平成20年村上市議会第2回定例会会議録(第2号) 〇議事日程 第2号 平成20年9月5日(金曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  一般質問                                              〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(30名)    1番   板  垣  千 代 子  君     2番   鈴  木  い せ 子  君    3番   本  間  清  人  君     4番   板  垣  栄  一  君    5番   川  村  敏  晴  君     6番   冨  樫  宇 栄 一  君    7番   中  山  悌  一  君     8番   小  杉  和  也  君    9番   山  田  昭  夫  君    10番   齋  藤  信 一 郎  君   11番   平  山     耕  君    12番   川  崎  健  二  君   13番   木  村  貞  雄  君    14番   三  田  敏  秋  君   15番   小  池     晃  君    16番   姫  路     敏  君   17番   長 谷 川     孝  君    18番   滝  沢  武  司  君   19番   小  林  重  平  君    20番   小  田  信  人  君   21番   岩  倉  幸  治  君    22番   相  馬  エ  イ  君   23番   大  滝  国  吉  君    24番   瀬  賀  秀  雄  君   25番   小  野  七 五 三  君    26番   石  嶋  修  平  君   27番   大  滝  久  志  君    28番   山  田     勉  君   29番   板  垣  一  徳  君    30番   佐  藤  宮  吉  君                                              〇欠席議員(なし)                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    大   滝   平   正   君        副  市  長    鈴   木   源左衛門   君        総 務 部 長    小   田   吉   雄   君        総務部総務課長    斎   藤   甲   三   君        総務部財政課長    渡   辺   成   一   君        企 画 部 長    小   田   貞   明   君        企  画  部                   相   馬   正   喜   君        政策推進課長        市 民 部 長    阿   部   正   一   君        市民部税務課長    佐   藤   昭   一   君        福祉保健部長     小   田       均   君        福祉保健部                   遠   山   た   つ   君        保健医療課長        福祉保健部                   西   村       治   君        介護高齢課長        産業観光部長     増   子   太   平   君        産業観光部                   竹   内   友   二   君        農林水産課長        産業観光部                   瀬   賀       功   君        商工観光課長        都市整備部長     須   田       徹   君        上下水道部長     鈴   木   文   雄   君        会計管理者      吉   村   澄   子   君        選管委書記長        監 査 委 員    佐   藤   正   幸   君        事 務 局 長        農業委員会                   渡   辺   正   信   君        事 務 局 長        教  育  長    寺   社   四   男   君        教 育 部 長    小   野   泰   三   君        教  育  部                   大   滝   和   春   君        学校教育課長        教  育  部                   百   武   勇   一   君        生涯学習課長        荒川支所長      平   野   俊   之   君        神林支所長      田   村       豊   君        朝日支所長      板   垣   一   弘   君        山北支所長      佐   藤   壮   一   君        山 北 支 所                   富   樫   昌   平   君        産 業 課 長        消  防  長    佐   藤   秀   明   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    忠       隆   司        議 事 係 長    建   部   昌   文        書     記    石   井   美   紀           午前10時01分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) ただいまの出席議員数は29名です。遅参の届け出ある者1名です。定足数に 達しておりますので、これから本日の会議を開きます。   本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願 いいたします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、11番、平山耕君、29番、板垣一徳君を指名いたし ます。ご承認願います。                                              日程第2 一般質問 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第2、一般質問を行います。   質問の順序は、お手元に配付の一般質問通告書のとおり通告順に行います。   なお、今定例会の一般質問通告者は20名でしたので、本日の一般質問は5名を予定しております。 ご承認願います。   最初に、18番、滝沢武司君の一般質問を許します。   滝沢武司君。           〔18番 滝沢武司君登壇〕 〇18番(滝沢武司君) おはようございます。議長のお許しをいただきましたので、今定例会20名の 一般質問者のトップバッターとして一般質問を通告書に沿っていたしたいと思います。よろしくお願 いします。   私の一般質問は、大きく分けて4つであります。まず第1は、村上市の高齢者福祉施策について、 2つ。1つ目は、市の高齢者福祉施策全般にかかわって、高齢者個人や団体の意見・要望をどのよう に聴取し、施策に反映させる努力を講じているのか、具体的にお示しをいただきたい。   2点目は、充実した高齢者福祉社会を実現し、市民の安全、安定を得るための市行政を行うため には、現在どのような隘路を感じ、その解決のためにどのような方策をとっておられるか伺うもので あります。   2つ目は、村上市役所あるいは支所の窓口業務の名称についてであります。例えば、年金関係の 業務担当が、現在の窓口業務の名称ではわかりにくい。しかも、それぞれの係には年金という担当の 者は全くあらわれていないわけでありますが、そういったことから市民の声を聞きますが、このほか の窓口担当も含めて、市民にもっと業務内容がわかりやすい名称にすることも市民サービスの一つと 考えるのですが、検討をする考えはないか伺います。   第3点は、村上市立学校の管理運営についてであります。その第1点として、今年度の市内小中 学校の夏季休業、いわゆる夏休みの始まり、終わりが学校によって一定ではなかったと聞いておりま すが、その理由と実際を伺います。   2点目は、新市発足による市教育委員会組織の改編以来約半年が過ぎているわけですが、これま でに市教育委員会の組織機構上、また学校・児童・生徒・教職員の実際の場面を含めて組織的・実際 的な検討を要する課題は感じられていなかったか。感じられている点があったらお伺いしたいと思い ます。   第4点目は、村上市の文化あるいは芸能活動の今後について伺います。その1点目は、各地区で、 長年継続されてきた多くの各種文化活動の統合や、活動支援の方針及び今後の具体的な働きかけをど のように考えているか伺います。   第2点として、地域郷土芸能の維持・継続のための支援策をどのように進めようと考えているか、 その考えをお伺いするものであります。   市長答弁の後、関連する事柄について質問させていただきますので、よろしくお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 皆さん、おはようございます。それでは、滝沢議員の4項目のご質問につい て順次お答えをさせていただきます。   最初に、1項目め「市の高齢者福祉施策について」の1点目、「市の高齢者福祉施策全般にかか わって、高齢者個人や団体の意見や要望をどのように聴取し、施策に反映させる努力を講じているか 具体的にお示し願いたい」とのお尋ねについてでありますが、高齢者個人からは受給されているサー ビス内容に関してご意見・ご要望をいただく場合もあり、制度見直しの際にこれらを検討に加えてお り、また関係団体については年に数回関係課を含めた合同会議や懇談会の場で、団体からご意見・ご 要望をお聞きして施策の検討に加えているところでございます。   次に第2点目、「充実した高齢者福祉社会を実現し、市民の安全安定を得るための市行政を行う ためには、どのような隘路を感じ、その解決のためにどのような方策をとられているか」についての お尋ねについてでありますが、高齢者数の増加とともに「支援を必要とする高齢者」も多くなってき ており、これらの方々に対する安全・安定した福祉行政の実施を図るためには、特に国をはじめとす る財源の確保が厳しくなってきていることやマンパワー不足も顕在化しつつあることで、今後は「地 域の関係団体や住民グループ等」とも協働して、要援護高齢者が地域で安心して生活ができるように、 災害時の対応も含めて日常生活の見守りやその他の支援も含めた「地域福祉推進」の取り組みが必要 と考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。   次に2項目め、「窓口業務の名称について」の「現在の窓口業務の名称ではわかりにくい。市民 にもっと業務内容がわかりやすい名称にすることも市民サービスの一つと考えるが、検討する考えは ないか」とのお尋ねについてにお答えをいたします。   現在の室や係の名称は、合併協議会のときに検討し決定されたものであります。議員例示の年金 業務は、本庁では市民課市民係で、また、支所では市民生活課市民・年金係が担当しております。   滝沢議員おっしゃるとおり、確かに本庁での市民係という名称ではわかりにくいと思われます。 表示などで周知に努めておりますが、「わかりやすく、利用しやすい」体制でなければならないと思 っております。   現在、行政改革推進プロジェクトの中に、組織機構や行政サービスを検討する部会を設けており ますので、「わかりやすく、利用しやすい」窓口表示も含め総合的に検討し、市民サービスの向上に 努めてまいりたいと考えております。   次に第3項目め「村上市立学校の管理運営について」及び第4項目め「村上市の文化芸能活動の 今後について」は、教育長に答弁をいたさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) おはようございます。それでは、滝沢議員にご答弁を申し上げます。   最初に、3項目め「村上市立学校の管理運営について」の1点目「今年度の市内小中学校の夏季 休業の終始が、学校によって一定でなかった理由と実際について」とのお尋ねについてでありますが、 夏季休業日につきましては、村上市学校管理運営に関する規則第7条に、7月25日から8月31日まで の間において35日以内、こう示されております。この範囲で各学校が7月、8月の教育活動の効果的 な実施時期、各種対外競技会等、競技大会ありますが、その関係、あるいはそれぞれの祭りなどの地 域行事等さまざまな状況を勘案して設定をしているため、夏季休業の終始が一定でないものでありま す。   なお、今年度の夏季休業の開始日は、7月25日から8月1日の間、終了日は8月22日から31日の 間に各校が設定をしており、夏季休業の終始に違いがありますが実質的な夏季休業日数はほぼ同じに なっており、今後の夏季休業の終始についても、基本的には各学校のさまざまな状況を尊重して対応 してまいりたい、こう考えております。   次に2点目でありますが、「これまでに市教委の組織機構上、また、学校・児童・生徒・教職員 の実際場面を含めた組織、実際的な検討を要する問題は感じられなかったか」とのお尋ねについてで ありますが、各地域においてはこれまで独自の文化を持ち、それぞれが実態に即した一番適したやり 方をもって運営をしてきているものと思っております。   新市において各地域に教育委員会の事務所を設置し、本庁と連携していく体制をとったのも、各 地域におけるこれまでの多くの取り組みのよさをできるだけ継続してもらいたい、こういう思いと、 学校、児童生徒、教職員にかかわるさまざまな実際場面に、迅速かつ適切に対応していく等の理由に よるものであります。   今のところ緊急に検討を要する問題はないと、こう考えておりますが、この体制になってわずか まだ5カ月余りでありますので、まだ十分になれていない、周知されていない、これらによる問題な のか、組織機構上や実施事業等による問題なのかについて、慎重に吟味をして見きわめていく必要が あると、こう考えておりますし、今後も教育行政の格差が生じないよう、体制の整備、施策の充実に 努めてまいりたい、こう思っておりますので、よろしくお願いしたい、こう思います。   次に4項目め、「村上市の文化・芸能活動の今後について」の1点目でありますが、「各地区で 長年継続されてきた多くの各種文化活動の統合や活動支援の方針及び今後の具体的な働きかけをどの ように考えているか」とのお尋ねについてでありますが、各地区公民館・分館で実施しております各 種講座や文化事業・スポーツ活動及び各種文化団体等への支援につきましては、合併の事務事業調整 においてこれまでのものをそのまま新市に引き継ぐこととしております。   したがいまして、基本的にはこれまで長年地域に定着してきた事業等の早急な統合などは控える こととしておりますが、今後、事業の評価等を実施していく中で、見直しが生じてくるものについて は、関係団体などとの話し合いはもちろんのこと、公民館運営審議会や各地区公民館、分館の運営委 員会等の中で協議をしながら、調整を図ってまいりたい、こう考えておりますので、よろしくお願い したい、こう思います。   次に2点目でありますが、「地域郷土芸能の維持・継続のための支援策をどのように進めようと 考えているか」とのお尋ねについてでありますが、新市においてはこれまでそれぞれの地域で大切に はぐくまれてきた民俗芸能が数多くあり、これらを受け継ぎ後世に伝えていくことは極めて重要なこ とであると認識をいたしております。   現在、市内には県や市の文化財に指定されている民俗芸能の保存団体が14団体ございます。普 及・伝承に向け積極的な活動を行っておりますので、市といたしましても、国、県、財団等の助成制 度の活用も含め最大限の支援をしてまいりたい、こう考えております。   なお、今後は文化財に指定されていない民俗芸能や保存団体等の実態把握も含めて、貴重な郷土 芸能等の保存活用に努力をしてまいりたい、こう思っておりますので、よろしくお願いしたい、こう 思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) ありがとうございました。それでは、順を追って関連質問をしたいと思うの ですが、中心はやっぱり学校の管理運営ということになろうかと思いますので、そういったことも私 のほうで組み立てながら質問させていただきたいと思います。   まず、高齢者福祉対策、先ほど市長から答弁がありましたように、これまでも各市町村に分かれ ていたときも、非常にいろいろな要望、意見等をまとめるためにいろいろな組織がつくられてきたと いうことは承知しているのですが、今ここで問題にしたいのは、その5市町村の各種の福祉にかかわ る団体が統合されて、統合されたのが5つ全部プラスされた人数とかということでなくて、そこから また選ばれて新たな組織ができているという点で、今までは丁寧に地元のお年寄りの皆さんからの意 見あるいは要望を吸い上げられたのだけれども、なかなかそれが人数も少ないし、範囲も広いという ことで吸い上げられなくなってきているのが現状ではないかと私は見ます。