平成21年村上市議会第4回定例会会議録(第3号) 〇議事日程 第3号 平成21年12月7日(月曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  一般質問                                              〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(27名)    1番   板  垣  千 代 子  君     2番   鈴  木  い せ 子  君    4番   板  垣  栄  一  君     5番   川  村  敏  晴  君    6番   冨  樫  宇 栄 一  君     7番   中  山  悌  一  君    8番   小  杉  和  也  君     9番   山  田  昭  夫  君   10番   齋  藤  信 一 郎  君    11番   平  山     耕  君   12番   川  崎  健  二  君    13番   木  村  貞  雄  君   14番   三  田  敏  秋  君    15番   小  池     晃  君   16番   姫  路     敏  君    17番   長 谷 川     孝  君   18番   滝  沢  武  司  君    19番   小  林  重  平  君   20番   小  田  信  人  君    22番   相  馬  エ  イ  君   23番   大  滝  国  吉  君    24番   瀬  賀  秀  雄  君   26番   石  嶋  修  平  君    27番   大  滝  久  志  君   28番   山  田     勉  君    29番   板  垣  一  徳  君   30番   佐  藤  宮  吉  君                                              〇欠席議員(2名)    3番   本  間  清  人  君    25番   小  野  七 五 三  君                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    大   滝   平   正   君        副  市  長    鈴   木   源左衛門    君        総 務 部 長    小   田   吉   雄   君        総務部総務課長    斎   藤   甲   三   君        総務部財政課長    佐   藤   昭   一   君        企 画 部 長    小   田   貞   明   君        企  画  部                   相   馬   正   喜   君        政策推進課長        企  画  部                   菅   井   晋   一   君        情報政策課長        市 民 部 長    阿   部   正   一   君        市  民  部                   増   子   要   作   君        環境衛生課長        福祉保健部長     佐   藤   正   幸   君        福 祉 保 健 部                   遠   山   た   つ   君        保健医療課長        産業観光部長     増   子   太   平   君        産 業 観 光 部                   本   間   誠   一   君        農林水産課長        都市整備部長     五 十 嵐   孝   次   君        上下水道部長     渡   辺   成   一   君        会 計 管 理 者    吉   川       強   君        選管委委員長     岡   村   和   子   君        選管委書記長        監 査 委 員    板   垣       圭   君        事 務 局 長        農 業 委 員 会                   渡   辺   正   信   君        事 務 局 長        教  育  長    工   藤   泰   則   君        教 育 部 長    平   山       浩   君        教  育  部                   大   滝   和   春   君        学校教育課長        荒 川 支 所 長    平   野   俊   之   君        神 林 支 所 長    田   村       豊   君        朝 日 支 所 長    佐   藤   健   吉   君        山 北 支 所 長    富   樫   昌   平   君        消  防  長    佐   藤   秀   明   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    忠       隆   司        議 事 係 長    建   部   昌   文        書     記    伊   藤   良   子           午前10時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) ただいまの出席議員数は26名です。欠席の届け出のある者2名、遅参1名で す。定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。   本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願 いいたします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、7番、中山悌一君、27番、大滝久志君を指名いた します。ご了承願います。                                              日程第2 一般質問 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第2、4日に引き続き一般質問を行います。   最初に、5番、川村敏晴君の一般質問を許します。   川村敏晴君。           〔5番 川村敏晴君登壇〕 〇5番(川村敏晴君) 皆さん、おはようございます。ただいま議長よりお許しをいただきましたの で、私の4項目の一般質問をさせていただきます。早速入ります。   1番、村上市のコミュニティバスの取り組みについてでございますが、@として、今年度に入り、 公共交通会議が2回開催されましたが、今後の進展について詳しくお聞かせください。   A、市が所有するバスの利用については、どのような取り扱いを想定しているかお伺いいたしま す。   2番、ごみ焼却場の今後のあり方についてでありますが、現在のごみ焼却場の更新地に関しまし ては、既に報道でも知らされておりますが、地元地権者の大方の皆様の了解を取りつけたとのことで ございます。今後は施設の設計、施工へと進むわけですが、新しい施設の構想はどのようなものかお 伺いをいたします。   3番、市内小中学校の学力向上と中一ギャップ解消対策に、小中一貫教育の考えはないかお伺い します。私たち10月に行いました厚生文教常任委員会による行政視察において、福岡県宗像市での小 中一貫教育の現状をお聞きしてまいりました。そこでは、取り組んでわずか3年目にして中一ギャッ プによる中学1年生の不登校生徒が一人も出なくなったというふうな報告をお聞きしました。また、 全体的に勉学意欲がアップしてきていることがいろいろな数値にあらわれ出しているとのことでござ いましたが、我が村上市においても検討するおつもりはないか教育長にお伺いをしたいと思います。   4番目でございますが、スクールガードリーダーの取り組みについて、今後どのように考えてい るのかお聞かせください。小中学校の中に押し入って犯罪を犯すような凶悪犯罪は少なくなってまい りましたけれども、いまだに各地で登下校時の不審者の出没情報が絶えないのが現状であります。こ れらの小中学校の児童生徒への防犯体制のあり方について、これも教育長にお伺いしたいと思います。   ご答弁をいただいた後、関連につきまして再質問をさせていただきたいと思います。よろしくお 願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 皆さん、おはようございます。それでは、川村議員の2項目のご質問につい て順次お答えをいたします。   最初に1項目め、市のコミュニティバスの取り組みについての1点目、今後の進展についてのお 尋ねでございますが、公共交通が抱える課題解決を図るために、今年度村上市公共交通活性化検討委 員会を設置し、平成22年度に予定しております村上市地域公共交通総合連携計画策定の準備を進めて いるところであります。同検討委員会では、日常における公共交通の利用実態の把握、課題の整理を 目的に高齢者と高校生を対象にアンケート調査を実施するとともに、より詳細な実態の把握、分析を するために、特に高齢化率が高く、公共交通の利用ニーズが高いと考えられる山北地区を対象に住民 懇談会を今開催しております。今後解決すべき課題の整理と今後の方向性を検討し、計画策定に向け た提案を行い、法定協議会立ち上げの準備と国等の支援制度の活用を検討する予定であります。平成 22年度は、法定協議会が主体となり計画を策定し、平成23年度以降運行時間帯の見直し等、ニーズに 合った運行の改善や新たな交通手段の導入を実証する予定としております。   次2点目、市が所有するバスの利用については、どのような取り扱いを想定しているのかとのお 尋ねについてでございますが、来年度計画を策定する中で、特定の目的で運行しているスクールバス など、市が所有する交通資源を洗い出し、新たな公共交通の手段として活用できるものは活用してい きたいと考えております。   次2項目め、ごみ焼却場の今後のあり方はについて、新しい施設の構想はどのようなものかとの お尋ねについてでございますが、新ごみ処理場の建設につきましては、昨年12月に議会からも委員と して配っていただき、新ごみ処理場建設検討委員会を設置して、以降建設予定地の選定をはじめ事業 の推進方法等について当検討委員会で検討してまいりました。またその一方で、建設予定地の地元同 意をいただくため、ことしに入ってからこれまで副市長が先頭になって建設予定地の役員との話し合 いや集落説明会等を何度も重ね、後半には私も出向いてご理解をお願いし、10月18日に現ごみ処理場 の後ろ、東側になりますが、に建設することで懇願の集落同意をいただくことができました。建設に 対する集落同意をいただきましたので、今後は地権者の同意を取りつけるとともに、あわせて事業の 進捗を図りたく、本定例会で予算措置をいただき、新ごみ処理場建設基本計画の策定、循環型社会形 成の交付金を国へ申請する際に必要となります循環型社会形成推進地域計画の策定及び用地測量に入 りたいと思っております。これら2つの計画策定と用地測量を今年度に実施し、平成22年度に用地取 得、環境影響調査、基本設計等に取りかかっていきたいと思っております。   新しい施設の構想はどのようなものかとのご質問でございますが、平成19年8月に旧岩船地域広 域事務組合で策定しました基本構想をもとに修正、見直し等を行い、基本計画を策定いたしますので、 この基本計画の中で再度処理規模及び複数の処理方式の検討が行われることになります。処理方式に つきましては、新たに検討する専門部会を立ち上げ、ここには市民にも入っていただき、本市に最も 適した方式を決定したいと思っております。   次に3項目め、市内小中学校の学力向上と中一ギャップ解消対策に小中一貫教育の考えはないか とのお尋ねについては、教育長に答弁をいたさせます。   次に4項目め、スクールガードリーダーの取り組みについては、今後どう考えていくのかとのお 尋ねについては、教育長に答弁をいたさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) それでは、川村議員の3項目め、市内小中学校の学力向上と中一ギャップ 解消対策に小中一貫校の考えはないかとのお尋ねについてでありますが、小中一貫教育についてであ りますが、議員がご視察されました福岡県の宗像市をはじめ他の自治体におきましても、小中学校の 施設が1つになった一体型、施設は別々で教員や児童生徒が移動して学習したり、活動したりする連 携型、小学校の5、6年生が中学校の校舎で学ぶ施設併用型など、さまざまな形により義務教育9年 間を見通したカリキュラム編成や生徒指導などを行い、児童生徒の発達段階に応じた教育の実現に向 けた取り組みが行われております。   また、県内でも三条市におかれまして、子供たちが健やかに成長できるような環境づくりを目指 す取り組みとして、小中一貫教育について市民の方々と協議しながら研究を進めておられます。この ような義務教育9年間の滑らかな接続によって、中一ギャップ等の問題に対処していこうという取り 組みについては、大いに学ぶべきことはあると思っております。しかし、現在村上市の各学校におき ましては、県が示しています中一ギャップ解消プログラムに基づき生活アンケート、心の健康チェッ クカードの活用などによる思春期の内面へのきめ細かな対応や、構成的エンカウンターなどによる人 間関係づくりの能力の育成、小中交流活動、同中学校区の小学校間の交流活動、小中学校の教師が互 いに授業を見合ったり、出かけていって授業をしたりするなどの教職員の交流などに力を入れて取り 組んでおりますし、市教育委員会といたしましても、幼保小中連携事業としてその推進を図っており ます。   また、中学校区単位に設置しました郷育会議におきましても、幼保小中12年間にわたる子供の生 活や学習について実態を把握し、学校、家庭、地域のそれぞれの役割や系統的に一貫して取り組むこ とについて協議していく体制を整え、3者が一体となって子供たちの健やかな成長に向けた環境づく りに努めていこうとしております。このような取り組みは、滑らかな接続を目指す小中一貫教育の考 え方と方向を同じにしています。ゆえに、すぐに小中一貫教育を導入していこうとは考えておりませ んが、先進的に取り組んでいます自治体の成果や課題については、生徒理解の一貫性、学習内容の一 貫性、中一ギャップ等の問題の解消にも参考になることから、今後大いに注視してまいりたいと思っ ております。   次に4項目め、スクールガードリーダーの取り組みについて今後どう考えていくのかとのお尋ね についてでありますが、児童生徒への防犯体制のあり方についてでありますが、幸い最近は大きな事 件は起きておりませんが、以前登下校時に時折不審者が出没している状況であります。このような状 況を受けて、各地区で児童生徒の登下校を見守るながらパトロールのボランティアを組織していただ いたり、そのボランティアへの指導やみずから巡回指導を行うスクールガードリーダーを配置したり して防犯体制を整えているところであります。今年度は、全小学校21校を3地区に分け、2人のス クールガードリーダーから各地区の通学路及び学校周辺を巡回してもらい、不審者がいないのか確認、 危険箇所の点検、あわせて児童や地域の人に安全指導をしてもらうとともに、学校の不審者侵入対策 訓練にも参加してもらうなど、学校のさまざまな面での防犯に寄与してもらっております。また、ス クールガード養成講習会を行い、防犯体制の一層の強化を図っているところであります。今後より一 層児童生徒の安全が図られるよう、スクールガードリーダーの増員により、各学校をきめ細かく巡回 指導し、防犯活動が充実するよう学校や地域の要望などを聞きながら対処していきたいと考えており ます。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) ご答弁ありがとうございました。それでは、項目順に沿って再質問させてい ただきたいと思います。   コミュニティバスの件でございますが、これについては私ども会派かけはしで市の取り組みに合 わせていろんな自治体にお邪魔して、このコミュニティバスの運行実態を調査させていただいており ます。非常に今後の村上市の交通弱者に対する手法として期待をしているところでございます。その 中で少し確認を含めてお聞かせ願いたいと思いますが、計画によりますと、山北地区をまず第1モデ ル地区として試運転までやっていこうというふうなお話でございますが、他の地区については、山北 地区と並行して調査並びにその試運転等の確認はなされるのか。山北が全部完了した時点でそういう 方向でいくのか、その辺をお聞かせ願いたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 政策推進課長。 〇企画部政策推進課長(相馬正喜君) 先ほど市長のほうから申し上げましたように、22年度に法定 協議会を設置いたしまして、計画をつくる予定でございまして、今年度そのさまざまな下準備といい ますか、実態の把握等をしております。   その中で、山北地区につきましては高齢化、その他のことから、まずこの実態調査の中で地域を モデルにして具体的に調べようというようなことで、先週の金曜日まで夜間お邪魔していろいろ懇談 会をさせていただきました。これは、十分にその来年計画します計画づくりにも反映させようという ことであります。来年度その計画をつくるに当たりまして、残りの4地区につきましても同じように 調査または懇談会をやりたいと思っておりまして、市全体の計画をつくることにしておりますので、 議員が今言われた山北地区が先行してやるのかというのは、来年度計画をつくる中で整理をしていき たいと、このように思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) 22年度より法定協議会を立ち上げるということですが、このメンバーには 我々議員も何か含まれるのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 政策推進課長。 