平成22年村上市議会第4回定例会会議録(第2号) 〇議事日程 第2号 平成22年12月3日(金曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  諸般の報告 第 3  一般質問                                              〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(28名)    1番   板  垣  千 代 子  君     2番   鈴  木  い せ 子  君    3番   本  間  清  人  君     4番   板  垣  栄  一  君    5番   川  村  敏  晴  君     6番   冨  樫  宇 栄 一  君    7番   中  山  悌  一  君     8番   小  杉  和  也  君    9番   山  田  昭  夫  君    10番   齋  藤  信 一 郎  君   11番   平  山     耕  君    12番   川  崎  健  二  君   13番   木  村  貞  雄  君    14番   三  田  敏  秋  君   15番   小  池     晃  君    16番   姫  路     敏  君   17番   長 谷 川     孝  君    18番   滝  沢  武  司  君   19番   小  林  重  平  君    20番   小  田  信  人  君   22番   相  馬  エ  イ  君    23番   大  滝  国  吉  君   24番   瀬  賀  秀  雄  君    25番   小  野  七 五 三  君   26番   石  嶋  修  平  君    28番   山  田     勉  君   29番   板  垣  一  徳  君    30番   佐  藤  宮  吉  君                                              〇欠席議員(1名)   27番   大  滝  久  志  君                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    大   滝   平   正   君        副  市  長    鈴   木   源左衛門    君        総 務 部 長    小   田   吉   雄   君        総務部総務課長    斎   藤   甲   三   君        総務部財政課長    佐   藤   昭   一   君        企 画 部 長    相   馬   正   喜   君        市 民 部 長    板   垣   純   一   君        福祉保健部長     佐   藤   正   幸   君        福 祉 保 健 部                   遠   山   た   つ   君        保健医療課長        産業観光部長     瀬   賀       功   君        産 業 観 光 部                   本   間   誠   一   君        農林水産課長        都市整備部長     五 十 嵐   孝   次   君        上下水道部長     渡   辺   成   一   君        会 計 管 理 者    吉   川       強   君        選管委書記長        監 査 委 員    板   垣       圭   君        事 務 局 長        農 業 委 員 会                   渡   辺   正   信   君        事 務 局 長        教  育  長    工   藤   泰   則   君        教 育 部 長    平   山       浩   君        教  育  部                   大   滝   和   春   君        学校教育課長        教  育  部                   百   武   勇   一   君        生涯学習課長        荒 川 支 所 長    平   野   俊   之   君        神 林 支 所 長    田   村       豊   君        朝 日 支 所 長    小   田   政   秋   君        山 北 支 所 長    斎   藤       誠   君        消  防  長    小   川   利   栄   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    忠       隆   司        事 務 局 次 長    高   橋   邦   芳        書     記    石   井   美   紀           午前10時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) ただいまの出席議員数は28名です。欠席の届け出のある者1名です。定足数 に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。   本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願 いいたします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、7番、中山悌一君、20番、小田信人君を指名いた します。ご了承願います。                                              日程第2 諸般の報告 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第2、諸般の報告を行います。   理事者から報告をお願いします。   市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 皆さん、おはようございます。議長のお許しをいただきましたので、一昨日 に発生しました消防車両火災についてご報告を申し上げます。   この火災は、午後9時ころ村上方面隊の第1分団第1部、羽黒町地内の消防車庫に格納してあり ました平成5年取得の普通積載車から発生したものであります。当日は、定例の点検及び予防広報の 実施日でありましたので、午後7時から点検作業と、その後管轄内を巡回し、午後7時ころに車庫に 格納し、解散をいたしております。   火災の原因については、現在調査中でありますが、車両の運転席や助手席部分の燃え方が激しか ったのですが、幸い後部に搭載してありましたポンプや給管、ホース類には被害がありませんでした。 また、車庫については、建物自体は特に支障はなく、蛍光灯等の電気設備に被害がありましたので、 昨日修繕を終えました。また、代替の消防車両については、本年度配車予定の普通積載車を当面使用 することとし、昨日配備を行いました。このたびの火災におきまして、通報者や近隣の方からも消火 活動にご協力をいただき、深く感謝を申し上げます。   なお、新たな消防車両等の購入については、できるだけ早い時期の納車に努めていきたいと考え ております。   以上、報告いたします。 〇議長(佐藤宮吉君) これから質疑を行います。   相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) すみません、忙しい貴重な時間。伺います。   運転席からというか、そういうところからの出火ということなのですが、点検作業が終わった後 のそういうちょっと突然の火災だったのですが、その聞き取りというか、そういうのはどんなような 形でされたのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) それらを含めただいま調査中であります。 〇22番(相馬エイ君) そうですか。   わかり次第議会にも報告をお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) これで質疑を終わり、諸般の報告を終わります。                                              日程第3 一般質問 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第3、一般質問を行います。   質問の順序はお手元に配付の一般質問通告書のとおり行います。なお、本定例会の一般質問通告 者は14名でしたので、本日の一般質問は5名を予定しております。ご了承願います。   最初に、8番、小杉和也君の一般質問を許します。   小杉和也君。           〔8番 小杉和也君登壇〕 〇8番(小杉和也君) 議長のお許しをいただきましたので、一般質問させていただきます。   私は、初当選以来すべての定例会で一般質問を行ってきました。今回で31回目となります。しか しながら、一般質問のトップバッターというのは初めてですので、順番を決めるくじ運がよかったこ とに感謝しながら一般質問させていただきます。   私の質問は、2項目ございます。まず1項目めは、教育力についてであります。地域全体で子供 たちを育てようとの機運が高まっています。教育は、すぐには数字としてあらわれませんが、予算と 人的パワーがどうしても必要であり、他市町村との教育格差があってはならないと思います。地域全 体で子供たちをはぐくんでいくべきであるとよく言われますが、やはり基本は学校であり、子供たち が落ちついた環境の中で熱意のある先生により学習に取り組み、学校ではなかなか取り組めない体験 学習などを地域が担い、家庭での教育も充実させながら学校を拠点として連携を図ることが重要であ ると考えます。そこで、村上市の教育力をどのようにとらえ、今後どのように進めていこうと考えて いるのかをお伺いいたします。   2項目めは、地域ブランド化についてであります。日本海東北自動車道朝日まほろばインターま での延伸がいよいよあと3カ月に迫ってきました。今がPRする絶好のチャンスで、この機会を逃す とアピール性が薄くなると考えます。そのためにも村上ブランドの確立、案内板等の整備、おもてな し体制の充実が急務です。市民経済常任委員会で行政視察に行った三重県志摩市では地域ブランド化 を進め、観光客の入り込み数も400万人を超えています。地域ブランド化をどのようにとらえ、どの ように進めてこうと考えていますか。また、日本海東北自動車道の延伸による準備は整っているのか お伺いいたします。   以上、2項目の質問ですので、よろしくお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、小杉議員の2項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、教育力については教育長に答弁をいたさせます。   次2項目め、地域ブランド化について、地域ブランド化をどのようにとらえ、どのように進めて いこうと考えているのかとのお尋ねについてでございますが、中小企業基盤整備機構の地域ブランド マニュアルによれば、地域ブランド化とは、地域の魅力と地域の商品とが互いに好影響をもたらしな がら、よいイメージ、評判を形成している場合を地域ブランドと呼び、それを実現するための地域活 性化を行う活動が地域ブランド化と言われております。この地域ブランド化を進めるためには、まず 今あるものや新しい商品などを開発し、そのものの認知度やイメージを高めて、それをブランドとし て構築する取り組みを行い、次にさらにそのイメージに合った地域名等を使った商品化を行い、そし てそのブランドのイメージが低下しないよう管理していく必要があると考えております。   本市の地域ブランドとしては、代表的なものは岩船米あるいは村上牛など、そのほかにも数多く ありますが、これらのブランドは地域と地域周辺では定着してきているものの、全国の地域ブランド と比較すると、まだまだ認知度はそれほど高いとは言えておりません。地域ブランドを確立すること は、他地域からの需要増や本市経済の活性化が期待できますので、今後これらのブランドの認知度を 高め、また新たにブランド化を図るため、他地域での物産展の開催やホームページなどを活用した情 報発信を積極的に行うとともに、朝日まほろばインターチェンジまでの供用開始をPRしていきたい と考えております。また、地域ブランドを活用した商品開発を支援するために、産業等の活性化支援 補助制度の活用や拡充を図ってまいります。   次、日本海東北自動車道の延伸による整備は整っているかとのお尋ねにおいてでございますが、 案内板等の整備については、今年度中に供用開始になる予定のインターチェンジのうち、朝日まほろ ばインターチェンジをおりたところに今年度中に設置をいたします。また、村上瀬波温泉インターチ ェンジ付近には、インターチェンジまでのアクセス道路が工事中のため今年度中には設置できません が、来年度中に案内板を設置したいと考えております。村上瀬波温泉インターチェンジ及び朝日まほ ろばインターチェンジをおりた後の既存の案内板について、主要環境スポットまで案内の表示がされ ているか今年度確認したところ、不足する案内板がありましたので、国道及び県道について国、県に 案内板への追加表記等を依頼しておりますし、市道については来年度から順次設置をしてまいりたい と考えております。   おもてなしにつきましては、うまさぎっしり新潟平成23年上期観光キャンペーンが来年3月から 6月まで実施されることから、新たに日本国山のふもと小俣集落で地元の料理を提供するふれあい処 小俣屋、健康志向からトレッキングブームになっていることから、お城山カタクリ・桜見学ちょこっ とトレッキング、市内の飲食店からご協力をいただき、岩船産コシヒカリなど地域の食材を使ったど んぶりを提供する(仮称)村上めしなども受け入れ企画に取り入れ、県と連携しながら取り組んでま いります。   また、日本海きらきら羽越観光圏事業である人材育成研修が来年1月から3月にかけて観光に従 事している方を対象に実施されますし、観光圏内の施設優待特典や観光情報をセットにした日本海き らきらパスポートもリニューアルされましたので、これらを活用しながら対応してまいりたいと考え ております。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) それでは、1項目め、教育力について、本市の教育力をどのようにとらえ、 今後どのように進めていこうと考えているのかとのお尋ねについてでございますが、平成20年2月に 5市町村合併協議会で承認された教育基本構想、これを発展させ本年3月に市教育委員会が策定した 教育基本計画で述べている郷育のまち村上の実現を本市の教育の根幹に据えています。教育は、将来 の地域社会を担う人材育成を目的として、学校、家庭、地域が三位一体となり進めていかなければな りません。   次に、教職員の力量を高めることが必要です。市の指導主事、各地の嘱託指導主事が各学校を訪 問し、実際に授業を参観し、児童生徒の様子をとらえ、課題を明らかにした上で具体的な改善策を施 すよう支援を続けています。時代や社会の変化を反映して難しくなりつつある児童生徒一人一人に向 き合い、心をつかみ、熱意を持ってきめ細かな指導ができる教職員を育てる研修体制の整備に力を入 れてまいります。   さらに、多様な児童生徒に着実に教育を施すためには、人的な措置も必要です。本年度は、市単 独で少人数指導などに対応する教育補助員、特別な支援を要する児童生徒へ対応する介助員を配置し、 学校教育の質的向上を図ってまいりました。難しい、厳しい財政事情ではありますが、教育委員会と しては市単独の教育補助員等の配置を継続し、成果を上げていきたいと考えております。   次に、本市の大きな特色である郷育、地域の子供を地域のみんなで育てる取り組みを今までの実 績をもとに充実させていく必要があります。すべての中学校区に郷育会議を設置され、地域コーディ ネーターを中核にして学校、地域の連携が図られてきています。こうした全市挙げての取り組みは、 県内のリーダー的なものと自負しております。21世紀を担う子供の育成は、従来の学校教育と環境教 育やキャリア教育、安全教育など地域と一体となった教育が一層重要になってくるため、今後とも地 域ボランティアの方々のかかわりを広めつつ、さらに深めながら学校と地域の結びつきを強めるとと もに、教育委員会としての支援体制をさらに工夫し、地域の子供を地域のみんなで育てる取り組みを 推進してまいりたいと考えております。   最後に、家庭教育、しつけの重要性であります。基本的な生活習慣を身につけることは、生きる 力の土台となります。この育成は、家庭教育の責務であります。機会あるこどに早寝、早起き、朝御 飯に家庭学習の重要性を啓発しておりますが、今後も家庭教育の充実の方策を教育委員会として工夫 し、実施してまいります。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) では、再質問させていただきます。   平成20年7月1日、閣議決定されました教育振興基本計画によりますと、目指すべき教育投資の 方向として、資源の乏しい日本では人材への投資である教育は最優先の政策課題の一つであり、教育 への公財政支出は、個人及び社会の発展の礎となる未来の投資ですと記載されております。しかしな がら、日本は、諸外国に比べてこの公財政支出が非常に低いと。こちらに資料がございますけれども、 こちらの資料によりますと、2007年なのですが、教育投資における公財政支出の対GDP費ですけれ ども、日本は3.5%、アメリカ5.1%、イギリス5.0%、フランス5.7%、ドイツ4.3%となっておりま す。北欧はもっと多いですが、一応先進国ということでちょっと挙げさせていただきました。この状 況を参考の一つとしつつ、必要な予算について財政を措置し、教育投資を確保していくことが必要で すともこの基本計画には書いてあります。   また、茨木大学の磯田准教授が原作者の「武士の家計簿」という映画です。それがあすから全国 ロードショーされますが、この本では倹約はするけれども、教育にはお金をかけたというストーリー になっております。村上市教育基本計画に載っていました教育の基本目標は、ここで生きることに自 信と誇りを持ち、みずからの進路を切り開いていくことのできる実力を備えた子供。2つ目としまし て、ここで生きることに喜びと生きがいを感じ、生涯を通じて学び、スポーツ、文化を楽しむ市民。 3つとしまして、ここで生きる子供、市民が家庭、学校、地域で互いに支え合い、つながり合ってと もに育つ郷育のまち、村上となっております。大変すばらしいものだと思っております。   私は、今回教育力ということで質問させていただいたのですが、とらえ方によってはすごく幅が 広いとらえ方ではあります。こちらに、島根県松江市の学校教育プランというのがあるのです。こち らのほうは、教育力日本一を目指す取り組みを推進し、松江のあすを担う人づくりということを進め ています。松江市のまちづくりに教育が大きく影響を与えるものであることを示していて、学校教育 はその重要な役割を担うものだと考えているからだという説明がございます。大変明確なその学校教 育プランだなと思って見ておりました。こちらの教育プランでは、国際化に対応したコミュニケーシ ョン能力を育てる教育を推進しますともあります。来年度から小学校高学年で外国語活動が必須科目 になりますが、私も何回かこの質問させてきていただいたのですが、先日の新聞記事で現状では不安 だというような新聞記事が出ておりました。そこで、少し確認の意味でお伺いしますが、教育長にお 伺いしますが、小学校の外国語活動が必須になるわけですが、来年度の体制としましてはどんなふう なことを考えておられるのか質問いたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 英語のできる日本人あるいは外国からのALTなどを配置しながら、それ に万全を期して今人的な人のことを選んだりして取り組んでいるところであります。   