平成20年村上市議会第3回定例会会議録(第2号) 〇議事日程 第2号 平成20年12月5日(金曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  一般質問                                              〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(28名)    1番   板  垣  千 代 子  君     2番   鈴  木  い せ 子  君    3番   本  間  清  人  君     4番   板  垣  栄  一  君    5番   川  村  敏  晴  君     6番   冨  樫  宇 栄 一  君    7番   中  山  悌  一  君     8番   小  杉  和  也  君    9番   山  田  昭  夫  君    11番   平  山     耕  君   12番   川  崎  健  二  君    13番   木  村  貞  雄  君   14番   三  田  敏  秋  君    15番   小  池     晃  君   16番   姫  路     敏  君    17番   長 谷 川     孝  君   18番   滝  沢  武  司  君    19番   小  林  重  平  君   20番   小  田  信  人  君    22番   相  馬  エ  イ  君   23番   大  滝  国  吉  君    24番   瀬  賀  秀  雄  君   25番   小  野  七 五 三  君    26番   石  嶋  修  平  君   27番   大  滝  久  志  君    28番   山  田     勉  君   29番   板  垣  一  徳  君    30番   佐  藤  宮  吉  君                                              〇欠席議員(2名)   10番   齋  藤  信 一 郎  君    21番   岩  倉  幸  治  君                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    大   滝   平   正   君        副  市  長    鈴   木   源左衛門    君        総 務 部 長    小   田   吉   雄   君        総務部総務課長    斎   藤   甲   三   君        総務部財政課長    渡   辺   成   一   君        企 画 部 長    小   田   貞   明   君        企  画  部                   相   馬   正   喜   君        政策推進課長        企  画  部                   菅   井   晋   一   君        情報政策課長        市 民 部 長    阿   部   正   一   君        福祉保健部長     小   田       均   君        福祉保健部                   西   村       治   君        介護高齢課長        福祉保健部                   吉   川       強   君        社会福祉課長        産業観光部長     増   子   太   平   君        産業観光部                   竹   内   友   二   君        農林水産課長        産業観光部                   瀬   賀       功   君        商工観光課長        都市整備部長     須   田       徹   君        上下水道部長     鈴   木   文   雄   君        会計管理者      吉   村   澄   子   君        選管委書記長        監 査 委 員    佐   藤   正   幸   君        事 務 局 長        農業委員会                   渡   辺   正   信   君        事 務 局 長        教  育  長    寺   社   四   男   君        教 育 部 長    小   野   泰   三   君        教  育  部                   大   滝   和   春   君        学校教育課長        教  育  部                   百   武   勇   一   君        生涯学習課長        教  育  部                   斎   藤   敏   夫   君        スポーツ振興課長        荒川支所長      平   野   俊   之   君        神林支所長      田   村       豊   君        朝日支所長      板   垣   一   弘   君        山北支所長      佐   藤   壮   一   君        消  防  長    佐   藤   秀   明   君        消 防 本 部                   小   田   幸   男   君        警 防 課 長                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    忠       隆   司        議 事 係 長    建   部   昌   文        書     記    石   井   美   紀           午前10時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) ただいまの出席議員数は27名です。欠席の届け出ある者2名、遅参1名です。 定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。   本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願 いいたします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、4番、板垣栄一君、22番、相馬エイさんを指名い たします。ご了承願います。                                              日程第2 一般質問 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第2、一般質問を行います。   質問の順序は、お手元に配付の一般質問通告書のとおり通告順に行います。   なお、今定例会の一般質問通告者は20名でしたので、本日の一般質問は5名を予定しております。 ご了承願います。   最初に、16番、姫路敏君の一般質問を許します。   姫路敏君。           〔16番 姫路 敏君登壇〕 〇16番(姫路 敏君) おはようございます。12月議会最初の一般質問トップバッターでございます。 議長のお許しが得られましたので、これから一般質問を行いますが、私の今回の一般質問は、6月定 例議会とあと9月の定例議会と2度にわたって市長に一般質問を行ってきました。その内容について、 全体的なところでどのように行政が対応してくれたのか、しようとしているのか、ここを問いたいと、 こういうことでございます。   とりわけ6月定例会では、市長の政策について、これはスギトピアの非常に厳しい状況だと言わ れておりました。再生計画をこれから立てていくのだよと、県も一緒になってやっていくのだよと、 こういうふうに言っておられました。それで、その後議会にも説明もすると、そしてまた公開もして いくというようなことを言われておりましたが、一向にしてその方向性が見えてこないということで、 私のほうからこれについても質問したいと。   9月の定例会では情報化社会の構築について、その中でも神林地区のほうは、本年度、来年度と 整備を予定はしておったのですが、一向に進まないと。これも9月の定例議会では、神林地区のほう では瀬賀議員のほうからも市長のほうには質問ございましたが、含めてその方向性を問いたいと、こ ういうふうに思っております。また、情報化社会、携帯電話を利用した中で、どれだけその恩恵をみ んなで享受できているのか、これも含めて聞いていきたいと思います。   答弁は、当初簡潔にお願いしたいのですが、再質問でいろいろと聞いていきたいと思いますが、 よろしくお願いいたします。お願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) おはようございます。それでは、姫路議員の過去の一般質問全般についての 取り扱いについてのご質問に順次お答えをいたします。   初めに、1項目めの6月定例会における市長の政策についてのスギトピア岩船の事業再建につい てでありますが、本件につきましては住民監査請求の提出がありましたが、昨日監査結果が公表され ましたので、議員各位にもその写しを送付させていただいております。大変ご心配をおかけいたしま した。   このたびスギトピア岩船からスポンサー企業となる企業との経営面での合意が調った旨の連絡が ありました。協力企業につきましては、栃木県矢板市に本社を置く株式会社トーセンであります。直 営10工場、提携7社で、国産材加工工場としては全国屈指と聞いております。11月25日に株式会社 トーセンは、新潟北部木材加工協同組合、いわゆるスギトピア岩船に加入し、経営の抜本的見直しを 行うとともに、新しい再建計画のもとに、地域の木材、製材業者と連携を深め、地域林業の振興に全 面協力するとのことでございます。今後必要によっては雇用拡大を図るとのことでありますので、本 市としても今後とも可能な限り支援を行うこととしております。   続きまして、木材業製材業育成振興事業補助金に関してでありますが、この事業は越後杉ブラン ド認証工場みずからが積極的に人材育成や木材需要拡大に取り組むよう促し、木材業、製材業の産業 育成を図ることを目的として実施されているものであります。事業内容では3事業に分かれておりま すが、主な事業としては越後杉安定確保支援事業でありまして、これは県産材安定確保に係る経費補 助として、素材供給量1立方メートル当たり県が1,000円程度、市がその半分の500円程度、合計で1, 500円程度を補助するものであります。この事業の実施主体は、越後杉ブランド材を年間300立方メー トル以上生産するいわゆる中核的越後杉ブランド認証工場となりまして、当市内では3事業体が該当 をいたしております。予算執行状況といたしましては、現在は執行しておりません。これから今年度 の実績を把握し、3月末までになろうかと思いますが、検査確認後交付する予定となっております。 また、本事業の対象事業体につきましては、認証工場3事業体に対し、市主催の説明会を開催し、事 業内容の説明を行いましたし、また県内には9事業体がございます。この9事業体に対しましても、 県木材組合連合会主催の説明会も開催されております。現在各事業体ともに申請準備を進めていると ころであります。今後とも円滑な事業実施が図られますよう努めたいと考えておりますので、ご理解 をいただきたいと思います。   次に、2項目めの9月定例会における情報化社会の構築についての1点目、神林地区の情報通信 基盤整備計画の進「状況のお尋ねについてでありますが、現在新村上市の情報通信のあるべき姿と整 備目標などについて定める村上市地域情報化基本計画の策定作業を進めているところであり、ご質問 の神林地区の情報通信基盤整備計画についてもその方向性が示されるものと考えております。策定に 当たりましては、市民アンケートなどによる要望、意見を踏まえつつ、民間有識者を中心とする村上 市地域情報化基本計画策定委員会にご審議をお願いしているところでございます。なお、11月28日に 神林区長会においてもその旨を説明をさせていただいております。   次に2点目、携帯電話を利用した情報通信の推進についてのお尋ねでありますが、携帯電話は最 も身近な情報端末であり、情報化を進める上で有効な機器と考えております。代表的なものとして、 防災、防犯、交通情報を発信しているむらかみ防災・防犯情報ネットは、9月以降の新規登録者が約 600人で、合計登録者数は6,900人を超えております。今後もより多くの市民の方々に利用していただ くよう広報等を通じて登録者の拡大を目指すとともに、市民向けの一般的な行政情報の伝達や観光客 向けの市内観光情報提供システムの構築など多様な分野での利活用について研究してまいりたいと存 じますので、よろしくお願いをいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) ご苦労さまでございます。ありがとうございます。   質問に入る前に、私も市内の中小企業組立工場とかそういったところにちょっと理事で入ってい たりしていて、11月の6日の日にこちらの増子部長と、あと商工会議所の専務理事とか一緒になって 意見交換をやった経緯がございます。いわゆる年度内に非常に厳しい状況なので、市として制度資金 の早急な対応できないかということで、それをお持ち帰り願って、市長とお話しした上で早急に対応 してくれたことに感謝申し上げます。ありがとうございます。増子部長のほうもありがとうございま した。   それで、私のほうからは、6月、9月と質問する中で、市長の答弁の中ではいつも「ああ、すば らしいですね」とか「すばらしいですね」と、「いい提案ですね」と「やりたいですね」と期待をそ そるような答弁がどんどん出てくるわけです。私もではこれはいけるのではないかと思うは思うので すが、その後一向に進まないというような気配が感じるのです。やっているのかもしれませんけれど も、なかなか結果が見えてこない、状況が見えてこないのかもしれないのですが、この辺は市長とし てどのような考え方しておりますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 6月、9月定例会2回私経験をいたしました。議員の皆さんからいろいろな ご提言をいただきまして、本当に私も同感あるいは感銘をいたすものも非常に多くあるわけでござい ます。   しかしながら、いかんせんまだ就任してから7カ月くらいしかたっておらないわけでございます ので、事業の完遂あるいは完成に至るまでにはまだ時間がかかる問題もありますので、できるところ から順次やらせていただきたい。議員のご提案の趣旨は十分に理解をしている点が多くありますので、 それらについても十分に検討を加えていきたいと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 今の麻生総理大臣みたいにならないように頑張ってもらいたいのですけれど も。   とりあえず9月議会で、先ほど私演壇でも申し上げましたが、神林地区のほう、この情報通信の 基盤整備、これは本来予定でいくと本年度と来年度と2カ年にわたってやろうではないかという予定 は立っておりましたが、9月議会でも瀬賀秀雄議員の答弁に、行政側としてみれば事業プラン自体が 大ざっぱであったと、したがって県のほうの指導も受けると、こういう状態の中で過疎債の予算化が 難しいという答弁なさっております。したがって、もうちょっと煮詰めないと先にわからないと。い わゆる来年度からもやるという答弁はいただいてなかったはずです、この中では。いや、頑張ってい きますという答えを出したかと思いますが、今答弁を聞いた限り、やっぱり似たような感じがするの ですが、来年からできるのかできないのか、やるのかやらないのか、ここをしっかりとちょっと教え たいただきたいのです。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) この神林地区のいわゆる情報基盤整備、光ファイバーも含めまして、防災も 含めましてでございますが、前からお答えをさせていただいておりますように、朝日、山北の地域と は非常に大きな違いがあるわけでございます。1つは、JAがいわゆる防災等に入っているというこ ともありますし、また集落の集落施設までには光ファイバーが敷設されている。それを各家庭に1軒 ずつ敷設していくには非常に対応が難しいようなところもありますので、何が必要で、どういうふう にしたら最少の経費で最大限の効果が発揮できる神林地区のネットワークシステムが構築できるかと いうことを今先ほど申し上げました協議会で協議をしているということでございますので、やらない ということではなくて、どういうふうな形態でやったら一番住民が望んでいるようなこと、そして経 費がかからないでできるかと、それを今検討しているということでご理解をいただきたいと思ってお ります。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 内容はそれぞれあろうかと思います。できますか、来年の事業として事業化 できますか、予算に立てられますか。その内容は、それは行政側で一生懸命やってもらえばいいので す。待っているほうは、やるのかやらないのか、これだけです。それだけ教えてください。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 平成21年度予算には非常に難しい面があると考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) わかりました。とりあえずそれを先に言ってもらったほうがすっきりしてい いのです、21年度は間に合わないと。それを間に合わないと言うのが悪いような言い方で遠回しに言 うと信頼を失うことになると。間に合わないのだったら間に合わない。でも、それで納得するかどう かは別な問題ですが。そういうことをしっかりと言ってもらいたいと思います。   9月議会でも現在ユージャパン政策でユビキタスの政策をやっております。このユビキタスとい う意味、この意味はもうご存じだと思いますが、教育長、わかりますか。寺社教育長。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 用語そのものが何かイタリア語、何とか語などというようなことでありま すけれども、何となくはわかりますが、きちんと日本語に直して出せと言うとちょっと存じ上げませ ん。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) これは、総務省で通信産業きってのやっていることです。ユビキタス社会の 構築。これは、いつでも、どこでも、だれでもということで、遍在という意味ですね。どこでもでき る。いわゆる利用端末にしてみれば、携帯電話のことを指差してくるのだろうとは思いますが、こう いった内容で今政府で取り組もうとしております。   村上市は、情報ネットという形の中で、先ほど答弁で6,900人の登録者がいると。市長は、9月 に登録していないと言っていましたが、登録なされましたか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) その日のうちに登録いたしました。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 副市長も登録なさっていますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 登録しています。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) これは、やっぱり非常にいいシステムだと思います。防犯上、そしてまた警 察の交通の取り締まりの予定も入ってきたりして非常にいい情報だと思います。私は、こういうよう な情報を村上市でしっかりと出して、そして市民に情報を与えてもらいたいと。   それで、確かにこの情報ネットの中で携帯電話のメールでいろんなことがあるかと思いますが、 1つは犯罪を誘発する場合もございます。5月の末に第一中学校でいろいろと問題ございましたね、 教育長。この問題はどうなったかわかりませんが、これに関してみればメールでのやりとりが最初の 発端になっていると聞いておりますが、どうですか、その辺は、教育長。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 要因そのものがメールそのもの自体というようなこととはとらえておりま せんが、それも大きな要因だったと。それは、長い間でいろんな要素が積み重なったもので、あの事 件そのものが突然降ってわいたわけではありませんので、それも1つの要因、大きい要因と言ったほ うがいいのでしょうか。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 私のほうにもそういう話は入ってきているのですが、いわゆるメールによる いじめですよね。例えば「死ね、死ね、死ね」とか「このやろう、このやろう」とか「あほう、あほ う、あほう」とか、例えばの話。そういうようなものがメールの中でやりとりがあって、非常に不愉 快な気持ちにならせるというか、相手を。そういうやりとりもメールの中であったりするのです。   また、携帯電話そのものが今2006年度からつなぎっ放しということで、定額料金でつなぎっ放し ということで、インターネットを見ることができるようになっております。そういったような観点の 中で言うと、子供たちに非常に悪い情報も流れたりすることがございます。そういったものも犯罪を 誘発することがございますが、新潟県の妙高市、ことしの11月14日に教育委員会からいわゆる携帯電 話は子供には義務教育の間は必要ないということで提言書をまとめると、12月に、そういったものを。 アンケート調査をしたら、何と9割の保護者が必要ないという答えを出してきたと。これを受けて、 今後教育委員会としても考えなくてはいけないと。それが11月14日にいわゆる教育文化ニュースの時 事通信社提供などという、これもインターネットで引っ張ってきたのですが、こういうもの出ていま す。それとあわせて、17日の日、これは村上新聞では携帯高校まで持たせないなどという座談会があ った。やっぱり携帯ということは、便利なのだろうけれども、先ほど言うようにいろんな部分で犯罪 を誘発する部分がございます。私もこういう部分で言うと、携帯電話というのは義務教育の卒業する までの間は要らないのではないかと。もちろん私は子供のときそんなものはないですから、ない。な くても十分勉強もできるし、友達とのコミュニケーションもできるし、幾らでもできる。ただ1つは、 犯罪に巻き込まれるという部分が今最近の社会ではあるので、GPS機能とか携帯電話についていま すので、何かあったらすぐ電話ということもできますが、その辺との帳じりも考えて、どうでしょう か、市長、その辺どういうふうにお思いですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 非常に難しい問題だと思っております。