平成22年村上市議会第3回定例会会議録(第3号) 〇議事日程 第3号 平成22年9月7日(火曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  一般質問                                              〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(28名)    1番   板  垣  千 代 子  君     2番   鈴  木  い せ 子  君    3番   本  間  清  人  君     4番   板  垣  栄  一  君    5番   川  村  敏  晴  君     6番   冨  樫  宇 栄 一  君    7番   中  山  悌  一  君     8番   小  杉  和  也  君    9番   山  田  昭  夫  君    10番   齋  藤  信 一 郎  君   11番   平  山     耕  君    12番   川  崎  健  二  君   13番   木  村  貞  雄  君    14番   三  田  敏  秋  君   15番   小  池     晃  君    16番   姫  路     敏  君   17番   長 谷 川     孝  君    18番   滝  沢  武  司  君   19番   小  林  重  平  君    20番   小  田  信  人  君   22番   相  馬  エ  イ  君    23番   大  滝  国  吉  君   24番   瀬  賀  秀  雄  君    25番   小  野  七 五 三  君   27番   大  滝  久  志  君    28番   山  田     勉  君   29番   板  垣  一  徳  君    30番   佐  藤  宮  吉  君                                              〇欠席議員(1名)   26番   石  嶋  修  平  君                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    大   滝   平   正   君        副  市  長    鈴   木   源左衛門    君        総 務 部 長    小   田   吉   雄   君        総務部総務課長    斎   藤   甲   三   君        総務部財政課長    佐   藤   昭   一   君        企 画 部 長    相   馬   正   喜   君        市 民 部 長    板   垣   純   一   君        市  民  部                   増   子   要   作   君        環境衛生課長        福祉保健部長     佐   藤   正   幸   君        福 祉 保 健 部                   遠   山   た   つ   君        保健医療課長        福 祉 保 健 部                   斎   藤       勉   君        社会福祉課長        産業観光部長     瀬   賀       功   君        産 業 観 光 部                   本   間   誠   一   君        農林水産課長        都市整備部長     五 十 嵐   孝   次   君        上下水道部長     渡   辺   成   一   君        会 計 管 理 者    吉   川       強   君        選挙管理委員長    岡   村   和   子   君        選管委書記長        監 査 委 員    板   垣       圭   君        事 務 局 長        農 業 委 員 会                   渡   辺   正   信   君        事 務 局 長        教  育  長    工   藤   泰   則   君        教 育 部 長    平   山       浩   君        教  育  部                   大   滝   和   春   君        学校教育課長        荒 川 支 所 長    平   野   俊   之   君        神 林 支 所 長    田   村       豊   君        朝 日 支 所 長    小   田   政   秋   君        山 北 支 所 長    斎   藤       誠   君        山 北 支 所                   斎   藤   寿   昭   君        産 業 課 長        消  防  長    小   川   利   栄   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    忠       隆   司        事 務 局 次 長    高   橋   邦   芳        書     記    石   井   美   紀           午前10時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) ただいまの出席議員数は28名です。欠席の届け出ある者1名です。定足数に 達しておりますので、これから本日の会議を開きます。   本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願 いいたします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、2番、鈴木いせ子さん、28番、山田勉君を指名い たします。ご了承願います。                                              日程第2 一般質問 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第2、昨日に引き続き一般質問を行います。   最初に、11番、平山耕君の一般質問を許します。   平山耕君。           〔11番 平山 耕君登壇〕 〇11番(平山 耕君) 皆さん、おはようございます。本日の1番目の質問者と立ちました。よろし くお願いします。3点について質問事項を通告しておりますので、順に従って質問したいと思います。   1番目に、ごみ処理場建設計画について。8月20日に行われた全員協議会において、ごみ処理場 建設計画の進捗状況について説明がありました。この中で市の循環型社会形成推進計画に基づき、循 環型社会形成推進交付金の内示もあったわけですが、具体的にはどのような計画なのか、お伺いしま す。   また、循環型社会を標榜するのであれば、生ごみを分別回収し、それを堆肥化して、農家や家庭 菜園をつくっている方たちに還元すべきだと考えますが、市長はどのようにお考えか伺います。   2番目、このことについては、昨日山田議員のほうから質問がありましたので、詳しくはできな いと思いますけれども、私のほうからも質問したいと思います。来春高校を卒業する就職希望者への 支援について。ハローワーク村上管内で7月末現在の来春高校卒業予定者の就職紹介状況は、求人が 前年同月と比較して半数に満たず、希望者全員が就職先を見つけることはまことに困難な状況になっ ています。ハローワークでも新卒者専門の係を設置して、各学校の就職担当の先生方と協力しながら この問題に対処していますが、市でも何らかの方策を講ずるべきだと考えますが、市長の考えを伺い ます。   3番目、学校教育問題について。市内小中学校全体で現在不登校の児童生徒はどのくらいいるの でしょうか。また、その対処はどのようにしているのか、お伺いをいたします。   答弁の後再質問します。よろしくお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 皆さん、おはようございます。それでは、平山議員の3項目のご質問につい て順次お答えをいたします。   最初に1項目め、ごみ処理場建設計画についての市の循環型社会形成推進地域計画に基づき、循 環型社会形成推進交付金の内示もあったが、具体的にはどのような計画なのかとのお尋ねについてで ございますが、本市が建設計画をしているごみ処理場については、国の循環型社会形成推進交付金の 交付を受けることにしております。この交付金は、循環型社会形成のため、廃棄物の3R、リデュー ス、これは減らすということです、リユース、これは再使用、リサイクル、再資源化であります、を 推進する廃棄物処理施設等の整備に対して交付されるものであり、交付自治体が循環型社会形成の計 画を策定していること、廃棄物の3R推進のための処理施設であることなどが必要な条件となってお ります。   本年6月に策定した循環型社会形成推進地域計画は、本市と関川村との村上地域を対象としたも ので、計画期間を平成22年度から平成26年までの5カ年とし、一般廃棄物処理の現状と目標、循環型 推進の施策、施設整備についてが計画の内容となっております。この計画では、目標値を@、1人1 日当たりの家庭ごみの排出量は現状を維持、A、リサイクル率を14%から26%に高めること、B、老 朽化した施設の更新、C、最終処分量の縮減とし、リサイクル率を高め、ごみを効率よく処理すると ともに、環境に配慮した処理施設を更新し、循環型社会を目指すとしております。   次に、循環型社会を標榜するのであれば、生ごみを分別収集し、それを堆肥化して農家や家庭菜 園をつくっている方たちに還元すべきと考えるがとのお尋ねについてでございますが、本市ではごみ 減量化対策の一環として、各家庭等から排出される生ごみの自家処理の推進を図るため、生ごみ堆肥 化容器、いわゆるコンポスト、生ごみ処理機器等を購入する方に補助金を交付しており、このことが 本市が標榜する循環型社会に向けた一つの取り組みであると考えております。   生ごみの集団堆肥化への取り組みについては、全国的に実施されつつありますが、堆肥化後の処 理、生ごみへの異物混入による安全性などの課題があります。生ごみの処理については、循環型社会 形成のためには対応しなければならない課題であることは認識しており、集団堆肥化も含め、今後研 究してまいりたいと考えております。   次に2項目め、来春高校を卒業する就職希望者への支援についてのハローワークでも新卒者専門 の係を設置してこの問題に対処しているが、市でも何らかの方策を講ずるべきだと考えるがとのお尋 ねについてでございますが、ハローワーク村上管内での7月末現在の求人総数は、前年同月比51.8% 減少の120人となっております。これは、管内求人数が76人から72人で、4人の減少にとどまってい るにもかかわらず、県外からの求人数が131人から33人で、98人減と大幅に減少したことによるもの であります。   そこで、本市といたしましては、高等学校の就職担当職員や企業の代表者の方々が集まり意見を 交わした企業情報及び雇用情勢懇談会の開催や地元の事業主の方々へ村上市、村上公共職業安定所、 下越北地区校長会との連名で新規学卒者採用枠の拡大要請などを行っております。また、雇用を担当 している企業対策係が企業訪問を行う際には、雇用枠拡大のお願いをするなど地道な活動も行ってお ります。今後も関係各機関と連携協力しながら、地元事業主の方々にもご理解をいただきながら、若 者の就職支援に取り組んでまいります。   次に3項目め、学校教育問題については、教育長に答弁をさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) それでは3項目め、市内小中学校における不登校児童生徒の人数とその対 処はどのようになっているかとのお尋ねについてでございますが、文部科学省では病気を除き、何ら かの理由で年間30日以上の欠席があった場合、不登校児童生徒と定義しています。平成21年度末の本 市の状況は、小学校14人で、発生率0.39%、中学校58人で、発生率3.06%となっております。20年度 と21年度の比較では、小学校では2名減、中学校では24名減となり、不登校対策の効果があらわれ、 特に中学校で顕著な成果が上がっております。   本市の不登校への対応ですが、学校教育課指導主事が不登校対応の全体計画の策定と事業を推進 し、各地区教育事務所に配置した嘱託指導主事が個別の不登校事例について具体的な助言と支援を行 っています。また、各学校では、すべての児童生徒を対象に教育相談や家庭訪問の実施、不登校が心 配される児童生徒には、全教職員で情報を共有し、対応を検討し、未然に力を入れて防止に努めてい るところであります。こうした各地区、各学校の取り組み状況を集約し、担当指導主事が個別の対応 について検討しながら、より適切な対応をとっていかれるようケース会議を毎月開催しております。   さらに、不登校児童生徒の学習支援、人間関係づくりの支援と学校復帰への支援を目的に、各地 区に適応指導教室を開設し、指導員を配置して、学校と連携をとりながら個別指導を丁寧に行ってお ります。学校復帰へつながるケースも見られ、成果が上がってきているところであります。また、小 学校から中学校への進学がきっかけに不登校に陥る傾向は全国的に見られ、中1ギャップと言われて います。この解消のため、小中学校が連携した教育活動の工夫、近隣小学校児童館の相互交換の場を 設定するなど各中学校区単位で創意工夫しながら活動を展開し、校長会で情報を交換するとともに、 教育委員会として助言と支援をしております。   しかしながら、不登校を生み出す原因や背景は多種多様であり、個別の対応には時間をかけ、丁 寧に対応していく必要があります。教育委員会といたしましては、不登校児童生徒の対応のきめ細か な対応のための条件整備を今後とも進めてまいります。   以上です。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) それでは、再質問します。   循環型社会の推進計画のことですけれども、現在ごみはあくまでも不必要なものと決めつけてし まいがちになりますけれども、考えようによっては資源にもなるわけであります。今現在のところ、 市でも古新聞や古雑誌、段ボール等は資源ごみとして出され、全国的にもそうしたものは約75%が再 利用されて紙に、普通の一般紙とか段ボールの箱に変わっているわけであります。そうした中で、分 別化を進めていけば必ずごみは減らせるものと思います。   そんなことで、どういうような対応が、今も村上では6分別していますか。そうした中で、今の 対応の状況をお聞かせください。   市民部長、お願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市民部長。 〇市民部長(板垣純一君) 今現在の分別の方法ですが、一応この地域計画にものせてございますけ れども、いろんな紙類から紙パック、紙製容器、金属類、ガラス類等々プラスチックにつきましても、 現在神林、荒川、朝日につきましては7月からリサイクルを試行しておりますし、10月から正式に分 別収集していくというようなやり方で推進をしております。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 一般ごみの中には、家庭ごみのほかに事業所から出るごみもあるのですけれ ども、そうしたものは家庭ごみと同じように、有料だと思うのですけれども、大体どのくらいで収集 しているものなのですか、多分それは事業者の方がある、業者の方が収集するのだと思うのだけれど も。 〇議長(佐藤宮吉君) 環境衛生課長。 〇市民部環境衛生課長(増子要作君) ただいまのご質問でございますけれども、事業所のごみにつ きましては、事業所の事業系一般廃棄物のごみ、例えばこれについては旅館とかホテルから出るそう いう食品廃棄物とか、そういう事業系の一般廃棄物のごみにつきましては、市で許可を出している許 可業者の方が収集しております。あと産業廃棄物については、事業者みずからかもしくは産業廃棄物 業者の方が、許可をもらった業者の方が処分するというようなことになっております。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) ごみの焼却場なのですけれども、世界で約2,500基ぐらいあるそうなのです、 自治体が管理している焼却場が。そのうちの約1,600は日本なのだそうです。そのくらい日本には焼 却場と名のつくそういう焼却場が多過ぎるぐらいあるのです。   世界の潮流はどうなっているかといいますと、大体やっぱりリサイクルの方向に向かっているの です。特にドイツあたりはそうした観念がものすごく高くて、なるべく燃やさない、なるべくそうい う処理はしないような工夫でもっていっているみたいなのです。   そんなことで、現在だんだんとごみが最終的には朝日にある最終処分場に行っていると思うので すけれども、現在のところ朝日地区にあるあの処分場の容量というか、あとどのくらいもつのでしょ うか。 〇議長(佐藤宮吉君) 環境衛生課長。 〇市民部環境衛生課長(増子要作君) 最終処分場につきましては、荒沢地内に、それから荒川地区 に2つございます。今現在大きいものが荒沢地区にあるわけでありますけれども、正確な数字を今持 っておりませんけれども、今ちょうど容量が半分、5割から6割埋まっているという状況にあります。   ただ、今約3,000立方メートル程度の毎年残渣がそこに行っておりますので、そこから計算しま すとまだある程度の年限はもつと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 日本では、一般ごみの処理には約1トン当たり8万円の税金が使われている そうです、8万円。村上市の場合はどのくらいかわからないのですけれども、市では大体どのくらい かかっているとお考えですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 環境衛生課長。 〇市民部環境衛生課長(増子要作君) ただいまの質問でございますけれども、今のごみ処理場に係 る人件費を含めた経費、1年間の経費、それからそこに搬入されるトン数、これは事業系のごみ、そ れから家庭系のごみでありますけれども、それをトン数で割り返しますと、1トン当たり経費として は1万六、七千円かかっていると。21年度決算をベースにしますとそんなふうに考えております。 〇11番(平山 耕君) 意外と安いのですね。   何でこんなことを申しますかというと、ごみの分別を進めていけば、これからつくる焼却場もそ れほど大がかりでない効率的な焼却炉をつくる必要があると思うのです。なるべくランニングコスト が安くなるような焼却場を計画する必要があると思うのです。これから建設検討委員会が開催されて、 そうした方式が選定されていくと思うのですけれども、それによっておのずと業者も決まってくると 思いますけれども、そんなことで、今現在大体どのような焼却方式がよろしいとお考えなのでしょう か。 〇議長(佐藤宮吉君) 環境衛生課長。 〇市民部環境衛生課長(増子要作君) 新しく建設する焼却炉の方式については、これから建設検討 委員会等、それからその建設検討委員会の下に設置する専門部会等で検討していきたいと、そんなふ うに思っておりますので、現時点ではまだ定まっておりません。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 先ほど生ごみの堆肥化のことを言いましたけれども、先ほど市長もおっしゃ いましたけれども、全国的には生ごみの堆肥化というものは進んでいます。そして、先ほど市長は、 その事後処理に問題があると言いましたけれども、例えば生ごみを堆肥化すると、その堆肥には塩分 が含まれて、それを投入すると畑とか田んぼの塩分濃度が高まり、作物によくないというようなこと は言われているのですけれども、それは本当はうそなのです。そんなことはないというようなことが 専門家から指摘をされています。そうなものですから、この村上には神林と朝日に堆肥センターがあ るわけですので、それらを有効に使えば、その堆肥と合わせて生ごみの処理もできるはずなのです、 はずなようにつくってあるのです、実は。   だから、今後の課題ですけれども、確かにコンポストを受ける農家の方はいいのですけれども、 そうでない普通の村上の一般家庭の方はなかなかそういうところもなければ、どうしても生ごみをそ のまま水を切らないで出していると思うのです、出すはずなのです。それを集めて、細かく分別して 集めれば、その生ごみの焼却には大量の燃料を使うし、一番ダイオキシンの発生する濃度が高いとい うようなことも言われていますので、やっぱりそれは今後の検討課題として進めていくべきだと思い ますけれども、もう一度答弁お願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市民部長。 〇市民部長(板垣純一君) いずれにしても、この生ごみの処理というものは、この循環型社会を進 めていく上では避けて通れない、対応しなければならない部分だと思います。いろんな全国的な取り 組みの中でいろんな課題があるようでありますけれども、先ほど市長も申し上げましたとおり、そう いった課題を今後研究をして、その集団化も含めて、村上市に適したシステムを研究していかなけれ ばならないというふうに考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) もう一つ、ペットボトルの資源ごみとして回収していますけれども、実はペ ットボトルの再資源化というものはものすごくお金がかかりまして、今はペットボトルは燃やしても いいそうなのです。必ずしも再資源化する必要はないというようなことが法律で決められたそうです。   