平成26年村上市議会第4回定例会会議録(第4号) 〇議事日程 第4号 平成26年12月8日(月曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  一般質問                                              〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(25名)    1番   渡  辺     昌  君     2番   尾  形  修  平  君    3番   板  垣  千 代 子  君     4番   鈴  木  い せ 子  君    5番   本  間  清  人  君     6番   川  村  敏  晴  君    7番   冨  樫  宇 栄 一  君     8番   小  杉  和  也  君    9番   齋  藤  信 一 郎  君    10番   竹  内  喜 代 嗣  君   11番   平  山     耕  君    12番   川  崎  健  二  君   13番   木  村  貞  雄  君    14番   三  田  敏  秋  君   15番   小  池     晃  君    16番   姫  路     敏  君   17番   長 谷 川     孝  君    18番   滝  沢  武  司  君   20番   佐  藤  重  陽  君    21番   相  馬  エ  イ  君   22番   大  滝  国  吉  君    23番   大  滝  久  志  君   24番   山  田     勉  君    25番   片  野  鉄  雄  君   26番   板  垣  一  徳  君                                              〇欠席議員(1名)   19番   小  林  重  平  君                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    大   滝   平   正   君        副  市  長    鈴   木   源左衛門    君        教  育  長    圓   山   文   堯   君        総 務 課 長    高   田       晃   君        財 政 課 長    菅   井   晋   一   君        政策推進課長     渡   邉   欽   也   君        自治振興課長     大   滝   一   芳   君        税 務 課 長    板   垣   喜 美 男   君        市 民 課 長    佐   藤   勝   則   君        環 境 課 長    吉   村   和   昭   君        保健医療課長     林       与 市 次   君        介護高齢課長     冨   樫   孝   平   君        福 祉 課 長    長       研   一   君        農林水産課長     瀬   賀       功   君        商工観光課長     佐   藤   憲   昭   君        都市整備課長     船   山   三 喜 雄   君        下 水 道 課 長    中   村   則   彦   君        水 道 局 長    東 海 林   則   雄   君        会 計 管 理 者    忠       芳   夫   君        農業委員会                   遠   山   昭   一   君        事 務 局 長        選管・監査                   米   山       聡   君        事 務 局 長        消  防  長    板   垣   恵   一   君        学校教育課長     板   垣       圭   君        生涯学習課長     田   嶋   雄   洋   君        荒 川 支 所 長    渡   辺   正   信   君        神 林 支 所 長    鈴   木   芳   晴   君        朝 日 支 所 長    本   間   誠   一   君        山 北 支 所 長    斎   藤   寿   昭   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長       橋   邦   芳        事 務 局 次 長    小   林   政   一        書     記    鈴   木       渉           午前10時00分  開 議 〇議長(板垣一徳君) ただいまの出席議員数は25名です。欠席の届け出のある者1名です。定足 数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。   本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願 いをいたします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(板垣一徳君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、12番、川崎健二君、25番、片野鉄雄君を指名を いたします。ご了承願います。                                              日程第2 一般質問 〇議長(板垣一徳君) 日程第2、12月5日に引き続き一般質問を行います。   本日の一般質問は5名を予定しております。ご了承願います。   最初に、10番、竹内喜代嗣君の一般質問を許します。   10番、竹内喜代嗣君。           〔10番 竹内喜代嗣君登壇〕 〇10番(竹内喜代嗣君) 日本共産党の竹内喜代嗣です。通告いたしました事項に基づきまして質 問をさせていただきます。   大きな項目の1つ目は、米価暴落への緊急対策についてでございます。昨年の12月議会に私は、 「国が米価安定に対する責任を放棄する。これから3年間米価下落となり、新潟コシヒカリで1万円 を割る米価になる。村上市が進めてきた規模拡大農家である大規模農家・法人の破綻が懸念される。 国に余剰米の隔離を求める考えはないですか。」と質問をいたしました。市長は、「農政は大変な転 換期を迎えている。米価下落に対応する政策は、政府が必ず打ち出してくるはずだ。」と回答されま した。安倍自公政権が今やっていることは、余剰米を備蓄米に回し、備蓄古々米を飼料米にして需給 を安定させるべきところをそうはせずに、米価を輸入米価格の7,000円に誘導しているとしか考え られません。さらに、アベノミクス3本目の矢で「TPPで市場開放し、農地法の耕作者主義を排除 して農業委員会と農協を解体し、農業への企業参入を進める」としています。農家・農村の所得倍増 どころか、米価暴落・円安・消費税増税不況で農家の怒りは沸騰しています。追い詰められて、今選 挙すれば政権を維持できると「信任投票選挙」に踏み切りました。この農政のどこが米価下落に対応 する政策なのか、市長のお考えを伺います。   米価問題の2つ目でございます。生産者、農協など関係者と共同で、以下の緊急対策を政府に要 請をしていただきたいと考えますが、いかがですか。1つ目、政府として過剰米の市場隔離を初め、 米に対する需給調整に直ちに取り組むこと。2つ目、今年度の米直接支払交付金の半減措置を撤回し、 農家の経営安定対策をとること。3つ目、TPP交渉から撤退すること。4つ目、国は生産と供給、 価格の安定に責任を持ち、生産コストを保障する不足払い制度や、水田の多面的機能を生かす直接支 払を確立し、飼料米を含めた転作条件の整備など、多面的な利用を進めるコメ政策を目指すこと。   続きまして、大きな項目の2つ目、村上市の地域医療の充実についてでございます。1つ目、村 上総合病院の耐震構造や空調関係の老朽化などは、放置できない状態と言われています。しかしなが ら、新築移転計画は、農協・厚生連が解体を迫られて自力での移転新築がとまっています。村上総合 病院の新築が進展しないのは、政府の規制改革会議が単協・連合会の株式会社化と厚生連病院の社会 医療法人などへの転換を強く迫っていることが根底にあるのではないですか。   2つ目、団塊の世代が後期高齢者に達する2025年までに村上の医療や介護の充実が必要と考え ます。それを市場競争に委ねるというアベノミクスでは、地域医療の崩壊を招くのではないですか、 市長のお考えを伺います。   3つ目、新築を進めるために市としても市有地を提供することや、国や県の支援を要請すること など再検討する考えはないですか。   以上であります。答弁の後、再質問いたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 皆さん、おはようございます。それでは、竹内議員の2項目のご質問につい て順次お答えをいたします。   最初に1項目め、米価暴落への緊急対策についての1点目、安倍自公政権の農政のどこが米価下 落に対応する政策なのかとのお尋ねについてでございますが、竹内議員ご指摘のように、今年産米の 米価下落の理由の一つに、全国の主食用米の在庫量が多いことに伴い、市場での過剰感が売り急ぎを 誘発し、今回の米価下落が発生したと推測されます。これに対し報道などでは、過剰米対策として 20万トン規模の米を来秋まで保管し、事実上の「隔離」をして価格の浮揚につなげると、西川農林 水産大臣が先月25日閣議後会見し表明いたしました。また、米価が下落したときの収入減少影響緩 和対策、いわゆるならし対策も例年6月交付となっておりますが、交付時期を1カ月前倒ししたい意 向があるようです。いずれにいたしましても、これからの国の動向を注視しながら対応してまいりた いと考えております。   2点目、生産者、農協など関係者と共同で各種緊急対策を政府に要請する考えはないかとのお尋 ねについてでございますが、国では現在農業を足腰の強い産業としていくための政策と農業・農村の 有する多面的機能の維持・発揮を図るための政策を車の両輪とし、4つの改革に取り組んでおります。 1つ目が農地中間管理機構の創設。2つ目が現在の経営所得安定対策の見直し。3つ目が水田フル活 用と米政策の見直し。最後に日本型直接支払制度の創設であります。これらの政策を最大限活用しな がら取り組んでまいりたいと考えておりますし、今後国の政策を注視しながら要請が必要かを判断し ているところであります。   次2項目め、村上市の地域医療の充実についての1点目、村上総合病院の新築が進展しないのは、 政府の規制改革会議が単協・連合会の株式会社化と厚生連病院の社会医療法人などへの転換を強く迫 っていることが根底にあるのではないかとのお尋ねについてでございますが、去る10月31日に新 潟県厚生連の末武理事長が来庁され、村上総合病院の新築について進捗状況の説明をされました。そ の中で、厚生連や医療を取り巻く情勢が変化し、厳しい状況であるとのお話はありましたが、村上総 合病院の新築について規制改革会議が大きく影響しているという話は伺っておりません。   次2点目、団塊の世代が後期高齢者に達する2025年までに村上の医療や介護の充実が必要と考 えるが、アベノミクスでは地域医療の崩壊を招くのではないかとのお尋ねについてでございますが、 アベノミクスでは地域医療の崩壊を招かないと考えますが、将来的に持続可能な社会保障制度の確立 を図るため、本年6月に地域医療における医療及び介護の総合的な確保を推進する「医療介護総合確 保推進法」が法整備されました。竹内議員が指摘されていることを踏まえて、地域医療について法整 備したものと考えております。今後の圏域の地域医療については、包括的にサービス提供を行ってい くため、地域包括ケアシステムを整備し、多職種連携により在宅医療、在宅介護サービスの提供体制 を構築していく必要があると考えております。先般、村上・岩船圏域の関係機関で組織する村上地域 在宅医療推進準備委員会を開催したところであり、今後、関係機関と連携して取り組んでいく予定で あります。   次3点目、新築を進めるために市有地を提供することや国や県に支援を要請することなど再検討 する考えはないかとのお尋ねについてでございますが、厚生連では村上総合病院の新築候補地を駅西 と決定し、昨年5月本市に対しまして、その決定の報告と新築に向けての支援と協力について要請が ありました。本市といたしましては、これらの要請について最大限の支援ができるよう努めてまいり ます。また、国や県に対しましては、村上総合病院の新築も含め地域医療向上のため引き続き支援や 協力を要請してまいります。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) それでは、再質問をいたします。   平成25年度の米生産費は、北陸農政局の農林水産統計によれば、10アール当たり13万6,950 円だったということであります。つまりコシヒカリであれば1万3,000円の仮払いなので、10俵と れる地域は黒字ですが、8俵程度では3万円の赤字となります。これでは、ですから当然こしいぶき などほかの品種では、はかり知れない影響ということになります。所得倍増ではなくて大赤字ではな いでしょういか。農林水産課長、いかがでしょうか。農家の現状大赤字だと考えますが、いかがでし ょう。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 今大赤字だかと言われますと、どのくらいが大赤字なのかわかりま せんけれども、今年度、平成25年度を見ますと、収入は減少しているという状況だと思います。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 先ほど市長からならし対策のお話がございました。ならし対策というの は、下落幅20%までしか補償しないと。さらに、その下落額に対して90%しか補填をしない。しか も、本人拠出額を引いてということであります。   さらに、今年度の未加入者に対する対策としては、その下落、90%補填ということなのですが、 そのうち46%しか補填されないということでありますが、この件について課長ご説明お願いします。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 国は、今年度から戸別所得補償制度、それ1万5,000円が7,500 円になりましたし、収入減少の補填金、過去5年間の中で3年間の比較して下落した場合には補填す るという国の制度も今年度からなくなったということで、そのかわりにならし対策はあったわけでご ざいますけれども、面積要件がありまして、一般の農家であれば認定農業者であれば4ヘクタール以 上とか、加入要件がございまして、入っている人は収入が竹内議員がおっしゃったように減少すれば 差額の9割は国が3、農家の人が1という比率で補填があるわけでございます。   そのほかに、来年からその後収入減少をさらにあった場合困るということで、国はその面積要件 を廃止します。その4ヘクタールという面積要件を廃止しますから、一般の農家の人たちも条件が整 えば加入できます。しかし、ことしはその面積要件がありますので、加入できませんから、その加入 できない人たち、戸別所得補償を受ける人たちになりますけれども、その人たちは面積要件に該当し なくて、しない人たちにつきましては、国のほうで負担する分の半分を負担しますということであり まして、その負担分が全体の比較しますと約34%ぐらいが国のほうで負担してくれると、補填して くれるということになっております。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) それで、皆さんここは農家の皆さん非常に注目していると思いますので、 お答えをお願いしたいのですが、このままの仮払い価格で推移をして3月末を迎えた場合、6月の補 填額は一体コシヒカリ、こしいぶきでどのくらいになるのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) そのときにならなければその差額というのがわかりませんので、今 その金額についてはわかりません。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 今言われているのは、いずれにしても今回の米下落で農家の状況は非常 に厳しいということと、それからこの9割補填が面積要件がなくなるということでありますから、集 落営農の法人化等の法人化を目指せばいいということに変わるということですが、まずそれでいいの かちょっとお尋ねします。課長お願いします。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) そのならし対策につきましては、面積要件がなくなりますので、入 りたい人につきましては入れると。保険をかけるような形になりますので、農家の負担があるという ことはございますが、入っていただきたいということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 集落営農の方で、法人化にまだ踏み切っていない団体もあるわけです。 これが来年度から大幅に基準が緩和されて目指せばいいと。毎年検討をしていただければいいという ふうに変わったというふうに解釈できるのですが、これはいかがでしょう。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) その辺が言い方がちょっとわからないのですけれども、一生懸命取 り組んでいただきたいというふうには思います。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 若干の方針変更ということで、農林水産省とのレクチャーではそういう ふうに説明があったということでございます。   それでは、小作料や農機具のローンが払えないよというようなことになります。つまり9割補填 のうち下がった補填額のその半分は拠出金、自分が出すお金でありますから、そうしますと実質的に は9割以上、八十数%の補填にしかならない。2割近くの下落が続く。下落が続いていけば、2年ぐ らいでこれはもう1万円米価というふうになってしまうかと思います。こしいぶきのような全国銘柄 と対抗するような銘柄ではとても再生産できる、一番最初に申し上げましたけれども、農林水産統計、 北陸農政局が発表しているわけですけれども、10アール当たり13万もかかるということですから、 これで比べればとても再生産できないということであるかと思います。つまり小作料や農機具のロー ンが払えない。下落が続くということは、借金を返すために借金ということになるということだと思 います。そのために、小作料の下落が言われています。このままでは経営が続けられないということ で、小作料金の改定ということが今急速に進められています。西日本の地域では、小作料はただとい うところもふえています。そうしますと、農地所有者が税金と土地改良費を払えば赤字となって、こ れは東日本の私どものような単作地帯では事実上の農村崩壊になるのではないでしょうか。市長、お 伺いをいたします。小作料下落で、ほとんどただみたいな小作料になったらどうなるのかお伺いをい たします。影響をお伺いします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) おっしゃるとおり、日本の農業は非常に今厳しい現状に置かれていることは 間違いないと考えております。   しかしながら、今、国政選挙やっていますので、これが終わるとやはり新たな農業の政策を打ち 出してくるのではないかと、そのように期待をいたしておるところでございます。小作料の問題があ りましたが、それらも含めて何らかの指針あるいは方策を私どもは打ち出してくるものと、そのよう に考えております。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 何らかのということで、具体的に質問項目にも入れていたのですが、再 確認をしたいと思います。   米直接支払交付金の半減措置を撤回して、農家の経営安定対策を緊急に問うことが必要ではない でしょうか、もう一度お伺いします。市長、いかがでしょう。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) それは、非常に難しい話ではないかなと考えております。   それにかわる代替策、代替政策を私は出してくるものと、そのように期待をいたしておるところ でございます。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 今必要なことは、国が生産と供給、価格の安定に責任を持ち、生産コス トを補償する不足払い制度、この不足払い制度というものは、輸出補助金というような形ではありま すけれども、アメリカやEUでも行われています。どうして日本だけ全く否定してしまうのか、不思 議でしようがありません。   水田の多面的機能を生かす直接支払いを確立して、飼料米を含めた転作条件の整備など多面的な 利用を進める米政策を目指すことが必要ではないでしょうか。政治的な判断は別として、課長どうで しょう、そういうのが必要かと思いませんか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 竹内議員のおっしゃるとおりだと思います。   今何でこんなに米が余っているのだかと申しますと、米離れが激しいと。昭和38年ごろだと、 1人100キロ近く食べていたのでしょうか。今60キロ割っている、1俵割っているという状況あり まして、半減ぐらい食べなくなっているという状況。そして、外食、中食産業がふえて外で食べてい ると。その米は、外食の中では相当な量を減らしながら米が減っているという状況で、非常に米が売 れていないという状況になっております。そんな中で、非常に厳しい状況でありますので、その辺何 とかしていかなければならないというふうに思っております。   それで、転作の中で私ども今一番苦慮しているのは、ことしの米余りの中でその先がありまして、 今国のほうでは飼料用米を推奨してございます。村上市としましても、先般国の新潟地区の地域セン ターの方も来られまして、両JAを回ってこれから飼料用米に取り組む考えはないかということでい ろいろお話をしてまいりました。その中で、やはり意欲はありますという話はありましたし、国の今 制度が飼料用米に取り組んだ場合5万5,000円から10万5,000円の中で、いっぱいとった場合は補 助金を出します。