平成21年村上市議会第2回定例会会議録(第4号) 〇議事日程 第4号 平成21年6月15日(月曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  一般質問                                              〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(28名)    1番   板  垣  千 代 子  君     2番   鈴  木  い せ 子  君    3番   本  間  清  人  君     4番   板  垣  栄  一  君    5番   川  村  敏  晴  君     6番   冨  樫  宇 栄 一  君    7番   中  山  悌  一  君     8番   小  杉  和  也  君    9番   山  田  昭  夫  君    10番   齋  藤  信 一 郎  君   11番   平  山     耕  君    12番   川  崎  健  二  君   13番   木  村  貞  雄  君    14番   三  田  敏  秋  君   15番   小  池     晃  君    17番   長 谷 川     孝  君   18番   滝  沢  武  司  君    19番   小  林  重  平  君   20番   小  田  信  人  君    22番   相  馬  エ  イ  君   23番   大  滝  国  吉  君    24番   瀬  賀  秀  雄  君   25番   小  野  七 五 三  君    26番   石  嶋  修  平  君   27番   大  滝  久  志  君    28番   山  田     勉  君   29番   板  垣  一  徳  君    30番   佐  藤  宮  吉  君                                              〇欠席議員(2名)   16番   姫  路     敏  君    21番   岩  倉  幸  治  君                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    大   滝   平   正   君        副  市  長    鈴   木   源左衛門    君        総 務 部 長    小   田   吉   雄   君        総務部総務課長    斎   藤   甲   三   君        総務部財政課長    佐   藤   昭   一   君        企 画 部 長    小   田   貞   明   君        企  画  部                   相   馬   正   喜   君        政策推進課長        企  画  部                   菅   井   晋   一   君        情報政策課長        市 民 部 長    阿   部   正   一   君        市民部税務課長    板   垣   純   一   君        市  民  部                   布   施       隆   君        市民課長補佐        市  民  部                   増   子   要   作   君        環境衛生課長        福祉保健部長     佐   藤   正   幸   君        福 祉 保 健 部                   遠   山   た   つ   君        保健医療課長        福 祉 保 健 部                   西   村       治   君        介護高齢課長        産業観光部長     増   子   太   平   君        産 業 観 光 部                   本   間   誠   一   君        農林水産課長        産 業 観 光 部                   瀬   賀       功   君        商工観光課長        都市整備部長     五 十 嵐   孝   次   君        上下水道部長     渡   辺   成   一   君        会 計 管 理 者    吉   川       強   君        選管委書記長        監 査 委 員    板   垣       圭   君        事 務 局 長        農 業 委 員 会                   渡   辺   正   信   君        事 務 局 長        教  育  長    寺   社   四   男   君        教 育 部 長    平   山       浩   君        教  育  部                   大   滝   和   春   君        学校教育課長        教  育  部                   太   田       薫   君        文化行政課長        荒 川 支 所 長    平   野   俊   之   君        神 林 支 所 長    田   村       豊   君        朝 日 支 所 長    佐   藤   健   吉   君        山 北 支 所 長    富   樫   昌   平   君        消  防  長    佐   藤   秀   明   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    忠       隆   司        議 事 係 長    建   部   昌   文        書     記    石   井   美   紀           午前10時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) ただいまの出席議員数は28名です。欠席の届け出のある者2名です。定足数 に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。   本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願 いいたします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、7番、中山悌一君、26番、石嶋修平君を指名いた します。ご了承願います。                                              日程第2 一般質問 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第2、12日に引き続き一般質問を行います。   最初に、20番、小田信人君の一般質問を許します。   小田信人君。           〔20番 小田信人君登壇〕 〇20番(小田信人君) おはようございます。議長のお許しが出ましたので、3点について質問いた します。   1点目は、村上市総合計画についてであります。3月2日に行われました全員協議会において、 基本構想について説明を受けましたところ、12月定例議会までに提案予定と伺っております。新聞報 道にもありましたように、審議会も開催され、順調に推移されているものと思います。荒川地区から 山北地区までの均衡のとれた基本計画になるようにお願いするものであります。私の本日の質問は、 基本構想で示されております、「うるおいの森林、水環境保存ゾーン」と位置づけられている地域の 具体的な施策について伺うものであります。   @といたしまして、二子島森林公園のダム湖の利用方法についてであります。現在でも白鳥の形 をしたボートなどを浮かべ、子供たちの遊具として活用していますが、カヌーを配備し、子供たちの 総合学習の場としての利用は考えられないか、伺うものであります。   Aといたしまして、林野庁で推進している森林セラピー基地、セラピーロードの認定を受け、整 備する考えはあるか、伺います。   Bといたしまして、二子島森林公園は昭和57年に開設されたもので、管理棟やロッジ、浮き桟橋 などがかなり老朽化しております。今後計画的に改修する必要があると思いますが、いかがでしょう か。   2点目といたしまして、国際交流について伺います。昨年5月には、新潟市においてG8労働大 臣会合が開催されました。新潟の魅力を広く国内外にアピールできたものと考えます。また、本年度 中には日本で6カ所目となる中国総領事館が日本海側では初めて新潟に開設されるとのことでありま す。環日本海時代の幕あけとしては、大変喜ばしい出来事と思います。こういった状況の中で、3月 議会における市長の施政方針では、国際交流について何も触れられておりませんでした。合併いたし まして、人口約7万人となった村上市としては、国際化に向けた取り組みも必要ではないかと思いま すが、市長の所見を伺うものであります。   3点目といたしまして、契約事務について伺います。今日の不況の中で、業者の皆様方は不況対 策資金を借りながら、新年度予算の発注に首を長くして待っておられるのが現状であると思います。 これらを踏まえ、契約検査室では迅速な入札執行を行うために、どのような工夫をされながら契約事 務を行っているのか、伺うものであります。   以上、3点について市長に答弁願います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 皆さん、おはようございます。それでは、小田議員の3項目のご質問につい て順次お答えをいたします。   最初に、1項目め、村上市総合計画についての1点目、二子島森林公園のダム湖にカヌーを配備 し、子供たちの総合学習の場として利用は考えられないかとのお尋ねについてでございますが、ご承 知のように二子島森林公園は、昭和55、56年度に林業構造改善事業で整備した施設で、平成18年度か ら発電所周辺整備管理組合に指定管理運営をお願いしております。昨年度は、県道鶴岡村上線の災害 により、年間開園できず苦慮してきましたが、ことしは4月29日にオープンし、営業いたしておりま す。当施設は、これまで学校行事の一環として利用していただくため、地元小学校長会やPTAなど に働きかけ、遠足等に利用していただいており、施設には手こぎボートやサイクルボート、丸太遊具 などが設置され、特にサイクルボートは好評を得ております。カヌーを取り入れた総合学習は、近郊 では胎内市にある県立少年自然の家などでカヌー指導者による体験学習が行われております。当ダム 湖でのカヌーを利用した総合学習は、指導者の確保が必要であり、夏休みなどに体験型、交流型イベ ントの一つとして実施可能か、小中学校の要望なども聞き入れながら、管理組合と協議してまいりた いと考えております。   次に、2点目、林野庁で推進している森林セラピー基地、セラピーロードの認定を受け、整備す る考えはとのお尋ねについてでございますが、森林セラピーは医学的証拠に裏づけされた森林浴効果 のことで、森の中に身を置き、森林の地形を利用した歩行や運動、森林内レクリエーション、栄養、 ライフスタイル指導などの方法によって、心身の健康維持、増進、疾病の予防を目的とするものであ ります。森林セラピー基地は、快適に森林セラピーを受けることのできる整備された森林環境、セラ ピーメニューを提供できる施設及び検証に基づく生理、心理的効果がともに認められた場合に認定さ れ、またセラピーロードにおいても歩きやすさに考慮した整備がなされた歩道を化学的効果の検証に より森林セラピー実行委員会が認定しているものであります。現在までに全国でセラピー基地が34カ 所、セラピーロードが4カ所認定されております。県内においては、平成20年度に妙高市と津南町が 基地として認定され、近隣では平成17年度に山形県小国町が基地に認定されております。各地域とも にモニターツアーの開催など、各種事業を展開しておると聞いております。基地の認定のためには、 複数のセラピーロードを擁する森林地域及び健康維持増進に資する森林ウオークや森林体験プログラ ムや健康相談などのセラピーメニュー等を提供する施設整備が条件となり、また利用者に対して森林 浴効果が上がるような散策や運動を現地で案内する森林セラピーガイドや心身の健康を維持増進する ための適切な森林セラピープログラムを提供できる森林セラピストの養成が必要となります。本市は、 森林資源を有していることから、森林セラピーを目的とした森林の有効利用は、地域振興に寄与する ものと考えておりますが、セラピー基地認定のためには、なお一層の既存施設の再整備を含めた施設 整備、医療福祉と連携した人材育成などが必要なことから、投資的効果を見据えながら、可能なのか 今後十分な検討が必要なものと考えております。   次に、3点目、二子島森林公園の各施設を改修する考えはないかとのお尋ねについてでございま すが、施設の改修につきましては、開園して30年近く経過しております。各施設の老朽化が年々増し ているのが現状であります。指定管理協定で管理施設の維持保全について、1件10万円以上のものに ついては市で負担することとなっております。毎年施設オープンに合わせて浮き桟橋、バンガロー、 食堂屋根塗装、水道管等安全面に係るものを中心に、毎年のように補修対応をしております。今後も 緊急性の高いものから順次修繕等を行ってまいりたいと考えております。   次に、2項目め、国際交流について、7万人の市となり、国際化に向けた取り組みも必要と考え る。文化交流や姉妹港交流などさまざま考えられるがについてお答えいたします。今日私たちの暮ら しがあらゆる面で国際化の中で成り立っております。市内にも国際的な交流があり、議員が文化交流 として挙げられました大須戸能は、平成12年7月にドイツのシラー自然劇団と姉妹劇団となったこと を契機に、お互いに来訪して公演を行い、国際的な交流を深めております。大須戸能は、平成12年、 15年、そして17年に3回にわたってドイツで公演を行い、シラー自然劇団は平成13年と18年の2回、 旧朝日村を訪れ公演を行っております。このような文化活動を通じた国際的な交流は、お互いの歴史 や文化を理解し合う上で非常に大切であります。また、山北地区では地域づくりを進める講師の仲立 ちがきっかけで、台湾との交流が今でも続いております。また、朝日地区ではアラブ首長国連邦と、 村上地区は韓国ヤンヤン郡と、神林地区では中国などと民間の団体を中心に盛んに交流が行われてき た経緯がございます。   一方、市内には永住されている方をはじめとして、平成20年12月末現在で15カ国、256人の外国 人の方がお住まいでいられます。地域や職場での生活に役立つように、毎年日本語教室や英会話教室 などが開催され、交流が図られておりますが、既に地域の集いに料理講座の講師として活躍するなど、 地域の一員として活躍されている方も非常に多いと聞いております。市内においでの皆さんとの交流 も、団体等の海外との交流もいずれも大切でありますので、議員ご提案の港を含めた交流等について も今後もいろいろな形で支援していきたいと考えておりますし、また交流を深めてまいりたいと考え ております。   次に、第3項目め、契約事務について、事業の実施を円滑に進めるためにも契約事務の改善はで きないかとのお尋ねについてでございますが、現在建設工事の入札は原則として制限つき一般競争入 札を実施しております。入札公告から入札日までの期間を14日以上としており、入札案件の周知期間、 業者の積算期間、入札申請者の資格審査期間として必要な期間であります。所管課から入札公告まで は、入札契約手続運営委員会での審議、入札公告準備など2週間の事務期間が必要であります。現在 は、会場の都合から週1回の入札を行っておりますが、毎回20件ほどの入札件数を行っているのが実 情であります。入札日の調整も必要となり、所管課から入札までは1カ月間の期間が必要であります。 所管課からの早目の入札資料の提出を行い、早期の契約をしていくよう心がけてまいりたいと考えて おります。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 再質問いたします。   初めに、三面地区のお話をしたいと思います。私の生まれた昭和28年に最初の三面ダムが完成し たと聞いております。その後猿田発電所ができ、近年奥三面ダムができたわけでありまして、私ども の三面地区というのはダムとともに歩んできたと言っても過言ではないと思います。昨年度調べの交 付金を見ますと、電源立地交付金で1,913万、所在市町村助成金で970万、ダム固定資産税で4億4,10 0万、合計で約4億7,000万ぐらいのお金がダムのおかげで毎年村上市の収入に入ってくるわけであり ます。合併したばかりですので、初めて聞いたという方もいらっしゃるかと思いますが、行政に携わ る皆様方にはこのことを十分に認識しておいてもらって、市の総合計画に反映していただきたいと思 っておりますが、市長の所見をお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今小田議員がおっしゃられましたように、ダムができたことによりまして、 村上市に4億7,000万円くらいのお金が入ってくるということは、十分に承知をいたしております。 それらに伴いまして、その周辺整備等には心がけて努めていかなければならないものと考えておりま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 毎年4月の29日に二子島の島開きを行っているわけですが、ことしはその様 子がテレビ放映されました。おかげでたくさんの観光客がゴールデンウイーク中に来ていただきまし た。このように交流人口をふやすには、メディアに頼るか、あとは安心して来ていただけるような国、 県のお墨つきが必要と考えております。何らかの指定とか認定とかを受けないと、なかなか交流人口 の増加にはつながらないと思うわけですが、市長の考えをお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ご案内のとおり、観光は非常に重要な産業の一つととらえております。そし て今、新潟、山形、秋田のそれぞれの市町村が主体となりまして、きらきら羽越観光圏という大きな 圏域のもとで1泊、2泊、あるいは日帰りの旅行から2泊、3泊、あるいは1週間くらいの滞在期間 を伸ばしていただこうというようなことで認定を国から受けているのはご承知のとおりでございます。 そうした中において、二子島森林公園等にも足を運んでいただけるような、そのようなネットワーク をつくる必要があると考えておりますので、機会を通じましてアピールをしていきたいと、そのよう に考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 森林セラピー基地とロードについてお伺いいたしますが、このことは私平成 17年度ですか、第1回目の全国会議あるときに、今副市長でおられます鈴木、そのときは村長でした。 