平成21年村上市議会第1回定例会会議録(第5号) 〇議事日程 第5号 平成21年3月9日(月曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  一般質問                                              〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(29名)    1番   板  垣  千 代 子  君     2番   鈴  木  い せ 子  君    3番   本  間  清  人  君     4番   板  垣  栄  一  君    5番   川  村  敏  晴  君     6番   冨  樫  宇 栄 一  君    7番   中  山  悌  一  君     8番   小  杉  和  也  君    9番   山  田  昭  夫  君    10番   齋  藤  信 一 郎  君   11番   平  山     耕  君    12番   川  崎  健  二  君   13番   木  村  貞  雄  君    14番   三  田  敏  秋  君   15番   小  池     晃  君 16番   姫  路     敏  君   17番   長 谷 川     孝  君 18番   滝  沢  武  司  君   19番   小  林  重  平  君 20番   小  田  信  人  君   22番   相  馬  エ  イ  君 23番   大  滝  国  吉  君   24番   瀬  賀  秀  雄  君 25番   小  野  七 五 三  君   26番   石  嶋  修  平  君 27番   大  滝  久  志  君   28番   山  田     勉  君    29番   板  垣  一  徳  君   30番   佐  藤  宮  吉  君                                              〇欠席議員(1名)   21番   岩  倉  幸  治  君                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    大   滝   平   正   君        副  市  長    鈴   木   源左衛門    君        総 務 部 長    小   田   吉   雄   君        総務部総務課長    斎   藤   甲   三   君        総務部財政課長    渡   辺   成   一   君        企 画 部 長    小   田   貞   明   君        企  画  部                   相   馬   正   喜   君        政策推進課長        市 民 部 長    阿   部   正   一   君 市  民  部 本   間   太   一   君 環境衛生課長        福祉保健部長     小   田       均   君        福祉保健部                   遠   山   た   つ   君        保健医療課長        福祉保健部                   西   村       治   君        介護高齢課長 福祉保健部 吉   川       強   君 社会福祉課長        産業観光部長     増   子   太   平   君        産業観光部                   竹   内   友   二   君        農林水産課長        産業観光部                   瀬   賀       功   君        商工観光課長        都市整備部長     須   田       徹   君        上下水道部長     鈴   木   文   雄   君 上下水道部 船   山   三 喜 雄   君 下水道課長        会計管理者      吉   村   澄   子   君        選管委書記長        監 査 委 員    佐   藤   正   幸   君        事 務 局 長        農業委員会                   渡   辺   正   信   君        事 務 局 長        教  育  長    寺   社   四   男   君        教 育 部 長    小   野   泰   三   君        教  育  部                   大   滝   和   春   君        学校教育課長        教  育  部                   百   武   勇   一   君        生涯学習課長        荒川支所長      平   野   俊   之   君        神林支所長      田   村       豊   君        朝日支所長      板   垣   一   弘   君        山北支所長      佐   藤   壮   一   君        消  防  長    佐   藤   秀   明   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    忠       隆   司        議 事 係 長    建   部   昌   文        書     記    石   井   美   紀           午前10時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) ただいまの出席議員数は29名です。定足数に達しておりますので、これから 本日の会議を開きます。   本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願 いいたします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、15番、小池晃君、18番、滝沢武司君を指名いたし ます。ご了承願います。                                              日程第2 一般質問 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第2、6日に引き続き一般質問を行います。   最初に、16番、姫路敏君の一般質問を許します。   姫路敏君。           〔16番 姫路 敏君登壇〕 〇16番(姫路 敏君) おはようございます。きょう本日最初の一般質問を行います。姫路敏でござ います。   それでは、私の質問は2項目ございます。1項目め、新潟北部木材加工協同組合、スギトピア岩 船の問題についてでございます。先月、2月の18日に市議会と株式会社トーセンの社長との意見交換 が現地のスギトピア岩船で開催されました。株式会社トーセンの社長からスギトピア岩船は、昨年12 月5日に新潟地裁新発田支部に民事再生法を申請し、同月24日に再生開始決定を裁判所から受けてい るとの資料での説明がございました。   スギトピア岩船には、設立当初の平成12年度から14年度までに補助金として約14億4,000万円も の巨額な税金が当時の山北町長、大滝平正氏、現在の村上市長でございますが、投じられました。そ の投じられた税金のほとんどは、建築物をも含む機械設備購入代金として使われたと聞いております。 林業振興の大きな期待をかけて県北の皆さんの思いを乗せて出発したスギトピア岩船がその後8年と いう短い歳月の間で今日民事再生法、事実上の倒産でございますが、結末を迎えたことになったわけ でございます。このことについていまだ何の説明も大滝市長からは市民に向けてなされておりません。 このようなことがあって本当によいのだろうか、大変疑問に思う次第でございます。今後この問題に ついては、行政ではどのように対応していくのか。   そして1番目、今年度予算における補助金の1,253万円は、支出実行されたのか。   平成12年度から14年度に投入された税金の使途は、主に設備投資であったと聞いているが、一体 何だったのか。   巨額な税金を投入しておきながら、たった8年で経営破綻になったことに対する市民への謝罪を 含めた責任のとり方をどのような形で実現するのか。   4番目としては、経営陣の責任はどのように実行されるのか。   5番目、新しいスギトピア岩船の再建がどのように実施されていくのかを市民にいつどのような 形で説明されていくのか。最も基本的なことでございますが、これを質問いたします。   2番目、生涯学習センター整備事業について。この事業が本当に市民の求める事業であるとは私 は思えません。必要性をどのように評価するのかを聞いていきたいと思います。   答弁については、最初は簡潔明瞭に要件のみでお答えいただきたいと思います。その後、再質問 をいたします。よろしくお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 皆さん、おはようございます。それでは、姫路議員の2項目のご質問につい てお答えをいたします。   最初に1項目め、新潟北部木材加工協同組合、スギトピア岩船の問題についてのご質問にお答え をいたします。初めに1点目、今年度予算における補助金1,253万円は支出したのかとのお尋ねにつ いてでありますが、補助金は現在交付しておりません。補助金の内容は、市内で越後杉ブランド材を 年間300立方メートル以上生産する中核的越後杉ブランド認証工場を対象に同工場が地域の林業者と 締結する県産材素材供給協定に基づき、地域から調達した素材に対し、1立方当たり県で1,014円、 市でその半額の507円をつけ足し助成するものであり、市内では該当する工場は、新潟北部木材加工 協同組合、山北木材加工協同組合及び村上製材協同組合の3工場が補助事業体として該当し、事業完 了確認の後に補助金を交付することにしております。各事業体の交付見込額でございますが、事業実 績の減少に伴い、現在のところ約870万円、新潟県で580万円、村上市で290万円になる見込みであり、 今後減額補正をお願いしたいと考えております。   次に2点目、平成12年当時投入された税金の使途は主に設備投資であったと聞いているが、何だ ったのかとのお尋ねについてでございますが、平成12年度事業では原木ストックヤード設備、製材第 1、第2工場整備、木材材質高度化施設整備及び木材処理加工用機械で5億8,200万円となっており ます。平成13年度事業では、原木ストックヤード整備、製材第1、第2工場整備、集成材加工施設整 備、木工第1、第2工場整備、木材高度化施設整備及び木材処理加工用施設整備で7億9,200万円と なっております。平成14年度事業では、集成材加工施設整備、木工第1、第2工場整備及び木材高度 化施設整備で7億8,300万円となっております。3カ年合計で事業費は21億5,700万円となっておりま す。このうち約52%に当たる11億2,900万円は、国、県の補助金であり、市町村補助金は約14%に当 たる3億600万円で、7市町村で負担しております。   次に3点目、巨額な税金を投入しておきながら、たった8年で経営破綻になったことに対する市 民への謝罪などを含めた責任のとり方をどのような形で実現するのか及び4点目、経営陣の責任はど のように実行されるのかとのお尋ねについてでございますが、新潟北部木材加工協同組合、スギトピ ア岩船は、平成12年度に採択された資源循環利用推進型林業構造改善事業により整備されました。本 市は、新潟県全体の素材生産量の約30%に当たる年間3万8,000立米を生産する県下有数の林業地で あります。地域の主要産業である林業振興のためには、地域材の供給体制の整備が必要であることか ら、当時の村上市、岩船郡各町村の合意のもとに実施された事業であり、私も当時の山北町長として 事業の推進に当たってきたものであります。同組合は、平成12年度の組合設立以来、地域産材の受け 入れ、公共用、住宅用木材製品の生産を行っており、特に中越大地震等では大きな成果を果たしてき ましたが、外材の輸入や木材価格の低迷、原油価格の高騰、さらには品格法の改正、リサイクル法の 改正、建築基準法の改正、JAS法の改正などが矢継ぎ早に改正されたことにより、借入金の返済が できないような状況になりました。このためスポンサー企業の参入により事業を継続しながら再建し ていく、いわゆるプレパッケージ方式による経営の再建を模索し、昨年12月の臨時総会において、旧 役員全員の辞任、新役員が誕生されたところであります。事業主体の経営責任が即行政の責任か、す べての補助事業が行政の責任であるかはいろいろなとらえ方があろうかと思いますが、再建に向けて 国、県を含め、私どもも徹底した指導、監督を行う必要があると考えております。当然のことながら 旧経営陣は、組合債務の連帯保証人となっており、金融機関から連帯保証債務について多額の請求が あると聞いております。   次に5点目、新しいスギトピア岩船の再建がどのように実施されるのかを市民にいつの機会にど のような形で説明するのかとのお尋ねについてでありますが、民事再生法の適用を申請し、12月24日 に再生開始決定され、組合では債権者集会を経て、再生計画案を作成中であります。再生計画案に対 し裁判所の認可があれば、再生計画に基づき事業を継続しながら債務の弁済をしていくことになりま す。本市といたしましては、裁判所の認可決定後、再生計画について議会に説明してまいりたいと考 えております。   次に2項目め、生涯学習センター整備事業については、教育長に答弁をいたさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 皆さん、おはようございます。それでは、私のほうから2項目めの生涯学 習センター整備事業について、本当に市民が求める事業であるとは思えない。必要性をどのように評 価するのかとのお尋ねについてでありますが、この事業につきましては平成19年7月25日に合併市町 村基本計画策定委員会からの村上岩船地域5市町村合併基本計画に関する最終答申において、生涯学 習センター・図書館ネットワーク整備事業として基本計画登載候補事業に登載され、その後8月5日 に開催されました第4回村上岩船地域5市町村合併協議会におきまして、審議の結果、原案のとおり 決定されたものであることはご承知のことと存じます。なお、基本計画登載候補事業となるまでのプ ロセスでは、同年7月8日から7月20日までの間、各市町村で延べ27回にわたり合併住民説明会が開 催され、住民の皆様から199項目に及ぶさまざまな質問やご意見、ご要望をいただきました。これら の事項につきまして各市町村を代表する議会議員、学識経験者、副市町村長などによる合併市町村基 本計画策定委員会において基本計画に関する部分を抽出し、議論を重ねられた上で基本計画登載候補 事業として提案をされたものであります。したがいまして、このたびの生涯学習センター整備事業に つきましては、数々の議論や住民の意見を踏まえて決定された合併市町村基本計画に基づいた事業と して計画的に進めていきたいというものであります。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) ありがとうございます。   それでは最初に、その整備計画です、情報センターのわきの。そこから再質問いたしますが、今 教育長述べたとおり合併協議会の中では、そういう経緯の中で登載事業として示され、合併協議会の 中で採択されたと。したがって、それに沿ってやっていることなのだよということは十分私も承知し ております。そこで、合併基本計画登載事業の位置づけなのですが、私は合併協議会の委員でござい ましたので、合併基本計画の登載事業というのは確定されたものではない、これが第一です。確定さ れたものではない。しかしながら、合併をすることによってさまざまな事業を行わなければならない あるいは行おうとする、それに対しての基本的な計画は持っていなくてはいけない。そのゆえにそう いう基本登載事業というのをつくられたと。したがって私は、議事録見ていただければわかりますけ れども、私一人だけ反対していたかなとは思うのですが、当時は。それは、多数の意見でほとんどの 皆さんがそれに賛同なさったから、それは言うまでもないのですが、とりあえずはその時々の情勢を 見ながら基本計画がなし遂げられていくという判断に立っておりますが、この辺は基本計画登載事業 としてみればそのあり方、いわゆる位置づけというのは、どのように解釈なさっておりますか、ちょ っと聞きたいのですが。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 先ほども申しましたが、いろいろなプロセスあります。それ以前の7市町 村のときから計画の流れというのはあるわけであります。その間30億なんていう計画もあったようで ありますけれども、そういうことではないのだということで、今回はいろいろ策定委員会まで専門に つくりながら、最終答申まで受けながら皆さんに諮ってきたと。要は、合併基本計画の登載事業であ りますので、計画的に進めていこうというようなことでそれぞれ進んできた。今議員がおっしゃるよ うに計画でありますので、合併後の皆さんにそういう方針でいくのだよというようなお示しをしてい くというようなことであります。その中でいろいろと生涯学習の最初は中央図書館だとか……           〔「ちょっと議長、話がちょっと見えていないんで、一応よろしい             ですか」と呼ぶ者あり〕 〇教育長(寺社四男君) いや、簡単に、では。その後の計画によりまして、生涯学習ゾーンとして やろうという基本的な計画にのっとって、今後のゾーンをどうやっていくかというような中で登載事 業にも載っておりますし、今後のあの地区の開発のために今回は提案をさせていただきたいというこ とであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 私の質問に答えていられないので、今教育長の言われていることは、最初に 前段で言っているので、わかるのです、登載事業に載っているのだからやるのだと。私は、そういう ことを聞いているのではないのです。当時合併協議会の事務局関係をやられた消防長とか事務局長だ ったわけです。ちょっとお聞きしたいのですが、登載事業というのは確定されたものではないという ことを担保されて私はその協議にも賛同しました。いわゆる決まるのではないのだと。いわゆる時々 の社会情勢、その他の状況、財政状況を見きわめて議会に承認を受けながらやっていくのですから、 これは決まった作業、決まった計画、そこで決まったからしなければいけないものではないのだとい うことで理解しているのですが、それでよろしいですか。ちょっとお聞かせください、当時のわかる 人。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇16番(姫路 敏君) いや、教育長ではないです。教育長の答弁はなっていないですから、違う人。 市長、市長。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今おっしゃったとおりでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) という認識で私はいるのです。これは、市長も言われるように状況を見なが ら、財政状況でやるといったって、お金なければできないわけですし、社会情勢がまた違うところへ いっていればできなくもなるわけです。したがって、それをきちんと見きわめた上でやるというのが、 これは基本計画登載事業の一番の根底だと思う。それを担保にして協議しているのです。それがもし 絶対やらなくてはいけないという前提で協議していたら、恐らく合併協議会の協議は進まなかっただ ろうと思います。したがって、私は何を言いたいのかというと、今年度の1億2,543万円の土地をそ れでもって購入するということの予算の裏づけなのです。県の支出金、補助金として800万円の舗装 代金も合わせると、1億3,343万円の歳入があるわけです。これは、県の支出金として。これは、ど こにあるかというと、合併特別交付金としてなされております。合併特別交付金のその内容です、そ れの性格を教えていただきたいです。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇総務部財政課長(渡辺成一君) お答えいたします。   県の交付要綱には、原則として合併市町村基本計画に位置づけられた事業であることに交付する というふうになっております。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 私がそれを調べたのでいくと、5年間で4億円の支出金が合併された市町村 に対して県からお駄賃ではないですけれども、支出金として出されると、交付金として支出されてく ると。それは、合併登載事業のすべてを網羅しているわけ。その中で4億円です。ということになっ てくると、特別ここに当て込まなくてもよろしいのではないかと思うのです。ここに当て込むことを 前提ではなくて、ここに当て込まなくてもよろしいのですかということを聞きたいです、逆に。ここ に当て込まなくてもほかの合併登載事業にも当て込めますよということを聞きたいのですが、その辺 お聞かせください。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇総務部財政課長(渡辺成一君) どうしてもこの生涯学習センターということでなくても合併に関 すること、基本計画に載っている事業であれば該当するということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 私の認識では、平成20年度から20年、21、22、23、24と、この24年までの5 年間で支出されてくるのが4億円という認識でおりますが、ここに予算計上されているのも含めると、 来年度、21年度の予算計上も含めると、今年度は2億円ぐらい予定されております。どのぐらいにな りますか、累計で。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇総務部財政課長(渡辺成一君) 21年度では、事業費では約2億円弱でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) いや、だから、21年度はわかるのです、2億円で。その20年度は何かに使い ましたかということを聞いている。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇総務部財政課長(渡辺成一君) 20年度は使っておりません。