平成22年村上市議会第1回臨時会会議録(第2号) 〇議事日程 第2号 平成22年1月22日(金曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  議第1号 平成21年度村上市一般会計補正予算(第7号)                                              〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(28名)    1番   板  垣  千 代 子  君     2番   鈴  木  い せ 子  君    3番   本  間  清  人  君     4番   板  垣  栄  一  君    5番   川  村  敏  晴  君     6番   冨  樫  宇 栄 一  君    7番   中  山  悌  一  君     8番   小  杉  和  也  君    9番   山  田  昭  夫  君    11番   平  山     耕  君   12番   川  崎  健  二  君    13番   木  村  貞  雄  君   14番   三  田  敏  秋  君    15番   小  池     晃  君   16番   姫  路     敏  君    17番   長 谷 川     孝  君   18番   滝  沢  武  司  君    19番   小  林  重  平  君   20番   小  田  信  人  君    22番   相  馬  エ  イ  君   23番   大  滝  国  吉  君    24番   瀬  賀  秀  雄  君   25番   小  野  七 五 三  君    26番   石  嶋  修  平  君   27番   大  滝  久  志  君    28番   山  田     勉  君   29番   板  垣  一  徳  君    30番   佐  藤  宮  吉  君                                              〇欠席議員(1名)   10番   齋  藤  信 一 郎  君                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    大   滝   平   正   君        副  市  長    鈴   木   源左衛門    君        総 務 部 長    小   田   吉   雄   君        総務部総務課長    斎   藤   甲   三   君        総務部財政課長    佐   藤   昭   一   君        企 画 部 長    小   田   貞   明   君        企  画  部                   相   馬   正   喜   君        政策推進課長        市 民 部 長    阿   部   正   一   君        福祉保健部長     佐   藤   正   幸   君        産業観光部長     増   子   太   平   君        産 業 観 光 部                   本   間   誠   一   君        農林水産課長        都市整備部長     五 十 嵐   孝   次   君        上下水道部長     渡   辺   成   一   君        会 計 管 理 者    吉   川       強   君        選管委書記長        監 査 委 員    板   垣       圭   君        事 務 局 長        農 業 委 員 会                   渡   辺   正   信   君        事 務 局 長        教  育  長    工   藤   泰   則   君        教 育 部 長    平   山       浩   君        荒 川 支 所 長    平   野   俊   之   君        神 林 支 所 長    田   村       豊   君        朝 日 支 所 長    佐   藤   健   吉   君        山 北 支 所 長    富   樫   昌   平   君        山 北 支 所                   斎   藤   寿   昭   君        産 業 課 長        消  防  長    佐   藤   秀   明   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    忠       隆   司        議 事 係 長    建   部   昌   文        書     記    伊   藤   良   子           午前10時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) ただいまの出席議員数は28名です。欠席の届け出ある者1名。定足数に達し ておりますので、これから本日の会議を開きます。   本日の会議は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願いし ます。