余計出るというふうな状況でありますので、そのほうにも取り組んでいかないと、 村上のこの岩船米がなかなか価格が伸びていかないという部分もありますし、売れ残るということも ありますので、これからそのほかにこの地域で転作ということで、山間部につきましては非常になか なか経費がかかりまして、耕作放棄地がふえてくるという中でその耕作放棄地解消としましては、や はりそこでとれるもの何がいいのかという中では、その話の中ではお茶とか、お茶はそこでできると。 猿とか熊にもやられないという話もありましたし、ブロッコリーとかアスパラとか、そういうもので あれば鳥獣害にもやられないという部分もありますので、何とかこの地域に合ったものを転作作物と してやっていきたいと。   また、その今やっております花卉、切り花とかやはり柔肌ネギ、そういう部分につきましても大 いに推奨しながら、また転作をふやしていく必要があろうかというふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 転作条件の整備ということでもう一つ指摘をしたかったのです。   つまり農家の人で話し合われているのは、話題に出ているのは、つまり例えば麦です。今バター がスーパーからなくなって、あるいはデパートからなくなって大騒ぎになっていますけれども、再生 産を補償されるような制度がなくて、国内生産が酪農では非常に落ち込んでいるということの結果で す。翻って、パン食がふえているとはいいますけれども、国産のパンが食べたいという方もいらっし ゃるわけです。ところが、例えば小麦を生産可能な北海道とか昔小麦生産地であった群馬とか埼玉と か、用水が要らないわけでありますから、お金も比較的かからないと。そういった地域で、麦をつく っても採算がとれないというようなことがあるわけであります。私は、国家主権として国の運命を国 が決めるために食料主権というのは最大、不可欠の問題だと思います。最近世論の中には勇敢な方が おりまして、大臣の中には核武装まで必要だというようなことを発言をして否定された方もいらっし ゃいましたけれども、原発を維持するのはプルトニウムをつくるためなんてとんでもないことを言っ て否定された方もいましたけれども、今の政権の本音はそこにあるのではないかなと思います。しか し、日本の国の運命を日本が決めるには、基本的な食料を自給できていなければ何も、私は戦争奨励 するつもりはありませんけれども、紛争状態になったとき食料はとまります。そんなことも考えるこ とができない政権、政策ではないかなと考えます。そのことを指摘いたしまして、TPPの問題に移 らさせていただきます。   食料主権が日本の国にとっては何よりも大事だと、そういう観点からもTPP交渉から撤退する ことが今こそ求められていると考えます。TPPに参加すれば米価は暴落します。暴落への厳しい批 判を避けるために、米余りと市場原理を口実にしてわざと下落を放置していると考えられます。ちな みに、今輸入米の価格は1俵6,000円から7,000円に推移しています。米価暴落は、わざと放置し ているというふうに考えますが、市長どのようにお考えになっているでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ご案内のとおり、日本の国の食料自給率、これはあくまでもカロリーベース と言われておりますが、10%強、十四、五%しかないというような中において、今TPPで話し合 っている国は、100%みんな超えている国だけであります。   そのような中ではありますが、今撤退をするという話ではなくて、あくまでもそれは例外品目と して理解していただくと。そして、TPPに加盟していくという方策をとるべきではないかなと、そ のように考えています。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 安倍首相は、17カ月後に消費税を10%に値上げして、さらに法人税を 引き下げる。その財源を得るために、赤字の法人からも法人税を取る外形標準課税を実施するとして います。   米価暴落だけでなく大増税では、家族農業だけでなく法人専業農家や農業生産法人が廃業に追い やられるのではないですか。政府の米生産原価4割削減、農地法の耕作者主義改廃、農業委員会制度 改編は、輸入米価格の7,000円に国産米を誘導するTPP参加への地ならしとしか思えませんが、 もう一度市長のお考え伺います。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 法人税のお話も出ましたが、いろんなご意見があろうかと思いますけれども、 法人税におきましては、いわゆる1兆円くらい法人税が多く入っているというような結果がきのうの ニュースでやっていましたけれども、そういう点から見てもある程度私どもの景気の回復は実感がし ないわけでございますが、いわゆる一部企業では景気が回復しているということではないかなと、そ のように考えております。   そういう面から考えると、先ほども申し上げましたが、TPPから全て撤退をするということは、 日本の自滅につながっていくと、そういうふうに考えていますので、あくまでも日本は主張すべきこ とは主張して推移を見きわめながら加入していくと、そういう方向でいくべきだと私は思っておりま す。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 戦前回帰のアベノミクスだと考えます。安倍政権は、農地改革を敵視し て戦後の政策転換、日本の政治制度の転換に対して敵視しているというふうに考えます。   土地を農民に与えた耕作者主義を否定します。農地を大企業が所有したり、耕作権を持ち、移民 や出稼ぎ外国人で農業をすることや、外国人が低賃金で生産できる工場に農村を転換することが目的 ではないかと私は考えます。TPPでは、例えば村上市自治体公共部門の公共工事発注の6億円以上 の公共工事、600万円以上のサービスについては国際入札になると。そして、英語の仕様書、英語で の説明、インターネット入札になるかと思います。学校給食に地場産だけしか許せないということは 認められません。つまり地産地消は認められなくなるということであります。アベノミクスは、農村 地域がどうなろうと景気の底が抜けようと、暴走する政策だと考えます。市長は、同じことばかり聞 いていますけれども、それでもTPP参加に賛成なのですか、お伺いします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 地産地消は、非常に大切なことであるということは認識は竹内議員と一緒で ございます。   しかし、来るものを拒んでいたら、今度我々が攻めるとき攻めていけないという現状もあるわけ です。向こうからシャットアウトされたら日本どうなりますか。太刀打ちできなくなります。立ち行 きがままならない状況になるということであります。私は、TPPに賛成だとは言っていないのです。 ただ、TPPに加入するには日本としてしっかりした日本の国の主張、この品目だけは譲れないのだ というような強い意思を持って、そしてTPPに加入するようにしていったほうがいいのではないか と、そうするべきだと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) もう一つだけTPPの問題で確認、お答えをお願いしたいと思います。   TPPについては秘密交渉であり、リークされる情報は、つまりこれとこれについては譲歩を迫 って相談をしているというような情報は、交渉促進を世論とするための情報操作であり、信用できな いと考えます。TPPの交渉については、秘密交渉が原則となっているのではないですか。市長にお 伺いします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当然公開するべきものと非公開にするべきもの、秘密にするものがあるわけ でございますが、秘密にするべきものは秘密にして恐らく交渉していると思います。   いずれにいたしましても、日本として確固たる信念を持って、これとこれは譲れないのだと。そ れでなかったら抜けるのだというくらいの気概を持って私は交渉に臨んでいるのではないかなと、臨 むべきだと思っております。今選挙していますけれども、国会議員の、500名くらいいるのですけれ ども、ほとんど地方出身の議員なのです。都市部の本当一部の人しかないわけなので、それなぜ押し 切られるのか不思議でならない。やはりそういうようなことも考えながら、日本の国全体をどうして いったらいいか。あるいはまた、農業をどうやっていったらいいかというようなところに到達してい くのではないかなと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) ぜひともいろんなところで話題にしていただいて、市長にはTPPがこ の地域の発展にとってためになるような、それでなければ撤退してくれという発言をお願いしたいと 思います。   それから、地域医療の充実の問題を再質問いたします。村上総合病院の耐震構造や空調関係の老 朽化を放置できない状態だと指摘をいたしました。医療設備の老朽化も、深刻な問題だということで お聞きをしました。林課長、村上総合病院の現状について少し聞きたいのですが、どうなっているの でしょうか。今回の補正予算の中にも、村上総合病院の手術室の麻酔設備の更新の予算が入っている というようなことを事前のレクチャーでお伺いしたのですが、ご説明をお願いします。 〇議長(板垣一徳君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(林 与市次君) このたびの補正予算に麻酔機を3台ほど計上させていただいてお ります。   村上総合病院には、5台の麻酔機があるわけなのですが、そのうち3台が老朽化してきているも のですから、これを更新したいということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 課長にお伺いしますけれども、耐震構造の問題だと林課長でいいのかど うかよくわからないのですけれども、災害拠点病院に指定をされている病院が耐震的に問題があると いうことでは、機能しないおそれがあるのでないでしょうか、お伺いをします。   では、お願いします。 〇議長(板垣一徳君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(林 与市次君) 議員のご指摘のとおりだと思っております。   今後病院の建設関連も生じてきますので、できることはやっていかなければならないのかなと思 っております。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) このまま村上総合病院の新築移転がおくれれば、完成までに、例えば来 春には計画にのれなかったというようなことが生じた場合、完成に、設計をしてそのいろんな手続を 経て建設工事に入って移転ということになるのですけれども、そうしますと10年もかかってしまう というようなことになってしまうかなと思います。   そこでお伺いをしたいのは、これは村上総合病院のほうに問い合わせたのですけれども、現在常 勤のお医者さんは、ドクターは28名で、そのうち8名の方が55歳以上ということであります。つ まり10年後に村上総合病院のドクターの3割近くが65歳以上の年齢に達するということでありま す。今必要なことは、急いで病院と医療設備を更新して、若いドクターが働きたくなるような、これ はドクターだけに限らないのですけれども、医療スタッフが働きたくなるような状況をつくることが 何よりも大事ではないかなと考えますが、いかがでしょうか。これは課長は気の毒だ。市長お願いし ます。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) おっしゃるとおりだと思っております。   病院建設がおくれることによって、いわゆるドクターあるいは看護師のモチベーションが下がる と、そういうこともありますし、モチベーションが下がるということは、地域医療にとって非常に大 きなマイナスになってくるわけでございます。一日も早い新築をお願いしたいということで、厚生連 のほうには申し出ておりますけれども、私どもが建てるのではなくて厚生連が建てるわけでございま すので、その点についてはこれからも一日も早く新築に向かって前進していただきたいということを お願いをしていきたい、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 農林水産課長に伺います。   先ほど政府の規制改革会議が単協や連合会の株式会社化、それと厚生連病院の社会医療法人など への転換を迫っているという指摘をいたしましたが、新潟県厚生連は北陸農政局の指導を受けていま す。つまり病院運営全体に監査に入ったり、指導したりということを監査は実際には新潟県が行って いるようでありますが、行っていると。今後のあるべき姿がわからない。あるべき姿という点では、 市長がおっしゃるように私も全くそう考えますが、地域の負託に応えるような拠点病院となるべきだ と考えるのですけれども、しかし一方で株式会社化、つまり営利を目的として赤字ベースでの運営は 許さないというようなことになっていくのでは、農協と私インターネットでしか調べられなかったの ですけれども、神奈川県の伊勢原総合病院、厚生連病院ですけれども、これが新築をされたというこ とで、計画とかその内容についてホームページに公開されていましたので、それを見ましたところ、 財政計画では厚生連が〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕3割ですか、それから農協が3割、 そして国や県や市が3割というようなことでその予算を立てて病院新築移転を実現したというような ふうに書いてありました。そこから推察するのに、現在の農協の状況ではその3割の負担を農協がす んなり出せるような状況にないのではないのかなと。厚生連そのものも、例えば瀬波病院なんかは、 財政的に赤字だというようなお話も伺っています。つまり農協の行く末が進み方がはっきりしなけれ ば、新潟県厚生連への農協の支援そのものも難しいのではないでしょうか、課長いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 竹内議員から厚生連のことで聞きますよということ言われまして、 私新潟県厚生連、厚生農業協同組合連合会のインターネットでちょっと引いてみました。   その挨拶の中を見ますと、その中段ほどに皆さんも見ていただければいいと思うのですが、私た ち新潟県厚生連には公的な責任があり、経営の赤字、黒字だけで統廃合するというわけにはいかない と。組合では質の高い医療を地域の皆様に平等に提供していくためには、何よりも医師確保可能な基 幹病院体制を考えていく必要がありますと。基幹病院の周辺に一般と慢性期の病院を配置していく。 さらに、経営母体が異なる病院ごとの垣根をなくして互いに連携する、こうした体制をとることで都 市圏と農村部における医療格差を是正し、創立のゆえんである誰でも平等に、公正に人間の生きる尊 厳である医療を受けることができるようになるのですと。県内16病院というネットワークを生かし て、新潟県厚生連がその旗振り役を果たしていきたいと考えているということでございますので、こ の理念を聞けば何とか赤字だからということでなくてその部分、公的な意味もありますので、行政と してのそれなりの支援をしながら新しい病院を建てていけるのではないかというふうに思っておりま す。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 補足させていただきますが、竹内議員もご承知だと思いますけれども、いわ ゆる厚生連病院は農林水産省の許認可なのです。   ですから、村上厚生連病院が建築をした場合、損益分岐点多分5年だったと聞いていますけれど も、5年に達したときに損益分岐点を超えていなければならないというような、当然のことながら病 院計画を立てていかなければならないというような、ある程度厳しいその規制があるというようなこ ともありまして、そういうところにもやっぱり苦慮しているのではないかな、そのように考えている ところでございます。いずれにいたしましても、新築に向かっているわけでございますので、ご理解 いただきたいなと、このように思っております。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 新築を進めるために、市としても市有地を提供することを考えませんか というような質問項目であったわけですが、このことについて再度お聞きをします。   厚生連の関係者に、農協関係者にお聞きしたところ、市長が説明してくださったように、採算を 考えていくという点では病院の用地については無償提供を市からしてもらえるというふうに考えてい たと。したがって、病院の跡地についても、当然無償で村上市に提供するという考え方であったと。 しかしながら、病院用地を、これは非公式の話でありますから、非公式ではあるが、大方の農協関係 者の話というふうに理解していただきたいのですが、無償で提供されるということで予算財政を組み 込んでいったということであります。しかしながら、現状ではなかなかそうはなっていません。駅西 については、買収については村上市ではなくて病院が行うというようなことになるようであります。 〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕支援の額も、20億円ということであります。   続いて病院問題を追求する議員さんもいらっしゃいますので、翻って根本的な問題をお伺いした いと思います。私は村上市、この県北地域の医療体制は危機的な状況が間近と。今でも救急車ではる ばる新潟まで運ばれるような状況あるわけです。こうした状況ある中で、それでは同じような問題を 抱えている魚沼市あるいは阿賀野市の市長さんたち、どういうお考えであったのかということであり ます。以前にも指摘をしたと思いますが、当選されて所信表明を行うときに、私はまず第1に病院建 設を最優先の課題として行うということを言われて表明されています。阿賀野市でも同じであります。 今猛スピードで魚沼基幹病院あるいは阿賀野市立病院の建設が進行しています。そうした中で、この 村上市では何と病院が移転した後の計画を、90億の国や県の支援も含めた計画をこれから市民の皆 さんにパブリックコメントを求めるというふうに言われています。そこで、私ははっきりとお聞きす るのでありますが、市長いかがでしょうか。駅周辺開発よりも、あなたは病院建設が優先されるべき だと考えますかどうですかというコメントをアンケートやパブリックコメントを求めるべきだと考え ますが、市長のお考えを伺います。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 二者選択みたいなご質問でございますけれども、当然のことながら病院建設 も大切でありますし、またそれに伴いまして長い間の懸案になっております村上駅周辺のまちづくり をどうすべきか。あるいは、西のほうの市域地区、瀬波3号線も含めましてどうするべきかと、それ も大事な問題であります。並行して進めるのが私はベターだと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) パブリックコメントやアンケートについて市民に問うべきだということ に対して、同時並行というようなことをおっしゃいましたけれども、最後にでは指摘をして終わらせ ていただきます。   自治体のあり方として、市民の命と暮らしを守ることが何よりも最優先をされるべきだと考えま す。私、前回の議会で荒川のごみ処理場の撤去についてお伺いをいたしました。私の不勉強で市民の 皆さんに非常にご迷惑をおかけしたのですが、この議会を迎えるに当たって新発田広域事務組合等に、 国にも県にも問い合わせをしました。そうしましたところ、ダイオキシンのデータが荒川最終ごみ処 分場でしょうか、何と荒川は朝日の1万倍、0.000016ピコグラムというのが荒沢で、荒川が0.14ピ コグラム。びっくりしたのが新発田広域事務組合はゼロです。私は、私の不勉強で朝日の処分場完成 のときに焼却場の建設が議論されていたときに、こうした指摘をできなかったことを深く反省をいた します。何よりも市民の健康と暮らし、命を大事にする市政に転換をされることを望みまして一般質 問を終わります。 〇議長(板垣一徳君) これで竹内喜代嗣君の一般質問を終わります。   午前11時5分まで休憩します。           午前10時51分  休 憩                                                        午前11時05分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、21番、相馬エイさんの一般質問を許します。   21番、相馬エイさん。           〔21番 相馬エイ君登壇〕 〇21番(相馬エイ君) ただいまより一般質問させていただきます。   まず最初に、最初の質問項目は、村上駅周辺まちづくりについてであります。去る11月4日に 村上駅周辺まちづくりプラン策定委員会が開かれ、基本構想(案)が策定されました。村上総合病院 の移転により動き出した委員会でした。村上総合病院の建設計画はどのような状況なのでしょうか。 なぜ村上駅周辺まちづくりプラン策定委員会がひとり歩きしているのでしょうか。   2番目、岩船沖洋上風力発電について。去る11月24日、教育情報センターにおいて「地域振 興と岩船沖洋上風力発電を語る会」が開かれました。疑問や不安の質問が多く出されました。村上市 は、市民に対して十分な説明をしているのでしょうか。美しい日本海、夕日のすばらしい日本海は、 海に関係する人たちだけのものではありません。研究会で出されている「懸念される課題」はどのよ うに調査され、実証されるのでしょうかお聞きします。   答弁をいただきました後、再質問させていただきます。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、相馬議員の2項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、村上駅周辺まちづくりについての1点目、村上総合病院の建設計画はどのよう な状況なのかとのお尋ねについてでございますが、11月27日の市議会全員協議会において、副市長 から説明させていただきましたし、先日の一般質問でも答弁いたしましたとおり、10月31日に新潟 県厚生連の末武理事長が来庁し、村上総合病院の進捗状況について説明をされました。