平成21年村上市議会第1回定例会会議録(第1号) 〇議事日程 第1号 平成21年3月2日(月曜日) 午前10時開会 第 1  会議録署名議員の指名                               第 2  会期の決定                                    第 3  諸般の報告                                    第 4  議会報第1号 定期監査結果報告について                      第 5  請願第1号 宿田神上り地区に防火用水槽と消火栓の新設を求める請願         第 6  請願第2号 非核平和都市宣言に関する請願                          請願第3号 津波等の災害時における緊急避難場所等の設置に関する請願        第 7  請願第4号 市指定有形文化財「藤基神社」塀垣等改修工事に関する請願        第 8  報第 1号 専決処分の報告について                             報第 2号 専決処分の報告について                        第 9  議第 6号 村上市教育委員会委員の任命について                  第10  議第23号 専決処分の承認を求めることについて                       議第24号 専決処分の承認を求めることについて                  第11  平成21年度村上市施政方針                            第12  議第 7号 平成21年度村上市一般会計予算                         議第 8号 平成21年度村上市土地取得特別会計予算                     議第 9号 平成21年度村上市情報通信事業特別会計予算                   議第10号 平成21年度村上市みどりの里特別会計予算                    議第11号 平成21年度村上市蒲萄スキー場特別会計予算                   議第12号 平成21年度村上市あらかわゴルフ場特別会計予算                 議第13号 平成21年度村上市国民健康保険特別会計予算                   議第14号 平成21年度村上市国民健康保険診療所特別会計予算                議第15号 平成21年度村上市後期高齢者医療特別会計予算                  議第16号 平成21年度村上市老人保健特別会計予算                     議第17号 平成21年度村上市介護保険特別会計予算                     議第18号 平成21年度村上市介護サービス事業特別会計予算                 議第19号 平成21年度村上市下水道事業特別会計予算                    議第20号 平成21年度村上市集落排水事業特別会計予算                   議第21号 平成21年度村上市簡易水道事業特別会計予算                   議第22号 平成21年度村上市上水道事業会計予算                      議第25号 公の施設にかかる指定管理者の指定について                    議第26号 村上市情報通信施設条例制定について                       議第27号 村上市情報通信施設整備基金条例制定について                   議第28号 村上市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例制定について          議第29号 村上市職員等の旅費に関する条例の一部を改正する条例制定について         議第30号 村上市の特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一            部を改正する条例制定について                          議第31号 村上市個人情報保護条例及び村上市統計調査条例の一部を改正する条例制定            について                                    議第32号 村上市特別会計条例の一部を改正する条例制定について               議第33号 村上市行政財産使用料徴収条例の一部を改正する条例制定について          議第34号 村上市認可地縁団体印鑑条例の一部を改正する条例制定について           議第35号 村上市消防本部及び消防署の設置等に関する条例の一部を改正する条例制定            について                                    議第36号 村上市環境基本条例制定について                         議第37号 村上市自転車等駐車場条例の一部を改正する条例制定について            議第38号 村上市ごみ処理施設条例の一部を改正する条例制定について             議第39号 村上市墓地設置条例の一部を改正する条例制定について               議第40号 村上市集落集会施設条例の一部を改正する条例制定について             議第41号 神林農村環境改善センター条例の一部を改正する条例制定について          議第42号 村上市保育園条例の一部を改正する条例制定について                議第43号 村上市後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例制定について        議第44号 村上市国民健康保険診療所設置条例の一部を改正する条例制定について        議第45号 村上市デイサービスセンター条例制定について                   議第46号 村上市介護保険条例の一部を改正する条例制定について               議第47号 村上市介護従事者処遇改善臨時特例基金条例制定について              議第48号 村上市奨学基金条例の一部を改正する条例制定について               議第49号 村上市立学校設置条例の一部を改正する条例制定について              議第50号 村上市体育施設条例の一部を改正する条例制定について               議第51号 市道路線の認定について                             議第52号 市道路線の変更について                             議第53号 市道路線の廃止について                             議第54号 村上市道路占用料等徴収条例の一部を改正する条例制定について           議第55号 村上市里道等管理条例の一部を改正する条例制定について              議第56号 村上市簡易水道事業施設整備基金条例の一部を改正する条例制定について                                               〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(29名)    1番   板  垣  千 代 子  君     2番   鈴  木  い せ 子  君    3番   本  間  清  人  君     4番   板  垣  栄  一  君    5番   川  村  敏  晴  君     6番   冨  樫  宇 栄 一  君    7番   中  山  悌  一  君     8番   小  杉  和  也  君    9番   山  田  昭  夫  君    10番   齋  藤  信 一 郎  君   11番   平  山     耕  君    12番   川  崎  健  二  君   13番   木  村  貞  雄  君    14番   三  田  敏  秋  君   15番   小  池     晃  君 16番   姫  路     敏  君   17番   長 谷 川     孝  君 18番   滝  沢  武  司  君   19番   小  林  重  平  君 20番   小  田  信  人  君   22番   相  馬  エ  イ  君 23番   大  滝  国  吉  君   24番   瀬  賀  秀  雄  君 25番   小  野  七 五 三  君   26番   石  嶋  修  平  君 27番   大  滝  久  志  君   28番   山  田     勉  君    29番   板  垣  一  徳  君   30番   佐  藤  宮  吉  君                                              〇欠席議員(1名)   21番   岩  倉  幸  治  君                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    大   滝   平   正   君        副  市  長    鈴   木   源左衛門    君        総 務 部 長    小   田   吉   雄   君        総務部総務課長    斎   藤   甲   三   君        総務部財政課長    渡   辺   成   一   君        企 画 部 長    小   田   貞   明   君        企  画  部                   相   馬   正   喜   君        政策推進課長        市 民 部 長    阿   部   正   一   君        福祉保健部長     小   田       均   君        産業観光部長     増   子   太   平   君        都市整備部長     須   田       徹   君        上下水道部長     鈴   木   文   雄   君        会計管理者      吉   村   澄   子   君        監 査 委 員    種   部   義   秋   君        選管委書記長        監 査 委 員    佐   藤   正   幸   君        事 務 局 長        農業委員会                   渡   辺   正   信   君        事 務 局 長        教  育  長    寺   社   四   男   君        教 育 部 長    小   野   泰   三   君        荒川支所長      平   野   俊   之   君        神林支所長      田   村       豊   君        朝日支所長      板   垣   一   弘   君        山北支所長      佐   藤   壮   一   君        消  防  長    佐   藤   秀   明   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    忠       隆   司        議 事 係 長    建   部   昌   文        書     記    石   井   美   紀           午前10時00分  開 会 〇議長(佐藤宮吉君) ただいまの出席議員数は29名です。定足数に達しておりますので、これから 平成21年第1回定例会を開会いたします。   市長から招集のごあいさつをお願いいたします。   市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 皆さん、おはようございます。本日、平成21年村上市議会第1回定例会を招 集いたしましたところ、議員皆様には公私ともお忙しい中ご出席いただきまして、まことにありがと うございます。   さて、本日提出いたしました議案は、報告2件、人事案件1件、平成21年度村上市各会計当初予 算16件、専決処分の承認2件、指定管理者の指定1件、条例制定5件、条例の一部改正23件、市道路 線の認定等の関係3件の合わせて53件であります。いずれも重要な案件でありますので、よろしくご 審議の上、原案どおりご決定賜りますようお願い申し上げまして、招集のあいさつといたします。あ りがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これから本日の会議を開きます。   本日の会議は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願いい たします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、10番、齋藤信一郎君、28番、山田勉君を指名いた します。ご了承願います。                                              日程第2 会期の決定 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第2、会期の決定を議題といたします。   最初に、議会運営委員長から本定例会の会期日程案及び議案の取り扱いについて報告をお願いし ます。   議会運営委員長。           〔議会運営委員長 長谷川 孝君登壇〕 〇議会運営委員長(長谷川 孝君) おはようございます。平成21年村上市議会第1回定例会の会期 日程及び議案の取り扱いを協議するため、去る2月23日午前10時から市役所第1委員会室において、 委員全員、正副議長、4常任委員長、総務部長、課長、議会事務局長出席のもと、議会運営委員会を 開催いたしました。その協議内容と結果について報告いたします。   会期については、本日3月2日から26日までの25日間といたします。   審議日程については、本日の本会議で会期決定の後、諸般の報告、報告事件及び即決議案の審議、 採決の後、市長による平成21年度村上市施政方針についての所信表明を予定しております。その後、 残る提出議案の一括上程を行い、提案理由の説明を求め、本日の本会議は終了いたします。   あす3月3日の本会議では、施政方針及び議第7号から議第22号まで、そして議第25号から議第 56号までの提出議案に対して各派代表からの代表質疑を行い、その後提出議案について各常任委員会 に付託いたします。定例会の代表質疑の順序及び質疑時間は、1番、鷲ヶ巣会、45分、2番、かけは し、40分、3番、清流会、40分、4番、つきさらクラブ、36分、5番、新生会、36分、6番、村上未 来、36分、7番、民主むらかみ、34分と配分いたしました。   3月5日、6日、9日、10日の4日間は、本会議で一般質問を行います。   3月11日、12日は総務常任委員会、13日、16日は市民経済常任委員会、17日、18日は厚生文教常 任委員会、そして19日、23日は建設企業常任委員会を開催、付託議案の審査をお願いいたします。   3月26日の本会議最終日は、各常任委員長から委員会審査報告を受けた後、採決を行います。   なお、追加議案が上程された場合は、当日審査による即決といたします。   次に、議案の取り扱いについて申し上げます。議会関係議案の報第1号 定例監査結果報告につ いては単独上程とし、質疑の後、報告を終了します。   次に、請願についてですが、今定例会に4件の請願がありました。請願第1号 宿田神上り地区 に防火用水槽と消火栓の新設を求める請願、そして請願第4号 市指定有形文化財「藤基神社」塀垣 等改修工事に関する請願については、単独上程とし、請願第2号 非核平和都市宣言に関する請願、 請願第3号 津波等の災害時における緊急避難場所等の設置に関する請願の2件については、紹介議 員が同一のことから、一括上程とし、それぞれ紹介議員の補足説明の後、請願第1号から請願第3号 については総務常任委員会へ、請願第4号については厚生文教常任委員会へ付託いたします。   次に、理事者関係議案についてでありますが、報第1号、報第2号の専決処分の報告については 一括上程とし、一括質疑の後、報告を終了いたします。   議第6号は、人事案件につき、単独上程とし、質疑の後、討論を省略、無記名投票による即決と いたします。   議第23号及び議第24号の専決処分の承認を求めることについては一括上程とし、一括質疑の後、 討論を省略して即決といたします。   その後、市長から平成21年度村上市施政方針の所信表明を受けます。   続いて、議第7号から議第22号までの平成21年度村上市一般会計予算、特別会計予算の16議案及 び議第25号から議第56号までの32議案について一括上程とし、本日は提案理由の説明を受けるにとど め、あす3月3日の本会議において施政方針及び提案された全議案について代表質疑を行い、それぞ れ各常任委員会へ付託いたします。   次に、付託について申し上げます。議第7号から議第22号までの16議案、平成21年度各会計予算 に関する議案についてでありますが、議第7号は4常任委員会へ分割付託、審査をお願いいたします。 議第8号、議第9号は総務常任委員会へ、議第10号から議第12号までは市民経済常任委員会へ、議第 13号から議第18号までの6議案は厚生文教常任委員会へ、議第19号から議第22号までの4議案は建設 企業常任委員会へそれぞれ付託いたします。   続いて、議第25号から議第56号までの条例制定などについての議案について申し上げます。議第 25号から議第35号までの11議案については総務常任委員会へ、議第36号から議第41号までの6議案に ついては市民経済常任委員会へ、議第42号から議第50号までの9議案については厚生文教常任委員会 へ、議第51号から議第56号までの6議案については建設企業常任委員会へそれぞれ付託して審査をお 願いいたします。   次に、会派の代表質疑の通告期限は、本日正午までとなっております。また、一般質問の通告は、 2月25日の正午までで締め切ったところ、16名の通告がありました。各中学校卒業式の日程の都合に より、5日、6日、10日の3日間は本会議の開会を午後1時とし、5日、4名、6日、4名、9日、 5名、10日、3名の一般質問を行うことといたします。   討論及び請願に伴う意見書の提出期限は、3月24日の正午までといたしました。なお、その他の 意見書提出期限は3月10日正午までとなっておりますので、よろしくお願いいたします。   以上で議会運営委員会の協議内容と結果について報告を終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) ただいまの委員長報告に対する質疑を行います。