平成21年村上市議会第3回定例会会議録(第3号) 〇議事日程 第3号 平成21年9月2日(水曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  一般質問                                              〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(27名)    1番   板  垣  千 代 子  君     2番   鈴  木  い せ 子  君    3番   本  間  清  人  君     4番   板  垣  栄  一  君    5番   川  村  敏  晴  君     6番   冨  樫  宇 栄 一  君    7番   中  山  悌  一  君     9番   山  田  昭  夫  君   10番   齋  藤  信 一 郎  君    11番   平  山     耕  君   12番   川  崎  健  二  君    13番   木  村  貞  雄  君   14番   三  田  敏  秋  君    15番   小  池     晃  君   16番   姫  路     敏  君    17番   長 谷 川     孝  君   18番   滝  沢  武  司  君    19番   小  林  重  平  君   20番   小  田  信  人  君    22番   相  馬  エ  イ  君   23番   大  滝  国  吉  君    24番   瀬  賀  秀  雄  君   25番   小  野  七 五 三  君    26番   石  嶋  修  平  君   27番   大  滝  久  志  君    28番   山  田     勉  君   29番   板  垣  一  徳  君                                              〇欠席議員(2名)    8番   小  杉  和  也  君    30番   佐  藤  宮  吉  君                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    大   滝   平   正   君        副  市  長    鈴   木   源左衛門    君        総 務 部 長    小   田   吉   雄   君        総務部総務課長    斎   藤   甲   三   君        総務部財政課長    佐   藤   昭   一   君        企 画 部 長    小   田   貞   明   君        企  画  部                   相   馬   正   喜   君        政策推進課長        市 民 部 長    阿   部   正   一   君        市民部税務課長    板   垣   純   一   君        市  民  部                   増   子   要   作   君        環境衛生課長        福祉保健部長     佐   藤   正   幸   君        福 祉 保 健 部                   西   村       治   君        介護高齢課長        福 祉 保 健 部                   斎   藤       勉   君        社会福祉課長        産業観光部長     増   子   太   平   君        産 業 観 光 部                   本   間   誠   一   君        農林水産課長        産 業 観 光 部                   瀬   賀       功   君        商工観光課長        都市整備部長     五 十 嵐   孝   次   君        都 市 整 備 部                   船   山   三 喜 雄   君        都市計画課長        上下水道部長     渡   辺   成   一   君        会 計 管 理 者    吉   川       強   君        選管委書記長        監 査 委 員    板   垣       圭   君        事 務 局 長        農 業 委 員 会                   渡   辺   正   信   君        事 務 局 長        教  育  長    寺   社   四   男   君        教 育 部 長    平   山       浩   君        教  育  部                   大   滝   和   春   君        学校教育課長        荒 川 支 所 長    平   野   俊   之   君        神 林 支 所 長    田   村       豊   君        朝 日 支 所 長    佐   藤   健   吉   君        山 北 支 所 長    富   樫   昌   平   君        消  防  長    佐   藤   秀   明   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    忠       隆   司        議 事 係 長    建   部   昌   文        書     記    伊   藤   良   子           午前10時00分  開 議 〇副議長(三田敏秋君) ただいまの出席議員数は27名です。欠席の届け出のある者2名です。定足 数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。   本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願 いいたします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇副議長(三田敏秋君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、15番、小池晃君、19番、小林重平君を指名いたし ます。ご了承願います。                                              日程第2 一般質問 〇副議長(三田敏秋君) 日程第2、昨日に引き続き一般質問を行います。   最初に、5番、川村敏晴君の一般質問を許します。   5番、川村敏晴君。           〔5番 川村敏晴君登壇〕 〇5番(川村敏晴君) おはようございます。ただいま議長のお許しをいただきましたので、通告に 従い一般質問をさせていただきます。   私の質問事項は、市民協働のまちづくりの取り組みについての現状の姿を市長と教育長にお聞き するものであります。@として、新市誕生以来、市と市民と協働のまちづくりを目指す市長の施政方 針もあり、市民協働のまちづくり指針案も示されましたが、現状での具体的な取り組み内容と成果を 市長にお聞きします。   Aとして、教育長には郷育においても地域住民との協働が必要と思いますが、現状についてお伺 いをいたします。   ご答弁の後、関連について再質問をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたし ます。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 皆さん、おはようございます。それでは、川村議員のご質問について順次お 答えをいたします。   最初に1点目、市民協働のまちづくりの現状での具体的な取り組み内容と成果についてのお尋ね についてでございますが、昨日も申し上げておりますが、活力あるまちづくりや地域課題、公共的課 題の解決のために、市民、地域、団体等と行政が互いの理解と協力により進める市民協働、ともに働 くのまちづくりは、政策の大きな柱と位置づけているところであります。   このたびまとめた市民協働のまちづくり指針の中でも触れておりますが、この協働の取り組みに ついては、全く新しいことをいつから始めるというものではなく、これまで各地域で行ってきました 集落行事やボランティア活動等の延長線上にあるもので、多くの集落町内にある自主防災組織の活動 については、まさに協働の取り組みそのものであると考えております。   一方、行政改革大綱案を行政改革推進委員会に諮問した際、協働の趣旨が市民にうまく伝わって いないのではないか。魅力ある地域づくりは自分たちでつくるということへの理解と共感をもらえる ような取り組みを進めるべきであると答申をいただきました。市といたしましても、方向性の共有は 協働の根幹でありますので、その周知については十分趣旨が伝わるよう配慮してまいりたいと考えて おります。   そのためにも、まず職員一人一人が本市の目指す協働を理解することが必要でありますので、研 修等を通じ、意識の共有を図ってまいります。市民協働のまちづくり指針については、趣旨をさらに わかりやすく、理解しやすいようにパンフレット等を作成し、その周知を図ってまいります。   また、平成23年度に予定しております行政組織機構の再編時に、協働の仕組みづくりなどを担当 する組織体制として、本庁においては自治振興課、各支所においては自治振興室の設置を計画をいた しておるところであります。   なお、本年度、22年度に本庁に自治振興室を設置し、市民協働のまちづくりの周知、研修活動や 補助、助成制度の策定等を進め、平成23年度の組織再編へのスムーズな移行が図られるよう計画して いるところであります。   次、2点目、郷育における地域住民との協働の現状については、教育長に答弁いたさせます。 〇副議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 皆さん、おはようございます。それでは、私のほうから2点目、郷育にお いても地域住民との協働が必要と考えるが、現状はどのようになっているのか。このお尋ねについて ご答弁申し上げます。   昨年、新村上市の誕生にあわせまして、教育基本構想による地域の子供を地域のみんなで育てる、 この取り組みを推進するため、中学校区単位に郷育会議という組織を立ち上げております。この郷育 会議では、地域の子供たちの学習や生活等の状況について、学校、家庭、地域住民で確認をし合い、 よりよく子供たちを育てていくために、それぞれの役割や共通の取り組みについてフォーラム等を開 催しながら検討をし、実践に向けた取り組みを推進しております。   また、学習活動や環境整備、登下校の安全確保等における学校支援ボランティア体制の整備、調 整等の役割もこの郷育会議に担ってもらっているところであります。このように現在中学校区ごとに 設置した郷育会議を中心に、学校と地域住民とが協働して子供たちを育てていく体制づくりを進めて いるものであります。   以上であります。 〇副議長(三田敏秋君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) ご答弁ありがとうございました。   それでは、関連について再質問させていただきたいと思います。まず、市長に@のほうなのです けれども、今ほどお話ありました市民協働のまちづくり指針案、私どものほうにも配付をいただいて おりますが、この中の協働の考え方、そしてまたこの協働をどのように進めていくかというふうな考 え方については、非常にわかりやすく説明をされているものと思って拝見させていただきました。   そしてまた、これらどのような事業が市民と行政が協働していくか具体的な方法については、こ れから順次示されるものと思っているわけでありますけれども、昨日の一般質問でも取り上げられて おります市民の一体感の醸成、または地産地消の推進、そしてまた自主防災組織の活動、これらなど も市民と行政が協働してなし得る事業だと思っております。そのほかにも、各分野にさまざま無数に この協働をなされなければいけない事業があると思いますが、まずこれらの事業を、今ほどパンフレ ット等の配布というふうに書かれてありますが、発信方法、発信時期などは現段階どのようなお考え でいるか、お聞かせ願いたいと思います。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 具体的にいつごろどのような形で市民の皆さんに配布し、あるいはまたそれ に基づいた取り組みをするかについては、詳細については担当課長から説明をいたさせます。 〇副議長(三田敏秋君) 政策推進課長。 〇企画部政策推進課長(相馬正喜君) 先ほど市長答弁でも申し上げましたように、これからのまち づくりの大きな柱にこの協働のまちづくりを据えております。今回指針案をつくりまして、今現在行 政改革の推進委員会でこのことについてもご議論をいただいている最中であります。   なお、この大きな協働のまちづくりを含めます行政改革の具体的な推進の骨組みを、きのうの市 報で特集を組みまして、市民の皆さんにも周知してあるところであります。この方向性が定まりまし たら、まず先ほど市長も申し上げましたように、今年度からでも職員のほうにこれから進むまちづく りというのはこういう方向なのだというふうなところから進めていきたいというふうに思っておりま すし、23年度の組織の再編を待たず、来年22年度からその担当する部署を本庁に設けて、具体的にい ろんな形の推進を図れるように、来年からもうやると。先ほど言いましたように、内部的にできるも の、またいろんな手法で市民にお伝えできるものは今年度からでも取り組みたいと、そのように思っ ております。 〇副議長(三田敏秋君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) 非常に範囲が広く、できるものからというふうなことになるのはやむを得な いと思います。   広範囲なもので、数点に絞ってお聞きしたいと思いますが、私も活動参加しておりますが、青少 年の育成活動、またスポーツに関して少年団の指導や活動、それから体育協会、文化協会等、各種団 体の活動がございますが、これらについては私自身は、これも行政と市民の協働事業の1つであると、 このようにとらえていますが、市長はいかがでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今おっしゃったようなことは、非常にこれから市政運営に重大な私は課題で あると考えております。青少年問題あるいはそれに伴ったいろいろな学校関係の行事等につきまして は、市と一体となった、そして教育委員会と連携をとりながら、子供たちの育成を考えていきたいと、 そのように考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) やはりこれからの村上市を担う子供たちの育成だとか、または高齢者の生き がいの場をつくるだとか、やはり行政と一体となって取り組まなければいけないことだと思います。 それにつけてですが、これらの活動を円滑に行うために、やはり人員の輸送、このときに市の所有し ているバスだとか、車の利用というのは不可欠な状況になることが多々あるのでございますが、合併 直後は各5市町村で、それぞれ行政所有の車の運行についてはそれぞれ違ったとらえ方をして運行を していたというふうなことで、いずれ統一した運用方法を提示するというふうなお話だったと思いま すが、この市有車の所有についての現段階でのありようといいますか、規定ができていればどういう ふうな扱いになっているかお聞きしたいのですが、お願いします。 〇副議長(三田敏秋君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) 主にマイクロバスの使用についてのお尋ねだと思いますが、マイ クロバスにつきましては、平成20年度議員おっしゃいましたように、旧村の使用状況を引き継いだ形 で運行をさせていただいておりました。しかしながら、台数に限りがございますし、任意の団体も多 数ございますので、可能な限りの対応というのは非常に難しいところでございますので、市の主催事 業並びに共催事業における使用というところに限定をさせていただいて、今ただいま運行をさせてい ただいているというところでございます。 〇副議長(三田敏秋君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) バスも含めてお伺いしているところなのですが、一般車両と特殊車両といい ますか、パトカーのような格好をしたものが各地区にはあるのですが、具体的に申し上げますと、旧 荒川町では交通安全用に白黒のツートンで赤い回転灯をつけたパトカー仕様の車が1台ございまして、 交通安全のときに使用したり、青少年育成活動の地域巡回のときに活用させてもらったりしていたの ですが、これが当時は育成者、担当者でも記入簿に記入させてもらって、運転をさせてもらったとい うふうな利用をさせていただいていたのですが、近年この辺が、市の職員以外は運転ができないとい うふうなことが言われていまして、各団体からその辺の公用車の使用についての利便性が非常に悪く なったというふうなことでご意見をちょうだいしているのですが、この現状についてはご承知でしょ うか。 〇副議長(三田敏秋君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) ただいまの内容については、詳細まで私は伺ってございません。 〇副議長(三田敏秋君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) 青少年活動等で言えば、要は地域の触れ合いをテープに吹き込んだものを広 報活動するときに、スピーカーの街宣ができるような車両が荒川地区にもあるのですが、これらとそ の夜間パトロールに使う今言った回転灯のついているものなどを、職員が運転しないと乗せてくれな いと。使用してはならないということで、育成会員のほうに職員の参加がないのですよね。もしくは 担当事務局の方が1人しかいないというような状況で、今まで使っていた車が使えなかったというふ うな状況があるのですが、これは荒川地区だけではないのだろうと思うので、市の財産、車両を含め て、市の財産はいわゆる市民の財産でもあるわけなので、やはり市で所有している車両について、こ の市長が提唱される市民協働の事業においては、やはり地域住民に大いに活用してもらうことも大き な情報開示というか、責任の開示ではないかなというふうに私は思っているのですけれども、この辺 について担当部課で各支所、本所にある車両のトータル的な管理とともに、その車両の運行について 協働事業に参画する一般市民の方にも運転をさせて円滑な活動を推進するというふうな方向づけをで きないものか、市長にお伺いいたします。