〇企画部政策推進課長(相馬正喜君) 法定協議会には、定められたメンバーを必ず入れなければな らないというなのがございまして、道路管理者であったり、実際に交通事業を行っていたりというよ うな人たちに入っていただくことになりますので、この委員会の中に市の議員が入るというようなこ とは想定しておりません。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) 我々が視察をさせていただいた隣の胎内市。またこのコミュニティバスの先 進地であると、10年来運行しているということで立川市、またその隣の田村市のほうにお邪魔してい ろんなことをお聞きしてきたのですが、立ち上げに際しては本当に市が中心になって取り組んで立ち 上げたということで、その後は運行については経験者を有した運行者を入れたNPO法人で運行する、 もしくは既存の運行会社に業務委託をするというふうなところがすべてでした。   このコミュニティバスを実現する上では、やはり運行のプロの知識が非常に不可欠になってくる のだろうと思います。そしてまた、この地域の運行を担ってくださっている皆様の協力といいますか、 経営との調整、そして協力、それが不可欠なのだろうと思いますが、今後の話ということになるのか もしれませんが、運行に当たってどこが主体となっていくか、どのようなお考えなのかお聞かせ願い たいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 政策推進課長。 〇企画部政策推進課長(相馬正喜君) 議員のほうから今事例を挙げられて取り組みをお聞きいたし ました。   ご質問は、総称しましてコミュニティバスという言い方になっていますけれども、いろいろ区分 けをしますと、例えばコミュニティバスであったり、胎内市のほうで今取り組んでいるデマンド型の タクシーであったり、バスであったりとか、多様な種類がございます。それによって、交通事業者を どういうふうにしていくかというようなのは、これから積み上げになろうかと思いますけれども、議 員言われるとおり、専門の方のお力をいただいて、例えば胎内市であれば商工会がその窓口になって おります。それから、新発田であればNPOを立ち上げまして運営しております。我々この村上市に おいても、一律の形ではないのだろうというふうに想定しておりますので、いろいろ来年の法定協議 会の中でそれ実際運行する主体はどこなのだろうというところも整理をしていきたい、このように思 っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) ありがとうございます。   Aに関連してお聞きしたいと思います。市の所有の車両の利用、これについては9月定例会に私 触れさせていただいたわけなのですが、このコミュニティバスの運行と絡めてやっぱり考えていくこ とは有益ではないかなというふうにとらえているもので、今回挙げさせてもらいました。   もう一つは、9月定例会で私が質問したことによって、現在利用している各種団体の方から、利 用ができなくなったというふうな苦情をいただいておりまして、私の思いとは裏腹な方向に進んでし まったことに非常に私大きなショックを覚えておるところでございまして、これは何が原因かという と、やはり今までのルールが5地区ばらばらだったものを1つにまとめたいという行政側の思いはわ かるのですが、それをすべてでは一番市民にとって不利益のこうむる状態でまずはまとめてしまう。 そこから積み上げていろんな方法を考えていこうというふうなところに考え方が行ってしまったのが 原因なのだろうと思います。こういう考え方をもとにしてとらえていきますと、やはり今後市民協働 のまちづくりを提唱する市長の考えとはまた逆方向に行く可能性がある、そんなことで、先ほども言 いましたが、このコミュニティバスの運行主体をやはり職員から専門家に移す、その前段に市の所有 する各種車両を管理、運行する部門を運行のプロたる方々に外部委託するというふうなことで、市民 に対しても利便性を高めていく。市の車両の管理も一元化し、無駄を省いていくというふうなことは 考えられないか市長にお伺いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 市が所有しているバスをはじめとして市有車でございますけれども、いわゆ る運転をする人あるいは事故が起きた場合等いろいろな問題点があるわけでございまして、今おっし ゃったように各地区それぞれ違うような面もあるというようなことで、本当に必要性は十分に私ども もわかっておるところでございます。   各団体あるいは学校等から、試合行ったりあるいはいろんな面で社会活動する面であいているバ スを使いたいというような要望は非常によくわかりますので、できるところからやらせていただきた いなと思っておりますけれども、しかしながらだれが運転してもいいというものでもないわけですの で、その辺をしっかりと管理規則等を定めながらこれから取り組んでいくということでご理解をして いただきたい、そのように思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) 現実的に今まで活用していた市民団体の活用が制限されたということで、地 域の活性化に影を落としてしまったということはありますので、この件については今いろいろ検討中 ということでもありますので、次回の定例会でまた確認をさせていただきたい、このように思います が、早急な対応をお願いしたいと思います。   続きまして、2項目めのごみ処理場のあり方について、今市長より細かいご説明をいただきまし た。これ、本定例会初日に議案説明の質疑でも出ておりましたが、私も見てはいたのですが、新潟日 報による報道では、かなりあれを読むに当たって計画が練られたものを市は踏襲するのではないかな というふうに受け取られる記事でありましたが、再度になりますが、あの報道についての真偽につい てお答え願いたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほども提案理由で申し上げましたように、平成19年度の8月に旧岩船広域 事務組合におきまして、ああいう方式を採用したほうがいいのではないかと。これは、何度も議員の 皆さんもそこに入って委員として視察をした結果であります。   その後、いろいろな変化、技術的なもの等がありますので、それらも含めて先ほど申し上げまし たように、当然再度委員会を立ち上げて検討をするというようなことであります。私がとらえている のは、あれはあくまでもこの平成19年度8月、旧岩船地域広域事務組合の検討委員会で出した結論で あると。結論というか、意見であるというふうにとらえていいのではないかなと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) 先ほど市長おっしゃったように、今後市民を含めて検討を重ねていきたいと いうふうなお答えでしたので、まずその何方式というふうな部分についても、決定事項ではないとい うふうなとらえ方をさせていただいてよいというふうに理解をさせていただきたいと思います。   大きな買い物になるわけです。予定からいくと70億うんぬんというふうな金額が上がっています が、今鳩山首相に日本の政府もかわりまして、鳩山首相が国連で発言したCO2の削減、大きな削減 率を公表されたわけですが、これに伴って日本の国内の各自治体においてもCO2の削減に対しての 要請は強くなされるのは必至だろうと、このように考えておりますが、火を使ってごみを焼却する、 ここから発生するCO2、これはやはり我々自治体で削減をするための大きな施設なのだろうと、こ のようにとらえております。そこでお聞きしたいのですが、今後の当市の人口推移とその発生するご みの量についてです。   あと、その新しい施設をつくるに当たって、耐用年数というのは10年なのか20年なのか、その辺 の関係を教えていただきたいと思いますが、これは担当課長さんでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 環境衛生課長。 〇市民部環境衛生課長(増子要作君) ただいまの質問でございますけれども、まず最初にごみ処理 場の耐用年数の関係でありますけれども、耐用年数については、法定耐用年数が15年ということにな っております。ただ、一般的に言われておりますのが15年から20年ということで言われております。   それから、ごみの発生を今後どうするかというような、どのようになっていくかというようなこ とでありますけれども、国、県がごみ処理場なんかをつくるに当たって目標にする数字がございます。 それは、ごみの減量化に対する数値目標、それからリサイクル率に対する数値目標、それから最終処 分場の処分量に対する目標値、これらがあるわけでございますけれども、新しいごみ処理場をつくっ ていくに当たっては、これらの国、県の方針目標値をクリアするような、そういうような市の減量化、 資源化の考え方でやっていきたい、そんなことで思っております。   具体的には、ごみの可燃ごみの量を平成12年度に対して27年度が目標年でありますので、例えば 6%減らすとか、そういうような具体的なことになってくると思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) 具体的な数値というふうなことではなくて、今おっしゃったように可燃ごみ を減らす方向性、そして当市の今後の人口推移を考えればふえていくという要素は非常に少ないわけ で、やっぱりそれに伴ってごみも少なくなっていくのだろうと、このように考えますが、我々全員協 議会で示された計画の中では、1日100トン未満の処理能力を有する施設にしたいというふうなお話 でございましたが、例えばこの1日100トン未満を50トン未満のものにして焼却しなくてもいい、い わゆる有機資源ごみというものを堆肥化させるような循環型の処理に移行した場合、今計画に上がっ ているような建設費を例えば半分にするとか、3分の2にするとか、そういう削減効果は期待できま すか。 〇議長(佐藤宮吉君) 環境衛生課長。 〇市民部環境衛生課長(増子要作君) ただいまのご質問でございますけれども、旧岩船広域事務組 合で概算事業費をいろいろ出してございますけれども、それによりますと、計画規模125トンで計画 されているわけですけれども、それは大づかみに1トン当たりに換算しますと、おおむね1トン当た り6,000万円の事業費がかかると、大づかみでありますけれども、思っております。   そうしますと、125を50トンという規模になると、そういう計算はできないのかもしれませんけ れども、例えば125を100トンというようなことになりますと、おおむね6,000万の25トン減というよ うなことで、15億ぐらいですか、それくらいの事業費、建設費の減にはなるのかなと思っております。   ただ、どんどんごみを減らして50トン規模というようなことになりますと、今やっている分別の 種類が例えば10種類のものをもっと50も60も種類のもので分別をして減らしていくとか、また別の方 法をやっぱり考えなければならないかなと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) 規模を縮小すれば、経費については圧縮可能だというふうにとらえさせてい ただきますが、何を言いたいかといいますと、やはり今国が示すCO2の削減も含めて、我々この村 上市にとってCO2削減としてできることは何か。一番有効であることは、やはりCO2を減らす。 森林の面積をかなり有しているわけですので、これを整備し、CO2削減効果を日本の削減効果を担 う村上市であるというふうなことを強くアピールすることがやはり大きなプラスになるのではないか ないうふうなことで、今この焼却場のこれ溶融式にするとかなり1日のランニングコストもかかると いうふうに聞いておりますが、その辺の費用を森林の整備に向けることによって、日本のCO2を削 減する大きな貢献している村上市であるというふうなことをアピールすることができます。そしてま た、それに対して地域の労働の拡大、継続的な雇用の確保も生まれてくるのではないかな、このよう に思っております。   また、今言ったその循環型の有機資源をリサイクルするごみ処理を持つことによって、これ溶融 式にしろ、火で燃やす設備に比べて非常に量に対しての対応が柔軟にとれる施設であると、このよう に感じていますが、村上市の今後の人口の推移、そしてまたエコなごみ処理の環境を提供する上でも、 この循環型の施設を今のごみ焼却の施設の中にしっかりと取り入れて、この人口の増減、ごみの増減 に対する調整弁として考えていくことは非常に有益であろう、このように思います。   また、副産物で出てくる堆肥については、市長の提唱するクラインガルテン、これに大いに活用 し、ここを利用する方たちは日本のこのCO2を削減することに大きく貢献しているのだというふう な認識をアピールしていくことも、村上市にとってはプラスになるのではないかな、このように考え ていますが、いがかでしょうか、市長。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 川村議員おっしゃいますように、いわゆる焼却ごみ、生ごみも含めましてそ れをいかに減量化していくか、あるいはまたリサイクルできるような施設にしていくかということが これから非常に大きな問題になってくると考えております。   生ごみが出ないようにするのが一番いいわけでありますけれども、出た場合に果たして焼却する のがいいのか、それとも別な方法をとることができるのかと、一部を。そういうことも含めてこれか ら検討をしていかなければならないなと、そのように考えております。この施設は、関川村さんの委 託も受けておりますので、それらの話し合いも必要になってくるのではないかなと思っております。   いずれにいたしましても、CO2を削減するというような大きな意味においても、ごみの処理量 を減らしていくと、それは私ども、そして循環型の社会をつくっていくということは、おっしゃると おりでありますので、その点も十分に検討をさせていただくということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) 1から検討というふうなことを期待しているわけですが、この検討委員会の あり方なのですけれども、市民の意見も拾っていくというふうなお答えもありましたが、その検討の 流れ、これが市民にオープンでなければ、大きな買い物になりますので、後でそうではなかったと、 いろんな批判が出てくる可能性もありますので、やはりその運営に際してはオープンな協議会である べきだと思いますが、この新しいごみ施設の施設検討委員会といいますか、これについてのどのよう な持ち方になるのか、お考えがあったらお聞かせ願いたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 環境衛生課長。 〇市民部環境衛生課長(増子要作君) ただいまのご質問でございますけれども、方式の検討に当た っては、そういう専門的な部会を設けてやっていきたいと。先ほど市長の答弁でございますけれども、 その中には一般の市民の方、それから環境に関係した方、それから専門的なそういう技術的な知識を 持っている方とか、そのようなことをまだ具体的には検討しておりませんけれども、考えられるわけ でありますけれども、それらの検討結果を市のホームページなんかを使って公表していきたい、そん なふうに考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) 新ごみ処理場の建設事業計画の工程表を見ますと、この計画が策定される期 間というのが基本計画策定が21年度から22年度の頭になっていますが、これで全体計画が決まるとす れば、わずかあと3カ月強しかないというふうにとらえてしまうのですが、これは1年延ばすことに よって、もっといろんな有益な情報を集約できるのだろうと、このように考えていますが、それは可 能なのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 環境衛生課長。 〇市民部環境衛生課長(増子要作君) ただいまの質問でございますけれども、この工程表につきま しては、処理規模については100トン未満で計画したいというようなことでございますし、あと広域 事務組合の当初の計画によりますと、24年稼働というようなことで計画がなされていたかと思います。 現在のごみ処理場につきましては、ことし21年目に入っております。そんなことから、ある程度急ぐ 必要があるのかなというような工程で考えておりますけれども、集落同意はいただきましたけれども、 用地の同意についてもこれからでございます。すべてが順調にいった場合というような計画でありま すので、順調にいかなかった部分があれば、やっぱりもっと後退していくのかなと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) その順調にいく前段、一番肝要なところは、その施設の策定計画だろうと思 いますので、市長のおっしゃるように市民の総意を結集した、我々村上市の将来にとって有益である 施設になるような協議会をぜひつくって、そのような方向でこのごみ焼却場の建設を進めていってい ただきたい、このように切に願うものであります。   時間もございませんので、次の3番目の質問に、項目の再質問させていただきたいと思います。 合併して郷育をこの村上市の教育の基本に掲げているという姿勢に非常に私は賛同しているところで あります。今日本の小中高生の学力の世界に比較して低下が強く叫ばれている中で、これから世界人 としてしっかりと日本を支えていく人間をつくる上で、地域を見詰めて勉強できる子供たちづくり、 そういう環境づくりということがやはり村上市にとって必要なことだろうと思います。