そのようなことで、来年度の外国教育は、村上市としては十分やっていけるという自信を持って 今前に進んでいるところであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 今年度と全然変わりのないような体制で考えておられるのか。また、どのよ うな指導を行おうと考えておられるのか、部長にお伺いしたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育部長。 〇教育部長(平山 浩君) 来年度への向けての体制でありますが、今年度小学校の外国語の指導助 手というふうなことで配置をしていったところでありますが、なかなかその適切な人材というふうな ことで、選考には苦労していたところでございます。   各学校からの要望等も踏まえまして、こちらの日本人の外国語の指導助手につきましては、可能 な限りの配置というふうなことで、今年度の実績を踏まえ今年度以上の配置をできるだけ考えていき たいというふうに考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 中身的なものはどんなふうに考えておるのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇教育部学校教育課長(大滝和春君) 中身といいますと、人数等の内容かと思いますけれども、今 中学校のALTにつきましては、ご承知のように6名ほど配置をさせていただいております。   これにつきましては、県内同規模の市と比べましても、非常に手厚い配置をさせていただいてお りますし、次年度から始まりますその小学校の外国活動の助手につきましても、ただいま部長申し上 げましたように、どちらかというと日本人のほうがいいというようなことを聞いておりますし、その 辺人材的なものを精査しながら配置をさせていただきたいということで考えておりますので、よろし くお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) それは、人的な部分ですよね。もう少し内容的な部分を少し教えていただけ ますか。   ことしは、英語ノートとか使っているわけですよね、いろんな学校で。来年度になるともう少し かわるのかどうか、その辺のところお伺いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育部長。 〇教育部長(平山 浩君) 今年度までは、試行というふうなことで、各学校でも外国語活動の導入 について試行しておりましたが、特にその中で幾つかの学校ではリーディング的な取り組みを行って きた学校もございます。   議員今おっしゃったように、英語ノートの活用なども進んでいる学校の自主性を生かしながら、 そしてその学校で教職員の研修会なども持ちましたので、その進んだ学校の取り組みを来年度以降は 各学校に持ち帰り、学校の実態に応じた外国語活動を行っていくというふうなことであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 教育長の答弁で、教職員の研修という言葉が出てきていましたが、こちらの 新聞報道によりますとですが、研修が不十分なのではないかと。現場が混乱しているというようなこ とも記載されていましたが、この辺については教育長いかがお考えでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) ことし道徳では三面小学校、理科では保内小学校、保健指導では村上南小 学校、国語指導では山北南小学校の授業研究がありました。   そのようなことで、授業研究を通しながら教職員が学んでいくと。その授業を私も4校ともみん な参加いたしましたが、先生方が非常に熱心に、しかもすばらしい授業であったと私は思っているの でありますが、そのようなことで授業研修を土台にしながら教職員を指導していくと、そういうふう にこれからも進めていきたいと考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 今のは、道徳とか理科とか国語とかでしたけれども、英語の部分については どうなっていましたでしょうか、その研修。英語についての研修は、十分なのかどうかという部分を 部長にお伺いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育部長。 〇教育部長(平山 浩君) 外国語活動の部分についてでありますが、こちらについては先ほども申 し上げましたとおりです。今年度までは試行、そして来年度からは本格実施ということでありますの で、各学校では学校の実態に応じた校内の研修というものを進めております。   各学校で児童の実態に応じた研修、そして教育委員会主催の研修会のほかに教職員が組織する小 学校の研究協議会というふうなものも組織していますので、そちらのほうにも教育委員会から支援を しながら自発的な研修の支援をしているというふうなところでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 必須化の方針が出たときに、中央教育審議会外国語専門部会は、条件整備と して教員研修をしっかり行うと約束しております。それが果たされていないとの報道があります。   教育長は、9月のときでしたか、生涯学習センターにそういった研修機能もちょっとつけていき たいのだというような思いをおっしゃっておりましたが、私もそういった教員の方の研修、国語、算 数とかはもうなれておられますけれども、英語という部分が初めて入ってきますので、そういった部 分でまだ生涯学習センターはできませんけれども、そういったあらゆる場所を使ってやはり来年度に 備えていただきたいと、そんなふうに思っておりますが、教育長いかがでしょう。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 大変ありがたいご意見でありますが、私も各学校を訪問したときに、英語 の小学校の6年生の授業を見せていただきました。   今部長が話をしたように、今のところ会話を中心にしながら授業を進めておりますが、そのよう なことをしながら各学校一生懸命に取り組んでおります。そのような研修のできる場がやはりこれか ら必要だというようなことを強く考えておりますので、英語教育ばかりではなくて、これからは各学 校に障害を持った子供たちも入っていきますので、そういうことに今の教職員は健常児の指導をする ことが主になっていますけれども、今後はそういうことではなくて、障害を持った子供たちにも指導 できる、そういう教職員の指導、そういうものも重要になってきておりますので、そういう意味から 英語ばかりではなくて教職員全体の指導力を高める必要があるというようなことを考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) ある中学校の調査で、この辺ではないのですが、小学校で外国語活動を受け た中1の生徒のうち、90%以上が英語への苦手意識を持っていたというようなものが出ていました。   ちょっとお伺いしますが、この地域の英語の学力というのでしょうか、その辺中学生の部分はN RTとか何かでつかんでいるのかちょっとわからないですが、その辺英語の学力的なものはどうなの か、課長にお伺いいたします。……部長でも。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育部長。 〇教育部長(平山 浩君) 英語の学力というのは会話する力、そして文章を読む力とあと表現する 力、さまざまな部分からとらえることができます。   議員おっしゃるように、NRTの検査というものも本市では行っております。こちらのNRTの 検査からとらえる本市の中学生の英語の学力の実態でありますが、全国平均から見ますと、若干劣る 部分、分野がございます。こちらについては、各学校によって差異がありますので、全般的なことは ここで申し上げられませんけれども、落ち込んでいる部分につきましては、各学校の先ほど申し上げ た研修の課題等に設定しながら、その解消に努めているというふうなところであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 私前回も述べたのですが、今回教育格差という部分も入れさせていただいた のは、やはり塾が少なかったりとか、外国人に接する機会が少なかったりとか、その刺激的な部分も 少ないし、体制もまだ不十分だと思うのです。   ですから、先ほども公教育への投資が少ないと言っていましたが、こういった地域こそやはり十 分な手当をしてあげるべきだと私は思っておりますので、その辺のところよろしくお願いいたします。   先ほどの答弁で、こちらの教育基本計画の中の前期実施計画によりますと、小学校の専任外国語 指導助手の配置事業も24年まで継続してやると。答弁では、今年度以上に充実させたいというような ことがありました。充実させるということは、人数的にもふやしていくというようなことの理解でよ ろしいのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇教育部学校教育課長(大滝和春君) ちょうど今予算の編成時期でありますので、その辺について は人数はまだ確定はしていないところでありますが、先ほど申し上げましたように、その人的な、知 識的なものといいますか、その辺十分に精査して子供たちに英語の学力をつけさせることのできる人 材というようなことで、人材的にも精査してまいりたいということで考えておりますので、よろしく お願いしたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 英語だけではなくて、教育は人的パワーが必要だということで、教育補助員 の方、昨年度、当初予算ですけれども、14名から19名にふやすのだというような説明がありまして、 今定例会にも増額のものが来ていますので、大変充実させていっているのかなと思うのですが、こう いった教育補助員の部分もことし19名ということですが、さらにやはりふやして……こちらの目標に も書いてありますけれども、さらにこの教育補助員、学習支援員も重要ですけれども、教育補助員を ふやしていこうというような考え方で進んでおられるのでしょうか、いかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育部長。 〇教育部長(平山 浩君) 教育補助員の必要性については、各学校から大変成果が上がっていると いうふうな意見が寄せられております。   やっぱりきめ細かな指導を行っていくには、どうして議員おっしゃるような人の力が必要であり ますので、こちらの教育補助員の配置につきましては、今年度の実績を踏まえながら一層の充実を図 られるように、先ほど課長が申し上げた予算要求の時期でもありますので、また必要な配置がなされ るように教育委員会としても考えてまいりたいと考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) この地域、医師不足ということもございます。   ただ、昨年度市内から新潟大学の医学部のほうに入学した子供もおります。やはりどこを選ぶか といった、自分が生まれ育ったところをというような選択肢も出てくるのかなと思うのです。いろん な技術を学びたいということもそうですが、地元のためにという子もかなりふえてくるのかなと。医 学部、大変入るのが難しいですけれども、今の子供たちに算数とか理科とか、そういったものをちっ ちゃいころから特に興味を持たせるというのでしょうか、やはり理数系では算数とか理科とかに興味 を持つことが大変重要だと思います。理科センターというものが情報センターには併設されています が、私はこういった理科センターももう少し活用を充実させたらどうかと思うのですが、教育長いか がでしょう。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) おっしゃるとおりであります。   ただ、今所期の未来は小学校あるいは中学校の職員を指導するという、そういう意味で理科セン ターができたのでありますが、小中学校の先生方が参加が年々どちらかというと減ってきていたとい うようなことがありまして、そういうふうなことから、理科教育センターをもっと活用して、理数科 の好きな教職員を、あるいは指導のできる教職員を育てなければならないと、そのような重要な課題 を今背負っているところであります。そのようなことから、小杉議員のご意見のように、これから一 層努めてまいりたいと、そのように思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) あるものを有効に活用していただきたいというのが1つであります。   さっき医学部だけ触れましたが、この圏域は農産物とかも豊富でございますので、農学部とか… …農学部でもやはり理系ですので、算数とか理科とか興味のある子供たちをふやして、この地域の農 林水産業の活性化にもつながるような、どこか専門的なところで学んできたことを地元で生かせると いうような、ちょっと先の長い話ですが、そういったまちづくりの方向性も加味しながらいかなけれ ばならないですので、理科センターの充実というものはやはり重要なのかなと私は思っておりますの で、その辺のところはお願いいたします。   市長、今までいろいろと教育について予算とか人的なパワーとか、必要かどうかと聞けば必要だ と言うに決まっているのですが、市長の今までの私のやりとりを通してのお考えを少し聞かせてくだ さい。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今のやりとりを聞いておりまして、熱心に答弁もしておりますし、質問もや っているなと。   私も、35から議会議員をやりまして、町長をやって今市長になっています。一貫して申し上げて いることは、教育の大切さであります。自治間競争が激しくなる時代において、教育をないがしろに した自治体は、競争から落ちていくだろう。よって、教育は最たる大切な大きな行政の柱ととらえて これからもやっていきたい、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 柱としてとらえていきたいというものがありましたけれども、やはり予算と か人的な部分が絡むことですので、ぜひその辺のところを理解していただきまして、充実を図ってい ただきたいと、そんなふうに思っております。   次に、地域ブランド化についてですけれども、まず高速道路の延伸の準備についていろいろ看板 等詳しく説明いただいたのですが、今のところ朝日まほろばインターまでの延伸が3月のいつころと いうようなもの具体的に出ているのでしょうか、市長いかがでしょう。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 3月中、3月末までは開通すると、供用するということは出ておりますけれ ども、なかなか国交省は確定をしないと教えてくれないということでありますので、そんな1カ月前 にわかるとか、そういうものではないと考えております。間際にならないと発表をしないというよう な方針でありますので、朝日まほろばについてもそのような状況になると考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) やはり末よりは中旬くらいのほうが、3月にはいろんなイベントもございま すし、春休み入る前というのでしょうか、できればそういったところで開通していただきたいと思う のですけれども、この辺市のほうからできるだけ早くというような思いは伝えれば少しは早くなると いうものでもないのでしょう、こういった工事をきちっと進めているのは。どうなのでしょうか、そ れ。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 1つは、天候ぐあいです。天候を長期予報を見ながら、やはり一番好天が期 待できる、そういう日を開通日に選んでいただきたいと思っておりますし、一日も早く開通をしてい ただきたい旨は事あるごとに使えてありますので、ただ今から何月何日ころですよということは国交 省は言いません。積極的に私どもも早く教えていただきたい、あるいは早く開通していただきたいと いうようなことは申し述べていきたい、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 高速道路の延伸で一番注目されるのは、みどりの里ということだと思います。   市長の答弁にもございましたけれども、1日の特別会計の質疑で部長が階段のところ、手すりを 修繕費が余ったら正面の手すりをつけたいというようなものがございましたけれども、私最近行きま したら、スロープのところまで誘導の下のアスファルトの舗装が新しくなっていたような気がするの ですけれども、その辺も開通に向けた準備の一環ということでよろしいでしょうか、部長。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(瀬賀 功君) これにつきましては、食堂まで身障者のお客様が行くのに、前まで はちゃんとぐるっと回ってスロープついているのですけれども、そこまで行くのが表示が悪いという ことで前から指摘されておりましたので、前に予算いただきまして、表示をはっきりさせていただい たということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) かなりふえるだろうという予測がありますけれども、終点になりますので、 まほろばインターが。そのときに、これ大規模改修になるかもしれませんけれども、私が見ています と、トイレとかそういった部分が少し大丈夫なのかなと。隣に道の駅があっていっぱいあるのですけ れども、こちらの物産館とかそちらに来た方のトイレ的な対応とか、その辺のところの心配が少しあ るのですが、その辺についていかがでしょう。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 確かに非常に施設的には問題があるなと考えております。   まず、1つ大きな問題といたしましては、道の駅の駐車場から物産館あるいは食堂に入るところ に階段があると。段差があって、非常にそこで隔離されている感じがあります。それらをどうやって これから解決していくか、これは大きな問題でありますので、それらについても解決していかなけれ ばならないと考えておりますし、また今言ったように駐車場から食堂あるいは物産館までの階段等も ありますので、それについても解決していく必要があろうと考えております。トイレについては、両 方使えばということでありますけれども、それらについてもあれでは足りないだろうなと、そのよう に考えておりますし、もう一つは食堂の内部、物産館内部についても、やはり相当な人が来る可能性 がありますので、それらについてもどうあるべきかということを考えていく必要があるというような ことと、私も最終的にあれを市が管理していいのか、あるいは民間の人たちにアウトソーシングして、 もっともっと斬新な民間のアイデアを取り入れてやっていただいたほうがより効果的なのではないか というようなことも含めまして、これから検討をしていかなければならない施設の一つであると、そ のようとらえております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 地域のブランド化というのは、いろいろな解釈がありまして、今市長からも 答弁をいただいたところですけれども、私が調べた解釈の中では、地域ブランドの構築は地域におけ る少子高齢化、過疎化の解消が目的であり、買いたいものがあるまち、訪れ、滞在したいまち、交流 したいまち、いずれは住みたいまちと、地域再生になるものだというような理解がございます。   最近みどりの里で、きょうも日報さんに出て、私きょう用意してきたものが出ていました。これ、 朝日の豚カレーです。中身が入っていませんので、議長の資料としてのお許しもいただいていますけ れども、こちらのパッケージとかいろいろアイデアを凝らしてあるものだなというふうに思っており ます。中身も食べましたけれども、大変おいしかったです。朝日豚もいっぱい入っておりました。こ の辺、市長も食べられましたでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 食べています。