平成20年村上市議会第3回定例会会議録(第3号) 〇議事日程 第3号 平成20年12月8日(月曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  一般質問                                              〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(28名)    1番   板  垣  千 代 子  君     2番   鈴  木  い せ 子  君    3番   本  間  清  人  君     4番   板  垣  栄  一  君    5番   川  村  敏  晴  君     6番   冨  樫  宇 栄 一  君    7番   中  山  悌  一  君     8番   小  杉  和  也  君    9番   山  田  昭  夫  君    10番   齋  藤  信 一 郎  君   11番   平  山     耕  君    12番   川  崎  健  二  君   13番   木  村  貞  雄  君    14番   三  田  敏  秋  君   15番   小  池     晃  君    17番   長 谷 川     孝  君   18番   滝  沢  武  司  君    19番   小  林  重  平  君   20番   小  田  信  人  君    22番   相  馬  エ  イ  君   23番   大  滝  国  吉  君    24番   瀬  賀  秀  雄  君   25番   小  野  七 五 三  君    26番   石  嶋  修  平  君   27番   大  滝  久  志  君    28番   山  田     勉  君   29番   板  垣  一  徳  君    30番   佐  藤  宮  吉  君                                              〇欠席議員(2名)   16番   姫  路     敏  君    21番   岩  倉  幸  治  君                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    大   滝   平   正   君        副  市  長    鈴   木   源左衛門    君        総 務 部 長    小   田   吉   雄   君        総務部総務課長    斎   藤   甲   三   君        総務部財政課長    渡   辺   成   一   君        企 画 部 長    小   田   貞   明   君        企  画  部                   相   馬   正   喜   君        政策推進課長        企画部国体課長    本   間   善   和   君        市 民 部 長    阿   部   正   一   君        市  民  部                   本   間   太   一   君        環境衛生課長        福祉保健部長     小   田       均   君        福祉保健部                   西   村       治   君        介護高齢課長        福祉保健部                   吉   川       強   君        社会福祉課長        産業観光部長     増   子   太   平   君        産業観光部                   瀬   賀       功   君        商工観光課長        都市整備部長     須   田       徹   君        上下水道部長     鈴   木   文   雄   君        会計管理者      吉   村   澄   子   君        選管委書記長        監 査 委 員    佐   藤   正   幸   君        事 務 局 長        農業委員会                   渡   辺   正   信   君        事 務 局 長        教  育  長    寺   社   四   男   君        教 育 部 長    小   野   泰   三   君        教  育  部                   大   滝   和   春   君        学校教育課長        教  育  部                   百   武   勇   一   君        生涯学習課長        教  育  部                   斎   藤   敏   夫   君        スポーツ振興課長        荒川支所長      平   野   俊   之   君        神林支所長      田   村       豊   君        朝日支所長      板   垣   一   弘   君        山北支所長      佐   藤   壮   一   君        消  防  長    佐   藤   秀   明   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    忠       隆   司        議 事 係 長    建   部   昌   文        書     記    石   井   美   紀           午前10時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) ただいまの出席議員数は28名です。欠席の届け出ある者2名です。定足数に 達しておりますので、これから本日の会議を開きます。   本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願 いいたします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(佐藤宮吉君)  日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、5番、川村敏晴君、23番、大滝国吉君を指名いた します。ご了承願います。                                              日程第2 一般質問 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第2、5日に引き続き一般質問を行います。   最初に、20番、小田信人君の一般質問を許します。   小田信人君。           〔20番 小田信人君登壇〕 〇20番(小田信人君) おはようございます。議長のお許しが出ましたので、さきに通告したとおり 3点についてお伺いいたします。   まず最初に、朝日地区の桧原にありますごみ処理場の更新計画についてお伺いいたします。現在 のごみ処理施設は、平成元年4月に稼働した施設で、来春で20年を迎えることになります。その間、 平成12、13年度にダイオキシン類対策工事が実施されております。一般的にごみ処理施設は、15年か ら20年が更新時期とされており、広域事務組合におかれましても、喫緊の課題として取り組んできた と思います。私も昨年9月までは組合議員として参画させていただきましたことから、その後の進捗 状況について伺うものであります。   また、ことし2月に合併前の最終報告として、新村上市ごみ処理場建設計画が報告されたと伺っ ております。その中で、新市において検討委員会等を設置し、さらに検討を加えながら、早急に建設 計画を進めるべきとなっていますが、現在検討委員会は設置されているのかどうか伺うものでありま す。   2点目といたしまして、老人いこいの家「寿山荘」の運営方針について伺います。ご承知のとお り寿山荘については、耐震調査の結果、地震が発生した場合、崩壊する危険性が高いということで、 8月いっぱいで営業を休止いたしております。この施設に関しましては、旧朝日村議会におきまして も問題となった施設であります。平成18年11月に温泉をくみ上げるポンプが老朽化により使用不能と なり、交換するには多額の予算が必要となったことから、一時廃止にする方向で進められた経緯があ ります。しかしながら、老人クラブからの再三の要望で913万円を計上し、ポンプの交換を行い、昨 年の平成19年12月に再開したばかりでありました。また、平成17年度にも村に多額の寄附金がありま したことから、500万円をかけてトイレや水回り、サッシ類などを修繕いたしております。このよう に寿山荘には多額の資金が投入されており、築38年が経過したとはいえ、老人福祉の施設としては、 朝日地区のシンボル的な存在となっております。一刻も早く再開を望むものであり、今後の運営方針 について伺います。   3点目といたしましては、保育園の今後の運営方針について伺います。合併後の保育士の割合は、 正規職員が119名で、臨時職員が60名と伺っております。行政改革における職員の定数適正化に当て はめて、前年度退職者の3割採用を実施しますと、前期計画の4年後には正規職員が92名、臨時職員 が87名となってしまいます。本来臨時職員とは正規職員を補うためのものであり、臨時職員が半数に もなるということは保育園の運営形態がおかしくなるものと思います。また、世間で問題になってお ります非正規職員の採用に、模範となるべき村上市が助長しているようではいかがなものかと思いま すが、今後の運営方針についてお伺いいたします。   以上、3点について市長にお伺い申し上げます。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 皆さんおはようございます。それでは、小田議員の3項目のご質問について 順次お答えをいたします。   最初に1項目め、ごみ処理場の更新計画についての1点目、その後の進捗状況についてのお尋ね でありますが、ご質問のとおり現有のごみ処理場は昭和62年、63年度の2カ年事業として建設し、平 成元年4月から稼働した施設であります。その後、ごみ焼却処理時におけるダイオキシン類の排出が 住民の健康に与える影響が問題化されるとともに、排出基準が強化されたことから、平成12、13年度 に焼却施設の改善工事を実施しており、今年度で稼働後20年を経過いたしました。小田議員のおっし ゃるとおりでございます。一般的にごみ処理施設は稼働後15年から20年が更新時期とされており、ダ イオキシン類対策工事は施設の延命対策にはつながらず、この工事の住民同意取得の際にも工事完成 後の稼働年数を10年程度と説明した経緯がございます。このことから、ご指摘のとおり旧岩船地域広 域事務組合におきまして、理事者及び組合議会での喫緊の課題として、先進施設の視察を実施し、平 成19年度におきましてごみ処理施設更新基本構想をコンサルタントに委託し、策定をいたしました。 この基本構想を新村上市のごみ処理場建設計画として引き継ぎを行ったところであります。この引き 継ぎの中で、今後検討委員会等を設置し、さらに検討を加えながら進めるべきであることを踏まえ、 新市の重要事業の1つとしてとらえてきましたが、この事業につきましては、建設場所の選定におけ る住民の理解、用地取得の理解等の住民感情に関する問題を解決しなければ前に進まないことになり ますので、慎重にならざるを得ない面があるのも事実でございます。現状といたしましては、現有施 設の修繕を含め、適地を模索している状況でございますので、ご理解とさらなるご協力をお願いいた します。   次、2点目、検討委員会の設置につきましては、要綱等の作成を行っておりますので、今後委員 の人選等を進めていくこととしたいと考えております。   次、2項目め、老人いこいの家「寿山荘」の今後の運営方針についてのお尋ねでございますが、 本施設については、老朽化により安全性を確認するための耐震診断調査を実施したところ、地震が発 生した場合等に倒壊する可能性が高いとの診断結果となったため、9月1日から施設利用を休止して おりますが、特に地区の老人クラブ連合会の方々から再開を求める要望が大きいことは私も十分に承 知をいたしております。今後の対応についてでございますが、現在同様の事由で休館している「荒川 いこいの家」のこともあり、市全体で既存の高齢者施設や近郊の類似する施設の有効利用等も含めて 検討中でありますので、ご理解を賜りたいと存じます。   次に、3項目め、保育園における今後の運営方針についてのお尋ねでありますが、保育園では少 子化の進行に伴う園児数の減少傾向はあるものの、乳児保育、一時保育、延長保育など、多様化する 保育ニーズに対応しながら、共働き家庭のみならず地域すべての子育て家庭を対象とした支援を行っ ておるところでございます。今後の保育園の運営については、合併市町村基本計画による施設整備と あわせて検討する必要があることから、保護者や地域住民の理解を得ながら通園バスを有効活用した 施設整備として、定員割れや老朽化に伴う保育園の統廃合を考えております。また、今後の職員定員 管理からすると、保育士についても退職者の3割補充が基本方針でありますので、待遇改善を行いな がら臨時保育士を確保するとともに、保護者の就労形態の多様化などからもより利用しやすい保育 サービスを提供するため、民間の力を取り入れた運営方法も視野に入れながら、効率的な保育園運営 と保育サービスの向上に努めてまいりますので、ご理解をいただきたいと思っております。   以上でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 再質問をお願いいたします。   まず最初に、建設する場所についてですが、平成18年2月の組合議会におきまして、引き続き朝 日地区での建設を要請されたわけですが、その当時村長でありました副市長は、それに対する返答は その当時になされたのかどうか。副市長にお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) ただいま小田議員さんからおっしゃられましたとおり、その当時村長 として周辺市町村長の連名によりまして、引き続き朝日周辺地区での建設をというような要望書をい ただきました。ただ、合併前でありましたので、いろいろ住民感情も考慮をしながら、合併後に適地、 どこがいいのか、それらの検討をしたいということで、受けたのは受けたのですけれども、それに対 する行動というのは、まだどういう方式でやるか、それらもまだ定まっていない段階で説明は、また 回答はお控えをさせていただいた次第であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 平成12年、13年にダイオキシン類の対策工事が行われたわけですが、その際 住民同意の取得が必要だったと思いますが、その当時の協定書とか、そういう念書みたいなものは残 っているのかどうか。それとありましたら、内容についてお伺いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 建設当時の念書はあると聞いておりますが、見たことはございませんが、内 容等については、もし担当部局でおわかりでしたらお答えをいたさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 環境衛生課長。 〇市民部環境衛生課長(本間太一君) お答えします。   協定書という形で残っております。その際、要望としまして、今後の建設の際は朝日村桧原地内 からの建設は控えてくださいというような中身でございます。また、その建設の際は、集落と十分に 協議してくれというようなものの内容が主なものでございます。   以上でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 市長は基本的には、これからどうなるかわかりませんが、今現在の場所がい いと考えていらっしゃるのかどうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) さっき副市長からお話ありましたように、合併以前に各市町村長で今の場所 にお願いをしたいというような要望、意見も出しておりますので、できれば今の場所が最適地と考え ておりますので、これから十分な住民との接触を図りながら、ご理解をいただくように努力をしてま いらなければならないのではないかなと。それらも含めましてこれから検討をさせていただきたい、 そのようにお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) ごみ処理施設というのは、私どもさまざま視察に行ってわかるとおり、大体 人里離れたところにあるのが普通なのですが、私どもの場合は7号線のそばにあるということで、大 変利便性のよい立地条件になっているわけで、その分民家も近くにありまして、住民の感情も高いも のと考えますが、これから新しくつくるとなりますと、住民の同意を得るためにはCO2の削減や循 環型社会に対応した最新の焼却炉の選択が必要と思いますが、市長はどのようにお考えなのか伺いま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 全くそのとおりでございまして、どの集落、どの地域におきましても敬遠さ れがちな施設でございますので、建設の際はどうしても近代的な施設、環境に配慮した施設、住民の 理解を得られるような施設の建設に努めてまいりたいと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 検討委員会のメンバーについてなのですが、いま一度どういうような考えを 持っているのか、市長の考えをお伺いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 検討委員会のメンバーでございますけれども、当然地元の皆さんが入るわけ でございますし、そのほかに議会関係とかいろいろな分野からの委員を想定をいたしております。