自分としては、昔自分たちは、例えばビールでもサイダーでもジュースでも瓶だったですよね。 リユース瓶でやれば繰り返し繰り返し使われて、別にそういうことする必要はないというようなこと で、今後、それは全国のことですから、メーカーがやることですから、みんなはできないかもしれな いけれども、それを循環型社会を標榜するのであれば、やはりなるべく繰り返し使えるものを多くの 容器として使ってくださいというようなことを市でも提案して、市民にそれを徹底させるというよう なことは可能だと思うのです。そうしたことの取り組みもお金もかからないし、大事なことではない かなと思うのですけれども、いかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市民部長。 〇市民部長(板垣純一君) おっしゃるとおり、やはりそういった分別等を徹底させる上では、環境 教育とか、それからそういった普及啓発が大事だろうと思いますので、いろんな生涯学習の立場、機 会、そういったことをとらえながら、やはりリサイクル、分別の必要性を訴えながら推進をしていき たいと考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 先ほども申し上げたように、世界で2,500しかない焼却炉のうち1,600が日本 にあるということは、やっぱりこれは異常なことだと思います。やはりそれをなるべく大型なものか ら小型なものへと、日本でもそうした流れになっているそうなのです。東京あたりでは、大型の焼却 炉が何基も要らなくなっている焼却炉があるそうです。それは、やはり一人一人の個々の考え方でも って分別が進めば、焼却炉も要らなくなるというふうなことだろうと思います。   そうした中で、焼却炉はつくるのは、それはもう決まっていることですからいいとして、やはり ランニングコストのなるべくかからないような焼却炉、そうした形の循環型社会を目指すように市民 に啓発をしなければならないと思いますけれども、もう一度お願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市民部長。 〇市民部長(板垣純一君) 今議員からご提案ございましたとおり、総合的な形の中で普及啓発をし ていきたいと。そういう環境教育の問題、それからいろんなマイバッグ運動とかそういったことも踏 まえながら、いろんな総合的な形の中でリサイクル、この循環型社会形成というものを着実に進めて いきたいというふうに考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) それでは、2番の質問に移ります。   先ほど市長の答弁でもって求人が120人に対して就職を望んでいる方が高校生で管内162名いるわ けです。本当にそうして考えますと、全部が全部なかなか就職はできないのだろうと思いますけれど も、昨日市長は山田議員に答弁として言いました。日本経済の底上げがなければ、地域の活力の向上 がなければ、経済が回らなければなかなかそうした求人もないだろうと。その活性化こそが最大の就 職サポートにつながるというふうに答弁されました。まさしくそのとおりだと思います。   しかし、それには時間がかかると思います。また、これ以上の補正予算の成立も望めないのでは ないかと思います。そこで、村上独自の新産業の創出というものを考えていかなければならないと思 うのです。   ある講演会で村上を売り出すには観光と環境ビジネスしかないだろうと言われた評論家がいまし た。今大きな工場を誘致しても、最先端の機械装備をしなければ世界との勝負に勝てません。したが って、投資の割には雇用は案外生まれないのです。大分前に私の仲間の人が、村上に事業所ある方な のですけれども、村上にもう一つ工場をつくりたいのだと、どこかいいところないだろうかと言われ た方がいました。ぜひとも神林の工業団地にお願いしますと言ったのです。   でも、その方は、実は中条に考えているのだと。中条でもこの辺から通えるわけですので、「あ あ、よかったな」と思ったのですけれども、その後すぐやっぱりそれをやめて郡山につくると、郡山 につくることに決定しましたと言っていました。   やはりその理由は、なかなかいい人材が集まらないということもあるし、インフラ整備の問題も あるし、親会社との関係もあると思います。その中で、なかなか村上に仮に事業所あっても村上に呼 べないというジレンマがあるのではないかと。当然事務所の方でも多くの優秀な新入社員を入れたい のだろうけれども、できないという面もあります。   そこで、今後の課題としては、ならば人手の必要な、環境を重視して付加価値を高めた農業やそ れを提携した観光産業に活路を見いだすしかないのではないかと思われますけれども、それがこの地 方を伸ばす一つのバックボーンになるだろうというふうに言っていましたけれども、市長はいかがで すか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) この雇用の問題については、非常に心を痛める問題であるととらえておりま す。学校を出ても仕事がない。これほどせつなく、つらいことは私はないと、そのように考えており ます。   きのうも申し上げましたが、雇用、雇用、雇用と叫んでおる人たちもいますけれども、雇用をふ やしていくには、当然のことながら経済が底上げがあって初めて雇用がふえていくと私は考えており ます。まだまだこの地域は、公共投資が必要な地域であるととらえなければならない、そのように考 えております。   きのうも申し上げましたが、国とてこの経済対策を今代表選挙が終わりますと恐らく打ち出して くる、打ち出さなければ日本の経済は埋没してしまうと私は思っております。それらを期待をしなが ら、きのうも申し上げましたが、県においても9月補正で大型補正を組むというようなことも聞こえ ておりますので、それらの動向を見ながら、私どももこの地域の経済の底上げに力を入れて、そして 雇用に結びつけていく必要があると、そのように考えているところでございます。   当然ながら、将来的のこととなりますと、工場の誘致はもちろんでございますが、なかなかそれ とて厳しいということになってまいりますので、子供たちが学校を卒業してある一定期間就職が決ま るまでの間、何らかの形で市としてもお手伝いをしながら、助けながら、そして就職先を見いだすよ うに努力をしていかなければならないなと、そのように考えているところでございます。観光産業も 当然のことながら力を入れていかなければならない村上の現状でありますけれども、観光産業という ものは余り雇用に大きく結びつく産業ではないわけなので、それらの点も十分に踏まえながら村上市 としての雇用対策をこれから強化していきたいと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 昨日の山田議員の一般質問の中で、柏崎市の支援がありました。1人に対し て15万円、5人までを支援するという、企業に支援するというような話があったのですけれども、な ぜそういうふうなことが出るかというと、なかなか今現在不況でもって各企業の体力が落ちていて、 新しい方を雇用してもそれを育てていく体力がないのです、本当に。雇用したいのだけれども、なか なか育てることができないから、どうしても既設の人というか、既にもうある程度でき上がった人を 雇用してしまうという形になってしまうと思うのです。   またもう一つは、新しい人を入れると、今度は60歳から65歳までの方を雇用できなくなるという ようなジレンマも抱えるわけであります。そんな中で、さらに新しい人を入れるということは、非常 に各企業も容易でないことではないかなと思うのですけれども、そのことについてはいかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 繰り返しになりますけれども、例えば新規雇用をした人に15万円の補助金を 上げますという制度ですよね、何カ月くれるのかわかりませんけれども。企業、会社が景気悪くて、 人を要らない、減らしていかなければならないというときに、15万もらったから人をふやすというこ とは私は考えられないのではないかと思っているのです。長続きしないと思っております。1人雇用 することによって、非常に多くの経費がかかるわけでございますので、そういう制度がいいか悪いか は別といたしまして、しかしながら一定の効果はあるだろうなと、そのように考えていますので、そ れらも私どもも参考にしながら、そういう制度がいいのかあるいはまたそうではなくて別な支援制度 がいいのか、どういう制度がいいのかということを村上市としての一番いい雇用対策制度をこれから 模索していかなければならないなと、そのように考えております。   いずれにいたしましても、先ほど来申し上げているように、経済の底上げがなければ雇用の拡大 は私はないと考えておりますので、積極的なる経済の景気対策に力を入れていただくように私どもも 訴えていきたいなと、そのように考えておりますし、また村上市としてもそういう施策を講じていき たい、そのように考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 現在サポートセンターで就職できないでそこで何かを学びながら就職という か、技術を学びながら勉強している方で、ここ近年においてどこか就職された方という例はご存じで すか。市民部長かな、わかりますか。市民部長、わかりますか。           〔何事か呼ぶ者あり〕 〇11番(平山 耕君) サポートセンター、わからない。           〔何事か呼ぶ者あり〕 〇11番(平山 耕君) では、よろしいです。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(瀬賀 功君) 今ほどのお話なのですけれども、うちのほう担当ではございません けれども、うちのほうも雇用という面でちょっと顔出しておりまして、資料を持ち合わせておりませ んけれども、相当数の子供たちが……子供たちというか、35まででしょうか、サポートステーション に仕事がなくて行き場所がないという人たちもおりますけれども、そこに通って仕事の準備というの でしょうか、ボランティアで窓を磨きに行ったり、さまざまなことをして仕事を身につけて就職の準 備をしているという状況でございまして、その中で就職されたということは聞いてございますけれど も、例的にはちょっと資料がございませんので、正確なお答えはできませんけれども、そんなことで サポートステーション一生懸命やっております。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 新卒の方も大事ではあるのですけれども、そうした学校を卒業して2年も3 年も引きこもったりニートでいたりする若者もたくさんいるのです。そんな方をやっぱり一日でも早 く正規の仕事につけてやらなければ、この地域が活力が失われると思うのです。そんなことで、ぜひ ともそれらに対しても支援をお願いしたいなというふうに思います。   何かコメントありますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 全くそのとおりであります。   先ほど来申し上げておりますように、経済の活性化、経済の底上げイコール雇用につながってい きますので、私ども村上市として、県、国の動向を見ながら適切なる雇用対策あるいは雇用の創出に ついてこれから模索をしていかなければならない、そのように考えておりますので、一生懸命にやら せていただくということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 今ほどの質問でありますが、勤労青少年センターの研修会に私参加いたし ましたときに、そこに勉強に来ている子供たち、再就職を目指している子供たちの状態でありますが、 県平均は10%かそこらなのだそうですけれども、村上の場合には非常に成績がよくて、40%近く成果 を上げたというような話をしておられました。   そんなようなことで、きのう青少年センターの話も出たわけでありますけれども、勤労青少年セ ンターで活躍している人たちは、ニートだとかそういう人たちの就職口をこちらの企業の人たちと一 生懸命にサポートをしながらあるいは相談しながら助け合っているというような報告がありました。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 3番目の質問事項なのですけれども、不登校の発生率は全国平均を見ますと、 小学校で0.32%、中学校で2.77%だそうです。そうして見ますと、若干村上市の場合は全国平均より は高いですね、やっぱり、少し。それでも前年度よりも落ちているわけですので、それはそれで支援 体制の強化とかがつながったと思いますけれども、なぜこんなことを申し上げるかというと、そうし た不登校が続きますと、学校を卒業してもそのまま引きこもったりニートになったり、社会の活力に はならないのです。そうしたことから、さっきも言ったように、この地域全体の経済というか、そう いう地盤低下につながるわけですので、ぜひとも1人でも2人でも、学校に行けなくても教育はでき るわけですので、学校に行けなくても。そうした子を一人でも社会に生み出すような努力をしてもら いたいと思うのですけれども、教育部長いかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 確かに不登校になった子供がニートになっていくのは90%以上だそうであ ります。そういうふうな意味から、不登校の子供が起きないように、不登校にならないようにしてい くことが私たちの任務でありますが、幸い26年度までに目標値を掲げて、小学校は0.3%に、中学校 は3%にしようという目標を掲げてやっていたわけでありますが、幸い20年度、21年度で一生懸命に 各学校が取り組んだ結果、そのような2年間でもって目標を達成することができてきております。そ のようなことから、今度は小学校は0.2%、中学校は2%にしたいものだと、そのような目標を新た に掲げながら各学校の先生方に頑張っていってもらいたいと、そのように考えているところでありま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 先ほど中1ギャップとおっしゃいましたけれども、小学校から中学校に上が る過程において、なかなか小学校では頑張っていた子が中学校へ行くとなかなか友達と溶け込むこと ができなくて、そのまま学校に行けなくなってしまうというような子供が不登校の中にはたくさんい るというようなことを聞いたことがあります。それについての取り組みというものは、教育部長どん なふうにしていますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育部長。 〇教育部長(平山 浩君) お尋ねの件でありますが、中1ギャップの解消のために、教育長の答弁 の中にも若干触れておりましたけれども、各中学校区単位で、それぞれの小学校が複数校あるわけで すけれども、〔質問時間5分前の予告ブザーあり〕その小学校単位でまず交流をしながら、お互いの よさを小学校の時代から見つけること、そしてお互いのよさをやっぱり認め合うことと、そういった 社会性を小さいうちから、小学生の高学年のうちから社会性を育てていくというふうなことから始ま りまして、あと小学校と中学校の教員の交流、そして中学校のほうへ小学生が出向いて中学生と一緒 に活動をするなど小中一体となった活動を工夫して行いながら、中1ギャップを生まないような取り 組みを工夫しているところでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 仮に学校に来れない生徒でも中学校を卒業した後に1年かけて勉強して無事 高校を卒業して、普通に社会生活を営んでいる人もたくさんいるわけですので、ぜひとも対応が後手 に回らないようにご指導のほどよろしくお願いします。   以上で一般質問を終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) これで平山耕君の一般質問を終わります。   午前11時5分まで休憩します。           午前10時48分  休 憩                                                        午前11時05分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、22番、相馬エイさんの一般質問を許します。   相馬エイさん。           〔22番 相馬エイ君登壇〕 〇22番(相馬エイ君) これより私の一般質問をさせていただきます。質問事項は、スギトピア岩船 への森林・林業・木材産業づくり事業補助金の減額についてであります。2つ目は、南町学童保育所 「なんしょうクラブ」の移設についてであります。   まず最初、スギトピア岩船への質問については、6月17日に新潟北部木材加工協同組合から市長 に平成22年度林業・木材産業構造改革事業の事業計画承認申請の取り下げが出されました。この事業 は、平成21年度から平成23年度までの3カ年計画で、総事業費5億2,500万円、計画的に組合で事業 を行うものでありました。平成22年度村上市施政方針にも載り、平成22年度予算の中で5,433万3,000 円と計上されたものでした。なぜこのようなことになったのか、詳しくお聞きいたします。   「なんしょうクラブ」の移設については、村上南小学校のプレイルームを使用したなんしょうク ラブの現状を行政はどのようにとらえていますのでしょうか。山辺里小学校内の山辺里学童保育所の 建物を利用すべきと考えますが、どのようにお考えでしょうか。   答弁をお聞きした後、再質問をさせていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、相馬議員の2項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、スギトピア岩船への森林・林業・木材産業づくり事業補助金の減額についての お尋ねでございますが、昨日も同じようなことを申し上げましたが、この事業は新潟北部木材加工協 同組合より平成22年1月8日に本市あてに事業計画承認申請書が提出され、内容を確認の上、平成22 年1月12日に本市から県あてに事業計画承認申請書を提出いたしました。その後、平成22年1月第1 回臨時会で平成21年度事業に係る補正予算案説明資料として、3カ年計画をご提示の上で平成22年度 当初予算に計上させていただいたものであります。   なぜ取り下げとなったかのお尋ねでございますが、平成22年6月に同組合から平成22年度事業及 び平成23年度事業を実施しないこととしたいとの申し出がありました。理由をお聞き取り調査したと ころ、事業計画を再検討した結果、平成22年度、23年度に予定をしていた施設整備につきましては、 平成21年度事業において既存施設の修繕等により生産性の向上ができたこと、また同様の機能を有す る中古機械が見つかったことによって、補助対象とはなりませんが、自社努力による2カ年計画の前 倒しにより早期の生産性の向上と経費節減ができる見込みとなったことから、平成22年度、23年度補 助事業を申請しないこととしたいとの説明でありました。   本市としましては、同組合が状況を的確に把握した上での経費節減に取り組んだ結果であり、ま た民事再生計画に関連しても、弁済計画に変更がなければ裁判所等に対して特段手続は必要ないとの ことでしたので、事業取り下げの文書を受理し、県に対して同内容の文書を提出いたしました。   県に取り下げについての事務手続を確認したところ、年度当初であり、県の計画承認に当たる交 付金内示がなされていない状況であったことから、事業取り下げの文書提出のみで足りるとの回答で あり、また国県では文書を発送しないが、取り下げを了解したとの回答を得ております。   今回については、施設修繕による生産性の向上、適切な中古機械の調達などさらなる自社努力を 行ったことにより、補助事業を実施しなくても早期の生産性の向上と経費節減をできた結果であり、 同組合は最善の努力をし、最善の判断をした結果と受けとめております。   次に2項目め、南町学童保育所「なんしょうクラブ」の移設についてのお尋ねでございますが、 南町学童保育所「なんしょうクラブ」は、南小学校のプレイルームを利用し、下校時間の遅い3年生 を対象に開設をいたしております。ほかの学童保育所に比べ、学校内の施設利用であることから、使 用についても開設に伴う遊具等の移動を要するなど仕様が異なっておりますが、施設の有効利用を図 りながら、学校、保護者の皆様からご協力をいただき学童保育所を運営をいたしておるところであり ます。   山辺里学童保育所の移転活用については、移転が可能かどうか、また費用や移転先である候補地 について検討を要しますので、これから教育委員会、学校側と協議をしてまいりたいと考えておりま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) ご答弁ありがとうございました。   まず最初に、なんしょうクラブのほうから再質問をさせていただきます。このなんしょうクラブ の施設の改善は、私以前議会でも取り上げました。その後、教育委員会として、もし日にちがわかり ましたら、いつごろ、どの関係部署と一緒に私が前回取り上げましたなんしょうクラブの問題解決に ついての協議をされたかどうか、まずその辺からお聞きいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇教育部学校教育課長(大滝和春君) 南小学校につきましては、議員ご承知のように今耐震補強と、 それから大規模改修の工事をさせていただいております。その中で、議員前におっしゃいました入り 口のところの雨どいがうまく機能していないというような部分、それともう一つにはFF式の暖房に ついてでありますけれども、前はストーブであったわけでありますが、これについて2機を設置をさ せていただいておりますし、先ほど申し上げました雨どいの部分については改修をさせていただいて おります。   