そういったことから、具 体的に今高齢者の福祉関係でどういう団体、協議会とかあるいは審議会とかというのがつくられてい るのか、そこからまずお聞きしたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇福祉保健部介護高齢課長(西村 治君) 議員の質問されている分があれですが、私どもにおいて は、これまで旧市町村で、特に旧村上市に関してお話しさせていただければ、老人クラブというクラ ブの連合の組織がありました。市老人クラブ連合会という組織がありまして、団体につきましては、 そういう連合会といろいろ話をさせていただく中で、具体的にその対老人クラブのご意向とか、そう いったものを踏まえて検討させていただいてきた経緯はあります。   ただ、まだ今年度に関しては、具体的にそういう要望とかそういったものを打ち合わせする機会 までにはまだ至っておりません。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 介護高齢課長が答弁されましたので、介護の関係でいくと、いわゆる課がお 願いをして、そしていろいろな介護にかかわる審議会とかあるいは協議会とか、協議会になっている のかどうかわかりませんけれども、そういういわゆる組織機構上の審議会、一般の人も一緒にして、 一般の人の意見を聞くための審議会とかというのを聞いたのですけれども、それはあるわけでしょう。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(小田 均君) お答えします。   従来の例えば今介護の関係出ましたけれども、介護保健運営審議会でありますとか、あるいはま た国保運営審議会とか、いろんな従来にあった協議会、審議会は解散した会もありますけれども、ま だ未解散のところありますけれども、会そのものはずっと継続してあります。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) そのことを聞きたかったのですけれども、それではやっぱり今言いましたよ うに、範囲が広くなる、あるいは人数も制限されるということになると、本当にその高齢者の団体か らの意見を聞くような形にこれまでと……これまでというのは、3月31日までのような形になってい るか。   例えば連合新潟の高齢者協議会の会長が今まで今部長の言うどっちかの審議会に入っていたと思 うのですけれども、そういった人たちが外されていくと、人数の関係だろうと思うのだけれども。そ ういったことで、具体的に動いている団体の意見なり要望などがどうやって吸い上げられるのかとい うことをこのところでは聞きたかったし、これからどうするのですかねということを伺いたかったわ け。 〇議長(佐藤宮吉君) 介護高齢課長。 〇福祉保健部介護高齢課長(西村 治君) 今ほど部長のほうからも話ししましたけれども、介護保 険運営協議会というのを立ち上げてございまして、今後特に来年度からの事業計画を立てる上で、高 齢者の福祉施策もそうですけれども、今ほど話ありました老人クラブ連合会はじめ関係する団体の方 に参画いただいて、現在20名の構成で運営に当たっているところで、その中で今後とも審議を続けて いくということにしております。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 4月1日から新しい組織で動いているものですから、これは高齢者の福祉だ けでなくて、いろんな面で新しい審議会なり協議会なり、いわゆる市民の声を聞く場を組み立ててい かなければならない段階なものですから、今のように、私としては要望も込めて質問をさせてもらっ たわけです。   ぜひその辺のところ、市長にも十分配慮をしていただきたいと思いますが、いかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 全くそのとおりでございまして、これだけの広い圏域、4月1日に合併をい たしまして、まだいろいろな問題があります。   この滝沢議員がおっしゃるように老人介護、介護医療、いろんな団体があります。それらの組織 等を十分に活用いたしまして、地域の声を吸い上げて、そしてよりよい制度、よりよい対策に努めて まいりたい、そのように考えていますので、よろしくお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) そういう点でよろしくお願いをしたい。   第2点目の窓口業務の名称というのは、行革プロジェクトでまた検討するというお答えですので、 役所の職員がその守備範囲をわかるだけでは、やっぱり一般市民には通じないところが多いのだろう ということで、一番窓口で最前線に立つのは、やっぱり市民課とかあるいは高齢、福祉、障害、そう いったことにかかわるセクションであろうと思いますので、十分その辺も要望も加えて検討をお願い をしたいというふうに要望して、この点はまた、特に1番目の問題は私も70歳になりましたので、非 常に身につまされる意見をいっぱいこと聞くものですから、いろいろこれからもお話を申し上げたい し、3、4いってもし時間があったらまた振り返って質問したいと思いますので、よろしくお願いし ます。   第3点目の教育長からの答弁、市立学校の管理運営でありますが、なるほど今答弁されたように、 村上市立学校の管理運営に関する規則、そこに書いてあることからの答弁、35日以内と。35日以内で すから、どこから始めてどこから始めようかということ、終わらせようかということになるかと思う のですけれども、特に教育委員会としてこの日からこの日まで、今まで村上だったら、例えば7月28 日から始まって8月29日くらいまでの中で、同じ歩調をとっていたのですけれども、今の教育長の答 弁だと、各学校それぞれ自由にやりなさいと、この範囲で。実際は、35日以内というのが4月25日か ら8月1日のまでの間あるいは8月20日から8月31日までの間、この間にとっていますよという答弁 だったわけですね。村上市教育委員会としては、特にここからここまでという具体的な学校への要望 なり指示はされていなかったということですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) まず、冒頭今までのそれぞれ合併前の市町村の教育委員会の取り組みがあ ったのだと思いますけれども、見ますと、旧村上市の小学校とほぼ同じような、日数は210日以内な のでありますけれども、全体日数は各旧市町村ごとでほぼ一致しているのです。   それが今回合併したことによって、年間の授業日数そのものについては、2日から3日の差異は あるのでありますけれども、夏季休業につきましては、特に大祭、祭りの関係等もあるのが一番大き いのでしょうか。それと、学校の大会の関係とかあるようでして、そんなことで見ますと、比較的や っぱり旧市町村単位での終業、始業が一緒になっているといいますか、そんな形が現状のようであり まして、私も教育委員会としては、決められた日数以内で、それぞれの学校で夏季休業をほかの授業 とあわせて最も有効な利用できるようなことというようなことでしておりますので、あえて統一しな さいとか、そういうふうなことは指示は出していないのが現状であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) そこが私わからぬところなのです。   というのは、市長は施政方針の中でも、教育関係ではやっぱり村上市が一体なのだと。子供たち が、児童生徒が村上市は一つになったのだと。これからも一つでいくのだということを、いわゆる一 体感を醸成をしたいということをもう何回もこれまで、6月議会でも言ってきたわけです。私らも聞 いてきた。ところが、今のような様子で、Aという学校は旧町村の関係で夏休みの始まりが7月27日 だ。ところが、もとの町村の境を隣にするBという学校は、うちは7月31日までやるよと、こういう 中で子供たちの一体感というのは一体どうやって、子供たちの大事なといいますか、楽しみなその夏 休み、そういったことさえも一緒にできないという中で、一体感というのは一体どうやって生まれる のかと、私はそういうことでこの夏休みを取り上げたのです。   今教育委員会が村上市の児童生徒の一体感を醸成するために、具体的に何をやっているのかなと いうことを挙がったのがここなのです。ですから、私は若干このことについてはくどいようですけれ ども、十分な説明をお願いしたい。   そうすると、具体的に聞きましょう。合併協議の事務調整の中で、夏休み等長期休業については それぞれの旧地区のものも認めましょうというような事務調整があったのが背景にありますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) それでは、事務事業調整の関係でありますので、担当のほうから答弁いた させます。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育部長。 〇教育部長(小野泰三君) 今ほどの議員のご質問でありますけれども、その夏季休業日の開始日、 終了日等については、事務事業調整の中では特に調整はされていないということで、当然学校管理運 営規則等については、その中で検討ということで条例等の部分については審議をいたしておりますけ れども、そこの部分については特に調整をしていないということであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 休業日、今答弁があったように、管理運営の7条にその期間がそれぞれ明示 されている。7条の2に、休業日に授業をする場合は、教育委員会の承認を得るということになって いませんか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育部長。 〇教育部長(小野泰三君) 今議員ご指摘のとおり、休業日の変更の部分につきましては、特に必要 と認めるときは教育委員会の承認を得て休業日を定めるということであります。   当然夏季休業日であれば、7月25日ら8月31日までの間において35日以内というふうに規定され ていますが、それらを規定する休業日を変更することも不可能ではないということであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) まず、非常に素朴な質問をしますけれども、夏休みというのは一体何のため にあるのか、そこから伺いたい。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 滝沢議員も10年ほどはたったようでありますけれども、長い間の現場でい らっしゃった方でありますので、それこそ釈迦に説法のようなことで恐縮でありますけれども、特に 義務教育過程の中において、地域の一体感を生み出す、そういうふうなことからも、子供たちの長い 1年間の間の、夏季休暇になりますけれども、夏場の時期を地域の一体感を持たせながら、教育のひ とつの一貫といいますか、そういうふうな形で、これは昔の話、私も定義づけは非常に不安定なもの があろうかと思いますけれども、夏休みを利用しながら子供たちの年間を通じたバランスをとるとい うようなことなのかなというようなことを思っておりますし、それから先ほどの件でありますけれど も、まずこれからでは幾つありますか、夏休みの議員おっしゃるように一体感、これはもう行政だけ でなくて教育面も同じでありますので、一体感を子供のうちからはぐくませていくということは、非 常に貴重なことでありますので、今のところ合併間もないわけでありますので、教育委員会サイドと しては、いつこういうふうに統一しなさいとか指示は出しておりませんけれども、先ほど申し上げま したように、ほぼ旧市町村単位での日数が一定といいますか、大体落ちついているようでありますの で、この辺も今後現場サイドとの協議をしながら、一番地域にやっぱりそぐうものが大事でもありま すので、その辺も十分吟味しながら、でき得る限りに一体感を持てるような、統一性のあるような方 向へ進めていきたいと、こんなふうにか考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 私は、夏休みの大切さの中には子供を家庭に帰す、地域に帰す、そういった ことがあると思うのです。   片方で、家庭の協力を得なければならない地域の皆さん方との触れ合いが少ないという中で、今 のようなそういう姿勢が果たして一貫性があるのかどうかということがまず疑問を持ちます。   もう一つは、子供たちの健康を考慮してという部分があると思います、暑いときにという。本当 に子供たちの健康を気遣って夏休みを短くするということであれば、これは方向としては間違いであ り、ようやく旧村上市であれば、職員室にクーラーが全校、去年だったかついたのですよね。子供の 健康を考えたときに、本当に今のように夏休みを減らす理由がどこかにあるのかどうかということを 私は非常に心配をするわけです。教室にクーラーがあって、非常に快適に授業なり学校の生活ができ るということであれば、これは私はこのような言い方はしない。また、できない。その辺に今の教育 長の一番最後の答弁だと、それぞれ旧市町村のこれまでの夏休みの取り方、期間、そういったことは 定着しているのでという答弁は、これからもこういうような各学校、地域の実情にゆだねた夏休みの 取り方になるのかなというふうに私は理解せざるを得ない。そういったことで本当にいいのでしょう か。   私は、学区からいけば村上南小学校の学区であります。具体的によそを逐一調べていませんから、 一番私の住んでいる学区からいくと、ことしの夏休みは27日と。35日あるのです。やれるわけ。しか も、この35日というのは、昨年までの旧村上市の学校管理でいけば、38日だった。7月25日から8月 31日までの間の38日以内と。ところが、今回のことし4月1日の学校管理規則を見ると、それが35日 に減っているわけ、規則上は。さらに、実際は27日間しかなかったと。テレビで8月28日ころ、もう すぐ夏休み終わりますから、宿題みんな間に合っていますか、テレビからどんどんと出てくる。とこ ろが、もうこっちは始まっている。しかも、豪雪、寒冷というような形で、別にその分をとるという 手だてがあるからではない。一体何のために35日とれる夏休みを27日。そうすると、20%のバーゲン ですよね。本当にこれで子供たちを思う新しい村上市の教育なのかと。   もちろん、短くしなければならないという時数の関係とか、あるいは授業日の関係、そういった こともあろうと思うのです。だけど私は、今回の夏休みの取り方、それについての教育委員会の指導 なり、あるいは新しい村上市をこれからつくっていくというときの配慮に私は欠けるものがあったの ではないかということを指摘せざるを得ないのです。   夏休みばっかりではちょっとおもしろくありませんから。それからこの学校管理規則、教育部長、 ひとつもう一度調べてもらいたいのですけれども、ところどころに間違いがあるように思いますので、 もう一度、やっぱり規則というのは、非常にもとになるものですから、もう一度精査をしてもらいた い。   それと一緒に、先生方全然この夏休みの期間でも何でも、管理規則を見ていない。見る機会がな いものだから、どうなのだろうと。親御さんに聞かれても答えられないと。それはそれとしてお願い をしたいと思います。   もう一つは、今までもあったのですけれども、これは実情をお聞かせください。学期のことがあ ります、1学期とか2学期の学期。それは、管理運営では3学期制になっていますけれども、次の条 にこれは変えることはできると。いわゆる2学期制でも認めますよという条文があるのですけれども、 夏休みもそうですけれども、夏休みで一区切り、1学期が終わってというところと、それから夏休み はあるのだけれども、前後期制のためにまだ前期が続いているという学校もあろうかと思うのです。 以前を言えば、村上市の学校は一中も東中学校も2期制をとっていたように記憶するのですが、村上 市全体ではもう教育課程みんな上がっているわけですから、わかると思うのですけれども、前後期制 をとる学校というのはどのくらいあるのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育課長。 〇教育部学校教育課長(大滝和春君) 今お尋ねの件でございますが、旧村上市の中学校2校のみで ございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) それではもう一つは、これもやっぱり夏休みとかかわるのだろうと思うので すけれども、夏休みを減らす要因として、教育長の答弁の中にいわゆるいろいろと学校での行事、こ れがやっぱり日数とか時数を食うものだから、その分を夏休みを減らさないと差し引き勘定が合わな いということなのだろうと思うのですけれども、非常に合併したことによる持ち込み、学校では持ち 込みと読んでいるのですけれども、例えば今までだったらそれぞれの町村内でやっていたことが、今 度は大きくなったものだから、いわゆる旧地区でもやり、全体でもやるというようなこととか、その 逆もあるかと思うのですけれども、子供の輸送とかそういった関係で、例えば少年の主張なんかある のですが、こういったのがやっぱり非常に難しくなって、時間とか日にちをとるということがあるそ うなので、この辺もひとつ今後の検討課題にしてもらいたい。恐らくそれは、精選しますという答え しか返ってこないのだと思うので、言葉だけにしておきます。   もう一つは、第23条のところに職員組織の中に、栄養教諭というのが今回新たに入りました。