選 定次第、皆さんにご報告をさせていただきたい、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 大変な事業でありますので、私の提案といたしましては、私ども議会と理事 者側と一緒になりまして、そういう意欲がある企業に呼びかけまして、プロポーザル方式でもいいわ けですけれども、提案型の発表会みたいなのを企画してはいかがなものかと思いますが、市長の考え をお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 全く同意見でございまして、そのようなこともこれから考えて、建設に向か って進んでいかなければならない。いずれにいたしましてもこの新市、村上市の広大な面積のごみを 処理するわけでございますので、何としてもお願いをしていくところはお願いをしていかなければな りませんので、旧朝日地区から7名の議員さんがいますので、ぜひともお力添えをいただきまして、 よりよい方向で進んでいきたいなと、そのように考えていますので、よろしくお願いをいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) それと、運営方式について若干お伺いしますけれども、PFI手法による運 営方式というのがあるわけなのですが、私ども朝日村の議会の時代に、平成17年度ですか、愛知県の 田原市というところに、田原リサイクルセンターの炭生館というところに視察に行ってきたわけなの ですが、この施設はごみから出る予熱を利用して炭化物をつくるというような方式で、全然CO2を 出さないのだそうです。地球温暖化対策に貢献できる施設と感動してきたわけなのですが、これは民 間が出資、設立した特別目的会社というのをつくりまして、建設、施工、維持管理、運営と全部自治 体から委託を受けましてやっておりました。事業に対するコストが低く抑えられるわけで、大変私と してはいい施設だなと思ってまいりました。また、広域事務組合においても18年度ですか、秋田県の 大館市というところにやはりPFI方式のリサイクルセンターというところを視察を行ってまいりま した。車中での話では、大変評判のよかったように記憶しておりますが、市長は運営方式についてど ういう考えを持っているのか、お伺いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ただいま小田議員がおっしゃいましたように、私も町長時代に同行いたしま して、PFIの施設あるいは直営の施設等を見たわけでございます。PFIといいますのは、プライ ベート・ファイナンス・イニシアチブといいまして、民間企業の活力を導入してやるわけでございま す。しかし、最近のお話を聞きますと、非常に民間企業が景気が後退しているというようなことでご ざいまして、必ずしもPFIでやったところの契約更新がうまくいっていないというような話もござ いますので、それらも十分に考えながら直営方式でやったほうがいいのか、あるいはPFI、民間の 活力を利用してやったほうがいいのかというような大きな選択肢でございますので、十分に考慮して やっていきたいと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) この2月に出されました建設計画では、平成24年度稼働年度になっているわ けですけれども、ご承知のとおり合併がありましたから、若干遅れてはいるのだろうと思いますが、 予定どおり24年度稼働ということで理解してもよろしいですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 残念ながら24年度には稼働は無理だと考えております。今の施設が24年以降 どうなるのだということでございますが、24年過ぎても今の施設は十分に稼働をできる耐久性がある というふうに判断しておりますので、早急には新しい建設計画のもとに建設をしていきたいと思いま すけれども、24年度の稼働は今のところは間に合わない現状でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 続きまして、寿山荘についてお伺いしますけれども、私どもの寿山荘もそう ですけれども、荒川のいこいの家、両方早期再開を望む陳情書が今定例会に出ておるわけですが、旧 村上市にはあかまつ荘という大変すばらしい大型の福祉センターがあるわけですが、聞くところによ ると年間の利用者数が1万1,000人ぐらいで、施設の規模からいくと大変利用率は低いように思うわ けですが、これらの施設もいこいの家、寿山荘と、3つ含めた形で今後の福祉計画というのはつくる べきだと思うのですが、これらについては新年度予算に反映されているわけでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 非常に難しいところでございまして、今荒川のいこいの家と寿山荘が改築あ るいは改修を要望をされておるわけでございます。予算に反映するかということでございますが、十 分に検討はしていきたいというふうに考えておりますが、これから予算編成に入りますので、今ここ でやりますとか予算に盛り込みますとかということだけはちょっと言いがたいところがありますので、 できる限り、あれだけの要望がありますので、地域の声を大事にしていきたいなと、そのように考え ております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 老人クラブの皆様、大変私ども朝日の議員にも陳情して、なおかつこちらの ほうにも要望書を出しているわけなので、ぜひとも新年度予算に反映をお願いしたいと思います。   続きまして、保育園のほうの質問に入ります。これは初日に私どもの会派の鈴木議員も行ってお りまして、本日私も二段構えで質問しておるわけですが、先日の答弁の中で、新年度に向けては臨時 職員のベースアップを考えているということでありましたが、具体的にどのぐらい見直しなるのか伺 うものでありまして、というのは私ども朝日地区の場合は、今まで臨時ではなくて派遣社員でやって おりました関係上、ことしから臨時になったということで、給与面が大分下がったと。大分苦労して いるという話が出てきておりますので、それを解消できるぐらいのベースアップになるのかお伺いい たします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) この臨時保育士のいわゆる賃金につきましては、近隣市あるいは町村の状況 も判断をいたしまして、遺憾のないような対応をとっていきたいと考えておりますが、今幾ら幾らに なりますということはちょっと控えさせていただきたいと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 市長、幾ら幾らとは言いませんけれども、要するに派遣社員から臨時に降格 ……降格というのは言い方悪いかもしれない。賃金体系で大分落ちたというふうになっているもので すから、それをカバーできるぐらいはしてくださるのかというのは答えてもらいたいのですけれども。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) いわゆる派遣社員当時の賃金が幾らであったかはちょっと今私把握しており ませんので、その数字的なことについては担当部長から説明をいたさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(小田 均君) お答えします。   旧朝日村における人材派遣で保育士の確保をされていたということでございますが、賃金がお幾 らだったということについては、ちょっと私今把握しておりません。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) ぜひお願いですけれども、派遣社員時代の給与に戻すように新年度予算でお 願い申し上げます。   それと、臨時で60人いらっしゃるということなのですが、これはみんな資格を持っている方なの でしょうか。臨時60人、内訳をお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(小田 均君) 正職員で足りない8時間の保育士につきましては、有資格者をお願 いしております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 8時間労働の人だけが免許持っていて、ではパートの方は資格のない方がや っているということでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(小田 均君) ほとんどの方、有資格者をお願いしています。ただし、パートで2 時間とか、あるいはまた4時間でお願いする方もおりますので、その方についてはない方もいらっし ゃいます。基本的には有資格者、保育士の資格を持っている方をお願いしているということでござい ます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 資格のない方の、その2時間とか、4時間パートの方、お仕事は何されてい るのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(小田 均君) 2時間につきましては、例えば長時間保育をやっておりますので、 4時半から6時までということで、その方だけではなくて、正職とのローテーションの関係でちょっ と穴があくものですから、その辺のところは2時間でお願いするとか、そういうことでございます。 今議員言われました6時間、60人につきましては、それは、その方についてはすべて有資格でござい ます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 4年後には半分になってしまうような形態が見込まれるわけですけれども、 それにはまず職員の削減には統廃合というのは考えられるわけなのですが、先ほど答弁でもありまし たが、具体的にどの地区でどのぐらい考えていらっしゃるのか、お伺いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(小田 均君) 現在、いわゆるその行財政改革推進本部というものを立ち上げてご ざいまして、そんな中で部会を持っています。私どもは施設改革部会ということでございまして、そ の中で保育園の統廃合の件について今現在鋭意検討中でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 先ごろの新聞で三条市の保育園が民営化ということで、三条市の議会で僅差 で可決されたなんていうのが出ておったわけですが、将来的にやっぱり私どももそういうふうな考え を持っておりますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 基本的には今保育士としてお願いしている方々がいらっしゃいますので、民 間になった場合はその方々の処遇等が非常に大きな問題になってまいりますので、今のところは私ど もは今やっている体制でやっていきたいと、そんなように考えております。将来的なことになってき ますと、それはある時点においてはそういうような視野も含めた考えにならざるを得ないような現状 になるかもしれませんが、今のところはそういうことでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 私の一般質問、これで終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) これで小田信人君の一般質問を終わります。   午前10時50分まで休憩します。           午前10時35分  休 憩                                                        午前10時50分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、11番、平山耕君の一般質問を許します。   平山耕君。           〔11番 平山 耕君登壇〕 〇11番(平山 耕君) それでは、議長のお許しが出たので、3項目について質問したいと思います。   初めに、各支所における職員の士気低下について。合併して、はや7カ月が経過しました。表面 上大きなトラブルもなく、まずは順調に市政は推移していると思います。職員同士が水面下で努力を しているあかしだろうとは思います。ただ、気になるのは各支所に勤務する職員のモチベーションが 非常に低下しているということです。地区の住民は、合併前と変わらない意識でさまざまな要望を支 所に持ち込みます。それに対し、支所職員は予算執行の権限がないため、金銭の伴う要望にはもちろ んのこと、伴わない要望事項までもが本庁に伺いを立てながら物事を進めなければならないため、無 力感に陥っているという現状にあると思います。確かに合併協議会でそれぞれ違う歴史を持つ自治体 運営を精査して、一番よいというやり方を採用し、それが新村上市政の基本であるということはよく 認識しておりますが、それぞれの地域の事情もあります。ある程度支所にも権限を与えて、職員にや る気を与えるような支所機能の充実を図るべきだと考えますが。   次に、環境基本条例の取り組みについてを伺います。この問題については、6月議会や9月議会 で取り上げられ、多くの議員がこの問題に関心を持っています。NPO法人である岩船地域エコセン ターは早くからそうした活動に取り組み、一定の成果を上げております。10月に開催された環境フェ スタには多くの市民が来場し、意識の高さがうかがわれました。また、ことし3月には地域振興局の 指導で、村上岩船地域バイオマスタウン構想が発表されており、その取り組みの仕方も図であらわさ れております。さらには、多くの集落が農地・水・環境保全対策に取り組んでいます。住民の意識を 啓発するには今だと考えます。専任職員を配置して取り組むべきことだろうと思いますが、いかがで しょうか。   3番目、地域サポートステーションの活動について。ハローワーク村上によると、管内9月期の 有効求人倍率は0.55倍で、就職活動状況は非常に厳しいものがあります。就職できない若者にとって のよりどころとして期待されていますけれども、その活動内容はいかがなものでしょうか。8月から 開始されたわけでありますけれども、それに相談に来た若者の数とかを教えていただければ幸いです けれども、よろしくお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、平山議員の3項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、各支所における職員の士気の低下についてのお尋ねでありますが、ご案内のと おり1市2町2村が合併し、新たな行政組織のもとで新村上市がスタートし、徐々にではありますが、 落ちつきを見せ始めてきております。また、本庁と支所の連携体制も深まりつつある状況で、市民へ のサービス低下を招かないよう連絡を密にし、一致協力して行政運営を図っているところでもござい ます。支所職員の士気の低下を指摘されておりますが、職員は合併初年度ということもあり、なれな い組織体制のもとに、支所に限らず多少の戸惑いを感じながらも、合併の意義を十分に意識し、日々 職務の遂行に努めているところでもあります。また、市民からの要望等については、それぞれ本庁の 所管する課との連絡調整を図りながら、できるだけ早目の意思決定に努めているところであります。 現在、本庁、支所も含めた行政組織の今後のあり方について、行政改革での検討を行っているところ でもあります。その中で、市民共同のまちづくりの推進を図るため、その組織づくりや総合的な推進 体制を進め、適切な支援を行うため、さらには協働のまちづくり、協働の協は協力の協でございます。 拠点施設としての各支所を位置づけております。職員はこの点も十分意識して日常の業務に努めてい ただきたいとも考えております。   次に、2項目め、環境基本条例への取り組みについてのお尋ねでありますが、環境基本条例につ いては、今年度中の制定を予定しており、来年度環境基本計画及び地球温暖化防止地域実行計画の策 定に着手する予定であります。環境基本計画、条例には、環境基本法を踏まえ、市民部環境衛生課が 担当し、検討の土台となる第1次素案を作成し、庁内関係部局の意見を聞いているところであります。 現在、本市では各部局において担当分野にかかる環境に関する施策を展開しております。したがって、 条例制定、計画策定及び意識啓発を含む環境に関する施策の担当については、今のところ専任職員を 配置する予定はなく、施策の必要に応じ、各課、各担当の横断的な協力体制での取り組みを行ってき、 市内部だけの対応が困難な事例については、議員ご指摘の県の村上岩船地域バイオマスタウン構想の 取り組みのように、有識者や関係機関の連携を求めて対応していく必要があると考えております。10 月25日開催の環境フェスタ2008に多くの方が足を運ばれたことや、同フェスタで実施したアンケート の回答結果、地域や団体の取り組みを見ましても、環境問題への市民の意識の高まりは明らかで、市 といたしましても今が効果的な意識啓発を展開できる機会であるととらえております。そのために各 部局が担当分野にかかる環境に関する施策を多様な方法でさまざまな方面から啓発を行うことが効果 的であると考え、市が単独で行うだけでなく、各担当の関係団体が実施する事業などへの支援、共催 などの機会を通じ、意識啓発に努めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたしま す。   