平成22年村上市議会第2回定例会会議録(第5号) 〇議事日程 第5号 平成22年6月15日(火曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名                               第 2  一般質問                                                                                  〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(26名)    1番   板  垣  千 代 子  君     2番   鈴  木  い せ 子  君    3番   本  間  清  人  君     4番   板  垣  栄  一  君    5番   川  村  敏  晴  君     6番   冨  樫  宇 栄 一  君    7番   中  山  悌  一  君     8番   小  杉  和  也  君    9番   山  田  昭  夫  君    10番   齋  藤  信 一 郎  君   11番   平  山     耕  君    12番   川  崎  健  二  君   13番   木  村  貞  雄  君    14番   三  田  敏  秋  君   15番   小  池     晃  君    17番   長 谷 川     孝  君   18番   滝  沢  武  司  君    19番   小  林  重  平  君   20番   小  田  信  人  君    22番   相  馬  エ  イ  君   23番   大  滝  国  吉  君    24番   瀬  賀  秀  雄  君   25番   小  野  七 五 三  君    27番   大  滝  久  志  君   28番   山  田     勉  君    30番   佐  藤  宮  吉  君                                              〇欠席議員(3名)   16番   姫  路     敏  君    26番   石  嶋  修  平  君   29番   板  垣  一  徳  君                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    大   滝   平   正   君        副  市  長    鈴   木   源左衛門    君        総 務 部 長    小   田   吉   雄   君        総務部総務課長    斎   藤   甲   三   君        総務部財政課長    佐   藤   昭   一   君        企 画 部 長    相   馬   正   喜   君        市 民 部 長    板   垣   純   一   君        福祉保健部長     佐   藤   正   幸   君        産業観光部長     瀬   賀       功   君        産 業 観 光 部                   本   間   誠   一   君        農林水産課長        都市整備部長     五 十 嵐   孝   次   君        上下水道部長     渡   辺   成   一   君        会 計 管 理 者    吉   川       強   君        選管委書記長        監 査 委 員    板   垣       圭   君        事 務 局 長        農 業 委 員 会                   渡   辺   正   信   君        事 務 局 長        教  育  長    工   藤   泰   則   君        教 育 部 長    平   山       浩   君        荒 川 支 所 長    平   野   俊   之   君        神 林 支 所 長    田   村       豊   君        朝 日 支 所 長    小   田   政   秋   君        山 北 支 所 長    斎   藤       誠   君        消  防  長    小   川   利   栄   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    忠       隆   司        事 務 局 次 長    高   橋   邦   芳        書     記    伊   藤   良   子           午前10時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) ただいまの出席議員数は26名です。欠席の届け出のある者3名です。定足数 に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。   本日の会議は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願いい たします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、13番、木村貞雄君、23番、大滝国吉君を指名いた します。ご了承願います。                                              日程第2 一般質問 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第2、昨日に引き続き一般質問を行います。   最初に、4番、板垣栄一君の一般質問を許します。   板垣栄一君。           〔4番 板垣栄一君登壇〕 〇4番(板垣栄一君) おはようございます。一般質問も最終日となりました。簡潔、しかも覇気あ る質問をいたしたいと思いますので、よろしくお願いを申し上げます。   それでは、議長よりお許しが出ておりますので、私の一般質問を行います。質問事項は2つござ います。1点目、口蹄疫についてお伺いをいたします。この件につきましては、議会初日、同僚議員 からの動議によりましていろいろとお話がありましたが、加えて質問させていただきます。   このたび九州の宮崎県で発生した家畜のウイルス伝染病である口蹄疫は、鹿児島県との県境であ る都城市まで拡大し、毎日のようにテレビ、新聞等でその被害の甚大さが報道されております。村上 市においても、養豚農家、肉牛農家、酪農農家が存在する中で、人ごとではない大きな問題になって きております。そこで、お伺いをいたします。@、本市の区域内で飼養されている該当家畜の頭数は それぞれ何頭か。この口蹄疫は、偶蹄類がかかると言われておりますので、それぞれとは牛と豚のこ とを指しております。A、経済活動を伴わない該当動物は何頭か。B、国、県、市の対応策はどのよ うになっているのかお尋ねをいたします。   2番目、地域振興策についてお伺いをいたします。私の家業は稲作主体の専業農家でありますの で、質問内容が主に1次産業を主にした質問になろうかと思いますので、よろしくお願いをいたしま す。今地域振興策の一つとして、農商工連携の重要性がうたわれております。そこで、お伺いをいた します。@、本市における農商工連携のあり方をどのように考えておられるのか。A、連携を模索す る中で、新たな組織立てが必要なのかどうなのかお伺いをいたします。B、もしこの連携事業を行う として、モデルケースが必要だとお考えかどうかお尋ねをいたします。C、本市を対外的にアピール するために、地域認証制度を創設したらいかがでしょうか。1次産業を主にした地域振興については、 たびたび一般質問でお伺いをいたしておりますが、さらに掘り下げてこのたび質問させていただきま した。   