以上でありますが。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 問題点について対応したということはありがたいのですが、いつまでもああ いう南小学校のプレイルームを借りての学童保育所ではいけませんよと、料金が同じなのです。ごく 最近新設したところに入っている学童の皆さんは、環境のいいところに入っているわけです。では、 南小のプレイルームを借りてのなんしょうクラブの子供さんは、学童の料金が半額ではないわけです。 同じ料金を取っているわけです。それはおかしいことではありませんかということで前回質問したわ けです。   ですから、このなんしょうクラブを今までとこのまま同じでいいとお考えですか。では、まず担 当課長。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(佐藤正幸君) なんしょうクラブの存続のお尋ねでございますけれども、昨年の9 月ですか、議員から同じような一般質問ございました。その後でございますけれども、私どもとして みれば、村上市内の学童保育所全体の整備計画を考える必要があるのですが、議員から質問されまし て、果たして移転が、仮に移転をするとすれば、本当の概算でございますけれども、どのくらいの費 用がかかるのだろうかとかあるいは移転先の候補地としてはどこがいいのかというふうなことを下見 をしてきましたけれども、それだけではまだ不十分でありますし、今後さらに検討を要しますので、 教育委員会と協議してまいりたいと、こんなふうに考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 施設の管理は、行財政改革の担当なのでしょうか。違いますか。           〔何事か呼ぶ者あり〕 〇22番(相馬エイ君) 違います。ああ、そうですか。   では、今部長からお話がありましたが、いずれ統合小学校は新築完成するわけです。そうしまし たら、あの現に山辺里小学校の学童のあの建物は必要なくなるわけです。それは、皆さんも認識して いるわけです。ですから、その辺で本当にそのものを移設することが可能かどうか。つまり具体的に だめだったらだめなりにどういう方法が一番いいのかということを。子供は抗議しません。子供は抗 議しません。それをいいことにして仕事を後回しにするということは絶対許されないことです。料金 を半額にするのだったらいい。料金半額にするから、申しわけないけれども、もう何年間この劣悪な 環境の中で辛抱してくださいと言うのだったら、まあそれなりの理由があるでしょう。   しかし、料金同じに取っておきながら仮住まいというのでしょうか、仮の学童保育所の施設とい うのは絶対、子供たちは抗議の声上げませんから後回しにされておりますが、それは許されるもので はありません。ですから、片や山辺里と門前谷小学校の子供たちは、学校内の立派な学童に入るわけ です。ですから、それを機会にどうすることがなんしょうクラブの施設の改善に結びつくのかという 点で、関係部署で真剣に会議をしていただきたい。そして、やっぱり来年度本当にそのことが、私が このことで何回も何回も一般質問をするということは、担当の皆さんにとっては恥ずかしいことです。 わかりますよね。   教育部長と福祉保健部長、私がこのことをもう一回するとしたら、仕事が進んでいないというこ とだということの認識になると思いますが、お二人に1人ずつお聞きいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(佐藤正幸君) 相馬議員の言っていることは十分にわかります。   しかしながら、施設の有効利用ということで学校の施設を利用させていただいているわけなので すが、学童保育の内容そのものにつきましては十分ほかの施設と同じようにやらせていただいている わけでありますので、そういう意味で保育料の一定化を図っているわけであります。その点につきま しては、ご承知いただきたいというふうに思います。           〔「ちょっと待って」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 今私がなんしょうクラブの改善というのでしょうか、どういう形で解消しよ うかわからないけれども、こういう質問を私がこの議場で何回も私にさせるということは、関係する 部署の皆さんが真剣にこのことを考えていないということになりますよと、そのことについては二度 とこのような形で質問をさせることのないようにという意味でどうとらえますかという質問をしたの です。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(佐藤正幸君) 大変失礼いたしました。   先ほど市長からも申し上げましたように、ある一定の検討はしていますけれども、なんしょうク ラブのその運営の解消につきましては、十分なやっぱりその検討が必要でございます。例えばどうい った場所で、どういった施設でというふうなことを考えたときに本当に検討が必要ですので、これか ら教育財産の利用を引き続き利用させていくのであれば、当然ながら教育委員会とも協議を進めなけ ればなりませんので、そういった面では早いうちに教育委員会との協議を進めさせていただきたいと 思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育部長。 〇教育部長(平山 浩君) お尋ねの件でありますけれども、ご承知のように来年4月から統合山辺 里小学校の開校に伴いまして、現在使用している山辺里小学校の校舎の今後の利活用については、具 体的なその内容について検討していかなければならないというふうなことでございます。それに付随 して、今現在山辺里地区の学童保育所として利用されているあの建築物の利活用についても、現在の 山辺里小学校の校舎の利活用とともに検討すると。そして、有効なその活用の仕方がもし、その学童 保育所としての活用としての部分が見いだせるのであれば、早急に具体化に向けてまた関係の部と協 議していかなければならないというふうに受けとめております。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 教育長に確認します。   今担当の部長と教育部長のお話がありました。やっぱり教育部門の長であります教育長がしっか りと前向きに協議をしなさいと、こういう状態では子供たちに大変済まないことをさせているのだか らというようなことで、教育長が強い指導力を発揮する、そのことが実現に向けて一歩大きく確実に 前進するのだと思いますが、いかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 具体的には動き始めているわけでありますが、例えば今まで使っていた学 童保育所、山辺里で使っていたプレハブのものを村上南小学校のどこかに移設して、そしてそこに学 童保育所を開いたほうがよいのかどうなのかというようなことを副市長あるいは我が教育部の課長あ るいは福祉部の課長など場所を見学しながら事を今進めているところであります。そのようなことを しながら、今相馬議員が主張されていることを一歩一歩進めておりますので、必ずや実現されると私 は思っておりますし、実現しなければならないと心に決めているところであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) そこで、行政のトップであります市長にお伺いいたします。   私の思いはきっとわかっていただけると思います。ちょっと怒り声で質問をいたしました。では、 今お話を聞いて、市長としてさらに教育長ほか皆さんをやっぱり引っ張って実行させるという決意お ありでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 思いは十分に伝わっております。   しかしながら、今なんしょうクラブだけを取り上げているみたいですけれども、村上市内にはま だまだ学童保育ございます。もっともっと不便なところで学童保育しているところもあるのです。学 校から15分、20分歩いていって、そして古い保育園を使って学童保育しているところもあるのです。 その1つだけを取り上げて、そこをやれ、やれ、やれ、やれということではなくて、市内全域を見て、 もっと悪いところはないか、もっと不便なところはないか、ではどうするのだというところから始め ていかなければならないのではないですか。   それと、実際私もつぶさに見てまいりました。そして、山辺里小学校のいわゆる学童保育として 使っているあの建物は、立派に基礎から全部つくっている建物であります。あの建物を移築するとい うことは非常に困難を要すると、私プロではないからちょっとわかりませんけれども。それらについ て十分に考えていかなければならないと思っておりますし、ここにPTA会長も前にいらっしゃいま すけれども、さほどどうしても急がなければならないというようなことでも私はないのではないかな と、そのように考えておりますが、しかしながら山辺里小学校が今統合をして、あのプレハブではあ りますけれども、あれが移設できるのかどうかについても調査をしてまいりたいと思っておりますし、 そして今使っている、1年生、2年生が使っている学童保育も見てまいりました。本来であれば、あ の施設を学校の近くにもっと大きく建てていればなと思ったところであります。   ですから、やらないということではなくて、そこも十分に検討させていただくと、検討を教育委 員会のほうに命じていたさせますし、ただし市内にはそれ以上のところもあるということも十分に認 識の上これから事業に取りかかっていきたいと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) もっと短い答弁を私は希望したのですが、ご丁寧な答弁でありがとうござい ました。   確かに市内にはいろいろな環境の学童保育所がございます。しかし、学校のプレイルームを借り て、そして学童が始まれば学校としてはプレイルームを利用できないのです。そして入り口は、一た ん学校から出て外のプレイルームの入り口から入るという、前回一般質問をしましたので、今は詳し く話しませんが、かばんをかけるところもない、げた箱もないというそういう状況の中の学童保育所 で、料金は合併になって5,000円統一になったということはおかしいのではないかと再度申し上げま して、この質問は終わらせていただきます。ぜひ関係の皆さんに前向きに動いていただきたい。来年 同じような質問を私にこの場でさせることのないようにお願いをいたしたいと思います。   次に、この補助金について伺いをいたします。確かに6月17日付で村上、大滝平正市長あてで トーセンの組合から平成22年度の事業の計画承認申請の取り下げが出されております。   そこで、取り下げの理由として、自己資金調達の都合によりとございますが、自己資金調達の都 合によりとはどのような具体的なことを指すのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 詳しくは部長が答弁いたしますけれども、自己資金の調達といいますのは、 補助事業たりとて100のものであれば、国が50、県が5、市が5、合わせて60しか出ないわけです。4 0は自分たちが出さなければならないということなので、それが自己資金ということだと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(瀬賀 功君) 今ほど市長の申し上げたとおりでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) その取り下げの理由の次に「施設整備計画の再検討を行った結果、自社努力 と既存施設の整備修繕により」とございます。このことは、具体的にはどのようなことですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 先ほど市長答弁の中に触れられておりますので、よろしいです。   そこで伺います。このトーセンさんへの補助金の議会の議決は平成22年1月21日、22日、この2 日間臨時議会が開かれて最終的に可決がされたものであります。そのときに、初日の21日の午後から 委員会がございました。そのときに委員の中から、12月から始まって8月までは赤字だったけれども、 9月から黒字になったという報告が、そうだったら……ちょっと飛びますが、今回補助金を投資する ということは、まるっきり従来の施設からかけ離れたものを新規につくる、買うということであると。 9月までは黒字になるということは、今の乾燥機で間に合っているのではないか。今のものでも十分 利用できるのではないか。この場合、乾燥機という一つの例を出しておりますが、そういう委員会で の委員の中から質疑がございました。   担当課長知っていますよね。 〇議長(佐藤宮吉君) 農林水産課長。 〇産業観光部農林水産課長(本間誠一君) はい、そういうことで、効率が現在の今までの乾燥機で ございますと悪いということで、効率のいい、割れない、ひび割れのない乾燥機に変えたいというこ とで事業を申請したものでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) それで、私がいろいろとこの質問をするに当たって調べておりました。そう しましたら、この事業申請を計画書を作成するのはいつから始まったのだと担当に聞きましたら、そ れは担当いつからですか、具体的にこの事業計画が行政に相談があったのは。 〇議長(佐藤宮吉君) 農林水産課長。 〇産業観光部農林水産課長(本間誠一君) この事業再生のこの当初の申請ですか、それとも今変更 の申請でございましょうか。   変更の申請でございますと……           〔「変更じゃない、変更じゃない。3カ年計画……すみません、議 長」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) はい、どうぞ。 〇22番(相馬エイ君) つまり3カ年かけて国、県、市、そして自己資金で約3億、1億、1億のお 金で事業をやるという計画を行政がかかわってこの計画書をつくり始めたものの最初はいつですかと 聞いています。 〇議長(佐藤宮吉君) 農林水産課長。 〇産業観光部農林水産課長(本間誠一君) 事業計画承認申請が事業体から市に上がってきたのが21 年12月17日でございまして、再生計画の認可決定の確定が12月15日でございました。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 私が聞いているのは、もちろん申請書が市に提出されたのは12月17日付です。   しかし、この事業報告書は、私直接求めませんでしたけれども、100ページ近い分厚い計画書で す。その100ページ近い3カ年の事業計画をつくるのは1日や2日でできるわけないでしょうと聞い ているのです。   ですから、最初トーセンからこういう事業をやりたいという行政に働きかけがあったのはいつで すかと聞いています。 〇議長(佐藤宮吉君) 農林水産課長。 〇産業観光部農林水産課長(本間誠一君) 事業体がこの計画を動き出したというのは聞いておりま せんが、恐らく12月の初めからこの再生計画をつくっていたものだと思われます。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) ですから、相当の期間、あの分厚い100ページ近い計画書をつくるに当たっ て、行政が相当指導しているのだと思うのです。   そこで伺いますが、本庁の農林水産課とそれから山北支所の地域振興課ですか、そことの関係で、 結果的には山北の地域振興課が組合との窓口になっているのですよね。           〔何事か呼ぶ者あり〕 〇22番(相馬エイ君) 違います。ごめん、間違えた。失礼いたしました。           〔「産業課」と呼ぶ者あり〕 〇22番(相馬エイ君) 産業課。山北支所の産業課がこの組合への補助金のいろいろな相談、それか ら書類の受け付けの窓口になっているのですよね。それを確認します。 〇議長(佐藤宮吉君) 山北支所産業課長。 〇山北支所産業課長(斎藤寿昭君) おっしゃるとおり山北支所が窓口になっております。県のご協 力をいただきながら計画等を指導しております。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) ですから、その最初に窓口になっている課にトーセンさんがこの補助金を… … 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬議員に申し上げますが、これはスギトピアでありまして、トーセンでは ありませんので。 〇22番(相馬エイ君) はい、わかりました。すみません。失礼いたしました。   スギトピアに最初に相談されたのは、記録ではいつですかと聞いているのです。わかりませんか。 わからなければわからないでいいです。 〇議長(佐藤宮吉君) 山北支所産業課長。 〇山北支所産業課長(斎藤寿昭君) 再生計画は、平成20年の12月から再生等しなければいけないと いうことで計画を立てたわけでございますので、その再生するには事業をより拡大しなければいけな いというふうなことで、そのころから始めたものと推測いたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) そうなのですよね。それで、6月17日付のこの計画書が提出されました。そ れを見ますと、中古のもので大丈夫あるいは既存施設の修繕整備で大丈夫ということで、結果的には 自力でやっていきたいということで工夫されて、22年、23年度の事業への補助金はようござんすとな ったわけですよね。   それで、私が不思議に思うのは、急遽こういう形で中古を買ったり、その既存の施設を直すこと によって利用できるというようなことは、なぜもっと前から考えられなかったのかと、そのことを知 りたいのです。そのことはどうなのでしょう。 〇議長(佐藤宮吉君) 農林水産課長。 〇産業観光部農林水産課長(本間誠一君) 組合の経営陣につきましては、常に費用対効果とか安定 経営を考えておりまして、その中で最善の選択ということでこういうものを選んだ、選択したと、そ ういうことで、市のほうに相談に来たのが6月15日、それから市がそれを受けて振興局に実施可能か、 そういう問い合わせの上、6月17日に取り下げの申請をしたものでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) ちょっと話が流れがわからないかもしれませんので、少し早口ですけれども、 この補助金の流れについてちょっと読み上げます。   平成20年12月5日、民事再生法の適用を申請。平成20年12月、トーセン経営参画。平成21年11月 27日、再生計画書の抜粋議会へ提出。12月17日、21年度事業計画承認申請書を市に提出。12月21日、 市から県に提出。平成22年、年が変わり1月8日、平成22年度事業計画承認申請書提出。それから1 月19日、平成21年度県から市に内示がある。1月21、22、第1回臨時会において村上市で補助金の激 しい議論があり、賛成多数で決まっております。それから1月25日、スギトピアから市へ補助金交付 申請書提出。そして、3月議会が始まっております。3月議会の平成22年度予算にも、それから施政 方針の中にもスギトピアへのこの補助金を交付することによって競争力のある木材産地の形成と地域 材の安定的な供給体制を整備するという形で施政方針にも堂々と載っております。3月29日、スギト ピアから支所に変更の協議があり、3月30日、スギトピア、支所、本庁と打ち合わせをすると。そし て4月1日、市から県に県の様式において事業変更報告書を提出。4月1日、支出負担行為決議書、 繰り越し明細分ですが、それを市長あてに支出負担行為をしてよろしいかという市長あてに提出をし ております。4月21日、平成21年度分補助金2,593万3,000円支払われております。22年の7月5日、 21年度分事業実施報告書提出、スギトピアから市に。7月14日、支出命令書を提出。7月9日、さか のぼって市の検査が行われております。7月27日、実績報告書、つまり市から県に補助金の請求が提 出されております。7月28日、県の検査、林政課の検査官によります検査がありました。7月30日、 平成21年度繰越明許分1億5,360万円村上市より支払われております。そして、県から市に確定通知 書は8月30日の予定だったそうですが、まだ届いていないそうです。それで8月20日、全員協議会に おいて6月17日付でスギトピアから提出された22年度の取り消しを議会に報告されました。というこ とで、そして9月議会、補助金の減額が予算書の中に載っているというこの一連の流れがございます。   そこで、私が行政の仕事というものはそういうものかと疑問に思いましたのは、3月29日、スギ トピアから支所に変更の協議が話がありました。そして次の日、3月30日、本庁において組合と支所 との打ち合わせがありました。   そこで伺いたいのですが、どなたに聞けばよろしいのでしょうか。村上市の補助金の規則の中に 補助金の交付の変更に当たっての条件、(第3)ございます。それご存じですね。           〔何事か呼ぶ者あり〕 〇22番(相馬エイ君) どなたにかけるかという意味。   では、課長。 〇議長(佐藤宮吉君) 農林水産課長。 〇産業観光部農林水産課長(本間誠一君) 補助金交付規則のことでしょうか。           〔「はい、(3)」と呼ぶ者あり〕 〇産業観光部農林水産課長(本間誠一君) (3)、第5条でしょうか。           〔「はい」と呼ぶ者あり〕 〇産業観光部農林水産課長(本間誠一君) 第5条の(3)、補助事業等の内容を変更する場合には 市長の承認を受けるということになっております。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) ちょっと声小さくて……           〔「はい、すみません」と呼ぶ者あり〕 〇22番(相馬エイ君) 声小さくて。