平成21年村上市議会第2回定例会会議録(第3号) 〇議事日程 第3号 平成21年6月12日(金曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  一般質問                                              〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(28名)    1番   板  垣  千 代 子  君     2番   鈴  木  い せ 子  君    3番   本  間  清  人  君     4番   板  垣  栄  一  君    5番   川  村  敏  晴  君     6番   冨  樫  宇 栄 一  君    7番   中  山  悌  一  君     8番   小  杉  和  也  君    9番   山  田  昭  夫  君    10番   齋  藤  信 一 郎  君   11番   平  山     耕  君    12番   川  崎  健  二  君   13番   木  村  貞  雄  君    14番   三  田  敏  秋  君   15番   小  池     晃  君    16番   姫  路     敏  君   17番   長 谷 川     孝  君    18番   滝  沢  武  司  君   19番   小  林  重  平  君    20番   小  田  信  人  君   22番   相  馬  エ  イ  君    23番   大  滝  国  吉  君   24番   瀬  賀  秀  雄  君    25番   小  野  七 五 三  君   26番   石  嶋  修  平  君    27番   大  滝  久  志  君   28番   山  田     勉  君    29番   板  垣  一  徳  君                                              〇欠席議員(2名)   21番   岩  倉  幸  治  君    30番   佐  藤  宮  吉  君                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    大   滝   平   正   君        副  市  長    鈴   木   源左衛門    君        総 務 部 長    小   田   吉   雄   君        総務部総務課長    斎   藤   甲   三   君        総務部財政課長    佐   藤   昭   一   君        企 画 部 長    小   田   貞   明   君        企  画  部                   相   馬   正   喜   君        政策推進課長        市 民 部 長    阿   部   正   一   君        福祉保健部長     佐   藤   正   幸   君        福 祉 保 健 部                   遠   山   た   つ   君        保健医療課長        福 祉 保 健 部                   西   村       治   君        介護高齢課長        産業観光部長     増   子   太   平   君        産 業 観 光 部                   本   間   誠   一   君        農林水産課長        産 業 観 光 部                   瀬   賀       功   君        商工観光課長        都市整備部長     五 十 嵐   孝   次   君        上下水道部長     渡   辺   成   一   君        会 計 管 理 者    吉   川       強   君        選管委書記長        監 査 委 員    板   垣       圭   君        事 務 局 長        農 業 委 員 会                   渡   辺   正   信   君        事 務 局 長        教  育  長    寺   社   四   男   君        教 育 部 長    平   山       浩   君        教  育  部                   大   滝   和   春   君        学校教育課長        教  育  部                   百   武   勇   一   君        生涯学習課長        教  育  部                   斎   藤   敏   夫   君        スポーツ振興課長        教  育  部                   太   田       薫   君        文化行政課長        荒 川 支 所 長    平   野   俊   之   君        神 林 支 所 長    田   村       豊   君        朝 日 支 所 長    佐   藤   健   吉   君        山 北 支 所 長    富   樫   昌   平   君        消  防  長    佐   藤   秀   明   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    忠       隆   司        議 事 係 長    建   部   昌   文        書     記    石   井   美   紀           午前10時00分  開 議 〇副議長(三田敏秋君) ただいまの出席議員数は27名です。欠席の届け出のある者2名、遅参1名 です。定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。   本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程により議事を進めてまいりますので、よろしくご協 力をお願いいたします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇副議長(三田敏秋君) それでは、日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、6番、冨樫宇栄一君、25番、小野七五三君を指名 いたします。ご了承願います。                                              日程第2 一般質問 〇副議長(三田敏秋君) 日程第2、昨日に引き続き一般質問を行います。   最初に、8番、小杉和也君の一般質問を許します。   8番、小杉和也君。           〔8番 小杉和也君登壇〕 〇8番(小杉和也君) 皆さん、おはようございます。議長のお許しをいただきましたので、一般質 問をさせていただきます。   私の一般質問は、2項目ございます。1項目めは、合併後のまちづくりについてであります。合 併して1年が過ぎ、市長が平成21年度の施政方針でも述べているように、新市の一体感の醸成が急務 となっています。一体感を持つためには、市の木、花、市民憲章などのシンボルを決めることや、各 地区の祭り、伝統芸能の連携、まちをきれいにする運動などいろいろと考えられます。   また、3月議会での私の一般質問のように、地域ブランドを活用する方法もあります。「食」を 市の統一テーマにして、各地区ごとに本庁、支所の職員が地域に出向き、今あるブランドに磨きをか け、新しいブランドをつくり出してみてはどうかという質問には、各支所で取り組む体制をとってい くという答弁だったのですが、どのように進んだのかをお伺いいたします。   さらに、市全域で「おもてなしの心」で村上に来られる人をもてなし、村上市民は温かい人ばか りだと思われるように「気持ちの一体感」を打ち出すことなども考えられます。合併2年目のことし は、何か形として残る方法で一体感を醸成しなければならないと思いますが、今後はどのように進め るのかをお伺いいたします。   2項目めは、キャリア・スタート・ウイーク事業についてであります。近年、少子高齢化社会の 到来や、産業、経済の構造的変化、雇用の多様化、流動化などを背景として、将来への不透明さが増 幅するとともに、就職、進学を問わず、進路をめぐる環境は大きく変化しています。児童生徒が社会 の激しい変化に流されることなく、それぞれが直面するであろうさまざまな課題に、柔軟に、かつた くましく対応し、社会人、職業人として自立していくことができるようにするキャリア教育が強く求 められていると言われています。   子供たちの勤労観、職業観を育てるために、中学校において5日間以上の職場体験を行う学習活 動である「キャリア・スタート・ウイーク事業」を村上市ではどのように進めているのか。また、今 後はどのように取り組もうと考えているのかをお伺いいたします。   以上2項目の質問ですので、よろしくお願いいたします。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 皆さん、おはようございます。それでは、小杉議員の2項目のご質問につい て順次お答えをいたします。   最初に1項目め、「合併後のまちづくりについて、地域ブランドの創出・育成に各支所の取り組 み体制は進んだか。また、新市の一体感の醸成はどのように進めるか」についてお答えいたします。   まず、さきの3月定例会で、議員から地域資源の掘り起こしや磨きをかけることで、地域ブラン ドとして確立することの重要性の発言がありました。私も同感であり、今さらながら本市の地域資源 の豊かさを実感しているところであります。   特に食をテーマに各支所を中心に推進を図ることについてでございますが、これまでもそれぞれ の地域でスローフードフェスタの開催や加工品の開発など、生産団体などと連携し取り組んでいるほ か、関川村をも含めた各地域の連携による「いなかご馳走まつり」を開催し、県内外のお客様に喜ん でいただいておりますのはご承知のとおりであります。   取り組みの一例ですが、朝日支所におきましては、山間地域の畑地を活用して猿の被害の少ない 山ブドウを栽培し、収穫量も安定してきたことから、胎内市のワイナリーに委託して、ことし3月下 旬から山ブドウワインを製造販売しました。今後、醸造等についても地元でできないか検討を行って いるところであります。   また、全市的には県の村上地域振興局と連携し、農林水産物の高付加価値化やブランド化を進め るための「村上ブランド推進会議」の立ち上げを検討しており、そこでは農商工連携による商品開発 や販売力強化の取り組みを推進したいと考えております。   次に、一体感の醸成についてでございますが、公募を予定している「市の木、市の花」などの制 定は、市民の思いをまとめる重要な要素でありますので、本年総合計画の基本構想の議決をいただい た後、できるだけ早い段階で制定に向けて準備を進めてまいる考えでおります。   なお、市の最上位計画となる総合計画には、市民、地域等との協働のまちづくりを柱に据えてお り、本年度総合計画審議会などのご意見をいただきながら、地域活動の活性化、市民活動団体の育成、 その他さまざまな地域課題に対して各地区の皆さんと仕組みづくりの話し合いを進めてまいりますの で、まちづくりの方向が共有できていくものと確信をいたしております。   「各地区の祭り・伝統芸能の連携について」及び2項目めの「キャリア・スタート・ウイーク事 業について」は、教育長に答弁をいたさせます。 〇副議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 皆さん、おはようございます。それでは、小杉議員にご答弁を申し上げま す。   1項目めの「合併後のまちづくり」の「各地区の祭り・伝統芸能の連携について」でありますが、 伝統文化は長い歴史と地域固有の伝統に培われ、守り伝えられてきたものでありまして、将来にわた り継承し、発展させていかなければならないものであります。   近年の社会状況の変化、特に少子・高齢化は、それまで伝統芸能を支えてきた地域構造や家族構 成に大きな変化をもたらしてきており、伝統芸能の保存・伝承が危惧されております。そのため広く 市民に公開し、伝統芸能の振興と新市の一体感の醸成を図ることを目的として、8月2日・日曜日で ありますが、ふれあいセンターにおいて「第1回村上市伝統芸能祭」の開催を予定しております。   今回開催の伝統芸能祭を一過性のものとすることなく、将来につなげていくためにも、国・県・ 財団等の助成制度の活用や伝統芸能保存団体の交流の機会を図るなど、積極的な支援を行っていきた いと考えております。   次に2項目め、「キャリア・スタート・ウイーク事業について」のお尋ねでありますが、この事 業を行ってきた経緯につきましては、合併前の各市町村立中学校において「進路指導」の一環として、 各校区内の事業所やPTA等の協力を得て、1日から3日間の職場体験を実施していたものでありま す。   また、国では「フリーター」や「ニート」が大きな社会問題となってきたため、平成15年に文部 科学大臣をはじめとする関係4閣僚により『若者自立・挑戦プラン』が策定され、平成17年10月には 各施策の具体化について検討が進められ、「若者の自立・挑戦のためのアクションプラン」の推進強 化において、「キャリア教育」が大きな柱に位置づけられました。   本市においては、新「村上市」の教育基本構想において、教育の基本目標の中に、「ここで生き る」ことに自信と誇りを持ち、みずからの進路を切り開いていくことのできる実力を備えた子供を掲 げ、実社会で働く異年齢の人々に触れ、ともに働き、職業観や勤労観を深め、みずからの進路を選 択・決定していく能力を育てることや、キャリア教育のねらいを学校と地域の受け入れ事業所が共有 をし、相互の連携を密にした職場体験をキャリア・スタート・ウイーク事業として進めてまいりまし た。   事業の概要につきましては、昨年度は文部科学省の委託事業として、関係機関による実行委員会 を開催するとともに、全中学校が原則5日間の「職場体験」を実施いたしました。   昨年度の成果としましては、市町村合併1年目の慌ただしい中で、全中学校が職場体験を実施で きたことが一番でありますが、あわせまして実行委員会と中学校との行動連携ができたこと、各機関 や各団体との連携も図ることができました。   また、課題といたしましては、一般市民への啓発活動がやや不足していたこと、農業関係やNP Oとの連携による事業所開拓も必要であること、事業所確保のシステムの拡充が必要であることなど が挙げられます。   今年度は、文部科学省の委託事業としての予算づけは終了しましたが、市の単独費で昨年度の課 題を解決しながら事業を継続して実施しております。   来年度以降の事業につきましては、平成24年度から中学校の新学習指導要領が全面実施されるこ とにあわせ、地域のご協力を一層得ながら継続実施をしてまいりたいと、こう考えております。   以上であります。 〇副議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) では、再質問させていただきます。   合併した後、一体感の醸成とすごく言われているのです。今ここに地域活性化センターでまとめ た報告書、私インターネットで引っ張ってきたのですが、ここに書いてあることは、合併すれば自動 的に地域や生活が豊かになるというわけではないと。よく合併はゴールではなく、新しいまちづくり のスタートだと言われている。少子高齢化、情報化の進展あるいは環境問題など、社会が大きく変化 する中において住民ニーズは複雑で多様化し、行政と地域住民が一体となって地域の特性を考えなが ら主体的にまちづくりに参加することが大切な時代だと。そのためには、地域の主役となる住民が新 自治体に住み続けたい、愛着を感じるという意識の基礎となる地域の一体感の醸成が大切なのではな いかと書いてあります。一体感の醸成でもいろいろあると思うのです。ここにまず、先進的な取り組 みだと思うのですが、例えば地域自治の器づくりであったりとか、住民の自治的活動を支援する活動 であったりとか、合併を記念するイベント等によって地域のアイデンティティーを強化する、合併を きっかけに産業興しを進めるなど、いろいろ報告されております。   答えは1つではないと思うので、村上市は村上市のやり方でやっていただければいいと思うので すが、先ほど市長が言われたように、この地域は本当に食の宝庫でありまして、各所でいろいろと取 り組んできたものがあると。スローフード、つい先日ですか、山北のほうでやられたスローフードも いろいろと出ておりました。朝日とか山北というのは結構聞こえてきたのですが、今度荒川とか神林 の部分が少し聞こえてこなかったような気がするのですが、その辺のところはどうでしょうか、こう いう食の動きというのは。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 食について、荒川、神林が聞こえてこないということでございますけれども、 神林地区においては、私お幕場茶会にも顔を出させていただきましたが、その折塩谷地区においては 非常にその地域でとれた産物等も販売しておりましたし、また試食もさせていただいております。荒 川地区におきましても、清流荒川を有効に活用した、いわゆる魚とかアユとかマスとか、非常に多く の逸材があるわけでございますので、例えば小杉議員がやっているような食、ご馳走祭りとか、山北 でやっているスローフーズ祭り等、名前がついていないようなものの、その地域で取り組んでいる食 文化はどこの地域に行ってもある、それを磨いていくのが私は一番いい方法ではないかなと。それぞ れの地域にあるものを磨き出していく、そして地域が一体となって自信と誇りを持っていくと、そこ につなげていくべきではないかなと、そのように考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) ご馳走祭りで、神林のほうで煮豚という料理がありまして、大変おいしかっ たです。ですから、本当に目立っていないのだと思うのです。常に食べていたりしているのですが、 それを商品化というところまでなかなかいっていないのかなと。例えば煮豚とかを真空パックにする とか、できればもう少しビジネスにもなっていくのかなと。   それでですね、市長はよくコミュニティビジネスというようなことを言われています。今までも いろんな支援とかされてきたのでしょうけれども、その辺新しいコミュニティビジネスを生み出すた めの指導とか支援です、それは市のほうで今どんなふうに進めているのかをちょっとお伺いしたいと 思います。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まず、コミュニティビジネスの大切さはいつも私が申し上げているとおりで ございまして、これから地域、それぞれの地域を活性化させていくには、やはりコミュニティビジネ ス、小さいビジネスを、その地域に合ったビジネスをやっていくべきというようなことでありますし、 またグリーン・ツーリズム等も加えてやっているわけでございますので、産業観光部を主体として地 域におりていって指導していますので、産業観光部長のほうから答弁をいたさせます。 〇副議長(三田敏秋君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) それでは、お答えしますけれども、私どもとしては市民のもてなし というのも大きな観光の1つだというようなことで、平成16年度から茶ムリエという事業を観光協会 主体でやってきたわけでございますが、現在5年経過して約440名の登録会員がふえました。今後と もこの茶ムリエの会員をふやしながら、もう一度村上を訪ねてみたいというようなものも一生懸命に 頑張っていきたいと。   それと、先ほど市長の答弁にありましたが、いなかご馳走まつり、2008年には8回開催しており ます。延べで540人弱ということで、前回から見ると大きく伸びたのが実態でございます。主に新潟 市から210人ほども来ているというようなことで、これにつきましても荒川から山北まで呼びかけし ながら大きなものに持っていきたいというようなことで考えております。   以上です。 〇副議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) いろんな取り組みがあって、いろいろこの辺の地域を売り出せるものがたく さんあると私も思います。まず、最初に必要なのがお金的な部分ですが、もっと大事なのは、まず一 歩踏み出すための手続とか、どんなふうにしていったらいいのかということだと思うのです。