村 上市にもこれは学校関連の準則によって恐らくこの文言が入ったのだろうと思うのですけれども、村 上市の栄養教諭の入っているのか入っていないのか。入っていたら人数を聞かせてください。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育課長。 〇教育部学校教育課長(大滝和春君) 今お尋ねの市内の学校の栄養教諭の数でございますけれども、 小学校で9名、それから中学校においては8名でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 栄養教諭ですか。栄養教諭がそんなにいっぱいこともう入っている。学校栄 養職員と違うのです。 〇教育部学校教育課長(大滝和春君) 9の2です。11。 〇18番(滝沢武司君) 小学校9人、中学校2人。 〇教育部学校教育課長(大滝和春君) はい、そうです。 〇18番(滝沢武司君) そうですか、はい。   私は、1人というふうに聞いていたものですから、おやと思ったので、大変失礼しました。そう いったことで〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕この辺の新しくなっていることも含めて、先 ほど言いましたように先生方も余りよくわからないという部分では困りますから、ぜひその辺のとこ ろをお願いしたいと思います。   4つ目の文化活動、これは具体的に聞いたほうがいいと思うのです。というのは、各公民館とか 分館とか、いろいろな形の中で、今までずっとそれぞれの地域を支えてきた文化活動を担っていた団 体とか、あるいは催し物がありますから、1つ、これ旧市町村にそれぞれ文芸何々という、村上だっ たら文芸むらかみとか、文芸さんぽくとかいろいろやってきたのですけれども、何かことしは事務調 整の関係で、それぞれのところで今までどおりつくるようにしてくださいという話はあったのだそう ですけれども、その私の聞き取りでよろしいですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育部長。 〇教育部長(小野泰三君) 今ほどの文芸の関係につきましては、旧市町村でそれぞれ発行しており ました。そして、今年度、20年度もそういう形で発行ということで調整がなされております。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) その人から聞いたところによると、ことしはそれぞれがつくると。来年はわ かりませんと。来年はわからぬわけですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育部長。 〇教育部長(小野泰三君) その部分につきましては、それぞれ今発行されている編集委員等がおら れるわけですが、地区館の中で対応していただいています。   ですから、来年は一本化するかどうかという部分につきましては、それぞれの編集委員会等の 方々ともう一度話をして整理をしていかなければ、来年からすべて一本化するという話では今のとこ ろありません。   逆に新発田のほうですと、一本化したがために投稿者が相当数減ったというふうなお話も実は伺 っておりますので、その辺も含めて調整を図っていきたいというふうに思っています。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) これも、一番最初の市長にお伺いしたと同じことなのです。   新しく組織が生まれ変わったゆえに、当座はいいのだけれども、その後のことについての方針が いつまでたっても示されない。今の時期に言っておかないと、12月にこの問題言ったら、予算の編成 の中にそれは入っていませんとか入っていますとかということで、もう村上の言葉で言うと、いっせ なしにそこまで言ってしまうわけ。そうならないためには、予算を組む段階よりも早目にこういうい ろいろな活動については、やっぱり必要な協議をしていろんな意見を聞くということが私は新しい市 組織としては同じように大事な問題だろうというふうに思っています。   まだことしの例えば文芸むらかみだったら、できていないから、できてから待とうやなんていっ ても、予算編成の関係からいきますと、次の定例会、これにはもうほぼ骨格が固まっているというよ うなことになりますので、そのこともあわせてお願いをし、ぜひそのことについて、これは文化活動 全体そうだと思うのです。地域が違っていたために、いろいろな団体がやってきたことをどうするか ということを含めて課題になろうかと思いますので、よろしくお願いします。   以上で質問を終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) これで滝沢武司君の一般質問を終わります。   午前11時5分まで休憩します。           午前10時53分  休 憩                                                        午前11時05分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。   教育部長より発言を求められておりますので、これを許します。   教育部長。 〇教育部長(小野泰三君) 先ほどの滝沢議員のご質問の中で、栄養教諭何人おられるかというご質 問であったわけでありますが、学校教育課長のほうから答弁したときに、9人と2人というふうな言 い方をしましたが、その9人、2人というのは、いわゆる栄養職員のほうでありまして、教諭は配置 されていないということでありますので、訂正させていただければというふうに思います。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、17番、長谷川孝君の一般質問を許します。   長谷川孝君。           〔17番 長谷川 孝君登壇〕 〇17番(長谷川 孝君) おはようございます。一般質問を行わせていただきます。   私の一般質問は2項目です。1項目めは、市税のうち、固定資産税滞納繰り越し分の徴収状況に ついてであります。平成19年度一般会計決算では、市税全体の滞納繰り越し分約4億8,000万円のう ち固定資産税滞納分が約2億5,246万円と滞納繰り越し分の52.6%を占め、徴収率の低さが市税全体 の徴収率に影響を及ぼしております。   税の徴収は、市財政の骨幹を占める重要な問題であり、公平公正に対応していかなければなりま せん。合併直前の決算のため、14名の特別委員会で審査もされますが、次の3点についてお伺いいた します。   @、旧市町村単位の固定資産税滞納繰り越し分について総額、滞納額の多い3納税義務者の金額 を教えてください。   A、これまで徴収を猶予した事例はあるかどうかお伺いいたします。   B、村上市補助金等交付規則の交付基準に基づいてスギトピア岩船に補助金を交付したことに間 違いはないかどうかをお伺いいたします。   続きまして、2項目め、市長の危機管理は万全かについてであります。7万人市民の代表として 公式の場であいさつする機会も非常に多くなられたことと思いますが、市長の一挙一動が市内外で注 目を浴びております。   合併後、何度か入札談合情報による入札の延期、旧山北町時代の訴訟問題など新村上市長のス タートとしては決して順風とは言えない状況であります。議会対応も含め、もう少し危機管理意識が 必要と思いますがどのように考えているのかお聞きいたします。   以上、2項目について市長答弁の後再質問を行います。よろしくお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、長谷川議員の2項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に、1項目め「市税のうち固定資産税滞納繰り越し分の徴収状況について」の1点目であり ます。「旧市町村単位の固定資産税滞納繰り越し分について、総額、滞納額の多い3納税義務者の金 額は」とのお尋ねについてでありますが、旧市町村ごとの固定資産税滞納繰り越しの総額と税額の多 い順は次のとおりであります。村上市では滞納総額1億1,785万円であり、一番高額が403万円、次い で397万円、3番目が339万円となります。順次、荒川町が総額1,890万円であり、238万円、225万円、 92万円であります。神林村は総額3,354万円であり、233万円、141万円、111万円であります。朝日村 は総額3,188万円で241万円、187万円、158万円であります。山北町は総額5,029万円で1,924万円、22 7万円、224万円となり、固定資産税滞納総額は新市で2億5,246万円となっております。   次2点目「これまで徴収を猶予した事例はあるか」とのお尋ねでありますが、地方税法に規定さ れております徴収猶予の事例は、新市においてはありませんが、合併より引き継いだものが1件あり ます。   次に3点目、「村上市補助金等交付規則の交付基準に基づいて、スギトピア岩船に補助金を交付 したことに間違いはないか」とのお尋ねについてでありますが、新潟北部木材加工協同組合、いわゆ るスギトピア岩船は、平成12年10月に岩船地域の林業者・木材関連業者が一体となり、一貫した生 産・加工・流通体制を構築するため設立し、地域林業の振興を図るため、林業生産流通対策事業(地 域林業経営確立林業構造改善事業)により国・県・市町村の支援を受け、施設整備を行い、国有林 材・民有林材の受け入れを図りながら公共用・住宅用木材製品の生産を行っているところであります。   また、本市では、林業・木材産業の振興が重要な課題であります。   近年新規住宅着工数も大幅な伸びは期待できない状況から、木材価格も低迷し、また森林の循環 サイクル構築の面で憂慮される状況にあります。このため、木材製材業界自らが積極的に人材育成や、 地元産材の木材需要拡大に取り組むよう促し、木材業・製材業の産業育成を行っているところであり ます。   ご質問の市の補助金交付につきましては、新潟県木材業製材業育成振興事業実施要領及び村上市 補助金等交付規則に基づいて、事業の適正な実施を確認検査後に交付を行うこととなっております。   次2項目め、「市長の危機管理は万全か」とのお尋ねについてでありますが、談合情報につきま しては、報道機関からのものであり、その都度、村上市談合情報対応事務処理要綱の規定に従い、入 札契約運営委員会で対応をさせていただいておりますが、いずれも談合の証拠及び事実確認を認める ことができなかったとの報告を受け、その後、入札を実施しているものであります。   しかしながら、入札制度につきましては、合併後の急激な変動を緩和するため、経過措置を設け てまいりましたが、現在、制度の一元化に向けて担当部局に検討を命じておりますので、早い時期に 統一してまいりたいと考えております。   訴訟問題につきましては、新市となった6月に提訴されたものが1件あります。内容につきまし ては、先日、議会の皆様にご報告を申し上げたとおりでございます。   いずれにいたしましても、これから行政を進める上で、近年地域住民からの要求やあるいは要望 も多種多様化してきております。住民の意向を十分に考慮しながら、無理な要求、不当な請求などに 対しては、確固たる姿勢で市長として臨んでまいります。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) では、再質問をさせていただきます。   1項目め、今市長答弁でお聞きしましたけれども、村上市が大体100万台の滞納ワーストスリー というのですかだと思います。荒川も3けた、旧山北町の1,924万というのがあります。この金額と いうのは、もうけた違いに大きいのですけれども、これは滞納分として1年分の金額なのか、税務課 長がおられるので、ちょっと答弁いただきたいのですが。 〇議長(佐藤宮吉君) 税務課長。 〇市民部税務課長(佐藤昭一君) 2年分でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 2番目の徴収猶予をした事例はあるかということで、1件あるということ であります。   これは、公平、公正な徴収ということから考えたら、本来はあってはならないというふうに思う のですが、この徴収の猶予ということに関してなのですけれども、教えてもらうわけにはいかないで すよね。市民部長、どうですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市民部長。 〇市民部長(阿部正一君) 今議員のご質問の件でございますけれども、滞納者名、それから滞納税 額等については、地方税法22条に秘密漏えいに関する罪ということで、私はその事務に関して調査し て得たものについては、秘密を漏らしてはならないというのがございますし、それから地方公務員法 第34条には、秘密を守る義務ということで、職員は知り得たものは出してはならないという条項がご ざいますので、今回お答えできませんので、よろしくお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 職員には、部長とか課長もあわせてなのですけれども、守秘義務というの があります。この守秘義務に違反しますと処罰されるというのがあるわけなのですけれども、この情 報をどちらの、山北町ですから、今の市長の旧山北町なのですけれども、徴税猶予は期間の延長とい うことになるのですけれども、申請書が出まして、それで徴収猶予許可通知書というのが出なければ 徴収猶予はできないわけです。これは、多分公文書がなければだめだと思うのですけれども、この公 文書を開示するという方法というのは、税の情報を開示するという方法は、市民部長ありませんか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市民部長。 〇市民部長(阿部正一君) 今恐らくご質問については、任命権者等の許可を得れば公表可能かとい うような方法だと思いますので、それについてお話ししますと、議会からの地方自治法の100条関係 につきまして開示を求めた場合については、議会の審議における必要性と納税者の利益の保護、行政 の円滑な運営確保の必要性を総合的に勘案した結果、その要請に応ずるべきものと判断したときを除 いて開示すべきものではない。   ただ、そこには開示する場合であっても、議会に対して秘密会等で審議することを要請すること というような通達が入っておりますので。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 結局今言われたように、100条の特別委員会等でなければ情報は開示でき ないということであります。   市長にお聞きしますけれども、市長は許可通知書と、これ山北の時代の町長の時代の話ですよね。 今答弁では、山北町で1,924万という徴収猶予ではないかと私は推測するのですけれども、市長はこ の今言われた情報開示というものは、できないというふうに考えますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ただいま詳細にわたりまして説明をいたしました。   この場でどこのだれが幾ら滞納しているのか言いなさいと言われても、私はこの場では答えるの を差し控えていかなければならない立場にあるということをご理解していただきたいと思っておりま す。   そして、開示しなければならないというところにあるとすれば、当然そのところでは開示をする 必要が、隠す必要も何もないわけでございますので、しかしながらこういう場で、この議会の場でこ の村上の3人がだれか、山北の3人がだれか、荒川の3人がだれか順番に言いなさい、あるいは1人 を言いなさいと言われても、それは私の立場として言える立場にないということをご理解していただ きたい。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 今市長に何でお聞きしたというのは、この3番にもし補助金が、これは産 業育成というような名目で旧山北町は林業が盛んで、そういう産業育成はもちろん今の新村上市でも やっていかなければだめだということは、私十分にわかります。   ですけれども、産業育成資金とそういうのの規定要綱では、納税者がきちんと納税していなけれ ばだめだという資格があるのです。ですから、補助金等に関しても、私はそういうのがやはりなけれ ばだめなのではないかというふうに思います。   そこで、産業観光部長にお聞きしたいのですけれども、私ども市民経済常任委員会でいただきま したスギトピア岩船の決算報告書、この中に固定資産税の支払いはどこに記載されておりますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) お答えします。   第8の決算書でございますが、この中には固定資産税は見当たりません。掲載されてありません。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 掲載されていないということは、支払ったからないというふうに理解して いいわけですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) 掲載されていないということは、決算書に出てこないということで ございますから、支払いはされていないのかと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 支払いをされていないということは、今言われた山北の徴収猶予をやって いる事業所は、スギトピア岩船ということでいいではないですか。