その中で、こ とし2月に訪問したときには、秋ごろには村上総合病院の新築移転に係る3カ年計画や財務計画につ いてお示しすることができると思うとお伝えしたが、現在も調整段階であり、計画等の決定時期が当 初予定していたよりもおくれているため、もうしばらくの時間をいただきたいとの報告がございまし た。したがいまして、村上総合病院の新築移転に関する事項につきましては、厚生連内部の機関決定 の時間を考えますと、公表は来年3月下旬ごろになるものと思われます。   次2点目、村上駅周辺まちづくりプランの策定委員会がひとり歩きしているのではないかとのお 尋ねについてでございますが、村上駅周辺まちづくりプラン策定委員会は、昨年12月に設置条例を 承認いただいた後に、村上市村上駅周辺まちづくりプラン等策定委員会を設置いたしまして、村上駅 周辺まちづくりプランを策定いただいているもので、決してひとり歩きではございません。このプラ ンにつきましては、昨年度から継続してご審議いただいており、今年度中には答申いただけるものと 考えております。将来の村上市にとって大変重要な計画であると考えておりますので、慎重にご審議 いただいている委員の皆様方には大変感謝をいたしております。   次2項目め、岩船沖洋上風力発電について。村上市は、市民に対して十分な説明をしているかと のお尋ねについてでございますが、岩船沖洋上風力発電につきましては、昨年の6月に洋上風力発電 の導入を研究している名古屋大学の研究者から構想の説明を受けて、この構想をもとに漁業関係者を 初め地域の関係者に説明したところ、おおむねの理解が得られたものであります。そして、本年4月 に岩船沖における大規模な洋上風力発電導入の可能性を検討する目的で「岩船沖洋上風力発電に関す る研究会」を設置し、関係地域の岩船、塩谷、瀬波、上海府地区の方々に説明し、9月7日には一般 市民を対象として講演会という形で、順序立てて説明をしてきたところであります。11月24日に開 催されました「地域振興と岩船沖洋上風力発電を語る会」におきましても、事前の質問事項と当日会 場から出た質問に対し、ご説明をしながら回答したところであります。今後につきましても、適時説 明会を開催していきたいと考えております。   次に、研究会で出されている「懸念される課題」はどのように調査されているか、実証されてい るかとのお尋ねについてでございますが、研究会で出されている「配慮すべき事項」については、今 後、発電事業者による環境アセスメントにおいて必要な調査を実施するとともに、関係機関と協議・ 調整を進め、十分な対応を講じてまいりたいと考えております。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) ご答弁ありがとうございました。   そこで、伺います。村上総合病院からしばらく待っていただきたいという回答をいただいたとい うことであります。そこで、はっきりともうしばらく時間をいただきたいということだったというこ とですが、その具体的には来年の3月をめどに待っていただきたいとはっきり相手方のお話があった のでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) そうです。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) そこで、伺います。   質問に対しまして、ひとり歩きではないと確かにそう市長は答弁されましたが、昨年の6月、都 市計画関係業務委託料2,800万、これが出て4つの事業に対しての調査費が出たわけです。そのと きの説明では、このたびの村上総合病院の移転に伴います駅周辺の土地利用とか活性化の柱となるた めのまちづくりプランを作成するための委託料ですと、はっきり根拠をそれを示して、そして調査費 をつけさせていただきますという答弁だったのです。その中に4つの事業がありまして、そしていろ いろと調査がされたようですが、そこで伺います。市長でもいいですけれども、政策推進課長でもい いのですが、このように移転に伴いますというはっきりとした根拠、つまりひとり歩きではないと市 長はおっしゃいました。しかし、村上総合病院が駅西に移転をする候補地だったのです。しかし、市 長は、決定という受けとめてこういう事業をどんどんと職員に進めさせたと。ところが、つまり病院 が移転すればそこに大きな空き地になると。そうすれば、そこをそのままにしておくわけにいかない し、どのように活用したらいいか。そして、病院の便利性とかいろいろ研究しなければないというこ とで調査費がついたのはそれはわかります。しかし、病院の移転に伴いというはっきりこういう言葉 を議会で残しているにもかかわらず、病院がいまだいろいろな事情でまだ計画にのせられないという 段階なのに、どうしてこのまちづくり策定委員会を一時中断することもなく、追加予算も出しながら 素案をつくるまでに至ったかと、その辺政策推進課長はこのまちづくり策定委員会の委員会を引っ張 ってきた立場からどのようにお考えですか。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡邉欽也君) 以前にも述べましたように、このまちづくりプラン等策定委員会に つきましては、村上総合病院の移転を契機としてということで今までご説明させていただいておりま す。   契機とはしておりますが、以前より第1次総合計画、それから都市計画マスタープラン等に掲載 されている方針に従いまして今検討を進めているというところでございますので、ひとり歩きではな いというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) 当然立場としてそう言わざるを得ないでしょう。   しかし、病院が向こうに行くと。それを想定して、便利性あるいは広大な空き地をどう利活用す るかということで計画をしてきたのに、今さらいや、その病院の移転とは直接関係ないのだみたいな こと言っても、それは言葉のごまかしです。そう思いませんか、市長。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) そう思いません。   なぜかといいますと、何回も、何回も申し上げているとおり、今課長がおっしゃったように第1 次総合計画にのせてある、都市マスタープランにものせてあるのです。村上市として、将来的に駅を 挟んで東と西をどうするか。そして、西のほうをどうやって延ばしていくか。そして、延ばしていっ た段階において瀬波3号線、それを延伸できるような、延伸しなければならないような地域にしてい かなければならないのではないか、そういうのも計画のうちに入っているのです。そういう計画を持 っていないと、事業が進んでいかないのです。お願いしますと言っても、では村上市は何を考えてい るのですか、どういう計画があるのですかと言われた場合に、何も持っていませんといったらそれで 終わりなのです。そして、そこに村上総合病院の移転、新築という問題がクローズアップされてきま して、現実味が帯びてきたというようなことでありますので、私どもは計画策定に取りかかった、そ ういうことでございます。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) 今市長は、とうとうと昔からあった計画だかのように言いました。   しかし、これまでも議会を通じて私は、合併後の大滝市長の以前合併に当たっての建設計画の中 で、確かに途中から駅周辺の開発事業が計画の中にのったのです。しかし、住民説明会の中で余りに もお金がかけ過ぎるとか、突然出てきた事業だとか、駅西口を買った建設業者が地域の住民に、病院 は来るのだから、駅通路もできるのだからというような、独自につくったプラン計画を住民に配って 説明していたというようなことが明らかになって、それで一旦建設計画の中の事業からはそれは外さ れたのです。しかし、病院の移転したいという、それを契機にかつて消えたはずのプランが突然あた かも当然かのように浮上してきて、そしてまちづくりにとって大事なことですと市長はこの議場で述 べられているのです。私は、あなたが合併後、あなた大滝市長になってからの前以前に、旧村上市議 会の中でそのようなプランというか、地図も含めて、それはしっかりとわかっています。建設計画の 中に一旦のったのですが、しかしそれは消えたのです。建設計画にもなかったそれを、合併後このよ うな形で当然かのように出してきたというところに、私は行政の人たちはこういう仕事をするのだ。 そのトップは、市長であるということを自覚しています。   そこで、方向を変えまして、素案ができました。それで、素案について伺います。この素案がど のような形で住民に周知されるのでしょうか。前に報告がございましたが、再度この議場で報告して いただきたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡邉欽也君) 素案につきましては、先般全員協議会におきまして議員の皆様方に はお示ししましたし…… 〇21番(相馬エイ君) ゆっくり、ゆっくりしゃべって。 〇政策推進課長(渡邉欽也君) 今後のことにつきましても、ご説明したとおりでございますか。こ の内容につきまして、市民の皆様方からパブリックコメントをいただき、その後に策定委員会を開催 をし、成案という形で再度の検討をした後に市長のほうに3月末までに答申という形でいただける予 定となっております。   市民の皆様への説明につきましては、その後になろうかと思いますが、市報ですとかホームペー ジが中心になろうかと思いますけれども、またその状況の中で市としてどういった形でより市民の皆 様方に的確、適切に説明するかにつきましては、検討していく必要があるかなと考えております。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) この前の全員協議会のときに、12月18日から1月7日までと言いました っけ、そのようなたしか日にちのご説明がありましたが、具体的にはどのようなやり方をするのでし ょうか。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡邉欽也君) パブリックコメントの告知を市報の12月15日号に掲載をし、そ の後のものにつきまして12月18日からその内容をアップさせていただきます。   また、本庁、それから支所におきまして、先般ごらんいただきました素案の冊子を配置をいたし まして、それをごらんいただくということを考えております。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) つまりこの12月18日から1月7日といえば、役所、皆さん休みですよね。 二十何日から御用納めが始まって、1月4日かそのごろまで御用納めですよね。そして、一般市民だ って年末、そして正月と忙しいさなかに見に来なさい。そして、意見を述べなさいという。   そして、市民の意見を聞くというのはこの期間だけですか。それとも、その後も会場を何カ所か に設けてその場で説明をして、そして意見を聞くというようなことは考えているのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡邉欽也君) 通常のパブリックコメントの手続で行いたいというふうに考えてお りますので、今申し上げた方法で行いたいと考えております。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) そうすると、今説明したようなこの期間だけパブリックコメントをやって、 その後会場を幾つか設けてその場で職員が説明をして、そしてその場で直接意見を聞くということは しないということですね。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡邉欽也君) はい、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) このようなやり方を考えたのはどこですか。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡邉欽也君) 担当課であります私どものほうでございます。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) あなた方は、住民に莫大なお金を使って事業をやろうとする。あくまでも 今は素案であったとしても、そういうものに対して市民の皆さんからより幅広い人にわかるようなや り方で、そして時間を十分かけて意見を聞く。そして、それをさらに練り上げていくというようなや り方がいかに大事かという認識はないのですか。このやり方だったら、上意下達のやり方ではありま せんか。どうですか、課長。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡邉欽也君) この計画をつくるに当たりましても、市民アンケートですとか、そ れから座談会、意見交換会をやって、その意見をまとめた上で市民の代表の方々に策定委員をお願い をし、その議論を重ねてきたものがこの素案でございますので、その素案につきましてのご意見につ きましては、今の申し上げた方法でよいのではないかというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) 確かに何人かの方を選んだり公募もしたり、そしてまちづくり策定委員会 の委員の皆さんにも何回か会議を開いてご意見は伺いました。しかし、その方たちは、この広大な合 併した後の村上市民の何%の人たちですか。   そして、このまちづくり策定プランのこの前概算がやっと私どもに、やっとです。出ました。村 上市がどのぐらいのお金を使うことになるのですか。そういう物すごいお金を使うこのような大型公 共事業のプロジェクトというか、こういうものをやるに、ほんの市民の一部の人たちだけがかかわっ て、そしていいですか、12月15日の市報見ない人もいるのです。見ない人もいるのです。そして、 18日から1月7日、市民も行政の職員は長期休暇というか休み。しかし、市民は火の車、とにかく お金は出るは、大変だ。そして、お正月だというこの忙しいさなか、それも終わって1月7日です。 せめて2月いっぱいとか、ああ、そういうのがあったのか。では、私も行って意見を出そうかとかと いって気づいたときには、人から聞いたときにはもう1月7日で締め切っているという、こんなやり 方が大滝市長、市民を大事にするという市政ですか。答えなさい。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 市民を大事にする市政でございます。   ちょっと待ってください。何を考えているのかわかりませんけれども、構想を出したのです、構 想。これから村上市の将来的な財政事情を勘案したり、あるいは社会情勢を勘案して、できるかでき ないか、やるべきものは何かというものを予算も何もお示ししてありますけれども、議決も必要なの です。構想をお示しして、そして何度も言うようですが、村上市の財政事情を勘案し、社会状況を把 握して、そして何をすべきか、何をやらないべきか、そういうのをこれからやろうとしているわけで す。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) 言いわけ聞いてはおりません。   こういうやり方で市民を大事にしたパブリックコメントのやり方だかと。つまりさっき私が言い ましたように、今の村上市は上意下達、そのやり方が本当に市民から大滝市政はなぜか何とも市民が よくわからないうちにどんどん、どんどん進めると。何なのだ、この大滝市政のやり方はということ で、あちらこちらから何かおかしいなとささやき始めてきているのです、あなたの耳には入らないか もしれませんが。つまり何でもっと時間をかけてより多くの人がわかるような、そしてまたこういう もっと期間をせめて長くするとか、市報でお知らせするだけではなく、インターネットでもお知らせ するときっと言うでしょう、かければ。しかし、インターネットでそういうのを検索する人なんてわ ずかな人です。つまり自分たちのすることに間違いはないのだというおごりがあるから、こういうや り方をするのです。違います。   例えば1億円とか、わずかな金額のものだったら、こういう厳しい言い方は私はしません。しか し、ざっとこの前私が一般質問で、あなたたちは大まかな数字は持っているのになぜ数字を出さない と言っても、まだ検討中です、検討中ですと言って、この議場ではこのまちづくり策定プランのそれ ぞれの事業の予算はずっと抑えて隠して出さないできたのです。そして、この前の素案ができました といって、初めてこの概要、まさに概要の経費を出しました。これだって、果たしてこのぐらいの金 額で済むかどうかもわかりません。物価の上昇とか人件費の上昇とか、とにかくいろんなことでもっ ともっとこの概算はふえるでしょう。それで、この今現在の総額でさえも約90億円です。その半分 が、50億円が市で持ち出ししなければない。それは、一度にはしないでしょう。しかし、このよう な物すごいお金を村上市がこれから全部はするかしないかわかりません。しかし、行政というのは、 案をつくればこれは大変ですからやめますなんて絶対しないのです、自分たちの仕事の誇りにかけて も、いい意味なのか悪い意味なのかわかりませんが。それで、村上市で50億円も持たなければない ような事業に対して、この忙しい年末年始にご意見をくださいというようなやり方、私は絶対許しま せん。まずそれを申し上げておきます。   時間も大分たっておりますので、私そこで次にちょっと視点を変えてお聞きしたいのは、市長は この村上総合病院支援、土地代も含め建設費も含め、インフラも含めということで、20億円の支援 を以前決めて病院にも伝えました。しかし、この病院の移転に伴いということで、周辺のこの大型プ ロジェクトを同時に動き出したという、そうすればつまり病院支援が本当に大事だという捉え方で 20億円を決めたのではないのでないか。他の自治体は土地を無償提供し、そして30億円あるいは何 十億の建設費の支援を堂々と自治体としてやっている。しかし、村上市は20億円の支援で、そのう ち土地代も含め、インフラも含め、そして建設費も含めてやってくださいと病院に対して非常に厳し い条件を突きつけておいて、そしてその周りのこういう大型公共事業はどんどんと進めようとする姿 勢、つまり市長は病院が建とうが建つまいが駅前と駅西に対して通路をつくり、広場をつくり、そし てJRが橋上駅でなければ通路だけは認めないと言った。だから、仕方ない、橋上駅もというような 姿勢に今変わっている。当初市長は、橋上駅ではなくて通路だけを考えていますとここで、議場でや り合ったではないですか。にもかかわらず、結果的にはJRが認めないからということで、橋上駅も ここの中に、計画の中に入ってきています。つまり大滝市長、あなたはこの駅周辺の大型公共事業を するのが当初の目的だったのではないですか。違いますか。イエスかノーか、それだけで答えてくだ さい。余計な言いわけは必要ありません。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 簡単にイエスとかノーとかの問題ではないでしょう。 〇21番(相馬エイ君) それはわかりますが、時間がないからです。 〇市長(大滝平正君) 村上総合病院の補助金20億円の私どもが将来的な村上市としての財政計画 を立てながら、マックスで20億円、それで決めたのです。   そして、何度も言うようですけれども、これは構想を立てておかなければ、これから村上市の将 来的に困ることになるだろう。どれから取捨選択をこれから精査をしながらやっていく、それが基本 構想ではないですか。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) まちづくりと言います。しかし、合併したこの村上市は、広大なまちづく りで旧山北町から荒川町、そして朝日村、神林村、そして村上市が一緒になったのです。この駅周辺 だけに、病院建設、それはわかります。そして、若干の開発はそれは必要でしょう、もし病院が行っ たとして。だけれども、この駅周辺の開発に約100億の総事業で、村上市には50億もかけるような、 この大型開発、これを市長は非常にやろうとしている。それは、合併するときの旧山北町の皆さんを 初め、皆さんはこういうことを村上市長がする。それも、こんなお金をかけてと。合併のときに想像 したでしょうか。   何で厳しいようなことを申し上げるかというと、病院が移ろうが移らなくても、例えば今この事 業全部やったとすれば、それは住民にとって便利性も生まれるでしょう。しかし、一番得をするのは、 病院が建とうとしているあの駅西に宅地開発をした業者がこの事業が全て進めば、病院は例えばどう であろうとも、一番喜ぶのは業者ではないのか。私は、そう申しわけありませんが、疑わざるを得ま せん。答弁は要りません。時間がありませんので、次に進みます。   次に、洋上風力発電について質問させていただきます。環境課長にお聞きいたします。環境アセ スメント基礎調査がされております。その結果は、いつ自治体に報告されますか。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(吉村和昭君) 議員おっしゃっているのは、環境省がやっているやつね。 〇21番(相馬エイ君) はい、そうです、そうです。 〇環境課長(吉村和昭君) 3月までの予定だといいますので、その後になろうかと思います。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) その扱いは、どのように議会に報告されますか。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(吉村和昭君) そのものにつきましては、私のほうで調査やっているものではなく、環 境省でやっているものですので、その取り扱いにつきましては、どのようにするか環境省と相談して からまた議会のほうに説明していくかどうか、環境省に相談してから決めさせていただきたいと思い ます。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) 相談してからなんてそんな姿勢ではなくて、これから村上市で洋上風力発 電取り組もうとする、推進しようとする立場で、そして環境省がやるこのアセスメント基礎調査の結 果は、市民にとっても大事なことです。それがきちんと環境省からもらって、そしてそれを市民に知 らせる、議会に知らせるのは当たり前の仕事と思うのですけれども、それをお伺いしてからという表 現をするというのはどういうことでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(吉村和昭君) 議員おっしゃるとおりですけれども、物自体が私どものものでありませ んので、今すぐどうのこうのということはお約束できない。   