平成21年村上市議会第4回定例会会議録(第4号) 〇議事日程 第4号 平成21年12月8日(火曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  一般質問                                              〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(27名)    1番   板  垣  千 代 子  君     2番   鈴  木  い せ 子  君    3番   本  間  清  人  君     4番   板  垣  栄  一  君    5番   川  村  敏  晴  君     6番   冨  樫  宇 栄 一  君    7番   中  山  悌  一  君     8番   小  杉  和  也  君    9番   山  田  昭  夫  君    10番   齋  藤  信 一 郎  君   11番   平  山     耕  君    12番   川  崎  健  二  君   13番   木  村  貞  雄  君    14番   三  田  敏  秋  君   15番   小  池     晃  君    17番   長 谷 川     孝  君   18番   滝  沢  武  司  君    19番   小  林  重  平  君   20番   小  田  信  人  君    22番   相  馬  エ  イ  君   23番   大  滝  国  吉  君    24番   瀬  賀  秀  雄  君   25番   小  野  七 五 三  君    26番   石  嶋  修  平  君   27番   大  滝  久  志  君    28番   山  田     勉  君   29番   板  垣  一  徳  君                                              〇欠席議員(2名)   16番   姫  路     敏  君    30番   佐  藤  宮  吉  君                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    大   滝   平   正   君        副  市  長    鈴   木   源左衛門    君        総 務 部 長    小   田   吉   雄   君        総務部総務課長    斎   藤   甲   三   君        総務部財政課長    佐   藤   昭   一   君        企 画 部 長    小   田   貞   明   君        企  画  部                   相   馬   正   喜   君        政策推進課長        市 民 部 長    阿   部   正   一   君        福祉保健部長     佐   藤   正   幸   君        福 祉 保 健 部                   遠   山   た   つ   君        保健医療課長        福 祉 保 健 部                   斎   藤       勉   君        社会福祉課長        産業観光部長     増   子   太   平   君        産 業 観 光 部                   瀬   賀       功   君        商工観光課長        都市整備部長     五 十 嵐   孝   次   君        上下水道部長     渡   辺   成   一   君        会 計 管 理 者    吉   川       強   君        選管委書記長        監 査 委 員    板   垣       圭   君        事 務 局 長        農 業 委 員 会                   渡   辺   正   信   君        事 務 局 長        教  育  長    工   藤   泰   則   君        教 育 部 長    平   山       浩   君        教  育  部                   大   滝   和   春   君        学校教育課長        荒 川 支 所 長    平   野   俊   之   君        神 林 支 所 長    田   村       豊   君        朝 日 支 所 長    佐   藤   健   吉   君        山 北 支 所 長    富   樫   昌   平   君        消  防  長    佐   藤   秀   明   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    忠       隆   司        議 事 係 長    建   部   昌   文        書     記    伊   藤   良   子           午前10時00分  開 議 〇副議長(三田敏秋君) ただいまの出席議員数は27名です。欠席の届け出のある者2名です。定足 数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。   本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願 いいたします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇副議長(三田敏秋君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、8番、小杉和也君、28番、山田勉君を指名いたし ます。ご了承願います。                                              副市長の発言 〇副議長(三田敏秋君) ここで副市長より発言を求められておりますので、これを許します。   副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) それでは、冒頭に訂正をさせていただきたいと思います。   それでは、昨日の冨樫宇栄一議員のご質問に対して、入札契約手続運営委員会に係る案件基準に ついて1,500万以上と答弁いたしましたが、ことしの4月2日付で改正をいたしまして、制限つき一 般競争入札では2,000万以上、指名競争入札工事、また建設コンサルタント、物品の入札、また委託 契約その他につきましては1,000万円以上ということであります。訂正をさせていただきます。 〇副議長(三田敏秋君) ただいまの説明でご了承願います。                                              日程第2 一般質問 〇副議長(三田敏秋君) 日程第2、昨日に引き続き一般質問を行います。   最初に、24番、瀬賀秀雄君の一般質問を許します。   瀬賀秀雄君。           〔24番 瀬賀秀雄君登壇〕 〇24番(瀬賀秀雄君) 皆さん、おはようございます。会派かけはしの瀬賀でございます。それでは、 朝一番、私2項目について一般質問をさせていただきます。   まず、1項目め、来年度、平成22年度の市政運営について市長にお尋ねをいたします。来年度の 当初予算の額はどのくらいになりますでしょうか。今来年度の予算編成は大詰めを迎えていることと 思います。新しい予算数値等に関しては、来年3月の定例議会に上程されることになると思いますの で、今回はいよいよ3年目を迎える大滝市長の市政運営にかける方向性、そして意気込みをお尋ねい たします。   次年度注目すべき事業はありますでしょうか。   そして、少子化対策と企業誘致についての施策は。   また、高速道路の新インターチェンジ開通等による当市への影響は。   2項目め、少子化による園児、児童生徒数の減少についてお聞きをいたします。今現在当市も少 子化の波にのみ込まれつつあることは、皆様ご承知のとおりであります。今ある保育園及び小中学校 の各施設は、経営面から果たしてこのままでよいのかどうか。市長、教育長のお考えをお伺いいたし ます。   1点、今後5カ年の園児、児童生徒数、数値をお聞かせください。   また、保育園、そして小中学校の統廃合の計画はあるのかどうか。   また、各施設の消防法及び耐震対策はどのようになっているのか。   また、それぞれの保育園、小中学校の建設年度は、これもお聞かせを願います。   そして、廃園、廃校されたそれぞれの施設の今後の利用計画もあわせてお願いをいたします。   以上、2項目ご答弁いただいた後再質問させていただきます。一たん降壇いたします。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 皆さん、おはようございます。それでは、瀬賀議員の2項目のご質問につい て順次お答えいたします。   最初に1項目め、来年度、平成22年度の市政運営についての1点目、当初予算規模はとのお尋ね についてでございますが、来年度予算につきましては各課要望に枠配分を設定いたしまして、今年度 当初予算規模程度にできればと考えております。しかしながら、ご案内のとおり、国の動向もまだま だ不安定でありますので、今後修正が必要になるものと考えております。いずれにいたしましても、 昨日も申し上げましたが、一日も早い国の予算編成をお願いしたいと思っております。   次、2点目、来年度の注目すべき事業はとのお尋ねについてでございますが、今定例会で議決を お願いいたしております村上市基本構想を含む村上市総合計画に基づき着実に計画を推進していくこ とが重要と考えておりますし、また現下の経済状況を考えたときには経済対策、そして私の持論であ ります教育、子育てに力を入れてまいりたい、そのように考えております。   次に、3点目、少子化対策と企業誘致対策はとのお尋ねについてでありますが、少子化対策につ きましては、さきの小林議員の質問にもお答えいたしましたが、村上市次世代育成支援行動計画後期 計画を現在審議中でありますので、これまでの少子化対策の評価、見直しも含めて検討してまいりた いと考えております。   企業誘致策についてでありますが、昨年秋以降全国的に低迷したままの景気は、本市におきまし てもいまだ回復への手ごたえは感じられておりません。企業においても、先行きの不透明感から新た な設備投資には踏み切れない状況にあります。   しかしながら、このような中で、平成22年3月までに日沿道、仮称でありますが、神林インター チェンジが開通する予定であり、さらにその翌年度には村上、朝日地区へも高速道が延伸される予定 になっております。また、県北唯一の商業港である岩船港へのアクセスも飛躍的に向上することから、 本市においては低廉な地価や住みやすく災害が少ない自然環境など当地の利点を全面に出して工場誘 致を行うべく、村上市への企業立地のお誘いというパンフレットを作成し、神林工業団地、山北工業 団地をはじめ本市の有利性を紹介しております。このようなパンフレットでございます。11月に行っ た首都圏の企業訪問にはこのパンフレットを持参いたしまして、本市への誘致活動を行っております。 今後もこのパンフレットを有効に活用しながら企業情報の収集に努めるとともに、岩船港のポート セールスや企業進出への助成金、奨励金等の優遇策の見直しを進め、企業誘致を推進してまいります。   次に、4点目、高速道路の新インターチェンジ開通による本市への影響はとのお尋ねについてで ございますが、日沿道の荒川胎内インターチェンジから(仮称)朝日インターチェンジ間には、(仮 称)村上インターチェンジのほかに(仮称)神林インターチェンジ、(仮称)村上第2インターチェ ンジ、(仮称)朝日第2インターチェンジの3カ所の地域活性化インターチェンジが設置されること になっております。高速道が開通することにより、並行する国道7号の交通混雑の緩和と渋滞時間の 短縮、県立新発田病院救急救命センターへの搬送時間の短縮、粟島航路や瀬波温泉、朝日スーパーラ インやみどりの里など周辺観光施設への利便性が向上し、ネットワーク化が期待をされます。そして、 荒川胎内インターチェンジから(仮称)朝日インターチェンジ間は無料の高速道路であることから、 通勤や商業施設への買い物、病院への通院など日常生活面においても利便性の向上が図られますので、 大いに利用していただきたいと思っております。また、6月定例会の一般質問でもお答えいたしまし たが、高速道路の開通で来訪者がふえ、特に観光産業面では地域経済に与える効果は大きいと期待さ れますが、反面都市間相互の時間短縮から若い層を中心として新潟市へ買い物に行く流れが加速され ることも予想されますので、魅力ある商店街づくりや地域おこしについて、商工会議所、観光協会等 と連携しながら地域活性化を図る必要があると考えております。   そして、先ほども申し上げましたが、22年度中には朝日インターチェンジ、朝日のみどりの里ま で延伸され、その先はまだ見えておらないということでありますけれども、朝日のみどりの里につい ては今のところ終点となるわけでありますので、非常に多くの自動車、あるいはお客等がおりるとい うことで、非常に朝日のみどりの里がこれから大いに期待される施設であるととらえております。   次に、2項目め、少子化による園児、児童生徒数の減についての1点目、今後5カ年間の園児、 児童生徒数はとのお尋ねについてでございますが、園児数についてお答えいたしますと、村上地区は、 平成21年度605人、平成22年度615人、平成23年度588人、平成24年度561人、平成25年度527人、荒川 地区は、平成21年度290人、平成22年度275人、平成23年度266人、平成24年度247人、平成25年度237 人、神林地区は、平成21年度241人、平成22年度236人、平成23年度221人、平成24年度206人、平成25 年度182人、朝日地区は、平成21年度280人、平成22年度251人、平成23年度249人、平成24年度240人、 平成25年度224人、山北地区は、平成21年度115人、平成22年度111人、平成23年度104人、平成24年度 101人、そして平成25年度89人の見込みとなっております。   次、2点目、統合計画はとのお尋ねについてでございますが、保育園については村上市行政改革 大綱の前期実施計画どおり、荒川地区3保育園の統合計画を実施してまいりたいと考えております。   今後の課題でありますが、施設では小規模園である上海府保育園の統廃合と市中心部の老朽化し た第一、第二、山居町の3保育園の集約化、朝日地区の5保育園の統廃合の検討が挙げられると考え ております。   次に、3点目、各施設の消防法及び耐震対策は、また各施設の建設年度はとのお尋ねについてで ございますが、消防法に規定する防火管理者、消防計画及び訓練、消防用設備点検、危険物施設等の 届け出については、消防長に報告を行っております。各保育園では、避難、消火訓練等を実施し、火 災、震災、その他の災害の防止及び予防に努め、園児の人命の安全確保を第一に努めているところで あります。   耐震対策につきましては、特定建築物の規模要件基準に該当する保育園はありませんが、多数の 園児が利用する施設であり、老朽化している保育園があることから、今後の整備計画を考慮しながら 耐震診断に努めたいと考えております。保育園では、本棚、ピアノ、書庫、テレビ等に転倒防止の金 具取りつけ、火気使用設備器具の転倒、落下防止の点検、検査を行い、安全性を確認をいたしており ます。   各施設の建設年度でありますが、第一保育園昭和56年度、第二保育園昭和57年度、岩船保育園昭 和60年度、瀬波保育園平成6年度、上海府保育園平成12年度、山辺里保育園平成16年度、山居町保育 園昭和53年度、金屋保育園昭和57年度、大津保育園昭和46年度、坂町保育園昭和47年度、荒島保育園 昭和50年度、向ケ丘保育園平成19年度、みのり保育園平成20年度、館腰保育園昭和60年度、三面保育 園平成13年度、高南保育園平成2年度、猿沢保育園平成7年度、塩野町保育園昭和58年度、山北にじ いろ保育園平成16年度、そして山北おおぞら保育園平成17年度となっております。   次、4点目、廃園、廃校された施設の今後の利用計画はとのお尋ねについてでございますが、保 育園では村上地区3カ所、荒川地区1カ所、神林地区5カ所、山北地区4カ所の廃園施設があります。 現在施設を学童保育所、教育財産に所管がえをしているものや、社会福祉協議会、村上岩船福祉会等 に貸与して利用をいたしておりますが、神林地区の2カ所、山北地区の2カ所については利用に至っ ておりません。今後譲渡も含め、地域のコミュニティーなど地域の活性化のための利用など有効活用 を検討してまいりたいと考えております。   小中学校の児童生徒数、統合計画、各施設の消防法及び耐震対策及び廃校施設の今後の利用計画 については、教育長に答弁いたさせます。 〇副議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) それでは、2項目め、少子化による園児、児童生徒数の減についての1点 目、今後5カ年間の児童生徒数はとのお尋ねについてでありますが、小学校では今年度の児童数3,56 7人に対し、5年後の平成26年度においては665人減の2,902人、中学校は1,895人に対し、124人減の1, 771人となる見込みであります。   なお、各学校別の人数につきましては、小学校では村上地区が226人減、荒川地区が145人減、神 林地区が89人減、朝日地区が132人減、山北地区が73人減となり、中学校では村上地区が3人減、荒 川地区が14人減、神林地区が43人減、朝日地区が44人減、山北地区が48人減となる見込みであります。   次に、2点目、統合計画はとのお尋ねについてでありますが、これまでも申し述べましたが、統 合に際しましては地域住民や関係機関等との協議、打ち合わせ等に数年の期間を要しております。地 域住民や保護者からのご理解がないと難しいと考えております。今後児童生徒数の推移や地域住民か らのご意見、ご要望を拝聴しながら総合的に検討してまいりたいと考えております。   次に、3点目、各施設の消防法及び耐震対策は、また各施設の建設年度はとのお尋ねについてで ありますが、各学校では消防法の規定により必要となる消火機器を設置するとともに、消防計画を作 成し、有事の際に備えております。また、消火器、火災報知機等は毎年専門業者に点検等を委託して おります。   耐震対策につきましては、学校は子供たちが学ぶ場であると同時に災害時等における地域の方々 の避難場所に指定されていることから、順次必要となる補強工事を行っているところであり、次年度 以降につきましても、国、県の助成制度を活用しながら事業を実施してまいりたいと考えております。   なお、各学校の建設年次につきましては、昭和40年代が7校、昭和50年代が8校、昭和60年代が 2校、平成元年から5年までが4校、平成6年から10年までが3校、平成11年以降が5校であります。   次に、4点目、廃校された施設の今後の利用計画はとのお尋ねについてでありますが、現在統廃 合に伴い廃校となった学校の体育館、グラウンドについては、社会体育施設として地域住民に開放し ているところがほとんどですが、校舎については再整備を行い、デイサービスセンターや宿泊体験施 設として有効活用しているところ、また埋蔵文化財の保存施設などに活用しております。今後廃校が 発生した場合は、国、県とも十分に協議を重ねた上で、財産処分や転用手続を行い、全国の事例等も 参考にしながら、地域住民や関係機関等との協議を持ち、よりよい活用方法を検討していきたいと考 えております。   以上です。 〇副議長(三田敏秋君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) まずもっていろいろと細かい数字挙げていただきましてありがとうございま した。数字については、後日テープ起こしていただいた資料と突き合わせて私のほうで検証させてい ただきます。関係部局からいろいろ資料いただきました。調査にご協力いただき、改めて御礼を申し 上げます。   それでは、少しお伺いをいたします。持ち時間20分ぐらいで全部の説明終わるかなと思ったけれ ども、25分ぐらいまでかかりました。ちょっと急ぎやりたいと思います。まず、学校関係なのですが、 今のお話の中で相当昭和年代で建てた学校が今の数字の中から拾ってみると、小中合わせて29分の17 が昭和年代というような数値になろうかと思います。この昭和年代でできた学校が現在は当然のよう に改修されつつ児童生徒に使ってもらっているのですが、今後合併等、当然教育長のご答弁の中にも 地域の住民の方々のご理解を得てと、これは当然のことですね。教育部長、この学校の数なのですが、 私はきょうの一般質問の中には経営面からということでお尋ねをしているので、生徒数から見て29と いう小中学校の数は、部長から見て適正かどうか。 〇副議長(三田敏秋君) 教育部長。 〇教育部長(平山 浩君) お尋ねの件でありますが、経営面から見てというふうなお尋ねですが、 まず29校という学校数、これについては大変広範囲にわたる面積を抱える当村上市において、長い歴 史の中で必要に応じて学校が設置されてきている。そして、今現在も脈々と伝統を受け継いだ学校経 営がされているというふうなことであります。したがいまして、私は学校の規模の大小はありますけ れども、それぞれ大規模校は大規模なりの、小規模校は本当に地域密着しての学校経営がなされてい るというふうなことで、学校経営面からの小規模校、それから学校数が多いことによる不都合な面は 今のところないというふうにとらえております。 〇副議長(三田敏秋君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) さまざまな数字の割り算、引き算、足し算を別にして、学校1校、小中平均 して1年間運営するのにどのくらいの経費かかりますか。 〇副議長(三田敏秋君) 教育部長。 〇教育部長(平山 浩君) お尋ねの件でありますが、必要な経費というのがどの範囲まで示すのか がわかりませんし、ちょっと手持ちの資料がございませんので、資料のほう調えてまたお答えしたい と思います。 