その上でこの 小中一貫教育というふうなものに触れまして、非常に我が村上市の立地条件にまさに合致してくるの ではないかなと。子供たちがどんどん減っていく環境の中で、校舎だけが大きく残ってしまうという 状況がどんどん出ていますが、その中で少人数な学校を規模的に意識を大きな学校と同じような感性 を育てていく上では、通常の別々な学校の交流だけではなくて、1つの学校なのだという認識の中で 小まめな交流、先生方の異動、これがやっぱり大きな効果を発揮していくのではないかなというふう に強く感じてまいりました。そして、宗像市については、やはり福岡県がこの小中一貫に対する強い 意欲を持って指導に当たっているというふうに聞いてまいりましたが、新潟県の教育委員会としては、 この取り扱いについてはどのような考えであるかお聞かせください。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育部長。 〇教育部長(平山 浩君) 今議員お尋ねの〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕件であります けれども、県の教育委員会として小中一貫教育の推進というふうなことのお尋ねだと思いますけれど も、県として小中一貫教育の推進ということを、そのことだけをとらえて推進をして各市教委の指導、 そして各学校の指導をしているわけではございません。   ただ、新潟県としては、中一ギャップの解消を大きな命題と掲げております。その中一ギャップ を解消するに当たっては、やはり小中のその教育過程の滑らかな連続性、それから小学校、中学校の 教員の共同意識を高めるといった部分、そういったことの重要性をうたっております。当村上市が行 っているその郷育の考え方、郷育会議の考え方については、その県の方針をやっぱり私は1歩も2歩 も前進して先んじていっているというふうなところだというふうに考えておりますし、各種の報道で も小学校、中学校の児童生徒が一体となって例えばいじめ根絶の活動に取り組んでいるとか、地域と 一体となった活動を行っている等、取り組みの成果が上がりつつあるというふうにとらえております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) 数字的に宗像市が中一ギャップによる中学校1年生の不登校生徒がゼロにな ったというふうなことについて、非常に大きな成果を感じるわけです。   私荒川地区で住まいし、我が子たちもかれこれ15年、今下の子が中3ですが、この間やはり小学 校も中学校も含めて不登校児がいない年はない。だんだんふえる一方というふうなことであります。 特にやはり中一ギャップと言われる言葉ができるくらい、中学1年生になったときに一気に不登校が ふえてしまうというふうなこと、これは学校の責任だけではないと思います。やっぱり家庭、地域の その教育に対する目の向けようも大きな要因があるのだろうと、このように思う中、村上市の郷育と いうとらえ方で地域、家庭、学校が一体になっていく、これを現実化する上でこの小中一貫の取り組 みというのがやはり必然的に地域を巻き込み、家庭を巻き込んでいくことが必要になってくるという ふうなことで、ぜひとも前向きにこの研究を村上市の教育委員会として継続的に進めていっていただ きたい、このように思います。   4番目のスクールガードリーダーについて最後に聞かせていただきます。実は、これは県主導で 3年前になりますか始まった事業でありますが、昨年度は村上市が引き継いでくれました。私も、一 時ここにかかわっていたこともあって存じているのですが、非常に地域のそれぞれある自主防犯組織 を引っ張っていく大きな力になっているというふうなことを感じています。昨今本当に防犯の、犯罪 がちょっと余り聞こえなくなって、のど元が過ぎて防犯活動に手薄になってきては困るなとは思って いるのですが、冬場の通学バスのあれで、12月以降はスクールガードリーダーの活動を取りやめると いうふうに、そんな情報が入ったものですから、今年度の今後と来年度についてどう考えているかお 聞かせください。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇教育部学校教育課長(大滝和春君) スクールガードリーダーにつきましては、今お話ありました ように、今年度からの市単独というふうなことでお願いしているものでございます。   おかげさまで不審者情報につきましても、合併前40件近くあったものが昨年度は17件、また今年 度については今現在12件というようなことで減ってきております。ただ、中には変質者と思われるも のが4件ほど含まれております。これらについては、一つ間違えば大きな事件につながるというよう なことで、このスクールガードリーダーの方を中心とした地域の皆様の見守りにつきましては、次年 度におきましてもよりきめ細かな取り組みをお願いしてまいりたいと考えているところでございます。 よろしくお願いいたします。〔質問時間終了のブザーあり〕 〇5番(川村敏晴君) 時間になりました。ありがとうございました。   これで私の一般質問を終わらせていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) これで川村敏晴君の一般質問を終わります。   午前11時5分まで休憩します。           午前10時52分  休 憩                                                        午前11時05分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、2番、鈴木いせ子さんの一般質問を許します。   鈴木いせ子さん。           〔2番 鈴木いせ子君登壇〕 〇2番(鈴木いせ子君) 議長の許可をいただきましたので、一般質問させていただきます。私の一 般質問は、2項目についてであります。   初めに、村上市の医療を一歩前に。私も毎回質問して、本当によくこの題が続くものだなと思っ て、自分もまた挑戦させていただきました。私たち鷲ケ巣会は、10月13から14日にかけて8名全員で 佐渡市の厚生連佐渡総合病院が新築に向かって進めている経過と現状について研修に行ってきました。 佐渡市は、離島という地理的条件により、本土とは海で隔離されており、1自治体のみで1つの医療 圏を形成するという特殊な保健医療圏となっておりました。悪天候により船舶が欠航となれば、本土 との交通が遮断され、島外の医療機関を利用することができなくなります。島内での医療機関のみで 治療を完結しなければならないという条件の中にありました。そんな中で、初めに行政の姿勢をお尋 ねするため、佐渡市役所を訪れました。佐渡市民の命を守るために、市はどのような経過をたどり取 り組み、支援を行ったかについて研修をしてきました。次に、佐渡総合病院を訪ね、佐渡総合病院の 移転新築事業の概要について研修と視察を行いました。既に佐渡総合病院には、新築移転にかかわる スタッフがすべて整って、待機するような状態で窓口が設けられておりました。その中で、平成12年 2月に合併収支計画書の中で施設の老朽化、狭隘化の解消のため、診療医療の整備について検討され、 平成21年9月に実施計画及び入札方式について決定されるまで、9年の歳月が経過しておりました。 佐渡総合病院は、佐渡市民の熱い思いの中でようやく平成23年度に完成が予定されております。新潟 県の北端村上市も、海にこそ隔離されていないが、似たような環境の中にあるように思います。村上 市の医療を一歩前に進めるよう、市長のお考えをお伺いいたします。   @、医師不足の中で厚生連村上総合病院と厚生連佐渡総合病院には研修医が来ませんでした。市 長は、このことをどのようにお考えになるのかお伺いします。   A、20年度と21年度の救急車の出動回数はどのようになっているのかお伺いいたします。   B、2月に予定されている村上総合病院運営審議委員会に市長はどのような考えで臨むのかお伺 いいたします。   次に、猿害防止対策の来年度実施計画についてであります。21年度猿害防止対策事業の来年度実 施計画については、市民経済常任委員会でも報告され、同じ文書が市民の方々にも配布されました。 被害状況も報告が出ましたが、通報されてから行った分の集計であり、実際には4から5倍ぐらいの 数字になるのではないかと説明がありました。さまざまの実験もやり、群数、頭数も把握されたよう ですが、今年度は調査し、来年度は実行に移るという時と思うが、どのように進めるのかお伺いいた します。   @、22年度鳥害防止対策事業をどのように実施するのかお伺いします。   A、22年度鳥害防止対策事業の市民への協力、周知はどのように考えているのかについてお伺い いたします。   よろしくお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、鈴木議員の2項目のご質問について順次お答えをいたします。   病院の鈴木議員か鈴木議員の病院か、本当に毎回毎回私も答弁に非常に苦しいわけでございます が、何もしていないということではございませんので、冒頭ご理解をお願いいたします。   最初に1項目め、村上市の医療を一歩前にの1点目、医師不足の中で厚生連村上総合病院と厚生 連佐渡総合病院に研修医が来なかったことについてどのように考えるかとのお尋ねについてでござい ますが、大変残念なことだと思っております。研修医が自分で病院を選択できるようになりました。 便利な都会の施設や、あるいはまた機能の整った病院に行くようになったことも、大きな要因の一つ と言われております。研修医に来てもらうためには、単に病床数を多くして施設を新しくするだけで なく、地域の病院として何を目指すのかというメッセージも必要であると考えております。ご承知の ように新潟県では、今年度から新潟大学も地域枠を設けて医師の確保、育成に努力をしているところ でございます。また、新聞紙上にも掲載されましたが、来年度からは順天堂大学を卒業後に県内の医 療機関で一定期間従事する学生を対象とした地域枠を新設すると発表いたしました。新潟県から6年 間月額30万円が貸与され、卒業後に県指定の医療機関に9年間勤務すると、返済が免除されるとする 奨学金制度を始めます。そしてまた、好材料と考えられるのは、平成22年度中には高速道路が朝日イ ンターまで開通の予定であることから、勤務していただくお医者さんにとっても通勤しやすくなるの ではないかと期待をいたしているところでございます。さらに、市としては、この地域の自然や文化 等の魅力をPRすることも大切だと思っております。厚生連村上総合病院には、研修医に選ばれる病 院になって医師不足が解消されることを願っておりますし、市といたしましても、最大限の協力をし てまいりたいと考えております。   次2点目、平成20年度と平成21年度の救急車の出動回数は、また村上総合病院、県立肴町病院以 外に搬送された患者の人数はとのお尋ねについてでございますが、まず救急出動件数でありますが、 平成20年度は年間で2,412件、4月から10月末では1,445件でありました。平成21年度は、4月から10 月までで1,482件となっております。   次に、村上総合病院、県立肴町病院以外に搬送された患者数は、平成20年度は年間合計では675 人、4月から10月末では414人でありました。平成21年度は、4月から10月末まで428人となっており ます。   次に3点目、2月に予定されている村上総合病院運営審議委員会に市長はどのような考えで臨む かとのお尋ねについてでございますが、地域の中核病院として地域医療にご尽力いただくようにお願 いをいたしたいと考えております。市としては、病院側から運営方針等をお聞かせいただき、村上市 としてできることを支援させていただきたい、そのように考えております。   次2項目め、猿害、猿の害防止対策の来年度実施計画はの1点目、平成22年度鳥獣害防止総合対 策事業をどのように実施するのかとのお尋ねについてでございますが、鳥獣害防止総合対策事業は、 市町村が作成する被害防止計画に基づくソフト面及びハード面の取り組みに対する支援を目的とした 国の事業であります。事業の実施主体は市町村、農林漁業団体、狩猟者等で構成する地域協議会とさ れており、実施に当たっては、市町村において鳥獣被害防止特措法に基づく被害防止計画を作成する ことが必須条件となっております。本市におきましても、有害鳥獣による農作物等の被害が年々増加 してきており、その対策が急務となっていることから、去る10月13日に村上市有害鳥獣被害防止対策 協議会を設立し、今年度中に被害防止計画を作成するべく作業を進めているところであります。協議 会には、市のほかに村上地域振興局、JA、下越農業共済組合、猟友会、鳥獣保護員から参加をいた だき、関係機関による情報の共有と連携強化を図るとともに、今年度JAにいがた岩船への委託によ り実施した猿害パトロールによる被害状況調査のデータ等を有効に活用しながら、効果的な被害防止 対策を検討してまいりたいと考えております。また、現在市から猟友会へ委託しております有害鳥獣 の捕獲、駆除につきましては、今後も継続して実施してまいります。   次2点目、平成22年度鳥獣害防止総合対策事業の市民への協力、周知はどのように考えているか とのお尋ねについてでございますが、事業の実施主体は村上市有害鳥獣被害防止対策協議会となりま すので、市及び各構成団体の広報紙やホームページ等を活用して広く事業内容を周知し、対策へのご 協力をお願いしたいと考えております。鳥獣害対策、特に猿害対策につきましては、残念ながら速効 性のある決定的な対策はなかなかなく、全国の多くの市町村で試行錯誤を繰り返しながら悪戦苦闘し ている状況でありますが、地域ぐるみで根気強く取り組みを続けて行くことが重要であり、市民の皆 さんと一体となって有効な対策を講じてまいりたいと考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 研修医は最新の医療、最新の医療器具の勉強に来るのだと思います。この 地域の自然や文化の魅力をPRしてという今のご答弁でありましたが、観光に来るわけではないので、 そんなにこのことが魅力であるとは考えられません。   新潟市民病院は12名、県立新発田病院は6名、厚生連長岡中央病院は8名の研修医を要請しまし たが、すべての方が研修に来ていらっしゃいます。まず、ここから考えられるのは、やはり新しくな った病院はすべて希望どおりに研修医を獲得しているという、私たちが研修に行ってきた佐渡総合病 院も、23年度には新しくなるそうですが、きっとまたいかに隔離された佐渡であっても、研修医は来 るのではないかというふうに思います。施設とその医療器具、そういうものの魅力で研修医を引き寄 せることができるのではないかと思うのですが、市長に再度お伺いしますが、どのようにお考えでし ょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まず、研修医が病院を選ぶ条件でありますが、お説のとおり最近の医療技術 というのは、もう毎日毎日のように進んでおるわけでございまして、そういうような医療近代器具が まず整っていない病院には来ないと考えていいのではないかなと思っております。そういうような設 備を整えることがまず1つの条件のうちに入るかなと、そのように思っております。   そしてもう一つは、研修医といいますのは、どこかの病院にやっぱり名医と言われるような先生 が、ドクターがいる病院には来る可能性が非常に高いと私は思っております。例えば内臓の何々の分 野は、この先生は世界的な権威者である、あるいは日本の権威であるというような先生が、ドクター がいるところには、やはり慕ってくる可能性が非常に高いと考えております。そして、もちろん建物 が古かったり、狭隘だったりする病院には来ないということでありますし、そして最後には、やはり その地域の人々が非常に温かく迎えてくれる。そして、やはり自然や歴史、文化が息づいている、そ ういう地域も条件の一つに入るのではないかなと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 村上総合病院では4名を希望し、一名も来ませんでしたし、佐渡総合病院 では3名希望しましたが、一名も来ませんでした。   市長が先ほど地域枠というお話をいただきました。これからは日本全体、県全体でやはりその地 域枠という医療のところで医師確保というのが大事になってくると思いますが、今始まったばかりで すと、6年後を待たなければその卵は育たないわけでありますが、この6年を今村上市の医療でもち こたえることができるのかどうか、また市長にお伺いしたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほど申し上げましたように、県は新潟大学医学部に新潟枠10人だと思った けれども……           〔何事か呼ぶ者あり〕 〇市長(大滝平正君) 今5人でふやして、あと順天堂大学は5人ということでありますので、卒業 してインターン終わって国家試験受けて帰ってくると10年はかかると思っております。   10年たてば毎年毎年その数がふえていくわけでありますので、それ相当のドクターが誕生すると いうことになってくるわけでございますが、その間どうするかということでありますが、この前も新 潟大学の医学部長のところに行ってお願いをしてまいりました。そういうことをお願いをしながら、 常勤医師ではなくても臨時医師でも来ていただくような体制をとりながら、救急医療あるいはそれ以 外の医療の診療にも対応していく、そういうように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 私たちの研修に行った佐渡総合病院では、最初の移転新築に向けた佐渡市 の合併の総合計画の中に、この病院の建築というものが含まれておりました。   やはりあの病院も、私たちも入って見てきましたが、村上病院と同じぐらいの廊下の暗さという か、狭さであり、老朽化でありました。