平成21年村上市議会第4回定例会会議録(第2号) 〇議事日程 第2号 平成21年12月4日(金曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  一般質問                                              〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(29名)    1番   板  垣  千 代 子  君     2番   鈴  木  い せ 子  君    3番   本  間  清  人  君     4番   板  垣  栄  一  君    5番   川  村  敏  晴  君     6番   冨  樫  宇 栄 一  君    7番   中  山  悌  一  君     8番   小  杉  和  也  君    9番   山  田  昭  夫  君    10番   齋  藤  信 一 郎  君   11番   平  山     耕  君    12番   川  崎  健  二  君   13番   木  村  貞  雄  君    14番   三  田  敏  秋  君   15番   小  池     晃  君    16番   姫  路     敏  君   17番   長 谷 川     孝  君    18番   滝  沢  武  司  君   19番   小  林  重  平  君    20番   小  田  信  人  君   22番   相  馬  エ  イ  君    23番   大  滝  国  吉  君   24番   瀬  賀  秀  雄  君    25番   小  野  七 五 三  君   26番   石  嶋  修  平  君    27番   大  滝  久  志  君   28番   山  田     勉  君    29番   板  垣  一  徳  君   30番   佐  藤  宮  吉  君                                              〇欠席議員(なし)                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    大   滝   平   正   君        副  市  長    鈴   木   源左衛門    君        総 務 部 長    小   田   吉   雄   君        総務部総務課長    斎   藤   甲   三   君        総務部財政課長    佐   藤   昭   一   君        企 画 部 長    小   田   貞   明   君        企  画  部                   相   馬   正   喜   君        政策推進課長        市 民 部 長    阿   部   正   一   君        福祉保健部長     佐   藤   正   幸   君        福 祉 保 健 部                   斎   藤       勉   君        社会福祉課長        産業観光部長     増   子   太   平   君        産 業 観 光 部                   瀬   賀       功   君        商工観光課長        都市整備部長     五 十 嵐   孝   次   君        上下水道部長     渡   辺   成   一   君        上 下 水 道 部                   田   島   正   昭   君        下 水 道 課 長        会 計 管 理 者    吉   川       強   君        選管委書記長        監 査 委 員    板   垣       圭   君        事 務 局 長        農 業 委 員 会                   渡   辺   正   信   君        事 務 局 長        教  育  長    工   藤   泰   則   君        教 育 部 長    平   山       浩   君        教  育  部                   大   滝   和   春   君        学校教育課長        教  育  部                   百   武   勇   一   君        生涯学習課長        荒 川 支 所 長    平   野   俊   之   君        神 林 支 所 長    田   村       豊   君        朝 日 支 所 長    佐   藤   健   吉   君        山 北 支 所 長    富   樫   昌   平   君        消  防  長    佐   藤   秀   明   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    忠       隆   司        議 事 係 長    建   部   昌   文        書     記    伊   藤   良   子           午前10時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) ただいまの出席議員数は全員です。定足数に達しておりますので、これから 本日の会議を開きます。   本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願 いいたします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、6番、冨樫宇栄一君、26番、石嶋修平君を指名い たします。ご了承願います。                                              日程第2 一般質問 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第2、一般質問を行います。   質問の順序は、お手元に配付の一般質問通告書のとおりに行います。   なお、今定例会の一般質問通告者は16名でしたので、本日の一般質問は5名を予定しております。 ご了承願います。   最初に、18番、滝沢武司君の一般質問を許します。   滝沢武司君。           〔18番 滝沢武司君登壇〕 〇18番(滝沢武司君) おはようございます。16人の一般質問のトップバッターを受けまして、議長 のお許しをいただきましたので、これから私の一般質問を行います。私の一般質問は、通告書にあり ますように2点についてであります。   その第1点目は、各地区区長、これはいろいろな言い方をしているようですけれども、予算上で は集落嘱託員という表現をしていますし、普通一般に私らは区長さんという呼び方をしていますので、 そういったことで、私も混乱しないように、以後含めて区長という表現でいきたいと思いますので、 ご理解ください。報酬関係等の協議内容や話し合いの進捗と今後の対応についてであります。   その第1点は、新市合併以来各地区区長さんの仕事内容や報酬などについて関係者間で協議が進 められていると聞いていますが、現時点ではどのように協議が進められているのか、お伺いいたしま す。   2点目、特にこの協議あるいは話し合いの中で解決が難しい点はどのような内容なのかというこ とについて伺います。   3つ目は、その解決のために今後どのような手だてを講じていこうと考えているか伺います。   4つ目は、区長さんの任命や嘱託関係による活動制限などについてはあるのかどうか、その辺も 簡潔に説明をお願いいたしたいというふうに思います。   2つ目の点は、市教育委員会の所管事項の現状と今後についてであります。その1は、新教育長 として工藤さんが就任されましたが、村上市教育の現状と課題をどのように受けとめ、今後どのよう な改善や強化が必要と考えるか、所信の一端を伺いたいと思います。   2点目は、特に学校教育での市教育委員会と各市内小中学校のかかわりをどのように考えて進め ようと思っているか、簡潔にお聞かせいただきたいという点であります。   3点目は、学校給食の調理システム、例えば自校調理とかセンター方式などがありますが、各地 区でいろいろ違っていますが、今後の具体的な方向はどのように進めていこうと考えているか伺いま す。   4点目は、そのほか学校給食運営上の課題や問題点の解決のために、教育委員会としては今後ど のように取り組んでいかなければならないと考えるか、お伺いいたします。   答弁をいただいた後、関連についての質問をさせていただきますので、よろしくお願いをいたし ます。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 皆さん、おはようございます。それでは、滝沢議員の2項目のご質問につい て順次お答えをいたします。   最初に1項目め、各地区区長報酬関係等の協議内容や話し合いの進捗と今後の対応についてのお 尋ねでございますが、市の非常勤職員であります嘱託員の報酬につきましては、合併協議の中で新市 において合併時は現市町村の制度、報酬等を適用し、3年以内に報酬を含む制度全体について見直し を行うこととしておりました。   1点目、各地区区長の仕事内容や報酬などについて、現時点でどのように協議が進められている かとのお尋ねについてでございますが、昨年度新市の区長等連合組織の設立に向けた各地区、これは 旧市町村単位でありますが、それぞれ区長等で構成する協議会の代表者5名ずつによる会合の中で、 嘱託員報酬額の内容についての現状を説明し、見直し案については市で原案を示す形で協議を進めて いくことを確認いたしました。その後、未結成でありました山北地区でも総代連絡協議会を立ち上げ ていただき、昨年4月に共通する課題等についての情報交換を行い、行政との連携により、行政施策 の円滑化に寄与することを目的として、村上市区長会連絡協議会が設立されましたので、嘱託員の報 酬等の見直しについてはこの会を通じて協議を進めることにいたしました。このため、市では本年度 報酬の見直し検討を行い、この8月区長会に対し市の原案を提示し、さまざまなご意見をいただいた ところであります。その後、市ではご要望をいただいた内容を検討し、激減緩和措置を講じた修正案 を10月に再提示し、各地区の協議会での協議を経て、先月の25日には区長会として最終的に合意に至 ったところであります。   その合意内容についてでありますが、嘱託員の報酬額については、現行の算定方法も考慮し、均 等割と世帯割を基礎に、均等割は年額12万円、世帯割は1世帯当たり年額1,200円とし、また文書配 布業務については別に算定し、これは自治会に対し交付することとし、1世帯当たり年額1,200円と いうことにいたしました。この合意された新制度への移行時期は平成22年4月1日としておりますが、 平成22年度に限り激減緩和措置を講ずることとし、新制度での算定においてその合計額が現行の額と 比べ減となる自治会に対し、その差額の80%を加算することといたしました。   次、2点目、特に問題の中で解決が難しい点はどのような内容か、3点目、その解決のために今 後どのような手だてを講じていこうと考えているかとのお尋ねについてでございますが、ただいま申 し上げましたように合意が得られましたが、現行の報酬額について100世帯を例にとりますと2.4倍の 開きがあったこと、自治会代表である区長と市の嘱託員としての業務に対する報酬の考え方に相違が 見られることなどがありましたが、市の嘱託員の業務についての整理も行いながら協議を重ね、報酬 の一本化に向けて歩み寄りをいただき、特に各地区の代表の方々には大変なご苦労をおかけしたとこ ろであり、ご理解をいただきましたことを改めて感謝を申し上げるところであります。   次に4点目、区長の任命や嘱託関係による活動制限などについてのお尋ねでございますが、現行 の嘱託員規則は旧市町村のものを運用しておりますので、新たに仮称ではありますが、村上市嘱託員 規則を定めることにしております。嘱託員の委嘱に当たっては、これまでどおり自治会から推薦され た方をお願いすることになります。また、市から嘱託する嘱託員の身分は、あくまでも非常勤の特別 職でありますので、規則に定められた職務を遂行していただくことになると考えております。   次に2項目め、市教育委員会の所管事項の現状と今後については、教育長に答弁いたさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) それでは2項目め、市教育委員会の所管事項の現状と今後についての1点 目、新教育長として村上市教育の現状や課題をどのように受けとめ、今後どのような改善や強化が必 要と考えるかとのお尋ねについてでございますが、本市は豊かな自然と古い伝統、文化に培われ、人 材育成に力を入れてきた地域であります。   しかしながら、近年の情報化の進展、経済構造の変化、少子高齢化の進行など教育を取り巻く環 境は変化しておりますが、伝統を大切にしながら、変化に対応する教育行政の推進が大きな課題であ ります。   新村上市では、「郷育のまち・村上」を標榜し、地域の子供は地域のみんなで育てる施策を実施 してきました。中でも中学校区単位の郷育会議は、幼、保、小、中12年間を通したプランで、地域の 方々の知恵と力を学校に取り込み、成果が上がりつつあります。すべての校区にこうした学校を支援 する組織を立ち上げたことは、他市町村に類を見ないものであり、一層の充実を図ってまいります。 今後は、学校と家庭の和と和を確かなものとして、「早寝」、「早起き」、「朝ごはん」に家庭学習 を推進し、規則正しい生活習慣の確立を土台に、学力の向上と体力の向上、豊かな心の育成を目指し てまいります。   さらに、生涯学習の推進、スポーツの振興、文化活動文化財保護の推進など策定中の教育基本計 画に十分反映してまいる所存であります。また、教育委員会事務局としても、毎朝勤務時間前に教育 長と部課長の打ち合わせの時間を持つことにしました。情報の流れをよくし、きめ細かな教育行政が 実現できる事務局体制を構築してまいります。   次に2点目、特に学校教育での市教育委員会と各市内小中学校のかかわりをどのように考えて進 めようとしているかとのお尋ねについてでございますが、前教育長が目指していた元気のある学校づ くりを受け継ぎ、その具現を目指します。元気ある学校づくりには、学校教育の専門家である校長を 信頼し、学校経営を任せ、夢のある学校づくりを支援してまいります。それには、現場の校長の意欲 を高め、経営力を一層向上することを支援します。市教委が開催する校長会議でそれぞれの校長が学 校経営について語る時間をとりました。そして、議論する場面を持ちます。こうして市の教育方針を ぶれることなく各学校で実践すること、お互いのアイデアを出し合い、よりよい学校経営が実現でき ることを目指す所存であります。校長同士が話し合い、高め合うことが元気ある学校づくりにつなが ります。こうした取り組みを教育委員会として可能な限り支援し、児童生徒が生き生きと活動し、教 職員が子供に寄り添い、明るい、元気で、勢いある学校を目指します。こうした取り組みが学力を高 め、体力を向上させ、豊かな心をはぐくみ、将来の地域を担う人材育成につながると考え、今まで以 上に学校、教育委員会のパイプを太くしてまいります。   次に3点目、学校給食の調理システムが各地区でいろいろ違っているが、今後の全体的な方向を どのように進めていこうと考えているかとのお尋ねについてでございますが、現在の学校給食の調理 方式は、共同調理方式が5施設で13校に給食を提供しており、残り16校はおのおので単独調理場方式 をとっております。また、調理業務の外部委託につきましては、2共同調理場、13単独調理場で実施 されており、残りの3共同調理場、3単独調理場では直営で業務を行っております。今後の方向性に ついてでありますが、村上市行政改革大綱に沿って、直営で業務を行っている調理場については直営 で管理運営するほか、アウトソーシング推進手法、これは外注のことでありますが、手法を検討して いくつもりでありますが、あわせまして共同調理場方式か単独調理場方式かにつきましても検討して まいりたいと考えております。   次に4点目、その他学校給食運営上の課題や問題点の解決のために今後どのように取り組んでい かなければならないかとのお尋ねでありますが、現在合併後2年を経過しようとしておりますが、運 営等につきましては各旧市町村で若干の違いがありました。そこで、統一を図るために、現在本庁、 各事務所担当職員と全栄養士が検討会において協議を行っております。   内容といたしましては、給食費の統一、給食費未納対策等への連携、給食会計、衛生管理、緊急 対応マニュアルなどの統一が主なものとなっております。また、地場産食材の利用を含めた食育推進 の連携を図りながら、これまでどおり安全で安心な給食の提供を推進していきたいと考えております。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 大変ありがとうございました。通告書の順番どおりに質問をしてまいります ので、よろしくお願いをいたします。   まず、最初の各地区区長さん方の報酬あるいは仕事内容の協議の結果合意を得たと、11月25日に 合意を得たということのようですが、私がこの一般質問を出す段階ではまだそういう情報が入ってい なかったものですから、若干質問とあるいは答弁の間にそごがあるかもしれませんが、お許しをいた だきたいというふうに思います。   まず1番最初は、その合意に至るまで非常にご努力されたことについては、本当に敬意を表した いと思いますが、11月25日に合意しましたよというのは、全地区の全区長さんにもう既にこのことに ついては可否を含めて連絡がいっていますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) 今市長が申し上げましたように、11月25日に各地区からの回答を いただいて、市の提案についての合意をいただいたわけでありますが、その後11月30日、各地区のい わゆる旧村単位の協議会の会長名の連名をもちまして市長のほうに対しまして合意の経過の報告がご ざいました。   現在その内容について、各地区の協議会既に終えられているところもありますし、これから予定 されているところもございますけれども、その内容の合意の通知につきましては会長名を通じて各区 長のほうに伝達するよう今文書で手配をしているところでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 先ほど言いましたように、私この一般質問を提出する前にいろいろ関係の方 にお聞かせをいただいた段階では、市の原案というものは、先ほど市長がお話ししましたように基本 的な統一したものと、それから特に23年から、いわゆる合併後3年経過した23年からは市の原案でと。 余りにも開きがあると。私も19年の決算、20年の決算、21年の予算、それぞれについて各地区の区長 会の関係、区長さんを含めた区長会の関係の経費がどのようになっているかということを一覧にして みたのです。非常にやはり19年度までは複雑な、それぞれ地域性を持った予算計上になっていました けれども、今年度の予算を見ますと相当絞り込んできていると、まとめてきているという様子がわか りました。   しかし、相変わらず残っているのは、格差の問題がやっぱりこの表の中から特に感じられると。 今市長がお話しされましたように、大体2倍から3倍くらいのその差があるというようなことは、や はり今後問題なのだなというふうに私も問題意識としては持ちました。そういったことで、22年は市 の案では最初激変緩和として市の案と、それから今年度21年の格差を50%でいけないかというような ところの段階での私は情報として得たのですが、それが今8割になった……差し引き2割の激変緩和 措置だと。この5割から8割になった理由はどの辺にありますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) ただいまおっしゃいましたように、当初22年度に限りましては、 市の修正案といたしまして50%の下がった額につきまして50%を補てんさせていただきたいという提 案をさせていただきました。先ほど市長が申し上げましたように、最終的には8割というところまで いったわけでありますが、いわゆる現行の報酬額と市の提案そもそもが大きな開きがあるということ に対する意見が非常に強くありました。結果的に歩み寄っていただいたということで8割というとこ ろに落ちついたわけでありますが、どうしても23年、市からの提案については現状22年度については 21年度のように現状維持でお願いしたいというご意見もいただきました。   しかしながら、私どもとしては、市の嘱託の業務については既に統一されているわけであります から、報酬額そのものがいつまでも開きがあるというのは好ましくないという判断をしておりますの で、22年度から制度への改正を行いたいという強いお願いをさせていただいて、激変緩和措置につい ても現状についてのとおりではなく、新しい制度へ向けて50%を80%に、その意見も取り入れながら 歩み寄った結果で80%の緩和措置をとらせていただいたということで合意をいただいたものでありま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) その辺のところ、先ほど言いましたように非常に格差が大きいものですから、 それをどういうふうに埋めるかということは非常に苦しんだところだと思うのです。   ですけれども、当初の市の原案と激変緩和は5割というのを提示して、やはり各地区でいろいろ 検討されて、「いや、この5割ではとてものめませんよ」というような地区もあったわけですね。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) ただいま議員おっしゃったとおり、その地区もございましたので、 このような数字の歩み寄りをいたしたということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) もう来年度の予算いろんな形で取り組んでいる、大きな一つの課題解決に今 の点はなるのだろうというふうに思いますが、先ほど市長がお話しのように、市の案としてそれぞれ の区長会に提示した内容の一番最初に一律で12万円というお話がありました。