平成21年村上市議会第1回定例会会議録(第4号) 〇議事日程 第4号 平成21年3月6日(金曜日) 午後1時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  一般質問                                              〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(28名)    1番   板  垣  千 代 子  君     2番   鈴  木  い せ 子  君    3番   本  間  清  人  君     4番   板  垣  栄  一  君    5番   川  村  敏  晴  君     6番   冨  樫  宇 栄 一  君    7番   中  山  悌  一  君     8番   小  杉  和  也  君    9番   山  田  昭  夫  君    11番   平  山     耕  君 12番   川  崎  健  二  君 13番   木  村  貞  雄  君   14番   三  田  敏  秋  君    15番   小  池     晃  君   16番   姫  路     敏  君    17番   長 谷 川     孝  君   18番   滝  沢  武  司  君 19番   小  林  重  平  君   20番   小  田  信  人  君 22番   相  馬  エ  イ  君   23番   大  滝  国  吉  君 24番   瀬  賀  秀  雄  君   25番   小  野  七 五 三  君 26番   石  嶋  修  平  君   27番   大  滝  久  志  君 28番   山  田     勉  君   29番   板  垣  一  徳  君 30番   佐  藤  宮  吉  君                                              〇欠席議員(2名)   10番   齋  藤  信 一 郎  君    21番   岩  倉  幸  治  君                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    大   滝   平   正   君        副  市  長    鈴   木   源左衛門    君        総 務 部 長    小   田   吉   雄   君        総務部総務課長    斎   藤   甲   三   君        総務部財政課長    渡   辺   成   一   君        企 画 部 長    小   田   貞   明   君        企  画  部                   相   馬   正   喜   君        政策推進課長        市 民 部 長    阿   部   正   一   君        福祉保健部長     小   田       均   君        福祉保健部                   遠   山   た   つ   君        保健医療課長 福祉保健部 吉   川       強   君 社会福祉課長        産業観光部長     増   子   太   平   君        産業観光部                   竹   内   友   二   君        農林水産課長        産業観光部                   瀬   賀       功   君        商工観光課長        都市整備部長     須   田       徹   君        上下水道部長     鈴   木   文   雄   君        会計管理者      吉   村   澄   子   君        選管委書記長        監 査 委 員    佐   藤   正   幸   君        事 務 局 長        農業委員会                   渡   辺   正   信   君        事 務 局 長        教  育  長    寺   社   四   男   君        教 育 部 長    小   野   泰   三   君        教  育  部                   大   滝   和   春   君        学校教育課長        荒川支所長      平   野   俊   之   君        神林支所長      田   村       豊   君        朝日支所長      板   垣   一   弘   君        山北支所長      佐   藤   壮   一   君        消  防  長    佐   藤   秀   明   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    忠       隆   司        議 事 係 長    建   部   昌   文        書     記    石   井   美   紀           午後 1時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) ただいまの出席議員数は28名です。定足数に達しておりますので、これから 本日の会議を開きます。   本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願 いします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、13番、木村貞雄君、17番、長谷川孝君を指名いた します。ご了承願います。                                              日程第2 一般質問 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第2、昨日に引き続き一般質問を行います。   最初に、2番、鈴木いせ子さんの一般質問を許します。   鈴木いせ子さん。           〔2番 鈴木いせ子君登壇〕 〇2番(鈴木いせ子君) 議長の許可をいただきましたので、通告書に従い、一般質問させていただ きます。   まず初めに、村上市の医療の現状はこのままでいいのかについてであります。3月3日ひな祭り の日に会派代表質疑で、私たちの鷲ケ巣会板垣会長より力強いご支援をいただき、ありがとうござい ました。それに対して市長の答弁は、政治生命をかけて医療に取り組むとの熱いご答弁でありました。 村上市の医療問題は、待つことが許されない緊急事態に直面しています。私も過去3回の一般質問で このことを強く訴えてきましたが、市長の答弁を聞き、この先に明るい光を見ることができました。 この光に向かい、突き進むときと思います。私も声を大きくしてこの質問を行っていきたいと思いま す。   平成20年度県内救急搬送先が新潟日報に載っていましたが、管内の搬送率は80%以上にならなけ ればならないのに、村上市は79%となっておりました。80%を切っているところは病院に何らかの問 題があり、医師確保に苦慮しているところだと思います。これは、来年度からもっとこの数字は下が るだろうと思われます。2月28日に村上市ふれあいセンターで開かれた、今、県北の医療が危ない! 地域医療を住民で支えよう!フォーラムに参加してきました。1次医療は、診療所や開業医で特にか かりつけの開業医を多くの方が持つようになれば医師不足の改善策にもつながるのではないかとのお 話がありました。2次医療と救急医療は、厚生連村上総合病院と県立坂町病院が担うことになるので ありますが、坂町病院の医師の現状は1カ月に6.2回の当直医として診察、そして拘束と大変厳しい 状況になっていることをお聞きしました。そして、救急の70%以上は厚生連村上総合病院に搬送され るのだが、夜間救急の診察室は1カ所しかありません。そして、そこに1次医療の方も3次医療の患 者の方も一つの診察室で患者さんを診るとお聞きしました。村上市の現状を見れば、救急医療の輪番 に苦慮し、医師確保に苦慮し、それでも救急車の搬送はいっときを争い、厚生連村上総合病院での透 析も今は満杯状態となっております。建物は老朽化し、仕事は大変な田舎の病院に、都会さえも医師 不足の中、市長がどんなに頭を下げても医師が来るはずもないと思われます。村上市の医療の傷は、 もはや外科手術しかない、それも手おくれ状態になっているように思われます。村上市の命を守る残 された道は、厚生連村上総合病院の新築移転にあると思われます。市民の声、現場の声をまとめ上げ、 村上市民みんなで署名活動を行い、新潟県厚生連に新しい病院建設のお願いをするときと思います。 これからの病院は、評価に負けない医療、設備、職員サービスができる病院でなければ、医者も患者 も来なくなるような気がします。   そこで、これらについての市長のお考えをお伺いいたします。まず初めに、@として、厚生連村 上総合病院運営審議委員会ではどのようなことを話し合われたのかお伺いします。   2番目は、救急医療は今のままで村上市民の命は守れるのかであります。   3番目は、厚生連村上総合病院の新築移転をどのようにお考えかお伺いいたします。   次に、食育推進計画に盛り込まれる学校給食での地産地消の取り組みはどのようになっているの かについてであります。農産物の地産地消を広く普及するため、議員立法による地産地消基本法の法 案化も検討し、元気な地域農業づくりや食生活の普及、定着につながる構想が新聞で報道されており ました。食育の役割を明記した学校給食法が21年度より施行されるのを受けて、教育関係者など有識 者の検討会で内容を検討するとも報道され、文部科学省の事業計画では栄養教諭を中核とした食育授 業を展開するとなっておりましたが、このことについて市ではどのように取り組むのかお伺いいたし ます。   また、先般の一般質問で学校給食での地産地消の割合をお伺いいたしましたが、小さな数字とな っておりました。食育推進計画においては、平成22年度まで学校給食での利用割合を30%以上にする と定めていますが、市の取り組みを下記についてお伺いいたします。   @、給食施設の数と運営状況はどのようになっているのか。   A、給食施設の今後の計画について。   B、地産地消を拡大する際の問題点は何か。   学校及び保育園の献立はどのようにつくられているのか。   生産者を巻き込むには品目の年間計画が必要となるが、それは可能なのかについてであります。   よろしくお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 大変ご苦労さまでございます。それでは、鈴木議員の2項目のご質問につい て順次お答えをいたします。   最初に、1項目め、村上市の医療の現状はこのままでいいのかの1点目、村上総合病院運営審議 委員会ではどのようなことが話し合われたのかとのお尋ねについてでございます。村上総合病院運営 審議委員会は、2月26日開催をされております。審議事項といたしましては、1つには厚生連の現況 について、2つといたしまして村上総合病院の現況について、3つ目は瀬波病院の現況について、そ して4つ目は村上市総合病院の救急体制及び移転新築についてであります。   次、2点目、救急医療が今のままでも市民の命は守れるかとのお尋ねについてでありますが、現 在の状況は村上総合病院と県立坂町病院の2つの輪番制病院が多大な努力をして救急医療を辛うじて 支える現状であります。医師不足については、当地域だけでなく、全県、全国的な問題となっており、 当面の対応として本市では勤務医の負担軽減のために近隣の村とともに救急輪番制病院運営補助金を 増額して村上総合病院に交付し、また県立坂町病院の医師の確保を県知事に要望すること、市民に地 域医療の現状を理解していただき、軽度な方は日中に受診するように広報すること、地域医療フォー ラムを開催することなどの事業を実施して、限られた医療資源を大切に守ってまいりたいと考えてお ります。   次に、3点目、村上総合病院の新築移転について予定はあるのかとのお尋ねについてでございま すが、先日開催された村上総合病院運営審議委員会において村上総合病院長から、病院の老朽化、患 者サービスや従業員の職場環境の改善の面から病院の新築移転をせざるを得ない状況であるとの認識 が示され、現在厚生連や村上総合病院内で今後どうあるべきかの検討段階であるとの報告がありまし たので、市といたしまして病院側に対し早期に整備計画の概要を市に示していただくよう申し上げて おります。   次、2項目め、食育推進基本計画に盛り込まれる学校給食での地産地消の取り組みについては教 育長に答弁をいたさせますが、4点目の保育園の献立はどのようにつくられるのかについてお答えを いたします。本庁保育園担当の栄養士、各支所の栄養士、代表調理担当者により各地区の保育園で実 施した献立を組み合わせて毎月の献立を作成しております。使う食材は安全性の高いものを使用する ことを心がけ、特に野菜、魚、肉などの食材は地元産を多く取り入れる献立工夫を行っているところ でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。           〔教育長 寺社四男君登壇〕 〇教育長(寺社四男君) ご苦労さまでございます。それでは、2項目め、食育推進基本計画に盛り 込まれる学校給食での地産地消の取り組みについての1点目でありますが、給食施設と運営状況はど のようになっているのかとのお尋ねについてでありますが、現在の施設は単独調理場が小学校12校、 中学校4校の計16施設で、共同調理場は5施設あります。小学校9校、中学校4校の計13校へ配食を しております。また、調理業務の民間委託でありますが、単独調理場が小学校10校、中学校3校の計 13施設で、共同調理場は1つの施設で実施いたしております。調理業務を直営で実施しているのは、 単独調理場が小学校2校、中学校1校の3施設で、共同調理場は4施設となっております。   次に、2点目、学校給食施設の今後の計画についてのお尋ねでありますが、どの施設も建設年次 が古いことや職員体制も考慮し、今後は統合や民間委託も視野に入れ、検討をしなければならないと 考えております。このようなことから、21年度については保内の共同調理場の調理業務を民間委託に 移行したところであります。   次に、3点目、地産地消を拡大する際の問題点は何かとのお尋ねについてでありますが、地元産 の食材を地元で消費することは、食育事業を展開するためにもとても大切な要素の一つとなっており ます。給食に必要な量を安心して、かつ継続的に供給できる体制づくりが最も大切になると思ってお ります。また、調理のしやすさも大切でして、大きさや形の整ったものの供給も必要であります。こ のようなことから、限られた給食費予算の中で安価で安定的に供給できることなど生産者側の立場か らは難しいところは多いのではないかなと、こう思っております。   次に、4点目、市内小中学校の献立はどのようにつくられているのかとのお尋ねについてであり ますが、先ほどの1点目で申し上げましたように、各調理場では担当栄養士が予算と調達可能な材料 等を総合的に勘案して作成をしており、全市で統一した献立ではありません。   次に、5点目、生産者を巻き込むには品目の年間計画が必要となるが、可能かとのお尋ねについ てでありますが、年間を通して計画的に供給するためには、各調理場の献立に沿って必要な材料の種 類、数量を掌握し、それらの資料に基づき生産者側が計画的な生産を行い、各調理場への供給が可能 となる体制づくり並びに配送体制が必要であるため、十分に検討をしていかなければならないものだ と、こう考えております。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 最初に、医療問題について市長にお伺いします。   まず、瀬波病院のことが話し合われたということですが、瀬波病院はどのような状態になって、 どのような現状なのかをまず初めにお伺いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ご案内のとおり、瀬波病院につきましては慢性期医療を中心にやっておると いうような現状でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 今も満杯状態なのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) そのようでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) では、厚生連村上総合病院の運営審議委員会では院長さんのほうから、病 院はもう老朽化して大変な状態であるので、新築に向かいたいというお話がなされたようでございま すが、ほかに出席された方もやはり同じような考えだったのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) その会議には、病院の院長ほか各科の部長さん、看護婦長さん、そして全農 からは常務理事さん、そして地元のJA岩船と神林農協の組合長さんが出席しておりました。私ども の側からは、私と関川村長、粟島村長、そして県会議員お二人、そのようなメンバーで話し合われま して、総合的に判断いたしますと、医療に携わっている方々、ドクターはじめ看護婦もそうでござい ますが、非常に今の病院のままではやっていけないというような強い悲鳴にも似たような院長は大き な声上げて訴えておりました。また、全農の常務さんのほうからは、今佐渡を手がけておりますので、 それが終わったら下越、いわゆる村上厚生連を含めましてそこに着手をしたいというような計画であ るようなお話をしておりました。