ご答弁をいただいた後、再質問をさせていただきます。よろしくお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 皆さん、おはようございます。それでは、板垣議員の2項目のご質問につい て順次お答えをいたします。   最初に1項目め、口蹄疫対策についての1点目、本市区域内で飼養されている該当家畜の頭数は 何頭かとのお尋ねについてでございますが、村上牛、朝日豚の生産地であります本市の平成22年2月 1日現在の調査では、蓄養されている該当の家畜は、肉用牛が25戸で805頭、乳用牛が6戸で190頭、 豚が28戸で3万8,593頭及び羊、ヤギ、イノシシが6戸で37頭であります。   次に2点目、経済活動の伴わない該当動物は何頭かとのお尋ねについてでございますが、市内の 小中学校には平成22年4月に調査を依頼し、該当する動物はいないとの回答を得ました。しかし、そ のほかの施設や市内の各家庭には調査をしておりませんので、現在把握はできておりません。   次に3点目、国、県、市の対応策はどのようになっているかとのお尋ねについてでございますが、 国では口蹄疫が確認された日以降、家畜の移動や搬出制限、ワクチンの接種などあらゆる防疫措置を 行うことを決定し、関係機関とともに口蹄疫の蔓延防止を行っております。また、平成22年4月以降 に発生が確認された口蹄疫に起因する事態に対処するため、口蹄疫の蔓延を防止するとともに、口蹄 疫に対処するために要する費用の国による負担、生産者の経営や生活の再建支援等の特別措置を講ず るための法案が国会に提出され、成立したところであります。県では、4月20日に口蹄疫防疫対策会 議を、5月18日に市町村の防災畜産担当者を集めた口蹄疫対策会議を開催し、市町村マニュアルの作 成と埋却場所の確保依頼、28日に口蹄疫対策関係団体連絡会議が開催されております。また、26日現 在、口蹄疫蔓延防止のための防疫作業のため、宮崎県へ獣医師を延べ8人、農業職の職員1人を派遣 しております。さらに、侵入防止対策を図るための消毒薬の支援を全飼養者へ25キログラムの炭酸 ソーダ1袋を配付しております。   本市としての対策は、5月18日の県の口蹄疫対策会議を受けて、マニュアルの作成に着手しまし た。また、家畜伝染病予防法では蔓延防止措置を、その家畜またはその死体等の所有者が原則行うこ とになっておりますが、宮崎県の例でも処分した家畜の埋却場所が不足しているとのことから、本市 が所有している候補地を調査しているところであります。その後5月24、25日には、市独自に神林地 区、朝日地区の各有機センターに口蹄疫の蔓延のための消石灰を配付いたしました。6月3日には庁 内関係課長、新潟県下越家畜保健衛生所及び村上地域振興局による口蹄疫対策の連絡調整をするため の会議を開催し、村上市口蹄疫対策要綱案でありますが、策定をいたしました。これをもとに発生時 の初動対応並びに連絡体制について確認し、7日の庁議で承認を得、同日農林水産課長を議長とした 村上市口蹄疫対策連絡会議を設置したところであります。また、現在県に指導を受けながら本市のマ ニュアル作成を行っております。今後も国、県、関係団体と連絡を密にして対応に万全を期す所存で あります。   次に2項目め、地域振興策についての1点目、本市における農商工連携のあり方をどのように考 えているかとのお尋ねについてでございますが、平成20年7月施行された農商工連携促進法による支 援は、事業者が作成し、国が認定した事業について補助金や低利融資、信用保証などの支援を行う制 度となっております。県内では5件が認定をされています。本市においては、中小企業者と農林事業 者を含めた異業種連携による新商品開発やブランドの構築、販路拡大など、地域の強味を生かした新 産業、新事業の創出に積極的に挑戦する意欲がある取り組みを推進しようと、産業等の活性化支援制 度を平成21年2月に制定し、事業支援を行っているところであります。また、異なる業種間での連携 のサポートとして、村上市地産地消推進協議会で市内の農林水産業関係者や商工業者、消費者などを 対象に村上一品発掘交流会を開催して、地場産農林水産物を使った新たな特産品の開発を支援してお ります。本市といたしましても、地場産農林水産物と地元食品産業等の結びつきを推進するとともに、 各種補助制度を紹介しながら農商工連携事業の活用について支援をしてまいりたいと考えております。   次、2点目、連携を模索する中で、新たな組織立てが必要なのかとのお尋ねについてでございま すが、本市では村上市地産地消推進協議会が設立されていますし、商工会議所、各商工会においては 農商工連携事業の創出を推進し、地域振興の事業として特産品開発などを事業計画に位置づけている ところもあることから、現体制での取り組みで農商工の連携を図ってまいりたいと考えております。   次、3点目、モデルケースが必要だと思うがとのお尋ねについてでございますが、農商工連携の 事業案件の発掘や支援をするため、新潟県中小企業団体中央会等では専門家の派遣やセミナーを開催 し、成功事例の紹介を行っています。市内では、地元産の小豆を使ったお菓子、笹川流れの塩などを 使ったジェラート、山ブドウワインなどの連携事例があります。また、昨年度国から選定を受けた建 設業と茶生産業が連携して伝統産業村上茶を再生するときに、建設業と地域の元気回復助成事業が先 日テレビでも紹介されております。今後もそのような事例があれば、交流会などで紹介していきたい と考えております。   次、4点目、本市を対外的にアピールするために、地域認証制度を創設してはどうかとのお尋ね についてでございますが、県では地域の慣行栽培に比べて、農薬や化学肥料を5割以下に減らしてつ くられた農産物を認証する新潟県特別栽培農産物認証制度を運営しています。認証された農産物には、 県のシンボルマークが入った認証マークが張られます。本市の農産物では、米や大豆、茶などの作物 が県の認証農産物として承認をされております。本市においては、村上市地産地消推進協議会で地場 産農林水産物の消費拡大を図るため、市内の観光施設や飲食店等での認証制度について、今年度の取 り組みで検討することにしております。また、村上市産業元気づくり事業補助金で、地域ブランドの 構築のための事業として知的財産権取得に関する経費も補助対象として支援をしております。村上堆 朱事業協同組合では、昨年村上木彫り堆朱として商標登録され、あわせてシンボルマークの作成によ り地域ブランドの構築を図っているところであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) ありがとうございました。   それでは、口蹄疫対策についてからお伺いをいたします。今ほど頭数は何頭なのかという問いに 対しまして、それぞれお答えをいただきました。大変多くの対象動物がいるのだなと、そんなふうに 認識をしたわけでありますが、宮崎県で発生したこの口蹄疫、非常に遠いところの話ではありますが、 これは国内の消費バランスとのアンバランスさが生じると、下手すると病気が当市に舞い込まないほ うがいいわけでありますが、舞い込む、舞い込まないにかかわらず、需給バランスが崩れると価格の 乱れが生じ、決してウイルスに侵されていなくても、販売する単価に影響してくるというようなこと も想定するわけであります。できるだけ早い終息を願っておるわけでございますが、一番怖いのは風 評被害であります。過去にもいろいろとBSE問題だとか、いろんな食の問題に対して風評被害で、 そのおかげで価格が乱高下した、そういう経緯がございます。   それで伺いますが、先ほど市長の答弁にありました、その他37頭、ここのところをもう少し詳し く教えていただきたいのです。