大は約500人くらいの 区から小さいところは十数名というところ、いろいろ二百七十幾つの市内の区あるいは集落、そうい った規模の大小あるいは面積、それからいわゆる交通のいろいろな手だて、そういった点でいろいろ 違っているのだけれども、どの区も一律まず基本的な額として12万円と。これもこれまでの各旧市町 村のところから見ると、これもいろいろさまざまだというふうに受けとめているのですけれども、こ の12万円というような額を一応基準として置きたいということについてはどのような考え方。今まで だと集落の大きさによって格差をつけたり、いろいろその様子によって段階をつくるところが多かっ たのですが、一律にしようという、それも12万円だというあたりの市としての見解は、総務課長どの ようにお考えですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) 報酬の基本的な算定の考え方につきましては、現行の報酬額、各 旧市町村の報酬額を見させていただきまして、いわゆる基本割、いわゆる均等割というもの、いわゆ る嘱託員の責務に対する対価報酬という考え方と世帯数の数に応じた加算額というものと2つを組み 合わせた形で報酬額が算定をされておりましたので、その考え方を踏襲させていただきました。   今議員おっしゃったように世帯数、私どものほうとしては、世帯数に対して年額1世帯当たり1, 200円と、それから均等割として年額12万円と、この2つの合算した額に対して額を報酬額として位 置づけております。面積とか地理的条件は、確かにそういうご意見もございましたけれども、これを 数字上にあらわすのは非常に不可能でございますので、従前のやり方を踏襲させていただいて、均等 割プラス世帯割という考え方を基礎といたしたものであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 状況が違ったので、私の想定していた質問とちょっと違うものですから、当 たらない部分があったらご指摘ください。   激変緩和というものをマイナスだけの方向に今対応しているようですけれども、激変緩和はふえ ることだってやっぱり激変なわけです。マイナスのほうだけを今措置しようということには何か理由 がございますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) 22年度の激変緩和措置については、いわゆる現行の報酬額と比較 をいたしまして下がる集落、町内会に対して80%を加算するということであります。   村上地区につきましては、報酬額が低いわけでありますが、それにつきましては市の算定した額 に上げるということでありますので、高いところについてその差額分の激変緩和措置をとって、低い ところは今の示した水準額に足していくという措置でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 激変緩和でマイナスの部分については、50%という市の当初考えた予算でも 22年度は大体400万くらい現状よりもふえるというように試算していますが、今のようにマイナス20 %ということになりますと、大体800万から900万くらい、今年度よりですよ、今年度区長さん方にか かわる経費としては9,000万円くらいありますが、その現状よりも今の試算でいくと800万から900万 くらいの増加になると。そうすると、ほぼ1億円くらいの関係費を計上しなければならないと。相当 これは今の経済の財政状況の中では厳しいものが仮に1年間であったとしてもあると思うのです。そ の辺についてはどのように、もう検討されたのかあるいは財政のほうとしてはそういう進め方につい てはどのように理解をしているのか、その辺をお伺いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇総務部財政課長(佐藤昭一君) 当然財政負担を伴うものでございますが、合併に伴っての各地域 の不安を解消する一環といたしまして、私どもとすればそういった協議が非常に大切だということで 重視しております。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) やっぱり相当いろいろ市民から問題提起は出されるというふうには思います。 ぜひこういうことで、区長さん方の仕事に差し支えるようなことにならないように、いわゆる財政で 区長会あるいは区長さんの経費が1億円くらいだと、ことしよりも800万も900万も余計になるという ようなことでの市民からの疑問が出ないようにぜひ十分な措置をしていただきたいと思うのです。   それにかかわって、報酬がそのように画一的といいますか、一応基準を設けてやるということに なると、仕事の内容についても、今総務課長からお話のあったようにいろいろ検討されてきたようで す。それぞれの支所で、いわゆる合併前と合併後と区長さんあるいは集落嘱託員の皆さん方の仕事の 内容でどのように違ってきているのか。前はこういうことをやったのだけれども、今はそれはやって いませんよとか、前はなかったのだけれども、こういうことが出てきましたよということ、もしそう いうことでのお話があったらお伺いしたいと思いますが、順番でいくと荒川からになるのでしょうか、 よろしくお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 荒川支所長。 〇荒川支所長(平野俊之君) 荒川の場合は、いわゆる区長報酬、たまたま今回の見直しの中でちょ うど平均値といいますか、類似の金額になるわけですけれども、荒川の場合は文書配布が相当の、1 週間に1遍ということでありましたので、その辺が今回統一されまして月に2回というようなことに なりましたので……           〔「聞こえない」と呼ぶ者あり〕 〇荒川支所長(平野俊之君) かなりの業務が減ったということであります。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 神林支所長。 〇神林支所長(田村 豊君) 神林の場合も基本的には文書配布1週間1度のものが月に2回になっ たということで、あとほかの業務は旧神林村当初からのものとほとんど今現在は変わっておりません。 〇議長(佐藤宮吉君) 朝日支所長。 〇朝日支所長(佐藤健吉君) 朝日地域のほうでも同じ状況でございますが、文書の配布等について は1日、15日ということで月2回にされたということで、その辺の仕事は軽減されておりますが、た だ中山間地域ということで、朝日の地域については除雪から災害等非常に多く発生しておりますが、 嘱託員としての仕事と集落の区長としての仕事、その辺の内容等について大きな違いはないのですが、 説明を申し上げているところです。   以上です。 〇議長(佐藤宮吉君) 山北支所長。 〇山北支所長(富樫昌平君) 山北におきましても、文書配布回数が減ったということで、それ以外 についてはこれまでどおりの嘱託員に関する規則に基づきましてお願いしているところであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 突然で大変すみませんでした。   それぞれいろいろの役割を持っている、しかもそれがどんどんと統一をされてきていると。報酬 もそのようにということになると、まだ合併して間もないものですから、前はこういうことをやって くれたのに今はやってくれないのかと、いや、そういうことは市の取り決めではやらなくてもいいこ とになっていますからということになると、いろいろなそこに問題があるのだろうというふうに思い ます。   以前私は、一般質問で「文芸あさひ」の関係で、今まで続いていたのが、いわゆるそういうサ ポートする区長さんがいろいろ気配りとか手配りをしてくれるということがあったので続いてきたの が、それをやらなくてもいいようになったら継続できなかったという話を私は前にやりました。そう いうふうになってくると、一体合併というものはどうなのだというところにまでいきますので、ぜひ 仕事の内容は決まったとしても、それぞれの独自性を考えていく必要があると。そのためには、やっ ぱり若干の差はあったとしても、地域性について配慮をするようなやっぱり報酬関係での手だては必 要なのだろうということを私は申し上げたいのです。   そういったことで、いろいろあるのですが、仕事の中で、よく赤い羽根の募金とかいろいろ社会 福祉協議会からの仕事の内容も区長さんいろいろやっています。そういったかかわりについては、恐 らく総務課とのかかわりではないと思うのですが、区長さんへのお仕事の関係で今後もそういうこと については今のように基準があったとしてもその上に乗せられてくるということになりますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(佐藤正幸君) 赤い羽根の共同募金につきましては、それぞれの集落によって納め 方が違っているという現実がございます。集落の予算に計上して納めている集落あるいは区長さんが その集落のだれかにお願いして1軒1軒取りまとめして納めているというふうな現実がございます。 それに対しての区長さんに対する報酬につきましては、特段赤い羽根募金の関係ですよというふうな ことの報酬についてはございません。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 今のように市がいろいろ基準を決めて、仕事の内容、それに伴う報酬につい ていろいろお決めになっていくということについては、市ですから、できるだけ一本化していくとい うことは、これは好ましい様子なのだろうと思うのですけれども、そのほか例えば自主防災組織の問 題とか、それぞれの区、集落にはいろいろな課題がありますので、これからそういった点についても ひとつ十分配慮をした取り組みを市としてもお願いをしたいというふうに思います。   時間はあと10分ぐらいしかなくなって、恐らく教育長、おれの話どうするのだなどということに なりかねませんので、そっちへ移りますが、私は工藤教育長とは同じ学校に勤めましたし、同じ学年 を担任しましたので、今さらここでこれはどうだなどということについては非常に面映ゆい部分があ りますが、それはあえて伏せておいていろいろお伺いしたいと思います。   これまでですと、私はこれまで10年半くらい議員をやっていますが、今の工藤教育長で6人目で す、横井一義さん、佐藤忠さん、それから伊與部眞士さん、それから渡邉伸榮さん、そして寺社さん、 そして工藤さんと。2年に1遍くらいの平均で交代するというような格好の中で、私は毎回新しく教 育長になられた方には所信をやはりお聞かせいただきたいということでお願いしてきました。   今教育長からの答弁でも、また27日の臨時会でもあいさつの中に「元気ある学校」ということが ありました。これまで市の教育委員長ということで、全く教育委員会にかかわってこない、これまで の場合ですとそういう教育長さんが多かったのですが、今の教育長の場合は教育委員長から教育長に ということになりますと、教育委員会の責任者、代表からいわゆる実務担当のところに移っていくと。 全然脈絡のない問題ではありませんので、前の教育長の考えられていたことあるいは今就任に当たっ ての感じ方から恐らく出ているのだと思うのですけれども、元気ある学校づくりというこの元気ある 学校づくりというものは、非常にまだ抽象的な部分があるので、特にもうここだけはもう元気という か、そういったものを培っていきたいと、特にございますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 元気ある学校づくりの第1は、やはり子供たちの基本的な生活習慣の育成 と。これは、教育基本法が改まりまして、保護者が子供たちに基本的な生活習慣をしつけなければな らないというようなことが強く打ち出され、それらを受けながら、学校もそういう子供たちに育てる べく、そして授業しやすい学校づくりと。そして、学力向上に向けては、教職員が要するに教特法で 言われております研修と修養を積まなければならないというものがあるわけなのでありますが、それ を受けて、子供たち育成のために真剣に取り組むというようなことで、基本的な生活習慣、それから 学力の向上、それから〔質問時間5分前の予告ブザーあり〕体躯の向上、それらを目指してやってい くというようなことが元気ある学校づくりにつながるのではないかと、このように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) いろいろな考え方あろうかと思いますが、恐らく元気ある学校づくりの基本 は、やっぱり元気ある教職員だろうというふうに思うのです。それをいかに教育委員会がサポートす るかという点にあろうかと思いますので、ぜひ勝手知ったる教育情勢であるかもしれませんが、その 辺ひとつよろしくお願いをしたいと思います。   また、教育関係については、また時間をとりながらお伺いしますが、もう一つは学校給食につい て質問を出しておりますので、一、二点触れさせていただきます。今の教育長の答弁ですと、自校方 式あるいはセンター方式、これは今の様子を続けていくと。ただ、自校方式の場合、センターの場合 もそうかもしれませんが、委託という一つの調理方法といいますか、システムがあるものですから、 そのところで特にかかわるのは旧村上だと思うのです。いわゆる自校方式を職員の関係で委託のほう に移していっているというこれまでの経過から考えると、やはりそういった意味合いで、委託という ものはそういう職員さん、今の栄養士の皆さん方がいる間は続けていくということと理解していいわ けですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) このことについては、詳しいことの中身に入りますので、部課長に答えさ せますので、よろしくお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇教育部学校教育課長(大滝和春君) ただいまのご質問でございますけれども、今村上で自校方式 でやっておりますのは、瀬波小学校がございます。それで、栄養士のいる間かというご質問でござい ますけれども、今の単独調理場につきまして栄養士の方は5名の方が勤めておられます。それで、こ れについては学校給食だけでなくて、食育の関係の授業等もございますので、栄養士の方が切れると いうことはございません。それに関係なく、職員の人件費でありますとか、その辺を考慮しまして今 後検討していきたいと思います。   以上でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) ちょっと聞いた話なのですけれども、米飯あるいはパン、それからまぜ御飯 と言ったか、いわゆる業者への加工賃がこの十数年来変わっていないと。また、これからもどうも教 育委員会に聞くと変えるつもりもなさそうだというような受けとめ方をしている業者さんがいらっし ゃるようです。   しかし、もう十数年たっても変わらないというのは、これは非常に今の社会情勢から見ると変な 話なので、それがあるいは給食費にはね返るのかもしれませんけれども、この辺については学校給食 委員会ですか、市にもあろうかと思いますが、そういったところで十分検討をお願いしたいというこ とを申し上げまして、私の一般質問を終わらせていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) これで滝沢武司君の一般質問を終わります。   午前11時まで休憩します。           午前10時51分  休 憩                                                        午前11時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、16番、姫路敏君の一般質問を許します。   姫路敏君。           〔16番 姫路 敏君登壇〕 〇16番(姫路 敏君) おはようございます。姫路敏でございます。議長から許可が得られましたの で、これから一般質問を行います。私の一般質問は3点でございます。   最初に、合併処理浄化槽を設置している世帯に対する維持管理費などを含む行政支援は考えられ ないかお聞きいたしたいと思います。同時に合併処理浄化槽を設置しているような集落への行政サー ビスを伴う人的な配慮は考えられないものか、ここもお聞きいたしたいと思います。   2番目、行政サービスと合併市町村基本計画登載候補事業の関係は、村上市総合計画基本構想と も関係してくると考えられます。しかし、建設事業をメインとするこの計画は、そのときの財政状況 で随分違ってくると予想されます。したがって、合併市町村基本計画登載候補事業を進めるに当たり、 不安定な社会情勢や財政の情勢下では、事業計画の見直しが可能であると考えておりますが、現在計 画中あるいは進行中の事業の中で見直しを考えている事業が存在するのがあるのかどうか、そこも聞 きたいと思います。   3番目、9月議会の建設企業常任委員会の決算審査で道路拡幅工事に伴う官制談合疑惑が浮上し ました。建設企業常任委員会は、調査特別委員会設置も含めた委員会審査を去る11月6日に開催した ところです。そこで副市長からは、公共事業に係る入札関係では、今まで町村ごとに存在していたと 思われるあしき慣例を改め、入札関係事務の改善を宣言された。また、村上市も新発田市に倣い、入 札監視委員会を来年春から設置することも約束されました。その条例設置に向け、建設企業常任委員 会に対し説明を行うことの発言があったが、その進捗状況についてお聞きしたいと思います。   この3点でございます。市長答弁の後に再質問いたします。よろしくお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、姫路議員の3項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、合併処理浄化槽を設置している集落の現状について、世帯に対する維持管理費 などを含む行政支援は考えられないか、また集落への行政サービスを伴う人的な配慮は考えているの かとのお尋ねについてでございますが、お尋ねの趣旨を広い意味での下水道事業ととらえてお答えを いたします。   下水道事業は、主に3種類に分類され、公共下水道事業、集落排水事業、合併浄化槽事業になり ます。その中の合併浄化槽事業でありますが、公共下水道、集落排水事業では費用がかさむとかある いは地理的条件により配管が難しいなどで設置するものであります。市町村合併前の旧市町村では、 合併浄化槽設置事業の内容がそれぞれ相違しておりますし、設置後の維持管理についても基本的には 個人で行っていただくものと考えておりますが、その対応も違っておりますので、今後検討していく 課題の一つであると考えております。   同時に合併浄化槽を設置しているような集落への行政サービスを伴う人的な配慮等のお尋ねにつ いてでございますが、合併浄化槽を設置している地域は、主に山間部が多く、高齢化も進んでいる地 域であるということから、どのようなことが必要か、あわせて検討を行ってまいる必要があるのでは ないかなと考えております。   次に2項目め、合併基本計画登載事業の取り扱いと村上市総合計画基本構想との関係について、 現在計画中あるいは進行中の事業の中で見直しを考えている事業が存在するかとのお尋ねについてで ございますが、合併市町村基本計画は合併後の将来に関するビジョンを示し、その是非を判断するた めに、合併前に策定し、その計画登載事業は市町村の合併の特例等に関する法律により財政支援の対 象となります。   一方総合計画は、地方自治法第2条第4項の規定により、市町村の事務処理に当たり、総合的な 行政運営を図るために基本構想を定め、それに基づき実施されるものとされております。合併に際し 策定された合併市町村基本計画は、旧市町村において慎重に検討し、合意に至った大変重要な計画で あるため、後にご審議いただく総合計画においては、その内容を最大限に尊重することとしており、 登載事業については実施計画に反映されることになります。合併の際に住民の皆様にお約束した計画 でありますので、実施計画策定時においては優先的に検討いたしますが、議員のご質問のように不安 定な社会、経済情勢あるいは世情、それらに大きく影響を受ける財政状況である場合には十分な精査 を行ってまいらなければならないと考えております。   次に3項目め、入札制度改革について、入札監視委員会を来年春から設置することを約束し、条 例設置に向け建設企業常任委員会に対し説明を行うとの発言であったが、その進捗状況はとのお尋ね についてでございますが、11月の建設企業常任委員会でのご意見を受けまして、現在入札監視委員会 の設置について検討を始めております。入札監視委員会は、入札契約の過程及び契約の内容について、 第三者の意見を聞くことにより透明性を確保することに有効であると考えますので、現在入札契約手 続運営委員会で人選を含めて、新年度に施行するように他市の状況を踏まえて調整をしており、概要 等が決まりましたら報告をしたいと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) ありがとうございます。   それでは、再質問に移らせていただきたいと思いますが、最初に合併浄化槽の件、市長から集落、 それと公共と合併浄化槽と3種類あるよと。これは、私も十分承知をしているのですが、合併浄化槽 を取り入れたところの集落、そういったところの家族構成とか世帯とか世帯の状況とか、そういうも のは市長は把握しておられますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 私町長時代も合併処理でやったところが非常に多くありますので、そういう 地域は把握していますけれども、市全体でそういう合併処理を行った地域について家庭の状況等を把 握しているかということになってくると、把握していないと言わざるを得ない。   