平成22年村上市議会第2回定例会会議録(第2号) 〇議事日程 第2号 平成22年6月10日(木曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  一般質問                                              〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(28名)    1番   板  垣  千 代 子  君     2番   鈴  木  い せ 子  君    3番   本  間  清  人  君     4番   板  垣  栄  一  君    5番   川  村  敏  晴  君     6番   冨  樫  宇 栄 一  君    7番   中  山  悌  一  君     8番   小  杉  和  也  君    9番   山  田  昭  夫  君    10番   齋  藤  信 一 郎  君   11番   平  山     耕  君    12番   川  崎  健  二  君   13番   木  村  貞  雄  君    14番   三  田  敏  秋  君   15番   小  池     晃  君    16番   姫  路     敏  君   17番   長 谷 川     孝  君    18番   滝  沢  武  司  君   19番   小  林  重  平  君    20番   小  田  信  人  君   22番   相  馬  エ  イ  君    23番   大  滝  国  吉  君   24番   瀬  賀  秀  雄  君    25番   小  野  七 五 三  君   27番   大  滝  久  志  君    28番   山  田     勉  君   29番   板  垣  一  徳  君    30番   佐  藤  宮  吉  君                                              〇欠席議員(1名)   26番   石  嶋  修  平  君                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    大   滝   平   正   君        副  市  長    鈴   木   源左衛門    君        総 務 部 長    小   田   吉   雄   君        総務部総務課長    斎   藤   甲   三   君        総務部財政課長    佐   藤   昭   一   君        企 画 部 長    相   馬   正   喜   君        企  画  部                   菅   井   晋   一   君        情報政策課長        市 民 部 長    板   垣   純   一   君        市  民  部                   増   子   要   作   君        環境衛生課長        福祉保健部長     佐   藤   正   幸   君        福 祉 保 健 部                   遠   山   た   つ   君        保健医療課長        福 祉 保 健 部                   斎   藤       勉   君        社会福祉課長        福 祉 保 健 部                   西   村       治   君        介護高齢課長        産業観光部長     瀬   賀       功   君        都市整備部長     五 十 嵐   孝   次   君        上下水道部長     渡   辺   成   一   君        会 計 管 理 者    吉   川       強   君        選管委書記長        監 査 委 員    板   垣       圭   君        事 務 局 長        農 業 委 員 会                   渡   辺   正   信   君        事 務 局 長        教  育  長    工   藤   泰   則   君        教 育 部 長    平   山       浩   君        教  育  部                   大   滝   和   春   君        学校教育課長        教  育  部                   高   田       晃   君        スポーツ振興課長        荒 川 支 所 長    平   野   俊   之   君        神 林 支 所 長    田   村       豊   君        朝 日 支 所 長    小   田   政   秋   君        山 北 支 所 長    斎   藤       誠   君        消  防  長    小   川   利   栄   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    忠       隆   司        事 務 局 次 長    高   橋   邦   芳        書     記    伊   藤   良   子           午前10時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 皆さん、おはようございます。ただいまの出席議員数は28名です。欠席の届 け出のある者1名です。定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。   本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願 いいたします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、10番、齋藤信一郎君、19番、小林重平君を指名い たします。ご了承願います。                                              日程第2 一般質問 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第2、一般質問を行います。   今定例会の一般質問通告者は16名でした。質問の順序はお手元に配付の一般質問通告書のとおり に行います。本日の一般質問は5名を予定しております。ご了承願います。   最初に、20番、小田信人君の一般質問を許します。   小田信人君。           〔20番 小田信人君登壇〕 〇20番(小田信人君) おはようございます。さきに通告したとおり3点について伺います。   1点目といたしまして、自治振興課の創設について伺います。平成22年度の施政方針で目玉政策 の1つとして、自治振興室の創設が述べられております。少子高齢化や人口減少の上からも、元気な 町内、集落をつくり上げることは重要な施策になるものと思います。また、合併の不安解消にもなり、 今後の村上市の発展に大きくかかわってくるものと期待をするものであります。現在までの進捗状況 について伺います。   また、自治振興室の創設に当たりましては、各支所の役割が大変重要になってくるものと思いま す。地域の実情を把握しているのは支所であり、支所の職員体制をどのように整えていくかが大切な ことと思います。予算を伴った権限を支所の自治振興室に与えると伺っておりますが、具体的な構想 はあるのか伺います。   また、合併してよかったと住民から言われるような自治振興室になってもらたいという意味を込 めて、すぐやる課的な発想を持たせる考えはないか伺うものであります。   2点目といたしまして、村上市のスポーツ振興について伺います。スポーツには、生涯スポーツ と競技スポーツがあると思いますが、市長杯という冠をつけて市民意識の高揚を図ることによって、 スポーツ振興の活性化につながるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。   また、スポーツ振興に基づき、村上市スポーツ振興基本計画が作成されておりますが、サッカー 場の必要性とマリンスポーツに関しての記述がないのが残念に思います。サッカーにつきましては、 あしたから始まるワールドカップが南アフリカで開催されることはご承知のとおりであります。村上 市の野球とサッカーの競技者数を見ましても、社会人は別として、スポーツ少年団や中学校の部活動 の人数は同等ぐらいになっております。野球場は各地区にありますが、サッカー場がないのが現状で あります。村上市の中心部にサッカー場が必要と思いますが、いかがでしょうか。   3点目といたしまして、村上市の防災計画について伺います。毎年9月に防災訓練が行われます が、当然のように集落センターに集合する訓練が行われております。そこでいつも話題になるのが地 震などによりダムが崩壊したらどうなるのだという問題です。最初につくられた三面ダムにつきまし ては、昭和28年6月に竣工されたダムで、県で管理されているダムの中で最も古いダムと伺っており ます。朝日地区や村上地区においては、地震等によるダムの崩壊を想定した災害対策が必要と思いま すが、いかがでしょうか。   以上3点についてお伺いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 皆さん、おはようございます。それでは、小田議員の3項目のご質問につい て順次お答えをいたします。   最初に1項目め、自治振興課の創設についての1点目、平成22年度の施政方針で自治振興室を新 たにつくり、23年度から協働のまちづくりに向けて事業を行っていくとのことだが、進捗状況はどう かとのお尋ねについてでございますが、各地域が長年培ってきた生活、文化を理解し、尊重し合い、 市民一人一人が主人公となる市民協働のまちづくりの実施に向けての準備を進めるべく、本年4月に 企画部政策推進課に自治振興室を設置をいたしました。現在自治振興室では、本市の特徴を生かせる ような市民協働のまちづくりの仕組みを検討しており、ある程度まとまれば地域審議会や自治会長へ の説明会を予定しております。また、市職員に対しては、市民協働のまちづくりに対する共通理解を 深めるため、メールマガジン「むらかみ協働通信」を毎月2回発行することにしております。   さらに、平成23年度から本庁に自治振興課、各支所に自治振興室を設置し、具体的な地域協議や 準備に向けた財政支援のあり方についても、先進地等の事例を参考にしながらこれから検討している ところであります。あわせて同室では、公共交通について、市民生活の足の確保、改善に向けた実証 運行が平成23年度から実施できるように法定協議会を立ち上げ、具体的な検討に入ってきております。   次に2点目、予算を伴った権限を支所の自治振興室に与えると聞いているが、具体的な構想はあ るかとのお尋ねについてでございますが、1点目でも申し上げたように、さまざな仕組みづくりを進 めている中で、市民協働のまちづくりの中心的な位置づけとなる推進母体、まちづくり協議会への財 政支援等を検討しておりますが、これらの制度設計とあわせ、地域の活力創出の仕組みを検討してま いります。   次に3点目、すぐやる課的な発想を持たせる考えはないかについてでございますが、今日までの 行政運営は行政主導型であり、全体の奉仕者として公平の原則に立ち行われてきたものでありますが、 反面行政運営そのものが一律で画一的なものにならざるを得なくなってしまった原因であるとも言え ると思います。広大な面積を有する本市は、これまでも申し上げてきたとおり、地域特有の文化や伝 統があり、多種多様な市民ニーズがあります。このため、地域づくり等においては、今までの行政主 導型の行政運営から脱却し、市民ができることは市民で、行政がやるべきことは行政で、お互い知恵 を出し合い、協働して地域を元気づけていくことが重要と考えております。したがいまして、先ほど も申し上げたように、本市に合った協働の仕組みを地域の皆さんの理解を得ながら進めてまいたりい と考えております。   次に、2項目めのスポーツ振興については教育長に答弁をいたさせます。   次に3項目め、村上市防災計画について、朝日地区及び村上地区においては、地震等によるダム の崩壊を想定した災害対策が必要と思うがどうかとのお尋ねについてでございますが、ダムについて は震度4以上の地震が発生した場合、管理者である国、県では直ちに施設の緊急点検、パトロールを 行うことにしており、被災状況の把握に努め、状況によっては被害の拡大及び2次災害防止のため、 放流による貯水の制限、吐水処理等の応急措置を行います。また、ダム施設に漏水もしくは変形など が認められ、急速に拡大するおそれがある場合は、市や関係機関に連絡することになっております。 本市は、これらの報告を受け、必要に応じ流域住民に対する避難の勧告、指示などの措置を行うこと になります。また、日常からダムの管理者においては、非常事態に備え、漏水量や変異データのチェ ック、専門的な点検の実施、市をはじめ関係機関への情報伝達訓練などを行っているところでありま す。これまでのところ国内では、地震によるコンクリートダム本体の倒壊や崩壊の例はなく、防災計 画策定上このような事態を招く地震を想定することは現実的に難しいと言われております。いざ地震 が発生した場合、道路や河川などの公共土木施設などあらゆる施設等に甚大な被害の発生は免れない ものと想定をされておりますが、本市の地域防災計画に基づき、速やかに応急対策を実施していかな ければならないものと考えております。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) それでは2項目め、スポーツ振興について順次お答えいたします。   初めに1点目、スポーツ振興に当たり、市長杯の創設を各種競技で増すべきと思うがどうかとの お尋ねについてでございますが、現在市長杯という名称がつく大会は5大会ほどあります。このよう な大会は、創設当初に市民の一体感の醸成や大会のグレードアップを目的に、市及び各種スポーツ団 体が実施しているものです。今後市長杯競技大会の創設希望に対しては、事業規模や参加対象者など の基準及び市としての支援方法を整理しながら対応していきたいと考えます。   次に2点目、村上市の中心部にサッカー場が必要と思うがとのお尋ねについてでございますが、 ご指摘のとおり市内には正式なサッカー場はなく、サッカー愛好者は各地区の多目的グラウンドを利 用して活動を行っております。村上地区については、平成12年ごろに三面川河川敷の野球場を改修し、 サッカー場として整備されており、徐々にピッチの状態もよくなっていることから、現在では公式試 合の開催も可能になっております。   ご要望のサッカー場の建設については、財政的な問題もあることから、当面は関係者と協議を進 めながら、各地区の多目的グラウンドや昨年度供用開始された荒川河川広場サッカー場などの整備を 行い、各種サッカー団体の練習環境の整備と利便性の向上を図ってまいりたいと考えております。   以上です。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) それでは、再質問いたします。   1番目に、自治振興室についてでありますが、平成23年度から本所には自治振興課を置いて、各 支所に自治振興室をつくると理解しておりますが、体制は何人体制になる予定でしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 企画部長。 〇企画部長(相馬正喜君) 人数については、今先ほど市長が申し上げた仕組みづくりをいろいろや っているところでありまして、最終的に支所何人、本所何人というところはまだこれから詰める段階 でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) まだ決まっていないということですね。   それでは、合併して2年が過ぎまして、折り返し地点を回ったところですが、これまでに合併し てよかったという話は私のほうに聞こえてこないのが現状であります。悪くなった話はさまざま聞こ えてきております。区長さん方の手当の大幅な削減あるいは各種団体の補助金の削減あるいは支所に 元気がないなどるる聞こえてまいります。これらを払拭するには、やはり市民に見える役所をつくっ ていかなければならないと私は思っております。   そういう意味で、40年近く前ですか、すぐやる課をつくった松戸市の松本清市長、薬局のチェー ン店の方だということを聞いたのですが、これらのやっぱり学ぶところがいっぱいあるのではないか なと思って。やっぱり役所というものは、どちらかといえば縦割り社会でございますので、やっぱり こういう見た目にも頑張っているなというようなすぐやる課的な発想をこの自治振興室に持たせても らいたいなと思いますが、いかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) お説のすぐやる課でございますが、当時非常に話題になりまして、どこもこ ういう課を設けたらいいのではないかということでございますけれども、すぐやるということは非常 に大切なことでありまして、すぐやる課を設けなくても、すぐやらなければならないことはすぐやる べきものであると私は認識をいたしておりますので、そういう姿勢で臨んでいきたいと、そのように 考えているところでございます。自治振興室といわゆるこういうような何か住民からの問題あるいは 要望があったら、そのところで処理するというのは前向きに処理していきたいと考えております。   合併して2年を経過いたしまして、合併効果というようなものは見えてこないのではないかと言 われていますけれども、決して私はそうではないと。今まで単独の市町村ではできなかったことがこ の合併して規模が拡大したことによって、スケールメリットとしていろいろな事業が取り組んででき たと、そのように考えているところであります。引き続き積極的に行政を進めてまいりたいと、その ように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 今市長さんは、さまざま大きくなってできたと言いますが、やはり住民の皆 様というものは、自分の目の前にあるものしか見えないというのが本当のことだろうと思うのです。   そういう意味からいくと、やっぱり何々を削減されたと、そういうものはすぐ敏感に反応するわ けですけれども、大きくなって何々ができたとか、そういうものはなかなか関心がないような気がい たします。   私、できれば自治振興室、企画にできるらしいのですけれども、市長直属の部門にしたらいいの ではないかなと思っておるのですが、いかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 組織的には企画の部門ということでありますけれども、企画部門に置いたか ら私が関係ないということではありませんので、しっかりとその点については私も見てまいりたいと、 そのように考えているところでございます。   合併のいろいろな料金の統一とか、それは避けて通れない問題でありますので、住民の理解を得 ながら、それはやっていかなければならない問題であると考えていますので、やっていきたいなと思 っておりますし、また住民の方々に合併したそういうものが見えていないのではないかとおっしゃっ ていますけれども、いろいろな意見をいただいております。   例えば旧村上市外の方々においても、道路等幅の狭い道路、今まで何回何回言っても舗装ができ なかったが、舗装ができたというようなご意見等も非常に多くいただいているところでございます。 