保護者から見れば持たせたくないと いうのが9割ということでございますが、子供たちの立場からすれば恐らくその逆の結果が出るので はないかなと。そのような中で、保護者とか教育関係者があるいはまた行政がどのようなスタンスを とっていくかということは非常にデリケートな問題でありますし、難しい問題だなと考えております が、個人的にはやはり持ってもらいたくないなというのが本音でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) それで、私もどちらかというとそういう携帯電話というのは義務教育終わる までは持っていただきたくないというか、そういう気持ちでおります。   そこで、例えばいわゆる犯罪につながると悪い、要するにこの前、7年ぐらい前ですか、7年、 6年ぐらい前ですか、ちょっと拉致されたりというのもこのかいわいでありましたが、そういったこ とにならないように防犯的なもので「まもるっち」などと市長ご存じですか、「まもるっち」。わか らない。   これ東京の品川区で4年前から採用していて、小中学生全員に貸与しているのです。何かあった ら引っ張るとブザーが鳴ると同時にそれがセキュリティーとして入って、その近隣の住民に、例えば 市役所のわきの例えばその辺の体育館で人さらいに遭おうとした、何か子供が危ない状況、ぶっと引 くとブザーが鳴りますよね。同時にこの辺で登録されている大人たちに今体育館の前で子供が危ない、 小学2年生の女の子が危ないというのがみんな電話で入るのです。そうすると駆けつけると。これを 品川区でやっているのです、「まもるっち」というのを。非常に……そしてGPS機能もついている ので、そのまま持っていればどこにいるかわかる。それともう一つは、PHSもついているので、電 話もできる。ただしオプションで3件とか、親と先生と友だちとかぐらいなもので、そんなしょっち ょうそこら辺じゅう話せるものではないのですが、これを持たせておけば、例えばこれを行政で貸与 してやると。恐らく国にそういう補助金があるかどうかちょっと調べてみないとわかりませんが、防 犯面でそういったところをしっかり見詰めて貸与すると。そのかわり子供は義務教育を卒業するまで 携帯電話は皆さんやめましょうやと、ただし中学校3年生の3学期になったら授業の中で携帯電話の 正しい使い方を学校で教えるとか、中学校3年生になったら。まず、電車の中では話しないように、 会議の中、映画館に入ったらバイブあるいは電源を切るように、初歩の初歩です。そういったような ことをしっかりと子供に教えられる授業を設ける。そして、携帯電話は卒業してから、あとは親の判 断で高校生では持つなら持つ。こういうような何か一つ仕組みづくりをこの教育の中で構築できない かということなのです。どうですか、教育長、その辺の考え方、簡潔にお願いしたいのですけれども。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 私ども教育委員会でも小中学校の校長会を通じまして、携帯のメール、特 にプロフの関係なんかでいろんな問題起きましたので、これはもうどこの学校だけを解決すればいい という問題でないということから、いわゆる村上市だけでなくて、圏域の関川村も含めました全児童 生徒に対しまして保護者あてに、いわゆる保護者責任といいますか、対応の今議員がおっしゃるよう なことの大切さを全員児童生徒に配布しました。それで依頼して、いわゆる対応責任というか、そう いうふうなものも含めて携帯の危険性、便利性はもちろんでありますけれども、危険性をしっかりと 家族で話し合っていただきたいというようなことを早目の時期に出しております。   今おっしゃる品川のケースも知っております。それから、妙高市で取り組んでいるケースも存じ 上げておりますけれども、要は「まもるっち」の場合は学校へ持ってきてみんな預けるのです。そし て帰り、要は登下校だけ使うというような方法で、非常にいい方法だと。おっしゃるように必要がな いというとらえ方持っているのですけれども、保護者の認識が非常にまだいろんな認識といいますか、 意識があります。そんなことで、今も検討中でありますけれども、非常に危険性のはらんだ携帯であ りますので、今後ほかの市町村あるいはそういう対応の仕方なんかも検討しながら、できるものであ れば保護者が理解してくれればそんないいことありませんので、要は働いていない児童生徒に与える こと自体、これはもうただの品物ではありませんので、まず保護者としっかりとその辺の認識を深め ながら、危険性も知ってもらいながら、保護者が使い方を知らないという方がたくさんいらっしゃい ますので、その辺を含めながら今後しっかりと検討していきたいと、今はそんな段階でおります。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) ぜひ前向きにとらえていただいて、ちょっと保護者ともいろいろ意見交換し てもらいたいと思います。   それともう一つ、せっかく情報ネット6,300人今超えようとしていますよね。今だれが登録して いるか恐らく市役所のほうではわかりませんですよね、メールでやって、それが登録されて返ってく るというだけですから。これを有料化にしたらどうなるのだと、有料化。例えば細木数子さんの携帯 メール、あれ有名になって、今テレビへ出ていない。占いメール。これ1カ月315円なのです、1カ 月315円。毎日送られてくるパターンもあれば、1週間に1回の部分もあれば、その契約条件。1カ 月315円。それで、4年前にでき上がったとき何人登録されたと思います。50万人。去年、これは私 がそこで見ていたわけではないのですが、話によると300万人を超えたと。300円で300万人、さあ幾 らになるでしょう、9億円です。9億円が細木数子さんのその事業プランの中に入ってくるわけです、 事業所に。そして、それが手数料としてNTTにも支払われるという状態の中です。非常に情報とい うのは、1つは考えようによってはそういう収益性ももたらします。ただ、それがでは300円になっ たらどうなるのか、こういう部分、行政が出しているこういういい情報。例えば300円で6,300人が オーケーしてくれたとします。毎月180万ずつ入りますよね、6,000人だとして、行政に。   そこで問題なのです。私この前福祉部長のほうにちょっとお聞きしましたが、障害者自立支援法 で今行政として全体を負担している総額は4億8,000万。そこで、本来であれば昨年度までは10%の 応益負担がつく。そうすると、単純に考えると4,800万。しかしながら、今現在政府のほうでも余り いい制度ではないというのを気づいたのかわかりませんが、縮小されて5%になった。この村上市で 障害者は2,300万円を行政に払っているのです、応益負担されて、障害者が。障害者というのは、非 常に弱い立場です。どうしても施設を利用しないと生きていけない、物を活用しないと生きていけな い人たちなのです。その人たちから行政は何と2,300万円を取っているのです、この村上市が。どう ですか、市長。私は、この6,000人の情報を与えた中で、300円で180万掛けることの12カ月、2,000万 何がしかになります。それをその人たちに補助してやってもいいではないですかという考え方なので す。これは、情報をとらえようとしている人たちも恐らくそういう趣旨で、目的でやっているのであ ればいいだろうと納得できる300円だと思うのです、月に。そのかわりいろんなプランの中で情報が 携帯電話に入ると。こういうことを考えるのが今後の行政のあり方だと思うのです。自治体のトップ がそこを見きわめてやると。これが本来の行政、これからの地方自治、自立のためのやり方なのだと 私は思いますが、市長どうですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) むらかみ防災・防犯情報ネット6,900人今加入しておりますが、そこから300 円をいただいて、そして別なところに有効に使ったほうがいいのではないかというようなご意見でご ざいます。それができれば非常にいいなと思っておりますが、今細木数子さんの例を出しましたが、 細木数子さんはメジャーですし、また占いという特殊な事情がありますので、果たして防災・防犯ネ ットでご理解いただけるかどうかは別といたしまして、やはり今後はそういう点も十分に行政として 考えていく必要がある、そういう時代に入ったということだけは認識をいたしております。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(小田 均君) ちょっと誤解なさっているようなところもありますので、ちょっと 説明させていただきたいのですけれども。一応市が1割をいただいているのではなくて、いわゆる利 用者と施設のサービスの事業所との契約の中で、いわゆる利用者はその施設のほうにあるいはまた サービス業者に対して1割払っているのであって、市がいただいているものではないということをご 理解いただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 私が言っているのは、利用者がそれだけ払っている現実なのですよというこ とを言っている。村上市でもらうとかそういうことではないのです。それだけ利用者のポケットマ ネーが出ていくわけです。だから、そういう利用者が出した分を市として何とか補てんしてやろうの 財源の話をしているのだ。ありがとうございます、ご指摘。それで、またはそういうふうな情報の使 い方、それをしっかりと見きわめて考えてもらいたいと。   次に、スギトピア岩船の件、市長も今ほど言っておりましたが、9月の決算のときにいろいろ問 題が起きてきた。何で滞納していたことをあれだけ騒ぐのか、市長は何で騒ぐのだと、何で決算審査 で滞納してきたことが何なのだよと、何でそんなに騒がなければならないのだよと。どう思いますか、 そこ。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当然滞納はいいことではございませんので、議員の皆さんが疑問を持ったり あるいは質問したり、早く納めさせなさいというようなことを言うのは当然のこと、当然至極なこと だと私は考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) いや、それはそう、当然なのですが、本来であれば滞納している何だという のは、その企業と税務課と相談していればいいではないですか、プライベートなことなので。何で問 題になるかというと、市長がそこに補助金出すと言っているからです。6月に議案通したでしょう、 1,250万円の。これが問題なのです。つまりそういったようなことがみんな問題になる。それが問題 視される。徴収猶予はいいのか、是か非かというのは監査委員のほうで、きょう新聞報道ありました けれども、いわゆる棄却したということで、これは考え方いろいろあります、それは。これはあると 思います。しっかり法律に照らし合わせれば、私はそうは思いませんが、それは私の考えで、市長は 市長の考えがある。いろいろな考え方があるので、それは仕方ない部分もあるのでしょうけれども。 しかしながら税金を滞納しているところに補助金を出す議案を市長は6月に出して通っているのです。 だから問題視されるのです、ここを勘違いされると困るのですが。   そこで産業観光部長、市の制度資金、今新しい制度資金は、通常の制度資金は、利用できる会社 というのはまず納税されていることは当たり前ですよね、これ。ちょっと答えてください。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) 今制度7つほど融資制度ありますが、当然納税証明書の添付義務を つけております。   ただし、不況対策の先般専決した部分については、分納誓約も認めると。それは、その不況対策 だけのものというようなことでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 都市整備部長、都市整備の部長、公営住宅に入居するに当たり、少なくとも 市税は良好に払われているというのが前提になってこようかと思いますが、どうですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 都市整備部長。 〇都市整備部長(須田 徹君) 一つの参考とはいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 市長、どうですか。行政にかかわるものの住宅に入ろうだのお金を借りよう だのあるいは公共事業に入札しようだの、税金を納めていることが大前提でしょう。これは当たり前 なのです。それをしていない企業に当時補助金を出そうとしたということの行為そのものが問われた のです、9月には。それで百条委員会で調査するべきだろうというところまでいくのです。そうでな ければ、あとは税務課との話です、これは。   市長は、徴収猶予を山北町長の時代にその人に与えたわけです、その企業に。6月の議案上程の ときには、それは滞納している企業だというのはわかっていましたよね。そこ教えてください。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当然知っていました。滞納していることも知っていましたし、この補助金は 何度も申し上げますけれども、この3つの事業体に対しての補助金でありまして、その1つがスギト ピア岩船だったわけであります。   そして、例えばこの補助金というのは、先ほど申し上げておる……           〔「余計なことはいいです。議長、とめてください」と呼ぶ者あり〕 〇市長(大滝平正君) ちょっと言わせてください。   このもし企業が滞納がそのままでいったら補助金は出さない、出せないわけでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 市長、6月にではこうやって何で言えなかったのですか。私ちゃんとここに 書いてある。もしあのとき「スギトピア岩船は固定資産税を滞納している企業です。しかしながら、 林業振興のために、滞納はしているのだけれども、補助金を出そうと思います。議会の皆さん賛成し てください」と、こう言ったらもしかして議会がどういう反応を示したか。何で本当のことを言わな いのですか。何で税金を滞納していたことを言わないのですか、議会に説明しないのですか。これは あなたの裁量なのですか。あなたは何で説明しないで、そういう税金滞納しているところに補助金を 出すという議案を上程させたのですか。はっきり答えてください。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 何度も申し上げておりますように、補助金を出すまでには税金は完納をして いただくと、私はそういうことでご提案を申し上げているということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) そんな話聞いていないです、6月には。           〔「ごく当たり前の話ですがね」と呼ぶ者あり〕 〇16番(姫路 敏君) ごく当たり前の話ではなくて、聞いていないですよ、そんなこと。補助金滞 納していることも言っていないでしょう、6月には。補助金ではなくて固定資産税。だから、そうや って繕うといけないと思うのです。市長には、コンプライアンスというのわかりますか、市長、コン プライアンス。答えてください。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) どこまでわかるかは別といたしまして、わかります。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) コンプライアンスというのは、一番わかってもらいたい。法を遵守する姿勢 です。そして、組織の中においては、コーポレートガバナンスと言う。組織を統制する上で、トップ が法を遵守するコンプライアンスをしっかりと持っていれば、コーポレートガバナンス、行政の組織 はしっかりと法を遵守することにまとまっていきます。それがなされていない。だから、こういう誤 った補助金の議案を出そうとして簡単に考えるのです、それを簡単に処理しようと考える。そこに問 題があると言ってるのだ。   今先ほど大きな会社がそこに入り込んでこれから再生していくのだと。それは、私聞くところに よると民事再生法を使いながらやっていくという話も聞こえてきますが、そうなのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) それは、その再生する方々がどういうような再生方法をするかによりますの で、私どもはそこまで関与するべきものではないと。その事業の組合の皆さんがどういう再建の方法 が一番これからいいのかと今考えて、事業を継続しながらその方向を模索しているということではな いだろうかと私は思っています。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) いいですか、精いっぱいの支援をしていくと言われたのです、今答弁で。い いところ、そういう話になってきたら、それはそっち。どういうのですか、それは。しっかりとそう いうものを見きわめて……わからない。6月に再生計画を出すと言っていて今まで全然なさない。12 月に私がこの質問をしてこういう話。どういうのですか、それは。私の質問を棚に上げて何かしよう としているのですか。しっかりと答えてください。民事再生法を使ったやり方をしようとしているの ですかしていないのですか。そこまで関与しないとかそういうことではなくて、そういう話を進めよ うとしているのですか、どうなのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) それは、私が一つの組合のいわゆる再建計画をこの場で私が言うべきことで はないと、そのように考えています。あくまでも組合がどういうような再建方法でやっていくのかと いうようなことではなかろうかなと、そのように考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) それは違うでしょう。6月の議会では、再生計画を出す、示すと言っている のです、議会にも、市長、あなたは。今ここで話すべき問題ではないと言ったのです。やっぱり民事 再生法を使うのであれば、それを使ってこうやっていくのだと。民事再生法と言ったら倒産法の1つ です、倒産法。倒産法には3つあるのです。1つは破産法、民事再生法、会社更生法、この3つがあ るのです。民事再生法というのは倒産法なのです、倒産なのです。その1つが民事再生法なのです。 もしそれを使って再生をさせようとするならば、1,250万円の補助金はもちろんこれはできません。 そこにかかってくるのです。だから聞いているのです。民事再生法をしようとしてかかっている事業 に行政が補助金出したら大変なことになるのです。はっきり言ってください。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 例えば民事再生法の手段をとったときでも事業を継続しながら民事再生に持 っていくという方法あるのです。パッケージ方式と言うのです。           〔「当然ですよ」と呼ぶ者あり〕 〇市長(大滝平正君) 倒産をさせない、事業を継続しながら再建計画をやっていると、パッケージ 方式となって。だから、それはどういうような方向でやるかは、事業は継続するのですよということ で先ほど説明させていただきました。そして、これから再建については……           〔「議長、ちょっととめてください」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 申しわけございません、時間がございませんので、市長、民事再生法という のは事業をとめることではないのです。事業を回していくのです。何がメインかと言うと、債権者に 対して待ってくれをかけられるかどうかなのです。特に大型のスポンサーがつけられるかどうかなの です。そして、銀行と話し合って、それを運営していくのです、あくまでも。つぶすのではないので す。でも、倒産法なのです、民事再生法というのは。倒産法のやり方の1つなのです。その人たちの 役員がどういう運命をたどるかはわかりません、それは。それができないときには破産、いわゆる破 産してもらうと。もうこれで本当の倒産法の中の最悪のパターンは破産。そうではなくて、民事再生 でやると。そんなことぐらいわかっています。もしそういう民事再生法を使うのであれば、補助金と して見れば、これはちょっと違うのではないですか、趣旨が。いいですか、みんな待ったです。債権 者にも仕入れ業者にも全部待ったです。そうでしょう。どう思いますか、それ。副市長どう思います。 何読んでいるのかわからないですけれども、どう思いますか、それ。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) ただいまの私に振られましたけれども、今いろいろ事業経過等を確認 しております。民事再生法の中の今パッケージ方式という市長がおっしゃいましたけれども、プレパ ッケージ方式ということで、その再建は再建で進めて、その中で計画書を策定をして、それをお示し して事業を今後その企業がその事業体に入って事業を行いながら、再生は再生で今までの事業所とま た企業団との交渉をしていく。その際のその計画を今これからつくって交渉していく。そんなことの 民事再生法であります。プレパッケージ方式ということであります。それを今確認をしたところであ ります。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 一生懸命勉強してもらえばいいのですけれども。とにかく林業を振興させる のをとめるわけではないのです。ただ、やり方として民事再生法の中でのそのプレパッケージ方式を やるにしても、民事再生法なのです、それはそれとして。そういうのであれば、それがしっかりと再 生できたところを見計らって、そして今後の運営がしっかりとできたところで1年後にちゃんとそれ が審査されるわけです。できたから、計画を半年ぐらいでやって、それでかちゃかちゃ、かちゃかち ゃやって、1年ぐらいその状況を見てからやるわけでしょう。そして、きちんとなるというのを見定 めて計画は立っていくわけです。それ立った後でもいいと思うのです、補助金は。だから、そういう ことなのです、私の言いたいのは。   市長の言うのは、補助金を執行するような〔質問時間5分前の予告ブザーあり〕3月まで言うか らおかしくなるので、どうなのですか、市長。