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) そうしますと、皆さんがそういうお考えでしたら、そこで新築移転につい てのやっぱり病院の生き残る道はそこしかないと思うのですが、3月3日の市長の強いお考えをお伺 いして、市長自体はどのようにお考えでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まず、厚生連村上総合病院の移転につきましては市が決めるべきことでは私 はないと第一に考えております。やはり厚生連村上総合病院がしっかりとした新築計画をつくりまし て、市と相談しながら、市のどのような対応を望んでいるのかと、あるいはまたJA岩船、神林農協、 関川村、粟島も含めましてどのような体制で臨んでいくのかというようなことを話し合うべきだと思 っていますし、特に村上市におきましては今村上総合病院は東口のほうにあるわけでございます。ご 案内のとおり東口といいますのは、今現在でもジャスコの跡地が空白地、そしてサティの跡地もほと んど使われていない。そして、村上総合病院が別なところに、仮にですよ、現状のところに建てるか もそれはわかりませんけれども、仮に違うところに移転するようなことがあれば、やはり市としては 東口の将来的な構想も含めて考えていく必要があると私は考えておりますので、ただ単に村上総合病 院を移転させればいいと、そういう問題では市としてはないと。総合的に、もし別なところにいくの であれば、跡地をどういうふうに地域を活性化をしていくか、東口の活性化をどう図っていくのかと いうところも含めて検討をするのが市の立場であると考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 先般行われました2月28日の村上岩船の医療フォーラム、あれは医師が現 場の現状を訴え、そして病院はその現状を語り、それを多くの、たくさんの方の市民が聞いていたよ うに思います。これからはやはりだれかがやるというのではなく、やはり一番理想とするのはあの体 制ではないかと私思います。やっぱり市独自でも無理でしょうし、医師を巻き込んだ、そして第一に 市民を巻き込んだこの新築移転でなければ問題はやはり先に進まれないと思いますので、これからも ぜひああいうフォーラムを通して市民に強く訴えていくべきだと思います。市長、お願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今鈴木さんのほうから新築移転、移転という話がございますが、それもわか らないのですよ。新築は必要だけれどもという話でありますので、今の場所でいいのかも含めて検討 している段階だということでございますので、マスコミいますので、新築移転ということは私のほう からは差し控えさせていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いをいたしたいと思ってお ります。   いずれにいたしましても、医療フォーラムでも話し合われました。もう緊急医療につきましては 本当に緊急を要するという感じがいたしております。そして、そのためにはやはり厚生連村上総合病 院を中心とした緊急救急医療体制の整備が必要であると考えておりますし、厚生連村上総合病院につ きましては、私もちょっとお世話になりましたけれども、6人部屋とか今ああいうのはないそうです。 最高でも4人、そしてプライバシーが守られる近代的な設備の病院でなければ若いドクターが来てく れない現状であるというようなお話もされておりましたので、やはりその点につきましてこの圏域の 救急医療を担っていただくのはとりもなおさず厚生連村上総合病院ではないかなと、そのように考え ております。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) ぜひその方向で頑張っていただきたいと思います。   次に、教育長にお伺いいたします。私は、これを質問するに当たって、生産者、教育委員会、J A、三者を訪ねてきました。そうすると、学校は生産者から毎月これだけの品目がとれればというも のがあれば、リストが欲しいと言いますし、生産者を訪ねたところ、学校から毎月これだけつくって ほしいと言われればつくりますという何か自分の言うことばかり言っているという感じの話でありま したが、やはりそれであってはならないと思うのです。成功している事例なんかも今パソコンを開き ますといろいろ出てきておりますが、三者が一緒になって毎月検討会を開くという、そこは大変成功 しているように出ておりました。特に給食センターであるところは学校長がセンター長になっている とお伺いいたしましたが、ぜひとも学校長を取り込んで、生産者と学校、そしてJAもやっぱりそこ る入ると思いますので、三者の会議をぜひ行っていかなければだめだと思うのですが、いかがでしょ うか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) お答え申し上げますが、今議員おっしゃるとおり、議員もご存じだと思う のですが、今までのそれぞれの地区によって生産者の皆さんから、あるいはJAから協力願っている、 あるいは対応の仕方といいますか、調理場によっていろんな組み合わせになっているのもご存じかと 思いますが、今おっしゃるように食育もう非常に今進んでおりますし、さっきおっしゃるように、文 科省の食育の推進基本計画なんか見ますと2010年で30%というような目標を掲げているのであります が、残念ながら2007年で23.3という数字が出ているのですね。これは全国の平均でありますけれども、 これは大都市圏が生産者が少ないということでポイントを下げているというような嫌いもあるようで ありますけれども、ただ農業生産国である私どもの新潟県でさえ28.1というような結果が出て全国で 17位なのだそうですね。そんな状況を踏まえながらこれからしっかりと地産地消に取り組んでいきた いと、こういうふうなことだろうと思っております。今議員がおっしゃるように、地元の野菜と、米 は100%でありますけれども、そういう品目をふやしながら生産者から地産地消をしていくというよ うなことを計画的に考えています。いろいろ面倒な面あります。三者といいますか、品目の年間的な まず計画を立てるということになりますと、私ども教育委員会はもちろんでありますけれども、学校 あるいは農協さんはもちろんでありますけれども、市場関係者、それから特に生産グループといいま すか、そういう皆さんもいらっしゃいますので、そういう皆さんのリーダーの方、それから現在、地 産といいますか、地元産が安定供給できないということで市内の一般の民間の業者さんからも納入を いただいております。その辺のかかわりもありますので、三者というよりも関係するそれぞれの皆さ んと連携をしながら、情報を交換しながらしっかりと検討していく必要があるのだと、こんなふうに 思っております。そんなことから結果的にいい方向へ向けていきたいと、そう思っているところであ ります。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 私も教育委員会行って給食の現状のことは聞いてまいりました。そうしま すと、民間の業者からも入っているわけなのですけれども、その人に迷惑がかかるということでした し、そういう民間業者であればすべてのものが間に合うと。生産者の場合はその品目しか間に合わな いし、不備があったときに大変対応が遅いというようなお話でしたが、私も農業の部門に三十何年携 わってきましたが、すべてをするというのはちょっと無理だと思います。だから、私は提案したいの でありますが、1年間に農家でとれるのは、幸い私も農家ですから、とれるものはわかるのですけれ ども、まず5品目運動とか、例えばニンジン、キュウリ、ジャガイモ、それは100%地産地消しまし ょうと。そこでまだ調子よかったら今度7品目にしましょうと、そういう体制でないと今取り組みは 無理だと思います。学校の給食センターの現状を紙に書いて教育委員会からいただいたのですけれど も、その中では私がとった感じではみんな納めてくれみたいな感じに聞こえましたけれども、やはり 生産者の現状を見ると、何品運動、全量運動というところから始めるのはすごく入りやすいかなと思 いましたので、提案したいと思いますが、いかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 今議員おっしゃることもっともであります。ただ、1つだけ、市内から納 入いただいている業者の皆さんに迷惑かけるというのは確かに迷惑もかかるのでありますけれども、 そういう流れもあって安定供給するという意味で申し上げましたので、そればかりが決して邪魔にな っているというようなことではありませんので、ご理解いただきたいと、こう思いますし、おっしゃ るように当地域が、特に野菜なんかそうなのでしょうけれども、いわゆる雪の降る地域といいますか、 積雪地というようなことで特に冬物野菜なんかの安定供給が、露地物でありますので、非常に不安定 だという要素もあります。その辺も絡めながら、何といっても安全で安心で安定供給が求められてお りますので、今議員おっしゃるようなことでこれからできるものからでも結構であります。そんなこ とでこれから食育も含めながら地産地消、あるいは郷土料理等含めながら食育関係なんかも生かして いきたいと、こう思っておりますので、今後ともご指導よろしくお願いしたいと、こう思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) それと、朝御飯を食べない子供が多くいると聞きましたので、管内の小学 校、中学校でもいいですが、野菜をつくって食べるという、そういう授業を取り入れていくのがいい なと思いますし、先回もNPO法人との学校とのかかわりの会議にも私出席したのですが、そこでも 地産地消の弁当と普通の弁当の違いを子供たちに食べさせれば地産地消のよさがわかるのでないかな という私の班ではそういう意見も出たのですけれども、ぜひ子供たちに朝御飯を食べる運動と、小学 校の空き地でもいいですが、野菜をつくってそのおいしさを教えるという方法を多く取り入れていた だきたいなと思うのですが、いかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 現在管内の市内の特に小学校なのでありますけれども、学校で、直接の田 んぼはないわけでありますけれども、地域の皆さんの協力をいただきながら田植えしたり稲刈りした り、そういうふうなことでなじみは持っておりますけれども、議員おっしゃるように野菜を何品かつ くってそれをやるというのがすべての学校でやっているわけではありませんのでおっしゃるとおりで ありますし、先回の確かに懇談会のときいろんなご意見をちょうだいしております。そんなことで、 それこそ早寝早起き朝御飯ですか、そんなことで食育のためにもしっかりと地域の皆さんの力をかり ながら、子供たちの食に対する認識を高めながら食育にも生かしていきたいと思いますので、これか ら一気にやるということはなかなか大変でありますけれども、前向きに検討させていただきたいと、 こう思いますので、よろしくお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) そして、先日の新潟日報に村上市の小学校では地域の食材を食べる日、メ ニューですか、そういうのをやって生産者が、野菜をつくった人が説明しているという記事載ってお りましたが、ぜひ生産者をたまに呼んではその人たちのお話をじかに聞くことによってまた子供たち が受ける感情も違うと思いますので、そういう方をぜひ呼んだ授業もいいのではないかと思いますが、 いかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 大変貴重なご意見でありますので、これから郷育会議のほうもいろいろ コーディネーターの皆さんなんかと連携を図りながら協議なんかもしていただいておりますし、そん なことも話題を広く皆さんに提供しながら、私どもとしてはぜひ地域の生産者の皆さんや保護者の皆 さんからそういうつくることの大変さとか、あるいはそういう感謝する気持ち等を含めながら子供た ちに教育の面で利用させていただきたいと思いますので、今後もそういう方向でご協力賜るように対 応してまいりたいと、こう思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) それでは、またちょっと方向変わりますが、私は村上市管内には1カ所以 上米の粉のパンづくりに回った経過がありますが、米の粉のパンはもちもちっとして、そして添加物 も使いませんし、いろいろとシチューも、米の粉の普及も話題になっておりますが、そういうところ にも使われますし、初めに教育長さんは米の粉のパン食べたことありますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) ご答弁申し上げますが、実は米粉のめんは食べたことありますけれども、 パンはまだ食べたことないのですが。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 市長は食べたことありますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 教育長と逆で、そばは食べたことございませんが、パンは食べたことがあり ます。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 副市長は食べたことありますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) はっきりそれだということではないですけれども、何か食べたような 記憶がございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 今米粉の問題は新聞紙上もにぎわっておりますし、消費拡大という点では すごくいいかと思いますが、とてもおいしいので、ぜひ米粉のパン、またいろんなものができますの で、それらをぜひ食べていただきたいと思いますし、もし子供たちの給食に取り入れていただければ すごくいいのではないかと思います。どうぞ教育長よろしくお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) では、これで私の質問を全部終わりますので、終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) これで鈴木いせ子さんの一般質問を終わります。   午後1時50分まで休憩します。           午後 1時38分  休 憩                                                        午後 1時49分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、3番、本間清人君の一般質問を許します。   本間清人君。           〔3番 本間清人君登壇〕 〇3番(本間清人君) 民主党の本間清人でございます。議長のお許しをいただきましたので、これ から私の一般質問をさせていただきたいと思います。その前に、昨日の一般質問で滝沢議員の質問の 中で、45年前の第1回国体のときには岩船の教員だったと。また、教育長からは当時花の高校3年生 だったということをお聞きいたしました。その年に生まれた私が皆様と同じ政治の世界で一緒にお仕 事をさせていただけることをまずもって感謝申し上げ、私の一般質問に入らせていただきます。   今回の一般質問の項目は3点でございます。まず、1点目、入札制度についてでございますが、 前回に引き続き再度確認のため、入札のやり方、価格設定の基準についてお聞きしたいと思います。   1点目、物件ごとの価格設定の決め方は。また、最低制限価格、入札予定価格などを教えていた だきたいと思います。   2番目、落札業者決定後、工事現場等の確認や監督体制はどのようになっているのか。   3番目、工事終了後の確認審査はどのようにしているのか。下請業者などの確認はどうか。   以上であります。   2項目め、現在の経済状況についてであります。緊急不況対策資金による中小企業に対する支援 について、今後何か考えはあるかお聞きしたい。   1点目、企業の反応はどうか。   2点目、今後追加融資の支援などの考えは。   3点目、農林水産業に対する支援などは。   4点目、サラリーマン層に対する支援などはでございます。   3項目め、新市の財政についてであります。1点目、昨年6月定例会において、市の公共施設が 628施設あるうち118施設が指定管理でありました。それが現在はどのように変わりましたでしょうか。   2点目、新市当初地方債残高は872億200万円だったが、どのように変化していますでしょうか。   3点目、財政調整基金は17億9,100万円だったはずですが、どのように変化していますでしょう か。   4点目、入湯税、たばこ税などの間接税が村上市でどのぐらい歳入の見込みがあるのか。   5点目、旧町村などに組み込まれていた過疎債、辺地債が新市で使えるのはいつごろまでかにつ いてお聞きいたします。   市長答弁の後、再質問させていただきますので、よろしくお願いを申し上げます。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、本間議員の3項目のご質問について順次お答えいたします。   最初に、1項目め、入札制度についての1点目、物件ごとの最低制限価格、入札予定価格など価 格設定の決め方はとのお尋ねについてでございますが、予定価格については仕様書、設計書等の資料 をもとに、130万円以下は課長、500万円未満は部長、2,000万円未満は副市長、2,000万円以上は市長 である私が決定をいたしております。