一々そういうものを言わないわけですけれども、そういうところもありますので、一概に合併をして 悪いところだけが目立つのは、それはもうやむを得ないことであると。それを乗り越えていくのが私 どもの仕事であると考えていますので、よろしくお願いをいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) ありがとうございます。   22年度の市長さんの目玉の政策でございますので、きっちり市長さんもはまっていただきまして、 頑張ってもらいたいと思います。   それでは、ダムの防災計画のほうから二、三質問いたします。三面ダムにつきましては、県で管 理しているダムで一番古いダムでありまして、私が生まれた年、月、同じなのです、57歳になろうか としておりますが。60年近く経過しているわけでありまして、ダムの半分ぐらい土砂でダム自体埋ま っているのではないかな、埋没しているのではないかなというふうに思っているのですが、そういう 現状については市のほうに報告があるものでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) ダムの管理事務所のほうからにつきましては、放水をした場合に ついて放水量の連絡を受けているということで、その土砂の埋設状況とかということについては報告 を受けておりません。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 先ほどの答弁でダムが崩壊した前例は聞いたことがないと。私も同感でござ います。裏を返せば、それだけダムの歴史が浅いのではないかと、そういうふうに思うわけですが、 人間の手でつくられたものは絶対はないと思うので、ダムの耐久年数などというものは出ているもの でしょうか。何年ぐらいに設定されているものでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) ちょっとその点も伺ったのですが、はっきりしたお答えはいただ けませんでした。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) ダムというものはコンクリートでできているわけで、コンクリート、長くな れば岩になるわけでございませんので、必ず劣化してくるものと思いますが、コンクリートの歴史も 浅いわけで、耐久年数も答えられない県の方々もちょっと若干首をかしげるのですけれども、つくっ たときにそういうものはみんな計画していると思うのですが、違うのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) 伺ったところによりますと、ダムの建設につきましては、特に耐 震性について国の基準に基づいて十分配慮をしてつくられているということでございますので、その 数字的な耐用年数については正確にお答えをいただけませんでした。   しかしながら、先ほど市長が申し上げましたように、国内のダムの事例を見ますと、この地震の 災害の多い、地震の多い日本の中でダムが堤体そのものが決壊をするという事例は今日までないとい うことでありましたので、それらを想定するというものは防災計画上県の防災計画の中でもはっきり として明記をしておりません。   しかしながら、日常的に十分な管理をしていくと。それから、ダムが崩壊するということは想像 を絶することになりますので、十分日常的な管理、それから耐震の補強を十分行っているということ は県のほうから伺っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 大変申しわけございませんが、これは三面ダム、昭和28年にできておるダム で、そのとき耐震のあれがあったのかどうかというものは私ちょっと首をかしげたいなというような 感じでございます。   この県のダム事業に関しましては、黒字経営になっていると伺っておりますが、私ども下流に住 んでいる住民の不安解消のために、防災マップあるいは防災備蓄品などにもうちょっと協力的でもよ かろうかなと思うのですが、いかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) 市におきまして、ダムということではなくて、災害に対する備蓄 体制、それから支援体制、それから応急体制というものは、防災計画の中に明示をしておりますので、 県のほうからのご協力も、支援をいただきながら備蓄もこれまでさせていただいておりますので、今 後ともそういった面で国県のご協力をいただかないとそういったものは対応できないと思っておりま すので、ぜひそういう面も要望させていただきたいというふうに思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) ぜひ強くダム周辺整備事業とともにお願いしたいと思います。   それでは、スポーツ振興について行います。先ほど市長杯については、5つの競技で行っている ということですが、余り前向きな答えが得られなかったような気がするのですが、これからふやして いく計画はありますでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 詳細については、スポーツ課長に答えさせますので、よろしくお願いしま す。 〇議長(佐藤宮吉君) スポーツ振興課長。 〇教育部スポーツ振興課長(高田 晃君) お答えいたします。   今体育協会並びにスポーツ少年団等が合併を契機に一本化ということで今進んでおります。3カ 年、ことしが最終年になるわけですが、そういった競技団体が一本化することによって、各地区の交 流大会を含めて全市的な大会が計画されておるようです。   したがって、今後競技団体との協議を進めながら、市長杯の大会等ふやしていけるようにこちら でも努力したいというふうに考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 各旧市町村単位で野球場はみんな持っているわけですが、これらの年間の利 用日数なんかはわかりますか。 〇議長(佐藤宮吉君) スポーツ振興課長。 〇教育部スポーツ振興課長(高田 晃君) 利用日数については、ちょっと詳細今データ持ち合わせ ておりませんが、野球場の利用人数ですと年間で約1万7,000から8,000人、そして多目的グラウンド になりますと、大体人数的にはそれの倍近くの利用者がいるということになっております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) なぜこれを聞いたかといいますと、各地区に野球場、私に言わせれば余り利 用率のよくないところもあるのではないかなというふうに思うのですが、5つある野球場の1つをサ ッカー場に改修してサッカー場をつくるのであれば、そんな予算もかからないと思うのですが、いか がでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) これは、課長ではちょっと答弁しかねる問題だと。   発想的にはすばらしい発想だなと思っておりますが、その地域にでは野球場がなくなっていいか ということになってきますと、またそれも問題なわけであります。例えばあいている体育館を床をは いで室内ゲートボール場にした例はあります。それは、その近くに同じような体育施設、屋内体育施 設があったからやったということでありまして、異論はなかったわけですが、野球場をサッカー場に して、では野球場かわりはどうしてくれるのだということになる議論もあろうかと思っておりますの で、その選定については非常に斬新なアイデアの一つと承って、これから十分に考えていく必要があ ると今思っておりますので、考えさせていただきたいと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 前向きな答弁ありがとうございます。   私も旧市町村時代であれば、各旧市町村に野球場があったというのはこれは仕方ないことだと思 うのですが、こうやって5つの市町村が合併したわけですので、5つの野球場が必要かどうかという ものはこれから考えていただきたいと思います。   もう一つ頭に浮かんだのは、山辺里地区のところに圃場整備で取得された7ヘクタールぐらいの 土地があるわけですが、あそこなんかをサッカー場として有効利用はできないものかなというような 考えもあるのですが、いかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 確かに今基盤整備事業が終わりを迎えまして、山辺里地区の非農用地域とし て7ヘクタールあるわけでございますが、それの今後どういうふうに活用していくかがこれから大き な問題の一つになってまいります。当然市がそれを買い上げるわけでありますので、どういうふうな 利用をして活用していくかということがこれから村上市の非常に大きな課題の一つでありますので、 それも一つの提案として承っておきたいと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 村上市のスポーツ基本計画というものを見させてもらったのですが、先ほど も言いましたようにマリンスポーツに関しての記述がなかったので、ちょっとがっかりしたのですけ れども、私どもの市は合併して50キロにも及ぶ海岸線を有するわけですので、宿泊施設と連携したそ ういうマリンスポーツの振興に力を入れるべきではないかなというふうに思うのですが、いかがでし ょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 大変いいご意見でありまして、私たちマリンスポーツのことについて計画 の中に入れなかったということについては反省します。そんなようなことから、今後検討して盛んに なるようにしていきたいと、そのように考えております。そのようなことでよろしくお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 大変前向きな答弁をいただきましたので、これで私の一般質問を終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) これで小田信人君の一般質問を終わります。   午前10時50分まで休憩します。           午前10時34分  休 憩                                                        午前10時50分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、22番、相馬エイさんの一般質問を許します。   相馬エイさん。           〔22番 相馬エイ君登壇〕 〇22番(相馬エイ君) これより私の一般質問をさせていただきます。質問事項は、生活支援につい て、平和教育について、就学援助についてであります。   最初に、生活支援であります。経済不況と雇用破壊、社会保障と税の負担増などにより、市民生 活は大変深刻になっています。生活困窮者や低所得者支援の充実が求められています。村上市社会福 祉協議会で扱っている生活福祉資金、小口資金貸し付けの合併後の利用状況はどのようになっている のでしょうか。周知方法や借入額、返済期間などについてどのようにお考えでしょうか。   2、平和教育について、昨年の12月議会で「非核平和都市宣言をした村上市でも中学生を被爆地 に派遣し、報告会で平和教育を」の質問に対し、市長も教育長も学校教育において被爆地を訪問し、 戦争の悲惨さ、平和であることの尊さを学ぶことは重要であると答弁しています。その後の関係部署 との協議はどのようになっているのでしょうか。   3、就学援助について、文部科学省は、就学援助の補助対象に平成22年度新規にクラブ活動費、 生徒会費、PTA会費を新設しました。村上市としては、今後の対応はどのようにしていくのでしょ うか。   答弁をお聞きした後、再質問をさせていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、相馬議員の3項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、生活支援についての村上市社会福祉協議会で扱っている生活福祉資金、小口資 金貸し付けの合併後の利用状況はどのようになっているかとのお尋ねについてでございますが、ご案 内のとおりこの制度につきましては、村上市社会福祉協議会が実施主体でありますが、生活福祉資金 の貸付制度としては、低所得者や高齢者、障害者の生活を経済的に支えるとともに、その住宅、福祉 及び社会参加の促進を図ることを目的とした制度であります。資金の種類には、総合支援資金、福祉 資金、教育支援資金、不動産担保型生活資金がありますが、利用されているのは総合支援資金が圧倒 的に多い状況であると聞いております。合併後の利用状況でありますが、平成20年度は10件、平成21 年度は18件と聞いております。   次に、小口資金貸し付けについては、市内に在住する要保護世帯及びこれに準ずる人で、緊急か つ不時の出費を要する人に対し、最高5万円まで、返済期間は1年の貸し付けを行っておると聞いて おります。合併後の利用状況でありますが、平成20年度は24件、平成21年度は40件となっており、近 年利用者は生活福祉資金同様に増加しているとのことであります。   また、周知や借入額、返済期間についてどのように考えているかとのお尋ねについてでございま すが、生活福祉資金の周知につきましては、新潟県社会福祉協議会発行の「福祉にいがた」、村上市 社会福祉協議会発行の「社協むらかみ」に掲載し、全世帯に配布が行われたところであります。   冒頭申し上げましたように、この制度は村上市社会福祉協議会が実施主体であり、市が判断する べきものではありませんが、今後の状況を見ながら、制度の趣旨を踏まえ、改善が必要と思われる場 合には社会福祉協議会に対して改善を求めたいと考えております。   次に2項目め、平和教育について及び3項目め、就学援助については、教育長に答弁をいたさせ ます。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) それでは2項目め、平和教育について、昨年12月議会で学校教育において 被爆地を訪問し、戦争の悲惨さや平和であることの尊さを学ぶことは重要であるとの答弁であったが、 その後関係部署との協議はどのようになっているかとのお尋ねについてでございますが、非核平和都 市宣言を行った本市としては、社会科などの学習の基盤に立って、平和教育に関する内容を取り入れ た学習推進の必要性を認識しております。そのためには、小学校段階から中学校への発展的で系統的 な指導内容を構成すること、調べ学習や調査活動を取り入れた児童生徒の主体的な学習で、戦争の悲 惨さについて身をもって学び、恒久平和、非核平和の大切さを心に刻むことが大切と言えます。この ような事前学習を積んだ上で実際の被爆地を訪れ、平和祈念式典に参加し、全国各地の生徒との交流 や戦争の悲惨さを体験し、非核平和への強い決意が実を結ぶものと考えます。   被爆地訪問は、平和教育の手段であり、目的ではありません。被爆地の訪問を効果的に生かす平 和学習について、小中学校の現場と情報を密接にとりながら、また県内外の状況も踏まえながら、平 和教育の推進を一層進めてまいりたいと考えております。   次に3項目め、就学援助についてのお尋ねでございますが、本市における就学援助制度につきま しては、本年3月の第1回定例会において議員から質問をいただき、お答え申し上げたところであり ます。今回お尋ねの件については、これまで就学援助の対象となっていた学用品費や修学旅行費など に加え、クラブ活動費、生徒会費、PTA会費の3項目について新たに就学援助の対象とするもので ありますが、これにかかわる具体的な要綱や取り扱いなどについては、まだ国や県から示されており ません。本市の対応につきましては、今後国及び県から示される内容を十分に検討し、対応してまい りたいと考えております。   以上です。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) ご答弁ありがとうございました。では最初に、この順番に沿って再質問させ ていただきます。   件数はお聞きいたしました。それで、合併になる前からそれぞれの旧の自治体では社会福祉協議 会があって、いろいろとお仕事をされていたわけでありますが、私がこの質問しようと思ったきっか けは、去年、おととしでしたでしょうか、当時の厚生文教常任委員会で社会福祉協議会の村上の事務 局長と意見交換をさせていただきました。そのときに参考にする資料の中で、生活福祉資金貸し付け 状況というものがあって、これは村上独自の小口の融資ではなかったのですが、県の生活福祉資金が ゼロという自治体があったのです。それで、やっぱりその旧の自治体の住民の方が生活が豊かで借り る人がだれもいないのではないのではないかと。やっぱり大変な方がいらっしゃるけれども、知らな いのではないかというふうにちょっと感じまして、実態をまず聞き、そしてより一層の住民に対して の周知を徹底するというのが今のこの不況、雇用破壊の中では何よりも市民を助けるものになるので はないかと思って今回この一般質問を取り上げたわけなのです。   それで、まず最初に伺います。この県の融資もそうですし、「社協だより」、それから「福祉に いがた」等でお知らせしておりますと言いますが、それはチラシの中の一コマに今書かれているのだ ろうと思うのですけれども、ほかにはどのような形で住民に徹底するための手だてをとっているとい うふうに聞いていらっしゃいますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(佐藤正幸君) 社会福祉協議会での周知の仕方、方法につきましては、市長から申 し上げましたその2つの広報でお知らせしているというふうなことだけ聞いております。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 私、この際ですので、各社会福祉協議会を回らせていただきました。そうし ましたら、その中で民生委員の方の集まりのときにこういう制度がありますよということでお話をし ていると。確かにチラシ等によってはそういう扱いしかしていないのかもしれませんが、民生委員の 方にお知らせをしていますということでありましたが、1回の研修等で民生委員の方がその制度とか 中身について十分な把握が果たしてできるのだろうかと、その辺もあるのですが、とにかく民生委員 の方、それから心配事相談の担当の方、それからある社会福祉協議会では、地域振興課の職員とも意 見交換をしたりして認識を一致させているというところもありました。   ですから、やり方はさまざまなのですが、とにかく周知のやり方に一つもう少し工夫が必要なの ではないかなと考えますが、部長はどのようにお考えでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(佐藤正幸君) 社会福祉協議会では、その貸し付けの趣旨に沿って貸し付けを行っ ているわけであります。そういった趣旨の周知の方法あるいはその仕方については、先ほど市長から も申し上げましたように、実施主体が社会福祉協議会でありますので、最終的には社会福祉協議会の 判断になろうかと思いますが、その制度の趣旨から改善が必要だというふうに思われる場合につきま しては、社会福祉会の理事会等で発言していく必要があろうかというふうに思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) それと、その対象の方の数え方でちょっとおやっと思ったのですが、人数の 数え方、この社会福祉協議会の概要に報告するわけですよね、年度の。そこで新規の借り入れ者の数 を出しているのか、それとも現在返済中の方の数を出しているのかがちょっと定かでなかったのです。 