当然最終的には開示はしなければいけないものですけれども、今終わったらすぐ開示しますとか という形でお約束できるものではない。だから、環境省の了解を得てから開示しますということです。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) 当たり前のことを答弁するのではありません。全然だめ。まあいい。時間 がもったいない、時間が。こんなことで繰り返し、繰り返し再質問するなんて、時間がもったいない です。もう全然伝わっていない。まあいいです。次行きます。   そこで、その村上市に洋上風力発電の話を最初にお持ちになったのは、名古屋大学の安田教授、 日本気象協会の玉井さん、そして新潟漁業協同組合岩船港支所の肩書を持って、洋上再生可能エネル ギー利活用アドバイザーの菅原さんという方がいらっしゃいました。この菅原さんという方は、岩船 港支所の職員なのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(吉村和昭君) 洋上風力関係のアドバイザーであります。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) それは、名刺見ればわかりますが、その事務所というか、常に常駐してい る事務所はどちらで、どういう会社なのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(吉村和昭君) 岩船漁協の職員ではございません。単なる洋上風力に関するアドバイザ ーであります。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) ですから、きちんとどこかに所属して、そこから給料もらわなければ生活 していかれないでしょう。どこの所属なのですかと聞いているのです、名刺はアドバイザーになって いるけれども。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(吉村和昭君) 菅原さんは、本間組にお勤めであります。 〇21番(相馬エイ君) 本間組は、どちらに本社がございますか。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(吉村和昭君) 新潟市にあるかと思いますけれども、菅原さんは東京のほうで働いてお ります。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) 協議会ができて、そこで評価委員会の委員が選ばれましたね。そこで、委 員はどのように選ばれたのかと聞きましたときに、安田教授がご推薦なさいましたと答えました。ど うして安田教授に白紙委任をして、安田教授から選んでもらうことにしたのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(吉村和昭君) 洋上風力発電の導入につきましては、当初から安田先生がいろいろと研 究なさってやっていました。   また、安田先生は、東大のご出身でありますので、いろいろとそちらのほうに幅広い関係を持っ ていますので、安田先生のほうにお願いいたしました。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) 先生が推薦したという評価委員会のメンバーの中で、永田哲朗さん、それ から宮原正典さんは、安田教授の洋上風力利用マネジメント寄附研究部門の客員教授でいらっしゃい ます。つまり物すごく身近にいる方なのです、このお二人は。それから、荒川忠一さんという方もい らっしゃいます。東大の先生でしょうか。その人も、安田教授と一緒に漁業協調型浮体式ウインドフ ァームの実現に向けて地域経済の活性化を目指した多目的海洋空間利用への試みというようなその研 究の仲間でいらっしゃいます。   つまり何で私が聞いたかというと、この業者を選ぶというのは、非常に厳粛に評価しなければな らないのではないかと。それが安田教授のこのような周りで活躍というか、一緒に仕事をしているよ うな人たちが評価委員になっているという点で、非常にどうしてこんな決め方、このような人選が安 田教授に一任して決められたのかという点で、環境課長どのようにお考えでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(吉村和昭君) 先ほども説明しましたけれども、安田教授はその洋上風力の関係につい てご研究なさっている方です。また、洋上風力そのもの自体がまだ広く知れ渡っているものでもあり ませんので、それらに関係している方も少のうございますので、安田先生のほうにお願いいたしまし て、委員の方を呼んでもらいました。   また、今ほどありましたけれども、荒川先生につきましては昨年県の実証実験の、今粟島浦村の ほうでやっていますけれども、それらの選定委員の委員長もやられた方でありますので、今議員がお っしゃるような形で安田先生のお友達ばかり集めたというようなことではございませんので、ご理解 をお願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) そこで、伺います。   現在公募の期間にたしか入っているわけですよね。それで、何社というか、その公募に応募して きたところはどのぐらいの現状なのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(吉村和昭君) 公募の期間は、12月10日までであります。   今現在のところは、まだ公募してきている方はいらっしゃいません。9日の日に持ってくるとい う業者が連絡が1件ありました。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) そこで、伺います。   市長のところにも、安田教授あるいは10月1日、ノルウェーの大使の方もおいでになっていら っしゃいます。その9日に持っていらっしゃるというのは、このときにおいでになった関係の方たち なのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(吉村和昭君) いえ、別な会社であります。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) 6月25日、全員協議会での最後の報告の中でこのような報告があったので す。   この洋上風力を推進するにはSPC、要するに特定目的会社をつくっていくと。相当な面積を要 する敷地を必要とする。村上市内にそれをつくりたい。メンテナンス用の船舶、なかなか粟島浦村の 港には入らないので、岩船港に係留して活動していただきたいというような話だったと。そして、現 在事業者としては三井さん、日立さんと言っていますけれども、日立さん、それとスタッドオイルさ ん、これはノルウェーの国営企業でありますが、この3社が連合してやられるものというようなお話 を聞いておりますということですが、この3社が申し込みをまだ〔質問終了時間10分前の予告ブザ ーあり〕していないのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(吉村和昭君) 今のところ申し込みは来ておりません。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) そこで、伺います。   たしか岩船で議員主催で講演会があったときの会場での質問がたしか地方新聞に載っておりまし た。そこで、安田教授も答えているようでありますが、ヨーロッパでは遠浅の海域が広いために着床 式が主流になっていると。しかし、日本は沖合いすぐに水深が深くなるため、浮体式も検討されてい るというような、ちょっとこれはある資料から出ているのですが、遠浅ではないと、そのような岩船 沖で大丈夫なのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(吉村和昭君) 深さ30から40メートルまでが着床式が可能であるというふうに聞い ておりますので、岩船沖はそれに合致いたします。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) そこで、伺います。   この前教育情報センターでの会場での説明で、当初沖合い1キロメートルを考えていたけれども、 2キロメートルという要望があったので、2キロメートルに変更しますという答弁がありました。そ れは、どこから1キロメートルでは近過ぎるという声が出たのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(吉村和昭君) もっと遠くにできないかというのが集落での講演会のときに出ましたの で、それらも勘案いたしまして、2キロメートルというふうな形に設定をさせていただきました。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) それで、高さはたしか課長のご報告では90メートル、そして羽根の1本と いうか、羽根の片方が30メートル、そして円で回りますので、直径60メートル、つまりその羽根 の高さも含めますと150メートルの高さになるというようなたしかご報告ありましたが、間違いあ りませんよね。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(吉村和昭君) 海面からナセルまでがおおむねですけれども、90メートル、羽根の長 さが60メートルを予定しておりますので、大体140メートルになろうかと思います。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) そうしますと、お城山が百幾らですか、二十幾らか、約30メートルぐらい ですね。そうしますと、真下から見上げればお城山よりも高い、高い1基、真下から見上げればとに かくそのぐらい、お城山以上の高さの洋上風力発電が何十基も海岸に勢ぞろいするというイメージづ くりでよろしいでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(吉村和昭君) はい、それで構いません。結構だと思います。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) それで、会場からいろんなご意見、質問が、不安が出ました。その中で、 野鳥の会の会員の方から、野鳥に影響が非常に悪いというようなことで、関係する省で風車づくりを やめさせた事例もあるというような言葉をその会場でおっしゃいました。そのような点で、何かいろ いろ調査されていますでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(吉村和昭君) 野鳥につきましては、今後事業者が決まりましたら、事業者のほうでそ れらについても調査をしていただくというふうな予定でおります。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) それから、先ほどまちづくりで質問もしましたが、市民が本当に十分理解 しない、説明が受けないのに行政はそれ行け、どんどんで市民が何が何だかわからないうちにとにか く事を進めようとする。なぜ急ぐのか。そして、安田教授がいろんなところでご説明したときの話で は、ヨーロッパでは数年も住民と〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕話し合ってきましたと、 安田教授そのものが十分な時間をかけて話し合いをしてきたと言っているのです。   ところが、この村上に岩船沖に関しての洋上風力発電は、なぜ市民がよくわからないうちに、そ れ行け、どんどん、それ行け、どんどんとこの事業を進めようとするのでしょうか、市長。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) さっきも申し上げましたけれども、そんなに早く行け行け、どんどんでやっ ているという私ども感じは持っておりません。昨年の6月ころから説明を始めまして、それぞれ関係 する団体等にはくまなく説明をしているのだなと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) 海沿いの、それから海を仕事とする人たちに話をしてというか、それでま あまあ結構ですと言われたから、それでいいのだというその市長の感覚、村上市の住民は海沿いだけ ではないのです、山手に住んでいる人も含めて。一部の人たちだけから了承を得て理解してもらった からといって進めようとする、その姿勢が先ほどの1番目の姿勢と同じ姿勢なのです。   そこで、伺います。市長は、記者会見を行いました。そのときに、このように述べています。岩 船港内にできる変電所やメンテナンス施設建設というようなことで言っていますが、このようなこと をする場合、村上市が何らかのかかわりを持たなければないと思うのです。お金も、それなりのとこ ろで出さなければないと思うのです。どのようなことが考えられるのでしょうか。課長でも市長でも 答えてください。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 洋上風力、一般海域では日本で初めて日本一のものができるわけですので、 当然のことながらメンテナンス基地、あるいは変電所等を村上地内に要請をしていきたい。していく べきだと考えておりますので、していきたいと思っております。   そのときに、村上市がどういうことをやるかということについては、これからの話し合いになり ますけれども、当然用地等については適地を探していかなければならないと考えておりますし、お金 を出すのか出さないかということですね。ご質問でございますけれども、それらについては今の段階 でお金を出すとか、どこがいいとか、そういう問題はまだ先の話であると、そのように考えておりま す。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) 課長も市長も、日本初とおっしゃいます。日本初だったら、どこかでこの 安田教授は実証実験をして、そしてそれで間違いないということで村上市で例えばやるのではないの です。   つまり今まで議会で述べてまいりましたが、安田教授のこの研究は、来年の3月まで任期なので す。つまり村上市は、この安田教授の研究の材料になっているということなのです、言葉は悪いです けれども。つまり安田教授のこの研究結果がどこかでされて、そうだねと。間違いないのだねと。本 当にそうなのだねという、それが受けて今村上市が積極的に力をかそうとしているのだったら、それ はそれでわかります。しかし、安田教授のこの研究機関は来年3月まで。にもかかわらず、村上市が 未知のもの、日本で初めてだからというようなことで、本当に住民が村上市のかかわりはどうなのだ ろう。自然、地産地消のまち、そして鮭の来るまち、この村上で鮭の体系はどんなふうになるのだろ うとか、海流は変わらないのかとか、野鳥との関係はどうなるのだろうとか、物すごい心配を多くの 皆さんが持っているのです。しかし、反対運動がこちらにはないからというようなことで、それ行け、 どんどんと進めようとしている。非常に市長をトップとしたやり方が市民が不安を感じ、疑問を感じ ているのです。〔質問時間終了のブザーあり〕これを申し上げて終わります。 〇議長(板垣一徳君) これで相馬エイさんの一般質問を終わります。   午後1時まで休憩します。           午前11時55分  休 憩                                                        午後 1時00分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、4番、鈴木いせ子さんの一般質問を許します。   4番、鈴木いせ子さん。(拍手)           〔4番 鈴木いせ子君登壇〕 〇4番(鈴木いせ子君) 議長のお許しをいただきましたので、一般質問させていただきます。鷲ヶ 巣会の鈴木いせ子です。どうぞよろしくお願いします。   私の一般質問は、2項目についてであります。1項目め、村上総合病院の建設時期についてであ ります。村上総合病院の新築候補地が報道されましたが、建設の進捗が見えてこないので、以下につ いて伺います。村上総合病院の末武理事長さんからの報告が一般質問の通告の後にありました。その 関係で質問がちょっと前後しております。@、厚生連では農林水産省からの新築許可が9月におりる ので、それを待って村上総合病院の建設計画を平成27、28、29年のいずれにするか検討するという ことでしたが、許可はおりたのでしょうかと。これは、全員協議会でお聞きしていますので、わかり ますが、一応質問がこうなりました。   村上総合病院の新築について。A、当初、佐渡総合病院の前に建設計画がありました。平成23 年に佐渡総合病院が新築されましたので、次は村上総合病院の新築に向かうものと思われましたが、 小千谷総合病院に先を越されました。このことについてのお考えを伺います。   大きな項目の2、希望が持てる農業、農村対策についてであります。平成26年産コシヒカリの 卸価格の仮渡金が最安値、戸別所得補償は減額の半額です。仮渡金は過去最低と、立て続けに痛手を こうむることになりました。稲作農家は、悲痛な声を上げております。村上市も農協も、いち早く貸 付金の利子補給を決定いたしましたが、その前に返済金がないのが現状です。このことを踏まえ、以 下について伺います。@、平成26年の稲作にかかわる所得は、前年と比べどの程度減少になるので しょうか。   A、米価下落についての市の対応を伺います。   B、平成26年産米の収入減少影響緩和対策(ナラシ対策)の金額と補填時期について伺います。 なお、今年度に限り特別枠も設けられるようですが、どのような対策なのかをあわせて伺います。   C、高齢化などにより増加している耕作放棄地への対策を伺います。   D、村上市の重要な産業である農業は、担い手対策が最重要課題と思っております。農業従事者 が夢を抱ける対策をどのように考えるのかお伺いします。   大きな項目の3、村上市新ごみ処理場について。新ごみ処理場が来年3月下旬の本格稼働を予定 しておりますが、以下について伺います。@、新ごみ処理場の建設にかかわるこれまでの経過と今後 の予定を伺います。   A、新ごみ処理場の本格稼働に伴い、荒沢最終処分場の今後の施設運営について伺います。よろ しくお願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、鈴木議員の3項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、村上総合病院の建設時期についての1点目、村上総合病院の建設計画の許可は おりたのかとのお尋ねについてでございますが、11月27日の市議会全員協議会において副市長から 説明させていただきましたし、さきの一般質問でも答弁いたしましたとおり、10月31日に新潟県厚 生連の末武理事長が来庁し、村上総合病院の進捗状況について説明をされました。その中で、ことし 2月に訪問したときには、秋ごろには村上総合病院の新築視点に係る3カ年計画や財務計画について お示しすることができると思うと、そのようにお伝えしたが、現在も調整段階であり、計画等の決定 時期が当初予定よりおくれているため、もうしばらく時間をいただきたいとの報告がございました。 したがいまして、村上総合病院の新築移転に関する事項につきましては、厚生連内部の機関決定の時 間を考えますと、公表は来年3月下旬ころになるものと思われます。   次2点目、村上総合病院の新築計画が小千谷総合病院に先を越されたのではないかとのお尋ねに ついてでございますが、これまで本市として、厚生連が経営する病院の建設計画の順番についてのお 話は伺っておりませんので、どちらが先を越したか、越されたかなどという問題ではないと考えてお ります。   次2項目め、希望が持てる農業対策についての1点目、平成26年の稲作に係る所得は前年と比 べどのようにどの程度減少になるのかとのお尋ねについてでございますが、稲作経営には主食用米の みの方や非主食用米(加工用米・米粉用米・飼育用米等)を組み合わせて取り組むなど、さまざまな 方がおられますので、前年と比較しての所得減少をお答えすることはできません。ここでは主食用米 に取り組んでいる方の米の直接支払交付金の削減及び仮渡金の引き下げによる10アール当たりの減 少額で回答をさせていただきます。米の直接支払交付金の削減が7,500円、1俵当たりの仮渡金の 引き下げが1,700円で、10アール当たり9俵の収穫とすると1万5,300円の引き下げとなり、合計 で2万2,800円の減少となります。   次2点目、米価下落への市の対応についてのお尋ねでございますが、全国で主食用米の在庫量が 平成26年6月で257万トンとなっており、在庫量を減らし、米価の安定を図っていかなければなり ません。本市では、主食用米の販売促進の強化と生産の引き締め、非主食用米、特に飼料用米増産な どにより需給バランスを保ち、米価の安定を図るとともに、水田活用の交付金により農家所得の向上 を目指します。今後も、国・県の動向を注視しながら、対応してまいりたいと考えております。   次3点目、平成26年産米の収入減少影響緩和対策、いわゆるナラシ対策についてのお尋ねでご ざいますが、まず補填時期については、例年4月申請、6月交付となっておりますが、今般の米価下 落等を受けて、国としても交付時期を1カ月前倒しという意向があるようです。金額についてでござ いますが、当年産の販売収入の合計が標準的な収入を下回った場合にその差額の9割を補填する制度 となっており、この根拠となる「標準的な収入」は当年産、平成26年産米を含む5カ年の10アー ル当たりの収入額のうち最大のもの及び最小のものを除いた3カ年の平均額であり、当年産の販売収 入額は交付前の5月に公開されますので、実際に幾ら補填されるか現段階ではわかりません。また、 今年度限りの特別枠とは、平成25年産で廃止となった「米価変動補填交付金」をナラシ対策に円滑 に移行するための対策であり、平成26年産まではナラシ対策に加入する要件として、規模要件(個 人4ヘクタール、集落営農28ヘクタール以上)があるため、規模の小さい農家が加入できない状況 でありましたが、今年度に限り規模要件なしで、農業者の拠出を求めず、ナラシ対策の国費相当分の 5割を交付する対策を実施するものであります。   次4点目、高齢化などにより増加している耕作放棄地への対策についてのお尋ねでございますが、 現在進めている人・農地プランや農地中間管理事業を活用した担い手の育成・確保を進めるとともに、 中山間地域等直接支払制度及び多面的機能支払制度の活用により地域ぐるみで農地維持・管理を図っ ております。