次に、3項目め、地域若者サポートステーションの活動についてのお尋ねでありますが、地域若 者サポートステーション事業は厚生労働省の自立支援事業の一環で、ニートや引きこもり等で長期無 業にある義務教育終了後の15歳からおおむね35歳の方及びその保護者も対象に、個別の相談に応じ、 職業的自立を支援することを目的として制度化されております。平成20年度は全国77カ所に設置され、 新潟県内では三条市が平成18年度、新潟市が平成19年度に事業を開始し、今年度から本市が県内3カ 所目として事業採択となり、7月1日から勤労青少年ホームの1室に開所をいたしました。この事業 の運営は、厚生労働省からの委託を受けた専門の事業者が行っております。事業内容につきましては、 専門のカウンセラー2名を含む3名が常駐し、ニートや引きこもり等の若者に自宅以外での居場所を 提供するとともに、カウンセリングに基づいた段階的な自立支援プログラムを作成し、コミュニケー ション能力の向上やボランティア活動への参加、職場見学、希望職種への職場体験、さらには資格取 得など、若者の自立する力を育成しております。また、山北地区、朝日地区、荒川地区にサテライト を設置し、出張相談も行っております。ちなみに開所以来、11月15日までの相談登録者数は先ほどの ご質問にありましたが、38人で、そのうち8人が就職に結びつくなど、事業の成果は上がっていると 考えております。   以上でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 関連で質問したいと思います。   今までの各自治体のやり方はそれぞれ違うわけですけれども、例えば今現在この議会に要請され た多くの集落センターが指定管理に移行するわけですよね。さっきと話は違うのですけれども、それ らに対して例えば神林村の集落センターは集落のものなのですね。指定管理に移行する必要はないの ですけれども、ただ農村公園は村のものだったのです。そうすると、今現在は市のもので、それらは 含めて今後の課題として、その農村公園の木質の遊具が腐朽しておりまして、そろそろ改修しなけれ ばいけないというふうな事態があります。そういうふうな細かな相談が各支所に上ってくるのですね。 それらに対して若干やはり違うものですから、幾ら例えば本庁のほうに行ったとしてもわからない問 題もあるわけです。それらに対して、各支所ごとの今までのやり方みたいなものを踏襲しながら、あ る程度支所の裁量に任せるのもいいのではないかというふうに思うのですけれども、そのことについ ていかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ただいま申し上げましたとおり、合併してスタートをしたばかりでございま して、いろいろな問題が、あるいは課題が出てきております。今おっしゃったようなこともその1つ であると考えております。旧地域には地域のやり方、やってきた方法あるいは要望等があるわけでご ざいますので、支所に行って支所からすぐ本庁に来て解決できるような体制もとっていきたいと考え ておりますし、また支所独自でもそういうような体制をとれないかどうかも含めまして、今後検討を していきたいと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) あと、各支所の問題の中に臨時職員はどこにもいるのですけれども、臨時職 員の給与はもちろんですけれども、通勤手当が何か非常に安いと。100円ぐらいしか出ていないとい うような話なのですけれども、例えば村上であれば自転車で通うことはできますけれども、山北とか 朝日とか神林の場合、遠くから来る場合とてもそんなので通えるわけもないし、車がないと通えない わけでして、それらの地域差みたいのもあるのですけれども、そのことについていかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 全く私も見て驚きました。通勤手当100円というのは、それは今新年度から 部局に命じまして、改正をするようにということで手続をとっています。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 本当に各支所、支所それぞれの歴史があるわけでして、やっぱり村上とは若 干、村上町場とは違った面があります。村上には村上の歴史があるし、神林は神林の歴史がある。山 北は山北の歴史があるというふうに、それぞれ事情は違います。だけれども、私たちの目から見ると、 何かすべてが旧村上のやり方がよくて、そのほかはそれについてこいというような格好に見えるわけ ですけれども、そのことについてはいかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 決してそのようなことは私はないなと考えております。地域地域、それぞれ の地域で特性を生かした今までまちづくりをやってきたわけでございますので、それぞれの5つのす ばらしいものを統合して新しい新市、村上をこれから推進していかなければならないと考えています ので、何が何でもどこどこのものを採用するとか、そこに従っていくということではないのではない かなと。それぞれの地域の特性を生かしながらやっていく、そういうような、それが新しい新市村上 の姿であると、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 今までのそういうのを見聞きしますと、我々議会もそうなのですけれども、 やり方がどうも村上のやり方ですので、私たちは何か戸惑いもあります。だんだんと変わっていくと は思うし、我々もなれていくとは思いますけれども、今現在職員の方にもやっぱりそうした、今後な れてはいくと思いますけれども、そうした意識があるのではないかというふうに思われます。職員を、 朝日なら朝日、山北は山北へばかり置くのではなくて、異動させながら、お互いの職員を交互に、お 互いに触れ合えさせながら、お互いのことを思ってその仕事に励んでくれればいいかと思うのですけ れども、その辺はいかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ご説明をいたしておりますように、職員体制も退職者の3割補充をして、10 カ年で大量に職員を削減していくというような計画を今つくっておりますので、より一層職員の資質 の向上が求められてきております。そのような中で、どこどこの地区の職員という意識は持たないよ うに、持っていたら仕事ができない時代に今入ってきますので、それらについても平山議員がおっし ゃるように十分に心がけて、そして指導をしていきたいと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 2番目の環境問題についての再質問します。   10月の末に私たちの会でもって福井県の池田町というところに視察に行ってまいりました。そこ は、地域資源連結循環型のまちづくりがやっているところでありまして、人口が3,500人くらいの小 さな山合いのまちで、主な産業といっても農業と林業、それに若干の建設業ぐらいしかない過疎のま ちなのですけれども、その過疎の脱却の足がかりとして、そのまちづくりの基本として環境をとらえ て、全町一丸となってその問題に取り組んでいるのです。そして、その池田町の環境基本計画は、役 場主体ではなくして民間団体がつくり上げたものなのですね。民間団体の環境パートナー池田という そのメンバーがその素案を作成しまして、それをもとにして各まちからさまざまな方が集まって計画 を策定したというふうに聞いてきました。そして、その会はさらに環境行動を実践する団体として、 まちの中核団体として活動をしております。   なぜそういうふうなまちづくりを進めたかというと、そこは本当に過疎のまちでして、そこに住 む住民、特に若者はそこに住んでいること自体が恥ずかしいというようなことでもって、このまちは やはり全福井県でも最低のまちだというふうな意識を持っているそうなのです。だけれども、そこか ら何とかしてそのコンプレックスから脱却を図るということで、本当の環境を基本としたまちづくり に取り組んだということだそうです。今現在、非常にさまざまな取り組みがなされておりまして、例 えばごみの処理なのですけれども、ごみ置き場をごみステーションとかと呼んで、非常にきれいなご み置き場がありまして、そこは民間のボランティア団体がその維持管理とか収集を担当しております。 ただ、そこは非常に、3,500人という小さなまちですから可能なのですけれども、それをすべてをこ の村上市でやれというのはなかなか無理もありますけれども、考え方の基本としてはすばらしいこと なのではないかと思っております。   そういうふうな、住民にそのことを啓発し、さらにはごみの減量化に取り組んだ結果、非常に大 幅なごみの減量化に成功したそうなのですね。今現在役場では紙を27に分別して、すべてリサイクル していると。例えばティッシュペーパーまでリサイクルしているような状況にあります。そして、重 要な書類はすべてシュレッダーにかけて、そのまま製紙会社に保管して持っていくというようなこと で、それは徹底しています。それもやっぱりせいというわけではないのだけれども、地球温暖化の対 策のためにも、やはり分別とか、そういう再資源の利用化というのは大事なことであると思います。 役所はそうなのですけれども、民間では当然農業とか林業の面でおいても活用されておりまして、農 業に関しては堆肥をつくって、堆肥はもちろん牛ふんとかでつくるのですけれども、牛ふんの中に生 ごみをまぜまして、それをさらに一般の町民に販売して、なおかつその堆肥を利用した野菜とかをさ らには多くのまちとかに行って買ってもらうというふうな、そういう地域循環型の農業とか、そうい うのをやっています。その結果、池田町では1人当たりのごみの量、リサイクル量とも福井県の1位 を維持していまして、大体平成16年の1人当たりのごみは558グラム、18年度で1人当たり404グラム しか出していないと。リサイクル率は50%、だからかなりのごみは減ったと。減って、なおかつリサ イクルされているというふうに思っていただければいいかと思います。   今村上市でも先ほど言いましたけれども、バイオマスタウン構想ありまして、神林にも堆肥セン ターあるし、朝日にも堆肥センターあります。それらを活用しながら、市民の本当は生ごみをそこに 持っていって、それをまぜて売れればいいのだけれども、どうも振興局のほうから、生ごみを入れる とその堆肥はなかなか売れないというような状況にありまして、今現在無理なのですけれども、でも 販売は無理かもしれないけれども、個人で使うのは別に構わないわけですので、生ごみをごみで回さ ないで、リサイクルするような方策、それはやはり一人一人の市民の意識づくりが大事であると、そ ういうふうに思います。それらも含めて市民部長にお聞きしたいのですけれども、いかがでしょうか。 その考え方を、今の環境基本条例をつくっているところだと思うのですけれども、その素案をつくっ ていると思いますけれども、そうした中での多くの市民に知らしめるということなのですけれども。 〇議長(佐藤宮吉君) 市民部長。 〇市民部長(阿部正一君) 今の平山議員のおっしゃったように、先ほど10月の25日に開催されまし た環境フェスタ2008、この際にアンケート調査を行っております。環境問題に対する、環境を守るた めにはふだんやっていることは何ですかという質問の中には、ごみの削減、分別、それから節電、再 生品の利用、環境美化活動、エコバック持参とかいうようなご意見が多数ございましたし、環境に対 して市に対して望むことは何ですかというご質問に対しては、ごみ対策、リサイクル推進、それから 地球温暖化防止対策、公害対策というような順に回答がございましたし、自由意見の欄については、 ごみが気になるとか、ポイ捨てを減らす、個人的なリサイクルに努めたいと。それから、市が誇れる 環境といって何を思い浮かべますかというふうなご質問でございますが、質問を設けましたところ、 これに対してはやはり先ほど議員がおっしゃったように、荒川、三面川などの河川、海、歴史的環境、 森林などの緑というような順に回答がありました。計画についても、これらの環境のアンケートを参 考にして計画を作成するとございますし、それから市でもどれだけのCO2の関係で出てくるかとい うことで、ここ1年をかけて実施して調査を行っております。当然これは市だけの運営ではできませ んし、今おっしゃった民間等の活用もございますけれども、これらのノウハウを勉強しながら、やは り横断的な作業でもって実施していかなければならないと。ただ、皆さん市民一人一人がこういうふ うなことで啓蒙をしていくことが今第一でないかと。その段階としては、やはり今分別の方法、旧5 市町村が違っておりましたので、これらを通していくとか、その段階までにはいろいろやらなければ ならないことがただ多いかと思いますけれども、これらを踏まえて啓蒙、啓発に努力をしていきたい ということで考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) そこの池田町の取り組みの中で、特色あるのがあるのですね。それはエコポ イントというのをつくっておりまして、それには例えば買い物行ったとき買い物袋を持参したり、食 Uターンの指定袋の購入をしたり、アイドリングをストップして油を詰めたり、クリーニング店にハ ンガーを返却させるとポイントがつくそうなのです。ポイントは1ポイント5円なのだそうですよ、 5円。それがたまると10ポイントで50円の買い物ができると、そういうのを発行して、町民にそれを すると、環境にいいことをするとお金になりますよというふうなことを啓発しているそうなのです。 やっぱりそうしてさらには環境問題の教室へ出たり、そういう出前講座とかに行ったりすると、また ポイントがもらえるそうなのです。そこを勉強するとお金になるというのがあって、徐々に、徐々に やっぱりそういうふうな意識が町民にしみ渡っていったというふうなことがあったそうです。   もう一つは、イベントありますよね。イベントは私どもでもやりますけれども、イベントをやっ たときに、さらにそのときに必ず環境問題についてののを何か1つやるそうなのです。そして、さら にはそこで食べた御飯とかは徹底して分別したり、割りばしとかは自分で持っていったり、はしを持 参したり、そういうふうなことを必ず徹底してやるそうなのです。やはり人が集まるときに、そうし たことをやることによって、徐々に本当に各一人一人の市民が高まっていくのではないかと。環境問 題は、ああせいこうせいと上からやったってだめなのでありまして、やはり一人一人の市民が意識を 持たなければできないことでありまして、それらを市がやはり先頭になってやるべきだろうと、こう 思いますけれども、そして先ほど課を横断して組織をつくると言いましたけれども、やはりそれには 1人飛び抜けた職員をつくって、その方が全体を引っ張っていくような体制をとることが一番いいの ではないかという気がします。やはり10人集まったところで、確かにそれは多い、さまざまな意見は 出るでしょうけれども、リーダーにはなり得ないと思います。やはりリーダーをつくって、そのリー ダーがまち全体を引っ張るというような格好をとればいいのではないかと思いますけれども、市長い かかでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今環境問題、ごみ問題から始まりましていろいろご説をお聞きいたしました。 環境は私ども今この村上市にとっても大きなテーマの1つであります。ご案内のとおり非常に環境問 題が全世界的に叫ばれている中で、これからどういうような体制をとっていったらいいかということ を、村上は地域バイオマスタウン構想ということでまとめ上げようとしているわけでございます。   先ほど福井県の池田町のお話がございました。ここの人たちは自分の住んでいるまちが嫌なよう な話をしていましたけれども、この前私ども子供たち、特に中学生、高校生を対象にしたいろいろな アンケートを見てみますと、自分たちの住んでいる地域が大好きですという子供たちがほとんどでご ざいました。そして、何をしたらいいですかというようなご質問には、豊かな自然、美しい自然を守 りながら、環境豊かな、環境の整った地域につくり上げていただきたいというような意見が圧倒的で ございましたので、非常に今の子供たちにおいてもそういう環境問題というのが意識化されているな と、そのように思っております。   そのような中で、環境問題は平山議員おっしゃるとおり、行政のみでできるものではございませ ん。地域住民一人一人の意識の高揚が、あるいは意識の改革が当然必要でございますので、それらを どのようにして改革を進めていくかというようなことになろうかと思います。役所に1人リーダーを つくっておけば、その人ができるのではないかというようなことのご質問でございますが、決してそ うでは私はないと考えております。各部が横断的に連携をし合い、そして相談をし合って、地域にお りていって、地域の人たちと十分な話し合いを進めながらやっていく、それが一番効果があるのでは ないかなと。当然そこにはトップとしてのリーダーとなる人も当然いるわけでございますので、それ らと連携を保ちながら十分にこの環境問題については市として対応をしていきたい、そのように考え ております。1人飛び抜けた人を選任したらどうかということでございますが、それについてはいさ さか疑問がありますので、そういうようなことは、対応はとられないということでご理解をいただき たいと思っています。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 考えはそれぞれ違って、それでいいのですけれども、ただ本当にそこの、池 田町のやり方を見ますと、やはり3,500人ですから可能なのでしょうけれども、考え方としては先ほ ど私が言ったように、リーダーが引っ張っているようなことのふうに見えました。