私前に も言ったと思うのですが、まず食品加工になると保健所とか、その辺の部分のクリアが大事になって きますので、敷居が高くはないと思うのですが、保健所というとどうしても何か敷居が高いようなイ メージがあるので、その辺のフォローもコミュニティビジネスが起きやすいような体制づくりをぜひ 市のほうで支援していただきたいと、そんなふうに思うのですが、市長いかがでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 全くそのとおりでございまして、私はいつも市の職員に申し上げております。 市の職員は、地域に帰ったら地域のやはり牽引役になる必要があるというようなことを申し上げてお りまして、どんなことでも相談できる職員でなければならない。そして、祭りごとや行事やいろいろ なところに顔を出していただきたいと、そのように考えておりますし、そのほかにも必要なのは、や はり何といってもその地域におけるオピニオンリーダーが必ず必要になってまいりますので、そのオ ピニオンリーダーをいかにして地域に育てていくかということが、これから大きな課題になってくる のではないかなと。どんな地域にもいいものがいっぱいあるので、それをどうやって生かしていくか、 そこにはやはりオピニオンリーダー的な者があらわれてこないと、どうしても引っ張っていけないわ けですので、それらについて努力をしていく必要があるなと、そのように考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) ぜひその辺の体制づくりをやっていただければと思います。   ほかに、3月の議会のとき私がいろいろと農林水産課長にこの辺の食のものはということでいろ いろお尋ねしていきましたら、だれが叫んだかわかりませんが、柳カレイということを、議事録の中 に「柳カレイと叫ぶ者あり」と私のところに書かれてしまったので、柳カレイもすごくこの辺ブラン ドですよね。全国放送されました、その辺の反響的なものというのは何かありますか、来ていません か。柳カレイのことで全国放送されたのですよ、それはご存じなかったでしょうか、テレビで。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) いや、聞いております。柳カレイにつきましては、非常にこの辺ではごく当 たり前に食べている柳カレイなのですけれども、新潟とか東京へ行ったら、それこそ高級の一品なわ けでございまして、あの放送以来非常に多くの問い合わせがありまして、岩船もそうですけれども、 山北漁協、寝屋漁港におきましても、魚祭り等においても非常に反響があるというようなことで、柳 カレイのブランド化に向けて弾みがついたと、そのように考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) ぜひそれぞれのものに磨きをかけていただきたい、その手助けをぜひ行政は していただきたいと思っております。   それともう一つ、私一体感の部分からこれ言っていますので、食の切り口でいろいろ今あるもの を生かしていく、光を当てていくというのも1つです。あともう一つ、新しいものを何かつくってい けたらなと思いまして、前回はシソというようなことを言ったのです。シソ巻きは、東北とか静岡で 多く使われていると。市長の答弁が、もう販売しているのだよと、シソ巻きは。おっかちゃんのほう がおいしいのだなんていうような答弁をいただきましたけれども、ユズで馬路村というのがありまし たよね、シソで私ちょっと引っ張ってみたのですが、余りないのです。シソ巻きというのはふだん食 べられているのでしょうけれども、余り商品的な部分に乗っていかない。シソジュースですね、そう いったもの、北海道の白糠町とか、ちょっと読みが難しいのですが、訓子府町というようなところで、 北見のほうにあるらしいのですけれども、そういうところでシソとかを、ジュースを出していると。 今あるものに光を当てるのも1つ、あと何か新しいものをつくっていく、山ブドウというのは、すご く朝日のほうでとれていいのですが、全地域となるとなかなかその山ブドウというのは難しい。村上 のお菓子のぶどう羹とかにも利用はしていますけれども、全地域でできそうなものもひとつ考えてい ただきたい。シソであれば健康食品であります、シソジュース、それこそシソ巻き、いろいろなシソ を使ったお菓子とかもできるのでしょうか、いろんな形でそういう取り組みもできると思うので、何 か新しいものもひとつ、全市でできるような取り組みも何か考えていったらどうかと思うのですが、 いかがでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 終局的にはそうあるべきだと思っております。シソについても、シソ巻き等 についてはこの地域だけなのかな、非常に評判がよくて、これもコミュニティビジネスの一環である ということで、かあちゃん方が一生懸命に巻いてあげて、そして販売しているというようなことであ りますので、この山ブドウにつきましてもワイン化をしたわけですが、お飲みになっていただけまし たか、飲んでいないですか。すぐに販売と同時に完売をいたしまして、私もいただきましたが、非常 に山ブドウの酸味があるワインではありまして、いいなというようなことで、これも将来的にはいい 村上市の特産品になるなというようなことを考えておりますので、それらについて、いわゆる村上ブ ランドというようなことで、地域一帯の取り組みの中で全国発信をしていければなと思っております し、また幸いにも光ファイバーが敷設をされまして、ネット販売も可能になっております。非常にこ の地域でもネットで販売している方々も非常に多くいらっしゃるのです。例えば卵なんかは非常に全 国的にも有名なブランドになっておるわけでございますし、また魚等についてもネット販売で非常に 多くの方々が販売しているというようなことでありますので、引き続き力を入れていきたいと、その ように考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 今山ブドウがすぐ完売するというようなことがありましたので、副市長地元 でありますので、ぜひ頑張っていただいて、市内のいろんな飲食店でそれが気楽にお出しできると、 そういうような形まで進めていただきたいなと思いますので、よろしくお願いいたします。   それから、市の花、木とかは総合計画後ということでございますので、これはぜひ住民の方をい ろいろ交えて決めていっていただければなと思っております。いろんな手法の中に、私各地区の祭り、 伝統芸能の連携というのも書きまして、教育長からご答弁いただいたのですけれども、文化行政課長 がきょういらっしゃっているので、今のところどの辺まで進んでいて、もう少し具体的な形での説明 をちょっとお願いします。 〇副議長(三田敏秋君) 文化行政課長。 〇教育部文化行政課長(太田 薫君) 1月から打ち合わせを3回やっていまして、実行委員会を連 休明けの5月9日にやっております。また、この6月10日には第1回の運営委員会ということで、各 実働部隊の運営部隊を決めてございます。それで、今月の最終29日ぐらいに運営部会を開く予定でご ざいますが、そこまでの間におきまして各部会でいろいろな、例えばポスター等の印刷とか、そうい うもろもろのことを今後各部会で今月末までに詰める予定でございます。 〇副議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 地区は違えど、やはり祭りにかける思いというのは、皆さんすごいパワーが あると思いますので、そういったことでの連携もひとつ図る方法なのかなと思いますから、じっくり 詰めていただいて、いいイベントになればと思います。あと市民への周知徹底でしょうか、PRの部 分もぜひ市を挙げてやっていただいて、いいものになっていただければと思います。   それから、「まちをきれいにする」というようなくだりも私つけたのですけれども、有名な観光 地ほどやはりごみが落ちていなかったりするのです、その辺徹底されていて。やはりごみ箱とか、ト イレの部分とかがきっちり対応できているのかなと思うのです。それだけで市のイメージが全然違い ますので、それで市民の方にそういうきれいにしていくという一体感を持たせていくというのも1つ の方法なのかなと。イベントとか祭りのとき、本当に悪いイメージがつくとずっとついてしまいます ので、市は主体ではないから関係ないよではなくて、やはりその辺のところの気配りです、トイレと かごみとか、その辺のところをやはりイベントなんかではきちっとやっていただきたい。桃川峠で清 掃活動をしたとか、こういう地元の人と、これは地域振興局ですけれども、そうやって一緒に取り組 めることができると思うのです。また、大祭前には、何かちょっと聞いた話で、6月23日の日にまた 地域振興局で駅前のほう草取りとかすると言っていましたので、やはり村上市としてもいろんな形で そうやって、市にやりなさいと、予算をかけてやりなさいだけではないと思うのです。一緒にやりま しょうという形で、きれいにしていきましょう、村上に来られた方にすごく満足して帰ってもらいま しょう、村上はきれいなまちだったという印象を持ってもらいましょうというのもひとつ一体感につ ながっていくと思うのですが、市長どうでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ごく基本的なことだと思っております。ごみのないきれいな地域には、それ なりの住んでいる方々がその地域に自信を持って暮らしていると思っておりますし、基本的にきれい なまち、ごみの落ちていないまちというのを目指していかなければならないと、そのように考えてお りまして、いろいろなところで清掃活動をやっておるわけでございますので、できれば大人だけでは なくて、小さい子供のときから、私ども小さいころはしょっちゅう道路掃除とか当番制でやっており ました。そういうような自分たちの住んでいる地域、まちをきれいにしなければならないのだ、ごみ の落ちていないようにしなければならないのだ、美しいまちにしていかなければならないのだという ような意識をやはり小さいころから持たせていく必要もあろうと、そのように考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) そういう旗振り役も、ぜひ市みずから、前は市の職員の方のボランティアの 方が草取りをやってくださったなんていうこともありますので、何とかそういう動きの中できれいな まちを目指すようなことが一体感につながっていけばいいかなと。   それとあと、さっき産業観光部長がちょっと言われたのですが、気持ちの一体感ということで、 もてなしの部分で一体感ができないかと思って、私も少し考えました。茶ムリエということを言われ たのですが、あれは6月議会のときにも市長にどうですかと言ったら、今は余裕がないと、できれば 市長室でお出ししたいと、今後考えさせてもらうというようなことを言われていました。それで、時 間がかからずできるので、5月に新潟のほうで物産展があったのですが、そこでこの茶ムリエの講座 もやったのです。聞くところによりますと、非常に好評だったと。今まで飲んでいた普通のお茶っ葉、 同じお茶っ葉です。それが入れ方ひとつでも全然違うのだと、味が。私もこんなこと言うからには持 っています。本当に違うのですよ、同じお茶っ葉でも。それで、大体2時間ぐらいで20名ぐらいの方 ができるそうで、今その講師役の方、2人いるのです。どこでも出張できるかと聞きましたら、いや、 どこでも行きますよというふうに言ってくれました。   1つの提案なのですけれども、私は村上市の全職員の方がこういう村上茶ムリエの資格を取得し たらどうかというのを提案したいのです。職員の方、さっき市長言われましたよね、地域に出ていっ て率先して引っ張っていってくれと、牽引役になってくれと。そういうのはこういう茶ムリエなんか でもできると思うのです。私も山北から荒川とかいろんなところをお邪魔しますけれども、そうする と必ずお茶を出してくれます。そういう文化のところだと思うのです。お茶の産地に近くないところ はほうじ茶なのですけれども、お茶の産地に近いところは緑茶なのです。せん茶でもそんな高くない やつでも入れ方で全然違うと。これから村上、国体も始まります、国体も来ます。厚生文教でいろい ろ視察させていただいたのですが、そのとき国体準備の職員の方も一生懸命頑張っておられました。 国体に来られた方に、その気持ちでもてなす、たかがお茶一服なのですが、その入れ方1つで違うと。 皆さん、ネームありますよね、その裏にでもその認定証でも入れておけばいいのです、いや、実は私 こういうのを持っているのです、ちょっと入れ方で違うのですよ、そういうようなことがもてなしの 一体感にもなってくる。全職員の方がが取ってくださることによって、全地域、市内に広まっていく のではないかと思うのですけれども、市長いかがでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) この地域には、今茶ムリエの話がございましたが、お茶は水です、全国百選 に選ばれた大毎の吉祥清水、あるいは日本国のふもとからわき出ている清水もあるわけでございます ので、それらを使って村上茶を茶ムリエが出すと、すばらしいやはり私はお茶になるのではないかと 思っております。   小杉議員ご提案のように、では市役所の職員が全部茶ムリエの免状を取ってというようなことに なってくると、それは非常に難しい面もあろうかと思いますが、そういう方向ではやはり行くべきで はないかなと。強要するということではなくて、みずからがそういうような意思を持って地域づくり に取り組むべきではないかなということで考えていますので、機会あるごとにそういう話をさせてい ただきたいなと、そのように考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 難しいという声があったのですけれども、市長は結構リーダーシップがある と私は思っているので、ぜひやろうと呼びかけていきたいというような答弁をちょっと期待していた のですけれども、市長はじゃ、茶ムリエのほうはお持ちですか。立てるお茶はもうベテランでいらっ しゃるのですが、茶ムリエはいかがでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 茶道は28年間くらいやっております。石州流でございますが、茶ムリエは持 っておりませんので、機会があったらぜひ私も取得したいなと、そのように考えています。 〇副議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 機会があったらではなくて、ぜひ私もすぐ取ると、副市長は持っているので すか。 〇副議長(三田敏秋君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 持っていません。 〇副議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) せめてこのひな壇にいる方は、強制ではできないと言っていましたので、自 分みずからどんなものか知っていただいて、ぜひそういったものを取得していただきたい。どこか行 ったときに1つの話題にもなるのです、これは。2時間ですから、そのくらいの時間がないくらい忙 しいのかちょっとわかりませんけれども、ぜひそれを見つけて、すぐ取っていただきたい。防犯メー ルでしたか、すぐ登録しましたよというようなこともありましたので、市長の行動力、副市長の行動 力、皆さんでぜひそういったものを取っていただきたい。   国体に来られた方に、ぜひそういった出し方をしてほしいのです。ボランティア募集というのも ホームページのほう出ていましたので、ぜひそういうお茶の入れ方なんかも教えていただきながらお もてなしすると。それがひいては一体感につながっていけば、私はすごく理想的なのかなと思います ので、前向きに取り組んでいただきたいと思いますが、最後に市長。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) お茶はどこに行っても「茶飲み話」というようなことわざがあるとおり、お 茶を飲みながら話をするというのが日常茶飯事でありますので、非常にいい考えだと思っております。 小杉議員は、今すぐやれと言いたそうですけれども、市長としての答弁は、いい考えですので、前向 きに取り組みをさせていただくということにとどめさせていただきます。 〇副議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) では、前向きにお願いいたします。   次に、キャリア教育なのですが、私通告書を出してから市のホームページで見つけたのです。結 構載っていたのです、キャリア教育の件が。ニュースとかトピックスの項目で、市議会の初日もうア ップされているのです、画像で。すごく早いなと思っております。そこに、ニュースとかトピックス の項目にも出ていたのですが、私は教育の部分をもう少しPRすべきだなと思うのです。政策推進課 長に伺いますけれども、ニュースとかトピックスに載せる部分、ホームページに、それの優先順位と いうのでしょうか、どういうふうな形であそこに載っていくのでしょうか、いかがでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 政策推進課長。 〇企画部政策推進課長(相馬正喜君) ホームページの顔の部分は、私ども政策推進課の広報のほう で担当しております。市報、その他でいろいろ各課、部から情報をいただいておりますので、私ども のスタッフが中心として、これはもう挙げるべきだというようなところを整理して挙げております。 〇副議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) もう少し教育にも光を当てていただきたい。情報がいっていないのかわかり ませんけれども、こっちのホームページには「ニュー」と載っているのです。新しい情報だと載って いるのに、そっちには載らない、こういう連携うまくないので、ぜひお願いいたします。   では、少し詳しく聞いていきたいと思いますけれども、前に埼玉の志木に行ったときに、学校教 育課長が現場の先生でした。すごくうらやましいなと思ったのです。現場に詳しい方がそうやって実 際に入ってこられる。今回教育部長に現場の方が、平山部長がいらしたので、その辺のところは実に 頼もしく、詳しい情報もお伺いできるのかなと思っております。まず、教育部長にお伺いしますけれ ども、こういうキャリア教育、去年国からの委託事業でやって、ことしも市単独でつけているのです が、金額はかなり少ないですよね、去年に比べて。それで、こういったものは流れでやっているのか、 村上市としてはどうしてもこれが必要だと思ってやっているのか。必要か必要でないかという部分か ら最初にお伺いします。 〇副議長(三田敏秋君) 教育部長。 〇教育部長(平山 浩君) 村上市としては、「郷育のまち・村上」を標榜しております。そして、 基本計画の中にも、「ここで生きることに自信と誇りをもち、自らの進路を切り拓いていくことので きる実力を備えた子ども」というふうなことを掲げておりますので、このキャリア教育については、 今後も一層今までの実践をもとに充実をさせていく必要があるというふうにとらえております。 〇副議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 先日山北中学校の取り組みが、一番最初のキャリアのモデルだったと思うの ですが、テレビで放送されました。この辺のところ何か反響があったのかどうか、学校教育課長に伺 います。 〇副議長(三田敏秋君) 学校教育課長。 〇教育部学校教育課長(大滝和春君) 反響はどうかということでございますけれども、本来の目的 でございます、子供たちが実際に職場に触れて、5日間職場体験をするわけでありますけれども、そ の部分について保護者の方のほうからいろいろ、これまでは短期間、2日あるいは3日というような ことでございましたけれども、その部分で長期間に、5日になりますけれども、実際に職場体験をし た中で子供のほうからいろいろな話を聞けたり、また親から指導したりというようなことで、保護者、 親子の関係といいますか、その辺が非常に良好になったこと、また親の働いている苦労といいますか、 そういうのがわかったというような話が聞けたというようなことで、数人のお母さん方からそういう ようなことでお話をちょうだいしております。 〇副議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 21年度の協力事業所も募集していると思うのですが、昨年度は160ぐらいで しょうか、私数えた中で、平成20年度で協力してくださったようですけれども、平成21年度の協力事 業所の面はどうなっているのか、課長に伺います。 