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 一般市民の方あるいは関係者の方々が市の所有している車を運転するという ことでございますが、1つには当然交通安全あるいは事故等の想定もしなければなりませんので、そ れらも含めましてやはりこれからは市役所職員だけではなくて、一般のそういう団体の方あるいは一 般の市民の方、サークルで利用する方々等は使えるような、そういうような体制を整備していく必要 がある。もちろん安全面あるいは事故起きたときの対応等も含めまして、総合的にやはりそういう計 画をつくっていく必要があると考えておりますので、検討をする事項の1つであるというふうに理解 をしております。 〇副議長(三田敏秋君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) ありがとうございます。人員輸送というふうなことで、非常に民間の方であ れ、公務員であれ、シルバーの方であれ、事故というのは起こすべくして起こすのではないのですが、 発生はしてまいります。それに対応するための手だてというのは、いろんな自動車保険だとか、皆さ んご承知でしょうけれども、講じているわけですので、事故を防ぐために民間使用を制限するという ことは、この協働には逆行してしていくのだろうと。今市長から前向きな改善策をご答弁いただいた ので、まずはそういう方向で進めていただきたいと。これは大きなバスも含めて考えていただきたい と思います。それでは、@についてはこれで終了させていただきます。   2のほうでございますが、村上市の郷育でございます。この郷育についても、このまちづくり指 針案では市民協働のまちづくりの原動力は、自分たちが住んでいる地域に対する郷土愛や思い入れで あると。原動力は地域愛と思い入れと、このようにうたわれておりますし、村上市の教育方針におい ても、教育の取り組みを通じて、愛着と誇りの持てる住みたくなるまちづくりを推進していくという ふうに示されております。これからの村上市の学校教育現場で、やっぱり地域愛をはぐくむ、そして 将来にわたってこの地で暮らしていく上で、市民協働の意識をしっかりと根差すためにも、小学校、 中学校で市民協働の教育をしっかりと、積極的に取り入れていく必要があるだろうと思いますが、教 育長いかがお考えでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 議員おっしゃるとおりであります。 〇副議長(三田敏秋君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) 昨日の一般質問でも指摘されていました。何名かの方がおっしゃっていまし たが、自主防災、従来からある消防団の入団に際して、昨今若い方が非常に入団を拒むというふうな ことで発言がありましたけれども、私も消防団に加入していた二十数年前ですけれども、当時からや はり若い方が入団を拒むとともに、やはり保護者の方も率先して消防団に入れというふうな風潮がな かったのはかなり前からなので、その辺の考え方がやはり我々の1人では守り切れないこの地域の、 そしてまた自分たちの生命、財産をやはり大勢で、地域協働のもとで守っていこうという、こういう 意識をもっと高めるためにも、やはり学校教育からこの協働の意識を子供たちに提唱していく必要が あるのではないかなというふうに強く感じております。   ことしの成人式に出席させていただきましたが、二十歳になった方たちの非常に記念すべき大切 な式典でございました。その中で、やはり数名の方ではありましたが、やはり自分たちの式典をみず から冒涜するような行動に出た方もいらっしゃり、非常に残念に思ったところでございます。   ここであえてつけ加えさせていただきますと、この一連の騒動の中で、みずからそれらの若者の 行動を制し、壇上に上がられた議員もおりますし、また式典が始まってもざわめきをやめない成人に 向かって、大きな声で一喝された我ら議員同志もおります。恥ずかしながら私は一傍観者になってし まって、非常にみずからは恥ずかしい思いをしました。そして、このお2人の議員には本当に心から 敬意を表するものであり、これらの行動がやはり協働の原動力となる大人の行動なのだろうなと思っ て式典を終えたところでありますが、話は元に戻させていただきますけれども、こういう式典を進め る上でも、やはり成人の皆さんに自主的な意識を持った式典にすべきだったのかなというふうな思い で、今回の反省を含めて、今回の式典の進め方といいますか、その辺どのような進め方だったのかお 聞かせ願いたいと思います。 〇副議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) ご答弁申し上げますが、ちょっと長くなるかもしれませんが、2つに分け てご答弁申し上げたいと、こう思います。   前段のほうの学校の教育を絡めまして、いわゆる郷育会議の関係で、今地域の皆さんが中学校区 単位、非常に精力的に取り組んでいただいております。ただ、私が常に申し上げているのは、学校の 教職員はもちろん、それから保護者の皆さんがまずは一体感を持って頑張っていこうと。それがあっ てこそ地域の皆さんの底力をおかりすることができるのだと。ただ単に地域の子供は地域の皆さんで なんていうだけではだめだと。それが基本だよというふうなことで、今一生懸命取り組んでおります し、それからそれぞれの郷育会議には、コーディネーターの皆さんが非常に精力的に取り組んでいた だいております。ただ、それぞれの皆さんでは大変だということで、地域によってはサブコーディ ネーターを設置したり、あるいはコーディネーターの皆さん同士の研修会を重ねたりしながら、いい ものはどんどんそれぞれの特性を生かしながら取り入れていこうというふうなことで研修会も開いて おります。そんなことで、コーディネーターの皆さんだけでなくて、地域でいろいろと活動をしてい らっしゃるNPO法人の皆さんや、それぞれまだたくさんの団体がありますけれども、15ほどの団体 が一緒になって、学校と地域を結ぶオープンセッションというふうなことで、年2回ほどコーディ ネーターと皆さんと会合を重ねたりしながら、今後の地域での子供たちを育てていく郷育のあり方と いうふうなことで、精力的に取り組んでいただいておりますので、今後もぜひ議員の皆さん方からも ご理解をいただいてご支援願いたいと、こう思っております。   それから、後段の成人式の件でありますが、ことしも8月15日に大勢の議員の皆さんからご臨席 を賜りまして、大変ありがとうございました。厚く御礼を申し上げます。議員今おっしゃりましたと おり、いろいろ課題があるわけでありますけれども、若者でありますので、元気がいいというのは私 は悪いことだとは思っておりません。元気いいのはいいことだなというふうに理解しておりますけれ ども、今議員おっしゃるようにいろいろ課題があるわけです。   それから、前段といいますか、自主的な運営はどうかというふうな下りがあったのでありますが、 昨年もそうでありましたし、ことしも早い時期から自主的運営をお願いしたいということで、大分担 当課が頑張ったのでありますけれども、どうしてもなかなかうまくいかないというふうなことで、代 表の皆さんの誓いの言葉等で終わるというふうな状況になりました。しかし、来年度にまたことしの いろんな点を研修しながらいい方向へ行きたいものだと、今のうちから取り組みをしていきたいと、 こう思っております。   議員おっしゃいました問題でありますが、まず私は常に学校なんかもそうですが、まず子供たち の悪いところでなくて、いいところを見つけ出して、まずは褒めてから取り組もうということを常に 申し上げておりますので、今回の成人式のいいところも先に皆さんにご披露申し上げたいと思うので ありますが、昨年に比べまして、受付のほうだけはスムーズだったと。受付がずっとスムーズに行っ ている。その後の問題はまだあるのでありますけれども、比較的昨年より式典の会場へ入るのがス ムーズだった。   それから、心配しておったのでありますが、ことしから各中学校ごとに記念写真撮影を行いまし た。数あるものですから、これは大変時間がかかるのでないかなと心配したのでありますけれども、 非常にスムーズに撮影のほうは比較的短時間で終わったと。よかったなと、こう思っております。   それから、今回の状況は、対象者が777人のうちの549人、70.65%の出席の皆さんあった。500人 を超える集会の中では、大きいいざこざといいますか、なくてよかったなと。これも非常に喜んでお りますし、それから館内で喫煙される人が一人も見えなかったと。所定の場所で喫煙をしたというよ うなこともよかった点だろうと、こう思います。   相反しまして、スムーズに式典会場には入っていただいたのではありますが、大方の皆さんご来 賓にいらっしゃいましたが、式典直前になって入場を促されて、ちょうど祭りの関係もあったのでし ょうが、はっぴを着た若者たちが大勢いらっしゃいました。しかも、盆歌というのでしょうか。しか も、缶ビールをかなり飲んでいらっしゃったということで、前後に元気を出すというのはそこそこい いのでしょうけれども、式典が進まない、時間になって着席を促しても席に着かないというふうなこ とで、すぐ私が担当課長に指示をして、客席のほうへ走っていって席に着いてもらったというふうな ことで、極めて遺憾といいますか、時間が守られないというふうなことで、大きい課題になりました。   それから、皆さんもご承知のとおり、市長があいさつ終わったときに、スーパーボールというの ですか、ボールが飛んできたと。直接ぴゅっと行ったのでなくて、弧を描いてきたので、さほど危険 というほどではなかったのかもしれませんが、初めてそういうふうな状況がありました。   それから、正面玄関の前に3台でしょうか、4台でしょうか、大きな車、駐車場でないところに とめていたと。後で、最後まであったようですので、注意しないほうも悪いのでしょうけれども、今 後の課題になったというふうなことでありますし、それから何か交通安全でガムなんか何か記念品と 一緒に入っていたようですが、そのガムをかんだものを館内に、最後全部掃除するわけでありますけ れども、ガムをかみ捨てたといいますか、それからジュース缶だとか、それから式典の袋なんかやっ ぱり50部以上が散乱していたと、そんなような状況が見受けられましたので、来年度以降の課題とし てしっかりと取り組んでいきたい、そんな状況でありました。   以上であります。 〇副議長(三田敏秋君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) ありがとうございました。私どもも一部の式典に参加させてもらって、あと は帰らせていただいたので、全体像がちょっと見えないところもありました。   ただ、対比すべきかどうかあれなんですが、関川村も同じ時期に成人式ありまして、私も知人が おりましたので、どんなだったというふうな話を聞くと、かなり準備段階から成人の方たちが自主的 な準備をしていたというふうなことと、そして不幸にして亡くなった方が前年度、大学生だったので すが、海でおぼれて亡くなった方がいらっしゃったということで、その方の思い出も語りながら、涙 の中の成人式だったよというふうなことで、参加された方に話をお聞きしまして、合併をしない関川 の成人式がいいのか、合併して大きくなった村上市の成人式がというふうな、とらえ方は非常に不謹 慎かもしれませんが、やはり大きくなればなるほど運営の大変さはありますが、そこはやはり担当部 署の努力を重ねて、やはり心に残るものになればなと思っております。   それにつけても、やはり小さいときからの地域愛といいますか、友情、このようなものを構築で きる教育環境がやっぱり必要なのだろうなというふうに思っております。今回はこんなことで、私の 意見で終わってしまいましたけれども、今後の市民協働のまちづくりの円滑な推進に期待を込めまし て、私の質問をこれで終わらせていただきます。   ありがとうございました。 〇副議長(三田敏秋君) これで川村敏晴君の一般質問を終わります。   10時45分まで休憩します。           午前10時34分  休 憩                                                        午前10時45分  開 議 〇副議長(三田敏秋君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇副議長(三田敏秋君) 次に、11番、平山耕君の一般質問を許します。   平山耕君。           〔11番 平山 耕君登壇〕 〇11番(平山 耕君) それでは、議長のお許し出たので、3点の項目について質問をいたします。   初めに、都市計画区域の問題について。都市計画区域の指定が朝日地区にも拡大され、現在作業 が進められております。広大な新村上市にはそれぞれの地域的な事情もあるし、歴史的な経過も違い ます。地域の実情にあわせた計画の策定をする必要があると考えます。例えば建物の建築時には、区 域内であれば当然確認申請が必要となります。近年姉歯事件や、中越地方を襲った2度の地震後、耐 震基準や防火基準が非常に厳しくなり、少し地域の実情から離れた厳し過ぎるものになっていると建 築士の方から伺っています。現在、指定されている村上、神林、荒川も含めた中で再検討をする必要 があると考えますが。   次に、神林工業団地の工場誘致について伺います。7月18日、市内荒川胎内インターまで高速道 路が開通し、来年の3月末には神林地区牧目地内のインターまで開通します。これにより、神林、山 田地区にある神林工業団地とは目と鼻の先になり、交通アクセスは格段に向上いたします。今までよ りは有力な企業を誘致しやすくなったといえます。これまでも相応に努力してきたとは思いますが、 さらなる宣伝活動が必要だと考えます。若者に就労機会を提供するためにも、市で所有している2区 画を不良資産としないためにも、さらなる努力をすべきでないか、今後どういう取り組みをするのか 伺います。   3番目、市内農振地域除外について。神林地区の圃場整備が完工して20年近くの歳月が流れまし た。第1から第4地区まですべての本換地登記が完了、終了して、ことしの10月末で8年が経過いた します。高速道路が開通して交流人口がふえると、沿道サービス業を中心とした土地需要が出てくる ものと考えられます。しかし、その土地が農振地域に入っていれば、その利用は困難です。圃場整備 の着手時、村上地域振興局農林振興部の説明では、本換地が終わり、8年が経過したならば、国道沿 線等で隣地に悪影響を及ぼさない範囲であれば、農振除外や農地転用も可能であるとのことでした。 そういう説明があったのです。   一方、県ではことしに入り、優良農地の転用はたとえ病院等の公共性の高いものまでも安易に農 振除外や農地転用は許可しないという強い姿勢を打ち出しています。今後農振除外の申請が出た場合、 どう処理をするのか。また、市でも地域の要望があった場合、大面積での除外申請は可能なのかどう か伺います。   以上、3点について伺いまして、後ほど再質問いたします。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、平山議員の3項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に、1項目め、都市計画区域の問題についてのお尋ねでございますが、新村上市の都市計画 区域の指定については、新潟県が市の意見を聞きながら決定することになっており、現在集落間のつ ながりや地域性、地形等を考慮し、山間地を除く区域を対象として変更作業を進めているところで、 新たな区域の編入は朝日地区の一部が予定されております。新たに区域編入が予定される朝日地区に おいては、高速道路の開通によるインターチェンジ周辺の開発の可能性や、国道7号沿線のあり方に ついて、一定の決まりが必要と考えられますことから、区域編入を予定するものであります。   議員から地域の歴史的経緯など、実情にあわせた計画が必要とのご指摘については、今年度に実 施しています都市計画マスタープラン策定で各地区で行っている地域懇談会において、将来のまちづ くりに反映させるよう、議論をお願いしてまいりますし、現在指定されている村上、神林、荒川の都 市計画区域で、土地使用上の問題についても来年度以降に予定している都市計画用途地域の変更作業 の中で検討をしてまいります。   お尋ねのとおり、耐震偽装問題に伴い建築業者法等の一部改正がされ、それに伴う審査が厳しく なっているのも事実でありますが、この一部改正は国民の生命、健康、財産を守るため、建築物個々 に対し、都市計画区域の内外にかかわらず、全国一律に適用される基準を向上させたものであります。 このことから、建築確認申請の基準や審査が都市計画区域へ編入されると厳しくなる。非編入地区は 基準や審査が緩くなるということではないことをご理解いただきたいと考えております。   次、2項目め、神林工業団地の工場誘致について、市で所有している2区画を不良資産としない ために、さらなる努力をすべきではないかとのお尋ねについてでございますが、神林工業団地は国道 7号沿いの立地条件に恵まれ、しかも平山議員がおっしゃるように、日本海沿岸東北自動車道が目と 鼻の先に来ておりますことから、神林工業団地を取り巻く交通網はすばらしく整備されてきておりま す。製造業や運送業などにとりましても、優良な環境の工業団地であると認識しております。   現在の経済状況を見ますと、底を打ったとの景況判断が報道されている昨今ですが、全国的にも いまだ有効求人倍率が低いままの厳しい雇用情勢であります。さらに各企業におかれましては、先行 きを考えた場合、思い切った設備投資に踏み切れない現状にあります。平成21年度開通予定の(仮 称)神林インターチェンジが開通しますと、神林工業団地へのアクセスが格段に向上いたします。ま た、海の玄関口である岩船港からも大変近い環境にありますので、本市といたしましてもポートセー ルスや日本海東北自動車道の整備インパクトを全面に出しながら、本市が所有する2区画も含めて、 団地全体の活性化となるように、市内外の企業に企業誘致のPR活動を行い、企業誘致を推進してま いりますとともに、助成金、奨励金等の企業誘致優遇策の見直しを進め、地域雇用の創出に努力をし てまいる所存であります。   