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 事業主体は存在しているわけでございますので、継続して事業をやっていく わけでございまして、それ今どういう再生法でいくのかわかりませんけれども、恐らく裁判をかけて 裁判所が判断を下すということになるわけでございますので、新潟北部木材加工協同組合自体は事業 を継続してやっていますので、当然その事業申請、全部税金も納まっていて、こういうことで事業を やりましたということで補助申請が上がれば、それは当然私は補助金として、3月になるか4月にな るかはわかりませんけれども、出納閉鎖期までには、そういう事業を申請するかどうかもわかりませ んけれども、それは払ってしかるべきものではないかなと、そのように考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 民事再生法を使ってやっていくのであれば、それを使ってやってもらえばい いのです。そこに補助金を入れるというのは、税を入れていくわけです。税も債権者もみんな待った かけておく中に。だから、そこら辺がコンプライアンスなのです、先ほど言う。市長の裁量権の範囲 だ、市長の裁量権の範囲だではないのです。しっかりと見定めて、こうしてくれと、民事再生法でよ ろしいではないかと、もしそれでやるのであれば。今パッケージ方式。そこまで調べておいて、市長、 どういうやり方でやるかわからないと言っていたでしょう。だからそこなのです。もうそうやって調 べているわけでしょう。そして、これこういう方法でとおっしゃって話もしているのでしょう。なの に答弁ではどんなやり方だかわからないなどと言って私に言っているから話がずれていくわけです。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) そういうことではなくて、相手も法人格を持った組合です。その組合に対し て、私どもが、市長が破産をするとか民事再生に持っていくとかあるいはどこかに身売りするとか、 そういうことをこの場で言うべきことではない。それは、組合自体が自分たちで決めていくべき問題 であると、そういうことを申し上げているので、当然それは幾つかの選択肢の中からそういうような パッケージ方式、プレパッケージ方式もあるでしょうし、自主再建方式もあるでしょう。あるいはま た破綻して、それから再建するというような方法もあるでしょう。それは、その事業、組合の人たち がそこから選択することであって、市長の立場としてどういうふうにどうなるのですよということは 言えないということなのです。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 6月にその再生のやり方を我々に示すと言っているのです、あなたは、市長。 6月に私聞いたらそう言っているのです。だから、それを聞いていて、言えないというのは今ごろに なっておかしい。   それで、何で私がこれ言うかというと、1,250万円の税金を出すところだからなのです。それが もし出さないのであればどうでもいい、市長にそんなことを聞くことも要らない。ただ心配ですねと。 今最近見てください、周り全部。あの堆朱の物産のあたりのほうも閉じたりいろんなことがあります。 容易でないところいっぱいあるのです。でも、それは行政で補助金出したり何にもしていないから何 にも言わない。かわいそうだねで終わってしまうのだ。   しかしながら、行政がそこにお金を出す限りは、やっぱり議会としてみればチェック入れなけれ ばならない。それを私言っているのです。それをここで言えないというのはおかいしいのだ。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) だから、何度も申し上げているように、事業は継続をしていくのだというこ ととその方向について…… 〇16番(姫路 敏君) 何度も言っている。私が何度も言っているのだ。わからないような首かしげ ているけれども、おかしいと私も首かしげます。   だから、まだ税金投入している会社ですから、しっかりとその業績と運営の方法、これからのこ とをしっかりとやってくれと、ちゃんと答えてくれと。それを答えられない、そんな会社のこと、あ なたはそんなことを言うかもしれないけれども、これは一つの会社なのだからなどと言うかもしれな いけれども、そこに税金を出しているのだから。だから言っている。それだけは認識してもらいたい と思います。   副市長、どうですか、最後に。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) まだ税金といいますか、補助金を〔質問時間終了のブザーあり〕投入 するとかそういうところまでまだいっていません。それらを今出てくれば我々が検討をして、最終的 に出すか出さないかは検討してまいりますし、まずその民事再生でやって、その企業がそれで県の補 助金も入っているわけでありますので、県の指導も得ながら市として適切な対応をしていきたいと考 えています。 〇16番(姫路 敏君) 終わります。ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで姫路敏君の一般質問を終わります。   午前11時5分まで休憩します。           午前10時52分  休 憩                                                        午前11時06分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、18番、滝沢武司君の一般質問を許します。   滝沢武司君。           〔18番 滝沢武司君登壇〕 〇18番(滝沢武司君) 議長のお許しをいただきましたので、一般質問をさせていただきます。   私の一般質問は、通告書にあるように3つの項目であります。1番目は、各地区地域審議会の進 「状況について、2は高齢者健康づくり支援の現状について、3は学校教育や市内各地区の各種文芸 活動への対応の現状と今後についての3点であります。   まず、第1点目の地域審議会の進「状況でありますが、現在進行中の各地区地域審議会での具体 的な内容と今後の行政としての対応をどのように進めていこうと考えているか伺いたいということで あります。   その2は、具体的に協議され、ほぼ一致を見た事項について、来年度予算編成ではどのように扱 われるか明らかにしていただきたい。   2つ目の高齢者健康づくりについては、たしか11月中旬に村上地区老人クラブ連合会との話し合 いが持たれたと聞いておりますが、その主な内容と行政としての回答の概略を伺いたい。   2つ目は、高齢者をはじめとする市民の健康づくりに関する団体、例えばウェルネスむらかみと か希楽々などでありますが、との協働、一緒にやっていくための市行政の施策の現状はどのようにな っているか、お伺いいたします。   3つ目は、昨年度から始まった介護予防の対応の中で、既往症による障害の回復のために頑張っ ている方々への支援の現状と今後の課題あるいは方向をお伺いしたいと思います。   大きな3つ目の学校教育及び文芸活動についてでありますが、その1は、市立小中学校での教職 員の多忙化解消のための市教育委員会としての具体的な対応はどのように行っているか、例示をして お答え願いたい。   2つ目は、市民の文芸活動推進について、各地区公民館では合併前と比較してどのような方針を 持って臨んでいるか、具体的にお示しをいただきたい。   3つ目は、旧村上市の市報では、年頭に当たって市報に新春文芸の募集と掲載が行われておった わけですが、新市として初めてこのことにかかわるわけですので、その企画はどのように考えられて いるか。   以上であります。お答えの後、また関連する事柄について関連質問をさせていただきます。よろ しくお願いをいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、滝沢議員の3項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、各地区地域審議会の進「状況についての1点目、具体的な協議内容と今後の行 政としての対応をどのように考えているかについてでありますが、旧市町村単位に5つの地域審議会 があり、各分野から12人の方々に委員をお願いいたしております。各地区とも7月中に第1回の審議 会を開催し、正副会長の選任の後、私から諮問をして審議をいただきました。   諮問内容は、「各地区の特性を活かし、均衡ある発展を図るため、地区の目指すまちづくりの方 向(目標)」としました。具体的には、合併市町村基本計画に示された旧市町村ごとのゾーニングを 総合計画策定に向けたまちづくりの基本的方向とすることについての審議をお願いし、さまざまな角 度から活発に審議をいただきました。いずれの審議会でも継続審議とし、10月第2回目の委員会を開 催、さらなる審議を重ね、各地域審議会からまちづくりの基本的方向について答申をいただきました。 答申は、総合計画に反映されるよう努めてまいります。   また、初年度の審議会への諮問が総合計画策定に向けたまちづくりの方向性という大きなテーマ であったため、委員各位には大変ご苦労もいただきました。審議の中で、今後は施策についても議論 し、提言できればとの意見等も参考に、平成21年度の地域審議会は地域課題等について4回程度審議 会を開催する予定にしております。   次に2点目、具体的に協議され、ほぼ一致を見た事項について、来年度の予算編成ではどのよう に取り扱われるのかとのお尋ねについてでありますが、申し上げましたように、本年度はまちづくり の方針についての審議であります。地区により答申内容に多少の差はありますが、一体感の醸成や地 域資源を大切にしてほしいとのまちづくりへの思いは、総合計画に反映することで基本計画や具体的 な実施計画として取り組まれていくことになります。   次に2項目め、高齢者に対する健康づくりの支援の現状についての1点目、11月中旬に持たれた 村上地区老人クラブ連合会との話し合いの主な内容と行政としての回答の概略についてのお尋ねであ りますが、当日は介護高齢課、保健医療課、スポーツ振興課、生涯学習課の4課と総合型スポーツク ラブ「ウェルネスむらかみ」が参集し、主に村上地区老人クラブ側から各課に質問、要望が出される 中で会議が進められましたが、主な内容は旧村上市として高齢者の健康づくり、介護予防事業に継続 して参加している人の医療費等への改善効果を検証しているか、平成19年度から町内単位で実施して いる介護予防教室の今後の事業展開の見込みと支援体制について、介護予防事業の効果について、今 後の高齢者への普及啓発をどのように考えているか等でありました。   これらについて、主幹課から介護予防事業参加者の医療費減少の具体的検証結果の話や町内単位 での介護予防教室は平成21年度からは新市全体に拡大していくことを予定していること、特にこの教 室を終了した町内からの継続支援の要望については、終了後も適宜委託先のウェルネスむらかみから 支援を行っていただけることになったことや介護予防事業の効果については、行政からもいろいろな 面から広く市民に普及していかなければならないとの回答をいたしております。   また、生涯スポーツ関連の内容といたしましては、現在策定作業が進められておりますスポーツ 振興基本計画に年齢各期の努力目標を設けてほしい、合併後の施設利用協定についての考え方等であ りました。これらについて主幹課からは、策定委員会の設置や市民アンケート調査の実施など基本計 画の進「状況を説明したほか、各期の努力目標やスポーツの定義を記載することについては、今後策 定委員会等で審議することを回答いたしました。また、施設の利用協定については、市内の体育施設 は地区の制限なく公平にできることや利用に際しての手続等について説明をいたしております。   次に2点目、高齢者をはじめとする市民の健康づくりに関する団体との協働のための市行政施策 の現状はとのお尋ねについてでありますが、市では60歳以上の方を利用対象とするシニア運動教室の 開催や老人クラブの協力も得ながら、町内単位で実施する転倒予防教室の企画、運営、転倒予防体操 を市民に普及するリーダー育成のための健康増進普及講座の運営等を総合型スポーツクラブ「ウェル ネスむらかみ」に委託して、協働で高齢者の健康づくり事業を推進しております。また、年齢各層に 応じた健康体力づくり事業やスポーツ振興事業、青少年健全育成事業などについても、ウェルネスむ らかみや希楽々に委託し、協働で健康、体力づくり、スポーツ振興事業を推進しております。   次に3点目、昨年度から始まった介護予防対策の中で、既往症による障害の回復のために頑張っ ているグループへの支援の現状と今後の課題、方向性についてのお尋ねでありますが、市では現在既 往症による障害回復のための特定のグループに対する支援は実施しておりませんが、脳卒中等による 後遺症がある40歳から64歳までの市民を対象に機能回復訓練事業を実施しており、今後も継続してい くことといたしております。また、65歳以上の高齢者で脳卒中等による後遺症があり、機能回復訓練 が必要な方に対しては、保健師、地域包括支援センターが状態を把握し、介護予防事業やその他の適 切な事業の利用につながるよう対応をしております。   次に3項目め、学校教育及び市内各地区の各種文芸活動への対応の現状と今後については、教育 長に答弁をいたさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) それでは3項目め、学校教育及び市内各地区の各種文芸活動への対応の現 状と今後についての1点目でありますが、市内小中学校において教職員の多忙化解消のための市教育 委員会としての具体的な対応はとのお尋ねについてお答えをいたします。   これまで平成19年5月14日付の県からの通知、教員の多忙化解消に向けた取り組みの推進につい て、これを参考に進めており、具体的には校長会等を通じて各校長に対し、会議の精選、事前の資料 配布などによる会議時間の短縮化、公務、文章業務の精選、組織の見直しなどによる業務量の削減と いった公務の効率化や職員間の業務量の平準化、適材適所の業務の割り振りなどによる不公平感の解 消、部活動の適正化等について常に努めるよう日ごろより指導してきたところであります。また、学 習支援員や介助員を配置し、学校を支援する体制づくりに継続的に取り組んできておりますとともに、 教員1人1台のコンピューターの配置など効率的な業務推進のための職場環境の整備にも力を入れて きているところであります。   さらに、事務の共同実施による業務の効率化や市教育委員会からの調査については、現場の教職 員の声を生かした項目等の見直しを行うなど教職員の事務的業務の軽減につながる取り組みにも着手 をしているところであります。   次に2点目、市民の文芸活動推進において、各地区公民館では合併前と比較してどのような方針 を持って臨んでいるかとのお尋ねについてでありますが、各地区における文芸活動につきましては、 サークルの自主的な活動として行われているものや文化協会等が行っているものなどがありますが、 各地区公民館においては今後もこれら文芸関係活動に対しましてはこれまで同様支援を行ってまいり たいと考えております。   なお、現在各地区ごとに発行されております文芸誌については、新市として一本化し発行とする かどうかが検討課題となっておりました。このため、今後の文芸誌発行の方向性を見いだすことを目 的に、10月29日に5地区の文芸誌編集委員長等の皆様にお集まりをいただき、それぞれのお考えをお 聞きしたところ、21年度は現状どおり発行することとし、今後の方向性については一本化した発行を 目指すということでの確認がなされました。このようなことから、今後は合併先進地の情報収集や早 い時期に準備会を立ち上げ、検討を進めていくことといたしております。   次に3点目、旧村上市の市報では、年頭に当たって新春文芸の募集等掲載が行われていたが、新 市として初めての企画はどのように考えているかとのお尋ねについてでありますが、議員がお話しの とおり、旧村上市では中央公民館事業として、毎年恒例となっておりました新春文芸を12月1日号の 市報で短歌、俳句、川柳の3部門を募集し、2月1日号の市報で入選された作品を各部門ごとに特選 1編、佳作4編等選評を掲載しておりました。本年度につきましては、合併に伴い地域も広くなり、 文芸愛好者も大勢おられることから、合併記念市民文芸として12月15日の市報、お知らせ版及び市 ホームページ等で短歌、俳句、川柳の3部門の募集を開始し、明年3月1日号の市報に掲載すること といたしております。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 大変ありがとうございました。それぞれの項目に従って関連する質問を行い たいと思います。私も静かにやりますので、要を得て簡を得た答弁をぜひよろしくお願いしたいと思 います。   まず、第1番目の地域審議会の件でありますが、そうすると今の市長の答弁ですと、各地区でそ れぞれの課題について説明をし、大もとには市の計画を説明しながらということになっているようで すが、12名掛ける5地区60名の皆さんに一緒に集まってもらって、そしてこの地域審議会の設置の意 味合いといいますか、そういったことについては特にやっていないように今聞き取ったのですが、各 地区でやったということで受け取ってよろしいのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 各地区でやったと私もそういう認識しておりますが、詳細については担当部 局から説明をいたさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 企画部長。 〇企画部長(小田貞明君) 以前にも説明させていただいておりますように、地域審議会につきまし ては合併前の市町村単位に5地区に設置をいたしております。したがいまして、説明しております審 議につきましても各地区で5回、それぞれ5地区5会場でそれぞれ実施をいたしたものでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 説明にもよるのでしょうけれども、5地区すべてでやるということになると、 その地域審議会を設ける意味合いというのが共通した認識に立てない部分も出てくるのではないだろ うかと。口の悪い人は、いや、地域審議会というのはこれからの地域にどうその予算を持ってくるの かの分捕り合戦の場だというようなことさえ言うくらいの人がいるわけです。60人の委員の皆さんが 「よし、市全体ではこういう課題を持って、こんな方向でいくために、自分のところはこれだけの自 分の地域の受け持ちを持ちながら、そこのところを考えながら進めればいいのだな」という共通理解 ができているかどうかが1つ私は大きな問題だと思います。ボタンをかけ違えると非常に後で面倒に なりますので、なかったと、全体会はなかったという理解でいいですね。 〇議長(佐藤宮吉君) 政策推進課長。 〇企画部政策推進課長(相馬正喜君) 審議会の開催については、今部長のほうから申し上げたとお りでありますけれども、合併の特例に関する法律に基づいて設置した審議会でありますので、最初の 7月にそれぞれ開催各地区でやったものについては初回となります。それぞれの支所の担当が事務局 を担うわけでございますけれども、今ほど議員からご質問のこの審議会の趣旨、それから合併による まちづくりのスタートの段階は、私ども政策推進課も一緒になってご説明をし、その上でそれぞれの 支所の諮問に応じてご審議いただいたということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 経過と内容については、市長から答弁がありましたから、私はそこで十分理 解できるのです。ただ、全体でこの会を立ち上げるために、合併協議のときにあったとかあるいは合 併のためのいろいろな手順の中にこういうものが置くことが望ましいということでつくったというだ けでは、私は本来のこの地域審議会がスタートするにはふさわしくないものがあるから今聞いたので す。   そうすると、今のお答えだと、地域審議会全員の会合はなかったということのようですので、私 はそれでいいのかなと。これからまだずっと続くわけですから、果たしてその個々の問題になると常 にもとに戻って自分の地域との関連を地域審議会が本当に十分に考え得るかどうかということが心配 になるわけです。というのは、議会としても、地域審議会と議会というのはどういうかかわりを持つ のかと、いろいろな問題を抱えているものですから今のようにお伺いしたわけです。   それから、この委員の方にいろいろ聞きますと、今2回協議をやって、1回目は全体的な地域と しての課題といいますか、そういったことを聞く、2回目は10月に今後の方針について説明をし、協 議をすると。その中で、何かもう事務局のほうでは、これはもうそれぞれ5つも事務局があるわけで すから違いがあるのだろうと思うのですけれども、何かもう早目に答申を得たいと、答申を得るよう な方向にどんどん、どんどん何か引きずっているのではないかという感じ方さえ受けとめている。今 年度、先ほど言ったように来年の予算にかかわるようなことは余り内容としてはないようですけれど も、今年度に限って言えばどんな点をこの地域審議会の皆さん方にまとめてもらいたいかなと、今後 の会合の予定もきっと立っていることでしょうから、その点をお伺いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 政策推進課長。 〇企画部政策推進課長(相馬正喜君) 先ほど市長も申し上げましたように、初年度であります。そ れで、新しいまちづくりの総合計画ことし、来年つくる予定で今作業をしておりますが、この地域審 議会においては合併の市町村計画に盛った将来像あるわけでございますので、これを各地区合併の計 画では旧市町村単位のゾーニングにしてございます。これらを総合計画をつくるに当たって、このま まのもので持ち込んでいいのかまたは加えることはないのかというような大きな材料をご審議いただ いたということでございまして、7月、10月いろいろ議論いただいて、まちづくりの方向としてはこ ういうことを望む、こうあるべきだろうというご意見をいただきました。   その中で、今議員言われるように、具体的な地域の課題等についても踏み込んだ議論をやっぱり 回を重ねてやるべきだというようなことで、21年度はそういう議論を進めなければならないねという ようなお話も伺っておりますので、先ほど申し上げましたように、地域課題等についても具体的に議 論していきたいというふうに今後計画しております。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) そう聞けば聞くほど地域課題を総合計画の中に盛り込もうと、そのための審 議会ですよということになれば、なおさら市全体と地域とのかかわりをいかに委員の方に知ってもら うか、そのことがないとそれをまとめられないでしょう、総合計画で。Aと言うとこれはAでこれが 大事なのだと、Bと言うとこれはBでこれが大事なのだと。そののがそれぞれに言えば、いわゆる共 通項がない場合、今のようなことが非常に期待薄になってくるというふうに思うものですからこの件 についてお伺いしたわけです。   高齢者の健康づくりの問題に移りたいと思います。県内のある市のデータの比較から、高齢者の 健康づくりが医療費抑制に一定の効果があることがこれはもうデータとして実証されたということが 報道されていました。   