村長に職員を派遣していただいた経緯もございます。やはり認定を受けるには、さまざま今ほどおっ しゃられましたとおり、費用対効果を考えなければならない点は多々あるかと思いますが、私どもの ような中山間地に費用対効果で物事を片づけられると何もできないのが現状であるわけですが、その 辺市長、どうお考えですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 全くそのとおりだと考えております。高速道路一つにいたしましても、なぜ 私たちの地域には高速道路が早く来ないのか、あるいは関川、小国に通じております113号、鷹ノ巣 道路が突然凍結されたというのもビーバイシー、ベネフィットとコスト、費用対効果が低いというこ とで片づけておられるわけでありますが、決してそのことがいいことではない。道路にしても、ただ 効果、効率がよくなればいいのか、命とか交流とかはどうなるのか、生活はどうなのかといった場合 には、必ずや費用対効果で片づけられる問題ではない。費用対効果の計算の仕方自体が都市部、そし て国のほうで間違っているのではないか。そのようなことで、今私どもも盛んにビーバイシーについ て計算の仕方を工夫をしていただきたい。そうしないと、地方にはいつになってもビーバイシーの効 果が発揮できないので、事業着手ができないというようなことになりますので、極力その点について は主張してまいりたい、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) この森林セラピー基地あるいはロードということで、第6期の公募が平成22 年、来年の11月に開始されることになっておりますが、来年の11月に市長さんは応募する考えはある かないか、お伺いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 来年の11月といいますと、もうすぐでございまして、それまでの間に応募す るには応募するなりの準備、手順が必要だと考えておりますので、可能かどうかも含めまして検討を いたしてまいりたいと考えておりますが、詳細等については、準備期間等については担当部長から答 弁をいたさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) それでは、お答えします。   まずもって、市内には8カ所の森林公園、二子島森林公園だけでなくて8カ所ありますし、その ほかにも生活環境保全等々あるわけでございます。内容を調査しながら、ただ人的なセラピーガイド の育成、これらも大きな1つの引き受ける要件になってこようかと思いますので、細部検討しながら、 必要であれば22年度に申請していきたいというような考え方でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 前向きなご答弁ありがとうございます。私ども中山間地、いつも政治の光が 当たらないと嘆いてばかりなのですが、市長は光の当たらないところに光を当てる、手を差し伸べる というのが選挙のときの公約ではなかったかと思いますが、このBに書いてある計画的な改修につい ては、ぜひ総合計画のほうに入れていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほど4億7,000万円入ってきているのに何しているのだと、少しくらいは 使ってもいいのではないかというようなご意見かと思いますので、その点をしっかりと腹に据えてか かりたい、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 続きまして、では国際交流についてお伺いいたします。   県内には20の市があると思いますが、その20の市の中で国際交流に取り組んでおられる市は何市 あるのか、最初にお伺いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 政策推進課長。 〇企画部政策推進課長(相馬正喜君) 県内では、新潟市をはじめ15市、それから1町1村というよ うなデータを持っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 昨年出されました国際交流概要、これから調べたやつでしょうか、今15市と いうのは。私16市だと思ったのですが。 〇議長(佐藤宮吉君) 政策推進課長。 〇企画部政策推進課長(相馬正喜君) 今ほど申し上げましたのは、昨年の5月1日現在のデータを 私ども持っておりますので、新潟市以下今のようなお話を申し上げました。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) ここには16市というふうに書いてあるのですけれども、15でも16でもどちら でもいいのですけれども、20市の全体の中で15、16となりますと、約70%が国際交流、何らかの形で 行われているということなのですが、こういう現状に市長、どういうお考えでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほど申し上げましたが、国際化の時代ということで、当然交流があってし かるべき時代に入ったということでありますので、積極的な交流をしていく必要があろうと考えてお ります。この村上市におきましても、何ら引けをとることのない観光地でありますので、幾らでも海 外からお客さんを呼べる市であると私は考えております。先ほど申し上げましたが、それぞれの地域 で盛んに国際交流もやっておりますので、まずそれらをもう少し発展的に伸ばしていきたいと、その ように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 交流のあり方、さまざま考えられると思うのですが、私は日本の歴史に深い つながりのある地理的な優位性も考えられます川、海の向こうの北東アジア地域なんか交流が望まし いと思うのですが、市長さんの考えはいかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 対岸の北東アジアでありますので、それは当然のことながら、一番近い身近 な交流の相手ではあると考えております。先ほども申し上げましたが、山北地区においては台湾と今 でも交流を続けております。毎年行き来をしているという現状でありますし、また神林地区において も中国との交流、そしてその話の中で農産物、林産物、森林も含めた話等も行ってきているわけでご ざいまして、また4月の初旬ころでしたか、中国に行ってくるというようなことでありますので、そ れらも含めて極東アジア等もこれから視野に入れながら、当然考えていく施策の一つであると考えて おります。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 旧神林村の話が今出たみたいですので、旧神林村では平成6年からですか、 中国の黒竜江省、二道河農場というところと親交を深めていると聞いておりますが、これは行政と民 間を含めた形で行われていると聞いておりますが、合併後はどういう関係になっているのか、お伺い いたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 合併後もその活動は続けております。日中友好交流協会という協会を設立し て、私も会員になっておりますし、議員の方々も会員になっている方もいらっしゃるわけでございま して、合併後も活発に活動を続けるということでございますし、また昨年でしたか、内モンゴルから 使節団が当市にやってまいりまして、非常に当市の森林、林業、木材あるいは米等に関しまして非常 に興味を示していただきまして、ぜひとも来ていただきたいということでお誘いを受けておりますの で、機会があれば行って、そしてそういうような交流ができないか、あるいは交易ができないかとい うようなことを考えてまいりたいと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 市長さんが今言われるのは、岩船国際交流協会でございます。これにつきま して、市長さんも会員になっていらっしゃるということですか。今後この岩船国際交流協会というの は、神林の道の駅の穂波の里というところに事務所があると聞いておりますが、新市としてどういう ような協力関係でこれからやっていく考えなのか、お伺いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今のところ、市から特別に補助金を出したり、行ったり来たりするのに対し まして何ら手だてをしていないわけでございますが、ただ民間で積極的に活動を展開しておりますの で、当面はそれらについて応援をしていきたいと。応援もいろいろな応援がありますので、お金を出 すだけが応援ではございませんので、いろいろな知恵を出し合って友好的な交流をこれからも行って いけるように、市としても協力体制を整えていきたいと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) ありがとうございます。   それでなのですが、中国の総領事館がことしじゅうにできるということで、時期はまだ定かでは ないみたいなのですが、それにつきまして相当な訪問団が来るような話を聞いております。東京とか さまざまなところを見学して、最後には村上の瀬波温泉に泊めたいというような岩船国際交流協会で は考えているらしいのですが、それにやっぱり市としてもバックアップできる、どういう形でバック アップできるのかわかりませんが、やっぱり協力して最後の晩は村上の瀬波温泉で一晩過ごしてもら うような格好をつくっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 大変私どもも考えております。総領事館ができるということは、新潟県にと っても画期的な出来事でありますので、多くの人たちが訪れて、そしてこの村上の瀬波の温泉の宿ま で来ていただけるということについて努力をさせていただきたいと思っておりますし、また瀬波を中 心とした観光協会におきましても、先ほど申し上げました対岸でありますロシア、台湾、中国韓国、 これらの富裕層をねらった観光客を誘客したいという積極的な動きもありますので、連携をとりなが ら、観光協会とこれから行動をともにしていきたい、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) どうもありがとうございます。   それでは、3点目の契約検査室についてお伺いいたします。100年に1度の不況と言われている 昨今でありますが、迅速な入札執行が求められていると思いますが、契約検査室の4人体制というの は適切なのかどうか、お伺いをいたします。これは、村上市と同等の予算規模を持つ市はどういう人 数体制になっているか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) その点については、担当部長から説明をいたさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務部長。 〇総務部長(小田吉雄君) よその市の状況は存じておりませんけれども、現在の市の体制の中では、 今の体制がベターというふうに考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 私この3点目の質問は、急遽行うことにしたものであります。私どもの寿山 荘の入札に至るまでを余り遅いものですから、調べさせてもらいましたら、大変時間がかかっており まして、設計の成果品が上がってきたのが5月1日でありまして、入札にかかったのが5月の28日だ と記憶しております。旧私ども朝日村の時代であれば、はっきり言って悪いのですけれども、6月中 旬までには工事完了になるぐらいのスピードでいつもやっておりました。老人クラブからの陳情もあ ったわけですから、一日も早い再開が望まれていたわけですが、どういう事情でこういう、7月の半 ばごろらしいのですけれども、できるのが。総務部長、お願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇総務部財政課長(佐藤昭一君) 今ほど議員のほうから寿山荘というお名前が出ましたが、私ども の財政課のほうで受け付けたのが5月の8日でございました。その間ずれがあるというのは、連休が 入ったものですから、5月8日にいただいて、入札の広告が5月15日ということで、それから2週間 の期間ございますので、議員おっしゃったように入札日は5月28日になったという事情がございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 私聞いたのとは若干違いますけれども、別に寿山荘の件をどうのこうの言う わけではございません。100年に1度のこの不景気の中で、毎週木曜日が入札日なのだそうですけれ ども、そういう毎週木曜日を火曜日と木曜日にするとか、そういうふうにはできないものなのですか、 日にちを変えるということは、ふやすということは。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇総務部財政課長(佐藤昭一君) 確かに昨年と違いまして、ことしは国の経済政策がございまして、 入札の件数が非常にふえております。そういった関係で、できるだけこなすようにということで契約 検査室のほうにはお願いしておりますので、そういった特殊な事情ということで議員の危惧される点 がもしかするとあったかもしれません。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 追加答弁をさせていただきますが、議員ご案内のとおり、国の20年度予算、 第2次補正、そして立て続けに21年度の第1次補正が来たわけでございまして、どこの自治体も非常 に職員体制とか、早く入札を出して、早く工事を発注して、早く経済効果上げなさいということであ りますので、非常に苦慮している現況ではございますが、極力できる限り早く入札をして、そして地 域経済の底上げに寄与していきたいと、そのように考えておりますので、ご理解をいただきたいと思 います。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) ありがとうございます。   これで質問終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) これで小田信人君の一般質問を終わります。   午前10時50分まで休憩します。           午前10時40分  休 憩                                                        午前10時50分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、10番、齋藤信一郎君の一般質問を許します。   齋藤信一郎君。           〔10番 齋藤信一郎君登壇〕 〇10番(齋藤信一郎君) おはようございます。鷲ヶ巣会の齋藤信一郎と申します。議長のお許しを いただきましたので、短時間に質問させていただきます。   初めに、今、日本の経済は最悪であり、村上市の経済状況はその不況のどん底にあると考えます。 また、この不況は二度と復調のできない状況にもあるのではないかと危惧するものであります。だれ が呼んだのか、100年に1度の大不況とかと言われております。責任のない流行語に私どもは振り回 されているわけでありますが、生産性を忘れてマネーゲームにおぼれた結果、こういう不況が生まれ たのだと思います。かつていろいろ流行語がございました。経済が破綻してバブル崩壊だと言われた ときもありましたし、また次には「21世紀」というその流行もはやりました。私は、21世紀を迎える と、天の岩戸が開いて私どもに幸せの光が来るのだ、そう信じていたのですが、何事もなく、その後 「合併」という流行語に遭遇をいたしました。合併、合併と、寄るとさわると合唱され、特例債をど うするのだというふうな詰問が相次いだわけでありますが、長期の準備期間を経て村上市が誕生して 1年と2カ月を迎えました。これに際して、役、職員ともに職務、職責の限界を超えた努力によって、 格差、地域性の異なる難題を克復し、着実に行政が進められていることに高く私は大きく評価できる ものと思います。   しかしながら一方、大きな期待を持って合併に参画した市民の中にも、遅々として合併の効果が 肌に感じることの少ないことに、待望が大きかったまたゆえに、失望感があるのは現実であります。 行政の仕組みからして、初年度に基本計画を立てる、次年度に条例を定め、委員会を立ち上げ、協議 の後、3年度目に予算計上して執行するという、市民はその時間の長さにいら立ちが募るばかりであ ります。加えて不況に遭遇をいたしました。悪いことにまた税の改正が重なり、住民の負担が二重、 三重となり、苦悩となっているところであります。この合併がもう2年ほど早ければと惜しまれる思 いでありますが、新市村上市に課せられた運命と申しますか、克復をしなければならない課題である と考えます。村上市は、幸いにして村上市行政の構成が5カ市町村により、すぐれた行政マンが集結 をされました。頭脳集団とも言われる集結を得たわけでありまして、あわせて特別職のご三方が参入 されました。ご三方、長年の実績を備え、政治手腕がこの上ない人材がそろわれたわけでありますが、 この住民生活の危機状態を救済づける体制がここに整っていると私は理解をするところであります。 三役堂々のそろい踏みでありましょう。ここでどどんと大きく私財をなげうって、越後村上米百俵の 奇策が打ち出されるものと私は信じております。   そこで、質問をいたします。私の質問は、大別して3項目ありますが、3項目とも今日まで先輩 議員が質問をされた課題であります。私は、あえて総論、形式にとらわれることなく、現実直視し、 現場重視した市民レベルと申し上げると失礼ですが、私のレベルで質問をさせていただきます。これ も年とった私の役目であろうかと、そう思って質問させていただきます。   第1点目、行政改革と財政健全化の徹底について。平成21年度予算においては、一般会計が約29 0億、特別会計が約230億、上下水道事業会計が約20億、合計で年間540億の収支であり、月商に割る と約45億円となります。この額は、村上市内には比較のできる民間企業はない額に相当いたします。   @として、いかにこの予算を有効に予算の編成と執行がなされるのでしょうか。   Aとして、職員のスリム化が行われています。どのような影響をもたらしているのかをお尋ねを いたします。   2つ目に、活力と魅力に満ちた都市づくりについてお伺いをいたします。村上市の経済は、疲弊 の真っただ中にあります。圏域の中心は、やはり旧村上市でありましょう。これまで旧村上市で牽引 してきたのは、建設業が約350億、観光業界で約250億であると伺っております。