平成21年村上市議会第2回定例会会議録(第2号) 〇議事日程 第2号 平成21年6月11日(木曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  一般質問                                              〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(29名)    1番   板  垣  千 代 子  君     2番   鈴  木  い せ 子  君    3番   本  間  清  人  君     4番   板  垣  栄  一  君    5番   川  村  敏  晴  君     6番   冨  樫  宇 栄 一  君    7番   中  山  悌  一  君     8番   小  杉  和  也  君    9番   山  田  昭  夫  君    10番   齋  藤  信 一 郎  君   11番   平  山     耕  君    12番   川  崎  健  二  君   13番   木  村  貞  雄  君    14番   三  田  敏  秋  君   15番   小  池     晃  君    16番   姫  路     敏  君   17番   長 谷 川     孝  君    18番   滝  沢  武  司  君   19番   小  林  重  平  君    20番   小  田  信  人  君   22番   相  馬  エ  イ  君    23番   大  滝  国  吉  君   24番   瀬  賀  秀  雄  君    25番   小  野  七 五 三  君   26番   石  嶋  修  平  君    27番   大  滝  久  志  君   28番   山  田     勉  君    29番   板  垣  一  徳  君   30番   佐  藤  宮  吉  君                                              〇欠席議員(1名)   21番   岩  倉  幸  治  君                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    大   滝   平   正   君        副  市  長    鈴   木   源左衛門    君        総 務 部 長    小   田   吉   雄   君        総務部総務課長    斎   藤   甲   三   君        総務部財政課長    佐   藤   昭   一   君        企 画 部 長    小   田   貞   明   君        企  画  部                   相   馬   正   喜   君        政策推進課長        市 民 部 長    阿   部   正   一   君        市民部税務課長    板   垣   純   一   君        福祉保健部長     佐   藤   正   幸   君        福 祉 保 健 部                   遠   山   た   つ   君        保健医療課長        福 祉 保 健 部                   斎   藤       勉   君        社会福祉課長        産業観光部長     増   子   太   平   君        産 業 観 光 部                   本   間   誠   一   君        農林水産課長        都市整備部長     五 十 嵐   孝   次   君        上下水道部長     渡   辺   成   一   君        上 下 水 道 部                   田   島   正   昭   君        下 水 道 課 長        上 下 水 道 部                   川   内   信   一   君        水 道 局 長        会 計 管 理 者    吉   川       強   君        監 査 委 員    種   部   義   秋   君        選管委書記長        監 査 委 員    板   垣       圭   君        事 務 局 長        農 業 委 員 会                   渡   辺   正   信   君        事 務 局 長        教  育  長    寺   社   四   男   君        教 育 部 長    平   山       浩   君        教  育  部                   大   滝   和   春   君        学校教育課長        荒 川 支 所 長    平   野   俊   之   君        神 林 支 所 長    田   村       豊   君        朝 日 支 所 長    佐   藤   健   吉   君        山 北 支 所 長    富   樫   昌   平   君        消  防  長    佐   藤   秀   明   君        消防本部次長     斎   藤   文   夫   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    忠       隆   司        議 事 係 長    建   部   昌   文        書     記    石   井   美   紀           午前10時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) ただいまの出席議員数は29名です。欠席の届け出ある者1名です。定足数に 達しておりますので、これから本日の会議を開きます。   本日の議事日程はお手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願い いたします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、5番、川村敏晴君、24番、瀬賀秀雄君を指名いた します。ご了承願います。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 福祉保健部長から発言を求められていますので、これを許します。   福祉保健部長。 〇福祉保健部長(佐藤正幸君) 先般本間議員から質問がありました子供の医療費助成に関して、里 親の場合の答弁につきましては保留となっておりましたので、答えさせていただきたいと思います。   まず、結論から申し上げますと、里親については助成対象外というふうになります。なお、養子 縁組をして親子関係となれば、これは助成の対象となるということでございます。理由につきまして は、里親に委託された子供の医療費、これにつきましては子供医療費助成事業とは別の県の受診券が 交付されまして、県の全額負担となります。また、養子縁組をして親子関係となることになりますと、 受診券が解消されるというふうなことになるそうで、そうすると助成がなくなりますので、子供医療 費対象事業に該当するということでございます。   大変答弁が遅れまして申しわけございませんでした。 〇議長(佐藤宮吉君) ただいまの説明でご了承願います。                                              日程第2 一般質問 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第2、一般質問を行います。   今定例会の一般質問通告者は17名でした。質問の順序はお手元に配付の一般質問通告書のとおり 通告順に行います。   本日の一般質問は4名を予定しております。ご了承願います。   最初に、16番、姫路敏君の一般質問を許します。   姫路敏君。           〔16番 姫路 敏君登壇〕 〇16番(姫路 敏君) おはようございます。6月定例会一般質問最初のトップバッターでございま す。議長のお許しが得られましたので、これから一般質問を行います。   私の一般質問は3つございます。一つはスギトピア岩船の問題について、これは前々から何度か 質問している内容でございますが、平成20年10月10日にスギトピア岩船に係る村上市職員措置請求が 市民9人のグループから監査委員に出されました。その後平成20年12月4日に監査委員から村上市監 査委員告示第4号として報告書が公表されたわけでございます。そのこととあわせて下記の問題につ いてお尋ねいたします。   1つ目、その告示された内容について質問していくわけですが、特に監査委員のほうからは補足 する説明があれば最初に伺っておこうと思います。その後再質問で質問していきます。なお、現在の スギトピア岩船の経営状態については市長のほうにお尋ねするものでございます。   2番目、市長の政治的な判断について、皆さんご存じのように衆議院選挙が今近づいてまいって おります。国との関係は村上市の将来を左右すると言っても過言ではありません。村上市のトップ リーダーとしてまた政治家大滝平正氏として、この衆議院議員選挙をどのような姿勢で臨んでいくつ もりなのか。その決意、方向性を聞かせていただきたいと思います。   3番目、下水道料金について、下水道料金は合併後7年をめどとして統一する方向性が合併協議 会でも話し合われてきましたが、どのように今後進めていくのか。   この3点について質問いたします。また、最初の質問からあわせて再質問いたしますので、よろ しくお願いします。   以上です。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 皆さん、おはようございます。それでは、姫路議員の3項目のご質問につい て順次お答えをいたします。   最初に、1項目め、スギトピア岩船の問題についての第1点目、村上市監査委員告示第4号の報 告内容の補足については、監査委員に答弁をいたさせます。   次、2点目、現在スギトピア岩船の経営状態はどうなっているのかとのお尋ねについてでありま すが、スギトピア岩船は昨年12月にスポンサー企業として株式会社トーセンの参画により、新しい経 営体制としてスタートをいたしております。その後新経営陣により徹底的な経費管理、生産コストの 見直し、従業員の意識改革の研修、新たな販路の開拓、JAS認定の取得、安定仕入れの確保に取り 組んでいると聞いております。現在では大手住宅メーカーとの取引も始まり経営状況は上向きとなっ てきておるということであります。平成20年度の単年度決算では年度途中での経営陣の交代というこ とから赤字となっておりますが、今までの成果も見え始め少しずつ生産性も向上し、また大手住宅 メーカーとの受注販売体制の整備も進み、新たな販路も確保しつつありますので、平成21年度の単年 度決算は好転する予定であるということであります。   民事再生に関しましては、先般組合で再生計画案を取りまとめ、去る5月22日に債権者である金 融機関に提示し、現在は債権者と協議を行っておると聞いております。その上で裁判所に提出するこ ととなりますので、再生計画認可にはもうしばらく時間がかかる見込みであります。組合は何として も事業を継続しながら再生を図りたいと、誠意と熱意を持って協議に当たっておりますので、再生計 画が認可される見込みであり、スギトピア岩船が国の大きな施策であります間伐材の利用促進に大き く寄与するものと確信をいたしております。そして、再生計画が認可された後に、この計画について 議会にも説明することとしているということであります。   また、先般ハローワークにも求人がなされたと聞いており、今後地域雇用拡大の点からも大いに 期待をしているところであります。   次に、2項目め、市長の政治的な判断についてのお尋ねでありますが、昨今衆議院の解散時期が 取りざたされており、いずれにしても9月の任期満了までには衆議院議員の選挙が施行されます。議 員からは私がこの衆議院選挙にどのような姿勢で臨むつもりかとのお尋ねでありますが、これまでも 当市や広域的な課題に対する要望活動において、国会議員を介して関係省庁や出先機関等への活動を 行っているところであり、国とのつながりを強化していくためにも国会議員の果たす役割は非常に大 きいものがあると考えております。候補者自体も決まっていない段階ではありますが、私は衆議院議 員の選挙に当たっては、国のためにどなたが一番ふさわしいのか、ひいては村上市の発展のために一 番お力添えをいただけるのはどなたであるのかを判断していきたいと考えております。   次に、3項目め、下水道料金についてのお尋ねでありますが、5市町村の合併協議において6年 間で段階的に改定し、合併7年目の平成26年4月1日に料金を統一することで合意していることは議 員ご承知のとおりであります。平成21年度の施政方針で申し上げましたように、今年度は検討委員会 を設置して具体的な検討作業を進めることにしておりますので、先月旧市町村単位で各3人の委員を 選出していただき、委員数15人の上下水道料金統一検討委員会を設置をいたしました。去る5月28日 に第1回の委員会を開催し、上下水道事業の現況や上下水道料金についてご説明申し上げたところで あります。今後は策定中の総合計画、上下水道の整備計画及び財政計画との整合を図り、検討委員会 のご意見をいただきながら、料金統一に向けて事務を進めてまいりたいと考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 監査委員。 〇監査委員(種部義秋君) おはようございます。それでは1項目め、スギトピア岩船の問題につい ての1点目でございます。村上市監査委員告示第4号の報告内容の補足についてでありますが、住民 監査請求の監査についての決定は、地方自治法第242条第8項に定められているとおり、監査委員の 合議によるものとなっております。これによりまして平成20年10月10日に受け付けをいたしました村 上市職員措置要求の監査結果を同年12月4日に公表したところであります。公表いたしました監査結 果がすべてでありますので、監査結果について補足する部分は特段ございません。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) おはようございます。ご苦労さまでございます。きょうは特別というわけで はないのですけれども、監査委員のほうにも種部さんのほうにもご出席いただいてありがとうござい ます。職員の措置請求、そして公表されたということで10月10日、そして60日以内に公表され、そし てもし不服等あれば30日以内に住民訴訟ということで繰り広げられる内容だったのでしょうけれども、 それもなく、一応解決したというような段取りでいるのかなと思います。住民の監査請求等は物の本 によれば市の財政当局、執行部の運営について違法性または不当な財務会計上の行為があると認めら れるとき、このことを証明する書類を添えて監査委員に対して監査を求め、必要な措置を講ずるべき ことを求める制度ですということが書いてありますが、これはこのとおりで監査委員のほうも理解し ているかと思いますが、いかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 監査委員。 〇監査委員(種部義秋君) おっしゃるとおりかと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) そこで監査請求出された時点で却下することもできたわけです、却下するか それを受理するかという部分で。受理したという行為があったわけですが、却下しなかった理由とい うのはどういうことによりますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 監査委員。 〇監査委員(種部義秋君) 請求内容を、これによりましてまず形式的な審理といいますか、を行う わけでございますが、それらをクリアしておりましたので、却下をしなかったということでございま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 先ほど私が申し上げた住民監査請求がどのようにして行われる内容なのかを もう一度振り返ってみます。   違法性または不当な財務会計上の行為があると認められるとき受理するのです。つまり監査委員 のほうはその時点では一応調べないとわからない。確かに違法性もあるのかもしれない。不当な行為 だというふうに住民は申し出ているのだから、それについてみればある程度理解は示したということ で受理したという判断でよろしいですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 監査委員。 〇監査委員(種部義秋君) 受け付けの段階ではそう掘り込んだところまでの検討はできないわけで ございまして、先ほども申し上げましたように、形式的な審理を行うための事柄をクリアしていれば 一応受け付けをするかどうか、そこでまず第1の判断をするということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) わかりました。そういう判断でそれをまず見ていったということでございま しょうけれども、請求する住民側は違法性だ、不当だということを表現する資料を添付しているわけ ですから、ある程度はそれについてみれば監査委員も了承はしながら受理したという判断で私は立っ ております。   それでいわゆる報告書の内容、きょう監査委員持ってこられたと思うのですが、大丈夫でしょう か。ちょっとお聞きしたいのですけれども、3ページ目の調査対象部局調査という言葉がございます。 つまり平成20年10月29日、11月18日に旧山北町総務税政課長、これ財政ではないかと思うのですが、 税政課長及び税務課長に対し事情の聴取を行ったと、こういうふうに書かれております。これは経緯、 そういうことをやったということなのですが、これの調査の、事情聴取したからには調書もあるだろ うし、できれば録音等の資料、証拠書類、記録が残っているかと思いますけれども、これらの開示は できますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 監査委員。 