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(瀬賀 功君) その他6戸で37頭というのは、羊、ヤギ、イノシシでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) これは、2番目のAの経済活動を伴わない該当動物というようなことに当て はまるのかなと、そんなふうに思っておりますが、例えば農園に人がたくさん来ていただいて、お母 さん、子供さん、家族連れが来ていただいて、動物と触れ合うことによっていろいろと癒しを感じて いただこうだとか、そういったときに使われている動物もこの中に入っているのかなという気がいた しますが、先ほど答弁の中で細かいところまではまだ調査をしていないというお話がございました。 市内にも動物病院なるものが何社かあるかと思うのですが、その病院の数と、そこに対する確認はど うなっているのか教えてください。 〇議長(佐藤宮吉君) 農林水産課長。 〇産業観光部農林水産課長(本間誠一君) 先ほどの羊、ヤギ、それからイノシシの関係ですが、ほ とんどが朝日地区で飼っております羊でございます。サホーク7頭、それからその他の羊が8頭でご ざいます。それから、一部神林にその他の羊が2頭、それから山北地区にイノシシ18頭が総計でござ います。それで、獣医さんとか、そういう方々4業者ですか、5業者ですか、あろうかと思うのです が、そちらのほうには調査はしておりませんが、本当の愛玩動物というか、そういうことでミニ豚と か、そういうものを飼っていれば、そういう方々が該当になるということですが、今のところ調査し ておりませんのが現状です。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) それらの調査を、まずはいなければいいわけでありますが、先に行っていた だきたいというお願いが1点であります。   そしてまた、先ほど来申し上げました経済活動を伴わない該当動物、これもちゃんと手当てをし ていただきたい、これもお願いでございます。   あとは畜産の、当市では市の資産であります堆肥センターが2カ所あるかと思いますが、朝日に 1カ所、神林地区に1カ所、これはそこで家畜を飼っているわけではないわけでありまして、何戸か の畜産農家から堆肥を搬入して、そこで分解、さらに分解をさせていい堆肥をつくって、有機的農業、 循環型農業を推進していこうという目的の上につくられた施設でありますが、これに対しての対処、 先ほど消石灰を配付したというお話がございました。そのほかに炭酸ソーダが各畜産農家に配付され ているわけでありますが、これはどのような使用方法をされているのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 農林水産課長。 〇産業観光部農林水産課長(本間誠一君) 5月20日に炭酸ソーダ25キロを、下越家畜保健所から1 農場当たりに25キロずつ配付しております。これにつきましては、水に溶かして使用するもので、約 600リッター程度の消毒液ができるそうでございます。それから、同日5月20日付で下越農業共済組 合で消石灰1袋20キロを、これも1農場ずつ配付したそうでございます。これは、まくだけで消毒効 果があると、そういうことでございます。それから、24日に朝日支所の有機センターに当市から消石 灰20キロ入りを20袋、それから神林支所の有機センターに25日、次の日ですが、20キログラム入り20 袋を配付しております。これにつきましては、各農場から頻繁に車がこの堆肥センターに出入りする ということで、農場と農場間の防疫態勢を守るために配付させていただいたものでございます。   以上です。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) 大変ありがとうございます。迅速な対応と申しますか、市からもそういった ことで消石灰が堆肥センター等に配付されていると、大変ありがたい話なわけでありますが、いずれ にしてもこういう防疫に関しては、やり過ぎるということはないわけでありまして、消費者は「怖い わね」という一言だけでがくっと消費量が下がります。その辺のことを考えると、これでもか、これ でもかというような防疫態勢をとりながら、逆にそれを対外的に村上市の畜産物はこんな対応をして いるのだ、これほど安全なのだということでアピールをしていくことが、攻めるが上等と申しますか、 大事なことなのかなと、そんなふうに思っております。大変迅速な対応をしていただきまして、本当 にありがとうございます。   あとBの国県、市の対応策はということで、これは本会議初日に同僚、本間議員の動議によりま して説明がございました。先月の末に県のマニュアルができた、6月中に市のマニュアルを作成する、 この市のマニュアルの作成の進捗状況をお伺いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(瀬賀 功君) 本間議員からご指摘ありまして、説明のときに6月いっぱいに完成 させたいということでありましたが、本会議最終日に全員協議会を開かせていただいて、それまでに 正式なマニュアルを作成したいということで、今鋭意作成中でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) 本会議の最終日に全員協議会で、それまでに作成するということであります が、6月末までにはというのは非常に長い話でありますので、報告は最終日でも構いませんが、策定 はできるだけ早く行っていただきたいなと、そんなふうに思っております。   続きまして、地域振興策についてお伺いをいたします。農商工連携につきましては、先ほど市長 の答弁にもありましたように、商工会関係で随分と補助制度等がありますので、特産品の開発等に向 けた農商工連携ということで、商工会の中では、私も商工会員でありますけれども、非常に耳新しい 言葉かなと、最近急にわあっと出てきたなと、そんな気がいたします。しかしながら、生産する人、 加工する人、販売する人ということで力を入れていくことは大変地域の活性化になりますので、大賛 成なわけでありますが、私が申し上げたいのは、その商工会関係の農商工連携ばかりではなくて、当 市においてはせっかくことしの春から観光協会が一つになったわけでありますので、先ほど市長の答 弁にもありましたように地産地消推進協議会、これも昨年発足してございます。この協議会、いろい ろと事業をやっているわけでありますが、中には観光、そして加工業、そして生産業というようなこ とで、いろんな方々がメンバーに入っているように伺っております。そのメンバー構成をまずお聞か せください。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(瀬賀 功君) いっぱいありますけれども、みんな読み上げましょうか…… 〇4番(板垣栄一君) 例えば生産業何人…… 〇産業観光部長(瀬賀 功君) 県であれば農業普及指導センターです、農業委員会、村上岩船地域 認定農業者ネットワークです、それから村上市消費者協会とか、瀬波温泉旅館協同組合、観光協会、 村上市料理業組合、新潟岩船農業協同組合、神林農業協同組合とか、岩船、村上市のそれぞれの森林 組合、漁業協同組合、あとは市が入っております、大体ですが。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) まさに観光を加えた農商工すべてが、それぞれの方々がそのメンバーに入っ ているということでございますので、市独自の農商工連携をこの辺でスタートさせていただきたい、 思いはそこにあるわけであります。クラインガルテン、これも非常にいいことでありますし、そして また各地区の特産品、これもまた大事にしていかなければならない。ただ、単品ショップでは地域は 生き残れないのだというのが私の思いでありまして、地域と一緒になって農商工連携を図るべきだろ う、地域のブランド化、そして組織のブランド化、そして産品のブランド化という姿勢が一番大事な のだろう。