本当の意味での経済 都市、観光都市づくりを目指すべきであると考えます。村上市の総合計画作成に向けて、どのように 進められるのかをお尋ねをいたします。   @、村上駅周辺の整備実施を急ぐべきであり、このことは交流人口と観光人口の飛躍的増加を目 指す上で最良の事業だと考えます。市長は、どのようにお考えでしょうか。   Aとして、日沿道の開通が予定もあり、高速交通体系の整備が最も必要な事業と考えます。数あ る特別事業の中で、地域を代表する拠点として大きな役割を果たしてまいりました朝日みどりの里が ございます。今後このみどりの里の運営に当たり、どのような方策を考えているのかをお尋ねいたし ます。   B番、今、国会において、平成21年度の補正予算が決定されました。村上市に交付される配分額 に合わせて、不況にあえぐ危機的状況下にある市民生活にどのような施策を持って地域の再生、活性 化を図るのかをお尋ねいたします。   3点目、新市の課題は地域住民サービスが原点であると私は考えます。   @に、不況のため、市民生活は不安定なものになっている現況には、行政の温かさが必要であり、 特に税金の徴収に際してどのような対処、対応をお考えなのかをお尋ねいたします。   A、生活環境の悪化に対して、やはり暮らしが第一であり、安定した収入を確保する必要がある と思います。雇用を確保するための対処、対応をどのようにお考えなのでしょうか。   B、地域の自然環境を保持することは、避けることのできない私どもの義務であると考えます。 山紫水明の自然環境を守ることが地域住民に対するサービスと考えますが、自然環境の保持、対処に ついてお伺いをするものであります。   以上、3点について質問をさせていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、齋藤議員の3項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に、1項目め、行財政改革と財政健全化の徹底についての1点目、いかに有効的に予算の編 成と執行がなされるのかとのお尋ねについてでございますが、合併2年目を迎えて新市で心がけてい るのは、合併による地域の不安解消でございます。合併したことで不便、行政サービスの低下が市民 から聞こえることがないよう、議会の皆さんとともに合併してよかったという声を一日でも早く実現 するために予算を編成しているつもりでございます。また、執行についても発注方法、地域バランス 等を考慮しながら行ってまいりたいと考えております。   次に、2点目、職員のスリム化が行われているが、どのような影響をもたらしていると考えるか とのお尋ねについてでございますが、これまでも申し上げているように、毎年多くの職員が定年を迎 えます。10年間をかけて全職員の3分の1以上が退職となりますが、人口の減少が想定される中で、 職員数については合併時の約束でもあります「各年度の退職者の7割分を減じます」を村上市行政改 革大綱に反映させたところでございます。今年度であれば、退職者49名、消防職員、保育士を入れて でございますが、採用者を12名にいたしております。そのことによります人件費の削減でございます が、4億円弱を削減をいたしております。   ご質問の職員の減少による影響でございますが、市民ニーズが多様化する中で、本市にふさわし い市民サービスができるように、まずは職員の能力向上と意識改革がどうしても必要であります。そ れとともに、組織機構の再編をはじめとするあらゆる分野での改革を進めていかなければなりません。 これらを進めるには、市民や地域の皆様とともに、まちづくりに取り組む協働のまちづくりという意 識が欠かせないと考えております。   次に、2項目め、活力と魅力に満ちた都市づくり、まちづくりについての1点目、村上駅の周辺 整備は交流人口と観光人口の飛躍的増加を目指す上で最良の事業であり、実施を急ぐべきとのお尋ね についてでございますが、村上駅周辺の整備については、中心部のまちづくりにとって、また観光地 村上の顔でもあり、極めて重要な課題と認識をいたしております。さきの3月定例会でも申し上げま したように、合併議論の中でも村上駅周辺整備事業として駅前広場整備、駐車、駐輪場整備、あるい はまた東と西口を結ぶ自由通路などの計画があります。策定を進めております総合計画において、財 政計画や合併基本計画登載事業などの整合性を図るなど、十分な検討を行い、可能な方向性を見いだ していきたいと思っております。   次に、2点目、日沿道の開通予定もあり、高速交通体系の整備が最も必要な事業と考えます。数 ある特別事業の中で、地域を代表する拠点として大きな役割を果たしてきた朝日みどりの里の今後の 運営に当たり、どのような方策を考えているのかとのお尋ねについてでございますが、ご案内のよう に朝日インターまでの開通は平成20年代前半と聞いております。当施設は、温泉のある道の駅として 全国的にも誇れる施設であり、高速道のオアシスとして観光客の立ち寄りが増大し、朝日みどりの里 の利用もますます高まるものと期待をいたしております。ただ、インターチェンジ出口からみどりの 里の位置を示すものがないため、高速道路利用者に周知を図る案内看板の設置は必ず必要であると考 えております。施設としてはほぼ整備が完了したものと考えておりますので、食堂や宿泊施設のリニ ューアルや営業時間、営業内容等開通後の動向を勘案し、対応すべきものと考えておりますが、みど りの里運営委員会に検討をお願いしながら、進めてまいりたいと考えております。   また、私の公約でもあります都市との交流を促進するための海岸部でのクラインガルテン、ちょ っと難しい読み方ですけれども、簡単に言うと長期宿泊体験施設、一年じゅうを通してそこに泊まり ながら、体験交流をしていただく施設、これクラインガルテンというのですが、クラインガルテンの 実現のため、その前段として朝日みどりの里周辺農地とみどりの里宿泊施設を活用したクラインガル テンを来年度から実施できるよう進めてまいりますので、さらに施設の利用が図られるものと考えて おります。いずれにいたしましても、朝日みどりの里は観光拠点として雇用確保の場としても重要な 施設であるため、さまざまな面から検討しながら、施設を継続する方向で取り組んでまいる所存であ ります。   次に、3点目、今国会において平成21年度の補正予算が決定されたが、不況にあえぐ危機的状況 下にあり、市民生活にどのような施策を持って地域の再生、活性化を図るのかとのお尋ねについてで ございますが、本市では地域活性化、経済危機対策臨時交付金として約9億1,000万円を見込んでお り、現在事業の選定をしているさなかであります。この地域の再生、活性化を図るべく、事業の種別、 規模、地域配分などを考慮に入れて取り組んでまいりたいと考えております。   次に、第3項目め、新市の課題は地域住民サービスが原点であるの1点目、不況のため市民生活 は不安定なものになっている現状には、行政の温かさが必要であるが、税金の徴収に際してどのよう な対処、対応を考えているかとのお尋ねについてでございますが、税金の徴収に際しての対処、対応 については、常に法令遵守はもとより、あくまでも税負担の公平性、公正を忘れずに取り組んでいる ところであります。納税義務者の中で、病気や事業の休廃業等の特別な個別事情が発生し、税の納付 に困難な状況が生じた場合には、納税相談などにより事情を十分把握しながら、分納や減免などで対 処しているところであります。今後においても個々の納税相談に応じながら、きめ細かく対応をして いくつもりでおります。   次に、2点目、生活環境の悪化に対して、雇用を確保するための対処、対応をどのように考える のかとのお尋ねについてでございますが、世界的な金融不安、経済収縮の中で市内企業への受注減少 や生産調整、さらには雇用形態の多様化などにより正規雇用が減少する一方、非自発的離職者やパー ト従業者が急増しております。有効求人倍率の低下が物語るように、厳しい雇用情勢であり、職を求 めている多くの人たちが安定した収入源がなく、職があってもパート採用など収入が少なく生活が困 窮しているのが現状であります。市といたしましても、地域雇用を確保するため、国の事業であるふ るさと雇用再生特別基金事業、緊急雇用創出事業臨時特例基金事業を積極的に活用し、求職者、失業 者対策を講じているところでございます。具体的には、ふるさと雇用再生特別基金事業では、商店街 空き店舗活用事業や観光客誘致推進事業の2事業を実施し、予算額790万1,000円、雇用者4名を、ま た緊急雇用創出事業臨時特例基金事業では、猿害、猿の害による農作物被害防止対策事業や有明的場 遺跡出土品整理事業などで6事業を行い、予算額3,070万円、雇用者数27名を今年度創出する予定で あります。さらに、国の第1次補正予算に計上されている緊急雇用創出事業臨時特例基金事業につい ては、3,000億円の基金の積み増しが予定されておりますので、本市といたしましても新たに18事業 を申請し、平成21年度で予算額4,926万8,000円、新規雇用者58名の積み増しに力を注いでまいる所存 であります。また、立地企業への制度資金の支援や企業訪問を実施しているほか、今年度も企業誘致 活動を推進しながら、地場産業での雇用確保も大きな課題であります。さらに、企業情報連絡会議や 人材育成懇談会等で関係機関と連携をとりながら、雇用情報の収集、提供に努めるととも、各種雇用 助成制度の普及啓発活動や相談活動を推進してまいりたいと考えております。   次に、3点目、自然環境の保持、対処についてのお尋ねについてでございますが、本市において は本年3月の第1回定例会で議決をいただきました村上市環境基本条例が4月1日から施行をされて おります。この条例は、すべての市民は健康で文化的な生活を営むために、良好で快適な環境の恵み を受ける権利を有するとともに、かけがえのない環境を将来にわたって守り、はぐくみ、さらに将来 の世代へと引き継いでいく責務を負っていることを基本に据え、自然環境を含めた環境への取り組み に対する本市の基本姿勢を定めたものであります。したがいまして、恵まれた本市の自然環境を保持 するための施策としての次の2点を考えております。   第1には、ごみのポイ捨て、不法投棄の防止、公共水域の水質保全、人と自然が豊かに触れ合う 環境の保全、確保等の施策、すなわち環境基本条例の施策を推進することであります。   第2は、環境基本条例に基づく環境基本計画の策定と、これにあわせて地球温暖化対策の推進に 関する法律に基づく地域推進計画の策定を今年度と来年度の2カ年をかけて行い、これらの計画に基 づき施策を展開することであります。環境基本計画の策定に当たっては、ワークショップや各地での 懇談会等を通じ、環境基本条例の趣旨の浸透を図ることにより、市民への環境保全の意識啓発を行い ます。自然環境への施策を進めるには、行政だけの取り組みでなく、共通認識を持った市民はもとよ り、関係機関や事業者、民間団体などの連携が不可欠であります。また、地域推進計画については、 地球温暖化の主因とされる二酸化炭素、メタン等の温室効果ガス排出の抑制のための具体的な施策を 盛り込んだ計画となります。今後これらの計画策定を着実に進め、各部局における個別具体的な施策 を総合的に展開し、本市の自然環境保持、保全の対策を進めてまいりたいと考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 齋藤信一郎君。 〇10番(齋藤信一郎君) 市長の説明、内容、そのとおりだと私も思いますが、一歩引き下げて、直 接住民にかかわる問題について説明をさせていただきます。   人口100人に1人の割合が職員数で妥当であるというようなお考えもあるようでありますが、私 は将来事務構成が整った場合は650人が適正であり、妥当であろうと思っているのでありますが、し かしながら現在の状況、職員の減少によって委託業務が増大をし、かつ技能職員、技術職員の減少を 招いております。職員能力の私は空洞化になるのでないかと、そう危惧をするものであります。現在 でも委託に頼る業務が年々大きくなるのは必至であり、またこの部局制にしたことから、職員の適材 適所、配置は市政職務に大きな影響があるものであると思われます。職員の再教育あるいは重点的新 人職員は民間に出向して、地元経済と民間企業の合理性を徹底して学ぶことも大切であろうかと思う のですが、市長のお考えを伺います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 行政改革の一環で職員の数を今約1,000人おるわけでございますが、それを7 00人にしていきたいということでありますが、これはどうしてもやらなければならない改革の一つで あると考えております。なぜかといいますと、人件費を減らすことによりまして、村上市の健全財政 を堅持する必要があるわけでございますので、どうしてもこれは取り組んでいかなければならない。 その上で、住民サービスが低下しないように、あるいはまた事務事業に迅速に、適切に対応するよう な職員が求められてくるわけでございまして、職員の皆さんにおいても非常に大変な時代に入ってき たわけでございます。より高度な能力、より高度な技術、そしてモチベーションの高さが要求されて まいりますので、職員自体にもそのことを十分に徹底をさせて、理解をさせていきたい、そのように 考えているところでございます。   当然のことながら、今現在は部制をしいておるということでございますが、職員が年々、年々減 ってまいりますので、平成の23年から部制は廃止をいたします。何々部、何々部というのは廃止をい たしまして、課制に戻すということでございます。どうしてかといいますと、部長がいて、課長がい て、課長代理がいて、参事がいて、副参事がいてとなりますと、人数が減ってきて一般職員がだれも いないというようなことにもなりかねない現状が来ると予想されますので、23年度からはご案内のよ うに課制をしいていくというようなことでございまして、それにあわせてごらんになっておわかりの ように、各支所の支所長は地域振興課長を今年度から兼任、兼務をいたしております。そして、本庁 の部長においても課長を兼務して、平成23年からの課の移行に備えているということでございます。 そして、民間企業へ派遣して、いろいろなことを習ったらいいのではないかということでございます が、当然それも考えて計画の中に入れております。民間でなければできないノウハウあるいは民間で のサービス、お客さんに対するサービス、イコール住民のサービスでございますので、そのような接 客マナー、接客態度等も派遣をして身につけさせていきたい、そのように考えているわけでございま す。いずれにいたしましても、この行政改革、財政改革は村上市がこれから未来永劫に健全財政を堅 持していくという観点から、私どもは取り組んでいるわけでございますので、よろしくお願いをした いと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 齋藤信一郎君。 〇10番(齋藤信一郎君) ただいまの市長の答弁で、長期的に将来に向けてそれぞれのいろいろな考 え方があることを理解をいたしました。しかし、今現在、国と県とのかかわる事務量が年々ふえてい ると私は伺っております。また、この事務系列の中で本庁と支所に分散していることによる非能率的 な問題も多発していると。また、職務時間が少なくなりました。また、今年度から37名の職員の減員 があったわけでありますが、これらによるしわ寄せはかなり大きなものがあろうかと私は思います。 その職務をカバーするためには、やっぱり臨時雇用あるいは臨時職員で補てんしているのが現状であ ります。私たまたま役所に出向いたわけでありますが、担当職員がいらっしゃらない。しからば課長 いらっしゃいますかとお尋ねしたところが、職員と一緒に市道、市有地の草刈りに行ったというお話 でございました。私は、その行為は、その意欲はすばらしいものだということで、つまり予算がない から職員でカバーしようという試みだというふうに思いましたが、反面事務職はそれほど余裕がある のだろうかと疑いました。時間外とか休日に奉仕するならいざ知らず、職場を放棄して予算不足の草 刈りをカバーするというのは、だれの意図だったのだろうかとつくづく考えたことがございます。本 来の業務をおろそかにして、草刈りが必要なのでしょうか。確かにたくさん草がぼうぼうで、荒れ放 題の場所があります。予算不足を職員に対応させるのが果たしてこの業務にプラスになるのか、マイ ナスになるのか、私は判断に苦しむところでございました。   もう一件、私どもが支所に要件あってお邪魔すると、必ずと言っていいくらい本庁に申し出ると、 申し上げますと、「上げます」という言葉が出るわけでありますが、その本庁の対応が全く遅い。ま た、催促をすると、多忙なのか、除外しているのか、なかなかその要望に返答がないのが事実であり ます。そんなに私は、この本庁と支所の差があるのか、あるいは職員のレベルがそのくらい違うのか、 私は不思議でならないのでありますが、何かそこに問題があるのでしょうか、お伺いをいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 草刈りの件でございますけれども、これ支所の話でございますか。どこの草 刈りに行ったのかは、ちょっと私もわかりませんけれども、それ相当の理由があって草刈りに行った と私は認識をいたしておりますし、そうあってほしいなと考えております。何かイベントがあるとか、 あした何かあるとか、どうしてもその草を刈らなければならない理由があって行ったのではないかな と。そうでなくて、日常的に草が生えてきたからそれを2人で刈りに行ったということであれば、非 常に問題があるわけでございますので、できればそういう点を具体的に後ほどでよろしゅうございま すので、お教えいただければありがたいなと、そのように考えております。   本庁と支所の連絡が悪い、あるいは支所に物を頼みに行ったり、あるいは申請に行ったときに本 庁に聞かなければわからないというようなことでございますが、極力そういうことはないというよう にしなさい、していかなければならないわけでございますので、それらについても事あるごとにそれ は訓示をしているところでございます。支所に行って、本庁に聞かなければわからないこともあろう かと思いますが、そういう場合には早速本庁と連絡をとってその場で対応をするようなことでなけれ ばならないわけでございますので、いずれにいたしましても本庁と支所、これは一体のものでござい ますので、密な連絡をとって、本庁と一体感のある本庁、支所機能を構築していくことがどうしても 必要でありますので、これからもそういう教育をしていくということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 齋藤信一郎君。 〇10番(齋藤信一郎君) 2点目の活力と魅力に満ちた都市づくりの再質問をさせていただきます。   総体的に申し上げますが、交通体系の整備は何よりも優先を要する事業であると私は考えますし、 村上市の総合計画の中に当然盛り込まれている懸案もあるわけでありますけれども、それを着実に実 行することにより、絵にかいた夢物語にならないように、そして村上市全体が取り残されていくその 心配を解消していただきたいと、そんなふうに思っております。