〇副議長(三田敏秋君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 恐らく資料から見ると、どこまでどういうものを入れて割り算、足し算、掛 け算をすればいいのかというと非常に難しいと思うのですが、ただ我々市民一般として大ざっぱにつ かんでおきたいというのは、これは市民感情としては学校1つ経営するのに1年間どのくらいかかる のだという、こういう数字というのは大きな枠の中でとらえる必要があるのではないかと私は思いま す。この足し算、掛け算がいいのか悪いのかは後日部長から検証していただくとして、平成20年度の 決算というのが出ていますので、我々も手元にもらっていますから、その平成20年度の決算書の中で 学校の管理費、それから教育振興費、これを足してみたらどうだと私なりに大ざっぱな枠をつくって みました。学校建設費はこれ別です。そうすると、小学校全体として決算書の数値から見て約5億、 年間です。中学校は2億5,400万、ここに給食費というのがかかります。給食費は、もちろんご父兄 負担されていますから、全部が全部出るというわけではありませんけれども、この給食費に関しても 決算上出ている数値というのが29で割り算して1校当たりが1,500万。そうすると、これを全部それ ぞれ掛け算、割り算をしていくと、小学校21校でやっていくと3,800万。1年間で学校1つ、小学校 運営するのに給食費も入れて3,800万。断っておきますけれども、さっき言ったように、この数値の 出し方がいいのか悪いのか別です。今私が言った中での割り算です。中学校が1校当たり4,600万、 これだけの経費はかかっているのではないかというふうに私なりの計算で推測をしてみました。こう いう経費を見た場合、経営面から今の児童数の減少がずっと数値で出ていましたので、この減少とあ わせて地域の住民のご理解を得るのは、これは第一条件ですが、私は学校の数というのは、そのバラ ンスから見てやはり人口減、児童数の減、幼児の減も含めてここは当然のように上に立つ人間が調整 をしていかなくてはいけない。地元からそういう施設がなくなるのは非常に寂しいこと、これはだれ でもそのとおりです。しかしながら、市としてはこの財政の中でやっていくのであれば、こういう面 もきちっと方向性を出していかなくてはいけない。教育長のご答弁の中で、地元の方々との話し合い を進めていくという、それは当たり前の話です。今後の計画を改めて部長聞きますが、こういうこと を踏まえた上で何年後にどういうという計画は今立てていますか。 〇副議長(三田敏秋君) 教育部長。 〇教育部長(平山 浩君) まず最初、経営面からというふうな部分でありますけれども、確かに学 校1校を運営していくにはさまざまな経費がかさんでいるというふうな実態でありますが、しかしな がら今現在各学校で学んでいる児童生徒たちにとってはかけがえのない教育の施設でありますので、 これについては地区によるばらつきがないように精いっぱい教育施設の充実については整備をしてい かなければならないというふうなことについては、これは幾ら経費面がかさんであってもほかの部分 とのバランスを見ながら十分整備をしていかなければならないものだというふうに考えております。   学校の再配置といいますか、そういった部分の総合計画についてでありますけれども、これにつ いては今現在何年次計画でというふうな計画も今のところは持ち合わせてございません。したがいま して、児童生徒数の減少に伴うこと、それから合併して圏域が広くなったというふうなことで、さま ざまな要素から学校の適正配置というふうなことを検討する時期が来ると思いますので、その部分に ついては早急に計画を立てながら、また多方面からのご意見をいただきながら計画案を立案していく ことが大事だというふうに考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) これは、避けて通れない問題だと思います。先送りしないように、これはき ちっと考えてやるべき問題だと私は思います。くどく言うようですが、あくまでもそれぞれの地元の 皆さん方とのご理解、コンセンサスを得てこれは進める問題ですので、十分に検討して早急に対策を 練るべきだというふうに思います。   保育園の数に関しても、また園児の数に関しても数字が出ました。福祉保健部長、数字の中で保 育園の数が今20になるわけですかな、現在。これも1つの保育園の年間の維持管理どのくらいかかる のだという数値、これもさまざまなものを足し算、割り算、引き算するのですけれども、部長のほう で1つの保育園運営するのに幾らかかるという数字はお持ちですか。 〇副議長(三田敏秋君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(佐藤正幸君) 1保育園がどの程度の費用がかかるかにつきましての資料を持ち合 わせておりませんので、ご答弁できません。 〇副議長(三田敏秋君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 先ほど教育部長にもお尋ねしました。福祉保健部長にも今お尋ねしているの ですが、全体的な中で、経営者というのはさまざま会社を経営するときにどれだけかかるのだという いろんなとらえ方があるのですね、数値の。今回は学校1つ幾らかかるのだ。それから、保育園とい うのは年間幾らかかるのだ。これは、大ざっぱな数字の中でつかんでおくべきものだと私は思います。 先ほど申し上げた20年度の決算書で出ていますから、この数字の中で割り算していいのかどうかとい うのはまた別問題として、私は児童措置の費用の中での割り算を考えてみました。これがいいかどう かは後日改めて福祉保健部長からのご意見を賜りますが、児童措置費の中で昨年20年度は20保育園総 額で17億5,300万、これを20で割ると8,760万ほどになるのです。これが1保育園の運営経費、これも 細かいのを全部分析していくとずれが出ます。だけれども、大ざっぱなつかみ方としてはこういうふ うになります。先ほどの数字の中で保育園の統廃合の話が出ました。今後施設の中では上海府保育園 の統廃合、それから村上市の中心部の第一、第二、山居の3保育園の集約化、朝日地区の5つの保育 園の統廃合、そして荒川地区3つの保育園、これも統合計画をあわせて計画と実施をしていくという ことなのですが、それぞれ荒川地区3つを幾つにすると。あるいは、朝日地区5つの保育園を幾つに するというお考えはもう決まっているのですか。 〇副議長(三田敏秋君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(佐藤正幸君) 荒川地区の3保育園につきましては、1つの保育園に統合したいと いうふうに考えております。それから、これはあくまでも課題としてとらえているのですが、小規模 である上海府保育園、これにつきましては方向としては瀬波保育園と統合したいというふうな考え方。 それから、市の中心部にある3つの保育園につきましては、今後の園児の数の推移を見ながら2つぐ らいに統合したらどうかなというふうな考え方は持っております。それから、朝日の5保育園ですか、 これにつきましても地域的に2ないし3保育園に統合するべきなのだろうというふうな考え方は持っ ております。 〇副議長(三田敏秋君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 保育園の中には新しくできたばかりの保育園も市内には幾つもあります。今 言った保育園は、恐らくある程度老朽化もしてきました。そして、園児の数も減っているという中で の対処になろうかと思います。これも学校と同じように地域住民の方々のご理解、コンセンサスを得 ないと進められない問題だと思います。十分検討して早急に対策を練っていただきたいと私は思いま すので、また後日改めてこの問題では教育部長、福祉保健部長にもお尋ねをしていきたいというふう に思います。   市長、お待たせをいたしました。お聞きをいたします。市長、村上市は貧乏なのですか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 貧乏の意味、どういうとらえ方で貧乏と言っているのかですね。           〔「あなたのとらえ方で結構です」と呼ぶ者あり〕 〇市長(大滝平正君) 私は、貧乏という言葉はそんなに好きな言葉ではありませんが、財政的には 非常に厳しい財政事情にあると、そういうふうに考えております。貧乏ではない。 〇副議長(三田敏秋君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 副市長、同じことをお尋ねします。 〇副議長(三田敏秋君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 貧乏かどうかということでございますけれども、大変厳しい財政運営 を強いられているなということは認識をしております。 〇副議長(三田敏秋君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 総務部長、同じことをお聞きします。 〇副議長(三田敏秋君) 総務部長。 〇総務部長(小田吉雄君) 今市長、副市長がお答えしたとおりでございます。 〇副議長(三田敏秋君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 最後に、財政課長、同じことをお聞きします。 〇副議長(三田敏秋君) 財政課長。 〇総務部財政課長(佐藤昭一君) 市長、副市長の答弁のとおりだと思います。 〇副議長(三田敏秋君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 市長、合併した当初村上市民は、それぞれ旧町村も含め、非常に財政的に苦 しい。私もこの貧乏ということをあえて今言葉にしたということは、実は私もこの言葉は嫌いです。 財政的に苦しい。苦しい中で5つが一緒になるとやっぱり苦しいのだと。これは、市当局も、あるい は我々議員も機会あるごとに住民の皆さん方と対話したときに、今財政的に本当に苦しいという話を しながら2年間過ぎてまいりました。私の一般質問のきょうの第1項目めに市長の今後の方向性とご 自分の意気込み、意欲をお尋ねいたしました。財政規模は、昨年度というか、いわゆる今の平成21年 度の当初予算と同じと。大体同じぐらいだという話ですから、290億ぐらいの腹づもりなのでしょう か。数値的なものは、私また3月細かく聞きますけれども、その方向性と意気込みということに対し て実は市長から熱意が全然感じられなかったのです。それで、あえて今村上市は貧乏なのですかとい うこの非常に言いたくない言葉を使ったのです。市民の皆さん方は、もう2年近くたつのですけれど も、財政的に苦しいということは重々承知の上でずっと毎日の生活を送っていると思います。そして、 この市内における各企業の皆さん方、社長さん方含め、働いている方も非常に厳しい中で今やってい ます。こういうところに皆さん方市民に対しても企業に対しても、あるいはこの役場にいる1,000人 近い職員に対しても光を当てなくてはいけない、市長は。そういう中で、方向性とさっき言った熱意 というものが見られないような答弁だと非常に私としては困る以前の問題なのです。今大事なことは、 村上市市長は何をこれからしようかということを私は問いたいのです。聞きたいのです。数字はあく までも数字です。数字というものは、実際だれも見たくない数字も出てくるのです。しかしながら、 私が所属している総務委員会で平成20年度の決算を見たときに、財政課長がその場所で今の村上市の 財政はそんなには悪くないのだと。決算上の数値を見てもそんなには悪くないのだよという話をされ た。市長、一番大事なことは、市長の旗を見せてほしいのです。もう大分過ぎましたけれども、湾岸 戦争があったときに、日本はアメリカに次いで世界で2番目に財政支出をしたのですよね。あの戦争 がいいか悪いかは、これは後日改めて歴史家が検証することでしょう。そのときに言われたことは何 だと思いますか。欧米諸国からは日本に対してショウザフラッグと言われたのです。旗を見せろと。 お金をあれだけ出したのにもかかわらず、日本よ、自分たちの進む方向、旗を見せなさいと言われま した。私は、今村上市は市民に対して市長がその旗を見せるときなのです。財政的には苦しい。しか しながら、数値からいけば、財政課長はそれほど悪くないのだよという答弁も委員会でされておりま す。それをもっと市民にわかりやすく市長の旗を見せてほしい。大滝市長、ショウユアフラッグです よ。これを見せてほしい。どうでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 質問は、来年度の注目すべき事業ということで質問されていますので、こう いう答弁になったわけであります。決して村上市は貧乏ではありませんと私は考えています。これだ け広い面積の中にないものはないほど豊富にあります。海、山、川、そして海岸部には北前船の寄港 地と栄えた地域。そして、村上中心部には城下町として栄え、そして山間部には出羽街道、米沢街道、 松尾芭蕉の通ったすばらしい財産がいっぱいあります。決して貧乏ではない。どちらかというと、裕 福な恵まれた地域であると私はとらえております。しかし、ただこれらは今点としか残っていない。 点としか活用されていない。点ではそこから地域の活力、地域経済の活性化は見えてこない。点を線 で結び、線から面をつくっていくことによって、そして立体的なものをつくり上げていくことによっ て地域の活性化が生まれ、そして地域経済が発展していくわけでありますので、それらをこれから力 を入れていきたい、そのように考えています。   まず一つは、いつも申し上げておりますが、まず村上市は……           〔「一、二分でお願いします」と呼ぶ者あり〕 〇市長(大滝平正君) 一、二分ではとても答えられないのでございますけれども、しっかりと今あ る村上市が持っているこれらの大切な特有の資源、人的な資源も含めまして生かしながら、そしてと もに歩んでいく市、ともに歩んでいく地域をつくり上げていく、そういうような村上市にしていきた い、そのように考えております。財政的には、決算の話も出ましたけれども、財政調整基金も非常に 多く積み立てることができました。そして、私就任当初から今まで各地域でお金がなくてやってこれ なかった。幾ら議会でお願いしてもできなかった、そういう事業を、すべからくとまではいきません けれども、多く手がけて完成をさせた。それも合併の私は効果の一つ。いわゆるスケールメリットが ここにできてきたのだろう。例えば瀬波小の学童保育、あるいは天神岡の野球場、1つの単体ではと てもできなかった事業ですが、スケールメリットがあることによってこれらは解決した事業であると 私は考えております。これからもこの有効な資源、人的資源も含めまして活用して、どこにも負けな いような圏域をつくるだけの村上市の資質はあると私は考えていますので、それに向かっていきたい、 そのように考えています。 〇副議長(三田敏秋君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) おっしゃるとおり、村上市には豊富な資源があります。しかし、資源は使わ ないとそのままなのです。新潟県は、ご存じのとおり、全国でも可処分所得の高い県だと言われてい ます。結局はたんすの中で眠っていたら何もならない。それを使わなければ何もならない。村上市も そのとおり。今の財産、この自然とかは可処分所得と一緒です。これを〔質問終了時間5分前の予告 ブザーあり〕やはり有効に使っていかなくてはいけない。これを引っ張り出すのも市長の力。これが フラッグだと私は思います。数字というのは、1足す1はあくまでも2でしかならない。しかし、数 字と政治は違う。政治は、1足す1は3にでもなる。5にもなります。これは市長の力。ここを十分 ご理解いただき、もうおわかりのはずなのですが、そこを我々凡人にもわかるように、わかるように 見せてほしい。これが一番これから3年目を迎える大滝市政としては市民7万人に対して提示すべき 問題ではないのかなと私は思います。今村上市はどこに行こうとしているのかわからないという市民 が多いです。そして、職員も市長のフラッグがなかなか見えない。その羅針盤を握っているのは市長 なのですよ。ここをぜひご自分でももう一回ご認識をいただいて、副市長、ぜひその羅針盤がはっき りと指揮棒にあらわれるように、ぜひ一緒にタッグを組んで村上丸を持っていっていただきたい。こ れが次年度、平成22年度の予算の中にぜひ反映させる、あるいは反映していただくように切にお願い する次第であります。   私の一般質問、以上で終わります。ありがとうございました。 〇副議長(三田敏秋君) これで瀬賀秀雄君の一般質問を終わります。   午前11時まで休憩いたします。           午前10時49分  休 憩                                                        午前10時59分  開 議 〇副議長(三田敏秋君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇副議長(三田敏秋君) 次に、7番、中山悌一君の一般質問を許します。   中山悌一君。           〔7番 中山悌一君登壇〕 〇7番(中山悌一君) 改めておはようございます。議長のお許しをいただきましたので、さきに通 告してあります1項目、5点について市長にお伺いするものであります。質問の中では、一般質問初 日の滝沢議員の質問と重複することもあると思いますが、お許しをいただきたいと思います。   私の一般質問は、非常勤特別職についてであります。村上市も合併をさせていただいて、はや1 年8カ月を経過いたしました。これだけ大きい広い地域でありながら、そしてまたそれぞれの大きな 違いのある環境の中でありながら、職員数の減少を余儀なくされている中で、行政サービスの低下を 来さないためにも非常勤特別職の協力と強化がますます必要になってくるものと思います。   そこで、次の5点についてお伺いをいたします。1点目は、村上市の特別職の職員で非常勤の者 に係る報酬及び費用弁償等は、42の職名について条例に定めがありますが、これらの職員に委嘱書や 任命書などの交付はどのようになっているのかをまずお伺いをいたします。   次に、2点目に、一般職員には新潟県市町村総合事務組合の公務災害補償基金に加入しているよ うでありますが、これら非常勤特別職について公務災害補償組合等への加入はあるのでしょうか、お 伺いをいたします。   次に、3点目として、もしその公務災害補償組合等へ加入しているならば、その補償額はどのく らいなのか。また、その根拠となるものは何かをお伺いをいたします。   第4点目として、冒頭申し上げました重複もあろうかと思いますが、今嘱託員報酬について見直 しがなされようとしております。現在試算されている報酬額の積算根拠は何であるのかをお伺いをい たします。   第5点目として、それぞれの地域ごとに、あるいは全体的に嘱託員会議が開催されておりますが、 その開催に嘱託員の代理出席は認めておられるのかをお伺いいたします。   以上、5点について答弁をいただきました後、必要があれば再質問をさせていただきますので、 よろしくお願いいたします。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、中山議員の非常勤特別職についてのご質問に順次お答えをいたし ます。   初めに1点目、村上市の特別職の職員で非常勤の者の報酬及び費用弁償に関する条例に定める職 員に委嘱状または任命書等の交付はあるかとのお尋ねについてでございますが、新たに選挙され、選 任され、任命され、または委嘱された場合は、市長ほか所管行政委員会の長が委嘱状の発行を行って おります。   次、2点目、公務災害補償組合等に加入しているかとのお尋ねについてでございますが、これら 非常勤の特別職の公務災害補償については、市の職員と同様に新潟県市町村総合事務組合に加入し、 その事務を共同処理をいたしております。   次、3点目、加入しているならば、その補償額はどのくらいか、またその根拠は何かとのお尋ね についてでございますが、非常勤の特別職が公務や通勤により死亡や負傷等をした場合、地方公務員 災害補償法により定めた新潟県市町村総合事務組合の市町村等の非常勤の職員の公務災害補償等に関 する条例に基づき、公務災害と認められれば補償を受けることができます。補償については、負傷、 疾病、障害、死亡に対する補償がそれぞれの基準が定められており、補償額については職種、被災し た状況など個々のケースにより大きく異なりますが、一例を申し上げますと、附属機関の委員が公務 中に被災した場合、療養補償として治療費の全額支給のほか、療養のため給与を受けられないときは、 休業補償金、休業援護金として日額6,400円が支給される場合もあります。また、死亡した場合は、 遺族の人数や年齢等により大幅に異なりますが、遺族が例えば55歳の妻1人の場合でありますと、遺 族補償の年金として年額140万円が支給されるほか、一時金として葬祭保障費55万5,000円、遺族特別 支給金300万円などが受けられます。   次、4点目、今嘱託員報酬についての見直しがなされようとしているが、その積算根拠は何かと のお尋ねについてでございますが、嘱託員報酬の見直しについては、さきに滝沢議員の一般質問でお 答えしたとおりでありますが、見直しに当たり、その積算根拠についてでありますが、現行の算定方 法も考慮し、均等割と世帯数割を基礎に、均等割は年額12万円、世帯割は1世帯当たり年額1,200円 とし、また文書配布業務については別に算定し、これは自治会に対し交付することとし、1世帯当た り年額1,200円としております。   次に、5点目、嘱託員会議への代理出席は認めているかとのお尋ねについてでございますが、嘱 託員会議の開催方法に違いがあるようで、村上地区では各地区の区長会長が招集しておりますが、他 の4地区では協議会としての開催のほか、市長名、もしくは支所長名での年1回程度開いており、こ の場合代理出席を認めている実態がありました。公務災害の補償の基本は、その人の身分が非常勤の 特別職であることであり、このため代理出席の場合は公務災害が認定されない扱いとなっております ので、今後は是正してまいりたいと考えています。 〇副議長(三田敏秋君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) ご答弁ありがとうございました。   二、三再質問をさせていただきたいと思います。特別職につきましては、そういった任命書なり 委嘱書を交付されているということでありますが、内容を見ますと、年度途中での委嘱や任命も多々 あるようでありますが、そういったものをその都度交付をしているというふうに理解してよろしいで すか。 