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) ということになると、今年度で2億、4億のうち2億を使ってしまうと。そ の中の大半は土地の購入代金に使われるという認識でいてよろしいかとは思うのですけれども、私は どんな形であろうと、今この前の協議会の説明では県から何とか購入できないか、村上市さんという ふうに言われているというのもあるみたいですが、今すぐに今年度の予算に立ててそれを買おうとい う方向性でなくて、いま一度それが本当に必要なのかどうかをしっかりと私は見きわめる一年にして いただきたいと思うのです。もし途中で、いや、これは住民との合意もあれだし、議会との話し合い もなった上で、経済状況を見ればやろうではないかといえば、補正でも幾らでも上げられると思うの です、この件についてみれば。どういうことかというと、1億2,500万円というお金を使い、舗装も すれば1億3,000万というお金を使い、そこの土地をキープする。そして、平成24年度から7億円か けての生涯学習センターをそこに建設するわけです。とてつもない金で箱物をつくろうとしているわ けです。簡単に考えますが、その前段で今年度その土地を買うわけです。その面積は、市長はもう既 にご存じだと思いますけれども、3,390.49平米、1,027坪です。そこで、坪当たり12万2,100円、1坪。 平米当たりは、3万7,000円というお金をそこに投じるわけです。それで、つくるわけですけれども、 これをもし民間の不動産屋さんに県が売却したと前提します。いわゆる村上市が買わなかったという ことを前提にいたします。どうなるか。この図面見ればわかるのですけれども、3,390平米の中で6 メーター道路を100メーターぐらい使います、こうやって見ると。そうすると、600平米削れます。そ うすると、残り2,790を平米単価で掛けると、そこに平米単価で掛けると、標準の課税標準額、これ が算出されます。幾らになると思いますか。5,820万です。その土地の道路を引いた金です。引いた 金で5,820万円の財産がそこにあらわれるのです。それを民間に分譲してください。どのぐらいの固 定資産税が上がってくるか。年間市に82万円上がってきます、土地だけで。恐らく建物も建てるだろ うと見込まれます。そうすると、建物を建てると、それは倍ぐらいの固定資産の価値があらわれます、 建物、建築物、おわかりのとおりです。そうすると、村上市に毎年そこを民間の不動産屋さんに県か ら売却されて買って整備された、すぐに整備できます、場所的にもいいですから、あそこは。そうす ると、毎年230万ずつ固定資産税相当に当たる分が市に入ってくるのです。私何でこんなことを言う かというと、市長も当初言っていたように290億9,000万円やっと組んだのだと、何とかほっとしたと。 ぎりぎりなのです、財政的にまだまだ村上市は。それなのにそれだけのものを買うという余力はどこ にもないと思うのです。県の合併での交付金は、もっと違うところに使えばいいと思います、登載事 業の中でもここではなくて。それで、今山辺里の統合小学校ありますね、23年度開校の予定で進んで います。となると、生涯学習センター、今昔の村上中学校、この市役所の裏側のほうの小学校のわき にあります。そこは傷んでもうぎこぎこいっています。恐らくそこの移転地としても考えられるとは 思うのですが、山辺里の小学校、昭和44年に鉄筋コンクリートで3階建てでRC仕様ですよね、でき ております。まだまだ使えます。私は、そこに生涯学習センターを移転させたほうがよろしいかと思 います。さきの一般質問のだれかさんの議員への答弁の中でまだ決まっていないと、方向性が。であ れば、そちらのほうにそれを老朽化もあるのでしょう、1億2,000万ぐらいかけて耐震補強をして、 そしてそこに生涯学習センターを移す。それで、情報センターの裏側の警察の跡地は民間にゆだねる。 そうすれば固定資産税が上がってきます。こういう計算式を行政として考えていただきたい、いま一 歩。それでもってでき上がって、今情報センターの稼働率、市長、ご存じですか。今言いますけれど も、ちょっと聞いてもらいたいのです。情報センター、一生懸命頑張っています、職員さんは。頑張 っているのですが、残念ながら31%、48%、多目的研修ルームで24%、A、B会議室で48%、視聴覚 ホールで31%なのです。私は、建てて何とかする前に、まずありものの稼働率、これを上げることが 本当に行政としてやらねばならない仕事だと思うのです。もっともっとありものも活用していただく、 市民に。そういうPRも兼ねて、それが達成した後でも十分に可能だと思うのです。しかも、23年か ら統合小学校が、山辺里ができ上がる。そうすれば山辺里の小学校、鉄筋コンクリート3階建ての立 派な学校です、まだまだ。そこをぜひ生涯学習センターに使っていただきたい。そして、少し財政に 余裕出てきたときを見計らって、また別の建物のことも考えればよろしいのかなと、私はこのように 思うのです。これは、私の主張なのですが、市長、どうですか、少し検討してみる気はございません か。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) この生涯学習センターの整備事業につきましては、今現在あります教育情報 センターと絡めましておっしゃったように、公民館の機能をそっくりそっちのほうに持っていきたい と。これは、長年のいわゆる旧村上市民の声だというような私はとらえ方をしております。そして、 教育情報センターと合わせて図書館機能も有しておりますので、そこを教育の拠点、教育情報あるい は生涯学習の拠点にしていくのだと、していっていただきたいのだと、そういうような非常に強い市 民からの声があると、そのように聞いております。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 市長、そこの話は、警察署の移転の話がちょっと出てきて、本気になって移 転するときにそれたまたま合併との兼ね合いの中でそういう話が出てきたので、その長年というのは ちょっと私は疑問に感じるところがあるのですが。ただ言えることは、あそこの村上中学校の跡のと ころで今やっているところは、確かに老朽化してこれは場所を変えなければいけないねというのは十 分承知しております。ぎこぎこいってもう相当古いというのは、これは存じ上げておりますので。そ れの変わる場所ということでの選定だったのだかもしれませんが、しかしながら今の財政状況を見れ ば、まず箱物をつくる前にありものを何とかやっていける方法はないかが私は先に来るのだろうと思 うのです。したがいまして、どういうことかというと、もう少しちょっととどまって、もう半年、も う一年でもとどまって、そして県とも協議なされることだろうと思います、県は買え、買え言うので すから、何かそういう話ですから。でも、県ではないですか、相手は。ちょっと待っても一息ついて、 そして真剣にそのことを考える時間もあってもいいのかなと、私はこういうふうに思っております。 今は財政、固定資産税の件も申し上げましたけれども、何とかそういうふうにやってもらいたいなと 思います。公共事業における便益の評価というのは、さまざまとらえ方によって違ってきます、便益 の評価、いいのか悪いのかも含めて。建てようとすることを前提に便益考えるのと真剣に考えるのと ではまるっきり違ってくるのです。往々にして宮仕えの方々、いわゆる職員の方々というのは、建て ることを前提にものをしていくので、どうしても事後評価というのですか、事後説明になりがちです けれども、これを思い切って一からちょっと考えてみようよと市長言えれば大した市長です、私はそ う思います。ちょっと1年間待てと、このぐらいのやっぱり器量を持っていただきたいのですが、ど うですか、市長。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほども申し上げましたように、非常に教育情報センターの今の機能をプラ スすると同時に公民館の機能もそこにかけ合わせて、先ほど来申し上げているように教育の拠点にし たいと、そういう市民の願いがあるというようなことも聞いておりますし、警察の移転が偶然に出て きたわけではございませんので、何年も前から移転するのだというようなことで話があったと聞いて おりますし、その際にはぜひともそこを市で購入して教育情報あるいは生涯学習の拠点にしたいのだ と、そのような話であると聞いています。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) そういうことであれば市長が執行者ですので、最終的に決めるわけですけれ ども、私は一議員ですので、提案者でございますので、その辺はよく理解していただきながら、百武 さんは何か話しそうな顔をしておりますけれども、何かありますか。教育長、短くお願いします、簡 潔に。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 今議員おっしゃる私案なんかもいい私案だかもしれません。お聞きしてお きます。ただ私どもは、今おっしゃるように山辺里の小学校もわかっています。ただ、立地的な面、 交通アクセスだとか、それから地区公民館、大事なのが今もうすごい状況になっています、駐車場も ない、エレベーターないという、お年寄りの皆さん非常に、議員のときはどういうあれいっているか わかりませんけれども、非常に声が上がっております。その辺も踏まえた相乗効果なんかも考えなが ら、地区公民館の機能を併用しながらいい方向へ行こうという、その辺もどうぞひとつご理解いただ いて、警察とのかかわりも百武君に幾らでも今までの経緯話しさせますけれども、警察だって、いや、 待てと言えば、それは理由があればあれでしょうけれども、その辺のいきさつ、よくひとつご理解願 いたいと、こう思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 何かわかったようなわからないようなところでございますが、とりあえず私 的には今財政厳しいので、ありものをしっかりと支えていきながら、その場所を大いに利用すること によって行政の財政的にも有利になってくるのだろうという思いから発言しております。それではわ かりました。   次に、スギトピア岩船の件をちょっと聞いてみたいと思います。2月の18日の日にトーセンの社 長さんとすごくいい感じで懇談会やりました。意見交換というよりも説明会です。彼の経営手法の中 の彼の経営理念はすばらしいものだと改めてトーセンの社長のすばらしさを実感することで私は感じ てまいりました。なるほどなと思っております。トーセンの社長から言われたことは、彼が言うに昨 年4月に林野庁からお願いされたと、ここなのです、お願いされたと。お願いされたのです、林野庁 から。どういうことをお願いされたかというと、新潟県の北の上のほうにスギトピア岩船という材木 の工場があるが、何とかおめさんのその力で応援してもらえないだろうかと言われたと。そこで、 トーセンの社長は、どれどれといって見に来たと。そして、食堂を見たら大変いい食堂だったと、彼 の話です。そしたら、買う気というか、よしと一踏ん張りする気になったと、こういう説明でござい ます。それで、変なことを言うと私悪いので、私の場合そういうところに行ったときは録音してくる のです、全部。何を言っていたかをきちんとここに。全部パソコンの中に入れて何度も聞き返す、何 度も聞き返す。私がうそを言ったら困る、ここで。だから、私が今言っていることは、その言葉どお りではないですけれども、方向性は一緒だという認識のもとで聞いていただきたいのですが、そこで 彼は昨年の12月から1月にかけてスギトピア岩船の従業員さんを栃木工場のほうに研修に来ていただ いて教育をしたと。物づくりは人づくりであると、こういうぐあいです。本当そのとおりだと思うの です。そしてやってきたと。ちょっと彼の気にかかるところです、トーセンの社長の気にかかったと ころは、会社経営のためには、会社経営が成り立っていくためには、容易でないのは機械設備などの 設備をすることと設備の減価償却をすることが非常に容易でないのだと。これが木材の全部そこに借 金が……なるので、経営が厳しくなる。自分はそうではない。いいですか、こう言っているのです、 自分はそうではない。私は、当社トーセンは、こういうことです、今までつぶれそうな会社やつぶれ た会社を買い取っていると。したがって、設備は二束三文とは言っていないですけれども、設備につ いてみれば格安かただ同然に手に入れることができる。どうなるかというと、設備の減価償却は出て こないのだと、それが支えになっているのだと、こう言うのです。おもしろい話です。設備はただ同 然に手に入るのだと、つぶれそうな会社やつぶれた会社は。それをうまく回して経営の手腕の中で減 価償却というのを出さないようにする。そして、経営で売り上げを上げていく。こういうことを繰り 返しながら、スギトピア岩船は18番目の工場ですよということを言っている、自分の人生にとって工 場を買い取る。すごいです。18工場もトーセンというのは倒産しそうなところの会社を自分が再生さ せて買い取ってやっていた、こういう社長さんでございます。だから、そういうところに社長さんに 今後スギトピアの再生はまさにゆだねられると思うのです。彼ではないとできないと思います。だか ら、目のつけどころはいいのです。私は、これから再質問していくところはそのことではないのです。 トーセンの社長は、そして設備にはどのぐらいかけましたかと言ったら、一円もかけていないです、 そんなものはと。だが、しかしこれから出てくる経費についてみれば、銀行さんに行って私が保証人 しない限り金も出てこないでしょうと。ただ、森林の振興には大きな国の補助金も、県の補助金もあ る、これを有効に使わなければ事業は成り立ちません。したがって、申しわけないのですが、森林の そのスギトピア岩船の役員になっている地元の人にどうか役員にとどまってやってくださいと。そし たら念書を書かされた、保証人だけはしないということを約束してくださいと。それはしようがない です。それで、役員にとどまっている方もいらっしゃる。何を言いたいのかというと、スギトピア岩 船のこれからの今後のことでその役員のトーセンの社長は、これからのことしか考えていないのです。 これまでの借金とかなんとかやったらつぶれてしまいますよと言っているのです、これ。そんなこと して面倒見てあるいはこんなことしていたらうちがつぶれてしまいますよということを言っているの です、こういうしゃべり方で、まさに。だから、結局これからのことなのです。それはいいのです。 これまでのことをどう責任をとるのかが私は市長にお尋ねしたいところなのです。市長は、今申し上 げましたけれども、謝罪する気はないですね、答弁の中では一切。恐らく市長は、山北の町長時代に 町長としてなったばかりのときです、これ。一世を風靡して22億もの金を大滝平正氏は、国、県、近 隣市町村をもってすばらしい町長だということで出発したと思うのですが、謝罪する気はないのです か、そこだけもう一度聞きたいのですが。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) この事業は、私が就任して間もなく着工した事業ですが、その前から話があ った事業でございます。何度も言うようですが、村上市岩船郡7カ市町村で何度も何度も話し合って 採用した事業でございまして、今まだ再生をしようと、再生をしていこうというようなことでござい ますので、謝罪といいますのは、どういう意味で謝罪と言っているのか私ちょっとわかりませんけれ ども、やっぱりしかるべきときが事態になれば、それはもちろん幾ら国県の補助事業といえども当時 の市町村の事業といえども、当時私も携わった一人としてそれは謝罪すべきところは謝罪していかな ければならないときが来れば、それはもちろんそのときやります。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 14億を超えるようなやっぱり補助金、税をそこに注いで出発しているわけで す。皆さんの大切な税金がそこに注がれたわけです。やはりそして民事再生法になったら、市長が最 初に、いや、申しわけなかったと市長が謝罪するべきだと思うのです。そこに税を投入した本人でご ざいますわね、その当時の。しかしながら、今後こうしていくのだということがあっていいのです、 それは。トーセンの社長連れてきてもいいですから、一緒に。私は、そのぐらいの器量、市長にない と困るのです、これからの市政をつかさどるに当たりまして。それで、交付されたと言っていました よね、1,253万円。交付されていないのですか。           〔「されていない」と呼ぶ者あり〕 〇16番(姫路 敏君) 交付されていない。次の来年の年にも1,253万、これは交付するかもしれな いから予算に上げたということですか、それでそういう解釈でいいのですか。平成21年度の予算にも 同じ予算が上がっているでしょう、部長、どうですか、その辺。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) 20年度の予算につきましては交付しておりません。というのは、3 月の実績を見ながら交付する予定でございます。なお、21年度の予算につきましても20年度同等の金 額、予算計上してあります。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) あれだけ私は思うのですが、今民事再生法でやっているのだから、それもし 交付して、私どもも議会も真っ二つになってしまって、真っ二つというか、3分の1ぐらいですか、 反対されて、まず交付は待ってくれよと、その声を聞かずに、まだ交付もしていないのに来年の予算 にもう立てて、それ交付した後にもしトーセンの社長の采配の中であったとしても倒産してしまって 破綻したら、それの責任はだれがそのお金返してくれるのですか。ここなのです。だれが返すのです か、それ。いいですか。村上市がそこに1,250万やってバンザイしてしまった、議会はやめておけと 言う人もいた、それなのにいや、いや、大丈夫だとがつっとやったら破綻したら、だれがそれ金返す。 賛成した議員さんがみんな返してくれるのですか、市長返してくれるのですか。そうではないでしょ う、やっぱり。やっぱり計画がきちんと決まって再生がなったら出すのが当然だと思うのです。なの に予算にまだ上がっている。ここが私は考えられないのです。ここが市民、皆さん、そう思っていま す。私またかわら版でこのことを書かせてもらいます。おかしいでしょう。何でおかしなことをして いるのかが私はおかしい、わからない。市長、どう思います、それ。短くお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 1,253万と言いますけれども、さっきも説明いたしましたけれども、これは 県費が相当入っておりまして、今現在の実績では870万円、合計で実績が出ているわけですが、その うち県費が580万、市費が290万です。これは金額の問題ではないと、県費だって税金だと言われれば そのまんまです。しかし、県も国も森林を大事にして、林業を大事にして、そしてCO2の削減を図 っていこうではないかというような事業を導入しながら、その越後杉ブランドをブランド化して、そ して全国にPRしていこうではないかという事業なのです。それの認証工場が3つあると、そのうち の1つが岩船北部木材加工協同組合であると。固定資産税もいろんな問題がありましたけれども、滞 りなく全部納まっていると。そして、今再生に向かって事業を着実にやろうとしていると、そういう ところにやはり実績があれば、今の時点ではやっぱり行政としては払わざるを得ないと私は考えてい ます。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) ここは幾らずっとあしたまでこうやっていてももう意見が違うわけですから、 私の考えを述べさせていただいたということでございます。私も代表質疑のときにはちょっとエキサ イトしていろいろとお話ししましたが、〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕市長に望みたいこ とを最後ちょっと聞き流してもらってもいいのですが、例えばほら年末の特別対策資金、これは需要 が10億ぐらいを超えるぐらいの需要があったわけです、資金需要が。それだけやっぱりみんな待って いたと、中小企業者も。これに制度をつけて、それはそれでよかったと思うのです。ただ、2月のと きに市長がおれは市長なのだから、政策語ってどこが悪いのだよと、この前言われていましたけれど も、いや、確かに政策語っていいのです。ただ、それだけ大きな金額を事業と、イベントとして出す、 そうすればみんな敏感に反応するわけです、市長の一言で。市長の一言で4月からのものをもう一回 もとに戻してやってもらえないかという要望も上がってくると同時に敏感にそれが上がってくるわけ です。私ども議会としてみれば、それはまず聞かされていないわけです、その当時は。だから、市長 がもしそれだけの大きなイベントを持って、そしてやる事業、やった事業、そしてまた保証料の全額 負担をするということであればそれはいいことなので、ぜひやってもらえばいいのですが、2,000万 円ものまた税金がプラスされてくるわけです、恐らく。そうなってくると、やっぱり私考えるにちょ っと議会のほうにも目をやっていただいて、議会を通ったらいいのですよということなのでしょうけ れども、言うにしても。それであれば最初から議会に少し耳打ちしてどうだろうと、だれも悪いなん て言わないです、それは。それ市長、行政のトップリーダーとしてみては、議会を掌握できれば大し たものです。やっぱりそういうふうにして市長に今後このスギトピアの件も含めて対立するのではな くて、のみ込んでそれを示してあげるというぐらいの器量で持っていってもらいたいのですが、いか がですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 不況対策資金につきましては、いろいろな角度から、今おっしゃったように スギトピアへ行ったときに議員の皆さんがいろんな話の中でそういう話も出ていたと、さかのぼった ほうがいいのではないかと。そして、商工会議所、商工会からもいろんな意見聞いたら、さかのぼっ てやっていただければありがたいのだと、そういうことを全部勘案して私はやったつもりであります し、また市長としてあるいは県知事として総理大臣として、次年度は今不況対策でこういうのをやっ ていますよと、ただし議会があるので、それは議会を通してからの話になりますけれども、自分とし てはこういうふうにして経済の底上げ、経済の立て直ししていきたいのだというようなことでありま すので、どういうふうにして議会の皆さんに、議長に前もって言っておけばよかったのかもしれませ んけれども。そしてもう一つ、この不況緊急融資対策だって、例えばリスクもあるのです。