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 職員の皆さんも、ぜひこういったものを食べてPRの一つにしていただきた い。当然議員の皆さんにも全員、食べていない方は食べていただきたいと思っております。   こういったもの、ブランドに成り得るのかなと思うのです。といいますのは、私ブランドの本を ちょっと調べてみましたら、案外地名として入っているものが多いのです。日経の流通新聞の水産品 のブランドということで出ていた資料があるのですけれども、大間のマグロ、これは大変有名です。 大間のマグロ、広島のカキ、あと氷見ブリとか、明石ダコとか、そのブランド化しているもの、市長 も先ほど地名をということで言われましたけれども、やはり地名が入ったものが多いと。1つ県で進 めているブランドの中で、南蛮エビというのが糸魚川のほうのがあるのですけれども、どこのかわか らなかったりしているのだというようなことがありましたので、地名というのは非常に大切なものな のかなと私は思っております。   市民経済の常任委員会で11月に行政視察に行きました三重県の志摩市では、地域のブランド化を 進めております。この通告書にも書きましたけれども、400万人以上の方が訪れていると。夏場の海 水浴も多いのかもしれません。ただ、あのりふぐというブランドをつくりまして、こちらは天然のト ラフグなのです。この辺でトラフグがいっぱいとれているにもかかわらず、一度下関に運ばれてから 高値で出荷されて、地元の漁業者はその利益を得られていないというようなことでした。漁業者と観 光業者が協力して、認定店制度を確保し、志摩に来ないと食べれない、品質を保障するといったメリ ットが生まれて、手薄だった冬場の観光客の増につながっております。このとき行政は、PRや地域 全体のマネジメントを行っていると。市長の答弁でもありました。いつも柳カレイ余り出すなという ような声もありますけれども、こういった志摩の取り組み、あのりふぐというのは、実際のところわ からなかったのです、私自身は。ただ、関西圏に行きますと、そういったフグを食べることが多いで すし、もうすごくブランドになっていると。柳カレイというのを市長は推しておられるのですが、県 の新潟フードのブランド戦略事業で今年度で事業としては終わるのですけれども、この辺来年度の取 り組みなんかはどんなふうになっているのかお伺いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 農林水産課長。 〇産業観光部農林水産課長(本間誠一君) 県の事業で18年から3年間の事業でございました。   ただ、県のほうでまだ定着しないということで、まだいつまで、もう何年延びるかということは 県から連絡きていませんが、次年度以降も実施していくと、そういうことで方針は聞いております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 市のほうでも、産業元気づくり事業の補助金ということで、地域ブランドの 構築というものを目指しております。この辺のところが何か有効に働いているのか、その辺について はいかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほど来お話がありますように、地域ブランドは地域の名前がついているの がいいのではないかということでありますけれども、私どもの地域でも非常に多く地域の名前がつい ているのがあります。   先ほど申し上げましたほかに、例えば村上の木彫り堆朱、そして山北のしな布あるいは名水百選 に選ばれた清流荒川、あるいは大毎の吉祥清水、そして山北の岩がき、岩船の柳カレイと、非常に多 くの特産品あるいはブランド化が可能な商品がありますので、これらをいかにしてブランド化をして ブランド名を高めて、そして高付加価値をつけて売り出していくか。あるいは、高付加価値をつけな がら地元に足を運んできていただいて食べていただく、あるいは見ていただく、そういうような取り 組みが必要になってくると。私は、どちらかというと資源に限りがありますので、例えば岩がき、柳 カレイ等についてもそうでございますが、村上牛についてもそうでございますが、よそに出すのでは なくて食べたい人は地元に来て、この私たちの地域のブランドのおいしいものを足を運んできて食べ ていただきたい。そうすることによって、非常に付加価値がついてくるわけでございます。商品はも ちろんでございますけれども、例えば足を運んできますので、その地域に入ってきます。いろんな面 で波及効果がありますので、そういう取り組みをこれからもやっていきたい、そのように考えており ますし、また先ほど来お話ありますように、地域に密着したコミュニティビジネスをこれからも積極 的に推し進めまして、コミュニティ、小さい集落でも名品ができるような、そういうような取り組み もやっていきたいと〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕このように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 今市長のほうからコミュニティビジネスということがありましたけれども、 以前集落一品運動のようなものというのは何かやられていたように記憶しているのですが、旧村上で はなかったので、その辺のところ現在どうなのかという部分についてちょっとお伺いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) これは、竹下内閣のときに全国一律1億円をやったわけでございますが、そ のとき私どもはいわゆる魅力ある集落づくり事業をやりまして、その中から自分たちの集落で光るも のを探していこうというようなことで、その中に一村一品運動も入っております。   そして、今生き残ってきたのがいわゆるしな布とか灰汁笹まきというようなものであるわけでご ざいまして、そのような取り組みをそれぞれの地域には地域の特色、あるいは食事、食べ物について も特色ある、地域でなければならないものがありますので、そういうものを光を当ててこれからはや っていくべきだろうと。そういうことによりまして、この地域に足を運んでくれる人たちにおもてな しをするべきではないかなと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 私もそう思います。   まさにそれを実践しているのが志摩市でございました。ちょっと行くのに大変でしたけれども、 やはりそこに行かなければ食べれないという付加価値もございます。そういった着地型の商品という のでしょうか、あと体験メニューを整えて、できればそこに住む人に会いに行きたいというところま で持っていけば、その方向性として住みたいまちへとつながっていくのかなと思っております。   B1グランプリで有名になりました甲府の鳥もつ煮ですか、これは甲府市の職員の有志の方が平 成20年6月に結成したというから、まだそんな日たっていませんよね。非常にまずそういったことで、 まちを売っていきたいというような思いがあって、そんなふうにされたのだと思います。ぜひ市職員 の方の奮起も大事ですし、あと私かぎを握るのは、来年度できます自治振興課ですか、そちらのやは り部分が重要になってくるのかなと思いますけれども、市長いかがお考えでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) それらを完結をするようにということで、自治振興室を設けましたので、こ れは大きな転換点であると同時に、村上市の大きな政策の一つとしてとらえていきたい、そのように 考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) ぜひその辺のところをしっかり私たちも見ていきたいと思いますので、よろ しくお願いします。   ブランドについていろいろ質問させていただきましたが、とにかく知られないことにはまずブラ ンドの「ブ」にもならないと。地元で食べなければ、またそういった人に勧めることもできないと。 地元の人がこれはおいしいのだ。ここはいいのだ。みんなが自慢できると、そういったところでない と、私はブランド化は難しいのかなと思っております。ですから、やはり行政の役目としましては、 先ほど言われましたように一体感を持ってコーディネイトしていくというのでしょうか、それとやは りPRの部分です。みどりの里なんか本当に拠点になると思います。十分な整備を進めていただきた いと思いますが、市長の思いを最後に聞いて終わらせていただきたいと思います。いかがでしょう。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 思いは小杉議員と同じでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) もう少し詳しく述べていただければありがたいです。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ただいま答弁をいたしましたとおり、この地域非常に合併いたしましてから 多くの光る宝が豊富にあります。   それは、人的宝もありますし、今言ったような食品もありますし、あるいは歴史、風土、そして いつも言っておりますように、50キロの海岸線には北前船の寄港地として栄えた地域、そして中心部 には町屋、そして中山間部には松尾芭蕉の足跡、そして出羽街道、それらが一体的に結びついていく ことによって、点から線、線から面をつくることによって、そこには地域活性化が生まれ、地域の経 済力が生まれてくると、そういう信念のもとに取り組んでまいります。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) いろいろ民間の方も、有名な先生を呼んでいろんな研修会というか、勉強会 開いております。私たちも、そういうところに参加して、ぜひとも地域の魅力の発信のためにいろい ろ勉強していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。   以上で私の質問終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) これで小杉和也君の一般質問を終わります。   11時5分まで休憩します。           午前10時54分  休 憩                                                        午前11時05分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 開会前ですが、皆様に申し上げます。   小林重平君から一般質問に際し、水分補給のため水の準備をしたい旨の申し出があり、これを許 可しましたので、ご了承願います。   休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、19番、小林重平君の一般質問を許します。   小林重平君。           〔19番 小林重平君登壇〕 〇19番(小林重平君) ただいま議長から水分の補給ということでございましたが、私はご承知のと おり病気の総合デパートでございまして、そういう関係上薬を飲んでいるものですから、口が渇くと いうことでございますので、誤解のないようにお願い……決して二日酔いでありませんので、その辺 誤解のないようにお願いをいたしたいと思います。   それでは、ミスター自由民主党、清流会の小林重平でございます。最近のマスコミの世論調査に よれば、民主党をわずかながら我が自由民主党が支持率が上回りました。久しぶりにちょっぴり喜ん でいるところであります。私の質問は、4点通告をしておりますので、答弁をよろしくお願いいたし ます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小林重平君、ここでやってください。通告ここでやっていただいて、答弁を 受けてからあちらへ行ってください。 〇19番(小林重平君) それでは、ちょっと間違いがございましたので、ここでやらさせていただき ます。   1点目は、この質問については9月の議会の厚生文教委員会終了後、委員長の許可を得て教育長 から答弁をいただいております。しかしながら、議事録に残すために改めてお尋ねをいたします。今 年度から全国学力テストが抽出調査及び希望利用方式に変更されております。村上市では小学校から 何校、中学校から何校選ばれたのかお伺いをいたします。   また、それぞれの結果は、県内でどのくらいの順位にあるのかお尋ねをいたします。   次に、環境を考慮した学習及び設備の取り組みについてでございます。今日本では、CO2を削 減するためさまざまなエコ対策に取り組んでいます。発電の分野では古く太陽光発電等があります。 そこで、本市では児童生徒に対し、環境教育を実施しているかお伺いいたします。   また、環境教育を推進する観点から、給食をつくる際に出る調理くず等を利用した堆肥化システ ムについて市で導入する予定があるかお伺いをいたします。   次に、農地法の見直しについてでございます。菅総理は、11月16日の衆議院の本会議でTPP (環太平洋パートナーシップ)参加を踏まえた農業対策について、農業に従事する方の新規参入を促 すため農地法の見直しを表明いたしました。政府は、農業対策の方針を来年6月までにまとめること を考えているそうでありますが、今後この農地法については、国会において大いなる議論が行われる と思います。この農地法の見直しについてまだ中身がないわけでありますから、具体的な答弁は難し いと思いますが、市長のお考えをお伺いいたします。   次に4番目、森林・原野等の売買についてでございます。外国の企業により日本国内での森林、 原野等の買い占めが大変に問題になっております。買い占めの目的はいろいろあるようですが、一番 の目的はその森林や原野が蓄えるきれいでおいしい水を取り出すためだと言われております。広大な 土地、森林を持つ我が市も、最も対象となりやすい地域ではないかと思いますが、今現在これまでそ のような土地の売買はなかったかお伺いをいたします。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、小林議員の4項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、今年度行われた学力テストについて及び2項目め、環境を考慮した学習及び設 備、エコスクールの取り組みについては教育長に答弁をいたさせます。   次に3項目め、農地法の見直しについて市長の考えはとのお尋ねでございますが、ただいま小林 議員からお話があったとおり、11月16日の首相の農地法見直しの表明については、議員が言われると おり環太平洋連携協定、いわゆるTPP参加をにらんだ農業対策を進める上で、だれでも農業に新規 参入できるような仕組みをつくるため、農地法を見直す必要があると指摘したものであると考えてお ります。しかしながら、現在の農地法は、平成21年6月に改正され、同年12月に施行されたばかりで あり、まだその検証も十分になされていない状況であります。したがいまして、現在の改正された農 地法の推進状況を踏まえてから見直し等の検討がなされるべきものと考えております。   次4項目め、森林・原野の売買についてのお尋ねでございます。国土利用計画法第23条の規定に より、一定面積以上の土地取引契約をした場合、市町村長を経由して都道府県知事に対して利用目的、 取引価格等を届け出なければならないこととされております。この届出書の範囲では、合併後におい てご質問のような取引においての事例は確認をできませんでした。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) それでは、1項目め、今年度行われました学力テストについて、全国学力 テストの本市での実施状況及びその結果はどのようになっているかとのお尋ねについてでございます が、議員お尋ねのテストとは、正式には全国学力学習状況調査でありますが、平成19年度からすべて の小学校の6年生、中学校の3年生の国語、算数、数学を対象に実施し、今年度より3割の抽出調査 に変更となったものであります。   今年度は、本市では小学校5校、中学校4校が対象となっており、4月20日に実施されました。 抽出以外の学校への実施は、本市として実施は行いませんでした。その理由は、本市の事情として全 児童生徒を対象とした全国標準学力テスト(NRT)を毎年実施し、その結果の蓄積と分析を行い、 成果が見られてきたこと。また、希望実施の場合は採点処理、分析が市及び学校の新たな負担になる ことなどが理由であります。   抽出実施された本年の結果は、全国の平均正答率、県の平均正答率、実施各校の平均正答率が個 別に示されております。実施主体の文部科学省からは、結果の取り扱いについて序列化や過度の競争 につながらないよう特段の配慮を行うよう通知があり、市教育委員会としては通知に基づき抽出実施 校の公表、抽出校全体の平均正答率の公表は行いませんでした。また、文科省からは、県単位の平均 正答率などの順位や実施校等の順位は、調査の目的上公表されておりません。しかし、本調査をもと に本市児童生徒の学力実態を分析し、指導改善に生かすことは重要なことであります。そのために、 指導主事が各学校を訪問して学力向上の取り組みについて具体的な改善点を指示しております。さら に、中学校区単位で教員が集まり、現状の共有と改善策を小中連携して取り組んでいるところであり ます。   次に2項目め、環境を考慮した学習及び設備(エコスクール)の取り組みについてのお尋ねでご ざいますが、まず環境教育の実施状況であります。豊かな自然環境に恵まれた本市においては、総合 的な学習の時間を利用して各校が特色ある環境教育を実施しております。一例として、地域の環境を 見詰め直そうとして、保護者や地域の協力を得ながら海岸清掃を通して環境汚染の実態を知る。河川 の汚れの実態を調べ、その浄化のためにEM菌だんごをつくり投入し、浄化に取り組む。プールの浄 化にEM菌を活用する。地域の環境美化のために花の栽培を行う、これらをみずからの活動を通しな がら広く学び、保護者や地域の方々にその成果を発表している学校があります。このような取り組み は、各学校で工夫されながら継続して実施され、環境教育の充実が図られてきております。教育委員 会といたしましても、環境教育充実のために条件の整備を今後とも行ってまいります。   続いて、学校給食で排出される調理くず等を利用した堆肥化システム導入についてでありますが、 市内各調理場では安全、安心な学校給食の提供を念頭に置きながら、子供たちに残さず食べてもらえ るよう調理場ごとに工夫しながら献立を作成し、給食業務を行っております。現在各学校からの排出 される残渣等につきましては、日によって量的にかなり異なっておりますが、すべて生ごみとして処 理を行っている状況であります。   お尋ねの残菜等を活用した堆肥システムの導入につきましては、現在は特に予定しておりません が、今後十分に検討してまいりたいと考えております。   以上です。 〇議長(佐藤宮吉君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) 答弁ありがとうございました。   教育長によれば、何番目だとかこうだとかというのは、ちょっとお偉い方が控えようということ でありますが、以前一般質問の中でちょっと伺ったことがございますが、この語学力テストというの は、2007年からスタートしたわけでありますが、合併前でありますが、04年と06年で県が行われてい た学力調査においては、県北の6市町村の結果は相当低い。私も、これお手元に持っております。決 してこれが悪いとは言うわけではないのですけれども、しかしその結果において町村によってはやは り市町村、教育委員会、現場いろいろ努力をしてその後の4年の結果と6年の結果を見ると、向上し ている市町村もあるというデータが出ております。また、学年、教科によっても、これ多少違いがあ るわけであります。そこで、合併されて本年行われたこの学力テストの結果がどのくらいなのかとい うのは、ちょっと今想像にしか考えられないわけでありますが、聞き及んでおるところ、私の聞いて いるところでは、決して自慢のできるような順位ではないと私は伺っております。   そこでお伺いしたいのは、それならばその問題点がどこにあるのか。