最低制限価格を設定する工事については、設計額の3分の2か ら85%の範囲内で国土交通省の旧計算方式を準用して設定をいたしております。   次に、2点目、落札業者決定後、工事現場等の確認や監督体制はどのようになっているかとのお 尋ねについてでありますが、工事担当課の職員を監督員に指名し、その職員が監督を行っております。 監督業務については、建設工事執行要綱、工事監督技術基準に監督業務に必要な事項を定め、それに 従い実施しているところであります。   次に、3点目、工事終了後の確認審査はどのように行っているか、下請業者などの確認はどうか とのお尋ねについてでありますが、工事検査技術基準に基づいて、契約検査室及び工事担当課で検査 を行っております。また、下請については、工事中は監督員が確認することにしておりますし、完了 検査時には工事の実施状況の項目で検査をいたしております。   次、2項目め、現在の経済状況についての1点目、企業の反応はどうかとのお尋ねについてであ りますが、去る1月30日に市内各種業界代表20団体にお集まりいただき、経済不況に伴う各種業界の 現状と市への経済対策に対する要望等について懇談会を開催し、意見をお聞きしたところであります。 その中では、景気はまだ底を打っておらず、今後製造業以外の業種についても経営不況が出てくるな どの厳しい意見も出されました。また、緊急追加融資などの支援には感謝しているとの意見やプレミ アム商品券などの商店街に対する支援の要望もありました。   今般の経済不況下での制度融資、1月末現在の利用状況は、産業育成資金、貸し付け実行件数61 件で、貸付高が4億1,193万9,000円、融資枠に対する貸し付け実行率は81.7%であり、中小企業振興 資金1月末現在は、貸し付け実行件数143件で、貸付高が10億1,025万円、融資枠に対する貸し付け実 行率は105.2%となっています。月ごとの実行件数で見ると、国で決定された安心実現のための緊急 総合対策に基づいた新たな信用保証制度、原材料価格高騰対策等緊急保証制度(緊急保証制度)の影 響も受けて、中小企業振興資金、特に不況対策資金の申請件数が12月から増加をいたしております。 また、昨年11月に中小企業振興資金の融資規程を一部改正したことによる効果は、納税要件緩和によ る融資実行件数が2件、中小企業信用保険法の国が定める不況業種以外の業種の融資実行件数は3件 となっております。国の緊急保証制度を利用する場合は市長の認定が必要になりますが、この認定申 請事務での聞き取りからは、売り上げの減少はあるが、この先の景気不安と金融機関との相談により 融資申請に踏み切ったという企業の方が多くなっているとのことであります。多くの企業に不況対策 資金を利用していただいておりますので、企業の反応としては良好だと思われます。   次、2点目、今後追加融資の支援などの考えはとのお尋ねについてでありますが、中小企業振興 資金の不況対策資金については、市制度融資委員会を経て、融資期間の拡充と信用保証料補給の拡充、 借りかえ制度を制定し、4月1日から取り扱うことにしております。具体的には、不況対策資金の融 資期間を9年以内から10年以内に、補給割合を50%から100%に、借りかえについては市の制度融資 内の借りかえとし、ある程度の条件を付して可能にします。また、不況対策資金の信用保証料の補給 割合を4月から拡充することに伴い、4月以前の借り入れ者に対しても商工団体等から強い要請があ り、国の緊急保証制度が実施された平成20年10月31日にさかのぼって借り入れ者に対して50%分を上 乗せし、100%補助として交付したいと考えており、3月補正で対応したいと考えております。   なお、融資期間と信用保証料補給割合の拡充の取り扱い期間は、平成22年3月31日までとします が、地域の経済状況を見定め、期間延長も検討してまいりたいと考えております。   次に、3点目、農林水産業に対する支援などはとのお尋ねについてでありますが、国の支援策に つきましては先月公表された内容では、農業法人就業実践研修支援事業として若者等の農業法人等へ の就業を促進し、将来の農業担い手の確保、育成を図るため、農業法人等が就農希望者に対して技術、 経営ノウハウを身につけさせるために実施する実践的な研修に要する経費の一部を支援する制度で、 本年度中に募集開始の予定であります。   また、県の支援策ですが、新たな雇用を創出させるための2つの対策事業が示されました。その 1つには、1年以上の長期雇用対策のふるさと雇用再生基金事業、もう一つは6カ月未満の短期雇用 対策の緊急雇用創出事業制度になっております。今後これらの事業内容を十分精査の上、啓発を図る とともに、ハローワークとも連携をとりながら取り組んでまいりたいと考えております。   次に、4点目、サラリーマン層に対する支援はとのお尋ねについてでありますが、これまでも新 潟県労働金庫村上支店に対し、労働者の生活安定を目的として貸し出し資金として預託していますが、 平成21年度においても引き続き預託を行い、住宅やマイカーなどの各種貸し出しローンに対する金融 支援を継続してまいります。   なお、県と新潟県労働金庫では、雇用情勢の急激な悪化による解雇や人員整理など自己の責任に よらない理由で離職を余儀なくされた方に対して、有利な条件による融資制度、離職者生活ローンを 昨年12月に創設したところであります。   次に、3項目め、新市の財政についての1点目、昨年6月定例会において628施設のうち118施設 が指定管理であったが、どのように変わったかとのお尋ねについてでありますが、昨年の12月定例会 で議決をいただいた村上地区のスポーツ関係の13施設と今定例会に提案しております集落集会施設1 施設について議決いただければ、平成21年4月からは14施設ふえて、合わせて132施設が指定管理と なる予定でございます。これらを含め施設の管理手法については、これまでも説明してまいりました とおり、ことしの秋に策定を予定している村上市行政改革大綱実施計画及び施設見直し計画などで検 討をしております。以前にも申し上げましたが、非常に多くの施設を抱えている現状を踏まえ、民間 に譲渡すべき施設は譲渡し、民間のノウハウにより市民サービスの向上と経費節減が期待できる指定 管理者制度等を積極的に取り入れるなど、効果的、効率的な施設管理を行ってまいりたいと考えてお ります。   次、2点目、新市当初地方債残高は872億200万円であったが、どのように変わったかとのお尋ね についてでありますが、上下水道会計を除いた一般会計及び各特別会計の合計で、平成20年度末の残 高は867億5,800万円となる見込みであります。   次に、3点目、財政調整基金は17億9,100万円であったが、どのように変わったかのお尋ねにつ いてでありますが、特別交付税や地方譲与税等の今年度交付額が確定していない現時点で、平成20年 度の予算計上のとおり、積み立てと取り崩しを行えば15億1,000万円ほどになります。   次、4点目、入湯税、たばこ税などの間接税が村上市で歳入の見込みがあるかとのお尋ねについ てでありますが、平成20年度の決算見込みでは入湯税が7,000万円、たばこ税が3億8,000万円であり ます。   次に、5点目、旧町村などに組み込まれていた過疎債、辺地債が村上市で使えるのはいつまでか とのお尋ねについてでありますが、現時点で過疎地域自立促進特別措置法が平成22年3月31日限りで 失効することになっておりますので、過疎債については平成21年までとなります。辺地債に係る法律 にはこのような期限を定めた規定がありませんので、ご理解をいただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) どうも市長答弁ありがとうございました。   それでは、順次1番から再質問をさせていただきたいと思います。たびたびこの入札制度につき ましては、前回も時間がございませんでしたので、途中でしたから、ちょっとまたさせていただきた いと思います。最低制限価格でありますが、例えば今インターネットで出ております入札の公表兼結 果調書というそれがインターネットで当然どなたでも見れるわけでありますが、前回平成21年2月12 日に行われました荒川中学校体育館照明灯修繕工事、それと塩野町小学校体育館照明器具取りかえ工 事、これが同じ、同日の1時30分から入札1次となっておる2物件でございます。この物件に関しま して、片方には制限つき、片方には制限なしとなっておりますが、この制限つきと制限なしになる理 由というのは何なんでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇総務部財政課長(渡辺成一君) 今村上市では最低制限価格を設定する工事が300万円以上のもの ということにしております。ですから、設定されているものは300万円以上、されていないものはそ れ以下ということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) それと、入札予定価格が今130万円以下は課長、500万円未満が部長、2,000 万円未満が副市長、2,000万円以上が市長と。これはその、これ予定価格ではなくて何でしたっけ。           〔「予定価格」と呼ぶ者あり〕 〇3番(本間清人君) 予定価格でよかったですよね。決めるというか、その判断は当然このお一方、 役職の方1人ではないはずですよね。そのメンバーというか、そのグループというか、どういった方 なのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇総務部財政課長(渡辺成一君) 市長答弁にもありますように、予定価格は仕様書とか設計書等を 参考にして決めるわけでございますが、それぞれ今申し上げました130万円以下であれば、私らのほ うに入札を委任されたものであれば私が記入しますし、それより500万円未満であれば総務部長、順 次副市長、市長というふうに決めていますので、集まって決定するというような方法はとっておりま せん。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) それと、私の記憶で新市になる前の旧村上市には小規模工事店に対する50万 円以下の工事でしたでしょうか、それには市の納税をきちっとしている、そういった業者に関して登 録をすれば入札なしでそういった工事が回ってきたはずだったのですが、今新市になりましてその制 度というのはどういうふうになっていますでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇総務部財政課長(渡辺成一君) 今もその制度は継続してございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 同じく上限というか、50万円未満ということですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇総務部財政課長(渡辺成一君) 金額はちょっと今記憶にないのでございますが、たしか100万だ ったかなと思いますけれども。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 今それに登録されている業者というのは何業者ぐらいあるかというのは今資 料お持ちですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇総務部財政課長(渡辺成一君) 今ここに資料を持ち合わせておりませんので、後ほどお知らせし たいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 市長に1つお聞きいたします。ちょっと日付いつのか忘れたのですが、先般 の新潟日報でたびたび私が言います長岡市、また長岡市なのですけれども、指名競争入札を拡大した という記事が出ておりました。今まで指名競争入札は1,000万未満に対して指名の競争入札を行って いた。それを長岡市は1,500万未満へ引き上げたと。これは、不況で地元業者の支援として指名をす る業者に対してその幅を広げたという記事であります。これにはいろいろ考え方あります。指名業者 を枠をふやすということは、その中で談合がふえるのではないかとか、いろいろな厳しいデメリット、 負の部分もありますが、ただし一方で合併で旧市町村の線引きがなくなったためにそれまでは入札に 参加できなかった他の地域に進出する業者がふえ、結果的に少ない工事の奪い合いになっているとい う、市契約検査課は地元業者の落札が2割程度にとどまる地域もあるという状況を説明していると。 これは、村上市にとっても同じような現象だと思いますが、その辺市長はどのように思っていらっし ゃいますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 長岡市が今とっておりますいわゆる指名業者の拡大入札でございますが、非 常に思い切ったことをやったなと思っております。新聞記事のとおりでございまして、指名競争入札 といいますのは、本間議員がおっしゃったように、悪くとれば談合をできるような体質であろうかと 思っておりますし、私どもはそれを防ぐために一般競争入札、地域限定の一般競争入札に切りかえて やっているわけでございまして、今のところさほど大きな問題はないと考えております。指名競争入 札をふやすことによりまして請負金額が上がるわけでと想像をしてもいいと思います。そうすること によって地域の経済を上げようとするのが恐らく長岡市のねらいではないかなと、そのように考えて おりますが、私どもは地域限定の一般競争入札を実施していきたいと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) そうしますと、現在の村上市は指名競争入札は一切適用されていないという わけではないはずですね。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇総務部財政課長(渡辺成一君) 昨年の11月から原則一般競争入札に切りかえております。ただ、 この前の2月臨時議会で国の2次補正に伴う補正を議決いただきましたけれども、その一部につきま しては旧市町村のやり方といいますか、の指名でやりました。ただ、それだけで今後はまた一般競争 入札でやっていこうという考えでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 例えば私がもし建設業界の人間だとして、自分の会社の目の前の下水道工事 を自分でもできる資格もあり、自分もその工事の入札権を何十年も村上市で持っていたとします。と ころが、一般競争入札になって負けた場合には自分の目の前の工事も、例えば山北から来た方、業者 であったり、荒川から来た業者であったりする方が村上市の私の目の前の工事をするというようなこ とになりかねない。なかなかいささか私は正直言って世の中変わったものだなというような気がいた します。自分の長年住んで、長年そこで育って、長年そこで税金を払っているのになぜそういう仕事 が自分のところに来ないのかという業者の方も多いと思いますが、その辺は市長どういうふうに思わ れますでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 自分の目の前の下水道工事、資格もあって、入札参加資格もある。しかし、 自分のところには、入札したけれども、とれないかもしれない、当たり前の話だと私は思っておりま す。それを指名競争入札で自分の目の前のところは自分がとる、あるいは自分がやったところの次の ところは自分がとるというようなことになってくると、それはまことにおかしい話になってきますの で、企業努力でとっていただきたい、そう言うしかないですね。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) ただ、建築ですと、例えば南小学校をつくった業者が改修、耐震並びに改装 等をした場合に最優先業者になる基準というのは今あるのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇総務部財政課長(渡辺成一君) 建設当時の業者がまたそこに優先的にというその基準というので すか、そういうことはございません。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) それと、一番感じるのは入札でやる物件、確かに今公共事業が少ない、かと いって民間の需要も少ない、建設業界が非常に今一番厳しい業界だと言われております。当時花形だ った業界ではありますが、この間何かの特番で見ていましたら、建設業界がビニールハウス栽培でト マト栽培をしたり、いろんな農業のほうに手を出している建設業界が全国各地であられるようです。 私としては、余りにも農業の方を冒?しているというか、そんなに簡単に建設業界が入り込んでいけ るような業界なのかということは非常に不思議に思うわけでありますが、ただ1点村上市の税金で入 札をした業種、その工事物件に対して、建設業界の方々は当然村上市に籍を置いて入札権がA、B、 C、Dランクいずれかにある方だと思います。ところが、その下請、建設業は何十もの職種の業種が 必ず入って建物にしてもつくるわけであります。基礎であったり、鉄骨屋、左官屋、大工さん、内装 屋、外装屋、屋根屋、いろんな業種が入るわけですが、その2次下請以降の業者が村上市以外の業者 が入っているという物件が非常に多いような気がします。その辺はチェック機能とかそういった監督 とかというのは全く強制的に、村上市の仕事なので、下請全部使えということはできないのでしょう けれども、そういったものは何か規制とか制限みたいなものというのはないのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 都市整備部長。 