私も常日ごろから市長がおっしゃっておられます、1次産業が地域経済の活性化に大いに 影響する部分なのだということにつきましては全く同感でありますし、それを今すぐにでも実行しな ければならない、そんなふうに考えるところでありますが、今私がご提案申し上げている、例えば地 産地消推進協議会等々のすばらしいメンバーがお集まりの組織等の中で、今ほど言ったような地域独 自の農商工連携、商工会とはまた違った意味で行っていく必要があるのかなと、そんなふうに思いま すが、市長の考えをお伺いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 全く私もそのとおりだと考えております。今の時代、農業の米は米、林業の 木は木、あるいは漁業の魚は魚、あるいは第2次産業、第3次産業それぞれということでは勝ち抜い ていけない、地域間競争に埋没してしまうおそれがあるということであります。きのうも岩船米の会 議があったのですが、非常に苦慮していると、苦戦しているというのが現状でありまして、何とかこ れを今板垣議員おっしゃったように商工連携、一致団結して取り組んでいく必要があるというような ことで、今一番大事なのは商工連携の取り組みであると私も認識をいたしておりますので、積極的に 取り組んでいきたいと、そのように考えています。そうしていかないと、この地域の産業自体がもう 埋没してしまうと、地域間競争に追いついていかないというところまで来つつあるなという感じを持 っていますので、積極的に取り組んでいかなければならないなと、そういう考えを持っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) 地域農商工連携、まさにこれが地域振興のかぎになるわけでありますが、ま ずはブランドとなる地域内産品、そして全体像、そしてまたそれを推進していく組織ということで、 きちんとしたシステムをつくり上げないとこれはなかなか、言うはやすし、行うはかたしということ になるかと思うのでありますが、「ブランド」という言葉ですけれども、部長にお伺いしますが、こ の市内の地域内ブランドというのは何品ございますか、どのようなものがございますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(瀬賀 功君) すべてについて把握してございませんのであれですけれども、魚の 鮭です、それからお酒、それからどぶろく、堆朱、お茶、岩船米、村上牛、朝日豚、岩ガキ、ヤナギ ガレイ、アユ、ノドグロ、赤カブ、やわ肌ネギ、オータムポエム、ブロッコリー、平飼い卵とか各種 山菜です、数にしまして30からあります。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) ありがとうございました。その30からある、それをブランドと言わしめる規 定というのですか、例えばこういった部分がクリアしているからこうなのだ、ただおいしいからこう なのだというだけではないと思うのです。ブランドと言わしめる内容は何ですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(瀬賀 功君) 私の考えとしてでよろしいでしょうか。地域で、やはり自慢ができ て、販売して皆様に喜ばれるという地域自慢のものということであろうかというふうに思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 農林水産課長。 〇産業観光部農林水産課長(本間誠一君) ブランド化の条件には地域のこだわりとか、それから高 付加価値、それから物語とか、そういうのが必要だと思われます。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) 今課長の答弁にありました、もちろんそのとおりなわけでありますが、ブラ ンドというのは他産地の産品とは全然違うのだということを強くアピールしていかなければ、手前勝 手なブランドに下手すると終わりかねない。これは、毎たび市長もおっしゃっておられますけれども、 この地区は非常に景色もいいし、食べ物もおいしいと、そういう立地条件にありまして、これは昔か らの天からの恵みかなと思って、ここで生まれて育った私も非常に感謝しているわけでありますが、 これからのブランドというのは、それにつけ加えて、例えば今回の一般質問でも循環型社会だとか、 省エネだとかエコだとかというような言葉も若干出てきたような気がいたしますが、そういったもの も市独自の取り組みを取り入れた事業の展開、それによって生産された畜産物であったり、海産物で あったり、それがブランドとしてこれからは他産地の品物よりも勝っていると主張できる大きな要因 になるのかなと、そんなことを思っております。   ちなみにお隣山形県の長井市です、これは皆さんご承知のとおりレインボープラン、随分前から あるわけでありますけれども、生ごみ等々の収集を行いまして堆肥をつくり、その堆肥を使って生産 されたものを長井市のレインボープラン認証制度という制度にのせて、付加価値をつけ、そしてまた 当然クオリティーの高い農産物であるのでしょうけれども、それを対外的にアピールしていく、そう いう形を例えば長井市ではとっている。これについては、今さら説明するまでもないわけであります が、ここにいらっしゃる皆様方も多分そこまで行って研修された方もあろうかと。そういった地域内 の循環型農業あるいは循環型社会、これを目指す一翼を担う産物を私はブランドとして認証していく べきだろうと。ですから、地域認証制度を創出する考えはおありでしょうかというふうにお聞きをし たわけであります。これは、県のガイドライン、先ほど市長のご答弁にもありましたが、にもちゃん とガイドラインは示してございます。うちもそのガイドラインにのっとって何ヘクタールかの米を生 産している実態もあるわけでありますが、地域認証というのは県のガイドラインに寄らない、そして またJAS法にもよらない、地域が地域の産品を、早い話が勝手にこれがこの地区のブランド品なの だと認証していく。これは、標章をとることができますから、あながち「勝手に」という言葉は当た っていないかもしれませんが、その「勝手に」の意味合いは、市にどれだけ貢献をしているか、環境 にどれだけ貢献をしているか、循環型社会の構築にどれだけ貢献をしているかということだと思うの です。なかなかできないものもあります、海の魚だとか、あるいは山菜だとか、しかしながら例えば 赤カブであれば、これも一つの伝統でありますから、ほかの地区にはない、温海カブで温海のほうに もあろうかと思いますが、そんなことで市独自のこだわりのブランド化、認証制度を創設したらどう かなと、そんなふうに思っております。市長のお考えを。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当然のことながら、この地域のいわゆる農産物については、農林水産物です、 雄大な自然を背景にしてできているというようなことでございまして、他に誇れるものであるわけで ございまして、今課長と部長が答弁いたしましたが、それは自分たちが満足しているブランドであっ て、ほかではでは認めているのかということになってくると、そうではない面もありますので、やは り市としてしっかりとした、これは市のブランドであると、認証をしますというようなことがこれか らやっぱり必要だというふうに考えていますので、それらについても先ほど来申し上げておりますよ うに、地産地消の協議会が設置されてありますので、そのような中で検討をしていくように指示して いきたいと、そのように考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) ありがとうございます。まさにそのとおりだと思っております。拙速な判断 はまずいというような考え方もありますが、「百の議論よりも確かな一歩」という言葉もございます。 そういった意味では、この県北村上市がこれから1次産業を主体として地域を活性化し、経済を豊か にしていく、そのためには今ほど市長が申し上げたことを今すぐにでもやっぱり実行していく必要が あるのだろうと。やっているところはたくさんあるわけです。