でも、そのことをもう合併の目玉として佐渡市は取り組んで おり、その支援の仕方は、合併債という形でもうちゃんと組まれておりました。今議会のほうでも、 医療調査特別委員会も設置されましたので、ともに歩む時かと思いますが、私も先々回か要望書の提 出時期でないかというお話をしましたが、まだ市長早いとおっしゃいましたが、ここまで来れば一緒 に手を携えてその時期近づいているのかなと思いますが、どのようにお考えでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 前にもお話をいたしましたように、厚生連村上病院が今の現在地に新築する のか、あるいは別な場所に移転新築するのかによって、大きく私は違ってくると考えております。   現在地ではなくて別の場所に移転するということになりますと、移転の後をどうするかというこ とは、これ村上市にとっても大きな問題になってくるわけでございます。あの東側の商売やっている 方、あるいはそこで暮らしている方々にとって、今考えてもわかります。あそこからぽかっと村上病 院がなくなったと。ジャスコの跡地もあいている。そのような中で、村上病院は別なところに行った けれども、後知りませんよというわけにはいかないということも十分に考えられますので、それらに ついても慎重な対応をしていかなければならない。もし別なところに行くとすれば、跡地をしっかり とした市としても跡地計画、再利用計画を立てながら、東口の方々の納得いけるようなものをつくり 上げてからでないとできないということでありまして、その点についても1カ月くらい前ですか、商 店の方々と話をした経緯を聞いておりますので、それらについても十分に考えていかなければならな い問題であるということであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 私も、本当に毎回毎回市長とこういうふうに意見の交換をしてきましたが、 福祉保健部長さんは、村上市の医療に対してどのようにお考えなのかもお聞きしたいと思いますが。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(佐藤正幸君) 村上市の医療ということでありますが、まず市長からも何度も申し 上げておりますが、ここの地域のこの圏域の担い病院である村上総合病院についてちょっと触れたい と思うのですが、村上総合病院につきましては、ご承知のとおりこの圏域に果たす役割非常に大きい わけでありますので、この地域の皆様に信頼される病院であってほしいというふうに考えております。   これまでの話の中で、建物が古いなどの構造上の問題がありまして、感染対策上にも大きな障害 となっているというふうなことも聞いておりますし、また駐車場につきましても狭く、非常に不便で あるというふうな市民の声も聞かれております。福祉保健部としましては、例えば医療懇談会とかそ ういった中での分科会などで今後の村上総合病院のあり方、そういったことを議論していくなど、医 師、看護師の増員も含めて市民の願いを伝えていきたいなと、こんなふうに思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) さっき研修医が来る条件として、その医療機関に名医と言われるような先生 がいる病院には来る可能性があると言いましたけれども、決して村上総合病院にはいないということ ではないし、佐渡総合病院にもいないということではないので、そういうふうに受け取られると非常 に困りますので、そういうような傾向があると。どちらの病院もそういう名医がいると思いますけれ ども、そういうことで受けとめてください。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 私もそう思います。村上総合病院も、開業する先生が余りにも多いのでは ないかなというふうには思いますが。   続きまして、さっきも福祉保健部長さんのほうからもちょっと話が出ましたが、関連質問させて いただきたいのですが、駐車場が狭いという。本当に村上総合病院、予約の時間が来ても車が入れな いという、先回ですか、同じ質問をさせていただきましたが、市が関与して何とか駐車場の空き地が あのくらいあいていなければ、そんなに患者さんも強く言わないのでしょうけれども、あの空き地を あいたままにしておいて、そしてあの病院に入れないというのは、市民にとって非常に大変なものだ と思うのです。だから、何とか市が関与してあの土地を村上総合病院の患者さんにもというか、その 利用したい人にも貸していただいたり、市民駐車場的な考えであの土地を市が何とかして駐車場問題 を解決してやるということはできないものなのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今おっしゃっている場所というのは、ジャスコの跡地ということですか。 〇2番(鈴木いせ子君) はい。 〇市長(大滝平正君) それは、市としても考えていかなければならないなと思っておりますので、 医療懇談会の折にも本当に村上総合病院として必要なのかどうか確かめていきたいと思っております し、また土地所有者ともどういう意向なのか、対応をしていただけるのかどうかも含めて検討してま いりたいと、そのように考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) やはり行政としても、市民が一番困っていることを助けてやるのが大事な ことではないかと思います。   これも、駐車場問題であったとしても、私は福祉の問題であるというように思います。どうぞ市 長、頑張ってあそこを市民駐車場みたいなふうにして皆さんに開放してもらえれば大変ありがたいこ とだと思いますので、お願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今現在は、イベント等にはお貸しできるというようなことでありますけれど も、駐車場ということになりますと、固定してしまうわけですよね。そういうことが果たして土地所 有者として理解いただけるのかどうかも含めて、市が買えば一番いいのでしょうけれども、そういう ところも含めて検討をさせていただくということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) それでは、消防長さんにお伺いします。   私のうちは、国道7号で走る救急車の音も聞こえますし、県道を走る救急車の音も聞こえます。 救急車が鳴るたびに、ああ、これは村上総合病院へ行って拒否されるのかなとか、そんなふうに、い や、どこの病院に行くのだろうかなとか思って聞いているわけなのですが、ただいま市長の報告によ ると、件数的には少なくなっているようなのですが、村上総合病院と県立坂町病院以外に搬送された 件数は多くなっているように私は、ちょっとの間ですので、聞こえましたが、もし間違っていなけれ ば、このことについて消防長さんはどのようにお考えになりますでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 消防長。 〇消防長(佐藤秀明君) 19年度と救急総件数です。年度総件数比較しますと、年々件数としては落 ちております。   ただ、ここ21年度が先ほど市長の報告の中で、20年度の数が414、428ということで、村上総合病 院、坂町病院以外の病院に運ばれた数、10月までの数字としては若干ことしのほうが多くなっており ますが、これは村上総合病院に搬入されている、あるいは全救急件数においても、若干ことしの場合 は去年よりふえているようです。例年19年、20年度としては、全体としては減ってきているのですが、 ことしだけちょっとふえているようであります。これは、村上総合病院についてもふえていますとい うことです、全体的に。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 数はわかったのですが、それについての消防長さんのお考えはどのように お考えでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 消防長。 〇消防長(佐藤秀明君) 救急件数が段階的に、年次的に減ってきているということについては、非 常に本当に必要な方は呼んでいただいて構わないわけですけれども、そういう意味では救急車は適正 な利用をしてくださいというようなことでお願いしている効果といいますか、そういったことがあら われているのかなとは思いますが、ずっと減ってきていてことし特にふえているということについて は、ちょっと理由がわかりません、今のところは。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 私がお伺いしたいのは村上総合病院、坂町病院以外のほうにだんだんとふ えていっているようなのだけれども、村上市での対応がやはりできなくてこういう数字が出てくるの でしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 消防長。 〇消防長(佐藤秀明君) 先ほどの繰り返しになりますが、必ずしも村上総合病院以外にふえていっ ているということでは全体的にはないわけでありますので、先ほど数字的には10月までですとまだわ ずか4件です、去年と比べると。前の年よりは年々減っていますし、村上総合病院、坂町病院以外の 病院といいましても、どこかといいますと、村上管内でまだそのほかに徳州会病院が百数十人います、 管内では。村上記念病院もございますし。あと開業医、その他というのも100件ぐらいあるわけです。 そのほか新発田地域のほうで400件ぐらい、県立新発田が230ぐらい、それから中条中央です。160。 それから、新潟にいきなりもう搬送される件数、市民病院、大学病院等々含めますと40件ぐらいあり ますので、それ以外のというのは、いきなり新潟までどうしてもいかねばならないようなケースの場 合は、40件ぐらいありますので、それは別として、特に山北地区については徳州会さんが頑張ってい ただいているということでございますので、そういう意味ではそれ以外の部分については、中心病院 である村上と坂町が頑張っていただいているという状況なのかなということで、そういうふうにとら えておりますが。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) ありがとうございました。   2月に予定されている村上総合病院運営審議委員会で市長がまたご出席になりますが、ぜひ病院 側の運営方針をお聞かせいただいて、行政のできることを支援させていただきたいというお答えでし たが、3月に市長がお話になったように、政治生命をかけて医療に取り組むという、その言葉でぜひ 臨んでいただきたいと思います。よろしくお願いします。   次に、猿害対策についてお伺いします。私も、村のほうに回りますと、いつも「いせ子、猿退治 してくれや」という言葉が大変多く聞こえてきます。そして、野菜をつくっていた畑も、今は野菜も できなくなって、どこにつくればいいかわからないし、またあそこは何もつくらないで荒れ放題だよ という話を聞いたもので、あえてこの質問をさせていただくことにしました。先月の新聞にも、赤谷 地区でオオカミの尿で猿の来ない対策をやっているというようなお話も出ていたようですが、私もに いがた岩船に行って聞いてきました。今回村上市のほうでもそういう実験をしましたが、そこではち ょっと時期が遅かったのか、赤谷の望むようなああいう数字は出てこなかったようなのですが、それ らについて来年度はどのような具体的な対策を考えているのかお伺いしたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) 猿の被害、私ども本当に困ったものでございまして、農協に委託し ながらことしは初めて調査させていただきました。   なお、実証実験としては、ウルフピーというオオカミの尿でございますが、これを市内5カ所、 各地区に1カ所ずつ設置はしました。ただ、時期等も8月10日から10月いっぱいやったわけでござい ますけれども、この実証圃については、猿の被害は何もなかったということで、比較的出る場所に設 置させていただきましたけれども、実証実験の結果はこんな状況でございます。   以降22年度におきましても、当然おりの設置、あるいはウルフピーのもの、ことし2月まで実施 計画をつくりながら国のほうへ補助金申請をしていきたいなというようなことで、今計画作成してい る最中でございます。   また、引き続き猿に発信機つけて群れを調査したらいいというふうなものも、出る前に行動調査 わかるようなものができればなというようなことで、物によっては計画に織り込んで対応していきた いという考え方でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 10月13日に村上市有害鳥獣被害防止対策協議会を設立して、今年度に21年 度は調査であり、22年度には具体的な活動をするということなのですが、これらの補助金というか、 そういうのはもう国会も大分賑やかになっているようなのですが、それらの予算というのは予算づけ はされているのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) 鳥獣害防止措置法という法律できているわけでございますので、予 算については国庫補助事業については大丈夫なのかなと。   ただ、あちこちから出るものですから、採択上どうなるのかというのは、今の段階ではわかりま せん。私どもとしては現状被害の把握、対策今やっているわけでございますが、今協議会では防止計 画を作成中でございます。これを受けて国の鳥獣害防止総合対策事業に申請していくと。この申請の 中には、ソフト事業とハードの部分2つあるわけでございますが、ソフト事業については定額で200 万、これは国100%負担と。それから、ハードの部分、例えばおりとか電気を通した鉄線とかという ことになると、ハード事業になるわけですが、これらについては2分の1補助というようなことで、 2月にまとめたものを早急に県と協議しながら国のほうへ申請はしていきたいという考え方でござい ます。   市長申し上げましたとおり、捕獲、駆除については、従来どおり猟友会のほうへ委託していきた いという考え方でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 私たちも、市民経済で兵庫県にことし行ってきたのですが、何か山すそに は全部電気さくがついていました。ああいうことをすると、大変なのだろうななんてみんなで見てき たのですが、でもあれぐらいしないと本当に、私も畑の現場を見ていれば、本当に野菜どこへつくれ ばいいのだろうかというほど猿にやられております。すぐそこまで猿が来ている状態ですので、ぜひ 猿の来ない対策を。やっぱり市では市民を守ってくれているのだなということを形で示していただけ ればありがたいと思っております。   農業委員会さんにちょっとお伺いしますが、稲も大分やられているようなのです、猿に。野菜だ けでなくて、稲も大変やられているようなのですけれども、そのような話し合いというのは農業委員 会としてあるのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 農業委員会事務局長。 〇農業委員会事務局長(渡辺正信君) ことし作況調査しまして、それで朝日のほうに作況で田のほ う見に行きました。そうしたら、高根行く途中のところでやはり米がしごかれているというのでしょ うか、そういう状況で、ただその米の状況については調査はしたのですけれども、農業委員会でどう 対策するかという部分については、検討のほうはまだしておりません。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 市民経済でこの害についての件数とかもすべて報告されたのですが、朝日 村が断トツに多かったように思います。   やはり私も朝日村におりますので、それで一番感じるのかなというふうには思いましたが、朝日 村の害は本当にどこよりもいっぱい猿が住んでいるのだなというふうに思いましたが、本当に困って おります。ぜひこれは市民の、農家に行けば一番困っているのが何よりも猿の害でございます。猿も いるし、カラスもいるけれども、まず猿が大変でございますので、皆さんのお力でぜひその猿害を来 年はしっかりと対策をとっていただきたいと思います。   これで私の一般質問を終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) これで鈴木いせ子さんの一般質問を終わります。   午後1時まで休憩します。           午前11時46分  休 憩                                                        午後 1時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、6番、冨樫宇栄一君の一般質問を許します。   冨樫宇栄一君。           〔6番 冨樫宇栄一君登壇〕 〇6番(冨樫宇栄一君) 冨樫宇栄一でございます。午後一の眠くなる時間でありますが、おつき合 いのほどをよろしくお願いを申し上げます。私の一般質問は、2点についてでございます。   1点目の選挙の投票所についてということでありますが、この8月に行われました衆議院選挙は、 民主党の圧勝ということで終わり、政権交代が実現をしたということで、いろいろ今話題を呼んでお るわけでありますが、事業仕分け等によって今まで我々の目に触れなかったものが国民の目に触れた と、それだけでも政権交代の意味はあるのではないかという感じをしておるわけであります。それは ともかくといたしまして、選挙のたびに地元から出る意見として、なかなか投票所が遠くなって大変 だねというのが地元の年配の人を中心にしてそういう声を聞くわけであります。