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、14番、三田敏秋君、22番、相馬エイさんを指名い たします。ご了承願います。                                              日程第2 議第1号 平成21年度村上市一般会計補正予算(第7号) 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第2、議第1号 平成21年度村上市一般会計補正予算(第7号)につい てを議題といたします。   本案については、市民経済常任委員会に付託してご審査願ったものですが、委員長から議長あて 審査報告書が提出されています。最初に、委員長から審査の概要について報告をお願いいたします。   市民経済常任委員長。           〔市民経済常任委員長 中山悌一君登壇〕 〇市民経済常任委員長(中山悌一君) おはようございます。ただいま上程されました議第1号 平 成21年度村上市一般会計補正予算(第7号)について、その審査の概要と経過についてご報告申し上 げます。   本委員会では、昨日1月21日午後1時から第1委員会室において、委員8名全員、副市長及び担 当部長並びに担当課長、議会事務局長の出席のもとに委員会を開催いたしました。   初めに、議第1号 平成21年度村上市一般会計補正予算(第7号)についてを議題とし、担当部 長から説明を受けた後、質疑に入りました。説明には、本会議で質疑のあった固定資産税の内訳や事 業申請の時期、補助金交付申請の経過なども説明がありました。   委員から、企業設置条例の説明があったが、旧山北町での企業振興条例はどうなっているのかと の質疑に、村上市企業設置条例の附則の中に当分の間旧山北町企業振興条例の奨励措置については生 きているとの答弁でありました。   また、委員から、旧山北町振興条例の内容はとの質疑に、新設と増設の場合があり、それぞれの 減免優遇措置が講じられているとの答弁でありました。   また、委員から、平成21年度と22年度の固定資産税に大きな差があるのはなぜかとの質疑に、平 成20年度に耐用年数の改定があり、すべての木材加工機械が8年にほぼ短縮されたことにより減額に なったとの答弁でありました。   また、委員から、補助金部分の固定資産は発生しないと思うがとの質疑に、原則として補助金部 分については圧縮記帳するとの指導がある、説明した固定資産税額は総額の金額であるとの答弁であ りました。   また、委員から、奨励措置の条例があれば免除されると思うがとの質疑に、事業体から申請があ って該当するものがあれば減免されますとの答弁でありました。   また、委員から、償却資産税はどのような扱いになっているかとの質疑に、固定資産税の中に土 地、家屋、償却資産の3つが含まれているとの答弁でありました。   また、委員から、具体的に20年度の固定資産税の内訳はとの質疑に、土地は借地であり、ゼロ円 です。家屋部分が227万9,800円、償却資産部分が668万1,800円でありますとの答弁でした。   また、委員から、事業体の20年度の公租公課は2,276万6,032円であるが、その内訳はとの質疑に、 法人住民税13万円、固定資産税906万1,600円、その他は県税と国税であるとの答弁でありました。   また、委員から、この事業で乾燥機新たに4基の設置とあるが、現在設置してあるもので生産に 見合ったものと思うがとの質疑に、現在さまざまな製品加工が必要とされ、その主流が乾燥材を必要 としていることから設置するものであるとの答弁でありました。   また、委員から、民事再生の認可に今審査中の事業が条件となっているのかとの質疑に、条件で はないが、再生計画にのっとった事業を選択したものであるとの答弁でありました。   また、委員から、民事再生の認可に係る債権放棄の内容はとの質疑に、個人的な名前は差し控え るが、出資1口25万のものが9割の減額となると。総口数では370口あるとの答弁でありました。   また、委員から、借入金の返済を含めてどのくらいの損害になるのかとの質疑に、借入金には6 名の連帯保証がある。その返済が今調停中であり、詳細は承知していない。再生計画の中では、7,70 0万円が事業体で12月に一括返済、その後7,300万円が10年間の返済であるとの答弁でありました。   また、委員から、借入金の総額はどのくらいかという質疑に、決算資料から7億177万6,198円あ りますと。そのうち1億5,000万円の返済となり、残額は債権放棄でありますとの答弁でありました。   そのほかいろいろご質疑あったわけでありますが、以上で質疑を終結し、討論を求めましたとこ ろ、委員から、1つとして裁判所の認可の中に今審査中の事業が既に組み込まれていること、2つ目 として保証人に関してまだ未決部分があるということ、3つ目として既に現地での造成工事が始まっ ていることなどまだまだ内容が不明確であり、理解できないことから反対するとの討論がございまし た。   そのほか討論もなく、起立採決の結果、起立多数で議第1号 平成21年度村上市一般会計補正予 算(第7号)については、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。   