村上市の場合、これは合併して5市町村3月まではばらばらでしたから、今統一してということ はないのでしょうけれども、それにしても年次的なデータの比較というのはないと次のプランが立た ないと、方向づけができないという、プランドゥーシーという一連の中のところで考えられるのです けれども、こういう高齢者の健康づくりに限ってのそれぞれの担当なりの歴年の比較検討はこれまで 行われてきたものですか、いかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇福祉保健部介護高齢課長(西村 治君) お答えします。   平成18年度から介護予防事業ということで、予防に力を入れた取り組みをしております。その中 で、村上地区において湯ったり塾という介護予防事業を実施しておりますが、昨年度4月から12月ま での9カ月間出席された方々、90%以上の参加者26名につきまして、平成18年度と19年度の医療費の 推移を比較しましたところ、18年度と比較しまして約15%外来の医療費分が減少をしているというこ とで、入院した事例もなかったという一応結果報告を得ています。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 限られた部分での結果でも今のようにやってよかったという評価がされるわ けです。それは大変いいことだと。そういったことを広げていかなければならないのがやっぱり一つ の守りだけでなくて、攻めの事業としては必要なのだろうというふうに今特に感じました。   今のように市の財政にも非常に大きなかかわりを持つ問題でありますので、幾つもいろんなこと が制度的あるいは地域からの課題でやっているのですけれども、その中心になる、いわゆる市民の健 康づくりの中心になる、これが健康づくりの柱なのだというのはどういうことで抑えていますか、端 的に言えば。あれもこれもでなくて、これが村上市の健康づくりの柱ですというのがあったらお伺い したいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇福祉保健部介護高齢課長(西村 治君) 高齢者の健康づくりに限らず、やはり若い中高年の、若 いうちからのやっぱり健康づくりというか、日常生活の習慣、健康を心がけた、そういった健康づく りを、高齢者にもいろんな対象者がおりますので、その中で一貫した健康づくりのあるいは介護予防 事業を含めた取り組みをしていく必要があると常々認識しております。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) よその市町村から「村上市の柱は」と聞かれると、何か今の答えだとなかな か抽象的ではっきりしない部分があるのですが、やはりきちっとした柱を持って臨まないとそれぞれ の事業がばらばらになって、先ほどのような大きな成果をまとめられないのではないかという気がし ます。そういったことで、「村上市の健康づくりの柱は何ですか」と言われたときに、村上市はこれ ですとあるいはこれとこれですというようなところを具体的な事業としてぜひはっきりさせていただ きたいということをお願いをいたします。   今課長から湯ったり塾の話がありました。大変今の成果としては見るものがあるというふうに思 いますが、現在もそのチケットの募集をしているようですけれども、今回の一般質問でもこれまでの 一般質問でも例えば荒川のいこいの家あるいは朝日の寿山荘と言うのですか、そういったところがも う機能不能になっていると、何とかできないかという話を聞きます。村上市全体になった今日、例え ば瀬波温泉の1つのホテルを買い取って、売りに出されているところがあるかどうかわかりませんけ れども、あって、買い取って、そこに保健施設なりあるいは保健的ないろいろなしつらえを整備して、 市民の健康維持増進のための市の市民健康センターといいますか、そういったことにして有効活用が できれば、高齢者の介護、医療あるいは福祉、保健、いろいろな面で大きな成果が得られるのではな いか、またそういうことによって瀬波温泉のイメージアップにつながったりあるいは誘客に資するこ とになるのではないかというふうに私も思っていましたし、私の友達もそういう話をちょっとされた ものですから、ではその辺のことについては理事者側から聞いてみようということで、高齢者のみな らず、市民の健康づくりについて今のような考え、やっぱり無理が大きいのでしょうか。   市長、いかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) お答えをいたします。   今滝沢議員おっしゃったように、旧地区単位でそれぞれ温泉施設等がございます。それらを今有 効に活用をして心身ともに健康で、健康寿命が延びるような今施策を講じて取り組んでおるわけでご ざいます。湯ったり塾もそうでございますし、いろいろな健康教室を開いたりしてやっているわけで ございますので、引き続きそういう事業を主体としてやっていきたいと、そのように考えております。   瀬波地区のあいているホテルあるいは旅館を買ってうんぬんという話でございますが、話はござ いました、ハートピア瀬波ですか。ただ、今のこういう状態で市がそれを買って、それを総合的な健 康施設として利用することは非常に困難だというような判断のもとに、お断りを申し上げた経緯がご ざいます。引き続き各施設の有効活用をいたしまして、心身の健康を図りながら、健康寿命を延ばし ていくような施策を引き続き講じていきたい、そのように考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 買い取るのにいろいろな面で困難があったということで、内容はいろいろあ るのでしょうけれども、やはりそういうような一つの、先ほども言いましたけれども、一つの大きな 柱がないために、本当にわずかの人たちの湯ったり塾とかあるいは介護支援だとか、いろんなことで ぽつぽつ、ぽつぽつと事業をやる。そのことが本当に将来的にいいのかどうか、またそういうことが 村上市民のために本当に今後も役立つのかどうか。いろいろなデータも出ていますし、いろいろな事 例もありますので、ぜひその辺も再度という言い方はできないのかもしれませんけれども、そういう 方向を先ほどの健康づくりの柱というような観点から私は要望しておきたいというふうに思います。   学校教育の関係で教育長にお伺いしますが、子供たちの学力とかあるいは学校生活を充実させる というやっぱり大きな要素には、本務以外の事務処理を削減をすると。これは、教育長今言われたと おりであります。去年の県教育委員会の調査だと、報告とかいろいろな文書照会とかそういったもの が年間385件もあったと。これは県教委が言っているわけです。市は市でまたいろいろな調査あるい は報告を求めていますが、ある市では年間それが168と。合わせると553件にもなる。1日2つくらい はもう報告とか調査をしていなければならぬというようなのが現実のようであります。去年の5月に、 今教育長言われたように、県教委のプロジェクトをつくって削減をするのだと。前年比3割廃止、3 割削減という非常に大きな目標を持って進んでいるようでありますが、これについて今具体的なこう いうことを削減のためにやっているということのお答えは具体的にはなかったようですけれども、私 のほうから1つお伺いしますが、私も現職であったときにやってきた毎月報告の求められているのは、 学校の月例報告というのがあります。その月例報告をこの前学校へ行って見せてもらいました。そう したら、そこの中には8項目ほどあるのですけれども、その中に児童生徒の異動状況とかあるいは施 設設備の補修状況、これも各学校で報告して上げなさいという様式になっています。これは、転出転 入の場合であれば、これはもう教育委員会へ行っていろいろ手続をするわけですから、あるいは学校 の補修の関係でいけば、教育委員会が予算をつけて、そしてやるということになっていますから、毎 月の報告にこういうものが必要なのかなというふうに私は受け取ったのです。教育委員会でできるこ とを学校にまた二重にやるというようなことがありますが、この辺はどんな見解を持っておられます か。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 先ほどの答弁の中にも具体的にというようなことで、それぞれの今の市教 育委員会の取り組みは申し上げたつもりなのでありますが、今議員おっしゃる月例報告の関係であり ますけれども、特におっしゃるように施設の設備の関係等それぞれ企画的に対応しております。ただ、 古くなった状況がありますので、その辺の特別そういう急を要するもの等の対応のためにというよう なことで出していただいておりますけれども、今後児童の異動関係も含めまして、県との共通する部 分なんかもありますので、その辺の報告事務のほうも実は取り組んでおります。そんなことで、同様 の文書に重なる状況の報告の場合は、何々に報告のとおりというようなことで細分、詳しくは報告し なくてもいいというような体制をとったりしながらやっておりますし、それから特に今先ほど申し上 げましたけれども、学校事務の共同事務で今3つのグループで週1回ぐらい精力的に今取り組んでい ただいております。そんなことで、多忙化あるいは教職員の多忙感というのをやっぱり解消していき たいというようなことで、今精力的に取り組んでおります。そんな関係で、今の段階で既にできるも のから実行しておりますけれども、共同事務によることによって事務職員から諸手当認定書類だとか 旅費請求だとかいろんな仕事があります。そういう適正、正確な事務処理につながってきたというよ うな声も聞こえておりますし、それから今申し上げたように、文書の関係でありますが、これもデー タをPCファイル、パソコンファイルしながら、みんなで対応できたり、非常に効果が出始めてきて おりますので、今の3つのグループで精力的に会計事務を含めた就学支援だとかあるいは学籍事務、 備品管理、そういうふうなものを総合点検について今取り組んでおりますので、かなりいい方向へ次 年度からは解消に向けて進んでいくのでないかなと期待をしているところであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 教育長、私は月例報告でこういう項目とこういう項目があるのだけれども、 そういうものはいかがなものかということだけを聞いたのです。そのほかのことは今答弁のところと 重複する部分がありますので、あと時間非常に気になるので、そのほか職員の居残り簿という用紙と かあるいはながら条例の適用の問題とか、ながら条例なんてもうほとんど今は、ながら条例から言っ てもやることはないのだけれども、紙だけは一応報告用紙としてあるというようなそういう細かいと ころ、具体的に毎月集めているそのものにやはり問題があるのではないか、そういったところを見直 したほうがいいのでないかということなのです。その点ひとつぜひこういうふうに変わりましたとい うことが、こういうものはもうはっきり出るわけですから、ぜひ。今の教育長の一つの方針を受けな がら、具体的にここはこう変わった、ここはこう変えた、先ほど私の現職のときにというお話をしま したけれども、そのときとほとんど変わらない。このコンピューター時代になって、コンピューター でいろんな情報が交換できるにもかかわらず、20年前、30年前と同じような方式が今も続いていると ころに先ほどのように学校の多忙化があらわれているというふうに思うものですから、その点をお聞 きしました。   もっといっぱいことあるのですけれども、ぜひ教育行政が時代遅れだと言われないためにも、し かも先ほど教育長が言われたように、職員一人一人コンピューターを入れたと。大変学校では評価し ているのです。そういったことが有効に活用される、文書の面あるいは文書の照会の面でもなるほど こういうふうに変わったなと、よかったなと思えるようにお願いをしたいと思います。   最後の文芸関係ののでありますが、先ほど説明がありました。非常に抽象的ですし、わかりにく い部分がありました、これまで同様という表現。   1つ例をとってお話ししたいと。これは、旧朝日村時代の「文芸あさひ」という本当に手刷り、 手づくりの発行誌がありました。話を聞いてみましたら、昭和53年から平成20年の2月まで合計で35 9号も発行している。30年前にその当時の、今は大毎に住んでおられますけれども、佐藤久恵先生が いろいろこれまで30年間お手伝いをしながら文芸活動を続けてきた。それが配る〔質問時間5分前の 予告ブザーあり〕手だてがなくなったと。いわゆる聞きましたら、私も不明だったのですけれども、 役場へどこどこのだれだれさんのところに文書を渡してくれと行くと、それが役場から区長さん、そ して小走りの方ですか、それぞれのところへもう行くというようなシステムになっていたのだそうで すけれども、そういうルートを使ってこの文芸誌が仲間同士配られたと。そういうことは今後できな いと、新しく合併したら。そのために配る手だてがなくなった。もう大分高齢の方が多いそうですが、 今でも60人くらいメンバーがいたのだそうですけれども。そういったことで遂に廃刊しなければなら ないという事態に4月からなっていると。これは非常に、1度その文芸活動というのは途絶えると復 活するには大変なのです。しかも、まだまだそういうことをやりたいという、やってほしいという人 が多い中で今のようなことが行われていた。これは、これまでどおりという表現とは違うわけです。 公民館がいろいろ手助けをしてそういう活動を続けてきたと、そういったことのようでありますが、 非常にもったいないなというふうに私は思います。こんなことで合併が評価されたのでは非常に悲し いことだと思いますが、3月まで村長だった副市長に今のこういう事態をどのように解決したら旧朝 日村の続けてきていただいた皆さん方にこたえられるかというような何かお考えございますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) ただいまのご質問でございますけれども、ことしも「文芸あさひ」発 行したという話は聞いております。ただ、来年からはどうなるかということまでは私把握はしており ませんでした。どういう経緯でなったかというのを今後私なりに調査をしながら、また今後どういう 配布の方法になれば再生できるか、そんなことを自分なりに考えていきたいと考えております。   「文芸あさひ」については、非常に長い歴史でありますし、私も毎年寄稿といいますか、あいさ つ文を依頼されてきた経緯もあります。本当に継続して地域のやっぱりそういう文化といいますか、 高齢者が大分なるので、その辺のやっぱり刺激といいますか、また仲間意識、そんな中でぜひ続けて いただければなと。私も廃版にならないように努力をさせていただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 今議員から何か短絡的というか、一辺倒みたいな話でありますが、これは 決してそうでなくて、10月の29日に各地区の文化協会の会長さんや編集委員長の皆さんが集まって検 討の結果を申し上げたのであって、その辺はご理解いただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 今のは教育長が受け取る違いだと思うのです。私は、「文芸あさひ」の関係 でお話を申し上げたわけです。   項目が余計過ぎてちょっと走り走りになって、あとは時間がありませんが、ぜひそういう文芸活 動の非常に人数も少ないあるいは力も弱いという方のことをしっかりと公民館活動の中でもこれまで どうだったのだと、これからどうするのだということをしっかりと抑えながら進めていただきたいと。 「文芸あさひ」については、ぜひ副市長もいろいろお力添えをいただいて、何とかそういう人たちの 声を吸い上げていただければと思います。   以上で終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) これで滝沢武司君の一般質問を終わります。   午後1時まで休憩します。           午前11時56分  休 憩                                                        午後 1時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、3番、本間清人君の一般質問を許します。   本間清人君。           〔3番 本間清人君登壇〕 〇3番(本間清人君) 民主党の本間清人でございます。議長のお許しをいただきましたので、私の 一般質問をさせていただきたいと思います。質問の通告は3点でございます。   まず1点目、中小企業や地域産業に対する支援についてでございます。現在世界的な金融恐慌や 原材料の高騰などにより、どの産業も非常に厳しい経済状況ではないでしょうか。今や日本の花形産 業でありました建設、土木関連も全く先行きの見えない状況であります。村上市は、先般中小企業緊 急不況対策予算として1億円の補正予算を専決処分されましたが、今後の産業育成などに対する市長 の考えをお聞きいたします。   項目の2点目、市長交際費支出状況についてであります。前回の質問にも多少触れさせていただ きましたが、旧山北町長のときより当然交際の幅も増え、大変ご多忙のことと思います。しかしなが ら、二元代表制の地方自治体の制度でありながら、立場、役割などは違うと思いますが、行政が主催 する会合などの会費について、市長は公費で賄われるということはいささかおかしいような感じがい たします。また、企業訪問とありますが、どのような企業に行かれ、どんな進展がありましたのか、 お聞きしたいと思います。   項目3点目、入札制度やその入札状況についてであります。合併後の入札制度において、改正し た事項等はありませんでしょうか。また、各小学校などの耐震診断業務、耐震補強実施設計業務など の入札も行われたようですが、どのような入札内容で、今後も対象となる施設はありますでしょうか。   以上、市長答弁の後再質問させていただきますので、よろしくお願いを申し上げます。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、本間議員の3項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、中小企業や地域産業に対する支援について、市は先般中小企業緊急不況対策予 算として1億円の補正予算を専決処分したが、今後の産業育成などに対する考えはとのお尋ねについ てでありますが、市では平成19年度に策定した産業元気プランに基づき、地場産業の振興や新規産業 の発掘、交流や融合などの視点に立ち、計画を実行しているところであります。また、このプランを 推進する方法として、見本市等への参加支援や販売手法の研究、異業種交流ネットワークの構築、商 品開発等の支援が挙げられております。現在行財政改革の補助金制度の見直しを行っておりますが、 その中で産業活性化に関する新たな補助金制度の創設を検討しておりますので、使い勝手のよい補助 制度を確立し、販路の拡大や人材育成、チャレンジする企業への支援をしたいと考えております。金 融支援につきましては、制度融資委員会の意見や地域実態に即した形で中小企業者への融資制度の支 援を行っていきたいと考えております。   次に2項目め、市長交際費支出状況についての行政が主催している会合などにおける会費などは 市長交際費で賄われているのはおかしいのではないかとのお尋ねについてでありますが、ご承知のと おり交際費は、地方公共団体の長またはその他の執行機関が行政執行上当該団体の利益のために、当 該団体を代表し、外部とその交渉をするために要する経費であり、公費で賄うことは一般的なことで ありますが、本市においても社会通念上の許容範囲を逸脱することのないよう十分注意を払い執行し ているところであります。また、交際費には、国や県等が主催する会合や各種団体等との懇親会等も 含まれておりますが、いずれも合理的かつ必要最小限にとどめるとともに、円滑かつ効率的な市政運 営を推進するための経費として予算の範囲内で支出しているものであります。   次に、企業訪問とあるが、どのような企業に行って、どんな進展があったかとのお尋ねについて でありますが、企業訪問については新潟北部木材加工協同組合、いわゆるスギトピアの経営再建につ いて、関連スポンサー候補と企業との打ち合わせをさせていただくために、栃木県の矢板市の会社に 伺ったものであります。その後の進展については、姫路議員のご質問にお答えしたとおりであり、今 後は経営の抜本的見直しにより、新しい再建計画のもとで地域林業の振興が図られるものと考えてお ります。ご理解をお願いいたします。   次に3項目め、入札制度やその入札状況についての1点目、合併後の入札制度において改正した 事項等はないかとのお尋ねについてでありますが、合併後の新市では旧市町村の入札方法や基準が大 きく異なっておりましたので、土木一式工事、建築一式工事、水道施設工事については、業者への影 響を考慮して経過措置をとってまいりましたが、旧市町村の入札方法、指名基準で入札を行ってまい りました。その後、新市の入札方法に業者が対応できるようになってきましたので、11月から経過措 置の廃止、営業所条件の規定、低入札価格調査制度の実施など入札制度を一部改正いたしました。   次に、2点目の各小学校などの耐震診断業務、耐震補強実施設計業務などの入札については、教 育長に答弁をいたさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) それでは、私のほうから各小学校などの耐震診断業務、耐震補強実施設計 業務などの入札についてお答えをいたします。   耐震診断業務、耐震補強実施設計業務につきましては、ご承知のとおり昭和56年以前に旧耐震基 準によって建設された校舎、体育館等について建物の耐震診断を行い、強度が不足し、補強が必要と されるものについては早急に工事を実施し、安全の確保を図ることとされております。市内の各学校 につきましては、建物の大まかな強度を調査する簡易的な診断は既に実施済みでありますが、工事に 必要となる2次診断及び具体的な建物の補強に関する設計書の作成については、まだ実施されていな い状況であります。このようなことから、今年度は村上南小学校の校舎、平林小学校の体育館の2次 診断及び診断補強実施設計業務並びにさんぽく北小学校の校舎につきましては、2次診断が終了して いることから、耐震補強実施設計業務を委託したものであります。   委託業務の内容につきましては、図面等による資材の確認及び現地での鉄筋の腐食状況、コンク リートの強度等の必要な事項について調査を実施し、それらを総合的に分析することにより、1棟ご とに建物の耐震強度を求め、強度が不足する部分については補強工法の精査を行い、設計書にまとめ、 最終的に国で定める専門機関の評定書を添付し、成果品として提出をしていただくものであります。 今年度実施をいたしました3校につきましては、これらの成果品をもとに次年度において工事を実施 する予定であります。次年度以降耐震診断業務や耐震補強実施設計業務の対象となる学校につきまし ては、小学校では校舎7校、体育館3校、中学校では校舎が3校、体育館1校となっております。