〇監査委員(種部義秋君) 冒頭にも申し上げましたけれども、監査委員の合議によって公表してお りますということでございまして、公表しているのがすべてということでございますので、細かな点 までは申し上げることはできないということで考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 議長、ちょっと私の質問の内容のとらえ方がちょっと監査委員とずれている ところがあるのでもう一度言います。   監査委員の報告書の中では、第3、監査の実施というところの3項目、3番、調査対象部局調査 というのがございます。そこで今言ったような内容で事情の聴取を行ったということが明示されてお りますので、その明示されている内容は事情聴取をやったのだよということの内容です。やった限り は調書もあるいは録音テープ等もあるはずです。ないというのはおかしいのであって、あるようであ ればそれは情報として開示できますかということを聞いているのですが、いかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 監査事務局長。 〇選管・監査事務局長(板垣 圭君) その件につきましては、村上市の情報公開条例によりまして 受け付けをし、開示できるものであればそれに従って、法令によって処理されるものかと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) それはすべて調書等はとられている、録音テープ等はあるという判断でよろ しいですね。そして情報公開条例に基づいて請求すれば出てくるということでよろしいですね。 〇議長(佐藤宮吉君) 監査事務局長。 〇選管・監査事務局長(板垣 圭君) 媒体がテープか紙ベースかはちょっと今何とも申し上げられ ませんが、村上市情報公開条例の法令等々によりまして、適正な処理をさせていただきたいと思いま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) わかりました。資料があるということがわかればそれでいいのです。後でそ れは手続に沿って開示していただくかどうかは私含めて私の後援会、あわせて支援者等にもお話をし て進めたい話でございます。   それでは、次に監査委員の報告の5ページ目にございます。5ページ目、3判断のところの第2 フレーズの一番下のほうですから、監査委員が言っている言葉をそのままちょっと述べさせてもらい ます。地方税法第15条第1項第5号については前4号までの規定で徴収を緩和できない者に対しての 項目と解されることから、今回の徴収猶予が違法とは言えないと判断したと。つまり監査委員はそう 判断したのだと。その少し5行目ぐらい上に当局からの話の中では、地方税法第15条第1項第3号に 類するものとして、同条第5号を適用し、徴収猶予を決定したものであると、これは行政側の言い分 をかんがみてのことですけれども、この中で行政側が言う3号に類するものとして第5号を適用した ということだと、19年12月に再生計画の提出を行っている。毎年赤字決算であった。従業員が減少し ている、仕入れの減少があったということがその類することに値するとしか解されないのですが、そ ういう理由だったわけですか。そういう理由でそれは合法的であるという判断をを監査委員はなされ たわけですか、ちょっとそこを教えてください。 〇議長(佐藤宮吉君) 監査委員。 〇監査委員(種部義秋君) まことに申しわけございません。冒頭にもお話をしましたとおり、公表 しておりますのがすべて合議によるところのものでございますので、内容につきまして私見になりま すので、差し控えさせていただければと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 議長、それはちょっと違うと思うのです。私はこの内容について質問するの だと、監査委員にその内容のことを私は聞くのだといって具体的に上げているのです。そういうので あれば、この内容というのは進まないではないですか。暫時休憩してください。このままでは進まな いですよ、質問が。そうでしょう。この内容について質問しているのです。 〇議長(佐藤宮吉君) 暫時休憩します。           午前10時21分  休 憩                                                        午前10時38分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。   先ほど議運を開きまして協議した結果について議会運営委員長から報告させます。   議会運営委員長。           〔議会運営委員長 長谷川 孝君登壇〕 〇議会運営委員長(長谷川 孝君) ただいま議会運営委員会を開催いたしました結果についてご報 告申し上げます。   先ほど監査委員の答弁については、通告に従いまして特に補足する部分があれば答弁くださいと いうことで、答弁がないという結論を得ております。それと同時に、一般に議場に出席する監査委員 は一人であることから、結果出ました報告書の内容以外については一監査委員が答えることは私見に つながるということでありますので、この問題については議会運営委員会としてはこれ以上の答弁を することはできないのではないかということで結論となっております。   以上で報告を終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 議会運営委員会の指示には従います、議員ですから。ただ、言えることは私 は一般質問でこの報告書の内容について質問するということで申し上げているのです。したがいまし て、その報告書の内容についての質問は今後一切できないと、いわゆる監査委員が監査で上げた内容 についてみれば、いいですか、議会定例会初日に必ず定例報告があります、監査の。これについても 報告に対しての質疑しなければいいですよ、議会は。そういう項目を削除すべきですよ。報告は見て のとおりで終わらせればいいですよ。つまり監査委員が監査報告した内容についてみれば、議会はき ちんとそれについて質疑のできる機会を法律で決められているのです。それに従って私は一般質問に ついて上げているのです。その機会を失うということです。最初から一般質問で受け付けなければい いのです。やっていることの内容が私にはさっぱりわかりません、議会運営委員会の。しかし、そう いうことであったとしても、そういう判断を議会運営委員会で下したのであれば、私はそれに従いま す。いかがなものでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 議会運営委員長。 〇議会運営委員長(長谷川 孝君) これから情報公開等でテープ並びにペーパー等の資料等が提出 されることとなるはずです、監査委員のほうにどちらかの団体もしくは姫路議員が情報公開の手続を されて。その内容について一般質問等で取り上げるならわかるのですが、今回の場合については通告 書に従った1番については、ほかに何か説明することはありますかという部分に関してないというこ となので、それ以上に関してはちょっと質問等はできないのではないかというのが議会運営委員会と しての結論なのであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) わかりました。それには従います。しかしながら、私はもう一回言います。 定例会初日に監査報告があります。議員の質疑はできないということですよね。その報告書どおりと。 つまりそこまでいってしまいますよ。一般質問で私が上げたのは、そういう報告書についての内容で 質問ありますよということを前提に上げているのです。そんなことわかるではないですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路議員、申し上げますが、通告の中に特に補足する部分があればご答弁く ださいですから、特に報告するあれがないと言っているのですから、それは別の機会でまた何かおや りになるのは自由ですけれども……。 〇16番(姫路 敏君) 議長、違いますよ。いいですか、報告書の内容について私は質問しようとし ているのです。報告書の内容について質問をするので、そこに特に補足説明するところがあったら聞 かせてくださいと、最初の答弁に求めているのです。報告書の質問が対象なのです。だからなぜ私は 報告書に対しての質問ができない、そんなおかしな話ありますか、だれが考えてもおかしいですよ、 これ。   いいです、質問やめます、監査委員の質問は。今後議運でも協議してください。お願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) あとの持ち時間32分ございます。続けてください。   姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) ここで興奮していても次に差し支えあるので、これはこれで議会の運営委員 会で決めた内容ですから、これ以上私が申し上げてもしようがないのだろうと。また、監査委員のほ うにも心の準備もできていないので、これ以上質問しても恐らくいい答えも答弁もできないと思いま す。ここで打ち切りますので。大変失礼いたしました。   それでは、2番、市長の政治的な判断というところに移させていただきます。市長の政治的な判 断という中で市長からご答弁いただきました。だれを応援するとかそういうことではなくて、とにか く国のためにやるどなたかをこれから判断していきたいと。ここでだれを応援するということではな くて、そういうご答弁だったのですが、これ一つは認識一緒だと思うのですけれども、村上市7万人 になりましたけれども、これだけ大きな面積を備えていて、そしてまたここは衆議院の第3区の地盤 でございます。やっぱりこれから村上市が発展していくには県、国との重要なかかわりが必要だと思 うのですが、この辺は認識してるだろうと思うのですが、市長どうですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) そのように十分に認識をいたしております。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) そこで村上市民に向けて市長は衆議院選挙でだれだれを推すと、稲葉代議士、 今現職でいらっしゃいます。恐らく黒岩宇洋氏が出てくるのだろうと、これは想像するところでござ いますけれども、この辺でだれを推す、どうするということまでは言及できないですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほども申し上げましたように、まだ候補者自体が決まっていない現段階に おいて私がどの候補を応援するとか、どの候補がいいのではないかということは言える今段階ではな いということであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 市長はだれを推すという段階はいつ公表されますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 候補者が出そろった段階でマニフェスト、政権公約等を見た段階で私自身が どの候補を応援するということを決めていきたいと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) たしか市長は山北町長時代は自民党の山北支部の支部長だったですよね。そ ういう流れがございますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) そういう流れはあります。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) わかりました。それだけ聞いていれば十分です。恐らく政治的な判断、私は 一般質問というのはそういう部分で常に通常議案に出ていない部分、出そろわない部分というのを行 政側に問いただしていくという部分が本望だろうと、私はこう思っています。そういう今までも流れ で来ていますから。   市長は今のところだれが候補者だかわからない、そういう状況の中ではだれを推すなんて言えっ こないだろうと、これ一つ確認できました。そして、またマニフェストが出そろった時点で市長自身 がだれを推すかを決めるのだと。そしてもう一つは、山北支部長の自民党の支部長でしたと、その流 れはあると、ここまで聞けば十分です。それしか答えられないのだと思いますよ、市長の今の方向性 からいえば。その中で村上市民を引っ張っていってもらうと、こういう判断でよろしいですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 何を求めたいのかわかりませんけれども、先ほど私が答弁したのがすべてで ありまして、まだ候補者自体が決まっていないのです。その段階で私が今どなたを応援する、どなた が国のためあるいはこの7万村上市民のために働いていただけるのかということを今の段階でまだ決 められる段階ではないと、そういうことであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 何を聞きたいのか言いますよ。民主党応援しますか、自民党応援しますか、 わからないということですか、聞かせてください。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ですから、今は自民党の候補と民主党の候補が名乗りを上げています。共産 党、公明党、社民党、いっぱいまだ政党があるわけでございますので、これからどなたが出てくるか わからないわけでございますので、今早計にそういうことは言えないということであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) いわゆる推す人を言いづらいということですよね。自民党か民主党かもわか らない。前は自民党だ、自民党だ、こういうときもありましたよね、過去には、市長さんそれぞれ。 市長は山北町長時代、自民党山北支部の支部長でしたから、その流れも踏んでいるということも今言 われていますから、それはそれとしてわかりました。   これ以上これも言っていても恐らくこれ以上進まないと思いますので。何かきょうの質問はちょ っと腰砕けてしまったので、次に移りたいと思います。   下水道料金について、下水道料金なのですが、これは市長もご存じだと思います。旧自治体によ って料金が格差があったわけです。とりあえずその格差についてちょっとよろしいですか、言います けれども、例えばというか旧村上市、今のそのままやっているのだろうけれども、平均世帯1世帯4 人家族で平均で水どのぐらい使うのだと言ったときに、前の村上市の行政がはじき出した中では20立 方メートルということが、平均ですよ、使うと、20立方メートル。そうすると、20立方メートル1カ 月使うと幾らの料金かかるのでしょうかということから始めます。旧村上市は20立方メートル使うと 2,410円かかります、料金の請求、消費税も入れて。神林地区では4,200円なのです、基本料金なくて そのまま立方当たり200円掛け算の使った分で4,200円。そうすると簡単ですよね。4,200円引くこと の2,410円イコール1,790円の差が出るわけです、1カ月に。行政の担当のほうそれでよろしいのです かね、私の言った考え方でいいですよね、それで。 〇議長(佐藤宮吉君) 上下水道部長。 〇上下水道部長(渡辺成一君) そのとおりでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) そうすると、何分までですか、ちょっと。何分、11時15分ぐらいまで。 〇議会事務局長(忠 隆司君) 10分ぐらいまでです。 〇16番(姫路 敏君) 10分ぐらいなんて、ぐらいなんて聞いていないですよ。 〇議会事務局長(忠 隆司君) あと20分です。 〇16番(姫路 敏君) いいですか、そうすると1,790円の差が出てくる。年間どのぐらい差が出て くるかというと2万1,480円の差が出てくるのです、2万1,480円。これまさにどういうことかという と、村上市は20万円の負担金を出し、そうすると神林は出していない、その便益が逆転するに2万1, 480円、10年続いたとして21万4,800円。19年と4カ月で逆転するのです。それまでは神林のほうが便 益あるわけです。20万払っていない。それだけの年数かかるわけです、同じにしていくためには。そ れを6年の間でやるということになると、非常に無理があると思います。この辺の考え方いかがです か。 〇議長(佐藤宮吉君) 上下水道部長。 〇上下水道部長(渡辺成一君) 先ほどもお答えいたしましたように、下水道事業につきましては議 員ご承知のとおり旧荒川町と旧村上市がまだ下水道の整備中でございます。ほかの旧町村については 整備が終わっております。それらの関係から26年の4月1日という合併協議会での話がきたのだろう と、このように思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) ちょっと何か答弁がよくわからないのですけれども。一つは、26年に一緒に なるということで、26年までは荒川のほうは終わりますか、26年までの間には。 〇議長(佐藤宮吉君) 上下水道部長。 〇上下水道部長(渡辺成一君) 旧荒川町につきましては、それまでには終わる予定でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 恐らく村上市はそれ以上かかると思うのですが。それで負担金のところなの ですけれども、これ合併協議会で示されている内容ですが、どういうことかというと、下水道料金が 統一される平成26年までは現行のままとし、料金が統一後における新規加入者に対する負担金は村上 市の例によると、これは延々と村上市は20万払っていってくださいということを意味していますよね、 そういうことですよね、解釈。要するに6年後、それ以降つなげたところの村上市は20万円ずつ払っ ていくということですよね。いいのですか、それで。 〇議長(佐藤宮吉君) 上下水道部長。 〇上下水道部長(渡辺成一君) そのようになります。