日東道が22年度にも朝日まで開通予 定とお聞きしますが、関連してアクセス道路の未整備で渋滞を期するところが数多く出る可能性は大 であると私は考えます。まず、インターから市内への交通量が増大し、七湊線の踏切は、恐らく難所 になるだろうと思いますし、原信の出店、かつて村上7号線でジャスコ・プラザが誕生した折なよう な、土曜、日曜、祭日には交通量が7,000台もふえたような大混乱があったことを考えれば、国道345 号の影響及び市民生活や朝夕のラッシュを考えたとき、救命救急の時間的弊害は必ず発生すると思わ れます。また、山居町の旧サティ跡地が住宅地として生まれ変わります。駅の線路を挟んで西側、緑 町5丁目にスーパーに引き続いてドラッグストアーあるいは100円ショップの商業店が建ち並びます。 そして、着々と進められている住宅の建造と、あわせてあの地域は1つのコンパクトな都市形成がで き上がると私は考えております。かつてジャスコの誕生の折の混雑を解消するためにも、この辺の交 通体制の整備が何よりも先行しなければならないのではなかろうかと考えます。まず、山居町から34 5号の市道の開通が必要でしょう。また、駅前から西口、緑町への連絡自由通路の建設が必要であり ます。また、村上岩船港線の道路が温泉街道に接続することも緊急を要する課題ではなかろうかと、 そんなふうに思っております。市長のご見解をお伺いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 質問が多くて、総体的な答えになるかもしれませんが、お許しをいただきた いと思っております。   高速交通体系、とりわけ日沿道が今朝日まで来ようとしているわけでございまして、当然のこと ながら高速道路は一通過点になってはならない、してはならないわけでございますので、それらにつ いては十分に検討していきたい、そのように考えております。7月18日に荒川胎内インターまで高速 道路が開通をされます。さきに申し上げましたように、県立坂町病院も非常に医師不足が深刻の度を 増しているということで、この前一日院長をさせていただいたときに、坂町の院長先生からどういう 効果がありますかとお聞きいたしましたら、新潟から坂町まで高速道路ができたことによって、お医 者さんが通勤可能になって来てくれる可能性があるというような非常にうれしいことも聞いてまいり ましたので、非常に大きな効果が期待できるものではないかなと、そのように考えております。当然 高速道路、インター付近、インターチェンジとつながるアクセス道路については、十分な整備をして いく必要がある、そのように考えております。また、ご説のように、駅と駅を挟んで、駅の東側、そ して駅の西側、非常に今西側についても活性化をしている現状でありますので、西と東を結ぶ何らか の方法は必要であるというような認識のもとにこれから取り組みをしていきたい、そのように考えて おりますので、よろしくお願いをいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 齋藤信一郎君。 〇10番(齋藤信一郎君) 次に、みどりの里についてお伺いをいたします。   みどりの里は、1つの拠点として、またこの地の利の便もありまして、日沿道開通後は確実に交 流人口が増大します。この期に、朝日みどりの里は思い切って生まれ変わるべきだと。観光と文化、 健康、いやしのやかたにする必要がございます。そして、地産地消を売り物にして、新鮮な野菜市場 と村上牛の庭園型レストラン、あるいは朝日の朝日豚、神林黄金豚の手料理は、ここしかないという この薬膳料理、そして村上に行ったらみどりの里の名物料理を食べようというような、また村上のお 土産はみどりの里のあれを買ってきてくださいと、大きく評価をされるブランドづくりが必要だと思 うのであります。どうぞ懸案の問題も大きくありましょうが、大きく脱皮をしていただきたいと思う のですが、みどりの里の一番の欠点は、国道沿線で200メーターある敷地の段差であります。段差ほ どこの集客に弊害になる課題はないと私は思っています。道の駅に入る、そして2段、3段のスロー プを経てお客様がトイレタイムに来ても、必ず物産館、食堂に向かうことはありません。これを解消 するのがやっぱり課題ではないかと、そんなふうに思っております。しかも、みどりの里物産館は、 3段、4段の階段がございます。階段ほど弊害が大きいものだと、私は常々毎日あそこを見て、そう 感じているところであります。   ちなみに申し上げますが、先ほど寿山荘の話がありました。朝日村の老人会が寿山荘のかわりに あかまつ荘を利用させていただきました。あかまつ荘の弊害は、1階に休憩室がありますが、2階に 浴場という体系で、老人は全く利用しようとしないのが現実でありますし、今現在朝日の体験交流館 からまほろば温泉までにげたを履いて通っている。通路がないものですから、通っている。その中に は、1つ、2つのやはり階段がある。非常に苦情が出ているわけでありますが、この階段を解消する ことは、よその地域の施設、特に新井インターあたりの施設をよく学んでするべきだというふうに思 っているところであります。   そして、この駐車場が絶対量不足になります。今現在あるスペース、まほろば温泉の前の第1、 第2駐車場を一体化することによって、30%、40%の駐車のスペースが生まれ変わるというふうに思 っております。   なお、加えてこの食堂の配置がえが必要です。現在の食堂は、大変失礼な言い方ですが、まちな かにあるラーメン屋の形式に〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕あります。今あるやはり日本 間を小上がり式に高級感持った構造にすることによって、この施設に訪れた方々が食を楽しみ、休憩 をされ、ひいては売り上げが倍増するものだと、そんなふうに思っています。特に運営については、 私よく気にしているのですが、現在の考え方は今まではこうだったと、前任者はこうだったのだと、 一生懸命にやっていますと、そして営業も暇暇に行っていますと、こういうふうな返答が来ます。こ のような経営状況が毎年6,000万の税金を失われている原因であります。そして、試案を申し上げる と、必ず運営委員会で検討しますという。運営委員会とは何ぞや。私は、運営委員会というのは、任 命されたら責任を持って赤字を解消する努力をするのが運営委員会だというふうに理解をしていると ころであります。これについて、副市長、一言。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 突然振られましたけれども、私もみどりの里、本当にかかわってきま して、当初の計画は物産会館がメインでありました。それをだんだんつけ足しといいますか、ほかの 施設をいろいろな場所に配置した中で、本当に利用客に、昔はそれでよかったのでしょうけれども、 最近はやっぱりバリアフリー、また一体感を持てる、そういう道の駅が今あちこちに誕生しています。 そういう意味では、本当に全体計画、総合計画、全体的計画がちょっと当初からできなかったなとい うのがあります。そういう意味で、今後この経営については、本当に議員ご指摘何回もされましたけ れども、いろんな方法、またそれこそせっかく運営委員会もあるわけでありますので、それらの委員 会の報告を謙虚に受けとめながら、今後の経営をしていければと考えております。何しろ旧朝日村の 本当に観光拠点でありますし、農産物等も野菜の直売所は非常に反響がよくて売れているというよう なことでありますので、地域の皆さんのいろいろ本当に雇用の場、またお金を取る場として本当に重 要ではないかなと考えておりますので、今後ともまたいろんな面でご支援、ご協力を議員にもお願い をしたいと思います。   以上です。 〇議長(佐藤宮吉君) 齋藤信一郎君。 〇10番(齋藤信一郎君) 時間がありませんので、急いで申し上げますが、第3点目について少々質 問をさせていただきます。   今年度特別機動整理班が設けられて、徹底的に厳しく滞納の回収に入るということでありますが、 先ほど市長の説明のとおり、温かなやっぱり手法も必要でないかというふうに思います。課税、課税、 徴収、徴収という理論も確かにありますが、果たして課税が公平に課税されているのかと、評価が公 平に課税されているというのに私は疑いを持っております。それは、私の私見とも言われております が、これについては評価委員の方々の再考を求めて質問といたします。   そこでもう一点、生活環境については、やはり働く場所、収入場所、私考えたのです。働くため に食うのか、食うために働くのか、全く今の時点では……。〔質問時間終了のブザーあり〕 〇議長(佐藤宮吉君) 一応時間です。 〇10番(齋藤信一郎君) もう一分お願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 時間ですので。 〇10番(齋藤信一郎君) はい。この次に譲ります。   ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで齋藤信一郎君の一般質問を終わります。   午後1時まで休憩します。           午前11時41分  休 憩                                                        午後 零時59分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、24番、瀬賀秀雄君の一般質問を許します。   瀬賀秀雄君。           〔24番 瀬賀秀雄君登壇〕 〇24番(瀬賀秀雄君) 瀬賀でございます。私は、2点について一般質問させていただきます。   まず1点目は、神林地区情報通信基盤整備事業の概要と今後の情報通信ネットワークについてお 尋ねをいたします。そして、2つ目は日本海東北自動車道、荒川胎内インターチェンジ開通による今 後の経済、産業等への影響及び効果についてお伺いをいたします。   まず、1点目の情報基盤整備事業ですが、本件に関しては早期の整備を強くお願いをしていまし たが、いよいよ始動する運びとなりました。地域の住民の方々にとっては、待ち望んでいた整備事業 であります。この事業概要と事業費及び財源等、そしてまた今後の整備スケジュールとあわせて既存 の光ファイバー通信による3つのエリアにおけるネットワーク、これのマップについてお尋ねをいた します。   2点目、いよいよ来る7月の18日、待望の荒川胎内インターチェンジが供用開始となります。物 資や人の流れがこれによって大きく変わろうとしておりますが、この開通によって本村上市への影響 並びに効果についてどのように市当局は考えていらっしゃるか、お尋ねをいたします。そしてまた、 これも待ち望んでおりますが、新直轄方式による荒川から朝日インターまで、仮称でありますが、こ のインターまでの供用開始時期、そしてこれによって起こり得る、あるいは考え得る効果、影響、こ れの対策についてもあわせてお伺いをいたします。   なお、この2点目の効果等については、項目さまざま考えられますので、私のほうとしては7点 ほど上げております。1つは、経済効果はどのように考えられるか。そして、地場産業への影響はど のように考えられるか。この村上市の大きな産業の柱にもなっている観光業、これはどんなふうに変 わっていくでしょう。そして、工場誘致等の外部資本の導入についてはどのように働きかけをしてい くのか、あるいはされているのか。そして、交通体系への影響、また地域への環境、いい方向あるい は逆の方向考えられると思いますが、これの影響はどうでしょう。そして、その他さまざま考えられ る点があろうかと思います。これについてのご答弁をお願いしたいというふうに思っております。   一たん降壇をいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、瀬賀議員の2項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に、1項目め、神林地区情報通信基盤整備事業の概要と今後の情報ネットワークについての 1点目、事業概要と事業費及び財源等はについてでございますが、神林地区では学校等を含む公共施 設を光ファイバーで結ぶ行政情報の地域インフラネットを各地区支局までのインターネット環境が整 備されておりますが、各家庭までの支線部分の整備がなされておりません。村上市情報化基本計画で は、全市で高速ブロードバンド環境を実現するには、民間活力を最大限活用した施策が必要であると しながらも、神林地区については地域性など諸条件により情報通信事業者単独での事業展開が困難で あることから、公共事業により光ファイバーを整備するという方向性が示されております。   お尋ねの事業概要につきましては、各世帯に設置するIP告知端末機による双方向通信機能を利 用した行政からの広報や各地区単位の告知などのほか、各世帯までの超高速インターネットの接続を 検討しております。事業費は、概算で8億5,000万円を見込み、総務省の補助事業、地域情報通信基 盤整備促進交付金と補助裏に過疎債のような優良起債を確保できることが事業着手の条件と考えてお ります。なお、このたび国の平成21年度補正予算の地域活性化・公共投資臨時交付金を導入し、事業 実施が可能か今検討しておるところでございます。確実な財源確保のもとに事業着手に移行してまい りたいと考えております。   次に、2点目、今後の村上市全体の情報通信ネットワークマップについてのお尋ねでございます が、インターネットのブロードバンド化、携帯電話の不感地域解消、テレビの地上デジタル化や難視 聴の解消など、情報通信基盤の整備は通信ネットワーク各社、携帯電話キャリア各社、放送局各社な ど民間事業者の協力、または国県の整備事業により整備を促進してきたところであります。このこと により、携帯電話の不感地域やテレビの難視聴は、ほぼ全地域で解消しつつあります。また、イン ターネットのブロードバンド化につきましても、光ケーブルによる超高速ブロードバンド化について、 通信事業者への積極的な整備の促進を引き続き進めてまいります。   次に、2項目め、日本海東北自動車道、荒川胎内インターチェンジ開通による今後の経済、産業 等への影響及び効果についての荒川胎内インターチェンジの供用開始時と新直轄事業の荒川胎内イン ターチェンジから(仮称)朝日インターチェンジ間の供用時の本市への影響、効果、荒川胎内イン ターチェンジから(仮称)朝日インターチェンジ間の供用開始の見通しについてのお尋ねでございま すが、供用開始の時期については、新聞等では平成20年代前半、全区間2車線供用と報道されていま すので、本市といたしましても一日も早く供用できるよう国に要望してまいります。   最初に、1点目、経済効果とのお尋ねについてでございますが、荒川胎内インターチェンジの開 通は、高速道路が本格的に市内にやってきたと実感させる幕あけの出来事でもあります。高速道路を おりて、約20分程度で市役所周辺の市街地へ来ることができます。遠方から来られる皆様には、高速 をおりてから20分という時間の短さが今までは遠かった村上が近くなったというイメージアップにつ ながると考えております。また、平成23年3月31日まで実施されるETC休日特別割引により、上限 1,000円で高速道路が利用できることから、今までより格安の料金で村上市内に来ることができるよ うになり、旅行へ行こうとする意欲を高めるきっかけにもなると考えております。経済効果について は、具体的な数値で示すことはできませんが、新潟からの時間短縮はもとより、県外へのアピールが 大きな経済効果につながるものと考えて、私どもも取り組みを強化してまいりたい、そのように考え ております。   次に、2点目、地場産業はとのお尋ねについてでございますが、先ほど申し上げましたように、 高速道路への乗り入れが身近になることから、物流の時間が短縮され、安定した交通路が確保される ことにより、主要都市と本市の間の所要時間が大幅に短縮され、生鮮品や産直品の物流の面で時間短 縮と鮮度の面から商品価値が上がり、企業間での新たな交流が生まれ、経済効果が高まることが期待 できます。逆に本市を訪れるお客様が地場産物を購入し、短時間で帰路に着くことができることから、 特に生鮮食品を中心に今まで以上に購入されることが期待でき、地場産業の活性化につながるものと 考えております。地場産業にかかわる皆様には、今後も安全で安心できる商品をつくっていただくと ともに、付加価値の高い、ここにしかない本物のよさを出して、市民をはじめ観光客の皆様からも絶 賛いただけるこだわりの商品づくりに精進していただきたいと願っております。市といたしましても、 越後村上物産会等とも連携し、広報宣伝をしてまいりたいと考えておりますし、いろいろな産業団体 等とも連携をとってまいりたい、そのように考えております。   次に、3点目、観光産業はとのお尋ねについてでございますが、高速道路からの市内への乗り入 れが容易になることから、今まで以上に県内外の観光客が訪れることが予想されます。観光客が増加 することは、旅館やホテル、土産物店、観光と結びついた交通機関、あるいは観光農園など、地場産 業とリンクしたものなど多岐にわたって地域における観光産業が潤うことになり、経済的効果をもた らすものと思っております。特に本年は、新潟県全体で大観光交流年と位置づけ、例年以上に国内外 から新潟県においでいただけるよう宣伝しているところであります。また、本市はご案内のとおり、 山形県庄内地域や秋田県にかほ市等と連携し、日本海きらきら羽越観光圏として国土交通省から今年 度認定を受けました。国土交通省の支援を受けて観光圏域の魅力を発信していく予定であります。こ のような時期の高速道路開通は、観光産業にとっては追い風になるものと期待しているところであり ます。   次に、4点目、外部資本、工場誘致等への働きかけはとのお尋ねについてでございますが、現在 の経済状況は厳しい状況にあることは十分承知をいたしておりますが、若者の定着などを考えるとき に、外部の優良企業の誘致を図ることは重要な施策の一つであると認識いたしております。高速道路 の開通で圏域外への物流の時間が短縮されること、アクセスのよさを売り物に、立地企業の関連企業 の誘致や新規の企業誘致について、トップセールスはもとより、さまざまなつてを頼りながら、県内 外に働きかけてまいりたいと考えております。市民の皆様におかれましても、有力な情報がありまし たら、ぜひお知らせくださいますようお願いを申し上げます。   次に、5点目、交通体系の変化についてでありますが、荒川胎内インターチェンジ供用時は、荒 川胎内インターチェンジが端末インターチェンジで、アクセス道路の荒川道路が国道7号と国道345 号へ交通量を処理するため、現状と比較しても大きな変化はないものと考えられます。しかし、荒川 胎内インターチェンジから(仮称)朝日インターチェンジ間の約20.4キロメートルの無料区間が供用 されますと、現在国道7号を利用している通過交通が高速道路に流れると予想されることから、並行 する国道7号の渋滞の緩和と通行速度の改善、あるいは交通事故の緩和が期待されると考えておりま す。   