次に3項目め、市内農振地域除外について。今後農振除外の申請が出た場合、どう処理するのか。 また、要望があった場合、大規模面積の除外申請は可能かとのお尋ねについてでございますが、農業 振興地域につきましては、農業振興地域の整備に関する法律、いわゆる農振法に基づき、総合的に農 業の振興を図ることが必要と認められる地域について、その地域の整備に関し、必要な施策を計画的 に推進するための措置を講ずることにより、農業の健全な発展を図るとともに、国土資源の合理的な 流用に寄与することを目的として指定するものであります。   市町村は土地の自然的条件、土地利用の動向、地域の人口及び産業の将来の見通し等を考慮し、 かつ土地の農業上の利用と他の利用との調整に留意して、農業地域の保全や農業に関する公共投資や 施策を計画的に推進することを主として、農業振興地域整備計画を策定し、農用地として利用すべき 土地、いわゆる農振農用地区域を定めることとされております。我が国の農地面積は、昭和36年には 609万ヘクタールございましたが、それ以降は住宅、道路用地などへの転用がふえ、現在ではピーク 時の約7割の463万ヘクタールにまで減少しております。国では農地の減少を食いとめ、農地を確保 するため、ことしの6月に農地法の大幅な改正を行い、これまでは許可が不要であった、おっしゃっ たように病院や学校などの公共施設への転用についても、協議を要することとされました。また、農 振法においても担い手により、利用されている農地については農用地区域からの除外を認めないとさ れました。   本市におきましても、基幹産業である農業を今後も維持発展させ、食料の生産基盤である農地を 確保するためにも、農振農用地区域からの除外に関しては、農業振興に支障を及ぼすことがないよう、 慎重に対応する必要があると考えております。農振農用地区域からの除外申請につきましては、農振 法では農用地以外の土地とすることが適当で、農用地区域以外に代替すべき土地がないこと、土地の 農業上の効率的かつ総合的な利用に支障を及ぼすおそれがないこと、土地改良施設の機能に支障を及 ぼすおそれがないこと、土地改良事業完了後8年を経過していることのすべての要件を満たす場合に 限り、除外が可能とされておりますので、個々のケースに応じて対応をさせていただきたいと考えて おります。   現在本市には旧市町村ごとに5つの農業振興地域整備計画が策定されており、農業振興地域を定 めておりますが、今年度と来年度の2カ年でこれらの計画を見直し、新市の計画を策定することとし ております。今年度は計画策定に関する基礎調査を実施しているところでございますが、今後は各集 落からの要望等もお聞きしながら、農振、農用地の区域について検討をしてまいりたいと考えており ます。   また、市の総合計画や都市計画も現在策定作業を行っており、それぞれ調整を図り、市全体の土 地利用計画の中で、農地として今後も守っていく土地、農地以外の用途として活用していく土地を整 理しながら見直しをしてまいりたいと考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 都市計画区域の問題についてお尋ねします。   建築基準法の22条指定というのがあります。これは準防火地域、いわゆる準防火地域の指定なの ですけれども、その適用範囲が神林地区の場合、全地域に網がかけられているわけです。例えばこれ が塩谷地区とか平林地区に限ってというのであれば話はわかるのですけれども、指合地区とか南大平 地区まで網が掛けられるとなるとちょっとおかしいのではないかと思います。例えばこういう網がか けられていますと、平屋の建物で3メーター、2階建てで5メーター離さなければ外壁を防火構造に しなければならないという縛りがあります。例えばこの建築主が市産材あるいは県産材の活用を考え て、杉の下見板を使おうと考えたとしても、それはできないことになります。それは確かに下見板の 下に防火サイディングはれば可能なのでしょうけれども、それはやっぱりそれはそれでお金がかかる ということになりますので、そのことが悪いというわけではないのですけれども、全域にその網がか かっていればいいのですけれども、例えば旧村上市の場合ですと、農村地域にはその網はかけられて いないのですね。あくまでも市街の区域にしかかけられていません。そんなことがあるものですから、 そのこと自体は悪くはないのだけれども、そういう網をかけるのであれば全域にかけなければならな いのではないかと思うのですけれども、いかがでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 都市整備部長。 〇都市整備部長(五十嵐孝次君) 22条の関係でございますけれども、旧村上の場合は、用途地域を 定めまして、その中にまた準防火地域、密集地域については15カ地域という指定をしてございます。 あとその以外の区域につきましては、22条を全区域指定してございます、旧村上の場合は。 〇副議長(三田敏秋君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) そうすれば、前に私建築士の方に聞いたのですけれども、山辺里地区とか浜 新田とか、あの辺もかけられていると聞いたのですけれども、それはそうではないのですか。荒川の 場合はどうなのですか、荒川の場合は。荒川の場合はやはり市街と農村部がありますけれども。 〇副議長(三田敏秋君) 都市整備部長。 〇都市整備部長(五十嵐孝次君) 旧村上は都市計画区域内ということですので、大栗田を除く地域 については入ってございますし、荒川につきましてはちょっと確認をさせていただきたいと思います けれども、もし入っていなければ、それをいろいろどうするというのが今回の変更の中で検討してま いりたいと思っております。 〇副議長(三田敏秋君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 確かに耐震基準とか防火基準というのは、人命を守るため大切なことですの で、厳しくするのは悪いとは言わないのだけれども、そういうのであればやはり一律にする必要があ るのではないかと。あくまでも、こことここは抜けるとか、こことここだけはするとか指定するので はなくて、確かに村上のまち中は防火地域とか準防火地域、それは都市計画区域の中にあるというこ とはよく私もわかります。わかりますけれども、農村地域のことなのです。本当に山の中のぽつんと したところにあって、うちが準防火地域に入っていたら、やっぱりそれはおかしいのではないかと思 うのですよね。そういうのも含めて、それはそれ、これはこっちで考える必要があるのではないかと いうことなのですけれども、もう一回どうぞ。 〇副議長(三田敏秋君) 都市整備部長。 〇都市整備部長(五十嵐孝次君) 準防火と、それから22条、23条というのはちょっと違いまして、 準防火の場合は屋根、外壁、それから開口部、窓についても網入りガラスとかという規制がございま す。ただ22条、23条につきましては、屋根がわらと外壁ということで、今議員おっしゃったとおり、 1階部分で3メーター、2階部分で5メーターが延焼のおそれのある部分でございます。その部分だ けはそういう不燃材を使いなさいということになっていますので、ある程度敷地が大きい周辺地区で ありますと、3メーター、5メーター離せばそこの基準は及ばないということもありますので、その 辺は建て方の工夫で解決できる問題ではないかと思っています。 〇副議長(三田敏秋君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 耐震基準について伺いたいのですけれども、耐震基準の場合、現在どの地域 もですが、例えば地盤改良せよとか、基礎はベタ工にせよとかと、そういうふうな規定があるのです か。 〇副議長(三田敏秋君) 都市整備部長。 〇都市整備部長(五十嵐孝次君) 大きい例えば学校であるとか、こういう市役所だとか、マンショ ンであるとかというものについては、当然構造計算上で基礎はどうするというのは出てまいりますけ れども、あとは設計者の判断というふうになるかと思います。一般住宅の場合ということになります。 〇副議長(三田敏秋君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) そうすれば、あくまでも設計者と建て主の判断で、それは自由だということ なのですよね。そういうとらえ方でよろしいですか。 〇副議長(三田敏秋君) 都市整備部長。 〇都市整備部長(五十嵐孝次君) 耐震につきまして、建物について耐震で筋交い入れなさいとか何 かという基準がありますので、その辺は確認申請の中でチェックされますけれども、地盤改良等まで は建て主さんなり、建築士の判断になろうかと思います。 〇副議長(三田敏秋君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 次に、神林の工業団地のことなのですけれども、現在売れ残っている工場用 地はどのくらいあるのでしょうかね。どのくらいありますか。 〇副議長(三田敏秋君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) 神林の工業団地につきましては、全体で16.6ヘクタールございます。 そのうち未買収地、約7.9ヘクタールと。現在企業としては6社が180人程度の雇用で営業をしている という実態でございます。 〇副議長(三田敏秋君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 今現在何社かが、売れないものだからやむなく自社でもって利用していると いうふうなところがあるのですけれども、その土地についても、その所有している企業はいつでも売 却するという用意があるのですよね。だものですから、それらも含めればまだまだかなり面積がある というふうに思います。確かにこの工業団地は民間で開発したもので、当時村上不動産協同組合の有 志が開発したものでありまして、民間開発なのですけれども、やはり行政の責任もあるというふうに 考えております。企業誘致には最大限協力するという約束をしていたわけですので、ぜひとも頑張っ て各有力な企業を持ってきてもらいたいというふうに思いますけれども。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) この工業団地、神林に限らずまだほかにもありますので、我々も一生懸命に 営業をやっているわけでございます。この前もポートセールスをしてきたわけでございますが、平山 議員ご承知のとおり、今の現下の経済状況においては、非常に厳しい状況であると。今ある既存の企 業をいかにしてもちこたえらせていくか。あるいは雇用を確保していくかということがまず先決だと 言われております。その上に、これから新しい企業をということになりますので、非常に厳しい現状 でありますが、先ほど申し上げましたように、交通アクセスが非常にいい地域になってきたというよ うなこと。そして、もう一つは陸上ではなくて海上から、岩船港を使った、海路を使ったポートセー ルスができないか等についても、これから真剣に誘致活動をしていっておりますし、またより一生懸 命にやる必要があると考えております。非常に厳しい現状であります。   しかしながら、今ある企業の中に、いわゆるこの前光ファイバーを神林地区に入れましたけれど も、それについても光ファイバー、ブロードバンドがいつ入るのだと言われました。3年も4年も入 らないのであれば、こんなところいれないというようなことでございまして、それらも今予算を計上 しておりますけれども、整備されますと、非常に立地的にも条件的にもいい地域になってまいります ので、好条件がそろいましたので、私どもも積極的に展開してまいりたいと、そのように考えており ます。皆さんも平山さんも何かいい情報があったら教えていただければ私どもも行ってまいりますの で、よろしくお願いをいたします。 〇副議長(三田敏秋君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 今現在市でもって2区画所有しているわけですけれども、1つの案ですけれ ども、それを賃貸という形に出して、例えばその建築中はその賃貸料を免除すると。あるいはそので きた後も賃貸料を半分くらいにして、なおかつ固定資産税3年間ぐらい減免するような優遇策でもっ て企業を誘致することは可能なのでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今現在の恐らく要綱があると思いますので、その辺可能かどうかについては、 現状をつぶさに検討いたしまして、ほかにもありますので、それらの整合性もありますので、そうい うときには検討をせざるを得ない状況になるかと思います。 〇副議長(三田敏秋君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 今現在神林村の工業団地で操業している会社というのは、ほとんど市内とい うかあるいは郡部からの進出ではなくて、移転してきた企業が大半であります。だものですから、そ うそう雇用はふえていないというふうな状況なのですね。本当に先ほど市長もおっしゃいましたけれ ども、現在ハローワークの有効求人倍率は非常に低くて、高校生の就職先がないというのが現在市の 行政課題の中での最も大事な行政課題ではないかなというふうに思います。それですから、それがや っぱり市だけの問題ではなくて、日本経済全体の問題なのでどうしようもないこともありますけれど も、さらなるご努力をお願いして、若者の就業機会の場所を提供していただきたいというふうに切に 思うわけであります。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 私も全くそのとおりだと思っております。しかしながら、先ほど来申し上げ ておりますように、非常に厳しい現状であると。平山さんも新潟まで行って通ってみればわかるとお り、中条にあれだけの中核工業団地があります。聖籠にもあります。ほとんど入っていない状況であ りまして、非常にあれを見ただけでも厳しいなと考えざるを得ないわけでございますが、そんなこと も言っておられませんので、努力をさせていただくということでお願いしたいと思います。 〇副議長(三田敏秋君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 工業団地の問題を終わります。   次、農振除外について。昭和27年に制定された農地法では、農地はその耕作者みずから所有する ことを最も適当とする理念に基づいている自作農主義という建前をとってきたわけですけれども、先 ほど市長がおっしゃいましたように、ことし6月、農地法の改正がありまして、農地の借用が原則自 由化になり、株式会社でも借りられるようにする、つまり農地を持つ自作農が作物をつくるとの原則 は見直し、利用しやすさ重視の方針に転換して、企業の参入を促進して、大規模化で農業の効率を高 めるというふうに変わってきたわけです。   反面、農地の減少への歯どめとして、農地の不正転用の罰則を強化して、ばらばらな農地を集め る仕組みをつくる。それが安易な除外申請や転用を認めないということにつながっているのではない かと思っております。確かに優良な農地は守るべきだと思います。しかし、そうでもない農地や、ど う考えてみても農地として利用するよりは他用途に転用して利用したほうが有効利用が図られる農地 もあります。   例えばある地域の方が、家の近くに遊休農地があって、それを転用しようとしたのですけれども、 たまたまそこが農振地域に入っていまして、その農振除外をするにものすごく手間がかかって、非常 に面倒したというふうに言ったことを聞いたことがあるのですけれども、農振除外というのは簡単に はできるものではないのですけれども、やっぱりそういうのはもう少し柔軟な姿勢でもって対応する 必要があるのではないかと思いますけれども、産業観光部長お願いします。 〇副議長(三田敏秋君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) 農振法は44年に法律できまして、今管内の旧市町村では48年度、49 年度にかけて作成したわけでございます。これらも5年に1回ずつの見直しはかけてきているわけで すが、今6月に農地法が一部改正されたというふうなことから、農振法の縛りも非常に厳しくなって いるという中で、今私どもとしては21、22で農振法の見直しをやろうということで、既に着手してお ります。   そうしますと、22年になりますと、村上市の1つの農業振興整備計画書ができ上がると。中でい ま基礎調査やっておりますし、22年度、これから各集落に入りながら個々の線引きを含めた中で調整 していきたいなというふうなことで考えていますが、いずれにせよ農地法の一部改正で学校あるいは 公共施設等についても、今まで許可要らなかったのですが、これは協議扱いになるという言い方、農 地法でしておりますので、これを踏まえながらじっくり皆さんと検討しながら線引きして計画書をつ くっていきたいと。恐らくこれから先は非常にもっと厳しい農地転用あるいは農振の除外というふう なことになるのかなというふうなことで、今回の計画でかなり詰めた中の計画をつくっていきたいと いう考え方でございます。 〇副議長(三田敏秋君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 確かに農振除外、その転用は国の方針もあるし、県の方針もあるわけですの で、市だけでは単独で物事は進められないという事情はあるとは思いますけれども、農地法ではなく て、農業委員会そのものもちょっと問題ある面もあるし、やはり現場主義というか、現場だけではわ からないということもあると思うのですよ。外的なものだけでは、国の方針、県の方針だけではその 地域の実情にそぐわない面もあると思います。ですから、やはり市の農業委員会がしっかりして、そ の判断基準というのをはっきりと持ってそういうことに対処してもらいたいのですけれども、どうで しょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) 策定には市議会も、当然市でつくるわけでございますし、各市の産 業課あるいは農業委員会とともに、今後大きな見直しがあって問題にならないような計画づくりをし ていきたいと。まず、何といっても国では食料自給率を上げていくのだと。優良農地はどうしても守 らねばならないのだという基本路線に立っているものですから、そんな関係から私どもとしては今見 直す中できちっと、大きな団地で抜けねばならないのはどうしても市の計画あるいは抜けていこうと いうふうな考え方で、たまたま都市整備にも今都市マスプランの見直しやっているわけでございます ので、いい機会でございますので、きちっと農業のやる部分とそうでない部分については明確に協議 していきたいということで考えています。 