旧荒川町で、合併直 前に17の投票所が一気に5に削減をしたという経緯があるわけでありますが、そのことについて私も 議会でも取り上げたこともあるわけでありますが、そういうことの結果、今荒川は荒川の時代にはそ れはそれでよかったというふうに思うのでありますが、合併してこれやっぱりちょっとアンバラがあ るのではないかという感じがするものでありますから、市長並びに選挙管理委員長のご見解をお聞き したいということで1点目に質問をさせていただきました。   もう一つは、2点目は、市の公共工事の入札についてということで、先日本間議員に対する答弁 の中でいろいろ市長並びに副市長の答弁をいただきましたが、若干すっきりしないというか、まだち ょっと解明をしておきたいというふうなことがございますので、質問をさせていただきます。市民か らも、いろいろ声が出ているということで、おまえたち議員何やっているのだという声も、おしかり も受けるわけでありますので、なるべく本間議員とは重複しないようにしたいと思いますが、この公 共工事の入札並びに今後の改善する点についてお聞かせをいただきたいということでございますので、 よろしくお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、冨樫議員の2項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、選挙投票所について、投票所の配置見直しの検討を選挙管理委員会に要請する 考えはないかとのお尋ねについてでございますが、選挙に関しての管理執行については、選挙管理委 員会で決定する事項でありますので、特段そのような考えはありませんし、選挙管理委員会の判断に ゆだねたいと考えております。   選挙管理委員会の考えについては、選挙管理委員会委員長に答弁をいたさせます。   次2項目め、市の公共工事の入札について、入札制度の改善点はあるかとのお尋ねについてでご ざいますが、入札制度については、新市になり指名競争入札から制限つき一般競争入札への移行や電 子入札の実施など、公平、公正、透明な制度を目指して制度改革を行ってきました。今回のことを受 け、さらに庁舎内の設計書の保管管理を徹底するよう再度職員に周知したほか、設計業務と積算業務 の分離など、不正行為ができないシステムづくりについて検討しているところであります。今後も公 平、公正、透明な入札制度を進めてまいります。 〇議長(佐藤宮吉君) 選挙管理委員長。 〇選挙管理委員会委員長(岡村和子君) 私は、選挙管理委員会委員長の岡村和子であります。どう ぞよろしくお願いいたします。   それでは1項目め、選挙投票所について、投票所の配置を見直す必要があると思うが、選挙管理 委員会の考えはとのお尋ねについてでございますが、現在村上市には84カ所の投票所がございます。 現在の投票所については、合併前の旧市町村の選挙管理委員会がそれぞれの地域の実情を十分考慮し ながら、行政区を基本に最良の配置として設定したものと思っております。合併協議の際にも、合併 を機会とした統廃合は行わず、現行の投票区、投票所を維持するという方針になっております。この 方針に基づき、新市での選挙が執行されております。選挙管理委員会としては広大な面積、多様な地 域の合併結果であり、各地域の地理的条件等もそれぞれ異なることから、現在の投票区、投票所につ いては大きな不均衡が生じているものとは考えておりません。今後の選挙の管理執行に当たりまして は、有権者の高齢化あるいは地理的、社会的条件等の問題もあり、単に数字的な基準だけでの判断は できないものと思いますが、今後なお検証、検討は必要ではないかというふうに考えております。   以上でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 市長のこの選挙の管理執行に当たっては、選挙管理委員会の決定事項であ って、選挙管理委員会の判断にゆだねたいということについては了解をいたしましたが、選挙管理委 員長の現在の投票所について大きな不均衡はないということで、若干納得しかねる点もございますの で、もうちょっとご質問させていただきたいというふうに思いますが、今おっしゃいましたように、 全市で84カ所の投票所があるわけで、そのうち荒川地区が5カ所と神林が16、朝日が18、山北が22、 村上地区が23カ所ということのようでありますが、先ほど言いましたけれども、荒川については合併 直前、19年だと思いますが、それまで17カ所あったのを5に減らしたということであります。   そのときに、私も17を5にするとちょっと厳しいのではないかということなんかも申し上げたの でありますが、地区からの強い要望と区長会からの要望だそうでありますけれども、そういう強い要 望があったし、今後の役場の職員の減少だとか、そういうことを考えると、行政改革の一環としても ぜひ投票所の配置については縮小したいということでありました。それについては、いろいろあれで すけれども、荒川だけのときについては、選挙投票に行くの大変になるのはこれはありますけれども、 地区とすれば5カ所は5カ所でそれはやむを得ないのかなという感じがしたのでありますが、そのと きも私も合併前のときも言ったのですが、合併すると旧市町村の配置がそのまま新市に引き継がれる ということになると、やはり選挙に参加するに当たって、有権者の参加の労力というのですか、条件 としてはアンバランスが生じるのではないかというふうにそのときも申し上げたのでありますけれど も、今考えてみますと、距離的に何キロがいいのか、あるいは人口比がどうなのかという判断は非常 に難しいのかもしれませんけれども、荒川の5カ所がいいのか、ではほかの地区の十何カ所、二十何 カ所がいいのかというふうに言われれば、私もその辺は何とも言えないわけでありますけれども、や はり地域全体を見て、新市全体を見て選挙の投票所を設定をしていただく検討をぜひお願いをしたい ということで、この問題を取り上げたということでありますが、この投票所の設置に関しては、何ら かの規則あるいは県の選挙管理委員会の指導等が、あるいはそういう基準等があるのかどうか、ちょ っとお聞かせいただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 選管書記長。 〇選管・監査事務局長(板垣 圭君) 今の議員さんの質問にお答えいたします。   公職選挙法上の中には、必要があると認めるときは、市町村の区域を分けて数投票所を設けるこ とができるというふうなことがうたわれております。   ただ、必要があると認めるときはということについての明確な基準は示されておりません。ただ、 1投票所当たりの有権者数、地勢、その他の実情を考慮して、投票事務管理能力の許す範囲内におい て選挙人の投票の便宜を図って決定すべきだろうということが示されております。   以上です。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) そういうことであればそれはそれとして、そういう立場からご検討いただ ければいいと思いますが、ちなみにこの8月30日の衆議院選挙の結果の投票率だとかを見ると、思っ たよりは大きな差が出ていないかなというふうな感じもするわけでありますけれども、8月30日の衆 議院選の投票率あるいは期日前不在者投票の数だとかを見ますと、村上地区で投票率が78.93%、そ れから神林地区が77.07%、朝日地区が80.79、山北地区が80.17ということで、荒川が75.78%であり まして、村上市の平均が78.59でありますから、3%程度の投票率の差があるというふうにしかない 感じもするわけでありますが、期日前投票、不在者投票の数が荒川地区が1,585、朝日さん、山北さ んだとか、朝日地区で1,070、山北が982、神林が973ということからだとか比較すると、不在者投票、 期日前投票の数がかなり多くなっているというのが数字上からは見えるわけでありますけれども、こ れは何なのかというと、結局投票日当日はなかなか投票所が遠くて大変で車がないと行けない。今こ れ老人世帯がふえていて、なかなか車思うように、思う時間に使えないという家庭もあるものですか ら、結局期日前に新潟だとか新発田だとか行っている子供さんを呼んで、夕方夜支所まで投票に行く だとか、こういうことをやっているということのお話も聞きましたし、そういうのが選挙にどうして も参加しようと思えば、車が自由に使えない家庭では、期日前投票にこれは好むと好まざるとにかか わらずに行かざるを得ないとなっているのではないかと。そういう結果として、投票率はある程度の 投票率を守っているのではないのかという感じが非常にするものでありますから、配置を検討をして いくことでお話をさせていただいておるわけでありますが、過去の荒川の選挙の投票率だとか見ると、 この19年の投票所の5カ所に減らした結果、投票率がぐっと落ちているというのも、数字上からも言 えるように思うわけでありまして、やはりもう一度全体的なバランスで検討をお願いをしたいという ことを申し上げるわけであります。   なぜ今こんなことを言うかといいますと、ことしの8月に衆議院選挙あった。来年は参議院選挙、 再来年は統一地方選で、県議会の議員の選挙、その後になるとまた市長選、市議選がずっと毎年連続 して選挙があるということでありますので、やはりこの時期にもう一度投票所の数だとか、あるいは その投票の仕方というのですか、投票時間帯だとか、あるいは立会人の選定ですか、大体地区からは 各区長さんが選挙になるといつも投票立会人に駆り出されて大変だというお話もお聞きするわけであ りますけれども、その辺についても区長さんに限ることはないのではないかと。区長さんの推薦する 人、あるいは区のそれなりの人の推薦がある人であれば、その人たちと交代に選挙の立会人をやって いただくだとか、こういう選挙のやり方だかを含めてなるべく有権者が投票に行きやすいように、そ ういうふうな配慮でご検討をお願いしたいということで、このたび取り上げたということでございま すので、今後数を減らしてくださいとか、ふやしてくださいとか私は申し上げているのではないので ありますが、全市を考えた配置だとかをぜひご検討をお願いしたいということでございますので、よ ろしくお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 選挙管理委員長。 〇選挙管理委員会委員長(岡村和子君) ただいまは、冨樫議員さんから貴重なご意見、質問をいた だきましてありがとうございました。私どもも、ただいまの質問を真摯に重く受けとめさせていただ きたいと思います。   それで、投票率を高めるということは、どちらの選管におきましても頭を痛めているところであ ります。さまざまなこと、いろいろなことを考え、今後対処しなければならないというふうに考えて おります。つきましては、冨樫議員さんの貴重なご意見を委員会におきまして他の委員にもお伝えし たいというふうに思いますので、このような答えで答えさせていただきたいと思います。よろしくお 願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) どうもありがとうございました。よろしくお願いをいたしたいと思います。   それでは、2点目の関係につきまして、入札問題について少し質問をさせていただきたいと思い ます。本間議員の質問に対して、いこいの家の問題についてということで、いろいろ市長並びに副市 長からのご答弁がございましたけれども、この調査、検証を行った結果、不正の事実は確認できなか ったということで入札委員会からの報告を受けたということでありますが、市長も尋常ではないとい うふうに思って調査を指示したと言われておられましたけれども、入札契約手続運営委員会として、 これ市長に言われるまでもなくみずから調査をしなければならない事態ではないのかというふうに思 うのでありますが、この入札契約手続運営委員会の任務、役割というものについてお答えをいただき たいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) それでは、私のほうから答えをさせていただきます。   入札契約手続運営委員会であります。これについては、それぞれの契約事項1,500万以上の入札 につきましてどういう方式、どういう形態で、実施をいつごろするかというようなことを入札の業者 選定も含めて検討するところであります。また、不正行為といいますか、談合情報等、そういうこと が報道された場合にその調査を行うということでございます。この件につきましては、不正が行われ たとか、そういう情報が全くないわけであります。たまたま3つが同じ数字になったということであ ります。どうかなということはあったのですけれども、市長から早速そういう調査をするようにとい うことでございます。市長のほうが早くそういう指摘をいただいたということで、これから入札の中 のいろんな制度自体、合併前は非常にいろいろ各地区ごとにまちまちだったものを統一をしながら、 また今後電子入札等に移行するような形で今鋭意制度改革に取り組んでいる、そういうことでござい ます。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 談合情報があれば調査をするというお話でございますが、今回の問題につ いてはおかしいなというふうに思ったということでありますが、市長のほうが早かったということの 言い方でございますけれども、だれが見てもちょっとこれは不自然だなというふうに思う、思わない ほうがおかしいのではないかというふうに思うのですけれども、本体工事、機械設備工事、電気工事 と3つの工事に分かれて契約入札が行われたわけでありますが、いずれも最低制限価格ずばりそのも の、建築本体については落札した業者はずばりそのままです。そして、1,000円安く入れたために無 効になった業者が1社、1,000円高くて負けた業者が2社ということです。   これ自体も少し不自然でありますが、さらにもう一つ今度機械設備工事については、最低制限価 格同額が2社で、それでくじ引きによって抽せんをしたということでございます。そして、1,000円 高くて無効になったのが1社、1,000円安くて負けた業者が1社ということで、これも1,000円をめぐ って4社をあれしていると。それから、電気設備工事についても、最低制限価格そのものが2社、そ れで結局くじによって抽せんということで、あと1社が1,000円高くて無効という結果が出ているわ けです。これ、今はインターネットですぐだれでも見れるものですから、一般の人からというのです か、多少入札工事に関心ある一般の市民の方がよく見ているわけです。それで、我々にこれどうなっ ているのだと。そんなことあるのかというようなことを言われるのです、現実問題として。言われる までもない、一般の素人でさえもこれは不自然だ。そんなことあり得ないのではないかというふうに 思うのでありますけれども、それを入札委員会がちょっとすぐこれはおかしいなというふうに感じな ければならない。あるいは、そうでなかったら余り意味ないのではないかと。今度は、来年の3月議 会にその入札監視委員会の設置について検討するということでありますけれども、監視委員会がなけ ればこういう問題については余り調査をやらないということなのですか。あるいは、できないという ことなのでしょうか、その辺についてちょっと副市長のご見解をお聞きしたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) ただいまの件でありますけれども、最低制限価格ぴたりというのは、 どこの市でもそうですけれども、県でも最近歩切り制度がなくなりまして、また最低制限価格も85% というような設定が徐々に上のほうといいますか、されております。   検査方式も、すべて公表されておりますので、それによってぴたりというのは今後も考えられま すし、現在もそういうことが事例としていろいろ各市また県でもそういう事例はありまして、10社ぐ らい同じ、同額でくじ引きという例もございます。そういうことで、積算方法がコンピューター化さ れていますし、計算方式を入力すれば、そういうことはこれから歩切りが全くなくなったというよう なことでありますので、そういうことも今後は考えられますので、さしたる私どももそれに疑問とい いますか、それは感じましたけれども、さしてそこに何らかの不正とかそういうのはなかったという ことで、それだけ積算能力が各こういう経済情勢でありますので、シビアにしっかりと根拠を持って やっているのかなということで、そういうことで私どももとらえているところであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 制限価格どんぴしゃりというのは、あり得ないことではないわけですから、 あったからといって別にそのことを私は言っているのではないけれども、しかし最近のこの村上市の 入札結果状況だとか見れば余りないですよね。かなりばらつきが多くて、制限価格そのものというの は余りないですし、それ以外、制限価格以外だったとしても、まさに同じところに何社も並ぶだとか というのは、余りないというふうに私は全部調べたわけではないので、若干これちょっと見た段階で そういうふうに思うのでありますが、副市長、余り不自然だという感じ持たないのでしょうか、ちょ っともう一度お聞かせいただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 全く不自然ということはないと思います。多少ちょっと疑問に感じた ところはございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 疑問に感じたけれども、そうであればどうしてもその監視委員会だとかを 早急に立ち上げて、しっかりとして運営委員会を監視しなければならないのかなというふうな感じが するわけでありますけれども、何でこういうこと言うかというと、結局何やっているのだと、市はと いうことで、行政に対する不信感が出るのではないかと、そういうことを一番心配をするわけです。   