もうわかったではないですか、こ の決算書で、払っていないのだったら。そういうふうに理解していいですか、産業観光部長。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) 決算書見る限りでは、決算には出てきておりませんということでご ざいますので、それ以上の答弁はちょっとできかねますが。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) それは、決算書というのは皆さんこれ総会で見て、間違いないというふう に了承してもらっているわけですわね。まさか扮飾しているわけではないはずです。   そうしますと、払っていなければ支払いの未払いということで計上されるはずです。払っていた から載っていないというふうに理解していいのですかというふうに私は部長にお聞きしているのです。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) この8期の決算報告書は、これは当然監査を受けて総会に諮ってい るわけでございますが、ここの数字を見る限りでは、資産税というのは計上されていませんので、計 上されておりません。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 計上されていないなんていう決算書なんてないはずです。そうでしょう。   払ったか払わないか扮飾か、この3つです。それ以外考えられますか。だって、これ部長、この 前の常任委員会のときに、決算書を皆さんに配付してくれという、たしか齋藤信一郎委員だったと思 うのですけれども、そのときに我々手にしたのです、貸借対照表。その次のやつ、製造原価報告書等 は、これは総会に出た資料で、私もいただきました、ほかの人から。ですから、市民部長はなかなか 答えにくいかもしれないけれども、私も税理士さんで知り合いいっぱいいます。この固定資産の評価 からして、そして先ほど税務課長が言いました。2年分となると、大体1,000万弱です、事業所。旧 山北町でそんないっぱい固定資産税払っているようなところはないです。これを逆算して、今までの 減価償却等を引いて計算してみますと、さっきの徴収猶予額とぴったり合うのです。市長、どうです か。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほど来申し上げておりますけれども、長谷川議員が今おっしゃるようなこ と、それは長谷川議員がそのとおりだと思っていると思いますけれども、私からはそれがどこで、だ れかということは、何回も申し上げますが、この場で言うべきことではないと、そのように考えてお ります。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) この前このスギトピア岩船に補助金が出ているのです。市が関係ないとは 言われないのです、もはや。   加茂の協同組合、加茂ウッドシステム、自己破産しましたよね。全国の間伐材の事業として18事 業所、新潟県では旧山北町、そして新潟県もう一つ、加茂市、この2つです。加茂市の農林課に全部 私聞いてきました。県の補助金につけ足す、それは常任委員会で産業観光部長が言いました。県が出 すから、市がつけ足す。このつけ足すという言葉で、今後もし万が一自己破産等した場合に、市が補 助金を返還しなければだめなのです、国、県に。これは市長もそうです。副市長もそうです。教育長 もそうです。私よりも、ずっと先輩で議員やられていました、町会議員、村会議員。そのときは、単 なるご用聞きではなく、町の運営、村の運営、その監視をすることが一番議員にとっての仕事でしょ う。私は、別に市長をいじめるとか、市長をおとしめるとか、そういうつもりで言っているのではな いのです。我々議員は市の税金、補助金等が市民にとって公正、公平に使われているか、それを監視 するのが一番の仕事です。市長も、議員やられていたときはそう思っていたでしょう。ちょっと答え てください。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 議員をやっておりましたときもそう思っていましたし、町長やっていたとき もそう思ってやっておりました。   そして、先ほどからスギトピア岩船の話が出ております。これは、全国で18と言いましたが、19 つくった施設の一つであります。県の目玉事業として、県、国、そしてこの圏域7市町村で実施した 事業でありまして、非常に今苦しい状況にあることは間違いない。しかし、この圏域の将来の地域林 業考えた場合、どうしても私は必要な施設と今でも考えております。非常に苦しい時期ではありまし たが、何とかして事業継続に向かって今努力をしているさなか、国も行っております。県にも行って おります。そして、どうしたら事業継続ができるかということで、いろんなところに出かけていって、 いろんな方々と相談をし、そして支援要請を今している段階であります。   加茂ウッドみたいに破綻したらどうするかというような質問もございましたが、事業をやめると いうことは私は考えておりません。事業を継続して、そしてその中でこの圏域のどうしても必要な施 設として林業の活性化に努めていかなければならない。そのためにも、例えば経営陣が変わろうが、 どういう関係になろうが、この事業は継続を大きな柱として今頑張っているということを理解してい ただきたい。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 事業の継続等は、私だってつぶれてほしいなんてだれも思っていません、 議員だれも、予算だって通ったのだし。そういうことではなくて、税金が公平、公正に徴収されなけ ればだめだということを言ったのです。   ですから、それは例えばの話、瀬波温泉の本当に大変なホテルとかだって固定資産税払っている でしょう。みんな公平、公正に払っているのです。ですから、それが補助金を出しているからとか、 そういうことで特別扱いはできないのです。私そこを言いたいわけ。   では、産業観光部長にお聞きします。仮に今破綻させないように頑張りますと市長が言われまし た。本当にそうなってほしいと私も思います。でも、もし不幸にして破綻した場合、村上市が返却す る国、県の補助金は幾らかお答えください。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) これは、大変重要な問題ですので、産業観光部長ではなくて市長として答え させていただきますが、破綻するということは事業をやめるということなのです。おわかりでしょう。 いつの段階で、どういう事情で、どういうような状況のもとで事業をやめるかによって全然違ってき ます。そして、国、県、話し合いによっても全然違ってきます。   今の段階で破綻したら市の補助金返還が幾らになるとかという、そういう算出は困難であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) それともう一つ、ちょっと聞き忘れたのですけれども、この1,924万円の 滞納、徴税の滞納分というのは、担保とってありますか、担保。   だって、市長の分ですよ、これ。答えられなかったら別の人でもいいですけれども、でも市長に お聞きしたのです。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 担保はいただいておりません。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) いただいておりませんと言いましたよね。法律違反です。法律違反。法に 触れています。   私も、簡単に口を間違ったこと言うと大変なので、一応最高裁の判例を調べてきました。これは、 ある町長が固定資産税の徴収にかかわる違法確認等の判例であります。固定資産税の納税者の徴収猶 予の申請によって、市長は……そのときは町長、首長ですね。は、徴収猶予は確かにできるのです。 合計して2年を超えない限度で徴収猶予期間を延長することができる。ですから、それ自体は決して 間違っていないのです。でも、もう2年たっています。これからどうするのでしょう。   それともう一つ、納税の猶予者、納税義務者に対して50万円以上あるときは担保をとらなければ だめだとあります。市長、これ法律違反ということを知りませんでしたか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 最初の質問でございますが、どことは言いません。断定はしないで言わせて いただきますけれども、当然その猶予期間が過ぎれば、納税義務者に対して納税するように、納税計 画を立てて我々は徴収に入っていくということでありますし、地方税法に私どもは沿ってやっている ということでありまして、最高裁の今判例をお出しいただきましたけれども、私どもは地方税法に照 らし合わせて、その当時です。そういう場合もあり得るというようなことで、そういう判例のもとに 執行をいたした経緯があると。どこのあれとは言いませんけれども、そういうことでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 税務課長が出てこられているので、お聞きしますけれども、この税の徴収 猶予というのは、今市長言われたように法律違反には値しないというふうに市長が考えたような答弁 だったのですけれども、実際はこれはどうなのでしようか。徴収猶予というのは、2年間の期間とい う期間延長。つまりは期間延長、延ばしてくれということですよね、払えないからということなので すけれども。そのときにこの2年で1,924万ですから、1,000万近い金額になるわけなのですけれども、 担保とらないでいいという、市長が山北の町長時代のときだったのですけれども、そういうことはあ り得ますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 税務課長。 〇市民部税務課長(佐藤昭一君) 議員が今おっしゃっている具体的な中身については答弁できませ んが、条文上は担保をとって今ほど議員がおっしゃるような要件があるというのは承知しております。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 担保とらなければだめなのです。とらないでもいいというようなことはあ り得ないのです。ましてや、一番固定資産税で大きいのだもの。   では、それは市長言うように、破綻しないように頑張るのだから、担保とらないという方法もあ るかもしれないけれども、だけれども、それは法律違反ですよというふうに言われているのです。だ から、やっぱりきちんと担保とらなければだめなのだと思いますけれども、市長はこれからどうしま すか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ここまで話が断定的のような話、どこのあれだかというような話になってお りますけれども、当時は地域再生協議のさなかでありました。   いろいろな要件の中でいろいろな相談をし、そして地方税法と照らし合わせて1年間猶予した例 があるということでございまして、当然そういうようなことがなければ、担保をとってやるのが当た り前でございますし、先ほど前段で申し上げました各市町村のこの3方の納税額についても、これか ら調査をしていかなければならない、担保とってあるかどうか。これだけではなくて、今おっしゃっ たように、50万以上を猶予するときはとらなければならないと。私今それ最高裁の判例ですので、判 例事例見ないとわかりませんが、そういうことでありますので、当然そういうようなことを心がけて いかなければならないなと、そのように考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 町村だったらいいというようなことなふうに理解はできません、私も。   村上市の場合に50万以上の場合、担保とっていないなんていう事例あるのですか、税務課長。 〇議長(佐藤宮吉君) 税務課長。 〇市民部税務課長(佐藤昭一君) 旧村上市においては、徴収猶予という制度を該当する事例ござい ません。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 徴収猶予自体が1個しかなくて、旧山北町の事例でした。それはわかりま した。その事業所がどこだかというのは、私の推測にしか過ぎません。でも、私がわざわざ計算した 中では、特定の事業所というふうに私は認識しております。   それは、別にその事業所がどうなれなんていうことは私は考えていません。これから市長と産業 観光部長の力をおかりしながら、協同組合が一生懸命にやっていく。そして、何とか地元の産業とし て立ち直ってほしい、私もそう思います。それとは、税の公平性というのは別なのです。それだけ市 長、きちんと認識していただきたいというふうに思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほどから申し上げているように、当然のことながら認識はいたしておりま すし、公平、公正な税の徴収に努めてまいりたい。   しかしながら、時と場合によっては、個人にも企業にもそういうような事例が発生することがあ りますので、その場合には地方税法に沿った行政としての指導をしてまいりますし、徴収教育もして まいらなければならない、そのように考えております。別だということは十分認識しています。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 町長時代の話ではなくて、今村上市本当にこれは一体感を持って、市長が 言うように愛郷無限、一生懸命にこの県北地域発展しなければだめだというのは、だれもが思ってい るのです。   その中で、私も家が壊れそうだから、何とか固定資産税まけてくれないかというのはいっぱい来 ます、相談今、景気悪いのだから。ですから、普通の個人の住宅でも固定資産税を払えないなんてい うのはいっぱいあるのです。そういうことをやっぱり肝に銘じていただきたいというふうに思います。   局長、私何分まででした。           〔「55分」と呼ぶ者あり〕 〇17番(長谷川 孝君) 55分。   これについては、14名で決算審査特別委員会私も委員ですので、またそこでお聞きしたいという ふうに思っております。   続きまして、2番目の市長の危機管理は万全か。市長は、私が例えば成人式、そして相撲の旧山 北町、それから神林の銃剣道、これらのところであいさつしましたね。新村上市は7万人の人口を有 し、1,174平方キロメートル、県内第1位の面積を有します。次に何と言っていますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 全国で第11番目と言っておりますが、その前は9番目だったのです。私が就 任した当時は9番目だった。合併して大きな市町村ができてきて11番目になり、今12番目になりまし た。そのことを言っているのだと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) では、何で成人式とかのとき11番目と言ったのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) そのときは、ネットで見たけれども、毎日毎日私ネット見ているわけではな いので、11番目ではなかったかなと。そして、その後見たら、もう一つ下がって、また合併して大き な市ができたので、12番目になったのに気づいて、それからは12番目と言うようにしていると、そう いうことであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) トキめき国体のリハーサルとかでも、みんな11番目と言っていましたよね。 11番目でも12番目でも、市民にとってみれば大した問題ではないです、それは。   ですけれども、私は何でこれ言いたいのかというの、県外に行って11番目はどこですか。由利本 荘市さんでしょう。日沿道、市長よく出かけると思います。鶴岡でも大会あるだろうし、由利本荘市 さんでも大会あります。これは、私も議長さん親しいですから、視察とかいろいろ行った。11番目は 由利本荘市さんの大会に行って仮に言ったらどう思いますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) きのうも秋田に行ってまいりました。そんなことは、言っておりませんし、 もし言って指摘されたら、いや、申しわけなかったと。認識が甘くて、毎日毎日……毎日は変動して いないでしょうけれども、常にもう変動していますので、それに気がつきませんで、由利本荘の皆さ ん申しわけございませんでしたと。あなたのほうが11番で、私のほうが12番目ですと、そう言うしか ないです。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 市長もさすがだと思ったのは、11番目と言って私がどなたかに、たしか市 長の知り合いの人に12番目なのになという話ししたのをどっかからか聞いて、今回そういうふうに訂 正したのでないかと思うのです。   つまりは4月1日の合併時、2008年4月1日の合併時でも12番目です。2008年の7月1日でも12 番目。合併したときにもうわかるのです。11番目ということはあり得ません。