〇都市整備部長(須田 徹君) 議員言われるように公共事業でありますので、できる限り地元の業 者にその業務、仕事も行き渡るようにということは当然考えなければならないことだと思っておりま す。そういうことでありますので、まず業者が決まりますと、手順といたしまして早速に監督員と工 程の進め方、そしてその工事の中身、どういう材料を使ってどういう進め方をしていくのかという打 ち合わせが入ります。そういった際に今ほどのことも考慮に入れながら地元の業者をということで、 強制的に仕様書にうたったりするところまではありませんが、そういった打ち合わせの中では話し合 いの中でやっていっております。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 全く関係ない話ですが、きょうでしたかきのうのニュースで、産休をとられ た女性の社員の方が産休で戻ったところ自分の席がないというような問題ありました。それには何の 罰則もない、制限もないから、企業側の勝手な理解でできるのだというようなニュースをやっていま す。全く今の問題もそれと私は似たようなものがありまして、ぜひとも村上市の場合そういった条例 制定、例えば村上市の税金で建てる公共事業に関しては、できることであれば末端業者まで村上市の 業者を使うというような条例制定に向けて何か取り組むべきではないかと思います。今回皆さんもご 承知のように、県立の野球場のスタンド工事で鹿島建設等JVの2次下請業者が7,800万円の工事代 金を持って失踪したという事件が毎日のように今その報道が載っています。これを県に何とかしてく れ、ゼネコンに何とかしてくれ、今度は国に対しても今要請をしているような状況であります。せっ かく仕事をしてもこういったことになるのであれば、何のために生活をして、何のために今までこの 市に税金を払っているのかという部分もあろうかと思います。ぜひ同じ業種、同じ仕事を村上市でな りわいとしている方がたくさんいらっしゃるわけですから、ぜひとも税金を納めている我々、その市 民の方の業種をぜひとも最優先していただきたい。その辺市長もう一度答弁お願いしたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 工事の下請あるいは材料等に対して請け負った業者は村上の業者を全部使い なさいというのを制定化、条例化しなさいということでございますが、それちょっと難しいのではな いかなと思っておりますが、ただそういう指導はやはりすべきだろうと考えております。しかしなが ら、逆に言いますと、そういうことを各自治体でやりますとほかの自治体にも入れないということに なってきますよね。村上の下請業者が胎内市、新発田市あるいは新潟市に行って入ろうとすれば、あ なた方は自治体のあれが違うのだから入れませんということになってきますので、極力請負元請業者 には末端の一筆一本に至るまで地元の消費拡大に努めていただきたいと、そういうようなお願いはし ていくべきだと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 今非常にどういった業界も厳しい、本当に死活問題がかかっている業界の方 多いと思います。ぜひともいろんな面で行政のご指導、また行政の管理を徹底していただきたいとい うことで、1番目の問題は終わらせていただきたいと思います。   2番目の質問でございます。いろいろな今企業対策資金、不況対策資金、そういった面でのご答 弁いただきましたので、その辺は引き続きまたいろんな面でのご支援をお願いしたいと思います。   ただ、1点、ここの問題でお金の融資、そういったものだけが私は当然支援ではない。それは、 市長も当然ご存じだと思います。サラリーマン層に対する支援ということの中で、ぜひとも村上は雇 用促進住宅というのが1棟丸々あいているのです。これは、中高一貫の前にあります松原町団地内に 2棟建っておりますが、ほぼ1棟は丸々あいています。ぜひとも今、例えば一般サラリーマン層で仕 事が急に雇いどめになった、そういった方々村上の管内にも多分いらっしゃるのかと思います。そう いった方を子育て支援とともに、前は私子育て支援にその建物を利用させたらどうだなんていうよう なことも言ったことありますが、もともと雇用促進住宅でありますので、ぜひともそういったものを 活用していただきたい。市長、そういったお考えをお聞かせいただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ご質問の趣旨は、例えばリストラされたり解雇された方々の住むところを雇 用促進住宅を使わせてやったらどうかと、そういうことでよろしいですか。 〇3番(本間清人君) あとは生活保護世帯であるとか。 〇市長(大滝平正君) 生活保護世帯、その点につきましてはよく調べてから対応してまいりたいと、 そのように考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) ぜひとも活用できるものは大いに活用していただいて、多分丸々あそこは1 棟ほとんど入居していない状況だと思います。ぜひともいろんな方向で、商工課、観光課も含めまし て何とかお願いをしたいと思います。   続きまして、3点目の質問に移ります。新市の財政等についてでございます。まず、1点目の指 定管理者制度の導入につきましてでございますが、平成20年の時点で118施設が指定管理だったはず でありますが、平成21年に76施設を指定管理者に導入いたしまして、計今194施設と、調べた数字で はそうなのですが、この数字に間違いございませんでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 政策推進課長。 〇企画部政策推進課長(相馬正喜君) 先ほど市長が答弁いたしましたように、118の指定管理の施 設から今現在12月で議決をいただいた施設13、今回提案しているのが1施設ございます。この14を加 えまして132、議員言われたのは、指定管理の選定を議決いただいたのは期間が満了したうちのもの を再度期間を延長してお願いした部分がほとんどでありますので、数字的には132になろうかと思い ます。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) すみません。引き続きというのがあるのでということですね。   これもきょうの新聞に出ておりました新潟のアクアパークの指定管理者変更に伴うサービスの大 幅拡充ということで、こちら福田道路さんですとか一般企業が今度指定管理をして料金を大幅下げ、 住民にいろんなサービスを提供していくと。そして、その利用料金は収入源としてその運営を賄って いくというような記事が載っておりました。ここは年間22万人もの利用者があるそうですから、なか なかそれ自体だけで経営母体に乗っていくのかとは思いますが、ぜひとも市長も先ほどの答弁の中に ありました譲渡するものは譲渡する、やっていけるものは一般の方にやってもらう。確かに今こうい った厳しい時代ではありますが、NPO法人であるとか、また若者世代、Iターン、Uターンなども 含めてそういった指定管理の窓を広げれば、例えば東京の大学で私はこういった勉強をしてきました、 ぜひとも村上に帰って地元で就職をしたいのだけれどもといった場合に、そういった指定管理などを 若い方にもある意味チャンスの場として提供するような企画もぜひとも行政として行っていただきた い。その辺市長いかがお思いでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほども言いましたように、行政としてやるだけではなくて民間に譲渡し、 民間のノウハウを使うことによってその施設なり建物なりが経営状況も改善され、活性化するという ようなことであれば積極的に民間に譲渡したり、あるいは指定管理をしていただくというようなこと を考えていきたいと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) いよいよ合併が終わって新市になり1年を迎え、この9月には新しい新市と なっての正式な決算も審議されるいよいよ年になりました。その1年を振り返りまして、いろいろな 賛否両論な意見もあろうかと思います。一番大事なのは、私はやはり財政面だと思います。今後人口 も先細りするともう明言されている。若い層がどんどん、どんどんいなくなる。ことしの村上市内の 中3の卒業生、村上市内全部合わせても655名、非常に少ない層になってきております。その中で、 ちょっと資料は古いのでありますが、合併当初、合併当初というか、合併する前、直近でしょうか、 それの各市町村の地方債の先ほど言いました残高が当初872億200万という私説明をしましたが、2007 年度県内市町村普通会計決算というのが新潟日報に出てきまして、そちらの合計をしてみますと地方 債の残高が883億8,725万6,000円という数字になります。これは、どちらが正しいのでしょうか、財 政課長。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇総務部財政課長(渡辺成一君) 883億8,000万というのは上水道事業会計も入っての数字でござい ますので、ですからこちらのほうが大きくなっているということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 上水道会計、企業会計も含めた地方債残高が883億8,725万6,000円だという ことですね。そうすると、先ほどその地方債残高の推移がどうなったのでしょうという答弁の中で86 7億5,800万円ですという答弁でした。これは、上水道等の企業会計は当然入っていないわけですが、 入れた数字はどうなりますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇総務部財政課長(渡辺成一君) 20年度末で867億5,800万、これが上水道を除く数字でございまし て、上水道がほかに54億3,400万ありますので、足していただければいいのですが、九百二、三十億 でありますか、そのくらいになるかと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) そうすると、いかにも当初の説明の872億200万からですと、おお、なるほど 5億近い、4億何千万地方債の残高が減っているではないかというように思いますが、実際の企業会 計等の特別会計を含みますと、その883億8,700万が930億にまではね上がっている。たった1年でで す。四十何億もの負債がまたふえている。市長は就任当初900億の地方債、その数字どう思われます か、大したことないのではないですか、返せると思います、自信持って言っていました。どうやって 返すのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) どうやって返すのですかって聞かれていますけれども、どうしてもそれは返 していかなければならない数字でありますので、返せるはずでありますし、返していかなければなら ない。それだけ事業をやったということだと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 先ほど言いました過疎債ですとか辺地債、辺地債は期限がありません。今度 過疎債は21年の3月31日をもって終了すると。今まで非常に交付金として優遇されていた部分がどん どん、どんどん、当然それが三位一体ということで合併をしていくから当然のことでありますが、そ うなりますと自主財源がどんどん先細りで税収が少なくなっていく。その中で、どんどん、どんどん 地方債の借金はふえていく。私は非常にまずい。返さなければいけないものだから、どうやって返せ ばいいかわかりませんが、返していきます、これは家の中での家計簿でももしそんなことを女房言っ たらだんなさんとしてはどんなものなのでしょうか。一生懸命働いた金が、お金ですね、一生懸命自 分が稼いできた金を家庭の家計に出して家計簿をつけている。でも、お父さん、住宅ローンもいっぱ いある、子供の学費もかかる、どんどん、どんどん負の部分はふえていく、でもお父さんの給料は先 細りではないですかというようなこんな状況なのです、今村上市は。そのことについてきちっとした 計画もなく、ただ事業をやっていきます、やれ通信網の整備であります、それに何億だ、本当にそれ が今この村上市にとって一番必要なことなのかどうかということを市長に答弁いただきたい。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まず、この起債の中には過疎債、辺地債非常に多く含まれておりまして、今 数字はちょっとわかりません。そして、過疎地域自立促進特別措置法、確かに平成22年の3月31日限 りで、時限立法ですので、終わる計画であります。しかし、今地方はこの措置法がなければ生きてい けないのです。これにかわる、あるいはこれを期間を延長していただくとかというような猛烈な政府 に働きかけをしていますので、この措置法がなければ末端自治体は非常に苦しいわけでございますの で、そんなことは政府とて到底知っているはずでありますので、何らかの形でこういうような措置法 に変わる法律、あるいは期間の延長等が出てくると我々は確信をいたしております。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 前の市長も同じような答弁をされていました。4億という金どこから出てく るのですか。これは、次の年の交付金として2億返ってきますので、結局新村上市としては半分の負 担で済むのですなんていうような答弁なのです。決まってもないわからないことを当てにして計画を 進めていっているという部分が非常に多いのではないのか。例えば市長の今回施政方針の中にありま す市の財政の健全化を図りと書いてありますが、〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕その健全 化、地方公共団体の財政の健全化に関する法律というのが19年9月に出ています。この中でいろんな 計算方式があって、本当にこの自治体は健全なのかどうかとかという計算式いっぱいあります。実質 赤字比率、これが一般会計、特別会計を合わせたところで連結実質赤字比率、それの企業会計、地方 公営企業法、そういったものにのっとった計算法がありますが、そういった健全化を本当にこの市長 が書いた施政方針どおりやっていらっしゃるのでしょうか、この市は。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 施政方針にも述べたとおり、数値的には上回っている数値はないというふう に考えておりますし、また特別措置法でございますけれども、これは今までの分はそのままにいくの です。これからどうなるかということの話であって、今までの分は22年の3月31日で切れるから、今 までの分もだめですよということではないわけなので、その点についてはそういうような認識でいて もらいたい。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 平成17年の時点で人口1人当たりに対する目的別経費の状況なのですが、当 時平成17年度村上市は人口1人当たり31万8,237円が1人当たりの数字です。荒川町が人口1人当た り35万9,803円、神林村が42万342円、朝日村が53万3,132円、山北町は66万2,035円、この今人口1人 当たりに対する重荷ですが、この分は今新市になりますと大体、予測で結構です、財政課長、どのく らいになりますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇総務部財政課長(渡辺成一君) ちょっと予測は非常に難しくてこの場でお答えすることはできま せん。   さきの起債の残高のことについてちょっと申し上げますけれども、先ほど議員に申し上げました 5市町村、各市町村ごとの数字に、そのほかに旧広域の起債が約40億ありますので、その分も加算を していただきたいということでございます。   それと、もう一つ、小規模事業の登録の件でございますが、私100万と申し上げましたけれども、 50万円の誤りでしたので、訂正させていただきます。登録件数につきましては後ほどお知らせいたし ます。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 今答弁ありましたので、ちょっとそのことについて戻ります。もし50万でし たら制限が、今この村上市は今後は指名競争入札をする予定がないと今きっぱり市長もおっしゃいま した。また、今市の業者を制限することになると、ほかの自治体に行っても仕事ができなくなるとい うことであれば、ぜひともその分の制限の金額だけでもせめて50万から100万に延ばすとかそういっ た処置も今後はぜひとも考えていただきたいと思いますが、市長、いかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) そのことがいいことかどうかということになってくるとまた別の問題ですの で、いわゆる経済の活性化、あるいは経済の底上げ、業者の育成等と絡み合わせて検討をしてみたい と、そのように考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) ぜひともよろしくお願いをいたします。   9月になればいずれこの1年間の部分の数字もきちっとはっきり出てくる。数字が一番何よりも わかりやすいわけでございますので、また9月こういった財政についてやらせていただきたいと思い ます。   正直入湯税、たばこ税、間接税につきましても、セブンイレブンで買いますと、たばこは税金が 村上市の中に入らないということは市長も当然ご存じですよね。