万が一そ れをお貸しして破綻した、倒産した企業がいれば、市もやっぱり責任を持って弁済しなければならな いというようなリスクも…… 〇16番(姫路 敏君) ちょっと議長、いいですか。ごめんなさい、途中で。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 市長、それは認識違うのです。借り入れは銀行で、市は制度資金を出しただ け、つくって。それは市の仕事なのです。貸し出す、貸し出さないは、銀行サイドとあと信用保証協 会の取りつけなのです。そこで、もし倒産した企業があれば、そこで市もあれだということではない。 そこだけ認識しっかりと持っていただきたいのです。とりあえずもう時間もないですから、そのやり とりの中で市長が何かやるときに前にちょっと議会に申し上げれば、私なんかくるくるくるっと回り ますから、こうしたらいかがですかというのをその担当者に言います。そしたら、担当者が市長に、 いや、姫路さんがこんなことを言っていたよと、あれやかましいからそうしておけと、こういうこと もあり得るかもしれない。だから、少し議会にも目をやっていただきたいと思います。最後にどうぞ。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 確かに今の特別融資枠の信用保証料、11月から借りた人にさかのぼったのも 私もいい意見だったし、配慮をしたなと思っております。そういう意見があったら遠慮なくどんどん ご提案していただければありがたいです。私が言う前に…… 〇16番(姫路 敏君) ちょっとお待ちください。市長が言わなければ私らは提案できない。私らが やりたいこといっぱいあっても市長が提案してもらわなければ…… 〇市長(大滝平正君) いや、そういう意味ではなくて、こういうような意見もあるが、〔質問時間 終了のブザーあり〕やったらどうかと、やったほうがいいよと、そういうことをここで提案ではなく て、市長室にもどんどん来てご提案してください。 〇16番(姫路 敏君) ありがとうございます。終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) これで姫路敏君の一般質問を終わります。   午前11時5分まで休憩します。           午前10時52分  休 憩                                                        午前11時05分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、27番、大滝久志君の一般質問を許します。   大滝久志君。           〔27番 大滝久志君登壇〕 〇27番(大滝久志君) それでは、議長の許可が出ましたので、通告に従いまして一般質問を行いま す。1項目め、地域医療について、2項目め、教育問題について、市長及び教育長に伺ってまいりま す。   それでは、地域医療につきまして市長の考え方を伺います。さきの定例会でも申し上げましたの で、医療に対する私の考え方、基本的なスタンスについてはご承知のことと思います。地域医療が抱 える問題は、ますます深刻化しております。社会も高齢化すれば必然的に高齢救急患者がふえること は、ごく当たり前の現実であります。本当に必要な地域医療を考えたとき、どのような病気がこの地 域にどのぐらい発生するのか、確実に把握する必要があること。地域医療において何をターゲットと すべきかの目標設定がなければ、なかなか思うようにはいかないと思います。地域医療をだれがどの ように支えていくのか、大変大きな問題であります。地域医療、特に救急医療については、場当たり 的な対策では解決できないところまで来ております。   3月3日の私の会派の代表質疑に市長は、「地域医療の発展のためには、みずからの政治生命を かけて取り組む」という強い並々ならない決意を述べられておりました。しかし、6日の鈴木議員の 質問に厚生連村上総合病院の新築移転の問題は、市が考えること、決めることではない。新築あるい は移転を考えているのであれば、その計画を第一に市に示し、相談すべきである。病院長をはじめ、 医療スタッフは、現在のままの病院ではやっていけないという悲鳴にも似た叫び声があったと。これ は、病院長として、医師として市民を守る立場からもう限界であろうと、そんなシグナルを出してい るのではないかと思えてなりません。このような姿勢で地域医療に全力を尽くすと言えるのでありま しょうか。このようなことでは再整備に時間がかかり、市民の命は私が守るというにはほど遠い話に なっていると思います。また、現在の厚生連村上総合病院は、駅の東口にある。仮に新築移転という ことになれば、ジャスコ、サティの跡地とあわせて利用を考えるのが市の立場であると言えます。病 院の新築移転は、市が考えることではない、その跡地利用を考えるのが市の立場であるということは、 おかしな話ではないかと思っております。   3月7日の新潟日報に3年前に移転新築した新発田病院の跡地利用について報道がありました。 緑化を基本テーマに市民に広く利用される場とするため緑豊かな広場を整備し、ほかのゾーンでも歴 史景観や災害対応、中心市街地活性化を考えるという記事でありました。私は、市長に建物が老朽化 し、手狭となっている厚生連村上総合病院を市民病院的な医療センターとして再整備し、市民の負託 にこたえられる、これこそが政治生命をかけていただきたい、これにかけていただきたい、それが実 現した後に跡地の利用を考えていただきたいものと思っております。   次に、教育問題について教育長に伺います。いよいよ受験シーズンも佳境に入っております。こ の金融危機に端を発する大不況にもかかわらず、大受験ブームとなっております。先行き不透明なこ の時代であればこそ、我が子を早くからエリートコースに乗せたいと願う親の気持ちもわからないで はありません。しかし、皮肉なことに受験競争の過熱化に相反して学力低下が深刻化しています。そ の一方では、学級崩壊や校内暴力は増加の一途をたどっており、昨年は全国の小中高で約5万件が報 告され、教師に対する暴力行為は約5,000件にも上り、先日も新聞に大きく報道されておりました。 このような過激なものではありませんが、本市においても同じような事件がありました。授業が始ま っても生徒が教室に入らない、授業中に突然教室から出ていってしまう、注意してもおしゃべりをや めない、ひどい場合は教師に暴言を吐いたり、暴力的な構えをとるといった惨状があったようにも聞 いております。   私は、昨年の9月定例会において、小中学生の学力の低下が懸念される中、基礎学力の向上に向 けてどう取り組むのかを伺いました。民主教育という美名のもとに親も教師も子供も同じ人間同士と いう横一列で扱う価値観が植えつけられてしまった。その結果、子供は親や教師と対等に物を主張す るようになった。そうした子供たちに対して、時には有無を言わさず、強制することも大切である。 それがしつけであると申し述べてまいりました。しかし、何をするのも私の自由、だれにも迷惑かけ ていない、それは子供の人権侵害だと教師や親が逆に責められる、そんな薄っぺらな人間主義におい て、しつけすらままならない状況になっております。私は、教育の主眼点はしつけであり、これをき ちっと行うことによって学力は必ずや向上すると信じております。スポーツの世界では、できる選手 は無条件に尊ばれます。例えば中学校駅伝大会があったとするならば、選手を選び、放課後にチーム を組んで特訓する、こうした選抜が足の遅い子供との格差を広げる行為だといって非難されることが あるでありましょうか。また、この地域でこの学校が、生徒が野球で県の代表に選ばれ、大阪に行く ことになれば合宿代を払って特別教育を受け、交通費などの補助を受けることに対して何の文句が出 るのでありましょうか。それがなぜか勉強の分野に入ると、逆風が吹いていると感じているのは私だ けでありましょうか。これでは公教育の質を上げるのには不十分と考えます。   次に、市内の中学生、高校生の塾に通っている割合はどのぐらいあるのでしょうか、教えいただ きたいと思います。   そして、旧山北町にありました高校生への奨学資金制度は打ち切りとなりました。所得の低い世 帯への高校生に塾経費の無料貸し付けの考えはあるのか、この点について伺ってまいります。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、大滝議員の2項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、地域医療の中核となっている厚生連村上総合病院を市民病院的な医療センター として2.5次医療救急もできるように再整備する考えはあるかとのお尋ねについてでありますが、さ きの鷲ヶ巣会の代表質疑、そして鈴木議員にもお答えをいたしておりますが、厚生連村上総合病院の 運営方針、特に新築等のことにつきましては、厚生連が決定することと申し上げておりますが、決し て後退をしているということではございません。当然のことながらこの圏域の中核病院、この地域の 地域医療を支える病院としてなくてはならない医療機関でありますので、緊急医療も含めまして積極 的に市としても取り組みをしていきたい、その気持ちはいささかも変わるものではありません。しか しながら、村上病院の新築等につきましては、面積等も莫大な面積を恐らく必要とするわけでしょう し、あるいはまた資金面においても我々が想像を超える資金面が必要であるというようなことで想定 しておるわけでございます。そのような中におきましてどこかに移転してから、移転するとかしない とかという問題も私どもは言っていいことではないと、そのように考えております。とりあえずは新 築をしたいというような病院側の意向であるということだけを理解していただきたいと思っておりま す。そのようなことで、この前の会議でも村上厚生連の常務、厚生連ではない、JA中央会です、常 務さんにもお願いいたしました。どうしてもこの地域にも必要な医療機関でありますので、できるだ け早い時期に私どもと密接な連絡をとりながら早期に整備の概要、方向性を見いだしてほしい、それ に対して市としての考え方等をまた協議いたしながら、最終的に完成するように努めていきたい、そ のように申し上げたところでございますので、今現在移転するとか移転をどこにするとかという話は 差し控えるべきではないかなと、そのように考えております。   次に2項目め、教育問題については教育長に答弁をいたさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) それでは2項目め、教育問題についての1点目、学力、体力、食育等、公 教育の質の向上を図るにはどうしたらよいかとのお尋ねについてでありますが、公教育と言われる法 律に定められた学校には、学校教育法施行規則や設置基準において学校の編制、施設、整備等につい ての基準とともに、これらの水準の向上を図ることに努めなければならないことが定められておりま す。よって、まずこのことにしっかりと取り組み、児童生徒等の立場に立った教育環境を整えていく ことが基本である、こう考えます。また、学力、体力、食育、その他今日的なさまざまな教育課題に 適切に対応できるように教員の資質能力の一層の向上を図っていく取り組みも公教育の質の向上には 重要であると考えます。さらに、各学校が教育課題に対する取り組みの学校評価を的確に行い、学校 運営の改善を図っていくこと、教育活動、その他の学校運営の状況に関する情報を積極的に関係者に 提供し、連携及び協力の推進を図っていくことも今後ますます重要になってまいります。設置者とし て今述べましたことの実態を的確に把握をし、学校に対する支援や条件整備等の措置を計画的に行っ ていくことが公教育の質を保証し、その向上を図っていくものと考えております。   次に2点目、中学、高校生で塾に通っている割合はどのくらいかとのお尋ねについてであります が、中学生の通塾状況について個別の調査は行っておりませんが、少ない学校でおおむね2割程度、 多い学校ではおおむね3割程度のようであります。また、高校生につきましては、市内3高等学校と 村上中等教育学校にお聞きいたしましたところ、特に調査は実施はしていないが、おおむね1割程度 ではなかろうかという回答をいただいております。   次に3点目、旧山北町にあった高校生への奨学資金制度が打ち切りとなったが、所得の低い世帯 の高校生に塾経費の無料貸し付けの考えはあるかとのお尋ねについてでありますが、今ほど述べまし たように高校生の通塾率がおおむね1割程度であるということ及び市の財源使途の面等もありますの で、無料貸し付けは難しいのではないかと、こう考えております。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝久志君。 〇27番(大滝久志君) 私は、さきの定例会で緊急搬送について、その記録と状態、年齢、性別等々 を含めて、その後例えば2週間後にはどうなったのか、そういう点までしっかりと把握していなけれ ば、この地域の医療の実態が見えてこないとお話をした経緯がございます。そのとき市長は、大変前 向きなご意見を述べられておりました。どのように改善を計画しておるのか、消防長にお伺いいたし ます。 〇議長(佐藤宮吉君) 消防長。 〇消防長(佐藤秀明君) 救急搬送のその後どうなったかということにつきましての調査をしている かということでございますが、現在消防署では国の指導もございまして、いわゆる呼吸を停止した状 態で搬送される重篤の患者等についての、結局救急の事態のその時点で周りにそれを補助して救命措 置を行った人がいるかどうか、そして救急車がどのくらいでその現場まで到着したか、搬送途中で医 療機関までどういう行為をしたか、そして医療機関搬送後、医療機関ではどういう措置をしたか、そ ういったことについて特に重篤の患者等については追跡調査をしなさいということになっておりまし て、それについては調査をしております。その後そのものについては、病院との間で事後検証会とい いまして、搬送した隊員と病院のお医者さん、看護師さん等々でこの処置は適切だったかどうかとい うようなことを行う、そういうことも行っております。ただ、救急搬送の場合は、フォーラムでもお 話しのように8割方が軽症患者、重篤以外の方も結構多いものですから、それらの方々がその後場合 によっては到着した翌日帰っていく方もありますし、手当てをしてそのままその場で帰られる方もあ りますので、そういった方々の追跡等々については現在しておりません。それから、検証の場合も村 上総合病院さんにお願いをしておりまして、管外についてはやっておりません。   以上でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝久志君。 〇27番(大滝久志君) 市長にやはりその病状に合わせて記録をとるあるいはとらない、いろいろあ ろうかと思いますけれども、やはりこの地域の医療の実態を知る上からもきちっととるべきと私は思 いますが、市長の考え。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 非常に大切なことでありますので、さきの2月26日に行われました村上総合 病院、瀬波病院合同運営審議会でもその旨をお願いをしてまいっているところでございますので、引 き続きそれらについて貴重なご提言あるいは必要事項でありますので、取り組んでいきたいと、その ように考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝久志君。 〇27番(大滝久志君) 先ほどお話をいたしましたけれども、病院長をはじめ、医療に携わる関係者 が現在の病院のままでは限界である、これ以上の医療をすることには無理があるのだと。今佐渡にか かっているからその次だというのであれば、時間がかかり過ぎてなかなか着工に向かうことは難しい と思います。病院長の悲痛な叫びがあったと聞いておりますが、これをその声を確実に反映できるの は、やはり市長として市民を守る一つの覚悟がなければなかなか進まないと思います。その点につい て市長いかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) この前もお話ししましたように、今厚生連では佐渡をやっていると、その後 はこっちのほうに来たいのだというようなことで、奥歯に物が挟まったような私言い方していますけ れども、相手がいることですし、多額の面積、多額の資金がかかることなので、余りそういう面まで まだお話をできる段階ではないということもご理解をしていただきたいし、その新築を現場所にする のかあるいは移転するのかというようなことについてもある程度の私どもは話はしておりますけれど も、まだ発表をする段階ではございませんので、ここで発言するということは、マスコミもいらっし ゃいますので、非常に大きな問題になりかねない場合もありますので、その点も少し考えていただい て、進んでいることは間違いないというようなことでございますので、それ以上私がいついつからや りますとかというようなことは言える立場にまだないというようなことでご理解をいただきたいと思 います。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝久志君。 〇27番(大滝久志君) 市長もおわかりのとおり、一番ご存じのとおり、山北徳洲会病院においてこ の企業誘致条例に基づきまして固定資産税の減免100%を3年行いまして、その後たしか今の市長だ と思いますが、2年間25%の減免を続けてまいり、定着に大きな力となったことは私も知っておりま すし、またグループホームの問題についても当時の町長としてしっかりと頑張ってこられた姿は見て まいりましたが、市長となってここにおられてからその意気込みがなえてしまったというふうには言 いたくはありませんが、先ほど来私にあるいは前の方々にどうもはっきりしない、どこか迷っている のだろうかと思われる面があります。いろいろな形でマスコミもありましょうが、やはり決意ぐらい はしっかりと申し述べていただきたい、そのように思います。いかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) では、決意を申し述べさせていただきます。この圏域の医療を守るという観 点から何といっても厚生連村上総合病院がなくしてこの圏域の医療は守れないと考えておりますので、 全力を挙げて緊急医療、救急医療、そして2.5次医療、3次医療までは難しいかと思いますが、それ らについて取り組んでいきたい、そのように考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝久志君。 〇27番(大滝久志君) 私は、さきの定例会でも申し上げました。夢物語を実現するには、市民の理 解が必要であることは、山北徳洲会病院のときと比べ合わせてもしっかりと知っておろうかと思いま す。この前行われた医療フォーラム等々を続けながら、病院関係者との連絡を密にし、一日も早い整 備を望むものであります。   次に、教育問題に移ります。おととしおよそ40年ぶりに全国一斉学力テストが行われました。そ して、昨年の4月に第2回目が行われました。対象は、小学校6年、中学3年でありまして、教科は 国語と算数の学習成果を問うもので、都道府県別ごとの平均正答率が発表されましたが、新潟県は何 番目ぐらいだったのでありましょうか、教育長。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 細かいことは、担当課長のほうから答弁させます。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇教育部学校教育課長(大滝和春君) 順位については、今ちょっと申しわけございませんが、資料 を持ち合わせてございません。なお、これにつきましては分析を行いまして、各学校ごとにその対応 に当たっているところでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 恐縮です。資料を持ち合わせないで申しわけないのでありますが、先般の 関連質問といいますか、先般の質問にありましたとおり、私どものほうで評価をきちんと出して各学 校でのそれぞれの今後の対応につながるような方向でやっているというようなことで、すみません、 きょう書類を持ち合わせていないということでお許し願いたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝久志君。 〇27番(大滝久志君) 持ち合わせていないというのであれば後でお知らせ願えるのでしょうし、し てくれるのだと思いますが、あわせて正答率が一番よかった県というのが青森県、秋田県、富山県、 福井県、いろいろ順位が発表になっているわけです。新潟県では何番目なのか。それで文部科学省で は、市区町村単位別にも各教育委員会に知らせてあるということでございますので、例えば新潟県の うちで20市のうちの何番目ぐらいにランクされるのか。今学校別に教えていただきたいといっても前 にいろいろ聞いている議員がございましたけれども、学校の序列化につながるからそのことは遠慮し たいというふうな話もありましたけれども、何番目ぐらいであったかということは学校別ではなくて も市、区単位でお示しをいただければありがたいと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝久志君。 〇27番(大滝久志君) 私余り教育のことについては詳しくないのですが、例えば今エリート的な学 校として中高一貫校があります。この中高一貫校あるいはまた学校選択制、このことについて教育長 の考えを伺います。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) ご存じのように学区制が緩くなりまして、いろんな点がいい点とかあるの でしょう。その辺を含めまして、今の段階で今議員おっしゃるように中高一貫校の件も出ております けれども、私どもにしてみれば義務教育を預かって子供たちがどういう方向で進んでいけるかという ことが大事なことでして、特に今回も中高のほうへ市内小学校から57名の子供たちが合格しているわ けです。優秀な子が行くのでしょうけれども、その辺もあわせながら私どもの市立の中学校の問題も かかわっておりますし、それによっては高校進学というようなことになってまいりますので、一口に 学生がいいとか悪いとかその辺を申し上げるような基準といいますか、その辺がちょっと難しいとこ ろがあろうと、こんなふうに考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝久志君。 〇27番(大滝久志君) 学校間の例えば学校選択制をもし取り入れるとするなら、公立学校、この学 校間で競争原理が働くことは間違いありません。