12番目なのです。です から、4月1日の合併時からもうわかっていることですから、そういうところにやはり市長の危機管 理というのは私はないのでないのかなと思うのです。本来ですと、こんなのは総務部長とかが、企画 部長もそうです。ちょっと間違っているのでないかと、訂正してもらえませんかと言うのが本来です。 私は、やっぱり市長が言うように、合併したら全市民7万人が幸せになるために、一生懸命にやって もらいたいと期待しています。議会の皆さんも、そういうふうに思っておると思います。ですけれど も、間違いをだれも市の職員がわからないで、4月1日からトキめき国体のリハーサルなんか今月で しょう。そのときだって市長、私ずっと聞いていたけれども、成人式のときも11番目、山北のときも 11番目、それはそれでいいですけれども、でもこれだけの市の職員がいるのだったら、やっぱり気づ いてきちんと教えてやるぐらい、毎日パソコンで〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕仕事して いるのでしょう。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 長谷川議員さんとも、私が就任してからいろいろなところでお会いしており ます。もし私のあいさつの中で順番が違っていたり、ああ、これは不適切な言葉を使っているなと思 ったら、注意をしてください。いつでも教えてください。うっかりということもあります。どうかそ のときには議員として、市長、順番が違っているよと、そう言っていただきたいと思ってお願いをい たします。 〇議長(佐藤宮吉君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 私も、そんなに市長と親しくお話する機会余りないので、そういう機会を 今度あれば、そういうふうにもし考えた、思いついたことがあったらお話しするようにいたしますけ れども、せっかく副市長がきょうから来られたので、危機管理、教育長もそうですけれども、皆さん 議員の経験あるし、それで首長にもなられた。三役、これはやっぱり議員経験というのは大きいと思 います。我々議員の考えていることを理解しながら、市政全般にわたって正々堂々と議場で議論する、 そういうことをこれからしていかなければだめだと私は思っております。私は、議会運営委員長とし てこれから議会でも議会基本条例をつくって、公正で透明性のある、そういうような議会を目指して いきたいというふうに考えております。   最後に副市長、せっかくですので、今私が言ったことに対してのこれからの市政の考え方を若干 でもいいですからお話し願えればと思いまして、それを終わり次第私の一般質問を終わらせていただ きます。お願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) それでは、せっかくのご指名でありますので、長谷川議員さんのご質 問にお答えを申し上げます。   私も、議会また村長として長年携わってきました。本当に自分なりの危機管理、またいろんな人 の意見に対して素直に従うといいますか、これを意見を取り入れる、それは基本だと思っております。 そういう情報をやっぱりお互いに疎通をし合うのが本来の姿ではないかなと思っております。そのた めに、私も市長とともに議員の皆様とも意思疎通を図りながら、また両輪のごとくこの新しい村上市、 新しい門出に向かって早く一体感が持てるような、そういう姿勢を皆さんとともに築いていければと 思って、心を本当に引き締めているところであります。   なったばかりでありますので、私からどうのこうの言うこともありませんけれども、ただ市長を しっかりとサポートして、今のような危機管理体制の甘さを指摘されないように私も努力させていた だきますので、ご指導もよろしくお願いしたいと思っております。   以上です。 〇17番(長谷川 孝君) 終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) これで長谷川孝君の一般質問を終わります。   午後1時まで休憩します。           午前11時56分  休 憩                                                        午後 1時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、2番、鈴木いせ子さんの一般質問を許します。   鈴木いせ子さん。           〔2番 鈴木いせ子君登壇〕 〇2番(鈴木いせ子君) 通告書に従いまして一般質問させていただきます。   質問は2点です。まず初めに、救急医療体制の早期見直しについてであります。県は、自治体病 院の統廃合を含めた医療供給体制の見直しを進めております。そして、本県は中小病院が多く過重労 働を強いられ、医師不足が深刻になっております。このようなことが毎日のように新聞に報道されて おります。   村上市の救急医療は、旧山北町から新発田市までを2次医療圏とし、県立新発田病院を基幹病院 としております。移転新築した県立新発田病院は、救急救命センターも併設されましたが、この広大 な圏域の県北になる当地域で大事故でもあれば、病院到着までの間に命を落とすかもしれない。血を 流しながらの1時間かもしれない。症状によっては発症後10分間が後遺症の残る分岐点となります。 高速道路を整備したとしても、村上市から新発田市までは余りに遠過ぎます。県北地域における医療 再編の動きの中で、県立坂町病院は赤字問題を含めた縮小化が課題となっており、厚生連村上病院は 機器・建物の老朽化が課題となっております。   市長は、救急医療体制を整備して安心できる医療環境づくりを約束しますとありました。そして、 常に「命に格差があってはならない」と言ってきた。村上市の命を守るのは市長の一番の使命です。 そこで、2点についてお伺いいたします。1番、村上市の命を守る救命救急体制を含む県北の病院の あり方についてお伺いいたします。   2番目に、救急医療は何度も、何回も言われ続けてきたが、一歩も前に進んでいないような気が します。今待っているときではないと思います。動かなければ事は進まないと思います。市長の考え を進めるスタッフをいち早く立ち上げ、県の考えを聞き、厚生連の考えを聞き、どうすることが村上 市にとって最善の道なのかを見定めるときと思います。   次に、村上市男女共同参画プランの進捗状況についてであります。私も、このことをインターネ ットで調べておりましたところ、村上市で参画プランを作成していることがわかりました。これが参 画プランの用紙です。それで、この中に農山漁村男女共同推進ビジョンという項目が中に入っており ますけれども、これが県で出したものですが、私もこれを立ち上げるときに各分野から選ばれた一人 としてこの立ち上げに参加しました。そんな関係で、私が今こういう立場になったときに、このこと をまずもって一生懸命やらねばならないなと思いまして、このプランのできていることを大変よかっ たと思っております。   ここにも、村上市の共同参画プランにも書いてあります。ともに個性と能力を発揮できる新しい 村上市を目指してと書いてありますが、我が国では、男女共同参画社会の実現を21世紀の最重要課題 と位置づけ、平成11年度に「男女共同参画基本法」を制定、平成12年度には「男女共同参画計画」を 策定し、あらゆる分野で施策の推進を図っていくことが重要であると述べております。合併市町村の 中で唯一、村上市が平成19年3月にこの市民2,000人にアンケートをとり、実施し、市民の声が届い た中身の濃い「村上市男女共同参画プラン」が作成されておりました。これこそが村上市の将来像で あると思います。「女性と男性が対等なパートナーとしてお互いに尊重し合いながら、あらゆる場面 に参画し、その個性と能力を十分発揮できる社会をつくること。さらにさまざまの課題を解決してい くことである」とあるが、これはそのまま新しくなった村上市に引き継がれるべきものと思います。   そこでお伺いいたします。平成19年3月につくられたこの「村上市男女共同参画プラン」の進捗 状況についてお伺いいたします。また、村上市職員の男女の割合、女性管理職の割合をお伺いいたし ます。   2番目に、学校・保育所などにおける男女平等教育の推進についてお伺いします。   3番目に、生涯学習における男女平等教育の推進についてお伺いいたします。   お願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 鈴木議員の2項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に、1項目め「救急医療体制の早期見直しについて」の1点目、「村上市民の命を守る救急 体制を含む県北の病院のあり方について」のお尋ねでありますが、平成18年度に新潟県地域保健医療 計画の改定があり、2次医療圏が13医療圏域から7医療圏域に変更され、その中で本市は新発田市以 北の下越圏域に位置づけられ、圏域の中核病院は県立新発田病院となりました。   しかし、本市から議員お説のとおり、県立新発田病院までは距離的に遠く、さらに同病院は開設 以来常に満床で入院が難しい状況になっております。   本市内の病院の設置状況は一般病院が6、精神科病院が1つありますが、この6つの一般病院の うち、県立坂町病院、厚生連村上病院、徳州会病院の3つが救急指定病院となっております。   この地域の救急医療を確保するために、村上総合病院と県立坂町病院が救急輪番を担っておりま すが、今年度は、病院群輪番制補助金を前年度より増額し、病院で夜間診療を担当する勤務医の負担 軽減を図っているところであります。   県内で一番広い市域面積を有する本市としては、クリアすべき多くの課題はありますが、3つの 病院がそれぞれのエリアを受け持って一定の役割を果たしていただくことで、地域の救急医療が確保 されるものではないかと考えております。   次に2点目、「市長の考えを進めるスタッフをいち早く立ち上げ県、厚生連の考えを聞き、村上 市民の命をどう守ればいいかを見定める窓口をつくることが肝要と思うが」とのお尋ねについてであ りますが、平成18年に当村上圏域の市町村で立ち上げた地域医療懇談会での会合や、最近では県立坂 町病院活性化協議会を開催するなどして各病院や医師会、県・市町村、市民とともに地域医療の確保 の方策について話し合っている現状であります。また、私自身も、直接村上病院あるいは坂町病院の 院長から医療現場の実情などを伺っておりますし、個人開業医からもお話を伺っておるところであり ます。   全国的な医師不足の中で、この地域の医療を担う病院勤務医や開業医の医師確保について、地域 に合った病診連携の方法や市民の地域医療への理解を得る方策等について、今後も医療関係者、行政、 市民の皆様と話し合い、安心して暮らせる地域医療の構築に努めてまいりたいと考えております。   鈴木議員のおっしゃるこの圏域の医療、急務を要しますので、積極的に話し合いを進めていきま して、一日も早く緊急医療体制を構築してまいりたい、そのように考えておりますので、ご指導のほ どよろしくお願いをいたします。   次2項目めであります。「村上市男女共同参画プランの進捗状況について」の1点目、「平成19 年3月に策定された村上市男女共同参画プランの進捗状況について」のお尋ねですが、旧村上市で策 定された村上市男女共同参画プランにおいては、6つの基本課題に対し、複数の目標及び施策の方向 を掲げ、意識啓発のための講演会の開催や市報での啓発を行うとともに、関係各課において各種事業 を展開し、本年3月には事業の達成度評価を実施し検証を行っております。その結果、課題によって 差がありますが、全体としては計画されている主要事業のおおむね7割が実施された状況となってき ております。   一方、新市における男女共同参画の推進につきましては、合併の事務事業調整の中で旧村上市の プランを基本に、合併後新たな計画を作成することになっていることから、今後策定を予定している 市の総合計画との整合性を図りながら、新たな男女共同参画プランを策定していきたいと考えており ます。   次に、「村上市職員の男女の割合、女性管理職の割合について」のお尋ねでありますが、管理主 事及び指導主事を含む982人の全職員のうち、男性は601人で61.2%、女性は381人で38.8%でありま す。   また、女性管理職の割合については、管理職の職員は全体で119人であり、そのうち女性はわず か8人でありまして、6.72%であります。私は、これからも積極的に女性職員の管理職登用を考えて いきたい、そのように考えております。   次に、2点目、「学校・保育園における男女平等教育の推進について」及び3点目、「生涯学習 における男女平等教育の推進について」は、教育長に答弁をいたさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) それでは、2項目めから鈴木いせ子議員のご質問にご答弁申し上げますが、 最初に2項目めの「村上市男女共同参画プランの進捗状況について」の2点目でありますが、「学 校・保育園などにおける男女平等教育の推進について」、このお尋ねでありますが、プランの中で男 女平等教育の推進のための主要事業として示されていた研修会の開催につきましては、合併前から旧 村上市及び岩船郡内の小中学校の教員で構成されております教育研究会と市教育委員会の共催で、教 職員等を対象にした人権教育の研修会を開催してきたところであります。これからもそれらを踏襲し ながらその推進を図ってまいりたい、こう思っておりますので、よろしくお願いしたいと、こう思い ます。   次に3点目でありますが、「生涯学習における男女平等教育の推進について」のお尋ねでありま すが、昨年度まで旧村上市で取り組まれてきた家庭教育学級や男性向けの家事講座、及び人権啓発と 絡めた講演会等については、新市においても各地区公民館・分館等で実施する予定となっております。   また、生涯学習活動における各種会議への女性の登用や企画立案への参画、事業実施時における 一時保育の配慮などについても取り組んでまいる所存であります。   いずれにいたしましても、男女共同参画社会の実現については重要なことと認識をいたしており ますので、これからも最大限の努力をしてまいりたい、こう考えておりますので、よろしくお願いし たいと、こう思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 今救急車に乗ると、最初に聞く言葉がかかりつけの医者はおりますかと聞 きます。そして、そこにまず電話します。診療が終わって電話に出ません。では、きょうは坂町病院 の当番ですので、坂町病院に電話します。坂町病院は、担当の医師内科ですので、だめです。では、 村上病院にかけてみますと。村上病院も、担当の医師が今お帰りになって無理です。最後に出てくる 言葉がでは、新発田病院に行きましょうかと。大変困っておりますよね、消防署さん。困っています よね。本当に救急車の方も大変困っていますし、この電話が終わって出る時間というのは大変長いの です。これがもし目的地が決まっているのであれば、もうついているころまで電話でその応対に追わ れているというのが現状です。私も、この前救急車に乗って初めてその現実をわかりました。   それで、市長にお願いするわけですが、この救急医療は今まで5市町村であれば、5市町村が同 じ足並みでないとなかなか取り組んでこられなかった思うのですが、今市長は1人です。市長の考え こそが1つでまとまるというのは、これ合併のメリットだと思います。スタッフの立ち上げ、地域医 療懇談会をやっている、それも現実はそうでしょうけれども、それよりも一歩前に進まないと。今新 聞で報道されているような事態になってからでは遅いと思うのです。だから、もうそのスタッフの立 ち上げを私はまず一番に早くお願いしたいわけなのですが、あした、あさってにもそういういつでき るかわからないような返事でなくて、いつごろまではしますというお答えをいただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 私も、鈴木議員と全く同じような心配をいたしております。   ご承知のとおり、県立新発田病院が開業いたしました。開業と同時に救急医療については満杯状 態、受け入れを拒否しなければならないような現状に来ていると聞いております。そして、県立坂町 病院につきましては、ご承知のとおり医師の引き揚げあるいは科目の縮小等を行っておりまして、輪 番制をできないような状況に陥っているのです。すべてが県立厚生連の村上病院が今一手に救急医療 患者を引き受けているような現状であります。こことて、非常にそういう現状の中で勤務医が疲労困 憊して悲鳴を上げている現状でありまして、何とかこれをしなければならないと考えております。   先ほど来申し上げておりますように、まず1つには病院の協力、そして開業医の協力なくしてこ の問題が解決できるわけではありませんので、それらを積極的に話し合いを進めていかなければなら ないと考えておりますし、また厚生連村上病院からも、今後の村上病院のあり方についてということ で、私とも懇談をいたしておりますし、その中で救急医療体制をどうあるべきかを検討をしていかな ければならないと考えています。   また一方では、やはり今おっしゃったように、救急車の利用する方々にもいま一度考えていただ かなければならない大きな問題あるわけでございます。安易に救急車にお願いし、そして病院に行く というようなところも非常に多く見られる。