〇副議長(三田敏秋君) 補足ありますか。   農業委員会事務局長。 〇農業委員会事務局長(渡辺正信君) 転用の許可基準につきましては、やはり農地法の中でありま すので、一村上市農業委員会だけで判断するということはできませんので、全国統一した中で4条申 請なり5条申請を受け付けて、それを処理をして、そのときこういう基準に合ったものであれば転用 として認めますよという中で処理をしておりますので、村上市農業委員会だけで判断するということ はほとんどありません。 〇副議長(三田敏秋君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 転用ですけれども、以前より転用の許可基準が厳しくなった、また転用のや り方が面倒になったという話もよく聞くのですけれども、それは荒川地区の方式に従ってつくってい るのでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 農業委員会事務局長。 〇農業委員会事務局長(渡辺正信君) 合併して、確かに今村上市から旧5市町村で1つになったわ けですけれども、転用の基準というのは先ほども言いましたように決まっていますので、昔ここの市 町村は緩かったとかいうことは私の判断ではないと思います。 〇副議長(三田敏秋君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 先ほど市でもってその計画を策定するといいましたけれども、おおむねはっ きり何年後にこうするということはありますか。決まっていますか。 〇副議長(三田敏秋君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) 農振の計画は22年度に完了する予定でございます。農振の除外と農 地転用というのはまた別な法律でやっているものですから、今農業委員会の局長は転用の関係申し上 げましたけれども、農振区域を外して農地転用というふうなことになるわけでございますので、結果 的には私どもの農振計画は22年に告知して、きちっとした計画書をつくるということで進めておりま す。 〇副議長(三田敏秋君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 冒頭、国道沿線の沿道サービスのそういう物流業者とかが進出してきやすい ような土地があるというふうなことを申し上げたのですけれども、圃場整備が終わって、当然本換地 があるのですけれども、本換地になりますと、国道のわきとか、そういう大きな道路のわきというの は圃場、不整形になっていて、結構だれもそこをとりたがらないような土地なわけですね。それを換 地担当者は、もしかしたらその辺は転用がなるかもしれないというふうなことで、無理やり押しつけ るというような場合もあったのです。だものですから、それがまるっきりだめだとなると、やはりち ょっとおかしいのではないかなということが必ず出てくると思うのですけれども、それについていか がですか。 〇副議長(三田敏秋君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) 基本的には土地改良して8年経過すればという言い方はしています けれども、要は担い手に対する農地集積とか、さまざまなものが影響あると思うのですが、担い手あ るいは認定農業者でさまざまな補助金を使って、今までやっていると。それがおれはこの部分、道路 のすぐわきだから農振から除外してくれというようなことについては、これらについてはなかなか厳 しいものがあろうと。今整備した中でも、農地利用集積関係も金入っているわけでございます、基盤 だけではなくて。そんな関係から、簡単に国道沿線、きちっと外されるかどうかというようなものに ついては、今後私どもも地域に入りながら検討していきたいということでございます。 〇副議長(三田敏秋君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) そうすれば、それは絶対だめだということではなくて、是々非々で考えると いうことなのでしょうね。そういうことですよね。 〇副議長(三田敏秋君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) 私どもとしては、そういうことで皆さんの立場になってある程度考 えていきたいなと。今大きな問題としては、荒川に大きな団地の中にウオロクが進出してきたいのだ ということで、旧荒川町からも話ありましたし、ウオロクでも早いうちに大きな面積を転用したいの だという話ありますので、これらも計画の中では十分検討していく必要があるだろうなということで 考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 農業とかそういうのを余りよく知らない方は農業委員会のことを誤解してお りまして、既得権を強化しているのではないかと。逆に力をそこなわないために、それを規定を強化 するのではないかという方もいるのです。それは私は確かに農家ですから、農業も大事なことはよく わかりますから、そうではないよと説明はするのですけれども、そういうことをわからない人はそう いうふうに考えるわけですけれども、その辺もよく農業委員会の役割とか、そういうものを皆さんに 周知徹底する必要があるのではないかと思いますけれども、お願いします。どうぞお願いします。 〇副議長(三田敏秋君) 農業委員会事務局長。 〇農業委員会事務局長(渡辺正信君) それにつきましては合併もしましたので、さまざまな地域が 大きくなったわけですので、農業委員会の役割については積極的に農家のほうに入っていって周知し ていきたいというふうに考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) いずれにせよ地域の中で農業を守るところ、そうでないところをきちっと区 分けをして、守るべき農地は守らないといけないと思います。だけれども、そうでないところは別に 守らなくてもいいのですから、本当に。守らなくていいわけですから、そういうのを含めて考えて、 それを策定してもらいたいと思います。農家であっても皆さんが専業農家になるわけでもない。やは り自分の持っている土地が、農地が農地しか使えないとなれば、どうしても限られてくるわけです。 価値は下がります。下がるのです。そうすると、全体の農地の価値が下がるのです。だから、ある程 度転用する土地もなければならないのです。それが経済だと思うのですけれども、いかがですか。 〇副議長(三田敏秋君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) 私もそのとおりだと思います。自分の所有地であって転用もできな い、売りも出せないというのは非常に困るわけでございますけれども、一方ではやっぱり農業を守る というのも大前提の中にあるわけでございますので、これらについては全体の団地の中のここだけを 外してくれというのは、これはちょっと不可能だと思いますけれども、ケース・バイ・ケースによっ てはそれなりに相談していきたいなというようなことで計画を進めていきたいということでございま す。   ただ、農地集積とか、産業の補助金、さっきも説明しましたとおり入っている関係で、基盤だけ の問題ではないと。あるいは基盤にも補助金も入りながら、まだ借金している農地もあるわけです。 これから償還していくものもあるわけでございますので、その辺を含めながら皆さんの声を聞きなが ら、いい計画をつくっていきたいということでございます。 〇副議長(三田敏秋君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) それらについては私もよく知っています。さまざまな補助金が入っているこ とは、だから縛りがあるのです。それはわかります。私自身の考えとして、農地はもともと国のもの だというふうに思っています。決して個人のものではないと。その農地はほとんど国の補助金でもっ て整備しているわけですので、それは当然だと思います。しかしながら、持っている農家個々にとっ ては、例えばそれを勝手に利用できないとなると、やはりそれは問題があると思います。さっきも申 し上げたように、守るべき農地は守らないといけない。だけれども、守らなくてもいい農地は守らな くてもいいのです。そのことを念頭に置いて、今後農業行政に対してもらいたいと思います。そうい うような問題が出たら、きちんと対応してもらいたいと思います。   最後にお願いします。 〇副議長(三田敏秋君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) 十分対応させていただきます。 〇副議長(三田敏秋君) 都市整備部長。 〇都市整備部長(五十嵐孝次君) 平山議員の1項目めの建築基準法に伴う答弁の中でちょっと誤り がございましたので、訂正をさせていただきます。   荒川地区でございますが、荒川地区は22条の指定してございません。それから、神林地区につき ましては全域が指定されているということでございます。あと村上地区、私全域と申しましたが、山 辺里、上海府地区は指定されてございません。それで、今回朝日地区を編入するわけでございますけ れども、一体的な1つの都市計画ということで定めた場合、決定後に22条等はまたその後で決定する ものですから、その辺の不合理についてもこれから検討を重ねるということで今作業を進めていると いうことでございますので、おわび訂正させていただきます。 〇副議長(三田敏秋君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) たくさんの建築士の方からそういうことを言われているものですから、私間 違ったことを言ったわけはないのですけれども、まずよろしくお願いします。   以上で終わります。 〇副議長(三田敏秋君) これで平山耕君の一般質問を終わります。   昼食休憩のため、午後1時まで休憩といたします。           午前11時27分  休 憩                                                        午後 1時00分  開 議 〇副議長(三田敏秋君) それでは、休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇副議長(三田敏秋君) 次に、6番、冨樫宇栄一君の一般質問を許します。   冨樫宇栄一君。           〔6番 冨樫宇栄一君登壇〕 〇6番(冨樫宇栄一君) それでは、議長のお許しをいただきましたので、一般質問をさせていただ きたいと思います。私の質問は2点であります。   第1点目は、今後の市政運営についてということについてでございますが、間もなく新年度予算 の編成の検討作業が始まると思いますけれども、平成20年度決算をどのように見て、これを踏まえて 今後どのように市政を運営していくのか。そして、平成22年度の予算編成にどのように反映させる必 要があると思われているのか、市長のお考えをお伺いいたします。   2点目は、児童プールの使用方についてということでありますが、これは特に荒川地区が中心だ と思うのですが、各集落にある児童プールの使用は昨年に比べては使用が多くなっているようであり ますが、ことしの利用状況はどうなっているのかと。そして、今後その使用方についてどのように考 えているのかお伺いをいたします。   答弁の後、再質問させていただきますのでよろしくお願いいたします。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、冨樫議員の2項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に、1項目め、今後の市政運営について。平成20年度決算をどのように見て、これを踏まえ て今後の市政運営、平成22年度の予算編成にどのように反映させるのかとのお尋ねについてでござい ますが、平成20年度決算につきましては、昨日も申し上げましたが、国の景気対策による財政支出等 で十分とは言えないまでも、予定していた施策、事業を合併初年度の決算を迎え、やることができま した。その結果、一般会計で8億8,739万8,000円を黒字繰り越しすることができましたが、財政指標 としましては、公債費負担比率が上昇しており、注意を怠ることのないよう市政を運営してまいりま す。平成22年度予算編成に当たりましては、市税収入の落ち込みが予想されることや、政権交代によ る影響のため、地方交付税や過疎債等、国の地方財政措置が不透明なため、事業の厳選化による市債 発行額の抑制に努め、今後作成いたします村上市行政改革大綱実施計画を基本に健全財政を目指した 予算編成作業を進めていく必要があると考えております。   次に、2項目め、児童プールの使用方について。ことしの利用状況はどうなっているか。そして、 今後の使用方についてはどのように考えているかとのお尋ねについてでございますが、ことしの利用 状況については、荒川地区では26集落に29カ所設置されておりますが、このうちプールとして利用さ れているのは16カ所でありました。神林地区では8カ所が設置されておりますが、このうち1カ所の 利用がありました。今後の使用方法については、各集落においてプールの安全管理、水質検査などの 衛生検査の実施、また監視員の設置については、常時2人以上の監視体制がとれ、県条例を遵守する こと等を踏まえ、集落の利用希望を聞きながら対応してまいりたいと考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 簡潔明瞭な答弁ありがとうございました。   1点目については、きのう本間議員の質問に対する答弁とかなりダブっておりますので、若干私 の問題点についてちょっと追加的にご質問をさせていただきたいというふうに思います。   20年度決算は今日の景気後退の影響は余りあらわれていないわけでありまして、むしろ国の経済 対策により、予算が当初より大型化し、そして予定された施策をほぼ実施ができた。その上に、8億 8,700万余の繰り越しが出たということでございますが、言われていますように公債費負担率が上昇 をしているということは、今後の財政運営についてしっかりとしてやっていかなければならないとい うことだというふうに思いますが、21年度の当初予算は20年度の比で、一般会計で2.6%、特別会計 と合わせて8.2%減でスタートをしたわけでありますが、その後の国の政策等によりまして、また今 回10億円余の増額補正が提案されておりまして、国の政策がどう変わるのか、不確定要素が多くてな かなか見通しが立てにくいというふうには思いますけれども、市債については当初予算では7.5%増 でスタートしていましたが、今回補正で6,670万が計上されておりますけれども、これを合わせると3 2億680万ですか、の市債が21年度に発生をするということでありますが、20年度末の市債残高が393 億6,100万ですか、ここに32億円が加わるということになるのだと思いますが、それに債務負担行為 が41億余りということになるわけでありますが、21年度末の市債残高は幾らになる見込みか、わかり ましたら見込みとしてお聞かせいただきたいと思います。 〇副議長(三田敏秋君) 財政課長。 〇総務部財政課長(佐藤昭一君) 今ほど冨樫議員おっしゃられましたように、現在高が380億ほど ございますので、10億ほど減らしたいというもくろみを持っておりますので、360億前後くらいにな るのでないかなというふうには思っております。 〇副議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 10億の削減を目指しているということでありますが、なかなか今日の情勢 の中では税収は伸びないし、また今後の国の施策がどうなるかちょっとわからない面もありますと思 いますが、しっかりとした財政運営をお願いをしたいというふうに思います。   もう一つ、もう一点でありますが、財政調整基金について21年度予算では、20年度末で20億の基 金から今年度6億円取り崩した予算編成になっておりますが、財政調整基金の21年度末の見込みは幾 らかお聞かせいただきたいと思います。 〇副議長(三田敏秋君) 財政課長。 〇総務部財政課長(佐藤昭一君) 現在20億ほどあります。6億の取り崩しという予算にはなってご ざいますが、可能な限り財政調整基金は残したいということで、20億ほど現状のままで残ってほしい という希望は持っております。 〇副議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) その姿勢でしっかりやっていただきたいというふうに思いますが、財政調 整基金を取り崩しながらということでは、きのうの本間議員の質問にもありましたけれども、市債を 発行額より余計返していくと、こういう財政運営でありますので、かなりしっかりとした運営をお願 いをしたいというふうに思うわけでありますが、この間、先日の全員協議会が明らかにされました財 政健全化法に基づく20年度の健全化判断基準が明らかにされましたけれども、実質公債比率が17.4% であって、19年度から見れば悪化しているというわけでありますが、監査意見書にもありますけれど も、早期健全化基準の25%には確かに余裕はあるわけでありますが、地方債の発行に許可が必要とな る18%にはあと幾らもないというわけでありまして、決して良好であるというふうには言えないと思 うのでありますが、この辺についての見解をお聞かせいただきたいと思います。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) これについては、5つの市町村が合併して村上市ができたわけでございまし て、5つの市町村それぞれに非常に高い数値を示してあったわけでございますので、合併してそれを 持ち込みましたので、当然のことながらその数値は出てくるというふうに理解をしておりまして、こ れからどうやっていくかということであります。 〇副議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) たしか合併前の各市町村の数値を見れば、かなり悪いところもありました し、単純比較はもちろんできないところでありますけれども、でも数値的に見ましても、決して村上 市がいいというふうには言えないと思うのでありますが、数字的に言えば佐渡市よりはいいにしても、 胎内市だとか新発田市だとか、そういうところと比較して数字的にはそんないい数字ではないわけで ありまして、その辺について何を注意をして、どういうところに注意を払いながらやっていく必要が あるのかということを、どうお考えでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 財政課長。 