先ほど申し上げました長井市、青森県 のつがる市、そして福島県の白河市ですか、あとはあちこちにあるわけです、久留米もありますし、 金沢市もやっている。先駆けてやっている地域がどんなことをやっているか、大体今ほど話をしたよ うな内容と似たり寄ったりなわけでありますが、とにかく行政がしゃかりきになってその事業を進め る、「民間活用」という言葉が今いろいろと飛び交っておりますが、民間は民間で頑張っていただか なければなりませんし、行政も一生懸命誘導し、バックアップをし、地域の活性化、地域振興に手を 染めていく。していないというわけではないのです、さらに、以上にという意味合いであります。   有機農業推進法案等々いろいろ地域内循環農業という意味では、そういった法律もありますし、 いろいろとあるわけでありますが、例えば先ほど課長が言われました地区内にある2つの堆肥処理施 設、リサイクル施設であります。これについても地域内の畜産堆肥しか入れていないわけであります から、これを使ってさらに循環型農業の一端として栽培されたお米、これは有機質を含んだ肥料とい うのは幾らでも売っております。どこでつくられたかわからない、私にはわかりませんけれども、村 上市でつくられたものではないことだけは確かなわけであります。そうではなくて、できる限り地域 内で生産されたもの、それがこだわりだと思います。そして、例えばこの村上市が将来的にはこうい う形をとっていくのだと、これは物語だと、ここはちゃんと明確にしていかないと、今農商工連携、 担当も含めて、今何をやればいいか、例えば観光はそういったものを地域で認証された、ある例でい いますと、それを審査する委員会をちゃんと立ち上げまして、その審査結果をもとに当該市長さんが 認証をしていくというところが主なようでありますが、それと商品を観光、例えばここは瀬波温泉、 そしてまた海岸線に点在します民宿等もあるわけでありますから、そういったところで使用していた だく。そういう方向づけを、流れをきちっと組み立てながら進めていかないと、いいものをつくるの だ、人を、観光客をどんどん誘致するのだ、あちこちの山へ登ってみたりしながら景色を見ていただ くのだ、伝統芸能を観賞していただくのだ、大変すばらしいわけでありますが、一つの流れを今ここ でつくり上げていかないと、手おくれになるとは申し上げませんが、いち早い地域振興にはつながら ないのかなと思っております。   非常に自治体の財政は厳しいということは、これは当市においてもそうでありますし、テレビ等 でもいろいろと取りざたされております。国もそうなのでしょう、ですから事業仕分けをされている のだと。ただ、この地域が何によって生きていくのか、何を目指すのか、それをきちっと柱を立てな がらの財政運営、これを考えれば、あながち金がないからあれも何%やめろ、これも何%やめろとい うことにはならないのだろうと。いいとか悪いとかという意味ではありませんけれども、伸ばすとこ ろには今ほど言ったようなことを考えていただいて、どんどんと推進しながら、内容もさながら、経 費というのもかかりますので、その辺もよろしくお願いしたい。この件につきましては、今までに同 じようなことを何度も申し上げてきましたけれども、やっぱりこの地区は1次産業を主体とした地域 振興に尽きるのかなと、そんなふうに考えております。   きょうは、市長の大変いいお考えも伺いましたし、これからもそんな形でどんどんと、ある組織 を利用しながら地域の活性化に頑張っていただければいいのかなと。あと最後に、地域認証です、こ れをひとつご検討いただければありがたいかなと要望いたしまして、私の一般質問を終わります。あ りがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで板垣栄一君の一般質問を終わります。   午前11時まで休憩します。           午前10時44分  休 憩                                                        午前11時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、6番、冨樫宇栄一君の一般質問を許します。   冨樫宇栄一君。           〔6番 冨樫宇栄一君登壇〕 〇6番(冨樫宇栄一君) それでは、一般質問も最後になりましたが、通告に基づきまして質問させ ていただきたいと思います。   私の質問は、地域活性化についてということで1点でやりたいと思います。よろしくお願いいた します。日東道が当市まで延伸し、神林岩船港インターが開通し、本年度中には朝日まほろばイン ターまで開通の予定でありますが、高速道路を利用した当市への来訪者が増加をしています。28日か ら高速道路の無料化の社会実験が始まるということでありますが、これによって高速道路が新潟中央 インターまで無料化されると、さらに往来車両の大幅な増加、そしてそれに伴い交流人口の増加が期 待をされているところでございます。市長の今年度の施政方針の中で、こうした情勢を大きなチャン スとして、地域経済の活性化につなげたいと言われ、そのモデルケースとして朝日みどりの里周辺に クラインガルテンを開設することを打ち出し、事業に着手したところでございます。この機をまさに チャンスとして、地域経済活性化を目指した積極的な施策の展開が必要であると思います。   今、荒川胎内インター隣接地に道の駅構想が地元で持ち上がっています。先日市長のほうにもお 願いに上がったということでございますが、南の玄関口と呼ばれる荒川胎内インター周辺の整備、実 に玄関口にふさわしい村上市の情報発信基地として、また地域活性化のための受け入れ態勢の整備を 急ぐ必要があると思います。地元では、荒川胎内インターの料金所予定地であったところが現在未利 用地となっているわけでありまして、この高速道路用地を活用した道の駅構想が持ち上がっていると ころでございます。この構想は、まだ一部の人たちの動きでありますが、荒川胎内インターの地理的 条件、自然条件を活用したユニークな構想も含めて、かなり大がかりな計画をしているようでござい ます。南の玄関口荒川地区の活性化、農業などの1次産業の振興を通じた商工業の活性化、先ほど板 垣議員の質問にもありましたけれども、農商工連携ということも模索しながら、この道の駅構想が構 想されているということであります。そういう意味では、この地元の取り組みを後押しすることが大 切であるというふうに思うわけでございます。当市の南の玄関口としての誘客の窓口として、交流人 口の拡大と地域活性化のためにこの構想計画を市として積極的にバックアップする必要があると思い ますが、市長のお考えをお伺いしたいというふうに思います。   また、みどりの里周辺については、先日瀬賀議員の質問の中で詳しく述べられていましたが、こ の構想の具体的な現段階の取り組みについて、できれば瀬賀議員の質問にダブらないものを答弁して いただければありがたいなというふうに思っておるところでございます。市長の答弁をいただいた後 再質問をさせていただきますが、よろしくお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、冨樫議員の地域活性化についてのご質問に順次お答えをいたしま す。   初めに、荒川胎内インターチェンジ隣接地の道の駅構想について、市として積極的にバックアッ プする必要があると考えるがどうかとのお尋ねについてでございますが、合併前の旧荒川町では、平 成17年に日沿道の整備手法が有料道路方式から国土交通省の新直轄方式に変更され、インターチェン ジの形状変更で料金所用地が不要となったことから、一部民有地も含めた道の駅を検討した経緯があ ります。当時荒川道路が完成した後は、国道113号の直轄国道として国交省が管理する計画もあった ため、既設の道の駅同様、駐車場、道路情報案内所、トイレの建設は道路管理者が行い、地域振興施 設、物産直売施設等の建設は市町村が建設する一体型の道の駅を前提とした計画でありましたが、市 町村合併時には、荒川道路の管理は新潟県で行うことが決定し、県にはこれまで道の駅施設の道路管 理者負担の実例がなく、施設の建設費用は全額新市が負担することになります。   