そういうことによって、救急医療体制が混乱していると いうようなところもありますので、開業医の先生方にお願いをいたしまして、第1次医療は開業医の 先生が本当はやっていただければありがたいのでしょうけれども、そういう点も含めまして、いつま でにこの問題を解決するのかというご質問でございますが、一日も早く解決したいという思いでいっ ぱいでございますので、最大限の努力をさせていただきたい、そのように思いますので、ご理解をい ただきたいと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) まず、スタッフを立ち上げることだと思います。   その体制が整わなければ、どうします、こうしますと言っても、動く人がいないのです。だから、 市長にお願いします。ぜひそのスタッフ、まず2人でも3人でもその立ち上げのためのスタッフを計 画してください。そして、救急車で来る人の1次医療患者は80%だそうです、県立新発田病院のこと ですが。県立新発田病院で救急車で来る患者の8割は1次医療の患者さんだそうですけれども、それ で休日医療の場所を病院のわきに設置して、休日医療はそんなに村上市としては利用が少ないように 思いますが、それが場所を変えることによって、病院の建物の中身の敷地内を併設するようにしてで もして、開業医さんをお願いして成功しているところがあるそうです。そうすれば、日曜日でも救急 車を呼ばなくても病院行けば先生診てくれるのだわというと、そういうことで1次医療の患者さんを 救急車に乗せないという方法をとって成功しているところがあるということですので、それらについ てもぜひ検討する項目だと思いますので、よろしくお願いしますが。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ご承知のとおり、村上市には休日診療をしていただく施設があるわけでござ いますが、夜間はしていないというようなことでありますし、そこにも大きな問題があるわけでござ います。   鈴木議員おっしゃいますように、市役所内部にそういうような組織といいますか、係といいます か、担当する方を設けまして、幸いにも9月1日に副市長も選任していただきましたので、副市長と よく相談をいたしまして、その任に当たっていただくようなことで努力をしていきたい、そのように 考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 鈴木いせ子さん。 〇2番(鈴木いせ子君) 男女共同参画のことについてお伺いしますが、このような本当に合併前の 私市町村においては、本当にこれをつくる気さえもなかったように感じますが、村上市さんはこうい う立派なものをつくっておりますので、この項目に従ってぜひ進めていただきたいと思いますし、今 市長さんのお話によると、新しく新しい村上市の体制のもとのプランを作成するというお話でしたの で、それをぜひ早く実現しまして、取り組んでいただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 女性の職員あるいは女性の管理職を多く登用したほうがいいのではないかと いうようなご意見もございました。   私も、長くこの仕事をさせていただいております中で、非常にやはり女性を管理職にするという ことには、女性にお願いをしていきますと、うんと言ってくれない面がいっぱいあるのです。それは、 前のいわゆる年代的にはかなり高い年代の方々ですので、今現代のこれからの若い女性の方々はそう ではないというような環境をつくっていかなければならないと思っておりますし、そういう面も非常 に多くありますので、ぜひとも鈴木議員からも女性の皆さんに対しまして積極的にそういうようなと ころに出ていくようにというような声をかけていただきたいなとお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 直接ご指摘はなかったのでありますけれども、行政のほうで職員の女性の 比率あるいは幹部のと出ましたので、私ども教育委員会教育部のほうの状況なんかも各種委員会あり ますので、参考のために調べさせていただきましたので、ご報告させていただきたいと、こう思いま すので、よろしくお願いします。   スポーツ振興課の関係なのでありますが、体育指導員の協議会というのがあるのでありますが、 大勢なのですが、57人もいるのですけれども、ここでは25%が女性の方、それからスポーツ振興審議 会、これも26%が女性の方、それからスポーツ振興基本計画の策定委員がこれからお願いするわけで ありますが、30%を女性の方にお願いしたいということでありますし、それから文化行政の関係であ りますけれども、村上市の郷土資料館の運営委員会というのがあるのでありますが、これは2割の方 が女性の方、それからさすが文化財、史跡の関係になりますと女性の方が入っていないと。もっとも 9人とかそういう専門の方なのでありますが、ちょっとこれは寂しいわけでありますが、特殊な関係 かなというような考え持っております。   それから、学校教育課、私ども教育委員会はご承知のとおり4割、40%が女性であります、5人 のうち2人でありますので。それから、学校評議委員会が評議委員がそれぞれあるのでありますが、 25%が女性の方にやっていただいておると。   それから、生涯学習課の関係でありますけれども、社会教育委員がありますが、これが36%女性 の方にお願いいたしておりますし、それから公民館の運営審議会委員でありますが、これは30%女性 の方。それから、各地区で地区公民館の運営委員あるのでありますけれども、これは非常にばらつき があるのでありますが、村上地区公民館はじめそれぞれの神林とか朝日の地区分館がありますが、押 しなべて一番少ないところで20%、多いところで44%が女性の委員の方にお願いしているというよう な状況でありますので、さらには私どももこれから新しい市に向けて今の状況がこうでありますので、 もうちょっと上に行くようにも取り組んでいきたいと思っておりますし、特に議会の皆さんも今お三 方女性でありますので、10%でありますので、ひとつ鈴木議員も今のような前向きな意見を議員活動 されまして、女性の皆さんの大きな牽引力になるというような期待もしておりますので、これからも ぜひそんなことでご指導いただければありがたいと、こう思います。 〇2番(鈴木いせ子君) では、これで私の質問を終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) 暫時休憩します。           午後 1時29分  休 憩                                                        午後 1時34分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、19番、小林重平君の一般質問を許します。   小林重平君。           〔19番 小林重平君登壇〕 〇19番(小林重平君) 議長の許可をいただきましたので、一般質問をさせていただきます。   先般は、福田総理が第2次内閣を発表したにもかかわらず、いきなり辞意を表明しまして、前安 倍総理と2代続きまして政権を途中でほうり出すというような事態になっておることは、国民にとっ て大変不幸なことだと思っております。あのオリンピックで活躍した女子ソフトボールの上野選手の ように、1人で2日間で413球を投げ切ったことで金メダルを日本にもたらしました。このような元 気を与えてくれるような国会議員が今私どもに求められているのではないでしょうか。そういったこ とを感じながら私の質問をさせていただきます。   今、全国の地方、地域では少子高齢化による過疎と、そして限界集落の対策に頭を抱えておりま す。なお、限界集落とは、長野大学の大野教授が1990年代初めに長野県内の山間集落を調査し、65歳 以上の人口が50%を超えた集落に命名をしたのだそうであります。国交省の調べによりますと、限界 集落が全国では7,878集落、そしてこのうち423集落が10年以内に、そして2,220集落がいずれ消滅す るおそれがあると発表いたしております。   全国では、このように対策に追われておるわけでありますが、島根県の美里町では好きな間取り、 新築1戸建てを4棟ほど家賃3万円、25年以上定住すればこの家をプレゼントする。当然のことなが ら、小学生以下の子供を持つ夫婦が20年以上住むことが条件だそうであります。また、熊本県阿蘇郡 産山村では村外からの定住促進をねらい、村単独事業としてふるさと住宅の整備に取り組んでいるそ うであります。6月定例会に関連する条例を提出したそうであります。同村には8カ所、公営住宅が 47棟あるそうですが、補助金の関係上入居者の所得の上限があるため、入居者の制限なしで移住者を 迎えようと、旧保育園跡地に村単独で木造平家建て延べ60平方メートル、今で言う3LDKと申しま しょうか、これらの建設を進めているようであります。   このように、全国各地では限界集落と言われている集落はいろいろ取り組んでおりますが、もう 市町村だけでは対応し切れない時代に入っております。国、県の相当の補助を、また援助が必要な時 代となっております。我が村上市も、60歳以上の高齢者が3割弱を超えるまちであります。今後過疎 化が進み、限界集落が出てくると思われますが、そして現在でも既にあるのかもしれませんが、もし あるとするならばどの程度あるのかお聞かせ願いたいと思います。   また、過疎と言えば中山間地帯と思われがちでございますが、私の住む村でもそうですが、準農 村地帯でも高齢化が進んでおります。若い子供が少なくなってきて、私どもの時代であればきゃっき ゃ、きゃっきゃと遊んだものでございますが、今は年寄りがゲートボールをしてはしゃいでいるのが 現状であります。このような中で、このような原因は少子化が一番大きなことと思いますが、この地 域の第1次産業である農林漁業、商工業、そして建設業等の衰退にあることと働く企業がない。そし て、若者が都会志向であるということも原因の一つであると考えられます。村上市の人口がふえるの がお盆と正月だけというような皮肉な時代でありますが、そういう中で若者が定住できるような、そ して住民が安心して住めるようなまちづくりを進めるのか、安心して定住できるまちづくりをどのよ うに進めるのか市長のお考えをお聞かせ願いたいと思います。   次に、農業の問題でございます。ことしも、秋の農作業が始まろうとしております。当初は豊作 の予想でありましたが、8月の低温日照不足により心配されましたが、その後何とか回復し、新聞の 発表によれば下越地方はやや良というようなことであります。世界的な穀物の高騰により米が見直さ れ、そして消費もふえているようでありますが、これは穀物の高騰により米の割安感、そして米粉等 の利用が要因の一つと考えられます。ただ、小麦粉等の高騰は一過性のものとすれば、また米余りの 時代が来るのではないかと考えられるわけであります。国は、食料の自給率向上実行に向け、飼料米、 米粉用非主食用米推進に力を入れると表明しております。そして、農水省は飼料米、米粉向けに作付 する農家に対し、新しく交付金を設ける制度を検討を始めたそうでありますが、果たしてそれが新し く交付金が設けられても、採算的に合うのか合わないのか大変疑問であります。   また、国は一定以上の農家や営農組織に対する保障制度、水田経営安定対策が国の基準を満たさ なくても、市町村が加入を認められる要件をダウンしたことで、07年より5割程度増したそうであり ます。しかし、現実としては集落営農の経営実態は07年度決算では黒字を確保した組織は約5割、赤 字が約2割、プラ・マイ・ゼロが3割弱とあると農水省は発表しておりますが、果たしてその黒字も どの程度黒字なのかはっきりしたことはわかりませんが、私の集落の営農組織でははっきり申し上げ まして、黒字だそうであります。しかしながら、スズメの涙ぐらいなそうであります。これが実態で あります。しかし、私は思うに、日本の農業はやはりこういう集落営農、そして個人であっても、4 町歩以上の作付、それを緩和をしたとしても、やはり日本の農業というのは合いも変わらず2町歩以 下の生産者が多いということも、これ現実であります。そのようなことで、どうか市長もこういった 現状を踏まえて、村上市としても独自の補助金等を出しながらこの農家のためにどのようにお考えな のかお聞かせ願いたいと思います。   また、原油高により農業資材の高騰により農業経営を圧迫し、本年度は仮渡しが1万4,000円程 度でございます。これでは、いずれ先ほど申しましたようなことが緩和された、いろいろ言われてお りますが、いずれこのような状態が続くのであれば、農業の崩壊を招く時代が来るかもしれません。 そして、心配なのは来年度以降であります。世界的に肥料の高騰で肥料の争奪戦が始まっているそう であります。全農では、来年の分はとりあえず確保したそうでありますけれども、商社によれば供給 困難になるおそれがあるとの声も出ております。そして、何よりも大きいのは転作であります。転作 が4割弱の転作を強いられておるような現状の中で、せっかく圃場整備した水田に稲がつくれないと いうことは、農家にとって一番つらいことであります。農家が安心して米づくりに取り組めるように、 昔の食管法に戻すように国に働きかける気持ちがあるか、市長のお考えをお伺いいたします。   これで1回目の質問を終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 小林議員の2項目のご質問について順次お答えいたします。   最初に、1項目め、「少子高齢化と過疎の問題について」の「市ではどのような政策で若者の定 住促進を行うのか」とのお尋ねについてでありますが、ご説のとおり本市においても少子・高齢化の 問題は避けて通れない大きな問題であります。そして、課題でもあります。平成20年4月1日現在、 高齢化率は29.9%で新潟県平均25.3%を大きく上回っております。しかも、270を超える行政区が広 い地域に点在する本市の場合は特に集落の機能維持など日ごろの生活基盤を支える仕組みづくりが極 めてこれから重要な課題となってまいります。今後、行政と市民・地域等によりまして協働のまちづ くりを市民の理解と協力を得ながら進めてまいりたいと考えております。旧山北町で行っております ような、魅力ある地域づくり、魅力ある集落づくり等を積極的に他の地域にも取り入れていきたい、 そのように考えております。   若者の定住促進についてでありますが、魅力ある郷土づくりも次代を担う若者がいなくては意味 をなしません。そのためにも働く場の確保が欠かせません。幸い本市には、地の利を生かした農業や 林業、水産業があり、県内屈指の生産基地となっております。さらに伝承された技術が生きる工芸品 や特色ある食文化など豊かな地域資源に恵まれてもおります。また、それぞれの地域での小さい単位 でのコミュニティビジネスの創出も、私は普及や新たな付加価値づくりに欠かすことのできない大き な取り組みであると考えております。これらについても、先進的にやっている集落ございますので、 それらについて普及をしていきたい、そのように考えております。   現在、農業や商業を担う若者と企業経営する皆さんが定期的に集まり活発な交流をしている民間 グループもありますので、これらにも大いに期待をしているところであります。   また、公共職業安定所や岩船郡村上市雇用対策協議会等と連携しながら市内に立地する企業等へ の雇用の場の確保をお願いするとともに、新たな企業の誘致につきましても私が先頭に立って東京事 務所あるいはそれらを通じて誘致活動に当たってまいりたい、そのように考えておるところでありま す。   そして、幸いにも本市には、高速道路の延伸などの地域の社会基盤もようやく整ってきましたの で、本市の利点を積極的にアピールしてまいりますし、また陸路ではできない、海路でなければでき ない企業もあると思います。幸いにも近くに岩船港という商業港も有しておることから、海路の工業 の立地も考えていきたい、そのように考えております。   そして、子供を安心して産み育てる環境づくりのため、各種の子育て支援施策を進め若者の定住 促進につなげてまいりたいと思っておりますし、子育ての軽減も図っていきたい、そのように考えて おりますので、よろしくお願いをいたしたいと思っております。小林議員の提言も踏まえまして、真 剣に取り組んでまいりますので、ご指導のほどよろしくお願いをいたします。   限界集落の数等については、後ほど担当部課から説明をいたさせます。   次に2項目めであります。「農業問題について」の「現在の米の価格低迷から、昔の食管法を戻 すように国に働きかける気があるか」についてであります。まず昭和17年に制定された食管法であり ますが、廃止に至った要因には大きく2点ほどあったと認識しております。   1つには、平成の米騒動にあります。それは平成5年から6年にかけて国内の米が著しい供給不 足米不足となり、価格の暴騰や外国産米の緊急輸入などが起き、食糧管理制度に対する非難が増加す る中で、政府による管理を強化する一方、農家でも米を直接販売できるようにするなど、政府の方針 が運用改善されたことであります。   そして2つ目には米の輸入にあります。平成7年に貿易のグローバル化が進む中で、米の市場開 放でアメリカから米を輸入するミニマム・アクセス米のようになりました。しかし、その米は日本の 国内消費ではなく、他国への援助の用途にだけ振り分けられたことが大きな要因となったものであり ます。   