現場の学校なのか、家庭な のか、そして教育委員会なのか、そして最高の責任である行政なのか、この辺をまず教育長にお伺い いたしたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) お尋ねの件でありますが、NRTの学力テストでありますけれども、それ につきましては、県平均をこの地域の子供たちは、小学校の子供たちは上回っており、中学校は県よ りややちょっと低い程度でありました。   今度全国学力テストは、ちょっと問題が違いまして、応用力だとか活用力など含まれております が、その面につきましてなおかつ問題が中学校であれば1、2年生で習った点、それから小学校であ れば、6年生であれば4年、5年で習った点、そういう点から問題が作成されております。NRTは、 前年度で習った知識あるいは理解力であります。そういう点違いがあるわけなのでありますが、全国 学力テストは今小林議員が言われたように、村上市の子供たちは小学校においては平均よりもやや低 く、中学校においては大分低いというような実績であります。そのようなことから、今中学校ごとに そのなぜ活用力がつかないのかとか、あるいは家庭学習はどうなっているのかとか、いろいろ勉強し たり、調査をしたりして、そして子供たちが実力がつくようにしております。   ある学校におきましては、教頭が中心になりまして、家庭教育をもっと充実させるようにという ようなことで一生懸命に取り組んだところ、県で9月、10月、11月の実力テストをやった結果、非常 に成果が上がったというようなことであります。そのようなことで、一度学校で習ったことを家庭に 行って練習したり、復習したりしないというと身につかない、定着がしない。そのようなことから、 家庭での家庭の宿題あるいは家庭での学習量の増加、内容の吟味、そのようなことを深めながら実力 がつくようにしてまいりたいと考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) 私が質問を予定していたものが何か全部言われたものですから、先続かなく なったような気がするのですが、まずそれはそれとして、問題点今教育長もお答えになりました。   今私が質問した中での現場、家庭、教育、行政、その中で例えば言いづらいでしょうけれども、 それこそ順位をつけるとすればどうなるでしょう。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) やはり教育については、責任を持たなければならないのは学校であります。   学校で楽しい授業をし、そして家庭に行ってもきょうの授業はおもしろかったから、この復習を せねばならない。あしたのためにこれをやらなければならないというようなことを子供に感じさせる ような授業、そういうものを積み上げていかなければならないというようなことで、授業研究を今一 生懸命に推進しているところであります。   やったことをやはり家庭に帰ったら家庭で、家庭ではきょうは学校でどんな授業があった、どん なことを勉強してきたというようなことを家庭のお父さん、お母さんが聞く、そのようなことをしな がら家庭学習を充実させていくことによって、成果が上がってくるのではないかなと考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) テレビでちょっとこの前見てと言いましたら、ノーベル化学賞ですかもらっ た方と北野たけしさんがちょっと対談みたいなことで話をしていた中で、子供の能力というのは貧困 国の子供であれ、裕福な国の子供であれ、生まれて1歳くらいまでは変わりはないのだということを そのノーベル化学賞の、あとちょっと名前は忘れましたが、そういうようなことをおっしゃっており ました。私も、全くそのとおりだと思うのです。   今教育長が言うそのやはり学校での指導、それに基づいて家庭でそれを繰り返す、これが今我が 地域においての一番の足りない部分ではないかなというような気がいたします。それこそこの前も言 いましたが、私の孫も大して頭がよくないので、余り大きな声では言えぬですけれども、今後もひと つ学校側の先生方の苦労も大変だと思いますが、指導をよろしくお願いしたいと思います。   そして、教育長もう一点お伺いしたい。そのNRTと、学力テストの科目とか、そういったもの をもうちょっと詳しくお教えいただければありがたいですが。行うテストの科目です。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) NRTにおきましては、小学校4年生は国語、算数、理科、社会、それか ら中学校においては国語、数学、理科、社会、英語であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) 先ほども教育長からご答弁いただいたわけでありますけれども、そこでちょ っと私なりにお伺いしたいのは、本県でもやはり学力向上を目指して秋田県の方式を取り入れたと聞 いております。   そして、9月から小テストをスタートしているはずであります。細かい点聞きたいのですけれど も、余り言うと時間がもうなくなりますのであれですけれども、その問題というのは専門チームが作 成していわゆるウェブ配信集計システムを使い各校に配信し、学校がそれをテストの結果をまた同シ ステムで結果に返送すると。そして、その専門家が結果を分析し、悪い成績の点においては再配信し て、またその学校においてやるというようなことが新聞等に書かれておりますけれども、その結果そ のようなことが村上市での9、10、11の結果いかがであったかとお尋ねしたかったのですけれども、 先ほど教育長はいい結果が出ておるということでありますが、やはり今後もこれが続くわけでありま すので、しっかりと指導をしていただきたいということをお願いしておきたいと思います。   それから、現場においての先生方の混乱というのでしょうか、当然仕事がふえたわけですから、 そういった問題点はなかったのかお伺いしたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育部長。 〇教育部長(平山 浩君) 新しいシステムの導入について、学校の混乱がなかったかというふうな お尋ねでございますが、これについては事前に実施の内容等についての説明が県主催で行われました し、9月の予備的な実施を経て10月からの実施というふうなことであります。   各学校におきましては、有効に活用ができている部分と、それからテストの問題と授業で実施し ているそのいわゆる学校ごとの進度の違い等があって、十分活用できない部分もございますが、また 回数を経ながら十分に意図が反映されていくものと考えておりますし、教育委員会としても全市の状 況等を整理しながら、また指導主事等が学校の指導に当たっていきたいというふうに対応を考えてお ります。 〇議長(佐藤宮吉君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) 参考までにちょっと話をさせていただきますが、葛飾区の教育委員会は、来 年度から区立の全小中学校で土曜日の授業を始めるそうでございます。毎月1回、第2土曜日を教育 の日として指定し、授業を行うそうでございます。内容は、それぞれの学校によって違うそうでござ いますけれども、私は今学力が落ちているという中で、こういったことを我が市でもやはり取り組ん でいくことも必要ではないかなというふうに考えております。   また、この葛飾区というのは、2005年度から中学校の夏休みを1週間ほど短縮しているのです。 そのいわゆる行政が、教育委員会がやはり学力アップのために、向上のために相当努力しているのだ ということをやっているわけでございますので、我が教育委員会も、そして教育長を先頭にこういっ たことに積極的に取り組んでいただきたいと思います。   次に入ります。エコの問題でございます。村上市では、現在建設中の山辺里小学校で児童たちに エコをよく知ってもらうため、太陽光発電型のパネルを設置するということであるそうでありますが、 私は大変すばらしいことと思っております。そこでお伺いしたいのは、先ほども言いましたが、学校 の給食から出る残飯……私は残飯と書いておりますが、が以前はありますが、以前より先生の食育に 対する指導、調理師、調理員の工夫により少なくなっていることは事実だと思います。私もそう伺っ ております。しかしながら、実質的にはやはり残っているわけでございます。そこで、現在村上市内 の給食のこういったものの残飯等の量は、おおよそで結構でございます。年間どのくらいの量になる のか。   また、それを今生ごみとして処理をしているそうでありますが、経費とすればそれこそどのくら いになるのかお聞かせをいただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇教育部学校教育課長(大滝和春君) 1点目の残菜等の量でございますけれども、市内調理場21ご ざいまして、共同調理場5つ、それから単独調理場16でございますけれども、施設によりましてかな り異なります。   小さな施設ですと、1キロ未満、大きな施設になりますと、多いときで約30キロ近くというよう なことでありますし、またその日のメニューによっても違うそうでございますけれども、大体1日当 たり190キロぐらいが出るそうでございます。給食日数が約190日でございますので、年間の量にしま すと約36トンほどになろうかと思います。   それと、2点目のこれについてのごみの処理料ということでございますけれども、細かな部分に ついてはちょっと把握してございませんけれども、運搬費等についてはちょっと各地区によりまして 異なっているそうでございますけれども、全体の処理量と、それからこの36トン比較しまして、全体 のかかる経費ということで案分しますと、約50万弱というふうなことであります。よろしくお願いし ます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) 私は、子供たちに環境の大切さ、このCO2の削減等の大切さを教えるには、 やはり一番この身近である学校の給食の残飯の問題が一番であろう。   教育長がおっしゃいました、学校で海岸の清掃をする、それも大事でしょう。川のごみを拾うと いうのも、それも大事だと思います。そして、それ以上に大切なのは、今言ったのはこの給食をつく ってくれる調理員さん、そして野菜をはじめとする食材を提供してくれる農家の方々に感謝する気持 ちを持つことがこの環境、CO2というものに対する一番の基本だと私は思っているわけでございま す。   本県では、この機械を使ったやっている市があるのですけれども、燕市松長小学校でマジックバ イオ君、食品資源リサイクルの機械だそうでございますが、これで堆肥づくりをスタートさせ、食育 の一環として活躍が期待されているそうでございます。我が教育長も、これから検討するとのことで ございましたが、いま一度こういった機械導入に対する考えをお聞きしたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 今そのような機械は、朝日のみどりの里のところに1台あるそうでありま す。   機械を導入すると、二、三百万するわけなのでありますが、残渣を入れて、要するに生ごみを入 れて何日ぐらいでどうなっていくのかというようなことも、これから調べなければならないし、その ようなことを研究、研修をしながらいろいろと考えていきたいと、そのように思っております。   なお、年間今課長が36トンという生ごみが出るという話が出ました。それを処理するのに50万円 という話も出ました。そのようなことをいろいろと総合的に考えながら対処していきたいと、そのよ うに思っております。よろしくお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) みどりの里にも入っているのですか。 〇教育長(工藤泰則君) はい。 〇19番(小林重平君) あと私の聞いているところでは、学校ではございませんけれども、新潟の木 戸病院でも導入しておるそうでございます。何か市のほうからも、補助費が出ているそうでございま して、いわゆる病院に納入する農家の方々と連携しながら、それはやっぱり堆肥をつくって土地に返 す、農地に返すというような方法で、これまた大変好評を得ているというようなお話でございます。   そこで、今機械を導入するには確かに相当のお金がかかるということも私も聞いております。た だ、詳しいことはまたあれですけれども、このエコスクール事業に対しては、国も大変推進をしてい るそうでございます。補助金も、その取り組むエコによって違うのでしょうけれども、対象が文科省、 農林省、経産省、環境省があるそうでございます。補助率も、結構いいというようなことを聞いてお ります。今手元に資料を持っておりますので、もし参考にしていただければと思いまして、質問が終 わり次第お渡ししたいと思います。   それでは、次の質問に入ります。市長さん、お待たせいたしました。農地法の改正、全くこれ大 変難しい問題でございます。私も、わずかながらでありますが、田んぼをつくっておりまして、しか しながらそのわずかながらの田んぼでは食べていけない。そして、生産法人をやっている方々も、決 して楽な経営をやっていないというようなこともございます。そういった中での恐らく新しい参入者 をとか、いろんな規制を緩和するのだろうというようなことが想定私はしているわけであります。そ こで、本県は、日報でも出ておりますが、就業人口がもう10万人を割りました。そして、就業人口の 平均年齢は66.4歳、大変に高齢化になっております。また、いわゆる耕作放棄地、県内においては9, 450ヘクタールであり、前年より221ヘクタールがふえたそうであります、ふえ方は減ったそうでござ いますが。また、国全体では、前回では埼玉県の面積と同じぐらいだと言われたのがまた当然ふえて おるわけでございまして、今度はあの琵琶湖を抱える滋賀県と同じぐらいの面積が耕作放棄地となっ ているそうでございます。今言うとおり、農業、そして国を維持していくには、より一層いろいろな 方の、あらゆる産業の方のはじめ都会の若い農業を目指す人に参加をできやすくするために法の規制 が緩和が必要だとは思いますが、今回の目的は法の目的の中の一つに隠されているものがあります。 それは、いわゆるTPP(環太平洋パートナーシップ)の問題が含まれているのです。そして、この 農地法、そしてTPPが一体となってそれを後押しをしているのが経団連だと私は思っております。 これが強く意向が動いているのです。日本の米が余り778%という関税がある。これを撤廃したい。 これは、アメリカの意向だと言われております。それがゆえに、日本の経済界は、日本の農業がもう 全く邪魔で邪魔で仕方がない。そのために、経済界が一番強く動いているのです。そのために、民主 党は企業献金を受け入れました。私から言わせれば、何か駆け引きがあったのではないか、そう思わ れて仕方がないものです。泉田知事は、1日の県議会でこのTPPに米を除かなければTPPには反 対との発言をしております。市長はどうお考えでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) TPP、いわゆる環太平洋連携協力ですけれども、今小林議員がおっしゃっ たように、本県の農業あるいはひいては日本の農業を考えていったとき、農業の今の現状を将来の自 給率を考えていったときには、農業も含めたTPPに対しては私は反対です。 〇議長(佐藤宮吉君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) ぜひ今この村上市は、第1次産業である農林水産業、本当に弱ってもう入院 したい、極端に言えば。倒れる寸前であります。倒れている方もいるのです、もう。だけれども、市 内の病院満員なものですから、入院するところがないというのが現状でございます。   そういうこともありますので、どうか市長には強い意思を持ってこの農地法、TPPに取り組ん でいただきたいということをお願いを申し上げたいと思います。   次に、外国人が土地を買いあさっている。これ、一番多いのは中国だそうであります。北海道、 羊蹄山のふもとで広がる豊かな森林が57ヘクタールが既に日本のものではなくなっているそうでござ います。そして、この2年間で北海道では463ヘクタールの買収がされているそうでございます。本 当に地元では、不安で不安で仕方がない。特に尖閣湾問題が出てきたおかげで、中国の脅威を大変に 感じているそうでございます。そして、日本の山間部の土地の取引は、この10年間余りで年800円か ら年1,200円、約400円ふえているそうでございます。そして、一番怖いのは買収するに当たっては外 国の名前が出てこない。日本企業や日本人が介在しているのだそうであります。ですから、実態は今 私は北海道の例を挙げましたけれども、相当の数の日本の土地がいわゆる買収されているのだろう、 そう思っております。   そして、これは今言いました、先ほど言いました農地法の改正等によっては、一番怖い中国が中 国の名前では買わないでしょうけれども、買収する可能性は十分にあるのです。そして、今〔質問終 了時間5分前の予告ブザーあり〕言いましたように、本人の名前が出てこないわけでありますから、 本当にこれは大変な問題だと私は思っております。そして、これはねらわれているというか、そうい うところがどこかといえば、やはり高齢者の住んでいる、高齢化が進んでいる地域が多いと言われて おります。そして、一番問題なのは、この大事な問題を政府も国も全く関心を持っていないに等しい のです。ただ、唯一我が自由民主党の高市早苗議員が危機感を持って、4月に勉強会を立ち上げたそ うでございます。市長、我が村上市も高齢化が進み、こういう買収されることのないように強い法の 整備を国、国会議員等に働きかけていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今小林議員がおっしゃいますように、最近頻繁にいわゆる北海道を拠点とし た中国による土地の買収行為が行われているというようなことであります。   目的は、将来何かを考えているのかということになるわけでございますが、それらを考えたとき には、断固としてやはり私どもは阻止をしていかなければならない、そのように考えております。身 近なところで新潟市の小学校跡地につきまして、新潟市としては住民の反対があったということで撤 回をしたというような例もありますので、私ども村上市としても、十分にどういうような動きをして いるのかというようなことを的確にとらえて、水際でできれば阻止をしていきたいし、また法の改正 についても積極的に国に働きかけていきたいと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) もう時間もなくなりましたので、最後にしますが、今ほど申しましたように、 この外国による日本の土地の買収は、市長の言う農地法に大きく関係しているのです。   日本が外国、特に例を言うまでもなく、先ほども言いましたが、日本国である尖閣諸島を我が国 のものだと言うような中国の横暴さ、あのままほうっておくと、日本の国は中国にのっとられて、山 居町はチャイナタウン化するのではなかろうかなというような心配をしているわけでございます。そ して、このことについて菅首相、全く国を守る気持ちはありません。国民も守る気持ちもないばかり か、かけらもない人だと私は思っています。私はだれとは言いません。自民党とも言いませんが、私 は一日も早くこの内閣が退陣し、日本国民の期待にこたえる人が出てきてほしいことを願い、私の質 問を終わります。ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで小林重平君の一般質問を終わります。   午後1時まで休憩します。           午前11時54分  休 憩                                                        午後 1時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              会議録署名議員の追加指名 〇議長(佐藤宮吉君) 会議録署名議員の追加指名を行います。   本日の会議録署名議員として7番、中山悌一君を指名しましたが、早退届の提出がありましたの で、本日の会議録署名議員として11番、平山耕君を追加指名いたします。ご了承願います。