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) これで質疑を終わります。   お諮りします。本定例会の会期は、議会運営委員長報告のとおり、お手元に配付の日程表により、 本日から3月26日までの25日間としたいと思います。これにご異議ございませんか。           〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) ご異議なしと認めます。   よって、本定例会の会期は本日から3月26日までの25日間と決定いたしました。                                              日程第3 諸般の報告 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第3、諸般の報告を行います。   理事者から報告をお願いします。   市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 諸般の報告を申し上げます。   最初に、災害の発生状況であります。第3回定例会でご報告申し上げた以後、配付報告書のとお り火災は建物火災5件であります。また、1月31日、羽下ケ渕地内において県道ののり面崩落が発生 したため、土のう積み作業のため消防団が出動いたしました。なお、新潟県では復旧のための準備を 進めているところであります。   次に、寄附の申し出についてであります。寄附につきましては、配付報告書のとおりであり、多 くの善意が寄せられました。深く感謝を申し上げるとともに、有効に活用させていただきます。   次に、県北地域から救命救急病院である県立新発田病院への救急搬送を支援するため、日本海東 北自動車道の新発田市釜杭地内に設置を進めておりました救急車退出路門扉等設置工事がこのたび完 成の運びとなり、平成21年3月14日の正午をもって運用を開始することになりました。この救急車退 出路の完成に当たっては、東日本高速道路株式会社新潟支社をはじめ、新潟県新発田地域振興局、新 発田市、胎内市及び関川村や関係各位のご尽力のたまものと深く感謝を申し上げます。今後は、県北 地域から県立新発田病院への救急搬送時間が短縮されると同時に、安定走行による患者への負担軽減 が図られるものと大いに期待しております。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) これから質疑を行います。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) これで質疑を終わり、諸般の報告を終わります。                                              日程第4 議会報第1号 定期監査結果報告について 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第4、議会報第1号 定期監査結果報告についてを議題といたします。   直ちに質疑を行います。   相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 伺います。   監査の結果が6として出ておりますが、その中のB、支出事務についてというところでお伺いを させていただきます。中ほどに「今年度は合併初年度ということもあり、少数ではあるが、決裁漏れ や支払いの遅れなどが見られた。今後は、本庁支所の連絡体制を一層充実し財務規則等に基づいた支 払事務が進められるよう努めていただきたい」というふうに書いてございますが、具体的には何件ぐ らいでどのような処理がされていたのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 監査委員。 〇監査委員(種部義秋君) お答えいたします。   まず、決裁漏れの関係でございますけれども、これは4月1日から例えば業務を委託するような 場合、合併前の3月中から準備を進めてまいるわけでございます。それで、合併時の4月1日に金額 的に担当部長決裁のもの、これが支所の担当課長決裁のままとなっていましたというようなものがご ざいました。また、単純にいわゆる印漏れというようなものでございます。それから、支払いの遅れ というようなことにつきましては、それぞれ工事代金ですと請求時から40日、その他のものですと30 日以内というようなことで決まっておるわけですが、いわゆる支所で支出命令書を起こす場合に若干 時間がかかっておったというようなことでございます。件数的なことにつきましては、事務局長のほ うからご答弁いたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 監査事務局長。 〇選管・監査事務局長(佐藤正幸君) それでは、私のほうからご答弁させていただきますが、まず 決裁漏れにつきましては今ほど監査委員さんのほうからご答弁したとおりですが、件数につきまして は、たしか委託関係で2件、それから脱印関係で2件が確認されたというふうに思っております。   それから、支払いの遅れについては、今回につきましてはそこにも報告されているとおり合併初 年度というふうなこともあって、件数につきましてははっきりお答えできないですが、毎月の監査の ほうを含めると毎月二、三件確認されておりますので、10件以上は指摘されているというふうに思い ます。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 2回でしたっけ。3回でしたっけ。ちょっと上がってしまって、私。3回で したっけ、2回でしたっけ。   お答えいただきましてありがとうございました。今もあるという現実をちょっと聞いてびっくり しているのですが、その辺は支所の仕事上の緩みがないような観点で監査もしっかりとやっていただ きたいと思います。   次に、その下の契約事務についてお伺いいたします。一番下のほうから「一部予定価格の定めら れていないもの、契約時の印紙税額に誤りのあるものが見られ改善を求めた」とございますが、具体 的には一部予定価格の定められていないものなんて、予定価格があるからこそ入札ができるのだろう に、その辺はなぜ監査によってこのようなことが指摘されるのでしょうか。その辺を詳しくお聞きし たいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 監査委員。 〇監査委員(種部義秋君) たまたま今回の監査で書かせていただきましたけれども、県が発注した ところの工事現場で緊急に工事をする必要が出てまいりました。それで、予定価格を定めず県発注業 者から見積もりをとりまして、職員が設計した額で随意契約をしたものでございました。財務規則か ら申し上げますと、随意契約をする場合には予定価格を定めなければならないことになっているわけ でございます。そんなことで、今回報告をさせていただいたということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 2回ですので、これで終わりですが、幾ら急いだ工事だといっても、毎日こ ういう自治体の仕事をしているわけですし、予定価格を決める時間がないとか、人がいない、体制が ないということでもないのだろうに、幾ら急いで仕事をするという点でもこのようなことがやっぱり されるということがあったということでちょっと疑義を感じます。   終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) そのほかございませんか。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) これで質疑を終わり、報告を終わります。                                              日程第5 請願第1号 宿田神上り地区に防火用水槽と消火栓の新設を求める請願 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第5、請願第1号 宿田神上り地区に防火用水槽と消火栓の新設を求め る請願を議題といたします。   紹介議員から特に補足して説明することがありましたら、発言を許します。   板垣栄一君。           〔4番 板垣栄一君登壇〕 〇4番(板垣栄一君) 改めまして、おはようございます。宿田神上り地区に防火用水槽と消火栓の 新設を求める請願につきまして、紹介議員として一言補足させていただきます。   趣旨は、裏面の文書に記載のとおりでございますが、まず場所からわかりやすくご説明をさせて いただきます。国道7号を神林地内平林地区のほうに向かいまして、平林地区のすぐ手前、左側に長 野商会、長野スタンドというガソリンスタンドがございます。そこに信号があるわけでありますが、 そこから左折、松沢集落方面に向かいまして右側、そこが神林地区の宿田集落、神上り地区というこ とになっております。軒数につきましては、神上り地区自体は国道のすぐそばから続いておりますの で、かなりの軒数があるわけでありますが、その信号から松沢地区に向かいましておよそ300メー ターほど行きましたところ、さらに右側、10年余りになると思いますが、住宅用地として開発された 地域、それがこの請願の場所でございます。   最近防災につきましては、住民も非常に意識が高まってまいりまして、何とか自分たちの手で初 期消火を行いたい、またあるいはその先の段階で消防団の方々、あるいは広域消防の方々に消火をお 願いする段階でも消火栓、あるいは防火用水があればさらに安全が確保できるとのことからこの請願 に至ったようでございます。私も現地をつぶさに見させていただきましたが、消火栓から40メーター、 60メーターぐらいはあるのかなと思うようなところにも住宅が最近は建設をなされております。最近 では、地域の防災組織を立ち上げるように行政のほうでも指導がなされておりますし、それに従って 地域住民はもちろん防災については非常に関心が高く、自分たちの財産は自分たちで守るのだと、そ ういった意識は非常に高まっているわけでありますが、そういった初期の段階で災害を食いとめる施 設が非常に不足している。この実態を十分にご理解をいただきまして、ご採択いただきますようよろ しくご審議のほどお願い申し上げます。   以上で補足を終わらせていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) ただいま議題となっています請願第1号については、会議規則の規定により、 請願文書表のとおり総務常任委員会に付託いたします。                                              日程第6 請願第2号 非核平和都市宣言に関する請願      請願第3号 津波等の災害時における緊急避難場所等の設置に関する請願 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第6、請願第2号 非核平和都市宣言に関する請願及び請願第3号 津 波等の災害時における緊急避難場所等の設置に関する請願、以上2件を一括して議題といたします。   紹介議員から特に補足して説明することがありましたら、発言を許します。   川崎健二君。           〔12番 川崎健二君登壇〕 〇12番(川崎健二君) 請願第2号 非核平和都市宣言に関する請願。  (要望理由)   世界の恒久平和と安全確保は人類共通の願であります。しかし、広島、長崎の惨禍による被爆者 を始めとする全世界諸国民の核兵器禁止、核戦争阻止の切なる願いにもかかわらず、世界に戦火は絶 え間なく、人類の破滅につながりかねない核戦争さえ危惧されています。私達は世界唯一の被爆国民 として、非核平和を全世界に強く訴える責務があると共に、先達から受け継ぎ守り育てた、自然をは じめとする貴重な財産を次の世代に引き継ぐ使命があります。村上市は、非核三原則の遵守と核兵器 の廃絶を求め、世界の恒久平和を願い、ここに、非核平和都市となることを宣言していただきますよ うお願い致します。  (要望事項)   非核平和都市宣言をしていただきますようお願いします。   平成21年1月27日。村上市議会議長、佐藤宮吉様。村上市今宿63番地、神林地区平和祈念碑保存 会会長、斎藤勇。紹介議員、板垣栄一、同じく平山耕、同じく木村貞雄、そして私、川崎健二でござ います。   続きまして、請願第3号 津波等の災害時における緊急避難場所等の設置に関する請願でござい ます。  (要望理由)   桑川駅周辺と桑川駅北一帯は、海抜が5〜8.5mと低く、避難場所となる高台が近くにないため、 大津波等が発生した場合、大惨事になる可能性が大きく、集落住民は不安と恐怖に脅えながら生活し ております。また、この地域を訪れる観光客もこのことに不安を抱いており、避難場所等が設置され ない場合、観光、商業、漁業など地元産業に深刻な影響を及ぼすことになるのではないかと危惧して おります。   この件は、長年の懸案事項であり、集落住民と観光客の生命を守るため下記要望事項について請 願いたします。   なお、設置場所については、別紙を参照願います。 記  (要望事項)  1 大滝徳弥宅(桑川881番地)裏側にある山林(桑川字白岩沢969番地32地内)の平坦部に避難場 所を設置していただきたい。  2 夕日会館の南側駐車場周辺と大滝徳弥宅周辺間に踏切又は地下道の設置を進めていただきたい。  3 上記避難場所と踏切又は地下道間に避難道を設置していただきたい。   平成21年2月9日。村上市議会議長、佐藤宮吉様。村上市桑川800番地、桑川集落総代、本間敏 夫。紹介議員、姫路敏、そして私川崎健二。   以上、2点です。よろしくご審議をお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) ただいま議題となっています請願第2号及び第3号については、会議規則の 規定により、請願文書表のとおり総務常任委員会に付託いたします。                                              日程第7 請願第4号 市指定有形文化財「藤基神社」塀垣等改修工事に関する請願 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第7、請願第4号 市指定有形文化財「藤基神社」塀垣等改修工事に関 する請願を議題といたします。   紹介議員から特に補足して説明することがありましたら、発言を許します。   滝沢武司君。           〔18番 滝沢武司君登壇〕 〇18番(滝沢武司君) それでは、説明に入ります前に、けさ皆様方の机上に請願に係る説明資料と いうのがプリントが行っているかと思いますので、ご確認いただきたいと思います。   それでは、補足説明させていただきます。ただいま上程されました請願第4号 市指定有形文化 財「藤基神社」塀垣等改修工事に関する請願については、配付の請願書に記載されているとおりであ りますが、紹介議員、私と山田議員でありますが、私が代表してこの趣旨と内容等について若干の補 足説明を行いたいと思います。   皆様もご承知のとおり、市役所近く、村上市三之町に設立されております藤基神社の社殿及び附 属建造物は、昭和43年10月に議決され、新市の条例第116号に引き継がれた村上市文化財保護条例に よって、昭和55年10月にその社殿及び附属建造物が市有形文化財第24号として指定され、市の重要な 文化財として大勢の関係者や当地に住む市民の方々のお力添えを得ながら維持、管理、保存されてま いりました。しかしながら、現在の位置に社殿を建立して以来150年を経て、請願書にあるように社 殿附属建造物である塀垣約140メーターくらいの木部の部分の腐食や基礎の石積みの不陸などが著し く、屋根瓦の脱落や波打ち状況による雨漏りや破損、控え柱の腐食等による破損や傷みがひどく、倒 壊寸前の場所や危険箇所が目立ってきているのは私自身も目視してきております。   この藤基神社社殿及び附属建造物は、社殿が総ケヤキづくりであり、創建にあっては当時の村上 の匠たちが約8年間の歳月を費やし、特に名彫刻家と言われれた有磯周斎さんの彫刻の傑作を随所に 残していることでも知られており、社殿を取り巻く塀垣は源氏塀という特別な形式をとる特有の塀垣 であることから、有形文化財としても大変貴重な建造物であります。また、社殿及び附属建造物は、 市指定有形文化財であるだけでなく、平成5年6月に村上城跡が国指定史跡として登録された際にも 村上城跡周辺の関連重要建造物として指定の中に入れられた由緒ある社殿及び附属建造物であります。 このような貴重な市指定有形文化財がさきに申し上げましたような状況になっており、一日も早く改 修しなければならないことから、今般市及び国県に文化財現状変更許可申請と改修工事に伴う補助金 申請を行うに当たり、議員各位及び村上市議会の総意をもって市当局及び国県に働きかけていただく ようご理解とご支援を得たいお願いであることを申し上げまして、補足の説明とさせていただきます。   なお、この件については、先月26日に請願者である藤基神社宮司の小島さんはじめ、総代の方々 が市長に面談し、市としてのご理解とご協力をお願いしていることをつけ加えまして、説明を終わら せていただきます。よろしくお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) ただいま議題となっています請願第4号については、会議規則の規定により、 請願文書表のとおり厚生文教常任委員会に付託いたします。                                              日程第8 報第1号 専決処分の報告について      報第2号 専決処分の報告について 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第8、報第1号及び報第2号はいずれも専決処分の報告についてであり ます。   理事者から発言を求められていますので、これを許します。   市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) ただいま上程をいただきました報第1号及び報第2号についての2件につい て、ご報告申し上げます。   これらについては、議会の委任事項でもあります損害賠償を専決処分いたしましたものでありま す。事故の状況については記載のとおりでありますが、報第1号は上海府デイサービスセンターゆき わり荘に通所している方が同センターにおいて張り絵をしているさなかに転倒し、臀部等を打撲した ものであります。報第2号は、飯野1丁目地内において強風により市が管理している道路反射鏡が倒 れて、相手方の車両を損傷させたものであります。これら2件は、示談が成立し、このたび報告する ものでありますが、このようなことが二度と起こらないよう管理を徹底してまいります。