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 残念ながらたばこ吸いませんので、セブンイレブン、セブン、たばこの名前 ですか。 〇3番(本間清人君) コンビニ。〔質問時間終了のブザーあり〕 〇市長(大滝平正君) コンビニで買うと税金が市に入らない、それはわかります。それは知ってい ました。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) ぜひともそれを、たばこ産業の方は一生懸命やっていると思いますが、地方 にとってもいい財源ですので、ぜひ行政としてもたばこは地元のたばこ店から買うようにというよう な何か市報にでもうたっていただきたい、そのように思います。   私の一般質問これで終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) これで本間清人君の一般質問を終わります。   午後2時55分まで休憩します。           午後 2時40分  休 憩                                                        午後 2時54分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、11番、平山耕君の一般質問を許します。   平山耕君。           〔11番 平山 耕君登壇〕 〇11番(平山 耕君) それでは、議長のお許しが出たので、2項目について質問をいたします。   昨年の12月議会に緑町3町内から村上駅西側と村上駅前を結ぶ自由通路の設置についての請願が 出され、採択されました。緑町に限らず瀬波温泉や松山、浜新田集落等周辺住民から強い要望もある のも事実です。また、瀬波温泉では(仮称)瀬波温泉口の開設は長年の悲願でした。また、先般新発 田市では長年協議を重ねてきた新発田駅の橋上化を市長が決断したとの報道がありました。これに至 るには困難な問題もあったと推測されます。   現在駅西方面では開発が進められ、大型スーパーの建設工事が進捗しております。確実にまちと して整備されていくものと思います。しかし、駅前方面はジャスコやサティの跡地についてはいまだ 利用のめどは立っておらず、人通りも閑散としております。先ほどの質問にもありましたように、さ らに村上病院がもし移転でもすれば大変な事態になると思います。駅の東西が結ばれると、人通りに は大きな変化が生ずると考えられます。駅を中心としたまちづくりには、駅前周辺住民の意見を聞き ながら、長期的な視点に立った方向を探る上で早急に検討委員会を立ち上げる必要があると思います が、市長の考えはいかがでしょうか。   次に、2項目め、有機農業推進計画について。平成18年12月に有機農業の推進に関する法律が議 員立法により法制化されました。その条文には、「有機農業の推進に関し、基本理念を定め、並びに 国及び地方公共団体の責務を明らかにするとともに、有機農業の推進に関する施策の基本となる事項 を定めることにより、有機農業の推進に関する施策を総合的に講じ、もって有機農業の発展を図るこ とを目的とする」とあります。さらに、「国及び地方公共団体は、前条に定める基本理念にのっとり 有機農業の推進に関する施策を総合的に策定し、及び実施する責務を有する」、また「国及び地方公 共団体は、農業者、その他の関係者及び消費者の協力を得つつ有機農業を推進するもの」とあります。 つまりは国策であります。   県でも昨年12月に新潟県における有機農業推進の目標ということで通達を出し、推進体制の整備 に取り組み始めており、その目標年度は平成24年としております。これには市町村の協力体制がどう しても必要です。有機農業の推進は、山間地域の農地を多く抱える当地域の農家や集落にとって十分 メリットのある政策です。市としてどのように取り組むのか伺いたいと思います。   以上、2項目を質問して、一たん降壇します。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、平山議員の2項目のご質問について順次お答えいたします。   最初に、1項目め、村上駅周辺再開発整備について、駅を中心としたまちづくりには、駅前周辺 住民の意見も聞きながら、長期的な視点に立った方向性を探るため、早急に検討委員会を立ち上げる 必要があると思うがとのお尋ねについてでありますが、昨年12月の第3回定例会において、緑町3町 内から村上駅西側と駅前側を結ぶ自由通路の請願があり、採択をされております。緑町の皆さんはも ちろんのこと、広く駅西側地域のまちづくりには多くの皆さんの思いがあると思っております。合併 議論の中でも村上駅周辺施設整備事業としての計画がありましたが、これらの経緯も踏まえ、自由通 路のみならず、村上駅周辺の方向性は駅西側だけでなく市中心部のまちづくりにとって極めて重要な 課題でありますので、現在進めております総合計画の策定において十分な検討を行い、方向性を出し ていきたいと思っております。   次に、2項目め、有機農業推進計画について市としてどのように取り組むのかとのお尋ねについ てでありますが、近年食に対する需要が高度化、多様化する中で、食の安全、安心についての関心が 高まっており、消費者が安心して購入できる農産物が強く求められております。特に農業は自然を利 用した産業であり、食料生産のみならず多面的機能も発揮しておりますが、農薬、化学肥料の過剰投 入や家畜排泄物の不適切な管理による環境への影響が懸念されていることから、環境負荷を低減し、 農業の自然循環機能を増進させることが重要と考えております。   このため、消費者から求められている安全、安心な農産物の提供と農産物の付加価値化による農 業所得の向上を図るとともに、環境保全活動を推進するために、有機資源の循環利用による土づくり や農薬、化学肥料の使用料を低減した栽培の実践等を通して、環境保全型農業を目指した県の環境保 全型農業推進方針、にいがたクリーンランド戦略を推進しているところであります。環境保全型農業 は、稲作を中心に地域ぐるみの取り組みにより拡大し、産地のイメージ向上等に寄与してきましたが、 近年さらに高度な取り組みが急増してきております。このような中、より安心、安全な農産物の提供 や環境負荷の低減を進めるためには、今後ともこの取り組みを拡大していくとともに、自然環境機能 を増進する有機農業を推進することが重要と考えております。しかし、農業者や消費者の有機農業に 対する理解を得るための解決すべき技術的な課題などが多いことから、有機農業により生産される農 産物の量は少なく、適正な価格や消費に結びついていないのが現状であります。今後有機農業に対す る農業者と消費者の相互理解を進めるとともに、生産技術の確立を図りながら信頼性の確保と付加価 値の向上を目指してまいりたいと考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) それでは、もう一度聞きたいと思います。   合併協議会の登載項目の中に村上駅周辺施設整備事業がありました。合併協議を進める中で、障 害があり、断念したという経緯はよく理解をしておりますけれども、当時の市議会はどのような状況 だったのでしょうか。政策推進課長に聞きたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 政策推進課長。 〇企画部政策推進課長(相馬正喜君) 合併前の旧村上市合併議論の中で、たしか先ほど市長申し上 げたように、任意の合併協議会のときは事業計画を載せようというふうな経緯があり、その後最終的 な法定協議会で載っていないというふうなことに変更になってきたと。議員言われたとおりでありま す。当時村上市ではやはり、先ほど市長が申し上げましたように、極めてまちづくりに重要な拠点の 事業の検討であるというふうなことから、当時の市としてはこれは十分に合併協議で議論していただ くべきだということで挙げていた経緯があったと思っております。結果今の状況で、最終的には合併 協議計画には掲載しないというふうな形で推移してきたというふうに思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 私は、郡部の出身の議員なのですけれども、郡部の出身議員、特に荒川町と か山北町の議員にとっては駅と言えばやはり坂町駅とか府屋駅が考えられるわけでありまして、村上 駅はさほど重要な駅ではないわけですね。その中で、ただ合併してみると、やはり村上駅は駅の中心 ですので、この村上を中心として発展することはとても大事である、それよくわかっております。私 は、特に村上のすぐ近くに住んでいますので、それはよくわかります。だけれども、郡部の議員には そうした考えがあって、なぜなのだろうって思いながらもそのまま過ごしたという経緯もあるのです。 だけれども、どう見てもおかしいのは、何かすべきものがあったのではないかなということでお聞き したのです。本当に我々にとってこの村上駅を中心として、村上市が観光立市を目指すのであれば今 のままの村上駅であっていいはずがないのですね。例えば人形さま巡りやっていますけれども、あの 地下道を通って表へ出ますとやはり暗い気持ちになるのではないでしょうか。そうした中でやっぱり 今この村上市が観光立市として目指すのであれば、どうしても渡る道路を地下ではなくて上のほうに 渡したほうがより明るく感じるのではないかと思いますけれども、その点で市長いかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほども申し上げましたとおり、極めて重要な課題であると認識をいたして おります。ただ、人が通って渡るだけのものでいいのかというのも大きなやっぱり問題になってくる のではないかなと思います。先ほど政策推進課長も答えておりますように、ただつなげばいいという ような私は問題ではないなと。当然東と西の市街化開発どうしていくのかというようなこともかんが みながらつくるべきだと考えておりますので、人が2人、3人と通れるような道をつくればいいとい うようなものではないと、そのように認識をしています。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 村上駅の改築というのは十分頭にあるということはわかりました。それにつ いてはJRとの協議がどうしても必要なわけでありますけれども、以前合併協議の中に登載したとい うことはJRとの協議も少しはしたことがあるのでしょうか。総務部長に伺います。 〇総務部長(小田吉雄君) ご質問ですけれども、私は当時その席にはいませんでしたので、よく理 解しておりません。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) そのときに、どなたが責任者だったのでしょうか。知りませんか。わかりま した。やめます。   また、JRの駅の裏には広大な杉林がありますよね。それを開発したり、開発ということは買収 しなければいけないのですけれども、その財源の問題もありますけれども、そうした考えは現在市当 局にはあるのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 西口といいますか、あそこにずっと鉄道敷が入っていますね。非常に観光客 から見ても余りいい光景ではない、きちんと整備されていないわけですから、そういうような意見も ありますので、JRのほうにきちんと管理するようにというようなことは申し出ております。そこを 買うとかというような話ではまだないわけでございまして、JRとの協議はやったかという話でござ いますが、私も定かではございませんけれども、最近のJRの考え方、方針を見ていますと、駅を改 造したり、あるいはまたいろいろな方向で使うにはどうぞと。ただ、お金はあなた方が出していただ きたいというような方向でいっているような感じがいたしております。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) あの土地を利用すれば非常に市民にとって、村上駅を利用する市民にとって は非常に利便性が高くなってありがたいのですね。あそこは多分駐車すれば車で1,000台以上は置け るのではないかと思います。ですから、今現在あちこちに分散して置かれてある違法駐車とかもして いる車もそこに置けるわけですので、ぜひともその件についても前向きに取り組んでもらいたいと思 いますけれども、いかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほども申し上げましたように、短絡的にただ結べばいい、JRの鉄道敷を 買えばいい、そして駐車場にすればいいというような問題では私はないと。基本的な市街地づくりと いうところに着目をして、着眼をしていく必要があると私は考えていますので、そのようなことで取 り組みをさせていただきたいと考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 一方なのですけれども、一方きのうの新潟日報の投稿欄に新発田市在住の方 が、新発田駅橋上化には反対です、それより先に行わなければならない事業がある、つまり優先順位 が違うというような投書が掲載されておりました。同じことが多分村上市でも、これからそういうこ とが議論になってきますと、そういう話がまないたにのってくるのではないかと思われます。そして、 先ほど申しましたように、旧荒川町や山北町の方にとって村上駅はさほど重要な施設ではないので、 案外無関心のまま過ごされるやもしれません。しかしながら、7号を中心とする郊外に広がった商業 区域のにぎわいを取り戻すにはやはり村上駅を中心とした周辺整備を進めなければ、そしてその活性 化を取り戻さなければどうしてもこの村上はよくならないのではないかと思います。羽越線の高速化 はまだまだ先のことになるかもしれません。だけれども、2014年問題もありますし、道州制の論議も 出てくるでしょう。そのときのためにも、どうか村上を阿賀北としての地域として埋没させないため にもぜひともこの村上駅の周辺整備というのを総合計画の中に、先ほど取り入れると言いましたけれ ども、いち早くその計画を進めてもらいたいと、かように思いますけれども、よろしくお願いします。 答弁。答弁もしてください。最後の答弁。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 何度も申し上げますけれども、それらも含めまして、確かに平山議員おっし ゃるようにいわゆるバリアフリーにもなっていないわけでございますし、体の不自由な、あるいはま た弱者と言われる方にとっては非常に通路等は大変だと思います。それらも総合的に勘案してどうあ るべきかということをこれからやっていくべきではないかということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 今の件についてはこれでいいです。   続いて、有機農業の推進については、県議会でも19年3月に有機農業の振興に関する決議がなさ れており、昨年の12月に有機農業の取り組みに関する施策というのを発表しております。有機農業の 取り組みに対する支援では、国及び地方公共団体は有機農業に必要な技術の導入を支援するため、堆 肥等の生産、流通施設等の共同利用機械等の整備の支援に努めるとともに、持続性の高い農業生産方 式の導入に関する法律を定め、それに基づく計画の策定を有機農業者等に積極的に働きかけ、導入計 画の策定及び実施に必要な指導及び助言、特例措置を伴う農業改良資金貸し付け等による支援に努め なければならないとしております。現在市内では77集落が取り組んでいる農地・水・環境向上対策を 活用して、有機農業を含む環境負荷を大幅に低減する地域としてまとまった推進的な取り組みに対し、 当該取り組みを行う農業者にも十分配分可能な交付金を交付することとなっております。これにより 有機農業の生産者の支援に努めなければならないとしており、有機農業の定義は化学肥料及び農薬を 使用しないこと、及び遺伝子組みかえ技術を利用しないこととなっています。そのため、先ほど答弁 にもありましたように、現状では病害虫の発生等に加え、多くの場合労働時間や生産コストの大幅な 増加が伴います。どうしても高く売らなければ生産者は生活できないということになります。このよ うな状況ですから、それには消費者の理解がどうしても必要なのですね。農業者と消費者に一元的に 皆さんに同時に宣伝をしていくということが重要なことになってくるだろうと思います。その取り組 みを24年までに各市町村等でしなさいよということがうたわれています。そして、なるべく多くの有 機農業生産者を生み出してくださいというふうなことが政策の根本になっているみたいです。先ほど 消費者の理解と言いましたけれども、消費者の理解を深めるためにも県でも努力をしているみたいで す。そのことをおおむね平成23年度までに、消費者に理解してもらうことですね、周知徹底させるこ とを平成23年度までに50%以上にすることを目指すとなっていますけれども、農水課長はご存じです か。 〇議長(佐藤宮吉君) 農林水産課長。 〇産業観光部農林水産課長(竹内友二君) はい、存じております。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) それに対してどういうふうな取り組みで進んでいくつもりでしょうか。所見 を伺います。 〇議長(佐藤宮吉君) 農林水産課長。 〇産業観光部農林水産課長(竹内友二君) 議員のご提案本当にそのとおりでございまして、確かに これから努めていかなければならない大きな課題かなと思います。しかし、大変現場においてはいろ いろな課題がございます。今までまず農家の方々が安全、安心というテーマの中で相当苦労されてい ます。例えば岩船米であれば3割減々入りました。