以上、報告をいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) ただいまの委員長報告に対する質疑を行います。   姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) おはようございます。ご苦労さまです。   私番外で2件ほど質問いたした中の1つに、委員長のほうでは判断されてよかったのですけれど も、20年度の固定資産税が行政側のほうから906万1,600円という数字というか、これが提示され、そ してまた21年度が463万1,100円という数字が提示されたと。私そこで質疑したのが、いわゆる半分に なっていると。この半分になった設備は、平成12年度、13年度、14年度のうちのどの設備が償却され たのか、その点について教えていただきたいということで、そのときには現在持ち合わせの資料がな いのでということで、後でそれを提示するということですが、それは確実に担保されるものですか、 それともいつまでの期限でそれは私ども議員の手に入るものですか、教えていただきたいのですが。 〇議長(佐藤宮吉君) 委員長。 〇市民経済常任委員長(中山悌一君) 確かに姫路議員のほうからそれぞれ数字を挙げて質疑いただ きました。その答弁の中に、後日そのものについては報告をいたしますという答弁をいただいており ますので、時期的な決定はしてございませんけれども、後日提示されるものというふうに思っており ます。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) そうすれば委員長のほうからもまた行政側のほうに申し出ていただいて早目 に、私個人の資料というよりも議会に出していただけるようにお願いしたいと思いますが、議長のほ うもよろしくお願いいたします。   以上です。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 伺います。   自治体から相手がどういうところであれ補助金交付するということは、市民に対して、市民が疑 問に思ったか、そういうことに関してはとにかく明らかにするというのが行政も議会も役目を持って いると思うのですよね。それで、委員会の質疑の中からその補助金や負担金も含めて公平性や公正性、 透明性というのが当然こういう求められる大事な観点だと思うのですよ。そういう点で、トーセンさ んが実際再生に乗り出して今補助金を申請されて、その審査がされようとしてきょう議決がされるわ けですが、公平性、公正性、透明性という点で委員会の審査の中で本当に市民が納得するような審議 が明らかにされたと委員長はお考えでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 委員長。 〇市民経済常任委員長(中山悌一君) ご質疑の中にも、相馬議員の質疑の中に補助金の執行はとい うことがございました。答弁の中に当然としてこの事業、国県の事業も含めてありますので、事後、 事業完了後に支払いをされるというものの答弁もあったわけでありますが、当然この金の流れについ ては公平、公正、透明性がなければならないというふうには思っております。そんなことも含めまし て、それぞれ国県の検査に対応でき得るような、そしてまた住民感情も得られるような、そういった 方向づけというのは必要だろうというふうに認識をしております。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 委員会の質疑の中で、近在の木材は温海という以前社長から答弁があったと、 それで温海は安くて品物がいい、山北は高くて品物が悪いという、そして3割下が現に地元だという ような説明があったと、そういう状況なのに補助金で果たしてそれでいいのかという質疑もありまし たし、それから理事になっている森林組合が何にもしなくてもいい、補助金もらうために入っている、 保証人にはなっていないというような声も聞こえてくるというような質疑もありました。そして、増 資97%以上のこの会社にこういう公の自治体からの補助金が果たして本当に適切なのかというような 質疑もございました。それから、決算書、試算書等も見させていただきたいと、判断材料にさせてい ただきたいというような質疑もありましたが、結果的にはそういうのは提示されない中の採決であり ましたが、そういう点で再度こういうその、透明性というか、そういう点では十分だったとお考えで しょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 委員長。 〇市民経済常任委員長(中山悌一君) 木材のあれが地元産材3割というものにつきましては、今後 できる限り100%に近づけたいという意思表示もございましたし、あるいはまた他の事業所との関連 等についても森林組合はじめ今現在でも若干なりとも原木の納入がされているというお話もございま した。そんな中で、それぞれの地域での連携をとりながら、やっぱり地元産材を優先的に使っていく という姿勢は出るのかなというふうに理解をいたしました。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) しかし、トーセンから、これ3つ目になりますが、トーセンから出された資 料の中に、仕入れの見直しのところにはトーセングループからの仕入れを重視するというような言葉 も載っておりましたので、果たしてそれでいいのかなとちょっと思うとこです。   