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 市長、やっぱりそれはちょっといけないと思うのです。6年後に料金統一し て村上地区に住んでいる方が4,000円払う、例えば神林地区の人は負担していない4,000円払う。でも その4,000円払っている人は負担はそのほか20万していると、これが続くわけです。これは余りよく ない。負担金を求めるときの行政の説明がこういうことなのです。下水道事業受益者負担金について、 これ住民説明用のものですね、これ。下水道事業はなぜ負担金が必要なの、下水道の建設には多大な 費用がかかること、大きなお金かかるから受益者負担してくださいよ、これいいですね、これ。それ ともう一つ、下水道の恩恵、利便性、快適性、それに伴う資産価値の増加を受ける住民がその地域の 住民に限られていることから、それしかないのだと。限られていることから税金で賄うことは下水道 区域でない住民との間で不公平感が生じること。これまさに出発時点での負担金のあり方なのです。 今もう下水道全部普及されている。村上市だけですよ。ほかのところの町村の恐らく住民の方々は負 担金なんていうのはもう終わっている話です。整備終わっているのですから。だから料金を一緒にす る。そして我々旧村上市民は20万払う、その説明、行政側でどういう説明しているかというと、20万 払っても神林さんと比べてみなさいよと、そのときですよ。安い、近隣町村で一番安い料金の恩恵が 受けられるのですよと、まさにさっき言った村上市にいると2,410円なんだよと、神林にいれば4,000 円から払わねばないのだと、それだけ違うのだからまず払っていったほういいと、負担金を。それに 納得して払ってくる。行政の立場がどうあろうと払う住民はそういう気持ちでいて払ってきたのです。   それを最大限にやっぱりそれを考えてみれば、ここでひとつ負担金を一たんお戻しするというこ とで検討委員会でもちょっと検討してもらいたいなと思います。負担金を一回お戻しする。そしてど こかの自治体の負担金に統一させる。これどこかの自治体に負担金を統一させるという部分で負担金 どうなっているのだと、荒川町は15万円、神林村はゼロ、村上市は20万円、朝日村は5万円、山北町 は6万円の負担をしてやり出しているのです。これを例えば朝日村の5万円にあわせましょう。そう すれば山北町は1万円ずつお返ししましょう、荒川町は10万円ずつお返ししましょう、村上市は15万 円ずつお返ししましょう。そして負担金を一律一緒にしてしまう、5万円で。ただし、神林村はちょ うだいというわけにいかないので、追いつくまでの間、少々高いけれども、その料金で我慢してくだ さい。それなら払う必要はない、その料金で我慢してやっているわけですから、それは話の理屈は合 うと思う。そういう形の中で平らにする、一回。そして仕切り直して料金を決める。これをやらない 限り不満はいつまでも続きますよ、これ。   それどのぐらいコストがかかるかというと、村上市でお返しする分、最初の村上市は426世帯は 7万円の基準料金でやったのです、負担金20万円ではなくて、その後20万円になったのです。それも 含めて全部やると、村上市はお返しする分が10億6,077万円になります。10億6,077万円、7,441世帯 が。それで荒川町のほうは2,262世帯が対象となります。これ平成19年の末で締めた数です。そうす ると、2億2,620万円、荒川町でお返しする分、住民に。山北町で住民にお返しする分、簡単です。1, 514戸が加入しておりますので、下水道に。そうすると、1,514万円になります。これら合計すると13 億211万円になります。これぞまさに合併したがゆえに事務調整の最大の私は作業だと思うのです。 合併しなかったらこういうことは起こらない。合併したから起こったのだ。そして、料金を均一にす るための1番の手法はまず負担金で課せられた部分に対してみればお返しするところから仕切り直し、 こういうところをしっかりととらえていただきたいと、こういうふうに思いますけれども、この辺市 長どうですか、考え方として。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今るるお話がございました。合併協議の中においてそういう点も含めて協議 をして、そして最終的には6年間で段階的に統一料金にしようということだったと思っております。 姫路議員も合併協議の委員でしたので、いわゆるそういうような金額も含めてどうしようという事務 調整を行った結果、合併協議の中でそういうふうに合意したということではないですか。 〇16番(姫路 敏君) 負担金を戻すなんていう話なんか出ていないですよ、合併協議のとき。部長 のほうでどういう話で今調整をかけようとしているのか、検討委員会で検討していくということを先 ほど答弁で言われていましたけれども、恐らく合併協議の中では、一たん負担金を戻してそれを平ら にしてからなんていう話ではないです、そんな話はしていないはずです。やっぱり料金統一する。何 が基準になってくるかというと、村上市が多いでしょう。神林村がゼロだったわけだ。村上市が神林 に追いつく、神林が村上市に追いつくかという形の中で考えてみると、7年は最低考えなければいけ ないと。そうすると、今合併してから1年たつので、あと6年かというような形になろうかと思いま すけれども、その7年の中で時とともにやろうということなのでしょう。負担金を戻してやればもう すぐできるのだ、来年からでも。来年にできるのですよ、そうすれば料金の統一は。負担金一回戻し て仕切り直すのですから。だからそういうことを考えたときにどういう話だったのか、合併協議の中 では。その辺も含めてちょっとご答弁願いたいのですが、担当のほうで。 〇議長(佐藤宮吉君) 上下水道部長。 〇上下水道部長(渡辺成一君) 合併協議の中でというよりも、5月に設置いたしました上下水道料 金統一の検討委員会につきましては、料金について統一をするということでお願いをしております。 受益者負担金等につきましては、合併協議のままで考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) だから分けて、負担金は負担金、料金は料金で分けて考える。そうすれば  負担金というのが定義が出るときには建設費用をどういうふうに賄うかということで、住民にどうい う負担をしてもらうかという負担金なのです。根本の発想が違うのです。でも払う住民側にすれば、 やっぱり負担金払った限りは安い提供を望むというのは当たり前です、これは、市場経済上、当たり 前の話です。だからそれとのつり合いがとれない。だからあわせて考えてもらえばいいということを 私はご提案しているのです。それをすることによってやっぱり下水道を使っている住民、これから使 おうとする住民も納得のいく料金設定に変わるのではないか。神林さんのほうには今から5万円寄こ せなんていうことは到底できっこないのですから、それを賄うだけの時間の間、今の神林料金でやっ ていってくださいよ。ただしほかのところは負担金5万円というレベルであるので若干安いですよと いうことを納得してもらえばいい。それができてリーダーシップが発揮できると思う、統一に関して。   これ合併の事務作業の事業費としてみれば13億ものお金、合併したからこれが出てきたわけです。 何を言いたいかというと、県国のほうにも合併したからそういう調整作業の事業費として計上させて くれと。今ごろになって遅いのかもしれないのですけれども、それでも合併したからできる産物なの だということでこういう話も出ているということで、ちょっと補助金あるいは交付税で戻しをもらう とかそういう努力もなさってもいいのかなと思うのですけれども、市単独でやるといったってかなり 難しいところありますから、この辺も含めていかがなものでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 上下水道部長。 〇上下水道部長(渡辺成一君) 今姫路議員の言われることは姫路議員のご意見として拝聴させてい ただきたい、大変失礼な言い方でございますが、させていただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) そういうことで市長の方もちょっと今後料金の統一に関してみれば今言われ たような内容も含めて、再度検討してみてもよろしいかなと思いますけれども、いかがですか、市長、 考えとして。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今の意見はきょう初めてそういうような意見を聞きました。合併協議の中で も一回もそういう発言を聞いたことがなかったわけですけれども、あのときにそういうようないろい ろな発言の中で、いろいろな意見の中で、そして村上の例に倣う。そして統一料金は6年経過し、7 年目から採用しますよという合議のもとに来ておりますので、そういうような意見もあるということ はしっかりと受けとめて検討委員会に話ししていきたいと、このように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 合併協議会のときに話出ていないからといって、今そのとき話せいと言われ ても、もう大分たっているし、そして今実際合併してから今料金等を見ていくとやっぱりそういう話 もちらほら出てきますから、これ都市計画税ともちょっと少しつながっているようなところもござい ますけれども、そういうことで私は申し上げているわけです。   きょうは監査委員のほうに来てもうちょっと突っ込んで話ししようかなと思ったらだめだ言うか ら話できないので、今後はもう一つは今は徴収猶予のことについての報告書がなされたわけです、そ の住民監査について。違う住民監査も上がる可能性もあるということもとらえていただきたいとは思 うのです。徴収猶予だけが住民監査請求ではございません。もうそれは終わった話です。終わった話 でもきちんとなされているのかどうかということをちょっと質問していきたかったのですけれども、 だめだというのですから、非常にショックを受けてきょう寝れないと思うのですけれども、十分議運 の委員長も含めて議長ともお話しして正確にとらえていただきたい。議員としてやっぱり監査報告あ るいはその他の報告に対してやっぱり質疑できる機会は持っているはずですから、それも十分一度ど こかの議会あるいはどこかとすり合わせてやってもらいたい。私の趣旨は本来はこの質問、監査請求 の答えについての質問をしたかったと、これがメインでございます。   一応時間が何分だかさっぱりわからなくなりましたので、とりあえず市長の方からはだれを応援 するかわからないと、こういうことでございます。まずマニフェスト見てからでないとわからないよ ということも聞きましたし、いい政治判断を期待するしかないということで、この辺で終わらせても らいます。   ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで姫路敏君の一般質問を終わります。   11時20分まで休憩します。           午前11時094分  休 憩                                                        午前11時19分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。   次に、17番、長谷川孝君の一般質問を許します。   長谷川孝君。           〔17番 長谷川 孝君登壇〕 〇17番(長谷川 孝君) 通告書に従いまして一般質問を行わせていただきます。質問事項は2項目 です。   1項目めは、村上市の将来を担う幸せな子供たちをふやす支援は万全かについてであります。総 務省が発表した2009年4月1日現在の人口推計によりますと、日本における15歳未満の子供の数は19 82年から28年連続で減少し、1,714万人と過去最少を更新しております。また、総人口に占める子供 の割合は前年比0.1ポイント減の13.4%で、35年連続の低下となっております。このことから少子化 対策は重要な政策であることは言うまでもありませんが、日本の子供の貧困層が14.3%と広がり、7 人に1人の子供たちが貧困状態にあるという事実を重く受けとめなければなりません。親の経済状況 や家庭環境にかかわりなく、将来を担う子供たちに幸せで健全な発育の場と教育の機会を与えること が必要でないかと考え、本市の現状をお伺いするものであります。   @、子供の貧困状態とはどのような状態を言うのでしょうか。   A、保育園・幼稚園及び小中学校の子供を抱える貧困家庭はどのぐらいあるのでしょうか。   B、本市の過去5年間の出生数、母子家庭数、父子家庭数はどのぐらいあるのでしょうか。   C、現在本市が行っている貧困家庭に対する支援策はどのようなものがあるのでしょうか。以上、 4つについてお答え願います。   質問事項の2番目は、組織機構改革、職員定員改革、職員意識改革についてであります。本市の 行政改革大綱に沿って職員の適正化が図られ、実行されてきていると思いますが、今後の組織機構改 革、職員定数改革、職員意識改革についてお伺いいたします。   @、現在行政改革推進委員会ではどのような内容が話されているのでしょうか。A、10年間でお おむね市民100人に対し職員1人とする職員体制を目指すとありますが、人数を目標にするのではな く、効率的な組織機構を追求することにより、適正な人員配置を決めるべきではないのかと私は考え ておりますが、それについて答弁をお願いします。B、消防本部職員における過去5年間の職員数の 推移及び消防車、救急車の出動回数はどのぐらいあるか、以上3つについてお答え願います。   答弁の後、再質問させていただきます。よろしくお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、長谷川議員の2項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に、1項目め、村上市の将来を担う幸せな子供たちをふやす支援は万全かの1点目、子供の 貧困状態とはどのような状態を言うのかとのお尋ねについてでありますが、子供の貧困状態という定 義は難しいかと考えますが、経済協力開発機構、いわゆるOECDによると、年齢は17歳以下で世帯 の所得については全世帯を所得順に並べちょうど真ん中に当たる世帯が得ている所得の50%未満の所 得の世帯ととらえているようでありますが、貧困とは生活保護法による生活保護基準を下回る状態と 考えております。   次、2点目、保育園、幼稚園及び小中学校の子供を抱える貧困家庭はどのくらいあるかとのお尋 ねについてでございますが、保育園には生活保護の受給世帯はございません。幼稚園及び小中学校の 子供を抱える貧困家庭については教育長に答弁をいたさせます。   次に、3点目、本市の過去5カ年の出生数、母子家庭数、父子家庭数はどのくらいかとのお尋ね についてでございますが、出生数は平成16年486人、17年461人、18年451人、19年469人、20年395人 となっております。次に、母子家庭数は、平成16年度466世帯、17年度506世帯、18年度494世帯、19 年度515世帯、20年度550世帯となっております。次に、父子世帯数は平成16年度57世帯、17年度51世 帯、18年度51世帯、19年度48世帯、20年度49世帯となっております。   次に、4点目、現在本市が行っている貧困家庭に対する支援策にはどのようなものがあるかとの お尋ねについてでございますが、生活保護法に基づく生活扶助の支援及び保育料の軽減、学童保育料 の減免、児童扶養手当、ひとり親家庭等医療費助成など関連する支援策がございます。   次に、2項目め、組織機構改革、職員定員改革、職員意識改革についての1点目、現在行政改革 推進委員会ではどのような内容が話し合われているのかとのお尋ねについてでございますが、昨年9 月に行政改革の推進に向けて基本方針について諮問し、10月に答申をいただきました。その答申をで きるだけ反映させて、12月に村上市行政改革大綱案について諮問、本年2月に答申をいただきました ので、これらを踏まえてことし3月に村上市行政改革大綱を策定したところであります。現在行政内 部での大綱に沿って実施計画やそれを支える定員適正化計画、施設見直し計画などの各計画案を作成 中であり、7月には行政案を決定する予定であります。行政改革推進委員会には、7月末に行政改革 大綱実施計画案について諮問し、個別計画案についてもあわせて10月ころまでに審議をいただく予定 にしております。   次に、2点目、10年間でおおむね100人に1人とする職員体制を目指すとあるが、人数を目標に するのではなく、効率的な組織機構を追求することにより適正な人員配置数を決めるべきではないか とのお尋ねについてでございますが、これはごもっともなご意見でございまして、まず職員体制につ いてでございますが、今ほど申し上げた行政改革推進委員会の議論を経て、行政改革大綱では合併市 町村基本計画にある各年度の退職者の7割分を減じますを実行していき、十分な精査の上で約700人 の職員体制を目指すとしておりますので、申し添えておきます。   ご質問に戻りますが、合併時に市民に約束した退職者の7割分を減じますから算出される約700 人体制に職員を削減していくことは、健全財政を維持する面から重要なことであり、実行していかな ければなりません。人数削減のみが目標ではなく、その職員数をベースとして本市が目指すまちづく りのため、いかに効率的で機能が発揮できる組織機構とするべく知恵を絞ってまいらなければならな いということはごく当たり前のことであります。   次に、3点目、消防本部職員における過去5年間の職員数の推移及び消防車、救急車の出動回数 はどのぐらいかとのお尋ねについてでありますが、過去5年間の消防職員の推移は各年4月1日現在 員数で平成17年128人、18年132人、19年136人、20人140人、そして本年は139人となっております。   次に、消防車の出動回数でございますが、消防車の出動は火災の場合のほか、火災報知機の発報 による通報や、たき火,野火などの住民からの通報による警戒出動等もありますので、実際の火災件 数よりも出動回数は相当多くなっております。平成16年132件、17年131件、18年98件、19年87件、そ して昨年20年は112件となっております。