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、1番、板垣千代子さんの一般質問を許します。   板垣千代子さん。           〔1番 板垣千代子君登壇〕 〇1番(板垣千代子君) 公明党の板垣千代子でございます。議長のお許しをいただきましたので、 私の一般質問をさせていただきます。   私の一般質問は、2項目となっております。1項目め、子宮頸がん予防ワクチンの公費助成につ いて、女性特有のがんの中でも、定期的な検診と感染予防ワクチンの接種によりほぼ100%防ぐこと ができるのが子宮がんです。しかし、我が国では検診受診率が低く、ワクチンも未承認であったため、 年間約1万5,000人が発症し、約3,500人が亡くなっていました。そこで、公明党は、地方と国のネッ トワークを生かして検診受診率の向上を推進した結果、全国の自治体で検診無料クーポンが配布され ました。また、感染予防ワクチン接種の公費助成に取り組んできたのも公明党です。我が村上市では、 ことし3月の一般質問において小杉議員が公費助成を訴えてくださいました。医師から相談を受けた 神奈川県平塚市の公明党議員が国会議員と連携し、感染予防ワクチンの早期承認を強く要請しました。 この取り組みにより、2009年10月に感染予防ワクチンが承認されました。しかし、ワクチン接種は計 3回必要な上、保険が適用されないため約5万円もかかります。このため公明党は、公費助成を求め る署名活動を展開し、350万人もの声を国に届けたほか、地方議員の奮闘により、全国約300の自治体 で公費助成の道筋をつけました。村上市においても、感染予防のワクチン接種に公費助成をする考え はありませんか、市長のお考えをお伺いいたします。   2、買い物弱者について、少子高齢化や過疎化地域の拡大が進む中、移動手段がない高齢者を中 心とする買い物弱者が全国にふえていると聞いています。村上市の実態と対策についてお伺いいたし ます。   以上、よろしくお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、板垣議員の2項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、子宮頸がん予防ワクチンの公費助成について、本市においても感染予防のワク チン接種に公費助成をする考えはあるかとのお尋ねについてでございますが、平成21年10月に子宮頸 がんワクチンが国の認可を受けたことにより、日本婦人科学会や市町村議会から国に対して子宮頸が ん予防ワクチン接種を公費負担にする等の積極的な推進を図るよう働きかけがなされておりました。 国も、平成22年度の補正予算の中に子宮頸がん等ワクチン接種緊急促進臨時特例交付金を設置し、平 成22、23年度の2カ年に限り市町村が助成した接種費用の2分の1を助成することになりました。本 市においても、医療機関や学校と協議をして体制を整えて、さらに接種についての課題を検証した上 で効果的な実施をしてまいりたいと考えております。   次2項目め、買い物弱者についての本市の実態と対策についてのお尋ねでございますが、いわゆ る買い物弱者については、過疎という人の空洞化、耕作放棄地などの土地の空洞化、集落の高齢化な どの村の空洞化などとともに、全国的にも大きな問題となっております。特に村の空洞化と買い物弱 者については、農山村にとどまらず、本市や同規模程度の市においては、都市部での問題が特に顕著 にあらわれようとしております。本市の具体的な実施把握はいたしておりませんが、本年4月1日現 在の高齢者世帯数は5,470世帯で、全世帯の実に約24%を占めており、ますます増加の傾向にありま す。これらの世帯がすべて買い物弱者というわけではありませんが、身近にあった日常生活用品の店 舗がなくなる。また、高齢により車の運転ができなくなるなどの現状があるため、本市としても対応 が急がれます。そのため、平成23年度から本格的に動き出す市民協働のまちづくりや、実証運行が開 始される新たな公共交通体系の構築により、買い物弱者対策をはじめ、先ほど申し上げましたそれぞ れの空洞化に対する対策を講じてまいる所存であります。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) ご答弁ありがとうございました。   それでは、再質問をさせていただきます。いろいろ検討をしてくださるというお話を聞きまして、 また国のほうで半分助成をしてくださるということも言われておりますし、公明党といたしまして、 ことし5月にこの法案を立てましたが、審議未了で廃案になったという経過もございます。その結果、 今回は公明党の呼びかけに対して自民党、新党改革が加わっていただきまして、今回の補正予算が整 ったというふうに伺っております。   また、村上市の近隣の市のほうでも胎内市、新発田市で10月1日に交付すると、助成をするとい う話を聞いております。まず、村上市としても、女性の命を守るためにぜひ一日でも早く助成に向け て話し合いをしていただきたいと思います。この助成をしていただけるということを見込んでお伺い したいと思いますが、村上市の接種年齢としましては、一応何歳から……何歳までということは考え なくてもいいのですけれども、何歳から始める予定で協議をされるかお伺いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 保健医療課長。 〇福祉保健部保健医療課長(遠山たつ君) お答えいたします。   今国のほうで出されました要綱の中でも、中学1年生から高校1年生までを対象として補助する ということになっておりますので、まだ検討のところですが、そのような準じた形になるというふう に考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) 今回村上市で協議をした上で、中学校1年から高校1年というお考えがあ るというふうに今聞きまして、そうなりますと、この接種については6カ月かかります。1回目接種 した後、1カ月後に2回目、2回目した後で6カ月後ですかというような3回の接種が必要というふ うに聞いておりますけれども、そうしますと、一応は3月以降ということですか。来年の3月以降に 助成をするような形になっていくのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 保健医療課長。 〇福祉保健部保健医療課長(遠山たつ君) 対象は、中学1年から中学3年を考えておりまして、そ れで補助の対象は高校1年までとなっておりますので、私どもの予定では3月から始めさせていただ いて、6カ月かかるものですから、中学3年生は高校1年生になってしまうということがありますの で、来年度もその2回目、3回目の接種がある人たちについては、その人たちにも対象としてやって いきたいと考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) この接種についてなのですけれども、接種してくださる病院というのは婦 人科だけですか。それとも、内科も含めて接種してくださるということになるのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 保健医療課長。 〇福祉保健部保健医療課長(遠山たつ君) これから正式に医師会と調整をすることになります。   多分というか、医師会長さんともちょっとお話しさせていただいたところでは、予防接種をして いただいている医療機関がございます。それは内科、小児科、婦人科などみんなありまして、そのよ うな先生方にこの予防接種をしていただけるかどうかということをお聞きして、そして引き受けます というところの先生方にお願いすることになると思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) このワクチン接種というのは、20年ぐらい効果があるというふうに聞いて おりますけれども、間違いございませんか。 〇議長(佐藤宮吉君) 保健医療課長。 〇福祉保健部保健医療課長(遠山たつ君) このワクチンが承認されてから実際は6年と6カ月でご ざいますので、6年6カ月の間その抗体価が落ちていないということは証明されておりますが、製薬 会社のほうではこの順でいけば20年は大丈夫でしょうということでございます。   それは、実際20年たってみなければというところですが、20年は大丈夫だろうというふうに言わ れております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) それでは、このワクチン接種の助成を行っていただける、していただきた いということなのですけれども、その3回のうちどんなふうな接種する親御さんに対して助成がされ るか。形です。どんな形でその助成のお金をお医者さんに払わなくてもいいようなものをつくるのか ということに関してお聞きしたいのですけれども。 〇議長(佐藤宮吉君) 保健医療課長。 〇福祉保健部保健医療課長(遠山たつ君) 今計画中というところでございますけれども、まず国会 を通りましたので、医師会等と調整いたしまして、受けてくださる医療機関をまず決めるというか、 確定させていただくことになると思います。   それから、各学校と調整しまして、保護者にこのワクチンはどのようなワクチンであるというよ うなこと、それから議員先ほど100%効果があるとおっしゃいましたけれども、現実には70%とか60 %というような諸説がございますので、その辺も説明いたしまして、ワクチンをしただけでは防げな いものもありますということで、20歳になったら子宮頸がん検診を受けてくださるようにというよう なこともお願いしなければならないと思いますし、それからこの補償です。何かあったときの補償、 これが予防接種法の中の補償はないということについても、ご説明申し上げなければならないと思っ ております。そのような説明を1月、2月にしっかりやって、そして了解した方が受けていただくと いうことで、今のところ接種券を交付するようなことを考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) ただいま課長のご説明もありましたけれども、このワクチン接種で100% 近いというわけではなくて、検診とこの感染予防ワクチンをすることによって100%近い予防ができ るというふうに私も申し上げたつもりだったのですけれども、申しわけありません。   それから、支払いについて、国半分、地域半分ということなので、村上市としては金額とすれば どれくらいを予想されているわけですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 保健医療課長。 〇福祉保健部保健医療課長(遠山たつ君) 金額については、まだ調整中の段階でございますが、負 担の少ない形を考えたいと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) このワクチンの助成というのが今回一番大きな点なのですけれども、100 %近い予防にするためには、やはり検診ということも大事になっていきますので、その検診について はお考えはありますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 保健医療課長。 〇福祉保健部保健医療課長(遠山たつ君) 今国のほうで2年に1回ということで指定されていまし て、そのような方たちにはぜひ受けてくださるように呼びかけておりますし、クーポン券のほうも出 しておりますので、20歳の例えば成人式なんかには、そういう検診を受けるようにというようなパン フレットを配りましたり、それから広報等でお話ししたり、地域の健康教育とかでぜひそれを受ける ようにということで広報に努めてまいりたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) ただいま課長のほうで成人式というようなお話もありましたけれども、で は県外でもオーケーなわけですか、その20歳の方が県外にお住まいというときはどうなるのでしょう か。 〇議長(佐藤宮吉君) 保健医療課長。 〇福祉保健部保健医療課長(遠山たつ君) これは住所地、住所のある方が対象になります。   村上市に住所のある方でございまして、がまた村上市のほうで指定している医療機関で受けてい ただくということになります。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) 父兄の方の啓発のために、学校のほうから文書を説明、このワクチンの説 明ですとか配られるというわけですけれども、学校のほうだけにお任せするわけですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 保健医療課長。 〇福祉保健部保健医療課長(遠山たつ君) 今私どもが考えていますのは、各学校に保健師、それか らお医者さんも頼みたいと、例えば保健所長さんなども頼みたいと考えているのですけれども、まだ 調整中ですが、出向きまして説明をして、そして説明の書類などを配らせてもらいたいと考えており ます。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) この子宮頸がんに関しては、お母様方はもちろんですけれども、お父様方 がもうかなり村上では子宮頸がんの助成はないのかと、数名の方から私もお聞きしておりますし、家 族でも随分そういう話題にはなっているのかなと。   ことし始めあたりに、村上で助成してくれなければ、家族で何とかその5万円を捻出して娘には させたいなという話も聞きました。そういう点で、力を入れていただきたいというふうにお願いした いと思います。   また、中学校をことし卒業された高校生の父兄の方からも、高校生になったのだけれども、何と か高校生にも助成してもらいたいなというご相談もいただいておりますが、その点についてはいかが でしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 保健医療課長。 〇福祉保健部保健医療課長(遠山たつ君) 国のほうの補助対象でまず半分助成がいただけるという 方を対象にして実施したいというふうに考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) では、高校生はあきらめて、何とか家庭で捻出していただきたいというふ うにお願いするしかないわけですね。 〇議長(佐藤宮吉君) 保健医療課長。 〇福祉保健部保健医療課長(遠山たつ君) 検診をぜひしっかり受けていただきたいということをお 願いしてまいりたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) 検診といいますと、高校生から検診をしてくださいということですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 保健医療課長。 〇福祉保健部保健医療課長(遠山たつ君) いえ、20歳になりましたら、検診を受けていただきたい ということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) この子宮頸がんが表に出始めてからいろいろまた詳しいことが耳に入るよ うになりまして、この頸がんワクチンについても、20歳過ぎてからでも接種を受けても構いませんよ ということも書いてあったものもあったのですけれども、それはそれでよろしいのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 保健医療課長。 〇福祉保健部保健医療課長(遠山たつ君) 接種することについては構いません。ですが、効果が薄 いということです。   効果があるのは、性交渉の経験のない方ということで、中学1年生を推奨しております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) そのあたりも、いろいろ勉強させていただきましたけれども、このワクチ ンというのは、本当に今まで1万5,000人という頸がんになる人がいらっしゃったということなので、 このワクチンをすることによって、ぐっと抑えられる。また、20歳からの検診とワクチンを重ねた方 には、本当に100%近い予防があるということは大きなことだと思いますし、ぜひ村上市も助成をし ていただいて、村上市の女性の命を守っていただきたい。   また、先ほども申しましたが、ワクチン接種と20歳からの検診に対しての助成もお願いしたい。 また、ことし始め、6月前に課長に来年も検診に対して助成を受けさせていただけるのかと聞きまし たところ、来年はわかりませんというお話もありましたもので、何とかこの2つ、検診とワクチン接 種、この2つが重なって初めて100%近いものが出てくるということになりますので、そのあたりお 力添えお願いしたいと思いますが。 〇議長(佐藤宮吉君) 保健医療課長。 〇福祉保健部保健医療課長(遠山たつ君) 女性特有のがんに対する無料クーポンということにつき ましては、国のほうでも検討しておりまして、継続ということになればもちろん村上市もそれを実施 するということで、大勢の方に受けていただくようにPRしてまいりたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) では、再度確認いたしますが、村上市としては来年3月にワクチン助成を していただけるという考えでよろしいのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) そのとおりであります。   今課長が答弁しておるとおりでありまして、そのような段取りでいきたいなと。しかしながら、 先ほど来課長が申し上げているように、学校関係者、医療機関関係者とよく相談をしながら、実施に 向けていかなければならないと考えております。問題点がないわけではありません。1つには、その ワクチンをしたからといって、頸がんにならないという保障はないわけであります。ワクチン接種し たから、性行為幾らやってもいいというものでもない。やはりそれは、頸がんを発症するというふう に子供たちに、生徒に教えていかなければならないのは1つあります。   そして、先ほど課長が答弁しておりますように、いわゆる後遺症が出たときには、予防接種法で は賠償のあれがないのですよと。補償のあれがないのですよと。自分でそれは責任をとっていかなけ ればならないというようなことも説明をしていかなければならないと考えておりますので、その期間 を十分にとっていかなければならないと考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) 私も、ただいま市長の答弁に関してはよく理解しているつもりです。   このウイルスの菌は、男性が持っているということですので、性交渉があればというふうに言わ れているのだと思います。親御さんたちは、その点それこそお父さんのほうからも、こういうご相談 があるということは、家族内で話し合いがされているのではないかと思いますし、子供たちは本当の 意味で知っているかとなると、やはり学校、教育現場のほうでこのワクチン接種をすることによって、 どうなる、こうなるということをやはり教育していただかなければいけないのではないかと思います が、教育長、お願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 先ほどから話を聞いていて、重要なことだなというふうなことを頭に描き ながら聞いていたのでありますが、やはり一番大切なのは性教育でないかなと。性教育をしっかりし た上で、なおかつ校長会などの意見も聞きながら、この事業は進めなければならないのかなと、その ように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) それでは、周りの2つの市、またお隣の村に関しても、この子宮がんに関 して助成を行うということが出ておりますし、胎内市、新発田市ではもう10月1日から始まっており ますし、村上で3月からやるとなると、その分本当におくれているなという部分もありますので、絶 対助成のほう国のほうでも半分……半分なのですよね。全部してくださればいいのですけれども、そ ういうことですので、これからよろしくお願いしたいと思います。   次に移らせていただきます。