〇副議長(三田敏秋君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) 年度途中で任期満了というケースもあると思われますので、その 際にはその都度委嘱状等の交付はされているということでございます。 〇副議長(三田敏秋君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) 今それぞれ先ほど申し上げましたように条例での報酬の定めがあるようであ ります。この報酬は、それぞれの委員に対しての仕事に対する対価というふうに理解してよろしいで すか。 〇副議長(三田敏秋君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) それぞれの職務の遂行に当たっての対価報酬と考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) それでは、それぞれの仕事ということでありますが、その仕事の種類といい ますか、内容といいますか、そういったもの、あるいはその委員等への活動制限などについての周知 方法はどのようにされていますか。 〇副議長(三田敏秋君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) それぞれの業務におきまして必要とする嘱託員、非常勤特別職、 法律で定められている委員、機関の設置の委員もございますし、施策的に置いている非常勤特別職の 職員もございますので、その形態はさまざまでございますが、その際に任期等、また職務の内容等、 それから活動の内容等についてはその申し上げているというふうに認識をしております。 〇副議長(三田敏秋君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) ありがとうございました。   それでは、2点目の関係でありますが、今新潟県市町村総合事務組合に職員と同様に加入されて いるということでありました。先ほど年度途中の委嘱もあり得るというお話でございました。そうい った事務組合に加入されているいわゆる加入方法、個人名での加入になるのか、あるいは市全体での 加入という形とられておりますか。 〇副議長(三田敏秋君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) 加入につきましては、村上市として新潟県市町村総合事務組合に 対してその事務処理をお願いしているということで、市として加入をいたしております。 〇副議長(三田敏秋君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) 先ほど最後の質問の中で、代理出席は認めるけれども、そういった補償の対 象にならないと。それは、その事務組合での条例、定めというふうでよろしいですか。 〇副議長(三田敏秋君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) 条例の中に規定はされておりませんけれども、組合のほうに確認 をいたしましたところ、いわゆる職はその本人に対する身分でありますので、代理という形で出席を された場合には公務災害という、その方は特別職でありませんので、公務災害の適用はならないとい う解釈でされております。 〇副議長(三田敏秋君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) そうしますと、先ほど今後代理出席についても補償を検討するというご答弁 をいただきました。村上市独自の補償を考えるということでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) 今おっしゃったことではなく、いわゆる代理出席、どうしてもご 本人が出席できない場合についての措置につきましては、後ほど職員が出向いてその内容を説明する なり、ご本人にご来庁いただいて内容を説明するなり、そういう意味でございまして、新たに代理出 席についての補償制度を設けるという考え方ではございません。 〇副議長(三田敏秋君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) 嘱託員会議等への文書等の中に代理出席という言葉も過去には出てきたよう であります。しかも、今市長の答弁の中に代理出席も認めていると。その補償についても今後検討し ていくという答弁がございました。ぜひそういった形で総合事務組合のほうに進言をしていただくの も結構ですし、市独自のものもつくっていただければというふうに思います。   3点目として、そういった総合事務組合に加入しておられるということでありますけれども、今 までにそうした不幸にして公務災害に遭われたという方おられますか。 〇副議長(三田敏秋君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) これまでの例でございますと、本年度に入りまして消防団員がい わゆる火災の活動中、また先般行方不明の捜索がございましたが、捜索上誤って転げ落ちたというよ うなことで4件ほどの事例がございました。 〇副議長(三田敏秋君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) 先ほど答弁の中に、55歳ということで一例を挙げて答弁いただきました。こ の補償額、あるいは遺族年金年間140万、恐らく上限の話だろうというふうに思っておりますが、こ れらの補償内容と同じ総合事務組合に加入している一般職員、これらの補償額との比較というのはど んな状況になりますか。 〇副議長(三田敏秋君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) 特別職の公務災害に対する認定補償、補償する考え方というのは 一般職とは大分違いがございます。報酬に値する日額の基礎額をどうするかということで、責任度合 い、市議会議員の皆さん、また行政委員会の皆さん、それから一般の審議会の委員の皆さん、それぞ れ組合のほうで日額補償する額がそれぞれ定めが違っております。したがいまして、いろんな事例が ありますが、その事例に照らして算定をすることになりまして非常に、一例を申し上げましたが、そ の事例を見て算定をしないと、幾らになるかというのは個々によって違っておりますので、非常に難 しい算定になろうかと思いますので、この場でどうだという形の比較の事例は申し上げられないとい うことでございます。 〇副議長(三田敏秋君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) 確かに比較はできないものもあるのでありましたけれども、昨年で4件の事 例があったと。それぞれの災害についての査定はどの段階でされるのでしょう。 〇副議長(三田敏秋君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) 公務災害の認定行為そのもの、また補償の額の決定につきまして は、先ほども申し上げましたように、新潟県市町村事務組合の中で処理をいたしておりますので、そ の中で認定委員会というのが設けられておりますので、委員会の中で具体例を審議して補償額等、公 務災害にまず該当するかどうかと。それから、該当した場合にはどういう補償になるかというのを内 容を吟味して審査をして決定するということになってございます。 〇副議長(三田敏秋君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) 若干公務災害だけとは離れるかもしれませんが、先般の報道の中に一家の大 黒柱が亡くなると。そういった公務災害補償がありながらも7割以上の家庭が貧困にあえいでいる、 困窮を極めているという報道がありました。先ほどお伺いしました答弁で災害補償、金額的にはかな り低いのかなという思いがあります。こういった補償制度、総合事務組合の補償制度についてそうい った報道もなされている中でありますけれども、どのようにお考えでしょう。 〇副議長(三田敏秋君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) 公務災害の補償の内容については、先ほどもご答弁されておりま すが、非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例というのを組合の中で統一的に定めておりますの で、その条例の運用で補償する内容も定められておりますので、私どもとしてはそれに準じて補償が されるものと思っております。 〇副議長(三田敏秋君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) そのことは十分わかるのでありますが、私個人的にはその補償金額は低過ぎ るというふうな認識を持っております。その総合事務組合の補償がやむを得ないということであれば、 いま一度村上市独自の公務災害の補償規定というものも必要になるのかなというふうに思うわけであ りますが、いかがでしょう。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 新潟県市町村総合事務組合でいわゆる公務災害補償等のあれはやっているわ けでございますが、私もその会議に出ることありますので、今中山議員からおっしゃったような疑義 は申し上げたいと思っておりますが、これとは別に村上市独自のいわゆる公務災害補償条例をつくれ と。つくるということは、これよりも水準を低くするのではなくて水準を高くしなさいということに なりますと、非常にそれは難しい問題であると私は考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) 難しい問題であればこそぜひそういった検討する余地を残していただきたい というふうにお願いを申し上げます。   次に、4点目としてお願いしました嘱託員の関係でありますが、条例の中には嘱託員の報酬は当 分の間合併等前の条例によるというふうにあります。本年8月に初めて嘱託員のほうに見直し原案を 示し、そしてまた11月に結論を得たというふうにあります。なぜ8月に示したものが4カ月後に結論 を出さなければならなかったのか、その辺のいきさつといいますか、どんな思いだったのかをお願い いたします。 〇副議長(三田敏秋君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) 嘱託員の報酬につきましては、ご承知のとおり、合併後3年以内 に報酬額も含めて制度全体の見直しを行うというのが合併協議でございました。したがいまして、そ の3年以内の中で協議を進め、結果を出さなければならないということでございました。昨年度私ど ものほうで現状について、5地区の現状をまず区長会の代表の方々にご理解をいただくよう内容の説 明をさせていただきまして、市のほうで原案を示して、それに対してご意見をお伺いして、最終的に 統一した報酬額の設定をしたいと、こういうことでお願いをさせていただいたわけでございます。平 成21年度に入りまして具体的に市の原案を検討いたし、8月に提示をしていろいろご意見をいただい たわけでございます。しかるに今嘱託員の報酬に対して、嘱託員の業務自体につきましても分掌事務 の一本化、いわゆる個人配布は廃止、それから分掌事務についても1日、15日の配布等について統一 した形で嘱託員業務が行われていると認識しております。そうしますと、報酬額につきましてもいつ までもその差が生じている現状はふさわしくないわけでありますので、できるだけ早い時期に統一し たいと。当初8月におきましては、平成22年度4月1日からできれば統一した形でスタートをしたい という思いでお願いをさせていただいたというところでございます。 〇副議長(三田敏秋君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) 当然統一をするということは私も大賛成でありますが、統一の仕方といいま すか、そういったものも重要になってくるのかなという思いがございます。今回の8月に示された試 算額、従来の金額と違いましてかなり下がったというのですが、その時点で集落によっては激変する という意識はございましたか。 〇副議長(三田敏秋君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) 試算、最初に提案いたしました案に基づきまして、当然ながら下 がると。いわゆる高い地区と低い地区の報酬額に2.4倍の差があったということの現実を踏まえます と、一本化すること自体によりまして大きく減額をするということは当然予想をしておりまして、算 定に当たって試算した結果、かなり50%近くの報酬額が減ずる集落も出てきたということは承知して ございました。 〇副議長(三田敏秋君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) 先ほどの答弁の中に現行の算定方法を考慮したという答弁をいただきました。 なぜ、新たな報酬額の算定基礎、先ほど均等割12万、世帯割年額1,200円というお話をいただきまし た。なぜこれだけなのでしょう。 〇副議長(三田敏秋君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) 均等割と世帯割の考え方につきましては、滝沢議員の一般質問に もお答えいたしましたように、各地区共通した考え方を持っておりましたので、その金額の算定、単 価に大きな差がございました。基本額につきましては大体、根拠はちょっと数字的にわかっていない ところがございますが、11万とか10万とかというような形の金額でございましたので、毎月1万円の 年額12万円という単純な発想でございます。一番大きく差がございましたのは世帯割でございまして、 加算という形でございます。1世帯当たり大きいところでは4,900円、安いところでも1,200円程度と いう、1,000円ちょっとということでございまして、ここで4倍余りの差が出ている。この世帯数に 対する加算というのは、世帯が大きくなればそれだけ労力的なものはあるし、精神的な負担、また業 務もたくさんふえてくるだろうということでの考え方でありますので、それは十分理解がされており ましたので、世帯割というのを残しております。金額が非常にこれだけの差が生じているところでご ざいましたので、1,200円というのは月100円の12カ月。文書配布業務というのを別に算定をするとい うことでありましたので、中間ではありませんけれども、合わせて月額2,400円、この値がちょうど いいところではないだろうかというふうに判断をさせていただいたところであります。 〇副議長(三田敏秋君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) 均等割12万、世帯割1,200円というふうな答弁でありますし、その根拠は定 かな答弁なかったのですが、最初に22年度に予定されている総額、21年度に比較して400万減という ような数字があるようでありますが、そこから逆算された数字ではありませんか。先ほどはこの報酬 については仕事に対する対価であるというふうに言われました。21年度と22年度、仕事の量はどうな りますか。 〇副議長(三田敏秋君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) 基本的には、21年度、22年度についての業務の内容については、 大きな差異はないと思っております。 〇副議長(三田敏秋君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) ですから、22年度に予定された8,000万余り、この数字をもとに平均割、そ してまた世帯割を逆算していっただけというふうにとらえてよろしいですか。 〇副議長(三田敏秋君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) 総額からの算定の考え方ではございません。先ほど申し上げまし た現状の中で単価を設定いたしまして積算した結果が総額8,000万ということでございまして、これ が従来よりも400万ほど下がるということでありますので、総額から逆算したということではござい ませんので、その点はご理解をいただきたいと思います。 〇副議長(三田敏秋君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) そうしますと、先ほど答弁いただきました仕事に対する対価というふうな答 弁いただきました。今現在の嘱託員の仕事に対してのふさわしい額というふうに理解しますか。 〇副議長(三田敏秋君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) 私どもといたしましては、積算に当たりましてこれまでの経過を 十分踏まえた中での金額の算定をいたしましたので、この点は適正な対価報酬ではないかというふう に思っております。 〇副議長(三田敏秋君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) 旧来の、旧市町村を踏襲したと。その中を選んだ。旧市町村の積算基礎の中 に、いわゆる世帯の多いところ、少ないところ、それぞれランクがあったと。あるいは、世帯割にし てもそういった金額の差があったというふうに思っていますが、そういった算定方法に平均割と世帯 割、この2本以外に考えられるようなことはありませんでしたか。 〇副議長(三田敏秋君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) この2つの基本的な算定の基礎につきましては、各地区ともそう いう考え方でございます。なお、1地区につきましては、世帯員の加算額が世帯数に応じて単価が違 っている例がございましたけれども、基本的に5つの地区とも名称は違いましても均等割と、それか ら世帯数に対する加算という考え方に統一したものがございましたので、それを踏襲させていただき ました。 〇副議長(三田敏秋君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) 旧荒川町においては、世帯数の大きい小さいによって平均額の差があったの ですよね。今国や県でも中山間地であるとか、あるいは過疎地と、あるいは都市計画区域というよう なことで、それぞれ公平を保つためにいろいろな手法を取り入れていると。そうした冒頭申し上げま したこれだけ大きな地域でこれだけ大きな環境の違いがある中で、そういった手法を取り入れるとい う気持ちはございませんでしたか。 〇副議長(三田敏秋君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) さまざま区長会の皆さんとお話をしていく中で、集落の大きさも 違うし、面積割とか、それから市街地、山間地の状況も違うので、その辺の違いの差をあらわしたら どうかというご意見もございましたのは確かでございます。しかしながら、いかにそれを数字上あら わすかというのは非常に難度の要る話でございまして、数字的に報酬の中に組み入れるというのは非 常に難しいと。考え方については、現状は十分理解をいたしますが、数字的にでは面積がどの程度に なったらどうだというようなことの基準を設けるのは至難のわざでございましたので、そのような考 え方については取り入れることは不可能であるということでご返事をさせていただいたということで ございます。 〇副議長(三田敏秋君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) 平均割、世帯割、私から見れば一番簡単な算定基礎だけを使っているという ふうに思っております。先ほど申し上げました国、県でもそういった地域指定をしているわけであり ますし、この管内にもそういった地域が散在するわけでありますから、ぜひそこまで検討していただ きたかったということを申し上げておきたいと思います。   また、それぞれ大小いろんな集落があるのでありますが、大きい集落では家から家まで3キロ メートル以上、あるいは1周をしますと七、八キロにもなるという集落があります。こういった地域 を考慮することも試算する上での大事な気づきというふうに思うわけでありますが、その辺の気持ち は持っておりませんでしたか。 〇副議長(三田敏秋君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) 先ほどと同じになりますが、そういうことを申し上げて、内容に ついては十分理解をされる点はございます。やはり大きさとか山間地の状況、大変嘱託員の皆さんご 苦労をいただいているわけでございますが、その点については十分理解をいたしますが、数字上報酬 の額にそれをどう組み入れるかということになりますと非常に難しい点がありましたので、算定の基 礎にはなかなか入れることが不可能であるというふうに現実的に理解をしてございます。 〇副議長(三田敏秋君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) また、何よりもそれぞれの集落で必要な経費を徴収すると。嘱託員手当、当 然個人への支給という考え方であれば、それはそれで納得せざるを得ないのでしょうけれども、集落 の事情としてはいろいろあるわけです。嘱託員手当といえども区の収入として、そしてまた嘱託員、 あるいは区長手当含めて支給するという方法をとられている地域もいっぱいあるわけでありますが、 そうした中でこの1月に集落総会が開催されます。その場で賦課単価や徴収額を承認いただいて、1 月というのは予算総会ですから、その場には反映できなくて翌年の予算に反映される流れになるので ありますが、こういった流れについてはご存じですか。 〇副議長(三田敏秋君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) 集落、町内会含めて各自治会における予算編成の時期というのは、 歴年、また年度1月ということでさまざまなケースがあるということは理解をしているところでござ います。ただ、嘱託員の報酬そのものもまた個人の報酬ではございますけれども、区の中に、自治会 の中に組み入れられているところもあれば、直接報酬として受け取っているところもありまして、こ の辺がかなり千差万別ということで非常に違いがあって、またいろいろな特異性があると。