次に、救急車の出場件数ですが、平成16年は2,820件、17年 2,767件、18年2,776件、19年2,758件、そして昨年20年は2,485件となっております。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) それでは、長谷川議員の1項目めの2点目、幼稚園及び小中学校の子供を 抱える貧困家庭はどのぐらいかとのお尋ねについてお答えを申し上げます。   小中学校においては生活保護法第6条第2項に該当する生活保護世帯及びこれに準ずる程度に困 窮していると認められる保護者に対して就学援助を行っております。また、私立の幼稚園においては 保護者の経済的負担軽減を図ることを目的として、保護者の所得状況等に応じ、私立幼稚園就園奨励 費の助成を行っているところであります。   お尋ねの子供の貧困状態についてはただいま市長が申し上げましたとおり、特に明確な定義はな いようでありますが、就学援助を行っている世帯数につきましては、市内小中学校合わせて平成20年 度は実績で399世帯、今年度は6月1日現在で367世帯であります。また、私立幼稚園につきましては 今年度の助成は現在申請を受け付け中でありますが、基準を小学校と同程度と見ますと、昨年度にお いては市内3園ありますけれども、3園を合わせて18世帯となっております。なお、援助費の内容に つきましては、小中学校におきましては就学に必要となる学用品費、給食費、修学旅行費等に係る経 費について助成をしているものであります。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 答弁ありがとうございました。   再質問させていただきますけれども、まず1項目めの子供の貧困状態とはどのような状態を言う のかということに関しては、市長答弁ですと明確な定義がないということなのですが、私の調べた資 料ですと、具体的に親2人、子供2人の世帯で年収が手取り276万円以下、親2人と子供1人の世帯 で239万円以下、親1人と子供1人の世帯で195万円以下の場合に貧困状態に当たるというふうに言わ れているのですが、村上市の場合にはこういう明示されていないということ自体がどうも私納得いか ないのですが、その辺について担当部局のほうで本当にこういうきちんとした数字的なデータ等は参 考にしながら貧困状態について調査等をしているということではないということで理解していいので しょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(佐藤正幸君) 貧困家庭のとらえ方としましては、今ほど議員が申し上げた金額的 な、いわゆる所得ですが、そういった数字でとらえているものはございません。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) とらえているものはないというふうに大威張りされてもちょっと私はおか しいのではないかと思いますね、はっきり言って。OECDの平均の50%というのはちょっと余りに も具体性がないということなので、何とかきちんとした数字的な面を明らかにすることによって、や はり申請等上がった場合に明確に答えられるような材料としてきちんとしたものをとっておくという のが必要なのではないかと思うのですが、その辺についてはどう思いますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(佐藤正幸君) 物の本では貧困ということは、先ほど市長から申し上げましたOE CDの関係、それと先ほど申し上げました生活保護の関係というふうな2つの考え方があるようだと いうふうに物の本には書かれていまして、そういうところから市長が答弁したわけですけれども、こ れから貧困家庭の援助、支援を考えるときには今ほど議員申し上げました所得、そういったものをち ょっと見ていきたいと、そんなふうに思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 私は、決して貧困世帯の人が幸せでないというふうなとらえ方ではないの です。我々が子供のときの昭和30年あたりですと、ほとんどの方が大家族で、ほとんどの家庭が貧乏 だったというような記憶があります。うちの父親も公務員でしたけれども、あのころの公務員という のは本当に生活水準が市民、国民の中で低レベルで、今みたいに平均700万ぐらいの年収をもらって いる市の職員の平均というようなところには到底おぼつかないというような状態で、私と妹を貧乏な 中でも大学まで入れてくれたというのは本当に大したものだなと。今私がそういうところで直面して いる子供に、本当にそういう高等教育上げさせてやれるのかなと思うと非常に不安な面があります。 ですから、貧困家庭が不幸せだということではないのですけれども、今の教育費等が世界で日本が一 番高いというのは教育部長ご存じですよね。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育部長。 〇教育部長(平山 浩君) 今の質問についてですけれども、質問の趣旨がよくわからなくて、もう 一度お願いできますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 突然振って済みませんでしたけれども、教育費、つまり子供にかかる教育 費が世界からいったら日本というのは一番高いというふうに言われているのですけれども、それにつ いてはちゃんと把握しておられるでしょうねと、教育部長にお聞きしました。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育部長。 〇教育部長(平山 浩君) 教育費のとらえでありますが、いわゆる義務教育にかかる経費について、 それから広く学校教育にかかる経費について、それから家庭教育等にかかる経費についてさまざまな とらえがあると思いますが、すべてのものを包括すると高い基準にあるというふうに考えております が、世界での比較についての順位については把握しておりません。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 一番高いのです。そのためにこういう非常に厳しい状態で子供たちが先ほ ど言いましたように、本当に満足に教育を受けたくても受けられない家庭もふえてきているのではな いかというふうなのが危惧されるということであります。   それで2番目の先ほどA番目で答えていただきました399世帯、生活保護とそれに準ずる者399世 帯と、ことしの6月1日は367世帯というのは、今小中学生全部からすると比率的にどのぐらいの比 率に当たるでしょうか。日本の全国というのが先ほど私がお話ししましたように14.3%なのですけれ ども、それよりも多いか少ないかをちょっと答弁していただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) それでは担当課長が参っておりますので、答弁いたさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇教育部学校教育課長(大滝和春君) 率まではちょっと計算しないとあれでございますけれども、 小学校におきましては世帯数が2,712世帯でございます。中学校におきましては1,720世帯でございま す。なお、これにつきましては小中それぞれご兄弟がいる場合にはダブりとなりますので、実数につ いては今ほどちょっと把握してございませんが、このような数字の中での要保護、準要保護の世帯数 でございますので、よろしくお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 今の両方合わせると4,500ぐらいですか。そうすると、単純に計算すると タブる方おられるとしても、世帯数からいったら日本の全国よりも下回っているような感じに、14.3 %にはいっていないというふうにとらえていいのだと思うのですが、小中学校の学校によってはそう いう生活保護等に準ずる家庭というのはばらつきはあるものでしょうか、その辺について教えてくだ さい。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇教育部学校教育課長(大滝和春君) ただいま議員おっしゃったとおり、学校によりましてまた地 域によりましてかなりのばらつきがございます。前にも申し上げましたけれども、これらにつきまし ては母子家庭等が非常にふえているというふうなことで、どうしてもアパートといいますか、住む施 設のある地区に集中するような傾向にございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 4番目の支援策いろいろお聞きしましたのですけれども、村上市独自とい う支援策はこの中にございますか。どなたでも結構です。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(佐藤正幸君) 村上市では貧困家庭ということを表面化した独自の政策はございま せん。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) これは私の2項目めに結論を出そうかなというふうに思っている部分なの ですが、子供の貧困は日本でもそうなのですけれども、今一番少子化、社会をつくる元凶のような気 がするのです。ということはやっぱり機会平等と言ってもやっぱり機会の不平等につながっているの ではないかというふうに思います。   ちょっと私答弁は要りませんけれども、これからの子供さんが、私どもの昭和30年ぐらいの子供 と違って、困るというのか、将来に対してやはりきちんと希望を持てるようなものがないというのは、 こういう百年に一度の不景気とかになると絶望感とかも生まれてくるのであろうなと推測するのです けれども、その中で人生は失敗ができる訓練の場なのだということが、今のこの格差社会からいった らなかなかそういうような時代になっていないというような気がします。ということは、35歳の1万 人アンケートというのをやった結果が出ているのですけれども、男性の場合には35歳で何で結婚しな いのかということの一番の理由が、やはり収入が少なくて結婚ができないとか、それから非正社員が 70%を占めていたとか、それから子供の理想の人数が持てないとかいうのがそういうものが原因でな かなか少子化対策に対して貢献できないというようなことが結論として出ております。実際やっぱり 年収が200万以下というのが今日本で1,000万人以上いるというようなことも言われていますし、非正 規社員というのが30%も占めているという現状から見ると、その人たちの家庭のお子さんというのは なかなか将来が不透明な部分があって気の毒な面というのが出てくるような気がするのです。ですか ら、その中で何とか村上市として子供たちに希望が持てる、そういうふうな教育をきちんとやっても らいたいというのにはやっぱり何が必要かということなのですが、せっかく教育部長になられた平山 部長にちょっとその辺のことをお聞きしたいと思いますが、答弁とならなくてもいいですから、自分 の言葉で答弁していただければというふうに思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育部長。 〇教育部長(平山 浩君) 自分の言葉でというふうなことでありますけれども、議員おっしゃるよ うに所得によって子供たちの将来が左右されるというふうなことはあってはならないことだと私は考 えております。教育こそが本来の格差を解消するための大きな手段であるというふうに私は考えてお ります。そういった教育によって格差を逆に縮めていくような機会の場を与える。そしてそれに必要 な援助や支援を十分行っていくというふうなことを社会の中で行っていくべきだというふうに私は考 えております。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 大変立派な考えをお持ちですので、これからの村上市の教育行政にご期待 申し上げます。1項目めについては終わらせていただきます。   2項目めについてなのですが、@番の現在進めている行政改革推進委員会というのものの内容と いうものが7月にはある程度の考え方が出るという、結論が出るという部分は、もう一度お聞きしま すけれども、具体的にどういう部分が中心になるのか、もしあれでしたら担当課長でも結構ですので、 お願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 政策推進課長。 〇企画部政策推進課長(相馬正喜君) 先ほど市長が申し上げましたように、まず昨年いろいろ合併 をしまして、これから行政改革進めていく上でどういうふうな方向を出そうというふうなところから 始まりました。それで基本的な方針をまずつくって、この方向でいいのかというふうなことを委員会 にお諮りし、それにご意見をいただいて内部でまた議論し、そして行政案をつくりまして、それにご 意見をいただいて、3月大綱をまとめたところであります。大綱は、議員の皆さん方にもお配りして ありますように、言葉の部分が多うございますので、それを具体的に実行していく実施計画というと ころを今内部で議論しております。項目的には20から30項目を今検討しております。まずこれが主に 前期の、ですから21年から24年までの4カ年の具体的な実施計画をつくりたいというふうなことで詰 めているところでございます。また、これらを支える計画といたしまして、例えばこれも大綱で申し 上げてありますように、大幅に職員が減っていくのに対応していかなければならない。新しいまちづ くりで動き出した市の情勢を見て、我々今度行政の組織をやっぱり時代に合ったものに変えていかね ばならないということで、23年に大幅に再編したいというふうなことを申し上げておりますので、こ の具体的な組織の再編を提示できるようなプランニングを今しております。加えまして、六百幾つ施 設等ございますので、これ今後どういう管理をしていくのか。基本的には今後も市が公の施設として 持っていなければならないのか。これはもう公の施設から外していいのではないかと、そういう整理 からしまして今後の方針を定め、今詰めの段階をしているというところであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) そこの中で大綱等にも書いてございますが、職員数が982人合併時にはお られたと。それが1年目で、21年4月に37名、順調に、職員が退職されて30%補充した中で37人の職 員が減をしている現在、きちんと行政の組織が動いているというふうに理解していいわけですね。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) そのとおりでございます。定員を減らすことによって行政サービスが低下し たりあるいはまた行政内部の仕事が停滞するというようなことがあってはならないことでありますの で、その点については十分に注意をしているということであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) それでこれからが一番大事なところなのですが、市長によく考えて答弁し ていただきたいと思うのですが、10年間で380人の退職者がいて、30%補充しますと114人、10年後で すと602人、実質的には982人を380人引きますと602人ということです。それに382人の退職者のうち 単純に30%補充しますと、10年後には716人、やっぱり約700人体制になるということであります。そ れには10年後のやっぱりきちんとした組織機構をきちんととらえた中でどういうふうなサービスをし て、10年後にはこういうふうな形に機能を持っていきたいというのがやっぱり明確になっていなけれ ばだめだというふうに思います。ただ人数だけ減らしたということは無理が生じるということになり ますし、今いる職員の皆さんの意識改革も35%から40%ぐらいの仕事をプラスされてもきちんとやれ るような、そういうふうな職員でなければだめだという意識を改革していかなければだめだというの はもっともだというふうに私は考えております。   その中でこの前総務課長に現在の一般行政職の平均人件費というのは年間で何ぼなのだというこ とを調べてもらいました。給料が374万円、手当が199万円、共済費120万円、これ約ですから。合計 で約693万円。そして旧村上市のときに参考としてお話させていただきますと、給料が395万円、手当 201万円、共済費約113万円、合計で709万円ということですから、若干平均すれば下がっているとい うのは、町村の皆さんと一緒にしたから下がったというふうに理解しておりますが、このお金という のは一般財源です。この380人から114人、3割ふやした分の補充の分を引きますと266人の10年間で 退職者が出るのだと、それでそこに693万円を掛けますと18億4,338万円、これも約ですから、18億5, 000万円ぐらいの財源が、一般財源の確保ができるということになります。   そこで市長に答弁してもらいたいのは、市長はこのお金はどういうふうにして生かすというおつ もりなのか、それを聞きたいのです。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ただいま単純な計算ではありますが、計算をお聞きをいたしました。単純に 考えるとそれだけのお金が浮くということになるわけですけれども、収入面が果たして将来的にどう なってくるのか、地方交付税がどうなってくるのか、私どもは今人員削減をしながら健全財政を堅持 するのは村上市として未来永劫健全財政を堅持する村上市でなければならないということで人員削減 に踏み切って組織改革等いろいろな改革をやっているわけでございますので、将来的にそのお金が余 ってどこかへ行くというようなことではないと。どうしても収入と支出を考えたときにはそういうよ うな組織体制、そういうような行政体制をとっておく必要があるというようなことで私どもは取り組 んでいるということでご理解をしていただかなければならないのではないかなと、そのように考えて おります。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 市長、その答弁は非常に私残念に思うのです。ということは、例えばの話、 20年4月から21年4月までの間に37名の減になりました。