いてい ますが、村上市では恒例となりました人形様祭り、またことし村上どんぶり合戦とにぎやかに開催さ れております。また、長年にわたる願いでありました日本海東北自動車道も、3月27日に神林岩船港 インターチェンジから朝日まほろばインターチェンジまで開通となります。これからますます村上市 内外からの方がたくさん朝日まほろば温泉までおいでになることと期待しております。   そこで、ただいまご答弁ございましたように、まほろば温泉の食堂で季節の料理、山菜のてんぷ ら等、また郷土料理などを出してほしいなと思っております。また、高齢者の方もひとり暮らし、ふ たり暮らしとなりまして、なかなか昔の家族の多いときのような形で郷土料理をつくるということも 面倒になってきております。   そこで、もしまほろば温泉の食堂で、大海、山もち、わさび汁、ミズのたたきなど、いろいろな 郷土料理、家庭料理ですけれども、これをつくってくれれば私たちは本当にありがたいというお話も 聞いております。観光客の方はもちろんですが、地元の高齢者の方たちもとても喜ばれるこの郷土料 理について、力を入れていっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。産業観光部長。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(瀬賀 功君) 先ほど市長が申し上げましたように、鮭の塩引きとか郷土料理の大 海、また冬はタラ等ということで、郷土料理も料理長、いろいろと研究してやっております。また、 そんなことで今おっしゃられたこと、いろいろと研究しながら出せるものについては出していきたい というふうに考えてございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) 市長の答弁では、イベントという言葉が入っておりましたけれども、奥三 面から移籍したあの建物は、あそこでの郷土料理を召し上がっていただく日が一日、二日が今までは とられていたように思いますが、そういう形ではなくて、食堂でいつでもというのはちょっと語弊が あるかもしれませんけれども、食べられるような形はとれないものかということを私はお伺いしたい なと思ったのですが、お願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 商工観光課参事。 〇産業観光部商工観光課参事(田嶋雄洋君) 現在朝日みどりの里の食堂におきまして、春の4月か ら6月にかけて、毎日山菜料理を提供してございます。それから、秋の9月の中旬から1月にかけて、 毎日鮭の塩引きと大海をセットにした定食を提供してございます。   以上です。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) メニューとしては、この2つのメニューですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 商工観光課参事。 〇産業観光部商工観光課参事(田嶋雄洋君) 通年といいましょうか、その時期に毎日お出しできる メニューとしては、この2つだけでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) 山もちというようなお考えはありませんでしたか。 〇議長(佐藤宮吉君) 商工観光課参事。 〇産業観光部商工観光課参事(田嶋雄洋君) 山もちにつきましては、現在もイベントのときだけ提 供してございまして、定期的にその時期に毎日提供できるというふうに体制を整えることができない 状況でございます。   以上です。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) 高齢者の方のお宅では、毎日それをつくるというわけにはいきませんもの で、お料理上手なご婦人の方、高齢者の方なのですけれども、おにぎり、それをしっかり握ったもの を冷凍にしておく。汁に関しても冷凍にして保存して、いつでも食べられるような形をとって食べて いらっしゃる家庭もありますが、そのあたりはお聞きしたことはございませんか。 〇議長(佐藤宮吉君) 商工観光課参事。 〇産業観光部商工観光課参事(田嶋雄洋君) そういったお話は聞いておりません。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) これから高速道路もつながりますし、多くのお客様もいらっしゃいますし、 また高齢者の方が毎日のようにバスがありますね、温泉用のバスがありまして、毎日のようにまほろ ば温泉のほうに湯治まではいかないのでしょうけれども、おふろに入りにいらっしゃっていますし、 やはりそういう食事での高齢者の方を喜ばせるという形をとっていっていただければありがたいなと 思いますが、いかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(瀬賀 功君) 今の話も含めまして、現場とよく研究させていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) 私の知識では、まだまだ郷土料理のメニューの数は少ないと思いますけれ ども、その中でも夏場の葉わさびの煮物、葉わさび汁みたいなものがあります。また、ミズなんてい う山菜がありますけれども、それをたたいてとろとろにして、御飯にかけて食べるというような、夏 場の暑いときに食が進むような郷土料理もございますし、まず四季の中で山菜料理、また郷土料理、 家庭料理がメニューに入るような形をとっていただければありがたいなと思いますので、よろしくお 願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(瀬賀 功君) 今ほどおっしゃられた葉わさび汁とかミズのたたき、こういうもの については、メインでなくて、わきに突き出しというのでしょうか、そういう部分で料理長のほうも、 食堂のほうでもいろいろまた出していきたいという部分もありますので、考えておきます。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) お願いいたします。   それでは、Aの方言集のことに関しまして、2月の15日に配布されました市議会だよりがござい ます。この中で、さいのかみの写真が載っていましたけれども、朝日地区のほうではこのさいのかみ のことをどんど焼き、ここについております坂町地区ではほやほや、もう一つ、神林ですか、そちら のほうではほいほいというような言い方を……違いますか。何ですか、ほやほやとか、ほいほいとか、 どんど焼きとか、さいのかみ1つにとってもいろんな表現の仕方があるということで、楽しいなと。 この広くなった村上市の言葉が、いろんな形で知ることができる。本当に楽しいなというものを感じ ましたもので、そのあたり。私の知っている範囲では、「ふきのとう」を「ばんけ」というような言 い方もしますし、それは夕方のことだろう、「ばんげ」だろうなと言われてしまったところもありま すけれども、本当におもしろく楽しく勉強していけれる、村上市を知っていっていただけるというよ うな、ぶ厚い冊子ではなくて、ほんのちょっといろんな楽しさを加えながらつくっていただければあ りがたいなというふうに思っておりますが、いかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 全くそのとおりであると思っておりますし、非常に広い範囲でありますので、 この村上市内でも呼び方がいろいろあるのではないかなと。多分そう思っております。山北から荒川 まで、それぞれの地域での呼び方もあるのではないかなと思っておりますので、教育委員会とよく相 談をいたしまして、必要なことであると考えておりますので、そういう方向でこれから調査研究をし ていきたいと、そんなふうに考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) ありがとうございます。よろしくお願いいたします。   こんな方言、ことわざがあると思いますが、「いつまであると思うな親と金」ということで、本 当に親の何十年という人生の中で培った知識、知恵というものがいかに大事であるかということを、 本当に私も親亡くしていますから、ああ、こういうことを生きていたら教えてほしかったなと考える ことが往々にしてあります。