それは、 それぞれの自治会のこれまでの慣習もございますので、それに対してどうのこうの言えるところでは ございませんが、そういう実態があるということは十分承知してございます。 〇副議長(三田敏秋君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) ということであれば、集落では臨時総会というのを開催しながら対応してい くという形になろうかと思いますが、その辺もぜひ気づきの中で確認をしていただければというふう に思います。   また、先般11月30日付で市長あてに合意についてということで文書が出されたと思いますが、1 年に限り減額の80%を支給するという答弁でありました。この合意についてをつくるのに、地域の嘱 託員はどんな思いでこれを合意したかと。総務部長、いかがですか。 〇副議長(三田敏秋君) 総務部長。 〇総務部長(小田吉雄君) 大変ご苦労いただいたというふうに感じております。 〇副議長(三田敏秋君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) 副市長、いかがですか。 〇副議長(三田敏秋君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) この件につきましては、私どももプロジェクトチームをつくってどう いう基準でやるべきかといろいろ庁内でも協議をして、その結果こういう算定基礎を提示をしたとい うことであります。各地区の区長さんからはいろいろとご意見をいただきまして、また陳情もいただ いたところであります。そういう事情は本当にわかっておりますし、また22年度は5割というふうな ことで提示を最初させていただきました。それでもまだまだやっぱりご理解が得られないというよう なことで、私どもも再度私のほうから8割でいかがという妥協案といいますか、そういうことをお願 いしてようやく同意されたということで、本当に各地区の区長さん方には大変苦労されたな。まだま だ不安、不満もあろうかと思いますけれども、今後の市政運営に各集落ごとにまたいろんな面で活力 をつけるようなそういう施策をこれからも支援をしていきたいということで考えております。そんな ことで大変ご苦労されたな、本当に頭の下がる思いでございます。 〇副議長(三田敏秋君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) 市長、同じ質問ですが、いかがですか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 大変な問題でございまして、最終的には市長判断でやるしかないなと、その ような覚悟を決めておりました。そして、嘱託員の皆さんが話し合っていただいて、満足する合意で はないということは十二分に知っております。その中であえて合意をしていただいたというようなこ とは、非常に崇高な考えのもとに私は合意したと考えております。といいますのも、合併をしてやは り一つの村上市になったのだというような観点から本当に高いレベルでの考慮をいただいた判断だな と、そのように感謝と敬意を表したいなと、そのように感じておるところでございます。合意はした ものの不満のある合意であるというふうに理解をいたしておりますが、しかしながらこれが今出てき た問題でありまして、まだまだ合併をしてこれからいろいろな公共料金等について、あるいは各団体 の補助金等についての統一化がメジロ押しになりますので、それらについて非常にまたスムーズにい くように私ども努力していかなければならないなと、このように考えています。この嘱託員報酬につ きましては、合併協議の中で本当は決めておきたかった協議題の一つだったのです。ところが、合併 協議の中で決められなかった、難しくて。そして、新市になってから3年以内に決めるという安易な 方向性を示したわけでありまして、そのようなこともあって、特に嘱託員報酬の下がる地域の嘱託員 の方々には大変ご苦労をいただいたし、ご理解を得たことに対しまして感謝をいたしております。 〇副議長(三田敏秋君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) ありがとうございました。ぜひそういった気持ちを忘れないでお願いしたい というふうに思っております。   また、最後になりますが、代理出席、嘱託員だけではなくてほかの委員等にもありますか。 〇副議長(三田敏秋君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) 私が知る範囲では嘱託員についての代理出席は過去にもございま したが、そのほかのものについてはそういったケースは聞いておりません。 〇副議長(三田敏秋君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) 最後に1点だけ確認をさせていただきたいと思います。今こうして嘱託員報 酬かなりの不満の中にも合意を得たということでありますが、この圏域に嘱託員のいない集落、ある いはまた2つ、3つをかけ持ちしている集落があります。これらについての原因は何ですか。 〇副議長(三田敏秋君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) 詳細についてはよく存じ上げていない面がございますけれども、 何らかの事情で嘱託員の選任ができないということで、あえて隣の町内会、集落の方が兼任をすると いう形の実態があるのではないかというふうには推測しております。 〇副議長(三田敏秋君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) 荒川の支所長、荒川地区で区長不在という団地があるのですが、そういった のどうですか。 〇副議長(三田敏秋君) 荒川支所長。 〇荒川支所長(平野俊之君) ただいまのお尋ねでありますが、堤下団地という集落がございます。 これ〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕市と県の住宅なのですが、今のところ不在でございま す。いろいろ当たってはおるのですが、なかなか区長さんになっていただける方がいないということ でただいま不在でありますが、今後早急に区長さんを立てていただく旨こちらのほうからも強く要望 して進めたいと思っております。   以上であります。 〇副議長(三田敏秋君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) ありがとうございました。やっぱりこういった不本意ながら合意したという ことがそういう嘱託員不在の引き金にもなりかねないというふうに思いますので、もう少し時間をか けてやるべきだったのかなというふうに思っております。   また、改めてお伺いをさせていただきますが、嘱託員報酬のみならず、登載されている42の職名 にあるような委員の報酬ですね、これを先ほどは仕事に対する対価ですと。嘱託員については、そう いった対価は考えていなかったと。従来の旧市町村のものを算定基礎として算出したという答弁いた だきました。相反する答弁ですよね。市長、どう思われますか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) いずれにいたしましても、ある意味においては職種、職に対する対価である と私は考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) 確かに合併と同時に3年後に見直すということも聞いておりましたし、3年 以内には直るのだろうというふうに思っておりました。しかも、これはそれぞれの仕事量に対する対 価であるというふうな位置づけがあるわけであります。大上段にあるわけでありますから、ぜひそう いったものに整合するような形での算定基礎をつくっていただきたいというふうにお願いを申し上げ まして、私の一般質問終わります。ありがとうございました。 〇副議長(三田敏秋君) これで中山悌一君の一般質問を終わります。   昼食休憩のため、午後1時まで休憩といたします。           午前11時48分  休 憩                                                        午後 1時00分  開 議 〇副議長(三田敏秋君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇副議長(三田敏秋君) 次に、22番、相馬エイさんの一般質問を許します。   相馬エイさん。           〔22番 相馬エイ君登壇〕 〇22番(相馬エイ君) これより私の一般質問をさせていただきます。   私の質問事項は4点であります。最初に、救急医療支援について。病院群輪番制補助金の現状、 数年間の推移はどのようになっているでしょうか。救急医療現場の深刻な現状から見直しが必要なの ではないのでしょうか。   2番目に、平和教育の充実をです。9月議会で村上市非核平和都市宣言が全会一致で可決され、 市民にも周知されました。既に宣言をしている自治体では、中学生を広島の被爆地に行かせ、報告会 などで平和教育をやっています。村上市でも実施すべきと考えますが、市長、教育長にお伺いいたし ます。   3つ目、教育委員会のあり方についてであります。教育委員会の活動が市民には見えていません。 改善が求められると思いますが、どのようにお考えでしょうか。   4番目、市長の舞鶴海上自衛隊訪問を再度問います。9月議会で市長の行動は軽率と指摘いたし ました。いろいろと疑問、問題がありますので、再度訪問理由について、またその他質問をさせてい ただきます。   ご答弁をいただきました後、再質問をさせていただきます。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、相馬エイ議員の4項目のご質問について順次お答えいたします。   最初に1項目め、救急医療支援について、病院群輪番制補助金の現状、数年間の推移はどのよう になっているか、また救急医療現場の深刻な状況から見直しが必要なのではないかとのお尋ねについ てでございますが、昭和58年度から新潟県医療施設運営費等補助金及び地域医療対策費等補助金要綱 中に病院群輪番制病院運営事業として、土日夜間の救急医療体制整備のため、県の補助率3分の2、 市町村3分の1として実施されてきたものでありますが、県は平成16年度をもって補助金を廃止いた しました。その後近隣市町村で県の基準を踏襲して実施してきましたが、平成18年10月で県立瀬波病 院が、平成19年3月で村上記念病院が抜けて、平成19年4月からは県立坂町病院と厚生連村上病院の 2病院が輪番病院として土日夜間の救急を担当してきました。補助金額は、平成19年度は994万5,600 円、村上市分860万6,553円でしたが、平成20年度は平日の夜間について1,542万5,000円、村上市分1, 334万8,222円に増額しております。地域の救急医療の現場は4病院から2病院になり、輪番病院の勤 務医に負担がかかり、深刻な状況であります。輪番病院の負担を少しでも軽くしたいとして、現在お 願いしている休日診療所に加えて平日夜間の1次医療についても医師会に検討をお願いしております が、開業医師数も少なく、高齢化しており、実施のめどが立っておりません。今後も休日、夜間の救 急医療について、病院、医師会、地域住民、保健所等と何ができるかを検討してまいります。   次、2項目め、平和教育の充実について、村上市でも平和教育を実施すべきと考えるがとのお尋 ねについてでございますが、学校教育において被爆地を訪問し、戦争の悲惨さ、平和であることの尊 さを学ぶことは重要であると考えます。非核平和都市宣言を契機に先進地の例も参考にしながら、平 和教育について教育委員会と十分協議し、できるものから実施してまいりたいと考えております。   なお、教育長からも答弁をいたさせます。   次に、3項目め、教育委員会のあり方については、教育長から答弁をいたさせます。   次に、4項目め、私の舞鶴海上自衛隊への訪問理由についてのお尋ねでございますが、9月定例 会において相馬議員からの一般質問でもお答えしたとおりであります。本年8月21日、海上自衛隊舞 鶴地方総監部へ訪問し、宮浦海将にお会いし、7月31日に海上自衛隊第1掃海隊の掃海艇2隻が広報 活動のために岩船港埠頭へ寄港していただいたお礼と今後岩船港を利用した工業誘致、そして災害時 に岩船港から人命救助、物資の搬送などについてポートセールスを行ってきたものであります。 〇副議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) それでは、2項目め、平和教育の充実についてのお尋ねでございますが、 世界で唯一の被爆国として核の恐ろしさや命の尊さなど平和であることの大切さを学ぶことは、子供 たちが今後生きていくための基礎をなすものであることから、各学校において現在それぞれのカリキ ュラムに沿い授業を実施しております。ご提案をいただいたように、本市においても非核平和都市宣 言を機に中学生を被爆地に行かせての平和授業の実施につきましては、子供たちが命の大切さや平和 であることのありがたさについての認識をさらに深める上での貴重なご意見であり、今後校長会の意 見も参考にしながら教育委員会において検討してまいりたいと考えております。   次に、3項目め、教育委員会のあり方についての、教育委員会の活動が市民には見えていない、 改善が求められると思うがとのお尋ねについてでございますが、教育委員会の業務は学校教育から社 会教育まで教育行政全般を支えており、市民の皆様から直接目に見える動きがわかりづらい部分があ るのも事実であります。市民から教育委員会の活動について理解を得ていただくために、定例会の傍 聴についてを市報お知らせ版で広報したところです。今後は、日程のお知らせ方法の工夫など、より 一層市民の皆様から教育委員会の活動が身近なものとなるよう工夫してまいります。   なお、教育委員は各学校の運動会等の行事参観や各地区の文化、スポーツ行事への参加を通して 所管する事業の直接の理解に努めております。また、教育委員は年2回の学校訪問や施設巡回で子供 と触れ合ったり、施設の実態を直視しながら、市民の声が反映できる体制を工夫しています。   また、一番見えてほしいのは、子供たちや教師の活躍している姿であり、生涯学習でスポーツや 学習している市民の姿です。それを縁の下で支えるのが教育委員会の仕事だと思っています。しかし、 地教行法の改正により、教育委員会は毎年教育委員会の管理及び執行の状況を点検、評価して報告書 を作成し、市議会に提出しなければなりません。それがこの村上の教育であります。この村上の教育 は、議員の皆さんに配付済みであります。教育委員会がこのようなことをやっているということを市 議の皆さんから市民に紹介していただければ大変ありがたいと思っております。   さらに、市民の声を教育委員会に直接届ける方法といたしまして、教育委員の紹介を得て請願書 を提出する方法があります。合併前の旧市町村時代も含め、請願はここ10年間の記録ではございませ んが、今後請願書が提出された場合は慎重に審査し、教育行政に反映して、郷育のまち・村上の実現 を一層目指してまいりたいと思います。   以上であります。 〇副議長(三田敏秋君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) ご答弁ありがとうございました。   では最初に、順番どおりさせていただきます。医療の問題ですが、ご説明がありました。そこで お伺いいたしますが、県が補助金をやめてからそれぞれの自治体が負担することになったわけですが、 基礎になる単価はどのくらいで、それは現在変わっているかどうか、そのことをお聞きします。 〇副議長(三田敏秋君) 保健医療課長。 〇福祉保健部保健医療課長(遠山たつ君) 16年度の基礎単価は、7万1,040円でございます。これ につきましては、ずっと変わらずその単価でお願いしております。 〇副議長(三田敏秋君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 聞くところによりますと、糸魚川市では単価15万という数字が出ております。 それぞれその自治体における救急医療のあり方、地域の医療を守るあり方等の政策面も含まれている のだろうとは思うのですが、なぜこんなに糸魚川では単価が大きいのか。どのように受けとめていら っしゃいますか。 〇副議長(三田敏秋君) 保健医療課長。 〇福祉保健部保健医療課長(遠山たつ君) 糸魚川市の場合は、富山県とかのほうからお医者さんに 来ていただいております。そのような都合もあって高くなっていると思いますし、医療に力を入れる というようなことと、それから輪番のお金は実はお医者さんとか看護婦さんとか検査技師の給料と、 それから法定福利に関して補助ということになっておりますが、そこに上乗せしているものと思われ ます。 〇副議長(三田敏秋君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 今確かに課長がご説明されましたように、糸魚川市の補助金交付要綱には、 救急医療にかかわる医師など医療従事者の家賃や救急医療にかかわる常勤医師の給料、手当などが対 象となることが明記されております。つまり医師確保を考えた予算であるというようなことが県の医 師会会報には、ある村上病院のお医者さんの文章の中で入ってございました。つまり行政が病院に対 して救急医療をやってもらっているわけですよね。現在大変な医師不足の中で、現場の先生方は本当 に過酷な労働条件の中で住民の命、体を守るためにご活躍でいらっしゃいます。この現状を少しでも 改善していくという立場から単価の引き上げ、それはどんなふうにお考えでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 保健医療課長。 〇福祉保健部保健医療課長(遠山たつ君) 私どもも16年からずっと単価が上がっていないというこ とにつきましては、今後検討していかなくてはいけないのではないかと考えておりますが、ほかの地 区の状況も見ておりまして、それに合わせているという状況でございます。 〇副議長(三田敏秋君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) ご存じかもしれませんが、糸魚川市では糸魚川市医師養成資金制度というも のを持っておりまして、月額30万上限にして貸与する制度がございます。それで、いろいろな条件が ありまして、その条件を満たした場合は返済が免除されるという、そういう制度もありますし、それ から糸魚川市医療技術者就学資金貸与事業という医療関係に働く方のための貸し付けの制度もござい ます。こういういろんな制度をつくって地域医療を守るという行政の立場でお金の面から支援してい るという点では学ぶべき点があるのだろうと思います。市長、いかがでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 地域医療については、病院、医師会、地域住民、保健所等と何ができるかこ れから検討してまいります。 〇副議長(三田敏秋君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 先日坂町病院活性化委員会でしたでしょうか、そのときに院長さんが平日に は救急の方はできるだけ日中来ていただきたいというような切実な声を上げておられました。市民の 協力を呼びかけるために村上市でも市報に載せているようですが、市報だけではなくいろんな住民が 目につくような場所にも市民で一緒に協力しましょうみたいな、そういうポスター等も必要なのでは ないかと考えますが、いかがですか。 〇副議長(三田敏秋君) 保健医療課長。 〇福祉保健部保健医療課長(遠山たつ君) 議員おっしゃるとおり、私どもも保健師の健康教育など の場面でもそういうことを一言言ってきてくださいということでしておりますが、市民の皆様に呼び かける機会をふやしてまいりたいと思います。 〇副議長(三田敏秋君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) では、欲張りまして4つ質問しておりますので、救急医療支援については他 市を参考にしながら、ぜひ村上でも実施できる政策がありましたら、とにかくいろいろと取り入れて 学んで実施していただきたいと思います。   次に、平和教育の充実をであります。前向きなご答弁をいただきました。この非核平和都市宣言 を請願されました旧神林の平和祈念碑保存会会長の斎藤勇さんにお会いする機会がございました。お 兄さんがガダルカナル島で戦死されているそうです。ご自分は、東京でしたでしょうか、関東方面で 空襲に遭っているそうです。何年か前に何人かの方とお兄さんが戦死されたその島を上空から慰霊を してきたそうであります。ことしはなぜか声がかからなかったそうでありますが、去年まで旧神林の 中学校の生徒たちに戦争の悲惨さをご自分の言葉で語って語り部として活躍してまいりましたと。こ としはどういうわけか声がかかりませんでしたが、自分が元気なうちとにかく、小さい活動ではあり ますが、とにかくそのことをやっていきたいということをおっしゃっていましたので、この場をかり て伝えさせていただきます。   中学生を被爆地に送ることと同時に、公民館等を借りまして原爆展、平和展等をやるということ も市の事業の一つではないかと思いますので、教育委員会だけではなくそれぞれの課でも考えられる ことがありましたら、この非核平和都市宣言をそれぞれの自分たちの課でどのような政策で実現する ことができるのかを考えるということもこの宣言を生かしていくという立場から大事と考えますが、 市長どのようにお考えでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) おっしゃることはよくわかっております。これから教育委員会と、あるいは 担当部局と打ち合わせまして、できることからやっていきたい。それと同時に、私ども行政を預かる 者だけではなくて、例えば政党でもやっていますね。公明党さんなんかは毎年のように広報活動でそ ういうのをやっていますので、どうぞ政党の方々もおやりいただければありがたいなと、そのように 考えています。 〇副議長(三田敏秋君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 2番の平和教育の充実をは前向きなご答弁をいただきましたので、ぜひよろ しくお願いしたいと思います。   