それによって教育も教育の質もあわせて伸びていく というふうな考え方は持ちませんか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) おっしゃることは、中学校のことをおっしゃっているのですか。 〇27番(大滝久志君) 含めて。 〇教育長(寺社四男君) 中学校の場合は市になりまして、それぞれ既存の学区制をそのまま用いて おります。事情によってそれぞれ操作はしております。ただ、それは今のところそのまま来ておりま すので、児童生徒のニーズ等によって今後それを検討していくということでありますので、今の段階 では学校選択制ということでありませんので、その辺が競争原理働くとかそういうふうな状況までは 至っておりません。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝久志君。 〇27番(大滝久志君) その点については私も知っているつもりですが、例えば東京都の場合、23区 すべて学校選択制、要するに公立学校、この学校間の競争によって伸びているという事実もございま す。やはりその点も考え、今後このような方向に進んでいくのかなというふうに思われますので、そ の点もあわせてお考えいただければありがたいと思います。   議長。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝久志君。 〇27番(大滝久志君) 終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) これで大滝久志君の一般質問を終わります。   午後1時まで休憩します。           午前11時46分  休 憩                                                        〔議長、副議長と交代〕           午後 1時00分  開 議 〇副議長(三田敏秋君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇副議長(三田敏秋君) 次に、19番、小林重平君の一般質問を許します。   小林重平君。           〔19番 小林重平君登壇〕 〇19番(小林重平君) 議長のお許しをいただきましたので、一般質問を行います。   第1に、市政の取り組みについてであります。昨年4月、1市2町2村が合併し、間もなく1年 を迎えようとしております。新村上市の初代市長として、この1年間市政に取り組んできたわけであ りますが、大変なプレッシャーもあったと思いますし、ストレスもたまったことだろうと思いますが、 そのご感想をお聞かせいただきたい。   次に、昨年の10月、アメリカ発の大不況が日本はもとより、世界じゅうに広がりました。アメリ カがくしゃみをすれば日本が風邪を引くと言われたわけでありますけれども、今回はアメリカが風邪 を引いたら日本は肺炎になったような気がいたします。我が村上市においてもその影響は大きいもの と思いますが、税収の落ち込みにより、またいろいろな面で財政運営は大変厳しくなり、より一層の 行財政改革を求められると思いますが、今後何を重点的に考え、市政を運営していくのかお聞かせく ださい。   次に、地場産業でございますけれども、村上市の活性化は地場産業である農林水産、商工業、中 でも農業と建設業の活性化が大変に大きいと思います。しかしながら、2004年、それ以前もございま したが、2004年の規制緩和によりこの打撃は大変大きく、落ち込みがひどいと思われます。米価の下 落、大型店の進出により商店街のシャッター化、そしていわゆる公共事業の削減による建設業の受注 の落ち込み、村上市の経済は厳しさを増す一方であります。この地域の地場産業、いわゆる第1次産 業でございますが、元気を取り戻すためにはどのように取り組んでいくのかお聞かせいただきたいと 思います。   次に、医療でございますが、当地域においても医師不足は大きな問題であります。特に医師不足 は、勤務医の医師が大変不足しているということであります。そして、特に産科医、そしてまた小児 科医も同様であります。少子化が進む村上市において若い世代の人たちが安心して子供を産むことが でき、そして小児科にかかることが大切かと思います。市長も医師確保のために関係機関にお願いし ているわけでありますが、現状と今後の見通しについてお聞かせください。   以上、1回目の質問を終わります。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、小林議員の4項目のご質問について順次お答えいたします。   最初に1項目め、市政の取り組みについての新村上市の初代市長として1年間市政に取り組んで きた感想についてでありますが、愛する郷土の発展のため、議員各位をはじめとする関係皆様方のご 尽力と熱意により誕生した新市において、各地域のよさ、そしてよき伝統文化を守り、地域の活性化 を図るべく、職員ともども職務に専念してまいりました。合併後の行財政運営についての不安解消や まちづくりに対する意見等を各地区において直接お聞きしたり、さまざまな機会を通して市民の皆さ んにまちづくりや施策を説明し、またいただいた多くの貴重な提言は施策へ反映させるなど誠心誠意 取り組んでまいりました。   時あたかも米国のサブプライム問題に端を発した金融危機、雇用崩壊など世界的な激震が本市に も深く影響を与えており、新たな行政運営の初年度はさまざまな面で厳しく、あっという間の1年で ありました。しかし、議員各位をはじめ、市民皆様の活気あるまちをつくろうとの多くの声は、まこ とに力強い限りであります。就任時に申し上げましたかけがえのない地域の特性を有効に活用し、一 体感の醸成に努め、地域間格差のない均衡あるまちづくりのため、職員ともども全力で取り組んでま いる所存でありますので、何とぞご理解とご協力をお願い申し上げます。   次に2項目め、今後どのようにして市政を運営していくかについてでありますが、重点施策に掲 げてある合併の不安の解消、行財政改革の徹底と健全財政の堅持、未来を担う人づくり、子育て支援 と元気な高齢化時代づくり、均衡ある地域づくり、産業の振興と元気な地域づくり、交流人口の拡大 と協働による活気に満ちた地域づくりを着実に推進してまいります。   施政方針でも述べましたが、今100年に1度と言われる経済危機に直面し、本市においても商工 業をはじめ、多くの業種で大きな影響を受けており、今後ますます景気の悪化が懸念されております ので、社会状況に対応した柔軟でかつ大胆な行財政運営を行ってまいります。安定した市民生活の実 現こそが緊急の課題であると考えておりますので、迅速で即効性のある支援策のさらなる充実を図っ てまいります。また、人口の減少はまちづくりに大きな影響を与えるため、福祉や喫緊の課題である 地域医療の充実や若者の定住や交流人口の拡大に向けた諸施策が重要と考えております。これらの重 要施策実現のため徹底した行財政改革を行うとともに、市民と行政が協働して知恵を出し合える仕組 みづくりを進めて住みよい豊かなまちづくりを推進してまいります。   次に3項目め、地場産業の取り組みについてのお尋ねでありますが、本市の活性化には議員ご質 問のとおり農林水産業及び商工業の振興が不可欠であると考えております。激しい地域間競争の中で 地域の自立を高め、市民の豊かな生活を実現することは自治体の使命であり、地域の特性を生かした 産業政策を進めることは、市民の生活向上の上でも極めて重要であります。そのためには従来にも増 して創造や新たな事業分野による新商品、既製品改良、新規事業、新しい産業の創出に積極的に挑戦 する意欲ある農林漁業者や中小企業等の取り組みを推進していくことが求められております。   本市は、農林漁業者や中小企業等が新しい事業に取り組む上で、他地域との差別化、強みの要素 になり得る農林水産物、伝統的工芸品、工業製品、観光資源等の地域産業資源が豊富に存在していま す。このようなことから地域間競争に勝ち抜くためこの強みを生かして、農林漁業者や中小企業等の 新規の取り組みを促進し、地域産業経済の活性化を推進することを目的として、平成21年度に産業等 の活性化支援補助制度の創設を行ってまいります。この補助制度では、農林漁業者や中小企業者が取 り組む新商品の開発などに対する助成、展示会や見本市などへの参加に対する助成、人材育成に対す る助成並びに商店街活性化の取り組みに対する助成などを盛り込み、従来の補助制度の枠にとらわれ ず、意欲ある農林漁業者や中小企業者の取り組みを支援することにより、地域産業の活性化を図って まいりたいと考えております。   次に4項目め、今後の医療の取り組みについてのお尋ねでありますが、さきにいろいろな方々に お答えしたとおりでございますが、医師不足は当地域だけでなく、全県、全国的な問題でありまして、 特に議員ご指摘のとおり全国的に産科医が不足しております。この地域においても一昨年県立坂町病 院の産科医が県立新発田病院に集約されたことにより、出産できる医療機関は村上総合病院のみとな りましたので、安心、安全な出産の確保のため、今後村上総合病院の産科が維持できるよう、県や大 学病院に産科医の派遣を要望するなど関係機関に働きかけてまいりたいと思っておりますし、また県 におきましても今休んでいる医師がいるわけでございますが、特に女性の方々でございますが、その 方々の現場復帰をさせるような働きかけも行っているわけでございますので、それらも連絡をとりな がら、お願いをしながら医師不足を解消してまいりたい、そのように考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) ありがとうございました。再質問をさせていただきます。   1点目でございますけれども、まずもって市長においては感謝を申し上げると申しますか、驚き でございます。この1年間市長は、コンビニ市長、いわゆる24時間休むことなく働いてきてくれたと 思っております。今後は、これからも健康にだけは留意して市政に取り組んでいただきたいと思いま す。それでは、合併して1年になるわけでありますけれども、市民が本当によかったなと思うのが、 市長もおっしゃっているとおり5年、10年かかると思います。特に文化、歴史、そして一番大きい生 活習慣の違う地域が合併したわけでありますから、これに要する時間は大きいと思います。そのため にはこれから地域間の交流等を深めていくことが大切かと思いますが、市長のお考えをお聞かせくだ さい。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 確かに合併1年目でございまして、とかく合併1年目といいますのは、合併 して悪いところだけが目についてくるわけでございます。合併効果といいますのは、1年、2年ある いは3年、4年たたないと、それでも効果等についてはわからない場合もあります。しかしながら、 合併しなかったらではどうなったのかというような点も本当に考えていかなければならないわけでご ざいますので、引き続き合併をした意義等を真剣に皆さんに訴えてまいりたいと、そのように考えて おりますし、本当に北は山北地域から荒川地域まで広大な面積の中で、地域、文化、歴史等がみんな 違っております。それらを接点を持ちながら融和を図っていかなければならないわけであります。合 併1周年を記念いたしまして、各地の伝統文化を集めた祭典を催そうというような取り組みも行われ るようでございますし、また教育委員会にお願いして学校関係においてもいろいろな地域の子供たち がいますので、それらについても小学校同士の連携あるいは交流を図るような事業も取り入れていっ ていただければなと、海のないところもあるわけでございますので、それらも非常に重要な問題にな ってくるのではないかなと、そのように考えております。いずれにいたしましてもいつも申し上げて いるとおり、この村上市は一つの市になったのだというような心、気持ちの醸成を一日も早くできま すように取り組みを強化してまいりたい、そのように考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) 市長、どうかそのように進めていただきたいと思います。   次にでありますが、先ほど申しましたように今日のこの大不況の中で政治が果たす役割が大変大 きいと思っております。それこそどこかの総理大臣ではございませんけれども、ぶれることなく市政 に取り組むことが大切であろうかと思います。21年度の予算を見てみると、厳しい財政の中で市民に 十二分とは言いませんが、十分に配慮されている予算だと私は見ております。そして市長、政治の役 割は政策を掲げる、その政策を実行していくことが大切であります。そして、その政策を実現するに は、市長一人ではできません。副市長、教育長、そして職員のバックアップが必要であると思います。 それでは、市長はどのように副市長、教育長、職員の方々と連携をとりながらやっていくのかお聞か せください。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) おっしゃるとおり非常に過敏なほどに不景気であるとあるいはまた100年に 1度の経済危機とか雇用危機というようなことばかりが言われております。私は、毎日のようにどこ かの会合あるいは協議会や新年会等に、あるいは忘年会等に出させていただいておりますが、決して 下向きにならないような発言をさせていただいております。ことしはうし年でございます。過去の例 を見ましてもうし年といいますのは、大きな経済あるいは雇用危機、非常に多く押し寄せてきており ます。例えば12年前のうし年でありますが、このときは金融危機が起きて非常に日本経済が困窮した 時代でありました。そして、24年前でございますが、このときは円高不況が押し寄せてまいりまして、 このときの日本経済はかなり大きな打撃を受けた。そして、36年前でございますけれども、ご承知の とおり第1次オイルショックで日本が立て直せるかというくらいの時代があったわけでございますが、 見事にその12年ごとの経済雇用危機を回復いたしまして今日の日本を築き上げてきたわけでございま すので、私は今回のこの経済危機、雇用危機と言われている問題も必ずや今早い時期に解決をして、 そして新たな景気浮揚に向けていく国のあるいは国民の力があると信じておりますので、市といたし ましても決して卑屈になることなく、頭を下げることなく、大丈夫なのだと、一緒にやっていこうで はないかというようなことで私自身が自分自身を鼓舞しながら行政に取り組んでおります。そしてお っしゃるとおり、そういう姿勢あるいは地域経済の底上げ等について私一人ではできるものではあり ません。まず、地域の住民の皆さんの協力が必要であります。そして、理解をしていただかなければ なりません。そして、内部においては副市長はもちろん、教育長ももちろんでございますが、全職員 が一丸となって、こういう時代だからこそ地域の皆さんと話し合ったりいろいろな意見を交換し合い、 地域を知り、そして地域の支えになって、一緒になってこの経済危機と言われる時代を乗り切ってい きたい、そのように考えております。そのためにいろいろな種々の施策を講じながら、ただいま申し 上げましたような即効性のある政策を展開してまいりたいと、そのように考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) そこで副市長、副市長、ご質問いたします。あなたは、いわゆる副市長、女 房役でありますから、どのようにだんなさんである市長を支えていくのか、ひとつ決意を表明してく ださい。 〇副議長(三田敏秋君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 私の決意と申しましても、市長の政策、また職員一致団結して支えて いくような、そういうことでのサポートの役回りであります。市長が本当に政策をやりやすいような、 そういう環境づくり、また意思疎通を図るべくやっていく、それが私の職務ではないかなと考えてお りますので、また議員の皆さんとのいろんな意見交換等もやっぱり大事かなと思っております。そん なことでしっかりとサポートをさせていただきたいと考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) 副市長、もう一つ、職員と市長との空気の流れがよくなるように努力をして いただきたいとよろしくお願い申し上げます。   続いて、3役の1人であります。教育長、ぜひよろしくひとつ支えるお考えをお聞かせください。 〇副議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 今議員がおっしゃるように就任以来、市長が極めて多忙というようなこと で今副市長のほうからも話ございました。私も首長上がり、経験あるわけでありますけれども、今は 私の立場は教育行政を預かっておりますので、教育行政関係で手いっぱいというような状況が本音で あります。しかも、本庁が朝日のほうに私ども行っていますので、日ごろそうそう力添えできないこ ともあるかもしれませんけれども、新市にかける思いは一緒でありますので、折あるごとに私のでき ることを精いっぱい協力させていただきたいと、こう思っております。 〇副議長(三田敏秋君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) 部長の皆さんに一言ずつ聞きたいのですけれども、時間もありませんので、 職員の総代表である総務部長、どのようなあれで市長さんをバックアップしていくかお考えをお聞か せください。時間は、二、三分上げますので。 〇副議長(三田敏秋君) 総務部長。 〇総務部長(小田吉雄君) 私の立場としては、ある程度の施政方針が出ておりますので、職員の体 制確保も大事でありますけれども、そういう業務に向けて全体の力が100%出せるような状況づくり が必要でないかということで、そういう部分での役割を果たしていきたいというふうに考えておりま す。 〇副議長(三田敏秋君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) もう一つ、市長、合併して1年になろうとしておるわけでありますが、先ほ ど来というか、先日来ちょっとお話が出ております。支所が元気がないということが気になるわけで ございます。これは、いろいろ合併して1年間の中での負の部分も出ているのでしょうし、また職員 の数も減っておりますから当然のことだろうと私も思っておりますが、ただもう一つ各地区の住民の 方から、何だ、合併して何か変だなというような声も出ていることも事実でございます。その中でや っぱり支所の活性化というもの、大変大切なことだと思うのであります。特に均衡あるまちづくりを 進めていかないと、今問題になっておりますいわゆる限界集落、今これ何かちょっとよそに外れます けれども、広島や岡山ではこういう言葉使わないそうです。高齢者小規模集落というそうでございま すが、そういうことに限界集落の問題が出てくるわけでありますが、市長として各支所の活性化、元 気を出すためにはどのようにしたらいいかお考えですか、お聞かせください。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 本当に合併して支所が元気がないとか人の出入りが少ないということは聞く わけでございますが、支所が元気がないのはとりもなおさず私どもの責任であるわけでございます。 恐らく元気がないというのは、一つには人の出入りも少ないわけでございます。また、さきにも申し 上げましたが、それぞれの支所と言われる地域には議会もあり、町村長も全部いたわけです。そうい うような中で町村長の姿もなくなりあるいは議員の姿もなくなり、議員と話しすることもそんなに多 くなくなり、あるいは宴席で会うこともなくなったと。そのようなことで元気がなくなってきている というようなことを言っているのではないかなと思います。そんなことでは決してよくないわけであ ります。ただ、支所におきましても窓口とかそういうところは今まで以上に、恐らく今までと変わり なく業務が遂行しているわけでございますので、これから支所に元気を出していただく、そしていわ ゆる小規模集落等に元気を出していただくためには、今の施策にも、21年度施策にも載せてあります ようにいわゆる元気な集落づくり、そして地域コミュニティービジネスあるいはコミュニティーの推 進を図っていく必要が私はあると。今やっているような元気な集落づくり事業とかその集落、集落に 合った何かがあるわけでございますので、それらを徹底的に地域の人たちとつくり上げていく、そし て元気な集落づくりをやっていく必要があろうと、そのように考えております。そのためには行政み ずからが率先してそういうような施策の展開を図りながら、地域に説明行ったり、地域の皆さんと協 働にまちづくりを話し合ったりしていく必要があると、そのように考えておりますし、またきょう支 所長がみんなお見えでございますが、支所長みずからが元気がなくなったなんていうことの絶対ない ようにというようなことで私も教育してまいりたいと、そのように考えています。 〇副議長(三田敏秋君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) どうか市長、そのように取り組んでいただきたいと思います。   次の入ります。いわゆる村上市の基幹産業でございます農業でございますが、1971年に減反政策 が導入されました。そして、猫の目農政と言われながらも農家は米づくりに励んできたわけでありま す。確かにいろいろな問題もございました。このことによって耕作放棄地、また後継者の問題、いろ いろあったわけでありますが、しかしながらこの減反のおかげで米価が維持され、農家は辛うじて農 業に取り組んできたことは事実でございますが、この減反が果たした役割について市長はどのように ご判断なさっておりますか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 減反についての役割ということでございますが、非常に大きな問題でござい まして、これは国策でやってきたわけでございますが、正直なところ私から言わせれば身勝手な政策 をしたなと考えております。米が足りないと言われ、山の奥まで米をつくらせておいて、そして米余 りだからといって平場の米作地帯までを減反させると。本当にでこぼこ農政をやった結果が大きなツ ケになってきているかなと、そういう感をいたしますが、議員おっしゃるとおりそれによって米価が 保たれたということであれば、それは一つの成果ではないかなと、そのように考えております。また、 この農業の問題につきましては、やはり食管制度は日本はずっとあったわけでございまして、それに 守られてきたわけでございます。それが廃止されて、やはりそこで大きな戸惑いとつまずきがあった なと、そのように感じております。小林議員と私ども同世代でございますが、私ども小さいころ米を いっぱい食べましょうなんていうコマーシャルは一度も見たことがないわけでございます。