その後、平成7年に主要食糧の自給及び価格の安定に関する法律いわゆる食糧法が施行され、さ らに平成16年には同法律が大幅に改正され、従来の食糧法と区別するため新食糧法が施行されたもの でもあります。   さらに、食料・農業・農村基本法のもとでは、食糧の安定供給の確保、多面的機能の発揮、農業 の持続的な発展、農村の振興の4つの基本理念に基づいて国及び地方公共団体の責務、農業者や事業 者の努力、さらには農業者等への支援、消費者の役割等を明記されております。現在では米政策改革 基本要領に基づき平成22年度までに、水田農業における望ましい農業構造と「米づくりの本来あるべ き姿」の実現を目指すことを目的としております。   本市におきましても、国の施策等に準じて農業経営基盤の強化の促進に関する基本的な構想や、 水田農業ビジョン等への効率的かつ安定的な農業経営の基本指標に沿った、経営体の育成に努めてま いりたいと考えております。   そして、ブランド米であります岩船産米につきましても、1,000円でも2,000円でも高く売れるよ うな、売る組織をJAと話し合って協力しながらつくっていきたい、そのようにも考えておるところ でございます。   このようなことではありますが、米価の下落や燃油高騰による農業資材や肥料等の価格高騰から、 農業経営が逼迫し憂慮されている状況にもありますので、関係機関皆様、そして生産農家と連携を図 りながら、ご意見をいただきながら密に対応をしてまいりたい、そのように考えております。   食管法を昔に戻すようなことで国に働きかける気があるかとのことでございますが、これらにつ きましてはこれから十分に勉強させていただきまして、取り組みの結論を出させていただきたい、そ のように考えておりますので、よろしくお願いをいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 政策推進課長。 〇企画部政策推進課長(相馬正喜君) 1項目め、少子高齢化と過疎の問題についてご質問の中で、 当村上市において限界集落の状況はどうなっているのだというようなご質問ございましたので、私の ほうからご説明いたします。   先ほど議員の質問の中にもありましたように、限界の集落のとらえ方については、先ほど言われ たとおり65歳以上で人口比50%以上というところを基本として申し上げるデータでございます。なお、 ことしの5月1日現在でございますので、今から申し上げる数につきましては、小さい集落等におい ては若干の人口の移動によりまして、その50%上下いくこともありますので、ご了解いただきたいと 思います。ことしの5月1日現在でございますけれども、市内……先ほど市長のほうから270を超え る集落、町内があります。この中で、限界集落と言われるのが7でございます。旧村上が4、旧朝日 村が1、山北町2、合計7でございます。   以上でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) 市長、大変ご答弁ありがとうございました。   今私先ほど質問したように、2町村では4戸ほど、8棟ほど建てて何とか人口減を食いとめよう と努力をしておるのでありますが、我が村上市において、県下一広い面積を持つこの村上市において、 例えば100戸や200戸の住宅を建てたところで、これを解消するには至らないと思うのであります。確 かに新興住宅地はふえてきておりますけれども、先ほど申しましたように準農村地帯が過疎化が進ん でいるのです。そのためには、私はこの過疎と少子高齢化限界集落等の歯どめをかけるためには、第 3子以上からの保育料を免除するとか、乳幼児の医療費の助成制度を中学生が卒業するまでに引き上 げるとかの考え、若い夫婦が安心して働ける、暮らせるような環境づくりをすることも大事だと思い ますが、市長、お考えはいかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 全くそのとおりであると思っております。   広い県域の中である地域から同じ地域に家を建てても、人口増にはつながっていきません。やは り1つには、働く場の確保をすることが一番大事ではないかなと思っておりますし、また今お説のよ うに、子供を3人、4人産んでも安心して子供を育てながら働ける環境づくり、それが一番私どもの 地域では大事ではないかなと。それが可能な私は地域だと考えております。なぜかと言いますと、ま だまだお家にはおじいちゃん、おばあちゃん、面倒見てくれる家庭が非常に多い。ですから、子供を 多く産み育てる環境にある地域と考えておりますので、それらに着目をいたしまして、例えばこれか らご提案を申し上げていきたいと思っておりますが、教育の環境の整備、特に奨学資金制度等を取り 入れながら、子供を安心して多く産み育てる環境づくり、保育料も検討させていただきたい、そのよ うに考えていますので、よろしくお願いをしたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) それからもう一つお伺いいたします。   この若者が都会志向ということは、これ当然なことなのでありますが、しかしもう一つ申し上げ ましたように、働く場所がないというのが市長がおっしゃるとおりでございます。市長もご承知のと おり、磐越道の開通を期待して県が旧安田町に造成しました東部工業団地においては、まだ進出する 企業がないと聞いております。これまた、日東道の開通を期待して企業の設置に取り組んだ胎内市の 工業団地も一社もなく、今はサーキット場、そして子供のサッカー場として使われているのが現状で あります。このように、大変企業誘致は厳しいものだと思っております。市長は、先頭に立って企業 の誘致に頑張ると申しておりますが、しかし市長はこのためだけに取り組んでおられる職務ではない はずであります。そのためには、私は庁舎内に企業誘致課を設置して専門職員を配置し、全国の優良 企業の企業訪問等をしていくことも大事だと思いますが、市長、いかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 私も、一生懸命に取り組みをさせていただきます。   先ほど来申し上げているように、副市長も皆さんからご可決をいただきました。私も一生懸命に 頑張りますが、私一人では何ともなりませんので、今現在も係としていますので、その方、職員を積 極的に活用いたしまして……活用と言ったら語弊ありますが、仕事をいたさせるようにいたしまして、 努力をしていきたい、そのように考えております。   何でもそうだと思います。先ほど来問題になっておりますいろいろな産業一つつくるにしても、 あるいは工場を持ってくるにしても、工業団地をつくるにしても、よくいって当たり前の話でありま すので、一生懸命に努力をさせていただきたい、そのように考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) どうか市長、そのように進むように、この村上市が限界集落でなくて限界市 なんて言われるようなことのないようにひとつ頑張っていただきたいと思っております。   次に、もう一点だけお伺いします。農業の問題でありますが、日本の自給率は約40%ぐらいであ ります。ここで最近私漫画の本好きなので、麻生太郎と一緒で漫画の本をよく見るのですけれども、 その中に大変おもしろいデータがありました。例えばてんぷらそば1杯の食材の輸入率は、そば粉が 79%、エビが90%、衣用の小麦粉が86%、つゆ、いわゆるしょうゆです。この大豆が95%だそうでご ざいます。そして、大豆とか野菜とか果物は、何とかこの自給率の40%の中でクリアできるのでしょ うけれども、魚介類の自給率においては49%、肉類においては55%と約半分だそうでございます。し かしながら、この特に肉の部分、今トウモロコシが2倍、3倍になっております。このことによって、 今畜産家が悲鳴を上げております。離れていく方もたくさん出てきております。このように、食材を 輸入に頼っている部分がほとんどでありますが、それでは日本だけで自給率ではどのようになるか。 うどんが2日に1杯、みそ汁が2日に1杯、納豆が3日に2パック、牛乳が6日にコップ1杯、牛肉 が9日に約100グラム、卵が7日に約1個ぐらいになるそうであります。そして、今申し上げました ように、特にトウモロコシが飼料用からいわゆる地球に優しいバイオエタノール、エネルギー用に回 っております。村上市は、今現在この転作の作物は大豆が大半だと聞いておりますが、そのほかに地 力増進作物、そして調整水田等がほとんどであります。そのほか耕作放棄田もたくさんございます。 これらのことを考えたときに、国県の補助はもちろんでありますが、もう少し大豆とか小麦、トウモ ロコシの作付を推進するためにも、市として多少なりとも援助しながら、その面積を拡大を推進すべ きだと思いますが、市長のお考えはいかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 何に対して補助は差し上げて、そして何に対して生産奨励をしていったらい いかということになってくると思いますので、そういうような各機関と連携をとりながら、あるいは ご意見をいただきながら、農家の皆さんのご意見等もいただきながら、今おっしゃったようなことを 検討してまいりたい、そのように考えておりますので、よろしくお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) それでは、とにかく市長の手腕に期待をしながら私の一般質問を終わります。 ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで小林重平君の一般質問を終わります。   午後2時25分まで休憩します。           午後 2時09分  休 憩                                                        午後 2時25分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、28番、山田勉君の一般質問を許します。   山田勉君。           〔28番 山田 勉君登壇〕 〇28番(山田 勉君) 平成20年村上市議会第2回定例会一般質問通告書、議長より許可いただきま したので、これより質疑をさせていただきます。   市会議員で早くも5カ月になろうとしております。その間皆さんには大変ご支援、ご協力を賜り まして、本席をおかりしまして心から厚く御礼を申し上げます。ガソリン高騰、物価上がって市民の 生活がだんだん苦しくなるばかりであります。また、日本の行政トップ、福田康夫首相が突然の退陣 表明しました。世の中何があるかわかりません。力不足指摘された臨時国会、直前にすべてを投げ出 した福田首相、ねじれ国会が支持率低下によって答えを出せなかった安倍晋三首相、続いて投げ出す に至った今の政権運営、自信を喪失し、自ら衆議院議員の解散総選挙に打って出るのは困難と判断し たためと言われております。このようなことはないと思いますが、村上市長、そしてまた副市長に選 任されました鈴木源左衛門氏も頑張って、どうか村上の豊かな生活、皆様が村上に住んでよかったと 言われるような、名コンビでございますので、一生懸命頑張ってもらいたいと思います。   それでは、質問させていただきます。武道館の建設についてでございます。武道を通じて青少年 の健全育成のため、総合武道館を建てる考えはあるかどうか市長にお伺いしたいと思います。   2に、学校のいじめでございます。小中学校における児童生徒のいじめが社会問題となっており ます。村上市でも新聞、テレビ等で報道されました。今後、村上市の義務教育現場でのいじめ問題に ついて対策をお伺いいたします。   次に、いこいの家(旧荒川町)についてでございますが、旧荒川町で運営していた「いこいの 家」について再開の予定はあるかどうか。この前も、市長が荒川町で皆さん集まったところでいろん な質問が出たと思います。今現在村上市のあかまつ荘まで行ってバス送り迎えしてくれているみたい ですが、現にがらがらというような状態でございます。いこいの家については、半分以上乗っていた と聞いております。どうかひとつよろしくお願いします。   4番の市庁舎の利用方法について、合併する前の5市町村の合併してから空室があるわけでござ いますが、その利用について、また今後どのような考えなのかお伺いいたします。   次に5番、嫁婿対策についてでございます。未婚率は増加の一途をたどっています。村上市とし て、嫁婿対策についてどのように考えているのかお伺いします。旧村上市、それから4町村につきま して、結婚相談所なんかあったのか。それとも、どうだったのか、それも含めてお願いしたいと思い ます。   6番に、企業誘致についてでございます。小林議員も指摘しておりました。企業誘致、これは本 当に仕事したくても仕事がない現実でございます。ガソリン高騰によって生活が苦しくなり、働きた くても仕事がない、大変な状態でございます。市長、副市長、先ほども慎重にいろんな面で企業誘致 を図るということで言っておられましたが、どうぞその点もひとつよろしくお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 山田議員の6項目のご質問について順次お答えをいたします。   初めに、冒頭私と副市長に対しまして励ましと激励をいただきまして、心から感謝をいたしてお ります。私も就任以来、夜になると皆さんの顔がちらちら、ちらちら寝る前に浮かんでまいります。 寝苦しい夜も結構ありますが、頑張ってまいりたいと思っております。   最初に1項目め、「武道館の建設について」及び2項目め、「学校のいじめについて」は、教育 長に答弁をいたさせます。   次に3項目め、「荒川いこいの家の計画について」でありますが、「今後の再開予定はあるの か」とのお尋ねについてであります。さきの第1回定例会の川村議員の一般質問にお答えしたとおり、 既存施設のあるところに日帰りの温泉施設として整備ができるかどうかを現在設計業者に委託をして 調査中であり、この調査結果を踏まえて費用や施設の管理、運営の面なども考慮しながら総合的に検 討してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。   次に4項目め、「5市町村の庁舎の利用方法について」のお尋ねでありますが、本庁である村上 庁舎につきましては、全館、事務室をはじめ会議室や応接室に使用していることから、特に空きス ペースはありません。   また、荒川、神林、朝日及び山北の各支所庁舎については、現在、それぞれ本庁機能を分庁して いるため、従前の事務室スペースを有効に活用しておりますが、旧議場を含む議会関係の使用スペー スにつきましては、その一部を会議室として使用しているのが現状であります。   ご承知のとおり、現在、行政改革大綱の策定に向けた具体的な検討を進めているところであり、 大綱の目標年度における目指す体制として、その方向性を定めており、その中で、支所については、 最も地域づくりに必要となる市民・団体等の協働の仕組みを支える体制を新たに整え、また、支所の 空きスペースを地域の公共団体等に開放し、地域の活性化を図り、高齢化などへの対応を支えていく 地域活動の拠点としての位置づけを目指すこととしております。   次に5項目め、「嫁婿対策について」のお尋ねでありますが、全国的に昭和50年ころから未婚率 が上昇しているのは、議員言われるとおりであり、出生率の低下につながっていると思われます。   これらの傾向は、後継者不足の問題だけにとどまらず、地域コミュニティーや地域活性化等の減 退につながるため、極めて重要な問題であります。   これまで山北地区で実施してきました嫁婿対策事業は一定の大きな成果を上げておりますので、 市全体での取り組みを検討しながら今後も積極的に推進してまいりたいと考えております。   この山北地区で推進いたしました嫁婿対策事業でありますが、当初は嫁婿対策ということでパー ティーを主体とした取り組みをやっておりました。それでは成果が上がらないということに気がつき まして、テレビ等あるいはマスコミ等で報道されておりますように、週末百姓をやってみ隊というよ うに、若い人たちが1年間を通じてその地域に来ていただき、地域の青年と交流を深めながら仲よく なってゴールまで行くというような、そういう取り組みが非常に成果を上げたということであります ので、それらを参考にしながら他地域にも取り組みを強化していきたい、そのように考えております。   そのためにも、小林議員の質問でも触れましたが若者の定住につながる雇用の場の確保に努めて まいりますとともに、福祉や医療、教育など広い分野において諸政策を推進し、各企業の職場のご理 解をいただきながら安心して子供を産み育てる環境づくりに取り組んでまいります。   次に6項目め、「企業誘致について」でありますが、村上公共職業安定所管内の平成20年7月時 点の有効求人倍率は0.57倍で、雇用情勢の改善の動きが見られず前年同期の有効求人倍率0.92倍と比 較してみましても大きく下回り、新たな採用を抑える動きが続いております。   市といたしましても、雇用・就業については重要な課題ととらえ、企業誘致活動につきましては、 市内外の企業に対し、本市をきめ細かくアピールし、市外からの企業誘致や工場の増設といった市内 への投資を促しているところであります。原油価格、原材料価格の高騰や、景気の先行きが不透明な ことから、設備投資を抑える動きが強まってきており、現在までのところ、市外からの企業進出、操 業まで至る事例はないのが現状でありますが、これから頑張ってまいります。   