〇副議長(三田敏秋君) 学校教育課長。 〇教育部学校教育課長(大滝和春君) 昨年度につきましては、議員ご承知と思いますけれども、な かなかその5日間ということで、昨年度合併の関係でスタートが遅れたというような部分もございま して、実施期間がかなり重複しておりました。その辺も踏まえまして、今年度につきましては新たに 事業所の開拓というような意味で、NPO法人さんのほうにお願いしたり、また農業関係の方にもお 願いしたいというようなことで、実行委員の中に今年度から村上市の農業委員会さん、あるいは都岐 沙羅パートナーズセンターの方にも実行委員会に加わっていただきまして、より受け入れの事業所が かなりふえるといいますか、そういうようなことで子供たちが自分の希望する事業所に行けるという ようなことで、今取り組んでいるところでございます。 〇副議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) では、数的には何とかなりそうだという見通しなのでしょうか、課長。 〇副議長(三田敏秋君) 学校教育課長。 〇教育部学校教育課長(大滝和春君) 今これらについてお願いしているところでありますし、昨年 よりは数はふえるというようなことで思っておりますし、また期待をしているところでございます。 〇副議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) ぜひいろいろな体験ができるようにお願いしたいと思います。   ただ、私去年の協力の企業さん見ていましたら、余りこの辺の地域でないのですけれども、IT 関係のがないのです。企業もないというのもあるのですけれども、例えばいろんな職業選択の中で、 その地域によって幅が狭くなってしまうというような傾向があるのかなと思うのですが、その辺のフ ォローについては、教育長どんなふうにお考えになっておりますか。 〇副議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 今議員ご指摘の受け入れ事業所の関係が、私ども悩みの種なのでありまし て、昨年度の場合だと5時間ぶっ通しでいけるという事業所がなかなかない地域もございますので、 2カ所兼ねたというようなケースもございます。そんなことで、事業所の延べでは235ほどあるので ありますけれども、そういう地域性だとか、特にこれから生徒がこういうことを体験したいという希 望にかなえるわけにもいかないというような状況もあります。そんなことで、学校の規模等もありま すし、地域性もありますけれども、できるだけその辺を考慮しながら、実行委員会と学校と協議をし ながら対応に当たりたいと基本姿勢は持っているのですが、何せ今議員おっしゃるとおりで、受け入 れのほうが望みどおりにいかないというか、その辺もありますので、その辺これからまた事業所の確 保のシステムなんかもやっておりますので、いろいろ対応なんかもこれから多岐にわたっていくよう に私どもも努力してまいりますので、ぜひお力添えいただければ大変ありがたいと、こう思います。 〇副議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) その辺がやっぱり、企業がないというのが一番悩みだと思います。また、た だ新潟あたり行けばあるわけですから、5日間の体験は体験としてとっておいて、このキャリア・ス タート・ウイークのほかに、そういった関心を持たせるようなこと、例えば学校にコンピューター室 ありますので、その辺でこんなふうにしてソフトをつくっていくのだよとか、そういった触りの部分 もできるかなと、考え方によって。   それと中学2年生、名簿出ていたのを数えましたら645人でございました。ふれあいセンターは1, 000人規模ですので、あそこにまず一堂に会して〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕専門学校 とか、プロの方をお呼びしたような授業もできるのかなと。体験ではないですけれども、そういった ものをやっているのかどうか、ちょっと私確認できませんが、その辺のところ学校教育課長いかがで しょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 学校教育課長。 〇教育部学校教育課長(大滝和春君) 確かに全体の中で共通した課題といいますか、そういうこと で講習会、あるいはその辺のところできればいいのですけれども、今現在は全体としてはやってござ いません。ただ、学校単位で実際に新潟のほうに行って職場体験している学校もございます。これ学 年は違いますけれども、そんなことで取り組んでいる学校もございますし、今議員おっしゃいました ように、全体での講習会といいますか、その辺についても可能かどうか、これから検討してまいりた いと考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) いろんな職業を体験、経験するというのでしょうか、そういったことでいろ んな道が広がっていくと思いますので、またそういったのを学んで、そういった学校に東京のほうに 出て、その方が地元に帰ってきて、自分で起業するということだって、コンピューター関係だってあ るわけです。そういったまず道もぜひ刺激していただきたいと思っております。   先日の新聞に、中学生の大学見学が急増しているというようなことが載っていました。これも進 路を自分で決める力を養うことが重視されて、将来の職業選択や間近に迫る高校選びに大学を意識し てもらうことが欠かせなくなったと。人生設計や生き方を幅広く学ぶ、これもキャリア教育だという ようなことが出ておりました。こういったことは村上市ではやっていないのでしょうか、教育課長。 〇副議長(三田敏秋君) 学校教育課長。 〇教育部学校教育課長(大滝和春君) 中学生が上の高校ですか、ここはほとんどの学校が体験入学 というようなことでご承知のとおり行っておりますけれども、それを飛び越えて大学というのは、ち ょっと私今のところ把握はしてございません。ただ、専門学校あたりにちょっと体験的に行ったとい うのは二、三聞いておりますが、大学は承知してございません。 〇副議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) では、教育部長に伺いますが、こういった必要性はあるでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 教育部長。 〇教育部長(平山 浩君) キャリア教育というのは、大変幅の広いとらえなのです。今教育の考え 方ですと、キャリア教育という大きな包みの中に進路指導があるというふうなことでとらえられてお ります。したがって、やはり働くというふうなこと、体験させるということもキャリア教育ですし、 そういった将来の幅広い学ぶ機会を実際に見てくる、これもキャリア教育の大事な部分であります。 修学旅行等の学校行事等を使いながら、そういったキャリア教育の面で学校行事を包んでいくという ふうなことも大事であると思いますので、教育課程の開始24年度に向けて、また各学校への指導も推 進していきたいというふうに考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 中学生が大学見学行ったところは、非常にいい効果が出ていると、もう意識 が変わったというふうな報道がされています。また、さっきの繰り返しになりますけれども、実際に 行けなくても、またふれあいセンターということですけれども、640人ですよね、県内の大学でも本 当に入ってほしいというところもいっぱいあると思います。そういったシステムで投げかければ、や はり生徒が欲しいということも、学生が欲しいということもありますので、いろいろと自分たちから PRに来てくれるのか、余り予算がなくてもです、ただそういったものをうまく利用しながら子供た ちの選択肢を広げていただきたい。私は、ぜひ中学校の大学見学というのは前向きに考えていただき たいと思っております。最後に、市長からそういうことについてご答弁いただきたいと思います。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) このキャリア・ウイークというのは非常に大切なことで、今教育部長もおっ しゃったように大切な事業でありますので、引き続き市としても取り組みをしていくように教育委員 会と連携を密にしてやっていきたいと、そのように考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 教育部局は予算権がありませんので、ぜひとも市長の判断で、これはいいと 思ったことは、教育部局から上がってきたことはぜひ前向きにとらえていただいて、この地域の子供 たちのためにぜひそういった経験をさせていただきたいと思っております。   以上で一般質問を終わります。 〇副議長(三田敏秋君) これで小杉和也君の一般質問を終わります。   午前11時まで休憩といたします。           午前10時51分  休 憩                                                        午前11時00分  開 議 〇副議長(三田敏秋君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇副議長(三田敏秋君) 次に、28番、山田勉君の一般質問を許します。   山田勉君。           〔28番 山田 勉君登壇〕 〇28番(山田 勉君) 議長のお許しをいただきましたので、一般質問をさせていただきます。   合併によって職員、議員も減少になりました。私なりに各市町村に視察してまいりました。運営 には支障がないと思われます。財政も厳しい中、議員みずから襟を正して定数削減に取り組むべきだ と思います。   市会議員の定数については、県内では燕市が30人から24人に、新発田市でも、さきの3月定例会 で30人から27人に削減となりました。市財政は厳しく、また市会議員の定数については市民も関心を 持っているようであります。市長は、このことについてどのようにお考えか、よろしくお願いします。   次に、新型インフルエンザ対策についてお伺いします。新型インフルエンザが世界的に流行して いる。県内でもアメリカから帰国した女子学生が感染したと報道された。本市においても、新型イン フルエンザの発生が心配されるが、感染者が出た場合、どのような対策をお考えなのかお伺いします。   次に、嫁婿対策についてでございます。以前嫁婿対策についての一般質問をした際に、旧山北町 では若い男女が田植えから稲刈りまで年間を通して一緒に行うことにより仲よくなり、成果があった と聞いた。市として、この経験を生かした嫁婿対策を何か行っているのかお伺いいたします。   再質問をさせてもらいます。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、山田議員の3項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、「市議会議員の定数削減について」のお尋ねでございますが、非常に答弁に困 る質問でございます。私から大変申し上げにくいことでありまして、先ほど議員からも提言がありま した、議員みずからというお話がありましたが、まず議員の皆さんで十分ご議論をしていただくこと が妥当ではないかと考えております。   次に2項目め、「新型インフルエンザ対策について、感染者が出た場合どのような対策をとるの か」とのお尋ねについてでございますが、現在は国の感染症予防法により、感染者が出た場合には、 本人は新潟県内の感染者指定医療機関に入院して治療していただくことになります。   また、接触者については自宅待機をしていただき、保健所が7日間電話等で健康状況を確認をい たします。   また、感染の状況によって対応が異なりますので、保健所、医師会など関係機関と連携をとりな がら、本市の新型インフルエンザ対策本部で休校・イベントの中止、発熱外来の設置等の必要な対応 を決定し、実施してまいります。   次に3項目め、「嫁婿対策について、旧山北町で農業体験を通して成果があったと聞く、取り組 み等の経験を生かした対策を行っているのか」とのお尋ねについてでございますが、例示いただいた 嫁婿対策は、平成12年度に旧山北町役場内に「縁むすび係」を設置し、出会いパーティー等を実施し てきましたが、男性側の消極的な面などから効果がなかなかあらわれませんでした。   手法についてさまざま悩み、そこから「触れ合い」「交流」を通じて地域を理解することが、結 果として結婚難の解消や地域の活性化につながるのではと、農業体験等を通して交流できる「週末百 姓やってみ隊」と銘打ったイベントの企画を平成13年度から取り組んできました。以後平成20年度ま での8年間に受け入れた人数は121人を超えました。この取り組みは、活性化の優良事例として総務 大臣賞を受けた経緯があります。   この間、カップルの誕生が毎年のようにありました。また、参加がきっかけで定住に結びついて いる例もございます。   なお、この「週末百姓やってみ隊」の事業は今年度も実施しており、さらなる地域の活性化や縁 結び、定住につながればと思っております。これらについても、他の地域にも今後波及をさせていき たい、そのように考えております。   また、市内瀬波にあります「村上市勤労青少年ホーム」は、若者の「出会いの場・触れ合いの 場・学び合いの場」として多くの青少年が利用をしています。   ここでは、サークル活動などに登録制をとっていますが、今年度は5月末で192人が登録し、趣 味講座、スポーツサークル等に参加をいたしております。   昨年度は、複数の利用者同士が結ばれたと聞いておりますので、今後も大いに施設の活用が図れ ればと思っております。   こうした施設を核とした場の設定も大切であります。また、山北地区での取り組みの例からも、 それぞれの地域が地域資源や特色を生かした、地域自体が元気を出し、魅力を発信することがポイン トだと考えております。   若者定住の面からも、これから本格的に進めてまいります「協働のまちづくり」を核とした各地 区の活性化に積極的に取り組んでまいります。 〇副議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 教育長にお伺いしますが、あなたも議員を長年やっていたわけですが、その とき議員削減を強く訴えておられました。今は立場は違いますが、どのように思われますか。 〇副議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) ご答弁申し上げますが、私も30年近く末席を汚させていただきましたけれ ども、今置かれている立場がございますので、先ほど市長申し上げたことなのかなぐらいにしか答弁 できませんので、お許し願います。 〇副議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 大体人口的に似通った市のほうを調べましたら、佐渡市が6万5,000人いる のです。現に28人が議員で、この次の選挙のときは4人削減して24人になります。そしてまた、燕市 で私ども視察に行ったのですが、ここも30名で、人口が6万3,413人、それで議員が30名で、この次 の選挙のときは24名になるそうです。そういう面でも財政が大変厳しいので、議員みずからも今後い ろいろ話し合って削減に進むべきだと思いますが、よろしくお願いします。これは、今質問しように も、皆さんの答えが当然まるっきり市会議員の関係ですから、次の質問に行かせていただきます。   新型インフルエンザ、WHO大流行宣言、大きく報道されました。きょうの新潟日報にも載って おりました。また、WHOは世界最大流行として5から6に引き上げました。約100万人が死亡した1 968年、香港風邪以来40年振りだそうであります。また、佐渡市では、感染が拡大して、1カ所で対 応できない場合に備えて、佐渡市でも設置することを決めて、6月の定例会で補正予算を提案するそ うでございます。   そこで、市長にお伺いします。村上市でも新型インフルエンザ対策として、独自設置をする予定 はありますか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 山田議員おっしゃるように、WHOでフェーズ5からフェーズ6になったと。 しかし、何もそんなに慌てる必要ないのですよというコメントを出しております。南半球では、冬場 に入って非常にインフルエンザが蔓延しているというようなことではなかろうかなと思っております。 そんなに敏感になることではないのではないかなと思っておりますが、しかしかといって村上市で対 応を怠るというようなわけにはいきませんので、村上市におきましてもいち早く対策本部を5月1日 に設置をいたしておりまして、それ以来いろいろな、先ほど申し上げているようなこと、あるいはき のうも鈴木議員のご質問にお答えをしておりますように、万全の体制をとって対応をしていきたいと、 そのように考えておりますので、何とぞご安心をいただきたい、そのように考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 私、以前に一般の方から相談を受けまして、ノロウイルス感染ご存じですか、 そのことについて、実は坂町の県立病院に入院されて、瀬波の厚生連のほうへ移って、それで結果的 には隔離されたということで相談に来ました。なぜ相談に来たかといいますと、その方は自分の親で すから、会社をやめて、それ一本で介護していた。ただ、隔離されたわけですから、金がそれなりに かかるということで私に相談にまいりましたので、私も早速いろんなところでお聞きしました。こう いう場合、これからまたそういうふうな隔離される場合もあると思うのですが、その場合市の対応と いいましょうか、県立病院と厚生連、また違うと思うのですが、そういう補助の関係はどうなってい ますか。 〇副議長(三田敏秋君) それはインフルエンザについてですか。 〇28番(山田 勉君) はい、そうです。インフルエンザから隔離された場合の、特別室入るわけで すから、その経費です。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 新型インフルエンザに感染した場合、隔離された場合の補償等についてお尋 ねでございますので、担当課長から説明をいたさせます。 〇副議長(三田敏秋君) 保健医療課長。 〇福祉保健部保健医療課長(遠山たつ君) お答えいたします。   新型インフルエンザにつきましては、ただいま話ありましたように、感染症法令によりまして入 院した場合は強制的に入院ですので、そのときは入院費は無料ということになります。 〇副議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) この場合は、結果的には県の、県立病院だったら県のほうで補助、それと厚 生連であれば、それもやっぱり同じですか。 〇副議長(三田敏秋君) 保健医療課長。 〇福祉保健部保健医療課長(遠山たつ君) お答えいたします。   感染症令では、感染症指定医療機関というものが各県に幾つ指定しなさいということが法律で決 められておりまして、新潟県は人口規模からいいまして5カ所が決められております。そして、36床 がそれに指定されております。インフルエンザによりまして、その36床に入院することにつきまして は無料ということになっておりまして、この地域ではというか、新発田、それから新潟市民病院、長 岡日赤、県立中央病院、佐渡総合病院がそれに当たっております。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 山田議員お聞きしたいのはあれなのですか、入院隔離された場合、医療費無 料というお話ありましたけれども、そのほかにいわゆる自分が今いただいている給料をだれかが払っ てくれるかということなのですか。 〇28番(山田 勉君) いえいえ、そうではなくて。 〇副議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) そうではなくて、隔離すれば当然病室へ隔離されるわけです、特別室入るわ けです。その特別室に関して、その負担が本人なり家族のほうへ行くわけなのです…… 〇副議長(三田敏秋君) それは無料だという答弁がありましたので。   山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 私もその家族からちょっと相談受けたのは、その負担が特別室なので別途に 払わなければならないのだけどという、私相談されたものだから、それに関しては当然やっぱり個人 負担になるのかなと思ってお伺いしたのです。