それで、村上市全体でいいですけれども、返済中の人も含めての数字がさっき市長が答えたこの数字 なのでしょうか。ちょっと課長つかんでいますでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉保健課長。 〇福祉保健部社会福祉課長(斎藤 勉君) 先ほど市長のほうから生活福祉資金、それから小口貸し 付け資金の件数についてご報告をさせていただきましたけれども、これは合併後、平成20年、それか ら21年度の件数でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 「ふれあいのまちづくり」というこういう冊子がございますが、そこのひと つ村上市を例にとりますと、17年、18年、19年度の利用人数が48、42、53となっているのですけれど も、20年、21年度では9人、22人になっているのです。ですから、この人数が17、18、19は利用者の 数を出していたのではないかと思うのです。   ところが、20、21は利用者ではなくて、新規の人だったのか、それとも利用者の数え方をしたの でしょうか。そうしますと、合併になって極端に減ったという、これは何だというふうになるのです が、数え方はずっと変わりないのでしょうか。とにかく利用者の数をここに報告されているのでしょ うか。ちょっとお聞きいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(佐藤正幸君) 先ほど市長が答弁されました件数につきましては、新規で借りられ た件数というふうなことでございまして、例えば生活福祉資金でございますと、22年5月現在では以 前のものも含めて116件あるというふうなことで聞いております。   それから、小口資金の貸し付けにつきましても、先ほど市長が答弁されたのはこれは新規でござ いまして、従来からの貸し付け分を含めると79件ございますよというふうなことでお伺いしておりま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) そこで伺いますが、この制度の、特に自治体独自の制度がつくられたのが旧 の村上の社会福祉協議会で、今最高5万になったのは昭和54年の4月1日からなのです。昭和54年に 市役所に新しく職員として入られて採用された方が当時初任給が幾らだったのかわかりませんが、約 30年たっているわけです。   ところが、金額的には今も変わりなく最高5万、そして一般は3万から1万という形になってい るのです。それで、30年もたっているのに、物価も上がり、給料も上がっているこの30年の変化の中 で、この小口貸し付け資金が最高5万で本当に住民へのサービスとしての貸し付け、住民を助ける、 困窮者を助けるという制度のこの金額が果たして30年間そのままであっていいものかどうかというこ とでちょっとお聞きしたいのですが。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(佐藤正幸君) 村上市社会福祉協議会で扱っている小口資金の貸し付けにつきまし ては、趣旨からいきますと本当の一時的な臨時生活費であるというふうな趣旨でございますので、先 ほども申し上げましたように、これらの判断につきましては社会福祉協議会のほうで行われるという ふうに思っております。   ただ、貸付金の財源につきましては、その利用者からの償還金で運用しているというふうなこと でありますので、例えば増額するとなれば、その年度の補正予算が必要となってきますので、それら につきましても先ほど申し上げましたように社会福祉協議会が判断するべきものというふうに思って おります。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) その原資は、大体今ご説明がありましたように順繰り順繰り回していると。 ですけれども、年度でもし新規の申込者がいっぱい来た場合はどうするのですかと聞きましたら、や っぱり年度途中で補正を組むとはいう対応をしているということでありました。   以前ある地域の住民の方が電話でその小口資金のことについてお伺いしたら、その電話に出た方 が「予算がなくなりました」という答弁をしたということで、以前それではおかしいのではないかと いうことでちょっとお話を申し上げた経緯がございますが、やっぱり原資が例えば何百万とか何十万 と押さえていたとしても、やっぱりそれ以上、予想以上の方が新規で申し込みに来るかもしれないと。 そのときには、補正を組んでも助けるというその姿勢がやっぱり大事なのだろうという気がするので す。   それで、ちょっと私が以前の事務局長に調べてもらった資料がございます。それで、この県内の 近くで新発田市では限度額100万、合併前は7万だったそうです。それで、3万までは保証人なしで オーケーという自治体の小口融資制度になっているそうです。それから五泉市では8万、そして特別 な理由がある場合は15万までにして、それと返済期間もこちらは10カ月なのですが、特別な事情があ る場合は20カ月以内という形で、特別な場合というそういう部分もつくっていると。そんな形でそれ ぞれの社会福祉協議会でやっぱりいろいろと検討されて、改善もされているというそういうことをや っぱり少し知っていただきたいということであります。こういう点で、決してこの金額が5万しか借 りられないものではないという点を今ご説明申し上げましたが、部長はどのようにお考えでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(佐藤正幸君) 限度額につきましては、これは市の実施主体ではありませんので、 今ほどそういったお話がありますというふうなことは社会福祉協議会のほうに申し伝えたいというふ うに思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) それと、保証人をつけますね。それで、本人がどうしても返せない場合は、 保証人が払うことになりますが、かつて保証人も払えなかった事例というものは現にあると聞いてい ますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉保健課長。 〇福祉保健部社会福祉課長(斎藤 勉君) そのような事案については聞いておりません。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 確かに直接の事業でありませんので、こういう質問を部長にすると、課長に すること自体心苦しい点はないわけではないのですが、しかし予算の中に相談事業あるいは運営費等 で予算が約9,000万出ておりますので、その監督部署として何らかの機会にやっぱり本当に30年間借 入額が5万でいいのかとか、その決定権はないにしても、投げかけ、ご相談等はぜひやっていただき たいと、そんなふうに思っております。   そして、調べておりましたら、ある県では社会福祉協議会のこの融資の担当者の教育を研修会を やっている県がありました。そして、それぞれの社会福祉協議会からアンケートをとって、そして研 修終わってからの感想等もちゃんと公表していた県がございました。そういう点で、研修というか、 やっぱり貸してやるという姿勢がまだまだあるという声が入るのです。つまりとにかく話はまず聞く という、そして条件に合わなければ、そしてどうしても保証人がつけられなければそれは仕方ないの かもしれませんが、やっぱりしっかりとまず前向きにその困窮者の相談に来た方の話を聞くというそ の姿勢がまずこれからはもっともっと大事にされなければならないと思うのですが、そういう点で担 当部長は今後その点、今私が指摘しましたことにつきましてどのようにお考えでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(佐藤正幸君) 利用者からの相談につきましては、親切丁寧に扱うというふうなこ とは、これはもう当たり前のことなのでありますが、その担当職員の研修につきましても、必要性が あるというふうに考えますので、今後社会福祉協議会とお話をしていきたいと、こんなふうに思いま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) それで、今回私やっぱり現場へ行くということは、議員にとって大事なこと だなと実感いたしました。   そこで、こういうお金を借りるという相談は、人様に聞かれたくない相談ですよね。そして、な ぜ借りなければならないかという身の上をある程度話しなければならない相談ですよね。しかし、相 談室がない社会福祉協議会も現にございます。ごく最近その事務所を移転したところは、わきに立派 な相談を受ける場があるところもありますが、相談室がないで、職員のわきのテーブルでその相談を 受けるという事業体もあるのです。やっぱりそういう点では、人権というのでしょうか、その人のプ ライバシーというものをある意味で守る、そして相談事を受けるという立場からすると、どんな小さ くともわきに相談室、もしかしたら別室に移動して、そしてお話を聞いているのかもしれません。し かし、すぐわきに相談室がないという事業所もありますので、そういう点ではしっかりとその事業所 のあり方も含めて、ぜひ機会がありましたらお話をしていただきたいと思います。   市長、市長に答弁させませんと一般質問の意義がございませんので、この今私が最初に質問いた しましたこの件につきましては、大事なことだと私は考えて質問したのですが、話を聞いておりまし てどのようなお考えをお持ちでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まず第1点目は、金額とか返済期間とかいろいろなことが議論をされており ますけれども、利用されている方々が今現在最高限度額5万円で不足しているのか。そういう不足し ていると、もう少し金額を上げていただきたいという意見があるのかどうかということをまず把握し なければならない。そして、返済期間においても、1年ということで、1年では短過ぎるのかあるい は十分ですよという意見もあるかもしれません。その点をまず利用者がどのように考えているのかを しっかりと社会福祉協議会のほうで把握する必要があると。まずそこから始まっていくように私ども 社会福祉協議会のほうに申し入れをしたい。   そして、相談室ですけれども、当然プライバシーの問題でありますので、隣に相談室がなくても、 恐らくどこの社会福祉協議会もどこかの部屋があるはずでありますので、そこに行って相談している のではないかなと。その点については、そんなに心配をする必要はないのではないかなと。何も相談 室が隣になくてもいいわけです。ちょっと離れたところへ行って、ではちょっとこちらのほうにおい でいただけませんかと、そこで相談を受けるということに今なっているのではないかなと、隣ないと ころは。その点については心配ないのではないかと思いますけれども、いずれにいたしましてもこう いう資金といいますのは、利用される方々がどのようなことを考えているのかをまず第一義に考えて いく必要があると、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 前向きな対応、ご指導よろしくお願いいたします。   次に、2番目の平和教育についてお伺いをいたします。22年度の予算には、当然時期的にも急で ありますので、予算には入りませんでした。   そこで、事前学習を踏んだ上でというご答弁でありました。4月に学校の校長先生たちがかわり ますね。そのかわった後の学校現場で責任を持つ校長会というのでしょうか、校長先生たちとの話の 中ではどのような協議がされたのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育部長。 〇教育部長(平山 浩君) 今の件でありますけれども、当然市が教育委員会のほうで招集いたしま す校長会議の席上におきましては、この平和教育の重要性についてもお願いしているところでありま すし、前年度につきましては実際に市内にお住まいの方で被爆をされた方に校長会議の席上でご講演 をいただいて、その平和教育の必要性について現場の校長に周知したところでありますので、また今 後そういった校長の研修の機会等も持ちながら、いわゆる平和教育のその学校の中の土台をしっかり とつくった上で児童生徒への平和教育を間違いなく推進していくような体制をつくっていきたいと考 えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 校長先生たちのその協議の中での率直な感想というものは、今は教育部とし ての姿勢だと思うのですけれども、率直な現場の校長先生たちの感想はどのような声が出たのでしょ うか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育部長。 〇教育部長(平山 浩君) 率直な感想といいますか、その部分につきましては把握して整理をして はございません。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 神林の平和祈念碑保存会の会長さんの斉藤さん、以前は、前にも議会で申し 上げましたが、合併前はお兄さんがガダルカナル島で戦死、そしてご自分も東京で逃げ回ったという そういう体験をお持ちですので、語り部で学校現場に行っていたと。ところが、去年かその前か、と にかくぜひお願いしたいという声がかからなくなりましたとおっしゃっていました。まさにここ何十 年たちますと戦争体験を語る方は本当にいなくなるのです。ですから、本当にそういう方が今まさに その悲惨さを語るということが何よりも大事なことなのだろうと思うのです。ですから、残念がって おりましたので、そういう協力したいと、私は生きている限り語りたいという方がいらっしゃるとい う現状をしっかりつかんでいただいて、さっき教育長がご答弁なされました、本当に広島に行くこと だけが目的ではないと思っております。ですから、そういう方を探し出して、そして私もお話ししま しょうという方は必ずやいると思いますので、ぜひ市民のそういう方のボランティアにご協力いただ いて、まず本当の意味での学習も強めていただきたい。   そして、ことしは無理かもしれませんが、次年度の予算に確実に予算化ができるようにご努力を お願いしたいと思いますが、教育長いかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 貴重なご意見ありがとうございます。   語り部の利用につきましては、16日校長会がありますが、そのようなご意見があったということ で、平和教育の重要性を各校長に語り、なおかつこういうふうな方がいるということを紹介しておき たいと、そのように思っておりますし、なお来年度広島訪問につきましては、校長とも連絡をとりな がら、また財政の人たちとも相談をしながら、来年度の予算のところには組めるような方向で努力し たいと。   ただ、財政につきましては、教育委員会のみの力だけではだめでありますので、その辺お酌み取 りいただきたいと、そのように思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) そこで市長にお伺いいたします。   今教育長、そして教育部長に経緯、そして今後の決意というか思いをお聞きいたしました。確か に財政が伴う事業でありますので、そういう点では何百万もかかるという事業ではないと考えます。 その点で、今年度はそれなりの準備期間というものも必要だろうと私も考えますので、それはそれと して、関係の方々のご努力も理解しておりますので、来年度の予算化にはぜひ前向きな対応をお願い したいと考えますが、市長いかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 予算化といいますのは、要はいわゆる戦争の体験者を学校に講師としてお迎 えして、そして子供たちに戦争の悲惨さを訴えていただきたいというそういう予算のことですか、そ れとも広島とか被爆地に子供たちをやるというようなことですか。           〔何事か呼ぶ者あり〕 〇市長(大滝平正君) そうですか。   今キャリアウイーク事業というものがありますので、1つにはそういうところにもそういう戦争 の体験者をお願いしてもいい事業ではないかなと思っておりますし、子供たちを被爆地に修学旅行あ るいは被爆地を訪問をさせるという目的でやるということは、教育委員会のほうでじっくりとそれは 考えて、そして事業計画なりをしっかりと組んで、その後で私どもは教育委員会から説明を受けて、 適当であると判断をいたした場合には予算化になるということであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 市長、今修学旅行とたしか言葉おっしゃいましたよね。修学旅行ではないの です。この非核平和都市宣言をしたごく近くの胎内市を例にとりますと、一中学校から1人その代表 を選んで、そしてその中学校の人数ありますよね、その子供たちを先生が引率して8月6日に広島に 行って、そして資料館等を見学させて、帰ってきてから全校生徒会のところで感想を述べたり報告を するという。ですから、そういう事業を現に、この近くの例を出しますが、胎内市では旧の中条町時 代からやっていると。そういう予算づけは、今年度は仕方ないとしても、前向きに考えていただきた いということを申し上げたのです。   そこで、教育長もそうですよね。予算づけというものはそういうことの答弁ですよね。そうなの です。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 予算つけてからということではなくて、いわゆるそういう事業がなぜ必要か、 そこに行く理由、行って勉強をする、そういうような定義等をしっかりと教育委員会のほうで計画を つくった段階で私どもはそれについて考えさせていただくということであります。当然のことながら、 これは必要な事業であるとすれば、予算は当然ついてくるということになります。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 戻らないつもりだったのですけれども、また教育長に戻ります。   ということで、やっぱり教育部、教育を担当する教育委員会がしっかりとした考えのもとに、こ のことは大事だと、そしてことしこういう子供たちに徹底した学習を通じて学ぶというものを1年間 やったと……1年間というか、そして来年こういう形という。やっぱり教育委員会がしっかりとした 方針を持つ。そして、それをこのことは大事だと判断するのは、今市長がおっしゃったように市長あ るいは財政だと思いますので、財政がどうのこうのという答弁ではなくて、やっぱりこのことが大事 ですから、ぜひお認めいただきたいというそういう強い確信を持った姿勢、態度がこの私が今訴えて いることを本当に事業化できるかどうかにかかっているのだと思いますが、教育長いかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 非核都市宣言をしている本市でもありますし、それからこういうことにつ きましては、要するに小さいときから心の中に植えつけていく、学んでいく、そういうことが非常に 重要なことであると私も考えております。   そのようなことで、部課長にしっかりとした計画を立てるように話をしたいと、そのように思っ ております。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) ありがとうございます。   次に、最後の就学援助についてであります。ご答弁いただきました。今ご答弁いただいたように、 県から本当にしっかりした通達が来ていなかったようでありますね。   そこで、まず最初に、以前の就学援助の質問をしたときに、村上が所得ではなく控除前の収入が 算定基準になっていたと。