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) これから一括質疑を行います。   姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) おはようございます。   事故の賠償理由の中に、賠償理由、事故はデイサービス職員の注意不足が発生の一因であると考 えられたということ、これデイサービス職員というのは村上市の職員ですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(小田 均君) 上海府のデイサービスは、市直営でやっておりますので。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) これ職員さんのほうには何かの罰則等が科せられるとかというわけではない ですか。このたび2,710円ということでの少額な金額なのですが、その辺は市としての今後の対応も 含めて、こういった不祥事が起きた場合どのように対応していくのかも含めて、何らかあるのですか、 措置というのが。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(小田 均君) 事故報告をいただきまして、原因としましては作業していたときに 利用者の方がやはりいすに浅く腰かけていたとか、あるいはまた利用していた布団がずれたとか、作 業中の見守り的なところがちょっと不足していたということでありまして、今後そういうことがない ように、一応施設管理者及び職員の方には課長を通じて今後ないようにということでご注意申し上げ たということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 答弁になっていないのです。私が聞いているのは、市職員に不祥事があった と、注意が不足していたということが明らかにここに言明されているわけです。明記されているわけ です。したがいまして、何を言いたいのかというと、何を聞きたいのかというと、市職員さんに何ら かの罰則規定みたいなのがあって、何かがあったのか、あるいはその文面でそういったようなことを 書いて、きちんと釈明があって、それが残されているのか。これ大事なことだと思うのです。市長、 どうですか。それがない限り、これないようなふうにしか聞こえてこないのですけれども、やっぱり こういうのしっかりとしておかないと、今後の引き締めもありますので、どうですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当然のことながらいわゆる過失責任等において、その度合いにおいては当然 処分の段階があるわけでございまして、恐らく今回は厳重注意をしたということではないかなと。ち ゃんとあります。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 文書等できちんとそれを職員さんから書いていただいたものを注意喚起のた めにとっておくとか、そういうことをしていかないと今後大きなことに、小さなことの積み重ねで大 きくなる場合があるので、それも含めて管理をお願いしたいと、こういうことでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 伺います。次の報第2号についてお伺いいたします。   今回支柱が倒れて車を損傷させたということなのですが、これが人でなくてよかったなと思って いるところです。それで、あったことはあったことで、風、強風ですので、仕方ないのですが、この 後このような同じ場所があるのかどうかという点で、見回りというのでしょうか、ちょっと確認とい うか、そういうことはされているのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市民部長。 〇市民部長(阿部正一君) 今これらの風等でいろいろ腐食等されているところが、危険箇所がある かと思います。これについては、回って巡回して、ないような点検をさせてございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) こういうことがあったときには、これで終わりだというふうに思わないで、 ほかのところもこういう事例がないのかなといって市民の安全のためにやっぱり見回りをして、今後 このようなことがないように配慮、注意をするということが大事なことだと思いますので、されてい るということですので、そういう点ではありがたいと思っております。   終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) そのほかございませんか。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) これで質疑を終わり、報告を終わります。                                              日程第9 議第6号 村上市教育委員会委員の任命について 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第9、議第6号 村上市教育委員会委員の任命についてを議題といたし ます。   理事者から提案理由の説明を求めます。   市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) ただいま上程をいただきました議第6号について、提案理由のご説明を申し 上げます。   本案は、村上市教育委員会委員の任命について、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第4 条第1項の規定により議会の同意を求めるものであります。5月20日で任期満了となる村上市教育委 員会委員、本間まゆみ氏の後任についてでありますが、同氏を適任と認め、引き続き教育委員会委員 に任命したいので、提案するものであります。よろしくご審議の上、原案どおりご決定賜りますよう よろしくお願い申し上げます。 〇議長(佐藤宮吉君) これから質疑を行います。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) これで質疑を終わります。   本件は人事案件ですので、委員会付託を省略し、討論を用いないで直ちに採決したいと思います。 これにご異議ございませんか。           〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) ご異議なしと認めます。   よって、本件は委員会付託を省略し、討論を用いないで無記名投票により採決いたします。   議場を閉鎖します。           〔議場閉鎖〕 〇議長(佐藤宮吉君) ただいまの出席議員数は議長を除き28名です。   投票用紙を配付します。           〔投票用紙配付〕 〇議長(佐藤宮吉君) 投票用紙の配付漏れはありませんか。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) 配付漏れなしと認めます。   投票箱を改めます。           〔投票箱点検〕 〇議長(佐藤宮吉君) 異状なしと認めます。   念のため申し上げます。投票は本案を可とする者は賛成と、本案を否とする者は反対と記載の上、 点呼に応じて順次投票願います。   なお、会議規則第73条第2項の規定により、賛否を表明しない投票及び賛否が明らかでない投票 は否とみなすことになっておりますので、その点特にご注意願います。   点呼を行います。           〔点呼により順次投票〕 〇議長(佐藤宮吉君) 投票漏れはありませんか。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) 投票漏れなしと認めます。   投票を終わります。   議場の閉鎖を解きます。           〔議場開鎖〕 〇議長(佐藤宮吉君) 開票を行います。   開票立会人は、議会が行う選挙の方法に準じ、会議規則第31条第2項の規定によって、10番、齋 藤信一郎君、28番、山田勉君を指名します。   両君の立ち会いを願います。           〔開  票〕 〇議長(佐藤宮吉君) 開票の結果を報告します。   投票総数28票。これは、先ほどの出席議員数に符合しています。   そのうち、賛成26票、反対2票、以上のとおりであります。   よって、議第6号は原案のとおり同意することに決定しました。   午前11時10分まで休憩します。           午前10時57分  休 憩                                                        午前11時10分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              日程第10 議第23号 専決処分の承認を求めることについて   議第24号 専決処分の承認を求めることについて 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第10、議第23号及び議第24号の2議案は、いずれも専決処分の承認を求 めることについてであります。これを一括して議題といたします。   理事者から提案理由の説明を求めます。   市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) ただいま上程いただきました議第23号及び議第24号の2件について、提案理 由のご説明を申し上げます。   これら2件は、平成20年度一般会計及び上下水道会計の補正予算について、地方自治法第179条 第1項の規定に基づき専決処分をいたしましたので、同法同条第3項の規定により議会の承認をお願 いするものであります。   最初に、議第23号、一般会計の補正予算(第6号)についてであります。歳入歳出予算の総額に それぞれ6,769万円を追加し、予算の総額を306億1,697万7,000円といたしました。補正予算の内容は、 国の2次補正予算に伴う定額給付金及び子育て応援特別手当の事務費3,569万円と市独自の緊急経済 対策としてのプレミアム商品券活性化事業費3,200万円を計上したものであります。財源については、 それぞれ国庫支出金と地方交付税を充てております。   次に、議第24号、上水道事業会計の補正予算(第3号)についてでありますが、このたびの補正 は企業債の補正でありまして、予算書第5条に定められております起債の償還方法のうち、組織改革 に伴い名称変更となった公営企業金融公庫を地方公営企業等金融機構に改めるもので、2月の起債借 り入れ時にこの写しを添付することになっておりましたので、専決を行ったものであります。   よろしくご審議の上、原案のとおりご決定賜りますようお願い申し上げます。 〇議長(佐藤宮吉君) これから一括質疑を行います。   小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) では、お伺いいたします。   第6号のほうですけれども、国の2次補正で地方交付税が来たというような今市長からの説明が あったのですが、この辺について何かこういうものに使いなさいというようなことで使い方的に限定 されているものかどうか、その辺のところちょっとお伺いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇総務部財政課長(渡辺成一君) ただいまのプレミアム商品券の部分につきましては、国からの6 億9,000万の2次補正の分ではありませんで、財源といたしましては普通交付税を充てております。 〇8番(小杉和也君) いや、そうではなくて、ある程度こんなのに使いなさいと決まっていたのか どうかということ。 〇総務部財政課長(渡辺成一君) 6億9,000万につきましては、使える事業が決まっております。 大枠として決まっております。 〇8番(小杉和也君) だから、どんなのに決まっているかです、大体。 〇総務部財政課長(渡辺成一君) 例えば建設事業とか、それから雇用対策とか、そういう関係でご ざいます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) プレミアム商品券ということで大変いい取り組みだと思うのですけれども、 何かほかにこういったものをしようということで考えたものというのはあったのでしょうか、村上市 として。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ちょっと質問の趣旨がわからないのですけれども、経済対策ですか。 〇8番(小杉和也君) プレミアムのほかに何かやろうと思って考えたことというのはあったのかな かったのか。 〇市長(大滝平正君) 例えば議員もご承知のとおり、先駆けて緊急融資対策として融資枠をふやし てやりましたし、また信用保証料等についても考慮しているというようなことをとりあえず先駆けて やって、そしてプレミアム商品券についてもいろいろな方々のご意見を聞きながら取り組んだという ことでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) それから、子育ての応援の手当の件ですが、これは事務費だけの計上であり ますけれども、第2子に1人3万6,000円というようなことだったと思うのですけれども、この辺実 際に支給されるような見通しは何月ころというのはわかっているのでしょうか、今は事務費だけなの ですけれども。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(小田 均君) はっきりとはまだ決めてございません。手続は、4月入ってからと いうことで考えております。 〇8番(小杉和也君) 市によってばらばらなのですか。 〇福祉保健部長(小田 均君) そうです。基本的には各市町村によって違うということであります ので、まだそこまで決めておりません。 〇8番(小杉和也君) わかりました。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 定額給付金の給付事業経費について質問をさせていただきます。   この説明欄を見ますと、区長報償費172万7,000円という金額が上がっておりますが、区長さんの ほうにはどういったお仕事をしていただく予定なのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) これから申請書の送付等を行うわけでありますが、基本として郵 送による手続ということになりますが、中には未申請というのですか、申請がわからないとかいうよ うなことで申請書が提出されないということも想定をされます。特に高齢者世帯においてはその懸念 がされますので、もし未申請の場合についてはまた申請の手続のお願いの手紙を差し上げますけれど も、それでもなおかつ手続がされないというようなことは何かの事情があると思われますので、職員 がみずから自宅を訪問する際にできれば区長さんにお供をいただければスムーズにお話がつなげるの ではないかということで、特別な手当を考えているということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 2点目ですが、この事務補助員の賃金等で三百数十万円上がっております。 これは、大体職員としてどの程度の人数を見込んでいるのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) 総勢で11人ほどを予定しておりますが、手続等が集中いたします ので、期間につきましては3カ月程度とか4カ月程度かということで人数を配分したいと思って考え ております。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) ほかの自治体では、例えば今こういった時代のさなかで雇いどめやらそうい った問題でこの部分に関しては総務省というか、国のほうから事務経費にしても全額支給という形に なっておりますので、臨時職員をこの際とって、広く皆さんに職を与えるという意味で役所での臨時 職員を与える自治体も今ふえているわけですが、当村上市としてはこの給付金に対する職員などを臨 時職員等で募集をするような考えはないのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) 臨時職員につきましては、募集をさせていただきますが、そうい う特に限定をしたということではなくて、広くお願いをさせていただきたいと思っております。 〇3番(本間清人君) 終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 伺います。   今ほど本間議員が聞きました定額給付金の予算のところの区長報償費172万7,000円と予算計上さ れておりますが、これは幾ら掛ける幾らになるのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) 区長さんにつきましては、あるかないかちょっと想定が非常に難 しいのですが、できましたら全区域におきまして、全市における区にお願いをいたしまして、1日6, 300円程度の金額でお願いをしています。ただ、それどれだけ出るかどうか全く未定でございますが、 予算上は1日くらいお願いできるような形で計上させていただいております。   274でございます。失礼しました。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) それから、職員の体制が11名、それで先日の全員協議会では職員6名、そこ に臨時職員を5名考えているということですが、専任職員配置6名というのはどのような、大変なお 仕事だから、抜てきという表現が合うのかどうかわかりませんが、どのような形で6名の方に特別に この仕事に当たっていただくことになっているのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) 6名の方は、プロジェクトチームということで定額給付等の事務 をお願いして、主にどういうスケジュールでどういう段取りで給付、それから申請手続等を行うか、 その検討をしていただくために各課関連する、例えば市民課のほうからとか福祉サイドのほうからと かいうことで兼務で辞令を渡させていただいております。実際の作業につきましては、先ほどの臨時 職員さんも入れて、また必要に応じて正職員も入れて集中して、封入作業とか郵送作業が出てきます ので、その際には全庁挙げての応援態勢をとっていただくということにしておりますので、主にそう いう形で企画、立案をお願いしているということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) この定額給付金に関しましては、そこのご家族、そして口座振り込みの件が ございます。