ただ、この広い村 上市ですから、そんなことを1人の人ができるわけはないと思いますけれども、それらの人が何人か 集まれば、徐々に、徐々にそういう問題は、環境問題に対しての意識づけは広がっていくのではない かと思います。紙とか、先ほど言った村上でもバイオマスタウン構想がありまして、それらは3月に 発表されたばかりで、まだまだ皆さんの各市民の中には意識は浸透はしていないと思いますけれども、 これからそのバイオマスタウン構想の問題をどのようにして市民に啓発していくのかをお聞きしたい と思いますけれども、いかがでしょうか。市民部長、お願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市民部長。 〇市民部長(阿部正一君) 先ほど出前講座等のお話ございましたが、私この前20年の10月17日に長 寿大学交流会環境講演会の資料をいただきまして、読ませていただきました。これについてもやはり 環境問題をもたらす生活の影響ということで、長寿大学について交流会の後に講演を行っていると。 こういうようなやはり皆さんに知っていただくと。私も内容を見させていただきましたら、全然わか らない点が多々多かったと思います。   それで、今都岐沙羅のバイオマスタウン構想、これにつきましては私計画書をいただきまして、 読ませていただきました。やはりこれらのノウハウを学びながら計画に役立てていかなければ、やは り連携していくことに意義あるのでないかということで考えております。この計画の構想につきまし ても、まだ進行中でございますので、これらもあわせてこの中に検討していかなければならないと思 います。   ただ、先ほど市長のほうからお話しした、その専任の職員というのがありますけれども、当然こ れからの基本条例、計画、実行に移していく場合については、やはり専門的な分野で学んだリーダー 的になりますか、仕事をしていただけるようなことで実施していくのが一番いいのでないかというこ とで私なりには考えております。   以上でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 本当にこの問題については非常に難しい問題でありまして、だけれどもしな ければならない問題でもあります。もう待っていられないということになっています。特に地球温暖 化のことに関して言えば、この小さなまちだからできることをやはり一人一人が心がけてやっていか なければ絶対片づかない問題でありまして、そうした問題を繰り返し繰り返し啓発することによって、 徐々に、徐々に市民のそういう問題に対しての意識づけがなされてくるのだろうと思いますので、ぜ ひともよろしくお願いいたします。   最後の問題で、先ほどサポートステーションの問題なのですけれども、38人の方が利用されて、 8人の方が就職されたと言われましたけれども、それはそれでやっぱり効果があったのだろうと思い ます。この間、先回10月15日付の新潟日報の中にも、新潟市サポートステーションは昨年の7月に開 設して、76人を就職や進学に送り出したというふうにありますけれども、そのことについてはもうち ょっと詳しく説明願いたいのですけれども、どなたかわかりますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育部長。 〇教育部長(小野泰三君) 今ほど平山議員のほうからもう少し詳しくというふうなお話でありまし た。当然この地域若者サポートステーション事業につきましては、就労に悩んでおられる15歳からお おむね35歳くらいの方を対象に個別の相談等々を受けながら、カウンセリングを行っていただいて就 業に結びつけていただくというようなことであります。   先ほど市長のほうからも答弁ありましたけれども、7月1日に開所をされまして、先ほど38名の 来場というふうなことでありますし、全体的な施設の利用、当然相談等々があるわけですが、これま で、10月末ぐらいで約100人の方々に利用をしていただいておるということであります。ちなみに新 潟のほうは当然相談者も相当多いわけですので、平山議員が76名の就職というふうなことをお話しさ れました。この圏域でも先般区長さんあるいは嘱託員の皆さんにお願いをしまして、ニート、フリー ター等の引きこもりの方がどの程度いらっしゃるのかというふうなアンケート調査もさせていただい たわけでありますけれども、それらをもとに当然市報の回覧等々でそれらの情報提供をしながらこう いう相談等ができますよということで、実際に進めているということであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 関連なのですけれども、今現在まだ職につけないとか、職を探している方た ちというのはどのくらいいるものなのでしょうか。   そして、多分ミスマッチがあると思うのですけれども、職を探している方と求人している方との お互いの思惑が違うというふうなことがあって、できない方がたくさんいると思うのですけれども、 その辺はいかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育部長。 〇教育部長(小野泰三君) その辺はハローワーク、公共職業安定所さんのほうのとらえ方で、私ら このサポートステーションのとらえ方というのはちょっとまた違った面が実はございます。当然ハ ローワークのほうに求職に行かれる方というのも相当数おられるわけですが、ちなみにハローワーク のほうの推計では、いわゆる400人ぐらいいらっしゃるのでないかなというふうなデータは以前お聞 きしたことがあります。   先ほど申し上げた市内の区長さん等々にお願いしたアンケートでは、回収率等の問題もあります けれども、ニート、引きこもりの推測のデータですとこの圏域で300人ちょっといらっしゃるのでな いかと。ただ、区長さん等々も個人の家庭の部分はなかなか見えない部分もあるわけでありますので、 あくまでも推測という域にとどまるということであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) サポートステーションは、では市ではタッチはしていないわけですか、市で は。国の施設なわけですか、まず。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育部長。 〇教育部長(小野泰三君) 先ほども市長答弁にございましたように、あくまでもこの事業につきま しては、厚労省から民間への委託事業ということであります。ただ市としても、非常に大事な、重要 な部分でありますので、そちらの会社のほうに、逆に地域に出向いて相談に行くという部分がなかな か国の補助制度にのれない部分がありますので、市の独自の予算の中で、そちらのサポートステーシ ョンの事業者と一体となって支援をしているという部分はございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 平山耕君。 〇11番(平山 耕君) 地域の問題としても、本当にニートとかそういう方たちがいかにして職につ けるかというのが課題だと思うのですよ。もう一つは、より多くの人を雇えるような企業を持ってき てもらうというようなこと、そしてさらにはその多くの若者を職につけるというのは、この地域の中 で最大の問題だと思います。ぜひともひとつ頑張って、それを支援してもらいたいと思いますけれど も、もう一度お願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育部長。 〇教育部長(小野泰三君) 企業誘致等につきましては、以前も市長議会等の中でも市長のほうから も答弁なされておりますので、当然市の商工観光の部分で、そちらの企業の部分は担当しております。 私どものほうはこちらのニート、フリーター等々の対応というふうな部分でありますけれども、市の 方向性とすれば両方相まった形で進めていければ一番いいのかなという部分がありますので、これま で以上にまた努力をしていきたいというふうに思っています。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) お答えをさせていただきます。   今ニートの話でございますけれども、今非常に世界、そして日本の国内、最悪の経済状況でござ います。その中にありまして、毎日毎日報道されておりますように、雇用の解約等、非常に多くなっ てきている現状であるということでございます。この地域におきましても、これから非常に苦しい経 済状況がやってくる。今やってきております。非常に失業者が出る可能性が高いと私は考えておりま すので、しっかりとした対策をとっていかなければならないなと、そのように考えております。この ニートとあわせて、いわゆる雇用対策等にも非常にこれから問題が発生してくる可能性があると踏ん でおりますので、対応を考えていきたいと考えておりますので、よろしくお願いをします。 〇11番(平山 耕君) 終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) これで平山耕君の一般質問を終わります。   午後1時まで休憩します。           午前11時32分  休 憩                                                        午後 1時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、15番、小池晃君の一般質問を許します。   小池晃君。           〔15番 小池 晃君登壇〕 〇15番(小池 晃君) 民主党の小池晃でございます。議長のお許しが出ましたので、通告しました 3点について一般質問をさせていただきます。   その1点目は、平成21年度の予算編成に当たっての基本方針についてでございます。平成21年度 の予算編成の時期となりましたけれども、2年目の予算編成に当たり、その基本方針、重点施策につ いてお伺いをするものでございます。   2点目については、ごみ処理場の建設についてでございます。現在の岩船北部ごみ処理場は、施 設設備の老朽化に伴い、平成24年度から新たなごみ処理場で稼働を開始することで計画されていたと 承知をしておりますが、現在の進捗状況についてお伺いをするものでございます。   3点目について、みどりの里の活性化についてでございます。朝日みどりの里は国道7号線に面 していることや、広大な敷地に多くの施設がまとまっていることなど、恵まれた環境にあると思いま すけれども、全体の経営面からすると問題なしとしないところもございます。今年度4,800万円を超 える繰り出しなんかもございます。多くある施設の中で、いわゆるお荷物的な施設もあり、これがそ の要因になっているのではないだろうか、こんなふうにも思うわけでありますが、朝日みどりの里全 体の活性化を模索しなければなりませんけれども、その起爆剤として屋根つき多目的広場がございま すが、ここに人工芝を張ってはいかがなものでしょうか。多額の事業費も見込まれますけれども、各 種のイベント会場あるいはスポーツ施設として、特に冬場の野外スポーツなどには待望の施設に生ま れ変わるのではないのだろうか、こんなふうに思っているところでございますが、市長の見解をお願 いします。   以上、3点について市長の答弁をお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、小池議員の3項目のご質問について順次お答えをしてまいります。   最初に1項目め、平成21年度予算編成に当たっての基本方針についてのお尋ねでありますが、平 成21年度予算の編成は先ほども申し上げましたが、予算編成方針を定め、去る10月16日に各部局長に 通知を行ったところであります。その基本的な方針は、合併市町村基本計画の基本的方向であります。 「自然と環境、すこやか社会、産業・文化が息づく故郷」の実現に向けた主要施策について、私の公 約でもあります行財政改革を徹底して進めながら、私の公約を一歩一歩取り組むよう指示したものと なっております。   ご質問の重点施策につきましては、限られた財源の中ではありますが、創意工夫しながら重点的、 効率的な配分を行って、来る3月定例会においてお示ししたいと考えておりますので、ご理解をお願 いいたしたいと思います。   次に、2項目め、ごみ処理場の建設についてのお尋ねでありますが、ごみ処理場の建設計画につ きましては、先ほど小田議員のご質問にもお答えいたしましたとおりでございますが、今までの経緯 から平成24年度稼働開始につきましては、時間的に無理が生じてきたと考えておりますので、現有施 設の延命措置も考えながら、建設場所も含め、事業に対する説明会等を実施し、ご理解をいただきた いと考えておりますので、お願いをいたします。   次に、3項目め、朝日みどりの里の活性化についてのお尋ねでありますが、朝日みどりの里の施 設は物産会館、食堂、まほろば温泉、体験交流施設、宿泊施設、きれい館、またぎの家、日本玩具歴 史館、多目的ドームであります。また、任意組合経営の農産物直売所、シルクフラワー制作工房も敷 地内で営業をしております。議員ご指摘のとおり、経営面では厳しいものもありますが、みどりの里 には経営面だけでははかり知れない地場産品の消費拡大や、健康福祉面、スポーツ施設的要素等を兼 ね備えており、それぞれの点で住民サービスに貢献しております。   ご質問の屋根つき多目的広場につきましては、平成19年度の利用者は4,740人であります。利用 形態を見ますと、各種イベント、消防団の練習及びスポーツでの利用であります。中でもスポーツで の利用が一番多く、ゲートボール、グラウンドゴルフ、中学校のクラブ活動等で利用されているよう でございます。また、スポーツ少年団での利用もあるようでございます。恐らくつくった段階では、 土でなければならないものもありますので、あのような施設をつくったと考えられますので、今のと ころは人工芝のご提案については考えておりません。 〇議長(佐藤宮吉君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) ありがとうございました。順次再質問をさせていただきたいと思いますので、 よろしくお願いします。   今年度予算、1個目の予算編成の関係でありますけれども、今年度予算は初年度ということで、 3カ月の暫定予算というところから始まりました。6月定例会におきまして本予算が出されたわけで ございますけれども、市長が就任されて時間もなかったということもあるかもしれませんけれども、 実は予算審議でもなかなか算出根拠があいまいだというようなところもございました。やりにくかっ たところもあったわけでありますけれども、合併して8カ月になります。市長も就任されて7カ月を 過ぎたわけでありますけれども、実際の行政運営というのですか、この面で当初考えていたと少し違 うなというようなところもあるのではないのかなというふうに思うわけでありますけれども、そうい った意味では来年度予算、21年度予算が実質的な大滝市政のスタートだというふうにも言えるのかも しれません。就任から7カ月を経過しましたけれども、当初考えていたのと違うというような点、ご ざいますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 就任して、当初考えていたのと一番違うのは、議員の考え方でございます。 議員の皆さんの考え方には本当に戸惑いました。その中で行政をやらせていただいておりまして、7 カ月を経たということは、本当に感謝をいたしております。これからもよろしくお願いをいたします。   そのような中で、来年度予算編成に当たってでございますが、今議会に提案しております私の最 大の公約でありました子供たちの奨学金につきまして、今ご提案を申し上げて、来年の4月1日から の学生に適用してまいりたいということをお願いしているわけでございまして、今の段階で、では次 は何を目玉にするのだというようなことでございますが、先ほども申し上げましたとおり、歳入と歳 出をつぶさに検討しなければなりませんので、これから順次重要課題等についての予算編成に入って いきたいと、そのように考えておりますので、その時点におきましてまた慎重なご審議をいただきた い、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) 市長就任されてから市政懇談会というのを各地区単位でやられたとお聞きを しております。これは合併して不安解消というのも大きな目的の1つだったというふうに思っていま すけれども、なかなかやっぱり市長が顔を出すと、あそこにはやっぱり要望、意見といったのも多く 出されたのではないのかなというふうに思いますけれども、財政需要の関係でいろんな意見が出たと 思うのですけれども、この辺についてはどういうふうにお考えとなっていますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 各地区でタウンミーティングトークをさせていただきました。その段階では、 とりわけそんなに財政面、私は大分説明しましたので、質問におきましてはそんなに多くの質問は出 なかったわけでございます。船出をしたばかりの村上市でございますので、しっかりやってくれとい うような意見が多く寄せられたなと、そのように思っております。地域的には地域エゴともとれるよ うな要望等は余りなかったというようなことでございまして、しっかりと厳しい財政事情の中で、財 政健全化に向けてやっていただきたい、そして新しい村上市をよりよい方向に持っていっていただき たいと、そういう意見で集約されたのではないかなと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) 先般、議会にも行政改革大綱の説明が、案の説明がございました。