〇総務部財政課長(佐藤昭一君) 昨日の本間議員にも市長答弁でお答えしましたが、財政運営は地 方債の抑制と、もう一つ経常経費、いわゆる義務的経費をいかに減らしていくかの2つの柱があろう かと思いますので、それらを指数と比較しながら注視していきたいというふうに考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 行財政改革をしっかりと進めていくということが重要な施策になるわけで ありますけれども、人件費の削減だとか、そういうことについても単なる数字合わせであってはいけ ないわけでありまして、システムのしっかりとした見直しというのをぜひやっていただく、ここが肝 要だというふうに思うのでありますが、その辺についてひとつしっかりとお願いをしたいというふう に思います。   では、財政の問題についてはこれくらいにして、次のプールについてちょっと再質問をさせてい ただきたいというふうに思います。今の答弁では、使用箇所のみの報告がされましたけれども、もう 少し詳しいデータというのですか、ことしの各集落ごとの使用状況だとか、利用状況だとか、データ をお持ちだと思うのですが、少しお聞かせいただきたいと思います。 〇副議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) それではご答弁申し上げます。   神林地区でありますが、8カ所簡易水泳プールがあるのでありますが、21年度は1カ所のみの利 用というふうなことで、それも実質的な遊泳実数というのでしょうか、期間は7月30から8月21日ま ででありましたけれども、11日間。それで92人ということで、平均の遊泳人数というのでしょうか、 8.36人という中で、神林については1カ所のみ運営しております。それから、荒川地区でありますけ れども、答弁にもありましたように29カ所のうち16カ所開いておりますが、その中でも特に県条例の 適用になる6カ所、比較的大きいほうの50平米以上でありますけれども、この利用状況をちょっとお 話してみたいと、こう思いますが、荒島地区が80立方でありますが、139人。7月29から8月10日ま での7日間。それから、2つ目は下鍛冶屋のプールでありますが、これが7月30から8月の12日まで の8日間で106人。それから、3つ目の佐々木のプール、これが7月29から8月12日までの9日間、1 33人。それから、4つ目が山口、これが8月2日から8月の12日までの7日間、78人。それから海老 江、7月29から8月6日までの5日間、45人。それから坂町、これ一番大きいのですが、7月29日か ら8月11日までの8日間、131人というふうな利用状況であります。 〇副議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) ありがとうございました。   ことしは特に天候不順でありまして、なかなか子供たちもプールへ行く機会が少なかったので、 利用者数としては例年より少ないというふうに思いますけれども、昨年は県条例の適用になる50立方 以上のプールの使用は3カ所であったわけですが、今回は6カ所になっているということでありまし て、そして今教育長のほうからご報告がありましたような利用状況でありまして、この悪天候の中で も1日やっぱり20人から、大きな坂町だと30人ぐらいの子供たちが利用しているということでありま して、まだまだ地域にはこの児童プールの需要はあるというふうに言えると思い、存在価値はあると いうふうに言えると思いますので、しっかりとした今後も利用できるように行政としてもサポートを していく必要があるだろうというふうに思いますが、特に今の子供たちなんかを見ていると、私も村 の獅子踊りにかかわったりしておるわけでありまして、子供たちの指導なんか見ていると、なかなか 片足で長く立っていられないだとか、鉄棒のような棒を回るのが幾ら教えても回れないだとか、そう いうのが非常に目につくわけなのですよね。大体同じように小学校2、3年生から教えて今まで来た のに、なかなか最近は教えてもできないというふうなのが目につくのですよね。そういうことを見る と、外で遊ぶ機会が少なくなったからかなというふうなことを話し合っているわけでありますが、そ んな観点から見ても、この児童プール、小学校の低学年あるいは学校へ行く直前の子供たちに外で遊 べる場を確保してやるということが今極めて大事なのではないのかなというふうに思っておるところ でありますが、この辺について教育部長なんかはどういうふうにお考えなのか、ちょっとお聞かせい ただきたいと思いますが。 〇副議長(三田敏秋君) 教育部長。 〇教育部長(平山 浩君) 今議員お尋ねのとおり、子供たちの体力といいますか、これがやっぱり 客観的なデータから見ても、低下をしているというふうなところであります。この原因については、 やっぱりさまざまな要素が絡まっていますけれども、1つはやはり生活の様式の変化といいますか、 外へ出て遊ぶ機会が減ったということとか、それからやはり手伝いをしなくてもいいような生活様式 になってきた等々さまざまのこと、そして子供たち同士が外で遊ぶ機会が減ってきているというふう な要素が絡んでいると思います。こんな中で、やっぱり地域の子供は地域のみんなで育てるというふ うな郷育の視点から見ても、さまざまな場所で友達同士横のつながりを、そして縦の人間関係を学ぶ というふうなことは私は大事なことだというふうに考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) ありがとうございました。そういうところを私たちも肌で感じているわけ でありまして、ぜひともこのプールについては継続をしてやっていただきたいものだというふうに思 うわけであります。   もうちょっと工夫をしたやり方をすればまだまだ使いたいという集落はあるようでありまして、 これについて行政のほうからもうちょっと地域、PTAだとかの役員だとかに中身的にもうちょっと 詳しく説明をして、それを今の県条例をうまく使いこなせるようなアドバイスをぜひ行政のほうから やっていただきたいというふうに思うわけであります。   県条例の適用になるプールが荒川地区では今回6カ所でありますが、適用にならない50立方以下 のプールが、現在でもそれだけで10カ所使われておるわけでありまして、26集落のうち両方合わせる と16カ所の地域でプールが使われていると。この現実と、あとは適用外のところはデータがとれてい ないので、どれくらいの利用率あるのかちょっとよくわかりませんけれども、しかしかなり子供たち が行っていることは間違いのないことでありますので、これらについてもぜひプールの維持管理につ いてしっかりとやっていく必要があるというふうに思うわけであります。   これは県条例でありますから、これ市長にお伺いしてもしようがないことではありますけれども、 どうもこのプール条例が50立方というところに線を引いたということについては、ちょっと厳し過ぎ るなというふうに非常に感じておるわけでありますが、50立方以下のプールというふうになると、一 番深いところで1メーター、浅いところで60センチしかないわけですよね。そして、ちょっとこう手 を伸ばせば何かあっても、外からでも手の届きそうなプールのようなところが多いわけですけれども、 しかしこれは条例ですから、監視人もちゃんとしなければならない。それから、水質検査だとかも専 門業者に検査を受けてもらって、定期的に保健所に報告しなければならないだとか、非常に厳しい条 件になっておるわけでありまして、これは泉田知事の肝いりでやった条例だそうでありまして、絶対 に新潟県ではプールでの事故は起こさないということなのだそうでありますが、その決意は非常に立 派だと思うのでありますが、しかし現実にちょっと適応していない面があるのではないかというふう に、非常に感じておるわけでありまして、声を聞いてみれば、せめて100立方ぐらいまで上げていた だくと使いやすいのだけれどもなという声が非常に聞こえてくるわけですよね。その辺については、 行政からも適用課題についてもう少し検討してもらうような働きかけなどもしていければなというふ うに思うのでありますが、その辺についてはどうでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 今ご答弁申し上げますが、今議員がご指摘ありましたとおり、子供たちの 体力の低下というのが今非常に問題になっておりますので、その辺学校教育の一環の中で今最大限の 向上を目指し取り組んでいるさなかでありますが、ことプールのみだけで体力向上ということではな いのでありますけれども、地域とのかかわり等もありますので、天候にも左右されますけれども、お おむね2週間程度のプールが開業されるという状況であります。そんな中でありますし、いずれにし ても議員もご承知のとおり、まず老朽化が進んでいるのがまず第一心配しているところであります。   それと、時代の趨勢というのでしょうか、子供たちのプールに対する感覚あるいは保護者自身の ニーズといいますか、認識が相当昔より変わってきているという点はございますので、その辺も常に 把握しながら、できる限り安全第一に皆さんのご要望にこたえるべく対応に当たってまいりたいと、 こんなふうに思っております。   私どもにしてみれば、やっぱり50平米等の問題もあるようでありますけれども、これも1つの規 則でありますので、それを最大限に安全のための監視体制なんかも大変な負担になるわけですけれど も、さっきから申し上げますように、子供たちの安全ということは第一義でありますので、その辺も いろんな角度から検討しながら、でき得る限り安全に使用してまいりたいと、こう思っております。 〇副議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 安全については万全な対策を講じるということは当然のことでありますけ れども、日常的な安全だけではなくて、やはり今後施設上の問題もあろうかと思います。例えばフェ ンスが傷んできているだとか、あるいはプールの周りにひびが入っているだとか、こういう修繕の問 題も出てくると思われますが、その辺について地元では金かかればだめなのかねとかいう心配がある ようでありますが、その辺についての今後の扱いについてはどう考えているか、お聞かせいただきた いと思います。 〇副議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 今何とかという施設もあるのでありますけれども、ご利用いただいている ところは適宜修繕をしながら対応してまいりたいと思っております。   ただ、心配しているのは、特に神林地区なんかそうであります。8つあるうちの1つしか使って いないと。残りの7つはというと、非常に危険といいますか、利用されているところはフェンス等も そこそこ対応しているのでありますけれども、それが使わないとどんどん傷んでいって、むしろそれ をどう処分して……処分というのでしょうか、落下事故等、事故を回避するために要は取り壊すとい うふうなのがむしろ課題になってきているような点もありますので、そういうふうな面も含めながら、 これは今度私どもの手を離れるわけでありますけれども、いずれにしてもやっぱり事故等あれば大変 でありますので、その辺も総合的に含めて利用等、やっぱり安全面、それから使っていない施設の問 題等も総合的にそれぞれの関係部局と連携しながら対応していきたいと、こう思っております。 〇副議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 神林のほうについてはなかなか子供たちも少なくなって、利用の需要自体 が少ないというところもあるようでありますし、検討はしていくべきだというふうに思いますけれど も、荒川の関係についてはまだまだ十分使えますし、需要もあるということで、可能な限り手をかけ ていって長く使えるようにしていただきたいというふうに思います。   その件でちょっと気になるというのですか、先日いただいた村上市の補助金等に関する基本指針 の中で、地区児童プールと簡易水泳プールというふうな表現の違いがありますが、この違いについて ご説明をお願いしたいと思います。 〇副議長(三田敏秋君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(佐藤正幸君) プールの名称の違いでございますが、基本的には同じものでござい まして、それぞれの合併前の荒川町、神林村でそれぞれの補助金要綱をつくった際の名称をそのまま 継続して使用しているということでございますので、今後補助金の見直しを予定しておりますので、 その際に統一したものとしてつくっていきたい、こんなふうに思っております。 〇副議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 新市になりましてから補助金の問題だとかは統一しなければならないとい うことはわかるのでありますが、今私らがもらっている資料によりますと、この補助金の今後の方針 の一覧表というふうなのを見ると、地区児童プール敷地補助金というのは、これは荒川地区の坂町の プールのことをいうのだそうでありますが、たかが3万8,000円の補助金でありますけれども、これ については100%の法律なので、段階的に廃止をするというふうになっておりますし、それから簡易 水泳プールという修繕費だとか水道料金ということについても、50%のところを今度3分の1以内に 段階的に減額をしていくというふうになっておりまして、水道料金については現在100%だけれども、 これも3分の1以内に段階的に減額をしていくというふうになっておるわけでありますが、これを読 めば荒川地区の児童プールは該当しないというふうに判断できるのですが、その辺それでよろしゅう ございますでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(佐藤正幸君) まず、当時の荒川町でのプールと神林村のプールの創設段階から全 くの違いがございます。旧荒川町では町が建設されたというものでございます。それから、旧神林村 では補助金によって建設されたものでございます。したがいまして、旧神林村につきましては、集落 の所有であるというふうなことから、運営費につきましては神林村では補助金制度を利用していると いうこと。それから、旧荒川町では今現在市の所有でございますので、市の予算から支出していると、 そんな違いがございます。 〇副議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) そうすると、簡易プールの修繕補助金というのが20万ですか。そして、水 道料金が26万8,000円計上されておりますけれども、これは1カ所でこれだけということでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(佐藤正幸君) ただいま質問された金額をもう一度ひとつお願いしたいと思います が。 〇副議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) この補助金の今後の方針の一覧表というのを見ますと、この中で簡易水泳 プール修繕等補助金、社会福祉課の担当でありまして、事業補助として20万、それから水道料金補助 が26万8,000円というふうに計上されておるということですが、ことしは1カ所、去年2カ所使った のですか、それ2カ所分なのか、ちょっとお聞かせいただきたいと思います。 〇副議長(三田敏秋君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(佐藤正幸君) 大変失礼いたしました。補助金の今後の方針の中に示されている21 年当初予算額につきましては、この補助金というのは先ほども言いましたように旧神林村でございま すが、実際は1カ所の予算というふうに考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) わかりました。結構こうして見ると1カ所でも維持費がかかっているなと いう感じがするわけでありますが、荒川の児童プール、ことし全部で16カ所使っておるわけでありま すが、水道料金だとか、それから消毒の薬だとか、それから水質検査の料金だとか、こういうものに ついては現在どれくらいかかっているのか、わかりましたら教えていただきたいと思いますが。 〇副議長(三田敏秋君) 社会福祉課長。 〇福祉保健部社会福祉課長(斎藤 勉君) 荒川地区の修繕の関係につきましては、平成21年度で20 万5,198円かかっております。修繕費の内訳としては、施設の扉の修繕、それから排水口の二重ふた の取りつけの修繕、それからバルブの修繕ということで執行させていただいております。   以上です。 〇副議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) そのほかに水道料金なんかもかなりの額かかるというふうにお聞きしてあ るのですが、その辺についてまだ集計はされていなかったら結構ですけれども、大枠水道料金16カ所 分だと、去年のデータでも結構ですが、去年13カ所ですか、これでどれくらい水道料金がかかり、あ るいは薬品代どれくらいかかるのかということを集約しておりましたらお聞かせいただきたいと思う のですが。 〇副議長(三田敏秋君) 社会福祉課長。 〇福祉保健部社会福祉課長(斎藤 勉君) 水道料金につきましては、今現在16カ所使っているわけ ですが、約50万円ほど見込んでおります。   それから、消耗品関係の塩素消毒の関係でございますが、約17万円ほど見込んでおるということ でございます。 〇副議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) そうしますと、坂町地区のプールの敷地の補助金というのも、これも3万 8,000円ですけれども、これも削るというのはどうもちょっと私としては腑に落ちない面があるので すが、たかだか3万8,000円ではありますけれども、地区の集落にとっては今まで負担してこなかっ たものが自分たちの負担になる。