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) さっき山田議員、ノロウイルスに感染した患者のことを言っていましたけれ ども、課長、そのノロウイルスについてちょっと説明してください。 〇副議長(三田敏秋君) 保健医療課長。 〇福祉保健部保健医療課長(遠山たつ君) 先ほどお答えしましたように、インフルエンザにつきま しては法律によりまして強制的に入院した場合は無料でございます。それから、議員お尋ねのノロウ イルスというような病気で、病院内で院内感染をしたという場合です、入院していた人がそのような 病気で感染したという場合につきましては、それぞれの病院で対応することとなっておりまして、特 別室のほうに、個室に移ったというような場合は個室料を請求される場合もあると聞いております。 〇副議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 今隔離ということで、特別だと思ったものですから、今ノロウイルスの場合、 個々に負担するということで言われていますが、こういうときは市のほうでは何か補助金はないので すか。 〇副議長(三田敏秋君) 保健医療課長。 〇福祉保健部保健医療課長(遠山たつ君) それにつきまして、市のほうで負担するという制度はご ざいません。 〇副議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 市長、今のでそういう負担はしないというのですが、市のほうではどういう 考えですか。 〇副議長(三田敏秋君) 今通告外なので、そこのノロウイルスについては通告に載っていませんの で、よろしいですか。 〇28番(山田 勉君) はい。   次に、花嫁花婿対策についてでございますが、この前担当の課長から、恋人の聖地として正式に 選定されたということでいただきましたが、これにつきまして全国で何件ぐらいそういう選出された 場所あるのですか。 〇副議長(三田敏秋君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) たしか64カ所と聞いております。 〇副議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 今村上市全体で、30歳以上の未婚者は男女どのぐらいいるのですか。 〇副議長(三田敏秋君) 市民部長。 〇市民部長(阿部正一君) 現在のところ把握はしてございません。 〇副議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 子供が少ないということで、これは大事なことだと思うのですが、市長、こ の面ではやっぱり専門委員会を置く考えはありますか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) これは非常に大事な問題でございます。少子化対策の一環も担っている問題 であるわけでございます。基本的に結婚をしなければ子供ができないのは普通であります、そうでな い方もいらっしゃいますけれども。ですから結婚解消、嫁婿対策というのは、短絡的に事業をやって もだめだと私は思っています。ですから、まず結婚するという段階に行くには、段階的に子育てから ずっとこうやっていって初めて、では結婚しても、子供2人産んでもいい、3人産んでもいい環境に あるこの地域だなというような感じの施策をとっていかないと、短絡的に結婚してくださいと言って も、それは無理な話なので、今村上市がやっているように、小さい子供から、生まれてから安心して 子育てができる環境をつくりながら、そして結婚をしたい、この地域で子供を2人、3人産んでもい い環境にあるというような地域をつくっていくことが先決であるわけでございまして、もちろんこの 結婚対策についても非常に重要な問題でありますので引き続き、先ほど山北の事例がありましたが、 そういうような感じで長期にわたりましてこの地域に来ていただいて、そして成婚まで結びつけてい くような施策を講じていきたいと、そのように考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) これは、瀬波の選定書ということでいただきましたのですが、20年の7月1 日に認められたということでもらいましたけれども、これについてちょっと見てみますと、プロポー ズの言葉のコンテストなんて書いてありますが、現にやったのですか。 〇副議長(三田敏秋君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) 議員おっしゃるとおり、20年7月1日付で地域活性化センターから 認定を受けたものでございます。今年度はモニュメントをつくりたいというようなことで、まだ全然 整備しておりませんが、今年度財団からの補助金を得ながらモニュメントをつくっていくということ で、まだ事業展開はこれからでございます。   以上です。 〇副議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 市長、せっかくこういうふうに昨年できて、これいいチャンスだと思うので す。ということは、山もあり、川もあり、海もあり、本当にコンテストではないけれども、プロポー ズには適した場所で最高の場所だと思うのです。反対に、これはある面では村上市のひとつ看板にし て頑張ったらどうですか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 恋人の聖地のモニュメントにつきましては、モニュメントが設置されるとい うことでありまして、先ほども申し上げましたとおり、男性と女性をいわゆる結婚まで持っていくに は、例えばパーティーやったり、一過性のものをやってもだめだったわけです。先ほど申し上げまし たように、いわゆる長い月日をかけて、そしてこの地域に来て、地域を知って、そして地域になじん で、地域の男性を知る、そしてそこで恋愛感情が生まれて成婚までいくと、そういうような取り組み、 ちょっと息の長い取り組みになりますが、そういうことをやることによって、例えば山北地区であれ ば19組でしたか、の方々が成婚をしたというような実績もありますので、ただ単なる恋人の聖地にモ ニュメントができて、そこに集まってプロポーズの言葉を何とかしてそこに集まったって、それはそ こで結婚はできるというようなものではないです。私の経験からいきますと、パーティーやると、男 性の方はほとんどしゃべりません。隅のほうにいて、女性の方々は冷やかし半分に来るのでしょう、 恐らく。飲んで、食べて、そして帰っていく、それが現実の姿であったわけで、それではだめだとい うことでこういう取り組みをさせていただいているということで、こういう取り組みが一番いいので はないかなと思っていますので、息の長い取り組みでありますが、こういう取り組みを各地域で取り 組んでいきたいと、そのように考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 今市長が言われるように、こつこつとやることによって成果が生まれるのだ ということでございますので、そういう面でも反対に言うと、パーティーも含めた旅行をやったり、 いろんなゲームやったりしながら、この地区だけではなくて、隣接町村も含めて今後やっぱり頑張っ てほしいなと思いますが。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) はい、頑張らせていただきます。 〇副議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 以上で終わります。 〇副議長(三田敏秋君) これで山田勉君の一般質問を終わります。   昼食休憩のため、午後1時まで休憩といたします。           午前11時25分  休 憩                                                        午後 零時59分  開 議 〇副議長(三田敏秋君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇副議長(三田敏秋君) 次に、3番、本間清人君の一般質問を許します。   本間清人君。           〔3番 本間清人君登壇〕 〇3番(本間清人君) 午後一番になりますが、皆様お疲れさまでございます。よろしくお願いをい たします。議長のお許しをいただきましたので、私のこのたびの一般質問の質問をさせていただきま す。   1番目、入札制度についてでございますが、3月定例会でも質問をいたしましたが、再度質問を させていただきます。合併をしたことにより、入札制度における旧市町村での違いや問題点などはな いでしょうか。また、最低制限価格を決めるのに、設計書や業者見積もりを参考にするとのことでご ざいましたが、その業者も入札には参加をするのでしょうか。   また、いろいろな産業が低迷している現在の日本経済では、公共事業は大切であり、税金を無駄 に使うことにならぬようにしなければなりません。市では、委託業務に関しまして最低制限価格の設 定はないようですが、どうしてなのでしょうか。また、市長は、現在の制度での何の問題もないと思 っていらっしゃいますでしょうか。また、問題があり、入札制度の改正を検討していくとすれば、ど の部署やどの立場の方で協議を進めていくのかをお聞きしたいと思います。   2番目の質問でございます。中小企業、地場産業に対しての支援などでございます。私も今民主 党新潟県連では、新潟県活性化委員会を組織しており、筒井衆議院議員を座長とする農林漁業ワーキ ングチームと、菊田真紀子衆議院議員を座長とします中小企業対策ワーキングチームがあり、私も中 小企業対策ワーキングチームの委員として活動をしております。村上市の中小企業不況対策資金の申 し込み件数と実行状況を教えていただきたいと思います。   また、産業を問わず、まだまだ先の見えぬ状況にあるようでございますが、資金の貸し出しは企 業にとりまして一番大切なことだと思います。行政としてもほかに何らかの手だてはないものでしょ うか。   建設業などでは職人さんの仕事等が大変減少し、生活するのも容易ではない状況だそうです。営 業力のない事業所では、ただ、ただ日時が過ぎていくだけです。行政の力では何ともならないのかも しれませんが、商工会議所やハローワークなどとも連携をし、協議をされるようなことは考えていら っしゃいますでしょうか。   以上の2項目についてご質問をさせていただきます。また、市長答弁の後、再質問をさせていた だきますので、何とぞよろしくお願いいたします。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、本間議員の2項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、「入札制度について」の1点目、「入札制度における旧市町村での違いや問題 点について」でございますが、まず旧市町村の建設工事の入札制度について、入札の方法、発注の標 準、格付基準などに違いがありました。そこで、新市では原則として一般競争入札を行うこととし、 工事の発注標準や格付基準については、新潟県を参考にして制度の統一を図りましたが、急激な変更 を考慮し、昨年10月までは経過措置として、工事履行場所により旧市町村の入札方法、基準により入 札を行ってきましたが、新市の入札方法に対応ができるようになったとの判断で経過措置を廃止した ものであります。   次に2点目、「参考見積もりを提出した業者の入札参加について」のお尋ねでございますが、仕 様書作成のための参考見積もりについては、複数業者から徴しておりますが、入札の参加資格条件に は特に規定をしておりませんので、参考見積もり業者は入札に参加することができます。   次に3点目、「委託業務に関して最低制限価格の設定がされていないのはなぜか」とのお尋ねに ついてでございますが、現在工事以外については、最低制限価格を設定しておりません。その理由は、 履行がなされた時点で十分な検査により、当該履行内容が適正なものであるか判定ができ、競争性を 制限するまでのことはないと考えられております。なお、工事については、履行期間が長いため、適 正な履行を完全に確保することが困難であると考えられるので、最低制限価格を設定しております。   しかしながら、地方自治法施行令の改正により、最低制限価格制度の対象となる範囲が、工事・ 製造の請負からすべての請負業務に拡大されましたので、委託業務についても最低制限価格制度の適 用について検討をしてまいります。   次に4点目、「現在の入札制度の問題認識」についてでございますが、旧市町村ごとに発注の考 え方があり、入札制度に違いがありました。昨年11月に経過措置を廃止し、入札制度の統一化を図り ました。今後も地域経済の発展、公正・公平・透明性の視点で入札制度をさらに検討してまいります。 また、入札制度の改正については、財政課が所管となっております。入札契約手続運営委員会で審議 をいたしております。   次に2項目め、「中小企業、地場産業に対しての支援など」の1点目、「村上市中小企業不況対 策資金の申し込み件数と実行状況」についてでございますが、中小企業振興資金不況対策資金の前年 度の状況として、申し込み件数は147件、実行件数は145件、9億9,202万円となっております。申し 込み件数が2件多くなっているのは、本年度に実行となったものが含まれており、すべて貸し付け実 行となっております。   また、本年度の状況は、4月の申し込み件数・実行件数が28件で1億9,260万円、5月の申し込 み件数は38件、3億410万円となっております。実行件数は、取り扱い金融機関からの報告が6月20 日ころとなるため、まだ把握できておりません。   次に2点目、「産業を問わず、まだまだ先が見えぬ状況にあり、資金の貸し出しが一番大切だと 思うが、行政として何か手だてはないものか」とのお尋ねについてでございますが、資金貸し出しに 対する支援は、前年度は中小企業振興資金不況対策資金について、融資期間延長を9年から10年に、 信用保証料の100%遡及補助、また借り替え制度の制定により、資金繰りの支援に努めてまいりまし た。   本年度の中小企業振興資金不況対策資金については、本年度融資実行分に限り、信用保証料を10 0%補助しております。また、不況対策資金の本年度融資実行分に限り、据え置き期間を1年据え置 きから2年据え置きに制度改正を行います。なお、預託についても中小企業振興資金の前年度末の貸 付高が15億6,000万円と大きく膨らんだことから、6月補正予算により、2億円の追加預託を行い、 資金繰りの支援を行いたいと考えております。   次に3点目、「商工会議所やハローワークなどと連携をし、協議する考えはないか」とのお尋ね についてでございますが、村上商工会議所やハローワーク村上との連携した取り組みについては、先 般5月28日に企業情報連絡会議を開催し、管内雇用情勢や企業動向について情報交換を行いましたし、 6月1日には岩船郡村上市雇用対策協議会の理事会を開催し、最近の雇用失業状況などについて情報 交換をし、18日には同協議会の総会や広域圏雇用促進懇談会を開催し、新規学卒者の就職促進や雇用 維持のための懇談会を実施することにいたしております。   雇用の情勢としては、管内有効求人倍率が4月現在で0.29と低下していることや、企業動向とし てもさらに厳しい景況が続いていることを確認をいたしております。   また、雇用維持に努力している中小企業事業主が従業員を一時的に休業や教育訓練をさせた場合 等に、その手当または賃金を助成する中小企業緊急雇用安定助成金について、管内では平成20年度 (12月〜3月)54件、1,477人分、休業48件1,391件、教育訓練6件86件の申請があったとのことで、 市といたしましても一層の制度活用を図るため、企業訪問の際に周知することなどを約束したところ でございます。 〇副議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) どうも市長答弁ありがとうございました。また、このたびの一般質問に関し まして、所管の方々にお時間をとらせ資料を作成していただいたことを、まずお礼を申し上げます。   まず、第1点目の質問でございますが、今市の入札制度の落札率等いろいろあろうかとは思いま すが、過去3年から5年における入札工事の発注金額の推移などは、所管の課長わかりますか。 〇副議長(三田敏秋君) 財政課長。 〇総務部財政課長(佐藤昭一君) 3年から5年ということでございますが、合併したものですから、 直近の平成20年の資料しか手持ちでございませんが、約60億8,000万ほどの金額になっております。 〇副議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) それは予定価格ということで、60億8,600万ほどの20年度分の建設工事入札 状況、手元にいただきました。それによりますと、入札価格で決定金額は54億50万9,000円という金 額で、差額金額が6億8,560万6,500円という差額が出ていると。それで、この差額については、当然 補正等で減額処分になってきてはいるのですけれども、これが実質自主財源によるものなのか、それ とも例えば道路特定財源であるとか、交付税措置、交付金措置で来るものが大半なのか、その自主財 源分または特定財源、交付税分という割合はわかりますでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 財政課長。 〇総務部財政課長(佐藤昭一君) そういうような統計はとってございません。ただ、今の数字でい いますと、6億8,000万円というのは大体88.7という数字になるのですが、そういった請負の差額が 生じているということは事実でございます。今ほど予算が、残があれば減額ということではございま すが、変更あるいは補助金等ですべてが使えるということではございません。 〇副議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 例えばこの入札の金額が、私はもし特定財源であるとか、交付税措置で入っ ている公共事業であれば、わざわざ地元の業者にたたき合いの入札をさせて低く、例えば70%や80% のいわゆる落札率よりも、ほぼ100%に近い落札率のほうが地元にとっても還元になるわけです。そ の点の改革などは、市長どのように思われますか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 落札率、ただいま88.7%、決して私は低い数字ではないなと思っております。 県、国も85%以上を、こういうような経済冷え切っている時代ですので、心がけていただきたいとい うような通達も来ておりますけれども、これを100%にしろと言われましても、入札ですので、公正、 公平にやっております入札でありますので、その時々によって入札の落札金額が違ってまいりますの で、一概に100%にしろと言われても非常に難しい面があると、そのように考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 市長に1点お聞きいたします。今ほかの自治体では、例えば長野県の前知事 であります田中知事が脱ダム宣言をしたり、いろいろな業者とぶつかり、また県会ともぶつかりなが らいろいろ改革を進めてまいりました。今泉田知事も、先ほどどなたかの一般質問でもありましたが、 県負担分、そういったものに関して直轄事業に県が負担する分が非常に大き過ぎるのだというお話が いろいろありまして、改革をしております。村上市も、例えば交付金措置されるもの、または道路特 定財源で行われる工事につきまして、そういう県の人件費が補てんされているとか、そういったこと はないのでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) きょうの新聞にも出ておりました。新潟県知事が国の工事に対して、いわゆ る県の負担分に職員の給与とかいろいろなものが含まれているのはおかしいではないかという記事が 前もって出ておりまして、きょう今度は、県の工事に対して市町村のつけ足し補助金が、そういうも のが含まれているかどうか調査をしている段階だということでありますので、そういうのはないとは 言えないのではないかなと、そのように考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) ぜひ市長もその辺を調べていただいて、きちっとした行き先を明確に今後し ていただければいろんな面でありがたいなと。   それと、例えば国の、県内というか、この村上市内で国の公共事業の場合は、多分入札は北陸調 整部局とか、または県のやつですと振興局とかという形になろうかとは思うのですけれども、当然市 の割合、負担分という、先ほど言った部分もいろいろあろうかと思うのですが、20年度分でそういう 県、国の事業に対しての村上市の負担分の合計金額というのはどのくらいになりますか。 