現在70代、80代の方たちでなければ教えてもらえないこと、わからない ことというのがたくさんあるかと思います。   例えば俵、米を、昔は本当に冬場の仕事として、父親たちが俵を一生懸命つくっていたという光 景が私はよく思い出されますけれども、また山村であれば炭焼き、その炭焼きもとびっきりいい炭で、 金属音がかんかんと鳴るような炭焼きをして、それを自慢にする方たちもたくさんいらっしゃったと 思っております。その中で、またとちもちをつくるためのとちのつくり方、これはお母さん方、おば あちゃん方でなければなかなか細かい仕事で、男の人はすぐ嫌になってしまうというようなこともあ りますけれども、そのとちもちのとちをつくるやり方、本当に大変ですね。1つのとちをつくるのに 1週間、10日とかかってつくっているということを、私も1回だけそのとちのつくる教室に入りまし てつくったことありますけれども、なかなかうまくはできないということを体験しております。おじ いちゃん、おばあちゃんの知恵袋をどうやって私たちが継承していくか、守っていくかということに 対して、皆様のほうではどのようにお考えか。また、その伝承していく形をこれから今持っているの であれば一番ありがたいと思いますけれども、これから持っていこうと思っているのであれば、ぜひ お聞かせいただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) その市の郷土料理あるいは昔ながらのそういうような手法等については、そ れぞれの旧市町村でつくっているところもあろうかと思っております。例えば山北であれば、食推の 方々が冊子として出しております。非常に多く売れまして、また増刷したりして出しておりますし、 それぞれの地域で出している地域もあろうかと思っておりますので、その点についてもどういう地域 でどういうものが出ているかというようなことも把握しておく必要があると思っておりますので、そ れについても調査をさせていただければと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) 冊子でとっていらっしゃるということも、とても大事なことだと思うので すけれども、今はDVDというような形でとっておくというような形もあるのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) DVDでとっておく、DVDは当然見なければなりませんので、それよりも レシピとか、私もちょっと見させてもらったのですけれども、非常にいいものでありますので、今言 ったDVDの方法もあろうかと思いますので、その点も含めてどういうことでご理解をしていただき たいなと、そのように思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) ありがとうございます。   これから高齢者が多い、多いと言われますけれども、大事な知恵袋でありますし、高齢者の健康、 それから意識向上という面でもこれから取り組んでいくにふさわしい取り組みをしていっていただき たいと思います。よろしくお願いいたします。   それでは、2項目めの子育て支援の充実についてお伺いいたします。皆さんの手元に子育てサ ポーター紹介というコピーを置かせていただきました。このことについて、皆さんはご存じでいらっ しゃいましたでしょうか。どっち行けばいいのだろう。子育てのほうかな。 〇議長(佐藤宮吉君) 社会福祉課長。 〇福祉保健部社会福祉課長(斎藤 勉君) 子育てサポーター紹介事業については、所管であります 社会福祉課のほうで、承知しております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) 私もこの子育てサポーターということでお聞きしに行きましたときに、も う既に市のほうではこの紹介ができ上がっておりました。とてもこの制度、いい制度だなと思いまし たので、私個人の千代子通信なんていうお便りがあるのですけれども、毎度1,000枚ぐらいは配布さ せていただいておりますけれども、それで紹介もさせていただきました。これを見て、早速私もこの お助けマンになりたいという方もいらっしゃいまして、すぐに登録をしてくださって、毎日の仕事で はないのですけれども、急に入ってくる仕事なので、なかなか登録制度であってもすぐに対応できな いことが多いということもありまして、ちょっと衰退したかなというような考えもありましたけれど も、昨年以降、このサポーターに新しくなった方、またこの支援を受けたいというお母様方はどれぐ らいいらっしゃいましたか。 〇議長(佐藤宮吉君) 社会福祉課長。 〇福祉保健部社会福祉課長(斎藤 勉君) 平成23年の2月末現在の登録者数でございますけれども、 12名の方が登録をいただいてございます。ことしになってからは登録されたという件数はございませ んけれども、今現在は12名の方が登録ということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) 利用者はどうなっておりますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 社会福祉課長。 〇福祉保健部社会福祉課長(斎藤 勉君) ことし2月末現在で、実は6件のご照会がありまして、 そのうち3件の方がサポーター紹介事業につなげたという状況でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) これは利用者の数ですね。では、1カ月に1人か2人ということですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 社会福祉課長。 〇福祉保健部社会福祉課長(斎藤 勉君) これまでの実績の延べ実数という数字でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) 市民の方はこのサポーター制度に関して、周知のほうはどんなふうにお考 えですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 社会福祉課長。 〇福祉保健部社会福祉課長(斎藤 勉君) このサポーター紹介事業の紹介につきまして、実は市報 等では今現在やっておらないということでございますけれども、そういう来庁された依頼者の方が窓 口あるいは電話で紹介があった場合、保護者の方のちょっとお話をよく聞きながら、一時的に家庭で の保育ができないということであれば、保育園でやっております一時保育の事業あるいはでない場合 は託児所のほうに実は紹介をさせていただいておるという状況でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) それでは、この子育てサポーターに関しては何もご説明はないということ ですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 社会福祉課長。 〇福祉保健部社会福祉課長(斎藤 勉君) それで、当然来庁者の方とよくお話を聞いた上でやって おるという状況ですけれども、やはり私どもで一たんお話を受けて、そして登録者の方に実はこうい うことで保育といいますか、やりたいということをそのサポーターの方にお話をして、そして両方が、 話が整った段階で、当事者同士でお話をさせていただくということでやっておりますけれども、その 前段の話の中で、よく保護者の方のお話を聞いた上でつないでおるという状況でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) ありがとうございます。   これからもこのサポーター紹介ということで、皆さんに周知をしていただければ、本当にお母さ んが風邪を引いて半日休みたいとなったときに、お子さんを預かっていただく。そうすると料金とし て、このままですと半日2,000円お支払いすれば、お母さんはゆっくり半日寝て風邪を治すことがで きるとか、またパーマ屋さんに行って髪を切るなり、何をするなりというような形も、安心してとれ るということがとても、私が紹介したときには喜ばれていたので、ぜひもう少しお母様方に紹介をし ていっていただければと思います。   