そして、合併処理浄化槽といいますのは、例えば先ほど申し上げましたようないわゆる中山間地 域等が主でありますけれども、非常に1軒うちが離れているとかあるいは7号を横断しなければなら ないとか鉄道を横断しなければならない、そこに1軒建っている、そこには非常にコストがかかるの で合併処理でやったというような経緯もあります。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) ちょっと合併浄化槽の件で、これ下水道課あわせて私も一緒に調べたりした のですが、ちょっと言います。   取り入れているところが神林地区、朝日地区、山北地区、このいわゆる3地区です。神林地区と いうのは、河内という集落が多うございまして、そこの河内の、全部で25世帯あるのですが、24世帯 入れています。神林であとは牧目、桃川、平林と。全部で、そこは1つずつなので、全体では27世帯 84人、普及率というか、96.4%。河内世帯は25世帯中24世帯。そこで、ひとり暮らしのところという のが5世帯ありまして、その5世帯のうち65歳以上のところが3世帯あります。ちなみにそういう神 林の状況。神林は、そんなに数も多くはございませんが、一応合併浄化槽を入れているというのが全 体で27世帯あると。   次に、朝日のほうです。朝日地区というのは11集落ありまして、瑞雲、釜杭、小揚、猿田、北大 平、薦川、荒沢、大場沢、黒田、大須戸、笹平。なかなか私も地名が最初よくわからなくて、今ごろ になってあれですけれども、みんなで11集落あります。その中で対象になっているのが160世帯588人 中121世帯484人に普及しておりまして、普及率が75.6%、全体では65歳以上の世帯だけで組まれてい る家族というのが28世帯ありまして、高齢化率は全体では朝日地区は23%なのですが、ひとり世帯、 いわゆる7世帯あります。1人で住んでいるのが7軒あります。その7世帯が全部65歳以上です、1 人で暮らしている方。それと、ふたり世帯というのが、2人で家族構成しているのが33軒あります。 33軒のうち65歳以上というのが20世帯あります。つまりひとり世帯、ふたり世帯というのが高齢化で 組まれている合併浄化槽を取り入れているところというのは7割あるということ。   ちなみに市長の足元であります山北。山北は一番多うございます。山北では10集落で、285世帯 のうち203世帯取り入れています。普及率は71.2%。それで、またここもひとり世帯、ふたり世帯と いうものが、65歳以上だけで住まれているひとり世帯、ふたり世帯というものが93世帯あるうちの62 世帯がそうなのです。ここも山北地区も約7割以上がひとり、ふたり暮らしのところは65歳以上の高 齢者のお宅だよということを私は言いたいわけなのですが、この現実を眺めた場合、今後恐らく10年 ぐらい前に、山北七、八年前ですか、合併浄化槽をどんどん入れていった。もう七、八年たつわけで す。そうすると、これから恐らくそこに赤ちゃんが生まれてというのも考えにくいところもあるので、 どんどん高齢化が進んでいくだろうとは思うのです。そういうときに、どういうふうにそこをとらえ て、どういうサービスが必要になってくるかというのをちょっと想像して考えてみたことありますか、 今言われた内容。全然考えていなければ考えていない、これからちょっと十分検討する余地があると いうのであればそういうふうに答えてもらいたいのですが、市長どうですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今これからいわゆる高齢化世帯になって、ひとり暮らし、時と場合によって は後継ぎがいない世帯も出てくるというようなことで、そういう世帯をどうするのかと考えたことが あるかということでは、考えてはおります。   しかしながら、合併処理浄化槽といいますのは、今おっしゃったような神林、朝日、山北それぞ れで非常に導入するときに導入の方法も違っております。例えば大体あれは1軒当たり百二、三十万 かかるのです。そうすると、個人負担をわずか五、六万もらって、あと全部町村の補助を出してやっ たというようなところもありますし、また全額やったところも多分あるのではないかなと。そういう ところも考慮をいたしまして、そのときには当然維持管理等についてあるいは将来的なことについて も自分たちで個人で責任を持って管理しますよというような約束のもとに設置したわけでありますの で、それらも含めまして、これからではそういうようなところと整合性を持って対処していくにはど うしたらいいかということでなかろうかなと、そのように考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) そこで、まず山北のその合併浄化槽を抱えているある人から私もちょっとお 話いただいて、そこでちょっと現地も行っていろいろとお話も聞いてきました。何人かとお話もして きました。その中で、合併浄化槽に対しての維持管理費の問題、合併浄化槽の維持管理費で大体は半 分以上は7人槽を導入しているのですが、5人、7人槽、10人槽とかあるのです、その7人槽が半分 以上の世帯が導入しています。保守管理、これはアクシィーズとかメンテナンス契約、汚泥を抜き取 ったりするのも年間2回あります。それを合わせると6万5,000円、年間です。それと、電気代が約 1万4,000円、水道関係、流せば水道も使いますから、4,000円、年間です。そうすると約8万3,000 円ぐらいそこには維持管理費としてかかる。   ところが、例えば府屋地区とかお住まいの方、集落排水事業に恩恵を受けている方々というのは どれだけになるかというと、これは行政の試算で出したのは4万5,000円ぐらい、4万円ぐらいです か、行政の試算で出したやつ、平均、山北地区で。そうすると、その格差が出るわけです。当然どう いうことを言いたいかというと、合併浄化槽を入れたところ、当初は市長は今出してあげたと、お金。 でも、本来はそれを拒めば、処理場を持ってきてくれということになればもっと大金かかるわけです。 行政側としては、合併浄化槽を入れていただいたことでその建設コストは削減できているのです、行 政側は。しかも、利用料金でやっている方々は、メンテナンスのことなんか余り考えないで利用料金 支払いです、毎月。年間でやっぱり考えてみると、合併浄化槽の方々今何の問題が出てきているか、 7年、8年たってきて。部品等も壊れくる、取りかえなければいけない。それ以上のメンテナンスが 出てくるのです。何よりも、じいちゃん生きているときはよかった、じいちゃんとばあちゃんと。じ いちゃんが亡くなってしまった、ばあちゃんひとり暮らしだと。メンテナンスがどうアクシィーズが どうと、これなかなか難しいところがあるわけなのです。まずはそれは一つは置いておいたとしても、 料金の格差が年間倍ぐらいになっている。これはどう考えても行政としてもほうっておけない問題だ と思うのです。入れたのは、入れてあげたではなくて、入れていただいた。処理場の部分に対して見 れば、本来管を埋めるところまで持っていかなくてはいけない行政があったけれども、ありがとう、 合併浄化槽入れてくれてという立場でお話をしてやらないといけないと思う、合併浄化槽を入れてく れたところは、そして水洗化をどんどん行政は促したわけですから。そして、今ふたあけてみると、 それだけの維持管理費だけで料金との差額があるということであれば、その分はやっぱり行政で見て やらないと。   この辺いかがでしょうか、市長。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) さっきも申し上げましたけれども、繰り返しになる面もあります。例えば神 林地区においては、合併処理浄化槽を入れたところからいわゆる料金をいただいている、使用料金を いただいているというところもあると聞いておりますし、例えば山北地区、朝日地区においては料金 をいただいていない。そのかわり自己管理でやるということであります。   今7人槽、平均すると5人槽か7人槽であろうかと思っておりますが、先ほども申し上げました が、設置当時は百二、三十万かかったものを例えば山北地区であれば6万円の個人負担で、あと残り を全額町が補助したというような、そのかわり水道料金はいただきません、使用料金もいただきませ ん、管理は自己管理していただきたいと、そういうような約束のもとに入れたわけでございます。   そして、今集落排水と公共下水道はおっしゃいませんでしたが、平均集落排水で4万円といいま すと、基本料金よりちょっと高い程度かなと。こんなことで集落排水の水道料金ができるのかなと思 っております、下水道料金も含めまして。2つ合わせるとこれよりもっと高くなるのではないかなと。 特に公共下水道料金については、下水道料金も合わせると、私の家庭で3人暮らしですけれども、月 1万五、六千円になります。そうしますと、そんなに安い料金ではないなと。ただし、この合併処理 でやらせていただいた家庭、世帯については、お説のように非常に高齢化になってきている。そして、 これから維持管理非常にどうしようかというようなことで悩んでいるということは十二分に私どもも 承知できますので、それらをこれからどういうふうに対処していくか。設置したときの経緯もあるわ けでありますし、その間料金をいただいていないわけでありますので、それらも含めて非常に簡単な 問題ではないなと、そのように考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 同じことの繰り返しになるのだろうけれども、行政で試算して出した平均値 が山北地区は4万5,108円である、全部ひっくるめてそれを割った数でしょう、これ。だから、そう いうことなのだ。市長のところは流し過ぎではないですか、おふろでも何でも、そこら辺はいろいろ あるのでしょうけれども。   とりあえず私こういう話を持ってくるに当たり、もう一つ、神林地区というのは維持管理費は行 政持ち、そして料金制度を取り入れていると、そういう……ちょっとその形、それでよろしいですか。 どういうふうになっているのか。 〇議長(佐藤宮吉君) 上下水道部長。 〇上下水道部長(渡辺成一君) 議員おっしゃるとおり、神林地区の河内地区につきましては料金を いただいております。行政で管理をしまして料金をいただいております。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) すべて私神林方式にやられたらよろしいかと思います。つまり、いわゆるよ く考えてみてください、市長。例えば仮に80歳のおばあちゃんがいて、じいちゃんぴんぴんしている ときに浄化槽を入れて、80歳で年金暮らししていて、メンテナンスがどうだこうだなどと言われても わからないと思うのです、現実。だから、ただしメーターか何かがついていて、「おまえさんのとこ ろで今回何ぼ流したよ」ということになれば、それはそれで払うのだろうけれども、どこどこのモー ターが壊れて上がってこないとか何とかと、今後恐らくこういう問題も出てこようかと思うのです。 やっぱりそういうことをトータル的に考えて、行政としてのサービス、無料というわけにはいきませ んが、神林方式を取り入れて、合併浄化槽もその料金に対して円滑な方法でやられたらいいと思いま す。恐らく料金も普通の下水道処理に流したぐらいな大差ないぐらいの料金設定はされているのだろ うし、そういう考え方もあろうかと思うのです。この辺ちょっと短くでいいですけれども、いかがで すか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) だから、先ほどから申し上げておりますように、設置したときのいわゆる条 件もあるわけです。わずかな金額で多額の補助を出して設置して、そしてそのときの約束事として、 いわゆる維持管理は自分たちでやるのですよというようなことでやったわけでありまして、今お年寄 りの家庭、世帯だけを言っておりますけれども、そうでない世帯もあるわけです。だから、おっしゃ ることはよくわかりますので、それらも非常によく考えてから整合性を保っていくような落としどこ ろというか、結論を出していかなければならないなと、そのように考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 議長、私の質問が優先されるのです、どっちが優先というあれではないかも しれないのですけれども。   だから、合併浄化槽を入れることを推進したのは山北町なのです。山北町で「おい、入れない か」と、水洗化のために入れないかと推進して、それで集落の人は「ぼっとんトイレでもいいさ」な どという、「いや、そんなこと言わないで、せっかくだから水洗入れれっしゃ」といってやってきた のが山北。それなのに多額の補助金をおまえには出したと言われても、何のことだかわからないです。 やっぱりその経緯を考えると、入れたときの経緯、お金をいっぱい補助したのだからという考え方は まずチャラにして、今現状のところを見ないと。恐らく朝日だって神林だって同じ結論で物を進めて いると思います、山北に限らず。だから、そこは十分に考えてもらいたい。   結局下水道料金の件、この前私前回の一般質問でもお話ししました。まず、下水道料金を料金を 統一するのであれば、当初納めた村上20万、荒川15万、朝日5万、山北6万、これを一回チャラにし たらいかがですかと。いわゆる朝日の5万円に合わせたらいかがですかと。そして、一回それを平ら にしてから料金設定をするのが本来でしょうということを言っていました、私が。当然私も自分の会 報の中に書きました。そうしたら殺到するのです、それが、お電話なり、お手紙なり、メールなり。 そうすると、自分たちの悩みというのが出てくるわけなのだ。悩んでいるのです、こうやって。これ を現場を見てあげてやるということは大事だと思う。   だから、それを前向きにとらえていただいた上で料金制度にした上でやると。そうすると、その 合併浄化槽なんかでも取り入れたところもメンテが行政であれば非常に生活していくにも安心できる ということだと思います。   どうですか、この辺。副市長、朝日の件もあります。副市長の考えもちょっと聞かせてください。 短くお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) ただいまのご指摘でありますけれども、私どもも非常に遠い集落とい いますか、農集排に触れない、そういう集落を今まで合併浄化槽ということで推進、補助を出して山 北のように推進してまいりました。   そういうことで、その維持管理については個人でやるのだよというような契約といいますか、そ ういうことで今までお願いしてきた経緯がございます。ただ、いろんな高齢世帯、ひとり暮らし世帯 がふえている現状の中で、福祉政策、いろいろな災害対策等弱者対策、それらも含めて今後検討して いく課題ではないかなと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 市長、合併浄化槽を多く取り入れているのは、市長の足元の山北地区なので す。その山北地区で合併浄化槽を取り入れている人たちがやっぱり年金生活の人も多いのだろうし、 そうやって考えれば、市長のその英断をすることで、私全体にかかる予算というものはそんなでもな い。でも、それはやっぱり組み立てるには非常に価値のあることだと思うのです。ぜひ検討していた だいて、前向きにとらえていただきたいと、こういうふうに思いますが、いかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 山北地区が一番多いから困っているのでありまして、やらないとはだれも言 っていないわけなので、その過去の経過等を考えていかないと、多額の投資をして、そしてある時期 が来たからやめます、そのかわり料金収入でもうしますと、簡単にそういうことでいいのかなと。自 分の足元だから考えているのであって、その点を理解をしていただきたい。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) そういったところで、これはお願いをしながら、そして今の浄化槽の現状を 訴えたということでございます。   それもちょっと関連はしてくるのだろうけれども、基本計画登載事業の件にちょっと入りたいと 思いますけれども、基本計画登載事業ございますが、これちょっと見ていくと、来年平成22年度に山 北の庁舎、支所の庁舎を建てかえ工事というものがございますが、これはやっぱり市長はそれは実行 していく予定でおりますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほども申し上げましたように、このいわゆる合併市町村基本計画あるいは 基本計画登載事業等については、姫路議員も委員として参加をしておりましたわけでございまして、 合併時の約束事の一つであるととらえていかなければならないわけでありまして、今ご審議いただく 構想と相まっている面もありますので、これから予算編成に入るわけでございますが、急激に財政が 逼迫しているとかどうかなるというようなことでない限りは、やはりこれは忠実に皆さんの約束事は、 こればかりではなくて、守っていく必要があると、そのように考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 端的に答えていただきたいのですけれども、山北の支所の庁舎の建てかえ工 事は来年度からかかりますかどうですか。これだけ答えてください。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今国の予算等が確定をしていないという段階で、まだ予算編成の段階には入 っていませんけれども、先ほど来申し上げているように、これは各5つの市町村の約束事であります ので、財政が許すように私もしていきたいと思っておりますし、取り組んでいきたいと、そのように 考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) はい、わかりした。   私が一番心配しているところなのです、それが。市民は、合併協議会で基本計画登載事業をやっ たからそのとおりにしてくださいと市長に1票を入れたというのでないと思うのです。変わる社会情 勢、そしてこの大きな新市になってからの行政運営、それをその時々の情勢に市長が対応できる市長 であってもらいたいことに1票を入れているのです。国も800兆円ですか、超える借金があります。 地方にとっても、地方も足してですか、800兆円、GDPの500兆円を優に超えていると。こういう中 で、今山北の庁舎の建てかえ工事が本当に必要なのだろうかと。地方からいろいろ見直していかない といけないのではないかと。私は、村上高校山北分校という庁舎があの丘の上にあります。ああいっ たところの有効活用を市長にはぜひ英断してもらいたいのですが、いかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まず1つは、姫路議員も山北の支所の庁舎ごらんになったことがあろうかと 思っております。それぞれの地域の支所、庁舎については、災害時の防災拠点となる非常に大事な建 物であらなければならない。しかし、山北の支所の庁舎については、耐震調査しなくてもわかります、 恐らくある程度の地震で一番先に倒壊する可能性がある建物であると認識をいたしております。   そして、今山北分校の話が出ましたけれども、あの校舎とてそんなに新しい校舎ではない。そし て、合併市町村基本計画登載事業等に登載されあるいは合併の基本計画にのっている事業等について は、やめるというときであれば地域審議会の同意が当然必要になってまいります。そして、議会の当 然同意も必要になってくるというようなことでありまして、山北の地区の皆さんにすれば、どうして もあの庁舎、古い庁舎については、これから先の災害時の防災拠点という観点からも、ぜひとも小さ くてもいいから防災拠点になり得る、そういうような庁舎を切望しているというふうに思っておりま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 私も合併浄化槽の件でちょっと山北へ行ってその話したら、聞いていないと、 そんな話、わからないのです。一般の住民というのはわからないのです、今市長が一生懸命言ってい ることが。そんなのどう思いますかと。6億3,500万でしょう、総額。6億も7億もそこにかけてど うするのですか。   私は、それは大変申しわけないですけれども、山北の庁舎が危ないのであれば、まずほごしてい ただく。そして、それよりも何よりも市長、限界集落という定義わかりますか、限界集落という定義。 わかりますか。わからなかったらわからないでいいです。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) それは当然わかります。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) わかるというか、限界集落の定義というものは、その集落に65歳以上の年齢 の方が人口の半分以上を占めると。それ以上になってくると超限界集落。準限界集落は、55歳以上の 人が50%を超える、改めてちょっと言っていますけれども。まさに今合併浄化槽を入れている山北の 集落の部分というのは、それに近い状態になってきているのだろうと思うのです。   私は、前にちょっとここで言いましたけれども、新庁舎を建てかえるということではなくて、集 落の公民館あるいは集落のあいているところの家を利用して職員派出所を常駐させる、職員を。そし て、そこの集落が何かあったときに、病院へ行けば病床で看護婦さん呼ぶときにボタンを押すと看護 婦さん飛んできます。同じような体系の中で、その集落の中でそこの派出所のところにちょっとぐら ぐらっと言ったらボタンを押せよと、そうでなければ持っているとか何かして職員さんに連絡して飛 んできてもらう、職員に。情報というものは、もうどんどん入っています。山北でも私が今こうやっ てしゃっべっていることは入っているでしょう、朝日のほうでも。村上のこのエリアよりも情報量は いっぱいいただいております、恐らく、光ファイバーも設置され、情報量は。あとは人なのです。   私は、山北の支所がなくても十分できる、6億、7億の金を今言った方向性の中に育ててあげれ ば、山北の集落住民のために絶対なり得ると。持続可能な行政サービスをしていくためにはそれしか ないのだ。私はそういう思いなのだ、それは私の考え方とまた言うのでしょうけれども。   でも、こういうときこそそういったふうに考えていただきたい。