今 後の整備計画につきましては、これまでも議会で申し上げましたとおり、建物の老朽化の度合い等を 見きわめながら、国の補助事業を活用し、できるだけ早急に実施をしてまいりたいと、こう考えてお りますので、ご理解をお願いいたします。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) どうもご答弁ありがとうございました。早速でございますが、再質問に入ら せていただきます。   まず、1項目めから質問をさせていただきます。先般全員協議会でもご説明にありました緊急融 資の1億円の枠、そういった形で専決処分をされて、至急に年末に合わせるようにということで、大 変その対応に関しましては非常によろしいのではないかなとは思いますが、今新聞等でもいろいろな 自治体、また国もはじめ、企業に対する支援策、日銀もいろいろな政策をまた打ち出してきました。 また、長岡市に至りましては、信用保証料につきましても長岡市がその信用保証料を肩がわりをして ……肩がわりというか、企業にかかわるその信用保証料を市が負担をして、借りる方々にはその信用 保証料を課さないというようなものもとってあるようであります。   そのような形で今やっておりますが、新しく村上市の制度としまして、市長、例えば金融緩和措 置を今したのだというこの間ご説明でした。例えば3カ月間前年度と比べて10%減というのは、余り にも今回のその緩和には至るものかどうか。例えば今長岡などの緩和措置では、3%減少した場合と いう形になっております。その辺も今後考えるような余地はあるのかどうか、お聞きしたいと思いま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 世界的な経済不況を受けまして、国内も非常に景気が冷え込んできておるわ けでございます。その中で、いろいろな自治体でいろいろな施策を講じております。国はもちろんで ございます。けさのテレビなんかも見ますと、世田谷区においては、いわゆる利子を5年間無料にす るというようないろいろな施策を講じておるわけでございますが、いち早く村上市においてもいわゆ る1億円を預託して9億まで枠を増やしたというようなことでございまして、売り上げについては10 %減、対。3カ年の当月比です、前月ではないです。誤解のないようにしていただきたいと思ってお ります。そのような措置を講じて、いわゆるこの金融危機あるいは経済不況危機に対応していきたい というような措置をとらせていただきました。様子を見まして、まだまだ足りないあるいはもっと需 要があるというようなことであれば、またそのときに別な対応を考えて措置する必要があると、その ように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) それで、今質問書にありました私の敬愛する田中角栄元首相が、当時首相の 時代というのは、私が小学校やたしか中学校ぐらいだったので、どういった景気状況だったのか、そ の当時の日本というのがどんな状況だったのかというのは正直言って私は覚えておりません。今現在 いざなぎ景気だ、バブル景気だということがありましたが、あのころ日本列島改造論というものを持 ち出しまして、新幹線整備、高速整備、いろいろな建設が非常に日本の内需拡大を需要を多くしまし て、大変日本の景気もその契機に上がっていったという時代があったかと思います。   今いろいろな面で建設業界、土建業界、非常にどの業界も厳しいとは思います。その中でも特に 建設、土木はいろいろなマスコミにたたかれたり、またきのう実はセブンイレブンで「財界にいが た」を買いました。市長の記事も出ておりました。市長見られているとは思いますが、県北のちょう ど建設業界の10年間の推移みたいなものが出ていました。市長ごらんになりました。かなりどの業界 も売上高が半分に減ったり、非常に厳しい状況下が続いております。今の状況を見て、市長ご自身の 考え方で結構ですが、建設業界、そういったものの景気が上がることが全体の景気の底上げになって いくというようなお考えはお持ちですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今おっしゃったように、田中角栄の日本列島改造論から始まりまして、バブ ル景気が来まして、非常にバブルですので浮いた時代がありました。湯水のごとく公共事業が投入さ れまして、全く受益の時代を迎えたわけでございます。   しかしながら、今はどうかといいますと、受益の時代から負担の時代へと移行をしているわけで ございます。そのような中で、本間議員もご指摘のとおり、この圏域の公共事業に対しましては三十 数%減っておる現状でございます。しかしながら、業者の数は一向に減らないのがこの地域。特に新 潟県もそうでございますが、この地域の特徴であります。   もうそういう時代が来ましたので、企業の人たちもいわゆる技術力がなければもう競争に立ち向 かってできない時代に入ってきているわけでございまして、ある意味でそういう面では時代が変わっ てこういう景気状況になったのだ、こういう時代になったのだということをいち早く察しまして、何 らかの企業としての対応策をとっていく必要があるだろうと私は考えております。今のままでいった ら、今の数の土木業の姿はあり得ない現実が必ずやってくるというようなことで、どこへ行っても私 話をさせていただいておりますので、できる限り早い時期にやはり何らかの措置をとるべきだろうと 指導をしていきたいと考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 就労人口の割合からいきますと、建設業並びに土建業に精通している就業労 働者が非常に多いというようなことも新聞やいろんな情報誌にも出ております。   今回これだけ景気が余りよくない、先行き感も見通しがないということになりますと、一番懸念 されるのは、倒産件数も非常に増えている。大型倒産もあり、大手ゼネコンさん、ましてや銀行さん も倒産するような時代になっておりますので、関連する中小企業というのはそのあおりを食った連鎖 倒産というのがこれからどんどん出てこようかと思います。今融資枠を広げることによって、優遇し てお金は非常に借りやすくするのだということはいいのですが、借りたとて、やっぱりこれは市も同 じですし、会社も同じです、返さなければいけない。だから、その返すがための材料となります仕事 量がないようでは返す当てもないという多分そういった企業のトップ経営者の方は思っている方は多 いかと思います。   特殊法人の中に倒産防止協会というのがありまして、月々掛金を掛ける。その掛金に対しまして 10倍まで、いわゆる100万たまっていれば1,000万、1,000万たまっていれば1億までは無条件で、例 えばその取引先が会社更生法の申請、適用されたりもしくは倒産業者として認められた場合には、無 条件でその10倍までを融資する制度のある特殊法人がございます。長岡は、今……長岡、長岡と長岡 の話ばかりして申しわけないのですが、倒産時に適用される中小企業連鎖倒産防止対策資金というの をつくっているのだそうです。こちらは、融資の限度額を3,000万から特別に今回認めた場合には7,0 00万まで引き上げていくと。森市長の記者会見では、中小零細企業の資金繰りは特に厳しい今状況で はありますが、今回の対策でほぼカバーできると断言しているというようなことを言っています。そ の1億円の緊急融資枠も結構ですが、これからどんどん私は倒産する会社非常に増えると。自分は悪 いことしなくても、親会社が倒産すれば、零細企業はもう本当に連鎖倒産というのが非常に響いてく る。特にこういった地方、田舎の業者というのは、ほとんどが零細企業多いはずです。ゼネコンさん といえども、大手から下請を受けているゼネコンさんも多いはずです。その辺のことも市長どういう ふうに考えているか、お聞かせいただきたい。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 長岡の話を引用されてお話しされておりますが、長岡とか、いわゆる上越地 区はまだまだ土建、建設業が救われている地域だと私は思っております。なぜかといいますと、中越 沖地震に始まりまして、大水害、大雪害あるいは中越沖地震と、その復興のために非常に大きな資金 が投入されているわけでございます。   しかしながら、この地域はそういうこともなかった、幸いに。反面そういうような傾向が出てき ているわけでございます。   おっしゃるとおりこの地域の経済を下差さえしているのは土建、建設業であることは間違いござ いません。そして、やはり絶対量が減っている、仕事の絶対量、公共事業という絶対量が減っている 中で、業者の数が変わっていない現状、そして非常に入札制度が、この後ご質問にありますけれども、 厳しくなってきております。そういうような中で、やはりそれぞれの企業はどうしたら生き残れるか というようなことを真剣に考えていく必要があると私は考えておりまして、そういう指導もしていき たいと考えております。残念ながら数は減っていないわけでございまして、そして数が減っていない ということは統合もしていないということでございますので、それらについても大きな問題があるの ではないかなと。   関連倒産防止資金につきましては、商工会議所等であるかと思いますが、もし担当部長がおわか りでしたら答弁をいたさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) この緊急対策不況対策のこの融資の件で、最後もう一点だけご質問させてい ただきます。   規定の一部改正の中に、市内に事業所を有し、次のいずれかに該当する中小企業であって、かつ 市税の納付が良好な者または市税分納契約書を提出し、市長が認めた者となっております。そして、 その次の(2)番目なのですが、先ほどの最近3カ月間の平均売上高が過去3年間のいずれかの年の 同期と比較して10%以上減少している者で、これ市長が認定した者というふうになっております。こ のどちらとも旧融資対策の規則、規定の中には市長が認めた者とか市長が認定した者とかという文言 はついてこないのです。今回なぜこのようにすべてにおきまして市長が認めた者というものをつけて きたのか教えていただきたい。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 固定資産税とか市民税とかいろいろな税金については、苦しい企業は滞納が あるのです。あってはいけない話なのですけれども。しかしながら滞納している企業においても納め ますと、分納して納める計画をつくって提出していただけば貸せると、融資ができるということでご ざいますし、また1項目に市長が認める場合というのは、いろいろな場合、ケースが想定されますの で、それらに柔軟に対応できるような制度にしたというようなことでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 今地域産業の中で、越後村上物産会というのが、これは商工観光課の中に載 っております。合併をして、それぞれの地域の工芸品、私工芸品をちょっと引っ張ってみました。い ろいろな地域の工芸品があります。このたび残念ながら、きょうの広告でしょうか、きのうだったで しょうか、半額セールをすることになりました堆朱の村上のあそこはどこですか、松原町ですか、あ そこのものも出ておりましたが、今回村上の物産会の工芸品で紹介されているのがちょうどそこなの です、その場所。村上を代表する工芸品として、やはり村上堆朱というのは非常に大切な村上にとっ ては工芸品なのです。ここも同じく名前的には協同組合とはなっておりますが、やはりここも一企業 だと思います。前回いろいろ言われていました山北の協同組合、そこに対する優遇ができるのであれ ば、なぜこういったところに市長は助けを優遇しようという気にならなかったのか教えていただきた い。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 村上特産につきましても、バイパスシティにつきまして非常に私は残念な結 果であると考えております。なぜかといいますと、伝統的工芸品である村上堆朱がなくなるというこ とは、非常に大きい打撃を受けるわけでございます。そして、エージェント等も観光ルートにも指定 されてありますので、いろいろな方々がお見えになったときに何とかして一緒になって立ち上げる計 画を立てませんかということで今話をしている段階でございます。   例えば堆朱だけではなくて、お茶あるいはそのほかの産物がありますので、それら組合が一体と なってそこに入ってあるいはそれを利用しながら組織をもう一度つくり上げていくような考えをどう ですかということで会議をこれから持たせていただきたいと思っておりますし、ご相談があれば幾ら でも市としてできることは手助けをしながら、応援をしながら、旧村上市の伝統的工芸品である堆朱 を核とした産業の創設に努めていきたい、そのように考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 市長の20年度の施政方針の中のちょうど地場産業の振興の中に、一番最後の 欄を締めくくっているのが地場産業の振興を図るとともに、村上の堆朱事業等の振興についても支援 してまいりますと、最後にこれをうたっているわけです。   例えば私前からこれをずっと言っているのですが、旧市営グラウンドに建てました小和田記念公 園、小和田雅子記念公園ですか、あの中に武家屋敷3つぐらいあります。大型の観光バスも入らない、 観光の目的にもならない。であれば、あそこを滞在型宿泊施設にしようなどということも前言ってお りました。例えばあのところでもしその堆朱の組合の方々があの場所を利用して堆朱の販売などもで きたり、観光客を歩かせてあそこまで連れていくようなことができれば、あの建物も有効利用になっ てくるのではないかなと思います。ぜひそういったような市にまだ建物を有効利用しなければいけな い部分いっぱいあります。ぜひ観光課、また議員の中にも常任委員会あるわけですから、いろいろそ ういった今後の先行きなことも一緒になって考えていくべきではないかと思いますが、いかがでしょ うか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 全くそのとおりでございまして、ただいま申し上げましたように、いわゆる 村上特産あるいはバイパスシティというのがあくわけでございますので、決していいことではないと 私は考えております。   堆朱におきましても、組合があるわけでございますので、まず第一義的には組合が力を合わせて やっていこうという意欲が生まれてこなければならないわけでございます。そして、私どもと相談を しながらあるいはまた、この前もそうだったのですが、お茶の組合等とも話し合いながら、ほかの村 上の産業団体とも話し合いながら、有効利用を図っていくように今話をしていきたいなと考えている ところでございますので、とりあえずは今ある施設を使って継続的にできないかというようなことで 取り組みをしているということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 市長、今産業育成、中小企業の活性化、そういったものが大事な理由の1つ としては、これ質問事項にはちょっと入っていないが、参考までに私ちょっと調べたのです。合併を した4月1日の村上市の人口は7万19人、4月1日現在7万19人で、7万を超えていました。それで、 11月の1日現在の統計でいきますと391人マイナスの6万9,628人なのです。ところが、その1カ月後、 つい最近出ました12月1日現在の人口は、それにまた47人マイナスの6万9,581と、もう減少する一 方なのです。これは、1カ月間で47人ということになりますと、1日に1.5人ずつがこの村上市から いなくなっているということなのです。その辺の状況下の原因というのは、市長自身はどのように考 えられますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 一番大きいのは自然減であると考えております。生まれる子供の割合と亡く なる方の割合が非常に隔離が大きいということがその毎月の差になってくると思っておりますし、ま た今新年度になりますと今度は子供たちが転出する時期でもあるということでまた大きな差が出てく るだろう。それらを何とか食いとめていくような施策をこれから当然のことながら、工場誘致、働く 場所の確保等も図りながら、子育て支援等も含めながらやっていきたいなと、そのように考えており ますので、よろしくお願いをしたいと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) ぜひ税収の一部でもあります。企業も税金も払っております。同じ市民の 方々が働く場もあります。ぜひともその地場産、地産地消というのは食べ物だけではないと思います。 ぜひ市内でつくっているものを皆さんも購入できるようないい環境を市長ぜひ頑張ってこれからも努 力をしていただきたいと思います。   2番目の事項に移りたいと思います。           〔「議員、ちょっといいですか」と呼ぶ者あり〕 〇3番(本間清人君) いや、いいです、説明。           〔「さっきの質問」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) いいです。 〇3番(本間清人君) わかりました。後でその辺はゆっくり聞かせていただきます、ちょっと時間 の配分もありますので。   2番目の市長交際費の支出ということにつきまして、前回もちょっとだけ触れさせていただきま したが、ちょっと私どうしても腑に落ちない部分があります。ご答弁の中では、必要最低限度必要で あり、また法的にのっとった交際費なのだというふうに言われておりますけれども、例えば8月の1 日の交際費に贈答、県土木部管内視察の際の手土産ということになっております。これ、土木部管内 の視察に行く際の手土産、これどこにお酒持っていかれたのですか、これ県の土木というのは。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 私にはちょっとわかりませんので、担当部局から説明いたさせます。 〇3番(本間清人君) いや、いや、担当部長ではない。これはだって市長が持っていった交際費の 明細だから、市長がわからないとおかしい。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今急に言われましても、毎日毎日のようにこういうような活動をしています ので、今急にどこでどういうふうにして酒2升かな……多分2本だと思いますが、持っていったかわ かりませんので、後ほど答えさせていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 今すべての市長の予定表とかが今公開にされています。ましてやこういった 交際費の一覧も月別であったり、その月のところをクリックをしますとその明細もずっと出てきます ので、別に隠し事のないわけですから、私もこうやって今お話をさせていただいております。   その視察の際の手土産が8月1日というふうにはなっているのですが、市長8月1日の日という のはそういうふうな行動は何もとっていないのです。市長の8月1日の行動は、1時15分から1時45 分まで市長面会、3時から6時半までが村上市農業委員会第1回総会に出席されている。それで、6 時50分から7時30分まで坂町駅前の民謡流しに出ていらっしゃる。いつ行ったのです、視察に。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) それらも含めまして、今急に、本間議員はみんな調べてきたのでわかるでし ょうけれども、私ども急に言われてもちょっとわかりかねますので、できればもしこれからの質問に 影響なければ後ほど詳しく説明をさせていただきたいと思っておりますが、よろしゅうございますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) それで、先ほどちょっと姫路議員の中にも出てきました栃木の矢板市、それ 8月30日に行っていらっしゃいますね。企業訪問の手土産として持っていっていらっしゃるし、栃木 県矢板の企業訪問だとなっておりますから、その土曜日の日というのは多分先ほど山北の企業のとこ ろに市長みずから行っていらっしゃるの。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 私みずからが行ってお願いをしてまいりましたし、同行としては産業観光部 長、そして係長も同行をいたさせております。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) ここには8,660円という大吟醸を持っていっていますね。いろいろ差額があ るようですが、それはいろいろな思惑があるのでしょうからいいとしまして、市内の企業も市長何か 前のところでもよく言っていましたよね、これから定期的に市内の企業様にも訪問をしてという。遠 いところに一生懸命お酒持っていって、よその企業のために一生懸命やっていらっしゃるようですが、 市内のいろんな企業はまだまだたくさんあるのです、何千と。商工会議所に加盟しているのだけで2, 000からあるのです。そういうところは市長自分で言ったことをやっていらっしゃいますでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) この栃木県に行ったのは、何としても林業、森林経済活性化のためあるいは この地域木材のために何としても事業の継続をやっていきたいという強い思いでございまして、スポ ンサー企業となり得る企業ということでございまして、お邪魔をさせていただきまして、実情を話し て、何とかこの地域に入ってこの地域の森林、林業を助けていただきたい、そういう気持ちで行った わけでございますし、また村上市内に工場を持って進出している企業等についても、課長あるいは部 長に命じてあるいはまた私がみずから足を運んで行っておりますし、地元の企業についても1軒1軒 残らず今行っているわけではございませんけれども、いろいろな会合の中でいろいろな話をしながら、 1つでも2つでも多く訪問をしていきたいと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) ついでに、多分ここもわからないと思いますので、調べておいていただきた いのです。8月30日は土曜日です。それで、そこに矢板市に行っていらっしゃいます。次の月になり ますと、9月の3日の日、栃木県矢板市長へのお土産としまして清酒5,271円というのが計上されて いる。市長のほうが安いお酒とか高いお酒とかそういうことを言っているわけではございませんが、 3日の日というのは市長はそこにはいらっしゃらない。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) これもよく調べて後でお答えしますが、多分私が8月に行ったときに矢板市 の市長も同席をさせていただいて話を進めさせていただきました。