単純に計算するとこれ2億5,000万円ぐら いです。さっきの693万であれすると。このお金が1年間で今回の予算でどこに使われるのだという 見通しがちゃんと市民の皆さんがわかったほうが、やっぱり合併してよかったというふうになるので はないですか。どこへ消えたかわからないで、決算書のどこの部分にもそういうようなものが残って いないというふうになると、これちょっと住民から見たらやっぱりどうなったのかなというふうなの が気になるのではないかと思います。それで私は1年ずつこのお金をどうにか使用明細とかというも のをきちんとして、合併してこういうふうな一般財源、市民の皆さんに職員の削減によってこういう ふうな施策を村上市がやるのだということをやっぱり力強くアピールすべきだと思います。それは確 かに地方交付税が何とかというのは、将来どうなるかわらかない。しかし、去年とことしでどこが違 ったのかということは、そんなに市民の皆さんわからないのです。そこに私はやっぱりさっき言った ように教育費とかそれから医療、子供の医療とかそれからできれば給食費とかを無料にすることによ って村上市に若い家族が移ってきてもいいぐらいの施策をこれからつくっていかないと、私はこの村 上市は合併したメリットというのはなかなか市民にはわかりにくいというふうに私は思います。市長 の考え方をお聞きします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 例えば平成21年今年度の3月31日で退職された方が49名いらっしゃったわけ でございます。そして採用が12名しか採用しなかった。消防署、保育士も含めてであります。そうす ると、その給料の差額というのはおおよそ3億8,000万から9,000万ではないかなと試算をいたしてお るわけでございますが、その金をどういうところに使ったのですかというようなことを具体的に述べ ろというようなことを今長谷川議員がおっしゃっていますけれども、例えば奨学金制度を発足いたし ましたのもやはりそういうところから節約をした上で教育の向上に努めているというようなことでご ざいますし、またそのほかにおいても今までできなかった事業等についても合併したことによってス ケールメリットがあるわけでございますので、今の人員削減だって合併したためにできるわけです。 合併したためにこれだけの人員削減ができて、組織改革ができていくわけなので、そうすることによ って住民に対するサービスあるいは教育的なサービス、医療もそうです。例えば今までできなかった 妊婦の健診につきましても14回やるというようないろいろな面で、具体的に浮いた金をどこへどうや って使っているのだということになってきますと、非常にこれ難しい問題でありまして、そうする必 要があるのかどうかこれから検討をさせていただきますけれども、浮いた金がどこへいったのだとい うことを具体的に示せというようなことを示していくべきものなのかというようなこともこれから検 討をしていく必要があるということではありますが、ですから今言ったようなところ、今までできな かったことができてくるということではないかなと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) だから今までできなかったことができるようになるというのは、今合併し て市長になられた大滝平正市長の一つのアピールできる場でしょう、逆に言えば。そうではないので すか。今までどおり余ったお金はどこへいったかわかりませんけれども、予算書のどっかに反映され ていますよではやっぱりよくないのではないかなというふうに私は思うわけです。ですから、せっか く合併して初代の市長になったのだから、そういうアピールをして合併してよかったなという部分に こういうふうに使いましたということを、毎年毎年ある程度報告されれば、私は別に市長を応援して いるとかというようなのは抜けて、応援するしないとかというのは抜けてそういうふうにされれば市 民の皆さんはなるほどなと、合併してこういうふうなところに皆さんの貴重な行財政改革の成果がこ ういうところにあらわれたのですねというふうなのが理解できたほうがいいのではないですかという ので、お話させてもらっているのですけれども。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 全くありがたい話でございまして、これからは例えば今までできなかった村 上の野球場等についても大規模改修をさせていただくとか、荒川町の野球場についてもさせていただ くとかいろいろなことがこういうことでできたのですよというようなことをPRさせていただきたい と、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 野球場とかそういう設備等の改修ももちろん必要ですけれども、私がさっ き言いましたように今回もまた相馬エイ議員のほうから子供の医療とかという話がまた一般質問で出 ていると思いますけれども、そういう子供たちとかさっきも言いましたように教育費が高いのだった の市独自のやり方でもって、こういうようなことをやって若い人たちに村上市に来てもらいたいとい うような施策というのもやっぱり必要だなと私は思うのです。今の時代非常に厳しい、どこの行政も 厳しいけれども、その中で合併したことによってこういうようなメリットが村上市には生まれたのだ ということを力強くアピールするには、こういう原資でなければ、こういう財源でなければできない のです、はっきり言って。財政課長にお聞きしますけれども、今まで一般財源が余ったときにどうい うふうな使い方していたということを明確に公開等公表、そして市民の皆さんにお話されてアピール したなんていうことありましたか。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇総務部財政課長(佐藤昭一君) 特に財源が余ったからこういう新規政策をやったということはな いかと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 市長チャンスですよ、だと思います。やり方として、手法として市民の皆 さんもどうもこれから議会も改革して議員定数の話も、今回どういうわけか議員の中で市長に一般質 問で議員の定数を聞くなんていう方もおられますけれども、議会も議会等改革していかなければだめ だという気持ちはものすごく持っているのです。〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕ですから、 そういう意味でお互いに市民のためにいいような施策をどんどん取り入れてほしいというふうに思い ます。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 金があるなしにかかわらず、私はこの後も出てきますけれども、教育等につ いては十分な力を注いでまいりたい。そして、子供の育成もちろんでございます。福祉施策等につい ても十分な施策を講じてまいりたい。そのためにもご案内のとおり皆さんのご同意を得まして、荒川 町、そして朝日村にあります施設も直させていただいたというようなこともありますので、金がある なしにかかわらず、やらなければならないことはしっかりとやっていきたいと、そのように考えてお ります。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 最後のB番目なのですが、消防本部の職員については今後は消防職員も行 政改革等でもって削減していく方向性なのでしょうか、その辺についてお聞きしたいのですが、簡単 に答えて。 〇議長(佐藤宮吉君) 消防長。 〇消防長(佐藤秀明君) 消防職員も職員とかわりございませんので、改革の中で議論されていくと いうことでございます。ただ、一般事務職と消防の現場というのは議員ご承知のように皆さんの財産 生命を預かっている場でございますので、10割削減、そのとおりというふうなことではなくて、私ど もとしても必要最小限はほしいという要望はしておりますし、そういうふうに配慮していただけるも のと理解しております。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 私は命を守る現場というのはやっぱり大切にしていかなければだめだと思 いますので、急に一般職と同じように減らしたことによって助かる命も助からないなんていうことの ないようにお願いしたいと思います。   それと私ちょっと勉強不足であれなのですけれども、消防の職員というのは今回7月1日か何か に試験がありますよね。インターネット調べたら遅い採用試験なのですよ、たしか。それで私は消防 学校とか入って卒業してきた人が消防署に勤めるのだと思ったら、高卒とか大卒とかしてから6カ月 とか消防学校に通って、それで一人前になるのは1年ぐらいたつというのはそれは本当ですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 消防長。 〇消防長(佐藤秀明君) そのとおりであります。採用されてから学校に行ってきます。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) ということは、49年度採用者が大量退職されますよね、十何人単位で。広 域合併したときの採用者ということ。そのときの人たちの対応として例えば消防学校に行くのにはや っぱり県か何かだと思うのですけれども、みんなどんどん入ってほかの広域消防も来た場合に、こっ ちが予定どおりに消防学校に入れるという保証はないのですけれども、その辺の対応というは、対策 はきちんとしていますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 消防長。 〇消防長(佐藤秀明君) おっしゃるとおり、私も含めてですが、大量退職時代が始まっていますの で、それに備えてあらかじめ平均化するような採用計画を当時から立てておりますし、今のこの計画 の中にもそういう意見も取り込んでいただいております。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 補足させていただきますが、消防署員については今議員おっしゃるとおりで ございます。人の安全、生命を守るという観点から、例えば今年度であれば12名採用のうち、そのう ち消防署員が6名、新しい年度につきましても14名の採用のうち7名を消防署員というようなことで、 消防署員については遺憾のないような取り組みをしているということでご理解をいただきたいと思い ます。 〇17番(長谷川 孝君) 議長、あと1分ぐらいですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 20秒。 〇17番(長谷川 孝君) 新発田との消防本部の合併についてはどういうような見解でしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 消防長。 〇消防長(佐藤秀明君) 見解というのは、これは最終的には市町村長さんが判断することですが、 今合併に向けて〔質問時間終了のブザーあり〕話あることは事実です。 〇17番(長谷川 孝君) ありがとうございました。           〔「議長」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 今の長谷川議員の一般質問の中で、教育部長のほうに個人的な見解でお聞き している質問の部分と、またそれを受けての発言の部分がございますけれども、ここの議場では個人 的な発言とか質問とかはできません。すべて意向は市長の意向で部課長も発言をするわけでございま す。その部分についてのすべての部分について発言、質問等の撤回を求めます。 〇議長(佐藤宮吉君) これで長谷川孝君の一般質問を終わります。   午後1時10分まで休憩します。           午後 零時11分  休 憩                                                        午後 1時09分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、18番、滝沢武司君の一般質問を許します。   滝沢武司君。           〔18番 滝沢武司君登壇〕 〇18番(滝沢武司君) お疲れさまです。議長のお許しをいただきましたので、私の一般質問をさせ ていただきます。   項目は通告書にありますように2つの点であります。その第1点は、都市計画税の徴収目的及び 都市計画費の予算執行についてということで、3項目ございます。第1番目は、都市計画費の計上内 容は都市計画税の徴収目的から見てどのように整合性を持っていると考えているかということであり ます。   2番目は、都市計画税の大部分は公共下水道事業に充当されるということでありますが、都市計 画税納入者にとっては公共下水道事業への都市計画税の充当は事業費の二重負担になっているのでは ないかという声を聞きます。このことについて理事者としての見解を伺うものであります。   3点目は、現在進行中の都市計画区域見直しについて、都市計画税の徴収目的とその使途につい ての考え方は今後も変更しないと考えてよいか伺います。   大きな2番目は、学校教育予算の現状についてであります。その1点目として、学校教育予算の うち児童生徒に直接かかわる学校配分予算、例えば消耗品費ですとか図書費のことをいいますが、 年々減少している傾向にあると聞いております。市教育委員会としてはこの現状をどのように受けと めているか見解を伺います。   2点目は、学習指導要領改訂に伴う移行期間及び完全実施に当たっての必要な教材備品等の充足 状況はどのようになっているのか。また、今後の問題点をどのように考えているか伺います。   3点目は、交付税対象となる学校教育関係費のうち、児童生徒にかかわる予算はどのように市学 校教育予算に計上されているのか。具体的に今年度あるいは昨年度の学校教育予算において一、二の 例を挙げて説明をお願いしたいということであります。   答弁をいただいた後、関連する事項について再質問させていただきますので、よろしくお願いし ます。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、滝沢議員の2項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に、1項目め、都市計画税の徴収目的及び都市計画費の予算執行についての1点目、都市計 画費の計上内容は都市計画税の徴収目的から見てどのように整合性を持っているかとのお尋ねについ てでございますが、都市計画税は都市計画事業または土地区画整理事業を行う費用として課税され、 昭和51年から旧村上市で順次課税区域が見直されながら、現在も目的税として事業を実施する上で重 要な財源となっております。平成21年度当初予算で都市計画事業に対する都市計画税の割合は35%に なっております。   次、2点目、都市計画税の大部分は公共下水道事業に充当されているとのことであるが、都市計 画税納入者にとって事業費の二重負担になっているのではないかとのお尋ねについてでございますが、 二重負担かどうかが司法で争われた事例がございますが、結論として下水道受益者負担金と都市計画 税は賦課の理由及び目的を異にしており、同時に賦課することが禁止されていないとしております。   次に、3点目、現在進行中の都市計画区域見直しについて、都市計画税の徴収目的とその使途に ついての考え方は今後も変更しないと考えてよいのかとのお尋ねについてでございますが、都市計画 税の取り扱いについては合併協定項目で、合併後3年間は現行のままとすることが合意されておりま す。また、現在都市計画区域の見直しと都市計画マスタープランの策定作業を行っておりますので、 都市計画等の見直しを検討することになると考えております。   次に、2項目め、学校教育予算の現状については教育長に答弁をいたさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) それでは、2項目めの学校教育予算の現状についての1点目、学校配分予 算についてのお尋ねでありますが、今年度の学校教育関係予算につきましては、学校施設の耐震化に 向けた予算額を計上したことから、対前年度比で大幅な増となっております。その中でお尋ねの各学 校の配分予算の主なものにつきましては、消耗品費は小学校は3,283万円、中学校は1,691万円となっ ております。20年度は旧市町村の積み上げ予算であり、今年度との単純比較はできませんが、前年度 比小学校で11%の減額、中学校では13%の減額となっております。また、新学習指導要領で重視され ている言語活動の充実のため、学校図書の計画的な整備を進めることとし、今年度の図書購入費は小 学校で590万円、前年度比で12%の増額であります。中学校では480万円で前年度比で62%の増額とな っております。   なお、学校配分予算につきましては、大変厳しい財政状況の中ではありますが、学校現場の実情 を考慮しながら、各学校の創意工夫ある教育活動を保証しつつ学校規模や学校の築年数等を加味し、 平準化すべきところを見きわめ、児童生徒が安全で快適な学校生活を送ることができるような予算配 分に努めてまいりたいと、こう思っております。   次に、2点目でありますが、学習指導要領改訂に伴い教材、備品等の設備についてのお尋ねであ りますが、学習指導要領の改訂に伴い、小学校においては平成23年度から、中学校においては平成24 年度から新学習指導要領の全面実施となります。小学校においては理科、算数教育、外国語活動の充 実、中学校においては理科、数学教育の充実と武道の必修化等新たに授業に組み込まれるもの、また 内容の見直しや授業時数の増加等により教材備品等の整備を図る必要があります。現在の各学校にお ける教材備品等の充足状況につきましては、各学校の要望、意見等を反映できるよう国、県の助成制 度を有効に活用しながら必要なものを予算措置しております。   次に、3点目、交付税対象の学校教育予算についてのお尋ねでありますが、具体的に項目を挙げ てということでございますので、平成20年度の図書費及び特別支援教育の支援員経費についてご説明 をさせていただきます。図書費につきましては、予算計上額が小学校で520万円、中学校は286万円で す。