次に、6点目、地域の環境への影響についてでございますが、先ほどもお答えしましたとおり、 並行する国道7号の渋滞の緩和と通行速度の改善がなされることから、自動車からのCO2排出量の 削減が期待されます。   次に、7点目のその他考えられる変化についてでございますが、何度も申し上げておりますよう に、県立新発田病院救急救命センターへの搬送時間の短縮が図られ、救命率の向上につながることと、 災害時の代替道路が確保されることなど、当市に与える影響、効果は大きいものと考えております。 また、新潟市との時間短縮により通勤が可能となることから、当圏域での医師の確保にもつながるも のと期待をしているところでもございます。しかし、高速道路はネットワーク化されてこそ産業、経 済、文化の交流や観光産業の活性化が図られることから、未整備区間であります(仮称)朝日イン ターチェンジから(仮称)温海インターチェンジの県境部分についても早期に事業化をしていただく よう強く国に要望してまいる所存であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) それでは、二、三再質問をさせていただきます。   2項目めの日本海東北自動車道の点から先に入らさせていただきます。まず、項目7つほど上げ まして、それぞれの効果、影響等について今市長からご答弁をいただいたところであります。市長ご 存じのとおり、インターチェンジ、荒川胎内ができて、それから以北、今後でき上がると。20年度後 半ではなかろうか、あるいは20年度半ばではなかろうかと今ご回答もいただきました。インターチェ ンジができるということは、今のご答弁の中では当然のように、よそから村上市に入り込んでいらっ しゃる方、いわゆる入ってきていただける方を想定してのさまざまな効果お話をいただいたと思うの ですが、道は開かれればこちらから人も出ていくということも当然あるわけです。インカミングだけ ではなくて、アウトゴーイングもあるわけなので、村上市民があるいは買い物、あるいはお勤め、さ まざまなことも考えて、こちらから出ていく影響、そのことも考えていらっしゃいますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) もちろん高速交通体系が確立されまして、政令指定都市であります新潟市が 近くなるわけでございますので、特に考えられることは、若い層を中心といたしまして、買い物等に は流れていく可能性は非常に高いと考えています。過去の例を見ましても、庄内圏域でございますけ れども、仙台市を抱えておるわけでございまして、仙台までの高速交通体系が確立された段階で、非 常に庄内地方の若い生徒あるいは青少年といいますか、若い人たちの層が仙台まで買い物に行けると いうことで、非常に行っているというような傾向もありますので、それらについては地元の商店の 方々もそこに負けないような魅力ある商店街づくり、あるいは自分の店づくりをしていくというよう なことが必要ではなかろうかなと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) もちろん地元の商店だけではなくて、さまざまな産業があるわけなので、そ ういうところからのこれからの取り組みというのももちろん個々でのご努力も必要でしょうけれども、 行政として、あるいは自治体としてのその外に出ていくということも念頭に置いた取り組みをしてい かなくてはならないのではないかなということをちょっとつけ加えて今市長にお聞きをしたわけであ ります。   経済効果、これは数字ではなかなかあらわせないというお話でした。さまざまな大小中の市があ るわけなので、その全国にある市の中で、一番自分の身近なところでインターチェンジが開設された ときにどれだけの経済効果があったのだろうというのが資料ではさまざま引っ張り出せます。中には、 10億あるいは10億以下というのもありますけれども、30億、50億の効果があったというふうに実際の 数字で出ているところもあります。当市としてはどれだけのものがあるのか、まだ市長としてはシミ ュレーションされていないということですので、これは別としても、その経済効果の中にさまざまな 問題が含まれています。今言ったように、黙っていては入るものが50億だとしても、出ていくものが 半分あれば25億なわけです。ですから、出ていく方々に対しての情報というのは、向こうでなかなか とめられない。つまり新しい情報がどこか外にあれば、必ず特に若い方はそれを求めて出ていきます から、出ていった方にぜひ伝えてもらいたいことというのは、村上市にはこういうものがあるよとい う情報を持っていってもらいたいわけです。これの取り組みをぜひやってもらいたい。それは、どう いうふうにしてやっていくかということは、今後の市長並びに副市長、皆さん方のご努力もあると思 うのですが、前私何回も一般質問で言っているように、今はインターネット社会です。第1の項目で、 私がネットワーク化の話をしましたけれども、そこにも後で触れますが、このインターネットの時代 において、何回も取り上げて担当課長、担当部長に申しわけないのだけれども、村上市のホームペー ジが本当にそれに対応しているのか、ここら辺非常に疑問でならない。例えば7月の18日に荒川胎内 インターチェンジが供用開始になります。今村上市のホームページ、私午後一にまだあけていません けれども、新しいニュースの中にそれが何か1項目でも載っていますかね。どうですか、担当課長。 〇議長(佐藤宮吉君) 政策推進課長。 〇企画部政策推進課長(相馬正喜君) 今ご指摘の件については、トップページのところには顔を出 しておりません。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 観光産業だけではないと思うのです。この7月の18日、高速道路のインター チェンジがオープンするというのは、これはさまざまな効果があるのです。その効果というのは、今 言ったように大事な村上市のホームページでも一言も触れていないというのは、これは本当に残念で あり、何をなさっているのだろうというふうに私は思います。こういう情報化時代の中で、このイン ターネット、特に村上市のホームページで来月の18日に自分のところのインターが供用開始になるわ けです。これを告知あるいは知らしめていないというのは、本当に残念でなりません。ぜひともすぐ にでもアップしてもらいたい。   観光産業の中で、二、三ちょっとお伺いをいたします。観光というのは、さまざまな多分野にわ たっておりますから、一概に1つに絞ることはできません。これは、ご担当の部局の中ではもちろん ご承知のことと思います。その中で、観光の種になるのは何かということをまず考えた場合、実はた またまきのう私の旧神林村の地区で、平林城跡というお城の保存会がありまして、それの総会と講演 会がありました。こちらの課長さんのほうも行かれておられましたけれども、その中で講師先生が新 潟日報の村上支局の諏訪支局長さんでございました。今後の観光の流れの中であえて平林城跡を取り 上げたわけですけれども、その平林城跡だけではなくて、この村上市にはお城跡というのは数多くあ ります。こういうものを取り上げて、観光課ということを目指すのであれば、ホームページを立ち上 げなかったら、これはまずだれも見てくれませんから、無ですよというふうにおっしゃっています。 つまりこういうことから言っても、観光協会のホームページ等、私前にも言いましたけれども、村上 市の観光分野でのホームページの中のリンクどういうふうにされているか、非常にそのところがまだ まだまちまちであり、弱い。今NHKドラマでは、「天地人」という非常に今多くの方が視聴されて いる番組が流れています。この越後を題材にしています。幸いなことに、この番組の後半からは阿賀 北衆も出てくるのではないかと期待はしておるのですが、今この観光というところ、特に歴史という ことを見ると、諏訪支局長さんもおっしゃっていましたけれども、戦国時代の武将を追っかける、追 っかけの若い女性の方が多いのだそうです。歴史の女性と書いて「歴女」というのだそうですが、こ の火つけ役というか、これに火がついたというのは、市長ご存じですか。あるコンピューターソフト のそういう歴史戦国物の漫画的なところから、イラストから出た、それが非常にブームを起こして若 い人たちに、特に若い女性に今いっているのだと。こういうところから見ると、村上市も平林城跡か ら始まって、こちらの戦国時代ですと、本庄繁長がいた村上城、それから朝日村にある大場沢の鮎川 氏、山北は府屋の大川氏、こういうところを1つの点から線へということで、よく市長も面という言 葉を言いますけれども、こういう流れを高速道路、インターチェンジができたときにアピールする1 つの手でもあるのではないかなというふうに、きのうお話をお聞きして思ったのですが、この若い女 性が今興味を持っていらっしゃる戦国時代の武将についての流れをとらえて、このインターチェンジ 開通、20年度の半ばぐらいには朝日まで行きそうですから、そういうところも踏まえた構築というの は考えてみることはできませんか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ごもっともなご意見でございまして、それと同時にこの村上市につきまして、 地域おこしとか地域づくり活動については、先進的な非常に事例として多く紹介されているわけでご ざいますので、それらとリンクをさせながら、観光協会ともども連携をしてつくり上げていく必要が あると、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 7月の18日、インターチェンジオープンのときのオープニングセレモニーと いうようなものは何かあるのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ございますし、7月5日にはプレイベントといたしまして、供用する高速道 路を全部使いまして、高速道路で遊んだり、歩いたり、あるいは出店等が出て地場のお土産品とか産 物を売ったり、これからこの高速道路が車走るけれども、きょう一日はどうぞご自由にお使いくださ いと、見てくださいというようなプレイベントが7月5日にございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 7月の5日のそのイベントに関しては、市民の皆様方に告知あるいはお知ら せというのはもう既に終わっていますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 都市整備部長。 〇都市整備部長(五十嵐孝次君) 5月にも市報で載せましたし、6月15日にはまたチラシ等で関川 村、それから村上市、それから胎内市のほうへ周知をするということで今予定をしてございます。あ あ、きょう15日ですので、もうしてあります。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) そういうイベントを通じて高速道路、ひいては地元ということに対してご理 解を深めていただくということは、非常に大事なことだと思います。そのオープニングセレモニーに 今続いてというか、あれなのですが、荒川胎内インターチェンジから新直轄でとりあえず(仮称)朝 日インターまで、この間にパーキングエリア、サービスエリア等の話というのは出ていますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) もちろん出ております。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 具体的には。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 具体的には、まだ国交省と話を進めている段階でございますので、具体的に こことこことここというようなことにはまだ至っていないというところでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) ということは、お話の中を少しおもんぱかるに、1カ所ではないみたいです ね。複数ということで考えていいのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) それも含めまして今やっているところでございます。ご承知のとおり、中条 インターから荒川胎内までは……インターチェンジについては、今開通します荒川インターチェンジ から村上までは、村上インター間については大体2カ所ということで決まっております。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 村上インターということは、今の下助渕のあたりのインターを言っているの でしょうから、仮称ですけれども、そこまで大体2カ所ではないかなという今話ですね。わかりまし た。これは、また細かいことがそのうちわかってくると思います。こういうサービスエリアあるいは パーキングエリアというのも、地元における効果、影響には非常に大きなものがあると思うのです。 そこに例えばお店が出店するにしても、地元のお店が入札等でまた入るということも十分考えられま すし、そこで県外から来た、あるいは県内のさまざまなマイカー、商用車、大型の車等も含めて情報 もそこで得る部分も多いですから、これは十分に精査し、活用していくべきだというふうに思います。   それと同時に、各インターが開通すると、インターからそれぞれおりていくと、行政の窓口とい うか、行政の建物というか、それは各支所が一番近いところがそれぞれあるわけです。今回の荒川胎 内インターチェンジですと荒川支所、それから次、新直轄部分になりますけれども、(仮称)神林イ ンターがオープンすれば神林支所、それから(仮称)村上インターがオープンすれば、これは村上の 本庁舎、そして朝日インターがオープンすれば朝日支所、その以北には山北支所も当然あるわけです。 この各支所が実はこれから重要な情報の発信源にもなってくるわけです。それについて、来る7月の 18日には荒川胎内インターがオープンします。荒川支所は、そのインターチェンジオープンにあわせ て、あるいはそれを見据えて何か庁舎内の職員、そして窓口、対応はこんなふうにするのだというよ うなことは何か考えていらっしゃいますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 荒川支所長。 〇荒川支所長(平野俊之君) 荒川支所長でございます。今のところ、まだ特には考えていないので すが、議員おっしゃるように、やはり拠点になりますので、今後計画をしていきたいと、こんなふう に思っています。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) これが実は、さっきホームページにも触れましたけれども、村上市全体とし てのホームページの中でインターチェンジができるということを告知する、そしてその中で情報が欲 しければ、すぐ近くに私どものこの行政の窓口の支所というのもあると。こういうことを順次市内の 住民の方々ではなくても、県内、県外の皆さんにそういうことを教えていくというというのが実は大 事な情報の発信であり、これがひいてはさまざまな産業の活性化にもなるわけです。こういうことな ので、何回も言いますけれども、村上市のホームページは、私は職員の方が一生懸命やっているのは よくわかります。だけれども、残念ながら職員の方もほかの仕事も抱えているわけです。私は、今回 のこの荒川胎内インターチェンジの供用開始を契機に、村上市のホームページは1回民間の専門のと ころにおろしてみて、コンペをやって、それでとりあえずファーストページ、第1ページ目を冊子に するぐらいの、それぐらいの心構えがないと、本当に正直言ってホームページというのは1ページ目 で決まるのです。このファーストページを印象づけなくては、次にだれも進んでくれませんので、こ れをやってみるということで、市長、いかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当然考える価値があると思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) それから、少し1番目の情報ネットワークとリンクするかもしれませんが、 情報というのはパソコン、インターネット上のパソコンの画面だけがこちらから発信する情報ではあ りません。今は、若い人、特に10代、20代の方々は携帯電話です。携帯電話から情報を得ています。 聞きましたら、私の周りの若い人たちもほとんど携帯から情報を引っ張っています。会社によって呼 び方が違うみたいですけれども、某会社ではiモードというそういうモードを使って情報も得ていま す。この携帯のサイトに対しても情報を発信するということをこの高速道路のインターチェンジオー プンを契機に考えてみてはいかがですか、市長。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) いろいろな問題もあると思いますので、じっくりと考えさせていただきたい と思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 調べてみたら、そんなにハードル高くないみたいです。十分可能です。特に 自治体の情報発信というのは、普通の営利を目的とした情報発信よりも非常に有効に、なおかつ迅速 に扱ってくれるというお話もあるそうなので、これは本当にトライしてみたらいいのではないかとい うふうに思います。   地域の影響ということも先ほど言いました。インカミングだけではなくて、アウトゴーイングも ありますよと。だけれども、出ていく人というのは、これはとめられません。だけれども、その中に 出ていくということには、ぜひ村上の情報も一緒に持っていってほしい、こういう提案もいたしまし た。その村上の情報を持っていっていただくということは、とにもかくにもその人たちに村上市をよ く知ってもらわなくてはいけない。これが大事です。そういう意味で、私は何回も言います。もうこ れが最後にしたいぐらいです。ホームページを本当に力を入れてやりましょう。それが大事な市のア ピールだと私は思います。   1番目の神林地区の情報基盤整備のことについて若干触れます。いよいよ事業に着手するという ふうに私が言ったら、その方向で動いているというふうに市長から若干オブラートに包んだような今 ご答弁ありましたけれども、進むのだということを大体確信はしました。その中で、総事業費8億5, 000万ほどですか、考えていらっしゃるというのは。当然のように事業が卓上に載って決まったら、 いよいよ入札も含めて動くわけですけれども、ネットワークということを考えて、今朝日とそれから 山北、ある事業者が入っております。今後神林地区が入札のところでどういうふうになっていくかわ かりませんが、そのネットワークということを踏まえていけば、山北、朝日、そして神林ができた。 