よろしくお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(佐藤正幸君) この紹介事業の周知につきましては、先ほど市長からも申し上げま したのですが、今実施要綱を検討中でございます。今まで必要であるというふうなことで、社会福祉 課のほうでこういった紹介事業をやっておるのですが、これからはしっかりした制度をつくろうとい うふうなことで検討しておりますので、それができ上がった段階で関係者には周知していきたいと、 こんなふうに考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) ありがとうございます。そのようにお願いしたいと思います。   それでは、2項目めのAになりますけれども、今回日本脳炎ワクチンがまた新しく制度として政 府のほうで認められたということに関しまして、厚生労働省の小委員会のほうなのですけれども、日 本脳炎の予防接種が事実上中断していた2005年から10年までの間に、未接種だった人も公費負担で定 期接種を受けられるようにすることを決めてくださいました。近く省令を改正し、早ければ5月にも 実施される見込みというふうに書いてあります。日本脳炎ワクチンは1994年に定期予防接種に指定さ れ、国内発症数は10件以下で推移してきた。しかし、従来のワクチンで重い副反応が指摘され、厚生 省が2005年5月、積極的な接種の呼びかけを控えるよう通達を出していた。このため、より安全性が 高いワクチンの積極的勧奨が昨年4月に再開されるまでの5年間、日本脳炎ワクチンの接種には空白 期間が存在していました。日本脳炎ワクチンは通常3歳で2回、4歳で1回、9歳で1回の計4回接 種する。今回の措置により、空白期間に接種年齢がありながら、必要な回数の接種を受けられなかっ た人も、未成年者は定期接種の対象となるとありますが、このことについての詳細について教えてい ただければと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 保健医療課長。 〇福祉保健部保健医療課長(遠山たつ君) 議員おっしゃるとおり、昨年の4月1日に厚生労働省の ほうから通達が来まして、新しいワクチンができたので、今度積極的に勧奨してもよろしいですよと いうような文書が来ました。ただし、ワクチンの量がそんなにいっぱいできないので、22年度につき ましては3歳児についてのみ積極的に勧奨をしなさいということでございましたので、私どもでは3 歳児について、個人的にご案内を差し上げたところでございます。   それで、今後なのですけれども、この間2月の21日に今の日本脳炎に関する小委員会というもの がございまして、そちらのほうの第4回の会議の結果ということで、これはまだ正式な通達ではない のだよということでございますが、9歳とか10歳とかというような人たちについても、23年度につい ては積極的な勧奨の対象になり得るというような文章が来ておりますが、正式な文書が来ましたら、 また対象者に連絡をして、実施していきたいと考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) ここで先ほどもお話いたしましたが、公費負担ということですけれども、 これは国と地方で、また半々というような形なのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 保健医療課長。 〇福祉保健部保健医療課長(遠山たつ君) 日本脳炎の予防接種につきましては、定期の予防接種と いうことになっておりまして、これはもう国が法律で決めたものでございますので、無料で受けられ るということでございます。その点につきましては、地方交付税の中に入れるということになってお ります。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) わかりました。ありがとうございます。   それでは、3項目め、本市にも海外から訪れている方がたくさんいらっしゃるということでした が、市長のほうからも265名ですか、の方が村上市にこれはいらっしゃるという、海外の方がいらっ しゃるということだと思います。この265名に関しての国のほう、国の名前はどんなふうになってお りますでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市民部長。 〇市民部長(板垣純一君) 一応3カ月以上滞在する場合に外国人登録が必要だということになって おります。内訳なのですけれども、1番多いのは中国、それから韓国、フィリピン、それからブラジ ルの順が多い順でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) 私も調べられる範囲で調べてきましたけれども、7カ国の方がこの村上市 にいらっしゃるということでした。それはロシア、ルーマニア、中国、ブラジル、韓国、インドネシ ア、フィリピン、この7カ国の方が村上市にいらっしゃるという話を聞いてまいりました。   私の知っている方も中国の方で、とても日本語が上手で、中国からお仕事に来られている方の通 訳もされているぐらい日本語が堪能という方なのですけれども、幾ら日本語ができるといっても、日 本の常識、当たり前のことがどこまで知っているかというと、これは疑問な点がいっぱいありますし、 その方も「私はそんなに日本のことはよく知らないのです」ということを話していらっしゃいました。   その中で、では窓口に外国の方の相談窓口なんかつくって置いてもらえれば本当に助かりますと。 自分のところにいろんな方が相談しに来るのですと。でも、では日本のしきたりですとか生活習慣を どれだけ話せるかというと、なかなか話せない。ご自分も外国人登録に、この本庁にいらっしゃった そうです。そして、1日目は1時間待たされて「あした来てくれ」と言われて1日目は帰された。次 の日、2日目にまた出向きましたら、「まだできていないから帰ってくれ」と、こう言われて、3日 目になりましたら、市の職員が自分のところに届けてくれたという話をしてくれました。本当にわけ のわからないと言ったら変ですけれども、自分が中国人で日本に嫁いできて、見よう見まねで一生懸 命生活しているのですけれども、なかなか窓口の対応がその方にしてみればずさんなように思えたと いうお話でした。   また、留学生の戸籍謄本ですとか抄本、それを英文化に〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり 〕してもらえないかという話をしたときに、それは法律上でできないというお話を市民部長のほうか らお聞きしました。法律でしてはいけないということになっていればできないわけですけれども、そ の留学をする生徒さんとお母さんは、ではどうしたかというと、大学の近くですよね、東京のほうで すけれども、そちらの行政書士さんに頼んでつくってもらったということなのですけれども、市民部 長、村上のほうに行政書士さんはいらっしゃらないのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市民部長。 〇市民部長(板垣純一君) 村上市におきましても行政書士さんはおられます。ただ、それを訳文を つくれるかどうかというのは、ちょっとわからないですけれども、おることはおります。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) 申しわけありません。では、そのあたり調べていただいて、留学をしよう という気持ちで勉強されている学生さんたちが迷わないような形を窓口でとっていただけるようなこ とをしていただきたいと思いますが、いかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市民部長。 〇市民部長(板垣純一君) この翻訳者の名前を書きまして、だれが翻訳したかというのをわかるよ うにして訳文をつくればいいわけですので、本人できる方もおりますので、それはそれで、本人がで きなければ、できる人にお願いをするという形になりますけれども、だれに頼んだらいいかわからな いような場合は、そういうできる人の行政書士さんを相談を受けまして、紹介してやるとかというよ うなことは可能かと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) 先ほどもお話しさせていただきましたけれども、この村上市の中にも7カ 国の外国の方が住んでいらっしゃるということ。