そして、今県の認証制度の5割減々に取り組んで いますし、そのほかにエコファーマー、それからGAP、トレーサビリティーさまざまなことで消費 者に安全、安心を届けるために技術的な面もクリアしながら、また農家の方々がそれなりの所得を得 られ、品質もいい、そういうふうなものを顔の見える取り組みを毎日毎日それに取り組んでいるわけ でございますけれども、今議員がおっしゃる有機農業、いわゆるJAS法に基づく有機農業というこ とをおっしゃっているかと思うのですが、今議員おっしゃるように行政としても取り組むには幾つか の課題があるのかなと思っています。その一つには、やはりJAS法に基づく有機農産物の適正な表 示の徹底、そして消費者との信頼性を確保する必要がまず必要であろうと。それと、もう一つには、 消費者と有機農業者のやはり交流とか連携してそのことをわかっていただかなければならない部分が ございます。それと、有機農業の技術体験の確立を普及、推進やっていかなければならない。最後な のですが、有機農業者と一般農業者の意向を配慮しながら、農業者だれでもが有機農業に容易に取り 組めるような環境をつくっていかなければならない。市内においては今有機農業、米なのですけれど も、23.5ヘクタール今取り組んでおります。これ振興局管内ですから関川も入りますが、そのような 形で今若干その辺については契約栽培で限定してやっておられる方がありますけれども、野菜につい ては家庭菜園はあるでしょうけれども、そういう流通に向けたようなものはないのかなと思っていま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 今答弁にもありましたように、現在市内の大部分の農家は3割以上の農薬の 減々と化学肥料の低減でもって栽培された、主に水稲ですけれども、農産物の生産が主流になってお ります。一部5割減々に取り組んでおりまして、それは県の特別栽培米農産物認証制度の対象となっ ております。その上にある先ほど言ったように有機JAS法の認定の農家はほんの一握りしかいませ んけれども、ほとんど大部分の、全国にも少ない数しかいないのですけれども、その方たちはやはり 1俵を3万円以上で売買しているようです。ですから、仮に有機農業で栽培された米が1反につき5 俵か6俵でもそれは間に合うというようなことになると思います。   なぜこんな質問をしますかというと、今市では環境基本条例が策定されようとしておりますけれ ども、先ほど私何回も質問しましたいわふね地域エコセンターで石川浄化に取り組んでいることを話 しましたけれども、それについてはあくまでもそのことは点でしかないわけで、これからは面に広げ ていかなければ浄化をすることは不可能だろうということをよくわかったものですから、それについ ては農業の面で環境負荷を与えない、農薬を使わない、なるべく使わない、化学肥料を使わない農業 を進めるしかないのではないかというようなことなのです。村上市が環境基本条例を制定して環境に 対して先進的な取り組みをするのであれば、この村上市は全国のモデルになり得る地域だろうと思っ ております。それだけよい農村景観がまだたくさん残っております。そんなことで申し上げるわけな のです。ですから、その面を拡大するにはやはり農家個々でなくて多くの方々に周知しなければいけ ない。今までそういった農法に取り組む人というのは変わり者であるとか、やはり村の中ではちょっ と浮いたような存在の方でした。一般農家にとってははたはた迷惑な農法だというような考えがあっ たものですから、なかなかそうした農法が広がらなかったという負の面もございます。だけれども、 これからは国が本気になって支援するわけですので、堂々とその農法も一つの農業のやり方だよとい うことを発信できると思います。それをするには県であり、やはり市であると私は思いますけれども、 もう一度竹内課長の話聞きたいのですけれども。 〇議長(佐藤宮吉君) 農林水産課長。 〇産業観光部農林水産課長(竹内友二君) 全くそのとおりで、何とか県も国も認めているそれこそ 大事な施策でございますので、我々市町村としてもなるべくその辺のことについては、農家において は生産組織とか集落営農とか担い手育成とかいろいろな部分で生産性のコストを下げるということも 一つの柱でもあるわけでございますし、今議員がおっしゃる部分も安全、安心というのもあるので、 その辺効率よくやっていくにはどうしたらいいのか。それと、今ハウスの中では、有機農業で米のほ うはやっていますけれども、野菜のほうでオータムポエムのほうも今取り組みつつありますので、そ の辺も踏まえながらやれるところから検討してまいりたいということで思っています。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 現在神林にも朝日地区にも堆肥センターがございます。利用者がなかなかふ えません。堆肥の販売に苦慮している状況にあります。神林の堆肥センターでは現在稼働率が50%ぐ らいです。このことに市がもし本気で取り組むのであれば、堆肥の利用は飛躍的に進むと考えられま す。ですから、それにはやはり市が指導して皆さんに周知をすることではないかと、こう思うのです。 そのことは、それについては手前みそかもしれませんけれども、なかなか堆肥でつくった米はおいし くないとか倒れるとかってあって、そうした負の面もあるのですけれども、そういうことについては どういうふうな見解を持っているのでしょうか、農水課長。 〇議長(佐藤宮吉君) 農林水産課長。 〇産業観光部農林水産課長(竹内友二君) 農家の現場のことでいろいろと議員のおっしゃる部分と いうのは当然認識しながら今農家にできることは、有機堆肥センターをつくるためのエコファーマも 現在140人くらい認定されています。それと、GAP、生産工程管理とかトレーサビリティー、栽培 経歴とかいう形で、農家にはもうだれがどこで何をした、どんな管理の中で栽培してきたかというこ とも全部わかるような形で生産管理、岩船米にしかりそういうふうになっております。そういうふう な形で、おかげさまで岩船米については毎年契約は完売してしまっています。そのような状態で、こ の地域の信用度というのですか、かなりいい評価を受けていますので、そのような形で完全にすぐ有 機農業、JAS、有機ということはすぐにも取り組めないかもしれませんけれども、その辺はまた現 場においてこれから前向きに検討してみたいと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 有機JAS法認定者の中には、身近な例では朝日村有機農産物生産組合とか 関川村の三栄農産があります。また、胎内市にも新発田市にもあります。ただ、この認定制度は登録 認定機関として民間機関が直接認定しているのです。そして、これはとても事務手続が煩雑でお金も かかります。そして、毎年それは継続しなければいけないのですね。それが認定農家がふえないとい う一つの原因にもなっている。それを各自治体が行えば安上がりにできるだろうということが考えら れるわけです。これをやっているのは近くの例では鶴岡市です。鶴岡市はやっているみたいです。あ とやっているのは宮崎県に1つ町があるぐらいです。有機農業推進議員連盟は、平成28年までに国産 農産物の50%を有機農産物にするという恐ろしい目標を掲げているのです。果たして現場の人はどう いうふうに考えるかというのは非常に疑問なのではありますけれども、それを掲げているのです。国 策なのです、つまりは。だから、かなり高い確率でもって補助金も出る可能性があります。例えば今 年度、平成20年ですけれども、国は約5億円の予算を使って有機農業総合対策事業というのをやって いるのです。モデルタウン事業として有機農業推進事業に取り組めば、1集落の1カ所でもいいし、 何人でもよいけれども、その団体がまとまってそれを有機JAS法にのっとる有機農業を展開すれば 年間400万円を5年間交付するという、それは国から直接払いですので、県とも市も関係ありません。 そうした支援制度があるのです。だからこそそうした支援制度を上手に活用すれば決してやれないこ とではない。特に山間地域の農家にとってはより有意義な政策だろうと思います。副市長にお尋ねし ます。高根集落なんかはとてもいい事業だと思うのですけれども、いかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 本当に有機農業をこれから安心、安全の面ではこれが主流になってく るのではないかなと思っております。私も旧朝日村の堆肥センターにかかわって、農家からの要請で つくったわけでありますけれども、なかなか利用者が限定してふえない。それにはやっぱり差別化と いいますか、ある程度それに見合う収入が、出荷先農協だか個人販売だかちょっとわかりませんけれ ども、それらの差別化がまだまだできていない。中途半端といいますか、やっぱり何年かして土地が それに対応でき、また土地の力で農薬も要らないような地力をつくっていくのが先決ではないかなと いう感じを、継続しなければそれこそできないわけであります。それらの人がそれをメリットとして、 また次に続く人が、そのモデルとして続く人が出てくればなと思っておりますし、高根集落非常にと まった土地もありますし、自然豊かな売りにできるようなところであります。私がどうこうするとい うことではなくて、農地・水・環境保全対策事業も受け入れておりますので、それらと集落の盛り上 がり、また農業者の理解を得れれば推進をしていってもいい地域ではないかなと考えております。た だ、市からどうこうしようというのは、まだそこまでの段階ではないのかなと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 高根集落に限らず当圏域は、大毎であるとか山北の各集落の米とかは大変お いしいと思います。朝日もそうです。ですから、その米をやはり有利販売するにはこの有機農業を進 めることが一番近道ではないかなというふうな気がする。できない集落ではないと。例えば平場みた いにヘリコプターで航空防除やるようなところはなかなか難しいです、はっきり言って。ある程度隔 離しなければいけない。2年間ぐらいそうした農薬を使わないというのが一つの条件になってくるわ けですから、ある程度隔離されたところでないと難しいです。だけれども、数の効率を追うのではな くて率の効率を追うような農業を展開すれば決してやれないわけではないというふうに思います。そ れには下からではなくて、下からでは間に合わないから、上のほうからある程度こうですよこうです よというのが一番有効的なものだと私は思います。何回も何回も言う必要ないですけれども、農水課 長にもう一度ご答弁願います。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) 課長ということでございますが、私も百姓でございますので。新潟 県に全体で320町歩程度の有機栽培の面積あるわけです。これは、ほんのひと握りなのです。ただ、 議員言われるように、流通と単価の面が、これはいつだって1俵3万円で売れる、5万円で売れると いうことになれば、推奨も何も私どもはもう積極的にやっていきたいと。ただ、今の情勢で1俵1万 5,000円のものが有機農業だから3万円、4万円で相手が、お客様があればですね、どんどんと推奨 していきたいわけですけれども、今価格保障もままならない中で1集落、1団地取り組んだとき責任 と物はどうしてくれるのだというようなことで、なかなか私どももあれですが、内容については非常 にいいことでございます。私は、やっぱり農業にも知的財産権のあるような経営の仕方が必要であろ うというのは認識しているわけですが、これらについてはもっと検討しながら、研究しながら、技術 面あるいは流通面を含めながら、農家に対しては自信持って説明できるようなものでやっていきたい なというような考え方でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 前向きな答弁ありがとうございました。これには本当に、例えば民間団体で 財団法人の自然農法国際研究センターというのがあるのです。その中でその方たちが認証業務を行っ ているのですけれども、認証されたお米というのはこの方たちがやはりある程度責任持って販売をし ていただけるというようなこともあります。だけれども、これだけではなかなか流通経路には乗りま せん。余り多くなれば。だから、先ほど部長がおっしゃいましたように、やはり流通を多くして、そ の米はおいしいのだよ、安心、安全なのだということが広まればそれなりの価格の価値は出てくるだ ろうと思っております。竹内課長、何遍もお呼びして申しわけないのだけれども、最後に所見をどう ぞ。お願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 農林水産課長。 〇産業観光部農林水産課長(竹内友二君) とってもいいことなのでございます。市内でも除草剤に してもアイガモ農法とかいろいろな部分的には取り組んでいる方もたくさんあるわけでございます。 今議員おっしゃるとおり、航空散布とかいろいろな部分で飛散する部分もございますので、ある程度 限定した団地を設けてやらなければならない、全面的にやるわけにはいかないでしょうし、その辺の ことは集落のほうへ生産者の合意がなければ進まないのかな、また流通のほうについても十分改良し ながらこの対策はやっていかなければならないと思います。十分検討させていただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 最後に、竹内課長に申し上げます。神林第4地区のほ場整備に関しては、大 変お世話になり、ありがとうございました。ことし竣工して20年を迎えます。今退職されるに当たり、 こうして相対することは何かの因縁を感じます。したがって、私の質問はあなたへのはなむけです。 竹内さんの今後の人生において幸多かれと心からお祈りしまして、一般質問とします。(拍手) 〇議長(佐藤宮吉君) これで平山耕君の一般質問を終わります。   午後3時50分まで休憩します。           午後 3時38分  休 憩                                                        午後 3時49分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、24番、瀬賀秀雄君の一般質問を許します。   瀬賀秀雄君。           〔24番 瀬賀秀雄君登壇〕 〇24番(瀬賀秀雄君) 瀬賀でございます。本日最後の質問者でございますので、いましばらくおつ き合いのほどお願いいたします。   私の質問事項は1点のみでございます。平成20年度の総括。1行だけですが、ちょっと中身が広 過ぎますので、若干補足をいたします。まず、昨年6月に初議会がありまして、そのときに大滝市長 より所信表明されました。その中身についての実行度合いの確認といいますか、ご所見等を賜ればと いうふうに思います。   そして、合併直前まで生きていました、そしてなおかつ今現在も生きていると確信しております が、基本計画登載候補事業、これの実行度合い、達成度合いを確認させていただきます。   そして、1年間行政の現場を仕切られて、さまざまな問題があったろうと拝察申し上げますけれ ども、その仕切られた中で不都合な点、あるいは改善すべき点等はございましたでしょうか。ここら 辺のところをお伺いしたいと思います。   内容が広過ぎますので、市長のご答弁はできるだけ1回目は簡潔にしていただいて、再質問等で 議論をさせていただければというふうに思います。一たん降壇いたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、瀬賀議員のご質問について順次お答えいたします。   初めに、平成20年度の総括についての1点目、昨年6月の初議会で所信表明した内容の実行度合 いはについてでありますが、私は施政方針の中で、市民一人一人が自然と郷土を愛し、自信と誇りを 持って生活していける村上市をつくろうと呼びかけ、7つの重点施策を掲げました。まず、1つ目は 合併の不安解消であります。昨年7月から8月にかけて各地区でふれあいトークを開催し、直接市民 の皆さんから多くのご意見をいただいたほか、各種団体等との懇談会の機会を通し、合併後のまちづ くりへの理解をいただくとともに、不安の解消に努めてまいりました。   次に、行政改革の徹底と健全財政の堅持であります。昨年6月に行財政改革推進本部の設置以後 精力的に取り組んでおり、民間の方10人から成る村上市行政改革推進委員会に村上市行政改革大綱案 を諮り、本年2月に答申をいただきました。答申を尊重して大綱を決定し、具体的な実施計画づくり を進めてまいります。   次に、未来を担う人づくりであります。次代を担う青少年は地域の宝であります。支援の一つと して新たな奨学金制度をつくり、本年春から活用を呼びかけているところであります。   次に、子育て支援と元気な高齢化時代づくりであります。子育て支援の一環として神林地区に建 設を進めてきました統合保育園は、保護者ニーズに対応できる体制で本年5月に開園をいたします。 また、安全上の問題等から施設利用を休館、休止していた寿山荘の改修と荒川いこいの家の改築工事 を行うこととし、高齢者等の要望にこたえたいと思っております。   次に、均衡ある地域づくりであります。地域の特性を生かしてさまざまな事業を行っております が、広大な面積の本市では実情に即した公共交通ネットワークづくりが必要であり、そのための諸準 備を進めています。平成21年から担当部署を設け、具体的な作業にかかります。また、各地域に地域 審議会を設置し、活発な議論をいただいております。   次に、産業の振興と元気な地域づくりであります。20年度当初村上工業団地の航空機関連企業の 大規模な事業拡大など明るい面もありましたが、本市のみではどうしようもない世界的な経済危機の 大きな波は本市にも多大な影響を及ぼしています。情勢の変化とともに柔軟で即効性のある対応を行 ってきたところです。