しかしながら、このような情勢の中で、坪根地内の工業団地で操業している株式会社新潟ジャム コの新工場がことしの6月から操業を開始し、新規常用雇用を行っておりますし、またご案内のとお り村上地区には大型スーパー店が2つほど、朝日地区にはスーパー店が進出が予定をされております し、またほかの地域にも大きなスーパーの建設計画が進んでいると聞いております。現在市内で操業 している企業でも、工場の増設を建設しているところもありますことから、的確な企業情報の収集を 行い、市といたしましても、支援してまいりたいと考えております。   全国の企業誘致の事例を見ますと、地元出身者や地縁者の紹介がきっかけとなっている事例が多 いことから、これらを参考にして、先般村上市出身者が構成されています各ふるさと会の会員の方々 に対しましても企業立地に関する情報提供についてのお願いをし、情報収集に努めているところでも あります。   また、先ほども小林議員の質問にもお答えいたしましたが、新潟東京事務所等にも出向いていき まして、情報収集に努めてまいりたい、そのように考えているところでございます。   今後は、村上市出身者からの情報提供をいただいた企業や、現在市内で操業している企業の系列 企業や取引先企業、また新潟県内に既に事業所もしくは生産施設を有している企業など本市の地域特 性に応じ幅広く誘致活動を進めていきたいと考えていますし、また繰り返しになりますが、陸路では なくて海路を使った企業誘致にも努力をしていきたい、そのように考えておりますので、ご理解をい ただきたいと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) それでは、私のほうから山田勉議員にご答弁申し上げます。   第1項目めでありますが、「武道館の建設について、総合武道館を建てる考えがあるか」とのお 尋ねについてでありますが、礼儀を重んじ、心身の鍛練を目指す武道は、近年青少年の健全育成、社 会人の健康づくりなど、人間形成や生涯スポーツの振興にも役立っており、市内においても多くの愛 好者が日夜修練に励んでおられ、ことし3月には村上武道協会が主体となった村上総合武道館建設委 員会が設立され、総合武道館の建設に向けた運動が展開されていることは承知をいたしております。   新しく武道館を建設するとなりますと、用地や財源の確保なども含めさまざまな問題を解決しな ければならないため、現体育施設の規模や利用状況、武道団体の活動状況等を総合的に勘案しながら、 今後策定を予定しております市の総合計画及びスポーツ振興基本計画等との整合性を図り検討してま いりたい、こう考えております。   次に2点目でありますが、「学校でのいじめについて」のお尋ねでありますけれども、学校は安 心して友達とかかわり、協力しながら学習や運動を伸び伸びと行うことができる場として保障されて いなくてはなりません。しかしながら、友達とのかかわりなどの人間関係が何らかの原因によって損 なわれたときに、いじめが起きることがあります。   この問題については、「いじめはどの子供にもどの学校でも起こり得るという危機意識を常に持 ち、児童生徒間のトラブル発生時こそ丁寧な対応と心に響く粘り強い指導を行っていくこと」が重要 であります。児童生徒に「いじめは人間として絶対に許されない」という強い意識が確実に定着をす るよう、児童生徒が主体となった取り組みや家庭・地域・関係機関と連携した取り組みを推進してい くことが必要であると考えております。   また、互いに支え合う信頼できる人間関係の育成や道徳教育の充実など、規範意識や倫理観、命 を大切にする心の教育を計画的・継続的に進めていく必要があると考えます。   学校では、教職員とともに県から配置されているスクールカウンセラー等により相談体制を整え、 児童生徒の心の様子をきめ細かくとらえるとともに、児童生徒一人一人が存在感、充実感を得られる ための教育活動の工夫、道徳においては「ロールプレイング」いわゆる役割演技なのでありますか、 指導の工夫を行い、具体的な場面を通して相手の気持ちや行動の仕方を考えさせるなどの取り組みが 進められているところであります。   また、生徒自身によるいじめ撲滅に関する劇の創作・上演、それに基づく児童生徒同士、保護者 を交えた話し合いといった取り組みが小中連携で始まっているところであります。   先ほども申し上げましたが、学校の教職員が強い信念を持って子供たちに接することが基本です が、それだけでは限界があります。学校はじめ、地域や家庭などがそれぞれの役割を自覚し、社会全 体が「いじめは許さない」「いじめられている子供を大人が守る」という強いメッセージを発し続け ていくことが重要であると、こう思っておりますし、家庭では、人間として備えるべき基本的生活習 慣をしっかり身につけさせること、情緒の安定に心を配ることなど役割をしっかりと担っていただき たい、こう思っております。   また、地域においては、地域の子供たちの実態をとらえながら、いじめ問題をはじめとする生徒 指導上の諸問題の解決に向けたフォーラムや豊かな心をはぐくむ体験活動を実施するなどして、規範 意識や倫理観、命を大切にする心をはぐくむ取り組みを進めていってもらいたいと思っております。   そして、この役割を「地域の子供を地域のみんなで育てる」そのための取り組みを推進していく ために、各中学校区ごとに立ち上げた「郷育会議」に担っていただくことを大いに期待をしていると ころでありますので、議会の皆さんのご支援もご理解もちょうだいしたいと、こう思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 来年のトキめき新潟国体では、武道種目である銃剣道競技を本市で開催する ことになっております。   村上の中心に総合武道館の建設実現に向け、武道協会と村上城跡保存育英会有志の賛同を得まし て、ことしの2月に発起人会を立ち上げ、3月に武道館建設委員会を設置いたしました。1つは、武 道を通じ青少年の健全育成、社会人の生涯学習、点在している各武道団体を集約し、専用けいこ場を 確保します。市内の小中学校、高校生、社会人と合同けいこを行う一本化及び競技力の向上と競技人 口拡大、武道による人間形成を目指しています。   もう一つは、武道館は2階建てで、かわら建設し、城下町村上市としての景観も一層問うかと存 じます。なお、建設にはお城山の杉を伐採し、有効活用いたします。県内外の武道団体との交流を盛 んに、観光にも協力できると存じますということで、建設委員会からもお話がございました。 〇議長(佐藤宮吉君) 山田君に申し上げます。質問のときは起立して、あとは座っても……。 〇28番(山田 勉君) はい、わかりました。   どうかひとつ全部お金を出すのではなくて、委員会で半分を何とかして集めて頑張ると言ってお りましたので、そういう面でもどうかひとつご指導願いたいと思います。   次に、いじめの問題でございます。最近の日報で報じられましたいじめ認識2,000件超という新 聞が新潟日報で掲載されておりました。県内の公立小中高校で2007年に認識されたいじめ、前年度よ りも約500件多いそうです。6年度から被害者がいじめを受けたと申告すれば認知件数に入れるなど、 被害者の気持ちを重視する形で拡大され、7年度の件数は小学校924件、昨年比126件増、中学校は1, 065件、同417件増、高校83件、同18件減となっております。問題は、教育長がなってから、それから いじめ等そのほかいじめで解決されなかったケースはないのか。   それと同時に、解決されないまま転校に至ったケースはあるのかどうなのかお伺いします。   お願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 2問にお答え申し上げます。   最初の武道館でありますが、私も今議員おっしゃるとおり、この内容だと思うのですが、存じ上 げております。先ほどご答弁申し上げましたとおり、今既存の施設が各地にあるわけです。専門の部 道場がないというようなことで、おっしゃることも十分理解できるわけでありますけれども、先ほど 申し上げましたとおり、場所の問題あるいは財政の問題とまだまだ非常に検討すべきことが残ってお りますので、先ほど申し上げましたとおり、十分検討してまいりたいというのが回答なのであります けれども、そのため参考までに申し上げますが、今それぞれの地区で非常に盛んにスポーツが行われ ております。朝日であれば体育館あるわけでありますが、少林寺挙法、空手、剣道、柔道というよう なことで、非常に盛んに利用されております。5,880を超える人が利用されていると。   それから、村上地区の場合は柔道場、それから体育館、それから弓道場もあるわけですが、あと は学校、第一中学、東中学、南小学校、瀬波小学校の体育館等を有効に利用しながら、それぞれ会が 非常に多くあるわけでありますが、少林寺はじめ柔道やら空手等のスポーツが有効に使われていると いうような状況であります。神林でも、銃剣道場がありまして、合気道含めて7,000近い皆さんが利 用されているというようなことであります。それから、荒川地区もそうでありますが、総合体育館の そばに剣道場、武道場あるわけでありますが、ここも7,500近い皆さんが利用されているというよう なことで、今既存のそれぞれの施設が有効に利用されていると、そんなことでこういうこれからのス ポーツがさらに普及していくためにも、おっしゃるように建設委員会の皆さんが村上の中心部に専門 の武道場が欲しいというようなことも、十分理解もできるわけでありますし、しかも何かお話によれ ば、委員会のほうで半分近い資金も調達してくださるなんてことであれば、さらにいろんな検討の余 地も出てくるのでしょうし……。ただ、おっしゃるように問題はそうは簡単にはいかないというのが 実態だろうと思いますので、十分検討させていただいて、施設の充実、対スポーツの向上につながる ような対応をとってまいりたい、こう思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。   それから、いじめの問題でありますが、先ほど申し上げましたどこにいつどの学校でも起きる危 険性といいますか、常にはらんでいるというような状況のもとで、常に学校現場、校長はじめ教職員 が一丸となって保護者の力をかりながら、地域の皆さんの力をかりながら、地域の力でみんなで地域 の子供を育てようというようなことを合い言葉に、今鋭意努力をしていただいております。どうぞひ とつそれぞれの地区の中学校区単位でありますので、小学校なんかも含めて顔を出して、それぞれの 現場を皆さんからも応援してやったり、励ましてやっていただいたり、状況を把握していただきたい と、こう思いますが、私が就任して以来ふえたか減ったかというような、直接な私が就任してから大 きい問題が飛び出てきたとか、あるいは私が就任してからどうこうということではないのでしょうし、 ただ流れとしていじめの問題あるいは不登校の問題等あります。ただ、その中でも非常に移動があり まして、ずっと通年そういう不登校に、いじめがもとの場合もありますし、そういうような原因が非 常に多岐にわたるのでありますけれども、そういうふうなことで問題は抱えております。そんな中で、 今各事務所にも配置しておりますけれども、相談員の皆さんが粘り強く対応したりしてくださってお ります関係で、非常に通常学校のほうへ復帰する生徒も出始めております。   そんなことで、いずれにしても息の長いといいますか、面倒な点が非常にあるわけでありますけ れども、しっかりと取り組みながら、一人でもそういう児童生徒が減るように、前進するように教育 委員会としても常に学校現場あるいはそれぞれの地区の教育委員会の事務所と連絡を密にしながら、 常に早目、早目に対応していこうというようなことで取り組んでおりますので、実態としての何件が、 私就任後何件出て、何件解決したというようなことは、あえてつかんでもおりませんし、そういう大 きい傾向も私には報告が入っていないということでありますので、よろしくお願いしたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) 教育長にお伺いします。   たまたま私のほうで、ある方から電話来まして、実は朝早かったのだけれども……教育長なって からです。あいさつしたのだけれども、あいさつしたら反対向いていたというような話がありました。 それは、あいさつのことでわんわんと言うわけではないのですが、あなたは教育長として先頭切って 学校の校長先生みんなまとめる役でしょう。それを、ちょこっとのことだと言えばそれまでです。   それから、もう一つお伺いします。あなた、この「財界」は見たことありますか。 〇教育長(寺社四男君) あります。 〇28番(山田 勉君) あなたの。   それに対してどのように考えているのか、お願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 1点目でありますが、私があいさつが悪いというような議員のほうに話が 行ったということで、もしそういうことがあったとすれば心からおわびしたいと、こう思いますし、 私自身は職場でもそうでありますし、常にあいさつは基本だというようなつもりで頑張っております ので、指摘されるようなことのないように取り組んでいきたいと思いますので、どうぞひとつ議員か らもそういう指摘等ございましたら、私がそういう立場上といいますか、そういうタイプの人間かど うか、常にもう議員とも長いつき合いでありますので、その辺はよろしくご指導賜ればありがたいと、 こう思います。   それから、月刊誌の問題でありますが、読ませていただきました。そんなことで、私も最終的に は私の気配りといいますかがよくないということに尽きるのかも知れません。ただ、私も合併によっ て閉庁するというようなことで、職員が担当が何人かでチームを組んで計画をしておりました。そん なことで、色はこれがいいとか、ふろしきがいいとか、色はこのほうがいいのでないかとか、マーク の大きさはどのぐらいがいいとか、あるいはそんな計画をしながら私に計画案を持ってきてくれまし て、それで私がやっぱり安易なのでしょうけれども、全くそういう気にもとめないで、職員が構図、 いわゆるこういうふうなのがいいよというようなことに、ああ、そうかというような感じでさっとや ってしまったと。その後、ああいうふうな問題が出たものですから、その担当した職員が私に私ども が企画して大変迷惑かけたような話がありました。でも、私は……           〔「関係ねえんでねえか、余り」「通告書にないのに、議会でやるこ             とについてはおかしいんじゃないか」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) 山田勉君に申し上げます。 〇28番(山田 勉君) では、やめます。 〇議長(佐藤宮吉君) 今の質問は、通告書にありませんから……。   続けてください。 〇28番(山田 勉君) 私は、期待しているわけです、反対に。あなたが教育の場では、今までは全 然なかった。これから先頭切る人が反対にあなたの集落の人です。そういうことで…… 〇議長(佐藤宮吉君) 山田勉君に申し上げます。今の質問は認めませんから、別の質問に入ってく ださい。 〇28番(山田 勉君) 反対にまずこれからは期待しながら頑張っていってほしいということで言っ たつもりなのですが……。   それから、企業誘致について市長にお伺いします。企業誘致、今現在何か反対に言うと、こうい う大きい企業がどうのこうのという話はありませんか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほど来申し上げておりますように、企業にもいろいろ種類がありますけれ ども、大型スーパーと言われる種類のものは、軒並み建設を迎えようとしていると。あえて名前はこ こでは申し上げませんが、そういう現状であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 山田勉君。 〇28番(山田 勉君) スーパーということで、大体わかりますけれども、ああいう会社関係の何か つくるとか、物をつくるとか、そういうのはございませんか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほど申し上げましたように、これは前から計画あったのでしょうけれども、 新潟ジャムコが新工場を建設しておりますし、何かをつくるといいますと、製造業という意味ですか。 〇28番(山田 勉君) そうです。 〇市長(大滝平正君) 若干ではありますが、その業種によっては景気のよい業種、悪い業種ありま すけれども、例えば山北町にあります製造業等についても、若干の従業員の雇用は増大しているよう な傾向にありますし、1つ大きなのがぽんと来ましたよというのはまだ聞いておりませんし、今現在 そのような話も来ておりません。 〇28番(山田 勉君) では、以上で終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) これで山田勉君の一般質問を終わります。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 本日はこれで散会いたします。   また、8日も午前10時から一般質問を行いますので、定刻までにご参集ください。   大変ご苦労さまでした。           午後 3時01分  散 会