また、職員の方はこの韓国語ですとか、ロシア語で すとか、英語ですとかいう言葉を、ぺらぺらではなくてもいいのですよ、ジェスチャーを交えながら でもお話できる方はいらっしゃるのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市民部長。 〇市民部長(板垣純一君) 実は英語圏であれば対応できる職員がちょうど今窓口の担当しておりま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) それで、7カ国の外国の方がこちらにいらっしゃるということに関して、 相談窓口というものは設置できるものでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市民部長。 〇市民部長(板垣純一君) そうですね。今市民課としては、戸籍の証明書の手続交付関係の業務範 疇だと思うのですけれども、相談ということになると、また市民課の窓口だけでいいのか、それとも いろいろ行政に関する相談だとか、生活とか、語学を勉強したいとかいろいろあろうかと思いますの で、その辺は課題として検討させていただきたいなと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) 基本的にはお嫁さんにいらっしゃっている方の窓口になろうかと私は思っ ております。本当に知らない国にお嫁に来たと。お嫁に来るからには日本だということはわかってい たにしても、やはり日本の常識、世界の非常識という言葉もあるぐらいですので、なかなか1つの家 に入って、嫁としての立場で生活していくというのは大変なことだと思います。その中で、話を聞い てくれるだけでストレスが〔質問時間終了のブザーあり〕とれるという形も多くあろうかと思うので すけれども、この……。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣議員に申し上げます。   時間です。 〇1番(板垣千代子君) わかりました。そのあたり検討をよろしくお願いいたします。   以上です。ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで板垣千代子さんの一般質問を終わります。   午後3時10分まで休憩します。           午後 2時56分  休 憩                                                        午後 3時10分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、22番、相馬エイさんの一般質問を許します。   相馬エイさん。           〔22番 相馬エイ君登壇〕 〇22番(相馬エイ君) これより私の一般質問をさせていただきます。   まず最初に、質問事項の3番目の2月17日となっておりますが、それを1月17日に訂正していた だきたいと思います。   では、質問事項1番目、村上市奨学金制度について伺います。本市の奨学金制度について、平成 21年度及び平成22年度の実績はどのようになっているでしょうか。次代を担う人材の育成をするため、 教育を志す市民への経済的な支援策としての制度として、有効に実施されているのでしょうか。   2番目、住宅リフォーム助成制度の創設について。市産材利用住宅等建築奨励事業補助金の実施 状況はどのようになっているでしょうか。昨年12月議会で質問したときには、10市2町の実施でした が、現在では15市2町で実施または予定となっています。助成対象を幅広くすれば、より多くの業種 にかかわることになり、地域の活性化に大きくつながります。村上市でも実施すべきと考えますが、 市長のお考えをお聞きいたします。   3つ目には、国民健康保険税についてであります。払いたくとも払えない、負担が重いと市民の 悲鳴が聞こえております。窓口負担金減免制度の状況はどのようになっているでしょうか。滞納世帯、 短期証、資格証の発行の実態はどのようになっているのでしょうか。国保税が引き上げになりますと、 生まれたばかりの赤ちゃんにまで3万5,900円の税がかかります。せめて中学卒業までは免除あるい は減免を考えるべきではないでしょうか。1月17日に県が市町村に通知した納税緩和措置の内容はど のようなものでしょうか。また、適切な運用はされているのでしょうか。   答弁をお聞きした後、再質問をさせていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、相馬議員の3項目のご質問について順次お答えいたします。   最初に1項目め、村上市奨学金制度については、教育長に答弁をいたさせます。   次、2項目め、住宅リフォーム助成制度の創設についてのお尋ねについてでございますが、初め に市産材利用住宅等建築奨励事業補助金の実施状況であります。この事業は、地域材利用拡大による 地域活性化のため、本市合併前より旧山北町、旧朝日村で地域産材利用建築工事に対して、地域材購 入費の一部の助成をしていたものを、合併の際に制度を統一の上で、本市の事業として実施している ものであります。合併当初は市内で建築される木造建築物の新築、増改築工事に対して、1棟当たり 100万円を超える市産材購入費の10%を補助金上限20万円として助成しておりました。平成22年度に は、さらなる市産材利用の拡大のため、補助金限度額を20万円から40万円に引き上げる制度改正を行 いました。その結果、平成21年度実績では対象棟数37棟、補助金額645万円だったものを、2月現在 の平成22年度申請状況では対象棟数45棟、補助金額929万円と利用が拡大しております。また、平成2 3年度には補助対象市産材購入費の下限を100万円から50万円に引き下げ、小規模な改築等にも対象を 拡大することといたしました。このことにより、林家や建築業者などの建築工事にかかる各種業界の さらなる活性化を図ってまいりたいと考えております。   住宅リフォーム助成制度の創設については、さきの12月定例会において今後の検討とさせていた だいたところでありますが、その後の調査、検討の中では国の住宅エコポイント制度や、住宅リフ ォームによる税控除など、さまざまな制度を利用できることと、本市では今年度から耐震改修の補助 制度をスタートさせたばかりであることなどから、早急な制度創設は難しい状況であると判断をいた しております。地域の活性化につきましては、きめ細かな経済対策を図ってきているところでありま すので、ご理解をお願いいたしたいと思っております。   次に3項目め、国民健康保険税についての1点目、窓口負担金減免制度の状況はとのお尋ねにつ いてでございますが、本市は他市に先駆けてモデル事業を実施し、その後も国民健康保険法第44条に 基づく一部負担金の減免を実施しております。現在、国民健康保険の相談件数が3件、後期高齢者医 療の相談が1件ございます。そのうち2件は減免に該当し、1件は生活保護の申請となりました。残 る1件は手続中であります。今後も税の納税相談や生活保護担当者と連携をとって、生活に困窮して いる被保険者の救済に努めてまいります。   次、2点目、滞納世帯への短期証、資格証発行の実態はとのお尋ねについてでございますが、2 月15日現在の滞納世帯は2,097世帯、短期証交付世帯は422世帯、資格証交付世帯は165世帯、資格証 交付世帯のうち、18歳未満の子に短期証を交付した世帯が24世帯となっております。   次に、3点目、中学校卒業まで免除あるいは減免を考えるべきではないかとのお尋ねについてで ございますが、中学校卒業までの被保険者の国民健康保険税の免除や減免を実施いたしますと、その 軽減分がほかの被保険者の負担になりますので、軽減等については国の財政補てんが不可欠と考えて おります。   