3つ目に入ります。ご丁寧にいろいろとご説明をされました。ご説明の中にもありますように、 教育委員会の活動はスポーツ、学校教育、文化行政等いろいろ幅広い分野を確かに持っております。 そういう点で、教育委員会の活動という形でちょっと私が一まとめにした質問しましたのは申しわけ ないと思っております。私がこの3点目の質問をさせていただきましたきっかけは、教育委員が数名 いらっしゃいますが、21年9月村上市教育委員会発行の村上の教育という冊子が9月11日現在、今教 育長をしていらっしゃいます工藤泰則さん、教育委員会委員長名で私どもに届けられました。それで、 最初めくりましたら教育委員会の委員長とそのほかの委員の方のお名前と任期は載っていて、教育委 員会の職員は載っているのですけれども、教育委員会の会議とか教育委員の方そのものの活動が見え ないのですよね。つまり学校視察等いろいろご説明にはありました。しかし、私が質問したからその 場で答弁されたのでありまして、議員の私どもでさえもこれだけではわからないと。それで、たまた ま平成14年度の村上市の教育委員会の年報が私の手元にありました。私は、教育関係の委員でなかっ たので、毎年来なかったのですが、その14年度のを見てみますと、何月何日教育委員会の会議、そし て議題はどういう議題で、例えばそのときに公民館審議委員の再任とかそういうものを決めた場合、 そういう決まった方のお名前もしっかりと載せてある。それから、何月何日どういう学校を視察して 学校関係者から要望聞くとか、つまりそういうことがしっかりと記録に載っているのですよね。それ と、子供たちの健康の数字とか、給食実施状況とか、物資購入状況とか、合併になりましたので、確 かに学校の数も多くて細かい点まではちょっと無理かもしれませんが、やっぱり教育委員会の方がい らっしゃいますよね。その方の活動、経歴というのか、活動歴というのでしょうか、それぐらいはし っかりと教育というこの冊子に載せる、それが情報公開の第一の心構えではないかと思うのです。そ の点では教育長、どのようにお考えでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 大変適切なご指摘をいただきまして、ありがとうございます。そのように 改めてこの冊子が皆さんのところに届くように中身を改革しながら進めていきたいと思っております。 〇副議長(三田敏秋君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 先日、ご答弁にもありましたように、10年間教育委員会に対しての請願はあ りませんでしたとおっしゃいました。それで、私教育長さんを決めるときの教育委員会の会議傍聴に 行きました。しかし、人事案件ですので、部屋は閉じられたのですよね。そして、その中で決められ たのですが、秘密会になった教育委員会の会議は議事録は残るものなのでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 学校教育課長。 〇教育部学校教育課長(大滝和春君) 秘密会の議事録については残さないということになってござ います。ただ、結果のみについては記載をしてございます。 〇副議長(三田敏秋君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 教育委員会の秘密会の会議の後、教育長が決まりました。その後教育長が就 任あいさつの文書を配ったのですが、秘密会ではありましたが、推薦か何かそういう形で決められた のでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 質問の中身ちょっとわかりませんでしたので。 〇副議長(三田敏秋君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) では、秘密会ですので、きっと答えられないのだと思います。そうですよね。 いいです。   ただ、15分前に決まった教育長が就任あいさつの既に文書つくっていると。それで、そこには教 育委員の総意によりという文書まで出ているという。結果的には現教育長しか人がいないのかもしれ ませんが、やっぱり秘密会であろうとも会議の前にこういう文書をつくられるということはいかがな ものかと思います。その点ではどうなのでしょう。 〇副議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 16日に新しい教育委員がここで承認されました。その顔ぶれを見まして私 が教育長になるのが一番いいのではないかということを自分で決意し、そして決意した以上は、市民 に対しても職員に対しても自分が教育長になったらこういうことをやりたい、やらなければならない、 そういうことを心に秘めて、それを文章に起こしました。そして、17日の臨時教育委員会にそれを持 って臨んだわけであります。そのようなことで、文章ができていたゆえになったがゆえに、私もちょ っと浅はかだったのでありますが、こういうつもりでやりますということを新聞記者から問われたと きにそれを見せたわけでありますが、その辺は大変うかつだったと思いますけれども、私の決意のほ どをそこに書いたものであります。 〇副議長(三田敏秋君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 教育委員会の会議、それこそ傍聴者がだれもいないという何年間あったよう でありますが、これからは人事案件だけではなく、やっぱりもっともっと市民に知らせていく。市民 に知らせても、本会議場でも新聞記者しか来ないときもあるわけです。ですから、市報に知らせると か、あるいは本庁、あるいは支所のロビーに日程をお知らせするとか、やっぱり開かれた教育委員会 につくりかえていくという、そういう点ではぜひ新教育長にお願いをしたいと思いますし、教育長を 支える皆さんもやっぱり前がどうだったからというのではなくて、市民に開かれた新しい教育委員会 をつくるという気構えでぜひ他市を参考にして、市民から請願もできる教育委員会なのですよ、ご説 明にありましたように。そんなこと市民のどれだけの人が知っていると思いますか。ほとんどの人が 知りません。ですから、それだけ教育委員会というのは、まして教育委員の皆さんはすごい力という か権限があるということを認識していただいて、どんな人が、何十人の人が傍聴に来ようがしっかり とした教育委員会の会議ができるようぜひつくりかえていただきたいと思います。最後に一言短くお 願いいたします。 〇副議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 今の言葉胸に秘めて頑張ります。 〇副議長(三田敏秋君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) では次、4番目の質問に入ります。では、伺います。   まず最初に、8月10日付で市長は旅行命令伺い書を提出しておりますね。それで舞鶴となってお りましたが、舞鶴に行きませんかというお誘いはどなたからあったのですか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 私みずからでございます。 〇副議長(三田敏秋君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) では、伺います。   私の調査ですと、8月1日、掃海艇2隻岩船港に寄港しましたね。そのときに、その宴会のとき に掃海艇の艦長からいろいろと、演習場所がないとかいろいろあったそうでありますが、それはさて おいて、漁業関係者には舞鶴行きの話、要望書提出の話は、自衛艦船の寄港を歓迎する会実行委員会 の事務局長から話があったと聞いております。市長は私からですと言うけれども、本当に、どこかか ら誘いがなければ21日、その日だったら海将があいているからという話はわからないと思いますが。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 歓迎会で海将とお会いして、ぜひともお礼かたがた、いわゆる先ほど申し上 げましたように岩船港を利活用した工場の誘致、あるいは先ほど申し上げました災害時人命救助、災 害時における物資の搬送、そういうことでぜひとも一度大変、海将ですから時間とれるかとれないか わかりませんけれども、お会いして、お礼かたがたお邪魔したいという旨を話しましたら、そうした ら都合つくように自分でも努力しますので、そうしたら連絡をさせていただくというようなことでご ざいました。 〇副議長(三田敏秋君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 私の調査ですと、舞鶴まで遊びに来てくださいと言われたと。遊びというの はちょっとそういう、私はそう聞いたのですよね。市長でないですよ。市長ではなくて漁業関係者に は。それで、その際要望書を漁業関係者は持っていっています。その要望書は漁協でつくったのです かと聞きましたらそうではないと。それで、事務局長をしている方が、これはご本人が言いました。 要望書をつくれないのでつくってもらいたいということで、私がつくりましたと本人はっきり私に言 いました。そういう中で、市長は2泊3日の出張旅費をもらって、20日、21日、22日と舞鶴に出かけ ております。それで、最初の日は舞鶴に泊まっておりますが、21日金曜日、この出張行程表では3時 8分東舞鶴駅から綾部駅に電車乗るまで一切の記録が出ておりません。私これ情報公開でとったので、 市長多分判こついていると思うのですが、この8月21日の金曜日、朝目を覚ましてから東舞鶴駅3時 8分ここまで、この電車に乗るまで何していたのでしょう。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ちょっと思い出します。舞鶴までは8時間ぐらいかかります、電車を乗り継 いで。そして、東舞鶴のビジネスホテルに泊まりまして、次の日はたしか10時半ころだと思います。 舞鶴の地方隊というのですかね、舞鶴の本部に行って、そして記念館を見させていただきました。ち ょうどそのときは記念館の案内する人は村上市高根出身の隊員でございまして、非常によく案内をし ていただきました。そして、ちょうど何曜日かな、これ。           〔「金曜日」と呼ぶ者あり〕 〇市長(大滝平正君) 金曜日ですね。金曜日は、その舞鶴の総監部というのですか、カレーライス の日なのですね、お昼。海軍のカレーライスは非常に有名なわけでありまして、その食堂で一緒にカ レーライスをごちそうになりました。そして、食べてからちょうどインド洋で給油活動に参加をした 艦船が停泊をいたしておりました。非常に興味がありましたので、インド洋で、テレビでありますね、 パイプでつなぐやつ、どんな中なっているのだろうということで、相当な時間をかけてその艦船を内 部まで見させていただきました。その後海将とお会いしたと記憶をしています。 〇副議長(三田敏秋君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 詳しいご報告ありがとうございました。出張ですので、黙っているわけには 当然いきませんよね。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 21年11月13日付で行政文書公開請求書というのは相馬議員から来ております よね。そのところにそれが記載されていないということは、そこまで書く必要が私はないと思って書 かなかったので、これだけ詳しくあなたに差し上げてあるわけでありますので、ごらんいただきたい と思います。 〇副議長(三田敏秋君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) ちっちゃいことで時間とっていては本題に入りませんので、次にいきます。   部長に私9月議会に宿題を与えていると思います。漁業関係者が村上沖で訓練をしてくださいと いうことは、海がその間休まなければないし、非常に危険な状態にもなる。それなのにしてください とみずから要望書を持っていくということは、補償金の話があるのだろうということで調べておきな さいってこの議場で言いました。どうでした。 〇副議長(三田敏秋君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) 調べた結果、わかりませんでした。 〇副議長(三田敏秋君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) それでは仕事になりません。私の調査では、当然漁を休む、それでその間当 然、細かい話、金額とかそこまではいっていないようでありますが、補償の話は漁業関係者は知って おりました。 〇副議長(三田敏秋君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) 漁業補償料については、時期がいつで、どの場所で何日間、そんな 状況も何もないものを私ども漁協へも問い合わせしたのです。だけれども、漁協でもわかりませんと いう回答でございましたので、それしか調べようなかったということでございます。 〇副議長(三田敏秋君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) それは、当然そうでしょう。正式な仕事上、正式な約束を交わす上でもその 辺がしっかりしなければできないのでしょうが、しかしその話は、金額が幾らかとかということでは 実際ないにしても、そういう話は既に出ているということだけはしていただきたいのです。ですから 飛びつくのです。   次に伺います。副市長にお伺いいたします。9月議会私が幾つかの質問した際に、国を守る自衛 隊の皆さんと、また有事の際協力をしていただける自衛隊の皆さんと懇親といいますか、仲よくして、 友好関係を今から築いて、その有事の際に本当に出動をスムーズにしていただける、そういう意味で 副会長を引き受けておりますということですが、仲よくしておかなければ自衛隊は災害、あるいは何 かあったときには駆けつけないような、そういう自衛隊なのでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 有事の際はそれこそ要請があれば飛んで我々を助けてくれる、そうい う任務はあると思います。ただ、やはり陸上でありますと車で移動ということも考えられますが、海 上自衛隊、船という観点から、岩船港の地理的な水深とか、どこに接岸すればいいかとか、そういう ことを訓練を含めて実際やっぱり航行してみないと、どういう風の、どういう波の影響が実際に受け るのだと、そういうことを実際に体験してみなければ、有事の際に本当に緊急に来てスムーズな支援 活動ができない。そんなことで、掃海艇も来ましたし、また先般輸送艦も来る予定でございました。 この輸送艦は、直接砂浜に艦船を乗り上げてそこから物資を輸送するというようなことで、ちょっと 海が非常に荒れていまして寄港はできなかったのですけれども、そういう意味でいろいろ友好的にお つき合いをしていけば、そういう有事の際に本当に心を込めて向こうも対応してくれる、そういう地 盤をつくる意味で私どもは寄港を歓迎する会、私副会長になっておりますし、また側面からは乗員の 休養地、また燃料、そして食料の補給基地として、二、三日滞在すればそこでいろんな食料も買い、 また温泉に入ったり、そういうことの地域経済効果もあるということで大いに歓迎する意味で、私ど もはこの実行委員会の副会長としてそういうことで対応しているつもりでありますので、よろしくお 願いいたします。 〇副議長(三田敏秋君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 先日輸送艦「のと」は来れなくなりましたが、現海将の宮浦氏が岩船港と村 上に来市されました。それで、私の調査によりますと、漁業関係者には7月中旬から8月にかけて10 日間くらい漁場というのでしょうか、貸してほしいということを伝えています。正式な話ではないで しょうけれども、漁業関係者はそこまで知っています。つまり7月中旬から8月といいますと、9月 議会のときに私が読み上げましたが、掃海艇2隻が寄りました。その寄った2隻は、何の会議だかと いいますと、9月議会でも申し上げましたが、7月17日から29日まで陸奥湾で21年度の第1回機雷戦 訓練、陸奥湾及び掃海特別訓練の実施、その帰りなのです。それで、7月中旬から10日間ぐらいとい うと、まさに陸奥湾でやっているこの演習を岩船の沖でやりたいというそれと一致するのですね。そ こには海上自衛隊の艦艇25隻、掃海艇とか掃海母艦等も含めまして25隻、航空機20機、米海軍、航空 機と水中処分員等10名といってアメリカの海軍と一緒に演習をするのです。掃海艇、掃海艇と言って いるから一番小さい船の掃海艇しか来ないと皆さん思っているかもしれませんが、どっこいそうでは ないのです。海上自衛隊とアメリカ海軍との演習を陸奥湾でしているのを岩船沖でやりたい。そのた めのいろんな動きが一連にあるのです。市長に9月議会最後のほうに質問しました。しゃべらなくて もいいと言ったのですが、しゃべられました。私は軍港なんて考えていないし、新潟の分遣隊が来る なんてと言っても、最後、言葉議事録に載っておりますが、事をしっかりとつかんでいないで議場で 答弁している。   去年の3月31日、あしたから新しい市が立ち上がるというその前の日に〔質問終了時間5分前の 予告ブザーあり〕県会議員の片野猛と前村上市議会の議長の片野鉄雄さんが2人で出した陳情書の中 には、海上自衛隊新潟基地分遣隊の岩船港への移転と。移転だけではないのです。部隊昇格、警備艦 船による防衛、防災体制拡充を求める陳情なのです。つまり練習中常に掃海艇以上の大きな艦船、そ れがこの岩船の港に立ち寄る。そういうことを議員たる当時の2人はやったというその事の重大さ、 それが背景にあって一連の動きがずっとあるのです。災害時のための演習とかといいますと、確かに 皆さん大事なことだと思いますよね。しかし、その裏には海上自衛隊がアメリカ海軍と一緒にこの日 本海で演習をするという壮大な防衛作戦があるということをしっかりと知っていただきたい。新潟基 地分遣隊の位置づけも9月議会で申し上げました。新潟港は、日本有事の際には重要な拠点となり得 る。これが、岩船が2人の議員の陳情書のようにもしこれが進みますと、言葉をかえますと、岩船港 は日本有事の際には重要な拠点となり得るとなるわけです。そのことをしっかりと認識して行動して いただきたい。   非核平和都市宣言されました。そこに子供たちに戦争の悲惨さを、そして平和の尊さを、美しい この自然をしっかりと守っていくというような文書が載っております。日本海の夕日はすばらしいと、 村上を宣伝するテレビではほとんどのところがきれいな夕日を映します。考えてみてください。美し い夕日のきれいな温泉から眺めるあの日本海の先に艦船が練習のために10日間くらい立ち寄るのです。 自然豊かな宝のたくさんある村上、そんなこと言っていられませんよ、今度は。すぐ隣の岩船港に艦 船も常駐し、そしてそこに海上自衛隊の人が乗りおりして、そして物資もそこから運ばれたりすると いうそれは、市長今一生懸命首をかしげて自分にも話しさせてほしいとおっしゃっています。しかし、 確かに今はそれが具体化されないでしょう。しかし、村上新聞には調査をしたい。調査や意見交換と いうことで調査をしに来るのです、海将が。そのことを約束しているのです。なぜ次から次へとこん な小さい村上、そして岩船港に舞鶴海上自衛隊の幹部が次から次訪れるのですか。そして、村上大祭 を退職した元海将等がやってくるのですか。それを副会長の副市長は接待をしたり、漁業関係者と一 緒に市長が要望書を持って舞鶴に市民も知らないうちに海上自衛隊を訪問していると。口では工場誘 致に行ってきましたなんて言っていますけれども、背景をしっかり考えなさい。7万市民の暮らしと 安全を守る市長として、私は再度申し上げますが、余りにも行動が軽率であります。このことは、今 回の一般質問では終わりません。再度一般質問していきます。その覚悟を市長、時間がありませんの で、一言どうぞ。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 一方的にぺらぺら、ぺらぺらお話を聞きました。海将が来たとき歓迎会を行 いました。そのときにも議員の方もいらした方います。どういう話をしたか。災害時に岩船港からど うやってこの村上市の人命救助ができるか。災害時にどうやって海から岩船港に物資を安全に運び込 めるか、そういうためにやってまいりました。〔質問時間終了のブザーあり〕私のあいさつもそうい うあいさつでした。そして、議員の方2人で署名したってそれだけの力ないです。私その前市長にな っていませんのでわかりませんけれども、ブザー鳴ったから終わります。またいつでもいいですから どうぞあれしてください。 〇22番(相馬エイ君) 終わります。 〇副議長(三田敏秋君) これで相馬エイさんの一般質問を終わります。   午後2時まで休憩といたします。           午後 1時51分  休 憩                                                        午後 2時00分  開 議 〇副議長(三田敏秋君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇副議長(三田敏秋君) 次に、8番、小杉和也君の一般質問を許します。   小杉和也君。           〔8番 小杉和也君登壇〕 〇8番(小杉和也君) 議長のお許しをいただきましたので、一般質問させていただきます。私の質 問は2項目ございます。   まず、1項目めは観光への取り組みについてであります。新潟県では、2009年にトキめき新潟国 体の開催、NHK大河ドラマ「天地人」の放送、そして新潟デスティネーションキャンペーンの開催 が重なることから、2009年を大観光交流年として取り組んでまいりました。現在JRグループと自治 体が連携して、新潟県と山形県庄内地域の観光振興を目指す新潟デスティネーションキャンペーン、 新潟DCが「うまさぎっしり新潟」という食の魅力をメインテーマに10月1日から12月31日まで開催 されており、期待される効果として、地域観光の活性化と観光交流客の拡大、地方自治体の観光行政 の充実、新しい観光素材(資源)の掘り起こし、地元産業界の活性化、自治体、JR、観光事業者の 連携、協力などが挙げられます。   第1点に、昨年度のプレ新潟デスティネーションキャンペーンを受けて、今年度はどのような取 り組みをされているのか、またこのイベントを今後どのように生かすのかをお伺いいたします。   