第5条、補助金等の交付の条件、(3)というのでしょうか、 3に……           〔何事か呼ぶ者あり〕 〇22番(相馬エイ君) 補助事業等の内容の変更をする場合には、市長の承認を受けることとござい ます。それで、市長の承認を受けましたか。 〇議長(佐藤宮吉君) 農林水産課長。 〇産業観光部農林水産課長(本間誠一君) 事業体から市に出てきた変更のものを県に上げる伺いに つきましては、部長専決で実施しております。軽微な変更ということでございましたので、そういう ふうにさせていただきました。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 軽微な変更なので部長決裁でいいというその話、協議はどこでされたのでし ょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 農林水産課長。 〇産業観光部農林水産課長(本間誠一君) この事業で額も変更になりませんし、実施事業の方針等 につきましてもぶれていないというそういうことから、額の変更とか大きいそういう実施、方向性の 変更があった場合には上司決裁まで上がるということで理解しております。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 理解しておりますと言うけれども、市の職員は市の補助金交付規則、そうい うものに基づいてしっかりと仕事をする、それが筋ではありませんか。   では、この補助金の金額は確かに変わらなかったようであります。しかし、中身は大幅に変更し ております。それも23年度、22年度やる予定の分がいろいろと努力されて、中古買ったり、既存の施 設を直したり、そして機械も変えるという形で、中身は大幅に変わっています。つまり臨時議会を開 いてまで、そして委員会にかかってまでこの村上市においては補助金を出すに当たって慎重な討論が され、そして反対討論も3人おりました。もちろん賛成討論した方もいらっしゃいます。   しかし、それだけこのスギトピアへのこの補助金交付に当たっては、しっかりとした大事な市の 補助金だということで村上市議会で決められていったわけです。金額が変わらないからということで 安易に部長決裁でいいというふうに協議したと。その協議した人たちは、どなたとどなたとどなたで しょう。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(瀬賀 功君) 今ほど相馬議員からさまざまないろんな変更がありましたというお 話がございましたが、決裁の中身につきましては、プレスラインの設置事業の増額に対して、そのこ ん包の加工機の結束機の機種の変更……           〔「部長、そんなこと聞いていません」と呼ぶ者あり〕 〇産業観光部長(瀬賀 功君) まず、それで……           〔「時間もったいない」と呼ぶ者あり〕 〇産業観光部長(瀬賀 功君) 相談されてきたのは、私ども課長と私と担当の係長です。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 私があえて日付を言いました。3月29日、スギトピアから支所に変更の協議 があった。年度変わりぎりぎりです。3月30日、スギトピア、支所、本庁打ち合わせ。3月30日まで はまだ21年度の体制ですね。産業観光部長、それまであなたは部長でなかったはずです。4月1日か ら今の産業観光部長になったのですね。そうですね。   そうしますと、3月30日、スギトピア、支所、本庁打ち合わせ、ここで部長決裁でいいと言った この会議には、協議には商工観光課の課長は入っていないのでは……あなた入っていたのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(瀬賀 功君) 決裁の日付につきましては4月1日ということで、私4月1日から 就任してございましたので、決裁させていただきました。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) だから、はっきりさせたいのは、4月1日に内容の変更届を決裁ということ で、部長決裁のその変更届の責任者は、4月1日から部長になった瀬賀部長です、確かに。   しかし、その3月30日、三者で打ち合わせをした責任者は前部長がそこに入っていたのではない ですかと、それを聞いているのです。そのことをはっきり答えてください。時間の無駄です。 〇議長(佐藤宮吉君) 農林水産課長。 〇産業観光部農林水産課長(本間誠一君) 打ち合わせには、当然前部長も入っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) ですから、臨時議会を開いてまでも、あれだけ賛成討論、反対討論もあった この事業に対して、年度変わりの3月末のどたばたという表現は悪いのかもしれませんが、市民から 見たら、何でそんなに担当がかわるようなこんな忙しい時期にスギトピアから支所に変更の協議が出 るのだと。   しかし、確かに協議が出されたとしても、私担当、この議場に来ていない職員に「3月29日まで 変更のこと知らなかったのですか。そんなことはないでしょう」と、「では、補助金の変更、中身の 変更などというものはそんな簡単なものでできるのですか」と。もっとこのスギトピアから聞いてだ れかが知っていなければ、こんな手品みたいな軽わざ師みたいなこんなことはできないはずです。本 当に3月29日までこの平成21年度の事業を変更するという、そして形上は4月になってから21年度の 取り消し等が出されております、4月だと。文章的な形上は6月17日、22年度の取り消しが出されて いますが、この一連の流れを見れば、そんなことではないはずだと私は疑いを持ちたくなります。   それで伺います。支出負担行為決議書、これは最終的には市長まで上ってきますよね。市長は、 最終的には決裁をしております。市長は、いつの段階でこの中身、21年度の事業の中身の変更を知っ たのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 21年事業の最終的な支払いは、当然私が決裁をいたしております。事業を知 ったのは、当然今経緯を説明しておりますが、その段階で、何月何日知りましたかなどと言われても、 それはわからないです。その段階で相談を受けて、了承をしているということであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 4月1日、新しく〔質問時間5分前の予告ブザーあり〕部長になった瀬賀部 長から変更届の決裁が出され、4月1日、平成21年度分の支出負担行為決議書が、繰越明許分ですが、 市長に出されたのです。そして決裁がおりたのです。つまり変更届は部長決裁。しかし、支出負担行 為決議書は、最終責任者は市長のところまでいきますので、4月1日決裁をしておりました。そして、 21年度の繰り越し分2,593万3,000円は、4月21日に支払われているという。   つまり、私がいろいろ時間かけて質問しましたが、施政方針、平成21年度の事業にも出ている。 そして、21年度には臨時議会を開いて、1月21、22と。あれだけの慎重に議決をしたそういうものが 1日や2日で中身の変更がされ、そして市長決裁までいかないのに、市長はなぜか4月1日、支出負 担行為決議書に決裁をしているという。だから、そういう仕組み、私はつまり補助金、村上市負担分 は税金です。そして、補助金の公平性、公正性、透明性を確保するため、そして市報等で広く市民に 周知すると、こういうふうにして市報の中に挟み込んで補助金の扱いについて市民に知らせているの です。   しかし、このスギトピアへのこの補助金、減ったから、22、23年度分が要らなくなったからいい のではないですか、自助努力でみたいな声もどこかから私が調べていく中で聞こえました。しかし、 そんものではないということです。変更するに当たっても、議会で承認されたのですから、しっかり と議会に報告して、そしてこういう事情で変更に至りましたということで当然組合が議会に報告をし なければなりません。そして、市の直接の担当の山北支所の関係者、それから農林水産課の関係者、 そして当時の部長、3月末まで担当していた部長は、この市から補助金を出すことの重さを忘れてい たというのでしょうか、つまり軽く扱ったということです。補助金の扱いがこんな形で、私が調べた から中身がわかったのであって、こんな形で行政が軽く扱って仕事をしているのだとしたら、それは 大間違いではないか。なぜこのスギトピアへのこの補助金がこんなにいとも簡単に、いとも軽く、い とも規則にのっとらないで、きちんとした手続もされない。そして、まず何よりも、この9月議会に なって初めて22年度の補正の減額が出されて説明がされ……市政協議会のとき確かにトーセンさんか ら出されたこの文書を出しました。しかし、お金はもう既に7月30日に支払われているのです。片や 補助金はしっかりと行政の中で出されて、しかしあれだけ活発な議論がされて決定されたにもかかわ らず、議会に報告はこの一般質問をすることによってしか明らかにならないという、つまり補助金の 扱いがスギトピアさんに対しては特に軽過ぎるのではないか、私はそのことを強く言いたいのです。   市長、どう思いますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) さっきから聞いていますけれども、何が何だかさっぱりわからないというこ と。21年分を言っているのか、21年分のいわゆる支払いを言っているのか、22年、23年度の事業申請 を取り下げたことを言っているのか、それが全然私には伝わってこないのです。           〔「議長」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 結果としては、この9月議会、22年度分の補助金の減額が出ました、予算書 の中で、補正が出ました。確かにそれはそれです。   しかし、この裏には21年度の事業の中身の変更があって、そして22年度と23年度が必要なくなっ たという経緯があるからです。つまり〔質問時間終了のブザーあり〕単なる補助金の削減ではないと いうことをあえて言いまして、市の行政の仕事の仕方が余りにもおかしいのではないかということを 指摘いたしまして、私の質問を終わらせていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) これで相馬エイさんの一般質問を終わります。   午後1時まで休憩します。           午前11時55分  休 憩                                                        午後 1時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、1番、板垣千代子さんの一般質問を許します。   板垣千代子さん。           〔1番 板垣千代子君登壇〕 〇1番(板垣千代子君) 公明党の板垣千代子でございます。議長のお許しをいただきましたので、 私の一般質問をさせていただきます。   一般質問をさせていただく前に、訂正箇所が3カ所ございますので、申し上げます。質問事項の 1、「介助犬」と書いておりますが、「聴導犬」に直していただきたいと思います。また、質問要旨 のほうの下のほうにやはり「介助犬」とあります。2カ所ほどありますが、これも「聴導犬」に変更 をしていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。   それでは、私の一般質問は3項目となっております。1、聴導犬の普及啓発について。聴覚障害 の人たちの耳となり、さまざまな音を聞き分け、知らせる聴導犬の県内初のユーザーである加藤さん は、村上市在住の方です。市民相談を受け、日本聴導犬協会の会長、地域の民生委員の方々のお力に より、加藤さんは昨年2月から聴導犬を利用しております。笛吹きやかん、玄関のチャイム、ファク スの音などを聞き分け、知らせてくれると話してくれました。また、動物との触れ合いは、心の和み ともなっているように感じました。このような聴導犬がいることを知らない方が多いと聞いています。 聴導犬の普及啓発について、市長のお考えをお伺いいたします。   2、子供の歯科矯正助成について。学校の歯科検診で不正咬合と指摘されましたが、これは健康 保険が適用されない自費治療なので、検査で5万、治療に100万近くかかるということでした。この ことは、村上市だけでなく、全国でも多く聞かれている話です。不正咬合で健康保険が適用されるの は、先天性疾患が原因である場合などとごく一部です。大半は美容的要素が大きく、疾患としての位 置づけが明確でないとしています。   しかし、学校での歯科検診で美容的要素に基づく指摘があるとは考えにくいのですが、市長のお 考えをお伺いいたします。   3、女性特有のがん対策について。昨年公明党の提案で女性特有のがん検診無料クーポンを実現 いたしました。しかし、残念なことに、鳩山政権は施策の予算額を216億円から76億円にカットし、 あわせて交付金での措置としました。これでは不交付団体においては、この支援を受けることはでき ません。また、交付金の制度では、地方自治体で経費の半分を負担しなければならず、検診の実施を 断念するところも出てきております。我が村上市もことしはやるが、来年はどうなるかわからないと 聞いております。市長のお考えをお伺いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、板垣議員の3項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、聴導犬の普及啓発についてのお尋ねでございますが、身体障害者補助犬法で、 補助犬とは、聴導犬、盲導犬、介助犬の3種類の犬のことを定義しております。   聴導犬は、聴覚障害により日常生活に著しい支障がある身体障害者のために、ブザー音、電話の 呼び出し音、利用者を呼ぶ声、危険を意味する音等を聞き分け、利用者に必要な情報を伝え、必要に 応じて音源への誘導を行う犬であります。今回新潟県内で初となる聴導犬が認定試験に合格し、本市 で誕生しましたことは、大変喜ばしいことであります。   聴導犬は、盲導犬と比べて社会的に認知度が低いことから、身体障害者補助犬については5月1 日号の市報に掲載し、ご理解とご協力をお願いしたところであります。平成15年10月から身体障害者 補助犬法が全面施行され、公共施設及び公共交通機関をはじめ、不特定かつ多数の者が利用する施設 を管理する者は、身体障害者が利用する場合において、身体障害者補助犬を同伴することを拒んでは ならないことになりました。このため、社会福祉法人新潟県視覚障害者福祉協会の方が年2回から3 回市内の主要店舗を訪問して、補助犬について普及啓発活動を行っているところであります。このよ うなことから、身体障害者の自立及び社会参加の促進のために、身体障害者補助犬が果たす役割の重 要性について、さらに市報等を通じて市民の理解を深めるよう啓発してまいりたいと考えております。   次に2項目め、子供の歯科矯正助成について、学校の歯科検診で不正咬合と指摘された場合の対 応についてのお尋ねでございますが、学校歯科検診では学校保健安全法に基づいて、学校生活におい て発音、発語、摂食など口腔の機能上の障害やう歯や歯肉炎を悪化させることが想定される不正咬合 の場合については、保護者に連絡することとされております。歯科矯正は、そしゃく障害の治療を目 的としているか美容的改善を目的としているかで保険治療の適用が決まります。   しかし、子供の場合は、成長過程であり、病気としての診断をつけにくい傾向があります。将来 に向けて健康であるためにも、健全な口腔状況は大切でありますので、今後国の保険適用基準の作成 や治療の質を確保する体制などの対応を注視してまいりたいと考えております。   次に3項目め、女性特有のがん対策について、自治体によっては、検診実施を断念するところも 出てきているが、どう考えているかとのお尋ねについてでございますが、本市では以前から子宮がん、 乳がんの検診に取り組んでまいりました。平成21年度国の補正予算で一部の対象者のみ自己負担を無 料にする女性特有のがん検診推進事業が実施されました。本市でも検診機関と調整して、受診希望者 の全員の受け入れを図り、検診受診者が子宮がん検診、乳がん検診とも増員を見ました。平成22年度 は、この事業について国の補助金は昨年実績を上限として2分の1とするとの内容でありましたが、 検診機関との調整を図りながら事業を継続いたします。次年度は、国の動向を見ながら、検診意欲の 向上を図るため、どうしたら効果的か検討をし、検診機関との調整を図ってまいりたいと考えており ます。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) ご答弁ありがとうございました。   それでは、1項目の聴導犬の普及啓発について再質問をさせていただきます。現在犬、猫の殺処 分が全国で5万匹とも言われております。この日本聴導犬協会では、この捨て犬の中から聴導犬に適 した犬を選び、育てております。訓練費用は、寄附金や国、県の助成金をもとにしており、聴覚障害 の方は無料で借りることができ、またアフターケアも受けられております。   しかし、聴覚障害の方たちは、低所得者であり、できるならば少しでもいいので助成を考えてい ただきたいと協会の会長から話をいただいておりました。また、新潟県の獣医師会は、狂犬病の注射 を無料でしてくださると聞いていますが、これについては真のところどうなっているか、お伺いした いと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ご質問は、聴覚障害の方が訓練を受けるときに市で何らかの形で援助をでき ないかというようなことでございますか。           〔「はい」と呼ぶ者あり〕 〇市長(大滝平正君) 今聴覚障害、私も初めて知ったのですけれども、聴覚障害の方にいわゆる聴 覚犬が……聴導犬ですか、いるということを知って、村上に県内で初めて導入されるということも初 めて知りましたので、これからどうあるべきかということも含めて検討をしていきたいなと考えてお ります。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) 市長の申されますように、聴覚犬はまだ全国で20匹というふうに私は知っ ておりますし、またこの日本聴導犬協会さんでは8匹を外に出しているというふうに聞いております ので、本当にこの聴導犬という犬がいるということも皆さんそうそう知らないことではないかなとい うふうに感じております。   この新潟県の獣医師会で狂犬病の注射については無料でしてくださっているということについて はご存じだったでしょうか。それで正しいかどうか教えていただければと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市民部長。 〇市民部長(板垣純一君) これ市民部の環境衛生の管轄になるかと思いますけれども、大変申しわ けありません、私そこまで把握しておりません。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) もしこの情報は私が耳にしただけであれば、この補助犬、盲導犬、聴導犬、 介護犬のこの犬たちの狂犬病の予防注射に関して、市のほうで助成するというようなお考えをぜひ持 っていただければと思いますが、お願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まことに見識不足ではありますが、盲導犬、聴導犬が市内にどれほどいるの かもわかっていないというのが今の私の現状でありますので、担当課に聞いて、そんなに数は多くな いと思うので、当然のことながら盲導犬、聴導犬といいますのは人の助けをしているわけでございま すので、十分に今おっしゃったようなことはしていかなければならないのではないかなという考えは 持っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) ありがとうございます。この狂犬病の注射に関して、ぜひ助成をしていた だきたいというふうに思います。また、この聴導犬に関してですけれども、聴覚障害の方に関して、 耳ではもうほとんど何も聞こえない、また情報をどういうふうにとるかというと、筆記、文字で知る ことができるので、メールとか、またファクスとかでやりとりする分にはそれなりにできるのですけ れども、この村上市で手話のできる職員というのはどれくらいいらっしゃるかお聞きしたいと思いま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 社会福祉課長。 〇福祉保健部社会福祉課長(斎藤 勉君) 村上市で手話の奉仕員の方が今現在5名でなっておりま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) 私が1カ月、2カ月ほど前ですか、派遣をお願いしに社会福祉事務所のほ うに行きましたら、それはかなわなかったのです。その派遣に関して、どのような職員の方の教育と いいますか、どれぐらいの、手話はできるけれども、それほど堪能ではないとかさまざまなレベルが あると思いますが、そのあたりを教えていただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 社会福祉課長。 〇福祉保健部社会福祉課長(斎藤 勉君) この手話の奉仕員派遣の事業につきましては、社会福祉 協議会のほうに実は委託しておる事業であります。