学校にお いては、米よりもパンのほうが栄養価があり、頭がよくなり、健康になると言われたような時代であ ったわけでございますが、もう少し早く米の消費拡大等を積極的にやっていれば、1人1膳多く食べ たって非常に多くの消費がなされたのではないかなと、そのように思っております。 〇副議長(三田敏秋君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) その中で今政府は、新たな生産調整、いわゆる選択制を導入しようとしてい るように思います。泉田知事も反対を表明されておりますが、市長はどうでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 反対か賛成かということなのでしょうけれども、もう少し様子を見させてい ただきたいなと考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) いや、それは結構でありますが、私は部長にお聞きします。もうこの選択制 というのは既に導入されていると思うのです。どうですか。部長、産業観光部長です。 〇副議長(三田敏秋君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) 今現在生産調整やっているわけでございますけれども、22年になる と新しい制度が導入されるというようなことで聞いております。現在は選択制というより目標面積、 数量で調整するような状況でございます。21年度は昨年度と比較して130俵ほど減で、去年並みの割 合で目標数量をもらっております。 〇副議長(三田敏秋君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) 私は、なぜこれはもう既に選択制が導入されているかといえば、それは食管 法が廃止されました。そして、新食糧法のもとで米は自由につくってもいい、そして自由に売っても いいということになっているのです。違う点は、それについて国は個々の保証ですか、これは今の選 択制とちょっと違っていますけれども、そういう観点からいけば私はもう既に導入されているのだな という気がいたします。これもそれこそ市長がおっしゃるとおり国策ですから、ここで私と市長と部 長で討論しても仕方のないことでありますが、私は市長にお願いしたいのは、あの霞が関のお偉いさ んは、机の上でばかり計算しております。どうかその点を地域の声を市長に農林省であれ国であれそ の声を、生の声を伝えていただきたいということをお願い申し上げたい次第であります。   それから、今問題になっております耕作放棄地ですか、全国では約38万ぐらいですか、それと埼 玉県のほぼ同じぐらいの面積と言われておりますが、村上市はどのぐらいでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) 市では、19年、20年に調査したわけでございますが、全体で412ヘ クタールあるように農業委員会から報告受けております。内訳としましては、水田で72.5、それから 畑地で339.9と。ただ、この中には3つありまして、すぐ草刈り機で手入れすれば農地に復旧できる ものあるいは森林、原野化してしまったもの、それと基盤整備やれば農地に復元できるものというよ うなことで3つの観点からとらえた数が412というようなことでございます。 〇副議長(三田敏秋君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) この辺には余りないと思うのですが、いわゆるもう一つ問題になっているの が不在地主の農地でございますが、これは当村上市ではどのくらいあるものですか。 〇副議長(三田敏秋君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) 私のほうでは把握しておりませんが、農業委員会の局長もおられま すので、もしわかりましたら。 〇副議長(三田敏秋君) 農業委員会事務局長。 〇農業委員会事務局長(渡辺正信君) 数字については、ちょっと把握しておりません。 〇19番(小林重平君) はい、ではわかりました。市長、この耕作放棄地というのは…… 〇副議長(三田敏秋君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) この耕作放棄地というのは限界集落ですか。恐らく重なってくる部分がある と思うのですが、市長はこの辺どのように取り組んでいくかお聞かせいただきたいと思います。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 例えば山北地区には産業振興公社が今もって存在をいたしております。これ は、ほとんどの地域にあったような時代もあったのですが、時代の趨勢とともに全部解散をしている わけでございますが、この荒れた水田を耕作放棄のしないようにしていくには、この産業振興公社が 果たす役割は、私は非常に大きいものがあると考えております。認定農業者が耕作している水田が多 くあるわけでございますが、耕作に難しいあるいは採算に合わないというようなところをこの産業振 興公社が請け負ってやっているわけでございます。当然必然的に利益も利潤も上がってこないわけで ございますけれども、やはり耕作放棄地を守り、いわゆる小規模集落の田畑を守っていくには、この 産業公社的存在を考え直すべきところにまた来ているのではないかなと。採算だけを追求していった らそれはできません。ただ、そういう観点ではなくて、いわゆる耕作放棄地あるいは過疎集落の田畑 を守るというような観点、ひいては上流でそれを守るということは下流の水害等を守るわけでござい ますので、いろんな面で効果があるというようなことでもう一度見直す必要が来ているなと、必要だ なと考えています。 〇副議長(三田敏秋君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) ありがとうございました。   世界貿易機関、いわゆるWTO、今ドーハラウンドがまだストップしておりますけれども、今ア メリカと中国、インド、この対立によって合意に至っていないわけであります。しかしながら、いず れ合意に至るでしょう。それによっていわゆる重要品目の中で日本の主張する8%とアメリカの主張 する4%、これがどこに落ちつくのか、これによってまた日本の農業が大きく変わってくると思うの であります。現在のところ市長もご承知のとおりミニマムアクセス米が77万トン入っております。合 意次第によっては、まだ40万とも50万とも言われるミニマムアクセス米が入ってくるわけであります。 これによっては、我が国の農業は大変な状態に陥るわけであります。我が村上市においては、おいし い岩船産コシヒカリ、そして村上牛、やわ肌ネギ、切り花等、全国にその名が届いている農産物がた くさんございます。市においては農業団体と連携し、若い人が農業に参画できるような取り組みをし ていただきたくお願いを申し上げる次第でございます。答弁結構でございます。   次に、時間もなくなってまいりました。もう一つの村上の経済、雇用を支えてきたいわゆる建設 業でございます。公共事業の見直し等によって大変工事量が半分に減っております。そして、会社が このことによって一番早く合理化に取り組み、そしてリストラ等を含めながら会社を経営してきてお るわけでありますが、いかんせん談合だ何だということでいろいろな批判を浴びる業界でもあること も事実でございます。それはさておきながら、我が市の村上市の入札方法は一般競争入札ですか、行 っているそうでありますが、まずもって落札率について財政課長、お願いします。 〇副議長(三田敏秋君) 財政課長。 〇総務部財政課長(渡辺成一君) 今ちょっと資料を持ち合わせておりませんけれども、先月の監査 のときの記憶ですと、大体90%程度だったと思います。 〇副議長(三田敏秋君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) それともう一つ、この前本間議員さんからも質問ございましたけれども、い わゆる入札予定価格…… 〇副議長(三田敏秋君) ちょっと小林議員に申し添えますけれども、通告と若干ずれていますので、 その入札の件はちょっと外していただきたいと思いますが、お願いします。 〇19番(小林重平君) いずれにしろ大変な状態が続いております。私からお願いしたいのは、どう か最低価格等を含めながら見直しを図り、業界の健全な経営ができるように市長に要望いたします。   それでは、4番目の質問でございますが、医師不足は本当に大変な問題であります。この前市長 もおっしゃっておりましたけれども、人口10万人に対して最低の医師の数というのは150人と言われ ておりますが、国においては211人ですか、そして新潟県では170人ぐらいだと思うのですけれども、 この岩船郡村上市においてはどのくらいになるのかあれですか、福祉保健部長ですか。 〇副議長(三田敏秋君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(小田 均君) 当圏域では、130.7人であります。これは、一番新しい資料で18年 の12月末現在の数字でございます。 〇副議長(三田敏秋君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) これ医師不足の問題は、1982年に閣議決定されております。医師養成を抑制 するということであります。そして、もう一つ大きいあれが2004年に行われました新しい臨床研修医 制度ですか、これがこの医師不足とか地域によって大きく差があるわけでございます。新潟県におい ては、研修医が昨年までは60人から70人ぐらいだったと思うのですけれども、今年度からは九十何人 ぐらい研修医が新潟県に来てくれるという報道もございました。しかしながら、希望しておる一番大 事なのは、村上総合病院に研修医がだれも来てくれないということなのです。これが大きな問題だと 思うのです。この辺がですから市長、私もよくちょっと何と言ったらいいのかわかりませんが、何が 原因なのか、ちょっともしあれでしたら。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 研修医制度が今とられておるわけでございまして、新潟県におきましても医 学部の増員をしたりやっているわけでございますが、まだまだ年数がかかるわけでございまして、研 修医制度といいますのは、本当に自分の好きな病院にその先生の卵が行くということで、何で厚生連 村上総合病院に余り来ないかということでございますが、いろいろな話の中でまとめるというか、私 なりに考えるところでは、まず一つには施設的に非常に老朽化している面があると、近代的ではない。 そして、当然のことながらそこには近代医療機器が当然そろっていなければならないわけです。若い お医者さんは、どうしてもそういう近代的な医療機器を使って研究をしながら医療行為をしていくと いうようなことであるわけでございまして、そういうのが大きなネックになっているというようなお 話のようではないかなと、そのように考えていますので、今回の議会でいろんな方々からいわゆるそ ういうのを改善すべきではないかと、全くそのとおりであると考えております。   もう一つ、医療懇談会あるいはお医者さんとの会議で、大学の医学部の合格ラインをもっと低く して先生方をどんどん、どんどんつくったほうがいいのではないですかと言ったら、大体医学部を出 れば90%、95%くらいは国家試験に受かるそうです。だから問題は、新潟県におきましては新潟大学 1つしかない、医学部が。やはりそこに大きな問題があるのだというようなお医者さん方の意見もあ ります。いずれにいたしましても、この医師不足については何らかの早急に解決策を見いだしていく 必要があろうと、そのように考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) そうです。本当に市長のおっしゃるとおりだと思います。それと、この地域 のもう一つは、救急医療、勤務医の疲弊されている問題で、医療のコンビニ化が言われております。 そしてもう一つが救急車のタクシー化でありますが、厚労省によれば、先ほど消防長もお話ありまし たように8割は軽症の方だというお話がございましたが、この出動件数はどのぐらいでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 消防長。 〇消防長(佐藤秀明君) 出動件数は、20年度は2,300件程度であります。去年に比して、それでも 〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕10%減であります。 〇副議長(三田敏秋君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) 市長、私は、この地域でもう一つ勤務医の方に来ていただくには、我々市民 が一人一人健康管理をし、そして勤務医の方に迷惑をかけない、本当に治療に励めるような状態をつ くることが大切だと思うのですけれども、市長はどうお思いですか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) いろんな話の中でそういうものが大きく話し合われております。まず一つは、 自分のいわゆる専門医というか、かかりつけ医を持つこと。そして、軽微な病気等については極力救 急車を使って救急医療現場に行かないようにしていただきたいということも非常に大切になってきて いるというようなことでございますし、また勤務医の待遇改善等もそれらもやはり市もそこに加わっ て何とか問題解決をしていく必要があろうと。勤務でございますので、多くの手当を出せば来るよう であれば、やはりそれはそれとして市でも対応をせざるを得ないのではないかなと、そのようにも考 えておりますし、また一つ最近先生方の間で言われているのは、東京あたりのいわゆる勤務医等につ いてももう東京ではなくてもいいと、かえって地方の勤務医がいい病院、いい施設があるような病院 であれば何も東京にこだわらないというような調査結果も出ているみたいでございますので、それら を総合的に整備をする必要があるのではないかなと、そのように考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) 最後になります。先月2月28日、ふれあいセンターで医療フォーラムがござ いました。その中で山北の代表の方の意見発表の中で、昔山北においては住民が金を出し合って医者 を育てたという発表がございました。市長、この際市長のあれであります奨学金ですけれども、ここ に特別枠を設けて、医学生奨学資金として月20万ぐらい出して年間2人ぐらい医学部に送り込むと、 これをやったらどうですか。これやったら市長、あなたはもう銅像が建ちます。私も実際もう厚労省 を待っていられない。もうだから、地域から医者をつくろうというようなことが思ったわけで発言を したわけであります。今すぐとは言いませんが、今後考えていただきたいと思いますが、いかがでし ょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ここまで本当にこういう地域、いわゆる地方都市と言われるところに勤務医 がいない、来ないとなれば、今議員おっしゃるような全市挙げての取り組みが必要になってくるので はないかなと考える時期に来るような気もいたしております。今県もそういう面で奨学金制度をつく ってやっているのが現実でありますので、その推移を見ながら私どもも勉強してまいりたい、そのよ うに考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) ぜひ取り組んでいただきたいと思います。そして、その医者が育って、第1 番の患者は市長さんであることを願っておる次第であります。   それでは、私の質問を終わりますけれども、この3月いっぱいで退職される方が8人でしたか、 あと支所を入れればかなりいるみたいですけれども、大変ご苦労さまでございました。残念ながら皆 さんは、霞が関と違ってワタリはありませんが、せめて何せ30年か40年になるのですか、その公務員 というあかをどうか市内の施設の温泉につかっていただいてゆっくり流していただいて、今後の人生 を歩んでいただきたいと思います。   以上で終わります。(拍手) 〇副議長(三田敏秋君) これで小林重平君の一般質問を終わります。   午後2時まで休憩といたします。           午後 1時50分  休 憩                                                        午後 1時59分  開 議 〇副議長(三田敏秋君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇副議長(三田敏秋君) 次に、6番、冨樫宇栄一君の一般質問を許します。   冨樫宇栄一君。           〔6番 冨樫宇栄一君登壇〕 〇6番(冨樫宇栄一君) それでは、議長のお許しをいただきましたので、一般質問をさせていただ きます。私の質問は2点であります。   1点目は、きめ細かな行政運営の実現のためにという見出しでありますが、漠然としております けれども、新市が発足して間もなく1年を迎えようとしていますが、まだまだ多くの問題を抱えてい るのが現実であります。市長も公約の一番に合併の不安の解消を挙げ、そしてこのたびの施政方針の 中でも合併の不安や不満などの解消のために市民の皆様とひざを交えながら市政懇談会を各地区で開 催をし、合併の不安解消と新市の一体感の醸成に努めますというふうに述べられております。しかし、 現実本庁、支所の職員の対応も含めて、行政に対する市民の不満の声は依然として多いのが現状のよ うに思います。市長の耳にはどの程度届いているかどうかわかりませんけれども、現場から見た行政 に対する不満は少なくはないというふうに思います。支所と本庁の関係や職員の権限の問題の明確化 など、市長の指導力に期待する面が大きいと言ってもいいのではないかというふうに思います。合併 に対する不安、不満の解消のためには、もちろん市政懇談会などを数多く開催をしていただくという ことは大切なことではありますけれども、日常的な細かい行政サービスを実現することが喫緊の課題 であると思いますが、市長はどのように認識されておるのかお伺いをしたいと思います。   2点目でございますが、消防団員の定員不足の関係についてでございますが、先日のいわふね新 聞に載っておりましたけれども、当市の消防団も定員不足が生じており、消防団の維持が重要な課題 になっているようであります。各地域によってばらつきはありますけれども、どこも消防団の確保に 苦労をしているようであります。消防団の皆さんや区の役員が三拝九拝しながら消防団員になっても らっているというようなのが現実のようであります。市として消防団員の定員不足にどのような対策 を考えておられるのか、そして市の消防、防災体制の現状をどう認識して、今後どのような対策をさ れるのかお伺いをしたいと思います。現在の若い世代の減少、そして遠距離通勤だとか勤務体系の多 様化などの現状から消防団員の定数を見直して、常備の消防体制を強化するべき時代になったのでは ないのかという感じがいたしますが、市長のお考えをお伺いいたします。市長の答弁後、また再度質 問をいたしますので、よろしくお願いいたします。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、冨樫議員の2項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、きめ細かな行政運営実現のためについてでありますが、本庁、支所の職員対応 を含め、行政に対する市民の不満の声が多いとのご指摘がありますが、職員は合併初年度ということ もあり、なれない組織体制のもとで、各職場においては職場内のコミュニケーションをとりながら意 思の疎通を図り、日々の業務に当たっております。職員には、市民ニーズの多様化、複雑化及び地方 分権や権限移譲の進展により地方公共団体の業務が増大する一方、職員一人一人は常に市民の視点に 立ち、効率的な行財政運営に参画する意識をより一層高めることをこれまで以上に強く求められてい る現状を十分に認識し、業務に当たってほしいと機会あるごとに訓示しているところであります。本 庁、支所間においては、それぞれの関係する部署で必要な都度連絡会議などを開き、連携を密にし、 円滑な業務の推進に努めているところであります。また事務処理に当たっては、事務決裁規程を定め、 事務執行における権限と責任の所在を明確にし、もって事務決裁の適正化を図っているとともに、本 庁、支所の職員においては、行政内部情報システムを通じて市の行政情報を共有し、日々の業務に活 用しております。ご指摘の点を踏まえ、より一層職員間における意識の差の解消に努めるとともに、 既存の研修制度や専門研修等を効果的に活用し、職員の能力開発やレベルアップを図り、職員の資質 の向上に努めていきたいとともに、きめ細かな行政サービスの向上に努力してまいりたいと考えてお ります。   次に2項目め、消防団員の定数不足と防災対策の強化についてのお尋ねでありますが、全国的に 少子高齢化社会の進展により消防団員は長期的に減少傾向にあり、地域の防災体制が憂慮されており ます。本市においても昨年1月1日現在の消防団員実員数は2,334人で、定数2,422人に対し、88人の 不足でありますが、消防団員1人が支える住民の数は、全国平均143人、新潟県平均60人に比較して 本市では30人であり、地理的条件などには違いがあるものの、一定の充足が図られているものと考え ております。しかしながら、団員のサラリーマン化や勤務体系の多様化など社会状況の変化に伴い、 特に山間地集落では団員の確保もままならず、消防団を取り巻く環境は厳しい現状であることは十分 認識をいたしております。このような状況の中でこれまでも消防団におきましては、新入団員の個別 勧誘活動に大変なご努力をいただいているところであり、また市報を通じて消防団の活動状況や加入 の依頼、そして事業所への協力依頼などを広報しておりますが、地域の皆様にはより一層消防団活動 にご理解とご協力を賜り、団員の確保にも引き続きお力添えをいただきますよう特段のお願いを申し 上げるものであります。   一方、雇用されている若者が消防団に入団しやすく、かつ消防団員として活動しやすい環境づく りも大事なことであり、消防団活動に対する事業所のご理解と協力体制の確保は不可欠であることか ら、新たに消防団協力事業所表示制度に取り組みたいと考えております。これは、事業所の協力を通 じて消防団がより一層充実されることを目的として、団員が勤務している事業所に対し、市から協力 事業所表示証を交付するもので、事業所にとっても社会貢献しているというイメージアップにつなが るのではないかと考えますので、この普及にご理解を得られるよう進めてまいります。   