次に4点目、1月17日に県から通知された納税緩和措置内容は、また適切に運用されているかと のお尋ねについてでございますが、県から平成23年1月17日付で、市町村税の徴収確保にかかるヒア リングの結果を踏まえた徴収緩和措置の適切な運用についての通知がありました。その内容は、滞納 者の滞納原因や担税力に応じて、徴収緩和措置の要件に該当する場合は、適時適切に運用していくよ うにとの指導でありました。具体的には看過の猶予の適用、生活保護受給者の分割納付中等の執行停 止、生活保護と同程度の生活状況にある場合の執行停止の適用といった3項目でありました。本市で は、この通知以前に生活保護受給世帯でも、納税意欲のある方については、本人の意思を尊重し、分 割納付をお願いした例がありましたが、執行停止の改善を行い、適切に対応をいたしておるところで あります。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) それでは、1項目め、村上市奨学金制度についてのその実績と制度が有効 に活用されているかとのお尋ねについてでございますが、学業成績が優秀で、経済的な理由により就 学が困難な方に対して、学資等を支援することを目的として、新しい奨学金制度を立ち上げ、平成21 年、22年の2カ年で、95人の方にご利用いただいております。内訳につきましては、大学生63人、短 大生12人、専修学校生20人で、貸与月額別では7万円が65人、5万円が17人、3万円が13人となって おります。   その有効性でありますが、本制度を立ち上げて2年目で、利用された方が社会に出て活躍されて いるという具体的な事例はまだございませんが、昨今の不安定な経済情勢が続く中で、次代を担う若 い人たちが将来を見据えて安心して勉学に専念できることは意義深いことであります。本制度を活用 し、将来必要となる知識や技術を習得し、実社会に出て大いに飛躍すること、郷里村上に戻り、地域 発展に貢献し、活躍することを期待しているものであります。   以上です。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) ありがとうございました。   では、まず奨学金制度からお伺いをいたします。現在、21年度と22年度で合わせて95人というご 答弁でありました。21年度は目標60人に対して33名の実績、申込者41名あったようであります。そう しますと、不採用が8名なのですが、この不採用8名の方はどういう理由で不採用になったのでしょ うか。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇教育部学校教育課長(大滝和春君) 8名の内訳でございますけれども、所得要件、要するに所得 のほうがオーバーしている方が6人であります。それから、2名の方がその後辞退ということでござ います。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 私ども議員のところに配られました村上の教育の事業評価がございます。そ の中に、奨学金制度による人材育成事業も対象になっておりますが、平成21年度の事業評価は2であ りました。2というのは、目標値を下回ったということであります。そして、今後の方針等に、経済 的理由により就学困難な者へ助成をすることは、生徒の学ぶ意欲を向上させて、今後の市発展に寄与 するものであることから、今後とも多くの市民が利用しやすい制度を目指し、要件の一部見直し等も 行いながら、与えられた予算を有効活用していきたいと、今後の方針等を出しておりますが、その後 関係部署ではどのような検討会議がされたのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇教育部学校教育課長(大滝和春君) 議員おっしゃられますように、平成21年度につきましては、 制度が始まってすぐというような部分もございまして、申込者自体が41名、そのうち33名が採用とい うようなことでございました。その後、いろんな方のご意見等もちょうだいしまして、1つには議員 ご承知のように、当初金額に制限がございました。大学生は7万円、それから短大、専修学校につい ては3万円というふうなことがございましたけれども、やはり新潟市あるいは東京のほうに出て生活 するということになれば、学費も含めまして相当の金額がかかるというようなことで、見直しにより まして学校にかかわらず、ご本人の希望によりまして7万、5万、3万という金額のうちから選択で きるというふうなことで改正をさせていただいた結果、次年度においては申込者が65名、採用者が62 名というふうなことで、非常にふえた結果となってございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 代表質疑のときでしたでしょうか、どなたかの一般質問のときでしたでしょ うか、市長のところにも奨学金制度についてのいろいろ親御さんからのお電話等もあってという、よ りよいものにしたいというふうなことが、たしかどなたかの質疑か質問のところにあったような気が します。記憶があるのですが、市長のところには実際どのようなご意見が届いているのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) この制度をつくった1年目でございますけれども、今学校教育課長が答弁い たしましたように、要するに専門学校もお金かかるのですよと。あるいは短大も大学と同じぐらいか かるので、3万円というのは使い勝手が悪いので、7万円にしていただきたいというようなご意見も ありました。また、その後いわゆる保証人についての問い合わせといいますか、改善をしたほうがい いよというような、改善していただけませんかというようなご意見もございましたし、所得制限につ きましても、2人大学生あるいは専門学校の子供が行っている場合、あるいは3人行っているところ もありますので、そういう場合には特段の配慮をしていただくような制度にしてほしいというような ことが主な私に対してのお願いでございました。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) そこで、市長に再度お願いをいたします。   直接より有効に、より優秀な人材が本当にこの市の制度でありがたかったという感謝の気持ちで 学校を卒業してもらうためにも、ぜひこの今の申し込み資格でいいのだという固定の考えではなくて、 やっぱりいろいろと検討するということでぜひ臨んでいただきたいと思いますが、どうでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今私が申し上げました3点について、学校教育課長もその3点については十 分に承知をしておりますし、これから教育委員会とよく相談をいたしまして、使いやすいあるいは使 ってよかったというような制度にしていく必要がありますので、そのようにさせていただきたいと考 えております。 〇22番(相馬エイ君) ありがとうございます。   では、次に住宅リフォーム助成制度についてお伺いいたします。伺います。20年度当初予算1,65 0万の予定、予算が、決算633万4,000円で、計画は85棟だったのが実績は38件、平成21年度、1,000万 の予算が途中で減額になりまして、645万7,000円、50棟の予定が37件ということで、22年は1,600万 の予定が2月20現在で45件、金額は929万1,000円となっております。   そこでお伺いいたしますが、この件数がそれぞれ38、37、45と利用されているのですが、この建 築業者は市内でしょうか、それとも市外でしょうか。その辺の明細というか、中身はどのようになっ ているのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(瀬賀 功君) 建築業者につきましては、見る限り市内の業者です。市内の業者で ございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) では、その後でそれは見せていただきたいと思います。   それで伺いますが、木材購入費、20年度約7,600万、21年度7,000万、木材購入費と出ております が、この木材購入費の木材の出所は市内の業者、何件ぐらいになっているのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(瀬賀 功君) ちょっと数字まとめねばならないので、後で答弁させていただきま す。