基本計画の構想の中にどういう ことがあるかというと、市長、いいですか。読みますけれども、村上市基本構想の3章、社会動向、 これ市長が書かれたのです、だれ書いたか私はわかりませんけれども。いいですか。1節、人口減少 社会の到来。市長は把握しているのです、人口減少社会の到来を。何て書いてあるのですか、この中 間。ちょっと抜粋して読みます。特に地方においては、地域の存立基盤にもかかわる大きな問題であ り、人口減少下においても地域社会の活力を維持していく取り組みが緊急の課題となっておりますと 市長は言っているのです。そして最後に、これらの状況から本市の高齢化は加速度に推移し、加えて 少子化により人口の減少はますます進むことが予想されるため、若者の地元定着など、その後です、 抜本的な施策が必要になっていますと区切られるのです。今までと同じ考え方を変えるということを 市長が言っているのです。   だから、山北の支所が立派になって喜ぶのはだれですか。私は、そこにあるメンツだけの問題で はないと思うのだ。本当のハートの問題だと思うのだ。そういうところに力を入れて、6億、7億を そこにやるのであれば、もっと今言ったようなところに、集落に職員さんが派出できる、そしてのぼ り立てて、村上市職員派出所、ぱかぱか、ぱかぱかいわせていく、こういう政策を何とか市長にとっ てもらいたいと思いますが、いかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 手ぶり身ぶりを交えての本当にご質問で、ありがとうございます。   基本的に違うところ言いましょう。姫路議員は、前の議会でも、いわゆる支所廃止論らしきもの を言いました。私は、それは絶対に反対であります。支所は必要であります。そして、私らは7万人 の生命、財産を守る、災害から、そういう使命も持っております。   その中において、先ほどから申し上げておりますように、山北支所にしてはその機能を果たせな い、果たすことができない支所であるということであります。そして、私ども……私どもと言ったら おかしいですけれども、山北の町民、そして山北町長、山北議会、すべていわゆる建てなければなら ないということで長年基金を積み立てたり、そこまでして努力をして、そしてあの防災拠点になり得 ない建物を何とか地域の防災拠点、災害時の人命、財産を守るというようなところに持っていかなけ ればならないというような強い願いがあるわけでございますので、それらについて私は市長としても 当然こたえる必要がある。これが山北でなくてもそうです、たまたま山北であるということでありま すので。   そして、山北の人が知らなかったという話でありますけれども、どこへ行って聞いたのかわかり ませんけれども、それは後で教えていただければよく説明に行ってまいります。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 教えません。   それで、最後になります。私は、山北の支所というのは建物のことを言っているのです。支所そ のものは存続してやっていって十分可能だと思うのです。支所の今の建物のことを言っているのです。 建物でやっていくというよりも、人が、行政の職員が集落に向かっていくべきだろうと。来いという のではなくて、行くという発想なのです。そこだけ考えていただきたい。   それで最後、入札制度。条例の設置について見れば、いつごろが、どういうタイミングで、副市 長はこの前説明しておられましたけれども、どういうタイミングでやられるつもりでおりますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) ただいまの入札制度改革の中での入札監視委員会の設置ということで あります。現在入札契約手続運営委員会、先般開きまして、来年度どういう形で設置をしていくかと いうことを今検討中であります。   ちなみに県内では8つの市、新潟市含めて、新潟市、新発田市、聖籠町も設置をしておりますが、 それらのいろいろ条例でやっているところ、また規則でやっているところ、いろいろございます。そ れらも精査をしながら、今後来年度に設置する方向で検討をさせていただきますし、3月議会にはそ の委員の報酬等も当然出てくるものと思っております。そういうことで今準備をしている段階であり ますので、よろしくお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 今ちょっと聞くと、条例の設置も含めてということは、条例を設置すると副 市長はあの11月6日の委員会で言っているのです。どういうことかというと、副市長、こういう形で 皆さんテーブルの前に出した以上は来年度から実施するよう整理、条例制定に向けて皆さんのご理解 をいただけるように努力をさせていただきますので、よろしくお願いします。これに賛同したのです。 いいですか。建設企業常任委員会は、副市長が3月までに条例を制定してやっていくということに対 して、我々委員は賛同したのです。条例制定か規則かなどという問題ではない。   市長、11月6日の委員会のときには、私は最初に冒頭に何を言ったか。これだけ大きな問題の入 札改革関係の問題が起きていて、市長の謝罪ひとつないではないかと責め寄ったのです。どう思いま すか、市長。この入札問題、あなたはほかのことのように何か顔見ると思っています。そうではない でしょう。まず謝ってください。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ほかのことのようになどと思っていません。           〔「謝りなさいよ、そうしたら」と呼ぶ者あり〕 〇市長(大滝平正君) いや、謝るとか謝らないとかの問題ではなくて、いわゆる委員会のときはこ の問題に関しては副市長が委員長を務めているということで〔質問時間5分前の予告ブザーあり〕あ りますし、また出席要請もいただいていなかったというようなことで私は出席しなかった。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 出席要請しなければ来ないのですか、市長は。そうではないでしょう。いい ですか。入札問題でこれだけ騒いだのです。そして、副市長も条例制定して監視委員会をすると言っ ていたのです。そんな中において、出席の依頼がないから来ないではないでしょう。先頭切って来な ければならないのです、その委員会に。こういう不手際があって申しわけなかった、今後はこういう ことないように徹底して我々で努力して、検討して、来年春に向けての条例制定に向けてやっていき ますと何で言えないのですか。それが本来の市長でしょう。   副市長はどう思いますか。副市長はそのようなこと言っていましたでしょう。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) この問題につきましては、私どもの入札の検討委員会で随時検討して きております。また、委員会での審議ということであります。委員会には副市長が出席するというこ とで決められております。そういう中で今まで説明をしながらやってきておるわけであります。   そんなことで、来年度そういう条例制定に向けて、そういう答弁も新発田市の例をとりましてそ ういうことでということで検討していくということでありますので、ご理解をいただきたいと思って おります。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 我々建設企業常任委員会、私もその一員ですけれども、条例制定をやると言 うから、私たちはいっぱいまだまだ言いたいことあるのです。しかし、そういう行政のスタイルが、 姿勢が見受けられて、条例でなければだめですよ、規則なんかそんなものではだめだよ、ちゃんとつ くってもらわなければ、事が大きいから大変なのですから。わかりますか、市長。どういうのですか、 わかります。謝罪してください、まず。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほどから申し上げているように十二分にわかっております。謝罪するかし ないかということになると……           〔「謝罪から始めねば」と呼ぶ者あり〕 〇市長(大滝平正君) それはちょっと考えていかなければならない問題であります。   しかしながら、担当の副市長が委員長としていますので、それは副市長がしっかりと委員長とし て対応しているというふうに考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) とりあえず11月6日の委員会のときには冒頭にそれでもめたのです。市長を 呼んでまず最初に言ってもらいたい。市長、この問題に対してのモチベーションはあるのか。そうし たら、副市長は「あります」と当然言うよね、市長をかばって、そんなの知らんぷりはしていないと。 私だって考えれば、何とか……副市長、委員長でやるのであれば、条例に向けての制定ということが やっぱり市民にもそれは理解得られるし、我々委員にも理解得られるし、新発田市に倣ってやるべき だと思います。   いかがですか、最後に。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 先ほども申し上げましているとおりであります。そういうことで、今 後新しい入札委員会どういう形でやるかというのは今検討中でありますので、ここでどうする、こう するということは差し控えさせてもらいます。そういう方向でいっているということをご理解いただ き、3月に提案をさせていただきたいということでお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 副市長、ここで言えなければ、私副市長の家へ行って聞いていけばいいので すか。おかしいでしょう。ここだからこそ副市長の声明が必要なのです。コミットメントしてもらう。 そしてやりましょうと、前向きに。あしき慣例をなくして、よりよい入札制度をつくりましょう、み んなで。それが村上市民の一番の願いだと思います。そして、また業者にとっても、それが必ずいい 形なのだというのがわかるはずです。   市長、最後にお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 最終的に判断をするのは私ですので、しっかりと判断をします。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) では、期待しておりますので、これで一般質問を終わらせていただきます。   ありがとうございます。 〇議長(佐藤宮吉君) これで姫路敏君の一般質問を終わります。   午後1時まで休憩します。           午前11時50分  休 憩                                                        午後 1時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、3番、本間清人君の一般質問を許します。   本間清人君。           〔3番 本間清人君登壇〕 〇3番(本間清人君) 皆様、お疲れさまでございます。民主党の本間清人でございます。議長のお 許しをいただきましたので、早速項目に沿いまして私の一般質問をさせていただきたいと思います。 質問事項は2点でございます。   まず1番目、入札関連についてでございます。私は、以前より入札の制度、またその関連に関し まして何度か質問をさせていただいておりますが、せんだって入札されました荒川いこいの家建設工 事において、入札は適切にかつ公平に行われた入札でしたでしょうか。建築、設備、電気工事、すべ ての入札で最低制限価格に同額があり、差額も3,000円程度であるのは極めて疑問があるように思い ますが、市の対応はどのようにしたかをお聞きしたいと思います。   2番目、建設企業常任委員会で継続審査となっておりました市道川部17号線拡幅工事の発注問題 について市長の見解をお聞かせいただきたいと思います。   質問の2項目め、学校教育についてでございます。その1番目、政府の行政刷新会議事業仕分け 対象事業について、その中に放課後子どもプラン推進等(放課後子どもプラン推進のための調査研究 等、放課後子ども教室推進事業、地域共同による家庭教育支援活性化促進事業、家庭教育支援基盤形 成事業)が盛り込まれておりましたが、村上市ではどのような内容で取り組みをしていましたでしょ うか。また、今後はどうされていくかをお聞きしたいと思います。   2番目、行政刷新会議事業仕分けの対象事業の中にこれをいじられると地方の教育にはよい悪い というような内容があれば教えていただきたいと思います。   3番目、教育長は家庭学習の重要性を説いているようですが、その考えをお聞かせいただきたい と思います。   以上、市長答弁の後再質問させていただきますので、よろしくお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、本間議員の2項目のご質問について順次お答えいたします。   最初に1項目め、入札関連についての1点目、荒川いこいの家建設工事において、入札は適切か つ公平に行われたのかとのお尋ねについてでございますが、10月27日に入札執行しました荒川いこい の家建設工事の建築本体、機械設備、電気設備の3件について、すべてが最低制限価格による落札で あったこと、また入札価格が数千円の僅差での入札状況であったことから、価格漏えいについて入札 契約手続運営委員会で調査を行うよう指示をいたしました。   その後、設計関係者からの聞き取り、工事担当部署及び入札執行部署での入札関連書類の保管状 況等の確認、入札参加業者の工事費内訳明細書により適正に積算されているかの検証を行いましたが、 不正行為の事実確認ができなかったとの入札契約手続運営委員からの報告を受けております。今後さ らに誤解を招くような入札が起きないよう防止対策について検討を命じているところであります。   次に2点目、建設企業常任委員会で継続審査となっていた市道川部17号線拡幅工事の発注問題に ついてのお尋ねでございますが、この川部17号線拡幅工事は、平成20年度、平成21年度の2カ年にわ たり工事を実施しました。平成20年度は合併間もない時期でもあり、新市の入札制度が確立していな いため、旧市町村の入札制度を採用し、川部17号線は指名競争入札で入札を実施しました。その後平 成20年11月1日からは、新制度の制限付一般競争入札を適用しておりますので、平成20年度、21年度 とも入札執行は適正に実施されたものと考えております。   しかし、平成20年度の事業実施に当たり、工事設計書の作成に必要な図面及び数量を工事の指名 競争入札に指名されることが明らかな建設業者に無償で依頼した事実が平成21年度になって判明いた しました。当然平成21年度の工事設計書の作成時にもその図面等を使用をいたしております。旧神林 村では、工事の設計に当たり、職員の技術的な問題や仕事の込みぐあい等から建設業者に無償で図面 の作成を依頼し、その図面を利用して設計書を作成してきた経緯があり、このたびの川部17号線につ いても旧来の慣習により図面の作成を依頼し、費用の支払いをしかなったものであります。新市では、 図面作成等を依頼した場合、その支払いを行っていることと作成した建設業者から支払いの請求があ ったため、業務委託契約を締結し、費用の支払いをしたものであります。合併後すぐの発注とはいえ、 甚だ不適切な事務処理と言わざるを得ません。まことに申しわけなく思っております。ついては、再 発防止に向け、透明公正な契約事務の徹底についての訓命と文書による処分を実施いたしましたし、 適正な入札執行を行うとともに、さきの姫路議員にもお答えいたしましたが、入札監視委員会の設置 について検討を始めているところであります。   次に2項目め、学校教育については、教育長に答弁いたさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) それでは2項目め、学校教育について順次お答えいたします。   初めに1点目、行政刷新会議事業仕分け対象事業に放課後子どもプラン推進等事業が盛り込まれ ていたが、本市ではどのような内容で取り組んでいたか、また今後はどうするのかとのお尋ねについ てでございますが、事業仕分けの対象となりました放課後子どもプラン推進等の中にあります放課後 子ども教室推進事業につきましては、平成19年度から旧村上市と旧荒川町において事業が始められて いるところであります。現在村上地区では、村上小学校と村上南小学校の2校を会場に、平日は週1 回それぞれの空き教室やプレイルームなどを利用し、宿題学習や工作活動、本の読み聞かせやグルー プ遊びなどを、土曜日には月に1回スポーツやレクリエーション活動を実施しています。これらの活 動には、老人クラブ、ボランティア、PTAなどの方々から多くの協力をいただいて実施しておりま す。また、荒川地区につきましても、平日は週2回、荒川地区公民館を会場に地域の方々のご協力を いただき、茶道や将棋、レクリエーションや工作活動を実施しています。また、学校の長期休業には、 情報センター体験や坐禅体験、科学の実験学習活動などを行っております。   この事業についての行政刷新会議の結果は、国実施または地方実施とされたところですが、現在 進められています国の予算編成での段階で行政刷新会議の結果がどのように反映されるかは現段階で は明らかではありませんので、引き続き情報収集に努めているところであります。   次に2点目、事業仕分け対象事業の中にこれをいじられると地方の教育にはよい悪いというよう な内容があれば教えていただきたいとのお尋ねについてでございますが、教育関係で事業仕分けの対 象となったもので現時点での影響が考えられる主な事業としては、公立学校施設設備事業は予算要求 額の縮減、子どもの読書活動の推進事業が廃止、子ども夢基金は基金廃止、基金の国庫への返納、ス ポーツ予算は予算要求額の縮減、伝統文化子ども教室事業は国の事業として行わない、放課後子ども 教室は国または地方実施となっております。今後の国の予算編成においてこれらが反映されていきま すと、財源の確保の問題や事業の見直しなどを検討せざるを得ないものと考えられます。   次に3点目、家庭学習の重要性についてのお尋ねでございますが、子供に確かな学力を身につけ させていくことを目指す中で、学校におけるわかる授業の実施が前提であると考えるとともに、学校 での学習と家庭学習とを連動させるということにおいて、その重要性をとらえております。家庭学習 において、学校の授業で学習した内容を復習したり、繰り返し練習したりするようにすれば学習内容 の定着が図られますし、予習をしていくようにすればわからないことや興味を持ったことを明確にし、 問題意識や意欲を持って学校の学習に臨み、その充実が期待されます。また、学校で興味、関心を持 ったこと、解決できなかったことなどを家庭学習で行うようにすれば主体的な学びの育成にもつなが っていくことが期待されます。   このように学習内容の定着、学習意欲の向上、粘り強く学習に取り組む態度の育成などにおいて、 家庭学習は重要な役割を果たすものと考えております。管内の学校におきましても、発達段階に応じ て家庭学習を行う時間の目安や学習内容や方法を示し、家庭と連携しながら、家庭学習の充実に向け た取り組みを進めております。今後家庭学習の習慣化に向け、子供自身の努力はもちろんであります が、各中学校に設置された郷育会議におきましても、実態に基づき大いに協議していただき、学校、 家庭それぞれの役割を一層理解し合いながら、連携、協力して取り組むことができるよう教育委員会 といたしましても支援していきたいと考えております。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) どうもお二人のご答弁ありがとうございました。   教育長、せっかく私きょう質問をしたのですが、入札関連がもし長くなりましたら再質問はでき ないかもしれませんので、ひとつよろしくお願いいたします。   私何度かずっと入札関連の問題を一般質問させていただいておりまして、今回は正直言いまして、 教育長がせっかく新しくなったのだし、私もPTAの会長もやっていることですから、教育を本当は 中心にやりたかったのですが、どうしてもこの入札の問題をやらなければいけない問題が出てきたも ので、もう一度入札の問題を今回させていただきたいなと。   市長、この10月27日に行われました荒川いこいの家、この入札公表兼結果調書を当然ごらんにな りましたですよね。副市長もごらんになりましたか。市長、副市長には2人ともお聞きしたいと思い ますが、この入札の結果を見られて何も感じませんでしたでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) この入札の結果を見て、非常に金額が1,000円単位で接近しているというこ とがあります。最近県の入札を見ましても、同札が非常に多くあったりあるいは1,000円、2,000円単 位での違いでずらっと並んでいる傾向があるので、積算等で非常に各企業が努力しているのではない かなと、そのように考えた次第であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 市長と同じ見解であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 今市長が言われた新潟市の同額、それが出ていた記事がこちらです、「市の 発注建設工事、入札同額、くじ引き増加」という。これに関しては、全く村上と違うのです。入札の 価格が最低制限価格の設定を1,000円単位に向こうもしていたのです、今までは。ところが、10月以 降に公告した入札は、1,000万円以上は10万円単位、1,000万未満は1万円単位なのです。だから同額 が多いのだ。これをこの入札に、村上の今回やりました荒川いこいの家、この建設工事、設備工事、 電気工事、これ3つに合わせますと同額なんかもっとふえるのです。1,000円単位でぴったりその最 低制限価格に3つの工事とも全部ぴったりなのです。同じ金額で入れてくじ引きをしているのが電気 設備工事と機械設備工事、こちらの工事に関しては2社同じ札を入れてくじ引きになっているのです。   