しかし、それを所得に変えますという答弁でありました。それで、現に今 回22年度の4月の受け付けは前年度の21年度と比べて数字的にはどのような変化があるのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇教育部学校教育課長(大滝和春君) 認定の基準については、前回の定例会で申し上げたとおりで ございます。   それで、認定の状況についてでございますけれども、小学校では362名、前年比で31人ほどふえ てございます。認定率におきましても、1.1%ほどふえております。また、中学校では226名、プラス 8名でございます。認定率についても、1.4%ほどふえている状況でございます。全体では、今ほど 申し上げましたように合わせて39名ということで、児童生徒が減っている中で認定者がふえているよ うな状況でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) そこでお伺いいたします。   就学援助のこの制度の中で、クラブ活動費、生徒会費、PTA会費が新たに加わったという何ら かの知らせというものは教育委員会にはいつごろ、どのような文書であったのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇教育部学校教育課長(大滝和春君) これにつきましては、年度始まる前でございましたけれども、 1月の5日にこのような制度が新設されそうだということで、これは県の助成係のほうからでありま す、金額的にも示されております。ただ、内容につきましては、要綱等の改正が必要だということで、 まだわからないというようなことであります。   それで、きのうでございましたけれども、県のほうから国を通じて来たものでございますけれど も、こういう制度が要保護関係の児童についての制度が新たに加わったということで、議員おっしゃ るようにクラブ活動費、生徒会費、PTA会費ということで、それぞれ金額的なものが参っておりま す。ただ、要綱とかあるいは特にクラブ活動費なんかいろいろな形で学校で徴収しているようでござ いますけれども、それらのどこまで対象になるかとか細かい部分についてはまだ来ていない状況でご ざいます。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) ことしの1月29日に文部科学省が都道府県指定都市指導事務主幹部課長会議 を開きまして、そこでこの新たに3つが加わるという説明を現にされているのです。それで、そのこ とをちょっと私わかりましたので今回一般質問をしたわけです。   しかし、県から具体的なきちんとした要綱等指示というのですか、そういうものが来ていないと いうことでお聞きしましたので、ちょっといろいろとご相談をいたしました。そうしましたら、新潟 県の生活と健康を守る会で6月の8日に県の義務教育課長に対して申し入れと要請を行っております。 そこには、日本共産党の竹島県議も同席しておりました。それで、とにかく市町村に徹底した徹底が されていないと、それから速やかな周知と支給を県義務教育課の責任のもとに行うようにという申し 入れであります。   それに対しまして義務教育課長は、それでその説明会を1月29日にやったと、県の担当者を呼ん で。しかし、支給に必要な経費が市町村の本年度予算に計上されておらず、保護者にも知らされてい ない、要綱が改正されたことすら知らない教育委員会もあるということを指摘しました。そして、就 学援助の要綱改正と必要な予算確保について各市町村の教育委員会に徹底して周知をするように、そ して就学援助を申請したすべての児童に対しても補助金が支給されるように求めましたという内容で あります。   そこで、義務教育課長は、就学援助は大変重要な制度であると考えている。ご指摘のとおり徹底 をしたい。国の要綱改正の通知が4月と遅く、県の市町村へ周知が5月26日となったと。近く市の会 議がありますし、市町村にも徹底を図り、積極的に予算化してもらうようにしたいと述べましたとい うことであります。ですから、間もなくいろいろな形では来ると思います。   そこで伺いますが、手続等の通知等はそうでありますが、このいろいろな法令に定まった就学援 助制度であります。それで、県、国がこういう形でこれも対象に含まれますよという項目が決定され たのです。そこで、例えば村上市の教育委員会が予算が非常に厳しいので、村上市はそれをつけるこ とはできませんということはできるのでしょうか、できないのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇教育部学校教育課長(大滝和春君) これにつきましては、要保護児童については既に4月1日か ら施行でございます。それで、今ほどありました3点につきましては、国のほうでこの制度の対象に しますよということでありますし、これをするしない〔質問時間5分前の予告ブザーあり〕につきま しては、各市町村の判断で実施するというようなことで、私もこの間県のほうに確認しましたらそう いうことでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) そういうことですので、予算がありませんからこれはつけませんなどという 仕事はできないわけです。ですから、判断にということでありますが、しかし判断といっても、国が きちんと県の担当者を集めて、そしてこういうものもできるというその姿勢を逆に否定するという形 になりますよね、違いますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇教育部学校教育課長(大滝和春君) それら今後要綱等、例えばクラブ活動費であれば、部活、野 球部あたりだとかなり多くの金がかかっているようでありますし、また文化系統でありますとゼロと いうような部分もございます。それと、学校で徴収している部分もありますし、保護者のほうで自主 的に集めて充てている動きもございます。その辺、これから示される要綱等でそのどの部分まで認め ていただけるのか、それらについても要綱来次第精査させていただきまして、細部について検討して、 私がどうこうではございませんけれども、内容を精査した上で検討していきたいというようなことで ございますが、よろしくお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 今課長が非常に簡単にやりますというような答弁をしない背景には、国は補 助金から交付金の中に組み入れたという、制度を変えたという非常にその仕組みが国からいかにこの 義務教育に関して、そして就学援助に関してもお金を出さないかという姿勢があるわけです。   そこで、やっぱり国に対して、以前に戻すというか、しっかりした、この補助金は就学援助のお 金ですというような形でしっかりとした補助金が復活するような、そういう要望というものは教育界 では国には出していないのですか。そこをお聞きいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇教育部学校教育課長(大滝和春君) これについては、議員おっしゃるように2分の1相当額を限 度として交付税で措置されているものでございます。以前については、補助事業でございました。そ んなことで、お金に色はついていないので、この部分はこの助成金だというのがなかなか見えない部 分でございます。   それで、国のほうについての申し入れ等でございますけれども、これは全国の教育長会等で、耐 震等の補助率の向上とあわせてこの部分にも、毎年ではございませんけれども、要望しているように 聞いております。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 最後に、今国の法律というか中身が変わったと、しかし県の対応がお粗末だ ったということで、今後の課題になるのだろうと思いますが、市長どのようにお考えでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) こういう義務教育の問題です。当然これは、国が全部私は払うべきものであ ると。例えばADHDの学習指導員等を私どもも何名も配置しております。それも当然のことながら 国が責任を持ってそういうような学習指導員を配置すべきと何度も何度もお願いをしておりますけれ ども、一向に聞き入れていただけないというのが現状でありまして、義務教育である以上は国が責任 を持ってすべてをやるべきと考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) この地域からも国会議員も出ておりますので、こういうときにこそやっぱり 地方自治体のこの生の声を国会議員はしっかりと国に届けていただくということも私としてもお願い していきたいと思いますので、自治体も機会あるたびに国の責任というものをしっかりと訴えていた だきたいと思います。   終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) これで相馬エイさんの一般質問を終わります。   午後1時まで休憩します。           午前11時40分  休 憩                                                        午後 1時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、2番、鈴木いせ子さんの一般質問を許します。   鈴木いせ子さん。           〔2番 鈴木いせ子君登壇〕 〇2番(鈴木いせ子君) きょうは、大勢の傍聴をいただきまして、大変ありがとうございます。議 長のお許しをいただきましたので、2項目について質問させていただきます。   きょうは、この場に立つことをこんなにうれしく思ったことはありません。2年間毎回のように 質問してきた医療問題、特に厚生連村上総合病院の新築移転について訴えてきました。聞いている人 からは、よくも同じことを飽きもしないで言うものだと何回も言われました。そして、そのたびに市 長は、卵が先か鶏が先かという答弁を繰り返してきました。ようやくこのことを訴えてきた結果が明 るみに出てきたような気がいたします。   それでは1項目め、村上総合病院新築の道開けるについてであります。5月31日に開かれた村上 総合病院、瀬波病院合同運営審議委員会で新築に向かう計画が了承されました。この2年間毎回のよ うに一般質問をしてきたことがようやく夢の実現となりました。政治生命をかけて医療に取り組むと 言った市長のお考えにも明かりがともりました。今村上市の医療現場は、きゅうきゅうとしている。 救急のことも医師確保のことも駐車場の問題も解決できるのは、村上総合病院の新築しかないと思っ ています。これは、村上市民の命を守る決断であると思います。そして、これは合併のメリットであ り、市民平等に恩恵を受ける事業であると思います。厚生連と連携を深め、一刻も早い建設に着手し ていただきたいと思います。市長のお考えをお伺いいたします。   @、村上総合病院新築が了承されたことについて、市長の考えをお伺いいたします。   A、村上駅周辺活性化プロジェクトが立ち上げられているといいますが、どのようなメンバーで どのようなことを検討しているのでしょうか。   B、村上総合病院新築移転は、どのような形で検討委員会を立ち上げるのか、お伺いいたします。   2項目め、情報通信施設使用料はどうするのか。情報通信施設使用料については、昨年3月定例 会で情報通信施設条例を策定する際に、使用料は管理運営費との採算性などを慎重に検討する必要が あるとしたことから、従前のとおりといたしましたとの説明を受けております。   @、平成22年度情報通信事業特別会計予算に情報通信施設使用料検討委員会報償の予算が計上さ れている。情報通信施設使用料については、どのような検討がされるのか、お伺いいたします。   以上2項目について、よろしくお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、鈴木議員の2項目のご質問について順次お答えをいたします。   鈴木議員の病院新築に対する姿勢、そして議会あるたびごとに質問を受けておりまして、私も心 痛い、身に詰まるものがありました。そのような中で答弁をさせていただきます。   最初に1項目め、村上総合病院新築の道開けるについての1点目、5月31日開催の村上総合病院 運営審議委員会で村上病院新築が了承されたことについて市長の考えはとのお尋ねについてでござい ますが、去る5月31日、村上総合病院、瀬波病院合同運営審議委員会が開催をされました。運営審議 委員会のメンバーは、JAにいがた岩船組合長、そして副組合長、常務理事2人、JAかみはやし組 合長、関川村長、粟島村長、そして私村上市長の8人となっております。そして当日は、県議会議員 2名、医師会長、村上保健所長、厚生連側からは厚生連理事長、常務、村上総合病院長、副院長、そ の他管理職員と瀬波病院長も出席をいたしております。席上厚生連から村上総合病院を新築したいと の意向が示され、村上総合病院、瀬波病院合同運営審議委員会で了承をされております。これまでも 医療懇談会等で村上総合病院は老朽化しており、耐震性の問題や感染症の対応が難しいことあるいは また医師不足の解消や救急医療体制の充実等の課題が病院側から提起されておりましたので、厚生連 から村上総合病院を新築したいとの意向が示されることについて、本市にとりましてもこの圏域にお ける医療の充実の意味からも、そして私としても大変意義深いものであると考えております。   次に2点目、村上駅周辺活性化プロジェクトが立ち上げられているが、どのようなメンバーでど のようなことを検討しているのかとのお尋ねについてでございますが、本プロジェクトについては、 来るべき高速交通体系のアクセス及び交流の拠点として重要な役割を担う本市の中央玄関であるJR 村上駅を基軸とし、その周辺の活性化と地域住民の福祉の向上に資するため庁内に設置をしたもので あります。メンバーについては、総務部総務課長、総務部財政課長、企画部政策推進課長、産業観光 部商工観光課長、都市整備部都市計画課長、福祉保健部社会福祉課長及び保健医療課長で構成をされ ております。   具体的な検討内容といたしましては、本市の基幹病院である厚生連村上総合病院の動向を視野に 入れながら、村上駅周辺のまちづくりの方向性を検討していくものであります。本年2月に第1回目 の会議を開催し、本プロジェクトの目的、検討事項等について確認を行ったところであり、現在実質 的な検討を行うべく資料収集を行っているところであります。   なお、総合計画策定に向けた市民アンケートでも医療体制の充実は市民が最も重要と考える課題 でありますので、今後の動向によっては市民と行政が知恵を出し合う場の設定などの検討も当然のこ とながら必要になってくるものと考えております。   次に3点目、村上総合病院新築はどのような形で検討委員会を立ち上げるのかとのお尋ねについ てでございますが、今後につきましては村上総合病院、瀬波病院合同運営審議委員会で議論を深めて いくことが確認をされております。その合同運営審議委員会で議論していくに当たっては、当然のこ とながら議会のご意見等も十分に配慮し、お聞きしながら臨んでまいりたい、そのように考えている ところでございます。また、本市といたしましても、さまざまな諸課題等の整理を進めてまいらなけ ればならないと考えております。   次に2項目め、情報通信施設使用料についての情報通信施設使用料検討委員会でどのような検討 がなされたのかとのお尋ねについてでございますが、現行の朝日、山北地区の使用料は、サービス区 分の違いから料金に違いがあり、朝日地区では告知端末機による通信サービスとテレビ放送サービス がセットで500円、山北地区では通信サービスが300円、テレビ放送サービスが選択制で400円、両方 加入すると700円となっております。ご承知のように神林地区の情報通信基盤施設が平成23年度から 供用を開始することに伴い、料金を定める必要があります。今後の施設全体の維持管理費や情報通信 事業特別会計の運営及び財政計画を踏まえ、料金体系を再検討し、料金設定がいかにあるべきか、住 民代表の意見を聞くために村上市情報通信施設使用料検討委員会を設置したものであります。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 今市長からは、新築について大変意義深いものがあるとおっしゃいました。 このことについて、消防長さんのご意見をお伺いしたいと思いますが、村上病院新築についてのお考 えをお伺いしたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 消防長。 〇消防長(小川利栄君) この件については、直接かかわっているわけではございませんけれども、 今現在の救急車の搬出状況については、村上総合病院さんには非常に好意的に受けとめておりまして、 年間6割強の搬送状況であります。もって、いろんな面でご協力をいただいておるわけでありますけ れども、移転新築となった場合には、よりその搬送の状況、より早く、より迅速に医療機関に到達で きるような状況の場所に考えていただければというふうなことしか私のほうからは言えません。   以上です。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) では、今救急車搬送の行き先というのでしょうか、そういうことでは今の ところそう大きな問題は抱えていないのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 消防長。 〇消防長(小川利栄君) 非常に村上総合病院さんには好意的に受けとめて収容させてもらっており ますけれども、やはりその日によって科目がありますので、収容できない場合もございます。特に整 形関係とかは、状況によっては新発田方面に向かうということが今現在行われておりますけれども、 山北地区、関川地区においても非常に地元の荒川、坂町、その病院、近いところもあるわけですけれ ども、村上病院さんのほうでは状況によっては非常に搬送状況は現在のところは良好に近いような状 況でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) では、担当であります福祉保健部長さんのお考えも今お聞きしておきたい と思いますので、お願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(佐藤正幸君) 今ほど市長からも答弁がありましたように、この圏域の医療を担っ ている村上総合病院が新築されるということにつきましては、医療の充実に直接つながっていくとい うふうに思っております。したがいまして、この圏域の医療体制の向上に寄与するものだというふう に思っております。   また、特に建物の老朽化の問題、それから今までは増築を重ねてきたというふうなこともありま して、空調設備等にも大きな問題があるというふうなことで、ここ最近では新型インフルエンザなど の感染対策上にも大きな支障を来しているというふうに聞いております。それらの諸問題の解消がで きるというふうなことも可能であるというふうに思いますし、また新築によって、今ほど消防長から もお話ありましたように、救急医療体制の充実も図られるというふうなことも期待しているところで あります。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 新築に向かうためには、まずこの村上総合病院の運営審議委員会に取り上 げられなければ一歩も前に出られないことであって、このたびそれが議題に上がったということは、 もう新築に向かって歩き出したというふうにとらえてもいいかと思いますが、これからの問題として、 まず初めにやらなければならないのは、厚生連の理事会で審議されます、この問題が。