これは市 のホームページにも載っておりますけれども、行政改革の推進に異議を唱える人というのはまずない というふうに思っています。避けて通れない課題でございます。常に推進をしなければならないと思 っていますし、これには終わり、ゴールというものもございません。そういう意味では日常的にこの 行財政改革には取り組んでいかなければならないと思っているわけでありますけれども、ただ行財政 改革という切り口から見るのと、一方では住民サービスを低下をさせないと、こういう視点も大事だ というふうに思っております。問題は調和をどうとっていくのかというところが大事なのだというふ うに思いますけれども、この辺は市長、いかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 行政改革、財政改革イコール住民のサービス低下には私はつながらないと考 えておるし、やってはいけないことだと考えております。行財政改革をしながら、住民サービスの低 下をさせないようにしていく、それが最大の行財政改革であると思っておりますので、その方向で進 んでいきたいなと思っておりますが、しかしながら決してそう簡単なものではないと思っています。 そのときにはやはり住民の皆さんにも行財政改革の意味、そして意義、永遠にこの村上市が継続して いくためには、こうこうしていかなければならないのだということを十分に理解をしていただいて、 先ほど来申し上げているように協働のまちづくりというような意識を持っていただきまして、邁進し てまいりたいと、そのように考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) 確かに行財政改革をやれば、必ず住民サービスが低下をするというものでも ありません。ただ、やっぱりそれによって我慢してくれというような低下を伴うような改革もあるこ ともたしかだというふうに思っていますので、その辺のところはひとつ今後の行政運営にも生かして いっていただきたいというふうに思っておりますので、申し上げておきたいというふうに思います。   東京と新潟では現実に格差がございます。新潟と村上においても格差がございます。同じ村上市 にあっても、市の中心部と、また離れたところに生活する住民とでは格差があるというふうに思って おります。ましてや合併して非常に大きな市になりました。面積が非常に広大になりました。そんな 関係から、雪の降り方1つにとっても、かなり同じ市と言っても格差というのですか、全然違うわけ でございますので、さらには医療だとか福祉介護、教育の関係なんかもそう言えると思うのです。格 差があるわけでございますので、市長はぜひこの辺のところを予算編成ばかりではなくて、日常の行 政運営についてもひとつ配慮をしていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 全くそのとおりでございます。合併してから初めての今冬を迎えるわけでご ざいますので、先ほど申し上げましたように、各地区でタウンミーティングやったわけでございます が、非常に冬期間、中山間地域の方々は除雪体制あるいは雪おろし体制を非常に心配しておる面があ りますので、そういう点におきまして、生活面におきまして万全の体制をとっていきたいというふう に指示をいたしておりますし、そのほかにおいてもそういう生活面では差が生じないような行政をや っていくべきであろうと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) ありがとうございました。初めに削減ありき、効率化ありきではなくて、非 常に弱い立場にも十分な気配り、目配りした予算編成でありますように、やっぱりこれからなのでし ょうけれども、特にお願いをしておきたいというふうに思います。   次に、2点目のごみ処理場の問題でございますけれども、先ほど午前中、小田信人議員のほうか らも同じ質問がございました。重複を避ける形で少しお聞きをしたいと思いますけれども、重複する 部分についてはひとつご容赦をお願いしたいというふうに思います。稼働から20年が経過をしようと してございます。今年度の予算では、修繕料というものが1億2,000万ほど計上、予算化されてござ いました。目安として15年から20年ということであれば、かなり老朽化した施設と言って過言でない と思うのですけれども、最近の修繕料というものはどんな、金額的な関係で。 〇議長(佐藤宮吉君) 環境衛生課長。 〇市民部環境衛生課長(本間太一君) お答えします。   約1億から1億2,000万程度でここ四、五年は推移しております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) 1億円前後、ここ四、五年というと、大体15年過ぎたくらいからそれくらい かということで、今後もうこれはふえていくというふうに見てよろしいのでしょうか。時たま爆発物 が入っていたりして、大きな事故というか、なったりすることもあり、そういった場合は大き目の修 繕料がかかるのかと思いますけれども、そういう部分でなくても、これからもう少しやっぱりふえて いくというように見ておられますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 環境衛生課長。 〇市民部環境衛生課長(本間太一君) 通常の修繕で1億から1億2,000万、今議員おっしゃられま した爆発等につきましては、一応市町村の共済保険ですか、これで対応した経緯がございます。今後 どんな見通しかということでございますけれども、先ほど市長の答弁にありましたけれども、延命措 置となればまたこれ別な話になると思いますし、このままであれば1億から1億2,000万程度の修繕 は必要になってくるだろうというふうに考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) ありがとうございました。   市長の答弁で、24年度稼働を計画していたけれども、ちょっとこれには間に合わないという答弁 がございました。24年度からは無理だという答弁もございましたけれども、やっぱりそういった施設 には限界というのですか、こういったものがあると思うのですけれども、いつごろから稼働をさせて、 これからいろいろ検討委員会ですか、立ち上げながらということもありますけれども、いつごろから は稼働しなければというふうに思っていますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 24年度稼働については少し難しいのではないかと。難しくなってきたと申し 上げておりますので、その次の年度、25年度を目指してやはり稼働に向けて取り組むべきではないか と、そのように考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) これ広域でずっと検討してきたわけであります。処理方式だとか、それから 運営の方式だとか、一番問題になっているのが土地の確保の問題があるというふうに思っていますけ れども、一定の結論というのは、広域のときは出ていたものなのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 余り質問の内容よくわからないのですが、一定の結論が出ていたかというこ とは、どういう結論が出ていたかとお尋ねなのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) 運営方式もいろいろあります。午前中もちょっと議論ありましたけれども、 直営でやるのだとか、それからプライベート・ファイナンス・イニシアチブ、PFIでいくのか。そ れとももう一つ、DBO、公設民営などという運営方法もあるやにお聞きをしたわけでありますけれ ども、こういったのをどういったのでやるのかとか、それから処理をするのも大きく3つほどあると いうふうに伺いました。この辺の広域での結論というのはあったのかどうか、一定の結論があったの かどうかという。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) これでやりますというような結論ではございませんけれども、いろいろ視察 をした中で、こういう方向でいったほうがより効果的で、効率的でいいのではないかというようなこ とは話し合ったと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) そういった結論といえるのかどうなのか、話し合いの結果というのはこれか ら検討委員会なるものが立ち上がって、そこで検討をするということになるのだろうと思いますけれ ども、当然そういったのの今までの議論というものが踏襲されていくのだろうというふうに思います が、そのとおりでよろしいでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まず一番問題なのは、用地です。これが決まらないことにはどうしようもな いわけでございますので、この委員会が立ち上がったと同時に、やはり用地を選定して、そしてその 選定した用地の皆さんから、あるいは周辺の皆さんからご理解をいただくのが一番先決ではないかと。 方式をどれにするかとかという、そういうのは簡単な問題でございまして、あと資金等についてもも うすぐ計算できるわけでございますので、最大の問題はやはり用地であると考えておりますので、委 員会を立ち上げると同時に用地のお願いに行かなければならないのではないかと。どのようなお願い の方法があるかは別といたしましても、それが最大の私は課題であると考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) 確かに言われるとおり、用地の関係が一番の問題になってくるのだろうとい うふうに思います。   そこで、ちょっと午前中の質問にもあったと思うのですけれども、協定書というのがあるという お話だったのですけれども、これには期限というものはあるのでしょうか。終わりの期限というので すか。 〇議長(佐藤宮吉君) 環境衛生課長。 〇市民部環境衛生課長(本間太一君) 集落の協定の中に期限は設けてありません。 〇議長(佐藤宮吉君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) 実際合併する前、18年のころだったでしょうか。今までの施設のところへ引 き続きお願いしたいと、こういったアクションがあったわけです。先ほど副市長の答弁にもありまし たけれども、あの時点ではもう合併も見えていましたし、合併してからということだったと思うので すけれども、この住民との合意形成というのが一番大事なのだろうというふうに思っていますので、 ぜひここのところが解決しないと、24年度無理、25年度計画といってもかなり遅れるということもあ ると思うので、ぜひこの辺のところを早急にひとつ対処する必要があるのではないのかなというふう に思っております。   それから、やり方によっては70億とか、あるいは100億とも言われる一大事業でございますので、 しかも向こう20年間もということになりますと、つくってしまった後で、いやこれはさあ大変だとい うようなことにならないように、慎重に事を運ばなければならないと思っていますけれども、再度市 長、その辺いかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当たり前の話でありまして、あれだけの施設を今つくり直そうと。この圏域 に、あの施設がなければごみ処理できないのですから。どうしてもつくらなければならないわけでご ざいます。幸いにも皆さんから副市長に旧朝日の村長さんを選んでいただきまして、地元でございま すので、一肌も二肌も脱いでいただきまして、用地をお願いをしてまいりたいと、そのように考えて います。 〇議長(佐藤宮吉君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) 今市長言われるように、どうしても必要な施設なのですね。ただ、喜んで誘 致をするような施設でも実は残念ながらないわけでございまして、その意味では時間と労力の非常に かかる事業だというふうに思っております。土地の確保に当たっては、誠意と熱意、どこになるかは わかりませんけれども、十分誠意と熱意を持って当たっていただきたいことを申し上げておきたいと いうふうに思います。   そこで、次のみどりの里の活性化の問題で少し伺いたいと思います。答弁では、できた当時には 土がいいのだと。土でいったほうがというようなことから、人工芝については考えていないというご 答弁だったようにお聞きをしました。みどりの里活性化と質問の事項には書いたので、非常に大きな 問題でございまして、今もその運営委員会でいろいろ議論、さまざまな角度から議論をされていると いうふうに思います。大変大きな問題でございますので、かなり限定して屋根つき多目的広場という ことで質問をさせていただいたわけでありますけれども、1つよくわからないのですけれども、多目 的広場、前後ろというのですか、側が囲われていないのですけれども、ちょっと聞いたところによる と、消防法上の問題があるので囲えないのだというふうな話もちょっと聞いたことがあるのですけれ ども、これがそうなのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) お答えします。   屋根つき多目的広場は平成6年度に山村地域活性化総合対策事業でつくったわけでございます。 わきみんな囲むということになると、当然消防法上の規制がかかるというふうなことで、当初の目的 では多目的利用なのだというようなことで、わきは囲わないことで申請をして、工事をしたものでご ざいます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) わきを囲うことは、あのままではできないということですね。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) 工法的には囲うことは可能ですけれども、消防施設のやっぱりそれ なりの火災報知機とか、さまざまなものをつけなければならないというようなことで、当然有事の際 の避難の場所とか、避難口とか、さまざまなものでかなり経費を要するというふうなことで、当初は 消防法の適用を受けない施設というふうなことで計画したわけでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) 利用頻度の関係で、先ほど市長の答弁、年間4,700人程度の利用があると、 こういう答弁でございました。これも予算書を見ますと、年間の使用料見込み、15万円ほど計上され ております。使用料15万円という、私15万円が安いとか、低いとか、多いとか、そういうことを言う つもりはないのですけれども、同じような施設に、関川村にふれあいドームというのがあるのですけ れども、ご存じでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) 関川のふれあいドームは存じております。あれはわき皆囲われてい る施設でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) この屋根つき多目的広場とは全く違うものなのですか。今何かおれもよくわ からない部分があるのですけれども、建物、施設としての種類というのですか、ここはさっき言った 消防法上もきちっと手当がされているというふうなものなのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) 関川については、消防法上皆クリアしている施設だと聞いておりま す。私どものほうの施設は、あくまでも山村の地域活性化のためにやろうと。約事業費で1億300万 くらいかけた施設でございますけれども、つくった目的が違うというふうなことで私は理解しており ます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) ちょっと中身が全然違うのかもしれませんけれども、はた目で見ると似たよ うなものだなというふうに、ちょっとやっぱり関川のほうは立派だというか、大きいというのですか、 側も囲まれていますし、さらに更衣室なんかもございますし、管理人がいるようなところもございま す。大変立派な施設なのですけれども、屋根つき多目的広場ですよね。何かやっぱり外の施設という ようなイメージ、名前からもそういったイメージを受けるわけで、全然違うのでしょうけれども、利 用頻度からいくと4,700人年間というお話がございました。ちょっと参考までに申し上げさせていた だきたいのですけれども、関川のふれあいドーム、やっぱり年間2万7,000からの利用がございます。 これはイベント、行事だとか、それからスポーツということばかりではないのですけれども、それく らいの利用頻度があるわけです。山村ということで、つくった目的はそういうことではないというこ となのですけれども、例えば人工芝、今人工芝も着脱式というのですか、コストがどうなのかちょっ とわかりませんけれども、敷いて、またそれを巻いて撤去をすると、こういったのもあるやに聞きま したけれども、大体コスト的にはどれくらいかかる……しないというので、調べてなかったらそれは それであれなんですが、わかったら教えてもらいたいと思いますが。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) 今のドームは約1,650平米くらいあるわけですが、ここにきちっと 人工芝敷くと約1,600万くらいかかるのかなと。