安く最低制限価格で入札、落札してもらえば、これは非常に市にとってはいいことなのかもしれ ませんけれども、しかしそうするということは、結局最低制限価格をめぐって低価格競争をやってい ることに結果的にはなるわけです。それが決して業者にとってもいいことではないと思いますし、そ れが望ましいことだとも思いませんけれども、どこかから漏れたなんていうふうに私も言うわけには いきませんけれども、制限価格をめぐって、1,000円をめぐってしのぎを削る。結果的にそうなって いる。こんな入札のあり方というのは、やはりちょっと問題があるのではないかというふうに思いま す。そういう意味では、運営委員会がしっかりとしてやっていただくこと、そのことが透明、公明な、 正大な入札が実行されることになるというふうに思うわけでありまして、監視委員会は監視委員会で 設置も、これはぜひともご検討をしていただきたいとは思いますが、運営委員会の任務ももう少しき ちっとやってもらいたいというふうに思うわけであります。   この間の本間議員の質問の中でも、副市長の関係者が設計のお手伝いをしたとかしないとかなん ていうことも出ていましたけれども、そんな副市長の知っている人がいたからといってどうなったわ けではないかと思いますけれども、痛くもない腹を探られるようなことあったのでは大変なことです から、運営委員長である副市長には特にこういう問題については、自分がその運営委員長であるなら ばなおさら、しっかりとしたチェックをやっていただくということが必要だと思うのでありますが、 どうでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) ただいまのご質問でございますけれども、私どもも本当に入札委員会 といたしまして、厳正に判断をしてやっているつもりであります。   私も厳正に、こういう立場でありますので、そういう不正のないような形で公明正大にやってい るつもりでありますので、よろしくお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 公明正大にやっているつもりだというのですから、それはそれでこれは問 題についてはこれ以上しませんけれども、ぜひ一般の市民からおかしいのではないかと言われるよう な入札は絶対しないように。それで、ちょっとおかしいなと思ったら、ちゃんとした調査をして、そ れなりの対処して、市民が信頼を寄せられるような市の入札制度をぜひともお願いしたいというふう に思います。   ついでにというのですか、今後の入札の仕方について改善点について若干もう少しお聞かせいた だきたいと思うのでありますが、この間の新聞にも新潟市の入札制限価格の設定を今度10月から変更 して、入札金額1,000万以上は10万円単位、1,000万未満は1万単位にするということが新聞に出てお りましたけれども、新潟市の契約課の話とすれば、最低制限価格を数1,000円で下回っただけで無効 となるような企業が多くなったと。わずかの金額の差で最初から外される業者を救うためにと、それ から工事の品質確保に支障がない程度に変更したということで、最低制限価格の幅を1,000円刻みで はなくて1万円単位、10万円単位に変更したということであります。そのことによって、同額入札が 多くなってくじ引きがふえたということもあるわけでありますが、でも1,000円をめぐってしのぎを 削って負けたり、無効になったりするよりは、同額が何社かあってくじ引きのほうがむしろすっきり するのではないのかというふうに私は思うのでありますが、最低制限価格の引き上げだとか、あるい は単位の切り上げだとか、こういうことをやる考えはないでしょうか、お聞かせください。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 制限価格を引き上げる、あるいは今おっしゃったような最低制限価格を1,00 0円単位を1万円単位にするということは、とりもなおさずいわゆるこれだけ景気が冷え切っている 中で、請け負う業者に対して経済効果を与えようとしているわけですよね。国も県も、最低制限価格 を85%以上、あるいは90%近くにしていくべきだというような見解を出しているわけであります。   逆に長岡市みたいに一般競争入札をやめて、指名競争入札に戻すところもあります。それはなぜ かというと、経済がこういう混迷している中で、冷え切っている中で、やはり業者の育成、業者の経 営健全に柱を置いてやっているわけでありますので、その点については私どもも考える必要があろう と。ただ、いろいろな問題を考えていきますと、そうなってくるといわゆる例えば指名競争入札だと 談合が起きるとか、そういう問題も裏には秘めているわけでありますので、どういう入札制度にした らいいかと。一番いいのは、やっぱり今やっている一般競争入札が一番いいわけでありますので、そ れらも含めて業者の育成、健全経営はどうあるべきかというようなことでやっていきたい。   ただし、私ども今とっている最低制限価格は、そんなに厳しい価格ではないはずであると私は思 っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 村上市の最低制限価格は八十何%、90%近くなっておるようでありますけ れども、この間の新聞では県の発注工事は今度は90%以上にすると。来年の1月からというのですか、 そういうことだというふうなことが報道されておりますけれども、今市長が言われたように、地元業 者の育成ということからも、余り制限価格を引き下げるということは好ましいことではないというふ うに思っておるわけでありますが、それはそれとしてご検討、今のようなやつがいいのか、90%以上 にするという県の方針だとかがいいのか、それはご検討いただければいいと思いますが、刻みの問題、 何回も言うようですけれども、1,000円の差をめぐって無効になったりしたりする、これは果たして いいのかというふうに非常に疑問に思うのです。とてもではないがという話で、おりたなんていうこ とを言っていた人も、業者もいたようでありますけれども、それだったら、くじ引きもまた今度落札 できるかどうかもこれ運みたいなものだなんていうふうに新聞にも書いてありましたけれども、非常 に企業経営をするに当たっては見通しが立てないということは大変なことだと思うのですが、1,000 円をめぐってするのだったら、抽せんのほうがいいのではないかというふうに私は思うのであります が、その辺についてはもう一度市長のご見解をお聞かせいただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 1,000円単位で入札をして、自分たちの会社の積算とばっちり合って落札す る。そして、あるいは1,000円単位で低くて失格になる。あるいは、1,000円高くてとれなかったとい うのがいいのか。1万円単位でしたら、恐らくそぞろ、そぞろといっぱい同額出てくる可能性がある と。それをくじ引きでしたほうがいいのかということになってきますと、それはどちらがいいとかと、 私は業者ではありませんので、言えるわけいきませんけれども、その点についても私どもは計算方式 によってやっていますので、それらについても検討をする余地はあると、そのように考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 市は、総合評価方式を試行しているというふうになっているようでありま すが、実際にそれを適用した例があるのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇総務部財政課長(佐藤昭一君) 適用の事例はございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) これも、万能ではないようでありますから、いろいろ問題があると思うの ですが、単にその金額だけで落札をするということではなくて、いろいろその企業の内容だとかを点 数化して決めるということも、ぜひとも執行拡大をすべきではないかというふうに思うのであります が、それを本施行というのですか、あるいは施行を拡大するというのですか、こんなお考えはおあり でしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇総務部財政課長(佐藤昭一君) 入札制度につきましては、先ほど来から公平性、透明性という観 点と、地域経済の活性化という観点がございますので、一つ一つ実績を積み重ねながら前向きに検討 していきたいというふうに考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) わかりました。   入札制度をめぐっては、一般の市民も含めて非常に特に今こういう経済情勢の中では関心を持っ ている人が多くなっていますので、ぜひとも公明、公平な入札制度を実施されるようにお願いをいた しまして、私の一般質問を終わります。どうもありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで冨樫宇栄一君の一般質問を終わります。   午後2時まで休憩します。           午後 1時44分  休 憩                                                        午後 2時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、20番、小田信人君の一般質問を許します。   小田信人君。           〔20番 小田信人君登壇〕 〇20番(小田信人君) それでは、議長のお許しが出ましたので、さきに通告したとおり3点につい て伺います。   まず最初に、新ごみ処理場の建設について伺います。この問題は、広域事務組合時代から引き継 がれてまいりました案件で、合併後の最重要課題の一つでありました。それがこのたび関係集落との 同意が成立したと伺っております。今日までの関係者の努力が実を結んだものと思います。また、市 長みずから出向き、住民の説得に当たられたとも伺っております。この場をかりまして敬意を表する 次第であります。第1関門とも言うべき住民の同意が得られたことは、これからの作業に大きな進展 が期待されるところであります。早速今定例会の補正予算が計上されておりますが、今後の計画につ いてお伺いいたします。   次に、政権交代による本市への影響について伺います。8月末に行われました衆議院議員の選挙 では、民主党の大勝利となり、戦後長期政権を担ってまいりました自民党から民社党への政権交代と なりました。与党になりました民社党は、解散権を行使せず4年間の任期を使い、マニフェストの実 現に向けて努力すると言っておられます。現在補正予算の見直しや事業仕分けといったように、さま ざまな改革を行っておりますが、本市への影響はどのようになっているのか伺います。   また、市長は、今後民社党政権とのつき合い方はどのようにされるのかお伺いするものでありま す。   3点目といたしまして、行財政改革について伺います。私ども閉会中の事務調査において、荒川 地区から山北地区までの現地視察を行っておりますが、毎回新しい発見があり、広大な面積を実感い たしております。しかしながら、合併後のすべての町名、集落名を覚えるまでにはいまだ至っており ません。行財政改革イコール経費削減だけでは単純であります。合併して広大な面積を有する村上市 としては、行政の目線をどこに置くかによって必要なものか、無駄なものかが決まってくるものと思 います。国で行われている事業仕分けのようにいかないのが自治体の運営ではないかと考えます。必 要な無駄について考えていただき、住民からの要望につきましては、費用対効果にかかわらず実施し ていただきたいと思いますが、市長の考えを伺います。   以上、3点について市長から答弁願います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、小田議員の3項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、新ごみ処理場建設についての今後の計画についてのお尋ねでございますが、新 ごみ処理場の今後の計画につきましては、さきの川村議員のご質問にお答えしたとおりでございます が、10月18日に現ごみ処理場の後ろ、東側に新ごみ処理場を建設することで集落同意をいただくこと ができましたので、今後は地権者の同意を取りつけるとともに、あわせて事業の進捗を図りたく、本 定例会で予算措置をいただき、新ごみ処理場建設基本計画の策定、循環型社会形成推進地域計画の策 定及び用地測量に入りたいと思っております。これら2つの計画策定と用地測量を今年度に行い、平 成22年度に用地取得、環境影響調査、基本設計等に順次取りかかっていきたいと考えておりますので、 どうぞよろしくお願いをしたいと思っております。   次2項目め、政権交代により本市への影響についての1点目、民社党はマニフェストの実現に向 けて補正予算の見直しや事業仕分けなどさまざまな改革を行っているが、本市への影響はないかとの お尋ねについてでございますが、マニフェスト実現への見直しが大幅に進められております。とりわ け国の事業仕分けは、地方自治体にどの程度の範囲で影響が及ぶのか、今現在では推測することがで きない状況であります。しかし、俎上に上っている項目を見ますと、影響は避けられないものと考え ております。現段階では情報収集を進めていくことが必要と思っており、的確な対応を進めてまいり ます。また、国でも第2次補正予算の方針が示され、新政権としての改革が行われようとしておりま すので、注視してまいりたいと考えております。特に平成22年度の新年度予算の早期決定を強く望む ものであります。   次2点目、今後民社党政権とのつき合い方はどうするのかとのお尋ねについてでございますが、 小林議員の一般質問にもお答えしましたように、新政権に対しては3区の民社党国会議員を通じ、地 方支援の充実が図られるよう村上市長として精力的に対応してまいりたいと考えております。   次に3項目め、行財政改革について、必要な無駄について考えていただき、必要な事業は費用対 効果にかかわらず実施していただきたいとのお尋ねについてでございますが、議員が言われる必要な 無駄については一般論でお答えをさせていただきます。健全財政の堅持のためには、歳出を抑えてい く必要があります。費用対効果は、その判断基準として重要だと考えますので、この物差しを使って 今後とも事業の見直しを進めていかなければならないと考えておりますが、しかし費用対効果という 物差しだけではかって事業を廃止するということには非常に大きな問題があると考えております。こ ういうことであれば、日沿道は到底つくることが私どもはできないわけでありますので、そのこと一 つとっても非常に問題があると考えております。費用対効果が全くない事業は論外ですが、たとえ効 率が悪くても真に必要な事業、行政として支援していかなければならない事業というものは引き続き 実施していきますが、それは最小限にとどめる必要があると考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) それでは、順次再質問いたします。   最初に、ごみ処理場についてお伺いいたします。この間11月27日の日に説明を受けたこちらのほ うから何点か質問したいと思います。この説明書に、集落環境対策交付金として1世帯当たり16万5, 000円を区に対して交付するというふうにありますが、この16万5,000円という金額、何を根拠に決め たのか最初にお伺いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) この件につきましては、私のほうから説明をさせていただきます。   議員おっしゃる集落環境対策交付金1世帯当たり16万5,000円の根拠でありますけれども、平成1 2年、13年度に今の現ごみ処理場のダイオキシン類対策工事を実施しておりました。このときの対応 をもとに金額を算定させていただきました。当時ダイオキシン類対策工事後の稼働年数は、おおむね 10年ということで説明を申し上げ、旧岩船北部衛生組合から2集落、檜原、板屋越集落でありますけ れども、1世帯当たりあのときはおおむね5万5,000円の交付金を交付してご了解を得たところであ ります。そんな中で、この金額をもとに新ごみ処理場の事業費規模、これは当時は45億ぐらいかかっ たと思うのですけれども、それの今の事業費、それが約1.5倍になっているということ、また供用後 の稼働年数、ダイオキシン対策については10年でありましたけれども、それが稼働年数、今回20年と いうことでこれも2倍、それを加算させていただき、算定をさせていただきました。5万5,000円掛 ける1.5倍、事業費規模です。それに掛ける2ということで、この金額になったところであります。 そんなことで、当時私もその北部衛生組合の理事でありましたし、当時の村長でありました。そんな ことを土台として今回提示をさせていただいて、集落の同意をこの条件でならいいよということで同 意をいただいたところであります。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 現ごみ処理場敷地内にまだ焼却残渣があるという話なのですが、これを撤去 するということも約束されておりますが、撤去するに当たりましてこれはとどこに持っていくものな のかお伺いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市民部長。 〇市民部長(阿部正一君) 今ほどのご質問でございますけれども、現在のごみ処理場敷地内、現在 のまゆの里の保養センターの下になりますか、このところに埋め立ての用地を確保するまでの間、昭 和46年、47年2カ年分の焼却残渣が埋まっているということでございます。   これも、集落説明会等の中に出てきた問題でございますけれども、これにつきましては現段階に おきましては当然新ごみ処理場の焼却の方法というのがまだ決まっておりませんので、方式が決まっ てそこでできるものなのか、これが一方法、それからもう一方は他の産業廃棄物の処理施設に委託を して処分をするというようなことが考えられるわけですけれども、現段階としてはまだどちらの方法 にいくかということは決定してございません。