村上病院の新 築問題はどうして進めたらいいか、どのような規模にしたらいいかというものは理事会で審議されま す。そして、その次に厚生連の経営管理委員会にかけられます。その後で県下のJA組合長会議で初 めて決定となります。   だから、今は決定されたというよりは、今一歩を踏み出したという状況の中にあると思いますが、 その審議される前に、また経営管理委員会にかけられる前に、かけるときに、そこにはもう市の考え 方というのでしょうか、体制というのか、要望も今部長さん、消防長さんにお伺いしたようなことの 充実を図るために、それをきちんと厚生連と話し合いが必要になろうかと思います。ただ厚生連だけ が先歩きすることなく、村上市の医療を守るために、そのことはもう早目に審議がされるべきであろ うと思います。   そして、これは確かに厚生連の病院ではありますが、村上市の総合計画に向けた市民のアンケー トでも医療体制の充実は市民が最も重要として考える課題であると先ほど市長もおっしゃいました。 この新築は、村上総合病院の新築であったとしても、村上市の医療の環境を考えた場合に、村上市民 病院となってもいいような、扱いになってもいいような病院の建設になろうかと思います。   市長は、どのようにお考えになるのか、お聞きいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほどから市長顔負けの答弁をしているみたいな感じで本当に感心をいたし ております。           〔「ありがとうございます」と呼ぶ者あり〕 〇市長(大滝平正君) ちょっと訂正をというか、先ほど消防長が新築移転と申しましたけれども、 今の段階では新築ということでありますので、移転ということはまだついていないということであり ますので、ご承知おきいただきたいと思っております。   今後ですけれども、運営審議委員会で話し合われたのは、運営審議委員会というものは、先ほど メンバーも発表したとおりでございまして、関川村も入っておりますし、粟島も入っておりますし、 村上市も入っている。そして、JA側も入っている。厚生連の理事者側も来ている。そして、病院の 院長はじめ各部長、外科部長とか内科部長も入っているのです。これからではどういうふうに進めて いくかといいますと、まず村上病院側、医師の人たちの要望等を村上病院でまとめると。そして、ど ういうものが必要かということをまとめて運営審議委員会に持ってきて諮ると。そして、我々行政は、 どういうところでどういうものが必要かと、そして行政は何をしていただきたいのか、何をしなけれ ばならないのかというものを問題点あるいはそういうものを持ち寄ってまた話し合うというようなこ とで、この運営審議委員会というものは年に1回しか開催をされない審議委員会でありますけれども、 今後は頻繁に開催をして、そしてそういう問題点を突き詰めながら、最終的に新築に向かっていくと いうようなことでありますので、今鈴木議員がおっしゃった厚生連の内部的なその段階等については ちょっと私もわかりかねますけれども、そういうことでこの前は運営審議委員会の結論を得たという ことであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 新発田病院、鷲ヶ巣会もおととし研修に行ってきましたのですが、ベッド 数はもう満床状態でありました。そして、ほかの病院からの搬送にも大変苦慮しているというか、ほ かの病院から何かあっても、なかなかベッドが満員のために難しいというようなお話を聞いてきたの ですが、市長はそれをよくわかっていると思いますが、わかっていますよね。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 県立新発田病院第3次救急救命センターを兼ね備えた新潟県では唯一の非常 にすばらしい病院ができたわけです、県立の。開院した当時から非常に多くの救急患者殺到いたしま して、受け入れ困難な状態になっているということも十分に知っているおりますし、また県立坂町病 院等の現状、いわゆる医師を引き揚げているという現状も十分に把握しておりますし、救急医療にお いてはこの厚生連村上病院がこの圏域を一手に引き受けていると。もう医師が非常にこれ以上は働け ない、勤められないというような状態になっていることも十分に知っているつもりであります。   ですから、こういうような新しい基幹病院が必要であるというようなことに私も努力をしていき たいと、そのように考えておりますので、おっしゃったようなことについては十分に知っているつも りであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) では、市長にもう一つお伺いしますが、先般村上市内の小児科の先生がち ょっと休まれました。そのとき村上総合病院の混乱というか、それは私も見に行きましたのですが、 想像を超えた状態であったと思います。子ども手当も大事であるし、少子化対策も大事でありますが、 生まれてきた子供の命を守れない医療であってはいけないと思います。このような現状にある村上病 院の医療を本当に市長に知ってもらいたいと思います。このことをご存じだったでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) そのことについても知っております。   村上病院の現状ですけれども、小児科はもちろん、整形外科医が今いない現状でありまして、整 形外科の救急患者はともすると新発田病院ではなくて新潟の市民病院まであるいは中央病院まで行か なければならない。非常に厳しい現状にあるというようなことも聞いておりますので、村上病院がこ の圏域の基幹病院として新築された場合には、そういうものが解消をされると私は考えております。 病院側もそうだと思っておりますので、それらの解消にとってもどうしても必要な施設であるという ふうに認識をいたしておりますので、これから積極的に皆さんの、議会の皆さんはもちろんでござい ますけれども、皆さんの意見を拝聴しながら、病院側と話し合って、よりよい方向でよりよい病院を つくるように細心の努力を払っていきたいと、そのように考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 消防長さんに再びお伺いしますが、今まで整形の救急を受け入れていた中 条病院が医師の減少により受け入れできず、整形の患者さんは新発田病院搬送になるという実態はど のようになっているのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 消防長。 〇消防長(小川利栄君) これにつきましては、先般中条中央病院さんの理事長さんが見えられまし て、こういう実態があるということで、本当のかかりつけであれば連絡もらえばというふうなことで 対応してくださいということを聞きまして、うちらの救急隊員のほうにもその対応について周知した ところでありますけれども、中条中央病院に搬送できなければ、先ほど市長からも言われましたとお り、新発田あるいは新潟のほうまで行くことになりますので、非常に遠いところでありますし、一た ん出場すれば帰ってくるまで相当の時間がかかってしまうということで、この村上圏域の救急体制も 少し厳しくなるなというふうなことを考えておりますけれども、今高速道路ができた関係で、新発田、 新潟のほうには結構迅速に対応できるのではないかというふうなことは考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) では、消防長さん、もう一度お伺いしますが、整形というと交通事故とか そういう、どこかがまくれたとか、そういうもののことが整形に結びつくのだと思いますが、そして それまた予期しないでできる事故ですので、それで救急車に連絡すれば、今は迷わず新発田病院に走 るのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 消防長。 〇消防長(小川利栄君) 軽易な症状であれば、地元のそういった整形関係、開業医さんも含めまし て連絡をさせてもらっておりますけれども、やはり重症的になりますと中条ではちょっと受け入れが たいということで、ほとんど新発田から連絡してもらうということ、そういう状況であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 現実は、市長、このとおりになっております。   それで、厚生連も今計画に乗ったばかりで、正式決定とはならない中で村上市独自の委員会を立 ち上げるのは早いと思いますが、村上駅周辺活性化プロジェクトというものが立ち上がっております ので、村上病院内のアンケートをとるなり、市民の声を聞くなりして、本当にこの声を計画する人が わかっていて計画できる病院の建設に向かわないとこれは大変なことになるのではないかなと思いま すので、ぜひこの今お聞きしたところ、市役所の部長さん、課長さんの集まりのようですが、もっと もっと市民の声の届くその集まりにしていく方向にはならないのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 村上病院の今新築の件でございますけれども、これからまだまだハードルが いっぱいあります。それを1つ1つ皆さんとご相談しながらハードルを越えていって、そして最終的 にどういう形で、どういうところになるかということを決めていくわけですけれども、村上駅、先ほ ど提案理由でもご説明いたしましたとおり、村上の駅前にとっては大変重要な施設であるわけです。 そういうこともかんがみまして、私どもはいち早く庁舎内に村上駅前の活性化プロジェクトチームを 立ち上げまして、どうなった場合はどうなるというようなことを研究をしていくということでありま すので、今は庁舎内部の組織として立ち上げておりますけれども、場合によってはあるいはまた進捗 状況によっては、もっと拡大をして委員会として立ち上げる必要も出てくる可能性もあるということ でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 皆さん新築に対しては前向きなご意見をいただき、皆そう思っていると思 いますが、一番頭の悩めるのは市長が一番頭悩ましていると思いますが、どこに建つのかという。そ して、聞いている人も「今建つと言ったが、どこに建つのだろうか」と皆さんが、きょうお集まりの 皆さん、傍聴の方も多分「ああ、建つと言ったが、どこへ建つのだ」というのが即結びつく言葉では ないかと思いますが、市長に今それを聞くのは酷だと思いますので、9月の議会にときに質問したい と思うので、きょうは質問しないことにします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ですから、あえて私は新築、そしてその審議会でも新築という言葉で終わら せたのです。これから大きな議論に発展をしてまいります。今おっしゃったように、どういう形で、 どこにつくるのかということがもう一つ非常に大きな問題になってまいります。   そして、村上市としてどういうような厚生連が支援を望んでくるのか。それも今度皆さんと真剣 に話し合っていかなければならない問題でありますので、9月定例会でご質問するのも結構でござい ますけれども、それまで同じような答弁になる可能性もありますので、時期を見計らって適切に質問 をしたほうがいいと思いますので、よろしくお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 私の9月の質問まで間に合うようにどうかお願いしたいと思います。   それと、最後になりますが、今福祉部長さんも消防長さんも市長さんもおっしゃるように、本当 に救急患者がトリアージされる現実が村上市には発生しております。入院したくとも村上病院のベッ ドも今は満床状態です。坂町病院も私2階みんな見てきたのですけれども、坂町病院も満床に近い状 態です。新発田病院も満床に近い状態です。満床とは言わないけれども、やっぱり救急患者を受け入 れると、何個あいているから、もう3つの病院は満床に近い状態です。入院したくともベッド数がな ければ入院もできないという現状が今この村上市には発生しております。山北で交通事故があれば、 消防長がおっしゃったように中条病院は受け入れてくれないし、新発田まで行かねばならないと、そ れがだめなら新潟まで行かなければないのだと、そういう、整形は血を流しながらの長い時間になる と思います。この現実を今聞いている方、知っている方は、きっといっときも早く村上総合病院の建 設を私は祈るはずだと思います。   そして、これを進める市長の判断にだれ一人として反対する人はいないと思います。いま一度最 後に市長の力強いお考えをお伺いして、この病院問題を終わりたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) その前に、村上病院が今新築をしたいということで、私どもも歓迎するとい うようなことでありますけれども、その間の救急医療は待ったなしで毎日業務が行われているわけで ございますので、その間、できれば来年から、今医師会を中心といたしましてお願いをしております。 何をお願いしているかというと、開業医の先生方に夜間の救急医療についてお手伝いをしていただき たいと。どういうことかといいますと、村上病院は救急医療が満杯ですので、開業している先生方に お願いをして、当番制になるかどうかは別といたしまして、その先生方が救急医療について、夜間医 療、夜間の救急医療について診ていただくというようなお願いを市で私どもがお願いをしておりまし て、どうしてもしていただきたいというようなことで取り組みをしているということをまず報告をさ せていただきたいと思っております。   病院の新築につきましては、新築につきましては恐らくだれも反対はしないと考えております。 しかし、先ほど来申し上げているように、どういう形で、どういうところに、そして市がどのくらい の……市もそうです、関川村もそうです、粟島もあります。どういうような形で支援を求めてくるの かというようなことになってきますと、それは大きな議論に発展をする私は可能性があるということ でありますので、極力そういう摩擦を起こさないように、市民の皆さんがあるいは圏域の皆さんが 「よし、これでいこう」というような形に持っていくまで最善の力を発揮していきたいと、そのよう に考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 本当に村上市の支援、粟島浦さんの支援、関川さんの支援が厚生連の病院 をいつ早くできるか、それから規模をどうするかというところにまで結びついてくるかと思いますの で、ぜひ市長頑張ってください。   それでは、次に2項目めの質問にまいりたいと思います。情報通信施設使用料についてのことで ございますが、合併前の朝日村では各集落において開催された住民説明会で市町村合併後も同じ料金 で同じサービスを提供していくという説明がありました。合併後早々に料金が高くなるということは、 地域住民の理解は到底受け入れられないと思いますが、市長はどのように思いますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほど提案理由でも説明いたしましたが、朝日地区は全体セットで500円。 山北地区は分けたのです。それは、そういうことで、合併前に朝日地区の住民の皆さんにどういう説 明したかは、副市長いますので、ちょっと今副市長から答弁をいたさせますが、果たしてそういうよ うな住民説明を、合併しても500円のままでいきますよというような説明をしたとしても、合併をし た、合併協議会では見直すと、見直さなければならないというような意見も出ておりますので、検討 に入らせていただくということでございます。   朝日の詳細については、副市長から答弁をいたさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 私にも当てられましたので、お答えを申します。   合併前は、その時点では500円ということで決定をさせていただいておりました。合併後3年を たったわけであります。この先その経営といいますか、その維持経費をどこで捻出するか、それらも ありますし、またいろんな山北とのバランスの調整もあります。また、新たに神林で同じようなサー ビスが受けられる、そういうサービスも今年度中には完成をするということで、やっぱり同じような サービスで同じような料金で設定すべきではないかというような議論からこういうことになったと思 われます。   その当時はその当時で、その状況で説明したことでありますので、状況が変わってきたというこ とでご理解をいただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 朝日地区としましては、嘱託員報酬は半分になる、そして今までただだっ たものも金取られる、合併して悪いことばかりが重なっているような気がします。それがみんな約束 してきたことをその場その場で変えるようなことがあってはいけないと思いますが、副市長どう思い ますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 嘱託員報酬につきましては、3年以内に見直すということで合併をし たという経緯もあります。その中でいろいろ話し合って決定、同じような地域で格差があってはなら ないというようなことで今そういうことでしております。また、この先水道料金、また下水道料金等 の改定もございます。その中のときに下がるのか上がるのか、いろいろバランスがあるものですから、 それはその状況によって、合併したのでありますから、広い、また長い目で今後のその効果というも のをとらえていただきたい。下がったから合併して悪かったとか、そういうことではなくて、この先 本当にどうやってこの地域一体感を持ってやっていくか。とにかく合併しなければ、当然それ以上の 値上げも必要であったのかな、そんなことで決定をさせていただいたことでありますので、ご理解を いただきたいと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 集落公民館で、集落センターとか公民館とかあるわけですが、その集会施 設というものはもうコミュニティーの中心地となっております。そして、災害とか起きた場合は、本 当に避難誘導の場所にもなっております。公共性が本当に極めて高い施設であろうかと思います。料 金を取るのはいかがなものかと思いますが、どうでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さんに申し上げます。   横のほうへちょっとそれましたので、きょうは今使用料のこの…… 〇2番(鈴木いせ子君) だから、使用料を無料にしたらどうでしょうかと。 〇議長(佐藤宮吉君) ですから、今のこのものだとちょっと集落センターとかいろいろなほうにず れていったので。ですから…… 〇2番(鈴木いせ子君) はい、わかりました。 〇議長(佐藤宮吉君) お願いします。 〇2番(鈴木いせ子君) 使用料の問題で、私はそういうことで無料にしたほうがいいのではないか ということを言いたかったわけなのでありますが、それを言っていなかったそうですので、ではそれ はここでやめておきます。   ぜひすべてそういう約束をしていながら、今も神林さんもその検討になると思いますので、そう いう方向で進めていただければありがたいと思います。   それでは、私の質問はこれで終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) これで鈴木いせ子さんの一般質問を終わります。   午後2時まで休憩します。           