特別支援教育の支援員の経費につきましては、小学校が4,504万円、中学校は623万円であります。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 大変ありがとうございました。   まず、第1点目の都市計画税あるいは都市計画費の関係についての関連質問でありますが、議長 のお許しをいただきまして資料をお配りさせてもらってありますので、それらをごらんいただきなが ら答弁をいただければというふうに思っております。   まず、確認でありますけれども、都市計画税というのは徴収目的は下のほうに書いてあるとおり で間違いは、現在の都市計画税徴収の目的は変わっていないということで理解してよろしいですね。 〇議長(佐藤宮吉君) 市民部長。 〇市民部長(阿部正一君) 変わってございません。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 指定範囲も同じですね。 〇議長(佐藤宮吉君) 市民部長。 〇市民部長(阿部正一君) そのとおりでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 前に予算審査の中で私が聞いたので不確かな部分があるので確認したいので すが、都市計画税の課税標準額というのは固定資産税の課税標準額と同じだと考えて予算組みをして いるというふうにお聞きしたのですが、この点はいかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市民部長。 〇市民部長(阿部正一君) 同額でございます。 〇18番(滝沢武司君) 変わりませんね。 〇市民部長(阿部正一君) はい。 〇18番(滝沢武司君) それで私は昨年の6月の議会にこのことにかかわって予算の採決の際に反対 討論をいたしました。その要旨は2つありまして、1つは都市計画税と都市計画費、今市長からお答 えいただいたように若干変わるのですけれども、徴収目的が本当に正しく執行されているか、整合性 を持っているのかという点、私は疑問に思いましたので、反対をしました。   もう一つは、後からふれますけれども、公共下水道の事業費負担をこの都市計画税の中から大部 分持っていくのだという答弁に対して、それはやっぱり違うのではないだろうかということで反対討 論をしたことは皆さん方もあるいはご記憶にあるかと思います。新しい市になりまして、いろいろな 予算の組み方について、例えば事務調整の関係とかいろいろあったのでしょう。大分違っているので すが、都市計画費のほうはあるいは都市計画税については、これは合併前の4町村とは全く性格を異 にして独自で今市長からお答えいただきましたように、3年間は現行どおりでいくという特別なとい いますか、特殊な予算の範囲なのだろうというふうに思うのです。   そこで先ほどのような質問をし、あるいは反対討論をやったわけですが、一覧表をごらんになっ てもわかるように、旧村上市での両方の税と費の関係での組み方が新市になって大きく意味合いを私 は異にしてきたというふうに受けとめているわけです。具体的にはそこにありますように、性格を異 にしたのではないだろうかと、18年まではいわゆる市街化区域の中の大型の新しい道路建設のために、 これは都市計画税だけでなくて、交付税なんかも算入されて事業が進められてきたと。ところが一た んそれが終わったためか、19年度から様子が変わりました。まちづくりのほうにというようなことで 計上されてきていると。新しい市になってさらにその性格を非常に、私自身としてはこれでいいのか なという様子になってきていると思うのです。ごらんいただいてわかるように都市計画税、21年度は 1億6,393万円、もちろん連動するということではないのですけれども、都市計画費は1億3,875万4, 000円と、都市計画総務費ということであるいは街路事業ということで、この街路事業もその内容を 見ますと、県道のいわゆる改修の事業負担という性格に変わってきているわけです。さらに、一番大 きいのは公園の関係です。昨年この件について私は厳しく質問したのですが、先ほど確認したように 指定の範囲が決まっているという中で、このところ新しい市全域に広げて公園というのを考えてきて いるというようなことからすると、これはやはり都市計画税を納税している人にはなかなか理解が得 られないだろうということでお話を申し上げました。   そういうことから、こういう一覧表を見てあるいは11年間の経過から見て、本当に今お答えにな ったような徴収目的と都市計画費の関係、今お話あったように34%だということなのですが、果たし て徴収目的に合っているかどうか再度お伺いしたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇総務部財政課長(佐藤昭一君) 今ほど議員のほうからいただきました資料を見させていただいて おりますが、先ほど市長答弁で35%という数字を出しましたが、これにつきましては平成21年度の当 初予算で私どもの県の調べで都市計画税の充当状況調べというのがございまして、これらをもとにし てご答弁申し上げた数字でございます。若干議員の作成されたものと集計の仕方が違うようでござい まして、35というのがご理解いただけないかもしれませんが、数字で申し上げますと、全体の事業費 が4億6,782万円ほどになっておりまして、それに対する都市計画税の収入予算が1億6,393万という 数字でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) その辺が私らは予算書をもらって、その予算書をいろいろ見ながらやるもの ですから、今のように全く専門家と見方というかまとめ方の違いはあると思うのです。そういうこと があるものですから、今のように果たして一般の人が、市民が都市計画税と都市計画費ということで の予算書を見たときに、普通は名前が近いということだけではなくて、今のような内容のことから見 ると普通ほぼイコールという見方をすると思うのです。そういったところを私も予算編成では不勉強 の部分が非常にあるのですけれども、やはり旧村上市ののを踏襲をするということであれば、旧村上 市でやってきた都市計画費の使い方といいますか、あるいは考え方、そういったものをきちんと来年 までの3年間の都市計画費のところに映し出されていかなければならないのだろうと。答弁はわかる のですけれども、そういうことから考えると、果たして昨年、ことしの都市計画費の積算というか、 そういったものは妥当なのかなと、これでいいのかなというふうに思わざるを得ないのです。そうい った点はいかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇総務部財政課長(佐藤昭一君) 前提といたしまして、先ほど議員もおっしゃっておりましたが、 現在3年間の猶予を都市計画税については見直しの期間としていただいているということで、このよ うな結果になっているのかというふうに考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 一番問題になるのは街路事業に当たる部分です。そこにあるように大きない わば幹線道路建設のために相当長い間多額の予算をこの都市計画費の中から出されてきたと。ところ が今その項目については金額はそうあるいは変わらないのかもしれないけれども、県道改良事業の負 担金という使い方になっているわけです。県道というのは旧村上市内だけにあるものではない。そう してみると非常に拡大解釈されてきているのではないだろうかと。先ほど公園のところでお話しした ように。そういったことがあるものですから。しかも、それぞれの区長さんからは市長ご存じのよう にいろんな要望が出ます。その中でうちの町内のここの道路の側溝を直してくれとかあるいはここ橋 が傷んできたので何とかならぬかというのは非常に要望として多いと思うのです。指定区域内の区長 さんをピックアップしても。そういったことにこたえられない都市計画税の使い方というのは、説明 されてもなかなか理事者としても答弁に苦しむのではないだろうかというのですが、こういうところ からいわゆる指定区域内の道路であれ、あるいは環境整備に使うことは考えられないのかという点は いかがなのですか。それはまた別なのだということになれば、こののは一体どういうことなのだとま たなりますので、その辺を説明願いたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 都市整備部長。 〇都市整備部長(五十嵐孝次君) 議員お示しの資料の中の街路事業ということの項目でございます が、これは都市計画街路事業ということで、今県のほうで岩船とそれから上町から安良町でやってい るその事業の市町村負担金8%分の計上でございまして、一般県道の負担金ではございません。あく までも都市計画街路として事業をやっているところの負担金に充当しているということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) それはわかるのです。県知事が国の予算執行についていろいろ言っているよ うに負担金の問題が非常に厳しい昨今ですので、恐らく地元からの持ち出しというのはもちろんある のだけれども、今のように街路事業という名称で市全体の県道の、旧市内だけですか、そこのところ をもう一回。 〇議長(佐藤宮吉君) 都市整備部長。 〇都市整備部長(五十嵐孝次君) 今県のほうで街路やっているのは旧村上だけでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 大変失礼しました。   そういうことで、それもあるのでしょうけれども、旧村上の指定区域内のいろいろな要望をここ からは出せないのかと、大きな道路はもちろん必要でしょうけれども、そこに執行するのは必要でし ょうけれども、こういう時期ですから、やっぱり新しい市になって都市計画費として皆さんから何% か充当している、税を払っている皆さん方に返すのだという、そういう手だてはないのかということ ですが、いかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇総務部財政課長(佐藤昭一君) なかなか議員のおっしゃるように、いわゆる反対給付を行うとい うのがなかなか難しいとは思うのですが、可能な限りそういったご要望にお答えできればというふう には考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 納めているほうもあるいはその地域をまとめられている区長さん方もこうい うところから直すことができたのですよということになると非常にいい、信頼の置ける予算執行につ ながるのだろうというふうに思いますので、昨年公園費についていろいろ当時の部長に話をして、こ としはこれはよそへ移しましょうというようなことで若干変えられた部分もありますので、3年間は 据え置くのだという中にあっても、新しい市づくりといいますか、民意を大事にする具体的な施策に してあるいは予算執行にしてほしいというふうに思います。   納税者の二重負担という点をお伺いしました。先ほどの市長の答弁ですと、事業費とそれから受 益者負担というようなことでの二重というご答弁だったようなのですが、そういう二重と確認してい いのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 下水道受益者負担金と都市計画税は賦課の理由、目的を異にしておりますの で、同時に賦課することは禁止されていないと、そう申し上げたわけでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 私の言う二重負担というのはそういうことではなくて、この前の市報にも市 内で8カ所工事をやっていますと。受益者負担をお願いしますという市報に載っていました。旧村上 市内で3カ所、それから旧荒川町で5カ所ですか、あります。例えば荒川町を考えますと、都市計画 税関係ありませんから、一般会計からの持ち出しとそれから交付税ですか、交付金ですか、それで工 事をやっていると。よく年金のときに1階建て、2階建て、3階建てと言いますが、一般会計からの 持ち出しの部分を1階とすると、さらにその上に都市計画税からもそこに充当しているのです。この 2階建ての部分があるものですから、村上市の地域の人は。荒川は1階なのだけれども、村上のほう は一般会計とそれから都市計画税も充当しているということの二重になっているのではないかという ふうに思うのですが、そういう考え方、とらえ方というのはうまくないことなのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇総務部財政課長(佐藤昭一君) 先ほどの答弁の繰り返しになりますが、今のこの時期がちようど 3年間の見直しの端境期でございますので、旧村上市と旧荒川町でそのような違いがあるというのが 大変申しわけない部分かというふうに考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 例えば私飯野にいますけれども、飯野の工事は一般会計の繰出金、そこにも 書きましたけれども、大変今高く18億ぐらいですか、繰り出して仕事をやっています。それだけでな くて、ここに住む人は関係なしに都市計画税から大半がいきますよという話なものですから、そこか らもまたいくのかということなのです。だから、受益者負担というのは私は村上の20万、荒川の15万、 これは特に問題視する部分はないのです。受益者負担ですからそのとおりでいいのだけれども、私の 言っているのは事業費の関係で言っているものですから、そういうとらえ方はうまくないのかなと、 私の考えている二重負担というのは当たらないのだよということになるのかということなのです。い かがです。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇総務部財政課長(佐藤昭一君) ご意見ごもっともだと思います。私どものほうでは先ほど市長答 弁にもございましたように、徴収金と税は別物なのだよという性格がございますので、議員おっしゃ るような二重負担なのかどうかということについては、何ともお答えしようがございませんが、現在 過渡期であるということだけはご承知願いたいと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 私の不勉強な部分ありますから、またゆっくり聞かせてもらいます。   先ほど確認した3つ目に都市計画税の標準課税の関係ですけれども、先ほど固定資産税の課税標 準額と同じなのだというふうにお答えになりましたが、実際は都市計画税の標準課税額、これは固定 資産税の2倍ぐらいになっているというふうに、帯といいますか、通知書を見て言う人があるのです が、そういったことはどこから出てくるわけです。 〇議長(佐藤宮吉君) 税務課長。 〇市民部税務課長(板垣純一君) 都市計画税の課税標準額というのは固定資産税と同額ということ になっております。ただし、宅地につきましては200平米以下だか以上だかによって都市計画税だけ が特例がありまして、3分の1とか3分の2とか軽減される特例措置がありますけれども、基本的に は都市計画税の課税標準と固定資産税の課税標準は同額ということでございます。そんなはずはない かと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) そうすると、例えば1,000万円の土地の評価を受けた課税標準額、それが都 市計画税では2,000万円になるということはないと、それほど大きな、今のように若干の条例を見ま すと、いろいろな対応があるようですけれども、そういったことはないというふうに受けとめていい のですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 税務課長。 〇市民部税務課長(板垣純一君) そのように受けとめて結構だと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) なかなか難しい、私もどうしようかなと思ったような部分についてやっぱり はっきりさせておくことが大事だろうと思って質問しました。   時間の関係もありますので、学校教育予算の関係についてお伺いします。まず、学校教育課長に 聞きますが、私たしか6月の4日に課長あてに資料を送ってほしいというふうにお願いのファクスを 送ったのですが、受け取っておられますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇教育部学校教育課長(大滝和春君) 大変申しわけございません。内容についてはどんなあれだっ たでしょうか。 〇18番(滝沢武司君) 教材備品の関係で各学校の今年度の配分、昨年度の配分を聞かせてもらいた いと。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇教育部学校教育課長(大滝和春君) 大変申しわけございません。その分について私の手元のほう に、私の記憶違いかもしれませんが、手元に来ておりませんでしたので、大変申しわけございません でした。 〇18番(滝沢武司君) 私が原稿をつくったまま、そのまま送ったつもりでいたのかもしれません。 大変失礼しました。   まず、消耗品費についていろいろ説明がありました。大変ご苦労していることは本当にわかるの ですが、私も新市内の幾つかの学校の様子を聞かせてもらいました。その中でやっぱりいろいろご苦 労はされているのだけれども、消耗品費、図書費、備品費についてもやはり少ないと、今教育長から 話があったように、19年度までは各市町村で配分してきたのが、20年、21年、今説明聞きますと、20 年は大体前ののをなるべく踏襲をするというようなことできておるようですけれども、今年度は相当 それを絞り込んでといいますか、平準化というのかな、そういったことでやってきていることからか どうかはわかりませんが、消耗品費が非常に少なくなったので苦労しているのだと。どうやって不足 の分を学校で補っているのですかというと、保護者への負担という答えが大部分返ってくるわけです。 恐らく教育委員会も父母負担の軽減ということには意を用いているのだろうと思うのでけれども、現 実にそういう様子になってきていると。