当然利用者の方から社会福祉協議会のほうに窓口 として受けるわけですが、その中でも先ほど申し上げました手話奉仕員の方は5名おるわけですけれ ども、なかなか手話でコミュニケーションをとられる方がそれぞれ仕事を持っておられるというふう なことで、なかなか人が集まらないというようなことと、それからもう一つは、やはり人前で手話を する方がちょっと自信がないというようなことでその手話をやられる奉仕員の方が集まらないという 状況でありまして、当然その手話奉仕員の方でやっておられる方もいろんな都合でちょっと出られな いというような状況を社会福祉協議会のほうからは私どものほうにお声としてお聞きしておるという 状況であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) 手話の方が5人いらっしゃいますけれども、緊急のときに対応できないと いういろいろな事情はあるかと思いますが、職員の中でできる方はいらっしゃらないのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さんに申し上げます。   これ通告ございませんので、関連が多少あるけれども、多少のところはいいのですが、通告があ りませんので、できたらこの次にお願いしたいと思います。   板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) それでは、手話に関しては質問は無理ということですか……議長。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) 私としては、この聴導犬を使っている方、耳の悪い方がこれから緊急時、 また災害時のときにどういう支援をしていただけるかということをお聞きしたかったのですけれども。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) この聴覚障害のある方が災害時にどういうような市から応援をしてあるいは 支援をしていただけるかということだと思うのですけれども、逆にどういうことを望んでいるのかと いうことをお聞かせいただきながらその対応をとっていきたいなと。本人が望んでいないことを市が やっても無駄になりますので、こういう方々が市の行政に対して何を望んでいるのかというようなこ とをまずもって把握しておくべきではないかなと、そのように考えていますが。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) 災害時の取り組みとして、これは阪神大震災のときの様子が出ておりまし た。この手話でしか話のできない聴覚障害の人たちが避難所で孤立してしまう。そんなときに手話の 方が来てくださっていろんな、トイレはどこですよ、何時から何がありますよ、何時から何が配られ ますよというような手話での会話ができてほっとしたという意見もありました。   また、緊急時救急車で運ばれたときのことなのですけれども、これは神奈川県の事例でしたけれ ども、運ばれてもお医者さんとか看護師さんとのコミュニケーションがとれない。そのときに派遣で いつでも来てくださるという状態に神奈川県ではしてあったと。そのお医者さん、看護師さんとのコ ミュニケーションがとれて治療に支障がなかったというふうな事例がありましたもので、そういう点 でもこれから防災に関しても、緊急時に関しても、やはり手話のできる方が必要ではないかと思いま したので、質問させていただきました。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(佐藤正幸君) 災害時の支援者というふうなことでは、今高齢者のひとり暮らしあ るいは高齢者同士の世帯の方に対しまして、災害支援者カードをつくっております。ですから、そう いった方法も今後検討することによって、そういった生活弱者の方の支援をしていくことができるだ ろうというふうに思っておりますので、今後検討してまいります。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) 難聴者の方に対しての……これもちょっと外れますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 通告にあることでお願いします。 〇1番(板垣千代子君) 議長。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) 聴導犬を育成、訓練する費用に関して、皆様方の寄附金、また国、県の助 成金をもとにして聴導犬の育成や、また聴導犬をぜひ借りたいという方たちのためには、無料で貸し 付けしておりますし、アフターも無料でしております。   先ほども申し上げましたが、聴覚障害者の方は低所得者なので、何とか助成をお願いしたいと協 会の会長も強く申しておりましたし、何とか力になればと思います。かといって市から助成、助成と いうのも忍びない部分もありますので、私としては募金箱をつくっていただけないかということを考 えております。最初に本庁、支所に置いていただき、それからお店にまた少しずつ置いていただくよ うな形をつくっていければなと思っておりますが、その点については市長ご意見お願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 募金箱といいますのは、聴導犬に対しての、聴覚障害者に対しての募金箱と いうことですか、それとも聴導犬の訓練に対しての……。           〔「そうですね、聴導……議長」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) 聴導犬の支援ということで置いていただければありがたいと思います。 〇市長(大滝平正君) そうしますと、聴導犬だけではなくて、介助犬、もう一つ何だった。           〔「介助犬」と呼ぶ者あり〕 〇市長(大滝平正君) そういうような種類の訓練する犬がいますので、それらを聴導犬だけを寄附 をくださいというわけにはやはりいかないのではないかと。やっぱり介助犬とか、そういうような… …そのほかにも、聴導犬、介助犬だけではなくても、一般社会においてはそれ相当のあるいはそれ以 上のものもあるかもしれませんので、非常に難しい問題ではあるなと考えております。   善意の寄附でありますので、そういうようなところに賛同していただける方がいればなおいいこ とでありますので、先ほど申し上げましたが、そういうような制度がありますよというようなことを これからも市として啓発しながら、それを見た方が寄附をしようという気になっていただければあり がたいなと。   ただ、商店とかそういうところに聴導犬に対して訓練に対しての寄附をお願いしますというのは、 ちょっと考えさせていただかねばならないなと考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) 私の説明がちょっと悪かったのかなと思います。この補助犬に対して、盲 導犬、聴導犬、介護犬の補助、その3種の犬の育成について募金箱をつくっていただければありがた いなと思います。   お願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) なかなか難しい問題であります。お考えはよくわかるのですけれども、それ を村上市がやるべきかあるいは社会福祉協議会がやるべきかあるいは任意の団体がやるべきかという ところもよく考察していかないとならない問題だなと考えておりますので、担当部局とこれから話を していきたいなと考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) 先ほどの福祉保健部長のお話、市民部長のお話でしたか、この手話に関し ての育成に関しては社会福祉協議会に任せてあるというお話でしたけれども、では市としては任せっ ぱなしでよろしいのでしょうか、お伺いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 今の板垣議員の……。 〇1番(板垣千代子君) それもだめですか。はい、わかりました。では、聴導犬に関してはここま でとさせていただきます。   2項目め、子供の歯科矯正助成についてお伺いいたします。皆さんもよくおわかりだと思います が、歯科の矯正には本当にたくさんのお金がかかっております。この予防できる虫歯は保険が適用さ れておりますが、予防できない不正咬合には何らかの公的な救済策が必要だと思います。矯正治療は、 美容、美しく見せる、いや、もちろん美しくも見せないといけないのでしょうけれども、やはり小中 学校となりますと、健全な永久歯の歯列、並びを獲得することで虫歯や歯周病などが予防でき、健康 な人生が送れるというふうに考えております。   この不正咬合の矯正歯科治療への保険適用について、公明党は1995年と98年に他党に先駆けて国 会質問で実績を、98年と2000年に署名運動を展開するなど積極的に取り組んでまいりました。これら を受けて、旧厚生省や厚生労働省は歯科矯正について保険適用の可能性がある治療的側面と美容的側 面を峻別する基準づくりへの研究事業を実施していただきましたが、保険適用までの結論までは至っ ておりません。   しかし、小中学校の歯科検診というものもありますし、この歯科検診について教育長はどのよう な見解でいらっしゃるかお聞きしたいのですが、いかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 歯科検診のことについてでありますが、当然健康管理をする場合には、ま ず人間が生きていくためには食べるということが非常に重要な一部であります。そのようなことで、 歯の検査は重要な検査の一つであると考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) 子供たちが矯正をしている数というものはおわかりでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇教育部学校教育課長(大滝和春君) 学校の歯科検診については、歯列の咬合あるいはがく関節、 それから歯垢の状態、歯肉の状態というような部分でございます。今その歯列咬合につきましては、 学校では特に統計はとってございませんけれども、私どものほうで三、四校学校のほうに照会をしま した。大体100人規模で学校医のほうから指摘を受けるのが4人から5人程度。これについては、専 門医師の診断を受けてくださいよということでその程度の数だそうでありますし、実際に矯正のほう をしているのは、そのうち2人程度だということでありますし、先ほど来話出ております保険のきか ない部分等につきましては、やっぱり保護者のほうでそこまでやるのであれば美的といいますか、そ っちのほうもあわせてお願いしたいというような部分もかなりあるというようなことで聞いておりま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) 先ほど議長からもお話ありましたけれども、皆様の手元に不正咬合の例と いう印刷物が届いているかと思います。口で説明してもなかなか理解できるようなお話ができないと 思いまして、このコピーをお手元に配付させていただいております。本当に「ああ、こういうものも そうなのか」と初めて知る歯列の形がよくわかるかと思いますが、この中で、大きく言いまして、上 顎前突とあります。出っ歯です。この出っ歯になっている人というものが意外といじめに遭いやすい ということも聞いております。本当に治してあげたいのだけれども、なかなかお金がかかって治して あげられない。かといって治さないでそのままにいると、学校でいろいろといじめに遭ってきて困っ ているのですというご相談もあります。   その中で、やはり小さければ小さいほど歯ぐきがやわらかく、矯正してもそんなに大人と違って 治りも早いというようなお話も聞いております。できればその子供たちの小中学校のうちに治してあ げられるものならばあげたいというふうに考えておりますし、かといってこの多額な治療費を考える と、親もどうやってこのお金を工面すればいいのだろうというお話を聞くことが多々ありました。そ の中で、やはり学校のほうでこの不正咬合でいじめに遭っていたというような事例はございますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育部長。 〇教育部長(平山 浩君) そういった関連づけたもの、数値としては持ち合わせはございません。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) 子供たち、また親御さんから話は聞いておりますし、部長、教育長のほう にまでその話はいっていないのかなというふうな気持ちでお聞きしました。   この不正咬合についてはここまでといたしまして、第3項目め、女性特有のがん対策についてお 伺いいたします。前回、前々回と一般質問でこの子宮頸がん、女性特有のがんですが、この一般質問 が2回の議会で取り上げていますが、この頸がんについて話し合いがされ、またどのような対策で臨 まれるか、決まっている、このようになっているというところをお聞かせ願えればお願いしたいと思 います。 〇議長(佐藤宮吉君) 保健医療課長。 〇福祉保健部保健医療課長(遠山たつ君) お答えいたします。   昨年度の途中から国の補助事業としてこの女性特有のがん検診事業が出てまいりました。それで、 22年度は国のほうでどのような補助をするかというものがなかなか決定が来ませんで、この間8月の 末にようやく国のほうから前年度の実績を上限として2分の1を補助するというような通達が参った 次第でございます。   私どもといたしましては、このがん検診が2年に1回やるということになっている関係もござい ますので、昨年やってことしはしないということではなくて、やはりことしも昨年と同じように実施 しようというつもりでおります。今年度については、今申し込みのあったものにつきまして案内を出 しまして、そしてその後9月中に20歳からの5歳刻みの子宮がんの方、それから40歳から60歳までの 乳がんの方につきましてご案内をする予定になっております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) 女性特有のがん、予防できる唯一のがんが子宮頸がんと言われております。 この子宮がんの認識を広く国民に理解していただいて、また子宮頸がんの予防ワクチン、これと同時 に今申し上げました女性特有のがんの検診、接種だけではだめなのですというふうに聞いております。 ワクチンの接種を行い、また5年に1度の子宮がんの予防をしていかなければ100%近い予防はでき ないというふうに言われておりますし、そのとおりかなというふうに考えております。   また、公明党でもさきの国会で子宮頸がん予防法案を提出いたしましたが、審議未了で廃案とな ってしまいました。そのとき菅総理大臣は、公明党ががん、特に女性特有の子宮頸がんなどについて 熱心に取り組みを進めていることに敬意を表したいとのお言葉を出していただいております。   また、先日、日にちは忘れましたけれども、長妻厚生労働大臣のほうから150億円の予算計上を するというニュースがテレビでお見受けしましたけれども、この150億円の金額に対しては市のほう には何か連絡はございましたか。 〇議長(佐藤宮吉君) 保健医療課長。 〇福祉保健部保健医療課長(遠山たつ君) 市のほうには連絡はございません。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) この150億円というものは本当なのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) これ150億円とか今各省庁からいろいろなもの出ていますけれども、あくま でもこれ概算要求でありまして、確定した金額ではありませんということを理解していただきたいな と思います。あくまでも概算要求の段階でありますので、末端の私ども自治体までには詳細な金額は 来るすべもないということだと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) この聴導犬、歯科の矯正または女性特有のがんについても、今始まったも のではなく、ずっと続けて政府のほうに要求、要望をしてきたものでありますので、何とか現在の政 府の取り組みを期待するしかないのかな。   でも、やはりこの村上市の市民を守るのはこの行政、また議会の力を出し合ってやっていかなけ れば、政府の取り組みを待っていられないという部分がたくさんありますので、ぜひその点ご理解い ただきまして、皆さん、市民の方が困っていること、市民の相談窓口となっております私たち議員が ここで話をさせていただいた分に関しては、誠実に取り組んでいただければと願っております。   以上で私の一般質問を終わらせていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) これで板垣千代子さんの一般質問を終わります。   午後2時まで休憩します。           午後 1時45分  休 憩                                                        午後 2時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、6番、冨樫宇栄一君の一般質問を許します。   冨樫宇栄一君。           〔6番 冨樫宇栄一君登壇〕 〇6番(冨樫宇栄一君) それでは、通告に従いまして一般質問をさせていただきます。私の質問は 2項目でございます。   1項目めは、各種補助金についてということでございますが、市が支出する各種の補助金の支出 は適正ですかという趣旨でございます。   平成22年度に市が支出をする各種補助金は、総額8億円強に上りますが、その内容が市報で市民 に公表され、補助金の透明性が高まり、公平、公正な支出に向けて一歩を踏み出したと評価をできる わけでありますが、今後それぞれの補助金が適切に使われたのか、目的が十分に達成されているのか の点検、把握が大切になると思います。特に高額の補助金については、その点検、確認が重要である というふうに思います。それについてどのようにされているのかをお伺いするものでございます。   2点目については、市の補助金等の交付基準では、補助金の総額の抑制ということが明記をされ ていますが、今後どのようにされるのか、お伺いをいたすものであります。   2項目めは、高速道路の無料化社会実験についてでございますが、日東道の延伸と高速道路の無 料化の社会実験は、当市にとってどのような影響があると思われますか。交通量はどのように変わっ たのか、そしてこれに対してどういう対策が必要であるとお考えなのか、市長のお考えをお伺いいた すものであります。   答弁後に再質問をさせていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、冨樫議員の2項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、各種補助金についての1点目、補助金が適正に使われたか、目的が十分達成さ れているのかの点検、確認はどのようにされているのかとのお尋ねについてでございますが、補助金 の交付に際しては、各補助金交付要領に定める事業の必要性を審査、決定し、事業完了後に補助事業 者から実績報告書を提出していただき、適正かつ有効に執行されていることを確認して交付している ところであります。   これに加え、補助金等交付基準では、補助金支出の透明性を確保するため、必要に応じて当該補 助事業に係る領収書の写しを求めたり、補助事業者へのヒアリングを実施することとしており、補助 金額の高によることなく、各補助金交付要領に定めた目的達成のため、それぞれの所管課で適切に使 われていることを確認しているところであります。   次に2点目、市の補助金等交付基準では、補助金の総額の抑制を明記しているが、今後どのよう にするのかとのお尋ねについてでございますが、平成21年6月にすべての補助金について検証を行い、 補助金の今後の方針一覧表として市の方針を決定しており、その方針に基づき各補助金の交付要領を 定めているところであります。ついては、これまでの旧市町村で異なっていた補助制度を補助金等に 関する基本指針及び補助金等交付基準により統一することで、今後減額または廃止となる補助金もあ るとともに、新規補助金の創設に当たっては、その必要性を十分に精査し、補助金等交付基準に沿っ たものとすることで財政の健全化に努めてまいりたいと考えております。   次に2項目め、高速道路無料化の社会実験についての1点目、交通量はどのように変わったかと のお尋ねについてでございますが、本年6月28日から実施されました高速道路無料化社会実験におい て、国土交通省の公表では、無料化社会実験路線の4週間平均交通量が実験前に比べて、平日では全 国平均で1.9倍、日東道では2.9倍、休日では全国平均が1.9倍、日東道では2.7倍増加しています。こ の観測地点は、日東道の場合でありますが、聖籠新発田インターチェンジから中条インターチェンジ 間となっており、荒川胎内インターチェンジから神林岩船港インターチェンジ間は観測データがあり ませんが、ほぼ同程度に増加したものと推測をされます。   実際日東道を走行しますと、無料化社会実験以前では想定できないほどの車両が連なって通行し ており、目的地までの到着時間が予測できないほど多くの方に利用されていることが実感されたと思 います。これは、並行する一般国道7号が無料化社会実験後の交通量で平日10%の減少、休日では18 %の減少となっていることから、時間短縮が図られ、なおかつ無料で快適な走行ができる高速道路に 一般国道7号、345号の利用者が転換したものと想定をされます。また、無料化社会実験後初めての お盆期間中の日東道の交通量は、期間中の平均で前年比の2.2倍に増加しておりますが、一般国道7 号の県境地点では平均で前年比と同程度、国道113号の県境地点では平均で前年度の1.1倍の増加にと どまっております。このことから、無料で利便性の高い日東道のみに交通量が集中し、本市につなが る道路すべてにおいて交通量が増加したものではないと考えております。   