〇副議長(三田敏秋君) 財政課長。 〇総務部財政課長(佐藤昭一君) 決算統計には出るのですが、まだ決算統計集計できておりません ので、直近のものは、合併のものというのはございません。 〇副議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) わかりました。   それと、市長、今新潟市の最低制限価格制度等の改正についてということで、新潟市は非常に2 %、いわゆる底上げをして、業者の方に少しでも多い金額で仕事をしていただこうという今制度をさ れているのですが、今新潟や新発田の入札制度などは、市長も内容はご存じでいらっしゃいましたで しょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 長岡は指名競札に切り替えたり、新潟、新発田は今まで非常に入札制度につ いて、どういう言い方すればいいのかちょっと今あれですけれども、低かったと、落札率が低かった ということで、やっぱり地域経済の底上げ、活性を図るにはこれではいかぬのではないかということ でやっているのだと思います。認識をいたしております。 〇副議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 村上ですと、先般3月の一般質問で私がお聞きした際に、予定価格を決める のは130万円以下が課長で、500万未満が部長で、2,000万未満が副市長で、2,000万以上が市長という ことになっているのだということでございましたが、いわゆる一応新潟方式でやりますと、その設計 価格に対して、当然予定価格、また最低制限価格というのがあるのですが、いわゆる最低制限価格が 変動するために、例えば市長がある特定の業者に、おれが決めた工事の予定価格はこうだよなんてい うことを言ったとしても、その予定価格が変動していくというやり方なのです。その辺はご存じでい らっしゃいますか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 議員もご承知かと思いますが、村上市においては4月1日から設計価格イ コール予定価格と、そういうふうに変更して入札をしているということでございます。 〇副議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) それはそうなのです。設計価格イコール予定価格、でも最低制限価格が変動 するのです、最低制限価格が新潟の場合は。ですから、市長が例えば最低制限価格、その見積もり等 で財政課のほうとも最低制限価格を設定しても、新潟の場合はそれが業者の見積もりの算定計算基準 があって、例えば2,000万の仕事、工事があった場合に、その87%の場合です、1,740万円という当然 金額になります。そうしますと、その最低制限価格というのは、入札額が1,700万、いわゆる85%以 上の入札金額が変動性の算定対象になってくるのです。予定価格2,000万であった場合には、その最 低基準価格が88%を基準に、88%よりも下回った場合には、皆さんの入札金額が88%を下回った場合 には、その88%が最低基準価格になると。それで、その88%よりも上の業者の平均を出して、それの 2%下がった、いわゆる98%が最低制限価格になるのです。ですから、価格が変動する。ですから、 市長は、例えば特定の業者にこうだと、例えば課長がこうだと、部長がこうだと言っても、その価格 がわからないというのが今新潟のやり方なのです。そのやり方がいいかどうかは別としまして、その 辺のやり方を市長はどう思われますか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ちょっと余り言っていることが理解できないところもあるのですけれども、 そういうやり方もあるのだなということで、いわゆる透明性からいけばそういうやり方のほうがいい 感じもします。 〇副議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 財政課長、そのやり方、私よりもうまく説明できますか、わかりますか。 〇副議長(三田敏秋君) 財政課長。 〇総務部財政課長(佐藤昭一君) 今ほど議員のおっしゃった方式も、私どものほうで研究はさせて いただいております。ただ、それがいいのか悪いかという評価につきましては、これから先委員会等 でやっていきたいという段階でございます。 〇副議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 今新発田市の官製談合等を受けていろいろなAランク、Bランク、Cランク、 Dランクの中で、今までの入札と変わってきたのが、いわゆるABランクの、いろんな雑誌や新聞に も出ていました、ABランクの業者が仕事が、なかなか入札が取れなく、BCDと、いわゆるランク 格付が低い業者にほとんど仕事が今いっている状況なのだということになりますと、では今までの入 札で取ってきたやり方というのは何だったのだろうと。やっぱりそれは談合そのものだったのだろう という証拠づけにもなっているわけですが、私談合がすべていいのか悪いのかということをこういう 公の場で言っていいのかどうかわかりませんが、例えば課長、去年20年度の建設工事の入札状況の中 で、土木工事は予定価格で27億1,400万ございますね、その中で入札価格が結局決まったのが25億5,6 00万、この落札率としては94.2%という非常に高い落札率で、それはそれで私は結構だと思います。 その入札の中で、再入札件数というのは12件ありますね。その12件の再入札件数の中で、いわゆる1 位不動、1位の順番が変わった件数は、この12件の中にございますか。 〇副議長(三田敏秋君) 財政課長。 〇総務部財政課長(佐藤昭一君) 議員にお渡ししましたこの件数の12件の中の中身については、そ ういったことについては検討してございません。 〇副議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 今村上市は、インターネットで昨年度の全部こういう入札実績表が出ており ますので、いわゆる私のほうで全部その12件の土木工事の再入札の件数、その12件分を全部引っ張り ました。思ったとおり1位不動で、いわゆる12件とも1位が逆転をするということはあり得ません。 すべての12件分、1位の方が再入札も1位になっている。これは、私これでいいと思うのです、逆に、 これは談合ですね。だけれども、地元の人がこれだけ仕事がない中で、この12件が1社独占だとか2 社独占であれば、私は反対したい。ところが、12物件とも、12業者全部ばらばらなのです。だから、 やっぱり同じ公共事業、税金を同じ業者の方々がきちっと配分されている、やっぱり我々にはわから ないルールというのが多分あるのだと思うのです。そこまで行政や議員のほうで、私は逆にたたくの はどうなのかなと。   ただ、一番言いたいのはその下なのです。建築工事一式工事は、昨年20年度、予定価格が5億69 7万1,500円なのです。それで、入札価格は4億3,178万5,000円なのです、85.2%。このうち大きい物 件というのは、昨年は2つほどございました。みのり保育園、それと荒川分署、これで2つを足しま すと3億ちょいなるのです。非常に2つの物件が占める昨年度の予算割合が高いのです。その2つの 業者、私はそれが事実かどうかわかりませんが、どうも2つの業者とも市長の応援された業者である と。先ほどきのうの姫路議員の答弁で、市長は今後自民党を応援するのですか、民主党を応援するの ですかと、できれば民主党を応援していただければ、それはありがたいですが、それは急にこれだけ 4億3,000万の入札金額価格の中で3億、それほど大きい金額がすべて市長の応援業者にいくという、 これは偶然なのですよね、市長。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) そういうことを言われましても、私には答えようがございませんが、私の応 援した、あるいはまた反対した業者も混在しておりますので、どなたが取ろうとも、それは公平に取 っていると思います。 〇副議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 先ほど言いました新潟の入札制度を今後例えばやっていったとすれば、いわ ゆるその金額も5,000万以上だったかな、その工事に対してこういう方式をとっているようなのです けれども、そういったものもなくなってくるし、今課長が答弁されたように、その地域でもまた入札、 一緒くたではなくて地域別の入札にも、またこれから検討してみようかというようなことなのですが、 そうしますといわゆる合併前の旧市町村、5つの地域に分かれた、また今までどおりの入札形態に戻 るわけです。そういう理解でよろしいのでしょうか、もしそれが検討されれば。 〇副議長(三田敏秋君) 財政課長。 〇総務部財政課長(佐藤昭一君) この合併市で地域別の入札を行うという発言は、私記憶にござい ませんが、現在は全市全域でやっております。 〇副議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) すみませんでした。   それと、今回国の補正予算が確定をして、このたびの20年度の補正予算から村上市に増額となり ます公共工事分の交付税、または道路特定財源等は幾ら入りますか。 〇副議長(三田敏秋君) 財政課長。 〇総務部財政課長(佐藤昭一君) 臨時交付金という意味でございましょうか。 〇3番(本間清人君) はい。 〇総務部財政課長(佐藤昭一君) 申しわけございません。手持ちに資料を持ってございません。 〇副議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 市長、何か今言っていましたけれども、数字おわかりになりますか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今ご質問されているのは、20年度の第2次補正予算のことですか、それだっ たらわかるのでは……6億4,000万だと思いますけれども、ちょっと今その半端はわかりません、6 億台なことは間違いないです。 〇副議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) きょうの、それこそ先ほど市長が言いました、新聞の中にもこういうものが 書かれておりました。地方向け交付金で総務省などを聴取した民主党としまして、前北海道ニセコ町 長の逢坂誠二衆議院議員は、自治体にとっては一時的な交付ではなく、安定的な財源を長期にわたっ て確保するほうが大事だと指摘をしたと。その上で、経済対策の名をかりた選挙前のばらまきという 声もあると強調したと。その6億6,000万が、補正予算としては大きいのか小さいのか、またここは 合併したばっかりですので、その前例がありませんから、ちょっと私もどういう計算になるかわかり ませんが、こういう文面、また今の2次補正予算の大型なばらまき、こういうふうな記事も書かれて いますけれども、市長自身はどのように思われますか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 記事がどうあれこうあれ、我々これだけ財政が逼迫して地域経済が疲弊して いる中で、公共事業等を出せない状況の中で、20年度の第2次補正で6億幾ら、そして21年度の第1 次補正、大型補正で9億1,000万のお金が入ってきたということで、非常に投資的経費あるいは今ま でできなかった修理修繕が可能になっているというようなことで、地域経済の底上げにもつながって おりますし、我々としてはどういうことを言われようがありがたい話だなと、ありがたく受け取って、 ありがたく工事をさせて、ありがたく地域のために使わせていただくと、そういうことでございます。 〇副議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) それは、ただ口あけて待っているから金入ってきたわけではないと思うので す。その裏での働きかけやいろんな人とのつながりも当然あったかと思いますが、当然元は自民党の 党員でありました市長は、今の執行予算は当然自民党ですので、そういった裏の関係でいろんな方と の取引も今回やられたのではないですか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 私それほど大物ではございませんので、国の第1次補正予算、第2次補正予 算に口を挟んで、村上に幾らよこしていただきたい、はい、わかりました、ではあなたとつき合いが あるからあげますというような、それほどの大物ではございません。 〇副議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 市長というか、財政課長でもいいのですが、昨年の9月にさんぽく北小学校 の屋内キュービクル改修工事と、小川小学校の屋内キュービクルの取り替え工事というのがありまし た。その設計書なども実は5月29日に教育課のほうに行って、その設計書等も私のほうで確認をさせ ていただきました。それで、この入札の参加した業者のいろいろ数字を並べてみますと、予定価格が 実際さんぽく北小が551万、それで小川小が895万なのです。市の見方の予定価格でいきますと、小川 小学校のほうが金額が大きいのです。ところが、同じ業者、11業者あるのですが、このうち山北の北 小学校のほうが金額が大きく入れているのが4社、あと小川小学校が5社ありまして、1社が不参加、 1社が取り下げという状況の入札結果なのですけれども、これ何で市の見方と業者の見方がこういう ふうに逆転をされた設計書になったのかをご説明いただきたいと思います。 〇副議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) それでは、ご答弁申し上げます。   両小学校のキュービクルの改修工事でありますが、金額はもちろんでありますが、工事の内容が 違いますし、議員も何回か担当課長のほうへお見えになったようですので、私より担当課長のほうか ら答弁させたほうがいいと思いますので。 〇副議長(三田敏秋君) 学校教育課長。 〇教育部学校教育課長(大滝和春君) それでは、工事の内容についてでございますけれども、小川 小学校につきましてはキュービクル全面取り替えというものでございます。これについては、屋外に 設置してございまして、ボックス中のキュービクル、トランスとコンデンサーとすべて腐食している というようなことで、これについては保守点検をお願いしております東北電気保安協会のほうからも 数年にわたりまして指摘を受けていたものでございます。なかなかできなかったわけでありますが、 今回そのようなことで全面的に取り替えということで工事をさせていただいております。   また、さんぽく北小学校につきましては、キュービクルは校舎の中にございます。それで、キ ュービクルの中のトランス、コンデンサー等は小川より容量自体が大きいわけでありますが、それは 取り替えないで転用させていただくというようなことで、転用した部分についてはボックス、入れ物 でございますけれども、それとそれに付随するスイッチ等を交換させていただきます。ですから、一 部修繕というふうな形でございます。機械自体はさんぽくのほうが大きいわけでありますが、全面改 修と部分的な改修というようなことで、金額が機械の大きさと逆転しているような状況でございます。 〇副議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) はい、わかりました。それ以上その件については結構でございます。   今入札公告等、当然財政課長、入札公告というのを出して、地方自治法施行令に基づいてやるわ けでありますが、せっかく最低制限価格を決めている村上のやり方ですが、今のキュービクル工事に いたしましても、実は向こうが4社ほどありますね。いわゆる最低制限価格以下ということで4社ほ ど、片方が3社、片方が1社だったかな、そういった形になっているわけですけれども、そういう公 告の場合に、最低入札価格調査というのが普通は入るのですが、業者はその見積もりでできると言っ ているわけですね、でもその最低入札の価格調査にこのたびは入っていないのです。それが価格調査 がある場合とない場合というのは、何で差別されるのですか。 〇副議長(三田敏秋君) 財政課長。 〇総務部財政課長(佐藤昭一君) 建設工事の説明資料の中に調査制度として、次の工事にあっては 調査制度を適用することができるということで、土木・建築ではB級、それから電気・管・水道施設 工事はA級、それから舗装工事、その他では1,000万円以上ということにしております。 〇副議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) わかりました、すみませんでした。   入札制度ばっかりやっていますと、もうそろそろ時間のほうもなくなりますね、ちょっと1番、 2番を一緒に、同じような内容の質問もありますので、ちょっと交えてさせていただきたいと思いま す。   村上市の産業別で、いわゆる先ほどの建設業、土木、建築、そういったもののすべてを入れた建 設業の推移なのですけれども、今事業所の数で、平成8年度は688事業所あったのです。それが、平 成18年度の資料で、10年たちました、その10年たってどうなったかといいますと、建設業が573事業 所、マイナス115事業所なのです。多分この中には公共事業など一切無縁の業者も当然いらっしゃる かと思います。そういった意味で、先ほど言った公共事業は大切な、どうしてもそういった技術を持 っているところにやっていただかなければだめなのです。だめなのだから、そういった1社、2社に 偏るような入札ではなく、やっぱり均等になる入札方式を考えないとだめだというようなことを言っ ているわけでありまして、先ほどの再入札で12社は均等に分かれているものですから、こういうやり 方のほうが本当は私はいいのだろうということをさっき述べたわけでございます。   その従業員数も、建設業が平成8年度には6,331人就労していらっしゃいました。それが、平成1 8年には4,362人、いわゆるマイナス1,969人、2,000人もの方がその建設業で少なくなっていると。こ れはどの業種に対しても大体一緒なのですが、この圏域から見ますと、正直建設業の占める就労人口 の割合は非常に高い。先ほど言った建設業が、18年度には4,362人でありますが、製造業が5,324、こ れが2番目、そして1番が卸売ですとか小売業者、小さい商店ですが、お店屋さんも入っております ので、当然これが1番になるのでしょうけれども、5,637と。そういうものに比べますと、やはり建 設業の就労人口というのが極めて高いのではないかなと。ましてや地方自治体にとりましては、やは り道路特定財源であるとか、いろいろな交付税措置にされた公共事業というのは、非常に大切な事業 でありますので、その辺今これから財政課とも、また市長、副市長改めていろんな方法、またはどう いったものが市民にとって、業者にとって還元できるものなのかということをやはり一生懸命考えて いただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほどから本間議員のお話を聞いていまして、何を言いたいのかなと思って 考えていたのですけれども、要するに順番に工事を取らせたほうがいいというような言い方にも聞こ えるのですけれども、そういうことはあり得る話で、たまたまそうなっているのかもしれませんけれ ども、入札というのはどなたが取るかもわからない、我々本当に公平、公正な入札を心がけて一般競 争入札に移行しておりますので、これからもその姿勢は崩さないで、そういうような入札の方法をと っていきたいと考えております。   しかし、その中でもより経済効果の上がるような、そういうような入札制度にしていかなければ ならない。そして、地域の経済力を上げていく必要があるだろうと考えております。   先ほど件数のお話がありました。新潟県はそうなのでございますが、この圏域においても、公共 事業が激減している割に業者の数が減らない地域、減らない県で有名な地域でありますので、それら も非常にこれから問題視されなければならない地域の1つであるということを認識をいたしておりま す。 〇副議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) それで、中小企業や地場産業で、先ほどのご答弁の中に、20年度の不況対策 資金の申し込み件数が147件で、実行が145件、そして本年度、21年度に残りの2件を実行して〔質問 終了時間5分前の予告ブザーあり〕147件全部、その不況対策資金の申し込み企業に対しては実行し たのだというお話でございました。