買い物弱者ということに関してなのですけれども、山間部に至って は、移動販売の車がよく夕方山北のほう行きますと、通っているのを見かけます。でも、旧村上市街 でもシャッター街が多くなりまして、買い物に行くところがなくなったと。昔の懐かしい煮物、いと こ煮ですとか、大海とかという煮物をつくってくれるお店がシャッターを閉めてしまった。何とか、 それ1つ買いに歩いて行くのですけれども、帰りになるとお買い物したものがとても重くて、やっと 休み、休み帰ってきたというような話も聞いていますが、何か市として対策を考えていらっしゃるよ うであればお聞きしたいと思いますが。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほども申し上げましたけれども、いわゆる公共交通体系を今確立を目指し ておりますので、その中である意味においては解決できるのではないかなと、そのように考えており ます。   そして、最近の事例ですけれども、いわゆる村の空洞化が進んだり、小さいお店屋さん、日用雑 貨を売っている店がお客がいないために店を閉じてしまうと。そうすると、当然必然的にお年寄りの 方々は遠くまで行かなければならない。それを解消するために、ちょっと大き目のスーパーの方々が その店に対して経営を教えてやりながら再開をしているというようなところもあるのです。そんなに 遠くのスーパーではなくて、近くにあるスーパーがそういうような個人商店の日用雑貨を売っている ところを自分たちのノウハウを教えながら、自分たちの商品をやりながら、そして身近な商店として また生き返らせていると。そして、夕方になってその商品が余れば、近くですので、自分のスーパー に持っていってまた店頭に並べて売る。あるいはまた、日用、ちっちゃい店屋がなくなる、商品がな くなれば、大きいスーパーの自分の本店から持ってきて十分に調達できるようにしてやるというよう な取り組みが今進められているようでありますので、それらについても、これから商工会議所商工会 等を通じてそういうような方法もできないのかというようなことも含めながら、検討をしていかなけ ればならないなと考えております。   市としては、先ほど言いましたように、公共交通体系を今確立しますので、その中である程度の ことは解決できるのではないかなと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) ただいま市長の答弁で、交通体系で弱者を救っていくことができるという お話でしたけれども、これはデマンドのことを言っていらっしゃるわけですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 地域によっては、デマンド型の車をやるところもありますし、あるいは路線 バスをというところもありますし、あるいはまたスクールバス等によって混乗していくというような ことも考えています。   詳しくは、きょう担当部長が来ておりますので、担当部長から答弁をいたさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 企画部長。 〇企画部長(相馬正喜君) 新たな公共交通の体系につきましては、これまでも議会の質問等でお答 えしていましたように、新しい市で県内一広い面積の市でありますので、何とか足の確保を考えてい かねばならぬというふうなことで取り組んでおります。   市長申し上げましたように、いろんな地域で同じ手法ではなかなかうまくいかないというふうな 現実もあります。ですから、地域によっては、いわゆるデマンドと言われるもので、うち小型のタク シーもしくは小型の車を利用して、できるだけ身近なところから乗れるような仕組みが可能でないか というふうな手法を検討し、それを実際に来年度から実証できるところからやってみようというよう なところが今固まりつつあります。そういうところ、それから地域によりましては、先ほどこれも市 長申し上げましたように、まず今走っているものを十分活用していただくというような地域もござい ます。そのような多様なものをいろいろ取り組みし、地域の皆さん、とにもかくにも利用していただ かなければ続きませんので、それらのところを十分検討し、進めていきたいと、こんなふうにしてお ります。   その前段で、実は昨年度この公共交通を考えるに当たりまして、市民の皆さんから、抽出ではご ざいますけれども、一般の方、それから高校生、65歳以上分けまして、アンケートをとりました。今 議員ご質問の高齢者の買い物、それから通院、この辺が大変でないかというようなところも、項目と してお聞きをした中では、65歳以上の方で何を目的に一番外出しますかというようなお聞きをしたと ころ、買い物ですとお答えいただいたものが一番でございました。これらを現実があるわけでありま すので、十分に地域の皆さんと相談して、それに改善できるような方法を考えようというようなこと で、来年度から緒につきたいというふうに思っております。   ただ、一挙に移行はできませんので、それは検証しながら進めようというふうなことで今準備を しているところであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) ありがとうございます。   その買い物なのですけれども、女性の方は買い物好きなのです。私がヘルパーやっていたときも、 ヘルパーに頼むのも楽でいいのですけれども、自分で選びたいというものがありまして、やはり大き なスーパーに行って車いすでぐるっと1周して、見て、ああ、これが欲しい、あれが欲しいとご自身 で選ばれるのです。そのことによって、これとこれで何々をつくってもらおう。つくってもらって食 べたいというものを描く、その頭脳がすごく揺れるというか、活性化していくような形を見ることが できました。自宅に帰ってくると、すごくくたびれてしまうのですけれども、きのうはこれとこれを 買ってきたから、何々をつくってほしいというような、すごく頭脳の活性化みたいなものを感じ取る ことができました。その点で、本当に実際自分で好きなものを買う。今は、何をどんなふうに売って いるかというのを見て歩くというのも、その高齢者の活性化になっていくのだなというものを目の当 たりにしてきましたし、ぜひだれかに頼んで買ってもらうというのも1つなのですけれども、実際ご 自身でお店に行って、いろいろ見る、手に取って見る。それで、きょうの晩御飯は何にしようという ような考えをどんどんつくっていただきたい。そのことが高齢化のわずかでしょうけれども、ブレー キになるのではないかなというふうに今まで感じてきましたもので、また来年からそのデマンドタク シーですか、徐々に使えるようにしていくというお話も聞きまして、とてもうれしく思います。   また、そのタクシーのお値段に関しては、もういろいろ値段について相談されているわけですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 企画部長。 〇企画部長(相馬正喜君) 先ほど申し上げましたように、これにつきましては21年度、前段の協議 会をつくりましてその方向性を出し、本年度、22年度法的な協議会をつくりまして、交通の事業者ま た行政、地域の方、これ参画する、こういう人たちに入ってもらわなければならないという縛りのあ って、そしてつくっていく法的な協議会でございます。   ここで計画をつくり、国が認定をいただければ、それに向けて実証化できると。それについても、 支援の制度がありますよというようなことで今進めているわけでございますけれども、まだ確定して おるわけでございませんし、金額を幾らにしましたという段階ではございません。ただ、隣の胎内市 が既にデマンドの形で動いて、1回当たり幾らというような形で動いていますので、それらと十分整 合をとったり、胎内市でやっている、または県内いろんなところでやっているデマンドのやり方も、 いろんな方法がございますので、胎内市さんがやっているのがあれがデマンドということではなくて、 いろんな手法のやり方で取り組む、村上のこの地域にあってはどれが一番いいのだろうというような ところを皆さんと相談しながらつくり上げていくというようなことになりますので、金額またはどの エリアでどんなふうにというようなところは、おおよそ固めてはきましたけれども、幾らになります というようなことを申し上げる段階では今ちょっとないので、ご勘弁いただきたいと思います。   もう一点よろしゅうございますか。それと、先ほど一番最初に市長が申し上げましたように、足 の確保、買い物、これだけでなくて、高齢世帯、高齢者だけの世帯が二十数%にもなっているという ような状況の中であれば、いろんな面でそのことをトータルで考えていく必要があるというようなこ とで、とにもかくにも買い物、通院等、この要望がありますので、この課題等から糸口を見つけまし て、いろいろ考えていくというような一翼をこの交通の部門になっているというふうに思っておりま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) ありがとうございます。   徐々に見えてくる形があるというお話を聞きまして安心いたしました。明年どのようになるかは わかりませんけれども、ぜひ安心して暮らせる行政を目指して、お力添えをお願いしたいと思います。   私の一般質問は以上とさせていただきます。ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで板垣千代子さんの一般質問を終わります。   午後1時55分まで休憩します。           午後 1時41分  休 憩                                                        午後 1時55分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、12番、川崎健二君の質問を許します。   川崎健二君。           〔12番 川崎健二君登壇〕 〇12番(川崎健二君) 議長のお許しを得ましたので、一般質問をさせていただきます。   私の質問は2点でございます。1点目、(仮称)生涯学習センター建設事業について、旧村上警 察署跡地に建設を予定する(仮称)生涯学習センターについては、去る11月22日の全員協議会でこれ までの経過を含めて説明があったところですが、なぜ今建設しなければならないかという声が聞こえ てきます。改めてこれを建設する意義についてお伺いします。   また、建設に要する費用及び施設の内容について詳細にお聞きします。   2点目として、小中学校における給食費等の滞納の状況について、小中学校における給食費や教 材費等の諸経費を滞納している家庭があると聞いていますが、現状をお聞かせください。   また、滞納者にはどのように対応しているのかをお伺いします。   ひとまず降壇して再質問させていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) それでは、川崎議員の2項目のご質問について順次お答えいたします。   最初に1項目め、(仮称)生涯学習センター建設事業についての生涯学習センター建設の意義と 建設に要する費用、施設の内容の詳細についてのお尋ねでありますが、教育基本法の改正により、生 涯学習の必要性が強くうたわれ、その拠点が必要となっております。(仮称)生涯学習センターは、 数々の議論や住民の意見を踏まえて決定されました合併市町村基本計画に基づいた事業で、その財源 として合併特別交付金を活用し、平成24年度中の完成を目指しております。その機能としては、市教 育情報センター、中央図書館と有効な共用を図る生涯学習ゾーン、市民の生涯学習と社会教育の推進 を図るとともに、教育情報の発信や人が集い、憩い、交流する場、また地域づくり、まちづくりの活 動を担う人材育成や人づくりなど、市の生涯学習、社会教育を推進するための拠点とするものでござ います。   施設の内容につきましては、基本計画の現段階では(仮称)村上市生涯学習センター建設基本計 画検討委員会の答申に沿って、ユニバーサルデザインを基本に市民の多様な学習ニーズにこたえ、子 供からお年寄りまで幅広い市民が楽しみながら集い、学び、触れ合いを深める場として、また築53年 を経過して老朽化が著しい村上地区公民館の機能を具備したもの、憩い、交流の場を演出するエント ランスホール、学習の場としての研修室や講義室、学習室、調理実習室、事業時の保育や母子が集う 場としての保育ルーム、サークル活動の場としての多目的ホール、音楽室、和室、創作室、管理部門 としての事務室などを備えるものとしております。村上地区公民館利用者などからの要望についても 可能な限り配慮しつつ、憩い、交流、学び、活力の基本コンセプトに沿った施設となるように考えて おります。   現在実施設計費、管理費、工事費などについて積算中でありますが、事業費は5億円程度を見込 んでおります。   なお、今後設計者が決定し、実施設計に入る前の適切な時期に再度関係各位への説明を行いなが ら事業を進めたいと考えております。   次に2項目め、小中学校における給食費等の滞納の状況についての現状と滞納者にはどのように 対応しているのかとのお尋ねについてでございますが、ことし1学期末の調査では、小学校では21校 中5校、中学校では8校中7校に該当者がおりました。人数では小学校が17人、中学校で45人で、全 体の児童生徒の割合から見ますと、小学校で0.5%、中学校では2.6%となっております。また、未納 金額では小学校で約42万円、中学校で約183万円となっております。その内訳は、小学校では学校諸 経費で約12万円、学校給食費で約30万円となっており、中学校では学校諸経費で約101万円、学校給 食費で約82万円となっております。   滞納者の対応につきましては、学校から未納の保護者に対し、電話や文書で納入のお願いをして おります。また、未納額の多い保護者には、個別面談時などを利用して納入についてお願いをしてお ります。基本的には、学校に主体的な対応をお願いしておりますが、対応が難しい事例については、 私ども教育委員会と学校が連携を図りながら対応に当たっているところであります。   以上です。 〇議長(佐藤宮吉君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) ありがとうございました。   これまで以上に世代を問わず、市民の皆さんに学習の機会や情報を提供するための拠点整備を行 い、皆さんが自主的に生涯学習活動を活発に行うことができるようにとのことですが、長寿社会の実 現により、人生80年、最近では90歳を迎えてなお元気な活動を続けられている方々が多くいらっしゃ る現代社会においては、まさに当を得たことであると思うわけであります。特に8,000名余りの会員 数を有する当市の老人クラブの皆様方にとりましても、活動の場の充実が図られるということは、ま ことに喜ばしいことであり、市民が主役の元気あふれるまちづくりを創造するとした当市におきまし ても、多くの高齢者が元気に生活するまちづくりを実現させることは、非常に重要なことであろうと 考えるところであります。   当市の老人クラブ連合会の事務所については、現在村上地区の公民館に事務所を置いているわけ ですが、今後新しい生涯学習センターが建設された際には、この事務所も同時に移転することとなる のか。また、老人クラブ連合会の事務所のほかの団体の事務所などもあると聞いておりますが、それ についても同様の取り扱いとなるのかお聞きします。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 社会教育あるいは生涯教育で老人クラブの人たちが本当に元気で活発に活 動していてくれるのには感謝しております。   そこで、事務所での件についてでありますが、事務所を老人クラブのみに1部屋設けるというこ とではなくて、事務室に老人クラブの職員を一緒に事務をとりながら各部屋を自由に申し込みに沿い ながら使っていただくというようなことを考えております。そのようなことなのでありますが、そこ で不十分な場合には老人クラブの人たちと今後いろいろと協議していきたいと考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) 今ほどの説明ですと、新しい(仮称)生涯学習センターの事務室に老人クラ ブの親方というわけではないけれども、そういう人たちを置いて、それであいている部屋を利用して やるということですが、それで間違いないですよね。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 老人クラブの人たちには、事務局長という人がおられて仕事をしておりま すが、その事務局長を事務室に一緒に迎え入れて、事務室の中で仕事を一緒にしてもらうというよう な考え方であります。   ただ、老人クラブの皆さんとお話をしているというと、それでは今までの活動がうまくいかない と。老人クラブのみの部屋が1つ欲しいと、事務室が1つ欲しいという要望があるわけなのでありま すが、部屋の数、1つをそのように認めるというと、あっちからもこっちからもおらも欲しい、我々 も欲しいというような要望がいろいろ出てきますので、そういうことではなくて、もし本当にという ような場合には、できるだけ事務局長には事務室にいていただいてというようなことを考えておりま すが、老人クラブの人たちが1つ部屋がどうしても必要だということになった場合には、別なところ を協議しながら考えていきたいと。この生涯学習センターではなくて、別なところを考えていきたい と、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) えてして、そう言えば悪いですけれども、年とるとわがままな面がたくさん 出てきますので、どうしても部屋が欲しいというようなことになれば、また新しいところを考えてい ただけるというようなことですので、ぜひその辺臨機応変にお願いします。   ところで、センター建設に当たって設置された検討委員会というのありましたけれども、さまざ まな意見が出たのではないかと思いますけれども、検討委員会において出された意見のうち、主なる ものについてお聞きします。どのような趣旨の意見が出され、それについてどういった対応が協議さ れたかをお聞きします。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) そのことにつきましては、担当課長が詳しいので、担当課長に答弁させま す。   生涯学習課長、お願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 生涯学習課長。 〇教育部生涯学習課長(百武勇一君) 建設検討委員会におきましては、主にその建設に関する基本 的な考え方としましてのコンセプト、それと施設の機能、これらを重点的に検討してまいりました。   その中で、具体的にどういうふうにイメージするかという点を含めまして、県内の横越地区の公 民館、あるいは黒崎地区の公民館というふうなところも視察に行ってまいりまして、イメージを膨ら ませてきたところでございます。   検討の内容としましては、やはりこれからの生涯学習センターとしての機能をどのように持って いくか、あるいはそれから地区公民館との兼ね合いをどうするかというような点が協議になりまして、 それぞれ各委員から活発なご意見をいただいたということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) ありがとうございました。   センター建設に当たって、設置された検討委員会において出た意見については、今ほど答弁があ ったわけですが、その老人クラブの事務局長をそこへ置いてくださるということですが、もしそれで なければだめだというようなことが向こうの老人クラブのほうからありましたら、それに対するその 場所というのはどこかございますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 今のところ具体的には想定していませんが、これから2年間あるわけであ りますので、徐々に徐々に考えていきたいと、このように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) ここ最近特に青年会あるいは婦人会など、地域のまとまりとして活動してき た団体が解散する中、引き続き活発な活動を続けている老人クラブは、現代の高齢社会において貴重 な存在であり、これからますますその果たす役割は重要さを増すのではないかと考えているわけであ ります。   