それで、先ほど姫路議員の中にも出てきました、今の答弁の中にもありましたけれども、入札契 約手続運営委員会、その委員長は副市長という先ほどの見解ですが、そのほかのメンバーはどなたな のでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 契約手続運営委員会のメンバーですけれども、総務部長、上下水道部 長、企画部長、都市整備部長、それから産業観光部長でございます。あとその中に財政課長も同席を しております。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) そうすれば、もしこの3つの工事発注に関しまして、もし官制談合であれば、 そのメンバーの方は皆さん黒なのです。副市長、何も疑問がなかったということなのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) この件につきまして、10月27日に入札が行われて、その結果が出たわ けであります。そういうことの報告を受けて、市長からちょっと3件同時に同じ最低制限価格で入札 の結果があったというようなことでご指摘を受けて、調査するようにということで特命を受けました。 そういうことで、10月30日に入札契約手続委員会を開催をさせていただきました。そこでどういうこ とをやるかというようなことを協議しまして、これは非常に同じ3件関連であり、それも同額で入札 だというようなことで、特異な状況結果ということで、漏えい等、またそういうものがないか、それ を調査しようというようなことになりまして、11月の4日にはその請け負った建設の設計業者、そし て11月9日には設計を手伝った2つの設計事務所さん、それを呼びましていろいろ事情を聴取をして おります。   それから、その結果を受けて、11月10日この運営委員会を開催させていただいて、その結果、そ の設計業者からはそういう漏えいされた事実がないということを確認をされました。そんな中で、で は内部でのそのあれがなかったかということで、その設計図書の保管、管理はどうなっているかとい うようなことで庁内関係者からもその事実を聞こうというようなことで、11月10日当日庁内関係者、 それを見ていた福祉保健部長、また介護高齢課長、そして荒川でやったわけでありますので、荒川支 所の後藤福祉課長、またその課長代理、また荒川支所長、それらの職員の事情も聞きまして、どうい う状況であったかということを検証をさせていただきました。そして、それに加えて工事の業者にお かれまして工事費の内訳明細書を提出するようにというようなことで、各事業者、入札した業者から すべてその明細書を提出をしていただきました。そして、11月18日に入札委員会を開いて、その工事 請負契約書、また今までのその検証結果を総合的に判断して、これはそういう価格漏えい、またいろ んな官制談合等そういうことは認められないということで結論を市長に報告をしたところでございま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 市長は、副市長にその入札契約手続運営委員会等を開いて、その3つの工事 の発注に関して調べろと。調べろよということは、市長も当然何か不思議だなと、不思議というか、 疑問に思って、不正があるのではないかというような感じがあったからこそ当然副市長に命令をされ たのですよね。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほども申し上げましたけれども、県の入札を見ていましてもこういうケー スはないわけではないわけでございます。   しかしながら、3つの工事がこういう結果であるということは自然ではないなと思って副市長に 命じて、副市長は委員長でありますので、徹底的に調査をするようにと、そういうふうに命じました。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 副市長にお尋ねしたいのですが、その委員長として副市長は不正行為の中に どういった不正行為があるのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) どういうことがと言われてもあれですけれども、結局その価格の設計 した方の漏えい、またその職員がいろいろその書類をどこかに保管が悪くて見られたとか、そういう こともいろんなケースが考えられるわけでありますけれども、それらを事情聴取、またその保管の管 理方法等をつぶさに調査した結果、そういうことは考えられないということで結論に至ったところで ございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 財政課長にちょっと内容をお聞きしたいのですが、今の入札のやり方としま しては、当然工事内訳書を添付するわけですが、その工事内訳書というものはもう既に単価自体がネ ットになった金額ですか、それともそれが全部積算されてきて合計から例えば値引き処理等なんかを 起こした総額が変わってくるというような出し方になるのですか。どちらでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇総務部財政課長(佐藤昭一君) 総額で表示してございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) いや、そういうものはその総額なのですけれども、結局単価自体はそれがも うネットの単価なのですか、それともそれにまた掛けた金額での総額になるのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇総務部財政課長(佐藤昭一君) 最初に言われたほうの金額になります。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 先ほど副市長、工事内訳書を求めたと、入札参加業者から求めたというお話 を聞きましたけれども、その内訳書の中で相関するような、何社か同じような内訳明細書は出ていま せんでしたか。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 私のほうではつぶさにそういうことも、どういう数字がどうこうとい う比較はしておりません。そういう近い形での、同じというものはありませんけれども、そういう近 いそういう積算の、いろんな単価が違うとかいろんな方法があります。まず、そのケースバイケース でいろんなやり方があって、結果的にそういうことにこの全体のその価格が同等になったということ でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) そうしましたら、副市長、今回の3つの工事もう入札、発注もされていると 思うのですが、工事内訳書を求めたわけですので、その内訳書を公開はできますね。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇総務部財政課長(佐藤昭一君) 現在工事の内訳書というものは公開してございません。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 今公開していないということですが、それを公開してほしいもしくは住民監 査請求もしくは情報公開条例、いろんな公開条例等を使ってその内訳内容を公開してほしいと言った 場合には、公開は当然できますね。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇総務部財政課長(佐藤昭一君) 私どものほうに情報公開条例というものがございますが、企業の 情報につきましては非公開というのが原則になっております。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) それでは、その工事内訳の明細書と、いわゆるもとになります設計業者が市 に対して提出した見積書、当然予定金額があり、そこから最低制限価格を決めていくわけですから、 そのもとになるものがあるはずです。そことの相関は、副市長、あったかないか。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) その件につきましては、入札に私直接かかわっていませんので、その 辺は担当課長に答弁させますので、よろしくお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇総務部財政課長(佐藤昭一君) 最低制限価格の金額とそれに応札された業者の金額が非常に近寄 ったという事実はございますので、何らかの相関はあるのでないかなというふうには思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 今の課長の答弁で何らかの相関はあったのではないかということでしたが、 課長もその入札契約手続運営委員会のお一人として出席をされて、なぜそういうふうに思われていた のにこのことについて問題視をしなかったのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇総務部財政課長(佐藤昭一君) 今ほど私お話し申し上げましたが、それらにつきまして最終的に は不正行為は確認できなかったという結論を導いているだけでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 副市長、そのことについて、例えばみんな今そのメンバーは内部の方だけな わけです。それで、業者さんも当然地元の業者さんばかりですから、何かしらのおつき合いもあろう かと思います。例えば全く関係ない公正取引委員会等にちょっとその相関もあり、この入札に関して は3つすべてが1,000円たりとも違わない同額なのだと、誤差も同額なのです。そういうものが本当 に何も問題ないということでいいのかなと。公正取引委員会等に相談をして、ちょっとこの内容につ いて精査してくれというようなお気持ちはございませんでしたか。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) ただいまの質問でございますけれども、県でも、新潟市もそうですけ れども、それこそ今の計算方式すべて公表しておりますので、こういうケースはこの後も出てこよう かと思います。それを一々いろんな調査をしているわけにはまいりません。また、談合情報とかそう いうあれがなされたときにはそういうきちっとしましたそういう調査、あれはしますけれども、これ は市長の特命によります私ども自主的な判断で今調査をしたということでご理解をいただきたいと思 いますし、今後につきましては姫路議員に答弁したように、入札監視委員会を来年度立ち上げて、そ の中でまた検証をしていただく第三者が入るわけでありますので、それらで今後対応していきたいと 考えておりますので、よろしくお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 市長も副市長も今経済新聞に出た中で、県内の法人税を見ますと、黒字申告 が31%、いわゆる10社中7社は今赤字経営なのです。デフレでどんどん物は安くなっていく、賃金は 下げなければならない、単価自体、その材料自体は上がっていく、すごく矛盾をしている今状況の中 で、最低制限価格を設けて、一番守られているというのはこの入札なのです。そこに参加できる業者 さんというものは、非常にやはり今これだけ仕事もない、でも市からは安定して供給を受けられるの で、だれでも欲しいはずなのです。ですから、いろんな情報を業者さんも探るでしょうし、設計屋さ ん等にお伺いをして、大体どんなふうな感じの設計になるのだろうか、そういった伺いは本当はいけ ないことなのですけれども、やっているのだって事実なのではないでしょうか。   そして、今回のこの疑惑の中には、副市長、その関係者の中にあなたの知り合いいますよね。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) この場では特定はだれと言うことはできませんけれども、同級生はお ります。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) その方は、この工事の中では何を担当しているのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) そのあれについては、課長から答弁いたさせます、私がちょっと把握 をしておりませんので。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇総務部財政課長(佐藤昭一君) 設計を担当した業者さんだと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。           〔何事か呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇総務部財政課長(佐藤昭一君) 設計を委託した方でございます。大変失礼しました。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 設計を委託したということは、設計会社からまた設計を委託されたのでしょ うか。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) お手伝いをしていただくということで、私は全く聞いておりませんし、 そのもとの設計屋さんが協力をいただいて、どういう部署を手伝ったかというものは私もちょっと今 把握をしておりませんけれども、そういうことでお手伝いをしたという事実はございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) もとの設計会社さんは、市から委託発注を受けた設計会社さん、どちらの設 計会社なのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) こういう場で発言してよろしいでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 個人名とかのものはちょっとこの場では避けていただきたいと思います。           〔何事か呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) 訂正します。   もとの設計業者ですので、公表してください。   副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 設計は、荒川町に所在の、荒川地区、旧荒川町、荒川地区の設計屋さ ん、渡辺建築設計室ということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 副市長は、その運営委員会の委員長として、今回の3つの工事が疑問がある ということで市長から命令を受けて、その委員会を開いて、そして聴取をして、設計業者、そして入 札参加業者、それと関係職員等も含め、また内容、内訳書も含め調査をしたと。そのことに関しまし て、議会に報告をしよう、また議会に公開をして議会のほうでも精査していただこうというような気 持ちはございませんでしたでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) これは、議会に報告するといいますか、たまたまこれが3つの件が同 額で入札されたというようなことで、談合情報とか新聞報道、そういうことの公表された中での案件 につきましては議会の皆さんにも報告すべきと思いますけれども、こういう我々任意として調査した 中でありますので、そこまでは考えていませんでした。   今後そういうことのないようにというようなことで、これから十分こういう事情聴取した中で業 者の皆さんもそういうことを今後の対応については考えていくのではないかなということで、はっき り不正があったという事実がございませんので、報告はしておりませんので、よろしくお願いいたし ます。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 今の副市長の答弁を聞いていますと、例えば交通違反で言うと、スピード違 反というものは現行犯のみなのです。オービス等にひっかかった場合は別です。全く今そういう答弁 なのではないですか。見つからなければ公表しなくていいだろう。   では、何のためのあなたは入札調査何だか運営委員会の委員長として、その六、七人の方のグ ループを集められてそのことを調べているのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) これは、市長のそういうことで調査をするようにという指示でござい まして、本当の任意の調査でございます。   不正があったかのような議員のおっしゃり方でありますけれども、あくまでも全くそれは想像し た中でありますので、私どもはしっかりとそういう事情を聞きまして、そういう事実は確認されなか ったということでありますので、よろしくお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) ほかの入札でつい最近行われました、11月12日なのですが、(仮称)瀬波学 童保育所建設工事、こちらも電気設備工事、それと同じく機械設備工事、そして建築本体工事と3つ の業種になっております。こちらは、本体のほうで落札した業者さんが6,080万。こちらのほうは、 非常に金額がどの業者にしてもばらついているのです。でも、大体入札に参加している業者は、先ほ どの入札業者とほぼ同じなのです。そういうところも見ませんでしたか、副市長。そんなに単価違う のですか、工事の中で。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) それは、その各設計等、またその業者のその入札の設計単価の見積も りでありますので、そういうことあろうかと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 今の副市長のいろいろの考えをお聞きしていますと、これからその入札の何 か条例制定をして新しい入札監視委員会だなどというところにしても、もう第三者をきちっと入れて やるということできちっとやってもらわないと同じような答弁の繰り返しになるのではないですか。 また前回の荒川のいこいの家も同じような工事だったから、今回も同額が出たって何の不正もないで はないですかと言われればそれまでではないですか。何できちっと調べようとしないのです。   副市長、本当に自分の中にちゃんと誓えますか、これ本当に何でもなかったということで。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 今ほど質問ありましたけれども、そういうことの事実は一切ないとい うことを明言させていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) きょうもあと時間ないので、そのことについてはまだ私もいろいろ調べてみ たいと思います。今の言葉きっちり肝に銘じておいてください、本当に何も不正がなかったと今おっ しゃいましたので。   それと、あと時間も少ししかありませんが、先般継続審査になっておりました川部17号のほうに 移りたいと思います。川部17号は、先般継続審査でいろいろ質疑をした中で、その50万を払ったとい う契約書、そちらをいただきました。あのときは、「そうか、ではちゃんとした契約で金額を支払っ たのだろう」ということで、私も建設企業常任委員会の一員ですので、その契約書の写しをこうやっ てもらいました。   ところが、この契約書の内容をよく見てみますと、川部17号の文字が何も出てきていないのです。 川部17号の残りの線で50万円を支払ったという答弁をしながら、契約書には川部17号は一切うたって きていない。これどういうことなのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 都市整備部長。 〇都市整備部長(五十嵐孝次君) 委員会のときで契約書をお見せしたときにご説明すればよかった のですけれども、契約書には小岩内15号線外1路線というふうになってございます。その1路線とい うのが川部17号でございまして、今回の事前調査に小岩内15号と川部17号が2つ入っていたというこ とでございます。金額的にすべては川部17号のほうが余計だったのでございますけれども、担当者の ほうで2路線あった場合に2つ併記する方法とか1カ所にまとめる方法ということを取りまして、今 回は小岩内15号外1線ということで契約書を作成したところでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) この契約書の中に工期20日間で小岩内15号線外1路線測量設計業務委託とい うふうになっておりますが、この中で小岩内15号線というものは、ではこの金額のうち幾らあるので すか。 〇議長(佐藤宮吉君) 都市整備部長。 〇都市整備部長(五十嵐孝次君) 金額49万3,500円のうち、案分いたしますと、小岩内15号が約5 万円程度に相当いたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 今5万円ということは、まずこれの1割ですよね。1割がその小岩内15号線、 〔質問時間5分前の予告ブザーあり〕ほかは17号。普通逆なのではないですか、契約書の書き方は。 金額が多いほうの名前を書いて、少ないほうが外1というのが普通ではないのですか。何かいかにも この契約書を見ると、今までそういう通例で旧神林は無償で設計業務をやらせていたと。その名前を 年度が変わったので、どうしても17号の名前を出したくないというような意図が見えるのですけれど も、どうなのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 都市整備部長。 〇都市整備部長(五十嵐孝次君) 先ほどもお話し申し上げていますように、2路線あった場合、並 列する場合と、それからまとめる場合とがございます。その辺、小岩内が先なのか川部が先なのかと いうものは、一応担当のほうでちょっと判断するものですから、特段深い意味はないかと考えており ます。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) そして、一番問題なのは、この契約書なのですけれども、測量設計業務委託 なのです、業務委託。