近年の風水害や地震の発生、昨年9月実施の防災総合訓練に1万人余りの市民の参加をいただく など、年々防災意識の高揚が図られつつあり、また自主防災組織の結成においては、昨年の4月から 現時点までに19の自治会で結成をいただき、今現在で115自治会、その組織化率は41.2%と少しずつ ではありますが、上昇傾向にあることは大変力強く思いますので、今後とも啓発に努めていきたいと 考えております。また、昨日朝日の総合文化会館におきまして、これらについて県、市共催の自主防 災セミナーを開催いたし、多くの区長をはじめ、皆さんからご参加をいただいて理解を求めていると ころでございます。また、現在村上市地域防災計画の策定に向けて県との協議を進めているところで あり、各種災害に対し、迅速かつ的確に対応できる体制、整備の充実に努めてまいります。   消防団員定数の見直しについてでありますが、団員の確保に努力しているところであり、また常 備消防については、消防署員1人当たりの管轄する人口は563人で、県平均の749人を大きく上回って おり、同規模程度の消防本部と比較しても決して劣らない数字であります。なお、常備消防の体制に おいて消防の広域化に向けた提言を示されており、今後地域の実情を踏まえた具体的な検討が進めら れるものと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。 〇副議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 職員に対する研修、レベルアップ等の指導については、それなりの効果は 出ているのではないのかというふうに思います。私は、村上の市の職員は非常にまじめで能力のある 人たちがいっぱいそろっているというふうに思うわけでありますけれども、市長は前に去年の市政懇 談会のときでしたか、就任してから市の職員は住民に対するサービス業であり、あいさつだとか声か けを含めて積極的に接するようにというふうに指導しているのだというふうにおっしゃっておりまし たが、それがそういう観点から見てどの程度浸透していると認識されているのか、その辺についてち ょっとお伺いいたします。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 私は、就任以来、市の職員というものは、ある意味において住民に対する サービス業であることを忘れないで職務に当たっていただきたい、来庁される方に朝会ったらおはよ うございます、そしてこんにちは、こんばんは、そして市に訪れた方がどこへ行けばわからないかう ろうろしているようなことがあれば、どちらにご用ですかと、そういうような声かけをやっていただ きたい、そのようなことを常々申し上げて指導して訓示しておるところでございます。私から見る限 りにおいては大分浸透してきているなとは思いますが、しかしとかく今本庁だけで約300人くらいい ます。ほかの支所も五、六十人ずついるわけでございますが、その中の1人ないし2人あるいは3人、 そういう声かけをしたり、そういうようなことをしない職員がいると総じてあいつらはと、市役所の 職員はろくな者でないと、そうなりますので、一人でもそういう職員がいないような、そういうこと をお願いしますと、そのように申し上げております。 〇副議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 私は、直接そういうことの職員がどれだけいるかどうかを問題にしている わけではないわけでありますが、それについてはこれから述べますけれども、先日の瀬賀議員の質問 に対しまして、市長は支所に出かけていって職員を集めて話をする機会があるのかというふうな質問 に対して、余りなかったというご答弁でありましたけれども、しからば本庁では職員に対する市長の みずからの姿勢を職員に徹底をさせるような取り組みをどのようなことをやっておられるのかお伺い いたします。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 支所についてですか。 〇6番(冨樫宇栄一君) 本庁に対する、支所のほうは瀬賀議員の質問の中で正月に行ったり、就任 直後行ったとかぐらいでしかできませんというふうにご答弁されておりましたけれども、しからば本 庁に対する各課に対する職員の指導ですか、どの程度やっておられるのかもお聞きしたいということ です。 〇市長(大滝平正君) 本庁におきましても支所同様、仕事始めの訓示あるいは年度初めの訓示、必 要に応じては各部単位の訓示を行っておりますし、また定例の庁議を行っておりまして、その中で庁 議メンバーの方々に対して問題点あるいは課題等を説明をして、十分に職員に周知をするようにと、 そういうことを行っております。 〇副議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 市の職員はサービス業だと、サービス精神でやれということを言われまし ても、それが全職員に徹底をされなくては、これは全く絵にかいたもちといいますか、言わないに等 しいというふうにも言えると思いますが、サービス精神でやれというふうに言われてもそう簡単にで きないのが公務員の職務であり、任務ではないのかというふうに思うわけであります。こんなことを 言うのは釈迦に説法ではありますけれども、公務員は法律や規則に従って決められたことを正確に遂 行するのが公務員の本来の仕事でありまして、それを忠実に的確にやるのが優秀な公務員、市の職員 ということになるわけでありまして、拡大解釈や柔軟な対応というのはなかなかできない、してはな らないようなシステムになっているのが公務員の仕事ではないか。したがって、職務上のレベルアッ プは十分されているというふうに私は認識をしておるわけでありますけれども、市長が言われるよう な住民に対するサービス精神を持って接すると、こういうものが徹底をされるには、それなりの取り 組みというのですか、市長の日常的な職員に対するかかわりというのですか、多少もうちょっと活動 枠を、おまえたち自由を与えるからもうちょっとやれというふうな、そういう姿勢が伝わっていかな いとできないのではないのかというふうに思うわけであります。サービス業とは基本的に違うわけで ありまして、結果よければすべてよしというふうにならないのが公務員の仕事であって、公務員には やはりやり方が、そのものが重要なのだというふうに思いますので、このサービス精神を徹底させる には、市長が直接出かけていって職員の皆さんにみずからの気持ちを伝えるあるいは市長を補佐する 副市長、教育長も含めてでしょうけれども、そういう人たちが常に職場に目を配って親切な対応ので きるような、職員が困っていたらそれを行動を後押ししてやるような、そういう指導をしていかない と、なかなかサービス精神に基づいた行政運営というのは難しいのではないのかというふうに思うわ けであります。特に支所と本庁の関係では、市長の答弁では支所は総合窓口方式で、支所の課は維持 管理が基本なのだということでお話でしたけれども、そういう位置づけでは、支所にはなかなか活気 は出てこないのがこれけだし当然ではないのかというふうに思うわけであります。したがって、なか なか活気は出てこない、それがサービスの低下につながっているというふうに思われてならないわけ であります。   今後行政改革の問題で行政機構をどうやってスリム化していって効率化していくのかという問題 は重要な問題でありますから、それはそれとして検討して、そのときに支所と本庁の関係をどうする のかというのをまたこれから検討すればいいわけでありますけれども、今合併をしたこの当初の段階 で住民に対する不満だとか不安だとかを解消するためには、支所機能を強化をすることによって住民 の皆さんから合併の理解、住民への理解を求められるべきではないのか、そういうことが今必要なの ではないかというふうに思うわけです。支所長に大幅な権限を持たせて、もっともっと活気を持って 支所が活動できるようにやることが今必要なのではないかというふうに思うのであります。支所長は、 7万、市の一部分、何分の1を担う重要な仕事であって、大会社の支店長であります。昔流に言えば 代官様でありますから、その地域の問題については不満があったら自分が解決をすると、そういう気 概とそういうことができる権限を与えるのが市長の仕事ではないのかと。業務的に決まった職務権限 はあるでしょうけれども、そういう柔軟な行政運営ができるようなことをもっともっと心がけるべき ではないのかというふうに現時点思うわけでありますけれども、いかがでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) いろいろなことが出てきたのでちょっと書き切れないので、答弁漏れするか もしれませんけれども、まずこの市役所の職員も地方公務員です。いささか見解の相違があるなと感 じております。地方公務員の役割は、与えられた仕事を的確にやるだけが地方公務員の役割ではない と私は考えています。地域のために、住民のために、時とすれば地域におりていって地域の祭りに参 加したり、地域の牽引役になり、そして地域を活性化させる、それも大きな仕事の一つであるのが地 方公務員の役割であると考えております。与えられた仕事をやって、与えられただけの仕事量をやっ て、それでいいということはあり得ない。そして、それをやる人がなぜ朝会ったらおはようございま す、ご苦労さん、こんにちは、こんばんは、どちらにご用でいらっしゃいましたか、それだけの優秀 な職員であればこそ、率先してそういうことをやらなければならないと私は考えている。その点がち ょっと違うなと思っているところでございますし、またいつも支所が元気がない、支所が元気がない というようなことで、権限を与えれば元気が出ると錯覚しているようで、ちょっと錯覚というのは語 弊があります、取り消させていただきますが、権限を与えれば支所の元気が戻るのではないかと。今 の支所の体制といいますのは、合併前から決まっていた体制で支所機能を運営しているわけでござい まして、その中で支所長がいて、そして課長がいるわけでございます。そんなことを当たり前の話と してこういう体制でやるのだなということがわかっていてそういうことを言うということは、決して 権限を与えたってそれだけの支所機能の活力を見いだす職員にはなれない。今ある中でどうやって支 所の活性化を図っていったらいいかと考えるのが支所長であり、地域振興課長であり、職員であると 私は考えております。確かに管理部門と言われます入札契約、本庁でやっております。何回も申し上 げますが、そんなことは最初からわかっていた話なのです。やはり支所機能をしっかりと認識して支 所を元気づけるあるいは住民がもし支所が元気がなくなりましたねと言ったら、そうではないのだと、 私たちはこうやってやっていくつもりなのだということを説明してやるのが支所長の役割であり、地 域振興課の役割ではないかなと、そう思って、これからもやっていっていただきたいし、議員がおっ しゃるように多くのお金、予算を与えてもっともっと地域を元気にしたほうがいいというようなご意 見でございますが、それとこれとはまた別な話であると。今支所を元気にできない幹部であれば、ど のようなことをやっても私は元気を出すことができないなと、そのように考えています。 〇副議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) そういうふうにいかに幹部の社員を有効に動かすか、これが市長の責任だ というふうに思います。まず、支所の職員が地域に出ていく、出ていかない、そんなものは当たり前 の話です、職員の職務とは直接関係のないことでありますから。権限を与えれば元気が出るかという ふうにおっしゃいますけれども、何も金のことだけを言っているわけではないわけです。仕事のやり 方、支所へ訪ねていった、それはしかし本庁に聞いてみないとここで言えないからまた後から来てく ださい、こういうことは言われるだとかあるわけです、現実に。余り正確でないかもわかりませんけ れども、わかりやすい例でちょっとお話をしたいと思うのですが、実はことしから正月に荒川地区で は門松を印刷した紙を各家庭に今までずっと配ってきたのです、神林もそうだったらしいのですけれ ども。それがことしはなくなったということでしたけれども、正月近くなってからいっても来ないけ れども、どうなっているのですかというふうなことなんかが私らのところにも問い合わせがあったわ けです。なくしたのは、廃止なら廃止にすること自体が悪いとかいいとかを言っているわけではない のです。それからまた、償却資産税がことしから荒川地区では今までかからなかったのを課税するこ とになったと。それも担い手農家に限ってというふうになったのだということで、ある農家からはお れのところは来たけれども、彼のところは来ていないし、どうなっているのだと、これはというふう なことが言われた。それからもう一つは、最近のごみの収集で紙類の資源ごみとしての新聞紙の回収 を今までは荒川地区は自由だったのですけれども、紙ひもに結んで結束して出してください。紙ひも で結んだもの以外は収集をしませんというふうなことが支所から出た文書の中にちっちゃく書いてあ るわけです。そこへアンダーラインは引いてありましたけれども、それ見ただけでちょっとなかなか 一般の人は見落としかねないということなのですが、こういうのを見て区の役員、区長さんなんかが 非常に心配したわけです。もしこれが徹底をされないと、収集されないごみがいっぱい出てくると。 そうすると、区の役員の仕事がふえるということを心配をして言ったわけです。何が言いたいかとい うと、こういう細かいことをあらかじめ市の職員の皆さんは前から決まっていて合併協議の中で決定 したことだ、あるいはそれはもっと半年前、1年前から決まっていることなのだと。したがって、そ の時期になったからごく当たり前の業務として指示文書というか、連絡文書を発送するわけです。と ころが、受け取った一般の住民の方々というのは知らないわけですからいつこうなったのだとか何で こうなったのだというふうに思うわけです。それがひいては合併するとろくなことないねと、合併し たらみんな今まであるようなことをやめになってしまって何もいいことがないのではないかというふ うに合併に結びつけてしまう傾向があるということを私は言いたいのです。したがって、これは支所 長の権限でできることなのかもしれませんけれども、今まであったものを変更する、やめる、新たに 何かをやってもらうというからには、住民に特にこのことについては徹底を周知をすることが大事な のだという立場でそれなりの文書なりあるいは区長を集めて説明をするなり、こういうきめ細かな行 政サービスをやることが今大事ではないのですかということを私は言いたいのです。そういうことを、 それは支所長、おまえに任せたのだから頑張れとか、部長あれだから、それはおまえの範囲でやれと いうふうに言われれば、それはそうかもしれませんけれども、しかしそういうことを小まめに目を配 ることが今合併の当初の段階で一番必要だし、そういうことが十分に行き届いているというふうに判 断すれば別ですけれども、そうでなかったらこれは市長がもっと目配りをして、部課職員を有効に使 って、そういうきめ細かな行政運営をしていただきたいというのが、これが私の意見というより、ご く一般の住民の下からの声です。そういうことでお聞き取りいただければいいと思います。この面に ついてはこの程度でまずやめたいと思いますけれども、そういうことなのですけれども、市長がわか っていただければ結構です。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今具体的な話についてるるお聞かせいただきました。荒川町では、門松を今 までは町が配っていたのですか。           〔「そうです」と呼ぶ者あり〕 〇市長(大滝平正君) 山北地区であれば森林組合が印刷して門松紙を配っていたと。それはどっち でもいいのですけれども、それがことしから廃止されたと。あるいはまた、ごみの出し方あるいは償 却資産について、これらについて変更があったのを知らない人もいたと。このような軽微なことは恐 らく文書で流してあるはずだと思いますし、あるいはまた放送で今までやっていたのであれば有線放 送なりを使ってやることも当然やらなければならないことでありますので、それをやらないというこ とであれば、それは私が担当課に対する指導が足りないあるいは支所長に対する指導が足りないとい うことになってきますけれども、こんなことは私が言うまでもなく、支所を預かっている支所長ある いは課長が率先してそういうことをやるべき立場にあるわけですから、再度これらを今お聞きしまし たので、私からしっかりと対応するようにということで指導してまいりたい。もしそういうふうなこ とがあったとすれば、今度私の監督不行き届きということでございます。 〇副議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) そういうことで、当然支所でやるべきことあるいは担当課でやるべきこと でありましょうけれども、今市長が言われたように細かいことです。細かいことを丁寧にやるかどう かが行政がどうだとかという批判に結びつく、それが大きな要因になっているというふうに私は感じ ますので、その辺について確かに大きな観点からの仕事いっぱいありましょう。だけれども、内部の 仕事の進め方だとかについてももっときめ細かに目を配っていただきたいと、こういうことでありま すので、よろしくお願いいたします。   それから、消防団の関係でありますけれども、時間もありませんので。この間これは、1月18日 付のサンデーいわふねの中で消防団員の状況、欠員状況だとか各地区はどれくらいだという、何人ぐ らい足りないとかというふうなことも書いてありましたので、これが現在の数字だというふうに思い ますけれども、消防団自体が非常に苦労して集めているということ、これは十分おわかりのことでは あるわけですけれども、今すぐできるかどうかは別としまして、やり無理何とかかんとかかき集めて 消防団を維持していくことが今の世の中に合うのかどうかということなのです。消防署のカバー範囲 がよそから比べていいというふうなことでありますから、それはそれでいいのかもしれませんけれど も、どこまですればいいというふうなことは決してないわけでありますから。ですけれども、現実は この消防団の欠員状態が非常に各地区で大きな問題になっていると。特によそは知りませんけれども、 荒川地区では消防団員の61.4%が町外に勤務をしていると。したがって、災害時の初動体制だとかに 要するときの団員確保が喫緊の課題になっているのだというふうに言っているわけです。現実に今昼 間は本当に消防団員の方は地域にはおられません。それも町外でも近い町外だとまだいいのですけれ ども、荒川からだったら聖籠だとか新潟だとかまで通勤している方が多いのです。うち帰ってくるの は9時、10時なんていう人もざらにいるのです。そういう人たちにお願いをして消防団に入ってもら ってやっていることがいざというときにどれほど本当にあれになるのか、こういうことを考えれば、 常備消防をふやすということは大変金のかかることでありますから、簡単にできることではないとは 思いますけれども、消防団員の定数を見直す時期ではないのかというふうに私は思うのでありますが、 消防団員の定数の決め方についてちょっとどういうふうにして決まるのかお答えお願いいたします。 〇副議長(三田敏秋君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) 現在2,422名の消防団員の定数が定められております。これ旧5 市町村のときの定数をそのまんま引き継いでいるというのが現状でございます。 〇副議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) これは、消防団員の定数を決定するのは、その法的なよりどころというの はあるのでしょうか、それとも何かで規定されているのでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) 消防団の定数につきましては、条例でこれを定めるという規定に なってございますので、ただいま申し上げた数字が規定されておるということでございます。 〇副議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 条例で決まっているのですか。市の条例ですか、それ。その根拠は、何に 基づいているのでしょう、定数を決めている根拠といいますか。 〇副議長(三田敏秋君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) 消防組織法という法律がございまして、消防団員の定数につきま しては自治体の条例によって定めると、こういう規定でございます。 〇副議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) それは、変更することは難しいのですか、可能なのですか、どうなのでし ょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) 市の条例でございますので、必要があれば議会の同意がいただけ れば変更することはやぶさかでないということになっております。 〇副議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 合併してもうこれ旧市町村の合計で定数はあれだと思うのですが、スケー ルメリットというのですか、合併をしてあるいは消防団の統廃合もやったわけですけれども、定数は 統廃合したらふえているというのが荒川の例ではそうなっているのです。大きな集落と小さな周辺の 集落を合併したら合計が消防団の数は減るのではないのかと私は思ったのですけれども、どうもそう はなっていないようなのでありますが、そういう面で現実を無視して定数が決められているのではな いかという私は感じを持ったのでありまして、そういうことは国のほうの整備指針があるようであり ますけれども、今度合併したら受け持ち範囲というのですか、例えば村上市と神林の七湊だかくっつ いているわけですから、どうも私が持っている資料では、小学校区の可住面積をもとにして決められ るようなことを書いてあるのですけれども、そういうことをすれば消防団員の数は見直しをできるの だろうし、もっと効率よく消防団の編成ができるのではないかというふうに思うのでありますが、そ の辺は可能なのでしょうか、どうか。 〇副議長(三田敏秋君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) 消防団の出動範囲につきましては、各5つの、従来の消防団が5 つの方面隊ということで位置づけられております。