ただいま議員おっしゃる、巻くようなものというこ とであれば、もっと簡易なもので対応できると思いますけれども、私どもきちっとした人工芝という ことになると、1,600万くらいかかるというふうなことで試算は、一応検討はしたわけでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) ちょっとさっき聞けばよかったのかもしれませんけれども、つくった目的が 違うからこういうのができないということなのか、それとも今敷き詰めると1,600万、かなりの、事 業費としては大きい金額になるわけでありますけれども、できないというのはどっちのほうなのでし ょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 私はつくったときはあれだと思いますよ。冬期間、雪で埋もれるわけですよ ね。そうすると、土の上でのいわゆるスポーツができない。ゲートボールもできないわけなので、や はり土の上でやるのが欲しいと思って私はつくったのではないかなと思っております。例えば旧山北 町におきましても、お金がないのでどうしたかといいますと、やはり冬、中学生が野球やったり、キ ャッチボールしたり、ゲートボールをしたりする施設、土の施設が欲しいというので、あいた体育館 を床を全部はがしまして、そして土をきれいに盛って、屋内ゲートボール場あるいは屋内の冬の土の 上での野球場を、練習場をつくったわけでございますので、そういう観点で、いわゆる冬場の土を利 用したスポーツをやるための施設を私はつくったのではないかなと。そういう目的でなければ、最初 から芝でも張っておいたのではないかなと思っておりますけれども、そういう目的自体がそういうよ うなことではなかったのだろうかなと。もし村長さんわかったら、旧村長さん。当時はいなかったか ら……そういうことではないかなと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) 決して事業費が多いからということでなくて、当初の目的がそうだったから ということだというふうに思います。   実は先月の22日に、市長を囲んでスポーツトークというのがございました。これは体育協会だと か、各種のスポーツ団体の皆さんが集まって、今市長をはじめ副市長、教育長も来ていただいて、私 もたまたま出させていただいたのでありますけれども、体育関係からいろんな意見が出されて、それ は市長も同席されていましたので、よくご存じだと思うのですけれども、なかなかやっぱり施設がな いという意見なんかも大分あったわけでございます。さらには土でやる例えばサッカーなんかにして も、今土でなくて人工芝が、対外試合に行くとこれが主力だというようなお話も披瀝をされてござい ました。そんな関係で、私やっぱり最初つくった目的がそうであったからできないのだということに はやっぱりならないのだろうというふうには思うわけです。やっぱりそれをすることによって、少な いというのですか、足りない施設が充実してくるというようなメリットもいっぱいあるわけでありま す。特に屋根がついていますから、雨が降っても雪が降っても、かっぱ着たりすることもないわけで ありますので、どうしてもできないというか、やれないのだということでなかったら、やっぱりそこ はできたときのことではなくて、利用する価値はあるのではないのだろうかな。新たにあの建物を建 てるというのであれば、これはまた別な話でありますけれども、そういった設備をやることによって、 非常に使い勝手がよくなり、利用頻度が上がってくるということであれば、やる価値はあるのではな いのかなというふうに思いますが、再度市長に伺います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) この前の市長と語るスポーツトークということで、私も出席させていただき ました。その場でも申し上げました。5つの市町村が合併をいたしまして、それぞれの地域、いろん な施設がありますが、非常に施設的に、格差といってはおかしいのですけれども、差がある。特に旧 村上市には、私は最たる施設がないのではないかと思うくらい、不思議でならないくらいのことこの 前申し上げました。まず、ギャラリーを持った体育館がないですね。ですから、国体誘致にしても競 技を持ってくることができない。そして野球場、私も見に行ってまいりました。さんざんたるもので す。よくこれで我慢しているなと。村上の議員さんいますけれども、一般質問とかいろいろなことで、 よく提案しなかったなと。提案してもしないのだかもしれませんけれども、まず非常に見てがっかり するような施設でございます。そして、旧城下町でありながら、いわゆる武道館というものもない。 そして、各地区にはゲートボール場、非常にすばらしいゲートボール場みんな持っていますけれども、 それも旧村上市には最たるものがない。サッカー場は最近ようやく今荒川の河川敷につくらせていた だいておりますけれども、そのように各地区ばらばらなものがいっぱいあるわけでございますので、 例えば今小池議員がおっしゃいますように、あそこを、芝を張ることによってどういう効果があって、 どのようなものが期待されるのかと。十分な説明ができるようなものであれば、当然時代の要請であ ればつくるべきことであると考えております。金とかそういう問題では私はないのではないかなと。 必要なものは金がなくてもつくらなければならないこともあります。ただ、そういうような現状を見 ますと、やはり土の上で何かをやるということも必要と考えてつくった施設ではないかなと、そのよ うなことを考えれば、今早急にそこに芝生を張ればうんぬんという話にはならないのではないかなと 思っておりますけれども、これから十分に検討もしていく必要があろうと、そのようなことを考えて おりますので、地域間のばらつきもあるということもご理解していただきたい、そのように考えてお ります。 〇議長(佐藤宮吉君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) 大変丁重なご答弁いただきましてありがとうございます。確かにできたとき の目的はそうでなかったからということでは〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕なくて、必要 があればという、それを張ることによってどういうメリットがあるのだというのがきちっと明確にな れば、これは検討に値するのだというふうな答弁と受けとめさせていただきました。   そこで最後、余り時間のない話でありますけれども、これをやることによって、これは非常にメ リットがあるのだという、この間のスポーツトークの中でも話があったわけでありますけれども、ス ポーツの振興を市のまちづくりの中心に据えたらどうだというふうなお話もありました。スポーツの 効用というのですか、これは申し上げるまでもないわけであります。コミュニティーの問題だとか、 あるいは介護、予防医療、それから体力向上だとか、体力のあれだとかということで、挙げれば切り がないほど効用があるわけでありますので、ひとつ今後もぜひ検討していただきたいというふうに思 っていますし、先ほども申し上げましたけれども、屋根がついております。新たにつくるということ ではなくて、1つのちょっとの設備をすることによって、本当に関川の場合と規模は違うのでしょう けれども、4,700人と、それから2万7,000人ぐらいがですね、5倍強の方が利用されている。それだ けやっぱり使い勝手がよくなるのだというふうなことは、こういった数値からもはっきりしているの ではないのかなというふうに思っています。   そして、最後になりますけれども、トップアスリートが出てきたときに、そのコメントの中で多 目的広場で練習したなどというコメントが聞ければ大変いいのではないのかなというふうに思ってお りますので、ぜひこの点についても再度ひとつ検討をしていただきたい。このことをお願いを申し上 げまして、私の一般質問を終わりたいと思います。   ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで小池晃君の一般質問を終わります。   午後2時まで休憩します。           午後 1時48分  休 憩                                                        午後 2時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、5番、川村敏晴君の一般質問を許します。   川村敏晴君。           〔5番 川村敏晴君登壇〕 〇5番(川村敏晴君) 川村でございます。ただいま議長のお許しをちょうだいいたしましたので、 通告に従い私の一般質問をさせていただきたいと思います。   1点目でございますが、新潟国体における村上市開催競技の準備状況をお聞かせください。当村 上市においても、山北地区では相撲、そして村上地区では銃剣道とトライアスロン、また神林地区、 荒川地区では軟式の高校野球の開催が予定されているわけでありますが、全国各地から大勢の選手や 役員、そして応援団の方々が当市を訪れることと思っております。この絶好の機会に村上市を全国に 宣伝するいい機会だと思いますが、当市をアピールする上で市の受け入れ態勢をお聞かせください。   2番目でございます。通学道路でもあり、生活道路でもある荒川支所前の県道の歩道確保につい て。いよいよ来年今言った国体にあわせるように、荒川中央線と高速道路のアクセス道路になる国道 113号線がつながります。それに伴い、荒川支所前を通る県道も今以上に多くの大型車両、そして二 輪車や自転車等、往来がふえることが予想されます。この路線については、都市計画道路がなされて いるわけでありますが、大津地内の約600メートルの間、これは1車線、対面の幅5メーターの道路 と、あとは路肩が50センチしかありません。しかも、両側に民家が建ち並んでおり、民家の壁やへい などがそこを歩く人たちの逃げ場をふさぐ非常に危険な状況になっております。子供たちの通学道路 としても利用されており、危険な状態が長く続いておるわけであります。また、生活道路にもなって いるため、高齢者等が常に行き交う道路であり、早急に道路の拡幅とともに歩道の確保が必要だと、 このように感じております。我が市の活性化対策としても、市長にぜひとも県費、国費をこの市に導 いていただくために、県のほうに強く訴えていっていただきたい。市長の姿勢をお伺いしたいと思い ます。   3番目でございますが、保内小学校の給食センターの外部委託についてでございます。先般、9 月だったと思いますが、市の便りに来年度から保内小学校で調理している保内小学校及び荒川中学校 の給食を外部委託すると報じられておりました。保内小学校は16年に新設されたわけでありますが、 そのときに給食センターが一緒に竣工しておりますが、当時からこのセンターを使って、保内、荒川 中学校両校の給食を自校式でいくというふうに私自身は理解していたところなのでありますが、この 外部委託に当たっての経緯をお聞かせ願いたいと思います。   また、答弁の後、関連について再質問をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いい たします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、川村議員の3項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、新潟国体における村上市開催協議の準備状況はとのお尋ねについてであります が、来年の秋に本市で開催されます新潟国体は、正式公開協議として4種目、デモンストレーション としてのスポーツ行事、3種目が決定されております。この競技会の期間中に、本市を訪れる選手並 びに競技役員は約3,200人、その他大勢の応援団が見込まれております。受け入れ態勢につきまして は、関係団体等のご協力をいただき、トキめき新潟国体村上市実行委員会を設立し、実行委員を中心 に全市挙げて諸準備を計画的に進め、本年8月には相撲、銃剣道競技のリハーサル大会を行い、本大 会の実施に向け自信を深め、万全の体制が整いつつあるものと考えております。私もこの2競技会場 に出席をしてまいりました。想像以上のできばえであると、そのように考えて帰ってまいりました。 難点を言えば、そのときのあいさつで私が市の広さの面積を1つ間違ったのが心残りであったという ことでございます。そして、野球におきましては、今荒川の野球場が改装中でありまして、万全の体 制で臨みたいと、そのように考えております。   議員ご指摘のとおり、競技会運営はもちろんのこと、宿泊、食事等の受け入れを通じて、本市を 全国に宣伝する絶好の機会であります。大会会場案内とあわせた観光ガイドブックの作成、大会会場 での特産品販売コーナーの設置等を行い、本市の魅力を全国にアピールしたいと考えておりますので、 観光関係者をはじめ市民の皆様のご協力をお願いいたしてまいりたいと、そのように考えております。   次に、2項目め、通学路であり、生活道路でもある荒川支所前の県道の歩道確保についてのお尋 ねでありますが、大津地内から金屋小学校までの間につきましては、議員もご承知のとおり小学校か ら広域農道間の約600メートルは片側でありますが、歩道が設置されております。その先、大津集落 までにつきましては、以前より県に対し、歩道設置の要望を行っており、特に緊急性の高い広域農道 から約300メートル間については、来年度の新規事業採択に向け、村上地域整備局から本庁に対し、 要望を上げてもらっております。私も一生懸命に要望をしておるところでございます。児童をはじめ とする歩行者の安全確保と議員ご指摘のとおり、地域経済の活性化にも結びつくことから、その先線 を含め、県に対しこれからも、強く要望してまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いをい たします。   次に、3項目め、保内小学校給食センターの外部委託につきましては、教育長に答弁をいたさせ ます。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) それでは、私のほうから保内小学校給食センターの外部委託についてお答 えを申し上げます。   保内共同調理場は平成15年4月から、保内小学校と荒川中学校の給食に対応するため、正規の調 理員が5名、臨時調理員が5名の10名体制でスタートをいたしました。その後、職員の退職不補充の 関係もあり、年々正規の調理員が減少し、その補充を臨時職員で対応してきたため、今年度は正規な 調理員が1名、臨時調理員が11名の12名体制で業務を行っている状況にあること及び旧荒川町で平成 18年3月に策定されました第2次行政改革大綱、いわゆる集中改革プランの中で、給食センターにつ いては保内共同調理場に金屋小学校の調理場機能を統合した上、平成21年度から指定管理者制度への 移行を目指すとなっておりました。このようなことから、荒川地区における学校給食の民間委託につ いて検討をした結果、金屋小学校の調理場機能を保内共同調理場に統合しようとする場合、施設の拡 張や整備の拡充等が必要となるため、このたびは保内共同調理場のみを民間委託にしようとするもの であります。なお、委託の内容につきましては、あくまでも調理業務のみを委託するものでありまし て、献立や食材の発注、管理等につきましては、これまで同様栄養士が行うこととなります。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) それでは、項目に従って再質問をさせていただきたいと思います。   まず、国体の件でございますけれども、本市を訪れる選手、役員3,200人というふうな把握をさ れているところでございますが、これは競技人口から推計して、そんなに外れないのだろうなと思い ます。プラス応援団ということになるわけですが、長い競技ですと3日間、当地で開催されるわけで ございますが、そうするとやはり宿泊というふうなことが必要になってくると思うのですが、この宿 泊する予定人数及びその宿泊先の手配、この辺はどのようなお考えか、お聞かせください。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 国体課長が来ておりますので、課長から答弁をいたさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 国体課長。 〇企画部国体課長(本間善和君) ただいまのご質問について答えさせていただきます。   競技の競技役員並びに選手、おおむね先ほど市長が申しましたとおり3,200名おります。それで、 開催期間が来年の9月の26日から10月の6日までということで、約11日間開かれますので、延べにし ますと、今議員おっしゃったとおりかなりの人数になります。私のほうの試算では、現在延べの人数 でいきますと6,139名がお泊まりになると。これは応援団を含みません。そういうことで、選手、役 員だけで延べにしますと6,139名の方がお泊まりになるということで、今これらのお泊まりになる施 設等を、市内の、村上市ということで全体ですけれども、施設数が42施設にお願いをしております。 現在協議をやっております。それから、山形県に一部ということで、やむなくということで14施設、 合わせて56の施設について、競技役員並びに選手を泊めていただくという格好で計画しております。 また宿のほうとは宿泊の献立とか、そういう施設面での協議を、実行委員会を中心にして協議を進め ております。   以上でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) ありがとうございます。   