業務委託の私村上市の名簿の中に、今この契約を受けた業者さんの名前を調べ てみましたけれども、業務委託の契約を受ける一覧表の中にその会社は入ってきていません。村上市 との業務委託はできないのではないですか、この業者は。その辺どうなのです。 〇議長(佐藤宮吉君) 都市整備部長。 〇都市整備部長(五十嵐孝次君) 先ほども市長の答弁のほうでもお話し申し上げましたけれども、 工事発注前に建設業者に図面等の作成を依頼したということでございます。それで、当然作成した業 者さんは成果を市のほうに出してきていまして設計書に反映させたわけでございますので、提出され た成果が工事または製造によるものでなく、測量委託での成果品だったものですから、業務委託契約 を結ばせていただいたということでございまして、入札参加の資格のほうでございますけれども、こ のたびの件につきましては複数の方との入札とかではなくて、特定の方との随意契約ということで結 ばせていただきましたので、そういうことで契約をしたということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) この20日間にわたって行いました小岩内15号線、業務期間20日間、それで5 万円。この契約の内訳が何にも掲載されずに、17号に幾らとか17号に何日とか。だって、この契約な んておかしいでしょう、どう見ても。21年6月8日着工、21年6月27日竣工、20日間。でも、これ業 務委託なのであれば、その金額のうちの9割が17号線の金額なのです。それなんかもう終わっている ではないですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 都市整備部長。 〇都市整備部長(五十嵐孝次君) 委員会のほうでもご説明させていただきましたけれども、先に発 注をして、成果が来てからの契約ということでございましたので、本来不適切な契約でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 市長、こんな契約がまかり通るのですか、公の場で。どう思われます、この 契約。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 提案理由でも申し上げましたけれども、合併間もない時期でありまして、入 札に関しましては11月1日からは新しい村上の入札制度でやったということでありまして、その前は それぞれの旧市町村単位での入札をそのまま踏襲していったというようなことでこういう結果が出て きたということでありまして、踏襲したとはいえ、適切な契約行為ではないというふうに考えており まして、先ほど申し上げましたように神林支所を通して訓令と厳重注意をいたしたということでござ います。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) いかんせんこれらの件に関しましては、本当に市民のために利便性をよくす るための工事発注なわけですから、何か一部の業者であったり一部の役所の関係の方だけが何か得を するようなそういう工事発注の仕方はやっぱりよくない。   それを決めつけて私は今言っているわけではないですけれども、そのことをやっぱり少しでも疑 問があるのであればきちっと精査し、調べて、もしそれが市でだめなのであれば、公正取引委員会、 会計監査、いろいろあるわけではないですか。そういう手続を踏んででもやっぱり調べるのが市長の 役目だと思いますが、市長どうでしょう。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今でもそのように考えておりますし、これからもそうあるべきだということ で〔質問時間終了のブザーあり〕ありますので、適正にこれからも精査をしてまいりたいと、そのよ うに考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) どうもありがとうございました。   終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) これで本間清人君の一般質問を終わります。   午後2時まで休憩します。           午後 1時51分  休 憩                                                        午後 1時59分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、17番、長谷川孝君の一般質問を許します。   長谷川孝君。           〔17番 長谷川 孝君登壇〕 〇17番(長谷川 孝君) 私の一般質問の質問事項は、村上市の明るく、元気で持続可能な行政運営 について、この1項目でございます。   新潟県の総人口は、1997年をピークに減少傾向をたどる中、2009年9月に厚生労働省より公表さ れた平成20年人口動態統計によると、本県人口の自然増減数(出生数−死亡数)は6,501人減と北海 道に次いで第2位の減少数となっています。中でも出生率は全国41位と下位に位置しており、出生率 の改善が課題となっています。このことは、本市も同様の傾向であることから、人口減少問題は明る く、元気で持続可能な行政運営のために避けて通ることができない最大のテーマであります。村上市 総合計画基本構想の提案もなされていることから、本市の人口減少問題を中心に次の点についてお伺 いいたします。   (1)、人口減少対策について。@、合併後5地区の人口減少はどのように進んでいるのか。   A、その対策としてどのようなことを行ってきたのか。なお、今後どのようなことを計画してい るのか。   (2)、地域の元気づくりについて。@、その拠点として、各地区の旧小中学校跡地の利用が考 えられるが、それぞれの地区の跡地はどのようになっているのか。   A、第1次村上市総合計画基本構想、村上市行政改革大綱に掲げる協働のまちづくりについては 大いに期待するものがあるが、目指す方向性はどこにあるのか。   以上についてであります。市長答弁の後再質問いたしますので、よろしくお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、長谷川議員のご質問について順次お答えをいたします。   最初に、村上市の明るく、元気で持続可能な行政運営についての人口減対策についての1点目、 合併後5地区の人口減少はどのように進んでいるかとのお尋ねについてでございますが、市町村合併 を行った平成20年4月1日現在の住民基本台帳での各地区の人口でありますが、村上地区3万51人、 荒川地区1万1,098人、神林地区1万135人、朝日地区1万1,458人、山北地区7,277人の合計7万19人 でありました。1年後の平成21年4月1日現在における各地区の人口は、村上地区2万9,675人、荒 川地区1万1,020人、神林地区9,969人、朝日地区1万1,316人、山北地区7,107人の合計6万9,087人 となり、全体で932人、1.33%の減少となっております。いずれの地区も減っており、村上地区では1. 25%、荒川地区で0.7%、神林地区で1.64%、朝日地区で1.24%、山北地区で2.34%の減となってお ります。   次に2点目、その対策としてどのようなことを行ったのか、今後どのようなことを計画している のかとのお尋ねについてでございますが、地方都市における人口の減少は、地域活力の減退や伝統文 化、各種産業における後継者問題、そして税収をはじめとする行政運営上の課題等さまざまなところ に影響を及ぼしてまいります。   前述のとおり、合併後の本市の人口は減少傾向にあり、今後もその傾向が継続することが予想さ れ、市としてもどうしても克服しなければならない重要課題としてとらえております。合併後これま での間、企業誘致などによる雇用場所の充実、確保、子育て環境の充実、旧市町村のころから継続し てきた各種交流人口増加策や観光の振興などその対策に努めてきたところでありますが、昨今の経済 不況も影響してか、その効果があらわれるに至っておりません。そのため、後にご審議いただく第1 次村上市総合計画において、重点戦略として定住化戦略を掲げております。この重点戦略における各 種重点プロジェクトの効果的な展開により、すべての市民が住みよいまち、住んでよかったと言える ような、そして人口の減少に歯どめがかかる、そのようなまちづくりを考えていかなければならない と考えております。   次に、地域の元気づくりについての1点目、その拠点として各地区の旧小中学校跡地の利用が考 えられるが、それぞれの地区の跡地はどうなっているかとのお尋ねについてでございますが、学校関 係でありますので、教育長に答弁をいたさせます。   次に2点目、第1次村上市総合計画基本構想、村上市行政改革大綱に掲げる協働のまちづくりに ついては大いに期待するものがあるが、目指す方向はどこにあるのかとのお尋ねについてでございま すが、合併後の本市には広大な面積の中に270を超える町内、集落があり、それぞれ地域の伝統文化 を守り生活を送っております。   しかし、深刻化する少子高齢の進展などにより、地域活力の衰退やコミュニティー存続への危機 感も多くなってまいりました。本市が掲げる協働のまちづくりは、市民生活の基盤となる地域コミュ ニティーが将来にわたる活気あるものとすることを大きな目的の一つとしております。各地域が主体 的に地域課題や地域自治活動に取り組むことで地域コミュニティー強化につながり、またそれらの情 報を全市的に共有することで新市一体感の醸成が図られることもあわせて期待をいたしております。 行政運営を含み、これからのまちづくりは、市民とともに市民と協働であるべきと考えます。そのた め、市民と行政がそれぞれの役割を分担し、市民が参画する協働のまちづくりを推進することで地域 が活性化され、真に強い村上市の構築を目指せると考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) それでは、地域の元気づくりについての1点目、その拠点として各地区の 旧小中学校跡地の利用が考えられるが、それぞれの地区の跡地はどうなっているかとのお尋ねについ てでございますが、現在廃校となった学校は18施設あります。地区別に見ますと、村上地区が5施設、 神林地区が1施設、朝日地区が4施設、山北地区が8施設で、荒川地区にはありません。その内訳は、 校舎部分が15施設、体育館が17施設、グラウンドが13施設あります。   その利用状況については、体育館とグラウンドはほとんど社会体育施設として活用されておりま す。校舎につきましては、朝日地区の旧長津小学校のデイサービスセンターや旧高根小学校の食堂、 どぶろく醸造場、農産物加工施設、また山北地区の旧山北南中学校が宿泊体験施設として利用されて おり、残りにつきましては埋蔵文化財の保護施設に5施設、行政関係の倉庫に5施設が活用されてお ります。私も神納中学校の体育館や雷小中学校の施設を見てまいりましたが、神納中学校では30名く らいの老人が集い、雷小学校のグラウンドには8名くらいの老人が集ってゲートボールなどをして楽 しんでおりました。このように各施設を使っていただけるとありがたいと思っております。   以上です。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 答弁ありがとうございます。   私の質問事項は、明るく、元気で持続可能な行政運営ということですので、まず将来に向かって 明るい展望をまず議論したいということで1項目といたしましたので、そのつもりでお願いします。   人口減少等で非常に暗いところで行政運営、行政経営をしなければだめだというので、市長も非 常にご苦労があるとは思いますけれども、ひな壇を見ていると、皆さん何か深刻な顔し過ぎて、将来 に明るい希望とか持てるような顔している部長さん、課長さんいないのです、はっきり言って。です からもう少し、眠い時間でもありますので、私できるだけ元気な声で発言いたしますので、答弁も明 るく、元気に答えていただければ幸いでございます。   その中で、さっき市長から答弁いただきました人口が平成20年4月1日の合併時に比べると932 人減っているということなのですが、これは私ちょっと聞きそびれてしまったのですけれども、平成 21年の何月現在という話で答弁されましたか、もう一回ちょっと。           〔「4月1日」と呼ぶ者あり〕 〇17番(長谷川 孝君) 4月。ということは、1年たってからということですね。ありがとうござ います。   それで、私ホームページ見れば、11月1日、つまりきのうから更新になっていて、平成21年の12 月1日のもうはっきり言って村上市の人口が出ているのです。それで、推移が1年たってからという ふうな形で私は教えてくれと言っているのではなくて、12月だったら12月1日で答弁してもらいたか ったのです。ということは、確かに平成21年の4月1日では932人ですけれども、平成21年12月1日 ですと6万8,725人。つまりは1年前ですと932人減っていたのですが、21年の12月1日ですと1,294 人。つまりは4月から11月末までの間にそこからまた300人ぐらいふえているという現状にあります。 今村上市は1日3人ずつ減っているのです、3人。   それで、財政課長にちょっとお聞きしますけれども、村上市が1,000人人口が減りましたと。そ うなりますと、地方交付税等でやはり影響があると思いますが、1,000人減ったというふうになりま すと、どれぐらい国とか県とかのかかわりというものが減ってくるのか、ちょっと教えていただきた いと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇総務部財政課長(佐藤昭一君) 決算で交付税が124億ほど、市税が75億ほど入ってございますの で、仮に1,000人減ったとして単純計算いたしますと、交付税だと1億8,000万円、市税ですと1億90 0万円の減少というふうな計算にはなります。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) そうすると、1人当たり37万ぐらいというふうに理解していいですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇総務部財政課長(佐藤昭一君) 1人に割り返しますと、交付税ですと1人当たり18万円、市税で すと10万9,000円という計算になります。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) としますと、まず約30万弱ということになりますね。そうすると、1日3 人減るということは、1日90万、まず人口1人に対して1日90万ぐらい何かの形で影響があると。大 きいですね、これは。人口が減るということは、単にまず集落の活力なくなるとかいろいろなことが あるかもしれないですけれども、それと同時に行政の運営、行政経営において非常にマイナス面が出 てくるというふうに思いますけれども、市長、その辺の考え方はどのように考えていますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) もちろん今財政課長が答弁したように、このように数字が出ておりますので、 人口が減ることは非常に大きな行政運営に支障を来すということであります。   しかしながら、どういう形態で人口が減っているのかということも考えなければならないと思っ ております。生産人口が減っているのかあるいは年寄りの人口が減っているのかというようなことも 考えていかなければならないなと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 今市長が言われたのは、もうほとんどわかっているのです。勤労者世代と いうものが15歳から64歳ですか。その形からいったら、県の統計上もその方たちの部分というものが 減って、それで少子化ですから子供たちも減っていると。そうすると、高齢者が多くなるという現状 にあるわけです。ですから、そういうようなときに、やはり一番基本構想とかそういうようなところ で一番大事だというのは、人口減をいかに……なくするということは、これは全国的、国も県もそう いうようなところに今いっていますから、村上市だけ減少をとめるというのはなかなか難しいところ がありますけれども、後で事例ちょっと出しますけれども、やはりそれに向かって一生懸命にやって いる自治体とかもあるわけですので、それらを参考にしながら、何とか村上市もいい方向に持ってい ってもらいたいというのが私のきょうの質問趣旨ですので、その辺をご理解いただきたいというふう に思います。   それで、第四銀行が出しています新潟経済社会リサーチセンターというものが今回少子化につい ての特集やっているのです。1,000人以上の独身者にアンケートを出しまして、男の人、女の人540人 ずつということですから、1,080人の方に結婚に対してどういうふうな考え方を持っているのかとか というようなものがここに書いてありまして、その中でやはり課題が何個かあります。この課題は、 結婚適齢期の人たちがやはり思っていることと議会とか行政がいろいろ考えて対策練ってもなかなか 難しいという部分もありますので、これについては市長にどういうふうに考えるかなどということは 一切言いませんけれども、今の若い世代の考え方が男性、女性によってやはり考えが違うということ と、それから晩婚化してきているとかいろいろな状況があります。   でも、この地域がやはり一番大事なのは、子供たちをふやして、そして子供たちがいて、地域が 元気だと高齢者の方、お年寄りの方もみんな元気になるのではないかと私は思うのです。ですから、 その部分に関して、これからきちんと子育て支援等をやっていくという市長の考え方ですので、その 辺の話をこれからさせていただきたいというふうに思います。   その中で、先ほど市長が一番総合計画で定住化戦略、なるべく定住してもらって、その人たちが よければこちらのほうに住んでもらいたいと、住民票を移してもらいたいと、グリーンツーリズム等 を通してやっていきたいというのがその考え方だと思うのですけれども、それで間違いございません でしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 定住対策はいろいろあると思います。その一つとして、クラインガルテンあ るいはグリーンツーリズム等を活用した定住に結びつけていく方法もあろうかと思っておりますし、 また企業誘致等によりましてこの地域に定住をしていく方法もあろうかと思います。定住については、 断片的にこれだというようなものではないと、そのように考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 企業誘致できて、それで確かに企業城下町になって雇用がふえるというの は理想的なのですけれども、今の情勢からいってなかなか村上市だけ急によくなるということはあり 得ないので、私どもの会派で行ってきたのが遠野市というところが定住化に向けて、つまり人口減、 減っていると。ここも合併してもう1日1人、村上市がその2倍も3倍も減っているのですから余り 大きい顔して行けなかったのですけれども、非常にここは行政が一生懸命に定住促進等をNPOとか 行政も一緒になってつくって、全国の人たちを遠野市に来てもらいたいというそういうようなやり方 をしておりました。特に私どもが一番心にとめてきたというのは、ここで車の教習所の試験を受けて もらうと、東京あたりから来ていただいて。それで、その中で農業体験とかすることによって、一緒 になって1カ月なら1カ月間その講習を受けながら手伝ってもらい、そして農家に泊まって、都会の 人ですから、なるべくそういうようなことをしたことがない人たちが多いので、講習料金等も落とし てくれるし、遠野市という一つの地域、地方をよくしてもらいながら、全国にそのファンをふやして いくというやり方とかいろいろ取り入れてやっておりました。   副市長にお聞きしますけれども、朝日物産会館等の辺をやはりそういうようなクラインガルテン とかそういうようなことを考えているようですけれども、定住化、人口をふやすというのはそういう ようなところに重きを置いたほうがいいと思うのですけれども、何かいい考えとかございましたら紹 介していただければというふうに思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) ただいまのいろいろの遠野市の件、本当にうらやましいなという感じ であります。   旧朝日村では、温泉を利用したいろんなそういうことの一大拠点をみどりの里につくりました。 その中に収穫施設もあるわけであります。現在クラインガルテン、それこそ滞在型の体験的な農園を 来年から試験的に募集をしてやっていくというようなことを今計画しているわけでありますけれども、 本当にこの人口減少につきましては、やっぱりこの地域のよさをもっともっといろんな方々に知って いただいて、来年、再来年になりますと高速道路もこの旧朝日村の猿沢まで来ます。そういうことで、 どんどん交流人口ふえるのではないかなという期待をしているところであります。それら本当によさ をもっともっと宣伝をしながら、これから定住できるような、そういう体制づくりを市長とともにや っていきたいと考えています。具体的に何がということは、まだ今のところ私もちょっとそういうあ れは持ち合わせてございませんので、よろしくお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) なかなか簡単にはいかないということではないかと思います。   でも、そう言いながらもやはり人口が、これから基本構想等のコーホート法ですか、そういうよ うな方法であれしますと、平成24年に4,956人もう減るのだと。そして、平成28年には8,419人減るの だと。先ほどの財政課長のあれからいったら、地方交付税等でも平成28年になりますと20億近くもう 財政的に今よりも厳しくなるというのは、先ほどの1人当たり数十万円減るというようなところから 見ると明らかになります。そのときに今これでよかったのかなというふうに8年後考えるような、そ ういうような形にならないようにやっぱりしていかなければだめだというふうに思うわけです。   