午後 1時42分  休 憩                                                        午後 2時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、27番、大滝久志君の一般質問を許します。   大滝久志君。           〔27番 大滝久志君登壇〕 〇27番(大滝久志君) それでは、議長のお許しが出ましたので、一般質問をさせていただきます。 私の質問事項は2項目であります。   第1項目めにつきましては、温室効果ガス削減の取り組みについて、第2項目としまして、民主 党政権をどうとらえているか、この2点についてお伺いをし、答弁をお聞きした後、再質問をいたし たいと思っております。   まず第1点目、温室効果ガス削減の取り組みについてでございますが、地球温暖化は年々着実に 進んでおります。2020年までに温室効果ガスを1990年比較で25%削減すると2009年9月、国連気候変 動サミットで前鳩山首相が言った言葉であります。野心的な目標と諸外国では高い評価を受けました。 温室効果ガスは、産業部門や工業部門では、少しずつではありますが、減少しつつあります。   しかし一方では、家庭、運輸部門で大幅に増加し、全体に占める割合も多くなっております。京 都議定書の削減目標はもちろん、90年度比25%の削減は私たち自身の問題と考えなければなりません。 経済と科学の発展に支えられてきた現代人の生活のあり方そのものを改めなければ環境問題は解決で きない。そのとき、国任せあるいは企業任せ、こういうことにすることなく、私たちの生活が地球規 模での問題に直結していることをおのおのが自覚し、生活者、消費者の立場から行動することが求め られております。   しかし、国内では賛否両論に分かれ、国民への無理難題と見る向きもあります。地球温暖化に向 けて真剣に取り組んでいる国々はありますでしょうか。世界じゅうの普通の人々は、地球温暖化を防 ぐために生活を犠牲にしてまでそれに励んでいる人がいますか。むしろ世界の大半の人々は、現実か ら抜け出し、あすの豊かな生活を夢見ているのではないでしょうか。環境問題を真剣に考え、実行し ている人は数多くいると反発が聞こえてきそうですが、買い物にマイバッグ、外食にマイはしを持参 するなど今すぐにでもできることはたくさんあります。私たちは、限りある資源を有効活用し、自然 界への排気量を最小限にする循環型社会、これを築かなければならないし、それには地球規模で考え、 自分の足元から行動することが大切であると思っております。   しかし、一人一人の心がけだけで地球温暖化防止が解決する問題なのであれば、この問題は既に 解決していたことでありましょう。村上市として、地球環境をどのように考え、温室効果ガスを削減 するのに具体的にどんな目標を持って進もうとしているのかお伺いをいたします。   次に、民主党政権をどうとらえるかについて、2項目めでございます。1955年、昭和30年に日本 民主党と自由党が合併して自由民主党となり、社会党の右派と左派が合併して、両党が対立する関係 になったのは55年体制であります。それ以来総選挙は18回行われましたが、自民党は1回として野党 に敗れたことはありませんでした。しかし、昨年の8月の選挙で大敗して野党となりました。   一方民主党は、結党以来野党でしたので、今回の選挙においても野党として戦い続けてきました。 今度の政権交代は、半世紀を超える自民党一党支配を崩壊させた点で、近代日本の歴史において明治 維新、昭和の敗北、それに続く構造変革の一端だと私は思っております。要するに第3の革命、そん なふうにとらえております。   その構造変革とは何か。第1に、権力構造の変革であります。官僚内閣制から国会内閣制への大 転換であると思います。議員内閣制とは、国民によって選ばれた政権政党が立法権、行政権の両方を 握ることはごく自然のことであります。官僚内閣ではなく、国会内閣制でなければならない。この改 革に手をつけようとしたのが民主党であろうと、このように考えております。   自民党政権下では、与党が法案の事前審査に強い権限を持っておりました。その法案を官僚任せ にし、その結果官僚トップ次官会議で承認されたものを追認する形で閣議決定されてまいりました。 このようなやり方に対して、民主党は事務次官会議を廃止し、各省庁における意思決定は大臣、副大 臣、政務官の政務三役によって行う。各省庁間における意思決定は、大臣、副大臣、総務官の政務三 役、この方々の協議によって決定する。官僚への陳情はなし。そしてさらに、官邸機能を強化するた め、国家戦略局をつくり、予算の無駄を洗い出すということで行政刷新会議を新設し、事業仕分けを 実行しました。これは、財政構造を変えることにあるのではないかと思っております。   私は、民主党に望むものは、政治を透明にしてほしいというただそれだけです。自民党時代には しがらみでできなかった行政刷新担当相が事業仕分けの経過をオープンにしたことは、まことに画期 的であったと思います。こればかりでなく、鳩山前首相から菅新政権に移り、財政再建を最大の課題 として、与野党の枠を超えた論議をしてほしいと呼びかけております。増税議論を事実上封印してき た前政権からの大きな方針転換であります。もともと首相は消費税増税論者だから、消費税は15%に すると増税分の25兆円は介護、福祉、年金に充てれば国民は納得する、景気が戻ったら消費税を8% ぐらいにすればよいというような考えを申しておったことがございました。事業仕分け、財政再建 等々を含め、もっともっと政治を透明にしてほしいと願うものであります。   市長は、民主党のマニフェストを踏まえて、政権交代後の約8カ月余りをどう感じておられるか。 新首相に望むことは何か。私は、民主党は余りに大ぶろしきを広げたがゆえに、片一方の手から向こ うの端のふろしきの隅がつかめない、こんな状態にあるのではないかと思っておりますが、市長の考 えをお伺いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、大滝議員の2項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、温室効果ガス削減の取り組みについて、村上市として地球温暖化をどのように 考え、温室効果ガスを削減するためにどのような目標を持って進むのかとのお尋ねについてでござい ますが、地球温暖化による気温の上昇は、異常気象の増加、気候変化、植生や生態系への影響、感染 症の発生、産業への影響、食料への影響など社会経済へ広範囲に影響が及ぶものと予想されておりま す。新潟県においても、海面上昇による砂丘消失の影響、放水量への影響、稲作への影響が想定をさ れております。   本市は、地球温暖化問題について、温室効果ガス排出量の削減の取り組みとして、本市の温室効 果ガス排出量や市民の意識を踏まえ、本市の自然的、社会的条件に応じ、国県の施策との連携を図っ た具体的な施策を実施する必要があると考えております。取り組みを進めるため、地球温暖化対策の 推進に関する法律第20条の3に基づき、昨年度と今年度の2年をかけ地球温暖化対策地方公共団体実 行計画を策定をいたしております。計画作成に当たり、現状を把握し、具体的な削減目標を設定する 必要があることから、現在市内の事業者の協力を得ながら、温室効果ガス排出量の調査等を行ってお ります。現在集計、分析中ですが、速報では本市における温室効果ガスの二酸化炭素排出総量は、本 市において基準年とした1996年、平成8年に比べ、2008年、平成20年はわずかに増加をいたしており ます。産業部門、家庭部門で増加しており、特に家庭部門での増加が目立っております。   さきの第1回定例会の平山耕議員の一般質問へのお答えの中でも紹介しましたが、市民の意識に ついては、本年1月に村上市環境基本計画策定のために、市民、事業所、中学生を対象に行ったアン ケート調査結果から知ることができました。その結果から、市民が最も関心を持っている環境問題は、 地球温暖化問題であり、市民が環境保全のために現在行っていることと今後行いたいことは、節電、 冷暖房の適正な温度設定、リサイクルへの協力など温室効果ガス削減につながる取り組みであること がわかりました。本市における温室効果ガス排出量削減のかぎは、家庭部門であると思われることか ら、温室効果ガス排出量の調査結果とこのアンケート結果を踏まえると、省エネ、省資源対策、自動 車の利用に伴う温室効果ガスの発生抑制、新エネルギー導入、ごみの減量化、資源化の推進等循環型 社会の形成など家庭における市民の日常の取り組みが重要であると考えます。   去る5月14日、衆議院環境委員会で2020年までに温室効果ガス排出量を1990年比で25%削減する 目標を明記した地球温暖化対策基本法案が与党の賛成多数で可決されました。大滝議員のおっしゃる とおりであります。この基本法案の成立を注視しながら、今後地球温暖化対策地方公共団体実行計画 の中で温室効果ガスの具体的な削減目標をお示しするとともに、事業を着実に実行し、本市の地球温 暖化防止への対策を進める所存であります。   なお、4月から市報むらかみに毎月1日号に環境のコーナーを設け、地球温暖化防止対策につい ても市民への啓発を続けてまいります。また、市の庁舎内での温室効果ガス排出抑制につながる具体 的な取り組みとして、冷房温度の28度Cの設定、6月から9月までの夏期におけるクールビズの励行、 ノーカーデーの設定、節電、節水、エコマーク製品、低排出ガス車の導入、庁舎内の資源ごみの定期 的な回収、紙類及び物品の再利用などを実施しており、今後もさらに取り組みを進めてまいります。   次に2項目め、民主党政権をどうとらえているかとのお尋ねについてでございますが、個別的に は申し上げることができませんので、総体的に考えを申し述べさせていただきます。民主党政権の誕 生以来、国民には政権交代の期待が特に大きかったと思います。それが普天間基地や政治と金の問題 などにより、また社民党の政権離脱などの影響もあって、鳩山内閣が退陣をいたしましたが、民主党、 国民新党の連立政権のもとに菅内閣がスタートをいたしましたので、今度こそ国民生活の安定のため に大いに期待をいたしたいと思っております。   厳しい財政事情の本市においては、国の支援に大きく左右されることになりますので、民主党国 会議員を通して地方の実情を強く訴え、地方に対する財政支援などを充実していただきたく、今後と も村上市長として各種施策の実現に努力し、精力的に対応してまいりたいと考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝久志君。 〇27番(大滝久志君) 市報むらかみ5月号に「村上市環境基本計画ただいま策定中です」という記 事が載っておりました。地球温暖化防止の具体的な事業をどのように進めていくのか、そのようなプ ロジェクトを構成する人員等についてはどのような形になっているのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 環境衛生課長。 〇市民部環境衛生課長(増子要作君) ただいま議員ご質問のとおり、平成21年度、それから22年度、 今年度にかけて地球温暖化防止地方公共団体実行計画、それからもう一つ、環境基本計画もあわせて 策定しているところであります。   この策定に当たりましては、例えば地球温暖化の計画でありますと、現在市内の事業所の温室効 果ガス発生の例えば油の使用量とか、そのようなところを調査している段階です。それで、これから 行政内部では、温室効果ガス削減とか吸収に関係ある事業の拾い出しなんかを各課に対してお願いし ております。それらを資料を集めまして、例えば民生部門とか、それから運輸部門だとか産業部門だ とか、温室効果ガスの国の目標を達成をしていくためにはどのような具体的な施策をやっていくべき か。例えば民間、一般家庭なんかについても、そういう新エネルギーの導入だとか、そういうような ことをどんなふうに普及していったらいいか、そのようなことを計画の中でこれから具体化していく と、そういうような考えでおります。ですから、まだ現在の段階でそういうプロジェクトチームだと かそういう考えで進んではおりません。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝久志君。 〇27番(大滝久志君) 温室効果ガスを25%削減をするには、どのようなことが必要であるかという ことを日本全体で試算した学者がございまして、それによりますと、次のような対策が必要だという ことであります。   第1点は、新車販売の90%をエコカーにする、住宅をすべて断熱住宅にする、太陽光発電を現状 の55倍にする、高効率給湯器を現状の63倍の440万台とすることなどであります。また産業界では、 工場など産業部門の排出量を90年度と比較して2割から3割の削減、鉄鋼やセメントなどにおいては 1割から2割、この生産を抑制することによって2020年までにはこれを実行したらなるというふうな 試算をしておりますが、その合計金額は官民合わせて180兆円という膨大もない数字でございます。 このような数字を目の前にして、市民の意識改革、これなくしてできないと私は思うのですが、基本 的に市長の考え。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 2020年まで温室効果ガスを25%削減すると。市民の意識はもちろん必要です けれども、それだけでは到底削減できるものでは私はない。もちろんその削減には、市民の意識とい いますのは、生活だけではなくて、しなければならないのだというような意識もあろうかと思ってお りますが、産業界、国挙げて取り組まなければあるいはまたこの180兆円という金を本当につぎ込ん でやる気があるのかと、そういうようなことをやらない限り目標達成は到底不可能であると私は考え ています。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝久志君。 〇27番(大滝久志君) できることからやる、それはごく当たり前のことでございまして、例えば先 ほど市長申されましたようにエアコンの温度、例えば旧型であれば大量にエネルギーを消費します。 新型であれば、省エネ型になっておりますからかなりの節電ができます。そのような観点の中から、 例えば庁舎内で省エネを実行するとしたら、何からどのように手がけていきたいというふうに考えて いますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まず、大滝議員おっしゃるように、いわゆる温度設定もその一つであろうと 思っておりますし、電気、照明、それも一つであろうと思っておりますし、また市役所内で使ってい る車についても、これもエコカーに全部したいと思っておりますが、現実的には非常に無理があると いうようなことで、そのようなことから手がけていく必要があろうと。あとは通勤時におけるいわゆ る徒歩あるいは自転車等による通勤、いろいろありますけれども、そのようなことで職員はじめ庁舎 内部等については積極的な取り組みをしていく必要があろうと、それが第一歩であると考えておりま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝久志君。 〇27番(大滝久志君) 今市長の話を聞いておりますと、冷房も照明もさることながら、庁舎内の車、 これをエコカーに移行すると。これには補助金と減税が今もついております。省エネ性能にすぐれた 家電製品を購入するとエコポイントが付与されており、さまざまな商品やサービスと交換できたとき がございますが、これが昨年の5月からことしの3月31日までで、その後は取りやめとなりまして、 本当にエコのことを考えているのか、それとも景気浮揚を考えているのかわからないような私は感じ がいたしてならないのですが、例えば市長として、家電製品いろいろございますが、入れかえた場合、 いろいろなものがございます、洗濯機から始まって掃除機、いろいろなものがございます。それをエ コ商品にした場合、補助等考えておられますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 車あるいは家庭用の電化製品あるいは家庭で使っている必需品等については、 エコ対象製品を買うとエコポイントがつくことは十分に知っております。   ただし、私の女房にそういうものがあるから、何か取りかえるときにはそうしなさいと言っては おりますけれども、果たしてそうなっているかどうかは定かではありません。   ただし、自分の乗っている車等については、エコカーを使っておりますし、また遅まきながら市 長車につきましてもエコカーにいたしたところでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝久志君。 〇27番(大滝久志君) 私が申し上げましたのは、昨年の5月からエコポイントというものを始めま して、ことしの3月31日で付与が終わっておるわけです、エコポイントでサービスを受けられるある いは商品と交換できる。そういうものは終わっておるのですが、このものはどうも私から考えたら、 先ほどと同じことを申し上げるのですが、景気浮揚策であって、どうも温室効果ガスの削減を目標と したものでないような感じがしますが、村上市として今温室効果ガスの削減に取り組むという強い姿 勢を見せておるわけでございますが、このものについて補助金を出す考えはあるのかあるいは今後の ことなのか、その点についてお伺いをしたいと、こういうことなのです。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) そういうような製品を買う場合に市としての単独補助金を出す気があるかと、 そういうことだと思いますけれども、それらについては今ここで即答を避けさせていただきたいなと。 よく庁舎内であるいは財政等とも検討をいたしまして、果たしてそれを実行した場合どのくらいの補 助金が必要になってくるのかというようなことも全く試算をしておりませんので、それらについては 今後考えてみる必要はあると思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝久志君。 〇27番(大滝久志君) 科学の発達は、私たちに多くのものを与えてまいりました。環境問題解決の ためには、大きな力を科学に出してもらわなければならない、大きく期待しているところであります が、最近ハイブリッド車あるいはまたバイオエタノールといった言葉をよく耳にすることがあります が、これはトウモロコシとかサトウキビの農産物を原料とする燃料であり、それを使用する車が要す るに光合成によってできたCO2を使用時にCO2を発生したとしても差し引きゼロとなるから、石 油、石炭等のエネルギーと違って要するにエネルギーとしてはクリーンなエネルギーだと言われるゆ えんでございますが、日本でも休耕田を利用して大量にとれるお米というのですか、多収穫米を休耕 田に植えて、それを利用しようとかという試験も行われておるようですし、生物資源の再利用として、 稲わら、麦わら、古紙、廃材、家庭泡水から出るお茶がらからコーヒーがらまでバイオエネルギーと して使える。また食用油、この廃物についてもバイオディーゼルに変えることができるというような ことで、いろいろと科学の力に頼っている面が多くございます。   科学の発達には、人類に多くのものをもたらしてきましたが、例えばサトウキビをつくるとかト ウモロコシをつくる、そのためにブラジルあるいはその他の国々で森林が伐採され、そしてそこに多 量の化学肥料をまき、収穫したとしても何の効果にも私はならないような気がしてならないのです。 一番は、やはり基本となるのは人の力、みんなの力、私はここにあるのではないかということを市長 に申し上げたいのです。   