ご連絡させていただきます。 〇22番(相馬エイ君) この住宅リフォーム助成制度が、去年の6月議会だったでしょうか。議会が、 請願が採決されました。その後、請願の処理経過及び結果報告ということで、手元に来ましたのです が、改善の有無など研究中ですということでした。しかし、先ほどの市長のお話ですと、いろいろと 村上市で実施しているので、今それを取り入れる余裕はないというふうに私は受けとめました。しか し、なぜこのように短期間の間に新潟県内、そして全国でこの助成制度が広まるのでしょうか。今現 在、住宅リフォーム助成制度の現状は、津南町と湯沢町のほかはみんな市になっておりますが、この ようにどんどんと広がるというのは、市民も喜び、そしていろんな業種の方が、金額は少なくとも、 創意工夫でいろんなものが対象にされるということで、やっぱり非常に喜ばれているというのが県内 の実態なのですね。県内どころか、県としては秋田県でもこの住宅リフォーム助成制度は実施するよ うであります。   そこでお伺いをいたしますが、先日、1月28日の参議院本会議の日本共産党の市田忠義書記局長 の代表質問で、市田氏は自治体が行っている住宅リフォーム助成制度に国の支援を求めました。それ に対して菅首相は、住宅市場を活性化させる観点から、住宅リフォーム助成制度の推進は極めて重要 であると。そしてまた、社会資本整備総合交付金を活用することができ、今後ともこのような取り組 みを支援していくと答弁しております。   また、鳥取県北栄町と読むのでしょうか、この町では地域活性化、きめ細やかな臨時交付金を活 用して、担当は町企画推進課商工観光室になっております。こういうことで、国会答弁でも菅首相み ずから支援をしていきたいと。そして、この交付金を大いに活用していただきたいというふうに述べ ているのですが、市長どのようにお考えでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 決して否定しているわけではございません。早急な制度の創設は今は難しい だろうということでありまして、菅首相がそういうふうに応援するというのであれば、私は大歓迎で ありますので、100%国が出していただいて、そういう制度設計をしていただけばありがたいなと、 そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) この交付金は45%、国から助成がされるようであります。ちょっと引き出し ておりますので、後で担当の方のほうにお知らせしたいと思いますが、そういう形で今すぐには無理 と思いますが、1つの課の仕事とするのではなくて、都市計画課の建築住宅係、農林水産課の林政係、 商工観光課の商工推進係、最低でもこの3つの課の担当者が検討、研究するという、そのことが他の 自治体から学んで、住民のための施策をつくり出すという点では大事だと思いますが、担当課長、一 言ずつ、どのように考えているか答えてください。 〇議長(佐藤宮吉君) 都市整備部長。 〇都市整備部長(五十嵐孝次君) まず、先進地のほうの制度取り入れているところの要綱等の検討 をさせていただきました。趣旨、目的には地域の活性化ということがうたわれてございます。請願出 たときの、これは南魚沼市の例でも、どんなリフォームでもいいですよというようなことになってい ました。   それで、私どもさっき市長の答弁でもございましたけれども、地域の活性化ということで、先回 の12月にもお答えしましたが、建設業での道路であるとか、学校であるとか、そういうのの波及効果 の大きいものを市のほうでは取り入れてきているわけですので、そちらのほうで活性化を図っている ということと、市の市産材の活用もできるということで、今しばらくはお待ちくださいというような 答弁させていただいたところでございますけれども。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(瀬賀 功君) 今ほど都市整備部長が申し上げた、私どもとしては域を出ませんが、 私どものほうとしまては、先ほどから答弁していましたように市産材の利用の拡大をしていただけれ ばさらによろしいのかなというのがありますので、ひとつよろしくお願いしたいというふうに思いま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 考え方が非常に固定的なのですよね。その市産材を利用しての増改築とかと いうのを上乗せするというような研究をすればいいのですよ。他の自治体ではそういうふうにして、 例えばへいを直す、庭を直す、壁の張り紙をする、障子をつくり直すというか張りかえるとかって、 そういうようなのも対象にしながら、そして地元の杉とか、安田町では瓦を使った場合、上乗せする というような施策もあるので、やっぱりまさにこのことがどのような形で本当に研究させるかは、ま さに市の職員の政策能力が私は問われていると思います。ぜひ今すぐはできませんなんていう冷たい 答弁ではなく、研究をするという姿勢をぜひ貫いていただきたいと思います。   次に移ります。国民健康保険税についてお伺いをいたします。税務課長、お伺いいたします。村 上市の所得割額等状況が出ました。それで、200万以下の世帯はどのぐらいのパーセントになってお りますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 税務課長。 〇市民部税務課長(渡邉欽也君) 約83%ほどでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) そうしますと、この区別では200万円を超え700万円以下、そして700万円を 超え1,000万円以下、そして1,000万円を超える世帯、これが残りの17%ということでよろしいでしょ うか。 〇議長(佐藤宮吉君) 税務課長。 〇市民部税務課長(渡邉欽也君) そのとおりでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 今回の国民健康保険税の引き上げの中で、担当部局ではおひとり暮らしのお 年寄りが低所得者が多いと。そして、48%も占めているという深刻な状況の中から、ひとり暮らしの お年寄りに対しての負担をできるだけ軽減したいということで、相当ぎりぎりまで努力されたと。そ の点では本当に私はありがたかったと思っております。   そこで、まず最初に伺います。一部負担金減免制度、モデル事業をやったときと同じように実施 していただいております。そして、現に相談されてきている方に対しても、適切な対応をされている ということがさっき市長の答弁でもわかりました。引き続き今病院の窓口でお金が払えないという人 が、これからきっとさらにふえると思いますので、その点ではしっかりと仕事をしていただきたいと 思います。   それで、資格証交付世帯の中で、村上市は資格証を発行することができるというふうに変わった 当時から、子供や病気の人に対しては資格証を発行しないという立場を貫いていただきました。当時 の生活と健康を守る会の人たちと一緒に、私も担当の人たちと一緒に、ここはしっかりとこの観点を 貫いていただきたいということをずっと言い続けてまいりました。   そこで、次に質問いたします。資格証交付世帯の大人が、医療が必要だと市の窓口にその旨を申 し出れば、短期証が交付できるということが明らかになっておりますが、その点ではご存じでしょう か。 〇議長(佐藤宮吉君) 保健医療課長。 〇福祉保健部保健医療課長(遠山たつ君) 資格証を持っている方なのだけれども、今緊急に入院し て何かしなくてはいけないというような状況になりましたら、窓口においでになった場合は、税務課 とも相談して短期証を出すようにしております。 〇22番(相馬エイ君) ありがとうございます。このことは、日本共産党の小池あきら参議院議員当 時の質問で明らかになっております。国民健康保険被保険者等に対する必要な医療の確保に関する質 問趣意書09年1月8日に出しております。その回答が09年1月20日に、病気なら子供に限らず短期保 険証を交付するという答弁書が閣議決定されております。