そこで、これは小さいですけれども、下條村というのを知っていますよね。市長、下條村という の知っています、長野県の。           〔何事か呼ぶ者あり〕 〇17番(長谷川 孝君) 知りませんか。   副市長。           〔「ちょっとわかりません」と呼ぶ者あり〕 〇17番(長谷川 孝君) わかりません。   人口関係ですと、市民部長どうですか。知りません。           〔「はい」と呼ぶ者あり〕 〇17番(長谷川 孝君) 実は、私どもの会派で遠野市ではなくて、長野県の下條村というところに 行きたかったのです。これは何でかといったら、ここは人口減を行政の力でプラスにしたのです。減 って、減って、減りまくったのをプラスにしていった。それで、日経ビジネスとか、私も持ってきた のですけれども、特集組んでいるのです、こういうふうにして、何面にも、「日本の未来が見える 村」ということで。出生率2.4。今村上市の出生率というものは1.34ぐらいですか、違いますか。           〔「7くらいあります」と呼ぶ者あり〕 〇17番(長谷川 孝君) 1.7ぐらい。1.7でも400人切ってしか生まれないのです。今1.7もあります か。市民部長ですか。1.7もありますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市民部長。 〇市民部長(阿部正一君) 数はちょっと把握しているのですけれども、パーセントではちょっと計 算しておりませんでした。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 今県が1.34ぐらいでしょう。1.7というのはちょっと違うのでないかなと。 2超えるなどというのはまずこの村上市ではあり得ないわけです。   それで、先ほどから姫路議員とか本間議員とかこれからの財政的に基本計画等をやっていくのに 非常に大変なのでないか、よく精査してくれというような話も出ていましたし、いろいろな一般質問 で苦言等が出ましたので、私は苦言に対してはそういうコメントしませんけれども、この下條村とい うのは中学生まで医療費無料。そして、普通ですと市営住宅とか、ここは村営ですよね、村営住宅と いうものは国とか県の補助金もらうとある程度きちんと制限される部分があって、例えば1割こうい う人を入れてもらいたいというようなことがあるために、自費で村営住宅を建てると。その中でどう いうようなやり方をするかというと、今結婚して子供さんをつくりたいという世代だけを入れると。 それも2LDKで3万6,000円、駐車場2台つけて入れると。そういうような住宅を単費でつくって いるわけです。それで200人近くそういう結婚適齢期もしくは結婚された方を入れると。ただ入れる だけではなくて、そこに入った人の入居条件というものは、コミュニティーに参加してもらたいとい うことと、それから消防団に必ず入ってもらいたいというこの2つが条件だそうです。そして、今待 機者が20世帯ぐらいあるということで、これからもどんどんつくっていかなければだめだというよう なことを言っていました。   でも、ここで市長は多分私がどう思いますかと言ったら、財源どうしているのだという話になる と思います。これをやっぱりやるには、20年間という長い形で将来を見据えて、削るところは削り、 そしてなるべく出費を抑えて、村ですから30億ぐらいしか1年間の予算はないでしょう。でも、その 倍の同じ30億を基金として持っているのです。それはどういうことかと言ったら、この伊藤村長とい うのが村長になったときに、公約として人口倍増計画、それだけ掲げて当選したそうです。   ですから、私は何を言いたいのかといいますと、今この基本構想の中でいろいろ事業とかこれか ら計画を立てるでしょう。でも、立てて計画どおりにするのも必要かもしれないです。でも、一番大 事なのは、私は人口を減らさないその対策を今考える、そして子々孫々に財政負担を負わせないで、 持続可能な行政を、そういうような基盤を今つくるべきではないかというのが私の考え方なのです。 ですから、今一生懸命に政策推進課長を中心に行財政改革やっております。この成果が出ることによ って、やはり次の計画を立ててもらいたい。その次の計画というものを私が今言っている人口対策で、 なるべくここの人口を減らさないで、集落のコミュニティーを持ってやれるような、そういうような 施策をきちんとやってもらいたいと思うのですが、市長はどのようにお考えでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) るる遠野市あるいは下條村等の例をお示しいただいて長谷川議員の持論をお 聞きいたしました。全く私も同じ考えであります。   少子化対策一つにとりましても、少子化対策というものは、いつも私が言っておりますように、 短絡的な対策では決して少子化は解決しないと考えております。まず、常識的に結婚をしなければ子 供が生まれないわけであります。ですから、この地域まだまだ結婚したくても相手がいない、結婚で きないというような方々が非常に多いということで私どもはとらえておりまして、何とかこの結婚を するような環境づくりをしていく必要があるというようなことで、旧山北地区でやっております「週 末百姓やってみ隊」等を各地区に広げながら、都会あるいは地域同士の男女の触れ合い、ともに行動 するというようなことで、何とか結婚をしていただくような環境をつくっていかなければならないの が一つ一番大きな問題ではないかなと、そのように考えております。   そして、子供が生まれれば、当然保護者の方が働きながら子育てができる環境づくり、先ほど長 谷川議員がおっしゃったようないろいろな制度を取り入れながらそういうことを構築していく必要が あろうと、そのように考えております。   そして、子供が大きくなったときには、当然今教育費がかかります。それらを軽減するために、 村上市においては奨学金制度等を発足してやっておるわけでございます。そういうような段階的な取 り組みをすることによってこの少子化対策に歯どめをかけて、一人でも二人でも多くの子供を産み育 てることができる地域につくり上げていく必要があるということで、これから積極的な取り組みを展 開してまいりたいと、そのように考えております。幸いにも都市部と違ってこの地域は、まだまだ子 供を2人、3人産める環境にある地域と私どもはとらえております。と申しますのは、まず子供を見 てくれる家族あるいはじいちゃん、ばあちゃんがいる家庭が非常に多いということであります。です から、それらの対策を来年度も積極的に予算編成の段階で取り入れていきたいと思っておりますし、 そのような取り組みをしていきたい、そのように考えているところでございます。   地域コミュニティーの大切さももちろん大事でありますので、私どもが23年度から組織改革をい たします各支所に自治振興室、そしてこの本庁には自治振興課を設置いたしまして、地域の皆さんと ともに地域づくりができるように、地域に入っていって地域の皆さんと一緒になって地域を考える、 そういうような取り組みもしていきたいと考えております。   いかんせんこの地域は、工場等を持ってくるのも一番手っとり早い方法ではありますが、先ほど 申し上げましたように今の経済状況では非常に難しい。しかしながら、高速道路が来年中には朝日村 のみどりの里まで延伸されるということになってまいりますと、非常に通勤範囲が広くなる。例えば 朝日村から新発田あるいは新潟までも通勤可能な地域になってくるわけでございまして、通勤にはそ ちらのほうに行っても、住むにはやっぱりこの地域の施策が一番いい、この地域に住むことによって 非常にいい子育てができる、そういう地域づくりを心がけていきたい、そして少子化対策の歯どめを かけていきたいと、そのように考えているところでございますので、よろしくお願いをしたいと思い ます。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 市長の考え方、決意、それから来期以降にかける少子化、人口減少にかけ るその考えというものはわかりますけれども、そこにはやはり今までどおりの予算編成ではなくて、 本当に大きい何かインパクトのあるものを、他の市とかに比較してもなるほど村上市はこの部分とい うものが非常に大きいウエートにあるからそこに住んで子育てしてみようというふうになるには、や はりもう少し数段進んだ企画、そして財政もそこにかけるというのが必要なのではないかというふう に思います。   これは、別に答弁してくれとは言っていませんが、今の合併後いろいろな形で事業がされますし、 それから新ごみ処理場とかで大きい莫大な金額もかかります。その中で、今合併後、本来ですと、基 本計画の我々の策定したとき市長も署名されましたけれども、そのときの大体の予算というもののこ の8年間というものは300億ぐらいの予算編成でいこうというのが現時点では320億ぐらいに2年間な っているような気がします。ということは、やはりそれだけ雇用も非常に厳しい中で、国とかの補助 金等もあるのでしょうけれども、でも実際コンパクトな280億から290億ぐらいの中でやっていくとい うまず考え方をしていたのに比べると、将来非常に私は財政的に逼迫するのではないかという中で、 なるべくやはり人口の減の歯どめをかけるにはそれなりのやっぱり覚悟の中でやっていかなければだ めなのではないかと。もちろん子供がいっぱいいれば教育とかにもお金がかかりますし、医療費もか かります。ですから、その分野をいかに切り詰めた中で子供をふやすという一つのやり方の政策が必 要なのではないかと思いますので、その辺一生懸命にやっていただきたいというふうに考えておりま す。   それから2番についても、実はいろいろ政策推進課長とかが多分この答弁書も考えたのではない かというふうに思いますが、はっきり言って説明していただくたびごとに何をやろうとしているのか というのが非常にわかりにくい、残念ながら。たしか270集落、そして限界集落もふえる。その中で 失われつつあるコミュニティーを何とか取り戻して、みんな元気で暮らせるようにしたい。そういう ような中で協働のまちづくりをやっていきたいというのもわかります。その中身、つまり基本計画と かでは出てこないと、実施計画になったら予算づけするのだから、そのときでないとわからないと言 われればそれまでなのですけれども、私は人材、市が支援するとかいろいろ言っても、やはりその地 域の人材、人材が育たないとだめだと思います。   そこで、また事例になるのですが、鹿児島県に柳谷というところがあるのを知っていますか。ど なかたか部課長の中で柳谷という集落、これ国会とかでも取り上げられた集落なのですが、知ってい る方は手挙げてもらえますか。いません。           〔何事か呼ぶ者あり〕 〇17番(長谷川 孝君) 企画部長、ありがとうございます。   これは本当に大事なことで、企画部長本当に知っていたというのは大したものだと思います。で きればここに30代の人を研修に行かせてみたらいい、市の職員を。これ、今まで第6回故郷創生塾と いうものをやって全国から来ている。300人の町内、つまり集落です。鹿児島県鹿屋市柳谷地区、通 称「やねだん」と言うのです。これは何でこれすごいかというと、Uターンしてきた方が1人で55歳 から始めたことなのですが、あるとき高校生と話していたと。「みんな何したい」、「東京ドームに イチロー見に行きたい」。そのときにはマリナーズに行っていないときの話ですから、今から十二、 三年前ですから、イチローを見に行きたい。「よし、みんなでイチロー見に行こう。そのかわりこの 集落でお金稼ぎしなければだめだ。今いっぱい畑が、使っていない畑いっぱいあるから鹿児島県のサ ツマイモを植えよう。そのサツマイモを現金化してあなたたち連れていくから手伝え」と。ところが、 高校生あたりなどというものは、なかなか労働なんかしたことないから、嫌だ、嫌だ言いながらも手 伝っていたと。そこに集落の人がみんな来て、「何しているのだ」と。それで、みんなが高校生がや っているのだからみんな手伝おうと。それが始まりです。それで、最初はでん粉にして売っていた。 33万円にしかならなかった。でも、これだったら……まず連れていったことは連れていったのだそう です、東京ドームではなくて福岡ドーム、鹿児島だからすぐ近い。それから始まった今〔質問時間5 分前の予告ブザーあり〕これが「やねだん」というしょうちゅうをつくって、今中国にまで売りに出 しています。   そして一番大事なのは、教育にこの子供たち、300人の町内だから何人いるかわかりませんが、 教育に力入れたのです。金持ちの子は塾へ行っていた。その集落の人たちは、それは不公平だと。教 育に対しては貧富の差なんかあってはだめだと。集落で塾の先生呼んでみんな無料にしようと。そし て、無料の塾をその集落でやった。そして空き家対策。空き家に迎賓館という名前をつける。そして、 全国から芸術家を呼んだら、今10組ぐらい来ているそうです。こういうことを私はやっていくのが本 来のまちづくりではないかというふうに思います。   できれば私も来年ここの研修に参加する予定ですので、市の職員の30代ぐらいの方何人か、市長、 やって研修させる気にはなりませんか、どうですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) いろいろご意見をいただきました。   その地域には地域に合った地域づくりがあるわけでございます。今お聞きしたのは、本当に先進 事例のところをお聞きしたわけでございまして、それイコールこの村上市に当てはまるかということ になってくると、イコールではない面もあろうかと思いますが、しかし根本は同じ、相通じるものが あるわけでありますので、当然のことながらそういう先進地には職員を研修に行かせて、そして将来 この地域のためになる職員づくりをしていく必要があるというようなことであります。   少なからずこの村上市というのも地域づくりにおいては捨てたものではないと私は評価をいただ いていると、そのように感じておりますので、引き続きこの村上市でなければできない、村上市に合 った地域づくりを先進事例に学びながら進めていきたい、そのように考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 時間も終わりですので、別にそのまままねしろというようなことを言って いるつもりはないのです。やはり若い職員の皆さんは、刺激でやっぱり相当変わると思います。   ここのやはり下條村の村長さんは、職員をホームセンターの店頭に並ばせて、それで意識改革を したとかいろいろあるのです。ですから、優秀な市の職員がいっぱいいますので、その人たちを将来 に生かして、本当に元気で、明るく、持続可能な行政運営をしていただきたいとお願いいたしまして、 私の一般質問を終わらせていただきます。   ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで長谷川孝君の一般質問を終わります。   午後3時まで休憩します。           午後 2時49分  休 憩                                                        午後 2時59分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、19番、小林重平君の一般質問を許します。   小林重平君。           〔19番 小林重平君登壇〕 〇19番(小林重平君) 清流会の小林重平でございます。それでは、一般質問を行います。私の一般 質問は3点でございますので、順次お願いをいたします。   第1点目でございます。去る8月30日、第45回衆議院総選挙が行われました。昭和30年以降一時 期を除いて政権を担ってまいりました私が支持をいたしておりました自由民主党が大変残念ながら破 れた次第であります。本当に今でも悔しくて悔しくて眠ることができません。その点、本間清人議員 や小池晃議員はいいなと、本当にうらやましい限りであります。   そして、鳩山政権がスタートをいたして約3カ月になろうとしております。結構鳩山政権も、何 か知りませんけれどもぐらぐらしております。しかしながら、依然支持率は高い、各所によって多少 違いますけれども、高いわけであります。そして、この政権交代によって、全国の全部とは言いませ んが、7割ぐらいはいわゆる保守系、自由民主党系の首長さんが多かったはずでありますが、今その 首長さん方がこの新政権に大変に不安を持っているというのが現状でなかろうかと思います。我が村 上市の市長さんもたしか自由民主党員だったと思っております。それは別として、この鳩山政権に対 して、村上市長として我が村上市の思いを、願いを発言しながら、どのようにこの政権に伝えていく のかお伺いいたしたいと思います。   次に、少子化の問題であります。この少子化問題は、我が村上市だけでなく、日本全国的な問題 であります。そして、少子化問題というものは、田舎、地方だけかなと思えば、東京のど真ん中でも 起きているのです。皆様ご承知のとおり、オリンピックを前後にして建設されました北区のアパート、 あそこは今年寄りばかりでございます。それで新潟市礎町というところがございますけれども、ここ は既に小学校がなくなっております。このようにもう都会、地方を問わず、この問題は本当に真剣に 取り組んでいかないと、村上市の子々孫々にかかわる問題と思いますので、その対策について市長の 考えをお伺いしたいと思います。   3点目でございます。我が村上市において、いわゆる地場産業である第1次産業が低迷しており ます。そのかわりと言っては何ですが、この村上市には観光の名所がたくさんございます。この観光 に今現在も力を入れてくれておりますが、この現在の観光の取り組みの状況についてお伺いをいたし たいと思います。   以上、よろしくお願いを申し上げます。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、小林議員の3項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、新政権にどのように臨むのかについてのお尋ねでございますが、財政的に厳し い本市におきましては、国の施策に大きく左右されてくるわけであります。とりわけ政権がかわりま してから要望活動に大きな変化が起こっております。戸惑いを感じているところでございます。   しかしながら、新政権に対しましては、新潟3区の民主党国会議員を通じ、村上市長として地方 の経済、財政の実情を強く訴え、地方に対する財政支援などを充実していただくよう今後とも精力的 に対応してまいりたいと、そのように考えております。   次に2項目め、少子化対策の取り組みについてのお尋ねでございますが、先ほど長谷川議員にも お答えしたとおりでありますが、近年出生数の減少、核家族化の進行、就労形態の多様化などにより 少子化の進行は大きな問題として認識をいたしております。これまで少子化対策として、子育て支援 計画、エンゼルプラン、次世代育成支援行動計画を策定しながら、妊婦健康診査費用あるいは乳幼児 健診、乳児訪問、保健指導等の充実、子ども医療費助成の拡充、保育園での一時保育の実施、子育て 支援センターの拡充、学童保育所の拡充、保育園の整備を行ってまいりました。また、今年度からは 奨学金貸付制度の実施により保護者の教育軽減の負担を図るなど、次代を担う子供が健やかに生まれ、 育成される環境整備を図り、事業を実施してまいりました。21年度には、村上市次世代育成支援行動 計画前期計画の最終年度に当たることから、本年7月に村上市次世代育成支援行動計画策定委員会を 設置し、後期計画として平成22年度から平成26年までの5カ年の行動計画を現在審議中でありますの で、これを受けまして今後少子化対策に取り組んでいきたいと考えております。   いずれにいたしましても、先ほど来申し上げておりますように、少子化対策は短絡的ではなくて、 総合的な施策として受けとめていかなければならない施策でありますので、新年度におきましても積 極的な予算編成のもとに取り組みを強化してまいりたい、そのように考えております。   次に3項目め、村上市の観光について。1次産業が低迷する中、観光に取り組むべきと思うが、 現在の取り組み状況はとのお尋ねでございますが、本市はご案内のとおり海岸部では北前船の寄港地 があります。そして、中心部は城下町としての歴史、文化、そして山手には松尾芭蕉に代表される出 羽街道をはじめ、観光資源が豊富にあります。こうした資源を活用して、300万人観光の実現と通年 型観光地の形成を観光の主要施策に掲げて、現在観光振興計画を策定中で、官民一体となって取り組 みを推進いたしております。   具体的には、300万人観光の実現のために、瀬波温泉を含めた各観光施設のおもてなしの充実と 営業宣伝活動を充実させるよう観光協会などと連携を深めておりますし、そのための会議等で情報交 換を実施しております。また、通年型観光地の形成では、四季折々の観光資源を活用したイベントの 開催や協力をして、交流人口の拡大に向けて努力をしているところでもあります。   具体例を挙げて申し上げれば、春には村上茶を資源とした茶摘みイベント、夏は祭りや海水浴場、 秋は鮭関連、冬は雪を活用したイベント等を中心に宣伝紹介し、誘客に努めているところであります。 そして、ご承知のとおり現在村上市の名も新聞やテレビ等で数多くのメディアで紹介していただいて おります。JRの「大人休日倶楽部」のテレビコマーシャルで吉永小百合さんが毎日のように村上を 紹介しておりまして、来訪者が大変ふえてきております。   私が常に申し上げておりますように、広大な地域に点在する観光資源を活用して、点から線、線 から面へとつなげることが、そして立体的な地域全体の観光資源の活用につながるものと考えており ます。ひいては1次産業の振興にもつながってまいります。また、市内に3つあります観光協会も来 年4月には合併をいたしまして1つの組織に衣がえすべく現在協議中でありますし、合併した曉には 各地区に支部的なものを置き、荒川から山北までそれぞれの地区の活動を支援してまいりたいと考え ております。   観光産業は、1次産業から3次産業までを統合したものを総称して6次産業と言われるくらい全 体を網羅しておりますので、観光関係のみならず、私は産業全体が関係してくるものと思っておりま す。また、農、商、工連携やブランド化など全体で連携しながら産業全体の押し上げを図ることも必 要だと思っております。   