ですから、普通の市のいろんな職員の人で臨時の方がたくさん働いていらっしゃいます が、その方たちの仕事とまた少し内容的にはちょっと、それぞれの家庭の事情も見れるようなお仕事 になるのだろうと思うのです。そういう点で、臨時の職員の方にこういう仕事上の、しっかりとした 責任がある仕事なのだよというような臨時の人に対する教育みたいなのはどのように考えていますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) 今回の申請に際しましては、口座振り込みが基本になっておりま すので、口座番号等お聞きするというか、記入していただいたものを目を通すような形で入力作業を してリストをつくるということになります。当然そこに臨時職員も従事していただくということにな りますが、今言った点については守秘義務でございますので、十分徹底をさせていただくということ にしたいと思います。 〇22番(相馬エイ君) お願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) これは、専決処分の議決ですから、既にもうお仕事に入っているかと思うの ですが、お仕事に入っているのはどのような事業なのか、この中で、教えていただきたいのですが。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) 先般2月18日に協議会でも説明申し上げましたが、プレミアム商品 券につきましては商工会、会議所と細部の詰めを行っておりますし、近いうちに券の印刷発注、ある いは市民へのPR、こんなものを早いうちに対応しながら5月連休前に発行したいということで準備 進めております。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 専決というのは、あってはならないものだと私思っているのです、ふだんか ら。余り乱発されると議会を、事後報告で議決を求めていくわけですから、これが専決でよろしいの かどうかというのは非常に疑問を感じるところなのです。臨時議会を開けばいいことなのだろうとは 思うのですが、とりあえず専決処分に当たっての金額の枠というのはないのですか。私の記憶でしか ないので、これ正確かどうかわからないのですけれども、専決処分に当たっては予算の金額が2,000 万円までというようなものがたしかあったような気がするのです。そういうような何かがないのでし ょうか。例えば1億、2億の事業も議会を通さずに専決した上で後で事後報告で同意を求めるという ようなことがなされたら、これは今後も大変議会を軽視されるということになります。そういうよう なものは、ないのですか。そういう規定はないのですか。専決処分をするに当たっての理事者側の規 定です。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務部長。 〇総務部長(小田吉雄君) 今ご質問のような規定というのは、前からございません。専決の必要性 に応じて、市長の専権事項でございますので、そういう提案をさせていただいております。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 専決処分は、本当に緊急の場合を除き、なるべく臨時議会を開いた上で、そ の中でのものを考えていただきたい。今何で私が最初にこれ執行されたのかということを聞いたかと いうと、今考えてみれば、プレミアム商品券に至ってはこの連休ぐらいにというか、この連休までぐ らいの間に何とかしようということであれば、これは最終議会まで待たないうちにその予算の執行が 出てくるのだろうというのがございます。例えば定額給付金でもそうでしょうし、議会最終日まで待 っていたら物事ができないというものもございます。そうであれば、私思うのですけれども、まだ執 行されていないのであれば至って本日の即決にもっていくように努力なさるべきで、問題も議会と詰 めるべきだと思うのです、理事者側で。専決はよくない。やっぱり議会で議場でみんな集まっている ところでそれを審査した上で、そこで採決されるべきだと私は思うのです。この初日に間に合ったの ではないかなと、即決で行えば、その事情を踏まえておけばできることなのではないかと、こういう ふうに思うわけです。いかがですか、市長。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今回の場合は、プレミアム商品券ということで、姫路議員おっしゃるのもそ れはもちろんわかっておりますけれども、なるべく早く市民の皆様方にお知らせし、あるいはまた関 係団体とも協議をして、そして早く発行をしてやりたいと、そういう一心でございまして、できれば 一日も早く段取りに入りたいということで専決をさせていただいたということでございますので、よ ろしくお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) これであれですけれども、だからそれはわかっている。早くやるために専決 はわかっている。だから、行われている作業はどれですかって最初に聞いているの。そしたら、プレ ミアム商品券の印刷が今度の連休に出てくるという回答いただいたのであれば、いや、もうかかって いるというのであれば私何も言うことないです。かかっていないのが多くあるのであればきょうの即 決まで持っていったらいかがですかということを言ったのです。余り専決の乱発はこれやっぱりいけ ないということを言ったわけでございます。そのことを理解していただければと思いますが、よろし くお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 2点伺います。   1点目は、定額給付金の関係ですが、そこの細目の中に住基システム等改修委託料というのがあ ります。機械を借りてシステムを変更するのだというふうに思うのですが、250万、その後この事業 が終わった後何かに役立つような部分があるのか、もうこの事業で使い切りというふうな250万なの か、その辺をまずお伺いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) 今回のシステム改修につきましては、申請書の中に各家族構成に 応じて当然金額も違っておりますので、その世帯における合計金額等も明記、打ち出しができるよう にシステムを改修するものであります。したがいまして、今後それが使えるかどうかというのは、こ ういう制度が出てくるかどうかわかりませんけれども、今回限りの申請書様式等の打ち出しのための システム改修ということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 2点目は、プレミアムの関係ですが、大変ユニークな私は取り組みだという ふうに評価します。ただ、3億2,000万相当の商品券を出すと、それに市が3,200万、先ほども出たか もしれませんけれども、事務的な例えば商品券をつくるとか、あるいはそれを市報だけでなくて理解 を得るためのいろいろな広報活動をする、あるいはこの店では使えますよというようなポスターをつ くるとか、これに3,200万以外に事務的な、あるいは事業を推進するために必要な経費というのはこ こに載っていないわけですが、その辺のところはどのようにされるのかお伺いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) それでは、お答えします。   3,200万円につきましては、3,000万は10%のプレミアム分でございます。200万は、事務費を商 工会議所、商工会等に委託するものでございます。この中には、当然券の印刷代、あるいは商店に加 入しますというようなポスター、これらの掲示、あるいは市報のPR用の折り込み等含めて、全部商 工会のほうへ事務経費も含めた中で委託する考え方でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) そうすると、これは3,200万というのはそのままそっくり商工会議所のほう に、委託ということになるのか、委任というか、そういう形で含めた金額というふうに理解していい わけですね。 〇産業観光部長(増子太平君) はい。 〇18番(滝沢武司君) ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) そのほかございませんか。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) これで質疑を終わります。   これから順次起立により採決いたします。   最初に、議第23号を起立により採決いたします。   本案は原案のとおり承認することに賛成諸君の起立を求めます。           〔賛成者起立〕 〇議長(佐藤宮吉君) 起立多数です。   よって、議第23号は原案のとおり承認することに決定いたしました。   次に、議第24号を採決いたします。   本案は原案のとおり承認することに賛成諸君の起立を求めます。           〔賛成者起立〕 〇議長(佐藤宮吉君) 起立全員です。   よって、議第24号は原案のとおり承認することに決定いたしました。   午後1時まで休憩します。           午前11時34分  休 憩                                                        午後 1時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              日程第11 平成21年度村上市施政方針 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第11、平成21年度村上市施政方針について、市長の発言を許します。   市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 平成21年度村上市施政方針を申し上げます。   昨年4月、新村上市長として就任以来、市民の皆様、議員各位のご支援をいただき職責を果たし てまいりました。心から感謝を申し上げます。   そして本日ここに、平成21年村上市議会第一回定例会の開催にあたり、平成21年度の市政運営に ついて、私の所信を申し述べ、議員各位ならびに市民の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。   はじめに、本市が市民の大きな期待と夢を乗せて船出し、早一年を迎えようとしております。   時あたかも、サブプライム問題等に端を発した「株価の低迷」「雇用崩壊」「世界的金融危機」 など、全世界的で未曾有の経済・雇用危機にみまわれています。   わが国においては喫緊の対応として、内需の拡大による景気浮揚策や労働者の安定雇用対策を中 心に諸施策が展開をされております。   しかしながら、今後も非正規雇用社員のみならず雇用全体の悪化が懸念され、未だ回復の兆しが 見えない状態であります。   現状を打破する緊急的な対応は勿論ですが、グローバルな経済構造に適応できるセーフティーネ ットの確立や、これまでの制度を規制緩和などの改革をしたことによる歪み解消の仕組みづくりなど、 根本的に必要なことを思い知らされております。   100年に一度ともいわれる経済危機に一日も早い国の対策を願うとともに、本市におきましても 速やかな対応が必要であることから、企業等への支援を含め安定雇用とその拡大に向けて、迅速で即 効性のある取り組みに着手したところであります。   一方、市民の最大の関心事であり、本市にとって課題である地域医療・救急医療への対応につい ては、現在、市内にある3箇所の救急告示病院とも医師数が減少してきており、救急対応にかかる勤 務医の負担が増加しているうえ、心疾患専門医や産婦人科医、小児科医など各分野の専門医が不足し ているのが現状であります。   この課題である地域医療、とりわけ救急医療体制確保のため、日本海東北自動車道の新発田市釜 杭地内に設置した救急車退出路が近日中に供用開始となります。これにより県立新発田病院救命救急 センターへの搬送時間の短縮が図られるものと期待をいたしております。   また、地域医療の現状を理解し、医療機関・団体、市民、行政が一緒に考え、課題の解決に繋げ ていくため、広報活動、講演会、フォーラムを開催し、市民が安心して暮らしていける地域医療体制 確立のため取り組んでまいります。   さらに、最近では、オーストラリアにおける記録的な熱波やこれに起因する大規模な森林火災な ど、地球規模で気候変動や環境破壊が懸念されており、世界各国が地球温暖化対策を推進しておりま す。   本市においても、国策はもとより、豊かな自然を守り、次代に引き継ぐことが、私たちの責務で あることをあらためて認識し、市民とともに地球温暖化対策に向けた施策を展開してまいります。   さて、本市は合併という「大変革」を選択し、新しいまちづくりの緒に就いたところであります。   市民の皆様はじめ議員各位のご理解をいただき、着実に歩みを進めておりますが、各地域がこれ まで築き上げてきたそれぞれの歴史・文化をお互いに理解し合い、今後一層この歩みを確かなものに していかなければなりません。   特に、地域の活性化や本市の魅力を更に磨きあげるためには、まちづくりの主人公である市民の 皆様のお力をいただき、共に取り組むことが不可欠であります。   私は、その舵取り役として、豊かな自然と伝統を守り、人と文化を育み、住みよい元気な村上市 を創造するため、全力を傾注してまいります。   何といっても、市民や自治会等との「協働」がまちづくりの柱にならなければなりません。その ため、行政の組織も協働を推進できるように、本庁・支所間の連携強化を図りながら、地域審議会を はじめ市政懇談会等での意見を参考に、平成23年4月を目処に組織機構の再編を実施すべく準備を進 めているところであります。   景気や雇用などについて予断を許さない厳しい状況ではありますが、本市にとっても大きな明る い話題があります。   一つは、NHK大河ドラマ「天地人」の放映であり、もう一つは9月に開催される第64回国民体 育大会「トキめき新潟国体」であります。   「天地人」の放映に伴う県内経済への波及効果は、200億円ともいわれております。   直江兼続や上杉景勝のゆかりの地としては、南魚沼市、上越市および長岡市が有名ですが、本市 も、直江兼続の実弟(大国実頼)に治められた時代があり、また、鳴海金山は、当時、全国一の産金 量を誇り、兼続の主君である上杉景勝の隠し金山とも呼ばれたなど、関わりのある大河ドラマでもあ ることから、大いに期待をしております。   次に、「トキめき新潟国体」において本市では、相撲と銃剣道の正式競技をはじめ、7種目が開 催されます。参加される選手各位のご活躍を祈念するとともに、本国体の基本目標である「『ふれあ い』・『支えあい』・『高め合う』スポーツ文化の創造」にもあるように、市民とのふれあいにも大 変意義深い大会であります。   これらの機会を景気回復の起爆剤としても捉えるとともに、本年は、JRグループが新潟県に的 を絞った大型観光キャンペーン「新潟デスティネーションキャンペーン」をはじめ、さまざまな企画 が県を挙げて取り組まれます。本市においても市民の力を結集し、積極的に本市のPRや誘客に努め、 交流人口の拡大による地域経済の活性化に取り組んでまいります。   以上、豊かで安心できる市民生活実現のために全力で取り組んでまいります。   さらに、重要施策としては、私が公約として掲げた合併の不安の解消、行財政改革の徹底と健全 財政の堅持、未来を担う人づくり、子育て支援と元気な高齢化時代づくり、均衡ある地域づくり、産 業の振興と元気な地域づくり、交流人口の拡大と協働による活気に満ちた地域づくりにつきましても、 昨年度に引き続き、さらなる推進と拡充を図ってまいります。   特に、安定した行政サービスの提供のためには、市財政の健全化を図り、将来にわたって持続可 能な行財政システムを構築しなければなりません。そのためにも財源の確保とともに徹底した行財政 改革を進める必要があります。   現在、行政改革推進委員会に行政改革大綱案を諮問し議論をいただいております。具体的な取り 組みとしては、職員の定員適正化計画や施設見直し計画、補助金の交付基準など多岐にわたりますが、 その内容を市民にお示しし、十分な周知を図り、着実に実行してまいります。   また、産業振興の一つとして、新商品や既存品改良、新事業等の創出に積極的に挑戦する意欲の ある中小企業や団体の取り組みを支援するため、「産業等の活性化支援補助金制度」を創設いたしま す。本年中に周知、募集し、早期に実施してまいります。   なお、現在の補助金は、旧市町村で補助率や支援内容に差があることなどから、新たな交付基準 を設けたところであります。今後は、対象者等への十分な説明と理解を得ながら、新たな基準のもと に対応したいと考えております。   さらに、均衡ある地域づくりの基盤となる新たな公共交通ネットワークの構築に向けて、本年度 から組織体制を整備し、その計画づくりに着手いたします。   なお、交流人口の拡大に向けては、既存施設の有効活用と絡め滞在型農園、いわゆるクラインガ ルテンの試行に向け、本市の特色を生かした取り組みとなるような諸準備を進めております。   加えて、合併の不安や不満などの解消から、市民のみなさまと膝を交えながら、ご意見をいただ く「市政懇談会」を各地区で開催し、合併の不安解消と新市の一体感の醸成に努めてまいります。   これらの重点施策につきましては、計画的な事業の推進を図るため、村上市総合計画審議会や議 員各位のご意見を反映させながら、市の最上位計画である「村上市総合計画」を策定し、市民の皆様 に公表してまいります。   次に、本年度の一般会計予算の概要と主要事業の取り組みについて、申し上げます。   予算編成にあたり実施する事業は、今まで以上に「あれも、これも」から「あれか、これか」の 選択と優先度を吟味し、市民の生命財産を守り、活力あるまちづくりの創造のため、メリハリのある 編成を行ったところであります。   景気の後退などにより、税収の大幅な落ち込みが予想され、大変厳しい財政状況にありますが、 本年度の予算規模を一般会計総額で290億9,000万円を計上いたしました。   主要財源につきましては、市税で69億1,535万円、地方交付税で115億1,500万円、国県支出金32 億1,318万円、市債31億3,800万円を見積もりました。   次に、主要事業の取り組みにつきましては、合併市町村基本計画の主要施策を基本にご説明申し 上げます。   安心と安全、人に優しい都市づくり。   はじめに、安心と安全、人に優しい都市づくりであります。   