次に2点目、どのような対策が必要と考えるかとのお尋ねについてでございますが、無料化社会 実験からまだ2カ月しか経過していないことや一部区間の観測データしか公表されていないことから、 今後も注意して観察していくことが重要と考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) ありがとうございました。   補助金に関しては、補助金の支出基準をも明確にされ、それに基づいて改善をしていくというこ とでありますけれども、この中でもこの補助金については、今ほどの市長の答弁にもありましたけれ ども、旧市町村の関係だとかいろいろあって、まだまだ統一はされていないということではあります けれども、3年目に入ったわけでありますし、この基準に基づいて公明公正な補助金の支出をぜひと も実現しなければならないというふうに思うわけでありますが、その中で現状と課題ということで、 交付する市の側と交付を受ける市民、団体等の相互に情報が不足しているということなんかが現状把 握としてされておるわけでありまして、その中身とすれば、市民には補助金の制度に対する十分な情 報がいっていないのではないか、そして市には支援をすべき市民等の活動に対する十分な情報を得て いないと、市民には補助対象の選定、そして交付、成果に対する十分な情報が提供をされていないと いうふうに指摘をされておりまして、この状況を解消して、必要な情報を得ることが必要であるとい うふうに述べられておるわけでありますが、この具体的な改善点というのか、どういう具体的なこと を考えておられるのか、お聞かせいただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 企画部長。 〇企画部長(相馬正喜君) この補助金に関する今議員が言われたことは、まず新しい市になりまし て、今ほど議員もご質問にありますように、それぞれの制度の違い、また支援の違いでもある中でそ れぞれの行政を運営してきたわけであります。これが1つになりまして、いろいろ進めていく中では、 今ほど議員言われたように、課題として幾つかあるのだろうということで検証したものであります。   まず、情報がしっかりそれを使ってまちづくりをしようとしている団体に届いているのだろうか と、これがまず1つ。それから、一たん支出することになったところについては、一定の検証等あっ て、その先を見ていくべきだと、それが既得権のようになっていないのだろうかというようなこと。 それから、制度の違い、また支援の違いによりまして、補助金の支援の額、率等に違いがあるだろう というようなこと。これらをいろいろ検証しまして、基準を定め、やはり同じような目線で支援して いく必要があるということで基準をつくったものであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 旧市町村間の差異についての統一というものは、またそれなりに、いきな りできないという面もあるでしょうけれども、この基準が、指針が明確にされておるわけであります し、問題はどのように点検、確認がされる体制ができるのかということではないかというふうに思う わけですけれども、その補助金の申請、それぞれの所管の課でやるのでしょうけれども、その申請の 仕方というのですか、申請をした、そしてそれをどのように検討して交付の決定をするのかというこ とをわかりやすく説明お願いしたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 企画部長。 〇企画部長(相馬正喜君) 議員もご承知のとおり、百幾つの補助金の種類がございます。ですから、 その中では申請に至るまでいろいろ違いもあります。例えば新しく市で起こしました産業活性化の支 援の補助等については、市で一括公表して、いついつの期間までに来年度申請するものについて手を 挙げてくれというようなことで市民に訴えて、それを一定の機関の方に見ていただいて予算化するも の、また一定の基準の要綱等があり、随時それを該当する者、また希望する人が申請するものとさま ざまあります。   ですから、一概にこの方法でというものはないのですけれども、そのためにも事前に市民への周 知をより重要視していかなければならないと、こんなふうに思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 補助金の申請というものは、なかなかあらかじめこの支出がされていない というのか、問題が出てあるいはこういう課題があって、それをでは市にお願いして補助金の対象に ならないのかというふうなことで、逆に補助金を申請する団体が市へ行って相談をするという形を現 実的にはとられているのではないかというふうに思うわけでありますけれども、今回はその結果につ いて公表をしていますけれども、今言われたような、要するに事前の補助金のあり方というのか、こ ういう方向で補助金を出して市の行政を活性化させていくのだというふうなこと、支出をさせていく ようなことなんかは、今企画部長から言われていましたけれども、もうちょっと具体的にその辺をお 話しいただきたいと思いますが。 〇議長(佐藤宮吉君) 企画部長。 〇企画部長(相馬正喜君) 新しい基準によりまして、今回初めて8月1日の市報に全補助金につい て、これは当初の予算のものの把握より、物理的にちょっと難しいということもありまして、そのよ うにさせていただきましたけれども、こういう手法で市民の皆さんにお伝えするというようなものは もちろん初めてでございますし、いろいろ検討いたしました。   なお、この交渉に当たっては、行政改革推進委員会のご意見も参考にして公表してきたところで あります。今議員のほうから結果についてというような話もありましたけれども、一面はそういうこ と、それからこれを提示することによって、ああ、こういう種類の補助もあるのだというような一面 もここにはぜひ入れたいというふうに思っていまして、いろんな面でまずお伝えするということが非 常に大事だというようなことで、初年度でありますので、このような形で公表させていただき、これ についてそれぞれ所管課ごとにどういう補助というようなくくりにしてございます。市民の皆さんか らどのようなご質問、ご意見等あったか、所定の用紙を用意して、それを確認できるような形で各部 に指示してございます。時間を見ましてそれらのチェックをし、次につなげたいと、こんなふうに思 っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 非常にいい方向に向いているというふうに私は評価をするところでありま すが、それから一番最後やっぱり大事なのは、その交付後の後の点検、審査というもの、これが極め て大事だろうというふうに思うわけでありますけれども、往々にしてというか、今までの場合、交付 まではいろいろ方法あったけれども、その後の点検が不十分ではないのかという感じがするのであり ますが、この辺の改善点についてのお考えをお伺いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 企画部長。 〇企画部長(相馬正喜君) まず1つは、先ほど市長も申し上げましたように、この基準または交付 の規則、それぞれの補助金の要綱で定め、それに従って補助を受ける側は対応しなければならないと いうことでありますので、必要な時点、必要に応じて所管課がチェックするような体制、必要に応じ てはヒアリング等もやることも大事だというようなこと、それとあわせましてそれぞれの補助をいた だく団体の方が、当然でありますけれども、それぞれのその行為にしっかり適用するために、広報ま たはホームページ等での公表もしていくと、こんなふうなところで透明性の確保を図っていくべきだ というふうに思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) なかなか補助金の数も多いわけでありまして、点検も難しいとは思います けれども、要はやはり結果の点検、確認というものは一番大事だし、そのことが市民に補助金の税金 の使い方として本当に適正なのかということなんかが一番わかってもらえることであると思いますの で、しっかりとした点検をお願いをしたいというふうに思います。   総額の抑制というふうな方向でも、その補助金の基本指針というところで事業費補助を原則にす るだとか、運営費補助については段階的に減額していくサンセット方式を原則にするだとか、それか ら地域づくりだとか産業づくり、これについての補助金の創設だとか、それはいろいろ打ち出されて おるようでありますけれども、特に先ほども言われていましたけれども、協働のまちづくりを進めて いく段階においては、やっぱりある意味では補助金をむしろ活用することによってそれこそ行政経費 を削減するということも可能ではないのかという感じがするわけでありまして、その辺についての、 市長の方針にもそういうことを重視していくということを言われておりますけれども、そうすると総 額抑制というのは、これは補助金それ自体とすればどうなのか。その事業をやるときに、補助金とし てやるのか市の事業として地域にやってもらうだとか、そういうやり方の違いはあるかもしれません けれども、総額抑制ということが必ずしもいいのかどうかというふうに私は感ずるのでありますが、 その辺についての市の事業と補助金事業というような関係はどのように整理をされておるのか、お聞 かせいただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当然のことながら、補助金については総額抑制ということを大前提に私ども は考えていかなければならないと考えております。   今おっしゃったように、どうしても補助金を出すことによって非常に地域が活性化したりあるい は活発化したり、団体が活発化して、補助金あるいは産業等についてもそうでございますけれども、 そういうものはもうごく自然にやはりつけて、そして活発にやっていただくということでありますの で、何でもかんでも削るとか総額がふえるからだめだということではなくて、基本的に、今企画部長 が言ったように、総額は抑制をしながらやっていくのですよという基本姿勢だということであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) その方向性については、では了解をするものでありますが、しっかりとし たあるいはこの補助金を活用した地域の活性化、これをぜひとも実現をするために、公明公正な補助 金の支出についてのお願いをするところであります。   それから、国、県関連の補助金の扱いについて、これ若干お伺いいたしますが、国、県の補助の 申請、先ほどスギトピアの問題も出ていましたけれども、国、県関連の補助金の申請についての市の 取り扱いというのか、どういう立場なのかお聞かせいただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇総務部財政課長(佐藤昭一君) 国、県の補助金につきましては、それぞれ個別の補助の要綱がご ざいます。それに従いまして担当の課でそのメニューに合った申請様式に従ってこれを申請するとい うふうになっておりまして、ちなみに21年の決算ですと、国の補助金ですと約33億ほどございますの で、これらを有効に使わせていただくというふうな内容になっております。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) その申請の場合、対象団体から市に申請があったときに、市としての当然 のことながらコメントをつけて申請をするわけでありますから、市の考えをつけてするわけでありま すから、問題は補助金の負担割合のついたものとあるいは全く国、県のもので、あとはそこに上乗せ するかどうかは市で判断するものとか、この2種類あると思うのですが、その辺の違いといいますか、 取り扱いはどういうふうになっておるのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇総務部財政課長(佐藤昭一君) 国、県それぞれ違うわけですが、例えば議員おっしゃったように、 県の補助金ですと、身近な例ですと緊急雇用の補助金がございます。これは、全額補助になります。 それから、それは市が直接に携わるものでございます。市以外の団体がかかわるものではございませ ん。そのほか国のほうで、例えば介護関係の補助金ですと、事業者が自分のニーズに合った補助を自 己負担を乗せて市に補助申請するという内容で、これについては全くさまざまでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 国、県に関連する補助金というものは、額も多いですし、補助率も高いわ けでありまして、この補助金が適用されるかどうかというものは極めて重大な問題であるわけですけ れども、どうも少額の補助金については非常に把握しやすいという面があるかもしれないのですが、 その条件に当てはまっているとか当てはまらないとか、条件から外れているから補助金を減らします よとかよくやられるわけでありますけれども、大きな補助金を受けている事業については、国、県が 最終的には判断をするということなのでしょうけれども、比較的極めて緩やかなのではないかと、 我々から見て、大きな補助金については結局はかなり、先ほどのスギトピアの問題をまた例にします けれども、我々からすれば極めて大きな変更だと思うのが軽微な変更だとかというふうなことでまか り通っているという感じが非常に強いのですけれども、そういうことはないでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇総務部財政課長(佐藤昭一君) 国、県の補助金につきましては、行政目的を達成するために行う わけでございますが、それの目的に合致したものについて、市のほうで1次審査を行って、それらを 県、国に上げるという、外部の団体がある場合はそのような手続で適正に行われているというふうに 思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 抽象的なことばかり言ってもしようがないわけでありますから、スギトピ ア岩船の交付金の21年度の扱いあるいは今度22年度の申請取り下げについて疑問な点を幾つかお聞き するものであります。   そもそもこの今回のスギトピアへの補助金の問題については、当初北部木材加工協同組合として の事業計画は、21年から23年までの3年間事業として計画をされ、総額5億2,500万の補助金を計画 となっておるわけでありますが、それを初年度で目的が達成されたからということについては、ちょ っと理解に苦しむわけでありますが、先ほど経費削減の効果だというふうに言われておりますけれど も、これは軽微な変更などというものではないというふうにこれは言い切ってもいいと思うのですが、 そういうことが通るということ自体非常に疑問を感ずるのですけれども、事業計画を立てたところか らもう市の産業課がかかわっておるわけでありまして、単なる事業者の問題ではなくて、市も大きな 責任があるわけですので、もう少しここについては詳しく説明をいただきたいというふうに思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(瀬賀 功君) 先ほどの相馬議員が最後に申し上げた部分になろうかなというふう には思うのでありますけれども、私4月1日に軽微な変更ということで申し上げたのですが、その平 成21年度の繰り越し分の変更を4月1日にさせていただいたということであります。その変更につき ましては、全協のときにお話し申し上げた乾燥機の容量をふやしたという変更部分が主なものであり ます。   それで、22年度の取り下げの部分につきましては、全協のときにもご説明申し上げましたけれど も、自助努力でやった、中古の機械の購入と、それから現在あった機械を修繕して使ったということ で、21年度の変更と22年度の取り下げというのは別な形に動いているという状況で理解していただけ ればいいかと思うのですが。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 補助金の申請という段階だけを見れば、それは21年度事業と22年、23年は 別個だというふうに言えるかもしれませんけれども、事業計画とすれば3年計画なわけですよね。   では、その3年間事業として計画をしたときの計画は一体何だったのですかと、こういうふうに なりはしないかと。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 3年計画で計画を立てまして、そして1年目に3億かけて事業をやってみた 結果、思いのほか改善できたと。そしてまた、中古の機械も見つかったと。よって、ある意味におい て、この今の状況で十分にやっていける採算のめどがついたので、22、23年度事業については申請を いたしませんよと。本当に企業にとっては大きな私は企業努力をしているなと、そのように感じてい るところでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) この整備計画の変更内容というものを見ますれば、帳じりは合っているわ けでありますけれども、乾燥機の例をとれば、容量が50立方のものも容量が100立方のものも単価的 には同じようでありますが、これについてもちょっと一般的には理解ができないのでありますけれど も、そういう機械というものはあるのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(瀬賀 功君) これは、入札の結果でございますので、あるのでしょうかと言われ ましたけれども、この容量で入札した結果この額が出てきたということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 当初計画では、高温乾燥機2機、中温乾燥機2機、それが材質の関係で中 温乾燥機に変更したということは、これ自体はわかるのでありますけれども、高温乾燥機2機、50立 方のあたりのものを2機で4,400万、それから中温乾燥機でもこれも50立方のものを2機で4,700万と。 これは、計画の変更では100立方のものを4機で9,400万ということで、数字がぴたりは合うのですけ れども、これを見てもとてもちょっとどんな機械なのか、それはもうお調べのことでわかると思いま すけれども、こういうことはあるのでしょうか。ちょっと私は納得がいかないのですけれども、どう いうような機械であってこうなるのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(瀬賀 功君) どういうふうなと言われましても、入札の結果でございますし、県 の検査も、先ほども申し上げているように、書類検査、現場検査も終わって、機械も確認していると いう状況でございますので、それ以上のことは答えられないのでございますけれども。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) これは、その場合は県の検査でも通っているということでありますが、市 はどういうふうな取り扱いをするのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(瀬賀 功君) 市は、その前に検査をしてございます。市の検査をした後に県の検 査をしていただいております。担当課長、担当係長が現場で検査をしてございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 検査をして、それで了解をするような中身だったということでしょうけれ ども、でも我々これをこの資料だけを出されて、「はい、わかりました」とはちょっとなかなかなら ないような気がするのですけれども、これについてその下の修正プレスラインの問題についても、搬 入、据えつけ等の経費がふえたということが理由でありますけれども、これが500万ふえているよう でありますが、この規格なんかを見ると、最初当初の計画では小林機械からの機械で4,900万、これ が同じ小林機械工業製の品物を別の会社、株式会社瑞穂工機から購入をして500万プラスになってい るというのもこれもどうも私もこれは納得いかないのですが、これについて説明していただきたいと 思いますが。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(瀬賀 功君) すみません、細かい部分について、ちょっとこの部分について確認 しておりませんので、後でご説明させていただきたいと思いますが。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) これは、この間の全協の資料を見て私は言っているのですが、今資料なけ れば……それはないと言えば、それは説明できなければそれはしようがないですけれども、でもなか なかこれを私らに見せられたとしても、「ああ、そうですか。了解しました」というふうにはならな いということだけは申し上げておきたいというふうに思います。   それこそ小さな額の補助金にはいろいろ指摘を受けていろいろするのに、大手は優遇をされてい るのではないかという声があちこちから聞こえてくるわけでありますから、それに関係する資料をも っとしっかりと確認をしていただきたいということを申し上げておきたいというふうに思います。   