その出動する範囲につきましては、現在のところ 旧市町村における範囲を踏襲するということになっておりますので、今申し上げられたように定数自 体につきましても荒川については確かにふえてございます。他の地区につきましては、それのものを 数字を定数として挙げているということで、今ご指摘のあった点は、荒川については特に言えると思 います。 〇副議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 現状そういうふうになっているということは承知しましたけれども、合併 をして一つの市になったわけでありますから、その地域の地理的な状況だとかを判断をして、そして 定員を見直すなら見直して、そしてなってもらった消防団員についてはもう少し手当てをしてやるだ とか訓練のできるような体制をつくってやるとかこういうことが今消防団にしてやる大事なことでは ないかというふうに思いますので、ご検討をお願いをしたいというふうに思います。   常備消防の関係について若干あれですけれども、先ほど言いましたように今の現状は、消防団そ のものの性格づけが現状の社会の実情に余り適合していないといいますか、定数の決め方だとかです けれども。そして、その消防団があり、さらに今自主防災組織を各地区で組織化するように指導され ておりますけれども、その辺だとかをうまくかみ合わせれば、もっともっとこの防災体制については 検討する余地があるし、もっと有効な方法があるのではないか、消防団は消防団、自主防災は自主防 災とし、定数を決めたり任務を決めたりすることになかなか重複する面があるのではないのかという ふうに思いますので、ご検討をお願いしたいというふうに思います。   1点お聞きしますが、今度日東道の荒川インターの供用開始によって荒川分署に高速救急隊が増 隊をされることになりましたけれども、この要員はどういうふうになるのでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 消防長。 〇消防長(佐藤秀明君) 荒川分署の新しい消防署に今予定でございますけれども、現在各分署とも 16名同じように配置しておるわけですが、荒川分署については議員ご質問のとおり救急車が2台とい うことで、通常救急車は3名乗員いたします。全体でやりくりしながら19名、荒川分署に配置しよう と、3名増で配置しようという予定であります。 〇副議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) ついででありますから〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕お聞きし ますが、消防職員の今回の退職者と採用についてどのようになっているのか、わかりましたらお聞か せいただきたいと思います。 〇副議長(三田敏秋君) 消防長。 〇消防長(佐藤秀明君) 退職者は、合併に伴いまして今回この3月に定年退職者が2名のところ、 勧奨で5名の方が退職したいということで7名退職されます。新採用は6名でございまして、総数14 2名のところ141名でこの4月スタートでございます、予定でございます。 〇副議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) この退職者と補充の問題については、これはまたいつかの機会であれです けれども、消防隊が1つ増設になっているのに現実は消防職員が減るということでありますから、ち ょっと体制が今までより悪くなるというふうに思います。どこから要員を生み出してくるのか、それ は消防長の頭のあれではじき出すことだと思いますけれども、そういう関係については十分だという のですか、機能的に無理はないという判断なのでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 消防長。 〇消防長(佐藤秀明君) 率直に言って厳しいなと思うのですけれども、何とかやりくりをさせなが ら、とにかくことしはこの状態で頑張ってみようと思っています。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ちょっと質問の内容ですけれども、荒川分署は移転したわけですので、常備 消防の数は変わっていないわけです。今ある荒川分署が向こうのほうに移転をしたということです。 〇6番(冨樫宇栄一君) 職員の数を言っている。 〇市長(大滝平正君) 職員の数は、だから1名減ということ。 〇副議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 時間がなくなりましたのであれなのですが、消防団との関係だとかを含め て自主防災組織がまだまだ組織されていない地域が多くあるわけでありますが、これについての組織 化の取り組みあるいはその位置づけですか、それに対する対策、自主防災つくるときは補助金出すけ れども、できたらないような感じになっているようでありますけれども、自主防災組織が大事だとい うのであれば、その後の財政的な手当てだとかも十分しなければならないのではないかと思うのです が、その辺についてはどうなっているのでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) さっきも少し申し上げました。昨日でございますが、朝日の総合文化会館に おきまして山口大学の準教授をお呼びいたしまして、県と共催でいわゆる自主防災組織の大切さ、大 震災が起きたとき、災害が起きたとき、やはり何といっても向こう三軒両隣なのです。それの大切さ というようなことは、地域の人でなければわからない部分がいっぱいあるのです。行政が駆けつける 前あるいは消防署が駆けつける前、警察が駆けつける前に住んでいる人たちがやらなければならない 初期初動というのがありますので、それらの重要性を十分にお話しいたしまして、そして市といたし ましても自主防災組織にはこれだけの応援をしているのですよと、そして防災グッズ等も含めまして きのう説明をしておりますし、時を見てあるいはまた場所を変えてそういうような啓発活動をやって いって自主防災組織の組織率を上げていきたい。そして、自分たちの地域は自分たちで守るのだとい うような意識の高揚に努めていきたい、そのように考えています。 〇副議長(三田敏秋君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) 自主防災組織への支援についてのお尋ねがございましたので、お 答えをさせていただきます。   現制度でいきますと、立ち上がりの初年度におきまして上限を5万円の支援、次年度以降につき ましては2万円の支援を上限として支援をさせていただいておるところでございます。 〇副議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。〔質問時間終了のブザーあり〕 〇6番(冨樫宇栄一君) 時間ですので、これで私の質問を終わります。ありがとうございました。 〇副議長(三田敏秋君) これで冨樫宇栄一君の一般質問を終わります。   午後3時まで休憩といたします。           午後 2時50分  休 憩                                                        午後 2時59分  開 議 〇副議長(三田敏秋君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇副議長(三田敏秋君) 次に、5番、川村敏晴君の一般質問を許します。   川村敏晴君。           〔5番 川村敏晴君登壇〕 〇5番(川村敏晴君) ただいま議長より発言の許可をいただきましたので、私の一般質問を始めさ せていただきます。まず、今議会において午前、午後を通しての一般質問が続くのはきょうが初めて でありまして、その最後の質問者となりました。どうか議員の皆様、理事者の皆様、いましばらくお 疲れのことと思いますが、おつき合いを願いたいと思います。それでは、私の質問をさせていただき ます。   1番、村上市の財政指標の公表についてでございますが、昨年より地方公共団体財政健全化法の 施行により、決算資料に基づく指標の公表が義務づけられましたが、19年度決算に基づく指標で実質 赤字比率、連結実質赤字比率、実質公債費比率、将来負担比率、資金不足比率、これらがどうなって いるかを教えてください。   2番目でございます。事業の今後のあり方について。これは、1番の財政指標から実質赤字比率 が20%以下、連結実質赤字比率が30%以下、実質公債費比率が35%以下とこれらの3項目のうち一つ でも基準値を下回ると財政再建団体となってしまうということでございますが、それを踏まえた上で 次の事業のあり方についてお伺いします。   @、桧原地区にあるごみ焼却場の更新時期が問題となっている今、10年、20年先、さらにまた50 年先の当村上市のありようを考慮した施設であることが望ましいと思いますが、具体的な施設につい てのお考えをお聞かせください。   A、市の財政に恒常的にかかってくる費用の一つとして下水道事業がありますが、現段階での下 水道普及率はどの程度になっていますか。また、水洗化率は何%でしょうか。   B、特別会計の中で営利を目的として運営されているみどりの里、蒲萄スキー場、あらかわゴル フ場の収支が悪化しておりますが、今後の改善策をお聞かせください。   3番、高齢者の福祉問題についてです。@、ひとり暮らしの高齢者や老老介護にある方々がある 日突然動けなくなるなど、介護の手が間に合わなくなる場合が多くあると聞いています。そして、介 護施設への待機者問題への対策を望んでいる方が大勢いらっしゃいます。今後の市の取り組みについ てお伺いいたします。   A、また、医療機関に行きたいけれども、足が不自由であったり、高齢者等で医療機関までの交 通手段がなく、年金暮らしであるのにタクシーの助成金が支給されるほどの障害でない方々がタク シー等の交通費の経費負担に困っているとの声が多く寄せられてまいります。このことについても今 後の市の対策をお伺いいたします。   4番、プール利用環境についてです。これは、昨年の6月の定例会で一般質問をさせていただい た件でありますが、ことしの取り組みについてお伺いします。@、防火水槽兼児童プール等の県条例 による利用制限に対し、ことしはどのように対処されるのか。   A、河川利用についての国交省との調整は進んでいるか。   以上であります。市長の答弁の後、関連質問をさせていただきたいと思います。よろしくお願い いたします。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、川村議員の4項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、財政指標の公表についてでありますが、地方公共団体の財政の健全化に関する 法律の規定により、平成19年度決算に基づく健全化判断比率については昨年9月議会に報告し、市民 には11月1日号の市報で公表いたしました。その指標でありますが、実質赤字比率及び連結実質比率 については、赤字額がありませんので該当しませんし、実質公債費比率は16.6%、将来負担比率は19 6.8%であります。また、下水道事業等の各特別会計の資金不足比率につきましても該当はなく、い ずれの指標も基準以下となっております。   次に2項目め、事業の今後のあり方についての1点目、桧原集落にあるごみ焼却場の更新の時期 が問題となっている。10年、20年先の村上市のありさまを考慮した施設であることが望ましいと思う が、具体的な設備についての考えはとのお尋ねについてでありますが、このことにつきましては広域 事務組合から引き継ぎされた新村上市ごみ処理場建設計画の中で、複数提案されている処理方式、設 備をもとに検討していくことになりますが、昨年12月に村上市新ごみ処理場建設検討委員会を設置し ましたので、この委員会で本市に最適な処理方式、設備となるよう検討を行ってまいりたいと考えて おります。なお、この事業につきましては、施設周辺集落住民の理解が必要不可欠なことから、現在 現有施設の周辺集落、桧原、板屋越住民の方々に対して、ご理解を得るべく説明を実施しているとこ ろでございますので、よろしくお願いをいたします。   次に2点目、現段階での下水道普及率はどの程度か、また水洗化率は何%かとのお尋ねについて でありますが、本市の下水道普及率は平成20年10月1日現在で76.7%となっております。同じく水洗 化率は63.3%となっております。   次に3点目、みどりの里、蒲萄スキー場、あらかわゴルフ場特別会計の今後の改善策はとのお尋 ねについてでありますが、みどりの里は昭和61年4月に地域おこし、地域の生産物の販売や観光の拠 点とする目的で物産会館、食堂及びまたぎの家を国の補助事業で整備したものであります。その後、 地域の活性化、健康増進を目的にまほろば温泉、体験交流センター、宿泊施設、きれい館などなどを 建設し、地域住民はもとより、近隣市町村民の健康増進に寄与してきたものであります。これらの理 由により、みどりの里設立当初から一般会計からの繰入金を計上しております。ここ5年間の平均繰 入金は4,982万6,000円となっており、平成21年度は5,327万5,000円を計上しております。冒頭にも申 し上げましたとおり、地域の活性化、健康増進を目的としていること、また特別養護老人ホーム羽衣 園等の福祉施設に温泉を配湯していることなどから、ある程度の一般会計からの繰り出しはやむを得 ないのではないかとも考えておりますが、しかし当然のことながら収入の確保、経費の削減には努力 しているところでありますし、施設の円滑かつ適正な運営管理を図るため、朝日みどりの里管理運営 委員会を開催し、委員からさまざまな意見を聞いて今後の参考にしてまいりたい、そのように考えて おります。   蒲萄スキー場につきましては、全国的なスキー人口の減少や近年の天候不順等により利用客の減 少が続いており、厳しい経営が続いております。ここ5年間の平均繰入金は1,759万5,000円となって おり、平成21年度は1,795万2,000円を計上しております。今後も引き続き学校教育の一環としてのス キー授業を受け入れ、スキー人口のすそ野を広げ、子供から大人まで冬期間楽しめるレクリエーショ ン施設として市民の利用促進に向けた広報、インターネットの活用、みどりの里宿泊施設、瀬波温泉 旅館、ホテルとの連携により利用客の増加を図るとともに、経営の健全化に努めてまいりたい、その ように考えております。   あらかわゴルフ場につきましても近年利用客が伸びず、一般会計及びゴルフ場施設整備基金から の繰入金を入れ運営を行っております。大きな水害のあった平成16年度を除き、過去4年間の平均繰 入金は718万8,000円となっており、平成21年度は867万4,000円の一般会計からの繰入金を計上してお ります。今後の改善策につきましては、指定管理者制度導入をはじめ、新たに組織するあらかわゴル フ場運営委員会などの意見も参考にしながら改善を図ってまいりたいと考えております。また、現在 行政改革推進本部の施設改革部会において今後の施設運営のあり方について検討しておりますので、 その結果を参考に今後の運営方針を決定したいと考えております。   以上、施設運営については、収入増とコスト縮減を図るなど各事業のあり方を踏まえ事業を進め てまいりますし、多額の事業費を必要とする建設事業の実施に当たっては、当然のことではあります が、可能な限り国県支出金や優遇措置のある地方債を活用するほか、他の建設事業も含め単年度で事 業費を集中させず、平準化するような配慮が必要であると考えております。事業費が固まっていない 現段階で、財政指標にどのように影響しているかを推測することは困難でありますが、総合計画の実 施計画でしっかりと位置づけし、財政再建団体となるようなことのないように当然のことであります が、しないようにと考えております。   次に第3項目め、高齢者福祉問題についての1点目、介護施設の待機者問題の対策を望んでいる 方が大勢いるが、今後の市の取り組みはとのお尋ねについてでありますが、昨年12月1日現在の市内 の介護老人福祉施設、特別養護老人ホーム、5施設の待機者は、延べ人数で約560人おります。なお、 この待機者数については、同じ人が複数の施設に申し込みをしていたり、今は入所の必要はないが、 事前に申請をしておきたいという人も相当数含まれているものと見られます。全国的に見ても同様の 情勢にあるため、施設整備を望む声は多くありますが、国では特に特別養護老人ホームの整備につい て、介護給付費を抑制するねらいもあり、厳しい見方をしており、結果的に本市の第4期介護保険事 業計画においても新たな整備を見込むことができませんでした。これらの待機者への対策については、 特に在宅で待機されている方においては、介護支援専門員が介護者の要望も取り入れる中、デイサー ビスやショートステイ等、滞在型の介護サービスを計画的に組み入れた介護ケアプランを作成して、 介護者の負担軽減を図るように努めております。また、近年相談件数の増加している認知症の方々へ の対応については、認知症対応型共同生活介護、グループホームを計画的に整備をしてきており、今 後とも対応に努めてまいりたいと考えております。   次に2点目、タクシー等交通費の経費負担に困っている方々に対する今後の市の対策についての お尋ねでありますが、本市では身体が不自由な高齢者等に対して、通院の際の経済的負担の軽減を図 るため、新規事業で外出支援サービス事業を実施しておりますが、対象者は在宅で常時車いすを使用 している人または寝たきり状態にある人で要介護認定を受けている高齢者でありますので、現在一般 の高齢者が利用できる制度はありません。交通費の経費負担軽減ということからもこれらの対応につ いては、これから進めることにしております公共交通体系のあり方を検討する中で考えていくことに しております。   第4項目め、プール利用環境についての1点目、防火用水兼児童プール等の県条例による利用制 限に対し、市ではどのように対応するかとのお尋ねについてでありますが、県条例の制限を受ける50 立方メートル以上のプールで来年度開設したいとする箇所は、荒川地区が5カ所、神林地区が2カ所 予定しております。開設を予定するプールについては、プールの安全管理、水質検査などの衛生管理 の実施、監視員の設置については常時2名以上の監視体制がとれるよう地元集落と協議し、必要な指 導を行ってまいります。   次に2点目、河川利用について、国土交通省との調整は進んでいるかとのお尋ねについては、教 育長に答弁をいたさせます。 〇副議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) それでは、私のほうから4項目め、プール利用環境についての2点目、河 川利用について、国土交通省との調整は進んでいるかとのお尋ねについてご答弁を申し上げます。   昨年の9月定例会におきましても議員のご質問にお答えする中で、子供たちの遊泳場所について は地域の皆さんのご意見を拝聴し、施設の状況等を見きわめながら、小学校のプール開放や河川を活 用した遊泳についても国土交通省との調整を図ってまいりたい、こう答弁を申し上げたところであり ますが、荒川地区における平成21年度のプールの関係につきましては、温水プールが6月1日から9 月20日まで開設する予定であること、また各集落の防火水槽兼用プールについては、50立方メートル 以上のものが3カ所ふえ、全体で13カ所から16カ所になる予定でありますので、子供たちの遊泳につ きましては安全面を考慮した場合、これらの施設利用が望ましい、こう考えております。   また、河川を利用して豊かな自然の中で水に親しみ、仲間や保護者をはじめとした地域の方々と 一緒に環境美化運動やさまざまな活動を行うことは、地域の自然環境に関心を持ち、あわせて親子の きずなを深め、さらには地域の連帯感をはぐくむ上でも有意義なことであると考えております。この ようなことから今後も河川管理者の国土交通省及び荒川漁業協同組合のご協力をいただきながら、金 屋小学校でも行われています青空教室のようなものがほかの学校にも拡大できればいいなと、こう考 えております。   以上であります。 〇副議長(三田敏秋君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) ありがとうございました。それでは、再質問をさせていただきます。   1番の財政指標についてでございますが、昨年11月の市報も私も確認させていただいておりまし たが、改めてこの議会において当市の財政の健全化を確認をさせていただいたわけであります。ただ 1点だけ、将来負担比率に関しましては調べますと、全国の市町村の平均値が110.4%ということで、 当市が196.8%になっていますので、危険水域とされる数値が350.0%、まだここまでは余裕があるも のの、見方によれば標準的な収入の約2年分が借金の返済分として当市に残っているというふうなこ とも言えるのではないかなというふうなことで、今後この辺の数値をさらに上げないように努力して いただきたいというふうなことを前提に、2番のほうの再質問をさせていただきたいと思います。   @の桧原のごみ焼却場についてですが、今検討委員会によって各種検討をされているというふう なお話でございましたが、どのような設備を検討されているか、具体的なものはお示しいただけるで しょうか。焼却場としてのシステムということになりますけれども。 〇副議長(三田敏秋君) 答弁者は。   環境衛生課長。 〇市民部環境衛生課長(本間太一君) 先ほど市長の答弁にもありましたけれども、検討委員会立ち 上げまして、広域事務組合からの引き継いだ資料を村上市の建設計画とするということで意思統一を 図ったところでございますが、この報告書の中で可燃ごみ処理施設、焼却施設でございますが、これ につきましてはガス化溶融方式、それと焼却炉プラス灰溶融方式と、この2点、その中でもまた細か く言いますと、ストーカー方式だとか流動床方式だとかシャフト式だとか分かれますけれども、これ らの中から当市に一番合う施設を検討していくということでございます。 〇副議長(三田敏秋君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) 今おっしゃった設備の中にちょっと私がいろいろ周辺からお聞きしている溶 鉱炉型ごみ処理施設というふうな施設が入っていますか。 〇副議長(三田敏秋君) 環境衛生課長。 〇市民部環境衛生課長(本間太一君) 溶融方式の中に含まれます。 〇副議長(三田敏秋君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) 私が聞いている範囲では、この溶融炉方式を用いると、いわゆる今荒沢にあ る最終焼却灰ですか、これを再燃させることによって20分の1くらいに再処理ができるというふうな 話を聞いているのですが、それは可能な施設なのでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 環境衛生課長。 