その辺については各学校からそんな話は聞いておりませんか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 先ほど大筋の話はさせていただきました。平準化にも5年間をめどに努め ようと。ただ、先ほど申し上げましたとおり、単純平準というわけにまいりません。学校の規模ある いは築年数、新しいと非常に管理費なんかかかったりありますし、特に議員おっしゃる消耗品費の関 係になるとそれぞれの細かい要望等が来ておりますので、そっちのほうの数字の点については担当課 長のほうから説明させていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇教育部学校教育課長(大滝和春君) 消耗品費関係であります。先ほど申し上げましたように、昨 年度20年度については各旧市町村の積み上げというふうなことでございまして、今後につきましては 今教育長から申し上げましたけれども、5年をめどに一定基準を設けましてできるだけ平準化に努め てまいりたいというふうなことでございます。   それと確かに学校現場におきましては、配分時におきましてもできればもう少し消耗品関係お願 いできないかというような部分の意見もいただいております。そんな中で限られた予算の中でござい ますので、先生方にはその辺につきまして事業の内容あるいは取り組みについてそれぞれ創意工夫を いただいて、何とか頑張っていただきたいというふうなことでお願いをしているところでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 5年間でと言いながら、ことしのいろいろな各学校の様子を聞きますと、特 に図書費なんかは小学校だと21ありますか、そのうちの13か14ぐらいは22万円ということで横並びと、 いろいろ工夫されているようなのだけれども、やっぱり5年をめどにというよりももっと今20年、21 年のかかわりでは相当平準化しようとしてきているのではないかというふうに思うのです。それは教 育委員会に予算の編成権も決定権もないものですから、本当に苦しまれるところはわかるのです。だ けれども、そういう事父母負担の軽減ということがおろそかにされる。学校で不足な分は保護者にあ るいはPTAにお願いすればいいということは、これは絶対考え方としては許せないことだと思うの です。ですから、ぜひ財政のほうとしてもこの辺のところ、教育委員会の要望についてはやっぱりき ちんと状況を見詰めてもらいたいという点をお願いしながら、今配分された予算については各学校に いろいろ説明をしているというのですけれども、どうもその辺が説明が一方的なのかあるいはAとい う学校からはこういうことでこれだけの金額上がってきたのだけれども、予算の関係で80%にしなけ ればならないのだというような全体的な様子とか、そういったことが具体的、個別的に十分な説明が なされていないことによって不足感を生じているのではないかというふうな節があるのです。特に今 の父母負担軽減でいけば旧神林村、決算書見ましたら、消耗品費とか図書費で父母負担軽減のための 予算決算が上がっているわけです。そういったのを今度は村上市全体になったものだから、そういっ たことはなしになってみんな含められてきているというようなことで、そういうシステムの違いがあ ったり、もう一つは各旧市町村で独自ないろいろな活動をやってきたと。ほかにはないのだけれども、 うちのまちではこういうことをやってきたと、あるいは運動会やるときには消耗費の中からご褒美を 上げてきたと。よそではやっていない、よそはリボン一つなのだというところもありますから。そう いうのがみんな含まれて消耗品ということで、内容も違いあるいはこれまでの独自性とかあるいは配 慮というのもみんな含まれた中で、今の消耗品費あるいは図書費、そういったものが出てくるから非 常に戸惑いを持っているのではないだろうかと思うのですが、その辺はいかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 今議員おっしゃるとおりなのです。特に消耗品の場合なんか今までの旧市 町村でとらえ方等が違っておりました。その辺をこれから平準化に持っていくというようなことで、 例えば学校図書の問題でありますけれども、ただ22万という話、そのとおりなのです。ただ、そのた めにも5年間に平準化持っていきたいという中にはある程度の基準ということで、普通学級数掛ける 幾らと、小学校幾ら、中学校、そういうもので調整しながらしていかないと、特に図書の問題になり ますと、標準の図書冊数とかになりますと、統合をきっかけに古い物をどんどん整理して少なくなっ た学校だとか〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕あるいは古い物も捨てないで冊数は余計ある というような学校もあるわけです。その辺もこれから意向調査しながら保護者の負担をできるだけ軽 減できるような方向で教材等のあるいは諸経費も含めた物を平準化にしつつ計画的に持っていきたい と、こんなふうに考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) これからそういうふうに、できるだけ理解を得ながら配分をやっていきたい ということであれば、年度当初に配分をして、あなたの学校は何百何十万円ですよと、その使われ方、 使い方、学校の様子なんかについて途中でどうなのだということの点検というのはやっているもので すか。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇教育部学校教育課長(大滝和春君) ただいまの点でございますが、配分時におきましても校長、 それから事務の職員の方においでいただいて、内容について一応細かく説明を申し上げております。 それとそれらの使途につきまして、ただいま教育長申し上げましたように、各市町村でとらえ方が違 う、学校でとらえ方が違う部分もございます。そんなことで今事務の共同化というふうなことで事務 の先生方の研修を実施してございます。その中で代表の方々からこれについてはこういうふうな使途、 使用方法ですよというようなことでご説明をいただいて、市内各学校で統一を図るようなことで進め ているところでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) ぜひ追跡調査というのではないのでしょうけれども、実情についてこれから 新たな、しかも精度の高い配分をしていくということになれば、やっぱり何回も現場の様子を聞いた りあるいは指導したりする中で新しいものができていくのだろうというふうに思うのです。こういう のは今お話のように担当者が一番よく知っているわけです。校長さんに話してもだめです。これは私 が証明します。そういうことで私は荒川町にいたときはそういう心配なかったものですからそういう 言い方できるのかもしれませんが、ぜひ子供たちあるいは学校はもちろんですけれども、保護者の皆 さん方が苦しまなくてもいいようなことは教育委員会だけではなくて、財政のほうもひとつよろしく お願いしたいと思います。   21年度補正予算で文科省ですと年間の予算が5兆円ぐらいのところ、1兆何千億の今回補正予算 が通ったようですが、一番最後の交付税措置された例えば教材関係の備品ですとかあるいは図書です とか、いろいろな学校の施設設備ももちろんですけれども、そういったことについてできるだけ配分 どおりにあるいはプラスアルファしながら、子供たちの教育のために有効にあるいは心温まる施策を していただきたいということをお願いしまして、大変走り走りで申しわけありませんでしたけれども、 私の一般質問を終わらせていただきます。   ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで滝沢武司君の一般質問を終わります。   2時10分まで休憩します。           午後 2時00分  休 憩                                                        午後 2時10分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、2番、鈴木いせ子さんの一般質問を許します。   鈴木いせ子さん。           〔2番 鈴木いせ子君登壇〕 〇2番(鈴木いせ子君) 議長のお許しをいただきましたので、3項目について一般質問させていた だきます。   初めに、村上病院の新築移転に関する要望書の提出に向けてであります。第1回定例会での私の 一般質問で2月に開かれた厚生連村上総合病院の運営審議委員会において、村上総合病院長からは病 院の老朽化、患者へのサービスや従業員の職場環境の改善面から、病院の新築移転をせざるを得ない 状況であるとの認識が示され、現在厚生連や村上総合病院内で今後どうあるべきかの検討段階である との報告がありました。また、市としては病院側に対し早期に整備計画の概要を示していただくよう 申し上げたとのことでございますが、そこで市長は村上総合病院の新築移転は厚生連の考えることで、 村上市が考えることではないということでした。3月議会であんなに強く政治生命をかけて医療に取 り組むといった市長の言葉ではないと聞きました。   今早急に厚生連が経営を引き受ける病院は、下越だけでも水原郷病院、医療法人新潟こばり病院 があります。そのほかにも県内には新聞報道されている病院が二、三カ所あります。市長の言う村上 市の考えることではないと待っていては、新築などいつになるかわかりません。今こそ全市民の命を 守る市長として村上市の現状を訴え、救急医療の現場を見ていただき、早期新築を要望するときと思 います。   @、厚生連も要望の多く上がっているところほど早く新築に取り組んでいます。要望書の出てい ない村上市はどんどん後に回され、それは市長にも事務的にやらなければならない跡地利用等々の問 題もあるが、早いうちに市として取りまとめ厚生連にいっときも早く要望書を提出するときと思いま す。市長の考えをお伺いします。   A、幸い村上市では発生もなく終息に近づいている新型インフルエンザだが、秋にはまた第2波 が予想されております。村上総合病院と村上市内の病院の対応は今のままで万全なのでしょうか。   2番目に、通学路の点検はどのようにやっているのかであります。ほとんどの小学校は運動会も 終わり、新1年生もようやく学校になれてきたときと思います。そんな中で通学路の点検が不十分で 側溝が通学路となっているところではブロックが古くなり、段差やでこぼこまたは大きな穴となり、 何人もの、特に新1年生の小さい足がつまづいて転んでいると近くの住民から言われました。危険箇 所の点検はできているのでしょうか。   @、通学路の点検はどんなときにどのように行われているのか。   A、危険箇所は把握しているのか。また、その対策はどのように行っているのか。   B、学校や教育委員会では現場を確認しているのでしょうか。   3項目め、市職員の長期療養が多くなっているようだが、対策はどのようになっているのか。合 併して1年が過ぎ、精神的理由による長期療養の職員が多くなっているようだが、現状はどのように なっているのか。   @、長期療養の職員は何名いるのか。また、そのことで業務に支障は生じていないのか。   A、対策は実施しているのか。   B、毎晩のように明かりがついているフロアと閉庁後はすぐに明かりが消えるフロアがあるよう に思います。業務量に格差は生じていないのでしょうか。   C、人員配置は本当に適正なのでしょうか。   以上についてお伺いいたします。よろしくお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、鈴木議員の3項目のご質問について順次お答えをいたします。   医療機関の充実、緊急医療の整備に政治生命をかけるということに関していささかも変わってお りませんので、ご安心をいただきたい。と同時に、先般県立の坂町病院1日院長をさせていただきま して、高速道路が7月18日に荒川胎内インターまで延伸される、そしてその後も村上朝日まで延伸さ れる、そのことと医療機関はどういうメリットがありますかと院長先生に問いただしたところ、院長 先生いわく、新潟市と非常に近い距離になる。そのことによってお医者さんが来ていただく可能性が 非常に高くなってきたというようなことでございまして、それひとつとりましても医療機関の改善が なされてきたなという感がいたしております。そのような状況の中でご質問に順次お答えをさせてい ただきたい。   最初に1項目め、村上総合病院の新築移転に関する要望書の提出に向けての1点目、厚生連も要 望が多く上がってきたところほど早く新築に取り組んでいる。村上市も厚生連に要望するときと思う がとのお尋ねについてでございますが、さきの3月定例会でも議員の質問にお答えいたしましたよう に、村上総合病院長からは病院の老朽化、患者サービスや従業員の職場環境の改善の面から病院の新 築移転をせざるを得ない状況であるとの認識が示され、現在村上総合病院内で今後どうあるべきかの 検討段階と聞いております。市といたしましては、病院側から早期に整備計画の概要を示していただ きたいと申し上げたところでございますが、いずれにいたしましても、地域医療の安定的な確保を目 指して村上総合病院とも連携をとりながら、この圏域の医療供給体制の整備について一緒になって検 討してまいりたい、そのように考えているところでございます。   市側から村上病院に対しまして計画ができないうちに要望書を提出するのはいかがなものかなと、 そのように考えているところでございますし、また行政を預かるものといたしましては、あそこから 村上病院が移転することによってその跡地をどうするというような大きな問題を抱えている観点から も、慎重にせざるを得ないところであるということもご理解をいただきたいと考えております。   第2点目、新型インフルエンザが流行した場合、村上総合病院等市内病院の対策は万全であるか とのお尋ねについてでございますが、新潟県では県内拡大早期には感染症指定医療機関、これは5つ の病院がございますが、そこで対応することとなっております。当下越圏域では県立新発田病院が指 定をされております。県内蔓延期になればすべての医療機関で対応することとなっております。各病 院には厚生労働省や県から発熱患者とその他の患者の導線を分ける等の感染対策が示されており、病 院はマニュアルを作成するなどの対策をとっていると聞いております。今回の弱毒性の新型インフル エンザであれば十分に対応できるものと考えておりますので、ご安心をいただきたいと思っておりま す。   次に、2項目め、通学路の点検はどのようになっているかについては教育長に答弁をいたさせま す。   次に、3項目め、市職員の長期療養が多くなっているようだが、対策はの1点目、長期療養の職 員は何名か。また、そのことで業務に支障は生じていないのかとのお尋ねについてでありますが、精 神的理由により現在療養中の職員は6月1日現在で5人であります。合併前から引き続いている職員 がそのうち2人含まれておりますが、合併時の昨年4月1日現在では4人でありましたので、1人ふ えております。なお、このほかに同様の症状に陥り、1カ月程度から数カ月の療養期間を経て治療に 専念し、今では症状も回復し、各職場に復帰した職員は9人おります。また、そのことで業務に支障 が生じないのかとのお尋ねでありますが、その都度臨時職員を配置するとともに、職場内で協力体制 をとりまして対応に支障のないように努めているところでございます。   次、2点目、対策は実施しているかとのお尋ねについてでございますが、本庁及び各支所に労働 安全衛生法に基づく衛生委員会を設置し、職員の安全と健康を確保するため、安全管理及び衛生管理 について検討を行い、取り組みを進めているところであります。具体的には職員の健康診断や研修会 を実施してきたところであり、昨年の11月本庁及び各支所で開催したメンタルヘルス研修会には職員 257人が参加するとともに、市町村職員共済組合主催のメンタルヘルス研修会に10人、リフレッシュ 教室に2人それぞれ参加をいたしました。引き続き平成21年度もこれらの実施を行う計画であるとと もに、共済組合での各種研修会にも積極的に職員を参加させる予定でおります。また、常に各職場の 管理職に対しては所属職員の健康管理に細心の注意を払い、早期発見に努めていただきたいと申し上 げているところでもございます。   次に、3点目、業務量に格差は生じていないのかとのお尋ねについてでございますが、どの部局 においてもどうしても時期的に業務が集中するときもありますが、一概に即業務量に格差が生じてい るとは考えておりません。本年4月の職員の人事異動に当たってはこの点にも考慮したところであり、 一方にはご承知のとおり現在行政改革のもとに組織のあり方や業務内容の見直しなどを検討中であり ますので、今後とも十分配慮してまいりたいと考えております。   次に、4点目、人員配置は適正かとのお尋ねについてでございますが、先ほども触れましたよう に、各業務に見合った人員配置を行うことは当然のことでありますが、策定中の行政改革大綱を踏ま え、職員数の削減も計画しておりますので、事務事業の見直しによるスリム化を行い、今後も努力し てまいりたいと考えているところでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) それでは、2項目め、通学路の点検はどのようになっているか、この1点 目でありますが、通学路の点検はどんなときにどのように行っているのかとのお尋ねについてであり ますけれども、すべての小学校では年度初めの一斉下校時に引率の各地域担当教員が児童と一緒に歩 いて実施をしております。また、それぞれの学校により対応や実施時期は異なりますが、多くの学校 でPTA事業の一環として、保護者や役員の方々による安全点検が行われております。中学校におい ても教員による点検やPTA事業による安全確認を実施しております。このほかに小中学校ともに通 学ボランティアや集落懇談会等においてもご意見をお聞きするなどの情報収集に努めておるところで ございます。   次に、2点目、危険箇所は把握しているのか。また、その対策はどのように行っているのかとの お尋ねについてでありますが、先ほど述べました点検等により危険箇所等の把握がされた場合は、そ れをもとに安全マップの作成、看板設置により児童生徒への周知徹底を図るとともに、学校だよりや 集落懇談会等を通じて保護者をはじめ地域の方々に対しても周知を図りながら、スクールガードリー ダーとも情報を共有をしております。