3番目の質問に入ります。きょう委員長からきのうの委員会の報告がされました。そして、この 本会議場で採決されるまでは当然委員長の責任で……責任というものが当然問われると思うのですが、 きょうの採決の前に担当部長からある議員に賛成討論をやってほしいという働きかけがあったそうで あります。それと、この審査は、きのうときょうと2日間であります。しかし、その初日の終わった きのうの夜、市長との友好会派との市長と副市長出席で懇親会が行われております。市民から見まし たら、きょうのこの議会の本会議の採決の前になれ合いがあるのではないか、行政からこの採決の働 きかけがあったのでないかと市民から疑われても不思議でないようなことが現実に行われているとい う。それは決してあってはいけないことでありますし、ましてやきょうの本会議が終わる前にそうい う行政のトップと友好会派との懇親会が行われるというようなことは常識に欠けるのではないかと思 うのです。それで、なぜこの場で委員長に聞くかといいますと、採決が終わるまでは委員長の責任で ありますので、そういうことを委員長はご存じでしたでしょうか。そして、どのようにお考えでしょ うか。 〇議長(佐藤宮吉君) 委員長。 〇市民経済常任委員長(中山悌一君) きのうのその会合には私出席をいたしておりませんし、また 当然としてそのような話が出たものというふうには理解をしておりませんし、聞いてもおりません。 また、部長のほうに賛成討論うんぬんの話は一切してございません。したがいまして、それについて は私のほうからどうこう申しかねますが、この内容、今上程されております事柄については私自身賛 成をするものであります。この地域の事業振興のために、この事業体をなくすよりはそういった形と いうふうにとらえております。 〇22番(相馬エイ君) そういう事例、そういうものに対してあなたはどう考えるかって聞いたので ありまして、こういうのに対して賛成か反対かをあなたに聞いたのではありません。 〇市民経済常任委員長(中山悌一君) すみません。 〇22番(相馬エイ君) こういうことが起こっていること自体委員長としてどう考えるのかというこ とを聞いたのであります。終わります。部長の働きかけは事実であります。こういうことは今後決し て行ってはいけないということを肝に銘じていただきたいと思います。   終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) そのほかございませんか。   本間清人君。 〇3番(本間清人君) ご苦労さまでございます。1点だけご質問させていただきたいと思います。   先般この再生計画書が議会側に提出されまして、株式会社トーセンの社長であります東泉さんが 我々に説明をされたこの資料の中に、その再生計画案、きのう傍聴しておりまして、その再生計画案 の中にすべて、23年度までの補助金がすべて入った再生計画案になっているものが提出されておりま したが、きのうの質疑の中で裁判所に再生計画書を持っていったものと全く同じであるという答弁で ありましたけれども、実際裁判所に提出した書類を資料提出していただきたいということできのうの 質疑はなっていたと思いますが、その辺が何か最後うやむやになっているようでございますけれども、 委員長としてはその資料の提出に関しましてどのようにされるおつもりですか。 〇市民経済常任委員長(中山悌一君) 再生。 〇3番(本間清人君) 再生計画。裁判所に当然再生計画の民事再生法を申請したわけですが、その 書類を裁判所に提出したもの、それを資料として提出していただきたいというような委員からの質疑 がございました。それで、それであれば抜粋して出せますよと、同じものをコピーして配付できます よということでしたが、その後そのことについてはうやむやになっていましたけれども、委員長とし てはその資料の提出はどうなされるおつもりかということです。 〇議長(佐藤宮吉君) 委員長。 〇市民経済常任委員長(中山悌一君) 大変失礼しました。   その資料については、11月27日だったと思うのでありますが、全員協議会の席上でその再生計画 案そのものも提示したというふうに理解をいたしましたので、委員会の席上では求める必要ないのか なというふうに思っていました。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) ただ、委員の中では、これは全く、抜粋ということにはなっておりますが、 トーセンの社長であります東泉さんが説明資料としてつくられてきた議会側に対する説明資料なので すよ。ただ、全く同じものを裁判所に提出をして、全く同じものでの再生計画が通っているかどうか という確認のために、裁判所に提出した資料と全く同じものを提出していただきたいということを多 分きのう言っていたと思うのですが。 〇議長(佐藤宮吉君) 委員長。 〇市民経済常任委員長(中山悌一君) 答弁の中にそのものをコピーして提示したという答弁がござ いましたので、そういうふうに理解しました。 〇3番(本間清人君) はい、わかりました。 〇議長(佐藤宮吉君) そのほかございませんか。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) これで質疑を終わります。   