その点はご存じでしたでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 保健医療課長。 〇福祉保健部保健医療課長(遠山たつ君) そのように聞いておりました。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 失礼いたしました。このことは周知徹底はどのようにされているのでしょう か。 〇議長(佐藤宮吉君) 保健医療課長。 〇福祉保健部保健医療課長(遠山たつ君) 医療機関のほうにそのようなことでございますので、も しそういうことでしたら市役所のほうに相談に行くようにということでお話をしていただくとかとい うふうなことでお話をしていただくとかというふうなことで連絡しております。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 資格証を発行されている方にはどのような形で、全然知らせていないのです か。 〇議長(佐藤宮吉君) 保健医療課長。 〇福祉保健部保健医療課長(遠山たつ君) 資格証の方にも、具体的にどうという説明はしていませ んが、困ったときには相談に乗りますので、いつでも相談に来てくださいということは連絡してあり ます。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) そこでお伺いをいたします。国保が非常に、払いたくても払えないというそ の内容は、応能割、所得に応じてパーセントがかかる。それから応益割、1世帯、そして1人当たり 同額を支払うという、こういう仕組みになっております。私が質問に載せましたように、この1人当 たりの中に生まれたばかりの赤ちゃんも対象になっているわけです。今回引き上げになりました。そ の中身から計算してみますと、おぎゃあと1カ月前に生まれた赤ちゃんも、ちょうど納税の時期にな りますと、医療分均等割額2万6,000円、支援金分均等割額9,900円、3万5,900円がいっちょまえな んて村上弁ですけれども、かかるわけですよね。その点では市長、どのようにお考えでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 国民健康保険との相互扶助の精神で成り立っているというようなことであり ますので、私どもはそういう観点からやっていると、そういうことでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 相互扶助という言葉を出されました。しかし、国民健康保険法の第1条には、 しっかりと社会保障の精神がのっております。そこで、モデル世帯、年収300万、そして4人家族の 例にとりますと、健康保険の世帯では8万から14万、ところが国保世帯では20万から32万と、非常に 同じ収入でもこのように違いが出る。つまり先ほど申しました構成の関係が出てくるわけです。   そこでお伺いをいたします。市長、常勤の特別職ですが、市長はどのような保険のところに加入 しているのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 多分職員共済組合ではないかなと思っておりますが。だと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 特別職の特別な……いいです、時間がないから。ここでやりとりするのもっ たいないから、またの機会に詳しく聞きますが、つまり社会保障、国保は事業主負担がないのですよ ね。つまりですから全部保険者で賄わなければならないわけですよね。ところが、健康保険は事業主 が半分負担しますので、その点非常に、そして子供が何人いても、子供の均等割なんていう計算には ならないわけですよ。ですから、国保の人たちが非常に大変な計算方法にあるというのはご理解いた だけるのでしょうか、市長。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) それはもちろん理解しておりますけれども、先ほど来言っているように、払 わなくてもいい人をいっぱいふやしたら、払う人がその分みんなもたなければならない、先ほど申し 上げたとおり。非常にその負担に対しての差が出てくるというようなことになるのではないですかと いうようなことであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 私は払わなくてもいいと言っているのではなくて、払いたくても払えないと いうことを言っているのです。   それで、村上市の引き上げの計算見ますと、300万の40代の夫婦で、子供2人の試算ですと、旧 の計算で45万1,200円、引き上げ後は50万7,600円になって、16.9%の所得に対しての国保の負担割に なるのですよ。引き上げによって5万6,400円増になる、これは1つのパターンの例ですけれども、 いろいろなパターンがあると思います。ですから、300万の所得で50万の国保税を払わなければなら ないという現実は、相互扶助だから払えばいいのだろうという姿勢ではおかしいと思うのですよね。 大変な状況になっているということをご理解いただきたいと思います。   それで、いろいろ調べましたら、愛知県の一宮市では18歳未満の子もたちの国保税の3割減免し ております。こういう全国でも初めての事業なのですね。すごいと思いましたよ。だって、収入もな い赤ちゃんにいっちょまえに、さっき言った3万5,900円かかるのですからね。そういう現実を皆さ ん、国保でないから余り痛みを感じないと思いますよ。ところが、国民健康保険税を払っている人は いかに大変かということは、これから絶対その深刻さが出てまいります。愛知県一宮市でもすぐには 実現できなかったようでありますので、この点は私さらに今後も取り上げていきたいと思っておりま す。   そこで、村上市は法定外繰り入れ、入れていますでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 保健医療課長。 〇福祉保健部保健医療課長(遠山たつ君) 法定外の繰り入れはいただいておりません。 〇22番(相馬エイ君) そうですね。新潟県内では住民の国保の少しでも軽減したいということで、 15自治体、9市4町2村が一般会計からお金を繰り入れて、1世帯当たりの保険料を少しでも引き下 げようと努力しております。これは21年度の数字でありますが、長岡市では3億1,300万、上越市で は4億3,000万、金額の大きいところ、津南町では1億1,700万、このように住民の相互扶助だから国 保の人たちの保険料でやりくりすればいいなんていう姿勢を持っていないということです。この点、 市長はどのようにお受け取りになりましたでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 一般会計から繰り入れるということは、年がら年じゅうそれがマンネリ化な っていった場合に、私は大変なことになるのではないかと。もう繰り入れできないほどの保険料が赤 字になっているところもいっぱいあるわけですよ。一般会計から繰り出ししたくても、もう一般会計 からの繰り出しではもう間に合わないというようなことになってくる可能性もありますので、極力や はり一般会計からの繰り入れは私は慎むべきであると考えております。   そして、逆に私どもが考えなければならないのは、医療費をどうやって使わないように、医療費 を下げる工夫をすることによって、国民健康保険税が下がるわけでありますから、そのようなところ に重点を置いて、これから施策をつくっていく必要があろうと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 22年の5月、厚生労働省が通達を出しました。市町村が独自に行っている一 般会計から国保会計への繰り入れをやめ、保険料の引き上げに転嫁せよとの号令をかけました。つま り一般会計で住民の負担を少しでも軽くしようとして努力している自治体に対して、圧力を厚生労働 省はかけているという実態であります。このことは、志位和夫委員長が国会での厚生労働省の大臣と やりとりをして明らかになっておりますが、そんなことは言っておりませんといって上手に逃げたよ うでありますが、実際の通達はこのように、各自治体に対して圧力を国がかけているというのはまさ に真実の姿であります。   