今、市内42の施設というお話ですが、これはやっぱり相撲が山北地区になるので、民宿等いろい ろ含めた数になっているのだろうなと思っているわけですが、私もおととしの国体、姫路市、太子町 というところに行ってきたのですが、やはりその地域を挙げた来場者へのアピールといいますか、地 元アピールについて一生懸命に取り組んでいる姿を目の当たりにしてきて、当地での開催についても、 ぜひともこの機会を皆さんの来町者の方に、来市の方にいい感じで帰っていってもらいたいと、この ように思う中で、蛇足ながらといいますか、もう一点聞かせていただきたいと思いますが、今言った ように食事の内容だとか、いろいろ格差が発生すると思います。そんな中で、競技団体のそれぞれの 予算にもあわせてということになると思いますが、地元の味をフルに味わっていただくような市とし てのプラスアルファというふうなものは何か検討されていることはございませんでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 国体課長。 〇企画部国体課長(本間善和君) 当然宿泊施設については、宿泊施設の皆さん、おかみさん方と協 議の中では、地元のものを使うと。せっかくの機会ですから、地元のものを少なくとも1品は入れた 料理を使いましょうという格好でのPRをお願いしたいと、そういう格好で検討しておりますが。そ れから、会場についてですけれども、これは競技会場のところには選手、役員並びに他県から応援団 の方も大勢いらっしゃいます。そういう方々には、おもてなしという格好で、ほんの気持ちなのです けれども、地元のみそ汁を出したりとか、そういう各会場での特産品等、気持ちだけですけれども、 先催県を見ますとそういう格好でやっていますので、当地においてもそういうことでPRしていきた いと、そう思っております。   以上でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) 私もさっきの話ですが、姫路市に行ってきたときに、当地のそうめんだとか、 何かこう無料で試食をさせていただいたりというふうなことで、非常に歓迎ムードが強かったなとい うふうなことで、そんなイメージでお尋ねしたわけでありますが、またこの地域の多くの特産の1つ であるやっぱり山北地区の杉、山北だけではないですけれども、杉材の間伐材を利用して、山北地区 の相撲においては、土俵の形をしたなべ敷きだとか、野球場についてはベース型のなべ敷きだとか、 無料でこの地区の特産の1つをアピールする、こんなようなものを行政と民間が手を合わせて、でき るだけ経費をかけないということだとは思うのですが、そんなものをぜひアピールしていただきたい なと思います。   それから、質問に入りますが、先ほど小池議員のほうからも話が出て、市長も触れていただきま したが、この市に競技が、今言ったように7つあります。いろいろその競技によって、グラウンドを 使うだとか、体育館を使うだとか、いろいろ施設の整備がやはり必要になってくると。万全にしてお かなければ、全国から来た方々に笑われてしまうというふうなことも感じておりますが、メインにな る施設だけでなくて、やはり全国大会ですので、いい成績をおさめるためには前の日から、もしくは 2日前くらいから事前の練習、その地域になれるような格好で競技施設を使わせてくれないかという ふうな要請は当然あると思います。特に私も野球好きで来たものですから、さっきの話ではないので すが、一番目につくのが野球場でありまして、開催地となる神林の野球場、荒川の野球場については 私もよく見に行って確認して、やはりまだまだ手入れをする必要があるなという思いであるのですが、 あとはサブグラウンドとしてやっぱり十分な施設を提供してやることが、やはり競技をしに来る方た ちが思い切っていいプレーをして、いいプレーを地元の人に見せてくれということにつながると思い ます。   そういう上でも、まず1つはさっき言った天神岡の野球場、これがサブグラウンドとしてぜひ使 いたいというふうな、立地条件であると思います。それにしては余りにも整備がひどいなというふう なことで、今回この国体という質問に絡んで、ぜひ市長にはそこにも手を入れてほしいというふうな お願いをしたいなという思いであったのですが、市長さんのほうから先ほど先行してそんな話を出し てもらったので、私のほうとしても質問しやすいという環境で、再度お聞きするのですが、かなりひ どいです。あれを他県の人が三日、四日使える状況にするには、早急に準備にかかる必要があるだろ うと思いますが、市長の今の対応策をお聞かせ願いたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まず前段での杉材を使ったいろいろな工芸品といいますか、本当にいいアイ デアをいただきましたので、課長に命じてそのようなことも対応していくようにということを申し添 えたいと思います。   それから、当然のことながら、荒川、神林の野球場、今荒川は国体に向けて整備中でありますの で、しっかりとした野球場になると思います。神林の野球場についても、すばらしく整備をされてい る野球場で、サブグラウンドあるいはメイングラウンドにしてもいいような体制が整っております。   お説の村上市営の野球場であります天神岡の野球場、本当に目を覆いたくなるような惨状でござ いますので、あそこによその人たちが来て練習をさせてくれと言ったときに、恐らく相当マイナスイ メージになる可能性が高い現状でございます。何とか、これから予算折衝に入りますけれども、みに くいところだけでも整備をしなければならないのではないかなと、そう思っておりまして、今教育部 局とこれから予算折衝をしましてやっていきたいなと。もう少し早く手入れしておけばよかったので しょうけれども、もう手おくれの状態でございますので、できるところだけでもやらなければならな いのではないかなと、そのような気持ちでいます。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) 非常に前向きな姿勢にほっとしているところでございます。本当にお金をか けないで何とかというふうなところというのは限界があると思うのですが、ここで1つ提案というか、 さっきも山北杉なんて話しましたが、ベンチについてはやはり間伐材というのを使って、粗削りで結 構なのですけれども、そういう地元杉材を使ったベンチなんかを球場に入れて、どんと大きく焼き印 でも入れて、アピールに努めてもらうというのも手なのではないかなというふうな思いがしておりま す。いずれにしても、この国体を機会にして、この地域の方たちに、老若男女を問わずスポーツに親 しむ環境をさらにアピールしていくような姿勢でこの国体運営に臨んでいただきたいと、このように 思っておりますし、お願いをしてこの件については締めさせていただきたいと思います。   次に、2つ目の問題での再質問をさせていただきます。アメリカ初の金融危機で、非常に世界情 勢が揺れている中、先月までは新聞紙上で追加経済対策ということで27兆円うんぬんというふうな規 模の数字が出て、非常にこの地域にもその流れを期待できるのではないかなというふうな思いでいた のですが、昨今の国会情勢が、非常に時期的なものが見えづらくなっているわけでありますが、しか しながら何らかの手を国も打たざるを得ないのだろうという中で、さらに市長さんにはこの機をとら えて、一生懸命に県のほうにもアピールをしてくださっているということはお伺いしましたが、やは り今までこの地域にある計画、これについてきちっと再度声を大きくしていただきたいなと思います。   9月に当市の都市整備部のほうにお邪魔して、この地区のマスタープランの関係と、どんな進み ぐあいでしょうかというふうなことでお邪魔した際には、12月中にアンケートをまとめて、市の総合 計画とリンクさせながら進めているのだよというふうなお話だったのですが、先ほど27兆円規模の財 政緊急経済対策に伴って、県のほうにもかなりの金額が予想される中で、県のほうの担当課の方がや はりその地域に配分するにしても、その地区のマスター計画、これにのっとって県費をつけていきた いというふうな発言をなさっているというふうな話も聞いております。   そんな中で、この大津の路線についても、前々からの都市計画のある道路でありまして、また村 上地内にも、私も前にもご質問させていただきましたが、都市計画をされながらなかなか進まない計 画もあります。もっと汗を流せという、非常に市長さんには酷なお願いになるのかもしれませんが、 ぜひとも声を大きくして努めていただきたいと思うのですが、そこでこれも9月に国交省の地域整備 局の脇坂課長さんという方が当市にお見えになりまして、今年度新たに施行された歴史まちづくり法、 これの説明会がありまして、私も参加させていただきました。   これを聞くところによると、お金がないとはいえやっぱり国交省、300億とたしか言っていたか なと思うのですが、この歴史まちづくりのためにお金を準備しているのだと。そのためにぜひ計画を 提出してくださいと。かいつまんで言うとそんな話だったと思うのですよ。その計画を出すことによ って、全国で10件くらい、10件というか、10くらいを抽出して事業に充てたいというふうなお話で、 これも先般当地選出の県会議員先生のお話なのですが、新潟市と佐渡がもう手を挙げたというふうな 話でした。村上市についても、ぜひ急いでというふうなことで、先着順といったらおかしいですが、 国交省のほうとしても、やはり早い順に予算をつけていくということがある中で、非常にこの計画は すばらしいのだけれども、ハードルが高いと。かなり専門知識と、旧村上市の歴史だけではないので すね。合併した新市全体の歴史を広くつなげて、大きな計画にすればするほどやっぱりそこに予算も つくわけですし、そういうことをもっと専門的見地のある方を、やはりこのためにアウトソーシング をして、20億、30億の予算を引っ張っていっても、年間これにかける、アウトソーシングにかける経 費が5,000万であり、1,000万であれもとはとれるのではないかなと。こんなふうに私は思うのであり ますが、早急にこの計画を立ち上げ、そして今まである都市計画もそこにリンクさせて進めていく体 制を整えてはどうかと、このように考えますが、市長の考えをお聞かせください。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まず、道路整備等に関してでございますが、さっきちょっとほっとしている のは、ご承知のとおりいわゆる道路特定財源が一般財源化されました。そして、一般財源化のうちか ら割り当てが来るわけでございます。1兆円と言われているわけでございますが、その1兆円を何に 使ってもいいよと、最初そういうような方向であったのですが、最近になってやっぱり道路を中心に 使うのですよと。道路整備あるいはそれに付随したものに使うのですよというような意向が示されつ つあるので、少しはほっとしているわけでございますので、それらも含めましてこのご質問のある道 路については、県のほうに要望していきたいなと、そのように考えております。   もう一つでございます。歴史まちづくり事業でございます。非常にいい事業でございまして、こ れは新村上市全体が該当しているわけでございます。しかしながら、ご説のとおりハードルが非常に 高い。専門知識を持ったチームをつくっていかなければ、到底対応できない事業でございまして、村 上市役所で言えば専門チーム、やっぱり3人から5人くらいの専門チームをつくっていく必要がある のではないか。その上に、専門的知識を持ったアウトソーシングを入れていかなければならないので はないかなと。それでなくては事業が完成、採択するまでには容易ではないなというような事業でご ざいます。しかしながら、今合併したばかりでちょっと遅れた感がありますけれども、それらも含め ましてこれからやはりこういうような国の補助事業、採択されるようなこういう事業に取り組んでい く必要があるというようなことでございますので、アウトソーシングを含めまして検討する価値のあ る事業であるというふうに認識をいたしております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) ありがとうございます。   ぜひともこの不景気を何とか吹っ飛ばすところまではいかないにしろ、明るい兆しが見えるよう なやはり対策を早急に講じていただきたいと、このようにお願いして、3番目の給食センターのほう の関連質問に入らせていただきたいと思います。   これも18年の荒川町時代の改革大綱について載っていたというふうなご指摘でございまして、ち ょっと私の勘違いも含んではいると思うのですが、ただ一番気になる部分というのは、あくまでも外 部に調理を委託するということにおいて、食材の吟味をやっぱり行政がしっかりと目を届かない状態 で子供たちの口の中に入るものが、やはり安全なものであってほしいというふうなことで質問させて いただいたわけでありますが、9月の一般質問において何人かの議員の方が質問されておりましたの で、大体は地元産、米については地元産を100%9月から使うのだというふうな話でございましたし、 そのほかの副食等についても、できるだけ地元産を使っていこうというふうな姿勢であるということ は理解しているのですが、改めて現段階でこれらの地元産利用のパーセンテージをわかったら教えて いただきたいのですが。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) お答え申し上げますが、先ほどの、今のパーセントの前でありますけれど も、先ほどの答弁にも申し上げましたが、調理業務のみの委託ということで、今までどおり献立ある いは食材の発注、管理は市の栄養士が当たるということ。それから、今数字を申し上げますが、特に 今までもそうでありますけれども、給食の場合はやっぱり地元、地産地消はもちろんでありますけれ ども、安全、安心で、さらに安定供給がやっぱり求められます。その辺も踏まえながら、議員おっし ゃるような安心、安全で心配のない中身で今までどおりに、より以上に提供できるような方法でこれ からも当たっていきたいと、こう思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇教育部学校教育課長(大滝和春君) それでは、地元食材のパーセンテージでございますけれども、 村上地域、旧市町村によりそれぞれ異なっておりますが、平均で9.5%、高いところで旧朝日で17%、 低いところで旧村上の7.6%でございます。   それから、主な食材でございますが、米につきましてはご承知のように旧村上市も地元産の米を 使わせていただきまして、現在100%でございます。その他の主なものにつきましては、野菜関係で すとネギで約30%、大根で22%というふうなことでございます。食材の発注につきましては、これか らもこれまでどおり栄養士が発注するということでございますので、できる限り地元の安心、安全な 食材を使うように努力してまいりたいと思います。   以上でございますが、よろしくお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) 米以外はなかなか進まないという、今教育長がおっしゃったような安定供給、 この体制というのは非常に難しいのだろうなという思いはあります。思い起こせばことし3月、荒川 町最後の議会のときも、私の一般質問において、やっぱり同じようなことを質問させていただきまし た。そのときには当時の町長の、今の教育長さんから、やはり安定供給をするために地元のJAさん とか、いろいろ生産者に働きかけているのだというふうなお話でありましたし、なかなかそれが構築 されないというふうなご答弁であったのですが、そのときはよもや教育長さんでそこにいらっしゃる とは思いもしなかったのでありますが、やはり地域の教育を担う立場でなったわけでありますので、 当時の思いをやはり引き継いでいただいているのだろうなと思う中で、ご質問をさせていただくので すが、どうなのでしょうか。この供給側の体制を、やはり市として、一本化していくためには市とし て大きな力をかして、動いてもらう必要があるのではないかなと思うのですが、学校給食会というと ころに一たん入るわけですよね、食材が。旧荒川町のときのボリュームよりも、合併して新村上市に なって、給食の分量そのものというのはかなりふえているわけなので、ちょっと私も不勉強で大変恐 縮な点があるのですけれども、学校給食会というもので食材の安全性をある程度チェックしたものを、 再度各校の給食センターに持ち込んでくるというふうな流れなのだろうと思うのですが、新市全体を 1つに考えた場合、これらの経費を市で、同じような購入だとかうんぬんということを市でやること によって、食材の供給先を地元で絞り込んでいくというふうなことはできないものかなというふうな 思いがあるのですが、これについては可能かどうかというようなことでお答え願えればと思うのです が。わかる。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校給食課長。 〇教育部学校教育課長(大滝和春君) 今現在学校給食会を通して購入しているのは、主に米でござ います。そのほかの食材、野菜でありますとか、その辺につきましては、地元のJAさんあるいは業 者さんを通して購入してございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) ということは、副食についてはいわゆる残留農薬だとかうんぬんの検査は特 に給食会でするというふうな必要はないということですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇教育部学校教育課長(大滝和春君) 今申し上げましたように、学校給食会を通すのは主に米でご ざいます。そのほかの野菜等につきましては、JAさん等から購入でございます。JAさんのほうで も今言われました残留検査等を実施してございます。なお、直売施設等からも購入している部分がご ざいます。単価的に検査の金がかなり高額になりますので、全部の食材について検査をするというま でには現在は至ってございません。