今日の核家族化や少子・高齢化の進展による家庭状況の変化は、社会福祉に対する人々の意識を 大きく変化させ、福祉に関する課題、ニーズも多様化してきております。   これら諸課題に対応すべく地域社会福祉の形成に向け、地域ぐるみの福祉活動が広がるように意 識の醸成に努め、地域住民、ボランティア、福祉関係者、行政が協働して実践できる仕組みづくりを 推進し、社会福祉の充実に努めます。   まず、児童福祉につきましては、生まれてくる子どもが健やかに育つことが、両親と家族そして 地域の願いであり、子育てを社会全体で支える環境づくりが求められています。   子どもたちを心身共に健やかに生み育てることができるよう、地域ニーズに対応した子育て支援 策を推進する必要があります。このため、昨年度実施した「次世代育成支援に関するニーズ調査」の 結果を十分踏まえ、本年度が最終年度となる次世代育成支援行動計画を総括して、平成22年度から5 か年の「後期計画」の策定を行います。   保育園の運営では、平成20・21年度の2か年事業として、2保育園の統合を進めてきました神林 地区の「みのり保育園」が5月に開園いたします。入園を希望する幼児が低年齢化していることから、 同保育園では、新たに乳児保育、一時保育を実施することで保育内容の充実と、保護者のニーズに応 えられる保育ができるものと考えております。   昼間保護者のいない家庭の子どもたちに放課後の安全・安心な場を提供する学童保育につきまし ても、山辺里地区統合小学校の建設着手にともない、現在、山辺里小学校内に設置済みの山辺里学童 保育所を統合小学校内に一体的に整備すべく、事業着手をいたします。   児童虐待をはじめとする親子、家庭環境の問題は、迅速な対応が必要とされることから、新たに 家庭児童相談室を中心とした、「地区要保護児童対策会議」を各地区単位に設置し、それぞれが関係 機関と連携を図りながら、要保護児童の早期発見と迅速かつ適切な対応を行い、保護者などへの援助 や児童の健全な発達、育成に努めてまいります。   障がい者福祉につきましては、障がいのある人たちが自立した日常生活と社会生活を営むことが できるよう、広域的な観点から「地域自立支援協議会」を岩船郡内の自治体と共同運営して、福祉・ 保健・医療・教育・就労など各分野におけるサービスや機能を総合的に調整、推進するとともに、相 談支援や情報提供、地域生活支援事業の充実を図ってまいります。   特に、本年度は「第2期障がい福祉計画」を踏まえ、介護給付サービスや自立支援医療給付など 適切な運用を図り、必要とする福祉サービスを積極的に活用できるよう環境整備と制度の周知に努め てまいります。   本市の単独助成事業としましては、心身障がい者の社会参加意欲の向上や精神障がい者の医療費 負担軽減のため、福祉タクシー利用料助成および精神障がい者医療費助成を引き続き実施いたします。   低所得者の福祉につきましては、生活保護制度の適正な運用を図り、生活扶助、医療扶助、生業 扶助等により困窮者の生活安定化を促進するとともに、民生・児童委員やハローワークなど関係機関 との連携を強め、各種相談・指導の充実による自立支援に努めてまいります。   高齢者福祉についてでありますが、本市の高齢化率は、平成20年10月1日現在30.9%と、県平均 の25.5%を大きく上回っており、今後も上昇が見込まれます。また、一人暮らし高齢者や高齢者のみ の世帯も多いことから、日常生活の見守り体制の強化を進め、できるだけ長く在宅での生活を維持で きるよう「配食サービス」や「軽度生活援助サービス」等の推進を図るとともに、閉じこもりを防止 するため「生きがい活動支援通所サービス事業」の実施や「地域の茶の間」の取り組みに対して必要 な支援を行ってまいります。   高齢者の生きがいや健康づくり等につきましては、現在、「団塊の世代」の大量退職の時を迎え ており、こうした現役を退いた方々への、就労を通じた生きがいづくりや社会参加を推進するために、 シルバー人材センターへの支援を行うとともに、仲間づくりを通じた健康づくりや各種地域活動への 取り組みを進めている、単位老人クラブ、老人クラブ連合会の事業に対する助成を引き続き行ってま いります。   また、これまで耐震強度等、安全上の問題から施設利用を休館・休止していました「寿山荘」の 改修工事と「荒川いこいの家」の改築工事を行い、高齢者をはじめとする市民の福祉の増進に努めて まいります。   介護保険事業につきましては、昨年度策定した「第4期介護保険事業計画」に基づき、本年度か ら3か年間の介護報酬額の増額改定分も含めた、全市で統一した介護保険料額を設定するとともに、 介護保険特別会計の安定した財政運営に努めてまいります。   また、地域包括支援センターが中心となり実施する介護予防事業により、要支援や要介護状態へ の重度化防止に努めてまいります。   認知症高齢者等の権利擁護を図るため、「成年後見制度」の周知を図るとともに、行政の関与が 必要な方への支援を行ってまいります。また、高齢者の虐待につきましては、地域の関係機関と連携 して適切な処遇・対応を図ってまいります。   さらに、災害時の要援護者に対する避難支援につきましては、地域の区長、集落総代、民生・児 童委員、その他関係機関と連携した連絡体制づくりの取り組みを進めてまいります。   次に、保健・医療の充実であります。   市民の健康増進を図るため、保健・医療・福祉の関係機関が連携し、地域に密着した健康づくり を展開してまいります。   母子ともに安心して出産を迎えていただくため、妊婦健診の助成回数を現在の5回から14回に大 幅に拡大いたします。この4月から妊婦健診を受診されるすべての妊婦の方を対象といたします。ま た、出産後は、赤ちゃんの訪問、乳幼児健診、育児相談などの子育て支援策を実施してまいります。   次代を担う子どもの健康づくり事業についてでありますが、乳幼児の感染症予防として、ポリオ 以外の予防接種は、すべて個別接種に移行し、安全性と利便性を図っておりますが、引き続き広報活 動に力を入れ接種率の向上に努めてまいります。   本市の死因の第1位は、悪性新生物(がん)であり、早期発見・早期治療が肝要です。特に本市 においては、肺がんの発生率が高いことから、各種がん検診に加え、結核検診の円滑な実施に努めて まいります。   また、生活習慣病の予防につきましては、内臓脂肪症候群(メタボリックシンドローム)を早期 に発見し、運動や食事等の生活習慣を改善することが課題となっております。このため、保険者に関 係なく30代および75歳以上の全ての市民と40歳から74歳の国保被保険者、被用者保険の被扶養者を対 象に、集団健診等を各地区で実施してまいります。   これらの事業を効果的かつ効率的に実施するため、個人通知や広報などを利用し周知を図るとと もに、健診後において地域の特性等を分析し、各地区で健康相談、健康教育などの保健活動を実施し てまいります。   今、世界的に大流行が懸念されている「新型インフルエンザ」対策についてでありますが、発症 時における市民への感染拡大を最小限にとどめるためには地域完結型の医療供給体制整備が必要であ ることから、新潟県村上地域振興局が主催する、医療機関を交えた「新型インフルエンザ医療提供整 備に関わる検討委員会」に今後も参画してまいります。同時に、現在、新潟県において策定中の「新 型インフルエンザ発症時のマニュアル」との整合性を図り、速やかに本市の対応計画を策定したいと 考えております。   次に生活環境基盤の整備であります。   本市の環境の保全および創造に関する施策を総合的かつ計画的に推進するため、「環境基本計 画」の策定に着手いたします。併せて、温室効果ガス排出抑制等を目的とした「地球温暖化対策の推 進に関する法律」を受け、「地球温暖化防止地域推進計画」についても着手をいたします。   なお、行政が率先して地球温暖化対策に取り組む必要があることから、市役所の事務および事業 から排出される温室効果ガスの削減について、できるところから実行してまいります。   ごみ処理業務につきましては、既存ごみ処理場がダイオキシン対策などで改修したものの、供用 開始から20年経過しているため、平成25年度に更新することを目標として、用地の確保、施設の仕様 等を検討してまいります。また、旧市町村での収集体制を現在も踏襲していることから、地域の実情 を考慮し、収集体制の統一に取り組むとともに、ごみの減量化運動の展開や資源化の意識高揚を図っ てまいります。   さらに、事業活動等に伴い排出される産業廃棄物につきましては、排出事業者、処理業者に対し、 適正処理の推進や再利用の推進等の指導に努めてまいります。   不法投棄につきましては、依然として後を絶たない状況にあります。引き続き関係機関等と連携 して監視を続けてまいります。   し尿処理業務につきましては、処理施設の適正な運転・管理を堅持し、公共用水域の水質向上に 努めてまいります。また、し尿の収集形態が地区毎に異なっておりますので、収集方式と手数料の統 一に向けて、市民の理解を得られるよう努めてまいります。   火葬業務につきましては、火葬場3施設のうち、2施設が指定管理者による管理、1施設が直営 による管理となっております。施設や地区の実情を考慮しながら、直営施設を指定管理者による管理 とすべく、引き続き検討してまいります。   次に、上下水道の整備であります。   都市の健全な発展、水質の保全、公衆衛生の向上と生活環境の改善を図るため、上下水道の整備 促進に努めてまいります。   上水道事業につきましては、安全でおいしい水を安定して供給するとともに、災害に強い施設づ くりを目指し、村上地区では、引き続き第4次拡張計画で浄水場の施設整備を進めるとともに、荒川 地区では、水道施設の拡張計画に向けた調査等に着手いたします。   また、事業運営にあたっては、一層の経営の効率化を進め、公共性と経済性の両立を目指す公営 企業として安定した経営とサービスの提供に努めてまいります。   簡易水道につきましては、村上地区で引き続き上海府・瀬波地区簡易水道の統合事業による配水 管の整備を進めるとともに、神林地区では、これまで単独で行ってきた河内地区簡易水道を南大平・ 指合地区簡易水道に統合整備すべく事業認可までの諸手続きを進めます。朝日地区では、蒲萄地区簡 易水道の施設整備計画に着手をいたします。   また、上水道および簡易水道の老朽管の更新につきましては、引き続き下水道事業や道路改良事 業に併せ、計画的に整備してまいります。   次に、公共下水道事業につきましては、海や川の水質保全と生活環境の改善に向けて、村上処理 区では終末処理場の汚水処理施設や機械・電気設備の増設工事、併せて管渠整備を進めるとともに、 荒川処理区においても管渠整備を進めてまいります。   また、各地区の施設や整備状況等を考慮しながら、下水道施設全体計画の見直し作業に着手をい たします。   農業集落排水事業につきましては、平成17年度から整備を進めてまいりました門前・鋳物師地区 の下水道整備が、本年12月には全面供用開始の予定であります。また、上海府地区においても平成22 年度の供用開始を目指し、汚水処理場の建設と管渠整備を進めてまいります。   これら、一連の事業を計画的に推進し、供用区域の拡大を図るとともに、下水道の加入促進に向 けて、より一層努めてまいります。   なお、上下水道料金の統一につきましては、平成26年度からの統一料金実施に向け諸準備を進め るとともに、公平性確保の観点から、市民の皆様にご理解をいただきながら、「健全な事業経営に相 応した上下水道料金」を目指し、検討委員会を設置して、具体的な検討作業を進めておるところであ ります。   次に新たな都市計画の策定でありますが、市の総合的かつ計画的な都市づくりを進めるため、昨 年度実施の都市計画基礎調査を基にして、各地域の特性と魅力を活かしながら、都市計画区域の再編 成を行うとともに、引き続き「都市計画マスタープラン」の策定作業を進めてまいります。   次に治山・治水・海岸保全であります。   自然災害を未然に防止するため、砂防事業では、山北地区の向川、大林沢川、家の上沢川の事業 促進、急傾斜地崩壊対策事業では、勝木地区、瀬波温泉地区の事業促進、そして河川事業では、一級 河川荒川の浸透に対する堤防強化、局所洗掘からの堤防保護と水衝部対策、乙大日川総合流域防災事 業の促進、二級河川三面川水系、石川水系の整備促進、引き続き国・県へ要望してまいります。   また、約50キロメートルもの長い海岸線を有する本市においては、海岸保全施設の整備促進は欠 かすことのできない事業であります。塩谷海岸、瀬波海岸、岩ケ崎海岸、桑川海岸の浸食対策事業の 促進と、新規箇所の事業着手についても、国・県に要望してまいります。   市の事業では、継続事業として国道7号沿いの仲間町幹線排水路の整備を行うとともに、神林地 区滝矢川改修工事を進めてまいります。   次に安全対策の推進であります。   地震災害から市民の生命・財産を守るため、「耐震改修促進計画」を策定し、既存建築物の耐震 性向上のため、耐震診断と耐震改修の促進を図ってまいります。   常備消防につきましては、日本海沿岸東北自動車道(仮称)荒川インターチェンジの供用開始に 合わせ、高速道路上の災害対策として、荒川分署に高速救急隊1隊を増隊するほか、同分署に1.5ト ン水槽付ポンプ車を配備いたします。   防災行政の推進では、住宅用煙式火災警報器の設置を促進するため、広報などにより周知の徹底 を図ってまいります。さらに、頻発する地震・水害等大規模自然災害等に対応するため、消防相互応 援協定に基づき迅速かつ的確な災害救助活動の推進に努めてまいります。   非常備消防につきましては、消防団の活動助成や消防水利、施設等の整備を図るとともに、機動 力の充実や団員の意識向上、団員確保に努めてまいります。   自主防災組織につきましては、引き続き体制づくりへの支援を行うとともに、災害時要援護者の 個別避難計画の策定に取り組み、災害時の安否確認体制を確立してまいります。   また、防災は迅速かつ的確な情報の伝達が重要であることから、前年度に引き続き、災害時の情 報伝達基盤の整備、充実を図るため、防災行政無線の統合デジタル化と屋外子局の設置等を完了させ るとともに、主要河川の浸水想定区域や土砂災害危険箇所を図化した「洪水・津波ハザードマップ」 を作成し、市民への周知を図ってまいります。   防犯体制の整備・強化につきましては、悪質・凶悪犯罪が増加傾向にあることから、既存の防犯 連絡組織の連帯強化を図り、全市一体となった防犯体制の確立を目指してまいります。   交通安全につきましては、交通事故の減少と道路を利用するすべての人が安全に通行できる交通 環境づくりのため、保育園児、小学校児童および高齢者などの交通弱者を主な対象とした交通安全意 識の啓発を図りながら、交通安全施設の整備を行い、交通安全の取り組みに向けた事業を推進してま いります。   また、市民が安全で安心して暮らしていくには、基本的人権が守られ、差別のないまちづくりが 重要であります。このため、人権問題に迅速かつ的確に対応する体制づくりを行ってまいります。   消費生活面では、消費生活の改善活動を行っている消費者団体の育成・強化を図るとともに、苦 情処理体制や消費生活相談制度を充実し、広報活動により消費者情報を提供しながら、安心できる消 費生活を支援してまいります。   活力と魅力に満ちた都市づくり。   次に、活力と魅力に満ちた都市づくりであります。   近年、生産地や賞味期限の偽装、食品への薬物混入、事故米の流出問題等により、食の安全・安 心に対する関心が急速に高まってきております。   先人たちが守り育んできた豊富な資源を守り、基幹産業である農林水産業の安全で豊かな生産物 を全国に売り込んでいく必要があります。   まず、農業につきましては、WTO農業交渉のゆくえや、食糧自給率向上対策、農業政策の抜本 的な見直し等、国内外の様々な情勢変化の中ではありますが、消費者ニーズに応え、安全で高品質な 農産物の生産および付加価値化の推進、地産地消の促進、担い手の育成に取り組んでまいります。   また、米政策につきましても、農業者・農業団体と連携した需給調整の確実な推進とともに、国 の食糧・農業・農村基本計画見直しの方向を注視しながら、地域における水田農業の構造改革を進め てまいります。   さらに、猿害、猿の害による農作物の被害防止のため、猿の群れの行動パターンや被害状況の調 査および農地のパトロールを実施し、農作物被害防止計画の策定に向けた取り組みを実施してまいり ます。   農業施設の適切な保全管理と農村環境向上のため、地域での共同活動や、環境にやさしい農業の 推進を目指した、「農地・水・環境保全向上対策」につきましては、77集落が対象となっております ので、本年度も引き続き支援をしてまいります。   また、力強い農業・農村の振興を図るため、「農業振興地域整備計画」や「農村環境計画」の策 定を進めてまいります。さらに、消費者、生産者、関係機関、各種団体および行政が一体となった地 産地消運動の展開を図るため、「地産地消協議会」を設置し、農林水産業を支える仕組みづくりの実 現を目指します。   農業生産基盤整備につきましては、県営圃場整備事業村上山辺里地区および県営広域農道整備事 業下越中部地区の完了と、県営湛水防除事業神納郷北部地区ならびに県営農業用河川工作物応急対策 事業荒川2期地区および上大鳥地区の早期完了とともに、三面川左岸1期地区の県営かんがい排水事 業の促進についても要望してまいります。また、引き続き災害未然防止のため、朝日高根大向地区お よび山北大毎地区の地すべり防止区域対策事業の早期実施に向けて関係機関に要望をしてまいります。   林業につきましては、森林の持つ国土保全・自然環境の保全、地球温暖化の防止や水源の涵養な ど、多面的、公益的機能の持続的な発揮や、資源循環型社会の形成から適正な森林整備や、木材の安 定した利用促進が重要となってきております。   このため、森林整備地域活動支援交付金制度の活用により、計画的かつ一体的な森林施業活動を 支援し、森林の適切な整備と村上市産材利用住宅等建築奨励事業等により、地域産材の利用拡大と林 業関係者の経営意欲の向上に努めてまいります。昨年施行された「森林の間伐等の実施の促進に関す る特別措置法」に基づき策定した「特定間伐等促進計画」に基づき、作業路の整備と除間伐等の施業 を支援するとともに、引き続き市行造林保育事業等の推進と、景勝地「笹川流れ」や「お幕場森林公 園」などで憂慮されている、松くい虫の防除に努めてまいります。   さらに、森林基幹林道5路線の開設事業の促進と、林道鈴川線他3路線の改良舗装事業を実施し、 林業経営のコスト削減と適切な森林管理を図るとともに、治山事業による山地災害の未然防止や公益 的機能が低下している森林の再生・整備を推進してまいります。   水産業につきましては、漁場・漁業環境の整備とともに、水産資源の保護・増殖を図るため、引 き続き「つくり・育て・管理する漁業」の推進に努め、海面ではヒラメ・アワビ等の種苗放流、内水 面ではサケ・マスのふ化放流、アユ・イワナなどの種苗放流事業に支援してまいります。   