また、猿害、猿の害です。などによる耕作放棄地をなくすため、国の補助対象要件に該 当しない農地についても、市単独で電気柵設置費用の3分の2を助成いたしております。   次5点目、村上市の重要な産業である農業は、担い手対策が最重要課題と思うが、農業従事者が 夢を抱ける対策をどのように考えるかとのお尋ねについてでございますが、鈴木議員もご存じのとお り、国では農業を足腰の強い産業としていくために、政策の一つとして農地中間管理機構の創設を行 いました。これにより、農地の有効利用や農業経営の効率化を進める担い手への農地利用の集積・集 約化を行うことができます。本市としては、4点目でも触れましたが、人・農地プランや農地中間管 理事業を活用した担い手の育成・確保を関係機関とより一層推進し、農業従事者が希望の持てる対策 としてまいりたいと考えております。   次3項目め、村上市新ごみ処理場についての1点目、新ごみ処理場の建設に係るこれまでの経過 と今後の予定についてのお尋ねでございますが、新ごみ処理場の建設工事につきましては、平成24 年6月議会議決をいただき本契約を締結し、工事に着手しております。平成24年度は、用地内の樹 木の伐採、抜根から粗造成を行い、平成25年度から建屋の建設工事に着手し、現在に至っておりま す。本年10月末には外構工事等、一部工事を除き建屋をほぼ完成したことから、建築基準法に基づ く完了検査を終え、11月4日には焼却炉の火入れ式を行ったところであります。また、11月12日 からは、新施設でごみの受け入れを開始し、その後試験焼却を開始いたしております。今後は搬入道 路などの工事のほか、プラント機器の各種性能試験や調整を行い、3月23日本稼働する予定であり ます。   次2点目、新ごみ処理場の本格稼働後の荒沢最終処分場の運営についてのお尋ねでございますが、 荒沢最終処分場は平成11年3月に竣工し、約15年が経過しております。本年11月末現在での埋め 立て残余容量はおおむね2万5,000立方メートルとなっております。新ごみ処理場が稼働後も、こ れまでどおり焼却灰は発生いたしますが、事業者提案で主灰の約3割は県外のリサイクル施設で再生 処理する計画となっております。このまま推移した場合、十数年で満杯となる見込みであることから、 施設の延命化を図るため主灰の大部分をリサイクルすることを検討いたしております。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 私は、村上市議会議員になってからこれまで毎回のようにこの村上総合病 院についての質問をしてきましたが、今回は多くの同僚議員がこのことについて質問してくれました ので、そのことをもう一度しないで私の考えで質問していきたいと思いますので、よろしくお願いい たします。   まず初めに、10月31日末武理事長が説明においでになったとき、このままの計画で3カ年計画 に組み込むということを市長は感じましたでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 10月31日に来たときに、末武理事長が平成27、28、29年のその年度に組 み込むかということをおっしゃっていたかどうかということですか。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 末武理事長のそれは必ず入るよというような雰囲気だったか、それともま だ考えているよという雰囲気だったか、市長はどのように感じましたか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 10月31日来られましたのは、今厚生連としても準備の段階をしているとこ ろですということでありまして、年度については直接は触れませんでした。   ただ、私のニュアンスとすれば、若干おくれるのではないかなというようなニュアンスで受け取 らせていただきました。詳細については、先ほど来申し上げているとおり3月、何でそういうのです かと申し上げたら、それまでに準備段階がありまして、いろいろな会議にかけなければならない。そ して議決をいただかなければならないというような手続もありますので、それまでお待ちいただきた いと、そういう答弁でございました。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) そうすると、市長のニュアンスとしては、まだはっきり3カ年に入るかど うかという確信は持てなかったですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) そのとおりでございます。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 私も、現在そう思っております。3カ年計画に入るかどうか、それさえも 私は今はっきり言われる状態ではないかなと思って市長の感触をお伺いしました。   末武理事長は、現在も調整段階であると。計画等の決定が当初予定した時期よりもおくれるため、 もうしばらくの時間をいただきたいという返事だったのですが、この原因について市長はどのように 考えますか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 具体的におくれるためにというようなお話はございませんでしたが、一つの 要因といたしましては、いわゆる時期的に今建築資材、建築物価が非常に高騰しているのが一つの要 因だということでありますし、また政府によるいわゆる農協改革等がございまして、内部をしっかり と今体制固めをしているところだということと、もう一つは厚生連病院自体、全部の厚生連です。そ んなに好調な運営がなされていない。そういう点も、クリアしていかなければならないというような お話を聞かせていただきました。   また、村上の新しい病院につきましては、病床数あるいは設計等についても、再度詳細について しなければならないのではないかと、そのようなお話をいただいております。そして、私がまさかや めるようなことはないのでしょうねと言ったら、いや、それは絶対ありませんから安心してください、 そういうことでした。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 私が市長に今お聞きしたいのは、市長今おっしゃいましたように建設計画 を再度検討しなければという、その言葉を市長の口からちょっとお聞きしたかったために質問したの ですが、私はそのように思っております。今のままでいって、果たして3カ年計画に入るのかどうか というのを大変私は危惧しております。   厚生連も、一番の原因は資金繰りだと思います。資金繰りが大変になってきました。農業情勢も このように米も安くなりましたし、何といっても組合員があって、農協があって、そして全員が厚生 連を支えております。その土台が今このようになってきていますと、なかなか厚生連もその資金繰り が大変になってくるのではないかと私も思っておりますが、そうであれば今市長がおっしゃったよう に建設についても再度計画をしなければならないですと今おっしゃいましたけれども、そのように私 も考えます。そして、そうであれば資金が今は一番問題になってきていると思うのですが、市として も少ない資金で効果的に建設できるアイデアを持った建設計画を、厚生連にというよりも、今私が思 うには厚生連は厚生連、村上市は村上市で自分の言いたいことばかり言っているのでないかなと思う のです。やっぱり厚生連と市は1つになって、いかにして病院を早く建てるかということを先に考え なくて、あれは市がやっている、これは厚生連がやっているというふうになっているのを私は今感じ ておりますが、この資金繰りに合わせた、さっき市長も言いました。再度建設計画をという、そうい うことも含めて厚生連に市として訴えていくべきではないかと思うのですが、その窓口である副市長 について、その点については副市長どのように考えますか。 〇議長(板垣一徳君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 私どもも、今までもずっといろいろお話を伺いながら、適宜お話を伺 いながら調整をしてきました。   建設については、やはり厚生連が建てるということでありますので、私どもはそれに対して支援 をするということであります。いろんな厚生連の事情もありますので、それをああせい、こうせいと か私どものほうでそういうことを、どういう補助があるとか、こういうあるとかという提案というか そういうあれはしますけれども、積極的に私どもからどうせい、こうせいということは今のところは しておりませんし、要請に応じて私どもでできる範囲内でやっているところであります。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 多分そういう説明しか来ないのではないかなということは薄々感じました けれども、そのままであれば土地も建物も初めから見直してみる。その実行するのではないのですけ れども、初めから土地も建物も含めて見直したらと私は思うのですが、ただ3月まで黙って待ってい るのでしょうか、政策推進課長。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡邉欽也君) 私どもも、村上総合病院内にあります建設準備室がございますので、 そちらのほうと定期的に連絡をとりながらどういった状況なのか、またどういったことが必要なのか ということにつきまして逐次情報交換を行っております。   手をこまねいてということではありませんが、わざわざ末武理事長さんが来られて、3月ころま でにはということで、今しばらく待ってもらいたいというお話でわざわざ来られましたので、今の状 況の中では静観するしかないかなというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 私がそういう会話の中で感じるのは、本当に市民の命を守ろうとしている のだろうかと、そのことを強く感じます。   厚生連にもそういうことで資金不足が考えられるのであれば、金も余りかけないで、そして病床 数も考えながら何かもっといい方法があるのでないかなと私は思うのですが。そして、前から考えて いたのですけれども、コンパクトシティ、コンパクトシティという計画のもとにこの駅前周辺の計画 もできているようでありますが、村上市はコンパクトシティでなくて私はワイドシティだと思ってい ます。やっぱり人の命を守る病院が端っこのほうにあるよりは、そして駅の向こうにある病院であれ ば、新築するときは駅からこっちへ持ってくるのが普通の人の考えだと思うのです。そして、コンパ クトシティでなくて村上市の中心はどこなのかと、そこに一番命を守る病院は建てるべきだと初めか らそう思っています。今さら覆しはできないと言うかもしれませんけれども、まだ候補地のうちにこ ういう事情が来た場合には、やっぱり少ない資金で、そしてもっと効率的な病院の建設も1から考え 直す時期に来ているのでないかと私は感じております。市長いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 建設場所については、適地ということで全員で選んだわけでございますので、 それは絶対条件であると私は考えております。   ただし、先ほど来申し上げておりますように、これは大きな社会事変なのです。社会が大きく動 いたと。そして、まして将来的な人口動態が発表されておりまして、それらを鑑みますと、やはり厚 生連も2にも3にももっともっと考えなければならない場面に入ったというようなことで苦慮してい るのは間違いないと考えておりますので、厚生連が今考えている事柄を私どもに説明するはずであり ますので、それらをじっくりと考察いたしまして、一緒になってこの圏域の2次救命を守る病院をつ くっていくために努力をしていきたいし、また支援をしていきたいと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 私も、土地問題にしてもそうですけれども、土地は厚生連がやるのですよ と、こう市が投げたような、私が見ればそんなような感じでやっておりますけれども、何でも土地も 厚生連がやっていますよ、厚生連がやっていますよと同僚議員の質問に対しても、そういう意見ばか りが聞こえて、市はただ眺めているだけというふうに、私には同僚議員の今までの質問に対しての答 えを聞いてそのように感じております。   厚生連病院といえども、これは市民病院だと私は思っております。村上市の命を守るための病院 だと思っております。だから、厚生連に任せっ放しでなくて、もっと村上市も積極的に参加していい 知恵を出さなければ、このままずっといって3月まで待って、いや、3カ年計画に入らなかったとい う可能性だってないことはないのです。そういうものを含めますと、この3月に何かリアクションを 起こさないと、やはりこの病院の建設が進まないと私は思っております。市長、今聞きましたけれど も、これに対してはどのように考えますか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) あくまでも市の対応について、いわゆる厚生連、厚生連と逃げているという ような言い方をされていますけれども、決してそんなことはございません。   用地につきましても、もし用地買収に入るようであれば、市は積極的に応援しますよと、協力し ますよと言ってありますし、ただ私どもから用地を買いなさいとか、あるいは先に手を打ちなさいと か、そういうことは言うべきことではないと、そのように考えております。あくまでも、厚生連が将 来的な見通しの中で、あるいは現状を今の現状の村上厚生連病院を踏まえた中でどういう判断を下し ていくのかということでありますので、私どもがそれに先だって前に走っていく筋合いのものではな いと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) いや、私は市が前に出せというのでなく、一緒になって考えていけばもっ といい知恵が出るのではないかなといって質問させていただきました。   厚生連は、村上総合病院の新築は佐渡総合病院の前にありました。厚生連の計画としては、佐渡 総合病院の前に村上総合病院の新築が計画されておりました。ですが、村上市が合併するときは、そ の村上総合病院の新築というのはきっと議題にも上がっていないのが現状だったかと思います。それ に比べて佐渡市は、合併債を病院に使うという、その計画のもとに合併しておりました。だから、佐 渡総合病院ができたときには全て合併債でその資金を出しております。だから、大きな金額も出すこ とができたので、佐渡総合病院はその前に村上総合病院計画があったにもかかわらず、やはりとんと ん拍子で行った佐渡総合病院が建ちました。そして、今度は村上総合病院と厚生連のほうもそういう 話で市長のもとに訪れ、その土地を用意していただきたいということと、支援をお願いしてください ということの2つの項目について、末武理事長が村上市にお願いに来ました。でも、村上市の、私の 考えです。きょうは、私の考えで物言っているのですけれども、厚生連の考えでなくて私の考えで言 っているのですけれども、確かに何年もかかったけれども、支援する金額は決まりました。でも、土 地はまるっきり厚生連が求めれば、援助の中で求めればいいというような感じで、市の対応がそうで ありました。そこに持ってきて小千谷総合病院は、もう田んぼにああ、厚生連さん、この土地をどう ぞ、市が全部土地は用意させてというか、お金のことはわかりませんけれども、ここに用意しました ので、どうぞ早来てくださいと言ったら、この村上総合病院の現在の土地も決まっていないような状 態の中では、厚生連としても小千谷総合病院に行かざるを得ないですよね。村上は、建てる土地が決 まっていないわけです、まだ候補地のままで。でも、小千谷総合病院はどうぞこの田んぼの中に建て てくださいという即決断しました。そうしたら、もう佐渡総合病院が終わって次の村上総合病院の先 を越されてしまった。これも、私が言うのでなくて、これは厚生連の計画の中にありました、佐渡総 合病院が。そういうことで、市のほうにもお願いに来たわけなのですが、もう小千谷総合病院は11 月13日に起工式が終わっております。平成29年、3年でもう病院が建つような計画が新聞に報道 されています。小千谷総合病院は病床数300、診療科目21、駐車場900台で平成29年に完成。こ とし平成26年だから、平成26年に起工式をやって平成29年にはこの小千谷総合病院が完成します。 この計画というのは、私は村上総合病院にあった計画が小千谷総合病院にそっくり行ったというふう に考えております。早く土地が決まり、そういうことが決まっていれば、もう村上総合病院だって当 初の計画であれば佐渡総合病院の前は平成27年度の村上総合病院の計画がされていましたし、今こ の小千谷総合病院は平成29年度に完成の計画が入っております。   だから、私が何を言いたいかといいますと、村上総合病院は大きな災害があったらもう対応でき ないし、大きな伝染病が発生すればもう今の村上総合病院では対応できないのです。救急医療だって、 消防長さん、あっちこっち回されて非常に困っていると思うのですが、そういう問題もすぐまず病院 さえ建てば解決することなのです。だから、私が今なぜ3月にその返事が持ってくる前に市と厚生連 がもっと詰め寄ってアイデアを出して考えられないのかなというふうに思っているのですが、この点 について、私の言ったことについて市長の考えをお伺いします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まず、順番の問題ですけれども、どこから仕入れたのかわかりませんけれど も、佐渡総合病院の次、小千谷が、村上が建てるというようなことは一言も聞いたことがございませ ん。   そして、小千谷は用地を提供しましたけれども、補助金は恐らくないはずでございます。村上市 だって、用地が決定した段階で私どもは用地買収に入るものと思って協力しますと。一緒になってや りましょうと、そういう話をしたのです。しかしながら、やはり厚生連村上総合病院は村上総合病院 の事情があって今日に至っているわけでございますので、何も話し合いをしていないとか、協議をし ていないということではないのです。順番が云々なんていうのは、それは全然我々にはそんな話もご ざいませんし、ただやはり考えられるのは、いわゆるさっきからおっしゃっているように資金的な問 題と、私もさっきからお話しさせていただいているとおり、非常に農協自体が不安定になってきたと いうようなこと、あるいは建築物価が高騰、それらが重なって足踏みをしているというふうに捉えて おります。当然村上総合病院にしたって、さきにも申し上げましたとおり、モチベーションが下がっ てくるのです、ドクターも看護師も。一日も早く建てたいのはやまやまだと思います。ただ、内部事 情でこうなっているということでありますので、それは私どももしっかりと見きわめながら協力でき るところは協力していきたい、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) ぜひそうしていただきたいと思います。   一番困るのは市民になります。いっときも早い病院の建設を市長、一生懸命になって厚生連と連 絡とりながら頑張ってください。   続きまして、農業問題に移りたいと思います。市とJAでは、利子補給をいち早くこの減収に打 ち出しましたが、利用された方はどのくらいいらっしゃるのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 11月末現在でJAにいがた岩船が26件で2,102万円、JA神林で 20件で1,000万円、平均しますとJAにいがた岩船が80万、神林が50万ぐらいになっております。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 課長は、この金額を多いと思いますか、少ないと思いますか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 多いか少ないかと言われますとあれですけれども、少ないほうが困 っていないのかなというふうに思いますので、金額的にはちょっと少ないですけれども、件数につい ては余計かなというふうに感じております。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 私は、利子補給をもらって借りる。その前に、前に借りていたお金の返済 金がないから利子補給だけでは借りる人がいなかったのではないかなというふうにこの数字を見て感 じました。それだけことしの米価の下落というのは農家を襲っております。そのことを課長の胸にも おさめて置いてください。   次に、ナラシ対策なのですが、ナラシが今にとっては重要なので、私も農業委員になりまして、 農業委員会でもそういう報告あったのですが、やっぱり20%の加入のほうが俄然多く、10%加入と いうのは少なかったように見ます。そうですよね。           〔「そっちのほうに入っている」と呼ぶ者あり〕 〇4番(鈴木いせ子君) 20%が余計でした。   20%加入の人が多くて、10%が少ないようでしたので、加入している方はやはり20%の人が大 変よかったのかなと思いますが、農家全体ではどのくらいのパーセントの人が加入していらっしゃる のでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) ナラシの加入数につきましては314人でありまして、生産調整達 成者が3,522人でありますので、割合につきましては約9%ということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 全体の1割の方しかナラシは加入していないのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 私のほうで数値は、資料はそういうふうになっておりますので、調 べたほうの。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) そうしますと、幾ら6月支払のが5月の支払になっても、大変なことです よね、市長。1割の人しかナラシに加入していないそうです。案外いないですよね。   でも、今ことしの枠で何とかなるのでしょうか。〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 先ほど竹内議員にも申し上げましたし、市長からも申し上げたと思 うのですが、ナラシ移行のための円滑化対策という部分がございまして、今年度限りでございますけ れども。国のほうその下落の差額に対しての国負担分の2分の1を個別所得に加入している人に対し ては出るということになっておりますので、若干の補填はあると。   