これから討論を行います。討論はございませんか。   賛成ですか、反対ですか。           〔「反対」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。           〔3番 本間清人君登壇〕 〇3番(本間清人君) 議第1号 平成21年度村上市一般会計補正予算(第7号)につきまして、反 対の立場から討論をさせていただきます。   当初平成12年度から3カ年の事業で、総事業費21億6,000万円もの巨額な資金で稼働を開始しま した事業ではありますが、結果的には民事再生という事実上の倒産となったところであります。この 組合が本当に村上市に対して必要不可欠な事業であるかも疑問を感じているところでございます。前 経営陣は、金融機関からの借り入れや負債を再生法で免除され、その後を受けました株式会社トーセ ンさんが今後は再生に努めることは、大変地域にとってもありがたいことだとは思っております。ま た、市長も副市長も引き受けた先を探すために林野庁に出向いたり、矢板市に行ったりしたことから も株式会社トーセンさんを動かす原因の一つになったのだと思っております。しかし、このたびの森 林・林業・木材産業づくり交付金事業が設備投資に使われまして、平成21年から23年の3カ年で国が 2億4,866万6,000円、県が2,500万円、市が同じく2,500万円の補助を受ける計画となっておりますが、 くしくも本日の新聞報道にありました木材自給率向上に制度改正で木材自給率を現24%から10年後に 50%を目指すという政府の森林・林業再生プランのように、@、木材を運ぶ作業道整備、A、適切な 伐採計画が作成できる専門家の育成、B、森林計画制度見直し等などのように業界全般に関係するこ とであればともかく、この経済状況の先も見えない中で既に補助金が必ず支給されるような事業計画 を認めて再生させるのは、行政が一企業に対してここまでも加担していいものかということも疑うも のであります。10年計画の再建案の株式会社トーセンさんは、引き受けた以上いろいろな方法を考え、 補助金も制度として使えるものは使うという考えで、過去のことは旧経営陣のことで関係はないのか もしれませんが、スギトピア岩船に対して資金を投じた方々や債務を負われている方々にしてみれば、 借りたお金は免除にしてほしい、今後の事業に関しては税金で補助されるでは納得のいくものではな いことではないでしょうか。   今の現状で少しずつ黒字経営に向かっているとの社長の説明が議会に先日なされました。ならば、 昨年12月に再生決定を受けたばかりの会社に今すぐ補助をするのではなく、3年の計画を見据えた上 で補助金などを考えても遅くはないではないでしょうか。民事再生などもなく、地域の林業振興のた めに必要なものであれば私も大賛成をしたいところではありますが、このたびの補助金は正直なとこ ろこの先どうなるかわからない、また地域の声も山北産の木材を100%加工しているわけでもない会 社に対しては額も大き過ぎると思いますし、税金を投入するくらいなら借金を返してほしいと思う機 関もあるのではないでしょうか。大切な国民の血税をいとも簡単にこのような形で使わせるというこ とももっとよく深く考えるべきだと思います。   議員の皆様もいろいろな立場や考えがあるとは思いますが、本当にこの設備がないと再生できな いものなのでしょうか、よく考えてみていただきたいものでございます。私は、絶対だめだなどとい うことを言っているわけではありません。時期尚早ではないのかと言っておりますし、もっと本当に 必要としている方々や中小企業の今困っている方はたくさんいらっしゃると思います。   このようなことから、私は今回の補助金の支出に関しまして反対とさせていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) 次に、本案に賛成の討論を許します。   川村敏晴君。           〔5番 川村敏晴君登壇〕 〇5番(川村敏晴君) 皆さん、おはようございます。私は、今上程されております補正予算(第7 号)に対して賛成の立場で討論をさせていただきます。   今回の森林・林業・木材産業づくり事業補助金に対してでございますが、この補助金に対しては 昨年6月定例会においても当該施設をはじめ他の施設に対する補助金に対して削減の修正動議が出さ れました。その折も討論があり、私の考えは当時と全く変わっておりません。今回は、特に新潟北部 木材加工協同組合、いわゆるスギトピア岩船が民事再生法の適用を受け、この組合が発足した当時の 役員体制を一掃し、国産木材の加工販売で日本でもトップクラスの株式会社トーセンの社長を新しい 代表理事に迎え、私たち村上市及びこの岩船郡内では最大規模を有するこの施設を文字どおりこの地 域の林業再生の拠点として再生すべく再スタートを切ったばかりであります。この実態については、 我々村上市議会においても大勢の皆様が視察をされ、その折このトーセン理事長から再生計画の説明 を受け、議員の質疑もなされたわけであります。そして、これらの施設の運営の再生に対して大きな 期待を持ちました。そして、この施設がこの地域の林業事業の活力の復活に大きな希望を与えるもの と私は感じております。そのように思っていらっしゃる議員は私だけではないと思います。   