そのときに、非常に村上と縁もあ る人でございました、矢板市の市長が。そして、いろいろな談義の中で「村上の酒はおいしいですよ ね」と、「大洋盛」と「〆張という酒がありますね」というようなお話をして、「若いときに村上に 行ったときに随分飲ませていただきました」というようなことでお話をいただきましたので、酒のP Rも兼ねて多分1本ずつ2本矢板市の市長にお送りしたと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) それが3日だということですね、9月の3日。           〔「はい」と呼ぶ者あり〕 〇3番(本間清人君) でいいわけですね。   そうすると、その次の日なのです、問題が。この4日の日に贈答としまして農林水産省訪問手土 産でお茶となっているのです。農林水産省ですよ。普通これは、官官接待とか今言われている中で、 省や庁に市長がもし訪問する際に行って手土産なんか持っていくのです。逆に相手方は受け取られる でしょうか。私なんかが行った際も「いや、本間さん、そういうものは結構です」と言われてしまい ますけれども、その辺どうなのです、市長。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 農林水産省あるいは林野庁等に今の問題で大変ご指導をいただいております。 そのような中で、これは多分副市長が行っていると思います、就任のごあいさつかたがた。それで、 行けばやはり……年がら年じゅう持っていくわけではないです。恐らく副市長初めて顔を出したので、 向こうへ行けばお茶1杯か2杯ごちそうになりますので、村上特産のお茶をPRしながら、恐らく3, 000円程度であればお茶菓子程度ということでございますので、許される範囲かなと言って、初めて 副市長になったというあいさつで行くということでありますので、お土産として、お茶菓子として持 っていったということではなかろうかなと。   ちょっと副市長からひとつその点。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 9月4日の日、就任してすぐですけれども、農林水産省の生産局長さ ん、新潟県の加茂の出身だと聞いております。現在林野庁の長官になりました。その方を訪問したと きのお茶代でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 市長交際費となっておりますが、これは副市長も交際費としてこの中に計上 しても別に報告書としてはどうなのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 村上市役所の市長代理として副市長が行っていますので、それは一向差し支 えないと思います。できれば「もう1,000円か2,000円いっぱい使ってもいいからどんどん、どんどん 働いてくれ」と、「おまえ、どこかへ行って企業の1つや2つ持ってこい」というようなハッパもか けていただければありがたいのですが。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) ご指摘ありがとうございました。何か議会基本条例になってきましたね。   1つおもしろいことがあります。2日の日に市長は東京に行っていらっしゃる。これは、高速道 路3同盟会建設促進大会に出られている。そのときに副市長は、前日1日の日に初日に副市長に指名 をされましたので、2日の日は各支所にごあいさつ回りに行っていらっしゃる。そして、3日の日な のですが、副市長は今度県庁にあいさつ回りをしていらっしゃる。また、市長は多忙で、秋田の日沿 道の建設フォーラムに参加をしていらっしゃる。その4日の日、林野庁に副市長がお茶を持ってごあ いさつに行っているときには、市長は何と9時半から5時まで庁議をされている。その庁議には副市 長は参加をされていない。就任して初めての庁議がこの4日の日にやっているのにご自分のあいさつ 回りを優先されている。その辺副市長どうなのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) この件につきましては、その日庁議がございました。私も就任早々で ありましたけれども、今のスギトピア問題、その解決に向けて林野庁のほうにいろんな面で働きかけ をお願いするということで、ちょうどその日のコンタクトが生産局長ととれましたので、市長本当は 出向いてお願いをすればいいのですけれども、庁議がありまして、私がかわってお願いに行き、また 農林公社にも訪問をさせていただいて、スムーズなこの解決ができるようにそういう要請をして、あ いさつも兼ねて行かせていただいたところであります。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) わかりました。その状況等また後で詳しく報告いただきたいと思います。   時間もありませんので、3番目に移ります。3番目の入札制度、それと耐震の関係の質問であり ますが、先般これは9月の25日入札が行われました。先ほど教育長の答弁にもありましたように、平 林小学校、それとさんぽく北小学校、それに村上南小学校の診断業務、こちらの3つが同じ日に入札 をされている。それで、この入札方法は通常型の指名競争入札。指名された業者は9業者。うち3物 件とも3業者は辞退をされていて、6業者の競争入札となっております。   この入札の方法はともかく、その入札の状況に非常に私は疑問を感じます。いろいろな耐震とい うのは、今非常に注目をされておりまして、隣町であります胎内新市建設計画の今見直し素案などが 出ております。これは14事業で見直しの素案が出ているそうなのですが、市民からどういったことを 優先的にやってほしいかということを市民の意見公募をしているのです、胎内市は。その中で評価5、 いわゆる一番最優先としてやっていただきたいという市民の声は、いわゆる耐震診断、公共施設など の〔質問時間5分前の予告ブザーあり〕耐震診断、公共事業を最優先としてやってほしいと。これが 評価5として今胎内市では新市建設計画の見直しの素案で一番に市民の方の声であるのだそうです。   先ほど申し上げました地産地消という部分で、村上市にだって建設業界もあり、設計士さんの組 合もあり、これは山辺里統合小学校の際にもちょっと私もお話しさせていただきました。これは、村 上やこの近辺の業者ではできないのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 入札業務は、私ども教育部では担当しておりません。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇総務部財政課長(渡辺成一君) この9月の入札につきましては、村上市が合併しまして本予算が 7月からということでございまして、この年度内にこの耐震診断業務等ができる業者ということでこ の9社を選ばせていただいたものでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) では、この村上市にはそういった業者は全くいないのだということの理解で よろしいわけですね。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇総務部財政課長(渡辺成一君) 学校教育課のほうに耐震業務いろいろ情報提供されたり、また私 どものほうに営業においでになっている業者ということでこの9社を選ばせていただきました。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) この3物件同じ日に入札をされておりまして、2つが同じ業者、1つが違う 業者となっております。この2つとっているさんぽくの北小学校、あと南小学校をとっております業 者が細貝建築事務所。こちらの住所を調べますと長岡市、非常に遠いところの業者になっている。村 上市に何の縁もゆかりもあるのかどうかわかりませんが、税金等もいろいろ村上市にとって何もメリ ットがあるのかどうか、そういうところがこういう入札になっていく。非常に……これからもしそう いった業者がないのであれば、例えば建築組合、設計組合、村上市の方々に行政として教育をしてい ただき、例えばそういった試験をとっていただいてこういった診断ができるような体制をとっていた だきたいというようなことの話もしたことがあるのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇総務部財政課長(渡辺成一君) 直接的にそのように業界に働きかけたことはございません。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) この入札一番こうやって見るとおかしいのが、チャンピオンと、いわゆる入 札を落札している業者とその次にまた載っている業者との金額の差とか、ここは自分が一番安くとっ ているのに次の物件では高くなっているとか、これどういった基準で入札をしているのか、この3校。 非常に入札の内容、例えばこっちの校舎は木を使う見積もりになっているけれども、こっちはプラス チックなのだとかという見積もりではないはずですよね。当然図面とそういう仕様書をやって入札を させているわけです。ましてや市の予定価格が3,121万が市がつくった予定価格。ところが、入札価 格1,400万、率にして44.8%で契約をしている。一番高いところは、逆に言ったら6,000万で札を入れ ている。これは、市の予定価格より2,879万円も高い。と思いきや、さんぽくの北小学校に至っては、 予定価格434万円、落札した金額が350万。こちらは84万円しか差がない。それで80.6%。ところが、 ここも一番高い業者は166万円も予定価格よりも多い600万円で入札をしている。平林小学校に至りま しても、これは細貝さんではない業者なのです。ここは、今度入札94.何%で契約をしておりまして、 529万の予定価格に対し499万円という金額で入札をしている。30万違いです。そして、その細貝さん 第2位に入っております、1万円違いの500万。最後の業者は850万で、321万円も予定価格より多い。 非常にこの辺の〔質問時間終了のブザーあり〕今後、もうちょっと時間も来ましたので、また財政課 にお伺いしますから、いろいろ教えていただきたいと思います。   ちょっと時間足りずに申しわけございませんでしたが、これで私の一般質問を終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) これで本間清人君の一般質問を終わります。   午後2時5分まで休憩します。           午後 1時51分  休 憩                                                        午後 2時05分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、2番、鈴木いせ子さんの一般質問を許します。   鈴木いせ子さん。           〔2番 鈴木いせ子君登壇〕 〇2番(鈴木いせ子君) 議長のお許しが出ましたので、通告書に基づき一般質問をさせていただき ます。私の質問は3項目です。初めに村上市の救急医療体制はどこまで進んだか、2番目に村上市男 女共同参画プランの21年度計画について、3番目に保育所の職員体制についてであります。   それでは、村上市の救急医療体制はどこまで進んだかについてお願いします。12月1日の新潟日 報に「混み合へる外来病棟の床を這ふ黒き昆虫はなにものならん」、「混み合へる外来病棟の床を這 ふ黒き昆虫はなにものならん」という短歌が載っておりました。恐らく村上総合病院の待合室での様 子をうたったのではないかと思われますが、1匹ならまだしも、何匹もいたら大変なことになります。   第1回定例会、第2回定例会と救急医療体制についての質問を繰り返し続けてまいりました。そ して、第2回定例会では4名の議員が村上市の医療の充実について市長の考えをお伺いいたしました。 今回も私のほかに議員がこのことをお伺いいたします。9月には、鷲ヶ巣会で県立新発田病院の調査 に行ってまいりました。10月には、県立坂町病院活性化促進大会に参加し、圏域の実態を知ることが できました。その中で、私たち議員をはじめとして、住民が声を上げなければならないことを痛感し てきました。大事なのは、市長が市民の命を守るという大きな決意でこれを実行することであると思 います。21年度の計画を立てるとき、命の優先順位は何にも増して1番であると思います。そのため には、いち早く窓口体制を整えることです。そうしなければ、県も厚生連も決して動きはいたしませ ん。今待っているときではないと思います。合併して市長は1人です。これが合併のメリットです。 ぜひ市長の英断をお願いいたします。   @、21年度村上市の救急医療供給体制の検討について、どの部署で、何人体制で、どのように取 り組むのかをお伺いいたします。   2番目に、毎年開催されている村上総合病院運営審議委員会には市長も出席するわけですが、村 上市の医療の方向づけが決まる同委員会で市長はどのような考えでこの会議に臨むのか、お伺いいた します。例年は10月に開催されておりましたが、ことしは2月に開催されると聞きました。   3番目に、20年度に厚生連村上総合病院、県立坂町病院の抱えている問題はどこまで改善された のでしょうか。また、この問題に対する進展はあったのでしょうか。   4番目に、新市になってからの村上市休日急患診療所の受診者は何人だったのでしょうか。   5番目に、患者を搬送する際に救急隊員の方々はどのようなことで一番困っていらっしゃるので しょうか。   次に、村上市男女共同参画プランの21年度計画についてであります。先回の9月議会の市長の答 弁では、旧村上市の男女共同参画プランを基本に、市の総合計画と整合性を図りながら、新たな男女 共同参画プランを作成していきたいとのお考えでしたが、村上市行政改革大綱案もつくられた中で、 この部分はこのプランのどこで検討されるのでしょうか、お伺いいたします。   @、男女共同参画プランは、保育所、学校から人権に至るまで幅広い内容ですが、どの部署が担 当し、どのような内容での計画となるのでしょうか。   2番目に、農業委員も2名の女性委員が議会推薦で誕生しました。ほかの組織についても、女性 の割合に対し目標を掲げた中での計画がより実効性あると考えます。   3番目、生涯学習において、さまざまな「匠」を持った女性の方々が多くいます。そういった方 たちに講師をお願いすることで多くの方々の参加を得ることができると思いますが、現状はどのよう になっているのでしょうか。   4番目、旧村上市の男女共同参画プランを9月に見ましたが、これはできてからどのように配布 され、どのような取り組みをしたのでしょうか。また、そこにはどのような問題が発生したのでしょ うか、お伺いいたします。   次に、保育所の職員体制について、保育所で働く臨時職員の処遇についてですが、幼いころより 保育士になることを夢見て職場についた若い職員が今の処遇では生活していかれず、来年からは転職 を希望する事態が発生しようとしています。4クラスのうち3クラスの担任が臨時職員の現状の中で、 このままでは村上市の保育所の運営にかかわる事態となります。現在の保育士の正職員数と臨時職員 の割合、またその処遇についてお伺いいたします。   よろしくお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、鈴木議員の3項目のご質問について順次お答えいたします。   最初に1項目め、村上市の救急医療供給体制はどこまで進んだのかの1点目、21年度救急医療は どこの部署で、何人体制で、どのように取り組むのかとのお尋ねについてでありますが、9月定例会 でもお答えいたしましたが、現在地域医療懇談会や坂町病院活性化協議会等で医療機関、保健所、市 町村が一緒になってどのように取り組むのかを保健医療課を窓口に話し合っております。21年度の体 制についても、保健医療課で対応していきたいと、そのように考えております。   次に2点目、村上市の医療の方向づけが決まる村上総合病院運営審議委員会にどのような考えで 臨むかとのお尋ねについてでありますが、前回は昨年10月に開催されていますが、20年度はまだ開催 されておりません。当然ながら、この圏域の中核病院でありますので、引き続き救急医療の確保につ いてお願いをしてまいりますし、その席上では鈴木議員がおっしゃったことをそのまま私も同感でご ざいますので、主張してまいりたい、そのように考えております。   次に3点目、厚生連村上病院、県立坂町病院の問題はどこまで改善されたのか、また進展はあっ たのかとのお尋ねについてでありますが、県立坂町病院の医師不足の問題については、地域住民に現 状を理解していただくために、ご案内のとおり10月に県立坂町病院活性化推進大会を開催し、大勢の 地域住民の方々にご参加をいただきました。さらに、昨日でございますが、新潟県知事、病院局長、 福祉部長、新潟大学の内科部長、胎内市長、関川村長と行動をともにし、医師確保の要望活動を行っ てまいりましたが、大変厳しい状況に変わりはございませんでした。特に新潟大学からの医師の派遣 につきましては、非常に厳しい現状であります。   しかしながら、今度は新潟枠として10名の医学生を受け入れるというような明るいニュースもあ りますので、それらをお願いしながら、現状打破に期待をしているところでございます。村上総合病 院の医師不足の問題については、当直する医師の負担軽減等の対応を図るため、助成金の増額対応や 3カ月ごとに輪番担当の2病院と医師会、保健所、市との定期会議をし、地域救急医療の市民への広 報、地域医療フォーラム等について話し合っております。   進展につきましては、促進大会、地域医療フォーラム、広報等で市民に地域医療の現状を知って いただくことについては効果があったと思っておりますが、全国的な医師不足の中、医師の確保に苦 慮しているのが実態であります。   次に4点目、新市になってからの村上市休日急患診療所の受診者数は何名かとのお尋ねについて でございますが、4月から10月までの受診者は583人となっております。   次に5点目、患者を搬送する際に救急隊員はどのようなことで一番困っているかとのお尋ねにつ いてでありますが、まず休日の輪番制については、以前より弱くなっている状況にあり、困っており ますとのことです。現在県立坂町病院と村上総合病院の2病院で輪番体制が行われていますが、以前 のように内科系と外科系の振り分けはできなくなっている現状にあります。当番病院は、原則として 科目を問わずに対応することになっておりますが、当直医の専門家は対応困難な場合があり、とりわ け整形外科、産科、小児科、眼科、精神科等の専門性のある疾患の対応が困難となっているというこ とであります。村上総合病院では、各科の医師の待機体制をとっているため、ある程度は対応してい ただいておりますが、医師1名体制の科では困難な状況にあります。   次に、夜間休日の整形外科対応傷病者の搬送先に困る場合があるということであります。管内整 形外科勤務医は、村上総合病院に1名のみであり、開業整形外科はありますが、夜間休日は収容でき ないため、手術対応ができないことから、村上総合病院で対応ができない場合は管外の中条中央病院、 県立新発田病院に搬送しているのが現状ということであります。   次に2項目め、村上市男女共同参画プランの21年度計画についてでありますが、9月定例会でも お答えしましたように、合併前の構成市町村では旧村上市のみ策定しており、平成23年度までの計画 期間となっております。この計画は、平等の意識づくりから家庭、職場、地域づくりなどまちづくり 全般にわたり取り上げているものでありますので、新市においても同計画をもとに、上位計画である 総合計画と整合性を図り策定していきたいと考えております。   そこで1点目、男女共同参画プランは、どの部署で担当し、計画の範囲はとのお尋ねについてで ございますが、担当は企画部政策推進課であります。計画の範囲ですが、基本となる旧村上市の計画 をベースにして検討してまいります。   次に2点目、女性の割合に目標を掲げたらというご提案でございますが、それぞれ構成メンバー が違いますので一概には言えませんが、今後のまちづくりや地域の活性化の面からも、ご提言をいた だいたことを大いに検討してまいりたいと考えております。   次に3点目、生涯学習においてさまざまな「匠」を持った女性を講師に及び4点目、旧村上市男 女共同参画プランについては、教育長に答弁いたさせます。   次に3項目め、保育園の職員体制について、正職員と臨時職員の割合と処遇についてのお尋ねで ありますが、本年4月1日現在、園児数に対する配置基準による保育士の数は、正規職員が119名、 臨時職員が60名であり、正規職員の割合は66.5%となっております。また、障害児保育の実態から、 加算や配置をしている6時間パートでは、保育士が17名となっております。処遇につきましては、保 育士の賃金等については、新年度から改定をし、ベースアップをする予定にしております。   以上でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) それでは、私のほうから3点目、4点目にご答弁申し上げます。   3点目の生涯学習において、さまざまな「匠」を持った女性が多くいます、そういった方々を講 師にお願いすることで多くの方が参加すると考えるが、現状はとのお尋ねについてでありますが、生 涯学習分野においては、これまでもさまざまな知識や経験、技能を持った方々に公民館活動等での講 師のお願いや各種団体、グループ等からの要請に基づいて紹介を行ってきております。今後も実施す る事業の目的や内容に合った方々に講師等をお願いし、参加者の増加を図ってまいりたいと考えてお ります。   次に4点目でありますが、旧村上市男女共同参画プランは、どのように配布され、どのように取 り組まれたのか、また問題点はなかったかとのお尋ねについてでありますが、平成19年3月に策定さ れました旧村上市男女共同参画プランの配布状況につきましては、ダイジェスト版を年度当初に全戸 配布したほか、本編を県及び県内各市町村、市役所各課及び生涯学習審議会委員等の各種委員並びに 関係団体に配布をいたしております。   一方、平成19年度における1年間の取り組みとしましては、市民の意識啓発を図るため、市報に 年6回「知っておこう男女共同参画」を掲載するとともに、特集記事として「パートナーシップで築 こう男女共同参画社会」、これを掲載してきたほか、11月に市職員、社会教育委員、生涯学習審議会 委員などを対象とした講演会、12月には一般市民を対象とした講演会をそれぞれ実施をいたしました。 また、関係各課におきましても、さまざまな事業を展開してきたところでありますが、今後も職員及 び市民の皆様に男女共同参画プランの理念を定着させることが必要ではないかと考えております。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 厚生連村上総合病院も県立坂町病院も医師不足が大きな問題となっており ますが、先回行われた県立坂町病院活性化促進大会においても、最後は皆さんが医師確保に働きかけ ますということで閉まりましたが、21年度の新潟大学の医師の配分はどちらかの病院から1名を引き 揚げるということがこの12月に決まろうとしております。