大河ドラマ「天地人」効果により新潟県全体の入り込みはふえているようですが、村上市の入り 込み状況はどうだったのかもお伺いいたします。   第2点目に、日本海東北自動車道の延伸により、平成22年3月までに(仮称)神林インターまで 開通し、平成23年3月までに(仮称)朝日インターまでが開通予定ですが、観光の受け入れ態勢を整 えておく必要があると思います。今後はどのように進めていくのかをお伺いいたします。   2項目めは、行政への提案制度についてであります。11月4日より、市ホームページの市政提案 にて市政への提案ができるようになりました。今までどのようなものが届いていますか。市職員によ る提案制度はどのようになっているのかをお伺いいたします。   以上、2項目の質問ですので、よろしくお願いいたします。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、小杉議員の2項目のご質問について順次お答えいたします。   最初に1項目め、観光への取り組みについて、昨年度のプレDCを受けて、今年度はどのような 取り組みをされているのか、またこのイベントを今後どのように生かすのか。DC企画に伴う本市の 観光入り込み状況はどうだったのか。また、日本海東北自動車道の延伸に伴い、順次開通するイン ターチェンジに対応するための観光の受け入れ態勢をどのように進めていくのかについて順次お答え いたします。   最初に、ことしのDCの企画の取り組みでありますが、新潟県と山形県庄内地域が連携して観光 振興を図るために、2009新潟県大観光交流年推進協議会を平成19年10月31日に設立し、平成19年度に はキャッチコピーやロゴを制作し、平成20年度にプレイベントの開催、そして本年の一大イベント開 催に向けて準備が進められました。ご案内のように、キャッチコピーは「うまさぎっしり新潟」とい う食の魅力を前面に出したキャンペーンであり、新潟県の代名詞でもある米、酒、魚等のうまさで全 国に新潟を売り込んでいるものであります。   本市は、昨年のプレイベント企画として19の企画を提案いたしました。実施後の反省、評価の検 証を行い、本年は17の企画を提案したものであります。提案の内容は、瀬波温泉でのうまさぎっしり 会席や村上・関川いなかご馳走まつり、薬膳料理等の食の企画のほか、茶染め、藍染め、木彫り堆朱、 塩引き道場、村上茶ムリエ、酒蔵見学等の体験企画、イベントとして10月中旬まで特別に延期してい ただいた町屋の屏風まつり、宵の竹灯籠まつり、寺社めぐり、岩船大祭、ふるさとの観光と大物産ま つり、えんま堂の骨とう市など例年10月から12月に実施しているものであります。   次に、このイベントを今後どのように生かすのかについてでありますが、プレイベントはあくま でも試しであり、このような企画で全国に宣伝できるかどうかを観光客だけでなく旅行業者や観光担 当者からも評価していただき、現地視察で本市へも多くの旅行業者においでいただきました。私も関 東圏の旅行業者で若手職員の皆様と懇談の機会に同席し、率直に本市の観光について宣伝するととも に、評価も聞いております。新潟県でもことしの本イベントは新たな新潟県の観光宣伝の年として位 置づけており、本市としても大観光交流年をスタートとして、本年以降も引き続き県等と連携しなが らこれらのイベントを発展させてまいりたいと考えております。現段階では、来年度はことしに続く という意味でポストDC企画を実施する予定で関係者が調整を始めたところであります。本市として も積極的に参画してまいりたいと考えており、今後も関係の皆様のご協力を切にお願いする次第であ ります。   また、議員の言われるとおり、こうした取り組みを通して、市民団体をはじめ関係者の連携や協 力体制ができた等の効果も出ました。食をはじめさらに新しい観光素材を掘り起こし、交流人口の増 加を図り、地域観光の活性化等の目に見える効果が得られるよう努力いたします。関係者、関係団体 をはじめ市民の協力をいただくことや、市民協働による観光振興を進めるために取り組んでまいりま すので、引き続きご支援とご協力をお願いいたします。   次に、DC企画に伴う村上市の観光入り込み状況はどうだったのかについてでありますが、今の ところ10月末までの主要観光施設の入り込み客数を新潟DC事務局に報告しております。この数値を もとに新潟DC事務局が発表しております。これによれば、新潟県全体では10月に185万5,900人訪れ ており、昨年10月の174万9,770人と比較して10万6,130人の増加であります。率にして6.1%増加した とのことであります。なお、この数値には上越地域で開催された天地人博等の今年度限りのイベント の数値は含まれておりません。   本市では主要観光施設として、イヨボヤ会館、おしゃぎり会館、朝日きれい館、朝日みどりの里、 笹川流れ夕日会館の入り込み客数を報告しております。本年は、朝日みどりの里、きれい館が施設点 検のために長期休館したことが原因で10月は3万5,956人となり、昨年の4万1,055人より5,099人の 減となり、率にして12.4%の減となりました。イヨボヤ会館、おしゃぎり会館などは増加しておりま す。   次に、日本海東北自動車道の延伸に伴い、順次開通するインターチェンジに対応するための観光 の受け入れ態勢をどのように進めていくのかについてでありますが、すぐに対応できることといたし ましては、ホームページ上での広報宣伝を実施します。開通に伴う観光パンフレット等の冊子につい ては、観光協会等とも連携しながら、時期が遅れないように実施します。その他ソフト事業について は、今以上におもてなしの心を高めて1回の訪問からリピーターへ、そして村上のファンになってい ただけるよう、市民をはじめ関係の皆様が観光客を温かくお迎えいただくよう機会をとらえて呼びか けてまいります。   インターチェンジからの誘導看板等ハード整備については、設置可能場所を含め調査し、調整を 進めてまいります。   次に2項目め、行政への提案制度について、今までどのようなものが届いているか、市職員によ る提案制度はどのようになっているかとのお尋ねについてでございますが、市民からの市政に対する 意見反映の手法として、市政提案箱を市役所本庁並びに各支所庁舎、そして公民館地区館等に設置し ております。そして、このたび情報化社会への対応や時間的な制約の緩和のため、市ホームページを 利用した電子媒体による提案制度を試行という形で開始しました。ホームページでの受け付け開始後 約1カ月が経過した現在の状況についてでありますが、寄せられた提案数は1件で、学校などの緊急 時対応システムの提案についてであり、市外に住む方からのものであります。開始後間もないという こともあり、件数的にはわずかではありますが、積極的に市民からの意見提案がなされるよう努めて まいります。   また、市職員による提案制度については、合併後間もなく平成20年6月から組織や業務の問題点 や改善点について募集を行い、その後随時受け付けの自由提案と課題提案の2種類としております。 これまでの提案は合わせて30件ありますが、課題を定めた提案募集はまだ行っておりません。職員の 提案は、行政サービスのあり方を職員自身が考える上で大変有効と考えますので、制度の周知等も含 め、行政サービスの充実と職員自身の意識改革に努めてまいります。 〇副議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) では、再質問いたします。   まず、市長に確認の意味でちょっとお伺いしたいのですけれども、市長が考える観光の効果とい うのでしょうか、観光の波及効果、そういうものをちょっと語ってくれませんか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 観光の波及効果といいますと、何に対しての波及効果ということですか。 〇副議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) いろんなことがあると思いますけれども、一番こういう効果があるというよ うな市長の思いを聞きたいと思います。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まず、先ほど申し上げましたように、高速交通体系の確立がなされたという ようなこと、もう一つは新潟が行っております大観光年にあわせて、あるいはまた「天地人」とあわ せて、そして一番はこの村上を中心としてJRの宣伝等が功を奏して誘客がなされるということもあ ると思っておりますし、またご案内のとおり私どもの地域と庄内地域、そして秋田、この3つの市町 村、10市町村で認定を受けましたきらきら羽越観光圏、これ国交省の認定を受けてあるわけでござい ますが、これについても非常に誘客につながっていると考えています。なぜかといいますと、ご案内 のとおり山形の庄内地方におきまして、藤沢周平さんの作品で「おくりびと」とかかなり作品があり ますが、そこに映画村というのが今できております。非常に多くの観光客がそこに訪れていると。そ して、その合間合間にこの地域にも寄っていただく等、非常に観光面では好材料が今そろっている地 域であると考えておりますし、また県あるいは新潟市におきましてもいわゆる2014年問題等があるわ けでございまして、北陸新幹線が開通すれば新潟には立ち寄らないということが懸念されて、必然的 にこちらのほうですね、私どもの地域、あるいは庄内地域、秋田県の北のほうを巻き込んで誘客に取 り組むというような姿勢が非常に多くなってきているというようなことで絶好の私はチャンスである と思っております。   もう一つは、団塊の世代の大量退職期を迎えたのも大きな原因の一つと考えています。団塊の世 代といいますのは、要するに田舎志向が強い世代であります。そして、お金も持っている、暇もある というようなことでありまして、その人たちがいわゆるご馳走まつりにしても足を運んでいただいて 静かにのんびりと、そして本物を食べる、本物志向ですね、そういうような強い世代の方々が訪れて いると考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 今いろいろと市長から答弁いただいたのですけれども、まず人が来ることに よる経済効果というのもすごく大きいですよね。それで、いろんな町村が交流人口をふやすというふ うに言っていると思うのですが、官公庁の資料によりますと、平成19年度の旅行の消費額は23.5兆円、 国内産業への直接的な効果は22兆8,000億、直接雇用創出効果というのが211万人いるそうでございま す。よく市長が言われますけれども、6次産業というふうに観光は言われますけれども、それも含め ますと、すそ野が広い産業ですので、生産波及効果が53.1兆円、雇用効果が411万人というものすご く大きな数字です。全国の自治体で交流人口をふやせって叫んでいるのですが、先日福島のほうにち ょっと行きまして、観光カリスマの方からちょっとお話を伺う機会があったのです。その方が言って いたのは、交流人口をふやすことによって地域がどうなるのだと。活性化しますよとか経済効果あり ますよというようなことを言っているのですけれども、はっきりとしたデータがないので、説得力に 欠けると。それで空振りしている場合が多いのだというようなことのお話がありました。昨年度のプ レDCのデータとか、平成20年度のデータとか、その辺経済的な部分の波及効果みたいなのは市では 出しているのでしょうか、商工観光課長。 〇副議長(三田敏秋君) 商工観光課長。 〇産業観光部商工観光課長(瀬賀 功君) 市としましては出しておりませんけれども、先ほど小杉 議員がおっしゃいましたように、国のほうで出されている観光交流人口増大の経済効果ということで 試算されているのは、1人当たりの年間消費額、総務省の統計でありますけれども、121万円だとい うことで、これが旅行者にしますと、定住人口1人減少分にしますと、外国人、121万円を割り込ん でいくと、7人が来れば1人分の定住人口になると。国内旅行者で宿泊者は、22人が来れば要するに 121万円の経済効果が出ると。国内旅行者日帰りについては、77人が来れば1人分の経済効果が出る ということで試算が出ているということでございます。 〇副議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 私この質問出してからいい記事が出ましたので、これ参考にさせていただき たいのですが、南魚沼市、「天地人」の本当の舞台になったところですけれども、1月から9月まで 愛・天地人博南魚沼に来場した入場者数は36万人、経済効果は県が示した平均観光消費額単価を掛け て出すと18億2,600万というような報道がありました。それから、宿泊した観光客は10万8,000人と9, 200人ふえたので、3億2,700万円。合計すると、21億5,300万円の効果があったと。きょうは数字が 多くてあれですが、数字で出されるとすごくわかるのですね。それで、市の場合、村上市の場合どう かということで、こちらに新潟県の産業労働部観光振興課が作成した県内観光地の経済波及効果に関 する調査というのがございます。こちらのほうに1人当たりの平均観光消費額のデータも載っており ました。日帰り客は5,071円、そのうち交通費が1,542円でございますので、地元で、村上市で純粋に 消費されたと考えられるのが3,529円です。宿泊客が、このデータによりますと、3万5,612円、その うち交通費が7,241円ですので、地元で純粋な消費がされたと考えられるのが2万8,371円になります。 村上市の観光入り込み、直近の数字で約221万8,000人ということで、観光課から宿泊が何人かという データもらいましたので、宿泊が32万2,000人だそうです。差し引きますと、日帰りは189万6,000人。 日帰りで3,529円、宿泊が2万8,371円、こちらを入り込み数で掛けますと、日帰りが3,529円掛ける1 89万6,000人ですね、そうすると66億9,100万円、宿泊が2万8,371円掛ける32万2,000人でございます ので、91億3,500万円、合計しますと、これだけの入り込みがあるということは、158億2,600万です。 単純な比較はできませんが、その金額が市の予算の大体2分の1くらいの金額がこの村上市で消費さ れたと考えられる数字です。300万人を市のほうは目指しておりますけれども、そうしますと78万2,0 00人をふやすということになります。全体の入り込みに占める宿泊数の割合が平成20年度では14.5% でございましたので、日帰り客で3,529円掛ける66万8,000人、そうしますと23億5,700万円、宿泊が 2万8,371円掛ける11万3,000人ということで32億600万、合計しますと55億6,300万です。仮に300万 人の観光が実現しますと、55億ふえると。単純ではないかもしれませんけれども、計算上はそんなふ うになる。消費しただけで市の財政にどれくらいかかわりがあるのだというようなこともあるのです が、この辺もちょっと県のデータを参考にしましたら、現在220万人の観光客158億円を消費しており ます。直接的に観光従事者の方の所得に回る分が47%ということでしたので、約74億円で、波及効果 がございますので、生産波及効果が176%だそうでございます。そうしますと278億円、そういうよう なものすごい効果があるのです。この辺の数字を聞いて、市長どんなふうに思われますでしょう。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) それは、どういうデータに基づいてか知りませんけれども、すばらしい産業 の一つにはなり得ると思っております。また、なぜ私どもがいわゆる広域観光圏を組んだかといいま すと、1泊をする人をこの地域にとどまってもらって2泊、3泊連泊をしていただくような地域構成 をつくっていこうということで始めたわけであります。例えば村上に来て瀬波へ泊まったら、隣に温 海温泉がありますよ、あるいは湯野浜温泉がありますよ、そして庄内には映画村という村があって非 常にいいですよ、藤沢周平さんの作品もありますよ、「おくりびと」の作品も見れますよというよう なことで、そういうことで1泊から2泊、3泊と連泊し、そして地域が連携して、向こうのほう行っ たら向こうのほうが今度こっちを宣伝していただくと、そういうことでやっておりますので、そうす ればもっともっといわゆる効果が発揮できてくると考えております。いずれにしても、これからの観 光産業といいますのはまだまだ魅力のある、あるいは誘客の余地がある産業の一つであると考えてい ます。 〇副議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 今市長の言われるとおりだと思います。あと、1泊から2泊というのもある のですが、日帰りのお客さんを泊まらせるということだってできるわけですよね。そうすると、単価 で見ますと3,529円だったのが、県のデータですよ、県のデータでいくと2万8,371円とぐっと上がる わけですから、やはり泊まっていただくというのはかなりの効果があると。金額的にも、いろんな産 業がありますけれども、観光というのは比較的投資額が少なくてもできる産業ですので、やはり300 万人観光という方向性はすごくいいなと思います。数字からも出ていますので、ぜひそういったア ピールも1つ加えていただきたい。地域が活性化するというのもあります。ですが、こういう数字的 なものをぜひアピールしながら、300万人観光を目指すのだということで進んでいただきたいと思い ます。   今総合計画を審議しておりますけれども、観光振興計画というのを策定するというふうになって いますが、これはいつ策定されるのでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) 計画は今年度中に作成予定でございます。今まで2回ほど審議会等 を開いて基本の考え方を示してあります。2月いっぱいくらいには刊行させていただくということで ございます。 〇副議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 昨年度の答弁で、観光振興計画の策定に向け準備を始め、各町内、各集落へ 基礎調査もしているというような答弁がございました。この辺の調査というものはどういうもので、 この辺どこまで進んでいるのでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) 既に調査終わりまして、神社、仏閣から各集落にある観光素材の調 査はすべて調査終わっております。振興計画の中に反映すべきもの、あるいは参考資料としてどの地 区にどういうものがあるのかということで、食文化含めた観光の素材を列記してみたいという考え方 でございます。 〇副議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 素材とかの調査というのもあったのですが、入り込みなんかも少し考慮して いるような計画づくりなのでしょうか。いかがでしょうか。そこの観光地に入った入り込みなんかも 考慮しているのでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) 基礎調査の中には、どの地区に何人というような調査はしておりま せん。ただ、施設ごとの調査ですね、各地区にある大きな観光地の地区ごとにある入り込み状況につ いては、私ども調査しているつもりでございます。 〇副議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 長野県の小布施、有名な観光地ですけれども、小布施町では平成20年度自分 たちの町で独自で観光経済波及効果測定調査報告書というのをつくっているのです。こういうので分 析をして施策に生かしていく、計画づくりに生かしていく、こういうような立派な調査もありますの で、ぜひこんなところも参考に計画づくりを進めていっていただければなと思っております。   それから、きのうもテレビで出ていましたが、南魚沼市で「天地人」の後のその後の観光振興策 というのを検討しております。アフター「天地人」推進プロジェクトというらしいのですけれども、 この答申を受けて、「天地人」の次は戦国エキスポというようなことで、戦国武将にまつわるゲーム、 漫画、映画などを集めたものを開催するのだと。きのう放送されていましたのは、そのプレイベント ということで行ったようでございますが、岐阜あたりからも来ていましたかね、結構今歴史が好きな 女性、歴女ブームでございますので、そういったことでまたPRしていると。あとこれまだ私残念な がら行っていないのですが、箱物だと思いますので、またその有効活用というようなことだと思いま す。継続性が出るかどうかというのは別にしても、次から次へと戦略を考えていくという姿勢はやっ ぱり見習うべきものかなと思うのですが、市長いかがでしょう。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 見習うというよりもそうあるべきなのです。私どもも例えば瀬波の海岸を使 ってビーチバレーの大会、ビーチバレーは、皆さん恐らくわかると思いますけれども、相当誘客効果 があるのではないか。砂浜も調査をしていただいた結果、最高の砂浜であるというようなことを考え ておりますし、この前国体が終わりましてまだ余熱がありますので、それらも含めてまたこの地域を 次から次と、後出しにならないように、先に先手を打って観光戦略を立てていくということが非常に 大事なのではないかなと。ただ、もう少し観光が雇用の面に反映されてくると助かるのですけれども、 観光産業というのは余り雇用が生まれてこない産業の一つなのですよね。その点もやっぱり何十人、 何百人という雇用が生まれてくるかというと、今言った金額の割にはそうでもないのですね。だから、 そういう点も含めてやはりもう少し検討するべきだなと考えています。 〇副議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) DCの企画も、先ほど聞きましたが、ちょっと減っていますよね、プレから。 精査されたというのもあるのでしょうけれども、やはりもう少し、数的には多くの提案をされたのだ けれども、減ったということでしょうか、メニュー的にことしのDCは。いかがでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 商工観光課長。 