また、内水面漁業の振興施設として、また、本市の観光施設として重要な「イヨボヤ会館」では、 来場者の利便性と本市の観光拠点としての駐車場整備を県の支援を受けて実施をいたします。   さらに、岩船港直売所の運営にあたっては、地域産物販売施設整備事業により、地産地消や交流 人口の拡大に努めるとともに、水産物の高付加価値として、柳カレイのブランド化を昨年度発足いた しました『「柳カレイ」ブランド化推進協議会』を核として、積極的に推進をしてまいります。   漁港の整備につきましては、引き続き県営寝屋漁港を漁業の拠点として、また、景勝地「笹川流 れ」の中心に位置する桑川漁港につきましては、観光事業との連携を図りながら、漁業の効率化と安 全性を高め、水産業の活性化に努めてまいります。   次に、商工業の振興であります。   市内の景気は、昨年から続いている世界的な金融・経済危機の深刻化や株式・為替相場の大幅な 変動により、市内企業への大幅な受注減少や生産調整など、厳しい状況が見受けられます。   こうした状況を踏まえ、昨年末、市の融資制度である中小企業振興資金のうち「不況対策資金」 の対象要件の緩和と追加預託を実施し、中小企業者の金融支援を実施いたしました。   本年度も安定経営を図るため、各種制度融資を継続するとともに「不況対策資金」の信用保証料 につきましては、全額補給することとし、経営の安定に向けて支援を行ってまいります。さらに、商 工会議所や商工会の取り組みを支援し、中小企業の活力の増進、商工業の振興を図ってまいります。   また、経済情勢の急激な変化に迅速に対応するため、市内で操業する企業への訪問活動を強化し、 経営状況や要望等企業ニーズを的確に把握し、企業の目線に立ったきめ細かな行政サービスを展開し てまいります。   さらに、中心市街地および商店街の活性化やにぎわいあふれるまちづくりを進めていく取り組み を支援する新たな補助制度を早期に実施してまいります。   次に、地場産業と伝統産業の振興であります。   本市には、他地域との優位性を図るうえで強みになり得る農林水産加工品、伝統的工芸品等の地 域資源が豊富にあります。これらの資源を活用した新商品開発や既存商品の改良、地域ブランドの構 築を支援し、産業の高度化、高付加価値化を目指してまいります。   また、さいたま市での「村上フェア」をはじめとした地域商品や特産品の展示即売会、工業製品 の商談会等を継続して開催するとともに、取引先の新規開拓や広域的な受発注機会を確保するため、 市外等で開催される産業見本市等への出展支援を商工業の振興と併せ、補助制度を早期に実施してま いります。   次に、観光の振興であります。   観光振興事業につきましては、「300万人観光の実現」と「通年型観光地の形成」を目指すため の、具体的なプロジェクトを推進する「観光振興計画」を策定いたします。   また、本年2月に秋田、山形、新潟の3県10市町村で構成する「日本海きらきら羽越観光圏推進 協議会」が設立されましたので、今後さらに、3県連携による「観光圏」の実現に向け、誘客事業を 推進してまいります。   広大な面積の本市には、美しい自然景観や歴史・文化など観光資源が豊富に存在しています。こ うした資源を活用して、観光誘客に繋がるよう事業展開を推進していくとともに、民間主導で行われ ている観光振興事業を支援し、広報宣伝・情報発信等を中心とした行政の役割を果たしてまいります。   特に、冒頭申し上げましたように本年は、NHK大河ドラマ「天地人」の放送をはじめ、大型観 光キャンペーン「新潟デスティネーションキャンペーン」、「トキめき新潟国体」など本県を舞台と した、たくさんのイベントが展開されることから、本年の「大観光交流年」を新潟県の観光の飛躍に 向けた契機と位置づけ、年間を通して、新潟の魅力を国内外に宣伝する絶好の機会となっております。   本市も、このチャンスを逃すことなく、積極的に広報宣伝・誘客促進のための事業を実施をいた します。これらの事業をより効果的に実施するためには、観光関係業者だけでなく、市民の参加や協 力が不可欠であります。「温かいおもてなしや思いやり」の心を大切にして、心身とも満足していた だける観光都市を目指してまいります。   また、市民団体や各地域観光協会等が主催する観光関連イベントにつきましては、引き続き事業 支援をするとともに、「村上市観光協会」独立のための支援を行います。なお、各地域の連携を深め、 市内に3団体ある観光協会の一本化に向けて働きかけを行ってまいります。   次に、雇用対策の推進についてであります。   本市の雇用状況は、求人の手控えやパートをはじめとする非正規社員を中心とした人員整理など もあり、常用有効求人倍率が1倍を大きく下回る状態が1年以上続いております。   こうした状況を踏まえ、本年1月に各種業界団体の方々と「緊急企業懇談会」を開催して現況や 市への要望等を把握し、また、2月に村上高等職業訓練校や市内企業の方々と人材育成に関する懇談 会を開催し、雇用対策に関する情報を共有してまいりました。   本年度は、引き続き安定的な就業場所の確保や、新たな雇用の創出につながる企業の誘致に継続 して取り組むとともに、市内で操業する企業の雇用の拡大につながる取り組みを積極的に支援するた め、本市の企業奨励制度の適用要件や対象業種の見直しを行います。   また、ハローワーク村上や岩船郡村上市雇用対策協議会など関係機関と連携を図り、雇用対策に 取り組むほか、企業、村上高等職業訓練校と連携し、若者の地元定着につながるよう職業訓練事業を 支援してまいります。   なお、国の緊急雇用対策として実施される「ふるさと雇用再生特別交付金事業」および「緊急雇 用創出事業」を本市においても実施し、新規雇用の創出を図るとともに、地域の実益となる事業実施 に努めてまいります。   当圏域における「ニート」対策として、勤労青少年ホームを拠点として実施している「地域若者 サポートステーション事業」につきましては、企業や地域の皆様のご理解、ご協力をいただき、お陰 様で成果をあげてきております。厳しい雇用情勢ではありますが、引き続き市内の学校や企業などと 連携を図り、国や県と協調し、若者の自立支援に向け事業を進めてまいります。   参加と連携、人がふれあう都市づくり。   次に参加と連携、人がふれあう都市づくりについてであります。   まず、交通ネットワークの整備であります。   日本海沿岸東北自動車道につきましては、中条インターチェンジから(仮称)荒川インターチェ ンジ間は、有料道路区間として本年度供用開始となり、ようやく本市においても高速交通時代を迎え ることとなります。   (仮称)荒川インターチェンジから(仮称)朝日インターチェンジ間は、新直轄方式で工事が進 められて、盛土工事や高架橋工事など目に見える形で工事を進めてきております。また、平成20年度 国の第2次補正において、1キロメートルの盛土工事が追加されました。早期の供用開始を大いに期 待しているところであります。   また、朝日〜温海間につきましては、特に急いで整備を行う箇所を「蒲萄峠道路」と命名し、早 期事業化に向け、地域あげて国・県に対し要望活動を行ってまいります。   なお、地域高規格道路新潟山形南部連絡道路の(仮称)荒川インターチェンジから国道7号間の 荒川道路3.6キロメートルにつきましては、今月末に供用開始となり、国道345号までの乙バイパスに つきましても、本年度中には供用開始が見込まれることになりました。   次に市内の国道につきましては、国道7号の村上地区交差点改良事業の牛沢交差点から新町交差 点までは、本年度に完成予定となりますので、その先、山辺里大橋までの事業化および山北地区の越 波対策事業の早期事業化を強く要望してまいります。   国道290号は、日本海沿岸東北自動車道(仮称)村上インターチェンジへのアクセス道路として 神林地区の上助渕バイパス事業に着手しておりますので、日本海沿岸東北自動車道の供用に合わせた 工事完成を要望してまいります。   国道345号は、荒川に架かる旭橋架替え事業、山北地区芦谷拡幅事業の工事が進められておりま すので、早期完成に向け要望してまいります。   県道につきましては、日沿道アクセス道路岩船港線の上助渕〜山居町地内は、本線の供用開始に 合わせ、事業が進められるよう要望してまいります。   また、都市計画道路岩船港線(岩船地区)は、第二工区の事業が認可されましたので、都市計画 道路泉町羽黒町線ほか1路線(上町〜安良町)と併せて事業推進を強く要望してまいります。   高根村上バイパスの西興屋〜古渡路間につきましては、今月中に供用開始となりますので、その 先、国道7号交差点を経て小川小学校までの全線の早期完成と、村上朝日線、山北朝日線の整備促進 を強く要望してまいります。瀬波温泉トンネル先線を始めとする、その他県道の早期事業化につきま しても、様々な場面において要望してまいります。   幹線市道につきましては、村上地区の瀬波1号線、荒川地区の佐々木学校町線、神林地区の桃川 牧目線、朝日地区の布部高南線、山北地区の勝木上大鳥線の事業促進を図ってまいります。   生活道路につきましては、平成20年度国の第2次補正と併せ、緊急性と地域バランスを考慮しな がら整備を進めるほか、除雪作業についても、歩道や狭い道路にきめ細かい除雪対応を実施してまい ります。   特定地域振興重要港湾に指定されている岩船港につきましては、港本来の機能を高めるため、航 路埋没対策等の整備促進を国・県に要望してまいります。   本市のみならず全国的な課題となっている公共交通確保策についてですが、自動車社会の進展に より各家庭における自動車保有率は年々増加し、相対的に公共交通の利用者数は減少の一途をたどっ ております。特に路線バスについては、利用者数の減少にともない結果として路線数が減少する悪循 環となり、現行路線においても空席が目立つ状況であることから、財政負担を含め路線の維持に苦慮 しているところであります。   本市は、高齢化率が高く高齢者のみの世帯が増加しております。そして、バス路線の減少から通 学に困難をきたしている学生がいることも事実であります。これら自動車を持たないいわゆる交通弱 者について通院・通学等、日常生活における公共交通の利便性の向上が求められております。また、 観光都市としての二次交通の確保は、観光客の利便性はもとより、本市の魅力発信のための重要な ツールであると認識しております。   これらを踏まえ、将来的に持続可能な公共交通体系の確立のため、住民・事業者・各種産業団 体・行政における「地域公共交通会議」を立上げ、実現に向けた検討に入ります。   具体的には、各地域においてきめ細かな住民対話を実施し、課題・ニーズ等、情報の共有化によ り、官民協働で公共交通に対する合意形成を図ります。そのうえで地域の実状に即した本市独自のマ スタープランを策定してまいります。   広大な市域であり、かつ、中山間地に集落が点在する本市においても子供からお年寄りまで安心 して利用できる公共交通体系を構築し、利用者の利便性はもとより、コミュニティの活性化や交流人 口の拡大、CO2の削減による地球温暖化防止や豊かな自然環境保護に寄与できるよう取り組んでま いります。   次に情報政策関連事業の整備であります。   昨年度は、市町村合併にともない、これまで旧市町村それぞれの運用形態で稼働していた行政シ ステムを統合情報システムとして稼働いたしました。稼働後、システムの稼働状態も安定してきてお りますので、今後も迅速かつ合理的な行政サービスの提供に努めてまいります。   本年度は安定稼働したシステムの保守管理を行うとともに基幹系システムでは、住民税年金特別 徴収対応のための機能追加を実施いたします。また、財務会計システムにおきましては、公会計対応 の機能強化に努めるほか、契約管理において、入札参加業務の負担軽減を図るため、電子入札システ ムの本稼働を開始いたします。   地域情報通信基盤整備としては、携帯電話の不感地域の解消のため、村上地区上山田地内の移動 通信用鉄塔施設の整備に着手いたします。   本市の情報通信ネットワーク施設については、山北地区の工事が完了し、本格運用がはじまりま す。朝日地区を含め施設の適切な運用に努めてまいります。   また、地域情報化の中の高速ブロードバンド環境を実現するためには、民間活力を最大限活用し た施策が必要であり、情報通信事業者による整備促進のため、地域住民とともに積極的な整備要請を してまいります。   しかしながら神林地区は、地域性など諸条件により情報通信事業者単独での事業展開が困難な地 域であり、公共事業により光ファイバーを整備することになりますが、事業化には国県補助金等の財 源を確保し、将来的な維持管理費や適正な住民負担など地域住民合意のもとで実施しなければなりま せん。   このため、当該地区の市民や事業所など協議・検討を重ね、情報化基本計画実施計画を策定し、 全体の計画の中で早期に順次整備を進めてまいります。   男女共同参画の促進につきましては、既存の「村上市男女共同参画プラン」に基づき、「あたり まえ」という思い込みを見直すことを目的に、関係機関と連携を図り、各種事業に取り組んでまいり ます。   自然と歴史、文化が薫る都市づくり。   次に自然と歴史、文化が薫る都市づくりであります。   幼児・学校教育の推進につきましては、適切な教育環境のもと、日々変化する社会情勢に対応で きる柔軟で豊かな創造性と人間性豊かな人づくりが大切であります。   はじめに、教育基本構想の「郷育のまち・村上」を具現化するための具体的な施策といたしまし ては、昨年度着手いたしました教育基本計画の策定を行うとともに、幼稚園・保育園・小学校・中学 校連携の取り組みを継続するほか、いじめ・不登校等の問題に対しては、昨年度設置しました教育支 援センターの機能充実に向け、適応指導教室の増設および指導員の増員を行い、一層きめ細かな支援 に努めてまいります。   さらに、幼児教育の推進のため、私立幼稚園就園児の保護者に対する就園奨励費の助成について も継続してやってまいります。   学校教育の基礎・基本であります学力向上につきましては、一人ひとりの児童・生徒が確かな学 力を身につけることができるよう、教育補助員・学習支援員を引き続き配置してまいります。   また、外国語指導助手(ALT)制度を活用して中学校では英語の授業を、小学校では、平成23 年度からの新学習指導要領の完全実施を見据え、英語活動等の授業を充実させ、国際理解教育を推進 してまいります。   子どもたちの安全確保につきましては、最大限の配慮が必要であることから、本年度も引き続き スクールガードリーダーを配置し、パトロールボランティア等と連携してその推進を図るとともに、 防犯用品・自転車用ヘルメット購入助成事業、冬期間の登下校バスの運行等についても引き続き実施 してまいります。   また、学校施設は、児童生徒が一日の大半を過ごす学習の場であるとともに、災害時等における 地域住民の避難先でもあります。施設の整備につきましては、平成23年4月の開校を目指しておりま す山辺里地区統合小学校の建設に着手するほか、村上南小学校校舎の耐震補強・大規模改修工事を実 施するとともに、平成20年度の国の地域活性化・生活対策臨時交付金、いわゆる第2次補正予算を活 用しながら、平林小学校体育館、さんぽく北小学校校舎の耐震補強工事および市内小学校7校、中学 校2校の耐震診断ならびに耐震補強設計を実施してまいります。   特別支援教育につきましては、児童生徒の教育的ニーズを把握し、適切な教育支援ができるよう、 これまで同様、介助員の配置を行うとともに、関係機関との連携を密にしながら充実を図ってまいり ます。   子どもたちが豊かな人間性を育み、生きる力を身につけていくためには「食育」が大変重要であ ります。このため、保護者などへは、「食育」の必要性や重要性の意識を高めていくとともに、子ど もたちへは、「早寝・早起き・朝ご飯」に代表される朝食をしっかりとることの習慣づけや指導を行 うとともに、食の安全や地産地消を推進するため、地元産コシヒカリの学校給食を市内の全小・中学 校で実施してまいります。   また、各中学校区単位で地域住民と学校が連携して教育力を向上させるため、国の委託事業であ る学校支援地域本部事業を昨年度に引き続き活用して「郷育会議」の取り組みを充実させるとともに、 生徒の勤労観・職業観を育むための地域支援活動として、「キャリア・スタート・ウィーク事業」を 引き続き実施してまいります。   このほか、私が公約とした、新市としての新たな奨学金制度を確立いたしました。本制度につき ましては、利用者が利用しやすい制度としたところでありますが、本制度がより一層、進学に寄与で き、本市の人づくり、ひいては地域活性化につながるものと期待をしております。   次に、生涯学習の推進であります。   教育基本構想の理念であります市民一人ひとりが「ここで生きる」喜びと、生きがいを見いだし 心豊かな生活が送れるよう、地域の特性を生かしながら中央公民館と各地区公民館との連携を深め、 幼児教育、家庭教育等の充実を図り、多様な学習機会の提供に努めてまいります。   教育情報センターにおいては、昨年度、図書館のネットワークシステムが更新されたことから、 これらを最大限に生かしながら、より多くの市民に利活用してもらえるよう情報の提供に努めるとと もに、中央図書館での祝日開館を新たに実施し、市民サービスの拡充を図ってまいります。   また、合併市町村基本計画に登載されております「生涯学習センター・図書館ネットワーク整備 事業」の計画的な整備が図られるよう、本年度においては、教育情報センターと隣接する村上警察署 跡地の用地取得を行い、総合的な生涯学習の拠点、いわゆる「生涯学習ゾーン」と位置付け、今後、 施設整備に向けた検討を行ってまいります。   心身ともに明るくたくましい青少年の健全育成につきましては、各地区の青少年健全育成関係団 体を構成員とする協議会組織の設立に向けた検討を行ってまいります。   基本的な人権が守られることが、明るく住みよいまちづくりの基盤であると考えます。しかしな がら、差別や偏見は今なお存在し、情報化社会の進展とは裏腹にインターネット上での人権侵害など 新たな課題も生じております。   このため、市職員や教職員の研修を重ね、地域社会、学校教育などあらゆる場所や機会において 同和教育・人権教育に取り組むほか、講演会などの啓発事業を実施して、市民一人ひとりの人権意識 の高揚を図り、人権が尊重された差別のないまちづくりを推進してまいります。   次に、スポーツ・レクリエーションの推進であります。   健康づくりや余暇活用などスポーツ関心は、年代を問わず高く、それぞれのニーズに応じた取り 組みを適切に推進してまいります。   まず、壮年・老年期のスポーツにつきましては、これまで同様、関係機関と連携を図りながら、 健康・体力づくりの推進に取り組んでまいります。   