今後も的確な状況判断をし、対応してまいります。   なお、産業活性化のための新たな支援制度を創設しましたので、民間のやる気を支援してまいり ます。   最後に、交流人口の拡大と協働による活気に満ちた地域づくりであります。恵まれた地域資源を これまで以上に生かすため、秋田、山形、新潟3県の10市町村できらきら羽越観光圏推進協議会を本 年2月に設立いたしました。これらを核にさらなる魅力の発信に努めてまいります。また、各地区で 地域おこしが盛んでありますので、全市的な活力となるように育てていきたいと考えています。   以上、概略を申し上げました。継続しているものや緒についたものなど多岐にわたりますが、重 点として取り組んでいるものはおおむね実行してきたと思っております。   次に、2点目、合併時に合意された基本計画登載候補事業の達成度合いについてでありますが、 ご質問の登載候補事業は、合併協議会の議論の調整を経て、合併市町村基本計画に市事業と県への要 望事業として掲載されています。そのうち特別会計を含め約20の事業がほぼ計画どおり実施されてお りますが、神林地区での地域情報基盤整備事業については、これまでも議会で説明のとおり、策定中 の村上市情報化基本計画に基づいて取り組むこととしておりますので、具体的な事業に至っておりま せん。   次に、3点目、1年間行政現場を指揮した結果、不都合な点や改善すべき点はとのお尋ねについ てでありますが、まず例示をいただきました選挙における旧村上市と旧町村の投票時間ですが、合併 協議の中で市民の混乱を避けるために旧市町村で行ってきた投票時間をそのまま継続することで調整 され、新村上市となって投票所も変更せず投票時間も従来どおり行われてきたものであります。昨年 は、春に市長及び市議の同時選挙、また秋に県知事選挙がありましたが、選挙管理委員会に確認した ところ、特に不都合はないとのことでした。今後については、同委員会で適切に検討、対応されるも のと思っております。   また、本所と支所間の職員同士の意思疎通については、私は同じ市の職員という認識で日々の業 務を遂行していると見ておりますので、特段意思疎通に問題があるとは思っておりません。   そのほか例示いただいた以外の点では、毎月定例の庁議が開催されており、改善すべき点はその 都度周知を図っております。   また、合併後調整することとした事務事業には旧市町村間での違いがあります。中でも地域や市 民との協働を進める上で早いうちに調整し、制度決定を図る必要があると思っているものもあります。 それらを含め、現在行財政改革推進プロジェクトの中で調整させておりますので、本年7月ころには 行政改革大綱実施計画等を通じて議会及び市民の皆さんにお示ししたいと考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) それでは、二、三確認をさせていただきます。まず、最初のほうに基本計画 の登載候補事業の話から触れさせていただきます。今し方市長からのお話がありましたが、実際合併 直前に行われた協議会では、普通会計でこの資料であれば25項目が登載をされております。特別会計 が6、主にこの特別会計は上下水道の整備、そしてもちろん上水道には企業会計もありますから、企 業会計の部分で2つということで、この登載事業の中でほぼ20項目ほどは達成されているのだという 今ご説明がありました。今見たところ、平成20年度に絞ってこれから話を進めていきますが、平成20 年度では普通会計の中で15項目がスタートすることになっておりました。19年度から引き継ぎのやつ もこの中にはもちろんありますが、15項目入っております。その中で、私が再三この場所で市長のお 考えをお聞きした神林地区における情報基盤の整備に関しては、平成21年度に協議会等を立ち上げて 準備を進めるという話ですので、きょう私は21年度の話には触れません。そういうことであれば、20 年度には触れられなかったけれども、登載事業にあったのだけれども、21年度からはやると。そうす ると、この部分だけは20年度でやれなかったので、完成はいつというふうに考えているのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) この神林地区の情報基盤整備につきましては何度も説明をいたしております が、合併時におきまして非常に準備段階が進んでいなかったと。状況把握も非常にされていなかった ということで手がつけられなかったというのが現実であります。それらを今調整をいたしまして、21 年度の計画に策定いたしまして、そしてできれば22年度以降に着手をしていきたい、そのように考え ています。 〇24番(瀬賀秀雄君) 完成はいつかというふうにお聞きしたのだけれども。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 完成はいつかということになりますと、今計画をつくる段階でございまして、 この計画つくるにいたしましても一回も集落の方々に説明した経緯もないのですね、過去に。ですか ら、そういうところから始めていきまして、実施に入る段階において財源等も含めて、21年度そうい う計画も含めてつくっていきたいと。着工するけれども、例えば22年度に全部やるのかと。23年まで かかるのだかということになりますと、何年間で終わりますという今段階ではまだないということで ございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 今現在神林地区においては既存の光ファイバーの施設があるわけですね。こ れに関しては、21年度の予算にものっているとおり維持管理がかかっているわけです。これはご存じ のとおりですね。維持管理というのはずっと未来永劫続くわけです。こういう意味も含めて施設の更 改時期が来ているわけです。設備の。そういうものも含めて当然のように逆算していくとでき上がり、 供用開始というのは必ず出てくるのですが、今のご答弁ですとやりますというだけの空手形にしか聞 こえないわけです。これは必ずなさいますよという話を今までの議論の中で市長はたしか答えられて います。私が財源としては過疎債使うのですかと。過疎債は時限立法ですから、もうないですよと言 ったら、過疎債以外にも財源は幾らでも出るのだという話もされました。議事録見てもらえばわかる と思いますが、その幾らでも出るのだということを私は信じているわけです。そういう意味も踏まえ て、平成二十ウン年には供用開始できますということは今言えませんということなのですが、財源の 裏打ちがなければ事業というのはできないわけですから、こういうことを市長が前回答弁されている 中で財源の裏打ちも踏まえた上での私に対する回答だったと思うのですが、そこのところをもう一遍 お聞きいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) その財源の裏打ちも含めて、もちろん計画するには、計画書をつくり上げる には、何年度にはどういう財源を使ってどこまでやりますよと、そういうのを今つくり上げています ので、神林地区の情報基盤整備についてはそういうような方向で進んでいくということでございます。 やらないということではない。最優先で情報基盤はやるということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 山北地区の方、それから朝日地区の方、もう新幹線に乗っているのですよね。 神林地区はまだ鈍行なのです。ISDN入っているところはいいですけれども、これさえ上りと下り のスピードは全然違うわけなので、ぜひひとつ情報の格差はなくすのだという大変大きな命題を掲げ られて施政方針なさっていますので、ぜひ日の目を見るように、なおかつ早い時期に住民の方々にご 安心いただけるような取り組みをしていただきたいというふうに強くお願いをいたします。   もう一つ合併時の基本計画登載事業の中で上下水道の整備、これはもうずっと続いていくわけで すけれども、当然今一生懸命、この村上の市街地走っていますと一生懸命やっています。工事が一生 懸命進んでいるのだなというふうに思います。平成20年度から新しく管を入れかえたり、あるいは埋 設したりという工事も当然進んでいると思うのです。今現在の村上地区だけで結構です。荒川地区と か、あとはでき上がった山北、朝日、神林地区は結構です。村上地区だけの工事の進捗率と、ここら 辺ちょっと教えてください。 〇議長(佐藤宮吉君) 上下水道部長。 〇上下水道部長(鈴木文雄君) 村上地区の処理区の関係でございますけれども、今現在、旧市街地 のほうでございますが、羽黒口と三面川付近は塩町、あの辺まで今進んでございます。それと、岩船 地区では八日市にことしから入ってございます。それで、進捗率はちょっと今資料ないのですけれど も、今の現の計画では平成30年までの予定で進んでございまして、国道7号沿い、国道7号までが計 画区域になってございます。そんな状況でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) これは、環境の面からいっても大変急がれる事業ですので、ぜひ財源を確保 しながら、なおかつ速やかに進めていただきたい事業だと思います。これは毎年のように登載される 事業ですから、我々も注目をしていきたいというふうに思っております。   次に、平成20年度施政方針の中で、今市長からも改めてご説明がありました。若干21年度とほぼ 同じような施政方針もありますけれども、平成20年度に市長のほうから提言された方針を少し掘り下 げて確認をさせていただきたいというふうに思います。少し前後するかもしれません。まず最初に、 商工業の振興、それから雇用促進も掲げられておりました。以前の私の一般質問の中に村上市出身の 方々との懇談、これは村上の出身の方、旧村上市だと村上郷友会ですか、朝日地区だと朝日ふるさと 会という名前がたしか前出ました。この方々との懇談はなさいましたか。また、なさったのであれば どんな回数で、どういうような内容でなさいましたでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今旧地区単位で持っているのが山北はふるさと山北会、関東圏を中心とした 方々の集まり、そして村上市では東京郷友会、村上郷友会というのかな、朝日はふるさと会、多分3 つだと思っております。総会も出ておりますし、懇談もいたしております。私が出れないときは、そ れぞれ副市長が行っていただいたり、あるいは教育長に行っていただいておるわけでございますけれ ども、そういう中で合併をしたために行政としてこれから手伝いをすることができなくなるわけです。 今までどういうことをやってきたかというと、行政がいわゆる会に対していろんなお手伝いをしてい たわけです。人的にも資金的にも。そういうことをこれからはできなくなりますので、自分たちだけ で自主的にやるような組織、既に村上郷友会は自主的な組織になっておりますし、朝日も自主的にな っております。山北のふるさと山北会は行政が相当手を入れていましたので、それも21年度からは行 政はいたしませんというようなことで話をしておりまして、しかし組織は残すというようなことを言 っておりますので、そういう中でこの地域の実情をお話ししたり、あるいは産物等を販売をしたり、 あるいはふるさと小包便を送ったりと、そういう事業をやっております。村上郷友会はそういう事業 はやっていないと認識をしております。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 各3つの会に対して行政がかかわりを絶つというか、一たん少し後に下がる のだというようなお話に聞こえましたけれども、この企業誘致とか雇用促進の議論をしたときに、こ の3つの団体といいますか、会というのは非常に重要だというふうな認識でたしか一致したはずなの です。今のお話ですと、逆に後ろ向きにバックギアが入った感じに聞こえるのですね。単なるOB会 としかそれではとらえていないのですか。私は、この会というのはそういう会ではないと思います。 郷土を愛していただける一番の応援団なわけですよね。村上市を愛していただける、そういう方々の 会を一つのOB会という何か任意団体みたいな格好に置いてしまうというのは、これから雇用促進、 企業誘致ということをもっと力を入れなくてはいけないって何回もおっしゃっている市長にしては少 し言葉がかみ合わないのですけれども、いま一度。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 決してそういう意味で言っているのではなくて、民間主導で会の運営をして いただきたいと。ただし、行政はいわゆるふるさと宅配便とかそういうのは、今までやっているよう な事業は継続してやっていく事業もありますし、また廃止する事業もある、交流もやっていくという ようなことでございますので、ただ行政として資金的に援助するとか人的に援助をしていくとかそう いうことはできないですというようなことでありますので、それと交流とはまた別な話であります。 その3つの団体を見ますと、ふるさと納税についても非常に多くの方がお寄せいただいているという ようなことでありますし、また企業の誘致等の発信にももちろんお願いをしている現状でありますの で、そういう点についてはバックしているということではないと考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) この問題に関しては、市長も点から線、線から面へというお話も当然なさっ ていました。私もそのとおりだと。プラットホーム形式でやるべきだという話も以前にしてあります。 ぜひ行政がこういう団体に対して、あくまでも一生懸命まだ見ているのだよ、あなた方の力が必要な のですよという姿勢はこれからも十分示していかなくてはいけないと。先輩たちのお力もぜひかりて いかなくてはいけないというふうに思いますので、引き続き重要な関係を結び、いい関係を構築しな がら進んでほしいというふうに思います。   そして、村上市のホームページ大体毎日見るのですが、商工業の振興、あるいは企業誘致、それ から雇用促進、こういうことを踏まえたページづくりというのが若干なされていない。寂しいのです わね。ということは、雇用促進あるいは企業誘致のために何をすべきかと。前にもたしか言ったので すが、村上市をアピールしなくてはいけないわけです。こういうことをいま一度もう一回本気になっ て、ホームページの立ち上げ、作り方、構成考えるべきだと私は思います。   次の話にいきます。時間がありません。行財政改革の徹底の話が市長からも出ています。21年度 にもこの話は当然のように出ています。職員を削減していくのだという話は所信表明で出ていますね。 その職員の削減と住民サービスの低下、当然これ比例してはいけないことですけれども、ここら辺の 相反することをどういうふうに考えていらっしゃるのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 職員の削減イコール住民のサービスの低下であってはならないわけでござい ますので、そうならないような組織づくりをしていかなければならないなと、そのように考えており まして、組織体制は23年度から実行していかなければならないなと、そのように考えております。当 然相当な職員の数が減っていきますので、今の組織体制ではもたないわけでございますので、その中 で住民サービス、あるいは事務能率、事務効率を下げないようにいかにしていくかというようなこと ではないかなと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 当市の場合の合併の形式は新設合併でした。事務所をどこに置くかという合 併議論も当然なされました。一昨日でしたか、市長の同僚議員からの質問の中でご答弁されていた本 市は本庁方式をとったのだというお話でしたが、とらえ方としては総合支所方式ではないですね。こ こは本庁方式ですか、それとも分庁方式ですか、それちょっと。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 支所は総合窓口方式をとっています。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 総合窓口方式ってちょっと私としても少し耳なれないのですが、市長もご存 じだと思うのですが、財団法人の地域活性化センターというのが総務省ですね、前の自治省でしょう か、そこの外郭団体であるのですが、ここですべての自治体の合併結果のアンケートをとった集計が あるのですね。これは30ページにも及ぶ非常におもしろい資料ですから、もしごらんになっていなか ったらぜひごらんになってください。その中で事務所の設置方式の欄がございます。今市長がご答弁 された方式は若干ちょっとここに書いてある、私の認識している言葉とは違うものですから、1つは 本庁方式という方式で、これ行政の組織、部とか課とかありますけれども、これを全部本庁に集約し て、支所は主に窓口サービスだけを行うというのが本庁方式。それから分庁方式、これは本庁以外に 分庁、支所という今呼び方はしていますけれども、それを分庁というふうにして、そこに行政の部ひ っくるめて全部そこに移動するのですね。今うちの市は、下水道部が神林支所、そして教育委員会が 朝日支所に入っていますね。荒川にはまた別の入っています。こういうような形が分所になると思う のですが、あと最後私申し上げたのが総合支所方式で、これは今市長がご答弁された方式の一つだと いうふうに理解するのですが、これは総務、財政等の部門を機能だけ本所に置くのです。支所には全 部それぞれの現場の行政機能を預けるのです。ですから、市長がご答弁された言葉ちょっとここに合 わないのですが、もし総合支所方式だとしたら、今の支所体制はあるだけで窓口業務と同じで権限は ほとんどないですよ。