さらに、これから水道料金だとか、そういうものも含めて地元負担 になるというふうになると、これはかなりの負担になる、お荷物になるというふうに言えると思いま すので、これについては当然当面の間は荒川の関係については市で負担をするということであります から、当面はいいのでしょうけれども、将来統一を、補助金として出すときになると、これはやっぱ り地元にとってはかなりの負担になるということでありますので、この補助金の問題については、ぜ ひご検討をしていただいて見直しをしていただきたいというふうに私は強く申し上げたいというふう に思うのであります。   それで、今の報告によれば、水道料金が、修理はこれはそのときによって大きな修繕になれば多 額のお金かかるし、簡単であれば幾らもかからぬということでありますから、幾らというふうには言 えないと思いますが、水道料金だとか、あと薬品代合わせて70万ぐらいですか、16カ所で70万や80万 の負担ならば3分の1に削るだとか言わないで、ぜひ使える間は市の負担で使わせてやるということ は、教育上の観点から含めてぜひこういうふうに私としてはお願いをしたいというふうに思うところ であります。   そういう意味ではどんな小さなところから節約をしていかなければならないというその姿勢は結 構ですし、わかるのでありますが、しかし削るところは削ってもらいたいけれども、こういう問題に ついてはぜひこんな小さなものをあえて統一という名目のもとに削っていくということは、ぜひ見直 していただきたいというふうに思います。そういうことを最後にお願いを申し上げまして、私の一般 質問を終わらせていただきたいと思います。   ありがとうございました。 〇副議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 終わられるのに大変恐縮なのでありますが、議員もご承知のとおり坂町の プールの敷地の件で、ご承知かと思いますが、これは前からのいきさつで、本伝寺、お寺さんの所有 なので、長い間の地域とのかかわりがあるので、この辺はというふうな地域の皆さんとのかかわりと いうことでご理解いただければいいかなと、こう思っていますが。 〇6番(冨樫宇栄一君) ありがとうございました。 〇副議長(三田敏秋君) これで冨樫宇栄一君の一般質問を終わります。   13時55分まで休憩します。           午後 1時42分  休 憩                                                        午後 1時55分  開 議 〇副議長(三田敏秋君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇副議長(三田敏秋君) 次に、26番、石嶋修平君の一般質問を許します。   石嶋修平君。           〔26番 石嶋修平君登壇〕 〇26番(石嶋修平君) 議長からお許しをいただきましたので、質問をさせていただきます。ただい まは心ある同士の皆さんから激励の拍手をいただきました。大変ありがとうございます。   それでは、質問させていただきます。ごみ処理場の建設計画についてお尋ねをいたします。檜原 地区でごみ処理場が稼働中であることは周知のとおりでございます。自来、平成元年の稼働から今日 まで、耐用年数もはや過ぎまして、老朽化に伴い、岩船広域事務組合当時から建設更新に向けて研修、 研さんを重ねてまいりました。そのかいあって、中長期的にわたっての実施計画がなされ、昨年12月 には新ごみ処理場建設検討委員会を設置されまして、鋭意努力をされておりますことに対しまして敬 意を表するところであります。   今までの一般質問の中で、お二方の同僚議員が質問されておりますが、私が今回あえて質問させ ていただきますのは、建設予定地であります地域住民の一人として、常に住民の皆さんとともに深い 関心を持ちながら、一日も早い着工と完成、稼働をこいねがうものとして質問をさせていただきます。   通告いたしました3項目についてご質問をさせていただきます。まず、第1点目でありますが、 温室効果ガス排出削減についてお尋ねをいたします。今年4月1日より、豊かで美しく有効な環境の 保全及び創造に努めることを決意した村上市環境基本条例が施行されました。基本理念は、良好な状 態で将来の世代に継承することと制定されております。それを実現、実行、そして継続していくため には、地域における資源環境型の社会形成と、温室効果ガスの少ないまちづくりの政策など、地域全 体で温室効果ガス削減に向けた取り組みが必要だと考えられます。その大きな手段の1つとして、ご み減量作戦は最も身近にして効率のよい取り組みだと考えられますが、いかがでございましょうか。   平成19年6月に市町村における循環型社会づくりに向けた一般廃棄物処理システムの指針が公表 されております。その中に、廃棄物処理に伴う温室効果ガスを1人当たり1日の排出量として0.313 キログラムと明記されております。最もごみ処理場施設で求められることは、日々の安定と同時に、 安定稼働ではないかと考えられます。本市の環境理念であります良好な状態で将来の世代に継承する ことを念頭に、循環型社会の形成という視点から、今後の本市、村上市における温室効果ガスの発生 抑制に対する具体的なお考えをお知らせ願いたいと思います。   次に、第2点目でございます。施設の熱源の利活用についてお伺いをいたします。ご承知のとお り、本市の人口は残念ながら減少傾向にございます。65歳以上の高齢者は年々増加する中で、高齢者 比率は30%を超えて、全国平均でも高いポイントとなっております。皆さんご承知のとおりでありま す。65歳以上の就業者は、就業者数の12%を占め、8人に1人が高齢者という現状であります。今後 この従事比率はさらにふえていくことは十分に予想されるところでございます。   そこで、まことにせんえつではございますが、提案をさせていただきます。高齢者の多くの方々 は第1次産業に従事されておられる方がほとんどでございます。その知識とすぐれた経験を生かした 地元雇用促進と相まった農家のビニールハウス栽培育成強化の観点から、附帯施設として考えられな いものでしょうか。栽培品質によりますが、ハウス栽培には多くの熱源が必要であります。特に冬期 間は多くの熱源、すなわち燃料を消費しなければなりません。コストの面においても大きな負担とな っております。また、反面環境の面から見ますと、いわゆる燃料、俗に言う化石燃料の浪費は温室効 果ガス排出につながるために、温室効果ガス排出削減とは逆行してしまいます。その解決策の1つと して、ごみ処理場に隣接させることによって、化石燃料を必要とせず、常に安定した熱源の確保、供 給が可能となります。俗に迷惑施設というイメージが強い廃棄物処理施設が、地元の雇用促進と農業 振興につながる地元関連施設と生まれ変わるものと信じます。今後直面するこれらの問題についてお 伺いをいたします。   第3点目でございます。事業者の選定方法についてお伺いをいたします。ごみ処理場建設は、本 市にとって類を見ない大事業であり、決して失敗は許されません。ゆえに事業者の選定及び選定方法 には細心の注意を払う必要があると考えます。そこで、釈迦に説法になりますが、事業者の選定につ いてどのようなお考えをお持ちでしょうか、お伺いをいたします。   一般廃棄物の処理施設は、およそ15年から20年間にわたり稼働を続けます。村上市といたしまし ては、一般廃棄物の処理という住民サービスを長期にわたり、安全にかつ安定的に負わなければなら ない当然の義務が発生いたします。無論市民の皆様からは長期的にわたり、安全で安定した廃棄物の 処理が求められることになります。環境省においても、公共工事品質確保法、俗に言う品確法で、品 確法を踏まえた対応をすることが求められると明記されております。本市においても、平成20年6月 から村上市総合評価方式試行要領が定められております。まさにその第3条に指定されております高 度技術提案型に該当するものと考えます。近年、他の市町村の同事業においても、総合評価方式が多 く採用されていると聞き及んでおります。市においても、大きな事業であり、安易な事業者選定は避 けるべきと考えますが、市長の賢明なるご答弁をお願いをいたします。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、石嶋議員のごみ処理場の建設計画についてのご質問に順次お答え をいたします。   ご承知のように、新ごみ処理場の建設については、本市の喫緊の課題と受けとめ、新ごみ処理場 建設検討委員会を設置し、地元の建設同意をいただくため、誠心誠意努力をしているところでござい ます。いましばらく進捗に対してのご理解を賜りたいと思っております。   初めに、1点目の温室効果ガス排出削減については、市民の快適な環境を保持し、また恵まれた 本市の自然環境を保持、保全する上で、非常に大変重要な課題であると認識をしております。本市に おいては、今年度と来年度の2カ年をかけて、村上市環境基本条例に基づく環境基本計画と、あわせ て地球温暖化対策の推進に関する法律に基づく地球温暖化防止実行計画を作成いたしました。   温室効果ガスの排出抑制については、地球温暖化防止実行計画の中で、1つは市みずからが行う 事務、事業に関しての削減目標等が定められます。具体的には燃料使用料、電気使用料、一般廃棄物 焼却料などについて、今後の目標等が定まってまいります。   また、2つ目としては、京都議定書目標達成計画を勘案し、本市の自然的、社会的条件に応じて、 温室効果ガス排出抑制のために市が取り組むこととなる各部局における具体的な施策が明らかになっ てまいります。策定後においては、これら計画に基づき、温室効果ガス排出抑制のための個別、具体 的な施策を総合的、計画的に展開していきたいと考えております。   現時点におきましては、引き続きご質問のごみの減量化をはじめ、分別の徹底による再資源化等 に努め、また公共施設においては冷暖房の温度抑制、電灯の小まめな消灯などを励行し、循環型社会 の一層の推進を図ってまいりたいと思っております。   新ごみ処理場につきましても、建設に当たっては環境に優しい焼却施設の導入等に十分配慮する とともに、計画策定後の地球温暖化防止実行計画に基づき、削減目標値を定めるなど、温室効果ガス 排出抑制に努めていきたいと考えております。   次に、2点目。施設の熱源利用についてのお尋ねでございますが、地元の雇用促進と農家のハウ ス栽培育成強化の観点からのご提案ということでありますが、焼却施設の予熱利用については、どの 程度の熱利用が可能かなど、処理方式や整備、運営方式とも密接に関係してくるものと思っておりま す。まずは地元及び用地関係者の建設同意をいただき、その後環境影響調査を進めながら、処理方式 や整備、運営方式について検討することになりますので、これらの検討にあわせてご提案の焼却施設 の熱源利活用についても、地元の要望等もお聞きしながら、他市町村の例なども参考にしながら、熱 源の利用について検討していきたいと思っております。大変ありがたいご提言だと感謝を申し上げま す。   次に、3点目。事業者の選定方法についてのお尋ねでございますが、新ごみ処理場の建設につい ては、施設の安全性や耐久性の確保に高度な技術を要するなど、難易度の高い事業であり、公共工事 の品質確保は極めて重要であると思っております。また、申すまでもなく、施設設備の品質確保が住 民の安全、安心の確保にもつながってくることから、工事施工等における品質の確保も重要な問題で あります。事業者等の選定についてはまだ先の話になりますが、本市に最も適した発注仕様書、また は整備運営方針を定め、そして事業者等の選定に当たっては、整備手法により、手続も異なりますが、 公共工事の品質確保の促進に関する法律を踏まえ、総合評価方式の導入を検討していきたいと思って おります。いずれにいたしましても環境省における廃棄物処理施設建設工事等の入札契約についての 考え方及び本市の入札契約の手続にのっとり、事業者選定委員会等を設置するなどして慎重に対応し てまいりたいと考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 石嶋修平君。 〇26番(石嶋修平君) ただいまは賢明なご答弁をいただきまして、大変ありがとうございます。   質問の2点目にありますごみ処理場施設の熱源について、二、三質問する予定でございましたが、 ただいま市長のご答弁の中で、地元及び用地関係者の建設同意をいただいた後に、環境調査等を進め ながら、処理方式や整備運営方式について検討し、これにあわせて今ご提案をいたしました熱源利活 用についても前向きにご検討するという温かいご答弁でございましたので、私があえて再質問するこ とによって、今用地折衝中でございまして、言質となると支障が生ずるかと思いますので、この辺で 再質問を取りやめて、今後とも地元同意をいただくために、誠心誠意ご尽力くださることを要望いた しまして、一般質問を終わります。   ありがとうございました。 〇副議長(三田敏秋君) これで石嶋修平君の一般質問を終わります。   14時30分まで休憩といたします。           午後 2時12分  休 憩                                                        午後 2時30分  開 議 〇副議長(三田敏秋君) それでは、休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇副議長(三田敏秋君) 次に、16番、姫路敏君の一般質問を許します。   姫路敏君。           〔16番 姫路 敏君登壇〕 〇16番(姫路 敏君) それでは、議長の許可が得られましたので、本日最後の一般質問を行います。   私の一般質問は、村上市総合計画と村上市行政改革大綱実施計画の作成についてでございます。 村上市総合計画の作成に当たっては、合併市町村基本計画を最大限に生かし、作成されたものと考え ておりますが、現在は本年12月議会で基本構想の議会議決に向けて村上市行政改革大綱実施計画を作 成中であるとの説明が7月17日の全員協議会の場で議員に向けてございました。   そこで、村上市総合計画と村上市行政改革大綱実施計画全般についてを質問といたしますが、特 に以下の件についてお伺いをしたいと。@番、都市計画税の今後の取り扱いについて、どのように考 えているのかお聞きしたい。   2番目、人口減少については、行政改革大綱に反映されていないようだが、どのように考えてい るのかお聞きしたい。   3番目、高齢化について行政サービスの考え方についてお聞きしたい。この3点を主に聞いてま いります。本日、皆様の手元のほうに都市計画税の課税区域という資料を配付いたしましたので、参 考にそれを見ながらお話ししていきたいと思います。   市長答弁の後に再質問いたしますので、よろしくお願いいたします。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、姫路議員のご質問について順次お答えをいたします。   最初に、村上市総合計画と村上市行政改革大綱実施計画の作成についての1点目、都市計画税の 今後の取り扱いについてどのように考えているかとのお尋ねについてでございますが、都市計画税の 課税区域等の見直しについて、合併時の事務事業調整においては、合併後3年間は現行のままとする 方針となっており、その後の見直しのため、現在都市計画区域の再編等の作業が進行中であります。 今後用途区域の変更や都市計画事業の見直しなどと整合を図り、先月組織しました座長を副市長とし、 庁内関係課長をメンバーとする都市計画税検討プロジェクトにより、十分な検討を行い、市としての 方針を提案する考えでおります。   次に2点目、人口減少については、行政改革大綱に反映されていないようだが、どのように考え ているのかとのお尋ねについてでございますが、行政改革大綱及び同実施計画は、人口推計を反映し たものとなっております。地方自治法に市町村の事務処理に当たり、議会の議決を経て、総合的で計 画的な行政運営を図るため、基本構想を定めなければならないとされており、現在この基本構想を含 む第1次村上市総合計画の策定中であり、本年3月の議会全員協議会に基本構想の素案を策定の進捗 状況とともに報告いたしたところでございます。   本基本構想は、まちづくりの基本的な考えを示す基本理念と、本市が目指す将来像を掲げており ます。将来像は、まちの将来像と行政の将来像に分け、それぞれ基本目標を定めました。さらに、目 標実現の具体策として、重点戦略を明記しました。この基本構想を達成するため、基本計画と基本計 画を具現化するための実施計画の3層構造で、第1次村上市総合計画が構成されております。基本計 画はまちづくり編と行政経営編で構成され、これらの基本指標として、人口、世帯、年齢別人口、財 政状況を示しております。この総合計画の基本計画、行政経営編は行政改革大綱実施計画を取り込ん だものでありますので、行政改革大綱及び同実施計画は人口推計を反映したものとなっております。 なお、本市の人口は今後とも減少が推計され、ますます少子高齢化が進むと予想されます。このため さまざまな施策を実施し、確かな基盤づくりを進めていかなければならないと考えております。   次に、3点目、高齢化における行政サービスの考え方についてのお尋ねでございますが、本市の 高齢化率は3月31日現在で30.5%となっており、将来にわたり増加が見込まれます。今後は団塊の世 代の大量退職による本格的な高齢社会を迎えることで、この対応への備えをきめ細かく進めることが 重要であると考えております。また、高齢者が加齢に伴う身体、精神面での障害や生活上の困難があ っても、個人として尊重され、住みなれた地域で自立した生活を送ることができるよう、これを支援 する施策を充実させていくとともに、安心して暮らせる地域づくりを構築するために、総合的な施策 の推進が必要であると考えております。具体的には本年3月に計画策定いたしました村上市高齢者保 健福祉計画で定めた5つの基本方針により、関係する施策を推進していくことといたしております。 〇副議長(三田敏秋君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) ありがとうございます。   最後ですので、大変お疲れのところ申しわけございませんが、質問いたしますが、村上市総合計 画ですよね。これが前期が4年、後期が4年ということで、8年という計画の中で作成されておりま すが、これはどういうことか具体的に教えてください。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 1つには、合併時における交付税の特例措置の期間が8年であるということ を大前提にしております。 〇副議長(三田敏秋君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 私の考え方の1つに、今市長が平成21年度で市長でいらっしゃって、それで その総合計画の前期をつくり上げていく。