それから、高速道路の無料化の問題については、交通量の調査をいろいろ発表をされていました し、市長からの答弁にもございましたけれども、5割以上伸びているという状況だとかをすれば、市 としてもいかにこの交通量のふえたその交流人口を村上市に引きとめるのかと、こういうことがこれ からの課題になるだろうというふうに思うわけでありますが、まだ無料化の社会実験が始まってから 2カ月ということで、それを今の段階で見て、ああ、こうだ、こうだというふうにはなかなかならな いというふうには思いますけれども、この前にゴールデンウイーク期間の交通量も調査をされていま して、これは去年との比較でありますから、高速道路のインターの開通前との比較でありますから、 比較が難しい面もあるわけですけれども、一気にふえているということで、そして一般国道の関係に ついては、先ほども言われていましたけれども、113号の上関での調査と、それから7号府屋での調 査だとかを見れば、去年から見て余りほとんどかわっていないという状況、数字としてあらわれてお るわけでありまして、しかし中条インターの出口、要するに村上市へ入ってくる車の交通量は大幅に 増加をしておるわけでありますから、それがこの村上市にかなり来ているというふうに言えると思う のですけれども、ゆーむだとか、それからみどりの里だとかの利用人口は、ゴールデンウイークの期 間のデータでは余りふえていないということですけれども、市内のイヨボヤ会館については2割程度 ふえているというようなことが言われていましたけれども、ほかの施設ですか、瀬波の温泉の施設だ とかの利用状況だとか発表されていましたけれども、そういう状況からすれば、村上市へ来ても、な かなか実際に村上市の施設を利用しているだとか、そういうあれが極めて不十分ではないのかという 気がするのですけれども、イヨボヤ会館だけではないでしょうけれども、いろいろほかの施設もいっ ぱいあるのですけれども、そういう施設だとかを活用して交通量のふえたものをその交流人口という のですか、流入人口をいかにうまく活用するかということが差し当たりの大事な事業だというふうに 感ずるのでありますが、その辺についての考え方はあれでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 高速道路の無料化というデータを出していますけれども、ふえた、減ったと いう要因はそれだけではないです。天候のぐあいもちろんありますし、その時折の経済状況等によっ ても客がふえるところ、減るところあるいはまた高速道路が延伸しても、手をこまねいていれば新潟 に取られる可能性も出てくるわけです。そういうところをこれから十分に気をつけて私どもは指導し ていかなければならないと考えているわけでございまして、高速道路が無料になって交通量がふえた、 ああ、よかった、よかったということだけでは決してそうではない。   新潟から村上が近くになったということは、村上から新潟も近くなったということです。魅力あ る地域、魅力ある商店街をつくっていかなければ、お客は魅力あるところに行ってしまうということ でありますので、一概に手を挙げて喜んではいられないと。これからはそういう対策をしっかりとや っていく必要があると、そのように考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 私の言いたいことはそういうことなのです。別に高速道路が来て、ふえた からといって喜んでいるわけでは決してない。   しかし、交通量、こっちに流入する交通量がふえているのに手をこまねいているというふうに言 えば言い方が悪いかもしれませんけれども、もうちょっとちゃんと手を打つべきではないかというこ とを私は申し上げているのでありまして、それこそ逆にストロー現象になる可能性は十分あります。 たとえこっちのほうのどこかの観光施設がふえたとしても、買い物にみんな向こうに取られてしまっ たのでは、効果はむしろ逆の効果しか出ないわけでありますから、したがって対策を早く考えておく 必要があるのではないですかということを申し上げているということでありますので、そういう面で 私の目から見れば、もうちょっと積極的にやる必要があるのではないかということを言っているので すので、全く反対にとられたのでは私もちょっと困るのですが、もうちょっとその辺は、市長も言い ますように、そういうことを十分承知のことでしょうけれども、しからばちゃんとした政策、手を打 っておく、そういうことを今からやる必要があるのではないかということを言っているわけでありま すので、間違いのないようにお願いしたいというふうに思います。   まだ無料社会実験が実施をされてから日も浅いわけでありまして、正確な動向というものはそれ はつかめないとは思いますけれども、そういう先を見ながらちゃんとした政策をあるいは手を打って いただきたいということをお願い申し上げまして、私の一般質問を終わらせていただきます。ありが とうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで冨樫宇栄一君の一般質問を終わります。   午後3時まで休憩します。           午後 2時45分  休 憩                                                        午後 3時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、3番、本間清人君の一般質問を許します。   本間清人君。           〔3番 本間清人君登壇〕 〇3番(本間清人君) お疲れさまでございます。民主党の本間清人でございます。   今くしくも民主党は、党内の代表選挙の途中でございまして、日々皆様テレビでも小沢だの菅だ のということでお騒がせをしておりますが、14日には大勢も判明し、次の総理が決まる予定でござい ます。何とぞ14日までご辛抱いただければと思います。また、私も本日最後の一般質問でございます ので、もうしばしご辛抱いただければと思いますので、よろしくお願いをいたします。   議長のお許しもいただきましたので、私の一般質問をこれからさせていただきたいと思います。 このたびの私の一般質問の項目は2項目でございます。   まず1番目、政府が進めている地方分権についてでございますけれども、現政権では国と地方の 役割を明確にするため、一括交付金の導入を検討し、来年度からは一部交付するようですが、現段階 で国の指導や通達などは自治体のほうに届いておりますでしょうか。また、特定財源ではなく、地方 に使い方を任せる制度となると、さまざまな問題点が生じることはないでしょうか。また、全面的に 制度が確立した際のメリット、デメリットなどをどのように考えておりますか、大滝市長のお考えを お聞きしたいと思います。   質問項目2点目、選挙制度についてでございます。国政選挙や県知事選挙などは、公示から投票 日まで長期にわたること、また不在者投票や期日前投票には問題点もあることから、今後は電子投票 など投票しやすい制度の導入が検討されておりますけれども、地方の選挙も含め、期日前投票や不在 者投票などにおいて本人確認はどのようにしておりますでしょうか。また、これについての改善点は ありますでしょうか。村上市では、期日前投票所は何カ所あり、時間帯等に何か制限があればお聞き したいと思いますので、よろしくお願いを申し上げます。   市長答弁の後、再質問させていただきますので、よろしくお願いを申し上げます。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、本間議員の2項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、政府が進めている地方分権について、来年度からの一括交付金の導入に際し、 現段階で国の指導や通達が届いているかとのお尋ねでございますが、平成22年3月29日付、内閣府副 大臣から「一括交付金についてのご意見・ご提案について」とする文書が来ております。内容は、ど のような仕組みにすれば地域住民にとって望ましい制度であるかが趣旨となっております。その後新 聞報道などでは報じられておりますが、具体的な通達は出ていないのが現在までの経過でございます。   次に、この制度の問題点、メリット、デメリットについてのお尋ねでございますが、最初にお答 えしたように、3月29日付の内閣府からの文書に対し、次のように回答をいたしております。   1つ目として、一括交付金の制度設計については、自治体の需要、諸課題にこたえられるよう柔 軟なものにしていただきたい。   2つ目に、交付額の算定については、自治体の財政力に十分配慮したものにしていただきたいと いうものであります。   ただ、具体的な内容となっていない一括交付金でありますので、制度設計の議論の中で問題点な どが出てくると考えておりますし、先ほど本間議員からもお話ありましたとおり、まだ代表選挙をや っているさなか、お二人とも一括交付金の考え方が大いに違っているというようなこともありますの で、今の段階ではそういうことでございます。   次に2項目め、選挙制度については、選挙管理委員長に答弁をいたさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 選挙管理委員長。 〇選挙管理委員長(岡村和子君) 私は、選管委員長の岡村和子であります。どうぞよろしくお願い いたします。   本間議員には、最近の選挙においてたびたび開票立会人となられ、開票事務にご協力いただいて おりますこと、まずもってお礼と感謝を申し上げます。   それでは2項目め、選挙制度についてのお尋ねにお答えいたします。   初めに、期日前投票や不在者投票などにおいて本人確認はどのようにしていますかのお尋ねにつ いてですが、期日前投票においては、当日投票と同様に、各世帯に個別配達された投票所入場券をお 持ちいただき、それを選挙人名簿と照合した上、宣誓書に住所、氏名、生年月日を記入していただき、 本人確認としています。入場券を持ってこられなかった方からは、ご本人の住所、氏名、生年月日の 聞き取りを行って、それを選挙人名簿と照合した上、宣誓書の記入をしていただき、本人確認として います。   次に、不在者投票の場合ですが、通常行われております2つについての本人確認の方法をご説明 いたします。初めに、他の市区町村の選挙管理委員会において行う不在者投票についてです。これは、 本市村上市の選挙人が仕事の都合等で他の市区町村に滞在しているため、本市の投票所で投票するこ とが困難な場合などに本人からの請求により行うものですが、滞在先、滞在地の選管事務局職員に投 票用紙と一緒に送付される不在者投票証明書をもとに、選挙人から氏名と生年月日の聞き取りをして いただくことで本人確認としています。このことは、他市町村の選挙人の方が村上市で行う場合も同 様でございます。   次に、病院や施設等での不在者投票についてです。これは、ご存じのとおり、不在者投票施設の 指定を受けている病院や施設等に入院中、入所中の方が不在者投票管理者である病院長等の管理のも とに行われるもので、私選挙管理委員会委員長の管理外での投票となります。この場合の本人確認に ついては、都道府県の選挙管理委員会の指導を受けて、不在者投票管理者の指揮監督のもとで施設職 員等によって適切に行われているものと思っております。   各選挙とも公職選挙法等の法令に定められた内容で、市民の皆様のご理解、ご協力のもと、選挙 の管理、執行を行っております。詐欺投票等については、罰則規定も設けられておりますし、現行法 令の規定の中での現在の本人確認の方法をもって確認が可能であると考えており、改善すべき点は特 にないと思っております。   次に、期日前投票所の箇所数及び時間帯等の制限についてのお尋ねでございますが、期日前投票 所は本庁及び各支所の計5カ所に設けております。投票できる期間、時間は、5カ所とも違いはなく、 公職選挙法の規定どおり、公示または告示日の翌日から投票日の前日までの午前8時30分から午後8 時までとしております。お尋ねの制限というものは特に設けておりません。   以上でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) どうもご答弁ありがとうございました。また、岡村和子選挙管理委員長にお かれましては、私の質問できょうこちらまでお越しいただきまして、本当にまことにお忙しい中あり がとうございます。後ほど二、三ちょっとお聞きしたいことありますので、またそのときによろしく お願いしたいなと思います。   それでは、一括交付金ということにつきまして、私もたびたび民主党の意見書を提出させていた だきましたり、その一括交付金につきましてはこれまでの一般質問の財政の中でも何度か関連した質 問を市長とさせていただきました。   まずもってちょっと市長にお聞きしたいことは、この一括交付金は、先ほど私も言いましたし、 市長もおっしゃいましたけれども、まだ確立した制度ではないわけであります。今代表選挙でも、先 ほど言いましたようにお二人の候補の考え方も違い、また原口総務大臣の考え方もまたいろいろある ようでありますし、その改革の担当会議の中でもかなり違うような意見も出ているものもあろうかと 思いますけれども、今のその交付金がいわゆる地方に財源を移譲して地方分権という形に進んでいっ て、村上市の交付金もすべて今後ひもつき補助金等を廃止して、村上市さんが求める交付金の財源で どうぞお使いいただきたいということで、国から直接そういった交付金の制度が取り入れられた場合 には、市長のお考えとしては、賛成、反対も含めてちょっとお聞きしたいなと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今おっしゃったような交付金の交付であるとするならば、自由に使える地域 主権でありますので、私は大歓迎であると考えております。   しかしながら、それを大義名分にして、いわゆる算定基準について、ただ単なる人口とかうんぬ んで計算されて減額をされるというようなことであれば、一括交付金の意味をなさないと考えており ます。やはり一括交付金であるといっても、先ほど申し上げました財政力とか十分地域の声、そして 小さい自治体の声を吸い取っていただきまして、そしての一括の交付金であれば大賛成であると私は 考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) この一括交付金制度につきましての考え方というものは、我が党がまだまだ 野党時代にマニフェストの中に入れ込んだ政策の一つでございますけれども、昨年我々が政権を担当 させていただきまして、政府の地域主権戦略会議というものが立ち上がりました。その中で、東大の 名誉教授であります菅野さんという方がそこの委員長をしていただいているわけでございますけれど も、その中で菅野さんのおっしゃったことが、交付金を地域が使い道を自己決定できる財源にすると いうことで試算は聞いて書いてありますけれども、国土交通省が反対をして削除されたとなると、そ の決定の過程で記述の削除や変更が複数あったことを指摘しているということが、これは本年度の7 月7日付の新聞に書かれていた記事をちょっと抜粋したわけでありますが、何で国土交通省がこのこ とについて、その自己決定、地域が使い道を自己決定でできる財源にすることに賛成をしなかったそ の理由は、市長はどういう理由だと考えましたでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 国交省がいわゆる一括交付金を自己決定をするようにといって自治体に渡し て国交省が反対した理由何だかと言われても、自分たちのいわゆる権限が薄れてくるということでは ないかなと。   そして、事業に対して監視が行き届かないというような面もあるのではないかなと、そのように 考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) いわゆるそういう考え方は、それは市長の考え方で、別に問題はないのでし ょうけれども、私もその国交省のいろいろ知り合いがおりまして、官僚をやられている方、また今勤 めている方いろいろの方とちょっと実は話をする機会がありましたので、その一括交付金について少 しお話を聞いてみました。   やはり地方にすべての財源を移譲することに関しては何ら問題はないのだそうです。ただし、そ の交付金の中にひもつき補助金、いわゆる道路特定財源であるとか、いわゆるその事業にしか使えな い補助金に関しましては、やはりいろいろな悪の温床といいますか、いろいろよくない使い道がある のではないかなということも指摘をされていました。一番国交省が強く私に言っていたのは、今まで 地方の職員の方、いわゆる今の市役所の職員の方でありますけれども、ここにいる部長さん、課長さ んは自分の判こで今のような補助金もしくは交付金の決定をしていくわけですが、もう少しレベルア ップ、いわゆる地方の自治体の職員の方の教育をまだ今の段階で使い道を自由にできる交付金を持た すことは無理なのではないかと。いわゆるもう少しその職員の勉強をきちっと各自治体でもしくは国 の指導のもとでしてその交付金を配布しないと、今までは例えば何かこういうものをやってくれ、い や、予算がないから、国からの予算が削られているから、県の予算が来ていないからという言いわけ で来ていたわけでありますが、今後こういう交付金の制度となりますとそういう言いわけが通らない わけです。財源は、初めから交付金として一括で来ているではないか、その使い方は村上市がどう使 おうが国はもう文句は言えないのだからということになりますと、職員のレベルが非常にそれでいい のでしょうかということを懸念されておりましたが、市長は信頼する自分の部下であり、職員ですか ら、その辺のことについてもいろいろお考えはあるのか、お聞きしたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まず、国交省に限らず、各省庁は少なからず私は反対しているのではないか なと、そのように感じております。究極の理由は、やはり自分たちの権限が縮小される可能性が非常 に高い。そして、人員削減も当然されるわけであります。   今本間議員がおっしゃったように、一括交付金が私どもの望むような形で交付されれば、職員の いわゆる資質は大丈夫かということでありますが、やはりそれに対しては私どもは職員の資質向上に 徹底的に取り組んでいく必要があろうと思います。特に国交省の事業に関しては、非常に難しい資格 等が要求されますので、それらの専門職等について十分に準備する必要があるということでありまし て、今現在、では来年から一括交付金をどんとやりますから、あんた方自由にやりなさいといった場 合には、やはりちょっと非常に心配な点も正直言ってあるということであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) それと、今月の新聞に出ていた、これもまたちょっと抜粋なのですが、一括 交付金の協議を要望したということで、たまたま今市長会の会長は新潟県長岡市の森市長が会長を務 められているわけですが、その地方6団体と総務省との意見交換会の席上で、原口大臣のほうは地方 側から強い要望がある地方消費税の拡充などについて、地方税制改革は待ったなしなのだと、年末の 税制改正に向け意見を体現できるようにしたいと決意を述べたと書いてあります。   そこで、森市長がここにインタビュー受けているわけですが、森市長は会長の立場で、国が使い 道を定めたひもつき補助金を廃止して、11年度から段階的に導入される一括交付金に期待をしながら も、小泉政権下で地方交付税が大幅に減った三位一体改革を念頭に、地方には過去に苦い経験がある として、大綱の着実な実施を求めたというふうな記事が書いております。   市長もつい最近も市長会があられ、これからも市長会または知事会、知事会いろんな話題にもな っていると思いますけれども、市長会などではそういった一括交付金のことについてどのようなその 市長会で話し合いがなされているのか、また県内の20市長の市長会などではどういったそういったも のについて、話題になっていませんよでは、それでいいですけれども、もし何かお話があるようでし たらお聞かせいただきたいなと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今全国の市長会の会長の森長岡市長、新潟県の会長でありますけれども、談 話が議員からお示しされましたが、その談話も私ども市長会で話し合って、そしてこれでいいかとい うようなことで森市長が持ち帰ったものでありますし、また北信越市長会もありますので、その段階 においても今おっしゃったようなことを新潟県の市長会としても要求をしてまいりたいと、そのよう に考えて、市長会やって一括交付金が話題にならないことは今のところはない。ほとんど毎回のよう に一括交付金あるいはそれに類したことの話し合いをしているということであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) これ、あるホームページというか、そこでちょっと見たのですけれども、こ れが正しいのだろうとは思うのですが、一括交付金の対象とそのあり方のこのイメージというものが 出ておりまして、いわゆる社会保障、それと義務教育、その他にいろいろあるわけですが、いわゆる 経常としてこれはどうしても必ずかかる部分、例えば現金給付で今あります子ども手当でありますと か生活保護の保護費、そういうものが社会保障の中にあります。あとは義務教育関係でありますと、 要保護児童生徒援助資金であるとか、そういったものが現金給付として必ずその交付金の中に入って くるやつです。また、保険としては、社会保障のほうから高齢者の医療費であるとか国保、介護、こ ういったものが入っておりまして、サービスの中には障害者福祉や母子保健、そして教育の中には義 務教育国庫負担金などが入っておりますし、その他の中では、先ほどからいろいろ論議もありました 農林業の振興交付金、こういったものも入ってくるわけであります。   それと、これはあくまでずっと経常的にかかるいわゆる交付金でありますが、投資的交付金とい うものがその中にも当然あるわけです。社会保障でありますと、医療施設や保育所の建設用費だとか、 あとは義務教育ですと安全・安心な学校づくり交付金、いわゆる今やっている耐震ですとかそういっ たものがこの中に入ってくるわけです。そのほかには、社会資本整備総合交付金、あとは農山漁村地 域整備交付金と言うのでしょうか、そういったものが投資的な中に入ってくる。   それで、今うちの代表選挙中なので、これは党内選挙ですから、例えば名前を言おうが、どなた のマニフェストを用いようが私にとっては多分選挙違反にはならないとは思うので、ちょっと言わせ ていただきますけれども、先般のテレビ討論会の中で小沢一郎前幹事長がある自治体の自分の知り合 いの長に尋ねて、その一括交付金について尋ねたというインタビュー受けていました。