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 住民窓口は総合窓口方式をとっておりますし、各課につきましては維持管理 をやっていただいているというのが今の現状でありまして、本所でいわゆる入札業務等は全部やって いるということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 支所にある程度の権限をゆだねて支所裁量でその地域の住民サービスも行う、 それから行政機能も行うというのが総合支所方式なのです。ですから、市長がおとといご答弁された あれは全く本庁方式なのです。すべてここで本庁で実権を握って、ここで決められたこと、ここで指 示したことを支所は黙ってやりなさいというのが本庁方式なのです。ですから、若干おっしゃってい ることの組み合わせが私はずれているように少し思います。職員の削減の話がありましたけれども、 23年度から実施に移していく。支所を削るのですか。本所を削るのですか。私は、今本所の役割とい うのはこの機能のやり方であれば私は本庁方式だと思っていますので、この機能のやり方だと完全に 支所を削っていきますね、これだと。支所に対してはある程度の実権、それから決裁機能等も含めて 支所長の役割というのは私は重要だと思うのですね。この支所長の役割というものをいま一度再構築 した上で各地区の住民に対するサービスを考えていかないと絶対に支所は廃れていきます。これは、 住民サービスの低下そのものなのです。ですから、市長がおっしゃった人員削減と住民サービスの低 下は比例しては絶対にいけない、そのとおりなのです。村上市という、旧村上市も含めてです、ここ も村上支所なのです、市長はどう考えているかわかりませんが。私は、あくまでも支所は5つだと考 えています。村上支所なのです、ここは。本庁機能というのは単なる一部なのですよ。余り過激なこ とは申しませんけれども、さまざまな一般の会社機能があるとしたら、支所というのは支社とすれば 相当重要な拠点なのです。予算を持ち、それから支社長というのは大体取締役が多いですね、大きな 会社になると。そういう意味も踏まえて支所に対するもう少し考え方というのを私は改めていくべき だろうと思います。以前市長はできるだけ副市長をそばに置いたら、ご自分としてはさまざまなとこ ろに出向いていわゆる外での営業活動をしなくてはいけないというふうに前にもおっしゃっています。 そのとおりですね。その営業活動の中で、支所、神林、荒川、朝日、山北、この支所の支所職員に対 する営業活動というのはどのくらいなさっていますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 支所の職員に対する営業活動、営業活動と言えばいいのか、それは別にいた しまして、必要な都度行くようにはしていますけれども、全体的に職員を集めて方針を伝えたり、あ るいは訓示をしたりというのは新年度始まったとき、そして新年明けですね、この2回は全支所を回 りまして全職員を集めて方針を述べたり、あるいは意見を聞いたりというようなことはやっておりま す。あと問題があれば当然のことながら支所に出向いていって問題の解決に当たっていると、そうい うことでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 支所職員、本庁職員も含めてですけれども、営業という言い方は俗世間並み の営業という話ではないですよ、市長よくおわかりだと思いますが。職員に対する市長本人のお考え、 こうやるべきだ、村上市としては1年間こうやるのだということをアピールするのが営業なのですか ら、そこのところはもちろん取り違えていらっしゃらないとは思うのですけれども、この回数、私は 毎週各支所回りなさいとは言いません、お忙しい身ですから。しかしながら、月1は、副市長もいら っしゃるわけですから、順繰りに支所を回って、やはりご自分の先頭で動いている姿というのを支所 職員に、本庁では市長の姿というのはよく見れると思うのですが、支所行くとなかなか見れないです。 そういう意味で、私は副市長とよく綿密にスケジュールを練りながら各支所を回るべきだというふう に思います。月1とは言いません。2カ月に1遍でも、訓示もその都度全員集めてというのは仕事を やっている関係で難しいかもしれない。各課回った、各部回ったときに一言二言でも結構です。副市 長、いかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 私も暇といいますか、時間があれば各支所を回るようにはしておりま す。本当にこの5つの市町村が一緒になったわけでありますので、5つの業務がどんと一手に、2人 で分け合っても非常に行き足りないというようなところがあります。本当に市長の予定を見ています と、重要な課題、また会議がメジロ押しでございます。その中で本当に職員のそういう姿勢も大事で しょうけれども、今合併した中でやっぱり市民との対話、アピールが一番今大事なのかな、そんなこ とを考えております。また、今後本当にある程度落ちついてきましたら私と市長とそれぞれ各支所に 出向きまして、いろんな職員との交流といいますか、意見を聞く、そういう場も持ちたいな、考えて いるところであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 市の職員の方々は、市長あるいは副市長、教育長もいらっしゃいます、の実 は大事な代弁者なのです。各住民の方々と直接日常茶飯事顔を合わせているのは職員なのです。それ も支所の職員。さっき言いました村上も支所ですから、そういう意味で支所の職員との意思の疎通と いうのはまず顔を見せる、これが大事なことだと私は思います。ぜひ次年度からはスケジュールをつ くっていただいて、忙しい身かもしれませんけれども、これは大事なことだと思います。お一人では 事業は遂行できません。この職員を自分のバックに据えて、自分の手足となって動いてもらえばどれ だけ住民サービスになるか、一度再考していただきたいというふうに思います。   以前行財政改革の中で、市長も平成20年度の施政方針の中では述べられております。行財政改革。 特に財政なのですが、平成21年度から比べると、市税が約5億5,000万ほどのマイナス予算組んでい ますね。これは、当然市民税も減ってくるだろうということなのですね。では、税収をふやすために はどうするか。これは、さまざまな広角的な話になるわけですけれども、まず以前に話したように、 またホームページに戻りますけれども、村上市のホームページでバナーの話を出しましたけれども、 その後どうなりましたか。有料バナーを張ったらどうですかと。新潟県のホームページでも有料バ ナー張っていますけれども、それは少ないかもしれないけれども、収入になりますよ、どうですかと いう話を出しましたけれども。 〇議長(佐藤宮吉君) 政策推進課長。 〇企画部政策推進課長(相馬正喜君) 確かに議員からご質問、提言もありまして内部で検討してお りますけれども、実行に移す段階までにはなっておりません。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 全国自治体の小さな村から町からあるいは市からさまざまなホームページを 当然皆さんごらんになっていると思うのですが、バナー張っている自治体のほうが多いですよ。これ は簡単にできることですよ。やろうとしないからまだできないのであって、簡単にできます。ぜひ取 り組んでください。まず、お金が入ってきますから。   それから、これは質問はしていませんでしたけれども、今盛んにネーミングライツという言葉ご 存じだと思うのですが、私たちの村上市でも施設ありますね。どの施設がネーミングライツに適当な のかどうかは別として、私は考えてもいいのではないかと。なかなか今のご時世厳しいのですね、各 企業とも。果たしてそれで宣伝、広告費の名目で名前を出すかどうかは別問題として、例えば我が神 林地区には球場、荒川地区にも球場あります。最近野球場にネーミングライツがはやっていますから、 この2つの球場に対してのネーミングライツというのも一回考えてみられたらどうですか。まず取り 組むということが大事だと思うのですが、市長いかがでしょう。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 新潟市ではドカベン球場というようなことで話が進んでいるみたいですけれ ども、要はお金を出してくれる企業を探すということなわけです。金が入ってこなかったらネーミン グつけなくてもいいわけですので、それは努力する価値はあるなと考えていますが、今の現況から見 ると、非常にスポンサー企業あるかなと。そんなこと言っていないでやってみろと言われるかもしれ ませんけれども、やってみます。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 恐らく市長は毎日のようにさまざまな会合があると思います。企業団との会 合、あるいは金融団との会合、さまざまあると思う。いろんな場所でその話は出せるではないですか。 これこそ営業努力だと思うのですね。ぜひやってください。市というのはお金を稼いではいけないと いう、そういう自治体であると。規則は自治体の中で、地方公共団体の中であります。これはいいの です。こういうことは。ですから、ぜひ努力してください。   それから、もう一つ、これは提案です。自治体によっては市の封筒、町の封筒、村の封筒に企業 名を印刷しているところもあります。印刷費を取っていますね、これ当然のように。幾らかでも稼げ るのではないか。21年度5億5,000万のマイナス予算等をこれで全部埋めるわけではないですが、ま ずお金を稼ぐということも役場としても考えるべきでしょう。金を使うだけではなく、稼ぐというこ とも考える時期です、今は。   先日村上市の病院でトリアージの訓練がありました。市長にもこれ一部私出しましたね。病人に なるとこういうふうにして手にこれつけられるのですけれども、ゼロから1、2、3、黒いのになっ てしまうと本当に大変なのですね。これは、大規模災害のときにいわゆるどういうふうな方々を助け ていけばいいか優先順位をつけるのです。この訓練が2月の21日の土曜日ありました。私朝から行き ました、この日はことし最高の寒波が来た寒い日でしたけれども。広域消防からは、消防長はじめ役 職員、広域消防の消防の方も現場で一生懸命寒い中活動されていました。村上市役所からはどなたか 見学に出ましたか。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務部長。 〇総務部長(小田吉雄君) 出ていないと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 大規模災害というときの村上市のいわゆる職員の配置図といいますか、こう いうものというのは当然のように災害時におけるそれぞれの出動とかみんなできていると思うのです が、こういうトリアージのご案内というのは当然市にも、議会にも来たわけですから、市にも来てい ると思うのですが、私はこの…… 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀議員に申し上げます。今のは通告にないようですが。 〇24番(瀬賀秀雄君) これは、安心、安全の中に入っていると一応私理解しているのですが、そう いう意味で広い20年度の総括なのですが、議長からそれはだめだと言われればここでやめますが。 〇議長(佐藤宮吉君) その程度で。 〇24番(瀬賀秀雄君) はい。ということでございますので、大規模災害における住民の安心、安全、 これぜひ市長のほうでも再構築をしていただいて、そういう職員の配置図等があるのであればいま一 度見直していただいて、我々議会としてもこれは考えていかなくてはいけない部分ですけれども、ぜ ひお願いをしたいというふうに思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) その前に、いわゆる封筒とかいろいろな印刷物に、市が発行する印刷物に対 してのスポンサーでございますが、ごみ収集カレンダーにはやっておりますし、封筒は、担当からさ せますけれども、検討したのですが、難しいというか、ないというか、そういう点があったというこ とで今説明をいたせますが、トリアージの講習会についてはどこに案内来たのだか〔質問終了時間5 分前の予告ブザーあり〕わかりませんけれども、もし案内が来て行っていないのであればやはりそれ は大変認識が足りないと思っていますので、これから注意をしていかなければならないと思っていま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君 〇24番(瀬賀秀雄君) 今1回目のブザー鳴りましたので、ご説明は結構でございます。           〔「封筒について」と呼ぶ者あり〕 〇24番(瀬賀秀雄君) 封筒について結構です。取り上げていただくということで、ぜひ庁議でもか けていただいて、一回ご検討ください。   均衡ある地域づくりという項目もございました。この中で、県内で一番広い面積をこの村上市は 持っているわけです。その中で均衡を保たなくてはいけないわけですね、さっきの情報も含めてです けれども。地域審議会というのは立ち上げられています、各地域に。地域審議会行われた回数と中身、 できれば、次もまだ質問していないので、1分弱、二、三十秒で答えてください。お願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 地域審議会には立ち上げるときに私が行ってお願いをしております。十分に 議論していただきたいと。そして、我田引水になるような意見は、極力そういう会議でないのですよ というような趣旨を説明しております。その後何回行ったかは担当から説明をいたさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 政策推進課長。 〇企画部政策推進課長(相馬正喜君) 20年度につきましては各2回開催してございます。これは初 年度、ちょっと題材が大きかったのですが、すぐ総合計画をつくるということで、それぞれの地域の 土地利用のあり方について市長のほうから諮問いたしまして、それについてご審議をいただいたとい うことでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 今後その地域審議会のあり方というのも、市長に対するさまざまな提言もあ るでしょうから、取り組み等も含めてぜひご活用いただければというふうに思います。   先ほど例を出した投票時間ありました。これ公職選挙法が改正されてから各市町村の選挙管理委 員会で投票時間等は決めてよろしいというふうになっていますね。さっきご案内ありましたように、 市長選挙、我々の市議会議員選挙、それからさきの県知事選挙等前のままの時間等でやられました。 特に旧村上市において地区で時間が分かれているのですね。基本的に細かい時間は別として、これ公 職選挙法というのは公職選挙法という公の法律の中で、投票というのもこれだけ村上市という格好で まとまった以上、もう衆議院選挙も近いと言われていますから、今度の選挙も目の前なはずです。ぜ ひこの投票時間というのは私は直すべきだ。つまり朝7時から始まると。投票日ですね。7時から始 まるというのはいいのですが、村上地区においては5時で終わったり4時で終わったり、あるいはは たまた中心部は8時までとか、郡部においては6時で終わりと、こういうふうにばらつきがあるので す。選挙はあくまでも公平であるべきだと。ほかの自治体のを全部調べてみると、半分以上、もう6 割までが時間を合併後統一し、繰り上がっています。そういうことでぜひ調整されるべきだと思いま すので、市長のほうから選挙管理委員会等に話を持っていっていただいて、これは市長独自で決める わけにいかないでしょうから、選挙管理委員会で検討されるべきだというふうに私は思います。今は 期日前投票というのが非常に認知もされています。これも多いですから、期日前投票でほとんどの部 分はカバーできますので、そういう意味でも投票の終了時間はきちっとそろえるべきだというふうに 私は思います。   あともう少しですね。最後になりました。市長も就任以来1年近く突っ走ってこられたと思いま す。市長は、24年ですからうし年ですよね。牛には見えない。とら年に近いような牛かもしれません。 突っ走ってこられたと思います。ちょっと後ろを振り向かないでも立ちどまる時間というのも今度と られたほうがいいと思います。ふっと立ちどまったときにそばにちゃんと副市長がついているのかと。 後ろには教育長がちゃんとついてきているのかというぐらいの余裕を持っていかないと、21年度も相 当財政厳しいですから、いろんな意味で三役の手助けが必要になってきますので、まず立ちどまられ ると。そして、自分でもう一回職員のほうも振り向いてみるということが私は大事だというふうに思 います。   最後に、市長、自己採点すると、4年間任期ありますので、4年間で100点満点として1年目は 〔質問時間終了のブザーあり〕25点、自己採点すると何点でしょう。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) それは私が決めるべきことではないので、私が自分自身を何点という評価す るのだけは差し控えたいと思っております。 〇24番(瀬賀秀雄君) 以上で終わります。ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで瀬賀秀雄君の一般質問を終わります。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 本日はこれで散会いたします。   3月9日は午前10時から一般質問を行いますので、定刻までにご参集ください。   長時間大変ご苦労さまでした。           午後 4時40分  散 会