〇市民部環境衛生課長(本間太一君) お答えします。   溶融炉方式にももろもろございますけれども、コークスベッド方式というものを採用した場合は、 現在は可能だろうというふうに考えられます。 〇副議長(三田敏秋君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) 現在村上市にありますこの最終処分灰と言えばいいのでしょうか、これを プールする場所というのは何カ所ございますか。 〇副議長(三田敏秋君) 環境衛生課長。 〇市民部環境衛生課長(本間太一君) 2カ所ございます。1カ所は、荒川郷のごみ処理場内、それ と旧朝日地区の荒沢地内にあります最終処分場、この2カ所でございます。 〇副議長(三田敏秋君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) 今おっしゃった2カ所の処分場の今後の最終灰の備蓄、稼働年数といいます か、どの程度の年数ございますか。 〇副議長(三田敏秋君) 環境衛生課長。 〇市民部環境衛生課長(本間太一君) 今までお話の中では、平成26年度ということで目標を定めて おります。 〇副議長(三田敏秋君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) わかりました。   もう一点、この溶融炉型について確認なのですが、これも聞くところによりますと、今新潟の旧 巻地区に同型のものが設置されているということで、三条地区の水害等で発生した自然災害ごみとい いますか、これを分別せずに一気に焼却し、そこから残ってくるのは鉄分だけだというふうなことで、 焼却能力については、こういう災害時のごみ焼却を処分するにはうってつけといいますか、分別の不 可能な状態になったものを分別できる機能があるというふうなことが言われていましたが、今このご み焼却の検討委員会で挙がっているものについてもこのような能力を備えてあるというふうに考えて いいでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 環境衛生課長。 〇市民部環境衛生課長(本間太一君) 旧巻地区の焼却炉、鎧潟のクリーンセンターといいますが、 そこであれば大きさは制限されてくると思いますけれども、鉄類、それと通常の可燃物あるいは材木 等の大きなもの、これらのものが混合処理可能だというふうに考えられております。 〇副議長(三田敏秋君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) ありがとうございます。   見方を変えさせて質問をさせていただきます。去る2月16日、村上地域振興局の主催で上越市の バイオタウン構想の視察に同僚議員、かなりの人数の方々と行ってまいりましたが、この上越市のバ イオマスタウンについての取り組みについては、市長さん、ご存じでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 知っております。 〇副議長(三田敏秋君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) このときに私が注目してきた一点がバイオガス化をするための生ごみを収集 するというくだりで職員の説明があったのですが、生ごみです、たばこだとかああいう生ごみに属さ ないというか、バイオガスをつくるための生ごみに属さないものを100%分別してバイオガス化を図 る生ごみを生産していると、生産というのか、分別しているというふうな話でございまして、上越市 ではこれを実施するに当たり、地域住民に500回を超える説明会をしたというふうなことで、これに ついては市のほうでしっかりとしたバイオガス化をやるのだという強い意思、そしてまた上越市のこ の地域の方たちがそのバイオガス化を導入することによって将来自分たちが得られる環境型社会への 安心感といいますか、これをしっかり理解した、行政と地域の意思が合致した結果だろうと、このよ うに感じてきました。生ごみの活用、下水汚泥の活用、未利用間伐材等の森林資源の再利用、そして また廃油の再利用と、これらがうまく循環する循環型社会にはなくてはならない構想だというふうに 感じてまいりました。我が村上市においてもこの家庭ごみ、生ごみを回収して、家庭肥料にして市民 の皆さんに提供したいというふうなことを本気で考えている業者さんもあります。このような背景の 中で市長さんにお伺いしますが、今桧原のごみ焼却場についてもいろいろ手法があるのだというふう なことでお話をお聞きしました。市長さんが常日ごろおっしゃる地域との協働を実現する意味でも行 政がひとりよがりで焼却場の施設を推し進めるのではなくて、地域の人たちとまたは地域の関連業者 の方たちにも事業の参加を呼びかけ、広範囲にこの地域に適切な施設、今言った溶融炉型の焼却場で す、それとともにまた地域循環型のためには生ごみ等を循環させる、また木の間伐材等を再利用して 燃料にする、これらの方法をうまくマッチさせて、将来のこの村上市の循環型社会の形成に寄与する ような方向づけを検討していけないか、このように考えておりますが、市長のお考えをお聞かせくだ さい。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) このごみ処理場には先ほど説明いたしましたとおり、広域事務組合からずっ と検討委員会で話し合われてきたことでありますし、また今村上市新ごみ処理場建設検討委員会とい うようなものを立ち上げて検討をしようとしておりますので、それらの機会にやはり説明をし、そし て意見を聞く必要があるだろうと、そのように考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) ぜひ検討委員会にもっともっと限られたメンバーだけではなくて、市民の中 のいろんな情報を考え、これらを集約、集める努力をしていただきたいと、このようにお願いしてお きたいと思います。   次に、A番の質問に入らせていただきたいと思いますが、Aのほうの下水道の普及率及び水洗化 率ということで質問させていただきましたが、下水道において健全な運営をしていくために下水道の 普及率、これについては当村上市では最低何%以上の水洗化率が必要かと、このような数値はあるの だと思うのですが、その辺の数値についてはおわかりになりますか。 〇副議長(三田敏秋君) 上下水道部長。 〇上下水道部長(鈴木文雄君) 普及率、水洗化率は、現在の状況はございますけれども、将来の理 想とする水洗化率というのは、私ども合併に際しまして維持管理を賄えるような料金体系というよう なことで考えていますので、できれば水洗化率、現在63%でございますが、80%以上に加入していた だければ、それらも賄えるのではないかなというふうに推測しています。 〇副議長(三田敏秋君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) 普及率もまだ残っているわけでありますが、ただ普及が進んだところについ ては、即座にこの80%に近い水洗化率がやはり望ましいのだろうと思っておりますが。ところで、国 の21年度予算で環境省から交付される健全な水環境に資する浄化槽の整備推進のために環境型社会形 成推進交付金または内閣府においても地域再生基盤交付金でしょうか、これらが140億相当の予算計 上されているというふうな資料を目にしたのですが、この件についてはご承知でしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 下水道課長。 〇上下水道部下水道課長(船山三喜雄君) 通達等では、そういったことは拝見しております。 〇副議長(三田敏秋君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) 何を言わんかといいますと、まだ合併した当市においては、23%強の未整備 地区があるわけです、下水に関して。これに対してやはり地域住民の生活の平等性を考えれば、いち 早く下水道化を推進するのが行政の務めだろうと、このように思っておりますが、今言った環境省の 予算だとか、これは下水道の推進事業がまだ進まない箇所、ここに対して公共下水ではなく、各家庭 の浄化槽化を促進するというふうなことに対して予算をつけようというふうな事業であるかと私は理 解して資料を確認していたのですけれども、これについてはそれで間違いないでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 下水道課長。 〇上下水道部下水道課長(船山三喜雄君) 議員のおっしゃるとおり環境省のほうからの出ているも のにつきましては、個別の浄化槽の推進ということでありますし、あと下水道の区域だとかと住み分 けをするというようなことで、その環境省のほうではそういったものがなされているというふうに理 解しております。 〇副議長(三田敏秋君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) 仮にこういう事業費予算を使うことができたとすれば、公共下水に対しても 当然供用が開始すれば下水道料金がかかってきますが、これらの浄化槽を設置する、その後の維持管 理費、これはもう下水道同等の経費で地域住民の経費負担をするということができるのであれば、環 境的には公共下水道を利用する方も浄化槽を利用する方も同等な負担で、しかも水洗化の普及がそれ なりに早まるというふうなことを私は考えているのですけれども、仮にこのような考え方は進められ るのでしょうか、当市においてということなのですが。これ市長。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今のご質問、荒川地区ということでよろしいですか。 〇5番(川村敏晴君) いやいや、全地域ということです。 〇市長(大滝平正君) 例えば荒川地区においても今下水道の整備を順次進めておるわけでございま して、そんな長くない時期に完了するというような見込みでありますので、このまんまあの事業計画 でやらせていただきたいなと。もう一つは、我々が下水道整備をしても加入していただかないと何も ならないわけなので、特にこんなこと言って悪いのですけれども、議員の地区においてもう少し下水 道の加入率を上げていただければありがたいなと思っておりますので、よろしくお願いします。 〇副議長(三田敏秋君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) おっしゃられるとおりであります。ですから、何をか言わんとすると、今こ れから残っている地域を下水道事業で、当然ながら完成してからもランニングコストかかるわけです ので、その辺を考慮して80%近くまで事業が進み、残った方々にこの浄化槽というのは不公平感があ るものなのか、それでその下水処理としては同等であれば、やはり早く水洗化を提供したほうが行政 としては住民サービスにつながるだろうというふうなこととやはり今後の下水道事業の円滑な推進の ために今未接続のおっしゃられました地域に対しての今以上の整備推進を強化する働きをしていく必 要がある、このように思っておりますので、その辺も行政の手法に力を尽くしていただきたいと、こ のようなことをお伺いしたかったのでありますが。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 下水道で今やっているわけでございますけれども、下水道はいわゆるメンテ ナンス等は市で当然やるわけでございますけれども、浄化槽等については個人で、恐らくそれをその 制度にのっとって市で何らかの形で補助事業としてやったらどうかというようなことかと思いますが、 その点については詳細については課長、要するにどのくらい差があるかということでしょう。 〇5番(川村敏晴君) そうです。 〇副議長(三田敏秋君) 下水道課長。 〇上下水道部下水道課長(船山三喜雄君) 設置する費用に関しては、下水道のほうとそれから合併 浄化槽と比較はできない状態でありますけれども、使用料に関しましては、今のところ旧村上市の料 金体系が一番市内では安いわけですけれども、そういったものと合併浄化槽の年間の維持管理費を比 較した場合は、若干村上市の旧使用料のほうが安く上がっているという状況であります。ただ、その 設置費用というふうなものにつきましては、片方は市でやっていますし、合併浄化槽は個人が設置、 そこに補助というふうな制度もありますけれども、そういったことでやっていますので、一概に比較 はできないかと思っております。 〇副議長(三田敏秋君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) 今先ほど言った国の助成交付金、これらがそういう合併浄化槽の普及に活用 できるのではないかなというふうな思いで今聞かせてもらったのですが、今ある下水道計画を継続す ることがやはりより地域住民の公平感につながると、普及率につなげることが事業の健全化を安定さ せるためには必要だということで、なお一層普及率の向上に努力していただきたいと思います。   それでは、次の再質問をさせていただきますが、B、特別会計の件でございますが、なかなかみ どりの里、蒲萄スキー場、あらかわゴルフ場の設立経緯については、それぞれ地域の事情等、当時の 時代背景があったということは理解しておりますが、やはりこれらについても健全経営を目指しなが ら、我々行政の管理下に負っていく必要がしばらくは続くのだろうなと思います。なかなか指定管理 者制度に移行するのも厳しい部分があるのかなと思っております。その中で先ほど市長さんもおっし ゃっていましたが、学校教育の中でスキー場に関しては活用していきたいというふうなことでござい ますが、私も先週、最終日の前の日に蒲萄スキー場を滑らせていただきました。非常に頂上へ行くと 景色のいいスキー場で初めて滑ったのですが、雪質はちょっと最低だったのですけれども、時期的に 最低だったのですが、そんな中でみどりの里の宿泊施設等も含めてなのですが、学校教育の中で大い に活用を図るべきだというふうな思いの中からどうなのでしょうか、これスキー場に関しては小中学 生は全日無料というふうな格好で、またスキーウエアだとかスキーについてはうちにもそうなのです けれども、子供が小さいときに使ったものというのは結構家庭内でプールされているものいっぱいあ るのだろうと思うのです。それらを皆さんに提供いただいて、スキー場で管理しながらすべて無料で 貸し出すというふうなことで、また学校の教育の時間を縫って村上市の特色ある教育の一つとして冬 場のスポーツ、健康づくりだとかいろんな面でスキーの普及を図るというふうなことは考えられない ものでしょうか、お聞きします。 〇副議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) それでは、スキー場の関係の学校の利用者の関係でありますけれども、お っしゃるように今旧朝日地区の皆さんは、これは地元でありました。そのほかの地区の場合、今まで の流れちょっと申し上げますと、初心者向けのやっぱりコースがどうだというような関係、あるいは 今議員おっしゃるように用具の関係がやっぱり一式レンタルでないとまずいというような、そういう いわゆる用具が不足しているといいますか、そういうふうな関係あったりしてわかぶなのほうを利用 させていただいている小学校もあるわけです。その辺おっしゃるように今後コースを初心者用に整備 するというのは、これもまた大変な問題あるのでしょうけれども、その辺も管理者と相談する意向は あるのでしょうけれども、その辺もうちょっと柔軟的に今おっしゃるようにスキーなんかも確かにそ れぞれのお宅にあるのが、寄附なんかしてくださる人もたくさんいらっしゃるかもしれません。その 辺も含めながら今後の課題にさせていただきたいと、こう思います。 〇副議長(三田敏秋君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) ぜひ教育上、大いに子供たちに活用できる環境をつくっていただきたいと、 このように思います。ちょっと飛ばします、時間がなくなりましたので。   3番目の高齢者の福祉問題について再質問させていただきますが、この待機者問題についてなの ですけれども、先般区長さんたちの会議に参加させていただいたときに民生委員も兼ねる区長さんも いらっしゃいましたが、ひとり暮らしの高齢者や老老介護の方たちに定期的にお邪魔しているという ふうな区長さんもおりまして、その方たちがお邪魔した後に介護状態の保護を受けている方でなくて も急に足腰が立たなくなって寝たきりになったのだと。しばらくたってまたお邪魔すると、もう電話 もできない状態で救急車を呼んで区長さんが対処したというふうな話が結構出てまいりました。こん な中で各地域にはそれぞれ地域包括支援センターというのが設置されていると思うのですが、この支 援センターの具体的な業務といいますか、活動内容についてお答え願いたいと思います。 〇副議長(三田敏秋君) 介護高齢課長。 〇福祉保健部介護高齢課長(西村 治君) お答えします。   地域包括支援センターの業務につきましては、高齢者の総合相談ということで、実態把握、それ から各保健福祉サービスのプランというか、その方の対象者に合ったプランということで特定高齢者、 それから一般高齢者等に対する予防プランの作成、それから権利擁護関係、それと実際の介護サービ ス事業者に対する指導というか、総括的な面でのそういう対応をしている機関であります。 〇副議長(三田敏秋君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) 介護サービス事業者に対しての総括的な指導、運営というようなことでござ いますが、この待機者問題について何度か課長にもお話しした経緯がありますが、いわゆる包括支援 センターの活用がもう少しうまく使う必要があるのではないかという思いがあるのですが、国のほう では今大型介護施設の建設は控えている状態の中で、小規模多機能介護施設というふうなものを民間 事業者に運営してもらうというふうな動きになってきつつあるのではないかなと、このように拝見し ているのですが、そんな中で幾つか当地にも小規模多機能の施設がございますが、これらの方たちが、 やはり介護を要する方たちの支援を求めている方たちがいるにもかかわらず、その辺の情報がタイム リーに得られないというふうな意見が結構聞かれます。その辺を改善するには、やはりこの地域包括 支援センターが有効な機能をしていない現状があるのではないかなというふうな感じがするのですが、 これについてはどうお考えでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 介護高齢課長。 〇福祉保健部介護高齢課長(西村 治君) 一つには、窓口に来られた〔質問終了時間5分前の予告 ブザーあり〕お客さんに対しまして、介護サービスガイドというものを用意してございます。各支所 にも置いてありますが、この中で今ほど話がありました小規模多機能型居宅介護につきましても事業 所名とか入れさせていただいて、こういうサービス内容ですというようなことを説明しておりますし、 あるいは新しいサービスですので、介護支援専門員の連絡会議等でもこういった新たな事業について はこういう事業内容だとかそういったことで一応制度の中身等については説明しております。 〇副議長(三田敏秋君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) この小規模多機能、地域介護という考え方の中で、今団塊の世代の方たちが 衣食をする中で健康で在宅する方たちがふえてきている中で、地域介護を必要とする方たちも地域に 各集落にいっぱいふえていると。そんな中で地域の方たちにヘルパー等の資格を取っていただいて、 地域ごとにその地域の要介護、要支援の方たちが集う実質的な地域の茶の間みたいなことをやってい きたいというふうな、こういう介護事業者の方の意見なのですが、こういう意見があるのですが、そ れに対して行政側としては地域の方たちに広くヘルパーの講習を受ける機会をつくるだとかそういう 支援がやっぱり必要になってくると思うのです。地域の空き家をその地域の要介護、要支援の方たち が集える場所に提供していく、こういうことも行政の力がなければなかなか進まないことだろうと思 っておりますが、これらに対する地域介護の進展を図る上で市長として行政としてやれる協力という ことについていかがお考えかお聞かせ願いたいと思います。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) やはりこれからはおっしゃるとおり地域の茶の間というようなものを普及さ せていく必要があるだろうと考えております。そこに集まって、そしていろいろなことを話したり、 また健康相談をしたり健康診断をしたりというようなことで健康を保つようなあるいは生きがいの対 策の一環としてもそういうような地域の茶の間的存在をこれからふやしていく必要がある、取り組み をしていく必要があるだろうと考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) ちょっと時間もなくなってきましたので、最後に4番のプールの件で1つ確 認をさせていただきますが、ことしは16カ所ある学校プール、これは21年度は全部開放されるという ふうなご答弁だったということでよろしいでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 学校プールの開放ではなくて、50立方以上のいわゆる県条例に基づくプー ルが3カ所ふえて6カ所になったと。50立方以下のものが例年どおり10カ所あるので、3カ所ふえて 16カ所開くと。それから、温水プールのほうが昨年度は工事の関係で遅れていましたけれども、開館 日数は平常どおり6月1日から開くと、期間がふえたと。できるものであれば安全性を考えればそう いうところで利用していただきたい。荒川の利用の問題はこれは別で、時間があればまたゆっくり話 しさせていただきたいと思います。 〇副議長(三田敏秋君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) ありがとうございました。ちょっと段取りがうまくいかず話が半端になった ところもありますが、私の質問はこれで終わらせていただきたいと思います。ありがとうございまし た。(拍手) 〇副議長(三田敏秋君) これで川村敏晴君の一般質問を終わります。                                              〇副議長(三田敏秋君) 本日はこれで散会いたします。   あすは午後1時から一般質問を行いますので、定刻までにご参集ください。   長時間大変ご苦労さまでございました。           午後 3時49分  散 会