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 今の質問に関連いたしますが、荒沢の最終処分場には持っていかれないわけ でしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 環境衛生課長。 〇市民部環境衛生課長(増子要作君) 荒沢の最終処分場につきましては、これ20年度末の数字であ りますけれども、今38%ぐらいの埋め立て量になっております。   それで、その2カ年分の容量というのが、恐らく想定ですけれども、4,000から5,000近いのかな と思っております。そんなことで、一気にその数量を荒沢のそこに処分するというのもどうかと思い ますし、新しい処理場で、今部長が申し上げたとおり焼けるのか、それとも民間なんかに受け入れ可 能なのかと、そんな方向を今後検討していきたいと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 今の話の中に、荒沢の最終処分場の状況が38%くらいという話今出ておりま したが、私の記憶であれは平成25年ごろまでに満杯になる予定のはずだったのですが、今現在で38% となると、最初の予定よりは随分ごみ最終処分場の量が少ないような気がするわけですが、要因はど ういうふうになっていますでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 環境衛生課長。 〇市民部環境衛生課長(増子要作君) 荒沢最終処分場につきましては、平成11年の4月から処分を 埋め立てを入れているわけでありますけれども、先ほど申し上げましたとおり、平成20年度末で38.2 %となっております。   ここ近年、5年間ぐらいの年間の埋め立て量を見てみますと、もう3,200立方メートルぐらいを 毎年埋めております。これについては、全体の容量からしますと約4%ぐらいになろうかと思います。 ただ、計画の中には11年度からですか、25年度までというような明示はなされておりませんでしたの で、今現在ですと、25年よりはもっと先に埋め立ては可能なのかなと、そんなふうに思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) そうしますと、これから新たな最終処分場を計画する必要は当面ないと理解 してよろしいでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 環境衛生課長。 〇市民部環境衛生課長(増子要作君) ただいまの質問でございますけれども、今後新しいごみ処理 場を計画しながら、さらに減量化も進めてまいりますし、荒沢の最終処分場については、先ほど申し 上げたような状況でございますので、新しいごみ処理場が供用後最終処分場の計画がどの時点で必要 なのか、その辺を検討していきたいと、そんなふうに思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 27日の説明の中で、環境影響調査を行うというふうに言われておったわけで すが、現在の施設の隣に新しい施設をつくるわけですよね。そういう場合でも、やっぱり環境衛生調 査というのは必要あるのかどうか。   それと、その調査というのは、具体的にどういうことをやるのかお伺いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 環境衛生課長。 〇市民部環境衛生課長(増子要作君) ただいまの質問でございますけれども、全く隣接した隣につ くるわけでありますけれども、県、国の認可というのは、全く新たなものをつくると、別の場所に全 くつくると同じ扱いであります。   それから、環境影響調査の内容でございますけれども、これについては風向、大気、それから水 質、それから騒音、振動、それらの調査を100トン規模ですと、1年ちょっとになりますけれども、 その期間においてそれらの項目の調査をやってまいります。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 午前中の川村議員からの質問の中で、広域で計画したのは1日当たり125ト ンで、今回新しく計画するのは100トン未満ということだったわけですが、1トン当たり6,000万ぐら い安くなるようなお話を課長さんが言われておったと思いますが、それを当てはめますと、今度の新 しい施設は、新聞では73億というふうになっていたわけですが、それからいきますと60億前後になる と理解してよろしいでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 環境衛生課長。 〇市民部環境衛生課長(増子要作君) 73億8,000万円という概算事業費につきましては、解体費用 6億円を含んでおりますし、そのほかに用地費、それから今回お願いしております委託業務の関係と、 それら建設に係るすべてのものを含めておりますので、建設だけを考えた場合には広域で考えている 事業費なんかよりも落ちてくるのかなと思っております。   ただ、この概算事業費につきましては、あくまでも広域事務組合のものをもとに算定しておりま すので、その広域事務組合の概算事業費の高いほうの値をとって計算しておりますので、実施に当た っては方式等によってはまた下がってくるものと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 私ども先月の11月25日に、鷲ケ巣会をはじめ友好会派でバイオマスの循環型 社会の構想ということで、東京のほうから講師を呼んで勉強会やったわけなのですが、その中で若干 こういうごみ焼却炉の話がありまして、燃焼方式についてなのですけれども、矢野先生という方いわ く、その溶融方式にはちょっと疑問があるというようなお話で、よくよくコンサルタントにかけて、 大きい事業ですから、さまざま勉強したほういいようなお話でした。   はっきり言いますと、余り溶融方式はよくないというような私は印象を持ったわけなのですが、 これ3月までにそういうコンサル業務にかける予定なのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市民部長。 〇市民部長(阿部正一君) コンサルタントに経営の仕方を含めて業務委託するということなのです けれども、これにつきましては基本設計及び発注仕様書等作成、これらをコンサルタントに業務委託 するということで、現在のところで考えております。   それから、経営の仕方、これら等については、基本設計等の業務を進める中で建設検討委員会な りに検討していただく、そういうことで考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) ありがとうございます。   何せ私朝日地区の代表でございますので、若干心配めいたことを質問しておりますが、どうかよ りよい、環境に優しい施設の建設をお願いいたしたいと思います。   次に、2点目の質問に移りたいと思いますが、先ほど市長さんのほうから答弁ありましたが、私 一番気がかりなのは、高速道路についてでございますが、神林のインターは来年の3月まで、村上、 朝日は再来年の3月までということで、開通期限を公にされているわけですが、これらに変更は出ま せんでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 来年の神林まで、その来年中、22年度中、23年の3月まで朝日のみどりの里 のインターまで、これは私この前も新潟国道、それから羽越河川工事事務所長、両所長と懇談をいた しましたが、それは間違いないというような返事をいただいております。   その先については、朝日からいわゆる県境部分、温海まででございますが、小田議員ご承知のと おり、荘内日報あるいは山形新聞等で小沢幹事長と、新田さんっているのですけれども、これは北前 船の協議会の親方をしている方です。それと、平田牧場の会長の談話が出ておりました。4年をめど に開通を全線するのだというようなことを書いてあった記事が大々的に出て、それを私東京に持って いって、いろんなところへ持っていってきましたが、それのうそのないようにしていただきたい、そ ういうことを今申し上げております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 今小沢幹事長のお話が出ましたので、小沢幹事長のお話ですと、陳情方法を 何か今までの自民党方式とは変えるみたいな話を行っておりまして、民社党の県連を通して上げてい くような方式になるようでございますが、そうなりますと、私の持論でありますが、国政には行政府 と立法府があり、さまざまなイデオロギーがあって、党派があってもいいと思いますが、私どものよ うな自治体の首長や議員は住民の生命、財産を守るのが本分であって、党派は名乗る必要がないとい うのが私の持論でありますが、市長はどういうふうなお考えをお持ちでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 市長といえども、議員といえども政治をやっている限りにおいては、党派を 名乗ってやっている方もいらっしゃいますし、無所属でやっている方もいらっしゃるわけでございま して、それは名乗ろうが名乗るまいが私はそんな特別問題ないのではないかなと、そのように思って おりますけれども、幾ら政権が変わろうとも、選挙のときにこの地区、第3区ですか、そのために私 は一生懸命にやりますと言って当選をしていただいたわけですので、そのとおりにやっていただくも のと信じて私どももお願いをしているということであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 民社党の県連に自民党の党籍を持って要望に上がるのは、何かいかがなもの かなと私個人的には思うのですが、どう思います、市長。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) さっき言いましたとおり、本当に要望の方法ですか一変しまして、戸惑って おります。   私も、選挙やってから何度も東京へ行って要望活動をしているわけですが、まずやっぱり国会議 員です。3区選出の国会議員のところに行かなければならないということでありまして、国会議員と 一緒に各省庁を回るということはするなということなのかどうかわかりませんけれども、連れて行っ ていただいたことはない。それで、私どもの要望書は新潟の県連で一括預かって、そしてそこで精査 をして党本部に上げてやるというようなことであるみたいであります。そのときに、わざわざ私が自 民党の党籍を持っていますとは私も言いませんので、それはそんなことは言わないのではないですか。 あんたどこの党籍持っていますとかいって、いや、私は自民党の党籍持っていますと言ったときに、 では帰ってくださいということは言わないのではないかなと思っておりますけれども、そんなことい ちいち名乗る必要もないし、向こうからも一回も聞かれたこともありません。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) それでは、3点目の質問に移りたいと思いますが、必要な無駄についてなぜ 私が質問したかといいますと、最近そういう事業仕分けとか何か今年度の流行大賞の中に選ばれたそ うですが、世間の風評が私どものような小さな自治体にまで及んでくるのではないかなと、そういう 危惧を感じたわけでございます。   私に言わせれば、限界集落を加速するようなものと思います。市長は、事業仕分けみたいなもの、 村上市においても取り入れるお考えはあるのかどうかお伺いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 事業仕分けを見ていますと、確かに新しい手法で公開をしてやっているとい う点からは、ある程度評価はされるべきなのだろうけれども、見ていると、決していいことではない のではないか。非常に地域の声等を十分に取り入れて事業仕分けをやっていただくということであれ ば、それはわかりますけれども、今のような事業仕分けでは地域の声が反映されていない点が非常に 大きいのではないかなと、そのように考えております。   村上市においては、その事業仕分けをするというほどのものでもないわけでありますので、行政 改革を今推進しておりますので、その中で検討をしているということでございます。その中で、小田 議員おっしゃるように、費用対効果、いわゆるベネフィットとコストの関係ですが、幾ら費用に対し て効果が少なくても、やらなければならない事業は必ずあるはずなのです。例えば高速道路一つにと りましても、費用対効果、費用対効果とは言っていますけれども、では費用に対する効果、通行量だ けでいいのか。命とか経済とか、そういうものを勘案してやっぱり効果というものにつながってくる わけなので、非常にそういう点においてはこれは少し費用に対して効果が少ないなというところに関 しても、必要であると。生活していく上で、あるいは安全、安心な生活していく上で削ることができ ない事業であると判断したときには、やはりそれは継続していくべき、あるいは新たに設けるべき事 業であると考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 市長の考えを聞いて大変安心をいたしました。   私の一般質問を終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) これで小田信人君の一般質問を終わります。   午後2時45分まで休憩します。           午後 2時33分  休 憩                                                        午後 2時45分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、4番、板垣栄一君の一般質問を許します。   板垣栄一君。           〔4番 板垣栄一君登壇〕 〇4番(板垣栄一君) それでは、議長のお許しが出ましたので、私の一般質問を行います。本日最 後の一般質問であります。よろしくお願いを申し上げます。私は、3つの項目について質問をさせて いただきます。   まず、市の職員給与について質問をいたします。新市誕生から1年と8カ月が過ぎました。よう やく庁舎内で仕事をする職員の皆さんの表情からも、新入生のような、新入社員のようなかたさがな くなってきたように見受けられます。ここでは、職員間の給与体系について質問をさせていただきま す。合併前の5市町村の職員間の給与については、かなりの格差があったと聞いておりますが、去る 3月定例会の代表質疑の際に、当会派かけはしの会長であります中山議員の質疑に対しまして、新市 に移行時の職員給与は、各自治体の給与体系に基づいて現給保障を行ったもので、今後その内容につ いて精査する必要はあるが、現段階での調整は考えていないとの答弁でありましたが、依然としまし て職員間の給与格差について不満の声が聞こえております。そこで、伺います。   @、合併前の給与格差を調査したことはあるのでしょうか。   A、新市における昇格、昇給基準で再計算する考えはあるのでしょうか。   B、旧市町村ごとの採用後(高校卒)10年を経過した職員、20年を経過した職員の標準的な昇格、 昇給基準を用いた場合のそれぞれの給料月額は幾らでしょうかお伺いをいたします。   項目の2番目、神林地区の情報基盤整備についてであります。現在神林地区では、光ファイバー の整備説明会が集落ごとに開催され、整備後の有効利用が期待される段階まできました。このことに つきましては、昨年の6月議会でも私も一般質問させていただきました。その後、同僚議員からも同 様に質問、要望がありまして、今回の整備実現になったのかな。大変地元企業、そしてまたインター ネットを多く利用される地区市民の方々からは、喜びの声をいただいております。そこで、お伺いを いたします。   @、説明会での反応はどうであったでしょうか。   A、その説明会の際に、地デジに関しての質問は出ませんでしたでしょうか。   B、総務省に地デジの電波状況について調査を依頼したと聞いておりますが、いつ、どの地域を 中心に調査されたのか。また、結果はどうであったのかお伺いをいたします。   次に、項目の3番目、国の事業仕分けについてであります。この件については、今ほどの小田議 員、そしてその前にも同僚議員から質問が出ておりましたが、さらに質問させていただきます。   @、国の事業仕分けにより、村上市としてどのような影響を受けると市長はお考えなのでしょう か。   A、市の各種計画への影響はどのようなものがあると想定されるでしょうか。   B、市の来年度予算への影響は果たしてあるのでしょうか。   以上、3項目において質問いたします。ご答弁をいただいた後、再質問させていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、板垣議員の3項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、市の職員の給与についての1点目、合併前の給与格差を調査したことはあるか とのお尋ねについてでございますが、合併協議における合併後の職員の給料の取り扱いについては、 各職員の給料表の号給を調査したわけですが、合併前の旧市町村における基準や任用等の違いについ ては、合併に至るまでの旧市町村での制度改正や運用基準の見直しなどの経過が非常に複雑であった わけで、格差とはとらえていないという基本方針で調整を行っております。   2点目、新市における昇格、昇給基準で再計算する考えはあるかとのお尋ねについてでございま すが、合併時の給料については、それぞれの職員の給料月額を保障し、格付を行い、合併時に定めた 新たな昇格、昇給の基準により運用をいたしております。