そこで伺います。村上市は生活保護受給前の市税の滞納者に分納を催促しておりました。昨年10 月26日、村上生活と健康を守る会、そして私も同席いたしまして、生活保護世帯から市税の滞納分を 取り立てることは違法であること、滞納分の執行停止などの納税緩和措置が必要であると申し入れを 行いました。そして、そのやりとりの中で、15件このような形があるということがわかったのです。 そして、即答は避けました。11月15日付で、村上市長は文書回答を行いました。生活保護開始決定前 の滞納市税については、今後納税を求めません。また、地方税法第15条に基づく滞納処分執行停止に しますという立派な回答書を市長名で出していただきました。そして、関係者に12月1日付で徴収停 止の通知を出していただいて、関係者からは喜びの声が届いております。その点では市長、ありがた かったと申し上げますが、感想を一言どうぞ。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) それは、定かな記憶は今ないのですけれども、当日いらっしゃいました皆さ んの熱意によるものであると、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 失礼しました。村上市のこのような実態、そして小千谷市では年金を担保に して借金をさせて、そして市の税金を払わせたという事例がございました。そういうこともありまし て、生活と健康を守る会の県連が県と交渉いたしました。その後、先ほど市長から回答がございまし たように、1月17日付、新潟県総務管理部市町村課の税制交付税班の担当者の方から、市町村税務主 管課長様あてとして、この通知が出されました。市長が読んでくれましたので、詳しくはお話いたし ませんが、このことは滞納している人で、なかなか滞納が完納できない、完納の見通しのない事実上 の分納による事案完結の先延ばしは断ち切り、地方税法看過の猶予に基づく分納管理、切りかえてい くことが重要である。これは原則的な運用が望まれると書いてあります。税務課長、つまり具体的に はどういうことなのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 税務課長。 〇市民部税務課長(渡邉欽也君) 議員おっしゃるように1月27日付で県のほうから、県の市町村課 長名で税務所管課長あてに来た文書のことをおっしゃっておられるのかというふうに思いますが、地 方税法15条の7につきましては、議員おっしゃるように滞納処分の停止をすることができる内容につ いての規定がございます。したがいまして、生活保護になったということが速やかに執行停止にする という条件ではないということだけ申し上げたいと思いますが、私どもとしましても、執行停止をす ることができるという条文を真摯に受けとめながら、各滞納されている納税者の方々との相談の中で、 納めていただくという意思の強い方につきまして、分納を継続してきたということでございますが、 その後の県の指導、また相談もある中で、12月以降のものにつきましては停止をしているということ でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 私が質問したのは、生活保護の関係ではないですよ。それはもう皆さんが市 長名で結論を出しているのです。つまり、だらだら、だらだら1,000円とかそういうのを何人も持っ ていて、それを徴収に行ったりしている、それよりもとにかく看過の猶予に基づく分納管理で切りか えていくという、この内容をよく理解していないのではないですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市民部長。 〇市民部長(板垣純一君) 具体的な中に市長も申し上げましたけれども、看過の猶予の適用という ことで、例えば滞納整理にしてものを差し押さえした場合、分納をして納めていただくということが だらだら長く続かないように、1年か2年で区切って、そしてそれができないとすれば、担税力がな いということがはっきりすれば、それは執行停止に持っていくという意味だと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) そして、3番目は生活保護と同程度の生活状態にある人にも執行停止の要件 に該当させることが適当であるというふうにも書いてあります。そして、これを担当の職員たちにど う徹底させましたですか、この通達を。 〇議長(佐藤宮吉君) 税務課長。 〇市民部税務課長(渡邉欽也君) 〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕私どもの班には収納対 策会議ということで、収納対策室の職員、それから私を含めて毎月連絡会議をやっているのでありま すが、今回の事案につきましても、最初にお話があった内容、それから回答の内容も含めて、そして その次の1月17日付の文書の内容についての周知徹底を図る意味での連絡会議をしております。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) この市長名で最初にお話ししましたように、これを出さざるを得なかったと いうことは、若い職員がある意味で税務課の職員の方が張り切っているのですね、いい意味での張り 切り。そして、私たちが申し入れしたときに、やっぱり勉強不足だったのですよ。そこが生活保護法 との関係とか、そういうのをしっかりと調べて交渉に臨めばよかったものを、その段階では勉強不足 だったということがあってこのような経過になったわけです。ですから、県からの通達はしっかりと 一人一人の職員のものにするということで、上司はしっかりと周知徹底をしていただきたいと思いま す。   時間も少なくなりました。国民健康保険税が本当に払いたくても払えないこの状況に追い込んだ のは、国庫負担金の削減、歴代の政権の社会保障切り捨て、これが一番政治の責任として大もとにご ざいます。国庫支出金の割合は、1977年64.2%、1984年49.8%、2007年25%と、みるみる、どんどん と国からの支出金が減っております。つまりこの減った分、みんな保険料に転嫁するような仕組みに なっているということが、今の現状をつくり出しております。   そこで市長、関係課長とともにお願いをいたします。議会でも国の国庫負担金を引き上げよとい う意見書を提出しておりますが、機会あるたびに自治体の長として、国庫負担金引き上げをという訴 えを述べてくる決意はございますでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) もう一つは、いわゆる高度医療が発展、発達をして非常に医療費が高くなっ ているというのも現実でありますので、事あるごとに国保の保険料については私も話をしていきたい と、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) それで、都市計画税が廃止になったときに、一人一人の納税者に文書で通知 が出されました。今回国民健康保険税が引き上げになるわけですが、納税者に同じように引き上げに なりますと通知を出すのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 税務課長。 〇市民部税務課長(渡邉欽也君) 納税通知が間もなく出ることになりますが、その中にその旨のお 手紙を入れること、それから市報のほうに掲載をして周知を図りたいと考えております。 〇22番(相馬エイ君) 今回の質問は、全般的にはちょっととらえられませんでしたが、国民健康保 険税の引き上げは市民の生活をさらに圧迫するということ、間違いないということを申し上げまして、 一般質問を終わらせていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) これで、相馬エイさんの一般質問を終わります。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 本日はこれで散会いたします。   明日は午前10時から一般質問を行いますので、定刻までにご参集ください。   大変ご苦労さまでした。           午後 3時59分  散 会