また、荒川胎内インターチェンジ料金所は、高速道路用地として都市計画決定をされており、他 の使用目的に用途を変えるには、都市計画変更の手続が必要となるため、道の駅計画が中断されたも ので、現在も当時と状況は変わっていないことから非常に難しいと考えております。荒川地区が市の 南の玄関口であることや、交通の結節点であることは十分認識しておりますが、今後予定される高速 道路の無料化、社会実験の経過や日東道の朝日まほろばインターチェンジの開通による交通量の変化 等を参考にしながら、市全域をとらえて検討する必要があると考えております。   次に、みどりの里周辺に開設されるクラインガルテンの具体的計画と現段階の取り組み状況につ いてのお尋ねでございますが、瀬賀議員の答弁とダブらないで答弁をしていただきたいということで ありますが、答弁は1つしかございませんので、同じような答えになろうかと思います。瀬賀議員に もお答えいたしましたように、施設整備につきましては、約50平方メートルの畑を18区画、また休憩 施設、トイレ、農機具置き場等を整備する予定でございます。畑地の造成工事につきましては、試験 栽培も考慮し、8月末までに完了したいと考えております。また、休憩施設などの建築物についても、 詳細設計や建築確認などの手続を行い、10月中には工事が完了するよう進めてまいります。事業運営 等については、地元住民代表及び関係機関8人の委員で構成される朝日地区クラインガルテン事業運 営検討委員会で秋をめどに詳細をご検討していただき、来春の耕作に支障がないように村上市ホーム ページや広報等で募集を行っていきたいと考えております。また、恵まれた自然環境など地域の魅力 を内外に発信するとともに、地元住民による農業指導など農園利用者との交流をもとに地域の活性化 を目指してまいります。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) クラインガルテンについてモデルケースということで、今答弁があった以 上のはないということのようでありますけれども、1点だけお伺いしたいというふうに思いますが、 モデルケースでありますから、その状況を見ながらどういうふうにして今後展開していくのかという ことだろうというふうに思うわけでありますけれども、いろいろ調べてみますと、クラインガルテン というのは滞在型だとかが多いようでありまして、長期間そこを使ってもらうと、あるいはその期間 中月何回だとか、期間中に何回泊まってもらうだとか、こういう条件をつけて、料金的には35万とか 40万とかということで貸し出しているというのが多いように思うのですけれども、またこの当村上市 で今考えているのは、これもまた一つの方法ではあろうかというふうに思いますけれども、この間ち ょっと海の見えるところなんていう話もございましたけれども、市長の構想とすれば、この朝日みど りの里に開設するクラインガルテンを成功したら、どのように発展をさせたいというふうに構想をさ れているのか、これ1点お聞かせいただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 前にも申し上げましたように、今新潟県にもクラインガルテン幾つかやって おりますけれども、山間地が主なのです、あと田園地帯と。海のあるところのクラインガルテンとい うのはない現状でありますので、できれば海のあるところにクラインガルテンをつくっていきたいと、 将来的にはそのように考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) それもまた一つのアイデアだというふうに思いますけれども、今回朝日の ところにするのは、将来的には恒久的に使用してもらって定住を目指すというふうにこの間の答弁の 中にあったように思いますけれども、定住者をふやすためのもの、そこを大きな目的としてされてい るのか、あるいはそこの地域との交流で、その地域における産物だとかそのものを販売するだとか、 そういうことを目的にしているのか、その辺どうなのかお聞きしたいと思いますが。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) その目的は両方です。当然当初は、いわゆる交流から始まっていって地域間 交流、あるいは地域の人たちとの結びつき等から始まっていって、最終的にはここいい場所だと、こ こだったら将来私は定住してもいい、私たちは定住してもいいと、そういうようなところに持ってい くのが最終目標であるということであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) わかりました。ぜひこれをモデルケースとして成功させていただきたいと いうことをお願いをいたしまして、次の道の駅構想についてお伺いいたします。   市長のほうにお願いに行った構想を見ると、かなり遠大な構想で、構想自体としてはすばらしい ものを書いてあるわけでありますが、それを実現するには、あれを見た感じでは、これはちょっと財 政的にも大変だなというふうに感ずるようなものだったように思いますけれども、出した人たちもあ のまま何とかスタートできるなんていうふうには思っていないようでありますけれども、将来構想を こういうふうにしたいのだということを打ち出したものでありまして、道の駅それ自体は、いかにこ の村上地域をアピールするかと、そのアピールポイントをばんと打ち出してあるということでありま すけれども、あそこを産業地域として活用したいということが地元の人たちの思いでありまして、そ のためにはあそこへ行くとこういう道の駅があるのだということで、お客様の来てもらう、目を引く、 そういう道の駅としてつくって、その周辺を商業施設として活用していきたいということを考えての 構想のようであります。   ご答弁がありましたように、あの土地は現在国土交通省の土地でありまして、高速道路用地にな っておるわけでありますから、それを商業スペースですか、道の駅に使うというのは大変困難な計画 だということは、これはだれが見てもわかることでありますけれども、しかしあの土地は高速道路が 料金所が要らなくなって、あそこのループ状の、ルートから見ると面積全部で5ヘクタールくらいあ ると思うのですが、その土地が全く宙に浮いてしまっているというか、利用目的がない土地として存 在しているわけでありますが、現在はまだ造成したばかりでありますから、まだ余り草も出ていない し、きれいになっていますけれども、何年かたてばあの広大な土地が草ぼうぼう、周りは田んぼとい うことでありますから、あれを周辺の農家に影響を与えないように維持していくためには、これ維持 管理費が膨大なものがかかるということは素人でもわかるわけでありますから、国土交通省といって もそこは何とか活用できればというふうに思っているのではなかろうかというふうに思うわけであり ますが、そこに今地元の人たちが、商工会の人たちが中心になっているわけでありますが、目をつけ たということであるわけです。それには後ろをせっつかれている荒川地区の商工業者の背景があると いうことなわけです。   2年後に開業するというふうに言われている大型ショッピングセンターが国道7号線に計画をさ れておるわけでありますが、それが開店したら、今の荒川の商売のやり方ではちょっと生き延びられ ないなというふうなことを彼はいろいろ考えていて、そしてでは新たな拠点というのですか、人を寄 せる、寄ってくる場所をつくって、場合によってはそこに自分の店の中心を移してもいいということ なども構想しながら、この計画の話が出されているということのようであります。まだ本当の構想は、 始まったばっかりでありますから、そんな詳しいまではどこまで議論されているのかよくわかりませ んけれども、私が聞いた範囲では、そのようなことで考えているのだということであります。