その率にしては、34%と先ほど竹内議員に申し上げましたけれども、34%程度でありますけれ ども、出るということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) もう一つ課長にお伺いしたいのですが、実は村上市と関川村の単独助成金 というのですか、この比較書を私いただきましたけれども、村上市が水田活用推進事業補助金として 10アールについて2,000円、関川村は5,000円ですか、5,000円の助成金がされております。   それで、村上市は1,800万、関川で1,300万、村上市が3,791戸、関川は722戸の農家の分と してこれ上がっておりますけれども、これは減反に対する補助金だと、減反した面積に対する補助金 だと思いますけれども、これを見直すという方法は今現在では考えられないのですか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) そういうことでありまして、今おっしゃるように一律2,000円と いう形ではなくて、やはりこれから奨励作物なりを重点的にやっていこうと、先ほど申し上げたよう に何を重点的にしていくかという部分はこれからでございますけれども、その中で重点作物に対して 加算していくという形にしていきたいと思いますし、産地資金もありますので、産地資金と一緒に奨 励作物を市のほうで奨励作物に対してのその額を上回らせていこうということで計画しております。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) そうすると、2,000円対5,000円のこの金額についての2,000円が4,000 円になるとか、5,000円になるとかというのは、今の段階では市としては考えていないのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 市長に。 〇4番(鈴木いせ子君) では、市長に行きます、皆さんが市長と言いますので。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今現在は、このままでいきたいなと、私のほうで考えております。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) そうすると、この稲作減少については、市としては何も対策を講じないと いうことですか。それは、また市長に行けばいいろうか。           〔「課長に」と呼ぶ者あり〕 〇4番(鈴木いせ子君) 課長に行けばいいですか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 先ほど市長からるる答弁申し上げましたけれども、市として何もし ないのかという部分というのは、これから今年度につきましてはJAの利子補給をさせていただきま したし、これから必要であれば措置を考えていきたいというふうに思っておりますが、これ以上のこ とは今の段階では考えてございません。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 考えておかないで考えてください。   ぜひ、隣村はせめて倍ならいいけれども、2,000円と5,000円では2倍以上も考えておりますの で、今後この数字についても検討願いたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 担当としては、なるべく上げていきたいとは思いますが、財政事情 も考慮しながらなるべく期待に応えてはいきたいというふうに思っております。           〔「もう一回課長に聞け。財政課長に聞け」と呼ぶ者あり〕 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 今後ろから財政課長にも聞けと言いましたので、財政課長さんにもお伺い したいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 財政課長。 〇財政課長(菅井晋一君) 今11日から新年度〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕予算のヒ アリングが始まります。さまざまな市の重点施策、さまざまございます。そういうふうな中で総体的 に判断していくことになるのかというふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 何とか検討していただくようにお願いします。それが病院にもかかわって くることでございますので、ぜひお願いしたいと思います。   それから最後に、担い手育成なのですが、これが今村上市としても一番大事な問題です。この担 い手についての育成というか、もう土地は担い手に委ねられているというのが現状です。ほとんど高 齢者はやめていきます。担い手のいないところでは、本当に集落別の田の持ち分もよその集落の担い 手に頼むような計算になっておりますので、ぜひこの担い手に対する市長の新しい考えというか、思 いやりというか、そういう考えをお伺いしたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほどの答弁でも申し上げましたように、今進めております人、それから農 地プラン及び農地中間管理機構等を活用した担い手の育成確保に努めているわけでございますので、 おっしゃるとおり担い手が非常に大切になってまいりますので、しっかりと推進をしてまいりたいと、 そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 一番重要な、減少もそうですが、一番大事なのは担い手の育成だと思いま す。本当に担い手が希望の持てるような農業政策、村上市の農業は第1産業でありますので、ぜひお 願いしたいと思います。   それでは、時間もなくなりましたが、ごみ処理場のことについて伺いますというよりも、私ごみ 処理場に行ってきました。自分のごみ持って行ってきました。いや、よくなりました。もう入ってい って、前は入ったところでもう一回検査せねばないのですけれども、入ったところでなく、そこでカ ードをもらってぐるっと回ってカードで自分で金払うという、大変機能的なシステムになっておりま したので、よかったなと思います。でも、私が行って一番感じたのは、どこにどのごみを置けばいい のかなというのがちょっと戸惑いましたので、あそこに看板とかあって、何のごみはどっか捨てる、 どこに持ってきてくださいとわかればいいけれども、あそこに入っていってただうろうろするだけで どこに行けばいいのかわからなかったので、そこら辺の誘導があれば立派なごみ処理場だなと思って 帰ってきました。ご苦労さまでした。   これで私の一般質問終わります。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほど病院の問題で、いわゆる佐渡総合病院、小千谷病院のお話がございま した。当然、御存じで質問しているのだと思いますけれども、佐渡総合病院は厚生連、統合病院とし てつくった病院でございます。小千谷病院は…… 〇4番(鈴木いせ子君) 小千谷病院は2つの病院。 〇市長(大滝平正君) 小千谷病院もそうですけれども、小千谷病院は広域財団法人…… 〇4番(鈴木いせ子君) 財団法人、わかっています。 〇市長(大滝平正君) その違いもあるということをご理解してください。 〇4番(鈴木いせ子君) 公益財団法人と、魚沼病院だけが厚生連の病院で、それはそっちの病院で、 2つの病院が1つになったということは私わかって質問しました。   では、これで私の一般質問終わります。(拍手) 〇議長(板垣一徳君) これで鈴木いせ子さんの一般質問を終わります。   午後2時5分まで休憩します。           午後 1時49分  休 憩                                                        午後 2時05分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、18番、滝沢武司君の一般質問を許します。   18番、滝沢武司君。           〔18番 滝沢武司君登壇〕 〇18番(滝沢武司君) 市民クラブの滝沢であります。議長の質問の許可をいただきましたので、 以下通告書に沿って質問したいと思います。   第1点目は、村上市の今後の組織機構と支所のあり方についてということでありますが、その内 容には@として、平成26年4月1日現在、定数903人、現員数790人とありますが、合併により定 数を大幅に削減してきた段階から本来の行政執行を行う段階になったと考えます。合併後8年を迎え る今後の組織機構をどのように行うのがふさわしいと考えているか、その構想を伺います。   A、現在、支所は2課構成となっていますが、今後の支所の組織のあり方をどのように考えてい るか伺います。   B、これまで各地区に住む住民から、その支所のあり方について意見聴取を行ったことがありま すか。あったら、その主な意見の要旨をお聞かせください。   C、今後の市政運営の大きな一つの要素となる現在の支所の組織機構をどのように強化すること が地区に住む市民の信頼と活用が図られると考えるか伺います。   大きな2番目は、市の文化財や施設の充実についてであります。@、歴史的文化財である武家屋 敷群などの今後の充実と市民にとって存在価値を見出せる具体的な活用のための整備や充実のあり方 についてお考えを伺います。   A、村上地区区長会の地区内各所にある公園等の遊具を初めとする整備充実の要望に対して、 「安全点検、老朽遊具の更新を優先的に」と回答しているようでありますが、市児童公園の一つであ る田端町児童公園にはトイレも水飲み場もなく、公園としての存在にもかかわる整備の不備が指摘さ れています。このような状態をいつまで放置しておくのか、今後の改善の予定を伺います。   大きな3番目、障がい者の支援についてであります。さきに行われた全国障害者スポーツ大会 「長崎障害者国体」での当市、中山とい子さんの活躍への市の対応を見て、障がい者のスポーツ大会 への参加や活躍に対する支援や評価の仕方に健常者の場合との違いを感じます。これまでと今後、こ のような点でどのような対応が必要と考えているか伺います。   以上でありますが、答弁をいただいた後再質問をさせていただきます。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、滝沢議員の3項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、村上市の今後の組織機構と支所のあり方についての1点目、合併後8年目を迎 える今後の組織機構をどのように行うのがふさわしいと考えているかとのお尋ねについてでございま すが、本市においては、これまで「組織再編計画」に基づいて組織の簡素化を図ってまいりましたが、 平成29年4月1日現在で予定しております職員総数を733人に対応した組織体制の確立を目指して おります。これまでと同様の業務方法では本庁、支所ともに人員減と組織再編に対応できないことか ら、先ごろ本庁、支所の役割分担の明確化や業務見直しによる効率化を進めるため、本庁、支所間だ けでなく各課間、各課内での業務の集約や見直し作業を行うとともに、今後の新規事業の見直しを確 認し、現在取りまとめの作業を行っております。これらの作業に加え、地域のご要望・ご提案、また 議会でのご指摘・ご意見等を取り入れながら組織機構を構築していくことが必要と考えております。   続いて2点目、今後の支所組織のあり方をどのように考えているかとのお尋ねについてでござい ますが、今年度実施した支所2課体制への移行は、利用しやすい窓口サービス部門と協働のまちづく りをさらに推進し、柔軟な住民対応を可能とするために、縦割りと言われがちな体制を排除し、地域 振興の中核である支所で完結できるよう横断的な組織体制の確立を図るもので、今後もこの方針のも と支所組織を構築してまいります。   続いて3点目、これまで各地区に住む市民から、その支所の組織のあり方について意見聴取を行 ったことがあるか。あったら、その主な意見の要旨をお聞かせいただきたいとのお尋ねについてでご ざいますが、これまで市長とのふれあいトーク(市政懇談会)や各地区の地域審議会等で支所のあり 方についての意見が出ております。例えば、行財政改革の中で職員数の削減について効果が上がって いるが、支所に元気や明るさがないように感じる。経費の節減もいいが、まず支所に元気が出ないと 地域活性化もできないという意見や、地域のよりどころである支所が組織・人員規模が縮小され、住 民の要望や課題へのきめ細かな対応が薄れてきていると感じる。将来にわたり住民が安全・安心に暮 らせる人員を配置し、多様なニーズに対し責任を持った機敏な対応ができるよう複数課による体制整 備を図ることといった内容の意見をいただいております。   続いて4点目、今後の市政運営の大きな一つの要素となる現在の支所機能をどのように強化する ことが地区に住む市民の信頼と活用が得られると考えているかとのお尋ねについてでございますが、 機能強化のためには本庁、支所における情報の共有化を図るとともに、職員の資質・能力向上が不可 欠であります。そのため、階層別研修や専門研修など各種研修を行い、さまざまな市民ニーズを的確 に捉え、将来を見据えた施策をみずからの力で構築し、実施していくことができる職員の育成に努め、 住民サービスの維持向上を図ってまいりたいと考えております。   次2項目め、市の文化財や施設の充実についての1点目については、教育長に答弁をいたさせま す。   次2点目、田端町児童公園に関するお尋ねについてでございますが、過去においても滝沢議員か らのご質問にお答えしたとおりでありますが、児童公園と言いつつも、少子化等によって児童の利用 も極めて少なく、使用実態はペタンク練習場となっているところがあります。ペタンク練習場を別に 確保することがもう難しい状況ではありますが、今後児童公園としての機能が果たせる環境が整いま したら、必要な施設等の整備を行ってまいりたいと考えております。   次に3項目め、障がい者の支援についてのお尋ねでございますが、滝沢議員もご承知のとおり、 中山とい子さんはことし11月に長崎で開催されました全国障害者スポーツ大会の壮年女子卓球の部 に出場し、見事準優勝されました。これは、他の障がい者の方々の模範となり、また健常者にも困難 に立ち向かう勇気を持つことの大切さを与えていただいたものと考えております。この場をかりて心 からお祝いを申し上げます。本市の対応を見て、健常者との場合との違いを感じるとのことですが、 障がい者ということで差別をしたことはございません。平成22年度に同大会で優勝されたことによ りまして、市のほう賞は受賞済みでありますし、今年度、体育協会表彰も受賞する予定であると聞い ております。   なお、教育委員会の対応につきましては、教育長に答弁をいたさせます。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) それでは、滝沢議員の2項目め、市の文化財や施設の充実についての1点 目、歴史的文化財である武家屋敷群等の今後の充実と、市民にとって存在価値を見出せる具体的な活 用のための整備や充実のあり方についてのお尋ねでございますが、現在、本市では指定文化財になっ ている武家住宅5軒について、指定管理者であるイヨボヤの里開発公社が管理運営を行っております。   日常的な住宅の点検管理に加え、老朽化しているかやぶき屋根の修繕等を計画的に行い、歴史的 に価値の高い建築物として良好な状態で後世に受け継がれるよう保存に努めているところであります。   また、活用につきましては、歴史的な建築物として一般公開し、当時の暮らしや歴史を伝える文 化的な遺産として郷土の歴史教育などに利用するとともに、お茶会や句会、展覧会の会場、また当時 の生活体験などのイベントにも活用しております。引き続き、市民の皆様から積極的にご利用いただ けるよう、施設・設備の充実を図ってまいりたいと考えております。   次に3項目め、障がい者の支援についてのお尋ねでございますが、障がい者の全国大会等での入 賞者につきましては、健常者と同じように市報等で市民にお知らせするとともに、本市や体育協会で 表彰するなどの評価を行っております。また、県予選を経て全国大会に出場される場合には、申請を 受けて、わずかですが、激励金を支出し、支援をしているところであります。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 大変ありがとうございました。   1番目の項目については、今質問しておわかりのように、1つにはいわゆる本庁といいますか、 全体での組織機構の問題、もう一つは4つある支所のあり方の問題と、大きく分けると2つに分かれ ていますので、その辺分けながらお話をしたいというふうに思います。   まず、第1番目のその本庁関係の定数と現員数の関係では、たしか合併したときは1,000人を 超える職員がおられたのではないかなと思います。それが今年度の初めには790、去年よりも25人 か35人減っているかというふうに思います。もちろんその定数の関係では、やはり仕事あるいはそ の地域に見合った人数が適切な人数としてはじき出されるのだと思うのですけれども、それで一番感 ずるのは、定数は903だと。ところが、現員数は790だと。そうすると、113人の差があるわけで す。定数と現員とを比べると、一体何のために定数なのだということを考えざるを得ないと。この差 を一体全体的に見てどのように受けとめておられますか。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(高田 晃君) 議員おっしゃるとおり、合併前あるいは合併時1,000人を超えた職員 がおりました。   先ほど言いました903人、これことしの市の定数条例の定数でありますが、平成20年この定数 が1,010人でありました。今現在790人、そして定数が903人という数でありますが、この定数条 例にのっている数については、当然ぎりぎりの線で数を決めるということではありませんので、一応 平成22年当時の条例改定で903と。本来であれば、もう今3年、4年たっているわけですので、こ の定数についても若干見直しする必要があるのかなというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 定数というのは、それぞれの市だったら市の行政をやっていく上で必要な 人数というふうに捉えるのです。   ですから、定数はたしか計画でも削減する方向でいろいろこれから、これまで平成20年からず っとやってきたのだと思うのですけれども、そうであればでは仕事をするのにこれだけの人数が要る とか、こういうことで定数が編み出されるとすれば、この減っている113人というのは一体何で補 っているのだと。なぜこういう形で補わなければならない状態になっているのかということをちょっ とわかりかねますので、簡単に説明してください。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(高田 晃君) 済みません、滝沢議員の今113人という数字がちょっとわかりかねま すが、そのことですか。           〔何事か呼ぶ者あり〕 〇総務課長(高田 晃君) 失礼しました。   先ほども申し上げましたとおり、平成22年での定数条例、これが103というふうな数字であり まして、本来であれば平成22年以降段階的に職員の現員数が減ってきている中で見直しをする必要 があったのかなというふうに考えておりますが、今現在平成22年から4年たってこの差が生じてい るというふうなことであります。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 平成22年の定数条例、これはなるほどそうだと思うのです。   ですけれども、そうすると減らす理由がわからないということです。さっき言ったように、113 人定数と現員数の差があると。これは、一体どういうことなのだ。計画が悪いのか、あるいは計画を 見直すその見直し方が悪いのか、こういうことになると思うのです。私が一応どうしてかなというふ うに考えたのは、1つはこれまでのその組織の違い、組織の組み立ての違い、例えば一番最初は部課 長制でした。それから、課長、係長制になって、今は課長、室長制になったと。その中身の機構です。 機構が変わることができたので、この113人というのは今のところ補充しなくても済むのですとい うことになるのかなと思うのだけれども、それにしても余りにも7分の1くらいその現員数を減らし てもやっていける。では、計画というのはどうなのだろうなということになるものですから、今のよ うな考え方はいかがなものですか。 〇議長(板垣一徳君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 今の問題につきましては、定数削減の計画をずっと合併からやってご ざいます。   それには、ある程度定数を最終的には733ということに目標にして段階的に削減をしていくと いうことでございますけれども、その中で退職者の3割補充というのを目標に掲げて現在はその補充 をある程度行いながら段階的に減らしていく、そういう計画で今進んでおります。ただ、定年退職よ り勧奨退職も徐々にその都度ふえてきておりますので、ちょっと計画より早目にその達成が1年前倒 しぐらいになるのかなと考えております。その中で、いろいろ組織機構、やはり頭でっかちでは動き ませんので、それらをスリム化した中でまた必要に応じて今回建設課の都市整備も2つに分けて機動 的にやっていく、そういう組織体制で動いております。そして、室にしてその中でいろいろ解決でき るもの、係長制もありますけれども、係長もいろんな係に2人いるところもありますので、その辺機 動的に対応するように形で今やってございます。そんな中で現在動いております。   定数については、本当にその都度いろいろ提案してやればいいのですけれども、それが今までな されなかったということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 私の定数削減計画のこの733ですか、そこまで持っていくのは、年次的に 下げていくものだというふうに定数を捉えていたものですから、去年も903、ことしも903という 定数だと、年度ごとに違っているものでないものだから、こういうことに私はなるのだというふうに 思います。   今のようにもう段階的にという、急に今の903から733にすとんといつ落ちるのかちょっとわ からないけれども、今のままだとどんなふうにして定数の削減というのを数の上で示していくのかと いうことはどうなのです。