一生懸命医師の確保に努力するということ はあるのですが、現実問題は医師が減るということになっております。もし県立坂町病院であれば、 救急受け入れが困難となり、厚生連村上総合病院から1人行かれても、今のままでは厳しい状態にな るだろうと思います。   来年度の計画は現行のままでという市長のご答弁でしたが、こういう結果を踏まえて、市長はど のようにお考えになりますでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) この医師不足につきましては、先ほど申し上げましたように、きのう新潟大 学病院にお邪魔をさせていただきました。事務長と内科部長、内山教授でございますが、お会いいた しまして、大学としても非常に厳しいのだと、やりたいけれどもないのだというようなことなのです。 卒業生が約3割しかいない、県内。それが全部残ってくれるわけでもない。そして、医局にすら帰っ てこない医師が非常に最近多くなってきているということであります。   しかしながら、よその県から新潟大学に入っている学生も最近は新潟に残ってもいいというよう な傾向の学生が非常に増えてきているというような話も聞いてまいりました。東京、東京と前は言っ ていたけれども、東京はそんなに医者としての住む場所ではないというようなことに勘づいてきてい るというようなことも聞いております。   そして、先ほども言いましたが、新潟県として10名の新潟枠がありますけれども、医者になって 一線で働くには10年かかるというようなことでございまして、医師を派遣して皆さんの質問に答えた いのだが、非常に厳しい大学としても現状があるというようなことも聞いてまいりましたし、また県 の対応もほかの県から比べて非常に遅れているのではないかというようなことも聞いてまいりました。 富山とか群馬あたりは、大学の授業料を免除したり、いろいろな制度をとっているけれどもというよ うなお話も聞いてまいりまして、非常にこの医師不足を解消するには一朝一夕にはいかないなという ような現状をかんがみたところでございます。また、自治医大等にも足を運ぶなり、またお願いをし ながら取り組みをやっていきたいなと、そのように考えていますので、よろしくお願いをしたいと思 っておりますし、1名を引き揚げるというようなことについては絶対しないでいただきたいというよ うなこともお願いをしてまいりましたが、それは私どものお願いでありまして、大学側は大学側で非 常に厳しい現状があるというふうに認識をしてまいりました。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) それでは、第1回の定例会で市長の答弁の中に、その対策として、救急の 対策として、高速道路に救急車の緊急退出路をつくるという返事をいただきましたが、実際にこの退 出路をつくっても新発田病院までの距離は3分しか違わないということでしたが、市長はご存じだっ たのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当然知っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) それらのことわかっていると思いますけれども、またなおあれなのですが、 その現実もまた踏まえて、この医師不足も踏まえて、新たな方向を見つけるべきではないかと思って 私は質問させていただきました。   次に、救急車で村上市から県立新発田病院までの搬送は、調査に行った結果、19年度178件でし た。月平均15件が村上市から新発田病院に行っているということでした。山北、朝日からの搬送は特 にもう十何件という少ない件数でありました。通告しなかったので、わからなければ後でもいいです が、村上市で救急車の出動は年間どのくらいあるのでしょうか。また、何月に一番多いのかをお伺い したいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 消防長。 〇消防長(佐藤秀明君) 今の議員の質問ですが、県立新発田病院の搬送については、私の手元にあ る統計によりますと、19年度総数で223件228名となっています、議員の数字より若干多いかなと思う のですが。月平均19件ということだと思います。   それで、朝日、山北地区からの搬送件数が少ないということは、ご指摘のとおりでございますが、 遠隔地であるということも理由にございます。なお、発生件数が少ないこともあると思われます。ま たもう一つには、鶴岡荘内病院のほうにも昨年38件40人ほど搬送されておりますので、恐らく山北、 朝日地区については鶴岡のほうに搬送されているということだと思います。   また、2つ目の救急車の出動件数でございますが、1月から12月までの統計という形で消防本部 のほうではとっておりまして、昨年のいわゆる出場件数と言います、救急車が出たということです、 運ばない場合もあるのですが、2,758件でございます。特にどの月が多いかということでございます が、月別のものを見ますと、おおむね230件前後で推移しているのですが、特に多いのは8月と1月、 1月が275件、8月が269件ということで、これにつきましては恐らく帰省客の方が多い時期、正月、 お盆という月が多いというふうに考えられます。   以上でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 年間2,800近い出動があるわけですが、そうすると何を言いたいかといい ますと、それを受け入れる救急体制が整っていなければ、幾ら救急車が出動しても病院には行かれな いということを私は言いたいために、この数字を皆さんにわかってもらうためにあえて質問させてい ただきました。   受け入れる病院がないなどと、市として、市長として、命を預かる責任者がこの問題を来年度は どうしますかというときに、現状維持のままでいくというのはいかがなものかと思いますが、市長い かがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 現状維持でいくというのは、行政としての窓口を現状のままでいくというこ とでございまして、救急医療体制を今のままでいくということでは決してございませんので、誤解の ないようにしていただきたいと思っております。   どうしてもこれは解決しなければならない問題であります。先ほど今搬送の人数がありました。 1つには、やはり住民に対しても、いわゆる救急車を利用しなくてもいいというような患者も相当数 いるはずでございますので、それらの方々にもふだんから注意を呼びかけまして啓蒙していく必要が あろうと思っておりますし、例えば県立新発田病院といわゆる坂町病院、同じ県立病院ですので、そ こにリンクをして、そして夜間医療に取り組むような方法も考えられるのではないかというような病 院局のお話も聞いてまいりました。そのようなことで、厚生連村上病院につきましても、何としても これだけ救急患者が増えて、このままいったら本当に村上厚生連病院は私はパンクするなと、ドク ターがいなくなる可能性があるなと考えていますので、そうならないうちにやはり早く手を打つ必要 があるなと考えております。   新発田病院では、開業医の先生が交代で病院に入って、そして夜間救急医療を診ていただいてい るというようなこともスタートをさせたというようなこともありますので、それらも参考にしながら 取り組んでいきたいなと考えております。新発田病院が何でこんなに救急患者が満杯状態になったか といいますと、やはり水原郷病院ですか、そこがああいう状態になったというようなことで、非常に 多くの患者が殺到しているというようなことでございますので、いずれにいたしましてもこの問題は 決してないがしろにできない問題であると思っておりますので、市役所の体制は同じ窓口であります が、同じようなことではいかないと考えていますので、よろしくお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) それで、先ほど休日診療の人数もお伺いいたしましたが、1カ月80人前後 となるようですが、もしこの休日診療を村上病院に併設した場所にあるように考えたらどうなるのか。 また、村上病院の中にこの救急医療制度が組み込まれ、1室がそういうふうになっていたらこの救急 車の出動回数、市長もおっしゃいました救急車もそんなに救急でない患者も乗るから回数が増えるの だということなのですが、だって日曜日になれば救急車に乗らなければ病院には行かれない状態にあ るから皆乗るのであって、それを受け入れる体制、休日診療を村上病院に併設した場所につくるか、 また病院の中につくればそういう問題も解決し、救急の患者もこれほどは呼ばないのではないかと思 いますが、市長はどのようにお考えでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) いずれにいたしましても、いわゆる救急患者を受け入れる場所がどこであろ うとも、まず医師の確保が絶対的な条件になってくる。医師の確保が絶対的条件ということは、やは り開業医の先生方と密に連絡をとって、開業医の先生方もご協力をいただきながらそういう体制をと りながら救急医療の体制をつくり上げていく必要があると。今村上病院に併設をしたところで、今の 村上病院の体制ではとても受け入れられる状態では私はないのではないかなと考えていますので、そ の前にやはり医師がどうあるべきかということを前提にこれから話を進めていきたいと。JAの会議 がありますが、その点も強く言ってまいりたいと考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) ぜひそのようにお願いしたいと思います。   そして次に、村上市男女共同参画プランの21年度計画についてで、どの部署でも私が回った限り どうもどこに行っても余り「ああ、それはどうでもいいな」みたいな雰囲気を私は感じてきました。 どの部署、だれが悪いとかどういうことでないけれども、どこに聞いても「まあまあ、まあまあ」み たいになって、何か積極的でないなというのを感じてきたのですが、このプランの中にある農産漁村 男女共同参画推進ビジョンというのがこの計画の中に組み込まれているのですが、村上の地域振興局 ではこのことを目標を掲げてすごく一生懸命に市町村にも呼びかけたり、一生懸命やっておりますの で、これらの方々とも一緒に手を組んでやればもうちょっと広い範囲の意見が求められるのではない かと思いますし、ぜひその中で女性のスタッフもその会議を進める中で多くの女性も会議に入れてい ただければ幸いかと思いますし、書き物だけでなくて、実行しやすい内容としていただきたいと思い ます。   市長、女性をたくさん入れるようによろしく願います。いかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 全くそのとおりでございまして、女性の方々能力ある方々もいっぱいいます けれども、問題もあるわけでございますので、担当が企画部の政策推進課でやっておりますので、詳 細については今課長から説明をいたさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 政策推進課長。 〇企画部政策推進課長(相馬正喜君) 先ほど市長申し上げましたように、今度新市で計画しようと している男女共同参画については、旧村上のものをベースにしようと。なぜかといいますと、先ほど 議員も言われましたように、本当に幅広い計画をつくってございます。本来であれば、こういう計画 書をつくらなくても当たり前だという社会が男女共同参画なのだと思いますけれども、なかなか実際 はそういっていないので、こういう目標をつくろうというようなことでつくるわけであります。   それで、総合計画というのがまずもって市の一番大きい計画ですので、ここに協働のまちづくり で、ともに地域をつくったり、まちづくりをしようというところにやはりこういう精神は大いに入っ ていくべきだろうと思っております。そんなことで、いろいろこれから上位計画の進行も見ながら検 討してまいりたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) ちょっと私医療の関係で言い忘れたのですが、総合計画の中に市長ぜひ来 年度はこの病院問題、救急問題をぜひそこに入れてもらわないとなかなか先には進めないと思います ので、総合計画に一番に取り組んでいただきたいと思いますが、よろしくお願いします。   次に、保育士の問題なのですが、今は子育て支援、子育て支援と叫ばれているわけなのですが、 現実、市長先ほどの答弁で来年度は給料の改善を見ますよということでしたので、ちょっとはよくな かったかなと思うのですけれども、その金額もさることながら、正職員と臨時職員にはいまだ大きな 格差がありまして、金額で片づけられない面もあるので、その辺もぜひお力添えをいただきたいわけ なのですが、例えば講習会とか講演会とか保育士も新しい技術を得ることが大切なのですけれども、 「おまえは臨時職員だからそんなのいいやな」みたいなふうにして、ただ時間だけが過ぎていくとい うような現状があるようであります。保育士にも新たな教育を臨時の職員にも受けさせるべきでない かと思いますし、ただ金は安い、余り勉強もさせてもらえないという中で、若い職員が「あしたはや めようか、あしたはやめようか」と言って仕事をしているのでは、いい子育てにはならないと思いま す。資格を持って、クラスを任されて、それこそこれは技術職員であると思いますので、待遇もさる ことながら、そういう面についてもぜひ職員並みの、クラスを持つぐらいの職員には正職員並みの勉 強をやっぱりして、これから村上市を支えてもらう人たちですので、ぜひ働きがいのある職場で生き 生きと働いてもらうようにお願いしたいと思いますので、市長もそうですが、担当する部署の部長さ んにもぜひ「来年は私頑張ります」というようなご意見をいただければ私ありがたいなと思いますの で、よろしくお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(小田 均君) 研修につきましては、やはり専門職として必要な、いわば技能とか 保育技術をやはり持っていただくために重要なことと考えておりまして、クラス持っているあるいは また特に方については、そういった正職とともに研修も十分とは言えませんけれども、必要に応じて やっているわけですので、引き続きまた拡大するような方向で努力したいと思います。   今研修は、その都度必要に応じて臨時の方もやっていただいておりますけれども、それ以上にま た考えてみたいと思います。必要に応じてやっていきたいというふうに思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 先ほどの正職員と臨時職員の割合で、正職員が六十何%とおっしゃってい ましたが、今後もそのような体制で進むのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(小田 均君) 今現在の正職員数申し上げましたけれども、毎年保育基準がありま して、いわゆる入所児童に対して何人保育士が必要かというようなことで、正職の数は決まっており ますので、不足する保育士については臨時で対応するということでございます。   したがいまして、今後退職に当たっては、定員管理の関係で3割補充というような形が方針出て おりますので、正職が減少すれば当然臨時職員の比重が高くなっていくということになろうかと思い ます。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) そうすると、今の職員がやめたらば補充するということで、新たな職員は 考えずにこのまま臨時でいくということでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(小田 均君) 今ほど申し上げましたように、基本的にいわゆる補充は3割ですと、 10人やめられたうち補充は3人ですということですので、したがいましてあと7人もし必要なのであ ればそれは臨時で対応していくということでございます。 〇2番(鈴木いせ子君) ありがとうございました。   これで私の質問を終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) これで鈴木いせ子さんの一般質問を終わります。   午後3時まで休憩します。           午後 2時46分  休 憩                                                        午後 3時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、27番、大滝久志君の一般質問を許します。   大滝久志君。           〔27番 大滝久志君登壇〕 〇27番(大滝久志君) それでは、議長の許可が出ましたので、通告してありました一般質問を行い ます。   村上地域における林業振興と森林整備について、さきの一般質問で市長の考えをお伺いしました。 旧山北町の町長でおられただけあって、林業の重要性に対する鋭い認識とそれに取り組む基本的スタ ンス、姿勢に変化がなかったことを安堵をいたしております。私が先回質問をいたしました1つ目は、 木材利用促進の拡充についてどのように対応したか、2番目に木材流通の促進について、地域内流通 の促進、この問題についてどのように対応したかあるいはまた地域外への運搬経費、トラックの運賃 でございますが、そのような問題にどのように対応したかあるいはまた3番目としまして、作業道、 作業路の促進についてどのように対応したかをお伺いしてみたいと思います。   林産業の危機が引き起こしている森林の荒廃を食いとめる今は絶好のチャンスが訪れていると私 は市長に認識をしていただきたいと思います。地球温暖化防止策として、炭素の森林吸収の3.8%を 担うことになったのが第1であります。この目標を達成するために、現在経常的に行っている間伐に 加えて、平成24年まで毎年約20万ヘクタールを追加実施しなければならないということから、追加予 算が認められて、森林整備に必要な国家予算が十分に確保されました。また、麻生内閣になってから 緊急経済対策として、平成20年1次補正予算に林業関係全般に対応が施されることになりました。今 後徐々にその効果があらわれてくるものと期待をいたしております。   今まで日本の木材貿易は、大幅な輸入超過になっておった上に、それに加えて林業従事者の高齢 化と減少、安価な外材に対する国産材の競争力低下などによって森林荒廃が続いてまいりました。   しかし、今木材界に輸入攻勢の嵐はやみつつあります。米材はもちろん、ロシア材、北欧材など ほとんどの外材輸入が不安定となり、先行きが見えない状態になりつつあります。私たち林家にとっ て千載一遇のチャンスが訪れていると考えて間違いなさそうです。   村上市を含む本県は、東日本に位置し、本来の森の姿はナラ林を中心とする林、これは里山です が、ブナを中心とする林は奥地にあり、そこにトチやホウの木がまじった天然林でありました。これ を伐採し、それにかわって木材として有用な針葉樹、杉、ヒノキ、松などが大々的に造林され、木材 生産という大きな経済活動を国策で推進するにはこの方法が最も効果的だったからであります。本来 この土地に樹生していなかった樹種を人工的に栽培、植栽した場合、雪起こし、下草刈り、間伐など 定期的に管理する必要があります。伐期を40年とした場合40年間の管理が必要で、80年を伐期とした ならば80年の管理が必要であります。これが人工林の特徴であり、手のかかる仕事であります。   山が荒れるというのは、本来そこに樹生していた木を育てるのではなく、そこになかったものを 人工的に植栽し、適切に管理をしなかったときに山の荒廃が起こります。今山村では、過疎化や高齢 化の進行、担い手の減少で手入れの行き届かない森林が増加し、災害の発生が増え、水源涵養の機能 の低下などが指摘されております。その一方で、全国には植栽など森林整備に取り組んでいる団体が 1,800ほどあり、各自で独自の活動を展開しております。こうした民間活動を生かした新たな森林整 備を検討するとして、間伐特別措置法に盛り込まれましたが、村上地域におきましてはどのぐらいの 方々が申し込み、提案があったのでありましょうか。また、未整備森林緊急公的整備導入モデル事業 という長い名称のモデル事業が荒川地域で平成19年2.4ヘクタール、20年2.6ヘクタール、計5ヘク タールの実施がされたと思います。これは定額補助で、山林所有者の負担がゼロの間伐ですが、継続 はないのでしょうか。それと、従来の山林所有者には負担がありました。その区分が今後の課題にな ろうと思いますが、その解決策はどのように考えておられるのでしょうか。   最後にお尋ねいたしますが、私は旧山北町時代に町民の森について提案をいたしましたが、実現 に至りませんでした。旧朝日村さんのほうにはあったかのように聞いております。私は、合併を機に 市民参加の森づくりについて、市民の森をつくるという考えは市長にありますでしょうか、お伺いを いたします。   次に、地域医療について市長の考えを伺います。全国的に地域医療が抱えている深刻な問題は、 社会が高齢化すれば必然的に高齢救急車患者が増えるということはごく当たり前の現実であります。 本当に必要な地域医療のあり方を考えたときに、どのような病気の患者がこの地域にどのくらい発生 するか確実に把握する必要があります。地域医療において、何が社会的問題となり始めているのか、 何をターゲットとすべきか、目標設定が確実にできない限り、地域医療の崩壊を食いとめることはで きないと考えます。救急最前線の備えはどのようにあるべきかもはっきりと目的設定がなされなけれ ば、なかなか思うようにはいかないと思います。   最近注目すべき救急医療白書を企画解説した記事を読みました。それは、九州の45万都市長崎市 の救急医療白書が全国で初めて試みとして刊行されたこと。これに触発されて、首都圏の58万都市船 橋市の救急医療白書が発表されたこと。異なった土地柄でありながら、異なった県民性ではありなが ら、驚くほど似通った地域医療の問題を抱えているというものでございました。それによると、1年 間に救急搬送された患者の年齢と2週間後の転帰の関係も明らかになり、救急搬送後の死亡は60歳未 満と60歳以上に有位さがあり、40歳以上から徐々に上がり始め、年代が高くなるほど死亡率も上がり、 80歳以上では約15人に1人が2週間以内に亡くなる。死亡原因では、脳卒中、肺炎、心不全などの順 に高く、高齢になるほど高いというもので、これは長崎市、船橋市ばかりでなく、全国的なものであ ろうと思います。これは、船橋市の救急隊が1年に搬送した2万1,800人余りを対象に2週間後どう なったかを全例調査したもので、その回収率は93%強であり、地域医療システムを考える基礎資料と なったと記してあります。   