そうすると、荒川、この荒川地区におけるネットワーク、光ファイバーというのは荒川地区は今のと ころ予定されていないみたいですけれども、今は荒川地区はADSLでカバーするということだそう ですが、そこの部分とのネットワーク化、そして村上市、この中心地は光、これはある民間の業者が 入って、光が大体50%ですか、そしてほかのADSLが約50%ということでカバーされているという ふうに聞いております。ここら辺のネットワーク化というのは、特に荒川地区が光が入らない状態な のですが、線はつながっているように見えてつながっていないのかなというふうに思うのですが、ど ういうふうなネットワーク化されていくのでしょう。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほども申し上げましたとおり、私どもは計画を策定をいたしております。 朝日、山北は、同じ業者がやっているわけでございまして、神林等を勘案しながら、恐らく荒川地区 においては民間業者でも参入しても採算がとれる地域と考えてくるのではないかと、そのように私ど もは考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 荒川地区に関しては、そうすると民間の業者、さまざまあるでしょうけれど も、そこから民間の業者が恐らく入り込んで来ても十分ペース、つまり加入される方が多いだろうか ら、当然民間のエリアの中でやっていけるのではないかというお考えなわけですね。それが村上市と して、あるいは自治体としてはそこまで足を踏み入れなくても、十分向こうのほうは向こうで整備で きるだろうと、こういうお考えなわけですね。わかりました。   神林地区の今後の整備状況なのですけれども、補正予算がついて、この予算の中から国にお願い できる部分の財源もある程度確保したと、されたと。その財源を使ってやっていくのだというふうな ことですね。この財源は、最初私がこのインターネット、光ファイバーの話を市長と議論したときに、 過疎債の話を若干私触れて、財源で過疎債がなくなったらどうするのですかと言ったら、市長はたし か別に過疎債でなくても、ほかに金の出る方法はあるのだからというふうに強くおっしゃったので、 それが今回のこの財源確保につながったのかなというふうに、私自身は市長はさすがに先見の明があ るなというふうに思っておりました。この中で、過疎債、実際はゼロなのですか。少しは過疎債を使 うのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 詳細については担当課長から答弁をいたさせますけれども、21年度の第1次 補正で先ほど申し上げましたような事業が導入できると私どもは考えておりますけれども、具体的に どれをつけますよとはまだ言ってもらっていないのです。総枠は恐らくとってあるはずですけれども、 そういうことでありますので、ここでこれでやりますというところまではまだ来ていないということ でございますので、理解をしていただきたいなと思っております。詳細については、担当課長から答 弁をいたさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 情報政策課長。 〇企画部情報政策課長(菅井晋一君) 今国のほうには要望書といいますか、そういう手を挙げてい る状態でございますので、まだ具体的に過疎債がどうだとかというところまでは至っていないという ところであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) なかなか踏み込んだ話ができないような今ご答弁ですけれども、資料として は事前に私もいただいております。この資料がそのまま事業として二重丸がつくのだよということで はないみたいですけれども、この8億5,000万という総事業費の中で、今後実施設計から始まり、光 の伝送路の工事から機械設備、電気関係、もろもろ入札を得てやっていくわけですね。先ほどの最初 の市長のご答弁で、これの神林地区、この事業の供用開始の時期はおっしゃっていなかったように思 うのですが、市長、この供用開始は予算の財源のことはわかりました。今そういうふうにして、国と やりとりやっているということもわかりました。それを全部踏まえた上で、供用開始はいつごろなの でしょう。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほど来申し上げておりますように、お手元にどういう資料を持っているか わかりませんけれども、それが国からオーケーが出た段階であれば、いつごろから着手して、いつご ろ供用開始の予定だということは言えますけれども、まだそれが定かでない段階で、非常に供用開始 がいつだかと言われると、今答える段階にはまだないということで、もうしばらくお待ちをいただき たいということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) さまざまな情報をかんがみ、総合すると、平成23年度かなという情報の集約 もあるのですけれども、これはどうも市長にこれ以上お話をあれしてもそうだというご返事はいただ けそうもないのですが、いずれにしても数字として国からの第1次補正、そして私の手元には過疎債 の数字まで出ています。これらをあわせると、非常に事業としてはこれから進むのだということをほ ぼ確約しているような資料でございますので、私はこの資料を大事に毎日まくら元に置いて見ていま すから、ぜひひとつそこら辺は市長のほうにもよろしくお願いをしたいと思います。   あと二、三分で終わります。今の話の中で、情報、最初の再質問のところで私インターネット、 そこで携帯電話の話ししました。この情報のネットワークというところで、携帯電話の先ほどの〔質 問終了時間5分前の予告ブザーあり〕若い人たちが見ている量というのは、ものすごい多いですよと いう話ししました。今村上市は、登録した方々の携帯電話には、災害情報とかそういう情報を瞬時に 流すシステムがありますね。何ネットとか言っていましたね。村上ネットとか言いましたっけ。私も それ入っていますけれども、その情報が入るようになっています。こういうことを踏まえて、村上市 の観光、産業、求人、もろもろのことを先ほどの光ファイバーのネットワークと同時に携帯電話を使 ったネットワークとも融合させてやれば、なおより一層若い人たちに十分見ていただけるし、それが 若い人たちの話の種になって、村上市はこうだよと。若い人たちというのは、行動範囲広いですから、 村上市外、県外にも出ます。あるいは海外にも出ます。そういう情報を持って、実はうちはこうだよ というようなのをよそにアピールしてくれる可能性も十分考えられますので、この携帯電話の情報網 という、この情報発信ということも先ほどのネットワーク化というところの中にぜひ加えてみたらと いう話をしましたが、いま一度市長、いかがでしょう。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 十分に検討してまいりたいと考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 村上市にとっていよいよ高速元年と言われる年になろうとしています。荒川 胎内インターチェンジが住民の方々から本当にあいてよかった、オープンしてよかったと思われるよ うな高速道路になり、なおかつ今後新直轄の部分が待ち望んでおりますので、その部分もいち早い工 事の着工、竣工、これをひとつ市長に強くお願いして、私の一般質問終わります。   ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで瀬賀秀雄君の一般質問を終わります。   午後2時まで休憩します。           午後 1時47分  休 憩                                                        午後 1時59分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、27番、大滝久志君の一般質問を許します。   大滝久志君。           〔27番 大滝久志君登壇〕 〇27番(大滝久志君) それでは、議長の許可が出ましたので、一般質問を通告順に行いたいと思い ます。   第1点目は、厚生連村上総合病院の新築、再建について三度市長の考えをお伺いいたします。私 は、今まで地域医療問題として、新築、再建、2.5次医療ができるような救急医療設備の充実を強く 望んでまいりました。市長は、そのたびに地域保健医療の見直しにより、この圏域の中核救急病院は 県立新発田病院であること、基本的に救急患者は県立新発田病院に搬送される、そのように言ってま いりました。旧村上市から県立新発田病院までは、その距離において遠くはありません。来月18日か ら荒川インターが開通し、高速道の使用も可能となり、さらに近くなります。私が住む山北地域から この市役所庁舎まで40分はかかります。それから、その先、新発田病院までではますます距離が長く なり、時間がかかり過ぎます。重症患者や重病人は、死に至るやもしれません。   私の親類が、旧加治川村におりますが、そこで脳梗塞を発病し、県立新発田病院に入院をいたし ました。あれだけ大きな病院が満床状態であり、事故あるいはけが、病気であったとしても、救急の 受け入れが果たしてできるのだろうかと思わせるような姿でした。入院は、病気によっていろいろと 可能、不可能があると思いますが、大変混雑をしているようであります。そして、病院に行きまして、 受け付けに行って、こういう方が入院されていますが、どこでしょうかとお聞きしますと、何階です、 教えてくれます。何階、では上がってみますと、病室には個人の名札が出ておりませんので、どうし てもナースステーションに寄り、自分の身元をあかし、要件を告げて部屋を教わるというような形式 になっておりまして、患者のプライバシーが守られているなと感じてまいりました。   市長は、厚生連村上総合病院は非常に重要な病院であるゆえ、地域医療発展のために真剣に取り 組みますと再三申し述べてまいりました。早い機会に地域医療懇談会、坂町病院活性化協議会、医療 機関あるいは保健所等々と協議をしながら、早い機会に話を進めると申してまいりましたが、どのよ うな進展をしているのでしょうか。私の目から見ますと、失礼ですが、動きが鈍く、目に映らないの であります。   新聞にこんな記事が載っておりました。自民党は、JA厚生連病院の経営が悪化していることを 受け、同党の議員連盟である農民の健康を創る会が総会を開き、宮路和明衆議院議員が座長となり、 5月27日に初会合を開き、夏までに中間案を取りまとめ、来年度予算や税制改革に反映させることを 決めたと書いてあります。   厚生連病院は、多くが人口5万人未満の市町村に置かれ、農村地域での保健、医療、福祉を担っ ております。一方で、医療報酬の引き下げや医師臨床研修制度の必須化による医師不足などが影響し て、経営が悪化しております。昨年度は、全国117病院のうち、4割を超える48病院が赤字だったそ うであります。赤字病院のうち、31病院は同一市町村内に公立病院がない。医師不足も深刻化し、昨 年6月末現在で119病院のうち91病院、613人の医師が不足している。この現状を放置すると、農村地 域での医療確保や健康で豊かな生活に困難が生じるおそれがある。地域医療を守るための医師確保対 策、厚生連病院の健全な発展のために、過疎地域病院に厚い診療報酬対策、特別交付税措置の弾力的 運用などについて検討するというもので、特に力を入れたいのは、特別交付税の要件緩和であるとい うことであります。それは、公立病院であれば国から1床当たり年間48万円の特別交付金があります。 例えば自治体病院が中心の岩手県においては、県立病院が22あり、県立病院分だけでも国の地方財政 措置を含めて178億円を病院の運営費に充てている。厚生連病院は、民間のためゼロであります。   総務省は、公立病院に関する財政措置の改正要綱で、同じ市町村内に民間も含めて病院が1つし かないとした従来の不採算地域病院の痛痒を緩和する。市町村合併により、1自治体が複数の公立病 院を持つことも考慮して、最も近い病院での距離が15キロ以上離れている場合や人口密度が1平方キ ロメートル当たり4,000人未満である病院、この要件を達したところに特別交付税が交付されること に緩和されております。私も新潟の病院に通院をいたしましたが、病院の施設整備、器材器具、職員 の対応など違いがあったように思いますし、診療を待っている人が厚生連村上総合病院では黒山の人 だかりで診療は数分、新潟では待っている人が十数人、診察を終えてマッサージをして1時間余りし てから会計のために待合室に戻ってみますと、別の患者が十数人いるという現状でした。   10日の新潟日報に、県立坂町病院を村上市長が一日院長をしたとの記事も読みました。厚生連村 上総合病院は、手狭な上に老朽化が著しく、つぎ足した部分から雨漏りはする、大きな段差は至ると ころにあり、車の駐車場までばらばらであります。これでは、この圏域の中核病院にふさわしいか、 適切であるか。もし大災害が起こったらどうなるのであろうか。私は、市長みずから市民、医師、厚 生連、国、県等と話し合いをし、言葉遣いが悪いと思われるかもしれませんが、これらの方々とただ 漫然と一般的な話をしているのではなく、保健医療課で一生懸命適切に対応していると想像はしてい ますが、私は病院再建に向けて2人でも3人でも1つの専門プロジェクトをつくり、しっかりと取り 組み、各方面に力強く働きかけていく対策をとってはいかがでしょうか。   次に、過疎対策について伺います。過疎法は、10年間の時限立法であります。それが今年度で切 れる。過疎を抱える都道府県や市町村の団体は、過疎新法の制定、新法に盛り込むべき内容などの議 論を進めておりますが、本市ではどのような議論をし、どのような内容を検討し、どのように対応し たいと考えているのでありますか、お伺いをいたします。   昨年の新聞で、古くはなりますが、過疎地域の人口減少に歯どめがかからない中、これを支持す る基金の創設を求める声が上がっている報道がございます。この基金は、集落対策や都市との交流、 人材の育成などを支援するもので、現行法に掲げているソフト事業への支援を求めている。森林、林 業などの過疎地域ならではの産業振興と雇用の創出、単位の見直しなども盛り込んでおります。現行 法は、基本的に市町村単位で過疎地域を指定するため、過疎地域があっても指定を受けられないとい う現実もありました。財政が逼迫している現在は、果たしてそれができるであろうか。景気は低迷し、 地方交付金も減る中、なかなか難しいであろうと思いますが、幸いにして合併によって本市はみなし 過疎地域となっております。それゆえ過疎指定要件の見直しは、現場にとって切実な問題であろうと 考えます。   過疎市町村でつくる全国水源の里連絡協議会が提言の中間報告を取りまとめております。現在の 過疎法は、集落の移転、集落の再編成、整備を前提とし、新しい新法では集落対策を明確にし、集落 を維持再生させるための事業ができるように、このようにするために集落振興や森林環境保全に取り 組めるよう、森林環境税の創出や地方の財政を確保するために森林環境税を創設し、地方の財源を確 保するとともに、地域の主体的な集落対策を緩和する新たな交付金制度を提言するという内容なので あります。過疎法に頼って施設の整備は熱心だったが、人口をふやし、過疎から抜け出す努力が足り なかった地域もあったように思います。しかし、新しい過疎法に向けては、地域の人々が知恵を出し、 将来の姿を決定づけるようなものにするというものです。   現過疎法は、学校など公共施設を建てる際に、国の補助金率をかさ上げしたり、施設設備の財源 確保のために過疎債の発行を市町村に認めたりしております。こうした支援が成果を上げ、箱物や通 信施設整備は進んでまいりました。しかし、多くの地域は人口が減少し続けております。過疎地域の 衰退がこれ以上進むことをこのまま手をこまねいて見ているのでは、忍びない感じがします。新法制 定に向けて、市民全体が過疎地域振興対策を真剣に考え、アイデアがどのように出せるのか、どのよ うに進展させるのか、どうしたらよいか、考える機会を与え、市としての方針をつくるべきだと考え ますが、市長の考えを伺います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、大滝議員の2項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初の1項目め、病院の再建についてのお尋ねでございますが、鈴木議員にもお答えをいたしま したように、村上総合病院長からは病院の老朽化等により新築移転をせざるを得ない状況であるとの 認識が示され、村上総合病院内で今後どうあるべきかを検討中であると聞いております。私も何度か 病院長と話をさせていただいておりますが、非常に病院内部困っている状況は、手にとって見るより も明らかであります。病院側から早期に整備計画の概要を私どもに示していただきたい、そしてその 中で一緒になって整備計画をつくり上げていきたいとも申し上げているところでございます。地域医 療の安定的な確保を目指して、村上総合病院との今後とも話し合いを進めながら、その段階で市とし てどのような支援をすべきなのか、またどのような支援ができるのか、前向きに真剣に検討をしてま いりたい、そのように考えております。   次に、2項目め、新過疎法について、現在の特別措置法が今年度末で効力を失う。議員立法で想 定をされている新法に盛り込む内容を議論しているが、本市ではどのような対応を考えているかとの お尋ねについてでございますが、過疎地域自立促進特別措置法は先ほどのとおり、平成22年3月31日 で効力を失います。ご承知のとおり、この法律は人口の著しい減少に伴って、地域社会の活力低下や 生産機能、生活環境の整備などが他の地域より低い地域に特別な措置を講ずることで地域の自立促進 を図ることを目的としております。具体的には、国の補助率のかさ上げや有利な地方債を財源とする ことができることなどであります。本市が合併による特例で、現在市全域が同法の対象になっている ところでもございます。財政基盤の弱い本市にとって、新たな過疎対策法の制定は、何としても実現 をしてもらわなければならない法律の一つであります。病気のときの点滴のようなものであると私は 考えております。私たちの思いは、県市長会や北信越市長会を通じて、あるいはまた全国市長会を通 じまして、国会、政府に強く伝えているところでございますが、本市といたしましては新たな過疎対 策法の制定にあっては、都市と地方の生活格差の是正のためにも、あるいはまた過疎対策法の時限立 法な法律ではなくて、恒久化などを要望しているところでもございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝久志君。 