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(高田 晃君) 何回も繰り返しになりますが、平成22年に策定したこの条例903とい う定数の数字でありますが、ここから勢いよく平成26年にかけて当然段階的に職員の数は減少して おります。一気にここから100人、200人減ったわけではありませんので、そういった部分をちょ っとご理解をいただきたいと思います。   今ほど副市長も説明されましたとおり、平成20年に982名、そこから段階的に減らしていって 今790というふうになっております。これは、平成23年の部制の廃止、そして議員おっしゃったと おり今年度は支所の4課体制を2課体制に持っていったというふうな、そういった状況、そして事務 の効率化を図りながら徐々に今の現員数を減らしてきたということであります。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 冒頭申し上げましたように、定員数と現員数との差が定数に比べて現員数 が少ない、その補充といいますか、補足といいますか、その穴埋めは臨時職員でやっているのだなん ていうことですりかえられると困るものですから、必要な人数ということと、それから今動いている 人数というのは、できるだけやっぱり行政としては数としては近いほうがいいのだろうというふうに 思ったものですから、今のようにお聞きしたわけです。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(高田 晃君) 本来であれば、年次的に現員数が下がってきている、減少しているわけ ですので、その都度この条例の定数の人数についても同様に修正、変更していくべきであったという ふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 定数の計画では733までということのようですが、今のように市民の人口 が減っていく。いろいろな要素がこの5年あるいは7年の中で違ってきている条件の中では、やっぱ りここを一つの通過点とするのか、これを絶対値として見ていくのか、その辺はいかがなものです。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(高田 晃君) 組織再編計画あるいはこれも後期計画ですが、定員適正化計画、これも 後期計画です。終期は平成29年4月1日になっております。   ここでの733がいわゆる2040年、38%の人口が減って4万1,000になったときにそれでいい のかどうか。あるいは、財政的な基盤が変わる中でそれでいいのかどうか、その辺については時代、 時勢の推移を定めながら数が決まっていくものというふうに認識しております。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) いろんな形でかかわってくる話かもしれませんが、いわゆる時間の関係も ありますので、支所の関係についてお伺いをしたいと思います。   先ほど市長からいろいろ答弁がありました。私のほうからも、幾つかの質問を出したわけですけ れども、よくこの一般質問にも支所が活気ないとか、支所が非常に容易でない様子になっているとい うことがしばしば話題にされてきたと思うのです。私が考えるのは、それには大きなやっぱり要因が あるのだろうというふうに考えたときに、1つは本庁と支所とのその任務分担の仕事の割り振りとい うのですか、そういったものがあるのでしょうけれども、支所は一生懸命頑張ってもこの組織機構の いろいろなしがらみの中からその地区の皆さんと支所とのかかわりが非常に薄くなっているのでない かという心配をします。元気がないとか、あるいはいろいろな支所はもっと頑張ってもらいたいとか、 いろんな要素の中に、8年前を考えれば旧町村役場とその町村民とのつながり、これが今と同じある いは非常によく似た形が今も残っているということは言えるのかどうかというのが一番私は大きな問 題なのだと思うのです。特にこれを考えるのに、来年度から介護保険の関係では要支援1、2がそれ ぞれの自治体で扱うようになっていくということになると、本当に自治体、いわゆる本庁でも支所で もいいのですけれども、それと住民との、市民とのつながりどうあったらいいのかということが一番 考えざるを得ないし、一番市民全体から見ても不安になる部分があるということから、改めて地域民 とのつながりとか、あるいは安定感とか安心感とかということについて私は考えてみたいというふう に思います。   もとの町村役場と町村民とのつながりであれば、例えば今介護の話をしましたけれども、介護で あれば町役場の職員の方が町のどこの誰がどんなであるかというのは、非常によくつかまえておられ たと。介護であれば、どこどこの何々さんのばあさん、このごろ加減悪いとねなんて言うと、大分前 からなんだんがねとか、いろいろ町民あるいは村民の様子はもう直接町役場、村役場の職員の皆さん がつかまえられていたというような点から、また市で全体を介護の関係では大きな役割を果たさなけ ればならないという段階に来ますと、そういったことをどうやったらもう一度培うことができるのだ ろうということを心配します。そういった点で、今ですと各地での団体とかあるいは会社に、企業に いろんな形で高齢者の介護の問題を含めて指定管理の関係で事業委託をしているというようなことか らの何かひずみがそういったところにあらわれては困るなと思いますが、まず各支所でこれまでやっ てこられたいろいろな仕事の関係で、随分いっぱいこと支所でも仕事をやっておられますよね。大体 1つの支所で条例の別表を見ますと、77から80くらいもだっとやる項目がありますわね。もちろん それ全部やるというよりも、本庁に上がったりいろんなことであるのだろうけれども、一番やっぱり 大きな仕事は、今あるように地域振興の関係とかあるいは産業建設の問題、私はここにもう一つ先ほ ど言ったように8年前のそれぞれの支所の姿を見れば、支所というよりもそのときは町村役場という 形になりますけれども、介護の関係を通したお年寄りへの対策、これがやっぱり一番支所では大きな 今後仕事になってくるのでないかなと思いますが、荒川の支所長さん、どのようにお考えですか。 〇議長(板垣一徳君) 荒川支所長。 〇荒川支所長(渡辺正信君) 議員おっしゃるように、町役場ですとやはり人口も少なかったですし、 ただ地域性もありましたので、職員も今よりはるかに多いですので、困っている方だけではなくてい ろんな方々とはそういう住民の一人一人の情報が職員が相当持っていました。   今現状の中では、確かにいろんな交流もありますので、旧荒川町の職員も本庁も来ていますので、 確かに新しくよそから来た職員にとっては、大変地域性もちょっとまだ覚えていないとか、そういう 人間的な部分では落ちていると思うのですけれども、支所は支所なりに課は減りましたけれども、横 の連携をよくしながら、協力しながらそういう、特には福祉の関係なんかはたくさんお年寄りが来ま すので、それなりに精いっぱい対応しているということで、昔に比べれば確かにそういう情報は薄く なったかもしれないけれども、対応としては一生懸命やっておるというふうに考えます。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) それぞれの地区でいろいろなこれまでの姿とこれからどんなふうにという ことがあるのでしょうけれども、支所として住民の方とやっぱり一番かかわりが深いというか、そう いったのは今は高齢者のいろいろな介護の問題とか保険の問題とか、そういったことが多いのだと思 うのですが、神林の支所長さんはその辺はどのようにお考えですか。 〇議長(板垣一徳君) 神林支所長。 〇神林支所長(鈴木芳晴君) 滝沢議員おっしゃるとおり、今現在は高齢者の方だけでなくして、障 がいのお持ちの方についてのやはり個人的なコンタクトのほうが多くなってきております。   そしたまた、社会情勢または家庭の事情等も、昔と違って複雑になってきておりますので、やは りそれに対して保健師を初めとするそういう福祉関係に携わっているほうの目に見えないウエートが 多くなってきていることは事実でございます。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) そこの中でやっぱりおいでになってお話を聞かせてもらう場合と、それか ら出かけていくまでもないかもしれないけれども、ちょっと寄ってもらって話を聞くと、いろいろな つながりがあると思うのですけれども、朝日の場合だったらどんなふうな支所としての地区の市民の 皆さんとのつながりを深めるかというようなことを、さっきちょっと初発の質問でもお伺いした部分 があるのですけれども、どのようにお考えですか。 〇議長(板垣一徳君) 朝日支所長。 〇朝日支所長(本間誠一君) 朝日支所の場合、やはり出向くのは保健師の方とか、そういう方が主 に出向いているわけですけれども、職員の一般の方も職員が減になりまして、全て窓口支所として横 断的なお客様が来ても迷惑のかからないような、そういう職務を持っていますので、昔ほどおいそれ とは出かけるようなことができないのですが、事あるごとに出かけたときには皆さんの要望を聞き、 またそういう高齢者の方々の納得できるような説明をするような、そういう方針で職員といつも協議 しております。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 俺だけに聞かなかったのだと後から言われるとうまくありませんので、山 北の支所長さんに聞きますが、やはり一番問題は本庁との距離だと思うのです。   そういった点で、特にお年寄りの皆さんがいろいろな要望を出しても、なかなか思うようにいか ないという部分が恐らくあるのだろうと思いますけれども、そういった面で地域の皆さん方に支所が どういうふうに応えていくかという点で、常日ごろやってこられていることなどについてお話しいた だけたらと思いますが、いかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 山北支所長。 〇山北支所長(斎藤寿昭君) おっしゃるとおり山北一番距離がございますので、ほかの支所には申 しわけないのですけれども、遠距離、時間かかる、あるいは多くの施設があるということで、若干の 加配を人員的には頂戴して現在取り組んでおります。   なお、住民の方々、遠方しかもお年寄りが多いわけでございますので、遠方まで用を足してくれ とは私どもからは絶対言わないということで、支所で済まされるように今後とも人員的なその配分も 本庁にお願いしているところでございますし、できるだけ取り次ぎをして用を済まされるようにして おります。特に最近、高齢者のひとり暮らし等の関係で、悩み事相談的にしょっちゅう保健師のほう にも電話参りますし、保健師もすぐ跳んでまいりますけれども、件数が余計になっている状況でござ います。滝沢議員の質問には完璧には答えられないかもしれませんが、そんな状況で業務を行ってお ります。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) それぞれ4つの支所ともいろいろな形でご苦労をお伺いしました。   やはり私は、一番これから支所として大事になっていくのは、何せもう日中の地域に残っている 非常に多くの人がお年寄りなわけです。また、若い皆さん方だったらどこへでも車で乗っていろいろ な自分の役所での用事を足せると思うのですけれども、お年寄りの皆さん方の対応というのが支所に とってはやっぱり生命線になるのだろうというふうに思います。ですから、支所の強化のためのはぜ ひお年寄り、今はそれぞれ福祉あるいは介護高齢、保健医療か、そのそれぞれの仕事を片手間にやっ ているというような形なのですが、ぜひ支所に高齢者に対応するきちんとしたやっぱり役割を担って いただきたいというふうに思っておりますが、市長どうですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今までのお話を伺っておりまして、その支所の人数が減っているということ で、寂しさは否めない、それは事実であります、前は百何十人もいたわけですから。   そこに議会もあってそれぞれ首長がいてその下にもいたわけですので、それらを補うには非常に 難しい面もありますが、今言ったとおり支所の方々にアイデアを出してもらって、また横断的な取り 組みをしていただきながら、包括支援センターもありますし、あるいはまた協働のまちづくり等も活 用しながら支所の元気を取り戻していっていただきたいというようなことをお願いしている現状であ ります。職員の非常に〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕働きにつきましては、今まで1と すれば1.5くらいの能力は必要かなと、そのような認識でいます。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) ぜひ、ようやく合併してから5年ないし6年過ぎて本当に合併してよかっ たなという本当の意味合いは、あるいはこれから出てくるのかもしれないというふうにも思いますの で、ひとつ組織については市民のニーズに応えられるような、実態に即した機構改革をやっていって いただきたいというふうに思います。   2番目に、市の文化財とかあるいは市の施設についてに話を移したいと思います。まいづる公園 内のその武家屋敷群の成田さん、岩間さん、それから藤井さん、それぞれ維持管理というのは容易で ないと思うのですけれども、あそこに3つの館を移設したというのは、維持管理だけでなくてやっぱ り使うということを考えての配置なのだろう、あるいは集約なのだろうというふうに考えます。だた、 あればいいというものでなくて、市民にとってはやっぱりそれを有効に利活用するというのが私は一 つの役割にもあるのだろうと思うのですが、至近な例でいきますと、今教育長から話があったように 屋根のふきかえとか維持管理に大変お金はかかるのでしょうけれども、内部の関係で古民家というこ とからいくと、特に武家屋敷ということからいくと、端的に言いますと、お茶会をしようと思っても それだけのしつらえがあるかどうか。なるほど畳と床の間はあるのだけれども、お茶をたてるような しつらえがあるのかどうか。そうすると、いわゆる使いたくても使えないということになります。そ の辺をこの3つのところはどんなふうになっていますか。 〇議長(板垣一徳君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(田嶋雄洋君) 現在武家屋敷につきましては、全て市の文化財以上に指定している わけでございますが、その建物の様式等が大事な要素でもございますので、その現在のある条件の中 でお茶会など春と秋それぞれご利用していただいている団体の皆様がございます。しかし、きちんと した茶室と言われるようなものがないということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 茶室ということになると、建物そのもののいろんな問題ありますので、こ れはなかなか難しいのですが、お正月に町内の新年会を例えば藤井邸だったら藤井邸のところでやり たいということになると、何でもないものですから、風炉とかお釜とかというのを自分たちで運ばな ければならぬと。そういう方々が若いといいのですけれども、最近年をとった方が非常に多くなった ものですから、物を運ぶにも大変だということなので、せっかく武家屋敷しつらえてあるのに、みん なでお茶を飲む、あるいはその雰囲気に浸るということがなかなかできない。これは、学校の生徒も そうだと思うのです。そういうしつらえがあったらいいのにねという声を聞きます。   市長は、大変茶道には深い造詣を持っておられるということも聞きますので、ぜひ10万から15 万しますから、これはなかなか予算の関係で大変でしょうけれども、それぞれ市民の中には今使って いない。もうこれどうしようか、捨てにはちょっとしのびないしというようなものが恐らくあるのだ ろうと思うのです。ですから、あるいは市民のいろいろなそういう武家屋敷を利活用する、そのつな がりとしても、もし不要なものがあったら寄附をしてもらいたいというような働きかけを私はやって もいいと思うのです。そういったことも、ぜひ〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕お考えいた だきたいというふうに思います。やはりこれからは車の時代とは言いながら、年とった方が大変楽し みにしているお茶会や何かも町内ごとにあるようですので、ぜひそういうことを頭の中に入れておい て対応をしていただきたい。そのことが武家屋敷との市民とのつながりにもなるのだということをひ とつ心に置きながら対応をお願いしたいと思います。   もう一つは、田端町の児童公園ということであります。公園の関係は、条例でも幾つもあるので す。今回見ると、公園条例というのもあったり、あるいは都市公園条例、いろいろあるのですけれど も、1つは児童公園という名でこれは前に一般質問で私やったことがあるのですけれども、今はペタ ンクの愛好者の方々がそこを使わせてもらっているというようなのが実態であります。児童公園とい いながら、活用しているのは介護高齢課と福祉課の皆さんがやっているようなあんばいなので、ぜひ また恐らくこれでいいのだろうかなということでの要望があると思うのですけれども、公園にトイレ も水飲み場もないなんていう公園が都市公園条例の大小合わせて16かあるのですが、その中の一つ に入っているというのは、若干申しわけの立たない部分があるのだろうと思いますので、その辺のと ころを都市整備課のほうではどのようにお考えですか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 都市公園条例の中に入っている、位置づけられている田端町の児 童公園でありますけれども、その都市公園の中の児童公園という立場、位置づけでいきますと、その 中にどうしてもトイレとかそういった施設を設けなさいといような基準はございません。大体市街地 の250メートルぐらいの範囲の中に1カ所程度児童公園を配置すべきだというふうなことで位置づ けられているものでありまして、ただ必要によって当然そういうものはつくるべきなのだろうとは思 っております。   少し話が長くなるかもしれませんけれども、この児童公園のいきさつなのですが、もともとは企 業が工業団地に移転する際に残地として残った部分をどうしようかということで、市がというか、当 時跡地、市のほうで買い求めたわけですけれども、その当時はとりあえずその税金控除だとかいろん な面があってそういうきちんとした形で都市公園の位置づけにしたわけなのですけれども、実際のと ころ代替地で切り売りされたようなところもありまして、最終的に地元の方がゲートボール場だとい うことで最初使わせてくださいというふうなことが発端で、その後今ペタンクに変わってきたという ことで、ちょっと事情がそういうことがありまして、なかなか整備が行き届いていなかったというふ うなことがございます。その辺きちんとした形で整理ができれば、施設も当然必要だというふうに考 えております。 〇18番(滝沢武司君) その点はよろしくお願いします。   一番最後の障がい者の支援ということですが、さきの小杉議員もこのバリアフリーの関係でいろ いろお話がありました。私は、こういうような事態というのはうまくないので、行政執行においても やっぱり心のバリアフリーと言わざるを得ないのかなというふうに思ってこの問題を提起したわけで あります。   非常に走り走りで大変恐縮な部分はありましたけれども、また残る問題については今後質問させ ていただきたいと思います。ありがとうございました。(拍手) 〇議長(板垣一徳君) これで滝沢武司君の一般質問を終わります。   午後3時10分まで休憩します。           午後 2時55分  休 憩                                                        午後 3時10分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、23番、大滝久志君の一般質問を許します。   23番、大滝久志君。(拍手)           〔23番 大滝久志君登壇〕 〇23番(大滝久志君) 鷲ヶ巣会の大滝久志でございます。よろしくお願いをいたします。きょう の最後となりまして、お疲れでございましょうが、よろしくひとつしばらくの間おつき合いをいただ きたいと、そのように思っております。   私の質問は2項目ございます。大きな項目の1番目から順繰りにやっていきたいと思いますので、 よろしくお願いをいたしたいと思います。   この大きな項目の1番目、自殺予防対策について伺います。平成10年ごろから日本において自 殺者数が3万人を超えるようになり、その後も同様の水準で推移してきたことから、平成18年に国 においては自殺対策を総合的に推進するために、自殺対策基本法が施行されました。その後、平成 24年に見直されましたが、その内容は国、県、市町村や団体及び企業のそれぞれの役割を示すとと もに、連携体制の確立強化や効果的な対策を明確にするということでありました。これを受けて@、 今年6月に「村上市民の命の大切さと心の絆を深める条例」を制定しましたが、その後の具体的な予 防計画はできましたでしょうか。   A、自殺の原因はいろいろな要因が複雑に絡み合い、特定できないものが多いかと思いますが、 本市の場合、主たる要因は何だとお考えでしょうか。   B、自殺の要因として意識できない社会的要因、例えば、きずななどその人間関係がばらばらに なり、命に対する意識の希薄さがあるのではないでしょうか。   次に、大きい項目の2番目、学校教育について伺います。私は、学校教育のことについて質問を しようと思い、自分が学生だったころはどうだったのか、そのころのものを探してみましたら、五十 数年前の小学校のときの入学式の写真が出てまいりました。見ると、男子は男子、女子は女子で並び、 男子の側の一番端に担任の先生が立っておりまして、その服装、子供たちの服装を見ると、男女とも ばらばらでもんぺみたいなズボンをはいた人も多くいて、この写真はどこの国の何を撮った写真だろ うというふうに思えて、思わず吹きだしてしまいました。あれから考えると、学校も教育も随分変わ りましたし、よくなりました。今、安倍政権の是非を問う衆議院総選挙の真っただ中にあります。ち ょうどきょうがその中間点、あしたから後半戦へと突入します。アベノミクスによる経済再生と並ぶ 最重要課題として、教育再生を掲げています。経済再生の場合は、失われた20年とも言われますの で、それはそうだなと思う面がございます。