先ほども申し上げましたように、旧市町村 の基準、運用等の違いは、格差とはとらえておりません。また、合併後新しい昇格基準を適用したこ とにより、現在の昇格基準を超えて昇格を延伸している職員はなく、旧市町村の昇格基準の違いは解 消されつつあり、再計算する考えはございません。   次に3点目、旧市町村ごとの採用後10年を経過した職員、20年を経過した職員の標準的な昇格、 昇給基準を用いた場合のそれぞれの給料月額は幾らかとのお尋ねについてでございますが、高卒者の 10年経過後では旧市町村の昇格基準では20万5,400円が旧村上市と旧神林村、20万800円が旧荒川町、 旧朝日村及び旧山北町でありますが、新市では昨年4月1日で全員が同額の20万5,400円となってお り、20年経過後はすべての市町村が28万8,400円となります。こういうふうに申し上げても非常に、 私も説明を受けたのですが、わかりづらい面もあるかと思いますが、こういうことでございますので、 お願いをしたいと思っております。   次に2項目め、神林地区の情報基盤整備についての1点目、説明会での反応はどうかとのお尋ね についてでございますが、集落説明会は11月25日から12月15日までの間各集落40カ所で開催を予定し ており、実際に告知端末機を使用して説明するなど、事業内容についてよく理解いただいていると思 っております。12月4日までの集落ごとの参加状況は平均で46%、高いところでは9割近い世帯が出 席した集落もあり、情報通信基盤整備について関心の高さがうかがえると思います。   次2点目、地デジに関しての質問は出なかったかとのお尋ねについてでございますが、集落説明 会では国道7号より東側の山沿い集落で地上デジタル放送の受信状況が悪いというご意見が出ていま す。   次に3点目、地デジに関しての電波状況について調査を依頼したと聞くが、いつ、どの地域を中 心に調査し、結果はどうであったかとのお尋ねについてでございますが、10月5日付で総務省新潟県 テレビ受信者支援センターに調査依頼をしたところであります。調査地域は、国道7号より東側の10 集落と上助渕及び北新保、赤松地区など全部で13集落を調査依頼しております。   調査結果につきましては上助渕、山屋、里本庄、指合、桃川、山田、松沢、小岩内の8集落の一 部世帯において地上デジタル放送の難視聴地区があるという測定結果報告を受けております。   次に3項目め、国の事業仕分けにより村上市としてどのような影響を受けると考えているか。市 の各種計画、来年度の予算への影響はどうかとのお尋ねについてでございますが、国の事業仕分けは、 現在進行中でありますが、地方自治体にどの程度の範囲で影響が及ぶのか差しはかることができない 状況にあります。県においても同様で、情報が入っていないのが実情でございます。したがいまして、 今後の情報収集を進めてまいる過程で議会の皆様にお知らせすることになろうかと思います。いずれ にいたしましても、早期の22年度予算の決定をお願いしたいと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) それでは、再質問をさせていただきます。   今ほどはご答弁ありがとうございました。市長の答弁の中にもありましたが、答弁を聞いていて も非常にわかりづらい、市の職員給与についてでありますが、部分がございます。確かに旧5地区の 昇給、昇格基準がかなり複雑であったということも聞いておりますし、そしてまた、今回の合併によ って昇給、昇格基準が一律になされているのだと、これも答弁いただいたわけでありますが、という ことは合併前の各地区の給与体系、この格差はそのまんま引きずって今回合併をし、そこで現給保障 がなされ、その後一律の昇給、昇格基準でいくというふうに解釈をすればよろしいのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) 基本的には、先ほど市長答弁で申し上げましたように、旧市町村 における昇格、昇給基準を用いておりますので、そのもの自体で運用してきたわけでありますので、 まず第1点として格差であるという認識は持ってございません。   そして、その上で新しい新市における昇格基準に格付をして、昇給をしております現実でありま すので、それによってかなり是正がされてきているということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) 格差という認識は持っていないという今総務課長の答弁でありましたが、そ れは確かに合併したときの部分で現給保障するということでありますから、言葉の意味合いとしては 格差はないという受け取り方なのでしょうけれども、現実的に合併前の段階では先ほど来質問させて いただいておりますが、同じような条件で、同じ年数を頑張ってこれられた職員間に金額の違いはあ るわけであります。それを格差ととらえないということは、今後例えば課長職あるいは、部長職はな くなるわけでありますが、その方々と、そしてまた一般職員の方々との間の中で、職員の中でいろい ろと精神的にと申しますか、給与体系が、給与が数字的に違ってくるのではないのかなと。その溝は、 解消しつつあるというふうにご答弁いただきましたが、もう一回確認させていただきます。解消しつ つあるというのは、どういう根拠からお話しでしょうか伺います。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) 例えば高校卒での一例を申し上げますと、高校卒で採用後は1級 5号給に格付がされます。今回新市の基準におきましては、8年を経過した後2級に昇格するという 基準でございます。そして、2級からは6年を経過後3級に上がるというのが新市の昇格基準でござ います。   先ほど申し上げました旧市町村におきましては、その新しい8年が例えば1級であれば12年かけ て12年の在級をして2級に上がるという昇格基準でありました。また、2級におきましても、新市の 場合6年であるところが8年も在級をする。場合によっては、4年で在級するというところの違いが ございましたので、そういったものを調整して新しい基準でいきますと、今1級には8級以上の在級 する、延伸をする職員はすべて2級に上がってございます。2級から3級への是正もされておりまし て、新しい6年の在級で新市の在級年数が定められておりますけれども、7年いた方々が6年で3級 に上がるという昇格基準でございますので、こういった意味で是正がされているということでござい ます。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) それでは、ちょっと角度を変えて質問させていただきます。   ラスパイレスというのがありますよね。現在の当市のラスパイレス指数は幾らでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) 21年の分、数字をちょっと把握しておりませんが、91あたりだと 承知しておりました。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) 合併前の各地区のラスパイレスはいかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) 大変申しわけありません。   合併前の当時の各市町村のラスパイレス、承知しておりません。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) ラスパイレスというのは、国を100とした場合に本市の給与はどうなのかと、 この比較を指数にあらわしたものでありますが、今ほど総務課長さんがお答えになられましたように、 当市は平成20年のラスパイレスで91.6という状況だそうであります。   果たしてこれが各地区合併前のラスパイレスがわかれば、どうやって現在の91が構成されたのか なというのがわかるかと思って質問させていただいたわけでありますが、つかんでいないということ でありますので、それではお伺いをいたします。県内には30の行政地区がございます。その中で、91. 6というのは21位なのです、上からですけれども。大体下のほうだというふうに解しておりますが、 市長に伺います。その格差の話も当然あるわけでありますが、このラスパイレスの指数の順位につい てはどのようにお考えでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) いろいろなとらえ方があろうかと思っております。   その地域の民間給与がどのような位置にいるかというのも、非常に大きな比較の材料になるかと 思っておりますが、決してこの地域は民間給与が高い地域ではない。所得の高い地域ではないという ことを考えると、91.6が妥当かどうかということになってきますと、ちょっと答えづらいところもあ りますけれども、いろいろなところを考慮してみないとわかりませんけれども、今の状況からいくと、 そんなものなのではないかなという感じはいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) 私は、現在市が進めております職員の定数の削減等に絡みまして、大変これ からは各職員の職務内容というのは当然多岐にわたっているわけでありまして、この現在進められて いる職員数の削減によって、個人の職員のその資質はもとより、職務に対する労働意欲というものに この給与というのが当然大きくかかわってくるものだろうと、そんなふうに思っております。   これは、先ほど冒頭質問させていただきました各地区出身の職員の方々の給料格差、今ほど解消 されつつあるという答弁でありましたが、これは現実的にある以上、大変大きな個人の労働意欲にか かわってくるのかな、これは市としての損失ではないのかなと、そんなふうに考えておりますが、是 正されている中でではそれが平らになるのがいつなのかわかりませんけれども、この格差がある以上 は労働意欲に大きく影響すると思われますが、その辺の市長の見解をお尋ねいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 板垣議員がおっしゃっている格差、給与格差ということについて、ちょっと 認識の違いがあろうかと思っております。   私どもがとらえているのは、格差ではなくてその任用とかそういう面での違いはあるけれども、 給料についての特別な格差ということではないというとらえ方をしているわけであります。任用の違 いとか、そういう面においてはあろうかと思いますが、それは格差とは言えないわけでありますので、 その点の違いがありますけれども、そういうことからいくと、今は合併して大体標準化されてきてい るということであります。それが国家公務員に対しての指数でありますラスパイレスがどうかという 問題をどうとらえるかということであれば、答えはまた違ってきますけれども、国家公務員の給与に 対して各自治体の給与、ラスパイレスでありますけれども、それは今国でも国家公務員に対して一律 でラスパイレスを出すのが適当でないというような方針のもとにやっているみたいであります。例え ばその地域経済、地域の置かれている状況、給与状況です。そういうのを勘案してラスパイレスとい うようなことでありますので、そういう点から考慮すると、適正なところにいるのではないかなと、 そのように考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) それでは、市長にお願いでありますが、職員の職務遂行に対する意欲を最大 限引き出すことも市全体にとって大変重要なことでありますので、さらなるご努力をお願いしたいと 思います。   続きまして、2項目めの神林地区の情報基盤について質問させていただきます。先ほど申し上げ ましたように、光ファイバーが整備されるということは、非常に大きな可能性が我が地区にも訪れた のかな、大変喜んで大きく評価をさせていただいているところでありますが、説明会の様子を説明会 の終わった集落の方からお聞きしますと、大変その光と地デジという部分をごっちゃにして受けとめ ておられる住民の方々が多くいられるようであります。テレビも映らないのに光かというようなご高 齢の方のご意見もいただきましたし、これは地デジにつきましては平成23年ですか、23年の7月24日 をもって切りかわるというふうなお話でございましたけれども、その今ほど市長からご答弁のありま した難視地区が8集落あるということについての対応策をどのようにお考えなのかお聞かせください。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) このいわゆる今光ファイバー入れて集落の説明会をしたときに、地デジ…… 地デジの説明に行ったわけではないのですけれども、光ファイバーの説明に行ったわけですけれども、 今おっしゃったように地デジの話が出てきて、難視聴のところが、そんなに多くはなかったと聞いて おりますが、あったということでありますので、このままにはしておけないのではないかなという考 えは持っております。   どの事業でやるかということについては、今検討をさせていただいているというところでござい ます。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) そのこのままにはしておかれない、大変ありがたいお言葉なわけであります が、それを解消するためにどのような事業を使えばいいのか。いろいろな事業があるのかもしれませ んが、補助事業というのは幾つぐらい可能性としては考えられるのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 情報政策課長。 〇企画部情報政策課長(菅井晋一君) 地デジの難視聴解消の事業ということでございます。   この調査をいたしまして、その結果を今総務省と、それから放送事業者と調査結果に基づきまし て調査範囲等を整理しております。今後その難視聴地域の範囲を含めて公表されるというふうに聞い ております。そして、この地上デジタル難視聴対策については、国の政策でございますので、国のほ うから対応策についていろいろと今ございます。共同受信で有線で流す方法、それから無線を使う方 法とか、また新たな対策としていろいろ総務省でも準備しているというふうに聞いております。   全国的にも、この新たな難視聴といいますか、アナログのときはよかったけれども、デジタルに 切りかわったらよくない地域が全国的にも出てきているということで、総務省からそういう対策が今 後明らかになっていくということで、それらを含めて対応していきたいというふうに考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) 13集落を調査されまして、そのうちの8集落に難視という結果が出てきたと いうことであります。   調査されていない当然集落もあるわけでありまして、この先まだ切りかわりまでは時間があるわ けでありますから、個々のご家庭でアナログのテレビをまだ見られている方、何ら支障ないわけであ りますけれども、その方々につきましては、地デジが映るのか映らないのかわからないという実情が あります。もし今後調査された13集落以外にも、いろいろな地形だとか電波の状況に応じましてどう もだめだというような結果が生じました場合には、速やかに対応していただきたいと、そのように思 っております。   次に、国の事業仕分けについてお伺いをいたします。この件につきましては、同僚議員がるる質 問をしております。私は、基本的に事業仕分けというのは大賛成であります。しかしながら、事業仕 分けというのは無駄な部分、余裕のある部分を若干割愛をしながら、これから伸ばす部分をもっと手 厚く、そういった方向で事業仕分けがなされるべきなのかなと、そんなふうに思っておりましたが、 今回の削減額ありきというような事業仕分け、これは非常に日本の経済全体がきゅうきゅうとしてい く、そんな状況になりはしないのかなと大変危惧をいたしております。   それで、質問させていただきますが、例えば今来年度行おうとしている事業の中で、具体的に影 響が出てくるだろうと。まだ来年度予算は確定ではありませんから、何とも言いようのない、市長の 答弁のように情報収集だということになるのかもしれませんが、一番影響が受けそうだと考えられる 事業について具体的にお聞かせいただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今事業仕分けが終わった段階でありまして、これからいろいろな刷新会議を 開いたり、最終的には財務との交渉、そして最終的に総理大臣が予算を決めるわけでありまして、こ れですべてが終わったということではないわけでありますので、最終的なこういう事業はだめなので すよ、これはいいのですよというところが見えてこないと、何とも言えないのではないかなと、その ように考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) 当然そういう答えが返ってくるのかなとは予想はしておりましたが、何せ大 変な事業仕分けに結果としてはなるのだろうと思っております。   そこで、最後に市長にお願いでありますが、市長が今ほど来ずっと今まで申し上げてきました新 しい村上市のあり方いろいろとお説を説いておられます。私は、それに大賛成なわけでありますが、 いかなる事業仕分けの影響があろうとも、それをうまく泳ぎ切りながら今後の村上市の将来展望につ なげていっていただければありがたいかな、そんなようにご要望申し上げます。   これで私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで板垣栄一君の一般質問を終わります。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 本日はこれで散会いたします。   また、明日も午前10時から一般質問を行いますので、定刻までにご参集ください。   大変ご苦労さまでした。           午後 3時17分  散 会