具体的な現在の取り組み状況につきましては、既にご案内のように、ことしは新潟県大観光交流 年と位置づけ、1年を通して新潟県と山形県庄内地域が連携をして全国に観光宣伝をしており、本市 もその一員として参画しております。大観光交流年イベント中の一大イベントが「新潟デスティネー ションキャンペーン」であり、10月から12月にかけて行われており、特に「うまさぎっしり新潟」を キャッチフレーズとして取り組んでいるところであります。これは、JR6社が今月末まで新潟を売 り込む期間と定めて観光宣伝しているもので、先ほどのJRのテレビコマーシャルもその一環であり ます。   本市に関係する主なものといたしましては、10月3日には「SLうまさぎっしり庄内号」が村上 駅を始発し、酒田まで走らせました。朝日みどりの里を中心に14日間にわたる「村上・関川いなかご 馳走まつり」を実施し、延べ約900名のお客様においでいただきました。また、本年4月20日には、 全国の14地域の1つに「日本海きらきら羽越観光圏」が観光圏整備法に基づき国から認定を受けまし て、現在新潟、山形、秋田の3県10市町村で2泊3日以上の滞在型観光を目指し、「お宿の旅のコン シェルジュ」の設置事業や広域観光ルートの設定、観光圏統一デザイン観光パンフレットの作成等現 在取り組みを進めておるところでございます。   議員が言われるとおり、観光振興を図ることは、第1次産業から第3次産業までの活性化につな がることから、引き続き観光協会との連携を深めまして、観光振興に努めてまいりたい、そのように 考えておるところでございます。また、ご案内のように平成14年問題、いわゆる新幹線が北陸通りま して東京まで開通する。今ちょっともめておりますけれども、そうしますと新潟は非常に苦しい立場 に置かれるわけでございます。そうなりますと、新潟以北、この下越地域あるいは庄内圏も巻き込ん だ新潟への誘客活動あるいは新潟からの誘客活動が非常に大切となってまいりますので、私どもこの 地域は非常に観光としての立地に恵まれた地域、力を入れていく地域の一つに挙げられるのではない かなと、そのように考えていますので、引き続き精いっぱい観光について努力をさせていただきたい、 そのように思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) ありがとうございました。   やっぱり最近先ほど言いましたように政権交代が行われたというのは事実なのですけれども、そ れほど当初は余り感じていなかったのですが、特に補正予算の2.9兆円やら、最近特に事業仕分けの 会議等を見ておりますと、本当にやっぱり政権交代が行われたのだなという思いでおります。そして、 その事業仕分けによって、確かに我々が今まで知り得ることのできなかったことがたくさんオープン にされております。それは、私はいい部分だと思うのです。   ただ、あの仕分け人の枝野議員さんですか、それから言葉は悪いですけれども、小生意気な蓮舫 議員、あれを見ると、果たして何か人民裁判、魔女狩りではないかと思うのです、本当にもう何か。 そして、マスコミを利用して何かやっていると。本当に歯ぎしりをしているのですけれども、やはり 負けた党としては我慢せざるを得ないのかなと。これも真実なところでございます。   ただ、私言いたいのは、この後小田信人議員もあるそうですから、「余りおまえ余計なことしゃ べるな」と言われておりますので、手短に言いますけれども、現政権の私あのやり方というものは、 全部が全部とは言いませんけれども、基本的には費用対効果を基本にしているのではなかろうかと。 そうすれば、我がこの地方というものは、今でも疲弊しているのに、その費用対効果だけのみを対象 にして物事を、予算を編成されると、これは大変なことになるのではなかろうかと思うわけです。こ の辺、市長も今答弁なされましたけれども、何か窓口が狭くなったとかいろいろおっしゃっておりま したけれども、この辺についてどのようにお感じになっておりますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 事業仕分けから始まりまして、自民党が提案いたしました第2次補正につい ても見直しをされたわけでございます。今現在世情を見ていますと、非常に経済がこのままでは疲弊 するあるいは三番底に落ち込む可能性、デフレスパイラルに陥るというような危機感を持ってきたな という感がいたしております。   よって、今何をしているかということになってきますと、新たに20兆円規模の補正をしなければ 日本の経済は疲弊してしまうというようなことで、20兆円規模の補正を出すのではないかとも言われ ておるわけでございまして、私どもはそれに期待をしていかなければならないと考えています。   いずれにいたしましても、日本経済はもとより、この地域の経済、底上げをしていくには、やは り公共的な事業の役割は非常に大きいわけでございまして、それらを十分に伝えていきたい、そのよ うに考えているところでございます。   いずれにいたしましても、先ほど申し上げましたように3区から議員がかわったわけでございま すので、私どもはその議員をお願いして、そして地域の現状、実情を話をしていかなければならない わけでございます。そのようなことで、この地域の実情を訴えながら、都市と地方の格差などという ものが生まれないようお願いをしてまいらなければならないと考えておるところでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) 市長、確かに政権がかわっても、政権がいかなる党であろうとも、やはり市 長というものは7万市民の幸せを願ってやっぱり取り組んでいくことが一番大事だと思いますので、 私に気を遣うことなく、どうか民主党さんに頑張っていただきたいと思います。   それでは、2点目に入ります。少子化の問題でございます。これは、先ほど長谷川議員さんにも 答弁をなさっておりましたし、今も答弁をいただきました。私も市長がおっしゃったように、この少 子化というものは総合的なものが含まれていると思っております。確かにとにかく若者の出会いの、 触れ合いの場がなければ、当然子供さんが誕生しない。子供さんができた場合、一番この辺に問題な ところは、やはり医療、産科の問題だと思います。その次に何かといえば、今度教育の問題。これは、 教育は市長さんが制度をつくって取り組んでおられますから助かっておりますけれども、一般的な試 算によれば、私立であれば大学までは2,000万、そして公立であれば1,000万が平均かかると言われて おります。そして、学校を出た。学校を出たけれども、ふるさとに帰って働くところがあるかといえ ば、はっきり言って今のところないのです。先ほど言いましたように、1次産業もだめだ、みんなだ めなのだ。ですから、これもやはり雇用の場というものもやはり取り組んでいかなければならないの だろうというふうに考えております。   そして、この前NHKで放送しておりましたが、ではなぜ子供をつくらないのかといえば、やは り一番の問題は教育に金がかかる、子供を育てるのに金がかかるというのが一番の原因だそうでござ います。その次に何かといえば、いわゆる育児休暇。現在大変整備されて長期間とれるようになって おりますけれども、欧米諸国と比べるとまだまだ短い。そして、女性の場合は、やっぱりお産すると 会社を休むものですから、なかなか職場復帰ができないというものがこれが今の日本全国の女性の方 の悩みだそうでございます。なるほどなと私もテレビを見て思ったわけでありますけれども、市長も おっしゃったように、その問題をどこから手をつければいいのかとなると、なかなか難しいと思うの です。今総合的に市長は取り組んでおられますけれども、市長としてどれが一番最優先で取り組むべ きかとお考えですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 基本的に若い人が地域に住んでいただける条件としては、恐らく教育がしっ かりしている地域、医療がしっかりしている地域、そして働く場所がしっかりしている地域、それら が挙げられると私は考えております。とりわけ教育と医療については、これが整備されていない地域 には若い人は喜んで住まないだろうと考えていますので、その中でも私は教育が充実している地域に つくり上げていく必要があるだろうと考えております。   幸いにも私どもは、奨学金制度を立ち上げましてから、この前ご報告いたしましたように、教育 に使っていただきたいと言って村上市の方から5,000万という寄附をいただきましたので、教育委員 会と相談をいたしまして、この市が独自で立ち上げました奨学資金制度の拡充を図っていきたい、そ のように考えております。最終的には、やはり教育、医療、働く場のしっかりとした村上市をつくっ ていくことによって若い人たちがこのところに住んでいただける、そういう地域にしていきたい、そ のように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) そのテレビでは、フランスの例を言っていましたけれども、やはり一番効果 があるのは子ども手当ですか、それが一番効果あると、相当効果があると言われておりました。そう いった中で現鳩山政権は、目玉として子ども支援ですか、何か2万6,000円とか、来年の6月からは とりあえず半分を支給をするというようなことで、相当効果があるのではなかろうかなと言われてお ります。   ただ、これ子ども手当支給されるのはいいのです、私も孫いますから。ただし、その時期が悪い です。6月なのです。どういう意味かわかりますか、市長。7月に参議院選挙あるわけです。だから、 どうもこれ政局絡みではないかなとおれどうも……ちょっとそういうことを個人的に思っておるわけ であります。   しかし、市長、この問題は、市長はじめ市の幹部の方々本当に一生懸命に取り組んでおられます が、この問題も強いて言えば国なのです。今少子化担当大臣いますよね。あの方は、大臣になって発 言、子育て、少子化に対してのあれを1回も聞いたことないのです。もうちょっと国が力を入れない と、一自治体が何ぼ力を入れても、これは解決する問題ではないのです。私はそう思っております。   そして、やはりよく前は言われました、均衡ある国土なんて。最近均衡ある国土ではないのです。 みんな新潟県であれば新潟でしょう、あと日本であれば東京、名古屋、大阪です。だから、この辺か ら根本的にやはり国が力を入れてもらわないと、私はこの少子化というものはなかなか大変な問題だ な、一朝一夕にできない大変な問題だと思っております。   そういった意味で、市長が掲げるその取り組みをより一層強固にするには、やっぱり国にどうや って我が村上市のあれを伝えていくか、その発言だと思う、発信だと思うのです。その辺いま一度市 長の答弁をお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 東京都民に少子化対策をやれと言ってもできるはずないのです。東京で若い 夫婦が暮らして、3人の子供を産み育てなさいと言ったときにできますかということになってくると、 到底無理な話なのです。1人、2人はいいでしょう、それは。そういう観点からすると、少子化対策 あるいは子育てというものは地方にもってこいの場所なのだ。そういうようなこれから地方の受け皿 をつくっていかなければならないと考えております。そのために何をすべきかということになってく るわけでありますけれども、教育も学校もその一つです。地方にもっともっと学校をつくっていただ くとか大学を持ってきていただくとか、そういうことも含めながら、先ほど来申し上げていますよう に、新しい政権のもとに今やっておりますので、その新しい政権のこの3区から代表して出ている先 生等をお願いをしながら取り組みをしてまいりたい、そのように考えております。   子ども手当がいいか悪いかとかそういうことは、私から申し上げることでもありません。例えば ちなみに子育て手当今のままやるとしますと、事務手続は私ども末端自治体に来るわけでございまし て、あれを全部処理するにはやはり何人かの専属した職員を配置しながらやっていかなければならな いわけでありますので、片一方では我々行政改革をつくりながら職員を減らす、しかしああいうよう な新しい施策が入ってくると逆に職員をそこに配置してふやしていかなければならないというような こともありますので、それらについても十分な手当てをお願いしていかなければならないなと、その ように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) 新しい政権は、そういった意味で子ども手当はじめ教育費ですか、これも無 料化とかいろいろ掲げております。今市長がおっしゃったように、逆に言えば事務的な煩雑さが出て くる部分もあると言いますけれども、我々地域にとってはありがたいことだなというような気もいた しております。どうかそのようにひとつ取り組んでいただきたいと思います。   では、最後になりますが、観光の問題ですが、この前村上新聞でしたか、いわふね新聞に3観光 協会が合併するというようなことが載っておりました。これは、大変いいことだなと思っております。 答弁にあったように、やっぱり官民一体となってこの観光事業というものは取り組んでいかないと、 一部分だけが突出してもこれはなかなかうまくいかないものだと思っております。   その中で、ちょっとお伺いしますけれども、実は合併したばかりですけれども、この合併した我 が村上市は、私の生まれた荒川というのは余りそんないいところないのです、荒川ぐらいなのですけ れども。あとずっと神林さん、旧村上市さん、それで朝日さん、山北さん、それぞれすばらしい観光 資源、宝庫だと思っております。その中で、あれ観光協会ですか、が出しておるような観光マップに は大変立派にあるのですけれども、実際車で走ってみると余り案内板がというか、あれが少ないよう な気がするのです、その辺の整備が。まだまだこれ合併したばかりですから、これ仕方のないことだ と思うのですが、この辺観光部長どうですか、整備していくような。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) それでは、観光施設の関係でございますが、今高速道路の開通と合 わせて分岐には整備していこうと、あるいは悪い部分については改修するようなことで今の予算にお 願いする予定でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) それと、私ちょっと走ってみたのですが、いわゆるトイレ、これは海岸線は すごいですね。勝木から岩ケ崎ですか、もうトイレ街道と言っていいぐらいほどトイレが整備されて おりました。   ただ、私ある方から指摘されたのですが、これは駐車場の問題もあるのですが、やはり村上市の シンボルであるお城山が早い話が駐車場が小さい、大型も入っていけないというような問題がござい ます。下のほうにはトイレがありますけれども、登山は私やったことないのでよく知らないのですけ れども、やっぱり上のほうにトイレがないというようなことで、中には女性の方が困る方も時たまあ るというようなこともお話がございました。私全部見たわけではないのですけれども、部長、ほかの 例えば施設等含めて大体はトイレとか駐車場も整備されていると思うのですが、まだ不十分な点があ ると思うのですが、いかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) 不十分な部分たくさんあります。例えばお幕場の駐車場とかあるい は大池の、トイレはありますけれども、飲み水がないとか、そんな部分はありますので、今年度新年 度の予算で部分的には直していきたいと。あるいは県の補助金なんかも活用できる部分については十 分活用させていただきたいというようなことで、今つくっている観光振興計画、この中の施設整備計 画の中にも盛り込みながら年次計画で対応したいというような考え方でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 商工観光課長。 〇産業観光部商工観光課長(瀬賀 功君) お城山につきましては、国の史跡の指定されておりまし て、前からトイレ設置できないかということで要望はあるのですけれども、なかなか設置できないと いう状況でございまして、下のほうで今用を足してもらうということでございますので、ご理解いた だきたいと思いますし、道路問題につきましてもそこまで大型バスが入れないということもございま して、いろいろと観光業者から電話も来ますのですが、市役所に置いて歩いてくださいということで 観光に来られる皆様にはお願いしているという状況でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) それから、我がこの村上市、海岸部が長いわけでありますが、最近市長ご承 知のとおりとみに砂浜が欠けております。もう海水浴ができないような状態のところがたくさんある わけですけれども、この対策もやっぱり、夏場だけとは言いますけれども、やはりあそこ景勝地です から、やはり当然345の整備も進めながら、豊かなあの砂浜ですか、このあれをやはり取り組んでい くべきだと思うのですが、この辺市長はどう思っておりますでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 全くそのとおりでありまして、海岸線を走ると非常に砂浜がやせてきている というような現況であります。   しかしながら、沖合にテトラを入れているところは砂がついている現状でありまして、やはり一 番効果的なのは沖合にテトラポット、人工リーフ等を入れていけば砂浜が砂がついていくわけですが、 非常に国も県もそういう予算がつかないというような現状にありまして、私ども年じゅう要望してい るわけでございます。引き続き要望いたしまして、やはり昔みたいに海に行くまで足が熱くなって海 水に着くまで相当時間がかかるというような昔だったわけでありますので、そこまでいかなくても、 やはり海水浴が楽しめる、そういうような砂浜づくりをやっていきたいと考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) 次に、新潟県というのはどちらかというと余り宣伝が下手だというか、ちょ っと劣ると思うのです。特にお隣の山形県とか福島などというものはうまいです、商売が。私も前と ある国会議員の事務所におったときに、後援会の方はよく、特に年配者を連れていったのですが、福 島県の坂下町というのがあるのですが、ここにころり観音というものがあるのです、ころり観音。こ れは、鳥追観音、立木観音、中田観音、これ3つ合わせてころり観音と言うのですけれども、ここを 3年間続けてお参りすると、丈夫で長生きして、お迎えが来た場合にはころりといくという大変ご利 益のある観音様であると言われております。そういうように大変うまいのです、向こうの方は。   それで、私どもの村上市にもそういったもうやはりこれから観光というものは、ある物も生かし ながら、やはりそういった新しい名所というのですか、観光施設に対しても取り組むことも私は大事 ではなかろうかな。これは、決して行政だけではだめです。市長がおっしゃっているように、官民一 体となって取り組むべきだと思うのですが、この辺のお考えも市長もしおありでしたらお聞かせ願い たいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) この地域においても、非常に多くの観光拠点と言われるものがあるわけでご ざいます。私どもがふだん何げなく思っているところでも都会の人から見れば非常に珍しいあるいは ふだん我々が平気で食べているものが都会の人では非常に高級感がある。例えば柳カレイとかもその 一つなわけでありますけれども、そのように私どもがふだん何でもないものが非常に都会の人方にと ってみれば貴重なものもありますので、それらをこれから磨いていく必要があると、そのように考え ております。   もう一つは、やはり今団塊の世代の大量退職時代を迎えているわけでありまして、その団塊の世 代の人たちをどうやって観光客として取り込んでいくか、これが非常に大きな私は課題だろう。それ をすることによって成功するか失敗するかが決まってくるほどの大きな問題であると考えております。 いいことに、その団塊の世代の人たちといいますのは、まず田舎志向が強いということが1つ挙げら れます。そして、お金を持っている、暇がある、そして本物が欲しい、食べ物でも何でも。そうしま すと、この地域がぴったりな地域になってくるということでありまして、例えば中山間地あたりも非 常に多くの客が訪れていますし、そのようなことで、私どもがふだん何げなく感じているものをさり げなく見せてあるいは地域の宝物として取り組んでいけば、十分に観光客に対応できる地域であると 考えていますので、そのような取り組みをやっていっておりますし、またこれからも各団体等に指示 といいますか、協力をして、お願いをしていきたいと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) 本当に実は私も自分村で住んでいながら、何か町並みの方が村上市から訪れ て回ってくれたのですけれども、本当に自分の目の先にあるのがちょっと気づかないというのが我々 がちょっともっとしっかりせねばいかぬなと思うのでありますが、それで最後になりますが、観光と いうものはやはり拠点がなければだめだと思います。村上市の全部が拠点というのはやっぱりいけな い。いけないというわけではないのでしょうけれども、やはり目玉というものが必要になってこよう かと思います。それは、とりもなおさず旧村上市が立派なお城山を抱えているわけですから、あれを 中心にして大きな観光のあれを広げていっていただきたいと思っております。   そのようなことを願いながら、私の一般質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで小林重平君の一般質問を終わります。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 本日はこれで散会いたします。   また、7日も午前10時から一般質問を行いますので、定刻までにご参集ください。   大変ご苦労さまでございました。           午後 3時40分  散 会