そして、昨年の夏の政権交代以来、新しい政権は日本のCO2排出削減の規模を大幅な数値目標 を提示しております。今このような中、日本の山林整備は我々日本国民の急務と言わざるを得ない状 況であると思います。そして、我々この村上市、岩船郡地域においてもやはりこれらの森林整備確保 が大きな義務というふうに考えております。このことについては、この今回の補助金の拠出について 国、県も大きな期待を込めているところであると、このように感じており、我々村上市議会としてこ の補助金の支出に対して賛成することが当然の責務であると、このように申し上げ、私の賛成討論と させていただきます。   以上です。 〇議長(佐藤宮吉君) 次に、本案に反対の討論を許します。   姫路敏君。           〔16番 姫路 敏君登壇〕 〇16番(姫路 敏君) 反対の討論を行います。私の反対の討論は、自発的な討論でございます。だ れかから頼まれたから討論してくれとか、賛成討論してくれとか、そういうことではございません。 自発的な討論でございます。   ご存じのように、スギトピア岩船は現在民事再生法に基づいての事業再建を行っている最中です。 これは、先ほど本間清人議員が言われているとおりでございます。12月の協議会の中で、トーセンの 社長より今何とか、黒字には何とかなっているからという声もございました。思い起こせば、スギト ピア岩船が平成の12年、13年、14年の3カ年で総額22億6,000万円相当で設備を導入して、そしてス タートしたはいいのですが、そこには14億円近い、14億円の補助金を出し、そして我々の血税が注ぎ 込まれ、そしてやってはいるのですが、8年たって民事再生法では今までその設備に注ぎ込んだ税金 がみんなパアになっているわけです。我々は、その経験をしっかりと身にしみているわけでございま す。昨日の審査における行政側からの発表によれば、行政側からの発表です、平成19年度の固定資産 税は1,055万400円、平成20年度で906万1,600円、21年度では463万1,100円、半分になっているのです。 半分はまたそれどこ行ったのか。それも我々議会としてみれば調べなければいけない一つではないだ ろうかと私は思っております。   そのような状態の中で、だれがどのように考えても、今さらなるそこに補助金の支出をどう考え ても今すぐ認めるというのはおかしいと、大半の市民はそう考えるでしょう。まず何が大事だか。ま ず何が大事だか考えてください。最初に大事なことは、この民事再生法をしっかりと終わらせること が肝心なのです。我々は、22億もの設備を投資させて8年間でパアになった、このことをしっかりと 踏まえて物事を考えなければいけないのです。それが議会です。それからなのです。あと2年ぐらい すれば恐らく完了してよくなるとは思います。今現在先ほど本間議員も言っておりましたけれども、 保証債務等でもうごたごたしている人もまだまだおります。恐らく2年ぐらいたてばそれらも整理で きてくるでしょう。その後でいいのです。その後に今言っているような設備が投資され、林業発展の ためにそのスギトピア岩船が我々の地元の産材を100%使えるだけの企業として発展していくことを 我々が後押しするべきだろうと思います。今は本当に時期尚早だと思います。ぜひそのことを理解し ていただき、トーセンの社長もそのことをしっかりと理解していただき、まず2年は再生のために尽 くしていただきたい。そして、二度とこの設備、設備に対して補助金を投資した、支出した行政が間 違いでなかったのだというときを目指して我々議会は判定をしていかなくてはいけないのではないか なと、こういうふうに思っております。   ぜひ、これは議員の皆様方一人一人の心の裁定の問題でございます。ぜひ英断を下していただき、 このたびは少し時期尚早ということも踏まえて反対していただきたいということで討論をいたしまし た。市民にかなう議会であっていただきたいと、こういうふうに思います。   以上です。 〇議長(佐藤宮吉君) 次に、本案に賛成の討論を許します。   板垣千代子さん。           〔1番 板垣千代子君登壇〕 〇1番(板垣千代子君) おはようございます。私も自発的に賛成の討論をさせていただきます。な ぜかといいますと、私も14年間林業に携わる仕事をさせていただいたという経験から、いかに林業が 大切であるかということに対し、今回賛成の意見を述べさせていただきます。   新潟北部木材加工協同組合、スギトピア岩船は、総合型住宅資材供給基地を確立し、川上から川 下に至る一貫した生産加工流通体制づくりを進め、林業者の就労安定、木材需要の拡大による地域林 業の発展と山村地域の活性化を図る目的で、平成12年から3カ年事業で国、県の補助と当時の村上市、 岩船郡町村の支援により事業を進めたものであります。しかし、昨今の経済不況や国産材市場の不安 定、品確法や建築基準法の改正等から累積赤字を解消できず、昨年12月に民事再生法の適用を申請し たものです。そのような中、株式会社トーセンが経営に参画され、経営陣の刷新、従業員の技術向上 研修、生産工程の見直しなどに着手され、ようやく再建に向けて明るい見通しができてきたところで ございます。当初の経営の甘さなどを指摘する人もおりますが、過去は過去として、これからの林業 の活性化による地域振興のため、豊かな森林資源を生かし、山を元気に、人を元気に、地域を元気に するためにも本事業は重要なものであり、このたびの補正予算について賛成するものでございます。   