〇産業観光部商工観光課長(瀬賀 功君) 先ほど市長が申し上げましたように、プレDCで21の提 案したものを精査して19になったということで精査させていただいたということでございます。そし て、精査しながら内容について検討して、例えばご馳走まつりであれば日にちをもう少し長くすれば いいとか、いろんな部分でいろいろ精査しながら今年度の本DCに突入したということでございます。 〇副議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) やっぱりイベントというのは終わった後のことも大事ですので、今市長が言 われたように、どんどん、どんどんそうあるべきだということですので、どんどん提案していろいろ 魅力ある企画を練り上げていただきたい、そんなふうに思っております。   今回DCでうまさぎっしりという統一テーマで県内が連携できたと思っております。今までも新 潟県イベントやっていたのですが、何かちょっとぼやっとした感じだったのですが、今回は食という ことでとにかくもういいところをアピールできたのかなと思っております。県内で連携できたと。連 携という意味からも市内の観光協会の合併の話が進んでおりますが、今どの辺まで進んでいますでし ょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) 3つの観光協会、来年の4月1日には合併するということで、現在 作業部会で細部にわたった協議の詰めをやっている最中でございます。基本的なものにつきましては、 3つの観光協会合意してございますので、年明けに各観光協会で解散の議決をしてもらいながら、早 いうちに一本化のものをやっていきたいと。現在荒川と神林地区には観光協会ございませんので、早 いうちに新市の観光協会の規約をつくりながら会員募集に入っていきたいということで、商工会と連 携しながら2つの地区については対応しているような状況でございます。 〇副議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 市長は、よく言われていますし、先ほども点から線、線から面というのをよ く使われますよね。やっぱり観光協会の合併がうまくいって連携できることがそういった面的な部分 に広がっていく有効な手だてだと思うのですが、市長どんなふうに考えますか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 前段にも申し上げましたように、この地域は非常に、何度も申し上げますけ れども、海、北前船、そして中心部、町屋、そして山手には出羽街道、米沢街道、松尾芭蕉の足跡等 が残っていると。それをやはりつないで面をつくっていって立体感を持たせることによって非常にそ こに大きな経済波及効果、あるいは地域の活性が生まれてきますので、当然それはやっていかなけれ ばならないと考えています。そして、食につきましては、できれば私はうまいものはここから出した くない、出すなと言っているのです。例えば岩ガキ、それから柳カレイ、ブランド化しようとしてい ますけれども、そうしますとただ単に岩ガキを岩ガキとして出荷すると幾らもならないのです。例え ば寝屋漁港で300円でやった岩ガキが新潟のちょっとしたところ行くと1,000円取られます。日本橋の 料亭行けば、1,500円から1,600円取られるのです。柳カレイもそうです。我々何となく食べています けれども、あれはもう最高の高級品なのです。ですから、そういうものを食べたい、まだこのほかに いっぱいあるわけですけれども、食べたい方は来てくれと。そこまでやはり突き詰めていく必要があ る。食べたい方は村上市に来い、漁港に来い、岩船漁港に来い、そうしたらおいしいところがいっぱ いあるぞと。そうすると、付加価値がぐうんと上がってくるわけですよね。300円で出したものが1,0 00円取っても来るのです。そういうようなことを指導していますけれども、なかなか、目先の金が欲 しいので、すぐばっと出してしまうわけですよね。そういうところもこれから指導をしていきたいな と考えています。 〇副議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) やっぱりそういう部分をアピールしていくのも観光協会が一体となって大き な力で宣伝していくと、そういうのがやはり私はいいかなと思います。民間のことは民間でというこ ともあるのですが、やはり産みの苦しみというのもあります。やはり行政がある程度支援をしてうま くスタートできるように進めていっていただきたいと思うのですけれども、何か支援のようなものと いうのは考えていますでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) もちろん人的支援、まだまだ一本立ちできないわけでありますので、当然将 来的には自分たちの力で自分たちで運営、あるいは誘客に努めていかなければならないわけですが、 それまでの間やっぱり行政として人的支援もしていく必要があるというようなことで考えております。 そのほかにも、もう行政と一体となったいわゆる計画をつくりながら誘客に努めていく必要がありま すので、行政と離れたから全然行政は関係ないというものではない。密接な関係のもとにやっていく 必要があると。そうしないと効果が出てこないと考えておりますので、行政も一体となって観光協会、 観光協会だけではないですけれども、そういうような今行政改革の中でいろいろ取り組みをしていま すが、指定管理になった、あるいは行政から手が離れたといっても、それは離れただけであって、一 体的な取り組みは欠かすことのできない問題だと考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 人的という言葉が最初に出ましたので、金銭的な部分の支援もぜひよく話し 合いながら、スムーズなスタートができるようにその辺の支援のほうをよろしくお願いします。   それから、市長にちょっとお伺いしたいのですけれども、別府市から始まった温泉泊覧会、通称 オンパクというのですけれども、こういうのをご存じでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 知っておりますけれども、どこまで知っているかと言われるとちょっと、名 前は知っています。 〇副議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) オンパクというのは、温泉街において行われる温泉を中心としたイベントの 名称であります。別府の8つのお湯、八湯地域の取り組みなんかは地域の資源、これは温泉とか自然 環境、町並み、人材などこういったものを生かしながら、多彩なプログラムの提供を通じて他市の サービス産業が成長すること、それからオンパクに参加することで住民が健康で前向きな暮らしを送 ることができ、生活の質の向上につながること、それからもう一つは、旅行者がオンパクに参加し、 各種の体験や交流の機会を得ることで、別府のファンになっていただき、リピート化や長期滞在化を 図ることというようなことを実現するイベントだと。こういうオンパクという名前だけではないので すが、こういう手法で取り組んでいる地域が全国で11カ所ございます。私福島のいわきのほう行って きまして、いわきのほうはフラガールの生まれたところですので、この名称というのでしょうかね、 特徴生かしまして、いわきフラオンパクというようなことで来年の1月11日から3月の14日まで、こ としで第3回目だそうでございます。地域の宝を皆さんに味わっていただくとか、イベントとして、 メニューが112種類あるのです。長期ですので、ほとんど毎日どこかでイベントをやっていると。と ころが、中を見てみますと、グルメのコースでお茶のおいしい発見とか、大人のマジック講座なんて いうのもあるのです。趣味の域を出ないようなもの。でも、自分の自慢なわけです。そうやって体験 メニューを多くそろえております。いわき市というのは村上と結構似ているのかなって思うのです。 温泉もあります、海もあります、山もあります、城跡なんかもございます。昔いろんな町村が合併し て広いエリアがあります。この11地区を全部結びつけて体験できるような着地型の観光を取り組んで いるのです。市長、どんなふうに思われますか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) それが私が提唱している点から線、線から面、立体感をつくるということだ と考えています。 〇副議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) DCは終わりましたけれども、本当に手法だと思うのですね。こういったメ ニューなんか見ると、本当に村上なんかでいっぱいすぐにでもできそうなメニューばかりです。ただ、 仕掛けがうまいと。いわき市の市長さんも非常に炭鉱のまちとか温泉のまちからもうオンパクをやる のだと至るところでPRしているそうです。市長みずから宣伝されているわけですよね。こういう仕 掛けがあるからこそ地域の宝、体験をPRできるということでございますので、市長もこういうよう な観光協会を核にして、こういうような取り組みをぜひ進めていただければと思います。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 私もいつでもどこ行ってもこの市をPRしております。舞鶴行ったのもこの 市をPRする一環で舞鶴にも行っておりますし、どこに行っても村上のよさというものをPRしてい ただいておりますし、また著名人が来ることによって、その方が帰っていって口伝えに、村上行って きたけれども、酒はうまかったし、いいところだよと。人の心も温かかったよということが非常に私 は大切だということで、行ったときにはPRしてまいりますし、来た方には優しく丁寧に接待してい きたいと、そのように考えています。 〇副議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) では、少し話を変えて、高速道路延びてきます。それこそ神林インターまで はあと何カ月もないですよね。先ほどの答弁では誘導看板も調査するというようなことがありました けれども、もう4カ月くらいしかないので、その辺のところ早急にまず、朝日インターも大切なので すが、神林のインターおりた後の部分も検討しなければならないと思うのですが、市長いかがでしょ う。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) それは当然やっておりますので、担当、都市整備部長から答弁させます。 〇副議長(三田敏秋君) 都市整備部長。 〇都市整備部長(五十嵐孝次君) 私どものほうで、市道に取りつくわけですので、市道として例え ば345号、7号への道路標識としての整備は考えておりますけれども、観光のほうはちょっと部署違 うようでございますので、一応こっち曲がるとどこどこということは可能かと思いますけれども、正 式な看板は、道路標識と違いますので、私どものほうではちょっと考えておりません。 〇副議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 担当部局に伺います。 〇副議長(三田敏秋君) 商工観光課長。 〇産業観光部商工観光課長(瀬賀 功君) 市内につきましては、現在も観光案内看板というのは充 足しておりますので、これから、ちょっと遅くはなりますけれども、今後インターチェンジ以降の出 た後の部分についてはまだ検討中でございますので、これからさらに詰めていきたいと思っておりま す。 〇副議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 3月開通ですので、ぜひ、仮になんていう言い方悪いかもしれませんけれど も、その辺のところ、おりたら迷うようなことだけはしないでいただきたいと思います。じっくりと 検討していただいて、早急にやっていただきたいと思います。   看板で一番すばらしいなと市内の施設で思うのが、私猿沢の虚空蔵様の案内誘導板というのでし ょうかね、国道のどこから入っても、集落の細いところ入ってもあるのです、ちっちゃいですけれど も。でも、すごくわかりやすいのです。ですから、大々的な大きいのでなくても、来た方に丁寧に道 が迷わないように誘導できるような方向性でいろいろと考えていただきたいなと思います。   朝日インターは、とりあえず今のところ終点になるというような答弁ありましたけれども、前に、 みどりの里本当に多くなるのかなと思うのです。その辺のところの誘導看板もぜひやっていただきた いと思いますし、みどりの里も少しきれい館の部分が経費かかっていますけれども、ほかの部分も健 闘しております、数字的にも。ですから、そういうプールと宿泊施設とかのセットとか、例えば大学 生ですと9月平日まだ休みですので、そういったところもアピールするとか、やってくださいという と、担当でというと、みどりの里3人しかいませんので、とっても無理です。全市を挙げてやっぱり PRすべきかなと思うのですけれども、この辺副市長、地元ですので、いかがでしょう。 〇副議長(三田敏秋君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 議員おっしゃるとおり、平成23年度3月には猿沢のまほろば温泉、道 の駅朝日に高速道がつながるということで非常に期待をしております。その先がまだ不透明でありま すので、この10年間これがこの地域の〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕活性化の一つの勝負 の年かなということで期待をしているところであります。そんな中で一体的に整備をされてきて、全 体的な年度ごとの整備でありませんので、つけ足しつけ足しというようなことで非常に使い勝手が悪 いというようなこともございます。また、きれい館につきましては、今後高齢者の健康増進という観 点から今後エアロビ教室とか足腰の悪い方に使用してもらうとか、そういう発想を転換をしながら全 体的に、せっかくの合併した新市の施設でありますので、朝日地区だけではなくて全体の皆さんに利 用していただくようなそういう一体的な施設にこれから期待をしておりますし、今後これからが勝負 かなということであります。また、スキー場につきましても温泉と一体的な観光を目指して頑張って いきたい。ただ、スキー場につきましては例年少雪の傾向でありますので、これもいたし方ないのか なという感じはしておりますけれども、そういうことで一体となって頑張っていきたいと考えていま す。 〇副議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) ありがとうございます。ぜひとも全職員を挙げて、市の施設でございますの で、アピールしていただきたいと思います。あとハード面だけでなくてソフト面、答弁されましたけ れども、やはりおもてなしの心を持って、来てよかったと、また来たいと思われるような市を目指し ていただきたいと思います。   市政の提案なのですが、ホームページから1件ということで少し残念なのですが、市の携帯のモ バイルサイトございますよね。そちらのほうからも来れるような形で載せたらいかがでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 政策推進課長。 〇企画部政策推進課長(相馬正喜君) 先ほど市長答弁いたしましたように、まず設置している箱の ほかにホームページに立ち上げました。試行というふうに申し上げました。我々のPRもまだ不足だ と思いますので、いろんな形を検討して、携帯がいいのか何がいいのかというようなのは検討してい きたいと思います。 〇副議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 市職員による提案制度ということで、20年の6月からいろいろとやっている ということですけれども、やはりいろんな提案をされるには職員の方もスキルアップして、いろいろ 学んでこられるのがいいのかなと。千葉のほうに市町村職員中央研修所、市町村アカデミーというの ございますけれども、こういったところは安く研修ができますので、提案する前に自分たちで職員の 方で学んでくるとか、そういったことも大切なのかなって思うのですが、市長いかがでしょう。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今千葉県のあれ出ましたけれども、そのほかに研修施設が自治体向けのあり ますので、そういうところに絶えず職員を派遣しております。           〔「しています」と呼ぶ者あり〕 〇市長(大滝平正君) しています。千葉県ではないですよ。 〇副議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 私たち議員も一般質問等でいろいろと提案させていただきたいと思っており ます。職員の方もぜひともいろんなところに研修に行きながら、ここが足りないのではないかと。い ろんな議員から提案もあります。自分の担当でないのでということではなくて、やはり皆さんで考え ていただきたい。これが市のホームページ一般質問なんかも流しているわけですから、ぜひ全職員の 方が見ていただいて、そこにさらに肉づけして自分だったらこうできるのになと。例えば少ない予算 でもこういう効果があるのになというようなことで、そんな提案がふえることを期待しながら、私の 一般質問終わらせていただきます。ありがとうございました。 〇副議長(三田敏秋君) これで小杉和也君の一般質問を終わります。   午後3時5分まで休憩いたします。           午後 2時51分  休 憩                                                        午後 3時05分  開 議 〇副議長(三田敏秋君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              発言の訂正 〇副議長(三田敏秋君) ここで商工観光課長より発言を求められておりますので、これを許します。   商工観光課長。 〇産業観光部商工観光課長(瀬賀 功君) 先ほどの小杉議員の答弁の中で、デスティネーションキ ャンペーンのプレDCと本DCの数を、私プレDC「21」と答えましたが、プレDCにつきましては 「19」、本DCにつきましては「19」と答えましたが、「17」ということで訂正させていただきます。 大変申しわけございませんでした。 〇副議長(三田敏秋君) ただいまの説明でご了承願います。                                              〇副議長(三田敏秋君) 次に、28番、山田勉君の一般質問を許します。   山田勉君。           〔28番 山田 勉君登壇〕 〇28番(山田 勉君) 議長のお許しをいただきましたので、一般質問させていただきます。   トキめき新潟国体は、燃えつくせ!君のパワーを村上で、スローガンのもと、大成功のうちに終 わることができました。村上市では、相撲を含め、7種目の競技が行われました。すばらしい大会で 終わることができました。日本相撲協会からは、市長に名誉6段が贈呈されました。大変おめでとう ございました。大滝市長の名前と村上市の知名度が全国的に知られることでしょう。   また、このたびの教育長として工藤先生が選ばれまして、大変おめでとうございます。前教育長 の突然の辞任でびっくりしました。学校はいろいろ問題で大変なときに、残念ではありますが、仕方 がありません。ただ、私はなるべき人が教育長になったと思いました。大変すばらしい方ですので、 これからもご期待しております。頑張ってください。   来年度新卒の就職内定状況についてお尋ねします。不況の長期化によって解雇など会社側の都合 で離職し、失業保険の給付終了後から2カ月以上再就職できない人が全国で23万人いるとのことです。 就職を希望しながら、仕事がなく、あきらめて求職活動していない人もふえているとのことです。   政権がかわり、今日本の政治は混乱のきわみに達しています。景気は下降線をたどり、デフレス パイラルに突入していると思われます。家計は青息吐息であります。堅調な消費による内需拡大など 夢のまた夢であります。生活必需品は安くなり、生産する会社は値下げと強いられる。頼みの年金も 登録漏れが次々とあらわれ、安心の土台は揺らぐばかり、募る一方であります。社会は閉塞感が漂い、 あすの社会が見えないもやがかかった状態の中にあって、今年度の新卒者、高校生、大学生の就職内 定者はどのぐらいになっているか、その状況についてお聞かせください。   次に、村上の新型インフルエンザの発生状況と今後の対策について。1つ、国内の新型インフル エンザが急速に広がっています。既に村上市でも学年や学級閉鎖があると聞いています。そこで、村 上市内の新型インフルエンザの性別、年令別の患者数及び回復している患者数について伺います。   2点目につきまして、新型インフルエンザワクチンの優先順位はどのようになっているのかお伺 いします。   3点目に、今後の新型インフルエンザ対策について伺います。   答弁の後に再質問させていただきます。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、山田議員の2項目のご質問に順次お答えをいたします。   最初の1項目め、来年度新卒者の就職内定状況についてのお尋ねでございます。今るるお話がご ざいました。全くそのとおりであります。きょうの新聞にも出ておりましたが、東大卒ですら右往左 往しているというような状況であるということでありますので、本当に心配をいたしております。   ハローワーク村上管内の10月末現在、高等学校新卒予定者の求職希望者は72人、このうち就職内 定者が45人、内定率は62.5%で、就職氷河期並みの低い水準となっております。不況による求人不足 は春先から懸念されておりましたので、一人でも多くの若者を地元で採用していただくため、7月、 村上公共職業安定所長、下越北地区校長会村上地区代表の村上高等学校長とともに、岩船郡村上市雇 用対策協議会会長及び商工会議所会頭に対し、新規高卒者の採用枠の拡大をお願いしておるところで あります。   また、現在の内定率の低さや失業者の雇用対策といたしまして、村上公共職業安定所、村上商工 会議所とともに、今月2日には村上市民ふれあいセンターにおきまして合同就職面接会を開催いたし ました。不景気の折ではありますが、企業側の積極的なご協力をいただき、多少なりとも就職率の向 上に寄与したものと考えております。