その総額も結構な金額で、15億6,000万ほどの金額を使ったので しょうか、それを補正で2億追加するというお話でございましたが、先々のことを考えて、借りるこ とが、今企業にとっては当然資金繰りが大変でございますので、不況対策資金大変ありがたいという ことではありますけれども、今各銀行では、そういったもののまた借り替え制度の新しい融資方法な んかも出てきておりまして、そういった特別枠で借りた融資制度をまた一本化に借り替えをし、そし て1年、2年の返済を猶予して、そして一本にするというような、今銀行でやっております。確かに 猶予されて、借り替え、借り替えして企業はいったとしても、ではその5年後が本当に景気がどうな っているのだろう、10年後がどうなっているのだろうということで、中小企業の多分社長さんも非常 に悩みの多い時期ではないかなと思いますが、ことしもその21年度の予算の中にそういった不況制度、 補正等でまた追加をしながら、同じような不況対策資金としての枠で考えていらっしゃいますか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 非常に現下の経済状況がこのような状況の中で、いわゆるこれをどうしても しのいでいかなければならない企業が非常に多いわけでございますので、とりあえずはプロパーのお 金を使っているのであれば、こちらのほうに切り替えていただいて、これを使ってしのいでいただき たい、そのように考えておりますし、また今の状況2億を預託を、増額いたしましたので、もっと枠 が広がりますので、これらを見ながら市としてどういうような追加支援をしていくべきか、それを見 きわめていきたいと、そのように考えています。 〇副議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 市としましては、昨年度やった不況対策資金の中で、当然企業に、初めは50 %の保証料を市が負担をした。それを、いわゆる途中で100%、全額保証料を負担することになりま した。100%保証料を負担するということは、例えば二、三年である会社がその不況対策資金を借り ていたとしても、もう保証協会を通っていますので、保証協会が全額市に対しては補てんをするわけ ですから、市にとってはこの保証が通ってしまえば、正直いって何も痛くもかゆくもないと言えば失 礼な言い方ですが、何の損失も起こらないという理解でよろしいのですよね。 〇副議長(三田敏秋君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) 今22年3月31日まで一応この制度を生かしていこうというような限 定的なもので考えております。その先については、また検討委員会開きながら対応するわけでござい ますけれども、議員おっしゃるとおり保証料は前払いで保証するものですから、履行については国が 全部100%持つというような状況でございます、保証協会が負担すると。 〇副議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) ということは、その147件、今全部実行しました。いわゆる緩和をしたわけ なので、実行されて当たり前なわけですが、市のほうでは保証さえ通れば別にそういった債務を負担 またするということがあり得ませんので、まだその枠をもっと逆に広げて、逆によろしいのではない かと。変な話を言えば、さっきの入札の差額が6億8,000万もあるのであれば、よく言いますね、そ ういった予算をそっちへ回せばいいではないか、それがなかなかできないのが市の予算ではあるので すけれども、そういう入札差額を見込んで、初めから予定金額で当初予算へのってきているわけだか ら、その差額分を例えば今回は88.7%で落札率が全体で20年度は決まった、その12%分の差額を、い わゆるそういった方向に持っていくような予算組みというのは市のほうではできないものなのでしょ うか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 請け差の話でございますが、請け差が出た場合には、先ほど来説明しており ますように、追加工事があったり、あるいはいわゆる設計変更で〔質問時間終了のブザーあり〕工事 があるというようなことでありますので、そういう予算組みは最初からするということは不可能です。 〇3番(本間清人君) どうもありがとうございました。 〇副議長(三田敏秋君) これで本間清人君の一般質問を終わります。   2時5分まで休憩といたします。           午後 1時50分  休 憩                                                        午後 2時04分  開 議 〇副議長(三田敏秋君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇副議長(三田敏秋君) 次に、6番、冨樫宇栄一君の一般質問を許します。   冨樫宇栄一君。           〔6番 冨樫宇栄一君登壇〕 〇6番(冨樫宇栄一君) それでは、議長のお許しが出ましたので、通告に従いまして一般質問させ ていただきたいというふうに思います。また入札問題で大変恐縮する面もあるのですが、ダブらない ようにしていきたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。   今日大変な経済状況の中で、先ほどから言われていますように、建設業者をはじめとするさまざ まな業者が大変厳しい状況に置かれているのはご承知のとおりでございます。政府も緊急経済対策と して、公共事業の拡大を進めておるわけでありますが、各業者とも仕事の拡大には必死になっている というのが現状でありまして、地元の公共事業に対する目は大変熱いものを持っているというふうに 思うところであります。   そこで質問でありますが、1点目の質問としまして、入札時の条件と地域産材の利用についてと いうことで、2点について質問をいたします。1番としまして、市の発注する公共工事は、地域限定 の一般競争入札を実施するという方針でありますが、元請業者だけではなくて、下請業者や資材納入 も地元の業者でやれるように、あるいは可能な限り地域産材の使用を入札時に条件として加えること はできないのかということでお伺いをしたいというふうに思います。   2点目は、最近の建築工事におきまして、地元産材はどれくらい利用率があるのかということを ご質問したいというふうに思います。よろしくお願いいたします。   2項目めは、市の施設の維持管理方法についてということでございますが、各保育園だとか、い ろいろ市の各所にある市の施設、あるいは市が管理する建造物の老朽化が目につきます。ちょっとし た軽微な補修をすれば、当面は使用に耐えられるものが多いのではないか、あるいはもうちょっと手 を加えれば安全に使用できるものも多いように思います。そういう意味では、業者に補修、改修の工 事を発注する以前の段階で、簡易や補修や改良工事を行うことによって使用期間を延ばす、あるいは 工事発注を先送りできる、そういう意味での経費の節約だとかにもつながるのではないかと考えまし て、営繕担当係という、仮称でありますが、そういう班を設けて市内を巡回をするというのですか、 要望があったときにそこに出向いていって応急処置的な作業をやる、そういうチームを設けてはどう かというふうに思うわけであります。そういう意味で、そういう考えはないのかお伺いしたいと思い ます。   答弁後にまた再質問させていただきますので、よろしくお願いいたします。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、冨樫議員の2項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、「入札時の条件と地域産材の利用について」の1点目、「地元の下請業者・資 材納入業者を利用することを入札条件とすること」については、1つには競争性が図られないことや、 例えばそれを取り入れた場合、村上の業者が他自治体でも同じような条件を付した場合には、ほかの 自治体の仕事には入れないというようなことも考えられますので、入札条件に加えることは非常に困 難であると考えております。   また、「地域産材使用について」は、入札条件に入れるのではなくて、仕様書や設計書の段階で なされるものと考えております。   次に2点目、「最近の建築工事(みのり保育園、荒川分署)で、地元産材使用率はどのくらい か」とのお尋ねについてでございますが、みのり保育園は、全体の木材使用量が241.7立米、うち地 元産使用量は57.3立米となっており、地元産材使用率は23.7%であります。消防署荒川分署は、全体 の木材使用量が14.2立米、うち地元産使用量は10.2立米となっており、地元産材使用率は71.2%であ ります。両施設とも主に造作材、内装材として地元産材を使用しております。   次に2項目め、「市施設の維持管理方法について」のお尋ねについてでございますが、軽微な維 持管理を行うため、合併以前に旧村上市で同様の趣旨で営繕担当の設置を検討いたしましたが、安全 性の確保の点や専門的知識が広範囲に必要であることなどから見送った経緯があるとのことでござい ます。現状では、軽微な修繕も委託業者に委託をいたしておりますが、緊急時の対応等問題はあると 思いますが、しかしながらこれらを業としている方々もいらっしゃいますので、それらも考えますと 市職員をそのような形で対応させるのは非常に難しいと考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 入札時の条件について、競争性が図られないことや、他自治体で同様の条 件にした場合、村上市内の業者への影響が懸念されるということで、条件に加えることは困難だとい うお答えでありますが、それはそれとして、そういう危惧もあろうかとは思いますけれども、今今日 のこの状況の中で、悲鳴にも似たような声が聞こえる今日の段階では、一定の地元、この村上市に税 金を納めている業者に目を向けたというのですか、そういう施策も今必要ではないのかという気がす るわけであります。当然経済活動でありますから、余り制限を加えたり、縛りを入れることは原則的 にはやるべきことではないかもしれませんけれども、今のこの状況の中では、そういう一定の地元業 者に利益になるような、あるいは保護育成するようなことをやるのも、この市の1つの施策ではない かという気がいたしますので、きちんとした条件としてつけてやるということは、これは無理になる のかもしれませんけれども、しかし市の発注時の希望というのですか、条件、そういうことをある程 度打ち出すということが必要なのではないか、あるいはそれは絶対してはやっぱりならないというふ うに考えるのか、その辺についてはもうちょっときちんとしたご回答をお願いしたいと思います。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 入札条件に入れるとかは別にいたしまして、いわゆるいろいろな協議会とか 懇談会の席上でいろいろなお話をさせていただく段階で、地元の下請業者あるいは地元のいわゆる一 般小売業等を最大限に使っていただきたいと、そういうお話はさせていただいております。しかし、 入札の条件にそれを付すということは、できかねるわけでございます。先ほど来申し上げております ように、全部ではそうしたらどうなるのかと。村上からほかに行けないのではないかという事態も生 じてきますので、それは入札条件ということではなくて、いろいろな段階で地元の下請業者あるいは 一般の小売業者等を最大限使っていただきたいと、そういうことは申し上げていくつもりでございま す。 〇副議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 下請業者をどこを使うかは、これは落札した業者の裁量なわけでございま して、それも経済活動の、その企業努力の1つのあらわれとして、さまざま安い業者を選定するとい うことは当然考えられるわけでありますけれども、今の状況の中では、やはり工事をやった業者、だ れがやっているのかと、こういうことが非常に関心を呼んでおるわけであります。ちなみに、みのり 保育園の例をとりますと、長岡の業者だとか、三条の業者だとかが、木工工事の仕事をやっていると いうようなことが、やはりこの地域の人にしてみれば、その辺はもうちょっと地元の業者でもできる のではないか、あるいは今の地元の業者だとしても、競争にそんなに地元だからといってよそと比較 して高く設定をする、あるいは安くできないというふうなことはないだろうという声が聞こえてくる わけです。そういう面では、入札条件、さまざまの場で地元業者を使うようにというふうなお願いを しているということでありますけれども、しからばその結果を見て、市長がお願いしていることが果 たしてどれだけ受け入れられているのかなという検証も必要ではないのかという気がするわけであり ます。私もこの地域外の下請の人が、金額的にどれくらいにしたのかまでは調べてはおりませんけれ ども、そういうもの、あるいはその後からしますけれども、地域産材の関係だとか、こういうものに ついてももうちょっと検証し、もう少し地元業者に仕事が回ってくるようなことを、さらに力を入れ てやるべきではないかという気がするわけでありますけれども、この辺について余り強く言ったら支 障が出るものなのかどうか、ちょっとお聞きしたいと思います。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 2点目の地域産材等については、先ほどお答え申し上げたように、いわゆる 仕様書とか設計書の段階で越後杉を使うとか、県産材を使うというような設計書あるいは仕様書で書 くことはできますけれども、いわゆる下請業者等、あるいは一般の資材業者等をだれだれを、地元の 人を使いなさいとか、そういうことを入札条件に付すことはできないと考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) きちんとした条件にするということは、これはできないのかもしれません けれども、私たちの素人目には今の状況の中で、とりわけこういう今日の状況の中では、もっと下請 業者はなるべく地元の業者を使ってやってくださいと、地元業者同士で競争させることは可能なわけ ですから、そういうふうに限定をしたからといって競争性がそう大きく制限されるというふうには思 われないし、あるいはそういうふうにしたからといって、この村上の業者がよその公共事業にどれだ け入っているのか、よくその辺は私はわかりませんけれども、私の周りの業者を見ていれば、そんな に他市町村の公共事業に大きく加わっているという感じではなくて、公共事業以外の工事でいっぱい 行っているような感じが印象としてするわけでありますので、もう少し下請業者についても地元の業 者にするような要請を強力にしてもいいのではないかという感じがしているところであります。これ は、これ以上やっても市長の答弁が前へ進むというふうには思いませんのであれですけれども、その 辺については今まで以上に強力に、そして結果を検証しながら、まだもうちょっと下請業者も取り入 れるような働きかけをすべきではないかというようなことなどの検証もぜひお願いをしたいというふ うに思います。   地域産材の使用について、みのり保育園では木材使用量が241立方メートルで、そのうち地場産 が57.3立方ですか、23%の使用率ということでありますし、消防署の荒川分署については、地元産材 の使用率が70%を超えているということでありますので、これはこれとして、もともとここは木材建 築が主体の提案がありませんので、金額的にはそう大きくはならないとは思いますが、せめて70%ぐ らいになるといいのだけどなという感じがするわけでありますが、みのり保育園については、私もこ の間見せていただきました。大変立派な保育園でありました。市長の祝辞の中でもありましたけれど も、木のぬくもりの感じられるような木造建築だということでありますが、その表現がぴったりする ような建物だというふうに私も思うわけでありますけれども、しかしその中での地元産材の使用率が 23%というのは、ちょっと低過ぎはしないかと。これは、もちろん設計の段階、仕様の段階の問題で ありますから、工事業者に工事するときになってからどうこうというふうに言えるあれではないとい うふうに思いますけれども、ではしからば設計の段階でそういうことをもっと要請をすべきではなか ったか。できてしまったことをとやかく言うわけではありませんけれども、そういうことが今後の公 共工事の中で必要になってくるのではないかという気が非常にするわけでありますので、ぜひこの辺 について強力にしていただきたいというふうに思うわけでありますが、立派な建物の割には地元産材 より悪いというふうな言い方は失礼ですけれども、地元でも十分調達可能なような材料が使われてい るところが多かったと、私はそういう印象を受けているのですが、担当のほうとしてはどんな感じを 持っているのかお聞かせいただきたいと思います。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) このみのり保育園につきましては、合併した以前に設計ができていたという 経緯もございますし、また今担当部局から説明をいたさせますけれども、オール床暖房を使っており ます。そこに地元産材が使えたのかどうかというようなこともあるわけでございますので、できる限 りは使っているということではないかと思いますが、いずれにいたしましても合併する前に設計は完 了しておりましたので、私どもにいたしますればいかんもしようがないということでございます。 〇副議長(三田敏秋君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(佐藤正幸君) みのり保育園の設計内容につきましては、今手持ちに資料がないの ですが、23.7%というのは内部仕上げというふうに聞いております。 〇副議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) パンフレットもありますが、大変立派な建物で、木造建築でありますから、 本当に木が多く使われていて、パンフレット見ますと、私も素人ですからよくわからないのでありま すが、玄関だとか腰床壁などの造作材には地元産材の杉材を使用していますというふうなことがうた い文句として書いてあるわけですけれども、もちろん立派な集成材いっぱい使っているわけでありま すけれども、大きなはりだとか、あるいは床のフロアだとかという立派なものは、この地区では、地 元産ではできないのかもしれませんけれども、外周りというのですか、テラスというのかどうか知り ませんが、柱のむき出しになっているようなところなどを見れば、もう少し全体の中の建物から見た ら、ちょっとふつり合いだという言い方大変失礼な言い方ですけれども、せっかくここまでやるのだ ったら、地元産の杉材の集成材を使うべきだったのではないか、使ってもらうべきだったのではない かと、非常にそういう感じを受けるのです。素人目で見れば、でもこれは外材の集成材だなというこ とは一目でわかるような材料がいっぱい使われているわけです。それを今、この間のテレビでもやっ ていましたけれども、外材と国産材の差は今もうほとんどなくなってきているのだと、日本の間伐材 を使った集成材でも、今は対抗できるところまで来ているのだというふうなことをこの間NHKのテ レビでやっていましたけれども、そういうことから見れば、もっとなぜこの地区における地域産材の 使用を一生懸命市を挙げて奨励している段階で、もう少しこれはそういうものを利用してもらえる、 そういうことが必要だったというふうな気が非常にするわけです。その辺についても、言われている ように、設計の段階ではもう市が合併する前の設計だということであれば、それはそれとしてやむを 得ない面もあるのかもしれませんけれども、しかしだれが見たってこの地域で今どういう状況、この 地域の林業がどうなっているか考えれば、それくらいはもっと使うようなことをしてもいいというふ うに思いますので、終わったことについてとやかく私は申し上げるつもりはありませんけれども、今 後こういう工事に対しましてはもっともっと、少なくとも23%何がしでは余りにも情けなさ過ぎるな という気がするわけでありまして、とりわけこの林業の問題は、スギトピアが再建の非常に大事な時 期でありますので、そういうことなども含めて地域産材の使用というものをもっともっと強力にお願 いするというか、設計の段階で、あるいは仕様をつくる段階でそれを入れてもらう、そういう取り組 みをお願いをしたいというふうに思うのですが、いかがでございましょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 間伐集成材によりますはりとか、全部スギトピア岩船で今生産ができる体制 になっております。