対策としましては、改善を要する箇所について管理されている ところが公共機関である場合は改修依頼はもちろんでありますし、私有地等の環境整備については区 長さんを通して改善等をお願いしているところでございます。   次に、3点目、学校や教育委員会では現場を確認しているのかとのお尋ねについてでありますが、 学校では今ほど述べましたとおり点検を行った結果、危険箇所等の把握がなされた場合は早急な現場 の確認を行い、適切な対応を行っているところであり、教育委員会といたしましても早急な情報の収 集と的確な対応に努めているところでありますが、今後とも学校や地域の皆様と連携を図りながら通 学路の安全確保に向け、努力をしてまいりたいと考えております。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 市長にお伺いします。佐渡市では平成15年と19年に要望書を厚生連に提出 し、ようやく22年度に完成する予定だそうです。市長としては病院周辺の活性化、跡地利用等々の問 題も解決した中での取り組みとなり、そして要望書の提出となれば、関川村、粟島浦村との連名とし て出さなければならないだろうと思いますが、またそこには莫大な時間が必要になるだろうと思いま す。考えれば考えるほど道は遠くなります。でも今は救急車がサイレンを鳴らして行く病院を探して います。この現状が優先されなければ、そしてこの早期要望から始まらなければこの問題に着手する のはなかなか難しいと思います。市長にぜひ早い時期に厚生連との話し合いをしていただきたく思い ます。お願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) この厚生連佐渡病院の要望書も読ませていただきました。佐渡病院におきま しては平成14年に新潟県厚生連と佐渡厚生連が合併した経緯がございまして、その折あたりから病院 移転の話が始まってきて、非常に合併前ということで条件も整っていたように思われます。私どもこ の圏域におきましても、鈴木議員おっしゃるように医療機関の充実、そして救急医療整備、待ったな しの状況にあることは十分に把握をいたしております。要望書を出すのが市としていいのか、要望書 を出さなくても要望書を出したと同じように年がら年じゅう話し合いをしているわけでございますの で、それが要望書がわりと思っていただければいいのではないかと思っておりますが、どうしても要 望書を出せということであれば、またそれは話は違ってくるわけでございますが、先ほど来申し上げ ましたように、一たんこういうように市から直接厚生連病院に対しまして移転をしていただきたい、 あるいは新築をしていただきたいというような要望書を書くには、それ相当の根拠、そして将来的に 駅東口をどうするのか、西口との間をどうするのか、緊急医療体制をどうするのかと、網羅的に総合 的に判断をして計画をして出さなければならない問題でありますので、ただ単に要望書だけを出して いいというものではないと考えておりますが、しかしながら要望書を出すよりもお互いに話し合いし て話を煮詰めてこれからいきたいと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 大変ありがとうございました。一気にいくよりはやはりじわりじわりとい ったほうが効果があるときもありますので、ぜひよろしくお願いします。市長としましても、とって も重大な問題でありますし、後先を間違うと許されない判断になろうと思いますので、これ以上深く はいきませんが、私もはや1年このことについて訴えてきましたが、私にしてみればこの1年間何が 前に進んだのかなと見えないのが現状でございます。ぜひ市長の力強い意思で医療にだれかが穴をあ けなければ本当に前には進まれないので、その役目はやっぱり市長にあるかと思いますので、再度力 強い考えをお伺いしてみたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 本当に鈴木議員には議員になった当初からこれ一本でもいいと言っていいぐ らい年がら年じゅう廊下で会っても言われておりまして、何の進展もないと思っていらっしゃるみた いですが、そうでは決してないわけでございます。私どもには言えないこともありますので、一生懸 命にやっているのだということだけ報告させていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) ちょっと関連質問させていただきますが、村上市で一番市民が毎日毎日集 まっている場所は村上総合病院が一番人がいっぱいいます。平均で通院している人が830名ぐらいい るそうです、平均で。入院している人が230名ぐらいいるそうです。だから、1,000人以上の人が毎日 村上病院に村上市民は集まっているということになるのです。だから、私はここがよくなれば村上市 はよくなるのではないかという基本的な考えを持っておりますが、そこで関連質問になりますが、村 上総合病院が今一番困っているのは駐車場の問題なのです。通う人の考えを聞けば病院の門をくぐっ てから予約の時間に行くまで最高1時間かかったというような話も聞いております。本当に今早急に 病院建てれなんていうのはなかなか難しい問題でしょうけれども、一番困っている駐車場の問題につ いて村上市が中に入って何とか患者イコール市民でございますので、あんべいい、皆さんが便利なよ うにぜひ市としても仲立ちしてやれればいいなと思うのですが、市長はどのようにお考えでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) その問題に関しましても十分に承知をいたしております。ちょうど村上病院 の右隣に大きい小売店舗の空き地等もありますので、それらについても打診をいたしたりしておるわ けでございますが、一長一短にいかない現状であるということだけは理解をしておいていただきたい と思っておりますが、また引き続きそれらについて駐車場の解消に向けて市も一生懸命に努力をさせ ていただきまして、取り組みをしていきたいと考えております。また、村上病院の救急医療患者満杯 状態でございます。そして、新発田県立病院についても満杯状態、それを今受け入れているのが県立 の坂町病院、厚生連村上総合病院と県立新発田病院のサテライト的な役割をしている病院であるとこ の前聞いてまいりました。これからもそれらも含めて医療圏域、高速交通体系時代に入りましたので、 それらと整合性が合うような、そういうような救急医療体制制度ができるように努力をしていきたい と、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) よろしくお願いいたします。   次に、今回の新型インフルエンザの件ですが、下越で受け入れできた病院は県立新発田病院に4 室と聞きますが、村上市の対策はふれあいセンターにプレハブを建てて診察するような計画だったよ うですが、私も確かめてはいないのですが、どのような手順でインフルエンザの対策は行われたので しょうか。 〇議長(佐藤宮吉君)  〇福祉保健部保健医療課長(遠山たつ君) お答えいたします。   新潟県のインフルエンザの実施計画というものがございまして、県内で36床の感染症の指定医療 ベッドがございます。それは陰圧の部屋とかそういうものが特別にあるという部屋を備えた病院とい うのが5つございまして、この圏域では県立新発田病院に4つベッドがあるという状況になっており ます。ただ、ほかのところではそういう陰圧の装置などのあるところがございません。新潟県の計画 では、まずこの36のベッドが全部満床になった段階で蔓延期というふうに言うということになってお りまして、その時点でほかの病院でも診ていただく、いろんな注意をしながら診ていただくし、必要 があれば発熱外来というようなものを地域でも保健所等中心になってどこでどうするかというものを 建てるということになっておりまして、ただいまそれについては検討中でございます。   先ほど議員おっしゃいましたふれあいセンターのプレハブのお話なのでございますけれども、そ れにつきましては4月の30日にこの圏域のお医者さん方とか保健所が中心になって集まりました段階 で、どこにどういうものを建てればいいかという話のときにそのようなお話が出てまいりましたが、 それは強毒性の毒の強いインフルエンザを想定したときのお話でございました。その後インフルエン ザが弱毒性であると、普通の季節性のインフルエンザと同じ程度の状況であるということがわかりま してから、ちょっと県のほうも言い方が変わりまして、今は6月4日現在で各病院長とか医師会長あ てにいろんな注意をしながら、このような注意というものがありますが、しながら各病院で診ていた だくということでお願いの文書が出ております。また、必要があれば地域でも発熱外来を考えてくだ さいというようなことで検討中でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) プレハブは計画の段階で終わったわけなのですけれども、その計画ではど ういう時期に建てる予定だったのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 保健医療課長。 〇福祉保健部保健医療課長(遠山たつ君) 県のほうでの指定では36床満杯になってからそのような ものを建てなさいというようなことになっておりました。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 今新聞報道でもニュースでも言っていますが、秋には第2波の発生が予想 されるということですので、今よりももっと広範囲のものが予想されるのではないかと言っておりま すので、どうぞ万全の対策をしていただきたいと思いますし、私が何をここに結びつけるかというと、 やっぱりそれを受けとめる病院が必要なのではないかということも考えてこの質問をさせていただき ました。どうぞ秋の対策について万全を期するようによろしくお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 保健医療課長。 〇福祉保健部保健医療課長(遠山たつ君) 保健所とも相談しながら、この地域でどうするかを検討 してまいりたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 次に、教育長にお伺いいたします。   通学路の点検についてでありますが、学校側と行政との関係でPTAから行政への要望など上が っているのですが、行政からPTAへ答えを出した経緯はあるのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 担当課長が参っておりますので、答弁させていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇教育部学校教育課長(大滝和春君) 議員おっしゃいますようにPTAあるいは保護者の方、地域 の区長様方からそういうのの取り扱いについてご要望はいただいております。それにつきまして、例 えば信号機の設置あるいは横断歩道の設置等についてであれば、担当の警察あるいは協会ですか、そ の辺のほうに要望したというようなことでご返事をしておりますし、またハード面につきましてはそ れぞれ担当課のほうに、私どものほうでは通学路を、特にハード面についてはどうこうできるわけで はございませんので、担当部署のほうにお願いし、そこを通じて道路管理者のほうにお願いしている ということでございます。これらにつきましても、学校を通じてPTAの方々にはご返事をしている ところでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 子供たちがその道路で何人も転んでいるよと私も聞きまして、そしている のですが、実際に子供たちが転んだよとかそういうのが子供たちのほうからでも、保護者のほうから でも学校には連絡いったのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇教育部学校教育課長(大滝和春君) 学校からは事故等でけががあれば当然私どものほうに報告を いただいております。その場合には当然私どものほうも現場を確認して早急に関係部署のほうに連絡 すると同時に急ぎのものにつきましては、緊急性のあるものについては私どもが直接お願いに行って いるようなことで対応させていただいております。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 今課長がけがをしてから取り組むというような話ですよね。私が何を言い たいかというと、私はけがをしてからでは遅いということを言っているわけでありまして、やはり転 んで傷つく程度だったから何とかなっているのだけれども、これ骨折したり何かしたら大変なことに なると思うのですが、PTAの事業の一環として保護者や役員の方々に安全点検をお願いしていると いうことと、それから先生が最初子供たちと一緒に道路を歩いて点検しているというさっきの答弁だ ったのですが、私も言われたところを安全点検を行う通学路を歩いてみたのですけれども、10年以上 直した様子はなかったです。それで何十年も点検しただけで終わって、修理はやっていないですよね。 だからそれがけがしたらやるわというのでは遅いわけなのでありまして、ことしはまず点検したとこ ろを修理されているか点検しないとだめだと思いますが、いかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇教育部学校教育課長(大滝和春君) 先ほどはちょっと誤解を招くような言い方であったかと思い ます。   それで点検につきましては、先ほど教育長申し上げたほかに、各学校に安全に関するマニュアル がございます。ここに当然通学路の点検、全部各集落ごとにこれ通学路に限らず細かく危険箇所等表 示してございます。これによりまして子供たちへの安全確保あるいは保護者への通知等やってござい ます。私どものほうでも春秋の交通安全指導等も行っておりますし、できる限り現場に行って確認を するというふうなことでやっておりますし、また先ほどのマニュアルにつきまして実際にやっている のか、当然直っていればそこ直っているような表示になっているわけでございます。それらの確認に つきましては、私ども委員会とそれからいろいろな施設の安全確認をお願いしておりますスクール ガードリーダーの方、この両者でそれが確実に行われているか点検をしているところでございます。   なお、ただいま鈴木議員さんご指摘の部分については恐らく中原集落の歩道であろうかと思いま す。これについては、私旧朝日でございます。毎年のようにお願いしているところでございますが、 先ほど申し上げましたように、この部分については県道でございます。そんな関係で何回かお願いし た経緯はございますけれども、やはり県のほうもなかなか財政的に大変だというような部分もあろう かと思いますが、なかなか改修までには至らなかったというようなところでございます。これからも 私どもできる限り安全確保に努めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 本当に学校教育課長さんが言うように点検した箇所には赤い丸とか何かつ いているのですけれども、丸がついたままでそれが修理はされていないのです。点検は確かにしてあ るし、ここは危険だよと丸はついているのだけれども、何十年も直っていないという、そういうあれ がありますので、ぜひ危険だよと思われるところは本当に直っているのかどうか、それを再度見直し していただきたいと思います。お願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 今ほど担当課長から話あったとおりなのでありますけれども、議員おっし ゃるようになかなか要望どおりいかない箇所もあるわけです。その辺もしっかりと学校と詰めながら あるいはスクールガードリーダーもいますので、その辺の調整連携を図りながら、今後チェック機能 をさらに徹底しながら対応してまいりたいと思いますし、中原のほうはことし対応に当たってくれる ような話もちょっと耳に入りましたので、喜んでいるのでありますが、そんなことで逐次そういう危 険箇所については十分対応に当たっていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 最後になりますが、市長にお願いいたします。   職員の勤務時間も15分短くなったということで、職員も仕事量の配分が大変になろうかと思いま す。毎日明かりのついているフロアに気配りしながら職員が明るく元気に仕事ができる職場づくりを していただきたいと思います。   よろしくお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ご承知のとおり10月1日から人事院の勧告によりまして15分間短縮をされる 勤務時間体制で勤務するということになっております。また、議論いただいておりますように、非常 にこれから村上市におきまして職員の人員の削減がどんどん、どんどん行われていくわけでございま して、必然的に1人の職員のモチベーションが高くなっていくわけでございます。より高い能力と資 質が求められる行政の職員になっていくわけでございますので、その中で元気で明るく職場に来て仕 事をしていただくような環境づくりをこれから心がけていかなければならない、衛生面ももちろんで ございますので、その点についても十分考慮していきたいと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) どうぞよろしくお願いいたします。   これで私の一般質問を終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) これで鈴木いせ子さんの一般質問を終わります。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 本日はこれで散会いたします。   また明日も午前10時から一般質問を行いますので、定刻までにご参集ください。   大変ご苦労さまでした。           午後 2時51分  散 会