今後も関係機関と連携をとりながら、新規学卒者や失業者の雇 用対策に努めてまいります。   次、2項目め、村上市のインフルエンザの発生状況と今後の対策についての1点目、市内の新型 インフルエンザの性別、年齢別の患者数及び回復している患者数についてのお尋ねでございますが、 現在簡易検査でインフルエンザA型と判定された人につきましては新型インフルエンザとして対応し ておりますが、一般の方については医療機関からの報告がありませんので、保育園と小中学校の状況 についてお答えをさせていただきます。市内の保育園児で12月4日までにインフルエンザに感染した と見られる園児は362人、男児193人、女児169人、22.8%であります。12月4日現在、インフルエン ザで休園中の園児は39人、20園のうち園児の10%以上が休園しているのは1保育園であります。市内 20の小学校では12月4日までにインフルエンザに感染したと見られる児童は1,143人、男児616人、女 児527人、32%であります。同じく市内8中学校では、8つの中学校では622人、男子生徒350人、女 子生徒272人、33.6%が感染したと見られております。12月4日現在、欠席中の小学生は150人、学年 閉鎖、学級閉鎖は5校、8学年、2学級、中学校は61人、学年閉鎖、学級閉鎖はありません。   また、11月23日から29日の1週間で村上保健所管内の1定点医療機関当たりのインフルエンザ患 者報告数は37.6となり、警報の基準である30を越えました。今までのところ、インフルエンザに感染 した方はほぼ全員回復しており、現在治療中の患者も回復の方向であると聞いております。   次、2点目、新型インフルエンザワクチン接種の優先順位はどのようになっているかとのお尋ね についてでございますが、11月19日に新潟県が発表した新型インフルエンザワクチン接種スケジュー ルによれば、10月19日から医療従事者、11月2日から基礎疾患のある人、11月16日から妊婦、12月1 日から1歳から小学校6年生までの幼児、児童及び1歳未満の乳児の保護者、1月15日から中学、高 校生、2月15日から65歳以上の高齢者に接種するとしております。   なお、優先接種対象者以外の方の予防接種については、国の方針が決定され次第広報いたします。   次に3点目、今後の新型インフルエンザ対策についてのお尋ねでございますが、国、県の動向を 見きわめて、保健所、医療機関と連携をしながら適切に対応してまいりたいと考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 12月の県議会でも、雇用対策や新型インフルエンザ対策として約60億9,800 万円追加する。県内の有効求人倍率や高校内定者数の低迷を挙げ、緊急雇用創出事業の前倒しなどに 取り組むとした。また、就職から進学に進路を変更する人も少なくないと聞いております。村上市で は、今後どのような対策を持って考えておられるのかお伺いします。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほどの答弁のとおりでありますけれども、これからも公共安定所、あるい は校長会、雇用対策協議会等と連絡いたしながら、企業にお願いをしながら就職の内定率を上げてい きたい、そのように考えておりますが、非常に厳しい状況であることは間違いない。もう一つは、短 期的ではありますが、政府によります緊急雇用対策等の政策が打ち出されるというところも期待をし ているところであります。 〇副議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 先ほど答弁はありましたけれども、村上独自の雇用対策といいましょうか、 何か考えておられますか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 村上独自の雇用対策といいましても、例えば市として就職者を採用するとい うのも考えておりませんし、やはり民間の方々に積極的な雇用を市としてお願いすると。山田議員お っしゃるのは、では村上市へ就職したらどういうような優遇措置を与えるのだかというようなことを お聞きになっているのかもしれませんけれども、そういう点も含めまして今後検討するべき課題だな ということは考えています。 〇副議長(三田敏秋君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) それでは、今まで21年度国の基金によりまして緊急雇用対策事業を 実施してきているわけでございます。中には2つほどありまして、1つはふるさと雇用再生特別交付 金事業ということで、これにつきましては21年から23年までということで、21年度は5人の方を委託 関係で雇用をお願いするわけでございます。それから、緊急雇用対策につきましては6カ月以内とい うようなことでございますが、これにつきましても現在26事業を実施しておりまして、94名の方、現 在委託、直営含めて雇用していると。この次につきましても、22年度も全面的に実施していこうとい うことで、各部から要望等あるものを県のほうへ持ち込んでヒアリングを受けているのが実態でござ います。   それから、もう一点でございますが、先般11月2日の日ふれあいセンターで合同就職面接会やっ たわけでございますが、ここでは10社の方がおいでになりまして、求人対応ということで48名の方が 面接を受けているような状況でございます。これらにつきましてもまた、市長申し上げたとおりハ ローワークと順次連絡をとりながら、必要であれば合同就職の面接会、また年度末に開催してもらう というような考え方でおります。 〇副議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) たまたま私もセーフティネット支援ガイドというのを職安のほうからいただ きまして、そうしましたら現実に働きたくても働けない、その方に対して補助金を3カ月間、1カ月 4万、3回やるということで聞いてまいりました。村上でもそんな考えはあるのでしょうか、何か。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今おっしゃったのはセーフティネットということかもしれませんが、村上で 就職、新卒者も含めまして就職がない方に月4万円の支度金といいますか、準備金といいますか、そ れを上げるという考えは今のところ持っておりません。 〇副議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 村上市内は、パートや派遣社員、派遣労働者がふえ、雇用情勢は厳しさを増 すばかりです。それに加えて地域間格差は広がる一方です。そこで、市長と商工観光課長にお伺いし ますが、村上市でパート、派遣労働者はどのぐらいいると思いますか。 〇副議長(三田敏秋君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) 派遣労働者等については、私ども掌握しておりません。ただ、雇用 情勢につきましては、今現在0.37ということで、昨年の0.61から見ると、前年度ですね、10月に比べ ますと非常に厳しい。それから、ハローワークは新潟県に13あるわけでございますが、これも有効求 人を見ますと村上市は下位のほうへ位置しているというような状況でございます。それと、5人以上 の企業の解雇状況を見ますと、今年度は4月から10月まで8事業体、76人が雇用解雇と。これは、20 年度と比較しますと、20年度は12、解雇数が164ということでございますので、昨年度から見ると今 の状況では若干いいのかなということでございますけれども、いずれにせよ5人以上の事業数で76人 くらいの解雇数が4月から出ているというのが実態でございます。 〇副議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 今の若い人はそういう個々に、きょうは疲れたから休む、いや、反対に言う と、きょうは別な仕事をすると人材派遣が結構多いのです。私も今どこ行っているのだ、たまたま私 の生徒も50人前後いるのですが、聞くと、現実に仕事していないのかと言うと、仕事はしているけれ ども、人材派遣に今行っていると、そういう人が思ったより多いものですから聞いてみました。   高校を卒業してもなかなか仕事がない。そこで、村上市のトップセールスマンで企業誘致積極的 に頑張ってほしいと思いますが、今現在企業が来る予定は何かありますか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) この質問に対しましても、今般の議会でも何度もお答えをいたしております。 非常に努力をしている現状ではありますが、今ある既存する企業の方々に頑張ってもらう、あるいは 一人でも雇用を多くしていただく、そういうことをまずお願いしているのが現状でありまして、新し い企業誘致、いつも言っているとおり、港、海路も含めた企業誘致も積極的に行っているわけですが、 今のところ目新しいものはありません。しかし、あることはあるのです。人から嫌がられるような職 種はあります。その企業を持ってくると大騒ぎになるというようなものはあります。しかし、そうい うものは持ってくる、この村上市ではありませんので、考えておりません。今のところ新しい企業が、 あるいは工場が村上に立地するという話は今のところありません。 〇副議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 実際卒業しても仕事がない。あふれる方も何人かいるかもしれません。そう いう場合、ヘルパー2級とか医療事務とかいろんな資格があるわけですが、それに対しての、大学と かは村上独自で補助金渡していますが、そういう面では村上市では補助金とかそういうのは出るので すか。考えていますか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ヘルパーの資格を取るために村上市で補助金は出しておりません。それは、 個人で取るべきものであると考えております。   先ほどの企業の進出でございますが、大規模商業施設等については、これ商業施設といっても何 十人の雇用が生まれてくるわけでございまして、いま一つ大きな商業施設が村上の7号沿いに建設す るということでありまして、そこには恐らく何十人もまた雇用が生まれてくるというようなことであ ります。 〇副議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) ことしに入って完全失業者は、ことしの3月現在では335万人となり、300万 人を突破しそうです。昨年を上回る確実な情勢でございます。過去最悪だった2003年の4月の385万 人に迫る状況になっています。ただ、村上市は先ほど言われましたように資源が豊富で、高速道路も 23年には朝日みどりの里まで開通する予定ですし、また岩船港は海の玄関口、観光もすばらしいとこ ろです。大いに村上をアピールして働く場所を探してほしいと思いますが、市長、どういうお考えで しょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) さっきから申し上げておりますように、本当に一生懸命に探しているのです。 探してもないのです。さっきも言ったように、人が嫌がるような、問題になるようなものはあります、 あることは。そうでない優良だと思われるような企業については、山田議員もおわかりのように、今 自分のいる立地している企業を守っていくのが精いっぱい、どこでもそうだと思いますが、これ以上 の景気後退にならないような新政権の政策を期待していきたい、そのように考えています。 〇副議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) それでは次に、村上のインフルエンザの発生状況と今後の対策についてお伺 いします。新型インフルエンザとインフルエンザの違いは。簡単に言うと、メキシコから来る新型イ ンフルエンザ、これは大変危険だということはわかります。それから、インフルエンザというのは香 港型やらいろいろの通例のあると思うのですが、それ以外の何か詳しいのあります。 〇副議長(三田敏秋君) 保健医療課長。 〇福祉保健部保健医療課長(遠山たつ君) 季節性のインフルエンザは毎年冬にはやるものでして、 A型、香港型、Aソ連型というあたりが今一番はやると言われているものでございます。WHOのほ うでどういうインフルエンザがことしははやるかということを調査をしまして、大体これとこれとこ れと3種類ぐらいのものをまぜてワクチンをつくるというようなことになっております。あと新しく 今度入りました新型のインフルエンザは、それこそ議員おっしゃるようにメキシコ発のものでして、 これは豚のかかるインフルエンザなのですが、そもそもインフルエンザは人と豚との共通の疾患でご ざいまして、それが今度豚から人へ、人から人へというふうに感染しております。これにつきまして は、今までだれもこのウイルスに対する免疫を持っておりませんので、感染の拡大が予測されており ます。ほかに鳥インフルエンザというようなものも出ておりますが、これにつきましては、鳥から鳥 は大変感染するわけですが、まだ鳥から人へというのがそれほどない。全然ないわけではありません が、まして人から人へは今のところないという状況になっておりますが、これからも注意して見てい く必要があると考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 新型インフルエンザとインフルエンザ、2カ所いっぺんにかかる場合あるの ですか。 〇副議長(三田敏秋君) 保健医療課長。 〇福祉保健部保健医療課長(遠山たつ君) 全然ウイルスが違うものですので、そういう可能性もな いとは言えないと思います。 〇副議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 今学年の学級閉鎖、何人休むと閉鎖になるのでしょうか。学年と、それから クラスというか、何%とかわかれば教えてください。 〇副議長(三田敏秋君) 学校教育課長。 〇教育部学校教育課長(大滝和春君) 学校の学級閉鎖につきましては県のほうの通達によりまして、 1割が休んだ場合の期日については4日を基準として休むと。学級閉鎖にするというようなことで決 まってございます。 〇副議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 今後村上市の小学校、中学校で閉鎖する学校はありますか。いっぱい結構聞 いているものですから。 〇副議長(三田敏秋君) 学校教育課長。 〇教育部学校教育課長(大滝和春君) 今後の見込みについてはなかなか難しいところでございます が、9月の28日からきょうまでの間、小学校21のうち20で、また中学校は8中学校のうち6校で何ら かの処置をしてございます。内訳につきましては、学級閉鎖が54、学年閉鎖が91、学校閉鎖が2でご ざいます。   なお、先ほど4日現在ということでございましたけれども、きょう現在につきましても学級閉鎖 等の数字は動いてございます。一時的に低くなったり、また繰り返すというふうなことでございます ので、今後の見込みについては難しいところでございますけれども、その辺注意しながら学級閉鎖等 の実施に取り組んでまいりたいと考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) インフルエンザに副作用があると報道されました。特にカナダで使用中止と いうことで、海外からのを日本の厚生省が同じ製品を2回接種して3,700人分契約したそうです。そ の関係で、この関係についてはどう考えますか。 〇副議長(三田敏秋君) 保健医療課長。 〇福祉保健部保健医療課長(遠山たつ君) インフルエンザワクチンの副作用につきましては、1カ 月に1回ぐらいずつ厚生労働省のほうで集計を出すということになっております。現在わかっている ところでは、10月19日から11月16日までの間に医療従事者等に接種しました450万人ほどの方につき まして、10万人に1人の割合で重篤な副作用が出ているという報告が出ております。それは、従来の 季節性のワクチンよりもかなり高いという状況でございます。 〇副議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 新型インフルエンザで全国で100人死亡されたと報道されましたが、新潟県 では死亡者が出ていますか。 〇副議長(三田敏秋君) 保健医療課長。 〇福祉保健部保健医療課長(遠山たつ君) 新潟県は出ておりません。 〇副議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) ワクチンが足りないということで報道されていますが、村上ではどのぐらい 足りないのですか。 〇副議長(三田敏秋君) 保健医療課長。 〇福祉保健部保健医療課長(遠山たつ君) ワクチンの配分につきましては、国のほうで2週間に1 回の割合でワクチンを県のほうに配分いたします。県のほうでこれを各保健所に配分いたします。保 健所が各医療機関に配分するという、そういう段取りになっております。今までのところ、ちょっと 予測したよりもワクチンのできが少ないということで足りないというような話も出ておりますが、今 後は十分に出るというふうに言われております。ちなみに、きょうが5回目のワクチン配分の日でご ざいまして、大体きょうから1週間から10日ぐらいの間に各医療機関にワクチンが行き渡るという予 定でございます。 〇副議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) よく2回接種ワクチンをすると出ていますけれども、2回しなければならな いのですか。 〇副議長(三田敏秋君) 保健医療課長。 〇福祉保健部保健医療課長(遠山たつ君) 当初はワクチン2回というのが出ておりましたが、その 後元気な医療従事者等にワクチン接種をして免疫がついたかどうかというような検査をした結果、1 回の接種で8割以上の方が免疫を得るという結果が出ましたので、現在は2回接種しなければならな いのは幼児、1歳から6歳の人、それから小学生、それから中学生が一応2回ということになってお ります。ほかの方につきましては、まず1回でいいのではないかと。ただし、基礎疾患のある人で特 にこの人は2回しておいたほうがいいと医師が判断した場合は2回ということになっております。ま た、中学生につきましては、12月中にもしかすると1回にするかもしれない可能性があるというふう に言われておりますので、私どももその結果を早急に知りたいと待っているところでございます。 〇副議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) ワクチンが1ミリリットルと10ミリリットルあるそうですが、10ミリリット ルで実際問題50人と仮定すると、ワクチンがきょう入ったということなので、どういうふうに分ける のですか。 〇副議長(三田敏秋君) 保健医療課長。 〇福祉保健部保健医療課長(遠山たつ君) テレビでも大分問題になっておりまして、ワクチンの接 種のミリ数なのですけれども、ワクチンは議員おっしゃったように10ミリ用と1ミリ用がございます。 それで、中学生以上の人は1回0.5ミリ打つわけですので、1ミリ用が2人ということになりますし、 10ミリ用はちょっとロス率も見ますと18人ぐらいの大人に接種できるということになっております。 しかし、小学生は0.3ミリでいいことになっておりますし、それから幼児、小学校入る前の子供は0.2 ミリでいいということになっておりますので、大きなワクチンをもらうと医療機関は困るという状況 がございました。それですが、国のほうでもそういうことで今1ミリのものしかバイアルはもうつく らないということになっております。そして、現在のところ、10ミリリットルは大きな病院のほうに 配分されておりまして、個人医院のほうには前回の配分の状況を見ますと大きいワクチンは配分され ていない状況です。 〇副議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 私も10ミリリットルであれば本当に、人数が足りなかったら24時間を経過す るとワクチンにならないということを聞きましたのですが、そうなったら大変だなと。その配分につ いてどういうふうになるのかなと思っていましたけれども、大きい病院だけということですか。今回 もそうですか。 〇副議長(三田敏秋君) 保健医療課長。 〇福祉保健部保健医療課長(遠山たつ君) 前回ちょっと個人医院に配分された場合もあったのです が、今回の状況を見ますとほとんど大きな病院です。それで、集団接種についても大きなバイアルの 場合は検討するというようなこともございましたが、私どものほうでも早速医師会のほうと協議をさ せていただきましたが、医師会のほうのお返事としましては、今回は個別接種で対応したいというお 返事でございます。 〇副議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 市長にお伺いします。   新型インフルエンザ助成ということで、福岡県の朝倉市でそれこそ中学生まで無料にしているの ですが、当村上市でもそういう考えはありませんか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) このインフルエンザの接種する補助については、今福岡と言いましたが、新 潟県内でもそれぞれの市町村で対応が違っております。村上市では、今の村上市として最善の補助を ということで考えた結果であります。 〇副議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 大変でしょうけれども、インフルエンザに関しては本当にこれからまだまだ 続くような気もします。どうかひとつみんなで頑張って、特に学校関係、小さい子供たち、全員の方 がなるべくならないように頑張ってもらいたいと思います。   以上で一般質問終わります。 〇副議長(三田敏秋君) これで山田勉君の一般質問を終わります。                                              〇副議長(三田敏秋君) 本日はこれで散会いたします。   明日は午前10時から一般質問及び議第170号 村上市基本構想の制定についての議案審議を行い ますので、定刻までにご参集ください。   大変ご苦労さまでした。           午後 3時41分  散 会