市長は、元気なまちづくりを進める上で、押さえておかなければならないポイントは幾つもある が、そのうちの最も重要な要素の一つとして、人づくりだよとよくおっしゃっているわけですが、私 も同感であります。まさに人づくりを進める上で大切となるものが、老人クラブ連合会のメンバーな どに代表される地域にいらっしゃる高齢者の皆さんであるわけであります。彼らの多年にわたる豊富 な知識と経験は、市にとりましても大変貴重な財産であると考えているわけでありますが、その辺は どういうふうに考えておられますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今川崎議員がおっしゃったとおりです。   青年会あるいは過去に非常に活躍した婦人会等が解散を余儀なくされて現在に至っているという ようなことでございまして、今非常に老人クラブの活躍が目立っているわけでございます。そして一 方では、組織的な壊滅をしているところもある。非常に問題が顕著化してきている状態でありますの で、それらの対策を早急にとる必要があるというようなことで、新年度からそういう対策も取り入れ ていかなければならないなと、そのように考えております。   いずれにいたしましても、ゲートボールをやる老人クラブの姿を見ておりましても、地域で活躍 する老人クラブ員の姿を見ていましても、非常に頼もしく感じておりますし、またその老人のパワー をこれからも行政と一体となって取り組みをしていかなければならないと考えておりますので、その 点について十分なる検討をしていきたい、そのように考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) ありがとうございました。   再三申し上げてきたわけですが、新しく建設する生涯学習センターに老人クラブ連合会の、事務 所は別としまして、事務局長を置いていただけるということをお聞きしまして、これから高齢者の皆 さんの活動の拠点として活発な活動の支援を行うことができるよう、またどの地域の会員の皆さんが お出になっても、その場所でくつろいで過ごしたり、ほかの会員と情報交換を行ったり、学習したり できるような、そんな環境を提供できる施設をお願いしまして、1つ目の質問を終わらせていただき ます。   続きまして、2つ目の質問としまして、小中学校における給食費等の滞納状況についてでござい ます。先ほど教育長からの答弁がありましたけれども、改めて各支所ごとの金額と人数をもう一回お 知らせ願えますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇教育部学校教育課長(大滝和春君) 先ほど教育長から申し上げたとおりでありますけれども、私 も滞納解消に向けて努めているところでありますが、全体で62人、金額で220万ほどの金額がござい ます。   地区ごとに申し上げますと、村上地区24人、約74万、荒川地区28名、約105万、神林地区1名、 2万、朝日地区7名、36万、山北地区2人、約7万。   以上でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) ありがとうございました。   これを見ますと、荒川地区の28人で約105万ぐらいですか、これはなぜここだけこんな多いので しょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇教育部学校教育課長(大滝和春君) 議員おっしゃるように、荒川地区、それと村上地区は金額的 には突出してございます。   原因につきましては、明確なものではございませんけれども、前にも申し上げたと思いますけれ ども、アパートとかが両地区ともございます。そんな関係で、準要保護の児童生徒も非常に多くなっ ているのも1つの要因かと思いますし、またアパートに住む方の個々の家庭のご事情等もあろうかと 思います。そんな関係ではなかろうかと推測しているところでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) 事情は、それぞれあるということでありますが、払える能力があるのにもか かわらず滞納しているものもあると聞いておりますが、だれでもひとしく公平な教育を受けることが 保障されていると同時に、この教育を受ける者がひとしく負担していくものについても公平であるべ きであり、一刻も早く滞納状況を改善させることが必要ではないかと強く感じているところでありま すが、実際のところこれが解消されるといった見込みはどうなのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇教育部学校教育課長(大滝和春君) 先ほど申し上げました金額について、今後解消に向けて努め てまいる所存でございますけれども、今現在の取り組みとしましては、本年度からでありますけれど も、この人数の約4割が準要保護の児童生徒でございます。   そんなことから、今年度から申請時に当たりまして教育長口座への承諾をいただいております。 ただ、承諾をいただいたからといって、全部校長口座ではなくて、滞納が多くある方とお話をしなが ら、この準要保護の趣旨をご説明して、校長のほうで、私どもまた相談しながら、校長が判断してや むを得ない場合においては校長口座に振り替えるというようなことでありますし、またあわせまして 学校数の多い村上地区については、滞納に対する対策会議というのを開いてございます。学校が多い ので、学校の事務の先生あるいは校長、教頭、それと私も教育委員会でこんな事例があったとか、い ろいろ情報交換をしながら解消に努めていくというような取り組みを実施してございますし、また荒 川地区においては、学校数も少ないというようなことで、学校の校長あるいは私どもと個々の事例に つきまして検討しているところでございます。そんなことで、各地区において今後とも滞納解消、未 納解消に向けて努めてまいりたいと考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) 今の話ですと、学校の先生と一緒に行くということですけれども、校長先生 だけですか、それとも担任の先生みたいのも一緒に行くのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇教育部学校教育課長(大滝和春君) この学校給食費あるいは諸経費につきましては、最終的には 校長でありますけれども、事務の先生、それから当然担任の先生もかかわってございます。   その事例に合ったような形で私ども教育委員会とか、この先生方と対応してまいりたいというふ うに考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) 現場の先生が滞納のある家庭へ訪問して、集金や支払いのお願いをするとい ったことは、私は本来どうかなと考えるわけであります。   先生のイメージとしては、学校で勉強を教える、あるいは運動を教えるというのが先生の仕事で あって、集金までするのが先生の仕事ではないのではないかとは思うのですけれども、その辺やむを 得ない事情もあるとは思うのですけれども、教育長はどういうふうにお考えですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 学校の先生方、要するに教諭の仕事の中には、児童の教育をつかさどると いうことで、教育をつかさどるわけでありますから、教えたりしつけをしたりする、そういうことが 本来の仕事であります。   だから、川崎議員が言われるように、それはもっともな話ではないかなと、そのように考えます が、校長の仕事といたしましては、学校の管理をつかさどるというのがあります。つかさどる意味の 中にはお金のことだとか、いろいろなことがあります。そのようなことから、教育委員会と校長とい ろいろ協議しながら事に当たっていきたいと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) 特にお金の問題でありますので、非常にデリケートな対応しなければならな いのではないかと考えます。   その際のストレスの大きさを考えたときに、先生方に対する負担は非常に大きいのではないかと 思うわけであります。また、滞納のある家庭の子供が直接それを知っているケースもあるものかとも しれませんが、滞納があるということを子供が知らなかった場合は、特に慎重に対応しなければなら ないわけですが、こういう状態、状況に対してどのような対応を行っているかお聞きします。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育部長。 〇教育部長(平山 浩君) その対応でありますが、今ほど教育長が答弁したところでありますが、 今村上市では学校の事務を学校に配置している事務職員が単独で各学校で行うところから発展して、 共同的な実施というところまで事を運んでおります。   その事務の共同実施の中で、こういった学校の諸経費の取り扱いについても、共同実施の中でど のような形がふさわしいかというふうな案を練っていただきまして、それに対応した教育委員会とし ての支援の仕方についてまた検討していかなければなりませんし、これとあわせて議員おっしゃるよ うに、言われたように学校が取り扱ういわゆる保護者負担金の取り扱いそのものについても、また検 討していかなければならないというふうなことでありますが、現在やはり学校の教諭、そして事務職 員が実際お金の出し入れ等に携わっているというふうなところが現状でありますので、その負担等に ついてはなるべく軽減されるというふうなことで、今学校の事務職員の補助というふうなことで、職 員を配置しているところもございます。そういったいい事例などをすべての学校に転用できるように また考えていきたいと思いますし、子供への配慮というふうなことも大事な部分でありますので、そ こについては慎重に取り扱いをするよう学校のほうへ指導してまいりたいと考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) この不景気な世の中で、仕事もなく、支払いができないという家庭もあると 聞きました。   こういう人は別としまして、玄関前に乗用車を2台以上持っていて払わない人もいるそうですが、 先ほども言いましたけれども、こういう人に対しては、もし学校だけあるいは教育委員会だけではな くて、専門の何か集金員みたいのを雇ってやったらどうでしょうか、その辺どうお考えですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇教育部学校教育課長(大滝和春君) 確かに議員おっしゃるように、車2台、3台持ちながら滞納 という方もいらっしゃいます。   その方々に対しましては、私どもも滞納、未納ないように厳しく対応してまいりたいと思います。 また、この不景気の世の中でございますので、各家庭それぞれご事情が違いますので、その部分につ いていろいろ学校と連携を図りながら対応してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いし たいと思います。   なお、特にその徴収員とかという部分については、今のところ特に考えておりません。なるべく 私どもと学校と連携を図りながら、私どものほうでできる部分については、できるだけ手助けをする ような形で努めてまいりたいと考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) 話によりますと、卒業していった生徒の中にもまだ未納な方がいるというこ とも聞きました。   そういう人に対しては、どういうふうなやり方で回収するのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇教育部学校教育課長(大滝和春君) 確かに卒業された児童生徒の滞納についても、約50万程度1 学期末でございました。   この方々については、卒業したといってもご兄弟がまだその学校にいるとか、そういう方々が大 半でございます。その中で、やはり事務所に来ていただいたりしながら、各家庭の事情によりまして、 月々少額にはなるかと思いますけれども、納めていただくような格好で、今現在約半分ほど納入をし ていただいております。そんなことで、これにつきましても残りの金額納入いただくように私ども取 り組んでまいりたいと考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) 新潟日報より見ない私がたまたまきのう支所へ行きましたら、日本経済新聞、 ここに「給食費未納に学校苦慮」というタイトルで出ていました。   これによりますと、全国で26億円、すごい金が滞納しているわけですけれども、この未納者への 対応方法を学校へ尋ねると、家庭訪問による督促が78.4%、あとPTAの会合などを通じた保護者へ の呼びかけもふえてきていると。それと、実際埼玉県は去年全公立校に未納防止として、徴収事務の マニュアルを配付したそうでございます。入学時に保護者からの支払いの誓約書を提出させるなどの 方法を紹介していたそうでございます。また、福岡市では、支払い能力があるのに簡易裁判所からの 督促にも応じず、小中学校の給食費を滞納していた2世帯の保護者の預金を初めて差し押さえる法的 措置に踏み切ったとあります。ここまでする必要はないかとは思います。今文部科学省が子ども手当 の受給と給食費の引き落としを同一口座にすることを保護者に求めているよう、これからやるみたい ですけれども、ぜひこれからのことではなく、この今まで残っている部分に対しては、100%回収さ れるようお願いしまして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで川崎健二君の一般質問を終わります。   2時45分まで休憩します。           午後 2時29分  休 憩                                                        午後 2時45分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、2番、鈴木いせ子さんの一般質問を許します。   鈴木いせ子さん。           〔2番 鈴木いせ子君登壇〕 〇2番(鈴木いせ子君) きょう最後の質問者となりました。抽せんになりまして、私が最後のバッ ターを務めさせていただきます。お疲れでしょうが、どうぞよろしくお願いいたします。   議長の許可をいただきましたので、一般質問させていただきます。私の一般質問は、2項目につ いてであります。初めに、村上総合病院新築の進捗状況についてであります。救急医療の現場も、病 院の現状も去年とは著しく変化しております。中でも大きく変わったのは、県立新発田病院への救急 搬送数が県立病院では最大の受け入れとなり、病床利用率が一般病床で98.5%まで達したことです。 このことにより、村上総合病院には受け入れ困難のファクスが届くようになりました。県立新発田病 院までの救急搬送が必要な場合、一刻も早く到着できるように高速道路からの緊急退出路も設置しま したが、県立新発田病院で受け入れができない状況では、その役割を担うこともできないのが現状で あります。   先日医療調査特別委員会で、県立新発田病院への調査に行ってきました。矢澤院長は、「地域医 療は地域で完結が望ましい」と話しておりました。厚生連理事会の経営管理委員会による村上総合病 院の現況確認が済み、新築の決定が間もなく正式に出されるようであります。市も応援し、一刻も早 く新築に向かうときと思います。9月には運営審議委員会も開催されているようですが、現在の進捗 状況についてお伺いいたします。   @、病院新築状況についてお聞かせください。   A、現在看護師を確保することがなかなか難しいといったことが懸念されております。市として、 看護師を確保するための支援策を講ずるといったことは考えておりませんか。   B、県立新発田病院の救急患者も、村上総合病院に搬送されることがあると聞きました。救急搬 送の現状はどのようになっているのかお聞きいたします。   C、村上市平日夜間診療所開設が検討されているようですが、内容についてお伺いいたします。   2項目め、22年産米の作況状況及び品質について、ことしの稲作等については、異常気象による 品質低下及び収量に影響が出ました。市の現況についてお伺いいたします。   @、戸別所得補償の加入状況について。   A、緊急融資はどれだけの方が利用されたのでしょうか。   B、22年産米の減収試算はどれくらいでしょうか。   以上についてであります。よろしくお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、鈴木議員の2項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、村上総合病院新築の進捗状況についての1点目、病院新築の進捗状況について のお尋ねでございますが、さきの議会でも申し上げましたが、運営審議委員会において新築は必要で あるとの承認をなされました。これを受けて、現在村上総合病院と厚生連の間に病院の新築について の詰めの調整が行われているものと思っております。本市としては、厚生連の議論の状況を注視して いるところであります。   次2点目、看護師を確保するための支援策を講ずる考えはないかとのお尋ねについてでございま すが、現在新潟県内では医師不足はもちろんでありますが、看護師についても十分な確保ができてお りません。村上総合病院も、県立病院も常時看護師の募集をしていますが、思うように集まらない状 況であります。看護師の雇用条件が厳しいことが要因の一つではないかと考えられますので、本市と いたしましても今後国、県、厚生連等で看護師養成機関の充実や夜勤回数の軽減、院内保育園の実施 など、労働環境の改善を図っていただくよう働きかけをしてまいりたいと考えております。   次に3点目、地域の救急搬送の状況はどのようになっているかとのお尋ねについてでございます が、議員ご指摘のとおり県立新発田病院は常時満床状態で、村上総合病院をはじめ村上地域の病院に は受け入れ困難のファクスが届くようになっております。県立新発田病院は、救急患者を受け入れる 3次医療機関の機能を維持するために、ベッド数を確保する関係から入院患者の病状が落ちついてき た段階で、2次医療機関で対応可能な協力病院に収容をお願いしていると聞いております。県によれ ば、現在縮小されている水原郷病院の運営が再開されれば、改善される見通しとのことであります。 このような状況で、現在村上地域の3つの救急指定病院が連携して救急診療の対応しておりますが、 整形外科等一部診療科については、対応に苦慮しているところであります。   次4点目、平日夜間診療所開設の検討内容のお尋ねでございますが、この地域の夜間救急診療を 担っている輪番当番病院の勤務医が不足しており、当直回数が多くなるなど負担が増大していること がかねてから問題視されておりました。輪番担当病院の夜間救急外来患者の8割は軽症者で、時間帯 も午後7時から10時ころまでが多く、この時間帯に地域の医師会で夜間救急診療を実施することで、 病院は本来の2次救急患者に対応でき、勤務医の負担が軽減されるとして、平日夜間診療所開設の要 望が出ておりました。本市では、地域医療懇談会、医療分科会を開催し、内部検討を行っているころ であり、平成23年度中の平日夜間救急診療所の開設を目指して前向きに検討しているところでありま す。   次2項目め、22年産米の作況品質についてのお尋ねの1点目、個別所得補償の加入状況について のお尋ねでございますが、この戸別所得補償は本年度モデル対策として実施され、米の生産数量目標 面積に従って生産する販売農家、集落営農の方に対して主食用米の作付面積から自家飯米、縁故米用 にする分として一律10アールを差し引いた面積に10アール当たり1万5,000円を交付する米戸別所得 補償モデル事業と自給率向上のために水田で大豆、米粉用米及び加工用米などを生産する販売農家、 集落営農の方に交付する水田利活用自給力向上事業の2つの事業からなっております。本対策の加入 状況でございますが、本市では個人申請が2,662件、法人が23件、集落営農組織で加入されている方 が23件、合計しますと約8割、2,708件の加入申し込みがされております。   