〇27番(大滝久志君) 1点目のことでございますが、病院の再建、このことにつきまして市長にお 伺いしますが、2人でも3人でも保健医療課ですか、そこからこれに専門に当たって、強力に厚生連 あるいはまた国、あるいはまた県にしても、あらゆるところに当たる、そういうような専門的なもの を設けるような考えはありますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) この病院の新築に関しまして、専門的に部署を設けて職員を配置して、そし てやるつもりがないかということでございますか。専門的に配置をしなくても、今の体制でも十分に 村上総合病院との折衝もできますし、また検討もできますし、国県にも行くことができますし、私も いますので、専門的な部署を設けて職員を配置して対応するというのは考えておりません。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝久志君。 〇27番(大滝久志君) 先ほど私が申し上げたのは、やはり専門にそれに当たらなければ、責任のな すり合いというのではないのですが、いや、これはだれだれがやる、いや、これはだれだれ、これは こうだというような感じでなかなか進まない面があるのではないかという危惧がありまして、申し上 げましたもので、専門につくらなくても一生懸命にかかるということですので、本当に市民の目に、 あるいは私たち議員の目にも、ああ、やっているなというふうに目に映るように頑張っていただきた いと、このように思います。   次に、過疎対策、新過疎法というのでしょうか、もう10カ月を切りまして、このものが継続され るのかどうか、これはっきりしたのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) はっきり国会で議決をしたとは認識しておりませんけれども、私の感覚では 今ある過疎法が平成22年の3月31日で時限立法で終わると、その後何もこの新過疎法をだめにして、 新しい新法をつくらないという、あるいはまたこれを継続しないということはあり得ないと。我々地 方の自治体をなくすということにつながりかねもしない大事な新過疎法でありますので、そういうこ とはないものと確信をいたしておりますけれども、どのような形で制定をされるのか、それらについ ては先ほど申し上げましたように、市長会全部通じてお願いをしているということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝久志君。 〇27番(大滝久志君) 先ほど申し上げましたけれども、旧山北町あるいは旧朝日村においては過疎 法が適用になっておりまして、合併によって全地域がみなし過疎となっておりますが、この点につい てみなし過疎もこの過疎計画の中の全体に過疎として認められるという確信は持てますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 新しい新過疎法の中においてですか。その中において、今までどおりみなし 過疎として全部の地域が認められるかどうかということであろうと思いますけれども、私どもは当然 そうあるべきだと考えておりますけれども、何たって国の国会議員が決めることでありますので、そ うなるように私どもも積極的に働きかけをしていくということしか答えることができないということ でありますので、ご了承してください。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝久志君。 〇27番(大滝久志君) 新過疎法ができる前に国政選挙がございます。それによって、どういうふう に変化をしていくか、これは全く予測のつかないところではありますが、いずれにしてもやはり過疎 地域であったからその地域だけというようなことなく、やはりみなし過疎と認められた地域において、 すべて適用をしていただきたい、あるいはまた先ほど申し上げたように、ハード的な面、大変必要で すが、やはりソフト的な面においても力を入れて、どうしてもこのものについて続けていくという、 そういう考えをいろいろな形で国や県に伝えていっていただき、よりよい住みよい村上市にしていた だきたいとお願いを申し述べまして、一般質問を終わります。   ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで大滝久志君の一般質問を終わります。   午後2時50分まで休憩します。           午後 2時37分  休 憩                                                        午後 2時49分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、5番、川村敏晴君の一般質問を許します。   川村敏晴君。           〔5番 川村敏晴君登壇〕 〇5番(川村敏晴君) ただいま議長よりお許しをいただきましたので、本日最後となりますが、私 の一般質問をさせていただきます。いましばらくおつき合いを願いたいと思います。よろしくお願い いたします。   それでは、通告に従って質問させていただきます。1番、村上市の医療費抑制策についてでござ います。年々高騰する本市の医療費に対し、その抑制策についてお伺いします。   @、市民に向けた健康づくりのため、スポーツを積極的に推進していく計画はありますか。   A、住基ネットを活用して、市民の健康増進のためのデータ作成や施設の利用管理をする考えは ないでしょうか。   Bとして、市民の健康促進のため、また医療費抑制のため、専門医による定期的な健康指導を行 う考えはございませんか。   2番、村上市高齢者保健福祉計画と介護保険事業計画についてお伺いします。今年度から高齢者 保健福祉計画と介護保険事業計画が実施されましたが、今後の市の取り組みについてお伺いします。   @、本市には村上市社会福祉協議会、村上岩船福祉会の法人のほか、幾つかの民間福祉事業所が ございます。それぞれの福祉事業で当市における役割分担はどのようになっているでしょうか。   A、小規模多機能型については、今年度1カ所、また認知症対応のグループホームについては、 22年と23年度に順次1カ所ずつ新設計画が盛り込まれておりますが、それらの施設運営計画はどのよ うなものか、お聞かせください。   3、この計画を受け、従来の福祉サービスや介護サービスに対して大きく変わった点はどこにな りますか。   3番として、郷育のまち・むらかみの現状についてをお伺いします。   @、「郷育」という言葉の中には、学校施設内の教育だけでなく、地域住民が地域教育にかかわ っていくという教育環境づくりの理念が込められていると思いますが、現段階での教育への地域参加 状況はどのようなものになっていますか。   A、ことし4月28日に平成14年度に熊本県の小学校で起きた臨時講師が当時2年生の男児の胸元 をつかんで指導した行為が学校教育法の禁じる体罰に当たるかどうかの訴訟で、最高裁において教育 的指導の範囲を逸脱するものではなく、体罰には当たらないとの判決が示されました。当市では、学 校教育にかかわる教職員に対し、児童生徒の指導方法に関する勉強会などは開催しておりますか。   以上でございます。ご答弁の後、再質問をさせていただきたいと思いますが、よろしくお願いい たします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、川村議員の3項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に、1項目め、村上市の医療費抑制政策についての1点目、市民に向けた健康づくりのため、 スポーツを積極的に推進していく計画はないかとのお尋ねについてでございますが、現在見直し中の 市の健康増進計画の中で、運動不足による生活習慣病を予防する観点から、運動の効果を市民に説明 し、家事、通勤、散歩等で歩く時間をふやす、太極拳、ストレッチ、水中運動等の紹介をするなど、 各自に合った方法で日常生活に運動を取り入れることを積極的に進めております。また、国民健康保 険の保健事業としては、総合型スポーツクラブとして連携して出張体操指導や山北地区のゆったり塾 事業などで健康づくり体操指導を実施し、高齢者の転倒予防、寝たきり予防に努めております。現在 本市のスポーツ振興を効果的かつ体系的に推進するため、スポーツ振興基本計画を策定しております。 この計画では、市民の健康、体力づくりを積極的に進めるための生涯スポーツ推進施策を盛り込む予 定であります。特に子供の体力向上や成、壮年、高齢者を対象とした健康スポーツを推進するほか、 生涯スポーツ推進の重要な施策となる総合型スポーツクラブの創設、育成を積極的に進めてまいりま す。   次、2点目、住基ネットを活用して市民の健康増進のためのデータ作成や施設の利用管理をする 考えはないかとのお尋ねについてでございますが、住基ネットの活用とは、住民基本台帳カードの活 用かと思われますが、現時点では住民基本台帳カードに個人の健康データなどを蓄積し、健康増進に 活用する構想はございません。現在国は健康保険や年金情報を一元管理するICカードの導入を検討 しており、住民基本台帳カードをもとに社会保障カードとして実現の見込みであります。このカード が実現した時点で、健康データなどの附帯情報の利用についても全国統一の指針が定められる可能性 があります。なお、住民基本台帳カードによる施設管理については、全国で実施している自治体も少 なく、現時点では導入を考えておりません。   次に、3点目、市民の健康促進のため、また医療費抑制のために専門医による定期的な健康指導 を行う考えはないかとのお尋ねについてでございますが、現在保健所で年間9回ほど心の健康相談会 が精神科医師によって実施されております。市民の健康状況は、個々によって異なっておりますので、 初めから個々に合った専門医師による健康指導を開設することは難しいと考えております。まず、各 種の健康診断や保健師による健康相談を受けていただき、専門医による健康指導が必要な場合は、保 健師から専門医に受診を勧め、確実な診断の後に個人に合った健康指導をしていただくことになると 思います。現状の各種健康診断や保健師による健康相談をさらに充実し、効果的な保健指導により疾 病予防、重症化の防止が図られて医療費の抑制ができるように努力してまいります。   次に、2項目め、村上市高齢者保健福祉計画と介護保険事業計画についての1点目、本市には村 上市社会福祉協議会、村上岩船福祉会の法人のほか、幾つかの民間福祉事業所があると聞いている。 それぞれの福祉事業で当市における役割分担はどのようになっているかとのお尋ねでありますが、本 市には介護保険制度の介護サービス事業所に該当する社会福祉法人として村上岩船福祉会、村上市社 会福祉協議会、回生会及び日本海があります。村上岩船福祉会は、介護保険制度の導入前から当圏域 の重度の要介護者を入所対象として特別養護老人ホームの施設運営に当たってきており、介護保険制 度の導入後も引き続き介護老人福祉施設、特別養護老人ホームの施設サービス事業者として運営に当 たっております。また、回生会では訪問介護、認知症対応型グループホームを、日本海が通所介護 サービスの各事業を行っております。次に、村上市社会福祉協議会では、介護保険制度の導入前から ホームヘルパーの派遣事業やデイサービス事業等の在宅福祉サービス事業を行ってきており、介護保 険制度の導入後も引き続き居宅介護サービス事業者として、これらの事業の運営に当たるとともに、 介護保険外の福祉サービスについても市からの委託を受けて事業を行っております。介護保険制度導 入後は、居宅介護サービスでの民間事業所がふえてきており、また昨今は小規模多機能型居宅介護、 認知症対応型グループホームへの新たな民間事業者の参入もあり、それぞれの介護サービス事業分野 で互いに創意工夫を図りながら、利用者数の増加とサービス向上に努めているものと考えております。   次に、2点目、小規模多機能型について、今年度1カ所、認知症対応グループホームについては 22、23年度に順次1カ所ずつ新設計画が盛り込まれている。それらの施設運営計画はどのようなもの かとのお尋ねについてでございますが、地域密着型サービスの本計画期間中の整備計画については、 今ほどの議員からの質問要旨のとおりであります。いずれの整備計画についても、事前に設置場所の 検討やグループホームではユニットを分けて整備すべきかなどの検討を加える中で、公募により適正 に事業者を選定することにしております。   次に、3点目、この計画を受け、従来の福祉サービスや介護サービスに対して大きく変わった点 はどこかとのお尋ねについてでございますが、この計画の策定により、従来の福祉サービスや介護 サービスの内容が大きく変わるものではありませんが、本年度から介護保険料を統一した中で、今後 3カ年の保険給付費を見込み、安定した保険財政の運営と介護予防事業等についても効果的な取り組 みを進めてまいります。   次に、3項目め、郷育のまち・むらかみの現状については教育長に答弁をいたさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) それでは、3項目めでありますが、郷育のまち・むらかみの現状について の1点目、現段階での教育への地域参加状況はどのようなものか、このお尋ねについてでありますが、 昨年度から「地域の子供は地域のみんなで育てる」の取り組みを推進するために、各中学校区を単位 に学校の教職員とPTA会員、青少年育成会や区長会など、地域の各種団体代表者で構成される郷育 会議を立ち上げております。この会議では、幼保小中の12年間でどのように子供たちを育てていくか、 そのために学校、家庭、地域が何をしていかなければならないかということについて、フォーラムを 開催したり、取り組みの様子や成果等を伝える広報活動を行うとともに、学校のさまざまな教育活動 を支援する学校支援ボランティア体制の整備も進めております。平成20年度の学校支援ボランティア への参加状況でございますが、村上市全体で学校支援ボランティアに正式にご登録いただいている 方々は3,218人おられます。学習支援、部活動指導、学校図書や花壇などの環境整備等に延べ6,000人 近くの方からご支援をいただいていることが報告されております。これらのことから、郷育の目指す 「地域の子供は地域のみんなで育てる」、この取り組みが着実に推進されているものと思っておりま す。   次に、2点目、学校教育に携わる教職員に対し、児童生徒の指導方法に関する勉強会などは開催 されているかとのお尋ねについてでありますが、児童生徒に対する体罰は、子供の人格形成を阻害し、 児童生徒、保護者との信頼関係を失わせるものであり、あってはならない行為であります。体罰は、 児童生徒が教師の指示や指導に思いどおり動いてくれないことから、教師が感情的になり、衝動的に 暴力を振るうものであり、教師の指導力不足に起因するところが大きいと言えます。本市では、小中 学校教職員全員で村上市教育研究会を組織し、学力向上、体力向上を目指した授業実践の研修、学習 指導要領の改訂にかかわる研修、豊かな心をはぐくむ道徳教育、人権教育や同和教育の研修を計画的 に、組織的に進めております。本市といたしましては、教育研究会に補助金の助成を行うとともに、 学校教育課指導主事、各地区事務所嘱託指導主事による指導、助言を随時行い、教職員の指導力の向 上を図っております。また、市教委が毎月校長会議、教頭会議を開催し、教職員の服務勤務に関する 管理職への指導とともに、各校の実態に応じて学校単位、地区単位の教職員の研修を進めていくよう に、具体的な指導、助言を行い、教職員の指導力の向上を教育委員会として計画的、継続的に支援を いたしておるところでございます。   以上でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) ありがとうございました。それでは、1項目から再質問をさせていただきた いと思います。   まず、市民に向けた健康づくりのためのスポーツを積極的に推進していく計画についてでござい ますが、市長から今ご説明あった内容については、私も承知しているところではありますが、もう少 し積極的に取り組む方法として私なりに考えているところがございます。昨年度末にスポーツ振興課 で行いましたスポーツ実態調査のアンケートの結果を確認させていただいておりますが、それにより ますと、我が村上市においては非常に幅広い年齢層において、自分たちの身近なところに手軽に利用 できるスポーツ施設があったらいいというふうなことを望んでいる傾向が示されていました。また、 その施設を積極的に利用している、比較的といいますか、健康な高齢者の方から私のほうにその施設 利用に対して施設利用料を徴収されることに対して、自分たちが健康のために一生懸命にスポーツを し、施設を利用させていただいている、このことに逆行している行為であり、非常に不満だというふ うな意見が寄せられております。また、別な側面からは、そういう施設を利用していない高齢者の方 からは、税金をそういう施設に過大投入するのは非常に不満であると、相反する意見をちょうだいし ているわけであります。私自身は、やはり施設を利用する方たちに利用者意識をしっかり持っていた だくためには、施設利用料をちょうだいすることはやむを得ないのではないかなと、このように思っ ておりますが、前段出たように高齢者が元気に健康で国保や老人保健を使わないで過ごしていること をやっぱり強く意識をすれば、そういう方々に対してやはり施設の利用を減免することを何らかの方 法で提供することがますます健康意識を高めていくことになるのではないかなというふうなことから、 高齢者に対しての施設利用を行って、スポーツを推進している方たちについては、国保や老健の会計 からその施設利用料を拠出して減免に向けれるというふうな、このような取り組みはできないものか というふうに考えておりますが、いかがなものでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) おっしゃることもわかりますし、利用者の立場に立った場合、双方の意見が あるということもわからぬではないわけでございますけれども、しかしながら利用者意識あるいは平 等という観点からすれば、それほど高い料金をいただいているということでもないわけでございます ので、ある意味においては利用料を払っていただいて、大事に施設を利用していただくというような ことも1つの方法であると考えております。減免措置については、どこまでを減免対象にするか、あ るいは定期券等を発行する際に有利な定期券等を発行することも可能でありますので、それらについ ては担当部局とこれから相談をいたしまして、どのような観点からそういうようなサービスができる かというようなことを検討してまいりたいと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) やはり高齢者だけに限ったことではないのですけれども、みずからの健康を 保とうという行為そのものがやはり市の施設を利用させてもらうというふうなところに直結してきま すし、それがひいては社会保険等の保険利用を抑制することにつながるという、ここのところをしっ かり行政側も把握して、何らかの恩恵を提供するというふうなことは大切ではないかなと思うわけで あります。   