以上でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 次に、本案に反対の討論を許します。   長谷川孝君。           〔17番 長谷川 孝君登壇〕 〇17番(長谷川 孝君) 今板垣議員が賛成討論した後、仲よくしている板垣委員の後に反対討論す るのはちょっと忍びないところあるのですけれども。   私は、出資者、つまり80%の減資、きのうの部長の説明ですと90%になるというふうに聞いてお ります。そして、債権放棄、脱退者、そしてトーセンさんが3,000万円の増資、これらによりますと 株式会社トーセンさんが資本金の総額の、きのう80%減資ですと96.3%、90%になりますとまたこの 出資の比率というのはもう100%に近いということになります。つまりは新潟北部木材加工協同組合 は、私にはもはや組合の形をなしていないのではないかというふうに感じてなりません。約21億円の、 姫路議員は22億ちょっとと言いましたけれども、投資した事業が1億5,000万円と出資金3,000万円の 金額で経営を株式会社トーセン主導で再建していくということに関しては決して異議を唱えるもので はありませんけれども、現在6名の前経営陣、債務者が銀行側と別枠で話し合いを行っていまだ解決 していないとお聞きしております。また、出資者の脱退にかかわる減資についての返済も行われてい ないというふうに聞いております。確かに組合は形だけとなっているのではないかという疑問があり ますけれども、つぶすわけにはいかないということはわからないわけではございませんが、今言った これらの後始末が先なのではないかと私には思えてなりません。   組合が発足した当時には、各市町村が経営陣となる業者、つまり経営陣となる業者が必要であっ たために、当時の首長が行政が絡んでこの事業をやるのだから、つぶれることはないということで誘 われて判こを押したという方も経営陣に加わった業者の中にはいるというふうに私は聞いております。 これらの業者が背負った債務は、農林公庫、第四銀行、村上信用金庫で5億5,000万円に及ぶ金額が どのぐらい免除になるのか。一部の銀行では決着がついていないとお聞きしております。各市町村か らの出資金もあり、行政が主導したことを考えれば道義的な責任を含め、市民の一部が困難を背負っ ていることを考えるならば、これらの旧経営陣の債務保証問題も解決することが責任がないとは言え ないのではないかと私には感じます。万が一以前のように命にかかわる問題に発展するようなことは 絶対あってはなりません。再生においては、この3年間に及び5億2,500万円の事業が必要であり、 私は森林・林野分野の環境整備の必要性、育林業に携わる人たちのメリットとなる山北式の基幹産業 としての森林、林業、木材産業づくりに飛躍的にこの事業が恩恵を及ぼす確固たる事業ではないとい うふうに感じてなりません。   これらのことから、組合発足時、行政も含めスタートしたわけでありますから、前経営陣の債務 保証の解決、出資金の減資による後始末などがきちんと決着し、終了したことを見きわめた上に行政 の最後の責任とし、この解決なくしてこの補正予算を組むことに関しては私には疑問が感じられます。   以上で反対討論といたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 次に、本案に賛成の討論を許します。   川崎健二君。           〔12番 川崎健二君登壇〕 〇12番(川崎健二君) おはようございます。声が小さいですね。賛成討論を行います。皆さんから 自発的、自発的という言葉出てきましたけれども、私は確かに部長とは桜ケ丘の同期でございます。 けれども、私は決して頼まれたからとか、そういうことは一切ありません。私も実は自発的です。こ れを頭に含めてください。   国も県も21年度予算で事業を促進しており、市としても森林事業の基盤であるこの圏域で最も必 要な事業と私は考えます。また、雇用促進面でも先般事業会社のトーセンの社長の説明の中でいろい ろと考えているという説明もございました。   そのような観点から、私は賛成をいたします。   終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) 次に、本案に反対の討論を許します。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) 次に、本案に賛成の討論を許します。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) これで討論を終わります。   これから議第1号を起立により採決いたします。   本案に対する委員長報告は可決です。   本案は委員長報告のとおり決定することに賛成諸君の起立を求めます。           〔賛成者起立〕 〇議長(佐藤宮吉君) 起立多数です。   よって、議第1号は委員長報告のとおり可決されました。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 以上で本日の日程はすべて終了しましたので、会議を閉じ、平成22年第1回 臨時会を閉会いたします。   大変ご苦労さまでした。           午前10時53分  閉 会