次2点目、緊急融資はどれだけの方が利用されたのかとのお尋ねについてでございますが、本年 の猛暑に対する緊急融資は、本市では市内の2JAが融資を行う平成22年度緊急農業経営安定対策資 金、アグリマイティー資金があり、前者に対しては本市が1%の利子補給を行うこととしております。 また、新潟県と本市で利子補給を行い、市内金融機関が融資を行う農林水産業振興基金の資金があり ます。これら緊急融資の利用状況でございますが、11月25日現在、JAにいがた岩船では供給対策資 金が41件、アグリマイティー資金が48件の計89件であり、JAかみはやしにおいては緊急対策資金が 5件、アグリマイティー資金が12件の計17件で、これら供給融資の総額は約9,800万円であります。   なお、新潟県と本市で利子補給を行う振興資金については、11月25日現在、資金の利用はされて おりません。   次に3点目、22年産米の減収試算はどのくらいかとのお尋ねについてでございますが、市内のJ Aに入庫されたコシヒカリで22年産米の1等米比率は約27%で、集荷率も9割を切る状況となってお ります。また、1等米の仮渡金で昨年産米との差は、1俵60キログラム当たり1,400円少なくなって おり、これらを参考に22年産米の減収を試算した結果、水稲を10ヘクタール作付している方は、収量 減収による損失、品質低下による損失等で合計291万円が減収と試算としております。市全体でこれ らの減収が約14億2,000万円となりますが、さきの戸別所得補償モデル事業による交付金が国から各 農業者へ11月19日から随時交付され、市全体では約7億3,000万円となり、実質市全体の減収は約6 億9,000万円と試算しております。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 私も、ミセス村上病院と言われるほど、道を歩いていても呼びとめられて、 「いせ子、村上病院はどこに建つんだや」とたくさんの方から聞かれるようになりました。どこまで 進んでいるのかは、今一番市民の聞きたいことでないかなと思い質問しました。市長も、大変答えに くいでしょうが、お願いしたいと思います。   12月1日、本会議終了後に地域医療調査特別委員会で村上総合病院に調査に行ってきました。そ の中で、場所は4カ所に絞って検討してるというお話を聞きました。9月の運営審議委員会では、ど こまで話し合われたのでしょうか、お聞きいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 村上病院に行ってそういう話を聞いたというようなお話でございます。その とおりでありまして、4カ所に絞って今検討をしているということであります。   そして、9月の運営審議委員会の会議内容は、一切公言してはならないというようなことで会議 を開いておりますので、それ以上の答弁は差し控えさせていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 大変苦しい答弁ありがとうございました。   村上市は、新潟県で一番広い地域となりました。高速道路が朝日で途絶えた山北地域、離島の粟 島浦村、病院から遠い関川村、一刻も早く搬送するため、新しい病院にはヘリポートの併設を考えて いると村山院長先生から説明がありました。災害で道が寸断されれば、交通手段はこれしかない。病 院を急ぐための大きな要因になると思いますが、市長はどのようにお考えでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今県におきましても、ドクターヘリの導入を考えているというようなことで ありまして、新しく建築をする厚生連村上病院については、ヘリポート当然のことながら常備すると 考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 本当に去年とことしの医療の現状は、いっときを争うぐらいまでに緊急し ていると思います。   さっきも新発田病院98.5%までもう受け入れ困難、村上病院も95%ぐらいまで達しているという お話でしたので、もう医療問題は待っていられない状況に立っていると思います。それで、院長先生 からこんな話もあったのですが、学会の認定施設でなければ医師の派遣はなかなか今の状況では難し いということでした。現状の施設、規模で幾ら先生を求めても、なかなか医師の確保というのは難し いというお話をされましたし、患者ニーズにもなかなかこたえられないということでしたし、どうし てもやはり増床をしてこの村上地域の新しい病院をいっときも早くつくりたいという話でした。市長 がリーダーとなり、村上市、関川村、粟島浦、JAにいがた岩船、JAかみはやし、みんなで支援を し、一刻も早く建設に向かうときと思いますが、いかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) この圏域の医療体制、非常に厳しい現状であるということは認識しておりま す。   ついこの前までは、いわゆる高速道路の延伸によって命の道と言ってまいりました。しかし、今 朝日のまほろばインターまで高速道路が開通して、第3次救急救命センターのある県立新発田病院ま で非常に短い距離、短い時間で行けるようになったわけでございます。喜んでいたと思ったら、今度 は第3次救急救命センターの新発田病院がこのように満床状態というようなことでございまして、一 刻も早いやはりこの地域の中核病院となる厚生連村上病院の改築、新築は私は待ったなしの問題であ ると、そのように考えて一生懸命に取り組んでおるわけでございます。鈴木議員、どこに建てるのだ と聞き出したいという意欲は十分に伝わってまいりますけれども、それは今のところは申し上げるわ けにはいかないということでありまして、一生懸命に今厚生連とどこにつくったほうが一番ベターな のかというような議論をしている最中でありますので、この辺で建築の場所等についてはそれ以上申 し上げることができません。そんなに遠くない時期に結論が出るはずでありますので、それまでじっ と少し我慢して待っていてください。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 私も、この5月の運営審議委員会で新築が決定されたわけで、それから何 の動きもないのでは、市民にも余り不親切ではないかなと思って、今度「いせ子、どこに建つんだ や」と聞かれたら、「市長が頑張っています」と、そういうふうに答えるようにしますので、やっぱ り答える答えというのですか、そういうのを私も見つけたいものですから、「市長今頑張っているか ら、じき建つよ」と、そういうふうな答えをしていきたいと思います。   それでも、やはりこの圏域では市長がリーダーだと思います。ぜひリーダーシップを発揮して、 皆さんをまとめ、いっときも早い病院の建設をお願いしたいと思います。   まだ聞くと悪いかもしれませんが、運営審議委員会はいつごろ開催の予定でしょうか。未定でし ょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほども申し上げましたけれども、9月の運営審議委員会でかなりのところ まで話し合いましたので、その内容は先ほど言ったとおりでありますので、具体的なものが出てこな ければ運営審議会は開く必要もありませんので、今度の運営審議会ではかなりもう具体的なところま での運営審議会になるのではないかなと、そのように考えております。   非常にこれはメンタルな問題であります、どこにつくるかということになってきますと。村上市 役所の土地もありますし、またよその土地も候補に挙がっていますので、その人のよその土地、建て たいのだなんていうことをこの場で言うわけにもいきませんので、何度も申し上げますけれども、あ る程度方針が固まって、よし、了解が得られたというような段階での今度の会議になるのではないか なと、そのように考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 実は、院長も市長と同じような答えをしておりました。   いつごろ建つのでしょうかと言いましたら、なるべく早い時期に、なるべく早い時期にというこ とを力説しておりましたので、いっときも早い新築に向かうことを期待いたします。   そしてまた、病院が大きくなれば若者の働く場所というのでしょうか、看護師等も今は不足して いるけれども、若者の働く場所がふえるのではないかと思うのですが、まず村上のサケも生まれたと ころに必ず帰ってきますので、そんな意味からも今奨学金制度とかもあるのですが、特別枠みたいな ようなのでその不足している看護師とか医師を支援するというようなことは、今のところ考えられな いでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当然新しく建築をされますと、病床もふえるわけでありますので、当然のこ とながら雇用の面でも大きく貢献をしていけると考えておりますし、また高速道路が延伸されたこと によりまして、新潟市からの勤務医の通勤が可能な病院になりますので、その点においては非常にこ れからは期待ができるというふうに考えています。   看護師につきましても、非常に今苦慮している現状であるというようなお話でありまして、先ほ ど申し上げましたようないわゆる内部での体制づくりも重要でありますし、また私ども市長会として も、国に対しまして看護師の養成、あるいは待遇改善等を要求、要望しているというようなことであ りますので、あわせて医師の確保と看護師の確保等について、市長会を通じながら要望してまいりた いと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) それでは、消防長さんにお伺いします。   厳しい状況の中で、救急搬送の現場で今一番困っていること、または市に望みたいこと、病院に 望みたいこと等ありましたらお聞きしたいと思いますが。 〇議長(佐藤宮吉君) 消防長。 〇消防長(小川利栄君) 消防本部といたしましては、救急搬送に関しましては、今ほどお話ありま したとおり、新発田病院の件もそのとおりでありますけれども、市長のほうからも答弁ありましたと おり、整形外科のほうで少し収容の受け入れがちょっと困難になっているということで、若干遠くの ほうに搬送することも多々あるわけでありますので。   しかしながら、村上総合病院さん、あるいはその新発田病院さんもそうですけれども、好意的に 収容してもらっている現状でありますので、今本当に深刻で、収容の関係深刻になっているという状 況ではありません。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 私は、もっと深刻なのかなと思って質問させていただきましたが、そう今 のところ困っていることはないというお話でしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 消防長。 〇消防長(小川利栄君) 一応昨年の1月から10月までの統計と今の1月から10月までの統計をとり ました。   そうしたら、当然搬送件数もことしは多いのです、確かに。多いのですけれども、その割には各 病院も収容率が非常にいいと。通常と同じくらいの収容率であります。ちなみに、新発田病院さん、 今お話出ましたけれども、昨年と比べますと、7人の方が増という、多くとってもらっているという、 逆に発田病院さんのほうには、トータル的に言いますと、245名の方が新発田病院さんのほうにこと しは収容させていただいておりますけれども、昨年については238名ということでありましたので、 先ほど市長のほうからも答弁ありましたとおり、新発田病院さんのほうでは非常に3次病院を維持し ようという、今一生懸命水面下で努力しているようでございまして、緊急患者を決してとらないとい うことではなくて、緊急患者をとるのですけれども、今満杯状態であるので、今まで入院していた人 の一応様態が安定した人を地方の病院のほうに協力を依頼しているということで、それで議員がご指 摘のとおり、村上総合病院だとか肴町病院だとか、逆戻りしているという、そういう傾向はございま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) わかりました。ありがとうございました。   次、村上市に平日夜間診療所開設は、村上市の医療の一歩前進だと思います。県立新発田病院も 1次医療は開業医で、2次医療は近くの病院で、3次は県立新発田病院が引き受けますというお話を しておりました。新築に向けたすばらしい体制が整ったと思います。福祉保健部長さんに進捗につい て、部長さんの思いも入れてお伺いしたいと思いますが、お願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(佐藤正幸君) 平日夜間診療所の件でございますが、その平日夜間の診療を実施す ることで、病院あるいは開業医が通常受け付けをしていない時間帯に診療の受け付けが可能となるわ けでありますので、地域の住民の皆さん、夜間に急にぐあいが悪くなったというふうな場合でも対応 できるというふうなことになりますので、地域の住民に医療に対して安心感が与えられるのではない かというふうに思っています。   そしてまた、先ほど市長からもお話ありましたように、病院としては本来の2次医療、2次急患 に対応できることになりますので、その上勤務医の負担軽減、そしてまた今ほどお話に出ております 看護師の不足問題、そういったところにもある程度の対応ができるものと思っておりますので、実現 に向けて努力してまいりたいと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) これは、新築に向けた一番大事な組織と思います。   すべての患者が村上病院が新しくなったといって全部押しかけてしまったのでは、さっきの市長 の答弁の中にもありましたが、救急の8割は1次医療であるというお話がありましたが、院長の目指 す、村山院長さんも私たちの調査でおっしゃっていましたが、村上病院も3次医療は新発田病院にあ るが、せめてそれに近い体制の病院づくりを目指したいとおっしゃっておりました。もう一度福祉保 健部長さんにお伺いしますが、この平日夜間診療所のスタッフというのは、村上病院の先生等も入っ ての体制でしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(佐藤正幸君) 平日夜間の診療につきましては、先ほど市長からもお話ありました。   医療懇談会あるいは専門的な分科会で議論してきました。その中に、村上病院の先生、それから 肴町病院の先生も当然入っておりまして、医師会も入っておりますし、関係者一同で議論してきたと ころでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 大体はいつごろの開所の予定でしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(佐藤正幸君) 時期につきましては、今段階で申し上げるのは23年度中ということ でございますので、よろしくお願いしたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 本当に大きくなって新しい医療も備えた、3次医療に近い医療を備えた村 上病院に1次医療の患者が大量に行って、村上病院は1次医療の病院になったということのないよう な病院体制にしていかなければならないと思いますので、多少の大変なところもあると思いますが、 ぜひ正しく運営されていくことを期待しておりますので、よろしくお願いします。   次に、産業観光部長さんにお伺いします。戸別所得補償の加入率というのは、全体に対してどの くらいだったのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(瀬賀 功君) 先ほど市長が申し上げましたように、約8割ということでございま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) では、私ちょっと聞き逃したようですが、あとの2割というのは小さい面 積の方だと思いますが、緊急融資、緊急の対策資金の件数が意外と少ないようなのですけれども、こ れは部長さんとしてどのようにお考えですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(瀬賀 功君) 時期的に戸別所得補償の部分もいち早く県内で支給されたという分 もございまして、借りなくても返せる分があったのかなということで解釈してございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 二、三日前の新聞で、23年度の生産目標が800万トンを割る数字が発表さ れました。   新潟県全体では、去年より1.7%の減反増になるということですが、これは売り上げに対する数 字も加わっていると聞きますが、岩船米は順調に売れていると思うのですが、去年分も完売したそう ですし、順調に売れていると思うのですが、村上市の配分はまだきのうのことだから決まっていない でしょうか。それとも、ふえる予定でしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 農林水産課長。 〇産業観光部農林水産課長(本間誠一君) まだ県から配分は受けておりません。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) ますます減反がふえていることについての対策を市長はどのようにお考え でしょうか。   だんだんと減反がふえていきますけれども、農業問題に対する市長のお考えをお聞きしたいと思 います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 非常に難しい問題でありますが、非常に農家の皆さんにとっては大変な農業 の時代が来たなということは否めない事実であります。   そもそも私日本農政自体が間違っていたなと、そのように考えております。どう考えてもおかし い。この前まで山の奥まで米をつくれ、つくれと言ってつくらせておいて、今度は米をつくるなと。 どこで農業政策がこういうふうになったのかわかりませんけれども、非常に農家にとってはとんでも ない農業政策を変遷をしてきたなと、そのような考えでいます。そして、国内ばかりではなくて、今 年は大概的にもTPP、いわゆる関税撤廃あるいは自由貿易というような問題に直面しているわけで ございまして、そのような中にあって米をつくりたくてもつくれないというような政策は、やはりあ ってはならないものではないかなと、そのように考えておりますが、しかしつくることによって米価 が米余りで下がるというような逆作用も出てきますので、非常に難しい問題でありますので、どう思 うかと言われても、本当に厳しい現状をどうやって打破するかというようなことでありまして、国策 が主でありますので、間違ったことのないような農業政策をとっていただくことが私どもとしては一 番望んでいるところでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 戸別補償モデル対策交付金が国から各農業者に11月19日の日に振り込まれ ました。   11月に支払われたのは、県内で16市町村と報道されました。特にテレビに村上市がいち早くと出 ましたことは、大変ありがたかったと思います。農家をしている者にとって、25日というのは支払い 日でありますし、30日も支払い日であります。それが12月1日に振り込まれたのでは、またさっきの 借り入れをしなければ農家は経営できないのがことしの現状です。本当に米は全部品質が悪い。収量 が悪い。価格が下がったと3拍子そろって、とても苦しんでいるときに、ただ一つこれが村上市が事 務方が迅速に早く振り込んでいただいたことに大変感謝して、私の一般質問を終わりたいと思います。 ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで鈴木いせ子さんの一般質問を終わります。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 本日はこれで散会いたします。   また、6日も午前10時から一般質問を行いますので、定刻までにご参集ください。   大変ご苦労さまでした。           午後 3時22分  散 会