そのた めにはどこ行ったって、あの土地をまずは貸してもらえることから始めなければならないということ で、そのためにはどうしても行政が前面に出てというのですか、そこを国、県との打開の活動をやっ ていただきたいということが、まずは彼らの第1目的のようでありますが、その辺について市長の考 えをお伺いしたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今冨樫議員がおっしゃっているのと、その方々が私のところへ来たのは若干 というよりも、大分違うみたいです。私どもに来ているのは、道の里というようなことで、商業施設 ももちろんそこには併設しますけれども、そういうことではなくて、いわゆる体験交流ができるよう な、体験学習ができるような施設というようなことで来ていますけれども、先ほども申し上げました けれども、非常に難しい問題が多いと。まず、先ほども申し上げましたように、都市計画区域に設定 をされていると。あるいはまた、田んぼについても私有地の田んぼがあると、そこにはもちろん農振 区域になっているというようなことでございまして、簡単にそれが手に入るかというと、幾ら行政の 私どもが入ったとしても非常に難しい面がまだまだあるというようなことでございまして、この計画 自体が果たして本当に将来的にあの地域にとって、あるいは市にとってプラスになるようなものなの かというのもまだまだ考える余地があるというようなことでございまして、今もろ手を挙げて、はい、 わかりました、では市も協力してやりますというわけにはいかないということであります。膨大な資 金を要するわけでございますので、それをペイにできるかというような問題もありますので、そんな に簡単な問題ではないということであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 簡単な問題ではないということは素人の私でも十分承知をしておるわけで ありますが、あの土地を何とか活用できないかとか活用したいと、商業スペースとしてあそこをこの 地域の、荒川地区の商工業者にとってはわっというふうに思っているということでありまして、そこ の打開をしていくためにはどうしても行政に入っていただいて、自分たちの構想ももうちょっときち っと、財政の問題含めて詰めなければならないとは思いますが、あそこを使えるような、そういう道 筋をつけるために市の努力をお願いしたいということが本心のようであります。私も市長のところへ 出した計画書を後から見せてもらいましてびっくりしたというのですか、これでは本当にあれだわな と、なかなかはい、わかりましたとはならないなというふうに思っているわけでありますけれども、 思えばさっき言ったのは、まずはよそから目を引くというか、アピールできるそのポイントとして、 田んぼ公園とかというふうに当初言っていたのですが、農業をこの地区のアピールポイントにして、 それと先ほど板垣議員のお話ではありませんけれども、農商工連携をしながら、あそこを大きな商業 拠点にしていきたいということを考えているということであります。彼らに言わせれば、日本文化の 根源である農を、まずこの村上市のアピールポイントとしてあそこにまずはアピールする場所をつく って、そこに人に来てもらって、そこに商業者が連携しながら活動していこうということのようであ ります。   そういうことで、この計画を見ると、ほとんど市の事業としてやってもらうような感じにとれる ような文書になっているようでありますが、規模が違いますので、直接参考というふうにはならない でしょうけれども、売り上げ日本一の道の駅が妙高市の道の駅あらいというところにあるようであり ますが、年収20億を超えているという話でありますが、これは行政が主導してあそこは開設したとい うことでありますけれども、あそこは建物だとかそんな立派な建物建てないで、商業スペース、土地 を商工業者に貸して、そこで業者が自分たちでペイできるというふうに思う建物を建てて、そこで商 業活動をやっているということが基本だそうで、管理は第三セクターが管理をしているそうでありま すけれども、あとは土地を貸す契約で、管理費をあとはもらってやっていくと、こういうことのよう でありますが、そういうことを、構想をしているということなのですが、そういう新しいというので すか、行政に負担をかけないでやっていきたいということで計画をされているということなのですが、 その辺についてはもちろん私も素人でありますから、契約問題だとか詳しいことよくわかりませんが、 彼らの発想はそういうことなので、そういう計画を市としてそこに一枚加わって後押しするというこ とに踏み出せないかというのですか、そういうことができないのかということの地元の声なのであり ますが、都市計画上あの地域を観光拠点として位置づけられているわけでありますが、そういう将来 的な市の構想としても、あそこをどう活用するのかということを現段階市としてはどう考えているの かお聞かせいただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 都市整備部長。 〇都市整備部長(五十嵐孝次君) 都市計画決定されている部分というのは、道路用地として日沿道 の用地、それから荒川道路、料金所ということになっていまして、周りの田んぼにつきましては、大 型圃場を入れた田園地帯ということでやっていますので、そのままの土地利用が進むというふうに私 のほうでは考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 大体場所的にはご存じだと思いますけれども、まずあそこに人を呼ぶには並 はしたのことで私は呼べないのではないかなと思っています。高速道路に面しているわけでもない、 高速道路からおりていって大分行かなければならないわけです。そして、行政に負担がかからないで やりたいと言いますけれども、それはあり得ない話だなと考えています。やはりある意味で行政が手 を出していかなければならない問題が生じてきますので、行政が何もしないで自分たちでお金を出し てやるということではないのではないかなと、そのように考えておりますし、非常にまだまだ構想自 体、今ゴーというところではないと私は考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 構想自体が今すぐゴーというふうになるような、そんな簡単な事業ではな いということは、これは承知をしておるわけでありますが、高速道路に面していないというふうに言 われますけれども、あそこのインターおりて、今はそこへつながる道路はないわけでありますが、つ けようと思えば幾らでもつけられる、私も歩いていってあそこを見てきましたけれども、出入りはで きるし、もともとインターのループ道路ついてあるのですから、直接高速道路から入るということで はないわけでありますが、荒川インターをおりれば、信号越えれば入っていくことは可能なわけです、 そういう道路をつければ。そして、こっちから行けばインターからおりたら113のほうにおりたとこ ろ、今あそこは新潟山形南部連絡道路の半分しか開業していませんけれども、もう半分予定地があり まして、その下に側道の面積があって、これちょっと段差はありますけれども、あそこに道路をつけ ることは十分可能だし、その端のほうへ行けば、当然道路へ上がるようにつくられているわけであり ますから、高速道路から入れないということではなくて、インターおりればできるということであり ますから、それはやろうとすれば十分可能だというふうに思いますし、113から行けばその道路まだ ありませんけれども、つければ可能なわけであって、まさに村上市の南の玄関口というふうに言える 位置にあるわけです。そこを活用したいということなのです。