特に、「さわやかスポーツ」を推進するため、スポーツに親しむ機会の拡大や環境整備を行いな がら、健康づくり運動への取り組みを支援してまいります。   また、子どもたちの体力低下が危惧される状況にあることから、国・県が進める「子どもの体力 向上事業」に呼応した事業を関係団体と協力して行い、「楽しいスポーツ」の普及を図ってまいりま す。   競技スポーツにつきましては、体育協会やスポーツ少年団、学校等と連携し、競技力の向上を目 指した環境整備と指導技術の高い指導者養成に努め、「きたえるスポーツ」を推進してまいります。   なお、各地区のスポーツ・レクリエーション事業につきましては、スポーツ関係団体等の協力を 得ながら、工夫・改善を行い市民のスポーツ実施機会の確保に努めてまいります。   特に、県内外の参加者が集う「元旦マラソン大会」や「笹川流れマラソン大会」は、年々参加者 も増加しており、個人としての健康づくりや記録への挑戦のほか、交流人口の拡大や経済、さらには 地域の活性化に至るまで大きな効果をもたらしていることから、全市的な取り組みを推進してまいり ます。   これら、施策の実現には、いつでも、どこでも、誰でも気軽にスポーツ活動が実施できる環境を 整える必要があるため、総合型地域スポーツクラブと連携し、効果的な事業展開や指導体制づくりを 推進すると同時に、クラブ未設置地区への創設支援を行ってまいります。   また、さらなるスポーツの振興を図るため、昨年度、市民を対象に実施した「運動・スポーツに 関するアンケート調査」の意見・要望等を取り入れながら、新たな施設整備や団体育成、指導者の養 成、各種スポーツ事業などを盛り込んだ「村上市スポーツ振興基本計画」を策定をいたします。   本年の秋には「トキめき新潟国体」の本大会が開催されます。   正式競技の相撲は、山北総合体育館、銃剣道は、神林総合体育館を会場に、その他、公開競技と して2種目、デモンストレーションとしてのスポーツ行事3種目が市内各施設を会場に繰り広げられ ますので、議員各位ならびに市民の皆様のご声援をお願いいたします。   全国トップレベルの選手たちの戦いを身近に感じられることは、市民のスポーツ意識の高揚とと もに、子どもたちのスポーツへの関心に大きな影響を与えるものと期待されます。本大会を契機に競 技・生涯スポーツ両面の振興により一層取り組んでまいります。   「燃えつくせ!君のパワーを村上で」のスローガンのもとで、本大会が開催されることにより、 市内外の多くの人々の出会いやふれあいの機会を通じて地域の連帯・融和の輪が醸成され、ひいては 地域の活性化につながることを期待するものであります。   これまで、「トキめき新潟国体村上市実行委員会」を中心に、市をあげて諸準備を進めてまいり ましたが、全国から訪れる選手団をはじめ応援の方々、観光客の方々が「村上に来てよかった」「ま た村上に行きたい」と感じ、心に残る大会となるよう努力してまいります。   次に、地域文化の振興と歴史的環境保全であります。   本市には、豊かな自然とともに先人から引き継いだ薫り高い歴史と文化があります。これらの継 承はもとより、新たな芸術文化の発展のため、市美術展覧会の充実を図り、だれもが気軽に鑑賞でき る、優れた芸術文化に接する機会の提供に努めてまいります。   また、歴史的環境保全につきましては、市内の様々な有形・無形文化財を適切に把握し、学術的 資料や観光資源としての有効活用を図ることが大切であります。   地域の歴史的文化遺産である国指定史跡村上城跡につきましては、引き続き石垣の修復工事を実 施するとともに、国指定史跡平林城跡の整備につきましても、整備検討委員会を開催し、計画的に整 備を推進してまいります。さらに、本市の文化財に対する市民の共通認識を高めるため、市内の主要 な文化財のマップ作成に向けた検討を行うなど、文化財の保護および周知に努めてまいります。   埋蔵文化財保護につきましては、開発行為に伴う事前の届け出等を開発業者などに徹底させると ともに、遺跡発掘調査説明会の開催などにより、文化財保護の意識啓発を行ってまいります。   以上が私の市政運営にあたっての所信と平成21年度の主要な事業の概要であります。   「自然と環境 すこやか社会 産業・文化が息づく故郷」の実現を目指し、職員とともに一丸と なって、誠心誠意取り組んでまいります。   市民の皆様と議員各位におかれましては、特段のご理解とご協力、ご支援を賜りますようお願い を申し上げまして、終わらせていただきます。ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) 午後2時20分まで休憩します。           午後 2時07分  休 憩                                                        午後 2時19分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              日程第12 議第 7号 平成21年度村上市一般会計予算                    議第 8号 平成21年度村上市土地取得特別会計予算                議第 9号 平成21年度村上市情報通信事業特別会計予算              議第10号 平成21年度村上市みどりの里特別会計予算               議第11号 平成21年度村上市蒲萄スキー場特別会計予算              議第12号 平成21年度村上市あらかわゴルフ場特別会計予算            議第13号 平成21年度村上市国民健康保険特別会計予算              議第14号 平成21年度村上市国民健康保険診療所特別会計予算           議第15号 平成21年度村上市後期高齢者医療特別会計予算             議第16号 平成21年度村上市老人保健特別会計予算                議第17号 平成21年度村上市介護保険特別会計予算                議第18号 平成21年度村上市介護サービス事業特別会計予算            議第19号 平成21年度村上市下水道事業特別会計予算               議第20号 平成21年度村上市集落排水事業特別会計予算              議第21号 平成21年度村上市簡易水道事業特別会計予算              議第22号 平成21年度村上市上水道事業会計予算                 議第25号 公の施設にかかる指定管理者の指定について               議第26号 村上市情報通信施設条例制定について                  議第27号 村上市情報通信施設整備基金条例制定について              議第28号 村上市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例制定につ             いて                                 議第29号 村上市職員等の旅費に関する条例の一部を改正する条例制定に             ついて                                議第30号 村上市の特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関             する条例の一部を改正する条例制定について               議第31号 村上市個人情報保護条例及び村上市統計調査条例の一部を改正             する条例制定について                         議第32号 村上市特別会計条例の一部を改正する条例制定について          議第33号 村上市行政財産使用料徴収条例の一部を改正する条例制定につ             いて                                 議第34号 村上市認可地縁団体印鑑条例の一部を改正する条例制定につい             て                                  議第35号 村上市消防本部及び消防署の設置等に関する条例の一部を改正             する条例制定について                         議第36号 村上市環境基本条例制定について                    議第37号 村上市自転車等駐車場条例の一部を改正する条例制定について       議第38号 村上市ごみ処理施設条例の一部を改正する条例制定について        議第39号 村上市墓地設置条例の一部を改正する条例制定について          議第40号 村上市集落集会施設条例の一部を改正する条例制定について        議第41号 神林農村環境改善センター条例の一部を改正する条例制定につ             いて                                 議第42号 村上市保育園条例の一部を改正する条例制定について           議第43号 村上市後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例制定             について                               議第44号 村上市国民健康保険診療所設置条例の一部を改正する条例制定             について                               議第45号 村上市デイサービスセンター条例制定について              議第46号 村上市介護保険条例の一部を改正する条例制定について          議第47号 村上市介護従事者処遇改善臨時特例基金条例制定について         議第48号 村上市奨学基金条例の一部を改正する条例制定について          議第49号 村上市立学校設置条例の一部を改正する条例制定について         議第50号 村上市体育施設条例の一部を改正する条例制定について          議第51号 市道路線の認定について                        議第52号 市道路線の変更について                        議第53号 市道路線の廃止について                        議第54号 村上市道路占用料等徴収条例の一部を改正する条例制定につい             て                                  議第55号 村上市里道等管理条例の一部を改正する条例制定について         議第56号 村上市簡易水道事業施設整備基金条例の一部を改正する条例制             定について                        〇議長(佐藤宮吉君) 日程第12、議第7号から議第22号まで及び議第25号から議第56号までの48議 案を一括して議題といたします。   理事者から提案理由の説明を求めます。   市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) ただいま上程いただきました議第7号から議第56号までの48議案について、 一括して提案理由のご説明を申し上げます。   議第7号から議第22号までの16議案は、平成21年度の村上市各会計予算案であります。施政方針 でも申し上げましたように、本市は合併という大変革を選択し、新しいまちづくりに着実な歩みを進 めているところであります。また、100年に1度とも言われる経済危機で、景気や雇用について予断 を許さない厳しい状況の中、自主財源が乏しく、財政基盤の脆弱な本市の財政事情ではありますが、 施政方針で述べました重要施策及び主要事業の実現に向けて通年予算を編成いたしました。   議第7号の村上市一般会計予算書案は、前年度比マイナス2.6%、7億9,000万円減の総額290億9, 000万円とし、第1条に定めました。第2条では継続費、第3条では債務負担行為、第4条では地方 債の目的及び限度額等、第5条では一時借入金の借り入れ最高額を30億円と定めたところであります。   それでは、歳入歳出予算案の主なものを前年度と比較して申し上げます。歳入では、第1款市税 で、経済及び雇用危機の影響や固定資産税の評価がえの影響を見込み、7.4%減の69億1,535万2,000 円を計上、第10款地方交付税では、1.2%増の115億1,500万円を見積もりました。第14款国庫支出金 は、山辺里地区統合小学校建設負担金の増などにより、6.9%増の15億2,561万7,000円、第15款県支 出金では、岩船港の荷さばき所建設補助金の減などにより、13.2%減の16億8,756万5,000円を計上い たしました。第18款繰入金は、財政調整基金からの繰り入れなど、29.7%増の8億2,145万4,000円を 見込み、第21款市債では、建設事業債は減額となりましたが、地方交付税の振り替え分であります臨 時財政特例債の増により、7.5%増の31億3,800万円を計上いたしました。この結果、平成21年度末の 市債残高は368億8,469万9,000円となる見込みであります。   次に、歳出について申し上げます。第1款議会費では、議員報酬等を1年分全額計上したことに より、13.6%増の2億665万7,000円、第2款総務費では、無線システム条件不利地域解消事業費、市 長選挙費、市議会議員選挙費等の減により、12.2%減の25億9,290万円を計上し、第3款民生費では、 統合保育園建設事業費の減等により、2.1%減の71億1,818万6,000円を計上いたしました。第4款衛 生費では、生活習慣病予防対策事業費の減などにより、6.3%減の19億6,982万4,000円を計上、第5 款労働費は、労働諸費、一般経費で預託金の減により、42.4%減の8,255万3,000円、第6款農林水産 業費では、岩船港の荷さばき施設整備事業の完了などにより、2.1%減の17億9,601万9,000円を計上 いたしました。第7款商工費では、企業誘致経費で用地取得助成金の増などにより、5.7%増の10億1, 578万3,000円を計上し、第8款土木費は、道路整備事業費を国の2次補正予算に伴い、一部前倒しし たことや道路整備事業費の減などにより、7.3%減の34億4,060万6,000円計上、第9款消防費は、常 備消防防災施設経費で荒川分署移転改築工事の完了等により、0.5%減の22億4,353万8,000円を計上 いたしました。第10款教育費は、山辺里地区統合小学校の建築工事に着手することや村上南小学校の 耐震補強、大規模改修工事の実施、旧村上警察署跡の取得などで、16.0%増の38億8,450万円を計上 し、第12款公債費は、4.8%減の46億6,022万2,000円を計上いたしました。   続きまして、特別会計の予算案についてご説明申し上げます。議第8号は、土地取得特別会計の 予算案であります。予算総額は、2,379万7,000円で、前年度比マイナス30.1%、1,025万8,000円の減 であります。歳入で土地開発基金からの繰入金2,345万4,000円、歳出で一般会計への繰出金を同額計 上いたしました。   議第9号は、情報通信事業特別会計の予算案であります。予算総額は1億20万円で、前年度比マ イナス84.6%、5億5,150万円の減であります。山北地区の建設事業が20年度で終了したため、大き く減額になったもので、本年度は山北地区、朝日地区及び神林地区における情報通信ネットワーク施 設の維持管理事業費を計上しております。歳入では、情報ネットワーク使用料を3,719万4,000円、一 般会計繰入金を4,736万2,000円、諸収入で1,554万2,000円を計上し、歳出では総務費に7,731万6,000 円、公債費に2,238万3,000円を計上いたしました。   議第10号は、みどりの里特別会計の予算案であります。予算総額2億2,610万円で、前年度比マ イナス8.8%、2,190万円の減であります。歳入では、売上金を7,016万円、使用料及び手数料を9,696 万6,000円、繰入金を5,327万3,000円計上し、歳出では総務費に6,866万5,000円、事業費の主なもの として、物産会館事業費1,764万8,000円、食堂事業費4,261万4,000円、保養センター事業費3,123万 円、体験交流施設事業費894万円、温泉活用健康増進施設事業費5,550万6,000円をそれぞれ計上いた しました。   議第11号は、葡萄スキー場特別会計の予算案であります。予算総額は3,160万円で、前年度比9.3 %、270万円の増であります。歳入の主なものは、使用料及び手数料を1,207万6,000円、繰入金を1,7 95万2,000円、諸収入151万4,000円を計上し、歳出ではスキー場運営経費を含む総務費に第1ペアリ フト支曳索取りかえ工事費など、3,150万円を計上いたしました。   議第12号は、あらかわゴルフ場特別会計の予算案であります。予算総額は5,450万円で、前年度 比2.3%、120万円の増であります。歳入では、使用料及び手数料を4,370万円、繰入金を867万5,000 円、諸収入132万3,000円を計上し、歳出ではゴルフ場管理費に5,444万9,000円を計上いたしました。   議第13号は、国民健康保険特別会計の予算案であります。予算総額72億5,800万円で、前年度比 マイナス14.4%、12億2,200万円の減であります。歳入の主なものは、国民健康保険税15億3,763万9, 000円、特定健診等分担金及び負担金を709万4,000円、国庫支出金で16億4,576万9,000円、療養給付 費等交付金では2億1,175万1,000円を計上し、前年度から被用者保険、国民健康保険間の医療費負担 を調整するために創設された前期高齢者医療制度による前期高齢者交付金では17億9,478万9,000円、 共同事業交付金では保険財政共同安定化事業により9億8,240万3,000円を計上いたしました。歳出の 主なものは、総務費で1億5,806万6,000円を、保険給付費で48億1,407万6,000円を、後期高齢者医療 制度の創設による後期高齢者支援金等では8億5,592万円、共同事業拠出金では9億3,419万円を計上 したほか、保健事業費では生活習慣病予防を目的とし、前年度から実施した特定健診委託料4,144万6, 000円を含む各種事業と温泉活用健康事業等を継続実施するため、6,215万3,000円を計上いたしまし た。   議第14号は、国民健康保険診療所特別会計の予算案であります。予算総額は2,100万円で、前年 度比マイナス37.5%、1,260万円の減であります。関口診療所を平成20年度で閉鎖して布部診療所の みの運営となったことから、大きく減額になったものであります。歳入では、診療収入の1,045万2,0 00円と繰入金の1,053万6,000円であります。