私は、村上、岩船地域においてどのような病気の患者がどのくらい発生するのか確実に把握する ためにも、長崎、船橋のような実態調査をし、地域医療において何をターゲットにすべきか正確な目 標設定をして取り組むべきと考えるが、その意思があるのでしょうか、市長にお伺いいたします。   厚生連村上病院は、老朽化し、手狭となったところに新たにつぎ足したかのような形態で段差が 至るところにあり、使いづらいと感じているのは私だけでありましょうか。私は、地域医療の拠点と して、県病院を市民病院的な医療センターとして、あわせて2.5次的な救急医療が行われるようなも のに再整備をすべきだと思っております。現在のままでは地域医療の軸としての役割を果たすことが 難しいと思っております。健康なときには気づかなかったけれども、いざ自分が病気になると最善の 医療を受けたいと願うのは人間の常であります。医療を必要としている患者が求めているのは、医者 であり、病院です。   先日村上病院の院長、副院長、事務長にお会いをし、話を伺ってまいりました。他聞に漏れず村 上病院でも医師不足、看護師不足、労働過重が深刻だとの話でありました。旧山北町の町議であった ころ、私を含めて3人の議員で我が町に総合病院を誘致しようという夢物語みたいな話が持ち上がり、 3人で地元の特産品を持参し、自費で再三再四病院誘致に向けて東京へ上京した記憶があります。そ の結果、誘致は可能となり、当時の町長と協議の後本決定となりました。全く夢物語と思われていた 構想も財政的裏づけがしっかりしておれば可能であり、やろうとする意思が強力であればできるのだ ということを感じました。厚生連や病院の運営委員会の出方を待っているような姿勢では再整備は難 しい。市民の命を守ると市長が決意したときからその第一歩が始まると思っております。市長の今後 の計画についてお聞かせください。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、大滝議員の2項目のご質問について順次お答えをいたします。   私も大滝議員と一緒でございまして、この病める地球を救うには森林、林業の果たす役割の大き さを十分に認識しておりますし、また森の果たす役割も十分に認識しておるところでございます。   最初に、1項目めでございます。林業振興についての1点目、木材利用促進法の拡充についての お尋ねでありますが、市では市産材の需要拡大を図る目的で村上市産材利用住宅等建築奨励事業を実 施しております。この事業の普及啓発を図る目的でパンフレットを作成し、市役所本庁をはじめ、各 支所に設置し、また関係団体等に送付しております。申請件数は、これまでのところ35件でございま す。また、公共事業への地元産材利用を関係部署に指示してあり、今後事業の拡充につきましては平 成21年度当初予算案編成に合わせて総合的に検討してまいりたいと考えております。   次に2点目、木材流通の促進についての地域内流通の促進についてでありますが、林業経営にお いて運搬コストは非常に大きなウエートとなっており、当地域においても原木ストックから2次加工 までを担うスギトピア岩船の存在は、地域林業の中核施設として欠かすことのできないものであると 認識しております。今後は、スギトピア岩船が地域の木材加工流通体制の中核として地域林業を支え る主役である事業体になることを期待をしているところでもございます。   次に、地域外への運搬支援についてでありますが、県では越後杉ブランド認証合板用の県産素材 丸太の運搬費補助を実施しております。この事業の対象は、越後杉ブランド認証合板用の丸太と限定 され、また運搬距離により補助単価が区分されており、村上市は近距離の単価区分に入るとのことで ございます。同じ村上市でも地区によって運搬距離に大きな差が出ることは認識しております。運搬 コストは、林業経営にとって非常に大きな課題でありますので、引き続き事業の拡充に向けて県と協 議をしてまいりたい、そのように考えております。   次に3点目、作業道、作業路整備の促進についてのお尋ねでありますが、間伐を目的とする作業 道については、国県の補助事業で実施しているところでございますが、市でも間伐の推進を図るため、 別枠の補助制度を実施しております。国県の補助率が実質68%となっており、市の補助金22%と合わ せ合計90%の補助率になっております。また、簡易作業路の場合は、原則として1メートル当たり68 0円の補助対象事業費となりますので、その22%相当額の1メートル当たり149円を市で補助する形と なります。本年5月の森林の間伐等の促進に関する特別措置法の施行に伴い、森林組合等以外の事業 体による間伐作業路開設も計画されており、これからこの事業がより浸透して間伐が推進することを 期待しておるところでございます。   また、荒川地区における県の補助事業であります未整備森林緊急公的整備導入モデル事業でござ いますが、これは森林所有者による自主的な整備が進まない森林において、所有者の自己負担を伴わ ない間伐等の森林整備の実現に向けたモデル的な取り組みを支援し、地域における未整備森林の解消 と温室効果ガスの森林吸収源対策を推進する目的で、荒川地区において平成19年度から実施しており、 平成20年度にも継続して実施をいたしております。事業採択には、森林施業計画の未策定森林が条件 となっており、森林施業に関する意識等の地域性を検討し、荒川地区をモデル地区として実施してい たものであります。モデル事業は、平成20年で終了し、平成21年度からは条件不利森林公的整備緊急 特別対策事業と事業名、内容が変更になる見込みとなっております。現時点では、採択要件などの事 業細部においては未定でありますので、情報収集に努め、また市内の整備不足している森林の状況調 査を実施いたしまして事業実施を検討してまいりたいと考えております。   次に、郷土の森、町民の森あるいは市民の森ということでございますが、非常に大切なことであ りますので、これらについても前向きに取り組みをしていきたい、そのように考えておるところでご ざいます。   次に、2項目めでございます。地域医療についての1点目、地域医療は現在のままで十分と考え るかとのお尋ねについてでございますが、先ほど鈴木議員にもお答えいたしました。全国的に医師不 足が叫ばれておりますが、私も緊急医療対策を含めて、この地域の医療の体制整備につきまして第一 に考えていかなければならない問題と認識をいたしておりますので、しっかりと取り組みをやってい きたい、そのように考えているところでございます。   ちなみに平成18年12月末の人口10万対医師数でございますが、全国では人口10万人に対して211. 7、新潟県では177.0、村上保健所圏域130.7となっており、この地域の医師不足はさらに深刻であり ます。また、開業医の高齢化も進んでおり、当圏域の地域医療の現状は十分であるとは言えない状況 であると認識いたしておりますので、積極的に取り組んでまいりたい。そして、積極的に意見を述べ、 病院、開業医、行政が一体となった中で緊急医療対策を確保していきたい、そのように考えておりま す。   次に2点目、今後の計画等についてでございますが、先ほど来申し上げておりますように、県、 新潟県地域保健医療計画であります下越圏の計画でがん、脳卒中、急性心筋梗塞及び糖尿病の4疾患 と救急医療、災害時における医療、僻地医療、周産期医療及び小児医療の5事業の施策の展開の考え 方について検討されております。本圏域の医療の現状と課題を市民と共有いたしながら、ただいま申 し上げましたように地域医療の確保に一歩踏み出して取り組んでまいりたいと、そのように考えてお りますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝久志君。 〇27番(大滝久志君) それでは、1点目の林業振興についてお伺いをいたします。   先ほどもお話をいたしましたが、麻生内閣になってから緊急経済対策として、平成20年に1次補 正が通りました。これによって林業全般に対応する予算だというふうに話だけは聞いておるのですが、 具体的なことについてご存じでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 詳細については掌握しておりませんので、もし部長のほうで……部長のほう でもちょっと内容的にはわからないみたいでございますので、後ほど調べさせていただきましてご答 弁をさせていただきたいと思っております。   しかしながら、きょう新潟日報にも出ておりましたが、いわゆる林野庁におきましてもまた新た な制度を確立するようでございますので、こういう世界的な地球規模での状況を見ますと、やはり森 林、林業の果たす役割を国も県も私どももしっかりと認識をしていかなければならないなと、そのよ うに考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝久志君。 〇27番(大滝久志君) 先ほどもお話しいたしましたが、この緊急経済対策、このものにについては 名前からして流通のものについて主になるのではないかなという私は想像をしておるのですが、全般 的に考えた場合、やはり地球温暖化というような面からは、間伐特別措置法によって補正で十分に組 まれておりますからそのようになるのかなというふうに考えておりますが、後で具体的にあらわれて きましたらお知らせをいただければありがたいと思います。   この先ほど話しました間伐特別対策措置法、これによって村上市の場合にこの目標額といたしま して1,877ヘクタール、過去の実績から申し上げまして111%の増というふうにお聞きをいたしており ますが、この11%を新たにやるには、今までやってこられた組合あるいは生産森等あるわけでござい ますが、新たにこの事業によって市でこういう団体あるいはこういう民間の方々に事業を提案するこ とができますよというふうなものがあって、市でそのものを取りまとめてきたかと思いますが、その 結果についてどのような結果であり、どのように対応なされるおつもりかお伺いをしたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) それでは、お答えします。   緊急間伐でありますが、今議員おっしゃるとおり1,877ヘクタール、20年から24年、5カ年で整 備する予定でございます。既設の今までやってきた森林組合、生産森のほかに、提案としては6事業 体から提案ございます。   以上です。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝久志君。 〇27番(大滝久志君) 6事業体と申しますと、数的には11%余計になっても多分にこなせる提案か なと思うのですが、例えば山北地区あるいは朝日地区、いろいろあるわけですが、多分提案は山北あ るいは朝日の方々が余計だと思いますが、その点についてはどのようなことになっておりますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) これらにつきましては、11%6つの事業体、またこれから若干増え るかもしれませんけれども、これで十分私どもは対応できるとあるいは生産森林組合も話によります と22年4月には大きくなってやろうというような今意気込みで準備進めている予定でございますので、 十分11%についてはカバーできるというような考え方でございます。また、しようによってはこれか らもさまざま会社とかさまざまの方々から提案というものがあればそれなりに対応していきたいとい うことでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝久志君。 〇27番(大滝久志君) 次に、市で行っております地域、この地域材を使った場合、100万以上に対 して10%の補助を出して今まで来ておったわけですが、もう来年度の予算編成も間近となっておりま す。これらの計画が縮小されるようであってはならないと思いますし、このような点についてはどの ようにお考えになり、どのような方向性で進めていこうとしておりますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) 今現在100万以上で10%の補助ということで、上限を20万にしてい るわけでございます。これは、市独自の越後杉のブランド材の利用というようなことで、現在35申し 込みありますが、3月末の実績を見ながら新年度もそれなりのことで要求をしていきたいという考え 方でございます。   なお、ちなみに県でも1棟50万を上限として、これは抽せんでやっているような実態で、まだま だ供給と需要のバランスがとれないというようなことで、抽せんでこの管内で8棟だか当たったとい うようなことでございますが、まだこれから200棟全棟あるわけでございますので、県と一緒にタイ アップしながら住宅に越後杉を使うような施策を考えていきたいということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝久志君。 〇27番(大滝久志君) 大変ありがたいと思っておりますが、市として、例えば県の事業であります と200棟ということで、ことしは県内で275あって4回抽せんをいたしたそうであります。それで、村 上管内からは21の申し込みがありまして、4回の抽せんの結果、当たったのが16と私聞いております。 このものについても、やはりこれだけ21あって16、大変PRが行き届いている割に当たらないという のが大変悔しい思いを当たらない方していると思いますし、なるべくこの点についても県に働きかけ をお願いをいたしたいと思います。   次に、木材流通促進というようなことで、越後杉ブランド工場、このものについて300立米以上 取り扱いをした場合、県のほうから立米当たり1,014円という単価の提示がなされたかに聞いており ます。この工場は、たしかこの圏域では3つほどあったかと思いますが、県ばかりでなくて、市とし ても、これだけ多くのものをやるのは難しいと思いますが、やっぱり地場産業を育成していく、林家 を育てる、そういう意味合いからもある程度出して育てていくような考えはお持ちではございません か。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) この越後杉ブランドにつきましては、今大滝議員がおっしゃったとおりでご ざいまして、この村上市内には3つあるわけでございますが、ずっと議論しておりますように、県と 市がつけ足して事業をやって、事業報告、実績報告があったその3つの事業所に補助金として出すと いうことでございますので、市もそこにつけ足しをしているということでご理解をいただきたいと思 っております。   午前中の質問にもお答えいたしましたが、まだ3つの事業体からは実績等の申請が上がっていな いということでございまして、年度末等になれば上がってくるのではないかなと考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝久志君。 〇27番(大滝久志君) 越後杉のブランド工場ということで、午前中私欠席をいたしておりましたの で、どういう議論がなされたのかは承知してはおりませんが、スギトピア岩船も含まれておりますし、 このものについてやはり私は今問題になっているのは、山北あるいは朝日に住んでおられた方々、い ろいろな方々については理解がいく部分があろうかと思いますけれども、村上あるいは岩船、荒川、 神林等についてはなかなか耳なれない言葉であったり、聞きなれないものであったり、いろいろと誤 解を招くことが多々あって、何かすれ違っているのではないかなと私には思えてならないのですが、 やはり市民全体に知らしめて、本当に知らせていい、こういうことなのだということが公開できるこ とは積極的に公開をしていくべきだと私は考えておるのですが、市長の考えお伺いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) そのとおりでございまして、いろいろな会合に出ましてそういうようなこと を説明をいたしておりますし、またこの地域を発展させるには、やはり第1次産業であります農業、 林業、漁業が基盤でございます。その第1次産業が活況を呈してこそ初めて村上旧市街の商店街等が 発展してくるということは変わりないわけでございますので、それらについて十分に理解をいただけ るように説明をいたしておりますし、これからも説得をしていきたい、そのように考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝久志君。 〇27番(大滝久志君) 次に、地域外への搬出の問題でございますが、100キロ以内ということであ れば、例えば新潟市近郊から運んでいっても運賃750円、ここから運んでいっても750円、100キロを 超えた場合は1,150円と言うけれども、ここはやはり村上市役所が起点となってはかっているために そのようなことが起きているのであって、今運んでいる材、ほとんどは山北の100キロ以上のところ から運んでおるので、この面についてどのように対応したかということを私はお尋ねをしたかったの でありますし、やはりこれは県のやり方ですから、これをこうしてくださいと言ってもなかなか線引 きが難しくできない面が多いかと思います。   しかし、市において、例えば山北から搬出されるものについては100キロを超える場合が多いと。 その場合にどういうふうに市として対応していただけるのかがはっきり聞こえませんでした。これは、 やはりできないものなのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まず、県に今大滝議員がおっしゃったように、私ども1,174平方キロ、非常 に広大な面積を持っておりますので、山北からもちろん運んでいきますと100キロを超えますので、 それらについて説明をいたしまして、取り上げていただくように努力をしていきたいと思っておりま すし、それを市がやるということになりますと非常にこれから検討をせざるを得ないわけでございま すけれども、難しい面もありますので、検討をしていきたいなと思っております。   部長、何かございませんか。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) 今ほどの地域外の運搬経費の関係ですが、越後杉の合板に対してだ けの助成でございます。2万4,000立方に対して、私どもの管内は100キロ未満だということで730円 と。それから、糸魚川、上越、南魚沼、これらは100キロ超えるから1,150円だと。これは、私どもと しては県に21年度以降は何とか是正してもらわねば困るというようなことでお願いしているわけです が、やむを得ず20年度はまずこれでスタートしたのだからというようなことで、途中で運賃単価の変 更はちょこっとできかねるというのが実態でございました。   なお、新年度、21年度に向かっては何とか是正できるようにということで、市長ともども一緒に 県のほうへ要請したいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝久志君。 〇27番(大滝久志君) 次に、荒川地区でモデル事業として、間伐をしてもただでできるというよう なことの事業が19年、20年と2カ年にわたって6ヘクタール行われましたが、このものについては先 ほどの市長のお話によりますと、打ち切りになって、条件不利地域というような表現をされておりま したが、条件不利地域というのは一体どこをどのように指すのかがかなり難しいと思うのです。これ らについて、やはり所有者の負担なくして国の支援でできる事業であるならば、積極的に導入し、森 林の活性化を図る、これがやはり一番いいことであり、望ましいことだと私は考えておりますが、こ のものについては具体的に示されておるのか。条件不利地域というのは、例えば雪があるのかあるい は道路がないのか、いろいろな条件が重なって不利地域と呼ぶのでしょうが、それらの点についてわ かる範囲内で教えていただければありがたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) 21年度からは条件不利地域〔質問時間5分前の予告ブザーあり〕と いうようなことでございますが、まだ明確な国の方針は定まっておりません。私どもの解釈している のは、条件不利地域というのは道路もさることながら、施業計画ができていない地域というようなと らえ方でとらえております。   以上です。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝久志君。 〇27番(大滝久志君) 私は、この市民の森、これについてやはり市民皆さんに理解していただくに は、市民参加、これしていただかないと理解がいかないと思うので、ぜひひとつこのものについて一 層力を入れていっていただきたいと、これを申し上げたいと思いますし、先ほど医療の問題でお話を しましたが、長崎市にしても船橋市にしても、救急の搬送については村上も含めて大体どこにどうい うふうな形で運んで、何歳で、どういう状態であったかということは当然記録されていると思います が、その後例えば2週間後にどうなったのか、そういう点までしっかりと把握をすることによってこ の地域の医療の実態が見えてくるというふうな書き方をされておりましたが、市長として消防署の救 急隊等の1年間であったら1年間、どういうふうな形でどうなったかと、2週間後にはどうなったか ということまできちっと調べていただいて、この地域医療に役立てていくというふうな考えはござい ますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今のご意見は非常に大切なご意見だと思っております。救急搬送した患者が 2週間後にどうなったかあるいはどういうような状態で、どこに転院したかというようなこともあろ うと思いますので、その点につきましては消防署の救急隊がいいのかあるいはこういう医療機関がい いのかは別にいたしまして、やはりそういうような記録的なものをもちろん持っている必要がありま すし、把握しておく必要があると、そのように認識しておりますので、取り組みをさせていただきた いと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝久志君。 〇27番(大滝久志君) 最後に、やはり市民を守る、そういう立場から、今の村上病院をこの地域の 市民病院的な存在に押し上げるあるいはまた2.5次的な医療ができるところまでの救急医療ができる ようにすることができるのは、行政のやはり力、後ろ盾がないとなかなかできない面が多いかと思い ます。しっかりとこの地域の医療を見詰め、病院の充実に力を出していただくことを切に期待を申し 上げて終わりといたします。   ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで大滝久志君の一般質問を終わります。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 本日はこれで散会いたします。   また、8日も午前10時から一般質問を行いますので、定刻までにご参集ください。   大変ご苦労さまでした。           午後 3時50分  散 会