一方、教育再生の場合も、今まで眠っていたのだなと考 えたのでしょうか、教育委員会制度の改正、道徳の教科化、6・3・3・4制の見直しなど、戦後の 教育の大転換とも言える政策を掲げております。   そこで、教育長に伺います。昔なら体罰はニュースにならなかったのですが、今もあるのでしょ うか。   A、道徳教育でいじめは防止できますか。道徳を「特別の教科」として、道徳心という「心」を どういう評価をなされるのでしょうか。   B、国では市長が教育長を任命する等、教育委員会と市長の関係、教育委員会制度を変えようと しておりますが、教育長の考えを伺います。   答弁の後、再質問をさせていただきます。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、大滝議員の2項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、自殺予防対策についての1点目、本年6月に村上市民の命の大切さと心の絆を 深める条例を制定したが、具体的な予防計画はできたかとのお尋ねについてでございますが、本年6 月に条例制定し、8月に自殺予防対策検討委員会を設置して、これまでに3回委員会を開催しており ます。来年3月までに自殺予防対策行動計画を策定し、平成27年度から、この行動計画に基づき、 順次、啓発事業を含め事業展開をしていく予定であります。   2点目、本市の自殺の主たる要因は何かとのお尋ねについてでございますが、本市の場合、経済、 生活問題、健康問題、家庭問題の順で自殺者が多くなっております。自殺の背景には、身体疾患、職 場環境の変化、人間関係、事業不振、借金など幾つかの原因が重複していることが多く、1つに特定 できないのが現状であります。   3点目、自殺の要因として社会的要因や人間関係、命に対する意識の希薄さがあるのではないか とのお尋ねについてでございますが、大滝議員ご指摘のとおり、社会構造が複雑化してきている中で、 協調性やコミュニケーションが希薄化してきており、またさまざまな社会問題が大きく関与している ものと考えております。本市でも、自殺者が県平均より高い数値であることから、新潟県自殺対策キ ャッチフレーズであります「たった一人のあなたですたった一つの命です」をモットーに、今後、相 談体制や啓発の充実など関係機関との一層の連携を図りながら自殺対策を総合的に推進してまいりま す。   次2項目め、学校教育については、教育長に答弁をいたさせます。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) それでは、大滝議員の2項目め、学校教育についての1点目、体罰につい てのお尋ねでございますが、平成24年末、他県において、部活動中の体罰を背景とした高校生の自 殺事案が発生したことは、記憶に新しいところです。体罰は、学校教育法で禁止されている、決して 許されない行為であり、本市教育委員会といたしましても、校長会議で繰り返し指導してきておりま す。   また、県教育委員会でも、体罰禁止の徹底を図るべく、実態調査を実施しておりますが、管内の 小中学校では、体罰事案は一件も発生しておりません。   次に2点目、道徳教育でいじめは防止できるかとのお尋ねでございますが、道徳教育は、各教科 における道徳教育と、これと関連させ、計画的・発展的に指導して補充・深化・統合していく要とし ての道徳の時間が相まって、道徳価値の自覚を促し、人間の生き方を自覚させ、道徳的実践力を育成 するものであると認識しております。そういう意味で、いじめ防止に向けた欠かすことのできない教 育活動の一つであると考えております。   また、道徳を「特別の教科」とし、道徳心という「心」をどう評価するかとのお尋ねでございま すが、文部科学省は、先ほど述べた道徳的実践力を一層充実させようと、「特別の教科道徳」として 制度上位置づけ、充実を図り、また検定教科書を用いるという流れで検討していると認識しておりま す。本市教育委員会としては、今後の推移を注視してまいりたいと考えております。   最後に、3点目のお尋ねについてでございますが、私は現行教育委員会制度により教育長を拝命 している立場の者ですので、人事面についての答弁については控えさせていただきますが、新制度に より設置されることとなる「総合教育会議」において、市長と教育委員会が協議、調整することによ り、教育施策の方向性を共有し、一致して執行に当たることが可能となるものと考えております。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) ご答弁ありがとうございました。通告に従いまして再質問をさせていただ きます。   第1番目の問題でございますが、この問題は、本市において重要な課題であると。全国的に見て 例えば悪いということであれば、何が原因で悪いのか。少しでもいいように、いいように改善してい かなければならないし、しっかりとした対策を打ち出していかなければならないと考えております。 この問題につきましては、日本中どこでもあり得る問題でございますが、聞くところによりますと、 新潟県においても非常に全国的に見たら悪いほうだと聞いておりますし、またこの村上市においても 新潟県のうちでも悪いほうに属しているのではないかというようなお話を聞いたことがございますが、 新潟県は一体この全国的に見て悪いほうから何番目ぐらいになっておるのでしょうか。   そしてまた、県別に一番悪いところから5番目ぐらいまでお教えいただけますか。 〇議長(板垣一徳君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(林 与市次君) 全国の自殺率の状況でございます。   私が今お話しする件につきましては、内閣府が発表するものと警察庁が発表するものと分かれて おります。警察庁は、例えば東京で村上の方が亡くなれば、東京でカウントするというふうな方式で ございます。内閣府の発表にさせていただきます。これは、10万人単位でいきます。ワースト1で は山梨県、自殺率が30.5です。2番目、2が岩手県28.6。3番目、新潟県28.1。4番目、秋田県 27.9。5番目、島根県27.3でございます。   自殺率を私言いましたけれども、自殺者数も言ったほうがよかったのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) いや、結構でございます。   1番目から5番目ぐらいまでお伺いをいたしましたが、新潟県の場合今話聞きますと、10万人 いる中で28.1というふうな数字でありましたが、これは自殺率というので10万単位で出すと、例 えば村上市が10万人いたと仮定した場合、村上市の場合はどんなような数字になりますか。 〇議長(板垣一徳君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(林 与市次君) 村上市の人口が今6万前後だとすれば、10万人で換算すると今 の28.1という数字が自殺率になっておりますので、年間28人の方がお亡くなりになるということ になります。 〇議長(板垣一徳君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) それは県なのです。村上の数字はありますか。 〇議長(板垣一徳君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(林 与市次君) 申しわけございません。   村上市の場合、これ平成24年の数値でよろしいでしょうか。村上が37.1になります。           〔何事か呼ぶ者あり〕 〇議長(板垣一徳君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(林 与市次君) 自殺率の算式が自殺死亡者数を人口で出して、そこに10万人を 乗ずるという算定式でございます。   ですので、今37.1ということは、10万人で例えれば37人ということになります。 〇議長(板垣一徳君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) 今保健医療課長のお話を聞いておりますと、平成24年度の単独の年で勘定 されているのかなというふうに思いますが、私なりに調べてみますと、平成21年から平成25年ま でのこの5年間、これを全部足して5で割りますと、21.6というふうになるのです。   それを先ほど保健医療課長が申しましたように、自殺率というその率を出すのには、確かにその ような計算式がございまして、この5年間に21.6、1年間ということになりますと、平成21年から 平成25年までの人口の変化というようなこの村上市の場合を考慮した場合、大体6万8,000人と計 算した場合、あくまでもこれはっきりした数字を押さえているわけではございませんので、ごく簡単 に申し上げますと、大体1年に31.7と、私の計算ではそういうふうになりますし、7万人この5年 間にいたと仮定しても31.0ぐらいというふうに私はこの5年間の平均を押さえているわけでござい ますが、この5年間のどのように、多かったり少なかったりということはいろいろとあるのだろうと は思いますが、例えば男女別に見た場合、男性が多いのか女性が多いのか、この点1点。どんどん、 どんどん聞いていけばよろしいのでしょうが、ちょっとまとめてお伺いしたいのですが、それが1点 と、年代別に見た場合、大体60代が多いとか20代が多いとか30代が多いとか、いろいろあるかと 思いますので、年齢的な偏りはあるのかどうか。   そしてまた、家族がある人が多いのかない人が多いのか。   職業の点については、いろいろあるのでしょうが、無職の人あるいは職についている人の区別に ついて、もしわかりましたら教えていただければありがたいです。 〇議長(板垣一徳君) 保健医療課長、わかりますか。   保健医療課長。 〇保健医療課長(林 与市次君) 男女別になりますと、圧倒的に男性の方が自殺者が多いというこ とになっております。   ちょっと数値について、平成21年からということなのですが、ここで今年代別に事を言わせて いただきますが、19歳未満ですと女性が2人とか、それから20代でいくと男性が6人の女性2人と かということで、いわゆる50歳と40歳代にまず多いということなのです。40歳でいきますと、男 が15人で女が4人。また、50代では男性が15人の女が2人と。また、今度60代に入りますと、 男性が17人と女性が4人というふうになって、その年代によって自殺する方々が違う構成になって おります。   以上でございます。 〇議長(板垣一徳君) 大滝久志議員、一問一答としないと答弁が困りますので、一問一答方式でや ってください。   大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) それでは、消防長にお伺いをいたしますが、村上市における消防本部が自 損事故ということで救急搬送をする例が多いと思いますが、これは自殺者数と必ずしも一致するとは 限りませんが、どのような状況になっていますか。 〇議長(板垣一徳君) 消防長。 〇消防長(板垣恵一君) 資料が平成25年と平成26年しかありませんので、その範囲でお答えさ せていただきます。   平成25年が救急搬送が2,710件のうち自損行為が29、平成26年度は11月までで救急搬送が 2,541、そのうち自損行為がことしは余計で40あります。   以上です。 〇議長(板垣一徳君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) いろんなことをどういうふうなことをやるのか、いろいろなあれがあって 詳しくお聞きしたいところなのですが、時間の都合もありますので、この次あるいはまた次の機会が ございましたらお伺いをしたいと思います。   自殺予防に対する職員のこの意識の高まりというものがなければ、市民に普及啓発あるいはまた 相談窓口等いろいろと実態を把握するにしても難しい面があると思いますが、今後というよりも取り 組みをどのように考えておられるかお聞かせください。 〇議長(板垣一徳君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(林 与市次君) 今年の6月に条例を制定したわけでございますが、私としてはも っと早くこの条例化をしたかったところなのですけれども、経緯からすれば平成24年からその庁内 の政策調整会議にお諮りさせていただきまして、条例化に向けて検討してきた経緯がございます。   その後、先進地の新発田市とかも視察してまいりましたし、また平成24年の11月にも庁内に おいてその取り組み指針をまとめさせていただきましたし、平成25年には課内関係する課の取り組 みということで、作業部会をつくらせていただきまして、その中で職員皆さん一丸となってこの取り 組みについて検討しようということで、その取り組みをまとめさせていただきました。そして、本年 の6月制定したという経緯でございます。 〇議長(板垣一徳君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) 条例を制定してしっかりと取り組むには、今までやってきたこと、これを 継続していくということは必要であるということはもちろんでございますが、この条例を制定して新 しい取り組みとして目玉となるような取り組み、条例を制定するのですから、それなりに新しい取り 組みがあろうかと思いますが、その目玉となるものについて二、三お聞かせください。 〇議長(板垣一徳君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(林 与市次君) 初めに、目玉も行動計画で今策定中なわけですけれども、1つは まず相談支援体制と、それから啓発支援体制が最も重要であるということを検討委員会でも委員の皆 さんが確認しております。   その中では、これまでもいろいろとお世話になってきました新潟のいちの電話後援会下越支部さ んには大変お世話になっているところなわけですが、昭和59年からずっと365日電話相談してきた わけなのですが、今般4月に30周年を迎えたということで、非常に相談関係ではお世話になってお るところでございます。   それで、目玉的には1つはこれまでも消防署で救急車で未遂関係であった方々にもいろいろと啓 発してきたところはあるのですが、救急講習会などでパンフとか講話などをしたりということとか、 この9月と3月に自殺予防月間があるわけなのですが、9月には胸のリボンをつけていきたいとか、 啓発してまいりたいとか、またフォルダーやステッカーを策定したいということでありますし、あと 新潟県ではテレビやラジオ放送、県内寄りで支援していくということ。JR路線バス等での中吊り支 援をしていきたいとか、それから美容・理容業の業者さんにもポスターを掲示していきたいとか、こ ういうことで、そしてまた委員長が野田尚道先生なのですが、委員長さんのほうでは住職なのですけ れども、いわゆる今までもご相談体制はやってきておるわけなのですが、そういう村上市の寺院にも 協力を呼びかけたいということは今行動計画の中で話し合われております。 〇議長(板垣一徳君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) それでは、市長に伺います。   全然これ比較になる話でもないし、比較対照の話にも全然関係のないような話になるかとは思い ますが、例えば交通事故の死亡者率、これは村上市で過去5年のやつの平均をしてみますと、10万 人村上市がいたと仮定して7.9、8人ぐらいでございます。これは、全国的に見たらどのぐらいかと いうと、ちょうど全国的に見ても真ん中よりちょっと上のほうなのかなというぐらいです。しかし、 先ほどからお話ししていますように、村上市におけるこの自殺死亡率、これは非常に高くなっていま す。これを全国平均にまで減らすには、相当の努力が必要だと思いますし、それには担当課ばかりで なく市職員全体の予防意識の向上がなければならないというふうに考えております。   そして、先ほど保健医療課長のほうからお話がございましたが、この自殺未遂者に対するフォロ ー、これがなければならないし、またこのことで亡くなった遺族の方々へのフォローがなくしては進 んでいかないものだというふうに思いますし、これができない限り啓蒙普及活動をしたとしても、な かなかうまくいかないと思いますし、相談に来てください、相談に行きますといっても、なかなか乗 ってもらえない、話してもらえない、相談窓口にも来てもらえない、そして実態把握がつかめないと いうのであれば、なかなかこの問題については前進させることが、先へ進めていくことが難しいので はないかと思いますので、市長はこの問題をどのような形に進めていこうとしているのか。また、ど のような考え方を職員に持たせていくのかお伺いをしたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) おっしゃるとおり、全国でワーストスリーということで、新潟県であります けれども、その中でも村上市が多いわけであります。   それに対してどうするかということでございますけれども、1つには1人にしないというような こともあるでしょうし、またいろいろな相談をしていただく方々がいないというような問題もあろう かと、しかし、複雑に要因が絡んでいる可能性がありますので、それらを総合的に相談窓口を門戸を 広げたり、先ほど課長がおっしゃったように、いろいろな講話をしたり、あるいは講演会をしたり、 そういうようなことをやっていのちの電話もお世話になりながら何とかしていかなければならないの ではないかなと、そのように考えているところでございます。これを防ぐには、具体的に特効薬はこ れだというようなものがないのが現状でありますので、地道ではありますが、そういう活動を通して 自殺者をなくしていきたい、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) ありがとうございました。   次に、Aのほうに移りたいと思いますが、先ほど要因は特定できていないのだけれども、村上市 の場合は経済、生活、健康、家庭と続くというような市長のお話がございました。ということは、経 済的な面も大きいのかなというふうに考えておりましたが、この質問をするに当たりいろいろな文献 を調査した経緯もありますが、それによりますと、自殺の要因というのは1次、2次、3次というふ うにあるそうでございまして、第1は本人、第2は社会的要因、第3は意識できていない社会的要因 というふうになってあります。この第1については、人として自殺ということは矛盾しておることで ありますし、人間も人も動物であるとすれば、本能的に生きるあるいは原始的に生きるというそのこ とができてこそ初めて思考というものが生まれてくるのだろうと思うのですが、第2番目のこの社会 的要因というのは、例えばいじめなんかも含まれるというふうにありますが、これは子供のいじめだ けではなくて、社会的なものいろいろなものであろうかと思いますが、ごく普通、大人でも子供でも いじめられたとしても、そんなに死ぬようなところまでいじめるというのは犯罪行為になるのでしょ うから、ないのかなとは思いますし、しないのが普通というふうに〔質問終了時間10分前の予告ブ ザーあり〕思っていますが、この意識できていない社会的要因ということになりますと、私は以前は 昔から不況で生活が苦しいからふえている、そういうふうに思っておりましたが、これが一般的でそ ういうふうかなと思っておりましたのですが、東京を見る限り実はそうではないのです。1人当たり のGDP、これは国内総生産でございますが、高くなれば高くなるほど自殺の率がふえてくる、そう いうふうなことが書いてございまして、最近出た本の中にもそのようなことが書いてございます。こ れは格差、絶対的な貧乏ではなくて総体的な貧乏があるということが要するに格差社会になって出て きているのだというようなことが書いてございましたが、いろいろとその原因はあるのであろうと思 うのですが、この第3番目に私自殺の要因として社会的な要因、人間関係の希薄さ、これに大きく関 係しているのではないかなというふうに思っております。   と申しますのは、昔というのですか、市長、村八分は知っていますよね。これは、江戸時代に始 まったことではなくて、ずっとずっと日本の歴史、文化の中であることでありまして、奇人変人いろ いろある中で、その集落内における取り扱いのことを言っているのでありますが、どんな鼻つまみ者 であったとしても、集落内で全部排除するのではなくて、火事と葬式は別だというふうに区別してず っと昔からやってきた経緯があるのです。というのは、火事というのは災害なのです。葬儀というの は死でございまして、死ということになりますと、その集落からの決別でありまして、肉親とか血縁 とかそういうものをなくして、集落として平等にひとしく取り扱ってあげるというのが日本のならわ しみたいになって伝えられてきておりますが、最近というよりは東日本大震災においてきずなという 言葉が大変多く使われておりまして、その認識の再認識しなければならない、大切なのだということ が取りざたされたことはご承知のとおりなのでございますが、今きずなということについて、非常に 親子関係の間からこれが基本的なきずななのでしょうけれども、大変に希薄になっている、そのよう に感じております。特にこの団塊の世代というのでありますかの人々の話を聞いていますと、老後は 〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕子供の世話にはなりたくないというようなことがよく言 われておりますが、このようなことが果たしてでは裏を返せばどういうことなのだと。子供は、自分 のことを見なくてもいい。お年寄りは老人ホームに行く。足りないからつくってくださいというので は、どうもおかしい関係になっているのか。こういうことが崩れているから、こういうことになって いるのではないかというふうに感じております。   そしてまた、この人間的な希薄さあるいは村社会の崩壊、いろいろあるのですが、そのことを話 ししていると長くなりますし、学校教育問題、この点につきましては、自分なりにしっかりと勉強し てきたのでありますが、今ここでお話をしていますと、やり始めると長くなりますので、時間の関係 もありまして、この次にさせていただきまして、私の一般質問を終わらせていただきます。ありがと うございました。(拍手) 〇議長(板垣一徳君) これで大滝久志君の一般質問を終わります。                                              〇議長(板垣一徳君) 本日はこれで散会をいたします。   また、明日も午前10時から一般質問を行いますので、定刻までにご参集ください。   大変ご苦労さまでございました。           午後 3時57分  散 会