というのは、ごみの分別から始まり、先ほども市長申しておりましたが、こういうものをどのよ うな形でどういうふうに最小限にとどめるか、この問題をやはり大きく取り上げなければ、ただ科学 に頼っているだけでは、また新しい問題が、科学で解決したものは必ずまた新しい問題を引き起こす と、私はそのように考えておりますので、やはり意識改革、これから始めなければならないのではな いかというふうに思うので、この件について非常に強調しておるのですが、市長どういうふうにお考 えなのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まず、2020年までに温室効果ガスを日本の国が25%削減すると言っているこ と自体、恐らく国民の人たちは何のことかも恐らくわからない方が多い。どうやってやるのだろうと いうこともわからない。そこが一番まず一つ大きな問題ではないかなと。やはり国民一人一人が日本 の国は2020年までに温室効果ガスを25%削減するのですよと、何のために削減するのですよというこ とをもっともっとしっかりと政府は説明し、理解を求める必要があると、そのように考えております。 その上に立って、私どもは一人一人が生活様式を変えたりあるいは住宅様式を変えたり、そして周辺 のできることを自分たちの手で削減に努めたりあるいは企業においてはカーボンオフセットをもっと もっとやるとか、そういうことを総合的にやっていって初めて2020年に25%削減ができるのであって、 このままいったら到底無理な数字と考えておりますので、まだまだ政府としての取り組みが私は足り ない。私どもも取り組みもこれから強化をしていかなければならない。そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝久志君。 〇27番(大滝久志君) 私テレビを見ておりましたら、上海万博と長江を取材した番組がございまし た。経済発展をする中国経済、これが出す二酸化炭素、長江の汚染、それによる生態系の変化を映し ておりましたが、今中国では温室効果ガスを吸収するのに植林をしている農民の姿が映し出されてお りました。これは、まさに要するにカーボンオフセットというのですか、炭素を出した分を植物によ って相殺してしまう。これは、あくまでも相殺であって、排出削減につながるわけではございません し、日本のようにエコがかなり進んだ国においては、現在の状況からすると33年前に戻る気持ちで生 活をしなければ25%を達成できないと、このように言われております。   次に、2項目めの民主党のことについてお伺いいたします。民主党は、「コンクリートから人 へ」ということをキャッチフレーズにいたしまして巧みに政権交代をいたしましたが、実行できる、 実行されるマニフェストは一つもないと言って過言ではないような気がいたしますが、先ほどは市長 一般的なことを申し上げましたが、私はそのように思っておりますが、市長の率直なご意見をお聞か せください。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ご案内のように民主党は、さきの選挙においてマニフェストに「コンクリー トから人へ」というキャッチフレーズを出して選挙を戦って勝利をいたしました。   しかし、今その言葉は全然聞こえてきません。消えたのかと思うほど言わなくなりました。あれ を聞いたとき、私はこう思いました。まだ我々の地域はコンクリートができていない、高速道路も来 ていない。コンクリートから人へと言う前に〔質問時間5分前の予告ブザーあり〕まず必要なものを つくっていただく必要がある地域もまだあるということを忘れてもらっては困りますと、そう言いた くて、本当に歯がゆい思いをしたことがございます。もちろんコンクリートのかたさだけではなくて、 コンクリートから人へと、大切なことではありますが、そういう観点から、そういう地域もまだまだ あるというようなことも十分に認識をしていただきながら、確かにいい言葉だと思います、コンク リートから人へというようなことは。でも、最近はほとんど聞かなくなりましたので、消えてしまっ たのかなという感がいたしておるところでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝久志君。 〇27番(大滝久志君) 最後に1つだけお伺いしますが、民主党は野党であったために、言っている こともマニフェストに載せたこともできないことばかりを載せて、大ぶろしきを広げ過ぎて閉じるこ とができなくなっている現在だと思っていますが、市長はどう考えていますか。ただその1点だけお 聞かせください。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) それは大滝議員が考えていることであって、私は決してそうではないと考え ております。 〇27番(大滝久志君) 終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) これで大滝久志君の一般質問を終わります。   午後3時まで休憩します。           午後 2時47分  休 憩                                                        午後 3時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、1番、板垣千代子さんの一般質問を許します。   板垣千代子さん。           〔1番 板垣千代子君登壇〕 〇1番(板垣千代子君) 公明党の板垣千代子でございます。議長のお許しをいただきましたので、 一般質問をさせていただきます。本日最後の一般質問ですので、お疲れのことと思いますが、最後ま でよろしくお願いいたします。私の質問は3項目となっております。   1、安心できる介護制度。私たち公明党は、3,000名を超える国会議員、地方議員が動き、昨年1 1月から12月上旬にかけて介護問題総点検運動を行ってきました。深刻化する介護現場の実態を全国 的に総点検し、本格的な高齢社会に対応した介護のあり方など新たな介護ビジョンを組み立てていこ うと取り組んだものでございます。そして、このたび10万件を超える介護現場の貴重な声をもとに、 2月24日、12項目の政策提言を新介護公明ビジョンとしてまとめ、発表し、国に対しても早急な取り 組みを要請いたしました。   介護保険制度も平成12年度にスタートして10年が経過し、介護サービス基盤の充実とともに、制 度が広く市民に浸透してきたことは、年々増加する利用者数でうかがい知ることができます。安心し て老後を暮らせる社会を目指して、新介護公明ビジョンの提言を踏まえ、介護保険の保険者である市 長にお伺いいたします。   @、村上市の施設待機者の現状、特に要支援度4、5の待機者の実態をどのように掌握……           〔何事か呼ぶ者あり〕 〇1番(板垣千代子君) 失礼いたしました。要介護度4、5の待機者の実態をどのように掌握して いますか。   A、今後の介護3施設、特定施設やグループホームの整備目標についてお伺いします。   B、村上市における老老介護の実態をどのように掌握していますか。   C、24時間365日サポートするための在宅介護支援の強化のためにも、地域包括支援センターの 役割強化が望まれます。その対応についてお伺いいたします。   D、また、その役割を担う小規模多機能型居宅介護事業の対応についてお伺いいたします。   E、介護保険を利用していないお元気なお年寄りへの「お元気ポイント」、介護ボランティアに 参加した高齢者への「ボランティアポイント」制度などのお考えがあればお聞かせください。   F、村上市のレスパイトケア事業拡充についてお伺いいたします。   2、思いやり駐車場について。3月の議会でも質問いたしましたが、その後数日間にわたって各 庁舎の障害者駐車場を見てきましたところ、まだまだ健常者の使用が多く見受けられました。また、 雨の日などは、障害者の方たちは乗りおりに時間がかかり、大変な様子でした。そこで、障害者用の 屋根つき駐車場を考えていただきたいが、市長のお考えをお聞かせください。   3、日東道の安全対策について。5月11日、日東道(荒川にかかる橋の上)で死亡事故がありま した。高速道路の対面通行であり、中央分離帯もなく、危険性が大きいと考えますが、安全対策につ いてお伺いいたします。   ご答弁の後、再質問をさせていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、板垣議員の3項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、安心できる介護制度についての1点目、村上市の施設待機者の現状、特に要介 護度4、5の待機者の実態をどのように掌握しているかとのお尋ねについてでございますが、村上市、 岩船郡内の介護保険法による指定を受けた介護老人福祉施設の入所定員は420床であり、5月1日現 在の待機者数は延べ825人、実人数は584人となっております。実人数は584人のうち、要介護4、5 に該当する人は、それぞれ138人と80人の合計218人であります。特に在宅で待機されている方におい ては、介護支援専門員が介護者の要望も取り入れる中、介護サービス計画にデイサービスやショート ステイの利用日数の確保を図りながら、できるだけ介護家族の負担軽減に努めているところでありま す。   次に2点目、今後の介護3施設、特定施設やグループホーム整備目標についてのお尋ねでござい ますが、本市の第4期介護保険事業計画において、本年度に認知症対応型グループホームを2ユニッ ト、2つユニット18床、平成23年度にも2ユニット18床を整備することとしており、その後について は第5期介護保険事業計画策定時に検討してまいりたいと考えております。   次に3点目、村上市における老老介護の実態をどのように掌握しているかとのお尋ねについてで ございますが、本市は高齢者のみの世帯が多いため、老老介護となる可能性の高い世帯に対しては、 地区担当の民生委員、児童委員等とも連携しながら、また配食サービス事業や軽度生活援助サービス 事業等の日常生活支援事業を実施する中で、個々の実態把握に努めているところであります。   次に4点目、24時間365日サポートするための在宅介護支援の強化のためにも、地域包括支援セ ンターの役割強化が望まれるが、その対応についてのお尋ねでございますが、地域包括支援センター は高齢者やその家族からの相談を受けて、福祉、介護等の各種サービスが適切に受けられるよう指導 を行うとともに、介護予防事業の実施や要支援の方に対する介護予防プランの作成、高齢者の権利擁 護、虐待対策、介護支援専門員等からの相談対応等在宅介護に関して中核的な役割を果たす機関であ ります。今後の対応につきましては、高齢者数の増加による相談件数の増加が見込まれることと複雑 な相談件数もふえていること、また要介護認定申請者数の増加による介護予防プランの作成件数の増 加も見込まれるため、その対応については十分な検討が必要と考えております。   次に5点目、小規模多機能型居宅介護事業の対応についてのお尋ねでございますが、高齢者が安 心して在宅での生活をするために、在宅介護を24時間365日サポートする介護体制を整えるために、 通い、泊まり、訪問の3つのサービス事業を組み合わせた小規模多機能型居宅介護事業については、 本年度に村上地区で新たに1カ所整備することとしており、利用状況等の推移を見ながら今後の整備 についても検討してまいりたいと考えております。   次に6点目、介護保険を利用しない元気なお年寄りへの「お元気ポイント」や介護ボランティア に参加した高齢者への「ボランティアポイント」制度などの考えはあるかとのお尋ねについてでござ いますが、お元気ポイント、ボランティアポイントは、いずれも介護保険によるサービスを利用する ことなく元気で過ごした高齢者や介護ボランティアに参加した元気な高齢者に対して、これをポイン ト化して介護保険料等の負担を軽減する制度のことと考えられますが、制度目的に理解はできる部分 もありますが、実施する場合には検討すべき課題も多くあることもありますので、現時点での制度導 入の考えは持っておりません。   次に7点目、村上市のレスパイトケア事業拡充についてのお尋ねでございますが、レスパイトケ ア事業は在宅介護を担っている家族の疲労を一時的に解放し、リフレッシュを図ってもらうサービス 事業で、デイサービスやショートステイ事業等が考えられますが、本市では特にショートステイ事業 について介護者の負担軽減に有効であると考えることで実施施設の利用定員枠の拡充に努めるととも に、利用者や介護者の心身の状態によっては利用日数を拡充する対応を行っております。   次に2項目め、思いやり駐車場について、各庁舎に障害者用の屋根つき駐車場の設置を考えてい ただきたいとのお尋ねについてでございますが、議員ご指摘のとおり、障害者の方には雨などの悪天 候の日には特に不自由をおかけしていると思っております。ご提言のように屋根つき駐車場があれば、 安心して市役所をご利用できるものと考えておりますが、本市の本庁舎及び各支所庁舎では、屋根つ き正面玄関前に駐車スペースを確保することが難しい現状にあります。唯一朝日支所において1台分 の確保が可能なスペースがありますので、対応をしていきたいと考えております。   次に3項目め、日東道の安全対策についてのお尋ねでございますが、5月11日発生の正面衝突事 故は、平成14年5月に開通した県内の日東道で初めての死亡事故となりました。お亡くなりになられ た運転者の方に心からお悔やみを申し上げます。議員ご指摘のとおり、日東道の豊栄パーキングから 神林岩船港インターチェンジ間は、インターチェンジ付近を除いて暫定2車線の対面通行で供用され ており、道路中央上に樹脂製の白いブロックと一定間隔に樹脂製ポールを設置し、上り下りの通行を 区分しております。県内の日東道、磐越道、上信越自動車道など交通量が当面は少ないが、将来的に 増加が見込まれる4車線道路においては、当面の需要を考慮しながら、将来は効率的に4車線化が可 能な暫定2車線構造を採用しており、全国的にも暫定2車線構造が一般的となっております。この暫 定2車線構造は、当面の需要に対し必要な安全性を確保するため、最高速度を時速70キロメートルに 制限し、樹脂製ポール等で支線誘導と注意喚起を促しているところであります。このことから、暫定 2車線道路を利用される運転者の方には、一般道路以上に細心の注意と安全運転に努めることが最も 肝要であり、大切であると考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) それでは、再質問をさせていただきます。   ただいま安心できる介護制度ということに関して、市長からご答弁いただきました。議員として 2年が過ぎ、市民相談も年々ふえてまいりました。その中には、やはり介護制度に関して、また入所 を望まれる市民の声が多く私のほうに市民相談として入ってまいります。その中で、やはり80代、90 代の老老介護をされている方も多く、家族がなかなかこちらのほうに帰ってこれないような状況の方 がたくさんいらっしゃるということも市長はじめ皆様方よくご存じのことと思います。その中で、本 当にもうどこどこの施設にお願いしたいと言っても、ダブりはあると思いますが、100人を超える方 が待っているという現状で、どうにもならないということになっております。そういうことになりま すと、やはりこの4番目の24時間365日サポートするための地域包括支援センター、また小規模多機 能居宅介護の施設にお願いするしかないというような状況です。   しかし、それもままにならないというような状態で、本当に皆さん不安な思いで介護をされてい る。それも老老介護。80、90の方がご夫婦でお住まいになっているというような状態なのですが、そ のあたり詳しく教えていただければと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇福祉保健部介護高齢課長(西村 治君) 今ほど議員からお話ありました特に老老介護の問題であ りますが、私どものほうで一応高齢者のみの世帯で要支援あるいは要介護の認定を受けておられる世 帯について数字的なものを申し上げますと、先に。市全体で507世帯、今ほど申し上げた要支援ある いは要介護に認定されているという方で、程度というか、その介護の実態というものはなかなか、そ の深刻さというか、そのあれは濃淡があろうかと思いますけれども、特に今議員からお話ありました 特に高齢者が高齢者を介護して、問題要素の大きい世帯につきましては、私どものほうで地域包括支 援センターのほうで担当している介護支援専門員、ケアマネジャーのほうから連絡をいただいて、そ の上で地域包括支援センター、いわゆる市のほうで対応すべき必要な方につきましては、緊急を要す るものにつきましては、それこそ特別養護老人ホーム等の施設について緊急に入れていただくような ことのご相談とか、そのようなことも必要がある場合にはさせていただいて対応をとらせていただい ているというところであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) ただいまの課長の答弁ありましたが、本当にもうどうにもならないという ご相談がありまして、本当にせつない、涙が出そうだというようなものもありまして、何とか病院の ほうでもう一日二日というような形で置いていただいているというのが先日のご相談の現状でした。   その中で、まず80代ともなると、この介護保険制度のことに関して、ケアマネジャーが本当懇切 丁寧に説明をされても、なかなか理解ができない。どこでもいいから入れてくれと、なるべく近いと ころがいいのだ。自分の思っていることが先行して、ケアマネジャーが説明していることが全然耳に 入らないというようなことなのです。   では、近くに子供さんとかがいらっしゃるかというと、その方もいらっしゃらないで、本当にケ アマネジャーの方も大変な思いをされているということなのですけれども、その高齢者に対してのこ の介護保険の説明、ケアマネジャーというものは何をする人かもわからない、ではこの施設に行けば どうなるのかわからない、お金は幾らかかるかわからないというような問題点がいろいろ出てくるの ですけれども、そのあたりに関してはどのような説明をされて納得していただいているのかというこ となのですけれども。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇福祉保健部介護高齢課長(西村 治君) 基本的には、相談に来ていただいている窓口、これは本 所、支所かかわらずですけれども、申請していただく際に、私どものほうで介護保険のサービスガイ ドという冊子になった説明用の資料がございまして、それでその内容について、いわゆる介護認定の 申請からどのようなサービスが受けられますとか、その辺というか、その家族が望まれるようなもの についてはこのようなサービスがあるのですというような話で、一応基本的にはそういう部分でお話 しさせていただいているところであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) そのケアマネが一生懸命説明されている姿というものは、いろんなところ で何度も拝見しているのですけれども、そういう高齢の方ですと、説明しているケアマネジャーが目 の前にいると納得したような気分になっているのです。ケアマネが帰られると、もう頭の中がパニッ クになっているというのが実情だと思うのです。もうそれ以上の説明はできないのだとなったときに、 ではもう施設に入らせてもらいたいというようなことをもう懇願された場合は、何とかお二人、高齢 者2人のお住まいであれば何とかしていただけるということですか、要介護4、5の方。