確かに今の段階でそうならないことは、 難しいことは計画している人たちも十分承知をしていることでありますけれども、しかしあそこの土 地を何とかというふうに思って、荒川地区の商業拠点をそこに求めたいという地元業者の現在の気持 ちというのですか、そういうことをぜひ酌んで、もう少し行政も入ってその計画というのですか、あ そこの活用について地元と議論をぜひ深めていただきたいというふうに思うのでありますが、いかが でしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 議論は当然やっていますし、これからもどういうことを考えているのだかと いうことは、当然議論はやっていかなければならないなと、そのように考えておりますが、非常に私 は難しい問題があるなと。ああいう施設というのは、果たしてでは先ほども申し上げました、朝日ま ほろばインターまで延伸された場合のことを考えて、その結果を見てみなければなりませんし、高速 から人をおろしてそこに行くという施設をつくるには、ものすごい魅力あるものでなければ行かない わけです。そこまで煮詰めていく必要が私はあると考えております。立地的には非常にそんなにいい ところではないと私は考えております。113号と接点はありますけれども、それは道路をつくれば幾 らでも高速からおりることはできますけれども、そんなようなものではないのではないかなというふ うに考えていまして、先ほど来申し上げているように、田んぼもあるわけですし、用地もあるわけで すので、それらも問題が解決できるかどうかも非常にまだ今の段階では難しい段階であるということ でありますので、それらについてもこれから検討していかなければなりませんし、今冨樫議員おっし ゃるには、行政には迷惑かけられないと、お金の面ではみんな自分たちがやるというようなことであ りますけれども、その面についても当然煮詰めていかなければならないわけでありますので、そんな ことはないのではないかなと私は思っておりますけれども、いずれにしてもまだまだ構想を私どもは いただいたという段階でありますので、これから議論をして煮詰めていきたいと、そのように考えて おります。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) あの場所が最適の場所かどうかというのは、これは市長と認識が違うとこ ろでありますけれども、インターが朝日まほろばまで延びた場合と、今の段階でのあそこを通過する 量だとかをすれば、インターが先まで延びたからあそこの通過車両が減るわけではないわけで、むし ろふえるわけでありますし、今度やられます無料化の社会実験がされれば、113号に回る車は現在7 号線を通っている車もあそこを通ることになるだろうというふうに、これは私の予測でありますけれ ども、そういうふうにすれば交通量はふえるこそすれ、減るだとか、そういうことは決してないわけ でありますし、道の駅の第1号と言われている豊栄の道の駅、あんな難しい形になっているわけであ りますが、あそこ商業ベースとしたらどれくらいになるのかわかりませんけれども、あんな離れてい る場所に結構利用者は多いということでありますから、一たんインターはおりなければならないけれ ども、これは無料であるわけですから、料金所ないわけだから、自由に乗りおりできるわけですから、 言ったようにアピールする、そういうものがあれば、道の駅であれば寄ってもらえる、距離的にも新 潟から来て約50キロ地点にあるわけですから、きっとあそこは寄る車がふえるだろうということなの です。   田んぼがあるではないかと、これまた農振法だとかの関係あるとは思いますけれども、彼らが構 想したのは、あの田んぼを要するに農の原点、冬でも水を張って、そして冬になったらイトヨだとか 鯉が上がってくる、農の原点の農業、そういう田んぼとしてここは、明治時代の田んぼはこういうや り方、大正になってどうだとか、現在はどうだとかということがわかるような、見てもらえるような、 そういうものとして田んぼになっているところを田んぼとして活用して、あそこを農をメーンにした 道の駅にしたいというのが構想のようであります。私もそれこそ全く素人でありますからいろいろの 問題点は、それはわかりませんけれども、その発想自体は非常にいいことではないかなと。これをあ とは言ったように行政に財政的な負担どうかけないでやっていくかという、これもまたいろいろ行政 も入っていただいて検討をすればいいのではないかというふうに思うわけでありまして、その辺につ いて、今すぐこの計画を実行してくださいと、この実行でゴーしてくださいということを私も申し上 げる気はありませんけれども、こういう地元の今日置かれている経済環境の中で、どうやって地元の 業者が生き延びていくのかと、この模索の一つとしてこれをしっかり受けとめて、そこにぜひ加わっ て、ある意味では行政がちゃんとコントロールしながらやっていくということをぜひお願いをしたい と思うのですが、いかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 誤解しないように言っておきますけれども、これがだめだとか、そういうこ とを行政が言っているということではないのです。ちゃんと行政として窓口もつくって、この窓口で いろいろな計画をこれから話し合っていただきたいと。非常に難しい面はあるけれども、どうしたら それが可能になるかというようなこと、あるいは本当にここでいいのか、本当に人を呼べるのかとい うようなことをこれから検討をしていくということでありますけれども、非常に難しいと考えている のが現状であるということであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 言っていますように非常に難しいということ、これは十分承知しています。 彼らは協議会をつくって、行政ももちろん入ってもらって、いろいろ商工団体だとか農業団体だとか 入って協議会をつくって検討をしていきたいということも言っておりました。スケジュールの中にそ んな協議会いつ設立して、12月にはどうするとかなんて、こんなのも入っているようでありますが、 そういう議論するちゃんとした機関というのですか、協議会、そんなようなものをつくって今後議論 をしていきたいということを言っておるわけでありますので、その辺についてぜひ意を酌んで力をか してやるということをぜひお願いをしたいと思うのですが。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) この構想自体を持ってきた人には、私どもの意向はある程度伝えてあります ということもご存じなわけですか、冨樫議員。そういうことで、協議会設立とか云々と書いてありま すけれども、まだまだその段階では私はないのではないですかと、もっともっとやっぱり精査をして いく必要があるというように考えておりまして、それも了承をいただいて今のところはいるというふ うに思って、今話し合いをしているということでありますけれども。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) まだまだなかなか議論が煮詰まっていないというのですか、今も市長のほ うにお願い行った人たちの気持ちというのですか、それと現在の市の受けとめ方にまだずれがあるよ うでありますから、これ以上きょうはやりませんけれども、ぜひそういうことでもっともっと話を、 あれは議論の素材にしていただければいいと思いますけれども、荒川地区の活性化ということを模索 する動き、それにぜひご理解いただいて、行政もぜひ力をかしていただきたいということをお願いを いたしまして、私の一般質問を終わらせていただきます。  どうもありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで冨樫宇栄一君の一般質問を終わります。   以上で今定例会の一般質問を終わります。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 本日はこれで散会いたします。   なお、明日から各支所において各常任委員会が開催されますので、定刻までにご参集ください。   大変長い間ご苦労さまでした。           午前11時39分  散 会