歳出では、診療委託料1,135万円と職員人件費762万8,00 0円が主な支出内容となっております。   議第15号は、後期高齢者医療特別会計の予算案であります。予算総額は6億8,060万円で、前年 度比マイナス1.7%、1,180万円の減であります。歳入の主なものは、後期高齢者医療保険料の特別徴 収保険料3億1,194万5,000円と普通徴収保険料1億3,369万3,000円、一般会計繰入金の保険基盤安定 繰入金2億274万6,000円と職員給与等繰入金の3,220万9,000円であります。歳出の主なものは、総務 費の3,211万3,000円、後期高齢者医療広域連合納付金の6億4,838万3,000円であります。   議第16号は、老人保健特別会計の予算案であります。予算総額は2,450万円で、前年度比マイナ ス98.2%、13億3,570万円の減であります。老人保健制度は、平成19年度で終了しておりますが、整 理期間として特別会計を3カ年設置しているものであります。歳入では、支払基金交付金の1,166万6, 000円、一般会計繰入金1,282万7,000円を計上し、歳出では総務費に112万1,000円、医療諸費に2,327 万5,000円を計上いたしました。   議第17号は、介護保険特別会計の予算案であります。予算総額は60億5,400万円で、前年度比マ イナス3.8%、2億3,730万円の減であります。歳入では、第1号被保険者保険料を月額4,200円で算 出し、第1款保険料に10億4,690万円を計上いたしました。また、保険給付費、地域支援事業費及び 事務費の歳出見込額に対する負担割合に応じて国庫負担金、支払基金交付金、県支出金及び繰入金を 算出し、予算計上いたしました。歳出では、平成20年度決算見込額及び第4期介護保険事業計画を反 映させ、保険給付費に56億5,100万円、地域支援事業費に1億6,302万3,000円を計上いたしました。 なお、保険給付費には介護報酬上昇分を見込んでいないため、給付実績額に応じて補正予算で調整さ せていただきたいと考えております。   議第18号は、介護サービス事業特別会計の予算案であります。予算総額は6,300万円で、前年度 比マイナス65.2%、1億1,780万円の減であります。歳入では、通所介護費収入として2,520万円、介 護予防サービス費収入を2,011万円、利用者負担金収入を420万1,000円、繰入金として一般会計から の繰入金1,348万6,000円を計上いたしました。歳出では、サービス事業費に上海府デイサービス運営 事業経費として3,433万円を、介護予防サービス計画費に2,305万6,000円を計上いたしました。   議第19号は、下水道事業特別会計の予算案であります。予算総額は50億6,200万円で、前年度比 マイナス3.6%、1億8,900万円の減であります。歳入については、受益者負担、下水道使用料、国庫 補助金等で14億4,713万1,000円、市債18億2,890万円、他会計からの繰入金17億8,596万9,000円を計 上いたしました。歳出の主なものは、下水道建設費として20億2,253万9,000円、公債費に24億5,124 万4,000円を計上いたしました。これら予算のもと、村上、岩船、荒川地区において管渠整備を約9 キロメートル予定するとともに、村上浄化センター水処理施設の増設工事を進めてまいります。また、 道路改良工事に伴う下水道施設の移設工事等を神林、朝日地区において予定しております。引き続き 水洗化率の向上にも努め、使用料収入の確保を図ってまいりますとともに、平成26年度の下水道使用 料統一に向けた朝日地区のメーター設置や下水道使用料検討委員会の設置も予定しております。   議第20号は、集落排水事業特別会計の予算案であります。予算総額は20億5,900万円で、前年度 比マイナス4.4%、9,400万円の減であります。歳入は、受益者負担分、使用料、国庫補助金等で7億 8,058万7,000円、市債8億7,580万円、他会計からの繰入金4億261万3,000円を計上いたしました。 歳出の主なものは、集落排水建設費として12億4,789万円、公債費に6億1,446万7,000円を計上いた しました。これら予算のもと、門前、鋳物師地区では残りの管渠整備約0.8キロメートルを完成させ、 処理場の機能調整を予定しています。上海府地区においては、処理場建設並びに管渠整備を約5キロ メートル予定しております。また、高速道路工事や河川改修に伴う下水道移設工事も予定しておりま す。引き続き水洗化率の向上にも努め、使用料収入の確保を図ってまいります。   議第21号は、簡易水道事業特別会計の予算案であります。予算総額は7億7,700万円で、前年度 比10.1%、7,100万円の増であります。簡易水道事業の業務予定量は、給水戸数4,600戸、年間総給水 量123万5,000立方メートルを予定しております。歳入については、水道使用料、国庫補助金等で2億 8,775万5,000円、集落排水事業等に伴う工事負担金として8,279万3,000円、市債を1億3,800万円、 一般会計からの繰入金を2億426万9,000円見積もりました。歳出の主なものは、上海府、瀬波地区の 統合簡易水道整備事業として3億623万6,000円、建設改良費を6,539万7,000円、公債費に2億6,093 万1,000円を計上いたしました。これら予算のもと、村上地区では農業集落排水事業等にあわせ、排 水管の整備、改良工事を進めてまいります。また、神林地区においては、河内地区簡易水道と南大平、 指合簡易水道を統合すべく事業認可までの諸手続を進めてまいります。朝日地区では、葡萄地区簡易 水道の施設整備計画策定に着手いたします。   議第22号は、上水道事業会計の予算案であります。業務の予定量は、給水戸数2万158戸、年間 総給水量を665万2,473立方メートルと定めました。収益的収支予算では、事業収益を9億9,185万7,0 00円、事業費用を8億4,955万3,000円とし、当年度純利益は1億434万円を見込んでおります。資本 的収支予算では、資本的収入を4億8,890万3,000円、資本的支出を12億72万3,000円とし、主な事業 として村上地区の第4次拡張事業で浄水場の施設整備及び各地区で下水道、道路改良工事に伴う配水 管布設替えなど約9,600メートルを予定しております。また、荒川地区では、水道施設の拡張計画に 向けた調査等に着手をいたします。収支差し引き不足額7億1,182万円を過年度及び当年度消費税等 資本収支調整額7,300万4,000円、過年度及び当年度損益勘定留保資金6億3,881万6,000円で補てんし ようとするものであります。引き続き安全でおいしい水の安定供給と災害に強い施設整備が図れるよ う、堅実な経営に努めてまいります。   次に、議第25号 公の施設にかかる指定管理者の指定についてであります。本案は、平成21年1 月22日に竣工した朝日地区あけぼの区の集落集会施設に係る指定管理者の指定に関し、その設置目的 から当該区であるあけぼの区を指定することについて議会の議決をお願いするものであります。なお、 指定管理者の指定に係る資料をお示ししておりますので、あわせてご参照をお願いいたします。   次に、議第26号は村上市情報通信施設条例制定についてであります。本市の情報通信施設の設置、 管理、運営につきましては、合併前の朝日村、山北町で制定した条例を暫定施行しておりました。こ のたび朝日地区に続いて山北地区でも本格運用が始まることから、諸制度を統一した条例として制定 し、これまでの暫定施行条例は廃止するものであります。なお、使用料金につきましては、管理運営 経費との採算性などを慎重に検討する必要があるとしたことから、従前のとおりといたしました。   次に、議第27号は村上市情報通信施設整備基金条例制定についてであります。情報通信事業特別 会計で年度末に剰余金が生じた場合などに基金に積み立て、将来的な施設整備の維持、更新など、年 度間の財源調整を図り、自主財源による財政の健全な運営に資するため、条例を制定するものであり ます。   次に、議第28号は村上市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例制定についてであります。 村上市職員の通勤手当については、合併協議により職員の通勤範囲も広範囲になり、また自動車によ る通勤者が大部分を占めていることから、より実態に近い新潟県職員の通勤手当区分により支給をし ております。このたび新潟県では昨年10月の新潟県人事委員会勧告に基づき、自動車等使用者に対す る通勤手当の引き上げを本年1月から実施したことから、新潟県に準拠し、改正を行うものでありま す。   次に、議第29号は村上市職員等の旅費に関する条例の一部を改正する条例制定についてでありま す。本案は、職員がやむを得ず私有車、私の車です。公務に使用するときや非常勤の特別職のうち議 会議員や各種委員会委員等の費用弁償として支給している車賃の額については、先ほど通勤手当の改 正に合わせて1キロメートルにつき現行20円を25円に改正するものであります。なお、改正しようと する額は、旧村上市で支給していた額と同額であります。   次に、議第30号は村上市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部を 改正する条例制定についてであります。本条例で規定する委員、嘱託員のうち例規の規定から欠落し ておりました選挙立会人を加えるとともに、合併調整の金額を誤って規定しました休日急患診療所の 医療管理者の報酬額を改めております。また、生活保護の医療扶助については、診療の要否判定など 専門的判断を要することから嘱託医を委嘱しておりますが、本来非常勤特別職として位置づけること が適当でありましたので、新たに規定するものであります。   次に、議第31号は村上市個人情報保護条例及び村上市統計調査条例の一部を改正する条例制定に ついてであります。平成21年4月1日から新統計法が施行され、統計報告調整法が廃止されることに 伴い、文言の整理を行ったものであります。   次に、議第32号は村上市特別会計条例の一部を改正する条例制定についてであります。この一部 改正は、1点目は旧神林村の河内地区で実施しております個別排水処理事業を集落排水事業特別会計 で処理するための改正であり、2点目は奨学資金の貸し付けを特別会計から定額運用基金による貸し 付けに変更するため、特別会計を廃止するものであります。また、3点目は、工業団地事業特別会計 については、山北府屋工業団地造成に係る地方債の償還が平成20年で終了するため、特別会計を廃止 するものであります。   次に、議第33号は村上市行政財産使用料徴収条例の一部を改正する条例制定についてであります。 本案は、新潟県の行政財産使用料が見直され、行政財産使用料徴収条例の一部が改正されたことに伴 い、本市の行政財産使用料についても県に準じて見直しを図り、行政財産使用料徴収条例の一部を改 正するもので、内容は地下埋設物等の使用料の改正であります。   次に、議第34号は村上市認可地縁団体印鑑条例の一部を改正する条例制定についてであります。 平成20年11月6日、地方自治法施行規則の一部を改正する省令が公布され、地縁団体の事務所を主た る事務所にこの文言を改めましたので、本条例の一部を改正するものであります。   次に、議第35号は村上市消防本部及び消防署の設置等に関する条例の一部を改正する条例制定に ついてであります。新築中の消防署荒川分署について、来る4月1日より村上市藤沢155番地1から 村上市大津1669番地1に変更となるための改正であります。   次に、議第36号は村上市環境基本条例制定についてであります。市の良好で快適な環境を保全し、 将来の世代に引き継いでいくために、施策の基本となる事項を定める環境基本条例を新たに制定する ものであります。   次に、議第37号は村上市自転車等駐車場条例の一部を改正する条例制定についてであります。山 北地区の自転車等駐車場3施設については、例規の規定から欠落しておりましたので、追加するもの であります。   次に、議第38号は特定家庭用機器再商品化法施行令の一部が改正され、平成21年4月1日から液 晶式テレビ及び衣類乾燥機がリサイクル対象商品に加えられたこととなったことに伴い、村上市ごみ 処理施設条例別表の処理手数料にこれらの商品を加えるものであります。   次に、議第39号は村上市墓地設置条例の一部を改正する条例制定についてであります。平成21年 2月1日付で当市の区域内の大字北新保及び大字牧目の一部が大字松喜和に変更されることに伴い、 神林松喜和霊園の位置及び名称を改めるものであります。   次に、議第40号は村上市集落集会施設条例の一部を改正する条例制定についてであります。本件 は、地域住民の福祉増進、生涯学習、コミュニティー活動等を推進する施設として昨年9月から建設 工事を進めてきた朝日地区のあけぼの集落集会施設コミュニティセンターあけぼのが平成21年1月22 日竣工したことにより、市の財産として当該施設を加えるものであります。   次に、議第41号は神林農村環境改善センター条例の一部を改正する条例制定についてであります。 本件は、神林農村環境改善センターのテニスコート使用料についてでありますが、現在は市内在住者 の使用料を設定しておらず、無料としてきましたが、体育施設の使用料として整合性を図るため、1 面1時間当たり200円の使用料を徴収するものであります。   次に、議第42号は村上市保育園条例の一部を改正する条例制定についてであります。北新保地内 に建設中の(仮称)神林西統合保育園が5月1日に開園することに伴い、平林保育園及び塩谷保育園 を廃止し、新たに開園する保育園の名称をみのり保育園として改正するものであります。   次に、議第43号は村上市後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例制定についてであり ます。平成21年度の暫定賦課については、本年度と同様に行わない取り扱いとするものであります。 保険料率につきましては、平成20年度と21年度の2年間について定めていることから、平成20年度に 続いて平成21年度も暫定賦課を行わないほうが保険料の徴収期間と納め方が平成20年度同様でわかり やすいため、新潟県後期高齢医療広域連合、後期高齢者医療に関する条例を平成21年度の暫定賦課を 行わない内容で一部改正することが2月28日開催の新潟県後期高齢者医療広域議会で承認されました。 これにより村上市後期高齢者医療に関する条例においても平成21年度における保険料の徴収の特例に ついて改正するものであります。   次に、議第44号は村上市国民健康保険診療所設置条例の一部を改正する条例制定についてであり ます。朝日地区にある関口診療所については、地域住民の了解をいただき、去る2月28日をもって診 療行為を終了し、本年3月31日付で閉所することに伴い、改正するものであります。   次に、議第45号は村上市デイサービスセンター条例制定についてであります。合併時に暫定施行 していた旧市町村のデイサービスセンター条例等を廃止し、統一したデイサービスセンター条例を制 定するものであります。   次に、議第46号は村上市介護保険条例の一部を改正する条例制定についてであります。介護認定 審査会の設置を控え、平成21年度から平成23年度までの第4期介護保険事業計画作成に伴う同期に係 る介護保険料率を改正し、介護保険事業計画に定める事項を変更するものであります。   次に、議第47号は村上市介護従事者処遇改善臨時特例基金条例制定についてであります。介護従 事者の処遇向上を図るための介護報酬改定に伴う介護保険料の急激な上昇を抑制するため、介護従事 者処遇改善臨時特例基金を設置するものであります。   次に、議第48号は村上市奨学基金条例の一部を改正する条例制定についてであります。新たな村 上市奨学金貸与条例の運用に当たり、これまでの奨学資金会計を廃止し、基金会計で行うため、運用 益の処理についても奨学基金特別会計から一般会計に改正するものであります。   次に、議第49号は村上市立学校設置条例の一部を改正する条例制定についてであります。平成23 年4月開校予定の統合山辺里小学校建設に際し、国庫補助金交付申請時に名称等の裏づけが必要であ るため、改正するものであります。   次に、議第50号は村上市体育施設条例の一部を改正する条例制定についてであります。本案は、 昭和63年に県立村上高等学校山北分校が移転したことに伴い、県から体育館の譲渡を受け、これまで 利活用されてきましたが、例規の規定から欠落しておりましたので、このたび府屋ふれあいセンター として社会体育施設に追加するものであります。   次に、議第51号は市道路線の認定についてであります。山辺里地区圃場整備事業に伴い、新たに 認定する市道、市の道45路線と荒川地区の国道113号、荒川道路に接続する新設道路1路線と山北地 区鵜泊の新設道路1路線、計47路線を新たに市道、市の道として認定しようとするものであります。   次に、議第52号は市道、市の道路線の変更についてであります。山辺里地区圃場整備事業に伴う 路線延長の変更及び起終点の変更で、32路線を変更しようとするものであります。   次に、議第53号、市道、市の道路線の廃止についてであります。山辺里地区圃場整備に伴い、つ けかえ等により33路線を廃止しようとするものであります。   次に、議第54号は村上市道路占用料等徴収条例の一部を改正する条例制定についてであります。 道路法施行令の一部改正に伴い、道路占用料の規定を国県に準じて改正するものであります。   次に、議第55号は村上市里道等管理条例の一部を改正する条例制定についてであります。里道道 路占用料については、合併時に市道、市の道路専用料等徴収条例に準じて適用してきましたが、合併 以前の公共物使用基準と著しい差額が生じることから、合併以前の従来基準に改正するものでありま す。   次に、議第56号は村上市簡易水道事業施設整備基金条例の一部を改正する条例の制定であります。 このたびの条例の一部改正は、第2条の積み立てに関する条項のうち、第2項で各会計年度において 歳入歳出の決算上剰余金が生じた場合においては、2分の1に相当する額を積み立てるものとすると 規定しておりますが、この剰余金は流動的であり、事業の性格から今後基金の積み立てについては予 算に計上し、積み立てることとし、第2項を削除するものであります。   以上48議案について一括してご説明申し上げました。よろしくご審議の上、原案どおりご決定賜 りますようお願いを申し上げます。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 以上で本日の日程はすべて終了しました。   本日はこれで散会いたします。   あすは午前10時から代表質疑を行いますので、ご参集願います。   長時間大変ご苦労さまでした。           午後 2時54分  散 会