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇福祉保健部介護高齢課長(西村 治君) 具体的に今ほど議員から話ありました事例で、本当に深 刻なケースでありますれば、ぜひ私どものほうにご相談いただいて、もう相談いただいたケースなの かちょっとはかりかねますけれども、もしそういうのであれば、再度私どものほうに詳細なことをご 相談いただければ、必要ある場合には必要な対応を考えさせていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) 先日ご相談に伺いました。ご本人は、なかなか自分で自分の身もままなら ないというような方ですし、そういうときにケアマネの方がご自宅のほうに訪問されていらっしゃい ますけれども、本当にここまで説明してくださればよくわかってくださったのかなと思っていても、 次の日に訪問すると「あれはだれだったっけ」、「あれは何だったっけ」ということを繰り返し繰り 返し言われて、納得していただいたのかな、いただかなかったのかなと心配をしながら、次の機会の 訪問のことだけをお約束してくるような形で私の場合は帰ってきたこともありますけれども、とにか く介護保険は本当に皆さん助かっているとは言うものの、やはり施設に入るとなるとかなりのお金が かかるということもありまして、なかなか入れてもらいたいのだけれども、もう少し我慢しようとい う形で我慢されている方たちもたくさんいらっしゃるわけなのですけれども、本当にこの介護に関し ては、一人一人、1世帯1世帯の微妙な問題がたくさんありまして、本当に課長もご苦労されている 部分がたくさんあるかと思いますけれども、この老老介護に関してなのですけれども、きのうきょう まではお二人ともとても元気よかったと。でも、1人の方が、どちらかの方が風邪を引いただけでも う動けないというような形になってしまいまして、とにかくきのうまでの元気な高齢者がもう寝たき りにどんどんなっていく、その数字が目に見えるというような形なのです。そのあたりで、本当に高 齢者を元気づける言葉はどんな言葉を課長の場合はかけていらっしゃいますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇福祉保健部介護高齢課長(西村 治君) 議員言われるとおり、1つには、議員の質問にもありま すけれども、基本的に特養等の施設が不足して、要するに整備を求めておりますが、国のほうの政策 が抑制がありまして、なかなか進めない状況にあります。   私どもとすれば、今そういった事例の場合、例えばショートステイを緊急のものでやむを得ない 場合はショートステイの日数を拡大する中で利用していただくとか、そんなような形でとれる対応は ご相談の上、ケアマネを通じてご案内させていただいていますが、どういう言葉をそういう人たちに かけるかと言われますと、私も本当に申し上げる言葉もないくらいな気持ちであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) では、本当に難しい問題ですし、その1世帯1世帯いろんなものを持って いるということで難しいことですし、皆さんに入所していただきたいのですけれども、なかなかその 場所が大変だということがもう年々大きくなってきている。ましてこの村上市というものは、高齢者 の方が多いということで、行けば本当にせつなくなるというような、訪問するとせつなくなるという ようなことが多々あります。   次のことなのですけれども、80代、90代になって、それこそお元気な方、市長の答弁では考えて いないというふうなこともありましたけれども、先日訪問いたしましたお宅では、それこそご夫婦80 代なのですけれども、2人ともお医者さんに2年ほど全然かかっていないのですよと、私たちみたい な元気な老人のことを何かお元気でいてくださってありがとうみたいな表彰状みたいなものをくれな いのだろうかとそのご婦人から言われたのです。もうそのこと、大したことではないのでしょうけれ ども、すごい励みになるというお話を聞いてきました。そういう介護保険も使っていない、健康保険 も使っていない、元気でいるというような方に対して、お元気でいてくださってありがとう、これか らもというような表彰状を差し上げるというような形は市長どうでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まず、80歳、90歳になって介護保険も使わないあるいは後期高齢者保険も使 わないということは、自分自身が一番うれしいわけです。           〔「幸せですね」と呼ぶ者あり〕 〇市長(大滝平正君) 私ども市よりも、市も本当にありがたい話です。もしそういうことで喜んで いただけるとすれば、感謝状でいいのかということになってきますけれども、そういうことを考える と、国民健康保険も使わない人がいっぱいいるのです、何年も。そういう人もありがたい人なので、 それだけではなくて、そういうところも含めて検討をしていかなければならないのではないかなと、 そのように考えております。   決してこれを否定しているということではございません。ただ、これだけのことをやるとなると、 それ相当の課題も出てくるので、これをもう総ばら的にやるということは非常に課題も多いので、今 のところは考えていないということなので、何らかの形でできるようなことであれば取り組みをして いかなければならないなと、そのように考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) ありがとうございます。高齢者の方が本当に励みになるような政策、私の 言っていることはほんの小さなことですけれども、健康でいてくださるというのは、市長もおっしゃ いましたけれども、ご自分が一番幸せなことです。でも、周りに迷惑をかけずに元気でいるというこ とに対して、本当にありがとうというような形をできるのであればとっていただきたいというふうに 考えますが、課長いかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇福祉保健部介護高齢課長(西村 治君) ボランティアの関係でちょっと話させていただければ、 質問の中にボランティアというか、いわゆる介護にボランティアに参加したに際して、それを励みと して、介護保険料等の減額、介護保険料等の軽減等が質問の中にあったかと思いますが、それで今現 在東京都の稲城市というところでいわゆる介護のボランティアを活用して、それをポイント化しまし て、それを介護保険料としていわゆる軽減するというようなことで今試行的にやっておりまして、恐 らくそういう有償ボランティアとかそういうする上での試行的にやる地盤があったのかもしれません けれども、一応それが23年度までというような話、国の応援も受けてやっているようでありますが、 今後その辺の成果とかその辺もいろいろ検証させていただく中で、広くそういうものが広がってくれ ば市としても取り組める部分もあるのかどうか、それは今後のその辺の推移を見ながら考えていかな ければならないことであるなというふうに考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) 私がさきに読み上げました公明党議員の3,000名の議員がこれは全国的に 総点検ということでアンケート調査なのですけれども、これをとりまして、10万件を超えるこのアン ケートをいただくことができました。保健部長のほうにこの冊子差し上げましたよね。お読みいただ きました。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(佐藤正幸君) 先般板垣議員から公明党で出されましたその冊子いただきまして、 読ませていただきました。今持っております、これでございますが。今ほど板垣議員が申し上げてい るような内容がびっしり書かれているものでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) 部長お読みいただいて、1つでも2つでも参考になった部分がありました ら、ぜひこの村上市の介護保険のほうに役立てていただければ幸いだと思います。よろしくお願いい たします。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(佐藤正幸君) いろんな項目がございますが、強いてなるほどと思ったのは、板垣 議員がご指摘のとおり、お元気ポイントといいますか、ポイント化するという制度、これについても 「ああ、こういうこともできるのだな」というふうなことがこの辺がちょっとおもしろいなというふ うなことで感じましたが、先ほど市長からも申し上げましたように、国民健康保険税の関係とかいろ んな関係から非常に課題が多いというふうな気がしております。   ちょっとつけ加えますと、そのポイントをどこでカウントするのかとかあるいは介護ボランティ アに参加したその時間、そのお一人お一人が違うわけでありますので、そのポイント数もお一人お一 人違ってくるので、例えばそれが保険料の軽減につなげていくのであれば、その一人一人の対応をし ていかなければならないというふうなこと、それからもう一つは、軽減というふうな制度をとったと きに、その軽減された額についてはほかの人にも負担につながっていくというふうなことにも考えら れるというふうなことを実は考えながら読ませていただいたところであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) ありがとうございます。   先ほど小規模多機能型居宅介護事業のところだと思いましたけれども、新たに1カ所設けるとい うようなお話がありましたけれども、これはどちらのほうに設けられるのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇福祉保健部介護高齢課長(西村 治君) 村上地区のほうに1カ所近く整備する予定で、今協議書 を上げていただいているところであります。村上地区です。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) まだ場所ははっきりしていないということですね。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇福祉保健部介護高齢課長(西村 治君) 正式に今事業計画書を上げていただいて、今月末にその 委員会にお諮りして、その上で正式に決定になるものですから、ちょっと場所的なもの、正式に認め られるかどうかのまだその部分もありますので、ちょっと場所は控えさせていただければということ です。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) それでは、次の2の思いやり駐車場のほうについて移りたいと思います。   この思いやり駐車場に関しまして、各支所のほうに訪問させていただきまして、支所長とお話を させていただきました。そのときに、支所長が相談、お金どれぐらいかかるかというようなもろもろ のことがあるので、少し相談をさせていただきたいというお答えだったのですけれども、あれからど んなふうになりましたか、各支所長にお伺いしたいと思います。   山北からにしますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 山北支所長。 〇山北支所長(斎藤 誠君) 先ほど相談を受けまして、この場でした。議員がおっしゃるのは、山 北支所建築を考えているというふうなことで考慮してくださいというふうなことでありますが、十分 に考慮したいというふうに考えます。 〇議長(佐藤宮吉君) 朝日支所長。 〇朝日支所長(小田政秋君) 先ほどの市長答弁にありましたように、本庁と4つの支所の中では唯 一朝日支所だけが現状のままでラインとマークをつければ設置をできるということでありますので、 できるだけ早急にとりかかりたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 神林支所長。 〇神林支所長(田村 豊君) その後の対応ということなのですけれども、特に具体的なものはして おりませんけれども、実際問題障害のある方支所に来られてどういうふうなことを望んでおるのか、 施設面あるいは対応面、その辺のところ、窓口の市民生活あるいは福祉等に聞き取りをしております。 現在のところそういう相談的なものはないということなのですけれども、なおまた実際問題使う方が 不便に感じておられるのであれば対応は当然とらなければなりませんけれども、もう少し時間をいた だいた後、具体的なものが出てきた段階で対応したいと、そんなふうに思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 荒川支所長。 〇荒川支所長(平野俊之君) お答えいたします。   私どものほうも神林支所と同様担当のほうにどういった要望があるかというお話しておりますが、 特に今のところはないというお話でありますが、今後またどのような要望が出てくるか、その辺の動 向を見ましてここをまた検討していきたいというふうに思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) ありがとうございました。   朝日支所のほうはすぐに対応ができるということですので、市長よろしいですね。朝日支所のほ うはすぐに対応できるということですので、そのように。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 朝日支所につきましては、そんなに経費もかけずにできるということで、と りあえず朝日支所をやってみて反応を見て、「ああ、いいな」ということであれば、悪いという人は いないと思うのですけれども、その次の対応段階にいきたいと考えておりますので、朝日支所につい ては、いつの段階になるか、早急にやりたいのですけれども、予算措置もありますので、それらをつ くるように検討していきたいと考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) ありがとうございます。まずできるところからやっていただければと思い ます。   また、本所のほうなのですけれども、総務の課長とお話をさせていただきましたけれども、こち らのほうは本当に難しい場所ですよね。どうにもならない。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) ご指摘のとおり正面玄関につきましては、2階からの出入りとい うことで、身障者の駐車場から上っていただくと。手すりもございますけれども、不自由をおかけし ているということで、現実に無理があるということであります。   しかしながら、市場側で開設しているほうに通用口がございます。そちらにも身障者用のスペー スも確保しておりますし、自動ドアで出入りができますし、エレベーターも駐車内にございますので、 そちらのほうをご利用していただければ正面玄関よりは非常に使いやすいのではないかというふうに 思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) すみません、ちょっと聞こえにくかったのですけれども、どちらですか、 裏口ですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) 六斎市を開催している側に通用口がございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) 六斎市のときは使用できないということですね、それは課長ともお話し済 みでしたけれども。   健常者がよく障害者の駐車場を利用しているというのがこの本庁舎の駐車場なのです。それもち ゃんとドアのところにお店ですか、会社の名前がばっちり書いてある車でも平気でとめて用事を足す というような光景を多々見ました。そのあたりどんなふうに、モラルですから、その方のモラルがど うなのかということになってしまうのでしょうけれども、なかなかこの本庁舎のほうは障害者の人た ちのための駐車場があったにしても、こちらから上れば坂道がきつい、真っすぐのところとなると階 段で大変だというようなことも言われていましたので、またこれからいろいろ考えていただければあ りがたいと思いますので、よろしくお願いいたします。   それでは3項目め、日東道の安全対策についてでございます。市長のほうからの答弁もございま した。ポール、1メーターぐらいのポール、何と言いますか、あれラバーと言うのですか、ラバー ポールとか何か、はっきりした名前はわからないのですけれども、それと10センチぐらいの縁石があ りました。もうあのポールというものは、手で折ってくりくりと回せば幾らでも取れる。どうしてそ ういうものをつけるのかと聞きましたら、事故があったときのために手で取ることができるのだとい うお話でしたけれども、事故を防ぐのであればもっと丈夫なものをつけてもらいたい。事故を想定し てすぐ外れるものをつけておくのかなという部分もありました。   警察に行きまして、もしやわらかいポールではなくて、ガードレールですとか〔質問時間5分前 の予告ブザーあり〕ガードロープとかを設置するのは、交通ルールに違反するのですかと聞きました ら、「いや、違反ではないです。つけようと思えばつけてもらってもいいのですけれども、お金の面 でしょうね」という言葉が返ってきたのですけれども、そのあたりはお金の面でガードレール、ガー ドロープみたいな丈夫なものはつける気はないということなのでしょうか。   市長、お願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) これは、国土交通省の所管でありますので、詳細については今担当部長から 説明をいたさせますけれども、基本的には先ほど提案理由でも申し上げましたように、将来的なこと も考えて、いわゆる簡易といいますか、そういうようなポールをつくっているということであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 都市整備部長。 〇都市整備部長(五十嵐孝次君) 一応完成4車線を想定しまして、片側の2車線を今対面通行とい うことでしていますので、真ん中にガードレール、ガードロープを入れるスペースが今のところはな いと。完成したときには、反対側にもう2車線できますと4車線ということで通常通すものですから、 それを前提につくっていますので、ガードレール等つけますと少し車寄っても、その車からガード レールまでの余裕幅とかというものが必要になってまいりますので、今のその幅員の中ではその設備 というものは難しいということでああいうラバーポールというもので設置をしているということでご ざいます。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) お話はとてもよくわかるのですけれども、やはり私の考える安全というこ とになりますと、本当にあのあたりは村上のほうに来ると風もかなり強くて、すごく風に吹かれてハ ンドルを取られるというような話もありましたし、今回の事故も正面衝突ということで、風とスピー ドとそれと中央分離帯がない、それなりのここが中央線ですよという目印はあったにしても、安全性 からするともうゼロだということなので、何かいい考えがあればぜひお願いしたいなということで今 回の一般質問に入れさせていただきましたので、これから先ぜひ何かいい考えを出していただきたい と思います。   私の一般質問は以上で終わらせていただきます。ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで板垣千代子さんの一般質問を終わります。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 本日はこれで散会いたします。   また、明日も午前10時から一般質問を行いますので、定刻までにご参集ください。   大変ご苦労さまでした。           午後 3時49分  散 会