これからのやはり公共工事、土木工事を含めまして、建築工事も含めまして、で きる限り地域産材を使うというような方向で建築に当たっていきたい、あるいは土木施工に当たって いきたいと、そのように考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) わかりました。そういうことで、今後の工事では地元産材の使用というも のをもっともっと多く取り入れてもらう、あるいは終わった後の検証もきちんとやるような体制をぜ ひともお願いをしたいというふうに思います。   もう一点、関連でご質問するわけでありますが、建築の設計業務につきまして、山辺里の統合小 学校は新潟の建築事務所が設計をすることになっているわけでありますが、そのことについてとやか く言うわけではありませんけれども、学校のような大きな工事の設計をするには、それなりの規模の 建築事務所でなければならないというふうに思うわけでありますが、この地区でも1級建築士は何人 もおられるわけでありますけれども、ほとんど個人経営というのですか、個人でやっているのが多い ように思いますが、こういう人たちがチームをつくって、組合のような組織をつくった場合、入札資 格条件は上位ランクとして入札が可能なのかどうか、これちょっとお聞きいたしたいと思いますが、 よろしくお願いします。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 山辺里統合小学校におきましても、合併する前の設計でありますけれども、 基本的に恐らく山辺里小学校もそうだと思いますが、プロポーザル方式という方式をとりまして、応 募させるのです。そして、応募した中からどれが一番いい設計かというようなことで選んだと思って おります。この地域の小さい設計業者がチームを組んでやるということは可能かということでござい ますが、そうしますとJVということになりますので、果たして経常JVとかいろいろな問題があり ますので、それが可能かどうかは別といたしまして、チームを組むのであればチームを組んで、そし てどなたかが出してやるというようなことは、それは我々は関与するべきことではないので、可能で あるけれども、あくまでもプロポーザルなので、一番いい設計の業者を選定しているということでは ないかなと思っているのですが、山辺里小学校はあくまでも合併する前の設計でございます。 〇副議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 山辺里小学校のことを言っているわけでもないわけでありまして、要は小 さな設計事務所でもチームをつくった場合には、人数だとかいろいろ規模はあるのでしょうから、そ ういう条件としてはまるのかどうかと、これが聞きたかったということなのです。それが可能だとす るならば、それはそれで結構なことだというふうに思うのですが、それでよろしゅうございましょう か。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 詳細につきまして、今担当からお話しさせていただきますけれども、先ほど 言いましたように、2つ、3つ、4つ、5つが1つになって組んでいくということになりますと、経 常JVとかジョイントベンチャーの条件がいろいろあると思いますので、その点については担当から 説明をいたさせます。 〇副議長(三田敏秋君) 財政課長。 〇総務部財政課長(佐藤昭一君) 議員おっしゃること、十分わかります。入札の資格については、 現行まだ合併したばっかりでございますし、地元地域貢献度ということで、できるだけ地域の業者に お願いできるものについては指定しておりますが、それ以外についても、これから議員おっしゃるよ うなことは検討させていただければというふうに考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) それをお聞きすれば結構なわけですが、今なかなか設計も仕事も少ない中 で、小さなこの地元の設計事務所の人たちは、もうちょっと地元の設計業者、小さな業者でもグルー プを組んで、きちんとした組織さえすれば大きな仕事もできるのだと、そういうふうな夢というので すか、希望を与えるということも大事なことではないのかという気がしますが、そういう声がちょっ と聞こえましたのでお聞きしたということでありますので、組織のつくり方、形態はどういうふうに なるのがいいのか、その辺はまた検討すればいいですけれども、小さな業者でも1つにまとまれば大 きな仕事もすることができるのだということを、はっきりすれば大変大きな意味あるのではないかと いうことでありますので、よろしくお願いしたいと思います。   それでは次に、市の施設の維持管理方法についてということでありますが、安全性の問題だとか、 専門知識の問題だとかがいろいろあって、営繕担当の設置は見送ったという経緯があるということで ありますけれども、きのうの議論の中でも学校の通学路の問題が出ていましたけれども、点検をして いても改良されていないのでは意味がないのではないかという議論もありましたけれども、私たちが 常に近所を見渡しても、これの工事を業者に委託するというほどではないにしても、ちょっとこのま まではすぐだめになるし、今だったらちょっと手を加えればそれなりにまだ使用が可能だ、あるいは 今のうちだったらさびを落としてペンキを塗ればしばらく使えるだとかという感じがするのが非常に 多いように私としては感ずるわけです。そういう意味では、地元からもいろいろ要望も出ると思いま すけれども、地元の要望でも取るに足らないという言い方は語弊ありますけれども、細かいものもあ るだろうし、非常に要望が出されてもなかなか予算が都合つかなければできないというふうなものも あるでしょうけれども、いわば簡単な、ちょっと素人でも何人か出かけていって手を加えればできる ような工事が多いのではないかという感じがするのですけれども、その辺についての受けとめ方は理 事者側としてはどのようにされているのかお聞きしたいと思いますが。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 修理営繕の話であるわけでございますけれども、そこに市役所の職員を専門 に営繕修理につかせると、そして絶えず見回りをさせたり、悪いところを直させたりするというよう なことをやったほうがいいのではないかというご意見でありますけれども、私ども行政改革で人数を 減らそうとしているわけでございますし、また先ほど申し上げましたけれども、それを業としている 方々もいらっしゃるわけです。そして、では市役所内部にそういうような営繕をつくって、どこまで 技術力を身につけさせていけば安全で安心な工事ができるのかというような点も考えなければならな いわけでございますので、できればそういうのは外部の専門業者にお願いをしたほうがよりベターで はないかなと、そのように考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) そんな大げさなものをつくるべきだということを言っているわけではない わけでありまして、職員を5人も10人も常時置くチームをつくったらどうかということではないので ありまして、以前にこの旧村上市のときに臨時の職員がそういう仕事をやったことがあるという話を 聞きました。そのときに業者に任せればちゃんとした、きちんとした工事をやらなければならない、 そうすればそれなりのお金かかるのだけれども、素人でも代用の工事というか、代行の工事というか、 そういうことをやった例があるということも聞きましたものですから、例えば常設のチームでなくて も、そういうチームをつくっておいて、チームはつくっておいても、それ専門ではなくて、庁内の仕 事あるいは市の仕事だとかをやる、そういう機動性の持った、そういうチームをつくったほうが経費 節約になるのではないか。そして、地元から出た、関係者から出た要望については、行って対応でき る、そういうことができるのではないかということで提案をしているわけですけれども、これから行 政改革検討委員会の中でそういう問題も出てくるのかもしれませんけれども、小さな仕事も全部まず 業者に発注するまで手をつけられないというか、そういうことの事態を避けるような対策をやるべき ではないかということなのですが、いかがでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まず問題は、何のためにそれをつくるのかです、それが一番大きな問題にな ってきます。ランニングコストがかかります、そういうことを常備設置しておくことに非常に大きな ランニングコストがずんずん、ずんずんかかっていくわけでございますので、それよりもやはりそれ を業としている方々もいますので、そこに私は発注をしてお願いしたほうがしっかりした仕事ができ るし、経費的にもどちらかと比べてみれば、そちらのほうが安上がりになるのではないかなと。ただ、 冨樫議員がおっしゃりたいのは、例えば緊急なものを頼んでもやってくれないではないかと、市は待 ってくれと言うではないかと。そのときに指示、そういうのがあればすぐできる、そういうような体 制が必要だということであれば、それはまた話が別になってきますけれども、問題点は何がやりたく てそれを置かなければならないかということが一番なのではないかと思います。 〇副議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) それで、そこが常設で、それ専門のチームを常に常設しておくのかどうか ということを言っているのではない。そういうのが必要であれば、そういうふうにすべきだろうし、 そういうしかし、例えば職員の中から多少の技術、できるような人たちがチームをつくっておいて、 それでほかの仕事も当然やる、しかしそういう事態があったらぱっと出ていくような、そういう機動 性を持ったというのですか、小さなチームというのですか、そういうものをつくってはどうかという ことなのですけれども、どうでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ずっと申し上げておりますように、行政改革大綱によりまして職員の削減を して、ぎりぎりの体制でこれから市政運営に臨んでいかなければならないわけでございます。その中 において、どういう職員が必要になってくるかといいますと、ある意味においては非常にプロフェッ ショナル、その分野において、そういう職員の資質向上が必要な職員が多くなってくるわけでござい ます。そういう職員に対して、おまえちょっと手先器用だからあそこへ行ってドア直してこいとか、 水道漏れたからそこ直してこいというようなことではうまくないのではないか。例えば軽微なものに ついては、今までも例えば水漏れしたりすれば、都市整備部のほうから、あるいは水道部のほうから 行って対応していると思いますけれども、ドアを直すとか床を直すとか、そういうものまでを要求を していくとすれば、それは非常に困難な問題であると。困難というよりも、私はしないほうがいいと 考えています。 〇副議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) なかなかかみ合わないようでありますから、この辺であれですけれども、 どうやったら本当に長期的な意味を見て財政的に節約できるのかと、こういうことでの検討をしてい ただければいいのではないかというふうに思います。職員はこれからはたしか専門職になるのかもし れませんけれども、しかしさまざまな仕事があるわけです。例えば用務員の人にそういうことやって もらうということができるのかどうか、その辺はわかりませんけれども、もうちょっと対応する、な ぜこんなことを言っているかと、私自分歩いていても、運動公園の門扉だとか鉄柱だとか、そんなの は見ていればちょっと手をかければいいだろうか、保育所のフェンスなんかも今のうちに手を加えれ ばいいのになというのが非常に目についたということですし、聞くところによれば、かつてそういう 臨時の職員でそういうこと、それ専門にしたわけではないと思いますけれども、そういう仕事もやっ たことがあるというふうなことのお話も聞きましたので、どっちが本当に経費の節約につながるのか と、こういうことを申し上げたということでありますので、よろしくお願いしたいと思います。   以上で終わります。ありがとうございました。 〇副議長(三田敏秋君) これで冨樫宇栄一君の一般質問を終わります。   午後3時まで休憩といたします。           午後 2時45分  休 憩                                                        午後 2時59分  開 議 〇副議長(三田敏秋君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇副議長(三田敏秋君) 次に、4番、板垣栄一君の一般質問を許します。   板垣栄一君。           〔4番 板垣栄一君登壇〕 〇4番(板垣栄一君) ご苦労さまでございます。それでは、許可をいただきましたので、2日目最 後の一般質問をさせていただきます。私は、通告に従いまして2点について質問いたします。   まず第1点目、公共施設の整備状況について質問させていただきます。現在、日本は団塊の世代 の方の多くが退職され、世界でも屈指の高齢化社会となっております。また、地方においては、多く の限界集落も出現している現状にあり、本市においても例外ではなく、現代社会を築かれた大勢の先 人の方々がおいでであります。先人の方々には大変失礼な言い方ではございますが、65歳以上の方を 高齢者とお呼びさせていただきますならば、現役を勇退された高齢者の方々が、日ごろボランティア 活動や趣味、健康管理のための運動、そしてまた高齢者組織の活動のため、公共施設を利用されるこ とが多々あると思われます。   そこでお伺いをいたします。@、市内には、高齢者の方が多く利用される公共施設は何カ所ぐら いあるのでしょうか。集落センター及びグラウンド等は除いても結構でございます。   A、年間何名の高齢者の方が公共施設を利用されていますか、お伺いをいたします。   B、公共施設では、ひざや腰に支障を感じておられる方への対応はできていますか。特に一番大 事なトイレについてお伺いをいたします。   C、神林地区農村環境改善センターでの高齢者に対する整備状況はどうなっておるのでしょうか、 お伺いをいたします。   項目の2番目、地域アピールプロジェクトについて、これは昨年の12月定例会で一般質問をさせ ていただいた際に、仮称でありますが地域アピールプロジェクトの立ち上げについて提案をさせてい ただきました。市長も検討される旨の答弁をされましたが、その後の状況についてお伺いをいたしま す。   @、地域を売り出すための方向づけとして重要課題だと思われますが、地域アピールプロジェク トなるものは立ち上げられましたのでしょうか。   A番については割愛をさせていただきます。これは、市報にも若干の部分で村上ブランド推進会 議というような形の名前だったように思いますが、載っておりましたし、また私どもの家庭にも参画 者を募る公募の文書が届いておりますので、似通っているように思われますので割愛をさせていただ きます。   最後に、環境基本条例とはどのように絡めていくのかお伺いをいたします。   一たん降壇をいたします。再質問をさせていただきますので、よろしくお願いをいたします。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、板垣議員の2項目のご質問について順次お答えをいたします。割 愛させていただくというところも答弁させていただきますので、よろしくお願いいたします。   最初に1項目め、「公共施設の整備状況について」の1点目、「市内に高齢者の方が多く利用さ れる公共施設の箇所数」についてでございますが、市内には、一般高齢者を利用対象とする施設とし て「あかまつ荘」「ゆり花会館」「コミュニティデイホーム」、現在利用休止中の「寿山荘」「荒川 いこいの家」の計5カ所がございます。このほか体育施設を除く一般の公共施設で、高齢者の方が多 く利用する施設としては9施設が考えられます。   次2点目、「年間何名の高齢者が公共施設を利用されているか」とのお尋ねについてでございま すが、平成20年度の高齢者利用対象施設の延べ利用者数は、「あかまつ荘」が1万618名、「ゆり花 会館」が2万6,691人、「コミュニティデイホーム」が一般利用者を含めて3,711人となっております。 そのほか先ほど申し上げました一般の公共施設では、合計1万3,014人となっている現状であります。   次に3点目、「公共施設ではひざや腰に支障を感じておられる方への対応はできているか。特に トイレについて伺いたい」とのお尋ねでございますが、高齢者対象施設については、玄関部分の段差 解消のためのスロープの設置、廊下や階段部分の手すりの取りつけ、昇降機の設置等を行い、負担の 軽減を図っています。   また、トイレについても、ひざや腰に支障のある方が利用しやすいよう洋式トイレの設置や、手 すりを取りつけるなどの対応をしております。   一般公共施設では、9施設のうち4施設が洋式トイレの設置がなされておりません。   次に4点目、「神林地区農村環境改善センターでの高齢者に対する整備状況」についてでござい ますが、本施設は昭和57年に農村総合整備モデル事業により開館したものでありまして、1階に事務 室・図書室・相談室・生活実習室、調理室も兼ねております、多目的ホール等が、2階には研修室等 が設置をされております。   現在の利用状況は、事務室を社会福祉協議会が利用し、相談室については心配事相談等に、その 他は各種団体の会議や、生涯学習の活動の場として通年利用しており、平成20年度の利用者総数は3 万2,258人で、そのうち高齢者の利用者は5,150人程度であります。   お尋ねの高齢者対応の設備としては、1階の入り口は自動ドアで、スロープも完備されておりま すが、階段については手すりのみであります。また、トイレは障害者用の洋式が1カ所、ほかは和式 で、施設の維持管理については市直営で行っております。   今後の利用計画では、平成22年度から地区公民館及び教育部神林事務所教育課の学校教育係、生 涯学習係が利用する計画であります。生涯学習の充実により高齢者の利用がますます増加する見込み であることから、利用・利便を図るため、バリアフリー化やトイレの洋式等について改修に向けて検 討したいと考えております。   教育委員会管理の施設の整備状況については、教育長に答弁いたさせます。   次に2項目め、「地域アピールプロジェクトについて」の1点目、「地域を売り出すための方向 づけとして重要課題だと思われるが、地域アピールプロジェクトは設置したのか」及び2点目、「現 場の産業に携わっている方も参画するのか」とのお尋ねについてでございますが、現在各分野の連携 のもとに、幾つかのプロジェクトをスタートさせているところでございます。   1つ目は、市の観光振興計画の策定に向けたプロジェクトであります。昨年の12月定例会での板 垣議員のご提案にもありましたように、観光の振興と「食」とは密接に関連するものであり、当地域 の豊かな農産水産資源と観光資源を結びつけながら地域をアピールしていくことが重要であると考え ております。   観光振興計画は、今年度中に策定を予定しておりますが、策定に当たっては、「村上市観光・地 場産業振興審議会」を立ち上げ、6月29日に第1回目の審議会を開催いたします。   審議会のメンバーには、観光業関係者はもとより、農業や農産加工に携わる方々、商工関係の 方々を各地区から広く委嘱し、地域を一体的にアピールしていく方策を検討しながら、計画を策定し てまいりたいと考えております。   2つ目は、地産地消の推進に向けたプロジェクトであります。地産地消の取り組みを推進するこ とは、消費者と生産者の「顔が見え、話ができる」関係づくりや、生産と消費のかかわりや伝統的食 文化などについて認識を深める機会の提供、農林水産業と関連産業との農商工連携による地域の活性 化など多用な効果が期待されます。   地産地消というと、一般的には米や野菜といった農産物を思い浮かべますが、当市では魚介類な どの海産物や、材木・キノコ等の林産物も当然含まれますし、瀬波温泉をはじめ、豊富な観光資源や 伝統的な食文化がございますので、村上を訪れる方々に、村上でしか味わえないものを提供するとい うのも、地産地消の取り組みの1つと言えるのではないかと思っております。   このような地域独自の「村上型地産地消」といったものを市内外に発信していくため、6月1日 に「村上市地産地消推進協議会」を立ち上げました。協議会の委員には、生産者組織、消費者団体、 流通関係者、農林漁業団体など、現場に携わる方々にも参画いただいており、今年度中に「地産地消 推進計画」を策定し、市民と行政との協働による地産地消の推進を図ってまいりたいと考えておりま す。   3つ目は、農林水産物の高付加価値化やブランド化の推進に向けたプロジェクトであります。