それは21年4月、22年4月、23年4月、24年4月。24年4 月ということは、24年の4月から1年間で25年の3月の末までで4年という考え方をした場合、24年 の4月に市長選挙がございますよね。そうすると、24年の前期分は今市長が政策を立てていきますが、 後期分について見れば24年度の中でつくり上げたものが25年度に反映されるという考え方をとっても よろしいものなのでしょうか。これどうなのですか。課長、わかりますか。 〇副議長(三田敏秋君) 政策推進課長。 〇企画部政策推進課長(相馬正喜君) 総合計画につきましては、先ほど市長申し上げたように、議 員言われるように8年間の計画といたしました。財源はこれまでも何度も申し上げているとおりであ ります。   それともう一つ、この総合計画を8年間、従来でありますと10年間の計画というふうなのが多い、 自治体が多かったのですが、我々が8年間としたのは、今議員も言われたように、新しい市がスター トして、首長の任期が4年というのもありまして、基本的な構想は8年間の計画を持ちますけれども、 具体的にはその施策としていく基本計画、実施計画と3層構造と申しました。それで、一番下の実施 計画等については、前期の計画、後期の計画としておりますので、そういう意味から見れば首長の主 張するものが次の計画により反映できるような計画期間にも考えたというのは我々8年とした理由の 大きな1つであります。 〇副議長(三田敏秋君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) ということは、市長、市長が今考えられることは、前期分を組み立てていく ことにまず精力を尽くす。24年の4月に市長が市長でいられたら、後期分を24年度中に25年度分のや つを、4年間をつくるという考え方がここの計画の中に入ってこようかと思うのです。24年の市長選 挙で市長が市長にならなかったら、次のだれかさんが市長になられたら、そのだれかさんは24年度中 に25年度から4年間の分をつくり上げると。実にすばらしいですよね、考え方は。つまりそういうよ うなことで選挙戦も戦い、これから3年後ですか。そして、その公約が総合計画の中にも入り込める ような形をとれると、こういうことになろうかと思いますけれども、よろしいですか、それ。何か違 う。 〇副議長(三田敏秋君) 政策推進課長。 〇企画部政策推進課長(相馬正喜君) あくまでも総合計画の計画の期間は8年間を想定して、一番 柱となる部分については8年の計画の基本構想という一番上の部分については、議会の議決が必要で ありますので、それを議会の議決を定めていただきます。この12月を予定しています。それを具体的 に進めるのに前期の事業、後期の事業として区分けしておりますので、そのようなことで施策を回し ていくということで理解してください。 〇副議長(三田敏秋君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) わかりました。とりあえず今は前期の分に集中して傾けていくということで、 この前いただいた行政改革大綱という中で、ちょっと都市計画税のところ入りますけれども、現状と 課題というところ、ちょっと読ませていただきます。「本市における都市計画区域の指定、村上区域 と荒川区域が存在し、そのうち村上区域の一部の地域を対象に都市計画税が課税されております。平 成20年度の合併により、一体の都市として総合的な整備、開発保全の必要性による指定区域の統合や 高速道の整備促進区域の都市計画区域への編入など、新市の都市計画区域などの見直しが必要とされ ている」というようなことがうんぬんと書いてあるのですが、これは私が今これ読んでいる限り、ど ういう印象を受けたか、この説明の内容で。課税の区域の見直しをやるとここにはうたっております。 23年度から実施もしていくのだというようなこともうたわれておりますが、この見直しの言葉を読ん でみる限り、今市長が答弁で検討プロジェクトチームをつくるのだということをおっしゃっておられ ますけれども、これを読む限り、現在の都市計画税はそのまま。ただし、高速道路とか来たらその周 辺が今度何かしらの状況で栄えていくだろうと。そうすれば、その周辺のあたりも都市計画税を加え る、都市計画税を賦課することを考えているようにしか思えない文章なのですよ。つまり現在の都市 計画税はそのままにしておこうよと。ただし、その中で高速道路で繁栄される付近のところも都市計 画税をかけていこうという見直しをしていくとしか読み取れないのですよ、これどう考えても。どう 読んでも。この辺のところ、どうですか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) それは全くそうではございませんで、今現行課税している都市計画税地域も 含めて、合併時に約束いたしました3年後になりますので、計画を抜本的に見直していくということ で理解してください。 〇副議長(三田敏秋君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) それならいいのですけれども、これ読む限りそういうふうなうわさがあると。   それともう一つ、税率のことが全然書かれていない。区域は見直すけれども、税率のことは一言 も書かれていないのですよ。これ税率等もプロジェクトチームでは考えていくという考え方でよろし いのですか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) そのとおりであります。 〇副議長(三田敏秋君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 先ほど私ちょっと資料を皆さんのお手元にお配りいたしましたが、ちょっと その辺について少しご説明を申し上げます。   市長にもいっているかと思うのですけれども、この右側の黒い線が国道の7号でございます。そ して、この7号を境にして、今現状のことを言いますよ。例えば村上信金さんありますね、東支店。 そして、境にして向かい側には鈴木カメラさん、その他ありますよね。そこで、いわゆる町側のほう は税率がかかっている。いわゆる都市計画税がかかっている。向かいの信金さん側、つまりジャスコ とかある側、ここは税率が、都市計画税がかかっていないという状態にあるわけです。この地図はそ れを示しているわけなのですが、これどう考えても不公平としか言いようがないのですが、市長どう ですか。その辺どういうふうにお考えですか。その国道を挟んで、こちら側でご商売なさっている方、 向かい側でご商売なさっている方おりますが、なかなかその線引きのタイミングとしてみれば、どう も納得し切れないところがかけられている側のほうにはあるのかなと。これは旧村上市のときにも何 回か私へも相談があった案件です。   これは、それと市長が決めた、つくった条例でないのですね。市長になられてそれを引きずって いるというか、来ている条例なものですから、何とも言えないという部分もあるのでしょうけれども、 ただそこに住まれている人の感情から言わせれば、少し不公平だなということはやっぱりあろうかと 思いますけれども、その辺いかがですか。どう感じますか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) おっしゃるとおり、私が市長になってから区域設定したり、あるいは課税し た案件ではございませんので、何とも言えないところがありますけれども、当時何らかの理由でそう いうような結果になったのだろうと。姫路さんもその当時議会議員をやっていたわけであったはずで ございます。率直なところ、非常に私も違和感を持っております。 〇副議長(三田敏秋君) 都市整備部長。 〇都市整備部長(五十嵐孝次君) 議員ご存じだと思いますけれども、村上市の場合、市街化区域の 指定がされてございません。そうしますと、用途地域を市街化区域というふうにみなして、用途地域 の設定をされているところを課税をしてきたということでございますので。 〇副議長(三田敏秋君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) だから、用途地域とかそういうのは網かけるのは行政の仕事で、そこに住ん でいる人がおれのところ網かかっているかどうかなんて毎日空見ているわけではないので、わからな いのです。そこに住んでいるのだから。住んでいて、隣の人かかって隣の人かかっていなければ、住 んでいる住民側の気持ちとしてみれば不公平感あるに決まっているのですよ。幾らどう説明しても納 得のいかないところなのだ。それはわかっているのです。部長の言っていること大変よくわかる。   上下水道部長にちょっと聞きますよ。都市計画税を払っていない、今のところ。新町の一部と仲 間町のほうありますよね、今ほど言ったあたり。ここは下水道工事しないのですか。 〇副議長(三田敏秋君) 上下水道部長。 〇上下水道部長(渡辺成一君) 現在まだそこの工事には着手してございません。将来的にはやって いかなければなりません。 〇副議長(三田敏秋君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 今はやっていないけれども、将来はやっていくのだという計画を立てている わけです。   もう一つ、都市計画税の払っていない上海府地区、ここは下水道工事今やられていますよね。集 落排水としての。よろしいですね、それで。ちょっとお聞きしたいのです。 〇副議長(三田敏秋君) 上下水道部長。 〇上下水道部長(渡辺成一君) おっしゃるとおり集落排水事業で今やっております。 〇副議長(三田敏秋君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) それでは、都市計画税の払っている羽黒町、長井町、南町、あのあたりの工 事というのは今後どういうふうになっていくのですか。 〇副議長(三田敏秋君) 上下水道部長。 〇上下水道部長(渡辺成一君) 羽黒町のほうはことし……いや、去年だったか、ちょっとやってい たかなとは思うのですが、旧村上市全体、今市街地のほうに入ってきていますけれども、やっていく ことになっております。 〇副議長(三田敏秋君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 当然やっていますよね。やっているか、これからやるか、最近やり始めるか だとは思うのですが、例えば都市計画税の撤廃あるいは都市計画税の見直しがかかればやめますか。 〇副議長(三田敏秋君) 上下水道部長。 〇上下水道部長(渡辺成一君) 議員ご承知のとおり公共下水道事業には都市計画税を繰り出しても らっているのですが、都市計画税が廃止になったといっても、例えばそうなったとしても、公共下水 道事業のあれは続けていくつもりでございます。 〇副議長(三田敏秋君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) そうですよね。上海府、都市計画税払っていない。仲間町の方々は今のとこ ろ払っていないのに公共下水道はやるのですよ。やっていくのですよ、どんどん。もし都市計画税が 見直しされたり、あるいは何らかの状況の中で廃止されても、そんなところの工事がとまることはな いと思います。計画どおりやっていく。収入のほうでどう采配するか、これから市長さんがよくよく 考えていかなければいけない問題だとは私は思っております。   そこで、今回請願が一斉に出されました。私が紹介議員、また川崎議員、そして平山議員、紹介 議員さん3名ついて出されました。なぜ出されたのでしょうか。考えられるところはございますか。 なぜこういうのが出てくるのだというところ。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 紹介議員が姫路議員とほか2名、何で出されたか、紹介議員が一番よくご存 じだと思いますので、できればお教えいただきたいと思います。 〇副議長(三田敏秋君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) そうです。私が一番よく知っているのです。市長も知っているかなと思って 聞いたのです。不公平なのですよ。不公平感が漂っているのですよ。だから、何とか撤廃してもらえ ば一番いいのでしょうけれども、撤廃だけではちょっと、見直しということも含めて何とか行政でか かっていただきたい。これは今市長が答弁されたようにプロジェクトチームつくっているのだから、 その中で今後検討していこうではないかと。一致する部分もあります、それは。   それで、目的税という観点ですよね。目的税という観点の中で、今の都市計画税であれば、普通 一般の税と、固定資産税と同じ口座で徴収されていくわけですよ。そして、出したり入れたり……入 れたりはしているのかわからないですけれども、出したりしていっているわけですけれども、同じ口 座の中で税があるということが非常に見えにくい。つまりお金がどう動いているのか見えにくい。こ れがあろうかと思いますけれども、その辺はいかが感じておりますか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 同じ口座から引き落とされているということは、個人の同じ口座から引き落 とされていると、そういうことですか。 〇16番(姫路 敏君) 同じ口座に集められている。 〇市長(大滝平正君) 集められている。ちょっともう少し。 〇副議長(三田敏秋君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 村上市の貯金通帳に、固定資産分の貯金通帳、都市計画税分の口座の貯金通 帳があるわけではない。村上市の納税する口座がそこに全部一緒にすとんと入ってくる。わかります か。目的税として、都市計画税の貯金通帳ありますか、出してくださいと言ったとき、出せない。こ ういうことを言いたいのです。わかりますか、言っている意味。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) それはきょう会計管理者いますので、合法的にやっているはずでございます ので、会計管理者から答弁をいたさせます。 〇副議長(三田敏秋君) 会計管理者。 〇会計管理者(吉川 強君) 市の公金等につきましては、納期の2日後に会計管理者の口座にすべ て振替されます。したがって、今おっしゃるように特には税目ごとに通帳等をつくっているというこ とではなくして、すべての公金は当座預金で管理しているというふうになります。 〇副議長(三田敏秋君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 市長、私は不正とかそんなことを言うているのではない。集められる口座が、 税金として市が徴収する口座は1つのところにみんな入ってくるのですよと。今会計のほうで言われ るように、督促でもうけた分はわかりません、私はそれは。でも、1つの税としての預金の口座の中 に入ってきている。そこから引っ張り出していろんなものに使っている状態なのですよということを 市長はわかっていると思って聞いているわけです。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ですから、それが普通のいわゆる自治体における会計システムであるという ことでございます。 〇副議長(三田敏秋君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) それがそもそも間違いのもとなのですよ、私に言わせれば。なぜかというと、 なぜか。いいですか。もらうのです、その人に。もらったお金は1つの目的税、都市計画税、目的口 座のところに入らなければならないのだ。そして、私たちが納めた税金は幾ら入ったの、みんなでと 言ったときに、通帳を出せなければならないのだ。普通みんなそうです。そして、そこからお支払い する。どこどこに何ぼお支払いして領収書があると、当たり前なのですよ。当たり前のことを簡略化 して行政がやっているだけなのです、私に言わせれば。出入りがわからない。   だから、6月に滝沢議員が質問いたしました。支出の方向性が見えない。見えにくいというか。 だから、1回集めた税金をその分に値する分だけ1つの口座設けておいて、そこに都市計画税を全部 一たんそこの口座に入れる。そうすれば、そこからあと使えればわかりやすいでしょう。そんなこと もしてない、面倒くさいのだかわからないですけれども。だから、普通の税金、住民税などと一緒に なって入っているから、入金されてくるときはわかりますよ、それは。でも、1つの袋の中へ入れば がらがらぽんなのです。だから、そこはやっぱりそういうのであれば、ひとつ目的税としての口座を 設けるなり、公表する。支払いが、支出がどういうふうになるか公表する、こういう方向性も今後は 検討していただきたいなと思うのです。わかります。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 例えば地方交付税が私ども入ってまいります。いろいろなものが入ってきて、 一括で入ってきます。それを別々に科目ごとに入れてくださいと言っても、そうはそういうシステム、 法的なシステムになっていないのではないかと思う。例えば今の姫路議員の意見のように、いろいろ な税金が会計管理者のもとに入ってきますけれども、分別をして通帳をつくっておいたほうがいいの ではないかと言ったときに、そういうようなことが許されるのか許されないのか。それは会計管理者 にも答弁させますけれども、それはちょっと法的には違うのではないかな。 〇副議長(三田敏秋君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 私の言っていることがなかなか把握し切れない市長がいて私も困ります。私 は1つの通帳の中に入ってきていいのですよ、そのままで。出すときもその中から出せば、わからな くなる。目的に応じた口座をつくっておけば、そこに移動させれば、その料金だけ。その集めた分だ け。そうすれば、そこから後使えば見えるでしょう。要するにどういう自治体があるかというと、都 市計画税をしっかり公表してくれという住民の声と、それにこたえている行政もあるのだということ なのですよ。都市計画税がどのように使われたかをきちんと公表してくれと。しかし、今だと公表す るというのがなかなか難しい部分もあるのです。そこをしっかりととらえてもらいたい。会計のほう で何かありますか。 〇副議長(三田敏秋君) 会計管理者。 〇会計管理者(吉川 強君) 公金につきましては、市の公金の運用管理規則がございます。