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) であればといいますか、やはり冬場は特に野菜類だとか、地元で調達しづら い食材はかなり出てくるのだろうと思いますが、その辺やっぱり地元の生産者、農家の方たちとの協 力体制をさらに進めていく中で、やはり全量、学校給食のものは市が調達、チェックして各校の調理 会社さんに供給していくというふうな方向性を構築すべく努力をしていただきたいと思いますが、そ の辺の考えについてお聞かせください。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) その地域によっては、そういう取り組みをしているところも多分、例えば旧 山北地区であれば給食センター納品組合という組合を組織しまして、米以外のものをその組合を通じ て購入しているというような組織をつくってありますので、そういうような組織をつくることによっ て地産地消、地元からの購入が可能になりますので、これからはそういう方向にいくべきではないか なと。これから教育部会とよく相談をさせていただきまして、そういうような組織づくりから始めて いけば可能な問題であると考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) ありがとうございました。そのような方向で進むことを強く期待をしまして、 私の一般質問を終わらせていただきます。   どうもありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで川村敏晴君の一般質問を終わります。   午後3時まで休憩します。           午後 2時39分  休 憩                                                        午後 3時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、23番、大滝国吉君の一般質問を許します。   大滝国吉君。           〔23番 大滝国吉君登壇〕 〇23番(大滝国吉君) きょう最後の質問者となりました。議長のお許しが出ましたので、通告にあ りました過疎対策についてお尋ねをいたします。   我が国は急激な高度経済成長によって大きく変容し、戦後の激動期を知る人たちにとっては信じ られない繁栄をいたしました。しかし、高度成長は逆に大都市の発展に伴ってほとんどの地方は労働 力の供給地となり、若者がふるさとを去り、その結果、不均衡をもたらしました。そして、過密、過 疎という現状が生まれ、今なおこの流れは変わることなく、著しく少子高齢化などが進行し、豊かな 自然資源、自然環境、伝統文化などのすばらしい地域のなりわいが維持できない、大きな問題となっ ております。   国はこれまで30年余りにわたり、過疎対策として過疎法が施行され、名称を変えながら継承され、 今日に至っております。辺地過疎債が認められて、生活環境、道路や公共施設の建設など、社会資本 の整備がされ、都市生活の格差が縮まり、大きな実績を残してきました。また、本市においても合併 市全市が過疎地域となり、先ほどの6月には過疎地域自立促進計画を制定したところでもございます。 このようにさまざまな取り組みをしているのではありますが、ご承知のとおり人口減の歯どめとはな らず、減少の一歩をたどっております。   また、65歳以上の高齢者が集落人口の半数を超え、社会的共同生活の維持が困難な状態に置かれ ている集落を限界集落と呼んでいます。昨年国土交通省の行った調査では、全国で7,878、消滅のお それの集落が2,641あることが明らかになりました。また、限界集落の世帯では、高齢者夫妻と夫婦 とひとり暮らしが大半を占めるという生活実態調査も出ております。   過疎化の波にさらされても、地域では住民が協力し、懸命にコミュニティーを守っています。し かし、若者の流出や高齢化、人口減に歯どめはかからず、その営みは厳しい局面に盛り込まれており ます。地域の核となり、心のよりどころである学校も児童らの減少や統廃合により、役割が薄れつつ あります。また、地域に支えられて受け継がれてきた伝統工芸の中には、伝承が危機的な状況に追い 込まれている地域もあります。   本市においても、合併以前よりこの課題については、旧市町村で鋭意努力されてまいりましたが、 合併により、県内一広い市となり、合併地域も拡大いたしました。人口減少、世帯数の減少、少子高 齢化が進み、また家族形態の変化や就業形態の違いなど、集落形態にも大きなひずみが生じておりま す。地域活動の低下や困難になっているところも出てきております。このような地域が、元気の出る ような活気あふれる地域になるような施策を考えなければならないのではないでしょうか。   まず1点目に、私は旧山北町のときから申し上げてきました。地域を盛り上げていくには、住民 だけでは限界があります。地区の定住人口は減り続け、中心的な担い手が高齢者となったり、若い高 齢者がいても少ないために、なかなか厳しい現状があります。ですから、住民とともに地域づくりを 考える職員を派遣し、取り組み、地域と行政が一体となった協働のまちづくりが必要ではないでしょ うか。他の自治体でも、地域支援職員派遣事業などを開始しているところもあるそうです。   第2点目に、各旧市町村5地区には地域審議会が設置されました。12人の委員の方々がメンバー となっております。その方々は、集落総代、各種団体長など、その地域の実情を一番理解している 方々がなられております。地域の審議会の役割は、市長からの基本構想など、諮問に対して答申する ために開催する会議が主になっておりますが、私は合併してその地域が停滞しないように、この方々 から多くの意見を聞きながら、この方々と一緒になり、いろいろとその地域を盛り上げ、一つ一つの 課題を解決することも地域維持の方法だと思います。委員会と提携して支援に取り組む考えはないで しょうか。   第3に、今後一番危惧されることは、高まる高齢化によるひとり暮らしが多くなってきておりま す。これから冬到来に向けて、高齢者の方は日中の防災に大変心配していることと思います。日中は 消防団員がだれもいない地域も多くあります。これから消防団員の確保や自主防災の対応はどうなっ ていくのか、大変心配しているところでございます。また、冬対策など、安全、安心の確保をどう考 えているのかお聞かせ願いたいと思います。   以上の点について、質問をいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、大滝議員のご質問について順次お答えをいたします。   過疎対策について、地域が活気を取り戻すための施策が必要ではないかとのご質問についてお答 えをいたします。全国的な少子化の中で、地方からの若者流出は地域コミュニティーや地域の活力減 退を招き、極めて重要な課題ととらえております。本市は高齢化率が高く、しかも広い地域に多くの 集落が点在するため、集落の機能維持など、日ごろの生活基盤を支える仕組みづくりが重要であると 考えます。   そこで1点目、住民とともに地域づくりを考える職員を派遣して地域づくりを行う考えはないか とのお尋ねについてでありますが、現在策定に入りました市総合計画の中でも、地域や市民との協働 によるまちづくり、地域づくりを施策の大きな柱と位置づけております。また、今進めております行 政改革の中でも、地域づくりを支える職員体制の確立を目指し、具体的に検討を進めているところで あります。国においても、過疎地域自立促進特別措置法が平成21年度で期限を迎えることから、これ はどうしても私ども地方にとっては必要な措置でありますので、継続して、あるいは変わる措置法を お願いしていくつもりで運動をやっているところであります。今後地域づくり、地域おこしのために は起点となる地域リーダーの存在が重要であると思っておりますので、行政としての支援体制の検討 を進めながら、どうしても地域に対してリーダーが必要でありますので、オピニオンリーダーの育成 にも行政として力を注いでまいりたい、そのように考えております。地域によってはもう既に自立を して、オピニオンリーダー等が活躍して地域づくりをしている地域もございます。   次、2点目、地域審議会委員と連携して支援に取り組むつもりはないかとのお尋ねについてであ りますが、地域審議会の役割として、基本的には市長の諮問に応じて審議、答申することであります が、必要に応じては地域の施策等について、十分に意見を述べるものも役割の1つであると考えてお りますので、積極的に取り組みをしていただきたいと考えております。滝沢議員にもお答えいたしま したように、地域審議会では今後地域課題等について議論を検討していますので、それぞれの地域課 題について議論をいただけるものと思っております。しかしながら、地域エゴになることだけは決し て避けなければならないのも事実であります。   次に、3点目、高齢化による日中の防災、消防団員の確保や雪対策など、安全、安心の確保をど う考えているかとのお尋ねについてでありますが、議員ご指摘のとおり過疎化が進み、消防団員の確 保さえも苦慮しているのが現状であります。特に日中不在団員が多くなり、有事において懸念される 集落がふえていることから、従来からも自主防災組織の結成を進めてきたところであります。まず、 防災意識の高揚を促し、消防団と協力しながら予防活動に努めていただくとともに、いざというとき の協力体制づくりを進めていく必要がありますので、自主防災組織の結成にご理解をいただきたいと 思っております。また、地震や風水害、津波等により集落が孤立する可能性も懸念されます。その対 策支援として、発電機や投光器などの整備を進めてきたところであり、自主防災組織の結成が県の補 助要件となっておりますが、本年度も3集落についてその支援をお願いしているところであり、計画 的に進めてまいりたいと考えております。高齢者に対する雪対策といたしましては、ひとり暮らし高 齢者や高齢者のみの世帯等で、自力で雪おろし等ができず、また近くに援助してくれる人もいない高 齢者で、経済的にも雪おろし等の費用の捻出の困難な高齢者に対して、費用の一部を助成する制度を 実施する予定であります。   以上でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) 大変どうもありがとうございました。   第1点目でありますが、市長、私は旧山北町のときにおいても、その当時には集落担当職員とい うのがいまして、その職員が集落のいろいろなことについて協議をして、そこに携わってもらってい るという事業がありました。私は今もその集落担当職員というのは存在していると思っていたのです が、その点についてお聞かせ願いたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 確かに旧山北町では集落担当職員がいまして、いろいろなお年寄りの家庭に 行って、役場に届ける書類あるいは提出書類等あるいは防災等についての相談等を受け持つ職員体制 ができておりましたが、今もその体制は維持されていると思いますが、ちょっとわかりませんので、 担当から答弁をいたさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) 集落担当職員制度につきましては、旧山北町においてのみ実施し ていた制度でございまして、合併前の事務調整におきまして、1町のみの実施であったために、新市 においてはその制度を廃止するということで事務調整が行われておりますので、現在はその制度は存 在しておりません。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) 市長もその必要性は今感じているわけですが、今これから総合計画に向けて、 いろいろ審議をされている途中であろうと思います。そのような中で、やっぱり私は先ほど言われま したけれども、他の自治体では地域支援職員派遣事業というのも行い、やはりどうしてもこの地域を 低迷させないように、盛り上げていくのだという意識のもとで行っている事業だと思っております。 こういうことを1つでもしながら、やはりその地域を盛り上げる体制をつくっていかなければならな いのではないかと思うわけですが、その点について今後の計画について、市長はどのようなお考えを 持っていますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 私は職員に対しましていつも言っております。職員は地域に帰ったら地域の リーダー的存在になって地域を引っ張っていっていただきたい。そして、地域の祭事ごと、祭りとか は積極的に参加をしていただきたい、その旨を申し上げているところでございます。今集落担当職員 の制度は残念ながら1町だけの組織だったので、合併とともに消滅したということでございますが、 そういう組織があるなしにかかわらず、何かの際にはそれぞれの地域、それぞれの集落の職員に命じ まして、しっかりとやっていきたいなと考えております。例えばこれから来るであろう定額給付金等 の問題につきましても、当然市の職員全員がその仕事に携わりながら、1軒1軒を回るような気持ち でいかないと、十分な対応ができない現実であろうかと思っておりますので、その点についても十分 に考慮していきたいと思っておりますし、場合によってはそういうような要綱とかで、いわゆる集落 担当職員、町内担当職員というような組織をつくるのも必要であるとするならば、やはりつくるべき ではないかなと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) 今年度も魅力ある集落づくり事業というのも予定されております。その中に おいては、地域がやはり職員と一緒になって事業を取り組む体制をつくっているところも旧山北、そ れ以外にもあろうかと思います。このような事業を大いにこれからも積極的に展開いたしまして、地 域が今以上に活性するような施策、そういう総合計画をつくっていただきたいと思います。   次に、その審議委員との連携支援でございますが、審議委員は先ほども言われましたけれども、 年に4回ほどの、程度の会議を開催しながら、これから市長の諮問を伺うのだと、答申するのだとい うことではあります。やはり地域の実情をよく知る審議委員からもいろいろなそういう活発な意見を 聞き、その意見を大いに総合計画にいろいろな面で出していただきたい、そのように考えております。   次に、高齢化の雪対策でございますが、先ほど市長はひとり暮らしでこれから冬にかけて雪おろ しの大変な、ひとり暮らし、対応のできない方には支援をしていくのだということをおっしゃられて おります。具体的にどのような支援があるのかお聞かせ願いたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 具体的な取り組みについては、担当から説明をいたさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(小田 均君) では、お答えします。   対象世帯につきましては、今ほど市長がお答えしたとおりでございます。助成額は作業賃金等の 補助ということで、1回当たり6,000円を上限に支給します。ただ、1回限りではなくて、これは場 合によっては、降雪状況によっては複数回の申請も可能だと。事業といたしましては、社会福祉協議 会のほうに委託したいと。実務的には、特にその地域の実情を把握しておられる民生児童委員さんの 方にご協力を得ながら実施していくということで段取っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) では、この雪おろし対策については、民生委員がその実情を把握して、民生 委員からの報告によってこの補助をなさるような仕組みになるのでしょうか。それとも本人あるいは その近所の方々でもこの申請は出されてもいいのでありますか。その辺1点についてお聞かせ願いま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(小田 均君) 一応地域の実情を把握されている民生委員の方を経由して、委託先 である社会福祉協議会会長あてに申請していただくという形になります。ただし、所得制限というか、 経済的要件も一応入れておりますので、その辺のところは行政と一応相談の上というふうな形になろ うかと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) もう一点お聞かせ願いたいのですが、複数でも補助は可能であると。例えば 山間部にいきますと、2回、3回と雪おろしをするところもあるわけですが、そのたびにまず民生委 員の方々が申請を受けてあるならば、同じ人に複数回申請ができるということでよろしいのでしょう か。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(小田 均君) 降雪状況によって、複数回の申請は可能ということで今の段階では 考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) これから冬にかけて、年寄りは本当に雪の除雪、雪おろしなど、いろいろ心 配されるところが多くなってきております。民生委員と連携をしながら、そういう年寄りの方々の不 安を少しでも解消し、安心して暮らせる地域づくりを目指してもらいたいと思います。   これで私の質問を終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) これで大滝国吉君の一般質問を終わります。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 本日はこれで散会いたします。   また、明日も午前10時から一般質問を行いますので、定刻までにご参集ください。   大変ご苦労さまでした。           午後 3時24分  散 会