村 上地域振興局との連携により「村上ブランド推進会議」を立ち上げ、市内各地で農林水産物を生かし た商品開発や販売促進に取り組む方々を広く募集し、それぞれの連携を促進するとともに、農商工連 携による商品開発や販売力強化の取り組みを推進してまいりたいと考えております。   また、本市では、地域資源を活用した新事業の創出支援を目的として、産業等の活性化支援補助 制度を今年度から創設いたしました。この補助制度においては、地域の特色ある資源を活用した新品 種・新商品の開発や初期段階の販売促進、地域ブランド構築に関する経費の一部を補助することとし ており、多くの方々にこの制度を活用していただくよう普及啓発を図ってまいります。   先ほど議員からもお話しありましたが、6月号の市報において、この「村上ブランド推進会議」 への参加募集記事を掲載しておりますが、7月に立ち上げるべく、現在準備を進めているところでご ざいます。   次に第3点目、「環境基本条例とはどのように絡めていくのか」とのお尋ねについてでございま すが、環境基本条例は、環境の保全及び創造に関する施策の基本事項を定め、市民の健康で文化的な 生活の確保に寄与することを目的として定めた条例でありますので、農林水産業などの振興に関して も、減農薬・減化学肥料栽培の促進や、堆肥等有機資源の循環利用促進など、環境に配慮しながら推 進していく必要があるものと考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) それでは、ご答弁申し上げます。教育委員会管理の施設の整備状況につい てお答えを申し上げます。   初めに、1点目でありますが、「高齢者の方が多く利用される公共施設の箇所数」のお尋ねにつ いてでありますが、年間1,000人以上利用する施設では、生涯学習9施設、体育のほうで15施設であ ります。   次に2点目、「年間何名の高齢者が公共施設を利用されているか」とのお尋ねについてでありま すが、平成20年度の利用者数で、生涯学習施設では、村上地区公民館が約1万3,000人、総合文化会 館が約2,300人、ほか7施設で約4万3,000人であります。体育施設では、村上体育館が約1万8,000 人、神林総合体育館が約7,000人、ほか13施設で7万人程度であります。   次に3点目、「公共施設ではひざや腰に支障を感じておられる方への対応はできているか。特に トイレについて伺いたい」というお尋ねについてでありますが、主要施設におきましては、玄関前ス ロープ、階段手すりなどのバリアフリー化を図っております。   ご指摘のトイレでありますが、高齢者、障害者など多くの方々が利用する18施設では、障害者用 トイレ、洋式トイレ、また手すりの設置などで対応しているところであります。   以上であります。 〇副議長(三田敏秋君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) ありがとうございました。   今ほど市長と教育長から答弁をいただいたわけでありますが、合計すると市内の、いわゆる高齢 者の方々が利用されると思われる合計の人数は年間何人なのですか。別に私、今ここで計算しないと わからないのですが、かなりの数になるだろうということは想定されるわけであります。   では、伺いますが、このかなりの数に上る方々、そしてまた施設がたくさんあるわけであります が、旧地区ごとに何施設あるのかお伺いをいたします。どなたか。 〇副議長(三田敏秋君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(佐藤正幸君) 先ほど市長が答弁申し上げた中では、一般の公共施設でありますが、 その中で特に高齢者の方が多く使わせていただいているのが、まずは旧朝日村では3カ所考えられま す。1つは保健センター、それからきれい館、ここは介護予防で使っております。それから、まほろ ば温泉、これは先ほど市長からも答弁ありましたけれども、寿山荘の代替として利用させてもらって います。それから、旧神林村では改善センター、それからいこいの家、それからいきいきセンター。 それから、旧荒川町ではかなや夕映えの家、それから高齢者生きがいセンター、それから花卉園芸セ ンター、以上の9施設を考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 私ども教育委員会の管理する関係の施設で、生涯学習の分、それから運動 関係ありますので、きょうは生涯学習課長、スポーツ振興課長が来ておりますので、それぞれから答 弁させます。 〇副議長(三田敏秋君) 生涯学習課長。 〇教育部生涯学習課長(百武勇一君) 生涯学習施設としましては各地区にありますけれども、まず 公民館としましては、荒川地区の公民館、それから村上地区におきましては村上地区公民館、それか ら山辺里の分館、それから岩船分館、それから瀬波分館が入っております勤労青少年ホーム、それか ら朝日におきましては、朝日地区公民館、それから総合文化会館と、これは1つの建物に2つ入って おります。それから、山北につきましては、山北会館、それから情報センターがありまして、情報セ ンターの中には中央図書館とか入っております。   以上でございます。 〇副議長(三田敏秋君) スポーツ振興課長。 〇教育部スポーツ振興課長(斎藤敏夫君) 答弁申し上げますけれども、65歳以上が多く利用する、 旧町村単位で申し上げますと、旧荒川地区で荒川総合体育館1カ所でございます。それから、神林地 区でございますけれども、神林総合体育館、西神納体育館、神納体育館、北新保ゲートボール場の4 カ所でございます。それから、村上地区でございますけれども、村上総合体育館、山辺里体育館、上 海府体育館、下渡大橋ゲートボール場、それから村上市の弓道場でございます。それから、旧朝日地 区でございますけれども、朝日の総合体育館、ゲートボール場、山村広場の3カ所でございます。そ れから、旧山北町では、山北の総合体育館、それから野球場でございます。よろしくお願いします。 〇副議長(三田敏秋君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) 今ほど各地区にどれだけの施設があるのか答弁いただきました。非常にたく さんあるわけであります。それで、ちょっとバックさせていただきますが、冒頭福祉関係の施設、高 齢者専門の公共施設は5カ所だと、その他が9施設だと。そのうちの4施設がまだトイレについては 対応されていないというようなご答弁だったような気がいたしますが、その4施設というのはどこで しょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(佐藤正幸君) 9施設のうちの4施設というのは、先ほど申し上げました、荒川地 区のかなや夕映えの家、それから高齢者生きがいセンター、それから花卉園芸センター、それと神林 のいきいきセンター、以上4施設でございます。 〇副議長(三田敏秋君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) 私は、地元である神林地区が当然一番よく知っているわけでありますが、冒 頭申し上げました、神林の農村環境改善センターのトイレの整備が大変よくないというようなお話を 常々聞かされておりまして、先般行われました平和祈願祭におきましても、その後の懇親会の席上で、 戦没者の遺族の方々、遺族と言われてももうかなり高齢でございます、その遺族の方から何とかなら ないものかと、そんな言葉が出まして、当然その隣近所におられた方々からも異口同音に何とかして もらいたいのだよねというようなお話を承ったわけであります。先ほどの市長の答弁では、今後生涯 学習ということで、市長の答弁でしたか、たしか、生涯学習ということで使用していく部分があるた めに改善を行うというようなお話でございましたが、それは一体いつになるのか、時期的なものはい かがか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) できれば早速やりたいと思っておりますが、時期等については、早速という ことは早い時期ということでございます。今国の第1次補正の検討をしているところでございますの で、それらの対応も考えながら、そういうところを改修していきたいなと、そのように考えておりま す。 〇副議長(三田敏秋君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) ありがとうございました。   それでは、2項目めの再質問をさせていただきます。先ほど「村上ブランド推進会議」という言 葉が出てまいりましたが、この言葉はきょうの一般質問の1人目の小杉議員のときにも出てきた言葉 であります。内容的には市報にも流れておりますが、これは県の財団法人産業創造機構、ちなみにN ICOの地域版のように感じますが、そういうふうに理解してよろしいのでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) お答えします。   基本的にはそんなようなことで考えております。原資としては、市と県が一緒になってタイアッ プしながらやっていきたいというようなことで、今7月に具体的には公募を含めた中で立ち上げてい きたいということでございます。 〇副議長(三田敏秋君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) ありがとうございます。大変すばらしい施策と申しますか、会議の立ち上げ なのかなというふうに評価をしております。   それで、今ほど県と市の、一緒になってやる事業なのだというお話をいただいたわけであります が、総事業費は幾らでしょうか。また、そのうちの市の持ち出しは幾らなのか教えていただきたい。 〇副議長(三田敏秋君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) 当初予算では30万負担金としてお願いしていますし、県からも同等 額と。必要であれば、県ではもうちょっと出してもというような話をしていますので、これは7月に 具体的な予算をきちっと協議会でつくりながら対応していきたいということで考えています。 〇副議長(三田敏秋君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) では、おおむね330万、市としては出すということで理解していいわけです よね。 〇副議長(三田敏秋君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) 協議会に対しては30万です。ソフト的な部分、まず主なものでござ いますので、それから次今度ハードに入っていきたいという考え方でございます。 〇副議長(三田敏秋君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) それでは、最初は当面はそのソフト的な部分について取り組むというお話で ございましたけれども、これから本格的に取り組んでいかなければならない、そんな事業だと私は思 っておりますが、30万という持ち出し、非常にもったいないというのではなくて、余りにもそんなも のでこれからの地区を占うような大きなプロジェクトができるのかなという、そんな不安がございま す。確かに事業としては、金ではかるわけにはいかないわけでありますが、これから物事を進めよう と、地域の県北振興をどうやって図っていこうかという中の大きなキーポイントになると思っており ます。そんな段階で、ソフト部門がまず一番最初にやることなのだよという部長のお話でございまし たから、納得はいたしますが、それがハード面にこれからどんどん、どんどん移っていくわけであり ます。それらについては今後どのようなハード面が考えられるのか、教えていただきたいと思います。 〇副議長(三田敏秋君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) ハード面につきましては、まず地域にある、今現在ブランド化とい うものもかなりのものあります。これらについては、宣伝戦略をどう進めていくのかと。それから、 新しい商品開発はどうしていくべきなのかというようなもので、産業等の活性化新事業というような ものも補助対象事業ございますし、ハードにつきましては、これからどういう方向づけにしていくの かというようなことで、ことしは計画をきちっとやっていきたいというようなことで、予算について は計画づくりの前段のための経費というようなことでご理解をお願いしたいわけでございます。 〇副議長(三田敏秋君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) これからハードにどんどん入っていくというお話でございましたし、その辺 のところは、その場になってからいろいろご協議をされるのであろうなというふうに考えております。   また、先ほど市長の答弁の中で、観光振興計画ですか、これがこれからきちっとしたものをつく り上げる、これは私が昨年の12月に一般質問させていただきました、全体をひっくるめた中での地域 の観光振興計画なのだというふうに理解をただいまさせてもらったわけでありますが、それとは別に、 今ほどいろいろとお聞かせいただきました地産地消の推進協議会であるだとか、地域ブランド推進会 議であるだとか、グリーン・ツーリズムを含め、いろいろな産業観光部所管の協議会等々があると思 うのです。今ほどのそういった観光振興計画にのっとるような、その内容に含まれるような、現在あ る協議会、組織、関連協議会ですか、数としてどのくらいあるのかちょっと教えていただきたい。 〇副議長(三田敏秋君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) まず、さまざま協議会いっぱいありますが、農業関係では水田農業 推進会議あるいは担い手育成の会議、農地・水の保全の会議とかさまざまあります。全部で、グリー ン・ツー入れまして、八つぐらい協議会、私ども持っています。新たに市長答弁した地産地消の関係、 これは6月1日にきちっと20名の委員で旅館の組合から、生産者、加工者を含めたものをつくりまし たし、中にも三つの部会をつくりながら、要は公の機関から地産地消を進めていこうというようなこ とで今部会をつくって、年度内に計画をきちっとまとめる予定でございます。 〇副議長(三田敏秋君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) 大変数がたくさんあるわけでございますが、どっちにしてもこれからの地域 農業あるいは地域産業、そういったものをどういったふうにして振興を図っていこうかということに 尽きるわけでございます。これは、国県からおりてきた事業も多分あるのだろうというふうに理解は いたしておりますけれども、これらの組織を一本化して、いわゆる分野ごとに小委員会形式で、を設 置しながら検討をしていくという方式のほうが非常に効率もいいですし、将来的にその統一した方向 づけができやすいのではないかという気がいたしておりますが、市長はどのようにお考えなのか教え てください。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 将来的には、そういうふうな姿になるのが一番理想ではないかと思っており ますが、今現状では県との振興局の絡みもありますので、これだけの組織をつくりながら、将来的に はもちろん目指す先は一つでありますので、そうあるべきだと考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) 今基本的には市長が話したとおりでございますが、まずもって水田 農業推進協議会、これは旧地区にまだ5つあるわけでございます。そういう5つあるものがこの中に 相当数ありますので、できればこの協議会一本にまとめていきたいというのが前段の考え方でござい ます。病害虫防除関係とか、各旧市町村単位に持っている協議会たくさんありますので、これらをま ず当面一本化したいというのが私どもの初期の段階でございます。 〇副議長(三田敏秋君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) ありがとうございました。理想的には一本化して、その中で統一的なトータ ルデザインという形で地域のあすを模索していくのが一番ベターだと思いますので、どうかそのよう にいち早くなるようにお願いを申し上げます。   それでは、最後の環境基本条例とはどのように絡めていくのか、この部分について質問させてい ただきます。環境対策は、どの地区におきましても永遠のテーマ、課題でございます。いろいろな環 境対策が考えられますし、本市環境基本条例逐条説明の中にも、考えられる多くの手法で地域環境を 守っていくのだよというふうに書いておられます。そのほかにも教育場面では、これまた循環型社会 を教えるために、食育のためにも小学校等で食品残渣、給食の残渣を堆肥化して花壇の肥やし等に使 用している。ここにPTA会長さんもおられますけれども、何か今その機械が壊れていて思うように いかないというようなことも言っておられますが、そんな形でPTA、学校の側も取り組んでおられ ますし、また朝日地区、神林地区においては、堆肥センターも1つの循環型社会の形成に大きく役立 って、これからいかなければならないものと思っているわけであります。   要はいろいろな環境を守るための施策というのがあるわけでありますが、この県北にはさしたる 大きな工場があるわけでもなければ、都心に近いわけでもなければ、あるのはすばらしい食材とすば らしい環境と、豊かな心を持った住民の方々、そんなふうに私は思っております。であれば、この環 境を取り上げて、子供からお年寄りまで循環型社会の構築という部分につきましても、それぞれが手 を染め、努力をされ、あるいは管内にある主たる事業所のある会社と申しますか、要は本社が管内に ある会社については、おおむね3割以上がISO14001ですか、を取得しているとか、そんなふうな 環境に非常に配慮のされた地区なのだと、そういう地域活動が私は非常に大事になってくるのだろう なと、そんなふうに思っておりますし、先ほどのお話に出ておりました村上ブランド推進会議、これ は商品開発やら、あるいは原材、生産物、加工品、さらに付加価値をつけた販売、対外的アピールと いうことでございますが、その土台となるもの、環境に配慮した、ほかに類の見ない地域の形成、こ れも1つの大きな地域ブランドになるのではないのか、そんなふうに考えておりますが、市長はいか がでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) おっしゃるとおり、この地域は非常に環境にまだまだ恵まれている地域と考 えております。それといいますのも、先人から脈々と受け継がれてきた、いわゆる山を守り、田畑を 守り、川を守り、海を守り、そして今おっしゃったような、子供たちから企業までが環境に配慮して いると、非常に環境に対しては先進的な私は地域であると、そのように考えておりまして、それらを 糧といたしまして、環境のすぐれた都市を目指していくべきと考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) ただいまご答弁いただきました市長の言われた内容、これが当然私どもの目 指すところでございますし、その上に立った、そんな地域でとれた農産物であったり、あるいは加工 品、特産品、育った畜産物という1つのラインが築かれなければ、なかなか地域振興というのは難し いのかなと、そんなふうに思っております。堆肥センター等の循環型地域の形成に寄与できる、ある いは一般の方々が参加できる、そういった活動、それこそが地域ブランドになり、またそのブランド の上に個別ブランドがさらにつながっていくような一体的な構想を練られるべきだと私は思っており ます。これからいろいろとその施策が協議をされ、いろいろな部署の中で検討を重ねていかれるかと 思うのでありますが、いずれにいたしましても統一した地域の長期ビジョンをつくり上げなければ、 部署が余りにも、協議会が余りにも多過ぎて、末端では何をやればいいのかわからない、いち早く統 一目指すべきものが定まれば、部署は全部違っていても、あるいは職種が全部違っていても、やって いることは1つのために向かってやっていくのだと、そういった形になろうかと思うのです。そのた めの力強いリーダーシップを市長に期待申し上げまして、私の一般質問を終わります。   ありがとうございました。 〇副議長(三田敏秋君) これで板垣栄一君の一般質問を終わります。                                              〇副議長(三田敏秋君) 本日はこれで散会といたします。   また、15日も午前10時から一般質問を行いますので、定刻までにご参集ください。   大変ご苦労さまでございました。           午後 3時37分  散 会