公金に つきましては、歳計現金、それから歳計外現金、基金等に区分されますが、歳計現金につきましては、 これ支払いに充てるための現金になるということで、先ほどお話ししたように会計管理者の当座預金 の中ですべて管理しているということで、そういう費目別にはなかなか管理はできないというのが実 態でございます。 〇副議長(三田敏秋君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) だから、なかなかわからないとかそういうことを言っていられる場合ではな いわけでしょう。どういうことを言いたい、例えば3月の議会で財政課長が今かわりましたけれども、 もとの財政課長は支出として街路事業に600万、起債償還に5,500万、下水道工事に約1億1,500万と なっているという答弁があったのです。これは平成19年度の充当率から割り出すと、26.6%の充当率 が出てきた。それを使える3つの口座で割っただけなのですよ。割って答えているのだ。要するにそ こに本当にいったかどうかというのはだれもわからない、それ。私はそう思っていますけれども、こ の辺は財政のほうでどうとらえておりますか。 〇副議長(三田敏秋君) 財政課長。 〇総務部財政課長(佐藤昭一君) 1月の定例会で財政課長が答えた内容については、そのとおりで ございます。   それで、先ほど来の都市計画税の使途、いわゆる使い道を情報公開の方法として、先進の市でご ざいますと、今充当率26.6というのを掲げた数字を公表しているところもあるようでございます。 〇副議長(三田敏秋君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 市長、充当率でしか公表できないのです。充当率、わかりにくいでしょう、 そんなことを言っていても。何を言っているのだかわからなくなってきている、だんだん。要するに 使える金はこことこことここ、それにあわせた中でのこれに幾ら、これに幾ら、これに幾らというの を使える部分での全体的な都市計画税の入金されたお金で割り算して、そこに充当率が出てくるのだ と。そうすると、ここに幾ら、ここに幾ら、ここに幾ら、ここに幾らというのが出てくると。面倒く さいでしょう。そんな面倒くさいことしなければならないの。だから、要するにどういうことかとい うと、入ってきた金がどう使われたのだかを知りたいだけなのです。それをしっかりと公表できない と、やっぱりここのところも今やりとりしてもわからないのとわかるのと、やりとりしていてもわか らなくなると思うので、それもプロジェクトチームでちょっと検討してみてください、その辺のとこ ろも含めて。理解できてくるかなとは思いますけれども。   私思うのですけれども、都市計画税見直す、税率を見直す、その辺を含めると平成の20年度、今 回の一般会計の決算で出てきているのですが、村上市の固定資産税の収入済額、収入済額、固定資産 税の。38億4,346万6,112円と出てきている。これは課税標準額の1.4%ですよね、約。1.4%、税務課 長か税務部長かわからないですけれども、その辺いかがですか、税務のほうで。 〇副議長(三田敏秋君) 税務課長。 〇税務課長(板垣純一君) おっしゃるとおり固定資産税は1.4%です。 〇副議長(三田敏秋君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) そうすると、1.4%が38億という数字、約38億5,000万ぐらいの数字が出てく る。1.4で割って、100で掛けてやる。そうすると、全体の標準額、村上市全域の標準額が出てきます。 2,745億3,329万3,714円、わけわからないから簡単にすると、約2,750億円。村上市の課税標準額。皆 さん持っている土地の課税標準額は全部合わせると2,750億円。この村上市全域での課税標準額を2,7 50億円として固定資産税が算出されて、1.4%を掛けると38億5,000万になる。では、今のある約1億 6,500万ぐらいの都市計画税を算出しようと、導き出そうと、財源として。そうしたら、全体に都市 計画税という名前がふさわしいのかどうか、都市計画税という形でのが今のところ0.2%を0.06%に 設定してあげることによって、1億6,500万円が捻出できる、財源として。何を姫路、言いたいのだ か。一部のところだけから濃く取らないで、全体を環境税みたいな形で、全体のところから広く安く 取っていただければ、何に使っていってもいいではないですか。目的税といいながら、皆さんから取 ったのであれば、1つの一般会計の口座の中に入ってどう使われようがいいです。そういうシステム づくりこそが私は見合った方法だと思うのです。つまり今現在都市計画税1万円払っている人は、で はどのぐらい払わなければならないのだか。3,000円ぐらいになります。1万円の都市計画税払って いる人は3,000円ぐらいになります。10万円の人は3万円になります。1,000万の土地を持っている人 は6,000円になる。今まで1,000万だと2万円になってしまう。そういう形で、ちょっと広く薄くやる ような形をとれないものかなと。ここなのです。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 自治体として目的税という徴収名目であれば、新税として課税できるかもし れませんけれども、それ以外、新しい税の課税ができるかというと、できないと私は考えております が、税務課長、もし。 〇副議長(三田敏秋君) 答弁はいいかな。   姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 市長言われるようにできないです、そんなの勝手に。目的税というのをちゃ んと自分たちでつくって、総務省の許可を得ればいい、総務省で。目的税を設定したいと。例えば環 境税とかあるのですよ、そういうのを設定しているところ。おもしろいのがあるのですよ。ミネラル ウオーター税とか、宿泊税とか、そんなことをやっているところ、自治体もあるのです。だから、も し都市計画税としてふさわしくないようであれば、そんな方法の手法の中でも財源をキープする方法 を考えていくということでもよろしいのかなというご提案なのです。これはできるかできないか、も う一度庁舎内で検討して、法律と照らし合わせてやってもらいたいと思いますが、何を言いたいかと いうと、やっぱり一部のところだけから今言う線引きのところで向かい側取られていない、おれは取 られているではちょっと、そういうところをしっかりと見詰めて見直しをかけていただきたい。もし そこで都市計画税としての機能が失われるようなことであれば、新税の導入も前向きに考えた上でそ の財源の確保に当たっていただきたいというご提案も含めてのお話なのです。よろしいですか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 話はよく大変わかるのですね。多分この目的税である都市計画税を導入した 経緯は、少しでも早く下水道事業を終わらせよう、あるいは街路事業を早くやろう。そのためには、 都市計画税を課税して、そして税収を得て、その事業を促進させようということでやったのではない かなと私は推測いたしておるわけでございますので、おっしゃることはよくわかりますので、先ほど 来申し上げているように、プロジェクトチームをつくって今後のあり方を検討していくということで ございます。 〇副議長(三田敏秋君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 検討していただければとは思います。とりあえず都市計画税については、さ まざまと法律上の裁判とかになっている事例もあるみたいです、さまざまと。だから、そういうのも ちょっと見た上で検討なさってもらえればと思います。なかなか難しいところはあろうかと思います けれども、住民の不公平感を取り除いて、そして説得力のある材料のお話をした上で、税をちゃんと いただけるようにしてもらえばと思います。   それと協働計画、この中で協働計画……全然都市計画税と変わりますよ、お話。協働を進めると。 協働のまちづくりの進め方ということで、ここの中の10ページに書かれているのです、ここに。ちょ っと読ませてもらうと、情報の共有化。いいですか、これ。もらったやつ。これも含めて質問ですか ら、ちょっと聞きますよ。中で、いいこと書かれているのですよね。市民協働のまちづくりは、市民 相互が、また市民と行政とがお互いに協力し、支え合いながら、よりよいまちづくりを進めていくた めの取り組みですと。最後には、またそれぞれの地域や市民団体等で既に行っている協働の取り組み や地域活動の様子についても積極的に紹介していくなど、市民相互の情報共有や交流につながる取り 組みについても推進していきますということを書かれているのです。これは教育長、わかりますよね。 行政と市民と、そして学校も含め、一緒に情報を共有してやっていこうということだと思うのですが、 こういう考え方でいいですか。簡単に、簡潔にお願いします。 〇副議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) おっしゃることはわかります。全体的にはそういうことでありますと。私 は教育行政をあずかっておりますので、それはそれとして、私どものほうでも教育計画を、上位計画 の総合計画に基づいて取り組んでいくということだと思うのです。 〇副議長(三田敏秋君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 教育部長、今教育長が言われていましたけれども、協働のまちづくりという ことで、やっぱり教育行政は違うのだという、何かそういうふうにしか聞こえないのですけれども、 そうではなくて、やっぱり一緒にやっていこうということでよろしいのですよね。 〇教育部長(平山 浩君) そうです。 〇副議長(三田敏秋君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 市長、9月6日って私のところにも案内来ているのですけれども、総合防災 訓練の日なのですよね。最初の日曜日。9月6日の日曜日。これはもう市挙げての取り組みだと思う のですが、そうなのですか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) もちろんそうでございます。 〇副議長(三田敏秋君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 9月6日に中学校の運動会あるってわかります。9月6日の日曜日に、第一 中学校の運動会があると私は聞いたのですが、教育長そうなのですか。ちょっと聞かせてください。 〇副議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 東中学校の予定だと思うのですけれども、それから今後の学校行事、いわ ゆる防災訓練は市の大事業でありますので、その辺の絡み、今教育部長から答弁させます。 〇副議長(三田敏秋君) 教育部長。 〇教育部長(平山 浩君) ご質問の件でありますけれども、この6日に市内村上第一中学校、岩船 中学校、平林中学校、神納中学校が運動会を計画しております。 〇副議長(三田敏秋君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 運動会ご苦労さまです。9月6日に市挙げての防災訓練やるのですよ。協働 のまちづくりをするのです。運動会やっていたらやっぱり保護者も含めて、子供たちにも何か伝わら ないところあるのではないですか。来年度以降はその辺をしっかりとこの総合計画の中に盛り込んで、 協働計画がきちんと実施されるようにしていただきたいのですけれども、副市長、どうですか。 〇副議長(三田敏秋君) 教育部長。 〇教育部長(平山 浩君) 申しわけございませんでした。ご質問の今後のことでありますけれども、 来年度に向けてはこのような形で、大事な地域挙げての防災に関する訓練と、それから大事な学校行 事の日にちが重ならないように、次回9月の17日に市内の校長会議がありますので、もう既に21年度 のこの時期から次年度に向けては日にちが重ならないようにというふうなことで、各学校を指導して いくというふうなことであります。 〇副議長(三田敏秋君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 私にも質問ありましたので、今までの経緯といいますか、防災訓練は 昼からの件であります。開会式とかそういうのには重ならないような配慮はされております。来年度 そういうことのないように、十分連絡を密にしながら、市民全員参加、子供たちが一番重要でありま すので、また学校でも防災訓練等、避難訓練も実施をそれぞれしているというふうに伺っております ので、それらも含めて来年度は十分連絡を密にしながら、市で全体で盛り上げていく、そんな形の防 災訓練にしていきたいと考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) あと5分しかないので、ちょっと人口の件、ちょっと私せっかく整理しても らったところがあるので、では市長、人口の増減に対して2つ分類されますけれども、自然動態、あ ともう一つ社会動態とあるのですけれども、これはわかりますか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) わかります。 〇副議長(三田敏秋君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) きのう自然動態、生まれてくる方がいて亡くなられる方が、プラスマイナス どうだかという部分なのですが、自然動態で生まれてくる方が382名です。それで、亡くなられる方8 89名。そうすると、マイナス507名が自然に減っていくのだと。それで、社会動態。いわゆる高校を 卒業するなり、東京へ行く、大学へ行くあるいは転入してくる、こっちのリハビリ学校に来るとか〔 質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕そういうのを合わせるとマイナス425名。大体フィフテ ィー・フィフティーなのです、1,000人のうち。だから、全部が死亡で亡くなるというわけではない のです。きのうちょっとその辺でやりとり私聞いていて、ああ違うなと思ったので、今訂正も含めな がら言っていますけれども、その中で、死亡の中でおもしろいデータがあるのです。おもしろいとい うか、60歳以上が亡くなられる方で、こんなことを言うと大変失礼ですけれども、88人いらっしゃい ました。70歳以上で亡くなられた方が203名。80歳以上で亡くなられた方が322名。90歳以上で亡くな られた方が210名。どういうことを言いたいかというと、90歳のほうが80歳より死なないのです。そ んなことを言うと悪いけれども。そして、80歳もこれがだんだん、だんだん今度昔の人はものすごく 体が頑丈にできているなというのを数字で物語っているのですよね、これが。恐らくこの傾向でいく と、もしかすると平均寿命が下がるのではないかなと。私みたいな人間は、60超えてころっといくか もしれない。何か周り見るとそういう方も多いし、ですからこれはただ一概に平均寿命が長くなって、 高齢だけが進んでいくという政策ではなくて、もう少し踏み込んだ考え方も必要かなとは思いますけ れども、いかがですか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) この人口減、いわゆる歯どめをかけるには、短絡的な施策では私はだめだと 前から思っております。   まず、1つには結婚をしやすい環境をつくってやることから始まっていかなければならない。結 婚をしなければ、子供は常識的には生まれませんよね。そうではない人もいるけれども、常識的には そうです。そういうような環境をまずつくることが一番大事。結婚の機会、結婚ができるような環境 をつくってやって、そして結婚をしていただく。そして、結婚して子供ができたら、いわゆる働きな がら安心して子育てができる環境が整っていくことによって、2人目、3人目を産んでいただける。 そして、教育する段階。教育にお金かかります。これは今私どもがつくり上げました奨学金制度、そ ういうようないわゆる学校教育に対してお金がかかる、それを何とか減免をするような、かかるけれ ども、応援してやるような組織をつくっていかなければならない。そういうような短絡的なことでは なくて、一連の子育て支援というようなものを私はやっていく必要があると前から思っておりますの で、それらについて取り組みをしていきたい、そのように考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 熱のこもったご答弁ありがとうございます。一番高齢化の進んでいるのは旧 山北町だったのですよね。39.5%。それだけやっぱり市長にしてみれば何とかしなければいけないと いう気持ちがそれだけ強いのでしょうし、その短絡的なことでなくて、長期を見据えた中でやってい ただきたいと思います。   市長は先見の明を持っていると私は思っていたのですけれども、衆議院選挙でも少しちょっと最 後になってどうかなと私もびっくりしたのですけれども、何か引いてしまったところもございますけ れども、それは人間間違いもありますので、何とか盛り返してこの村上市民のために頑張ってもらい たいと思います。   なお、都市計画税も含めて、もう一度プロジェクトチームでよく練っていただいて、新税なんか もちょっと視野に入れながら頑張ってもらいたいなと。やってもらいたいなと、こういうふうに思い ますが、よろしいでしょうか。最後に市長。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 選挙は非常にああいう結果になりまして、今度3区から新しい代議士が誕生 しました。3区のために働くという公約をしていますので、私どもも大いに使って働いていただくよ うに努力をしてまいりたい、そんなふうに考えておりますし、都市計画税についても、さっきから申 し上げているようにプロジェクトチームでしっかりと練っていきたい、そのように考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 私の質問はこれで終わらせていただきます。   ありがとうございました。 〇副議長(三田敏秋君) これで姫路敏君の一般質問を終わります。                                              〇副議長(三田敏秋君) 本日はこれで散会いたします。   また、7日も午前10時から一般質問を行いますので、定刻までにご参集ください。   大変ご苦労さまでございました。           午後 3時20分  散 会