まさかその知 り合いの長というのは市長ではないとは思いますけれども、その自治体の長は、今国から来ている交 付金、またそのひもつき補助金を一括化して一括交付金に変えていただいたら、今の全体の補助金、 交付金を半分で我々自治体としては運営することができますというようなことを言っているというよ うなことをおっしゃっていたのをちょうど私はテレビをその討論会を見ていましてちょっと聞きまし た。そこには無駄とかむらとか無理とかいろんなものがあるのでしょうけれども、市長のお考えとし て、今そういう同じ自治体の長の立場で、今いろんな自治体の長話題になっていますよね。名古屋市 長であるとかどこかのあのワンマン市長であるとかということで今話題になっておりますけれども、 市長はどういったお考えございますでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今の話も私も聞いておりましたし、見てもおりました。おっしゃったように、 一括交付金であれば7割あれば全部できると、あるいは5割でもいいのではないかというような意見 があったというようなことでございます。きょうのこれ新聞にも出ています。   しかし、随分乱暴な私は意見だなと考えています。やっぱりさすが前幹事長の小沢さんだけあっ て頭いいなと。いわゆる財源を減らすための論法ではないかなと、私はそういうふうに受け取ってお ります。それでできるはずが私はないというふうに考えておりまして、いわゆるどうやってどこから 財源を減らしていくか、交付金をどうやって減らしていくかというようなところでそういう仕掛けを やっているのではないかなと、そういうふうにしか私には思えない。5割で、今10億もらっているも のを5億でやりなさいと言っても、それできるはずは私はないと、そのように考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) そのことでもう一つ大事なこと言っていました。市長、「もち代より笹代」 という言葉をご存じだと思います。いわゆる道路特定財源ですから、この地域にこの道路をつくって いただきたいという、いわゆる今、私も合併して初めて布部のいい道路見ました、すごい道路。そう いうものを引っ張ってきてほしいと。例えば我々の議員の陳情とかで行ってもしくは市長が陳情で行 ってその道路を引っ張る。でも、その道路をつくるためには、併設してスキー場を伴ってつくりなさ いと。そのスキー場がなければその道路はつくれませんと、いわゆるもち代と笹代です。本当はこの 地域ではこの道路が欲しい。でも、その道路をつくるためにはスキー場を併設してつくらなければな らないと、笹代です。では、どっちが高くなるのかといったら、笹代が高いのですよというお話を小 沢さんはしていたわけです。   だから、それがなくなって、すべて全部財源を地方に移譲したら、いわゆる高速道路の建設もど こかわからない大手の組が村上市の今高速に入ってきて、道路工事も秋田ナンバー、青森ナンバー、 そういったナンバーではなくて、すべて新潟のナンバーのトラックで事業をその自治体でやればいい ではないかということを言っているわけです。   だから、きのうから市長がおっしゃっているその財源の起爆は、この経済を回復するためのこと をやってほしいと言っているのに全くぴったりのことを今小沢前幹事長は言っているわけです。その ことについてはどう思われますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 何か小沢の応援やっているみたいな感じで……もち代、笹代の話もテレビも 私も見ていました。道路をつくるために、国に要望へ行って補助金いただきたい、そうしたらこのメ ニューだけではだめですよと、その先にスキー場をつくって初めてこの一体となったメニューでやら なければ補助金あげませんよと。では、それでやりましょうと言った自治体があったと。   しかし、道路はできて、スキー場ができたけれども、スキー場はいまだかつてオープンしたこと がないというような話でありまして、そういう観点からするとそういう論理は当たっていると考えて おりますし、本当に小沢さんが民主党の代表選挙でなって総理大臣になったとして、本腰を入れてや ってくれるとするのであれば、やっぱり地方を知っていますから、私はそれ相当のものはやるのだろ うなと、そのような考えは持っておりますが、ただこの一括交付金について、一括交付金としてやれ ば、今10あるものを5でできるとか、そういうところまではちょっとまだまだ論議が足りないのでは ないかなと、そのように考えておりますが、非常におもしろい話をしているなというふうにはとらえ てはいます。   そして、道路につきましても、今の国の政策でありますと、無料化することによって延伸はしな い、これ以上道路をつくらないのだというようなことでありますので、それは私ども猛反対です。だ れも高速道路を無料にしてくれとお願いしたわけではないので、やはり高速道路は高速道路料金取っ て、そしてまだできていない高速道路をつくっていくのが私は筋ではないかなと、そのように考えて います。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 応援団のつもりで言っているわけではありませんが、ついつい力も入りまし た。   ただ、もし小沢幹事長が総理ということになりますと、それこそ幹事長時代のときに新聞に報道 されたいわゆる山形の知人の牧場の会長さんと4年以内にはつなげましょうと、つながなければ高速 道路の意味がないのだよということを新聞に出たわけですが、それも今度はより身近にその話も現実 を帯びるのではないかなと。そうなったら、ぜひ市長のほうに私が紹介いたしますので、小沢一郎の もとに足を運んでいただければというような感じもいたします。   それと、大事な点が1つございまして、市長もずっと長年町長を経験され、その前には町議を経 験され、それでご商売も経験され、いろんな経験豊富の中で、今村上市の初代市長として丸2年が過 ぎたわけです。   当時、先ほど言いました小泉政権下の中で三位一体の改革を進めて、いわゆる公共事業費をかな り削減され、各地方に入る財源を圧縮された部分、どういう現象が起きたかというと、いわゆる合併 に逃げ込むという現象が起きたわけです。このままの財源ではだめなので、おたくの財源と合併をし ながら、いわゆる合併特例債というそういった中でやろうと。今合併特例債は、当然村上市のときに は間に合いませんでしたので、今村上市という団体は合併新法による普通交付税の措置がされている わけです。これは、前私も一般質問やら、その財政の中で言いました、何年間続くのですか。それが 特例として7年間は、いわゆる今特別交付金の税金の措置をされているわけです、7年間。           〔何事か呼ぶ者あり〕 〇3番(本間清人君) すみません。それで、合併のその算定替えの際には、いわゆるここは5市町 村で合併をしましたから、通常の算定による交付税額よりも、今実際に合併の算定替えによる交付税 の金額が20億ぐらい多分多いはずなのです。ですので、今7年、7年間ですか、8年間は普通交付税 が20億を今までまず今のまま来るわけです。   ところが、8年後ないしは7年後、平成28年度ぐらいからでしょうか、どんどん、どんどん10% ずつというのでしょうか、減っていく。そういった中でいきますと、12年後にはいわゆる合併の暫定 の交付税額ではなくて、今度普通の通常の暫定の金額に戻るのが12年後になるわけです。そうすると、 今もう2年たっておりますから、10年後には普通に戻る。   この間協議会で試算の指数を見せられました。何も問題もない、何も問題もない、適正です、問 題ないということに懸念だという議員さんもいらっしゃいました。実は私もそう感じていたのです。 そんなことを言っても、合併での暫定で来ている交付税措置ですから、いいのは当たり前なのです。 それ悪かったら、もう再生団体行き間違いないと判こ押されるしかないわけです。その辺、では市長 の10年後の責任どうなのだと言った場合に、我々は任期があるわけですから、市長も当然再来年には 選挙、私らも選挙、そしてまたその4年後には選挙。そうすると、10年後にはもう2回立たなければ いけない。では、そのときまで立つのかどうか、そして市長もそのときのお年は幾つなのかと考えた ときに、やっぱり次世代にこの村上市をよくすることの政策を今のうちに立てなければいけないので はないかなと。交付税も一括交付金も含めてそうですが、その辺のお考えをちょっとお聞きしたいな と思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) おっしゃったとおり、村上市は合併新法によって合併したわけでございまし て、合併特例債はないわけですが、交付税の特例措置があって、8年と私認識しておりますけれども、 それでやっております。   今は国勢調査が始まるわけでございますけれども、これによって合併しない市町村も非常に苦し い立場に立たされるのではないかなと、そのように感じておりますし、本間議員がおっしゃるように、 いわゆる交付税特例がなくなったときにどうなのだということも含めて、私どもは今からその準備を しておく必要があるということは十分に認識をいたしております。私がしていようがしていまいが、 それは私はしている間はそういう責任のもとに、合併特例、交付特例がなくなっても村上市は健全財 政を堅持できるというような体制づくりをしていくというような心構えは持っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 次の質問もあるので、この辺の質問はこれをちょっと最後にさせていただき たいと思うのですけれども、市長でなければ担当課に答えていただいて結構です。   合併推進債という、いわゆる新法下の合併に適用されている交付税措置におきましては、市町村 合併による行政コストの合理化効果の発現につながる事業というふうに書いてあるのです。それにつ いては、元利償還金の50%を見ますよと、それ以外のものに関しては今40%だと思うのですけれども、 その10%上乗せになっているその合理化効果の発現につながる事業というこの事業というものは、ど ういった事業を示されているのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇総務部財政課長(佐藤昭一君) 合併特例につきましては、合併によって非常に地域の広域化が進 むわけですから、それらを効率的に運営できる、将来も運営できるようなものということでそういっ た文言が使われていると思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 特例というその一番わかりやすいのが、例えば病院建設費であるとか学校建 設費というものはそういったものの部類に入るのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇総務部財政課長(佐藤昭一君) 合併のときに定まった事業についてやるわけですので、その各自 治体によってそれぞれが判断してそれを選定するという内容になっておりますので、今のおっしゃっ たものが必ず適用になる、適用にならないということではなくて、事前に決めてしまうという内容に なるかと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) すみません、最後になって何かちょっと長くなったのですが、でも前の答弁 のときには、合併の協議会で決まった内容がすべてではないのですよということでしたよね。それは、 今後新市になってからも、新市にもうなりましたけれども、見直したり変更したりすることは可能な のですという答弁ということは、今後新しい事業に関しましても、県や国に申請さえ通れば、この債 は使えるということの理解でいいのですよね。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇総務部財政課長(佐藤昭一君) 繰り返しになりますが、合併の基本計画に搭載されている事業と いうことで各自治体が判断しているということでございますので。   それともう一点は、合併特例債というものといわゆる交付税、地方交付税の額というものはまた 別な議論になりますので、その辺了承いただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) ちょっと私の勉強不足なのかあれなのですが、合併特例債というものは上下 水道や病院事業にかかわる出資に関しましては100%補助率というか交付、それに使えるということ ですね。   ほかの自治体のことをとやかく言うつもりはありませんが、ただ佐渡の今厚生連建設中でありま すけれども、あれはいわゆる佐渡1島が合併をした際のいわゆるそういうでは基本的なその合併の考 え方からそういう交付税措置を使って建てているという……           〔何事か呼ぶ者あり〕 〇3番(本間清人君) それは違うのでしょうか。佐渡合併して今何年でしたか。           〔何事か呼ぶ者あり〕 〇3番(本間清人君) では、ちょこっと答弁。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長、答弁してください。   財政課長。 〇総務部財政課長(佐藤昭一君) 佐渡のいわゆる今話題に出ました病院については、合併特例債、 旧法で事業搭載をして実施したというふうに聞いております。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) ですから、それ搭載されて、いわゆる100%合併特例債の事業の中でそれを 盛り込んだから今適用されているということですよね。   では、今合併推進債で村上市の合併搭載事業の中には、私もちょっと、すみません、こんなとこ ろで言うのも大変失礼なのかもしれないけれども、病院建設事業とかそういったものは盛り込んでい ませんでしたでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 基本的に、佐渡は合併旧法、古い、最初のあたりの法律で合併した市であり まして、その後私どもは合併新法でやっておりますので、合併特例債というものは使えないというこ とであります、基本的には。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) いや、だからそれはわかるのです。合併特例債は、旧法下の合併に適用され ているので、いわゆる交付税措置は7割ではないですか。それで、地方債95%のうちの7割、それを いわゆる合併特例債で見ると。ただ、そのかわり公共事業の上下水道や病院事業などにかかわる部分 に関しては、いわゆる交付税事業を100%見ますよというのが多分旧の合併特例債なはずです。   今我々の新法下のもとの合併適用率というものは、いわゆる交付税措置が元利償還金の40%、40 %なのです。ですから、そこに今、私がさっき質問したのは、行政コストの合理化効果の発現につな がる事業については、元利償還金の50%、これは何ですかと。だから、それを病院事業の建設費とか に充てることはできませんかということを言ったのだ。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇総務部財政課長(佐藤昭一君) その資料がちょっと定かでないのですが、村上市において病院建 設においてそのものを使えるというものではないと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) わかりました。こればかりやっていますと、岡村委員長せっかくおいでいた だいたのに大変失礼に当たりますので、まだまだちょっと時間は足りませんが、また次いろんな面で この一括交付金については市長とちょっとやりたいなと思います。   すみません、岡村委員長にちょっと二、三お聞きいたします。実は、先ほど不在者投票、それと 期日前投票につきまして、この地域では改善点はありませんよというご答弁をいただきました。   7月に、これもちょっと新聞記事ばかり使って申しわけないのですが、入所者の用紙を使い、勝 手に不在者投票ということで、これは神奈川県なのですが、3人逮捕されている事件があります。こ れは、参議院の不在者投票で、いわゆる先ほど選挙管理委員会が指定をしたいわゆる不在者投票ので きる施設です、いわゆる老人ホームであるとか介護施設であるとか。その入所者の投票用紙に勝手に です、候補者名を書いて投票したとして、公選法の違反の疑いでその特別養護老人ホーム、神奈川県 三浦市の老人ホームなのですが、その施設長が逮捕されているというとんでもないことでありますが、 そういった部分の改善点が、この中で意思表示ができないと、ご自分で意思表示ができない高齢の入 所者数人の不在者投票用紙に勝手に名前を書いて投票したと。こういったものについては、この辺に あるとかないとかということではないのですが、では改善するような余地はないのでしょうか。〔質 問時間5分前の予告ブザーあり〕 〇議長(佐藤宮吉君) 選挙管理委員長。 〇選挙管理委員長(岡村和子君) 神奈川県の事例を今お話しいただきまして、ありがとうございま した。   当村上市では、そのような事例は今までのところございません。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) それと、期日前投票は、今までも平成19年度の統一地方選挙なんかでも各地 でいろいろな死角をねらった犯罪が実はずっとあります。不正です。この現在の公選法では、先ほど も言いましたように、自宅に郵送された入場券を投票所にさえ持っていけばそのまま投票できる。こ れは、普通の投票日でも同じです。あとは持ってこなかった場合に、受付で渡される宣誓書に自分の 名前、住所、それと生年月日を記入すればだれでも投票できるというような、こういったところで、 実際にこの逮捕された人は、他人になりすまして期日前投票を行うよう依頼し、禁固4カ月の実刑判 決を受けた高松市のこの男性。この男性は、自分で実際に期日前投票に行ってみて、他人がやっても できると思ったと犯行の動機を供述している。   いわゆるそれで私調べたのですが、期日前投票制度の中には、その現場を仕切る各市町村選挙管 理委員会によって判断が分かれており、免許証の身分証明書の提示を求めるところも今は出てきてい るのですよという。それは、各地方のその団体に所属している選挙管理委員会で決めてもいいという ふうになっているのです。だから、宣誓書に名前や投票券ではなく、もしもこういったことが今後、 あちこちで起きているわけですから、起こる前に村上市もその身分証明書の提出もしくは社会保険証 の確認、そういったことを今後やられてはいかがですかと思うのですが、どうでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 選管・監査事務局長。 〇選管・監査事務局長(板垣 圭君) 今議員おっしゃられたような事例、私どももマスコミを通じ て承知をしてございます。   ただ、総務省の見解の中には、投票の際入場券を持たない選挙人が来たような場合、身分証明書 の提示を義務づけることはできないだろうという見解が出てございます。現在の現行法の中での本人 確認につきましては、今議員おっしゃられたように投票入場券を交付すること、投票所の入場券を交 付すること、それからそれをもって選挙人名簿との対照を経ることと、そして期日前投票に投票日に 期日前投票行かなければならないというような理由を申し出る宣誓書を記入するということ等が記載 されているだけでありまして、本人をどのようにして確認するかということについては規定がなされ ていないということでございます。   総務省の見解もそういう形で出ておりますし……           〔「議長、いいです」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) いや、そうではないのです。公職選挙法で今平成19年5月付で総務省から出 されているのは、逆なこと言っているのです。選挙違反、本人が確認が徹底されないことは、選挙違 反、不正投票の要因にもなっているのですよと。このような状況を改善するため、総務省は通知を平 成19年5月23日付で本人確認の的確な実施を各選挙管理委員会に求めたと。今全く反対なことをおっ しゃっていますけれども、その辺を今後も選挙管理委員会のほうでぜひとも協議していただきたい。   というのは、こういう話があります。例えば私は山北町の人間ですけれども、私の投票券をだれ かに依頼をして、「おれ、ちょっとおまえに投票券くれるからどこかでやってくれ」、それで荒川で 投票することだってこれは可能になりますよね。そういうことを防ぐために本人確認をしてくれと総 務省も指導しているのに、今の局長の答弁は全く逆の答弁ですから、今後選挙管理委員会は、例えば 年に何回委員会を開くのだとか、そういったこともきちっともう一度市民にも公示していただきたい。 そして、その中でどういった協議をしているのだ、こういったことも協議しているのですよというこ とを今後もずっとその協議をしていただきたい。ぜひ投票しやすいための期日前投票や不在者投票な のに、それが不正やそういったことに〔質問時間終了のブザーあり〕使われるのは私はよくないなと 思いますので、その辺ぜひ一考にしていただきたいなと思います。よろしくお願いしたいと思います。   これで私の一般質問を終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) これで本間清人君の一般質問を終わります。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 本日はこれで散会いたします。   また、9日も午前10時から一般質問を行いますので、定刻までにご参集ください。   大変ご苦労さまでした。           午後 3時50分  散 会