そこで、Aに質問させていただいていました住民基本台帳カード、住基カード、これをちょっと 調べますと、活用方法かなりキャパが広いといいますか、ICを使ったカードになっていて、いろん な情報をそこに組み込んでいける。総務省のほうでもこれを大いに活用するように促進をしている事 実があるのですが、この辺を私も不勉強でどこまでどういう利用ができるかということがちょっと確 認できないでいるのですけれども、これを社会保険なり老健を利用している、していないという情報 をここに組み込んで、それをスポーツ施設等を利用する際に住基ネットの情報を確認した上で、減免 に該当するだけ健康管理をしている方かどうかというふうなチェックをした上で、料金を払う、払わ ないという判断をするというふうな活用方法はとれないものかというふうなことをお伺いしたいと思 います。 〇議長(佐藤宮吉君) 保健医療課長。 〇福祉保健部保健医療課長(遠山たつ君) 幾つかのことを1度に聞いておられるかと思うので、1 つずつということでお答えしたいと思いますが、厚生労働省のほうでは平成19年に医療と介護サービ スの向上の効率化プログラムという試案を出しまして、健康保険証のところにICカードを登載して、 そして検診の履歴とか、それから受診歴がその中に入っていて、自分のところのパソコンでとか、あ るいはお医者さんのところで検診をどんなふうに受けてどんな結果だったとか、それから受診歴、ど ういう薬をどういうふうにかかって飲んでいるというようなことがわかるようにしようというそうい う計画がありました。それによって、同じような病気であちこちにかかるとか、同じ薬をあちこちで 飲むということがなくなって、結果的に医療費が抑制できるというものをやろうという事業が想定さ れておりましたが、今また別の社会保障カードというような、仮称ですけれども、案が出てきたため に、この健康ICカード案というのはなしになっております。それで、どの部分までそういうカード のほうに登載できるかということで、プライバシーの問題がありますので、ちょっと今のところは国 のほうで検討中ということです。それらのことがきちんとできる段階になれば、そういった情報を入 れるというようなカードも可能になるのではないかと思っておりますが、現段階ではちょっと難しい というふうに考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) これは、制度と絡んでくることでもあると思いますし、しかしながらこの カードの今課長がおっしゃられた社会保障カード、これが円滑に使えるような状態になったならば、 やはり健康を積極的に維持している方たちに対しての施設の利用に対する減免措置といいますか、そ ういう部分をしっかりと行政がフォローしていくというやはり姿勢を見せていただくことが健康意識 を高める1つになるのではないかなというふうに思いますので、その時点ではさらにご検討をお願い したいと、このように思っております。   それで、B番の専門医による定期的な健康指導というふうな質問でございますが、ちょっとこの 質問の仕方が専門医というのが非常にあいまいな表現になっていて申しわけないと思いますが、この 専門医というのは医師の資格を持った医師というふうなとらえ方をしていたのですが、高速を利用し てこの地域にも医師の通勤がさらに広がっていくのではないかという見通しもあるようでありますが、 この村上市には何人もの保健師さんがいて、いろいろ保健指導もなさっていることと思いますが、や はり村上市として専門な医師を、その医師というのはやはり地域医療に熱い熱意を持った医師という ことでございますが、そういう方の強い健康指導、病院にかかる前の健康指導をもっと積極的に活用 することで健康保険の利用を抑制できないかというふうなことで、もしそのような医師の存在がある としたら、市長はどのようにお考えになるか、お聞かせください。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 保健師等がいるわけでございますが、保健師にはないものを専門医師は持っ ておりますので、そういうような健康指導を専門的にやっていらっしゃる方、あるいはいろいろな方 がいらっしゃると思いますので、そういう方々がいらっしゃいましたら、機会をとらえてやはり講演 会なり講習会なりをやっていくのがいいのではないかなと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) 余りにも漠然とした医師の話なので、それ以上お伺いすることはできません が、私も前にも申し上げましたが、地域に若い医師といいますか、医師の確保について一生懸命に探 していますよというふうなことを申し上げたことがあると思いますが、このような取り組みを今継続 しておりますので、そういう時期が来ましたら、ぜひとも前向きにご検討いただければありがたいと、 このように申し上げて次の質問に移らさせていただきたいと思います。   2番目の介護計画、高齢者保健福祉計画と介護保険事業計画についてでございますが、3月定例 会の後に私が所属する厚生文教常任委員会において、今出ました村上市社会福祉協議会、それから村 上岩船福祉協議会さん、そしてもう一つ、岩船郡村上市民営福祉会さんというふうな2法人と1団体、 この方たちの所管調査として事情を報告していただきました。この報告で感じたことでは、いずれも 介護のサービスについては一生懸命に努力をされている姿がよく理解をできました。しかし、さきの 2つの法人に対しては、その施設の運営力が今我々の地域にいる施設の利用者の待機数が減ってこな いという現実としてのギャップが強く感じられたところであります。それに対しまして、民間のほう の介護事業者の方たちに対しては、利用者が不足しているというふうな現実があり、経営的に非常に 厳しいというふうな状況を強く認識をさせられたわけであります。それで、この民営福祉会さんが昨 年市長に対しまして要望書が出されたというふうなお話でございますが、この要望書については市長 はご存じでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 要望書いっぱい来ますので、どのような内容の要望書でございましょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) この第4期介護保険計画の見直しに当たりまして、この民営福祉会さんの方 たちが現状の報告と、今私が申し上げたように、利用者の伸び悩みについて市への支援を強くお願い しているというふうな、大ざっぱに言いますと、そのような内容になっておりました。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) いただいております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) それを受けまして、市長としてどのような対応をなさったでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) なかなか簡単な問題ではないわけでございまして、1つには料金の問題、 サービスの問題等がありまして、患者を私どもがあっちに行け、こっちに行けなんて言うこともでき かねるわけでございます。行政としてそういうような今民間の事業者さんがかなりふえてきておりま すので、そういう方々にどういうような支援ができるかというようなことをこれから検討させていた だきたいというようなことでご返事はさせていただいているわけでございますが、なかなかそんなに 簡単な問題ではないと考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) 私もその要望書については確認をさせていただいたわけでありますが、それ を受けまして、新しい事業計画においては小規模多機能の施設を今年度1カ所計画があるというふう なことでございますが、この民営の介護施設の運営する方たちの話によれば、要は十分な利用者確保 ができていないというふうな状況でございまして、3月定例会に私も一般質問させていただきました が、包括支援センターの活動がもっとしっかりとしたものにしていっていただければ、十分な情報の 分配といいますか、ができるのではないかなというふうなお話をした経緯がありますけれども、今回 このような状態の中で施設数をただ単にふやすというふうな方向づけの小規模多機能を計画を上げて いるような格好になっているのではないかなと。あくまでも今ある利用施設を十分活用した上で、新 たな計画を考えていく必要があるのではないかなと思っております。その背景については、やはりこ れからのこの地域の介護社会に向けては、民間を含めた介護施設の円滑な運営が、これがやはり必要 だろうと。これがひいては地域の介護医療費を抑制することにつながっていくのではないかなと、こ のように思っておりますが、これを受けて新たな小規模多機能の新設計画についての運営計画につい てお聞かせ願いたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇福祉保健部介護高齢課長(西村 治君) 私のほうからお答えさせていただきます。   小規模多機能型居宅介護につきましては、一応昨年度地域包括支援センター及び居宅介護支援事 業所のほうにも小規模多機能型の事業所の内容については、こういう施設内容になっているというこ とで、周知に各支所も通じて努めたところであります。それから、今ほどの小規模多機能型の本年度 の整備予定につきましては、昨年度の第3期で旧村上市の分で計画にのせた分でありまして、それに つきまして昨年度要件がちょっと合致していないことで、正式な申請まで至りませんでした。それで、 今年度繰り越してそういう申請があるのか、そして今議員おっしゃいました需要が果たして、今既存 の施設の兼ね合いもありますので、その辺のところも十分に検討させた上で、整備をするかしないか の判断をしたいというふうに考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) 今の関係で、社会福祉協議会等の施設を含め、民間を含め、介護保険の支払 いの関係で、民間も福祉協議会の介護施設についても、今の利用状況といいますか、入所者の稼働率、 この辺については市としては全施設についての内容は把握されているものですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇福祉保健部介護高齢課長(西村 治君) 介護老人福祉施設ごとの特別養護老人ホーム、保健施設、 それから療養型、それから認知症含めまして、ある程度施設の利用人数の報告も受けていますので、 ある程度把握はしてございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) そのような状況であれば、やはりその地域で待機している方と介護施設で待 機者が不足している施設への誘導というふうな指導はある程度あってもいいのではないかなという気 はしますが、いかがなものでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇福祉保健部介護高齢課長(西村 治君) 先ほど市長も申し上げましたけれども、基本的には自由 な介護サービスの事業者がそれこそそれぞれのサービスを提供した中で競い合ってサービスを提供し ていただくものでありまして、保険者である市がこの施設、聞かれればお答えすることありますけれ ども、誘導ってあれですけれども、そこまでの立ち入った話まではちょっとできかねるということで あります。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) わかりました。時間もございますので、次の質問に移らさせていただきたい と思います。   3番目の郷育のまち・むらかみについての現状でございます。郷育のまちということで、今一生 懸命研修を行っているというふうな現状でありましたので、まずは今後もこの郷育というとらえ方を もって、地域のみんなで地域の子供たちを育てていこうという意識の確立に努めていっていただきた いと思いますが、今回熊本県の判例を用いさせていただいた背景には、やはりこの村上市においても、 小中学校において児童生徒のわがままや横暴に対して教職員が直ちにそれを制止させることができず、 他の生徒がけがやもしくは授業を円滑に受けることができなかった、このような状態を何度か耳にし ております。また、今後もこのような状態がさらに多く発生する可能性があるのではないかなという ふうな思いに至っているわけであります。今の世の中、体罰を容認する発言はタブー視されておりま すし、もちろん私も学校の教育現場において体罰を容認するものではありません。しかし、危険行為 を阻止するために大声で阻止をしたり、相手をけ飛ばそうとしたり、または物を投げつけようとする ような児童生徒に対して、危険を防止するためにやむなく教職員がその子の行動を制するために腕を 強く引いたり、または投げつけようとするものを素手でたたき落としたりというふうな行為に至るこ とは往々に考えられますが、このような場合についてはどのような対処すべきかというふうなことに ついて教育長のお考え、そしてまた今年度より教育部長になられました平山教育部長については、こ の3月まで教育現場におられた立場から、今の件についてどのようにお考えか、お聞かせ願いたいと 思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 川村議員には、日ごろから学校教育をはじめ、もちろんでありますけれど も、いろいろとご指導いただいております。ありがとうございます。今回の熊本の判例も出たわけで ありますが、私も就任後いろんな現場と遭遇してきました。ただ体罰はそれは許されるものでないと いうのは、議員おっしゃるとおりでございます。ただ、今回の最高裁判例というのは、これは一般的 に子供の胸ぐらをつかんでしたことは体罰でないとか、それが認められたというようなケースではな いわけでして、特殊なケースだろうというようなことで受けとめております。そんな中で、おっしゃ るように周りの子供、要は乱暴される可能性のあるといいますか、そういう児童生徒を守るというよ うなのが大変先生方苦慮するのであります。難しいのでありますが、ただ最低限やっぱりそういう被 害者にならぬとする子供たちを守るためには、最低限の対応だけはこれはやっていただかないと困る わけであります。ただ、ある程度最初から予見のつくような場合には、必ず複数で対応するとか、そ ういうふうなことも指導しております。   それと、今回のことのように、有形力の行使というのでしょうか、そういうことが教育目的であ れば、学校現場で体罰が野放しになるというようなことも懸念されますので、その辺は慎重に学校現 場では対応するように指導しております。ただ、議員や皆さんご承知のとおり、ここ20年くらいにな るのでしょうか、子供たちが教師の指示に従わない傾向というのは非常に強くなっている傾向がある ようであります。そういうふうな点、あるいは教師が子供たちを義務教育でありますので、一人前に 育ててやろうという、そういう機能を現場で果たせないというのでしょうか、そういうふうな実際の 状況もあります。しかも親御さん、保護者の皆さんの認識というのでしょうか、学校を軽んじるとい うのでしょうか、そういうふうな状況も決して否めない状況があるわけであります。その辺をそうい う現状というものをしっかりと今回の判例なんかをもとにしながら、しっかりみんなで考える、そう いう機会にでもしたほうがいいのでないかなと、そういうふうな受けとめ方をしておりますし、それ から私どもの教育委員会でも管理主事、指導主事が常に指導に当たっておりますし、それから各地区 において今まで指導員だったのでありますが、今度は嘱託の指導員を嘱託の指導主事というようなこ とに変えさせていただきまして、それぞれの学校へある程度一緒に取り組んでいただけるというよう な状況にも変えさせていただきました。そんなことで、それぞれのケースが非常にばらつきがあると いうのでしょうか、ケースバイケースでありますので、間違いのないような対応。それと、その事が あった場合の事後のといいますか、初動対応がやっぱり一番肝心だろうと。起きたから、あと注意し たから終わりだでなくて、やっぱり連絡、報告、相談を密にしながら、そしてそれをしっかりとやっ ぱり確認しながら、地域の皆さんの力をかりるには、まず学校、保護者の皆さんとの〔質問終了時間 5分前の予告ブザーあり〕やっぱり連携が大事でありますので、しっかりとそういう連携のもとで地 域の底力をかりながら、取り組んでいって、明るい元気な学校づくりに取り組んでいきたいと、こう 思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育部長。 〇教育部長(平山 浩君) 今ほど教育長が述べたとおりであります。ただ、ご存じのように我々大 人を取り巻く世の中の状況というのが本当大きく変わっています。子供たちの規範意識とか、それか ら社会性をはぐくむその社会の基盤というのが大変今弱くなってきているというふうな中での学校教 育ですので、本当教育の現場では苦慮しているというふうなのが実態であります。ただ、子供たちは やっぱりよりよく生きたい、そして集団の中からやっぱり自分のよさを見つけてもらいたいというふ うな願いは一緒でありますので、そこら辺をやっぱり教員の人間性、それから教員の指導力を高める ことによって、やっぱり学級全体、学校全体の教育力を高めるなどをして、21年度も今学校指導に入 っているところであります。   なお、個々の難しいケースが発生する場合も、やっぱり学校の現場ですが、ございます。その際 は、教育委員会としては今学校を支援するというふうな姿勢で学校の指導に当たっております。難し い事例が発生した場合は、学校だけに対応を任せるのではなくて、情報を教育委員会としても掌握を しながら、よりよい方策、解決の方策はどこにあるのかというふうなことを考えながら、そして場合 によっては保護者との仲立ちをしながら、一歩ずつ解決していくというふうな今スタンスで取り組ん でいるところであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) ありがとうございました。   私が危惧する部分については、教育現場の皆さんも十分承知されているというふうにとらせてい ただきました。なおかつ地域と一体となった教育づくりにご精進いただければと思いまして、私の質 問はこれで終わらせていただきます。ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで川村敏晴君の一般質問を終わります。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 本日はこれで散会いたします。   また、明日も午前10時から一般質問を行いますので、定刻までにご参集ください。   大変ご苦労さまでした。           午後 3時38分  散 会